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別に新ジャンルじゃない「ひょんなことから女の子」
1 名前: ソムリエ(静岡県) :2007/04/13(金) 22:40:33.91 ID:d5x0X0kS0
ここは「ひょんなことから女の子」スレです。

誰かが女の子になったり、何かが女の子になったりしています。
デフォのキャラがいないので、自由にキャラを作って下さい。
別に新ジャンルじゃないし既出も上等。何でも自由、ただし節度を持って。
あなたも「ひょんなの子」を妄想してみませんか?

・過度のリアル報告・自虐、自動保守は避けましょう。
・書きたければ迷わず書こう。長編でもSSでも何でもおk。
・投下する時はコテや作品名をつけるとまとめやすいです。

まとめwiki http://www12.atwiki.jp/hyon/
避難所 http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/31732/

2 名前: 釣氏(樺太) :2007/04/13(金) 22:44:45.96 ID:ozPGalrwO
>>1スレ立て乙

3 名前: fushianasan(愛知県) :2007/04/13(金) 23:23:42.35 ID:oj4JfY4G0
>>1

4 名前: 留学生(兵庫県) :2007/04/13(金) 23:42:15.07 ID:Mq2Xfbmt0
>>1
乙!

5 名前: タコ(中国地方) :2007/04/13(金) 23:48:22.75 ID:JklWLdeg0
保守がてら以下投下〜

6 名前: タコ(中国地方) :2007/04/13(金) 23:49:04.55 ID:JklWLdeg0
「ボクって催眠術にかかりやすいみたいなんだ。だからよくクラスのみんなにかけられ
ちゃって困ってるんだ」

 相談があるからと小学校来の幼馴染に自宅に呼び出され、切り出された話はこんなの
だった。

「たしかにからかいやすそうな顔してるもんな」

「そんなにボクってイジメられっ子的顔なの?」

 本人に自覚はないようだが、別に悪意でもってイジメたくなるようなものでもない。
単にからかいたくなるような顔なだけだ。気弱そうで女顔というのもある。反応が面白
くてついやってしまうのだろう。たとえるなら、好きな女の子に意地悪してしまうよう
なものだ。愛情表現の裏返しともいう。

「で、俺にどうしてほしいんだ?」

「あ、うん。そうなんだ。ボクに催眠術にかからなくなるように催眠をかけてほしいん
だ。毒をもって毒を制すみたいな感じで。もうかけられたくないんだ。……今日だって
「あなたはフランス語しか話せなくなる」って催眠をかけられちゃって、解かれるまで
固有名詞以外ボンジュールとウィ・ムシューしか言えなかったり……。だってフランス
語ってそれしか知らないから」

 必死な形相で「ウィ・ムシュー」を連呼しながら催眠術の解除を懇願している姿が目
に浮かぶ。……おっとあぶない、噴出しそうになった。

7 名前: タコ(中国地方) :2007/04/13(金) 23:49:43.06 ID:JklWLdeg0
「だからお願い! 協力して」

「まあいいけど、なんで俺なんだ?」

「それは付き合いが長いし、催眠術って信頼できる人にかけられると深くかかるって何
かの本で見たんだ。だから深いところでロックをかけることができるなら、今後かかる
こともなくなると思う。ね、お願い!」

 信頼、ねえ。嬉しいこと言ってくれるじゃないの。

「催眠術なんてやったことはないが、そこまで言うならやってみよう」

「ありがとう!」

 ぱあっとうつむき加減だった顔が明るくなる。うおっまぶし。

「それじゃあ目を閉じて……。アナタは眠くな〜る、眠くな〜る」

 ヒモと5円玉の即席振り子を目も前で振る。適当すぎでこんなのでかかるとは思わなかったが、

「……ぐー」

「おそろしくあっさりかかったな……」

 ほんの数秒で椅子に座ったまま眠りこけていた。
 このぶんだとかからなくする催眠をかけることは簡単そうだ。しかしそれだけでは面白くない。

「せっかくだから色々かかりやすい催眠というのを試してみるか」

 そういうことになった。

8 名前: タコ(中国地方) :2007/04/13(金) 23:51:11.88 ID:JklWLdeg0
「まずは、と。……アナタはクシャミが止まらなくな〜る、止まらなくな〜る、っと。
あとはこれで目を覚まさせればいいのかな」

 3つ数えたあと手を叩いたら起きるよう設定する。さて、どうなるか。

「あ、終わっ……くしゅっ。あれ、おかしいな、くしゃみが……くしゅっ、止まらな……くしゅっ」

 これはマジか? 俺のかけた催眠の通りクシャミを連発させている。

「ちょっとうまくいかなかったみたいだな。もう1回やるからもう1回寝てくれ」

 振り子をかざすと、また深い眠りに落ちた。

「これはオモチャにする気持ちもわかるな」

 というわけで、色々実験してみよう。いったいどこまで催眠にかかりやすいのか調べ
れば役にも立つだろう。

「アナタは日本語をすっかり忘れて、宇宙人語しかしゃべれなくな〜る」

 パン

「☆※Ωχλ? Дεσ!? $ЯШ△θ!!!」

 なにを言っているのかわからないが、言っていることはよくわかった。
 もしかしたら音でコミュニケーションをはかれるかもしれない。違う意味で
宇宙時代の到来って感じだ。

9 名前: タコ(中国地方) :2007/04/13(金) 23:51:55.41 ID:JklWLdeg0
「じゃあありえないことにチャレンジしてみるか。──アナタは170センチまで背が伸
び〜る、伸び〜る」

 パン

「……冗談のつもりだったんだけどな」

 みるみるうちに背は伸び、ちょうど170あたりで止まった。
 おいおい、催眠術がかかりやすいってレベルじゃねーぞ!
 なんだこれ。質量保存の法則を打ち崩したり、医学界の常識を根本的に覆したりでき
そうな気がする。

「あれ? なんか周りのものが小さくなったような……」

 騒ぎ出す前に眠らせた。

「ふー、びっくりした。まさかここまでとは思わなかったな」

 ロマンサーになった気分だ。言ったことが限定的とはいえ実現する。

「それにしてもこうして寝顔見てると女の子にしか見えないな。……そうだ!」

 閃いた。これはいいアイディアだ。

「アナタはかわいい女の子にな〜る、女の子にな〜る」

 ファンタスティックだ。世の中はたぶんSF(すこしふしぎ)でできている。
 身長が変化したときのように、シャツの上からわかるくらいに胸が膨らみ、スタイル
も若干変化していた。しかし元が元だけにあまり変化がないように見える。

10 名前: タコ(中国地方) :2007/04/13(金) 23:52:33.54 ID:JklWLdeg0
「なにこれは!? ボクこんなこと頼んでないよ!」

 案の定怒った。しかしその怒り方にしても「プンプン」という感じだ。怖くもなんと
もない。

「それにしても凄いな、性別まで変わるなんて」

「もう、ヘンなことしないでよ! ちゃんと催眠術がかからないように催眠術かけてよね!」

「あーわかったわかった。じゃとりあえず眠れ眠れ」

「……ぐー」

 ふぅ。そろそろ悪乗りはやめにするか。これで最後これで最後。
 魂をこめるように耳元で囁く。

「アナタはこれから先ずっと催眠術にかからなくなる、   かからなくなる──」

 パンと手を叩いて起こす。

「ちゃんとやってくれた?」

「ああ、バッチリだ。これでもう二度と催眠術にかかることはないだろうな」

11 名前: タコ(中国地方) :2007/04/13(金) 23:52:58.34 ID:JklWLdeg0
「わあ、ホントにありがとう!」

 正面から抱きついてきた。こんなに無防備だからからかわれるんだろうに。

「あれ? 胸になんかあたってるような……って、えええええええええ!!?? なん
で? なんでボクに胸がついてるの!?」

「あっ、悪い。男に戻すの忘れてた。体つきに違和感なかったからわからなかったよ」

 うん、これは本当にド忘れだ。

「催眠術でこうなったんでしょ。さっさと催眠術をまた使って戻してよ!」

「あー、お前も忘れているようだが、たった今、お前に二度と催眠術がかからないよう
に催眠をかけたばかりなんだが」

「っていうことは、ボクの身体はずっとこのまま……?」

 両膝をついてうなだれる。その肩にそっと手を乗せる。

「まあ催眠術だって完璧じゃないからな。いつかはまたかかるようになるだろ」

「ホントに……?」

 これから1時間ほど励まして落ち着かせた。

12 名前: タコ(中国地方) :2007/04/13(金) 23:53:40.11 ID:JklWLdeg0
「あー、今日は大変だったな」

 帰り道。俺は今日あったことを思い返す。上機嫌だった。

「なにしろ俺専用のオモチャができたようなものだからな」

 さっきあいつには二度と催眠術がかけられないようにした。しかし密かに条件をつけた。
 『俺以外から催眠術をかけられても』と限定したのだ。
 これで他のやつらからは催眠術をかけられることはなくなった。その結果に満足して
ることだろう。

