エメラルド・アリス・コノハ (合体技フラグっぽくなってしまった。真ん中へんははしゃぎすぎかも。エメのあだ名は既にあったようななかったような…) テーブルに広げた紙に図面を描きつつ何やら熱く語り合っているエメラルド・アリス・コノハ。そこに通りかかるルシア。 ルシア「あの三人が一緒にいるなんて珍しいわね。何を話してるのかな?」 コノハ「いえ、ですからこういう場合、無用な危険を避ける為にも、何より人目につかないことを優先して迅速且つ効率的にに行動すべきであって……」 アリス「そんなこと言うても、ウカネッツの路地裏とかは何処に誰が居るかわからへんやん? だからあえて目立って注意を引き付けておいて一気に……」 エメラルド「いやいやお二人さん、そんな極端なこと言ってらんないよ実際。やっぱ一番必要なのは周囲へのスルドイ観察力と行動のさりげなさよ、さ・り・げ・な・さ」 アリス「落ちた小銭にダイビングかますののどこがさりげなさやねん」 エメラルド「うぐっ!? ど、どこでその話を……」 アリス「ルンルン情報や」 エメラルド「る、ルシアめ……。今度船長室のスノウキャンディ勝手に食べてやるんだから……」 (エメラルドの背後にルシア接近) ルシア「何を地味な嫌がらせの計画立ててるのかなー? え・め・ら・る・ど?」 エメラルド「うっひゃあ! る、るるルシア! いつからそこに!?」 ルシア「ついさっきよ。気付かなかったの?」 アリス「ウチはモチ気付いとったで〜? まだまだ甘いな〜、エっちゃん?」 コノハ「……同感ですね」 エメラルド「あ、あんたら、ここぞとばかりに……って言うかエっちゃんとかやめなさい!」 アリス「ん〜? ええやんか。エメラルドの『エ』はエっちゃんの『エ』やで?」 エメラルド「おかしいのはあたしの耳!? それともアリスのウカネッツ弁!?」 ルシア「……もう諦めなさい、エっちゃん」 コノハ「そうですね、人生諦めも必要ですよ……エっちゃん」 エメラルド「る、ルンルンのみならずコノハまで!?」 ルシア「ルンルン言うなー!!!」 (五分後) ルシア「で、何の話をしてたの?」 エメラルド「う〜ん、盗賊とはどんなスタイル(流儀)で活動を行うべきか、についてちょっとね」 コノハ「皆、技術を培った環境が違いますから、色々と意見の相違がありまして……」 アリス「ウチは人がぎょーさん居て、道のやたら入り組んだウカネッツ育ちやし」 エメラルド「あたしはまあ、専門って言ったら一攫千金のダンジョンシーカーよね」 ルシア「で、コノハは忍者、と。確かに似てるようで結構違うのね」 エメラルド「しかも、みんなそれでここまでやって来たワケでしょ? それなりの自負とかもあるし、なかなか話がまとまんなくてね〜」 ルシア「う〜ん、でも、誰が一番かとか、どの方法が優れてるかとか、気にする必要ってあるの?」 (あっさり言うルシア。虚を突かれる三人) エメラルド「……え?」 アリス「……へ?」 コノハ「……は?」 ルシア「だって、今はみんな仲間なんだし、それぞれが単独で成果を挙げるんじゃなくて、三人が協力して長所を活かし合えばもっと良くなるんじゃない?」 エメラルド「長所を……活かし合う……」 コノハ「……ですか。成程、一理ありますね」 アリス「うん、流石はルンルン! 目ぇの付け所が違うわ!」 ルシア「だからルンル……」 ルシア「……って……」 コノハ「つまりアリスさんは正面あるいは側面から、最初に誤誘導の役目を果たしつつ退くのが一番…… エメラルド「そうなるとコノハはその動きとは逆方向に動く必要があるからちょっと風下を空けてから…… アリス「エっちゃんはブラインドから囮にスイッチか最後の後詰かやね。あ、そんならウチがこっちに…… ルシア「…………」 ルシア「……あたしも素振りして来よっと」 (やる気を出しつつルシア退場。気付かず語り続ける三人) 終