山本寛&神前暁 2020.10.30 同志社ローム記念館 対談講演 文字起こし

ヤマカンwikiのトップページへ戻る

 

■■■■■■■■■■■~00:00:00■■■■■■■■■■■■


【司会者】
今日は、京田辺祭クリエイティブなう1日目にお越しくださいましてありがとう ございます。本日の講演者、トークの方、ゲストはですね、皆さんご存知のとおり、「かんなぎ」や「私の優しくない先輩」そして、皆さん、お手持ちだと思いますが、そちらの新作「フラクタル」の作品を手掛ける山本寛監督と、(聞こえにくい)一緒にお仕事されている、神前暁、作曲、編曲家でございます。……ございます、とか言っちゃいました。おふたりには、アニメの世界を中心に、ほとんどフリートークで今回の会を作っていただきたいと思ってます。それでは、お迎えしたいと思います。皆さん、ちょっとドキドキして来ましたか? あの山本寛監督と神前暁さんがいらっしゃる、このあなた達の目の前 に。えーそれでは皆さん、拍手でお迎えください。山本寛さん、神前暁さんです!

【観客】
(拍手)

(ヤマカン、神前暁、会場袖から登場)

【司会者】
今日はよろしくお願いします

【ヤマカン】 【神前暁】
(ぺこりと会釈)

【司会者】
席についていただいて、マイクの調節などよろしくお願いします。

【ヤマカン】
わ、わ、わ(マイク音声テストしている)

【神前暁】
わ、わ、はいってるー?(マイク音声テストしている)


【ヤマカン】
わ、わ、わ(マイク音声テストしている)

【神前暁】
わ、わ、はい、はい。(マイク音声テストしている)


■■■■■■■■■■■~00:02:00■■■■■■■■■■■■


【司会者】
ではまず早速ですがどうですか今日はこんな感じで

【ヤマカン】
きてますね

【神前暁】
多いね

【ヤマカン】
あーほぼ埋まっちゃった

【司会者】
そうですね。あそこの真ん中でカメラも撮っちゃってる感じなんですよねー

【ヤマカン】
暇だねー

【神前暁】
(笑)なんてこと言うんです

【ヤマカン】
もっとこの時間を有効に使う必要があるんじゃないかい?

【観客】
(笑)

【神前暁】
有効な話をしにきたんや

【ヤマカン】
え? するの?

【神前暁】
するよ

【ヤマカン】
できるの?

【神前暁】
おれは5分前まで(聞き取りにくい)

【ヤマカン】
(笑)

【神前暁】
いまもすっごいあがってきたから

【ヤマカン】
マジで(笑)

【神前暁】
うん

【ヤマカン】
ちょっと2人とも体調悪いんでテンション低めでいかしていただきたないと

【神前暁】
顔が青いですよ

【ヤマカン】
(笑)

【司会者】
きっとこのライブでそんなのぜんぜんカバーできますから

【ヤマカン】
はい

【神前暁】
ツイッター怖いなー

【ヤマカン】
ツイッターこれ書き込めるの?書き込めるの?

【神前暁】
いや読むだけのほうが

【司会者】
いや読むだけのほうがいいですよ

【ヤマカン】
いえーいヤマカン見てるー。いえーい。

【観客】
(笑)

【ヤマカン】
いえーい

【ヤマカン】
あれ? 無理だ押せない

【ヤマカン】
あ、いえーい……あ、きた!

【神前暁】
あ、きた

【ヤマカン】
「クリエイティブ、なう」が俺なのね?

【司会者】
はい、そうなんですよ。で、きょうは主にしゃべっていただこうということで

【神前暁】
うん、しゃべろう(苦笑)

【司会者】
はい(苦笑)

【ヤマカン】
はい、しゃべりましょう。はい

【ヤマカン】
なにしゃべろう

【司会者】
まず、とりあえずじゃあ、おふたりの関係とか、おふたりのされてるとかみたいなのを、おもしろおかしく、しゃべっちゃってもらっちゃっていいですかね?

【神前暁】
……しゃべれよ

【ヤマカン】
(笑)

【司会者】
(聞き取りにくい)ってるんですけど

【ヤマカン】
うん、あ、え、なんでしたっけ?


■■■■■■■■■■■~00:04:00■■■■■■■■■■■■


【司会者】
えーとですね。だから、おふたりの関係とか、あとはまあそう、どんなことをされてる……まあそんなこと皆さんご存知なんですけど……

【ヤマカン】
えーと、まあ腐れ縁ですね。ほんとに今年でちょうど出会って20年なのか。20年です。

【神前暁】
そんなに?

【ヤマカン】
(笑)

【司会者】
すごいですね

【ヤマカン】
あおってくるね

【神前暁】
人生の半分以上?

【ヤマカン】
半分以上いきました。出会った時からは高校1年だから16歳ですねお互いが。そこから丸20年たったということで

【神前暁】
うん

【ヤマカン】
ほんとにあの頃は「ふしぎの海のナディア」の島編の出来について毎週語り合っていた頃が懐かしい

【神前暁】
ダメな高校生じゃん

【ヤマカン】
今週もちょっと苦しかったね、とか、今週も色がおかしかったね。今週ちょっと持ち直したよね

【観客】
(笑)

【神前暁】
ついに放送無かったね

【ヤマカン】
放送なかった(笑)

【神前暁】
(笑)

【ヤマカン】
それはね、まあ(笑) そういうのを語り合ってたのが20年前でした

【神前暁】
でしたねー

【ヤマカン】
ええ

【神前暁】
でも、いまは

【ヤマカン】
まあほんと仕事上の間柄になるとは

【神前暁】
うん

【ヤマカン】
冗談でね、あのー彼も音楽の道に進むと決めてて、おれもアニメの道に進むとそのとき言ってたので、じゃあ一緒に仕事できたらいいなー、ははははーって言ってたら、ほんとにやっちゃったっていう。これがね、まあ、あ不思議というか、ある意味、奇跡というか、腐れ縁です。

【司会者】
はい

【神前暁】
企画大丈夫か、ゆるくね?って書いてある

【観客】
(笑)

【ヤマカン】
ゆるくて何が悪いんだよ!!

【観客】
(笑)

【司会者】
ゆるさが売りです!

【ヤマカン】
えぇぇ!

【神前暁】
自己紹介しようよ、自己紹介

【ヤマカン】
こんにちわヤマカンですおわり!

【神前暁】
(笑)

【観客】
(笑)

【神前暁】
えっと「こうさき」と読みます。「しんぜん」じゃないです。「かみまえ」じゃないです。「こうさき」です。作曲家やってます。……

【観客】
……

【神前暁】
(苦笑)やらねえほうが良かったの自己紹介? ねえ?

【ヤマカン】
(笑)

【司会者】
(笑)

【ヤマカン】
だらだらいこう、このまま

【神前暁】
はい、だらだら。そう、それで学生時代はまあブラバンだったんだよね2人とも

【ヤマカン】
はい

【神前暁】
アニメやってるヤマカンを僕が無理矢理ブラバンにひっぱってきた

【ヤマカン】
縁もゆかりもないところに連れ込まれて

【神前暁】
そう


■■■■■■■■■■■~00:06:00■■■■■■■■■■■■


【ヤマカン】
いや、でもね、当時の仲間とは法外にいたのですよアニオタが。吹奏楽部って今もそうかもしれないけども、アニメオタクがけっこうタムロするわけですよ。で、そのなかでこうなんちゅーかな、うまくこう馴染まされたというのかな?

【神前暁】
うん(笑)

【ヤマカン】
まあそのおかげで、あのー先日発売になりました「アインザッツ」という小説を(笑)書かしていただいて。仕事にもしていただいて

【神前暁】
宣伝してるな?(笑)

【司会者】
あ、読んだ人いましたよ

【ヤマカン】
読んだ? 読んだよ、最高だろ?

【司会者】
(笑)

【観客】
(笑)

【ヤマカン】
最高と書いてくれ! 嘘でもいいから

【司会者】
(笑)

【観客】
(笑)

【ヤマカン】
感動した、とかさ

【ヤマカン】
(聞き取りにくい)が最高です……もういいや

【司会者】
(笑)

【ヤマカン】
わかったよ……もういいよ……。えー、まあ、なんだろう。こういう商売ってほんとに宮崎駿さんも言ってるんですけど、ほんとに日々の生活なり、若き日の経験なりが蓄積してそれを仕事に活かせる商売なんですよね。特に僕のやってる演出という商売は

【司会者】
うんうん

【ヤマカン】
まあ脚本もよく言いますけど「自分の人生を切り売りするものだ」と。そういうところがあって、ほんとに学生時代、彼に引きづりこまれはしましたけども吹奏楽部やったりとかそこで色んな出会いがあったりとか、人脈が広がったりとか、そういうことをさしてもらったのは本当に感謝してますよ

【神前暁】
ふうん。初めて聞いた

【ヤマカン】
うん。あの時はけっこうね。けっこう愚痴ったけど。

【神前暁】
まあね

【ヤマカン】
愚痴ったり、ぐずったりしたけど

【神前暁】
大学にもなぜか一緒に

【ヤマカン】
うん。女も取りあったり

【司会者】
(笑)

【ヤマカン】
それはしてないか

【神前暁】
おれは取りあってない

【ヤマカン】
きみとはしてないね(笑)

【神前暁】
うん。そう。ね

【ヤマカン】
(苦笑)なに、この間(ま)は?

【司会者】
……ツッコむべきなのかな、と思って

【ヤマカン】
んー、なにかつないで、つないでつないで


■■■■■■■■■■■~00:08:00■■■■■■■■■■■■



【司会者】
わかりました、わかりました。……大学時代はずっと一緒にいたってことですか?

【神前暁】
いや、大学時代は、僕は作曲のサークルに入って。彼はアニメのサークルに入って

【ヤマカン】
完全にわかれたんですよ。で、OBとして高校の吹奏楽部で会うときは会ったんだけど、普段は大学の中でぜんぜん違うサークルにいて、でも週一くらいで

【神前暁】
まあそれくらいじゃ飲んでたかなー

【ヤマカン】
うん

【神前暁】
うん

【ヤマカン】
飲んでるっていうかね、彼の家にいりびたる週間があって――

【神前暁】
僕はねもう絵に描いたようなダメ大学生で、年に3回くらいしか講義に出なかったんですよ。

【司会者】
どちらがですか?

【神前暁】
僕です

【ヤマカン】
彼の家のほうが大学に近かったんで、サークルに行ったりとか授業にでた帰りに寄って、なにするわけでもなくアニメ雑誌読んだりエロ本読んだりとか、ダラダラ、ダラダラ……。

【司会者】
(笑)

【ヤマカン】
彼、延々とキーボードでなんか引いてるんですよ。作曲してるかよくわかんないけど。

【司会者】
かっこいいです

【ヤマカン】
その隣でずーっと僕は、彼のエロ本をずーっと。

【司会者】
(笑)

【ヤマカン】
うーむ。最近はこういうのが流行りかね……みたいなことを。

【司会者】
(笑)

【神前暁】
だいたいね、僕がなにかやってると、入れ替わり立ちかわり人がやってきて、飲んで帰っていくってね、そういういう家だったんですよ。僕の下宿が。

【司会者】
駆け込み寺ですね

【ヤマカン】
そうそう。使い勝手良かったんですよ。近くて。

【神前暁】
おかげで5年、学生やったけどね。

【ヤマカン】
おれ、4年で卒業したよ。

【神前暁】
うらやましい。

【ヤマカン】
うん。文学部はラクなんだよ(笑)

【神前暁】
工学部は厳しいんだよー

【司会者】
ですよねー

【ヤマカン】
文学部はねー、京大でいちばんレベルの低い学部ですよ。

【司会者】
(苦笑)

【ヤマカン】
ふふん。なにが悪いー

【神前暁】
なにそれ、自慢とも取れないことを……。

【ヤマカン】
誰に向かってケンカしてるんだろ……。最近、2ちゃんの書き込みにそういうのあったから

【神前暁】
工学部、厳しいよ

【ヤマカン】
工学部、よく出れたね

【神前暁】
ホントにねー

【ヤマカン】
出るの大変だったでしょ?


■■■■■■■■■■■~00:10:00■■■■■■■■■■■■


【神前暁】
卒論のときはね、ヤバかった。あん時ばっかりは泊まりこみでね、

【ヤマカン】
あー、ちゃんとやらなきゃね。

【神前暁】
内定出てたから、それを落とすとヤバいな

【司会者】
はい

【神前暁】
そうそう、内定の話。就職活動のときに、僕、音楽しかやってなかったし考えてなかったから、音楽に関係ある仕事をやりたいなって思って、レコード会社と、楽器メーカーと、ゲーム会社をね受けたんですよ。

【司会者】
はい

【神前暁】
楽器会社は内々定が出てたんですけど、そのあとデモテープを送ったナムコって会社に偶然、目をつけられて通っちゃって、すごく嬉しかったんです。

【司会者】
デモテープなんですねー

【神前暁】
デモテープなんですよ。

【司会者】
おおー

【神前暁】
作曲――まあ学生時代やってたことが、なんかそこでひとつ実を結んだかなーてのがあったんで、これは意地でも卒業せなあかん、と。

【司会者】
(笑)

【ヤマカン】
なるほど

【神前暁】
……。つないだぞ。

【ヤマカン】
(手元のTwitterタイムラインを眺めて)「文学部、死ね」……死ねないよー。

【司会者】
(笑)

【ヤマカン】
なんで死ななきゃいけないんだよー。

【司会者】
(笑)

【ヤマカン】
書け! 死ぬ理由を、書け! 今すぐ……。

【神前暁】 【観客】
(笑)

【ヤマカン】
……。インタラクティブだ。

【司会者】
インタラクティブですよ

【神前暁】
インタラクティブ、こわーい

【ヤマカン】 【司会者】
(笑)

【ヤマカン】
まあそれはさておき、文学部の場合はホントに楽でね。あの、いちおう諮問会があるんですよ。

【司会者】
はい

【ヤマカン】
卒論書きました、はい出しました。

【司会者】
はい

【ヤマカン】
で、「キミ、内定きまってんの?」「はい」「じゃオッケー、ボーン」それで終わり。

【司会者】
(笑)

【神前暁】
うらやましいな。

【ヤマカン】
アニメについての卒論だから、教授連が誰もわからない。

【司会者】
あー

【ヤマカン】
あのチンプンカンプンで「とにかくキミの書いていることさっぱりわからない」って言われて

【神前暁】
なに書いたんだっけ? エヴァ? エヴァ書いたんだっけ?

【ヤマカン】
あのね、もののけ姫に至るまでの日本アニメーション史を、まあ美学的な視点で考察するっていう目論見を(聞こえにくい)――

【司会者】
お、おぉ

【神前暁】
ケムにまいたの?

