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シンは仮面ライダーになるべきだ
1 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/05(水) 20:43:51 ID:???
悪の組織ロゴス、ラクシズと戦い続ける孤独のヒーロー

2 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/05(水) 20:44:37 ID:???
うんうんわかるよぅ><

3 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/05(水) 20:45:19 ID:???
オ、オンドゥルルラギッタンディスカー!!

4 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/05(水) 20:46:28 ID:???
仮面ライダーインパルス

1話の敵は蟹怪人ザムザザー

5 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/05(水) 20:46:32 ID:Q06Msr+k
そうか

6 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/05(水) 20:48:00 ID:???
父よ〜母よ〜妹よ〜

7 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/05(水) 20:48:46 ID:???
いや、だからさ、悪とか正義とか相対的なものだと思うんだよね。
一方的にロゴスが悪いとかさ、それは勝手な言い分だよ。
逆にロゴスからすればシンとかのほうが悪者なわけ。

8 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/05(水) 20:48:47 ID:???
ラクシズに強化人間に改造されて逃げるのか?

9 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/05(水) 20:50:46 ID:???
シン「変身!ライダーインパルス!」

10 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/05(水) 20:52:30 ID:???
>>8
それでよくね?

11 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/05(水) 20:52:52 ID:???
デスティニーフォーム!

12 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/05(水) 20:54:19 ID:???
>>7
ロゴスは彼等自身の立場からしても正義とは言い難い。
せいぜい必要悪を自認しているぐらいだろ。
と、ネタに混じれ酢


でも、ヒーローものの敵役はそのぐらいが丁度でないかい?

13 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/05(水) 20:56:06 ID:???
ラクシズは過激派平和主義組織(w)でおk?

14 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/05(水) 20:56:54 ID:???
仮面ライダーインパルス、シン・アスカは改造人間(ぬっちゃけコーディ)である!
彼を改造したラクシズは世界制服を企み、シン・アスカの家族を殺した悪の秘密結社である!
仮面ライダーインパルスは、復讐と世界の平和のために、デュランダルのオッサンと共に
ラクシズに立ち向かうのだ!!

15 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/05(水) 20:59:23 ID:???
議長との特訓で新必殺技を体得するんだな、
とりあえず大岩か大岩。

16 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/05(水) 21:01:31 ID:???
シン=V3説が浮上(但し1号2号=キラ凸は敵。ルナ=ライダーマン?)。いや主題歌のサビが…
 
 
父よ〜♪母よ〜♪妹よ〜♪
 
 
この前後を考えてみようw!

17 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/05(水) 21:02:46 ID:???
あ、>>6がもうツッコんでたね…

18 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/05(水) 21:06:28 ID:???
ミドリ〜赤い〜青いシルエット、インパルス


19 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/05(水) 21:09:16 ID:???
ロゴスは大きい組織でたびたび破壊活動を行う。
実は人間により疎外された怪人達の集合体。

ザフトは国防組織で長官はデュランダル。
怪人には一切容赦しない。

ラクシズはロゴスを利用し国家転覆を図る秘密結社。
人間と怪人の共存を唄っているがその実態は、
女王の洗脳とその腹心の武力による独裁。

20 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/05(水) 21:15:57 ID:???
>>16
赤い 赤い 赤い瞳のインパルス
ダブルタイフーン おもちゃのベルト
一回まわすと 電池が切れる
父よ 母よ 妹よ
俺の愛車は 三輪車
力の限り こぎまくる
敵は隣のブルドック
闘え正義の
仮面ライダーインパルス

21 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/05(水) 21:31:47 ID:???
ちゅーか、真仮面ライダーに出てくるライダーの名前って仮面ライダーシンなんだけどなwww

22 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/05(水) 21:39:30 ID:EosREIBG
良スレ認定!

23 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/05(水) 21:43:05 ID:???
ふーん、そんで敵で弁護士オルガが出てくると

24 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/05(水) 21:43:33 ID:???
必殺技@インパルスキック…足が胴から離れて吹っ飛ぶ!

25 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/05(水) 21:45:47 ID:???
誰かSS

26 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/05(水) 21:50:00 ID:???
中盤で議長から新アイテムを貰い、デスティニーフォームへとパワーアップする。
必殺技:デスティニーフィンガー・・・高エネルギーを帯びた掌で、相手を殴る。

27 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/05(水) 21:53:56 ID:???
まず仮面ライダーインパルスが、
フォース・ブラスト・ソードの3フォームに変化するんだよなw
変身ベルト(アイテム?)の名はコアスプレンダーか?

28 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/05(水) 22:40:46 ID:???
シンの先輩ライダーとしてアスランが登場します。
しかしうまく融合できずに体がボロボロになり、心には恐怖心です。


29 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/05(水) 22:41:32 ID:???
>>28
何処の橘さんですか?

30 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/05(水) 22:42:15 ID:6x075rCS
>>28
しまいには自分を改造したラクシズに寝返り中ボス役になるのですね

31 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/05(水) 22:42:48 ID:???
>>4
>蟹怪人ザムザザー

ワロタ

32 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/05(水) 22:45:59 ID:???
クロトは王蛇

33 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/05(水) 22:46:56 ID:???
蜘蛛怪人 ゲルズゲーか?

34 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/05(水) 22:49:08 ID:???
ラクス「わたくしが戦争を面白くしてさしあげたのに・・・・ゴハッ」
キラ「近くにいた君が悪いんだから、仕方ないじゃない?」

35 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/05(水) 22:54:50 ID:???
アスランはライダージャスティス

キラはライダーストライク。
隕石に含まれていた謎の物質ミーティア]を使って巨大化、怪人フリーダムに。

36 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/05(水) 23:10:19 ID:???
真・仮面ライダーとは関係ないの?このスレ

37 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/05(水) 23:28:38 ID:???
怪人
カニ怪人ザムザザー
クモ怪人ゲルズゲー
タカ怪人ウィンダム
ハト怪人ムラサメ
ムササビ怪人M1アストレイ
カラス怪人レイダー
ハリネズミ怪人カラミティ
カメ怪人フォヒデゥン
トカゲ怪人カオス
イヌ怪人ガイア
アンモナイト怪人アビス
ヤドカリ怪人デストロイ

戦闘員
ダガー

38 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/05(水) 23:59:39 ID:???
鏡怪人 ジェネシス

39 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/06(木) 00:03:58 ID:???
シン「やめろぉぉぉぉぉぉぉ!!!ラクシズゥゥゥゥゥ!!!
   ぶっ飛ばすぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉお!!!!!」

40 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/06(木) 00:04:27 ID:???
カエル怪人 キラ

41 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/06(木) 00:06:37 ID:???
イベント限定怪人 ミーアザク

42 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/06(木) 00:17:04 ID:???
透明怪人 ブリッツ
迂闊怪人 バスター
死体再生怪人 デュエル
変形怪人 イージス
日本刀怪人 アストレイ(赤)
後ろゴチャゴチャ怪人 アストレイ(青)
霊柩車怪人 アストレイ(金)
引き篭もり怪人 ハイペリオン
頭持ち去られ怪人 ドレットノート
身体交換怪人 リジェネレイト
盗撮怪人 アストレイ(外)
後ろ手怪人 テスタメント


43 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/06(木) 00:21:56 ID:???
赤いセイバーバラす奴〜緑のカオスもバラす奴〜
七色光線噴き出して〜白い機械の腕振るう〜
それはそれは〜それは〜

44 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/06(木) 00:27:35 ID:???
むしろ遺作と痔は幹部怪人がいい気もする

45 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/06(木) 00:30:29 ID:???
>>43
それ何ていう仮面ライダースーパーコーディですか?

46 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/06(木) 00:38:34 ID:???
オルガも仮面ライダーとして参戦してもらおうか

47 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/06(木) 00:40:26 ID:???
童子&姫でキララク、アスカガ等が出てきます。


48 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/06(木) 01:09:56 ID:???
虎の義手がコイルになるわけだが

49 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/06(木) 02:53:04 ID:???
虎「貴様に生きている資格は無い」

50 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/06(木) 17:42:34 ID:BRPhJ/kK
変身の掛け声は「へ〜ん〜シン!(フォース)シルエットォォ〜〜!!」 てな感じか?

51 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/06(木) 18:48:56 ID:???
>>42
>迂闊怪人 バスター

ワラタwww

52 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/06(木) 18:56:59 ID:???
3馬鹿怪人ドムトルーパー
核爆弾怪人メビウス


53 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/06(木) 19:04:47 ID:???
素直にウルトラマンダイナに…

54 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/06(木) 19:18:06 ID:???
黄金怪人 アカツキ
不殺怪人 ストフリ
凶器怪人 インジャ
血涙怪人 デスティニー
HG怪人 レジェンド
踏み台怪人 ドムトル
達磨怪人 セイバー
ケロロ怪人 アッシュ


55 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/06(木) 19:43:26 ID:???
きりもみパルマ

56 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/06(木) 19:54:16 ID:???
シンはウルトラマンになるべきだ、が無いのは最後の良心か

57 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/06(木) 20:17:24 ID:???
シンって言うとあの生々しいスプラッタ描写のライダーか?

58 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/06(木) 20:40:59 ID:???
シン仮面ライダーはグロい…

59 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/06(木) 20:42:57 ID:???
>>40
> カエル怪人 キラ

雌カエル怪人 ラクス(毛が多め)

60 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/06(木) 21:01:04 ID:???
ザフト財団の手によってフェイス3の強化兵士として改造されてしまったシン。
彼の恋人のルナマリアは実は財団のメンバーであり彼を監視していたが、
やがて本当に彼を愛するようになった。
そして今、シンの前にフェイス2の強化兵士、アスランが立ちふさがる。
怒りとともにシンの身体は異形の姿、ガンダムへと変貌していくのであった。

61 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/06(木) 21:03:15 ID:???
ごめん間違った、ガンダムじゃなくてインパルスだったorz

62 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/06(木) 21:56:33 ID:???
レイは仮面ライダーブレイズか?

63 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/06(木) 22:06:02 ID:???
アズランザァーン!
オンドゥルルラギッタンディスカー!

64 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/06(木) 23:21:51 ID:???
オーブの国からやってきて〜議長の世界を救う者〜
赤い正義の羽根燃やし〜機械の腕で守る
それはそれは〜それは〜赤い瞳を持つ男

65 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/07(金) 14:10:58 ID:???
>>56
同じ名前だもんな…天下のガンダムだから避けて通れとでも言うのだろうか?

66 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/07(金) 14:31:38 ID:???
ダイナのアスカ・シンも続編主人公で、前作のキャラが結構客演してた。前作主人公ダイゴの登場は
ラスト近くのみで、ティガは劇場版のみの登場だったけど。

67 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/07(金) 15:16:46 ID:???
>>65
作品の出来で言ったらティガ・ダイナ・ガイアの平成ウルトラマンは傑作、種なんて
足元にも寄れない。
>>66
前作のキャラなんてそれぐらいの使い方で良いよな。キラ主人公にしたかったら
バンダイが横槍を入れてきてもそれを跳ね返すぐらいの気持ちで交渉しろと思う。

68 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/07(金) 21:16:45 ID:???
あg

69 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/08(土) 03:45:32 ID:cHAikXpa
つーか、キラは種でイージスの自爆で死にかけた時に
ラクスとマルキオによって強化筋肉とレアメタル骨格
ラクス電波を受信し服従する脳改造を始めとする156の改造を施され

コーディネーターフリーダム

になったんだよ

改造されてないシンが太刀打ち出来ないのは当然


70 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/08(土) 04:02:20 ID:???
イメージとして完全にZXが浮かんでしまう・・・・・・
違いは諭してくれる過去作品のキャラがいないことだが

71 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/10/08(土) 04:45:38 ID:???
…俺、種死はおおまかな設定しか知らんけど書いてみたいな
おK?

72 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/08(土) 06:29:50 ID:???
>>71
おkkkwwwwwwwぜひおねがいしまつwwwwwww
設定わからんかったら住民がフォロー入れるだろしさwwww
ワクテカしてまってるです!

73 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/10/08(土) 07:49:56 ID:???
>>72

うし…(*`・ω・´)



   や っ て み る さ   





74 名前:仮面ライダー種(SEED) :2005/10/08(土) 08:18:41 ID:???

夜の帳が降り、街がネオンに彩られ始め出す…そんな中、街の中心部に位置する交差点では仕事帰りのサラリーマンやこれからデートなのだろう、幸せそうなカップルといった雑多な顔ぶれが思い思いの顔つきで信号が変わるのを待っている。
そこへ、どこからか走ってきた少女が一人、息を切らしながら現れた。
誰かに追われているのか、しきりに後ろを振り返っている。
彼女は人目を避けようと信号待ちをする群集の群れに飛び込んだ…その走る度に揺れる短い髪が人ごみに紛れ、やがて見えなくなった。
「ハァハァ、何なのよ…アイツら…。」
額を流れる汗を服の袖で拭いながら、少女は悪態をつく…一瞬、しばしの休憩を味わえるかという思いが頭をよぎる…しかし、それはどうやら甘い考えだったらしい。
「!?…本当しつっこいわねぇ…っっ。」
少女は揺れ動く視界の隅に全身、黒づくめのまるでSPのような男達を捉えた。
彼らは皆、逃げようとする彼女の姿を見つけようと周囲の人々の顔をジロジロと遠慮なしにチェックしている。
と、信号が青に変わり、人の波が横断歩道を行き交いはじめた…彼女、ルナマリア=ホークは追っ手を巻くために人ごみに紛れ、ひっそりと歩み始めた。

75 名前:仮面ライダー種(SEED) :2005/10/08(土) 08:51:36 ID:???

「…ここなら、大丈夫…よね。」
ルナマリアは追っ手を巻こうと無人の立体駐車場に身を潜めていた。
車体の陰で手元の時計を覗く…既にここに隠れてからもう30分は経過していた。
おかしい…。
ふと、そんな疑問が浮かんできた…うまく事が運び過ぎている気がしてならない…もしやこれは罠なのでは!?

…カツーン…。

ふいに靴音が静寂を保っていたフロアに鳴り響く…それは彼女がここを離れる為に腰をあげようとした、まさにその時だった。
ゴクリ…。
ルナマリアはついつい、生唾を飲み込んでしまった…今はそんな小さな音ですら命取りな気がしてならない。
コツコツコツ…。
足音の持ち主はどうやらこちらへ向かってきているらしい、次第にその音が近くなってきている。
大丈夫…大丈夫よ、きっと…車を取りに来ただけなんだわ!!
しかし、そんなルナマリアの願いとは裏腹に足音は彼女が身を隠した車の前でピタリと止まってしまった…。


76 名前:仮面ライダー種(SEED) :2005/10/08(土) 09:39:54 ID:???

「さっさと出てこい…手間をとらせるな」
ひどく冷たい声がルナマリアに鬼ごっこの終わりを告げた。
どうしようもない諦めが全身をゆっくり貫いていく…ルナマリアは恐怖にブルブルと震える体で車の陰から身を起こし、改めて追跡者の顔を正面から見据えた。
サラサラと額にかかる金髪、蒼い涼しげな眼差しはまるでモデルを連想させる…秘密結社の一員というキナ臭い肩書きには似つかわしくない風貌をした男がそこに立っていた。
しかし、その顔には何の表情も浮かんではいない…いや、彼女を見据え続けているその視線だけはまるで実験動物を観察する科学者のようだ。
と、モデル風の追跡者は無線で仲間に何事かを連絡し始めた…男の視線が一瞬、彼女から離れる。
逃げるなら今しかない…っ!!
ルナマリアはそう思うと、とっさに駆け出そうとした…しかし
「ウッ…!!」
…男は信じられない速さで彼女に追いすがると鳩尾に拳をたたき込んだのだ。
「すまん…女が…問題ない…場所は予想通りだ…あぁ…じゃ、3分後に…あぁ。」
苦しげにうずくまる彼女を冷ややかに見下ろしながら男は通信の続きを終えたようだ…あと3分後には彼の仲間が…言い様のない絶望が我が身に訪れるのをルナマリアは感じていた。
しかし、次に男が口にした聞き覚えのある名に彼女は一瞬、戸惑いを隠せなかった。
「…シン・アスカはどこだ?」

77 名前:仮面ライダー種(SEED) :2005/10/08(土) 10:34:34 ID:???

シン・アスカ…ルナマリアが通う高校のクラスメートであり、気の置けない友人でもある…しかし何故、こんな時にその彼の名が出てくるのだろう?
「どうした…早く答えろ。」
彼女が黙っているのを回答を拒否していると思ったのか、男がにじり寄ってきた…あまり冷静な方ではないらしい。
ルナマリアは慌てて返事を返す。
「し、知らないわよっ!!…大体、何でシンの事なんか聞いてくるの…あんたら一体なんなのよっ!!」
「そうか…知らんのだな…ならお前にもう用はない…。」
ルナマリアの答えを聞くや、男は既に彼女に興味を無くしたらしい…クルリと後ろを向いてしまった。…助かっ…た?
「…しかし、我々の存在を知られてしまった以上、消えてもらはなくては…な。」
消えてもらう…?えっ?
男はそう一言吐き捨てるとこちらへ振り返った…と、一瞬まばゆい閃光が彼を覆う。
たまらずにルナマリアは目をつぶった…数秒ののち再び、目を開く。
そこには機械とも生物とも分からない異形の物体が存在していた。
それは一見すると中世ヨーロッパの甲冑を思わせる体型をしていた、しかし背中からは鳥の手羽先にも似たものが生えていたし、体の節々は生命体である事を誇示するかのように時折、脈打っているのだった。
また、その頭部は先程までのモデル並な顔の代わりに凶々しく輝く赤い単眼、ガスマスクを思わせるダクト、鶏の様なトサカで構成されていて、まるで化け物の様だった。
無機的な存在と有機的なものが一つの体に共存する事などあり得ない筈なのに…。
《それ》はルナマリアに肉薄するや片手を振りかざした…その腕から刃が生まれる…ねっとりした体液にまみれたそれが天井の光を反射してギラリと輝く。


78 名前:仮面ライダー種(SEED) :2005/10/08(土) 10:53:57 ID:???

「…死ね。」
異形の生物が人間の言葉を発したというのにルナマリアはもう驚きもしない。
彼女にあるのは己の身に死というエンドマークが刻まれるという絶望、ただそれだけである。

『やだな…こんな最期なんて…バイバイ、みんな。さよならメイリン…シン。』ビュウ!!
化け物の凶刃が遂にルナマリアに振り下ろされた…彼女は頬を伝う涙もそのままに、思わず目を瞑ってしまう。

ガキィンッッ!!

…金属と金属がぶつかり合う激しい音が一瞬、辺りを包む。
それが静まると周囲は痛いほどの静けさに支配された。
『痛みが…こない?』
何故だろう…自分は生きている。
恐怖に閉じた瞳をゆっくり開く…そこには自分を守る為か、化け物の振り下ろした刃を交差させた腕部で悠然と受け止める白亜の戦士がいた…。




      第一話

       了



79 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/10/08(土) 11:00:45 ID:???
勢いで書いてみますた
…(*´・ω・`)
御意見、感想お待ちしとりますですたい。

80 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/08(土) 11:06:01 ID:???
GJ!
第一話ってことは続編もあるんですね

81 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/10/08(土) 11:12:21 ID:???
>>80

え…いや、まぁ…その多分…。








アノシメカタガヤリタカッタダケナンテイエナイ…w('A`)

82 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/08(土) 12:17:32 ID:???
少なくてもライダーシン?の活躍までは責任をとって書いてもらわにゃ
というわけで続きお待ちしております

83 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/10/08(土) 12:27:08 ID:???
>>82

…ウィッス(*´・ω・`)ノ〃



84 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/08(土) 17:04:25 ID:???
921 名前:仮面ライダークウガOP 投稿日:2005/08/18(木) 14:29:17 ???
空っぽの脚本(ほん) せめてゼロから始めよう
旧作はパクリ貶すもの
今、アクセルを解き放て!
チアキ 早く辞めやがれ
チアキ 801のエナジー
チアキ コミケ行くために・・・
No Mount(ヤマ無し) No Fall(オチ無し)
801のために書く限り
No Reason(意味無し) No More(もう止めて)
意味あるものは何も無い!
完全暴走! 俺が書いてやる!
超脚本!801ライターチアキ!

85 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/08(土) 17:46:52 ID:???
そうか、今の時代はフォームチェンジなのか……ロボライダーとバイオライダーって知ってるかい?

86 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/08(土) 17:49:53 ID:???
RXだっけ?

87 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/08(土) 18:29:13 ID:???
バイオライダーは巨大Jと並んで反則ライダーだな
飛び道具効きません。高速で移動します。液体になります……etc

88 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/10/08(土) 18:35:45 ID:???
バイオはT2バリに液体化する奴だよなぁ…つか改造人間でロボて何よwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
(ブラック、RX世代)

89 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/08(土) 18:38:26 ID:???
バイオの液体化は、T−1000よりも早かったんじゃないか?
ただCGじゃなくて光学合成だったけどな。

90 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/10/08(土) 19:02:11 ID:???
>>89

ん、だっけ?
つか…ブラック以降、マフラーがないのに納得いきません><



つか話題が板違いだな…続き書くか

91 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/08(土) 19:08:01 ID:???
歴代ライダーが助けにきてキラを倒す

92 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/08(土) 19:18:45 ID:???
>>91
いいえ、雪原での殴りあいです。
キラが種割れを会得したシンに「僕と同じ存在になったんだね」とか言って。
ラストは生身で殴り合い、シンは大泣きキラはヤバ基地スマイルで。

93 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/08(土) 20:44:34 ID:???
シンが死んでレイがキラと戦って新しい命手に入れるんだろ?

94 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/08(土) 21:07:05 ID:???
白いデュランダルの力を持ったシンが、黒いデュランダルにライダーキックを打ち込むんだよ。
で、寿命の尽きかけたレイの前に黒いデュランダルが現れて、人類を見守ることにすると告げてED。

95 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/08(土) 21:23:48 ID:???
31話「ベルリン壊滅!円盤はデストロイだった!」
32話「悪魔のロゴスからデストロイが来た!」
33話「邪悪の巨人・フリーダム前編」
34話「邪悪の巨人・フリーダム後編」
43話「無限正義を倒す力」

96 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/08(土) 21:28:09 ID:???
|ミ彡ミ          ヾ'~^ヽ~ノ~ゝ  , "⌒` 、
|_,-)   ****      ミ~' _、ソリ   ルハノルノノ〉
|      (@台@)     ヽY ,_ノメノ   ル ゚◇゚ ル

まるで 透明になったみたい
全部 自分をすり抜けていく
そんな風に 感じてたのかい

97 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/08(土) 21:33:51 ID:???
インパルスの必殺技は?

98 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/08(土) 21:39:20 ID:???
>>97
ノーマル:フォールディングレイザー・キック
フォース:ヴァジュラ・ライトニングスラッシュ
ソード:エクスカリバー・フォーカード
ブラスト:ケルベロス・ロイヤルストレートフラッシュ

99 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/08(土) 21:56:50 ID:???
インパルスイング→ライダーキック

100 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/10/08(土) 22:14:25 ID:???
ちょっとすんません…>>100とらせてもらいますYO


    ∧_∧
    (´Д`)
  /   /
  (9   |
   /   ノ、
  /   ∧_つ
  /   く
 / /~\ \
/ /  > )
/ /  / /
/ /  / ヽ
( _)  \__つ



101 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/08(土) 22:36:03 ID:???
どっちかって言うと、近年のライダー路線より
一号〜ZX、ブラックやZO、新、ライスピの雰囲気がいいと合ってると思うんだよね
自分の運命を正義のために使う。人知れず、時に無常を感じながら
いや、誰も書かないなら、俺が書くけど

102 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/09(日) 01:20:35 ID:???
自分自身の幸せはもう二度と帰ってこない。 自分自身ももはや人間かどうかすら疑わしい。
だけど、いや、だからこそ、自分の味わった苦しみをこれ以上広げないように、
今笑顔でいる人たちがその笑顔を失わないでいられるように、誰にも褒められずとも進んで巨悪に立ち向かう。
自分から幸せを奪った奴らが用いる「力」をもって。

石ノ森ヒーローの基本線をきっちり抑えているはずだったんだ、初期設定の「シン・アスカ」は。
福田と嫁がどうしようもないほどにぐだぐだにしてしまいさえ、しなければ。


103 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/09(日) 01:56:35 ID:???
シンとかレイみたいな設定のキャラって、井上敏樹が好みそう。

104 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/09(日) 02:11:30 ID:???
>>103
御曹司だったはずなのに気付けば両親死亡で恋人に裏切られな木場アスラン。
ラクシズにボコられた上に、アスランにレジェンドを取られて首ゴキされる草加レイ。
助けたはずの民間人に殺され川落ちする葦原シン(復活するも以後カマセ化)。










今までの無敵ッぷりは全て夢で、目が覚めると大苦戦中の超種戦士キランゼリオン。
カマセ街道驀進しながらも最終回では主役を食っちゃう氷川サイ。

105 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/09(日) 14:57:17 ID:???
料スレ

106 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/09(日) 16:53:38 ID:???
>>101
平成ライダーでも良いのは…
所々細かく見ればあるさW


>>102
ウワーーー。・゚・(ノ∀`)・゚・。ーーーン!
それだよソレ!
アノ番組に足りなかったのは…
天才監督の主人公が3人で本軸の話をするでもなく
テコ入れで4馬鹿が揃うことでも無くて
嫁の腐った脚本が欲しいでも無くて…
しっかりとした主人公が欲しかったんだよ〜


107 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/09(日) 17:00:56 ID:???
おーw
作品来てたーーーーーw

つかレイは怪人なんですか?(((((( ゚Д゚;;)))))) (笑)
先輩ライダーってやっぱアムロやウッソやドモンなんですか?とか
特訓と称してシンちゃん、みんなにリンチですか?とかもう興奮が収まりません。
責任とって続きおながいしまつ。(・∀・)

108 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/09(日) 18:24:38 ID:???
コーディネイターよ、聞こえているか。
コーディネイターよ、見えているか。
神は嘆き悲しんでいる。
お前達を造らなければよかった…とな。
そうして流した黒い涙の中から我らは来た。
我が名は「ロゴス」神に愛されし者。
コーディネイターよ、お前達に…未来はない。

109 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/09(日) 18:47:16 ID:???
ツクヨミ
判んない奴は少ないだろ

110 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/09(日) 20:11:49 ID:???
ツクヨミというのが何かは知らないが、>>108はライスピ16話
「流星の神話・中」のZX登場シーン?微妙にセリフ回しが違うけど

…あれの元ネタがツクヨミというやつなのかな?

111 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/09(日) 20:50:53 ID:???
だから、ツクヨミ=ジュドー>ZXじゃん

112 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/09(日) 21:11:51 ID:???
そっか、スマンorz

113 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/09(日) 23:57:06 ID:???
ネコミミ・・・いや、スレ違いだしやめとこう

114 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/10(月) 03:21:12 ID:???
ツクヨミ
日本書紀、古事記に登場する
イザナギから産まれたスサノオ、アマテラス等兄弟と共に三貴子と呼ばれる神ちなみに長男
スサノオが海をアマテラスが昼をツクヨミが夜をそれぞれ司る
この神を扱った描写は少なく謎も多い、自分の体から食物を産み出す神に対して
自分に体から出た不浄物を食わせたとして殺してしまうプライドが高く残虐な部分も持つ

ちなみに種のオーブの地名などはこれら古事記、日本書紀から流用されたものが多い
興味があれば読んでみると良いかも

スレ違いスマン

115 名前:仮面ライダー種(SEED) :2005/10/10(月) 05:06:37 ID:???

「無事かっ!?」
「え…あ…は、はい。」
化け物の一撃からルナマリアを庇った姿勢のまま、振り返る事なく謎の白い戦士が言葉をかけてきた。
いまいち事態を呑み込めていない彼女は適当な返事を返す事しか出来ない。
「よし…たぁっっ!!」
二体が組み合った姿勢がそのまま永遠に続くのではないかとルナマリアが思った瞬間、戦士は裂帛の気合いと共にすくいあげる様な蹴りを放った!!
爪先がグシャッという嫌な音と同時に化け物の脇腹に突き刺さる、襲ってきた苦痛を堪えれないのか、化け物はその場に膝を着いた。
「え…ちょっ、キャッ!!」
その間に戦士は後ろにいたルナマリアを抱きかかえると後方へ大きく跳んだ、そして柱の陰にゆっくりと彼女を下ろす。
息がかかる程の距離だ。自然とその容姿が目へと入ってくる。
彼が身に纏った鎧のようなそれは、ウェットスーツのような部分に胴や頭部を覆った何かしらの金属と思われるもので構成されているようだった。
胴体と肩が蒼い以外は全身は雪のように真っ白であり、最も特徴的なのはその頭部で口や目を模した様なその顔は人間さながらだった。さらにその額からは武者の鎧の様なツノが四本生えていた。
「…すまない、他の二体に手こずって、ここへ着くのが遅れてしまった。」
「そんな、助けてくれた事には変わりないわ…でも、あなた何者?」
思いがけない謝罪の言葉を前にルナマリアは気にかかっていた疑問を口にした。
白亜の戦士は一瞬、躊躇うように沈黙したあとこう一言、答えた。
「俺はインパルス…仮面ライダーインパルスだ。」

116 名前:仮面ライダー種(SEED) :2005/10/10(月) 05:32:58 ID:???

「仮面ライダー…イン…パル…ス。」
その名を小さく反芻するルナマリアは何か妙なものを感じていた、まるで突然、他人から違う名で自分の事を呼ばれた様な違和感…。
「さぁ…早くここを離れるんだ、あいつは俺が何とかす…」
そう言おうとした瞬間だった、耳を閉じたい程の轟音と供に二人が背にした柱が真っ二つになる!!
「チッ…ジンめっ!!」
そう吐き捨てるとライダーはいきなりルナマリアを突き飛ばした、飛ばされた当の本人は勢い余って尻餅をついてしまう。
「フン…女を庇おうという魂胆か、このミゲル・アイマン…舐められたもんだ。」
崩れ落ちた柱の残骸を跨いでライダー曰く、ジンがその姿を現した、さっきのダメージは既に回復し切ったようだ…ドスの効いた文句を口にする余裕が出てきたらしい。
ジンは柱を切り捨てたせいで刀身にこびり付いた錆を一振りで振り払うと、再びライダーと対峙した。
…一触即発の空気が周囲に漂い始める…。


117 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/10/10(月) 06:11:17 ID:???

「どうした、何をしてる!?早く行くんだルナっっ!!」
尻餅を着いたまま固まっているルナマリアを見かねてライダーが叫んだ、その言葉で彼女は我に帰えった…慌てて階段を目指し、ひた走っていく。

今…彼は知らない筈の私の名前を呼んだ…それにあの声、どこかで?
階段を転がり落ちるように進みながら、ルナマリアはそんな考えを頭によぎらせていた…彼女の階段を降りる音が残された二人のもとに届く、それを聞きながら…ジンは愉快そうに喋りだした。
「フッ、あの女を追い回していれば貴様が出てくると踏んだのは正解だったな…女は貴様を仕留めてからじっくり料理してやるさ。」
そう吐き捨てると、ジンは腰に吊されていたマシンガンともライフルとも付かない形状の銃を手にした。張りつめた緊張感がさらに高まっていく…。
「大した自信だな…流石はパーソナルカラー持ちといったところか…しかし」
ライダーはジンのオレンジのボディーを見やり、ポツリと呟いた…そして片手は開いて前へ出し、残った拳をギュッと握ると両足を開いて構えを執り、こう続けた。
「…ジン如き、量産型ユニットで俺を止められると思うな…来いっっ!!」
「っ…貴様ぁ!!俺を二度もコケにするとは!!…組織の失敗作め、この黄昏の魔弾が貴様を仕留めてやるっっ!!」
ライダーの挑発めいた言葉に激昂したジンが手にした銃の引き金を引く。
その銃声を合図に、いよいよ闘いの火蓋は切って落とされた。

118 名前:仮面ライダー種(SEED) :2005/10/10(月) 07:00:56 ID:???

ガガガガガガッッ!!
矢継ぎ早に銃口から放たれる弾丸をライダーは右へ左へ華麗に避ける。
その度に辺りはもうもうと粉塵をあげる瓦礫の山へと変っていく。
「どうしたどうした!!逃げるだけで精一杯かインパルス!?アハハハハハっ!!」
それを見たミゲル・アイマンと名乗る男は駐車場のどこかに潜むライダーに向かって嘲笑を浴びせてみせた…しかし実際のところ、彼は一向に自分の銃撃が当たらない事に焦りを感じ始めていた。
しかも巻きあがる粉塵のせいでライダーの姿を捉える事が困難になりつつある。
ミゲルは焦りに震える手で弾丸の装填を行おうとした、と。
ヒュンッ!!
突然、粉塵を切り裂く様にして、何かが向かってくるのが彼の視界に映り込んだ…とっさに銃をその方向に向けてめくら撃ちする。
カチッ…カチッカチッ。
弾倉が空になった事を告げる音が虚しくこだましている。
ところで先程飛んできたものの正体はと言うと、それはミゲルが放った銃撃で床から剥がれた拳ほどのコンクリート片だった。
今は弾丸が命中して粉々になってしまい、その原型を留めてはいない。
まさか…囮!?
ミゲルがそれに気付いたか、気付かぬ間に突然、鈍い衝撃が彼の体を襲った。

119 名前:仮面ライダー種(SEED) :2005/10/10(月) 07:28:05 ID:???

「ぐぅっ…!!」
何時の間にか接近していたライダーが、近づくやいなやその拳をミゲルの横っ面に叩き込んでいる。
…ピシリ。
その衝撃でジンの頭部の装甲にヒビが入ったようだ。
「はぁぁぁぁぁっっ!!」
しかし、ライダーの攻撃はそれだけでは終わらない。続けざまにジンの体を処構わずに殴り、蹴っていく。その猛攻に耐え切れずミゲルは腕の中にある剣を抜き、振り払おうとした。
ガッ!!
それを狙っていたのか、ライダーは自分を狙って突き出された刃ごと両手でジンの腕をつかむと、力任せに近くの壁目掛けて投げ飛ばした!!
ドガァァァンッ!!
「う、うぅ…。」
ジンが壁に派手にぶつかったのを見届けると、ライダーは短距離ランナーのスタートティーングポーズさながらにしゃがみ込んだ…その緑の瞳に力強い輝きが灯る…そして!!
「くらぇっ!!インパルス…」
ヨロヨロと立ち上がろうとするジン目掛け、一直線に走り寄り、スピードを乗せたまま一気に飛び上がる!!
「キィィィィックゥッッ!!!!」
その叫びが終わらない内に、ライダーが放った必殺の蹴りが見事ジンに命中した。
「お、おのれぇぇぇっっ!!」
その衝撃に耐え切れないミゲルのジンは壁ごと吹っ飛び…そして地面目掛け、力なく落ちていった。

120 名前:仮面ライダー種(SEED) :2005/10/10(月) 07:54:10 ID:???

「…終わったか。」
一人、残されたライダーが誰に言うともなしに呟いた。
ヒュルル…。
壁に穿たれた穴から冷たい風が吹き込み、首にしたマフラーを揺らす。
「あいつだって…被害者みたいなもんだ、俺と同じさ。」
漏れ出たその呟きはひどく暗く、そして哀しい声色をしていた。
と、ライダーの体から小さな光がいくつも生まれては消えていく…やがてそれが収まると、そこには高校生とおぼしき少年がひっそりと立っていた。
「組織を…あいつらを潰さなければ第二、第三の犠牲者が出る…俺がやらなきゃ。いや、俺しか出来ないんだ…。」
何時の間にか、俯いていた顔を力強くあげる、艶やかな黒髪が揺れた。
その瞳は自らの決意で深紅に燃えていた。
「ごめんよ…ルナ、俺のせいであんな目に合わせちまって…でも待っててくれ、いつかきっとお前達のところに還るからな。それまで…サヨナラだ…。」
そう言うと、少年はいや…今や改造人間となってしまったシン・アスカはその場を立ち去った。

…シンの往く先に安住の地はない…いつ、何時であろうと組織の刺客が送り込まれてくるからだ。
だが…彼は組織を壊滅するその日までたった一人で戦い続けるだろう…。
戦え仮面ライダーインパルス、負けるな仮面ライダーインパルス!!




      つづく




121 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/10/10(月) 07:59:17 ID:???

やっとこさ出来ますた(*´・ω・`)=3
しっかし…戦闘描写てムズいっすねぇ…。
続きは…今週中にあげたいと…思ってますです



PS(最後のナレーションはどこかをバイクで疾走するシンを想像しながら読んで下されwwwwww)装甲

122 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/10(月) 08:34:54 ID:???
第二話、乙です
レイじゃなくてミゲルだったのね…

123 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/10(月) 08:59:57 ID:???
ミゲルだったのかああああwwwwwwwwww
まあ、冷静に考えたらレイが最初の怪人ってのはもったいないしな・・。w
続きも期待してますぜ!

124 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/10(月) 09:48:46 ID:???
kita-------------------------------!!!!!!

シン&ジンカッコよよすw

125 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/10(月) 12:58:40 ID:???
最初の怪人がミゲルってそれ、インパルスじゃなくてストライクやんけ。

126 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/10(月) 13:01:28 ID:???
ミゲルからやっていかないと怪人の数が足りないじゃないかw

127 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/10(月) 13:22:58 ID:???
変な歌手を出演させる仮免よりも「牙狼〈GARO〉ガロ」がいい

128 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/10(月) 14:32:09 ID:???
仮面ライダーインパルスの絵きぼん

129 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/10(月) 14:43:09 ID:???
普通にゾルダとして出て来るオルガ。

130 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/10(月) 15:09:42 ID:???
切り裂き怪人ソードカラミティ
白鯨怪人フォビドゥンブルー
乱れ桜怪人バスターダガー
ヤブ医者怪人ジンハイマニューバ
テロリスト怪人ジンハイマニューバU

131 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/10(月) 16:01:27 ID:subc/PEn
>>128

こんなんどうよ?

http://d.pic.to/1naex



132 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/10(月) 16:27:30 ID:???
>>131ワロタ
なんかVガンダム+キングゲイナー+空気読めって感じの漢だな

133 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/10(月) 17:47:53 ID:???
良スレ発見!!
続き待ってます

134 名前:仮面ライダー運命、第一話プロット :2005/10/10(月) 17:49:39 ID:???
仮面ライダー=シン・アスカは改造人間である

科学者の父を持つ彼は、オーブ本土戦に置いて青い怪人と羽の怪人の争いに巻き込まれ、家族と右腕を失ってしまう
それから数年後……死んだと思われていたシンが再びオーブに現われる
ここ数年間の記憶が無いと話す彼を、父の友人であるトダカのおやっさんは優しく迎え入れてくれたのだった
それから数か月、普通の高校生として過ごすシンの最近の事件と言えば
プラントから転校生の姉妹が来たというくらいで……
毎日の日課であるランニングを続けるシンは、偶然にも噂の転校生姉妹の妹、メイリン・ホークの悲鳴を聞く
駆け付けてみると、人外の生物がメイリンを襲っていた
「やめろぉぉぉ!!」
頭の中にフラッシュバックする光景とともに駆け出すシン
しかし、怪人と人間の力の差は明らかである。軽くあしらわれ、地面に突っ伏すシン。メイリンに迎う怪人
「俺は……俺の目の前で誰も死なせない!守るって誓ったんだぁぁぁぁ!!!」
シンの叫びに右腕が光る。彼は知るよしもない、その腕は彼があの時握り締めていた妹の手
そして自分の身体がザフトによって、鋼の体へと改造されていたことを!!
その無敵の力で怪人を倒すシン。しかし、己の体に戦慄と恐怖を覚える
「目覚めたのね、シン……いえ、改造人間インパルス」
そう言って現われたのはルナマリア・ホーク、噂の転校生姉妹の姉にして、シンの同級生だった


つづく

135 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/11(火) 01:09:51 ID:???
ちょっと恐いがGJ

136 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/11(火) 01:28:46 ID:???
ちょっと怖くてマッドなのが仮面ライダーだと思う
真ライダーとかブラックとか

137 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/11(火) 03:11:50 ID:???
起駆


138 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/11(火) 03:14:19 ID:???
>>134
そんな名前のエロゲもあったなあ

139 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/11(火) 17:52:14 ID:???
‥。


140 名前:134 :2005/10/11(火) 19:57:06 ID:???
>>138
マジで?

141 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/10/11(火) 20:26:42 ID:???
やぁ(*´・ω・`)

>>122>>123
最初の段階で本来ならオレンジ色〜の描写を入れる筈が忘れちまったんだ
>>124
そう言って貰えるとありがたいです><>>125
…いきなり3人組出したくなかったんよ、察してくれたまへ。
>>126
…つか、敵がどうしてもGばっかなんだよな…鬱だ。

つか三話目にライダーには欠かせない子供を出そうと思うんだが…種、種死に男の子って出てたっけ?

142 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/11(火) 20:30:48 ID:???
タリアの息子位なものか?あとはマルキオの子供とか・・・。>男の子

143 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/11(火) 21:42:46 ID:???
適当にライダーあたりから拝借しちゃっても良いんじゃね?とか思うんだが、
ガノタ仮面氏に拘りがあるのなら種の中から男の子を用意しなければなるまい…むう…


開けの砂漠の死んじゃった奴とか。
子供レイとか。

144 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/10/11(火) 21:50:01 ID:???
>>142>>143

やっぱそんな感じか…(*´Д`)
あのアニメは10代の人間しか名前がないんだから困るぜwwwwwwwwww

…んじゃあ適当に少年Aを捏造します

145 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/11(火) 21:53:11 ID:???
>>138
「改造人間」でググったらトップに出てきやがったw
まあ大元の元ネタは「仮面ライダー、本郷猛は改造人間である」なんだが。

146 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/11(火) 22:28:35 ID:???
小さい男の子ってタリアの息子とかエリカの息子とかで目立たない子ばっか…
女の子ならキラに花をくれた子とかコニールがいるのだが

意表をついて子供Verレイとか

147 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/12(水) 00:30:06 ID:???
流れを読まずに歴代ライダー一覧

仮面ライダー1st…本名アムロ・レイ 父、テム・レイによって改造される。
         技の1stと呼ばれている。
         ジオンの大幹部シャア大佐の変身する
         狼ジオングとの名勝負は今を持って色あせない。
         後に再改造によりν1st(新一号)となる。

邪魔にならないなら続けます。(´・ω・`)ノ

148 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/10/12(水) 00:51:34 ID:???
>>147

じゃあ何か…カミーユがアムロのピンチに

「ネオジオンめ…ライダー2号(Z)を忘れたな!!」

と言うわけだなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

149 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/12(水) 01:28:55 ID:???
ライダー2号はクワトロなんじゃね?

150 名前:147 :2005/10/12(水) 01:36:49 ID:???
ごめ、Zで2号は考えてた。(;´Д`)
で、FBIのカイシデンとブライトのおやっさんの前で
「お見せしよう」
とか言って変身とか言おうとしてた。(´Д`;)
一瞬だけカメラマン=カメラ小僧ウッソで二号でVも考えたんだけどねーw

一応10人ライダーまでは漠然とあります。(´・ω・`)

151 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/10/12(水) 01:44:28 ID:???
ここまできて…何を今更wwwwwwwwwwwwwww

(*´・ω・`)


152 名前:147 :2005/10/12(水) 02:00:46 ID:???
仮面ライダーZ …本名カミーユ・ビダン ティターンズのジェリド・メサに捕らえられ改造されるが
         脳改造寸前に中年ライダー隊のクワトロ、アポリー、ロベルトに助け出される。力のZと呼ばれ1stよりも優れたその感応力を活かした戦いが得意。
         1stのいない日本を守るがシロッコを追ってメキシコに渡る。(交代で1st帰還)
         ライバルだったバウンドカメレオンの「お前は俺の…」という最後のセリフは今もファンの間で
         このあとに続く言葉は何だったのか?という議論を呼んでいる。
         後にZ+に再改造。(乗ってないだろうとか色違うじゃんって突っ込まないでw)


ブライトのおやっさん…喫茶店木馬のマスターにしてライダー達の良き理解者。
           修正と呼称される特訓でライダー達の新たな力を引き出すこともしばしば。

カイ・シデン    …FBI捜査官にしてジャーナリスト。自分で捜査して記事にする逆マッチポンプ。
           ジャブローにあるアジトではサブキャラ定番の人質になって見せていた。              
 
こんな感じでいかが?(´・ω・`)     

153 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/10/12(水) 02:25:10 ID:???
>>152

ワラタwwwwwwwwwwwwwwwwwwww













…つかアマゾン=流派東方不敗?

154 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/12(水) 02:35:36 ID:???
技のZ(一号)、力のZZ(二号)、オールマイティなW(V3)、時々足を引っ張るGP01(ライダーマン)
不屈の闘志Ez−8(X)、野生児G(アマゾン)、炎(雷)のライダーX(ストロンガー)
よい子のF91(スカイ)、痒いところに手が届くV(S-1)、最後の者∀(ZX)
創世神話1st(ブラック)、光り物のライバル百式(シャドームーン)、太陽の子ν(ブラックRX)

155 名前:147 :2005/10/12(水) 02:51:09 ID:???
>>154氏のもなんかいいなwうち10人までで考えてたからRXとシャドムンは思いつかんかったw

ガノタ仮面氏のSSの続き待ちつつ適当にあたしも歴代投下していきますです。(`・ω・´)

今日のところはもう寝ますけどw

156 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/12(水) 02:56:56 ID:???
俺の中じゃジンはシヨッカー戦闘員だなでゲル戦がゲイツ

157 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/12(水) 15:32:39 ID:???
期待しつつヽ(`Д´)ノボッキアゲ

158 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/12(水) 19:18:53 ID:???
魔化魍ザムザザー(バケガニ)

魔化魍ゲルズゲー(ツチグモ)

魔化魍ユークリッド(ウブメ)

魔化魍デストロイ(オトロシ?)


159 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/13(木) 00:59:47 ID:???
シンが主役じゃない話を書いてしまったんですが需要ありますか?
いちおう種死キャラ中心のライダー話にはなると思いますが…

160 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/13(木) 01:09:37 ID:???
>>159
禿しくいらない

161 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/13(木) 01:20:35 ID:???
>>159
とりあえず落としてみなよ
それからでないとなんともいえん

162 名前:仮面ライダーSEED :2005/10/13(木) 01:42:57 ID:???

それは、どこともしれぬ薄暗い空間。
闇の中、鈍く光りをあげる計器類がその場所が室内である事を物語っている。
「………。」
中央には象牙で作られた円卓が置かれてあり、そこには数人の人間が無言で座し、何かを待っていた。
プシュー…。
と、どこからともなくドアが開く音が響いてきた。
円卓の彼らはその方向へ首を巡らす。
「待たせたな…それでは、第17次定例幹部会議を始めるとしよう。」
現れたのは軍服を身に纏った見るからに一徹そうな壮年の男性だった。
彼の姿を見届けるや、その場に示し合わせた全員が席を立ち、敬礼をする。
男はそれを手で制すると、円卓の上座へ腰を落ち着けた。
「では…まずはこれを御覧下さい。」
参加者の一人、薄い水色のスーツを着込んだ酷薄そうな男が手元のパネルを操作する…すると円卓中央の得体の知れないホログラフ投光機から光が立ち上る。やがてそれは一人の人物の像を結んだ。
映像の中で彼は迫り来るジンを次々に蹴散らしていく…そう、その人物とはかく言う仮面ライダーインパルスその人だった。
そして、ここにいる彼らこそ…シンが命を懸け戦う組織、秘密結社ザフトの最高幹部達なのである…。


163 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/13(木) 01:54:25 ID:???
>>162
上層部キタナ!!
なんか本格的になってきた

164 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/10/13(木) 02:12:43 ID:???

「ほぅ…彼が例の…。」
興味深げに映像を眺めていた幹部の一人が口を開いた、ラウ・ル・クルーゼ…仮面を付けたその素顔を知るものは誰一人いない、得体の知れない不気味な男である。
「えぇ、プロジェクトの3番目にあたる実験体だったのですが…まんまと逃走されてしまいましてね、現在は我々の障害となってしまっています。」
そうクルーゼに対して答えたのはムルタ・アズラエル。
他の幹部が全員軍服を着用している中、彼だけがスーツを着込んでいる。
当然、場違いな感がしてもおかしくない筈なのだが不思議と違和感はない、これも幹部の貫禄というものなのだろうか。
「やはり、あのプロジェクトは中止すべきだったな…だから僕は反対したんだ。」
と、横槍を入れてきた人物がいた。
彼はアンドリュー・バルドフェルド…ザフトが誇る名将であり、またなかなかの策士でもある。
彼は卓上に置かれたカップを手にし、口に運ぶと中のコーヒーをクイッと飲み干してから言葉を繋ぎ始めた。


165 名前:仮面ライダーSEED :2005/10/13(木) 02:48:50 ID:???

「そもそも…これ以上の戦力の増強は必要ないと僕は思いますがね、現段階でも十二分に各国への侵攻は可能かと。
それに関して、ザラ議長はどの様にお考えですかな?」
「…確かに、問題はなかろう。」
バルドフェルドの問いに対し、議長と呼ばれた男…パトリック・ザラが口を開いた。
「しかし、現在開発中のシステムが完成してはいない以上、作戦はあくまでも隠密行動を優先すべきだ…違うかね?」
「議長は何事も盤石を配したいとお考えなのだよ…判るだろう?バルドフェルド君。」
二人のやりとりにクルーゼが割って入った…そんな彼の言葉をバルドフェルドは鼻で笑うように受け流す。二人の仲はそんなにいい関係と言えるものではないらしい…一方、アズラエルはといえばニヤニヤとして、この事態を楽しんでいるかのように見える。
そんな場を締めるかのようにパトリックは軽く咳払いをすると重々しく、これからの指針を語り出した。
「我らの行動方針は先に述べた通り…隠密を以て旨とすべし…しかし、」
彼はそこで一旦、口を閉ざすと目の前のホログラフを睨んだ。インパルスがジンを易々と撃破する光景が映し出されている、それを見て彼は力強く二の句を繋ぎ始めた。
「我らの障害となるものは排除せねばなるまい…失敗作となったインパルスは消すべきだ。」
その言葉に三人の幹部は一様にニヤリと微笑みながら、頷いた。
それを確認すると、パトリックは立ち上がり片手をあげた、残りの三人もそれに続く。
「我らが偉大なる総帥の意志が導くままに…。」
「コーディネーターの真なる自由の為に!!」
「組織に刃向かう仮面ライダーインパルスを抹殺せよ!!」
その場にいた全員の唱和した不気味な誓いが、だだっ広い空間にワンワンと響き渡いていく。
と…壁にはめ込まれたザフトのレリーフが一瞬、その光景を見て嘲笑うかのように鋭く光った…のは気のせいだろうか?


166 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/10/13(木) 02:56:05 ID:???
ゴメソ…今日はとりあえず、ここまでっつー感じでおながいしまつ

理事がいるのは裏があるから…だと言っておきますね。

では、サラーバ('A`)ノ〃シュッ

167 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/13(木) 04:16:52 ID:???
続ききてた―――!!(・∀・)


>>159
まずは投下。話はそれからだ。

168 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/13(木) 19:02:45 ID:???
かっかっかっかっかっ…

石畳を蹴る音が、押しつぶされそうなほど濃密な闇に吸い込まれていく。
その中を、貧弱なライトの光だけを頼りに進む一人の男。服装はボロボロで、所々に流血もある。
「くそう…奴め、まだ追ってくるつもりか?」
焦りの滲む口調で呟き、さらに先を目指す。その脚が、急に止まった。
いや、正確に言えば、何かが絡みつき、それ以上先に進む事が出来なくなったのだ。
「な、何だコレは……糸?」
信じられないほどの粘性を持つ糸が、いつの間にか脚に絡んでいる。
慌てて払おうと両手を伸ばすが、今度は腕にもまとわりついて離れなくなってしまう。
「グッグッグ…ムダナ、コトヲ…」
「だ、誰だ?!」
全身を糸で絡めとられた男の前に、上から奇怪な声が掛けられた。ライトの届かない暗闇の向こうからだ。
「ワレラ…“バクゥ”カら、ノガれられるト、オモッテイタノカ?」
不明瞭でおおよそ人間らしからぬ声とともに、光の輪の中に、ぬっ、と異形の顔が突き出された。
赤く光る複眼、不気味にうごめく牙、脇腹から突き出した脚、それに黒と黄色のまだら模様を描く体皮…
それは蜘蛛であり、また人でもある、まさに異形としか言いようのない存在だった。
怪人は、逆さまの状態で男をのぞき込む。
並の人間とは比べるべくもない屈強な体格が、天井から伸びているであろう細い糸によって支えられている。
同じ物でとらわれている男に、この強靱な糸を振りほどける道理などあろうはずも無かった。

169 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/13(木) 19:03:06 ID:???
「くっ…化け物め」
「ナマイキナ、ニンゲン、ふゼイガ…クチノ、キキカタニは、キヲツケろ…」
脇腹から伸びる脚が突き出される。先端の鋭い爪が、男の皮膚を切り裂き、赤い血を滴らせた。たまらず、悲鳴が漏れる。
「イノチガオしケレば、はヤクはクンダナ…“秘石”はドコダ?」
次々に裂傷が増え、痛みに呻く声が響く。しかし男は、怪人の問いに頑として口を割ろうとはしない。
「…ゴウじョウナヤツダ…オマエノ、ツマト、ムすコガ、ドウナッテモ、イイノカ?」
「…っ、貴様…!」
「はケ…さモナイト、アイツラヲ…コロス」
男は無念の表情を浮かべながら、ぽつりと言葉を漏らす。
「…ネオだ…あの秘石はネオという老人に渡した」
「……マぼロシノ“ネオ”カ!イマイマしイ、ナダ!」
怪人は怒気を含んだ声で吐き捨てた。糸を切って床に降り立った蜘蛛男は、その嗄れ声からは想像も付かない恐ろしい叫び声を上げる。
咆哮が周囲の闇をビリビリと震わせる。怪人はしばらく荒い息をついていたが、複眼を光らせて男に向き直った。
「…キさマは、モウ、ヨウナシダ…しンデモらウ…ナニ、しンぱイ、するナ…すグ、カぞクモ、コろしテヤる」
「約束が違うぞ!私はどうなっても構わん!だが妻と息子には手をだすな!」
男は必死に訴えるが、蜘蛛男はもはや聞く耳は持たなかった。
すう、と息を吸い込み、次の瞬間には口から吐き出された大量の糸が男を覆い尽くしていく。
絡みつく糸に締め上げられ、全身が砕ける痛みの中で、最後に思い浮かんだのは家族の顔だった。
『母さん、シン…どうか生きて、無事で居てくれ……マユ、すまない……』

170 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/13(木) 19:03:25 ID:???
「じゃあお母さん、いってきまーすっ!」
「いってらっしゃい、車に気を付けるのよ!」
「わかってるってば!」
明るい声が弾けて、小柄なシルエットが玄関から遠ざかっていく。今日も朝から元気な娘を送り出し、朝の仕事も一段落。タリアは一つ大きく伸びをした。
そこへ、むにゃむにゃと欠伸をかみ殺しながら、ギルバートが起き出してくる。自慢の長髪も乱れ放題で、父親の威厳など微塵もない。
「おはよう、母さん…マユはどこへ行ったのかね?」
「あらおはよう。マユは今日もルナちゃんとおでかけですって。ほんと仲がいいわね…それはいいですけど、早くご飯食べちゃってくれる?」
そういって、タリアはさっさと洗濯物片づけに向かう。素っ気ない妻の態度に、ギルは一つため息をついた。
「…やれやれ、母さんは冷たいな……レイ、おはよう」
「おはようございます、父さん」
居間では、一人息子のレイが朝食を摂っていた。メニューはありふれたトーストとベーコンエッグ。シンプルなメニューだが、ほんの少し加えられたスパイスの香りが食欲を誘う。
レイはナイフとフォークを器用に振るい、白身とベーコンを適当な大きさに切り分け、バランスよく四角いトーストの上に配置していく。
それから、いささかゆるめの黄身を潰さぬよう、慎重に運ぶと、白身とベーコンの中心にそっと乗せて、準備完了。
ぴしりと伸ばされた背筋をいささかも揺らすことなく、口元に運ばれたトーストを優雅に頬張っていく。
こぼれる恐れのあるトロトロの黄身は事前に啜り、安全を確保してからさらに進む。その際に、音をたてる不作法など、当然犯さない。
我が息子ながら、完璧な朝食の取り方と言えよう。
はたしてトーストとベーコンエッグを食べるのに、これほどまでの完璧さが必要なものか、ギルは時折真剣に考えることがある。
「どうしましたか、父さん。顔色が優れないようです…なにか悩み事ですか?」
「ああ…いや。大したことではないよ。心配させてしまってすまないね」
まさか平和な朝食の光景を見て深遠な思考の迷宮に迷い込みかけたなどとは言えまい。ギルはレイの追求を咳払いと朝刊で誤魔化した。

171 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/13(木) 19:03:47 ID:???
トーストを片手に、ぱらぱらと記事に眼を通していく。
アスハの支持率、微増…景気は踊り場脱却か…モルゲンレーテ、過去最高益の見通し…ユーラシア連合での内戦で死者○○名…
G1・オーブカップ、5馬身大差でグゥレイトォバスター制す…袋とじ・有名企業の美人受付嬢×3、実名で大胆ショット…
「父さん、それは新聞記事ではなく、週刊誌の広告です」
息子から的確なツッコミが入る。ごほん、とひとつ咳払いをして、ギルは社会面を開いた。
「こんどは19歳女子大生、犠牲に…ふむ、これはまた酷い事件があったものだね…」
「あの不可解殺人の事ですか?確かに、まれに見る残虐な犯行です…それに、比較的、我が家に場所が近いのが気になります」
レイは眉をひそめる。最近、若い女性をターゲットにした猟奇殺人事件が頻発しているのだ。うなずくギルの顔も険しい。
繁華街の路地裏など、人通りの少ないエアポケットの様な場所で、凄惨な死体が発見されるという事件が起こり始めたのは1ヶ月ほど前のことだった。
どの死体も、腹を切り裂かれ、内臓がぶち撒けられているという、想像するだけで吐き気を催しそうな状況らしい。
奇妙なのはそれほどに死体の損壊が激しいにもかかわらず、凶器がどうしても特定出来ないということだ。
ナイフや包丁など、日常的に手に入る刃物とは特徴が全く異なる。強いて言えば、むりやり引き千切られた様な傷跡らしい。
それに、事件現場から立ち去る不審者を眼にした者もいない。現場はいざ知らず、周囲は繁華街で人通りも多い時間帯にもかかわらず。
警察は事件の詳細を発表していないので、ほとんどは噂話だ。はっきりしているのは、未だ犯人が逮捕されていないという事実だけ。
「困った物だ。わが国の優秀な警察をもってしても未だ逮捕に至らないとはな」
「はい…実は私の友人にも、知り合いが被害にあったということでショックを受けている者が居ます」
「…そうか。我が家も他人事では無い。母さんやマユには気を付けてもらわないといけないな」
「お父さん、何に気を付けるの?」
洗濯カゴを抱えたタリアがやってくる。ギルは、真剣な表情で妻に語りかけた。
「最近はこのあたりも物騒だから、母さんとマユも気を付けて欲しいと言っていたところだよ。特に君は美人だ。用心も人一倍必要だろう」
「…あら、おだてても何にも出ないわよ。それから、早く顔を洗っておいでなさいな。いつまでもそれじゃ締まらないわよ、ギルバート」
タリアはさっさとサンダルを履き、庭へ出てしまう。レイが、いささか不満そうに言った。
「母さんは父さんの言葉をすこし軽んじすぎです。父さんは真剣に心配してくれているのに」
「そんなことないさ。タリアは判ってくれてるよ…さて、いいかげん私もシャキッとしなければいけないかな?」
ギルそういって優しく微笑むと、新聞をたたんで洗面所に向かう。
レイは納得しかねるという顔つきだったが、気を取り直して食器を片づけ始めた。

172 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/13(木) 19:04:14 ID:???
「ほら、あれなんてすごくカワイイわよ。マユにぴったりじゃない?」
「えぇぇ…あんなの子供っぽいよ。マユはもっと大人っぽいのが良いもん」
今日もお気に入りのアクセサリーショップを冷やかしながら、マユとルナは他愛のない会話に興じていた。
「なに言ってるの。実際、まだお子様じゃないの」
「そんなこと無いもん。マユだってもうすぐ中学生だよ。すぐお姉ちゃんより大きくなるんだから」
ぷうっと頬を膨らませる少女に苦笑しながら、ルナはふと遠い目をする。
「…そっか、マユも今度は中学だもんね。もうすぐ大人ね…」
寂しそうな表情で黙り込んだルナに、マユはおずおずと尋ねる。
「…もしかして、お兄ちゃんのこと考えてた?」
「あ…う、ううん…そんなこと無いよ。ごめんね、ちょとボーッとしちゃった」
「あのね…マユ、別に気にしてないから…お姉ちゃんも変に気を遣わなくていいよ?」
言いつつも、マユの表情も曇っている。彼女を悲しませるような話題を出してしまった事をルナは後悔したが、裏腹に言葉は止まらない。
「…シンもホントだったら高校生だもんね。あの時はみんな、まだ中学生だったけど」

