<< W A N I N G ! ! >>     殴る蹴るはありません。注意してください。     少々お下品な内容となっています。苦手な人は十分ご注意下さい。     貴方のキャラクターのイメージを少なからず壊す可能性があります。ご注意下さい。 「え!?……本当にいいんですか??」 色とりどりの豪勢なおせち料理を目の前に、我が使い間にして愛くるしい奴隷である魂魄妖夢は 今までに食べたこともないような食事に目を輝かせる反面、 まるで金をばらまく守銭奴を見ているかのごとく不思議そうな顔をして私を見ていた。 「ええもちろん。全部食べたって構わないのよ?」 私の笑顔をみると妖夢はますます不思議そうな顔つきをする。 自分の中で何もまとまらぬまま妖夢の口から言葉がこぼれる。 「で、でも……幽々子さまのぶんは?」 そう尋ねる妖夢に私は首を横に振る。 「いいの私のことは。その料理は去年私のわがままに付き合わせた一年分のねぎらいよ。」 妖夢はますます分からないといった顔をする。 妖夢の前に置かれた箸と皿。 はたして幽々子様の言っていることは本当か。 私のぶんはいい?ますます分からない。 練りからしが塗りたくってあるか、それとも毒が入っているのだろうか。 いや、本当は実はわたしに美味しいものを食べさせようとしてくれているのかも。 それとも実はわたしに食べさせる気なんてさらさら無くて、わたしが箸を付けた瞬間に取り上げる気ではないのだろうか。 そしておいしそうに幽々子様がおせちをついばむ所をただ見せつけられるだけでは。 「ほら早く食べなさいよ。お腹空いてるでしょう?」 「え………いや、でも……。」 あらかたそのような詮索をしているに違いない。 私がいくら促しても妖夢は箸を取ろうとしない。 まったく、いつからこんなに汚れた心を持つようになってしまったのだろう。嘆かわしい。 私は袖を目頭に当てて肩をふるわせた。 「……………くすん、」 「ゆ、幽々子様……??」 妖夢が腰を浮かす。 「……グス、そのおせち料理は………、私が頑張ってあなたのために一日中かけて作ったのよ?」 「……え!?」 「それなのに、クスン……それなのに…、妖夢は食べてくれないの?」 ぐすんとまた聞こえるように鼻をすする。 ちらと妖夢を盗み見すると焦った様子。 しまった、幽々子様のお気持ちに気づけなかったなんて……! それならまだしも、わたしのせいでその綺麗な頬を涙で濡らしてしまったなんて…… ふふ、あなたの心なんて手に取るように分かるわ。 「そ、そんな………!!も、もうしわけありません!!」 そんな声が聞こえたかと思うと私の可愛い妖夢は私に向かって頭を下げた。 まるで私の意のままに動く操り人形。 「じゃあ…、食べてくれる?」 私は赤くした眼を上げて妖夢の方を見た。 「は、はい!喜んで!」 私はくっと袖で涙をぬぐうとぱぁっと明るい笑顔を見せた。 「ほんとう?じゃ、たんと召し上がれ!」 妖夢はもう一度私に本当に食べてもよいのかとの了承を得ると、おそるおそる箸に手を付けた。 「え、えと……どれにしようかな…。」 妖夢はどれに始めに箸を付けようかさんざん迷ったあげく、目を引くような色鮮やかな魚や肉を器用に避け 遠慮がちに黒豆を一つつまんでで取り皿に移す。 小さく固まった妖夢よりも重箱の方が大きく見える。 ええい、いらいらするわ。 取ってあげるから貸してみなさい、と私は妖夢から箸と取り皿をひったくると、 いい具合に焼けて美味しそうな鶏肉や川魚の腹を贅沢にほぐして皿に盛りつけてやった。 「あ、ありがとうございます……。」 妖夢は小山のように盛られた料理におそるおそる箸を付けると口へと運ぶ。 「どう!?