1 名前:仕掛け人 ◆mgQiUV7U2Q [sage] 投稿日:05/03/10 17:29:41
文字通りの内容です。オリキャラの皆さん、奮って参加してください。

基本的なルール
1、参加はオリキャラのみ。既に何処かのスレに参加している方でも、
  新にこのスレに参加する方でも構いません。無論スレ主の方も歓迎いたします
(備考)名無しでのNPCとしての一時的な参加も歓迎
2、馴れ合い(チャット状態)は出来るだけ避けましょう。いざとなったら避難所で
3、荒らしは基本的にスルーでお願いします。また、荒らしに反応する方も
  当スレの見解として荒らしと見なします
4、キャラの設定投下は避難所を使用してください
5、雑談は雑談所を利用してください

前スレ
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1108097549/l50
避難所
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1109940679/l50
雑談所
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1110297839/l50

2 名前:仕掛け人 ◆mgQiUV7U2Q [sage] 投稿日:05/03/10 17:30:12
共通設定
・どちらの大陸にもある一定水準の魔法技術と科学技術が存在する
・どちらの大陸にも、特別な種族を除けば、数の差はあれども
ほとんど同じような生物が生息している
・属国はほとんど併合されてしまっているに等しいため、
 本国の意思で自由に動かせることがほとんどである
・言語は共通語が一つとそれぞれの国の言語がある
・どちらの大陸にも様々な人種が存在する

行動のルール

・行動の説明、描写を具体的に
・代名詞ではなく固有名詞を極力使う
・トリップ推奨
・誰かに関わるタイプのレスをする際はレスアンカーを使う
・ゾンビその他のような雑魚には多少の決定リールを使ってもよい

3 名前:仕掛け人 ◆mgQiUV7U2Q [sage] 投稿日:05/03/10 17:30:34
『帝國』
西方大陸は森林や肥沃な平原などが多く、荒地や砂漠などはほとんどない。
そのため、農業生産が高く、食料などに関してはまず問題がない。
ただし、領土のほとんどが農業用地である上に地下資源に乏しいため、
共和国ほどに地下資源の活用技術は発達していないし、運用能力もない。
ゆえに、地下資源の加工技術や工業技術などは共和国ほど発達していない。
そのため、仮に共和国軍の兵器を目撃、或いは奪取したとしても、
専門の研究者でもなければ用途や威力を知ることは困難だろう。
また、最新鋭の兵器などは研究機関に持ち込んでも分析は難しいはずだ。

なお、自然が多いため特殊な薬草の入手が容易であり、薬学分野においても発達している。
麻薬はもちろん、肉体強化の秘薬、肉体や精神を癒す薬など、およそ考え付く限りの薬物の精製が行われている。
更に、竜や猛獣なども多く棲息するため、そういった生物を魔術や薬物で支配しての軍事利用も盛んである。
例を挙げるならば、竜騎士部隊や獣戦団などがある。

地下資源が少ないため、帝國軍は剣のような物資の消耗が少ない武器を使用し、
物資を消耗しなくても広範囲・遠距離を攻撃できる魔術戦闘を好む。
森林地帯に住むエルフの賢者などを魔法技術の研究者として招聘することが
多々あるため、魔術の発達度合は共和国を遥かに凌いでいる。
魔術で肉体を強化した兵士や各種ゴーレムなど、とにかくありとあらゆる分野において
魔術が使用されているのだ。また、魔力制御式の機械の研究なども行われている。
ただし、その発展の代償として魔術分野における重要な役職のほとんどがエルフによって占められている。
また、資源的な面から共和国軍の装備や物資を狙うことも多い。
ミサイルや車などの資源面から運用が不可能な兵器は全て解体して資源にし、
刀剣類や装甲板などは帝國の高い魔法技術で改めて魔力を付与して将兵に支給するのだ。

4 名前:仕掛け人 ◆mgQiUV7U2Q [sage] 投稿日:05/03/10 17:31:02
『共和国』
東方大陸は森林などが少なく砂漠や荒地が多い。
また土地もあまり豊かではないため、農業生産などは少々心もとない。
これらは古の昔に行われた大規模な魔術実験が失敗したせいであると言われている。
この実験が尾を引いているためか、共和国では魔術はさほど重要視されていない。
せいぜいが道具や素材への魔力の付与技術、諜報用の透視技術程度であり、
銃や砲などがあり、装甲技術が発達していることも理由に含まれるが、
攻撃や防御系統の戦闘用魔術は帝國ほどに発達していない。
そのため、帝國軍が何らかの魔術を用いた場合、研究機関に勤務しているような
者を除いてはその場でその魔術の効果や用途などを推測するのは不可能に近い。
また、魔術の種類やレベルによっては、研究機関に持ち込んでもわからないこともあるはずだ。
なお、魔力付与技術に関しては、金属の精錬の際に魔力抵抗力を付与するなどの
使い方が一般的であり、共和国の軍人の装備には大なり小なりそういった効果がある。

また、この土地の貧しさこそが、共和国に西方大陸への進出を行わせているらしい。
しかし、その代わりと言うべきか様々な金属の鉱脈が多数存在しており、
中には西方大陸ではほとんど産出されない希少金属の大鉱脈なども存在する。
また、石油や天然ガスなども大量に産出される。つまり、地下資源が豊富なのだ。
それらの地下資源の採掘や加工は、主にドワーフ族の協力によってなされる。
そのため、工業に関係する部門ではドワーフ族の発言力が強い。

地下資源が豊富であるため、それらを加工・活用する技術は帝國を遥かに超える。
それらを活用することこそが、共和国の繁栄の近道なのだからだ。
そのため科学技術や工業技術の発達が目覚しく、サイボーグ技術やロボット技術、
特殊金属の加工技術などが非常に高い水準にある。また、人工衛星の打ち上げなどが行われてもいるらしい。
そのため、車や飛行機などの機械的な乗り物はもちろんのことながら、
肉体や頭脳を強化した兵士やロボットで編成された特殊部隊、更にはミサイルなどの
大量殺戮兵器なども存在する。また、高い硬度を誇る合金の研究開発なども行われているので、
純粋な武器防具道具などの素材の水準は地下資源において後れを取っている帝國よりも遥かに高い。
そのため、帝國軍は共和国軍の装備の奪取を試み、独自に加工して使用することが多い。
しかし、共和国軍も負けておらず、わざと装備を奪取させて改良させ、改めて奪い返すような作戦を行うこともある。

5 名前:仕掛け人 ◆mgQiUV7U2Q [sage] 投稿日:05/03/10 17:31:37
【参加者に関するルール編】
・このスレのキャラクターが各陣営に分かれて行動するのが中心。
・越境者は、各陣営の特別な地位や役職にある者によって
 異世界からそれぞれの陣営に召喚される。
・召喚された者は基本的にそれぞれの陣営の指令によって行動する。
・召喚されること(越境)を希望する者は避難所もしくはここで申請し、
 召喚を行うキャラによって召喚されるという形で参加する。
・各陣営のトップなどの重要なキャラクターに関しては
 >1もしくは設定関係者が決定する。
・勝利した側は元の世界に送還される。負けた側は戻れない。

【戦闘ルール編】
1、キャラ対キャラ編

決定リール宣言は却下。 攻撃をどのように受けるかは防御側に決定権がある。
(正)
<攻撃>
AはBに向かって剣を振り下ろした。
<防御>
BはAの攻撃を盾で防いだ BはAの攻撃を防ぎきれず、致命傷を負った
(誤)
<攻撃>
AはBの首を刎ねた AはBの腕を切り落とし、そのまま首へと斬撃を放った

前者はそもそも問答無用であり、後者は「腕を切り落とす」という効果を決定している点がよくない。

(訂正例)これならば決定リール扱いにはならないかもしれない。
AはBの首を刎ねようとした AはBの腕を切り落としてから首を狙うつもりだった

また、絶対に回避不能な攻撃や、効果範囲などから回避が不可能と思われるような
攻撃をしてはいけない。するならば、相手に妨害のチャンスを与えるべきかと。
例)
・その戦場全域を崩壊させるような攻撃(隕石、竜巻、地震、ミサイル攻撃など)
・睨んだだけでダメージ、声を聴いただけでダメージ(邪眼、呪歌など?)

これに類する攻撃を使用する際には、相手に妨害もしくは回避の機会を与えねばならない(両者間に合意がある場合を除く)

2、作戦行動としての戦闘ルール
実際の戦闘(キャラとキャラ)に関しては1のルールを適用。ただし、軍としての勝敗はこちらを適用する。
これに関してはそれぞれの陣営の作戦目的を達成すれば、どのような形であれ勝利とする。
たとえば要人警護及び暗殺ならば、たとえキャラが死亡しても警護対象が無事に脱出したり、
暗殺対象が死亡したりしているのなら、それは作戦目的を達成したことになり、勝利扱いとなる。


6 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:05/03/10 17:32:12
『企業』
西方、東方大陸に数多くの支店を構える大企業。ありとあらゆる商品を扱う。
この世界に存在する商店…それこそ下町の駄菓子屋から大都市の大型デパートまで、この企業が経営しているのである。
無論、両国に武器などの戦争必需品を売りつけているのもこの企業。剣から大砲、戦車から大戦艦まで、ありとあらゆる
武器を扱う。ちなみに、この企業にとっては戦争は大切な市場であるので、両国の上層部には企業の息の掛かった
ものが数多くいる。それがこの戦争をいつまでも続く原因になっているとも言える。
『企業』の本社は浮遊大陸である『南方大陸』に存在し、 特殊な隠蔽装置でその居場所を秘匿している。
各支社との連絡には何かしら特殊な方法があるようで、未だにその存在は地上の人々には知られていない。
この戦争を裏から操っているのは企業とも言える。

『傭兵商工会』
文字通りの機関。金さえ貰えば何でもする。金を払い続ける限りは味方であり、絶対に裏切らない。
傭兵は鉄の掟で縛られているので絶対に寝返ったりはしない。
もし、掟を破ればギルドから刺客が送られ、絶対抹殺される。例外はない。
その影響力は強大であり、両国は莫大な資金こぞってこの傭兵ギルドに投じ、数多くの有能な人材を獲得している。
基本的に自由な立場。両国にも属さないので、帝國、共和国と所属を変えたい時には傭兵と言う職業は便利。
しかし、基本的に命を買ってもらっているので、投入される戦況はどれも地獄ばかりである。
ちなみに両国間を自由に行き来できるのは傭兵だけ。その為、傭兵というよりも冒険者に近い。
傭兵の移動手段は徒歩やその他の交通機関を利用している。海路や空路は軍によって厳重封鎖されているから、唯一陸続きとなっている
両大陸の<北方回廊>を経由して大陸間を行き来する。北方回廊で唯一このニ大陸が繋がっているため、ここは常に激戦地となっている。
その為、それを越えるのも命がけ。ちなみに、傭兵ギルドには二国間を行き来するための偽造不可能な通行証明書があり、これは両国間でも認められているものである。
傭兵ギルドだけに関しては、両国間で様々な取り決めがなされている。傭兵を通してだけ、この二国は国交を持っているとも言える。

大陸間の移動手段は陸路。<北方回廊>を通らなければならないが、この戦争が始まって以来、両国とも北方回廊を抜けた先にある
敵国の領土に到達したことがない。到達したといっても、数の少ないゲリラ戦闘部隊ぐらいである。
自国内の移動手段は、大体帝國も共和国も似たものである。現代の車や航空機、電車やバスに馬車、または様々な幻想世界の獣に頼った交通機関である。
たとえば飛竜のエアバスとか、水竜が曳航する船であったり、地竜の馬車であったりetc…兎に角、自国内であるならば様々な交通手段がある。
幻想世界の獣に頼るものが多いか、機械に頼っているものが多いかは国によって違う。



7 名前:仕掛け人 ◆mgQiUV7U2Q [sage] 投稿日:05/03/10 17:32:41
『召喚術師に関するルール』

召喚術師は被召喚者に対して絶対的な支配力を持つ。
しかし、口頭及び文書などで命じていない事柄に関しては、召喚術師の支配力は及ばない。
また、召喚術師の命令はあくまでも命令を受ける側の主観と認識によって成り立つため、
キャラクターの性格次第で自由な行動が可能。
基本的にキャラクターの行動を妨げるための存在ではない。

召喚術師に関する参考資料
「召喚術師に直接危害を加えることの禁止。
また、口頭または文書などで指示した事柄に対して逆らえないだけで、
明言・明文化されていないことに関しては制約が及ばない」

「契約している召喚術師が死亡すると契約者も死亡。
ただし、それは召喚術師を契約者が殺害した場合に限る」

『部隊用テンプレ』
ちなみに部隊を率いているキャラは別のテンプレに記入。

部隊名:(省略可)
部隊人数(規模):
編成(兵種):
得意な戦術:
得意な戦場:
苦手な戦場:
得意な作戦:
苦手な作戦:
部隊の特徴:

