*9が指定したカプ・シチュに*0が萌えるスレPart27

1 :風と木の名無しさん:2013/07/10(水) 07:13:57.06 ID:SkSG3TFT0
☆★☆★☆ 初 め て の人は まず 熟 読 してね ☆★☆★☆

*9が萌えてほしい内容を指定し、*0が萌える思いを書き綴るスレッドです。
*0はSS、萌え語りなど、どんな内容でも構わないので萌える思いを語ってください。
 まとめwiki 
ttp://www19.atwiki.jp/910moe/
 別館 ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/13789/
※ 絡み・談義・テンプレ審議などは絡みスレか別館へ。

ルール
■*9から24時間経過でお流れです。
■*0を踏んだ人物が*9より12時間無反応の場合は権利消滅となります。*0以外の萌えたい人どうぞ。
■*0の先行ゲトは禁止です。全部書き上がってから投下が原則。
■同一人物による投下以外の連続書き込みは禁止です。

注意事項
■*9リクはわかりやすいもの推奨。無機物、非生物不問。
■*9*0とも、あからさまに二次創作とわかるような固有名詞は避けましょう。
■テンプレ違反の*9はお流れです。
■テンプレ違反の投下はまとめwikiに収録されません。
■*0以外の萌えた方、*9より24時間経過後に萌えた方、投下者による続編は
 別館の「0さん以外の人が萌えを投下するスレ」に投下して下さい。
■投下者本人以外が続編を書くことは原則禁止です。

・投下、リクの前にはリロードしましょう。
・感想を書き込みたい人のために、*0投下後24時間以内の「まわし」は御遠慮下さい。
・979でリク終了、980の萌え以降フリーです。次スレは宣言してから建てて下さい。

*9が指定したカプ・シチュに*0が萌えるスレPart26
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/801/1360158879/

>>2 もよく読んで下さいね。

2 :風と木の名無しさん:2013/07/10(水) 07:15:31.78 ID:SkSG3TFT0
●こういう場合はどうするの?

Q1 リロミス・誤爆で*0をとりました。
A1 *9より12時間以内に*9のリクで投下して下さい。踏み逃げ禁止。頑張れ!

Q2 荒らしらしき人が*0をとりました。
A2 *9より12時間経過以降に*0以外の人の投下の可能性があります。
それまで書き込みはせずに投下を待ちましょう。
*1以降に書き込みがあっても書き込みはしないで下さい。
*9より24時間経過後にまわしてください。

Q3 別館に投下された作品にGJしたい。
A3 別館のグッジョブスレにお願いします。
本スレへのグッジョブとあわせて行う場合は、本スレへの投下OKです。

Q4 続編書きたいです。二次創作してもいいですか?
A4 本人による続編投下は、別館の*0以外の人が投下するスレへ。
本人以外の続編・二次創作は原則禁止です。

Q5 判断の難しい投下や書き込みがありましたが、どうしたらよいでしょうか。
A5 数字板の絡みスレや、別館のチラシの裏もしくはテンプレ審議委員会で。
他の人の意見を聞いてみましょう。
チラシの裏 二枚目ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13789/1320098304/
テンプレ審議委員会ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13789/1273207268/

3 :風と木の名無しさん:2013/07/10(水) 23:06:22.33 ID:HxxOgBZf0
スレ立て乙

4 :風と木の名無しさん:2013/07/10(水) 23:33:31.70 ID:1BXcMsGi0
いちおつ

5 :風と木の名無しさん:2013/07/11(木) 18:28:25.07 ID:foUij/ml0
乙です

6 :風と木の名無しさん:2013/07/11(木) 19:55:24.05 ID:ePShT3oj0
早速まわしますね

7 :風と木の名無しさん:2013/07/11(木) 19:57:40.29 ID:30IaUwVMP
まわし

8 :風と木の名無しさん:2013/07/11(木) 21:51:40.31 ID:adyh1MtR0
1乙! で、ふむ?

9 :風と木の名無しさん:2013/07/11(木) 21:59:51.18 ID:ao1B6lQE0
獣人×獣人

10 :風と木の名無しさん:2013/07/12(金) 22:03:55.44 ID:6ZrjZXBF0
まわすね

11 :風と木の名無しさん:2013/07/12(金) 22:04:05.77 ID:qU/HCV0O0
まわし

12 :風と木の名無しさん:2013/07/12(金) 23:11:18.11 ID:XgvAlJ4J0
回し蹴り

13 :風と木の名無しさん:2013/07/13(土) 00:15:58.52 ID:J+FbcsvN0
まわし

14 :風と木の名無しさん:2013/07/13(土) 13:39:16.71 ID:/HRZqY340
まわし

15 :風と木の名無しさん:2013/07/13(土) 16:21:06.94 ID:kB57FhLJ0
まわし

16 :風と木の名無しさん:2013/07/13(土) 19:36:15.10 ID:P7jLDl4X0
まわします

17 :風と木の名無しさん:2013/07/13(土) 20:23:57.46 ID:0rdbEoAs0
まわしー

18 :風と木の名無しさん:2013/07/13(土) 20:52:47.65 ID:uChjDgXj0
俺を踏め

19 :風と木の名無しさん:2013/07/13(土) 20:57:34.91 ID:Dyr/du8v0
ツンツン×ヤンデレ

20 :風と木の名無しさん:2013/07/14(日) 21:00:07.73 ID:pDgqKBON0
ツン攻め萌えの住人がいないってことだ
まわし

21 :風と木の名無しさん:2013/07/14(日) 21:16:26.54 ID:wOXFc9vz0
まわし

22 :風と木の名無しさん:2013/07/14(日) 21:32:46.29 ID:Cjm3RDvc0
まわし

23 :風と木の名無しさん:2013/07/14(日) 21:37:33.28 ID:f9cDU9XZ0
ツン攻めは好きですまわし

24 :風と木の名無しさん:2013/07/14(日) 23:30:59.43 ID:YqqZI/nj0
まわし

25 :風と木の名無しさん:2013/07/14(日) 23:48:24.54 ID:YK59h8UZ0
マワシ

26 :風と木の名無しさん:2013/07/15(月) 00:54:00.39 ID:4Zf2KIk80
SSスレ化してるけど萌える思いなら何でもいいんだぞ気にせずぶち込んでみ
まわし

27 :風と木の名無しさん:2013/07/15(月) 00:59:57.76 ID:EXglXyX80
萌え語りも萌えるよね
まわし

28 :風と木の名無しさん:2013/07/15(月) 01:13:18.99 ID:HIXrREBeO
新たなる萌えのために
踏んでください

29 :風と木の名無しさん:2013/07/15(月) 01:21:51.67 ID:Oejvcrj10
甥っ子×叔父さん

30 :風と木の名無しさん:2013/07/16(火) 08:47:50.56 ID:BzWjIWf70
まわします

31 :風と木の名無しさん:2013/07/16(火) 09:10:06.31 ID:JeQ4VeQsO
まわす

32 :風と木の名無しさん:2013/07/16(火) 10:50:33.13 ID:IFtsgr2H0
まわそう

33 :風と木の名無しさん:2013/07/16(火) 13:55:04.84 ID:AMya7u31O
甥っ子萌えたかったなまわし

34 :風と木の名無しさん:2013/07/16(火) 15:24:21.78 ID:6YyYVtGc0
こう頻繁にスレをあげても逆効果だよね

35 :風と木の名無しさん:2013/07/16(火) 16:34:49.28 ID:aBRXwk4M0
まわし

36 :風と木の名無しさん:2013/07/16(火) 19:10:47.57 ID:LfTNQQnG0
前スレからageても投下されず一週間以上スルーだね
まわし進行も遅いのは規制のせいか人がいないせいか
まわしとく

37 :風と木の名無しさん:2013/07/16(火) 19:31:34.22 ID:wwPzKtfLO
まわし

38 :風と木の名無しさん:2013/07/16(火) 20:18:19.22 ID:wfUzrxc90
早く僕を踏んでぇっ

39 :風と木の名無しさん:2013/07/16(火) 20:19:19.32 ID:j8kTQCaf0
社長

40 :風と木の名無しさん:2013/07/17(水) 00:16:16.19 ID:TthJVsOR0
外資系の社長が過密なスケジュールから開放されて社長室でネクタイを緩めるとか
スーパーの社長が支店の売り上げに叱咤激励するとか
鉄工所の社長が昼休みの社員食堂で部下に話しかけすぎてうざいとか
お菓子会社の社長が就任したとたん新商品の試食(毎日)でプクプク太ったり
いろんな会社の社長がバイトのシフト組むのに悩んでたり
取引先の人と難しい話をしていたり
部下の失敗で頭を下げたり

社長もいろいろ大変だなって思うと同時に萌える

41 :風と木の名無しさん:2013/07/17(水) 06:48:32.10 ID:it+nNyLp0
>お菓子会社の社長が就任したとたん新商品の試食(毎日)でプクプク太ったり
なにこれ可愛い

42 :風と木の名無しさん:2013/07/17(水) 12:42:00.50 ID:Vt1kP8wgO
>社長もいろいろ大変だな
と、身近で感じている部下とその社長に萌える

主従スレと被るけど、社長を知る部下がいるという前提で
部下視点で社長に萌える

43 :風と木の名無しさん:2013/07/17(水) 14:32:15.72 ID:bwOxCwElO
趣旨ちがくね

44 :風と木の名無しさん:2013/07/17(水) 16:09:36.24 ID:RwR3XW7G0
同じくプクプクに萌えた
開発部に餌付けされてるんですね

45 :風と木の名無しさん:2013/07/17(水) 16:49:43.72 ID:4boLv+um0
リアルだといやだけどうざがられ社長萌

46 :風と木の名無しさん:2013/07/17(水) 20:05:39.32 ID:NC08PEby0
リーマン萌えとの差はやっぱり「社のトップ」ってとこだろうなあ
社員全員を背負って頑張ってる上で、社員に話しかけまくる
フレンドリー社長は萌える

47 :風と木の名無しさん:2013/07/17(水) 21:27:15.19 ID:hqLLho1V0
難しい話してる社長かっこいいわ
そしてたくさんの資料の山に囲まれる社長萌え

48 :風と木の名無しさん:2013/07/17(水) 21:43:34.12 ID:tT/ACRrY0
個人事務所で社員一名の社長もいいと思うの
お次どうぞ

49 :風と木の名無しさん:2013/07/17(水) 21:50:01.55 ID:W5eHDhz50
役者と裏方

50 :風と木の名無しさん:2013/07/18(木) 21:29:53.31 ID:L2vloucj0
ん?ああ、おはよ。
つーかお前さ、見に来いって言ったろ。うちのサークルの公演。
忘れてたって……まぁいいけど。
ああ、まぁ、成功した。そこそこウケてたし。
でもさ、部長がアドリブ入れまくってさあ。いやアドリブ自体はいいんだよ。面白いし。
でも照明のキッカケになるセリフとか動きまで変えてくるんだよ。
まぁなんとか合わせたけど。
あと時々動きが大きすぎてスポットからはみ出てたし。
しょうがないから他のライトも使ってフォローしたけど。
あ?役者の動き追っかけたり動かせるスポットなんて上等なもんはうちには無い!

51 :風と木の名無しさん:2013/07/18(木) 21:30:41.33 ID:L2vloucj0
ん?いや……注意はしたよそりゃ。ていうかあとで部長のほうから謝ってきたし。
でもなぁ……いや、照明としてはすげぇ困るよ?
でもさ、俺あの人のアドリブ好きなんだよ。
ていうかあの人の演技が好き。
人ってあんな面白い動きできるんだなーって。感心する。
だから照明としてはさ、あの人の演技全部、客に最高の状態で見せてやりてーなとか……まぁ、思ったり……。
あー……っなんか、改めて言ってみると恥ずい……。
つーか、ほんとあれだ、見に来いよ。そしたらわかるって。
おい、ニヤニヤすんな。え?
……………………。
えーっと、部長、いつからそこに……っ!
あーもう!ニヤニヤすんな!

52 :風と木の名無しさん:2013/07/18(木) 21:43:02.53 ID:eySt1b5K0
裏方×役者(聞き手)か?と思ったけどこんなこと聞かされてニヤニヤしないわけないだろ!
投下乙

53 :風と木の名無しさん:2013/07/19(金) 09:30:47.45 ID:XjP4TZ5n0

部長はそれを聞いてどうなんだ赤面か?一緒にニヤニヤしてるのか?
どっちでも美味しいけれども

54 :風と木の名無しさん:2013/07/19(金) 17:36:22.29 ID:pOpVF2en0
後半のデレ具合半端ないw乙でした

55 :風と木の名無しさん:2013/07/19(金) 18:39:40.78 ID:1CdwxjJS0
別館に部長視点と0以外の人の投下があったよ
どれも萌えた乙

56 :風と木の名無しさん:2013/07/19(金) 21:31:21.85 ID:nF306d8o0
24時間たったからまわします

57 :風と木の名無しさん:2013/07/19(金) 21:34:55.30 ID:1Pg6WQua0
まわし

58 :風と木の名無しさん:2013/07/19(金) 22:19:49.97 ID:22G51qy0O
まわします

59 :風と木の名無しさん:2013/07/19(金) 22:21:40.83 ID:BYhEkNgc0
いつまで経ってもお互い敬語のカップル

60 :風と木の名無しさん:2013/07/20(土) 15:48:01.65 ID:HXG34Ozb0
「あ、お疲れ様です。今日は残業ですか?」
「お疲れ様です。そうなんですよ……残業って言うか徹夜でして」
そう愚痴ると、あぁー、と同情的な声をくれる。
良かったら今から食事なんですがご一緒にいかがですか?と聞くと
(俺の希望的観測かもしれないが)嬉しそうに頷いたので、社を出てすぐの
早くて安くて美味いうどん屋に連れ立つ事にした。

「いいんですか?今から徹夜ならもっときちんとお腹に溜まるもののほうが」
「いやいやー、もう年ですんでね。食べ込むと消化できなくて」
「またそんな、年とか……」
「年ですよー、もう35ですよ、おっさんです」
そういいながら一味に一瞬目をやるとすかさず手渡してくる。
阿と言えば吽、ツーと言えばカー。……この連想もおっさんだなと我ながら思う。

「そんなことより斉藤さん、そろそろ敬語止めて頂きたいんですが……」
「えっ、何言ってるんですか!上司に向かってそんな事できませんよ」
「でも僕の方が年下ですし」
「だけど上司です。遠野さんこそため口で良いんですよ?」
「えー、いや恐れ多くて」
「何が恐れ多いんですかー、もっとこう、尊大に“コピー取って来い”とか?」
「絶対言えません!」
笑いながらも断固たる拒否の姿勢。だけど、その顔は柔和で壁を感じさせない。
エリートとして入社してきて、あっという間に俺の上司。
それなのにいつまでも低姿勢を崩さない。人当たりも抜群に良い。
軽い反発心は一瞬で尊敬に、尊敬が恋心に変わるまで時間はかからなかった。

「じゃあ、せめてプライベートではため口。どうです?」
「どうですって……プライベートあんまり共有してないじゃないですか」
「だからですよー、それなら抵抗少なくないですか?」
「お互いに敬語ナシで?」
「お互いに」
「うーん、じゃあ……亮太」

変化は劇的で、一瞬だった。
名前を呼ぶと、酷く動揺を浮かべた顔で、麺をすくい上げた箸を取り落とす。
「……すいません、やっぱ敬語で」
そう言われてちょっとだけ落胆する。せっかく距離が縮められたと思ったのに。

「……貴方に名前で呼ばれるだけで、凄い照れるんですけど」
そうぽつりと言われ、耳を真っ赤に染めた上司を見て俺も箸を取り落とした。

61 :風と木の名無しさん:2013/07/20(土) 18:53:45.58 ID:Z9iNNw6N0
おおー!いい!いい!いいよう!萌えたぎりました
早くお互い下の名前で(でも何故か敬語のままで)プライベートを共有しまくるといいよ!
GJ!!!!

62 :風と木の名無しさん:2013/07/20(土) 19:29:02.20 ID:1NR84Y6S0
やっぱり二人とも同じ口調だとどっちがどっちかわからないね
年下上司なんて要素まで混ざってるから余計混乱して何度も読み返した
口調て重要なんだなあ

でも会話の内容は萌えたGJ

63 :風と木の名無しさん:2013/07/20(土) 19:44:15.88 ID:HxrQdcJ6O
自分の読解力の無さを作品や要素のせいにするなよ

丁寧語×敬語ならともかく敬語×敬語は難しいんじゃね?と思ってたけど
年下上司×年上部下にすれば互いに敬語でもおかしくない理由になるとは
発想の天才か。参りました!

64 :風と木の名無しさん:2013/07/20(土) 20:03:29.23 ID:2sX/ljHm0
二人ともかわいかった
GJ!

65 :風と木の名無しさん:2013/07/20(土) 20:13:21.46 ID:Rm243w0n0
これは良いカップル未満
によによ

66 :風と木の名無しさん:2013/07/20(土) 22:20:41.79 ID:tuRZdqIT0
いい大人が敬語でモゾモゾやってるのいいなあ!
「上司だし」「年上だし」ってそれぞれ理由があるのがまたいい!
この先もずっと初々しいつき合いでいてほしいですGJ

67 :風と木の名無しさん:2013/07/21(日) 00:29:24.29 ID:WHZ/z1JJ0
理由付けうまい!GJ!

68 :風と木の名無しさん:2013/07/21(日) 00:37:43.38 ID:Azv7+SVg0
ほのぼの萌えたGJ!そして踏まれる

69 :風と木の名無しさん:2013/07/21(日) 00:40:07.11 ID:bMEeOGlg0
屋上

70 :1/3:2013/07/21(日) 16:03:26.53 ID:sj0xnCri0
「屋上」。ただのシチュ場所の1つと諸兄は思われるかもしれない。
しかし実際、一口の「屋上」と言っても奥深いのである。シチュとして屋上大好きなので語る。

屋上とはそもそも、行動範囲が限定される「建物」においての自由特区のようなものである。
その開放感、頭上に広がる空。対して、階下の建物では他の人間が活動しているこの対比。
階下の活動時間から逃げ出して静かな屋上を楽しむもよし、
休み時間休憩時間空き時間に、皆でわいわいがやがやする屋上を楽しむもよし。
呼び出し場所にも最適。告白、決闘、脅し、密会、なんでもござれ。
パッと見より奥深い「屋上」という舞台設定を、今回はかなり簡略したいくつかの要素別に語りたいと思う。

1.どこの屋上か
その建物が一体何かで、屋上といってもガラッと風情が変わるのである。

まず学校。超スタンダード。
不良に限らず、授業をサボって昼寝するならここ!
彼らを探しにきた優等生、普通君、教師、誰でも似合う使い勝手のよさ。
最近では学校において屋上は基本「立ち入り禁止」になっているところも使い勝手がよい。
また学校においては屋上の出入り口や給水塔など『屋上のもう一段高いところ』の存在が重要。
気配を消すスキルさえあれば、密会や極秘の関係にばったり行き会って図らずも秘密を知ってしまう巻き込まれ属性
屋上で絡まれてる生徒を颯爽と助けに飛び降りるヒーロー属性を会得できる。

それからオフィスビル。
煙草をふかしたり、一人黄昏たり、世知辛いデスクワーク系サラリーマンにとってつかの間の休息場所。
また大型ビルの場合は屋上にいろいろ設備(でかい空調ファンとか)が設置されており
学校の屋上と違ってでこぼこ率が高いのがポイント。物陰がたくさんだよ!やったね!
更に番外として、外資系ビルならヘリポートがある。こちらは広々。障害物無し。
ヘリから降りてくるスーツ来たやり手イケメン。舞い上がる風。絵になる。

71 :2/3:2013/07/21(日) 16:04:29.06 ID:sj0xnCri0
そして病院。
開放感と言う意味では病院は別格である。なぜなら、入院患者は病院の外に出られないのだ。
塞ぎこみがちな患者を外に連れ出すなら中庭か屋上の二択。二大お出かけ場所。
開放感があるのに、どこか寂しい、切ない、そして閉鎖的。
入院着またはパジャマ、サンダルというラフな格好と、ビシッと白衣な格好が共存する光景。
(現実ではどうかわからないが)真っ白なシーツがたくさん干してあるのもポイント。


2.空の時刻
屋上に出れば頭上には空が広がっている。では、今何時?空はどんな様子?思い浮かべてみよう。
絵だろうが文章だろうが、屋上において空の描写は実はとても重要である。

まず日中の青空。
晴れ晴れとしていて気持ちがいい。雲ひとつなくても、あるいは雲があってもどちらでもいい。
階下の喧騒を忘れさせてくれる静かな屋上、広がる静かな青空。
飛行機雲がのびてもいいし、入道雲がもくもくしててもいい。大袈裟に言えば日常とは別世界なのだ。
疲れたリーマンが手すりに寄りかかって、ほっと一息ついて「いい天気だなあ…」とぽつりと漏らす。

それから夕暮れ。
たそがれ度マックス。黄昏るなら夕方。逢魔時。なぜか泣きたくなる。叫んでもいい。
下の方から部活の賑やかな声が聞こえてきたり、遠くからとおりゃんせが響いてきたり、とにかく寂しい。
学校なら見回りの教師が屋上をチェックしにくる。それをかわして屋上に閉じ込められてもいい。
サラリーマンなら俺達の仕事はまだまだこれからだ!という感じ。缶コーヒー片手にやる気をチャージ。

72 :3/3:2013/07/21(日) 16:06:53.73 ID:sj0xnCri0
そして夜。
都会の空を見上げて「夜なのに星がよく見えない」というネタもあり、
田舎の空を見上げて「星ってこんなにあったんだな」というネタもあり。
学校の屋上で天体観測をしてもいい。学校公認でも、学校非公認でも、思い出。
オフィス高層ビルなら眼下の星空(ビルのライトや車のヘッドライト)との対比も有効。

番外として雨もあり。
屋上で立ちすくみずぶ濡れになっている画面、これはけっこう怖い。
すぐ屋内に入れる状況なのに敢えての濡れ鼠。何があったのか妄想の余地ありまくり。


3.その他特殊物
・手すりのない屋上。舞台設定的な意味では屋上とは言いがたいが、密会などの雰囲気指数があがる。
・スナイパー。狙撃するなら屋上安定。
・敵か味方かわからない謎のキャラの出現場所として屋上は最適。
 危ない場所にあえて腰掛けて謎度アップ(DQNじゃないよ)
 月をバックに給水塔あたりに立って謎度アップ(DQNじゃないよ)
・階段を駆け上がる。目の前に開ける屋上の景色。手すりの向こう側。アイキャンフライ。 というトラウマ。


いかがだろうか。屋上と言ってもシチュはいろいろ考えられ、そこそこ奥深いと思われないだろうか。
個人的に、屋上の魅力は「開放感」と「閉鎖感」の同居であると考える。広々しているのに、隔絶されている。
さあ、一人身でも、カップルでも、友人でも、腐れ縁でも、皆屋上を利用しよう!

73 :風と木の名無しさん:2013/07/21(日) 16:29:18.46 ID:WhpZN7jO0
これは力の入った萌え語りだ!GJ!
学校の日中、夕暮れの組み合わせをひとつずつください!

74 :風と木の名無しさん:2013/07/21(日) 16:51:30.47 ID:VC2GD5YC0
乙乙
あるあるもあって面白かった!

75 :風と木の名無しさん:2013/07/21(日) 19:09:12.49 ID:qoZYsR5c0
そうそう屋上は空の描写大事だよねと思いながら読みふけってしまったw
屋上への愛溢れてて面白かったGJ!

76 :風と木の名無しさん:2013/07/21(日) 20:24:20.62 ID:bMEeOGlg0
読みながら妄想して萌えましたGJ!

77 :風と木の名無しさん:2013/07/21(日) 20:45:32.71 ID:caVWQ+dF0
ヘリポートとかスナイパーとか盲点だったけど萌える!
GJ

78 :風と木の名無しさん:2013/07/21(日) 20:55:30.48 ID:iZAohpxt0
謎の狙撃手に萌えまくったよGJ

79 :風と木の名無しさん:2013/07/21(日) 20:57:58.08 ID:RcoeNylo0
オナニー目撃(するされる)シチュ

80 :1/2:2013/07/22(月) 00:30:21.71 ID:seDxQ+ec0
信じられないが、今、先輩がオナニーをしている。
薄暗い旅館の風呂に、こんな時間に誰も来ないとたぶん思って、こっそりひとりでしている。
合宿最終日、懇親会と称しての打ち上げはエンドレスだ。部屋ではまだ飲んでる奴、疲労困憊で寝てる奴が入り交じって、ひどい有様だ。
理性があるうちにせめて風呂に、と思って俺は抜けてきた。
学生の合宿に使うような融通の利く宿だから、使用時間はとっくに過ぎていてもなんとなく使える風呂なのだ。

五日間の合宿は地獄だった。
早朝、朝、午後に夜の稽古まであって、俺を含む下級生は分刻みでやつれていった。
夜は寝る。っていうか死ぬ。朝になると無理矢理生き返らされてまたしごかれる。
先輩たちは鬼だった。なかでも安藤先輩は悪鬼だった。一対一の稽古であたれば皆、床板に血反吐を吐いた、おおげさじゃなく。
「ひでえ」「死んでほしい」「野郎」俺達は稽古の合間にささやきあった。恨みだけが、ちくしょうという思いだけが俺達の支えになった。
武道のサークルだからごつい先輩はたくさんいる。が、いちばん小柄でゴリラでもない安藤先輩がいちばんきつかった。いちばん憎かった。

その安藤先輩が、なにやらおかしなことをしている。
うわ、どうしよう、やばいやばいやばい。
後から思えば、弱みを握った、とかチャンス!とか、いくらでも利用できる場面だったのに、俺はとにかくおびえて、隠れなきゃと思ってしまった。
俺は湯船の中。疲労のあまり半分寝てたのだ。先輩は洗い場のシャワーの前。
その距離約五メートル。岩を組んだ湯船がさいわいに俺の姿を隠してくれていて……いやいや、だからこそこんなことになったんだ。
そもそも、先輩が入ってきた時点でちゃんと「うっす!」とあいさつすればよかったのに。
手桶に湯を汲み体を流した先輩がいきなり自分のものをしごきだして、俺は目を剥いた。
こうなったら死んでも見つかるわけにいかない。
耳をふさぐこともできない俺は、先輩の観察するはめとなった。

81 :2/2:2013/07/22(月) 00:33:47.45 ID:seDxQ+ec0
きっと、さっさと終わらせようとしているのだと思った。
手の動きが乱暴に、速く、モノをこすってる。
先輩のは普通に立派な状態で、他人のそういう状態を初めて生で見てなんともいえない気持ちになった。
うまく言えないけど、それは、なんというか……気の毒、かわいそう、そんな気持ち。
懸命に熱中する先輩は息も止めてるみたいで、気持ちよさそうということもなく、むしろ必死で悲愴な感じに見えた。
さっきまで恐い鬼の先輩だったのに。打ち上げの先輩を思い出した。稽古着を脱いでジャージになればいっそう小柄な先輩。
……その肩を抱く……え、誰だっけ?
去年卒業したOB。打ち上げだけに顔を出した、俺達下級生からは雲の上の人。
警察だったか自衛隊だったか警備会社だったか、なんにしろマッチョな職場に就職を果たしたという強面だ。
先輩が酌をする。困ったような笑い顔。OBの太いむき出しの腕が、先輩の背を叩く──
俺は、自分が今地雷を踏んでいることに気づいた。鳥肌がたった。実際、のぼせる寸前だったのに。

「ンッ」
小さくうめいて、先輩が終わった。
物凄い勢いで手桶の水をバシャバシャかけてシャワーをガンガン流して、先輩はさっと上がっていった。
湯船にも入らず、これが目的の風呂だったのかと思った。
俺はゆだりそうになっていたからすぐさま湯船から上がった。
それから、自分もオナニーした。
あっという間に出して、冷たい水を頭からかぶった。クラクラした。
それでも治まらなかった。
これはまずいと安藤先輩の恐ろしい稽古着姿を思ったらまた勃ったので、どうしようと泣きそうになった。

82 :風と木の名無しさん:2013/07/22(月) 08:26:24.43 ID:DbuZgHNL0
風呂オナニー萌えた
青いな!

83 :風と木の名無しさん:2013/07/22(月) 14:06:38.67 ID:p26RQ9020
なんだろう覗き見感があってドキドキしたGJ

84 :風と木の名無しさん:2013/07/22(月) 21:00:36.57 ID:ltaUGb7o0
まわし

85 :風と木の名無しさん:2013/07/22(月) 22:55:30.77 ID:fIHaZnNnO
まっわーれまっわーれ

86 :風と木の名無しさん:2013/07/23(火) 00:14:40.36 ID:QPzwxTmuO
まわし

87 :風と木の名無しさん:2013/07/23(火) 00:34:05.26 ID:Dzjz2pzq0
>>79からではなくて>>80からだから
今回は7/23(火)00:30:21.71を超過してからだよ

テンプレ守って書き込めよ…ほんと

88 :風と木の名無しさん:2013/07/23(火) 00:40:34.68 ID:rWcE/vC50
別館も乙
踏んで

89 :風と木の名無しさん:2013/07/23(火) 00:52:47.05 ID:z6qH0KIB0
死に際に告白しようとするが結局出来ないで死ぬ

90 :1/2:2013/07/23(火) 19:13:48.82 ID:wlARv56Q0
死に際に最後の力を振り絞ったらしい小っこい悪魔が憎たらしい笑顔で放った氷柱
それが自分の腹を突き破った時、一瞬本当に何が起きたか分からなかった。
オレは悪魔を倒したジンに向けていた笑顔のまま、ガクンと膝から崩れ落ちる。
尻餅をついた衝撃で視線を下ろした先に見えるのは
体に深く突き刺さる氷柱とそれに纏わり付くように滲む血。
氷柱が刺さっている部分から根を張るように体が凍っていくのが分かる
これから自分は死ぬのだ、と本能が泣き叫んでいる気までしてきた。
「ソロ!!」
「……かはッ! ……ッ! ……!!」
血相を変えてオレを抱きかかえるジンに何か言ってやりたかったが
さっき悪魔に掛けられた沈黙の効果がまだ残っているせいで悲鳴すら出せない。

抱えたオレを見下ろすジンの顔は、普段の無表情っぷりが嘘のように歪んでいて
ただでさえ白い肌が真っ青に染まっていくのはいっそ痛々しかった。
「しっかりしろ! こんな物すぐ抜いてやるから!」
氷柱の刺さった傷痕が凍り始めているのに気が付いたのか
ジンは自分の手まで凍り始めるのも気にせず氷柱を抜こうとしてくれている。
だが悪魔の全魔力が詰まっている氷柱はきっと抜けやしないだろう
これ以上何をしてもジンの手が傷ついていくだけだ。
「……ッ、……ァッ!」
そう言おうとしてもオレの喉は何の音も出さない
だから、まだなんとか動く腕でジンの手を繋いで止めた。
ジンの手は泣きたくなるほど暖かくて出せる限りの全力で握った。

「ソロッ……!」
もうどうしようもない事を悟ったのか、ジンはただ単純にオレの体を抱き寄せた
太陽の匂いがする暖かい体に包まれて堪え切れなくなった涙が次々溢れ出す。
オレの顔を覗き込むジンに向かって声の出ない口で精一杯の想いを伝えた。
ヘタレなオレにはずっと伝えられなくて、鈍いジンは全然気づいてくれなかった
たった二文字を、壊れたおもちゃのように、繰り返し、繰り返し。
鈍いコイツにはきっと読み取れないだろう告白を
オレはずっと、多分意識が闇の淵へ落ちた後も、言い続けていた。

91 :2/2:2013/07/23(火) 19:17:09.35 ID:wlARv56Q0
相手の声帯を一時的に潰す事によって魔法を封じるという
危険極まりない能力を持つあの悪魔は確かに俺が切って捨てた筈だった。
だが今紛れもなく俺のパートナーは、俺の目の前で異物を腹に受け、地に伏せた。
「ソロ!!」
「……かはッ! ……ッ! ……!!」
今度こそ本当に死に絶えた悪魔を踏みつぶして俺はソロの元へ駆け寄る。
力なく座りこむ体を抱えると、悪魔の手によって無理矢理
沈黙状態に陥らされた彼の口は音もなくパクパクと開閉した。
ソロの腹部ほとんどを埋め尽くすようにして突き刺さっている氷柱は
ソロの血を纏ってヌラヌラと妖しく光り
氷柱に占められた肌は傷口を覆うように凍りつき始めていた。

おそらく内部も同じように凍り始めているのだろう
中から凍らされていく姿を想像して、思わず背筋に悪寒が走った。
「しっかりしろ! こんな物すぐ抜いてやるから!」
ヒューヒューと次第に弱々しくなっていくソロの呼吸音を耳に氷柱を掴みながら叫ぶ。
余程膨大な魔力が篭っているのか、氷柱は俺の手まで凍らせ始めたが
気にせずありったけの力を込めた。出来れば砕き、砕けなければ抜く。
「……ッ、……ァッ!」
だがソロはそんな俺を咎めるように手を重ねそして優しく握った。
驚いて覗きこんだソロの顔は、全てを受け入れたような諦めたようなそんな顔で
俺は"彼はこれ以上俺にどうする事も望んでいないのだ"という事を悟った。

「ソロッ……!」
張り裂けそうな感情を胸の内に押し込み、ただソロを抱き寄せる
ソロはふっと一度笑い、そして音も無く静かに泣きだした。
パクパクと何度も口を動かして何か伝えようとしているみたいだったが
涙でぼやけた視界では、それが何を意味しているのか掴み取れない。
「俺と、俺とずっと共に……!」
『居てくれ』とそこまで続けることは出来なかった。
俺の無力な腕の中、完全に温度を無くしたソロは、
きっともうどんな言葉も聞いてくれやしないだろうから。

92 :風と木の名無しさん:2013/07/23(火) 23:35:37.71 ID:afNhRGH90
投下乙

93 :風と木の名無しさん:2013/07/24(水) 17:08:33.26 ID:UBEWMph50
泣いた・・・切ないな。好みドツボでした
もっとこの2人の話を読みたくて堪らない。GJでした!

94 :風と木の名無しさん:2013/07/24(水) 18:32:10.68 ID:h0R2gxBOO
なるほど。結局告白できなくて伝わらないとか哀しいな
ファンタジー好きだから萌えた
GJ

95 :風と木の名無しさん:2013/07/24(水) 19:14:10.11 ID:j9CZ51/x0
GJついてるし24H過ぎてるからもういいよねまわし

96 :風と木の名無しさん:2013/07/24(水) 19:22:40.85 ID:ArOlPLFG0
うわぁぁせつない…
投下GJでした

97 :風と木の名無しさん:2013/07/24(水) 19:28:16.23 ID:w7CcIr6SO
まわし

98 :風と木の名無しさん:2013/07/24(水) 22:18:54.33 ID:n3hNIyZV0
両片思いに泣きながら踏まれる

99 :風と木の名無しさん:2013/07/24(水) 22:23:09.72 ID:gcTIFZAjO
死神×予知能力者

100 :1/2:2013/07/25(木) 18:12:38.13 ID:5FSPmpWM0
死神がゆらりと立ち上がった。
眠る男に大鎌を振り下ろし、その魂を手に入れた。


初めて男が死神を見たのは、学校で腹痛を起こして倒れ入院したとき。
目を覚ますと、ベッドの足もとに黒い塊がうずくまっていた。最初はゴミ袋が置いてあるのかと思った。
よく見ると骨ともつかぬ手が生えていて、棒を握っている。目を上にやると、先端に大きな鎌がついていた。
男は思った。なるほど、このままだと俺は死ぬんだ。
ナースコールを押した男は、暢気そうにやってきた看護師に詳しい検査をいますぐやってくれと必死で頼んだ。
男が夢で見たのは、腹の中の大きな血管が破裂して死ぬビジョン。
バタバタと緊急手術が行われ、男は奇跡として一命をとりとめた。
いつのまにか死神は消えていた。

それから、男の身には幾度かの災難が訪れた。
横断中に車が突っ込んでくる。
高速道路で目の前の車が居眠り運転。
急激に増水した川に流される。
飲食店で食中毒。
胃ガン。
くも膜下出血。
男はそのたびに予知夢を見た。夢の中で男はなぜ自分が死ぬのか、その理由を知る。
目を覚ました男は早めの手をうって事なきを得た。前後に死神は姿を見せ、しかしその鎌を振るうことなく消える。
男は、死神が自分を許さないのだと思った。人知を越えた能力で死神の手をすりぬける行為は、きっと神の摂理に反しているのだろう。
運命を越えて生きる男は家族を持った。人生を賭けるべき仕事も得た。死神はますます忌むべき存在となった。
男の能力は完璧だった。死神の罠は幾度となく張られたが、男はあらかじめ回避した。
予知できる危機は危機ではない。男の人生は、死神によって逆に安泰となったのかもしれなかった。

101 :2/2:2013/07/25(木) 18:14:27.70 ID:5FSPmpWM0
男は長く生きた。男の大切だったものは今やその多くが失われていた。
男の時代はとうに過ぎ去ったのだ。
男は夢を見るようになった。暗く、寒い、なのにどこか温かい夢。
夢の中なのに眠っているような男に、誰かがそっと頬を寄せる。いとおしげに、そっと。
それがかつて見たような予知夢なのかどうか、男にはわからなかった。仮に予知夢だとしても、男にはとるべき手だては見つからなかった。
夢うつつにまどろむ日々に、男は黒いゴミ袋を見た。人を呼んで捨てさせようと思い、気づいた。
久しぶりだ。
「死神」
思えば長いつきあいだと思った。懐かしいような気さえした。
「ずっと、待っていたのか、お前」
初めて話しかけた。声が出ているのか判然としなかったが、これも夢なのかもしれなかった。
「もう逃げられない、そういうことだな。お前もやっと仕事を終わらせられるというわけだ。
 その鎌で俺の首を……痛いのは嫌だな。なにか楽な死に方をした方がよかったのかもしれないが、なにしろ俺は死なないことだけを考えてきたからなぁ」
死神は動かない。
そういえば、男は一度も死神が動くのを見たことがなかった。
「思えばお前のことばかり恐れて生きてきた気がするよ、いつも。ご苦労なことだ、たった俺ひとりに、こんなにも長く」

眠くなった、と男は思った。眠れば、またあの夢を見る。
目をつぶった。

102 :風と木の名無しさん:2013/07/25(木) 19:48:11.59 ID:PBM1uq+M0
黒いゴミ袋は懐かしいね萌えた

103 :風と木の名無しさん:2013/07/25(木) 22:03:17.07 ID:fmh1+ZhbO
投下乙です
静かな雰囲気が好きだ

104 :風と木の名無しさん:2013/07/25(木) 22:54:40.77 ID:QR8IxqnI0
うん
この静かな感じ、とても萌える
GJです

105 :風と木の名無しさん:2013/07/26(金) 01:36:05.76 ID:6Q04ehugO
感想だだかぶりで申し訳ないが、ほんとにこの静とした雰囲気が良い…
なんとなくトロイメライが聴こえて来たような気がした

あと個人的にうずくまったままの死神がなんかわからんが萌え…GJです

106 :風と木の名無しさん:2013/07/26(金) 18:20:29.51 ID:JXKSJH0F0
まわします

107 :風と木の名無しさん:2013/07/26(金) 18:33:35.29 ID:8HvyKZZ/0
まわし

108 :風と木の名無しさん:2013/07/26(金) 19:49:08.18 ID:UWT4SX5f0
9どうぞ

109 :風と木の名無しさん:2013/07/26(金) 19:53:30.53 ID:FL/iuRxc0
ホスト×同年代の熱血教師

110 :風と木の名無しさん:2013/07/27(土) 19:57:08.91 ID:UIlGemgK0
漠然としたイメージはあるけどホストが難しかった
お流れ残念!まわしますー

111 :風と木の名無しさん:2013/07/27(土) 20:30:26.59 ID:xbjxEgGm0
設定が細かいと厳しいね
まわし

112 :風と木の名無しさん:2013/07/27(土) 20:45:24.00 ID:+hc5ObC0O
まわし

113 :風と木の名無しさん:2013/07/27(土) 20:55:37.74 ID:VSGFwYMk0
まわしついでに流れたお題に細々とけちつけるのは感じ悪いなぁ

114 :風と木の名無しさん:2013/07/27(土) 21:44:21.35 ID:dioVXkxDO
大喜利お題や実力試しのお題サイトじゃないんだから
細かくても漠然としててもマニアックでもいいんだよね
自分は今回の9とは違うけど、9は流れた時点でこっそり凹んでるから
まわしついでに9にダメ出しして追い討ちかけないでくれw
(残念とかなら全然なんともないけど)