「さーて、明日はなにをしようかな」

 せっかくオンナノコにしたんだ。あーんなことやこーんなこともできたりするだろう。
催眠術を使えばスタイルから感度まで自由自在だ。

「うはwwww夢がひろがりんぐwwwww」

13 名前: タコ(中国地方) :2007/04/13(金) 23:54:31.48 ID:JklWLdeg0
というわけで、これは続くかもしれない。
書くことしたらエロしかないんだけども('A`)

14 名前: ひよこ(北海道) :2007/04/13(金) 23:56:42.21 ID:qJa0bRlk0
wktk

15 名前: fushianasan(愛知県) :2007/04/13(金) 23:58:39.16 ID:oj4JfY4G0
これは期待www

16 名前: 容疑者(長屋) :2007/04/14(土) 00:27:01.55 ID:/d/cUSVz0
もしかしてこのスレはエロスレになってしまうのか?
そうはさせるか!俺が保守代わりに投下

「時に弟よ。なぜ俺が未だに童貞か分かるか?」
「彼女がいたことが無いからじゃない?」
うちの兄貴はいわゆる天才だ。だがその能力を使う方向を激しく間違っている。
この前は、「エロゲ、AVと連動するオナホール」なんてものを作りやがった
自分の欲望だけじゃなく、もっと世界のために自分の能力を使えと思う。
あとそのオナホールいい加減貸しやがれ
「違うね。近くにヤラせてくれる女がいないからだ!」
「じゃあ風俗いけよ……」
「最初は素人がいいの!」
そんなことばっか考えてるから童貞なんだよ。という言葉をぐっと抑える
「で、だ。そういうわけでこれを開発した!てれれてっててーん♪」
「いや、今時キテレツ大百科知ってる人少ないから。で、それ何?」
「コードネームHKOK。分かりやすく言えば、『女の子になっちゃう薬』だ」
「そのまんなやがな……ってまさか!?」
「So!飲め!!そして共に快楽の世界へレッツゴー!!」
「だがことわる……って力つよっ!鼻つまむな!ふがふがぁー!」
やばい、これはやばい。おれぴんちっ!人生で一番ピーンチ!!
神様、俺に奇跡の力を!キリスト様でも仏様でもいいからぁー!!



17 名前: 容疑者(長屋) :2007/04/14(土) 00:27:41.49 ID:/d/cUSVz0
「さぁいい子だから飲みなさい。飲んでお兄ちゃんといいことしようね……お兄ちゃん……ハアハア……」
キモイキモイキモイィー!それじゃ彼女なんて出来るわけねえ!!
「くそ、思ったより抵抗が激しいな。しかしこんなこともあろうかと麻酔を作っておいた」
どこかの工場長かお前は!?くそう……俺の純潔がこんなとこで……はい、俺も童貞ですが何か?
「おらぁ!麻酔だ!!飲め!!」
なぜ飲み薬!?何も解決してねぇ!やっぱ肝心な部分がバカだこいつ
とにかく逃げ出さないとヤバい。必死に暴れる俺
「ちょ……暴れんな…さっさと……アッー!!」

パリーン

床に落ちて砕ける薬の瓶
「た……助かった……」
「お、俺の夢と希望が……なんてことを」
これで当面の危機は去った……はず
「みゃあ……フギャー!!」
「あ……」
なんといつの間にか部屋に入ってきた猫のタマが床の薬を舐めてしまった
「おい、タマ!大丈夫か?これ猫が飲んだらどうなるんだ?」
「知らん!でも害は無いはず」
「フギャーって言ってたぞ!ってタマどこ行った?」
「知るか!もう寝る!!」
ったくこのバカ……タマ大丈夫かな?


18 名前: 容疑者(長屋) :2007/04/14(土) 00:30:22.68 ID:/d/cUSVz0
翌朝
目を覚ますと目の前には……
「おはようございます。ご主人様」
「……夢か」
当たり前だ。目の前に猫耳を付けた全裸の美少女がいるなんて夢以外ありえない
「寝ないでくださ〜い。ごしゅじんさま〜!」
「……おっぱい?これはおっぱいですか?はいおっぱいです」
目の前には小ぶりながらもはっきりそれと分かる膨らみが……
「いやちょっと待て!君は誰?私はどこ?」
「お、落ち着いて下さい。私はタマです。猫のタマ。昨日のあれでこうなっちゃったんです」
……昨日のあれ?あの薬?まじで!?
「とととととりあえず服を着て……って無いのか。えっと……これで」
とりあえず彼女に渡したのは大き目のTシャツ……しまったこれはこれで破壊力が!
「うわ〜ぶかぶかですね」
逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ……
「弟!新しい薬だ!!さっさと飲んで……」




貴 襲 来

しまった!最悪なタイミングだ!!
「……むっはー最高の食材だぜマイブラザー!いっただきまーす」
「死ねボケェ!!」
ルパンダイブを試みた兄貴を迎撃する


19 名前: 容疑者(長屋) :2007/04/14(土) 00:32:59.98 ID:/d/cUSVz0
「で、この子は猫のタマなんだ」
事情を兄貴に話す
「よし、事情は分かった。とりあえず今日からお兄ちゃんと呼んでくれ!」
「最低だなお前」
「分かりました。お兄ちゃん!」
「……じゃあ俺の部屋に行こう。そしていいことをゴハァ!」
「いい加減にしろクソ兄貴!」
「くッ……いいパンチだ。だがまだ終わらんよ。この薬を他の猫に飲ませれば……ヒャッポーイ!」
「あ!ピザの癖に速ッ!待てゴルァ!!誰かアイツを止めてくれ!!」
「待てといわれて待つアホはいねぇ……ギャフン!」
「捕まえましたご主人様」
「あ、ありがと」
さすがもと猫。素早いな……

まあこんなわけでうちには人が一人増えたけど、その分楽しくやってます
あと兄貴は罰として女にしたら気に入ったらしくそのままです
「よう弟!まだ童貞かい?お姉ちゃんが手伝ってやろうか?」
「……うっさい黙れ」
「あ、ちょっと期待したでしょ?だめー!フツーにだめー」
フツーに美少女なのが腹立たしいです
「ご主人様。コーヒーです」
「あ、ありがと」
「タマ、こいつのこと好きなの?」
「はいっ!大好きです!」
「じゃあこいつの童貞は私が貰う!」
「ちょwwwwwマテ馬鹿!脱がすなwww」
「うーご主人様わたしもぉー」
「お前らちょっと待てwwwwくすぐってぇwwwwww」


20 名前: 容疑者(長屋) :2007/04/14(土) 00:33:40.78 ID:/d/cUSVz0
「くすぐってぇwwww……んあ?」
「おはよう弟。あ、妹って言ったほうがいいか」
「どゆこと?これ?」
目の前には俺にのしかかった兄貴。捲り上げられたシャツ。小ぶりなおっぱい
「えーと……なにこれ?」
「寝てる間に薬を飲ませた。お前今女。おk?」
「おkじゃねえ!何だこれは!?」
「オレサマ、オマエ、イタダキマス!」
「タマは?タマはどうなった!?」
「べつになんともなってなかった。ヒトじゃないとダメみたい」
そうか。タマは無事か……なら……
「そんなことよりさあイこうぜ!ピリオドの向こうへ!!」
「ってよくねえ!夢なら覚めてくれぇ!!ちょ……まて……アッー!!」




21 名前: 容疑者(長屋) :2007/04/14(土) 00:36:09.92 ID:/d/cUSVz0
なんとなくノリで書いたけどひでえなこれ……

でもシリアスシーン書くのに疲れたから気分転換がしたかったんだぜ

でもひでえなこれ……ごめん

22 名前: fushianasan(樺太) :2007/04/14(土) 00:38:23.02 ID:jmkSb35uO
>>21
ちょっとは期待したのに…

別バージョンでよろ!

23 名前: 金田一(愛知県) :2007/04/14(土) 00:39:22.57 ID:NDFwZ0wg0
このノリでシリアスか見てみたいな

24 名前: fushianasan(樺太) :2007/04/14(土) 01:02:36.20 ID:jmkSb35uO
投下したいな

あげ

25 名前: 通訳(樺太) :2007/04/14(土) 01:39:55.86 ID:Hz7kElbOO


26 名前: ミトコンドリア(栃木県) :2007/04/14(土) 02:02:22.63 ID:Lzm05g6+0
ここで一つ、お題をナニカ

27 名前: fushianasan(樺太) :2007/04/14(土) 02:11:41.97 ID:jmkSb35uO
>>26
女になった親友の話

主人公は 友

友の視点からの物語も見たい

28 名前: fushianasan(樺太) :2007/04/14(土) 02:35:29.08 ID:jmkSb35uO
あげ

やっぱ…無理か…?