【ヤマカン】
まあ無理だったね

【司会者】
(笑)


■■■■■■■■■■■~00:12:00■■■■■■■■■■■■


【ヤマカン】
でもね「京大美学にアニメーションという名前を刻みつけたオマエはすごい功績だぞ」って、ナカムラ教授には言われた。

【神前暁】
誰(笑)

【ヤマカン】
いまも残ってるはずなんだけどな。美学のナカムラ教授。えっと日本美術史? ちがう西洋美術の専攻の人。

【神前暁】
まあ、よくそれで通ったね?

【ヤマカン】
うん

【神前暁】
うん

【司会者】
(笑)

【ヤマカン】
通してくれたんだよ(苦笑)

【司会者】
(笑)

【ヤマカン】
ありがとう。イワキ先生。いやイワキ先生はもういないはず

【神前暁】
イワキ先生、ありがとう

【ヤマカン】 【司会者】
(笑)

【神前暁】
……なんだこれ(苦笑)

【ヤマカン】
(笑)

【司会者】
なんか、すごい(聞こえにくい)ってしまったんですけど。なるほど-

【神前暁】
そんな学生時代だったねー

【ヤマカン】
うん

【神前暁】
だから、彼(ヤマカン)はアニメをずっとやってたんだよねー。

【ヤマカン】
うん。だからまあ、あのー、これね意外と知られていないんですけど。特撮で、彼も入ってくれた怨念戦隊ルサンチマンっていう作品があるんですけど

【司会者】
はい

【ヤマカン】
そちらは、けっこう話題になったりするんですけど。その1本前にちゃんとアニメーション作ってるんですよ。14、5分くらいの作品で、えっとタイトルはいいや。

【神前暁】
その世に忘れられて

【ヤマカン】
そうです、そうです。

【神前暁】
はい

【ヤマカン】
あの、俺自身が動画描いたんですよ。半分とは言わないけど、3分の1くらいの動画を自分で描いて。まああの、いま見せても正直言って、まあニコ動に上がっている「やってみた」だけの動画よりヒドいくらいのクオリティだったんだけど――

【神前暁】 【司会者】
(笑)

【ヤマカン】
ホントにね、「やらなくて」いいじゃないか――「やってみる」必要も無いくらいのヒドい作品ではあったんですけど、なんとかアニメに近づきたい、なんとかアニメをやってる体(てい)だけでも味わいたい、形だけでも入りたい、と思ったんで……。作ってみた作品が1本だけあるんですね。

【司会者】
なるほど

【ヤマカン】
それをやって、まあ、みんなで気まずい思いをして――

【司会者】
(笑)


■■■■■■■■■■■~00:14:00■■■■■■■■■■■■


【ヤマカン】
作った連中、スタッフで「ちょっとこれ、マズイんじゃないの? もうちょっと楽しいものを作ろうよ」って思って、まあいろいろ作りはじめて。実写というか、特撮にも手を出し始めて。それが、まあなんとか実を結んだのが「ルサンチマン」だったなあ、と。

【神前暁】
うん。そん時はねー、たまたま昔の縁でというか、飲み縁で「音楽やんない?」みたいな感じで

【ヤマカン】
うん。そうそう。

【司会者】
はい

【ヤマカン】
彼もライブとか作曲活動忙しかったんだけど――たしか、広末のCD1枚だよね?

【神前暁】
これでやってくれって

【ヤマカン】
「ギャラ払うから。ギャラ出すから、とにかくやってよ」って

【神前暁】
広末のCDで

【ヤマカン】
(笑)。じゃあギャラ出すよ、広末の当時のアルバム1枚渡して

【神前暁】
絶頂期だったからね。RとHが、ね。

【ヤマカン】
だったねー。あの時はいちばん楽しかったねー。

【神前暁】
楽しかったねー

【司会者】
(笑)

【神前暁】
かわいかったねー

【ヤマカン】
ん? 広末の話?

【神前暁】
絶頂期って……。あれから下がってるのかな? ずっと

【ヤマカン】
下がってないよ。俺の中では

【神前暁】
え、なに?

【ヤマカン】
今もいけるよ

【神前暁】
違うよ。ああ、広末の絶頂期?

【ヤマカン】
話、かみあってないし。もう

【司会者】
(笑)

【神前暁】
人生の絶頂期?

【ヤマカン】
人生の絶頂期……。俺、絶頂期ってないもん。

【神前暁】
ずっと低空飛行?

【ヤマカン】
ずっと嫌われ続けた、この36年間でした。もう周りが敵だらけ

【神前暁】
最近は……ねえ

【ヤマカン】
うん。俺のヨメ以外は敵だ。いや、俺のヨメも敵だ。

【司会者】
え?(笑)

【神前暁】
そこは触れないでおこう……。

【ヤマカン】
(笑)。あ、これ流れてんだ! ヨメ、ごめんねがんばるよー。

【司会者】
(笑)

【神前暁】
がんばってねー。ヨメカン

【司会者】
(聞こえにくい)

【ヤマカン】
これ、いろんな人に言ってるんですけど。学生の頃はどんなしょーもないことでもいから、やっておくべきですよ。

【神前暁】
うん。やった

【ヤマカン】
うん。何もしない、っていうのが、いちばんもったいない。ホント、ずっと合コンやるも良しです。

【司会者】
はい


■■■■■■■■■■■~00:16:00■■■■■■■■■■■■


【ヤマカン】
合コン行ったんですよ俺、学生時代、呼ばれて。数合わせで行って、一言もしゃべらず帰ったっていう。

【観客】
(笑)

【司会者】
それは、気に入らなかったとかじゃなくて?

【ヤマカン】
いや「俺、なんか場違い?」みたいな。どう考えても「俺、浮いてるよね?」みたいな。

【神前暁】
すごいねー。俺、やったことなかったよ合コン。

【ヤマカン】
呼ばれた、呼ばれた。

【神前暁】
負けたな

【ヤマカン】
負けた? でも、たまにアニメの話を振られるのよ。「こいつさ、山本さ、ちょっとアニメとか詳しいんだぜ」って振ってくれるのが、すごく悲しかった。

【神前暁】 【司会者】
(笑)

【ヤマカン】
それで盛り上がるわけねーじゃん

【神前暁】
その振られ方はイヤだね

【ヤマカン】
屈辱にしか、なんねーじゃん

【神前暁】
こいつバンドやってんだぜー、とかだったら、まだねー

【ヤマカン】
そうそう

【神前暁】
でも、そのバンドっていうのがね、学祭で裸で、ギターの先にサンマとか吊るして(聞こえにくい)とか弾いてたりしてたんですけど。僕、トランペットだったんですけどね

【司会者】
あー

【神前暁】
ネイキッドブラス、っていうバンドやってて

【ヤマカン】
あのビデオ、まだあるよね

【神前暁】
ある。うちにある

【ヤマカン】
(笑)

【神前暁】
でも、1番いいクライマックスで「ザー」ってノイズで終わっちゃうんだよ

【司会者】
えー?

【神前暁】
こう、曲が終わるたびに脱いでどんどん強くなっていくって設定で――

【司会者】
つ、強くなるんですか(笑)

【神前暁】
そう

【司会者】
なるほど

【神前暁】
(腰のベルトあたりに)ティッシュケースだけ着けて……

【司会者】 【観客】
(笑)

【神前暁】
いいのかな、これ。ユーストリームで配信されてんだよね?

【ヤマカン】
俺、そん時、行きたかったんだよね。でもそん時、アニメ(聞こえにくい)の上映会があって行けなかったんだよなー。

【神前暁】
あれやったら実行委員に大目玉くらっちゃってねー。

【ヤマカン】
で、客席にサンマ投げたんでしょ?

【神前暁】
そう。そしたら投げ返してきてくれて(笑)

【観客】
(笑)

【司会者】
おぉー

【神前暁】
むかし「スターリン」っていうバンドがいて臓物とか投げたっていうから、それに比べりゃ全然甘いもんですけども。

【ヤマカン】
こわーい(笑) いまの怖い(苦笑)

【司会者】
それの場合、投げ返せないですよね(苦笑)

【神前暁】
あとはライブ活動はね、ピンポンダッシュして逃げるだけとかね

【司会者】 【観客】
(笑)

【ヤマカン】
ライブだね。ライブ感覚はあるよね

【神前暁】
そう

【司会者】
生きてますよね

【神前暁】
あとは枚方(ひらかた)駅前で「とおりゃんせ」に合わせてジャムセッションするっていう

【司会者】
あー、あの、信号?

【神前暁】
そう、信号!

【観客】
(笑)

【司会者】
それすっごい面白いですよね

【神前暁】
そうそう

【司会者】
出会いたい、すごくそれ

【ヤマカン】
ライブだよね


■■■■■■■■■■■~00:18:00■■■■■■■■■■■■


【神前暁】
で、車のバッテリー改造して背中にしょってベースとかギターとか弾いて

【観客】
(笑)

【ヤマカン】
(改造バッテリーを背負うことは)何の意味があるの?

【神前暁】
いや、外でやるからさあ

【司会者】
電源?

【神前暁】
そう、電源がいるから

【ヤマカン】
あ、電源ね

【神前暁】
スピーカーと、バッテリーと。(バッテリー内部にあるのは)硫酸ですよ。そこにしょって

【司会者】
そうですよね

【観客】のひとり
あぶな!

【神前暁】
ジャムセッションするとか。あと何やったっけなー、いろいろやった。

【司会者】
ふうん

【ヤマカン】
かっこいいね

【神前暁】
とにかくそういう、まあなんか大学生って脱ぎたがるじゃないですか?

【司会者】
そうですね(笑)

【ヤマカン】
(笑)

【司会者】
こう、本当の自分を

【神前暁】
そういうことをやってみた痛い時期もあったり

【司会者】
はい

【ヤマカン】
神前さん、絶好調になってきたね(笑)

【神前暁】
なんかしゃべんなきゃダメかなって。俺いまここ(目の前においてあるノートパソコンのモニタ画面)のスクリーンセーバー? 見えてないんだ。

【司会者】
あれ?

【神前暁】
だからね、怖くないの。

【観客】
(笑)

【司会者】
あ、見ないようにしてるって感じですか?

【神前暁】
そう。すっごい人の評価とか怖いから。見ないよ

【ヤマカン】
マジで? 俺、いまなに返そうか(目の前のノートパソコンのモニタに売っているTwitterのタイムラインに対して)ずって考えてるんだけど

【神前暁】
俺は、会場とのライブ感がね

【ヤマカン】
面白いイジリがないんだよ。もっと来いよ、おい! ビビッてんじゃねえよー

【司会者】 【観客】
(笑)

【ヤマカン】
ディスるなら徹底的にやれよー

【司会者】 【観客】
(笑)

【ヤマカン】
(ニヤニヤ)まあ、それはさておき

【司会者】
なんか(会場の大スクリーンに映っているTwitte上のタイムラインに)無双って書いてある

【ヤマカン】
神前無双、無双だね。あの頃はホントに良かったよ。

【Twitter】
――ヤマカン、Twitterなんでやめたの?

【ヤマカン】
合わなかったからです

【神前暁】
僕もね、Twitterひと晩やったんだけどね。なんか朝起きたらメールが何百通とか来ててね、怖くなってやめた。

【司会者】
怖いですね

【ヤマカン】
そりゃあ怖いよね

【神前暁】
Twitterを理解してなかった

【司会者】
ダイレクトに来ますからね

【神前暁】
そう。mixiにはいるけどね

【ヤマカン】
(笑)いますね、はい。

【神前暁】
はい


■■■■■■■■■■■~00:20:00■■■■■■■■■■■■


【ヤマカン】
なんの話だったけ?

【神前暁】
学生のあり方だろ?

【ヤマカン】
学生のあり方ね

【司会者】
そうです、そうです

【ヤマカン】
はい

【神前暁】
だから俺は、そういうとにかく何でもやってみようっていうサークルだったから

【ヤマカン】
うん

【神前暁】
「折田先生」も、やったよ。

折田先生を讃える会
http://freedomorita.web.fc2.com/

【ヤマカン】
折田先生はね、うちの美術部――アニメーション同好会と美術部をやっていて、

【司会者】
はい

【ヤマカン】
たしか美術が始めた……わけではないけど。まあ僕の美術部の先輩がやってるよ。ナウシカあたりやってるよ。って、わかんないよね。

【観客】
……。

【ヤマカン】
「折田先生」像っていうのが京都大学にありまして、折田先生という、まあ過去の名教授がいらっしゃいまして、それを記念して建てられた胸像があるんですね。で、それをいつしかコスプレするような輩がでてきまして、例えば「ナウシカ」とかね。

【観客】
(笑)

【ヤマカン】
ちょっと古いけどね「ヤキソバン」とかね、わかんないよね。

【神前暁】
ヤキソバンはね、それ俺の頃だね。

【ヤマカン】
ヤキソバン(笑)

【神前暁】
最初はね「怒る人」だったんだよ。真っ赤にして、ペンキで。

【ヤマカン】
そうだ、そうだ――真っ赤にしたんだ。うん。そっからエスカレートして、どんどんコスプレをさせるようになって、しまいには撤去されたっていう(笑)。いまどっかの地下に眠っているらしく

【司会者】
地下ですか?(笑)

【神前暁】
ガンダムとか、なってたよね。原型とどめてないからね。

【ヤマカン】
ガンダム、良かった(笑)

【司会者】
ふうん

【ヤマカン】
(折田先生像で)完璧にガンダムを作ってるんだけど、で、元の胸像がすっぽり中に収まって全く見えない

【司会者】
(笑)

【神前暁】
まあ、ある意味、正しいんだけど

【司会者】
たしかに

【ヤマカン】
ホントにガンダムになってるだけっていう(笑)。不思議な大学だったな。あーいう大学にいると、こうなっちゃうんだよな。

【神前暁】
まあ、でも。そういう活動を経たからこそ、いまの山本監督がね、いる――

【ヤマカン】
こんな歪んだ俺がいるという

【神前暁】
……。俺、司会にまわろうかな

【ヤマカン】
(笑)。

【司会者】
え? え?

【ヤマカン】
俺、やっぱりそっち側? ボケ(ヤマカン)、ツッコミ(神前)だよね

【神前暁】
そうだね。

【司会者】
なるほど

【神前暁】
ボケて

【ヤマカン】
いやいや(苦笑)言われてもボケないよ。

【神前暁】
うん


■■■■■■■■■■■~00:22:00■■■■■■■■■■■■


【Twitter】
――揚げ玉ボンバー

【ヤマカン】
お、知ってるね

【司会者】
(観客の)皆さん、地味にウケてますよ

【ヤマカン】
(笑)

【Twitter】
――神前さん、抱いてください

【ヤマカン】
(観客に向けて)古いの? けっこう古いの? 古い方もいらっしゃるんだ。今の大学生でヤキソバン知らないはずなんだけどな。

【ヤマカン】
まあ、そんなフリーダムな学生時代を経て、就職して

【神前暁】
アニメで就職したんでしょ?

【ヤマカン】
うん。アニメで就職――って(苦笑)、なんでそこ強調するの?

【神前暁】
なんでさ、アニメで就職できんの?

