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半ズボン復活

2005年06月16日

半ズボンが念頭にない

要するに、刷り込みの問題なのではないかと思う。
われわれ半ズボン世代には、小学生=半ズボンという刷り込みがある。
しかし、今時の小学生にはそれがない。
われわれは半ズボン・ヒーローを知っているが、彼らには半ズボンは三枚目との印象しかない。
前述の、1978年生まれの男性が、「半ズボンをそこまで卑しめられる理由はない」と述べたのは、彼にはまだ小学生=半ズボンとの刷り込みがあるからだ。
「鉄人28号」をリニューアルしたときには、半ズボン・ヒーローをよみがえらせる絶好の機会だったのだが、「ハーフパンツで一向に構わない」という人物が監督したおかげで、その機会を逃してしまった。

「筑紫哲也のニュース・ツースリー」で言っていた。
ブログの長所は、他者に取捨選択されることなく自分の意見を発表できることにある、と。
確かにそうだ。
新聞記者に取捨選択されるから、未だに全国紙で半ズボン問題は取り上げられていないし、大学教授に取捨選択されるから、未だに大学院で半ズボンが消えた原因を突き止められない。

それまで100だったものが、僅か6年でゼロになるのには、何重もの複合要因があることは間違いないのに。  
Posted by pidurugi at 10:42Comments(1)TrackBack(0)

2005年06月05日

穿けば国民、穿かざれば非国民

先日、1978年生まれ、27歳の男性に半ズボン問題を知っているかと尋ねた。そのときは首を捻っていたが、後になって言われた。
「言われるまで半ズボンが消えたことは知らなかったんですけど、注意して見ていると全く半ズボンを見かけませんね。赤ちゃんまでもが、背中に龍のプリントの付いたトレーナーを着ているのを見ると、疑問を感じますね。僕らは半ズボンを穿いて育った世代ですが、ダサいとか、カッコ悪いとか、恥ずかしいとか、そこまで言われる筋合いはないと思いますね。」

半ズボンを穿いて育った世代にはハーフパンツ世代の感性が理解できないが、ハーフパンツ世代は半ズボン世代の感性が理解できない。

今日、知り合いの6年生がこんなことを言っていた。
「低学年まではブリーフを穿いていたけれど、締め付けが苦しくて、夜はパンツを脱いで寝た。おばあちゃんからトランクスを奨められ、楽に寝られるようになった。」
自分はブリーフを穿く主義だけど、と言ったら、頭のてっぺんから足のつま先まで眺め回され、「えー、大人がそうじゃ、引いちゃう。」
何せ、同級生に1人でもブリーフを穿く者がいたら、トランクスを穿くまでからかう時代である。大人が自分の意思でブリーフを選択していたとするなら、住んでいる世界が違うということになってしまうようだ。
「共産党と創価学会は、住んでいる世界が違う」と私の伯父が言ったが、それと似たようなものを感じた。

半ズボンとハーフパンツの勝敗を決したのは、1997年だと言われている。おしゃれな服装、シンプルな服装、どちらにも長所はあるはずなのだが、このときは100人いれば100人がおしゃれな服装がいいと意見が一致してしまった。

この時代に小学生だった世代は、しばしば証言している。
「みんなが続々ハーフパンツに乗り換えていき、自分だけが半ズボンを穿き続けたら取り残されるような気がした。」

当事者と、子どもの文化に関心を持つ者以外は冒頭で紹介したように半ズボンが消えたことすら知らない者が多い。
価値観を伴った服装が子どもにも大人にも強制されているにも拘らず。  
Posted by pidurugi at 22:26Comments(1)TrackBack(0)