シン・アスカ

マユの本当の兄で、ルナやレイとは気の置けない友人だったが、二年ほど前、考古学者の父や母と共に南米へ遺跡調査に向かい、消息を絶つ。
後に父と母は遺体で発見された。他殺体だったらしい。シンだけは遺体が見つからなかったが、生存は絶望的だろう。
それ以来、マユはアスカ家と親交の深かったギルの家に引き取られ、養女として育てられているのだった。

173 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/13(木) 19:04:41 ID:???
マユもルナも皆、明るく振る舞えるようになるまでに長い時間がかかった。今でも時折、シンの事を思い出して沈み込んでしまう。
「…ごめんね、何か湿っぽくなっちゃった。私なんかより、マユの方が辛いのに」
「気にしないで、お姉ちゃん…それに、死んだって決まった訳じゃない…ううん、お兄ちゃんはきっとどこかで生きてる…そんな気がするんだ」
妙に確信めいた口調で話すマユ。その表情をみていると、なんだかルナも本当にそんな気分になってくる。
「そっか、そうね…いつかひょっこり帰ってくるかもしれないわね」
湿っぽい空気を振り払うように、明るく言うルナ。いくつかのアクセサリーを手にとって、マユに合うかどうか品定めする。
「きっとアイツ、マユがこんなに可愛くなってるなんて!ってビックリするわよ」
「…お姉ちゃんそれ誉めてる?それともバカにしてる?」
「もちろん誉めてる。あんまりひねくれた見方しちゃダメよ……ま、そーいう所は確かに可愛くなってないわね」
マユはまたしてもぷうっと頬を膨らませる。そんなマユの表情に小さな笑いを漏らしながら、ルナは自分のコーディネイトをチェックする。
「んー、やっぱりコレが一番似合ってるわ」
ルナが手にしたのは、もともとマユの首に下がっていたペンダントだった。
神秘的な輝きを放つ蒼い宝石が埋め込まれ、精緻な模様が刻まれている。美しいだけでなく、見る者に不思議な安らぎを感じさせる品だった。
「いつ見ても素敵ねぇ……お父さんがくれたって言ってたっけ?」
「そうだよ。私が子供のころ、遺跡調査で南米へ出かけて、向こうで貰ったんだって」
以来、マユは肌身離さず持ち歩いている。
「小学校じゃ大丈夫だったかも知れないけど、中学じゃそういうの煩いから気を付けなきゃダメよ?」
「わかってる。そんなヘマしないって。マユだって、取られたくないもん」
そう言って、マユはぎゅっとペンダントを握りしめる。
「…っ!」
不意に、頭の中に強い光が走ったような気がした。強いめまいがして、身体がぐらりと傾く。
ルナが慌てて抱きしめてくれなければ倒れていたかもしれない。
「ど、どうしたの、貧血?」
「…あ……ううん。そうじゃない……なんだろう…よくわからないけど……」
おぼろげな何かのイメージが、頭の中に残っている気がする。それを探ろうとしても、明確な像を結ぶ前に霧散してしまうが…
「とにかく、どこかで少し休みましょう。歩ける?」
「うん…そんなに心配しなくても大丈夫だよ…ルナは大袈裟なんだもん」
マユはそういって笑ったが、それでも、ルナはマユの手をしっかりと握って離さなかった。

174 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/13(木) 19:05:06 ID:???
まだ昼前だが、メインストリートには行き交う人々の肩が触れるほど大勢の人が繰り出している。
家族連れやカップル、友人、学生らしい一団など、老若男女、顔ぶれもさまざまだ。が、その中に、一際異彩を放つ人物が居た。
薄汚れた青いドレスを纏い、周囲をキョロキョロと見回しながら歩いている。
ドレスだけではなく、金色の髪も、むき出しの肩や腕も、とにかく全身が薄汚れている。しかし、よく見ればまだ年若い、美しい娘だった。
深いすみれ色の瞳が不快そうに細められ、背中を丸めながらよたよたと歩く様子は、まるで動物の様に見える。
あまりの異様な風体に通行人も思わず道を空け、モーセの十戒のごとく人並みが割れていた。
「……何かしら、アレ?」
雑居ビルの2階に入った喫茶店から通りを見下ろしながら、ルナが呆れたように呟く。オレンジジュースを飲んでいたマユも、つられてそちらを見た。
「あれ、女の子?…なんだかすごい格好だね」
なにかしら惹きつけられるものを感じて、マユは窓に額をくっつけながら通りを見下ろした。
通りの娘は周囲を威嚇するような仕草さえ見せていたが、ふと何かに気づいたように立ち止まり、辺りに探るような視線を彷徨わせる。
そして、ピンと背筋を伸ばし、顔を上にあげて……その視線が、ガラス越しにマユの視線と絡み合った。
再び、頭の中に閃光が走る。
『え…何?あなた、誰?』
周りの一切の光景が消え去り、その娘の姿だけが望遠鏡の様にクローズアップされる。すみれ色の瞳がすべてになって、そこに吸い込まれるような感覚…
「…ユ、マユ!どうしたの?」
強く呼びかける声がマユを現実に引き戻した。呆然として振り返ると、ルナが心配そうな顔でこちらに身を乗り出している。
「あ…ルナお姉ちゃん……」
「どうしたのよ、さっきから変よ?!どこが具合が悪いなら、早く帰りましょう、送るから…」
「ううん…だいじょうぶ…大丈夫だけど…」
通りに視線を戻すと、さっきの娘の姿はどこにもない。何事もなかったかの様に、人通りも元のままだった。
「ねえルナ、さっきの女の子…あの人はどこにいったの?」
「え?…そういえばどこに行ったのかしら…じゃなくて、そんなことどうでも良いわよ。ホントに大丈夫なの?」
「うん、大丈夫だって…」
言いかけて、マユは背後に異様な気配を感じ、振り向く。喫茶店のドアに据え付けられたベルが、ちりんと鳴り響いた。
さらりとした金髪に涼しげな目元。オレンジ色の派手なジャケットが眼を引く、美青年。何かを探すように店内を見回している。
マユの視線を追ったルナが、あらいい男、などと暢気なことを言っていたが、マユはとんでもない、と思う。
この人は危険だ……はやくここから逃げなければ。何故かは判らないが、そう確信する。

175 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/13(木) 19:05:32 ID:???
しかし、どこへ逃げれば良い?
男はすでに唯一の出入り口を塞いでいる。マユが逡巡している間に、相手がこちらに気づいてしまった。
冷笑を浮かべながら近づいてくる青年。その眼光は異様に鋭く、射抜かれたマユはそのまま動けなくなってしまう。
「こんなガキがターゲットだったとはな…手間取らせてくれるぜ」
二人の間に漂う、ただならぬ雰囲気を察したルナは険しい表情で腰を浮かせる。そこへ、何も知らないウェイターが近づいてきた。
「あの…お客様、お席に案内いたしますので、こちらへ…」
最後まで言い切る事が出来ず、ウェイターが吹き飛ぶ。テーブルが倒れ、ガラスが割れる音と共に悲鳴が響き渡った。
「人間風情がうるさいんだよ…さーて、さっさと済まさせて貰うぜ。悪く思うなよ、お嬢ちゃん」
ウェイターを吹き飛ばした男の拳は、異様に黒ずんでいる。と、その腕が膨れあがり、ジャケットを内側から破裂させた。
「な…何よアンタ、マユに何をするつもり?!」
とっさに立ちはだかったルナを一瞥し、男は煩そうに右腕を振るう。鈍い音と共に、ルナの身体はマユを飛び越えて窓ガラスを突き破った。
「ルナっ!!」
悲鳴を上げて窓へ乗りだそうとしたマユの首を、男の右腕が捕まえた。そのまま軽々と全身が浮き上がり、マユは苦しみにもがく。
「あっ!がっ!」
涙でゆがんだ視線の向こうで、今や完全な異形と化した男が低く笑っているのが見えた。
「さア、しンデモらウぜ…そノアトデ、ユックり“秘石”ヲ、イタダク…」
真っ赤な複眼がゆがめられたように見えた。男の腕に力が入るのを感じたマユは、自分は本当に殺されてしまうんだ、と哀しくなった。
『お兄ちゃん…最後に会いたかったな……』
ちらりとそんなことを考え、はやく楽になれば良い、とさえ思った。
ゆっくりと暗闇に閉ざされていく視界の中を、何かが凄いスピードでよぎったのはその時だった。
「グァァァァァ!」
異形の男が叫び、マユの身体も放り出される。訳がわからない内に誰かに抱きとめられたマユは、喉を押さえて激しく咳き込んだ。
「だいじょう…ぶ?」
涙で見えない目をゴシゴシとこすって、声の主を見上げる。
「あ、あなた…さっきの!」

176 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/13(木) 19:05:52 ID:???
通りを歩いていた、あの薄汚れた女の人だった。深いすみれ色の瞳が、マユを静かに見下ろしている。
「ナ、ナンダキさマァァァァ!!」
吹き飛ばされてテーブルの下敷きになっていた異形の男が、怒りの声を上げながら立ち上がる。
「な、なにアレ…く、蜘蛛男?」
マユがとっくに卒業したお子様向け番組に出てくる怪人そのままの印象だったが、リアルさが段違いだ。とても作り物には見えない。
とはいえ、こんな生き物が現実にいるとも信じられず、マユはただ混乱するばかりだった。
その蜘蛛男の口がくわっと開かれ、白い奔流がこちらへ向かって叩き付けられる。おもわず身を縮めたマユの襟首を、娘がむんずと掴む。
金髪の娘は、悲鳴をあげるマユを小脇に抱えながら、信じられない身軽さで跳躍し、蜘蛛男の攻撃をかわしていった。
「ば、ばカナ!ニンゲンノ、ぶンざイデ、キさマはァ!」
蜘蛛男が焦りの声を上げる。娘は物陰に素早くマユを下ろすと、自分から蜘蛛男に躍りかかった。
「オノれェ!」
異形はひたすら蜘蛛の糸を吐き続けるが、娘の速度の方が数段、早い。左右に軽やかなステップを踏みながら、着実に間合いを詰めていく。
後一歩で踏み込める間合い。娘はそこから一気に飛びかかる。それに併せて糸が拡散するように吐き出された。
蜘蛛男はそれで娘の脚を止めたと確信したが、娘はいつの間にか引きちぎられたカーテン生地を手にし、それを振り回して糸を防ぐ。
そのまま驚愕で動きの鈍った蜘蛛男の顔面を殴りつけた娘は、身をかがめるように着地し、次の瞬間にバネを解き放つ。
「ウェェェェェェエエエエイッ!!」
弾丸のような速さで繰り出され腹部に突き刺さった蹴りの威力はすさまじく、そのまま蜘蛛男の身体は窓ガラスを突き破り、通りまで吹き飛んでいた。
マユは、物陰から頭だけを突き出してそれを目撃した。少し遅れて、ぐしゃりという音がマユの耳にも届く。
『し、死んだ?!』
マユは物陰から出て確かめようとしたが、白い糸が地面から伸び、不気味な体液にまみれた蜘蛛男がゆっくりと浮かび上がってきたのを見て、小さく悲鳴をあげて再び隠れる。
金髪の娘はまるで動物の様に、窓の向こうにぶら下がっている蜘蛛男に向かって小さく威嚇のうめき声を上げていた。
「キさマ…ニンゲンノ、ぶンザイデ、ワレワレニ、タテツイタコトヲ、コウカイさせテヤる…オぼエテオクガイイ!!」
捨てゼリフと共に、蜘蛛男はそのまま壁を伝って上に逃げていった。

177 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/13(木) 19:06:18 ID:???
娘がふっと緊張を解いたのを見て、マユもおずおずと物陰からはいずり出る。
店の中は、怪人と娘の乱闘のおかげで酷い有様だった。テーブルはすべてひっくり返り、辺りにはガラスが散乱し、粘つく蜘蛛の糸があちこちにへばりついている。
呆然とそれらを眺めていたマユは、いつのまにか側にいた娘の視線を感じ、ビクリと飛びずさる。
「あ、あなた、なななな、なんなんですか、あなたは?!」
茫洋とした雰囲気を漂わせた娘は、マユの恐れも剣幕も気にせず、すたすたと近寄ってきた。
「いやっ!こないでっ!あっちいってよぉ!」
この人は、あの化け物と戦っていたのだ。それに気づいてしまえば、恐れを感じずには居られない。
腰を抜かしたマユは、手当たり次第に物を投げた。本人も意識しないうちに、かなり危険な物まで投げつけていたが、娘はそれを避けようともしない。
「やだぁ!きちゃだめ!あっち…っつ!」
割れたグラスを手に取った拍子に、指先を切ってしまった。痛みが、マユを正気に引き戻す。
はっとして娘を見ると、娘も額を切って血を流していた。自分がそれをやったのだ、と気づいて、マユは訳が判らなくなって泣き出していた。
「ごっ…ごめんなさい…わ、わたし…そんなつもりじゃ…!」
顔を覆って泣きじゃくるマユ。
娘は、何も言わずにマユの手をとると、そっと両手で包み込む。
「いたい…?」
あどけない声だった。そっと表情を伺うと、彼女は心配そうにマユのことを見つめていた。指先を切った事を気遣ってくれているらしい。
「あ、私は大丈夫…そ、それより、お姉さんの方が…」
マユはあわててハンカチを取り出し、そっと娘の傷と血のあとを拭いていった。
「…ありがとう…えっと…わたし、ステラ…」
微笑んでお礼を言った後、すこし困った顔で、娘はそう言った。彼女の言わんとするところを察したマユは、自分の名を告げる。
「…まゆ…まゆ…ウフフっ、マユ!」
ステラと名乗った娘は、嬉しそうにマユの名を繰り返す。無邪気で眩しい笑顔を見る内に、ささくれだったマユの気持ちも落ち着いていく。
しかし、それはそれとして、いろいろと問いたださなければいけない事がある。
「あ、あの、ステラ…さん…あなたはいったい何なんですか?どうしてあんな事を…ううん、そもそもあの怪人はなんなんですか?!」
「…ステラ…あいつら、よく知らない」
「知らないって…え、えーと……と、ともかく、何で私を助けてくれたんですか?」
その言葉に居住まいを正したステラは、あの深いすみれ色の瞳でマユを見つめ、小さな手をしっかりと握りしめて、言った。

「ステラ、マユ、守る…ステラ、そのために来た…」

178 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/13(木) 19:09:53 ID:???
投下終了

すんません、第一話のAパートという感じなのでシンどころか変身すらありませんでした…

179 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/13(木) 20:33:03 ID:???
ワクワクテカテカ(AAry

180 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/10/13(木) 21:35:06 ID:???


(つд⊂)ゴシゴシ

…(;゜д゜)

(つд⊂)ゴシゴシ
    _, ._
…!?(;゜ Д゜)


まいう〜じゃよ、アンタ!!

181 名前:ライダーマン ◆DESTINYb/s :2005/10/13(木) 22:06:15 ID:???
新シャアも終わりだな

182 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/13(木) 22:18:37 ID:???
>>181
お前みたいな糞コテがいるからな

183 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/13(木) 22:27:53 ID:fMtGBBWf
>>181
最初から終わってたんじゃねーの?
(*´、ゝ`)プ

184 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/13(木) 22:29:17 ID:???
>>178
ワクテカ

185 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/13(木) 22:53:37 ID:???
電波人間ラクス!
「電波責め〜!」

186 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/14(金) 00:21:36 ID:???
/H\
(#0M0){やめろシン!もうやめるんだ!
〔・〕
(#0H0){アンタって人はああぁぁぁぁっ!

( 0w0){何故戦わなくちゃいけないの…?
\・/
(<::V:>){気にするな、俺は気にしない

187 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/14(金) 11:19:33 ID:???
素直に>>186でよくね?
これなら普通に剣小説書いてキャラ名を換えるだけで充分しっくりくる。
シン→睦月
レイ→始
キラ→剣崎
そして何よりも、種版『橘朔也』と誉れ高いアスランが橘さんでいい。

188 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/14(金) 17:08:42 ID:???
それじゃシンの扱いがよくならん

189 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/14(金) 17:13:01 ID:???
じゃぁ、ゾフィー=アスラン、ダークサギ=シンで

190 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/14(金) 18:48:46 ID:???
これでいいじゃん

龍騎 シン
ナイト レイ
王蛇 キラ
ゾルダ オルガ

191 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/14(金) 18:50:57 ID:???
>>190
でもそれだと議長が全裸コートだろうから
話がおかしくなる

192 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/14(金) 19:36:27 ID:???
>>190
アスランは蟹刑事確定だな

193 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/14(金) 20:39:43 ID:???
インペラー ディアッカ
リュウガ 種割れた時のシン

194 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/14(金) 21:38:21 ID:???
アギトなら

氷川:シン
翔一:キラ
涼:レイ
北条:アスラン

195 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/14(金) 22:08:54 ID:???
仮面ライダーインパルス

フォースフォーム 基本型
必殺技 インパルスライダーキック


ソードフォーム スピード型
必殺技 エクスカリバースラッシュ


ブラストフォーム パワー型
必殺技 ケルベロスシュート


SEEDフォーム 一時的強化型 つまりSEEDアクセル


デスティニーフォーム 最強フォーム
つまり映画で先取りフォーム
必殺技 デスティニーキック デスティニーゴッドフィンガー

196 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/14(金) 23:51:43 ID:???
>>195
デスティニーフォームには、あれだ。
対艦刀とビームキャノンがないと。



でもって、宅配便で届くwww

197 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/14(金) 23:57:15 ID:???
天井から落ちてくる線も…

198 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/15(土) 00:02:06 ID:???
歌好きな西川博士がバイクに乗って直々に届けに来る可能性も捨てきれない

199 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/15(土) 00:23:06 ID:???
>>197
それはアスランの変身する、仮面ライダーインジャの必殺キック用ツールです。
ちょうど両足キックだし。

200 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/15(土) 00:58:10 ID:???
レイは生身でFBI?
それとも並び立つライダー?

201 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/15(土) 01:21:12 ID:???
レイはライダーマンで
そのばあいはシンがV3かな

202 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/10/15(土) 02:44:01 ID:???

…あえてどれとは言わないけど、使う予定だったネタが挙がっててショックだったりするwwwwwwwwww



203 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/15(土) 05:16:19 ID:ngOBlljJ
浮上

204 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/15(土) 15:58:11 ID:???
いつの間に敵組織がロゴスからザフトになったんだ?

205 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/10/15(土) 19:04:57 ID:???
>>204

ゴメソ、独断と偏見でザフトにしちまいました
…どうしてもってんなら変えますけど。

206 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/15(土) 19:40:35 ID:???
クウガは名作だ

207 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/15(土) 20:03:31 ID:???
龍騎と555が好きでした

208 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/15(土) 20:47:29 ID:???
俺はBLACKだな。

209 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/15(土) 20:51:58 ID:???
あえてRXと真

210 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/15(土) 20:58:55 ID:???
クウガ11変化
グローイングフォーム
マイティフォーム
ドラゴンフォーム
ペガサスフォーム
タイタンフォーム
ライジングマイティ
ライジングドラゴン
ライジングペガサス
ライジングタイタン
アメージングマイティ
アルティメットフォーム

211 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/15(土) 21:07:22 ID:???
>>208
俺もだ
あのOPを見る度(聞く度)に鳥肌が立つ

212 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/16(日) 00:23:58 ID:???
OPの格好よさで言えばRX。
展開の面白さで言えばBLACK。「ゴルゴムの仕業だな!」は笑い所だろう。

213 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/16(日) 00:49:17 ID:???
>>212
考えてみたら、光太郎の思考回路と種世界の市民の思考回路って、かなり似てるなwww

214 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/16(日) 01:09:25 ID:???
なんかライダーより
劇場版ハカイダーの方が似合いそう>シン


215 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/16(日) 03:16:21 ID:???
BLACKは何と言っても、番組終盤のバトルホッパーとの会話だろう。
BLACKを庇って壊されたあとの「アリガトウ…ライダー」は大泣きしたよ。

>>214
劇場版「ハカイダー」のラストのミカエル戦の時の台詞はシンにピッタリだなW確か…
「お前が正義と言うのなら、俺は悪で構わない!」

かっこえええぇぇぇ〜〜〜〜!!!







嫁じゃ絶対無理!

216 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/16(日) 05:32:31 ID:???
>>215
ミカエルの組織てラクシズっぽい
唯我独尊な正義を掲げて居たね。


217 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/16(日) 07:56:25 ID:???
んじゃラクスはグルジェフってことでw
で、ラストシーン↓
ラクス「やめなさい!無抵抗な人間を殺す気ですか?」
シン「お前など、殺す価値もない」

218 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/16(日) 08:18:40 ID:???
555なら

たっくん:シン
木場:キラ
草加:レイ
三原兼琢磨:アスラン

219 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/16(日) 17:38:02 ID:???
ラクス派に入ることを条件にステラを生き返らせるシンか

220 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/16(日) 18:39:54 ID:???
SEEDの西川=blackの京本

221 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/17(月) 02:32:35 ID:???
「ちょ、ちょっと、ステラさん!下ろして、下ろしてってば!」
またしても小脇に抱えられた状態で、顔を引きつらせたマユが叫ぶ。一方のステラはというと、聞く耳を持たずに走り、飛び跳ねる。
マユを連れて喫茶店からいきなり飛び出したステラは、非常識な跳躍力をいかんなく発揮し、そのままビルの屋上づたいに突き進んでいるのだった。
「ひやぁあっっ!ストップ、ストーーーーップ!止まってよぉぉぉぉぉぉ〜!!」
跳躍、そして落下。その繰り返しですっかり肝を潰したマユだが、今まで以上の浮遊感に、お腹を鷲掴みにされたようなキリキリとした感覚を味わう。
恐ろしくて閉じていた目をつい開いてしまうと、眼下に猛スピードで流れる車列が目に入って、マユはもうダメだとまた目を閉じた。次の瞬間には跳ね飛ばされて一巻の終わり、十一年の人生もジ・エンド…
ボコンッ、ボコンッ!
金属がへこむ無惨な音が響き、マユは再びぐんぐん上昇していく感覚を味わった。
怖いのは生きている証拠なのだが、背後で急ブレーキやクラクション、それに衝突音が聞こえて、マユはそれ以上考えるのが嫌になってしまう。
ハッとするといつの間にか市民公園に居て、どうやら自分は完全な思考停止状態に陥っていたらしい、と初めて気が付くのだった。
ありていに言えば、気絶していたとも言うが。
「………」
「おきた…」
呆然として声もないマユは芝生の上に横たわっていて、傍らにはステラがちょこんと座っている。すこし奥まって木立に囲まれているせいか、周りからちょうど隠れるような場所だ。
むっくりと身を起こしたマユは、しばらく口をパクパクさせていたが、ようやく言うべき言葉を見つけたのか、ステラに食ってかかった。
「ステラさん!何であんなことするんですか!びっくりするじゃない!」
マユに怒られて、すこしシュンとしながらも、ステラはマユの側にしゃがみ込んでぽつぽつと弁解する。
「…だって、あいつら、追ってきた…」
「…あ、あいつら……あの怪人ですか?」
びくりとして、マユは意味も無く周囲を見回してしまう。ステラは、ぷるぷると首を振って続けた。
「うるさいヤツ…う〜、う〜、って…それに、いっぱいで……ステラ捕まえに…来る……だから、ステラ、逃げた」
「………?……えっと……あ、もしかして警察のことですか?あの、こんな帽子被ってて…う〜、う〜って音がすると来る…」
ジェスチャー混じりで聞きながら、そういえば、サイレンの音が聞こえていたとマユは思い返していた。まあ、あんな騒ぎがあれば警察がパトカー付きで来るのも当然かもしれないが…
ステラは嬉しそうに、何度も首をこくこくと縦に振る。その表情があまりにも無邪気だったので、マユは思わず脱力してしまう。
「えーと…何でケーサツから逃げるんですか?」
「あいつら…しつこく追いかけてくる…だから、ステラ、逃げるの…」
若い娘がこんな格好でうろついていれば、警察は確かに放っておかないだろう。話しかけてみてこの調子では、躍起になって保護しにくるのもおかしくはない。とマユは納得しかけたが…
「ステラ、船から…ずーっと逃げてきた」
「………はい?」


222 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/17(月) 02:33:00 ID:???
「ずっと前…船から下りたら…あいつら、ずっと追ってくる…」
何やら雲行きが怪しくなってきた。変な汗が滲んでくるのを感じながら、マユはおずおずと尋ねる。
「……あの、ステラさんのお家ってドコ?」
ステラは「たぶんあっち」などと言いながら指を伸ばす。素っ気ない答えの中には、聞きたい情報が含まれていないので、さらに具体的な質問を重ねるマユ。
「…なんていう所?」
「しらない。森の中。すっごく大きい」
知らないって?マユは唖然として言葉も出てこなかった。自分の家がある場所の名前を知らないなどという事が普通ありえるだろうか?
『あー…この人、どう見ても普通じゃないや、そういえば……』
微妙な理由で自分を納得させ、マユは話を続ける事にした。何事にも前向きなのがマユの良いところだ。
「お、大きい森の中って…どれくらい大きな森?」
オーブに大規模な森林があるという話は聞いた事がない。せいぜいキャンプ地にある森くらいだろう。
…むろん、そんな森の中で生活している娘が居るなどという話も、聞いた事は無かったが。
「…んー…森の中歩くの、ステラ、三日かかる」
マユはまたしても絶句した。
ステラの言葉は相変わらず稚拙だが、多分、横断だか縦断だかに要する時間だろうと見当はつく。仮に一周だとしても、そもそもステラの健脚で三日も必要なほど広い森など、この国に有りはしない。
「…も、もしかして、ステラさんって…海の向こうから来たの?」
「うん…船で…狭いところにずっと居たから、ステラ、すごく疲れた…」
埋めるべき外堀も無くなってしまったので、マユはズバリと本丸に切り込まざるを得なかった。
「もしかして…密航?」
「みっこう??」
「…黙って船に乗ってきた?」
「うん、そう」
犯罪じゃん!とマユは内心でツッコんだ。しかし、ステラにはさっぱり悪びれた様子も無いので、なんだかそれを口にするのがバカらしくなる。
がっくりと力が抜け、マユは頭を抱え込んでしまった。ステラは、そんなマユを心配そうにのぞき込む。
「だいじょうぶ…どこか、いたい…?」
「……頭痛い」
「あたま…このへん?」
ステラは優しい手つきで、すりすりと頭を撫でてくれる。
あははは、と思わず乾いた笑いが漏れた。
「どうも…ありがとう。もう痛くないから…」


223 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/17(月) 02:33:30 ID:???
ステラが急に目を見開き、身体を緊張させる。間近のマユにも、それはすぐに伝わった。
「な、なに…もしかしてあの怪人…?」
声が僅かに震えている。自覚はしたが、それを収める事はマユには出来なかった。
「あいつらの仲間…ピ〜ポ〜ってうるさいやつら…」
「ピ〜ポ〜……ああ……あの、ステラさん。その人達は別にステラさんを追ってきたりしないよ」
マユの耳には救急車のサイレンなど聞こえなかったが、ステラはきっと聴覚も普通より鋭いのだろう。
「そんなことない…う〜、う〜ってのと、一緒に居るの……ステラも見た」
「んと…う〜の人は、悪い人を追いかけるのが仕事だけど、ピ〜ポ〜の人はね、怪我した人を助けてくれるんだよ」
「そうなの?…そう?……じゃあ、もしかして……ステラ…悪い人……」
ステラは見ていて気の毒になるくらい落ち込んでしまった。マユはあわてて弁解する。
「え、いや、違う、ステラさんは違う!悪い人っていうのは、あの蜘蛛男みたいな人たちだよ!」
ステラが犯罪者かもしれないのはさておいて、悪人などでは断じて無い…はずだった。
「…あいつは嫌い…あいつらは、人が死ぬ…」
茫洋としたステラの雰囲気が、急激に鋭さを増した。まるでそこに怪人が居るかの様な目つきで虚空を睨んでおり、その視線にも憎しみや敵意といったものが見て取れる。
その激しさに、マユは思わずおののいた。
「…そ、そうだよ。本当に悪いのは、あんな風に乱暴な……あ…ああああっっっっっっ!!」
いきなりマユが飛び跳ねたので、今度はステラが面食らった顔をしていた。
「マユ…どうしたの…?」
「わっ、わっ、忘れてた!ルナ、ルナは?!」
おろおろと辺りを無意味に見回す。今の今まで自分をかばってくれた友達の事をすっかり失念していた事に激しい自己嫌悪を感じたが、それ以上にルナの安否を確認しなければ、という思いで気持ちが動転する。
「そ、そうだ、ケータイ!!」
慌ててメモリを呼び出し、ルナに電話をかける。しかし、ルナは出てくれない。
『…お客様のおかけになった電話は、現在電波の届かないところにあるか、電源が……』
「ああもう!」
たまらずに通話を切ったマユは、草むらから飛び出して、全速力で駆け出した。置いてきぼりを食ったステラが、慌ててそれに続く。
「マユ!どこ行くの?ルナ…ルナ、何?」
「ル、ルナの所…!ルナ、無事かどうか確かめないと……っ、きゃ!」
気持ちばかりが先走り身体が付いて行かないのか、マユはものの見事に転んで、そのまま二回転、三回転してから止まった。
「マ、マユ…だいじょうぶ…?」
「うぇぇぇぇ……ル、ルナァァ……」
転んでしまって感情が飽和したのか、マユは声を上げて泣き出した。ステラはそんなマユの小さな身体をぎゅっと抱きしめて、あやすように背中をぽんぽんと叩いてくれる。
「よしよし…だいじょうぶ……大丈夫…マユ、守る……」
「っく、ル、ルナが…ルナ、私をかばってアイツにやられて……」
「大丈夫……ルナもきっと大丈夫……大丈夫…」
ステラはルナの事を知らないのだから、こんなのただの気休めだ、とマユは一瞬腹立たしい気分になった。
が、ステラに当たっても仕方がない。むしろ、ルナの事をどう説明しようかと理性的に考えているうちに気分が落ち着いてきた。
「えっと…ゴメンナサイ、ステラさん…あたし、急に……あ、そうだ……これ、このお姉さんがルナ」
ステラもあの場所に居たのだし、もしかしたらルナのことを知っている可能性もあるだろう。
マユはそう思い、ケータイでとった写真を見せる。ステラは物珍しそうにケータイを眺め、ちいさな画面に映っているルナの顔をしげしげと眺めた。
「ステラ……知ってる…」
「え?」
「こういう髪……赤いの」
ステラは、自分の前髪を一房掴むと、それをぐいと上に立てて見せた。

224 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/17(月) 02:33:56 ID:???
「ちくしょう!生意気な人間風情がっ!!」
人気のない路地裏で、ゴミ箱を蹴散らしながら一人の男が叫んでいた。
乱れた金髪、無惨に腫れた頬、むき出しの肌には所々に打撲や裂傷があり、そこから不気味な緑色の液体がしたたり落ちている。マユを襲い、ステラに返り討ちにされた蜘蛛男だった。
「ふふん…荒れているな、ミゲル?」
冷ややかな声が、金髪の男の動きを止める。憎悪に染まり、赤く輝く瞳で振り返った蜘蛛男の目に、不気味な装飾の施された仮面と、マントを身につけた長身の人物が立っているのが見えた。
「ちっ、仮面か…何しに来やがった?」
「何…首領の命令で状況を確かめに来ただけのことさ……まあ、君ほどの男がこのような醜態をさらしているとは、想像もしなかったがね?」
「黙れッ!」
手近な空き缶を投げつける蜘蛛男。仮面はわずかに顔を逸らしてそれを避ける。背後で、空き缶がコンクリートの壁にめり込む音がした。
「落ち着きたまえ…アレは、普通の人間とは到底思えぬ。もしや、あのマボロシの男と何か関わりがある者かもしれんぞ?」
「馬鹿を言うな!なぜあの男の手の者がこんな国に居るというんだ」
「不思議ではあるまい?”秘石”の一つが海を渡った可能性があるというなら、尚更、な」
自信たっぷりに語る仮面に対して、蜘蛛男はちっ、と舌打ちし、目を逸らす。この男は気に入らない、という態度がありありと伺える。
「次の機会には、これを使うが良い」
仮面は、小さな石のかけらを差し出す。蜘蛛男はそれを見て、怒りに顔を歪ませる。
「馬鹿を言うな!下等な人間風情にそんなものが使えるものかよ!」
「受け取り給え、ともかくな。甘く見れば、その代償…君の命で購う羽目になるやも知れぬぞ?」
蜘蛛男の背中から、八本の脚が突き出される。仮面はそれを見ると、マントを翻して跳躍した。
哄笑が響き渡り、それも聞こえなくなると、路地裏はしぃんと静まりかえる。
蜘蛛男は、怒りに満ちた瞳で虚空を睨み付けている。まるで、まだ仮面がそこに居るかのように。
そして、その足下では、仮面が放って寄越した小さな石のかけらが、不気味に光っていた。

225 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/17(月) 02:34:20 ID:???
「そ、そうそう、こういうの!」
ルナマリアの特徴的な髪型…口の悪い連中はアホ毛などと呼んでいたが…をステラが再現しているらしいと気づいて、思わずマユも自分の前髪を掴んで立てていた。
「赤いの、上からいきなり…落ちてきた…ステラ、びっくり…」
ルナが蜘蛛男に吹き飛ばされた事を言っているのだろう。続きを聞くために、マユはステラを急かす。
「ステラ、赤いの受け止めた…大丈夫…死なない…ステラ、ルナ、守った…」
そういって、ステラはにっこりと微笑む。それを聞いて、マユは全身の力が抜けていくのを感じた。
「よ、よかったぁ……」
あの力で殴られたのだ。さすがに無傷では済むまいが、命を落としたわけではないのなら、とりあえずは良かった。マユは、そう思うことにした。
「じゃあ、今頃病院かな…」
「びょういん?」
「ぴ〜ぽ〜の人たちの…んと、お家だよ。きっと、ルナのこと、助けてくれてる…」
タイミング良く、携帯が鳴る。もしやと思ってみれば、やはりルナからだった。
「わっ…鳴ってる!…何、これ?」
「ケータイって言うの。これでルナと喋れるんだよ…もしもし、ルナ、大丈夫?!」
『マユ!あんたこそ大丈夫なの!怪我してない?!あの蜘蛛男は!今どこ!!』
「ちょ、ちょっと待った、待った!待ってってば!私は大丈夫だよ、ルナこそ大丈夫なの?怪我したでしょ?!」
『そんなことどうでも良いの!すぐ迎えに行くから!どこにいるの!』
ルナは思い切り頭に血が上っているようだった。今は何を言ってもしょうがないと思ったマユは、素直に場所を教える。ルナは、すぐに行くと言うや否やケータイを切ってしまった。
「なんなんだろう…あんなに慌てなくてもいいのにね…」
「ううん…大事な人、大変なら…しょうがない…きっと、ルナ、マユが大切なの……」
「そう…なのかな?」
「そう…マユも、さっき、そうだったよ…」
ステラは、神妙な顔で頷いている。
そうかもしれない。さっきはマユも、何がなんだかわからなくなってしまった。
「大切な人、守る…とっても良いこと……だから…ステラも、マユ、守る」
何でこの人は、自分の事を守ると言ってくれるのだろう。今更ながらにそんな疑問が首をもたげるが、今は追求する気は起きなかった。
すごく疲れていたし、こうしてステラがそばに居てくれると、心が落ち着いて、暖かくて、なんだか懐かしい感じがする。
だから今は、強い決意の光を宿したステラの美しいすみれ色の瞳を、ただもうすこしだけ、見つめていたかった。

226 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/17(月) 02:34:44 ID:???
「すみません、市民公園まで!」
病院のエントランスで客待ちをしていたタクシーに駆け寄ったルナは、窓を叩きながら目的地を叫んだ。目を閉じてうつらうつらしていら運転手は、いきなり声をかけられて驚いている。
「ちょっと、急いでるのよ!早く開けて!」
「は、はいよ…急かしなさんな」
慌てて開けられたドアから滑り込むようにして乗り込んだルナは、はやく出して!と促す。まだドアが開ききってもいないのに、と運転手は目を白黒させていたが、ルナの剣幕に押され、とりあえず発進する。
「し、市民公園でいいんですね?」
「何度も言わせないで!喋ってる暇があったらちょっとでも早く走りなさいよ!」
運転手は何も言わなかったが、気分を害しているのは態度の端々からはっきりと感じ取れる。しかし、ルナの激しい言葉は止まらなかった。
いや、止められないのだ。
『なに、なんでこんな…あたし、こんな事言うつもりじゃ…』
「ちょっと、なにチンタラ走ってるのよ!こんなんじゃ金払えないわよ!」
『違う!こんなこと言いたくない!』
運転手はさすがに文句を言おうと振り向いたが、ルナの瞳が異様な輝きを放っているのを見て、天敵に魅入られたあわれな小動物のようにすっかり怯えてしまったらしい。
そのまま前を向いて運転を続けようとしたが、その時になって料金メーターが動いていない事に気が付いた。そっと手を伸ばすのだが、ルナの怒声が響く方が早かった。
「今から動かしたってダメよ!あんたみたいなマヌケには払う金なんて無いわよ!どっちにせよアンタが悪いんだからね!」
『やめて、こんなのおかしいよ!何で、どうして?!』
マユの事が心配でカリカリしていたのは事実だが、自分で自分の言動を制御出来ない今の状態はどう考えてもおかしい。しかし、どうする事も出来ない。まるで、意識と身体を繋ぐ糸を切られてしまったような感覚にルナの心は震える。
骨折した左腕を吊る三角巾の結び目、首筋の辺りに、一匹の蜘蛛がうごめいている事に、ルナは気づいていなかった。

227 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/17(月) 02:35:10 ID:???
涼しい風が、公園の木立をすり抜けて、マユとステラを優しく包み込む。
ルナがやってくるのを待っている二人のあいだには言葉も無い。マユが、疲れた身体をステラに預けて船を漕いでいたからだ。
喫茶店で怪人との乱闘に巻き込まれ、公園では派手に転んだりで、マユの服装もところどころに汚れが目立つ。もともと薄汚れているステラと二人で身を寄せ合っている様子は、まるで家出した姉妹の様にも見えた。
ステラは、眠ってしまったマユの髪を優しく梳きながら、うろ覚えの子守歌を静かに口ずさむ。そうして時折、寝顔をそっとのぞき込んで、その首に下げられているペンダントにも目をやる。
「マユも……石、持ってた」
ぽつりと呟く。その表情は、すこし悲しげでもあった。
「……ん」
「……マユ…起きた?」
「…あ、あれ……私、また寝ちゃって……そうだ、ステラさん、ルナは…?」
ステラは首を振る。時間を確認すると、もう夕方と言って良い時間だった。さっき電話をしてからずいぶんと時間がたっている。
病院から公園まで、タクシーを使えばこんなに時間がかかるとは思えないが…まさか走ってきているのか、それともステラが見落としているのか、場所が伝わらなかったのか。
ケータイには、あれから連絡が入った様子もない。マユは首を傾げながら、ルナへ連絡を取った。数度のコールの後、無事に繋がる。
「もしもし、ルナ?今どこ…」
「…ちゃ…きちゃダメ…」
小さいが、切迫した声が聞こえる。マユが息を呑んでいると、嗄れた声がケータイから語りかけてきた。
「キコエるカ、コムすメ…コイツノ、イノチガ、オしカッタら…すグニ、イしヲ、モッテ、ココへコイ…」
言い終わるや通話は切られ、すぐにメールが届く。震える手つきで確認すると、公園の中にある記念碑が映っていた。
「マユ…どうしたの…マユ?」
「ど、どうしよう…ルナ、ルナがぁ…あ、あいつに…捕まって…!」
瞳に涙を浮かべたマユの表情から事情を察したのか、ステラの目つきが鋭くなる。
「マユ、教えて…ステラ、あいつら…やっつける」

228 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/17(月) 02:35:41 ID:???
薄暗い森の中、ひっそりと記念碑が建っている。今となっては、だれも気にする者のない、古ぼけた記念碑だった。
人が来る事も滅多にないその場所に、今は二人の人間が居た。
…いや、正確に言うならば一人の少女と、一体の異形。
「…っか、あ…」
「ふン、テイコウ、しタトコろデ…ムダダ、ニンゲンガ…」
蜘蛛男は、糸で縛り付けた少女を前にサディスティックな声で言う。ルナは、涙や涎でぐちゃぐちゃになった顔を強ばらせ、目を見開いた必死の表情で何かを呟いていた。
小さな広場に至る小道には、キラキラと光る細い糸が張られている。何も目的が無い者ならば、その糸にまみれる事を嫌って脚を踏み入れる事は無いだろう。
「…いで……ユ……ちゃ、ダメ……!」
「……チッ…オれノ、せンノウヲ、ウケツケナイ…ダト……イマイマしイ、ヤツダ…」
苛立たしげな言葉が漏れ、鋭いかぎ爪がルナの首筋にピタリと据えられる。
「コろしテヤろウカ?」
「…マユ……こ…ない……で……ッ、ぅああ!!」
白い皮膚に爪の先端がずぶりと食い込む。裂けた皮膚から赤い血がつつ…と流れ落ちた。ルナの顔が痛みと恐怖に歪むが、それでも瞳から強い光が消える事は無かった。
「……ふン、イイカクゴダナ……ナらば……」
ルナの首を掻き切ろうと、蜘蛛男が力を込める。そのとき、背後の草を蹴立てる音が奇妙に大きく響いた。
「……キタカ……」
蒼いドレスを纏ったステラが、広場の入り口に忽然と立ちつくしている。その瞳には激しい敵意が漲り、髪がざわざわと逆立っている。
「……その子…離す…離さないなら…お前、殺す……」
「ふン…ダれガ、キさマニ…コろされる、ダト?」
血のしずくを飛ばしながら、蜘蛛男の爪が引き抜かれた。ルナの身体の緊張が解け、頭ががくりと落ちる。蜘蛛男はもはやルナのことなど意識の埒外に追いやったのか、ステラに正対すると、戦いの雄叫びを上げる。
「さア、キさマヲ、コろしテ”秘石”ノチカらヲ…イタダク!」
蜘蛛男の頭の中には、苦渋を舐めたステラへの復讐心だけが渦巻いているようだった。真正面からステラに向かっていくと、握りしめた豪腕を叩き付ける。
ステラはそれを紙一重でかわすと蜘蛛男の脚を刈った。勢いの付いた蜘蛛男の身体はそのまま吹き飛ぶが、背中側の脚が落下の衝撃を殺し、そのまま素早く起きあがった。
にらみ合いながら、両者はじりじりと円を描いていく。蜘蛛男は、糸の奔流をステラに向かって叩き付ける。ステラは軽く横に飛んでかわすが、それに合わせて拳大の糸玉が次々に吐き出される。
吐き出された糸玉はしばらくすると解けて、獲物の動きを阻害する。一度に足止めすることは困難だと判断しての攻撃変更だ。それだけ、蜘蛛男はステラを警戒しているのだった。
小刻みにステップを踏み、時には横っ飛びしながら、ステラは避け続ける。
「イツマデモ、ヨケツヅケられるト、オモウナッ!」
糸玉の発射間隔が次第に短くなる。一際高く飛んだステラに向かって、いくつもの糸玉が迫り、その内の一つが、ひらひらしたドレスの裾に絡みついた。糸玉は一度解け、再び粘性を発揮して獲物を絡め取るだろう。
蜘蛛男はついに敵を捉えたと確信し、勇んで着地際を狙うが、ステラは空中で自らのスカートを引きちぎって、逆にそれを投げつけて反撃した。
意外な反撃に気勢を挫かれた蜘蛛男から素早く離れたステラは、周囲に生える木立に飛びついた。
「ステラ、森なら負けない…お前、だから、来られない…!」
高みから傲然と見下ろすステラの姿に、蜘蛛男は激発した。
「ナマイキ…ナンダヨ!ニンゲンノ、コムすメガ”秘石”ノ、チカらヲ、モッタ…クらイデナァッ!!」
蜘蛛男は、ステラの居る木の枝に糸を吐き付ける。ステラはさらに奥の木へとましらのように飛び移って避け、蜘蛛男は糸を使ってそれを追う様に跳躍していった。
「ニガしハ、しナイぞォ!!」

229 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/17(月) 02:36:09 ID:???
『いまだ!』
糸を払いながらひっそりと近寄っていたマユは、拾った棒きれを手に、二人が戦いの場所を森へ移したのを見てすかさず広場に走り込む。そのまま、縛り付けられたルナの元へと駆けつけた。
「ルナッ!しっかりして!」
腕を折り、血を流し、涙で汚れたルナを見たマユは思わず泣き崩れそうになったが、気力を振り絞って糸を取り除いていく。ルナは、痛みに喘ぎつつも、弱々しい声で言った。
「マ…ユ……きちゃ、だめって……あれほど…いったのに……」
「喋らないで、すぐにほどいてあげるから!」
ルナの苦痛に歪んだ顔を見て、マユの気持ちは焦る。しかし、手元が狂えば、マユも糸に絡め取られてしまう。根気よく、慎重に、しかし迅速に作業をしなければいけない。ステラがいつまで蜘蛛男を引きつけてくれるか、判らないのだ。
森の中から時折、ステラや怪人の雄叫びが聞こえる。ルナも、弱々しい声ですぐここから逃げるように繰り返し訴えてくる。
「大丈夫、あとちょっと…ほら、すぐ助けるから…!」
もう糸は殆ど残っていない。細かいところは手で取ったほうが早いと判断して、マユは糸まみれになった棒きれを投げ捨てた。粘つく糸の感触を堪えながら、ルナの身体に付く糸を取り払っていく。
「これで…もう大丈夫だよ、ルナ、はやく逃げよう!」
戒めを解かれたルナは、しかし身体を震わせながら動こうとはしない。怪我が重くて動けないのだろうかと、マユは心配でルナの表情を伺う。
ルナは、悲しげな表情で必死に何かに耐えている。そして、マユを見ると、涙を溢れさせながら、一言だけ、言った。
「……ご…めん」
「………え?」

230 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/17(月) 02:36:41 ID:???
枝から枝へ飛び移りながら、ステラは蜘蛛男の攻撃をかわし続けていた。糸を吐きながら追いすがる蜘蛛男。二人の距離は徐々に縮まりつつある。
「ニゲられるト、オモウナ!」
枝を蹴ったステラを追い、思い切り跳躍した蜘蛛男が、至近距離から糸を吐き散らした。バッと蜘蛛の巣のように拡がる攻撃を、しかしステラは冷静に見極める。
次に脚を付けるはずの枝を鉄棒のように利用して、勢いを殺さずに上へ飛び、伸身宙返り。上から辺りを見下ろし、蜘蛛男の追撃を身を捻ってかわすと、また別の枝を蹴って距離を離す。
そうして、つかず離れずを維持しながら、二人はまた木々の間を跳ね回るのだった。
「マユ…がんばって…」
もうしばらくは、コイツを引きつけることに専念しようと思う。マユが赤毛を連れて逃げることが出来れば、すぐに蜘蛛男を倒すつもりだった。あと少し時間を稼げば、多分そうなるだろう、とステラは踏んでいる。
「…ふン……イツマデ、ニゲマワる、ツモりダ…ムすメ?」
蜘蛛男が脚を止めて語りかけてくる。ステラは、それを聞いてざわざわした感覚を覚えた。激高していたはずの相手が、妙に余裕を感じさせる声音を使ったからだった。
「コムすメは…アノオンナヲ、タすケる…コトは、デキナイぞ…?」
自分たちの作戦は見透かされている。しかし、マユとステラはそれも織り込み済みで行動している。ならば、こいつがマユの所へ行く前に倒すだけだ、そう思い、攻撃態勢を取るステラに、蜘蛛男は言った。
「マチナ…オれヲ、コろせば、アノオンナガ、コムすメヲ……コろすぞ?」
そういって、蜘蛛男は口元を不気味にゆがめる。
その言葉の意味を考え、そして意味するところを察したステラは、すぐに広場の方向へと跳躍していた。蜘蛛男は、それに立ちはだかるように自らも飛ぶ。
「マテ、ニガすカ!」
「じゃまを…するなぁぁぁ!!」
怒号と共に繰り出された蹴りが、蜘蛛男を地上へとたたき落とす。落下しながら吐き出された糸玉を身を縮めて避け、木の幹を蹴ったステラは、はっと目を見開いた。
「しま……」
目の前に無数の蜘蛛の巣が張られていた。ステラを追撃しながら、蜘蛛男が仕掛けたのだろう。完全に避けるのは不可能だった。
くるりと前方宙返りをしたステラは、その勢いのまま両手で手刀を繰り出す。蜘蛛の巣が形を崩した、そのわずかに出来た空間をすり抜け、着地した。
脚が絡め取られるのは何とか防いだが、お互いに絡みついた糸は手錠の様にステラの両腕を拘束している。これを解くのは容易ではなさそうだ。
しかし、今はマユの元へ向かうのが先決だった。ステラはそのまま駆け出す。
「マユ…待ってて、ステラ、今行く…!」

231 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/17(月) 02:38:39 ID:???
突然の事で、マユには何が起こったのか、一瞬、理解出来なかった。はっと気が付くと、後ろ手を取られて、首にも腕が巻き付いている。
「え…え……な、なんで…ルナ…?」
「に……げ……て……って…いったの……に…」
頭上からルナの苦しげな声がぽつぽつと聞こえる。まさか、自分を捕らえているのは、ルナ?
それ以外には誰も居ない。ならばルナでしかあり得ない。しかし、そんなことは絶対にあり得ない。ルナが自分を捕らえるなんて…
しかし、マユを捕らえている腕は、機械のように強い力が込められ、しっかりとマユを押さえ込んでいた。
「マユ!」
広場の向こうから、ステラの叫び声が聞こえた。両手に糸を絡ませ、スカートの丈が短くなっている。ステラの名を叫ぼうとしたマユの首を、ルナの腕がきりぎりと締め上げ、マユは苦しみに呻いた。
「ククク……ニンゲンノ、カンガエは、アさはカダナァ……?」
いつの間にか、蜘蛛男が目の前に立っている。人とは似つかない顔に、それでもはっきりと侮蔑が込められているのが、マユには判った。
「コイツヲ、コろされタク、ナカッタら…コれイじョウ、テイコウ、するンじャア、ナイぜ…ク、クククククッ」
「ステラさんっ……に、にげ…あっぐぅ!」
必死に訴えるマユの喉を、ルナの腕が締め上げる。しかし、そうしているルナも、血が出るほど歯を食いしばり、見開いた瞳に涙を溢れさせながら、叶わぬ抵抗を試みているのだった。
「やめろ!……マユ、苛めるな!」
すさまじい目つきで蜘蛛男を睨みながら、ステラは叫んだ。怪人は、そんなステラを笑って見つめ、冷たく言い放つ。
「はッ、イイノカ…そンナ、クチノ、キキカタヲ、しテモ…?」
かぎ爪が、マユの頬に一筋の朱線を描く。マユの命を握られているとなれば、ステラは、険しい視線を落とし、悔しげに呻くしかなかった。
「そウダ、そノママ、はイツクばれ…イヌノ、ヨウニナァ…?」
蜘蛛男はいよいよサディスティックな態度を隠そうとはせず、喜悦に歪んだ口調で命じる。膝を折り、腕を付いたステラは、しかしぎりぎりと歯を鳴らしながら、近づいてきた蜘蛛男を睨み付ける。
「はッ、イイカオ、ダナァ……ふン!!」
鈍い音とともに、ステラの身体が吹き飛ぶ。マユは声にならない悲鳴を上げた。蹴りつけられた口元を血で染めながら、それでもステラはゆっくりと身を起こして蜘蛛男を睨むが、今度は腹を蹴られ再び地面を転がった。
「や、め…やめてぇ……!」
何度も、何度も吹き飛ばされたステラめがけて、糸が奔流となって吹き付けられる。蜘蛛男は、そのまま驚異的な膂力を発揮し、ステラをぐるぐると振り回した。
「しネェ!」

232 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/17(月) 02:39:00 ID:???
「ステラァァ!!」
すさまじい勢いで木立に叩き付けられ、ステラはずるずると崩れ落ちた。蜘蛛男は勝利を確信して、ゆっくりと近づいていくが、その歩みが不意に止まる。
「ス、ステラ…!」
マユの瞳から涙が零れる。流れ出た血で金髪を染めながら、ステラはそれでも立ち上がったのだった。さすがに、蜘蛛男は恐れの混じった声を上げた。
「”秘石”ノチカらガ…コれほドノ、モノトはナ……」
「……テラ……死なない……ユ…マユ……守る……だから……」
荒い息をつきながら、ステラはなお炎のような瞳で蜘蛛男を睨み付けた。その視線を真正面から受け止めた蜘蛛男は、懐から何かを取り出す。
『あ…れ…は…』
それを見たマユの心がざわざわと騒ぎ出す。あれは、いけない…!
それは仮面の男がもたらした、石の欠片だった。禍々しい赤い光は、見る者の心をかき乱さずにはおられない邪悪さを感じさせる。
「キさマノ、しぶトさ…ミトメテ、ヤるヨ……コイツノ、チカらデ……コろしテヤる…!」
蜘蛛男はそう言って、石片を腹部に突き刺す。赤い光とともに、石がずぶずぶと体内にめり込んで行くにつれて、蜘蛛男の口からすさまじい絶叫が放たれる。
「グォォォォォォォオアァァぁぁぁぁぁぁぁぁあああぁぁぁっ!!」
マユは、その咆哮に肝を潰しながら、まるで蜘蛛男の体内が赤く光っているかのような錯覚を覚える。いや、そうではなく、蜘蛛男の体液が赤く輝いているために、実際にそう見えるのだ、と気づいた。
と、突然、蜘蛛男の全身が赤い炎に包まれる。
ステラを縛り付けていた糸の束も根本から焼き切れていく。粘性を失い、脆くなったそれを千切りながら、ステラは背中を丸めて戦闘態勢をとる。ステラの殺気だった瞳もまた、赤く輝いていた。
二人が見つめる中、炎が徐々に収まっていく。そして、その中に居る蜘蛛男の身体に変化が現れつつあった。
黒と黄色のまだらだった体色がグレーに変化し、ぼろぼろと崩れ落ちていく。その下から新たに現れたのは、まるで金属を想わせる光沢のある外殻だった。
それらは、空気に触れると、鮮やかなオレンジに発色していく。複眼と牙の禍々しい顔も、西洋甲冑のヘルメットを思わせる形状に変化しており、スリットからは、不気味な光を放る単眼が左右にぎょろぎょろと動いているのが伺える。
「ふ……ふふふふ……なかなか良い感じじゃねえか……力が漲るぜ…!」
いまや完全に姿を変えた蜘蛛男…いや、甲冑男とでも言うべきか…は、崩れ落ちた自らの古い外皮の中から固い爪を手にして、何気ない調子でそれを放る。手元を離れた爪は、しかしすさまじい勢いでステラの足下に突き刺さった。
口元が隠れているせいか、声はあいかわらずくぐもっていたものの、軋るような異形ではなく、変身前の涼やかささえ感じさせる声だった。ステラに向かい何気なく歩く動作にも、獣性よりも理性が感じられた。

233 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/17(月) 02:39:37 ID:???
「あんまり呆気ないと詰まらんからなぁ?せいぜい抵抗しろよ…」
構えも取らず、甲冑男は無造作にステラに近づいていった。マユは、息を呑んでそれを見守るしかできない。ほかに出来る事といったら、ステラが負けないように祈るだけだ。
大きなダメージを負っているとはいえ、まだ旺盛な闘志を見せているステラは、油断無く距離を詰めていく。そして、甲冑男が間合いに一歩を踏み出した瞬間に、野獣の素早さで飛びかかった。
「うわぁぁぁぁぁ!」
怪我をしているとはにわかには信じられない、恐るべき素早さ。甲冑男は反応できないのか、ステラの拳の前に無防備な姿をさらしている。しかし、次の瞬間、マユはさらに信じられない光景を見た。
「ふふん…ノロマな人間め……そんな攻撃、止まってみえるぜ?」
ステラは拳から血を流しており、その身体は鳩尾にたたき込まれた拳によって高く突き上げられていた。甲冑男はほんの一瞬前まで、たしかに棒立ちだったはずなのに…
「あっ……ぐっ……」
「…ふん、もう喋る元気も無くなったか?……じゃあ、死ねよ」
甲冑男が面倒くさそうに腕を振るうと、ステラの身体は玩具のように軽々と飛んでいく。先程よりも強く木の幹に激突したステラは、口から夥しい量の血を吐いて、身体を痙攣させている。
「ステラァ!…ステ……あっ……ぐぅっ……」
「ちょっと黙ってろ、小娘。アイツを殺したら、次はお前らの番だからな」
冷たく言い放った甲冑男は、そういってステラに近づいていく。右手の外殻の隙間から白い糸が吹き出し、瞬く間に固まり、西洋の騎士が使うような直刃の剣の形を取った。
咳き込みながら血反吐を吐いているステラは、崩れ落ちそうな身体を必死に支えて立とうとするが、果たせずに膝を突いてしまう。そんなステラの目の前に立った甲冑男は、右手の剣を高く振り上げた。

234 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/17(月) 02:40:08 ID:???
「死ね…!」
剣が振り下ろされ、爆発が起こったかのような土煙がもうもうと舞い上がる。表情を強ばらせたマユは、その中からステラが飛び出してきたのを見て息を吐いたが、次の瞬間には声にならない叫びを上げている。
突き飛ばされたように前のめりに転がったステラの肩胛骨付近がざっくりと切り裂かれている。そこから溢れ出す真っ赤な血がドレスを朱に染め、地面を黒ずませていた。
「ははっ、なかなか頑張るじゃないか…せっかく”秘石”の力を使ってるんだ。そうじゃなくっちゃなぁ!」
高笑いと共に、今度は左腕から糸が吹き出る。こちらは、まるでライフルの様な見た目をしている。甲冑男は、実際にライフルを撃つかのごとく筒先をステラへ向けて、おどけたようにバン!と叫んだ。
次の瞬間、炸裂音とともに、ステラは後ろへ倒れ込む。その脇腹に、あたらしい血の花が咲いていた。痛みに耐えるステラの呼吸は弱々しく、まさに風前の灯火といった風情だった。
「やめてぇ……もう、やめてぇぇぇ!!」
マユは必死に身を乗り出して叫んだ。彼女を捕えるルナの腕の力は、いつのまにか少しずつ弱まっている。それを横目で確かめた甲冑男は、舌打ちを一つして、銃身をマユへと向けた。
「煩い小娘だな…別に、俺はお前から殺してもいいんだぜ?」
ピタリとこちらを向いた銃口に、マユは息を呑んだ。そして、甲冑の奥の単眼がまるで嘲笑するかのように歪み、マユは、撃たれると思い、目を閉じてしまう。
ふたたび、銃声。びくりと震えたマユだったが、何時までも痛みは感じられない。おそるおそる目を開けると、荒い息をつきながら、肩を押さえるステラの背中が飛び込んできた。
「ステラ…ステラ!もう良いよ、もう逃げて…殺されちゃうよぉ!」
蒼白な顔をしたステラが、ゆっくりとこちらへ振り向く。苦痛の汗を浮かべながらもその顔はどこまでも穏やかで、あの深いすみれ色の瞳が、マユを優しく見つめていた。
「だいじょうぶ……マユ……ステラ…守るから……」
そうして、ピンと背筋を伸ばしたステラは、大きく両手を拡げて甲冑男へ向き直る。背後のマユを守り抜く、その決意を漲らせて…
「…や…めて……もうやめて……ステラ…死んじゃやだ……死なないでよぉ……!」
涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら、マユは弱々しく呟いた。
どうしてステラがこんなになってまで自分を守ってくれるのか?
どうしてステラは自分を守って死に行かなければならないのか?
何もかも、今日の出来事は訳の判らない事だらけだったが、今はひとつだけ、自分の気持ちだけははっきりしている。
『ステラを死なせたくない…ステラを、守る力が欲しい……!』
必死に祈りながら、マユは我知らずの内にペンダントを握りしめている。
再び、頭の中に閃光が走る感覚があった。マユは、殆ど本能的にそれを追う。それがもたらそうとしているイメージを、必死に追い求める。
「ふん…その小娘がそんなに大事か……なら、せいぜいそいつを守って、死ぬんだな…!」
甲冑の男が、少女達に近づく。もはや反撃の力すら残っていないステラは、それでも怯むことなく立ちはだかるが、甲冑男は刀身を寝かせ、切っ先をステラに合わせ、そして…
剣が突き出され、ステラの胸を、貫いた…!

