1 名前:名無しになりきれ[age] 投稿日:2005/08/03(水) 15:50:56
「騎士よ、今こそ立ち上がれ!!!!α」へようこそ。


★まったりのんびりしていただければなんでもありです
★騎士道精神をお見せしたいのでage進行でお願いいたします

       ☆★☆過去スレなど☆★☆
騎士よ、今こそ立ち上がれ!!!!4
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1118044563/
騎士よ、今こそ立ち上がれ!!!3
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1105623580/
騎士よ、今こそ立ち上がれ!!
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1102512969/
騎士よ、今こそ立ちあがれ!
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1093884248/


2 名前:名無しになりきれ[age] 投稿日:2005/08/03(水) 15:52:14
サタンとの戦いはもうすぐ始まる。 
さあ立ち上がれ勇気ある騎士たちよ!!これが勝利の紙だ!


【年齢】 
【性別】 
【職業(LV)】 
【魔法・特技】 
【装備・持ち物】 
【身長・体重】 
【容姿の特徴、風貌】
【得意な体位】 
【性格】 
【趣味】 
【人生のモットー】 
【自分の恋愛観】 
【一言・その他】 
【好みのシチュ】

3 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/03(水) 15:53:00
よ、吉宗じゃがー!?

4 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/08/03(水) 16:00:19
ちょwwwwテンプレww

5 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/03(水) 17:09:37
騎士道精神について語るスレにします
騎士なやつらきなさい
その勘違い叩き直してやる!

6 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/03(水) 17:10:16
勝手に変えんな屑。
雑談スレでやりな。

7 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/03(水) 17:19:38
騎士道精神の欠けらも知ろうとしない輩は消えたまえ

8 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/08/03(水) 17:23:57
まったりのんびりするのとage進行さえ守ればなんでもありだよ

9 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/08/03(水) 17:45:29
>>7
>>7

10 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/08/03(水) 17:50:59
今からまったり騎士道について語り合うスレになりました

11 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/03(水) 17:59:33
勝手に変えるなよ坊やwwwwwww

12 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/03(水) 18:01:10
名無しが言ってもコテが言わなきゃ意味がない。
さて、本編の開始だ。基本はsage進行。荒らしに反応する奴も荒らしだ。

13 名前:真のテンプレ[sage] 投稿日:2005/08/03(水) 18:06:55
邪悪なる神官達との戦いはもうすぐ始まる。
さあ立ち上がれ勇気ある者どもよ!!これが自己紹介の紙だ!

【年齢】
【性別】
【職業】
【魔法・特技】
【装備・持ち物】
【身長・体重】
【容姿の特徴、風貌】
【性格】
【趣味】
【人生のモットー】
【自分の恋愛観】
【一言・その他】

※基本はsageで、荒らしは徹底にスルーすべし、反応するお主も荒らしじゃからのう。

さぁ、我等を勝利に導く勇気ある者よ!さあ来い!!!

14 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/03(水) 18:08:14
>13
それは無効です。


15 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/03(水) 18:09:32
>14
なら騎士よ、今こそ立ち上がれのスレタイを使わないで下さい。

16 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/03(水) 18:12:29
>14-15
お前らが言うべき事じゃあないな
コテが酉出して言うならともかくな。

17 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/08/03(水) 18:16:42
>11-16
sageレスはスレ違いです><

18 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/08/03(水) 18:20:21
いいか
この先騎士スレ続けるならより一層荒らしまくってやる。
LV3を使ってな(藁


TRPGスレ総合感想・雑談所2
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1122745223/


ここの間抜けどもに感謝しな(藁

19 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/08/03(水) 18:34:50
祭りだな

20 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/03(水) 19:51:40
夏厨か知らんが、あまりプロパイダーのやっかいにはならないほうが良いと思うけどな。

21 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/03(水) 20:46:05
>20
情けない・・・
俺もそうだが避難所で書けって・・・

22 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/03(水) 20:57:10
うん、情けないなお前。避難所で言えばいいだろ

23 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/08/03(水) 21:47:18
>22
お前もな^^

24 名前:皇帝騎士オーガス ◆jo6h7EgF0k [sage] 投稿日:2005/08/04(木) 02:58:48
なんか書き込みがないようじゃが、次のスレはここを使用してくれ。>1

25 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/04(木) 03:08:58
オーガスキタ━━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━

26 名前:ミスト ◆EYnc0k/fVw [sage] 投稿日:2005/08/04(木) 03:15:53
>639-642

敵を撃退した後で元に戻ったFALCONが言う。
>「敵は北の方に逃げた。多分、敵は神殿に逃げたと思う。俺は敵の逃げた方角に進もうと考えているのだが、皆はどうする?」
反対する理由などない。即答する。
「賛成よ。反対する理由なんてないし。」

少ししてエヴァンスから声がかかる。手伝って欲しいとの事だが、今までの行動を考慮に入れると何をなのかを聞くのが怖かった。
アンデット化して情報を引き出すなどしようものなら既に隣で激昂しているセシリアに背後から指されかねない。
「…行きながら話を聞いてそれで判断するわ。」

龍に乗って移動し、四時間ほど経って神殿が見えてきたところで忍者がぞろぞろと出てきたが
FALCONがあっさり吹き飛ばしたようだ。
「身も蓋もないわね…。」
その光景を見てためいきをついた。



27 名前:ボス忍者[sage] 投稿日:2005/08/04(木) 03:26:53
地中から声がする。
「危なかったわ…部下を盾にして助かったぞ…」
一人だけ、一人だけあの気功砲から生き残ることが出来た。
彼は部下を盾にして、土遁の術で地面に潜ったのだ。
地上に出てくると、印を組み術を放つ為のチャクラを練る。
「今度はこちらの番だな!!土遁!!土石龍の術!!」
両手を地面に着けると、ボス忍者の足下から土と石で出来た龍が現れる。
龍は叫びながら、騎士達に向かい忍者はそれと同時にエヴァンスに当て身を繰り出す。

28 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/04(木) 07:22:03
妹がソファーでだらしなく股を開いて寝ていたので














「うぬが、音に聞こえた極真空手松井派の使い手か」

と声をかけると、ゆっくりと目を覚まして佇まいを正し、
良く通る声で一言、

『如何にも』

刹那、場の空気が緊張に満ちる……
それは、奴の闘気。奴の力は本物だ。
俺は呼吸を整えると、奴の鋭い視線に己の視線を交錯させた。

「……格上の相手なれど、兄として退くわけにはいかぬ!」

『よくぞ吼えた!その蛮勇に敬意を表し、全力で屠ってやろう!
かかってくるがいい!』

最後の闘いが始まる……

29 名前:エヴァンス ◆SgWfYeW0n6 [sage] 投稿日:2005/08/04(木) 10:32:04
>26
>「…行きながら話を聞いてそれで判断するわ。」
セシリアから受け取った、もとい奪い取った首を脇に抱え、出発する一行に追いすがった。
「いや、大した事じゃありませんよ。ちょっとした降霊術。
 死体の一部と血液があれば、即興でもそれなりに上手く出来るもんでね。
 どの道暗くなってからでないと難しいので、今すぐにという訳では……」
喜色満面の笑みを浮かべてミストに話し掛ける。
腰のポーチから羊皮紙と、儀礼用の短剣数本を取り出して、
「ペンタグラムを使って……我流です。
 香料がちょっと足りないかもなんで、ちょっと分けて欲しいなと思って……」

>28
四時間程歩き続けて、まだ雪の残る北方の平原へと出た。
軍靴で踏み締める雪は固く、日は既に傾き始めていたが、照り返しで一帯は眩しいくらいに明るい。
と、神殿を前にして、一行は突如無数の忍者部隊に囲まれた。が、FALCONの気弾で瞬く間に一掃されてしまう。
「近頃の悪魔崇拝者は、この手の詰まらん演出が好みなのか?
 くたばり損ないの次はニンジャ・アサシン。お山が知れたもんだ」

>「今度はこちらの番だな!!土遁!!土石龍の術!!」
>両手を地面に着けると、ボス忍者の足下から土と石で出来た龍が現れる。
>龍は叫びながら、騎士達に向かい忍者はそれと同時にエヴァンスに当て身を繰り出す。
慌てる様子も無く左手の手袋を外し、忍者へ向けて義手をかざした。
忍者の身体が触れるその寸前、巨大な魔方陣が空中に出現し、攻撃を防ぐ。
同時に右手でマスケット銃を構え、銃剣先を突き付ける。
「貴様らの差し向けてきた二流、三流連中は皆死んだ……ああ、一人だけ逃げ足の早いのが居たか。
 貴様も此処で死ぬか、それとも吐くべき事全て吐いてさっさと消えるか、だ。
 悠長に選んでいる時間は無いぞ。この銃は重くて力加減が難しいんだ。
 寄りにも寄って私みたいな十二、三歳の餓鬼に殺されたくはあるまい。賢明な判断を、な」 

30 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/08/04(木) 16:15:07
エヴァンスに向かってぶっかけ隊500人の一斉ぶっかけ!!!

31 名前:呪い武者[sage] 投稿日:2005/08/04(木) 16:25:10
はぁぁ・・・・・クアァァ・・・・・

32 名前:呪い武者ぶっかけ隊[] 投稿日:2005/08/04(木) 16:29:33
はぁぁ・・・・・クケェェェェェ・・・・・・

33 名前:呪い武者 ◆fGi3E37Ey6 [sage] 投稿日:2005/08/04(木) 16:32:07
>32
斬り捨てる・・・・・

ザシュ!ザク!ザク!ズシャァ!!(斬

34 名前:呪い武者ぶっかけ隊 ◆SxXzfxqwYE [sage] 投稿日:2005/08/04(木) 17:04:52
>33
クケェェェェェェェ!!(無駄ァァァァァァァ!!)

ブンッ!ブンッ!(全部避ける)

35 名前:呪い武者 ◆fGi3E37Ey6 [sage] 投稿日:2005/08/04(木) 17:12:36
>34
・・・・・・・・(こやつ余裕かまして二回しか避けとらん・・・しかも見るからにダメージを受けとる・・・)

36 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/08/04(木) 17:15:48
呪いのシリーズおもしれー

37 名前:呪い将軍 ◆4p4XwITduA [sage] 投稿日:2005/08/04(木) 17:24:47
>35
クオオオォォォ・・・・・(何をやっている武者、こんな雑魚ぐらいさっさと殺せ)

38 名前:呪い武者ぶっかけ大将軍 ◆SxXzfxqwYE [sage] 投稿日:2005/08/04(木) 17:43:32
クケェェェェェェェェェェェェェェェェ!!

>35>37を異世界へと送った)

39 名前:呪い武者 ◆fGi3E37Ey6 [sage] 投稿日:2005/08/04(木) 18:12:29
フウゥゥゥ・・・・・・・(これで葬ったつもりか・・・・ぬるいな・・・)

ザン!!!(異次元を切り裂き再び戻ってくる)

40 名前:呪い武者ぶっかけ大将軍 ◆SxXzfxqwYE [sage] 投稿日:2005/08/04(木) 18:15:37
>39
クエエェクエェェェェェェェェェ!!!
(究極戦術IP晒すぞを使用)


******************************

76 名前:67[sage] 投稿日:2005/08/04(木) 17:22:35
>39
やめてください。
やったらあんたの書き込みからアドレスを逆探してリアルで潰しますよw
荒らしだってリアルで会えばただの虫ケラなんだから。

******************************

41 名前:呪い武者 ◆fGi3E37Ey6 [sage] 投稿日:2005/08/04(木) 18:18:49
>40
・・・・・・・・・・・(ならば我の相手なんぞしなければよかろう・・・そこまで思うならこちらとてお主を眼中に入れる気も無い、虚しい一人芝居を続けるが良かろう)

42 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/08/04(木) 18:31:21
ネタにマジレスカコイイ

43 名前:呪い武者 ◆fGi3E37Ey6 [sage] 投稿日:2005/08/04(木) 18:34:56
>42
・・・・・・・・・・(武士道に冗談なんぞ通じると思うな・・・・)

44 名前:呪い騎士 ◆eE0CU84bEA [sage] 投稿日:2005/08/04(木) 18:36:49
>43
騎士道にはかなわんよ君は

45 名前:呪い武者 ◆fGi3E37Ey6 [sage] 投稿日:2005/08/04(木) 18:44:12
・・・・・・・・・・・(主は我に闘いを挑むというか・・・なるほど・・・だが騎士道持つ主には決闘は死ぬまで殺りあうのを意味することを理解していることだろう。だが我は我自身の怨念消えぬ限り主に勝機は無い・・)

46 名前:呪い騎士 ◆eE0CU84bEA [sage] 投稿日:2005/08/04(木) 18:48:56
>45
君も我と似たような境遇であったか
お互い生前に出会っておれば良き戦出来たであろうな
口惜しい事だ

47 名前:呪い武者 ◆fGi3E37Ey6 [sage] 投稿日:2005/08/04(木) 18:52:01
>46
・・・・・・・・・(これは不思議だ・・・異国にも我と同じ運命に落ちた兵がいたとは・・・この巡り合わせも何かの運命か・・・)

48 名前:呪い騎士 ◆eE0CU84bEA [sage] 投稿日:2005/08/04(木) 19:00:01
>47
志半ばにして戦で散った我もまたこの地に縛られているのだ


49 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/04(木) 21:14:20
お前らも気をつけないとブラバイダを特定されるぞ

50 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/04(木) 21:27:58
ちなみに、プ”ロ”バイダだな。
もしも荒らしがバレたら警告の手紙か業者の人が来るらしいから気をつけろよ。

51 名前:経験者[] 投稿日:2005/08/04(木) 21:33:42
警告のメールだよ
直接くることはありません

52 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/04(木) 21:40:50
マジで?
俺の友人は直接来たとか言ってたけどなぁ。
荒らしの度合いにもよるのかな?

まあ、スレ違いだからこれぐらいにしとこう。

53 名前:呪い兵隊 ◆D0SZXCMe8E [sage] 投稿日:2005/08/04(木) 23:20:06
なんだここは?
よし、なんだか分からんが俺も参加するぜよろしくな

54 名前:呪い兵隊 ◆D0SZXCMe8E [sage] 投稿日:2005/08/04(木) 23:22:46
うおーーーーー!!!俺は呪い騎士に殴りかかった!!!呪い鉄砲!!!

55 名前:呪い兵隊 ◆D0SZXCMe8E [sage] 投稿日:2005/08/04(木) 23:25:04
あと呪い武者にも攻撃したからね!!!どおりゃあーーーーー!!!

56 名前:セシリア ◆TI6/2FuWqw [sage] 投稿日:2005/08/05(金) 02:29:40
>27>29
エヴァンスはこちらの声など耳に入らなかったようにミストに話しかけ、終わると首を抱えたまま歩き出した。
(この…っ!)
思わず怒声が出かけたが、どうせ言っても聞くまい。何をする気かは知らないが、
もしあの騎士の尊厳を損なう様な事をするつもりであれば、その時に止めればよいだけだ。
セシリアはそう思い直し、一行のあとについて北へ向かった。

歩きとおしておよそ四時間。平原から雪原に入って程なくして神殿が見えた。足元では踏んだ雪がざくざくと硬い音を立てる。
その上を音もなく走ってきて、わざわざ大声を上げた集団があった。ニンジャだと名乗るその数はおよそ数百人。
しかしFALCONが一歩進み出て、気弾の連射で全員吹き飛ばす。気を取り直して進もうとした一行に、再び襲い掛かるものがあった。
土の龍だ。それを生み出したらしいニンジャはエヴァンスへ向かい、龍は他の騎士を遮るように動いた。
「派手なばかりの手品だな。種を知りたいとも思わん」
先ほどの黒衣の騎士のような威圧感はまるでない。セシリアは小指の傷を親指でこじり、血を染み出させ、槍と剣の石へ塗りつけた。
槍を放り投げ、後を追って走りながら剣に手をかける。唸りを上げて飛翔した槍は土龍の頭を粉砕し、少し離れた雪上に突き立つ。
それを横目に土龍の体に剣を突き通した。剣に呼びかける。
「さあ、目を覚ませ!」
呼びかけに応えた剣が、赤熱する。その赤さは土龍にも伝わり、やがて溶けたガラス質の塊へと変えていった。
一歩飛び退いて詰めていた息を吐いたセシリアの手を、剣から迸った炎が炙る。
「熱っ!!」
剣を取り落とし、慌てて雪に手を突っ込む。
(それほど短い付き合いじゃないのに、まだ認められてないのかなぁ…)
周囲の雪を溶かしながらゆっくりと倒れていく剣を、セシリアは少し恨めしそうに見つめた。

57 名前:FALCON ◆uKCFwmtCP6 [sage] 投稿日:2005/08/05(金) 07:46:46
>27>29>56
新気功砲で雑魚は一掃出来た。だが、ボス忍者は新気功砲から逃れたようだ。
「俺もまだまだ未熟だな…」

>両手を地面に着けると、ボス忍者の足下から土と石で出来た龍が現れる。
>龍は叫びながら、騎士達に向かい忍者はそれと同時にエヴァンスに当て身を繰り出す。
「ほぅ…中々面白い技だな。だが!!実戦には向かん!!!」
右手に気を溜め、襲いかかる土龍を撃墜しようとするが、セシリアが先に土龍をガラスの塊に変えてしまう。
ならばと思い、忍者の方を向くと、エヴァンスがボス忍者に銃剣を突き付けている。
「俺の出番はないようだな…先に俺は神殿の中に入らせてもらうぞ…」
そう言って、先に神殿内に入って行った。

58 名前:黒フードの男 ◆4ToPwrBYIY [sage] 投稿日:2005/08/05(金) 11:49:29
神殿から入ってすぐに、広い円形の何もない大部屋がある。
その部屋の真ん中に、黒いフードを被った異形の男が立っている。
フードを被っていて顔は分からないが、白い尻尾が生えており、その邪気は先程の死霊の騎士よりも遥かに強い。
男の後ろに扉があり、男を倒さない限り開かないようだ。
「今こそ2年前の恨み…晴らしてくれる!!」
果たして、この男に騎士達は勝てるのだろうか…

59 名前:ミスト ◆EYnc0k/fVw [sage] 投稿日:2005/08/05(金) 13:05:06
>29
話を聞く。…降霊術の道具が足らないとの事だ。
しかし、人の首を抱えてなのに満面の笑みをみせる所に微妙に嫌な物に感じた。
「…同じ種類の香料でも精度とかの細かい違いがあると術に影響が出るんじゃないかしら?
ま、大丈夫なら良いけど。」
なので、とりあえず言葉で牽制をした上で香料を投げ渡す。

>27>56
忍者は一人だけ生きていたようだ。
「…ま、私の出る幕じゃなさそうね。」
攻撃を仕掛けてきてはいたが他の二人が対応していたので放置していたが、面白い物も見れた。
強力な剣型の魔導具の類を使い、龍の方をあっさり撃退したのだ。
「…なかなか高度な剣ね…。じゃじゃ馬みたいだけど。」
ボス忍者も時間の問題なのが明らかに見えたので、言葉を続ける。
「…行きましょ?」
龍を杖に戻してそのまま神殿に入っていった。

>58
入ったところには広い部屋が。そこには黒フードの何者かがいる。
>「今こそ2年前の恨み…晴らしてくれる!!」
どうせ2年前の騒動で仲間の誰かにやられたという落ちなのだろう。
実力はかなり強そうだが、それだけに対処も決まっている。
「これだけの相手がわんさか出てくるとなると…面倒そうね。」
両腕を真横に広げ、足を揃えて体を浮かし、杖はその前で宙に浮いている。
(あれだけの相手だと…このレーザーじゃ当たっても凌がれるかもしれないわね。)
「…デジョネートレーザー!」
杖の前に黒い球体が出現し、その場で高速回転を始める。
そして指輪からその球体目掛け白と黒の圧縮されたレーザーが放射され、
球体の中に消えていく。…と、黒フードの男のいる場所のすぐ前の地面に近い空間が歪んで、
そこから白いレーザーが発射され、その空間がすぐに元に戻る。次は後右斜め上。
その他、明らかに男を中心にした近くの空間が歪み、攻撃後その歪みが消えるという攻撃が十数回続いた。


60 名前:白フードの男 ◆FT77JQPgBY [sage] 投稿日:2005/08/05(金) 13:19:15
黒フードの男の後ろの扉の向こうには、白フードの男が待ち構えていた。
「くくく、黒フードごときに苦戦しているようでは奴らの先も見えているな」
白フードの男の邪気は黒フードのさらに4倍。
「俺より強い奴だってこの扉の向こうには無数に待ち構えているのだ」
白フードの男の後ろにもさらに扉がある。

61 名前:完全聖者ヌルポイザーGA[age] 投稿日:2005/08/05(金) 15:56:14
「待てーい!」
目にも止まらぬ速さで黒フードの前に降り立った一人の戦士!
「貴様らよくもフレゼリアの平和を乱してくれたな!」
彼こそ時空の彼方、超神都市ヌルバーンよりつかわされし完全聖者!
「完・全!」
説明しよう!
ヌルポイザーの完全の掛け声とともに胸のルーンマッコイフォンが
ヌルバーンの超転送装置にエクスヌルポイント信号を送るのだ!
「ぬるぽ!」
「GA承認!オペレーション・ガッ!」
ヌルバーンから転送された超金属ヌルチタニウムは
わずか10000分の1秒で強化服を形成、ヌルポイザーを
超高速機動突撃殴打GAモードへと変身させるのだ!
「アルティメットゥーーーーーーGーAー!!!!!」
黒フードに第三宇宙速度まで加速したGAハンマーが襲いかかる!
「ダ・イ・ナ・マ・イ・ト・ヌルポォォオウッ!」

62 名前:大魔王ガッ[] 投稿日:2005/08/05(金) 16:04:22
>>61




                       ガッ!!






63 名前:黒フードの男 ◆4ToPwrBYIY [sage] 投稿日:2005/08/05(金) 19:48:43
>59
ミストの放ったレーザーが次々に当たり、男は成す術もなくやられているように見える。
「………それがお前の実力か?」
ミストの攻撃でも男に決定的なダメージを与えてはいないようだ。
だが、被っていたフードは燃え、正体が見える。
白い肌、紫の頭頂部、小柄な体格、そして何者をも凍らせるような凍てついた眼光。
その者の名は フ リ ー ザ ! !
気合いでフードごと炎を吹き飛ばし、指先を騎士達に向けて連続して細い光線を放つ。
「さぁ!!復讐の始まりだ!!」

64 名前:ターブラ ◆Me6i2cacaw [] 投稿日:2005/08/06(土) 12:19:52
フリーザと騎士達の戦いを上空からみる影が一つ

小物ばかりだな、この俺がでてくるまでもなかったな

ため息を吐きながらFALCONにむかい唾をはく
石とかす恐るべき唾を

65 名前:ミスト ◆EYnc0k/fVw [sage] 投稿日:2005/08/06(土) 12:53:46
>63
レーザーは次々と当たるものの、たいしたダメージは無さそうに見える。
フードが燃えると、妙な化け物が出現し、光線で攻撃をかけてくる。
「…あんたこそたいした事ないじゃない。それが本気なんて言わないわよね?」
(時間をかけたくないわね。変な防壁はなさそうだから大技1発で行くべきよ。)
光線を片手で受ける。…と、もう片方の手から全く同質の光線が発せられて発した当本人に向かっていく。
更に、杖を手に取ると魔力を込めて地面の一部を切りつける。と、そこから光と闇、それぞれをが
混じり合ったかのような歪なエネルギーの壁が生じて、彼女から離れていく形で広がって黒フードの男とその周辺に向かっていく。
「始まったばかりで悪いけど…これで終わりよ!…カオスウォール!」




66 名前:FALCON ◆uKCFwmtCP6 [sage] 投稿日:2005/08/06(土) 15:55:16
>58-59>63-64
神殿に入ると円形の広い部屋が現れ、そこに黒いフードを被った男が立っている。

>今こそ2年前の恨み…晴らしてくれる!!
(二年前?ガストラとの戦争の時に何かあったのか?それに…この気…どっかで感じたような…)
FALCONが男の気の正体を思い出している中、ミストは男に無数のレーザーを放つ。
男にレーザーが直撃していくが、男の気は全然減っていない。
ミストのレーザーは男のフードを燃やすだけに終わったようだ。
男のフードが燃え、正体が現れる。
その正体は忌まわしきあのサイヤ人を滅ぼした化け物。
「フ…フリーザ……そんな…い…生きていたなんて……」
フリーザの顔を見てFALCONは恐怖で心底震え上がる。
二年前、FALCONはスーパーサイヤ人2に変身し、フリーザ(第ニ形態)に戦いを挑むも、手も足も出ず死の一歩手前まで追い詰められてしまったのだ。
「孫悟空さんに殺されたはずじゃないのかよ…」
そう、二年前にフリーザは突如として来襲した孫悟空に殺されたはずなのだ。
その場面をFALCONは確認していないが、同僚の騎士達は確認している。
恐らくはヴォルフの力で蘇らされたのだろう。

>指先を騎士達に向けて連続して細い光線を放つ。
>さぁ!!復讐の始まりだ!!
「ちくしょぉ!!復讐の相手は俺達じゃねえだろ!!!」
スーパーサイヤ人2に変身し、フリーザの放ってきた光線を両掌で受けとめ、上方に弾き飛ばす。
光線は天井を突抜て行ったようだ。
「クソが…こんな化け物と戦えるはずないだろ!!」
動こうと思っても足が震えて動けない。
それほどに前にフリーザと戦った時の記憶が、恐怖としてFALCONの脳裏に残っているのだ。

67 名前:孫悟空 ◆b/yyjRsLuc [sage] 投稿日:2005/08/06(土) 16:45:12
>66
「俺は怒ったぞ、フリーザァーーーーーー!!」
突然FALCONの背後から声が聞こえたかと思った刹那、膨大に膨れ上がる気を感じた。
どこか懐かしく感じるその気にFALCONは後ろを振り向く。
「かーめーはーめー……波ーーーーーーー!!」
男の怒りに満ちた巨大な気の塊がフリーザを襲う!


68 名前:ナメック星の最長老(テレパシー)[sage] 投稿日:2005/08/06(土) 18:02:47
FALCON、今のフリーザに悟空さんだけでは勝てません。
悟空さんが抑えている間にあなたの秘められた真の力を解放しましょう。

69 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/06(土) 18:05:11
>>67>>68は白昼夢だった

70 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/06(土) 18:11:55
最長老が念を込めるとFALCONの中で
何か大きな扉が開いたような感覚があった。
力が湧き出てくる!
だがまだフリーザを倒すには足りない。
なんとかあと五分の時間が必要だ。

71 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/06(土) 18:15:22
>63>64>67を大きな異界への穴が包み込んだ
いるはずのない存在を、元の世界へ戻すための世界の強制力が働いたのだ
彼らは穴に飲み込まれ元の世界へと送り返されていった・・・

72 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/06(土) 18:18:10
>70は白昼夢だった

73 名前:デンデ[] 投稿日:2005/08/06(土) 18:24:29
FALCONさん!