【ヤマカン】
できたからだよ。

【司会者】
(笑)

【神前暁】
それは――アニメやりたいですって言って?

【ヤマカン】
履歴書出して、どことは言わないけど

【司会者】
(笑)

【ヤマカン】
とある会社に履歴書出して、面接受けて、ペラペラ~っとしゃべって

【神前暁】
うん

【ヤマカン】
そん時もねえ「何着てきてもいいよー」って言うから、それでも普通リクルートスーツで行くじゃない? あ、何着てもいいだ、と思ってTシャツとジーパンで行ったんだ。

【司会者】
はい

【ヤマカン】
わーい、って行って、面接をホイホーイって受けて、まあいいやーと思ったら――

【神前暁】
うん

【ヤマカン】
受かっちゃったんだよね

【司会者】 【観客】
おぉー(笑)

【ヤマカン】
あの頃の京アニは良かった……。

【観客】
(笑)

【神前暁】 【司会者】
アーアー聞こえなーい

【ヤマカン】
いや、いい会社ですよ京都アニメは。いろんな所で行ってますけど、そんな男を雇う度量のある会社なんだから。

【司会者】
なるほど

【ヤマカン】
僕、京アニをディスったことないよ

【司会者】
(苦笑)

【神前暁】
代わりに、俺がディスろうか?

【ヤマカン】
あ、やめて、やめて! そこだけはやめて! ライフラインだから!

【神前暁】
やめとこう

【ヤマカン】
いろんな業界人のライフラインだから!

【観客】
(笑)

【司会者】
なるほど

【神前暁】
危ないね、ユーストリームね。

【ヤマカン】
うん。

【神前暁】
怖いね

【司会者】
怖いですよー

【観客】
(笑)

【司会者】
文字起こししてくださるそうですからね、後で。

【ヤマカン】
(苦笑)起こさんでええわ……。

【司会者】
もうね、一言一句こぼさずに(笑)

【ヤマカン】
はぁ~、それは、ありがた迷惑(苦笑)。まあいいや。

【司会者】
(笑)

【ヤマカン】
いいです。気にせず、いっときます。

【司会者】
はい


■■■■■■■■■■■~00:24:00■■■■■■■■■■■■


【ヤマカン】
で、まあ、何? 履歴をずっと言うの?

【司会者】
えっと――めっちゃ話飛んでいいですか?

【ヤマカン】
うん、いいよいいよ。

【司会者】
京アニでされた作品とかで、こぼれ話とかあったら、うかがいたいんですけど

【神前暁】
こぼれ話。共演した作品って、最初なんだっけ?

【神前暁】
MUNTOだね。

【ヤマカン】
あ、別にいいのね、これは。

【司会者】
で、その次は?

【ヤマカン】
ハルヒになるね

【神前暁】
ハルヒか。ああ、そうだね。

【ヤマカン】
MUNTOで、ハルヒになって、俺がもう独立しちゃえよってそそのかして

【神前暁】
そうそう。ハルヒが、これね初めて言うんだけど

【司会者】
はい

【神前暁】
ハルヒの話が来て、で「ハルヒやるんだったらナムコ辞めろよ」みたいな感じで。

【司会者】
おぉー

【神前暁】
そんな「2足のわらじは認めん!」みたいな、ちょっと、とある会社の社長さんに言われまして

【ヤマカン】
(笑)言われたか……。

【神前暁】
まあ、言われまして

【ヤマカン】
どの会社かなー

【神前暁】
どこだろ? わかんない、俺。

【ヤマカン】
あれだよ。いまだからアニプレックスかもしれないよなー。

【観客】
(笑)

【神前暁】
アニプレックスだね

【ヤマカン】
アニプレックスだよ

【司会者】
(笑)

【神前暁】
全部アニプレックスのせいにしちゃえ

【ヤマカン】
うん、そうしよう

【神前暁】
うん。僕もちょうど、いろんなことやりたかったんで。ここは一丁、飛び出すかと思って――

【観客】
まあ、そん時は僕も、助言、というのかな。あの、やっぱり彼がやりたいのは、もちろん、前にいたゲーム会社、ナムコですけど

【司会者】
はい

【ヤマカン】
ナムコにいた時も活躍はしてたんだけど。ずっと歌モノがやりたい、と言ってたんですよね。で、彼がやってるのは、サウンドデザイナー、ディレクターか?

【神前暁】
サウンドクリエイター、かな

【ヤマカン】
まあ、音屋さんだったのね。

【神前暁】
まあ、全般だね。

【ヤマカン】
SEを劇伴も、全部ひっくるめた音全般を見る仕事だったんで、彼のやろうとしていた、なんていうのかな歌モノは……あった、まあ何曲もあったんだけど、やっぱり本業としてやっていくのは、ちょっと難しかったていうのがあって

【司会者】
はい


■■■■■■■■■■■~00:26:00■■■■■■■■■■■■


【ヤマカン】
だったらもう、アニメのほうがやりやすいんじゃない?って

【司会者】
ふうん

【神前暁】
べつに歌モノだけやりたかったわけじゃないんだけどね。

【ヤマカン】
うん

【神前暁】
ただ、うーん、なんだろうな。まあ、ちょっとチャレンジしたかったっていうか。それは確かにあったので。アニメの音楽っていうのもすごい興味あったし。

【ヤマカン】
まあ、あとね。結構、大見得きったっていうか。たぶんハルヒは当たるだろうから、みたいなことも言ったような気がする(笑)

【神前暁】
言われた、言われた

【ヤマカン】
根拠はないけど。「これは当たるからさ、乗っとけよ」みたいな(笑)

【神前暁】
そしたらね、すごい当たっちゃって

【ヤマカン】
ホントに当たっちゃったね

【観客】
(笑)

【ヤマカン】
言ってみるもんだね

【神前暁】
まあ、それが僕がテレビアニメ初めてで。

【司会者】
はい

【神前暁】
ヤマカンとタッグ組んでやらしてもらって、それ以来ですね。

【ヤマカン】
「ヤマカンと」タッグ組んでっていうと、また語弊があるから、えっと……「ヤマカンが、いちスタッフとして関わっていた京都アニメーションさんと」タッグを組んだんだよね?

【神前暁】
もう大丈夫だから。しがらみ、ないから。

【ヤマカン】
もう、やめてー(苦笑) 俺はいいけど、あなたはやめて。そのへん

【神前暁】
はーい

【ヤマカン】
いろいろ勘ぐるがいい

【司会者】 【観客】
(笑)

【神前暁】
いや、でもね。さっき歌モノの話出たけど、実は、あんまり歌モノやってなかったんですよ。で、ハルヒで「出来ます!」って言って、やってみたら出来たっていうのがね、実際のところで。

【司会者】
おぉー

【神前暁】
あ、でも「もじぴったん」あったじゃん

【ヤマカン】
まあ、あれはそうだけどさ。

【司会者】
「ふたりのもじぴったん」ですね

【神前暁】
うん。あれも、わからないなりにやってみただけで――

【ヤマカン】
ほう

【神前暁】
僕、ナムコ入るまでビートルズ聴いたことなかったし

【ヤマカン】
そうだったね

【神前暁】
それぐらい音楽とか歌モノとか全然うとかったから

【ヤマカン】
うん

【神前暁】
それも吹奏楽の弊害なんだよね。

【司会者】
あー


■■■■■■■■■■■~00:28:00■■■■■■■■■■■■


【ヤマカン】
吹奏部の弊害になっちゃうの?

【神前暁】
なんか吹奏楽ってさ、あんまりそういうのやらないじゃん?

【司会者】
あー、やらないですね

【神前暁】
メインストリームのロックとかポップスとか

【ヤマカン】
やらなくはないけども、いろんなものをつまみ食いして、どっちつかずになってるていうのが吹奏楽だよね。

【司会者】
あー

【神前暁】
吹奏楽批判が始まったよ

【ヤマカン】
(聞こえにくい)もあったよね。あ、アインザッツ買ってください!

【神前暁】
(笑)吹奏楽サイコー

【ヤマカン】
吹奏楽連盟、ありがとう。推薦、ありがとう。

【神前暁】
まあそれで歌モノをやってみたら出来たと。

【司会者】
はい

【神前暁】
で、それ以来、歌モノの仕事が増えだして、うん。自分ではそんなに歌モノに素質があるとは思わなかったんですけど、なんか最近は歌モノのほうが評価されてるのかなー、みたいな不思議な気分ですね。

【ヤマカン】
学生時代、そういえば彼の歌モノは聴いたことはなかったんだけど。でもやっぱり、なんていうのかな。長いシンフォニーじゃないけど、長い曲書くよりは、4~5分でコンパクトにまとまった、そういった楽曲をセコセコと書いてたなー、作ってたなー。

【ヤマカン】
ん?(会場スクリーンにトラブルがあった?)

【司会者】
大丈夫です。あっちはつながってます。

【ヤマカン】
ライフライン切れた?

【観客】
(笑)

【神前暁】
ライフライン言うな(笑)

【司会者】
(笑)

【ヤマカン】
いいとも出演、おめでとー(軽く拍手)。この場を借りて

【観客】
(拍手)

【ヤマカン】
イエーイ。誰に向かって拍手してんだ

【神前暁】
イエーイ。あーや、見てるー?

【ヤマカン】
トヨサキ、見てるー?

【観客】
(笑)

【ヤマカン】
そっちかよ、っていう

【神前暁】
はぁ~、何でもありやなー

【ヤマカン】
何の話やったっけ(苦笑) そう、歌モノ。

【神前暁】
うん。そうそう。

【ヤマカン】
歌モノ。だから、そう。短くてメロディアスな曲は、彼ずっと書いてたんで、別にそっちには不安はなかったですね。

【司会者】
なるほど


■■■■■■■■■■■~00:30:00■■■■■■■■■■■■



【ヤマカン】
ハルヒで言うと「ミクルの冒険」は、ネタとして仕込んだだけなんだけども。「God knows...」と「Lost my music」は、もうホントに――。そうそう、あれさ、

【神前暁】
何?

【ヤマカン】
いろんなところで「God knows...」はZONEって言われて全部(聞こえにくい)したって言われてるんだけど。あれで、やっぱりZONEになってるよ。

【神前暁】
なってるか?

【ヤマカン】
「証」っていう歌があるんだけど、俺、たぶん1回聴かしてるはず。

【神前暁】
わかってるよ。で、「証」を聴いて、俺はZONEっぽくない曲だなって思ったんだよ。

【ヤマカン】
うん

【神前暁】
だから、もっとZONEっぽくなるようにした

【ヤマカン】
あ、逆に「した」のね

【司会者】
そう。したの。

【ヤマカン】
ああ

【神前暁】
だから、ヤマカンの言ってるZONEは、俺の考えるZONEじゃないな、と。

【ヤマカン】
ZONE談義になってきた(笑) ZONEというね、あ、知らないか……。

【司会者】
いや、知ってますよ

【ヤマカン】
つい4、5年前まで活動していた「バンドル」っていう、もう死語になっちゃったけど、バンドのアイドルがいまして

【司会者】
はい

【ヤマカン】
で、僕が唯一ライブに足を運んだアイドルなんですよ。

【司会者】
ふうん

【ヤマカン】
それまでずっと、アイドルは「遠くにありて思うもの」――

【司会者】
ああ、観るもの

【ヤマカン】
みたいな感覚でいたんですが。いまだにハロプロは好きなんですが、行ったことないです。まあチケットとれないっていうのもあるんだけど……。ZONEだけは最初のツアーと最後のツアーは行きましたね。

【ヤマカン】
ホントは武道館のラストライブも行く予定だったんだけど、某社の入社式とかぶって、出なきゃいけないから涙を飲んだっていう

【司会者】
あー

【ヤマカン】
某社の入社式にね、ちょっと――(Twitterのタイムラインを見て?)まあ、いいよそんなもん。

【司会者】
(苦笑)

【神前暁】
文字起こしするぞ

【ヤマカン】
(笑)

【司会者】
しますよね

【ヤマカン】
(苦笑)

【神前暁】
まあ、あれはZONEっぽくもありつつ、なんだろ? わからないなりにやってみた「ぼくのかんがえたJ-POP」

【司会者】
あー

【神前暁】
うん。J-ROCK

【ヤマカン】
あれも良かったねー。


■■■■■■■■■■■~00:32:00■■■■■■■■■■■■


【神前暁】
だから、何でもね、わかんないなりにやってみたら、なんとなく出来ちゃうもんなんですよ。

【司会者】
うんうん

【神前暁】
それは別に、自分に才能があるとか言いたいわけじゃなくて。まあ、やってみないことには始まらないっていう。

【司会者】
うんうん

【ヤマカン】
才能に関してはねー、あのこれ言うと長くなっちゃうからもう。いろんな講演のところで「若い人に向けたメッセージをどうぞ」って言われるときに必ず言うんだけど……。

こないだも、とある高校――僕の高校の時の先輩が先生をしてらっしゃる――に呼ばれて講演に言ったんですけど。その時にも言いました。

「才能」ってね、皆さん「才能」って自分に有るか無いか、自分で不安に思うし、自信もあって不安もあると思うんだけど。

「才能の有る無し」って厳然として存在するんですね。残念ながら。有る人は有るし、無い人は無いんです。

でもね、それを誰が判断するのか?っていうのを考えてほしいんですよ。

僕が思うに「才能が有る、才能が無い」を判断するのは自分だと思うんですよ。

これ必ず言います。ラストで言えば良かったんだけど、シメのセリフで使おうとおもったんだけど、まあいいや。忘れんうちに言っとこう。

やっぱりね、特にアニメ業界っていうのは、アニメーターっていうのは比較的、人海戦術だから、なんとか仕事にありつけたりするんだけど――。

声優さん。声優さんってホントに、その端役ばっかりで、ずーっと「通行者A」とかしかまわってこない。「こども」としか書いてない。セリフひとこと、ふたこと。

それで延々やり続けて、30歳超えちゃったとか、そういう声優さんの相談受けるんですよ。「どうすればいいだろう?」って。


■■■■■■■■■■■~00:34:00■■■■■■■■■■■■


【ヤマカン】
正直、女の子の場合。声優アイドルとして、そこからブレイクする可能性はないわけですよ。どう考えても。30過ぎて「アイドルでーす」って売り込んでも無理なんですよ。年齢サバ読んで、5歳以上サバ読んで売り込むしかないんですよ。

そういう人たちは、なんていうか限界はあるんだけど「やっぱり声優やりたい」って言うんですね。で、「やりたい」って言うんだったら、自分がやりたい、自分がまだイケルと思うんだったら、やり続ければいいんです! それで自分が満足すればそれはそれでいいんです! そういうもんだと思っています。

だから、ブレイクしようがブレイクしまいが、僕みたいにね嫌われ放題でフワフワしてようが「才能が有る」って自分で思い込むしかないんですよ、この世界は。

「無い」と思った時点でアウトです。無いと思ったらやめるしかないです。もうそれ以外の道ないと思ってる。でも、あくまでもそれを決めるのは自分なんですね。周りでもなければ、ネットでもなければ、隣の知り合いでもなければ、自分の上司でもない。それは僕が実体験として学んでいるので、ぜひともモラトリアムな感じで――

【Twitter】
――(声優を?)見た目で選んでいる感じで

【ヤマカン】
おい! そっちに…(聞こえにくい)。(笑)そっちに議論いくなよ……まあいいや。せっかくいいこと言ってんのに……。

【司会者】 【観客】
(笑)

【ヤマカン】
だから、もしそこらへんで壁にぶち当たってる人、もしくは、そういう不安を持ってる人。まあ誰でもぶち当たると思いますけど、その時に、僕の言葉をちょっとでも参考にしてもらえるといいな。

僕もあったんですよ。壁にぶち当たって――こないだもあったんですけど(笑)そん時には信じるしかないですよね「俺、できるんだ」って。誰も助けてくれないですよ。女神様がやって来て「あなたそれでいいのよ。ヤマカン、それでいいのよ」ってナデナデしてくれたらいいんですけどね。そんな人いないからね、普通。自分で「俺はやれるんだ、才能があるんだ」と思うしかないですよ。それで出来ることをやるしかないですよ。


■■■■■■■■■■■~00:36:00■■■■■■■■■■■■


それがだから、僕にとっては――わかんないですよ。まだ別にジブリ並のヒットをとばしたわけでもなく、アカデミー賞をとったわけでもないんですけど。そんな俺でも、まあなんとかノンノンノンノンやってるわけですよ。……そういうもんじゃないですか。

だから、声優さんでずっと端役なんだけどもやり続けるんだって人は、それはそれでその才能があるんです。端役の才能って言ったら、なんか失礼かもしれないですけど。

そういう人に限ってねえ、さっき出た、名前もでましたけどね、舞台になると輝くんですよね。だから、もったいないなーと。舞台にしぼったほうがいいんじゃね?って言うんだけど「いやー、やっぱり俺は声優やりたいっす」ってそういう人もいます。

【神前暁】
いるねー

【ヤマカン】
うん。やっぱり、そういうのも才能だと思う。ずっとね、声優の本業よりも、なんかレーシングやってるほうが露出度が高い(白石稔のこと?)とかね。

【司会者】
(笑)

【ヤマカン】
あれも「才能」だと思う!

