*背景 学校  さて、ここからは我の時間だ。  忌々しい太陽も頂点から堕ちはじめ、ようやく我にも力が戻ってくる。  ――しかし厄介な事になった。  ここで少々それを語ることにする。 *備考:説明長い、ウザい、邪魔、いいからエロ見たいんすけど、なんて意見はあると思うのでここカットor選択肢で見るか見ないかっていう形にした方がいいかな? *備考続き:選択肢の場合だととにかく明け方から昼までは出られない、あんまり大きな力は使えないってのだけかいつまんで解説とかそういう短い分岐みたいな感じとか。  あの小僧、頭は悪いが才は本物らしい。  間違いだらけの中で我を呼び出したのだ、これを天才と呼ばず何と呼ぶ。  ファウスト博士も驚嘆する程の実力だ。  それ故に問題が生じた。 *暗転  あの召喚には、術者に危害を加えてはならんという制限がかかっている。  そこに瑕疵があったからこそ、我は小僧の身を乗っ取った。  だが、所詮はほころびを引き裂いたのみ。  つまり大方の部分は残っているわけだ。  それが我の枷となっていた。  今の我は大掛かりな力の行使を封印され、活動時間にすら制限がかかっている程。  あの小僧には黙っていたが、日の出から今頃までの時間、我はろくに行動ができない。  精々監視がいい所だ。  せめて生娘の一人でも堕とし、我が糧とすれば自在に動けるものを。  あるいは小僧さえ魂を売り渡せば――  ともかく、このままでは帰る事すらままならん。  早急に……小僧の記憶を覗いたところ、明後日以降は休日。  そうなれば狙った娘と確実に逢えるという状況ではなくなりそうだ。  ならば、確約を得るしかあるまい。 :悪魔 (面白い……元々座興だ、精々愉しむとしよう)  如何に窮地とて、あの小僧に何が出来る。  所詮四半日の自由、精々足掻けと嘲笑ってやろう。 :悪魔 (さて、昼の講義だが……奴の望みは目立つ事だったな。叶えてやるとするか)  その前に、まずはもう少し小僧の記憶を汲み上げる事にしよう。  せめてこのクラスの事ぐらいは知っておかんと支障が出る。 :悪魔 (どうせ講義は聴く必要も無い。小僧の修める学問など、我にとっては眠くさえあるからな)