作例↓

部隊名:名無し部隊
部隊人数(規模):10人
編成(兵種):歩兵5及び弓兵4魔術師1
得意な戦術:魔術師と弓兵の援護の下歩兵が突撃。基本的にオールマイティ。
得意な戦場:特になし。
苦手な戦場:山岳地帯や砂漠、寒冷地など
得意な作戦:オールマイティ
苦手な作戦:特殊技能が必要な作戦(諜報、暗殺など)
部隊の特徴:名無しばかりが集まった部隊。個々人の戦闘能力は並だが、団結力が強い


8 名前:仕掛け人 ◆mgQiUV7U2Q [sage] 投稿日:05/03/10 17:33:36
所属スレ(該当する人だけ):
形式番号: 
頭頂高: 
全高: 
本体重量: 
全備重量: 
ジェネレーター出力: 
スラスター推力: 
名前: 
異名・肩書: 
年齢: 
身長: 
体重: 
スリーサイズ: 
種族: 
兵種:
所属:
性別: 
性格: 
誕生日: 月日
血液型 :
年代: 
利き手: 
魔法: 
特技: 
得意な技: 
長所: 
短所: 
戦法: 
装備品右手: 
装備品左手: 
装備品鎧: 
装備品兜: 
装備品アクセサリー: 
所持品: 
瞳の色: 
血液型: 
髪の毛の色、長さ: 
容姿の特徴・風貌: 
その他特徴: 
出典・作品名: 
趣味: 
恋人の有無: 
好きな異性のタイプ: 
自分の恋愛観: 
好きなもの: 
嫌いなもの: 
好きな食べ物: 
最近気になること: 
一番苦手なもの: 
人生のモットー: 
一番の決めゼリフ: 
将来の夢(目標): 
この住人として一言: 
仲間達へ一言: 
名無し達へ一言: 
中の人より一言: 
簡単なキャラ解説: 

テンプレ全般に関して追加削除は自由

9 名前:仕掛け人 ◆mgQiUV7U2Q [sage] 投稿日:05/03/10 17:34:11
【帝國】
『キャラ』
※ネクロマンサー
※颶風
 ミジクモ
 軛野溝広
 ゼアハルト
※アイシア
 ジャカダム
 紅羽
 イザベラ
 カールハインツ
 ネリーベル
『軍』
 不死騎士団 (1〜∞)
 帝國軍獣人騎士団『アスタル』 (700人)
 帝國軍歩兵団『フェリペ』 (900人)
 帝都近衛騎士団『黒翼の重装騎士団』 (200人)
 帝國野戦病院『戦乙女』 (300人)


【共和国】
『キャラ』
※ヴェルター
※鈴木中尉
※カイザー
 戦車のメンバー関係者
 ヴォルギリアス
 カァラ
 ガリーナ 
 スタンプ
 ルイ
『軍』
 小隊「ワーム」&「ホットドッグ」 (それぞれ48人)
 第八十一戦闘機小隊 (5人)
 赤き疾風 (8人)
 第九歩兵師団/第二歩兵旅団「Pockey」(1500人)
【企業】
『キャラ』
※ジェイク
『軍』
暗殺部隊

【傭兵ギルド】
インゼクト
ルシカ

『軍』
飛蝗強襲団(50人)
狂竜庸兵団(300人)


10 名前:ネクロマンサー ◆wJllaNVDOU [sage] 投稿日:05/03/10 18:41:48
眠っているネクロマンサーの周りを病院内を漂う負の感情や死の恐怖、浮遊霊などが包んでいた。
正確に言うと、集まってきたそれらがネクロマンサーの口から吸収されているのだ。そう、ネクロマンサーは
眠りながらそれらを吸収することで消耗した魔力を回復しているのだった。技術的にも精神的にも、死者を
使役する者のみが使用することができる回復方法だった。常人の感性では死者を食らうなどという行為には心が耐えられないからだ。
その証拠に、同室となった帝國軍兵士や魔術師達は、全員が一様にネクロマンサーへの嫌悪感と恐怖感を覚え、布団を被って悪寒を堪えていた。
「………薬で眠るというのもなかなかに爽快な目覚めで癖になりそうです」
まるで安置されている死体のように眠っていたネクロマンサーは、死者が起き上がる時のように緩慢な動作で身を起こした。
「ふむ……ある程度は回復したようですが、どうやらこの部屋に籠もったままでは完全回復は無理ですね」
身を起こしたネクロマンサーは、瘴気などが食い尽くされてしまっておかげで非常に清浄な空気を漂わせている病室内を見回した。
だが、まだまだ足りない。病室にある程度の瘴気では、ネクロマンサーが消費した魔力は取り返すことが出来ない。
「いやはや、ここまで消耗するとはね。私も腕が落ちたもの……おや?」
苦笑しながら頭を掻こうとして、ネクロマンサーは違和感に気づいた。どれだけ左腕を動かしても手が頭に届かないのだ。
「……ああ、失ってしまったのでしたか。いやはや、本当に腕が落ちていましたな」
不審に思って肩を見ると、傷そのものは塞がっているものの左腕が失われていた。どうやら、この病院の技術をもってしても
癒しの力とは到底相容れない属性にあるネクロマンサーの回復は困難だったらしい。こんな状況にも関わらず、ネクロマンサーは苦笑してしまった。
「しかし、腕がないと不便ですね……我が医療スタッフよ、出でよ」
数秒ほど考え込んだネクロマンサーは意を決したように、ゾンビで構成された医療スタッフを召喚した。
「そうですね……どれにしましょうか」
召喚されたスタッフはそれぞれが一本ずつ人間の左腕を持っていた。どれもネクロマンサーの腕とほぼ同じだったが、
それぞれが微妙に形状や筋肉のつき方、保存状態などの点で異なっていた。どうやら、ネクロマンサーは腕を移植するつもりらしい。
ネクロマンサーは腕一本一本の状態をよく確かめてから、一本の腕を選んだ。それが一番本来の腕に似ているからこその選出だった。
「……保存状態と形状から考えて……そうですね、その腕にしますか。では、始めて貰いますよ」
上半身裸になってベッドの上で座禅を組んだネクロマンサーの指示を受けて、スタッフ達が動き始めた。
「ぐ……」
一体のゾンビがネクロマンサーの傷口をメスで抉り、塞がっていた傷口から肉を削ぎ落とすことによって内部を露出させる。
メスが動くたびに大量の血がベッドのシーツに滴り落ち、ネクロマンサーの顔が苦痛に歪むが、彼は呻き声の代わりに
知識がない者にはただ嫌悪感しか与えず、知識がある者には死への恐怖を喚起する邪悪な呪文を詠唱していた。
その呪文のせいか、血腥さのせいか、それとも儀式自体が放つ邪悪な雰囲気のせいか、同室の患者達は涙すら流して怯えている。
粗方肉を削ぎ終わると、今度は新しい腕の切断面が傷口へと押し付けられた。一人がそれを固定し、もう一人が針と糸で縫合していく。
要するに、これは魔術と医術が合成された接合手術だった。ただし、死者から?ぎ取った腕を使っているわけだからネクロマンシーとしての
要素がほとんどであり、医術の要素など縫合くらいしか見当たらないが。拷問のような麻酔なしの縫合が終わった後も、ネクロマンサーの
呪文はしばらくの間続いた。これは繋げた腕を操るための魔力付与の儀式なのだった。そう、大雑把に押し付けたまま固定した腕に
ネクロマンシーの秘術を施すことによって腕を完全に肉体に接合させ、本来の腕と同じように自由に動かせるようにするのだ。

11 名前:ネクロマンサー ◆wJllaNVDOU [sage] 投稿日:05/03/10 18:42:13
(続き)
「……まぁ、こんな程度でいいでしょうか。まだ違和感がありますが、一時間程度で何とかなるでしょう」
薄い線のような傷跡と、そこを境に微妙に肌の色が変わっていることだけが視覚的に認識できる以前との違いであり、
それ以外の視覚的変化は一切ない。しかし、実際には他にも変化が生じている。触ってみればわかるが、
左腕だけが死人と変わらない低体温となっているのだった。また、ネクロマンシーで操っているのも同然なため、
まだ感じが掴めていない。一時間程度は慣らさないと思った通りには動いてくれないだろう。
「差し当たり、軍団の補充でもしておきますか。まだまだ戦いは終わっていませんからな」
ネクロマンサーは負の力で創り上げた悪霊を戦場へと飛ばし、未だに収容されていない敵味方の戦死者の
冥府への回収を開始した。少しずつ少しずつ、放置されたままの死体が戦場から消えていく。遠隔魔術であることと
魔力の消耗もあるから全部の回収をするほどの力は発生しないが、それでもこのまま数日も続けていれば
ちょっとした戦力にはなるだろう。ネクロマンサーは自動回収に設定した後、再び眠りに就いた。

12 名前:帝國野戦病院『戦乙女』 ◆tve80dOjxM [sage] 投稿日:05/03/11 12:04:34
(ウィッテ)
>、前スレ323
>「あっ……。……あの、僕なんかで良かったら……お子さんの代わりに…なりますよ。……代わりになれるかどうか…自信は無いですけどね、アハハ……。」
紅羽のその子供のような不器用な優しさがどうにも気恥ずかしく、しかしながら嬉しいとウィッテは思った。
聞けば紅羽は18歳だという。他の人間のその年代と比べればいささか外見が幼く見え、とても18歳には見えず、大体12〜14歳ぐらいにしか見えない。
しかし34歳であるウィッテは充分成熟した大人の女であるので、紅羽の実年齢が18歳だろうとウィッテにしてみれば子供に変りはない。
「じゃあ…御言葉に甘えて……」
そう言うや否や、ウィッテはナポレオンナース型の看護服の胸元を緩め始めた。一つずつボタンを外すウィッテのそのゆったりな動作は、まるで男を焦らす艶やかな娼婦のようであった。
しかし、別にこれからウィッテは胸元を緩めて、紅羽相手に…人間の子供相手に艶めいた情事を行うというわけではない。というか、獣人であるウィッテが異種族である人間の子供に欲情をするはずがない。
緩められた胸元からは、レースに縁取られた黒いブラに包まれた、ビロードのような毛並みに覆われた豊かな谷間が望めることが出来た。
そしてウィッテは紅羽の体に優しく手を回し、自分の豊かな胸元に紅羽の顔を埋めさせ、彼の髪を優しく梳いてやった…それは彼女自身が何時も好んで、子供達にしてやっている抱擁であった。
「家ではこうやって子供達を抱いてやっているんです。皆私の胸に顔を埋めて甘えてくるから…でも、偶に主人にもこうしてやっているんですよ?あの人ったら、結構甘えん坊なんです……」
紅羽の頭に長い鼻先を埋め、目を細めて語るウィッテ。彼女が終始紅羽に話す内容は、五人の子供達のことや愛する夫についてであった。

「…こうやって遠い所にまで来ると、家族というものがどれほど大切な存在かということを改めて認識させられます……」
ウィッテは紅羽を片腕で胸に抱いたまま、自分の背中の中程にまで掛かる長さの、毛並みと同じ色の髪を指先で玩んでいる。紅羽の背に回された手は彼の薄い背中を優しく擦っている。
「出来ることならば帰って子供達を、夫を抱き締めてやりたい…でも、今の野戦病院には一人でも多くの人員が必要です…私だけが本国に帰るわけにはいきません」
戦場の将兵達の命を救いたいと志し、北方回廊まで彼女ら野戦看護婦達は来ていたが、流石に長い期間戦場に隣接した野戦病院に居ればそう思いたくもなるだろう。

(イザベラ)
>前スレ329
カァラがメモ帳を取り出して何やら書き込んでいるようだが、院内ではイザベラが使用を許可した術以外は行えないようになっている。
発動しようとしてもその発動しようとしている術は、院内に設けられた術式発動用の方陣が自動的に妨害術式を紡ぎだして強制的に介入されてしまい、たちまちに発動を停止させられる。
強力な術でも発動を遅らせることぐらいは出来るような、強力な妨害術式であるので、その間に新たな妨害術式を形成して更に妨害をすればよい。
ちなみに妨害術式の自動発動を以ってして、院内の到る所に配置された召喚方陣から装甲兵が顕現するようにしてあるので、術者が妨害術式に妨害されている間に、装甲兵が術者を
実力行使で制圧するのである。装甲兵との肉弾戦に持ち込まれれば、魔術師などひとたまりもないだろう。
「貴女が何をするかはしらないけど…下手なことはしない方がいいわ。万が一でも私が許可した以外の術式を発動しようとすれば……どうなるかはご想像にお任せするわ」
依然としてイザベラは自慢の黒髪を指で玩んでおり、気だるげであった。

13 名前:紅羽 ◆KUU/KZ07xo [sage] 投稿日:05/03/11 17:29:46
>12
>そしてウィッテは紅羽の体に優しく手を回し、自分の豊かな胸元に紅羽の顔を埋めさせ、彼の髪を優しく梳いてやった…
「んむっ………。」
再びウィッテに抱きしめられて、紅羽はまた顔が彼女の胸に埋もれてしまった。
さっきは突然の事で、顔を真っ赤にしてしまったが、今度は事情が分かっている分、特に驚きもしなかったし、恥ずかしくもなかった。
(…暖かい……。何だろう…この暖かさは…?今までにない……こう…心が…安らぐような…)
帝都病院で、ローズに同じような事は幾度となくされたが、その時とはまるで違う、何か暖かいモノを紅羽は感じだ。