【神前暁】
まあでもね、俺がひとつ思うのは「才能は埋もれない」と思う。

【司会者】
あー

【神前暁】
必ず出てくると思うね。

【ヤマカン】
どこで、どんな形で出るかはわかんないけど、出るね。

【神前暁】
うん

【ヤマカン】
あのもっと言うと、認めてくれる人が1人でもいたらそれは才能なんですよ。そう思ってます。

【司会者】
なるほど

【神前暁】
うん


■■■■■■■■■■■~00:38:00■■■■■■■■■■■■


【ヤマカン】
えっと、あのう、まさに――プロモーションで言っておくか。

紳助さんのTBSの番組にも取り上げられた、ホントにアマチュアの指揮者なんですけど。ちょっと僕、(聞こえにくい)の交流があって「ネモト」さんっていう指揮者がいるんですけど。

根本昌明公式ホームページ ふえの旅「わ」
http://www.nemotomasaaki.com/

指揮者というか、アマチュアの指揮なので。いま、ドキュメンタリでテレビで出たんで言っちゃいますけど――

いまホントに「トイレの清掃」やってるんですよ。トイレの清掃をやりながら、オーケストラを振るのが夢だっていうスゴイ人がいて、不屈の精神で借金して1000万円でオーケストラを買って、リサイタルで第九をやったんですよ。

で、もちろん、1000万円を借金して、そのホールにお客さんが入らなければ、その1000万円の借金を背負って、これからも地獄のようなその借金を返す日々が待ってるんだけども。

その時に、奥さんであるとか、知り合い――(聞こえにくい)の知り合いであるんだけども、1人だけ音楽評論家が「こいつはスゴイ」って言い続けてる人がいたんです。

【神前暁】
うん

【ヤマカン】
それ以外は「根本昌明(ネモト・マサアキ)」――ごめんなさい、フルネーム忘れちゃったんですけど。……知らないでしょ? 知るわけないんだけど。クラッシック界でも知る人ほとんどいないんだけど。そういう人を1人だけね、1人の評論家が「こいつはスゴイから」って言ってテレビでちょっと興味本位で取り上げられて、結果、大ホールを満席にしたんですよ。

【神前暁】
おおー

【ヤマカン】
満席にして、DVDの売上もかなりいいらしいんですよ。儲かっちゃったんですよ。成功しちゃったんですよ。それまでテレビの清掃していたオッサンがですよ? 1000万円借金して、成功しちゃったんですよ。

そんな、そのおじさんも、もう60歳いくかいかないかくらいなんですよ。それまでもう、ぱっとしない人生歩んでたんだけど、一花さかせたんですよ。これも才能だとおもうんですね。

【神前暁】
すごいねー


■■■■■■■■■■■~00:40:00■■■■■■■■■■■■

【ヤマカン】
だから、本当に1人でも、まあその人は奥さんが支えてくれたりしてたんですけどね、ホントにわずかな人が認めてくれるだけでも、これ「才能」なんですよ。

ホント、いつブレイクするかわからないから。これはいつも思うんだけど、ホントに才能が認められる瞬間。それこそ「死後」才能が認められる人っていっぱいいるわけじゃないですか。いわゆる「ゴッホ」だとか「ベートベン」もそうですね。

【神前暁】
うん

【ヤマカン】
だからホントに、いつどの瞬間で才能が開花するかわかんないから、粘り強くやったほうがいいですよ、っていうことを申し上げて、この場を終わりたいと――

【神前暁】
早いよ(笑)

【司会者】 【観客】
(笑)

【ヤマカン】
あと何分あります?(笑)

【司会者】
いま44分です。

【ヤマカン】
(笑)まだある

【司会者】
いまちょうど半分ぐらいですかね

【神前暁】
半分ぐらい?

【司会者】 【観客】
(笑)

【ヤマカン】
さあ! ここからは!――あ、ツバ飛んだね、ごめんね。

【司会者】
(笑)

【ヤマカン】
ダラダラいくぞ

【神前暁】
ダラダラ(笑)

【ヤマカン】
もうしゃべることはしゃべった

【司会者】
あの、Twitterのほうも答えてみたりとかは

【神前暁】
はい

【司会者】
けっこう(聞こえにくい)

(みんなTwitter画面見る)

【ヤマカン】
おつかれしたー

【Twitter】――
脱げ脱げ

【神前暁】
脱がねえよ(笑)

【司会者】
違和感、って言われてますよ(笑)

【ヤマカン】
あ、こういうのも、そろそろ拾っていったほうがいいですよね。

【神前暁】
いいのー?

【司会者】
どうぞ。もうどんどん拾っちゃってください

【ヤマカン】 【Twitter】
――脱げ脱げ

【司会者】
(笑)

【ヤマカン】
脱いでいいなら脱ぐよ

【司会者】
これは(聞こえにくい) どっちなんやろ? どっちのほうが嬉しいんやろ?

【ヤマカン】 【Twitter】
――最新のアニメでチェックされてますか?

【ヤマカン】
神前さん、してます?

【神前暁】
えっとね、00(ダブルオー)が最後かな

【観客】
(笑)

【司会者】
おっ

【ヤマカン】
つぎ。――劇場ではなく?

【神前暁】
じゃない。あと、クエイサーは見た。

【ヤマカン】 【観客】
(笑)

【ヤマカン】
渋いというのか、なんというのか……まあいいや。

【神前暁】
海月姫、いいよね。

【ヤマカン】
くらげひめ? ああ、海月姫ね。

【司会者】
へえー

【ヤマカン】 【Twitter】
つかさをマヨラー設定――

【ヤマカン】
あ、消えた! なに? 都合の悪いのは消してくれるの? NGワードあんの?

【司会者】
え? どうなんですかね? わかんないですけど。流れちゃったのかな?

【ヤマカン】
(笑)


■■■■■■■■■■■~00:42:00■■■■■■■■■■■■



【ヤマカン】 【Twitter】
――神崎さんの話もっと聞ききたい!(Twitterの原文ママ)

【神前暁】
カンザキじゃ、ねっつーの(苦笑)

【ヤマカン】 【Twitter】
――カンザキさん、がんばれ! 

【司会者】 【観客】
(笑)

【神前暁】 【Twitter】
――アイマス曲でなにか逸話ないですか?

【神前暁】
えっと、仮歌を自分で歌ってたら、くぎゅ(釘宮理恵)に叱られましたー。

【司会者】 【観客】
(笑)

【神前暁】
これじゃ歌えませんって言われましたー

【観客】
(笑)

【ヤマカン】
くぎゅも、そんなー。いいじゃない、確かに神前の声はキモイけどさー。イメージわかないんだよねー。

【神前暁】
(苦笑)やー、確かにあれは俺が悪かった。

【ヤマカン】
うん。確かに歌いにくいよあれは

【神前暁】
歌いにくいな

【神前暁】 【Twitter】
――フラクタルの話プリーズ

【ヤマカン】
フラクタル?

【神前暁】
うん

【ヤマカン】
フラクタルはねー、うにゃむにゃむにゃ……。

【司会者】
うにゃむにゃむにゃ

【ヤマカン】
内緒にしといた方が――

【神前暁】
でも、もう漫画やってるでしょ?

【ヤマカン】
ねー、矛盾してるねー。ありゃ、止めりゃ良かったねー。

【司会者】
(笑)

【ヤマカン】
(苦笑)怒られる怒られる。誰に怒られんだろ、この場合。……いや、だから、えーと、露出はどんな形でやってもいいけども、俺だけはしゃべらないっていう。あのう、悪名高い「声明文」を一発出してしゃべらないでおこうって思ったんですよね。面倒くさいから!

【司会者】
あー

【ヤマカン】
ちょっと、あのー、色々しゃべり疲れたんで、その前の「私の優しくない先輩」のキャンペーンで、ほぼ2ヶ月いろんな、ホントほぼ全てのメディアに取り上げられて、ほぼ全ての雑誌でしゃべり尽くしたんで、自分の作品についてしゃべるのがもうウンザリしたんですね。

で、フラクタルはオリジナルだから、よりツッコまれるところもあるし、より説明しなければいけないところもあるから、そりゃもう「たまらん」と思って、仕事に専念さしてくれっていうことで、あのう実は、すべてのインタビュー断ってるんですよ。

【神前暁】
ほうほう

【司会者】
うーん

【ヤマカン】
なので、許してつかあさい。


■■■■■■■■■■■~00:44:00■■■■■■■■■■■■


【ヤマカン】
まあフラクタル、あの、なんだろ、情報もらしていいところで言うならば……。そう、(会場スクリーンに)フラクタルのビジュアル出ませんね。

【司会者】
いま(会場の)皆さんにお配りしてるのをお持ちなんで

【ヤマカン】
あ、配ったんだ。それ(ポストカード)を配ったんだ。

【司会者】
みんな(聞こえにくい)お持ちですよ

【ヤマカン】
ありがとうございます。そんなイメージでやってます。

【司会者】
はい

【ヤマカン】
テーマは「ぎゃっこう」です。これだけ言っておこうかな。

【神前暁】
ぎゃっこう?

【司会者】
ぎゃっこう

【ヤマカン】
こう、こうじゃないよ(逆光をあらわすゼスチャア)

【神前暁】
さかのぼるほうね。(逆行)

【ヤマカン】
そう、さかのぼるほう。ずっとね、流行りはなにか? 最先端はなにか? いまのカッティングエッジは何なんだろうな? って考えるのが、もうそれもウザくなったので、もう全部「逆」いってやろうと思って、おります。

【神前暁】
うん

【ヤマカン】
だから、本当にもう「いまのウケる要素」全くないから。

【神前暁】
ほう。

【ヤマカン】
申し訳ないけど。

【神前暁】
ほう。

【ヤマカン】
だから期待しないでね。以上。

【神前暁】
怒られるよそんなこと言うと、また。

【司会者】
それで、逆行

【ヤマカン】 【観客】
(笑)

【ヤマカン】
ね。フジテレビからねたぶん来るよ、電話が。いいよ

【神前暁】
また土下座参りだよ。

【ヤマカン】
え? いいよ、ヤマコーさんとケンカするから。山本幸治(ヤモモトコウジ)というノイタミナ編集長がいましてね、いいやつなんです――いやいや、年下だから「いいやつ」と言っちゃったんだけど。うん。

【司会者】
あー

【ヤマカン】
こういう話は許してくれるはず。っていうか、アイツが――アイツと言って申し訳ない、彼がTwitterでなんかゴニョゴニョやってるよ(聞こえにくい)バラすなよー、もう。と、書いといてください、どっかに。

【司会者】 【観客】
(笑)

【ヤマカン】
お互い、情報漏えいは控えましょう。

【神前暁】
Twitterから)なんか拾おうよ

【ヤマカン】 【Twitter】
――山本幸治 広島

【ヤマカン】
広島じゃないっすよー、山本幸治。

【ヤマカン】 【Twitter】
――モナカ(MONACA)楽しいですか

【神前暁】
MONACAねー、うーん。楽しいよー。なんて言えばいいんだろ。会社だからね(笑)

【司会者】
あ、はい(笑)

【神前暁】
うん。作家ばっかりいます。

【司会者】
作家?

【神前暁】
作曲家

【ヤマカン】
うん

【司会者】
はい


■■■■■■■■■■■~00:46:00■■■■■■■■■■■■


【神前暁】
あんなに作曲家比率が高いと、なんか妙な気分になってくるよね。

【司会者】
ふうん。前の会社はそうじゃなかったんですか?

【神前暁】
ナムコは、ゲーム会社だから。絵描きさんもいるし、プログラマーもいるし。うん。

【司会者】
あ、そうですよね。

【ヤマカン】
そうだ

【司会者】
専門ってことですよね、いまは

【神前暁】
そうそう。作曲専門会社なんで。

【ヤマカン】
――女の子いれたんだよね?

【神前暁】
事務の子でしょ?

【ヤマカン】
うん

【神前暁】
うん

【司会者】
事務(笑)

【ヤマカン】
メガネっ娘

【神前暁】
みよちゃんね

【ヤマカン】
うん。かわゆい?

【神前暁】
ブログみてね

【司会者】
みよちゃん

【神前暁】
みよちゃん

【ヤマカン】
かわゆい? エロい?

【神前暁】
まあ、美人?カワイイ? カワイイよりは美人系かな。エロいかどうかは知らん。

【ヤマカン】
紹介してよ……。

【司会者】
(笑)

【神前暁】
いいけどさ。たぶん、タイプじゃないな

【ヤマカン】
違うの?

【神前暁】
うん

【ヤマカン】
甘えてくるほうじゃないの?

【神前暁】
違う

【ヤマカン】
あ、違う

【神前暁】
ドS

【ヤマカン】
わー、きっついな。「もー、山本さんたらっ」こんな感じじゃないの?