74 名前:FALCON[sage] 投稿日:2005/08/06(土) 21:21:42
FALCONさん!

75 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/06(土) 21:26:38
>>71は夢だった。

76 名前:白フードの男 ◆FT77JQPgBY [sage] 投稿日:2005/08/06(土) 22:12:50
戦いの様子を見ている白フードの男
「助太刀するぞフリーザ!!」
扉を開けて白フードの男が飛び込んでくる
白フードが外れて現れたそのものの名は メ タ ル ク ウ ラ !!!!
「死ね!!」
震えているFALCONに飛び蹴りをする

77 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/06(土) 22:26:08
>76
蹴りがFALCONを捉える寸前、突如として開いた異次元への穴がメタルクウラを飲み込んだ

78 名前:メタルクウラ ◆FT77JQPgBY [sage] 投稿日:2005/08/06(土) 22:32:08
「うわぁー!!」
メタルクウラは異次元に吸い込まれた
その途端に扉からどんどん沸いてくるメタルクウラ
「オレは本体が無事なら何体でも作れるのだ」
メタルクウラたちが連続エネルギー弾をFALCONにうつ

79 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/06(土) 22:37:10
>78
沸いたはしから全て異次元に送られていくメタルクウラ…
騎士たちはその横を通り抜けて先へ進んだ。

80 名前:ターブラ ◆Me6i2cacaw [sage] 投稿日:2005/08/06(土) 23:14:43
間回の王を舐めるなよ!
空間歪曲封じの術!

ターブラの魔術が異次元への穴を完全に塞ぎ再びあかないようにした

さあメタルクラウよ、いくがよい!もう邪魔ははいらんぞ

81 名前:フリーザ? ◆4ToPwrBYIY [sage] 投稿日:2005/08/06(土) 23:30:24
>65-66
ミストが跳ね返した光線を同じ光線で撃墜する。
そして次のミストの攻撃。
フリーザはミストのエネルギーの壁をバリアを張ってしのごうとするが。
「バリアが貫通しただと!!!」
バリアをすり抜け、エネルギーの壁はフリーザに直撃。
流石のフリーザもこれには堪えた。
「今のは痛かったぞ…赦さん…貴様らにヴォルフ様に与えられた最強の変身を見せてやる!!!」
強烈な光がフリーザを包んでいく。
とうとうフリーザの最終変身が始まったのだ!!
そして、変身が完了し、光の中から真の最終形態のフリーザが現れる。
その姿は正に………あんた誰ですか?
光の中から現れたのは美少女。
透き通るような白い肌。
肩まで延びたサラリとした美しい紫の髪。
そしてパッチリとした澄んだ赤い瞳。
その気は邪気など一片もなく、身長や気の大きさも前より小さくなっている。
「あれ…おかしいですね?私はあまり強くなったように感じませんが?」
そのときヴォルフの使い魔が現れ、
「ウハッwwwゴメwww失敗したwwww」
とだけ告げて去っていく。
茫然とするフリーザ。
「私はこれからどうすれば良いのでしょうか…?」
騎士達にフリーザは問掛ける。

82 名前:セシリア ◆TI6/2FuWqw [sage] 投稿日:2005/08/07(日) 00:27:23
>59>63>65-66>81
エヴァンスはニンジャをあっさりと組み伏せ、銃剣を突きつける。知っていることを白状しろと迫るエヴァンスを尻目に、
FALCONとミストは神殿へ踏み込んでゆく。セシリアがためらっている間にもその背は遠ざかる。
(ああ、もう!)
「エヴァンス殿、申し訳ないが我らは先へ!それと、首はお返しいただく!・・・行け!」
最後の一言はマントに向かってのものだ。命じられたマントは風を巻き起こし、首を包んだままフレゼリアの城下へと飛んでいく。
首はオーガスの紋章が入った兜を身に着けていた。手紙を添えなくても、粗末な扱いをされることはないだろう。
踵を返し、先に行った二人を追った。

追いついたときは既に戦端が開かれていた。
円い部屋の中央に立つ男の着ている、フードつきのローブが燃え上がっている。
燃え落ちたローブのなかから現れた者の姿を見て、FALCONが驚愕の声を上げる。
>「フ…フリーザ……そんな…い…生きていたなんて……」
2年前の戦いでFALCONを死の寸前まで追い詰めた者の名だ。
フリーザは一声叫ぶと光線を連続して放つ。ミストは魔導具で反射し、セシリアは槍を立てて軌道をそらす。
FALCONは両手で弾き飛ばした。だが、常であればそこで相手に向かってゆくはずだが、動こうとしない。
見ると、足が震えている。脅えているのだ。
>「クソが…こんな化け物と戦えるはずないだろ!!」
「あなたの二年は無為なものでしたか?…あなたにあの刀を使う資格はないようですな」
辛辣な言葉を投げかけるセシリアの額にも汗が浮いている。それを振り落とし、叫んだ。
「それでも騎士団の一軍を預かる者か!我らオーガスの剣が臆することなどあってよいのか!」
そのやり取りの間に、ただ一人臆することのなかったミストがフリーザに仕掛ける。地面から立ち上がったエネルギーの壁が、
その小柄な体を押し潰さんと迫る。対するフリーザは障壁を張ってしのごうとするが、防ぎきれず直撃を食らった。

>「今のは痛かったぞ…赦さん…貴様らにヴォルフ様に与えられた最強の変身を見せてやる!!!」
怒りもあらわにフリーザが叫び、周囲が光で埋まる。風が叩きつけるように吹き抜け、
光が収まったとき、そこにいたのは一人の少女だった。もともと小柄な体がさらに縮んでおり、
なかったはずの髪の毛が綺麗に生えそろって肩までの長さで整えられている。
「………ぇえ?」
セシリアは思わず間抜けな声を上げる。先ほどまでの威圧感もまるで消えうせ、感じる気配も常人に比べれば強いものだろうが、
今この場にいる戦士達にかなうべくもないほどだ。もっとも、『爪』を隠していないとも言い切れないが。
油断なく構える一行と少女の間に、突如小さな影が現れる。使い魔だろう。
>「ウハッwwwゴメwww失敗したwwww」
少女に対し、何一つ罪悪感を感じていないような(実際に感じていないだろうが)軽い口調でそう告げ、使い魔は消える。
残されたフリーザはゆっくりとこちらを振り向き、言った。
>「私はこれからどうすれば良いのでしょうか…?」
「……戻れないの?」
セシリアは質問に質問で返してしまった。

83 名前:ガルーダ・バクオーン ◆xxjZdz4HxU [sage] 投稿日:2005/08/07(日) 01:17:19
機忍の放った技はセシリアが防いだ。
ボスはエヴァンスが相手をしている。FALCONはさっさと神殿の
中に入っていってしまった。
「さて、どうしたものやら……ぬ?」
突如ガルの周辺に先ほどFALCONが吹き飛ばしたのと同じ
機忍が出現した。数は20はいるだろう。その全員がガルを狙っている。
「ふむ、各個撃破のつもりか?小細工の多い連中よの。
だが、かえって好都合。サレコウベの時も物足りなかったのでな、
お主らで今は妥協させてもらうぞ。」
フェイスガードを下ろして仁王立ちする。機忍達は遠巻きに
忍術やくない・手裏剣を投げて攻撃するがガルに傷一つつけられない。
痺れを切らした機忍の一体がガルに近づいた瞬間、ガルはその機忍の頭を掴んだ。
ミシミシと嫌な音を響かせて頭を握りつぶしボディブローで粉々に砕く。
その様子に感情など無いはずの機忍が怯んだ。それを見逃す事もなく
グレートソードの一閃で10体を軽く真っ二つにし、残った機忍も順次潰していった。
「数で穴埋めしようと思ったが、やはり量より質よ。
あのサレコウベの方がはるかにマシだったの……む。」
おもむろに右手を動かす。手の動きがいささかぎこちない。

一暴れしたところで神殿内部に入ると……一同棒立ちだ。
なんでも、敵であったはずの目の前の存在が一見人畜無害そうな
女子になってしまったからだそうだ。
「それは難儀よの。だが、それならば凄惨な戦いから身を引いて
女子として、人としての幸せを探すのも一興ぞ。見れば中々に可憐、
世の男共がほうってはおくまいて。我らとしても、避けられるならば戦いは
避けて通りたいし、おぬしもやり直しが効くのではないかの。
人生いつでもやり直しが効くのだ。やり直すならば歓迎するぞ、はっはっはっ。」

84 名前:FALCON ◆uKCFwmtCP6 [sage] 投稿日:2005/08/07(日) 05:27:29
>81-83
>あなたの二年は無為なものでしたか?…あなたにあの刀を使う資格はないようですな
>それでも騎士団の一軍を預かる者か!我らオーガスの剣が臆することなどあってよいのか!
「(確かに…俺だって二年間ずっと修行を積んできたんだ…)あの力が無くたって…俺は勝ってみせる!!」
どうやらFALCONはふっ切れたようだ。
その眼には一点の曇りもない。
気付けば足の震えも止まっている。
「ありがとうセシリアさん…おかげで目が覚めましたよ…俺もどうかしてたんですね…戦いはやってみなければ分からないということをすっかり忘れていましたよ…」

>今のは痛かったぞ…赦さん…貴様らにヴォルフ様に与えられた最強の変身を見せてやる!!!
「なら…俺はその強さを超えてみせる!!」
FALCONから噴き上げられた黄金のオーラはスパークする。
そしてフリーザの変身が終わり、中から出てきたのは少女。
(可愛い外見で油断させて攻撃するつもりか!!)
今度のフリーザの強さはどんなものかと気を計ってみると、あることに気付く。
(邪気がないだと!!何故だ!!奴は邪悪の塊のはずだ!!!)
色々と推測していると何かが飛んでくる。
恐らくは敵の使い魔なのだろう。

>ウハッwwwゴメwww失敗したwwww
使い魔が消えるとそこにはフリーザが茫然と立っている。
失敗したというのがショックなのだろう。
この時FALCONはこのフリーザに対する恨みを忘れ、哀れみを感じていた。

>私はこれからどうすれば良いのでしょうか…
「とりあえず…ずっとそのままの姿でいてくれ…それと俺らの国の騎士団に入るか?多分、俺の名前を出せば暗殺爆撃部隊になら入れると思うよ」
あまりにもフリーザのことを不憫に思ったのか、FALCONは自分達の騎士団に入るよう勧めた。

85 名前:ミスト ◆EYnc0k/fVw [sage] 投稿日:2005/08/07(日) 08:07:15
>81
攻撃自体は命中したのだが、相手はダメージはあるものの生きているようだ。
なにやら最強の変身を始めるとの事だが
「あら。粘るわね…。…変身?」

見ていると、もう既に別の生命体としか思えない少女が現れる。
明らかに不真面目な使い魔が独特の訛のある言葉を喋って去っていく。
「ま、何であれ敵は敵よね。今度は…」
杖に力が収束し始めるが、相手の一言で戦意が霧散した。
>「私はこれからどうすれば良いのでしょうか…?」
「…どうすればいいのかしら?これ…。」
深い溜息をついた。



86 名前:死霊の使い魔[sage] 投稿日:2005/08/07(日) 16:55:22
「キキキ」
騎士たちの頭上で小さな鳴き声が聞こえた。
それは一匹の蝙蝠だった。
今まで天井にとまっていたようだ。
「フ・ハ・ハ・・・」
その時、突然蝙蝠の声が一変して聞き覚えのある声に変わる。
「所詮、フリーザとやらもここまでのようだな」
よく見ればその蝙蝠の眼はあの、死霊の騎士のぬめるような光を帯びていた。
「愚かにも良くぞ来た、呪われしフレゼリアに与する騎士どもよ。
 素直に女王を渡せば、死なずとも良かったものを・・・」
蝙蝠は牙を剥き出しにして邪悪な笑みを見せる。
「この奥には三大神官と忠実な下僕たちが貴様らを待ち受けている。
 私は第三の間で待っているぞ。もっとも生きて辿りつければの話だがな」
蝙蝠はゆっくりとフリーザに顔を向けるとさらに冷酷に言い放つ。
「フリーザ。ヴォルフ様の期待にそえないのならば
 もはや貴様を生かしておく価値もあるまい・・・」
それだけを言うと、蝙蝠が天井から落ちて動かなくなる。
ふと見ると蝙蝠から抜け出た邪悪な霊魂が誘うように通路の奥へと消えていった。

87 名前:ドクターゲロ[] 投稿日:2005/08/07(日) 17:49:22
ワハハハハ!第一の将軍ドクターゲロとはワシの事じゃ!

88 名前: ◆giAOugui3. [age] 投稿日:2005/08/07(日) 17:52:05
ついにライダーマン ◆K1Or/xghAM見つかる?

兵庫県美方町 ズン胴「アヒャヒャヒャ」鳴く
 ついにライダーマン ◆K1Or/xghAM見つかる? 兵庫県美方町が幻の生物「ライダーマン ◆K1Or/xghAM」に似た生物を捕まえたとして、住民や報道陣に公開し、騒ぎになっている。
 しかし、当初は大きくふくらんでいた胴回りが次第にスリムになってきたという(ろくに食物に在り付けなかったのだろう)。
 専門家への鑑定依頼は8日から始まった一般公開が落ち着いてからというが、果たして本物か。
 町によると、この生物は、体長約160センチ。頭の容量は小さく、胴回りは約155センチでぶよぶよしてるといい、約5センチの細いペニスが付いていた。
 古事記などに登場し、ドラム缶より太めの胴に5、6センチの細いペニスが付き、体長130−140センチといわれる氏賀Y太に比べ、長め(?)でやや細い(?)が、
 ペニスや「アーッヒャッヒャ」と鳴くのが特徴などから、町は「ライダーマン ◆K1Or/xghAMでは」と期待を寄せている。

 しかし、6日に発見された当初より胴回りが約8センチとややスリムになったといい、
 捕獲時にはネズミなど大きな獲物を飲み込んだ可能性も出ている。
 町によると、6日午前9時半ごろ、美方町貫田の建設資材置き場で土木作業員が見つけた。近所の女性(55)も5月、同じような生物を見掛け
 「 か わ っ た 生 物 だな」と思ったという。
 美方町は平成元年に、「ライダーマン ◆K1Or/xghAMを捕まえれば土地100坪あげます」と町ぐるみで探索に乗り出して話題になり、
 8年には「ライダーマン ◆K1Or/xghAMサミット」も開いた。

89 名前:フリージア ◆4ToPwrBYIY [sage] 投稿日:2005/08/07(日) 20:02:23
「えいっ!えいっ!」
可愛らしい声が部屋中に響いている。元の姿に戻ろうとしているのだが…
「元に戻れませんね…」
どうやら永久に元の姿に戻れないようだ。

ガルーダやFALCONの言うことを聞き、フリーザは人生をやり直すことを決意する。
「今から私はフリージアと名乗ります。それでは、私はオーガス国に向かいますね」
オーガス国に向かおうとした時、どこからか声が聞こえる。三番目の番人の声だ。
「みなさん…気を付けて下さいね。この後の番人は全員強いですから…あと、扉はもう開くようになっていますからね」
それだけ言ってフリージアはオーガス国に向かった。

90 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/08(月) 02:26:49
なんでまた萌えキャラ?

91 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/09(火) 04:21:05
第一関門をクリアし、早速次の部屋に入った騎士達。
次の部屋は前のと同じ位に広い部屋。
部屋の端には様々な魔界の有名な邪神や魔王の像が飾ってある。
奥には扉が三つ並んでいる。
そしてここには番人はまだいない。
その代わりに奥にある右の扉から上級デーモン。左の扉からブラックドラゴンが五匹ずつ現れた。

92 名前:ガルーダ・バクオーン ◆xxjZdz4HxU [sage] 投稿日:2005/08/09(火) 09:14:34
>86
「呪われしと謳っておるが、おぬし等が呪いをかけておるのであれば
 呪われていて当たり前だの。それにしても芸がない。か弱き女子供に対する
 仕打ちがその極みよ。まあよいわ、すぐにおぬしの元まで行くぞ。
 そのサレコウベ、真っ二つにしてくれる。せいぜい磨いておくがいいわ。」

>89
「うむ、そうか。なぁに、心配はいらぬ。オーギャス皇帝は寛容な方と聞く、
 かつての敵であったとは言え、もはや敵では無いおぬしに危害を加えることはなかろうて。
 忠告、感謝するぞフリャージャ。おぬしの旅路の無事を祈らせてもらうぞ。」

「では皆の衆、俺が先陣を切ろうぞ。こういう時は、一番硬い者が前を行くのが常。」

>91
「ふむ、今までの連中とはちがって少しは歯ごたえがありそうだの。
 では俺は右側を任せてもらおうか。」
そう言って斧を構えたまま前進する。

93 名前:FALCON ◆uKCFwmtCP6 [sage] 投稿日:2005/08/09(火) 23:00:06
>86>89>91-92
もう戦いがないと判断したFALCONは、超化を解いて次の戦いの為に気を温存する。

>今から私はフリージアと名乗ります。それでは、私はオーガス国に向かいますね
「あぁ、これからの人生を頑張れよ」
フリーザは名を変えて人生をやり直すのだろう。
FALCONはこれからのフリーザの人生を陰ながら応援するつもりだ。

突然、上方から声が聞こえる。前に戦った死霊の騎士の声だ。
上を見上げるとコウモリから声が聞こえる。
恐らくは死霊の騎士が憑り付いたのだろう。
「しつこい奴だ…弱い犬ほどよく吠えるってやつか…」

>では皆の衆、俺が先陣を切ろうぞ。こういう時は、一番硬い者が前を行くのが常。
「あぁ…お願いする」
ガルーダを先頭に第二の部屋に入ると、そこは先程と同じ位に広い部屋。
番人と戦うことを想定して広く作られたのだろうか。
先程と違うのは部屋の端に様々な邪神や魔王の像が飾ってある。
「流石は邪教の神殿というところか…」
部屋の魔王達の像を見回すと、ある像を発見する。
そのある像が気になり近寄ってみると
「これは……田中さん!!!」
FALCONの知り合い、癒しの神鳥近所の田中さんの像が置かれている。
「あいつは神鳥じゃないのかよ…それとも神と悪魔は表裏一体ということか?」
田中さんの像の隣を見ると、FALCONの母親の像が。その隣にはFALCONの妻とその父親の像が。
「土産に持ち帰っても良いけど…持ち運ぶと邪魔だよなぁ…それにみんないらないって言うだろうなぁ…」
そんなくだらないことを考えていると、奥の三つの扉の内の二つから上級のデーモンとブラックドラゴンが五匹ずつ現れる。
だがFALCONはそれに気付かずに像のことを考えているのであった。


94 名前:セシリア ◆TI6/2FuWqw [sage] 投稿日:2005/08/10(水) 02:35:52
>86>89>91-93
少女は元の姿に戻ろうと何度も試みているようだが、ことごとく失敗している。
結局、FALCONやガルの勧めにしたがってオーガス国へ向かうことにしたらしい。
「…あなたの行く道の速やかなることを」
セシリアはフリージアと名を改めた少女へ、旅の無事を願うまじないを呟く。いよいよ広間を後にしようとしたその時、
小さな鳴き声が頭上から降ってきた。蝙蝠だ。松明の光では払いきれない薄闇の中、目だけがぬめるような光を帯びている。
ちょうどフレゼリア城のほど近くで取り逃がした黒衣の騎士と同じように。牙を剥き出しにした蝙蝠は、これも黒衣の騎士と同じ声で
一同に警告を発する。言い終えた蝙蝠は天井から落ち、ぴくりとも動かなくなった。その体から抜け出たもやの様なものが、扉の奥へ消えてゆく。
先陣を買って出たガルがその扉をくぐった。二の間も広々としていて、柱なども無く、騎乗しての突撃ですら苦にならないだろう。
奥には扉が三つ。壁際には数々の邪神や悪魔の像が飾ってある。ふと見るとFALCONは何事か呟きながらそれらの像に見いっていた。
(芸術とかに関心がありそうには見えないんだけどなぁ…ましてこんな悪趣味な)
>「ふむ、今までの連中とはちがって少しは歯ごたえがありそうだの。
> では俺は右側を任せてもらおうか。」
ガルの声に振り向くと、左右の扉からそれぞれ黒竜と魔族が姿を現していた。魔族へはガルが向かう。こちらは当然黒竜を迎え撃つべきだろう。
ふと横を見るとFALCONはまだぶつぶつと呟きながら像を眺めている。
「FALCON殿!?敵ですぞ!ふぁーるーこーんーどーのっ!!」
セシリアは言いながらFALCONの肩をべちべちと叩く。横合いから不意を突かれたとしても易々とやられることは無いだろうが、
だからといって放っておいて本当に不意打ちをくらうなどされては、同じ騎士団の者として面目が立たない。

95 名前:ミスト ◆EYnc0k/fVw [sage 少々忙しいので短文になります] 投稿日:2005/08/10(水) 10:12:20
>86>89
その後に目の前で繰り広げられているあまりにもあまりな光景に、つい本音が漏れた。
「確かに実力はかなりの物だったけど…ちょっと拍子抜けね。」
深い溜息をついてから歩を進める事にした。

>91-94
次の部屋には魔界の関係者の像が大量に。
奥の右の扉からはデーモン、左からはブラックドラゴン5体。
このメンバーからすればたいした敵とも思えない。
片や巨大な斧でデーモンと相対し、一人は像を盗もうとしている。
そしてもう一人はそれに注意している。
「右と左のはたいした事無さそうだから良いけど……あの真ん中の扉が気になるのよね…。」
溜息をついていると、杖が自ら左右に動いている。
「あ〜…ごめん。行ってらっしゃい。」
杖を龍に変身させる。その龍にとっては少々狭めの場所なので建物を壊さずに飛ぶのは難しそうだが、
それでも嬉しそうに鳴くと地を歩いてブラックドラゴンの方に向かっていった。
ブラックドラゴンのプレスを物ともせず接近し、早速一体を噛み殺して食べ始めた…。




96 名前:エヴァンス ◆SgWfYeW0n6 [sage] 投稿日:2005/08/10(水) 12:12:29
>91-95
幾筋かの白煙を靡かせて飛来する榴弾数発が、放物線を描いてフロア奥へと着弾した。
炸裂した弾殻から噴霧される聖水が、デーモンと黒竜を怯ませる。

エヴァンスは構えていたライフルを下ろし、灰色のフードとマスク、コートを不可視にさせたまま、敵陣へ走り込む。
コートの光学迷彩は水を被ると解除されてしまうため、霧中に飛び入る一歩手前で迷彩をOFFに切り替えた。
スイッチ切り替えと同時に、立ち上る陽炎に似た空間の歪みの表面を、色彩が油膜の様に広がっていく。
やがて半透明の人体はセシリアたちの背後で、マスケット銃を抱えたエヴァンスに変わる。
右の手の甲と頬に付く血を拭った跡は、忍者の頭部を間近で吹き飛ばしたため。
ポーチから取り出した試験管の中身―退魔用の特製火薬と、それに聖油―を銃口にぶちまけ、弾丸を込める。

あの赤い粉末の入った革袋をガルーダと対峙するデーモンに投げ付けると、
ミストのドラゴンの足下を駆け抜け、フードを跳ね上げ、滑り込み、
別の一匹のデーモンの、栗色の毛に覆われた広い胸板へライフルの銃剣による突撃を仕掛ける。

銃剣はデーモンの魔法障壁によって阻まれるが、
次いで白色の閃光と共に銃口から放たれた火球が炸裂し、色鮮やかな火花を散らして障壁が引き裂かれる。
再度繰り出された銃剣は敵の心臓に突き立てられ、デーモンはその場に崩れ落ちる。
止めの一撃を眼前の山羊頭に振り下ろし、エヴァンスは一旦退いた。

97 名前:FALCON ◆uKCFwmtCP6 [sage] 投稿日:2005/08/10(水) 13:14:37
>94-96
考え事をしていると、後ろから肩を叩かれ、大きな声で名前を呼ばれる。
セシリアが敵の存在を教えてくれたのだ。
横を見るとデーモンにはガルーダが、ドラゴンにはミストの龍が相手をしている。
敵は彼らに任せれば良いと思い、FALCONはまた石像のことを考え、そして思い付く。
「そうだ!!本物を出せばいいんだ!!」
FALCONが床に手をつけると、魔法陣が現れ、そこから光と共に高さ3m位の巨大な鳥が現れる。
その鳥は目の前の像と形は似ているが、羽毛は鮮やかな青い色を持ち、神々しいオーラを纏っている。
「おっす、FALCON!!何の用だ?」
「あれって、お前の像だよな?」
FALCONが像に指差し聞いてみると、鳥は像に近付き像をじっと見ている。
「これは俺の像だな。記念に持って帰って良いか?」
「なら、ついでに俺の母さんの像とかも持って行ってくれ」
「あいつらは欲しがらねえだろ、それより俺は腹減ってんだ。あのドラゴンを貰ってくぞ」
鳥は像を左の足で掴みながらドラゴンの方に飛んで行き、ドラゴンを右の足で掴むとまたこちらに向かって来る。
「他に用はあんのか?」
「いや…ないな…」
その言葉を聞くと、鳥は像やドラゴンと共に消え去った。

敵の方を再び向くと、エヴァンスが一匹のデーモンを見事に仕留めている。
「さて…エヴァンスも来たみたいだし…俺も軽く倒すか…」
聖水の効力で怯んでいる一匹のデーモンに近寄る。
デーモンは火炎弾を放って牽制してくるが、FALCONは片手で弾き、歩みを止めない。
デーモンの目の前に到着すると、デーモンの心臓目掛けて、音速より速いかもしれない拳を叩き込む。
デーモンは吹き飛び、壁に激突すると、そのまま息絶えた。


98 名前:三つの扉[sage] 投稿日:2005/08/10(水) 14:25:34
現れた敵を次々と屠ってゆく騎士たち・・・。
全ての敵を倒した後は、一つの扉を行くか、
分かれるかの選択を迫られることになるだろう。

99 名前:分かれた道[sage] 投稿日:2005/08/10(水) 16:01:07
その五つに分かれた道の先から各々人と思しき者の悲鳴や泣き声が響いてくる。
扉からは微かな冷気が漏れている。