235 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/17(月) 02:41:05 ID:???
「ステラァァァァァぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
刀身がステラを貫くと同時に、マユの絶叫が響き渡る。そして、その手に握りしめられたペンダントから蒼い光が奔流となって周囲を染め上げていく。
「な、何だこの光はっ…ぐ、ぐあああぁぁあぁぁ!」
甲冑男は、強大な力を受けて吹き飛ばされる。まるで、光そのものが圧力を持っているかのような感触。
しかし、その中央にいるマユも、すぐそばにいるルナもステラも、甲冑男のように吹き飛ばされることはなかった。
「ど、どうなっている?!あの凄まじい力は何なんだ!!」

異形の操り人形と化していたルナマリアは、死にものぐるいの抵抗を続けていたが、不意に蒼い光が全身を包み込むのを感じた。それと同時に、肉体に根付きつつあった支配網が寸断され、消滅していくのを感じる。
『なに、この光……すごく落ち着いて…安らかで……マユ…?』
愛すべき年下の友人に似た暖かさを光から感じとり、ルナの意識はしばしのまどろみに落ちていく。

マユの脳裏に、ひとつのイメージが形作られようとしている。
しなやかな身体を持つ、黒い戦士…まるで、野獣のような俊敏さと獰猛さを持ち、しかし、獣のように誇り高い…
戦士は走り、飛び跳ね、打ち倒し、守る……そして、守られているのは
『…私……守られているのは…マユだ…』
恐るべき力を持つ、荒々しい戦士の側に居ながら、マユは恐れを感じない。その力は、マユを守るためだけに発揮される。その確信が、マユを安らがせるのだろうか…
『そう…黒い戦士は…私を守ってくれる……』
戦士が、マユに振り向く。その異形の仮面に、ふと重なる笑顔があった……

マユは叫んだ
その少女の名を
その戦士の名を

「ガ………イ……………アァァァァァァァァァァ!!!!」

236 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/17(月) 02:41:34 ID:???
猛烈な光の渦が収まる。
「……なんだ………何が起こった…?」
単眼を細めながら、甲冑男は小さく呟いた。辺りには土煙が舞い上がっており、暗闇に慣れない目には、何がどうなったのかを確かめる事は、まだ出来ない。
何故か、胸騒ぎを覚えながらも、じっと砂埃が収まり、目が慣れるのを待つ。
やがて、二つのシルエットが目に入ってきた。
ひとつは、小さな人影…おそらくはあの小娘のものだ。しかし…
『何だ……何だ、アイツは?!』
背格好はステラに似ていたが、盛り上がった肩や、背中に見える翼のような突起、それに…
それに、額に四本の角を頂いた兜の様な頭部。
「まさか…”秘石”の発現なのか?!」
土煙が完全に晴れた。

黒き戦士が、悠然とそこに立っていた。

237 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/17(月) 02:42:01 ID:???
目の前に立つ、黒い異形の戦士を見つめながら、マユの心は不思議と澄み切っている。
『さあ…行きなさい…ガイア』
クリアになった意識に、まるで自分では無いような声が響く。しかし、それに不安も恐れも感じない。不思議な気分だった。
マユの言葉を聞いたのか、黒い戦士はゆっくりとこちらを振り向き、小さく頷いた。
「…ハァァァァァっ………」
深く、静かな呼吸。
「ハァァアアアアアァァァッッッッッ!!」
次の瞬間には、唐突な跳躍。
甲冑男は、振り下ろされた手刀を辛うじてかわしたが、次の瞬間には黒い戦士の強烈な回し蹴りがその面頬を捉えている。
「な、なんだ、コイツの力は!」
痛烈な一撃に吹き飛ばされながらも、甲冑の男は左手のライフルを構え、撃ち放つ。不十分な体勢から放たれた弾丸は、それでも黒い戦士を捉えた。しかし、その黒い外殻には傷一つ付いてはいない。
「ば、ばかなっ……!」
続けざまに放った何発もの銃撃は、しかし戦士を捉える事が出来ない。恐るべき速さで狙いを外しながら踏み込んだ戦士の一撃が、甲冑男の左腕を付け根から斬り飛ばす。
苦痛に呻く甲冑男は、黒い戦士の手に光の刀身を持つ剣が握られているのを見た。
「畜生…!あれも”秘石”の力だと言うのかよ?!」
甲冑男も、体内に取り込んだ石片の力を呼び覚まし、左腕を再生させる。吹き出した糸が腕を形作り、急激に膨張する肉片がそれに絡みついていく。浮かび上がった外殻はオレンジではなく、灰色。
「よくも……俺の身体を傷つけたな……貴様は殺してやる!!」
雄叫びとともに甲冑男が切り込んできた。
黒い戦士は、それに真正面から向かっていく。
「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「ウェェェェェェェェイィィッ!!」
二つの影は剣を振りかざしながら交錯し、駆け抜けた体勢でぴたりと動きを止めた。
マユが静かに見守る中、甲冑男が振り向き、単眼をにやりとゆがめる。
「…く……くくくっ……くっくっく…………そんな、馬鹿なっ…!!」
驚愕の叫びを上げた甲冑男の上半身が、ずるりと滑る。その切断面から赤い光が溢れると、次の瞬間には爆発を起こしていた。
黒い戦士は、光の刀身と一振りする。すると、甲冑男を切り裂いた鋭利な刃は、細かな粒子になって大気に溶けていった…

238 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/17(月) 02:42:30 ID:???
黒い戦士を静かに見つめているマユ。
その手に握られているペンダントの光が、ゆっくりと収まっていくと、マユの表情にも徐々に変化が起きる。冷たく冴えていた瞳がゆらめき、ひとつ瞬きをすると、そこにあるのは、もういつもの明るい瞳だった。
「あ、あれ…私、今…なにしてたんだろ?」
黒い戦士に目をやると、こちらも全身が光の粒子に包まれている。黒い外殻が崩れていくと共に光は強さを増し、全身が輝きに包まれる。
そして、それが収まった時、そこに立っていたのはステラだった。
「ステラ…ステラ……ステラァッ!」
駆け寄るマユを振り返ったステラは、優しい笑みと共にマユの小さな身体を抱きとめる。緊張の糸が切れたのか、泣きじゃくるマユの背中を優しくさすり上げる。
「良かった…!ステラぁ、本当に無事で良かったよぉ!」
「うん……マユ、ステラのこと、守ってくれた……」
「違うよ…ステラが、ステラがあんなに一生懸命私を守ってくれたんだよぉ…いっぱい怪我して…」
ふと、マユはステラの怪我を確かめようと、身を離して全身を眺めようとする。
が、直ぐに赤面して、下を向いてしまう。
「け…怪我、してない…みたい……だね……そ、そのぉ……よ…よかったね…」
「?…うん。怪我…いっぱい直った……マユのおかげだよ…」
そのまま、ステラはマユを再び抱きしめた。マユはすこし焦ったが、ステラはそんなマユの身体をぽんぽんと叩いている。
「マユも……怪我、無い……よかった…」
「…うん、そうだね……」
あの、ペンダントが発した蒼い光。あれが、マユやルナの怪我を癒し、ステラに力を与えた…
蒼い光に包まれている時、マユの意識は自分のものであって、自分のもので無かったような気がする。確かにマユ自身の意識が主体であったが、マユ自身が知り得ない、膨大な知識を持っていたように思う。
それが、マユを守り、ステラを守った。
「お父さん…」
父や母、それに兄の姿が思い浮かぶ。父は、こんな事が起こりうると知っていたのだろうか。父と母が亡くなり、兄が行方不明となったことに、このペンダントはなにか関わりがあるのだろうか?
そんな、漠とした疑問が頭をもたげる。
「だいじょうぶ」
マユは、おどろいてステラの顔を見つめる。ステラは、深いすみれ色の瞳でマユを見つめ、微笑みながら言った。
「ステラ、マユ、守る……マユのくれた力で……ぜったい、守るから…」
『マユのことは、俺がぜったい守るから』
ふと、兄の笑顔が思い出される。マユは、ステラの胸に顔を埋め、何度も、何度も頷いた。
不意に溢れた涙を止められず、泣きじゃくりながら、何度も、何度も……

239 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/17(月) 02:43:37 ID:???
「ふん…ミゲルが倒されたか…」
さざめく水面に映る光景を見ながら、仮面の男は一人ごちた。
光の剣に両断され、爆発するミゲル。そして、変身を解いて抱き合う黒い戦士とひとりの幼い少女。
「なかなか、興味深い事になりそうだ…」
そうして、仮面は口元を笑みに歪める。そんな仮面に、暗がりから声がかけられる。
「あれ…ミゲルは失敗ですか?」
柔和な印象を与える声だった。その姿を伺う事は出来ないが、年の頃はずいぶんと若いようだ。
「ああ……残念ながら、な……あの娘、どうやら一筋縄ではいかんかな?」
「そうですか……彼は、人間を見下しているところがありましたからね……」
「君はこう言いたいのかね…ミゲルには油断があった、と?」
「さあ…?どちらにしても、彼が敗れた、それが事実ですから…」
密かに、笑みを含んだ声が遠ざかっていく。仮面は、そちらにちらりと視線をやりながら言う。
「君も、油断はせぬ事だ……あの娘と”秘石”の力……我らにとっても鍵となるかも知れぬのだから、な」
そう言うと、仮面の男の姿もまた、暗がりの中に消えていった。

240 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/17(月) 02:46:00 ID:???
投下終了

空気読まずに長々と失礼しました
しかし、ムダに長い…
もうちょっと短く出来ないのかな…我ながら…

241 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/10/17(月) 17:22:40 ID:???
クウガ(orアマゾン)風味っすね〜乙です

242 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/17(月) 23:59:51 ID:???
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1104161069/


243 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/18(火) 00:16:06 ID:???
>>240
GJ!!
これからも続きヨロ

244 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/18(火) 22:54:49 ID:???
アニメ化決定

245 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/19(水) 00:36:54 ID:???
>>240
GJ
だが、俺のSっ気を呼び覚まさないでくれ〜
瀕死のステラたん(*´Д`)ハァハァ

246 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/19(水) 11:35:15 ID:???
仮面ライダーインパルスことシンは
ステラとマユをガイアに殺されたと勘違いしてて、
最初は敵になるって設定を思い付いた。

247 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/19(水) 19:52:57 ID:???
それなんてギルス(or馬フェノク)?

248 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/19(水) 23:06:15 ID:???
仮面ライダー種の続きマダー?

249 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/10/20(木) 16:29:47 ID:???
>>248
じゃ今夜投下しまつYO
つかヨウランとビーノ…色黒なのはどっちだっけ?wwwwwwwwwwwwwww

250 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/20(木) 19:54:27 ID:???
>>249ヨウカン
あと秘石に名前を付けてはどうだろうか

251 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/10/20(木) 20:17:39 ID:???
>>250

dくすこ(*´∀`)ノ
じゃ…チマチマ書きはじめるぉ

252 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/20(木) 21:40:51 ID:???
シン厨乙

253 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/20(木) 21:47:35 ID:???
>>252
アンチ乙
お前は某基地外スレの住人か?

254 名前:仮面ライダーSEED :2005/10/20(木) 22:44:30 ID:???

教室の窓から差し込んだ柔らかな光の中、小さな埃がフワフワと頼りなげに舞っている。
今は昼休みのあとの5時間目という事もあってか、授業に真剣に身を入れているはほんの少数だった。心なしか教壇に立つ教師も眠そうに見える。
そんなありがちな光景を気だるげに横目で眺めながら、ルナマリアはぼんやりとした頭で先日、遭遇した災難を思い返していた。
ふいに現れた謎の一団。
彼らに追われ、逃げ込んだ先で見た正体不明の生物。
そして、仮面ライダーと名乗る謎の男…。
そこまで思い返してから、ふいに彼女は後ろの席に首を巡らせる。
そこには授業そっちのけで机に突っ伏したまま、惰眠を貪るシンの姿があった。
「声は似てたけど…まさかね。」
こうやってスヤスヤと寝息を立てている彼の姿と、この間の戦士の勇姿はとうてい同一人物だとは思えない。
ルナマリアは自分の想像力の逞しさに苦笑すると、照れたような小さな笑いを浮かべた。


255 名前:仮面ライダーSEED :2005/10/21(金) 00:00:23 ID:???

キーンコーンカーンコーン…キーンコーンカーンコーン。
茜差す空の下、放課後の訪れを告げる鐘の音が鳴る。
程なくして校門前は家路に着こうとするもの、これから街に遊びに出掛けようとする生徒達の姿で溢れかえっていた。
そこにはルナマリアを始めとする一団の姿もあった。学校が終わった開放感からか皆、はしゃいでいる様に見える。
「ねぇねぇ…シンさぁ、デュランダルさんてカッコいいよねぇ♪彼女とかいるの?」
「さぁ…どうだろ、分かんないなぁ…。」
「え〜…はっきりしない返事だなぁ〜。」
先程から場の中心となって賑やかに話題を振りまいているのはメイリン・ホーク。
シン達とは一つ下の学年であり、ルナマリアの実妹でもある。
彼女を中心にしながらシン、ルナの3人が下校するのはほぼ毎日の事だった。
「…バカねぇ、デュランダルさんみたいな大人の人がアンタみたいな子供を相手にするわけないじゃない。」
思わずルナの口から皮肉めいた言葉が飛び出す。そんな姉のからかいに、不満げにぶうっと頬を膨らませるメイリン。
ルナ、メイリンが言うデュランダルとはシンが現在やっかいになっている喫茶店、『赤い彗星』のマスターギルバート・デュランダルの事だ。
三十路をとうに過ぎてはいるものの、腰の辺りまで伸ばした長髪とミステリアスな風貌が近所の中高年はおろか、彼女達10代の少女にも好評を箔し、店はまずまずの客足である。
「そう言うお姉ちゃんだって子供じゃな〜い。」
「何ですって〜!!」
軽く反撃に出たメイリンに対して、ルナがわざと怒ってみせた。軽く握った拳を振り上げて追いかけてくる姉から逃れようと、メイリンはキャーキャー言いながら小走りに逃げ回る。
そんな風に目の前でじゃれ合い続ける仲のいい姉妹を暖かい眼差しで見つめるシン…それはたった一人戦い続ける彼にとって、数少ない心癒される時間の一つである…。


256 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/21(金) 01:05:16 ID:???
ガノタ仮面氏が投下中に言うのもなんだけど、
ちょっと文章作ってみたから、投下してみてもいいかな?
ガノタ仮面氏の作品はシリアス調ですが、流れを破壊しかねないギャグ調です。
(つか、ギャグしか書けんよ俺orz)
とりあえず、プロローグが完成。
題名は「仮面ライダーシン」(安直やね)
以下に基本設定と、プロローグの登場人物書くから、読みたい人いたら、反応してくれ。

257 名前:仮面ライダーシン 設定 :2005/10/21(金) 01:08:35 ID:???
誘拐された一般人
   ↓
   ↓肉体改造・洗脳
   ↓
  強化人間
   ↓ 
   ↓脳改造
   ↓
   怪人

敵組織の怪人製造フローチャート
つか、設定これしかできてないww

258 名前:プロローグの登場人物 :2005/10/21(金) 01:12:04 ID:???
シン・アスカ:新米警官。特殊任務隊所属。
ディアッカ・エルスマン:シンの先輩警官。この板の常識で趣味はアレだ。
ステラ・ルーシェ:強化人間
アウル・ニーダ;強化人間
スティング・オークレー:強化人間


あ、俺文才ないし、投下希望ならそれも考慮してね

259 名前:仮面ライダーSEED :2005/10/21(金) 02:47:54 ID:???

「アイツらもよく飽きないよな〜。」
「…まぁ、それだけ仲がいいって事なんじゃない?」
背後から聞こえてきた聞き覚えのある声にシンは振り返り、思ったままを口にする。
そこには先程シンに語りかけてきた、茶色く染めた前髪の一部に赤いメッシュを入れた軽い感じの少年と、浅黒い肌から覗く細い眼差しが知的な印象を与える少年がもう一人立っていた。二人ともシンと同じ制服に身につけている。
軽い感じの方がヴィーノ・デュプレ、浅黒い肌をしたのがヨウラン・ケント。
二人はシンのクラスメートでもあり、また気心のしれた悪友でもある。
「ヴィーノとも話してたんだけどさぁ、シンは買うのFD\?」
シンがこちらに向き直ったのを見て、ヨウランが口を開いた。その言わんとするところを察し、シンがぶっきらぼうに呟く。
「俺はいいよ…お前らがクリアしたら、貸してもらうさ。」
ヨウランが口にしたのは某有名大作RPGの新作タイトルだった。しかし以前の自分ならともかく、今は得体の知れない組織と命のやり取りをしている身だ。
今更ゲームの世界での冒険に心を熱くしてなどいられる筈がない…。
そこまで考えてから、自分と友人達との間に大きなギャップが在ることに気付かされる…そこにあるのはどうしようもない日常と非日常との壁…。
分かってはいる筈なのに時折、それを忘れてしまっている迂闊な自分…それ故、この前はルナを危険な目に遭わせる羽目になったのだ…こんなんじゃ、誰一人守れやしない!!
シンは二人に力なく苦笑してみせながらも、内心自分の不用意さを激しくなじるのだった。


260 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/10/21(金) 02:50:16 ID:???
>>256
いんでね?まずは投下してみそと言ってみるテスツ

つかギャグかけるの…ウラヤマシス
(*´・ω・`)

261 名前:仮面ライダーSEED :2005/10/21(金) 03:33:42 ID:???

「そっか〜、3人でどいつが一番早くクリア出来るか競いたかったのによ〜。」
シンの心中を知ってか知らずか、ヴィーノが明るくぼやいて見せた。
そんな悪友に軽い皮肉の一つでも投げかけてやろうとした時だった…不意に見覚えのある姿が視界の隅に映り込む。
それは巧みに街角に溶け込むようなカモフラージュを施されていたが見間違えるはずがない、ザフトの改造人間だ…それも複数…。
背筋が凍るような…しかしそれでいて、体のどこが高揚していく様な感覚が身を襲う…。
こうなっては嘘をついてでも、友人達を一刻も早くこの場から遠ざけるしかなかった。
「ヴィーノ、ヨウラン…ごめん、俺学校に忘れモンしちまった…。ルナ達と一緒に先、帰っててくれないか?」
「バーカ、何やってんだよ。付き合うって…ホラ行こうぜ!!」
シンの苦しい言い訳を最後まで待たずに、ヨウランが口を挟む。
せっかくの友情だが今はそれを有り難く思っている場合ではない、シンは前言を撤回すると実はこれからデートなのだと嘘の上塗りをしてみた。
…これには案外リアリティがあったようで二人は思い思いの冷やかしを浴びせながら、その場から立ち去っていく。ルナとメイリンも同様だ。
あとにはシンだけが残された。
彼等の後ろ姿が見えなくなったのを確認すると、彼は先程まで進んできた道を戻り始める…その瞬間から、体にいくつもの視線が突き刺さってくるのを感じる。
「ここじゃあ、お互いマズいだろう?ついて来いよ…。」
そう吐き捨てたシンはいくつもの角を曲がり、裏通りから裏通りへと次第に人気のない場所へ向かっていく。
ザッ…ザッザッ…ザッザッ…。
そんな彼をどこからともなく聞こえる足音だけが付き従ってく…まるでそれは姿の見えない亡霊の様だ。



262 名前:仮面ライダーSEED :2005/10/21(金) 04:09:51 ID:???

「へぇ…ずいぶん数を集めたもんだな…俺も評価されたもんだ。」
姿見せぬ追跡者を従え、辿り着いた先はとうに打ち捨てられた廃工場だった。
至る所に砕かれたガラス片が転がり、開け放された窓から差し込んだ真っ赤な夕日が床を所々、染め上げている。
案内を終え、シンが振り返ったそこには…サラリーマン、大学生風の男女、初老の男性といった様々な格好の老若男女がひしめき合っていた。
その数はざっと五十といったところか、その全員が一様に死んだ魚の様な生気のない瞳でシンを見つめている。
彼らは室内の中央に位置する彼を取り囲むでもなく、突っ立ったままだ…その姿はまるでゾンビを思わせる。
「これは…いい死に場所を選んだものだね、君のような人間に相応しい…。」
突然、外から何者からの声が届いてきた。
コツ…コツコツ。

ゆっくりとした歩みを思わせる靴音が廃工場の高い天井へ昇っていくようだ。
その音が近づくにつれ、目の前のザフトの戦闘員の群に動きが生じた…やって来る何者かの為に中央に道が開かれていく。
それはまるでモーセの十戒にあったワンシーンを思わせる光景だった。
「流石に雑魚だけってワケじゃないか…幹部も来るとはね。」
そう呟く、シンの前に仮面の男が姿を現した。その瞳の部分がユラリと怪しく輝く。
「やぁ…初めましてかな、私はラウ・ル・クルーゼ…組織の諜報活動を預かっているものだ、宜しく…。」
そう言うとザフト最高幹部が一人、クルーゼは口元をニィッと上げ不気味に微笑んだ。

263 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/10/21(金) 05:41:44 ID:???
すいません
一気に投下しよかと思ったんですが…限界っす
続きはまた今夜にでも…ではでは。

264 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/21(金) 14:59:07 ID:???
>>263
GJGJGJGJ!!
種のキャラ上手く使ってるな!

265 名前:仮面ライダーシン :2005/10/21(金) 19:43:31 ID:???
Prologe


俺の名前はシン・アスカ。
新米警官で、警視庁の特殊任務隊(特務隊)に所属している。
数年前から、謎の怪人たちによる残虐事件が多発していて、その対策のためにこの隊は作られたらしい。
というわけで、今は怪しい事件がないかどうか、ディアッカ先輩とパトロールしているところだ。



「キャーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!」
ん?悲鳴?女の子の?
「先輩、何かあったようです。行きましょう!!」
「んあ?こんな人通りの多いところで怪人が出たら、もっとパニック状態になるだろ。
 大方、引ったくりか何かだろう。シン、お前一人で行って来い」
「了解!」
先輩の指示に従って、俺は悲鳴の上がった方向へ向かった。
一方の先輩はというと、近くにあったラーメン屋に入ったようだ。
きっと、趣味の炒飯の研究でもするつもりなのだろう。
チキショウ!自分だけサボりやがって!!


とりあえず、俺は走って、現場と思われるあたりに来た。
しかし、何か起こった形跡は、ない。
本当に何もなかったのか、注意深く調べてみる。
ドンッ!!
痛テ!!
横の方も見ながら歩いていたので、何かにぶつかったようだ。
「キャーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!」
ん?何だ?え?女の子?それにしてもこの悲鳴は?
あれ?ぶつかった拍子に女の子の胸をつかんでいた?エェ━━━━━━Σヾ(゚Д゚)ノ━━━━━━ !!!!



266 名前:仮面ライダーシン :2005/10/21(金) 19:44:19 ID:???
それにしても最初に聞こえた悲鳴とよく似ている。
どうやら、悲鳴はこの子のものだったようだ。
「ゴメンゴメン、ところで、さっきの悲鳴は君?」
「あなた、だれ……?」
「ああ、俺はシン・アスカ。警察官だよ」
「わたし、ステラ……」
話を聞いているうちに、2人とも落ち着いてきた。
ステラと名乗ったその子は、金髪のとてもかわいらしい子だった。
そして、胸も大…って、この際その話はやめよう。
ステラは今日、2人の友だちと遊びに来てたそうだが、ステラが持ってた風船を手放してしまったため、その2人は探しに行ってしまったようだ。
悲鳴は、その風船を手放したときのものだったらしい。
「なんのこっちゃ」
俺は、ステラと別れて先輩のところへ戻ろうとした。
が、その時、緑の髪の少年と、青い髪の少年が近づいてきた。
「スティング!アウル!」
とステラが叫んだ。
どうやら、連れの2人が戻ってきたようだ。

「おい、ターゲットは見つかったか?」
「うん、あそこ…」
「なんか弱そうだなww」
「おいおい、油断するな」
「シン、わたしのむねを、つかんできた…」
「何?それは作戦に使えそうだな」
「シン、やさしかった。ほんとうに、さくせんのとおり、するの?」
「しゃーねーじゃん。上からの命令だし」

「ちょっと、もしもし?」
緑の髪の少年が呼び止めてきた。
「え?何ですか?」
「ステラがあなたに胸を揉まれたって言ってるけど、それは本当か?」
「え?まあ、ぶつかった拍子に触ったというか、掴んだというか?」
「何だと〜、よくも、てめぇ!!」
青い髪の少年が、怒って胸倉に掴みかかってきた。
「我々は、謝罪と補償を要求するニダ!!」
「そうだそうだ、示談金をオークレー!!」
な、何なんだ?一体?
その時、俺の口と鼻を被うように、布がかぶせられた。
その主は、「ステラ…?!」
ステラの、「ごめんね、シン…」と言う声が聞こえたが、俺は気を失ってしまった。


267 名前:256改めギャグしか書けない理系学生 :2005/10/21(金) 19:46:34 ID:???
投下終了
って短!!
しかも、全然面白くない!!
理系人間の限界OTZ

268 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/22(土) 01:08:42 ID:???
まださわりの部分ですね
どういう話か判断するためにももうちょっと書いて欲しいかなぁ

269 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/10/22(土) 12:09:02 ID:???
…最近になって友達からビデオ借りて種死見始めたんだ、ウン
えぇと…主役は凸?
シン序盤から台詞ないよ…影薄杉(;^ω^)

つか、〇でた〇〇みたいに怪人
(どんな技使うとか特徴?)
募集してみたいんだが…おK?



270 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/22(土) 13:25:14 ID:???
テラキモス

271 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/22(土) 13:38:42 ID:???
普通に種キャラと種のMSかMAつかえばよくね?

272 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/10/22(土) 13:54:00 ID:???
>>271

まぁ、そうなんだけど…確かに(*´Д`)

スマソ、スルーしてくれ

273 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/22(土) 14:22:23 ID:???
ガノタ仮面ガンガレ!!

274 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/22(土) 21:06:24 ID:???
モグラ怪人・モールグーン
地面の中からインパルスを襲ってくるんだ

こんなんか?

275 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/10/22(土) 22:21:11 ID:???
>>274

うほっ!!
MSVのアレか…イイっすね


276 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/22(土) 22:33:37 ID:???
グフイグナイテッド
要はライダーマン
あっさり死ぬ

277 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/23(日) 00:47:24 ID:???
シンの変身シーンマダ?

278 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/23(日) 14:41:11 ID:???
種にはアギトが似合いそう
「人でない者は滅べばいい」
「最初からやり直しましょう」
ってノリで

279 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/23(日) 15:20:20 ID:???
やっぱりシンは学生服の下に変身ベルトしてるの?

280 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/23(日) 18:52:00 ID:???
アギト以前みたいにお腹から出てくるか、龍騎やブレイドみたいに持ち歩いてるんじゃない?

281 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/23(日) 19:31:52 ID:???
第48話:運命
最終話:飛鳥


不意にクウガから引っ張っていじってみた。

282 名前:キラフリーダムRX :2005/10/23(日) 19:55:44 ID:???
                ._.-'′
              .,,/`
            _,/ .ヽ_../.
          .,/′ .i:;.||/.丶
       ,,..,.-'´    :. |i: .ノ|
     .y::::i|@      ...゙:(| |リ:::|.
    ..ノ「|:::::z_    .,yy,yy::ヽ::::::ヽ::、.,.
      .゙リ:::::::y_ ._ .i::::/:/⌒ |ミ ⌒^i:::i,,、i:;
       フ;::::::::  |:::::| ゙ ! ∽ .ヾ .,、冫
         ゙ア「^゙⌒ {--》|;\--ヽ〆ゝァ
              {二||::::::|ミ:::::::::|厂
              ド[o・o」リ《|
              .,::::::|:::::|:::::::::i
              i:::::::| ̄|::::;:::::!
            ..」:::::::::|:::::|::::|l;::::!
            .,i   .ヽ::ノ   ..i,
           ,i    |「「《    !
          .,i   ..厂   ゙フ   .!
         .,r丶 ..|″     ゙リ _.y
         .,::::::):::|″       ゙《:::::::::、
        .i::::::::::「          {::::ノ::i
        .i::::::::::「           .{:::::::::.
       ,i::::::::|^            .リ:::::::
       i::::::::^              |:::::_i
     .,z;::::::::!               |:::::::z
    .::|::::;;》ミ「               ^巛:|;;
「やめてよね、仮面ライダーでいえばスカイライダー的存在のシンとぶっちぎりでRX的存在な僕が喧嘩したらかなうわけ無いだろ?」

283 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/23(日) 20:29:41 ID:???
ゴルゴムの仕業が議長の仕業に変わっただけな希ガス

284 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/23(日) 20:30:28 ID:???
龍騎や555みたいなベルトなら
シンが重傷を負って戦えない状態のときにルナマリアがインパルスに変身するという
展開もありじゃないか?んでルナピンチなときにデスティニーのベルトで変身したシン
が駆けつけると

285 名前:キラフリーダムRX :2005/10/23(日) 20:34:49 ID:???
キラRX語録 (修正)
「この世に夫妻がある限り、キラ・ヤマトは不滅だ!!」
「この世に夫妻がある限り、俺は何度でも主人公に返り咲く!!」
「連合MSデストロイ! 貴様に邪魔はさせんぞ!!」
「貴様、どんな残酷なことをやろうとしているのか、わかっているのか!?」
「シン・アスカ、その剣で俺の身体を貫けるか!?」
「シン・アスカ、お前のアロンダイトも俺には通じないぞ!!」
「シン・アスカ! ステラのことを逆恨みして悪役化しているお前のためにも、お前をだるまにしてやる!」
「俺はお前以上の力を得て生まれ変わった、ストライクフリーダムだ!!」
「俺はDVDの王子、DVDの売り上げは、俺のエネルギーだ!!」
「オーブはこのキラ・ヤマトが守る!!」
「逃がざん!!」
「シン・アスカ、悪に生きる道は無いと思い知れ!!」
「俺の命は、天に預けた!!」
「レイ・ザ・バレル!! 邪悪な議長の下に作られたことが、お前の不幸だ!!」
「お前が死んだら、俺も消えてしまうんだ!!」
「ザフトの悪魔の戦艦ミネルバ! 貴様らの邪悪な企みは、このキラ・ヤマトが粉砕するぞ!!」
「もはやドラグーンでの戦いは互角!接近戦での貴様の力を見せてみろ!」
「逃がさん! ハイマットフルバースト!!」
「シン・アスカ!! 貴様のような影の薄いDQNは、主役でも正義の味方でも無い、俺が打ち倒してやる!!」
「所詮はザフト!邪悪な塊だ!!」


286 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/23(日) 20:49:48 ID:???
RXを馬鹿にするなプンプン

287 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/24(月) 08:07:38 ID:???
そ の 時 不 思 議 な こ と が 起 こ っ た !

288 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/24(月) 09:47:19 ID:???
バトルホッパー「アリガトウ・・・・キラ・・・・」
キラ「や め て よ ね」

289 名前:仮面ライダーDestiny〜最終章〜1 :2005/10/24(月) 09:59:42 ID:???
何か思い付いたんで投下

上空の仮面ライダーインパルス―ルナマリアの身体を一条の光が貫いた
「ルナアァァァァァァァァァァァアァァ!」
仮面ライダーデスティニー―シンは叫んだ。守れる筈だった女性の名を。
守ると約束した女性の名を。
すると彼女―ルナマリアはシンの方を向いた。
良かった、無事だったのかと安堵したのもつかの間、
彼女は落下していった。
まるで空が彼女を手放すのを惜しむかのようにゆっくりと。
シンは落下地点に駆け寄った。
そこには変身を解除し、胸から血を流すルナマリアが倒れていた
「ルナ!おいしっかりしろルナ!ルナアァァァ!」
シンは必死の思いで彼女に呼び掛けた。
すると彼女はゆっくりと目を開いた。
「シン…ごめんね…わたし…」
彼女は言いきる前に再びその目を閉じた。
「ルナ…。守るっていっただろ…。俺を置いていかないでくれよ…」
シンはすがるように、その瞳から大粒の涙を溢しながら呼び掛けた。
しかし彼女は目を開けることは無かった。
「畜生ォォォォォォォォォォォォォォォォっ!!」
シン―仮面ライダーデスティニーは
ルナマリアを貫いた光を放った主―デストロイに目を向けた。
しかしその瞳は憎しみや怒りといった表情は無く、
かわりに困惑と苦悩に満ちていた。
何故ならその巨体な化け物の腹部にはかつての恋人、
ステラの姿があるからだ。

290 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/24(月) 11:13:53 ID:???
イイネーツヅケテー

>>288
最悪だなw

291 名前:仮面ライダーDestiny〜最終章〜2 :2005/10/24(月) 13:24:35 ID:???
「ステラを…とめなくちゃ…」
シンは正常な思考もできないままに
緩慢な動きでデストロイに向かって歩きはじめた。
そのシンの横を白い影が疾風の如く駆け抜けた。
仮面ライダーフリーダム―キラだ。
「止めろォォォォォォォォォォォォォォォォっ!!」
キラは駆け抜ける勢いもそのままに飛翔し、
その手に握られた剣をデストロイの胸に突き立てた。
一瞬だった。
デストロイはその胸から赤黒い血を吹き出し、ゆっくりと仰向けに、自らの作り出した死と崩壊にまみれた大地に倒れた。
「ステラァァァアァァァァァアァァっ!!」
シンはステラの安否を確かめようと駆けた。
だが、シンの想いも空しく、
デストロイは
ルナも
ステラも
辺りの屍の山も巻き込んで
それら全てを天に帰すかのように
光の柱を立てるように爆発した。
その光景は皮肉にも、とても美しかった。
「ルナ…ステラ…」
シンは、その美しい光景の中に、守るべき全てを失った。
そして絶望の中に、『声』を聞いた。
―着用者の絶望を確認。
デスティニーは運命侵奪兵器・パルマフィオキーナの使用を解禁―

292 名前:仮面ライダーDestiny〜最終章〜3 :2005/10/24(月) 14:35:20 ID:???
「運命…侵奪兵器…?」
シンはその言葉にとよく解らない魅力を感じた。
そして『声』を不審にも思わず、その『声』に問いかけた。
すると『声』は返答を返してきた。
―肯定。
パルマフィオキーナはあらゆる運命を二つだけ奪うことが出来る。
ただしデスティニーの『核』は我と同化する―
『核』は着用者である自分の事か。
すると俺がデスティニーと一つになればルナもステラも蘇るのか!
そう判断したシンはパルマフィオキーナを起動させた。
「パルマフィオキーナ、ルナとステラから死の『運命』を奪え!」
―了解。二つの運命の侵奪を確認。
これにより『核』、マユ・アスカはデスティニーと同化―

293 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/24(月) 15:22:35 ID:???
>>288
あははは・・・・

思 い 出 を け な す な !



294 名前:仮面ライダーDestiny〜最終章〜4 :2005/10/24(月) 15:38:34 ID:???
「マユが…『核』?おい!どういうことだ?!答えろ!」
シンは必死に問った。しかし『声』は答えることは無かった。
かわりに飛来したフリーダム―キラが答えた。
「僕達ライダーのベルトは着用者と親しい人の魂を
『核』として取り込むことで力を発揮するんだ。
そしてその『核』と同化する事で真の力に目覚める。
でも死の運命は侵奪できなかったみたいだね。」
「じゃあ…俺はアンタがマユを殺したと思い込んでただけって、
マユを殺したのは俺だって言うのかよ?!
しかもマユは無駄死にって訳かよ!」
シンはキラにそれこそすがるように問った。
だがキラは無情に、ただこう答えた
「そうだ。君がついさっき、無駄な事でマユちゃんを殺した。」
シンは絶望した。
キラに
世界に
自分に
ライダーベルトに
「ふふ…ふふ…あははははははははははははははははは!」
シンは真紅の瞳に何も写さないままに虚ろに笑いだした。
「そうか…。そうかよ…。なにもかも…全てが俺を否定するのか…。
なら…俺はデスティニーで全てを…俺とマユを否定した世界を凪ぎ払う!!」
シンは本気だった。
シンはデストロイの被害を免れた僅かに生き残った人達を
ビーム砲で焼き尽した。
「…君がこれ以上殺戮を繰り返すというなら…
世界を…否定するというのなら…
僕は君を討ち滅ぼす!」
「来い!キラ・ヤマトォォォォォォォォォォォォォォォォっ!」
そして二人は飛翔し
雲の向こうへと消えて行った。

295 名前:仮面ライダーDestiny〜エピローグ〜 :2005/10/24(月) 15:50:44 ID:???
―それから3年後
二人の旅人は砂漠を歩いていた。
二人の旅人―ルナマリアとステラの目的は同じだった。
フリーダム―キラと共に何処かに消えたシンを見つけ出すこと、
シンがした事は無駄じゃ無かったことを伝えることだ。
二人はシンとキラが飛び去る前に蘇っていたのだ。
そして紅い羽根のライダーの噂を辿り、各地を転々としていた。
「…喉、渇いたわね」
「でも…ステラたち…死なない…死ねない…」
「そうね。」
「シンに…あえるかな…?」
「逢えるといいわね」
二人の旅は続く。シンを見つけるまで、
永久に…

296 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/24(月) 15:53:01 ID:???
投下終了。
うわ…後になるにつれてクオリティ落ちてる…

297 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/24(月) 15:55:33 ID:???
哀しい

298 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/24(月) 23:58:00 ID:???
だるまにされた一般兵「(フリーダムの)弾が全部コックピットを避け抜けてしまうぞ!?」

299 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/25(火) 01:04:30 ID:???
ソードインパルスの必殺技はやっぱり剣繋げて回転斬かな

300 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/25(火) 10:51:45 ID:???
300式


301 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/25(火) 20:38:25 ID:???
>>299
ストームハルバード思い出した

302 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/25(火) 21:07:02 ID:???
意外とカッコイイかも

303 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/10/25(火) 21:37:47 ID:???
>>299

それいただき(*`・ω・´)
投下は…明日にでも

304 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/26(水) 09:12:56 ID:???
ワクテカしてます

305 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/26(水) 20:18:32 ID:???
ノシ

306 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/27(木) 01:02:53 ID:???
シンが乗るバイクの名前はどうするよ?

307 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/27(木) 01:10:04 ID:???
>>306
@スプレンダー
Aシルエットランダー(飛ばないので、フライヤーではなくランダーで)
B(パイロットスーツみたいな赤基調のカラーで、)レッドリベンジャー
Cアンタハイッタイ・ナンナンダー
とかどうだろうか

308 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/27(木) 01:22:43 ID:???
しかし>>131のインパルスがバイク乗って疾走してるところ想像すると
ちょっと笑える

309 名前:仮面ライダーSEED :2005/10/27(木) 04:59:03 ID:???

シンとクルーゼをはじめとしたザフトの一団は互いに黙したまま、睨み合いを続けている。
流石…幹部だな、全然隙がないぜ。
そうやって百もの視線を我が身に受けながらも、シンが見据えるのは自分と言う簡単に下す事もいかない強敵を前にしながら、不気味に微笑み続ける仮面の男ただ一人であった。
そのクルーゼはと言えば、今はしきりに口元を弄びながら構えもとらずに突っ立っている。
それはどう見ても隙だらけな所作ではあるが、その仮面の奥から沸き上がる得体の知れぬプレッシャーがシンに攻撃を躊躇わせるのだった。
くっ…何を恐れる!!シンっ!!幹部とは言え、所詮は人っ!!倒せない筈はないっ!!
「ぅおぉぉぉっっ!!」
シンは喉元までせり上がった恐怖を無理矢理押し殺すと、雄叫びをあげながらクルーゼ目掛け飛びかかる…狙うは蹴り。
例え致命傷にはならずとも、決める事が出来れば戦いの流れを自分が掴む事が出来る!!
その思いと供に踏みしめた大地を蹴る、重力から解放された体が勢い良く宙を飛び、みるみるうちに相手との距離が狭まっていく!!
…だが、信じられない事にシンがこうして加撃のタイミングを計っているこの瞬間にも、クルーゼは部下に護衛をさせるでもなく、攻撃に備え構えを取りもしない。
相変わらず、突っ立ったままなのだった。
っ!!…なめるなぁぁぁっ!!
声に出すことない怒号をあげるとシンは蹴りを繰り出す、変身していないとはいえライダーが放つ必殺の蹴り…当たれば、当然骨の一本や二本をへし折るだろう。
ブンッッ!!
放たれた蹴りが、風を切り裂く音をたてクルーゼに襲いかかる…!!

310 名前:仮面ライダーSEED :2005/10/27(木) 05:06:18 ID:???

食い込んだ爪先から強烈な破壊力が伝わり、クルーゼは力無く地に倒れ伏す…かに思われた。
「な…っ!?」
だが、その一撃はヒットする事なく、何とたった二本の指で抑えられていた。クルーゼ自身は先程同様に余裕の笑みを浮かべてさえいる。
くっ…勝負を焦りすぎたか。
このまま組み合っては不利だという事を察し、シンは後方へと飛び退いた…その彼にまるで出来の悪い生徒へ忠告を告げる教師の様に、クルーゼが語りかける。
「フフ…流石、ライダー…いい蹴りだね、だが私には通用しないな…。」
そこで一旦、言葉を切るとクルーゼは背後に控える戦闘員の群を振り返り、その先を喋りだした。
「…まずは準備運動といこうか?彼らを相手にして、まだ立っていられたのなら…その時は私、自らお相手しよう。」
その言葉を合図に五十人程の戦闘員達の姿が次々に不気味な変貌を遂げていく…数秒ののち、そこにはザフトの劣兵ジンの軍団が獲物を前に居並ぶ姿があった。
「…かかれ。」
ゾッとする様な冷たい声でクルーゼが告げる、その号令を合図に異形の兵士がまずは5人程シン目掛け、跳びかかった。
「くっ…!!」
シンはそう低く呻くと、彼らを迎え撃つ為に構えをとった。
そこへ肉迫したジンが大上段に構えた剣を袈裟斬りに振り下ろす!!
ブンッッ!!
腕から伸びた剣が空を切る音が空しく響く。
シンはその一撃を上体を逸らして回避するとたたらを踏み、迂闊にも明後日の方を向いたままのジンの背中に容赦なく蹴りを放った…その体が壁にぶち当たり、やがて動かなくる。
その間にも左右からジンの斬撃が襲いかかる、シンはそれをしゃがみ込んだ姿勢から両者の足を払い、倒れ込んだ処へ思いっきり体重を乗せた踏みつけ、肘打ちを加え仕留めてみせた。
スガガガガガッ!!
しゃがみ込み、動きが止まったその隙に銃弾の雨を援護に三度、ジンが切りかかってきた。
「ちぃっ!!」
生身の状態で銃撃を喰らえば、いかに仮面ライダーといえどひとたまりもない。シンは向かってきたジンの腕を掴み、その背を盾に使う。
銃撃が一旦止んだのを見計らい、その方行へ用済みになった体を投げ飛ばした。


311 名前:仮面ライダーSEED :2005/10/27(木) 05:23:08 ID:???

再び、辺りが静寂に包まれる…シンはその機を逃さずに、驚異的な跳躍力で工場の二階へ飛び上がると身につけた学生服に手をかけ、その前を乱暴に開いた。
その勢いで、付けられたボタンが勢い良く弾け跳んでいく。
「はぁぁぁぁぁっっ…。」
シンは両手を頭上で交差させると、その身に秘められた力を解放させる様に深く息を吐いた…いつの間にか、先程乱暴に開かれた学生服の隙間から不可思議なベルトが覗いている。
「インパルス、変…身ッッ!!」
シンはかけ声と共に組んでいた手の一本を引き抜くと、腰の辺りで拳を握った。
それに続いて残った片手が外側に開き、変わったポーズをとる。
その瞳に静かな闘志が燃え上がっていく…と、
ヴ、ヴヴヴ…ツッ!!
その瞬間、ベルトが低い唸りをあげた、そしてその中心に穿たれた風車が力強く回り出す。
それと連動する様にシンの体が淡い光に包まれていく…。
「とぅぉーっ!!」
雄叫びをあげながら、二階から飛び降りたシンを包むその光の中で何かの形が形成されていく…そして彼を中心に太陽を思わせる爆光が巻き起こった!!
スタッ…。
光が止み、床へ降り立ったその姿は…そう、
「さぁ来いっ、ザフトめ…覚悟しろっ!!」
深紅のマフラーをたなびかせ、燃える碧の瞳に敵を映した正義の使者…仮面ライダーインパルスの姿がそこにあった。

312 名前:仮面ライダーSEED :2005/10/27(木) 06:40:44 ID:???

「でやぁぁぁっっ!!」
ズガァァン!!
インパルスが放ったミドルキックがジンの防御を交い潜り、鳩尾に見事炸裂する。
だがその体が高々と宙に舞い上がるのを待たず、次の攻撃が背後から襲いかかった。
「せいっ!!」
ライダーは同時に襲いかかってきた内、一人を易々と裏拳で撃退しながら残った片手に意識を集中させた…すると、そこに鋭い刃を思わせる光が生まれる。
「フォールディングレザークロー!!」
生み出した刃を残るもう一人に向かって抜く手も見せずに突き出す…!!
ライダーが繰り出したその一撃は体に触れるか触れないかの距離であったにも関わらず、ジンの装甲に亀裂が生じた。
ブシュゥゥゥッッ!!
数秒遅れて、体から紫色の血煙が凄い勢いでほとばしる。それが出尽くすと絶命したと思われるジンはその場にゆっくり崩れ落ちた…。
しかしそんな光景を見ても臆すことのないジンの群は、ライダーを中心にしてグルリと囲んだ包囲網をまた狭めていく。
「フム、なかなかやる様だな…そろそろか…。」
その事態を少し離れた場所で見守っていたクルーゼがポツリと呟いた。
ズゴゴゴゴ…。
その言葉に呼応するかの様に床の下を何かが移動する音が辺りに響き出す、そして丁度ライダーの足下辺りまで進むとその音は不意にピタリと止んだ。

313 名前:仮面ライダーSEED :2005/10/27(木) 08:05:21 ID:???

っ!!…何だ!?
足下から迫り来る目に見えない脅威に全身が粟立つ。
それが間違いではなかった事はすぐさま証明された、刻一刻と眼下の床にヒビが入り、凄まじい振動がその場にいる者に襲いかかる。
また、室内の至る所で物が倒壊する音がこだましていく、それはやがて現れる存在に畏れを為すかの様であった。
…新手…か!?
ライダーがそう思い立った瞬間だった。亀裂の走った床が割れ、その破片が深い闇に吸い込まれていく…床にポッカリと穿たれたその闇の中で蠢く気配を察し、ライダーは宙に跳ぶ。
ドヒュン!!
と、宙に身を翻したライダーに追いすがるように地面から一つの大きな陰が飛び出した。
鈍重そうな巨体に窓から差し込んだ夕日が当たる…そのずんぐりとした体格はまるで土竜を思わせる愛嬌のある物だった。
「つっ…落ちろっ!!」
突如、出現した新手の怪人へライダーが空中から跳び蹴りを浴びせる。
ドガスッ!!
その一撃は怪人の喉元を捉えた容赦ないものだった、しかし見事炸裂した筈の蹴りに怪人はよろめきもしない…そればかりか自らの体を蹴り抜いたライダーの脚をその太い腕でガッシリと捕まえると力任せにぶん投げたのだ!!
ドガシャァァァッ!!
「ぐぅ…っ。」
地面に激突する前に辛うじて受け身をとる事に成功したものの、低い呻き声が口から漏れ出てしまう。
もうもうと埃をあげる中、それでも立ち上がろうとするライダーにクルーゼが冷ややかな言葉を浴びた。
「フフ、どうかね?モールグーンの力は…生半可な攻撃ではこの装甲を抜く事なぞ不可能だよ…大人しく降参した方が楽に死ねると思うんだがね…。」
クルーゼの言葉に嘘はないのだろう、その証拠に先程蹴られた部分にはかすり傷一つついていない…。

314 名前:仮面ライダーSEED :2005/10/27(木) 08:53:22 ID:???

確かに…このままじゃあ駄目だな、このままじゃ…な。
そう心の中で一人ごちるインパルスの目に何故か強い光が灯り出す…。
ドスドスドスッ…!!
そこへとどめを刺すべくグーンが体当たりを仕掛けてきた。怪人がその巨体で一歩を踏みしめる度に地面が大きく揺れる、これをマトモに喰らってしまえば、相当深刻なダメージを受けるに違いない…。
「…ギリギリまで引き付けて…今だっ!!」
そう言うや、インパルスは眼前にまで迫ったグーンの目の前で跳躍し、その巨体を何と踏み台にすると更に飛び上がった!!
インパルスが降り立ったその先へ、頭を蹴られ怒った様にずかずかと歩み寄るグーン。そして相変わらず無表情なジンの生き残りがゾロゾロと集まり出す…。
「確かに…お前の装甲に並の攻撃じゃ通用しないだろうさ…だけど、これならどうかな?」
ライダーインパルスはそう挑む様に呟くと目の前で両腕を十字に組んだ…その双腕の陰で碧の瞳がギラリと輝く…そして、
「…フォームチェンジ、ソードシルエット!!」
その叫びが体の奥底からまばゆい深紅の輝きを呼んだ!!
一瞬、周囲を窓の外から差し込む夕日よりも赤い光が染め上げる…その輝きが収まるとそこには先程とは異なる新たな姿、炎を思わせるボディーに巨大な二振りの刀を携えたインパルス…いや、ソードインパルスが立っていた。


315 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/27(木) 09:45:24 ID:???
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!

316 名前:仮面ライダーSEED :2005/10/27(木) 09:53:50 ID:???

更なる変身を遂げたインパルスに脅威を感じたのかジンは近付いてこようとはしない、その代わりに苛烈な銃撃のシャワーの洗礼がライダーを襲う。
対するインパルスはこの攻撃に対し、無難に回避を採り逃げ回るかと思われた…。
ブン…ブンブンッ…!!
しかし…彼がとった行動は手にした双剣を数度振り払っただけで、そこに留まり続けたのである。
当然、無数の銃弾がその身に風穴を明けて然るべきだった…だが、
カラン、カラカラカラカラカラ…。
何かが床に落ちるその場にそぐわない妙に涼やかな音が続けざまに鳴り渡る…それはインパルスが薙払い、切り落とした銃弾の残骸が落ちる音だった。
つまり、先程たった数度に見えた斬撃が、実際はその数十倍の回数が超人的な速さで繰り出され、しかも恐ろしく正確な物だったことを如実に物語っている。
それを目にしたジンの群れに初めて焦りの色が浮かぶ。だが流石、ザフトが誇る戦闘員。
まだ戦意を喪失したわけではない様だ…次の攻撃を加えようと手にした銃を各員が構え始める。
「…させるかっ!!」
そう叫ぶインパルスの手にはいつの間にか剣ではなく、ブーメランのような武器が握られている。
ヒュンッッ!!
インパルスの手を離れたブーメラン、フラッシュエッジが風を切り裂く鋭い音をあげながら、次々にジンが手にした銃を叩き落としていく!!

317 名前:仮面ライダーSEED :2005/10/27(木) 10:45:05 ID:???

「いくぜ!!…エクスカリバーぁぁっ…。」
戻ってきたブーメランを腰に戻しライダーはその手に再び双剣、エクスカリバーを携えジンの群れ、そしてモールグーン目掛け、とき放たれた一本の矢の様に突っ込んだ!!
ズバァァァァッッ!!
まず手始めに立ち塞がるジンを抜き胴で切り払うと、その勢いを殺すことなく目の前のジンへもう一つの刃を突き立てる。
と、そこへモールグーンとジンが突っ込んで来る…ここでライダーはジンの体から2つの刃を引き抜くと再び華麗な跳躍を見せた。
残された全員の視線は自然と宙を仰ぐ…ある一点でジャンプのピークを迎え、次第に落下し往くライダーの手の中で2つの刃の杖と杖が合わさった。
インパルスは次に半身をひねり回転をくわえだす…はじめはゆっくりだったそれが次第に落下のスピードを乗せる事で全てを巻き込み、吹き飛ばす竜巻の様なものへと変わっていく…!!
「受けろ、サイクロン…スラァァッシュっっ!!」
地上に降り立ったインパルスは両手で構えたその剣を使い、次々にジンとぶつかりながらその体を切り刻んでいく…当然、モールグーンもその被害を避ける事など出来はしない。
台風の目となったインパルスがジンを全て斬り刻んだ時にはその体に無数の刀痕が刻まれていた。
「…トドメっっ!!」
必殺の一撃を加えるべく、ライダーが弾け跳んだ独楽の様に宙を飛ぶ…その回転をグーンの頭上でピタリと止めると、そのまま体重を込めた渾身の一撃を打ち下ろす!!
グシャアァァァッッ!!
真一文字に振り下ろされた一撃がその体を貫いた…しかし驚いた事にグーンはまだ動くそぶりを見せる、それに対してインパルスは手の中で刃を返すと正真正銘、トドメの一撃になる横の一閃を薙払った…。
ズル、ズルル…ドガァァァァァァンッッ!!
胴を鋭い一撃が通り抜け、やがてゆっくりとその体が真っ二つになっていく…そしてその体から沸き上がった鈍い閃光と耳をつんざく爆音が周囲を圧倒した。
「俺の勝ちだ…。」


318 名前:仮面ライダーSEED :2005/10/27(木) 11:15:33 ID:???

爆発を背にしながら、ようやくシンは一人残ったクルーゼと相対した。
さっきは油断しちまった…けど、今度はそうはいかないぜ!!
先程の屈辱が脳裏をよぎる…それを悟られないように身構えた時だった。
パチ、パチパチ…。
不意に聞こえてきたその音が拍手だと、シンが気付くのに若干の時間を要してしまった。
「っ!!…ふざけるなよ…アンタは、アンタは一体何のつもりだっ!!」
そのあまりに場違いな行動に苛立ちを抑える事が出来ない、シンは自らの怒りを口元をニヤリと歪めながら白々しい拍手を続けるクルーゼにぶつけた。
「フフ…お見事だよ、流石はSEEDを持つものといった処…かな?」
そんなシンを意に介すことなく、クルーゼは意味深な事を口にしながら、愉快そうに言葉を繋ぐ。
「ただ、やはり私と闘うにはまだまだ…と言わざるを得ないな。
それまでせいぜい、その内に眠るSEEDの力を高めておく事だね…では、また会える事を期待しているよ…。」
そう言い残すとクルーゼはフッとその場からかき消える様に消えた。
「ラウ・ル・クルーゼ…!!」

あとに残されたシンはようやく変身を解除すると、窓の外を睨みつけた…空にはいつの間にか天高く三日月が昇っている。
今のシンにはその冴え冴えと光る月の形が、死神の振るう鎌に見えてしまうのだった…。







第二話




      了



つづく

319 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/10/27(木) 11:19:07 ID:???

…投下終了(*´Д`)

何か、色々詰め込み過ぎてワケ分かんなくなっちまった感アリアリですが、とりあえず今回は終了っすwwwwwww
またまたご意見、ご感想お待ちしてますYO

それでは…また次回(*´・ω・`)ノ〃

320 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/27(木) 21:20:14 ID:???
戦闘シーン、特にフォームチェンジのくだりが燃えたね
GJ!

321 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/27(木) 22:25:48 ID:???
すっげえカッコいいよ!!
ソードインパルスってエクシードギルスやワイルドカリスみたい名前だね。

322 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/27(木) 23:33:37 ID:???
3rdエンディングは、個人的に龍騎のRevolutionがいいと思う

たったひとり〜〜守れないで〜〜生きている甲斐が〜〜ない〜〜♪
殴り〜掛かる〜悲しみさえ〜〜全身で打ちのめすだろう〜〜〜♪

323 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/27(木) 23:42:31 ID:???
愛嬌のあるモールグーンワロス

324 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/28(金) 22:00:52 ID:???
この後、「ライダーは俺一人でいい」とか言い出す虎登場。片腕無くした繋がりで。
改心したと思ったら「……コーヒーを一杯頼む」と言い残して死亡。そんな想像してみる。

325 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/28(金) 23:26:18 ID:???
シン厨乙

326 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/28(金) 23:33:25 ID:???
>>324
アイシャの腕が付いてそうでキモス

327 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/28(金) 23:42:47 ID:???
バルトフェルトが変身してもライダーにゃならん気がするが・・・・

328 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/29(土) 00:23:48 ID:???
うわ、俺シン好きになった

329 名前:ギャグしか書けない理系学生 :2005/10/29(土) 00:31:19 ID:???
>>327
どっちかっつーと、タイガーマ(ry




もしかしたら僕の作品を待ってる人もいるかも試練が、いまめっちゃ忙しいOTZ

330 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/29(土) 21:25:30 ID:???
誰だか知らないが暇なヤツだな

331 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/30(日) 00:16:33 ID:???
>>281
シンがクウガならバラのタトゥーの女がラクスでン・ダグバ・ゼバがキラだな。
キラはまりすぎw

332 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/30(日) 14:00:28 ID:???
>>324
うわwwwかっこよすぎwww
ラストはアイシャと共に砂漠でも歩いて行きますかW
>>327
モドキでよければ龍騎に出て来た
オルタナティブ(?)で代用できないか?



333 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/30(日) 22:10:50 ID:???
ブラストインパルスvsアビスの槍対決マダー?

334 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/30(日) 22:13:20 ID:???
>>331
議長「君にこんな寄り道はさせたくなかった……君にはただ、妹さんと穏やかに暮らしていて欲しかった」
シン「議長さん……そこで見ててください……俺の最後の、変身を……!」
キラ「やっと、僕と同じ存在になったんだね…?」
シン「ウアアアアアアアー!!」
キラ「アハハハハハハハッ!!」
議長「シン? シィィィィン!!」

何この凄いシンクロ率

335 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/30(日) 23:16:18 ID:???
一条さんはレイが良いのでは?



336 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/31(月) 00:21:49 ID:???
ビジュアルとか性格的にはアスランな気がする
一条さんはあそこまでヘタレてなかったけど

337 名前:ギャグしか書けない理系学生 :2005/10/31(月) 00:48:31 ID:???
>>336
一条さんは肋骨折れてても走り回ってた品!

338 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/31(月) 01:06:19 ID:???
ライダーシステム

秘密結社“エターナル”が開発した超兵士製造システム
“ラクス獣”と呼ばれる従来のモンスターと、“SEED”と呼ばれる特殊な因子を持った人間を融合させることで、既存のモンスターを超越した性能を発揮する
“ラクス獣”は元来、大首領ラクス・クラインの放つ歌声に乗せた強力な思念波による、彼女の手足となって働く仕様になっており、当然ライダーもそれに準ずる
テスト・ケースとして以下の4体が開発された


仮面ライダーインパルス
本体名シン・アスカ
“エターナル”によって両親と妹を惨殺され、組織に囚われの身となった少年
しかし、ラクス獣との融合が完了する直前に、組織の幹部トダカの手引きによって脱走
人間の心を失わなずして人間を超える力を手に入れた彼は、単身“エターナル”に戦いを挑む
他のライダーと違って完全体ではないため性能は最も低いが、シンの怒りによって性能以上の力を引き出している
後に「仮面ライダーデスティニー」に進化するが、ラクス獣による浸食はさらに強力にシンを蝕むことになる


仮面ライダーセイバー
本体名アスラン・ザラ
かつてはシンの先輩だったが、シンよりも前に“エターナル”に拉致され、ライダーに改造される
シンと敵同士として再会した当初は、わずかに人間性が残っていた為、性能を発揮できず遂にはインパルスに敗れ去る
次第にシンに勝つ事に固執し始める彼は、最終的にさらなる力を望み、「仮面ライダージャスティス」へと進化する
最強のライダーである「仮面ライダーフリーダム」に匹敵する力を手に入れるも、その時には既に人間としての「アスラン・ザラ」は完全に失われていた


仮面ライダーアカツキ
本体名カガリ・ユラ・アスハ
唯一の女性ライダー。「仮面ライダーフリーダム」キラ・ヤマトの実姉。
攻撃力は4体中最も低いが、反面防御力は最強を誇る。
絶対防壁“ヤタノカガミ”は、インパルスの最大火力すら防ぎきる。


仮面ライダーフリーダム
本体名キラ・ヤマト
4体中最強の性能を誇るライダー。
また本体であるキラも“エターナル”のマッドサイエンティスト、ヒビキ博士によって生み出された人間を超える素体である。
それゆえにラクス獣との融合度は最も高く、絶大なる戦闘力を誇るかわりに、本人の自我と呼ばれるものは存在しない。
シンにとって最強最大の敵であり、また家族を直接その手にかけた憎むべき直接の仇でもある。

339 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/10/31(月) 01:39:29 ID:???
>>338



お前は…俺か(*´・ω・`)

一部以外、概ねネタ被っとるやんwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww








あ…ヤベ('A`)

340 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/31(月) 01:40:44 ID:???
やっぱキララクスがラスボスのほうがしっくりくるな

341 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/31(月) 01:44:37 ID:???
>>338
後盤で、熱い戦いの末人の心を取り戻したアスランが
仮面ライダージャスティス・インフィニットに変身したら耳血吹くかも

342 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/31(月) 01:46:08 ID:???
>>341
元ネタだと逆じゃん。
人の心を取り戻しかけたときにライダーフリーダムに惨殺され、
回収されてライダージャスティス・インフィニットになり人格消滅、と。


343 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/10/31(月) 01:46:49 ID:???
>>340

まぁ・・・ギルさんがアレでもいいけど書いてる俺がアンチ四馬鹿な時点でそれは避けられないなwwwwwwwwwwwwwwwwww

つか衝撃が自由をぶちのめす回まで見たけど・・・シン言動アフォ杉
恐るべしは嫁補正か・・・(;^ω^)

344 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/31(月) 01:49:00 ID:???
その後キラアスランラクスの言動がアホになっていくから

345 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/10/31(月) 01:50:05 ID:???
>>344


もう既に・・・いやわざわざ語るまい('A`)

346 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/31(月) 01:52:14 ID:???
>>344
古代もずくに漬けたらまともになるかもよ

347 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/31(月) 01:58:27 ID:???
Wake Up!!