29 名前: ミトコンドリア(栃木県) :2007/04/14(土) 03:09:21.59 ID:Lzm05g6+0
>>28
いや、結構読んでみたいお題だな


30 名前: ミトコンドリア(栃木県) :2007/04/14(土) 03:48:11.08 ID:Lzm05g6+0
ピリリリ……。
俺の携帯に電話がかかってきた。
「はい、もしもし」
「と、友か!?俺だよ…!俺…女になっちまった!」
ガチャッ…ツー…ツー…。
「何だ、今流行のオレオレナントカか…」
あれ、でも俺の名前知ってたよな…?
ピリリリ……。
また電話がかかってきた。
「はい、もしもs…」
「おい友!いきなり電話切るんじゃねーよ!
 俺が女になっちまったっつーのに、ひでぇやつだな!」
あれ…誰だこいつ?
俺の名前を知ってるらしいが、こんな声聞いたことないしな…。
それに、この声は明らかに女の声だよな…?
俺の番号を知ってる女なんて…この世には母さんくらいだぞ…?
「あの、誰でしょうか?俺に女友達なんて居ないんスけど…」
「はぁ!?何言って…あ、そっか声も変わってるんだったな…
 【俺】だよ、【俺】…朝起きたら女になってたんだって…」
「はぁ…そうですか…えーっと…今忙しいので!それじゃ!」
「お、おい!ちょっとまて!ちょっと!こr…」
ガチャ…ツー…ツー…。
さて…二度寝するか…。

試し書きしてみたが、こんな感じでよろしいか

31 名前: ミトコンドリア(栃木県) :2007/04/14(土) 05:05:12.51 ID:Lzm05g6+0
寝る前に保守

32 名前: 船長(静岡県) :2007/04/14(土) 06:32:33.84 ID:69MZqsoY0
ほしゅほしゅ

33 名前: fushianasan(樺太) :2007/04/14(土) 07:19:22.73 ID:jmkSb35uO
>>30
そんな感じです
ありがとう

それで思ったんだけど
完全女性化とかどうだろう

言葉遣いもそうだが
何故か自分の名前も分からなくなり
思い出すのは聞いた事もない女性の名前

それと家族に見放されているとか

普通に女性化すると現実的にこうなるみたいな

すいません
偉そうで


34 名前: 船長(静岡県) :2007/04/14(土) 07:21:38.93 ID:69MZqsoY0
案は結構でるけど文にするのが難しいのが小説なんだよな
今の俺は設定ちょこちょこ変えながらたまにメモに書くぐらいだから困る

35 名前: ミトコンドリア(栃木県) :2007/04/14(土) 07:24:07.72 ID:Lzm05g6+0
>>33
お、そういうのも面白いな
完全に女になっちゃった親友に戸惑う主人公…イイネイイネ!

36 名前: fushianasan(樺太) :2007/04/14(土) 07:41:50.81 ID:jmkSb35uO
>>35
完全というのに魅力を感じる
今まで男から女になったときに
口調はそのままというのに
違和感を感じてしまってな


それと別に思い付いたが

漫画のガチャガチャみたいな疑似体験ゲームで女になる
というのはどうだろうか?

37 名前: 船長(静岡県) :2007/04/14(土) 09:13:09.98 ID:69MZqsoY0


38 名前: fushianasan(樺太) :2007/04/14(土) 09:13:10.83 ID:jmkSb35uO


39 名前: バンドメンバー募集中(コネチカット州) :2007/04/14(土) 09:34:28.83 ID:HH1eexzaO


40 名前: 講師(樺太) :2007/04/14(土) 10:29:43.48 ID:E9mtvRDIO


41 名前: 船長(静岡県) :2007/04/14(土) 10:58:23.46 ID:69MZqsoY0
おやすみ保守保守

42 名前: 留学生(兵庫県) :2007/04/14(土) 11:39:41.71 ID:gWrM0R3V0


43 名前: 金田一(愛知県) :2007/04/14(土) 12:06:56.21 ID:NDFwZ0wg0


44 名前: 留学生(兵庫県) :2007/04/14(土) 12:31:28.79 ID:gWrM0R3V0


45 名前: 通訳(樺太) :2007/04/14(土) 12:47:50.23 ID:Hz7kElbOO
後で投下するかも保守

46 名前: 金田一(愛知県) :2007/04/14(土) 13:29:03.19 ID:NDFwZ0wg0


47 名前: 留学生(兵庫県) :2007/04/14(土) 14:09:56.53 ID:gWrM0R3V0


48 名前: fushianasan(樺太) :2007/04/14(土) 14:53:30.67 ID:jmkSb35uO


49 名前: 歌手(樺太) :2007/04/14(土) 15:46:46.59 ID:yg5F1Tn3O


50 名前: 留学生(兵庫県) :2007/04/14(土) 16:40:35.55 ID:gWrM0R3V0


51 名前: 石油王(コネチカット州) :2007/04/14(土) 17:06:15.68 ID:r1CW9Yd8O


52 名前: 歌手(樺太) :2007/04/14(土) 17:07:35.11 ID:pryMfGZxO


53 名前: 石油王(コネチカット州) :2007/04/14(土) 17:30:33.34 ID:r1CW9Yd8O


54 名前: 留学生(兵庫県) :2007/04/14(土) 18:00:40.71 ID:gWrM0R3V0


55 名前: 留学生(鹿児島県) :2007/04/14(土) 18:25:27.41 ID:p3dRZs/B0


56 名前: 金田一(愛知県) :2007/04/14(土) 18:59:04.40 ID:NDFwZ0wg0


57 名前: 歌手(樺太) :2007/04/14(土) 19:02:27.31 ID:yg5F1Tn3O


58 名前: バンドメンバー募集中(コネチカット州) :2007/04/14(土) 19:50:18.76 ID:HH1eexzaO


59 名前: 留学生(鹿児島県) :2007/04/14(土) 20:48:02.49 ID:p3dRZs/B0


60 名前: 歌手(樺太) :2007/04/14(土) 21:17:30.75 ID:yg5F1Tn3O
保守

61 名前: 通訳(樺太) :2007/04/14(土) 21:17:49.08 ID:Hz7kElbOO
投下しておk?

62 名前: 留学生(兵庫県) :2007/04/14(土) 21:19:00.45 ID:gWrM0R3V0
>>61
もちろん!

63 名前: 通訳(樺太) :2007/04/14(土) 21:20:08.82 ID:Hz7kElbOO
「貴宏!おはよ♪」
「おは…」
いつもの朝。
いつものやりとり。
そして、いつも通り女の子の制服を着ている幼い頃からの我が親友。
はっきり言おう。
…こいつ『日下部祐希』はそこらの女なんかより美しい顔立ちをしている。話し方や動作も柔らかく女性的。
同性、異性を問わずに告白を毎日のように受けているが誰とも付き合おうとせず、俺に毎日のように引っ付いている。
…お陰で俺とこいつが出来ているという噂が学校で囁かれているのだが。
「なぁ、祐希?お前は何でいつも女の子の制服なんだ?」
「可愛いから!」
…昔から変わらない。
可愛いものが好き。
そして可愛い顔をした自分を、より一層可愛く見せるための努力を怠らない。
…こいつが女の子なら、なんて思うこともある。
「お前は絶対に生まれてくる性別を間違えたよ」
「あはは!ボクもそう思う♪」
だが、どんなに可愛くても祐希は男だ。
「貴宏、どうしたの?」
「何でもない。遅刻する前に行くぞ!」
「は〜い!」



64 名前: 歌手(樺太) :2007/04/14(土) 21:20:37.62 ID:yg5F1Tn3O
待ってました!!