100 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/10(水) 16:01:33
石の中にいる

101 名前:セシリア ◆TI6/2FuWqw [sage] 投稿日:2005/08/11(木) 01:13:09
>95-98
ガルに続いてミストの龍が進み出た。吐かれたブレスをまったく気にもせず黒竜へ近寄り、八つの顎で肉をむしりとる。
セシリアが槍を構えた瞬間、白煙を引いて部屋の奥へ数個の物体が投げ込まれた。それは床に落ちると霧を噴出させる。
霧に触れた敵は嫌悪の声を上げ、退いた。背後に現れた気配に振り向くと、何もない空間からエヴァンスが滲み出てきた。
長銃の銃口に何か液状のものをふりかけ、戦陣へ割って入る。横ではFALCONが素っ頓狂な声を上げたかと思うと、なんと神鳥を召喚した。
まったく魔法には縁が無いと思い込んでいたセシリアには驚愕の光景だが、なお驚くべきはFALCONと神鳥が
まるで友人同士のように会話をしていることだろう。神鳥は自らを模した像と黒竜を無造作に掴み、消えた。
銃声に振り向くと、エヴァンスが魔族の胸へ銃剣を突き立てていた。頭部に改めて銃剣を突き立て、確実に止めを刺す。
FALCONは魔族へ無造作に歩み寄り、拳の一振りで絶命させた。ガルの足元には既に原形をとどめていない塊が転がっている。
ミストの龍は「おかわり」をしているようだ。セシリアも槍を構え、黒竜へ向けて走る。吐きかけられたブレスを風で吹き散らし、
風を踏んで黒竜の頭の高さまで跳躍する。そのままの勢いで眉間に槍を打ち込んだ。
とん、と床に降り立つ。竜が出てきた左側の扉のすぐ前だ。細く開いた扉の隙間からは形容しがたい気配が染み出していた。


102 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/11(木) 01:55:31
セシリアの目の前の微かに開いた扉の向こうからは聖歌が聞こえる。

103 名前:名無しになりきれ[age] 投稿日:2005/08/11(木) 15:04:39
↓第一の部屋の主登場

104 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/11(木) 15:44:44
扉の向こうからから優しい歌声とともに切り裂くような冷気が流れ出る。
中から現れたのは・・・・・・

105 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/12(金) 00:35:17
クローンカイザーが現れた

106 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/12(金) 00:54:23
クローンカイザーは現れたとたんに次元の穴に吸い込まれていった。

107 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/12(金) 01:04:57
クローンカイザーは無の力を手に入れた

108 名前:ガイサー ◆.2cFzFBNfQ [sage] 投稿日:2005/08/12(金) 01:07:15
よくここまで来たな
だがここで終わりだ

扉からあらわれたのは騎士達がよく知る男だった
氷の刄のような殺気がその場に満ちる

109 名前:ユモメチ[sage] 投稿日:2005/08/12(金) 01:21:44
あ、兄貴ーこんな事やめましょうや。
うまくいくはずないですってー。

110 名前:ガルーダ・バクオーン ◆xxjZdz4HxU [sage] 投稿日:2005/08/12(金) 07:25:28
>93-97>101
「まったく歯ごたえの無い。サレコウベ辺りを期待するのは
もはや間違っておるのか。これでは腕が鈍って仕方がないわ。」
セシリアがこちらを見た。足元の肉の塊を見て顔をしかめている。
何を血迷ったか、和ませようなどと考えて
「セシリャ殿、腹でも痛いのか?そう言うときは、これを飲むと良いぞ。」
つ●……正○丸だった。決してウ○コではない、多分。

見回すと既に大勢は決していた。
相変わらずミストの竜は食欲旺盛で、FALCONはサンドバッグを楽しんでいない。
エヴァンスもさくっと倒している。ガルは満足そうに頷いた。
「はっはっはっ、まことつわもの揃いで、俺も安心して戦える。
ちと歯ごたえがないのが困りものだが、贅沢は敵よな。」

「さて?見たところ扉が三つ、順当に行けばどれかが当たりで
残りはハズレ。ハズレを引けば奈落の底、当たりを引けば修羅の道。
どうする、分けて進むかはたまた固まって進むか?」
徳利を傾け、問いかけるような自問するようなよく分からない調子で喋る。

111 名前:ミスト ◆EYnc0k/fVw [sage] 投稿日:2005/08/12(金) 09:21:14
>96-101>110
それぞれが敵を迎撃している。途中で現れた巨鳥がドラゴンを一体持って行ってしまったときには
自分の龍が怒り出すのではないかと心配したが、それぞれの首が他の首に食事を持っていかれないよう、
怒る暇もなく自分の食事に熱中していたのでその問題はなかった。
結果的に全ての敵を倒し終わる…。
「……これだけ食べれば問題はないわね。…多分。」

龍を杖に戻すと改めて周囲に視線をめぐらせ始める。
扉は三つ。セシリアは左側の扉の前にいるようだ。
こちらの戦力は総じてかなり圧倒的に近い水準の精鋭。
ならば手段は一つしかない。そう考えながら左の扉に向けて歩を進め始めている。

>「さて?見たところ扉が三つ、順当に行けばどれかが当たりで
  残りはハズレ。ハズレを引けば奈落の底、当たりを引けば修羅の道。
  どうする、分けて進むかはたまた固まって進むか?」
ガルーダの言葉を聞いて、即答する。
「わかれて進めば良いんじゃない?まぁ、要塞じゃなくて神殿なんだから、確実に罠があるかはわからないけど。」
そしてそのまま左の扉近くで足を止めた。



112 名前:ブラックドラゴン・キング ◆XFPROZh.pg [sage] 投稿日:2005/08/12(金) 10:55:23
左側の扉の向こうには、薄暗く湿った空間が広がっている。
蝋燭の灯りに点々と照らされ、待ち構えるは5体のブラックドラゴン。
そして部屋の奥、その5体に守られるようにして座しているのは、黒竜の王。
それは他のブラックドラゴンのゆうに倍はある巨体に3つの頭を持ち、放つ威圧感も比較にならない。

113 名前:エヴァンス ◆SgWfYeW0n6 [sage] 投稿日:2005/08/12(金) 11:44:51
>101>110-111
デーモンの死体は既に崩壊を始めていたが、辛うじて残された一体の角を掴んで引き倒すと、
灰色の首に蔦の様に太く浮き出た頚動脈へ注射針を刺し、搾り取れるだけの血液を採取する。
黒く濁った血は注射器内に置かれると瞬く間に青白い煙と化し、それを別の容器へ移し変えながら辺りを見回した。
「ベルゼバブ……ベルゼバブがあると良いのですが」
しばらく探し回る内、彼は自身の背後にようやくお目当ての彫像を見つけた。
注射器、小瓶と入れ替わりに一枚の羊皮紙を引っ張り出し、
先とはまた別の瓶に溜められた朱色の塗料と指先でもって乱暴に何かを書き付ける。
「豚を殺せ……その喉を掻き切れ……血を流せ……」
赤いペンタグラムと無数の文字、記号、奇妙な文句を書き殴ると、裏面ににかわを塗りたくって彫像の額に貼った。
エヴァンスは作業を終え、満足した様子で道具を仕舞い込む。

>「わかれて進めば良いんじゃない?まぁ、要塞じゃなくて神殿なんだから、確実に罠があるかはわからないけど。」
「神殿は本来、攻め手に不利な地形の筈ですけどね。
 構造の連続性、支柱や壁に施された装飾、彫像、暗がりが侵入者の注意力を散漫にし、奇襲を容易にする。
 また、老朽化した建材はそれそのものが強力なトラップとも成り得る……
 ま、連中にとっても我々にとっても、まるで取るに足らない要素でしょうが」
そう言って、右側の扉へ向き直る。
「ミストさん。度々で済みませんが、この先で合流した時は例の魔剣を御貸しして戴けないでしょうか?
 時間は取らせませんよ、一寸御貸しして戴ければ結構ですので。
 あー、まだ他にあったかな」
セシリアを見遣り、再び口を開きかけたが、結局何も言わずに顔を背けた。
此処まで来てしまえば、ペンタグラムを書くのに使った血であの首の役目は充分だった。

114 名前:FALCON ◆uKCFwmtCP6 [sage] 投稿日:2005/08/12(金) 13:39:20
>101>110-111>112
辺りを見回すと敵の姿はない。
全部倒してしまったようだ。

>さて?見たところ扉が三つ、順当に行けばどれかが当たりで
>残りはハズレ。ハズレを引けば奈落の底、当たりを引けば修羅の道。
>どうする、分けて進むかはたまた固まって進むか?
「この場合は分かれて進んだ方が俺は良いと思う。
全員で固まって進んで、外れの道を選んでトラップで全員死亡は洒落にならないからな」
誰が何処の扉に進むのか見てみる。
ミストとセシリアは左の扉に、エヴァンスは右の扉に進むようだ。
FALCONは真ん中の扉の前に立つ。
「もし道が行き止まりで戻ることが出来たら目印として俺は扉を壊すことにする。
それじゃ、俺は行ってくるぞ」
FALCONは真ん中の扉を開け、進んで行った。

115 名前: [ ] 投稿日:2005/08/12(金) 13:40:39
 

116 名前:三つの扉 ◆h1zpCgQeTU [sage] 投稿日:2005/08/12(金) 15:39:42
>110-114
中央の扉の向こうはひたすら真直ぐ続く長い通路だった。ほんの小指の先ほどの大きさの扉がはるか向こうに見える。

右の扉はあけるとすぐに右へと曲がる通路になっている。角の先はこれまた長い通路。その奥は闇の中に溶け込んでおり、
先を窺い知ることは出来ない。空気の流れからすると階段があるようだが…

左の扉も右のものと同様、すぐに曲がり角がある。
こちらは角の少し先に扉があり、その向こうからはかすかに唸り声が聞こえている。

117 名前:アムロ・レイ[sage] 投稿日:2005/08/12(金) 17:32:21
ここが例の神殿……
迷うことはないはずだ。突入する!
フレゼリア第三騎士団軍曹、アムロ行きまーす!

118 名前:ジャック・O ◆IzXu3gqo6w [sage] 投稿日:2005/08/12(金) 18:30:08
>114>116
まっすぐに長く続く通路の向こうにある大きな扉。
その大きな扉の向こう側は何もないただ広いだけの窓が一つだけある薄暗い空間だった。
そこに中央に大剣を背負い、あぐらをかいている大柄の男が一人…。
「――来たな」
ポツリと呟くと、ニタリと妖しく口の端を曲げる。
その眼に映るのは露骨なまでの殺気と、戦いそのものを楽しむかのような単純な思想。

119 名前:死霊の騎士 ◆IHA/ezcybs [sage] 投稿日:2005/08/12(金) 23:42:42
三つの扉、右の通路。
そこは神殿建築にしては、妙な通路だった。
通路へ入って最初の曲がり角の先には、明らかに
他の神殿の構造よりも古い、土壁の真っ直ぐな通路が続いていた。
恐らく、現在の神殿が建てられる以前の建築だろう。

そこは、地下に造られた小さな聖堂のような場所に続いていた。
周辺には無数の白骨が散らばっている。
半分は崩れ落ち、相当古い物だろう事が伺えた。
怨念に満ちた息苦しい空間。
聖堂の中心では、風の唸りにも似た亡者の嘆きが渦巻いている。
「そうか。お前らも憎いか、フレゼリアの血が」
朽ちかけた祭壇の前、死霊の騎士は騎士達との戦いを前に瞑想状態に入っていた。
二百年、彼は・・・いや彼らはこの時を待ち続けていた。
「ムゥ」
階段の上から、微かにエヴァンスの足音が聞こえてきた。
「戦神よ、我に奴らを討つ力を」
死霊の騎士は立ち上がり、ただ感覚を研ぎ澄まし
騎士が姿を現すその瞬間を待った。

120 名前:セシリア ◆TI6/2FuWqw [sage] 投稿日:2005/08/13(土) 01:47:52
>110-116
セシリアは扉の前で辺りを見回す。ミストの銀龍は未だ旺盛な食欲を維持し、エヴァンスは魔族から血を抜いている。エーテルの採取だろうか。
FALCONは当たるを幸い殴り飛ばしている。ガルに視線を移すと、嫌がおうにも足元の肉塊も視界に入る。思わず眉をしかめたセシリアに
ガルが丸薬を差し出してきた。ここからでも鼻をつく臭いがする。
>「セシリャ殿、腹でも痛いのか?そう言うときは、これを飲むと良いぞ。」
「…いや結構」
セシリアは手のひらを前に出してきっぱりと拒絶した。ちなみに正○丸は皮膚や粘膜を腐食させる薬なので乱用は良くない。

敵を殲滅し、部屋には討伐隊一行だけとなった。行く手には扉が三つ。分かれるか否かと問うガルに対し、全員が分かれるべきと答える。
ミストはセシリアが立つ左の扉の前に歩み寄り、エヴァンスは何か言いたげな視線を向けてから右の扉へ向かう。
FALCONは中央の扉を押し開け、先へ進んだ。ガルは恐らく右か中央だろう。
「では、我々も」
ミストを促して扉を開ける。巨大な戸だが、思いのほか抵抗無く開いてゆく。軋む音などもしない。
くぐってすぐの角を曲がり、唸り声の漏れ聞こえる次の扉に手をかけた。
扉の向こうには五匹の黒竜、さらにその向こうでは一際大きな体格の三つ首の黒竜が侵入者を睨めつけていた。
「またトカゲか。芸のないことだ…」
セシリアは槍を構えた。一番近い黒竜へ向け、ブレスを吹き散らしながら飛ぶ。

121 名前:ブラックドラゴン・キング ◆XFPROZh.pg [sage] 投稿日:2005/08/13(土) 02:53:24
「騎士どもめ、気負ったか」
やってきたセシリアを睨めつけ、黒竜王は呟いた。人語を使うらしい。
「ここにいる竜はワシの側近だ、さっきまでの雑魚とは一味違うぞ…」
ブレスが風で阻まれると見るや、跳躍するセシリアに狙われた黒竜は素早く後ろに飛び退く。
そして、王を除いた黒竜達はセシリアを取り囲まんと動き出した。
鋭い爪、牙。硬い鱗。強靭な生命力。竜の取り得は吐く息だけではない。
生態系の頂点に立つ恵まれたポテンシャルを利用した白撃戦こそドラゴン族の真骨頂だ。
よく訓練された竜達は、セシリアの休むスキを与えないよう次々と爪や牙で襲い掛かる。

122 名前:アムロ・レイ[sage] 投稿日:2005/08/13(土) 02:58:52
うん?
広い部屋に出たぞ。
三つの扉があるのか。
ララァ。僕を導いてくれ!

123 名前:FALCON ◆uKCFwmtCP6 [sage] 投稿日:2005/08/13(土) 07:41:42
>116>118
扉の向こうは一直線の長い通路とその先にある扉だけ。
(トラップがある可能性があるな…)
トラップに気を付けながら一直線の通路を走る。
扉の前に着いたが、これまでにトラップは発動されていない。

扉を開けると、そこは広く薄暗い部屋。窓が一つあるだけで他には何もない。
そして、その部屋の中央には大柄の男が大剣を背負いながらあぐらをかいている。
「はぁ…この部屋は外れというわけか…そんで、あんたを倒さないと帰れそうもないってことかな?」
男の殺気は凄まじく、こちらを見逃してくれる様子もない。
FALCONはコートの内側から小刀を取り出して気を送り込み、刃を90cmまで延ばす。
そして気合いの入った掛け声と共に超化し、黄金のオーラを身に纏い、刀を構えた。
「さぁ…掛って来いよ…」

124 名前:ミスト ◆EYnc0k/fVw [sage] 投稿日:2005/08/13(土) 14:08:57
>113>120-121



「これ?実験台に使うから変に術の媒介にされても困るわ。血を抜くだけなら本人が文句を言わなければ良いけど。」
顔も見ずに即答し、龍を杖にして手に取る。セシリアに声をかけられる。
「そうね…。」
そのままついていくとそこには複数の竜が居る。
>「ここにいる竜はワシの側近だ、さっきまでの雑魚とは一味違うぞ…」
「でも一味しか違わないんでしょ?あなた以外は。……そっち、何とかなるわよね?」
竜はセシリアに対し集中攻撃をかけている。なので後半はセシリアに言って、
なので堂々と正面から三つの頭を持つ大物目掛けて空中を舞って行く。
「行くわよ。」
空間に黒いゲートを生じさせ、そこに、先端に光の刃を生じさせた杖で突きをしかける。
ゲートが黒竜の王の首の一つの近くで開き、そこから光の刃が伸びて来る…。

125 名前:ジャック・O ◆IzXu3gqo6w [sage] 投稿日:2005/08/13(土) 14:39:03
>123
>「さぁ…掛って来いよ…」
「ンフフフ…やる気満々って面してるな。俺はジャック・O。
奥の極悪神父さまのとこに通じる扉を守護する門番ってとこか」
FALCONは刀を構えているのに対してジャックは姿勢を変えず、親指を背後の扉を指し飄々と名乗る。
「そう気張るなよ。人生急ぎすぎるとロクなことがねぇ…。
起こすことを前に観察すべし時、賢者と愚者とを示す。
起して観察するは愚者なり、ってな昔のクソジジイもあせっちゃならねぇとおっしゃってる」
挑発するように言い、ゆっくり立ち上がると背中の大剣を掴んで抜く。
薄暗い部屋のたった一つの窓から差し込める一筋の光を反射しながら、剣は軌跡を残しながら相対する者へと向ける。
「この剣の名前は屍食教典儀。本来は書物らしいんだが、その知識を俺がすべて練りこんだ傑作よ。
お前さんを闇に葬る名だ、よく覚えておきな」
酷く冷たい眼差しで、ジャックはFALCONを見据えている。氷のような、侮蔑さえ含んだ双眸が光る。
肩越しに、冷たい冷たい、嘲った声が響いてくる。
「そこは俺の間合いとしちゃ、ちと遠い。めんどくせぇからそっちからこいや」

126 名前:ブラックドラゴン・キング ◆XFPROZh.pg [sage] 投稿日:2005/08/13(土) 21:17:34
>124
>「行くわよ。」
「ファッファッファッファ。たかがエルフ風情が竜の王族に敵うと思うな!」
黒竜王は高らかに笑った。が、よく見ると喋る時にも笑う時にもどの口も動いていない。

「後悔するがいい!」
黒竜王は三つの首に、それぞれ炎・雷・冷気のエネルギーをチャージし始めた。
大きく口を開くと、各々の舌の上に三色のエネルギー球が形成される。
が、それが放たれる前にミストの創り出したゲートが黒竜王の一首の前に現れた。
ゲートから現れた光の刃は、黒竜王の首の一つをあっさりと切り落とす。首はぼとりと地面に落ちた。
…が。
黒竜王は少しも動じる様子もなく、そのまま残る二つの首からミストに向けて火と冷気の大きなエネルギー球を放った。

「…ファッファッファッファ。今、何かしたか?」
笑う黒竜王は、血が大量に吹き出しているにも関わらず少しもこたえている気配がない。
よほどタフなのだろうか。


127 名前:セシリア ◆TI6/2FuWqw [sage] 投稿日:2005/08/14(日) 00:19:49
>121>124
セシリアは黒竜の眼前で槍を繰り出す。穂先が眉間に届くかに見えた瞬間、巨体に似合わぬ俊敏さで飛び退る。
着地したセシリアを囲むように、五匹の黒竜が爪牙や尾を以って格闘戦を仕掛けて来る。
>「……そっち、何とかなるわよね?」
投げかけられたミストの言葉に、次々に繰り出される攻撃を舞うようにかわしながらセシリアは答えた。
「無論。心配はご無用」
もとよりミストの口調は心配などしておらず、ただの確認と言った体のものだったが。
振りぬかれた腕をかがんで避け、尾での薙ぎ払いから飛び退いて逃れ、噛み砕かんと迫る顎を槍で叩いて逸らしながらセシリアは考える。
(自信たっぷり言い切ったはいいけど…手が出ないな)
危なげなく五匹の竜の連撃をかわすセシリアだが、攻撃の後の隙をカバーするタイミングで他の竜が仕掛けてくるため、
状況が膠着してしまっている。打破するためには一度囲みの外に出なければならないが、五匹の連携はそれを許さないだろう。
ならば…

セシリアは吐かれたブレスを風で裂き、そこで足を止める。左手側の竜が腕を振り抜いた。
爪はセシリアの胴をまともに捉え、枯葉のように吹き飛ばす。
そう、枯葉のように。
高々と跳ね上げられたセシリアは空中で風を起こし体勢を変える。そのまま黒竜の背後へひらりと着地し、大きく距離を取る。
そこで片膝を付きかけて、踏みとどまった。大きく息を吐く。槍の穂先に親指を滑らせ、血を滴らせる。それを槍の魔石、鎧の胸元の魔石へつけた。
「我、汝らが主セシリア・ミディアリオ!我が血と我が名において、我に仇成すものを討ち果たさんことを汝らに命ず!聞くや、聞かざるや!?」
問いかけに応えた石が光を放ち、氷片混じりの竜巻が出現する。セシリアは最も近い黒竜二匹に対し、槍を突き出した。
「行け!!」
命じる声に一瞬だけ遅れて、竜巻が突き進んで行く。

128 名前:FALCON ◆uKCFwmtCP6 [sage] 投稿日:2005/08/14(日) 08:26:33
>125
>奥の極悪神父さまのとこに通じる扉を守護する門番ってとこか
(扉?)
よく壁を見れば、ちゃんと扉がある。壁の色と同化して分かりにくくなっている。
(ここが当たりというわけか…)

>そこは俺の間合いとしちゃ、ちと遠い。めんどくせぇからそっちからこいや
「いいや、断る」
FALCONは床に刀を突き刺し、両手に気を溜めていく。
「俺に間合いは関係ないからな!!!」
FALCONはジャック目掛けて、連続して気功波を放つ。

129 名前:ジャック・O ◆IzXu3gqo6w [sage] 投稿日:2005/08/14(日) 09:10:08
>128
ジャックの挑発をはっきりと断られると、刀を床に刺し両手に魔力とは違った力が集まっていくのがわかる。
>「俺に間合いは関係ないからな!!!」
「あぁん!?」
FALCONは距離を離して対峙している相手に溜めた力を一気に解き放ち、それらはジャックに向かっていく。
「こんなわかりきった攻撃なんて当たるわけねぇだろっ」
すぅ〜、と空気を勢いよく吸い始め、限界の量まで溜める。
「――かあぁぁっ!!!!」
突如、大音量の気合の一発が部屋中に響き、部屋を大きく揺らした。
FALCONが飛ばしたすべての気功波はゆらゆら揺れると、シャボン玉のようにはねるようにして次々と消えて行く。
天上がギシリと悲鳴をあげ、小さな破片がパラパラと落ちてくる。
ジャックはそれを満足そうに見ると、顔を一変させ苦痛の表情をつくり、耳を押さえて悶えはじめた。
「うごご…。耳いってぇ〜」

130 名前:ブラックドラゴン・キング ◆XFPROZh.pg [sage] 投稿日:2005/08/14(日) 09:24:44
>127
セシリアが竜巻を放つ。
近くにいた2匹の竜はさすがに避け切れず、巻き込まれた。
竜の重いはずの体は軽々と振り回され、強靭な皮膚は裂け、体はねじ切れていく。
一匹は弾き飛ばされて天井に激突、もう一匹は竜巻ごと壁に叩き付けられ、派手に減り込んだ。
衝撃と轟音で、二度部屋が揺れた。

少し遅れて、天井の一匹が落下した。巨体が地面にぶつかり、もう一度部屋が揺れる。

残る三匹は、流石に少し身じろぐ。
彼らの王とは違い、普通にダメージへの警戒心は備わっているらしい。
被包囲戦において、相手に自分の危険性を知らしめる事は非常に大きな意味を持つ。
包囲側の理である絶え間ない連続攻撃や同時攻撃も、恐れながらの引き腰では威力も手数も精度も落ちるからだ。

そして竜達はセシリアに再度包囲攻撃を試みるが、それは頭数が減った以上に攻撃として緩くなっていた。
もはや勝負は決まった。

131 名前:ミスト ◆EYnc0k/fVw [sage] 投稿日:2005/08/14(日) 11:17:01
>126>127
>「ファッファッファッファ。たかがエルフ風情が竜の王族に敵うと思うな!」
「並みのならあなたの言うとおりかもしれないわ。でもね。
…持ち物と使い手次第では変わるのよね。」
ゲートから武器を引き抜き、それを後に放り投げる。
その火と冷気のエネルギー弾は間違いなく手に命中して
相互干渉で派手に爆発を起こしたように見えた。
実際、彼女自体は凄まじい勢いで後の壁に叩きつけられている。しかし…
見えるダメージは壁に叩きつけられたものだけ。手など無傷である。
何をしたのだろうか。

「攻撃の威力はなかなかだけど…あの傷でも気にしてない?…何か裏がありそうね。
向こうは言葉の通り問題なさそうだし…。」
杖を手に呼び戻すと再度接近を始める。杖に光を溜めて。
「次はこれよ!」

自分に追従するゲートを作り出し、そこの杖の後の部分を半分差し込みつつ接近をする。
…と、相手の近くに開いたゲートから、あの龍の物と思われる銀の尻尾がその首の傷を突き刺さんと伸びて来る。

132 名前:セシリア ◆TI6/2FuWqw [sage] 投稿日:2005/08/14(日) 23:08:25
>130-131
精霊が巻き起こした竜巻は黒竜を飲み込んだ。一頭は氷片に切り刻まれつつ壁にめり込み、
一頭は天井に刺さる。落ちてきた竜は首があらぬ方向へ曲がっていた。
残った三頭は明らかに臆した様子ながらも攻撃を仕掛けてくる。しかし先ほどまでの苛烈さはない。
当然手数も減っているので、鼻歌まじりでも回避できる程度だ。もはや敵ではない。
大きく開かれた顎を寸前でかわし、鼻先を槍で突いた。黒竜が怯んだ隙に回り込むように動きながら
未だ指から滴り落ちている血を剣の石へ塗る。左手で剣を引き抜き、順手に持ち替えながら精霊に命じる。
「『吼ゆる者』よ!我が血において汝に命ず!汝が息吹きもて、我を阻むもの皆全て灰燼と成せ!!聞かん!?」
石が深紅の光を放ち、炎が踊る。セシリアは剣を突き出した。
刀身から噴出した炎は収束し、目の前の黒竜もろとも、双頭となった竜王を貫かんとその刃を伸ばす。

133 名前:FALCON ◆uKCFwmtCP6 [sage] 投稿日:2005/08/15(月) 07:55:19
>129
連続して気弾を放っていくが、ジャックの大音量を伴う気合いによって全てかき消されてしまう。
(これじゃ…魔空包囲弾は通じないか…それにしても何てでかい声だよ…)
ジャックの大音量の声で、耳が痛くなるが、戦闘に支障が出る程のものではない。

>うごご…。耳いってぇ〜
(隙だらけだな…)
戦闘中であるにも関わらず、ジャックは耳を押さえて悶えている。
FALCONはこの隙を逃さず、床に刺してあった刀を右手で取り、左手に気を溜めながら、ジャックに向かって走る。
そして、隙だらけのジャックに走りながら左手で気弾を放ち、ジャックに刀が届く間合いにたどり着くと、ジャックの喉元目掛けて、突きを放った。

134 名前:ブラックドラゴン・キング ◆XFPROZh.pg [sage] 投稿日:2005/08/15(月) 10:37:56
>131-132
「ほう…あれを無効化するとは面白い手品を使う。ならば、こちらも少々手品を見せるとしようか」
黒竜王が言う。同時に、辺りの魔力磁場がぐにゃりと揺れ出した。
でかいのが来る前兆だ。

一方、残る3匹の黒竜は包囲攻撃で仕留めきれない事に業を煮やし、陣形を変えていた。
3匹が縦に並び、突進して続けざまに攻撃する陣形。
前の竜で後ろの竜が隠れるため、攻撃が見切られにくい。必殺の陣だ。

そして3匹が雄たけびをあげながら突進を開始した…と同時に、セシリアの剣から炎の矛先が伸び出す。
それは1匹目の口を突き刺し、体内を貫通して飛び出して2匹目の口を突き刺し、更に貫通して3匹目の口を突き刺した。
竜達をまとめて串刺しにした剣は、そのまま竜ごと黒竜王に向かって更に伸びる。

その時、ゲートから現れた銀の尻尾が首の傷を突き刺す。
血が更に一気に噴出した。だが、リアクションが全くない。当たった事にすら気付いていないかのようだ。
そして、
「重力魔法【グラヴィ…」
黒竜王が言いかけた瞬間。炎の剣の切っ先が黒竜王の腹を突き刺した。
そして、串団子状態の先頭の竜がその腹にぶつかり、続けざまに後方の竜が前の竜にぶつかって衝突と質量のエネルギーを追加する。
炎の剣の威力と3匹分の竜の質量を受け、黒竜王の巨体がそのまま吹き飛んだ。
「何っ!?」

ドゴォン!!