>紅羽の頭に長い鼻先を埋め、目を細めて語るウィッテ。彼女が終始紅羽に話す内容は、五人の子供達のことや愛する夫についてであった。
「…………。」
紅羽はウィッテの話を静かに聞きながら、考え事をしていた。
(……そういえば……僕の家族って……どんな人なんだろう…。気付いたら、あそこに入れられていて……。
家族なんて、一度も会った事ないな…。ローズさんが……家族みたいなものだったから…今まで、気にもしなかったけど……。)
紅羽は、自分の家族について何も知らない。物心付いた時には、家族とは違うところで生活していたからだ。
最初は死ぬほど辛くて寂しかったが、いつの間にか、どうでもよくなってしまっていた。
(……まぁ、考えたって分かる事じゃないし。その内、機会があれば……。
いや、でもやっぱり気になるかもしれない……だけど、今はそれより……。)
色々頭の中で考えていたが、途中で睡魔が襲ってきた。
さっきの食事でお腹がいっぱいになり、今はこうやってウィッテに抱きしめられている。
(考えるのは……帝都病院に戻ってからでいいや…。)
そして、紅羽は静かな寝息を立てはじめた。

14 名前:帝國軍歩兵団『フェリペ』 ◆lRaSxR.qpo [sage] 投稿日:05/03/11 23:44:19
>前スレ313
「ぅぉぉおおお!!」
登ってきた階段に向かって斧を振り下ろす。
次の瞬間、轟音と共に階段が崩れ落ちる。
「く…これでしばらくはええじゃろ。しかしここも安全ではないのう…」
二階は外からの攻撃により、所々壁が剥がれ落ちている。
慎重に、発見されないように外の様子をうかがうと、広場では共和国兵が捕虜を退避させているようだ。
ふと、村の入り口辺りを見やると、こちらに向かって走ってくる鎧を着た兵士達が。
「やれやれ、五分遅刻じゃな…」

「居るのはほとんど敵みたいだな…」
だんだんと近くに見えてくる村を見ながら軽装歩兵隊の一人が呟く。
「うし、後から来る歩兵隊と重装歩兵隊の奴らが来る前に、あらかた片付けちまおうぜ!」
大声で叫びながら村に突入する。
その間に歩兵隊と重装歩兵隊も村に迫る。

15 名前:小隊「ワーム」 ◆..OhPeBexU [sage] 投稿日:05/03/12 14:15:30
>14
自力で歩けない負傷者数名を、後続の第二分隊が運び出した。
エディら第一分隊は役場を後にすると、「ホットドッグ」との合流地点へ向かう。

「地雷はどうする?」
「今の内に、撒くだけ撒いとけ」
第三分隊長ウィクリフが、六人ばかりの仲間に対人地雷を配って回る。
地雷を受け取った隊員は第一分隊の移動を確認し、役場周辺の路地にワイヤーを張った。
その間にも輸送ヘリは、担架の運び入れを終えた順から次々と離陸していく。

ヘリが残り一機となった頃合に、ウィクリフは攻撃ヘリへ攻撃支援を要請した。
「連中が散ろうとする所を、頭押さえてくれれば良い……頼むよ」
第三分隊は広場奥の路地に集まり、軽機関銃を役場へ向けて「フェリペ」を待った。

16 名前:帝國獣人騎士団『アスタル』 ◆y.uDslGfXM [sage] 投稿日:05/03/12 15:59:47
>前スレ215
(二人の遊撃騎士)
「そうか…ならば致しかたない」
ジャックを尋問していた遊撃騎士は、蛇腹状の装甲板で覆われた尾を振るい、ジャックの腹に一発入れた。
「おっと…気絶をするなよ?貴殿には色々と吐いて貰わなければ困る」
ちっちっ、と指を振るい、舌をちょろちょろっと出す。
「何も知らない?嘘はいけない…貴殿の母君に教わらなかったのか?嘘は泥棒の始まりだと…」
更にもう一発装甲化された尾の一撃を、ジャックの無造作に投げ出されていた両足の上に打ち降ろした。
「泥棒はいけないな…人のものを盗んではいけないな。そう…人の大切な者を盗んではいけないな」
装甲化された尾の強烈な一撃で、ジャックの両足は折れたかもしれない。だが、その遊撃騎士はジャックの両足を
無造作に踏みつけ、ぎりぎりと踵で押しつぶした。
「知っているか?共和国にも獣人は住んでいるが、それは帝國の獣人の人口に比べれば微々たるものだ…一部の
共和国の人間共はその数の少ない獣人を、あたかも動物を扱うかのようにして売り捌いている…貴殿は獣人にも
人間やエルフ、亜人などと同様に人権が存在するということを共和国の学校で習ったと思うが、それでもごく一部では
獣人狩りが行われている…私は元々共和国に住んでいた獣人の一族だが、その獣人狩りにあったのだよ。見るがいい」
腕を覆っていた装甲斬撃手甲を取り外し、その下の鱗に覆われた腕をジャックに見せた。腕を覆う鱗には家畜に施されるような焼印があった。
「…これがその証拠だ。私は共和国の特に過酷な地域の一つとして数えられている、あの南東大砂漠出身でな。其処の少数派部族の
平凡な女と男の間に産まれた子供だった……周りは砂に閉ざされ、灼熱の太陽が鱗を焦がし、熱を帯びた砂は容赦なく足を焼く…
飲む水だって満足に無く、夜は凍えるように寒かった。だが、澄み切った砂漠の空に浮かぶ蒼白い月は何よりも美しかった…母と父
と一緒になって、よく月を仰ぎ見たものだ…あの時のことは一生忘れない。いや、忘れてなるものか…そう、密猟者の一行が私達が
住まう集落に現れるまでは」
装甲ヴァイザーの視察スリットから僅かに覗く、その遊撃騎士の瞳は憎悪の炎に燃える彼の心を体現しているかのように赤かった。
「それからは貴殿のご想像に御任せするよ…私の母も父も離れ離れになり、私は愛玩動物として売られた……私は隙を見て逃げ出し、帝國まで
己の足で亡命した。そしてとある同じ爬虫類型獣人の諸侯に拾われ、育ててもらい、こうして『アスタル』にまで入団させてくださった…」
ジャックの足を踏む潰していた足をどけ、ジャックの目の前まで顔を下げた。
「私は共和国が憎い。共和国の人間が死ぬほど憎い…出来るならば今この場で拷問を加えて、存分に嬲ってから貴殿を殺して差し上げたい。
だが、帝國と共和国の間で合意された条約の中に、捕虜を殺してはならないという不殺の取り決めがある。流石に其れを破る訳にはいかん」
ちょろちょろっと舌を出してジャックの頬を嬲るように舐める。
「もう一度言う…洗いざらい吐き給え。そうすればこのまま野戦病院まで運んで差し上げよう。いいか、二度も同じことは言わない…」

17 名前:帝國獣人騎士団『アスタル』 ◆y.uDslGfXM [sage] 投稿日:05/03/12 16:00:13

>15
(遊撃騎士三個小隊)
今まで役場周辺の家々の屋根の上に身を伏せて機を窺っていた遊撃騎士三個小隊は、家々の屋根の上を音もなく移動していた。
飛来した共和国軍の攻撃ヘリが撃ち出した、魔力を拡散させる特殊な弾頭を備えたロケット弾の御蔭で光学迷彩術式は強制的に
解除されていたが、黒塗りの軽装鎧に身を包んだ爬虫類型獣人の遊撃騎士達は闇夜に良く溶け込んでいた。
撤退を開始し始めている、共和国の小隊が終結している路地の周囲を囲むように建っている家々の屋根の上に遊撃騎士三個小隊は
到着していた。首を少しだけ出して眼下の路地を見れば、其処には共和国軍兵士達の無謀にな頭が幾つもあった。
「連中…俺らの存在に気付いていないようだな」
「もう勝ったと思っていやがる…フェリペの連中には悪かったが、充分に相手の注意を引き付けてくれた」
「あとは俺達が…」
「存分に料理してやる」
遊撃騎士達は各々の装甲ヴァイザーを下ろし、装備している装甲斬撃手甲の刀を展開し、戦闘を体勢を整える。
「拘束術式付与型特殊音響炸裂弾投擲後、第一小隊がこのまま上から強襲。残った他ニ個小隊は…見えるな?あの妙な仕掛けを解除した後に
フェリペの加勢に向かう。その後に出来れば共和国軍のあの離陸をしていない、ヘリコプターとかいう航空機を奪取しろ。無理ならば破壊しろ…」
三個小隊を預かる小隊長らしきガラパゴスオオトカゲの獣人が部下達に的確に指示を出していく。
遊撃騎士は敵地の置く深くに潜り込んでの遊撃戦闘を行う訓練を施されており、帝國式のトラップの仕掛け方は言うに及ばず、共和国式のトラップまで
修得している。それにより、あの程度の有線地雷ならばいとも簡単に解除出来るのである。
「それでは…征くぞ!」
小隊長の遊撃騎士が真っ先に屋根から跳び下り、屋根の下の路地にいる共和国軍兵士目掛けて右手の装斬撃手甲を繰出した。
小隊長に続き、他の遊撃騎士達も屋根から跳び下りて、各々が見定めた獲物目掛けて獲物の頭上から襲い掛かっていた。

18 名前:第八十一戦闘機小隊 ◆..OhPeBexU [sage] 投稿日:05/03/12 20:35:06
>16
>ジャックを尋問していた遊撃騎士は、蛇腹状の装甲板で覆われた尾を振るい、ジャックの腹に一発入れた。

先の嘔吐で空になっていた胃からは、とうとう消化液さえ込み上げて来ない。
ジャックは嗚咽を漏らし、横様に倒れ込む。

>更にもう一発装甲化された尾の一撃を、ジャックの無造作に投げ出されていた両足の上に打ち降ろした。

続けざまの一撃に、彼は絶叫する。彼の脚を躙る遊撃騎士の足の下に、
ジャックは骨折時の激痛と奇妙な感覚を覚えていた。
滝の様な汗が全身から噴き出し、遊撃騎士の言葉もまともに耳へ入らない。
足の退かされる感触と、間近に顔を寄せてきた騎士の目の動きで、
ようやく相手が返事を求めている事に気付いた。
「知らねえ……俺ぁ、お宅らの本陣を空爆しろって命令貰って、
ハウンド飛ばして来ただけだ……『石器時代に戻してやれ』ってな」
痛みを堪え、どうにか声を絞り出して
「……薬をくれるか、さっさとバラすかしてくれよ。
手前、俺の脚を折りやがった。十歳ん時、車に当たった以来だぜ……」

19 名前:小隊「ワーム」 ◆..OhPeBexU [sage] 投稿日:05/03/12 21:01:21
>17
獣人部隊の急襲に、先方の6人が小銃を撃ち放つ。
6人から離れて待機していたウィクリフと、ヘリの周りを固めていた第二分隊のローガンたちは
敵襲に気付くと、咄嗟に暗視ゴーグルを装着して銃撃を始めた。
「畜生! こいつら、暗殺部隊か!?」
先方6人が一瞬にして屠られる様を見て取り、ウィクリフは叫んだ。
「ローガン、ヘリに乗れ! そいつを墜されたら何にもならん!」
「クソッタレ、死ぬんじゃねえぞ」
負傷者の収容を終えた最後の一機が、離陸を開始する。
地面を離れたヘリからも、第二分隊隊員が手当たり次第に敵を狙って撃ち続ける。
残された第三・第四分隊各6名は、「アスタル」を連射で牽制しつつ後退していった。

ウィクリフが広場へ投げ込んだ照明弾に、頭上の攻撃ヘリ二機は機銃掃射を開始する。
同時に第四分隊と攻撃ヘリは周辺のビルに、数発のロケット弾を撃ち込んだ。
「屋根を伝って来る連中が厄介だ、ブッ壊せ」
ロケット砲を担いだ第四分隊から、村の出口―「ホットドッグ」との合流地点に向かう。

20 名前:ヤム飯 ◆qLL.SCEe4s [] 投稿日:05/03/14 20:33:38
ヤム飯だよ〜♪
名無しが参加しづらい排他的スレだね

21 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:05/03/14 20:35:21
ヤム飯つぶせこのスレを。

22 名前:ヤム飯 ◆qLL.SCEe4s [] 投稿日:05/03/14 20:38:36
>21
会長や女王がいないとスレを完璧には潰せない。
それに俺はここの一参加者だったし、排他的スレに呆れてやめただけだし。

23 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:05/03/14 20:41:49
>22
じゃあ会長と女王をよぶようなくふうをすればいいじゃな〜い?