65 名前: 通訳(樺太) :2007/04/14(土) 21:23:34.77 ID:Hz7kElbOO
―教室
「おはよ〜日下部君と相原君」
「朝からラブラブだぁね♪」
「式はいつ挙げるんだ?」
…こいつら。いつか泣かせたる。
「もぅ………みんな!ボクと貴宏は親友なの!からかうのは止めてっていつも言ってるでしょ?」
プンプン!と擬音が聞こえてきそうな怒り具合いだ。
「ほっとけ祐希」
「そうよそうよぉ〜。からかってる奴らは日下部君に振られて、相原君に嫉妬してるだけなんだから!」
『う゛っ!!!』
からかっていた奴らが、教壇に座っていたそいつにKOされる。
『児島節子』。明るくて裏表のない女の子。顔はまぁ、可愛い方だろう。
「ありがとな、児島」
「児島さんありがとう♪」
「いんやいんや、礼には及ばんよ♪」
…少し変なしゃべり方をすることもあるが、良い奴だ。
―キーンコーン………
「ほんじゃ、HRも始まるし席に着きましょうか?」
「あぁ」
「うん♪」



66 名前: 釣氏(樺太) :2007/04/14(土) 21:25:25.06 ID:Jrf6etW4O
wktk

67 名前: 通訳(樺太) :2007/04/14(土) 21:27:37.02 ID:Hz7kElbOO
―四時限目
災難は突然やってきた。
「なぁ、祐希。あと何週だっけ?」
「残り一周♪」
体力は人並以上にあるし走るのは割と得意だ。
だけど、校庭十周とかマジかったるい…。
「祐希は元気だな…」
「走るのは気持ちいいもん♪」
俺にもこいつみたいな考え方が出来ればかったるくないのかね?
「貴宏、ほらほらゴールはすぐなんだから早く来る!」
既に走り終えた祐希が十メートルくらい先から手招きをしながら叫ぶ。
「へいへ………」
言おうとして祐希の斜め後ろから何かが飛んできた事に気づく。
…瓶か?
「祐希!どけ!」
「ふぇ?」
ちっ!危機感のねぇ奴だな!
俺はダッシュで祐希に向かう。
「間に合わねぇ!」
仕方なく祐希を突き飛ばす。
―瞬間、飛んで来たそれが俺の頭に直撃し、そこで意識が途切れた。

68 名前: 女性の全代表(鹿児島県) :2007/04/14(土) 21:28:28.93 ID:QLvPQIlT0
wktk

69 名前: 住所不定無職(栃木県) :2007/04/14(土) 21:54:00.29 ID:bqkHGYWl0
wktk

70 名前: 通訳(樺太) :2007/04/14(土) 21:55:26.66 ID:Hz7kElbOO
「…痛い」
「貴宏!大丈夫?」
焦点の定まらない目で声のする方を見る。
「あぁ、頭が痛いけどな。祐希は怪我無かったか?」
「うん。貴宏のお陰だよ。ありがとう!」
「なら良かった」
起き上がって周りを見るとクラスの奴らが全員集合で俺達を囲んでいた。
「大丈夫か相原?」「保健室に行くか?」
俺を心配してくれてんの?こいつらも良いとこあるじゃないか。
「あぁ、へーきへーき。保健室にも行かなくていい」
「でもさ、相原君?服は着替えた方がいいよ」
と、児島に言われて気付く。
「何で濡れてんだ?」
「えっとね、さっきの瓶が当たった時に栓がとれて中身がかかったみたいよ?」
「そうか。んじゃ…」
『着替えてきますね』
俺の口から出たのは女の子の声だった。
「貴宏〜!何女の子みたいな声出してるの?ふざけてないで着替えてきなよ!」
…違う祐希。ふざけてなんかない。
何だこれ?
何でこんな声が出る?
「うわわ!相原君が…」
『どうかしましたか児島さん?』
女の子の声、丁寧な言葉遣い。
俺はどうしちまったんだ?
「た、貴宏なの?」
『それはそうですよ?もぅ、祐希ったら何を言ってるんですか?』
「相原君が、女の子になっちゃって

71 名前: 通訳(樺太) :2007/04/14(土) 21:56:51.06 ID:Hz7kElbOO
「…痛い」
「貴宏!大丈夫?」
焦点の定まらない目で声のする方を見る。
「あぁ、頭が痛いけどな。祐希は怪我無かったか?」
「うん。貴宏のお陰だよ。ありがとう!」
「なら良かった」
起き上がって周りを見るとクラスの奴らが全員集合で俺達を囲んでいた。
「大丈夫か相原?」「保健室に行くか?」
俺を心配してくれてんの?こいつらも良いとこあるじゃないか。
「あぁ、へーきへーき。保健室にも行かなくていい」
「でもさ、相原君?服は着替えた方がいいよ」
と、児島に言われて気付く。
「何で濡れてんだ?」
「えっとね、さっきの瓶が当たった時に栓がとれて中身がかかったみたいよ?」
「そうか。んじゃ…」
『着替えてきますね』
俺の口から出たのは女の子の声だった。
「貴宏〜!何女の子みたいな声出してるの?ふざけてないで着替えてきなよ!」
…違う祐希。ふざけてなんかない。
何だこれ?
何でこんな声が出る?
「うわわ!相原君が…」
『どうかしましたか児島さん?』
女の子の声、丁寧な言葉遣い。
俺はどうしちまったんだ?
「た、貴宏なの?」
『それはそうですよ?もぅ、祐希ったら何を言ってるんですか?』
「相原君が、女の子になっちゃってるよおぉ?」
は?何?どゆこと児島?俺が女の子になってる?オンナノコ?
…そして俺は再びたおれるのだった。

72 名前: 通訳(樺太) :2007/04/14(土) 21:57:35.83 ID:Hz7kElbOO
うわ書き込みミスったOTL
とりあえず投下終わりでっす

73 名前: 住所不定無職(栃木県) :2007/04/14(土) 21:58:57.84 ID:bqkHGYWl0
>>71
後は任せた!

74 名前: 住所不定無職(栃木県) :2007/04/14(土) 21:59:27.19 ID:bqkHGYWl0
あ、ちなみに俺は>>30

75 名前: 機関投資家(滋賀県) :2007/04/14(土) 22:06:58.71 ID:UCe53Of+0
一瞬デジャブの描写かと思った

76 名前: 留学生(兵庫県) :2007/04/14(土) 22:32:01.08 ID:gWrM0R3V0
保守した方がいいかな・・・

77 名前: fushianasan(樺太) :2007/04/14(土) 22:34:34.08 ID:jmkSb35uO
>>74
来ましたか!!
俺の案覚えてます?

78 名前: 高校生(福島県) :2007/04/14(土) 22:38:28.64 ID:ZUr7WukU0
>>77
半年ROMれ

79 名前: 留学生(兵庫県) :2007/04/14(土) 23:07:52.09 ID:gWrM0R3V0
ほしゅ

80 名前: 通訳(樺太) :2007/04/14(土) 23:32:00.73 ID:Hz7kElbOO
>>71の続き少しだけ書いたんで投下。一話終了。

次に目が覚めた時、俺は真っ白い部屋の真っ白いベッドの上にいた。病院だろうか?
「目が覚めたようだね、相原君」
すぐそばで、聞き覚えのある老人の声がした。そして、顔を見る。
「校長先生?」
「そうです。私は校長先生です。今回は大変すまないことをしてしまった…」
そう言って頭を下げる。
「どうゆうことですか?」
…校長先生の話によると、趣味で作っていた若返りの薬を教頭が強力な育毛剤と勘違いして奪おうとしたらしい。
そして取り返そうとした時に教頭の手を離れ、窓から飛び出した。それが祐希をかばった俺に当たり現在に至る。
「くだらない理由ですわね。…それで校長先生。私が女の子になったのは何故?」
「さぁ?だってぇ〜、まだ開発したばっかりの薬だしぃ?」
―デュクシ!
あまりに開き直り過ぎた口調に思わず殴ってしまった。
「ってなわけで元に戻ることも出来ないし相原君は女の子の生活をエンジョイしてくれ!バイビー♪」
―バヒューン
突風と共に校長は消えてしまった。
「え?一生女の子のまま?」
現実に付いていけず俺はまたもや意識を失ってしまった。

81 名前: 通訳(樺太) :2007/04/14(土) 23:53:10.33 ID:Hz7kElbOO
過疎ってるしおやすみ

82 名前: ダンサー(広島県) :2007/04/14(土) 23:54:00.94 ID:y2Ke6Z5F0
GJだ
おやすみ

83 名前: 職業訓練指導員(兵庫県) :2007/04/15(日) 00:14:26.89 ID:PICp0CEo0
。゜。゜_。゜。゜
。゜。゜\ `ヽ。゜
。゜。゜。☆ ヽ。
。゜。゜。!  !。
。゜。゚∧∧  !。
。゜。(-ω-)  /。
゚☆。⌒⌒⊂) /。゚
⌒。⌒ ゚⌒⌒´☆⌒
  ⌒⌒゜⌒。゜
  おやすみ

84 名前: 殲10(鹿児島県) :2007/04/15(日) 00:19:13.40 ID:idQ0Azos0
おやす〜

85 名前: イラストレーター(長屋) :2007/04/15(日) 00:19:58.53 ID:SdjxbLrL0
さて、みんな寝てしまったようなので投下しますね

「Another」

いい加減投下しないと忘れられそうで怖い……

86 名前: 金田一(樺太) :2007/04/15(日) 00:20:57.45 ID:3ljJuLHDO
>>85
期待!!

