プレロジェクトメンバーではありませんが、拙いものながら書かせていただきました。HN:蒼月蘭といいます。 以前wikiの方に話の大枠だけつらつらと書いた者です。 そのうちの一つ、FE8終了後のエリオスとエスタシアの会話という設定で書かせていただきました。いろいろねつ造というか、怪しくて申し訳ないです。 エリオス 「お久しぶりです、エスタシア様」 エスタシア 「ええ・・・本当に久しぶりね、エリオス」 エスタシア 「でも、本当にびっくりしたわ。あなたがルシアと一緒にいるなんて。いつレスタリアを?」 エリオス 「美術館が再開すると決まった時に。エスタシア様がドレースに嫁がれてから、彼女がその目的を達成するのを見届けたらレスタリアを出ようと決めていたので」 エスタシア 「そうだったの。でも、どうしてルシアと?」 エリオス 「それは、いろいろと。私も彼女も、同じ相手と因縁を持ってしまった、と言ったところでしょうか」 エスタシア 「・・・マーカスギルド、ね」 エリオス 「・・・はい」 エスタシア 「ルシアの話はいろいろ聞いているわ。今までは外の話を聞いている余裕がなかったのだけれど・・・私が知っていたのは、ルシアが本当に美術館を再開させてくれたことだけ。だから、そのあと何があったのか、私は知らなかったわ」 エリオス 「エスタシア様・・・」 エスタシア 「でも、改めて国交が回復して・・・ルシアが、どれだけすごいことをしてきたのか、いくらでも耳に入って来たわ。それくらい、あの子のしてきたことはすごいことだった。・・・あの子が、一人の人間が背負うには、重すぎるくらいに」 エリオス 「・・・そう、ですね」 エスタシア 「もちろん、あの子一人で頑張っているわけじゃないことは分かってるわ。レルや、エメラルドたちや、私の知らない仲間や、あなたや・・・いろんな人が、ルシアを助けてる。それは、分かってるの。でも・・・」 エリオス 「中心にいるのは、彼女です。彼女が選び、決めた道に、私たちはついて行っている」 エスタシア 「・・・あの子が、優しい子だって分かってるわ。きっと、目の前で傷ついている人がいたら見捨てられない。目の前ではなくても、どこかで傷ついている人がいると知れば、放っておけない。それが積み重なって、今があるのだと思うわ。でも・・・」 エリオス 「・・・」 エスタシア 「・・・エリオス」 エリオス 「はい」 エスタシア 「あなたはもう私の親衛隊の人間ではないから、これは命令ではないわ。エスタシアと言う一人の人間から、あなたにお願いしたいの」 エリオス 「私にできることなら、なんなりと」 エスタシア 「・・・お願い。ルシアを、守ってあげて」 エスタシア 「あの子は、幸せになるべきなの。きっと誰よりも幸せにならなくちゃいけない。だから・・・少しでもあの子が傷つかなくて済むように、あの子を守ってあげて欲しいの」 エリオス 「・・・」 エスタシア 「勝手な願いだと分かっているわ。あなたに頼むべきじゃないのかもしれない。けれど・・・」 エリオス 「分かりました」 エスタシア 「え?」 エリオス 「私も、彼女のことは大切だと思っています。失えない、失ってはいけないと・・・。ですから、仮初の騎士でよければ、お引き受けいたします」 エスタシア 「エリオス・・・ありがとう。でも・・・仮初?」 エリオス 「はい。私では、きっと役者不足でしょう。彼女の本当の騎士になるべきは、おそらくライ殿ですから」 エスタシア 「ライ・・・もしかして、赤の雷神、ライ=ループ?」 エリオス 「はい。私は直接お会いしたことはないのですが、同じ村の出身で、幼馴染だそうです。今は、表には立っておられませんが・・・きっといつかは、戻ってこられると思います。彼女も、それを信じていると思いますし。・・・ですから、私が引き受けられるのは、仮初の立場だけです。悔しく思わないわけではありませんが、私では、どうしても本物にはなれませんから」 エスタシア 「そうなの・・・」 エリオス 「エスタシア様?」 エスタシア 「あぁ、ごめんなさい。私、ルシアのこと本当に何も知らないんだなって・・・ちょっと思ってしまったの」 エスタシア 「ルシアのことは大切な友達で、親友だと思ってるわ。でも、私はルシアのこと、ほとんど何も知らないのよね。一緒に戦ったのもほんの僅かな時間。別れてからは、一度お礼の手紙を送っただけ。こんな関係で、本当に親友と言っていいのかしら・・・」 エリオス 「・・・大丈夫ですよ」 エリオス 「大事なのは過ごした時間でも、何を知っているかでもないと思います。大切なのは、エスタシア様が彼女のことをどう思い、彼女がエスタシア様をどう思っているのか。それだけだと思いますから。ですからきっと・・・お二人は、親友です」 エスタシア 「エリオス・・・ありがとう」 エリオス 「いえ」 エリオス 「では、私はそろそろ失礼させていただきます」 エスタシア 「えぇ」 エリオス 「・・・エスタシア様」 エスタシア 「なに?」 エリオス 「失礼を承知でお伺いします。・・・今回、このようなことになってしまいましたが・・・エスタシア様は、このドレースに嫁がれて、ルドルフ王の「妻」となられて・・・今は、幸せでしょうか?」 エスタシア 「え?」 エスタシア 「ええ・・・幸せよ」 エリオス 「・・・それなら、よかった」 エスタシア 「エリオス、本当に、ありがとう」 エリオス 「お礼を言われるようなことは、私は何も・・・。では、これで失礼させていただきます」