「何か書きたいけどこのお題じゃ書けない」感覚の人だとお題にケチつけたくなるのかも

115 :風と木の名無しさん:2013/07/27(土) 22:27:26.37 ID:S9xrPMix0
まわし

116 :風と木の名無しさん:2013/07/27(土) 22:29:36.48 ID:Dk0aJLkU0
ぐるぐる

117 :風と木の名無しさん:2013/07/27(土) 23:05:04.79 ID:ciyDP8YZ0
まわれー

118 :風と木の名無しさん:2013/07/27(土) 23:40:33.28 ID:nbcibjrf0
踏んでけ

119 :風と木の名無しさん:2013/07/27(土) 23:40:50.14 ID:LG+eDntC0
攻めが受けを語る

120 :風と木の名無しさん:2013/07/28(日) 23:39:56.13 ID:/eDKYyh60
まわし

121 :風と木の名無しさん:2013/07/28(日) 23:44:17.13 ID:Mqml7wah0
まわし

122 :風と木の名無しさん:2013/07/28(日) 23:47:31.67 ID:L6qMhBfj0
残念まわし

123 :風と木の名無しさん:2013/07/29(月) 00:11:39.10 ID:vEls8f0Z0
まわし

124 :風と木の名無しさん:2013/07/29(月) 02:33:51.14 ID:W+urcSUq0
まわし

125 :風と木の名無しさん:2013/07/29(月) 13:51:38.56 ID:Djbsg9hX0
mws

126 :風と木の名無しさん:2013/07/29(月) 14:03:24.76 ID:5RCtiQUDO
別館にきてたよまわし

127 :風と木の名無しさん:2013/07/29(月) 14:41:04.52 ID:nd6eter+0
まわまわ

128 :風と木の名無しさん:2013/07/29(月) 15:13:46.76 ID:W+urcSUq0
踏まれる

129 :風と木の名無しさん:2013/07/29(月) 15:15:54.21 ID:F3chDz/xP
汗っかきと冷え性

130 :風と木の名無しさん:2013/07/30(火) 22:23:25.66 ID:dxpqOsis0
残念お流れ

131 :風と木の名無しさん:2013/07/30(火) 22:28:41.50 ID:eeA/pXcN0


132 :風と木の名無しさん:2013/07/30(火) 22:29:28.95 ID:eeA/pXcN0


133 :風と木の名無しさん:2013/07/30(火) 22:30:00.31 ID:eeA/pXcN0


134 :風と木の名無しさん:2013/07/30(火) 22:58:26.40 ID:AWwjUW4d0
まわし

>>1読んでね

135 :風と木の名無しさん:2013/07/30(火) 23:01:28.85 ID:M3mRXtLq0
まわします

136 :風と木の名無しさん:2013/07/31(水) 00:41:00.46 ID:OCQM7Jqo0
まわし

137 :風と木の名無しさん:2013/07/31(水) 06:12:13.52 ID:Tz01vuubO
人がいないのか規制中なのか
過疎ったなまわし

138 :風と木の名無しさん:2013/07/31(水) 09:05:25.67 ID:pHRclCeoO
踏まれます

139 :風と木の名無しさん:2013/07/31(水) 09:15:28.49 ID:sz+j+gtW0
天然イケメン×人工イケメン

140 :風と木の名無しさん:2013/08/01(木) 11:42:15.76 ID:VxWIhbUm0
まわし

141 :風と木の名無しさん:2013/08/01(木) 16:44:26.82 ID:eZrM3yiH0
まわすよ

142 : 【小吉】 :2013/08/01(木) 17:17:25.31 ID:SkjUwrNT0
まわす

143 :風と木の名無しさん:2013/08/01(木) 17:48:47.55 ID:g36zhAc9O
人工イケメンってどんなのだったんだまわし

144 :風と木の名無しさん:2013/08/01(木) 18:43:21.85 ID:vLZYByzZ0
アンドロイドとかかなーと思ってたが、整形とかでも人工か…まわし

145 :風と木の名無しさん:2013/08/01(木) 18:48:15.49 ID:I9l14JXm0
髪型ファッションやらお手入れなんかに気を使ってる
美形ではない雰囲気イケメンみたいなのを想像してた

146 :風と木の名無しさん:2013/08/01(木) 18:49:40.68 ID:Lqs2rl090
天然でモテるイケメン、策士(腹黒?)でモテるイケメンかと思った
>>144ぽいねお流れ残念まわし

147 :風と木の名無しさん:2013/08/01(木) 19:03:06.59 ID:fkl5/Toe0
>>145なつもりでしたまわし

148 :風と木の名無しさん:2013/08/01(木) 20:10:27.50 ID:VHKW7qpVP
天然イケメンのマネージャーと
がっつりいじってるアイドルというのを途中まで書いて投げた
踏んで下さい

149 :風と木の名無しさん:2013/08/01(木) 20:13:26.37 ID:q+tMcLjN0
おしゃべり×無口

150 :風と木の名無しさん:2013/08/02(金) 04:57:05.43 ID:pvrTYKdP0
そういえばさ、隣のクラスの矢原に告られたって本当かよ?
見てたとかじゃない!俺、そんな後ろ暗いこと絶対してない!
噂でこっそり聞いたんだって、ほら三竹の彼女って矢原と仲良いだろ。
それに矢原って結構人気高いらしいから疎い俺の耳にも入ってきただけだって。
鉄弥、前に好きな子いるって言ってたし振ったんだろうとは思ったけどさ。
誤解のないように言うけど告ったって噂はあるけど振ったとかは聞いてない。
けど鉄弥の好きな子って明るくて元気でお節介な奴なんだろ?
矢原、去年同じクラスだったけど、すげー物静かでお嬢様ってタイプだから絶対違うじゃん。
ていうか、そうだ。夏までに告るんじゃなかったっけ?
脈なさそうとか言ってたけどさ、元気出せよ。
お前って爽やか系のイケメンだし、ちょっとクールって言うか不器用なとこあるけど頭すげー良いし。
ほら、ギャップっていうんだっけ。
学年一位の学力のお前が考え過ぎてあんまり喋れないとか可愛く見えるとこだろ。
……怒った?うそうそ、可愛いとか言ってごめん。鉄弥はかっこいいって。
幼馴染の俺が言ってんだから間違いない、自信持って告っちゃえよ。
あーでも鉄弥に彼女できたら花火大会、誰と行けば良いんだろ。
昔見つけた秘密基地で毎年お前と二人じゃん。今年はお前と彼女に譲ってやるよ。
おーい、またなんか考え込んでるだろ?
俺に対して気兼ねするとかだったらぶん殴るからな。
いくら俺が片思いしてた子に恋人できそうだからってそんなの気にするなよ。
片思いって言ってももう長いし、そいつが幸せなら俺は幸せ。
ん?耳貸せ、って?なんだよ鉄弥、お前子供っぽいなー。
「俺が好きなのは、お前」

151 :風と木の名無しさん:2013/08/02(金) 05:29:19.96 ID:ISQK0MjL0
GJ

152 :風と木の名無しさん:2013/08/02(金) 14:24:44.28 ID:Nlgn0kCq0
投下乙
告白が意外に男前で萌えた

153 :風と木の名無しさん:2013/08/02(金) 15:46:51.84 ID:C4YRxGfC0
語り手かわいいよw 実力行使でしゃべれなくなればいい
こういうおばかの子好きだわwGJでした!

154 :風と木の名無しさん:2013/08/02(金) 17:46:45.11 ID:AdI++mRl0
今までお喋りだったのが途端に赤面して黙っちゃうんですねわかります
可愛かったGJ!

155 :風と木の名無しさん:2013/08/02(金) 17:59:35.43 ID:BhYBWL8k0
萌えたーGJ!

156 :風と木の名無しさん:2013/08/03(土) 01:02:41.34 ID:LVtMMy3RO
可愛らしい萌えました
両思いかなー

157 :風と木の名無しさん:2013/08/03(土) 07:06:06.27 ID:p8OTywZAP
両片思いが実る直前かなー
おしゃべりくんは逆にしゃべれなくなっちゃったのかなー
と想像するだけで萌える
まわし

158 :風と木の名無しさん:2013/08/03(土) 08:02:14.95 ID:sRu9vSAK0
まわし

159 :風と木の名無しさん:2013/08/03(土) 08:27:24.38 ID:QOV/n0h9O
どこか狂ってる人とその彼をうまく扱える人

160 :風と木の名無しさん:2013/08/04(日) 08:14:43.23 ID:6wRKlfJ90
語りたくなったので、パターン分けしつつ萌えてみる

1.戦闘狂と知能派
とにかく戦闘一辺倒、他の事はよく知らないみたいな奴と、
補佐して暴れられるように作戦組んだり、指示したりする奴の組み合わせ
バトル大好きヒャッハー系でも、戦うことしか知らなかったみたいな無感情系でもいいよね!
知能派は常識人で戦闘狂に頭痛めててもいいし、冷徹に扱うタイプでもいい
主従関係があってもいいと思う

性欲の発露みたいな、ちょっと殺伐とした恋愛でもいいし、信頼関係が高じてらぶらぶに至っても美味しい
ヒャッハー系なら戦闘狂が押し倒すのが定番だけど、襲い受けとかもありだと思う
戦うことしか頭になかったのに、いつの間にか…みたいなのもいい。萌える

2.科学者と理解者
マッドサイエンティストとか、学者とかのタイプと、その理解者だったり助手だったりするのの組み合わせ
科学者が目をきらきらさせながら一方的に喋って、聞いてくれるのは理解者だけみたいな
科学者宛の伝言だの頼みだのは、本人に行くと伝わりづらいので理解者経由で、とか
周囲からも理解者あいつしかいない、な扱いだと良いよね

科学者側は世話になってるの分かってて、内心感謝してる割に好意には鈍感で
「お仕事だからそうしてるんでしょ? え、違うの?」みたいな認識だといい


3.鬱々系や電波っ子とフォロー役
引き篭もってたり自虐的だったり厭世的だったり(だけど何かの天才だったり)する奴や、
反対にちょっと躁っぽいテンションの高い電波な子と、それをフォローする常識人の組み合わせ
振り回されたり、あれこれ手を焼いたりしながらも、
いざと言う時は「君がそう言うなら」とか「君の頼みなら聞くよ」とか言われるようなフォロー役であってほしい

扱われる側はフォロー役のことが大好きだけど、迷惑かけてるなーとかでたまに落ち込んでもいい
それで好きだから傍にいるんだよ、みたいな王道パターンで
なんだかんだでほのぼのした日々を築いていけばいいと思う


ちょっと変なのは何かの才能があったり、彼が生活力皆無なのを世話してたりするのもある種の定番だと思う
狂い気味の側が上手く扱う側に依存してるように見えて、
扱う側も無意識の内に「自分だけの彼」みたいな感覚抱いていればいいよ!

161 :風と木の名無しさん:2013/08/04(日) 08:29:54.17 ID:OLRpa06i0
どのパターンも萌えた!
GJでした

162 :風と木の名無しさん:2013/08/04(日) 09:51:24.29 ID:HWPoznig0
あー良い!!
狂ってるっていろいろあるよねー。GJ!!

163 :風と木の名無しさん:2013/08/04(日) 17:45:14.05 ID:RBUiX+cFO
このスレのおかげで毎回萌えの世界が広がります
個人的に科学者と理解者が好きですが
どれも本当に萌えました
GJです!

164 :風と木の名無しさん:2013/08/04(日) 22:48:04.17 ID:enBUTqDd0
GJ

165 :風と木の名無しさん:2013/08/04(日) 23:07:43.99 ID:37SzwZcsO
これはいい萌え語りGJ
狂人が、自分が狂ってることを自覚してるか否かでもまた萌えの可能性が広がる

166 :風と木の名無しさん:2013/08/05(月) 08:21:58.04 ID:3lFq8GE10
まわし

167 :風と木の名無しさん:2013/08/05(月) 08:24:34.57 ID:zZaTfU/DO
別館の*0以外スレ見てる人案外と少ないのね

168 :風と木の名無しさん:2013/08/05(月) 09:59:01.04 ID:anQwUp/d0
踏んでって

169 :風と木の名無しさん:2013/08/05(月) 10:48:37.98 ID:qXoal0iU0
ノリで女装しちゃった攻めと茶化して褒める受け

170 :風と木の名無しさん:2013/08/05(月) 10:49:07.27 ID:leOSZ5qe0
恋出来ない人×恋多い人

171 :風と木の名無しさん:2013/08/06(火) 12:27:08.83 ID:3AAIZ1Zu0
お流れまわし

172 :風と木の名無しさん:2013/08/06(火) 12:53:45.60 ID:49AsGW3o0
>>170
踏み逃げ禁止だぞ
まわし

173 :風と木の名無しさん:2013/08/06(火) 14:50:46.16 ID:bnQYCG4I0
しかしピンポイントな*9だなまわし

174 :風と木の名無しさん:2013/08/06(火) 15:19:38.07 ID:NrFz7HAD0
まわし

175 :風と木の名無しさん:2013/08/06(火) 17:35:59.43 ID:YcCnPWdG0
まわし

176 :風と木の名無しさん:2013/08/06(火) 19:08:14.43 ID:C5+ANylO0
平日朝10時に踏める人なんだから考えて書く時間くらいありそうなのに

177 :風と木の名無しさん:2013/08/06(火) 19:45:04.34 ID:NSuQkFjG0
まぁ皆が皆8時17時労働の土日休みの人ではないからなあ、そこはなんとも…
頑張ってくれよとは思ったけどまわし

178 :風と木の名無しさん:2013/08/06(火) 19:56:02.84 ID:CmtBtH+xO
最近は ああ、踏み逃げされるんだろうな… がデフォ
別館に期待

179 :風と木の名無しさん:2013/08/06(火) 20:00:16.17 ID:22+aN1/Q0
水×ふえるわかめ

180 :水×ふえるわかめ1/2:2013/08/07(水) 19:46:00.57 ID:HKb58t3Y0
このお題で、どう萌えるんだろう?と思って妄想したら、思った以上に萌えてきたので投下。語りになります。

水系攻として、純粋透明な素直系アタック攻。そこに、初めは縮こまってて自信がなくても、水を与えられることで段々大きくなる=成長するワカメ系受。
謙遜通り越して卑屈気味だった受が、裏表ない攻の言葉を吸収して、最後には攻と同じくらいまで成長するんだ。
自分もなくてはならない存在なんだって、自分があることで役に立つことが周りにはたくさんあるんだって気づいてくんだ。ワカメサラダまじ美味いよね。
個人的に年上×年下を希望する。家庭教師と生徒でも、上司と部下でも。
「どうせ、僕なんて」「あんなあ、俺は、つまんない嘘はつかないよ。若芽、お前には才能がある」
んで、「僕。水島さんを助けます。いえ、水島さんを超えるくらいに成長してみせます!」「(若芽ならきっと…)おうよ、さて、今日も頑張るか!」みたいな感じで!

ここに、病み成分という調味料を加えますと。
何にでも染まっていく水のように、誰にでもいい顔をして自分を受け入れるものを淡々と探す依存心持ちの攻。
水が増えると浸食し増えながら塩味がきくワカメように、自信の大幅な無さから、認めてくれた人にはどうしても自分だけを見て欲しい、心を全て手に入れたい、よく泣く受。
物理的に浸食する=傷つけるのもありか?

181 :水×ふえるわかめ2/2:2013/08/07(水) 19:46:29.96 ID:HKb58t3Y0
水系攻は依存して自分が変化することはあっても、向こうが変化することは今までなくて。
ワカメ受の変化にほの暗い喜びが生まれて、でもいい顔しいだから加害者になるのは嫌で…。でも好きな気持ちと依存心は増えるばかりで…。
そんな中で受はどうにか自分だけを見てな気持ちが段々大きくなって、独占欲が段々段々大きくなって、泣きながら暴走して…。
ぬっるぬるでどっろどろな関係。乾燥ワカメって3分ぐらい水もどしてから水気きったらぬるぬるしないらしいね。
「ねえ、水樹。僕のなか水樹でいっぱいだよ。ほら、水樹もきもちい?ねえ、僕しか感じない?ねえ。僕は水樹しか感じないよ。水樹好きだよ。僕だけ見て、見てよ水樹」
「そんなに抱きしめないでも大丈夫ですよ。布和でわたしはもう心がいっぱいなんです。布和がいないとだめなんです。布和が背に残す爪の傷も、布和のその涙も、すべてがわたしの喜びなんです」みたいなノリで!
個人的に同年代希望。使用人×主の息子(跡取りじゃない、期待されない受)とか良くないか!身分差があるようでないようで、とか良くないか!

他にも。天然軟水、つまり天然口説き攻にやられるツンデレ受(捻れたワカメから広がるワカメに)や。クール微S攻(冷水)×単純微M受(水かけりゃすぐ反 応)や。普通に考えて、ふえるワカメ=ふえる受ということで、天然水攻のハーレムエンドとか…。際限なく萌えは止まりません。

萌えテンションが止まりませんでした。長々と読んでくださりありがとうございます!

182 :風と木の名無しさん:2013/08/07(水) 22:53:58.41 ID:6ICioDwJ0
長々と乙でした

183 :風と木の名無しさん:2013/08/07(水) 23:44:31.98 ID:2QG+NDnz0
意地悪な振りにも上手く返す萌語り乙

184 :風と木の名無しさん:2013/08/07(水) 23:54:34.16 ID:WFWAumFI0
乙です
病み成分入りの薄い本が本気で欲しい

185 :風と木の名無しさん:2013/08/07(水) 23:58:55.87 ID:HHf6PAMy0
発想が面白いなw乙乙

>>183
意地悪な振りって*9のことか?
感じ悪いな。別に意地悪じゃないだろ。まとめサイトで今までのお題一覧郭にしてみろ
*9も*0もシリアス面白フェチエロ病み笑みなんでもありなんだよ

186 :風と木の名無しさん:2013/08/08(木) 00:05:35.67 ID:0ch4MPpY0
まあ乙だからお題が意地悪でもなんでもいいよ

187 :風と木の名無しさん:2013/08/08(木) 00:15:46.98 ID:FRBcAPP+0
自分が書けそうになかったお題、萌えない、気に入らないお題、
読む専だけど*0にくるものに期待できないと判断したお題=意地悪
という考え方なんだろうね。それだけでも自己中なのに
それをいちいちあてつけみたいに書き込むあたり
嫌味を言わずにおれないお局気質でなんだかな

180はGJ。妄想羽ばたいてて面白かった

188 :風と木の名無しさん:2013/08/08(木) 02:02:23.95 ID:z4og5+8O0
GJ

189 :風と木の名無しさん:2013/08/08(木) 02:09:58.45 ID:Y4fnbe7v0
好きと言えない関係

190 :風と木の名無しさん:2013/08/08(木) 05:07:04.62 ID:z4og5+8O0
「健司ー、オレのパンツ混ざってねえ?」
軽いノックの後、ドアを開けた昌弘の肩にはタオルがかかっていた。
「見てないからわかんね。そこに置いてある」
壁を背もたれにベッドで漫画を読んでいたオレは、タンスの足元を顎で示した。
そこには昌弘の母親がたたんで持ってきた洗濯物が、持ってきたままの状態で積みあがっている。
オレも昌弘も体型が一緒なので、洗濯物が混ざるのはよくあることだ。
名前でも書いてないかぎり、見分けろというほうが無理な話。
「それ新刊? いつ出た?」
「帰り本屋寄ったら売ってた」
目的のパンツを見つけた昌弘が、ベッドに上がってくる。
「どこまでいってたっけ。話忘れた」
オレの手元を覗き込む昌弘の頭が、肩に触れる。
ヘアワックスのすっとした匂いが鼻をかすめて、オレは視線を漫画から昌弘に移した。
「あとで貸して。前の巻も」
「うん」
見上げてくる昌弘と、返事をするオレの顔はとても近い。
もしもオレたちが恋人同士なら、キスができるくらいに。
これくらいの距離は、オレと昌弘にとって普通の近さだ。そして、これ以上は絶対に縮まらない。お互いの気持ちが通じているとわかっていても、今まで一度だって言葉にしたことはない。
男同士だから。連れ子再婚でも兄弟だから。まともな家庭を壊したくないから。
好きだと口にすれば、言葉だけでは足りなくなる。もっと先に進みたくなる。
だからオレたちは絶対に口にしない。偶然と自然でごまかせる部分にしか触らない。
男同士でベタベタしてると呆れ声で言われても、べつにいいじゃんと言い返せるように。
「んじゃ、風呂入ってくる」
昌弘がオレの肩に頬を滑らせて離れる。
そのまま部屋を出て行こうとする昌弘を目で追いかけ、置き去りにされたグレーの布地に気がつく。
「昌弘、パンツ」
「あ、そうだ」
掴んだ下着を放らずに腕を伸ばす。受け取る昌弘の指が、オレの手の甲に触れる。
布地越しに指を絡める。名残惜しげにそれはゆっくりほどかれる。
「サンキュー」
少しはにかんでパンツを振り回し、昌弘が部屋を出て行く。
階段を降りる足音を聞きながら、オレは読みかけの漫画に視線を戻した。
触れ合った指で無意識に唇をなぞる。
漫画の内容は、少しも頭に入ってこなかった。

191 :風と木の名無しさん:2013/08/08(木) 05:30:59.76 ID:bCYpn2eY0
ふおぉ!
義理の兄弟切な萌えー
兄貴とか兄ちゃんとか兄さんとか呼ばないって所がまたイイ
GJでした!

192 :風と木の名無しさん:2013/08/08(木) 08:34:57.25 ID:v8QGndSAO
おー!色っぽいわ、切ないわで萌えたぎった!禁断って本当にいいものですね
心からのGJを!いいもの見せてもらった ありがとう!

193 :風と木の名無しさん:2013/08/08(木) 12:26:25.78 ID:EzTZNt3zO
読みやすいし感情が入ってきやすいし
めちゃめちゃ萌えた
壁の多さが切ないすぎる
これからどんどん苦しくなっていくのかな
これは下手に両思いとか両片思いとかじゃなくて完全な片思いが萌える
でもって死ぬまで心に秘めてるの
ガチ神作でした。ごちそうさまでした
こういうのがくるからここはやめられない

194 :風と木の名無しさん:2013/08/08(木) 19:51:08.92 ID:kh3vhH6d0
この兄弟すごい萌えた…!
お互い分かってるのに、縮まらない距離が切な萌え
幸せになってほしいけどならないんだろうな、でもなってほしい

195 :風と木の名無しさん:2013/08/09(金) 07:30:53.10 ID:d1oway67O
まわし

196 :風と木の名無しさん:2013/08/09(金) 15:25:28.15 ID:iqgCk88N0
まわし

197 :風と木の名無しさん:2013/08/09(金) 15:32:04.45 ID:xwTJoUju0
mws

198 :風と木の名無しさん:2013/08/09(金) 15:40:16.53 ID:g7G2dSqVO
自殺願望or精神科医

199 :風と木の名無しさん:2013/08/09(金) 15:43:19.77 ID:g7G2dSqVO
二重申し訳ないです。
自殺願望or精神科医

200 :風と木の名無しさん:2013/08/09(金) 16:07:47.45 ID:4NKzeqRi0
テンプレ違反まわし

201 :風と木の名無しさん:2013/08/09(金) 16:09:53.95 ID:4NKzeqRi0
>>198>>199
■同一人物による投下以外の連続書き込みは禁止です。

202 :風と木の名無しさん:2013/08/09(金) 18:12:26.10 ID:ChbgHaJQ0
まわし

203 :風と木の名無しさん:2013/08/09(金) 18:22:13.56 ID:TR2Ar7d30
まわし

204 :風と木の名無しさん:2013/08/09(金) 18:26:05.37 ID:4lNwdAITP
まわし

205 :風と木の名無しさん:2013/08/09(金) 19:20:02.17 ID:+2R6bijB0
まわし

206 :風と木の名無しさん:2013/08/09(金) 19:22:19.98 ID:BPlbFS6M0
くるくる

207 :風と木の名無しさん:2013/08/09(金) 19:41:15.53 ID:yVdK76Gp0
まわってー

208 :風と木の名無しさん:2013/08/09(金) 19:45:34.76 ID:yKuMFbLD0
踏まれたい

209 :風と木の名無しさん:2013/08/09(金) 19:54:47.30 ID:EWcc/jEb0
受けより背が低いことを気にする攻め

210 :風と木の名無しさん:2013/08/10(土) 19:56:58.83 ID:ec4UjINR0
また次の9まで何十時間も放置スレになるのか

211 :風と木の名無しさん:2013/08/10(土) 19:58:44.54 ID:xZ2FViqMP
まわし

212 :風と木の名無しさん:2013/08/10(土) 20:39:22.10 ID:F6XCFBo7P
まーわーしー!

213 :風と木の名無しさん:2013/08/10(土) 20:46:14.56 ID:Eh/nO0Ka0
くるっと

214 :風と木の名無しさん:2013/08/10(土) 20:46:55.36 ID:zsp0P54GO
まっわーれ!

215 :風と木の名無しさん:2013/08/10(土) 21:12:09.25 ID:GV9989uuO
まわっしー!

216 :風と木の名無しさん:2013/08/10(土) 22:00:27.34 ID:ikdASoL50
まわし

217 :風と木の名無しさん:2013/08/10(土) 22:36:39.55 ID:jOQq9OFD0
まわす

218 :風と木の名無しさん:2013/08/10(土) 22:38:41.08 ID:199DoOjZ0
踏まれたい

219 :風と木の名無しさん:2013/08/10(土) 22:42:40.37 ID:4CMiTC+b0
お互いに相手を可愛い可愛いと思い合ってる受けと攻め

220 :風と木の名無しさん:2013/08/11(日) 00:04:27.00 ID:cYFXzR7I0
*9みてふぁっと降りてきたもの書きます

Aは物凄くBが可愛くてしょうがなくて可愛い言いまくるんだよね
頬ずりしたりいつでもくっついていたくてたまらない
Bはいつでも自分についてくるAが可愛くてしょうがなくて頭をポンポンしたりする
Aが調子乗って長時間べったりだとBはちょっぴりうざくなって軽くあしらう
そしてAがショボーンとしてるもまた可愛くてBはAにデレデレになる
言葉にするのは9:1でAが多いといい
Bは無口で無表情だけど頭の中はAの可愛いさに悶えているんだ

あと*9でツンデレ×小動物っぽくかつ天真爛漫とかも萌える
ツンデレには乙女趣味とかオバケ苦手とか可愛い一面がある
小動物はそれを可愛いと思いつつそれをいうと怒られる(ツンデレにとっては照れ隠し)ので心の中に閉まってる
ツンデレは小動物の仕草、言動、表情どれも可愛くて反面自分にはないそれを羨ましがったりしてて…
ある日ツンデレがぽつり、お前は可愛いよな、と!
小動物はそれをツンデレがデレた…だと?と認識
「え!?今なんて?俺がどうって!?」「どの辺が?」「ツンデレがそんなこと言ってくれるなんて嬉しい!」
ツンデレはそれを真っ赤っかの顔であしらいながら
この可愛いまま、純粋無垢な小動物でいてほしいと願うんだ

221 :2/2:2013/08/11(日) 00:05:48.04 ID:uumwxRxw0
すみません分割忘れです続き↓

*9は思い合ってるだけど言い合ってるだとズレるかな?
「お前可愛いな」「いやいやお前だって」
相手の褒め言葉は否定しないみたいなナルシストカップルもいい
お互い外見だけとかでなく結局攻め、受けなら可愛いんだよ
決して恋人をただのステータスとして見ている訳ではないんだ
それにバカップルっぽく
「受けは可愛い過ぎる」
「そんなことないよ!攻めの方が睫毛長くてお人形さんみたい!」
みたいなノリもすき

以上はカプ成立後のイチャラブ
ここで!801と切っても切り離せない“相手が男だという葛藤”
2人共「あれ…?俺あいつのこと可愛いと思ってる?」と疑念を抱いていたその時!
aは上目遣い、bは満面の笑みとか可愛いと思っているポイントが重なって
お互い直視出来ず顔逸らして「「ぐうかわ」」
4コマで最後のコマ全部ぐうかわで終わるようなBL読みたい!
もしくはここからどちらかが「もうなんかこんなに可愛いし男とか関係なくね!?」
とぐいぐい押せ押せで突っ走っちゃってくれ

長々と失礼しました

222 :風と木の名無しさん:2013/08/11(日) 01:58:34.85 ID:DKtiiv080
>お互い外見だけとかでなく結局攻め、受けなら可愛いんだよ
これ!そうこれ!ここ一番大事!
語ってもらって満ち足りましたありがとうありがとう

223 :風と木の名無しさん:2013/08/11(日) 02:51:06.16 ID:rdHb5TRJ0
チラ裏の827による問題提議のテンプレ案
(投下途中で規制された場合は○、0以外の場合×)

*0さんが投下途中で規制された場合、「0さん以外の人が萌えを投下するスレ」に代行依頼、投下し代行投下されるのを待って下さい
代行投下は別館のチラシの裏で宣言必須
*0より24時間経過しても代行投下されなかった場合まわして下さい
*0が踏まれていない場合、「0さん以外の人が萌えを投下するスレ」に投下があっても代行依頼、代行投下は禁止です

224 :風と木の名無しさん:2013/08/11(日) 12:20:58.05 ID:MNUEG7bm0
どれもいい!どれもいいけど特に王道だろうが最後が好き
そのBL私も買う!

225 :風と木の名無しさん:2013/08/11(日) 13:53:43.77 ID:cXY6NUVY0
>>223
これは別館への誤爆だねまだ決定事項じゃないので注意

>>220
>Bは無口で無表情だけど頭の中はAの可愛いさに悶えているんだ
このBが可愛過ぎて…投下乙!GJです

226 :風と木の名無しさん:2013/08/11(日) 19:43:48.41 ID:3HR6Z9K40
*9CPが好物なのでめちゃくちゃ萌えました!
*9も*0もGJです!!
可愛い言い合うナルシストCPがかわいいんだよおッ

227 :風と木の名無しさん:2013/08/12(月) 00:04:31.27 ID:3HR6Z9K40
まわし

228 :風と木の名無しさん:2013/08/12(月) 00:08:47.17 ID:2r+lI2x/P
お踏みなさいませ

229 :風と木の名無しさん:2013/08/12(月) 00:13:39.56 ID:uudBRKw+0
依存×共依存

230 :風と木の名無しさん:2013/08/12(月) 22:12:43.81 ID:B0W2YAun0
自分の書いたものを読んで添削する作業が好きだ
削るほうが多いけど書き加えたり修正するのが楽しい
問題は添削する文章そのものが少ないことだ
添削したいから話書きたいのにネタがないです先生…

231 :風と木の名無しさん:2013/08/13(火) 00:23:35.58 ID:k8aYy5eM0
投下来てる!と喜んだら誤爆だった…まわし

232 :風と木の名無しさん:2013/08/13(火) 00:49:57.34 ID:XF0FVIVf0
ぬか喜びだったよ残念
まわし

233 :風と木の名無しさん:2013/08/13(火) 10:11:40.26 ID:vFNG9uoL0
まわし

234 :風と木の名無しさん:2013/08/13(火) 10:14:20.57 ID:u5zpDyewP
くるりん

235 :風と木の名無しさん:2013/08/13(火) 15:48:43.31 ID:xZMX3nP10
まわし

236 :風と木の名無しさん:2013/08/13(火) 16:34:45.12 ID:w415yeZ40
まわしますよー

237 :風と木の名無しさん:2013/08/13(火) 18:11:04.75 ID:+aJSWkAM0
まっわーれ

238 :風と木の名無しさん:2013/08/13(火) 18:19:11.71 ID:5mkJUiFb0
どうぞ

239 :風と木の名無しさん:2013/08/13(火) 18:22:27.23 ID:vq7DlEgBP
全世界強制801化計画

240 :風と木の名無しさん:2013/08/14(水) 14:38:14.00 ID:9H95Kf0cO
『全世界強制801化計画』
・全人類の男性のみを対象とした計画である。
・我が社が独自に開発した薬品を全世界に散布することで、男性は男性にしか性欲、及び恋愛感情が湧かなくなる。
・個人差があることも見込み、1週間経過した上で効果が表れない者は特別棟への隔離を開始する。
・特別棟では濃度を10倍にした薬品を散布した上で、途中経過を定期的に報告すること。

・使用する薬品の詳細は以下の通り。

▼薬品名「All-801」
▼効能:男性が男性に対して性欲・恋愛感情を抱く、強制的に精通・射精を促す。男性器の勃起など。
▼薬品に致死性は無い。
▼散布した薬品の効き目は一生続く。

241 :風と木の名無しさん:2013/08/14(水) 17:43:01.14 ID:9H95Kf0cO
「……とうとう明日ですね、社長」
「ああ、ようやく私の長年の夢が叶う」

最上階から街並みを見下ろしつつ、社長が高く笑う。

「男しか愛せない私を嘲笑った家族、親戚、友人、部下、上司!みんなみんな!男は男しか愛せない世の中になる!」

小柄な社長を抱き締めるようにして、秘書はうっとりと笑んだ。

「社長、僕は貴方を愛しています」
「私もだよ。お前抜きではこの計画は成し得なかった。お前を実験台にして本当に良かった」

242 :風と木の名無しさん:2013/08/14(水) 18:04:48.22 ID:ILIk5FaW0
>>1
■*0の先行ゲトは禁止です。全部書き上がってから投下が原則。

243 :風と木の名無しさん:2013/08/14(水) 18:18:06.76 ID:9H95Kf0cO
書き上がってるんだけど、切れ切れじゃないと投稿できない&連投だって怒られた…荒らして申し訳なかった。

244 :風と木の名無しさん:2013/08/14(水) 18:27:11.92 ID:9v/KLvCL0
>>240>>241投下乙
テンプレ違反だし本人が荒らしごめんいってるしまわすよ

245 :風と木の名無しさん:2013/08/14(水) 18:32:17.41 ID:IEDPyp0q0
まわれー

246 :風と木の名無しさん:2013/08/14(水) 18:47:05.05 ID:2Bq6zpciP
>>240

国際的陰謀からBL的しょぼいオチがテンプレ気味ながらもGJ

247 :風と木の名無しさん:2013/08/14(水) 18:53:58.68 ID:v77QpC5s0
社長が地味にヤンデレなのかw
*9も*0もしょうもない感じでちょっと面白かった

248 :風と木の名無しさん:2013/08/14(水) 19:26:14.13 ID:vPovH6w80
最近感じ悪い人増えたなあ

249 :風と木の名無しさん:2013/08/14(水) 19:32:02.40 ID:HHYfzgsfO
どうぞー

250 :風と木の名無しさん:2013/08/14(水) 21:39:54.51 ID:OhQ5egJ20
むしゃくしゃして堪らなかった。仕事が上手く行かないの満員電車で足を踏まれたの応援している野球チームが負けたの、
そういう些細なくだらないことが積もって渦巻いて捌け口を見出だせなくて今にも噴火しそうだった。
今すぐ実家に帰って思う存分に源五郎(秋田犬・オス・5歳)を撫で回したい。しかし実家までは新幹線で3時間の距離だ。
そして当然明日も仕事だ。なによりこの平日深夜に「犬を撫でに帰ってきた」なんて言おうものなら老いた母は確実に俺が病んでいると疑う。
だからもうどうしようもなくてこのイライラをどこにぶつけたらいいか分からなくてとにかく源五郎に会いたいよう。
怒涛の如く垂れ流す俺の愚痴にただ頷いて、後輩は妙に嬉しそうに両腕を広げて笑った。
「どうぞー」
「何が」
「思う存分撫で回していただいて」
「だっておまえ源五郎じゃないじゃん」
「そんなのは些細な事です」
ささ、遠慮なく。酌でもするような節回しで言いながら後輩はニコニコと俺を見る。俺は鼻をすする。
そんなこと言ったって。半信半疑でがら空きの胸元に飛び込んで、ひとまずその茶色い髪を乱暴にかき回してみる。おや。
「意外とイケる」
「そうでしょうとも」
「けど汗くさい」
「すいません」
柔らかい髪は源五郎のそれには及ばないけれども、ぐしゃぐしゃしているうちに段々気持ちが落ち着いてくる。
鼻水も治まってきて、だから汗の匂いが余計に感じられるようになった。それだけ必死に駆けつけてくれたってことだ。
「メンタル弱い先輩でごめんな」
「大歓迎です。僕はね、嬉しいんですよ」
「何が」
「先輩が僕にだけそうやって愚痴って泣きついて、ついでに撫でてくれるのが」
顔は見えなかったけれど相変わらずニコニコしているに違いなかった。たぶんその笑顔は源五郎に少し似ている。
赤ん坊をあやすみたいに背中を叩いてくれる手に体を預けていたら眠くなってきた。イライラもどこかへ行ってしまった。
俺がどんなにだらしなくても、こいつは文句も言わず俺に何でも差し出してくれる。望むものを望む時に。
「おまえ可愛いなあ」
「それは先輩が僕のことを大好きだからそう見えるだけですよ」
「そうな」
「いつでも何でも呼んでください。僕は先輩のためなら何だってします」
はいどうぞ、って嬉しそうな顔で。

251 :風と木の名無しさん:2013/08/14(水) 21:57:56.86 ID:YiRadeW90
投下乙です
これは両思いなのか両片思いなのか片思いなのか
結局のところ後輩と先輩と犬の三角関係ですね、わかります

252 :風と木の名無しさん:2013/08/14(水) 22:00:54.40 ID:HHYfzgsfO
あ、ありがとうございます!
まさかこんな萌える0が投下されるなんて…
本当にありがとうございました!

253 :風と木の名無しさん:2013/08/14(水) 23:02:05.94 ID:UZrXF6apO
わんこ型後輩可愛い
犬はいいよねえ

254 :風と木の名無しさん:2013/08/14(水) 23:58:20.43 ID:mV6NRxxo0
2時間でこれは素敵クオリティ
後輩かわいい

255 :風と木の名無しさん:2013/08/15(木) 03:09:55.42 ID:a4HNUujy0
これは良いわんことヘタレだ
そのままイライラ解消からムラムラ発生に移り変わるといいと思うよ

256 :風と木の名無しさん:2013/08/15(木) 05:30:43.46 ID:Low5DfmC0
2人の空気感が好きだGJ

257 :風と木の名無しさん:2013/08/15(木) 08:15:59.30 ID:0nUttA240
後輩が健気だ…頑張れ後輩

258 :風と木の名無しさん:2013/08/15(木) 09:24:47.89 ID:03ogg7r90
すごいほんわかしたGJ!