87 名前: イラストレーター(長屋) :2007/04/15(日) 00:21:55.33 ID:SdjxbLrL0
今日は文化祭。みんなはただ純粋に今日という日を過ごすだろう
だが、この学校で少なくとも二人は、純粋に楽しめない人がいる
今まで親友の恋を見守っていた子と、今日で恋が終わる子だ
今日、一人の女の子が、好きな男の子に告白をする
それは始まりであり、また終わりでもある……


「そこ!配膳甘いよ!なにやってんの!?」
「そうは言うがな大佐、もう材料も少ないんだ」
「まだ2時間以上残ってるのに〜」
俺たちのクラスのコスプレ喫茶は大繁盛だ。
「忙しくって目が回る〜あれれ世界がぐるり回ってるー?」
「わー!一人倒れた!!」
「ほっとけ!介抱するにも貴重な人手を費やすんだ」
「これ、一番テーブルへ!」
でも忙しく働いてるうちは、このあとに控えていることを忘れることが出来る
今はただ……この忙しさに身を委ねていたいんだ……


88 名前: グラドル(滋賀県) :2007/04/15(日) 00:21:58.25 ID:e637q+hq0
>>85
俺の中では今一番wktkしてる

89 名前: 留学生(愛知県) :2007/04/15(日) 00:24:38.31 ID:sQUF0BPI0
>>85
wktk!

90 名前: イラストレーター(長屋) :2007/04/15(日) 00:24:50.48 ID:SdjxbLrL0
夕方
「お……わったー!!」
「疲れたー!」
「あはは……膝が大爆笑してるよ……もう駄目……」
文化祭終了時刻。最後の客が帰った。
本当に疲れた。いったい何度運んで何枚写真を撮られたのだろう?
「ほらほら、後片付けするよ。んで後夜祭だからね。」
「んなこといわれて……も……」
「白……か」
「ふん、もう少し頑張るのもいいかもな」
「よし!やろうぜ」
あれ?急に男子が元気になった?
「あのー……美幸ちゃん……ぱんつ丸見えだよ?」
「え?」
今俺は床の上にすわりこんでいるわけで……つい男のときのように座ってしまったわけで
「美幸ちゃん。GJ!分かってきたわね」
「翠さん、親指立てないで下さい……」


91 名前: イラストレーター(長屋) :2007/04/15(日) 00:29:21.66 ID:SdjxbLrL0
後夜祭
「もーえろよもえろ−よ」
グラウンドの中央には大きなキャンプファイヤー
力強く赤く燃える火が綺麗だ
「綺麗だね〜」
「まあ、燃えてるのはごみなんだけどね」
「……ぶち壊しだね」
「あーあ、これが終わったら受験一本かぁ」
「そして卒業だね……」
「月日がたつのは早いねぇ」
本当にそう思う。半年前、この世界に飛ばされて、わけが分からないまま自分の母親として生きることになって……色々戸惑ったし、困ったし、寂しかったり辛かったりしたけど……
それでも半年過ごしてこられたのは……楽しい仲間と、何よりあいつがいたから。今ではそう思う
そしてあいつは今日……

「や、美幸ちゃん」
「あ、洋子……」
「どう?今の気持ちは?」


92 名前: イラストレーター(長屋) :2007/04/15(日) 00:32:40.06 ID:SdjxbLrL0
「成功して欲しい気持ちと……ちょっと悔しい気持ちが半々くらいかな」
嘘ではない。紛れも無い本音だ
悔しさは、気持ちを打ち明けられないってのが大半だが
「そっか……成功するのかな?」
「うん、きっと……きっと成功するよ。」
そう、成功するんだ。間違いなく……そうでなくてはならない
「ねぇ洋子……」
「何?」
「同性を好きになるのって……おかしい?」
「え!?いきなり何?そっちのケがあるの?私は無いよ。」
「ちがうよ。例えばの話。」
まぁ違うような違わないような……
「うーん……ちょっと引っかかるかもしれないけど、おかしくはないかな」
「おかしくはない……」
「たまたま好きになった相手が同性なら、それは仕方ないんじゃないかな」
「そう……仕方ない……か」
「で、私はそっちの趣味は無いからね。」
「大丈夫。そういうことじゃないから。」
「何か気になるわね」
……もし俺が仮に女の子を好きになってたら、それはそれでノーマルとは言えないかも知れないけどな


93 名前: イラストレーター(長屋) :2007/04/15(日) 00:37:04.56 ID:SdjxbLrL0
「でもさ、夏紀が男の子と付き合うのって考えられないね。どんな感じなんだろ?」
「うーん……それは確かに」
「あまりデレデレするタイプじゃないし……いつもお弁当作ってきて『あーん』とかするかな?」
「あはは、そんな人今時いるの?」
「それなんてエロゲって話だよね。あ、電話」
洋子……エロゲするのかな?
「あ、夏紀……ちょ…なに泣いて……え!?」
夏紀ちゃんから!?泣いてるって……どういう
「……うん……うん……分かった、伝えとく……じゃあね」
「どうしたの!?何かあったの?」
「ダメだったって……」
ダメ!?あいつが断ったってことか?そんな馬鹿な!!
「で……さ。西村君が美幸ちゃんのこと呼んでるって……あ、美幸ちゃん!?」
話が終わるか終わらないかのうちに俺は走り出していた

「もしもし!?なにやってんだ馬鹿野郎!!今から行くから待ってろ!!」


94 名前: 留学生(愛知県) :2007/04/15(日) 00:38:18.27 ID:sQUF0BPI0
支援

95 名前: イラストレーター(長屋) :2007/04/15(日) 00:40:07.83 ID:SdjxbLrL0
今日はここまでです。多分あと2、3回くらいかと。

そして未だにエンディングというか終わらせ方を迷ってる……鳴海孝之君ばりに
だからここで止めますあとは明日以降です長くてごめんなさい
あと>>16は俺ですごめんなさい。変なもの書いてごめんなさい
そして支援、wktk感謝です。では



96 名前: 留学生(愛知県) :2007/04/15(日) 00:45:29.66 ID:sQUF0BPI0
乙です!

97 名前: 酒類販売業(広島県) :2007/04/15(日) 00:47:27.54 ID:tt1/06Wv0
GJ!

98 名前: 殲10(鹿児島県) :2007/04/15(日) 01:27:33.52 ID:idQ0Azos0
お…w
起きていて良かった

99 名前: 留学生(愛知県) :2007/04/15(日) 02:05:06.93 ID:sQUF0BPI0
保守

100 名前: 殲10(鹿児島県) :2007/04/15(日) 02:24:55.59 ID:idQ0Azos0


101 名前: 歯科技工士(静岡県) :2007/04/15(日) 03:07:06.02 ID:PAnlj2Y+0


102 名前: グラドル(滋賀県) :2007/04/15(日) 03:52:40.71 ID:e637q+hq0


103 名前: 歯科技工士(静岡県) :2007/04/15(日) 05:03:50.46 ID:PAnlj2Y+0


104 名前: 塗装工(樺太) :2007/04/15(日) 06:58:11.96 ID:Bma42WB8O


105 名前: ひよこ(埼玉県) :2007/04/15(日) 08:13:10.15 ID:MFjnidJp0


106 名前: 釣氏(樺太) :2007/04/15(日) 09:34:35.25 ID:d0HlgVbFO


107 名前: とき(樺太) :2007/04/15(日) 10:17:48.41 ID:kht5Hd3OO


108 名前: 留学生(愛知県) :2007/04/15(日) 10:52:24.06 ID:sQUF0BPI0


109 名前: 留学生(愛知県) :2007/04/15(日) 11:30:35.30 ID:sQUF0BPI0


110 名前: 留学生(愛知県) :2007/04/15(日) 12:15:55.46 ID:sQUF0BPI0


111 名前: ひよこ(埼玉県) :2007/04/15(日) 12:20:02.52 ID:MFjnidJp0
埼玉ocnは何時まで規制する気なんすかね? 

泣けてきますぜ。 

せっかくネカフェ来たんで続き投下しようと思ったんですが、
データ家に忘れたんで適当に保守ネタを投下します。

112 名前: ひよこ(埼玉県) :2007/04/15(日) 12:20:41.99 ID:MFjnidJp0
 俺は、今の今まで自分を幸運な人間だと思ってきた。
 世界的にも有数な金持ちの息子で、しかも次男な為特に親からの過剰な期待もない。
 家を継ぐのは優秀な兄貴であり、期待されていないとはひどい言い方かもしれないが、別に見放されているわけでもなく両親も兄貴も俺を愛してくれている。
 お陰で俺は高校生だと言うのに現在ウハウハな一人暮らし中だ。
 毎月十分な仕送りもあり、加えて毎週実家からメイドが派遣されて、俺の部屋を片付けて言ってくれるのでいくらだらしない生活をしようと一定以上には汚れない。
 まあその分、土曜日に親友の友に俺のエロ関係の事物は全て預けとかないといけないのだが。
 意外と潔癖なんだもんなああの人。顔真っ赤にして俺を叱る姿は見物だったけど、毎週説教されるのも適わんし、親父やお袋に報告されるのもいやだ。
 別に怒らずにむしろ笑って聞きそうな奴らだが、家族に自分の性癖を知られるなんて冗談じゃない。
 どうだ? コレが友人たちからも結構羨ましがられてる俺の生活。
 金持ちの親に生まれると言う幸運ののみで手に入ったものだ。
 俺ってついてるだろ? 日本でもかなりのラッキーボーイじゃね?