24 名前:ヤム飯 ◆qLL.SCEe4s [] 投稿日:05/03/14 20:46:30
>22
俺が言っても来ないだろ。
ここハッキし言って他のTRPG系のスレよりつまんないんだよね。
だって名無しが全然絡めないじゃん、やってる本人達にとっては面白いかも知れないけど、名無しから見ればもの凄くつまんないよ。

25 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:05/03/14 20:48:07
じゃあ馴れ合いスレかよw

ヤッパリゲートルの予言は当たったというわけか・・・皮肉だな。

26 名前:ヤム飯 ◆qLL.SCEe4s [] 投稿日:05/03/14 20:52:16
>25
まさしくただの馴れ合いスレだね。
こういうTRPG系スレの醍醐味というのは名無しの突然の参加とそれに対するキャラの反応で楽しむものだからな。
ここにはそんな雰囲気がないから、端から見てる奴らにとって面白くない。

27 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:05/03/14 20:56:15
それなら見なけりゃいい。
この話題終了。

28 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:05/03/14 20:56:47
>22
誰だったんだ、お前は

29 名前:ヤム飯 ◆qLL.SCEe4s [] 投稿日:05/03/14 20:58:23
>27
そうは行かない、なぜなら俺はこの排他的スレを改善しに来たのである

30 名前:ヤム飯 ◆qLL.SCEe4s [] 投稿日:05/03/14 20:59:47
>28
ヤム飯だよ〜♪
最近現れた糞コテだよ〜♪

31 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:05/03/14 21:04:58
>30
そうじゃなくてもともとどんな名前で参加してたんだ?

32 名前:ヤム飯 ◆qLL.SCEe4s [] 投稿日:05/03/14 21:05:59
排他的スレを直すにはどうしたらいいか考えた。
先ずは版権キャラをオーケーにするべきだな。

33 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:05/03/14 21:06:30
ヤム飯。
お前が改善する意思があるならこっちで話そう
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1110297839/l50

34 名前:ヤム飯 ◆qLL.SCEe4s [] 投稿日:05/03/14 21:07:25
>30
参加と言っても開始する前に名無しで色々と手伝っただけだぞ。

35 名前:ヤム飯 ◆qLL.SCEe4s [] 投稿日:05/03/14 21:08:18
>31
参加と言っても開始する前に名無しで色々と手伝っただけだぞ。

36 名前:ヤム飯 ◆qLL.SCEe4s [] 投稿日:05/03/14 21:24:05
四つも関連すれ立ててハッキし言ってこのスレ邪魔

37 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:05/03/14 21:25:34
>36
避難所か雑談所で言えよそういうことは

38 名前:ヤム飯 ◆qLL.SCEe4s [] 投稿日:05/03/14 21:26:35
俺は決めた、このスレに粘着する、他スレからの越境者に対してはその自スレまで粘着しに行くよ

39 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:05/03/14 21:26:38
>36
本スレ除けば二つしかないものだが

40 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:05/03/14 22:21:20
二つ「も」ある

41 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:05/03/14 22:23:41
ヒント:
ヤム飯と仕掛け人

42 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:05/03/14 22:25:43
な・に!!!!!!

43 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:05/03/14 22:26:37
それだったら仕掛け人の名前そのままで荒らした方が効果的だろ

44 名前:252 ◆u1rU/e.jL2 [sage] 投稿日:05/03/14 22:27:06
おいお前ら、そういう話は>33でしようや。
意見があるなら俺が全て聞いてやる。

45 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:05/03/14 22:55:46
議論所
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1106392779/l50

46 名前:ライン ◆UrpqUOuuN2 [sage] 投稿日:05/03/15 01:28:16
帝国領のある村、そこにラインと呼ばれる者がいた。
「とうとう俺も出兵する事になったとはな…」
ラインは村で家事手伝いをする若者であった。そのラインに帝国から俗に言う赤紙たる物が来たのである。
「病気のお袋と妹を残して行くのは些か不安があるが、しょうがないな…」
ラインの父は五年前にこの戦争によって命を落としており、母はそれを追うように体調を崩していき、今は寝たきりになっている。
ラインは五年もの間を母と妹の面倒を見て暮らしていたのだった。

ラインは家に備えてあった父の形見のサーベルと鎧を付け、愛用の羽根付き帽子をかぶり家を出る。
「祈っててくれよ…俺が死なないようにな…」
ラインは家の方を見てそう呟くと、駆け足で城に向かっていった。

47 名前:ジェイク・アークヒル ◆cRVUJRyMqo [sage] 投稿日:05/03/15 22:27:09
「……胸くそ悪いな」
前線がすぐ近くに見える丘まで来た。
気配は元からない身体なので伏せるだけ。隠す必要は無し。ライフルのスコープを覗きつつ、戦況を見守る。
……帝国の将兵をスコープの中に捉えた。
「……」
まだ若い。だが、これも仕事。
「……せめて、即死してくれ」

ゆっくりと、ジェイクは狙撃を再開した。

48 名前:帝國獣人騎士団『アスタル』 ◆y.uDslGfXM [sage] 投稿日:05/03/16 11:07:55
>18
(遊撃騎士)
「ふぅ…ならば仕方が無い。おい」
後で未だにのた打ち回っている同僚を呼び、ジャックを肩に担ぐ。
「私はこれから捕虜を野戦病院に届けに行く。お前はヴァラシャンクス隊長に、得るべき情報は何も無かったと伝えろ」
そういって光学迷彩術式を発動し、完全に闇の中に溶け込むと、音も無く消え去った…

>19
道路脇に設置されていた簡単なトラップを解除し、地を這うようにして遊撃騎士の一個小隊が駆け抜ける。
離陸を開始し始めたヘリやまだ残っている共和国軍兵士が手当たり次第に銃撃をするが、小銃弾の幾つかは鎧で弾かれた。
しかし、攻撃ヘリの大口径の機銃掃射で屋根伝いに移動していた二個小隊の数人が倒れ、更にロケット弾攻撃で5、6人程吹き飛んだ。
地上に降りた遊撃騎士一個小隊は、共和国の二個分隊に襲い掛かった。

先遣隊として派遣された遊撃騎士三個小隊が村の中で熾烈な戦闘を繰り広げている頃、遊撃騎士隊本隊は既に村の出入り口を塞ぐように、
闇の中でじっと息を殺して待ち構えていた。光学迷彩術式で完全に闇夜に溶け込んでいる遊撃騎士達は、暗視装置如きでは見つかりはしない。



49 名前:ワーム&ホットドッグ ◆..OhPeBexU [sage] 投稿日:05/03/16 21:48:06
>48
>地上に降りた遊撃騎士一個小隊は、共和国の二個分隊に襲い掛かった。

「畜生、畜生……!」
5人の歩兵が、一瞬で斬り伏せられる。
第三分隊のランドは軽機関銃を追っ手へ向けて掃射すると、前を行く6人と共に合流地点へ走った。
途中、先行していた第一分隊が、狭い路地の奥へと7人を誘い込む。
「ウィクリフ、ヘリは出たな」
「どうにかね」
手榴弾を持った二人組が、路地から死角になったポジションへ就く。
そして遊撃騎士の数人が路地へ入り込んだ瞬間を狙い、ピンを抜いて投げ込んだ。
「今だ、ズラかれ!」
「ワーム」隊は炸裂と同時に路地へ銃撃を加え、再び走り出す。

>先遣隊として派遣された遊撃騎士三個小隊が村の中で熾烈な戦闘を繰り広げている頃、遊撃騎士隊本隊は既に村の出入り口を塞ぐように、
>闇の中でじっと息を殺して待ち構えていた。光学迷彩術式で完全に闇夜に溶け込んでいる遊撃騎士達は、暗視装置如きでは見つかりはしない。

「ホットドッグ」隊の車列が廃村の入り口近くに差し掛かった頃、隊員の内数人が周囲の異変に気付いた。
「味方の匂いがしねえ、待ち伏せか」
「帝国の爬虫類人部隊だな」
ジープの銃座に就いて双眼鏡を覗いていたブラッドが、右手を上げて合図する。
「ワームはまだ着いてない、戦車に砲撃させろ」
車内の無線兵が装甲車へ連絡し、廃村入り口に数発の砲撃を加えさせた。

50 名前:帝國獣人騎士団『アスタル』 ◆y.uDslGfXM [sage] 投稿日:05/03/16 23:13:10
(遊撃騎士隊)
>49
村内部での戦闘も然ることながら、村入り口付近では待ち伏せを掛けていた遊撃騎士隊の一隊が戦車の砲火に晒されていた。
戦車の砲が呻りをあげる度に、闇に溶け込んだ遊撃騎士の数人が吹き飛ぶ。殆どが即死に近い状態で戦死するが、一部の者は
爬虫類型獣人の特徴でもある生命力の強さが仇となり、半身を吹き飛ばされた状態でも意識がはっきりとしていた。

「糞…敵に鼻が効く奴がいたか。このままでは全滅も時間の問題か」
草むらに伏せているヴァラシャンクスの頭上を、砲弾が不気味な風きり音を立てて通り過ぎていく…そして後方で炸裂。何人かが吹き飛んだ。
「貴重な隠密機動戦力をこれ以上、むざむざ殺させる訳にはいかん…指揮官殿には本当のサイレントキリングというものを味わって貰うか」
不敵に笑うヴァラシャンクス。舌を少しだけシィー、と出すと、ヴァラシャンクスはその場から消え去った…

無音の世界の中では、ヴァラシャンクスには周囲が止まって見える。今の彼は音速に近い速度で戦場を駆け抜けている。
直ぐに砲撃を行っている戦車の一体が見えてきた。この鉄の塊に部下の優秀な遊撃騎士がぼろ屑のように屠られると思うと、やりきれなくなる。
そしてジープの車列を発見。恐らく指揮官はジープのどれかに居ることだろう…
「無音の恐怖はこれからだ…」
意味深な台詞を呟くと、更にヴァラシャンクスは加速した。

一台のジープの横を通り過ぎる際に、音速以上の速度を以ってして振るわれた装甲化された尻尾の一撃がそのジープの車体側面に命中した。
前もって魔力で強化しておいた尻尾の一撃でそのジープは横転した。だがこの程度で済むわけがない。
ヴァラシャンクスはその後の二番目のジープのボンネットの上に現れると、ボンネットに装甲斬撃手甲の一撃を見舞った。
手甲は装甲化されたボンネットを易々と貫き、その下のエンジンを完全に破壊した。そして直ぐにその場から飛び退く。
コンマ数秒ほど遅れてそのジープのエンジンルームが大爆発を起こし、乗員を消し炭に変える。二台のジープに損害を与えるのに僅か一秒足らず。
その一秒足らずの時間の中で、ジープニ台に損害を与えたヴァラシャンクス。彼の音速隠密機動術を以ってすれば、このぐらいは朝飯前である。

「動くな…私の名はヴァラシャンクス・アードネード。帝國獣人騎士団『アスタル』の遊撃騎士隊の隊長を務めている。貴官がこの部隊の指揮官だな?」
ジープに損害を与えながらその間を通り抜けて、銃座に就いている指揮官らしき犬型獣人の背後にヴァラシャンクスは現れていた。
彼の毛皮に覆われた咽喉にはヴァラシャンクスの装甲斬撃手甲の刃が押し付けられており、ヴァラシャンクスにしてみればちょっとした力加減でこの獣人
の首を易々と跳ね飛ばせる。
「取引といこうじゃないか?貴官が指揮する戦車の御蔭で、あの炎の中で私の優秀な遊撃騎士達が苦しみにのた打ち回っている。直ぐに村に展開している
全共和国軍戦力を撤退させたまえ。でなければ……分かっているな?」
ぐっと咽喉に押し付けている装甲斬撃手甲の刃を押し付ける。毛皮を切り裂き、その下の皮膚に少しだけ刃が食い込んだ。
「出来る限り賢い返答を待っているよ…」

51 名前:小隊「ホットドッグ」 ◆..OhPeBexU [sage] 投稿日:05/03/16 23:55:26
>50
ジープの爆発で目が眩んだ、その一瞬の出来事だった。
「誰だ、手前」
突如現れた得体の知れない巨躯の爬虫類人へ、他のジープの機関銃が一斉に向けられる。

>「動くな…私の名はヴァラシャンクス・アードネード。帝國獣人騎士団『アスタル』の遊撃騎士隊の隊長を務めている。貴官がこの部隊の指揮官だな?」

「あんたがヴァラシャンクスね……お噂はかねがね伺ってますよ」
横目遣いに、ヴァラシャンクスの表情を窺う。
「近頃は徴兵過剰で、暗殺部隊も民族大移動たぁね。
お互い、わざわざバーベキューセットになりに来た訳じゃないのにな」

>「取引といこうじゃないか?貴官が指揮する戦車の御蔭で、あの炎の中で私の優秀な遊撃騎士達が苦しみにのた打ち回っている。直ぐに村に展開している
>全共和国軍戦力を撤退させたまえ。でなければ……分かっているな?」

ブラッドのジープから無線を受けた装甲車二台は、砲撃を中止した。
車内の部下たちが銃に手を掛けつつ、銃座のブラッドと爬虫類人を見上げる。
「取引もクソも無く、俺たちゃハナっから撤退する腹さ。
仲間を連れ出すためなら砲撃は止めない、特にあんたらがその草刈鎌ブラっ下げてる間はな」
首を傾け、押し付けられた刃から距離を取る。
「聞くまでも無い話だけど、あんたの隊も追撃を止めてくれるんだろう?
攻撃が無ければ反撃もしないぜ。さあ、どうだ? 気に喰わなけりゃ殺ってみな。
言っとくけど、首が飛んでも動いてみせるぜ。俺たちゃホットドッグ隊だ」

52 名前:名無しになりきれ[age] 投稿日:05/03/20 05:50:56
ここでCM入ります。
魔術師系キャラクターの方はこちらでレス返しをしてみませんか?