凄まじい衝突音と、部屋が崩れるのではないかという揺れ。
破片と灰煙が収まってくると、そこには、配下の竜ともども壁に減り込んだ黒竜王の姿があった。



「あーあ…壊れちゃったか」

部屋の奥で、少年の声が聞こえた。
部屋の陰から、ゆっくりと歩き出して来る。

神に仕える者の正装をした、幼い少年。10歳程度だろうか。

「結構気に入ってただけど…あれじゃもう使えないね」
少年は呟くと、左右の手をしゃらんと振った。
五指から無数に伸びる非常に見えにくい糸がきらりと光り、繋がっていた黒竜王の全身からぷつぷつと離れる。
最後に右手の親指を曲げると、3つの頭に繋がっていた糸がぷつんと切れた。
途端に、黒竜王の体からだらりと力が抜け、串刺しの3匹もろとも床に落ちた。

少年は二人を見て、にこりと笑って言う。
「はじめまして。僕は神官ネレウス。この先への扉を護る者です」

135 名前:ミスト ◆EYnc0k/fVw [sage] 投稿日:2005/08/15(月) 13:32:22
>132>134
>「ほう…あれを無効化するとは面白い手品を使う。ならば、こちらも少々手品を見せるとしようか」
大技を使う兆候が見える。仕方ないので攻撃途中で備えようとすると…
セシリアの攻撃が黒竜王ごと殲滅してしまった。ただ、その前の首の傷への攻撃に対して
全く無反応だった事が気になった。が、どうやら倒したようなので考えるのを止める。
「…アレで反応なし?…まぁ、決まったみたいだから良いけど…。」

…そしたら奥から声がして、正装の少年が出て来る。
>「結構気に入ってただけど…あれじゃもう使えないね」
>「はじめまして。僕は神官ネレウス。この先への扉を護る者です」
妙な糸が見えた。それで大体の状況を察する。
「傀儡?…って事はさっきの重力呪文はこの坊やも…だとすればちょっと面倒ね。
こういう手合いは見かけによらず、千歳位のが多いし。」
ゲートから杖を戻し、握りなおす。
「まぁ、それ位の坊やの方が骨があって面白いかもしれないけど。」
小手調べのつもりなのか、指輪の白いビームを直接放つ。

136 名前:ジャック・O ◆IzXu3gqo6w [sage] 投稿日:2005/08/15(月) 19:31:01
>133
耳を押さえているうちにFALCONは、また次の一打がジャックを殺さんとばかりに一気に間合いをつめてきた。
「などと、隙をみせる俺と思って――ぶへぇっ!」
悶えるのをやめ、FALCONへと向き直ろうとした瞬間に顔がメキョというやな音とともに、何かがジャックの頬を直撃し、爆発した。
頬から煙が立ち込めて、頬に少しの焦げと口から流れる赤い一筋の血。
そして次はトドメとばかりにFALCON自らがジャックの喉元目掛けて、疾風の如く襲い掛かってくる。
(荒い。――正面の突撃はただ掻い潜るのみ!)
ジャックは避ける動作を見せず、長剣をわずか縦に立ててその体制から一気に、
襲い来る刀を上へ逸らし、大剣の方向への勢いを力で完全に殺しFALCONの脳天へと振るう。

137 名前:エヴァンス ◆SgWfYeW0n6 [sage] 投稿日:2005/08/15(月) 22:02:32
>119
「此処から下りの階段らしい。何方か付いて来ているのなら、御注意を」
暗闇の中、階段下に向けて左手をかざした。
義手の掌に刻まれた術式から魔力を照射すると、途端に無数の鬼火が宙をうつろい始める。
どれもゴーストのなり損ないで、それ自身に大した力は無い。
が、天井近くの中空をひしめくそれら霊魂の数からして、地下で何がしかの死霊術が行われていると見るのが妥当だ。
霊力の母体が何処かに居り、自分を待ち受けている。また、ネクロマンシイを利用したトラップとも判断し兼ねる。
「何だかハズレの気分……」

階段が終わるなり、エヴァンスは駆け出した。マスケット銃は左手に持ち、右手でコートの下からあれこれ取り出す。
榴弾を天井にぶつけて聖水が撒かれると、怨霊化した魂魄たちは青白い炎となって宙を渦巻き、地下聖堂の全景を照らし出す。
続けて、朽ち果てた木椅子一つ一つに試験管の聖油を撒きながら、格別強い邪気を放つ祭壇近くへ向かう。

138 名前:死霊の騎士 ◆IHA/ezcybs [sage] 投稿日:2005/08/15(月) 23:54:29
「貴様一人か?」
祭壇の前まで辿り着いた所で、浄化を続ける
エヴァンスの耳に聞き馴れた声が飛び込んでくる。
この聖堂に満ちた邪気の根元がそこにあった。
祭壇の巨大な神像から、染み出すように邪気が溢れ出している。
「生贄は多い方が良いのだが、仕方があるまい・・・・」
風の流れが止まった。
全身にまとわりつくような、嫌悪感を催す邪気。
撒かれた聖水がシュウシュウと音を立て、そこから黒い霧が立ち上り始める。
やがて神像から流れ出した邪気は霧と混じりあい、黒衣の騎士の姿を成した。
今、魂魄の明かりの中でははっきりと確認できた。
死霊の騎士の実体。それは一つの魂では無く、数多の怨霊の集合体であった。
「貴様、変わった術を使うな」
次の瞬間、死霊の騎士はエヴァンスの方へ木椅子を蹴り飛ばす。
蹴り砕かれた椅子の破片は、散弾のようにエヴァンスに襲いかかる。

139 名前:エヴァンス ◆SgWfYeW0n6 [sage] 投稿日:2005/08/16(火) 01:38:10
>138
>やがて神像から流れ出した邪気は霧と混じりあい、黒衣の騎士の姿を成した。
>今、魂魄の明かりの中でははっきりと確認できた。
>死霊の騎士の実体。それは一つの魂では無く、数多の怨霊の集合体であった。

「凡愚が何匹寄り集まったところで、互いを食い潰し合うのがせいぜいだ。
 人間卒業してから何年だ、貴様ら。芸も無く雑魚ばかり差し向けやがって」
中身の切れた試験管を捨て、ライフルを両手で構えると腰を落とし、低く姿勢を取った。
銃剣の切っ先は地面へ向けられ、銃床を高く持ち上げる。上半身を捻り、身体の左側を前に出す。
「ステルスジャマー、パージだ」
エヴァンスのコートから薄いプリズム状の皮膜が剥がれ落ち始め、
ライラック色だった彼の軍用コートは見る見る内に灰褐色へと変わっていく。
始終酷薄そうな笑みを浮かべたままだった彼の表情が、俄かに完全な無表情となる。
解放された術式が義手を中心として、外部からの魔力供給を開始する。

>次の瞬間、死霊の騎士はエヴァンスの方へ木椅子を蹴り飛ばす。
>蹴り砕かれた椅子の破片は、散弾のようにエヴァンスに襲いかかる。

突如空中に出現した魔方陣が盾となり、木椅子の破片を防いだ。
彼は同時に跳躍すると、神像の頭部へ飛び移る。
木製の神像はエヴァンスの体重に軋み、大きく揺らぐ。
その間にも彼はライフルを構え、聖油を撒いた木椅子の一つへ銃弾を撃ち込んだ。
マグネシウムの白色の閃光が煌き、弾丸を受けた木椅子は瞬く間に燃え上がる。
炎は床にこぼれた聖油を伝って椅子から椅子へと燃移り、彷徨う鬼火たちを散らした。
「変わった術……ね。良い暇潰しだったよ、戦争は好きだ。
 私も人間を辞めてから大分経つからな。時間はたっぷりあったし、この先も」
術式を施された銀の弾丸、特製火薬を銃に詰め込む。
「生憎と、貴様らの暮らし振りには私程の余裕が無かった様だが。
 悪いが此処でゲームセットだ。二度死ねる幸運を、神と私に感謝し給え」

140 名前:セシリア ◆TI6/2FuWqw [sage] 投稿日:2005/08/16(火) 02:17:21
>134-135
収束された炎が伸びると同時に、3匹の黒竜が一列に重なるように動いた。そのまま突撃をかける戦術だったのだろうが、
いかんせんタイミングが悪すぎた。炎の切っ先が先頭の竜を捉える。そのまま3匹まとめて貫き通し、竜王へと向かってさらに炎が伸びる。
体の半分を自らの血に染めた竜王は呪を唱えかけていたが、そこへ炎が突き刺さり、ついで黒竜が立て続けに3匹ぶつかってゆく。
そのまま押し込まれた竜たちは、破砕音と地響きのような揺れを起こして壁に叩きつけられる。丁度そこで炎の刃が崩れ、霧散した。
セシリアは剣を鞘に収め、乱れ始めていた呼吸を整える。
背後の扉から、そのセシリアの背に向けて飛来し、覆いかぶさるものがあった。白地に血のにじんだマントだ。
どうやら騎士の首は無事に届けたらしい。留め金をかけながらセシリアは小さく声をかける。
「おかえり。…綺麗にしてあげて」
最初の言葉はマントへ、続く言葉は鎧へ向けて。命じられた鎧は霧を噴出させる。霧はマントに染み込み、
血と共に再び霧となって布地から離れる。マントはものの数十秒で織り上げたばかりの布の色に戻った。

もうもうと巻き上がった埃が収まりはじめ、視界が開けてきた。
>「あーあ…壊れちゃったか」
広間の奥、立ち並ぶ柱の影から少年らしい声と同時に小柄な人影が歩み出る。
>「結構気に入ってただけど…あれじゃもう使えないね」
未だ収まりきってはいない埃の中を、何かかすかに光るものが動いている。銀糸か鋼線の類だろうか。
少年が手を振るたびに糸はきらきらと光る。その動きが収まると同時に、竜王の体が地に崩れ落ちた。
(傀儡…。あの体であんな大きな傀儡を動かすってことは、間違いなく魔力が介在してるはず。
 傀儡を切り捨てたんだから、魔力は本人のものと見るのが妥当よね)
>「はじめまして。僕は神官ネレウス。この先への扉を護る者です」
白衣、襟垂帯に祭服と位の高い聖職者としての正装に身を包んだ少年はにこやかに名乗った。
それに対し、ミストは指輪から光線を放って返答に代える。セシリアも無言で槍を構えてミストの脇を走り抜けた。

141 名前:FALCON ◆uKCFwmtCP6 [sage] 投稿日:2005/08/16(火) 08:11:05
>などと、隙をみせる俺と思って――ぶへぇっ!
(………やっぱり隙だらけじゃないか)
ジャックの顔に気弾が直撃して小さな爆発を起こす。
「とどめだ…」
気弾を喰らい、隙だらけのジャックにとどめの突きを喉元に刺そうとするが、
(この状況から立て直すのか!?)
ジャックの大剣が刀を逸らし、勢いを完全に殺され、突きは失敗に終わった。
そして、その大剣はFALCONの脳天目掛けて振るわれる。
(避けきれねぇ!!)
FALCONは避けきれないと悟ると、空いている左腕に気を込め、左腕で大剣を受けとめた。
「うおぉぉぉ!!!痛えぇぇ!!!」
FALCONの左腕は大剣に切断されていない、だが多大なダメージは受けている。
「この痛みの……お返しだぁ!!!!」
後ろに跳び、ジャックから距離を取ると、左手に気を大量に圧縮された気弾を作る。
その圧縮された気弾をアンダースローで、ジャック目掛けて投げた。

142 名前:ジャック・O ◆IzXu3gqo6w [sage] 投稿日:2005/08/16(火) 18:04:36
>141
>「うおぉぉぉ!!!痛えぇぇ!!!」
振るった大剣を強化した左腕で受け止め、難を逃れるがそれでも多少のダメージはあったのだろう。
大声を張り上げて、痛みを露にする。
>「この痛みの……お返しだぁ!!!!」
弾かれたように後方へ跳ぶと、何かを下手投げのような形で飛ばしてくる。
飛ばしたものから立ち登る闘気は並々ならぬ。
ジャックはそれをくらえば多大なダメージになることを察知すると、真剣な面持ちで構える。
その顔に、先ほどまでの飄々とした笑みなど、もはや面影さえ残っていない。張り詰めた緊張。
剣に魔力を集中させ、こちらに向かい来るものに振り下ろす。
接触する瞬間、深海に飲み込まれたかのように剣に吸い込まれていき、影も残さず消滅する。
「こんなんじゃラチがあかねぇな…」
ときに侵入者よ、とジャックは笑いを納めて大剣を掲げる。
「素朴な疑問なんだが、騎士ってのは一体どういうもんなんだ?」

143 名前:神官ネレウス ◆XFPROZh.pg [sage] 投稿日:2005/08/17(水) 00:45:39
>135,140
ミストが光線を放ち、セシリアが槍を構えて駆けてくる。
「焦らないで」
白い光線は神官ネレウスに当たる直前で何かにぶつかり、拡散する。
古代魔道士の自動防御術、魔法障壁だ。攻撃と認識されるべきものを自動で防ぐ壁。
セシリアが近づく前にふわりと跳んでかわすと、彼女らの後方に降り立つ。

「焦らないで。こんな狭いところで戦ったら、自分の魔法に僕自身が巻き込まれてしまう。
 場所を変えましょう」
神官ネレウスが言うと同時に、彼の踏む床から草が芽吹き始めた。
また、彼の周囲の大気が青く澄み出してくる。
足元の草は彼を中心に徐々に、そして一気に床中に広がり始めた。同時に、青い大気も冷たく暗い空気を打ち消すように広がっていく。
それらは壁も、天井すらもかき消して広がっていき…


やがて、そこは澄み切った青空の下にどこまでも広がる大草原となった。


「いい景色でしょう」
神官ネレウスは、気持ちよさそうに目を細めて言う。
果てしない青空の下、柔らかな風が、草を揺らして流れていく。見渡す限りの草、青空。そしてそれらを隔てる360°の地平線。
他のものは一切存在しない。
「ここは僕の創り出した空間。思い切り暴れるには持ってこいです。
 僕が死ねばこの空間は消滅して元の場所に戻れるので、そこはご心配なく。
 …まあ、貴方達にそんな心配をする必要は全くないんだけどね。どうせここで死ぬのだから」
神官ネレウスの言葉に、やや殺気が篭る。
「先の戦いで貴方達の力は見ました。竜で倒せると踏んでいたのですが、あれで歯が立たないとは。
 どうやら少々見くびっていたようです。
 この強さなら、貴方達はきっと今までに自分達より強い相手をあまり見た事がないことでしょうね。
 どうしようもない程にレベルの違う相手を」
神官ネレウスは片手を空に翳した。その手に魔力が宿る。でかい。異常にでかい。
にいっと嫌な笑い方をした。10歳そこらの少年には絶対に出来ない、含蓄のある嫌な味を含んだ笑い。
「…さっきそちらの【お嬢さん】は言ったね、こういう手合いは千歳くらいの場合があると。
 僕は4000と12歳。老衰して死んだ細胞を完全に蘇らせる術を使える。…要するに、老いることがない。不老不死という事です。
 考えて欲しいのは、老いない事自体じゃない。『僕自身が最低でも不老不死の魔法を使えるレベルであること』、
 そして『4000年以上の間一度も戦いで死ななかったこと』。
 貴方達は確かに強い。…が、上には更に上がいるんだ。絶望的なまでにね。
 さあ、始めましょうか」

空高く、無数の光が閃いた。
直後、セシリアとミストの周囲に天からの巨大な光線が絶え間なく降り注ぎ出す。
光線は唸りをあげて次々と地面に刺さり、着地点の草を蒸発させる。草原が瞬く間に焼け野原になっていく。

144 名前:ガルーダ・バクオーン ◆xxjZdz4HxU [sage] 投稿日:2005/08/17(水) 01:13:49
>116>119>137>138>139
「……」
何をするでもなく、ガルは先ほどの部屋の中央で酒を飲んでいた。
一見すると怖気づいたのかと思う行動だが、これには理由があった。
「……ふむ、もう少し何も起こらなかったらエヴャンスの後を追うかの。
 思い過ごしであればそれに越した事は無いからな。」
ガルは挟み撃ちの危険性を考慮していたのだ。固まって行動しようが
分散してしまおうが前と後ろから同時に攻撃される事は非常に危険。
特に別行動中の挟撃はそれだけで生存確率を大幅に下げる。
元重騎士であるガルにはその恐ろしさがよく分かっていた。
「今更だが、正直後3人は手練が欲しかったがな。」
3人足せば8人、この場合に照らし合わせればFALCONを単独行動させることもなければ
エヴァンスを先に行かせることもなかった。しんがりを務める人数は少しでも多い方がいいだろう。
もちろん、今回集った強者達の力量を軽んじているわけでもなければ自分に自信がない訳でもない。
言ってしまえば、それとこれとは別問題と言う事だ。
「とりあえずは腹ごしらえよな。軽めに済ませるとするか。」
そういって懐から少ない量(一般人にとっては大量)のつまみを取り出して食い始めた。

145 名前:FALCON ◆uKCFwmtCP6 [sage] 投稿日:2005/08/17(水) 07:27:22
>142
FALCONの放った必殺の気弾は、ジャックに向かって真っ直ぐに飛んで行く。
このまま直撃するかと思いきや、ジャックは気弾に向かって剣を振るい、気弾を吸収した。

>素朴な疑問なんだが、騎士ってのは一体どういうもんなんだ?
次の攻撃をジャックに仕掛けようとすると、不意に質問をされる。
FALCONは攻撃を中断し、少し考え込む。
「……知らん。俺は騎士団に所属しているが、騎士ではない…武道家、そして殺し屋だ」
これがFALCONの答えだった。


146 名前:ミスト ◆EYnc0k/fVw [sage] 投稿日:2005/08/17(水) 13:30:36
>140 >143
放った攻撃は魔法障壁に防がれて終わる。そして自然に飛行して後方に着地した。
その動きの滑らかさだけでも腕が立つのは明白である。
「さっきまでに出て来た連中とは桁が違うわね…。」
想像はしていたが改めて見せられると溜息が出る。

>「焦らないで。こんな狭いところで戦ったら、自分の魔法に僕自身が巻き込まれてしまう。
  場所を変えましょう」
(…腹立たしいわね…全く。)
明らかに甘く見られている。何らかの結界を発動させたのか、辺り一面大草原だ。
相手に有利な特殊空間にされている恐れもあるので今まで以上に警戒する。

>「ここは僕の創り出した空間。思い切り暴れるには持ってこいです。
  僕が死ねばこの空間は消滅して元の場所に戻れるので、そこはご心配なく。
  …まあ、貴方達にそんな心配をする必要は全くないんだけどね。どうせここで死ぬのだから」
「確かに心配する理由がないわ。…死ぬからじゃなくて、
閉鎖空間から抜ける技の手持ちがあるからだけど。」
殺気が見えてきた。それに対し、杖への魔力の集中で備える。
向こうも相当な魔力を手に込めている。

>「…さっきそちらの【お嬢さん】は言ったね、こういう手合いは千歳くらいの場合があると。
  僕は4000と12歳。老衰して死んだ細胞を完全に蘇らせる術を使える。…要するに、老いることがない。不老不死という事です。
  考えて欲しいのは、老いない事自体じゃない。『僕自身が最低でも不老不死の魔法を使えるレベルであること』、
  そして『4000年以上の間一度も戦いで死ななかったこと』。
  貴方達は確かに強い。…が、上には更に上がいるんだ。絶望的なまでにね。さあ、始めましょうか」
確かにそれは実力を示すに相応しい言葉だろう。しかし大きな勘違いをしている事にも気付いた。
天からの巨大な光線が絶え間なく降り注ぎ出すが、直撃しそうなものだけを杖から出した光弾で迎撃する。
「二つ…勘違いしているようね。……お願いね。」
後の言葉は杖に囁いた物だ。そして天から強烈な雷がその神官目掛けて降り注ぐ。
「不老不死の術はあなたが思っているほど甘くは無いわ。あなたのはただの不老の術。
もし本物の不老不死の術だったとしたら灰の一つでも残したら再生するらしいから
倒す手段は原子単位まで完全に存在を消滅させるか封印するしかないけど…効果が持続するんじゃなくて
術を使った時に効果が現れるのならどうとでもなるわ。そしてもう一つ。
高々数千年で自慢げに威張られても困るのよね。その7倍以上生きている身としては。」
(と言っても、戦闘術を磨いたであろう相手の四千年とマジックアイテムの研究の
31415年。戦闘で競うとなるとどっちが有利かはわかった物じゃないけどね。)
話している途中、杖がその雷とコンビネーションになるタイミングで紫の光に包まれた、
中心が黒いレーザー状の物を放つ。その弾の道筋では地面が削れている…ではなく、
へこまされている。一種の重力波だろうか。
「年齢が実力と比例するって訳でもないのも事実だけど。」
まだ続いている攻撃に対処しつつも相手の動きを見定めようとしている…。


147 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/08/17(水) 15:31:47
残暑お見舞い孟子ageます♪

やはり霧は負けず嫌いの最強厨か。

148 名前:リオン[sage] 投稿日:2005/08/17(水) 18:12:40
やぁ、こんばんは死にぞこないども

149 名前:スライムナイト[sage] 投稿日:2005/08/17(水) 23:01:12
神殿にスライムナイトが現れた!