259 :風と木の名無しさん:2013/08/15(木) 09:28:31.34 ID:G9ztxuuf0
定年退職

260 :風と木の名無しさん:2013/08/16(金) 10:06:38.10 ID:+H3ogClG0
お流れまわします

261 :風と木の名無しさん:2013/08/16(金) 10:20:08.31 ID:DpQzSobf0
まわし

262 :風と木の名無しさん:2013/08/16(金) 10:59:12.04 ID:fm4YQ4Th0
まわし

263 :風と木の名無しさん:2013/08/16(金) 11:35:57.56 ID:bb/HU6Fa0
>>259は別館にいくと幸せになれる

264 :風と木の名無しさん:2013/08/16(金) 12:29:42.74 ID:Il3VAijTO
まわしついで

前から思ってたけど自分では0以外に感想書いてないみたいなのに
投下あったことだけ報告する人って本人?宣伝?
だったら素直に時間切れで投下しましたーでいいのに
書き手アピールみたいに見えるのが嫌なのかね

あ、自分では感想つけるほどじゃなかったけど親切で教える人もいるか

265 :風と木の名無しさん:2013/08/16(金) 12:32:14.55 ID:MTzMHyyl0
そんな性格悪い発想したことなかったわまわし

266 :風と木の名無しさん:2013/08/16(金) 13:12:03.88 ID:XGvkOcOb0
意味わからんwwまわし

267 :風と木の名無しさん:2013/08/16(金) 13:13:20.97 ID:3ec5BlTv0
まわし

268 :風と木の名無しさん:2013/08/16(金) 14:01:51.80 ID:Fmxoa1hr0
踏んでけ〜

269 :風と木の名無しさん:2013/08/16(金) 14:12:15.99 ID:IF/6qRGL0
異端者×実験体

270 :1/3:2013/08/17(土) 11:41:31.62 ID:mWSKzRjZ0
何日かぶりに扉の開く音がした。続けて一人分の足音が近付いてくる。
僕は床から起き上がり、足音が僕の方へと近付いてくるのを聞いていた。
ああ、遂にこの日が来たのだなと、ぼんやり思う。
不思議と怖くはなかった。
頭の中にある教典の一説を諳んじる。

――生きることは罪であり枷である
――罪とは苦痛であり快楽であり、枷とは戒めであり抱擁である
――汝、罪に溺れるなかれ、枷に囚われるなかれ
――許しあい、助け合い、共に祈りを捧げよ
――祈る者の前に神は現れ、神により全ての罪は浄化される
――汝、罪を濯がれた者、終末を超え、楽園へ導かれる

足音が僕の目の前で止まる。
頭を上げて、僕は眼前に立つ人に言った。意識して、ゆっくりと言葉を紡ぐ。
「僕は、貴方がたを許します」
それは僕にとって、最初で最後の『託宣』だった。
僕は失敗作だ。目的を達成できなかった出来損ない。
彼らが望むものに成れず、彼らの望むことを知らず、彼らに望みを与えなかった。
気が遠くなるほどの実験を繰り返しても、僕は何も得ることができなかった。
彼らは少しずつ失望していった。
そして次第に失望は怒りに変わり、最後には裏切りであると罵られた。
『次が出来たらお前は用済みだ』、宣告を受けて僕はこの部屋に放り込まれ、
日に二度の食事と形ばかりの問診以外で彼らと接触することはなくなった。
その訪問もここ数日間は途絶えてしまい、僕は冷たい床に伏しているほかなかった。
そして、いま扉は開かれた。
そのことが何を意味するのか、僕にはわかっていた。結局、僕は彼らに許してもらえなかったのだ。
「上手く出来なくてごめんなさい。でも」
だからこそ僕は伝えたかった。床に転がっている間考えて、ずっと温めていた『託宣』。
それが彼らの望むものでないとわかっていても。
「たとえ僕の罪を許して貰えなくても。僕は貴方がたを許します」
彼らの望みと彼らの教義に則った、僕の精一杯の応えだった。

271 :2/3:2013/08/17(土) 11:43:43.14 ID:mWSKzRjZ0
しかしそれに返って来たのは、
「あ?」
という、それまで一度も聞いたことのない響きの声だった。
「なにわけわかんないこと言ってんだ、お前」
そのときになって僕は初めて、眼前の『誰か』が『彼ら』のうちの誰でもないことに思い至る。
そういえば、足音の調子がいつもと違った気がする。扉の開く音もいつもより乱暴だったかもしれない。
これから自分に訪れる結末のことで頭がいっぱいで、そのことに気が回っていなかった。
動揺する僕をよそに、その『誰か』は僕の前に屈み込む。
「こんなガキを祀り上げて神の後ろ盾ガーとかほざいてたのかあいつら。馬鹿じゃねえの」
言いながら、僕の頭を掴んで乱暴に髪をかき回し始めた。
驚いて後ずさるも、背中はすぐ壁に当たってしまう。足枷の鎖がじゃらりと音を立てた。
すると『誰か』は僕の頭からあっさりと手を離し、今度は僕の両手足に嵌っている枷を触り始めた。
「カミサマってのは牢屋に縛りつけておくモンなのかよ。こっちの方がよっぽど天罰モノだろ」
皮肉っぽく吐かれたセリフに僕はハッとして、僅かにあった恐れも忘れ、思わず口を開いていた。
「僕は神様ではありません」
そして一拍置いて、声を絞り出した。
「……神の、成りそこないです」
言いながら、自分の言葉で胸が痛むのを感じていた。
それは僕が僕であり始めたときからずっと続く、慣れた痛みだ。
「成らなければいけなかったのに、成れなかった。あの人たちを裏切った。
 だから僕は罪人なんです。許されざるものです。この枷は戒めであり、罰なんです」
彼らの望むものになれていたら、この重い枷からも解き放たれて、愛して貰えたのだろうか。
そんな詮無いことを思ってしまい、とうに枯れ果てた筈の涙がまたこぼれそうになる。
「あのなあ」
と、突然顔を両手で挟まれた。痛くは無かったが、僕は驚きのあまり硬直する。
「だから、わけわかんないこと言うなって。ガキがヤセ我慢してんじゃねえよ」
「やせ、がまん……?」
「違うのかよ。泣きそうな顔して『許します』だの『罪人です』だの言われても説得力ねえよ」
荒っぽい口調なのに、不思議と怖くはなかった。
僕はぽかんとして彼がぶつぶつ言うのを聞いていた。

272 :3/3:2013/08/17(土) 11:45:00.10 ID:mWSKzRjZ0
「あーくそ腹立つ。出来物のカミサマをぶっ壊してあいつらに吠え面かかせてやるつもりだったのに
 それやったら俺の方が最低野郎だ。つーかどっちが冒涜者だよ。何が神だよ、どこにもいねえじゃねえか」
「だから、あの、僕は神様じゃ…」
「うるせえな。んなことは見りゃわかんだよ」
両手で挟まれていた顔が引き寄せられて、声のする場所が更に近くなる。
「確かにお前はカミサマじゃねえよ。けどな、ナリソコナイとかいうやつでもないだろ。なんだよそれ」
「………え」
「お前みたいなひょろっとしたガキが、罪人なわけあるか。笑わせんな」
笑わせるなと言いつつ、彼の声は怒気を帯びている。
それでもやっぱり、怖いとは感じなかった。僕は彼の言葉を頭の中で反芻する。

彼らは僕を神にしたかった。神の言葉を欲し、救いを求めた。
僕は神になれなかった。告げる言葉を持たず、何も救えず、罪だけを背負った。
彼らは言った。『この成り損ない、裏切り者、なぜ声を聞かない、なぜ未来を視ない、なぜ我々に道を示さない』
僕もその通りだと思っていた。彼らを疑う余地などなかった。
しかし目の前の彼は、違うと言う。
こんな僕が成り損ないでないと言うのなら、罪人ではないと言うのなら、僕は一体なんなのだろう。
そんなこと、今まで考えたこともなかった。

「よし、決めた」
ふと低い声が聞こえて僕は現実に引き戻された。
頬からは既に彼の手は離れていて、その替わりのように鎖を何かで叩いている音が耳に入ってくる。
まるで鎖を叩き壊そうとするような。
「あの」
「悪い。鍵を探すのが一番いいんだろうけど、あんま時間がねえんだ。そろそろ気付かれる。
 枷の方は逃げ切った先でなんとかして外してやるから、もうちょっと我慢してろな」
彼が何を言っているのかわからず僕は再び混乱する。
逃げ切る?誰が?誰から?
「見てろよクソ司祭ども。異端の鼠一匹を狩り逃したのがてめえらの運の尽きだって思い知らせてやる」
彼は叫ぶ。
「カミサマなんて、クソ食らえだ!」
がちゃん、と鎖の砕ける音がした。

273 :風と木の名無しさん:2013/08/17(土) 14:04:53.50 ID:Dya/fRnXO
GJ!本当にGJ!
キャラもいいし心情描写もうまいしでめちゃくちゃ萌えたよ
二人の今後が非常に読みたくなった

274 :風と木の名無しさん:2013/08/17(土) 14:34:02.16 ID:Pgm7FYe2O
おおこういう雰囲気好きだ ほんと続きが気になる
このまま普通のファンタジーノベルががっつり始まってもおかしくない
そんな展開も好きだが、実は受けは特異体質でセクロスしたら
ケガが治るみたいなアホエロ801風味の入ったのも好きです
迷うわー

GJでした!

275 :風と木の名無しさん:2013/08/17(土) 17:18:44.36 ID:8U3ZW5Wt0
これで一冊読みたい
引き込まれました
GJ!

276 :風と木の名無しさん:2013/08/17(土) 17:24:17.32 ID:1wrnon/xO
GJ!!同じことしか言えないけど本当に続きや設定が気になる

277 :風と木の名無しさん:2013/08/17(土) 17:25:15.99 ID:IcsQ4z+80
うおおおおーーーどうしようもっそい好きだあーーー
お金出すんで一本書いてください
キャラが好きだ 攻めも受けも好きだ大好きだ
崇めてもいいですか?GJGJGJ!!!

278 :風と木の名無しさん:2013/08/17(土) 18:04:47.90 ID:U+l2/Yxh0
投下乙

279 :風と木の名無しさん:2013/08/17(土) 18:08:24.18 ID:6IrpNubd0
主審とピッチャー

280 :風と木の名無しさん:2013/08/18(日) 02:43:17.20 ID:t7Sr+O2D0
その夏、私は恋をした。
青く高い空を背負って、グラウンドの土色を踏みしめて、彼は王様のように堂々と不適に笑う。
九回の裏、二死満塁。ドラマにしても出来すぎている舞台の上で、エースはそれでも真っ直ぐに前を向いていた。
まだあどけない日焼けした頬を汗が伝う。帽子のひさしの影の中で、挫けきらぬ目が弓を引き絞るように眇められる。
その視線に射すくめられ、観客の歓声が瞬間遠のく。十八.四四メートルを隔てて、その瞳に絡めとられた気がした。
否、錯覚だ。その目が見ているのは私ではない。
しなやかな腕が振られ、矢のような速球が放たれる。僅かに外れた。感情を排して告げた声に、彼が唇を噛む。
彼の視線が私に向けられることはない。その獰猛な眼差しは、相対する打者と、捕手の指だけを熱く見つめている。
私は黒子だ。この舞台を最も間近で見ていながら、しかし今この瞬間、彼の世界にだけは存在していない者だ。
これまでに幾度となく繰り返された数多の試合と同じ、至極当然で無情な事実に、腹の底が焦がれる思いがした。
爪先でマウンドの土を均し、捕手のサインに彼は力強く頷いてみせる。一つ大きく息を吐いて、大きく腕を振った。
渾身の直球はうつくしい軌道を描き、けれどミットに届くことはなかった。冷ややかな金属音が響いて、弾丸の如く白球が飛ぶ。
ボールの行方を追って振り向いた彼はしばし立ち尽くし、やがてふつりと糸が切れたように膝を折り、崩れ落ちる。
歓喜の輪の傍らで、誇り高い背番号はじっとうずくまって顔を伏せたまま、彼の夏が終わる音を聞いていた。
やがて仲間たちの手に支えられ、涙に濡れた顔を気丈に上げた彼は最後まで真っ直ぐな礼をして、潔く私に背を向ける。
今までと何も変わらない夏が過ぎていく。出番を終えた役者は去り、また次の主役たちが舞台に上がる。
ただそれだけのことに胸を痛めることも、そんな権利すらもないのだと、醜く自分に言い聞かせる私だけを取り残して。
凄惨なまでに青い空の下で、私は生まれて初めて、舞台の外にいるしかない黒子としての己を哀れんだ。
その夏、私は恋をした。決して叶うはずのない、ただ一夏の、一瞬の恋だった。

281 :風と木の名無しさん:2013/08/18(日) 12:53:03.05 ID:EPkBrTHdO
うわあああああああめちゃめちゃ萌えた!GJ!超GJ!

282 :風と木の名無しさん:2013/08/18(日) 15:12:06.68 ID:pBJO0ME50
空の青さも日差しの強さも一瞬の恋も鮮やかに目に浮かんだ
GJ!!

283 :風と木の名無しさん:2013/08/18(日) 18:11:05.66 ID:RXqfg2To0
まわし

284 :風と木の名無しさん:2013/08/19(月) 00:20:19.03 ID:qUrH+hTi0
うわああああ
明日から高校野球の中継見るとき絶対に主審ばっかり見ちゃうじゃないか
GJ!!

285 :風と木の名無しさん:2013/08/19(月) 02:51:56.58 ID:Z3irpb2O0
まわします

286 :風と木の名無しさん:2013/08/19(月) 04:37:12.34 ID:sAwJLCC80
すごく短い時間の描写しかないけど萌えが詰まってた乙です
まわし

287 :風と木の名無しさん:2013/08/19(月) 05:53:00.33 ID:39LleDQs0
まわし

288 :風と木の名無しさん:2013/08/19(月) 08:45:22.26 ID:iUh9w+Bl0
>>283
>>1
・感想を書き込みたい人のために、*0投下後24時間以内の「まわし」は御遠慮下さい。

踏んで

289 :風と木の名無しさん:2013/08/19(月) 09:25:40.55 ID:jp972APwO
保育士←元園児

290 :1/2:2013/08/19(月) 17:49:34.33 ID:ug0dPx1Z0
「先生って背、低い」
はいはい、と先生はうなずいた。
「先生、園長先生だよね、偉いんでしょ? でも若いから松本先生とか黒木先生とかによく怒られる」
そうだね、と先生は苦笑いした。
「先生、五月の運動会のあいさつ下手だった、えーっと、えーっと、とか言っちゃって」
あいさつニガテなんだよ、とあごを撫でる。
「ピアノも下手だ」
練習してるんだけどね、早くは弾けないの、悪いね、と謝る。
「……その眼鏡、なんかダサい。大きすぎる」
また、はいはい、とテキトーな返事。
「服もダサい。エプロンもダサい」
いいんです、こどもと遊ぶのにはこういう服が一番、そう言って先生は、
「もっと可愛いエプロンもあるけど、これくらいが気に入ってるんだよ、ダメかな?」
エプロンのお腹に手をやって、ちょっと首を曲げてみせた。
それが可愛いポーズになってることもわからないなんて、やっぱりダメだろう。
ちょっと威厳とか考えた方がいいんじゃないの。

もう、俺の方が背が高い。俺はまだ高校生だから、これからもっと大人になるのに、先生はひょろりと小さいおっさんのままだ。
保育園児だった頃は、俺にはすごく大きな大人の先生だった。
子供をドンドン肩車したり、たくさん子供が乗ったリヤカーを園庭で引っ張ったり、たったひとりの男の先生だったから、もう最強だと思ってた。
それが、こんなおっさん。それも若いおっさん。
聞けば、昔は大学出たてだったとか。実家の園に帰ってきたばかりのペーペー保育士だったとか。
ぜんぜんわからなかった。俺は子供だったんだから仕方がない。
今は、俺は大きくなった。大人になった。
こうして月一回、地域住民として、卒園児として、定例の清掃活動に参加だってしてやっている。
……いつまでも子供でいると思うなよ!
そう思うのに、この完全な子供扱いはどうだ。

291 :2/2:2013/08/19(月) 17:51:12.34 ID:ug0dPx1Z0
「先生、ビールちょうだい、そうじして喉乾いた」
「ハタチになってからね、はい、ヤクルト」
「よけい喉乾くって!」
ニコニコして俺を見る目つきは、父親通り越してお爺ちゃん、いや、むしろお婆ちゃんのようだ。
昔、先生のことマジで父親みたいに思ってたんだよな。
家に帰ればお母さんがいて、保育園に来れば先生がいた。
正直、内心大好きだった。卒園してからもよく遊んでもらった。学校で嫌なことがあれば慰めてもらったりもした。
それが……気がついたらこんな小さいおっさんで、親父っていうよりむしろ、若い? 頼りない? 案外、年も遠くなくね? みたいな。俺もすぐ同レベル?
次、卒業して就職したら、飲んだり遊んだり、ってのもあり? とか思ったりして。っていうか、本当、そんなのすぐだから。

「ダメ。ダサい。壊滅的にダサいからダメ。俺がさー、就職したらエプロン選んでやるから」
「ありがとう。でも、まずはお母さんにプレゼント買うんだよ、ここまで立派に育ててもらったんだから」
頭を撫でられた。
「本当に、大きくなったね、すごく大人になった、先生嬉しいな」
馬鹿、馬鹿馬鹿馬鹿。背伸びしてまでナデナデすんな、触るな、子供扱いするな、いつまでも!
ふんわり、じーんとした感触が髪にいつまでも残って、困った。

292 :風と木の名無しさん:2013/08/19(月) 18:14:06.71 ID:NZOoFLnjO
先生も元園児も可愛い!
好みドストライクで萌えました
くっつくまでの過程がもっと読みたい!

293 :風と木の名無しさん:2013/08/19(月) 20:35:23.61 ID:iv3skIweO
これからどうなるんだ!?続きが気になるよ
園長先生かわいいな
GJです

294 :風と木の名無しさん:2013/08/19(月) 21:12:59.38 ID:AhemZzjA0
元園児の成長したと言いつつもまだまだ青い感じとか、
若いと言われつつもなんだかんだ上手の気配を漂わせる園長先生とか、
なんともいえずほのぼのふんわりしっとりと萌えました

295 :風と木の名無しさん:2013/08/19(月) 22:41:59.71 ID:mjqRhX050
こういうニコニコ天然系せんせーいいなー
子ども扱いされてもだもだする若造かわいいGJ

296 :風と木の名無しさん:2013/08/20(火) 17:58:34.87 ID:d3IV1DKg0
まわし

297 :風と木の名無しさん:2013/08/20(火) 18:02:32.40 ID:NGLL9QaC0
まわして

298 :風と木の名無しさん:2013/08/20(火) 18:04:42.04 ID:ZpOic95L0
踏みたまえ

299 :風と木の名無しさん:2013/08/20(火) 18:08:32.20 ID:tm9L50xA0
ひょろい×筋肉質

300 :1/2:2013/08/21(水) 17:55:50.06 ID:j6WLr1VO0
対戦相手は、いかにも柔道家然とした筋肉むくつけき男、金丹玖高校柔道部主将、豪山岩雄。
「ひゃあ……」
対するは柳葉日和路、廃部寸前の灯火高校柔道部を救うべく、急遽勧誘された助っ人部員だ。元バスケット補欠部員。
「どうして柳葉を主将にしたんだ……」「だって、みんな怖がっちゃって……」
顧問教師と部員が頭を抱える中、「始め!」の声が無情にもかかって試合が始まってしまった。
「ヒョロー! いや、ひよろー! ケガだけはするなー! 逃げろー!」
顧問の声が日和路に届いたかどうか。

「オラオラオラオラオラオラ!」
背こそ互角であったが三倍も違う厚みの巨体が、日和路に襲いかかる。
あっというまにいい形で襟をとられ、日和路はその名の、嵐の中の柳のようにふりまわされる。
日和路の長くて細い手が、それでも豪山の襟ににょろりと伸びて、
「おお!」
見ていた部員達は喜んだが、顧問にはそれが、単に救いを求めてしがみつく場所を求めただけにも見えた。
勝敗は完全に時間の問題だった……が。

豪山はあせった。今まで豪山の襟に手を伸ばすことができた者はなかったから。
豪山は人より高い身長、強引な試合運びで、極力相手に自分の体を触らせないようにしてきたのだった。
豪山には、人に知られてはならない弱点があった。ああ、それさえ無ければとっくに全国の大舞台に立てていた逸材であったのに。
今、人並み外れてひょろりと長い日和路の手が豪山の鎖骨に触れる!
「ァアン!」
瞬間、豪山の手が滑った。豪山の誇る90キログラムの握力が、瞬時にゼロになった!
「あれ?」
日和路の手が今度こそしっかりと襟をつかむ、と同時にその長い中指が豪山の首筋をツッと撫でる形になる。
「ンフッ!」
咆吼というには甘い声を上げて、豪山の足がもつれる。
崩れかけた豪山の体重が日和路にかかる。
しかし、日和路の手は豪山の襟をつかんで離さない。なにしろ元バスケ部なのだ、こちらも握力はある。
「でかした!」
顧問の目がキラリと光った。

301 :2/2:2013/08/21(水) 17:57:23.40 ID:j6WLr1VO0
「日和路ー! 攻めろ、首だ、素肌にいけ!」
最前まで恐怖におびえていた日和路は、思わぬ形勢逆転に夢中になった。
道着の内側に潜り込んだ親指で、鎖骨周辺めったやたらにグリグリともみしだく。
「キャウン! アッ、アッ、鎖骨は……鎖骨はらめ……」
効果は目を見張るばかり。雄牛が倒れるかのように、不倒の豪山が今、膝をついた!
「日和路、寝技だ、押さえ込め!」
「で、でも僕、寝技は教わってないです……」
「いいからやれ! またがって、とにかく首とか胸とか触ってろ!」
不測の事態に日和路はいっぱいいっぱいだ。顧問の言うがまま、上半身を預け全体重を掛けてまたがって、はだけた道着から露わになっている首や、黒々と体毛渦巻く胸を押さえ込む。
というよりも、指を動かし、なで回して、揉みまくって触りまくった!
今や豪山は、その名の山の如く動けなかった。
いや、正しくは動いている……肌をピンクに染め、日和路の下で身をよじっている。
「アッ、アウ、アアッ……もう、らめ、イヤ……胸も……ヤァ……らめ……アアッ!」
豪山の上では、日和路の長くて細い手指がいつまでも必死の様相でうごめいている。
その一挙一動に豪山は声をあげ、今ここがどこであるのかすら忘れたかのようであった。
圧倒的な試合。
客席はしんと水を打ったように静まりかえり、身じろぎする者とてない。
そして三十秒が経った。

副審と主審の旗が同時に挙がった。高々と。
「一本!」
豪山のひときわ高い声が響くのと同時。日和路の初勝利の瞬間であった。

302 :風と木の名無しさん:2013/08/21(水) 18:02:52.95 ID:Ua+nuvuO0
キモいww でも面白い、なんかわかんないけど萌えましたwww

303 :風と木の名無しさん:2013/08/21(水) 18:05:19.55 ID:12sGmM7GO
これはひどい羞恥プレイwww
笑いつつ萌えたよ、乙!

304 :風と木の名無しさん:2013/08/21(水) 18:11:05.69 ID:efVFVOwv0
こっwwれwwはwwww
マッチョ好きにとっては大変なごちそうだった
謹んでGJ

305 :風と木の名無しさん:2013/08/21(水) 18:52:42.56 ID:qqNfVEW/0
ノリがめちゃくちゃ好みw
GJでした!

306 :風と木の名無しさん:2013/08/21(水) 19:22:08.30 ID:4p4OeMFb0
ワロタwww
何がなんだかわかってない感じの攻めも可愛いし
顧問は鬼畜だし
あらゆる点で萌えたよGJ!

307 :風と木の名無しさん:2013/08/22(木) 18:01:19.53 ID:8E9ecVGF0
まわすね

308 :風と木の名無しさん:2013/08/22(木) 18:05:58.20 ID:Kb41Qpnw0
まわし

309 :風と木の名無しさん:2013/08/22(木) 18:33:12.02 ID:NhcT95130
絶望×希望

310 :風と木の名無しさん:2013/08/23(金) 15:30:34.89 ID:eCQlIL0H0
目覚めると、光の無い場所に私はいた。
自分の存在すら危うくなりそうな漆黒の闇に、私は包まれていた。
不安ではなかった。闇は、ずっとここにいたいと思うような心地よさで私をあたためた。
時折聞こえる囁きは、寂しさを拭ってくれた。言葉はわからずとも、その存在を感じていられた。それだけで充分だった。
永遠に思える時を共に過ごしてくれたのは、その漆黒の闇だけだった。

ある時、真上から光が射し込んだ。
その瞬間、闇は大きくうねりながら光の方へと消えた。
行かないでくれ――と叫ぶ暇もなかった。
光は私を照らしたが、その刺すような眩しさは私にとって苦痛でしかなかった。

人は私を、箱の中に最後に残った希望と呼んだ。
闇は、絶望を招く災厄と呼ばれた。
あの闇が、どれだけの時を私と共にし、私を慰め続けたかを知らずに。
私にとっては、あの闇こそが希望であったことを知らずに。

311 :風と木の名無しさん:2013/08/23(金) 19:06:44.26 ID:0Vp86szx0
切なくて涙目…
乙です

312 :風と木の名無しさん:2013/08/23(金) 20:42:40.97 ID:iwrcreJQ0
GJ!
もう箱には戻れないから希望さんに新しい希望ができればいいな

313 :風と木の名無しさん:2013/08/24(土) 16:07:12.94 ID:dYUc+O1I0
まわします

314 :風と木の名無しさん:2013/08/24(土) 23:50:03.23 ID:ZuCkuPhg0
まわしますね

315 :風と木の名無しさん:2013/08/24(土) 23:50:09.28 ID:UvoNjWPp0


316 :風と木の名無しさん:2013/08/24(土) 23:51:08.72 ID:UvoNjWPp0


317 :風と木の名無しさん:2013/08/24(土) 23:51:51.16 ID:UvoNjWPp0


318 :風と木の名無しさん:2013/08/24(土) 23:56:15.22 ID:5XvYn6oX0
句読点復活したらしいねまわし

319 :風と木の名無しさん:2013/08/25(日) 00:01:51.88 ID:sL0rc6OZ0
童貞×百戦錬磨の攻

320 :風と木の名無しさん:2013/08/25(日) 23:58:56.33 ID:U4zV7jdp0
まわし

321 :風と木の名無しさん:2013/08/26(月) 00:04:59.47 ID:vFMeVmI/0
何故あと三分待てないのかまわし

322 :風と木の名無しさん:2013/08/26(月) 00:12:44.77 ID:hOIgLGBF0
日付変わる前にまわせば
ID変わってもう一回まわせるから?まわし

323 :風と木の名無しさん:2013/08/26(月) 00:22:42.78 ID:hnMW6zg20
>>315-317みたいなのが有りなら気にしなくていいんじゃないまわし

324 :風と木の名無しさん:2013/08/26(月) 00:31:19.72 ID:tE12FjOv0
>>323
>>315->>317もテンプレ違反だよ

325 :風と木の名無しさん:2013/08/26(月) 00:36:37.88 ID:hnMW6zg20
24時間経ってるのに

326 :風と木の名無しさん:2013/08/26(月) 02:55:44.52 ID:fyAZJ1TF0
>>315->>317はこれに該当
■同一人物による投下以外の連続書き込みは禁止です。
まわし

327 :風と木の名無しさん:2013/08/26(月) 03:55:23.70 ID:SkXGE4brI
>>323 >>325も同じとこ違反してるな
>>1読めよ
まわし

328 :風と木の名無しさん:2013/08/26(月) 04:59:00.32 ID:Hvpj/lBd0
別に擁護したいわけじゃないけど
"連続"書き込みでは無いID:hnMW6zg20は一応セーフなんでは?

踏んでどうぞ

329 :風と木の名無しさん:2013/08/26(月) 05:00:09.06 ID:8y/Z0Ruu0
一緒に暮らそう

330 :風と木の名無しさん:2013/08/26(月) 15:20:50.36 ID:2YLLHq5v0
「一緒に暮らそう。この単語は萌える。
まず一緒って時点で萌える。萌え萌えだ。いっときでも離れていたくないという強い感情が伺える。
次に暮らそう、つまり生活を共にしたいという言葉だ。萌える。圧倒的萌え。
いっときでも離れず生活していきたい、なんて情熱的な言葉が見え隠れしている言葉だ萌える」
「いや、俺の言葉への感想はいいんで返事ください」
「萌えると言っただろう。受け入れるに決まってんだろ」

331 :風と木の名無しさん:2013/08/27(火) 15:29:54.05 ID:erwR8fNl0
まわし

332 :風と木の名無しさん:2013/08/27(火) 15:30:50.99 ID:kSt0okge0
まわわわわ

333 :風と木の名無しさん:2013/08/27(火) 15:33:40.39 ID:6p4ihUtk0
まわすよ

334 :風と木の名無しさん:2013/08/27(火) 15:35:15.29 ID:qx5I+quV0
まわすよ

335 :風と木の名無しさん:2013/08/27(火) 16:22:40.02 ID:azU8cE1S0
くるるんぱ

336 :風と木の名無しさん:2013/08/27(火) 17:24:32.82 ID:FlVHgvFo0
まわしー

337 :風と木の名無しさん:2013/08/27(火) 17:53:49.74 ID:keVamULo0
まわし

338 :風と木の名無しさん:2013/08/27(火) 18:31:05.96 ID:4990G7q30
踏んでってくださいな

339 :風と木の名無しさん:2013/08/27(火) 18:33:54.29 ID:N8JNNBiE0
期限は明日の午後6時

340 :風と木の名無しさん:2013/08/28(水) 18:37:41.75 ID:/ybwuCCA0
まわします

341 :風と木の名無しさん:2013/08/28(水) 19:01:46.50 ID:TJrRKfOx0
メロスが思い浮かんだまわし

342 :風と木の名無しさん:2013/08/28(水) 19:19:38.77 ID:0tdp50odP
戦争の最後通牒が思い浮かんだ
まわりんびょう

343 :風と木の名無しさん:2013/08/28(水) 19:37:26.83 ID:8+v06sDFO
まわします

344 :風と木の名無しさん:2013/08/28(水) 20:57:17.12 ID:TyS2xBhY0
まわし

345 :風と木の名無しさん:2013/08/28(水) 21:05:50.04 ID:HJUyRv0l0
まわすよー

346 :風と木の名無しさん:2013/08/28(水) 21:18:36.34 ID:SL2MjDDt0
ぐーるぐる

347 :風と木の名無しさん:2013/08/28(水) 21:23:45.15 ID:LXji6wyU0
まわすよ

348 :風と木の名無しさん:2013/08/28(水) 21:24:28.81 ID:eFlNhNjS0
踏んで!

349 :風と木の名無しさん:2013/08/28(水) 21:26:04.01 ID:LMBoZ0nc0
死んだはずの相手との再会

350 :風と木の名無しさん:2013/08/29(木) 09:45:02.44 ID:QhIJoIPQ0
開口一番、どころか目があった瞬間殴られた。

「いってえ!!」
「いてえじゃねえよ馬鹿か!いやマヌケだな、こんなところにノコノコきやがって」
殴られた頭をそろそろとさする。コブにならなければいいが。
「コブになんかなるかよ馬鹿。じゃなかったマヌケ」
「そのネタはもういいって潤ちゃん。それにしても随分張り切ったナリで出てきたね」
11年前に死んだはずの親友は、おれと違って若々しい姿をしていた。
明快闊達を地で行く振る舞いに感情豊かな瞳。年のころは18そこそこか。
青年学校に通っていたころに付いた向う傷までそのままだ。
「還暦すぎるとあかんぼに戻るって言うだろ。そっから数えてこのナリだ」
「なるほど」
「お前は死んでもおっさんだな、ざまぁみろ」
「ふん、ひよっこがナマ言ってら。その計算ならおれはまだ三十路前だよ」
気付けばおれも、しわくちゃな手の甲が随分若返っていることに気付く。
なるほどあの世とはこういう仕組みか。感慨深い。
「いいから還れよマヌケ。あっさり死んでんじゃねえよ。90まであと1年じゃねえか」
「馬鹿言っちゃいけない、もう勘弁してくれ。天寿天寿」
「なぁにが天寿だ、風邪さえひかなきゃまだ」
「潤ちゃん」
憎まれ口に包んだ愛情は変わらない。
11年前に失って、二度と聞けないと思っていた親友の、最愛の人の言葉に
こうしてもう一度巡り合えるなんて思わなかった。
道ならぬ恋だ、すぐに煉獄に落ちると覚悟していたのに、どういう計らいだろう。
「おれはね、もう充分生きたよ。お前のいない世界で11年だ。
 もう砂を噛むような味気ない世は飽き飽きなんだ。
 帰れなんて、後生だから言わないでおくれ」
手を取る。手を取れる。暖かさなどないはずなのに、暖かかった。
「……何が後生だ。死んでんだよ、馬鹿」
「そうだった」
軽く笑うと、潤ちゃんもつられて笑った。
若いころから年をとっても変わらない、目元の笑い皺が無性に愛しかった。
「啓ちゃんには“ぱらいそ”に行ってほしかったんだけどなあ」
「言ったろ、お前のいない世界はもう飽き飽きなんだ」
つないだ手を引きよせて、抱きしめた。

ふれあえるなら、ここがどこだって、これから行くのがどこだってかまわない。

351 :風と木の名無しさん:2013/08/29(木) 14:31:01.08 ID:v/BUOY84O
うっかり「はず」じゃなかったけどw萌えちゃったからしょうがない
GJでした!死ぬまで悪友みたいなの大好きです

352 :風と木の名無しさん:2013/08/29(木) 18:04:44.02 ID:beQTxV+s0
やばい、うっかり目から汁が…!

353 :風と木の名無しさん:2013/08/29(木) 23:32:12.65 ID:67T7Obqu0
生きてる間は親友ポジを貫いたんだね
添い遂げないまま過ごした時間の長さを思うと切ない
萌えたよGJ!!どこででも幸せになればいいよ

354 :風と木の名無しさん:2013/08/30(金) 10:00:14.36 ID:j+p4/XuA0
まわしー

355 :風と木の名無しさん:2013/08/30(金) 11:03:25.91 ID:MCd5bcLx0
まわす

356 :風と木の名無しさん:2013/08/30(金) 11:18:50.37 ID:yGUy7Xyw0
まわし

357 :風と木の名無しさん:2013/08/30(金) 12:23:16.38 ID:fEeXnv4aP
くるるん

358 :風と木の名無しさん:2013/08/30(金) 12:26:33.56 ID:WJIX6Psx0
パッ

359 :風と木の名無しさん:2013/08/30(金) 12:31:13.57 ID:mWzDrrV00
気弱な攻め

360 :1/3:2013/08/30(金) 22:14:30.03 ID:RvClGXC90
クラスメイトであり恋人でもある秦野の姿が目に入った。
声をかけながら走り寄ろうとしたとき、数人の明らかに不良だと思われる男達が秦野を取り囲んで、
神社の裏手へと連れて行った。
中の一人が辺りを見回し、立ちすくむ俺と視線が合うと「さっさと消え失せろ」というように睨みつけてから
神社の裏手へと姿を消した。

そういえば、秦野は最近、以前揉めたことのある相手から因縁をつけられていると言っていた。
それがあいつらなのか――。

今は真面目に勉学に励んでいるが、秦野は元は不良だった。
「俺もけっこう無茶したから、いろんな奴から恨みを買ってるんだよな」と
他人事みたいに呟いた秦野は、俺の心配そうな顔に気づくと
「今はもう無茶なことはしないから」と安心させるように微笑んでくれた。
だけど、それは秦野の事情で、秦野に恨みを持ってる連中の知ったことではないだろう。

秦野を助けなくては!
そう思ったが、足が竦んで動けない。

――秦野は強いから、大丈夫だよ。

そんな声が頭の中でした。

――だから、無理に助けなくても大丈夫。ここで待っていればいいよ。

そんな、ずるい声。
恐怖心に支配された俺の弱い心の声。

361 :2/3:2013/08/30(金) 22:15:36.61 ID:RvClGXC90
確かに秦野は強い。
筋肉質のがっしりした身体で手足が長く、身体能力に優れ、
反射神経が抜群で、なによりも度胸がいい。
実際に喧嘩の場面は見たことがないけれど、
噂では7人を相手にして全員のしたことがあるらしい。
俺が秦野と親しくなったのも、他校の不良数人に絡まれてた俺を
秦野が助けてくれたのがきっかけだった。
「うちの学校の奴に手を出すんじゃねぇよ」と秦野が睨んだら
俺を脅かしていたやつらはあっという間に逃げていったっけ。

それからお礼代りに俺が秦野の苦手な英語の手助けをするようになって
だんだん親しくなっていって、
あるとき「俺、建築デザイナーになりたいんだ」と
夢を語ってくれた秦野の照れ臭そうな笑顔に胸がドキンとして、
その笑顔が頭から離れなくなって、
その気持ちが恋だと自覚して狼狽えて、
挙動不審になった俺を秦野に心配されて、
結局半泣きで告白したら受け入れてもらって、
その後やっぱり泣きながら「秦野の全部がほしい」ってねだったら
やっぱり受け入れてもらって。

362 :3/3:2013/08/30(金) 22:35:13.19 ID:3Xg6sL0KO
強面だから周囲から恐れられているけれど、
誰よりも心が広くて、優しくて、暖かい、秦野。
そう、俺の大切な、大好きな、恋人――。

「秦野!」
考える間もなく、夢中で駆け出した。
神社の裏の空き地に飛び込み、秦野と不良たちの間に割り込む。
秦野が俺を助けてくれたときと同じように、秦野を背後に庇った。
「秦野に手を出さないでください。俺が、代わりになります」
格好良く言い放ったつもりだったけど、耳に響いた自分の声は
甲高く、震えていた。
それでも、ガクガクしそうな足を踏ん張って、精一杯、目の前の相手を睨みつけた。

俺の前に立っていたリーダー格らしい目つきの鋭い男が、
驚いたように俺を見つめ、それから、笑い出した。
馬鹿にするなと頭にかっと血が上ったけれど――。
「水越……それ、俺のダチ」
背後からの声に振り向くと、ものすごく気まずそうな秦野の顔。
「俺に因縁つけてた奴、追っ払ってくれたんだ」
「え?」
慌てて視線を戻すと、いまだおさまらない笑いにくつくつと肩を揺らしていた男が顔を上げて、
「愛されてるねぇ、秦野」
俺の肩越しににやりと秦野にウィンクを送り、それから、
「秦野をよろしくな、水越クン」
俺の肩をぽんと叩いて、仲間とともに去って行った。

秦野と俺は、しばらく居心地の悪い沈黙の中に残されたが。
「なんか、ごめん」
「ありがとな、水越」
二人同時に口を開き、それから顔を見合わせて笑いあった。

363 :0です:2013/08/30(金) 22:42:29.27 ID:3Xg6sL0KO
連続投稿になってしまったので携帯から書き込みました

364 :風と木の名無しさん:2013/08/30(金) 23:23:06.33 ID:kppc1bFS0
投下乙です

365 :風と木の名無しさん:2013/08/31(土) 17:01:42.31 ID:ClQHnnpRO
ヘタレだけど可愛い攻めでした
乙です!

366 :風と木の名無しさん:2013/08/31(土) 21:41:40.90 ID:BRd8+WqE0
気が弱いのに好きな人のために勇気振り絞るのはいいな!

367 :風と木の名無しさん:2013/08/31(土) 22:15:33.84 ID:0i0fBWFT0
にちゃん終わったら370がさいごの投下か
もう一個見れたらいいなまわし

368 :風と木の名無しさん:2013/08/31(土) 22:34:15.31 ID:gln6vZU90
気弱攻めも萌えるけど勘違いほのぼのオチにも萌えたよGJ
そして踏んでちょーだい

369 :風と木の名無しさん:2013/08/31(土) 22:43:50.75 ID:06D8nLB90
ヤンデレを病ませない方法

370 :風と木の名無しさん:2013/09/01(日) 11:04:10.65 ID:IjDZnTRQ0
語らせてください。

ヤンデレというのは、相手が好きだから
相手のために行動をすることで「相手に自分を好きになってほしい」んです。
行動は暗く思われがちですが、結局は相手への愛に基づいた行動・感情なのです。
相手あってこそのヤンデレ!
だから、ヤンデレの思いを相手がどう受け止めるかによって
ヤンデレが病んでしまうかが変わってくると思います。
ヤンデレが病まない相手で、私が思い浮かぶのは3タイプでした。

【@純愛系】
純愛系はヤンデレを一途に愛することで、ヤンデレの心を満たす
包容タイプですね。

(例)
ヤンデレ「なんだよあいつ…なんで純愛君に近づくんだよ…純愛君は俺のものなのに…」
純愛「ヤンデレ君、僕が好きなのは君だけだよ?君以外目に入らないから安心して」
ヤンデレ「純愛君…」

気を付けなければいけないのは、一途に愛するあまり自分もヤンデレに
クラスチェンジする可能性があることです。
ヤンデレを愛し、かつ彼の気持ちに引きずられない心の強さが必要になってきますね。

371 :風と木の名無しさん:2013/09/01(日) 11:05:12.48 ID:IjDZnTRQ0
【A天然系】
天然系はヤンデレの気持ちを別の方向へ持っていくことで、ヤンデレを
病ませない癒しのタイプです。

(例)
ヤンデレ「あいつ天然の肩抱いてた。くそ、俺の天然に触るなんて…」
天然「なんだ、お前も俺の肩抱きたいの?お前ならぎゅーってしてもいいぞ」
ヤンデレ「えっ!?」

うまく別の方向へもっていかないとヤンデレが病んでしまいますが
ヤンデレの気持ちを察しながら動けば大抵はうまくいきます。
気持ちを察しきれない天然の場合でも、相手が何か不吉なことを言ったら
「え?何か言った?ところでお前の好きな○○食べようぜ!」
と鈍感さを発揮しつつ相手の好きなものを言えば、ヤンデレはそこに愛を感じるでしょう。

372 :風と木の名無しさん:2013/09/01(日) 11:06:49.43 ID:IjDZnTRQ0
【B熱血系】
熱血系は天然系と似ているところがありますが、ネガティブになりがちなヤンデレの心に
熱く向かい合うことでヤンデレを病ませない情熱タイプです。

(例)
ヤンデレ「熱血は僕のものなのに…どうしてみんな熱血に近づいてくるのかな…」
熱血「どうしてそこで元気をなくすんだ!僕のものって言えるんだからもっと自信を持て!
   俺はお前を愛している!好きだ!大好きだ!!その気持ちを信じてくれているから
   お前は俺を恋人にしてくれたんだろう!?」
ヤンデレ「う、うん…」
熱血「ならばもっと堂々としていろ!俺はお前以外の誰かが近づいてきたからと言って
   この愛は揺らがない!!」
ヤンデレ「わかった、わかったから、周りが見てるからもっと静かにして」

熱血系の情熱的な言葉が、ヤンデレの心を満たします。
積極的に愛を叫べばいいんです。
ヤンデレが恥ずかしがろうが叫ぶのがいいと思います。

もちろん、そのほかにもヤンデレを病ませないタイプはいくつもあるでしょう。
ですが、すべてにおいての共通点は
「ヤンデレのネガティブになりがちな愛情を、いかにポジティブな愛情に変えるか」
これに尽きる。私はそう思います。

萌え語り失礼しました。

373 :風と木の名無しさん:2013/09/01(日) 11:14:23.38 ID:JkbqhEXU0
gj
いいねいいよ
どれも可愛いけどBがいちばん好き

374 :風と木の名無しさん:2013/09/01(日) 11:25:48.43 ID:R5yOiS1n0
これは可愛い
ヤンデレも純愛も天然も熱血も可愛いよ!
GJ!