おいしい?ねぇ、妖夢!」 私は身を乗り出して妖夢にそう聞いた。 まあ返答はだいたい予想が出来ているが、不味いなどと言おうものなら首をへし折ってやる。 妖夢は口に入れた肉をもぐもぐ、と二、三度噛んでから眼をうるつかせて叫んだ。 「おいしいっ!!すごくおいしいですっ!!」 そう、よかったわと私は胸をなで下ろすしぐさをする。 まったくもって予想通りの反応である。 今の妖夢にその辺のコオロギを拾って焼いて食わせても同じ事を言うに違いない。 私は妖夢に杯を持たせて酒を注いだ。 「お正月なんだから今日は妖夢も飲んでいいわよ。」 「あ、はい、頂きます。」 今日は特別だ、今日くらいは妖夢だって一日くらい贅沢をしても罰は当たらないだろう。 妖夢もだんだんとその気になってきているようで、今日一日は甘えてやろうとすんなりと杯を呷った。 しばらくすると妖夢は頬を赤らめ楽しそうに話し出す。 「いやー、さっきはてっきりわたしに食べさせるのが悔しくて幽々子様が泣いたんだと思いましたよー。」 「あら随分ね、ふふ。ほら、もう一杯。」 ふふ、楽しそうだこと。 今のうちに笑っておきなさい妖夢。 б すぅ、すぅと妖夢が私の腕の中で寝息を立てている。 注げば注ぐだけ飲むので、おもしろがってたくさん飲ませた結果これである。 私は妖夢を抱きかかえると膝の上へとのせる。 たぐり寄せた化粧箱の中からしゅると帯を二本取り出すと、くるくると妖夢の両手と両足を巻いていく。 何も知らずに阿呆な顔をして眠る妖夢を見ると笑みがこぼれてくる。 飼い犬は従順であるほどいじめたくなってしまう。 「ん……」 妖夢が私の中でもぞもぞと動く。 そろそろ目が覚める頃かしら。 ふふ、起きたらどんな顔をするのかしらね。 「ん……あ、ふぁ……、あれ……」 向くりと起きあがるがすぐに様子がおかしいことに気付く。 無理もない、手足が自由に動かせないのだ。 いくらのろまでもあわてぬ者などいるものか。 「おはよう、妖夢。」 状況を飲み込めずに何がなんだか分からずにいる妖夢の顔をのぞき込む。 「え…!ゆ、幽々子様これは………、うぐっ!!」 突然に妖夢の顔が苦痛に歪む。 みるみるうちに顔が青くなって脂汗が額に滲み始める。 「あら、どうしたのから?」 私が心配そうにそう尋ねると、妖夢はからがら声を絞り出す。 「あぐっ、お、お腹が………!!う……!」 ふふふ、どうやら「毒」の効き目が現れ始めたようである。 何から何まで妖夢は私の思い通りに動いてくれる。 思わず笑い声が漏れてしまいそう。 歯の裏からこぼれ出そうとする笑い声に、しっかりと口を閉じていないと。 「だって妖夢ったらあんなにがっつくんだもの。お腹でも壊しちゃったのかしら?」 我慢できずいやらしく笑む私の口元を見て妖夢は全てを察したのか更に顔を青くさせた。 「そ、そんな………、なんで……!?」 「ふふ、ちょっとかわいいあなたをいじめてみたくって。」 そう、ちょっとかわいい妖夢をいじめたくって下剤入りのおせち料理を食べさせたというわけである。 まぁあなたの主人はなんて非道いことをするのかしらね。思わず同情したくなってしまう。 でも仕方のないこと。ああなんて世の中は理不尽なのでしょうね。うふふ。 「見て、妖夢のお腹。」 妖夢のお腹に手を乗せると、大腸がぎゅるぎゅると音を立ててぜん動運動をした。 「うっ………!はぁっ、………はぁ、……」 脂汗が妖夢の頬を伝い、あごをカタカタと振るわせて苦悶の表情を見せる。 うふふ、すごくいいわその顔。 逃げ場のない不快感、不安感。妖夢の表情を彩ってくれる最高の調味料である。 つーっと額を指でなぞるとべっとりと妖夢の汗が指先に絡む。 