【神前暁】
そうやって、なんかこう――

【ヤマカン】
聞き出してくる? 怖いね、それ

【神前暁】
怖いよ

【司会者】 【観客】
(笑)

【神前暁】
うまいよ――そ、それはいいんだよ! みよちゃんの話は。

【ヤマカン】
(笑)

【神前暁】
もうちょっと、有意義な……。

【司会者】
いろいろ質問が

【神前暁】 【Twitter】
――ロリは?

【神前暁】
あ、ロリは好きですねー

【司会者】 【観客】
(笑)

【司会者】
早いですねー。レスポンス早いですねー

【神前暁】
すごいそこだけ目がいった

【司会者】
(笑)

【神前暁】 【Twitter】
――おっきなオッパイは

【神前暁】
あんまり、好きじゃないなー

【司会者】
ロリですもんね?

【神前暁】
そうだね

【司会者】
逆ですね(笑)

【ヤマカン】
おっきなオッパイねー

【神前暁】
おっぱいはイデアとして存在するからー

【ヤマカン】
イデアねー

【司会者】
あー

【神前暁】
はい

【ヤマカン】
なんですかー?

【神前暁】
それは、大きいとか小さいとか、そういう形而下の問題じゃないと思うんだ

【ヤマカン】
(笑)

【司会者】
うんうん、うんうん?

【神前暁】
うん

【ヤマカン】
すごい、すごい。あ、どうぞ

【神前暁】
が、すごく僕にとって価値があることで、

【司会者】
なるほど。関係ないと

【神前暁】
そう。「あっ、おっぱいだ!」ていう少年の喜び? 驚きみたいなものをいまだに感じる――なにを言ってんだ!

【司会者】 【観客】
(笑)

【神前暁】
ひさしぶりに、神前のキレのあるトーク聞いた

【観客】
(笑)


■■■■■■■■■■■~00:48:00■■■■■■■■■■■■


【ヤマカン】
いいねー

【司会者】
輝いてましたね

【ヤマカン】
やっぱりもう……彼、詩人なんですよ。

【司会者】
ね。それちょっと感じました

【ヤマカン】
ポエマー(↓)なんですよ。

【神前暁】
ポエマー(↑)?

【ヤマカン】
そうだ。ポエマ(↑)?ってなんだよ意味わかんね(発音について言及した?)

【神前暁】
見るの怖いな、あの、うしろ……

【ヤマカン】 【Twitter】
――おっぱいはイデア

【ヤマカン】
名言! 名言生み出すの上手くてねー、大学の頃から。

【ヤマカン】
そうなんですかー

【神前暁】
ごめん……

【ヤマカン】
なんだっけー。あ、これまだ言ったことないよね。

【神前暁】
なにが?

【ヤマカン】
メガネをとったら巨乳だった

【神前暁】
それ誰の名言?

【ヤマカン】
神前センセイの

【神前暁】
はい

【ヤマカン】
大学時代にね、あの俳句作ってね――俳句?

【神前暁】
はい

【観客】
メガネをとったら巨乳だった。

【司会者】
(笑)

【ヤマカン】
俳句でもないし――

【神前暁】
(笑)

【ヤマカン】
これはインパクトあったね。天才だと思った。彼ね、作曲家やってるけど、作詞家やったらとんでもない才能を発揮するんじゃないかなーと、そんときから思ってるんだけど、そっち方面はいかないの?

【神前暁】
病むからねー

【司会者】
(笑)

【神前暁】
あと、畑(亜貴)さん見て、無理だなーって思ったね。

【ヤマカン】
畑さんねー。やっぱり病み具合からみたら畑さんかなー

【神前暁】
畑さんは、そのレベルを連発できるから

【ヤマカン】
うーん。量産できるかが勝負なんだよねー。そっか、そっかー。

【神前暁】
うん

【ヤマカン】
畑さん、量産できるもんなー

【神前暁】
メガネと巨乳の相関をー、なんだろ……

【ヤマカン】
なに?

【司会者】
(笑)

【神前暁】
な、なんとかして、こ、こうイトをこーしたところに面白さがあるわけだけどー

【ヤマカン】
ほうほう

【神前暁】
そんなものを畑さん(両手をジタバタさせながら)毎晩、こーんなんだからー

【ヤマカン】
そうそう

【司会者】
おおー

【神前暁】
もう、だんだん身振り手振りになってきた……

一同
(笑)

【ヤマカン】
言葉と言葉をかけあわせることによって、全く意外な価値観を生み出すっていう――

【司会者】
なるほど

【ヤマカン】
その生み出し方が、ハンパないわけで――

【神前暁】
それ!

【司会者】
あー

【ヤマカン】
でも、同じく俳句でさ「テニスルックもまた良し」っていうのもあるけどね(神前暁を指さして)

【神前暁】
……うん

【司会者】
(笑)

【ヤマカン】
やっぱり天才だなって


■■■■■■■■■■■~00:50:00■■■■■■■■■■■■


【神前暁】
……うん。(苦笑)

【ヤマカン】
俳句なんだよね、これ

【神前暁】
あと、なんだっけ?

でまちやなぎにて、よなよなふるすいんぐするだけ

【ヤマカン】
(笑)

【司会者】
アーアー(きこえなーいのジェスチャア)

【神前暁】
あれの意味がわかんないよ

【ヤマカン】
いけるよ! 1曲ぐらい書けば、作詞作曲で

【神前暁】
うーん……やったんだけどね、まあいいです

【司会者】 【Twitter】
――おふたりは何歳ですか?

【神前暁】
すいません(苦笑) 36になりました

【ヤマカン】
36です

【Twitter】 【神前暁】
――好きな髪型は?

【神前暁】
パッツンが好きだな

【司会者】
前髪?

【神前暁】
前髪

【司会者】
うしろは?

【神前暁】
うしろは、うーん……まあ、最近は短いほうが。ヤマカンは?

【ヤマカン】
え? 俺は、あんまりそんなこだわりないよ

【神前暁】
あ、そうなんだ

【ヤマカン】
うん

【司会者】
へえー

【神前暁】
ふうん

【司会者】
なんで今回はツインテールなんですか?(フラクタルのネッサについて)

【ヤマカン】
え? なんとなく……。

【司会者】
なんとなく

【ヤマカン】
(笑)

【神前暁】
え? ツインテール?

【ヤマカン】
ツインテール。ネッサですね

【神前暁】
ああ、ネッサね

【ヤマカン】
ツインテール、意外と無かったでしょ、最近。――って思っただけなんだけど。

【司会者】
あー、そうですね

【神前暁】
まあ、一時期のブームに比べるとね

【ヤマカン】
うん。ああいう、こーいう盛り上がり方の(初音ミクのツインテールのような曲線をゼスチャア)。こういう2つわけ(セーラームーンや白井黒子、三千院ナギのようなツインテールの曲線をゼスチャア)単なる2つわけはいっぱいあるけど。

【司会者】
そんな感じですよね

【神前暁】
これ?(初音ミクのツインテールのような曲線をゼスチャア)

【ヤマカン】
うん。はねた感じの。あの、ポニーテール自体が死滅したんじゃないかと思うくらい、なくなっているかなーと思ったので。違うかな? けっこういる?

【ヤマカン】 【Twitter】
――ツインテは神

【ヤマカン】
神だな。いいよな。いいと思うよ。

【神前暁】 【Twitter】
――あずにゃんをペロペロしたいですか? あずにゃんにペロペロされたいですか?

【ヤマカン】
……(無言で神前暁「どうぞ」と発言をゆずります的なゼスチャア)

【司会者】 【観客】
(笑)

【神前暁】
いや、俺はあずにゃんにこだわりないんで。これ、たぶんヤマカン向けだろ?

【ヤマカン】
……。(椅子の背もたれによりかかり、顔を天に向けて、寝たフリ)

【観客】
(笑)

【神前暁】
――はい、スルー。

【司会者】
(笑)


■■■■■■■■■■■~00:52:00■■■■■■■■■■■■


【ヤマカン】
TBSありがとう。

【神前暁】
バシュー!(ニコニコ生放送において、ねんどろいど憂の首をもいで悪ふざけした件をからかっている)

【ヤマカン】
……。(肩をすくめる。座ったまま、無言で、隣にいる神前暁を蹴りつけるようなゼスチャア)

【神前暁】
あれ、土下座いったんだよね?

【ヤマカン】
……。(両手でハサミをもってチョキチョキしているゼスチャア)カット、カット

【神前暁】
はい

【司会者】
生ですけど

【ヤマカン】
(苦笑)

【神前暁】
なんか、もうちょっと有意義な話をしたい。前途ある学生に。ね?

【ヤマカン】
やってよ。俺けっこうしゃべったよ。

【神前暁】
え? なにか有意義なツイートありますかね。

【神前暁】 【Twitter】
――数々の素晴らしきメロディは、どんな時に浮かぶのですか?

【神前暁】
締め切り前!

【司会者】
おおー

【Twitter】――
(笑)

【神前暁】
あのね。僕は、降りてくるタイプじゃないんで。締め切り前に「もうアカーン!」ってなってる時にしか浮かびません。で、作り方なんですけど、作曲法をちょっとまあ言ってみますね。

えっと、デタラメにずっとキーボードでひきつづけて、歌い続けます。で、一瞬「これは、おっ、面白い。聴いたことないなってフレーズがたまに出てくるんですよ。指グセとかからはずれて。間違えて出てくることもあるし、なんか疲れてこれでいいやって出てくることもあるんですけど、その瞬間を逃さずに撮っておくんですね。で、今度は、それを元に、ひいていく。そしたら、この面白かったフレーズがどんどん広がって、それを核にして曲になるんですね。で、まあその時にいちばん大事だなあーって思うのは、それを第三者が聴いたらどういうふうに思うかっていう「客観的な評価」を常に忘れないってこと。で、まあ客観的な評価って自分でするのはすごく難しいんで、とりあえず寝ます。出来た時点で。で、次の朝、聴いて、いい曲だったらOK。っていう作り方をだいたいしてますね。

【ヤマカン】
素晴らしい!

【神前暁】
ちょっと有意義だったでしょ?


■■■■■■■■■■■~00:54:00■■■■■■■■■■■■


【ヤマカン】
素晴らしい! さすが天才!

【神前暁】
降りてこないよ

【ヤマカン】
天才、神前さん、天才。天才すぎる! 天才すぎる! 俺、言われたことないんだけどな。

【神前暁】
ああ、天才ヤマカン、天才……

【ヤマカン】
消えろとか、死ねとかしか言われたことない

【観客】
(笑)

【司会者】
さっきなんか期待してますみたいなことが

【ヤマカン】
あのねー。さっきから何度も質問してくださっている「ヤマカンwiki」の方ですね。見てますよー。いつも見てますよー。

【司会者】
(笑)

【ヤマカン】
ありがとう。編集してくれてありがとう。――で、なんだっけ? 

【ヤマカン】 【Twitter】
――いま注目してくれてるアニメ演出家さんは?

【ヤマカン】
っていうのを、1つ答えましょう。あ、あと土下座してないよ? デタラメだからね、それは。まあいいや

【神前暁】 【司会者】
(笑)

【司会者】 【Twitter】
――ヤマカン、天才

【ヤマカン】
ありがとー!

【ヤマカン】 【Twitter】
――ヤマカン、天才すぎる

【ヤマカン】
嘘だろそれは! びっくり多いよ!

【司会者】
(聞こえにくい)

【ヤマカン】
えーと、なんだっけ? あ、いま注目している演出家さんですか? うーんとね、ずっとね高橋渉さんって言ってたんだけど、最近あんまり連絡とってないなー。こいつはデキる。ちょっとねー、下の世代、20代をずっと見守ってる……ってのは失礼なんだけど、見張ってるんだけど、商売敵なんで。ちょっといないかなー。

【神前暁】
あ、上から目線だ

【ヤマカン】
うーん、申し訳ない。上から目線で申し訳ないけれど、ホントに「あー、ヤバい」と思う瞬間がまだない。同世代は、けっこうなんちゅーかな、あのーいい感じでね、こう「しのぎを削る」っていうのかな。平池(芳正)さんであったりとか、まあ長井(龍雪)さんであったりとか、ホントに火花散らしてる、あ、あおき(えい)さんもそうだな。あの、そんへとは――そうそう。あおきさん、平池さん、俺、岡田麿里と4人で、岡田麿里邸で鍋パーティ、ちゃう、タコヤキパーティーをしたことがあるんだけど、不思議な3人だな。

【神前暁】
濃ゆいな


■■■■■■■■■■■~00:56:00■■■■■■■■■■■■



【ヤマカン】
これ、ね? 岡田麿里をめぐっての三角関係……四角関係だよね、これね。そんなトークもやりました。まあそれはさておき。そんなことバラさんでいい(苦笑)まあ同世代には「おおっ」ていうのがいるんだけど、下の世代に、俺たちの世代にヤバいよね――

ずっと言ってんだけど、僕らの世代はまだまだ生ぬるいと思うんですよ。こんだけね、僕も好き放題暴れているように見えて、やっぱりその、うーん、作品としてもっとインパクトのある、というのかな、時代にくさびを打つようなものを作らねば――まあ「フラクタル」は、まあ狙ってるんですけど、うーん、それを考えてるんだけど、いまいちこの世代が、時代を作れていないっていう思いがあって、その反省も含めてね……。なんかね、だんだんね、だんだん小さくなってるような気がするんですよ。これも良くないなと思って。

例えば、宮崎(駿)さんのクラスの、ホントにこう「暴走したら止まらない、走り出したら止まらない人間機関車」みたいな世代がいるじゃないですか。宮崎(駿)さんとか、富野(由悠季)さんとか、押井(守)さんとか。あの世代を見てきた、僕よりもちょっと上の先輩、えーと4、5歳から7歳くらいの先輩。まあ、名前で言うと、細野(?細田守の言い間違い?)さんとか、お世話になった水島努さんとか、あのへんの世代が上の世代を見て、どうもやっぱり賢くなってるんですよね。「ここまでいくといろいろ敵が多くなっちゃうぞ」みたいな、「いろいろ問題起こしちゃうぞ」ってことで、大人しくなってきて……。さらに僕は上の世代を見てきて「あー、先輩がこんなに大人しくなってるんだから、僕らももうちょっと控えなきゃ」みたいな、だんだん、だんだん、だんだん大人しくなっているような気がしてて……。

うーん、例えば……。僕はその中でもね、監督に食ってかかったりとか、間違ってることは間違ってるって、ホントにペーペーの演出の時から言ってたんですけど、そういう人間が出てこないかなーと、期待はしてるんですが。

【ヤマカン】 【Twitter】
――ヤマカン2世(同じ方向性のアニメ演出家という意味)、育ててよ。

【ヤマカン】
無理です。イヤです。

【司会者】
2世(笑)

【ヤマカン】
たぶん殺すと思うからイヤです。2世(同じ方向性のアニメ演出家)生まれたら、たぶん近親憎悪で殺すだろうなー。……殺すとか言わない!


