【図解・経済】長期金利の推移
◎長期金利、当面不安定に=想定外の上昇警戒−日銀※記事などの内容は2013年5月19日掲載時のものです 長期金利が上昇傾向をたどっている。指標となる10年物国債利回りは15日に一時、約1年1カ月ぶりの高水準となる0.920%に上昇(債券価格は下落)した。景気に悪影響をもたらしかねない金利上昇をけん制するため、日銀は金融市場に異例の2兆円超の資金を供給するなど対応に追われた。長期金利は当面、不安定な状況が続くとの見方が市場に広がっている。 ◎東京株1万5000円台回復=5年4カ月ぶり−長期金利0.9%に上昇※記事などの内容は2013年5月15日掲載時のものです 15日午前の東京株式市場は、前日に米国市場でダウ工業株30種平均が史上最高値を更新した上、1ドル=102円台と円安となったことが好感され、買いが優勢の展開となった。日経平均株価は急反発し、前日比350円41銭高の1万5108円83銭まで上昇した。取引時間中の1万5000円台回復は2008年1月4日以来、約5年4カ月ぶり。午前の終値は338円55銭高の1万5096円97銭だった。 ◎長期金利上昇、一時0.8%=3カ月ぶり、円安加速で−東京債券市場※記事などの内容は2013年5月13日掲載時のものです 13日の東京債券市場は、長期金利の指標となる新発10年物国債の流通利回りが一時、前週末比0.110%高い年0.800%に上昇(価格は下落)した。2月6日以来、約3カ月ぶりの水準。4月4日に日銀が新たな量的金融緩和を導入した後の最高水準を前週末に続いて更新した。市場では「長期金利はさらに上昇する余地がある」との指摘も出ている。 ◎3大銀、住宅ローン金利上げ=0.05〜0.1%程度−アベノミクス、庶民に戸惑い※記事などの内容は2013年4月30日掲載時のものです 三井住友銀行とみずほ銀行は30日、5月に適用する「固定型」の住宅ローン金利を引き上げると発表した。4月26日には三菱東京UFJ銀行も引き上げを決めており、長期金利上昇に伴って3大銀がそろった形。今後も金利が上昇しかねないため、変動型ローンを固定型に切り替える動きも目立っている。 ◎長期金利、過去最低=0.3%台に急低下−東京債券市場※記事などの内容は2013年4月5日掲載時のものです 5日午前の東京債券市場では、長期金利の指標となる新発10年物国債の流通利回りが一時前日比0.140%低下(債券価格は上昇)し、過去最低の0.315%となった。日銀が大量の国債を買い入れる新たな量的緩和を導入したことを受け、市場では債券買いの勢いが強まっている。 ◎長期金利、過去最低=日銀緩和で0.4%台−東京債券市場※記事などの内容は2013年4月4日掲載時のものです 4日の東京債券市場では、日銀による新たな量的金融緩和策導入の決定を受けて債券買いが急速に進み、長期金利が低下した。指標となる新発10年物国債利回りは一時、前日比0.125%低下(債券価格は上昇)の0.425%となり、約9年10カ月ぶりに過去最低を更新した。市場では「国債バブル」との声も聞かれるが、黒田東彦総裁はこの日の記者会見で「金利は下がるが必要なことで、バブルではない」との認識を示した。 ◎「国債バブル」との見方も=長期金利0.4%台目前−東京債券市場※記事などの内容は2013年3月28日掲載時のものです 28日の東京債券市場で、長期金利の指標となる新発10年物国債利回りは前日比0.005%低下(価格は上昇)の0.510%となった。9年9カ月ぶりの低水準。日銀による金融緩和強化の観測が背景だが、市場では「金利低下は行き過ぎ。『国債バブル』だ」(外資系証券)との指摘が出ている。 ◎長期金利、緩やかに上昇へ=景気底打ち背景に−13年見通し※記事などの内容は2012年12月28日掲載時のものです 2013年の長期金利は緩やかに上昇(債券価格は下落)するとの見方が市場関係者の間で強まっている。国内外の景気底打ち見通しを背景に、投資マネーが国債から株式などのリスク資産へ向かうとみられるからだ。 ◎長期金利、低下基調鮮明に=安倍発言で緩和観測※記事などの内容は2012年12月2日掲載時のものです 長期金利の指標となる新発10年物国債利回りが9年5カ月ぶりの水準まで低下(価格は上昇)してきた。安倍晋三自民党総裁の「大胆な金融緩和」発言を背景に日銀が緩和強化に踏み切るとの観測が市場に広まり、国債が買われたためだ。 ◎長期金利、3カ月ぶり低水準=特例公債法案、成立にめど※記事などの内容は2012年11月9日掲載時のものです 世界的に景気減速の懸念が広がる中、赤字国債発行に必要な特例公債法案が成立する見通しとなったことを受け、9日の東京債券市場では、国債に投資資金が流入し、長期金利は低下(価格は上昇)した。長期金利の指標となる10年物国債の利回りは前日比0.015%低下の0.730%と、8月3日以来、約3カ月ぶりの低い水準になった。 ◎長期金利、一時0.7%台に低下=欧州危機、米景気不透明で※記事などの内容は2012年6月4日掲載時のものです 4日の東京債券市場で、長期金利の指標となる新発10年物国債利回りが一時、前週末比0.015%低下(価格は上昇)の0.79%と2003年6月以来、約9年ぶりの水準に下がった。欧州債務危機の深刻化や米景気の先行き不透明感から、投資家が株式などから安全資産とされる日本国債へ資金を逃避する動きを強めたためで、金利の一段の低下を予測する声も上がっている。 ◎国債バブルの様相=金利反騰への警戒も※記事などの内容は2012年5月18日掲載時のものです 日本国債への投資マネー流入が加速している。欧州信用不安の再燃をはじめ世界経済の不透明感から、リスク資産への投資を回避する動きが活発化、長期金利は一時、約8年10カ月ぶりとなる0.815%に低下(価格は上昇)した。市場では「国債バブル」(大手証券)との声が上がり、過熱感から金利反騰の警戒感も漂い始めた。 ◎欧州不安でリスク回避加速=長期金利9年ぶり低水準も−円高・株安進行、懸念強まる※記事などの内容は2012年5月16日掲載時のものです ギリシャの再選挙決定で欧州債務不安が再燃したことを受け、16日の東京金融市場で円高・株安が進む一方、安全資産とされる国債への投資が膨らんだ。リスク回避の動きが加速し、長期金利の指標となる10年物新発国債利回りは0.820%と、前日比0.03%低下(価格は上昇)。約9年ぶりの低水準(0.815%)も視野に入っている。 ◎国債人気高まる=リスク回避で、一段の資金集中も※記事などの内容は2012年5月8日掲載時のものです 日本国債の人気が高まり、長期金利は約1年7カ月ぶりの低水準となっている。欧米経済の先行き不安で、リスクが高い株式などを避けて安全資産とされる国債へ投資マネーを振り向ける動きが加速したことが背景だ。フランス大統領選やギリシャ総選挙を受け、欧州債務危機の再燃が取り沙汰される状況で、資金が一段と国債に集まることも予想される。 ◎ニュースワード「長期金利」※記事などの内容は2012年5月18日掲載時のものです 期間が1年以上の金利。日本では10年物国債の利回りが代表的指標で、住宅ローンなど金融機関の長期融資の基準金利となる。国債価格が上昇すると長期金利は低下する。長期金利は経済と物価の見通しや財政・金融政策を反映。景気が良いときは金利が上がり、悪いときには下がる傾向にある。国債は国が発行するため株などに比べて安全性が高いとされ、経済環境が不透明なときには運用資金の逃避先として買われて長期金利が下がることが多い。 |