【総合】魔術ギルド4【雑談】
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1107970792/l50


53 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:05/03/20 17:43:17
↑邪魔すんなようぜえ

54 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:05/03/20 17:45:01
ここでCM入ります。
機械系キャラクターの方はこちらでレス返しをしてみませんか?
機械総合スレッド 3
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1110646279/l50

55 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:05/03/20 18:00:15
↑お前はあからさまだ

56 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:05/03/20 19:43:37
age

57 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/03/23(水) 00:16:19
ストーリー終了age


新規で再開age

58 名前:ワーム&ホットドッグ ◆..OhPeBexU [sage] 投稿日:2005/03/24(木) 13:13:52
唐突に攻勢の止んだ「アスタル」を見て、攻撃ヘリの操縦士は機体を村の出口へと移動させた。
ちょうど装甲車とジープを確認した所に、地上部隊からの連絡を受ける。
「ワーム及びホットドッグ隊は、敵部隊と休戦協定を結んだ。基地へ帰還する」
「待て、ホットドッグ。貴隊に敵との交渉権は無い。軍法違反では」
「こりゃ殲滅戦じゃない、余計な事に構うな」
ジープの銃座からブラッドが、ヘリに向かって手を振った。
敵の部隊長らしき人影が村内に入ると、部隊全体がそれに従った。

「よお、トカゲ野郎」
遊撃騎士の一人に詰め寄ろうとする第三分隊のランドを、グリフが押し止めた。
「今は基地へ戻るんだ。大人しくしてろ」
「どけよ! 手前はダチを殺られたのかよ、グリフ!
この冷血動物、俺の仲間を殺りやがった……!」
振り上げられたランドの拳から、ドッグタグの束が零れ落ちる。
グリフはどうにかランドの首に腕を回し、引き摺っていった。
地面に落ちた死人のドッグタグは、他の仲間が拾い集める。
「クソッタレ! 連中の鱗を一枚残らず、アソコの先から全身剥ぎ取ってやるんだ!
グリフ、離せ!」

第三分隊・第四分隊の生き残りとグリフたちを乗せて、ジープは走り出す。
「アスタル」遊撃騎士隊の姿は既に無く、隊員は皆、苦虫を潰した様な顔で離れ行く廃村を睨み続けていた。

59 名前:「NAVY」 ◆..OhPeBexU [sage] 投稿日:2005/03/24(木) 13:37:07
「北方の戦場じゃ、もうそろそろ夜明けだな」
ふと見た腕時計の時刻に、ルイが呟く。
二人を乗せたトラックは基地から10kmの地点に差し掛かり、
トンネルもようやくその出口を覗かせた。
ルイはガリーナを揺り起こすと、彼女の足元に装備一式を置く。
「目が覚めた? もう少しで到着だから、着替えておいて」
ガリーナに背を向け、荷台のビニールカーテンを捲って外を眺める。
「基地に着いたら、君の隊へ案内する。
君の所属は、陸軍第九歩兵師団『Psychedelic Pockey』の第二旅団」

60 名前:帝國獣人騎士団『アスタル』 ◆y.uDslGfXM [sage] 投稿日:2005/03/24(木) 17:06:36
(遊撃騎士隊)
>58
>「どけよ! 手前はダチを殺られたのかよ、グリフ!この冷血動物、俺の仲間を殺りやがった……!」
「黙って聞いていれば!つけあがるなよ共和国人!ドワーフの技術を科学力を有しているから、貴様ら共和国人は
我々帝國軍を、原始の戦士か何かを見るような目で見ている!自惚れるな!
我々帝國軍獣人騎士は貴様ら以上に義と誇りを重んじ、自然と共にあることを望む者達だ!」
詰め寄ってきたランドを見下ろす形で、遊撃騎士の一人が真っ向から挑んできた。

>「クソッタレ! 連中の鱗を一枚残らず、アソコの先から全身剥ぎ取ってやるんだ!
「人間、我々爬虫類型獣人のそれはお前ら人間のモノより立派で、鱗など生えていない。
帰ったら図鑑でも引っ張り出してよく確かめる事だな…そして、仲間を殺されて悔しいのは貴様一人ではない」
そうとだけ言うと、その遊撃騎士はグリフに背を向け、集結し始めた自分の隊へと戻っていった。

同じ頃、軽装騎士隊、重装騎士隊、竜騎士隊も戦闘を終え、陣地に集結し始めていた。

61 名前:帝國野戦病院『戦乙女』 ◆tve80dOjxM [sage] 投稿日:2005/03/24(木) 21:50:30
(ウィッテ)
>13
>紅羽は静かな寝息を立てはじめた
ふと、自分の胸に埋もれている紅羽を見やると、静かな寝息を立てていた。
「あらあら…先生はおねむの時間ですか?クスクス…」
紅羽の18歳という実年齢を感じさせないほど無邪気な寝顔がどうにも可愛らしく、妙に微笑ましい気持にさせるものであった。
ウィッテは紅羽をそっとベッドに寝かせると、布団を掛けてやり、空になった食器を載せたお盆を持って仮眠室を後にした。

62 名前:前線基地司令部 ◆..OhPeBexU [sage] 投稿日:2005/03/25(金) 22:52:42
「帰って来ない」
空軍大佐、デズモンド・ハーケニングは唸った。
救出部隊は廃村から戻って来た。
しかし其処に居る筈の鈴木中尉と、其処に向かった筈のヴェルターは行方知れず。
「無線も通じなくなっちまって……」
困惑した表情を浮かべ、ヴェルターを運んだ輸送ヘリのパイロットは答える。
「ワーム」隊長のエディが横合いから、
「カイザーという男も、単身で敵地へ潜入したと」
「そいつも帰って来てないのか、探せ」
傍らに佇んでいた下士官を促し、デズモンド自らは屋内へ戻る。

東の地平線は白み、一帯から黒々とした闇が逃げていく。
基地からの眺めは整然としていて、昨晩の喧騒が嘘の様だ。
無数に転がる未処理の遺体も、放棄された戦闘車両も、司令室の窓からは分からない。
淡い日の目に映える広野は、その失われていた色彩を徐々に取り戻しつつある。
ワレンスタインは司令室に軟禁した。空いた時間で彼を送還しなければならない。
本国からの指令により、剥奪された彼の指揮権は大佐へと委託される。
「大佐、私はいつ頃本国に戻れるのかね」
「両日中には……」
老将は磨き上げられたデスクに両手を置き、俯く。
「言い訳じみた話だが、私は負けるつもりは無かった。一部のみの譲歩だった。
デスクワークばかりでいよいよ耄碌したんだろうな。
正直、こんな取引一つで何か変わる訳じゃない、と思っていたよ。
しかし戦争は非情だ。妥協、ましてや八百長など……。
企業は戦争をコントロールしようと、いや、今現在コントロールしとるよ。
どちらを勝たせるつもりなのか、どちらにも勝たせる気が無いのか。
この一件で私と君は、奴らにマークされた」
「企業が我々を殺しに来るとでも?」
「近いうちに、な。連中は妥協しない」

63 名前:ガリーナ・アウリチカ ◆Ffh0uF1fBA [sageすみません、随分遅くなってしまいました…] 投稿日:2005/03/30(水) 21:30:21
>59
「ん……分かった。すぐに着替えるから」
ルイが目線を逸らしきらないうちから衣擦れの音を立て始める。
用意された着替えの中に下着も含まれていたので、それも着けた。
眠気の抜けた頭にルイの声が聞こえてくる。

>「基地に着いたら、君の隊へ案内する。
>君の所属は、陸軍第九歩兵師団『Psychedelic Pockey』の第二旅団」

「そこがルイのいる部隊か。他の人間ともせいぜい仲良くしないとねー。
ルイは友だちとかいないの?そんなものには興味が無い?」
世間話程度に話し掛ける。どちらかというとガリーナの神経は着替えの方に集中していた。
社会の縛りの外で生きてきた彼女にとって、制服の袖に腕を通すというのは初めての体験だった。
多少の違和感を感じながら着替えを済ませる。
「…似合ってるのかな、これ」

64 名前:「NAVY」 ◆..OhPeBexU [sage] 投稿日:2005/03/30(水) 23:50:33
>63
高い山々に取り囲まれる広大な盆地に、その施設は建造された。
「オールド・スクラッチ」の住居であり研究所、軍の訓練施設も兼ねるシークレット・エリア。
現在駐屯している二個師団はいずれも共和国陸軍の「異能部隊」であり、
陸軍の最先端かつ実験的な戦闘訓練が行われている。
基地内で一番の古参は第九歩兵師団だが、第二旅団に限っては恐ろしく若い部隊だ。
ルイと各大隊長、その他一部の兵を別として、ほぼ全員が実戦経験ゼロの新兵。
多くがチャイルド・ソルジャーと呼んで差支え無い子供ばかり。
そしてその一人一人に、少なくとも戦闘機一台分に匹敵する程の大金が費やされている。

>「そこがルイのいる部隊か。他の人間ともせいぜい仲良くしないとねー。
>ルイは友だちとかいないの?そんなものには興味が無い?」

ルイは少しの間、考える様な素振りをして
「仲間なら、生まれて此の方ずっと腐れ縁のが二人ばかし。
後は部下が1500名。それと君」

>多少の違和感を感じながら着替えを済ませる。
>「…似合ってるのかな、これ」

「うーん……初めの内はおかしな感じでも、訓練が終わる頃には慣れてるさ。
髪の毛は地でその色かい? 薬、それとも魔法染色?」
二人が話している間に、トラックは基地のゲートへ到着した。
警備兵は荷台のビニールシートをめくるなり、数歩下がって敬礼する。
ルイがおもむろに敬礼を返すと、トラックの運転席から降りて来た二人がケージの鍵を開けた。
「檻に入ったままじゃ具合も悪いから、乗り換え」
そう言ってルイは、ガリーナにトラックから降りる様促した。

65 名前:名無しになりきれ[age] 投稿日:2005/03/30(水) 23:53:05
ここはもう終わったんで今後は呉の植民地ということで
【セクシークィーン】春らんまん!呉燕ゼノギメト王国【美雨】
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1112081750/l50

66 名前:紅羽 ◆KUU/KZ07xo [sage] 投稿日:2005/03/31(木) 00:51:05
「ん……ふわぁーぁ……。」
夜明けと同時に、紅羽は目を覚ました。
空の食器は既にそこになく、ウィッテももう部屋にはいなかった。
「…ちょっと…寝すぎちゃったかな……?でも、疲れは十分取れたな……。んっ…!」
上半身を起こし、軽く伸びをした後、ベッドから降りた。
「さてと…これからどうしようかな……。」
その場で軽く屈伸や伸脚運動をしながら、今後の行動について考えた。
(患者さんの治療に行くか……この病院内をちょっと調べてみるか…。)
「…っくしゅん!……あ…そうだ…僕の白衣…。」
よく考えたら、今の自分は下着姿だった。寒くて当然である。
紅羽の白衣や服は、休憩室で看護婦達に脱がされてそのままにしていた。
「…まずは服を取りに行かないと…今なら、あの部屋誰もいないはずだし…。」
下着姿のままで、紅羽は仮眠室を後にした。

67 名前:ガリーナ・アウリチカ ◆Ffh0uF1fBA [sage] 投稿日:皇紀2665/04/01(金) 01:07:49
>64
「へえ、友達いるんだ。なんか意外」
仲間と言い換えられた部分を、敢えて友達と言い通す。
しかしこちらから話を振っておいて失礼な話だが
ルイに仲間と呼べるような親しい人間がいるとは思わなかった。
腰巾着じみたご機嫌取りはいても、友人はいないというのが彼女の予想だったのだが。
その後も彼女の髪の話や家の話など、取りとめの無い雑談がぱらぱらと続く。
「…ルイの仲間か。素敵な性格してそうね」
その他は何も聞かない。ルイに尋ねさえすれば――彼が教えるのならばの話だが――
ガリーナがこれから出向く第二旅団について知ることが出来たはずだ。
結局彼女は第二旅団という逸脱した集団について、すべて入隊した後に知ることになる。