「た、たすけ…………うぐぅ!!」 妖夢は私の着物を握りしめて悶える。 まるで必死に崖に掴まって助けを請う弱者のよう。 ひと思いに蹴落としたくなる。 いや、ただ蹴落とすのでは勿体ない。 さんざん手を踏みにじり苦渋の思いを味合わせてからだ。 それこそ強者に与えられた特権というもの。 妖夢の絶望の甘味を味わっていいのは、私だけ。 ぐいと妖夢を仰向けにさせると、妖夢の手を縛っている帯を掴んで手を挙げさせ 右手を妖夢の小さなお腹の上にのせてゆっくりとなで回す。 「は、……はっ、!……い、いやです……!!」 何かを察したように身をよじる妖夢。 息を切らして青い顔で私を見上げる。 やめて、お願いだから。そう妖夢は私に訴えかけていた。 あら、やめてほしいならもっと抵抗しなくていいのかしら? 私は冗談でこんな事やっているわけじゃないのよ。 もっとあなたの苦しそうな顔を見せてほしいの。 ぐい、ぐいと妖夢の下腹部を手の先で押さえ込む。 最初は浅く、だんだんと深くえぐるように。 ぎゅうぎゅうと妖夢お腹の中が悲鳴をあげる。 「や、やめて!!」 ぎゅうっと深くに押し込むと、妖夢はビクッと跳ねるように私の腕の中で向きを変えてうずくまった。 「やめてくださいでしょ?妖夢。」 額の汗を手でぬぐってやりながら私は言う。 粒になった汗が潰れ、液体となってぬるりと妖夢と私の皮膚の間をうめる。 気付けば妖夢の全身からふきだした汗で私の着物はお腹の部分がべったりと濡れていた。 「は、………や、やめてください…!」 妖夢の眼にはうっすらと涙が浮かんでいる。 「ふふ、いやよ。」 妖夢の横腹に中指を立てぐりぐりとひねると、妖夢は悲鳴をあげて転げ回る。 「はうっ!も、もう………、もう…!!」 「あらあら、もれちゃいそうなのかしら?」 くすくすと私が笑うと、ぎゅっと目をつむって身体をこわばらせる妖夢。 恥ずかしいのは分かっていても顔を赤らめる余裕すらなさそうである。 「ここでしちゃってもいいのよ?」 手のひらいっぱいに妖夢の膨らんだお腹を掴みぎゅうぎゅうと揉み上げる。 「ほうら、出たい出たいって。」 「ふ、……うっ、!……はっ!!はっ!!」 「ふふ、みんなが知ったらなんて言うかしらね?」 妖夢の背中に回した手をゆっくりと下に移してお尻を撫でる。 きゅっとお尻の穴を広げるようにすると妖夢の身体がびくんとはねる。 「ひゃ、………やめ!!」 身体を捻って逃げようとする妖夢を押さえ、 中指の先でとんとんと肛門のあるところを突いてやる。 私の指が妖夢に触れるたび、妖夢はぴくんと身体を震わせる。 とんとんとノックを続けると、やがて括約筋が麻痺し緩みだす。 さすがにこれには耐えられそうになかったのか、妖夢はがたがたと肩を震わせ涙を流しながら叫んだ。 「はぁっ、はぁっ!!おお、お願いです!!い、いや!!!」 あらあら、普段いじっぱりの妖夢が泣いちゃったわ。 二、三発頬をひっぱたいて大泣きさせてやりたいほどにそそられるけれど。 まぁあんまりやると本当に嫌われちゃいそうだからこの辺で許してあげようかしら。 「いいわよ。楽しかったわ、妖夢。」 スッ 縛っていた帯をほどいてやると、妖夢は半ば這うようにして厠へと向かった。 б 「ふぅ。」 妖夢の汗で湿って肌に張り付いていた着物をつまんで扇子で胸元を扇ぐとふわっと涼しい風が胸の間を抜ける。 おそらくは今夜一晩妖夢は厠に閉じこもることになるだろう。 まったく、永遠亭の薬師はくだらない薬も作るのが得意なようである。 寒い厠で身体を震わせながら腹痛に苦しむ妖夢を想像するとなんだか楽しくなって、 私はお猪口にお酒を注いでくいと口の中に流し込んだ。 今年もいい一年になりますように。 Fin