113 名前: グラドル(滋賀県) :2007/04/15(日) 12:20:58.56 ID:e637q+hq0
わー地震だー

でもwktk

114 名前: ひよこ(埼玉県) :2007/04/15(日) 12:21:14.27 ID:MFjnidJp0

 俺もそう思ってた。今日、こうして家に帰ってくるまでは。
 家は2LDKのオートロック付マンションだ。
 ガチャリと鍵を開けて、中に入る。
 その時俺はすぐに違和感に気づいた。
 玄関の電気が点けっぱなしだ。いや、居間の電気も点いている。
 とはいえ玄関に置かれていた靴を見て、俺は一瞬考えた泥棒かという想像を打ち切った。
 友がいつも履いてるスニーカーだった。
 あいつは俺の家の合鍵を持っている。
 友は家と違い、親との関係が非常に悪い。
 その上父親がかなり腐った人物だ。
 その為友は親と喧嘩しては家出をして、俺はそれを良く匿っていた。
 だから、勝手に家に上がってるのは変じゃない。
「変だな」
 だが新たな違和感がある。おかしい。今日友は学校を休んだ。
 風邪を引いたかどうだったか理由は忘れたが、とにかく休んでいた。
 その友の靴が、なぜここにあるんだ?
 朝親と喧嘩しても、学校には来てその後俺に匿ってくれるよう打診してくるのが今までのセオリーだったと言うのに。

115 名前: ひよこ(埼玉県) :2007/04/15(日) 12:22:07.75 ID:MFjnidJp0
 居間の扉を開けつつ俺は口を開き、
「おい友!! お前今日学校休んだのに家で何…………!?」
 そのまま、しばらくポカンと口を開けていた。

 俺は今まで自分が幸運な人間だと思ってきた。今でも、少なくとも自分が不運だとは思っていない。
 だが、
「誰だお前……?」

 結構高いらしいソファーに、少女が眠っていた。
 眠っているから聞いても無駄だと思うのだが、疑問は勝手に口からこぼれ出たのだ。

 俺は不運な人間では断じて無いだろう。
 しかし世界は安定を好むそうだ。どっかのエロゲかラノベで読んだ。
 ならば、コレまで幸運だった俺が、他の連中と釣り合うくらいまでは、ここからずっと俺の不運が始まるのでは?

 俺の目の前で、無防備に眠る見知らぬ少女を見て、そんないやな予感が、ふと頭を掠めた。


116 名前: ひよこ(埼玉県) :2007/04/15(日) 12:24:46.47 ID:MFjnidJp0
はい。
つーわけで>>30やら>>33やらを暇つぶしに形にしてみようと思ったんですが、
>>33までは行きませんでした。

ネタなんで続き書くか分からんです。誰か書いてくれてもいいですよ。

117 名前: 料理評論家(樺太) :2007/04/15(日) 13:01:59.95 ID:x3TAoMFtO
>>116
GJ!
続きに期待

118 名前: 金田一(樺太) :2007/04/15(日) 13:16:11.98 ID:3ljJuLHDO
>>116

すまん
>>33の案を出した者だが

やはり難しいかな?

119 名前: 金田一(樺太) :2007/04/15(日) 14:07:01.62 ID:3ljJuLHDO


120 名前: 新聞配達(福島県) :2007/04/15(日) 14:08:30.45 ID:Txu4QJwF0
>>118
自分で書けカス

121 名前: 金田一(樺太) :2007/04/15(日) 14:12:41.29 ID:3ljJuLHDO
>>120
じゃあ書くか

122 名前: 歯科技工士(静岡県) :2007/04/15(日) 14:50:12.33 ID:PAnlj2Y+0


123 名前: 歯科技工士(静岡県) :2007/04/15(日) 15:17:42.82 ID:PAnlj2Y+0


124 名前: 留学生(愛知県) :2007/04/15(日) 16:14:21.47 ID:sQUF0BPI0


125 名前: 留学生(愛知県) :2007/04/15(日) 17:15:59.31 ID:sQUF0BPI0


126 名前: 留学生(樺太) :2007/04/15(日) 18:14:17.99 ID:QkejEgGuO
ピンポーン
男「ういース上がって上がって」
男友「御邪魔します」
男「御邪魔されますっと」
今日は二週間に一回のペースで開催する格ゲー大会の日。俺の両親がいない日なので、クラスの何人かの有志が集まり総当たりで最強を決めるのだが当日になり次々とドタキャンの電話が鳴り続き俺と男友だけで格ゲーをする事になった。
事情を聞いた男友はコントローラ−を握りながら俺に話しを振った。
男友「しっかし、皆あっちゃ〜だね。仕方無いけどさ」
男「男二人で何が大会だって話しだよな」
男友「本当だよね」
二人で苦笑いを浮かべながらキャラを決め一ラウンドが始まった。
男「お、いつの間にか夜か……夢中になってたな」
男友「熱い〜喉渇いた〜…そこにある水?飲んでいい?」
男「ん?ああいいけど?」
男友「ありがと。んく…んく…ぷはぁ、水にしては変な味だなぁ…なん…か…眠く…なって…来たし…」
男「じゃあもう寝るか、明かり消すぞ」
男友「おやすみ−」
男「お休み」
そして次の日
男「ふわぁ〜まだ眠いか……な?」
男友をちらっと見て見るとすやすやと安らかな寝顔をしていた。
そして−…胸から二つの双乳が存在を主張するように服から盛り上がっていた。

127 名前: 留学生(樺太) :2007/04/15(日) 18:21:44.04 ID:QkejEgGuO
>>126
続きものなんだが……
ROMに戻る
捕手

128 名前: 牧師(山口県) :2007/04/15(日) 18:48:58.53 ID:pJ/prXvw0
>>127
もどんなよ。

129 名前: 料理評論家(樺太) :2007/04/15(日) 19:04:20.32 ID:x3TAoMFtO
>>127
ちょwwwじらすなよwwww

130 名前: 留学生(樺太) :2007/04/15(日) 19:31:37.66 ID:QkejEgGuO
むぅ>>126続き
もう一度男友の顔を見て
その双乳を凝視した
それが何分か続き、俺はいつの間にか失っていた正気を取り戻した。
あらゆる可能性を頭に張り巡らせ一つ一つ否定しながら思考が真っ白になって行くのを感じた。
男「男友が女になった?ありえないありえないありえない…なら確かめるしかない」
俺は慎重に自分の手をその胸に近付かせ、手と胸が重なるように胸に手を置いた。
ごめん男友、後で謝るから……
男友の服の上から胸を思いっきり揉みくだきながら男友のGパンを手をかけた。
男友の下着が露わになる、迷彩トランクスの中…俺は躊躇無く迷彩トランクスに手をかけた。
男の証しは…なかった。
そして俺は…意識を失った。いや、現実から逃れたくて自ら自分の意識を切った。
正直書いてちょっと後悔

131 名前: 歯科技工士(静岡県) :2007/04/15(日) 19:32:10.93 ID:PAnlj2Y+0
久しぶりに投下しようと思うんだが
前回からかなり間が空いてるから最初から投下したほうがいいのだろうか

132 名前: グラドル(滋賀県) :2007/04/15(日) 19:51:36.50 ID:e637q+hq0
短ければ最初からが良いとは思う

133 名前: 金田一(樺太) :2007/04/15(日) 20:23:54.67 ID:3ljJuLHDO
あげ

134 名前: 歯科技工士(静岡県) :2007/04/15(日) 20:49:41.57 ID:PAnlj2Y+0
それじゃ最初から投下します

135 名前: 歯科技工士(静岡県) :2007/04/15(日) 20:52:45.20 ID:PAnlj2Y+0
「―――の人は今日いつもと違うことに出会うでしょう」

いつものようにテレビの音に耳を傾けながら朝食を取る。
サラダを口に含み・・・パンにフォークを刺す。

―――パシィン!!

「寝ながらご飯を食べるな!」
そう言いながら俺の顔を左右同時に叩くのは七海――姉だ。
しっかり者で男の俺からしても頼れる存在なのだが・・・。

「人前でそんなことして恥ずかしい目に会っても知らないぞ!」
・・・見ての通り少々おせっかいである。
そんなことお構いなしに朝食を進めるのが俺、高橋忍だ。
読み方はしのぶ、男でも女でも使えそうというのが親の本音らしい。

ふとテレビに目を向ける。画面左上に移る数字は6:50。
時刻を知るなり行動を起こす。学校で寝るために!
そうと決まったらパンなんて目じゃない。牛乳と共に流し込むだけだ。
人が変わったかのように準備を全て済ませ、暴走したかのように家を飛び出す。
「行ってきます」なんて言葉は無用。今するべきことは学校で寝ることだ。

学校までは約5分、歩いて5分。走れば2分と言ったところだろう。
脳からは睡眠セヨ睡眠セヨと暗示をかける。
そんな俺が自分の机の上で寝るまでの時間は10分にも満たなかった。

136 名前: 歯科技工士(静岡県) :2007/04/15(日) 20:53:37.17 ID:PAnlj2Y+0
――海が見える場所での昼寝は気持ちがいい。
潮風に煽られ、波の音が心地よい。とても気分がいい。
空には太陽と少々の雲。流れ行く雲というのは見てるだけで時間がたつのを忘れる。
そう、雲が、雲の流れが、・・・あの雲が?