375 :風と木の名無しさん:2013/09/01(日) 11:39:43.66 ID:STT+o5Bo0
頷きすぎて首がもげた
GJ

376 :風と木の名無しさん:2013/09/01(日) 12:46:07.73 ID:9yUOYzhG0
萌えたGJ
でも熱血が何故か修造で再生されて困った…

377 :風と木の名無しさん:2013/09/01(日) 12:53:46.57 ID:iw8ToHyJ0
面白かったよGJ!個人的には2が一番好き
そして1の両ヤンデレ√は物凄いことになりそうだ

378 :風と木の名無しさん:2013/09/01(日) 13:47:14.23 ID:BZcCt/xu0
萌えたと同時に熱血にワロタw
押され気味のヤンデレかわいすぎるw

379 :風と木の名無しさん:2013/09/01(日) 14:00:30.87 ID:M8XuNLa/0
お互い淋しがりや

380 :風と木の名無しさん:2013/09/02(月) 16:47:57.86 ID:vncBu1700
お流れまわし

381 :風と木の名無しさん:2013/09/02(月) 16:48:56.75 ID:3OI1aAPS0
まわし

382 :風と木の名無しさん:2013/09/02(月) 16:53:47.41 ID:IVU0veri0
まわす

383 :風と木の名無しさん:2013/09/02(月) 18:03:07.00 ID:lYA171FTO
くるくる

384 :風と木の名無しさん:2013/09/02(月) 18:30:46.69 ID:JwYYgs5c0
まわし

385 :風と木の名無しさん:2013/09/02(月) 18:57:13.83 ID:BS7Yn1aG0
まわす

386 :風と木の名無しさん:2013/09/02(月) 19:04:06.63 ID:YGPEPfW20
まわー

387 :風と木の名無しさん:2013/09/02(月) 19:49:41.12 ID:j7zbZUEW0
まーわしー

388 :風と木の名無しさん:2013/09/02(月) 20:01:48.70 ID:af2oo0lG0
踏んでよ

389 :風と木の名無しさん:2013/09/02(月) 20:06:04.73 ID:3YE/YgLVO
プレゼントは首輪がいいな

390 :風と木の名無しさん:2013/09/02(月) 20:40:53.40 ID:jvEQrXj+0
私が犬を飼い始めたのは3年前。犬といっても四足歩行する毛がふさふさの犬じゃない。
――プレゼントは首輪がいいな
首輪の色は銀色がいい。彼の黒い肌が首輪で映えるだろう。
そんなことを考えながら地下に向かう。ご主人様の顔を見れて喜んでくれるかな。
「料理、運んできたよ」
「要らない」
「ダメだよ。ちゃんと食べないと、健康に悪いじゃないか」
ガリガリにやせ細った体、抜け落ちていく髪の毛。3年前に比べて美貌は衰えている。
それでもあの頃と変わらない綺麗な琥珀色の瞳。とても手放す気にはなれない。
「それに君は若いんだから。私みたいに、食べれなくなってから後悔しても遅いんだよ」
初めて彼を見たときはびっくりした。あまりにも美しい青年だったからだ。頭の回転も早く、話す内容は機知に富んでいる。
その時年頃だった娘と結婚して欲しいと思ったくらい……いや、やめておこう。娘はいない。余計なことは考える必要はない。

「それとも外に出ようか。お日様が照ってて気持ちがいいと思うよ」
犬として飼っているとはいえ人間。服を着せているし外に出たって大丈夫だ。
「捕まるよ、警察に」
「捕まってもいいさ」
強がりじゃない。捕まってもいい、死んだって構わないんだ。
「嫌だよ、外には出ない。貴方を刑務所に入れたくない」
「そうだね。じゃあ日光浴はやめようか」
彼が飼ってほしいと私に言ったのはいつだったろう。なんで私はそれを了承したのだろう。
「うん、外なんてどうでもいい。傍にいてほしいんだ」
わかることは、そんなことどうでもいいってことだけだった。

391 :風と木の名無しさん:2013/09/02(月) 21:29:36.37 ID:3YE/YgLVO
乙!ほの暗い雰囲気に萌えた
いろいろ想像が膨らむな

392 :風と木の名無しさん:2013/09/03(火) 10:28:53.60 ID:MV8AjuWj0
病んでるのは飼い主だと思ったら……!
どろどろしてるのいいね GJ

393 :風と木の名無しさん:2013/09/03(火) 20:03:54.21 ID:2fLPrGk40


394 :風と木の名無しさん:2013/09/03(火) 20:51:16.41 ID:sDwo5uzF0
まわすよ

395 :風と木の名無しさん:2013/09/03(火) 21:06:47.03 ID:P9TnGtPQ0
まわし

396 :風と木の名無しさん:2013/09/03(火) 21:20:59.99 ID:mvUufZik0
まわします

397 :風と木の名無しさん:2013/09/03(火) 21:50:41.97 ID:Vlh995pDi
まわす!

398 :風と木の名無しさん:2013/09/03(火) 21:58:36.73 ID:TRs7uNvmO
私を踏んで!

399 :風と木の名無しさん:2013/09/03(火) 22:03:41.76 ID:AE/TQlec0
何度も夏を繰り返す

400 :風と木の名無しさん:2013/09/04(水) 22:17:09.97 ID:gGclt0sT0
まわします

401 :風と木の名無しさん:2013/09/04(水) 22:25:22.29 ID:ZfLivl9Z0
まわ

402 :風と木の名無しさん:2013/09/04(水) 22:27:23.42 ID:eRfh0GIGO
まわすよ

403 :風と木の名無しさん:2013/09/05(木) 00:10:16.37 ID:9eIqBRpJ0
まわし

404 :風と木の名無しさん:2013/09/05(木) 00:31:47.43 ID:IS4or9sV0
くーるくる

405 :風と木の名無しさん:2013/09/05(木) 01:22:14.44 ID:hgAJ2La10
まわし

406 :風と木の名無しさん:2013/09/05(木) 03:40:44.01 ID:gDpxVdw/0
まわし

407 :風と木の名無しさん:2013/09/05(木) 04:22:57.54 ID:jEYCEwwii
まわし

408 :風と木の名無しさん:2013/09/05(木) 05:07:48.40 ID:g76YHZCT0
踏むがいいさ

409 :風と木の名無しさん:2013/09/05(木) 05:28:48.96 ID:hobrVqxn0
新婚さんごっこ

410 :風と木の名無しさん:2013/09/06(金) 08:08:31.22 ID:imu4YbiO0
残念お流れ

411 :風と木の名無しさん:2013/09/06(金) 08:08:56.41 ID:w7/QHRQVi
まわし

412 :風と木の名無しさん:2013/09/06(金) 10:38:13.77 ID:Flna8VM5i
まわまわし

413 :風と木の名無しさん:2013/09/06(金) 10:40:22.18 ID:ZXjrH08C0
まわひ

414 :風と木の名無しさん:2013/09/06(金) 11:46:14.19 ID:UkLItdxC0
まわすべ

415 :風と木の名無しさん:2013/09/06(金) 12:28:43.29 ID:fExtJ4Sc0
おらおらグルグルすんぞ〜!

416 :風と木の名無しさん:2013/09/06(金) 12:49:23.94 ID:Vur5UuDF0
あ〜れ〜

417 :風と木の名無しさん:2013/09/06(金) 13:42:31.85 ID:4e15CO3c0
まわし

418 :風と木の名無しさん:2013/09/06(金) 13:55:02.18 ID:7sHTJ61r0


419 :風と木の名無しさん:2013/09/06(金) 14:16:17.10 ID:qVDKrHhNi
同窓会

420 :1/3:2013/09/07(土) 12:41:45.06 ID:I97igAdi0
同窓会と言えば十数年ぶりに集まる懐かしい顔ぶれ、表面上は和やかな会合。
しかしその裏では過去の古傷、封じ込めた感情などが渦巻き、止まった筈の時間が動き出す。
そして起こる(男ばかりの)愛憎殺人事件!!  ということで妄想してみた登場人物一覧。

【主人公】
・高2の3学期に転入してきた転校生。社交的で明るくクラスにすぐ馴染んだ。
・現在はサラリーマン。独身。性格は昔と変わっておらず、今もまだちょっとガキっぽいところがある。
・突然舞い込んできた同窓会の招待状に驚きつつも喜んで参加する。
 招待状の差出人の名前に覚えが無いことに少し引っ掛かかるが、まあいいかと気にしなかった。
・転校前のことは極力話題に出したがらない。転校はワケアリである。
「俺さー、高2の途中からと高3と、すっげー楽しかったんだよね。だから同窓会の案内きてすげー懐かしくて嬉しくてさ」
「あ、そういえばさ。今回の招待状送ってきたこいつ、これ誰だ?ごめん、この苗字覚えが無くてさー……ん?どうした?もしもし?」
「俺が転校してくる前、2年の2学期に何があったんだ…?」

【元親友】
・主人公が高校時代、一番仲の良かった友人。転校してきた主人公に一番最初に話しかけた人物であり
 1年と少しの間だったがほぼ毎日一緒にいた。クラスにすぐ溶け込めたのは親友のお陰でもある。
・なぜ「元」かというと、互いに仕事が忙しくなって最近は殆どやり取りをしなくなったから。
 それでも主人公は会えば「よう親友!」のノリだが、本人の方はどこか妙なよそよそしさがある。
・穏やかな優男で高校時代から他校の女生徒からよく告白されていた。今でもモテるらしいが、いまだ独身。
・学生時代は剣道部で将来有望だったそうだが、大学受験を機にすっぱり辞めてしまった。
・『彼』の失踪当日に登校していたうちの一人。
「悪い、同窓会の日は仕事があってな。欠席なんだ。俺の分もよろしく言っておいてくれよ。……ああ、そのうちまた飯でも」
「そうか、お前は知らないんだな。…なんでもないよ。他の奴に聞けばいい。俺は、話したくない」
「相変わらずだなお前。本当、全然変わってねえよ。お前は、本当に…」

421 :2/3:2013/09/07(土) 12:42:50.07 ID:I97igAdi0
【元委員長】
・委員長をしていたのは1〜2年のとき、3年は生徒会役員。頭が良く真面目だがちょっと融通がきかない石頭。
・現在は商社の企画系の仕事をしている。独身。学生時代は眼鏡をかけていたが、今ではコンタクト。
・昔と比べて柔軟になったように見えるが、本音と建前の使い分けを身につけただけで中身はより頑固になっている。
・学生時代、年上の生徒会長(男)とよく一緒に居たため面白半分で変な噂がたっていた。
 3年生になってから役員に収まったため、「なんだコネ作りだったのか」と周囲は納得して噂自体を忘れていたが…
・『彼』の失踪当日に登校していたうちの一人。
「ふん、馬鹿馬鹿しい。死者が手紙を書くものか。悪趣味なイタズラだな。暇な奴もいたものだ」
「……あの人とは、それ以来もう会っていない。きっと俺のことなど忘れたんだろう。俺も忘れた」
「あれは家出だろう!?学校も警察も、お前らだってそう言ってたじゃないか。今更、いまさら……!」

【元ヤンキー】
・問題児。複雑な家庭環境が原因でひねてしまっていたが、“お節介な”担任とクラスメイトの“所為で”卒業はできた。
 本人なりに仁義とか義理とか借りとかを気にしており、喧嘩は多かったが弱いものイジメなどはしなかった。
・卒業後は親戚のツテで町工場へ就職。下っ端から叩き上げられて現在は中堅技術者になっている。
 今でも口が悪く怒りやすく荒っぽいが、後輩・年下への面倒見はよく、けっこう慕われているらしい
・口には出さないが、高校時代に自分がぎりぎりのところまで踏ん張れたのは生徒指導の先生と同級生のお陰だと感謝している。
・学生時代の一時期、担任の家に厄介になっていた。今でも酒とツマミを持って訪ねているらしい。
・『彼』の失踪当日に登校していたうちの一人。
「ここだけの話、俺にはあいつが自殺したようには思えねえんだよなあ…あの日もあいつに会ったけど、そんな風には見えなかった」
「だからって、あんまほじくり返すなよ。誰だって触れられたくないことの一つや二つある。お前にだってえあるだろ?」
「センセーには……恩返ししてえんだよ。迷惑ばっかかけちまったから。……言うなよ!?言ったら殴るぞ」

422 :3/3:2013/09/07(土) 12:45:13.31 ID:I97igAdi0
【元文芸部員】
・クラスでも目立たなかった眼鏡君。大人しく、いつも本を読んでいた。学内の不良グループ(元ヤンキーは所属してない)に
 目をつけられて何かと絡まれていたが、学校には行っていた。
・高2の夏頃から絡まれることはなくなったという。その少し前、不良グループのリーダーが単車で事故死している。
・大学進学し、卒業後は司書になっている。正真正銘本の虫。趣味で小説を書いているらしいが、誰にも見せたがらない。
・相変わらず野暮ったい眼鏡をかけてのほほんとしており、へらーとした笑顔はあの頃のままである。
・『彼』の失踪当日に登校していたうちの一人。また、クラスで『彼』と一番仲が良かった。
 ある日突然してしまった親友のことを今でも思い切れないでいる。
「本はいいよね。どこへでも行ける、何者にもなれる、強くなれる。本を読んでるとき、人は現実を忘れられるんだ」
「もしも彼が生きているなら、謝りたいってずっと思ってる。あのときの僕は自分のことで頭がいっぱいで、何も気付けなかった」
「この小説は誰にも見せる予定はないよ。僕が僕のために書いてるだけだから」

【チャラ男】
・他校の女子と付き合っているだの、同校の男と付き合っているだの、流した浮名は数知れず。部活は幽霊部員。
・委員長とは仲が悪かった。というか一方的に嫌悪されていた。本人は面白がってちょっかいを出して余計にキレられる悪循環。
・昔もチャラかったが現在もチャラい。20代前半はホスト→現在は経営側へシフトチェンジしていた。
 ただ、厳しい業界(本人談)に身を置いていたため、昔と違って頭では色々考えるようになったらしい。
・今も昔も情報通。しかしそれをぺらぺら吹聴するタイプではなく、どちらかというと自分の利になるように情報を使うタイプだった。
・『彼』の失踪当日に登校していたうちの一人。同窓会の一週間後に何者かに殺される。
「人間、誰も後ろ暗いところはあるんだって。叩いてホコリが一つも落ちない奴なんていないよ」
「失踪の原因?あーまあ、いろいろ噂はあったよね。どいつもこいつも無責任な噂話大好きだよね。的外れもいいとこだった」
「俺は余計なことには首を突っ込まない主義なの。居なくなった奴のことはどーでもいいじゃん」

423 :風と木の名無しさん:2013/09/07(土) 17:16:21.01 ID:R4nGx8VFO
オチにふいた
そこを詳しく書くべき

424 :風と木の名無しさん:2013/09/07(土) 21:11:20.13 ID:EMoSrWRb0
3/3の下から4行目で始まるってどういうことなのw

425 :風と木の名無しさん:2013/09/07(土) 21:56:07.51 ID:eZIIfCRd0
設定だけかよ!って思ったけどノリノリでおもしろかった
801二時間サスペンスいいわ
殺された奴以外みんな受けに見えるのは気のせい?

426 :風と木の名無しさん:2013/09/07(土) 22:16:12.67 ID:4jurrkxg0
これは大作の予感
こういうの好きだから設定だけでもうわくわくした

427 :風と木の名無しさん:2013/09/07(土) 22:47:56.30 ID:oCTjDLtV0
この設定で薄いどころか厚い本書いて欲しい……!
色々気になる。すごいなぁ

428 :風と木の名無しさん:2013/09/07(土) 23:00:41.62 ID:tpjx8h570
面白そう!ちゃんと漫画か小説で完成版読みたくなったよ!
こんなBL読みたいわ
ありがとう!

429 :風と木の名無しさん:2013/09/07(土) 23:04:33.54 ID:JibucWCm0
新婚旅行

430 :風と木の名無しさん:2013/09/08(日) 21:43:56.15 ID:/w4UDGbH0
私が彼に出会ったのは、『元妻』との新婚旅行の時だった。
泊まったホテルのドアボーイに、私は一目で心を奪われたのだ。

妻との関係は一瞬で冷めた。新婚旅行からひと月も経たない内に私達は離婚した。
妻は私が他所の誰かに心惹かれていることを薄々気づいていたらしい。私が離婚を切り出しても
彼女は何も言わず、ただ全てを諦めたような顔で離婚届けに印を押した。

彼女との離婚が済んですぐに私は彼のいる地へと足を運んだ。
一刻も早く彼の顔が見たかった。
彼が私のことを覚えているとは到底思えなかったが、それでもいい。
私は彼をずっと見ていたい。彼の美しい顔、柔らかい微笑み、精錬された言動。
その全てを始終目に焼き付けておきたかった。

「お忘れ物ですか?」
私の予想に反して、彼は私のことを覚えていた。
なんて素晴らしいことだ。私は歓喜に打ち震えた。思わず零れそうになる涙を抑え、
彼の手をそっと取った。
「君に、会いに来ました」

あれから20年が経つ。今でも彼は20年前と同じホテルで、同じようにドアボーイをしている。
変わったのは、帰る場所が、私達の家になったことだけだ。

431 :風と木の名無しさん:2013/09/09(月) 21:45:08.39 ID:+Nae92su0
元妻からすれば災難だねまわし

432 :風と木の名無しさん:2013/09/09(月) 21:51:29.90 ID:Vjtyb91k0
こればえげつないで
まわし

433 :風と木の名無しさん:2013/09/09(月) 21:58:53.78 ID:OiJwOm+R0
マジで9に萌えて書いたの?まわし

434 :風と木の名無しさん:2013/09/09(月) 22:15:03.24 ID:mnwgkxWl0
ドアボーイが幸せだという描写がどこにもないホラーおち
まわし

435 :風と木の名無しさん:2013/09/09(月) 22:59:06.26 ID:GbpiZsXL0
新婚旅行であったか系かと思ったらまさかのドロドロだったwww
まわし

436 :風と木の名無しさん:2013/09/09(月) 23:11:22.33 ID:TGkRsZ850
まわし

437 :風と木の名無しさん:2013/09/09(月) 23:22:08.70 ID:ZsSduZV40
ちょw言いたい放題w NTRはみんなNGだったんだな 同意するがw
シチュはともかく雰囲気は好きだったよまわし

438 :風と木の名無しさん:2013/09/09(月) 23:29:31.61 ID:5Kimcnqf0
9を捻った捉え方した0なんて今までたくさんあって
萌えたーな感想なんてザラだったのにな
わからなかったらスルーが基本なのに
自分が気に入らない0だったときだけ
「本当に9に萌えて書いたの?」と大義名分かざして文句言う人いるんだね

439 :風と木の名無しさん:2013/09/09(月) 23:30:19.29 ID:hDQMS+jH0
老眼

440 :風と木の名無しさん:2013/09/10(火) 01:31:08.16 ID:vBTRWO680
 鳩の鳴き声で、目が覚めた。いつもより少し早い時間だったが、のんびりするのも悪くないと思いおもむろに起き上がる。
 眼鏡をかけ、髪をかき、腹もかきながら郵便受けに行って新聞紙を手に取る。見出しが興味のあるものだったので、リビングに行ってソファにどかりと座った。ばさりと音をたてて、新聞紙を開く。
「ん?」
 文字がぼやけて、読みにくい。ああ、なるほど。とうとう自分にもやってきたのか、とため息ひとつ。眼鏡を下にずらし、新聞を離して読んでみると、ちゃんと読むことができた。

 暫く集中して新聞を読んでいたら、頭に何かが乗っかった。
「おい、あんた。そのずらした眼鏡、爺くさいよ」
「……ずいぶんなご挨拶だな。頭の上、のけろよ」
「へいへい」
 頭に乗っかっていたものは同居人の腕だった。素直に退けてくれたが、後ろを振り向くと同居人はにやにやと目を細めていた。
「なんだ、その顔は」
「いや、近くが見えなくなるなんて、あんたも年だなと思ってさ」
「恋も冷めたか」
「さあ、どうだろうね。でも、この男前がちゃんと見えないのは、悲しいかな。どう?」

441 :風と木の名無しさん:2013/09/10(火) 01:34:34.18 ID:ID9gyew80
 くいっと顎を持ち上げられる。相手がかがんできたので、息がかかるほど互いの顔が近づいた。
 ……いやいや、どうと聞かれても、お気に入りの長いまつげも意地悪な瞳も、ぼんやりして見えにくいのですが。しかし、それを伝えると負けるような気がして、考える。そして、思い付いたのは、自分らしく馬鹿なことだった。
 相手の両頬に手をやる。あ? と相手が間抜けな声を出した瞬間、おれはブチュッとキスをお見舞いしてやった。
「なっ」
「キス大成功。見えにくくても、唇の位置は的確だったな。さすが、おれ」
 にひひっと笑う。同居人は何か言いかけたが、難しい顔をしてそっぽを向いてしまった。拗ねたらしい。ははは。
「なあ、男前さん、かわいいぜ?」

442 :風と木の名無しさん:2013/09/10(火) 08:43:29.27 ID:dBtrGZjP0
あまーーーーーーい
キザだ!
というか終わりでいいんだよね?乙です

443 :風と木の名無しさん:2013/09/10(火) 09:19:34.57 ID:9z9XvjPu0
こういうのすごく好きだ
最後の台詞にやられた

444 :風と木の名無しさん:2013/09/10(火) 11:07:57.66 ID:c6wECRqM0
こういう関係好きだなー
年をとってもこうやってイチャラブして欲しい

445 :風と木の名無しさん:2013/09/10(火) 11:36:12.72 ID:DoFax2hd0
パートナーが老眼になってニヤニヤできるっていいねGJ

446 :風と木の名無しさん:2013/09/10(火) 12:16:45.55 ID:jtuneW1hi
年の差CPに脳内変換ですごい萌えた…! 老眼×学生とかだと大変おいしいです
GJでした〜

447 :風と木の名無しさん:2013/09/10(火) 12:20:13.90 ID:Nxtfd4IjO
ジジイになっても盛っててくそわろた
あっちも現役ですよねわかります

448 :風と木の名無しさん:2013/09/10(火) 12:28:15.23 ID:c6wECRqM0
踏んでもええんやで

449 :風と木の名無しさん:2013/09/10(火) 12:29:40.49 ID:rhxQPN0M0
シガレットキス

450 :1:2013/09/10(火) 20:22:51.76 ID:yyi6efIf0
 目の前の男が煙草を吸うのを、努めて目に入れないように、顔をそらして発泡酒を一口。缶をテーブルに置いて、溜息を押し殺す。
 新たに漂ってきた煙草の煙に、喉の奥と手がうずうずするのを強引に押しとどめる。
「で、」
 声に視線を戻すと、煙草を口元に持って行くところがばっちりと目に入り、そこに釘付けになる。ヤツは殊更ゆっくりと、
ふはーと煙を吐き出し、おもむろに口を開いた。
「お前、そのやせ我慢いつまで続ける気?」
「やせ我慢じゃねーしっ」
 目が泳ぐのをごまかすように、更に酒をあおる。
「まぁ、そう言うなら、俺はなんもいわんけど」
 言いながら、紫煙をくゆらす煙草を持った手で頬杖をつく。そして、あろう事かヤツは、俺の目の前で指でつまんだ赤マル
の箱をゆらゆらと揺すって見せた。
「やせ我慢じゃないなら、こんな事しても平気なんだろ?」
 ニヤニヤとした意地の悪い笑顔つきで。
 禁煙二日目。
 俺は何も返せず、ただ歯がみした。

451 :2:2013/09/10(火) 20:25:09.18 ID:yyi6efIf0
「しっかし、お前はいっつも考えたりないよな」
「んあ?」
 頭が重くなってきて、うつむきがちになってきた顔を無理矢理上げると、ヤツは煙草の箱のセロハンを剥がしているところ
だった。いつの間にか灰皿に吸い殻が溢れている。
「今日飲みって自分で言ったくせに、前の日から禁煙とか、さ」
 箱を開け、銀紙をはぎ取る。
「煙草と酒なんて、セットだろ、セット」
 一本取りだし、口へ。
 俺の目の前には、煙草が一本。ご丁寧に、フィルターをこちらに向けて置いてある。禁煙やめたくなっても言い出しにくい
だろうから、などとのたまって、目の前の男が置いたものである。俺って親切だなぁなどという余計なコメント付きで。
 ライターを擦る音、ふはーと煙草を吸う息づかい。
 そういや俺なんで禁煙はじめたんだっけ、なんて、ぐらぐらする頭で考える。思考がまとまらない。目の前には大量の空き
缶。俺の近くにある空き缶の方が明らかに多い。いつもより沢山飲んでるなぁ。
「そりゃ煙草吸ってないからだろ」
 ん?と首をかしげる。
「あれ、俺口に出してた?」
「おい酔っぱらい」
 呆れたような顔。
「もうそれくらいにしとけ」
 長い腕が缶を取り上げていって、むっと口をとがらす。
「うるせー、返せよ」
 無理矢理むしり取って、そのまま酒を煽る。中身がこぼれて顔にかかったが、気にしない。
「お前に俺の苦しみが分かってたまるかってんだ」

452 :ラスト:2013/09/10(火) 20:26:05.12 ID:yyi6efIf0
「自分で禁煙するって決めたんだろうに、なに言ってんだ」
「しゃーねーだろっ、煙草やめるよりそっちのがしんどいんだから。願掛けの一つもしたくなるっつぅのっ」
「はぁ?」
「だから願掛けダヨ願掛け!人の気も知らないでへらへらしてくるくせに、んなこともわかんねぇの?」
「ちょっと黙れ酔っぱらいが。話かみ合ってないんだよ」
「かーみーあってるっつぅのっ!願掛けの意味もわかんねえのかよ、ばっかだなぁ」
 缶を置いてふぅやれやれってやろうとしたら、手に何かがぶつかった。
「あ、ばかおまっ」
 どうやら灰皿をなぎ払ってしまったらしい。くわえ煙草になって灰皿を戻してるのを見てたら、いいことを思いついた。
 目の前の煙草をくわえて、ヤツの胸ぐらを両手で掴む。こっちに身を乗り出してくれていたおかげでたいそうやりやすい。
そのまま煙草の穂先を合わせて、火をいただくことにする。
 穂先の赤さが移るのを確認して視線を上げると、ヤツは目をかっぴらいて固まっていた。いつも一喜一憂させられてるんだ、いい気味だ。ふへっと笑いそうになって、慌てて煙草を押さえる。反対の手で肩をこづくと、ヤツはそのまますとんと座った。
 ふと気付く。ヤツは耳まで真っ赤になっている。なんだ、酔っぱらってんの俺だけじゃないじゃねぇか。
 俺は溜飲を下げて約二日ぶりの煙草を堪能した。

453 :風と木の名無しさん:2013/09/10(火) 20:34:40.44 ID:Y//PA4I20
禁煙してる人間に再喫煙ふっかけるなんて最低にも程がある
仮にも恋人ならきちんと対応してやれよ

454 :風と木の名無しさん:2013/09/10(火) 20:42:38.13 ID:Nxtfd4IjO
めっちゃ萌えた
タバコ同士のキスは遠いのにめっちゃエロい!
というか440と同じ人かな?文章似てるから
ファンになってしまいそうだわw

455 :風と木の名無しさん:2013/09/10(火) 20:47:29.13 ID:c6wECRqM0
タバコ同士くっつけて火をもらうってのはいいよね
喫煙者が顔真っ赤にしてるのも萌えるわ

456 :風と木の名無しさん:2013/09/10(火) 21:16:36.30 ID:4o9wBZZZ0
GJ
けっきょく願掛けはパーになってるw

457 :風と木の名無しさん:2013/09/10(火) 21:56:15.28 ID:ESjAkVFR0
おっさん×おっさん萌えにはご褒美でした

458 :風と木の名無しさん:2013/09/10(火) 22:51:37.15 ID:/W1ihOh5P
踏みなさい

459 :風と木の名無しさん:2013/09/10(火) 22:52:20.01 ID:2a/PMgsz0
実体の無いものが人間に恋い焦がれる

460 :風と木の名無しさん:2013/09/11(水) 22:03:13.54 ID:bXMD0YMyi
夢を見た。三年前は老人で、その前の七年くらい前は男児だった気がする。何度目の出会いかわからない。でも、確かに同じ彼。
最近の仕事の話、好きな食べ物、心地よい沈黙。何度目だろうか?彼と過ごすのは。
今日の彼は青年。今の俺にとっては年下で。

きみは、おぼえてるかい?
何を?
はじめまして、のすがたを。
ああ、確か今の姿だった。俺より少し年上のお兄さんだ。
おぼえてくれていたんだ。

何時の間にか、白の部屋は黒に変わる。彼だけが薄く光る。

ほんとに、おとなになった。
すっかり草臥れたおっさんだ
きみは、もうないてない?
ああ。大丈夫だ。
ねえ、
うん?
きみは、しあわせになれた?
…ああ。少なくとも今は幸せだ。生きる選択してよかったと。
よかった。きみにはしあわせになってほしいから。きみはたしかに、しんにある、から。じぶんのちを、たかめられるから。
ああ、なかないで。きみは、しあわせになったんだから。しあわせになれるのだから。これから、じぶんのちからで、じぶんとむきあって、ちをたかめられるのだから。

あこがれたのが、きみでよかった。
きみを、とめられてよかった。
きみのしあわせを、てつだえてよかった。
ぼくには、きみが、ひかっていて、きれいで、
だから、ぼくは、たっくんを、



「ねえねえ!先生は何で社会の先生になったの?」
「あ?口動かす前に手動かせ」
「たつやくんのケチー」
「おうおう、もう五枚追加な」
「な!?マルクスとかヘーゲルとか倫理まじ意味わかんねえのに!」

461 :風と木の名無しさん:2013/09/12(木) 22:08:43.63 ID:rx0OZmLM0
まわし

462 :風と木の名無しさん:2013/09/12(木) 22:17:06.13 ID:LNuFQ1s+0
まわまわ

463 :風と木の名無しさん:2013/09/12(木) 22:26:26.06 ID:tUxHGARv0
まわし

464 :風と木の名無しさん:2013/09/12(木) 22:27:36.50 ID:/zb4geWS0
まわし

465 :風と木の名無しさん:2013/09/12(木) 22:50:08.35 ID:u8Tc/upf0
まわし

466 :風と木の名無しさん:2013/09/12(木) 22:51:15.44 ID:7IwZY4bc0
まわし

467 :風と木の名無しさん:2013/09/12(木) 23:13:12.52 ID:U1TkEXL5i
まわす

468 :風と木の名無しさん:2013/09/12(木) 23:20:06.37 ID:nazl1TxH0
俺を踏んで行け!

469 :風と木の名無しさん:2013/09/12(木) 23:21:45.10 ID:nUgAnNPP0
ヤキモチ妬きなあいつ

470 :風と木の名無しさん:2013/09/12(木) 23:46:21.22 ID:ABKAlO490
ん?何々?
あぁ、プリント今日提出だったっけ。いいぜ、ほら。授業までには返せよな。
…は?佐々木?佐々木がどうした?
ずっとこっち睨んでるって?
あー、まあな、うん。原因は分かってるから。
何って?そりゃ…ヤキモチ、かな?ほら、俺とお前今喋ってんじゃん?
あいつ可愛いんだぜ?女みたいにほっぺ膨らませてさ、「高野のばーか」だって。
その癖すぐにひっついてくるからもうほんと、可愛くて可愛くて。
え?惚気は他所でやれ?俺を巻き込むなって…はは、悪い悪い。
そんじゃ、プリント早く返せよ。

「…鯛焼き2つ」
「ハイハイ。仰せのままに、王子様」

471 :風と木の名無しさん:2013/09/12(木) 23:58:50.46 ID:iIdWhSpD0
GJ

472 :風と木の名無しさん:2013/09/13(金) 23:49:44.88 ID:ezVwKVfX0
まわし

473 :風と木の名無しさん:2013/09/13(金) 23:50:38.22 ID:uKjSCnkK0
まわし

474 :風と木の名無しさん:2013/09/13(金) 23:52:05.21 ID:8r5ChQ070
まわし

475 :風と木の名無しさん:2013/09/13(金) 23:56:25.37 ID:B7vP8NxV0
まわし

476 :風と木の名無しさん:2013/09/13(金) 23:58:20.29 ID:YPxFWnYc0
まわし

477 :風と木の名無しさん:2013/09/13(金) 23:59:11.12 ID:Cqcyorop0
別館も乙まわし

478 :風と木の名無しさん:2013/09/14(土) 00:21:13.51 ID:9bRcEUIP0
踏んで!

479 :風と木の名無しさん:2013/09/14(土) 00:23:14.24 ID:suza1iOv0
恐い話

480 :風と木の名無しさん:2013/09/14(土) 03:46:40.74 ID:VeJqYwJm0
 可愛がっている後輩の藤岡が勉強を教えて欲しいというのでオーケーを出したら、その会話を聞いていた余計なものまで付いてきた。
「藤岡の部屋、綺麗だな。マメに掃除してんの?」
「まあ、気が向いたときに」
「男子寮でこんなに綺麗なのは珍しいだろうな」
「そうなの?」
 きょとんとした顔で首をかしげた藤岡に、余計なものーー後輩の松田はうなずいた。
 凛々しい顔立ちをしている松田だが、俺は疑っている。藤岡と穏やかに話しているが、実はむっつりで内心デレデレだということを。
「おい、勉強するんだろ」
 しびれを切らした俺は、筆記用具を出してテーブルをとんとん叩いた。
 藤岡は慌てて準備をし始めたが、松田は俺を見てふんと鼻で笑いやがった。おいこらてめえ、先輩なめてんのか。
 こんな感じで、勉強会が始まった。

「一度、休憩しまさんか」
 切りのいいところまで解き終わると、藤岡が言った。
「そうだな。藤岡も松田も飲み込みが速くてだいぶ進んだし」
「僕たち飲み込み速いですか? なら、良かったです。やったね、松田くん」
 藤岡は幼い子供のようにふにゃりと笑った。松田は黙ってうなずくだけだ。ほんと可愛くないな。
「ジュースいれてきますね」
 藤岡は台所へ消えていった。松田と二人きりになる。話すことがないので、藤岡の部屋を観察することにした。物が整理整頓されて綺麗だ。ゴミ箱にティッシュの山もなくエロ本も無さそう。
「藤岡って、自慰しないのか?」
 自然と浮かんだ疑問を口に出すと、松田はぎょっとして俺を見た。なんだよ。
「オレンジジュースで良かったですか」
 藤岡がお盆にジュースを乗っけて戻ってきた。
「ああ、ありがと。なあ、藤岡、お前ってセックスとかそういうの興味あんの?」
「え」
「いや、なんとなくエロ本もAVも見てなさそうだから」
「それは……」
 みるみるうちに真っ赤になっていく藤岡の顔。噴火しそうだ。
「あの、きょ、興味ないわけじゃないです。恥ずかしいだけで」
「男なんだから恥ずかしがることないよ。普通にバックからしたいとか騎乗位最高だろうなとか考えるし」
「バック? 騎乗位?」

481 :風と木の名無しさん:2013/09/14(土) 04:00:44.97 ID:QCj/uGM70
「あれ、分かんない?」
 まさかここまで純粋培養されているとは思わなかった。
「どうやるか教えてあげようか」
 ちょうど勉強会だから、と言って藤岡の手首を握ろうとしたら、さっきまで黙っていた松田が怒った表情で俺の襟首を引っ張った。
「何すんだよ」
「藤岡を巻き込まないで下さい」
 そう言って、松田はあろうことか俺を仰向けにつき倒すと足を左右に開いて持ち上げた。その間に身体をいれてくる。
「ままま松田、なにして」
「藤岡、これが正常位だ」
 動揺している俺を無視して眉間に皺を寄せたまま説明した松田は、さらにあり得ないことをやらかした。腰を前後に動かしてとんとんと俺の下半身にあててくる。
「ぎゃあああああ!」
「こうやって出し入れする」
 なにが、こうやって出し入れする、キリッ、だ。ふざけんじゃねえ!
 しかし心のおれた俺に更なる追いうちをかけたのは、藤岡だった。
「へえ! 体位にそれぞれ名前があるんだね。実際に見せてもらうと勉強になるなあ。じゃあ、バックと騎乗位はどうやるの?」
 あ、あれ? 藤岡? さっきまで真っ赤になって照れてたよね? なに目光らせてワクワクしちゃってんの?
「バックは、こう」
「やめろおおお!」
 藤岡から積極的に聞かれたからか、松田は嬉々として俺をひっくり返した。ぐいっと腰を持ち上げられる。
 ーーそのあとのことは思い出したくもない。

 客が帰ったというので部屋に戻ると、上機嫌な同室者に恒例の萌え語りを聞かされた。
「ーーてなことがあってさ、はあ、年下攻め最高! あの二人、実は気が合うんじゃないかと思うんだよね」
「……毎回思うけど、藤岡の話は自分がこんなネタにされたらと思うと聞いてるだけで恐いな。鳥肌がたつ。先輩も松田も藤岡の被害者だな。妄想の餌食にされてる」
「うるさいなあ。でかい身体しといて恐い恐いって、みっともないよ。いい加減慣れたら?」
「化けの皮かぶってるやつに偉そうに言われたくない。なんで俺、こんなのと腐れ縁なんだろ。自分で自分が可哀想になってきた」
「あ、上手いこと言ったよね、腐れ縁って。確かに『腐った友人との縁』だよね」
「上手くねえよ」
 頭をはたくと、ほっぺたを膨らませてぶりっこした藤岡が「痛いよう」と言うので、おまけに蹴りをいれてやった。
《終》

482 :風と木の名無しさん:2013/09/14(土) 04:28:18.90 ID:b8OVeIEP0
投下乙!
腐った私からしたら何が恐い話?と途中まで思っていたらそういうことねw
藤岡的には松田×先輩なんだろうけど実際矢印はどうなんだろう

483 :風と木の名無しさん:2013/09/14(土) 04:57:27.56 ID:KEjGpvn/0
腐男子めwww
こんな時間だから読むの怖かったはずなのに笑ってしまったw
投下乙GJでした!

484 :風と木の名無しさん:2013/09/14(土) 06:08:50.90 ID:cvwyAbpl0
GJ
連続じゃないけど同じ人の*0投下が多い
人少なくなったな〜

485 :風と木の名無しさん:2013/09/14(土) 06:17:04.64 ID:um7aobcq0
そのあとのことくれええワッフルワッフル

486 :風と木の名無しさん:2013/09/14(土) 07:39:49.27 ID:BhsAEx2z0
怖い話爆笑したwwwGJGJ

>>484
同じ人っぽい似た文章の投下が最近連続しただけで同一じゃないかも
454の質問に450は別館で違う言ってた。管理者にホスト見られる可能性のある別館に書いてて
480も書き込みしてるから、管理権限で見れば少なくとも450と480は別人かわかる
でもID変わってる件あるから440=480と推理。0以外433はどっちだろうね。ホスト見れる人だとわかる
クセが似てるから440=480=0以外433かなあ どんどん書けてすごいよね

それと、短いスパンで投下しまくる人がいる≠人少ない だからね
感想ついてるしすぐまわってるから人いるでしょ

487 :風と木の名無しさん:2013/09/14(土) 08:03:05.61 ID:5itkedqEO
面白かった。ぐっじょぶです
>>484、486
別に荒らしじゃないんだから同じ人かどうかなんてどうでもいいじゃん
どうせ同じと決めつけてる根拠の一番は地の文の先頭が一文字あいてるからなんだろ?
自分の推理()信じるのは勝手だけどそれを表に出してスレに波風たてるのやめて欲しいよ
見当違いで不快にしてそれで結果投下減ったらどうするんだよ…


これから0書く人は、拘りがなかったら先頭にスペース入れるのやめた方がいいですよ
ゲスパーする人がうざいから
長文ごめんなさい

488 :風と木の名無しさん:2013/09/14(土) 08:53:30.95 ID:KEBVsDMC0
踏んでおくんなまし

489 :風と木の名無しさん:2013/09/14(土) 08:54:56.18 ID:po+ri44T0
Q.あなたは人を殺したことがありますか?