>「檻に入ったままじゃ具合も悪いから、乗り換え」

ガリーナはわざと上品に振舞ってみせて檻から出た。警備兵の顔色は窺えない。
車を降りるついでに辺りを見回すと、
基地全体を囲うように広がった山脈が、外界の目を一切遮断していた。
「ずいぶん大事に育てられてるのね」

68 名前:颶風 ◆/oj0AhRKAw [sage] 投稿日:皇紀2665/04/01(金) 12:05:41
 未明、体内からの急を要する訴えに、颶風は目を開いた。
ゆっくりと体を起こすと同時に、からっぽの胃が大きな音を立てて鳴る。

「おなか、空きましたね」
 ポツリと呟く。充分に休息を取ったとは言い難いが、それでも多少は回復したのが判る。
魔力の回復は、通常時の半分弱と言った所か。
思ったよりも、遅い。空腹と、生命力まで使う破目になるような無茶が、未だに尾を引いているらしい。

 ぱたりぱたりと、まくらを尾で軽く叩きながら考え込む。
出来るだけ早く、『食餌』を摂りたい物ではあるが・・・・。
「幾らなんでも、手近な所で済ますのはまずいですよね」
 忙しく立ち働く看護士達を見遣りながら呟いた。
草食獣の獣相を持つ彼女らは、甚く颶風の食欲を刺激するのだが・・・・。

 故郷で食物連鎖の頂点に立つ颶風にとって、同種であるはずの獣人を獲物として見る事にタブーは無い。
このような認識に至るまでには、故郷での法や慣習宗教的な意味合いなど、様々な要因が絡んでくるのだが。
 基本的に、『より捕え易い獲物が居るから周囲の者に手を出さない』だけであり、
『他に獲物が居ない』状況であれば、周囲の人間や獣人を捕食する事に躊躇いは無い。

 無防備に近寄ってきた看護士に、本能のまま狙いを定める。
脳裏に、ちりちりとした感触が生じたのはその時だ。
(ふむ、これも『召喚契約』に触れますか・・・・)
 確かに、『帝國臣民を捕食する』=『帝國の不利益になる』事ではある。
その気になれば、無視して事を運ぶ事も不可能ではないが・・・・。
(まぁ、不愉快なのは確かですしね?)
 看護士達に向けた『食欲』を抑えると、脳裏の不快な感触も消える。

 颶風は、慎重にベッドから降りた。動くだけなら、支障は無さそうだ。
『狩り』に出るだけなら、これだけ動ければ充分だろう。
「敵兵でも、探しますかね」
 魔術を併用しなければ為らないほどの相手を狩るつもりは無いが、
出た先でどんな強敵に出会うかは判らない。
内なる魔力の枯渇には多少不安が残るが、それは仕方が無い。
回復を早める為にも、何か腹に納める必要がある。

「近隣に牧場でもあれば、一番角が立たないのでしょうが・・・・」
 家畜を飼育している農家でもあれば、家畜を買い取って喰えば良い。
・・・・前線では望み薄だが。

 颶風は、のんびりと歩き出した。
途中で誰かに誰何されたら、『威力偵察に出る』とでも答えておく事にして。

行動:『狩り』の為に病院を出ようとする。(まだ病院内)

69 名前:「NAVY」 ◆..OhPeBexU [sage] 投稿日:皇紀2665/04/01(金) 13:39:23
>67
ガリーナと共に車を乗り換え、事務所へ向かう。
「入隊手続きがある。内容は大体でっち上げで、後は君のサインを貰うだけだ。
それと書類上では、君がホロクロム氏の了解を得て志願した、って事になってるから」
起床時間の早い幾つかの部隊が、基地内を駆け回っている。
「ポッキー」第二旅団の隊はまだ見えない。
ルイはゲートからそう遠くない場所でジープを止め、ガリーナの手を引いて降りる。
「名前は書けるだろう、サインするだけでいい」

事務所へ入ってすぐのカウンターに声を掛け、事務員から書類を受け取ると、
形式だけの手続きを指示する。
「そこに名前を書いて終わり。もし何かマズい所があったら言ってくれ」

70 名前:帝國獣人騎士団『アスタル』 ◆y.uDslGfXM [sage] 投稿日:皇紀2665/04/01(金) 14:27:00
(空戦騎士隊)
帝國獣人騎士団『アスタル』が陣地に集結し始めている頃、後方の兵站基地には本国から飛竜で運ばれてきた獣人の一隊が到着していた。
数頭の輸送型飛竜船に分乗して此処まで着ていたのは、『アスタル』から一時離脱して本国で再編成中であった『空戦騎士隊』であった。
『空戦騎士隊』は鳥類型獣人のみで構成された騎士隊であり、竜騎士隊とは違って空を翼で飛べるので、彼らは空中からの支援を主に行う。
輸送型の飛竜船から降りた空戦騎士隊の面々は肩に長大な布袋を担いでおり、袋の中には大口径の魔装銃が入っている。
彼らは空中からの火力支援を得意とし、必要とあらば降下して乱戦に加わる事もあるので、騎士団の中では重宝されている戦力であった。

既に空戦騎士隊は兵站基地を離れ、丁度前線との境にある野戦病院に一時着陸してその羽を休めていた。
空戦騎士隊を率いる大鷲の獣人、『ルフルム・ダナドゥ』は野戦病院に運ばれてきているであろう『アスタル』の獣人の騎士達を見舞おうと、
野戦病院の正面玄関から病院内に入った。
朝早い時間にも関わらず、看護婦達は院内を慌しく駆け回っている。看護婦達はルフルムの獣人としての巨躯の脇を擦り抜けるようにして行き交う。
あまり野戦病院に来たことの無いルフルムには勝手が分からず、看護婦の誰かに尋ねようとはするが、ルフルムなどは眼中に無いようだ。
仕方が無いのでルフルムは案内板を見て、院内を探索する事にした。
「ふむ…獣人の病棟はこっちか」
長身を折って案内板を見、行き交う看護婦の邪魔にならないように背中の翼と巨躯を出来るだけ縮め込めて、獣人病棟へと足を運んだ。

>68
「ん?」
途中、曲がり角を曲がるときに何かが自分の胸に当たりにぶつかった。ルフルムは動じてはいないが、ぶつかった何かは尻餅をついたのだろう。
視線を下に向ければ、地面には自分と同じ翼を持った女性が尻餅を付いていた。
「おおっと、これは失礼」
ルフルムは慌てて女性に手を差し伸べ、引き起こす。女性は一見、看護婦という訳でも無さそうだ。かといって兵士にも見えない。
だが、驚くべきなのは女性の容姿。翼は生えてはいるが、顔は人間のうら若い女性。女性の後腰辺りからは尾も窺い見える。
亜人か?ルフルムはそう思ったが、少なくとも彼が生きてきた二十年間の余りの人生の中で、人間の姿と鳥人の姿を持った種族など聞いた事も無い。
士官学校時代は民族史サークルに所属していたので、東方大陸と西方大陸に住まう古今の民族については、下手な民族学者よりも詳しい。
(うーむ…古代のシャステカ帝国時代には顔が鳥人、体が人という変った種族がいたらしいが…この女性は反対だな。
顔は人、体も半分近くは人であり、鳥人の特徴を随所に残してるだけだ……うーむ。何と珍しきかな)
まじまじと女性の姿を観察し、物珍しそうに彼の猛禽類のように鋭い瞳が女性の顔を覗き込んでいる。

71 名前:颶風 ◆/oj0AhRKAw [sage] 投稿日:幸せ探して30/04/01(金) 19:02:16
>70

 ふわりと鼻先を掠める、嗅ぎなれないつんとした臭い。
故郷では用いられる事の無い様々な薬品の臭気に、つい気を取られる。
すたすたと、曲がり角を曲がろうとし・・・・、軟らかいような硬いようなモノに、したたかに鼻をぶつける。
空腹で力が入らないせいか、後ろによろけて尻餅をついた。
 普段なら見せないような醜態に顔を赤らめる。
滅多にとらない『素』の姿だ。身動きの取り辛い事この上ない。
颶風の母が招いた男は、このような姿だったらしいが・・・・。
やはり、人の姿という物には馴染めそうに無い。

>「おおっと、これは失礼」
>ルフルムは慌てて女性に手を差し伸べ、引き起こす。
 意地を張っても仕方が無い。不慣れな姿をとっている今だからこそ、ありがたく手を借りる。
立ち上がった後、出来るだけ無様に為らぬよう、故郷の神殿風の礼を取った。
顔の前で、軽く両手の指先を合わせ、軽く腰を折る。
「こちらこそ失礼いたしました」

>まじまじと女性の姿を観察し、物珍しそうに彼の猛禽類のように鋭い瞳が女性の顔を覗き込んでいる。
「何か?」
 まじまじと見つめる視線を感じ、苛立たしげに尾を振った。
明け方の、まだ暗い周囲に合わせて広がっていた瞳孔が、感情に合わせて細い月の様な形に引き絞られる。
頭頂部から首筋にかけてを飾る糸のように細い青い羽根が、緊張を映した様に立ち上がりかけた。
指先に生えた鉤爪が、ゆっくりと起き上がり始める。
 素早く彼我を比較する。それは、半ば本能的な反射で。
この相手は、獲物にするには手強すぎる。
そう判断し、取りかけた戦闘体制を無理矢理解いた。
立ち上がりかけた飾り羽を手早く撫でつけ、指先の鉤爪を手の中へ握りこんで隠した。
体調が万全であるならともかく、今は戦うべきではない。
 第一、相対する猛禽が身に着けているこの紋章は、帝國軍の物だ。敵では無い。一応は。

「では、所用がありますので、これで」
 軽く会釈をして、脇を通り抜ける。

行動:その場を立ち去ろうとする。

72 名前:ジェイク・アークヒル ◆cRVUJRyMqo [sage] 投稿日:幸せ探して30/04/01(金) 19:26:24
「………退却?……押し返すのは無理?」
戦場が見える崖の上でジェイクは何かブツブツ言っていた。
「………そうか。りょーかい」
手に持っていた小型の無線機をしまってライフルを担ぐ。
「…面白くないな。フツーに退却するのは……ん?」
ふと目に帝国の野戦病院が映る。
「…………」
無言でライフルを構えて照準をあわせる。
戦場に、怪我人病人関係無し。女子供老人差別無し。
公平平等、敵側に属するのなら、分け隔てなく死を与えよ。

……古巣で聞かされた言葉だ。
「……ヘドがでる」
腐っても、戦えない奴を殺しはしない。

さて、いっぺん本社に戻って帰還報告でもしよう。

行動:帰還準備

73 名前:帝國獣人騎士団『アスタル』 ◆y.uDslGfXM [sage] 投稿日:幸せ探して30/04/01(金) 20:24:54
(ルフルム)
>71
傍から見れば変化が無いように見えるが、女性の中では徐々に闘争への体制が整りつつある。
鍛え抜かれたルフルムの鋭敏な感覚はそれを察知し、図らずも体が自然に反応しつつあった。
(む…いかん。実戦から少し遠ざかっているとはいえ、少しばかり神経が過敏になっているな)
鎌首を擡げていた闘争本能を半ば無理矢理に解除し、自慢の鋭い嘴を、鈎爪の生えた鳥類の指先で撫でる。
「失礼。貴女のような種族を私は見たことがありませんので…つい奇異の目で見てしまいました。どうかお許しください」
ばっと帝国式の敬礼を送り、素直に謝る。
(ふむ…この世界には存在し得ない種族。となると外界から呼び出したのか……)
手に取った時に微かに感じた魔力の感触が、少しばかり不思議な感じであったので、恐らく彼女は外界から呼び出された“召喚獣”なのだろう。

>「では、所用がありますので、これで」
>軽く会釈をして、脇を通り抜ける。
「もし」
自分の脇を通り抜けようとした彼女の華奢な手を、咄嗟に掴む。
相手は怪訝な表情をするだろうが、彼の中で徐々に隆起し始めた好奇心はその程度では沈まない。
「物騒な面持ちで何処へ行かれる?外界からの来訪者よ…私には分かりますよ?貴女は今はとても餓えている」
ルフルムは子供の頃から自分が興味を抱いた対象への追求をとことんする。それが何であれ、彼の知的好奇心を満たすまでは決して逃れられない。
「餓えを満たす為なら何でもするといった顔をしている…それでは屍喰鬼と何ら変わりがありませんぞ?此処は一、私が協力して差し上げましょうか?」
そう、ルフルムはこの女性に対し、興味を抱いた。自分の興味を満たす為に、少しでも対象への距離を詰めたい…そう思った末の行動だ。
些細な事であれ、対象に自分を認識させれば少なからず近づく事は容易になる。
「『狩り』ならば我等オオワシの獣人が最も得意とすることの一つです…見たところ、貴女は酷く消耗しておられる。それでは獲物に逆に狩られてしまいますぞ?」