■■■■■■■■■■■~00:58:00■■■■■■■■■■■■


【司会者】
(苦笑)

【ヤマカン】
警察が来るよ

【ヤマカン】 【Twitter】
――出る杭は引っこ抜くんですか?

【ヤマカン】
引っこ抜きたいよね! 引っこ抜くくらいの出る杭がでればね。……あ、消えちゃった。
【神前暁】
STAR DRIVER(輝きのタクト)観てくれてる人いますね、ありがとう。

【ヤマカン】
――終わり?

【神前暁】 【Twitter】
(聞こえにくい)本当に出る杭は打たれてもまた出るのさ――

【ヤマカン】
(苦笑)え? 出たくないんだけどね。

【神前暁】
うん

【ヤマカン】
まあ今日も控え室で話してたんだけど、あんまり出たくない……

【神前暁】
僕もね、あんまり目立ちたくない性格なんですけど

【ヤマカン】
ずっと心に傷を受けて、こう、しゃべり続けているんだよ今も

【観客】
(笑)

【神前暁】
NHKとか、ホント出るのツラくて、で、それで出たくないなーとか日記に書いたら、すごいNHKの人が謝りに来ちゃって、申し訳ないことをしちゃったなーって

【ヤマカン】
(笑)

【ヤマカン】
そりゃあ、日記に書くからでしょ

【神前暁】
すいませーん。全体公開で。

【ヤマカン】
(笑)それはね、まあ、わきまえましょうよ

【神前暁】
綺羅星(のゼスチャア付き)

【司会者】
綺羅星、きらぼし~

【神前暁】
綺羅星!(のゼスチャア付き)

【司会者】
(聞こえにくい)で来ますよ。ほぼ埋まってますよ

【ヤマカン】
え、なに? キラ☆?(マクロスFにおけるランカ・リーの決めポーズ)

【神前暁】
綺羅星!(のゼスチャア付き)

【ヤマカン】
きらぼし?(のゼスチャアを真似て) わかんない……。

【神前暁】
これ、STAR DRIVERの。

【ヤマカン】
あ、そうなんだー。観てないのバレバレだね。

【神前暁】
観ろ!

【ヤマカン】
うん

【神前暁】
あれ、けっこう頑張ってんだぞ

【ヤマカン】
そうかー。俺、アニメ観ないからなー。ホント観ないんですよ。観ないから、ほんと、そのスゴイ演出を見つけられてないのかもしれないけど、

【神前暁】
あー、それはあるかもしんない。

【ヤマカン】
でも、現場で探してもなかなか見つからないからなー


■■■■■■■■■■■~01:00:00■■■■■■■■■■■■

【神前暁】
(聞こえにくい)僕も音楽聴かなくなっちゃったからー、同業者はかろうじてわかるけど、いまJ-POPで何が流行ってるの?って言われてもわからない。

【ヤマカン】
あー

【神前暁】
それ、すごいマズイなって思うんですけどねー。うん。

【ヤマカン】
それがね、この世代のたぶん共通……するかな? しないかな? たぶん、俺と神前が共通するんだけど、やっぱり今が働きどきだから、もうアウトプットに専念するんですよ。で、インプットがホントに出来なくなって、本1冊読めなくない、映画1本観れないっていう日々なんです。まあ、やっぱり先輩の監督さん、同僚の監督さんに聞いても、たいがいそう言いますね。もうみんな仕事に忙しいから。

【神前暁】
だからもう、ホント若いうちにインプットしといたほうがいいですよー。

【ヤマカン】
うん。だからさっきの話に戻るんだけど、ホント若いうちは何やってもオッケー。あの寝る以外に何やってもオッケー。寝る暇を惜しめ。

【司会者】
あー

【神前暁】
入れるのも出すのもね、両方ね。うん。

【ヤマカン】
入れる出す?

【神前暁】
そこ(聞こえにくい)

【ヤマカン】
あ、しまった! 俺が引っかかった!

【観客】
(笑)

【ヤマカン】
しまったー……

【司会者】
質問が来てますよ、いろいろと

【神前暁】 【Twitter】
――嫁は誰ですか。ただし2次元に限る

【神前暁】
っていうのが、さっきからずっと書いてるんだよ

【ヤマカン】 【Twitter】
――(聞こえにくい)ヤマカンが神前さんの嫁

【観客】
2次元ね。これねぇ、正直言うと「いない」と思う。嫁という観点で、そのほうがアニメ作りやすいんですよ。思い入れいくから。なかなか、いない。

【神前暁】
俺もいないんだよねー。脳内嫁。

【ヤマカン】
うん。

【神前暁】
うん。

【ヤマカン】
いや、いたほうがよっぽどいいと思うんだけど。

【神前暁】
そうか。

【ヤマカン】
なかなか……だから、若い頃はナウシカだと思ってたんだけど、ナウシカはどちらかというと英雄を仰ぎ見るような感覚で見てたので、これ嫁じゃないなと思って――あ、そのね……まあ、いいや。やめとこー。またパクリだと言われるのでやめとこ。

【神前暁】
なんだよ

【ヤマカン】
いいです


■■■■■■■■■■■~01:02:00■■■■■■■■■■■■


【ヤマカン】 【Twitter】
――アイドル好きのヤマカンはAKBどう思う?

【ヤマカン】
今年に入ってから神がかってます。

【神前暁】
ほおー

【司会者】
(笑)

【神前暁】 【Twitter】
――かみまえさんがライバルと思う人はいますか?

【神前暁】
うーん、なんだろうねー。うん、いる。

【ヤマカン】
あ、誰でしょう。名前言えるかな?

【神前暁】
いやあ、言えるよ。上松(範康)くんとか、あと田代(智一)さんとか、まあね。

【ヤマカン】
おおー

【神前暁】
だいたい同世代ですね。

【ヤマカン】
無難な名前があがったな。ryoさんとかどうなの、ryoさんとか。

【神前暁】
スパセル(supercell)の? ryoさんはアーティストだからなー。

【ヤマカン】
ちょっと違うのか。

【神前暁】
うーん。作家ってわけじゃないし。

【ヤマカン】
あー、うまく逃げたな。

【神前暁】
う、うん? いや、でもね。彼の音は好きですよ。キラキラしてて。

【ヤマカン】
あー。ありがとうございます。

【司会者】
菅野(よう子)さんはどうですか?

【神前暁】
菅野さん? 菅野さんはもう神だからねー。

【司会者】
神ですねー。

【神前暁】
うん。菅野さん、田中(公平)さん――

【ヤマカン】
で、神前暁でしょ!

【神前暁】
いや、違う!

【ヤマカン】
で、アニソン3天王……じゃねえや、三羽ガラス?

【神前暁】
そのスレが2ちゃんに立ってるの見て、俺、怖くてのぞけなかったんだから。

【司会者】
(笑)

【ヤマカン】
いーねー。大作家先生、巨匠じゃないですか。このおふたりに並んだ――

【神前暁】
ホントね、田中さん、川井(憲次)さん、鷺巣(詩郎)さん、は僕にとって中学時代の神、3天王ですよ。

【ヤマカン】
ほうほう。

【神前暁】
ま、そうじゃない?

【ヤマカン】
うん。そうだね。

【神前暁】
で、菅野さんがいて、佐橋(俊彦)さんがいて、岩崎(琢)さんがいて、(カメラ目線で)まあ抜けてる人がいたらゴメンなさい。

【司会者】
(笑)

【ヤマカン】
たまには天野(正道)先生のことも思い出してあげてください。

【神前暁】
あ、ゲッター、……最近やってないもん

【ヤマカン】
Gロボ(ジャイアントロボ)

【神前暁】
Gロボ良かったよね。――トムハック(Tom-H@ck)さんはね、打ち込みがすごい。

【ヤマカン】
お、よけていくねー。華麗によけていくね。こういうよけかたをすればいいんだ。俺もがんばろー。

【司会者】
(聞こえにくい)ですか?


■■■■■■■■■■■~01:04:00■■■■■■■■■■■■


【ヤマカン】 【Twitter】
――麻枝准はどう思ってますか?

【ヤマカン】
ある意味、天才だと思います。

【神前暁】
ある、ある意味って?

【ヤマカン】
あのね、なんていうのかな。麻枝准のマネをしたのが「私の優しくない先輩」だと言っても過言ではない。

【神前暁】
お! これはちょっと爆弾発言をしたね。

【ヤマカン】
あのー、マネしたからやっぱりあの程度――と言われればそれまでなんだけど、本当にね、我々の予想の斜め上をいくような、とんでもない仕掛けを「しれっ」とやっちゃうのが麻枝さんです。で、それにハマる人は「ズボズボ」ハマって滂沱(ぼうだ)の涙を流すんだけど、ハマらない人は「なんじゃこりゃ」って、中学生の作文にもならないんじゃないかっていう、両極端な意見が分かれる人。なんですよね。

【神前暁】
ふうん

【ヤマカン】
で、その両方の言い分がよくわかる。なるほどって。「これは才能だ」さっきの才能とリンクさせてもいいんだけど、一種の天才だなって思います。それをマネして「先輩」作って、同じように「これは映画ではない」って言われたり「これは10年に1度の映画だ」って言われたりしてるんですよ「先輩」が。――「おっ、けっこういいとこまで行ったな」と思って。でも、ワザとやったらダメですね。やはり、あれを、うーん、天然と行ったら失礼だけど、やっぱり、何もたくまず(企まず?)に出来るっていうのが素晴らしいなあと思います。

【神前暁】
はい……。あれ? 俺、麻枝さんの作品、知らないの。

【ヤマカン】
そうか。

【神前暁】
鳥の詩は、いい曲だね。

【ヤマカン】
あー、それくらいかー知ってるのは。なんもからんでないもんで、そういえば。

【神前暁】
え?

【ヤマカン】
なんもからんでないよね?

【神前暁】
そうなんです。申し訳ない

【ヤマカン】 【Twitter】
――新房(昭之)監督についてどう思われますか?

【ヤマカン】
朝から酒飲む人です。

【観客】
(笑)

【ヤマカン】
(新房さんいわく、という感じで)「最近さ、俺さ、健康に気を使って発泡酒に変えたんだよね」――意味ないと思います。


■■■■■■■■■■■~01:06:00■■■■■■■■■■■■


【神前暁】
新房さん、大変な人だよ。

【ヤマカン】
え? いや、まあ1回お会いして対談をしたんで、あの、まあ、いいなーと思って。あのスタイル確立できて。素晴らしいですよ。

【神前暁】 【Twitter】
――あ「鳥の詩」は折戸さんなんだ

【ヤマカン】
あ、そうなんだ。

【神前暁】
作詞、麻枝さんか

【ヤマカン】
作詞、麻枝さんのはず……でしょ? 教えて? 教えて(聞こえにくい)まあいいか。

【神前暁】 【Twitter】
――シャフトの魔法少女アニメには勝てますか?

【ヤマカン】
(笑)出ましたねー。アニプレックスさーん。くそー、隠し玉出しててー。

【神前暁】
え? なにそれ?

【ヤマカン】
あのー、新房さんさんとシャフトが

【神前暁】
はいはい、オリジナルのやつか

【ヤマカン】
えーとね、ごめんなさいライターの人、忘れちゃった。あと、うめてんてー(蒼樹うめ)
【神前暁】
うん。うん。

【ヤマカン】
うめてんてーキャラ原案でやるんですよね。ただ、もうフラクタルとは、さっき言ったようにまったく違う方向性なので、あちらは狙っていないので、うーん、ちょっと比べにくいと思います。うん、だから僕も意識はしてるけど、あんまり張り合おうという意識にはならないな。

【ヤマカン】 【Twitter】
――山本監督の好きな、かみまえさんの劇伴曲はありますか?

【ヤマカン】
劇伴曲か。劇伴曲で言えば――うーん。

【神前暁】
俺、半分は劇伴作家なんで。

【ヤマカン】
(笑)

【神前暁】
歌モノばっかり取り上げられることが多いんですけど、えっと、歌モノの10倍ぐらいBGM作ってますんで

【ヤマカン】
えっとね……やっぱり彼の持ち味なのかな。軽妙な曲? が、やっぱりいちばん耳に残る。

【神前暁】
日常系の


■■■■■■■■■■■~01:08:00■■■■■■■■■■■■


【ヤマカン】
日常系たとえば「かんなぎ」で言うならば、あのーPV作ってもらった時に1曲起こして、PV用に起こしてっていう

【神前暁】
はいはい。タラ、タリ、タン~♪ タラ、タリ、タン~♪

【ヤマカン】
そうそう。あれが耳に残って、かんなぎの本編のメインテーマみたいになっちゃったもんね。

【神前暁】
ほう。

【ヤマカン】
なんかあったら「あれ使って、あれ使って」って。

うん。ハルヒにしてもそう。らき☆すたにしてもそうですねー。

【神前暁】
あざーす

【ヤマカン】
あー、らき☆すたのこなマスター良かったよねー。ドンデン、ドンデン~♪

【神前暁】
田中先生、ホント申し訳ない。

【ヤマカン】
あやまりゃいんだよ、そういう時は。

【神前暁】
え?

【ヤマカン】
謝っときゃいいんだよ、とりあえず。

【神前暁】
ごめんなさい! 田中先生。いろいろパクリました!

【司会者】
(笑)

【神前暁】
パクらせていただきました。

【神前暁】
「神前、パクリ発言!」「(聞こえにくい)もパクってたんだ、ヤマカン1人じゃないんだ!」――とかないの?

【神前暁】
模倣は大事ですよ、模倣は。上達の第一歩。

【司会者】
そうですね。

【神前暁】
そう。

【ヤマカン】 【Twitter】
――え? 今後のジャパニメーションについて

【司会者】
さっきからそういう感じで、結構きてますね

【ヤマカン】
おおきいなー。

【司会者】
アニメについて(聞こえにくい)みたいな

【神前暁】
きてるね

【ヤマカン】
どう思います? ジャパニメーションについて

【神前暁】
ジャパニメーション……

【ヤマカン】
ちょっと距離がある立場にとして

【神前暁】
うーん。観てる作品が、ホント僕とかは、えっと、なんだろ「サマーウォーズ」

【ヤマカン】
うん

【神前暁】
ぐらいしか、大作?て呼ばれるものは最近観てないし――。なんかインパクトが弱くなってきてるのかなー?っていうのが視聴者側の立場としての感想なんだけど。なんか、「あっ、これ観たい! すげー!」って思うアニメが減ってる?

【ヤマカン】
業界批判ですか? 業界批判ですか?

【神前暁】
いや、そんなつもりはないけど(笑)

【ヤマカン】
アニプレックス批判ですか?