490 :風と木の名無しさん:2013/09/14(土) 17:10:59.52 ID:ZkDFG2B+0
>>488はテンプレ違反なのでまわしますね

491 :1/4:2013/09/14(土) 21:03:08.79 ID:6Muy36qI0
12時間経ったようなので

当時私は学生でした。何のことはない、どこにでもいるような普通の学生です。
特別学業ができたわけでも、スポーツができたわけでもありません。
友人らとバカをやって、騒いで、笑う、そんな事を繰り返していました。
そんな当時、私とよくつるんでいた友人の中に、夢野、という男がいました。
彼は線が細く、いくらか中性的な顔をしていて、私達がどんなに騒いでいてもいつも穏やかに笑っている、そんな印象の男でした。その割に手が出るのは誰よりも早かった。
彼とはクラスが同じ、家も学校から同方向という事もあって特に仲の良い男でした。

ある時、夢野がとても深刻そうな目で、「相談にのって欲しい」と言ってきました。
別の友人達の相談にのるのはよくあることだったのですが、夢野から、というのは珍しかった。
夢野の顔はとても深刻そうで、クラスの誰それが好きだなどの所謂よくある相談とは違うな、と直感しました。
私は相談に乗ることは確かに多かったのですが、それほど大きな器を持っているわけではありません。それどころか器は誰よりも小さかったでしょう。
誰かの相談に乗るふりをしてその人の弱みを握ることに優越感を感じていたし、
誰かの悩みが私の助言で晴れるのであれば、「自分のおかげだ」と一人満足するような人間でした。
ですから、夢野の相談に深刻なものを感じた時、正直私は面倒だと思ったし、恐れてもいました。
そんな深刻な悩みを解決することが自分にはどれくらい難しいか、臆病ながらわかっていました。
それでも、ここで信用を失うことのほうが当時の私は怖かった。だから了承しました。
放課後、人気のない教室で、私は夢野の告白を聞いたのです。

492 :2/4:2013/09/14(土) 21:03:40.45 ID:6Muy36qI0
夢野は母親が病気で亡くなったらしく、当時父親と二人で暮らしていました。夫婦仲の良い家族だったというのを夢野から聞いたことがあります。
夢野は言いました、「毎晩父に抱かれている」と。
私は一瞬理解できず、怪訝な目で夢野を見たのだと思います。
夢野はそんな私を見て、「驚くのも当然だ」と笑いました。無理に笑っていたのだと、今ならわかります。
どうやら夢野の父親はほんとうに夢野の母親を愛していたのでしょう。ひどくふさぎ込み、一時期は仕事もやめていたようです。
そして、夢野は成長するにしたがって夢野の母親に似ていった。
夢野の父親は夢野の事を母親の名前で呼び、行為を強制するのだそうです。
夢野は子どもながらに父親を哀れみ、「いつか元の父親に戻ってくれるだろう」と最初は好きにさせていたようですが、
いつまでも終わる気配は無く、どうしよう、と思う頃には手遅れになっていたそうです。
「抵抗すれば殴られたよ」と笑っていました。
昼間は普通の父親なのに、夜になると怖い、と夢野は言いました。声が震えていたのに気づいたのは、ずっと後でした。

その話を聞いた時、薄情にも私はこれが自分の範囲ではどうしようもできないことだとまず最初に考えました。
あまりにも深刻な話でした。どう答えを返したらいいかわかりません。
的確なアドバイスなどどこにあったのでしょう、それでも、私にはきっと人として取るべき反応はもっと、山ほどあったはずでした。
慰める、話を聞いてやる、他にも、もっとできたのでしょう。
それでも、私はそうしませんでした。パニックになっていた、と言えば聞こえはいいのでしょうが、それは体の良い言い訳です。
……ああ、本当に、言い訳にもなりません。
私は答えが見つからず、信用を失う事に恐れ、逃げたのです。私は友人に一番取ってはいけない対応をしました。

……私は、「気持ち悪い」と夢野を散々罵倒してその場から逃げ出しました。

逃げて、急いで帰宅して時間が経つと、停止していた頭がゆっくり回り出しました。。
そして夢野が明日、自分の対応を他の友人に話したらどうなるだろう、という酷く汚い事を考えました。
私はどこまでも自分の保身しか考えいませんでした。

493 :3/4:2013/09/14(土) 21:04:14.92 ID:6Muy36qI0
どうしよう、どうしようと考えているうちに次の日が来て、結論の出ないまま翌日を迎えました。
母に追い出されるように家を出て、まるで処刑場に行くかのような足取りで学校、教室に向かいました。
夢野は来ていませんでした。いつもの友人達に挨拶をして、いつものようにくだらない話をして、内心ずっとびくびくしながら朝のHRを迎えました。
教室に入ってきた先生は青ざめた顔をしていて、その違和感に気付き教室の雰囲気が緊張したものに変わりました。
青ざめた顔の教師から告げられたのは、夢野の事故死でした。
それを聞いた時の私の心境は、何とも言えません。安堵と喪失感、現実味の無さ、力が抜けていくような気がしました。

夢野が死んだ場所は、見晴らしの良い一本道で交通事故が起きやすいような場所ではありませんでした。
どこで聞いてきたのか、運転手はあっちから飛び込んできたと言ったらしい、という話も聞きました。
自殺ではないか、という話がまことしやかに噂されました。

494 :風と木の名無しさん:2013/09/14(土) 22:13:20.40 ID:DbAMEomG0
楽しみにしてるみなさん続きが別館に来てるよ
代行依頼じゃなかったのでお節介は止めておく

495 :風と木の名無しさん:2013/09/14(土) 22:23:25.09 ID:8sgCkQSl0
GJ!GJ!!
ラストがよかった!GJ!!

496 :風と木の名無しさん:2013/09/14(土) 22:25:19.16 ID:suza1iOv0
GJ!!初とは思えん…好きな文体だ!
終わり方も良かった

497 :風と木の名無しさん:2013/09/14(土) 22:43:34.84 ID:6ntNSJXA0
読んでるうちにぐいぐい引き込まれた
悲しいけど最後に判明する事実(確信)に救われました…よかった
余韻にまだ浸ってたい
投下ありがとう!GJGJ

498 :風と木の名無しさん:2013/09/14(土) 22:48:01.80 ID:Wj9Tyw6H0
すごくよかった。本当にGJ
初ってのはここの投下が初であって
書いたのが初という訳じゃないよね?w
初書きでこれならまじ天才

次が9だからご注意

499 :風と木の名無しさん:2013/09/14(土) 22:48:42.46 ID:cmxCabpl0
竜騎士と竜

500 :1/2:2013/09/15(日) 19:30:24.43 ID:hBJInFRj0
アズマークは、赤子の拳大の卵を手に、盛大に舌打ちした。

幼い頃に憧れた、竜騎士になって早10年。
今日は、待ちに待った自分の相棒となる騎竜を選ぶ、大切な日だった。
蒼穹を舞う、雄大な竜の背に乗る己の姿を、何度も夢想した。
雄々しく、威厳のあるその背に跨った将軍に続き、剣を振るう己を夢にみた。
だが、突きつけられた現実は、あまりにも残酷だった。

「申し訳ないのですが、貴方の分の騎竜はおりません」
「どういうことだ」
「騎乗用の竜との契約式が、昨日だからです」
「俺は今日だと聞いていた!」
苛立ちから使用人へ当たり散らしていると、彼はアズマークに、くすんだ鈍色の石ころを差し出した。
眉を寄せる彼に、使用人の青年は、困ったようにこう言った。
「そうなると、まだ羽化していない卵しか……」辺りを見渡せば、しっかり自分の竜を確保した仲間がニヤニヤしながら様子を見ている。
この時初めて、自分が騙された事を知り、アズマークは唇を噛み締めながら悔しそうに卵を睨んだ。
そして冒頭に戻る。

卵の大きさから、竜の大きさはたかが知れている。それが、騎乗出来る大きさになるまで、どの位の時間がかかるのか…
想像もしたくない。

結局その日は、卵を掴んだまま、ふて寝して終わった。


翌日。
アズマークは、己の手が小さな暖かいものを掴んでいることに気づいた。
ハッとして目を覚ますと、そこには、額に小さな角を二本生やした少年が眠っていた。

501 :2/2:2013/09/15(日) 19:31:49.33 ID:hBJInFRj0
髪は己と同じ黒、肌はきめ細かいが、若干白みが強く、光のあたり具合でウロコらしきものが見て取れた。
「おい…」
掠れた声でアズマークが呼びかけると、少年は、ゆっくりと目を開ける。
その双眸は、とても美しい夕陽の色をしていた。
大きな目をくるりとさせながら、彼はにっこり微笑みながらこう言った。
「おはようございます、マスター。おれに名前をつけて下さい」



リオンと名付けた少年−竜の成長は、なかなか遅かった。
言語や知識の吸収は、目を見張るものがあるのに、体躯はかわらず少年のまま。
竜の姿でも、体が小さすぎて、体格のいいアズマークを乗せることが出来ずにいた。
「でも、竜としては珍しいんですよ。人になれるのは」
「騎乗出来なきゃ意味ねーんだよ」
「それは、あともう一年待ってください。そしたら一気に大きくなりますから!」
「将軍のよりもデカくなれるか?」
「勿論!ヴィオラさんや、カーラさんよりも大きくなります!」
ニコニコと笑いながら、肉にかぶりつくリオンの頭を撫でながら、「しばらくは、このままでもいいか」と、アズマークも小さく笑った。

502 :風と木の名無しさん:2013/09/15(日) 21:04:42.70 ID:8ZwSZjxi0
投下乙

503 :風と木の名無しさん:2013/09/15(日) 21:28:37.08 ID:QK5cTzmw0
GJ!
異種族同士が信頼関係築いてくのって好きだ

504 :風と木の名無しさん:2013/09/15(日) 21:38:22.54 ID:EofPd5YO0
やべー竜ちょうかわいい
アズマークよりもでっかくなれよー

505 :風と木の名無しさん:2013/09/15(日) 22:47:57.48 ID:Sy8mwn430
竜と竜騎士とかロマンを感じるなー
素直な竜可愛い
大きくなれよGJ!

506 :風と木の名無しさん:2013/09/15(日) 23:31:46.80 ID:nfYq4hyg0
GJ!
かわいい関係だわー
成長したあと竜がすごく大きくなってもだいたいの関係が崩れないといいな

507 :風と木の名無しさん:2013/09/16(月) 00:23:54.34 ID:IyZ3ICyR0
うわあ、いいな!竜かわいい!
GJでした!

508 :風と木の名無しさん:2013/09/16(月) 00:29:26.24 ID:asuJrQl40
名前がインドっぽい
次が9です

509 :風と木の名無しさん:2013/09/16(月) 00:33:07.77 ID:dsjcCTIo0
膝枕をする

510 :1/2:2013/09/16(月) 19:26:46.14 ID:U/10xmd70
「朝から膝枕について考えている」
「暇なんですか。暇なら洗濯物たたむの手伝ってくださいよ」
「というのも『膝枕は男のロマンだ』と耳にしたのだ。ロマンと聞いては捨て置けん」
「聞いてないし。まあいいですけど。……で、膝枕がどうしたんですか」
「それが不可解なのだ。まず私は、第一の命題として、枕たりえる膝の高さについて考えたのだが」
「ああ、それで今朝メジャー持ってうろうろしてたんだ」
「床に座ったときに膝の位置というのは、案外と高さがある。正座すると更に高くなる。
 椅子に座った場合は、首の長さがいくらあっても足りないほどだ。あの高さを平気で枕にできるのは猫くらいだな」
「猫は膝の上に乗るの好きですからね」
「しかし残念ながら私は猫ではない。ついでにキリンでもない」
「そうですね」
「そこで私は今回の考察の前提として椅子というものを除外した。世界から椅子を排除したのだ」
「ソファに寝転がりながら言われても」
「だが床に直接座ったときの膝に限定しても、やはり普通の枕と比べて位置が高いのだ。
 首には重要な血管と神経が通っている。あまり首に負担をかけると、安眠どころか健康に悪影響が出る」
「はあ」
「しかしロマンというのは、ときに危険を伴うものだ。この程度で怯んでいてはロマンへの到達など無理だ。
 いかに危険を乗り越えて安全に膝枕をするか、私は考えに考えて一つの方法を編み出した。聞きたいかね?」
「はあ。なんですか」
「膝の位置が通常の枕より高いのであれば、自らがその高みへ登ればよいのだ!」
「具体的にお願いします」
「身体の下に座布団を敷いてそこへ横になった上で、膝を枕にすればよい。これこそコロンブスの卵だな!
 相手の膝が最適な高さより5センチメートル高ければ、自分も床から5センチメートルの位置に存在すればいいのだ」
「もうそれその座布団を枕にした方が早いんじゃ」
「高さの問題はこれで解決できた。昼食の後、私は次に第二の命題への考察を開始した」
「まだ続くんですか。俺、夕飯の買い物に行きたいんですけど」

511 :2/2:2013/09/16(月) 19:28:32.99 ID:U/10xmd70
「第二の命題は硬さだ。枕は柔らかすぎても硬すぎてもいけない。とても重要な要素であると私は認識している」
「そうですね。前に枕買いに行ったとき、あんたのお陰で一日中ホームセンターをはしごする羽目になりましたもんね」
「膝というのは枕にするには明らかに硬いのだ。筋肉のつき方で多少の調節がきくにしても、理想の硬度には程遠い」
「硬い枕が好きな人もいるんじゃないですか」
「私は柔らかい枕が好きなのだ!」
「低反発枕みたいな膝とか嫌ですよ」
「この課題はなかなかに厄介だ。先ほどからずっと、私はこの命題について検討しているのだ。
 高さのときのように自分の頭の硬度をコントロールすることは不可能であるし、
 かといって頭と膝の間に別の緩衝材を挟むとなると、それは最早『膝枕』と言えなくなってしまう……」
「そんな頭を抱えなくても」
「つまり残される選択肢は多少の硬さは我慢するということなのだが…我慢の上に成り立つ睡眠の質に意義が見出せないのだ。
 危険は乗り越えればいい。しかし我慢は我慢のままだ。多少の不具合を我慢してまで、膝枕にはロマンがあるのか……私は理解したい」
「あ。本当にそろそろ買い物行かないとまずいな」
「だが一方でそもそも『膝枕は男のロマン』なのかという疑念が浮かんでしまうのを禁じえない。本当に膝枕はロマンなのか?
 いや、もしや私は気付かぬうちにロマンが理解できない男に成り下がったのでは……?己が理解できないことを否定するなど、
 矮小な男のすることだ。それは恐ろしいことだ。だから私は大前提を真として思考を積み重ねるしかなく、つまり枕の硬さに慣れるほか……」
「………。第三の命題」
「ん?」
「誰に膝枕をしてもらうか」
「…なんだって?」
「今日の風呂上りにでもしてあげますよ、膝枕」
「してくれるのか?」
「そんな重々しく言わなくてもしますよいくらでも。だからその考察とやらは一旦休んで買い物行きましょう」
「……そうか、第三の命題…そんなものが存在していることに思い至らないとは、私としたことが。命題の定義手法を見直さなければ……」
「ぶつぶつ言ってないで準備してくださいってば。ほら起きた起きた」
「君はもしや、膝枕マスターなのか?」
「なんですかそれ」

(強いて言うなら俺はあんたマスターだよ)

512 :風と木の名無しさん:2013/09/16(月) 19:53:19.79 ID:A+x9dbmG0
なんだこの掛け合い!かわいい!

513 :風と木の名無しさん:2013/09/16(月) 19:55:11.77 ID:50/cNEAI0
なんだこいつら可愛いぞ…!
真剣に考察してるのも、上手くいなしてるのも仲良くていいなあ
GJでした!

514 :風と木の名無しさん:2013/09/16(月) 20:03:56.82 ID:TCK4Y5020
「具体的にお願いします」がかわいいなツボったww

515 :風と木の名無しさん:2013/09/16(月) 20:17:52.83 ID:HDsgvObz0
ニヤニヤしちゃうなー
やりとりがかわいいし内心も言動もデレてるのがかわいい

516 :風と木の名無しさん:2013/09/16(月) 21:31:39.83 ID:MviLrk8DO
SSと萌え語り両方を一度に読めたような気がするぞこれw
どっちも可愛すぎるGJ

517 :風と木の名無しさん:2013/09/16(月) 22:05:21.50 ID:ibU8sVLS0
こういうかわいい掛け合い大好きだw
なごみ萌えたGJ!

518 :風と木の名無しさん:2013/09/17(火) 00:56:45.38 ID:2ycWNAY+P
踏んでいいよ

519 :風と木の名無しさん:2013/09/17(火) 00:56:53.93 ID:5FzjtUMs0
一人称「僕」×「私」

520 : ◆KBpvJ3NA6A :2013/09/17(火) 15:35:09.97 ID:RqRsVnIx0
大丈夫です。安心して下さい。何があろうと僕はあなたの側から離れませんから。
男は口もとを綻ばせた。私の右手を両手で握り、親指のはらで慈しむようにそっと撫でる。
このまま何も言わなければ、足を折って恭しく手の甲にキスもしかねない雰囲気だった。慌てた私はその手を振り払い距離をとって男を睨んだ。
「睨まないで下さい。あなたを困らせるつもりはないんです」
確かに、この男に困らされたことはなかった。それどころか私がこの男を困らせていたくらいだ。

「おい、お前、俺の側にいろ。命令しやすいからな」
男とは高校からの付き合いだった。友人としてではない。この男はいじめの対象だった。
背だけは昔から高かったが、骨と皮しかない軟弱な身体をしていて、おまけに話すことも苦手だった男は、あの頃やんちゃだった私にとって恰好の餌食だった。
いじるのは楽しかったし、男は私の命令に文句も言わず従っていた。

この関係が変わり始めたのは高校を卒業してからだった。
独り暮らしを始めた私の隣の部屋にこの男が引っ越してきた。偶然だと思った。男が通う大学もここから近かったし、家賃も安くてお得だったから。
男は晩ごはんを作りに私の部屋に来るようになった。インスタントだと身体を壊してしまいます。ちゃんと栄養を摂らないと駄目です。最初は鬱陶しいと思ったいたが、男の作る料理は美味しかったし、たまに掃除や洗濯をしてくれるので黙っていた。

ある時、女に告白されて付き合うことになった。当然、家に連れ込むこともあると考えた私は男にもう来なくていいと伝えた。私の命令には絶対に従う男だ。あっさり承諾した。
彼女とは一週間も経たずに別れることになった。他に好きな人ができたのだという。そこまで未練もなかったが、その日は男の部屋へ押し掛け愚痴を聞いても らった。「自分から告白してきたくせに」と酒を煽る私に「見る目がない女だったんですよ」と男は笑い私のほほを撫でた。
気づけば私は、男に愚痴を聞いてもらうのが当たり前になっていた。会社のこと、彼女のこと、なんでも話すようになっていた。男はそのたびに目を細めて聞いていた。

521 : ◆KBpvJ3NA6A :2013/09/17(火) 15:39:21.14 ID:+ZKflM7A0
彼女との仲を邪魔していたのはこの男だと知ったのは昨日のことだった。別れた彼女が、この男に紹介された男と付き合うようになったと話したからだ。意味が分からなかった。どうして彼女と私が付き合っていることを知っているのに他の男を紹介したのか。
私は一晩考え、今日、男の部屋に押し掛けた。どうしてそんなことをしたのか。尋ねると男は言った。
「あなたにあんな女は勿体ないです。側に居られても目障りだ。それとも他の男に簡単に股を開く女が好みでしたか?」
私を茶化しているわけでは無さそうだった。目が本気だった。背筋がぞっとした。
「僕をいじめていた時のあなたは最高だった。勉強も運動もできたあなたはクラスの王様で、僕の憧れだった。僕に命令するときの背徳感と愉悦感にひたるあなたの顔は美しかった。それが見られるだけで僕は幸せだった」
「何を……言っている?」
「あなたに相応しくない人間があなたと一生を過ごすなんて堪えられないと言っているんです。僕だってほら、あなたに相応しくなるために変わったでしょう」
そう言って手を広げる男の身体は、昔と違って筋肉のついた男らしい身体に変貌している。
だが、それだけのことを言っているのではないのだろう。いいところの会社に勤め、家事もでき、人付き合いも出来るようになっている。たしかに劇的ビフォーアフターだ。
「分かった。お前が変わったのは認める。彼女のことも、まあ、そこまで思い入れがあった訳じゃないから、いい。だが、これからも邪魔をするというなら話は別だ。このままだと私は一生一人だ」
感情的になって声を震わせると、男は言った。大丈夫。僕が側に居ると。

「さあ、そんなに警戒しないで、いつものように晩ごはんを食べましょう」
男は困ったように眉を下げ、とっていた距離を縮めてきた。
「ち、近づくな」
「怯えていますね。あの頃のあなたとは大違いです」
「だったら、もういいだろう。憧れだった私はもういない。部屋に帰る」
「なら、僕も行きます」
「どうしてお前が……お、お前、まさかとは思うが、男が好きなのか」

522 : ◆KBpvJ3NA6A :2013/09/17(火) 15:49:05.21 ID:3J6nzIq70
「え」
男は鳩が豆鉄砲をくらったような顔をした。ぱちぱちと瞬きをしている。どれくらい時間がたったのか。男は憑き物が落ちたかのように満面の笑みを見せた。
「あぁ、なるほど。僕は、あなたのことが好きだったのか。ふふ、謎がとけました。だから、あなたをたぶらかす女たちが憎らしかったのですね」
男は私のもとへ走ってくると、がばっと被さるように抱きついてきた。
「ぐっ、おい、離せ」
「ふふ、好きです。今まで気づかなかったのが恥ずかしいくらいですね。あなたが好きだ。大好きです。どうしてこんな簡単なことに気づかなかったんでしょう。ああ、駄目です。ちょう好きです。どうしましょう」
「なっ、何を言って、ばか、それは勘違いだ。お、俺はお前なんか好きじゃねえぞ!」
「ふふ、昔の口調に戻ってますよ。好きです。可愛い。好きです。懐かしいです。好きです」
「あー、もう、黙れ!」
男の口を塞ぐと、その手をべろりと舐められた。ぞっとする。食われるのかと錯覚した。食物連鎖のピラミッドが逆さを向いているようだった。
「好きです。好き。好きすぎて黙れません。あなたが好きです。自覚すると、こんなに溢れだしてくるものなんですね。面白いです。好きです。あなたも、覚悟してください」
男は私の腰に手を回し、力を込めた。昔とは違う腕の太さ。もがいても逃げられない。
「好きです。キスしたいです。好きです。体を繋ぎたいです。好きです。好きだ。あなたの心をくれ」
「やめろ」
暑くもないのに、嫌な汗が垂れてくる。呪文のような言葉を聞きながら、私は目を閉じた。

思い返すのは、初めて声をかけたときのこと。
(おい、お前、俺のそばにいろ。命令しやすいからな)

523 :風と木の名無しさん:2013/09/17(火) 16:30:19.92 ID:oQHkKCls0
自覚した「僕」の勢いがいきなりえらいことにw
「僕」は自制しているようでぜんぜんしてないのがいいな
ラストがうまいね GJ!

524 :風と木の名無しさん:2013/09/17(火) 16:39:07.45 ID:MOjvl2A80
GJ!!
褒め言葉として気持ち悪かった!病んでる言い回しにぞっとする

525 :風と木の名無しさん:2013/09/17(火) 16:56:02.42 ID:qSE3m57D0
GJ!凄くイイ!続きが読みたい
「私」が絆されていく様が見たい

526 :風と木の名無しさん:2013/09/17(火) 21:36:52.94 ID:5FzjtUMs0
これはいい!GJ!!

527 :風と木の名無しさん:2013/09/17(火) 21:52:17.69 ID:aNfII9jO0
すっごく好みの話だww
GJ!!!

528 :風と木の名無しさん:2013/09/17(火) 21:55:25.49 ID:2ycWNAY+P
踏め

529 :風と木の名無しさん:2013/09/17(火) 21:56:06.77 ID:8yvMedRL0
躾と盲従

530 :風と木の名無しさん:2013/09/18(水) 02:20:39.70 ID:liK0Pc9W0
「ふむ、猛獣にはやはり躾が必要か」
何でもないことのように、俺の顎にするりと手を添えながら男は嗤った。

ジャラリと鳴る鎖、噎せ返る程のクスリと血と雄の入り混じった臭い。
親友も両親も、故郷でさえ―全てこの男に奪われた。
もう何もない。
俺には、何も。


「これはまた、随分と綺麗な狗をお飼いで」
「あぁ、いいだろう?この間村を一つ潰した時にね…少し厳しく躾け過ぎたか、私の言う事しか聞かなくなってしまったが」

「だが、美しいものじゃないか。女子供が人形を愛でるのも分かる」


男の手に握られた鎖、その先に繋がれた哀れな狗には盲目的に主人に付き従う術しか残っていなかった。

531 :風と木の名無しさん:2013/09/18(水) 20:07:55.15 ID:1XP50AKv0
投下乙

532 :風と木の名無しさん:2013/09/19(木) 02:33:38.16 ID:4GnsnLW0P
まわし

533 :風と木の名無しさん:2013/09/19(木) 05:25:58.96 ID:X7kRcIuYi
まわす

534 :風と木の名無しさん:2013/09/19(木) 06:02:03.76 ID:oWasJYxyO
まわし

535 :風と木の名無しさん:2013/09/19(木) 06:36:01.39 ID:5iPPSqvQ0
まわし

536 :風と木の名無しさん:2013/09/19(木) 06:48:53.10 ID:MQOnLP5z0
まわし

537 :風と木の名無しさん:2013/09/19(木) 08:55:52.90 ID:Xt7OAR940
まわし

538 :風と木の名無しさん:2013/09/19(木) 09:11:31.32 ID:OiIdwgcS0
踏んで

539 :風と木の名無しさん:2013/09/19(木) 09:25:48.32 ID:4nmAPrf/0
新宿二丁目

540 :風と木の名無しさん:2013/09/20(金) 10:07:54.04 ID:BR1TvkxKO
お流れ

541 :風と木の名無しさん:2013/09/20(金) 10:41:40.21 ID:Jn5oXKuxi
まわす

542 :風と木の名無しさん:2013/09/20(金) 10:42:02.24 ID:OvdLhWMf0
まわし

543 :風と木の名無しさん:2013/09/20(金) 11:11:30.45 ID:4S+sKcn20
まわし

544 :風と木の名無しさん:2013/09/20(金) 11:44:45.42 ID:OvdLhWMf0
まわし

545 :風と木の名無しさん:2013/09/20(金) 13:19:09.13 ID:4GCrGgsY0
ぐるぐる

546 :風と木の名無しさん:2013/09/20(金) 13:31:28.66 ID:tE0VisOp0
まわっし

547 :風と木の名無しさん:2013/09/20(金) 16:57:37.08 ID:Ljho2Eq10
mws

548 :風と木の名無しさん:2013/09/20(金) 17:03:31.58 ID:OjSWrPhD0
踏んで!

549 :風と木の名無しさん:2013/09/20(金) 17:09:00.41 ID:KE6OfsTWI
羊の皮をかぶった狼×草食系ツンギレ

550 :風と木の名無しさん:2013/09/20(金) 17:09:06.73 ID:QLJRrIy20
女嫌いの美青年×女好きの不良中年

551 :1/2:2013/09/21(土) 16:12:59.14 ID:qzyLXz3J0
「……まっきーって好きな人とかいないんだっけ」
「今んとこな。あんまり興味ないし。誰だよまっきーって」
「そっか。あ、これ半分食べる? 甘いの好きだったよね」
「食う。いただきます」
「はい、あーん」
「な、ふっざけんなよてめー!」
「……ふざけただけなのに」
「だからふざけんなって言ってんだろうが」
「全くその通りだね。ごめんなさい」
「……」
「真木君って恋愛話も割と興味ないよね」
「なんだよ今日は。武藤はそういう話したいのか?」
「そういう話がしたいというか……安心したいというか」
「は?」
「やー、ほら、僕と一番仲いいのって真木君だからさ。彼女できたりしちゃうと、こうやって日々だらだらしたりできなくなるかな、と。それって寂しいし」
「お前の方ができそうなんじゃねえの。モテるじゃん」
「どうかなー」
「好きな奴とかいないわけ」
「真木君が食いつくの珍しいね。そうだな、あえて好きな人、って言うなら……」
「……」
「……まっきーかな?」
「……は?」
「……」
「そういう冗談やめろ! 蹴るぞ」
「暴力反対。ちえー、少女漫画とかなら絶対今よさげな雰囲気だったのに」
「いい雰囲気になってどうするんだよ。何の練習にもならねーよ」

552 :2/2:2013/09/21(土) 16:13:36.90 ID:qzyLXz3J0
「別にいいんじゃない。僕は女子より真木君といる方が楽しいし」
「びみょーに言い回しが気持ち悪い!」
「え、ひどい。……なに、顔赤いけど熱い友情に照れちゃった系?」
「殴るぞ」
「暴力反対」
「……まあ、俺もさ。武藤といる方が気楽でいいとは思う」
「そっか。良かった、嬉しい」
「おう」
「じゃあ嬉しいついでにさ」
「あ?」
「真木君って意外と、押されると弱いタイプだよね」
「あー、言われてみれば……つーか何だよ、近ぇよ」
「何て言うかな。もういいかな、って。多分我慢強いタイプじゃないんだ、僕」
「ちょ、だから顔、近、い」
「えーと、いただきます?」
「――――!?」


「…………」
「…………」
「……痛かったです」
「拳じゃねーのを感謝しろよ、馬鹿野郎!」
「わーまっきー耳まで赤い。かーわいー」
「もっかい殴るぞ!」
「そうしたらもう一度ちゅーしてもいい?」
「ふっざけんな帰る」
「あ、ちょっと、ま」
「なんだよ!」
「真木君、さ。……明日も僕と一緒にいてくれる?」
「な……そ、そんな顔しなくてもいいだろ」
「……ごめん」
「じゃあな。また明日な」
「……! うん、また明日」


「…………やー。真木君は本当にいい子で可愛いなあ」

553 :風と木の名無しさん:2013/09/21(土) 16:55:08.55 ID:jhOIWR7m0
武藤がいい感じに黒いなw
翌日の真木君が意識して恥ずかしげにしてるのが見たいです
GJ!

554 :風と木の名無しさん:2013/09/21(土) 20:36:15.60 ID:MiFoQ0Wzi
あーこういう二人好きだ
どっちもかわいかっこいい投下乙です!

555 :風と木の名無しさん:2013/09/21(土) 22:27:32.19 ID:/f12tTGX0
投下乙

556 :風と木の名無しさん:2013/09/22(日) 16:22:06.66 ID:H2ze/lZd0
まわし

557 :風と木の名無しさん:2013/09/22(日) 16:26:06.41 ID:2pxSVVztP
まわし

558 :風と木の名無しさん:2013/09/22(日) 16:30:10.12 ID:U+sernrwO
踏んでください

559 :風と木の名無しさん:2013/09/22(日) 16:33:06.99 ID:S89aJ8f50
水と油

560 :風と木の名無しさん:2013/09/22(日) 21:34:37.15 ID:FqQjAv1z0
「水と油」というものは決して一つになれないという悲しい運命の元に生まれた二人を的確に表す言葉だと思われる。

包容力のある水と飄々とした油でのcpなら、水→油の悲恋がいい。
水がどんなに大きな心で油を抱擁しようとしても油はするりとすり抜けてしまうのだ。
また、油は水の上に浮かぶことから身分違いの悲恋としても妄想が成り立つ。
底辺にいる水がどれ程手を伸ばそうとも、油は遙か高みに君臨する高嶺の花なのである。
そして「交じり合わない」を「互いの心が分からない」と捉えても美味しい。
どうしても相手の事が理解出来ない二人は対立することしか出来ない。
それでも「自分をいつか殺すならきっと奴なんだろうな…」とそれぞれ相手の事はある意味での「特別」として認めている。
それぞれが泥沼に嵌まって抜け出せない最後の最後まで喉元に刃を突き付け続けるしかない二人。
生まれ変わって別の存在になる以外に愛し合う術がない究極の悲恋。
最期は多分お互いに引鉄を引き合うんだと思う。

以上、「水と油」について思う所を語ってみました。

561 :風と木の名無しさん:2013/09/22(日) 22:23:34.39 ID:bgmlKc150
萌え語りGJでした

562 :風と木の名無しさん:2013/09/22(日) 22:44:09.88 ID:Bew4gZiN0
たんたんとした良い語りGJ!
お互いけして1つにはなれない悲哀に満ちた愛憎関係
仲を取り持つレシチンさんがいてくれれば悲恋回避も可能かも……

563 :風と木の名無しさん:2013/09/22(日) 23:05:46.12 ID:QDUK2Sst0
完全に混ざらないからいいんだよね水と油
いつまでも個だからいい
同一にはならないけど反作用までは起こさない
中途半端になら共存できる。ドレッシングみたいに
そこがいい

564 :風と木の名無しさん:2013/09/23(月) 07:45:20.39 ID:DKb5eWbF0
うぉぉGJ!
愛憎混じりの反発し合う二人とか大好物だ
第三者の介入による乳化という手段を提案してあげたい

565 :風と木の名無しさん:2013/09/23(月) 21:36:46.35 ID:FXCpqjcC0
まわしゅうううううううぅっ

566 :風と木の名無しさん:2013/09/23(月) 22:06:56.45 ID:RWqM0Wfc0
まわして

567 :風と木の名無しさん:2013/09/23(月) 22:08:30.75 ID:ebnDBqVC0
まわし

568 :風と木の名無しさん:2013/09/23(月) 22:16:30.39 ID:vwlNByYo0
ではどうぞ

569 :風と木の名無しさん:2013/09/23(月) 22:16:58.75 ID:e4KeEL480
夢見る人

570 :夢見る人1/3:2013/09/24(火) 00:02:15.42 ID:NmSzo2XF0
「起きろ!」
 頭をぽこんと叩かれて俺は楽しい夢から引きずり戻された。
 寝起きの目をしばたたいて見上げれば、仁王立ちの飯島が丸めた教科書を握りしめて俺を睨んでいる。
 突っ伏していた机にはヨダレの小さな水たまりが出来ていた。「汚ねえなあ」という罵声を聞き流しながら袖で拭く。さてと。
「おはよ」
「おはよーじゃねえから。お前ずっと寝てたろ午後の授業中。ふざけてんの?」
「ふざけてはいないんだけどさ、夢見があんまりよかったから、つい」
「先生に当てられても起きねえし。怒るの通り越して諦められてたぞ」
 顔に似合わず優等生な飯島は、まるでその先生の代理にでもなったかのようにぷりぷり怒っている。
 もしかしたら授業中、後ろの席から居眠りをする俺をずーっと睨みながらイライラし続けていたのかと思えば、ちょっと嬉しい。
「そんなに見つめられたら照れるじゃん」
「いやちょっと意味がわかんねえけど」
「あーあ。もったいない。すっごい良い夢だったのになあ」
 都合のいい夢の中で、俺は飯島に膝枕をしてもらって頭を撫でてもらってひたすら優しく甘やかされていた。
 夢の中の俺にちょっと、いやかなり嫉妬するくらい、それはもうイチャイチャイチャイチャしていた。
 ああ惜しい。あの雰囲気だったら、あともう少しでチューぐらいできていたはずなのに。
「今すぐ寝ればまた続き見れるかも?」
「知らねえよ。寝んな。ホームルーム終わったらすぐ掃除なんだから。邪魔だから」
 現実の飯島は俺に対して大変手厳しい。ただおそらくはそれも愛ゆえのムチだと思うので、それはそれで満更でもない。
 その証拠に、俺が居眠りをしていれば必ずこうして起こしてくれるし、遅刻したら怒ってくれるし、サボったら殴ってもくれる。
 口は悪いし手も早いし気も短い。それでも決してだらしない俺を見捨てないで、ぷりぷりしながら世話を焼いてくれる。
 愛されてるなあ、俺。さっきの夢の中の俺と、どっちが勝ってるかな。比べるためにはやっぱりもう一度、同じ夢を見ないと。

571 :夢見る人2/3:2013/09/24(火) 00:02:47.39 ID:NmSzo2XF0
 もぞもぞしながらそんなことを考える俺を呆れた目で見下して、飯島がため息をつく。
「席替えするまではもうちょっとマシな授業態度だった気がしたんだがなあ」
「ああ、だってほら、席替えする前は飯島の席のほうが俺より前の列だったし。今は俺より後ろじゃん?」
「は? ……もしかしてあれか、俺が見てないだけで今までも寝てたのか、お前!」
 そういうことじゃなくて、授業中に見るものがなくなって暇になっちゃったんだっていう意味なんだけど、遠回しすぎたかな。
 まあそういう鈍感なところも可愛いよ飯島。ぷんすか怒る飯島が可愛いから、濡れ衣でも反論はしないよ。
「そんなんだとな、そのうち授業についていけなくなるからな。知らねえぞ俺は」
「そしたら飯島が俺に教えてよ。飯島の個人授業だったら喜んで聞くよ」
 できれば膝枕して、頭をなでなでしながら教科書を読み聞かせてくれれば最高だ。きっと全国模試一番にでもなれる。
 今日みたいに穏やかな昼下がりに、飯島の声で読み上げられる物語を聞きながら涼しい木陰でうとうとすれば、
さっきの夢なんて目じゃないくらい素晴らしい夢が見られそうな気がする。不思議の国のアリスみたいに。
「ふざけんな馬鹿。人がせっかく真面目に忠告してやってんのに」
「ふざけてないのに。俺はいつでも本気なのに」
「勝手に言ってろ」
「じゃあ勝手にするもん。夢の中で飯島に個人授業してもらうもん」
「はあ?」
 背を向けて席に戻りかけていた飯島が、俺の台詞に聞き捨てならんという顔を向け直してくる。
 飯島がいないなら起きてても仕方ないと、組んだ腕に顔を埋めようとしていた俺を見咎めて、また頭を軽くぽかりとされた。
「するもん、じゃねえよ気持ち悪い。ていうか俺を勝手にお前の夢に出すな」
「そんなこと言ったって飯島が出てくるんだからしょうがないじゃん」
「出てねえよ。出すな。出たとしてそれ俺じゃねえから。偽物だから」
 そんなことは百も承知だ。でも俺は、それでも別に構わない程度には飯島のことが好きだから、夢くらい好きなように見させてほしい。

572 :夢見る人3/3:2013/09/24(火) 00:03:56.96 ID:NmSzo2XF0
「マジでやめろ。迷惑だから」
「えー。それは無理かなあ。自分でコントロールできるものじゃないしさ」
 俺の夢への飯島の出演率がダントツなのは、それだけ俺がいつもいつも飯島のことばかりを考えているからだろう。つまり愛の証だ。
 逆に、「知った人が夢に出てくるのは、相手が自分のことを考えている時だ」という迷信も聞いたことがある。つまり両想いだ。幸せだなあ。
 真っ当な俺の主張に、飯島はしかめっ面で考えこんでいる。その苦虫を噛み潰したような顔も可愛いよ飯島。
 しばらく腕組みをして考えていた飯島が、うん、と重々しく頷く。そういう男らしいキリッとした顔も、要は全部が可愛い。
「よし、わかった」
「やった。じゃあ夢の中でよろしく」
「違う。そうじゃなくて。寝るな」
「あたたた」
 寝直そうと体勢を整えたところで、髪の毛を引っ張られて無理に起こされる。そういうスパルタなとこも好きだなあ。禿げそうだけど。
「要はお前が寝なきゃいいんだ。放課後まで起きてろ」
「でも家に帰ったら速攻で昼寝するよ」
「じゃあ帰るな。うちに来い」
「……えっ」
「そんでもって、寝る暇もないくらいギッチリ勉強叩き込んでやる。お望み通りマンツーマンでな」
「……マジっすか」
 あれ、もしかしてこの展開も、俺が見ている都合のいい夢かな?
 一瞬そう思ったけど、引っ張られた頭皮が痛いのでどうやら現実のようだ。まるで夢みたいな現実。
「覚悟しとけよ、絶対寝かせねえからな」
 してやったりな顔でにやりと笑った飯島は、きっと悪そうな表情を作って脅したつもりなんだろうけど、夢見心地の俺にはとても通用しなかった。

 どんなに甘くて優しい夢だったとしても、現実の飯島の可愛さには、やっぱり敵わない。

573 :風と木の名無しさん:2013/09/24(火) 03:32:22.88 ID:OvCMsL2tO
惚れ抜いてる感じがいいなー清々しいGJ!
楽しい思考回路w夢見すぎと笑えたけど
ただの世話焼きじゃなく、そこに愛がありそう

574 :風と木の名無しさん:2013/09/24(火) 08:36:42.85 ID:0yvD6wSv0
二人ともかわいいな!
GJでした

575 :風と木の名無しさん:2013/09/24(火) 09:51:52.97 ID:enMKgd9q0
「夢見る」がダブルミーニングなのね
愛されてるのもあながち妄想じゃなさそうだがw
かわE

576 :風と木の名無しさん:2013/09/24(火) 17:10:05.54 ID:P8hqv2Y90
べた惚れだな!
夢が進行する前に現実が追いついてくるといいねー
GJです!

577 :風と木の名無しさん:2013/09/24(火) 19:48:49.28 ID:yWKN6y7Z0
GJしたー
良い夢を見るわ夢のような現実があるわ
そりゃ夢見心地にもなるよね

578 :風と木の名無しさん:2013/09/24(火) 20:33:24.30 ID:emZGrPnP0
GJ

579 :風と木の名無しさん:2013/09/24(火) 20:41:21.70 ID:TnWdY9E40
女装×筋肉

580 :風と木の名無しさん:2013/09/24(火) 20:41:25.48 ID:uQNFbBKTi
死んでも語ってやらない秘密

581 :1/3:2013/09/25(水) 07:35:18.36 ID:+/GMhtaJ0
 俺の恋人はとても綺麗で、とても嫉妬深い。
 お仕置き、と称して手首をぐるぐる巻きに縛られた俺は恐る恐る目の前の恋人を見上げた。目が合った瞬間、グロスで光る唇を美しくしならせて微笑みかけられる。
ぞくり、恐怖と甘い痺れとに背筋が戦慄いた。
 つつつ、としなやかな指が筋肉の隆起をなぞるように、露わになった肌を胸元から下腹まで辿っていく。たったそれだけのことに息が乱れた。
「すっごぉい筋肉ぅ」
 瞬きをする度にパチパチと音が鳴りそうな睫毛に縁取られた切れ長の目、スッと通った鼻梁、誰もが見惚れるほどに整った顔立ちから、掠れ気味の裏声が洩れた。
反響するように甘ったるい声が頭の中で再生される。ついでに腕に当たるふくよかな胸の感触も思い出していた。
「って言われてうれしかった?随分頭の悪そうな女だったけど、ああいう女好きだもんね?」
 オクターブ以上下がった声音に心臓がひやりとする。先程までの微笑は綺麗さっぱり消えていて、冷たい視線が俺を見下ろしていた。
「俺さ、譲歩してると思うんだけど?本当は打ち上げとか行って欲しくないんだけど、将くんが付き合いだって言うし、
付き合いで参加しなきゃいけないのもわかるから何も言わずに送り出したんだよ?」
 わかってる?とでも言うように指先が、内腿の弱い部分を引っ掻いていく。反射的に足が跳ねて、ふんわりとしたワンピースの裾が爪先に掛かる。
 ぼんやりと今日のことを思い返していた。
 ツアーラストの公演はなかなかいい出来だった。その興奮が冷めないまま参加した打ち上げで、誰の知り合いだったかそれとも潜り込んだファンの子だったか、
何にしろよく知らない女の子が気づけば隣に座っていた。確かに頭は悪そうだったけれど、そこそこかわいくて胸の大きな子だ。悪い気はしなかった。
「将さんって筋肉すごいですよねぇ」などと言われて気分を良くした俺は服の裾を捲ってみせた。
「すっごぉい筋肉ぅ」とゴテゴテと恐ろしい爪をした指に腹筋をなぞられているところ、見知った美女が現れた。
「将くん何やってるの?」と綺麗な微笑と共によそ行きの声色で問われたときは興奮も酔いも一気に醒めた。
「あそこで俺が来なかったらあの女お持ち帰りしてたよね?俺んときみたいに」

582 :2/2:2013/09/25(水) 07:37:05.26 ID:+/GMhtaJ0
 この美しい恋人と出会ったのも打ち上げの席だった。サポートメンバーの知り合いだと紹介された「遥ちゃん」は物静かで、
けれども綺麗に笑う、奥ゆかしい子なのだと思った。「遥ちゃん」は今まで出会ったことのないタイプでその日の内にホテルへ連れ込んだ。
 そこまでは良かった。
 濃厚なキスの後、告げられたのは「俺、男だから。女装が好きなだけで。あと、将くんに一目惚れしたっぽい」だった。

「……聞いてる?」
 上の空だったのが気に食わなかったらしく、ぐちぐちと体の中を掻き回していた指を急に曲げられる。突然与えられた刺激に熱い息が零れた。
「でもさぁ、あの女持ち帰ったところで将くん満足できてなかったんじゃない?」
 遥が嘲笑うような手つきで体内を犯していく。
「…ん、ン、遥」
「ん?」
「…ッ、挿れ、」
「いいよ、四つん這いになって腰突き出して」
 一方的に与え続けられた快楽に、思考がドロドロになった俺は恥も外聞もなくその言葉に従った。ヌルヌルとした熱い塊の先っぽが入り口に触れて、期待に背中が震える。
 グッ、と押し広げながら中に入ってくる感覚に、馬鹿になったみたいな声と獣みたいな吐息しか出せない。
 緩やかな律動をはじめた遥が俺の背中の筋肉を辿る。
「あの女に教えてあげた?俺は女装した男に犯されて悦ぶ変態です、って」
 柔らかな布の感触を背中に感じたと思ったら耳元で囁かれた。罵る言葉の代わりに口を出たのは嬌声だった。

583 :風と木の名無しさん:2013/09/25(水) 14:27:57.04 ID:Pq4g1S4E0
おお、なんか背徳感あっていいね!
嫉妬深い美形攻めもいいものだ
GJ

584 :風と木の名無しさん:2013/09/25(水) 16:41:32.84 ID:98zNkyAy0
GJ!!!
いい意味でゾクゾクしたよ、独占欲とか互いの立ち位置がたまらん
ここだけでも十二分に萌えるけど出会いから現在までがっつり読みたくなる二人だ

585 :風と木の名無しさん:2013/09/25(水) 19:23:41.41 ID:FBDH+ZPU0
GJでーす

586 :風と木の名無しさん:2013/09/25(水) 19:26:32.32 ID:Fd27ojzS0
筋肉受けもこういう倒錯的なシチュも好きだー!
*9も*0もGJでした!