……いてぇ!!
突然激痛に襲われる。

起き上がろうとすると後頭部に痛みが走り、椅子ごと後ろに倒されたことに気づく。

「ほら、こうすればあっという間に起きるわけさ」
「なるほど。これなら間に合うね」
俺への対処法を説明するのが鈴木高次――コウだ。
その隣で相槌を打つのが木下智之、トモだ。

周りには誰もいない。したがってこの二人が犯人と決め
「お前等覚悟はいいか・・・俺の貴重な睡眠を邪魔しやがって!!」
そう目前の敵に向かって威嚇したのだが。
「起きないお前が悪い。起こす身にもなれって奴だ」
「早くしないと置いてくぞ!」
と、呆れたかのように返答され、笑い混じりの声で急かされる。

「まだ誰も来てないんだからもうちょっと寝かせてくれよ・・・」
「なーに言ってんだお前は。もう4時間目、次は体育だぞ!」
そう言われ時計を見ると・・・11:38。

「もっと早く起こせええええええ!!!」

137 名前: 歯科技工士(静岡県) :2007/04/15(日) 20:55:11.51 ID:PAnlj2Y+0
現実を知り、慌てて着替える。
今の時刻は11:39、まだ間に合う・・・!
目的地は体育館。そこへ向けて走り出し、

「二人とも早くしないと送れちまうぞ!」
「お前は何様のつもりだ!」
そうは言うものの声は笑っている。

コウとトモとは小学校からの付き合い。
よく喧嘩したり馬鹿なことをする、そこらへんのガキと同じだった。
中学に上がってからもそれは変わらず、学校では常に明るい存在として扱われていた。
・・・よく目をつけられなかったものだ。
今では高校2年。3人共同じ学校だ。
そして全くと言っていいほど大人しくなっていない。

過去を振り返りながらも走るのは止めない。遅刻はしたくない。
全速力フルスロットルブースターオン床とキス。

・・・体育館中に笑い声が響き渡る。
後ろから見ていた2人は腹を抱えている。

誰の目から見ても今の姿は「まぬけ」そのものだ。
この年になって人前で転ぶと、いくら馬鹿なことやってる人でも流石に恥ずかしい。
急いで身体を起こし、笑って誤魔化そうとしたのだが体が妙に重い。
・・・結局身体を起こすことなく俺の中に幕が下りた。

138 名前: 歯科技工士(静岡県) :2007/04/15(日) 20:55:46.70 ID:PAnlj2Y+0
――目を開くと辺りは異様な状況だった。
様々な色が混じり、意識を持っているかのようにうごめいている。
・・・怖いわけがない。
建造物は見当たらず見渡しても異様な色だけが存在する。
とりあえず立ち上がり、歩くことにしてみた。



・・・どれぐらい歩いただろうか。

あれから景色は変わることなくひたすら歩き続けている。
途中夢なんだと思い頬をつねってみるも痛みが走り、夢ではないと思い込むことに。

遂には絶望とも呼べる感情が体の中を走り回りだした。
自然と涙が出てくる。不思議と声を出すことはできなかった。
こんな状況になれば誰だって泣きたくなるものだ。

そう言い聞かせては涙を流す。動き続ける足も自然と止まった。


・・ぶ・・・しの・・・・しのぶ・・・

突如耳に声が入ってきた。かすれていて誰の声なのかはわからなかったが方向ははっきりしていた。
音のする方向を見ると小さい光、本当に小さいのだけれど光が見えた。

迷わず走った。やっと見つけた希望に向かって。
徐々に大きくなる光―――その光に触れる瞬間目の前が真っ白になった。

139 名前: 歯科技工士(静岡県) :2007/04/15(日) 20:56:37.60 ID:PAnlj2Y+0
白かった。

最初に入ってきた色のことだ。眩しいほどに白かった。
細めで辺りを見回すと人がいた。・・・よく知っている人だった。
その人達は俺のことに気づいたみたいで喜んでいた。
喜んでいたが、その顔は他の感情も入っていたように見えた。

「心配かけさせやがって・・・!」
「・・・起きなかったらどうしようかと思ったよ」
しっかりと聞こえるその声はある感情の針を振り切らせる。

安心したのか友人を前にして泣いた。かつて無いほどに。
理由など無く――ただひたすらと涙を流した。

「そろそろ教室いくか?」
その言葉に時計を見るとまだ6時間目が始まる時間ではない。

「もう大丈夫だから、いくか教室」
「・・・まだ気づいてない?」
何を言ってるのかと思った。隠し事でもしてるのだろうか。

「何のことかわからないけど、とりあえず教室行こうぜ」


・・・トモの問いかけにもっと関心を持つべきだった。
そして自分のことをもっと疑わないといけなかった。

決して忘れることの無いあの妙な体験のことも――今は頭になかった。

140 名前: 歯科技工士(静岡県) :2007/04/15(日) 20:57:48.77 ID:PAnlj2Y+0
目の前には教室のドア、後ろには二人の男。
そして聞こえるのは先生らしき人物の声と後方からの男2人による話声。

2人が話を終えるのを待っていたほうがいいのだろうか。
いいや、限界だね。俺はドアを開けるゥッ!!



「諸君、おはよう。私の名はロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ。ムスカ大佐と呼びたまえ」

一瞬にして周囲の音を消し去ることに成功した。
手に入れたものは若干白い目で見る人達。失ったものは俺の青春、プライスレス。
そして数十秒の沈黙―――どうする俺!!

「えー、とだな・・・」
「すいません、台詞間違えました!!」

そして扉に手をかける。これでやり直せばなんとかなるだろう。流石俺!
が、後ろからの圧力により教室内へ誘導される。もちろんコウとトモの仕業だ。

「何をする!私はラピュタ王だぞ!!」
「・・・そんなことはいいから入れよお嬢さん」

乗ってきたのだろうか?


「それと―――お前は自分の体のこと、気づいてないのか?」

141 名前: 歯科技工士(静岡県) :2007/04/15(日) 21:02:18.22 ID:PAnlj2Y+0
と、これで今回の投下はおしまいです

>>132に短かければと言われたのに長くなってしまってすいません
次回の投下はまた今回のように間があいてからになりそうです


142 名前: 牧師(山口県) :2007/04/15(日) 21:22:54.24 ID:pJ/prXvw0
おわんな。

143 名前: 釣氏(静岡県) :2007/04/15(日) 21:37:06.33 ID:0m2j2OtG0
山奥で自分は男と思ってたのにひょんなことから女の子だったことを知った女の子の話をおしえてください

144 名前: 塗装工(樺太) :2007/04/15(日) 22:00:43.39 ID:Bma42WB8O


145 名前: 名無し募集中。。。(栃木県) :2007/04/15(日) 22:09:11.07 ID:5LuQ6Gz/0
ムスカワロタwww

146 名前: 塗装工(樺太) :2007/04/15(日) 22:32:35.07 ID:Bma42WB8O


147 名前: グラドル(滋賀県) :2007/04/15(日) 23:10:43.95 ID:e637q+hq0
ほしゅ

148 名前: 金田一(樺太) :2007/04/15(日) 23:25:41.91 ID:3ljJuLHDO


149 名前: 料理評論家(樺太) :2007/04/15(日) 23:49:00.97 ID:x3TAoMFtO


150 名前: ほうとう屋(樺太) :2007/04/16(月) 00:12:16.89 ID:r5emh0QaO


151 名前: AV監督(長屋) :2007/04/16(月) 00:32:21.05 ID:Ui9ju/6Y0
日付か変わった。さあ行こうか
いや土日が両方遠征で帰ってから書くとこの時間になるだけなんだけどね。
というわけで気をつけてはいるけど誤字や読みにくいところがあったらごめんなさい

「Another」

152 名前: AV監督(長屋) :2007/04/16(月) 00:37:03.61 ID:Ui9ju/6Y0
秋とはいえ夜は気温が下がる。いつもならひんやりとした空気を感じる時期だ
だが今日はそんなものが気にならないほど興奮している
いや、カッカしている、というべきか