【観客】 
(笑)

【神前暁】
そんなつもはないんだけど(苦笑)

【ヤマカン】
いま業界ひっぱっているアニプレックスを(聞こえにくい)


■■■■■■■■■■■~01:10:00■■■■■■■■■■■■


【神前暁】
あれ、「序」「破」は観たなー。

【ヤマカン】
あ、そっち。はい、エヴァね、はい。劇場エヴァですね。

【神前暁】
(聞こえにくい)

【ヤマカン】
ジャパにメーションどう思いますか、って言われてもね、こんな悩んでいる最中なんで、いままさに作品で示そうとしている最中なので、ここで語ってもあんま意味ないかなーっていう、まさにそのタイミングなんですけど。まあ、言われたら答えるしかないなって思ってるんですけど。

【司会者】
あー

【ヤマカン】
まあ、うーん、業界内、さらっと見てみて転換期にあるとは思っています。さっき言った「サマーウォーズ」とか、あと原恵一さんですね。「カラフル」まだ観てないんですよねー。

【神前暁】
あー、観てないなー。

【ヤマカン】
見逃しちゃった。観てないんですよね。あと、舛成(孝二)さんの宇宙ショー(へようこそ)。エヴァもそうです。これは色んなところで語ってるから言っちゃうんですけど、なんかね、どっかに奥歯にものはさまったような表現になっちゃってるんですよね。決して悪いわけじゃないんです。優れています。面白いんです。面白いんだけど、なんか、あのー、さっきたぶん神前さんが言ったような、なんていうかな、突き刺さるようなものが無い。魂揺さぶられるような瞬間に立ち会うまでにはいかない。「あー、面白かった」では終わるんだけど、そのへんは、僕ら、あのー、先輩方が悪いんじゃなくて、僕ら全体の、業界全体の課題としてあるんですよ。

【神前暁】
うん

【ヤマカン】
で、萌え全盛だとかなんとか言ってますけど、そういうのも「ひっくるめて」ね、今後、アニメには、どう求められているのか?っていうのを、いまちょっとみんな考えあぐねている。探している。暗中模索している最中かな?って思っています。で、もちろん、その中に答えを出している人はいる、いるのかもしれないですけど、僕としては、少なくとも僕は模索しているし、その中でひとつの転換点にしたい、僕なりの答え、僕なりの答えが『フラクタル』になるであろう、と思っています。


■■■■■■■■■■■~01:12:00■■■■■■■■■■■■


【ヤマカン】
次の、次世代ですね。まあ、ゼロ年代に対して10年代と言っていいのかわからないけれど、10年代のアニメはおそらく「こっち」じゃないかな?っていうのが、僕にとってはフラクタルです。もちろん、違う答えが出てきてもおかしくないし、バリエーションがあったほうがそりゃ面白いっすよね。みんながフラクタルみたいなもの作り始めてもしょうがないわけだから。だから、そう言った答えを、もうみんなで出すしかないのかなーというところですね。

あのう、ホントに、こないだね、NHKのプロフェッショナルという番組で、宮崎駿――先生と言いますね。心の師匠だから。宮崎駿先生が出てたんですけど「俺もう70なんだよね」て言ったし「ドキッ」とくるんですよ。「うーん…70か」と。70歳ってもう、ごく一部の職種を除いては引退ですよね。引退というか体動かないですよね。その人が、まだ最先端でいてくれる、いてくれると同時に、もう世代交代の時期は間違いなく来るんだ。そういった時に、僕たちはどうすればいいんだと。彼らが作ってくれた道に乗っかるだけじゃなくてね、新しいフロンティアを見つけることが出来るのかと思うと不安になります。うーん、でもそれをやらなきゃ、しょうがないんだろうなあと思ってます。

【神前暁】
まあ、それをやる世代になっちゃったからね。

【ヤマカン】
やらなきゃいけないんですよ。

【神前暁】
やらなっきゃいけないですよね。

【ヤマカン】
ほんとこの30代。いちばん体が動く30代が、もっと気張らなきゃいけないんですけどね。それはホントにもう自分自身も含めて情けない話なんだけど、そこまでいけてないっていうね。なんとかしないと、と思っています。


■■■■■■■■■■■~01:14:00■■■■■■■■■■■■


【ヤマカン】
とりあえず、僕のもがいた結果は「フラクタル」です。フラクタルを観てください! 山本幸治になりかわって、皆さんにお願い申し上げます。

【司会者】
(コクリ、コクリとうなずく)

【神前暁】
はい。

【ヤマカン】
なんだこれ(笑)

【司会者】
あ、皆さん。すごい

【司会者】 【Twitter】
――フラクタルに期待

【ヤマカン】
あんまり期待しないでね。そこまでスゴイもんじゃないからね。

【神前暁】
いやいや

【司会者】
(聞こえにくい)

【ヤマカン】
ぜんぶ劇場クオリティとか、そんなんじゃないから。

【神前暁】
すっごいハードル上げた(笑)

【司会者】
ねー

【ヤマカン】 【Twitter】
――観る、観る

【ヤマカン】
やったー。あの、視聴率がけっこう大事なんだよ。あの枠って。ノイタミナ枠って。

【司会者】
あー

【ヤマカン】
だから録画せずに、じかで観て欲しいなー。時間帯も浅いしさー。欲張りすぎかなー。まあいいや。

【司会者】
そうですかね。

【ヤマカン】 【Twitter】
――期待なんてしないよ

【ヤマカン】
いいよ、それで!(笑)

【司会者】 【観客】
(笑)

【ヤマカン】
ごめんね!

【ヤマカン】 【Twitter】
――いつも視聴率の話してるしね

【ヤマカン】
してません!

【司会者】 【Twitter】
――ツンデレ

【司会者】
って言われてますよ?

【ヤマカン】
誰に対してだ? 俺か?

【神前暁】
やっぱりヤマカンだろ

【司会者】
(笑)

【ヤマカン】
(腕時計を見つつ)まだですか?

【司会者】
(笑)

【神前暁】
なんでそんなに早く終わらせたがるの?

【ヤマカン】
いやあ……ボロが出ないうちに(笑)

【司会者】
(笑)。すごいですね、でも。

【ヤマカン】 【Twitter】
――非実在青少年規制法についてどう思いますか?

【ヤマカン】
うーんとね、俺はブログに書いた通りです。えーと、何をもって「非実在青年」って定義が曖昧なので、曖昧なまま法律化されても、法制化されても困るっていう話です。厳密な、主観のともなわない、ごく客観的なガイドラインをパッシーて決めてくれたら有りだと思います。それが出来ない限り、中途半端な法律を作るものじゃありません。それだけです。

[[東京都「青少年育成条例改正案」 | 掃溜ノオト >http://wind.ap.teacup.com/kanku1974/110.html]]
[[920名の反対署名が集まりました - 太田出版 >http://www.ohtabooks.com/press/2010/03/16220834.html]]


【神前暁】
その点は、同意見。うん。

【ヤマカン】
まあ、ブログに書いたとおりです。


■■■■■■■■■■■~01:16:00■■■■■■■■■■■■


【ヤマカン】 【Twitter】
――フラクタル、放浪息子でどれくらい視聴率欲しいんでしょうか?

【ヤマカン】
うーん、10%。10%くれ!

【神前暁】
10!

【ヤマカン】
オラに力を分けてくれ!

【司会者】
いま、平均(視聴率)ってどれくらいなんですか?

【ヤマカン】
うん……うん。かなり、まあ深夜枠だねっていう……。

(2010年は、平均視聴率2%未満?)
[[ノイタミナ視聴率 - Google 検索 >http://www.google.co.jp/search?hl=&q=%E3%83%8E%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%9F%E3%83%8A%E8%A6%96%E8%81%B4%E7%8E%87&sourceid=navclient-ff&rlz=1B3GGLL_jaJP376JP376&ie=UTF-8]]

【司会者】
そんな感じで

【ヤマカン】
うん。やっぱり深夜枠とはひと味違う――深夜のアニメ枠とはひと味違う方向性を目指してるんで、もうちょっと欲しいなーと、思ってます。

【神前暁】
そりゃあ、面白いものを作らないとね。

【ヤマカン】
(笑)

【司会者】
ねー。

【ヤマカン】
面白いもの? わかんない。俺は面白い。なにもしらない。

【ヤマカン】 【Twitter】
――フラクタル(視聴率)10%は、大風呂敷。

【ヤマカン】
そうだね。そりゃそう思うよ。それを目指してるってだけです。頑張ります。

【ヤマカン】 【Twitter】
――フラクタルは、(絵)コンテ何本やってますか?

【ヤマカン】
作業中なので、わかりません。

【司会者】
作業中

【司会者】 【Twitter】
――視聴率と売上って、どっちが?

【ヤマカン】
はい? そんなキナ臭い話、聞きたいですか?

【司会者】
あー、でも、たぶんこれって、観てほしいのか、それとも次の作品も作りたいとかそういうことなのかと思って(聞こえにくい)

【ヤマカン】
えっと、まあ厳密にいうと両方です。(笑)

【司会者】 【観客】
(笑)


■■■■■■■■■■■~01:18:00■■■■■■■■■■■■


【ヤマカン】
両方です。テレビ局の話をしてもしょうがないんだけど、それはさすがに門外漢なんで、あんまり言えないんだけど。うーん、いろいろそこでも葛藤があって、例えば、視聴率はとれてないんだけども、DVDの売上がすさまじいから2期3期、第2シーズン第3シーズンと言って盛り上がる作品もあれば。視聴率はとれたんだけど、なんか盛り上がらなかったね、っていう作品もあるから。なかなか、一概には言えない。

【神前暁】
うーん。

【ヤマカン】
いちばん、まあ、最もいいのが両方優れているていうのがいいですよね。それは。

【司会者】
そうですねー。うーん。

【ヤマカン】 【Twitter】
――フラクタルは覇権を握れますか

【ヤマカン】
ハケンの品格。……あ、ウケなかった。

【司会者】
(笑)

【神前暁】
微妙な古さがダメなんだよ

【観客】
(笑)

【ヤマカン】
覇権からはもっとも遠いところにいると思います。それを目指しています。

【司会者】
うーん

【ヤマカン】
いまの覇権って言ったら「そっち」の方向行っちゃうじゃないですか。いまの流れ、いまの流行に。

【司会者】
うん。

【ヤマカン】
そこを目指して1番取るつもりは全く無いんで。もうそこからはまったく背を向けて真逆に走ってます。

【ヤマカン】 【Twitter】
――フラクタルは売れたら2期とかにはならないんですか?

【ヤマカン】
うーん……言っておこうか委員会に向けて。やりません!

【司会者】 【観客】
(笑)

【ヤマカン】
……たぶん。

【司会者】
(笑)

【ヤマカン】 【Twitter】
――今まで関わってきた作品のなかで1番好きな作品はなんですか?

【ヤマカン】
(神前暁に右手を差し出して)なんですか! なんですか?

【神前暁】
それはずっと考えてるんだけど、難しい…なあー、と思って。なんだろう。思い入れで言うと(涼宮)ハルヒ(の憂鬱)の(テレビアニメ)一期かなー。うん。

【司会者】
うーん

【ヤマカン】
……。

【神前暁】
……なんだよ、その笑いは?

【ヤマカン】
ん? うん。

【神前暁】
山本監督は?

【ヤマカン】
週刊ストーリーランドかな。

【神前暁】
あー。

【司会者】
観てたんですよねー。



■■■■■■■■■■■~01:20:00■■■■■■■■■■■■

【ヤマカン】
下手な逃げ方だな、また(苦笑)。あのー、全ての作品が可愛いですよ。 これもどっかで言ったと思いますけども。要は、長男、次男でずっと産み続けているわけですよ。

【神前暁】
そうだね。

【ヤマカン】
どれが特にかわいいって子供の前で言うわけにはいかない、ということですね。簡単にいうと。

【司会者】
なるほど~。うまいですね~

【神前暁】
うまいね。

【ヤマカン】
いや、これは本当にそう思います。うん。出来の悪い子供も出来のいい子供もかわいいんですよ。

【ヤマカン】 【Twitter】
――ヤマカン、カメラに向かって1曲歌ってください。

【ヤマカン】
せーの、で歌うか

【ヤマカン】 【神前暁】
せーの……

【神前暁】
でも、そんなんじゃだめじゃない――違うの?

【ヤマカン】
……(テーブルに突っ伏す)

【観客】
(苦笑)

【神前暁】
そっちじゃないのかな?

【ヤマカン】
やってくれた。ありがとう。

【神前暁】
はーい。

【ヤマカン】
かみまえくん、優しい。ありがとう。

【神前暁】
かな(おそらく声優の花澤香菜を指している)ちゃん、見てる~?

(ライブにおいての花澤香菜の音程のはずしっぷりぶりがニコニコ動画にて話題になり、それをイベントの際に、ヤマカンが皮肉ったということがあったから、それに関連?)

【ヤマカン】
(聞こえにくい)

【ヤマカン】 【Twitter】
――ヤマカンにとって、理想の(聞こえにくい)環境はどんな環境ですか?

【ヤマカン】
いや、難しいこと言ったな。

【ヤマカン】 【Twitter】
――いままで、(聞こえにくい)現場にあたったことはありますか?

【ヤマカン】
……なんだ、この沈黙は。

【司会者】
ヒト、的な意味ですかね?

【ヤマカン】
いや、これ皮肉でもなんでもなくてね。最近もいろんな人と話すんですけど、理想に近かったのは京都アニメーションです。いちばん理想に近かった、あえて過去形にしてますけど。

【観客】
(笑)

【ヤマカン】
うーん。いい会社ですよ、だから。うーん、僕はだから、なんか、ちょっと、こじれて……こじれたって言うのかな、ひょうんなことで出ちゃったけど、あの会社はいまもいい会社だと思う。なんていうのかね、やっぱり模範にしちゃうんですよ知らず知らずのうちにね。京アニだったらどう考えるんだろう。行動の基準になってるっていうのが多々あるんです。これは、うーん、よく言いますけど、やっぱり京アニに育てられたんで、僕は京アニに育てられた人間だと思ってますね。間違いなく、京アニがあってこそ、今の自分がいるわけで。だから、その志なり、なんなりを受け継いでいくことが、これ義務だと思っています。うん。だから、あの、彼らとは真逆のことをやろうとかね、全然違うことをやろうっていうんだったら、自分の人生やり直さなければいけないんだから。僕にも必ず京アニの血が流れているわけで。まあ、それをうまく自分のやり方で、自分なりの流儀で貫き通したいなあ、とは思っています。

【司会者】
うーん。


■■■■■■■■■■■~01:22:00■■■■■■■■■■■■


【神前暁】 【Twitter】
――どうして、あんないろんなジャンルの曲が書けるんですか?

【ヤマカン】
(聞こえにくい)

【神前暁】
書かされるからです。

【観客】
(笑)

【神前暁】
これは書く必要があれば、誰でもやります。

【司会者】
書き、たい、となるんですか? その瞬間に、頼まれた瞬間に。

【神前暁】
ああ、頼まれたらやりますよ。僕は芸術家じゃないんで。職人だと思ってるんで。やったことないジャンルでも、やれと言われれば、やります。

【ヤマカン】
演歌もやったしね。(らき☆すたの小神あきら(今野宏美)のキャラクターソング)

【神前暁】
やった。

【司会者】
演歌ですか?