587 :風と木の名無しさん:2013/09/26(木) 08:30:37.50 ID:UfKfQxLU0
まわすよ

588 :風と木の名無しさん:2013/09/26(木) 08:34:22.07 ID:fDbqzFL6I
踏んでよ

589 :風と木の名無しさん:2013/09/26(木) 08:42:40.51 ID:wPh3zOV10
ちょい下品なおっさん攻め

590 :風と木の名無しさん:2013/09/27(金) 08:54:43.77 ID:KQcqnqWJ0
おながれえええええええええええええっ

591 :風と木の名無しさん:2013/09/27(金) 08:55:59.11 ID:bxvr3yXL0
まわし

592 :風と木の名無しさん:2013/09/27(金) 09:12:52.63 ID:LnJ9p0hw0
>>590
元気よすぎてなんかワロタ
まわし

593 :風と木の名無しさん:2013/09/27(金) 10:11:31.40 ID:5i4xtv1mP
まわし

594 :風と木の名無しさん:2013/09/27(金) 10:23:29.81 ID:dHHm+e34i
まわす

595 :風と木の名無しさん:2013/09/27(金) 11:29:37.39 ID:VNPkRXhA0
まわし

596 :風と木の名無しさん:2013/09/27(金) 12:20:38.26 ID:n3iXhz2W0
まわし

597 :風と木の名無しさん:2013/09/27(金) 12:40:06.36 ID:Tmpc6JZa0
まわし

598 :風と木の名無しさん:2013/09/27(金) 12:44:36.89 ID:O4oQgYRG0
踏んで!

599 :風と木の名無しさん:2013/09/27(金) 12:47:12.51 ID:TJBbSv1Mi
顔も名前も知らないあの人

600 :風と木の名無しさん:2013/09/27(金) 16:05:07.80 ID:DF1IKRU50
俺は小さな頃から祖父に懐いていた
一緒に本を読んだことや眼鏡を掛けたら若い頃の祖父に瓜二つだといわれて嬉しかったことを今でも覚えている
祖父が亡くなったのは先週のことだ
事故だった

とはいってもそれなりに長く生きていたし突然のことに驚きはしたものの案外冷静に受け止められた
葬儀も終わり落ち着いて実家から帰った次の日
俺の簡素な1Kに大量の段ボールが送られてきた
「お父さんの部屋にたくさんあってさ〜中ぜーんぶ本みたいだから、おまえ好きだろ?棚にあったのも詰めといたぞ!」

急に狭苦しくなった部屋でとりあえず一箱開けてみる
一番上の古古しい本に手を伸ばす
発行日を見ようと本を開くと一通の手紙が滑り落ちた

「僕は貴方を振ったけど今でも貴方を愛しています」
「お互い妻に先立たれた今貴方と共に余生を送りたい」

…これはそういうことだよな
それにしては日付も住所もないけれど

淡い期待を持ってその本の下の本の裏表紙を開いてみる
今度は遊びに直接
「××月××日××時××図書館二階のカフェで待ってる」
「貴方のくれたこの本を返すつもりでいいので来て欲しい」

その他数冊に挟まれた短い手紙の中にも数十年に渡るであろう祖父への様々な思いが綴られていた
これをみて祖父はどんな反応をしたのだろう
行くつもりだったのだろうか…
この手紙を書くときどんな気持ちでいたのだろう
どんな思いで今まで過ごしていたのだろう


今週の日曜日眼鏡を掛けて会いに行こう
祖父が恋した顔も名前も知らないあの人に

601 :風と木の名無しさん:2013/09/27(金) 16:35:11.01 ID:0C/jZGK+0
俺の簡素な〜の一文でなぜがエロ本とAVだと思ってごめんなさい
あの人の文、四文しかないけどいろいろ思うところがあるなGJでした

602 :風と木の名無しさん:2013/09/27(金) 18:40:41.99 ID:NychkXfH0
>>601
ちょ、余韻に浸らせてくれw

眼鏡の伏線に萌え?た!
その後俺とあの人に親子愛みたいなものが芽生えても美味しい

603 :風と木の名無しさん:2013/09/28(土) 01:10:38.32 ID:FBULRYVl0
もっと!kwsk!
数十年に渡る恋心っていいよなあ〜乙乙

604 :風と木の名無しさん:2013/09/28(土) 17:14:26.66 ID:LSxCGK580
まわします

605 :風と木の名無しさん:2013/09/28(土) 17:54:52.98 ID:OViIVb0E0
まわし

606 :風と木の名無しさん:2013/09/28(土) 19:35:34.79 ID:nyojT1uz0
ぐるぐる

607 :風と木の名無しさん:2013/09/28(土) 19:36:19.18 ID:ZknGVzQ70
まわし

608 :風と木の名無しさん:2013/09/28(土) 19:58:15.04 ID:b3twXJlw0
どうぞ

609 :風と木の名無しさん:2013/09/28(土) 19:59:35.19 ID:Tb/AxuCCO
アラビアン

610 :風と木の名無しさん:2013/09/28(土) 23:14:35.21 ID:dk/oCqMx0
アラブジャンルはそこまで詳しくないんだけど、アラブではなくアラビアンな部分にきゅんと反応してみた
受けはアラブの王族の第一皇子
ある日皇位継承で対立する第三、第四皇子あたりの差し金によって攫われてしまう
目を覚ませばそこは801盗賊のアジト
闇市に売られてしまう事になった皇子を、品評と称して手に掛けようとする801盗賊
襲われ意識が朦朧とする中、偶然手にした盗賊たちの盗品の中にあるランプから煙とともに現れるランプの魔人
「我が主よ、そなたの願いを三つ叶えてやろう」
状況からして当たり前だが盗賊から助けてくれと願う皇子の願いを叶え、一瞬で盗賊の姿はミンチに
しかし心優しい皇子は自分を陵辱した盗賊といえど、命を奪ったことを悲しみ盗賊たちの墓を作る
「何故あのような下賤の輩の死にまで涙を流す」
「彼らも私の国の民だ」
今まで自分を手に入れてきた主たちとは違う皇子に戸惑う魔人
魔法で触手やっそんとか空中絨毯プレイとかしつつ、
無事王宮に戻ることは出来たが他の皇子達との対立は残っている
あいつら殺しちゃう?YOU俺に願っちゃえよ!だめ!的なやり取りをしつつ、願い事は消費されないので王宮に居候し続け
分身3Pとか、皇子にけも耳尻尾がはえたり幼児化したりするプレイを挟みーの皇子に優しさに惹かれーのしていると
上記の第三、第四あたりに受けが攫われ襲われる激怒し、
なんだかんだあって弱みを握られ継承権を失い追い出される他の皇位継承者
「三つ目の願いが決まったよ。お前に自由を。これからは誰に縛られること無く好きに生きてくれ」
そう受けが微笑むと某Z−2−のごとく魔人の両手から枷が外れて自由の身になる魔人

その後は、
「自由に生きよと言うならば、お前を連れて行こう!」と魔人に攫われ駆け落ちEND
残された国は、善良で真面目な第二皇子あたりに任せておけば問題ない
もしくは、攻めが出て行って元気の無い受けの元へ現れる一人の美女。
二人っきりになった途端押し倒され、攻めの姿になる元美女
「この姿ならば永遠にお前の傍に居られるだろう」と、昼は愛妾、夜は下克上の攻めってのも面白そうだと思った




ランプを擦る手テクが気に入った攻め魔人…
もしくはめろめろになったビッチ受け魔人と言うのも一瞬思いついたけどナシの方向でw

611 :風と木の名無しさん:2013/09/29(日) 01:35:25.53 ID:wePHGCSOO


612 :風と木の名無しさん:2013/09/29(日) 01:39:10.61 ID:wePHGCSOO
まわ

613 :風と木の名無しさん:2013/09/29(日) 01:42:02.09 ID:wePHGCSOO
まわし

614 :風と木の名無しさん:2013/09/29(日) 02:04:32.38 ID:sD6zYyhY0
まわし

615 :風と木の名無しさん:2013/09/29(日) 02:09:28.20 ID:wePHGCSOO
まわす

616 :風と木の名無しさん:2013/09/29(日) 02:15:01.62 ID:wePHGCSOO
まわすよー

617 :風と木の名無しさん:2013/09/29(日) 02:20:36.09 ID:wePHGCSOO
踏み台の踏み台

618 :風と木の名無しさん:2013/09/29(日) 02:20:45.80 ID:In0CoSo/P
ていうか回しは投下から24時間後でしょ
投下GJ
個人的にはアラブ側は王太子よりまず回って来ないであろう末の王子がいいな
当人は全く王位に興味ないのに上の王子に粛清されそうになるって展開が好き

619 :風と木の名無しさん:2013/09/29(日) 02:25:36.94 ID:wePHGCSOO
アラブの末の王子

620 :風と木の名無しさん:2013/09/29(日) 02:34:38.08 ID:VEI0Mc4V0
これはさすがに流すしかないよな
>>619はIDくらい変えろ
別館によると*9さえテンプレ違反でなければ荒らしがまわしまくっても有効だそうだ

621 :風と木の名無しさん:2013/09/29(日) 02:37:55.27 ID:In0CoSo/P
流しましょう

622 :風と木の名無しさん:2013/09/29(日) 02:41:42.73 ID:4m9NYkj60
駆け落ちendいいなw
アラブっていうと油田王のスーパー攻め様みたいなお笑いイメージになりがちだけど
褐色の肌とかその露出を極限まで抑えた衣服とか宗教的な貞操観念とか
なんかちょっとこうストイックなエロさがあるような気がする
GJでした!

623 :風と木の名無しさん:2013/09/29(日) 02:42:02.52 ID:wePHGCSOO
>>620変えてたら良かったの?

624 :風と木の名無しさん:2013/09/29(日) 06:42:17.46 ID:6bxcesHc0
>>623
あなたはまずテンプレ違反を多くしているから
一年くらいROMってていいんじゃないかな

>>610
投下乙GJです
魔人さん変態プレイがお好きなんですね…
美女の展開いいな!他の男を惑わしちゃうくらいの攻めもいいかもしれない

625 :風と木の名無しさん:2013/09/29(日) 10:07:28.76 ID:pBFPQKqv0
>>610
GJ!!
某まほーの国作品のように何が起きてもラストはハッピーエンドは素晴らしい
にしてもさすが魔人、プレイ内容が凄いな

626 :風と木の名無しさん:2013/09/29(日) 10:11:01.68 ID:mIeDrG9R0
>>623
そう、荒らしの証拠がなければ流れはしないから
610の語りが気に入らないだけなら次の*9でリセットしよう
ずっと荒らしたいんだったら関係無いけどね

でも>>618-619だけ見るとうっかり笑ってしまう返しだな

627 :風と木の名無しさん:2013/09/29(日) 11:42:41.73 ID:Q+HblLzz0
上で言われてる宗教的貞操概念で
一夫多妻というか、正式に一人と複数が認められてて
しかも浮気じゃないというのが萌える
ランプ魔人でもいいけどw

628 :風と木の名無しさん:2013/09/29(日) 11:44:29.39 ID:vGYmJ9o5O
>>610
絵的でないと難しそうだなと思ったけど語れるもんだな
乙でした

629 :風と木の名無しさん:2013/09/29(日) 11:55:03.32 ID:SQE6HJIKi
恋心を自覚する攻めと天然受け

630 :風と木の名無しさん:2013/09/29(日) 17:53:07.70 ID:wePHGCSOO
まわし

631 :風と木の名無しさん:2013/09/29(日) 20:21:26.57 ID:wePHGCSOO
まわし

632 :風と木の名無しさん:2013/09/29(日) 20:46:35.16 ID:wePHGCSOO
まわれ

633 :風と木の名無しさん:2013/09/29(日) 21:04:46.80 ID:wePHGCSOO


634 :風と木の名無しさん:2013/09/29(日) 21:08:27.42 ID:wePHGCSOO


635 :風と木の名無しさん:2013/09/29(日) 21:16:15.80 ID:wePHGCSOO
真和志

636 :1/3 629 恋心を自覚する攻めと天然受け:2013/09/30(月) 00:02:09.54 ID:qjg7qUN50
「ゆーうや!一緒に帰ろ!」
「あ、わりぃ……ちょっと今日、学校残るから」
「……じゃあ、俺も残る」
「は!?そんなのいいって、悪いし」
「だって最近ぜんぜん裕也と帰ってない」

むっすー、という表現がぴったりな顔をして俺の目の前に立っているのは、幼馴染の卓真だ。
こいつは自分の言葉の重みってやつを全然わかってない。

637 :風と木の名無しさん:2013/09/30(月) 00:17:15.56 ID:UGjKafKe0
まわす

638 :2/3 629 恋心を自覚する攻めと天然受け:2013/09/30(月) 00:26:16.74 ID:qjg7qUN50
 垂れ目がちな目は大きくて肌は綺麗な上に色白で、少し長めの髪はくるんとした癖毛で、そこらの女子より可愛いくせにそんなことサラッと言うなよバカ。
 元はと言えばお前が悪いんだ。お前がへらへら笑いながら「俺、裕也となら付き合ってもいーな。てゆーか付き合いたい」とか言うから悪い。
 冗談だってことは百も承知だよ。つーか冗談だから余計に性質悪ぃんだよ。反射的に想像しちまって、「アリ」だなとか思っちゃった俺はどうすりゃいいの。
 それからお前に会う度に、だんだん「アリ」というよりむしろそうなりたいなんて考えるようになっちゃって、こんな感情どうしろっていうの。

639 :629代行 3/3:2013/09/30(月) 00:45:54.71 ID:0xXPRD1W0
 教室で普通に接するだけでも大変で、だからわざわざ避けてたのになんでお前はそうなんだよ。
 いつもいつもベタベタしてきて「だいすきー」とか言っちゃって、俺がどれだけ振り回されてるのか知らないくせに。
 俺がどれだけお前のこと好きか知らないくせに。

・・なんて、言えない。言えるわけがない。
卓真が天然なのは昔からだ。一緒にいるのが当たり前で、卓真の「だいすき」はもう何回聞いたかわからない。
なにも特別な事じゃない。
なのに、なんで……なんで、好きになっちまったんだろう。


「……あー、だよな。確かに。じゃあやっぱ、俺残るのやめる」
「え、まじ?いいの?」
「ああ。今日じゃなくてもいいし」
「やったー!ゆーややさしー!」
「体当たりしてくんなバカ」

この日常が続いてほしいのかどうか、最近よくわからない。

640 :風と木の名無しさん:2013/09/30(月) 00:57:25.19 ID:8eZoKdAj0
>>638
> それからお前に会う度に、だんだん「アリ」というよりむしろそうなりたいなんて考えるようになっちゃって、こんな感情どうしろっていうの。

こういうのいいよね
甘いわーむず痒いわー
連投規制に負けず投下乙代行さんも乙です

641 :風と木の名無しさん:2013/09/30(月) 01:05:50.48 ID:jYYk9eEq0
自覚しつつもまだ受け入れきらずに戸惑ってる感じがいいよね!
あまずっぺー青春だなおい
書いた人も代行さんもGJ乙でした!

642 :風と木の名無しさん:2013/09/30(月) 06:27:04.64 ID:xuDtw71p0
こうやってジタバタしてるのって萌える
いいよねーむずかゆくていいよねー
別館に来てたのも大変良かった!
GJ!

643 :風と木の名無しさん:2013/09/30(月) 07:51:11.27 ID:R8MtY550i
最後の一行がもう、なんというか、いい。青春GJ!

644 :風と木の名無しさん:2013/09/30(月) 15:50:52.68 ID://PeYjVt0
ここも別館も攻めが可愛いなぁ!
>>636の攻めはちょっと苦しそうで切ない感じもする、だがそこも萌える
別館の受けは覚悟しておいた方がいいw

645 :風と木の名無しさん:2013/09/30(月) 23:57:50.31 ID:o7zzHdJ+0
まわし

646 :風と木の名無しさん:2013/10/01(火) 00:04:36.54 ID:B4XE4xKVi
>>645
時間見れないの?まわし

647 :風と木の名無しさん:2013/10/01(火) 00:34:00.04 ID:fztSG/B80
まわし

648 :風と木の名無しさん:2013/10/01(火) 00:49:53.36 ID:xzDdGM0a0
踏んで下さい

649 :風と木の名無しさん:2013/10/01(火) 00:55:47.81 ID:6Z+F+5Zb0
アンドロイド×科学者

650 :風と木の名無しさん:2013/10/02(水) 00:54:29.34 ID:Aqgyt7gq0
その人型のロボットは、人間のような感情と、それにともなった行動を人の手で作り出そうと企画されたものだった。
人と同じ繊細な動作を可能にするボディ、高度な演算によって心を生み出す電子頭脳を併せ持つそれは、作られた後、学習によってその機能を得ようとしていた。

「だから、私はあなたのことを愛しているのです」
人に似せて作られた、しかし無機質の顔が軟らかな表情をうかべる。決して豊かな表情ではなく、違和感を与えない程度の、あえかな変化。
しかしこれまでT-5に「感情」を教えてきた松田は、感動を覚えた。
ここまで来たか。T-5に子猫を与え可愛がることを教えた日々を思い出す。
子猫は可愛がって育てるものだ、というただのインプットをなかなか越えられなかった日々。
そのT-5が、こうして今、他の存在に自ら愛を告げている。
「その判断はどこから来たんだ、T-5」
興奮して松田は叫んだ。T-5に生じた現象を、なんとしても記録し解き明かさねばならない。
「あなたが私に教えてくれた膨大な事例、それら全てを吸収して統合した結果、私には心と呼べるものが芽生えつつあります。
そのことに、私は喜びを感じます。喜びとは、私の存在に有利である、ということです。
私はもっと多くの事例を学び、私という存在を高めたい。これは、私が存在するための理由でもあります。
つまり、私が存在するに当たってあなたが必要です。それはあなたが好きだということです。
自分にとってもっとも大切な存在を『愛する』のだと私の中のデータにあります。
よって、私はあなたを愛するのです」
「T-5、今の言葉は記録しておいて。あとで取り出すから」
はい、と答えるT-5を前に、松田は首を傾げた。
論理に破綻はないようだ。これまで、T-5には自分の存在に有利なものを好と判断せよと教えてある。
松田はさらに首をひねった。

651 :風と木の名無しさん:2013/10/02(水) 00:55:58.61 ID:Aqgyt7gq0
もっとも大切な、好きな気持ちを愛と呼ぶ。これは正しいのだろうか。
確かに、広義的にはそれを愛と呼ぶかもしれない。しかし、それでは「大好き」と変わらないのではないか。
教え損ねたのだ、とふと気づく。
松田の次の教えを待つT-5にはない、生き物にしかない機能。生殖。
松田は思う。狭義の愛は、つまり生殖本能だ。人が人を愛するというのは結局のところ性愛であり、性欲という本能である。
T-5にセックスは必要ない。だから愛は教えていない。
これは重大な齟齬であり、本計画の根源的な問題かもしれなかった。

しばらく考えて、松田はT-5に言った。
「T-5、その感情の名は愛じゃない。僕のことが好き、ただそういうだけのことだ」
「一番好きなのです」
「では、子が親を慕う気持ちにもっとも近いのではないか。それは愛かもしれないが、なら『おとうさん、大好き』が適切なせりふだ」
「おとうさん、という呼び方には違和感をおぼえます。私はあなたを愛していると感じています」
「では、後輩が先輩を慕う気持ち、生徒が師を慕う気持ちに近いのではないか」
「もっとも近い表現は、『あなたを抱きしめたい』です。あたたかくて柔らかで、大切で愛おしい存在に対して抱く気持ち、
 それ以上に相手のことをもっとよく知りたい、いつまでも一緒にいたい、同化してしまいたい、
 そんな気持ちを私は『愛』だと判断しました」
たしかに、子猫を飼ったときにそんなことを教えた。
しかし、松田はたじろいだ。こんな真摯な愛の告白を聞いたことがなかったから。
(違う、違う、私はT-5に正しい感情を教えなければいけないのに)
「……T-5、愛とは男女の間に生じる生殖行為のための恋愛感情だ、お前のは愛じゃない」
T-5の電子頭脳はしばらくの演算の後、答えを出した。
「同性間での性行為は記録されています。性行為の有無が愛の条件なら、私にはそれが可能です」
T-5の腕が松田の白衣を包む。その力はあくまで優しく、適正で、T-5が自分を『愛おしく』思っていることが松田にはよくわかった。
「愛してます」
機械の体にどこまでの性能が備わっていたのか、松田は身をもって知ることになった。

652 :風と木の名無しさん:2013/10/02(水) 02:41:23.93 ID:WxqR+ucSO
理屈っぽいアンドロイドに翻弄される科学者萌えた
好みです GJ!

653 :風と木の名無しさん:2013/10/02(水) 08:02:32.63 ID:72bVv+Ce0
理詰め押しアンドロイドいい!
GJ

654 :風と木の名無しさん:2013/10/02(水) 11:31:52.04 ID:DT9Akb560
アンドロイド攻めってどういうのかなーと思ってたら、これは萌える!
一生懸命愛を伝えようとするのが可愛い
GJでした!

655 :風と木の名無しさん:2013/10/02(水) 11:57:22.48 ID:i0kGuE9gi
アンドロイドも科学者もかわいいw
萌えましたGJ!

656 :風と木の名無しさん:2013/10/03(木) 00:07:18.12 ID:IaMaVceO0
冷静に「愛してる」って告げるアンドロイドがすごくかわいかったです
>T-5には自分の存在に有利なものを好と判断せよ
この先訂正してもアンドロイドは博士を好きなんだろうなー
GJしたー!

657 :風と木の名無しさん:2013/10/03(木) 00:54:04.18 ID:GM9vhr080
よかった
まわし

658 :風と木の名無しさん:2013/10/03(木) 00:55:52.08 ID:y86ZYIv40
よかった?
まわし

659 :風と木の名無しさん:2013/10/03(木) 00:57:31.39 ID:V1zVdHdy0
探偵と探偵

660 :風と木の名無しさん:2013/10/04(金) 01:03:21.27 ID:70zLyDgs0
まわしー

661 :風と木の名無しさん:2013/10/04(金) 01:19:18.21 ID:kkJQaEbY0
マワセええエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!!

662 :風と木の名無しさん:2013/10/04(金) 02:41:29.90 ID:U9sEAFd90
まわし

663 :風と木の名無しさん:2013/10/04(金) 03:18:39.47 ID:um/GkgwK0
まわし

664 :風と木の名無しさん:2013/10/04(金) 04:22:27.60 ID:gBt8xHDU0
まわし

665 :風と木の名無しさん:2013/10/04(金) 05:44:03.84 ID:VRn9hMs00
まわし

666 :風と木の名無しさん:2013/10/04(金) 07:31:18.31 ID:yLSGGICWi
まわ

667 :風と木の名無しさん:2013/10/04(金) 07:57:53.17 ID:n3qc7+tii
まわしまわし!

668 :風と木の名無しさん:2013/10/04(金) 08:30:12.45 ID:EGfCtIPZ0
踏んでもいいのよ

669 :風と木の名無しさん:2013/10/04(金) 08:34:18.99 ID:OQEqBVqK0
不思議ちゃん受け

670 :1/2:2013/10/04(金) 13:16:55.41 ID:FKmnTyEy0
「俺、三崎先輩の事が好きかも知れません」
「そうか、ありがとう」
「はい」
夕日が眩しい部活の帰り道、隣を歩いていた後輩の司がぼそりと呟いたので視線を隣に向けたが、
司は前を見たまま、こちらを見ることもなくいつもと変わらない無表情で歩いていた。
口数の少ない彼は他人との会話を億劫と感じているのか、普段の会話からして自分の意思を一言伝えただけで会話を終わらせる癖がある。
その所為でチームメイトに誤解されている点は多いのだが、本人がそれを苦に思っていないのだから
たかだか部活の先輩である自分にはそれ以上何も出来ない。
せいぜい、こっそりと彼の言動にフォローを入れるので精一杯だ。
「……」
「……」
「……ん?もしかして、今のは告白か?」
「はい」
不自然なニュアンスに疑問に感じ、思わず足を止めると同じように足を止めて、変わらず前を見たまま頷く。
「…そういうのはそんな風にさらっと言うもんじゃな…いやそうじゃなくて」
「そうですか、先輩。好きです」
今度は足を止めて、こちらを真直ぐに見つめながら。いつもと寸分違わない無表情で。
本当に告白をされているのか疑いたくなる程、さらりと、無感情に。
普段から口数が少なく、その数少ない言動からも心情が読み取りにくい彼だが、嘘や冗談を言うタチではないからこれは本気の告白なのだろう。
いや違う。そもそも、男同士で好きだの何だのと言われても困る。
「ええと、俺は…」
「では、俺はこれで。失礼します」
「は!?」
可愛い後輩を傷付けないよう、どう断ろうかと慎重に言葉を選んでいる途中。
いつもの別れ際のように深々と頭を下げられ、いつもと同じように別れの言葉を告げられる。
「ま、待て!お前、今俺に」
「はい、好きです」
「…俺の返事はいいのか?」
「はい、先輩は、俺と同じ好きじゃないですから」
「でも、俺は先輩が好きなので。先輩に嫌われても好きなのは変わらないですから」
「だけど、一緒に歩いてたら俺の中が先輩で一杯になって、外に出さないと弾けそうになったので」
「ええと、だから」

671 :2/2:2013/10/04(金) 13:20:24.91 ID:FKmnTyEy0
「司」
「はい」
いつもより、ずっと口数の多い司の顔は泣きそうで、それでも視線を俺から逸らすことはない。
「もう少し俺に考える時間を寄越せ」
「はい」
「お前は他人とよく話し合って意思の疎通をさせる必要がある。そこの公園にでも寄っていくか」
「はい」
ごく自然に、司の手を取り公園へと足を向ける。
「…先輩の考えてる事はよくわかりません」
「気が合うな。俺もだ」
眩しいほどの夕日は既に半分ほど沈んでいて、空が紫に変わりかけていた。

672 :風と木の名無しさん:2013/10/04(金) 13:47:09.16 ID:fhT/jdssO
時間なのでそろそろまわすね

673 :風と木の名無しさん:2013/10/04(金) 13:48:47.09 ID:fhT/jdssO
まわれ

674 :風と木の名無しさん:2013/10/04(金) 13:52:39.66 ID:fhT/jdssO
ろーりん

675 :風と木の名無しさん:2013/10/04(金) 13:59:20.94 ID:+LULaCG/0
>>670
これはいい不思議ちゃん
素晴らしい乙

676 :風と木の名無しさん:2013/10/04(金) 15:23:02.60 ID:AjG+qk7Gi
不器用不思議受とかやばい。先輩後輩っていうのも萌える。段階をゆっくりと見ていたい、萌えたよGJ!

677 :風と木の名無しさん:2013/10/04(金) 15:40:36.37 ID:fhT/jdssO


678 :風と木の名無しさん:2013/10/04(金) 15:41:40.10 ID:fhT/jdssO


679 :風と木の名無しさん:2013/10/04(金) 15:42:59.40 ID:fhT/jdssO
不思議ちゃん攻め

680 :風と木の名無しさん:2013/10/04(金) 15:46:00.28 ID:jyZpDJ6F0
>>670
萌えたよ〜
GJ!

681 :風と木の名無しさん:2013/10/04(金) 15:52:58.67 ID:70zLyDgs0
予想をいい意味で裏切る不思議ちゃんだった
GJ!

682 :風と木の名無しさん:2013/10/04(金) 17:26:16.23 ID:070mDPsb0
>>679
ID変えろって

683 :風と木の名無しさん:2013/10/04(金) 18:15:54.34 ID:roqfg4VK0
>>670
萌えた!これはいい不思議系

>>682
おバカさんの相手はするだけ無駄
ID変えてきたら余計に増長するだろうし放っておこう

684 :風と木の名無しさん:2013/10/04(金) 18:32:56.54 ID:Z8ejueX50
>>670
不思議ちゃんが泣きそうなのって最高に可愛い…!GJでした!

>>682
24時間経ってないのに勝手にまわして自分で9踏んでるし、
IDどうこうの問題じゃないでしょ

685 :風と木の名無しさん:2013/10/04(金) 18:44:57.12 ID:i82snLdb0
不思議ちゃんを理解してフォローしてあげる三崎先輩はイイ男だな〜
そこに惚れたんだと好みだ
こういうタイプって名字で呼ばれがちだけど、司って下の名前なところも萌え
投下GJです

686 :風と木の名無しさん:2013/10/04(金) 19:05:49.08 ID:FUTk+v5w0
やっぱ不思議ちゃんには包容力ちゃんのセットが鉄板だよな
わかってらっしゃる

687 :風と木の名無しさん:2013/10/04(金) 19:09:22.45 ID:yxzlfbda0
>>684
24時間以内に荒らしが途中までまわしても*9が荒らしでなければ有効だろ

688 :風と木の名無しさん:2013/10/04(金) 19:15:28.80 ID:X3MWOTqg0
>>687
>>1
>■テンプレ違反の*9はお流れです。

689 :風と木の名無しさん:2013/10/04(金) 19:17:26.67 ID:fhT/jdssO
不思議ちゃん攻め

690 :風と木の名無しさん:2013/10/04(金) 19:29:21.66 ID:JBRLJkWS0
>>688
別館チラシ894見て
*8までが荒らしでも*9が別IDなら流れないって
今回は全部荒らしだから無効だけどな

691 :風と木の名無しさん:2013/10/04(金) 19:38:11.12 ID:roqfg4VK0
>>690
942 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2013/10/04(金) 15:50:39 ID:nHn9AnUk [1/2]
これ、荒らしが9取ってるけど「テンプレ違反の9は流す」じゃなくて
「0から24時間以内の回しはご遠慮ください」の方を優先させたらいいんだすよね?
最近荒らしが回して自分で9を取るのが多いなあ
しかも多分、別に9が取りたいわけでもなさそうだし何がしたいのかわからん

943 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2013/10/04(金) 16:13:47 ID:7SN/eTqk
>>942
>「0から24時間以内の回しはご遠慮ください」の方を優先
それでいいと思うよ
ああいう人は向こうで構っても堪えないだろうし、いない者と見なして対応した方がよさそう

692 :風と木の名無しさん:2013/10/04(金) 19:45:51.25 ID:OWpzPEHZ0
>>691
それだと>>489も違反になっちゃうんだが

693 :風と木の名無しさん:2013/10/04(金) 22:36:50.72 ID:bQrIykri0
つまり24時間以内に「踏み台」系のレスがつくのが自分では気に入らなくて
ルール違反だと主張したのに一向に改善されないし
向こうでも適当に流されてたのがずっと気に食わなかったから
今回の荒らしに便乗して(もしくは同一人物でもどっちでもいいや)
ぐちぐち絡んでる末尾0がこないだからいるんだろうなあ

私も内心もにょってたけど、今回みたいのはあすがにやり方が陰険だよね
同じ粘着するなら踏み台レスがあった次の周で感想と一緒にアンカとばして注意を
地道に続ける方向にやればよかったのに
自分ではできうることをしないで、文句を言えば、他人が改善してくれることしか頭に無いみたいだね

こういうとまた逆ギレして更に荒らすんだよなーこういう歪んだ正義厨は

694 :風と木の名無しさん:2013/10/04(金) 23:09:16.35 ID:wRkl6r3/0
別館にチラシあるんでまとめてあっちでやってください

695 :風と木の名無しさん:2013/10/04(金) 23:14:11.46 ID:tTxRHrG3O
感想欲しい人がわざと荒らしてるのかと思ってたわー
連投疑惑の後から変になったように見えるのは気のせい?
1、2個のルール違反感想ならそのまま9いって前の0は我慢するしかないけど
大掛かりに荒らしてしまえば0から24時間たつまではどれだけ進もうが感想タイムになって
更に皆が雰囲気良くしようと長い感想くれるわ規制中でも0以外にわざわざ書いてくれるわ
いいことずくめだもん

696 :風と木の名無しさん:2013/10/04(金) 23:37:22.83 ID:ft0e8V+C0
テンプレ案です

・24時間以内のまわし、および「GJ」「萌えた」「乙」「投下乙」
などの一言感想は禁止
・上記ルール違反のレスがついた状態で
0投下から24時間以内に次の9にいったときはその9は無効とする。
0投下から24時間経過後の直近の9を次の*9として扱う

↓提案理由↓
いくら不満が出ても無視してわざとグレーな心無いレスをする人がいるので
それらのルール違反抑止のため
こうすれば次にまわしたいor0が気に入らないから嫌がらせ、のルール違反が減らせる

「0が気に入らないならスルー」
「それでも早く次の9*0にいきたいなら荒れないようなちゃんとした感想かく」
これが暗黙の了解だと認識していたが、
ここずっと酷すぎるからルールで縛るしかない

よければテンプレ議論スレで

697 :風と木の名無しさん:2013/10/05(土) 01:40:25.60 ID:M6LOB9yeO


698 :風と木の名無しさん:2013/10/05(土) 01:41:41.24 ID:M6LOB9yeO


699 :風と木の名無しさん:2013/10/05(土) 01:43:00.67 ID:M6LOB9yeO
不思議ちゃん攻め

700 :風と木の名無しさん:2013/10/05(土) 01:43:09.55 ID:0TZpFMWZ0
僕だけが知っている彼の秘密

701 :風と木の名無しさん:2013/10/05(土) 12:22:53.18 ID:CrJZlGCC0
まわしで

702 :風と木の名無しさん:2013/10/05(土) 13:22:56.18 ID:ZUkYhneA0
回します

703 :風と木の名無しさん:2013/10/05(土) 14:42:12.45 ID:rK162RgC0
670投下から24H経ったのでまわします

704 :風と木の名無しさん:2013/10/05(土) 17:40:44.80 ID:mc5Tk1cP0
回します

705 :風と木の名無しさん:2013/10/05(土) 17:45:12.56 ID:wtt5QUIE0
くるりーくーるりー

706 :風と木の名無しさん:2013/10/05(土) 18:15:05.52 ID:b/nKUCsN0
粛々とまわすであります

707 :風と木の名無しさん:2013/10/05(土) 18:28:05.21 ID:OCTVdF3N0
回すよー

708 :風と木の名無しさん:2013/10/05(土) 18:42:10.38 ID:ySYyrkcS0
どうぞ

709 :風と木の名無しさん:2013/10/05(土) 18:42:28.57 ID:mc5Tk1cP0
君以外みんな死ね

710 :1/3:2013/10/05(土) 19:39:24.61 ID:wtt5QUIE0
君以外みんな死ねばいい。病室で、僕はそう思った。
君の名前は漢字二文字で、音は三つ。教室に一人はいそうなありがちな名前。
最初の一文字は口をすぼめて突き出すように発する。
だから君が自己紹介をするたびに、キスをねだられているような気持ちになってドキドキしてしまう。
「楠君……もうそろそろ、面会終了の時間です」
邪魔な声は聞きたくない。拾う音は君の声だけだと決めている。
「なあ、坂田。明日も来るから、絶対来るから待ってろよ」
音に合わせて視線を君に合わせる。僕が見たのは、病室から出る君の後姿だけだった。

711 :2/3:2013/10/05(土) 19:40:00.34 ID:wtt5QUIE0
僕以外誰もいない病室で、声が出ないとわかっていながら唇を動かし君の名前を呼ぶ。
明日は会えないかもしれない。最近の僕の心臓は、おかしい。
僕の心臓が活発に動くのは今まで君が関わってくることばかりだった。
君の姿を目に映したり、君の声に浸ったり、君と淫らなことをする妄想をしている時、激しく鼓動が動いていた。
最近の僕は、朝起きてから寝るその瞬間までひっきりなしに、崩れたリズムで体の内側から僕の胸を叩いてくる。
まるでここから出せと、君に会わせてほしいと望んでいるみたいで、自分自身の心臓にすら嫌悪感を抱く。
君のことが好きなのは僕だけが良い。僕の心臓にすら君を奪われたくはない。
「坂田君、今日も良い天気よ。はい、坂田君が大事に持っていたハンカチ。きれいに洗っておいたからね。本当に坂田君は良いお友達をもっているのね」
雑音を聞きたくない。けど、君がくれたハンカチを話題にされたら反応せざるを得ない。
震える指先で渡されたハンカチを手に取った。

712 :3/3:2013/10/05(土) 19:40:34.55 ID:wtt5QUIE0
君だけが生きていてほしい、その隣に僕がいなかったとしても。
僕は君が好きな女の子がいることを知っている。君が幼いころに離婚して離れた母親に複雑な感情を抱いていることを知っている。
君が、あえて僕の感情に気がつかないふりをしていることを、知っている。
「あ、見て坂田君! 楠君よ。ほら、窓の外から面会に来てくれたのよ!」
緑色にゆれるカーテン越しに、髪の長い女と一緒に病院に向かってくる君の姿を見て僕は唇を動かす。
き、み、い、が、い、み、ん、な、し、ね、ば、い、い。
僕の呟きに誰も返事をすることなく、外の肌寒い風が僕の頬を撫でる。
諦めろと、あやすように。だけど絶対に僕は諦めない。僕が死ぬ瞬間まで、君を愛し続けるつもりだから。

713 :風と木の名無しさん:2013/10/05(土) 22:14:18.95 ID:mc5Tk1cP0
乙!
早さに驚いた

714 :風と木の名無しさん:2013/10/06(日) 19:44:56.33 ID:8EF2tPPw0
お時間ですのでまわします

715 :風と木の名無しさん:2013/10/06(日) 19:48:53.44 ID:hsh4LDJ50
まわしー

716 :風と木の名無しさん:2013/10/06(日) 19:56:53.29 ID:jjE18cBK0
まわし

717 :風と木の名無しさん:2013/10/06(日) 20:01:55.27 ID:67QuV3gg0
mws

718 :風と木の名無しさん:2013/10/06(日) 20:13:36.97 ID:pmS7G7tri
踏まれるために来た

719 :風と木の名無しさん:2013/10/06(日) 20:14:07.63 ID:gMJ68uyT0
何でも屋

720 :1/2:2013/10/06(日) 21:17:43.12 ID:ZqMR1BuB0
近所に何でも屋ができた。
「何でも屋ですか」
「ああ」
店にいるのは髪の短い店主のみ、普段の仕事は何をしているんだろう?
何でも屋って言うからにはなんでもするんだろうし……エロイこともしてもらえるんだろうか。ちょっとだけ想像してのどをごくりと鳴らした。
「気になったんで普段どんな仕事してるのか教えてください」
店主に声をかけた。すると店主は掌を上にして軽く揺らした。
「小依頼1つで5000円だ。うちは前払いオンリーなもので」
金の要求……ちょっとした質問ですら金が必要なのか。
「はい、5000円」
しかし知的好奇心は収まらなかった。財布の紐の硬さよりも、好奇心は大きい。
「ん、たしかに」
「基本的になんでもする。多いのは小依頼で一つ5000円。その次に多いのが中依頼で30000円、それ以上の大依頼はものによる。
そうだな、今やってるような小依頼は簡単ですぐに終わる依頼が多い。中依頼は時間をまたいだり若干危険な依頼だ。大依頼は……特に言うことはないこれでいいか?」
「え〜と、具体的にどんな事を……」
いくらなんでも端的すぎる。この情報で5000円はボッタクリだ。

721 :2/2:2013/10/06(日) 21:18:17.65 ID:ZqMR1BuB0
「最近あった小依頼は小説家志望生の小説を読んで感想を言うことだったな。その前にあった依頼は中依頼で旅行に行く夫婦にペットを4日間頼まれた」
金を払って人に小説を読ませる人なんているんだ……
「はぁ……それで、なんて感想を言ったんですか?」
「小説書くのやめて働けって言ったな」
「……無慈悲ですね」
「依頼を果たしただけだ」
せっかく金を払ったというのに小説そのものの感想がなかったばかりか、依頼人自体を否定するとはこの店主只者ではない。
「聞きたいのはこれだけか?」
「……あー、その。本当に何でもするんですか?」
さすがに体も売りますか? なんて失礼なことを目の前の男には言いにくい。
「あくまで基本的に、だけどな。金次第で引き受けている」
「私があなたを抱きたいと言っても?」
いくら言いにくくても俺は5000円払っている客だ。依頼内容も仕事内容を教えてほしいって内容だしセーフだろ。
「……予想外の依頼だ。依頼の程度を判断する必要があるから見送る形になるな」
普通に流された。そして依頼は果たしたと言われて店から追い出される。
追い出される一瞬、頬に温かいものが触れる。振り向くとウインクする店主がいた。
「まいったなー」
ちょっと本気で狙っちゃいそうだ。こうして俺は何でも屋の常連客になったのであった。

722 :風と木の名無しさん:2013/10/06(日) 21:25:04.45 ID:to/mE8iI0
乙、早いね

723 :風と木の名無しさん:2013/10/06(日) 21:34:40.12 ID:gMJ68uyT0
常連客になる過程も読みたくなるなー
そんで最終的には2人で何でも屋やればいいと思う!
GJでした

724 :風と木の名無しさん:2013/10/06(日) 21:56:18.25 ID:ZKqntKod0
なんか短編から長編まで色々展開が妄想できていいなあ
店主の仕事と語り手との今後の進展具合とか気になる、というか読みたい
乙でした!