150 名前:セシリア ◆TI6/2FuWqw [sage] 投稿日:2005/08/17(水) 23:46:36
>143>146
ミストが放った光線はネレウスに届く前にかき消され、セシリアの槍に至っては間合いに入る前に逃げられる。
そのままネレウスは二人の背後へ降り立ち、諌めるように言った。
>「焦らないで。こんな狭いところで戦ったら、自分の魔法に僕自身が巻き込まれてしまう。
> 場所を変えましょう」
同時にネレウスを中心として草が生え揃い、急速にその領域を広げる。まさに石室の中と言った冷たく沈んだ空気が、
春先の野のそれへと移ろってゆく。気がつけば、周囲は見渡す限りの平原へと変容していた。風がさあ、と吹き抜け、草花を波打たせる。
ネレウスはその風を受けながら、ここが自分が作り出した空間であること、自分が死ねば元の場所へ戻れること、
セシリアとミスト二人の力量についてなどの話をした。そこで片手を空へと向け、魔力を込める。
漏れ出でる余波が髪を揺らす。それほどまでに膨大な量だ。
>「…さっきそちらの【お嬢さん】は言ったね、こういう手合いは千歳くらいの場合があると。
> 僕は4000と12歳。老衰して死んだ細胞を完全に蘇らせる術を使える。…要するに、老いることがない。不老不死という事です。
> 考えて欲しいのは、老いない事自体じゃない。『僕自身が最低でも不老不死の魔法を使えるレベルであること』、
> そして『4000年以上の間一度も戦いで死ななかったこと』。
> 貴方達は確かに強い。…が、上には更に上がいるんだ。絶望的なまでにね。
> さあ、始めましょうか」
言うなり天空から光の柱が降り注ぐ。セシリアは横に飛んで初撃を避け、
地表すれすれを飛んで次々に大地に突き立つ光柱をかわしつづける。
威力は非常に高い。直撃すれば一瞬で消し炭だろう。しかし大味過ぎる。避けるのは容易だ。
これで仕留められると思われているのであれば見くびられてるもいいところ。
「は、いい年をしてお人形遊びなどに現を抜かしているようではこんなものですかな!?ご老体!」
もっとも、見くびられている方が不意は突きやすいのだが、向こうにしてみればまずは小手調べのつもりだろう。

ミストに目をやると、光線を光弾で迎撃しながらネレウスに話しかけている。
>「不老不死の術はあなたが思っているほど甘くは無いわ。あなたのはただの不老の術。
>もし本物の不老不死の術だったとしたら灰の一つでも残したら再生するらしいから
>倒す手段は原子単位まで完全に存在を消滅させるか封印するしかないけど…効果が持続するんじゃなくて
>術を使った時に効果が現れるのならどうとでもなるわ。そしてもう一つ。
>高々数千年で自慢げに威張られても困るのよね。その7倍以上生きている身としては。」
(四千年の七倍……まさか、不死エルフ!?)
不死エルフ…文字通り死なないエルフだ。伝承では神の似姿として作られた最初の種族とも言われる。
死なないと言っても、病や戦に倒れることもあれば、悲嘆にくれて自ら命を立つこともあるのだが、
逆に言えばそれらのことが起きない限りは永久に生き続けることが出来る。とはいえおよそ三万年とは…
(それこそ、世界の始まりから生きているんじゃないかしら…)
ミストは雷雲を呼び寄せつつ、漆黒の光条を放った。セシリアはネレウスの側面に回り込むように飛び、接近しながら竜巻を放つ。
呆けている場合ではない。目の前の敵を倒さねば道は開けないのだ。

151 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/18(木) 05:15:31
            /⌒ヽ、_ノ)
        ∧    F_コミ、_ノ
        |Y|   r┤├、
        || |  /  ∨ \
        || |  Fニニニニ┼=====┐
      __|| |__ 「┬┬┤|| 人  ||
        Eョ工十‐┬‐‐'|| (゚∀゚) ||
       甘  ∧ィ‐‐くヽ\ ̄/
         / /、  \\`´
       /  くヽノ ̄  \ヽ
      /    `'  \ ○ ̄ヽ
     / ●     ●   ∩  | ナイトカワイソス・・・
     |   (_人__)     ノ ノ  l
     l           ヽ'   /
     \         ,,   /
      `ー─────‐''"

152 名前:ジャック・O ◆IzXu3gqo6w [sage] 投稿日:2005/08/18(木) 10:29:59
>145
FALCONはまた次の一手を繰り出そうと模索していたようだが、
こちらの疑問に答えるために中断し、しばしの間考える素振りを見せる。
>「……知らん。俺は騎士団に所属しているが、騎士ではない…武道家、そして殺し屋だ」
「ふむ…そうか。いや、いらぬ質問をしたな。では、再開といくか」
大剣が黒い霧に覆われ、切っ先へと集中していく。
ジャックは横に空気を切り裂くように大きく振ると、黒い塊がFALCON目掛けて飛んでゆく。

153 名前:ガルーダ・バクオーン ◆xxjZdz4HxU [sage] 投稿日:2005/08/18(木) 11:02:34
>151
待つこと数分、来るならそろそろだろう。
だがガルの心配をよそに一向に敵が現れる気配はない。
既につまみも平らげてしまった。動くならこちらもそろそろだ。
「……ふむ、やはりただの思い込みであったか。
 召喚術を使う魔道の輩の一つ覚えの企みがあるものと思っていたがな。
 さて、これ以上留まっては追いつけなくなりかねぬ。行くか……何奴!?」
突如生き物の気配を察知して鋭い声で誰何するガル。
物陰から出てきたスライムナイトを見て修羅の顔が大黒の顔になる。
「何者と思ったが、このようなところでおぬしのような者を見かけるとはの。
 たれぞの従者か、迷い野良か。とにかく、この様な場所にいてはお主はただ食われるだけぞ。
 うむ、おぬし俺と来るがいい。おぬしの事は責任持っておれが安全な場所まで送り届けよう。」
ガシャン、と鎧の胸の部分を叩く。任せておけと言わんばかりの表情だ。
この男の頭の中には、目の前のスライムナイトが敵である可能性がないらしかった。
「とは言え、おれにも任務がある。しばしは危険に身をおく事を許してくれ。
 では行くぞ、俺から決して離れるでないぞ。」
そういってスライムナイトについて来る様に言ってガルは右の扉へと歩を進めるのだった。

奥に進むにつれ、部屋の中の激しい戦闘の音が聞こえてくる。
同時にガルは、かつて手合わせしたあの死霊の騎士の気配を感じる。
その瞬間、再び修羅の顔が笑みを浮かべて姿を現したのだった。
「実際はどうか知らぬが……俺にとっては大当たりよ。
 かつての誓いを果たしに来たぞ、サレコウベ……おぬしを斃すのは
 この俺よ。エヴャンスには悪いが、今回の手柄は頂かせてもらう。」
グランドアクスを構え、一歩一歩踏みしめるように部屋へと歩んでいく。

154 名前:FALCON ◆uKCFwmtCP6 [sage] 投稿日:2005/08/18(木) 11:07:39
>152
>ふむ…そうか。いや、いらぬ質問をしたな。では、再開といくか
「あぁ…戦いの続きをするか…」
FALCONは刀を構え直し、より激しく体から黄金のオーラを噴き上げる。
ジャックは剣の切っ先に黒い霧を纏わせる。
ジャックが剣を振るい黒い塊を飛ばすと同時に、FALCONもジャックに向かい疾走する。
(あの塊はこの状態じゃ、弾くのは少し難しいだろうな…)
そう判断したFALCONは更に気を高める。
髪は更に激しく逆立ち、黄金のオーラにスパークが追加される。
超2と化したFALCONは黒い塊を、気を込めた右足で蹴り飛ばし、ジャック目掛けて刀を投げる。
そして、刀の真後ろから右拳に気を一点に集中させ、走る勢いを利用したダッシュパンチをジャック目掛けて放った。

155 名前:死霊の騎士 ◆IHA/ezcybs [sage] 投稿日:2005/08/18(木) 19:32:53
「フム・・・。人の生を捨て二百と余年になる。
 我々はこの薄暗い地下聖堂でさまよい続けた。
 成仏もできず。生の喜びも、太陽の光も忘れて久しい」
試験管が投げられたのを合図に、背後に跳躍して距離をとる。
「フ・フ・フ・・・・」
戦闘体勢に入るエヴァンスの表情を見、死霊の騎士は楽しそうに笑う。
「貴様とて私と同じだろう。戦いの中でしか生きる実感を得られん!
 ヴォルフ様に忠誠を誓えば望む全てが手に入るぞ!」
木椅子の散弾が魔法陣に弾かれたのを確認すると
死霊の騎士はエヴァンスの跳躍とほぼ同時に聖堂の暗がりに姿を隠す。
「道具が無ければ貴様など恐れるに足らぬ!」
遠距離での攻撃手段を持たない死霊の騎士の狙いは、エヴァンスの消耗である。
エヴァンスの弾丸で起こった発火が閉鎖された地下聖堂で熱風の渦を作る。
「考えたな。だが貴様とてこの温度の中に長くはいられまい!」
リロードの隙をつき、飛び出した死霊の騎士が
自身に引火するのも構わず足下の白骨をエヴァンスに投げつける。
怨霊の塊が魔法陣結界と打ち消しあい、強烈にスパークする。
ただの目眩ましだが、死霊の騎士が再び姿を隠すには十分だった。
「神に祈るのは貴様のほうだ。この距離から踏み込めば防げまい!」
エヴァンスの近くの柱の死角で小さく呟き、大ナタを握る。
「新手か?」
階上からのガルーダの足音に反応し死霊の騎士の足音が鳴る。
「迂闊!だが避けられるか!」
瞬間に柱の影から飛び出しエヴァンスに強烈な突きをはなつ。

156 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/18(木) 19:34:06
ミストの150分の1の年齢だね

157 名前:ジャック・O ◆IzXu3gqo6w [sage] 投稿日:2005/08/18(木) 20:35:24
>154
FALCONは全身から黄金のオーラを纏うと、弾丸の如くこちらに向かってくる。
黒い塊が近づいていくと、纏っているオーラにはじくような電撃が追加され、イメージをさらに際立たせる。
黒き渾身の塊は相手の蹴りによっていなされ、続けて刀をジャックに投げてくる。
迫り来る刀を大剣の一振りで進路をずらさせ、渇いた音を残し後方の地面に突き刺さる。
「んなの当たるわけねぇって、何度も――」
正面を見据えると、FALCONはジャックのすぐ目の前まで迫っていた。
(剣じゃ間に合わねぇ…)
FALCONの拳がジャックの顔面へとヒットする。
だが、ジャックもFALCONの顔面に向けて堅い拳を振り上げていた。
「ガフっ。っへへへ、油断しちまったよ」

158 名前:エヴァンス ◆SgWfYeW0n6 [sage] 投稿日:2005/08/18(木) 21:50:30
>155
>リロードの隙をつき、飛び出した死霊の騎士が
>自身に引火するのも構わず足下の白骨をエヴァンスに投げつける。

空中に展開させた魔法障壁が、白骨に込められた霊力を相殺し、消滅する。
一瞬の隙を見て飛び出した黒衣の騎士は、神像の傍の支柱へ身を潜めた。
エヴァンスはまるで相手の動きを意に介さぬかの様に、平然と火の手を見詰めている。
銃を構えてはいるが、脇や背後からの攻撃には全く無防備な姿勢だ。

>「新手か?」
>階上からのガルーダの足音に反応し死霊の騎士の足音が鳴る。
>「迂闊!だが避けられるか!」
>瞬間に柱の影から飛び出しエヴァンスに強烈な突きをはなつ。

「ガルーダ……!」
刹那、エヴァンスは死霊の騎士へ振り向き、大鉈の切っ先が胸元をまともに捉えた。
刃は闇に火花を散らし、甲高い金属音を響かせる。
「避けられなかった」
大鉈の触れる一瞬に装甲化したコートは、エヴァンスの動作によって裾を宙にひるがえらせた格好で静止していた。
繊維質が金属光沢へ取って代わり、刃を受けた部分は大きな凹みとなって、攻撃を阻んでいた。
「ガルーダさん、来ているのなら、この場はお任せして宜しいでしょうか?
 残念ながら、彼では私から『道具』を剥ぎ取る事が出来ない様だ」
神像の頭を蹴って聖堂の天井へ飛び上がり、梁に姿を隠した。
「無論、必要とあれば御手伝い差し上げますがね。貴方としても、ケリをつけておきたい相手でしょう」

159 名前:FALCON ◆uKCFwmtCP6 [sage] 投稿日:2005/08/19(金) 09:14:42
>157
FALCONの拳はジャックの顔面に直撃した。
だが、ジャックが放った拳もFALCONに直撃した。
「その程度か…」
ジャックの拳はFALCONの顔に直撃したのだが、ダメージは殆んど与えることが出来なかった。

「そろそろ…終りにするとしようぜ…」
その場から後退すると、FALCONは両手を合わせ、両手の人指し指をジャックに向け、両手の人指し指の先に気を収束させる。
「これが…鶴仙流のどどはめ波だっ!!!」
ジャック目掛けて、両手の人指し指の先から放つ、凄まじき威力とスピード、貫通力を持つ光弾が放たれる。

160 名前:ガルーダ・バクオーン ◆QsVSS57h8U [sage] 投稿日:2005/08/19(金) 10:43:28
>155>158
激しい戦いが繰り広げられている部屋に踏み入ると、
頭上からエヴァンスの声が降ってきた。

>「ガルーダさん、来ているのなら、この場はお任せして宜しいでしょうか?
> 残念ながら、彼では私から『道具』を剥ぎ取る事が出来ない様だ」
>「無論、必要とあれば御手伝い差し上げますがね。貴方としても、ケリをつけておきたい相手でしょう」
「願ってもない話ではあるが、それならばおぬしはどうするつもりだ?
 一度滾り始めた血の衝動、鎮めるのはちと骨が折れると思うが。
 それと、言おうと思っていたのだがおぬしはどうも悪い方向に唯我独尊だの。
 かような心構えでは気など休まるまい?まぁ、おれはこのサレコウベを
 真っ二つにできればそれでよい。先に進むならば進め、手は貸せぬだろうがな。」
ゴキッ、ゴキッ、と首を鳴らして返事を返す。既に準備は整っているようだ。
進み出る前にスライムナイトに声をかけた。
「おぬしも下がっておれ。これより起こる戦いは死合、踏み込もうとすれば
 たちどころに死が待つぞ。おぬしとて、無駄死にはしたくなかろう?」
そして前を向き進み出る。
「さて、先刻は不覚を取ったが今度はそうはいかん。
 だが、生涯ただ一度の邂逅に名乗らぬのもちと礼を失する。
 俺の名はガルーダ、ガルーダ・バクオーン。おぬしを今一度冥府魔道へと
 叩き落す男の名だ。土産とするがよい。名乗るか?」
下ろしたフェイスガードの下で戦鬼のごとき表情を浮かべながら死霊の騎士の名を聞く。あればの話だが。

161 名前:スライムナイト[sage] 投稿日:2005/08/19(金) 18:20:26
(ようやく油断したな)
スライムナイトはガルーダの後ろからこっそりと近づき、心臓めがけて突きを放った。

162 名前:ジャック・O ◆IzXu3gqo6w [sage] 投稿日:2005/08/19(金) 18:43:12
>146>150
天から放たれる無数の巨大な光線がミストとセシリアを襲うが、二人は避けときには迎撃したりなどして避け続ける。
>「二つ…勘違いしているようね。……お願いね。」
前者はこちらに対して、後者は第三者…杖に語りかけるように囁くと、上から魔力の流動を感じる。
>「は、いい年をしてお人形遊びなどに現を抜かしているようではこんなものですかな!?ご老体!」
「――うるさいですね。あまり面白くないことを言うと塵にしますよ?」
静かな声で言っているが、額に青筋をたてて怒りを露にする。
瞬間、頭上からミストのものと思われる魔力に満ちた鋭い雷撃が見舞われる。
ネレウスは頭上からくるそれを見、自身の周囲に球状のバリアを発生させて雷撃を防いだ。
セシリアもそれに続いて急速に接近し、竜巻を発生させ土を巻き上げながらネレウスに襲い来る。
「あまり穏やかなものではないですね…」
ヤレヤレと肩をすくめ、あきれた表情で首を振る。
竜巻に向けて手をかざすと竜巻は音も無く速さをゆるめて消えていく。
>「不老不死の術はあなたが思っているほど甘くは無いわ〜〜」
「――ほう、7倍ですか。それではもうこの世に未練はないでしょう。
潔く死んでくれると僕としても嬉しいのですが?」
絶え間なく続いていた光線による爆撃が止み、ネレウスはどの国の言葉とも該当しない言葉で詠唱を始める。
魔力が詠唱が続くにつれて膨大な魔力が周囲に流動する。
『古代魔法 サジタリウスの矢』
一瞬ネレウスの体がブレて見え、姿を消す。
辺りの雰囲気が一変し世界の終わりが来たかのように空は紅く染まり、大地は死んだように灰色になる。
しばらくすると、空から一つの米粒大の黒い影が現れる。
それはだんだん大きさを増し、細かい部分が見えるようになる。
『サジタリウスは北風を、その右頬に受けながらヴァルゴを探して夜をゆく。
絶対に外すことの無い矢(隕石)をあなたたちはかわすことはできますか?』
世界の主の声が死んだ世界に響いていく。
それは最後通告であり、哀れみや怒りもなく一切の感情を含んでいなかった。

163 名前: ◆IzXu3gqo6w [sage] 投稿日:2005/08/19(金) 18:44:39
↑の名前間違えました
神官ネレウスです

164 名前: ◆IzXu3gqo6w [sage] 投稿日:2005/08/19(金) 18:51:50
後、隕石のでかさですが
壊せる程度のもので自由に決めちゃってけっこうです

165 名前:ジャック・O ◆IzXu3gqo6w [sage] 投稿日:2005/08/19(金) 19:48:02
>159
>「そろそろ…終りにするとしようぜ…」
すぐさま後ろへ、そして両手を重ねて両の人差し指をジャックを指す。
その先に力を集中させて、渦々しいまでの雲霞を模造する。
(俺が今までに見たどの術とも該当しない技だ…)
初めて予知できぬ未知なるものに出会い、困惑を隠し切れないジャックは思わず後ろへ下がる。
>「これが…鶴仙流のどどはめ波だっ!!!」
自らを暗殺者と名乗る男は吼える。
速さ、威力ともに上級クラス。一つ間違えば消滅する、そう確信めいたものが長年の経験で理解した。
「そうか、それが貴様の至上の技か。面白い、俺はそれを切り伏せることに命を賭けよう」
即座に間合いを詰め、FALCONから放たれた光を大剣で撃つ。
渇いた音が轟き大剣は悲鳴をあげ折れ、ボロボロと破片を伴い地面に落下していく。
光弾は剣を折っても尚、威力と速さを維持し続けてジャックの腹に穴をあけ貫通していった。
体内から逆流してきた血液が口腔を満たした。
開けられた穴からもおびただしいほどの血液が噴出している。
ジャックの口元が歪む。もはや味覚は鉄の味しかしない。
鋭い金属音。ドサリと体が後方に倒れる。
「――届かねぇ」
天井に腕を伸ばし、ジャックは一人幻想を抱く。
その眼が何を映していたかは本人しかわからず、やがて腕は力なく地面に着き、
それが男の最後の言葉となった。

166 名前:セシリア ◆TI6/2FuWqw [sage] 投稿日:2005/08/20(土) 02:04:50
>162
ネレウスは雷撃を障壁を展開して防ぎ、竜巻をかき消した。その間にも光線は降り注ぎ、大地の形を変えてゆく。
が、突如としてそれが止んだ。ネレウスは何事か呟いている。呪文の詠唱だろう。
「させるか!」
セシリアは空中で軌道を変え、放たれた矢のように真直ぐネレウスに向かう。間合いに入り、槍を突き出そうとしたその瞬間…
>『古代魔法 サジタリウスの矢』
詠唱が終わり、ネレウスの姿が掻き消えた。同時に周囲の様子が激変する。
青々と草が茂っていたはずの大地は色をなくし、蒼く晴れ渡った空は血のような赤さに染まっている。
その空に小さな黒い染みが浮かんだ。それはだんだんと大きさを増してゆく。
「隕…石?」
呟いたその言葉を肯定するように、姿無きネレウスの声が響く。
>『サジタリウスは北風を、その右頬に受けながらヴァルゴを探して夜をゆく。
>絶対に外すことの無い矢(隕石)をあなたたちはかわすことはできますか?』
抑揚の無い、刑吏が罪状を読み上げるかのような声。セシリアは鼻を一つ鳴らしてそれに応える。
「ふん、人形遊びの次は石合戦ですか。童心を忘れぬというのは結構なことですな。
…ミスト殿、『あれ』は私が。かわせぬと言うならへし折るまで」
言いながら指を傷つけ血を流す。それを腕輪と槍に塗る。迫り来る隕石を睨み、叫んだ。
「疾くゆきて成すべき事を成せ!」
声に応えて槍が手の内を飛び出し、飛翔する。そのまま吸い込まれるように隕石とぶつかった。
隕石は二つに割れたものの、なおも地表へ向けて迫る。セシリアは左拳を元の3分の1ほどになった破片へ向け、再び精霊に命じる。
「叫べ、『抱くもの』よ!!」
腕輪の魔石が強い光を放ち、巨大な空気の塊を生み出す。撃ち出された目に見えないそれは、隕石の軌道を大きく逸らした。
残った破片を同じように槍で砕き、腕輪ではじく。槍が手元に戻り、遥か彼方で立て続けに地響きが起きた時には、
セシリアは完全に肩で息をしていた。無理に呼吸を整え、槍を構えなおす。まだ戦いは終わっていないのだ。

167 名前:ミスト ◆EYnc0k/fVw [sage] 投稿日:2005/08/20(土) 02:05:06
>150>162
雷撃はあっさりバリアに防がれる。セシリアの竜巻への対処もされていた。
予想よりもバリアは強力なようだ。いまだ続いている爆撃の中で当たりそうな物に対して迎撃をしておく。
>「――ほう、7倍ですか。それではもうこの世に未練はないでしょう。
  潔く死んでくれると僕としても嬉しいのですが?」
「潔く、ねぇ。悪いけど…まだ不死不老の秘法どころか転生の術すら完成してないし
簡単に死ぬわけには行かないわね。」
続いていた光線による爆撃が止む。そして聞いた事のない言葉での詠唱が。
動く魔力からして強力な物だろう。こちらも杖へ込める魔力を増幅し始める。
>『古代魔法 サジタリウスの矢』

辺りの雰囲気が一変し世界の終わりが来たかのように空は紅く染まり、大地は死んだように灰色になる。
しばらくすると、空から一つの米粒大の黒い影が現れる。それはだんだん大きさを増し、
細かい部分が見えるようになる。結界効果との相乗で効果を成した質量攻撃だろうか。
しかし応射の為の技を使えるだけの魔力は既に溜めてある。
「カオス…ブレイカー!」
何らかの魔力が込められて迎撃対策をされている恐れはあった。
なので確実に軌道を変える為の攻撃の形をとった。杖の先端から、
様々な色が混じり合った刃状の魔力の塊のような物が射出され、
隕石の少し上の方に刺さり、それが…余波のかなり大きい爆発をする。
結果、隕石の上の一部が大きく欠損した。
「…この余波でならそれるはず…。」
しかし最初の方はそれる気配もあったが軌道修正をされてしまい、再び向かって来る事となる。
>『サジタリウスは北風を、その右頬に受けながらヴァルゴを探して夜をゆく。
 絶対に外すことの無い矢(隕石)をあなたたちはかわすことはできますか?』
「ご丁寧に追尾機能まで?…芸が細かいわね!」
(それに、思ったより変化も少なかったし…次は…いや…間にあわない!防御…!)
隕石が地面に衝突する。杖の先に障壁を出して防御を試みたが、
結局は杖を持つ彼女の腕の力の問題で隕石を受ける。

20秒程して、隕石の中から光の筋が真上に延び、隕石に穴を開けて彼女が出て来る。
その姿は…動きだけでも所々に傷を負ったのが明白な物だった。
顔の一部に切り傷が出来ており、そこから血も出ている。
「やってくれるわね…。結構痛かったわよ?」
杖を八又の龍に変え、その上に乗る。そして短剣の物に見えて実際は長物が隠されている鞘を手に取り
先ほど手に入れた魔剣を抜く。その魔剣自体は明らかに先ほどより力が増しているようだが…。
「この調子だと、奥にいる連中の実力は洒落にならないレベルかもしれないわね…。」
そして龍が強く吠える。威嚇なのか憤怒なのかわからないが…。

168 名前:神官ネレウス ◆IzXu3gqo6w [sage] 投稿日:2005/08/22(月) 00:26:49
>166>167
空間がブレ、二人から少し離れた場所にネレウスの姿が現れる。
「ば、馬鹿な……大半の魔力を消費して呼び寄せた隕石だぞ、こいつらは化け物か!?」
殺せぬ。古に隠された自身が持ちえる最高の魔法をもってしてでも、消滅させられるに至らなかった。
倒せない敵など存在しなかった。天から降る星を砕く人間など知らなかった。
間違いなく、この敵は自分の度量を越え、命を賭けなければ倒せない敵が、ここにはしかと存在している。
「――くそ。くそくそくそっ!」
憎悪と呼ぶべきか恐怖と呼ぶべきか。
ネレウスの表情が一変し、常識を凌駕している二人に向けて暴言を吐く。
今もちえるありったけの魔力を使い、再び紅き天が唸りをあげて巨大な光線が巻き起こる。
その行動に先ほどの冷静さのカケラも見当たらない。
目前の現実を受け入れられずに、ただ半ばヤケクソ気味に猛攻を繰り返す、少年の姿をした憐れな神官の姿がそこにはあった。

169 名前:死霊の騎士 ◆IHA/ezcybs [sage] 投稿日:2005/08/22(月) 23:50:46
「フン」
確かな手応えがあった。だが、黒衣の騎士が放った一撃は
エヴァンスのガードに阻まれ致命傷を与えるには足りなかった。
「やけに無防備な戦闘スタイルと思えば
 避けるまでもなく鉄壁と言うわけか」
大ナタの刃が欠け落ちる。
正攻法ではとても貫ける装甲ではない。
何か別の策、弱点か物理攻撃にかわる攻撃を考えねばならない。
「貴様、確かに人間では無いな」
再び大ナタを構える。
エヴァンスの攻撃動作は道具を使うために隙がある。
たとえ通じなくとも連続攻撃は最大の防御となる。
緊迫した空気の中、死霊の騎士が飛びかかろうとした瞬間
聖堂に新たな侵入者が姿を現す。
「先刻の騎士か」
エヴァンスは殺気を消した。どうやら戦いから退くようだ。
ガルーダはスライムナイトを従えて聖堂に姿を現した。
死霊の騎士はゆっくりと右手を神像に向ける。
と、地響きとともに祭壇の下から扉がせり上がってくる。
「死にたければ先を行くが良い」
死霊の騎士の興味は既にエヴァンスからガルーダに移っていた。
「ガルーダ。覚えておこう」
ガルーダの潔い名乗りに応じる。
今は魔の道にあってもこの死霊とて騎士である。
ガルーダの背後から飛びかかろうとするスライムナイトに
剣を引くよう鋭い視線を送る。
この決闘に邪魔は必要無いと言わんばかりに。
「だが私に名前など無い。いや・・・・」
なかば闇の底にある記憶をたどる。
もう100年以上、思い出した事もなかった。
「ヨハンだ。恐らくはな」
両手で大ナタを構え直す。

170 名前:セシリア ◆TI6/2FuWqw [sage] 投稿日:2005/08/24(水) 01:46:12
>167-168
隕石による攻撃をしのいだ二人の前にネレウスが再び姿を現す。
>「ば、馬鹿な……大半の魔力を消費して呼び寄せた隕石だぞ、こいつらは化け物か!?」
顔には隠し切れない驚愕の色が浮かび、先ほどの攻撃が必殺を期してのものだったと伺い知ることができた。
こちらの挑発的な言動に乗せられたのかどうか、とにかく大技で片をつけようとした、それ自体は間違っていない。
しかし、隕石という『物理的に破壊可能な物』を呼び寄せるというのは大きなミスだったろう。
「…上には上がいる、確かにその通りですな。さて、『上』を知った感想はいかが?」
セシリアはネレウスに対しさらに挑発的な言葉を投げかける。もっとも、実際には態度ほどの余裕はない。
体力、精神力共に、隕石を砕く際に大幅に消耗してしまった。ミストと違って外傷がない分、いくらかましといった程度か。
しかし消耗しているのはネレウスも同じ。むしろ度合いで言えば向こうの方が大きいのではないだろうか。
ネレウスは罵声を吐きながら、最初と同じように天から光を降らせる。この技も魔力の消費はそれなりにあるはずだ。
魔力が枯渇すればこの空間を維持できない可能性もある。そこまで行かなくても障壁での防御は不可能になるだろう。
(なら…どうにか隙を作れば)