【神前暁】
演歌やったよ。カセットテープでリリースして、カセットだったらチャート、オリコン1位になれるだろ、と思ったら、「千の風(になって)」に負けた。

【ヤマカン】 【観客】
(笑)

【ヤマカン】
タイミング悪かったね。

【神前暁】
悪かったね。

【ヤマカン】 【Twitter】
――東京と京都で、仕事の違いはありますか?

【ヤマカン】
京都じゃない大阪ですね今は。ありますねー。遠い。やっぱり、東京がクライアントとか、あとまあ、ポスプロダクション、ポストプロダクションっていうんですけど、まあ、アフレコとかですね、ぜんぶ東京なんで、行き来しなきゃいけない回数多いんですよね。だから、大変です。はい。


■■■■■■■■■■■~01:24:00■■■■■■■■■■■■


【司会者】 【Twitter】
――お互いを好きですか? いろんな意味で

【司会者】
って書いてあります。

【神前暁】
いろいろな意味で?

【ヤマカン】
(笑)

【神前暁】
うーん。

【ヤマカン】
はい

【司会者】
(笑)

【神前暁】
まあ、別にあんたのために曲作ってるわけじゃないんだからねっ、ていう……。

【司会者】 【観客】
(笑)

【神前暁】
って感じですかねー。

【ヤマカン】
そのへん、神前さん、キレがないなー、やっぱり。

【神前暁】
そういうところに踏み込まれると、弱いね。

【ヤマカン】
うーん。あのー、ちょっと彼に関しては、なるったけ接し方をTPOに合わせてわけようと思ってます。だから、いち友人――20年来のつきあいとしてのいち友人としての神前と、仕事の相手としての神前暁と、それは分けたいかなーと思っています。

【神前暁】
うん

【ヤマカン】
だから、ずるずるべったんで、逆に言うと、神前だから甘えられるだろうっていうのもイヤだし、神前だからこっちが甘くしようとかね。友達だからこれくらいでいいやって思うのもやめておこう。

【神前暁】
いや、でも結構ね、あれだよ? 甘えた発注出してくるよ。

【ヤマカン】
(笑)マジで?

【神前暁】
うん。おまえだったら分かるだろう?、くらいの。

【ヤマカン】
それは、わかれよ。

【神前暁】 【観客】
(笑)

【ヤマカン】
わかるもんは、わかれよ。

【神前暁】
いや、まあ。はい、わかります。

【ヤマカン】
(笑)

【神前暁】
まあでも、基本的に仕事と友人っていうのは一線は引いてますね。はい。まあ仕事の上では、なかなか刺激的な監督だと思う。

【司会者】
うん

【神前暁】
面白いですね。

【ヤマカン】
うーん 


■■■■■■■■■■■~01:26:00■■■■■■■■■■■■
山本寛&神前暁 2020.10.30 同志社ローム記念館 対談講演 文字起こし

【ヤマカン】 【Twitter】
――神前さん、ボーカロイドって使いますか?

【神前暁】
使いません。すみません。


【神前暁】 【Twitter】
――アニメのBGMを作るときは、どこを大事にしますか?

【神前暁】
演出力です。

【ヤマカン】
演出力とは?

【神前暁】
だから、演出「力」というと変だけどさ、演出の一環としてのBGMっていう意味。

【ヤマカン】
なるほどね。

【神前暁】
うん。だから音楽単体として聞いていい曲っていうんじゃなくて、その場面にあってるかどうかとか。絵より勝ちすぎちゃ駄目だし、当然、絵より勝つ音楽シーンっていうのもあるんですけど、基本的には絵を立てるために作ってます。

【ヤマカン】
うーん。たまには勝ってほしいんだけどな。

【神前暁】
え? 「ここにある彼方(らき☆すた 第22話  絵コンテ・演出 高雄統子)」とかさ。

【ヤマカン】
あー(ヤマカンは第04話で監督降板している。BGMは放送開始時点ですべて製作完了している?)

【神前暁】
あれは、絵に勝とうと思って作ったよ。

【ヤマカン】
良かったね。あれは。あー、そうかそうか。やれば出来る子やん。

【神前暁】 【観客】
(笑)

【神前暁】 【Twitter】
――BGMのソフトは?(使用しているDTMソフトは?)

【神前暁】
「CUBASE」と「Pro Tools」です。

【観客】 【Twitter】
――ヤマカン、かんなぎ2期つくってくれ

【ヤマカン】
武梨先生に聞いてくださーい。

【神前暁】 【Twitter】――
サントラ、独立して出るのだろうか

【神前暁】
ってありますけど、ひとこと言わしてください。ひとことじゃねえや。えっと、僕の作品ってDVDの特典で出ることがサントラが多いんですけど、これは全部、原盤を持ってる会社、レコード会社であったり製作委員会が決めることなので、僕の意向がはいったことは1度も無いんですね。なので、すいませんが僕には決定権がありません。

【ヤマカン】 【Twitter】――
中学生に一言お願いします。

【ヤマカン】
生きろ

【司会者】 【観客】
(笑)

【ヤマカン】 【Twitter】
――これからどんなジャンルのアニメを作ってみたいですか?

【司会者】
うんうん。聞きたいですねー。今は


■■■■■■■■■■■~01:28:00■■■■■■■■■■■■


【ヤマカン】
(聖痕の)クエーサーみたいなのかな。

一同
(笑)

【ヤマカン】
俺もあのアフレコ現場に立ち会いてー、と思って

【神前暁】
あー、それはちょっと行ってみたいねー。

【ヤマカン】
クエーサーの2期3期があるなら、各話(演出)で使ってください。

【観客】
(笑)

【神前暁】
ロボットやってみたかったけど、やったからなー。

【ヤマカン】
もうないの?

【神前暁】
あるよ。シリアスものがやりたいですね。

【司会者】
あー

【神前暁】
うん。

【ヤマカン】
シリアスもの。ホラーとかそんなもの?

【神前暁】
んー、まあホラーもそうだけど

【ヤマカン】
(ドラマ)白い巨塔とか

【神前暁】
そこまで重くなくていいや

【司会者】
(笑)

【神前暁】
医龍ぐらいでいいや

【ヤマカン】
ほおー、(聞こえにくい)

【司会者】
あー、なるほど。

【神前暁】
あれやって澤野(弘之)くんっていうのがうまくてね劇伴が。

[[澤野弘之 - Wikipedia >http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BE%A4%E9%87%8E%E5%BC%98%E4%B9%8B]](アニメ戦国BASARA、ガンダムUCも担当している作曲家)

【ヤマカン】
ほー

【神前暁】
うん

【ヤマカン】
そうなんだ。

【ヤマカン】 【Twitter】
――ヨスガノソラとかどう思います?

【ヤマカン】
ごめんなさい。観てないです。

【神前暁】
僕も観てない、ごめん。

【神前暁】 【Twitter】
――グダってきた

【神前暁】
そのとおり

【ヤマカン】
(笑)なんかこう「締め」的なすごい質問ないのかね?

【ヤマカン】 【Twitter】
――シャフトみたいに毎期アニメを作ってください。

【ヤマカン】
体がもちません。新房さんよく頑張ってると思う。

【司会者】
(笑)

【ヤマカン】
新房さん、朝ビール飲んでよくがんばってると思う。

【観客】
(笑)

【ヤマカン】
いや、新房さんも総監督制を敷いてるから、まあなんとかね、回せてるんだと思うんですよ。

【神前暁】
うん

【ヤマカン】
いや、べつに名義貸しとかそんなんじゃなくてね。いや、ちゃんと仕事してますよ彼は。ただ、まあ自分の持ち分というものをある程度制限しないと、毎期アニメ作るなんて、まあ今の世の中無理ですね。はい。

【ヤマカン】 【Twitter】
――同志社大学にひとこと

【ヤマカン】
この同志社……。

【神前暁】
はぁ?

【司会者】
(笑)




■■■■■■■■■■■~01:30:00■■■■■■■■■■■■


【ヤマカン】
え? 同志社大学ねぇ。受けに来たんですよ。

【神前暁】
そうなんだ

【ヤマカン】
ハタチの時に――あー、一浪してるから、19から20の時に来たんですよ。あ、逆にごめんなさいだ。で、受かっちゃったんですよ。受かったんだけど、受かったんだけどちょっと別の大学に行っちゃったので……。

【司会者】 【観客】
(笑)

【ヤマカン】
まことに、申し訳ないです。そん時のね、世界史のテストが忘れられない。もう、設問がまるまる一個、音楽史だったの。

【神前暁】
おー

【ヤマカン】
もう「なにこれ」と思って。「なに、このボーナス」と思って。もう14問くらい、ずーとベートベン、モーツァルト――

【神前暁】
楽勝だね、それは

【ヤマカン】
「はっはっはー」と思いながら「これは勝ったー」と思いながら……。で、入りませんでした。すみません。

【司会者】 【観客】
(笑)

【ヤマカン】 【Twitter】
――座右の銘を教えてください。

【ヤマカン】
(神前暁に手を差し伸べて)座右の銘。はい! キタ!

【神前暁】
いやちょっと、そのフリは難しいなー

【ヤマカン】
あれ?

【司会者】
(笑)

【ヤマカン】
ここで名言が欲しかったなー

【神前暁】
いろいろでも、面白い質問が出てきてて

【ヤマカン】
ほお

【司会者】
そろそろ、まあ時間も、ね?

【ヤマカン】
押してきた?

【神前暁】
なんでそんなに嬉しそうに

【神前暁】 【Twitter】
――作曲のこだわりは?

【神前暁】
キャッチー

【ヤマカン】 【Twitter】
――1年に1回は元請けしてくれないかなー?

【ヤマカン】
えっと、いいスタッフ紹介してください。体力つければできます。

【ヤマカン】 【Twitter】
――初めて会う女性のまずどこを見ますか?

【ヤマカン】
顔です

【司会者】
おー

【観客】
(笑)

【ヤマカン】
基本的に顔以外、あんまり興味なかったです。

【司会者】 【観客】
(笑)

【司会者】
アイドル、好きですからね。(笑)


■■■■■■■■■■■~01:32:00■■■■■■■■■■■■


【ヤマカン】 【Twitter】
――また同志社に来てくれるかな?

【ヤマカン】
女子大生が呼びに来れば、会いに来ます

【司会者】
(笑)がんばります

【ヤマカン】 【Twitter】
――おふた方にとって、アニメとは?

【ヤマカン】
キタ!

【神前暁】
まとめ来たよ。

【司会者】
そうですよ。ここで、ズバッと

【ヤマカン】
ん?

【神前暁】
ん?(ヤマカンに発言をうながす手つきで)

【ヤマカン】
俺から?――職業です。としか言いようがない。

【司会者】
うーん。

【ヤマカン】
もうそういう目線でしか見れなくなったし、もうそういう立ち位置でやるしかない。昔は「いちファン」だったんですけど、いまは「いち職業人」としてアニメに関わっています。その姿勢を曲げることはもう無いと思います。うーん、もちろんね「観客の目線」というものは十分に意識したいんですけど、作り手のエゴが――これもね、いろんなところで言ったんですけど「作り手か観客か」どちらが主導権を握るのか? あるいは握らないのか? みたいな話をしたことがあるんですけど。僕はもう「作り手」なので、それを抗うことは出来ないと思っています。僕にとっては仕事です。

【司会者】
なるほど

【神前暁】
うん。僕は、直接アニメを作ってるわけじゃないので、ちょっと距離はあるんですけども、やっぱり「表現の場」ですね。僕の音楽がそこに入って完成するということで。はい。
【ヤマカン】 【Twitter】
――職業としてのアニメは楽しいですか?

【ヤマカン】
楽しくするんだよ! なんとかして! がんばる。

【司会者】 【観客】
(笑)

【司会者】 【Twitter】
――(司会者さん)最後に感想を。

【司会者】
そんなわたしが恥ずかしいじゃないですか……

【ヤマカン】 【Twitter】
――ヤマカンさんが思ったよりカッコよくて

【ヤマカン】
キャー!(嬉しそうにピースサイン)

【観客】
(笑)

【司会者】
良かったですね

【神前暁】
なんか、ちょっと誉められてきて

【ヤマカン】
いいね、みんな最後になって優しくなったね。

【司会者】
(笑)

【神前暁】
優しくなった(笑)

【ヤマカン】
良かった、良かった。うまく、しめられそうだ。

【神前暁】
なんか、客席からとかないですか?

【ヤマカン】
あ、そうだ。そうだ、そうだ。

【司会者】
そうですねー。皆さん、(聞こえにくい)だったのでー、もし、なんかあれば


■■■■■■■■■■■~01:34:00■■■■■■■■■■■■


【神前暁】
大丈夫? これだけは聞いておきたいみたいなことがあれば

【ヤマカン】
いない?

【神前暁】
特になし

【ヤマカン】
客席がいちばんツンデレだったとは

【観客】
(笑)

【ヤマカン】 【Twitter】
――ピーマンきらい?(クレヨンしんちゃんのモノマネ口調で)

【神前暁】
ピーマンにこだわっている人がいるね

【ヤマカン】
にんじんたべれるー?(クレヨンしんちゃんのモノマネ口調で)

【神前暁】
あ、そういうことか

【ヤマカン】
特にないか

【司会者】
もう、そろそろ、もうみんな大満足な講演会なんじゃないかと思うんですが。

【神前暁】
いいんですか、こんな、こんななんか

【司会者】
いやもう、いいですよね? ……拍手して?

【観客】
パチパチパチ

【ヤマカン】 【神前暁】
(笑)ありがとうございます

【司会者】
ありがとうございます。まあでは、こんな感じでそろそろお時間になりましたので。

【ヤマカン】
はい

【司会者】
ホントに今日は、すごく面白い講演会になったと、っていうか対談なんですけど

【ヤマカン】
今日はもうかなり頑張ったよ、前半戦は

【神前暁】 【司会者】
(笑)

【神前暁】
後半ちょっとグダグダだったけどね

【ヤマカン】
続きは「(今日も)やられやく」で会おう!(手を高くあげて左右にふりながら)

([[今日もやられやく >http://yunakiti.blog79.fc2.com/]]  2ちゃんねるアニメ関連まとめブログ ヤマカンのネタをよく取り上げている。)

【観客】
(笑)

【司会者】
てな感じで、では今日はありがとうございました。もう1度、拍手でお送りください。山本さんと神前暁さんでした!ありがとうございました。

【ヤマカン】 【神前暁】
ありがとうございました。(同時にメガネのツルをクイッとして立ち上がり、退場)

【観客】
(拍手)

【司会者】
ありがとうございました。ご来場の皆様。本日は、楽しんでいただけたでしょうか? なんか、あの、イベントの一部始終はユースト(Ustream)配信していますので、またそちらのアーカイブ録画もご覧ください。えっと、きょうスゴイですね。一気にハッシュタグがついたコメントが1175あって、1時間半くらいですかね、の間にスゴイですね。あとで、ファンの観てくださった方の人数観るのがとても楽しみです。ホントにありがとうございました。

 

 

ヤマカンwikiのトップページへ戻る