「どこにいるんだ友之!俺だ!」
神社に俺の甲高い声が響く。
「駿……ここだよ」
「なに考えてんだ馬鹿野郎!お前それでいいのかよ!?」
夏紀ちゃんと結ばれないってことは、お前の存在が消えてしまうということ。自分でそういったのに……
「でも……」
「でもじゃねえよ!自分で何したのか分かってんのかよ!?」
友之が何かを言おうとしたが、かまわず続ける。
「このままじゃお前は……お前はぁっ!」
「わっ!」
「嫌だよ!いなくならないでくれよ友之ぃ!」
もう何も考えられない。ただ夢中で友之に抱きつく。どこにも行かないようにしっかりと
そして友之は……俺の頭をそっとなでて
「ごめん、でも聞いて欲しいんだ。僕はね……夏紀ちゃんに……母さんにこう言われたんだ」



153 名前: AV監督(長屋) :2007/04/16(月) 00:41:03.50 ID:Ui9ju/6Y0
「友則……今までいっしょに過ごしてきて、とても楽しかったよ。でも私は、今のままじゃダメになっちゃった……あんたの一番そばにいたいって思うようになっちゃった。そして私をそうさせたのは美幸ちゃん。美幸ちゃんがあんたの一番そばにいるような気がしたからなんだよ」
「一番……そばに?」
「美幸ちゃんとあんたが話しているのを見ると、なんだか悔しくなった。あんたも美幸ちゃんも楽しそうだったから。なんだか昔から知ってる仲みたいで……」
「っ……!?」
「私、嫉妬してたんだよ?昔から友則のこと知ってるのになんで……って。でも私が美幸ちゃんに勝ってるのは、あんたといた時間の長さだけなんだよね。はは……馬鹿みたいでしょ?」
「そんな……ことないよ。なっちゃんにはなっちゃんのよさがあるよ……」
「じゃあ……じゃあこの質問に答えてくれる?必ず答えてくれる?」
「……分かった、答える」
「じゃあ…すぅ……はぁー……私は、山本夏紀は西村友則のことが大好きです!腐れ縁でもなんでもいい!あなたを他の女の子に渡したくない!!一番そばにいたいの!もし……もし私を一番、誰よりも好きになってくれるなら、どうか付き合ってください!」
「あ……」
「お願い……私のこと……」


154 名前: 三銃士(愛知県) :2007/04/16(月) 00:43:37.20 ID:UiRq450X0
支援wktk

155 名前: AV監督(長屋) :2007/04/16(月) 00:44:08.87 ID:Ui9ju/6Y0
「その……ごめん……なさい……」
「……そっか……だめかぁ……あはは…あはははは……馬鹿だね……私……これでも少しは希望があると思ってたのになぁ……」
「……」
「美幸ちゃんでしょ?あんたが好きなの?」
「……うん、そうだよ……」
「じゃ今からここによんであげる。あんたも美幸ちゃんも自分から言い出しそうにないから」
「……うん」
「あと……せめて仲良しな幼馴染では……いて欲しいな」
「分かった……」
「ありがとう……やっぱり優しいね友則はぁ……えっく……じゃあ…ね」


「でね……僕は、『一番好き』の部分に引っかかっちゃったんだ。僕が一番好きなのは……いま目の前にいるひとなんだ……おかしいでしょ。昔からの親友のはずなのにね」
「なっ……!?」
それはつまり、俺のことで……


156 名前: AV監督(長屋) :2007/04/16(月) 00:50:21.14 ID:Ui9ju/6Y0
「……夏紀ちゃんは、お母さんは僕のことを幼馴染の西村友則、お父さんだと思って接してきて、その人のことが好きなんだ。でも僕は西村友之であって、友則ではない……
あんないい女の子をだましているみたいで辛くて……それがこの先ずっと続くのかと思うと……ある日突然怖くなった」
「え……」

怖い……はじめて聞くこいつの心のうち
そういえばこいつはこっちに来て、未来のことを相談してきたことはなかった。
こいつも……いままで辛い思いをしてたのに……俺は何も……

「それでも……駿が、いたから。僕はなんとかやってこられた。僕は多分、駿がいなかったらおかしくなっていたと思う。」

普段なんでもないように見えても、こいつも一緒だったのか
同じような辛さや不安を……そして俺とは違うものを抱えながらも……俺を頼りに

「でね、あの体育祭のあと……泣いてるとこをみて、ああ……すごく可愛いって、守ってあげたいって思っちゃったんだ。そしたらもう……駿のことしか考えられなくなっちゃたんだ。おかしいでしょ。親友なのにね。親友のはずなのにね。でもね……」



157 名前: AV監督(長屋) :2007/04/16(月) 00:54:29.06 ID:Ui9ju/6Y0
一瞬言葉を止めた友之は、深呼吸をして、続ける

「山本夏紀にとっての西村友則がそうであるように、僕にとっての幼馴染は駿で、それはつまり目の前にいる女の子のことで、その人が一番そばにいて安心できる人で、好きになっちゃった人で……
その人に思いを告げられないなんておかしいじゃないか!結ばれたいと願っちゃいけないなんておかしいよ!これじゃあ生きてるなんて言えないよ!!」
「う……あ」
友之が急に激しい言葉になる。その言葉が俺に突き刺さる。
「運命が決まってるなんて……知ってる歴史のままに動かないといけないなんて……そんなのは嫌だ!知ってる歴史とは違う話があってもいいじゃないか!……わがままかな?これ……でもね、気持ちを抑えられなくなったんだ。」
俺だって……そんなのは嫌だった。でもこいつと離れるのが一番嫌で、消えて欲しくなくて…だけどこいつは、いざという場面にきて、本当の気持ちが前に出てきて、止まらなくなって……

「というわけで、この世界の西村友則は、東美幸のことが好きになりました。」

その本心を、今、ここで告げた


158 名前: AV監督(長屋) :2007/04/16(月) 00:55:14.83 ID:Ui9ju/6Y0
さて、今夜はここまで。次が多分実質的な最終回で、あとエピローグがあるくらいかと
というわけでもう少しだけお付き合い下さい


159 名前: 三銃士(愛知県) :2007/04/16(月) 00:58:40.08 ID:UiRq450X0
乙です!
ラストwktkしてまってます!

160 名前: 造船業(滋賀県) :2007/04/16(月) 01:00:34.28 ID:vxuN0x8F0
乙!

161 名前: グライムズ(広島県) :2007/04/16(月) 01:18:10.95 ID:CnBmLdLY0
楽しみだ

162 名前: ハンター(北海道) :2007/04/16(月) 01:19:03.55 ID:4J6COwL/0
今投下してる方はroutesやっていましたなwwwww
まあ、どうだっていいんですが。
俺が初めて泣いた事のあるゲームをやった事がある奴をvipで初めて見たから興奮しましたスイマセン。
続きお願いします

163 名前: ハンター(北海道) :2007/04/16(月) 01:19:55.78 ID:4J6COwL/0
日本語おかしいNE!
「ゲームで初めて泣いたものを」が正しいね!

164 名前: 造船業(滋賀県) :2007/04/16(月) 02:08:56.28 ID:vxuN0x8F0
月曜だが気にせず保守

165 名前: 運び屋(静岡県) :2007/04/16(月) 02:56:50.94 ID:xVudk0CH0
ほほほ

166 名前: グライムズ(広島県) :2007/04/16(月) 04:24:50.30 ID:CnBmLdLY0
保守

167 名前: 40歳無職(神奈川県) :2007/04/16(月) 06:16:51.71 ID:xttrd6mY0


168 名前: 40歳無職(神奈川県) :2007/04/16(月) 07:10:45.05 ID:xttrd6mY0
ほしゅ

169 名前: 国会議員(樺太) :2007/04/16(月) 07:53:17.67 ID:1Z9RpilnO
age

170 名前: AA職人(dion軍) :2007/04/16(月) 11:06:03.93 ID:wPTcAM4m0
あぶね

171 名前: 造船業(滋賀県) :2007/04/16(月) 12:02:34.41 ID:vxuN0x8F0
>>170
ナイス保守

172 名前: 味噌らーめん屋(樺太) :2007/04/16(月) 12:57:54.59 ID:C0U9u590O


173 名前: ハンター(北海道) :2007/04/16(月) 13:22:56.54 ID:4J6COwL/0
ほす

174 名前: 留学生(樺太) :2007/04/16(月) 13:24:14.86 ID:6KCMGLMGO
あの…歴代の新ジャンルの女の子を使うのは駄目ですかね


175 名前: ハンター(北海道) :2007/04/16(月) 13:48:39.55 ID:4J6COwL/0
>>174
どうぞご自由に
別に使ってはいけないという決まりは無い
特殊に使うって事にすればスレの進行の妨げは無いはず

176 名前: 石油王(コネチカット州) :2007/04/16(月) 14:28:31.96 ID:LKQgkuJRO
保☆守

177 名前: 女工(群馬県) :2007/04/16(月) 15:37:22.76 ID:qEs7oBjz0
hossyu


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