ウィドゥの交友イベントの続きのような感じで書いてます。 ルシア 「ウィドゥさん・・・あのままじゃ、やっぱり駄目だよね・・・」 ルシア 「でも、どうすればいいのかな・・・」 ルシア 「・・・・・・」 ルシア 「はあぁ・・・全然いい方法が思い浮かばないよ・・・」 ランス 「・・・どうしたんだ?通路のど真ん中でため息ついて」 ルシア 「あ、ランスさん」 ランス 「なにか悩みごとか?」 ルシア 「あ、悩みっていうか・・・」 ルシア 「・・・あ、ランスさんなら何か分かるかも・・・」 ランス 「ん?」 ルシア 「ランスさん、少しいいですか?」 ランス 「あぁ、別にいいが・・・」 ランス 「・・・なるほど、ね」 ルシア 「どうしたらいいと思いますか?今のままじゃ、ウィドゥさんの身体がもたなくなっちゃうと思うんですけど・・・」 ランス 「まぁ、ずっとそういう生活をしてきたっていうなら、多少のことなら大丈夫だろうとは思うが・・・これから先のことを考えれば、直した方がいいかもしれないな」 ルシア 「そうですよね、やっぱり。でもどうしたらいいのかが全然分からなくて・・・」 ランス 「う〜ん・・・。まぁ、考えられるのは、一つはもう身体が完全に慣れ切ってるってことだろうな。俺たちにとって横になって眠るのが当たり前のように、あいつにとってはそうやって寝るのが当たり前なんだろ。そればっかりは、本人の心掛け次第だからどうしようもないが・・・」 ルシア 「それは・・・」 ランス 「で、もう一つ。これは予想だが・・・たぶん、まだ完全に信じ切れてないのかもしれないな」 ルシア 「え?」 ランス 「だから、お前のことはともかくとして・・・この船にはあいつのことをほとんど知らない奴もいるし、あいつも知らない奴が多い。他人の気配が強い場所で、早々寝れないだろうな。元暗殺者なら、なおさら。いつ命を狙われるか、っていうのが理屈とかじゃなく、本能に近いところであるだろうからな」 ルシア 「信じて・・・もらえてないんですかね、私たち・・・」 ランス 「お前さんのことは、信じてるだろうさ。ただ、この船もクルーが多いからな。その気配に敏感なんだろう。その辺は、慣れるしかないだろうな」 ルシア 「慣れる・・・」 ランス 「人の気配が多少あっても、安心して眠れるように慣れる。それが一番だろうな」 ルシア 「と、言うわけで、寝てみましょう!」 ウィドゥ 「・・・・・・なにが『と、言うわけで』なのかがさっぱりわからないんだが」 ルシア 「ですから、ウィドゥさんがベッドで横になって寝れるように、まずは人の気配に慣れてもらうことから始めようかと」 ウィドゥ 「こんな時間に部屋を訪ねてきて・・・そして君がここでそれをいう理由が分からないんだが」 ルシア 「えっと、それはですね。人の気配に慣れるということで、やっぱり他人が傍にいる状態で眠れるようになればいいのではないかと思って・・・でも、いきなり親しくない人が来てもウィドゥさんも困っちゃいますよね。ですから、とりあえず私が傍にいる状態で寝れるようになればいいのではないかと」 ウィドゥ 「・・・・・・」 ルシア 「心配しなくても私はウィドゥさんをどうこうしようなんて思ってないですし!ここ飛行船ですから、ちゃんと安全ですし」 ウィドゥ 「いや、そんな心配はしていないのだが・・・」 ルシア 「そうですか?なら、早速!」 ウィドゥ 「・・・・・・」 ウィドゥ 「・・・君は」 ルシア 「はい?」 ウィドゥ 「君はどうするつもりなんだ」 ルシア 「え?」 ウィドゥ 「俺が眠るまで傍にいるとして、だ。俺がいつまでも寝れなかった場合、君はいつ、どうやって休むつもりだ?この部屋には、私とタルトの分しかベッドはないが」 ルシア 「・・・・・・あ」 ウィドゥ 「第一、いくらそういう理由があるとはいえ、夜遅くに男の部屋を訪れ、下手をすればそこで一夜を明かすことになりかねないというような言動は避けた方がいいと思うんだが・・・」 ルシア 「え、えっと・・・それは・・・」 ウィドゥ 「君が私のことを気遣ってくれるのは感謝するが、それで君が寝不足になったり、ろくに休息も取れなくなってしまっては本末転倒だろう」 ルシア 「・・・全く持ってその通りで」 ウィドゥ 「・・・私も、今のままではいけないと分かっている。善処するつもりでもいる。だから、君が無理をすることはない」 ルシア 「でも・・・」 ウィドゥ 「気持ちだけで本当に十分だ。君が力を尽くしてくれるのは嬉しいが、そのために君に何かあっては、他の者たちに申し訳が立たない」 ルシア 「・・・はい」 ルシア 「えっと・・・何かあったらすぐに言ってください。絶対、力になりますから」 ウィドゥ 「・・・あぁ」 ルシア 「それじゃあ・・・私はこれで」 ウィドゥ 「あぁ」 ウィドゥ 「・・・・・・ありがとう」 ルシア 「え?」 ウィドゥ 「いや、なんでもない・・・気にしないでくれ」 ルシア 「? はい」