光のオーロラ 身にまとい
君はたたかう 人になれ
傷つくことを 恐れたら
地球は 悪の手に沈む

Wake up! The HERO 燃え上がれ
光と闇の果てしないバトル
Wake up! The HERO 太陽よ
愛に勇気をあたえてくれ

仮面ライダー! 黒いボディ
仮面ライダー! 真っ赤な瞳
仮面ライダーBLACK RX

優しさよりも激しさが
大事なときがあるものさ
君よ 怒りを稲妻に
変えて 宇宙に解き放て

Wake up! The HERO 胸の奥
君の知らない君がいるのさ
Wake UP! The HERO 目を覚ませ
誰がピンチを救うのか

仮面ライダー! きらめく稲妻
仮面ライダー! 愛の戦士
仮面ライダーBLACK RX

348 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/31(月) 21:41:07 ID:???
シンって仮面ライダーじゃなかったんだ。

確かシン(真)・仮面ライダーっていたよね?

349 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/31(月) 22:57:02 ID:???
プールでセックルするヤツだな

350 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/10/31(月) 23:31:25 ID:???
>>345
かぶっててもいいじゃないか。
続き待ってますよ〜

351 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/01(火) 00:07:35 ID:???
>>348
ラストに死んだ恋人を抱えて去ってくやつな。
雨宮デザインがこれまた中々…イイネ!


誰でもいいんで、チョットはJとかZOも
思い出してあげて下さい…。

352 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/01(火) 09:28:23 ID:???
Jって巨大化するやつだっけ?

353 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/01(火) 11:25:25 ID:???
ZO→主人公がブルースワッt(ry
J→赤いシャドームーn(ry


354 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/01(火) 16:06:51 ID:???
>>352
そそ
確か雨宮デザインな希瓦斯

355 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/02(水) 09:34:02 ID:???
>>388
テッカマンブレードじゃん…

356 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/02(水) 09:36:22 ID:???
>>355
>>338
×>>388
ってことで

357 名前:キラフリーダムRX :2005/11/02(水) 23:17:13 ID:???
キラRX語録改訂版
「俺はスーパーコーディネイター!この世の女、女を全て寝取る!ストライク(スーパー)フリーダム!キラ・ヤマト!」
「シン・アスカ、悪に生きる道は無いと思い知れ!来い!」
「たとえ新番組になって主人公が変わっても、夫妻がある限り俺は主人公に返り咲く!何度でも!!」
「この世に夫妻がある限り、キラ・ヤマトは不滅だ!!」
「この世に夫妻がある限り、俺はいつでも蘇る!」
「この世に夫妻がある限り、俺は何度でも蘇る!! 貴様のような悪を倒すために!」
「お前は俺の同士、俺の友達(ホモダチ)だ!」
「助かったぜ、フリーダム。お前は本当に凄い奴だぜ!」
「イザーク・ジュール!俺とストライクを見事倒してみるか!」
「ザフトと連合を全滅させたら、俺は地球上の女達を俺の腰の上に乗せたいと思っているんだ」
「それでいいんだ!本当の勇気というのは心の底から許せないものに対して、イヤだと叫ぶ事じゃない
、格下に対して、やめてよね、をして格の違いを見せ付けてやる事なんだ!」
「危機一髪、まさにアラスカから脱出したって感じだな!」
「冗談じゃないぜ、俺は今フレイのことで頭がいっぱいなんだ!」
「こんな事をしたら泥棒ですよ…」
「貴様、どんな残酷なことをやろうとしているのか、わかっているのか!!」
「夫妻は、視聴者達の常識では計れないような超展開をするからな」
「ブリッツガンダム! 貴様に邪魔はさせんぞ!!」
「マルキオ! お前にザフトまで連れていってもらうぞ!」
「ラクス・クライン!! 文句を言わずに俺をフリーダム格納庫に連れて行け!」
「ザフトの悪魔の議長デュランダル! 貴様らの邪悪な企みは、このキラ・ヤマトが粉砕するぞ!!」


358 名前:キラフリーダムRX :2005/11/02(水) 23:18:09 ID:???
「シン・アスカ! 貴様のような影の薄いDQNは、主役でも正義の味方でも無い、俺が打ち倒してやる!!」
「ザフト議長デュランダル! 俺の優雅なニート生活ためにも、貴様を打ち砕いてやる!!」
「オーブを侵略!? そうはさせん!オーブはこのキラ・ヤマトが守る!!」
「ラクスを襲い、偽者で人民を扇動しようしたザフト! この俺が許さん!!」
「薬物を操り、強化人間にしたてるなど、この俺が許さん!!」
「友情(801)を切り裂く悪の使者は、この俺が許さん!!」
「ザフト!ブルーコスモス! 貴様等許さん!!」
「地球連合!これ以上の悪事は許さん!!」
「許さん!」 「許ざん!!」 「お前を許ざん!!!」 「貴様はゆ゙る゙ざん゙!!!!」
「俺はお前以上の力を得て生まれ変わった、ストライクフリーダムだ!!」
「俺はDVDの王子!DVDの売り上げは、俺のエネルギーだ!!」
「シン・アスカ、その剣で俺の身体を貫けるか!?」
「シン・アスカ、お前のアロンダイトも俺には通じないぞ!!」
「俺は既に嫁修正の洗礼を何度も浴びている! そんなもので俺が倒せるか!」
「俺は夫妻の子!スーパーコーディネイターの前に弱点はないと知れ!」
「もはやドラグーンでの戦いは互角!接近戦での貴様の力を見せてみろ!」
「邪悪なコーディネイターにも、誇りというものがあるようだな。いいだろう!何処からでも来い!」
「お前は誇り高き戦士だと思って来たが、所詮はザフト! 邪悪な塊だ!!」
「逃がさん!」 「逃がざん!」 「逃゙がざん゙!」 「何処へ逃げても無駄だ!」
「たとえ腐女子に媚びようと玩具の売り上げをだし、磐梯に富を注ぎ続ける
、それがガンダムブランドの務め。俺はそう思います!」
「レイ・ザバレル…いや、クルーゼのクローン!! 邪悪な議長の下に作られたのが、お前の不幸だ!」


359 名前:シェルブリッドのカズマ :2005/11/02(水) 23:21:39 ID:???
つまんねえ意地だ。

360 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/04(金) 01:56:51 ID:???
新作マダァ?

361 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/04(金) 19:22:54 ID:???
>>338のイメージを基に仮面ライダーインパルスを描いてみた
>>355じゃないけどテッカマンっぽくなった…

362 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/11/04(金) 21:31:55 ID:???

>>360
ちょいマテ、構想中ナリ
>>361
うP汁!!

363 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/05(土) 10:19:13 ID:???
>>362今ウニクロでバイトちうだ。20:00くらいまで待ってくれ

364 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/11/05(土) 12:48:05 ID:???
>>363

オッテュであります

365 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/05(土) 15:03:44 ID:???
最終回予想スレよりサルベージ

931 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2005/07/02(土) 20:59:36 ID:???
シン「俺達は最初からお前の欲望のためだけに動かされていたというのか!俺達の理想は、正義は!」
議長「全て幻。ハッハッハッハッ!」



シン「俺は全てを失った。家族も、愛した人も、信じていた正義も。だから最後に残ったものだけは失いたくない…信じられる仲間だけは!」


932 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2005/07/02(土) 21:06:23 ID:???
>>931
議長「フッ…ラクスが残り、世界は滅びる…
    バカだな、お前は」


366 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/05(土) 20:27:00 ID:???
ということで仮面ライダーインパルス
http://g.pic.to/2a3cw

367 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/05(土) 20:34:36 ID:???
>>366
シンプル化&メカニック化したカリスみたいな感じやね。
ともあれGJ。フォームチェンジ後も見たいっす。素インパってグローイングフォームとかブランク体みたいなもんだし。

368 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/05(土) 22:26:21 ID:???
>>367御誉めトンクス
フォームアップ後に関しては現在検討中。
ナマモノぽくするかメカメカしくするかで悩んでる

369 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/06(日) 06:54:25 ID:???
まりすみぜる

370 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/08(火) 09:21:33 ID:???
シンが変身するときのかけ声は「怒る!!」で

371 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/08(火) 20:31:47 ID:???
>>370
なにその超人機www



372 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/08(火) 20:49:52 ID:???
福田「もっと馬鹿になれ」

373 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/11/08(火) 21:22:28 ID:???
>>372

てめー・・・ぷち頃すぞ(*´・ω・`)




>>368
ライジングフォームは是非マフラーをwwwwwww


続きは明日あたりにでもと思ってますです


374 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/08(火) 23:03:32 ID:???
次はブラストフォーム?

375 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/08(火) 23:58:42 ID:???
  、、、、
 ミ・д・ミ<ほっしゅ
  """"

376 名前:仮面ライダーSEED :2005/11/09(水) 21:44:10 ID:???

「警察という組織は思ったよりもくだらない処でな・・・上の人間に気に入られようと右往左往してばかりいる。
フン、公僕が聞いて呆れるというものだな。」
「オイオイ・・・そう嘆くなよ。
俺からしてみれば羽振りがいいって事は羨ましい限りだぜ。」
久々に顔を合わせたい旧友の顔はすっかり変わっていた。
エリート街道をまっしぐらにひた走っている事が身につけた高級感溢れるスーツからも伺える。
何の生地を用いているかは定かではないが、華やかな光沢を見せる白が目にまぶしい。
それに比べて自分が着たスゥエードのジャケットの惨めさといったら・・・毛羽立ったモスグリーンの色がくすんで見える様だ。
探偵というヤクザな商売の辛いところだぜ・・・とディアッカ・エルスマンは内心、自嘲してみるのだった。
この日、ディアッカは話があると旧友に呼び出されたのだった。
・・・てっきり何らかの依頼があると思いきや、愚痴を聞かされるばかりで彼は何か肩透かしをくらった様に思っていた。
「失礼致します・・・こちら、デザートのタルトになります。」
と、遠慮がちにボーイが声をかけてきた。
彼や店内に漂う瀟洒な雰囲気・・・その日ぐらしの自分には縁のない事だとしか感じられない。
が、せっかく運ばれてきたデザートには手を出す事なく、
目の前の旧友、イザーク・ジュールはカップに手をかけ紅茶で喉を潤すと、さっきまでの話を続けたがっているようだった・・・自分もコーヒーカップを手にとり、それを促してやる。


377 名前:仮面ライダーSEED :2005/11/09(水) 21:54:59 ID:???
しかし、彼の口から漏れた言葉は全く思いがけないものだった。
「近頃、この界隈で不審な事件が起こっている・・・知っているか?」
「謎の一団と仮面野郎がぶつかってたのだろう?
警察が知ってたとは意外だったぜ。」
ディアッカの返事にイザークは無言で頷く事で応える。
そう、最近得体の知れない不気味な集団と謎の覆面の男が争う場面がしきりに目撃されていた。
それを話してくれた町の情報屋は暴力団の抗争だろうとタカをくくっていたが、ディアッカにはとてもそうは思えなかった。
「で・・・わざわざ、こんなトコでそんな話を切り出すなんてどういう魂胆なんだ?」
「…お前に調査を依頼したい、資料は用意してある。」
期待していた言葉を聞く事が出来、ディアッカは内心快哉を挙げる。
炒飯もいいが・・・一週間続けてはキツかったし、渡りに船って奴だな。
・・・それに、いつまでもミリィにたかってるワケにはいかんし。
「ヤバそうなヤマだな・・・報酬によるね。」
あっさりと依頼を受けたディアッカの反応に、イザークは後ろに控えていた部下らしい女に目配せをした。
「グゥレィトォ!!凄い額だな・・・ん、何だ。
こいつまだガキじゃないか。」
支払われた前金の多さに目を丸くしながらも、資料をチェックするのは忘れない・・・そんな旧友の抜け目のなさに、頼もしさを覚えているとディアッカはある写真を取り出した。
そこには年齢にはそぐわない鋭い目つきをした少年の姿が写っている。
そんな彼の疑問にイザークはテーブルの上のタルトにナイフで切り目を入れながらポツリと応えてやる。
「シン・アスカ、今回の依頼の調査対象だ・・・。」


378 名前:仮面ライダーSEED :2005/11/09(水) 21:56:50 ID:???

警察官がこの一帯を巡回しだしている・・・。
副官である自分の報告を受けても、バルドフェルトは少しも顔色を変える事は無かった。
それよりもコーヒーメーカーから昇る湯気に心を奪われてさえいる。
・・・どうやら納得のいく仕上がりらしい、満足そうに小さく唸ると一杯どうかと勧めてきた。
「いいえ、結構です。
そんな事より警察の方です・・・どうします?」
バルドフェルトはコーヒーを断れた事が不満だったのか、眉をしかめてみせたが少しの間だけ、沈黙するとダコスタへ指示を下した。
「ふぅむ、まぁ、放っておいても構わないだろうさ。
どうせ手出しなぞ出来やしまい・・・しかし面白くないな。」
にこやかな表情のまま、事も無げにそう呟くと、宙を仰ぐ。
数秒ののち、その口から紡ぎ出されたそれは何とも物騒なものだった。
「議長は隠密行動を遵守せよ、と言われたが・・・見せしめは必要だな、そうだろう?ダコスタ君。」
そう告げるバルドフェルトの表情が一変する・・・唇をニッと開き、笑みをつくっている筈なのにその表情は肉食獣を思わせる。
ダコスタは背中がゾッとするのを感じずにはいられなかった。


379 名前:仮面ライダーSEED :2005/11/09(水) 22:02:00 ID:???

店が賑わうのは大いに結構な事ではある・・・。
ただ、それにより自分が忙しくなる事は別な話だ。
自分でもムシがいい事だとは思う、でもそれが人情だもんなぁ・・・仕方ないって。
狭い店内の席は買い物帰りの主婦、学生といった多様な客層で埋まっている。
「お待たせ致しました、カレーセット2つですね。
ごゆっくりどうぞ。」
様々な話題に花を咲かせる主婦の席に注文の品を運ぶと、シンは急いでカウンターに取って返す。
そんな彼の背中にやかましい声が突き刺さる。
「シン君ももうちょっと愛想が良ければね〜。」
「あら、奥さん。不倫宣言?」
「まぁ、イヤだ・・・オホホ。」
客商売である以上、愛想がない事は致命的な欠陥ではある・・・しかし、絶対条件ではない。
その証拠にシン目当てで通う客もいる、先の主婦などがいい例だ・・・もっとも年季の入った奥様方にではあるが。
はぁ、マスターも俺の他にバイトを入れてくれりゃあいいんだよなぁ・・・。
そう思い、シンはカウンターの中で忙しそうに動き回るギルバートを睨んだ。
カランカラン・・・。
扉に付けられたカウベルが涼しい音を立て、新たな来客の訪れを知らせてくれた。
「いらっしゃいま・・・何だ、お前等かよ。」
「何だとはご挨拶ね、マスター・・・こんにちは♪」
やって来たのはルナマリアを初めとする仲間達、4人だった。
・・・自分のつれない返事も意に介さず、カウンターの席に陣取ると口々に注文を頼み始める。



380 名前:仮面ライダーSEED :2005/11/09(水) 22:17:03 ID:???
「やぁルナちゃん達か、いらっしゃい。
・・・シンちょっと手伝ってくれないか?」
はーい、と気のない返事をあげ厨房へ向かおうとした時だった。
店内に備え付けられたテレビからニュースが飛び込んでくる。
『・・・繰り返します、先程〇〇市内にある警察署で大規模な爆発が発生しました。
現在、周辺では消防車による消火活動が行われており・・・』
「嘘・・・この街じゃない!!」
「物騒だなぁ・・・おっかない。」
その恐ろしい事実に店にいた誰しもが、思い思いの言葉を口にする。
仲間達もその例に漏れず、顔をくっつけ合って不安げに喋り始める。
『なお、現場近くでは不審な人物の一団が目撃されており、周辺の道路では検問が行われています・・・』
そこまで聞いていたシンの脳裏にある予感が閃く。
「マスター、ごめんちょっと用事出来た、俺・・・行ってくる!!」
そう言い残すと、シンは身につけたエプロンを脱ぎ捨てて店から飛び出ていく。
そんな彼に対してギルバートは怒るでもなく、仕方ないなと苦笑するだけだった。
「ザフトめ、警察署を爆破するなんて・・・何を考えている!?」
店の前に停めてあるバイクに飛び乗ると、シンは問題の場所へ向けハンドルを切るのだった・・・。



381 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/11/09(水) 22:31:06 ID:???
すんません、今日はここで終了でおま。
バトルパートはCM明けという事で・・・。
ここは一つ、よろしくお願いします><



では次回(*´∀`)ノシ

382 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/09(水) 22:45:11 ID:???
バカコンビキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!

383 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/09(水) 23:48:48 ID:???
久々のSSキタ ━(゚∀゚)━ !!!!!
まさかギルがおやっさんのポジションにつくとはw

なにはともあれGJ!!!
後半期待して待ってるよ。


384 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/10(木) 00:13:43 ID:???
虎さんもいいね

385 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/11(金) 17:56:40 ID:???
一応保守

386 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/11(金) 22:37:55 ID:???
【DVD】特撮ヒーローを本気で考え作った声優・鈴村健一のDVDが登場!
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1131706518/

…だそうな

387 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/13(日) 17:15:51 ID:???
シンは響さんの弟子になれるだろうか。

388 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/13(日) 17:26:53 ID:???
_

389 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/11/13(日) 18:24:03 ID:???
正直キツいよなぁ



・・・初期の洗脳されてないキラならアリじゃね?

390 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/13(日) 22:37:50 ID:???
カズイとかサイは?

391 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/11/13(日) 22:41:20 ID:???
・・・サイみたいな好青年なら鬼になれるだろう









カズィ様は・・・シラネ('A`)

392 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/14(月) 18:30:21 ID:???
ブラストフォームってゾルダに槍もたせた感じかな
必殺技ケルベロスだとちょっとアクションが地味だが

393 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/14(月) 22:13:50 ID:???
一斉射撃した後やり投げですよ

394 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/14(月) 22:31:09 ID:???
>>387
轟鬼さん、威吹鬼さんでもムリだろう。シンを鍛えるには相当な忍耐が必要
だと思われるが。

ただ、本当に徹底的に鍛え上げたら、ライダーの素質があるかも。

395 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/14(月) 23:06:09 ID:???
シンの師匠?
そりゃおめー、斬鬼さんしかいねーだろ
あの人ならどんな問題児でも大丈夫だよ
逆に、シンになんとしても近づけちゃいけないのは朱鬼
あれはマジでヤバい

396 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/15(火) 00:18:19 ID:???
>>395
シンの持ち前の思い込みの強さがどえらい事態を引き起こしそうだな
個人的には気さくな鋭鬼さんがシン向きに思える

397 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/15(火) 07:03:30 ID:???
鋭鬼「シン。死んだら駄目だぞ」「シン。信じているからな」
シン「 ('A`)」

398 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/15(火) 08:43:44 ID:???
白倉ライダーに
「第三勢力」「記憶喪失」「言動がアレな脇」はつきもの・・

種死じゃん。

399 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/15(火) 14:02:30 ID:???
いやその理屈は可笑しい
白倉ライダーは作品としては成り立っている。
種死はもはや作品じゃない。

400 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/15(火) 23:34:20 ID:???
じゃあ何?

401 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/16(水) 02:17:36 ID:???
あれはガノタが見た悪夢だったんだ。
おかしな所があっても、それは夢だから仕方ない。

402 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/16(水) 17:32:18 ID:???
>>397
良いこと言っているのにダジャレで台無しwwww

403 名前:仮面ライダーSEED :2005/11/17(木) 05:50:29 ID:???

カラカラカラ・・・。
通りを風が音もなく吹き抜ける。
その風に煽られ、道路沿いに投げ捨てられていた空き缶が力なく揺れた。
ここは都市臨海部に属する次期開発予定地。
ほんの数年ののちには大企業の倉庫や、研究所が立ち並ぶであろう事は予想出来る一帯ではあったが、
現在は特にこれと言った建物もなく、更地や廃工場が目立つ人気のない場所でしかない。
と、そんな人気のない場所へ向かってくる車が一台。
黒塗りのボディーにスモークが施された窓…どう考えても内部の人間達が真っ当な堅気の人間でない事を無言で語っている。
こんな場所をひた走る理由はこの車内の人間達が人目に付きたくないという事なのか。
ドゥルルル…ッ。
その不審な車が向かおうとする先から、一台のバイクがやって来る轟音がこだまする…そして、その排気音が不意に激しいものからエンジンを暖めているかの様なものへと変わった。
見れば、一台のバイクが車道の中央線の上でその腹を見せながら、横に停められているではないか。
ドッドッドッ…。
いまだ唸りを挙げるバイクにまたがりながら、それにまたがった男…シンはかぶったヘルメットの奥で瞳をキュッと細め、前方からこちらへやって来る車を睨んだ。
そんな風に通路を妨げられてしまっては車を停めるしかないだろう。
キイィッ!!
けたたましい音をたてながら、シンの目の前で停車した。
やがて助手席側の窓が下りると、中からサングラスをかけた男の顔がぬぅっと覗く。


404 名前:仮面ライダーSEED :2005/11/17(木) 05:56:52 ID:???
「…何してんだお前、死にたいのか!?
こっちは急いでんだよっ!!早くどけ!!」
至極、当然な怒りを表すかの様なクラクションが、空高く鳴り渡る。
・・・しかし、抗議をうけた筈のシンは蛙の面に小便といった具合にその抗議を軽く無視すると、はぐらかすかの様にポツリとある疑問を口にした。
「そんな事より・・・アンタ達どこから来たんだい?」
「・・・。」
突然、投げかけられた奇妙な質問にサングラスの男は返事を返さなかった。
「…答えたくないか、なら…当ててやろう。
…警察署、しかも署を爆破してきた帰り道なんじゃないか?
・・・そうだろ?ザフトの戦闘員の諸君。」
ブゥン!!
図星を突かれたのか、運転手はシンが最後を言い終わらないうちに、いきなり車を発車させた。
「チッ!!」
シンは慌ててハンドルを切り、突っ込んできた車体をギリギリでかわす。
見れば、逃げる様に車がみるみるうちに遠ざかって往く。
糞っ、茶化し過ぎたか…まぁいい、すぐに追い付いて泥を吐かせてやる!!
解放されたバイクのエンジンが少しでも追い付こうと唸りを挙げる・・・しかしその差はなかなか埋まりそうにない。


405 名前:仮面ライダーSEED :2005/11/17(木) 06:01:52 ID:???
だが…シンは少しも慌てる事なく、両方のハンドルの根本に在ったスイッチを同時に押した。
シュィィィン…ッ!!
突然、シンと彼を乗せたバイクが真っ赤な光に包まれる。
…やがて光が放つその粒子は、バイクが切り裂く風に運ばれる様にフワッと消え失せてしまった。
するとどうだろう、今のいままで何の変哲もないバイクだったそれが見た事もない不可思議な姿に変わっているではないか。
流線型の真っ赤なボディーに突き出した大きなマフラー・・・その姿は仮面ライダーインパルスが駆るバイク、シルエットランダーへと変わっていた。
よくよく見れば、それにまたがるシンの姿もライダーへと変わっている。
ブゥオォォォンッ!!
今までにない猛烈な唸りを挙げ、シルエットランダーが加速する。
少なくとも並みのバイクが出せるスピードではない…その証拠に逃げ去る車との距離は刻一刻と縮まっていた。
「っ!!何だ!?」
もうすぐで追い付けると思える距離にまで近付いた時だった。
…運転中にも関わらず何故か、車の後部座席のドアが開く。
そして3つの影が車内から飛び出し…やがて車道と激しいキスを交わすと背後に消え去っていった。
妙な違和感が一瞬、胸をよぎる…だが、躊躇している暇はない、ライダーは更にスピードを上げようとハンドルを回そうとした…と、
ダッダッダッ…。
エンジンが唸りを挙げる音に混じって、背後から妙な音が聞こえてくる。
それは…そう、まるでジャングルを駆ける四足獣の足音を思わせる…。
その音がすぐ側に感じられた瞬間、ライダーは嫌な予感を覚えシルエットランダーの車体を横に走らせた。


406 名前:仮面ライダーSEED :2005/11/17(木) 06:06:18 ID:???
その刹那、背後から追いかけて来ていた黒い影が向かい風をその身に受けながら、先程までライダーがいた場所へ突っ込んでいた。
ガシィ!!
追跡者はコンクリートを飛ばしながらアスファルトに食い込んだ爪を引き抜くと、襲撃前と同様に走り去るバイクを追い、再び猛然と走り出す。
「グルァァァッ!!」
やはりというか、何と言うか…その姿は粉う事なき四足獣のそれを彷彿させるものだった。
「バクゥかっ!?面倒だな、それも3匹も…。」
バクゥ…ザフトが造り出した数々の改造人間の中でも特異な存在の一つである。
他の改造人間が人の形態をやや保ったままなのに対し、これは完璧に四足獣の姿をしていた。
その性格は姿同様、肉食獣の様に俊敏かつ凶暴そのものである。
先程、飛び出して来た影は3つ…恐らくその全てがバクゥに違いない。
迂闊に相手をしていては車を見失ってしまう…ライダーはバクゥを無視するとアクセルを最大にして追跡を再開する。
「ガァァァッ!!」
そうはさせじと、3体のバクゥがコンビネーションを交えながら、シルエットランダー目掛けて苛烈な攻撃を加え続ける、それをギリギリの処でかわしていくライダー。
チッ…これじゃあっ!!
そんな焦りが生まれた時だった。
ズガァン!!
高らかに一発の銃声が辺りにこだまする、どうやら何者かが放った銃弾がバクゥの一体に命中したらしい。
だが致命傷には至らなかった様だ、一瞬だけ苦しげな叫びを挙げると何の問題もなかった様に再度、追撃を開始してきた。


407 名前:仮面ライダーSEED :2005/11/17(木) 06:15:24 ID:???
一体…誰なんだ?
そんな疑問を差し挟む余地を与えまいと、3体のバクゥの攻撃が熾烈さを増していく。
ズガン、ズガン、ズガァン!!
その危機を助けようとしてか、謎の銃撃が再びバクゥを襲った。
その隙にシルエットランダーは疾風の如く走り去る…やがて車の後ろ姿を目視出来る距離にまで接近する事に成功した。
あと少し…あと少しだ!!
今ではトランクのヘコミ具合が分かるくらいだ…恐らく、中には署を爆破する為に積み込んでいた爆薬の残りが積まれているに違いない。
ふと、妙な疑問に気が付いた…車の表面がへこんだり、出っ張っている場合、その凹凸は光を反射するものだ。
だが…眼前の車にはそれが見受けられない。
…何らかの物体が影になっていなければそうはならない筈なのだ。
慌てて、頭上を見上げる…そこには鳥さながらに肩から羽の様なモノを生やし、宙を滑空している存在…これもまたザフトの造り出した改造人間、ディンの姿があった。
そのディンが、こちら目掛けてその手にした銃を容赦なくぶっ放す!!
ガガガガッ!!
間断なく放たれる火戦が処構わず突き刺さっていく…その狙いが少しづつ、正確になってきている様な気がしてならない。
ダッダッダッ…。
気付けば、バクゥの一団もダメージから回復したのか背後まで迫ってきている…今やライダーは挟み撃ちされてしまっている状態に陥っていた。
このままじゃ、ヤラレるのは目に見えてる…か。
…謎の助っ人をアテには出来ないしな、仕方ない!!
そう覚悟を決め、追跡を断念するとライダーは何故かハンドルを手放し、宙へ跳んだ…主から解放されたシルエットランダーがすぐさまその動きを止め、その場に停車する。
「フォームチェンジ、フォースシルエット!!」
そう叫んだライダーの体から、紺碧の空を思わせる蒼い輝きが生まれる!!


408 名前:仮面ライダーSEED :2005/11/17(木) 06:50:44 ID:???
その輝きが収まらぬうちに、ディンとバクゥ等が天と地から見事な連携を見せ、一斉にライダー目掛け襲いかかる!!…だが。
「…?」
勝利の美酒に酔いしれるかと思われた改造人間達は何故か、腑に落ちない様子で憮然としてしまっていた。
それもその筈、ライダーの姿は忽然とその場から消え失せていたのだから。
「どうした…俺はここだっ!!」
どこからか高らかな声が響き渡る…見ればライダーが道路沿いの建物の上に立っているではないか。
しかし彼が今、立つ場所は襲撃をかけられた場所から少し離れた建物の屋根の上である…一瞬のうちに一体どうやって?
「このスピード…付いて来れるか!?」
そう吠えるとインパルスは再び宙へ舞った。
そのジャンプは先程までとは比べものにならないくらいに高い。
それを迎え撃とうとディンも宙を飛ぶ。
一撃必殺を狙い、今度は脚部から小型のミサイルを放つ。
…しかし、その場所には既にライダーの姿はない。
「うぉぉ…たぁりゃあっ!!」
ディンの体を不意に激しい衝撃が襲う、見ればライダーの手刀がその背中に決まっていた。
堪えきれずに、ゆらりとディンの体が宙によろめく。
一方、ライダーはバクゥ等に背を向け、大地に降り立っていた…その背中にある変化が生じていた。
肩の辺りからは、まるでジェット機の様な翼。
また、ふくらはぎからはダクトのようなノゾルが伸びている。
…これは仮面ライダーインパルスの戦闘フォームの一つ、フォースインパルスである。
ソードインパルスの様な驚異的な白兵戦能力の付加はないものの、この二カ所の変化により空中戦において圧倒的な機動力が与えられるのだ。


409 名前:仮面ライダーSEED :2005/11/17(木) 07:23:45 ID:???
そして、それは空だけの話ではない…。
「キシャアァァッ!!」
おぞましい雄叫びをあげ、バクゥの群れが迂闊にも背中を見せ続けたままのライダーの背に一斉に飛びかかる。
そんな攻撃を前にしても依然、ライダーは背を向けたままだった…と、そのふくらはぎのノズルから勢い良く熱風が吹き出す。
ゴォォォッ!!
バーニアの反動を受け、ライダーの体はあっと言う間に彼らを見下ろす程の空中へと舞い戻った。
「行くぞ…ヴァジュラウィング!!」
地面の上で右往左往するバクゥの群れ目掛けて、隼を思わせる速度でライダーは真っ逆様に急降下していく。
その翼が先程より鋭く伸びていた。
ライダーが地上すれすれに滑空しながらも、バクゥ達の間を縫うようにすれ違う瞬間…何条かの刃を連想させる閃光が走った。
そしてそのまま、再びバクゥに背を向けたまま大地に足を止め、静止する。
ズル…ズルズル。
二度目の攻撃が始まるかと思われた瞬間、背後のバクゥ達が一斉にその場に崩れ落ちた。
見れば、その体に鋭利な刃物によって刻まれた様な傷跡があった…やがて次々と跡を追うように爆散していく…。
その爆光を受け、フォースインパルスの背でバクゥの体液にまみれた翼がギラリと輝いた。


410 名前:仮面ライダーSEED :2005/11/17(木) 07:55:33 ID:???
しかし、まだ安心する事は出来ない…未だディンは健在である。
それを裏付けるかの様に小型ミサイル、マシンガンの雨が激しく降り注いだ。
「こんのぉ…!!」
小さく呻くとライダーは三度、降り注ぐ火戦の中、宙へ飛び上がる。
しかし攻撃をかわしつつ、上昇を図ろうとしている為か思うように接近出来ないでいる。
一方、ディンもライダーが近付いてくる事に恐怖を感じているのか攻撃の手を休めようとしない。
…このとき、ディンのアタマに冷静な判断、即ち撤退の一文字があれば彼は生き延びられたかもしれない。
無論、生き延びた先に人としての喜びなぞありはしないが…。
しかし、仮にも仲間であるバクゥの群れを瞬時に全滅させられてしまい、今や彼の思考は恐怖と怒りの飽和状態にあった。
だから…自分の武器が弾切れを起こしている事に気付いた時点で、かつて人であったディンという改造人間の運命は決まっていた。
いつの間にか、ライダーがディンの背後に廻りその脚を抱え込んでいる。
「あばよ…楽にさしてやるぜ。」
そう呟くとライダーは手にしたディンの脚を上にあげ、プロレスで言うところのパイルドライバーの姿勢をとる。
そして自らの体に捻りを加えると、グルグルと円を描く様に地面目掛けて、急激に落下していく…!!
「インパルス雷光落とし!!」
大地に激突する瞬間、二人の体が別れた。
ディンの体が落下の勢いそのままにアスファルトへ物凄い勢いで叩き着けられて動かなくなる。
やがて大きな火柱が挙がった…。
それを見詰めるライダーの表情は爆発にたなびくマフラーに邪魔され、伺い知ることは出来ない…。

411 名前:仮面ライダーSEED :2005/11/17(木) 08:16:08 ID:???
ようやく、シンがその場から立ち去ろうとした時だった。
ブロロロ…。
何者かの駆るバイクが近付く音が聞こえてきた。
ザフトにせよ、一般人にせよ…こんな現場を目撃されるのはあまり得策とは思えない。
シンは慌てて、バイクに飛び乗った。
キュィッッ!!
しかし気付くのが少々、遅かった様だ。
すぐ背後でブレーキを踏む音が鳴るのが聞こえた。
シンは仕方なく、後ろを振り返る…そこには、こんな異様な事態にも関わらず飄々とした男が立っていた。
「何だ…アンタは?」
ふいにそんな言葉が口をつく…男はそりゃあコッチの台詞だぜ、と言いたげに片眉をあげてみせた。
「ご挨拶だなぁ…さっきはコレが助かっただろう?
もう少しお手柔らかに願いたいね。」
そう言いながら、男は身に付けたモスグリーンのジャケットから拳銃を二丁取り出して見せた。
つまり…先程バクゥへ浴びせられた銃撃はこの男のものという事だ。
しかし…何故?
自然と不信感が顔に現れていたらしい、男は苦笑して拳銃をしまうと代わりに一枚の名刺を取り出した。
「自己紹介がまだだったな…俺はディアッカ・エルスマン、しがない探偵さ。
ヨロシクぅっ、仮面のヒーロー…シン・アスカ君?」




         つづく



412 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/11/17(木) 08:22:41 ID:???

投下終了。

何か、思ったより長くなっちまったぉ
アウアウ(;^ω^)

ライダーバイクの名前ですが>>307氏の案を勝手に採用させて頂きますた…今更ですがdです。

ブラストを期待して貰ってた方々…登場は次回を想定しておりますゆえ、ここは一つ…ご容赦をm(_ _)m



つか、このスレ…今や新シャア板の特撮板出張所て感じですなwwwwww






それでは、また次回(*´・ω・`)ノシ

413 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/17(木) 18:58:55 ID:???
後編キタ―――――――(゚∀゚)―――――――!!!!!

今回もGJッスよ、ガノタさん!



414 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/11/17(木) 20:14:35 ID:UL7WCgYG
>>413

ありがたう御座いますm(_ _)m



そろそろ最下層が近いので・・・上げてみる。



415 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/18(金) 07:50:39 ID:???
人の夢の為に生まれた。
この拳……この命はその為のものだ。

こんな言葉、両澤には逆立ちしたって書けないよな。
ぼろぼろになりながら月を背負っての構え、美し過ぎる。

416 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/20(日) 11:51:04 ID:???
シン「あんたは一体なんなんだぁー!」
凸「おまえが今刻んでいるのは最悪の記憶だ」

417 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/20(日) 14:14:06 ID:???
気持ち悪いオナスレ

418 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/21(月) 00:08:29 ID:???
暗黒スレは落ちたんですかあげ

419 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/21(月) 00:49:12 ID:???
良スレハケーン


420 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/21(月) 05:35:30 ID:???
シン…良かったね♪
インパルスやデスティニーに搭乗するより、仮面ライダーの方がずっと似合ってるよ★
おめでとう!
(*^∀^*)

421 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/21(月) 15:49:28 ID:???
認めてもらわないとイヤだったら
ライダー無理ぽくね

422 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/22(火) 21:21:45 ID:???
いや
最初は純粋に守る為の力を欲しかっただけ。
ああなっちゃったのは周りが褒めすぎたから。

423 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/22(火) 21:28:48 ID:???
褒めすぎっつーよりまともに叱れる奴が誰もいなかったせい。


424 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/11/22(火) 22:27:22 ID:???
そこんとこはゴキラと一緒だな

・・・負債の子育て観ておかしいとオモ

425 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/23(水) 01:42:46 ID:???
自分を認めて欲しいなんてシン言ってたっけ?
全く記憶にないんだが

426 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/23(水) 01:51:06 ID:???
嫁が勝手にそうほざいてるだけだろ。
種死キラの人気が上がらないからシンを後付でどんどん嫌な奴にしていこうとしてるのさ。

そういうことをすればするほど種死キラの人気は下がっていくんだがな、いつになったら気づくのやら。

427 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/23(水) 18:03:38 ID:???
いい大人が居ないってのは、子供を取り扱った作品では致命的だなぁ…


428 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/23(水) 23:05:16 ID:???
無印、種死通じての難問です
子供が健やかに成長したければアストレイに出演するしかありません

429 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/24(木) 20:55:39 ID:VNk3tNq0
良スレの悪寒

430 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/24(木) 22:43:50 ID:???
>>428
アストレイは…

431 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/25(金) 18:47:38 ID:???
誤爆OTL

432 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/25(金) 19:31:50 ID:???
突然だが 今から設定厨がネタにもならない俺設定を投下するぞ!!
そういうの嫌いな皆様はスルーして下さい!!


仮面ライダージャスティス
シンが戦う敵・ラクシズの上級兵士。
その正体は謎の青年アスラン・ザラ。
実はかつての彼は悪と戦った伝説の英雄であった。
しかし、フリーダム率いるラクシズによって洗脳され、自ら望んだ平和を脅かすことに。
終盤、シンと関わることで本来の自分を取り戻した彼は「仮面ライダーセイバー」として復活。
ラクシズに果敢に挑むが・・・

仮面ライダーフリーダム
ラクシズ最強の戦士にして神官的存在。
元は、永きに渡り平和を守ってきた戦士「仮面ライダーストライク/キラ・ヤマト」。
アスランの戦友であった彼だが、激しい戦いを続ける内に彼の心は自ら生んだ闇に囚われた。
そしてラクスによって心中に破滅の意思を見出され、フリーダムの力を与えられた。
今の彼はラクシズの目的に従い、自分達以外の戦士全てに戦いを挑む狂戦士である。
その瞳には戦士・武器の存在しない=戦いの一切無い未来しか映っていない。

ラクス
ラクシズのリーダー兼象徴。
構成員からは平和の化身として女神のように崇められるが、
その正体は人々の絶望から生み出された人ならざる存在(モノ)。
彼女は生きることに倦み疲れた人の心に潜む虚無的な願望であり、
生という苦痛から全ての人を解放すべく行動する。
生きるための強い力を持つものを取り込み、あるいは滅ぼし、
最終的には自らに従い滅び行く王国を築こうとする。

ミーア・キャンベル
ラクスそっくりの姿を持つ謎の少女。
以前はごく普通の少女だったが、アイドルになる夢がかなわず、深い絶望に陥った。
その絶望が生んだ空想の彼女の姿がラクスの外型となり、ラクスは彼女の肉体を依り代として実体化した。
普段はラクスは自ら構成した擬似的な肉体でラクシズの中枢にあり、
本体であるミーアはそれまでの人生を記憶もろとも失い、街をさまよっている。
明るく、気立ての良い少女。

433 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/26(土) 02:49:51 ID:???
気持ち悪いオナスレ

434 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/26(土) 12:29:20 ID:???
だがそれがいい

435 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/26(土) 12:46:29 ID:???
>>434 
 。     。      /'   .、
        ((      ))    / /    | i
        ヾ_,‐=‐ /i     | i|    ノ, |
         <, -、_, -、_>     | ;i|  /,' /
         '!≧.-、≦ヲ     | i〉 〈 / 貴方は話が早い
     _,.へ._ ゙i=^゙='イ’, へ  | iY' /
   <ニ/ll ̄'''" ゙̄'''''" ̄i'^ニ^> |;|: || :|
  <二ニll  ,o、_i_,. o  _,||ニ二>|;| ‖:|
     /:: 〈-i、_ i_ ,.:; i--;;〉ヽ:; ::::y'》、ll丿
   ((/:::::: /!グー‐く_,;j   ヽ::ヽ '(○)
   /ヽ;::/ ゙!ミ:::;i:::;;;彡!    ゙ー’


436 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/26(土) 14:00:04 ID:???
気持ち悪いオナスレ

437 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/26(土) 23:13:03 ID:???
だがそれがいい

438 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/27(日) 05:19:51 ID:???
気持ち悪いスレ

439 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/27(日) 07:53:33 ID:???
俺も仮面ライダーインパルスを描いてみた。
モチーフは頭部がインパルスガンダムで体がザフトのパイスー
ちょっとクウガっぽくなったかも。
絵が下手なのと携帯カメラのため見辛いのはカンベン。

ttp://i.pic.to/48vzm

440 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/27(日) 08:41:07 ID:???
なかなかカッコイイね
俺は好きです、こういうの。ガンダムよりはライダーに近いけど、ありじゃない

441 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/11/27(日) 10:07:28 ID:???
>>439

おまい、ウマ杉
何かエクシードギルスみたいだなぁ

明日か明後日あたりに投下さして頂やすかね

442 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/27(日) 11:26:08 ID:???
気持ち悪いオナスレ

443 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/27(日) 11:43:48 ID:???
だがそれがいい

444 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/27(日) 15:41:50 ID:???
確かに気持ち悪いオナスレだ

445 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/27(日) 17:51:13 ID:???
ほっしゅ

446 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/29(火) 15:37:14 ID:???
ほしゅ

447 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/11/30(水) 19:46:53 ID:???
ほっす

448 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/01(木) 00:50:48 ID:???
あげ

449 名前:仮面ライダーSEED :2005/12/01(木) 16:54:15 ID:???

「そうか…見られてしまったのか、まぁそんなに思い詰める様な事ではないと思うがね」
ギルバートはそう事も無げに呟くと、慣れた手つきで次から次へと洗い終わったものを
手にした布巾でキュッキュと磨き上げていく。
1日の営業を終え、看板を下ろした喫茶店『紅い彗星』の中では彼とシンの二人きりの従業員がザブザブと食器やカップを洗う音がこだましていた。
彼はしがない喫茶店のマスターにすぎない男ではあるが、シンが仮面ライダーインパルスである事を知る唯一の人間である。
そういった事実を知っているが故にギルバートはシンが突然、営業中に飛び出してもろくに小言の一つも漏らさないのだった。
一喫茶店の店主としては疑問が残る行動ではあるが…理解がある行動と言えばそう言えないこともない
ただ、それはつまりシンこと仮面ライダーインパルスが何らかの組織とコトを構えているのを知っていると言う事になる。
それを知りつつも、シンが1年前ここに転がりこんでから今日まで、協力を続けてきたのだ。
彼のこういった奇妙な行動が年齢を感じさせない、ミステリアスな雰囲気に一役買っている事も間違いないだろう。
ディアッカ・エルスマンと名乗る得体の知れない男に、自らの正体がばれてしまった事を深刻に思い悩んでいたシンにとって、
日ごろの付き合いからこのギルの一言はある程度予想していたとはいえ、やはり納得しかねるものだった。


450 名前:仮面ライダーSEED :2005/12/01(木) 16:55:06 ID:???
だから、その言葉尻に乗っかる様に口を挟む。
「だけど、やっぱマズくないのかなぁ…だってほら、マスター以外には今までずっと秘密にしてきた訳じゃんか。」
シンの至極当然な抗議に対して、ギルバートは身に付けたエプロンで手を拭くとを宙仰ぐと、ふぅむ、と思案げな顔をつくった。
「それは確かにそうかもしれないね、しかし見られた相手がマスコミでなかったのは不幸中の幸いだっとも言えるかな…まぁ今後は気をつける事だね。」
そうやって最後に釘を刺す事を忘れないところは年の功と言ったところか、ギルバートは小さく丸めたエプロンを小脇に抱え、二階にあがっていった。
…マスターもイマイチ掴み処がわかんない人だよな…ま、最後の一言だけには同意かな、ホント気をつけないと。
シンはギルバートの何ともいい加減な返答に軽くため息を漏らすと、手早く後片付けを済ませ、自らも住居となっている二階へと上がっていく。
『ほら,こないだ話してたSF大巨編あったじゃん。明日らしいから行こうぜ。』
明日はヴィーノの提案でルナをはじめとする仲間達と街に映画を見に行くことになっている。
あいつら遅れるとうるさいからなぁ…今日はさっさと寝てしまう事にしよう、そう思い立つとシンは自室へ向かうのだった。
日頃、死と隣り合わせの毎日を送るシンにとって、こういった仲間達とのひと時は何者にも代えがたい。
それをひとり、噛み締めながらシンはゆっくりと深い眠りに落ちていった。


451 名前:仮面ライダーSEED :2005/12/01(木) 16:55:47 ID:???

ズギュゥン!!
星々が瞬く夜空から、猛烈な勢いで間断無く降り注ぐ光の矢。
それは眼下に広がる森林を縫う様に進み、流星さながらにむき出しの地面にぶつかると、
小規模な爆光を挙げ、泥や小石を盛大に撒き散らした。
見れば周囲のあちこちに同じような窪みがいくつも出来ていた、そのすぐ横で小さな声がする。
「うぐぐ…。」
その場にうずくまっている声の主は、降り注いだ矢が命中した事により内から襲いくる痛みを堪えようと、苦しそうな呻き声を挙げていた。
と、木々の闇に紛れて紛れていたその姿が月明かりに照らされ、露わになる。
鳥を思わせる羽に暗く光る単眼…ザフトが誇る戦闘員ジンが数人、負傷を負い、地に倒れ伏していた。
その彼と同様に体のどこそこに傷を負ったジン達が、その傷口から溢れた体液で自らが横たわる大地を紫に染めている。
ズギュウゥン!!
再び、鋭い音とともに矢が地面をえぐり、大地に穴がまた一つ穿たれた。
恐らく、この光の矢は何者かによってジンの一団を狙い、放たれたものと見て間違い無いだろう。
つまり、少し遅れて一条の光が大地を貫いたと言う事は、先ほど光の雨を運良くかわす事が出来たジンがいたという事になる。
…当の本人は樹の根元に身を潜め、様子を伺っている様だった。
表情が判らないジンではあるが、キョロキョロと周囲を見渡すその様子から彼が相当に追い込まれ、焦っているのが分る。

何時の間にか、強い突風が吹いていた。
煽られた木々が木の葉を揺らし、ジンの頭上でざぁ、と音をたてる。
仲間達の流した体液が辺りに濃密な血の臭いを漂わせた。
ズシャッ!!
姿見せぬ襲撃者に脅えるジンの背後で、何かが大地に降り立つ重々しい音がした。
抗いようのない現実に、堅牢な装甲の下で一瞬のうちに彼の全身の皮膚が粟立つ。
ジンは覚悟を決め、恐る恐る背後を降り返った。
そこにいたのは…落ち着いた色合いの黒いボディー、そこから伸びる新月の光を思わせる冴えた白さの手足。
人に酷似した頭部の額と思しき場所からは角のような飾りが四本…そう、仮面ライダーインパルスに非常によく似た存在だった。
…しかし、よく似た両者の間にはある決定的な相違点があった。
そのライダーの背中からは大きな翼が生じていたのである。
今は折り畳まれ、鮮やかな蒼さを持ったそれは、羽を広げればジンの背にある翼の軽く3倍以上の大きさはあるだろう。


452 名前:仮面ライダーSEED :2005/12/01(木) 16:56:25 ID:???
張り詰める緊張感のなか、唐突に謎のライダーが言葉を発した。

「もう、やめろ…君達の負けだ!!…これ以上僕に戦わせないでくれ。」
その声は一瞬にしてジンの一団を殲滅してみせた技量の持ち主とは到底思えない、青臭さいものだった。
むしろその美しい純白の体を、そして改造人間とはいえ人を殺し、その手が血塗られるのをためらうかの様にも聞こえる。

そんなライダーの言葉に対峙しているジンが何を思ったかは定かではない。
ただ、明らかなのは彼がその手から剣を抜き出し、構えたという事実だ。
その身の内に恐怖が芽生えているのは、樹の陰に隠れていた事からも明らかだろう。
そこに降って沸いた、ライダーからの降伏を勧める誘い…。
願っても無いそれを打ち破ったのは彼が持つザフトの一員であるという誇りなのかもしれないし、あるいは彼自身の闘志かもしれない。
ジンは見事なすり足でジリジリと、虚空から降り立った姿勢のまま静止したライダーに近付いていく…。
「…君がどうしても立ちはだかるというのなら…僕はッッ!!」
刻一刻と接近しゆくジンを前に、追い詰められた様にライダーが吼える、その叫びに応じるかの様に背中の翼がバッと展開した。
空を自由自在に舞う大鷲を思わせるその羽がほんの一瞬、翻り月の光を受け輝いたかの様にに見えた。
…その手にはいつのまに握っていたのか、光放つ剣がある。
それは剣のカタチを保っている何らかのエネルギーのようであった、それを証明すかのようにヴン!!と2、3回空を薙いだだけで跡形も無く消え失せてしまった。
ポト…ポト、ポト。
不意に湿った音が耳を打つ、音の出所はジンの腕の関節…ほんの数秒前までは二の腕とその先にある手首を繋いでいた部分からだった。
今、そこは何とも形容しがたい肉と骨が覗くグロテスクな面をみせている。
そうこうしているうちに、スッパリと断ち切られたそこからジワジワと滲み出す体液がポタポタと重力に従い、落下していた。
剣をにぎったままの手首が無常にも切り離され、その足元に転がっている。
…ライダーは一瞬のうちにジンが持つ武器、剣をその根元ごと切り捨ててみせたのだ。



453 名前:仮面ライダーSEED :2005/12/01(木) 16:56:59 ID:???
堪え切る事など出来はしない痛みにジンは地面をのた打ち回る事しか出来ないでいた。
一方、鮮やかな手並みを見せたライダーはといえば、その放つ雰囲気が一変していた。
先程までのどちらかと言えば、優しげなそれは近寄るものは全て殺すといったドス黒い殺気に変わっている。
ジンの行動が彼の抑えていた衝動に火を点けてしまったのか・・・。
今や片腕となったジンは襲い来るだろうトドメを予期し、その身を強張らせた…しかし、
「………。」
唐突に、双翼の間から覗くノゾルからバーニアの炎が勢いよく噴出だすやいなや、
ライダーの体はどこまでも広がる大空に吸い込まれる様に飛び去ってしまった。
地上から見たその姿はドンドンと遠ざかり、米粒ほどのちいさなに点となったかと思うと、やがて完全に見えなくなってしまう。
あとには体を射貫かれ苦悶するもの達、そして手首を瞬きする合間に切断され、
恐怖と苦痛に混乱する片腕のジンが残された。
「お、恐るべし…か、仮面ライダーフリー…ダ…ム…。」
そう一言、呟くと失った片腕のあとを追うかの様に、最後に残ったジンも地面に崩れ落ちた。
夜の闇深い、森の木々の間を濃密な血の臭いが支配していく…。
しかし、この様な状況にあっても驚くべき事に、未だその命を失っている者はいなかったのである。

天高く、苦悶と呪詛の声が煙の様に立ち上っていく…そんな彼らに月は無常にも冴え冴えとした光を投げかけるのみだった…。



                                             つづく


454 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/12/01(木) 17:02:02 ID:???
投下終了です

ハイ、吉良きゅん登場の前編です
ブラストはマテ後編と言うことで



…ほすしてくれてる方、サンクスコっす

…毎度、遅い自分の筆には申し開きのし様もないです
(*´・ω・`)



では、また
(*´・ω・`)ノ

455 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/01(木) 17:20:37 ID:???
おっ、ついにキラ登場か

456 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/01(木) 19:42:31 ID:E8XPePXZ
痔悪化はライダーなのか?

457 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/01(木) 19:50:55 ID:???
キラ出てきて面白くなってきたw

痔は滝ポジだろうな

458 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/01(木) 19:57:45 ID:???
キラの所業って生身だととんでもなくエグイな
同人アニメもこのぐらいやれば、腐女子もキラの悪行を正しく認識したろうに

459 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/01(木) 21:28:08 ID:???
ガノタさん!
久々の新作良かったッス!
キラの不殺を特撮的解釈すると、痛みが生っぽくて良いなぁ。



460 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/02(金) 00:21:35 ID:???
>>457
もしくはがんがんじい
上手くいけばライダーマン

461 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/02(金) 01:51:03 ID:???
むしろシャドームーン

462 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/02(金) 14:29:37 ID:???
そっちはキラか凸のポジだろ

463 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/03(土) 02:44:18 ID:???
気持ち悪いオナスレ

464 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/03(土) 10:59:43 ID:???
だがそれがいい

465 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/04(日) 00:25:13 ID:???
この流れ好きだwwwwww

466 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/04(日) 06:02:13 ID:sJzAWSGP
気(rya

467 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/04(日) 10:39:07 ID:???
気持ち悪いオナスレ

468 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/04(日) 22:34:59 ID:???
だがそれ(rya

469 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/04(日) 23:00:12 ID:g9eVcRfk
インパルスは生物系ライダーか?、それとも555のようなメカライダーか?

470 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/04(日) 23:31:50 ID:???
>>469
前の方に誰かが描いたイメージがあるよ



ガンダムとゆうかMSを仮面ライダーにすると
ストロンガーとかスーパー1とかゼクロスのような機械的なイメージが前面に出てくる様な希ガス


471 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/04(日) 23:36:00 ID:???
V3だとしたら、シンを改造するのはキラとアスランかあ

472 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/05(月) 19:49:28 ID:991bXtID
仮面ライダーカオス
仮面ライダーアビス
仮面ライダーガイア


473 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/05(月) 20:47:49 ID:???
>>471
核ミサイルと共に消滅してくれればGJ

474 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/06(火) 10:34:55 ID:???
個人的には最後に死んだり行方不明で終わるのはあまりなぁ・・・・・・
どうにもブレイドの最終回でトラウマというか。
古くはダイの大冒険も。

475 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/06(火) 17:33:47 ID:???
まあブレイドは「仮面ライダーになろうとした」男達の物語だったから
途中にも仮面ライダーになりたかったといって死んでいった人がいた
思えばあれが最終回の伏線のひとつだったんだろうなあ
最終回で、剣崎は怪物の肉体という呪われた宿命を背負うことで、本来の意味での「仮面ライダー」になった
だから、ブレイドのラストはあれ以外、ありえなかったんだと思う

476 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/06(火) 18:51:28 ID:QaqVef1O
じゃあ、もうひさびさに・・・・・・オゥンドルラギッタンディスカー!!

477 名前:358 ◆FdL1jBqM3g :2005/12/06(火) 19:09:41 ID:???
>>476
ナニイテンダ!

478 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/06(火) 20:27:43 ID:QaqVef1O
ナンドル

479 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/06(火) 21:17:35 ID:???
ムッコロス!!

480 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/07(水) 18:50:54 ID:J7/VVgf1
ノゾムトコロダ ケッチャコ

481 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/07(水) 22:33:23 ID:???
ウソダドンドコドーン!!

482 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/08(木) 18:12:50 ID:FD15I5Wq
オデノカラダハボドボドダ!

483 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/08(木) 18:18:58 ID:???
気持ち悪い剣スレ

484 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/08(木) 22:19:31 ID:???
ギバッデルデショ!!

485 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/08(木) 23:32:35 ID:???
アマゾン風味ステラの続きが気になる

486 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/08(木) 23:43:10 ID:???
ステラ→アマゾン(野生)ならアウル→X(水中)
になるわけだな

水中が得意なキャラって昔から冷遇されてる気が

487 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/09(金) 00:22:40 ID:???
ステラの話はおおざっぱな構想は有るんですが

HG運命作りながらなので進まない…

488 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/09(金) 01:37:34 ID:???
スティング→スカイライダー(空・緑)
の出番がとても心配です

489 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/10(土) 00:29:27 ID:???
「連合は弱いから裏切り……奪い合う……
 連合は弱いから恐れ……殺しあう……
 それが連合さ……」

オクレ「そうかもしれない……
 それでも俺は連合を信じる
 連合のために闘う
 俺は、それだけでいい」

490 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/10(土) 00:46:29 ID:???
気持ち悪いオナスレ

491 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/10(土) 09:35:21 ID:???
だがそれが(ry

492 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/10(土) 15:54:38 ID:???
>>488
スカイ→ライダーリンチ
スティング→ムラサメリンチ

ピッタリだ!!Σ(゚д゚lll)

493 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/10(土) 18:48:08 ID:???
気持ち悪いオナスレ

494 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/10(土) 19:04:14 ID:???
だがそれがいい。

495 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/10(土) 23:52:01 ID:???
チラシの裏に(r

496 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/11(日) 16:59:09 ID:???
どうしても キラ=ダグバ に思えて仕方ないんですが……

497 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/11(日) 17:43:44 ID:???
気持ち悪いオナスレ

498 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/11(日) 20:14:19 ID:???
                ._.-'′
              .,,/`
            _,/ .ヽ_../.
          .,/′ .i:;.||/.丶
       ,,..,.-'´    :. |i: .ノ|
     .y::::i|@      ...゙:(| |リ:::|.
    ..ノ「|:::::z_    .,yy,yy::ヽ::::::ヽ::、.,.
      .゙リ:::::::y_ ._ .i::::/:/⌒ |ミ ⌒^i:::i,,、i:;
       フ;::::::::  |:::::| ゙ ! ∽ .ヾ .,、冫
         ゙ア「^゙⌒ {--》|;\--ヽ〆ゝァ
              {二||::::::|ミ:::::::::|厂
              ド[o・o」リ《|
              .,::::::|:::::|:::::::::i
              i:::::::| ̄|::::;:::::!
            ..」:::::::::|:::::|::::|l;::::!
            .,i   .ヽ::ノ   ..i,
           ,i    |「「《    !
          .,i   ..厂   ゙フ   .!
         .,r丶 ..|″     ゙リ _.y
         .,::::::):::|″       ゙《:::::::::、
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       i::::::::^              |:::::_i
     .,z;::::::::!               |:::::::z
    .::|::::;;》ミ「               ^巛:|;;
>>496だからボクがぶっちぎりで最強のRX的存在だってわからないの?シン?レイ?ああ、またザフトの新しい最強怪人ですか?」

499 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/11(日) 21:18:29 ID:???
>>498
おまいはレンゲルで十分だ!

500 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/12(月) 08:07:03 ID:???
500

501 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/13(火) 21:35:49 ID:???
保守

502 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/13(火) 23:35:13 ID:???
保守

503 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/15(木) 01:45:03 ID:???
その時奇跡が起こった!

504 名前:仮面ライダーSEED :2005/12/15(木) 14:00:16 ID:???