725 :風と木の名無しさん:2013/10/06(日) 22:47:37.31 ID:tH21b1GHO
エロ厨な発想力に笑いが止まらん
乙です!

726 :風と木の名無しさん:2013/10/07(月) 10:27:37.97 ID:tXa3Fvhg0
gj

727 :風と木の名無しさん:2013/10/07(月) 21:26:36.71 ID:WnQWDwJv0
投下乙です
常連になれるなら実は金持ちに違いないww
淡々とした語り口がよかった!GJでした

728 :風と木の名無しさん:2013/10/07(月) 21:26:47.63 ID:dUl/xI/J0
まわし

729 :風と木の名無しさん:2013/10/07(月) 21:28:17.96 ID:iCzlbEjF0
ヤケ酒

730 :1/2:2013/10/08(火) 20:53:03.78 ID:HMsOPCid0
何かあるかもしれない、と思った。

「直也さ、飲みに行こうぜ。ヤケ酒だよ、ヤケ酒。もう飲むしかねーだろ」

同期の達樹は大学時代からの友人だったが、やたらに正義感に溢れているせいで、今も昔も周囲と衝突することが多い。
それでも学生時代はそれが良い方に作用し、雨降って地固まる式でむしろ人気者の部類だった。
けれど――上司との衝突の末に、左遷されそうだと、彼は珍しく弱った顔で呟いて。そしてその直後の、空元気のような笑顔の誘いだった。
いいよ、と僕は言った。
そして、何かあるかもしれない、と思った。
その時、冷蔵庫の中に、趣味で買い求めた上質の日本酒があるのを思い出したのも。
いい店を知っているからと、僕の住むアパートに程近い居酒屋へ連れて行ったのも。
多分、その予感のせいだった。

「美味いなあ、これ。酒が進む」
「でしょ。どれを食べても美味しいし。お酒もいいよ、ここ。丁度、達樹に勧めようと思ってたんだ」
「そう言われると、ヤケで流し込みとかできねえじゃん」
酒で顔を赤くして、達樹がけたけたと笑う。そうすると精悍な顔つきが、不意に子供に戻ったようになる。
そんな顔を、僕は何度も見てきた。
「別にさ、無理しないで。愚痴吐いてもいいんだよ」
「……ありがとな、ほんと。持つべきものは直也だわ」
「友じゃないの」
「んー……」
酔いの回った目を蕩かせて、また笑う。酒に酔った人間の顔なんて、普通はそう綺麗な物じゃない。
なのに達樹をが妙に綺麗に見えて、心臓が鳴るのは、多分僕の目に特別なフィルターがかかっているからだろう。
そう気付いたのは、もう随分前の事だった。
食が進んで、空のグラスがまた幾つか増えた頃、僕はそれとなく達樹に話しかける。
「この後、うちに来ない。近いし、いい日本酒があるんだけど」
「いいな、それ。まだ飲めるし」
「……言っておいてなんだけど、大丈夫?」
真っ赤な顔で、余裕、と嘯く。その癖もたれかかってくる彼を引き摺るようにして、アパートに帰った。
そして、何かあればいい、と思った。望むだけの自分に、呆れた。

731 :2/2:2013/10/08(火) 20:53:54.20 ID:HMsOPCid0
僕が用意を整えた盆を座卓に運んだ時には、達樹は既に座布団の上で潰れていた。
やはり居酒屋で飲みすぎたか、と僕は少しだけ落胆する。
それでも、ワイシャツの背に触れて少し揺すると、微かに反応があった。
「やっぱり、寝る? 布団貸すよ」
「……悪い」
起き上がってこちらを向こうとした彼が、不意に姿勢を崩した。
僕に倒れこんできた身体を、慌てて両腕で抱きとめる。
アルコールの匂いが途端に近くなって、けれどそれよりも、近い距離に酷く動揺した。
それを押し殺せるまで黙っていると、その間に、達樹は僕の肩に頭を擦る。
「なあ、直也。俺……」
「……ん?」
短く聞き返すことしか出来なかった。
達樹の顔が間近にあって、その唇が僕の耳元に近づいて。
「俺、な」
耳朶に、何かを迷うような吐息がかかって。
そして。

そして――聴こえてきたのは、安らかな寝息だった。


また今夜も、何も、無かった。
「いいよ。一人で飲んでやるから」
僕は寝かせた達樹を見ながら、猪口に注いだ酒を口に運ぶ。確かに美味しいはずなのに、不思議と味は感じられなかった。
この思いをどうにかするまでは、全ての酒が自棄酒になってしまう。
「……だから取って置いたのになあ」
またあと一歩が、踏み込めないまま。
僕は酒を惜しまず、酔いの中に憂さを晴らす事を選んだ。

732 :風と木の名無しさん:2013/10/08(火) 21:47:53.22 ID:xxPJ/P/F0
投下乙GJ!
弱味につけこみ酒まで飲ませて、何もできないヘタレかわいい!
肝臓壊す前に告白くらい頑張れww

733 :風と木の名無しさん:2013/10/08(火) 22:34:33.94 ID:F4FLeQmB0
いやこれ絶対両想いでしょ 絶対食っていい据え膳でしょ
っていう状況なのに何も出来ないからこそ萌える!
GJでした!

734 :風と木の名無しさん:2013/10/09(水) 09:22:13.04 ID:J9Fztorp0
GJ!じれったいの好きだ
程よく飲んで酔った勢いで告白すればいいのに
萌えました
別館もGJ!
どちらも可愛い二人だ

735 :風と木の名無しさん:2013/10/09(水) 20:55:16.77 ID:HUJLrY0b0
まわすよ

736 :風と木の名無しさん:2013/10/09(水) 21:38:25.65 ID:t6DhO8Y20
まわし

737 :風と木の名無しさん:2013/10/09(水) 22:11:49.33 ID:BNa14rhZ0
まわし

738 :風と木の名無しさん:2013/10/09(水) 22:12:25.15 ID:j57hjHjLi
踏んでいけ

739 :風と木の名無しさん:2013/10/09(水) 22:13:15.76 ID:pgVHXzwT0
いぬのおまわりさん

740 :風と木の名無しさん:2013/10/10(木) 22:26:07.02 ID:6smeUMJC0
まわすねー

741 :風と木の名無しさん:2013/10/10(木) 22:29:49.34 ID:MnWBBUBv0
まわし

742 :風と木の名無しさん:2013/10/10(木) 22:36:23.02 ID:UNxImAOa0
お流れまわし

743 :風と木の名無しさん:2013/10/10(木) 22:40:45.68 ID:tf3xYRIG0
まわしー

744 :風と木の名無しさん:2013/10/10(木) 22:42:38.41 ID:Zgjfellxi
まわし

745 :風と木の名無しさん:2013/10/10(木) 23:37:00.78 ID:PDgWGzTL0
まわし

746 :風と木の名無しさん:2013/10/11(金) 00:20:24.40 ID:WOL8QuBQ0
別館に来てたねまわし

747 :風と木の名無しさん:2013/10/11(金) 00:21:58.70 ID:hQniVyq30
まわし

748 :風と木の名無しさん:2013/10/11(金) 00:30:36.93 ID:mJjwXFsQO
踏むべし

749 :風と木の名無しさん:2013/10/11(金) 00:31:17.75 ID:BVSNa3Y+0
獣人×獣人

750 :1/3:2013/10/11(金) 21:40:59.11 ID:Eu5wRzF2i
「グルゥ…グルルルルル」
よだれを垂らし唸る友人の姿に俺はまた頭を抱えていた。
また暴れ出すのか、最近多くないか。面倒見る俺の気持ちにもなれつてんだよ…
ボヤく間もなく喉に噛みついて来た奴に何とか抵抗する。全力ではなさそうだがそれでも痛いものは痛い。殴り飛ばそうと出した腕を掴まれ、引っかかれ、負けじとこちらも蹴り飛ばす。あっ今金的蹴っちゃったすまん。
ふぎゃん!とまぬけな声を出して蹲る友人をすかさず押さえ込んだ。
こちらを睨みながら股間を抑える友人を見て、ようやく俺は一息ついたのだった。

俺の友人はヘタレだ。
好みの雌を見つけたと思ってもいつの間にか別の雄に取られてるんだ、とは本人の談である。
発情期に雌と会えばお互いムラムラしてんだし交尾するチャンスも増えるってもんだが、運の悪い事に俺らは決まった発情期を持たないライオンであった。
そうして性欲は行き場もなく溜まっていき、時折前後不覚になるほどに友人を暴れさせる。
俺はこいつを止められる唯一のストッパー役だ。こいつの知り合いに、同じ位のガタイで暴れ出すこいつにちゃんと太刀打ち出来そうなやつは俺だけしかいなかった。

751 :2/3:2013/10/11(金) 21:42:33.11 ID:Eu5wRzF2i
「フーッ、フーッ…はぁ、あ、い、ぃいってええええええええ!!!!」
「うおっびっくりしたあ!いきなり正気に戻ってんじゃねえよ!」
「へ、あ、正気?俺またぶっ飛んでたの?ってか、それにしたって金的はやめてよぉ…」
先程までとは別人のような哀れっぽい声に思わず笑ってしまう。
「すまん。ちょっと事故った」
「笑い事じゃないよ!あぁぁ、こいつ使い物にならなくなったらどーすんの。お前、」
責任取ってよ。
ぴくりと、口の端が震えた。
「っは、どうせ使う機会無いんだから不能でも問題ないだろ」
「ひどいよ!あー畜生、俺だっていつか…」
ぶつぶつと愚痴る友人にこっそり溜息をつく。ばれていないようだという安堵と、ほんの少しの落胆。
全く人の事言えないね、俺も。
「…責任位いくらでも取ってやるよ」
「あ?なんて言った?」
「や、何でもない」
「ふーん。…なあ」
「ん?」

752 :エラーにより代行 3/3:2013/10/11(金) 22:01:23.53 ID:iMymMao80
全身に残る傷。噛み傷、引っ掻き傷、痣、その他諸々。
こいつが俺の事好きな証。俺がこいつの事好きな証。そして、お互い未だ踏み出せていない証。
俺が吹っ切れれば俺はもう暴れなくて済むしその度にお前を勢いでぶち犯さないか恐怖しなくていい。
けど、どんどん好きの証が増えるお前の体に悦楽を覚えるのも、事実なんだ。
お願い。お前から踏み出して。

そしたら俺、今度はちゃんとお前の事大事にするから。

「ごめんな」

753 :風と木の名無しさん:2013/10/11(金) 23:24:24.95 ID:J7Nc3Pz20
笑い事じゃないんだろうけど楽しそうだなw
なんとなくもふもふしてそうなイメージ
傷跡も萌え
GJです!

754 :風と木の名無しさん:2013/10/12(土) 07:16:01.56 ID:n+aXZ7lE0
もうどっちからでもいいから早く踏み出してくれ
あ、でも傷跡ってエロいからしばらくこのままの関係性でもいい
うーん両片思い悩ましいGJ!代行さんも乙です

755 :風と木の名無しさん:2013/10/12(土) 21:23:13.14 ID:47HoLlrx0
じれったい、だがそこがいい
でも結ばれてほしい
乙乙!

756 :風と木の名無しさん:2013/10/12(土) 22:04:51.50 ID:elO8F8Kn0
まわすよ

757 :風と木の名無しさん:2013/10/12(土) 22:13:24.48 ID:Y60AcOiI0
まわし

758 :風と木の名無しさん:2013/10/12(土) 22:15:01.23 ID:LVRsfhgYi
踏んでください

759 :風と木の名無しさん:2013/10/12(土) 22:30:24.64 ID:k/GtmUCH0
朝にはいなくなる人

760 :風と木の名無しさん:2013/10/13(日) 13:27:53.50 ID:VsJRN2LJ0
あの人はいつも朝にはいない。まるで幽霊みたいだ。

日曜の夜に何処からかふらりとやって来て、俺に愛の言葉を囁いて二人で一緒のベッドで寝る。
俺が起きる頃にはテーブルの上に朝食が作ってあって皿の下にはいつものメモ。
“また来週  S”
あの人らしい綺麗で流れるような筆跡。メモを眺めコーヒーを飲みつつ出社の準備をした。
また憂鬱な一週間の始まり。早くも次の日曜が待ち遠しい。

一週間に一度の逢瀬。俺はそれで満足はしていない。
毎週メモを見る度に寂しいような悲しいような訳の分からない気分になる。
幽霊でないのなら、目が覚めた後もいてくれたっていいんだけど。

朝に消える理由はこれが誰にも知られてはいけない秘密だから?
歳の差に性別、確かに壁は多いけど。

待ち遠しい日曜の夜。来てほしくない月曜の朝。
太陽が昇らないことを何度願っただろうか。
また今日から、あの人を想う日が続く。
次の逢瀬で彼の愛を聞く時まで。

761 :風と木の名無しさん:2013/10/14(月) 16:44:39.45 ID:L6oaSvqdi
出会いや背景が気になる作品だったな。Sの目的も気になる。よかったよGJ!

762 :風と木の名無しさん:2013/10/14(月) 18:04:18.33 ID:4L4vq9Du0
まわし

763 :風と木の名無しさん:2013/10/14(月) 19:05:42.23 ID:bqhtQ4cX0
えっまわしていいんだよね?
人いないの?

764 :風と木の名無しさん:2013/10/14(月) 19:10:57.03 ID:D9LrS18f0
このくらい間が空くことなんてざら
まわし

765 :風と木の名無しさん:2013/10/14(月) 19:12:01.46 ID:FdS/vbI30
連休だしね まわし

766 :風と木の名無しさん:2013/10/14(月) 19:53:32.45 ID:kd9kY6pU0
まわしまわし

767 :風と木の名無しさん:2013/10/14(月) 20:45:24.19 ID:aYVM35LT0
まわし

768 :風と木の名無しさん:2013/10/14(月) 21:04:17.33 ID:OvzrOWCD0
踏んで!

769 :風と木の名無しさん:2013/10/14(月) 21:11:18.46 ID:+/iiw1FGO
もう会えないと思っていた

770 :風と木の名無しさん:2013/10/15(火) 21:14:50.32 ID:pvQspNSk0
岐路に立つ看板の前にて。ある男たちの会話。
「何年ぶりかな」
「何年ぶりだろうね。君は変わらないな」
「そっちこそ」
「面白くない冗談だ。もうよぼよぼの爺さんだよ」
「外見じゃない。中身が変わらないんだ。僕を守ってくれようとしたあの時からずっと、君は変わらない」
「あれから何年経ったかな」
「何年だろう。君を待ってる間、10数えてやめちゃったんだ。ここは風景が変わらない場所だからね」
「そうか。俺もよくわからないな。何しろ必死だったからな」
「エヌ…」
「お前が理不尽な理由で命を奪われて」
「エヌ」
「多くの仲間やたった一人の愛する人、愛する星を失って、正気を保つのなんか無理だったよ」
「もういいんだ」
「だから俺は俺と同じ思いがする奴が出ないようにすべてを壊したんだ。草の根ひとつ残らなかったはずさ」
「エヌ、泣かないで」
「お前にはもう会えないと思ってた」
「僕が君を待たないはずがないのに」
「そうか」
男たちはそっと目を合わせると手をつないだ。そして地獄への長い道を歩き始めた。

771 :風と木の名無しさん:2013/10/15(火) 21:14:56.46 ID:8Yxg4ewH0
おながれえええええええええええええええええ

772 :風と木の名無しさん:2013/10/15(火) 21:16:16.57 ID:z+K2/h6H0
時間切れだけど乙まわし

773 :風と木の名無しさん:2013/10/15(火) 21:20:53.13 ID:0pLbDXfN0
まわし

774 :風と木の名無しさん:2013/10/15(火) 23:06:16.73 ID:OaYHGT920
まわす

775 :風と木の名無しさん:2013/10/15(火) 23:08:28.53 ID:8ZcjV3Vei
まわすわよ

776 :風と木の名無しさん:2013/10/16(水) 01:16:12.73 ID:yCkAYPXQ0
まわし

777 :風と木の名無しさん:2013/10/16(水) 05:14:14.97 ID:Vg/cfWXe0
まーわし

778 :風と木の名無しさん:2013/10/16(水) 06:57:58.43 ID:SZBBgrPZ0
ふんでふんで

779 :風と木の名無しさん:2013/10/16(水) 07:04:35.56 ID:WKqewNNQ0
台風

780 :風と木の名無しさん:2013/10/17(木) 08:46:11.60 ID:aiHbg7GCO
お流れまわし

781 :風と木の名無しさん:2013/10/17(木) 10:07:31.30 ID:319hhRPg0
まわし

782 :風と木の名無しさん:2013/10/17(木) 11:09:09.73 ID:1XvcWHXc0
まわしー

783 :風と木の名無しさん:2013/10/17(木) 12:50:45.65 ID:IGK4d4yui
まわしまわし

784 :風と木の名無しさん:2013/10/17(木) 13:02:03.24 ID:ZHtOUGGP0
まわし

785 :風と木の名無しさん:2013/10/17(木) 13:07:38.91 ID:w7geVSnu0
まわし

786 :風と木の名無しさん:2013/10/17(木) 13:14:02.58 ID:brmNY4UQ0
まわーし

787 :風と木の名無しさん:2013/10/17(木) 13:24:54.45 ID:pKUVrr5c0
まわれー

788 :風と木の名無しさん:2013/10/17(木) 13:49:00.93 ID:HJCK6ngY0
それではどうぞ

789 :風と木の名無しさん:2013/10/17(木) 13:50:10.06 ID:hQo3Vw4q0
修復不可能の2人

790 :風と木の名無しさん:2013/10/17(木) 16:52:23.38 ID:b1ZrhdhK0
雨宿りついでに、僕の小説について意見を聞いてもいいですか。

主人公は魔法使いです。とんがり帽を被ったり長いローブを着たりはしていません。
人間界で人間と共存する修行にやって来たので高校生の彼は制服を着ています。
さて、主人公は魔法使いとバレてはいけません。面倒ですからね。極力魔法を使わないように注意しています。
しかし、転機がおとずれます。鉄柱の下敷きになりそうだった少年を、主人公は指をパチンと鳴らし、鉄柱を止めて助けることになります。
助けた少年は真っ赤な顔で言います。あんた手品師?魔法使い?俺のこと助けてくれたんだよな……あのさ、惚れちゃったんだけど、と。
そして少年は事件の日から主人公に付きまとうようになります。
口を大きく開いて八重歯を覗かせながら笑う少年を、主人公は兄弟のように可愛がるようになります。
側に居るだけで穏やかな気持ちになります。遊びにいったり勉強を教えたりしているうちに一緒にいる時間が増えます。
けれど、好きと言う少年の気持ちには応えられません。

791 :風と木の名無しさん:2013/10/17(木) 17:12:26.56 ID:4/Qr6l210
別館に続きあり

792 :代行 2/3:2013/10/17(木) 18:26:27.66 ID:AgdA0FeE0
魔法使いだとバレているからです。いつかは主人公についての記憶を消さなければなりません。
そのことを少年に伝えると少年は泣きます。
魔法使いであることを忘れるのはいい。けれど主人公のことが好きな気持ちも忘れるのか。
答えられない主人公に少年は泣き笑いして、抱き締めてくれる?と聞きます。そのあとで記憶を消してと。
主人公は言われた通りにします。抱き締めた少年の体は可哀想なほど震えています。ありがとう。ごめん。
申し訳ない気持ちで主人公は少年の記憶を魔法で操作します。

次の日から、少年は主人公のところにやってこなくなります。
廊下ですれちがっても目も合いません。声を掛けても不審がられて引きつった笑いを返されます。
八重歯ののぞく屈託のない笑顔は他の友達に向けられます。
そこで主人公は、寂しいだけでなく、苛立ちを感じます。
あれだけ好きだと言ってきたくせに。自分だけを蕩けるような瞳で見つめてきたくせに。
魔法にかけられたくらいで忘れるなよ、なんて理不尽なことと分かっていても苛立ちは消えません。
そこで主人公はようやく気がつきます。認めたくないけれど、もう修復できないけれどーー

793 :代行 3/3:2013/10/17(木) 18:29:00.78 ID:AgdA0FeE0
「と、こんな感じです。ベタすぎて駄目ですかね」
「そうは思いませんが」
苦笑いする私に、青年は考えるように顎に手をあてた。
「記憶が無くなった少年に、主人公はもう一度関わってみればいいのにと思いました」
「……記憶を消した張本人なのに?」
「はい。記憶を消されても、少年はまた主人公を好きになりたいと思ったはずです」
「そうでしょうか」
青年くすっと笑った。
「魔法使いはなんでもできるのに、何もしないんですね。ヘタレ設定ですか?」
「いや……」
青年は時計を見て眉をしかめた。
「あの、話の途中ですみません。雨が止むまでと思っていましたが、約束に間に合いそうにないので行くことにします」
そう言ってタオルを頭にかける。
「ではこれで。雨宿りに貴方が居て良かった。楽しかったです。あっでもやっぱり主人公は頑張らせてみてもいいと思いますよ」
 青年は、八重歯をのぞかせて笑うと雨の中に消えていった。
「……頑張らせる……か」
私はぽつりと呟いた。
指をパチンと鳴らすと、雨雲が消えて太陽が顔を出した。

794 :風と木の名無しさん:2013/10/17(木) 18:37:53.55 ID:nQggv4Oq0
おつ!
今はちょっと切ないけど、これから始まるかもしれない雰囲気に凄く萌えた…
魔法使いは頑張って八重歯の青年と幸せになってほしいよ

795 :風と木の名無しさん:2013/10/17(木) 18:38:49.48 ID:38JXmkm40
頑張って欲しいぃぃ!でもヘタレなのか…
八重歯の青年気づくんだ

796 :風と木の名無しさん:2013/10/18(金) 00:12:42.25 ID:drcOvT2C0
切ないけど、これから救われそうでもあってほっとした
頑張れ超頑張れ
踏み出して幸せになるといいよ!

797 :風と木の名無しさん:2013/10/18(金) 00:24:28.64 ID:U2uAL+TB0
こういう話大好きだ
続きが読みたい!GJ!

798 :風と木の名無しさん:2013/10/18(金) 09:05:46.46 ID:ttqAEBQs0
天気操れるほどの大魔法使いなのにヘタレってとこに萌える
GJ!

799 :風と木の名無しさん:2013/10/18(金) 10:20:28.56 ID:xDPDkx8W0
チャンスは今夜だけ

800 :風と木の名無しさん:2013/10/19(土) 00:53:28.90 ID:tLNoBePsi
「やばい、やばいんだよ、兎に角やばい」

はいはい、と適当に相槌を打ちながら、光を介抱する。

「えいちゃん、明日告白しちゃうんだよ、今日しかないんだよ…」
「それ、17回目や。筋肉バカ」

なら何でえいちゃんとやらに告白せず、真面目な声色で「しげる来い」と俺を呼び出したんだと問いつめたい。真面目なんて久々だから慌てて来てみたら、何でベロンベロンに出来上がってんだよとやっぱり問いつめたい。

「今日しかチャンスないんだよ…」
「正確にはもう今夜や。とっくに夜の10時やわ、阿呆」
「うー…えいちゃん…」

えいちゃん、光が酔う度に紡ぐ名前。ガタイの良さとは別にすぐに酔う光は、えいちゃんがどんなに素晴らしいか語り始める。そんな子が明日告白するらしい。
知らんやん。ほんま、知らんやん。

「ったく、えいちゃんとやらに早う告白せんか。メールとかでええやん。大丈夫、変な風になってへんか推敲したるから」
「むり、むりだよ…えいちゃん、絶対に困るもん…それに、えいちゃんが告白する日付も、えいちゃんが酔ってる時に聞き出したんだもん……嫌われるよ…」

あー、うざい。うざいこの筋肉バカ。何で俺このボケナスなんかに惚れてん。幼馴染ってこわい。

「あっそ、ほな飲めば」
「うん…」

光のチャンスを潰すチャンスは今夜のみ。自分に辟易、はしてるけど、そんなん知らん。俺は光にちゃんと宣告してる。やから許される。…と言い聞かす。

「いよいよ明日か…」
「んー?」
「阿呆は酒でも飲んどれ」

知り合ってから20年。グローリーコンビなんて言われてから10年。お互いベロンベロンに飲むようになってから5年。明日は光の誕生日。25になっても好きだったら決めていた。たとえ光が誰かを好きであろうとも。明日、俺は光に…。

801 :風と木の名無しさん:2013/10/19(土) 12:10:17.51 ID:SGVUDZZ50
なんだよもう、両思いかー
明日の展開がすごい気になる
GJでした!

802 :風と木の名無しさん:2013/10/19(土) 12:55:02.17 ID:Vid+b0xF0
あー、グローリー→栄光→えいちゃん=俺、か!
明日の光は告白されてアゴ落ちるほどポカーンてしてそう
んですごいバカップルになってると思うw

803 :風と木の名無しさん:2013/10/19(土) 13:36:54.26 ID:zn3XwRfI0
>>802を三回よみかえして「しげる」で変換したら栄がでてきてやっとわかった!
両片思い美味しい!明日はお互いに「は?」「はあ?」ってなりそうw
GJでした

804 :風と木の名無しさん:2013/10/19(土) 14:55:53.42 ID:bwHJ9WPlP
このままうだうだ悩んでて時間が経っちゃって
日付が変わった途端にしげるが光に告白ですね、わかります
甘々のバカップルになればよい
てっきり繁→繁栄→栄→えいちゃんかなと思ったけどどうなんだろ?

805 :風と木の名無しさん:2013/10/19(土) 15:59:11.18 ID:ItEymYPB0
繁→栄→光→繁
こういうこと?>>802>>804を総合しただけだけどw
報われない三角関係?
ヘタレ好きな私には光が可愛すぎて萌えた
明日が気になる*0だ乙

806 :風と木の名無しさん:2013/10/19(土) 16:52:27.16 ID:Dim8UiH9i
>>805
803も書いてるけど「しげる」は漢字表記すると「栄」ってことじゃないかな
光は普段しげる呼びだけど
好きなのを隠してるからそのことを話すと時はえいちゃん呼び
漢字表記で栄光だからグローリーコンビ
つまり二人は両片思い

幼馴染ってやっぱりいいな
萌えたー!GJです!

807 :風と木の名無しさん:2013/10/19(土) 20:24:41.05 ID:fE0IblQf0
何この告白前からバカップル確定してる2人w
ニヤニヤが止まらない
テラGJ!

808 :風と木の名無しさん:2013/10/19(土) 20:49:42.91 ID:DogSnBnx0
感想コメ見て理解した。今ニヤニヤが止まらないww
グローリーカプになるといいよGJ!!

次の9にも期待して踏まれます

809 :風と木の名無しさん:2013/10/19(土) 20:51:09.96 ID:r/BC8xpL0
0.00003%の確率

810 :風と木の名無しさん:2013/10/20(日) 15:58:05.91 ID:hL1ctwhL0
「実は僕達ってすごいんだよね」
唐突に隣に座る友人が呟いた。

季節は冬、ぬくぬくと炬燵に潜っていた俺を電話で叩き起こしいきなり「星を見に行こう」と誘ってきたこいつとは、もう長い付き合いになる。
家が近所で幼稚園に通っていた頃から一緒に遊ぶことが多く、何かにつけてセットにされたものだ。
そんなこんなでこいつの性格から何からを知り尽くした俺は急な誘いに驚くこともなく、「まあこいつだしな…」と渋々温もりから這い出た。

「で、何がそんなに凄いんだ?」
近所の公園のベンチに二人並んで座りながら星空を見上げる。田舎だけあって空は澄んでいて、今日も星がよく見えた。
「考えてみなよ!僕と君が
地球に、人間として、日本のここに、同じ年に生まれて、出会って、仲良くなって、今一緒にいる。
偶然とか必然とかよく分かんないけどさ、これってすっごい低い確率だと思うんだよ」
「例えば?」
「そうだな…きっと0.00003%ぐらい」
「ほぼ0じゃん」

「だからこそ、僕達がすごいってことだよ」
空から逸らされた二対の目が俺を見詰める。きらきらという擬音語が付きそうなほど輝く視線に思わず笑ってしまった。
「笑うなよー」
「ははっ、悪い。そうだな、凄いな俺達」
「だろ?!」
「凄い凄い。何たって幼稚園から大学まで一緒だからな」
笑いながら頭を撫でると、「子ども扱い駄目、絶対!」と抵抗される。
「これで就職先まで一緒だともう伝説だけどな…」
「いいじゃん、伝説」

「それに、僕は生まれ変わってももう一回0.00003%になりたいよ?」
あぁほんとに、笑顔が眩しい奴だ。

「…俺も」

811 :風と木の名無しさん:2013/10/20(日) 19:11:02.15 ID:wEVYvXJ40
ふぉぉぉー!幼馴染みいいよいいよー!
さらっと来世の分までプロポーズかますなんて末恐ろしいな
GJでした!

812 :風と木の名無しさん:2013/10/21(月) 17:01:08.14 ID:bWhrBM590
まわしますね

813 :風と木の名無しさん:2013/10/21(月) 18:56:11.77 ID:trdwD1ch0
まわし

814 :風と木の名無しさん:2013/10/21(月) 19:15:50.58 ID:RSchOy+B0
まわし

815 :風と木の名無しさん:2013/10/21(月) 20:13:02.91 ID:fgnUzguy0
まわし!

816 :風と木の名無しさん:2013/10/21(月) 22:37:58.72 ID:7/Hq0Sba0
まわし

817 :風と木の名無しさん:2013/10/21(月) 23:03:08.37 ID:pg4Qrjkp0
そしてまわし

818 :風と木の名無しさん:2013/10/21(月) 23:26:38.33 ID:6vS0wqn5O
踏まれましょう

819 :風と木の名無しさん:2013/10/21(月) 23:27:00.83 ID:Z8RFg81e0
二律背反

820 :風と木の名無しさん:2013/10/22(火) 23:45:18.09 ID:TVYRjmuE0
お流れまわし

821 :風と木の名無しさん:2013/10/22(火) 23:47:55.85 ID:m6ssMlj70
mws

822 :風と木の名無しさん:2013/10/23(水) 00:27:52.28 ID:XXgREIAv0
まわし

823 :風と木の名無しさん:2013/10/23(水) 01:22:37.80 ID:B7I+D/nP0
まわす

824 :風と木の名無しさん:2013/10/23(水) 06:49:17.77 ID:7bVEPnqW0
まわし

825 :風と木の名無しさん:2013/10/23(水) 08:20:58.88 ID:GMkYblmT0
まわし

826 :風と木の名無しさん:2013/10/23(水) 10:17:05.13 ID:t/XxLeI30
まわし

827 :風と木の名無しさん:2013/10/23(水) 10:26:53.54 ID:e6T8If5Ii
まわすー

828 :2/2:2013/10/23(水) 10:59:10.62 ID:pjeKCs8u0
俺の屍を超えていけください

829 :風と木の名無しさん:2013/10/23(水) 11:03:58.82 ID:FJjK7f0Q0
ヤリ目でネットナンパした子とオフしたら腐男子だった

830 :風と木の名無しさん:2013/10/24(木) 11:12:33.22 ID:cAB0+KX00
ヤリ目がホモなのか腐男子がネカマなのか
お流れまわし

831 :風と木の名無しさん:2013/10/24(木) 12:48:18.16 ID:3Ta6S8e70
まわす

832 :風と木の名無しさん:2013/10/24(木) 12:49:23.43 ID:vVAl74Qmi
まわします

833 :風と木の名無しさん:2013/10/24(木) 13:25:05.55 ID:20y7xCuS0
まわし

834 :風と木の名無しさん:2013/10/24(木) 14:14:01.32 ID:1PjR13uZ0
まわし

835 :風と木の名無しさん:2013/10/24(木) 15:00:08.79 ID:5MQj6yJ00
まわまわ

836 :風と木の名無しさん:2013/10/24(木) 15:07:05.23 ID:xgdH8HLt0
まわるーまわるーよー

837 :風と木の名無しさん:2013/10/24(木) 16:07:48.32 ID:XJ46tEHC0
まわし

838 :風と木の名無しさん:2013/10/24(木) 16:26:21.92 ID:JyFHRHIp0
俺の事は構わずに…!

839 :風と木の名無しさん:2013/10/24(木) 16:30:34.33 ID:8nFg7uXz0
もうちょっとだけ

840 :風と木の名無しさん:2013/10/24(木) 22:32:23.63 ID:tD1fF0Pr0
「あ、お前のも美味しそう。何だっけ」
「ショコラモンブラン」
「いいなーちょっとくれよ」
「ん」
「さんきゅー、俺のも食っていいよ」
「何」
「ベリーベリーストロベリー」
「流石甘党」

「あーやっぱうめーわ!」
「久しぶりだしな」
「な、お前のもうちょっとだけちょーだいよ。意外にいける」
「…じゃ、これで」

「っおま、何して?!」
「家だしいいだろ」
「だからって…っ、バカ!」
「はいはい、でもうまかったろ?」

この後どっちが?!って話になってあれやこれやする筈。会話だけで申し訳ない。

841 :風と木の名無しさん:2013/10/25(金) 17:45:52.27 ID:CoiHcbEX0
もえがたりおつ

842 :風と木の名無しさん:2013/10/25(金) 18:55:24.92 ID:dUJkyon/0
口移しですねわかります

843 :風と木の名無しさん:2013/10/25(金) 22:39:46.60 ID:KphcYnMP0
まわします

844 :風と木の名無しさん:2013/10/25(金) 23:10:59.28 ID:AHLoK7EV0
まわし

845 :風と木の名無しさん:2013/10/25(金) 23:13:52.22 ID:HsAvPk7M0
まわし

846 :風と木の名無しさん:2013/10/26(土) 00:40:18.05 ID:BJoWJG4k0
まわし

847 :風と木の名無しさん:2013/10/26(土) 01:11:03.80 ID:3Q1s80700
まわって

848 :風と木の名無しさん:2013/10/26(土) 01:17:27.16 ID:d3ufDExw0
ふんで

849 :風と木の名無しさん:2013/10/26(土) 01:27:50.80 ID:qHr2NA5f0
お兄ちゃんと呼ばないで

850 :1/2:2013/10/26(土) 21:16:25.00 ID:CU9IwnNd0
「やっほー。お邪魔するよー勉強教えてくれ」
「嫌だ」
要求を一言で拒否すると、ええ、と背後で大袈裟な声が上がった。
それでもそいつは出て行こうとはしないで、駆け寄ってきて俺の首にしがみつく。重い。
ノートに数式を書き付ける手を止めて、渋々俺は振り返った。
毎朝懸命に撫で付けている焦げ茶色の癖っ毛、愛嬌のある顔。亡母譲りで真っ黒けな硬い髪と、父親譲りで強面気味な俺とは全く違う。
「あのな、けーすけ。お前がテスト前ってことは俺もテスト前なの。人の面倒見てる暇ないんだよ」
「そう言わずにさー、頼むよおにーちゃん」
「おにーちゃん言うな、気色悪い」
「ひっでー。そういうこと言っちゃう?」
「言う。俺は憚らず言うね」
こんにゃろう、と圭介が俺の首に圧力をかける。
たまらず椅子から転げ落ちて、俺は圭介の腹に手をつく。ぐえ、と呻くのは完全に自業自得だ。
俺は椅子に戻りながら、本当にじゃれあう兄弟みたいになっているな、と溜息をついた。

俺の家は母親が居なくて、圭介の家は父親が居なくて、俺達は鍵っ子のご近所同士、昔から仲は良かった。
俺は三月生まれ、圭介は四月生まれ、学年は違えど殆ど年の変わらない友達同士、だった。
父親の再婚を知らされたのは俺が高校二年の時で、俺を追っかけるように同じ高校に入ってきた圭介が一年生の時で。多分互いの子供が高校生になるまでは、と待っていたんだろうと察した記憶がある。
――なー、俺とお前が兄弟だって。笑えるよなー。
最初、圭介はけらけらと、少し照れくさそうに笑っていた。
それから段々、ふざけ半分に、俺をお兄ちゃん、と呼ぶようになった。

851 :2/2:2013/10/26(土) 21:17:01.30 ID:CU9IwnNd0
本当は兄弟が欲しかったんだって。
俺を兄みたいに思っていたって。
俺はそんな風には、ずっと思えないでいたのに。

「……ぶーたれんな。しょうがねえな、どこだよ。見せろよ」
「やったね! さっすがお兄ちゃん」
お前がお兄ちゃん、って呼ぶ度に、ふざけ混じりな声が少しずつ自然になっていく。
少しずつ、俺達は『兄弟』になっていく。
それに焦りを感じながら、俺は兄貴みたいに義弟を甘やかす。だって、そうすると圭介が喜ぶから。
「テスト終わったら何かお礼する。何かよーきゅーはありますかね」
「んー……」
俺は圭介の教科書に目を落としながら、考える振りをした。
――お兄ちゃんって呼ぶなよ。
――昔みたいに、下の名前で呼び捨てろよ。
そんな言葉を飲み込んで、俺はありふれた言葉を吐き出す。
「学食奢れ」
「あ、やっぱり? 来月の小遣い入ってからで、いい?」
無邪気に笑う圭介の顔は、昔とちっとも変わらない。複雑な気持ちでそれを見遣って、いいよ、と俺は呟いた。

852 :風と木の名無しさん:2013/10/26(土) 21:57:34.10 ID:zecHKwES0
投下乙

853 :風と木の名無しさん:2013/10/26(土) 23:46:40.95 ID:VH+MVNBaO
こういう切ないの弱いんすよ
お兄ちゃんが我慢してしまったことで
さらにどんどん兄弟らしくなっちゃうんだろうか
一発逆転しないかなあ
萌えました GJ!

854 :風と木の名無しさん:2013/10/26(土) 23:59:48.52 ID:f4eKwKZH0
おぉう切ない…
圭介くん気づいてあげて!
切な萌えありがとうGJです

855 :風と木の名無しさん:2013/10/27(日) 00:09:12.43 ID:EMe5tfiP0
切なさに身悶えするかと思ったよ…
圭介くんはどこまで分かってるんだろうか
逆に圭介くん側の視点も読みたくなりました、GJ!

856 :風と木の名無しさん:2013/10/27(日) 21:40:00.19 ID:9fokGxqK0
まわすよ

857 :風と木の名無しさん:2013/10/27(日) 21:47:26.96 ID:kTCYoPcb0
まわしついでに連絡事項
別館で代行投下について話してます
御意見はテンプレ審議委員会スレまでお願いします

858 :風と木の名無しさん:2013/10/27(日) 21:47:29.62 ID:9EGnm7qdi
兄弟になっていく、って文にどれだけの切なさがあるだろうか…。GJ!GJ!

