FE3終了&ノイン・カーマイン加入後設定です。 カート 「一体どこに行かれたのかしら・・・」 ルシア 「あ、カートさん」 カート 「ルシアさん」 カート 「ちょうど良かった。王子を見かけませんでしたか?」 ルシア 「コリオ王子を、ですか?」 カート 「はい。さっきまで部屋におられたのですが・・・いつの間にか、いらっしゃらなくて」 ルシア 「そうなんですか。いえ、見かけてないですけど・・・」 カート 「そうですか・・・」 ルシア 「えっと・・・もしかしたら、どこかに隠れてたり・・・。ほら、コリオ王子って結構隅っこの方にいたりするじゃないですか」 カート 「私もそう思って探しているんですけど、見つからなくて・・・」 ルシア 「じゃあ、私も一緒に探しますよ。まだ探してないところってありますか?」 カート 「え、いいんですか?」 ルシア 「勿論ですよ。とりあえず、飛行船の中にいるのは確実ですよね」 カート 「はい。えっと、今下のフロアを見てきたところで・・・これから食堂と、皆さんの工房なんかを見に行こうかと思ってるところなんです」 ルシア 「そうなんですか。あ、じゃあ私、カーマインさんのお店の方見てきますね」 カート 「すみません、お願いします」 ルシア 「はい」 カーマイン 「お、ルシア。どないしたんや?なんか買い物か?」 ルシア 「あ、いえ。あの・・・コリオ王子見ませんでした?」 カーマイン 「王子?王子ってあの金髪でいっつもびくびくしとるあのちっこいのことか?」 ルシア 「はい。ちょっと姿が見えなくて」 カーマイン 「それなら見たで」 ルシア 「本当ですか!?」 カーマイン 「あぁ。そっちにまだおるんとちゃうか?出てったの見てへんからな」 ルシア 「?」 ルシア 「カーマインさんが言ってたのって、庭園のことよね?ここにいるのかしら」 ノイン 「あ、ルシア」 ルシア 「ノイン、ちょうど良かった。コリオ王子見かけなかった?」 ノイン 「探してるの?なんか用事?」 ルシア 「用事ってわけじゃないけど・・・姿が見えないからってカートさんが心配してるのよ。だから場所だけでもと思って」 ノイン 「ふうん」 ノイン 「あいつならそこにいるよ」 ルシア 「そこ?そこって・・・ガオしか・・・あ」 コリオ 「・・・・・・」 ルシア 「王子・・・寝てる?しかもガオに寄り添って・・・」 ノイン 「こいつ、動物に慣れたいんだって俺に頼んできたんだよ。で、ガオに相手させてたら疲れて寝ちゃったみたいだ。体力なさすぎだよ。下手に動かしたら起きそうだから、ガオもこうしてるんだけど」 ルシア 「王子が?」 ノイン 「いっつもびくびくしてるけど、一応男だし、少しくらい強くなりたいとでも思ってるんじゃない?ま、ガオにもものすごくびくびくしてたから先は遠そうだけどね」 ルシア 「・・・でも、こうして一緒に寝るくらいには、慣れることができたんだ・・・」 ノイン 「ま、ガオは頭いいからね。普通の動物だったらこううまくはいかないと思うけどね」 ルシア 「それでもすごい進歩じゃない。いいことだわ、きっと」 ルシア 「ノイン、もう少し王子のことお願いしていい?」 ノイン 「別にいいよ。服の汚れは責任取らないけど」 ルシア 「あはは。私はカートさんに王子がここにいるって知らせてくるわ」 ノイン 「了解」 ルシア 「やっぱり王子も男の子なんだなぁ。守られるばかりじゃなくて、ちゃんと、強くなろうとしてるんだ・・・」 ルシア 「私も負けてられない、かな?」 Written by 蒼月蘭