シンは闇を見ていた。
あたり一面はまるで、子供がふざけて墨汁を処かまわずぶちまけたように真っ黒だ。
おかげで今自分がどんな顔、格好をしているのかも解らなくなっている。
どこからか刺し込む月の光がやさしい夜の闇とは違ったそれは、人に本能的な恐怖を感じさせる。
ねっとりと広がったその闇は重く、まるでこの身を押しつぶそうとしている様にも思えた。
あぁ…まただ。
こんな心細くなりそうな状況にあっても、俺の意識は何故か醒めたままだった。
なぜなら、これは夢…それもうんざりするほどによく見てしまう悪夢にほかならないから。
だから次にどうなるかも分る、ただ…出来る事なら見たくはない。
そうは言っても、ここは夢のなか…それも悪夢だ、そんな要望がとても通るとは思えない。
案の定、目の前の闇にぽっかりと白い穴が開く。
正確に言うなら、それは穴ではない。舞台を照らすスポットライトの様な光だ。
と、周囲の吸い込まれそうな闇と隔絶された円形の光のなか、黄金色の輝きが舞う。
次から次へとそれは地面に降り注いでいき、急に輝くのを止めてしまう。
あとにはそよぐ風にカサカサと音をたてるイチョウの葉の山が残された。
ひっそりと頭上で揺れ動く紅や黄色に色づいた木々の葉を通した柔らかい光が、降り積もっていた枯葉を複雑な色合いに染め上げてゆく。
そう、いつのまにかそこには秋の野山の光景が映し出されていたのである。
それはシンにとって、決して忘れる事が出来ないもう二度とかえる事ない家族との記憶…。
『シン〜、マユを呼んでおいで。』
『そろそろ肉が焼きあがりそうだってな、冷めちゃうと美味しくないからね。』
『ん、分った…あ、ちゃんと俺の分の肉残しといてよ!!』
1年前の自分が背中で両親の声を聞きながら駆け出していた、大した違いはない筈のその顔がどこかあどけない様に見える。
今となってはもう会う事も許されない両親、頼もしかった父、優しかった母に会える事を思えばこの夢もそう悪くはないともいえた。
これは…あの時のピクニックか?
確か、そのちょっと前に俺は顔に本を引っ掛けながら野っ原に寝そべってて…アイツがそれをひったくってったんだよな。
そのまま、逃げ出すアイツを追っかけて森の中を突っ走ったっけ。
俺のそんな回想そのままに、もう一人の俺は黄金色の森をカサカサと落ち葉を踏みしめながら懸けぬけて行く。
『待てよ〜マユ!!』
『あはは、やだよ〜♪』
軽やかな足取りで俺の前を駆けて行く少女がいた。
制止を呼びとめる俺の願いに降り返ったその表情が悪戯っぽく微笑む、まだ幼さを残したその顔が愛らしい。
マユ・アスカ…悪戯好きで、甘え上手で、いつも俺の後ろをチョコチョコ付きまとってくるのが少しうっとおしく感じる事もあったけど
だけど…やっぱり、可愛い俺の自慢の妹だった。


505 名前:仮面ライダーSEED :2005/12/15(木) 14:01:41 ID:???
『ホラ、追いついたぞ。大人しくしろ〜。』
どうにか俺はマユに追いついた、彼女は太い老木を背にまだニコニコしている。
と、不意にマユはその樹の陰に隠れると、こちらに一瞬顔だけを出しまた引っ込めてみせた。
どうやら、まだ鬼ごっこを続けていたいのだろう、俺はそれに付き合ってやる事にした。
クルクル、クルクル…と俺達は樹を中心に回りつづける。
その先に、夢の終りに何があるか知っていても…俺はこの瞬間だけは素直に安らぎを感じていた。
ガシッ。
俺の手がマユの腕を掴んだ…その瞬間、再び視界が闇に包まれてしまう。
いやだ、やめてくれやめてくれやめてくれ…。
叫ぼうとしても声は出ず、目を閉じる事も出来そうにない。
どこかで…蒼い翼と碧の閃光が交叉する、この夢が終りを迎えようとしている兆候だ。
俺は来るだろう、最悪な光景に身を堅くした…夢の中なのに、冷や汗が吹き出てくる様な気がする。
不意に闇が晴れ、荒野の風景が視界いっぱいに広がった。
爆撃があったのか、不自然に抉られた大地はもうもうと土煙を巻き上げ、周囲の木々は吹き飛んだり、幹の途中からポッキリ折れていた。
『うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!』
そんななか、空気を痛々しい絶叫が切り裂く…叫んでいるのは俺だ。
その俺が見つめる先にあったのは、よく分らないけど…両親の姿だった。
なぜなら、彼らの姿は原型をとどめないくらいにグチャグチャな肉塊になっていたのだ。
焼け焦げた皮膚の黒さと筋肉組織のなまめかしいサーモンピンクの対比。こぼれだした腸のヒダヒダに絡みついた鮮血。
いつ、吐き気をもよおしてもおかしくない光景ではあったが、悲しみと怒りで狂おしく混乱する頭はそんな当たり前な生理現象を忘れさせてくれる。
そして、マユは爆撃の直撃をくらってしまったのか…俺をからかう時に照れくさそうに頭を掻いていた手だけを残して、
この世から消えうせてしまっていた。
その手のなかに俺が少し前に買ってやった薄いピンク色の携帯があった。
その片身となっってしまったプレゼントを手に、俺は涙でグショグショになった顔で宙を睨み付ける。
…地上の惨事とは関係無く青いままの空の片隅で、蒼い翼がキラリと翻ったのが見えた気がした…。

「いやぁーー面白かったな!!」
行き交う人並みで混雑する通りにヴィーノの声が響き渡った。だが、それも街の騒音に紛れて小さく消えてゆく。
「ホントだよね!!最後の爆発シーンとか凄い迫力だっ…あれ、シンどうしたの?何か顔色悪いよ。」
前を歩いていたメイリンが降り返りヴィーノの声に言葉を繋ごうとして、その声のトーンを不意に落とした。
俺もつられて後ろを振り返る、そこには彼女の言う通り少し具合の悪そうなシンの顔があった。
「大丈夫だメイリン、ヨウラン…心配しなくてもいいって。」
そうぶっきらぼうに呟く声が、人を不安にさせている事を当の本人は気づいていないんだろう。
隣のルナマリアが心配そうな顔つきで、その肩に手を添えようとした。
しかし、シンはそれをうっとおしそうに振り払う。
「ちょっと休みたいかな…でも、皆せっかく遊びに来てるのに悪いしさ。先に行っててくれよ、あとで追いつくからさ…なっ?」
そう言うとシンはガードレールの脇に腰掛け、あさっての方向を向いてしまった。
仲間達は一様に困った顔つきでどうするべきか、思案している。
「わかったよ。じゃ、俺達あそこの喫茶店にいるから。でも…ヤバかったら連絡入れろよ?すぐにすっ飛んでいくからな。」
1年前にシンが転校してきてからの付き合いだが、こいつが弱みを人に見せるのを極端に嫌う事は熟知していた。
だから、仕方なくそう言うしかなかった俺の言葉にシンは聞いているんだかいないんだか、小さく頷くと片手をヒラヒラと振ってみせた。
どうやら、早く行けという事らしい。
俺達は後ろ髪引かれる思いでシンを残し、その場を立ち去るしかなかった。


506 名前:仮面ライダーSEED :2005/12/15(木) 14:02:37 ID:???

少しの間、シンは車道を流れゆく車の群れを眺めながらボンヤリとしていた。
…映画を見ている最中、襲ってきた悪夢は俺の顔色を仲間達に心配させてしまうくらいに変えていたようだった。
我ながら、最悪なタイミングだったと思う。
自然と深いため息が口からこぼれ出た…少し、気分が持ち直せた気がしないでもない
シンは重い腰をあげると、ヨウランが言っていた喫茶店へ歩を進めようとした…と、
「よぉ、何か具合わるそうだな?これでも飲むかい?」
いやに陽気な調子の声とともに缶コーヒーが一本、ぬっと目の前に突き出された。
俯いていた顔をあげてみる…そこにはあまり、会いたくない男の顔があった。
「何だ…アンタか、悪いけど今日は仲間と遊びに来てんだ。アンタに付き合ってる暇とかないんですよ。帰ってくれません?」
俺のそんな直球勝負、駆け引き無しの拒絶にも目の前の男…自称,探偵のディアッカと名乗った男は引く素振りをみせない。
非グゥレィトォ…などとワケの分らない事を呟きながら、オーバーに天を仰いでみせた。
そのまま俺の隣に、いけしゃあしゃあと座りこんだその背中に拳の一発でもおみまいしてやろうかとも思ったが、
あいにく今は調子が優れない…だからそのまま、放っておく事にした。それを肯定ととったのか、男は語りかけてきた。
「いやぁ…君が戦ってる組織について二、三知ってる事があってね?そんで今日は会いに来てみたってワケさ。」
浅黒い顔をニヤリと歪ませると探偵は、俺は正義の味方だからな。などとうそぶいてみせた。
軽薄そうな態度といい、いまいち信用にかける言葉だったがその内容には興味を引かれるものがあった。
軽く頷く事でその先を促してやる。
「オーケー…つーかコーヒー飲みながら聞けよ。もったいないぜ。」

口にした甘ったるい琥珀色の液体が喉を流れ落ちてゆく…ディアッカは話を終えるとふぅ、と息を着き、こちらの顔色を伺ってきた。
軽い失望を覚えたと言うのが正直なところだろう、奴が語った事の多くが俺にとって、既に判り切ったでしかなかった。
奴らの組織の名がザフトである事。その構成員は本来、宇宙開発や世界各地で多発する紛争を解決する為に遺伝子に手を加えられたコーディネーターと呼ばれる異能の存在である事だ。
…ただ一つだけ、初めて聞く事柄もあった。
それは過去に俺のような姿の仮面の戦士が奴らと戦っていたというのである。
それには軽い驚きを覚えると同時に、俺は憤りの様なものを感じていた。
なぜなら、そいつらがちゃんとザフトを壊滅させていりゃあ…俺が改造人間になっちまう事だってなかったし、
それよりも、マユや両親があんな目に遭わずにすんでいたかもしれないのだ。
…今更、こんな事を考えても仕方ないのは分っている。だけどそんな気休めで今、この胸を烈しく燃やす怒りを押さえる事は出来そうになかった。
「話は終り?あんま役には立たなかっ…アレはっ!?」
やつ当りの気味になじる言葉を発しようとした瞬間だった。
こちら側へ向かってくる車両の中に、見覚えのある一台があった。
それは…そう、ついこの前済んでの処で逃してしまったザフトの連中が使っていた車にあまりにもそっくりだったのだ。
「お?どうしたんだ?」
間抜けな顔をしてディアッカが質問を投げかけてくるが、こうなっては構っていられるワケなどない。
俺は呆気にとられたままのそいつを残して、近くに停めてあるコアランダーの元へと急いだ。


507 名前:仮面ライダーSEED :2005/12/15(木) 14:07:15 ID:???
「どうなんだ…例の計画は?あまり遅れるとザラ議長が煩いぞ。」
「問題ない…あと少しばかりの問題が残っているだけさ。スケジュールには少しの遅延もない。」
ブォォォッ…。
怪しげな密談を交わす二人の声を掻き消す様に、対岸から警笛の音が辺りを圧倒した。
シンが追跡していた不審な黒塗りの車は今、寂れた港で潮風にその身を晒していた。
その隣に似たような車両が5、6台並んで停まっている。
おそらく、その中にいる全員がジンやバクゥといった改造人間なのだろう。
そこには一般人がおいそれとは近付けない独特の雰囲気が漂っていた。
「しかし、大丈夫なのか?…こんな所で会っていて、この前も組織の人間が例のヤツにつけられてしまったらしいじゃないか。」
「おいおい、そんな間抜けな真似を俺達が許すと思うのか?」
その、自身たっぷりの声を冷やかそうとしたときだ…どこからか、高い笑い声が響き渡ってきた。
「ハハハハハッ、貴様らの悪巧み…聞かせてもらったぞ!!」
「だ、誰だ!?」
不意に聞こえてきた謎の声にうろたえる二人に、応える様に港に置かれたコンテナの山の上から返事が返ってくる。
「ここだ!!」
碧の瞳に、白銀の四肢、海からやってくる潮風が首にしたたなびくマフラーを揺らしている…そこにいたのはやはり、仮面ライダーインパルスだった。
「チィッ、ライダーかっ!!お前達、頼んだぞ…っ!!」
研究員風の男はそう言うと、その場から足早に立ち去ろうとする。
「待てっ!!」
ライダーはそう一声叫ぶと、素晴らしい跳躍力で宙へ舞いあがった。
ズンッ!!
鈍い音をたて着地したかと思いきや、そのまま弾ける様に逃げる男を追いかけ走り出す。
「ここから先へはいかせんぞ!!」
もう一人のマフィア然とした男の指示のもと、人垣となるつもりなのかわらわらと集まったジンの群れがライダーの行く手を阻む。
「ッ!…邪魔だぁっ!!」
遠心力を十二分に乗せたソバットがジンの体へ命中する、敢え無く吹っ飛ぶその巻き添いを食らってもう一人がその場に倒れた。
立ちはだかるジンの一団をライダーは怒気荒く、その拳や蹴りで蹴散らしていく。
しかし、そうこうしているうちにも逃げる男と追おうする自分、両者の距離は開いていくばかりだ…。
気付けば、男はこの場へやって来るのに使った車に乗り込むとエンジンをかけようとしている。
くそっ…このままじゃあ、また逃げられちまうっ…!!
グシャッ!!
鋭い手刀を食らい、絶命するジンの横から新手が次々に襲いかかってくる。
増援部隊が近くにひそんでいたのか、その波は止まるところを知らない。
切れ間無く続く、ジンの攻防一体の人海戦術にライダーの内に焦りが生まれていた。


508 名前:仮面ライダーSEED :2005/12/15(木) 14:13:51 ID:???
それを嘲笑うかの様に低いエンジンの唸りが耳をつんざく…その時!!
ズガァン!!
どこかで耳にした銃声が再び、耳に飛び込んでくる…これは!?
「グゥレェィトォッ!!どうだい、オレもなかなか頼りになるだろ?」
いつの間に追いついていたのか、ディアッカ・エルスマンのあまりにも場違いな陽気な声がした。
見れば手にしたエモノの銃口から薄い煙が立ち昇っている…先ほどの一撃はタイヤを狙ったものだった様だ。
その証拠に車はエンジン音をたてたまま、一向に動こうとしない。そのドアが開き、中から転げ落ちる様に出たきた男の腕をディアッカは難なく捕まええるとこちらに向かって誇らしげに高々と掲げてみせていた。
「アンタ…なんで?」
少し呆れた様に零れ出たライダーの言葉にディアッカは事も無げに応えてみせた。
「言ったろ?オレは正義の味方だってさ。」
一瞬、呆気にとられた様子のライダーだったが、その雄雄しいいでたちからは想像できない愉快そうな声をあげ、笑い始めた。
「ば、馬鹿じゃないのかアンタ…ハ、ハハハッ。」
そうやって笑い声をあげる間にも、ジン達は攻撃の手を休めようとしない。
どう考えても危険な状況なのに、シンは何故かリラックスしている自分に気付いていた。
これが…仲間、いや戦友ってモンなのか?…案外わるくないもんだな。
今までたった一人で戦い続けてきた自分にとって、背中を任せられる仲間を持つという感覚は体験した事のないものだった。
ジンワリと暖かい何かが胸の中にひろがっていくのを感じる。
「お前さんのその格好に比べたらマシだと思うけどね、それはそうとさっさと片付けちまえよ!!」
突然の出来事に軽く感動しているシンとは対照的にディアッカは思いのほか、冷静だった。
捕えた男を盾に正確な射撃の雨をジン目掛けて、お見舞いしている。
「言ったな…人気のないここでならっ!!」
もっともな言葉にライダーは闘志を再燃させると、ジンの群れの中から空中に飛び上がって抜け出した。
着地地点は…ディアッカの前だ。そして、そのまま振りかえる事なく彼へある指示を下した。
「おい、いいか…俺の背中に身を隠すんだ。早くっ!!」
あまりに突然な言葉にも関わらず、ディアッカはオーケーと短く呟くとライダーの背へ回りこむ。
「いくぞっ、フォームチェンジ…ブラストシルエットぉぉぉッ!!」
腹の底から搾り出す雄叫びと同時に、ライダーの体がエメラルドを思い起こさせる鮮烈な碧の輝きを放った!!
そんなまばゆい輝きのなかで…フォースシルエットとはまた違った体の変化が起こっている。
肩とわき腹の辺りから淡い光を放つ粒子に覆われてよく判別できないが、棒状の何かが生まれようとしていた。
そんな変化をのんびりと待っているザフトはお人好しではない、いち早く駆け付けたジンの手刀が唸りをあげライダーへと襲いかかる!!
ジンの凶刃は立ち尽くすライダーの体を容易く切り裂くはずだった。
ギン!!
しかしその斬撃は突如、ライダーの手中に現れた槍に阻まれ、届いてはいない。
そう、ジンの攻撃が届くより早くライダーの変身は終了していたのだ。
所々、黒く色を変えたその身に槍を構えている背中、脇腹からは奇怪な腕のようなものが生えている。
ズシュゥン!!
と、肩先から生えた腕らしきものの先端から強烈な何かが射出され、不運なジンの一人の体を撃ち抜いた。
どうやら、あらたに増設されたこの腕は重火器のようだった。
強力な火器をその身に内臓した仮面ライダーインパルスの各種フォームのなかで
最も破壊力を誇る形態…仏教絵画の阿修羅を思わせるその名はブラストインパルス!!

509 名前:仮面ライダーSEED :2005/12/15(木) 14:20:43 ID:???
ブ、ヴヴヴ…。
と、ブラストインパルスの脇腹から生えた重粒子砲が不気味な音をたてチャージの鳴動をはじめた。
先の言葉の通りに一気に型をつける算段らしい…。


「どけっ!!」
阿修羅を思わせる姿は伊達ではないのかライダーは気合一閃、鍔迫り合いを続けていたジンの体を槍の先で吹き飛ばした。
そんな光景を目にしてもジンの一団は少しも躊躇する事なく、突き進ながら手にした銃をめくら撃ちにぶっ放している。
ヴヴヴヴヴ…。
…次第に高まる背中の唸りが、そのエネルギーの充填を終えようとしている事を告げていた。
その銃口が、一斉に向かいくるジン目掛け前に突き出される…そして!!
「ブラストエンドぉっ…シュートぉぉぉぉぉッ!!」
その咆哮を合図に四つの砲門から烈しい閃光と耳をつんざく轟音が解き放たれた!!

目をくらます光と耳を覆いたくなるような音が止んだあと、ライダーが放った火線の先にある筈のジン一団は忽然と消え去っていた。
彼等が運良く逃げ遂せたのでない事は、あの一団が踏みしめていたコンクリートが証明している。
そこは…まるで、熱されたフライパンの上で煮え爆ぜる卵のようにジュウジュウと音をたてて焼け焦げて凄まじい状態になっていた。
しかも、その先に広がる青々とした海面からはウッスラとした湯気があがってもいたのである。
ブラストインパルスとなったライダーが放った先の攻撃が、実に恐るべき熱量を持った一撃だった事はこの事から一目瞭然であろう。
そんな光景に軽く腰を抜かしているディアッカをよそにライダーは、ようやく捕まえた研究員と思われる男を詰問しようとした。
「お、おいっ…何だアレ?海の向こうから何か来るぞ!?」
その時である。驚きを隠しきれない様子でディアッカが妙な事を口走った
…ライダーは背後を振り返ろうとした首の動作を途中で止め、正面に向き直る。
いまだにモヤモヤと昇る水蒸気に邪魔されて、よくは判らないがなるほど確かに何者かがここへ飛んでくるのが見えた。
ディンか?…少しスピードが速すぎる気がするが、まぁいいさ、今更一体来たところでどうにもなるわきゃない。
飛び道具はしばらく使えそうにも無いが…コイツで何とかして見せるさ!!
槍を握る手に力が漲る…しかしインパルスの思惑とは裏腹にそこへ現れたのは今までに見た事もない存在だった。
ふわり…。
そんな擬音が聞こえてきそうな程に、優雅に舞い降りたその闖入者はそれまで広げていたその背に伸びた蒼き翼をゆっくりと収めていく。


510 名前:仮面ライダーSEED :2005/12/15(木) 14:23:39 ID:???
え…何なんだよコイツ…。
…驚いた事にその顔は、いや頭部の形状はインパルスと瓜二つだった。
ザフトの新たな改造人間か…!?
シンの身を襲ったそんな戦慄に対して、謎のライダーは意外な言葉を投げかけてきた。
「凄いね…キミは。たった一人であれだけのジンを片付けるなんて、やるじゃない?」
繊細そうな声が賞賛の念を込めた言葉を並べ立てた、ただ…その口調にはジンの一団を殲滅したのが事実だってたとしても
この自分にはまだ、とうてい敵わない…そういった確信めいた意図が見え隠れしていた。
それを敏感に感じ取ったシンは堪らずに、怒鳴り声をあげてしまう。
「ふざけんな…どうせアンタもザフトの改造人間なんだろうが!!来いよ、仲間のあとを追わせてやるぜ!!」
言いがかりに近いシンの言葉にも謎のライダーは一向に動じない。
いや、彼は笑っている…表情は知れないが、聞こえてくる声が仮面の下で自分を冷笑しているのを教えててくれている。
「グッ!!…アンタって人はぁぁぁーっ!!」
「お、おい…ま,待てよ!!」
その人を小馬鹿にした態度に怒りが爆発する、後ろから聞こえるディアッカの制止の声も耳に入らない。
インパルスは手にした槍を高く振りかざすと、猛烈な勢いでもう一人のライダー…フリーダムへ襲い掛かる!!
「こんのぉーっ!!」
「………。」
ズグシャッ!!
電光石火の勢いで繰り出した必殺の一撃は、しかしフリーダムを捉える事は出来なかった。
「なっ…!!」
力任せに振り下ろされた槍の先で砕かれたコンクリート片が空に舞いあがっていた。
…その先の遥か上空に、フリーダムはいた。インパルスが槍を振り下ろしてからまだ三秒も経ってはいないのにである。
「やめてよね…僕が本気を出したらキミがかなうわけないだろう。」
そう呟くフリーダムの手にはいつぞやの光放つ剣があった…という事は、
「う、ぐぅぅ…。」
インパルスの肩アーマーがザックリと深く切り裂かれていた、背中の砲門にいたっては根元からバッサリと消失している。
それを見下ろすフリーダムの目に軽い侮蔑の念が浮かんだ様に見えた…と思いきや、彼はその翼を羽ばたかせると、あっという間にその場から飛び去ってしまった。

「こちらの腕に興を削がれたからなのか?…とにかく命が助かってよかったぜ!!」
などと呑気に呟くディアッカを尻目に、変身を解いたシンの表情は憤怒に燃えていた。
あまりに無様な敗北を喫したから…確かにそれもあるのだろうが、この表情はそれどころではない。
…つけた…遂に見つけた!!皆の、父さん…母さん、そしてマユの敵っっ!!!!
遥か彼方へと飛び去りゆく、フリーダムの忘れる事の出来ない背中を見つめるその眼差しは家族の敵を見つけ、深く激しい復讐の念に燃えていた。

「仮面ライダーインパルスか、アスランを探すほかに楽しみが出来たみたいだ…アハっ。」
一方、どことも知れぬ場所を飛ぶフリーダムが小さく呟く…相変わらずその声はどこか人間らしい情という物を感じさせない。
その声も光の速さで飛翔する本人同様に吹きすさぶ風が運び去り、やがて消え去っていくのだった…。



                                 つづく


511 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/12/15(木) 14:39:16 ID:???
奇跡かどうかは知りませんが、更新終了っす


今回の反省点。
・ツンの過去
・そろそろ、語らないといけない設定
・痔の滝ポジ描写
・さっさと出さんかい、ゴルア!!言われてたブラスト
・前回の主役、キラ様

これらを…いっその事、全部いれちゃへぇ〜☆
と思ってやったら、死ぬ思いをしたワケです _| ̄|〇#

ま、自業自得ですがw


ちょっと前に、どんな仮面インポはどげなイメージ?
みたいな話出てましたが、
俺的にはメカ:生物=6:4で描いてます

時々、今回みたいに4:6とか2:8になったりしちゃってますけど^^;

では、次回までアバヨです(*´・ω・`)ノ




PS(しばらくの間、ちょっと卒業論文に取り掛からんといかんので
更新が更に遅れるかもしんないっす…申し訳ない限りです。)


512 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/15(木) 19:36:11 ID:???
GJ!
いつも凄いッスよ、ガノタさん!

吉良の悪態良すぎwww

くぁ〜こんなに次回が心待ちになるなんて久しぶりだw

513 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/15(木) 20:08:33 ID:???
相変わらず面白いですねぇ♪
次も楽しみにしてます!

514 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/15(木) 21:14:56 ID:???
今回も面白い!
次回もじっくり待たせて貰います〜

515 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/15(木) 21:44:55 ID:???
やはりキラは悪の華だなw
ちゃんと相応しい配役を与えてやると、こうまで輝きが違うとは

516 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/16(金) 21:11:31 ID:???
チラシの裏に(r

517 名前:求人 :2005/12/17(土) 13:03:22 ID:???

広告
ttp://club-ftp.excite.co.jp/images/u/02/logou0201386.jpg

興味がある方はこちらへどうぞ!
http://tmp5.2ch.net/test/read.cgi/bakanews/1132281464/


518 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/17(土) 13:22:08 ID:???
気持ち悪いオナスレ

519 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/17(土) 18:55:26 ID:???
この間友人と飲みに逝った時にこのスレ見かけてタイトルを元に酔ったノリで書いた替え歌をせっかくなんで晒し上げしてみる。
曲は初代OPテレビ板


迫る〜ラクシーズ
電波の集団
世界を犯す毒電波
電波の大本倒すため
go、go、let's go!
輝くmachine〜

ガンダ〜ム(パンチ)
ガンダ〜ム(キック)
ソードシルェ〜ット、初回〜で壊れた〜
インパル〜ス! ガンダ〜ム



説明しよう!
呼んでもないのに何処からともなく現れるインパルスことシン・アスカは改造人間である!
彼は、己を拉致して改造したラクシズに復讐する為、相棒のアビーと共に日夜戦い続けているのだ!!


や、マジ御免

520 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/17(土) 22:05:40 ID:???
チラシの裏に(r

521 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/18(日) 01:03:32 ID:???
まあこれくらいいいじゃないか

522 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/18(日) 02:27:18 ID:???
やはり気持ち悪いオナスレ

523 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/12/18(日) 08:55:12 ID:???
スマン、ここの住人なら知ってると思うから聞いてみるんだが
さっき、久々に響鬼見てみたんだ
(最後に見たのは装甲響鬼が出た回)
…何で斬鬼さんケツ出してんのさw

このミッシングリンクを教えて欲しいんだ…頼むm(_ _)m

524 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/18(日) 12:45:54 ID:???
>>523
変身解除すると全裸になるのさ、なぜか。

525 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/18(日) 13:27:50 ID:???
チラシの裏にでも(ry



526 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/19(月) 00:56:45 ID:???
>>323
最近の響鬼は、もう「仮面ライダー斬鬼」にタイトル変えるべきなんじゃないかというぐらい、斬鬼さんメインだw
まあスーパーテロリストと違って、斬鬼さんは魅力的だから別にいいんだけど

で、今の斬鬼さんは、変身の負担がかかりすぎてもう瀕死の状態なのです
通常、慣れた鬼なら「顔だけ解除」ができるんだけど、今の斬鬼さんはもうそれすら出来ない状態
つか、あの時、一回死んでたし

527 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/19(月) 00:57:52 ID:???
間違えた、>>523

528 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/19(月) 23:15:32 ID:???
裁鬼さん・・・・・・・・

529 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/12/20(火) 15:51:51 ID:???
>>526

スレ違いの下らん質問にわざわざありがd

…つか、来年のライダーはどうなんのかねぇ

530 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/21(水) 11:00:58 ID:???
なんかどっかで次のライダーの画像見たんだがあのバイクは無いだろ……

つかミ・ト・メ・タ・ク・ナ・イ・!

531 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/21(水) 15:03:11 ID:???
割り切れよ
でないと(ry

532 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/21(水) 22:45:38 ID:???
誰のファイナルベントが好きだ?

533 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/21(水) 23:02:14 ID:???
ダントツでベノクラッシュ
3人ものライダーを殺害した文字通りの「必殺技」だから

534 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/22(木) 00:02:38 ID:???
ドラゴンライダーキックが好き、エターナルカオスってどんな技だったんだろ

535 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/22(木) 00:32:10 ID:???
>>534
ピンクの戦艦と50円ガンダムが、小売店の棚いっぱいに・・・

536 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/22(木) 03:54:32 ID:???
>>534
どっかの解説に、おでんとゴルドフェニックスが合体して体当たり仕掛ける技、ってあったよ

537 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/22(木) 07:14:36 ID:???
>>534
ゲーム版のは
相手の後ろに瞬間移動そしてキック これを何回か繰り返し
終わりだ...と呟くとおでんとゴルドフェニックスが合体して頭突き仕掛ける技

538 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/22(木) 21:01:16 ID:???
>>瞬間移動そしてキック 
普通のキックならまだしもローキックだもんな...

539 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/22(木) 21:04:11 ID:???
>>536、537 サンクス

540 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/23(金) 00:18:16 ID:???
チラシの裏にでも(ry

541 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/23(金) 19:29:15 ID:???
新シャア板自体が負債のチラシの裏に付き合ってるようなもんだろ。

542 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/24(土) 00:29:18 ID:???
保守

543 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/24(土) 00:53:45 ID:???
チラシの裏にでも(ry                     

544 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/24(土) 02:01:54 ID:???
どうしても、ライダーには決まらない。






































ドゥームズデイ

545 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/24(土) 02:13:45 ID:???
チラシの裏に(ry                

546 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/24(土) 12:24:32 ID:???
シザースの必殺技もよくわからんのだが

547 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/24(土) 20:55:51 ID:???
だがそれがいい

548 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/25(日) 00:06:01 ID:???
キモチ悪いオナスレ

549 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/25(日) 02:24:41 ID:???
http://www22.tok2.com/home2/chabu103/cgi-bin/flash/flash/flashsh/kamenblade_ondo12.swf


ダディーニャザァーン

550 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/25(日) 08:47:41 ID:V2/IeVOs
ライダー響鬼ひでーな。
種の方が全然コンテ上手いわ。画面密度すかすかだよこの番組。

551 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/25(日) 08:52:28 ID:???
シン














イキロ

552 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/25(日) 09:33:13 ID:???
>>555は例のAA頼むね

553 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/25(日) 09:33:48 ID:???
>>552
激しく断る。

554 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/12/25(日) 19:44:04 ID:???
ツン…洗脳されちまったらしいな

何か創作意欲が無くなってきたぉ('A`)

555 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/25(日) 20:55:09 ID:???
ガノタさん…

凹んでるガノタさんなんて、らしくないッスよ。

いつもみたいにSS書いて、うちらを楽しませて下さいよ!

ガノタさん!



556 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/25(日) 22:59:59 ID:???
>>554
これをやろう
ttp://www.imgup.org/file/iup135970.jpg

557 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/26(月) 04:29:37 ID:???
「たしかにこの社会は現在混乱しているかもしれないが・・・・
やつらの考えている人間のロボット化による平和と秩序よりはまだましだよ!!」
漫画版仮面ライダーより一文字隼人の台詞。

「しかし少なくとも、ゴルゴムが造ろうとしている世界よりも自由がある・・・
そうだ―死ぬ自由も含めて・・・な!!ゴルゴムに利用されるくらいなら、
死んだ方がマシなんだ!!」
同じく仮面ライダーBlackの南光太郎。

というわけで自由>秩序のラクシズ側についたシンは
これでようやく仮面ライダーに一歩近づきました。

558 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/26(月) 17:10:17 ID:???
>>554
ヒント;ボンボン版を脳内再生

559 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/26(月) 19:54:08 ID:???
ラクシズは人類の自由の為に闘っているわけではなく
あくまで自分たちの為に闘っている人々ですので…
例えるなら、RXを懐柔することに成功したクライシス帝国というか

560 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/27(火) 09:23:19 ID:1M3whd9q
種アンチはライダー信者が多い。
龍騎とか555スレへいって作品への批判ちょっとでも書いてみろ。
すげー怒るから。
しかも種アンチらしく無茶苦茶頭悪いし、選民思想も強い、批評眼も乏しい。

561 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/27(火) 09:49:42 ID:???
種もライダーも好きな俺は珍しいのかな

562 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/27(火) 10:28:58 ID:???
ライダーは何が面白いのかよくわかんね。
演技もカメラワークも演出もCGも全部糞だと思う。特撮っていうジャンルの中でも、深作や三池やスピルやキャメロンやライミやタランティーノやバーホーベンの方が比べものにならないほど面白いし、特撮映画を見たって気にさせてくれる。

563 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/28(水) 01:23:11 ID:???
ガノタさん!、ボンボンだ!ボンボンを読むんだ!!!

564 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2005/12/28(水) 15:55:41 ID:???

>>556>>558>>563
ボンボン、十年ぶりに読んでみたよ…サイズが変わってる事にたまげたわw
で…感想だけど



 嫁 は 高 山 氏 に 土 下 座 す る べ き



話の流れがかなり、変わってたって事もあるけど
同じキャラ、設定を使ってこうまで違うものか…と
これからはこの高山版をモチーフにするぉ( ^ω^)

>>555
心配かけちまったな、戸田山
でも、もう大丈夫だ…わざわざありがとよ。


あ…次の投下は来年になっちまうかもしれんね
期待してくれてるヤシには本当に申し訳ない。
では、いいお年を(*´・ω・`)ノシ

565 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/28(水) 23:08:55 ID:???
頑張れガノタさん

566 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/29(木) 01:32:26 ID:???
今、個人の小説で一番楽しみだから!

567 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/29(木) 09:02:07 ID:???
チラシの裏でも(ry                      

568 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/29(木) 15:02:49 ID:???
ガイアに乗ってジャベリン振り回すインパルスきぼん

569 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/30(金) 10:13:49 ID:???
アスランはまだ出ませんかそうですか

570 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/31(土) 08:13:33 ID:???
チラシの裏にでも書いてろ

571 名前:通常の名無しさんの3倍 :2005/12/31(土) 20:53:02 ID:cr7HXcBu
                  ___,.,.-
           ,. - ' ´ ̄`::::´ '"':ニ'ー_、._
           /:::::::::::::::, .... _::::::::::::::::``ヽ、
        . '::::::::::::::::::;´;;;;;;;;;;;;;` 、::::::::::'ー、-':、
      /::::::::::::::::::::::::(´ ̄`゙ヽ、::::::::::::、:ヽ `'、 
    /::::::::::::::::::::::::、::::ヽ;、、_  ヽ.!、:_:::::','リ   
   ,.':::::::::::::::::::::::::::::::::、,ゞ;:-==:、  〉;;_ !゙ヽ.!' 
  .i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::';、'ッ;:=、;:   l!7;,ヽ. '}
.  l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ''-ゝ‐'   .:.` ̄,!`ー;_-  逮捕するんならその前にセックスしたいんだけど?
   l::::::::::::::::;::::::::::::::::::::ヾ、ヽ、._      _i::::、::ヽ、 
   .'、::::::::::::ヽ::i:::::::、:::::::ヽ.`` ゙゙'   ‐'"゙!:::ヽ`ーヽ
.   ヽ:::::::::::::l'、i、::::ヽ:::::::::::ヽ、       ヽ 、::l
     `、::::::::'ゞ;!`_、':、::::::::::`、ヽ、_,,.. .. ィ`ヾ;:i
       };:::;::::ヽ::`ヾ.`゙'_`_-.、ヾ、` /´ヽ、  '゙'!
     ノiィハ:::::::'、::',ヾ' '' '' '''' 、`'`;7ミ`、:`'
      l|'! '、:::::::ノ、'、      ,'}ゝ/./  /
      `  ヽ, ,:'  `゙'    ヾi ,'/'  ,/
       ,. '´   `゙ ''''' ー- 、,!.) /'-、
     ,.: '       ,.-'ヽ、   ヾ,ト/'  、.`ヽ 、        
    /       /    \  ヽ 'ヽ.,ヽ`ヽ、`ヽ.
.  , '         {        \ '、'! '、ヽ`、  ヽ


572 名前: 【小吉】 野家 牛すき鍋並盛 【556円】 :2006/01/01(日) 03:23:27 ID:???
あけおめ

573 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/01(日) 09:14:19 ID:bQoyygkp
こ う や っ て 、字と字の間に無駄なスペースあけて目立たせようとする奴に限って、つまらない中身のない文章しか書けないんだよね。
まあ、本人もそこの所自覚してるからそうやって小手先のテクに頼ろうとしてるのかもしれないけどもさ。

574 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/01(日) 11:59:24 ID:???
このスレは定期的に保守してくれる奴がいるからありがたいな

575 名前:573 :2006/01/01(日) 13:37:37 ID:???
あ、ひょっとしておれのこと?
皮肉でいってるんだろうけど、ありがと。
つうか別におれのレス保守にもなってないからその言われ様はおかしいなーとおも思うけど、まあいいや。

576 名前:荒神404 ◆BNvrzUJgxo :2006/01/03(火) 17:56:58 ID:???
☆ゅ

577 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/03(火) 22:30:41 ID:???
捕手

578 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2006/01/04(水) 16:31:50 ID:???
やぁヲナスレへようこそ(*´・ω・`)
この書き込みはお詫びみたいなモンだから、まず読んで落ち着いて欲しい
うん、まだ出来てないんだ。すまない
その埋め合わせと言っちゃアレだけど、
インパライダーの設定を書き殴っておくよ
次回は来週になると思う…。
じゃあ、最後にアケヲメと言わせてもらおうか。


ライダーインパルス
素体:シン・アスカ

ザフトの構成員、ジンに代表される
寄生ユニットではない新世代の強化外骨格として開発された
SEEDプロジェクト、3番目のユニット。

非起動時はベルトとして携帯しているがシステム登録者の
「変身!!」のかけ声、特殊なポーズを経る事で
体内の各所に埋め込まれたコントロールチップが筋肉細胞を強化、変質させる。
同時にベルト内のデュートリオンビーム加速機が作動、全身をビームが被い
ナノ単位の粒子がその装甲を体表面に定着させ、変身が完了する。
その所要時間は僅か1,5秒。
またインパルス専用のバイク、シルエットランダー搭乗時には
この動作なしでの変身が可能となっている。

先のフリーダム、ジャスティスがそれぞれ砲撃戦、白兵戦に特化した
性能を目的として開発されたのに対し、このインパルスは形態を
その状況に応じて変化させる事で、あるゆる局面に対応出来る事を
主眼に捉えた汎用試作型である。




579 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2006/01/04(水) 16:33:42 ID:???
◎各形態の名称、特徴

●ノーマルシルエット
変身完了時の形態はノーマルシルエットと呼ばれ、手足の打撃のみで戦闘を行う。
ジンの15倍以上のパワーを誇る筋力から放たれるキック、パンチの威力は凄まじく、一個小隊をたった3分で全滅する事が可能である。
他の3つの形態に比べて素体への負担が一番軽い、また登録者の能力次第では性能が変動しうる未知の力を秘めた形態である。
必殺技:インパルスキック、フォールディングレザークロー

●フォースシルエット
背面部、両臑の装甲が浮力と空中での推進能力を得るために変化、
発展したのがこの形態である。
生物の中で最も素早いとされる隼に匹敵するこの形態ではあるが、
しかし、その飛行能力は瞬間的なものであり、空中戦用に開発された
ディン等と比較すると滞空時間は極めて短いものと言える。
また、浮力を得るために装甲が軽量化されている為、
一回のダメージが命取りになる可能性がある。
しかし、そのスピードはそれを差し引いても余りあるものであり
この形態での強襲、一撃離脱戦法はザフトの改造人間の追随を許さない。
必殺技:ヴァジュラウィング、インパルス雷光落とし

●ソードシルエット
多対一の乱戦における白兵能力の向上を図った形態。
その外面的な変化は左右の肩アーマー、両腕部が変化すると同時に
ボディーの色が深紅となる。
当形態の最大の特徴はジン同様に肘から発生する剣である。
両肘から発生するこの双剣は柄の部分を合わせる事で、
異様な姿の大剣へと変わる。
その刀身が繰り出す斬撃はいかなる装甲であろうと、真っ二つに切り裂いてしまう。
また、素体であるシンが白兵戦を好む為、使用頻度の高い形態となっている。
必殺技:フラッシュエッジブーメラン、インパルスサイクロンスラッシュ

●ブラストシルエット

この形態はノーマルシルエット以外の3形態の中で、最も破壊力を誇る。
脇腹、背面部から発生した小型レールキャノン、重粒子砲が最大の武器となる。
フリーダムのハイマットフルバースト程の広範囲の射程はないものの
その威力は勝るとも劣らない。
しかし、砲撃能力に優れる反面、敏捷性はかなりダウンしてしまっている為
懐に潜り込まれると苦戦を強いられる事となる。
必殺技:ブラストエンド、百花繚乱の突き

…って感じだ
批判、要望お待ち致しておりますです。
では、また次回

580 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/04(水) 19:33:07 ID:???
改造されてはいるが、ライダーとしての姿は強化外骨格なのか、ふむふむ

今年も続きをマターリ期待してますのでがんばって下さい!

581 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/04(水) 21:20:37 ID:2ksq1Flt
>>579
GJ!
元ネタをバラしてライダー使用に組み直した素晴らしい設定です!
どっちかというと平成ライダー使用のようですが、
これはこれでOKです!(俺はブラックとRX世代なもので)
頑張ってください!

582 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/04(水) 22:03:58 ID:???
ガノタ仮面乙
何だかんだで楽しみにさせてもらってるぜ
自分のペースで頑張れ

583 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/06(金) 10:57:41 ID:???
インパルス雷光保守

584 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/06(金) 18:50:17 ID:???
ふむふむ、じゃあ衝撃仮面の変身は555系なんだな

585 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/07(土) 01:00:08 ID:???
555のベルトってすぐ外れるイメージあるな

586 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/07(土) 02:36:49 ID:???
>>580
強化外骨格というと、どうしてもあのモツの美しい漫画を思い出してしまうな

587 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/07(土) 18:46:44 ID:???
玉が潰れても「こそばゆいぞ」で済ますアレかw

588 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/07(土) 20:56:32 ID:???
チラシの裏にでも

589 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/07(土) 21:59:04 ID:???
シン「エクスカリバーで胴体部を貫通
   フリーダムの内部のキラの肉体は充分に死したる筈・・・」

シン・キラ「「だが一流(われら)にはその先がある!」」

590 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/07(土) 23:50:26 ID:???
キラ「驚いたかインパルス
 スーパーコーディネーターは死なん
 お前に壊された部分を直せばなッ」

591 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/08(日) 04:03:47 ID:???
G4も一応強化外骨格だな

592 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/08(日) 18:55:38 ID:???
>>589
それで行くとラクスがシンと一線を超えようとしてしまうわけですが
(で、ステラに駄目出しされる)

593 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/09(月) 01:00:22 ID:???
チラシの裏にでも

594 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/09(月) 11:47:27 ID:afBmb4bD
imimonakuage

595 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/09(月) 12:03:36 ID:???
気持ち悪いオナスレ

596 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/09(月) 12:07:20 ID:???
だが

597 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/09(月) 12:09:33 ID:???
それが

598 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/09(月) 12:30:59 ID:???
いい

599 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/09(月) 12:49:05 ID:???
本当に気持ち悪いな

600 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/09(月) 14:01:38 ID:???
だが

601 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/09(月) 14:06:03 ID:???
それが

602 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/09(月) 14:10:42 ID:???
本当に

603 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/09(月) 14:42:49 ID:???
いい

604 名前:「ガンダムSEEDDESTINYのエロ同人」から引用 :2006/01/09(月) 20:13:49 ID:???
82 :最後尾の名無しさん@3日目 :2006/01/09(月) 00:16:31 ID:Hxf2bDL5
種本は昔はラクスが多かったが今はミーアの方が多くね?
まあ圧倒的にルナマリアが多いのでそるらは微々たる差だが…

83 :最後尾の名無しさん@3日目 :2006/01/09(月) 02:05:08 ID:UIof61oU
>82
とらのあな曰く、今はミーア本しか売れないらしいよ。
まあ、おっぱいでかいし、設定的にもエロやりやすいし。

……ルナマリア、後半で人気落としたしなあ。

84 :最後尾の名無しさん@3日目 :2006/01/09(月) 12:39:30 ID:+tf+qzbC
>>83
最初はアホ毛、ミニスカ、ニーソ、赤、マーヤと各界から期待されてたのに。
全て嫁が悪い。

85 :最後尾の名無しさん@3日目 :2006/01/09(月) 13:54:55 ID:znqT0wc6
人気落としたというか、マイナスになった。
メイリンなら買うかも。

86 :ライスピ版筑波洋:2006/01/09(月) 14:43:38 ID:+Zxi+4N+
>>82-85
>最初はアホ毛、ミニスカ、ニーソ、赤、マーヤと各界から期待されてたのに。
>全て嫁が悪い。
そうだな…… それでも俺は ルナマリアに萌え続ける ルナマリアのエロパロ同人を 買う
俺は…… それだけでもいい

605 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/09(月) 20:20:13 ID:???
空っぽなシン 時代に忘れられているよ

伝説はキラ一人のもの 今アスランに落とされた

アスカ 強く 立ち上がれ

アスカ キラには勝てない

アスカ とうとう 洗脳

ノーパワー ノースピード 結局 俺はかませ犬

ノーパワー ノースピード どうせ次は サブキャラさ

最強運命? じゃなきゃつらすぎる

主人公! なんと言おうが アスカ

606 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/09(月) 23:18:34 ID:???
>>592
ラクス「ふふふ 元をたどれば…
    キラもアスランも 私を討つためにここへ来た 人類の勇将!
    
      だ  が

    ラクスの 燃える口づけを受けて 人間ではいられなくなったのですわ!

     美  し  さ  は  兵  器                」

607 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/11(水) 19:14:44 ID:???
保……守ッ!

608 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/11(水) 20:56:44 ID:???
ネタがないならとっととおとせ

609 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/12(木) 06:05:05 ID:???
【とりあえず】ショッカー怪人造ろうぜ!【ヤモゲラスから】
http://science4.2ch.net/test/read.cgi/material/1122222340/


610 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/13(金) 19:24:26 ID:???
とりあえず入院中のベッドの中から…
保守だ!

611 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/13(金) 19:44:59 ID:???
>>610
パズルのピースを誰かに食われてないか?

612 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/14(土) 10:14:38 ID:???
>>611
むしろ時期的にゴキブリ軍団が乗り込んでくる頃では

613 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2006/01/14(土) 20:02:00 ID:???
今週中にうPするって言ったけど…ゴメン
体調崩して、風邪引いちまった(*´・ω・`)
来週のアタマには無理やりうPするから、待ってて下さい











やっぱ、特撮好きは覚悟好きなんだなwwwwwwwwwwww

614 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/15(日) 11:11:41 ID:???
明日手術だがワクテカしながら待ってるぜ!


615 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/15(日) 22:10:23 ID:???
>>614
改造手術?

616 名前:荒神404 ◆BNvrzUJgxo :2006/01/16(月) 00:25:32 ID:???
記念真紀子しておこう

617 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/16(月) 00:27:11 ID:???
こんなところまで下がったために、このスレを落としたくないんです!
ガノタ仮面さんのネタが見たいから!
だから見ててください、俺の……age!

618 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/16(月) 00:32:23 ID:???
次スレタイトルどうする
「シンはキカイダーになるべきだ」
にする?
とりあえずキカイダーのレビュー(アニメ版)
http://ime.st/www012.upp.so-net.ne.jp/ame-ria/kansou/kikai.html

619 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/16(月) 00:41:43 ID:???
サナギマンがよろし

620 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/16(月) 00:59:13 ID:???
いっそ「シンは改造人間になるべきだ」にしてみる?
仮面ライダー含めた全般ってことで

621 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/16(月) 01:35:24 ID:???
円谷プロ系特撮のこと、時々でいいから思い出してください…

つ 「ヒイロはグリッドマンになるべきだ」

622 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/16(月) 10:40:35 ID:???
次のスレは「シンの中の人は仮面ライダーが好きだ」

623 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/16(月) 11:55:45 ID:???
つ「シンは超人タイツになるべきだ」

624 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/16(月) 14:26:08 ID:12YL4ita
激突!!二人のライダー(前編)


ドスッ…。
ゆっくりと崩れ落ちたジンの体が、うっすらと床に振り積もっていた埃を舞い上げた。
彼の体から、目で見ることは出来ないが命の鼓動がひっそりと零れ落ちていく。
…やがて、その体からは生のぬくもりが完全に消失した。
ところで、こうやって敗れるものがいるのならば反対に、勝者が存在する事は必然である。
「………ハァ。」
小さく吐息を漏らす勝者の体から淡い…蛍のような光がいくつも昇っては、やがて宙へと吸い込まれる様に掻き消えていた。
全身を覆っていた光が徐々に霧散しゆくなか、その下から物憂げに俯く少年の姿が露わになっていく。
やがて全ての光が消え失せると、そこには戦いを終え変身を解除したシンの姿があった。
しかし、彼の顔に浮かんでいる表情は勝利したにも関わらず、浮かないものだった。
正確に言うのならば、これは自分の行動が自らの思惑通りに行かぬ焦りである。
…先の埠頭での1件後、シンは捕まえた組織の研究者と思しき男に尋問を試みた。
その途中、男が奥歯に仕込んでいた毒薬で自殺したこともあり必要とする組織の情報は結局、聞き出せずじまいだったが、
彼らがそう遠くない内に何らかの一大作戦を展開する可能性を知った。
こうしてザフトのアジトに乗り込んでいるのも、その計画の詳細を知らんが為である。
・・・アイツを追わなきゃいけないのに…こんなところで俺はモタモタしてる、糞っ!!
ザフトの計画を未然に防ぐため、ここにいる筈のシンではあったが、
彼の心中で重きを占めていたのは先日、遭遇した謎のライダー…フリーダムの事だった。
フリーダムは憎んでも憎み足りない父の母の、そしてマユの敵である。
そういった存在が今も、どこかでのうのうと生きているかと思うと…。
シンは自らの頭をかきむしりたい、強い衝動に駆られそうになるのだった。


625 名前:仮面ライダーSEED :2006/01/16(月) 14:28:40 ID:???
「おーい、やっぱ駄目だわ。ここも既に引払っちまったあとらしい。」
と、今にも思いつめそうなシンの耳へ、今やすっかり聞き慣れたディアッカの声が飛び込んできた。
彼の手には、数枚の何らかの書類と思しき紙の束があったが、それは何故かプラプラと左右に揺らされている。
そうしたぞんざいな扱いをされている以上、記された情報はたいしたものではないのだろう。
それを裏付けるかの様に、彼はせっかく手にした戦利品を埃だらけの床にポイと何のs惜しげもなく投げ捨て、こう続けた。
「しっかし、また派手に暴れたもんだな…おかげで邪魔が入らずに済んだぜ。」
そう事も無げに言ってのけた彼の口元がヒュウと口笛を吹く。
見れば、シンの周囲に倒れ伏したジンは先ほどの一体だけではなかった。
ざっと数えて、二十ほどの骸が物言わず倒れているその光景は背筋をゾッとさせるには充分過ぎる。
「これで三箇所目だぜ?…こいつは一杯食わされたんじゃないの?」
そんなディアッカの最もな一言にも、シンは返事を返すどころか、おもむろに踵を返すと出口に向かって歩を進めはじめようとしていた。
「おいおい、待てよ!!」
「うっさいな…。」
慌てて追い縋ろうとするディアッカの声にシンは振り返り、初めて彼の目を見据え口を開いた。
「そんなに面倒なんだったらね、別に協力してもらわなくても結構ですよ…。
 別にこっちは頼んでそうしてもらってるワケじゃないんですしね!!じゃぁ…。」
シンは苛立ちをぶつけるかの様にそう吐き捨てると、今度は一度も振り返る事なく
その場から立ち去っていった…。


626 名前:仮面ライダーSEED :2006/01/16(月) 14:29:35 ID:???
「これほどの戦闘員を駆り出させておきながら、裏切り者ひとり始末できんとは何事か!!」
だだっ広いホールに、パトリックのややヒステリックな怒声が響き渡る。
そんな彼の怒りを前にしても、パトリック以外三人の幹部の顔色が変わる事はなかった。
現在、彼らザフトの最高幹部の面々は、様々な手段を講じても一向に抹殺する事の出来ない、
仮面ライダーインパルスについての対策会議の真っ最中だった。
そんな険悪な雰囲気をよそに彼らが座する円状のテーブル中央の立体スクリーンは、
今や何の価値もなくなった基地を背に、颯爽とシルエットランダーを駆るシンの姿を映し出していた。
つまり、ディアッカのこの一連の流れが罠だという推測は的を得ていたものだったのだ。
しかし…たとえそうであったとしても、ライダー抹殺という本来の目的を果たせなければ
それは戦力をいたずらに浪費しているだけでしかない。
…劣兵であるジンはその消費した数を組織の優れた人物のクローンで一気にまかなう事も可能ではあったが、
ジン10体をクローン生成するというコストは怪人一体ぶんに相当するせいか、そうおいそれとは行う事もできない。
…だからといって、複数の怪人による襲撃は前回失敗に終わっている。
それが分かっているが故に今は、ジンによる時間稼ぎを行っているというのが実情であった。
「議長のお怒りは最もです、たださえXデーが近い…今はジンの一兵も惜しい…。」
前線の人間らしい言葉を小さく呟くバルドフェルドをよそに、何かを思いついたのかクルーゼがその口を開く。
「毒には毒を以って制すのが賢明でしょうな…あのもう一体の裏切り者、
フリーダムにインパルスを片付けて貰ってはどうですかね?」
突然飛び出したその突拍子もない思いつきに、その場にいたクルーゼ以外の幹部は己が耳を疑った。
仮面ライダーフリーダム…インパルスと並び、組織に仇成す邪魔者の一人である。
インパルスが確実にザフトを敵とみなして戦いを挑んでくるのに対し、その行動原理は一貫性のない不透明なものだった。
そのフリーダムにインパルスを始末させるのだというクルーゼの提案はどう考えても現実性のない机上の空論でしかない・・。
また、よしんばインパルスと戦うのだとしてもヤツがその場に現れる必然性はない。
そう思うパトリックが、何を馬鹿な事を…と口を開こうとした瞬間だった。
「餌ならありますよ…こちらからもライダーの存在を持ち出してやればいいのです。」
「…どう言う事だ、続けてみろ。」
クルーゼの思わせぶりな口調に、興味を惹かれたらしいパトリックは言葉少なにその先を促す。
それを受け、これは生き残っていた部下からの報告ですがね…と、前置きしながらクルーゼは語り始めた。
「どうやら、フリーダムの目的は我々に残された唯一のライダー…ジャスティスとの接触にある様です。
それを利用し、フリーダムをインパルスが向かうであろう残りの二箇所のうちどちらかへ誘き寄せ、両者を対峙させる。
フリーダムが奴を仕留めるならそれでよし、その逆ならば我々のライダーに力を振るって貰えば良いだけの事ですよ。」
ゆっくりと、しかしそれでいて他者の予断を許さぬ口調で自らの意見を言い終えると、
クルーゼはその仮面に手をあて他の幹部からの反応を窺うのだった。
これ以外の案はおそらくどれもコストがかかり過ぎるうえに確実性を欠く、この案が通らないはずもないだろう。
故にパトリックは重々しい表情をつくりながらも、作戦の実行を承認せざるを得まい。
それを考えると…クルーゼは自らの思惑がまた一歩、前進した事を実感し、
表情を映さぬ仮面の下でニヤリと不気味な笑みを浮かべるのだった。



627 名前:仮面ライダーSEED :2006/01/16(月) 14:31:38 ID:???


「俺はねぇマスター、シンって奴がわからないぜ…まったく非グゥレェイトの一言につきるぜ。」
そう愚痴をこぼしているディアッカの頬は、何故かハムスターの様に膨らんでいる。
そうやって彼がモリモリと旨そうに自分の料理を頬張っている姿に、
ギルはカレー炒飯をメニューへくわえる事を真剣に考えるのだった。
シンに置いてきぼりを食った哀れな彼の向かった先は、何と喫茶店赤い彗星だった。
本来ならば、イザークにシンの動向を調査する事を依頼されている以上、
こうしてディアッカが彼の元から離れているのは、プロ失格の烙印を押されても仕方のない事と言えた。
敢えて無理に彼の後ろにくっついて、稚拙な嫌味に耐えるよりは埠頭での共闘のあと、
一度訪れたここに居座っていれば、あの小生意気なガキが来るのは明白。
ストレスを無理に貯めるのは三流のやる事だぜ、俺ってグゥレェイトォ!!などと都合よく結論づけると
ディアッカはこうして、ギルバート相手に愚痴をこぼしているのだった。
「まったく、どうしたらあんな性格になれるんだか…あいつの親の顔を見てみたいぜ。」
ディアッカは米粒を零しながらそう毒づく…憂さを晴らしたいならアルコールでも頼めばいいだろうに、
彼が今口にしているのはわざわざ特別に作らせたカレー炒飯だった。
一応、勤務中にあたる時間である以上酒は口にしないという考えなのか。
…ヘンなところだけ生真面目な男である。
「シンもあれで色々と苦労しているんだよ、口の悪さは少し大目に見てやってくれないかね?」
ギルは諭す様にそう言うと、二杯目を綺麗に平らげた彼の前に食後のコーヒーを差し出した。
ボーン、ボーン、ボーン、ボーン…。
コーヒーのふくよかな深い香りを楽しむディアッカの耳に、壁にくくり付けられたからくり時計が時報を告げる。
「もう10時…か、あの野郎遅いな。」
二人が別れてから既に4、5時間は経過している。そろそろ顔をみせてもよさそうな頃合いだ。
呑気にコーヒーをすするディアッカとは対照的に、ギルバートはその繊細な眉を曇らせた…と、
ブロロロ…ドッドッドッドッ…。
不意に店の外から、バイクの排気音が轟くのが聞こえた。
すぐさま、ギルが店の外へ出ていくのを横目で見送りながら、ディアッカはシンが来たら
どんな態度を採るべきかとぼんやりと考えていた、しかし…。
「ディアッカ君!!ちょっと来てくれ、早く!!」
突然、ギルバートの切羽詰った声が鼓膜に叩き付けられた、慌ててドアを蹴破り戸外へ飛び出す。
…そこにはマスターに抱きかかえられ、苦痛に呻き声をあげるシンの姿があった。




つづく




628 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2006/01/16(月) 14:39:07 ID:???
遅れに遅れた投下、終了です。

さんざん待たせたあげく、たったこれだけとは…見せる顔もありませんね
タイトルに前編などとつけてしまった以上、
可能なら、今週中には続きをお届け出来れば…と思ってます
つか、もう次スレて…おまいら気が早杉wwwwwwwwwwww









いや…俺の投下が遅いからだよな…。
ごめんねおかぁさん、かくのおそくてごめんねJ( '_`)し

では、また次回。

629 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/16(月) 16:17:29 ID:???
ガノタ仮面乙はオレノモノダァーー(試験期間中)

630 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/17(火) 15:18:23 ID:???
次の話キターーー!

今回もGJでした。

631 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/17(火) 19:25:55 ID:???
病院ねベッドで待ってたかいがあったぜ!
ガノタさんGJ!



632 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/18(水) 20:22:19 ID:???
保守します

633 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/18(水) 22:24:08 ID:???
カブトはどうなるかな? 種並みになんなきゃいいけど。

634 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/20(金) 09:27:50 ID:???
最近は石ノ森作品の切り売りだから、なんとも言えない。

予告見るかぎり「フィルム撮り」は評価したい。


635 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/20(金) 20:54:37 ID:x5LVM1TW
シンはアルター使いになるべき

636 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/20(金) 20:56:12 ID:???
>>635
貴方は話が早い

637 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/20(金) 22:45:09 ID:???
そういえば来月のチャンピオンREDにスクライド2が載るね

638 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/21(土) 08:52:55 ID:???
>>636
シザース!?

639 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/21(土) 12:28:53 ID:???
チラシの裏にでも

640 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/22(日) 11:55:57 ID:???
萌えてろ

641 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/23(月) 21:11:37 ID:???
こいつ、まんずかっこよぐね?

ttp://homepage1.nifty.com/nexus/neiger/

642 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/23(月) 22:32:57 ID:???
消灯時間の病室からほ・しゅ…
手術は無事成功したことを報告しとく。

643 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/23(月) 22:38:12 ID:???
成功おめ、早く元気になれよ

で、何に改造された?
脳改造されちゃった?

644 名前:ガノタ仮面 ◆7esDekmmXY :2006/01/24(火) 01:11:19 ID:???
>>642

乙、退院はいつなんだ?

645 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/24(火) 01:19:43 ID:???
いつのまにか改造人間人気者になってるなwwwwwwwww

646 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/24(火) 21:28:28 ID:???
余り院内で携帯を使ってはいけないんだが…
ほ・しゅ・だ。

ちなみにノレは来週の月曜日退院。



647 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/25(水) 22:03:00 ID:???
☆ゅ

648 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/25(水) 23:13:04 ID:???
   新番組  仮面ライダーDESTENY!!

 ライダー生誕35周年   全てを超越し、本物のヒーローが現れる! 

マユ「お兄ちゃん、おはよ!」

タリア「私たちの任務にも、それだけ望みがあるってことよ」

シン「さあ来い! コアスプレンダー!!」

キラ「一番強いのは僕だからね」

アスラン「議長、俺にやらせてください!」 

シン「――変身――」

シン「天の運命(みち)を往き、総てを司る男…」


          C.E.73 1月29日  朝8時スタート!!

649 名前:このスレはつまりこんな感じか? :2006/01/26(木) 16:35:33 ID:???
元ネタ 仮面ライダーBLACK RX



光の翼を身に纏い 君は運命の人になれ
傷つくことを恐れたら 地球はラクスの手に沈む

デスティニー ザ ヒーロー!
燃え上がれ! 偽りを全て焼き尽くす拳…
デスティニー ザ ヒーロー!
光よ!俺に勇気を与えてくれ… 

仮面ライダー!白い装甲
仮面ライダー!新緑の目
仮面ライダーシン デスティニー!

650 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/26(木) 21:37:07 ID:???
スカルライダーを読んでシンを思い出したおれは重症orz

651 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/27(金) 02:22:39 ID:???
あげ保守

652 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/27(金) 12:40:27 ID:pSiZ+9cA
>シンは仮面ライダーになるべきだ

悪のライダーは結構いるが、シンみたいな無様なのはライダーになる資格がありません。
よくて、悪の組織の怪人です。

スペシャル版でそういうポジションがきっちり表現されてたでしょ。


653 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/27(金) 12:43:04 ID:pSiZ+9cA
>>649
ものすごくブラックを汚された気分。
シンはよくてクライシスの怪人。

RXでは10人のライダーが大集結してたがあのキチガイが過去の英雄たちと並び立つわけがない。

654 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/27(金) 14:13:56 ID:???
悪の組織ってラクシズのことですか?