859 :風と木の名無しさん:2013/10/27(日) 21:53:56.67 ID:RLO79HMc0
寂しがりや

860 :風と木の名無しさん:2013/10/28(月) 17:01:06.75 ID:h8+/1Ier0
暗い部屋の中、何気なく目を覚ました。
白くぼんやりした塊を見つけ、俺はそっと手を伸ばす。温かい温もりにほっとして、塊にすり寄った。
「くすぐったい」
塊が声を上げる。
起き抜けだからか、酷く声が荒れていて他人のもののように思えた。
「寒い」
「知らねえよ、離れろ」
「いやだ」
面倒臭そうに、俺を突き放そうとする塊に、ワザとくっついてみた。
心音が心地よく、また目蓋がトロトロと落ちてくる。髪を撫でる感触がこれまた絶妙で、すがりついた腕に力がこもった。
「寒いんだよ」
「そうか」
呆れたようなため息なのに、背に回った腕がしっかりと抱きしめ返してくれたことに、俺は安堵した。
どうせ、明日には離れるんだ、今くらいは甘やかして欲しい。
「本州の端と端は、遠いんだよ」
「電子機器は距離を縮めるだろ」
「俺は直に触りたい派なんだよ」
「そこは、声聞けるだけで満足派になれ」
「声聞いて、お前は俺に会いたくないのか?」
自分の声に、意識が引き上げられた。ほんの少し、目の前の温もりが遠のく。
目元をなぞられ、俺は必死にしがみついた。
寒い。とても寒い。
空調がきいているはずの室内なのに、目の前の相手以外、みな、冷たい。
「お前、寂しいのが自分一人だけ……なんて酔ってないよな?」
「悪いかよ」
「別に」
後頭部に回った手が、俺と相手の顔を近づける。
形よく、薄い唇が何か呟くと同時に口付けられた。

「忘れてた、俺も直に触りたい派だったよ」

861 :風と木の名無しさん:2013/10/28(月) 21:07:52.55 ID:0zmtF8eX0
いちゃらぶ萌え
寂しがり同士べたべたするといい
GJです!

862 :風と木の名無しさん:2013/10/28(月) 21:31:01.93 ID:Hyqb8CAU0
これだけの短い文章の中にドラマを見た気がするよー
ウルッときましたGj

863 :風と木の名無しさん:2013/10/29(火) 16:41:52.52 ID:IQevyLNvi
クールで大人の塊が最後デレるのがいい!
しがみつく俺も可愛いただ抱きしめあってるのって萌える

864 :風と木の名無しさん:2013/10/29(火) 17:19:45.40 ID:Fz3BbT1/0
まわしますよ

865 :風と木の名無しさん:2013/10/29(火) 17:26:27.32 ID:OgOt3Eob0
テレフォンセクースに夢中派になればいいよ
まわし

866 :風と木の名無しさん:2013/10/29(火) 18:17:08.71 ID:mLwPGj4R0
まわし

867 :風と木の名無しさん:2013/10/29(火) 19:01:33.61 ID:ad/5QMN/0
まわまわ

868 :風と木の名無しさん:2013/10/29(火) 19:52:46.25 ID:1giAUgDKi
どうぞ、お踏みになって。

869 :風と木の名無しさん:2013/10/29(火) 19:55:03.25 ID:lnbxT9Ke0
全力の男

870 :風と木の名無しさん:2013/10/30(水) 20:05:58.40 ID:I0GQg329i
まわしますよ〜

871 :風と木の名無しさん:2013/10/30(水) 20:11:45.66 ID:qIFpfeip0
お流れか残念まわし
好きな設定だから自分でもいろいろ考えてたら
修造が現れて消えてくれなかった

872 :風と木の名無しさん:2013/10/30(水) 20:13:55.95 ID:705xEvoc0
やっぱり修造うかんじゃうよね まわし

873 :風と木の名無しさん:2013/10/30(水) 20:31:42.37 ID:amG4r17C0
世の中には修造で801している人もやはりいるのだろうな まわし

874 :風と木の名無しさん:2013/10/30(水) 20:34:44.12 ID:A6Y1YzBP0
まわし

875 :風と木の名無しさん:2013/10/30(水) 20:56:17.95 ID:2pZXdS7j0
まわします

876 :風と木の名無しさん:2013/10/30(水) 21:00:02.88 ID:5UGvHcc4P
修造修造言うから修造が頭から離れない
まわし

877 :風と木の名無しさん:2013/10/30(水) 21:14:31.81 ID:N7lTWdmT0
修造は801テンプレに当てはまるような高スペックなのにね、まわし

878 :風と木の名無しさん:2013/10/30(水) 21:32:16.07 ID:ipr8taoQ0
ハイパーエリート様だもんなぁまわし

879 :風と木の名無しさん:2013/10/30(水) 21:38:13.41 ID:A6Y1YzBP0
俺より◯◯の方が大事なの?

880 :風と木の名無しさん:2013/10/30(水) 22:25:31.52 ID:DvDF6nrQ0
まわしますよ

881 :風と木の名無しさん:2013/10/31(木) 06:04:39.16 ID:yoSy6iMY0
まわすね〜

882 :風と木の名無しさん:2013/10/31(木) 20:55:02.37 ID:3sRyKKPji
「本当にケンはかわいいなあ」
同棲生活は順調だ。
相手も外には見せない満面の笑みを浮かべている。
「ケンあったかいね、ずっとくっついてたい」
体温を感じて恍惚とした表情に情欲をそそられる。
だがこの時間を邪魔してはならない。
なぜならーーーーーーーーーーーーー

「俺よりケンの方が大事なの?」
「犬と二択の質問をしてしまった時点で勝負はついてるんじゃないか?」
「いっいいからベットに来いよ!」
「腕引っ張るなよ!よし分かった。俺のこの至福の時を邪魔したら一週間おあずけだからな!」

ーーーーーーーーーーーーーということがあったからだ。
なんだよ…俺はお前の恋人だろ。
というかケンは元々俺のなのに。
というか犬より俺の内に秘めた狼を可愛がって欲しい。
「なあーもう外も寒くなってきたろ?ベット行こ?これは邪魔じゃないよ!心配だよ!」
…狐目で睨まれた
さっきのヘラヘラ顔のタレ目はどこいった。
「俺もかわいい?」
「かわいくない」
返答はやいよ!寂しいからちょっとおどけてみただけじゃんか。
「お前はかっこいいだろ」
「え」
「つーか拗ねてんじゃねーよ。俺はケンを可愛がるからお前は俺を可愛がってればいいんだよ。」

883 :風と木の名無しさん:2013/10/31(木) 21:30:32.74 ID:FB8PUkjW0
犬にヤキモチやいちゃうおバカさんいいな
バカ可愛い、そしてかっこいいのかー
仲直りしたあともケンを可愛がるあまり
俺の名前の代わりにケンと呼んじゃって
涙目になる展開とか好きです
GJでした!

884 :風と木の名無しさん:2013/10/31(木) 22:24:40.74 ID:AnpBUTLN0
投下乙です

885 :風と木の名無しさん:2013/10/31(木) 22:38:52.04 ID:Ejc9AIe50
>というか犬より俺の内に秘めた狼を可愛がって欲しい。
おやじくさいw
素直クールいい!それとも赤面で言ってるんだろうか
どちらでも萌え

886 :風と木の名無しさん:2013/11/01(金) 03:29:33.89 ID:gzpUbTl90
確かにクールに反撃スレっぽいw
ヤキモチ焼きもかわいいなあ
ラブラブで始まったかと思いきや結局ラブラブで終わった乙でした

887 :風と木の名無しさん:2013/11/01(金) 13:31:05.51 ID:h+zxrcR40
乙ー

888 :風と木の名無しさん:2013/11/01(金) 16:34:24.23 ID:o5fJLgV50
回しま〜す

889 : 【中吉】 !:2013/11/01(金) 16:38:19.94 ID:bp6EegIY0
男やもめ受け

890 :風と木の名無しさん:2013/11/01(金) 21:01:26.68 ID:aGWHi/HL0
テンプレ違反 お流れまわし

891 :風と木の名無しさん:2013/11/01(金) 21:27:20.75 ID:gzpUbTl90
犬を羨ましそうに受けを構って欲しそうに見つめるかっこいい人に私はそそられます
まわし

892 :風と木の名無しさん:2013/11/01(金) 21:31:10.37 ID:5mvOgb1+0
まわし

893 :風と木の名無しさん:2013/11/01(金) 21:48:38.81 ID:WRwIHXKX0
まわし

894 :風と木の名無しさん:2013/11/01(金) 21:52:04.53 ID:W2y8mIMA0
テンプレについて別館で議論中、回さない

895 :風と木の名無しさん:2013/11/01(金) 22:05:06.72 ID:JhWXEyZq0
まわし

896 :風と木の名無しさん:2013/11/01(金) 22:06:06.27 ID:JhWXEyZq0
男やもめ受けは地雷だからさっさと次でいい

897 :風と木の名無しさん:2013/11/01(金) 22:07:03.00 ID:JhWXEyZq0
889が有効と思う人は899とるのを11/2(土)16:39まで我慢できるってことだよね

898 :風と木の名無しさん:2013/11/01(金) 22:09:32.19 ID:MwWqeJzeO
踏まれます

899 :風と木の名無しさん:2013/11/01(金) 22:10:55.15 ID:r7nI6y6r0
滅多に好きと言ってくれない

900 :風と木の名無しさん:2013/11/01(金) 22:25:49.35 ID:MwWqeJzeO
踏まれます

901 :風と木の名無しさん:2013/11/02(土) 18:22:52.13 ID:NmPWChFm0
時間切れ
まわします

902 :風と木の名無しさん:2013/11/02(土) 19:01:02.73 ID:UwBSiobB0
「ね〜ぇ。祐樹君っ」
「なんでしょう亮さん」
「祐樹君はクールで美人さんで、それなのに可愛いよね!もう見惚れちゃう!」
「ありがとうございます。亮さんもかっこいいですよ」
「えへへ〜ありがとぉ〜」
半年前、俺を校舎裏に呼び出して、真っ赤な顔で「好きです」と告白されて、ただの先輩後輩だった彼と付き合いだすまで解らなかったことがある。
「祐樹く〜ん」
「なんですか」
「ぎゅーってしていい?なでなでしていい?」
「どうぞ」
俺の恋人は、照れ屋な癖に意外にスキンシップが好きだ。
「祐樹君髪の毛さらさらだねえ」
「亮さんは癖っ毛ですよね」
「ちゅーしたいなー」
それなのに、俺に対する態度と言動が全く噛み合ってくれない。
「嫌です」
「何で!?僕の事嫌いなの!?」
「俺は亮さんの事が大好きですよ」
「じゃーちゅーしてよぉー」
あれだけ全身から好き好きオーラを出しておいて、肝心の一言を滅多にくれない。
「嫌です」
「…なんで?」
「亮さん、俺の事好きですか?」
「うん!」
「そうじゃなくて」
「…らびゅー?」
「ちゃんと言ってください。俺の事、好きですか?」
「う……す………きー」
「…まあ、今回はこれで許してあげましょうか」
「なんで祐樹君はそんなクールな顔でさらっと僕に好きって言えちゃうのー!?」
「亮さんの事が好きだからですよ。そっちこそ、あれだけベタベタしてなんで好きの一言が言えないんですか」
「……す……き、過ぎて恥ずかしいんだよー」
男女ともに人気があって、正直軽い遊び人だと思っていたあの亮さんが、
中学生みたいに真っ赤になって俺に告白してきた、その表情に落とされた。

俺の恋人は、滅多に好きだと言ってくれない

903 :風と木の名無しさん:2013/11/02(土) 21:28:46.62 ID:m/g0TSrv0
好きすぎて好きと言えないってかわいいなー
読んでてニヤニヤしちゃったGJです

904 :風と木の名無しさん:2013/11/02(土) 21:34:59.63 ID:w4rgmlZg0
「俺」は亮さんだと思ったら祐樹くんだったんだねw
かわいすぎるGJ!!

905 :風と木の名無しさん:2013/11/03(日) 09:11:32.14 ID:kQjkYeCS0
これは可愛い
gjでした!

906 :風と木の名無しさん:2013/11/03(日) 16:14:01.71 ID:0Qu9VjPfO
イチャイチャしてる二人が可愛いw
どっちが攻めでも可愛いけどかっこいい亮さんが攻めだろうか
「好きって言ってください」と言葉責めされてそうだww

907 :風と木の名無しさん:2013/11/03(日) 19:52:00.43 ID:4LhAVbsn0
まわすね

908 :風と木の名無しさん:2013/11/03(日) 19:58:11.80 ID:qJkGRwam0
踏み台

909 :風と木の名無しさん:2013/11/03(日) 20:01:12.07 ID:UFCz8PnY0
優しい嘘

910 :風と木の名無しさん:2013/11/03(日) 20:46:57.38 ID:CeCAAEMX0
「ねぇセイジ、好きって言って?」
「ああ、大好きだよシュウ」

"俺"がそう答えるとシュウはまるで花が咲いたように笑う。
俺は表面上の笑顔を浮かべる、そうすればシュウが喜ぶから。
案の定シュウは更に笑みを深める、それを見れば俺は幸せになれる。

「なあシュウ」
「なに?セイジ」
「お前は"俺"のことが好きか」
「うん!当たり前だよセイジ!大好き!愛してる!」

そういって"俺"に抱きついてくるシュウ。
その温かみが俺には、恋しくて、愛おしくて。
そっとその背を"俺"は撫でる。

「セイジ、今日はやけにやさしいね」
「当然だろう?"俺"とお前は付き合っているんだから」

"俺"がそういったとき、俺の心がずくりと痛んだ。
シュウの笑顔を見ても癒されない、この傷だけは、永遠に。
なあシュウ、俺はいつまで"俺"でなければいけないんだ?
俺も"俺"もお前を愛している、だけどお前は"俺"にしか愛を向けない。

「なあ、シュウ、愛しているんだ」
「知ってるよ、セイジ」
「シュウ、俺の名前を呼んでくれ」
「……?セイジ?どうしたの?」

違う、"俺"の名前じゃない、俺の名前を呼んでほしかった。
でもそれは永遠になされることは無い。
シュウは夢を見ている、目がさめているのに見ている夢、"俺"とシュウが共にある夢。
もう、戻らないというのに、戻らない現実の夢のために、俺はセイイチではなく、セイジになろう、お前のために。

「俺はお前を愛している、シュウ」

911 :風と木の名無しさん:2013/11/03(日) 22:55:36.89 ID:DUrPZVlO0
早萌え乙

912 :風と木の名無しさん:2013/11/04(月) 01:48:15.52 ID:IsMyHAuKi
双子か…きっとシュウは何処かで気づいてんだろうな…どうか、どうか明るい結末を迎えてくれー!GJ!

913 :風と木の名無しさん:2013/11/04(月) 20:48:05.99 ID:i6AuhfWE0
まわし

914 :風と木の名無しさん:2013/11/04(月) 20:57:38.07 ID:unwyelyp0
まわし

915 :風と木の名無しさん:2013/11/04(月) 21:15:23.04 ID:UBWPq40k0
病みカプか
まわし

916 :風と木の名無しさん:2013/11/04(月) 23:09:44.26 ID:Cb/5sH9+0
まわす

917 :風と木の名無しさん:2013/11/05(火) 02:30:27.76 ID:6vDcY0afi
まわしー!

918 :風と木の名無しさん:2013/11/05(火) 04:14:29.49 ID:rlwSDHil0
ふまれー

919 :風と木の名無しさん:2013/11/05(火) 04:27:50.01 ID:fK5OJOCyI
竜宮城

920 :1/2:2013/11/05(火) 08:54:51.39 ID:b6FbcCzd0
竜宮城へ行きたい?
イミフだなお前相変わらず。探すな探すな、亀なんかいねーよ、こんな南の島でもない普通の砂浜に。
まさかそれで海行くぞって言ったの?本気で?
お前な、竜宮城行ったら浦島太郎だぞ。帰ってきたら謎のトラップで老化させられて死ぬぞ。罠だぞ。メリットゼロだざまあ。
あれなんなんだろね、亀助けてこの仕打ち。理不尽すぎる。
ばかなこと言ってないで帰ろーぜ、海めっちゃ寒。コートもないのにさ……誰も来てないぞ、この時期。
瞬殺?何が?亀?
何をごちゃごちゃ……言いたいことがあるならさっさと言え。
……あ、そ?誰もお前と俺を知らない世界?なんの話。
ああ、竜宮城から帰ってきてからの話。んー、知らない、千年くらい?そんなにじゃないっけ、じゃ百年くらい。
まあそうだな、俺らのことを知る者はこの世にいないって未来だよな。
……くだんない。だいたい言いたいことはわかったけど、わざわざ海まで来る必要あったんかよ。

921 :2/2:2013/11/05(火) 08:55:23.54 ID:b6FbcCzd0
ふう……そんなこと言うなよ。
だいたいな、竜宮城って乙姫いるんだぞ、で、浦島とできてるんだ、つまりこの場合お前ね。俺カメ助けたりする方じゃないし。
そんで、浦島に家に帰りたいって言われて玉手箱渡しーの、じいさんになった浦島太郎再ゲットしてニヤリーの。
知らなかったの?古文に出てきたじゃん。鶴と亀になって二人でどこかに行くんだよ。知らないのかよ。
お前、本当に馬鹿なのな。文系だよな。俺でも知ってるのに。
お前が乙姫とできてどうするの。俺のこと好きなんじゃねえのかよ。
別にばれてねえよ、ちょっと怪しいって言われてるだけで……人の噂もなんとかって言うから、みんなすぐ忘れるって、マジで。
そうでなくても卒業するし、すぐだよ。そしたら、大学受かって、今度はもっとうまくやる。そんだけだよ。勉強しろよ?
亀とか探すなよ、泣くな、うざい。うるせー、俺に後悔させんな。お前もっと面白い奴だったろ?
そうだな、竜宮城に行ったら……百年だか千年だか経って、そしたらこんないろいろ言われたりしない世の中なのかなぁ。
千年たたないと普通につきあえないってのも悲しいけど。
……なにそれ。人生楽ありゃ苦もあるさ?ぶは。もう一回歌って。あー、もしもし亀さん亀さんよ、で歌えるんだ……
お前深刻じゃないんじゃん。結構元気じゃん。
いや、いいよ、和んだわ。そういうところがお前のいいとこよ、な。
ほら、今なら誰も見てないから、手。

922 :風と木の名無しさん:2013/11/05(火) 15:23:36.81 ID:owR4p9NnO
おおう 変な声でたわ…語り手男前 亀探す子可愛い!GJです!

923 :風と木の名無しさん:2013/11/05(火) 18:42:09.76 ID:EYmoBaV10
投下乙

924 :風と木の名無しさん:2013/11/05(火) 19:20:12.08 ID:s99ZgeVm0
うじうじの子かなと思いきや最後は歌っちゃうんだwかわいいw
実際口ずさんでみたが節が合うのねこの二曲
ひとつ物知りになりましたGJでしたー!

925 :風と木の名無しさん:2013/11/05(火) 19:38:05.04 ID:ttlYIU3F0
冒頭でアホかわいい系の話かと思ったらまさかのちょっと切ない系で萌えた…
貫き通して2人で明るく幸せな人生送ってほしい GJ!

926 :風と木の名無しさん:2013/11/05(火) 20:19:51.19 ID:dF7xsIPG0
まさか竜宮城という09からこんな切ないのが来るとは…
おっつおっつ!

927 :風と木の名無しさん:2013/11/05(火) 20:20:54.52 ID:tY9LsEhS0
>>35
荒らしに対抗意識を持った人がむりくり感想を書く呼び水になるから問題ないし

928 :風と木の名無しさん:2013/11/05(火) 20:48:45.27 ID:xUrQXH3r0
このお題でこういうのもありか!
GJ

929 :風と木の名無しさん:2013/11/05(火) 20:49:14.81 ID:N2icG+Kr0
一目でいいから

930 :風と木の名無しさん:2013/11/05(火) 23:10:18.04 ID:twkc2GzC0
意地悪な恋人をもつと、大変だ。
何考えてるか分かんないし。いっつも僕だけがベクトルを向けてる気がする。
恥ずかしいの我慢してキスなんかねだっても「んー?」ってイイ笑顔。しかも口にはしてくれない。
好きって言ってくれる回数はとても少ない。かと思ったらいきなり唇を奪われたり。
本気なのかお遊びで付き合ってくれてるのか、時々不安になる始末。

神様どうか、一目でいいから彼の心を覗かせてはくれないでしょうか。

931 :風と木の名無しさん:2013/11/06(水) 20:59:50.17 ID:E/DOaaCo0
投下乙

932 :風と木の名無しさん:2013/11/06(水) 23:27:01.09 ID:EvVr5LRA0
まわし

933 :風と木の名無しさん:2013/11/06(水) 23:27:48.71 ID:OheRoddG0
まわし

934 :風と木の名無しさん:2013/11/06(水) 23:35:25.18 ID:QEeLlx15i
回ります、回ります

935 :風と木の名無しさん:2013/11/06(水) 23:40:30.87 ID:DR76Yq/x0
まわして

936 :風と木の名無しさん:2013/11/06(水) 23:57:50.79 ID:wWlTRK39O
くるくる

937 :風と木の名無しさん:2013/11/07(木) 00:14:16.83 ID:YguJ7/If0
まわし

938 :風と木の名無しさん:2013/11/07(木) 00:16:38.36 ID:fZ928qPV0
どうぞ力強く

939 :風と木の名無しさん:2013/11/07(木) 00:17:40.12 ID:09PPC1bt0
二人の覚悟

940 :二人の覚悟1/2:2013/11/07(木) 10:33:29.63 ID:B3V24FXii
その落武者が捕まったのは逢魔が時だった。
身の丈が軽く六尺は越える大男で、髪はざんばら、鎧は触れば崩れるのではないかと
思えるほど擦り切れている。
夕暮れ時、馬上の武士に怪鳥のように襲いかかった男は、武将首を掻き取りそうに
なった処へ、足軽達に取り押さえられたのだった。

源氏の陣に引っ立てられた男は、幾ら殴られても蹴られても口ひとつきかない。
名前や身分のよすがになるかと懐を探ると、小さな守仏が転がり出た。
すると、今までびくともしなかった大男が、奪い返そうと暴れだす。
大の大人10人がかりで押さえ付け、顔を地面へなすりつけられた男に、襲われた
武将が話しかけた。
「ふん。さしずめこの守仏も、今日のように襲い掛かり、誰ぞから奪い取ったので
あろう?」
「違う!返せ!!」
男は吼えるように叫んだ。
掌に収まるほど小さな木製の仏は、どうやら白檀で出来たもののようだ。
ずっと懐に入れられていたのだろう、脂焼けした裏側に辛うじて文字が読める。
「……那智丸?」
びくりと男の顔が浮いた。
「お前、那智丸と言うのか?」
「違う!それは我の主の名じゃ!」
暴れる男を家臣達がさらに抑える。
「どうせ、何処の馬の骨とも解らぬ輩だろうて…お主、おおかたムジナにでも謀られ
たのじゃ」
からからと笑う武将に、首を持ち上げて男が答えた。
「那智丸様は、平氏直系通盛様のご落胤じゃ!世が世なら、主らなぞ足元の土さえ
拝めぬお人よ」
「はて…通盛殿の子は通衡殿ただ一人じゃが、幼名は那智丸ではないはず…」
ニヤニヤと睨め付けるように男を眺めながら、守仏を手で弄ぶ。

941 :二人の覚悟2/2:2013/11/07(木) 10:34:49.88 ID:B3V24FXii
「那智丸様は落とし種なのじゃ、手柄を立て、お父上に名乗り出ようとなさっておいでで…」
「で?」
組み伏せられた目の前に、鞘に収められた刀を音高く打ち付け、武将は男の話を遮った。
「その那智丸様とやらは何処においでじゃ?母上の乳でも吸うておじゃるか?」
そう言いながら武将は足元の泥に守仏を投げ、見せつけるようにそれを踏んだ。
その刹那、男は家臣達を跳ね飛ばし、武将の首に噛み付いた。
「此奴、何をする!」
「離せ!!離さぬか!」
根元まで噛み付いた男は、引き離そうとしてもびくともせず、武将の喉笛がひゅうと
鳴く。
家臣達は慌て、男の身に幾つもの刀を刺し貫いた。
喉肉を深く噛み取られた武将は、声も出せず崩れ落ちる。
「只今お側に参ります……那智丸様……っ!」
ごぼりと血を吐きながら、倒れた男は懸命に守仏を掴んだ。
絶命の後、その手から離そうとしても、守仏はどうしても外す事が出来ず、そのまま
男と共に葬られたという。

942 :風と木の名無しさん:2013/11/07(木) 13:47:20.11 ID:ArZpcDygO
昔語りみたいでいいなあ
古典萌えが蘇った

943 :風と木の名無しさん:2013/11/08(金) 11:23:57.54 ID:eOyVsAJC0
まわし

944 :風と木の名無しさん:2013/11/08(金) 14:08:22.24 ID:JSttTYaD0
まわし

945 :風と木の名無しさん:2013/11/08(金) 15:53:06.37 ID:A5ULxWaF0
mws

946 :風と木の名無しさん:2013/11/08(金) 16:01:31.18 ID:SSGvEU7m0
まわしマッスル[まはしまっする][回し・廻し・輪姦し]
1.まわし(下帯、褌、しめこみ等)を巻いたマッチョの意(力士とも言う)
2.筋骨隆々の男達が円陣を描きつつ踊り続ける様
3.輪姦を生業とするマッチョ攻めの意
 モブレの場合顔面パーツ(特に目元)は描かれない場合が多い
  ⇔まわされマッスル

947 :風と木の名無しさん:2013/11/08(金) 16:07:45.94 ID:S/QAn1Fy0
死に様がかっこよくて鳥肌立った
主従素晴らしい…
乙でした

948 :風と木の名無しさん:2013/11/08(金) 16:19:19.97 ID:HYPpmxxzO
さあさあご遠慮なく

949 :風と木の名無しさん:2013/11/08(金) 16:22:46.96 ID:UEgWB4opi
年下×年上

950 :風と木の名無しさん:2013/11/09(土) 02:20:09.38 ID:YiwIZY7Si
まわす

951 :風と木の名無しさん:2013/11/09(土) 16:24:45.65 ID:pdjV3BY/0
お流れまわし

>>950
まわすのは*9から24時間たってからで頼む

952 :風と木の名無しさん:2013/11/09(土) 16:31:41.82 ID:LF8aKmyaI
>>951
いつもの人でしょ

お流れ残念回し
年下攻め好きだから見たかったな

953 :風と木の名無しさん:2013/11/09(土) 17:18:47.29 ID:hGcT/4bWi
別館GJ
一途な年下くんに非常に萌えた!ありがとう

まわし

954 :風と木の名無しさん:2013/11/09(土) 18:32:23.51 ID:yOBfBZCD0
まわまわし

955 :風と木の名無しさん:2013/11/09(土) 20:16:08.19 ID:hQE0Txku0
おお、別館よかった!GJスレの代わりにこっちで
ついでにまわし

956 :風と木の名無しさん:2013/11/09(土) 20:35:40.09 ID:hqpfLWPh0
まわし

957 :風と木の名無しさん:2013/11/09(土) 20:39:49.30 ID:iV4SBB2g0
マワシ

958 :風と木の名無しさん:2013/11/09(土) 20:42:17.48 ID:M5LJDjwjO
踏んで!

959 :風と木の名無しさん:2013/11/09(土) 20:45:28.72 ID:N2N7TOAG0
真面目×真面目

960 :1/2:2013/11/10(日) 14:47:17.61 ID:5iO0tDpt0
無遅刻無欠席、校則遵守。何が楽しいのかって? 何も楽しくなんかない、ただ楽なだけだ。
昔から、「高木くんは真面目だよね」とよく言われた。
褒め言葉じゃないって気づいたのは、割と最近。
いつまで経っても友だちができない理由に気づいたのも、同じ頃。

「高木くん」
金曜日の帰り道、俺を呼び止めたのは遠山。こいつも無遅刻無欠席のぼっちだ。
授業で二人組を作る時は余り物同士で組むことが多いが、友人と言えるほどの会話はない。
遠山は休み時間、いつも背筋を伸ばして分厚い本を読んでいる。
周りがどんなに騒いでいようが、たまにつつかれようがお構いなしに。
寝たふりしか出来ない俺とは、大違いだ。
その遠山が、俺に何の用だろう。
「な、なに?」
今日初めて誰かに話しかけられたな、と思いながら振り返ると、
「単刀直入に言う。僕は君に好意を抱いている」
真顔の遠山がそう言った。
俺がコウイという三文字を脳内で変換できずにいるうちに、
「詳しくはこれを読んでくれ。僕は口下手だから」
分厚い封筒を差し出された。
「あの、えっと……」
「返事はできれば欲しいが、急がなくていい。それじゃあ、また月曜に」
それだけ言って、遠山は歩き去っていった。相変わらず姿勢が良かった。

961 :2/3 字数見誤った:2013/11/10(日) 14:48:59.59 ID:5iO0tDpt0
家に帰って、封筒を開いた。何枚もの真っ白な便箋に、大人っぽい字が並んでいた。
周囲に流されない姿に、興味を持ったこと。(流されないんじゃない、流れに乗れなかっただけだ)
英語でペアを組んだ時、よく通る声をしていると感じたこと。(遠山のほうがいい声だと思う)
俺の丸まった背中に、触れたいと思ったこと。(寝ているところを見られていたのが恥ずかしい)
便箋には、遠山から見た俺が、俺の知らない俺の姿が、丁寧に綿々と綴られていた。
『僕は今まで友人も恋人もいなかったので、君への感情が何であるかを掴みかねています。
親愛と好奇心と連帯感と、わずかですが性的なものも含まれているように思います。
それらを己のうちに抱え込むのに耐えかねて、こうして君にぶつけてしまいました。
気味が悪いと思われたでしょうか。それならそれで、構いません(全く動じないとはいえませんが)。
君が僕をどう思っているか、知りたいのです。不躾だとは思いますが、どうかよろしくお願いします。』
手紙は、そんなふうに結ばれていた。
「……マジかー……」
読み終わった俺は、ベッドに突っ伏した。
正直、混乱していた。だってこれ、ラブレターってやつじゃないか?
どうしよう、どうしよう。むやみに顔が熱くなる。
だが、混乱の中でひとつだけわかっていたことがある。
遠山は本気でこれを書いた。
だから俺も、茶化したり誤魔化したりせず、本気で向き合わなければならない。
それが出来なくて、何が真面目だ。

962 :3/3:2013/11/10(日) 14:49:31.19 ID:5iO0tDpt0
土曜が過ぎ日曜が過ぎ、月曜日。
放課後、俺と遠山は三日前と同じ道を、並んで歩いていた。
「あれ、読んでくれたんだ」
遠山が言う。その声音に安堵が滲んでいることに気づいた。
今なら言える。そんな気がした。
「……俺も、あんまり友情とか恋愛とかわかんなくて。
 ぶっちゃけ、遠山とエロいことするとかは、考えてみたけどあんまり気乗りしなかった。
 でも、なんていうか、お前にとって俺がいてもいなくても一緒じゃない奴っていうのは、
 その……うれしかった、から」
俺達はいつの間にか立ち止まっていて、遠山はまじまじと俺を見ていて、俺はなんとか一言一言を絞り出していく。
「これからどういうことするのかとかは、二人で考えていけたらいいな、っていうか……
 だから、まずは、その、遠山。俺と友だちになってください」
耳たぶまで赤くしながら、そう言って頭を下げた。しばらくして、おそるおそる顔を上げると、
「……っ」
遠山が目をうるませていた。
「え!? ごめん、大丈夫!?」
慌てて尋ねると、遠山は何度も頷く。
「高木くん。僕は今、すごく嬉しい。……ありがとう」
遠山の笑顔を、俺はその時初めて見た。つられて笑いながら、俺は何かが始まる音を聞いた気がした。

963 :風と木の名無しさん:2013/11/10(日) 14:59:23.57 ID:7DQBrQRf0
くっそ萌えた真面目くん可愛い!
違うタイプの真面目がそれぞれに真正面から向き合ってる感じがイイ
GJでした

964 :風と木の名無しさん:2013/11/10(日) 15:42:57.09 ID:Y9bfXbQaI
高木も遠山も可愛い!甘酸っぱい!ラブレター恥ずかしい!
1/2の名前欄しか見てなくて2で終わるのかと思ってここで終わりかよ!と思ったら3まであって嬉しかったw
GJでした!

965 :風と木の名無しさん:2013/11/10(日) 15:54:39.82 ID:z2SLTjjd0
これは二人とも可愛い
めちゃくちゃ好み
GJでした!

966 :風と木の名無しさん:2013/11/10(日) 16:19:46.24 ID:9KSkoEo+0
かわいいいい読みながらすっげえニヤニヤしたw
清い交際からちょっとずつ真面目に手順を踏んでじりじり進展してくんだろうなあ!
GJ!!

967 :風と木の名無しさん:2013/11/10(日) 17:58:36.47 ID:FKTwRXrUi
見誤ったwあるあるw
すごく可愛いな
上手く言葉に出来ないくらい萌えた!GJ!!

968 :風と木の名無しさん:2013/11/10(日) 18:54:39.39 ID:WnHmzoXl0
ふおおおおお世にはこんな真面目物語もあるとは!
すごくいい!

そして踏むがいい

969 :風と木の名無しさん:2013/11/10(日) 18:58:43.79 ID:q3J1Kwg10
根暗×リア充

970 :風と木の名無しさん:2013/11/11(月) 11:57:09.83 ID:zn8MtLF40
「けーちゃんも飲み会行くだろ?この前うち来たとき、めっちゃビール空けてたし。実はザル?」
人が多いところは嫌いだ。煩いし、余計な奴等が絡んでくるし。
「今日も良い飲みっぷり見せてよ!林とか鈴木に話したらぜってー嘘だって言いやがってさ」
俺は見せもんじゃねぇよ。どうせ俺が帰ったら笑い者にするんだろ?
「けーちゃん来ると、皆のノリが違うんだよ。人気者だから俺嫉妬しちゃう」
誰が人気者だ。お前がいなきゃ誰も集まんない癖に。俺なんかお前の付属品でしかないんだ。
お前がいなきゃ…
「なぁけーちゃん」
「飲み会しない」
誰もいらない。人が多いとうざい。
「…皆と仲良くしたら楽しいぞ?」
「いらない。どうせ笑われて陰口叩かれて終わりだし」
「けーちゃんが嫌なら飲み会、止めよっか。またにしよう」
仕方ない、とスマホを取り出しメールをし出す。じゃあ行くか。
「え、はっ!?けーちゃん?どこ行くの?」
スマホを弄る手とは反対を掴み、向かう先は一つ。
「俺んちで飲む」
二人で飲むなら、陰口なんて言う間もない。ずっと監視して、何か言いかけたらその口塞いでやる。

971 :風と木の名無しさん:2013/11/11(月) 17:30:11.83 ID:4QHBfcq70
独占欲とかも強そうだなーとによによした
GJ

972 :風と木の名無しさん:2013/11/12(火) 01:37:26.30 ID:+y51lYQN0
>>970
根暗もいいけど、リア充の方も根暗君をかなり好きな感じでいいなあ
根暗君に友達が増えたら嫉妬してくれたら個人的においしいw

973 :風と木の名無しさん:2013/11/12(火) 12:17:17.45 ID:7sx5RGc30
まわしよ

974 :風と木の名無しさん:2013/11/12(火) 12:58:00.67 ID:KRw4LNI50
まわす

975 :風と木の名無しさん:2013/11/12(火) 13:25:26.04 ID:YcIUTVqc0
まわるまわる

976 :風と木の名無しさん:2013/11/12(火) 14:15:42.35 ID:lmywi8Gh0
まわし

977 :風と木の名無しさん:2013/11/12(火) 16:28:00.97 ID:Lyt/3q9g0
まわし
別館で出てるテンプレ変更ってどうなるのかな?

978 :風と木の名無しさん:2013/11/12(火) 20:54:14.78 ID:k/r7QWr70
踏んでもいいのよ

979 :風と木の名無しさん:2013/11/12(火) 20:55:46.24 ID:ccW7Z70E0
年上の余裕

980 :風と木の名無しさん:2013/11/13(水) 01:47:08.82 ID:BucZ6zT/0
「子供だ」と、いつも見下してくるあの人の余裕を剥いでやろうと、色々画策してみた。

こっちから迫ってみたり。
下戸だって言って余り飲まない酒をすすめてみたり。
普段は恥ずかしくて言えない言葉を言ってみたり。
手は尽くしたのに、あの人は額を弾いてこう言うのだ。
「だから子供だってんだ」
しかも、鼻で笑うオプションまで付けられたら、こっちだって引き下がれない。

「よし。襲うぞ」と奮起し、あの人が帰って来るのを今か今かと待ち伏せた。



パチリとつけた室内灯。
視線の先には、無防備にもソファーの上で眠りこける子猫が一匹。
ため息をつきながら、柔らかな髪をかき混ぜる。
たまに、鼻にかかった甘い声が耳に届き、手に頭を擦り付ける仕草は、まさに猫。

引き取った時は警戒心も強く、体もガリガリだった。
今はどうだ。
あれから幾ばくか成長し、今ではすっかり血色もよくなり、程よい肉付きをしている。
だが、まだ早い。
まだ、まだ駄目だ。
気分はお菓子の家の魔女。食べ頃まで太らせて、美味しくなった頃合いで……
だから、まだ誘いには乗れない。
魅力的だが、お楽しみは最後にとっておくものだ。

「安心しろ、あと4年は待ってやる」

981 :風と木の名無しさん:2013/11/13(水) 23:51:56.76 ID:yBe5f2Io0
>>980
この二人の出会いの話が気になる…!
こんなかわいい誘い方する子を四年も放置できるなんて、大人凄いw
早く育てよー!

982 :風と木の名無しさん:2013/11/14(木) 00:27:16.78 ID:owkctHXp0
待ってて寝ちゃう子可愛いよ
早く大きくなるといいね
色々なドラマが生まれそう
GJでした!

983 :風と木の名無しさん:2013/11/14(木) 02:07:08.09 ID:YNzhlRTj0
まわし
別館でやってるテンプレ改変は次スレから?

984 :風と木の名無しさん:2013/11/14(木) 05:34:54.77 ID:SwtRr1s+0
お話しの雰囲気が凄く好き!!
一体幾つ離れているんだろう?とか、
4年後の二人はどうなっているんだろう?とか妄想が広がる。
GJでした!

985 :風と木の名無しさん:2013/11/14(木) 08:45:56.62 ID:+ocRsmBm0
>>983
まだまとまってないみたいだから次々スレからでもいいと思うけど
次から変えるつもりの人もいるかもしれないから
いちおう今日いっぱいくらいは次スレ立てるの待った方がいいかな?

986 :風と木の名無しさん:2013/11/15(金) 06:57:57.79 ID:Ei1fAJX00
どうしようね 次々スレのときにまた話合うのもなあ
別館のテンプレ審議委員会にあまり人がこないのって
今回の追加はどっちでもいいんじゃね派が多いってことなのかしら
週末だしぱきっと決めて次スレに行きたいね
意見のある方は別館におこしくださいな

987 :風と木の名無しさん:2013/11/15(金) 16:59:16.41 ID:6TeV7x480
テンプレスレが平行線だwもう無理に入れなくてもいいんじゃん

988 :風と木の名無しさん:2013/11/15(金) 22:05:53.68 ID:iOIh/4/P0
次々スレまでに意見まとめればいいんじゃないの?
別館の進み具合だといつまでも本スレ立たなそう

989 :風と木の名無しさん:2013/11/15(金) 22:32:19.19 ID:YyHya0Ia0
テンプレを1個増やすこと自体には異論ない
別館に挙げられてる候補は内容は同じであとは表現の違いだけ
個人の好みのレベルだからまとまらないでしょ
だから次スレを立てる人が候補の中から独断で選んでいいよ
自分は今レベル足りないから立てられない

990 :風と木の名無しさん:2013/11/15(金) 23:11:29.67 ID:D2U6/GHs0
立ちました

*9が指定したカプ・シチュに*0が萌えるスレPart28
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/801/1384524510/l50

2は今から直すけど連投規制あるかもしれないので
30分くらいしても書き込みなければどなたかお願いします

991 :風と木の名無しさん:2013/11/15(金) 23:16:22.29 ID:D2U6/GHs0
別館りろってなかった、ごめん
次スレの2は別館の82を貼りました

992 :風と木の名無しさん:2013/11/15(金) 23:18:47.21 ID:cXNHCnbX0
>>990
乙です!

993 :風と木の名無しさん:2013/11/15(金) 23:26:42.87 ID:Ei1fAJX00
>>990
おつおつ!

994 :風と木の名無しさん:2013/11/15(金) 23:55:51.38 ID:jUeI7Ysr0
>>990


埋める

995 :風と木の名無しさん:2013/11/16(土) 00:25:22.69 ID:NYGKsSzl0
乙梅

996 :風と木の名無しさん:2013/11/16(土) 00:53:06.16 ID:oG/zNKho0
>>990


997 :風と木の名無しさん:2013/11/16(土) 00:57:57.59 ID:bGbQh/eY0
>>990
乙です。

このスレではじめて*9を取らせていただいて、名も知らぬどなたか様にSSを書いていただきました。
ありがとうございます。創作出来ない自分としては本当にうれしかったのです。
深く感謝しつつ、梅。

998 :風と木の名無しさん:2013/11/16(土) 08:43:44.16 ID:O7h5E2lP0
うめ

999 :風と木の名無しさん:2013/11/16(土) 08:47:05.47 ID:NYGKsSzl0
うめうめ

1000 :風と木の名無しさん:2013/11/16(土) 09:06:58.98 ID:ZhnKKPfu0
うめ

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このスレッドは桜にさらわれました。
月が見てるので、新しいスレッドをたててくださいです。。。

カオスでマターリ 
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