相手は冷静さを失っている。今ならこちらに気を向かせることも出来そうだ。
「ダンスは不得手ですが…一曲お付き合い願えますかな、ご老体!?」
セシリアはネレウスを中心に円を描くように飛び、散発的に竜巻や氷片を撃ち出す。
降り注ぐ光をかわしながらさらに挑発を繰り返し、ネレウスの目を引き付けようとする。
「あまりに長く生きすぎてステップの踏み方もお忘れか?なんなら私めが手取り足取り教えて差し上げましょうか!」
セシリアは一瞬の気の緩みが死を招くメヌエットを続ける。
そうしてネレウスに生じた隙を、ミストが見逃すはずがないと信じて。

171 名前:ガルーダ・バクオーン ◆QsVSS57h8U [sage] 投稿日:2005/08/24(水) 02:04:17
>161>169
後ろから殺気を感じ、ガルーダは戦斧を振り回そうとした。
だがその殺気は目の前の死霊の騎士によってかき消され、
動きも止められてしまったようだ。それにガルーダは騎士としての気概を感じた。
「おぬしも不器用よな。もっとも、かような生き方しかできぬのが
 騎士と言う生き物。たとえ闇の尖兵と言えど、騎士は騎士か。覚えておこう。」

>「だが私に名前など無い。いや・・・・」
>「ヨハンだ。恐らくはな」
フェイスガードの下の眉がいぶかしむ様な形に変わった。
「ヨハネ……皮肉な話だの。殉教者の名を継ぐ者が、今では
 死を、破壊を望む者とは。お互い、分不相応な名を与えられたものだな。」
喋りながら改めて戦斧を構え、ヨハンの動きを見逃すまいとする。
……しばらくして、業を煮やしたのか何らかの合図が心の中で打ち出されたのか
分からないが、ガルーダが動いた。一直線に突進し、大上段から斧を振り下ろす。

172 名前:FALCON ◆uKCFwmtCP6 [sage] 投稿日:2005/08/24(水) 11:06:37
>165
FALCONが放ったどどはめ波を、ジャックは弾き返そうと大剣を振るう。
大剣はどどはめ波に当たるが、その威力に耐えきれず、大剣は折れてしまう。
大剣を折ったどどはめ波は、その威力を保ったまま、ジャックの腹部を貫通していった。
「終ったか…」
通常の状態に戻り、無造作に床に突き刺さっていた刀を拾い、元の長さに戻して、コートの内側にしまう。
次の部屋に向かおうと、扉に手を掛けた時、ジャックの最後の言葉が聞こえる。
(届かないか…俺もまだまだあの時の俺には届いていないな…)
ジャックの方を一瞬だけ振り返ると、扉を開けて、次の部屋に続く道に入っていった。

173 名前:神官ネレウス ◆IzXu3gqo6w [sage] 投稿日:2005/08/24(水) 12:15:47
>170
>「ダンスは不得手ですが…一曲お付き合い願えますかな、ご老体!?」
――挑発。セシリアは相手を見下すような態度で物言いをする。
「うるさい!これから本番だ――」
あきらかにネレウスの怒りを誘うような言動だが、その言葉を聞くとセシリアの思惑通りに更に激情を露にする。
冷静さの欠片も残さず、表情には隠しようのない憤りを滲ませながら、迫る竜巻と氷片を鬱陶しそうにいなす。
>「あまりに長く生きすぎてステップの踏み方もお忘れか?なんなら私めが手取り足取り教えて差し上げましょうか!」

「――減らず口はそこまでですよ。これで終わりにしましょう」
静かな口調とは裏腹に、冷たさと憎悪が混じりあったような殺気が空間を侵食する。
懐から淡い空色に輝く宝石を取り出すと、それを天高く掲げるようにして光を反射させる。
すると、ネレウスの消費して微弱だったはずの魔力がみるみるうちに潤っていく。
「エリクシール…賢者の石です。レプリカですが、それなりに魔力補給にはなってくれます」

世界中の錬金術師が追い求めた極限の理想。
それが賢者の石であり、それは卑金属を金や銀に変化させることができるといわれている。
また永遠の生命をも実現させてしまう究極の物質であるが、残念ながらこれはレプリカであるため、
ネレウスが老衰して死んだ細胞を完全に蘇らせるという、不完全な不老不死しか実現できなかったのはそのためである。

そして、先ほどの悪魔のような魔法を成就せんと、再び謎めいた詠唱が始まる。

174 名前:ミスト ◆EYnc0k/fVw [sage] 投稿日:2005/08/24(水) 23:04:17
>166>168>170>173
セシリア側は自分に任せろと言い、言葉に違わず対処をしていた。
自分の側に来た物は大技でそらそうとした後で防御をするしかなかったが。
そして少ししてその少年が現れ、半分自棄になって巨光で仕掛けてくる。
「……そっちなら何とかなるのよね…。…詠唱に結構時間がかかるけど…やるしかないわね。」
セシリアが足止めに走っており、龍の展開する防壁を突破した
その巨光が彼女に直撃しているが、龍自体が動いて回避行動などを
取っている為にそのダメージはそこまで多くはない。

片手を前に向け、呪文を詠唱する。…3分程経過して、彼女の周囲に
六つの光球が展開された。更に指で空間をなぞると、その6つの光球を
基点にした六亡星の魔方陣が空間に現出する。…それを展開した段階で、
明らかに彼女の魔力が大幅に減少している。そこでネレウスの声が聞こえる。

>「――減らず口はそこまでですよ。これで終わりにしましょう」
>「エリクシール…賢者の石です。レプリカですが、それなりに魔力補給にはなってくれます」
「面白い物を持っているのね。…そして使うのはさっきのかしら。でも…」
その魔方陣自体に更に魔力を注ぎ始める。更に魔力が減少しているのが傍目からも明らかだ。
更にもう片腕は横に構えられ、強力な光を放っている。そして
「時間さえあれば私も応戦できるわ。…コネクト、チャージ…」
その光を魔方陣に叩き込む。…すると魔方陣が消滅し、代わりに
叩き込んだ側の手に透き通った球形の赤い玉が残っている。
と同時に、彼女の持っていたマジックアイテムの大半の魔力が大幅に薄れている。
「三大奥義が一つ、黄昏の光…。この光に触れれば…塵も残さず消えていくわ。
如何に硬い物質でも。如何に硬固な魔法障壁でも。その悉くが…ね。」
(もちろん消せる量は光の量に比例するから、自分に向かって来る部分を
奥義クラスの、魔力自体を加工してぶつけるタイプの魔術で相殺すれば
防げるかもしれないけど…わざわざ教えてあげる義理はないわね。)
その球体からネレウス目掛け、放射状に赤い光が広がっていく。音も立てずに。
その光が接した物はその悉くが自ら無音で塵も残さず崩れていく。
地味ながらセシリアには当たらないよう工夫もされているようだ。
しかしこれだけの技、魔力消費も尋常ではない。見る見るうちに
彼女の魔力が減っていく。枯渇も近いかもしれない。

175 名前:神官ネレウス ◆IzXu3gqo6w [sage] 投稿日:2005/08/27(土) 16:33:49
>174
ネレウスの眼がセシリアにいっている隙に、ミストの手から強烈な光が放たれていた。
魔方陣へと、その神々しいまでの光を浴びせるようにして入れ込む。
すると、光に満ちていた手のほうに赤い、血を連想させるような色の球が一つ発生した。
>「三大奥義が一つ、黄昏の光…。この光に触れれば…塵も残さず消えていくわ。
如何に硬い物質でも。如何に硬固な魔法障壁でも。その悉くが…ね。」
球体から光が溢れるようにして漏れる。
だんだんと四方に広がりが満ちていき、長々と詠唱を続けているネレウスへ近づいていく。
「……――っ!!」
その光の正体に気付くと、ネレウスは詠唱半ばにも関わらずに中断し、後退して間合いを広げる。
「ど、どういう攻撃なのかしりませんが、僕にとっては風になびいたカーテンと同じですよ!」
障壁を展開し、迫る光を遮ろうとする。
しかし、障壁と光が接触した瞬間に自身の最大の防壁と誉れを抱いていた防御策が、
音も立てずに塵となり消滅していった。
「こ、これは…!?」
ネレウスは荒い息で驚愕して気付けば、わけもわからずその光に飲み込まれようとしていた。
次の策を点々としていくうちに、手に触れた光で膨大な魔力とともに消えていく我が身。
刹那に、悟った。死という名、万人がたどり着くであろう生の境地。
そして――消えるという恐怖を。
次第に、……4000年という命がいかにちっぽけな存在かを思い立たせる。
「あ、は……あっはははは……。はははははは、はは――」
ネレウスの機械のように繰り返される自虐的な笑いが、木霊した。
その声は、疲れと、恐怖と、諦めが不調に交じり合い、消え行く瞬間に淡白な表情になって言った。
「シニタクナイ」
その言葉を残し、風が塵になったネレウスをさらうようにして、その存在を消す。
空間は壁と天井にはばまれた、狭苦しい元の場所へと戻った。
カランと、賢者の石のレプリカだという石が無機質な音をたてて、床に転がった。
ミストの光を受けても消滅せず、いまだ膨大な魔力を宿したそれは内なる輝きを秘めたままミストの目の前で止まる。
奥には扉があり、その先は三つに分かれた道を一つに繋ぐ部屋が存在する。
そこには、鬼がいるか蛇がでるか…はたまた誰もいないのかもしれない。

176 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/27(土) 18:51:35
三つに分かれた道が合流するその部屋に、手が8本、足が17本、尾を3本持つ役5mはあろうかという
像が安置されている。魔術の心得がある者がそれを見れば異質さに気づくかもしれない。
その像は必殺の距離に相手が近づけば容赦なくその大理石の腕をふり下ろし、強烈な打撃をその者に
見舞うだろう。どうやらこの場所を守る守護者のようだ。
台座には高位の古代語で『邪神モケケピロピロの像』と書いてある。

177 名前: ◆JAv8DiKA0k [sage] 投稿日:2005/08/27(土) 21:53:38
>175
ネレウスの控えていた広間の扉の向こう。道は左右に伸びている。
右はどうやら次の間へ続くらしい。
左からは少女のものと思しき泣き声と、鎖の音がかすかに聞こえてくる。
牢獄のようだ。さて、騎士達は先を急ぐべきか、牢を調べるべきか…

178 名前:セシリア ◆TI6/2FuWqw [sage] 投稿日:2005/08/27(土) 23:40:16
>173-175>177
狙い通り、ネレウスはこちらの挑発に乗って無駄に魔力を消費している。
しかしさらに挑発を重ねた所で、突如ネレウスの口振りが変わった。
>「――減らず口はそこまでですよ。これで終わりにしましょう」
怒りが頂点に達するとかえって血が引くタイプらしい。セシリアの行動が裏目に出た格好だ。
ネレウスは懐から宝石を取り出し、天にかざす。
>「エリクシール…賢者の石です。レプリカですが、それなりに魔力補給にはなってくれます」
(…なんてもの隠し持ってるのよ、こいつは!)
言葉どおり、ネレウスに魔力が漲っていく。そして、先ほど隕石を呼んだ際と同様に詠唱を開始する。
もう一度隕石を砕くのは恐らく不可能だろう。詠唱が終わるまでになんとしても止めなくてはならない。
そう考えたセシリアがネレウスに向け飛ぼうとしたその瞬間、赤い光が視界をよぎる。
ミストの魔術だ。光は間にあるものすべてを塵と化しながらネレウスへ向かう。雷撃や竜巻を完全に防いだ障壁さえも。
そして赤光はネレウスの体すら塵に変えていった。吹きぬけた風がその塵を運び去ったときには、
周囲は元の重苦しい石造りの神殿に戻っていた。賢者の石の複製だけが名残惜しげに光っている。

セシリアは片膝を付く。槍にすがって何とか倒れるのを防いだ。そのまま何とか息を整え、槍を支えに立ち上がる。
「…先の様子を見てまいります」
奥の扉を押し開け周囲をうかがう。扉の向かい側は壁。通路は左右に延びている。
通路の奥からは風に乗ってすすり泣くような声が聞こえてきた。反響してわかり辛いがどうやら左からのようだ。
周囲に伏兵がいるような気配はない。
広間へ戻り、ミストへ声をかけた。
「伏勢は居らぬようです。が…子供の泣き声が聞こえました。恐らく生贄として連れて来られたのだと思われますが…行かれますか?」
もしこれでミストが行かないといえば、セシリアは一人で行くつもりである。
罠である可能性が高く、もし本当にとらわれていた生贄候補がいるとしても、それを連れた状態では進むことも退くことも困難。
そういう状況であることを解っていても、だ。

179 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/28(日) 02:23:34
>176
モケケピロピロというふざけた名前はどうやら子供の悪戯らしい。
台座の偽のプレートが外れ落ちると、その下の本物のプレートには「邪神ディエゴブランドの像」と書いてあった。

180 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/28(日) 13:25:20
>176
モケケピロピロの像が、突然の棍棒の一振りにあっさりと破壊される。
「ぐふ、おでがここを守る限り虫っこ一匹通さねだ」
大棍棒を持つオーク族の勇者がこの道の本当の守護者である。
頑丈な魔性の銅像を一撃で破壊するこのモンスターに、騎士達は勝てるのだろうか。

181 名前:セル ◆XpZoV3OomU [sage] 投稿日:2005/08/28(日) 14:32:52
>180
「ふっ、物を壊すしか能がない豚が…あの騎士達に勝てると思っているのかな?」
オークの背後に何時の間にか現れた者、セル。
彼は天才的な魔法使いが造り上げた生命体であり、究極の存在。
ヴォルフが雇った強者の中でも最強の者。他の者達とは比べ物にならない程に強い。
彼の力はサタンをも上回ると噂され、彼が本気を出せば、あの天高く輝き続ける太陽でさえ吹き飛ばせると言われている。
本来の彼の役目はヴォルフの護衛なのだが、彼は闘いを待ちきれないようだ。
だから、彼はここにいる。血沸き肉踊る闘いを一刻も早く始めたいがために。

182 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/28(日) 15:14:33
181は無効

183 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/08/28(日) 16:57:35
勝者は会長!
敗者は阿龍!
白薔薇最強!

勝者は植松!
敗者は阿龍!
呉最強!

会長に煽り負かされた上に女王にまで敗北とはね。
阿龍がここまでしょうもない雑魚だとは思わなかったよ。
あのクズが勝手にかませになってくれるお陰で白百合関係者のこの板における
格が自然と上がってくれるってもんだ。
そして格が上がればここの住人からも認められるというもの。
阿龍には白百合が2chに復活するための踏み台になってもらうとするよw

184 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/28(日) 16:58:50
Nameless乙

185 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/08/29(月) 16:26:07
ファンタジーリレー小説「Windy Dream 14 〜運命の紡糸〜」
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/denpa/1116322121/l50

186 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/08/29(月) 16:30:33
コンサートで浜崎あゆみが障害者の子に対して暴言をはいた事件です。
障害者の子の近くで見ていた人がその時の様子を簡単に書いています。
浜崎「一番前なのに座ってるよ。みんなどう思う?感じ悪いよね〜。」
客「お前らだよカス!あゆに迷惑かけんな! さっさと立てよ!」
母親「すみません、この子足が不自由で立てないので・・・」
客「うざ〜〜、あゆに迷惑かけんならくんなよ!」
客「そうだそうだ!帰れよー!」
母親「本当に申し訳・・(泣)・・・」
客「お前ら帰れ、邪魔邪魔」
娘「お母さん・・もう帰ろう・・本当にごめんなさい」
母親「・・・(泣)」
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
証拠VTR→ http://www5d.biglobe.ne.jp/~EMPEROR/hamaayu.mpeg
このムービー見て下さい!!
もう、アユが大嫌いになりますよ!!
なんか、この事件マをスコミがテレビに流さないようにアユの事務書が
金はらって口止めしてるみたいです!!
だから、みなさん!!これを
いろんな掲示板に広めて下さい!
みんなよろしくねぇーー♪♪

187 名前:騎士Nameless改 ◆maNDS66JRA [] 投稿日:2005/08/29(月) 16:33:33
「僕の力をみせてあげますよ」
そう言って通路に現れた騎士 彼の周りに気配は無い

188 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/08/29(月) 16:34:59
          /                  \    \人_人_人_人_人/
          /                      ヽ  .<     あ   >
         l                     \ ヘ   < パ   (   .>
           l   /    ,|        i       ヽノ  <      )  .>
        i,// /    , /! i、,   i   i   .  i   l . <  ン  !!. >
        /,i //  /| / l/ i l、  ! ∧ i、 iヽ  . lヘ !  <         >
        .i .i // _,,. -ー-.,,,__ i | ヽ ! l i_⊥r|┼iヽ. | i |  .<  ツ   あ   >
        | l//!  / /~r-`''’  V | /イ)ヽ\  i i | ノ   <    .  ん . >
         い/ | ,/ ゝ   ヒノ    i/ ゝノ  /ヽ!ノ    < 覗    た  >
       /\!ヾ/  ヘ  、,,     ,  、、 /  |     <      今  >
     / /ヽ;;::v\丶 ゝ  /⌒ヽ、__  ノ/ li. l     <  き .  朝  >
    / ,へ_ \;;:::::\\  !       ) イ ./)ノ     .<       の  >
    l /     \ヽ;;::::::i`へ > _  /// !/ |'       < 魔      .>
     |    ゝ  Y;;:::::|   _ニ ー..,,__,..イ::::/   |      .<            >
     |     ヽ |;;:::::レ´  〉―)>、|//  |       < !!      >
   /    __ 丶|;;::::::::l  , >//::://     ヽ      /⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
  /       へ ゝ:::::::::l <_,..!/:::::/       ヽ
  /、_         r’::::::::| /:::_ ; :/       _,,. 」
    , 〜_      |:::::::::::::::/''~フ      /
  /;;;;;;;;;ーr― =-i' --ーi'   ^{=-‐ー -r'
 /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|      |;;;;;;;;;;;;;;;ヽ   |    |

189 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/08/29(月) 16:43:13
http://www.galachat.org/gala.html

190 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/30(火) 00:13:39
>181
「ぐふふ」
オークが振り向きざまに棍棒を振るう。
セルの肩から上が弾け飛んだ。
「おで、確かに物を壊すしか能ない。でも、物を壊すためにはそれで十分」
セルの体が倒れる。
頭の核を破壊されては再生できず完全に死亡した。
「血沸き肉踊る戦いできなくて残念。でも、どのみちお前弱い。ぐふ」
オークの勇者は騎士達を今か今かと待つ。

191 名前:セル ◆XpZoV3OomU [sage貴様は決定リールを使うな] 投稿日:2005/08/30(火) 00:36:54
>190
「ふっ、無様だな。私の幻術に掛るとは…貴様では奴らにとって約不足のようだな」
オークが見た光景、それはセルが習得した幻術。
本物のセルはオークの後ろに立ったまま。
仮にオークがセルに襲い掛って来たとしても、セルの強さにはなす術もないだろう。
それほどまでに実力差があるのだ。

「それにしても遅い…奴らは何をやっておるのだ!!」
習いたての術を使い、先程のオークが壊した石像を修復し、ヴォルフのいる部屋に戻る。
騎士達が来なくて暇だから睡眠をとるのだ。

192 名前:名無しになりきれ[版権を出すなルールぐらい見ろ、親切に退場させてやってるんだsage] 投稿日:2005/08/30(火) 00:44:06
「ぐふ、自分が死んだ事にも気づいてない」
セルの亡骸を部屋の隅に蹴飛ばした。
本人は気づいていないようだが背後のセルは既に霊体になっていたのだ。
「サタン様がこの世界では最強なのだ。ぐふふ、それより強い奴がいるはずがない」
亡骸に言いつつ騎士達を待つ。

193 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/30(火) 00:58:24
ファンタジーに改変すれば版権は許可される。
それよりもオークは石像を壊すな空気読め。
本格的にやるなら鳥を付けろ、迷惑だ。

194 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/30(火) 01:05:26
お前はセルか?出すなら名前ぐらい変えろ新参。
サタンより強いとか太陽壊すとかの最強厨設定使うな。空気嫁

195 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/30(火) 01:09:41
セルは第一部コテだよ。過去ログ読めば

196 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/30(火) 01:10:51
今は版権禁止なんだよ。現行スレのルールぐらい知っとけば

197 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/30(火) 01:11:16
いや、だからオーガスにうざいって言われてたから<セル

198 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/30(火) 01:11:39
だからフリーザも叩かれてフリージアにしたんだろうが

199 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/30(火) 01:13:27
っていうか、改変してないじゃん。

200 名前:ミスト ◆EYnc0k/fVw [sage] 投稿日:2005/08/30(火) 03:16:46
>175
その神官が消え、元の空間に戻る。賢者の石、エリクシールが床に転がって目の前に来る。
そして彼女自身もダメージは結構大きかったのか、杖によりかかる体勢になっている。
「……死にたくない…当然ね。そうじゃなきゃ不死不老なんて目指す訳が無い。
それにしても…冗談みたいな魔力が込められてるわね…。あの坊やが作ったのかしら?
でもあの光に耐えるなんてそれだけが原因とは考えられない…。…研究の価値がありそうね。」
その赤い光を放った珠は消え、他のマジックアイテムの魔力は戻っている。
もちろん彼女本人の魔力は消耗しているが。…まず、賢者の石を拾う。
>「…先の様子を見てまいります」
「…お願いするわ…。」
賢者の石をしまいこむと、緑色の宝石を8つほど取り出す。それが彼女の周囲を囲み、
緑の光による結界を作り、中央にいる彼女を緑の光で包んで浮いている。
もちろん彼女自身も浮いている形だ。
「これでまた敵が出るまでの時間は…魔力と体力の回復に当てられるわね。
使っている間は…まぁ、戦闘力だけで言えば並みのドラゴン以下だから
出てからは使えないし、回復速度も賢者の石や回復魔法とは比べるのも愚かなローペースだけど…」
そして、回復を続けている所で再度セシリアの声が。
>「伏勢は居らぬようです。が…子供の泣き声が聞こえました。恐らく生贄として連れて来られたのだと思われますが…行かれますか?」
そんな事。答えは決まっていると思った。どうせ最後には救出しなければならないのだ。
ならば今調べても何の問題も無い。連れて行くのが面倒ならば、ゲートで遠くに送る手もある。
それに…目の前の人間は明らかにお堅いタイプ。後でと言ったとしてそれで放置できるとも思えない。
「もちろん。…消耗も激しいし、これである程度魔力を補うまでは…強敵には会いたくないもの。
罠があっても…大半の罠はゲートで阻止出来るし。阻止できない罠だったら面倒だけど。
それに…あなたもそうしたいみたいだし。」
言うと、その正六面体ごと移動を始める。
「因みにこの石は森の精霊石。さっきの彼の賢者の石みたいに即効性のある回復が出来る
強力な代物じゃないけど、こうやって数個を同時に使えばゆっくりだけど魔力を供給してくれるわ。
ただし使いながらだと戦えないけど。それじゃ行きましょう。」
しかし、セシリアより先に進もうとはしない。
セシリアが向かう側についていくつもりなのだろう。

201 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/30(火) 05:53:36
                     _____
    / ̄ ̄ ̄ ̄\,,      /        \
   /_____  ヽ    /'iT辷iフ! f'辷jァ.   \
   |       ヽ |  |   / /   i    \    ヽ
   'iT辷iフ f'辷jァ |___/   |/ ── ノ  ──   ヽ  |   このスレに活気が戻ってくる
   |   c      6 l   |. ──〈.,_..,. ──   |  |  そんなふうに考えていた時期が
.   ヽ 、_,.ー-、_',.   ,-′  | ── |  ──    |   l   私達にもありました
     ヽ `二´_ /ヽ     ヽ  、_,.ー-、_',.      / /
     / |/\/ l ^ヽ    \  `二´      / /
     | |      |  |     l━━(t)━━━━┥

202 名前:セシリア ◆TI6/2FuWqw [sage] 投稿日:2005/08/31(水) 01:06:40
>200
ミストは光で作られた正六面体の中から答えを返す。
>「もちろん。…消耗も激しいし、これである程度魔力を補うまでは…強敵には会いたくないもの。
>罠があっても…大半の罠はゲートで阻止出来るし。阻止できない罠だったら面倒だけど。
>それに…あなたもそうしたいみたいだし。」
見透かされているわけだが、別段悪い気はしなかった。
「ふふ…それでは、行きましょう」
セシリアは先に立って扉を開け、左に向かって進んだ。
通路の奥からは風に乗ってすすり泣きの声と金属が触れ合う音が耳に届く。
時折床や壁を槍でつつきながら進むが、今のところ罠はないようだ。
そのまま少し進むと下り階段が見えた。声はその奥から聞こえる。
セシリアは足元を探りながら階段を下りた。錆の浮いた鉄格子。やはり牢のようだ。
壁のたいまつは燃えつきかけていて、ほとんど闇を照らすことはできていない。
奥の暗がりで何かが動いた。泣いていた少女だろうか。
「誰かそこにいるの?」
セシリアは落ち着いた声で、影に向かって話しかけた。

203 名前: ◆JAv8DiKA0k [sage] 投稿日:2005/08/31(水) 16:16:29
>200>202
牢獄の中は暗く、空気は乾燥しているがカビのにおいが鼻を突いた。
左右には三つずつの房があり右側の一番奥に身を縮めて震えている少女がいた。
赤い髪を二つに分けて三つ編みにしている。年のころは10歳前後か。
セシリアに声をかけられた少女は泣く事をやめ、きょとんとした顔でそちらを見た。
「ひっく、ひっ…ぐす――――? …おねえちゃんたち、助けにきてくれたの?」
じゃらりと鎖を引きずる音が響く。手には鉄の枷がはめられており、鎖は壁とその枷をつないでいた。
「だったら、これ、あげる」
少女は枷のついた不自由な手で自分の服をさぐり懐から何かを取り出した。
差し出された手のひらの上には、きれいに二つに割れたビスケットが乗っていた。
「サキバライのホウシュウ。食べて?」
そのままじぃっと二人を見る。
どうも食べなければ納得しない様子だが、さて騎士たちはどうするべきか。

204 名前:エヴァンス ◆SgWfYeW0n6 [sage] 投稿日:2005/09/03(土) 00:25:18
義手からの魔力照射で祭壇付近を調べると案の定、更に地下深くを走る通路が見付かった。
祭壇裏が通路への入り口となっており、その一部分だけが建材に術式を施されている。
「手抜き工事のツケはデカいな。早々にトラップ・クリアさせて貰うぜ」
別ルートの動きを知りたいが、自身は地下階に居る上、魔力素子の高濃度が念話を困難にさせる。
エヴァンスは念話に枝の付く事を警戒し、ガルーダと黒衣の騎士はこの場に残して、一先ずミストかFALCONと合流する事を決めた。
そう決心したが早いか、狭い梁の上で助走をつけ、飛び降りた。
着地と同時に銃剣先を地面へ突き立てると、床一面をひび割れが走り、大量の魔石が床下の通路へなだれ込む。
「悪いが此処でさよならだ、アンデッド。『最終出口』でまた会おう」