「貴女がいいと仰るのならば、私、帝國獣人騎士団空戦騎士隊隊長、『追い風のルフルム』が手伝ってさしあげましょう」
そして長身を折って礼をする。


74 名前:紅羽 ◆KUU/KZ07xo [sage] 投稿日:幸せ探して30年,2005/04/03(日) 04:12:27
休憩室の前までたどり着いた。
今回は、ドアを開ける前に、ドアに耳を当てて中の様子を伺ってみる。
3度も同じ目に合うわけには行かなかった。
「……誰もいないみたいだ…。」
次に、ほんの数cmだけドアを開けて、中の様子を見てみる。
やはり、部屋の中には誰もいない。
「…よし。誰か人が入ってこない内に……。」
紅羽は、部屋に脱がされてからそのままにされていた自分の白衣や服を回収し、その場で一瞬着替えた。
看護婦達に無理矢理着せられた看護服は畳んで部屋の隅に置いた。
「もう、ここには用はないな……早く出よう…。」
目的を無事に果たす事が出来て、紅羽は安心しながら休憩室を後にした。

「…さて、これからどうしようかなぁ…。」
今後の行動について考えながら廊下を歩いていると、
部屋の名前が書かれたプレートがかかっていない謎の部屋を発見した。
「……何の部屋だろう…怪しいな…。」
入ったら、何か拙そうな気がしないでもないが、どうしても入ってみたい。
「どうしよっかなぁ……。」

75 名前:ガリーナ・アウリチカ ◆Ffh0uF1fBA [sage] 投稿日:幸せ探して30年,2005/04/03(日) 06:41:59
>69
「―――不服は無いわよ」
サインを済ませてルイに手渡す。
窓から見える空は、確実に朝を迎えつつあった。
陽光が差せば少しは空気も温まる筈だが、ガリーナの身体は上手く熱を感じ取れない。
どこが悪いというわけではないのだが、暑いと寒いをあべこべに受け取ったり、
時に全く関係が無いように思える体調変化に結びついたりするのだ。
「眺めるぶんには好きなんだけどね、太陽」

ふと見ると、所内では同じような服を着た事務員が業務をこなしている。
ガリーナも外を走っている隊員達も、着ている服だけを見ればみな同じに見えた。
特異点として存在することに慣れた彼女にとっては珍しい体験だ。
肌や髪の色が目立つとは言え、訓練に集中していればそう気にもなるまい。

76 名前:帝國野戦病院『戦乙女』 ◆tve80dOjxM [sage] 投稿日:幸せ探して30年,2005/04/03(日) 06:52:35
(ウィッテ)
>74
「あら、先生、どうなさりましたか?」
不意に曲がり角からウィッテが現れる。しかし、彼女は片手に薙刀を持ち、胸には胸甲を付けて武装していた。
此処、野戦病院では一応警備の為の兵士が幾人かいるが、人数は少なく、ウィッテのように武装をして見回りをする看護婦も少なくは無い。
今日は丁度彼女が見回りの日であり、片方の手には灯の消えたランプを持っていた。
「その部屋に用でも?」


77 名前:第九歩兵師団 ◆..OhPeBexU [sage] 投稿日:幸せ探して30年,2005/04/03(日) 12:34:13
>75
手続きを終え、再びジープに乗り込む。
「君の隊の居る兵舎へ連れて行く。第二歩兵大隊の本部中隊だ。
機甲化師団に君のマシンを入れる話もあったんだけど……何分特殊な機械だから。
自分の畑で処理出来る方が安心だしね」
第九歩兵師団・第二旅団の兵舎に着くと、ルイはガリーナを連れて演習場の方向へ歩き出す。
「何人かはもう起きて待ってる。本部中隊は皆目付きが悪いから、他の隊とはすぐ区別が付く」
しばらく行くと、演習場の芝生に一人佇む少女を指差し
「彼女は本部中隊の副長だ」

少女は旧式の小銃を抱え、演習場の東から昇り始めた太陽に向けて叫ぶ。
「これぞ我が銃!」
ウェーブのかかった長い髪は灰色、捲り上げた迷彩服の袖からは白く細い腕が見える。
足元には何かの荷物と、くたびれた軍帽が置かれていた。
「銃は数あれど我がものは一つ これぞ我が最良の友 我が命……」
「シャーリーン!」
ルイが出し抜けに声を掛けると、少女は二人の方へ振り返った。
深いグリーンの瞳と大理石の様な肌の白さ、歳は十五、六ほど。
抱えていた銃を片手で地面へ垂直に下ろし、ルイに敬礼する。
ルイは軽く敬礼を返し、
「シャーリーン、これが例の新入り。今しがた着いたばかりなんだ、案内頼めるかな」
途端に少女は顔をほころばせ、敬礼の姿勢を崩すと
「了解です、大尉。時にベルナール中尉は」
「アイツも着いたばっかりで、多分着替えてる頃。
それと今日付けで昇進したから、アイツ大尉だよ。僕は少佐……」
答えると、ルイは元来た道を戻り始める。
「おめでとう御座います―少佐殿」
「それと、夜になったら彼女を貸して。例の新兵器を見せるんだ。
あー、だからガリーナ、訓練でへばらない様にね。見たいだろ『バレエ』」

ルイが演習場を後にすると、少女はふとガリーナを見遣る。
「少し待っててくれる?」
返事を待たずに小銃を抱え上げ、
「どこまでやったかな。ええと―
これぞ我が銃 銃は数あれど我がものは一つ これぞ我が最良の友 我が命
我 銃を制すなり 我が命を制すごとく
我無くて銃は役立たず 銃無くて我 役立たず

我 的確に銃を撃つなり 我を殺さんとする敵よりも勇猛に撃つなり
我 銃を撃つなり 我を殺さんとする敵よりも早く

神かけて 我これを誓う 我と我が銃は祖国を守護する者なり
我らは 我が敵には征服者 我が命には救世主
敵滅び平和が来るその日まで かくあるべし アーメン」
銃を下ろし、ガリーナへ振り返る。
「宜しく、ガリーナ。私はシャーリーン」

78 名前:紅羽 ◆KUU/KZ07xo [sage] 投稿日:2005/04/03(日) 17:49:08
>76
「…よし、開けちゃえ……。何か、面白いものがあるかも…。」
ドアノブに手をかけ、回そうとする。しかし、そこに……。

>「あら、先生、どうなさりましたか?」
>不意に曲がり角からウィッテが現れる。しかし、彼女は片手に薙刀を持ち、胸には胸甲を付けて武装していた。
「うわっ!?」
突然ウィッテが現れて、驚いた紅羽はドアノブからすぐに手を離してウィッテの方を向く。
彼女はよく見ると武装していて、片手には薙刀を持っている。
「そ…その格好は……あ、見回り…ですか?え…ええと、お疲れ様です。
…え…えっと、この部屋…ネームプレートが貼られていないし…何の部屋なのかな・・・って思って…。
興味があって、ちょっと調べてみようと思ったんです。ほ…ホントですよ?」
やや早口で話し、何とか自分を正当化させようとする。

79 名前:帝國野戦病院『戦乙女』 ◆tve80dOjxM [sage] 投稿日:2005/04/03(日) 19:40:12
(ウィッテ)
「あら、大して面白いものはありませんよ?それが証拠に…」
ウィッテは後で結った栗色のリボンで一本に留めた髪を揺らしながら、ドアに歩み寄ってドアノブに手をかける。
そしてゆっくりとドアノブを回し、ドアを開けて紅羽に室内の様子を見せる。
「ほら、大して面白くもありませんでしょう?此処は看護婦達の私物倉庫ですよ」
ランプを灯すと、暗い室内が淡いオレンジ色の光でぼんやりと浮かび上がる。なるほど。ウィッテの言う通りだ。
天井まで届く棚には、名札がつけられた大小様々な旅行鞄などが所狭しと積み込まれるようにして安置されており、
少しばかり無言の威圧感を感じる。良く見れば、鞄の幾つかからは私物がはみ出している。
「各自の部屋のロッカーに入りきらないので、此処に安置しております。このような部屋が他にも幾つかありますよ?」
獣人であるウィッテは暗闇でも人間以上に目が利くので、ランプの灯りに頼らずとも充分に部屋の様子が見て取れる。
ふと目を床に凝らすと、何かの紙切れが落ちていた。ウィッテはそれを長身を折って拾い上げると、紅羽に見せた。
「ほら、この部屋のネームプレート。何かの拍子に剥がれ落ちたのね」
そしてドアに戻り、ネームプレートを張り直す。プレートには『私物保管倉庫B』と書かれていた。

80 名前:紅羽 ◆KUU/KZ07xo [sage] 投稿日:2005/04/03(日) 22:05:18
>79
>「ほら、大して面白くもありませんでしょう?此処は看護婦達の私物倉庫ですよ」
>ランプを灯すと、暗い室内が淡いオレンジ色の光でぼんやりと浮かび上がる。なるほど。ウィッテの言う通りだ。
>天井まで届く棚には、名札がつけられた大小様々な旅行鞄などが所狭しと積み込まれるようにして安置されており、
ウィッテの言う通り、部屋の中はただの看護婦達の私物倉庫だった。
何も自分の興味をそそるような物は一つも無かった。
「あ…なんだ…そうだったんですね……。ちょっと、面白いものでもないかと期待してたんですけど…。
例えば、古代の遺跡に眠っていた古文書だとか…。僕、そういうのを解読するの好きなんですよね。」
好きというか、それが魔戦士の紅羽の本当の仕事だった。
古文書を解読し、そこに書かれていた内容を調べ、また遺跡や洞窟を調査する…。
そうして、紅羽は魔戦士の力をどんどんと付けてきた。これからも、もちろんそれを続けるつもりだ。
そのうち、世界を支配できるような最強の力を身に付けるかもしれない。
しかし、紅羽はそんな事をするつもりは毛頭ない。ただ、ある目的を果たしたいだけだ。
「あ…それじゃ、僕は患者さんの治療に戻りますね。僕は、ここに遊びに来たわけじゃないですし…。
ちゃんと、患者さんたちを助けてあげないと。貴方は…まだ、見回りを続けるんですか?」


81 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/04/07(木) 01:56:44
余麿(よまろ)けるて・リフィーラン・ラカーシャ蒼月(そうげつ)(以後ラカーシャ蒼月)
は肥大化し過ぎたこの戦いを終わらせ、世界の荒廃を防ぐため企業の一部の幹部に独断で召喚された。
企業には共和国と帝國の膨大なデータが保存されている。
ラカーシャ蒼月はどちらを勝たせるか考えるため、そのデータに目を通していた。
「・・・共和国は何とも言えないが、帝國には今だおかしな制度が残っているらしいな。」
その時、一人の男が歩いてきた。ラカーシャ蒼月を召喚した男だ。
「どうです?決まりましたか?」
ラカーシャ蒼月は男の声を聞き、ゆっくりと顔を上げながら答えた。
「んむ、まあな。」
男は無表情なまま口を開いた。
「それはよかった。これがバレれば我々も唯ではすみません。
しかし、それ以上に我々はこの世界の行く末が心配なのです。
上層部はこの戦争をコントロールしていい気になっているが、
世界の荒廃に目を向けていない。世界が荒廃し、衰退していけば商売もできないというのに・・・。」
ラカーシャ蒼月はデータに目を通しながら言う。
「ん。まあ保証はできないが任せてくれ。」

その後ラカーシャ蒼月は帝國領に忍び込んだ。
皇帝及び帝國上層部を人質に取り、無理矢理戦争を終結させる為である。
アスタル、帝都近衛騎士団、ネクロマンサーやその他もラカーシャ蒼月の敵ではなかった。
まさに瞬殺と言うに相応しい速さで猛者どもを倒していくラカーシャ蒼月。
だがそれも世界を一瞬で消滅させられる力を持ったラカーシャ蒼月には造作もないことだった。
エルフがいずれ世界を滅ぼすことになると言った、途中で召喚された二体の相対する者は
少々厄介だったと言わざる得ないが、それでもラカーシャ蒼月は無傷で勝利した。

そして、ラカーシャ蒼月は皇帝の前にいた。無論、兵士は全員倒してある。
皇帝は声を上げた。
「な、なん……ぐっ!!」
ラカーシャ蒼月は手刀で首筋を叩き皇帝を気絶させた。
「確保完了。しかし、間抜けズラだな。」
こうしてラカーシャ蒼月は、帝國上層部と皇帝を人質に取り事実上帝國の降伏という形で偽りの和平を結ばせたのである。

その後、企業での事。
「それにしてもな……。」
ラカーシャ蒼月の呟きを聞き、男も口を開いた。
「何か?」
「いや、こんなんじゃまたいつテロや戦争が起きてもおかしくないんじゃないかとおもってな」
「それについては色々策を考えてあります。なんとしても防いで見せましょう。」
「・・・そうか、ならいいんだが。」
「帝國と共和国で召喚された異世界の者は全員送り返したそうです。
企業で召喚した者も送り返され、残るは貴方だけです。」
「これから、あんたはどうなる?」
「私ですか?今回のことに賛同してくれる幹部の方が思ったよりとても大勢居て
なんとか処分を受けずにすみそうですよ。」
「そりゃよかったな。じゃ、俺もそろそろ元の世界に帰るとするか。」

                    オリキャラウォーズ
                         完

82 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/04/07(木) 01:58:06
↓以下雑談所

83 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/04/07(木) 01:58:46
紅羽 ◆KUU/KZ07xoってヴェルターのこと
散々外道呼ばわりしといて自身は人質見殺しに
する気だった半端イカレポンチ外道キャラだな。

>そのうち、世界を支配できるような最強の力を身に付けるかもしれない。
ツッコミどころあり過ぎw
そんな簡単に最強の力が手に入るってどんないい加減な世界やねんwww
滅んでないのが不思議wwwつーか糞ショボスwww
ご都合主義的最強厨乙ワロスwwwwwwwwwwwwwww

84 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/04/07(木) 17:17:59
晒し

85 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/04/07(木) 17:47:51
ゲートルの「必ず廃れる」という予言は当たった。

86 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/04/07(木) 17:48:35
いつそんな予言を?