655 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/27(金) 15:47:12 ID:???
546 名前: 通常の名無しさんの3倍 [sage] 投稿日: 2006/01/27(金) 13:42:10 ID:???
シン「うぅっ……  グスッ…」


ルナ「ねぇ、レイ。今週のシンってば、ずっと仮面ライダーっていうビデオを見て涙ぐんでるんだけど?」

レイ「うむ。響○だな。
   制作会社のお家騒動により、玩具の販売不振という名目で放映途中でプロデューサーとメインの
   脚本家が変わるという事件があったからな……

   しかも変わった脚本家は単品ではそこそこケレン味のある脚本を書けるが、シリーズ通してとなると
   話の練りが甘い上、伏線の消化が全くと言っていいほど出来ないまま投げっぱなしで盛り上がりに
   欠けるラストになる事が多いことで知られていた。

   さらに今作では、それまでの雰囲気を大事にしようとする主役の中の人との衝突が噂されていた。

   主役なのに出番がどんどん減っていき、最終回直前の回ではOPクレジットに名前が無いという
   異常事態が発生してしまったからな。
   その上、最終回の脚本を読んだ中の人に『あれじゃ話にならない』とまで言わせる始末だ。
   もちろん伏線は投げっぱなしだった…

   そういうところが何か自分と通じるところがあるのだろう…
   そっとしておいてやってくれ。」



ルナ「ふーん よく分かんないや。」


656 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/27(金) 19:05:38 ID:???
>>653
>>649の歌はRXだろ。
あと微妙につっこみがずれてる希ガス。

657 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/27(金) 19:44:43 ID:???
「キラ厨参上」なのぼりかかげて特攻してきてるようなアホにいちいち相手すんな。
本気で言ってるにしてはわざとらしすぎる。 保守代わりの自演だ。

658 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/27(金) 21:07:45 ID:???
>>657
OK、スマンカッタ。

659 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/28(土) 17:28:23 ID:qqbkoE8D
保・守

660 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/29(日) 04:03:16 ID:???
hoshu

661 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/29(日) 13:23:21 ID:???
勝手に>>649の続き


自分の居場所を 失われ
心には絶望 ただひとつ
力を掴んだと思っても
強さと力とは違う

Destiny The ヒーロー 駆け抜けろ
あらゆるものを 破壊する翼
Destiny The ヒーロー 呼び覚ませ
愛する心 それが強さ 

仮面ライダー 憤怒の双翼
仮面ライダー 光る拳
仮面ライダーシン デスティニー


662 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/29(日) 23:41:28 ID:???
カブト面白いな
ゼクト=ザフトと考えると、実にこのスレ向きの作品だと思った

663 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/30(月) 00:58:04 ID:???
高速化したワームを倒すのに一工夫あったのはいいね

664 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/31(火) 21:33:59 ID:???
クロックアップage

665 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/01/31(火) 22:29:39 ID:???
デスティニーフォームになれば光の翼起動でクロックアップできそうじゃね?

666 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/01(水) 01:36:02 ID:???
単純に「脱皮怪人相手じゃかなわない→キャストオフ」って流れじゃなかった所が良い。

667 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/01(水) 20:01:48 ID:+oZqJt/E
シンが仮面ライダー?
ああ、性格的にも悪辣さからみても、アレですね。
乗ってるモビルスーツも手足もがれた蟹になって終わったし。

そう「仮面ライダーシザーズ」です。

668 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/02(木) 08:16:48 ID:???
>>667
その理屈で行くとキラはライアかインペラー、よくてゾルダあたりか。

669 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/02(木) 10:29:23 ID:???
インペラーはアスランだな

670 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/02(木) 17:07:55 ID:???
苦労人だよな、インペラー、いったいどうやってモンスター食わせてたんだ

671 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/02(木) 19:11:35 ID:???
つーか続きマダー?

672 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/02(木) 21:38:24 ID:???
>>668
キラは論理的思考皆無だから、弁護士のゾルダにはなれんだろ
やはり電波系のライアかな、暴力至上主義ぶりなら王蛇だけど

673 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/03(金) 09:59:09 ID:???
どのみち死ぬキラカワイソスw
シンはシザースにはあわんだろ、ヘタな小細工しないし。

龍騎で当てはめるとどうなるんだ?

龍騎=
ナイト=
ゾルダ=
シザース=
ライア=
王蛇=
ガイ=
タイガ=
ベルデ=
インペラー=
ファム=
リュウガ=
オーディン=

オルタナ=

674 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/03(金) 23:29:34 ID:???
ガイはアウルあたりあってそう

675 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/04(土) 00:41:26 ID:???
ゾルダは中の人が(ry
まぁ、弁護士と一番キャラが近いのはやっぱ痔かな。
龍騎には最後までいいやつを貫いたサイを押したい。

676 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/04(土) 02:21:17 ID:???
タイガ=キラ

あの支離滅裂さは類を見ない

677 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/04(土) 06:38:30 ID:???
正直、ナイト、インペラー、ファム、リュウガ当たりの該当者っているのか?


678 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/04(土) 09:13:35 ID:???
龍騎「俺は戦いを止めたいんだ!」
ナイト「俺は最期のライダーになって願いを叶えてみせる!」
シザース「勝つ為なら関係の無い人間をエサにしようがどうだっていいじゃないですかw」
ゾルダ「俺は永遠の命を手に入れたいのよ」
ライア「俺の占いは外れたことが無いんだ」
ガイ「これはゲームなんだよwライダー同士の命を賭けたねw」
王蛇「俺をもっと楽しませろ…!もっと!もっとだ!」
タイガ「僕は正義の味方になるんだぁぁぁぁぁ!!」
インペラー「俺のこと雇いません?良い働きしますよ〜」
ベルデ「ライダーの戦いを止めようとするお前は邪魔なんだよ!」
ファム「浅倉ぁぁぁぁぁぁお姉ちゃんの仇!殺してやる!」
龍牙「俺はお前の影だ…そう嫌がるなよw」
オーディン「俺が13人目のライダーだ…監督役の俺がライダーで驚いたか?w」
オルタナティブ「私が負ける訳が無い…!私の作ったデッキこそ…本物だ!私はまがい物のライダーじゃない!」



679 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/04(土) 14:51:23 ID:???
シザースはシンよりもアッシュに乗ってた奴のほうが適任だろう。
ベルデは武器(カード)がブリッツ似だからニコルかな。
アスランをライアかナイトのどっちかにするのが迷う

キラ?オルタナティブのゼロじゃない奴らでいいよ。

680 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/04(土) 16:16:55 ID:???
ガンダム乗りじゃないのも入ってるが

ゾルダ=ディアッカ ttp://kenkoudaa.sakura.ne.jp/page092.html
ガイ=アウル(>>674と同意)
タイガ=レイ(ファビョって保護者をぬっころすあたりが)
ベルデ= アズラエル(金持ちでDQNなあたりが)
オーディン=デストロイ 「大量生産が可能らしいな、オーディンってやつは(by蓮」

オルタゼロ=議長 (ファビョった被保護者にぬっころされる)
オルタ=シン(事の発端に巻き込まれた被害者)

これくらいしか思いつかん。龍騎ライダーが濃いのか種キャラが薄いのか…。
ところで>>678のオルタってキャラ違わない?

681 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/04(土) 18:30:04 ID:???
あっち行ったりこっち行ったりするところがアスランとインペラーの共通点だと思ってる
ファムはフレイかな。なんとなく

682 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/04(土) 20:08:13 ID:???
王蛇は、戦闘狂いっていう点から見て、
無印種の連合三バカの誰かだろう。シンという意見も出るだろうが、
王蛇ほと戦闘を楽しんでない。

683 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/04(土) 20:15:20 ID:???
>>678
ファムの「お姉ちゃん」っての聞くと、メイリンを連想するw

684 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/04(土) 20:23:48 ID:???
タイガはキラじゃね?

アスラン=インペラーは同意

685 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/04(土) 21:07:55 ID:???
ディアッカが設定通り残忍で狡猾だったらシザース決定だったんだがな

686 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/04(土) 21:29:40 ID:???
議長「キ…キラ・ヤマト……何を……」
キラ「ごめんね、議長。僕、戦争を終わらせるの、イヤになっちゃって……
   この戦いに最後まで勝ち残ることが、スーパーコーディーの道かな、って……」
議長「バ…バカな……」

   『ファイナルベント』  ミーティア付ハイマットフルバースト

議長「ぐわあああああああッ!!」

687 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/04(土) 22:03:17 ID:???
女のために戦ってたナイトと龍牙は、
やたらと「守る」という言葉を使ってたシンに通じるところがある。


688 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/04(土) 22:14:52 ID:???
龍騎=ストライク撃墜までのキラ
リュウガ=フリーダム搭乗以降のキラ

689 名前: ◆G4FMDP7kWw :2006/02/04(土) 22:50:37 ID:???
キタコレ

690 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/05(日) 09:06:59 ID:???
カブトおもすれー
クロックアップ最高!

691 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/05(日) 13:23:29 ID:???
お前ら、今すぐBBのフォースインパルスを買って頭だけ作るか手持ちにある奴の頭を外すんだ。
そしてツノを外したり白い部分の角をカットしてみろ。

なんか仮面ライダーっぽい顔になるぞ

692 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/05(日) 15:00:46 ID:???
今回は金かかってそうだったな

693 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/06(月) 09:41:04 ID:???
ホシュ

694 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/06(月) 18:06:34 ID:???
キラ=タイガ、アスラン=インペラーということは…


・28話
キラ「でもカガリは今泣いてるんだぞ!それがなんで分からない!!」
      (アスラン達磨)
アスラン「…なんなんだよアイツ!わけわかんないよ!!」

・37話
アスラン「シン!行かせてくれ!俺を行かせてくれ!」
シン「アスラン…何を?」
アスラン「俺はAAに帰らなくちゃならないんだ!議長はいずれ世界を殺すんだ!行かせてくれぇ!行かせてぇ!!」
レイ「シン…アスランは完全に錯乱している!」
シン「くそおおおお!!あんたがいけないんだ!あんたが…あんたが裏切るからああああ!!」
      (アスラン撃墜)
アスラン「どうしてこんなことに…俺はただ……幸せになりたかっただけなのに……うぎゃああああああ……!」

・おまけ
シン「アスランを倒したのは俺だぜ」
キラ「そんな…!彼は僕が倒さなくちゃいけない人だったんだ…!僕が……英雄になるために!」

695 名前:仮面ライダーSEED :2006/02/06(月) 23:26:22 ID:???
先程から止むことなく降りしきる夕立が伝い、
まるで蝸牛が這ったあとの様になっているガラス窓を前に
一人の青年が佇んでいた。
今、彼がいる場所は市内でも有数の超高級ホテル、そのスゥイートの一室である。
その室内に備え付けられた棚の中には高級そうなティーカップが並んでいたし、
部屋の隅で調光の役目を果たすスタンドは有名なブランドものに見えた。
また、彼の足下を支える絨毯は柔らかな長い毛足が美しいものであった。
こうした最高級の調度品やハイセンスな内装の室内にいるにも関わらず、
依然として彼が見つめるのは窓の向こうの光景だったのである。
「………。」
サラサラとした質感の茶色い髪の合間から見えるスミレ色の瞳が
眼下に広がる宝石箱の様な夜景を映している。
その表情は遠い昔に忘れてしまったものを思い出そうとしているかの様にみえて、
どことなく、夢でもみているかの様な雰囲気を漂わせていた。
「あらあら、キラ帰っていらしたの?」
不意に青年の背中に意外そうな声が投げかけられた。
その声にキラと呼ばれた青年はゆっくりと背後を振り返る。そこに立っていたのは見る者に何となく不思議な印象を与える女性だった。
身につけた淡い水色のドレスに、彼女の長く伸びた豊かな桃色の髪が
ゆったりと広がっている。
「うん…結局彼はいなかったよ、ごめんね。」
そう呟く青年ーーー、キラの顔色は先程までの物憂げなものではなく、
一変して、晴れやかなものとなっていた。
そんな彼の報告に桃色の髪の女性はそうですか、と応えると
顔色を変え何かを考え込むような素振りを見せた。
「あぁ、あと…例のライダーがいたんだよ。」
厳しい顔つきへと変わった彼女へ、キラは思い出した事を口にした。
「…以前、逢ったという彼ですの?」
キラの何気ない一言に興味を惹かれたのか彼女は思考を中断し、顔をあげた。
「うん…出逢うなり、いきなり襲いかかられちゃってさ…困っちゃったよ。」
「わたくし達を敵とみなしているのでしょう…。
ザフトの一員ではなさそうですから…出来る事なら争いは避けたいですわね。」その呟きにキラは頷くと、シャワーを浴びてくると言い残し、その場から立ち去った。
「インパルス…既に完成していたのですか…。」
ひとり、残された彼女が意味深気に言葉を漏らす。
その緑色の瞳が…街の光を怪しげに輝いた。

696 名前:仮面ライダーSEED :2006/02/06(月) 23:28:22 ID:???
「クソっ、何故だ…なぜ奴を捕らえる事が出来ない…!!」
自らの思惑通りにならない事態に、シンの口から焦りとも苛立ちともつかぬ言葉がこぼれ出る。
既にライダーへと変身していたその体には、いくつかの傷が見て取れた。
吹き飛ばされた装甲の下から覗く肉体は、異様な姿こそしていたものの
そこに負った傷から流れ出るものは普通の人間と同じ、赤い色をしている。
「くっ…今度こそッ!!」
そう一声、吼えるとライダーインパルスは背中の傷ついた翼から
浮力を得て、宙に舞い上がった。
「しつこいな…君は。」
インパルスが翔び往く先には暮れなずむ夕日を背に
蒼窮の翼を広げたもう一人のライダー、フリーダムの姿があった。
「…何度やっても無駄だよ、分からない?」
そうつまらなさ気にフリーダムは呟くと、手にした光放つ剣を振るった。
そして自分を目指し一直線に向かってくるインパルスを斬り払うべく、
風をその身に巻き込みながら大地めがけて降下していく。
「…かかった!!」
空から舞い降りてくるフリーダムを前に、白く光る仮面の奥で
シンは何故か快哉の声をあげた。
「…インパルスフォームチェンジ、ソードシルエット!!」空中で静止したライダーの体を赤い光が包みだす…。
音速に近いスピードを誇るフォースシルエットではあったが、
それでもフリーダムには決定力に欠けてしまい、あと一歩で及ばない…。
その為、フリーダムが放つ技に痛めつけられていたのだった。
そこでシンは賭に出た…フリーダムは確かに優れた射撃能力を有してはいる。
だが、自らの力に過剰な自信を持っている奴は手持ちの武器、
すなわち光の剣でトドメを刺しにくるに違いない…。
そこを接近戦に特化したソードシルエットで迎え撃つ!!
シンの狙いはそこだった。

697 名前:仮面ライダーSEED :2006/02/06(月) 23:30:38 ID:???
…見ていろ、これでッッ!!
深紅の光がその身に収束しゆくなか、シンは勝利を確信した…だが、
「っ!?…ぐぁぁぁぁぁぁっ!!」
突如、全身を信じられない程の痛みが貫く。
フリーダムの刃に斬り裂かれたのではない、
それは体の内側から襲ってきたものだった。
体が、神経繊維が悲鳴をあげている…その痛みに耐えきれず、
インパルスはゆらりと真っ逆様に地面へと落ちて行く。
ドシャァッ!!
盛大に土煙を舞上げながら、シンの体は地面に叩きつけられた。
「うぐっ…ど、どうして…。」
ライダーへの変身はベルトから放出されたデュートリオンビームが装甲を形成、
それと同時に体内に埋め込まれたバイオコントロールチップが使用者の体細胞のデータを書き換える事で完了する。
各フォームへの追変身はそこから更に各種データを変更しなければならないのだが、
ここで問題となるのは今、シンはノーマルフォームに戻らず、
そのままフォームチェンジを行おうとした点にある。
これは言うなれば、ロウに入れていたギアをニュートラルに戻さずに一気にトップへ入れる様なものであり、
その肉体に懸かる負荷も並大抵のものではない。
故にこの様な状況が起こり得るのだ。
シンがこの様な凡ミスを犯したのは、これまでにフリーダムの様な強敵に相対しなかった不幸といえた。
「何だ…もうおしまいなの?じゃあ…。」
シンのあまりに無様な姿に飽き飽きしたのか、
フリーダムは一気に片をつけるべく、その翼を広げるのだった…。

698 名前:仮面ライダーSEED :2006/02/06(月) 23:34:12 ID:???
「うぅ…ぐっ、はぁはぁ…くっ、ちくしょぉぉ…。」
頼りないカンテラの光に照らされて、横たわっている少年ーーーシンの体には
そこかしこに血が滲み、そっと触れば骨の折れている部分がある非常に痛々しいものだった。
こんこんと眠り続けているその表情は、先の敗北の記憶に苛まれているのか、
時折、ギリギリと悔しげに歪む。
「…ギル、彼は本当に大丈夫なのですか?」
と、彼の腕に包帯を巻き付けていた青年が背後を振り返り、言葉を発した。
その動作で肩に掛かっていた長い髪がフワリと揺れ、
ほんの一瞬だけ、金色の軌跡を宙に描く。
名前を呼ばれたギル…赤い彗星のマスター、ギルバートは
テントの外で熾していた火の手を休め、テントのなかへ入ってきた。
「確かに…常人であれば、いつ死んでいてもおかしくない状態だよ。
しかし、コーディネーターである以上…そう簡単には死ぬことはない。」
そこで彼は言葉を切り、眠りについているシンの顔を見下ろす。
その表情はどこか優しげであり、そして彼を哀れんでいるかの様にも見えた
「…それは私も分かっています。
ですが…もし、この状態から回復出来たとしても、彼はフリーダムに一度敗北を詰しています。
今一度戦ったところで、勝負はみえているのではないですか?」
青年はギルバートの言葉に当然の疑問を返した。
その鳶色の瞳が目の前の男の真意を推し量ろうとキュッと細くなる…。
ギルバートはそんな青年の態度に小さく苦笑すると
ふぅむ…だがね。と前置きして、その続きを口にした。
「彼は…ライダーだ、単なる改造人間ではないのだよ。
組織によって与えられた力が彼の全てではないし、
訓練しだいで開花し得る、無限の可能性を体の内に秘めているのだ。」
ギルは青年に言い含める様に言葉を紡ぎ出すと、
火にかけていたケトルからコーヒーをカップへと注ぎ、
彼に差し出してやった。
そう、シン達はその身に深い傷を負いながらも更なる強さを求め、
自らに特訓を課すために木々の闇、深い山奥へと来ていたのである。
「そうですね…彼に止めて貰わなくてはなりません、ラウを…。」
と、差し出されたコーヒーの湯気を見つめながら青年がぼんやりと呟く。
それに対して、ギルバートは黙して語らず、静かにコーヒーを啜るのみだった。
ホォー、ホォォー。
そんな二人の沈黙を遠くから聞こえるフクロウの声が支配するのだった。

699 名前:仮面ライダーSEED :2006/02/06(月) 23:36:54 ID:???
カツーン、カツーン…。
青白い闇が支配する通路に一定のリズムを伴った靴音がこだまする。
その足取りから音の主が何を考えているか推し量る事は困難と言えた。
おぼろな光を反射してギラリ、と無表情な仮面が鈍く輝く。
…ラウ・ル・クルーゼ、彼は今ザフト本部のとある重要施設の一角にいた。
その足が…ひとつの扉の前でふいに止まる。
『LV-S隔離施設』
そう書かれた扉を開き、中へ入っていく。
…彼の顔を見た医療スタッフはクルーゼに何事かを耳打ちする。
彼は聞いているのかいないのか…鷹揚に頷くと、
その場にいるスタッフへ指示を下した。
ブシュゥゥ…。
低い唸りがあがり、部屋の中央にあった機器に変化が起こった。
機器の側面にあったパイプから、もうもうとした蒸気が吹き出す。
低く這うように立ち込めた蒸気が室内に充満したかに思われた頃、
壁に備え付けられていた頑丈そうな扉が音を立て、ゆっくりと開き始めた。
ぽっかりと開いた扉の内側は深い闇に包まれ、ひっそりと静まり返っている。
「…気分はどうかね、アスラン。」
不意にクルーゼが口を開いた。
それはどうやら、いま開かれた扉の向こう側へ投げかけたものだったらしい。
「…お久しぶりです隊長、こんな処へ来られて…父が許さないと思いますが?」
一拍の間を置いて…何の気配もなかったかに思われた闇の中から、生真面目そうな声が返ってきた。
スタッフの一人が壁のパネルを操作する…すると、白い蛍光灯の光が先程の声の主の姿を浮かび上がらせた。
そこには壁に括り着けられた様に手錠や足枷で拘束されている青年がいた。
「そんな些末な事に拘泥していられる事態ではなくなったのだよ
…だから私はこれを預かってきた。」
そう言うとクルーゼは片腕を差し出しす、
その手にはシンが持つものは異なった形状のベルトが握られていた。
「これで…君の友人、キラ・ヤマトだったか?
…彼と組織の裏切り者にして君のかつての生徒、インパルスを始末して欲しい。
出来るな…アスラン?」
降って沸いたクルーゼの唐突な提案に、
目の前のアスランと呼ばれた青年はなぜか、苦渋の顔色をみせるのだった…。

700 名前:仮面ライダーSEED :2006/02/06(月) 23:42:53 ID:???
「さぁ、いくぞシン!!…準備はいいか?」
「いいも悪いもないと思いますがね…どうぞ!!」
憎まれ口を叩きながらシンは崖の頂を睨みあげた。
その縁の部分に立っているのは…ギルバートだ。
彼の手はシンが立つ谷底へ落とすつもりなのか、大きな岩に触れている。
そして、この行為が何度も繰り返されていたのを裏付けるかの様に
シンの周りには、ギルバートが手にしているのと同じようなゴツゴツとした岩がいくつも転がっていた。
また、シンの姿はライダーへと変わっていたが、そのところどころがみすぼらしく埃にまみれていたのだった。
ヒュゥゥ…。
山奥に吹く強い風が首に巻いたマフラーをバタバタとたなびかせる…。
「ようし…いくぞ。」
そう呟いたギルバートの手に力が籠められ、
岩は唸り声のような地響きをあげながら、崖を転がり落ちて行った。
「…とぁっ!!」
シンは気合いを入れるかけ声と供に、勢い良く空中へ飛ぶ。
そのまま重力に引かれ、肉薄していた岩をすれ違い様に片手で叩き割る。
「…次!!」
そのシンの言葉はこうやって落ちてくる岩をただ、破壊する事が訓練ではない事を示していた。
…その証拠に上空から落下してくる岩は一つではなかった。
というのもライダーの強烈な一撃によって岩塊が四散するやいなや、
その陰からもう一つの岩が落下してきていたのである。
しかも、次々に別の岩が崖にぶつかり大きくバウンドしながらも
ゴロゴロと転がり、ライダー目掛け落下してきているではないか。
「くっ…!!」
頭上に迫った岩をシンは半身をひねって回避すると、次なる一撃に身構えた。
「たぁっ!!」
続けざまに降り注ぐ大岩の雨をシンはまるで鯉が滝を昇り泳ぐように、
その表面を蹴り上げ、ピンボールさながらに翔上っていく。
「今だ!!」
落石の雨を切り抜け、頭上に岩の気配がなくなったと看るやシンはその場で宙返りを行い、
足下にあった岩の一つを蹴り抜こうとした…が、
「ぐはっ…。」
蹴りを当てる事に囚われていたシンの注意は、頭上からくる岩に対して甘くなってしまっていた。
その油断が彼の背中を強打し再度、崖下へシンの体を叩きつける。
「ぐっ、まだ…まだだ。」
蓄積したダメージが立ち上がろうとする彼の膝を震わせる。
…フォームチェンジによる瞬時のファイトスタイルの変更が行えない以上、
新たな必殺技を編み出す事がこの状況を打破する最上の策だとシンには思えたのだ。


701 名前:仮面ライダーSEED :2006/02/06(月) 23:49:05 ID:???
既にこの様な苦行とも言える特訓をはじめてから三日が経過しようとしていたが、
…その成果は見ての通り、あまり芳しいものとはいい難かった。
「シン…今日はこれぐらいにしておかないか?
これ以上はいくら君といえど危険に思えるが…。」
見るにみかねてギルバートはシンに特訓を休止するよう、叫んだ。
「ま、まだですよ…マスター。
あともうちょっとなんだ…あと一回だけ、お願いします。」
ギルバートの制止の声を弱々しい口調で遮ると、
シンは今にも崩れ落ちそうな物腰ではあったが、立ち上がり再び、宙を睨みつけた。
「…わかった、しかし今日はこれで最後にしよう…では、いくぞ!!」
シンの決意に根負けしたのか…ギルバートは筋肉痛に痛む腕に鞭を打ち、
岩を落とすのだった。

「…ったく、こんなヘンピなトコで特訓なんて
前時代的というか何というか…全く非グゥレィトォ…だぜ。」
と、愚痴をこぼしながらも跨ったオフロードバイクで
悪路をひた走っているのはディアッカだ。
二人がここで特訓を行っているのは聞かせれていたが、
いざ来ようとするとデコボコの地面と生い茂る草木が災いした。
不機嫌そうな彼の顔には、何かに引っかかれた様な跡がある。
これは途中、山道にまで伸びていた木の枝に顔をはたかれたせいだ。
こうやって悲惨な目に遭いながらも、ディアッカが二人の居場所を目指しているのには理由があった。
シンが特訓に入るのと入れ替わりに、ディアッカは
残る最後の基地の周辺に目を光らせていたのだが、
昨日から頻繁に車両が敷地内へ入っていくのを目撃したのだった。
「イザークの奴には悪いが、これはこれで放っておけそうにもないしな…。
ま、これも任務のうちさ…お、いたいた。」
山道を抜けた先の赤土が一面に広がった丘陵地帯で
ディアッカは二人の姿を見出すと、バイクを停めた。
二人に手を振りながら近づき、事情を説明してやる。
「そうか、動くのかザフト…ならば奴も来る!!」
「シン、いけるのかね?」
闘志を燃やすシンにギルバートが疑問を口にする。
「マスター、大丈夫…あの技なら今度こそやれますよ。」
しかし、シンは新たな必殺技に自信があるようだった。
ニヤリと笑い、ディアッカに目配せし出発を促す。
「そんじゃ、行こうぜ…」
「あぁ、こないだは切れちまって…ごめん、今度もサポート頼む。」
「オーケィ、任せとけって。」
二人は軽く拳を合わせると、バイクでその基地へ向かった。


702 名前:仮面ライダーSEED :2006/02/07(火) 04:34:02 ID:???
空高く描かれた一筋の放物線がその途中で爆散する。
…そこより少し高い水色の空に一点だけ、異なる蒼い色があった。
地上からでは小さな豆粒程にしか見えないその点が数度、瞬くやいなや、
ザフトの施設の周囲を幾重にも渡って轟音と光の矢の雨が襲う。
「…今度こそいると思ったんだけど、やっぱり無駄足だったかな。」
ぼやく様な呟きとともに蒼い翼が地上に翻る。
その姿は…やはり、仮面ライダーフリーダムに相違なかった。
ズギュゥンッ!!
突然、フリーダムの羽の一部があらぬ方向を向き火を噴く。
この羽にはその薄さからは一見しただけでは分からないが、
インパルスのブラストシルエット同様にレールキヤノンが内蔵されていた。
…ドサッ。
唐突な一撃が放たれた先から何かが地に落ちる音がした。
フリーダムが一瞬、その方向を一瞥する。
そこにはザフトのなかで砲撃能力に優れる改造人間の一体、ザウートの姿があった。
先の放物線はこのザウートが放ったものだった。
…しかし、それでもフリーダムには遠く及ばないのか、彼の体には傷一つない。
更に辺りにはザウート以外の改造人間達が息も絶え絶えに蠢いている。
相当な数を揃えていただろう彼らであったが残念ながら、
最強のライダー…フリーダムの前ではものの数ではなかった様である。
「っ!!…誰だ!?」
不意にフリーダムが声を荒げた。
戦士特有の勘が働いたのか、彼の視線が基地の一角を凝視する…。
その一言を待っていたのか…やがて物陰から一人の人物が現れた。
「相変わらずの暴れっぷりだな…。」
「君は…誰?」
「…そうか、アンタは知るわけないよな。
けど、この顔ならどうかな!?」
…果たして、そこにいたのはシンだった。
彼は挨拶代わりの台詞を言い終えるや否や、
体の奥底からベルトを出現させる。
そして、これから始まるだろう戦いに向け、
戦士の装束をその身に纏う為、こう叫んだ!!
「変身!!!!」
パァァァァァァァッ!!
まばゆい光が彼の身を包む、やがてその光芒が収まると…そこには仮面ライダーインパルスの勇姿があった。
その瞳が変身時の残光を映しキラリと一瞬、輝きを放つ。
「…また、君なの。いい加減飽き飽きなんだけど?」
「ハッ…今度もそう上手くいくなんて思ったら大間違いだぜ!!」
思い思いの言葉を発しながら、充分な距離を置いて両者が睨み合う…。
通算三度目となる勝負はこうして、幕を開けるのだった。


703 名前:仮面ライダーSEED :2006/02/07(火) 04:37:09 ID:???

「…。」
「……。」
ヒュォォォオ…。
二人の間を一陣の風が吹く。
両者が対峙してから30分の時間が経ったにも関わらず、
依然として双方に動きはなかった。
まずは互いに様子見というところなのか…。
それにしてはあまりに静か過ぎる立ち上がりに思えてならない。
「くぅ…何だかじれったいぜ。」
少し離れた高台からこの様子を見つめていた、
ディアッカが苛々をぶつける様に呟く。
その声が届いたのかどうかはさておき、
永遠に続くかに思われた静寂は突如として、破られた。
「たぁぁぁぁ…っ!!」
「…はぁっ!!」
先に動いたのはシンの方だった。
例のスターティングポーズを解除し、
地を這うような低い姿勢でフリーダム目掛け走り出している。
一方フリーダムは中空にフワリと舞い上がると、自分を目指し向かってくる
インパルスへその牙を剥くべく、猛禽類さながらに翼を広げ、飛翔する!!
「インパルスぅ…。」
「…フリーダム…。」
…両雄の加速はある一点で沸点を迎え、天と地にその勢いを解き放つ!!
『キィィィック!!!!』
ゲシィィィィッ!!
空気をえぐり、互いの肉体がぶつかり合う激しい音がそれまでの静寂を一変させた。
『チッ…!!』
しかし、双方が放った必殺のキックはその相手を仕留める事はなかった。
両者の爪先は互いにぶつかり合い、
丁度、中間点となって両者を二分していた。
すぐさま飛び退き、睨み合う二人のライダー…。
「おい、また睨めっこかぁ…?」
再び、対峙の時間がはじまると思ったディアッカの予想はあっさり打ち砕かれた。
疾風を思わせる素早さで両者は肉薄すると、激しい乱打の応酬を繰り広げたのである。
ガン、ガスッ!!ガスッ、ガスッ!!ドガンッッ!!
互いの拳が手刀が、蹴りがガードに遮られ
その完全なる威力を伝える事なく、激しい音だけを周囲に残す。
今では密着した体制になっているにも関わらず、
一撃も有効打と言える一発がない事はこの戦闘が驚異的なレベルで繰り広げられているよい証拠である、といえた。
と…インパルスがその両の掌から白銀色に輝く刃を生み出す、
フォールレィディング・クロー…。
鋭い刃を思わせるその小さな輝きは、この密着状態での取り回しに優れる。
シンのこの判断は的確なものと言えた。
ヒュッ、ヒュッ!!ビュゥッ!!
両の手から繰り出されるナイフの連携はすばらしく、
フリーダムもこれには焦りを浮かべている様だった

704 名前:仮面ライダーSEED :2006/02/07(火) 04:39:04 ID:???
「クッ!!」
フリーダムは短くそう吐き捨てると、迫り来るナイフの嵐を綺麗に避けながら
後ろへ向けた掌から白金色の刃を生み出す。
「はぁぁっ!!」
そして、気合い一閃両者の空間を短く薙払った。
その攻撃が自らの身に届く寸前、インパルスは後方へ飛び退き九死に一生を得た。
彼が離れたのはどうやら、計算のうちだったらしい。
いつの間にか、再び中空へ舞い上がったフリーダムは表情なき仮面で
愉快そうに微笑むと、彼を賛辞するような言葉を口にした。
「へぇ…何だ、結構強いじゃない?
でも…ね?」
そう言い終えると、フリーダムは背中の蒼翼を大きく羽ばたかせる。
一瞬、その体が翼に隠れ…そして再び、現れたときにはある変化が起こっていた。
先程、ザウートを仕留めた翼のレールキャノンにくわえ、
彼の両腰の部分から長い…砲塔のようなものが伸びている。
そして、それは低く…鳴動していた。
「やっぱりこれで終わりだよ。
いけっ…ハイマットフルバースト!!!!」
フリーダムがそう叫ぶや否や計、四門の銃口から
重粒子、レールキャノンが一斉に火を噴いた!!
その姿はかつて、太古の地球に降り注いでた隕石群の姿を連想させる筆舌に尽くしがたいものである。
ズヒュ、ドヒュゥッ!!ドヒュ、ズヒュゥッ!!
大気を切り裂く鋭い音が何度も耳をつんざく。
シンは先程までの攻勢が嘘のように、後手後手に回っていた。
と言うより、その姿は降りしきる砲撃の嵐を避ける事のみに腐心しているかに見える。
…ガリッ。
逃げ回る彼の足の裏で、砕け散っていたコンクリートの欠片が音を立てた。
そして最悪な事に今や、彼の背後にはところどころひび割れた基地の壁が広がり、もはや退路はない。
その体には放撃を掠ってしまったのか、数ヶ所にダメージが見て取れた。
だが、シンは決してこの状況に絶望しているわけではなかった。
むしろ、今この状況を迎えられた事に彼は勝機を掴んだと感じるのだった…。
「くっ…このぉぉっ!!」
そんな思惑を知る由もなく、フリーダムのハイマットフルバーストが放たれる。
しかも、今度は絨毯爆撃的な面の攻撃ではなく、
一点を狙った点の攻撃である…その命中精度は推して量るべし、といったところか。
だが、しかしこの様な局面に至ってシンが採った行動は意外なものだった。


705 名前:仮面ライダーSEED :2006/02/07(火) 04:42:49 ID:???
何とシンはその場に片膝をついてしまったのである。
やはり、いくら避けたとはいえ、先の攻撃は彼の体に軽視できない傷を負わせていた…ということなのか。
しかし、そんな状況はお構いなしに、集束された苛粒子砲とレールキャノンの
一撃は刻一刻と迫り、今やその身に牙を突き立てようとしていた。
「っ!!…今だっ!!」短い叫びと供にインパルスの体が宙に跳ね上がる。
一見、片膝をついたかにみえたその体勢は実のところ、
その脚に強力なジャンプ力を蓄える為のものだったのだ。
今まで彼がいた場所に怒涛の勢いでフリーダムの一撃が深く大きな穴を穿つ。
「やるじゃない…攻撃する気?でも、届かないじゃない?」
決死のジャンプをフリーダムが嘲笑った。
それもその筈、インパルスのジャンプはかなりの高度まで
その体を押し上げたが、しかし目標迄はあと少しといったものだった。
空中戦に優れるフォースインパルスならともかく、ノーマルフォームの現段階では
はっきり言って、いい的でしかない。
と、インパルスはそれまで握っていた拳を開き、
宙へ何かを放り投げた。
…それはジャンプ前まで足元に転がっていたコンクリート片だった。
爪先程の大きさのそれは重力に引かれ今や、シンの足下に位置している。
ゲシッ!!
「なっ!?」
フリーダムはこの戦闘が始まってから初めて、驚きの声をあげた。
それもその筈、インパルスはそのコンクリート片を蹴り、
その反発によって更に飛び上がったのである!!
慌てて迎撃の為、腰の砲問を解放するも、彼の掌には同じものがいくつも握られていたらしく、
同じ動作を繰り返しながら、ジグザグに奇妙なコースを辿り、
気が付けば、フリーダムの前へ接近していた。
「たぁぁぁぁっ!!」
インパルスは自らの後方へ再びコンクリートを浮かせ、蹴り上げると
フリーダムの懐目掛け一直線に突っ込み、
裂帛の気合いと供ににその体に凄まじい拳の乱打を叩き込んだ!!
たまらずによろめく、フリーダムを後目にインパルスは最後の一個を手放し、
その場で片足を伸ばし宙返りをうった。
その回転が丁度、踵を相手に向けた状態でピタリと止まるや否や、
急激に降り下ろされる。
「くらぇっ、インパルスハンマぁぁーっっ!!」
ドゴォォォッ!!
回転の途中で無理矢理動きが止められた遠心力の反動を
存分に乗せた踵落としはフリーダムの後頭部を捉え、
その強烈無比な破壊力を存分に炸裂させる!!!!



706 名前:仮面ライダーSEED :2006/02/07(火) 04:49:44 ID:???
「ぐはぁっ!!」
ドガァァァン!!
短い呻き声だけを空に残して、フリーダムの体は大地に叩きつけられた。
それを追うようにインパルスも再び地に降り立つ。
「ぐ…ちくしょう…ちくちしょぉぅっ!!」
もうもうと盛大に巻き上がる土煙のなか、フリーダムはあれだけの一撃を受けたのにも関わらず、
再び立ち上がってみせた。
確かに致命的な一撃とはならなかったかもしれないが、
その荒々しい声色からも分かる通り今のフリーダムからは冷静が失われていた。
いける…!!
シンはフォースシルエットへ姿を変えると、正真正銘トドメの一撃を加えるべく
スッと身構える。
見ててくれよ…父さん、母さん、マユ…!!
『わぁぁぁぁっ!!!!』
重なり合う雄叫びとほぼ同時に、立ちこめる土煙のなかで、とき放たれた二条の光が交差する!!

ヒュルォォ…。

…やがて煙が晴れれば、その敗者と勝者がどちらなのか明らかになる…かに思われた。
…結果からいうとそれは引き分けに終わった。
なぜならば、拳と剣を構え今飛びかからんとする二人の間に
突如、乱入してきた存在があったからである。
一瞬、巻き起こった風に吹かれ煙のなかから乱入者の正体が明らかとなる。
「なっ…!!」
「き、君は…!?」
二人のライダーの喉元、心臓を
両手、両足から生まれた光の刃で牽制する赤き仮面の戦士…。
そう、そこにいたのはザフトに残された第三の戦士、
紅色に身を染めたライダー。
仮面ライダージャスティス…。






        つづく



707 名前:ガノタ仮面 ◆OyaGOupcFw :2006/02/07(火) 05:02:20 ID:???
不定期連載、投下終了です。

前回、一週間以内に後編書くなどと言ってた癖にこの有様です
面目ない…(#´A`)
他の板、VIPとかで俺の駄文に比べて、
明らかにハイクォリティーな文章書いてる方のうPするスピードが
ダンチだったりして、やんなってしまう今日この頃です。

ちなみに、酉変えました…あ、もちろん同一人物ですよ?

最後に、いつもほすしてくれる人々には、感謝感激雨アラレで言葉も御座いません。
毎度、乙ですm(_ _)m

今回の内容に関して感想、批判または要望ありましたら宜しくお願いいたします。

ところでカブトの僕っ子とか、ニートーフってどうよ?w




では、また次回
(*´・ω・`)ノシ

708 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/07(火) 10:09:28 ID:???
>>707
GJ!G・Jッ! G ・ J ッ ! !

いやー、今回も楽しませて頂きました!
遅くなるのは毎回内容が濃くなっていくので、ある意味仕方が無いところです。
次回も気長に待つので、頑張ってください!

709 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/07(火) 12:17:06 ID:???
おお、シン特訓してる!
やっぱりライダーは特訓で強くなってこそナンボのモンだよなぁ〜と昭和ライダー厨の俺が言ってみる


710 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/08(水) 18:38:50 ID:???
保守

711 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/09(木) 09:35:47 ID:???
>>707
ディアッカ、イザークもバスター、デュエルに変身するんすか。

712 名前:ガノタ仮面 ◆OyaGOupcFw :2006/02/09(木) 15:37:40 ID:???
>>711

ん〜…今んとこ痔が変身する予定は無いかなぁ
二丁拳銃やライフルorショットガン装備でバスターの代わりにしようかな…と
痔は滝ポジにしたいんで
まぁ、住人の変身させろやゴルア!!っていう声が多くなってきたら、考えるけど


…遺作、デュエル化に関しては未定でつ


713 名前:711 :2006/02/09(木) 20:15:12 ID:TGhu4JQy
>>712
わかりました。ありがとうございます。

714 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/09(木) 22:33:31 ID:???
保守。
凸はベルト装着で変身タイプなのか?てことは、同時期の吉良も装着変身タイプか… しかも、セイバーじゃなくていきなりジャスティスww

あと、吉良の性格が変わっててすげーイイ!!
やっぱり、このぐらいの黒さがないとね…

シンには頑張って吉良をヌッコロシてもらいたいもんだww

715 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/09(木) 23:17:50 ID:???
文から受ける印象だと、やはり全ての黒幕はラクスっぽいな・・・

ふと思ったがラクスがオルフェノクだったらトンデモない化物に変身そうだ
最低でもクロックアップはデフォでついてるくらいの

716 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/09(木) 23:45:03 ID:???
なるほど

717 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/10(金) 00:51:50 ID:???
ガイはアウルじゃなくてクロトじゃね?
ゲーム好きだし

718 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/10(金) 07:46:40 ID:???
保守

719 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/10(金) 09:16:32 ID:???
キレっぷりからみて、王蛇はオルガっぽい。

720 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/10(金) 11:10:29 ID:???
>>719
オルガの中の人はゾルダの人。

721 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/10(金) 11:27:33 ID:???
>>194
ずいぶんと亀レスだが、
涼→凸
は譲れない。へたれ具合は北条よりも上だと思う

722 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/10(金) 20:17:38 ID:???
保守。


ガノタ仮面、頑張ってくれ。俺は待っているぞ。

723 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/10(金) 20:34:14 ID:???
真・仮面ライダーって名前かぶる

724 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/11(土) 10:23:31 ID:???
ツタヤのポイント溜まったからアギトを一巻だけ借りて見たが
キックした後にわざわざ後ろ向いてポーズとるんだな
ちょっと笑っちまったぜ

725 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/11(土) 18:51:51 ID:???
出してぇ、出してよぉ…
なんで…僕はただ……自由が欲しかった…だけ……なのに…イヤァァァァ!!

726 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/11(土) 20:09:46 ID:???
保守

727 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/12(日) 13:06:00 ID:???
保守

728 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/12(日) 16:57:01 ID:???
キラ「フレイは僕にとって一番大事な人でした。だから、
   犠牲になってもらわないと…僕が英雄になるために」

729 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/12(日) 17:13:30 ID:???
明日欄だろw

730 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/12(日) 23:33:20 ID:???
ついうっかり「仮面ライダーSPIRITS」の第1巻を手に取って読んでみた。



本郷猛が登場するカラーページで人目をはばからず泣いちゃったよ。

731 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/13(月) 19:50:08 ID:???
仮面ライダーかぶと嫌い

732 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/15(水) 02:35:18 ID:???
術後の経過が宜しくない俺が保守だ!


733 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/15(水) 04:54:29 ID:???
>>732
早く寝ろ!

734 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/15(水) 11:23:14 ID:???
ガノタ仮面ー。頼むよー。続きをー。

735 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/15(水) 14:35:21 ID:???
>>733
いやね、退院したまでは良かったんだ。
その後まさか術後に残った骨が隆起して健康な組織を傷つけるなんて
考えもしなかったのよ。

今日その部分をかなり削りこんで痛みは引いたんだが
暫く流動食だってさ〜。

>>707
今更だがGJ!GJ!
キャラの位置づけが絶妙で最高にイイ!!
続きが気になって目が離せないよw

736 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/15(水) 14:48:48 ID:???
>>735
いいからPCから離れろ!また2chの悪い噂になるぞ

737 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/15(水) 18:03:11 ID:???
これが>>735の最後の言葉であった…

738 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/17(金) 00:26:29 ID:???
干す

739 名前:仮面ライダーSEED :2006/02/17(金) 17:42:38 ID:???
第7話『紅の仮面、その名はジャスティス』

インパルス、フリーダム…そして突如として現れたジャスティス。
三人のライダーは意匠を凝らして創られた彫像のように、ピクリとも動こうとしない。
いや、正確に言うのならば動けないのだ。
数分前までの激闘に割り込んできた、この真紅のライダー…。
その四肢から伸びている、赤く鈍い輝きは鋭い刃となり、睨み合う両者の急所へと突きつけられている。
その切っ先は彼らが少しでも妙な動きをみせようものならば、瞬時に紅色の血の華を咲かせるに違いない。
…故に彼を境にして対峙する両者は微動だに出来ないでいるのだった。
更にこうして一見、何の動きもない様に見える状況であっても、
その場にいる三人は互いの動きに目を光らせ、プレッシャーを掛け合っていた。
今、我が身に向けられているこの刃から逃げ延びられたとしても、今まで対峙してきた相手はそれを見逃さないだろう。
つまり彼らは現在、三すくみの膠着状態に在った。
何で、なんでアンタがここに…くそっ。
シンにとってこの乱入者はどうやら見知った存在だったのか、内心彼に問い掛けたい言葉がいくつもある様だった。
しかし、そのどれもがこの場にそぐわないような気がし、口にする事を躊躇わせる…故に彼は沈黙を守り続ける事に徹していた。
「…もう、やめるんだ二人とも!!」
不意に制止を訴える悲痛な叫びが静寂を突き破る…果たしてそれはジャスティスから発せられたものだった。
「はぁっ?…いきなり出てきて何言ってんですアンタは!?」
あまりにも唐突すぎる言葉にシンは先程までの自制心を忘れ、つい地を出してしまった。
そして勢いに任せ、身を乗り出そうとする。
「でなければ俺は…お前達を討たねばならない!!」
迫るシンを押し止める様に、ジャスティスは自らに課せられた任務を口にしながらも、
手にした刃をインパルスの胸元へ突きつけた。
くそっ…目の前にあいつがいるのにこれじゃあ、手も出せやしない。
声に出す事なく愚痴をつくインパルスとは対照的にフリーダムは身動き一つせず、
ジャスティスの出方を窺うかの様に至って静かなものだった。
その不可解な態度を推し量る様に、ジャスティスはしばし沈黙すると、再びその先を口にし出した。

740 名前:仮面ライダーSEED :2006/02/17(金) 17:43:46 ID:???
「シン、そしてキラ…お前達もコーディネーターだろう、なら!!」
「アスラン?君も僕を…ラクスの邪魔をするって言うの…?」
と、そこまで沈黙を保っていたフリーダム…キラと呼ばれた人物が、
ジャスティスの言葉を途中で遮った。
両者は互いの名を何のてらいも無しに呼び合う仲らしかったが、今の口調には若干の苛立ちが見て取れる。
「っ…そうじゃないキラ、しかし!!」
シンにとっては聞き慣れぬ女性の名と供に、アスランと自らの名を呼ばれ、
彼は軽く狼狽した様に見える…その隙を見逃す程、彼が相手にした二人のライダーは甘くはなかった。
ババッ!!
両者は一瞬で後方へ飛び退くと構えを執り、戦う意志をみせた。
こう同時に距離を空けられては打つ手がない。
ジャスティスは紅い仮面の下でギリリと自らの失態に歯を噛み鳴らす。
それを知ってか知らずか、フリーダムは背中の翼を翻し空中に飛び上がると、再び光の雨に似た絨毯爆撃を行った。
「チッ、くそっ…!!」
「やめろ、止めるんだキラ!!」
大地を揺るがす轟音の最中、二人は降りしきる砲撃から我が身を庇いながら思い思いの言葉を吐き出す。
そんな二人にフリーダムは短く、一瞥をくれると蒼翼を広げ悠然とその場から
立ち去っていった…。

クソ…今日こそ皆の敵を討てると思ったのに、俺はまた…!!
シンはあっさりと退いた仇敵の背中に自らの復讐がまたも失敗に終わっただけでなく、
その瞬間まであった自信までもが音をたて、崩れさるのを感じていた。
「キラ…お前は。」
…シンが悔しさに身を震わせていると同時にザフトが放った刺客、
仮面ライダージャスティスは既に去ってしまった友の名を小さく呟いていた。
「わざわざこんな所にまで来ておいて、アイツを見逃すなんて…ふざけてんですか!?貴方って人は?」
その軟弱ともとれる態度にシンは身勝手とは知りつつも、自らの苛立ちをぶつけずにはおれなかった。
「俺は…馬鹿だからな、それよりもシン。」
ジャスティスはシンの挑発めいた言葉を軽く受け流すと、彼にクルリと背を向け横顔で語り出す。
「一度、お前と二人きりで話がしたい…明日の日暮れに市の記念公園で待っている。」
「なっ…勝手に決めないで下さいよ、ちょっと!!」
「…続きは明日、会った時にしよう。じゃあな。」
それだけ伝えるとシンの抗議の声には耳を貸さず、
彼もまた近くに停めてあったバイクに跨るとその場を立ち去った。


741 名前:仮面ライダーSEED :2006/02/17(金) 17:46:36 ID:???
シンは砂埃をあげ次第に遠ざかる、ジャスティスの姿を見つめながら今回の一戦を通し、
フリーダムを確実に仕留めるには更なる修練を積まない限り、自らの復讐は果たせない様に感じていた。
ならばもう一つの巨大な敵、ザフトの動向を探る事が出来るかもしれない彼の提案は現時点では最善に思える。
「くそっ…何なんだよ、一体…。」
シンは変身を解除しながら悪態をつくと、明日指定された場所へ赴く事を心に決めていた。
「オイオイ、何なんだよアイツは!?ライダーってお前とあの羽付きだけじゃなかったのかよ?」
そこへ少々、興奮した面持ちのディアッカが急ぎ足でやって来た。
その浅黒い肌は心持ち、紅潮している様に見える。
「しかもお前、あの紅いのと戦うどころか…随分喋ってたみたいだけどさ。もしかして知り合い?」
予想外の出来事に興奮しているかに見えたディアッカはしかし、肝心な部分においては冷静だった。
くっそ…このガン黒探偵、イタいところ突いてきやがるぜ。
などと口に出さず皮肉を言うと、シンは彼の疑問にこう一言だけ答えてやった。
「アイツは…俺が組織いた短い期間、俺の教官役だった男さ。
名前は…アスラン・ザラ、ザフト最高幹部パトリックの息子だよ…。」

742 名前:仮面ライダーSEED :2006/02/17(金) 17:49:01 ID:???

『…報告は以上だ。現在、ダガーの総配備数は予定されていた数値の95%のところまで到達している。
まぁ、上々といった処だな。』
携帯電話の向こう側から、僅かなノイズと電波を交え、届いた何者かの声が車に篭もった空気の中へと消えていく。
と、車道の端に停車してあったこの薄暗い車内を
ほんの一瞬だけ、隣を横切った車のヘッドライトが明るく染めあげた。
そこには…淡い水色のスーツに身を包んだ酷薄そうな男が座席に背を預けている。
彼は勿体ぶるように、フゥ…とわざとらしい溜め息を電話の相手に聞かせてやると、
挑戦的にハッパをかけにいった。
「はいはい、了解です…こちらもね。例の計画がそろそろ動き出しそうなんですよ。
 だから、テストはくれぐれも怠らない様に…して下さい。ね?」
どうやら両者は何らかの情報をの交換を行っている様だった。
そして、敢えてこんな場所で電話越しにそれを行っているという事は、
少なくとも車中の人物にとってこのやり取りが、あまり表沙汰にしたくないものである…という事を語っていた。
『無論だ…近日中にダガー中隊の運用試験を執り行う、その準備は出来ているのだろうな?』
「えぇ、勿論。相手はそうですね…ジンではデータとして不充分でしょう?
 最新型の改造人間を都合しますよ。」
『上出来だ、では日時は追って伝える…朗報を期待しているぞ。』
「了解です…それでは。青き清浄なる世界の為に。」
「青き清浄なる世界の為に…。」
秘密結社めいた不可思議な挨拶を最後に、この密談は終了したようだった。
軽くリラックスするためか、ハンドルにもたれかかった男の顔を対向車線から伸びてきたライトが照らし出す。
その独特のにやけ顔は…ザフト最高幹部の一人、ムルタ・アズラエルその人のものに相違なかった。

743 名前:仮面ライダーSEED :2006/02/17(金) 23:54:35 ID:F/lYpZ1h
下校の時間を迎え、浮き足立つ学生だからこそ義務付けられている掃除の時間は苦痛でしかない。
だから、ルナをはじめとするシンのクラスメート達も他愛もない話に花を咲かせながら
やる気なさ気に箒を左右させる真似をするだけだった。
「…っと。皆、ごめん俺、先に帰らして貰うわ。」
昨日、ジャスティスが指定してきた時刻までそう時間はない。
シンは手にしていた箒を床に投げ出すと鞄を手にし、教室から出て行こうとした。
「ちょっとシン!?まだ終わってないわよ!!」
一人だけ抜け駆けしようとするシンを許すルナマリアではない。
彼女はチリトリを押さえる為にしゃがんでいたが、
サッと立ち上がると教室を出る寸前だったシンの前に仁王立ちになった。
「いや…その、ちょっと約束があってさ。先生にはウマい事言っといてくれよ、じゃっ!!」
「あっ!!ちょっとシンったら…あ〜、もう!!」
あっという間に自分の脇をすり抜けたかと思ったら、
シンの後ろ姿は既に廊下の角を曲がり切り、もう見えなくなっていた。
ルナマリア は自らの怒りを体で表すかの様にプリプリと頬を膨らませ、
腰に手を当てみせる。
「授業中、何か悩んでる様に見えたけど…気のせいだったのかしら?」
今日1日でシンはふとした瞬間にどこか浮かない表情をしていたように思う。
そう言葉に出してしまうと、ルナは彼のあのエスケープが非常に気掛かりな物に思えてきた。
「大方、この間言ってたデートの相手とまた会うんじゃない?
 …全く羨ましいよなぁ。」
と、ルナの意図せずにこぼれ出た独り言を聞いていたのか、
教室の隅に移動してあった机を元に戻していたヴィーノが声をかけてきた。
その口振りは、友人に彼女が出来た事を喜ぶようでも有り
また、先を越された事に腹を立てている様にも聞こえた。
「あいつに彼女ねぇ…どんなコなんだか。」
黒板消しを手にしたヨウランはと言えば、どこか半信半疑な様子だ。
やがて二人はガヤガヤとまだ見ぬシンの彼女について、
あれやこれやと喋りだした。
確かに…気になるわねぇ。
二人の憶測とも妄想ともつかぬ話を聞いているうちにルナはどうしても、
その彼女とやらを見てみたくなってしまった。
もちろん、友人として気掛かりではあるものの…そこは年頃の少女、
こういった話題にはがぜん興味を惹かれるものがある。
結果、彼女はシン同様に二人に掃除を押しつけると
シンのあとを追うべく学校を飛び出していったのだった

744 名前:仮面ライダーSEED :2006/02/17(金) 23:55:39 ID:???
広い公園内の中央に設置された時計台が、
規則正しいリズムで時報のメロディを奏でている…。
数度、繰り返されたそのフレーズの回数が午後6時の訪れを園内にいた二、三人ほどの来訪者に告げていた。
茜色に染まったアスファルトの上では、すっかり長くなってしまった
影法師たちがその存在感をアピールしている。
そんな長々と伸びた木陰に隠れる様にして、一人の青年が立っていた。
広々とした額を中心に左右に分けられた髪型、
端正なつくりの甘いマスクは女性に儚い夢を見させそうな雰囲気があった。
彼こそ仮面ライダージャスティスに身を変え、
昨日シンの前に現れた男…アスラン・ザラだった。
「…来たか。」
そう呟いた彼の視線の先にはバイクから降りて、こちらに向かって歩を進めているシンの姿があった。
思い詰めたような顔をした彼に向かって、アスランもまた近付いていく。
やがて、二人は公園中央の広場にある噴水を中心に向かい合った。
「シン…久しぶり、だな。」
「昨日、会ったばかりだと思いますがね…。」
互いに言いたい事は山ほどある様だったが、
彼らが口にしたのはどこかズレたものだった。
元々、二人は敵対し合う関係にある…だからこうして会話を交わす事さえ本来ならば有り得ないものであった。
アスランはシンの言葉にそうだな…、と短く答えると、
昔と少しも変わらぬこの少年の言葉遣いに苦笑した。
だが、そうした郷愁的な部分を振り払う様に彼は一瞬、瞼を閉じると
カッと見開き、秘密結社ザフトの一員としての顔に戻り本題を切り出した。
「シン…やはり、ザフトに帰るつもりはないんだな。」
「当たり前でしょう…誰が好き好んで、自分を改造しやがったところへ戻るって言うんです?」
そう怒気荒く、眉を吊り上げるシンの顔に
アスランは説得が無駄足に終わるのを感じ、再び目を閉じる。
「仕方ない。ならば、せめてお前は俺の手で…。」
そう言うと、アスランは羽織っていた黒いジャケットの前を開く。
そこにはシンの持つインパルスのベルトとは異なった形状のものが在った。


745 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/17(金) 23:57:59 ID:???
新作キターーーーーー!!

今回もGJ!

746 名前:仮面ライダーSEED :2006/02/17(金) 23:58:09 ID:???
「なる程、再手術で移植し直したってワケですか…。あん時はベルトを付ける事を嫌がって、
オレに色々、忠告してた癖に今じゃあ、組織に忠誠を誓ってるって事とはね…ハッ!!」
「シン、お前の好きに思えばいい…だが俺は―。」
「そうやって、誰かの言葉に調子を合わせて…っ!
アンタって人は何にも変わっちゃいないんだな!!」
アスランの自分を気遣う様な口振りに怒りが爆発したのか、
シンの口から堰を切ったように言葉が溢れ出す。
そんなかつての弟子を眺めるアスランの眼差しは冷静そのものだった。
しかし、その様な落ち着き払った態度はシンの様な
頭に血が上りやすい性格の持ち主にとっては逆効果でしかない。
「アンタには聞きたい事が山ほどあるんだ…だから力づくで聞かせてもらうっ!!」
本来ならば、ここでジャスティスとぶつかっても何の得策もない事はシンにもよく分かっている。
しかし、この釈然としない怒りを堪える事は未だ若い彼には困難な事であった…。

『変身!!!!』
重なり合う叫びが、白と紅の眩しい輝きを呼ぶ。
その光芒が収束すると、そこには抑えきれない闘志を全身から漲られせているインパルス。
そして、一切の気配を断ち切ったかの様に無言で立ち尽くすジャスティスの二人のライダーの姿が在った。
「うおぉぉぉっ!!」
雄叫びをあげながらインパルスの足が地を蹴り、一直線にジャスティスを目指し突き進んでいく。
その光景は闘牛師が操るヒラヒラとした赤い布に惹かれ、猛進する牛の姿ようでもあった。
しかし、ジャスティスはその勢いに気圧されてはいない様だった。
彼は自らの体をフワリと宙に舞わせると、その体に拳を奮わんとしていたインパルスの
勢いのつき過ぎた背中を蹴り上げ、その後方へ着地した。
ズサァァァッ!!
無防備な背には、例え充分に加減した加撃であっても有効打となりうる。
だからシンは受け身も取れず、無様に地を這いつくばるしかなかったのだった。
「シン、教えた筈だぞ…悪戯に突っ込むだけではカウンターのいい的になるだけだと!!」
「うるさい、教師ツラすんなぁっ!!」
今や敵となったかつての師に、アドバイスという形で塩を送られている事実がシンのプライドを傷つける。
シンはそんな屈辱を打ち破ろうと鋭く吠え、四つん這いの態勢から驚異的な跳躍をみせた!!
そのまま空中で身を捻ると、その身に回転をくわえながらジャスティス目掛け、急降下していく。


747 名前:仮面ライダーSEED :2006/02/18(土) 00:01:13 ID:???
「回転力を活かしたいい攻撃だ…だが!!」
空を切り裂くドリルにも似たインパルスの必殺の蹴りを見ても、
アスランにはまだ余裕がある様だった。
彼は頭上を睨み上げながら、両の肩アーマーに取り付けられていたブーメランを取り外す。
ジャスティスは右、左とタイミングを計りながらエモノを勢い良く放り投げた。
ガスガスガス…ッ!!
ギュルギュルと回転しながら空を駆け上がっていく二つの円運動は
インパルスにぶつかり、その勢いを失って主の手元へ戻っていく。
しかし、勢いを失ったのはブーメランだけではない。
シンの蹴りもまた、先の衝突によって回転力を奪われていた。
このまま突き進めば、先のような無様な結果が見えている。
そう判断したシンは口惜しさがあるものの無理やりにその軌道を変え、
ジャスティスから少し離れた所へ着地した。
「畜生、畜生…全く歯が立たないっていうのかよ…!!」
「シン、お前の負けだ…大人しく降参するんだ。
それでも…向かってくるなら、俺は!!」
両者は共に目立ったダメージがないものの、
戦闘開始の時点から冷静なままのジャスティスに比べ、インパルス…シンの心境はボロボロになってしまっていた。
それもそうだろう、たった二度ではあるものの、全力を込めて放った必殺の一撃は
いとも簡単に退けられてしまったのだ。
更にこれが一番ショックな事だが…シンはどうやら、手加減をされているらしかった…。
もはや、勝負は決したかに思われた…しかし、
「こんな事で…こんな事でぇ、俺はぁぁぁぁぁっ!!」
萎えそうになる自分の気力を再び、燃え上がらせるべくシンは叫んだ。
そしてその叫びが彼の体へ、フォームチェンジの深紅の輝きを与える。
すぐさま、ルビー色の光の向こうからソードインパルスの猛々しい姿が現れた。
「…馬鹿野郎。」
この期に及んでも、その闘志を失わないシンを前に、
ジャスティス…いやアスランは哀れむ様に、慈しむかの様にそう一声呟くと背後を振り返る。
「来いっ…ファトゥムっ!!」
ブゥロロロロォッッ!!

