『コノハとアトラ』 制作、イクサー(『コリオとアトラ』『オープンロック三人娘』も拙作です。無名投稿で失礼しました) (アトラは大好きなキャラ。あのマントは最強種ギルゴレスウルフの毛皮に違いない!) 夜のフロンティアブルー号、甲板。座って空を見ているアトラ。 その背後に静かにたたずむコノハ。 アトラ「…………」 コノハ「…………」 コノハ「……貴女の故郷が滅んだ責任は、私たちにあります……」 アトラ「うがっ?」 (振り向くアトラ) コノハ「マーカスギルド、シカバネ、直接手を下したのが彼奴らであっても、元凶を生み出したのは間違いなく私たち……その責から逃げるつもりは毛頭ありません」 コノハ「私たちの生んだ『赤霞』が、何の関係もない貴女の仲間や家族を喰らい尽くしたのはまぎれもない事実……!」 (アトラに詰め寄るコノハ) コノハ「何の罪もなく全てを奪われた貴女はたった一人で同胞の墓を作り続けた!」 コノハ「その時の貴女の気持ちなんて、私には想像も付きません……!」 アトラ「…………」 コノハ「なのに何故貴女はずっと笑っている!? 泣いた筈だ! 恨んだ筈だ!! 憎んだ筈だ!!!」 コノハ「貴女が抱いていた呪詛は何処に置いて来た!?」 アトラ「……うが」 (叫び続けるコノハに近寄るアトラ) ぽんぽんっ。(軽くコノハの頭を撫でる) コノハ「…………あ」 (コノハ、硬直) アトラ「うがっ、う〜がっ!」 コノハ「……ふふっ、そうですね。私はそんなことを言いに来たのではありませんでした」 コノハ「アトラ殿」 アトラ「うがっ?」 (一歩退いて深く礼をするコノハ) コノハ「我ら草の一族は、貴女への咎、その寸毫なりとも償わんため、その総力を尽くすこと、頭領として誓約致します」 アトラ「…………」 コノハ「そう、貴女が何時までも笑って過ごせるように……」 (コノハに一歩近づくアトラ) アトラ「うっが!」 コノハ「え……これは、リルスクッキーですか? ……もしかして、私に?」 アトラ「っが!」 コノハ「ですがこれは貴女の……いえ、ありがたく頂戴致します」 アトラ「うが、うがー!」 (並んで座るコノハとアトラ) コノハ「……いつか、貴女が言葉を覚える日が来たならば、もう一度全てを語ります」 アトラ「……うが?」 コノハ「そして、それでも貴女が私を許してくださるのなら……」 アトラ「…………」 コノハ「……私たちは、友になれるでしょうか……?」 アトラ「…………」 コノハ「…………」 「   うが   」 (中央表示)