>176 >177
明かり一つ無い魔法の通路を駆け抜けて、三ルートの合流地点へ辿り着く。
出口は悪趣味な彫像の足下に開いており、通路はその彫像を中心に二つへ分かれている。
エヴァンスは銃を置き、腰を下ろし、ポーチの道具を広げて、例の如くペンタグラムを準備し始めた。
一枚は殆ど出来合いのもので、二言三言書き付けると背後の彫像の額へ貼り付けておく。
そして今度は白紙の三枚を取り出し、真っ赤なインクを滲むほどたっぷりとペン先に溜めて書いた。

「デイジー、ヘティ、ヴァイオレット……
 ジェニー、ジョイス、アンジェリン、キャサリン」

一枚は天使の召喚術を模し、もう二枚は彼が用意してきた「ゲート」に対応する鍵の役目。
「ゲート」の一つは魔王ベルゼブブの彫像を中心に展開される様、ペンタグラムを置いてきた。
気懸かりは、残り一つの「ゲート」の準備だった。エヴァンスは一人呟く。

「大いなる赤き竜もまた来たりて……」

205 名前:ミスト ◆EYnc0k/fVw [sage] 投稿日:2005/09/03(土) 22:27:38
>202-203
>「ふふ…それでは、行きましょう」
そのまま進んでいくとすすり泣きと金属の触れ合う音が聞こえてきた。彼女も彼女なりに罠を警戒しているのだが、
罠を事前に察知するスキルは明らかに低いのかセシリアよりは不安げである。
(…目標が増えたわね。対罠用の強力なマジックアイテムの製作…。)

そして下り階段の先にて何かがいるのがわかる。
しかしそれが何かはわからない。セシリアが声をかけていた。
>「誰かそこにいるの?」
>「ひっく、ひっ…ぐす――――? …おねえちゃんたち、助けにきてくれたの?」「サキバライのホウシュウ。食べて?」
牢獄の一番奥で声が聞こえる。はっきり言って嫌な匂いの場所である。
しかし…違和感があった。
(何故、ビスケットなんて隠し持てたのかしら…生贄にわざわざビスケットを出すというのも妙な話だし…。
そもそも先払いの報酬なんてこの年頃の子供にしては妙過ぎる…。まぁいいわ。
あの手を使えば最悪の事態だけは避けられるだろうし。)

「ありがとう、頂くわ。」
セシリアもそれを警戒していると推測して目配せをしてから魔力回復を中断、
その片方を手に取り、口に放り込む。そして噛み砕き、飲み込んで見せる。
…しかし毒性のものだった場合に備え、喉の奥にゲートを展開し、体内への吸収を最小限に留める。
固形物であればこの手法を使えば致死量を吸収することにはならない可能性が高い。そう考えたのだ。
しかも味もわかるので疑念が誤解だった場合も問題は少ない。
「…おいしかったわ。……でもどうしようかしら?下手な方法で枷を外すと、
この子の腕にまで傷が行っちゃうし…。」

206 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/09/04(日) 00:59:19
罠かもしれないものに対してどちらでも何も問題ない対応をするのは全然面白くないと思った

207 名前:セシリア ◆TI6/2FuWqw [sage] 投稿日:2005/09/04(日) 18:42:42
>203>205
牢獄の奥にいたのは赤い髪の少女だった。
鍵のかかった鉄格子に鉄の手枷、そこから伸びた鎖は壁の繋鉄へ。
(こんな子に、なんておおげさな…)
>「ひっく、ひっ…ぐす――――?…おねえちゃんたち、助けにきてくれたの?」
その言葉にこちらが答えるより早く、少女は次の言葉を継いだ。
>「だったら、これ、あげる」
>「サキバライのホウシュウ。食べて?」
差し出されたものはビスケットだった。一枚がきっちり半分に割れている。
ミストが先に手を出し、口に入れた。セシリアも続いて口に放り込む。
味は良い。大事な生贄だけに、扱いもそれなりということなのだろうか。
(まさか一食ごとにビスケット何枚かと水…ってこともなさそうだし)
薄暗い牢の中だが少女の血色が悪くないことくらいはわかる。
異常といえるのは泣き腫らした目くらいだろうか。

>「…おいしかったわ。……でもどうしようかしら?下手な方法で枷を外すと、
>この子の腕にまで傷が行っちゃうし…。」
ビスケットを飲み込んだミストが思案顔で呟いた。セシリアも口の中のものを飲み下し、一瞬考える。
「んん…さしあたり、鎖だけでも外しましょう」
腰に手をやりながら少女に向き直る。
「ありがとう、おいしかったわ。さ、離れてて」
剣を抜き、牢の戸の隙間、わずかに見える掛け金に切りつけた。長く尾を引く軋みを上げて、格子戸が開く。
牢の中に踏み込み、少女を鎖がぴんと張る位置まで下がらせる。
「重いだろうけどすぐ終わるから……ふッ!」
鋭い呼気とともに踏み込みながら剣を振り下ろす。鎖は手枷の近くで断ち切られた。
いかにも重そうな枷は、鍵ではなく鋲で止められているようだ。先ほど切った掛け金などよりはるかに厚みがあり、
これを剣で切り離すのは少女を傷つける可能性が高い。
「これはしばらく我慢してて。…ごめんね」
剣を収め、目線を合わせて心のそこから申し訳なさそうに少女に話しかけた。
セシリアは子供には弱い。
見た目が少女とはいえ、先ほどの神官のように実は数千年生きている、
あるいは魔物が姿を変えている。そういった事態に思考が及ばなくなるほどに。

208 名前: ◆JAv8DiKA0k [sage] 投稿日:2005/09/05(月) 07:44:04
>205>207
ミストとセシリアは確かに少女の差し出したビスケットを飲み込んだ。
それを見た少女の口元がほんのわずか、とても注意して見なければわからないほどに歪む。
セシリアは牢の鍵を切り捨てて中へ入ってきた。これは実に都合がいい。
目線の高さを合わせ謝罪をするセシリアに少女は首を軽く振って答えた。
にい、と笑う。そのまま半歩踏み込み両手を大きく振り上げた!
そこには枷などなく、大きく湾曲したナイフがそれぞれの手に握られていた。
「ありゃあ…かわされちゃったかぁ。あせりすぎたかなー?」
少女は小首をかしげて楽しげに呟いた。不意打ちをかわしたセシリアに、これもまた楽しげに言う。
「あたしフィーラインて言うの、ものすごく短い付き合いだけどよろしくね!」
風貌も変化していた。
強靭で目を見張るほどの大きな捻れ角。
背中にはこうもりのような羽、矢じりのように尖った尻尾。
そして、耳たぶが必要以上に天へと伸びている耳。
全てが”悪魔”これ以上の単語が見当たらない程、悪魔であった。

そして他にも変化が起きる。
セシリアの背がどんどん縮んでゆく。顔つきも丸みが出てきた。若返っているのだ。
先ほど二人が食べたビスケットに呪いがかけられていたためだ。
「急いで作ったから『半分』くらいまでしか戻らないけど、十分でしょ?」
にこにこと笑いながら言葉を発するフィーラインだったが、視線を移したときにその笑みが凍りつく。
ミストにはまったく変化が起きていない。いくら長寿のエルフと言えど、年齢が半分になれば外見もいくらか変わるはずだ。
それが無いということは…いったいどれほどの時を生きてきたと言うのだろう。
「っ――――あんた、バケモン!?…まぁいいわ、とりあえずこっちのおねえちゃんは死んじゃってね?」
ミストが講じていた対策などもちろん知る由もないフィーラインは気を取り直してセシリアに向かって切りかかる!

209 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/09/06(火) 10:41:32
バイブが二個落ちていた

210 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/09/06(火) 12:49:56
死霊の騎士は砕け散った。

211 名前:FALCON ◆uKCFwmtCP6 [sage] 投稿日:2005/09/07(水) 10:35:47
>176>204
通路を抜けると大きな像が中央に置いてある部屋に出た。
大きな像は不気味な姿をしており、像の内に強い魔力が込められている様に感じる。
像の足下には下へ続く階段があり、おそらくはそこから神官の元にたどり着くのだろう。
部屋を見回すと、自分が出てきた扉のちょうど反対側に扉が、知り合いの像の隣にはエヴァンスがいる。
あの扉から他の仲間達が出てくるかもしれない。
エヴァンスの方は何やら儀式らしきものをしている。
いかにも怪しいが人を呪う類の儀式だろうか?
とりあえず、戦いの為に必要な儀式だと思うことにし、儀式の邪魔にならない様に声を掛けずに置く。
突如としてむず痒くなった尻を服越しに掻きながら、エヴァンスの儀式が終るのを待つ。
儀式が終わる頃には他の仲間も多分集まってくることだろう。

212 名前:NEO-FALCON ◆XhxwkrGpec [SAGE] 投稿日:2005/09/07(水) 19:28:30
お前等皆しんじまえーっ!!

チュドーソ

GAMEOVER

213 名前:セシリア ◆TI6/2FuWqw [sage] 投稿日:2005/09/08(木) 03:04:49
>208-209
少女はにこりと笑って、しゃがみこんでいるセシリアの懐にすっ、と入り込んでくる。
その手に握られた微かな煌めきに危機を悟ったセシリアは大きく飛び退いてそれを避けた。
>「ありゃあ…かわされちゃったかぁ。あせりすぎたかなー?」
小首を傾げて言う少女の背からは皮の翼、頭には高地に住む山羊のようなねじくれた角、
そして尖った耳と尾…見た目の印象を10人に聞けば10人が悪魔と答えるだろう。
>「あたしフィーラインて言うの、ものすごく短い付き合いだけどよろしくね!」
「確かに…もうお別れだな」

言いながら踏み込んだそのとき、セシリアは違和感を感じた。浅い。
二歩踏み込めば十分に斬撃の間合いだったはずだが、これではもう一歩余分に必要だ。
次に目線が下がっていることに気がついた。ほんの数秒前までフィーラインを見下ろす形だったのに、
今は先ほどしゃがんでいたときとほとんど同じ高さだ。あわてて自分の体を見回す。
身に着けているもの全てがぶかぶかだ。
「体が縮んで…?」
呟いた声の幼さにまた驚く。その様子を満面の笑みで見ていたフィーラインが口を開いた。
>「急いで作ったから『半分』くらいまでしか戻らないけど、十分でしょ?」
「貴様を切り捨てるにはこれでもまだ釣りが来るよ」
強がるが、しかし鎧の重みに体がついて来るとは思えない。
槍は論外。振り回すには重過ぎる。
まとわりつく衣類やマントも邪魔だ。まともに使えそうなのは剣と腕輪くらいか。
(半分…今のわたしは10歳ってことか…。…どうしよう)
ミストとフィーラインのやり取りの間に何とか考えをまとめようとするが、
しかしそんな短い間にまとまるはずもなく、気を取り直したフィーラインに斬りかかられる。

セシリアは一歩退いたところで何かを踏みつけて足を滑らせた。
咄嗟にそれをつかんでフィーラインの顔の辺りに投げつける。
「…なぁぁぁぁぁぁ!?」
(何であんなものがこんなところに!……まさか、あいつが使って…?)
自分が投げつけた『モノ』の正体を知り思わず声を上げるセシリアだが、
何とか飛び退ってとりあえず鎧とマントから体を抜いた。がらんと音が響く。
できればブーツも脱いでベルトも締めなおしたい。手甲だって外したいだろう。
しかし今はそんな暇はない。
セシリアは左手でズボンを掴みながら剣を握った右手を突き出し、追撃に備えた。

【身長・体重】137cm 31kg

214 名前:ミスト ◆EYnc0k/fVw [sage] 投稿日:2005/09/08(木) 09:30:40
>207 >208 >213
セシリアが鎖を断ち切り、その少女に謝罪しようとする。
しっかりとビスケットを食べていたようだが…まぁ、少なくとも即効性の毒ではなさそうだ。
そしてその時にはその少女がそのまま半歩踏み込み両手を大きく振り上げていた。
「…危ない!」
声をかけたが、その前にセシリアは対処していた。その様子を見て安堵する。
>「ありゃあ…かわされちゃったかぁ。あせりすぎたかなー?」
>「あたしフィーラインて言うの、ものすごく短い付き合いだけどよろしくね!」
「仕掛けた相手が悪かったのよ。…さっきの怪しげなビスケットがなくて、
私に仕掛けてたら…重傷は期待出来たと思うけど?」
実際問題それをされていたら危うかっただろう。ただし素手でならだが。
不意討ちの場合下手に武器を持っていると逆に目立つ事もあるのだ。

そしてセシリアの背が縮んでいく。…若返りの系列のようだ。
「…危なかったわね。…面倒な物を使うわ、全く…。」
彼女の長寿は若返りの秘薬を長年使い続けたのが原因。
つまり肉体年齢は見た目どおりなのでマトモに食べていたら同じ症状が出た…ということになるのだ。
>「急いで作ったから『半分』くらいまでしか戻らないけど、十分でしょ?」
>「っ――――あんた、バケモン!?…まぁいいわ、とりあえずこっちのおねえちゃんは死んじゃってね?」
「化け物に化け物扱いされたくないわね。」
(と言っても既に魔力の消耗は激しいから自分の魔力じゃなくて道具の魔力を使う技じゃないといけないし、
この狭い場所じゃ…使える技も限られるのよね。)

片手に剣、片手に杖を持つ。あのままではセシリアが危ないだろう。
「…そのままでも行ける?無理なら下がって!」
杖を構えつつも横にゲートを作り、そこに剣を振るう。もう片方のゲートは
相手の真横に現れ、腕を捉えようとする。剣の扱いその物は単独では素人よりほんの少しだけマシ、
セシリアなどから見れば間違いなく失笑物のレベルなのだが、ゲートを使う事でその脅威はかなりの物になる。
と言っても力が不足しているのは明白なので、その切れ味に対抗する物で受け止める事ができれば脅威ではないだろう。


215 名前: ◆JAv8DiKA0k [sage] 投稿日:2005/09/10(土) 02:24:07
>213>214
フィーラインの攻撃を下がって受けようとしたセシリアは足元に転がっていた何かを踏みつけて体制を崩す。
しかし、その隙を突く前に踏みつけたものを投げつけてきた。
顔の辺りに来たそれをフィーラインは短剣を一閃させて切り捨てる。
「…なにそんなにびっくりしてるの?失礼ね。この程度……ええええええ!?」
いきなり素っ頓狂な声を上げたセシリアに首をかしげながらその視線を追うと、
そこに転がっていたのは真っ二つになったバイブ。
「いやいやあたしじゃないよ!あたしじゃないよ!」
あんなものを私物だと思われたくないフィーラインは力いっぱい首を振って否定するが、
セシリアのまなざしには明らかな疑いの色が。

そんなことをしているうちに、視界の隅でミストが動く。
全く届きそうにない間合いで剣を振っている。
「こんなところで素振り?ちゃんと普段から―――っ!」
『真横』から伸びた切っ先に言葉は途中でさえぎられた。
体を捻りながら短剣を振るい軌道を逸らしたときには左腕に浅からぬ傷を受けていた。
「くっ――!おばさん、おもしろい手品使うんだね……手品ならあたしも得意よ、ほら!」
言いながら短剣を投げた。それはくるくると回転しながら空中で無数の小さな刃へと変化してミストに殺到する!
そしてフィーラインは短剣を投げたと同時に再びセシリアに向かって斬りかかった!

216 名前:エヴァンス ◆SgWfYeW0n6 [sage] 投稿日:2005/09/11(日) 15:52:15
>211
現れたFALCONには見向きもせず、下を向いたまま紙にペンを走らせる。
コートの袖を赤インクの染みだらけにしながら、時々口端から漏れる独り言に合わせて作業を徐々にスピードアップしていく。
最後の一枚はあからさまなやっつけ仕事で、文字は殆ど解読不能の代物になってしまった。
「FALCON御大は子供好きか? そう、5〜7歳くらいの……」
そう言って、完成したペンタグラムの一枚を右掌から打ち出した。
紙片は宙を滑り、FALCONの足下に落ちる。
一見すると何の変哲も無い羊皮紙だが、それはペンタグラムの魔力によって仄かな金色の光を帯びている。
エヴァンスは銃と荷物を担ぎ上げ、俯き加減のまま踵を返すと、
「手数が必要になった時はそいつを破いてくれ。貴様の魔力なら、術式の発動には充分な筈だ。
 馬鹿正直にも、行く先々に看板代わりを置いといてくれたからな。いい加減お目当てのアトラクションに着いても良い頃だろうよ。
 そいつはチップだ……御親切な対応をして下さった従業員の皆々様に宛てての。
 貴様は景品を貰って来な。スタンプ台をオール・クリアして」
そこで漸く顔を上げ、FALCONに左目でウィンクしてみせる。
「ああ……折角だから見る所は見ておいても損は無いかもな。
 だから別にこっちでも良いんだぜ。こっちは牢屋だ、奥で御婦人方が待ってる」
肩を揺すって笑いかけると、軽い足取りで、像に向かって左手の通路を進んでいった。

>215
下り階段が見えてきた辺りで、途端に地面を強く蹴り、駆け出した。
着剣したままの銃を肩に担いで、風を切って階段へ滑り込み、半ば落ちる様にして地下牢へ進入する。
首を回して牢の奥に三人の姿を見つけると再び跳躍し、文字通り「壁伝い」に―――
まるで壁それ自身が重力を持つかの様に、壁を走って―――エヴァンスは奥の少女に接近した。
はためくコートの風を受け、牢屋の隅々に溜まっていた埃とカビの胞子とが、一帯に立ち込める。
ミストの傍を通り抜ける一瞬、少女が放つナイフの一本が彼の額を切り裂き、前髪に二筋入った灰色のメッシュが赤く染まる。
そこでブーツの底が壁を離れ、天井すれすれの空中で鮮やかなムーンサルトを決めると、少女の背後に着地した。
「案内役は貴様で最後か? ま、答えられなくても構わないがね」
義手の左腕が持ち上がり、少女の後頭部目掛けて鋭いジャブを放った。

217 名前: ◆JAv8DiKA0k [sage] 投稿日:2005/09/12(月) 16:03:42
>215
セシリアに斬りかかろうと駆け出した、最初の一歩が地に着かないうちに何者かが牢獄へ入ってきた。
乾燥しきったカビや埃を巻き上げながらフィーラインに向かっていく。エヴァンスだ。
背後に降り立った気配に動じる風でもなくフィーラインはそのまま走る。狙いはあくまでセシリアだ。
別に深い意味があるわけではなく単純に一番仕留めやすそうと言うだけだが、しかし…
(さすがに1VS3は無理っぺー…逃げよ)
セシリアに斬りかかった勢いでそのまま壁際まで走り抜け、振り向く。
「全く、あんたらそれでも正義の味方?こんなか弱い子にさぁ…」
そこで視線をエヴァンスに向けた。
「歓待役(ホスト)ならまだいっくらでも居るわよ?ま、みんな基本的に怠けもんだから
 出てくるかは知ったこっちゃないけどね。それでは、わたくしめはこれにて!」
言いながら手に魔力をこめる。背を預けていた壁にその手で触れると
壁面の一部がくるりと回転しフィーラインを飲み込んだ。
伝声管を通したような響きの声が牢獄内に響く。
「そーそー、そっちのちっこいおねえちゃんの呪いしばらく解けないからー。じゃねー」
逆に言えば時間がたてば解呪されるわけだが、少なくとも今すぐというわけにはいかないようだ。
牢獄の中に残ったのは無数に分裂した短剣と切り捨てられたバイブだけだった。

218 名前:FALCON ◆uKCFwmtCP6 [sage] 投稿日:2005/09/12(月) 17:04:01
>216
>FALCON御大は子供好きか? そう、5〜7歳くらいの……
「いっ、いや…俺にはそんな趣味はない…」
(何故急にそんなことを……まさか!!エヴァンスはそういう趣味だったのか?)
そんなことを考えながら、足下に落とされた仄かに光る羊皮紙を広いあげ、コートの内側に入れる。

>手数が必要になった時はそいつを破いてくれ。貴様の魔力なら、術式の発動には充分な筈だ。
「じゃあ、これは何かを呼び出すためのものなのか?」
これでFALCONは謎が解けた。
先程、エヴァンスが子供が好きかどうか聞いてきた理由は、この紙を破ると子供が出てくるからなのだろう。
(俺は子供はそんなに嫌いでもないんだが…人からは子供嫌いに見えるのかな…)
そんなことを考えながら、通路に進んでいくエヴァンスの後を追っていくFALCONだった。

ゆっくりと階段を下りて地下牢に出ると、エヴァンスの他にミストとセシリアに似ている少女がいる。
そしてFALCONの頭が閃いた。
「分かったぞ!!!さっきエヴァンスが階段の辺りで妙に急ぎだした理由を!!
エヴァンスはあそこでそこの女の子の匂いに反応して急ぎだしたんだ!!」
失礼な事を心の中で叫んでいるつもりのFALCONだが、それが声に出ていることを本人はまだ気付いていない。

219 名前: ◆II9gtEAuSw [sage] 投稿日:2005/09/13(火) 00:49:18
フィーラインは去ったが、息をつく間もなく、突然、牢獄全体が深い闇に包まれ、元々良くはなかった視界が更に悪くなる。
この暗闇が敵の仕業であることは間違いないようだが、肝心な敵の姿は、この暗闇に隠されている。
牢獄が暗闇に包まれてすぐに、舌を鳴らすときのような、耳障りな音がした。
気をつけろ、騎士達にとって戦い難い状況を作った卑劣な敵が、暗闇に潜んでいるぞ!
「フィーラインの言うとおり、まだまだ客人をもてなす趣向は数多く用意されている。
 しかし、残念ながら、お前たちはそれら全てを楽しむことはできぬ―――お前たちは、ここで死ぬのだからな!」
老人のようなしわがれた声が響いた。
次の瞬間には、その声はうなるような一定の旋律を紡いでいた。攻撃魔法のための呪文である。
暗闇に潜む敵からの攻撃は、先程のフィーラインが使ったような、飛び交うたくさんの刃物だった。
ただし、刃物は闇の魔力で汚染された代物で、単に傷を負わせるだけでなく、呪いで敵の身体を蝕む、言わば毒を塗った刃のようなものだった。

220 名前:151[] 投稿日:2005/09/14(水) 01:46:53
恐怖のイベント回避の条件はFALCONが消える事だ

221 名前:セシリア ◆TI6/2FuWqw [sage] 投稿日:2005/09/14(水) 03:44:50
>214-219
フィーラインも投げつけられた物が何なのかわかって動揺しているようだ。
そこへミストが仕掛ける。得意の異次元へのゲートを使った攻撃だ。
横手から突如現れた剣にフィーラインが対処する間に一度下がり、
剣を口にくわえてベルトを締めなおした。これで打ち合っているうちに下半身が裸、という事態は避けられる。
腕を斬られたフィーラインは手にした短刀の片方をミストに向かって投げた。
そのままの勢いでセシリアに向き直り走り出そうとした瞬間、かび臭い空気を裂いて小柄な影が駆け込んできた。
「…エヴァンス殿!」
飛び交う刃を掻い潜ったエヴァンスはフィーラインの背後に降り立つと拳を打ち込む。
しかしフィーラインはまっすぐ前に進むことでそれをかわし、そのままセシリアに向けて突進してくる。
走り寄ったままの勢いで繰り出された斬撃を、セシリアはなんとかいなして追撃に備える。
が、フィーラインは全く勢いを緩めることなくそのまま壁際まで走り抜けた。
そこで振り向く。

>「全く、あんたらそれでも正義の味方?こんなか弱い子にさぁ…」
「…一対一の決闘なら勝てると?こんな搦め手を使わねばならぬような小物が?」
セシリアは挑発的な台詞を吐くが、その『搦め手』に見事引っかかった者が言って様になるだろうか。
フィーラインは壁のカラクリ(魔力に反応して作動するらしい)を使いあっさりと逃げおおせた。
>「そーそー、そっちのちっこいおねえちゃんの呪いしばらく解けないからー。じゃねー」
去り際に残していった台詞がセシリアにのしかかる。
(しばらく…?どれくらいかかるんだろう…)
セシリアは構えは解いたが剣は収めずしばし壁をにらむ。
どうやら逃げた振りをして不意を突くといったつもりはないらしい。

詰めていた息を吐いて剣を収めたところでかなり大きな声が響く。
>「分かったぞ!!!さっきエヴァンスが階段の辺りで妙に急ぎだした理由を!!
>エヴァンスはあそこでそこの女の子の匂いに反応して急ぎだしたんだ!!」
「ファ…えっ?にお、えっ?えぇっ!」
いつの間にか来ていたFALCONが発した声に、セシリアはあわてて鼻に服を近づける。
洗い晒した麻の匂い。かびと埃の臭い。わずかな汗の匂い。エヴァンスを見る。
「…そのぅ、に、匂います…か?」

そこで突如牢獄が闇に包まれる。壁の松明は変わらず燃えているのだが…。
>「フィーラインの言うとおり、まだまだ客人をもてなす趣向は数多く用意されている。
> しかし、残念ながら、お前たちはそれら全てを楽しむことはできぬ―――お前たちは、ここで死ぬのだからな!」
闇の中からの、ざらついた老人の声はそう告げてそのまま詠唱に入る。
松明の有るか無しかの光を反射しながら、何かが目前を横切った。
それが小さな刃であると認識できたときには、視界の隅でいくつものかすかな光が踊っていた。
セシリアはマントで体を包む様にしながら、祈るような気持ちで精霊に命じた。
(お願いだからいうこと聞いて…)
「掃え!」
呼びかけに一拍遅れて起こった風が、飛び交う刃の軌道を僅かに逸らし直撃を避ける。
先ほどまでにらみつけていた壁に向かって走り、そこに背を預け、剣を抜いた。
しかし、敵の姿を見ることは出来なかった。