748 名前:仮面ライダーSEED :2006/02/18(土) 00:03:06 ID:???
すると…ジャスティスの呼び声に応えるように一台のバイクが低い排気音をあげながら、その場に現れた。
その外観はバイクと言い切るにはやけにゴテゴテとしたものであり、
妙な違和感を感じさせる。
「ハッ!!」
ファトゥムというらしいバイクへジャスティスは後方へジャンプし、
素早く飛び乗ると、轟々と唸りを挙げるエンジンを解放させ、
インパルス目掛けその車体を突っ込ませた!!
「体当たりかっ!?」
ジャスティスはバイクの堅牢な装甲に覆われたボディーを活かした突進を狙ってくるに違いない。
そう判断するや、シンは手にした二本のエクスカリバーを顔の前で交差させながら握り締め、
半身だけを相手に見せ構えを執った。
狙いはすれ違いざまの一撃…ただ、それだけである。
アスラン…俺はアンタを倒してみせるっ!!
そう心の中で必勝を念じているうちに、ジャスティスが駆る重戦車の如きバイク…ファトゥムはグングン迫ってきている。
グォンッッ!!
急速に天を向かされた前輪が悲鳴をあげた。
シンは攻撃のくる事を直感し、十文字に構えた双剣をその剛碗で振るう!!
「なっ…!?」
しかし…その一閃はビュゥと音をたて、ただ空を切っただけだったのである。
バイクの座席上にいる筈のジャスティスの姿は忽然と消え失せていた。
馬鹿な…オレは見ていた筈だ、このシートに座ったアイツの姿を!!
有り得ない出来事に困惑するシンは改めて自分の横を通り過ぎ、
停まっているバイクの姿を凝視する。
!?
その車体は、先程までやたらと肉付きの良かったボディーがやけにスッキリとしたものになっていたのである。
シンはふと、空を仰ぐ…そこには槍の先端を思わせる楔型の物体が
自分を目指し、物凄い勢いで落下してきていた!!
その上には消えたかに思われたジャスティスが
サーフィンに乗る様に足を掛けているではないか。
あの装甲は…どうやら、外装だったらしい。
外装は座席を中心にして、瞬時に分離すると主をその背に乗せたまま
空中で今、見ている携帯へと変化したのだった。
「ファトゥムキャノンっ!!」
ギュォアアァァアッ!!
ジャスティスがそう叫ぶやいなや、一発の弾丸となった外装はニトロでも積んでいたのか更に加速する。
その一撃はインパルスの双剣の防御を交い潜ると、彼の体にその強力な刃を突き立てた!!
ぐっ…ちっ、く…しょぉ…。
シンは深い闇に心が吸い込まれていくのを感じながら…気を失った…。

749 名前:仮面ライダーSEED :2006/02/18(土) 00:04:15 ID:???

シンが目を覚ますと、そこには変身を解除し自分を見下ろすアスランの視線があった。
「くっ、完敗ってワケですか…あ、痛っ。」
無理に立とうとした瞬間、胸の奥を鈍い痛みが襲った。
どうやらこれは骨の一本や二本はイッてしまっている事を覚悟せねばならない様である。
…気絶してしまったからか、自分の姿も元のものへと戻っていた。
「無茶をするからだ…。」
そう言われながら、ついさっき迄殺すくらいの勢いで戦っていた相手に肩を貸されては何も返せる言葉もなかった。
「アスランさん…アンタはあのフリーダムの事、名前でよんでましたっけね、
知り合い…なんですか?」
不意に忘れていた仇敵の事が頭をよぎり、それがそのままポロリと口から零れ落ちた。
「ん、あぁ…あいつはキラ・ヤマト。俺の幼友達ってやつかな。」
今は色々あって疎遠だけどね…と付け足すアスランの横顔は何の他愛もない少年の様にシンには感じられる。
そうですか、まったくいい友達だよ…アンタのキラ君は…さ。
シンは彼の無邪気さに何も知らないことの幸福という概念を感じ取るのだった。「何だぁ〜やっぱりデートなんかじゃないじゃない。」
背後から聞こえてきた、よく聞き知った少女の声に
シンは思わずビクッと我が身を震わせてしまう。
そこにいたのは…そう、シンの彼女見たさにあとをつけて来たルナマリアだった。
そんな彼女の瞳がシンに肩を貸す見知らぬ優男を捉えた瞬間、
その表情が劇的に女らしいものへ急速に変わる。
「えっとぉ、シンのお知り合いの方…ですかぁ?」
その言葉使いもいつもの自然なものとは違う、ネコを被ったようなものに変わっていた。
キョトンとした顔のアスランの横で、
シンは深いため息が出てくるのを堪えられそうになかった…。



              つづく






750 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/18(土) 00:10:11 ID:???
…って、まだ続いてたのね。
割りこみスマン。

そして、これで今回分は終りのようなので、
改めて、 G J ! !

原作のファントム00とリンクさせた見事な設定です!
分離型のバイクとは、何気に新しくてGJ!

751 名前:ガノタ仮面 ◆OyaGOupcFw :2006/02/18(土) 00:16:05 ID:???
…どんどん、原作のキャラを無視しはじめてるSS投下終了っす

つか、一週間ちょっとで更新するなんて、初めてだったりする^^;

…で、指摘される前に言っときますけど、
凸の必殺技はぶっちゃけ、

クウガのゴラウム+アギトのマシントルネード+連ザ正義の前格÷3

インスパイアしまくりなんです><



…ほすしてくれてる住人、病人(大人しく寝てろよw)いつもサンクスコだぉ(^ω^)

さて、酒飲みながら借りてきたクウガ見てきますね…じゃ、アバヨ
(*´・ω・`)ノシ

752 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/18(土) 09:14:06 ID:???
ガノタ仮面GJ!!!

ジャスティスはエクシードギルスっぽいイメージだなww体の様々なところに触手の代わりにブレードがついてそうwww


ジャスティス好きなんで、ガノタ仮面がんがってくれ!!

753 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/18(土) 09:16:07 ID:???
>>751
がんがん壊していいと思うぞww

754 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/18(土) 10:24:17 ID:???
ガノタ仮面GJ!
凸強ぇ〜しかも面白い展開だ!
こうなってくるとシンの成長が楽しみでしょうがない、
クウガの時のライジングフォームとか
アギトの時のバーニングフォーム以来の期待感だ。

次回もワクテカで待ってるお。

755 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/18(土) 20:47:19 ID:???
>>751
なんかあんまキャラ変わってない気がするの俺だけか?
正直、キラとか凸はもっと露骨に悪役っぽくなると思ってたよ
まあキラはすでにかなり性格悪いけどw

756 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/18(土) 21:33:38 ID:???
>>755
だがそれがいい!

757 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/19(日) 01:29:01 ID:???
>>755
ヒント:橘さんは実はアスラン

758 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/19(日) 08:39:24 ID:???
ガノタ仮面がんがれ、超がんがれ!!

759 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/19(日) 08:51:59 ID:???
>>757
謝れ、ダディに土下座して謝れ

760 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/19(日) 08:54:42 ID:???
いや、実際そういう設定だろ?

761 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/19(日) 09:26:19 ID:???
高速のーヴィージョン見逃すなあー

762 名前:ガノタ仮面 ◆OyaGOupcFw :2006/02/19(日) 09:35:02 ID:???
天道のツンデレぶりにハァハァwwwwwwwwwwww

763 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/19(日) 20:48:41 ID:???
保守期待あげ

764 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/20(月) 12:49:37 ID:???
頑張れガノタ仮面!

765 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/20(月) 20:40:01 ID:???
アズラァァン!オンドゥルルギッタンディスカー!

766 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/20(月) 21:57:36 ID:???
ラクスは電波人間タックルでガチ

767 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/21(火) 01:05:38 ID:???
毒電波wwwww

768 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/22(水) 19:38:49 ID:???
保守

769 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/22(水) 22:46:22 ID:???
>>766
ということは次回作でラクスは毒に侵された上、自爆死するってことだな

770 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/22(水) 23:10:40 ID:???
天が呼ぶ地が(ryってキラに似合わんな

771 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/23(木) 00:03:21 ID:???
福田が呼ぶ 両澤が呼ぶ 番台が呼ぶ 金を稼げと僕を呼ぶ 僕は801戦士 鬼畜コーディ キラ・ヤマト

772 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/23(木) 00:41:28 ID:???
>>771
ソレダ!!

773 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/23(木) 08:40:00 ID:???
ンじゃカブトとかどうよ!?
天道総司みたいなの。

774 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/23(木) 08:44:53 ID:???
天道は努力に裏打ちされた実力と自信、尊大な態度の奥に熱い心を秘めた本物のヒーロー
生まれながらに与えられた力とラクスの財力をバックに好き勝手してるだけの勘違い小僧とは訳が違うな

そうだな…キラにぴったりなのはレンゲルじゃないか
もしくは龍騎のタイガ

775 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/23(木) 09:00:22 ID:???
>>774
いや、>>770みたいなハッタリの利かせ方とか
天の道を往き云々みたいなの

776 名前:ガノタ仮面 ◆OyaGOupcFw :2006/02/23(木) 10:27:00 ID:???
ホモの道を往き、腐女子を司る。

僕が主役!!

…って、ラクスは言ってたから…。


・・・('A`#)

777 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/23(木) 12:21:40 ID:???
何でも「ラクスは言ってた」になるのか
洗脳がいきすぎて自我を完全に失った種死キラに相応しいな

778 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/23(木) 12:54:46 ID:wJ2xzu8x
シンはクウガ=ゴオマ、アギトでは真島、龍騎ではガイ、555じゃラキクロ志望の小僧、剣じゃ睦月、響きじゃ桐谷で充分

779 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/23(木) 13:31:07 ID:???
READY

780 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/23(木) 18:05:00 ID:???
>>778
キラって書くところを名前間違ってるぜ

781 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/23(木) 20:39:36 ID:???
誰か作品別にまとめてくれませんか?

782 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/23(木) 22:27:45 ID:???
ダイヴィッパーは再開しないね仮面タン

783 名前:ガノタ仮面 ◆OyaGOupcFw :2006/02/23(木) 23:35:15 ID:???
>>782

ちょwwwwwwwwwwwwおまwwwwwwwwwwww

あん時の住人か、つかアレは俺書いたんじゃないし('A`)

…続き楽しみにしてんだけどさぁ、しばらくスレ立ってないし無理くね?


784 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/24(金) 18:39:56 ID:???
期待アゲ

ガノタ仮面ガンバ

785 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/24(金) 22:03:16 ID:???
剣のライダー達はヘタレさえなければ基本的に橘さんも睦月もいいやつだと思うんだが。
睦月はキラには勿体ない。フォー(0∀0)−!!で良いだろう。

786 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/24(金) 22:44:37 ID:/yVcJdEu
アレはアレで好きだからキラにされるの嫌だなァw
クラゲとか、あの辺の微妙なのでいいんじゃね?

787 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/24(金) 23:41:59 ID:???
俺はキラはアギトの水のエルって感じだけどな

主人公の事一番最初に襲ってるし、敵の中で一番強いしwww

788 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/25(土) 20:47:10 ID:???
>>785
ヘタレれない剣に何の価値がある。
剣は、ヘタレ化→フカーツを見て楽しむライダーだろ。

789 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/25(土) 21:27:09 ID:???
キラはクウガならン・ダグバ・ゼバだな、非常に適任だと思う。


790 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/25(土) 22:53:01 ID:???
>>789
(・∀・)ゾルダ!

791 名前:空我  1/4 :2006/02/26(日) 11:05:51 ID:???
ダグバを追って吹雪の強い雪山へやって来た
横でシン……仮面ライダークウガが、決意した表情で佇んでいる

「アスランさん……」

その瞳に強い意志を宿らせ、こちらに語りかけてくる

「もし、俺が究極の闇をもたらす者になったら、ココを、打ち貫いてください」

ベルトの中央……秘石『アマダム』の位置を指で指すシン

「君には、冒険だけしてほしかった……」

これは偽りなき本心。誰よりも、そう誰よりも、笑顔と冒険の似合う隣の青年へ
他人の為に泣いて、他人の為に傷ついて、他人の為に傷つけて
他人の為に怒って、他人の為に笑って、他人の為に笑わせて
いつでもそうだった。どんな強大な敵でも、シンが笑顔になり、その親指を青空に向ければ……

『あぁ、大丈夫だな』

そう思ってしまう
そして、絶対に大丈夫である

「俺、良かったと思ってます」

そんな、誰からでも好かれる青年

「だって、アスランさんに会えたから」

そんな、誰でも安心できる青年

「だから、見ててください」

そんな

「俺の……」

そんな………

「変身」

誰かの笑顔を守る青年

792 名前:空我  2/4 :2006/02/26(日) 11:07:58 ID:???
いつものように、そう、いつものように、両手を腰の前にあてる
そして浮かび上がるベルト。秘石の色は黒
……不安ではない、と言ったら嘘である
だけど、アスランさんがいる
万が一の時は、アスランさんがみんなを、俺を守ってくれる
だけど、不思議と大丈夫だな、と思える
だって、いろいろな人に助けてもらったから
ギルさん、レイ、マユ、ステラ、ルナマリア
色々な人の想いが、俺を守るから

「……」

左手を腰の右側に、右手を顔の左前に
そのままゆっくりと右手を右に、左手を左に

「……」

『もうこれ以上、コイツらの所為で人が傷つくのを見たくない!!』

あの時の、燃え盛る教会での誓い
あの時、あのヴィジョンを見た時は、怒りで忘れていたけど

『だから見ててください!!』

今は、大丈夫。鮮明に思い出せる
だから、あの時と同じ言葉を、言った

『俺の……』

だから、大丈夫

「『変身』」

右手で左手ごとスイッチを押す

ベルトが鼓動にも似た振動を発する
同時に身体が黒い鎧で覆われる
そこにベルトから金色のラインが生える
それが全身に届くと、最後に顔が仮面で覆われる
その瞳の色は、覆われた自分にはわからない
だけど、振り向いた時のアスランさんの安心したような顔
きっと、大丈夫なんだろう
行って来ます

「―――ッ!」

大丈夫ですよ、アスランさん

793 名前:空我  3/4 :2006/02/26(日) 11:09:46 ID:???
感じるままに走ると、人影が見えた
真っ白な衣装を身に纏う……究極の闇
ン・ダグバ・ゼバ………キラ・ヤマト
アスランさんの元親友。それが何故、こうなったのは分からない
ピンクがどうのこうの言ってた気もするけど、そんなのはどうでもいい
俺はコイツを許せない
それ以上に、拳を振るうことしかできない自分を許せない

「なれたんだね? 究極の力を持つ者に」

仮面ごしにアイツを睨む

「……どうして、アンタはアスランさんを裏切ったんだ」
「逆だよ。アスランが僕を裏切ったんだ」
「ふざけやがって…!」
「ふざけてなんかいないよ」

白いアイツは……白い悪魔へ変化した
黒い自分とは対象的、いいや、正反対
だけど、絶対値は同じハズ
以前対峙した時より圧迫感は強いものの、全く気にならない

『…………』

どちらともなく歩き出し……

「――クッ!」
「――チッ!」

どちらとも火達磨になり
しかしどちらも怯むことなく

「ウオォォォォォォ!!」
「ハアァァァァァァ!!」

殴り合いが、始まった

794 名前:空我  4/5(思った以上に字数が多かったのでちと修正) :2006/02/26(日) 11:13:36 ID:???
雪原の上で、黒と白が舞っている
一方が殴りかかると、一方は回避し
一方が回避すると、一方は掴みかかり
一方が捕まえると、一方は払いのけ

そんな、目まぐるしい攻防
どちらの攻撃も、一撃が致命傷
そんなギリギリの攻防を続ける黒と白の"究極"は……
ただ、美しかった

「グ――ァッ!!」

クウガのパンチがダグバを捉え

「ウ――ガッ!!」

ダグバのパンチがクウガを捉え
あとは、ただひたすら、互いを殴るだけ

雪原の上に鮮血が散る
やがてそれは一輪の赤い花となり、血の舞台と化す
鮮血の雨が降る舞台で、黒と白の役者はただ死闘を演じる
やがて……

795 名前:空我  5/5 :2006/02/26(日) 11:14:41 ID:???
「グ――ゥガァァァッ!? グッ、うグッ、ゴアァァァ!!」

黒い"究極"が白い"究極"のベルトを捉え

「ウ――ガァァァァッ!? くッ、ウゥッ、ウアァァァ!!」

白い"究極"が黒い"究極"のベルトを捉え

『ウゥゥゥゥゥアァァァァアガアァァァァァァ!!』

互いに、何時死んでもおかしくないダメージを負ったにも関わらず

「ううぉぉぉっっ!! クゥッ、アァッ! うぁっ! あぁぁぁぁぁぁぁ!!」

変身状態を維持しきれなくなったにも関わらず

「あっははははは!! ハァッ、グゥッ! はぁっ! っははははははは!!」

泣きながら、笑いながら

「ぐっ……   ぅぅぅぅうううあああああぁぁぁぁぁ!!」
「はは……   あっはっはっはっはっははははははは!!」

ただ、黒と白は舞う

「ゴ――フゥッ!」
「ハ――グァッ!」

その拳が、互いの頬に刺さり

「グ……うぁっ……」
「ア……っは………」

鮮血の舞台が、閉幕した



「……!? シィィィィィィン!!」

796 名前:空我  LAST :2006/02/26(日) 11:16:00 ID:???
―――三ヶ月後

どこかの砂浜
黒く、健康的に焼けた子供達が走っている
その視線の先には、黒い髪、赤い瞳
2000の特技を持つ男

「Shinn!」

子供の一人が、ジャグリングしている青年に声をかける
その声に青年……シン・アスカは笑顔で応える

彼は、今でも笑顔である


重い荷物を枕にしたら 深呼吸、青空になる
目を開けててもつむっても 同じ景色は過ぎてゆくけど
今見てなくちゃ 気づけない

君を連れて行こう 悲しみのない未来まで
君がくれた笑顔だけ ポケットにしまって

僕は 僕は
青空になる

797 名前:空我  あとがけ :2006/02/26(日) 11:18:38 ID:???
駄文を失礼。だが私は謝らない!
書いててキラがハマってるなぁとか思いました まる

4/5のメ欄あたりに入れとくつもりだったけど、忘れたのでココに
ttp://www4.ocn.ne.jp/~bioman/2d/kuga.htm
格好良いので見とけ!

798 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/26(日) 15:51:10 ID:???
仮面ライダーSPIRITS最新話を読んだ。
チームSPIRITS誕生秘話に震えた。

滝和也や10人ライダーズにあってキラにないのはSPIRITS、これだね。
「魂が、群像となりましたか……」

799 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/26(日) 23:15:55 ID:???
>>797
クウガ好きなんでGJ!なんだけど、本編の凸見てると
「やめろ、シン!キラは!」とかいって割り込んできそうで困る。

800 名前:エイサップ・ザ・ニセモ〜ノw :2006/02/27(月) 01:32:42 ID:???
>>1-799
板違いではない!そのまま続けろ!ゴミに偽装した宝石共!!

GJ!! 面白かった<SS

801 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/02/27(月) 22:08:51 ID:???
>>798
俺も読んだ。めちゃくちゃ感動した。
もうね…種の世界に滝がいただけでどんなに違ったかと…

とりあえず、Xの「この戦いに無駄死になどない!!」って台詞は…種世界の戦争では通用しないんだよなぁ…悔しいなぁ…

802 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/01(水) 10:49:32 ID:???
ガノタ仮面に限らず、俺は様々な人のSSを読みたいので期待アゲ

803 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/01(水) 11:01:53 ID:???
ガノタ仮面は昭和路線の伝統派だから、それに対抗して平成っぽい作品がホスィ

804 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/01(水) 11:55:31 ID:???
平成っぽいってどんな感じで書けばいいんだ?

805 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/01(水) 12:51:47 ID:???
>>804
…仮面ライダー大量生産…とか?

何にせよラクスが黒幕でキラがラスボスであることに変わりはないな。

806 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/01(水) 13:00:06 ID:???
平成の特徴は明確に悪の組織がないところかな

807 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/01(水) 14:57:23 ID:???
スマートブレイン位か。悪の組織みたいな感じはするけど。

808 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/01(水) 20:24:01 ID:???
平成ライダーの特徴

・ライダーvs悪の組織ではない
・ライダー複数
・大幅にパワーアップして見た目も変わる
・武器をよく使用する

例外もあるけど、こんなもんか?



809 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/01(水) 23:22:35 ID:???
>>808
あと、
・ザコがいない
・怪人は、人間時の時は普通の人間の格好をしており、怪人の時は完全な怪人
 の姿になる
という傾向もある。

810 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/02(木) 01:55:59 ID:???
>>808
・終わり方が曖昧
なんかいっつもスッキリしないんだが

811 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/02(木) 07:47:08 ID:???
クローンキラ軍団とかそんなのかな?

812 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/02(木) 11:29:40 ID:???
つかガノタ仮面は昭和好きみたいだが、平成テイストも取り入れてるだろ?
現時点で3人ものライダー、フォームごとに異なるシンの装備、ザフトの怪人は人化も出来る等等…

813 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/03(金) 16:56:44 ID:???
ガノタ仮面がんぱれがんぱれ

814 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/03(金) 17:54:14 ID:???
>>808
・そもそも仮面ライダーが改造人間じゃない
というのもあるんじゃない?
555やカブトなんてまんまパワードスーツだし

815 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/03(金) 18:30:59 ID:???
ブレイドはアンデッドと融合するからウルトラマンみたいなもんか。
まぁ、カブトよりは改造人間に近いが。

816 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/03(金) 18:35:03 ID:???
>>814
うろ覚えだけどクウガの五代はベルトと融合するんだっけ?
これは「改造されてしまった」ようにも考えることができる。


817 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/03(金) 18:39:46 ID:???
ていうかクウガはリントの生物兵器って設定だったような

818 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/03(金) 21:38:12 ID:???
クウガの場合現在進行でどんどん身体が強化されていくから結構精神的につらいと思う

819 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/03(金) 22:11:33 ID:???
>>809
雑魚はいるだろ、蟹とか蟹とか蟹とか

820 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/03(金) 23:56:36 ID:???
・望んでもないのに、力を手に入れた
・力のせいで大切な人を失う
・孤独
というような条件ではアギトの芦原(ギルス)は昭和ライダーにもっとも近いと思う。
だからこそ、俺はギルスがとてつもなく好きだ。

821 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/04(土) 00:23:31 ID:???
ギルスってパワーうpした後って無茶苦茶カコワルイんだもん。

822 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/04(土) 10:26:02 ID:???
昭和ライダーにあった、大勢で群がっている敵って、最近あんまり
見なくなったな。
龍騎の最後の方にでてきた青いやつか、エンペラーの召還獣ぐらい
しか、最近では見たことがない。

823 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/04(土) 10:39:48 ID:???
剣のゴキブリはどうだろうか

824 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/04(土) 10:54:46 ID:???
ワームの幼体もそれなりの数で出てくる時があるんじゃね

あとは去年の太鼓祭りとか

825 名前:822 :2006/03/04(土) 13:21:41 ID:???
>>823
そうだ。それもあった。
ただ、毎回の如く怪人の下働きをしている戦闘員の群れが見られる
というのはないようだ。
エキストラの予算が嵩むからか?

826 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/04(土) 16:27:13 ID:???
>>825
最近のライダーの敵は組織化されてないからね。
組織みたいのがあってもただ単に強いヤツ数名が集まっているってなぐらいで…


それより早く続きが読みたいぜ…

827 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/04(土) 16:38:10 ID:???
それに、最近の敵の組織って民間人を殺すだけに終始してないか?
昔だったら、子供を拉致したり珍妙な兵器を作ってたりと、
いろいろやってた印象があるが。

828 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/04(土) 18:17:54 ID:???
>>825
つゼクトルーパー

829 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/06(月) 02:09:28 ID:v15jFpSa
シン厨乙

830 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/06(月) 08:00:32 ID:???
ガノタ仮面カムバック!!

831 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/06(月) 10:22:34 ID:???
>>827
・クウガ怪人→怪人同士で人殺しの数を競うゲーム
・アギト怪人→超能力などで兆候が現れたアギトに変身しうる種を持った人間を根絶やしに
・龍騎怪人→人が餌の知能の低いモンスター
・555怪人→仲間を増やす行為。怪人になれなかったらそのまま死ぬ。
・剣以降→見てないからシラネ


昔の怪人のようにいろいろやらないのは世界制服が目的じゃないからだろう。
それでいて人を殺す動機付けもはっきりしてる。

832 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/06(月) 10:56:23 ID:???
>>831
何の主義もない無差別テロって感じだよな。



…それはテロとは呼ばないか…

833 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/06(月) 10:58:23 ID:???
剣は上級と下級で行動様式が違うよね

下級アンデットは本能が強いためか人間を無差別に襲う事も多い
上級アンデットはバトルロイヤルの覇者になるために行動しており
人間を襲う事は主要な目的ではない

両者とも自分以外の種族はすべて敵、というのは共通してるみたいだが

834 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/06(月) 11:22:30 ID:???
人を殺さない世界征服(むやみに殺したら征服する世界の人口が減るわな)

世界なんぞ眼中になく、個人的なゲームとかエサにするための殺人

面白い対比だな。

835 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/06(月) 11:30:02 ID:???
いまどき世界征服なんて流行らないのかもね。
キラの「カガリは泣いているんだ!」に代表されるように、
個人的な事情で動いているほうが、リアリティが出るのかも知れないし、
世界自体に征服する価値があるかどうかも怪くなる事件も多い。

836 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/06(月) 11:44:42 ID:???
>>835
リアリティがあるかどうかは怪しいけれど、
そういうものを好むDQNは多そうだな。

837 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/06(月) 13:12:06 ID:???
>>853
平成ライダーでも555の怪人は少し事情が違うと思う。
「スマートブレイン」として組織だってるわけだし。
組織に属するのを拒んでいる同族である怪人を始末して
まわる描写もあったくらいだし。

838 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/06(月) 13:13:02 ID:???
853→835

839 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/06(月) 16:14:40 ID:???
>>837
555以降の敵はどういう奴らなんだ?竜騎以降全くわからんので説明してくれないか?

840 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/07(火) 01:43:04 ID:???
>>839
555のは、まあ吸血鬼みたいなもんだ。
上にもある通り、怪人に襲われると
適正が無ければ死、適正があれば人格はそのままに怪人化。

剣のは、虎とか蛇とか人とかの52種族の代表選手として
生物界の覇者を決めるバトルロイヤルを戦うために生まれた戦闘生物。
闘争本能のためか、現支配者たる人間が目障りなのか、それとも腹がすくのか
知能の低い連中は無差別に人間を襲っていた。

響鬼のは、猛獣じみた妖怪。主食が人間。

カブトのは、未だ不明。

841 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/07(火) 07:42:10 ID:???
>>840
サンクス。なる程ね〜…今度555借りてみるかな…

842 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/08(水) 13:06:36 ID:???
保守あげ





職人さんが来るのを俺は待ち続ける

843 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/08(水) 14:43:17 ID:???
亀だが広々とした額ワロス

844 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/09(木) 21:06:03 ID:???
保守あげ

845 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/09(木) 23:11:35 ID:???
書いてみたいけど
細かい設定を考えると行き詰るんだよね

846 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/09(木) 23:31:38 ID:???
ノリでぶっちぎれば良い!

言うのは簡単だわなorz

847 名前:仮面ライダーSEED :2006/03/10(金) 02:11:38 ID:???
第8話「傷」

「っと…これで頼まれてたもんは買い終わったかな。」
自動ドアが閉まる音を背中に聞きながら、シンは手にしたビニール袋を軽く揺すった。
ざっと千円ほどの商品が詰まったそれは、値段の割にはずっしりとした重さで彼の手に食い込んでいる。
ったく…特売だからってこんなに買う事ないだろ。
そう口に出さずに呟くと、シンは手の中で赤黒くなりかけているビニールの位置をずらした。
…今、彼がいるのは市内で有名な大型スーパーだった。
今日、ここを訪れたのは勿論店の買い出しに他ならない。
だから、いまの彼は両手に重い荷物を抱えながら、広い駐車場をトボトボと歩く…。
という何ともヒーローらしからぬ醜態を晒しているのであった。
…あの人も出てきたって言うのに、こんな事してていいんだろうか…オレ。
先日、自分の前に現れたかつての師、アスラン・ザラの事を考えるシンの表情は自然と険しいものになっていた。
しかし…傍からしてみれば、その顔はどう見ても食い込んでくる荷物の痛みを堪えようとしている様にしか見えない。
ミジメだ…そう一人ごちるとシンは背中に哀愁を漂せながら、再び歩みはじめようとする…と、
「ちょっとぉ、待ってったら…シン!!」不意に聞こえた自分を呼ぶ声にシンは背後に首をめぐらす…そこには彼と同じように重そうな袋を手にしたルナマリアの姿があった。
彼女が友人のよしみでこうしてシンを手伝ってやるのは、そう珍しくない事だった。
「あんたと違って、あたしはか弱い女の子なのよ?自分勝手に先行かないでよね。」
細い眉を釣り上げて抗議を訴えるルナを前に、彼はハイハイと投げやり気味に応えると
追い付いてきた彼女と二人、並んで歩き始めた。

848 名前:仮面ライダーSEED :2006/03/10(金) 02:14:39 ID:???
「…ところでさぁ、シン…ちょっと聞きたい事あるんだけど?」
「な、何だよ?急に…。」
スーパーを出てから数分ののち、それまで他愛もない会話を続けていたルナの表情が何かを思い出したのか…急に変わった。
それに答えようとするシンの口調は、体の奥底からジワジワと押し寄せる嫌な予感に上擦ったものになってしまう。
「この間、あんたと一緒だったあの格好いい人…何て言う人?」
ブッ!!
いつかはこの質問が来ると予想してはいたものの、いざ訪れると予想以上に動揺するものだ。
盛大に唾を吹き出し、顔を白黒させるシンに汚いわねぇ…と、呟くとルナは答えを迫るかの様にその目を細めた。
「ど…どうだっていいだろ、ルナには関係ないって。」
「はぁ…アンタ、本当に女心っての知らないのね。」
シンの苦し紛れの言い逃れを小馬鹿にする様な表情とため息で一蹴すると、ルナマリアは夢見る乙女の顔で二の句を繋ぎ始める。
「いい?あんたみたいなお子様には分かんないかもしんないだろうけど
女の子は大人の男性に憧れを抱くもんなのよ…この意味、分かるわよね?」
…だと思ったよ、やれやれ。
シンは少し呆れた顔で、キラキラした眼差しで夢の世界へ旅立っている友人を一瞥すると、
こんな事もあろうかと用意しておいた言葉をしぶしぶ、口にした。
「あ、あの人は…さ、アスラン・ザラ。
前にオレが住んでたトコで世話になった人だよ。まぁ、先輩ってヤツ?かな…。」
さほど嘘はついていないよな…などと思いながら、台本通りの台詞をたどたどしく言い終えシンは隣のルナの顔色を盗み見る。
…当の本人はフーン、アスランさんかぁ…と呟きながら憧れの人物について情報を得る事が出来、満足した様子に見える。
ふう…これでひと安心、そうシンがひと息つこうとした瞬間だった。
「じゃあさ…どこに住んでるとかも知ってるんでしょ?随分親しそうだったし。」
…たったあれだけで、乙女の好奇心を満たすなどどだい無理な話だったのである。
シンは自分の背中を冷たい汗がツ…と流れるのを感じていた。

849 名前:仮面ライダーSEED :2006/03/10(金) 02:16:11 ID:???
ん…何だ?
アスランに関する更なる情報を引き出そうと、
自分に詰め寄るルナの肩越しにシンは奇妙な光景を目にしていた。
「うぅ、う…。」
「だい…じょうぶ?」
そこには…ゴミ箱のそばにうずくまる水色の爽やかな色合いの頭髪とは対象的なボロボロの衣服を纏った青年と、
彼を気遣って顔色を覗きこもうとこちらに背を向け、しゃがんでいる金髪の少女がいた。
そんな奇異な組み合わせの二人と関わり合いになるのを恐れるかの様に、
休日の昼下がりの歩道を行き交う雑多な人の波は誰一人として、その場に近寄ろうとはしない。
まるで、その光景はそこだけ…ポッカリと穴が空いているかの様である。
「あ…どうしたんだろ、あの人達。」
自分の背後を強い眼差しで見据えるシンに気付き、ルナもまた彼らの方を眺め、小さく囁いた。
「ねぇ…行こう?あの男の人、血出てるよ。」
その曖昧な言葉が何を意味するかは彼女の瞳が語っていた。
そこに浮かんでいる感情…それは畏れだ。
彼女が言う様に青年の額には一筋の血の流れがあったし、
更に身に纏ったボロ布の様な衣服にもうっすらと血の滲みがあった。
その格好はどう見ても、マトモな人間とは云い難い…。
シンはルナの提案通り、他の群集と同じようにきびすを返しその場を立ち去ろうとした…しかし、
あの娘…似てる?
今まで青年の様子を見ていた少女が助けを乞う様にクルリと背後を振り返り、周囲をキョロキョロと見渡す。
胸元から首までが露わになったドレスのうえで頼りなげに瞬く、少女の眼差しにシンは軽い既視感を覚えていた。
似てる…誰に、マユ…?
そう、そのどこか危うげな雰囲気を放つ少女の瞳にシンは今は亡き最愛の妹、マユの姿を垣間見ていた。
何考えてんだオレは…クソっ、あの娘はマユじゃない…。
そう思い、少女の瞳から目を離そうとする…しかし、心の奥底から沸き上がる衝動には杭がえそうにない。
いつの間にか、二人は若干の距離を置いて静かに見つめ合っていた。
「ちょっと、シン!!」
気付いたときにはシンの足はルナの呼び止める声も無視して、二人に近付いていたのである。


850 名前:仮面ライダーSEED :2006/03/10(金) 02:19:29 ID:???
「………?」
近寄ってきた自分をキョトンと何の他意もなく直視する少女の視線を間近で受け、
シンは一瞬、その無邪気さに恥ずかしさを覚え頬を赤らめた。
しかしすぐに気を取り直すと、思いついた言葉を口から絞り出す。
「…その人怪我してるみたいだけど、知り合い?」
「…わからない…でも、苦しそう。」
シンの言葉に少女は首を横に振る。
そして苦しげに呻く青年を見つめ、その顔を辛そうに歪めた。
「ねぇ…病院に連れて行ってあげたら?」
いつの間にか背後に立っていたルナマリアがポツリと呟いた。
彼女もやはり彼らの事が気掛かりだったのだらしい…ただ、最初に行動を興す勇気がなかったのだろう。
「えっと、どこが痛みます?自分の名前…言えますか?」
ルナの言葉に後押しされ、シンは青年に声をかけてみた。
「ヴェイア…だ、怪我なら心配ない。」
シンが発したのはどこか場違いな言葉であったが、ヴェイアと名乗る青年の返事は案外しっかりとしたものだった。
ヴェイア…だって?
ポツリと告げられたその名前にシンは聞き覚えがあった…確か、先の戦争で名を馳せた傭兵の名がそんなものだった気がする。
しかし、その雄々しい英雄と目の前でこうして血塗れで弱々しく喘ぐ青年の姿はどうやっても結び付く事はなかった。

グゥド・ヴェイア…戦場に現れてはいくつもの戦果を挙げていった伝説の傭兵。
戦場で彼の赤い戦闘服を見たものは皆、恐怖に慄いたという。
コーディネーターだって話を聞いた事もあるけど…。
一旦、打ち消した疑いがシンの頭のなかをグルグルと駆け巡る。
ルナマリアが救急車を呼びに表の通りに去ったあと、そこには依然として苦悶の色が濃いヴェイアと彼を気遣う少女。
そして険しい顔をしたシンが残された。
「…げんきに…なるかな?」
ふと、少女が心配そうにポツリと呟く。
シンはそんな彼女を安心させようとこわばっていた表情を敢えて、明るいものへ変えようとした。
しかし、その変化は途中で止まる…シンの目はある男たちの一団を捉えていた。
四、五人ほどの彼らは一見して何の変哲もない一般市民にしか見えない。
しかし、シンにしてみれば彼らが放つ特有の雰囲気は隠しても隠しきれるものではない。
やがて彼ら、コーディネーターの一団はシン達の前で立ち止まると
暴力に無縁な人間ならば、たちどころに震え上がってしまう様な視線をこちらにぶつけてきた。

851 名前:仮面ライダーSEED :2006/03/10(金) 02:23:06 ID:???
…そんな威圧的な態度とは裏腹に、彼らの口から出た言葉は意外にも紳士的なものだった。
「彼は僕達のツレでねぇ、こんなところにいるなんて意外だったな…。
手間を掛けさせたみたいですまんが…引き渡して貰えると有り難いな。」
リーダーと思しき、褐色の肌の男は自分達にひるむ事なく強い視線を返してくるシンに慇懃な調子で告げた。
「わざわざ、お仲間を引き取りにきたのか…組織の幹部ともあろう人がね。
案外ヒマなんだな、ザフトってのもさ。アンドリュー・バルドフェルド…いや、砂漠の虎さん?」
シンは男の言葉に取り合う事なく、挑む様に強い言葉を吐き捨てる。
そう…彼の目の前にいる男はザフト最高幹部の一人にして怪人の作戦行動、指揮を採る砂漠の虎…バルドフェルドだった。
「ハッハッハッ…参ったな、これは手厳しい。
しかし…ライダーにそうまで言われては、こちらとしても黙って引き下がるワケにはいかないな?」
シンの言葉に一瞬、愉快そうな声をあげたかにみえたバルドフェルドは、次の瞬間にはゾクリとする笑みを顔に浮かべていた。
そして無言で背後の部下に合図をすると、高見の見物をする様に腕組みをしスッと後方へ引き下がった。
「…君はこの人を連れて逃げるんだ!早く!!」
シンは事態をいまいち飲み込めていないらしい少女に、この場を立ち去る様に短く告げると、
向かってくるザフトの戦闘員に立ち向かうべく構えをとる。
シンの言葉を理解したのか少女はヴェイアの手を引き、フラフラと歩き始めた。
そうはさせじと、戦闘員はその姿をジンに変え、邪魔なシン目掛けて飛びかかってきた!!
「ちぃっ…たぁぁりゃあっ!!」
ブン、ブゥン!!グシャッ!!!!
左右同時に襲い掛かってきたジンにシンは力を込めた両の拳を裏拳にしてお見舞いすると、
続けざまに軸足を使った回し蹴りを二人の体に叩き込む。
二体のジンは体をくの字にしながら吹っ飛び、近くの壁にぶち当たるとグッタリとして動かなくなった。


852 名前:仮面ライダーSEED :2006/03/10(金) 02:27:04 ID:???
「やるねぇ…その年でそこまでやるなんて尊敬しちゃうなぁ。」
一瞬のうちに部下を二人も片づけられたというのにバルドフェルドには少しも狼狽えたところがなかった。
…というよりも、この状況を楽しんでいるかの様に見える。
「いい機会だ…僕とお手合わせ願おうか?仮面ライダーインパルス!!」
そう叫ぶと彼はその体の内側に隠された力を解放する様に拳を腰の近くで握り、それを勢いよく前へ突き出した。
陽炎の様に揺らめくエネルギーを纏いながら…次第にその体が人ならざるもの、改造人間のそれへと変化していく。
「…はぁっ!!」
周囲の建物をビリビリと揺るがす様な裂帛の気合いとともにバルドフェルドの体が眩しい光を放った。
「なるほど、だから…虎か。」
変身を遂げたバルドフェルドを見やり、シンが小さく呟く。
そこにいたのは鋭利な爪に燃え立つ様な黄金の毛並み、ジン同様にギラギラと輝く単眼の下からニョッキリと突き出た牙。
まさしく、虎そのものへと身を変じたバルドフェルドの姿があった。
「フ…久しぶりに楽しめそうだ、行くぞ少年!!」
背中で踊る尻尾で鞭の様にコンクリートの大地を叩きつけると、
バルドフェルド…いや改造人間、タイガーラゴゥはインパルスへの変身が完了したシンに猛然と襲い掛かってきた!!
「来い!!」
インパルスは気合いともに空中へ飛びあがると、タイガーラゴゥの鼻面に拳の連打を浴びせようとした。
「面白い!!」
先制攻撃を受けたにも関わらず、怪人は挑発的な言葉を呟くやいなや、
負けじとその凶悪な爪を立てながらインパルスの連打に自らの拳をぶつけていく。
ガスッガスッ!!ドガッ…ガスッガスッ!!
両者は息がかかり合うくらいの至近距離で互いに相手の攻撃を自らの拳で相殺していく。

853 名前:仮面ライダーSEED :2006/03/10(金) 02:33:10 ID:???
二人の拳の応酬が絶え間なくたて続ける激しい打撃の音は、いつしかその場の他の物音を圧倒し…支配していた。
「キャアアア!!」
!?…しまった!!
その支配を破ったのはあの少女の絹を裂くような悲鳴だった。
シンはバルドフェルドにはめられた事を悟り、内心ほぞを噛むと後方に飛び退こうとする…だが、
「おっと、そうはいかないな!!」
ピィシャァァン!!
組織の幹部の地位は伊達ではない。
敵の焦りを読んだタイガーラゴゥの尾が唸りをあげて、インパルスの無防備な胸を叩きつける。
「ぐっ…!!」
不安定な状態に強力な一撃を喰らったシンはそのまま吹き飛ばされ、
地面に背中から叩きつけられるしかなかった。
「…どうしたんだ、もう少し楽しませてくれ。」
インパルスを見下ろす、バルドフェルドは余裕綽々に口中から伸びる鬼の様な牙を見せ、ニヤリと笑う。
くそぉ、このままじゃ…二人が!!
「ぐるぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「!?…まさか!!」
…シンが二人が絶体絶命の危機に陥った事を強く感じた瞬間だった。
先ほど、少女の悲鳴が聞こえてきた方向から今度は奇怪な雄叫びの様な声が聞こえてきた。
それを聞き、余裕の色を浮かべていたバルドフェルドの顔に驚きの色が浮かんだのをシンは見た。
ヒュゥゥ…ズンッッ!!
轟音をあげ…対峙している二人の間へ空中から何者かが降り立つ。
「ジンか!?…いや、違う?」
シンの言うようにその姿はジンを連想させる。
しかし、鳥類を思わせる背中から生えた手羽先の様な突起物、単眼といった部分はそっくりであったが、
両者の間には決定的な違いがあった。
彼の腕はまるで蟹の様に膨らみ、そこから動物の雄特有である角の様なものが生えていたのだ。
よく見れば、そのマスクもジンとは違う静かな凶暴さを感じさせるものである。
突然の出来事に唖然とするシンを前に、謎の改造人間は着地の為しゃがんでいた状態から、ゆっくりと立ち上がっていく。
「グゥルル…。」
彼は低い唸り声をあげ、周囲を圧倒する様にぐるりと弊睨した。


854 名前:仮面ライダーSEED :2006/03/10(金) 02:36:38 ID:???
と…彼の単眼が怪人化していたバルドフェルドを捉え、そこに殺意の気配が芽生える。
「ギィァァァッ!!グゥルアァァァアッッ!!!!」
「むぅ…やはり失敗作か、ここは一つライダーの力をアテにさせてもらおうかね。」
怪人の恐ろしげな吠吼を前にしても、バルドフェルドは冷静そのものだった。
躊躇いもなく変身を解除し、いつの間にか近くに来ていた車へ飛び乗ると窓から顔を出し、
追い縋ろうとしていたインパルスに冗談めいた口調で語りかけた。
「あ〜、僕の相手よりそいつを何とかしないと駄目なんじゃないかな?
放っておいたら、本能のままに暴れるだろうから…それ正義の味方としてはマズいんじゃないかね?」
「!?…どういう事だ!!」
「君にそこまで教える義理はないよ、じゃあまた会える事を祈ってるぞ…少年。」
それだけ言い終わると、バルドフェルドは運転手に車を急発進させて、あっさりその場を立ち去っていった。

「…早い!!」
謎の怪人の動きはこれまで相手にしてきた怪人のそれとは比べものにならない程、素早く強力だった。
バルドフェルドが立ち去って、怪人が次に目にするのは残されたインパルスしかない。
当然、奴は獣じみた雄叫びをあげながらライダーに襲い掛かってくる。
ギィン…グシャアッ!!
その腕から伸びた角が振るわれる度に、周囲の至る所が瞬く間に両断されていく。
それは攻撃というよりも獣が本能のままに暴れ狂っているかの様だった。
…暴風圏を思わせる暴走を続けるこの怪人に近付く事は即ち、死と同義語であると言えよう。
ギィン…バシュッ!!
再び、怪人の凶刃が振るわれる…今度は路上に停めてあった乗用車の屋根がキレイさっぱり吹っ飛んでしまった。


855 名前:仮面ライダーSEED :2006/03/10(金) 02:44:16 ID:???
何か…何か手は!!
心の中で沸き起こる焦りと恐怖にシンはなかなか、次の手を思いつけないでいた。
「………あ。」
「っ!?あの子、どうして戻ってきてるんだ!?」
不運なときには悪い事が重なるもの…理由は定かではないが、あの少女がこの場に舞い戻って来てしまっているではないか!!
「ヴェイア…いた。」
こんな状況にも関わらず、破壊されたばかりの車の影から顔を出しながら、
何が嬉しいのか…少女は柔らかい笑みを浮かべている。
「グル…グルァァァ!!」
新たな玩具を見つけ、怪人が歓喜の叫びをあげつつ走りよっていく!!
「ッ!?…やめろぉっ!!」
この距離からでは、到底庇いきれるものではない…。
シンはマユに似た少女を失う事に絶叫するしかなった。

静か…な…あの夜に…

不意に破壊された車から先の一撃が回線を狂わせたのか…ラジオが鳴り出す。
それは聞き慣れない、しかしなぜか懐かしい印象を抱かせる女性ミュージシャンの歌だ。
その歌声はなぜか、こんな状況にも関わらずよく聞こえた…と、

「え、ウソ…だろ?」

怪人はその動きを止めていた。
まるで、流れる音楽に耳を澄ますかの様に…。
やがてその体から小さな光が昇り…そこには、あのヴェイアが立っていた。
彼は流れる歌に聞きほれる様にうっとりと目を閉じ、立ち尽くしている。
一方、少女はといえば調子が良くなったようにみえるヴェイアに気をよくし、
歌に合わせてハミングしていた。
まるでその光景は先程までの出来事は全て、シンがみた白昼夢だと言わんばかりだ。

「何が…どうなってるんだ…。」
理解し難い事実を前にシンはそう小さく呟くのみだった…。

856 名前:ガノタ仮面 ◆OyaGOupcFw :2006/03/10(金) 02:55:10 ID:???
ウィース ('A`)ノシ

またまた二週間の休載を挟んでの不定期連載、とりあえず投下でつ

今回、CM前のAパートくらいで終わってる理由についてですが…。
明日、大学の卒業式なんです!!><
長々と待たせてる癖にこんな半端な量だけど…勘弁な(;^ω^)



つか、おまいら…何で漏れが昭和ライダー厨だって知ってんのさ11111111111
まぁ…あんまり作品には現れてないケドナーwwwwwwwwww


…最後に、ほす職人いつもdでつ!!
おかげで投下できますぉ(^ω^)ニコニコ

では、また次回に

857 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/10(金) 07:25:42 ID:???
きぃぃぃぃぃぃたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁ!!!!!!!!
GJGJGJGJGJ!!!
保守していた甲斐があったぜぇぇ!!

ヴェイアキタ━━(゚∀゚)━━!!!
アストレイまでもってくるとは…恐れいりやす。
つーか、ガノタ仮面大学卒業おめ!!祝社会人!!そして、大学受験失敗した自分ドンマイ!!

俺は保守するぜぇぇ!!

858 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/10(金) 14:33:06 ID:???
変身した虎って、ラゴウとタイガーロイド合体させたようなイメージだな
しかしステラ(?)はともかく、まさかヴェイアが出てくるとはw

859 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/10(金) 16:36:26 ID:???
乙っす!

860 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/10(金) 23:31:01 ID:???
乙…だ!
変身した虎さんカッコヨス
ラゴウそのまんまになるかと思ってたから驚いた
しかし明日大学卒業ということはガノタ仮面さんとは入れ替わりになるな
俺も職人な大学生になりたいもんだ

861 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/11(土) 01:18:43 ID:???
>>856
Gッ…Jッ!!
タイガーラゴウカッコヨス!

しかし、ヴェイアを使うとはなぁ…。
ラクスの歌で暴走が沈静化する設定は、怪人向きではあったが…。
この勢いだと、ロウとか劾まで出てきそうだぜっ!
親友関係で、イライシャ登場キボン!

862 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/11(土) 19:26:06 ID:???
日本刀使いのジャンク屋の登場に禿げ上がるほど期待

出来れば爺様もセットで

863 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/11(土) 23:12:03 ID:???
龍騎 555 剣 しかまとも見てないんだけど
書いてもいいかな?

864 名前:ガノタ仮面 ◆OyaGOupcFw :2006/03/11(土) 23:19:29 ID:???
>>863

まずは投下してみれw
個人的には、前に話題にあがってた龍騎ネタなんかオモロイとオモ(^ω^)


865 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/12(日) 00:00:15 ID:???
>>863
どうせタダなんだし、よっぽどひどくなければいいでしょう。
まさか負債並みの駄作になる訳もないでしょうし。Let's try!

866 名前:プロローグ :2006/03/12(日) 21:27:09 ID:???
―――2年前―――

(俺は、生きてるのか)
身体が重い。皮膚がひりひりする。口の中は乾ききっている。
助けを呼ぼうとしても、喉から搾りでるのは、かすれた呻き声のみ。
自由に動かせるのは二つの眼球。
見える景色は、好きだった町並みではなく、燃え盛る炎、重なる瓦礫、そして・・・動かない家族。
いや、炎の先に、もう一つ見えた。鎧を着込んでいるかのような、白い人影。両肩と腰の脇から、長い筒のようなものが突き出している。
(助けて・・・・)
助けてくれ。
俺は助からなくてもいい。父を、母を、妹を―――頼む、助けて・・・・。
――――反応は、あと一つ。一番デカイヤツだ!急ごう、キラ!
知らない女の声が聞こえた。
――――よし。行こう、カガリ!
鎧の男が答えたようだ。突き出ていた筒状のものが鎧の背後にたたまれ、代わりに翼のようなものが広がる。続く動作で大地を蹴って飛び上がり・・・・そのまま、空を飛んでいった。
(なんだよ・・・・)
なんなんだ、あれは。
この惨状に目もくれないで、どこに行く気なんだ?
俺の家族を見殺しにするのか?
次から次へと、負の感情が頭の中に沸いてくる。
『キラ』と『カガリ』
確かにそう呼び合っていた。
――――許さない、絶対に。
(死んでたまるか!)
心の中でそう叫んだ瞬間、何かが弾けた感覚に襲われ、意識が途切れた。


867 名前:プロローグ :2006/03/12(日) 21:28:45 ID:???
――――あなたたち、だれ?
――――そう、キラとカガリっていうのですね。かわったかっこうしてますわね?
――――わたくしのおともだちをころしたの、あなたたち?
――――そう、あなたたち、かわりにおともだちになってくれませんか?
――――まあ、うれしい。じゃあ、おかおをみせてください。
――――キラのおかお、とてもきれいですのね。
――――カガリのかみ、きれいなきんいろですわね。おかおもキラににてキレイ。
――――あらあら、わたくしのおなまえをいってませんでしたわね。



――――わたくしは、ラクス・クラインです。



――――わたくしのうた、きいてくださいます?

868 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/12(日) 21:31:06 ID:???
とりあえずプロローグ・・・・・
なんか設定が555みたいになっちゃうかも・・・・

869 名前:第一話 :2006/03/13(月) 03:45:32 ID:???
「もしもし、メイ?あたしよ。悪いけど、今日も遅くなりそうだから、ご飯、一人で食べてくれる?
――――うん、なんかたくさん仕事頼まれちゃってさ。冷凍庫にグラタンあるから。
――――うん、ごめんね。それじゃ」
半分ウソの会話を妹と済ませ、ルナマリア・ホークは携帯電話を切って、ポケットに突っ込んだ。
もう一度、渡された写真を見つめる。
黒い髪と赤い瞳が印象的で、わりと整った顔立ちの少年が写っている。
写真から目を離し、たった今帰宅し、バイクから降りてメットを外した少年の顔を双眼鏡で確認する。
目つきが険しくなっている気がするが、間違いないだろう。
(ようやく見つけた)
約半年間、少なすぎる捜査仲間と共に、足の棒のようにしながら調べて回り、やっと辿り着いた目標。
(シン・アスカ・・・・あたし達が確認する限り、『オノゴロ島事件』の唯一の生存者)
――――オノゴロ島事件
2年前、オノゴロ島で起こった大規模な爆発事故。原子力発電所の爆発が引き金となり、様々な要素が重なって、島全体を巻き込む事故に発展した。生存者は無し。現在でも放射能汚染の危険性から、オノゴロ島は立ち入り禁止・・・・・・・と、公式には発表されている。
(ウソだけどね)
真実が隠蔽されるのは、世の常である。
とりあえず今、この事件の真相はどうでもいいので、思考を切り換える。
重要機密の入ったバッグの持ち手を握り締め、ルナマリアは少年が入っていったアパートの一室に向かった。


870 名前:第一話 :2006/03/13(月) 03:47:22 ID:???
――――この生活に終わりがあるのだろうか。
狭い部屋の真ん中に寝転がって、シン・アスカは考えた。
家族を失ってから二年。生活費は両親の遺産とアルバイトから捻出している。
あの事件に関する資料は出来る限り集めたが、自分の探している単語は全く見当たらない。
――――『キラ』と『カガリ』――――
人の名前で間違いないだろう。『キラ』が男で『カガリ』が女だ。
はっきりしている記憶はこれだけだ。
はっきりしていない記憶――――それは『キラ』の容姿。
全身に白い鎧を纏っていて、青い翼を広げていた。
(馬鹿げてるよな・・・・)
あり得ない。
どう見たって人間じゃなかった。
おそらく彼らの声を聞いた後に気を失い、妙な夢でもみたのだろう。
どう探したらいいのだろうか?
キラやカガリなんて名前はさほど珍しくもない。
名前をたよりに片っ端から当たっていくにしても、顔もわからないのだ。
2年前の事件を問いただしても、正直に答えるわけがない。
――――終わりが見えてこない。
このまま何もできずに、ただ日常を過ごすのか。
「ごめんくださーい」
不意にドアを叩く音と、女の声が聞こえてきた。
正直言って眠かったので、そのまま無視しようとも思っていた。
だが、次の一言で眠気が吹き飛ばされた。
「シン・アスカくーん?2年前のことで話があるんだけど・・・・」
跳ね起きて、勢いよくドアを開ける。
「きゃっ!」
女の短い悲鳴が聞こえたが、どうでもよかった。
「あ、シン・アスカ君、だよね?」
「ああ、そうだけど」
年齢は自分と同じくらいだろうか。
短く切った赤い髪に青い瞳。結構な美人で赤いスーツを着こなしている。
最も印象的なのは、一部分だけ逆立った前髪だろうか。
「ちょっと話したいことがあるんだけど、いいしら?」
「・・・・入って」
「ありがと」
普通なら、この後は色気のある展開になるのかもしれない。
あるいは詐欺まがいのセールスのような話になりうるのかもしれない。
だが、今回はどちらの展開にもならないこ。
それは間違いないだろう。

871 名前:第一話 :2006/03/13(月) 03:48:18 ID:???
「あたしはルナマリア・ホーク。よろしくね」
「シン・アスカだ」
小さなテーブルに向かい合い、お互いに自己紹介する。
「さてじゃあ、シン君。早速本題に――――」
ルナマリアが口を開いた瞬間。
甲高いアラーム音が部屋に鳴り響いた。
「な、なんだ?」
驚いて、きょろきょろとあたりを見回すシン。
それには構わず、ルナマリアはポケットから小さな端末を取り出し、目を見開いた。
「『感染体』反応・・・・・すぐ近くだわ!」
「なに?」
「シン君、ついてきて!」
「おい、ちょっと待てよ!」
叫ぶやいなや、部屋を飛び出したルナマリアに続き、毒づきながらシンも駆け出していった。

(あの男ね!)
シンの部屋を出た直後、ルナマリアは目標を発見した。
バイクが1台止まっているだけの駐車場の中央で、男が一人うずくまり、低い呻き声をあげている。
「なんだよ、一体!?」
「見てなさい。あたし達の『敵』が現れるわ」
ルナマリアは、怒鳴るシンを制し、うずくまる男を凝視する。
――――しず・・・か・・・・な・・・この・・・・よ・・・る・・・・
意味のない呻き声が、初めて言葉になった、その直後。
男が獣のように絶叫し、体が激しく光を放った。
「うおっ!?」
突然のことに、思わず叫んで身構えるシン。
やがて光が収まり、その場にあらわれたのは・・・・・灰色の怪人。
全身が灰色の金属に覆われていて、頭頂部にトサカのようなものがついている。
顔にあるのは、爛々と緑に輝く眼が一つだけ。
右手から生えているのは剣だろうか。
左手の先は、マシンガンのような形状をしている。
「ジンタイプね」
「な・・・・・おい・・・・・これ・・・・」
「シン君、あれが敵。個体名は『ジン』よ」
「じ、じん?」
全く状況を理解できないでいるシンをよそに、ルナマリアが一歩前に出る。
右手の拳を握り、上半身を素早くひねりながら叫んだ。
「変身!」
ルナマリアの下腹部が赤く光る。
続いて輝き、全身を赤い装甲で覆っていった
左腕に、半身を隠せそうなほど巨大な盾が形成される。
そして右手には、小型のトマホークが握られていた。

872 名前:第一話 :2006/03/13(月) 03:49:31 ID:???
「あ、あ、あんたは一体・・・・」
「話はあとよ、じっとしてなさい!」
そう言って、赤い戦士に変身したルナマリアがジンに突進していく。
それに応じて、ジンが左腕をルナマリアに構え、マシンガンのような手先から弾丸を連射した。
左腕を身体の前に出し、弾丸を弾きながらルナマリアはさらに加速する。
ジンに肉迫し、左腕を振り上げ、盾でマシンガンを弾き、銃口を上へ逸らす。
同時に右手のトマホークを振るい、ジンの腹を打つ。
装甲やぶれなかったが、ダメージはあったらしく、ふらつきながら後ずさるジン。
ルナマリアは間髪入れずに間合いを詰めて、翻した刃でもう一撃叩き込む。
さらに、勢いのままに身体を回転させ、ジンの頭部に回し蹴りを浴びせる。
強烈な一撃をくらい、吹っ飛び地面に叩きつけられるジン。
ジンに向き直り、トマホークを逆手に持ち替え、腰だめに構えるルナマリア。
「『オルトロススラッシャー』、スタンバイ!」
叫んだ瞬間、トマホークにエネルギーが集中し、バチバチとはじけるような音を発する。
その間にジンが起き上がり、右手の剣を振り上げて突進してきた。
それにあわせるようにルナマリアも疾走する。
「でりゃぁぁぁーーーっ!!」
ジンの上段からの一撃をすり抜けると同時に、トマホークを一閃。
装甲を切り裂いてジンの腹を薙ぐ。
一瞬の間。
直後にジンの身体が炎に包まれ、爆散した。
構えを解いて、赤い戦士が振り向く。
見つめる先にあるのは、ジンが爆散した跡――――ではなく、呆然としているシン・アスカだった。

873 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/13(月) 03:52:15 ID:???
第一話終了

シンが変身しない
インパルスがでてない
キックできめてない

・・・・いやマジごめん。
ガノタ仮面のようにはいかないわ。
つまみ程度に読んでくだされば光栄です

874 名前:ガノタ仮面 ◆OyaGOupcFw :2006/03/13(月) 09:10:07 ID:???
>>873

『Exede Otsu』

やっぱ口語体の方が流れが自然になるな、勉強になるぉ



たっくん=ツン
プニ=ルナ…か

敬太郎はミネルバクルーの誰かだとしても、草加は…まさか凸?wwwwwwwww


875 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/13(月) 12:24:59 ID:???
>>874
たっくん=シンで草加=アスランだったらwww

俺も書いてみようかな…

駄文になるかもだけどもいいですかね?

876 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/13(月) 15:09:41 ID:???
新作乙!
冒頭のラクスが恐すぎるわ、『感染体』というネーミングやら、完璧にホラーだなww

まあキックに関しちゃ555も1話では手抜きキックだったし、
クウガに至っては1話はグダグダな戦いしかしてないしな(あの超有名な変身シーンは2話)

877 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/13(月) 17:59:14 ID:???
昭和風のガノタ仮面と555風の新作
これであとは龍騎っぽいのがあれば・・・

878 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/13(月) 20:26:15 ID:???
平成は一話からライダーキックした作品のほうが少ないんじゃね?