87 名前:ジェイク・アークヒル ◆cRVUJRyMqo [sage] 投稿日:2005/04/08(金) 22:37:33
ジェイクは戦地から離れた街にいた。
帝国側の小さな街だが、活気に溢れるいあ街だった。
少なくとも、こういう街は戦禍に巻き込みたくはないな。
ふと、偽善的な考えが頭をよぎる。
「やれやれ……」
全く、矛盾だらけじゃないか。俺は戦争を長引かせる役だぞ?
とりあえず、安くて飯の旨い宿を確保したジェイクは公園のような場所でベンチに寝そべり、ぼーっと空を眺めていた。
流れる雲、蒼い空、飛んでく小鳥。
「……平和だ」
ボロボロの格好でライフルを小脇に置いたジェイクの姿は平和とは凄まじく離れたものだが、少なくとも、今は平和だ。
「……次のミッション、訊いておかねーとな」
まぁ、急ぐわけでもない。
ジェイクはノホホンとベンチを占領していた。

88 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/04/08(金) 22:38:05
仕掛け人が消えたら結局馴れ合いか

89 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/04/08(金) 22:38:29
生徒会長、ここで戦争やってるよ

90 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/04/08(金) 23:50:38
ジェイクはなんちゃってスレに帰れよ

91 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/04/11(月) 22:55:51
オリキャラウオーズの>>1が乗っ取ろうとしています。

見たい設定を挙げたり同僚を募るスレ
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1097027287/



92 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/04/11(月) 22:57:38
なぁ









































糞スレあげんな!

93 名前:颶風 ◆/oj0AhRKAw [sage] 投稿日:2005/04/14(木) 18:20:04
もうね、急にリアルが忙しくなったりするのは勘弁していただきたいものですが。
大変長らく間を空けてしまい、申し訳有りません。

>73
>自分の脇を通り抜けようとした彼女の華奢な手を、咄嗟に掴む。
 ただでさえ空腹のせいで神経がささくれている颶風である。
強引に引き止めた相手に、その纏う異質な気に、肉体が勝手に、感情を映して変化を始めた。
柔らかな人の皮膚の上に、うっすらと淡雪が被ったように獣毛が生じ始める。
(流石に、まずいですよね・・・・?)
 反射的に起こった変化を、理性で抑える。
・・・・押さえてもなお、止まる事は無かったが。
 多少速度は遅くなったものの、獣化は確実に進行している。
骨格を組み替え、筋肉を増やし・・・・。
じりじりと緩やかに、颶風の外見が変わっていく。
『素』の姿である人の姿から、二周りほど体格の良い獣人の姿へ、
さらには完全な獣の姿へと。
 その過程、獣人への変化を途中で食い止める。
中途で押し留められた骨が、きりっと微かに軋みを上げた。

>「貴女がいいと仰るのならば、私、帝國獣人騎士団空戦騎士隊隊長、『追い風のルフルム』が手伝ってさしあげましょう」
 その言葉は、颶風に対して劇的な効果をもたらした。
ただし、負の方向に。たとえ、それが純粋な好意から発した物であろうとも、だ。

「それは、遠回しな死への憧れの表明ですか?」
 すっと、颶風の目が細められる。
柔らかな細かい羽毛が、咽喉や頬を覆い始める。
髪の生え際から背筋を通って、簡素な検査衣の下まで続く飾り羽兼鬣が、一気にぶわっと逆立った。
普段の獣人の姿であれば、体中の羽毛や毛を膨らませていた事だろう。

 『狩は、獲物との勝負』
そう教えられ、本人もまたそう考えてきた颶風である。
外交上の儀礼としての狩に招かれた時ならともかく、
自分自身の為の狩に他者の手を借りるなど考えられない。
あまつさえ、『逆に狩られる』などとは侮辱も良い所である。
・・・・故郷でも、他の種族に理解される事は無かったが。

「手助けは不要」
 腹立ちを隠そうともせず、そっけなく言い放って歩を進める。
まだ掴まれたままの手に、眉を顰め、押さえていた肉体の変化を一気に早めた。
急激に太さと膂力を増す手足を利用して、強引にルフルムの手を振り解く。

「鬣の氏族の誇りにかけて、他者の手を煩わせる事は致しかねます」
 返答も聞かず、足早に歩み去る。
出来るだけ早く建物を出なければ、途中で廊下に詰まって動けなくなる、などという醜態を晒しかねない。
人間の建物は、獅子やその同類項が自由に動けるような物では無いのだ。

行動:獣化しつつ、建物から出ようとする。


94 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/04/14(木) 18:20:44
は〜いクソスレ上げ

95 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/04/14(木) 18:40:34
宣伝上げ乙w

96 名前:ガリーナ・アウリチカ ◆Ffh0uF1fBA [sage] 投稿日:2005/04/15(金) 18:49:07
>77
>「宜しく、ガリーナ。私はシャーリーン」

「こちらこそよろしく、先輩」
―――まさかこうも子供だらけとは。
ルイに始まり、案内される先々で年端もいかない兵隊と遭遇している。
年齢は総じて15歳から18歳、もっと幼い者もいただろうか。
彼らが特別な意図を持って集められた戦力だとするならば、恐らく理由はルイと同じチカラだ。
正確には異なる能力かもしれない。まずルイの能力からして詳細は分からないが。
とにかくそういった超能力とでも呼べるようなチカラを、彼ら一人一人が例外無く持っているということだ。
外見こそ子供のようだが、「中身」に何が詰まっているか分かったものではない。
目の前の美しい色をした瞳の少女も。
「あー………」
彼女、シャーリーンは部隊内でどの程度に位置する使い手なのだろうか。
やけに大事そうに持っているあの銃が主武装と見て間違い無いだろう。
ならば有事の際は先に銃を「人造」する必要がある。得物を失った後はどう動くだろう。
もし殴り合いにもつれるようならば負ける気は無い、素手で腰を刈る―――
「………っと。駄目だ駄目だ」
何故か、自分でも気付かぬうちに相対したときの事を考えている。
「気を取り直して。分からない事だらけだけど、色々ご指導お願いするからね、シャーリーン」
どうにも只の人間という気がしないからか、彼らと対面すると過敏になってしまうようだった。
ルイに向かって仲良くする、と口に出して主張していたのも、翻せば仲良く出来そうにない心境を表していた。
訓練についていく自信は半々だ。あとは彼らと正しい距離を取れるようになればいい。
彼らは敵ではないのだ、こちらが意識し過ぎさえしなければそれで済む。
彼らは敵ではない。彼らは敵ではない。彼らは敵ではない。そう言い聞かせた。

97 名前:第九歩兵師団 ◆..OhPeBexU [sage] 投稿日:2005/04/16(土) 23:50:08
>96
>「気を取り直して。分からない事だらけだけど、色々ご指導お願いするからね、シャーリーン」

「ええ、そのつもり。安心して」
そう答えると、少女はガリーナに背を向けて歩き出す。
演習場の隅に溜まった何人かの隊員が、遠くから二人へ手を振る。
「例の機動兵器のパイロット? プレッシャーを掛けてるみたいだけど、実戦じゃあなたを要にした作戦も
少なくないだろうから覚悟しておいて。それとね、この隊でやっていくのに一つ大事な事が」
不意に立ち止まると、担いだ小銃を肩越しに持ち上げ、ガリーナに背を向けたまま銃口を突きつける。
「頭の中もしっかり整理する事。あなた、ちょっとピリピリし過ぎ。
緊張してるのは分かるけどね、そのまんまで隊にケツを寄越すのはお薦めしないわ。
大体気付いたんじゃない、どんな部隊か。ルイと話した? 彼の手品は見た?
手品だけじゃなくて、彼も私と同じ事が出来る。あなたが何考えてるか読み取れるの、大よそは。
声を出さずに会話も出来る、試してみる? そう……あなたお幾つ?」
銃を降ろして、
「身長・体重は? 好物は何? 恋人は?」
(ハロー、聞こえる? 耳で聞こえる声でなくて、直接あなたの思考にアクセスしてる。
ちょっと変わった脳味噌してるね。ガリーナ・アウリチカ。22歳。身長164cm、体重49kg。
ドラゴン食べるの? ワーオ……  彼氏も変わった人ね、今は会えないのかな。
私は副隊長。この銃―M14は大事な銃だから、あんまり触って欲しくない。
肉弾戦がお得意? まあ、その内試してみましょ。
大体分かったみたいだけど、つまり……)
「この隊じゃ、あなたのプライバシーは死んだも同然。
テレパシーも、まだ受信専用のトランシーバーみたいなものね。要練習」

98 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/04/17(日) 00:32:58













































99 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/04/22(金) 12:27:16
困ったねぇ…

100 名前:藤井海音 ◆9F5WnBOiFE [自ら晒しage] 投稿日:2005/04/22(金) 12:33:28
人生はクソゲーだよな

101 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/04/22(金) 14:12:50
aho

102 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/04/22(金) 15:14:00
素敵だね

103 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/05/09(月) 02:47:41
保守

104 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/06/10(金) 21:49:23
 

105 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/06/10(金) 21:57:19
諸行無常・・・

106 名前:高句麗 ◆OIZKOUKURI [弓裔] 投稿日:2005/06/22(水) 16:13:12
七誌になり切れを守備商事で召還
カードを場に1枚布施ターンエンド
んがんぐ

107 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/06/28(火) 20:30:35
一つの風が吹いていた。それは、始まりと終局。両方の音色を奏でているような悲しくも美しい音色だった・・・
そこに立っていたのは―――第2部始まる―――

108 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/06/28(火) 20:35:14
ココナっdat落ち阻止

109 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/06/28(火) 20:47:42
坂本来てるかい?

110 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/06/28(火) 20:48:16
はい?

111 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/06/29(水) 22:16:24
〜第二部〜

激しい戦火を散らす二国の争い。
元々は遥か北方に位置する未開の地に眠った古代文明の技術を巡る対立だった。

やがてそれは泥沼化し、いつからか戦火となって大陸に響いた。

未だ明かされない古代の技術。

日に日に激しくなる戦争。

その戦火の中。
それぞれの目的を胸に一際勇ましく戦う者たちがいた。

↓以下、続きヨロ

112 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/06/30(木) 01:10:43
復活希望age

113 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/06/30(木) 18:25:52
地球人(米国人)「うぉぉぉぉぉぉっ! 燃え上がる闘志ッ!!聳え立つ自由ッ!!
        オレは今、猛烈に熱血しているッッッ!!!」
プロトン帝国人「地公(ちこう:地球人、特に地球を実効支配している白人・ユダヤ人に対する別称。
        地公を恥垢とかけて呼んでいる)が。真っ黒で汚い油のために
        地公同士醜い争いしているお前らはおれたちにとってモンキーなんだよ、バーカ!」




次回レスにつづく

114 名前:サルベージャー三世 ◆MILD7/8aHg [] 投稿日:2005/07/25(月) 23:25:32
  l^l^l                 
  r r|. | レ、         \_WWWWWWWWWWWWWWWWWWWW/
 (JJ  ノ          ≫ トリップ狩り予告!           ≪
    |´          ≫>このスレには狩るべきトリップも無い!≪
    |            ≫よって死んでもらう!          ≪
   │         ノ,, /MMMMMMMMMMMMMMWWMMWWM、\
   |      ,; "  _ ー-、
   |    j'   ,;ノ `、 ヾ、
   ト    i  ;'┌─┬┐|
    ヽ  i'  6!└─┴┘!
     ヽノ   ノ_ /\__|
      \彡 `r:;;"Д゙,;/
       ヽ    ゝ⊥イミ ` - 、⌒ヽ
 i       | (`>\ ノ (´>`i  `ヽ
     ) 丿     | |      |   ト、
  ` - , - '   (`> | | (´> |ノ    ヽ
    `i         | |     人 _, j  i
     `r‐   (`> | | (´> |  ヽ   `

115 名前:ビック・ザ・騎士道[sage] 投稿日:2005/07/25(月) 23:28:35
 

116 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/07/31(日) 18:28:06
はいはいわろすわろす


117 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/08/08(月) 18:28:40
がんがるおにいちゃん!!すてき

【一心不乱の】オリキャラウォーズ3【大戦争を!!】

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