879 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/13(月) 21:06:00 ID:QayPvNLb
シン厨死ね

880 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/13(月) 22:06:50 ID:???
新作乙!
ガノタ仮面さんのも含めて、続きが楽しみです。

881 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/14(火) 00:25:52 ID:???
>>873
GJ!
プロローグのラクスが良いなあ・・・やはり彼女はこんなキャラでこそ輝くような気がするよ

882 名前:仮面ライダー運命 第二話 :2006/03/14(火) 10:39:18 ID:???
全てが理解の範疇を超えていた。
絶叫して、化け物になった男。
「変身」と叫んで、赤い鎧を纏った女。
目の前で戦い始めた二人。
トマホークで腹を薙がれ、爆散した灰色の化け物。
頭がついていかない。
できたことといえば、ただ呆然と突っ立って、見ているだけ。
やがて、シンを見据えていた赤い戦士が、ゆっくりと近づいてきた。
彼の目の前で立ち止まって、鎧が一瞬だけ光る。
輝きが収まった後、そこにいたのは、先ほどの赤毛に赤いスーツの女―――――ルナマリア・ホーク。
「一応言っておくけど―――――」
腰に手をあて、ルナマリアが口を開いた。
「夢じゃないわよ、これ。非常識ではあるけどね」
「ふざけるな!」
眉をつりあげて叫び、シンがルナマリアに掴みかかる。
「なんだ!―――――あんたは一体、なんなんだ!?」
「ちょ、ちょっと落ち着きなさいって・・・・・」
「落ち着けるか!こんなわけのわかんない状況で!!」
「とりあえず、この手を放しなさい!」
襟を掴んでいた腕を振り払い、服の乱れを軽く直す。
険しい表情でシンの顔を睨みつけ、ルナマリアは続けた。
「さっきも言ったけど、アレはあたし達の敵―――――『Rウィルス感染体』よ。識別名は『ジン』」
「あ・・・・あーるうぃるす?かんせんたい?」
聞いたことのない言葉に、間の抜けた声で聞き返すシン。
「ま、詳しいことはこれから話すわ」
そう言って、ルナマリアはシンの部屋に勝手に入っていった。
(なんなんだ、一体)
突然のことにとまどいながらも、自分が喜んでいることをシンは感じていた。
―――――終わりが、見えてきたかもしれない。


883 名前:仮面ライダー運命 第二話 :2006/03/14(火) 10:40:41 ID:???
「2年前のオノゴロ島事件・・・・どんな事件か、知ってるわよね?」
神妙な面持ちのルナマリアが、低い声でシンに問う。
「原発の事故が引き金とか発表されてる、あれだろ?でも、そんなのは・・・・」
「そう、ウソよ。真相はまだ、闇の中。生存者もいない・・・・・君を除いて」
「・・・・・」
「1年半の間、意識不明だった君は、ずっと入院していた。―――――そして、意識を取り戻した君が、病院から抜け出して半年間、君はオノゴロ島事件を自分なりに調べていたみたいね」
ルナマリアは、部屋の隅に置かれているダンボールに目を移した。中には新聞や雑誌の切り抜き、資料のコピーなどがごちゃごちゃに入っている。
「でも集めた資料の中に、自分の求めている答えはなかった。そうよね?・・・・君の求める答え―――――教えてくれないかしら?」
シンに目を戻し、半眼で様子を窺うルナマリア。
「・・・・・名前だ」
ぼそり、といった具合でシンが言った。
「名前?」
「ああ。『キラ』って男と『カガリ』って女・・・・・あの時、確かに聞いた」
「・・・・どうして、その二人を探してるの?」
「それは・・・・・」
―――――瓦礫の下に倒れている父。
―――――紅い炎に焼かれていく母。
―――――血まみれで伏せている妹。
脳裏に焼きついて離れない惨状。
思い返すだけで、腸が煮えくり返る。
「・・・・・・殺したから、俺の、家族を」
「・・・・そう」
絞り出すような低いシンの声を聞き、ルナマリアが俯く。
しばらくの間、沈黙がその場を支配する。
「・・・・他には?」
沈黙を破り、再び口を開いたのは、ルナマリアだった。
「他・・・・?」
「名前を聞いただけで、家族の仇だなんて思わないはずよ。君は・・・・他になにか見たんでしょ?」
どうやらこっちの質問が本命のようだった。
テーブルに肘をつき、身を乗り出してルナマリアはシンに問う。
「・・・・・・」
彼女の視線から逃げるように目をそらし、黙り込むシン。
「・・・・君が見たもの、あててあげるわ」
たたみかけるように、ルナマリアが語気を強めて言う。

884 名前:仮面ライダー運命 第二話 :2006/03/14(火) 10:42:13 ID:???
「・・・・青い翼を持った、白い戦士」
炎の先に見えた人影。
記憶の中で再生される会話。
自分達を無視して飛び立つ翼。
夢だと思っていた鎧の男の姿が、鮮明に思い出された。
「当たりみたいね?」
「・・・・・だったらなんだっていうんだ?」
さきほどと同じような低い声を発するシン。
「え?」
「俺がそいつを見てたとして―――――それが一体なんだってんだ!?」
立ち上がったシンが激昂して叫び、獣のような顔つきで、ルナマリアを睨みつける。
彼の気迫に圧されたのか、一瞬だけ身を震わせるルナマリア。
「なんなんだよ、さっきから!!俺のこと調べて、一体なにが言いたいんだ、あんたは!?あの時のこと穿り返すだけが目的なら、さっさと帰ってくれ!!」
怒り。
悲しみ。
憎しみ。
殺気。
赤い瞳に様々な負の感情を宿し、シンが叫んだ。
凄まじい憎悪を孕んだ視線に射抜かれ、ルナマリアは無意識に胸を押さえる。
目の前の少年は、激しい業火のような殺気を放ち、呼吸を乱している。
「っ・・・・!そんな、つもりじゃ・・・・・」
どうにか声にできたのは、それだけだった。
彼の殺気を肌で感じ、焼かれたような感覚に襲われ、ルナマリアは竦みあがった。
さっきの戦いでも、ジンから殺気を感じてはいたが、こんなに震え上がったりしなかったはずだ。
(なんなの・・・・この子・・・・)
やがて、ルナマリアの脅えたような眼差しに気付いたのか、シンはため息をついて腰を下ろした。
「ごめん・・・・ちょっと熱くなりすぎた」
額を押さえ、呼吸を整えながら言うシン。
「い、いいのよ。あたしが悪いんだから・・・・ごめんなさい、今日はもう帰るわね」
脇に置いたバッグを抱え、そそくさといった感じで、ルナマリアはでていった。
(結局、肝心なこと何も言わないで行きやがって・・・・)
噴き出た汗を拭い、彼女が出て行ったドアを睨みつける。

冷蔵庫に冷やしてある水をがぶ飲みし、シンは「シャワーを浴びよう」と思った。

885 名前:仮面ライダー運命 第二話 :2006/03/14(火) 10:43:57 ID:???
ルナマリアとかいう女が訪ねてきてから、4日が過ぎた。
半年待って、やっと見つかった手がかりらしきもの。
訊きたいことがいくつもあるのだ。なんとかして、もう一度話をしなければ。
そう思ってこの4日間、暇を見ては彼女を探してみたが、成果は無し。
シンは歯痒い気持ちになりながら、今日も炒飯がウリの小さな料理屋でアルバイトとして働いていた。
「おい、まだか!?この雨の中、わざわざ食べにきてやってんだぞ!」
白髪で身なりのいい常連客が、いつものように怒鳴り散らしている。
毎度のことなので特に腹も立たず、シンは空になったグラスに水を注ぎながら言った。
「イザークさん・・・・まだ注文してから2分じゃないですか」
「うるさい!早くしろとあのバカに言って来い!」
「はいはい・・・・リモコンここに置いときますから、好きな番組見ていいですよ」
働き始めた頃は、彼が来るたびに疲れていたが、ほとんど毎日来るので慣れてしまった。
店長と古くから知り合いらしい。気は短いが、悪い人間ではない。
今日のような他に客がいない日は、好きにやらせている。それで何か迷惑を被ったこともない。
なんだかんだいっても、分別のある男だ。
「店長、イザークさんが爆発しそうです」
シンが厨房でフライパンを振るっている、金髪の男に言う。
「ほっとけ。他に客もいないんだ」
淡白な口調で、この店の主―――――ディアッカ・エルスマンは言った。
普段から、やる気があるのかないのかよくわからない態度の男だ。
最近カメラマンの彼女にふられたらしいが、あまり気にしてないような感じがする。

店内に戻ったが暇なので、さっき拭いたばかりのカウンターをまた拭く。
聞こえてくるのは雨音と、テレビのニュースキャスターの声だけ。
しばらくの間、その2つの音を聞きながら手を動かしていたが、店のドアが開く音が割り込んできた。
「いらっしゃいま・・・・・」
振り返って声を出したが、入ってきた客の姿を見て、シンの言葉は途切れた。
前髪の一部が逆立った、赤い髪
ややパッチリした青い瞳
見覚えのある、赤いスーツ。
「こんにちは。シン君」
片手をあげて、その女―――――ルナマリア・ホークはにこやかに微笑んだ。
「ちょっと時間、もらえるかしら?」
本音を言うと、今すぐにでも彼女を問いただしたいところだったが、店を放っておくわけにもいかない。今日は自分一人しかアルバイトがいないのだ。
「見てわかんないのか?仕事中―――――」
「構わないぜ。どうせ客はあいつしかいないんだ」
ぶっきらぼうに言い放つシンに割り込み、炒飯の盛られた皿を持ったディアッカが厨房から顔を出した。
「店長・・・・」
「行ってこい。美人の誘いは断るな。―――――お前も、構わないよな?」
ディアッカが、イザークの前に炒飯を置いて尋ねた。
「フン」
短く言って、イザークを料理を食べ始めた。どうでもいいらしい。
「じゃ、行きましょうか」
手に持った傘を開き、ルナマリアは店のドアを開けた。
エプロンを脱いで、ずっと傘立てに忘れてあるビニール傘を持って、シンも店を出た。
ドアを閉める前に、「うまくやれよ」というディアッカの声が聞こえてきた。

886 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/14(火) 10:46:54 ID:???
とりあえず第二話Aパートってところで
個人的に、怒ってこそシンだと思っている。

ディアッカとイザークはチョイ役の予定。
なんか思いついたら出番回すかも。

887 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/14(火) 11:40:16 ID:???
ラクスはRじゃなくLじゃなかったか?
それはともかくgj

888 名前:仮面ライダー運命 第二話 :2006/03/14(火) 22:57:44 ID:???
「君が探している『キラ』と『カガリ』・・・・実は、あたし達も探してるの」
前を歩くルナマリアの背中を睨みつけるように眺め、シンは彼女の言葉を聞いていた。
店に入ってきたときには気付かなかったが、片手に4日前と同じバッグを持っている。
「あんた達も?」
「ええ。その2人、『感染源』に接触した可能性があるの」
「『感染源』?」
「『Rウィルス感染源』・・・・オノゴロ島事件を引き起こした原因と考えられているわ」
「なんだって!?」
「シン君」
驚いて声をあげたシンをキッと睨んで、ルナマリアは言った。
「あたしが君に会いにきた理由は――――君にあたし達の『仲間』になってほしいからよ」
「仲間・・・?」
「そうよ。君に、『感染体』と戦うために設けられた非公式チーム――――『ザフト』の一員になって欲しいの」
「・・・・ザフト・・・・」
「そしてこれが――――」
バッグを置き、ルナマリアは片手でスーツのボタンを外して前を開く。
「『感染体』と戦うための力よ」
彼女の腰に、細い金属が巻かれているのが見えた。
腹のあたりに薄い金属板が繋がっていて、微かに赤い光を放っている。
「・・・・ベルト?」
「4日前、ジンと戦ったとき見せたわよね?あたしの『変身』」
シンの頭に、赤く輝く鎧に覆われた戦士が、灰色の怪人をトマホークで斬る姿が思い浮かんだ。
何か言おうと、シンが口を開こうとした瞬間、聞き覚えのある甲高いアラーム音が聞こえてきた。
「これって・・・・!」
「『感染体』!――――こっちだわ!」
「おい!」
バッグを拾い上げて駆け出すルナマリアの後を追い、シンも走り出した。


889 名前:仮面ライダー運命 第二話 :2006/03/14(火) 23:00:46 ID:???
晴れた日なら、その公園には遊びまわる子供達の姿があるのだろう。
だが雨の公園に存在するのは、2つの人影。
一方は、どこにでもいるような、ラフな格好の若者だ。腹から血を流している
もう一方の人影――――確かに人の形をしているが、人と言っていいのだろうか。
全身が緑色の金属に覆われいて、頭頂部には、銀色のとさかのようなものが生えていた。
一つしかない赤い目玉を顔の中央で鈍く光らせ、鋭い爪のような形をした左腕で、その若者の腹を貫いていた。
降りしきる雨の中、シンとルナマリアが見たのはそんな光景だった。
「ゲイツタイプ・・・・!」
「っ・・・・!」
緑色の怪人の姿を確認して呟くルナマリアと、刺されている若者を見て息を呑むシン。
彼女の存在に気付いたのか、怪人は左腕を引き抜き、肉塊となった若者を突き飛ばして、血の色をした瞳でルナマリアを捉えた。
「変身!」
傘を投げ捨て、バッグを置き、胸の前で右拳を握り、上半身をひねって叫ぶ。
輝きを放ちながら、ルナマリアの姿が赤い戦士へ変わっていく。
「この前も見せたけど、これが奴等と戦うあたし――――『ガナーザク』よ」
「『がなーざく』?」
「下がって!」
それだけ叫んで、ルナマリア――――ガナーザクが、緑の怪人、ゲイツに突進していった。
右手に握ったトマホークを振るう。わずかに飛び退いてゲイツがかわす。
攻める手を止めず、さらに踏み込んでトマホークを払う。
ゲイツが跳躍してそれをかわし、そのまま飛び蹴りをガナーザクに放つ。
身体をひねって左腕を前に出し、盾を突き出して一撃を防ぐ。弾かれたゲイツが、バランスを崩しながら着地する。
その隙をついて距離をつめ、ガナーザクが鋭い前蹴りを繰り出す。それをゲイツが素早く右腕で払いのけ、バランスを崩したガナーザクに、突き上げるように爪の左腕を打ちつける。ガキン、という音がして、ガナーザクが吹っ飛ばされた。
キルルルルル・・・・・という声をあげ、ゲイツが両手を腰にあてた。
次の瞬間、ゲイツの腰から2本のワイヤーのようなものが高速で飛び出し、ガナーザクの右腕と腹に巻きついた。
叩き切るべく、左腕にトマホークを持ち替えた瞬間。

――――バチバチバチッ!!

「きゃああああああっっっ!!」
青い電撃が、弾けるような音と共にワイヤー伝い、ガナーザクを襲った。


890 名前:仮面ライダー運命 第二話 :2006/03/14(火) 23:02:38 ID:???
まともに受けたガナーザクが悲鳴をあげる。
ゲイツがワイヤーを戻すと、ガナーザクがよろめいて、後ろで見ていたシンのそばまで後退し、水しぶきをあげて倒れこんだ。
弱々しく光り、ガナーザクがルナマリアの姿へ戻っていく。
「おい、大丈夫か!?」
力なく倒れ、小さく痙攣するルナマリアの身体を抱え、シンが叫ぶ。
「・・・・ッグを・・・・」
「なに!?」
「その・・・バッグを・・・・持っ・・・て、逃げ、なさい・・・・」
かすれた声で、ルナマリアが言った。
「何言ってんだ!?」
「それ、があれ、ば・・・・あ、たし、の、仲間・・・・くる・・・・から」
「どういう・・・ことだ・・・?」
「いい、から・・・・それ、は・・・・渡しちゃ、だ・・・め・・・君は、逃げ、るの」
シンの腕の中で、ルナマリアは呼吸を乱し、懸命に喋った。
緑色の怪人が、キルルル・・・・と鳴きながら、ゆっくり近づいてくる。
――――どうするか。
この女のいう通り、逃げるべきか。
素性もしらず、突然わけのわからないことに自分を巻き込んだ女。助ける義理はない。
――――本当に?
そのときシンの頭に、家族を見捨てて飛び去る白い戦士の姿が浮かんだ。

――――もしここで逃げれば俺は――――

「そんなこと・・・・俺にできるか!」
ルナマリアの身体を地面に置き、そばにあったバッグを開ける。
中にあったのは、ルナマリアに巻かれていたのものにそっくりな、細い金属ベルト。
違うのは、バックルが白い輝きを放っていること。
(戦う力・・・・・)
素早く取り出し、腰に巻きつける。
それを見たルナマリアが、目を見開いて叫んだ。
「待って!あなたにはまだ――――」
「目の前で人が死にそうなときに、見捨てるなんて――――俺は嫌だ!」
ゆっくりと迫ってくるゲイツを睨みつける。
左の拳を握り、腰の脇につける。
右手を指先まで伸ばし、身体の前へ斜めに突き出す。
そして――――叫ぶ。

「変身!」

シンに巻かれたベルトが発光し、ゲイツが動きとめた。

891 名前:仮面ライダー運命 第二話 :2006/03/14(火) 23:05:53 ID:???
まばゆい光に包まれ、シンの身体を白い装甲が覆ってゆく。
その顔には、エメラルドグリーンに輝く眼が2つ。
光が収まり、白い戦士が厳然と佇む。
「・・・・ルナ、俺の戦う力、名前は?」
白い戦士がルナマリアに問う。
「・・・・・『インパルス』、よ」
ルナマリアが静かに答える。
「『インパルス』・・・・よし」
水飛沫をあげ、インパルスが疾走した。
勢いのままに放った鋭いパンチが、ゲイツの顔面を捉える。
拳を振った反動を利用し、半転して繰り出した回し蹴りがゲイツを打つ。
反撃すべく振るったゲイツの爪を払いのけ、脇腹へ拳を突き上げる。
よろめいて後退するゲイツが腰に手をあて、ワイヤーを放つ。
「ハァッ!」
気合いを吐いてインパルスが跳躍。ワイヤーは濡れた空気を切るのみ。
空中に飛び上がったインパルス全身が、青白く輝き始めた。
「でやぁぁぁぁーーーっっ!!!」
輝くインパルスのキックが、流星のようにゲイツの胸へ突き刺さる。
衝撃の瞬間、閃光が走った。
必殺の一撃。
直撃をうけ、吹っ飛ぶゲイツの全身から光が漏れ出し、やがて爆散した。

「大丈夫か!?」
「だい、じょうぶ・・・・ちょっと動けそうにない、けど」
変身を解いたシンがルナマリアに駆け寄る。
答えるルナマリアの視線の先には、動かなくなった若者の身体。
「・・・・あたし達が、もう少し早くきて、れば」
「・・・・あいつら――――『感染体』は、人を襲うのか?」
「ええ・・・・目的は、ハッキリ、して、ないけど」
「・・・・ルナ」
「なに?」
「『ザフト』とかいったよな・・・・俺も入れてくれ」
「・・・・歓迎、するわよ。でも、その前に・・・一つ」
「なんだ?」
「あたし、の名前・・・・勝手に、省略、しないで」
「・・・・いいだろ、別に」
(ま、いいか・・・・)
最後の言葉は口にせず、ルナマリアは眠った。

――――ようやく終わるかもしれない。いや、始まるのか。

――――俺の復讐が、やっと始められるかもしれない。


892 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/14(火) 23:09:51 ID:???
第二話終了〜。
はたしてこれは仮面ライダーなのか

クウガとアギトのビデオを一巻だけ借りて見た。
どっちもカッコヨカッタ。特にクウガの変身シーンが凄かった。

これからもガノタ仮面の繋ぎとして書かせてもらえれば
光栄ですな。

893 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/14(火) 23:11:50 ID:???
付けたし。
Rウィルスは間違ったわけじゃないよ

894 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/15(水) 00:48:58 ID:???
ホントに更新早いなー
ガノタ仮面に比べると密度はやや薄だが、読み易い
しかし組織で戦うライダーって、なにげに響鬼も入ってるな(剣は一話で壊滅してるし)

あとクウガの変身シーンは、個人的に昭和も含めて最高だと思ってる

895 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/15(水) 14:38:32 ID:???
>>892
更新お疲れ様です。
ライダーという限りは、ベルト変身に加え専用バイクの搭乗も重要かと。

896 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/15(水) 22:27:47 ID:???
ガノタ仮面に比べるとこの新人さんの方が面白いな。やっぱテンポが良くて読みやすい

897 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/15(水) 22:53:42 ID:???
>>895
そういや、変身後の響鬼さんがバイクに乗ってるの
見たことないんだが・・・・。

898 名前:仮面ライダー運命 第三話 :2006/03/15(水) 23:22:38 ID:???
白み始めた都会の空に、黒点がぽつぽつと浮かび上がる。
黒点達は、カァカァと声をあげ、冷えた空気を切って飛んでいる。
いつもと同じ風景のはずだった。
違うのは、自分自身。
体中がぞわぞわして、まるで虫が這いずりまわるような感覚。
背中が痛い。骨が皮膚を突き破りそうな感じがする。
睡魔が襲ってくる。徹夜明けのせいだろうか?
意識を失う直前、数日前にすれ違った、ピンクの髪をした少女の歌を思い出した。
なんだったか。たしかこんな歌だった。
「ほ……し…の…ふる…ば…しょ…で…」
何故そんなことを思い出し、何故それを口に出したのか。
それを知ることはもう、彼にはできなかった。

「さて、まずはウィルスの特徴から。いいかしら、シン?」
しかめっ面で座っているシンの前で、ルナマリアがボールペンで掌を軽く叩いている。
『ザフト』に入ると決めてから、2日後。
ルナマリアに呼び出され、シンは彼女の部屋に来ていた。
床にダンベルやら鉄アレイやらが転がっており、壁には空手や合気道などの賞状がかけられている。
正直、あまり女の子らしい部屋とは思えない。
目の前のテーブルには、結構な厚みをもった白い大きな封筒が置かれている。
「ウィルスの特徴は、『頼る』、『増える』、『変化する』、『隠れる』、『渡り歩く』。『Rウィルス』も、細胞分裂に頼って増殖し、ゲノムを変化して宿主細胞のゲノムに入り込む。
そして次から次へと感染することで渡り歩く。『Rウィルス』の場合、空気感染することはないから、一気に『感染体』が増えることはないわけ。
ちなみに正式名称は『ラビアート・ウィルス』よ。ここまではいいかしら?」
「・・・・・」
眉根を寄せ、不満気な表情でシンがルナマリアを見る。
「じゃあどうやって感染するのか?これは、『感染体』の特徴とリンクしてるわけ。さっき渡した資料の中にある写真を見て」
言われてシンは、手元に置かれた封筒から、何枚かまとめてある写真を探し、渋々といった感じで取り出した。
写っているのは、金属質の皮膚を持つ怪人―――――『感染体』達の姿。先日ルナマリアが倒した『ジン』や、シンが倒した『ゲイツ』の写真の他に、見たこと無い怪人、あるいは明らかに人型でないものも写っている。
「『感染体』の特徴の一つに、身体の一部が剣や爪のような、鋭利な刃物の形状をしていることがあげられるの。その刃物で傷つけられた場合に、ウィルスに感染すると推測されるわ。だから……」
写真を見つめているシンの頭に顔を近づけ、険しい表情を作る。
「生身で戦おうなんて、間違っても考えないように、って聞いてるの!?」
「聞こえてるよ!大声だすな!!」
眉間に寄っていたシワをさらに深くし、ルナマリアに怒鳴るシン。
「こんなことより、『キラ』と『カガリ』のこと教えろよ!俺がなんのためにお前等の仲間になったか、わかってるだろ!?」
「なに言ってるの!『感染体』から人々を守るのも、あたし達の仕事でしょ!?アンタも、そのつもりで「ザフト』の一員になったんじゃなかったの!?」
「それもあるよ!だけどそんなの、片っ端からぶっ潰してけばいいんだろ!!俺が本当に知りたいのは―――――」
「たった一匹倒しただけで、いい気にならないの!『インパルス』の力だって、使いこなしてるわけじゃないでしょ!?」
「なんだよ!俺がいなきゃ死んでたくせに!!」
「何ですって……!」
「とにかく、こんな話続けるんなら、俺は帰る!」
封筒を床に叩きつけ、力任せにドアを開けて部屋の外へ出て行くシン。
「こら、待ちなさい!……もう!なんなのよ、あの子は!!」


899 名前:仮面ライダー運命 第三話 :2006/03/15(水) 23:25:25 ID:???
(ったく、ようやく手がかりを掴んだと思ったのに!)
家の2階にあるルナマリアの部屋を出て、階段をのしのしと下りていく。
その時だった。
下りたすぐ先にある玄関のドアが、ガチャリと音を立てて開いた。
「ただいまー!……って、あれ?」
大声を張り上げて中に入ってきたのは、赤い髪をツインテールに結った、やや幼い顔立ちの少女。
どことなくルナマリアに似ている気がした。
「……」
「……あ」
一瞬固まる、場の空気。
そしてドアに背中をくっつけ、赤毛の少女が叫んだ。
「ど、どろぼー!?」
「違う!!俺は―――――」
即座に否定するシン。弁解しようとしたが、うまく続かない。
ドアに張り付いたまま、シンに疑惑の眼差しを送る少女。
「俺は、その……」
「シーン!せめてこれもって帰りなさい!」
少女の突き刺すような視線に困惑していると、上の階からルナマリアの声が聞こえてきた。
シンと少女が同時に、資料が入った封筒を手に持って駆けてきたルナマリアを見やる。
「あ、お姉ちゃん!泥棒よ、どろぼー!!」
「違うって言ってるだろ!」
少女がルナマリアに叫び、シンが少女に叫ぶ。
「あらおかえり、メイ。―――――その子は泥棒じゃないわよ。あたしの後輩」
「えっ!!」
「後輩…?」
『メイ』と呼ばれた少女は素っ頓狂な声をあげ、シンは低い声を漏らす。
やがて、結った髪を揺らしながら、少女がシンの前までパタパタと駆けてきて、申し訳なさそうに頭をさげた。
「ごめんなさい!いきなり泥棒扱いなんてしちゃって、ホント、ごめんなさい!!」
「いや…別に、そんなに謝んなくてもいいよ。捕まったわけじゃないし」
ぺこぺこと何度も頭を下げる少女に、素っ気なく言うシン。
そして、封筒を片手に階段を下りてきたルナマリアが、少女の横に立って言った。
「シン、この子はメイリン。あたしの妹よ」
「妹?」
そういえば、あまり興味がなかったため、ルナマリアの家族構成について聞いていなかったことを思い出した。
「メイリン・ホークです。どうぞよろしく」
満面の笑みを浮かべ、ペコリと頭を下げるメイリン。
「…シン・アスカだ。じゃあな」
対するシンは素っ気ない態度のまま、ドアを開けて出て行く。
「あ、待ちなさいって!これ持って帰れってば!!」
ルナマリアが資料の入った封筒を持ってそれを追いかける。
「う〜ん……なんか、触ると爆発しそうな人だなあ」
中に残されたメイリンが、ぽつりと呟いた。

900 名前:仮面ライダー運命 第三話 :2006/03/15(水) 23:26:49 ID:???
「シン!ちょっと待ちなさいってば!!」
彼を追いながら、何回「待て」と言ったのだろうか。
正直言い飽きた頃、ようやくシンは止まった。
「まったく…ほらこれ、『感染体』と『インパルス』に関する資料。ちゃんと目ぇ通しておきなさい」
シンの前に回りこみ、胸元に封筒を押し付ける。
ルナマリアの顔を睨みつけ、それを受け取るシン。
「……なによ」
「お前、妹がいたのか」
「それがどうかした?」
「両親は?」
「…いないわよ。それがなに?」
「なんでこんな危険な仕事してるんだ?」
「どういう…意味?」
「もし、お前に何かあったら、一番悲しむのはあの子だろ!?なんで…なんでそばにいてやらないんだよ!?」
まただ―――――。
初めて会ったときに感じた、シンの殺気。
あのときほど強烈ではないが、ルナマリアは肌にチリチリとした感覚を覚えた。
どうやら家族の話になると、他人事でも熱くなる性質のようだ。
「……あんたが口出しすることじゃ、ないでしょ!」
シンから目を逸らして言い放つ。
シンはしばらくルナマリアを睨んでいたが、やがて彼女の脇を通り過ぎながら、こう言った。
「しばらくは俺一人で戦う。お前は妹のそばにいろ」

901 名前:運命作者 :2006/03/15(水) 23:37:06 ID:???
第三話Aパート

平成っぽくいこうと思い、あえて「仮面ライダー」という単語はださないで行こうかと

書いてて気付いたが、種死のサブキャラの性格がいまいち掴めてないかも・・・・
いやだからってメインが掴めてるなんて自信もないが

読み直して気付いたが、俺の書く話は戦闘シーンが短すぎるうえに地味だとわかった。
ちょっと長くすることから始めてみるわ。

902 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/15(水) 23:43:38 ID:???
>>901
パーフェクトハーモニー乙

てかルナさん あんた
>>「あたし、の名前・・・・勝手に、省略、しないで」
って言っておいてそれかw

903 名前:仮面ライダー運命 第三話 :2006/03/16(木) 15:08:43 ID:???
(なんなのよ、偉そうに!)
シンの言葉が頭を巡り、ルナマリアは不機嫌に歩く。
(言われなくたってわかってることを、まったく!!)
苛立つ気持ちを抑えられず、道端に重なっている落ち葉を蹴って散らす。
不意にポケットの携帯電話が鳴った。
画面には見覚えのある電話番号と『レイ』という名前。
「もしもし?―――――もう、大変よ!あたし一人じゃ、手に負えないわ、あの子!
―――――え、ホント?―――――いいわ、あたしが取りに行くから。場所は?
―――――うん、わかった。すぐ行くわ」
かけてきた相手との通話を切り、すぐさま別の相手に電話する。
数秒後、よく知っている声が、電話の先から聞こえてきた。
「もしもし、メイ?ちょっと急用ができて遅くなるから、夕飯は自分で作って食べてくれる?
―――――え?いやそんなんじゃなくて、仕事の関係よ。
―――――そういう話は、また今度ね。戸締りしっかりしときなさいよ。じゃあね」
ポケットに電話をしまい、進路変更して歩き出すルナマリア。
そして、シンが最後に言った言葉を思い出し、心の中で叫んだ。
(一人で戦えるわけないでしょ!)

自分のことを、頭がいい人間だと思ったことはない。
少なくとも学はなかった。だからといって、『バカ』と言われて腹が立たないわけではない。
自室に戻ったシンは、ルナマリアから渡された資料に目を通しながら、そんなことを考える。
(なんでこう、回りくどい言い回しやら、わざわざ難しい言葉選んで使うんだ?)
いい加減かったるくなってきたが、「一人で戦う」と言った以上、敵のことと自分のことをよく知り、少しでも有利にな状況を作らなければならない。
我慢して読み進め、ルナマリアの部屋で教えてもらったことの他にわかったのは、
・『Rウィルス感染体』が最初に現れたのは、オノゴロ島事件よりさらに半年前。
・『感染体』に傷つけられたとしても、死んだ肉体が甦り、『感染体』になるということはない。
・『ジン』や『ゲイツ』は、『感染体』の中では弱い部類である。
・感染した場合、自我を失って変身し、人を襲う。どんな形に変わるかは、不特定。
・『Rウィルス』のワクチンの作成には成功していない。
(『感染体』関してはこんなもんか・・・・これが全部正解ってわけでもないんだろうけど)
他に書かれているのは、人間より遥かに強いこととか、長々とした推測や仮説などであり、あまり理解できるものでは無いので、適当に読み流す。
『インパルス』に関する資料には、スペックやら武装の威力やらが回りくどく書いてあるようだ。
一番興味を引いたのは、専用のバイクが開発中ということ。『スプレンダー』という名称らしい。前面ガラスがモニターになるとある。
(ま、こんなところかな…)
少し身体を伸ばし、目をこする。
こんな長文を読んだのは初めてなので、正直疲れた。
何気なく、中古で買った小さなテレビのスイッチを入れる。
聞くともなしに、ニュースを聞いていると、ビルやマンションの屋上で、変死体が多数見つかっているとのこと。
(……ひょっとして)
そう思った直後。
甲高いアラーム音が部屋に鳴り響く。
ベルトと一緒に受け取った、『IPレーダー』―――――『感染体』を探知する端末が鳴っている。
有効範囲は半径5kmほど。
素早く手にとり、位置を確かめ、ヘルメットを抱えて部屋を飛び出す。
バイクに飛び乗り、レーダーが示す場所を目指した。


904 名前:仮面ライダー運命 第三話 :2006/03/16(木) 15:09:41 ID:???
走っている間にも目標は移動していたらしい。
思ったよりも時間がかかってしまった。
(この辺のはずだけど…学校!?)
目標の位置を確認し、シンは焦った。
まさか―――――幼い子供達が、『感染体』の被害にあっているのか。
「くそぉっ!!」
バイクから飛び降り、レーダーを握り締めて校内へ走る。
時間は既に夕方なので、生徒が残っている気配はない。
『感染体』の反応は上の階から。
(やっぱり、さっきのニュースは―――――!)
一気に駆け上がり、屋上に出る。

夕陽に照らされる2つの影を、シンは見た。
そのうち1つは、体中から流れた血液で、アスファルトを赤く濡らし、倒れている。
格好を見る限り、警備員だろうか。
周囲の地面が細かく抉れているのが見えた。
もう一つ―――――ある程度は、シンが予想していた姿。
紫色をした金属の装甲に覆われた、重厚なフォルム。
錐体の形をした顔に光るのは、やはり紫色の瞳が一つ。
背中には左右に張り出したような、一対の翼。
黒光りする両腕は、銃ような形状をしている。
資料にもあった『感染体』―――――『バビ』とかいったはず。
翼が鋭い刃になっているとか。
奥歯を噛み締め、その紫色を睨みつける。
左拳を腰につけ、右腕を斜に伸ばして叫ぶ。
「変身!」
少年が放つ光が、空気を白く染める。
光が収まり、現れたのは、白の戦士『インパルス』。
その姿を紫の瞳に捉えたバビが両腕をあげ、弾丸をばら撒く。
跳びな退きがら、腰に装備されている光線銃を抜き、インパルスが応戦。
発射された3条の光線が空気を焼いて伸びる。
1発はそれたが、2発がバビの装甲を叩く。
続けて連射、装甲が焦げたバビが後退する。
追い討ちとばかりに、インパルスがさらに引き金を引いた瞬間。
バビが地面を蹴って飛んだ。
そのまま滑空し、インパルスから離れていく。

905 名前:仮面ライダー運命 第三話 :2006/03/16(木) 15:11:27 ID:???
「逃がすかよ!」
駆け出して、逃げるバビを追うべく、屋上から飛び降りる。
校庭に着地し、同時に空を見上げる。
赤く染まった空から、紫色の怪鳥が一陣の風となって、高速で向ってくる。
身体をひねって直撃をさけるインパルス。
空気を裂いて通過したバビが向き直り、再び加速。インパルスを襲う。
背後から駆け抜ける一撃。背中を打たれ、白い戦士が地面に伏せる。
立ち上がった直後、紫に光る翼が正面から突撃してくる。
よけきれず、衝撃をうけてよろける。
(ちくしょう……!)
空中で嘲笑うかのように旋回するバビを睨みつけ、光線銃を乱射。
しかし、飛行スピードを速めたバビに、ことごとく回避される。
旋回をやめた疾風が、再び駆けてくる。
再び光線銃のトリガーを絞る。
先ほどと同じく、わずかに軌道をずらして回避。翼がインパルスを打つ。
―――――まずい。一撃のダメージは大きくないが、このままでは……。
焦る気持ちを募らせ、体勢を立て直す。
バビが旋回し、こちらを向く。
来る。と思ったその時だった。
「シィィィィィィン!!!」
不意に聞いたことのある叫び声が響く。
声のほうを見ると、赤毛の女を乗せたバイクが、高速で突っ込んでくるのが見えた。
(ルナ!?)
「でぇぇぇい!!」
前輪を持ち上げ、インパルスに突撃するバビに突っ込み、跳ね飛ばした。
激突されたバビが吹っ飛びながらも地面スレスレを滑空し、墜落を免れる。
ルナマリアのバイクが、ズザザザ、という音と砂埃をあげながら停止。
「シン!あんたのよ!!」
写真で見たバイク―――――スプレンダーとか言ったか?白い流線型のボディをしている。
「ルナ!なんで来たんだ―――――」
「いいから乗りなさい!」
駆け寄るインパルスを一喝するルナマリア。
「それから、『インパルス』のことなんだけど―――――」
「下がれっ!」
何か言いかけたルナマリアを、インパルスが突き飛ばして遮る。
離れた2人の間を、バビが風を切り裂いて駆け抜ける。
即座に光線銃を構えて撃つが、高速で飛びまわるバビに当てることができない。

906 名前:仮面ライダー運命 第三話 :2006/03/16(木) 15:13:29 ID:???
2、3歩たたらを踏んで立ち止まり、ルナマリアが叫ぶ。
「変身!」
赤く輝く戦士、ガナーザクに姿を変えたルナマリアが紫の怪鳥を睨む。
一方、スプレンダーに飛び乗ったインパルスは、ガナーザクに光線銃を投げて渡す。
「お前が当てろ!」
ガナーザクに言ったインパルスがバイクを走らせる。
白い影が、校庭内を縦横無尽に駆け回り、赤い戦士も走り出す。
バイクに乗ったインパルスが機動力を活かしてバビを撹乱、ガナーザクがバビを狙い撃つ。
沈みかけた夕陽が照らす校庭に、光の筋と暴風が駆け巡る。
乱射される光線をよけつつ、鋼鉄の鳥がさらに加速。両腕から銃声をあげ飛び回る。
狙いなど定まってはいないが、ばら撒かれる弾丸の雨に、2人の戦士が動きを止める。
その隙を突いて、バビがガナーザクへ突撃。赤い装甲を叩く。
―――――こんなスピードじゃ当てられないわよ!
そう思ったガナーザクが、銃を捨てて左腕のシールドを構える。
「ルナ!?」
インパルスが叫ぶ。
それには構わず、ガナーザクはシールドでバビの突進をなんとか受け流す。
「止まるな!!……あたしが引き受ける!やるのはあんたよ!!」
切り裂くような一撃を防ぎながら、ガナーザクが叫ぶ。
「なに言ってるんだ!」
「いいから―――――グゥッ!走れ、シン!!あんたを信じる!!!」
シールドを通して、衝撃が伝わってくる。腕が痺れるようだ。
(ルナ!)
バイクを加速させ、ガナーザクに飛びかかるバビへ突進するインパルス。
しかし、遅い。シールドで弾いた直後に白い疾風が抜ける。
舌打ちして、方向転換。再び加速するが―――――外れる。
2人の思惑に気付いたのか、腕の銃でインパルスを牽制しながら、ガナーザクに突撃するバビ。
インパルスが駆け回り弾丸をよけ、ガナーザクもどうにか一撃をやりすごす。
(シン、早く!)
ビシリ、と音を立て、シールドにヒビが入る。
(もっと―――――もっと、速く!)
そう思った瞬間、『スプレンダー』が振動するような音をあげる。
そして、インパルスの白い装甲が青く輝き始めた。
(な、なんだ、これ!!)
白い戦士が、青く変身し―――――背中に赤い翼が形成された。
同時に『スプレンダー』がキィィィンと鳴った。
その直後、前面ガラスのモニターに文字が浮かび上がった。

907 名前:仮面ライダー運命 第三話 :2006/03/16(木) 15:14:42 ID:???
『STINGER』

「ス、ティ、ン、ガー?」
「きゃあっ!」
聞こえてきた悲鳴に、はっとして顔をあげる。
見えたのは、シールドを砕かれバランスを崩したガナーザク。
とどめとばかりにバビが加速。
(ルナ!!!)
「うおおおおおーーーっっっ!!!」
瞬間。
空気を突き抜ける音を立て、青い炎を纏った『スプレンダー』が、凄まじい勢いでバビに突撃。
切り裂く疾風を、輝く彗星が砕き、貫いた。

「これでおあいこね」
「……」
変身を解き、バイクをひいて家路に着くシンに、ルナマリアが言う。
ちなみにシンが乗ってきたバイクは、ルナマリアが引き取るらしい。
「わかったでしょ?一人で戦うなんて、無理なの。あんたも、あたしもね」
「…なあ」
「ん?」
「さっきの戦闘中、『もっと速く』って思ったら、装甲が青くなって、羽が生えた。あれは、なんなんだ?」
「あ、それなんだけど……ごめん!」
立ち止まって頭をさげるルナマリア。
「実は、あんたに渡した資料、抜けがあったの」
「はあ?」
「あの青いインパルスね。名称は『フォースフォーム』っていって、ノーマル状態と比べてジャンプ力や機動力があがるの。
それに呼応して、『スプレンダー』もパワーアップするわけ。他にも、インパルスは違う形態に変身できるんだけど……
その辺の資料、渡すの忘れてた。ごめんなさい」
ぽかん、と口を開け、シンはルナマリアを眺める。
やがて、ルナマリアを睨み、叫んだ。
「何考えてんだ、お前!そんな大事なこと!!」
「だからごめんって!!」
謝るルナマリアに舌打ちして、シンは歩みを速めた。
「……ま、いいよ。どっちにしろ、こいつがなきゃ勝てなかった」
『スプレンダー』をちらりと見る。
その背中を見て、ルナマリアは「やけに素直だな」と思った。
が、次の一言でそれは撤回される。
「でも『ありがとう』なんて言わないからな。―――――『おあいこ』だから」
―――――この子は・・・・・!
可愛げないってものがない。
そう思いながら、ルナマリアはシンの後についていった。

908 名前:運命作者 :2006/03/16(木) 15:19:59 ID:???
第3話終了
バイクに時間かけすぎてフォースインパルスの能力かけなかった・・・・・
すいません、もうちょっと待ってください。

バイク特攻は最初からやるつもりだったのだが、クウガの公式見て呆然とした。
でもやりたいからやった。パクリとか思ったらごめんなさい。

あと、一応言い訳しとくと、シンルナでカップリングやるつもりはないです。

909 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/16(木) 15:23:57 ID:???
うん平成だ、平成っぽいGJ

910 名前:運命作者 :2006/03/16(木) 18:15:58 ID:???
一応、インパルスの簡単な設定紹介

・仮面ライダーインパルス 

『ザフト』があらゆる『Rウィルス感染体』に対応するべく作り出した、最新型ファイターユニット『インパルス』の
変身ベルトを起動させて、最初に変身できる姿。
装着者の精神にリンクして、全身に高エネルギーを送り込み、身体能力を飛躍的に向上させる。
それと共に、白い装甲で全身が覆われ、防御力も強化。
腰に小型光線銃、かかとにナイフが収納されいる。
エネルギーを集中させて放つ必殺キック『メテオ・インパルス』は『感染体』を一撃で葬り去る。


・フォースフォーム

『インパルス』が高速戦闘及び空中戦闘用に変化した姿。
装甲が白から青へと変化し、赤い翼が背中に形成され、ごくわずかな時間ならば飛行可能。
光線剣『ヴァジュラ』と出力が強化された光線銃が主要武器となる。
瞬発力やジャンプ力は飛躍的に強化され、それに応じて装着者の神経も研ぎ澄まされるが、
基本的な攻撃力と防御力はノーマルフォームより低くなる。
専用バイク『スプレンダー』に搭乗して、音速を超えた速度で突撃する必殺技
『コメット・スティンガー』が使えるのは、この形態のみである。


911 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/16(木) 22:39:55 ID:???
平成ライダーの雰囲気がでてますな〜GJです

912 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/17(金) 01:45:08 ID:???
誰か次スレ行く前に保管庫作ってくれー

913 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/17(金) 18:50:28 ID:???
保守

914 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/17(金) 21:11:32 ID:???
保守

915 名前:運命作者 :2006/03/17(金) 22:42:30 ID:???
ミラコロで消える能力って敵役として面白いんだけど
ブリッツ以外で消える奴いたっけ?

916 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/17(金) 22:43:39 ID:???
艦船だけどガーティー・ルー

917 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/18(土) 00:20:10 ID:???
ミラコロで消えるダガーがいた気がする

918 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/18(土) 03:40:41 ID:???
NダガーN

919 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/18(土) 04:48:10 ID:???
リジェネレイト

920 名前:運命作者 :2006/03/18(土) 23:11:27 ID:???
>>916-919
サンクス
NダガーNあたりが良さ気だな
画像検索でググって擬人化したのがトップに来たのは笑った。

ガノタ仮面マダ?

921 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/19(日) 16:42:51 ID:???
カブトも放送されたというのに
この寂れようはどういうことだ

922 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/19(日) 20:31:54 ID:???
>>921
板違いだから、馬鹿にはそんな事もわからんのか?

923 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/19(日) 20:41:19 ID:???
歳を取ると、だんだんシリーズ物を見るのがメンドウになる。
特に、朝の番組は起きるのがダルイ。
せめて夕方あたりにやってくれると、ありがたいのだが、なんで朝なのか。

924 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/19(日) 23:23:45 ID:???
>>923
子供が見る為の番組だから。
録画しろ。

925 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/20(月) 20:20:42 ID:???
俺なんて年取ってから子供向け番組の方が面白いと思うようになった
基本的に出来が良いものが多いからね

オタ向けアニメはなんか見てて疲れるんだよな、何故だか

926 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/20(月) 20:29:06 ID:???
おまえさんがヲタ度が低いからだろう。
ヲタ向け番組ってのは世の中のこと一切脳から排除して刹那的な感覚に身をゆだねないと
ついていけない作品が多い。

927 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/20(月) 22:42:59 ID:???
オタ向け番組ってのは、深夜枠にやってることが多いな。
一見すると子供向け番組なのに、なぜ真夜中にやってるのかと
驚くこともある。

928 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/21(火) 00:39:33 ID:???
>>923
もっと歳をとってくると、日曜でも朝早く目が覚めてしまう
だから大体スーパーヒーロータイムはリアルタイムで観てる
最近だと、たまにエウレカも観たりする時もあるくらいだ

929 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/22(水) 09:37:49 ID:???
非常にどうでもいいことだが、特撮が朝早くやる件について

子供が朝早く起きることを習慣付けさせる為じゃないかな
早寝早起きは健康の基本みたいなモンだからな
それに、夕方とかだと、ドラマとかニュースとかと被るからじゃね?
録画すればいいって話かもしれないが、
チビっ子はリアルタイムで見ないと我慢できないだろうからな

そうなると朝のニュースはどうなんだって感じだが……
朝のニュースは、大抵昨日の夜に流したことばっかりだからな
ぶっちゃけニュースは夕方ので十分かと

と、真面目に語ってみた

930 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/22(水) 15:40:39 ID:???
アニメは大体4月や10月に始まるのが多いのに、何で戦隊やライダーは2月なんだろう・・・。

931 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/22(水) 21:03:38 ID:???
このスレでそういう話は出てなかったっけ…?

新学期のプレゼントシーズンまでに子供や親に充分浸透するよう
すこし早めの2月から始める、らしい

932 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/23(木) 11:09:49 ID:???
しかし、特撮だけ2月開始ってのも変な話だわな。
アニメよりもとっつきにくいからか?


933 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/23(木) 20:57:51 ID:???
他と時期とずらす事で注目浴びれる→視聴者が分散しない

934 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/25(土) 02:21:22 ID:???
|
|H\
|M0 )
|⊂/
| /

|
|/H\
|0M0 )
|⊂ /
|  /

|
|/H\
| 0M0)
|⊂ /
|  /

|
|/H\
| 0M0 )
|⊂ /
|  /

935 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/25(土) 02:33:04 ID:???
保守

936 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/25(土) 22:37:32 ID:???
>>934
こっち見んなw

937 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2006/03/26(日) 09:38:54 ID:???
保守

938 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/26(日) 10:01:52 ID:???
死守

939 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/26(日) 10:25:29 ID:???
カブトのバイクについてる刃でけえな

940 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/27(月) 07:36:56 ID:???
誰か・・・

次スレ・・・

・・・立てて・・・・・

941 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/27(月) 09:21:33 ID:???
保守…
職人さん…カムバック…

942 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/27(月) 21:02:43 ID:???
なんていうスレタイにしましょう?
それに、次スレ立てたら、ここはどうしましょう?
もう少し埋まるの待ちません?

943 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/27(月) 22:24:48 ID:???
まとめサイトも欲し(ry

944 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/28(火) 23:08:51 ID:???
保守

945 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/29(水) 21:59:50 ID:???
タイトル:
仮面ライダーsin 第二話

テンプレ案希望。無くていいならそれもよし。

946 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/30(木) 02:35:39 ID:???
てかsinじゃ罪になるけどいいのか?

よし、ここは真・仮面ライダー 第二巻だな

947 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/30(木) 08:37:36 ID:???
罪ってなんかええやん
っておもた

948 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/30(木) 10:32:01 ID:???
次スレを早く立て過ぎると、前スレを埋めるまで放置状態になり荒らされ
かねない。
もう少し様子を見たい。

949 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2006/03/30(木) 16:44:26 ID:???
保守

950 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2006/03/30(木) 17:19:05 ID:???
以前誰かが龍騎風をリクされたのだが・・・
とりあえず予告みたいなのをうp。

「この戦いに正義はない−そこにあるのは純粋な願いだけである。」
かつて人間が次々と失踪する事件について探り、
真相に辿り着いたOREジャーナルのジェス・リブル氏はこう語った。


「ギルバートさん・・・!しっかりしろよ!」
赤い瞳の少年が倒れている長い黒髪の青年―ギルバートに呼びかける。
「ハハハ・・・やあシン。まさかこの私がここで倒れるとは思っていなかったよ。
だが・・・キミはレイの親友だからな。ほら」
微笑みながらギルはシンに硬い板の様な物―デッキを差し出す。
ミラーワールドと呼ばれるこの世界ではデッキを装着しないと普通の人間はすぐ消滅してしまうのだ。
この世界ではデッキを装着し、仮面ライダーと呼ばれる戦士に変身する人間達が自分達の願いを叶える為に互いに殺しあう。
シンは先ほどの戦いでみずからのデッキを砕かれてしまい、ギルバートはシンを庇う為に致命傷を負った。
「シン・・・レイを頼むよ」
それがギルの最後の言葉となった。
「ギルバートさん・・・!!くっそぉぉぉ・・・!!」

「変身!!」
シンはギルバートのデッキを取り、真紅の仮面ライダーザクウォーリアへと変身した。
「だけどこれでいいのか・・・?」
シンは新たに愛車となったレッドコメットを走らせながら自問する。
もうこれ以上人が死んで欲しくないから戦いを止めようとした。
このままコアミラーを壊せばミラーワールドは消滅して戦いは終わる。
だけど、本当にそれでいいのだろうか?
戦いを続けるか、それとも全てを終わらせるのか?

「戦わなければ生き残れませんわ」

仮面ライダーデスティニー 13RIDERS
近日公開予定?

こんな感じか?
一応龍騎は観たが戦いを止めるならプレアの方が似合う様な気がしてならない罠w


951 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/30(木) 21:54:17 ID:???
そこでギルバートから受け取るのがディスティニー、と言う流れのほうが美しいと思う

952 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/31(金) 09:57:40 ID:Jd8AbCjA
保守

953 名前:****** :2006/03/31(金) 10:17:20 ID:yPE8o7lZ
小泉..
殺しに行くぞ


954 名前:950 :2006/03/31(金) 19:47:07 ID:???
>>951
お前頭良いな!もしくは俺が負債並に馬鹿なのかorz
とりあえず出来上がったら投下してみる

955 名前:945 :2006/03/32(土) 03:22:43 ID:???
流石にエリ8ネタは通じなかったか…

956 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/32(土) 09:01:48 ID:???
エリ8ネタだったのか?
てっきりサイバーネタかと思っちまった

957 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/32(土) 17:50:11 ID:???
ア゙スランザァーン オンドゥルルラギッタンディスカ---(0w0)----!!

958 名前:仮面ライダー春鬼 ◆2VzY8zXeDE :2006/03/32(土) 23:21:15 ID:???
>>950
うわ、ださっ!!

959 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/32(土) 23:39:46 ID:???
>>958
わざとっぽいな。
氏ねよ。厨房が。

960 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/04/02(日) 09:08:54 ID:???
>>959
ダサい物はダサい。おばあちゃんがそう言っていた・・・

961 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/04/02(日) 10:15:48 ID:???
バイクの刃意味ねえええええ

962 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/04/03(月) 18:18:14 ID:???
保守

963 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/04/03(月) 22:46:46 ID:???
ところで、上の方でディアッカが食ってたカレー炒飯と言うのは
盛り付け時に炒飯の上にカレールーをかけたカレーライス風なのか
炒める際にカレー粉を混ぜたドライカレー(?)風なのか…気になる


964 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/04/04(火) 01:38:29 ID:???
クウガって戦闘よりドラマ重視なんだな

965 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/04/04(火) 09:46:04 ID:???
そりゃ2話で予算なくなっちゃたんだから特撮なんてやってられな(ry

966 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/04/04(火) 18:38:47 ID:???
そうなの?

967 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/04/04(火) 18:53:59 ID:???
教会のセットを作って燃やしてン千万

968 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/04/04(火) 19:40:18 ID:???
なるほどー
確かにあれは気合い入ってたしなー

969 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/04/04(火) 22:19:59 ID:???
落ちる前に全レス見よ

970 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/04/04(火) 23:40:06 ID:???
もうそろそろ限界か。
次スレを立てたいのだが、
職人さんたちが戻ってこないと、
立てるだけムダのような希ガス

971 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/04/05(水) 03:29:10 ID:???
職人いないんかな

972 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/04/05(水) 08:15:56 ID:???
っていうか、次スレが立つの待ってるんだと思うぞ>職人さん達
俺も建てられるなら建てたいんだけどな…

973 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/04/05(水) 23:33:48 ID:???
次スレ立てました
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1144247532/

勝手にやってしまって申し訳ない。



974 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/04/06(木) 09:23:02 ID:???


975 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/04/06(木) 10:06:37 ID:???
乙&梅

976 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/04/06(木) 16:36:33 ID:???
リl| ´∀`l|

977 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/04/08(土) 17:44:18 ID:???
産め

978 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/04/10(月) 16:18:11 ID:???
埋める

979 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/04/10(月) 17:22:52 ID:???
生め

980 名前:通常の名無しさんの3倍 :2006/04/10(月) 21:28:48 ID:???


981 名前:埋立業者 ◆CT.DMZiSxE :2006/04/10(月) 22:08:47 ID:???
業務開始〜 
        
∧__∧   埋埋埋埋埋
(´・ω・)   埋埋埋埋埋 
/ヽ○==○埋埋埋埋埋
/  ||_ | 埋埋埋埋埋 
し' ̄(_)) ̄(_)) ̄(_)) ̄(_))

982 名前:埋立業者 ◆CT.DMZiSxE :2006/04/10(月) 22:09:36 ID:???
イソガシ  
イソガシ         
∧__∧   埋埋埋埋埋
(´・ω・)   埋埋埋埋埋 
/ヽ○==○埋埋埋埋埋
/  ||_ | 埋埋埋埋埋 
し' ̄(_)) ̄(_)) ̄(_)) ̄(_))


983 名前:埋立業者 ◆CT.DMZiSxE :2006/04/10(月) 22:10:21 ID:???
どんどん運べ

∧__∧  梅梅梅梅梅
(´・ω・)  梅梅梅梅梅
/ヽ○==○梅梅梅梅梅
/  ||_ | 梅梅梅梅梅
し' ̄(_)) ̄(_)) ̄(_)) ̄(_))


984 名前:埋立業者 ◆CT.DMZiSxE :2006/04/10(月) 22:11:07 ID:???
ワッセワッセ

∧__∧  ウメウメウメウメ
(´・ω・)  ウメウメウメウメ
/ヽ○==○ウメウメウメウメ
/  ||_ | ウメウメウメウメ
し' ̄(_)) ̄(_)) ̄(_)) ̄(_))
 

985 名前:埋立業者 ◆CT.DMZiSxE :2006/04/10(月) 22:11:53 ID:???
イソガシ  
イソガシ         
∧__∧   埋埋埋埋埋
(´・ω・)   埋埋埋埋埋 
/ヽ○==○埋埋埋埋埋
/  ||_ | 埋埋埋埋埋 
し' ̄(_)) ̄(_)) ̄(_)) ̄(_))

986 名前:埋立業者 ◆CT.DMZiSxE :2006/04/10(月) 22:12:39 ID:???
どんどん運べ

∧__∧  梅梅梅梅梅
(´・ω・)  梅梅梅梅梅
/ヽ○==○梅梅梅梅梅
/  ||_ | 梅梅梅梅梅
し' ̄(_)) ̄(_)) ̄(_)) ̄(_))


987 名前:埋立業者 ◆CT.DMZiSxE :2006/04/10(月) 22:13:25 ID:???
ワッセワッセ

∧__∧  ウメウメウメウメ
(´・ω・)  ウメウメウメウメ
/ヽ○==○ウメウメウメウメ
/  ||_ | ウメウメウメウメ
し' ̄(_)) ̄(_)) ̄(_)) ̄(_))

988 名前:埋立業者 ◆CT.DMZiSxE :2006/04/10(月) 22:14:11 ID:???
イソガシ  
イソガシ         
∧__∧   埋埋埋埋埋
(´・ω・)   埋埋埋埋埋 
/ヽ○==○埋埋埋埋埋
/  ||_ | 埋埋埋埋埋 
し' ̄(_)) ̄(_)) ̄(_)) ̄(_))

989 名前:埋立業者 ◆CT.DMZiSxE :2006/04/10(月) 22:14:57 ID:???
どんどん運べ

∧__∧  梅梅梅梅梅
(´・ω・)  梅梅梅梅梅
/ヽ○==○梅梅梅梅梅
/  ||_ | 梅梅梅梅梅
し' ̄(_)) ̄(_)) ̄(_)) ̄(_))


990 名前:埋立業者 ◆CT.DMZiSxE :2006/04/10(月) 22:15:43 ID:???
ワッセワッセ

∧__∧  ウメウメウメウメ
(´・ω・)  ウメウメウメウメ
/ヽ○==○ウメウメウメウメ
/  ||_ | ウメウメウメウメ
し' ̄(_)) ̄(_)) ̄(_)) ̄(_))

991 名前:埋立業者 ◆CT.DMZiSxE :2006/04/10(月) 22:16:29 ID:???
イソガシ  
イソガシ         
∧__∧   埋埋埋埋埋
(´・ω・)   埋埋埋埋埋 
/ヽ○==○埋埋埋埋埋
/  ||_ | 埋埋埋埋埋 
し' ̄(_)) ̄(_)) ̄(_)) ̄(_))


992 名前:埋立業者 ◆CT.DMZiSxE :2006/04/10(月) 22:17:14 ID:???
どんどん運べ

∧__∧  梅梅梅梅梅
(´・ω・)  梅梅梅梅梅
/ヽ○==○梅梅梅梅梅
/  ||_ | 梅梅梅梅梅
し' ̄(_)) ̄(_)) ̄(_)) ̄(_))



993 名前:埋立業者 ◆CT.DMZiSxE :2006/04/10(月) 22:18:01 ID:???
ワッセワッセ

∧__∧  ウメウメウメウメ
(´・ω・)  ウメウメウメウメ
/ヽ○==○ウメウメウメウメ
/  ||_ | ウメウメウメウメ
し' ̄(_)) ̄(_)) ̄(_)) ̄(_))

994 名前:埋立業者 ◆CT.DMZiSxE :2006/04/10(月) 22:18:47 ID:???
イソガシ  
イソガシ         
∧__∧   埋埋埋埋埋
(´・ω・)   埋埋埋埋埋 
/ヽ○==○埋埋埋埋埋
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995 名前:埋立業者 ◆CT.DMZiSxE :2006/04/10(月) 22:19:33 ID:???
どんどん運べ

∧__∧  梅梅梅梅梅
(´・ω・)  梅梅梅梅梅
/ヽ○==○梅梅梅梅梅
/  ||_ | 梅梅梅梅梅
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996 名前:埋立業者 ◆CT.DMZiSxE :2006/04/10(月) 22:20:19 ID:???
ワッセワッセ

∧__∧  ウメウメウメウメ
(´・ω・)  ウメウメウメウメ
/ヽ○==○ウメウメウメウメ
/  ||_ | ウメウメウメウメ
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997 名前:埋立業者 ◆CT.DMZiSxE :2006/04/10(月) 22:21:05 ID:???
イソガシ  
イソガシ         
∧__∧   埋埋埋埋埋
(´・ω・)   埋埋埋埋埋 
/ヽ○==○埋埋埋埋埋
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し' ̄(_)) ̄(_)) ̄(_)) ̄(_))


998 名前:埋立業者 ◆CT.DMZiSxE :2006/04/10(月) 22:21:51 ID:???
イソガシ  
イソガシ         
∧__∧   埋埋埋埋埋
(´・ω・)   埋埋埋埋埋 
/ヽ○==○埋埋埋埋埋
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し' ̄(_)) ̄(_)) ̄(_)) ̄(_))


999 名前:埋立業者 ◆CT.DMZiSxE :2006/04/10(月) 22:22:37 ID:???
どんどん運べ

∧__∧  梅梅梅梅梅
(´・ω・)  梅梅梅梅梅
/ヽ○==○梅梅梅梅梅
/  ||_ | 梅梅梅梅梅
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1000 名前:埋立業者 ◆CT.DMZiSxE :2006/04/10(月) 22:23:23 ID:???
ラスト〜 
         
∧__∧   埋埋埋埋埋
(´・ω・)   埋埋埋埋埋 
/ヽ○==○埋埋埋埋埋
/  ||_ | 埋埋埋埋埋 
し' ̄(_)) ̄(_)) ̄(_)) ̄(_))

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