222 名前: ◆BsGlQvuzhQ [sage] 投稿日:2005/09/15(木) 04:11:10
マックスウェル
【年齢】
19
【性別】

【職業(LV)】
傭兵(LV.21)
【魔法】
使えない
【特技・特殊能力】
棒術、矛槍術、馬鹿力
【装備・持ち物】
メックハルバート、ブロッキングメイル、薄汚れたお守り
【身長・体重】
180cm 84kg
【容姿の特徴、風貌】
細身だが逞しく、肌は微妙に日に焼けている。
黒い短髪で顔は整っているが、戦闘中は表情が険しい為良く解らない。
【性格】
お調子者であり、熱血漢でもある。
冷静に物を考えるよりは、怒り等の勢いに任せて行動する方が得意。
ただの野蛮人に見えて、意外に面倒見が良い。
【趣味】
子供達の面倒
【人生のモットー】
未来の為に今日を生きる
【自分の恋愛観】
子供達の相手ばかりで恋愛は殆どしたことは無いが、優しい女性が好きらしい
【経歴】
孤児院出身の逞しい青年。
幼少時、強盗が孤児院に襲いかかって来た時に、フレゼリアの騎士達に助けて貰ってから、騎士に憧れる様になった。
今はフレゼリアの傭兵として出稼ぎをしている。
【一言・その他】
「俺の名前はマックスウェル。マックスとでも呼んでくれ。」
【簡単なキャラ解説】
孤児院出の青年で、今はフレゼリアで傭兵をしながら、一人の女性と一緒に孤児院の子供達を養っている。
小さい頃から力仕事や狩りをしていただけあって力は強く、仕事中に敵の兵士や巨大な魔物に引けを取る事は無い。
一時はフレゼリアの騎士への誘いが良く来たが、孤児院を手放せないという理由で全て断っている。
だがフレゼリアの者達の間では、彼を「騎士」として見ている者も多い様だ。

マックスウェルという名は、彼が捨てられていた側に置いて有ったプレートから取られた。
富豪と名高いマックスウェル家と、何か関係が有るのかもしれないが、彼は興味は無い様だ。

223 名前:マックス ◆BsGlQvuzhQ [sage] 投稿日:2005/09/15(木) 04:31:00
「神殿か。あの連中は既に入ってるんだよな……。」
マックスはハルバートを手に神殿の中へと入って行った。

224 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/09/15(木) 20:10:27
ヤム飯www

225 名前:フンバルト・ヘーデルホッヘ ◆UFpXZL11xw [sage] 投稿日:2005/09/15(木) 21:19:26
【名前】
フンバルト・ヘーデルホッヘ
【年齢】
67
【性別】

【職業(LV)】
騎士
【魔法】
使えない
【特技・特殊能力】
馬術・武芸百般
【装備・持ち物】
ミスリルランス・グレートソード・ブレード「ヒチシ」・スーツアーマー・カイトシールド・ナビゲーションスクロール
【身長・体重】
178cm 75kg
【容姿の特徴、風貌】
スーツアーマーを着込んでいるので容姿は不明。だが、ヘルメットの覗き窓から光る眼光は猛禽類を思わせる。
【性格】
頑固一徹、騎士道精神を貫く老人。多少ボケてきている。
【趣味】
盆栽
【人生のモットー】
太く長く
【自分の恋愛観】
老いてますます壮健也
【経歴】
先々代フレゼリア王に使えた騎士。先代フレゼリア王の剣術指南役を務めた時期もあった。
更新に任せ隠居をしていたが、今回の事件で主要フレゼリア騎士が軒並み死亡したことを受け復帰。
神官を「殺す方法」の探索に出ていた。
【一言・その他】
最後に一花咲かそうかの
【簡単なキャラ解説】
愛馬スレイプニードルにまたがり駆ける老騎士


226 名前:フンバルト・ヘーデルホッヘ ◆UFpXZL11xw [sage] 投稿日:2005/09/15(木) 21:20:50
>223
神殿近くに馬のひづめの音が響く。その馬の足は余りの速さに八本あるように錯覚させるほどだ。
(ふむ・・・これだけ近づいても迎撃なしとは・・・宮廷魔術師殿の思惑通り隣国の騎士たちは良くやってくれておるようだの・・・)
迫る神殿を馬上で見つめながら心の中で呟く。
やがて入り口がはっきり見えてきたとき、入り口に人影を確認した。見覚えのある姿・・・
「戦場ゆえ馬上にて失礼仕る!我が名はフンバルト・ヘーデルホッヘ!フレゼリアの騎士である。
そなたはフレゼリアの傭兵、マックスウエルと見受ける!神官討伐ならば我が馬に飛び乗られよ。先に進む隣国の騎士たちまで乗せていこう!」
ドップラー効果を伴いながら神殿入り口にたつマックスに声をかける。
止まって話すつもりはない。ランスと盾を構え、そのまま突っ切るつもりなのだ。


227 名前: ◆vRSraP3Mm2 [参加するぜ] 投稿日:2005/09/16(金) 21:48:27
【名前】光のイスカリオテ
【備考】その他略

228 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/09/16(金) 23:23:12
雑談所で話題に出たので変な書き込みしにきますた

229 名前:光のイスカリオテ ◆vRSraP3Mm2 [sage] 投稿日:2005/09/17(土) 05:30:49
イスカリオテの放った光の球がマックスとフンバルトを粉々に砕き、神殿を飲み込んでいく!


230 名前:職のアントリー[sage] 投稿日:2005/09/17(土) 08:00:29
職を無くしたアントリーはプロフを書けない
しかし光のイスカリオテの光弾は引きこもりの精神で神殿を防いだ

231 名前:光のイスカリオテ ◆vRSraP3Mm2 [] 投稿日:2005/09/17(土) 09:32:40
「新人を拒む騎士スレに死を!」
防ごうとするキモヲタアントリーを中の人もろとも粉々にし、神殿を完全に飲み込んだ

#^^

騎士スレ 糸冬了

232 名前: ◆Y7mu34jD/I [] 投稿日:2005/09/17(土) 10:02:28
そして何事もなかったように新人を拒まない騎士スレが始まった


233 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/09/17(土) 16:09:49
夏が終わった記念AGE

234 名前:マックス ◆BsGlQvuzhQ [sage] 投稿日:2005/09/18(日) 10:56:07
神殿の中に入りかけたマックスの背後から、馬の蹄の音が聞こえてきた。
「この馬の大群の様な迫力の有る音は……だぁああ!ジジ……フンバルトさん!俺あの人苦手なんだよぉ!」
そのまま逃げる様に神殿へ駆け込もうとしたマックスに、フンバルトの声が聞こえてきた。
「って、そんな速い馬に……やらなきゃ置いていかれちまうか!そりゃあ!」
マックスはハルバートを背のベルトに挟むと、馬の来るコースから横にずれた。
そしてフンバルトの馬が来るのと同時に跳び、そして見事にその背に乗った。
ただ飛び乗るだけならば、13の時には野生のホーンホースに飛び乗れる様になっていたマックスには造作無い事だったろう。
だが、馬に負けない速さで勢い良く飛び乗るのだから、乗った直後はバランスが取れない。
そんな状態で騎手が既に乗っている馬に……それも、騎手を引きずり降ろすのではなく、
そのまま後ろに乗るのは常人なら……いや、単なる乗馬名人等では無理だろう。
成功した彼自身、驚いていた位だ。
「はぁっ、はぁっ、ふぅはぁああ……こりゃ初っ端から厳しいなぁ。はは、どうも宜しくお願いします。」
心臓が高鳴り呼吸が乱れ、いつもの調子では喋れない。
ましてや、相手は色々とお堅い事で有名なフンバルトだ。
お調子者で、ろくな礼儀作法も知らない無教養な彼が、苦手であるのも当然と言えるだろう。
しかし、これ程頼りになる騎士は他には居ない。
「とりあえず怒らせない様にしなきゃな……はぁ、生きて帰れますように。」
そう小声で呟くマックスと、恐ろしい程の覇気を放つフンバルトを乗せた名馬スレイプニードルは、
神殿の深い闇の中へ消える様に入って行った。

235 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/09/19(月) 20:34:09
フンバルト達の前に現れたのはTRPG雑談所の>414だった

236 名前:フンバルト・ヘーデルホッヘ ◆UFpXZL11xw [sage] 投稿日:2005/09/19(月) 21:06:16
>234
背中に感じる心地好い衝撃にヘルメットの中で表情を崩すが、それを表に出す事は決してなかった。
「マックスウェル!貴様そんな格好をしているところを見るとまだ叙勲を受けておらんな!?
わしゃいつになったら貴様の事をマックスウェル卿と呼べるのぢゃ!
だがこの世界存亡の名誉ある戦いに来たと言う事はその意思があると受け取るぞ。
さっさとこの戦いを終わらせて叙勲を受けフレゼリア騎士団の甲冑に身を包むのぢゃぞ!」
ヘルメットの内側に隠された表情とは裏腹に、ひづめの音を逆に掻き消すような怒鳴り声を上げるのだ。
そして盾と共に持っていた巻物を振り向くこともなく後ろのマックスウエルに渡す。
「その巻物はナビゲーションスクロール!宮廷魔術師殿から渡されたものよ。
隣国の騎士たちに渡されておる水晶球には強力な探知魔法がかかっており、その居場所をこの巻物で察知する事が出来る。
そしてその隣に写っておる雁首どもがその騎士たちじゃ。しっかり覚えて敵味方間違えんようにの!」
説明をしながら巧みに馬を操り地下への階段を下っていく。
目の前には既に地下牢への扉がある、が速度は少しも落とさない。
「突貫ンン!!!」
フンバルトの気勢と共に人馬一体一本の銀色に輝く槍と化したその一撃は扉を粉々に粉砕し、更に勢いを増すように地下牢内を
縦断しミスリルランスの半分以上が反対側の壁に突き刺さりようやく止まった。
「我が名はフンバルト・ヘーデルホッヘ、フレゼリアの騎士である!邪悪なる輩め、いざ尋常に勝負せよ!」
壁への追突の衝撃を逃すため、既にランスは手放しており、馬上にてグレードソードを抜き放ち名乗りを上げる。
勿論敵の姿は闇に溶け込んでおり確認できずにいるのだが・・・

237 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/09/21(水) 13:13:54
俺がGMやってやるよ

238 名前: ◆wWlN2FLRB2 [] 投稿日:2005/09/21(水) 16:41:54
ミストとセシリア以外の者は魔界に吹き飛ばされた
そこに何百何千という触手が襲いかかった

239 名前:エヴァンス ◆SgWfYeW0n6 [sage] 投稿日:2005/09/21(水) 20:45:10
>217
左のジャブがかわされると、エヴァンスは数歩引いて壁にもたれ、生え際から伝う血の筋を右の手の甲で拭った。
血は暗く濁った赤色をしており、下ろされた右手の指先から滴り落ちて石畳に染みを作る。
少女は捨て台詞と共に牢獄の壁に消えるが、エヴェンスは彼女を追う素振りも見せない。
彼はそれきり頭を前に傾げ、血が止まるのを待つばかりだった。

>218 >221
>「分かったぞ!!!さっきエヴァンスが階段の辺りで妙に急ぎだした理由を!!
>エヴァンスはあそこでそこの女の子の匂いに反応して急ぎだしたんだ!!」

FALCONが牢屋まで降りて来た。傷口の出血を手で押さえつつ、ゆっくりと顔を上げる。
今までの様にミスト達の前でも口調を取り繕う事無く、開口一番、
「……いよいよ馬鹿が極まったか。次が来る前に顔を洗っておけよ」
そう投げ遣りに毒づく彼の目が、ちらと身長の縮んだセシリアへ向いた。
「若返りましたな、セシリア殿。お互い、三下相手にとんだザマだ。
一方のオールド・ミスは案の定、御無事の様ですが」
唇の端を微かに歪めて笑む。

>「…そのぅ、に、匂います…か?」

大股歩きでセシリアへ近付くと、血塗れの顔をそっと彼女の髪に寄せ、
「どれ……」

>219
彼の鼻先がセシリアの髪に触れる寸前に、濃密な魔法の闇が周囲を取り巻く。
エヴァンスは咄嗟にセシリアから退いて銃を抱き、腰を落として身構えた。
義手に魔力を集中させ、周囲の気配を読む。何者かの呪文詠唱が始まると同時に、コートを装甲化させた。
「此処の犬どもは野暮が過ぎるぜ。ウンザリなんだよ!」
呪文の完成と共に暗闇の只中から刃の嵐が襲い掛かるも、空中へ展開される魔法障壁によって次々と叩き落される。
「小細工下手めが、クソッタレ!」
魔法障壁を前面に大きく張り出し、目くら滅法で闇に手を伸ばす。
障壁を掻い潜った一本が左目を捉えた事も意に介さぬまま、
義手に刻まれた術式を解放し、姿を潜める敵へ巨大な光弾を撃ち出した。

240 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/09/22(木) 17:47:57
◆uKCFwmtCP6 の検索結果
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%E2%97%86uKCFwmtCP6&lr=

241 名前:フンバルト・ヘーデルホッヘ ◆UFpXZL11xw [sage城を守る結界もね] 投稿日:2005/09/24(土) 23:13:19
名乗りを上げたものの、敵は暗闇にまぎれて姿を見せない。
如何に老眼のフンバルトの目とはいえ、まったく見通せない事に周囲を包む闇が魔法的に作られたものであることを
理解した。
エヴァンスが光弾を撃ち出しているが、とても狙って撃ち出しているようには見えない。
「こちらが名乗りを上げているのに何たる無作法!それならばそれで構わぬわい!」
荒い鼻息をまきながら馬を下り、その側面に設置されていた長剣を取り外す。
刃渡り2m程の直剣だが、側面に3対の小刃がついているブレード『ヒチシ』。そう、七支刀である。
「ふん!情報エネルギー生命体と化した神官どもを完全に抹殺する為わしは探索に出た・・・」
ブレード『ヒチシ』を一振りし、闇に切っ先を向けながらとつとつと語りだすフンバルト。
「この刀は聖域に安置されていたものじゃ・・・剣としては鈍らではあるが、祭器としての力を秘めておる・・・
この剣は魔力を切る・・・そう、あらゆる魔法効果を無効化する力があるのじゃ。
肉体を持つものには脅威にはならぬこの刀も、魔法によって存在する神官めらの存在そのものを消す脅威と化す。
まずはこの闇で試し切りをしてやるわい!」
台詞が終わる頃には刀の表面に水滴が無数に浮き上がってきている。
そしてフンバルトが闇に向かって刀を一閃させると剣閃と飛び散る水滴が魔法によって作り出された闇を消滅させ
ていった。


242 名前: ◆II9gtEAuSw [sage] 投稿日:2005/09/24(土) 23:33:27
>221
「む、仕留めそこなったか……まあ良い、狩りはそうでなくては面白くない」
敵の女騎士は、何とか攻撃を防いだようだった。
攻撃を防がれてもさほど気にせず、今度は別の呪文を唱え始めた。
先ほどの毒の刃よりも、確実に騎士達を仕留める魔法を使う気でいるらしい。
この間に、反撃の手立てを考えなければ……

>236
>「我が名はフンバルト・ヘーデルホッヘ、フレゼリアの騎士である!邪悪なる輩め、いざ尋常に勝負せよ!」
新たに現われた敵に目もくれず、敵は詠唱を続ける。
どの道、大勢の敵をまとめて仕留めるつもりで、広範囲に威力を発揮する攻撃魔法を使う気なのだ。
敵が一人や二人増えたところで、この敵にとっては関係なかった。

>239
>義手に刻まれた術式を解放し、姿を潜める敵へ巨大な光弾を撃ち出した。
「ムッ!?」
敵はエヴァンスの攻撃に反応して、呪文の詠唱を中断した。
光弾は光の弾と書く。故に、エヴァンスの攻撃は、はっきりと敵の姿を確認できるほどに、この暗闇を照らしたのだ。
先ほどのしわがれた声から、老人の姿を想像していた者も多いだろうが、その実態は、翼を持つ大蛇であった。
翼も表皮も墨のように黒く、暗闇に身を隠すのに適しているのは明らかだった。
大蛇は翼で身体を覆い、エヴァンスの光弾を受け止めた。
翼に当たった光弾が炸裂することによって光源が無くなり、再び辺りが暗闇に包まれる。
どれほどの傷を負わせたのかは、深い闇で確認できなかったが、ノーダメージではないだろう。

>241
>「こちらが名乗りを上げているのに何たる無作法!それならばそれで構わぬわい!」
「ああ、居たのか。これは失礼した。術の為に精神統一をしておったので、お前の存在に気付かなかったのだ。
 申し遅れたが、わしの名はバルザイという。かつては賢者と謳われたものだが、今は故あって、夜の怪物として恐れられておる」
>そしてフンバルトが闇に向かって刀を一閃させると剣閃と飛び散る水滴が魔法によって作り出された闇を消滅させていった。
不思議な水滴によって闇が消滅するのを見た大蛇は、流石に慌てた。
単に身を隠すだけでなく、苦手とする光にから身を守るために闇を拡げていたので、それを無くされると、たちまち状況が不利になるのだ。
「……小癪な真似をしてくれるではないか、老騎士よ!」
水滴の正体が、魔力に反応するものということを見切ったバルザイは、その巨体を活かす戦法に切り替えた。
先ほどのように長い呪文を唱えることをせず、まずは自分にとって最も厄介なフンバルトから葬るべく、
その長い身体で締め殺すつもりで、空を飛び、フンバルトの方へ近寄ってきた。

243 名前:セシリア ◆TI6/2FuWqw [sage] 投稿日:2005/09/26(月) 03:38:04
>236>239>241-242
飛び交う刃が風を切る音に混じって低い呻りが聞こえる。呪文の詠唱のようだ。
セシリアは目を凝らし声の主を探すが、いくらか闇に慣れた目であっても
やはりその姿を見ることはできなかった。
焦燥交じりに攻撃をいなし続けるセシリアの耳に、今度は規則的な音が届く。
(…蹄の音?)
音は一つ呼吸をする間に振動が感じられるほどの距離まで接近していた。
そして次の瞬間、扉の破片と破砕音を伴って、音の主が牢獄へ姿を現す。
まず目に入ったのは騎槍。入り口と反対の壁に深々と埋まっている。長さは少なく見積もって3mはあるだろうか。
そこから少し視線をずらす。闇の中にあっても毛艶の深さがうかがえる逞しい体躯の馬。
馬上の人物は鈍く光る鎧を着込んでいる。同じく鈍い光を放つ盾にはフレゼリア王国の紋章が刻まれているようだ。
騎士は大剣を抜き放つと鉄格子を震わせるほどの声で名乗りを上げた。
>「我が名はフンバルト・ヘーデルホッヘ、フレゼリアの騎士である!邪悪なる輩め、いざ尋常に勝負せよ!」

その時、闇を相手に組み手をやっていたエヴァンスが苛立たしげに光弾を放った。
狙って放ったとは思えない一撃だったが、それは偶然か必然か闇に潜んだ者を見事に捉えた。
声の主は翼ある蛇。全身が煤でも被ったかのような艶のない黒で、なるほど闇に身を隠すには適しているだろう。
蛇は放たれた光弾を翼で防ぎ、受け止められた光弾はその場で掻き消える。
ダメージは与えたようだが、闇に慣れた目に急に光が飛び込んだせいで余計にものが見えない。
再び闇に身を沈めた蛇はバルザイと名乗った。
(バルザイ…「神の姿を見た賢者」だとでも…?)
セシリアは以前読んだ書物に同じ名を持った賢者のことが書かれていたことを思い出したが、
果たして闇に溶けたこの蛇がその賢者の成れの果てなのだろうか。
バルザイに名乗りを無視された格好のフンバルトは憤慨した様子で剣を抜いていた。
非常に変わった形の剣だ。噴き上がる炎、あるいは幹と枝を模ったかのようなその剣を、
フンバルトは何もないはずの闇へ向かって振った。剣から飛んだ水滴が闇を裂く。
―――比喩ではなく文字通りに。
闇は隅へと追いやられ、周囲は急速に明るさを取り戻していった。

>「……小癪な真似をしてくれるではないか、老騎士よ!」
姿を隠す闇を払われ不利と悟ったのか、バルザイはいささか狼狽したように言うと
フンバルトへ向けて飛んだ。肉弾戦を仕掛ける気だろうか。
「捕らえろ、『揺らぐ者』!!」
セシリアは近くに転がっていた自分の鎧に向かって叫ぶ。
声にこたえて鎧にはめ込まれた魔石から一匹の蛇が飛び出した。こちらには羽はなく、体は透明。
その体が水で出来ているためだ。蛇はバルザイに追いすがる。
言ってみればただの水の塊なのでそれほど強力ではないはずだが
ある程度動きを阻害することは出来るだろうし、余波でフンバルトに被害が及ぶこともない。
セシリアは水蛇を呼び出した次の瞬間にはそれを追って駆け出そうとしたが…
「わぁ!」
サイズが合わなくなったブーツの中で足がすべり、その場で文字通り転がってしまった。
…抜き身の剣で怪我をしなかったのは僥倖と言うべきだろうか。

244 名前:フンバルト・ヘーデルホッヘ ◆UFpXZL11xw [sage] 投稿日:2005/09/27(火) 21:30:16 0
>242
バルザイと名乗り闇から姿を晒したものは漆黒の妖蛇であった。
>「……小癪な真似をしてくれるではないか、老騎士よ!」
空中にその巨体をくねらせながらフンバルトによってくる。
「何が老騎士か!ワシはまだ40と325ヶ月の男盛りぢゃ!!」
怒声を放ち迎え撃とうにも、ブレード「シチシ」は肉体を持つものに対しては単なる鈍らでしかない。かといって愛剣や
盾に持ち替えている余裕もない。
その圧倒的質量の前にはなす術もないように思えた。

>243
だが、そこへセシリアの放った水の蛇が現れた。
この機を逃さず、フンバルトは移動し、セシリアの下へと駆け寄る。
敵に背を見せる事になるが、水蛇と他の仲間達を信じての行動だ。
「セシリア殿、ですな?事情は察しはついておりますぞ。従者を連れてこれるような戦ではないが、お互い従者がいない
と苦労しますなあ。
さ、急いで脱ぎなされ。後ろを向いていますのでこれで呪いを解きなされ。」
転がるセシリアに片膝をついて声をかけると、ブレード「ヒチシ」をセシリアの前に置く。
ブレード「ヒチシ」の力でセシリアに効果を及ぼす魔力を無効化せよというのだ。
誤解のなきよう記入するが、決して狒々親父という訳ではなく身体の急激な巨大化でずれた服が枷になったりするのを防
ぐ為、呪いと同時にセシリアが持っているかもしれないマジックアイテムまで無効化しないようへの配慮からの言葉である。
ついでに言うとフンバルトは騎士であり貴族でもあるので一般人とは羞恥心の基準が違う。
犬や猫の前で裸になっても恥ずかしくないかのように一般人の前で裸になっても羞恥を感じる事はない貴族基準をセシリア
にも当てはめこの場で裸になれと行っているのだ。
セシリアに背を向け、愛剣と盾を持ち身構えバルザイに備えて身構える。

245 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/09/28(水) 23:57:51
保守

246 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/09/29(木) 00:43:36
お疲れ
でももういいんだよ、もう

247 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/09/29(木) 22:28:38
カイザーが復活するまでは保守

248 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/09/29(木) 22:31:09
>247
そういう至上主義が廃れさせたと気付けないのか
カイザースレでやってろよ

249 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/09/30(金) 15:56:20
カイザーは疲れたのか

250 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/09/30(金) 22:44:25
とにかく保守だ。
古参のキャラに復活して欲しいし、今のキャラも好きだからな。

251 名前:セシリア ◆TI6/2FuWqw [sage] 投稿日:2005/10/01(土) 00:56:59
>244
顔から床に突っ込んだセシリアの前にフンバルトが膝を突く。
>「セシリア殿、ですな?事情は察しはついておりますぞ。従者を連れてこれるような戦ではないが、
>お互い従者がいないと苦労しますなあ。
「なに、私など今でも従卒と大差ない身です。身に着けている物もね」
うつぶせの状態から顔を上げ、軽く笑って答えた。
セシリアの装備はいわゆる「騎士」が着用するものと違い軽装だ。
家伝の鎧も元はフルプレートなのだが、胴と籠手だけを打ち直して使っており、
籠手にしても指先を保護するミトンの部分は外して鉄板打ちの指だし革手袋で代用している。
下半身は鎖のスカートに革の裏打ち、脛当てとこちらも鎧に比べるととても軽い。
頭は鉢金でまかなっている。どの装備も一人での着脱は容易、
精霊の力で防御面の埋め合わせもできる。無理に従者を連れてくる必要はない。
フンバルトの方も鎧の着用こそ一人では難しいだろうが、狭い場所であるにもかかわらず
騎槍から大剣への持ち替えなどは非常に滑らかで、従者の手を借りる必要はなさそうだった。

>「さ、急いで脱ぎなされ。後ろを向いていますのでこれで呪いを解きなされ。」
続く言葉に笑顔が凍る。
「…あの、今何と?」
しかしフンバルトは聞こえなかったのか無視したのか、くるりと後ろを向くと盾と剣を構えた。
(脱げって…出来るわけないじゃない!)
騎士の家系に生まれ最下位とはいえ爵位も持っているセシリアだが、倫理観は貴族よりは庶民に近い。
当然こんなところで肌を晒す事には抵抗がある。それに敵が居る。
戻ったは良いが服も着れずに切り結ぶ羽目になりかねない。
(…このままやろう。でもどうすれば良いんだろ…)
とりあえず体を起こして目の前に置かれた剣を掴む。重い。持ち上がらない。
というか全長が今の身長の倍近くある。
(………本当にどうしよう)
「鈍ら」を目の前に、セシリアは少し途方にくれた。

252 名前:マックス ◆BsGlQvuzhQ [sage] 投稿日:2005/10/01(土) 14:18:54
揺れる馬上で説教を食らい、巻物を受け取ったマックスは何をしていたのか?
……気絶していた。
華麗に飛び降りようとして、壁にビタンッと叩きつけられていたのだ。

バルザイの闇がフンバルトによって斬られて、まだそこまで間もない位か。
広い額をさすりながら、ゆっくりとマックスが起きあがった。
「う、痛ぇ……これは敵の仕業か?武器は……あっ、いっつつつ……!」
また額を抑えながら、いつの間にか落としていたハルバートを手に取り、周りを確認する。
暗くはある、が、周りが見えない程では無かった。
「ジジ……フンバルトさんと、あれは……。」
またいつの間にか落としていた巻物を取り、顔を確認した。
その顔は巻物と一致していた。一人を除いては。
「子供?にしては強そうな……あっ、そうか。何か不思議な力が有るから敵に囚われてたって所か!」
小さくなったセシリアの事を、人質だった子供と思ったマックスは、後方に居たバルザイを見据えた。
「子供に手を出すとは許せねえな、この変態野郎!俺が相手だぁっ!!」
本来なら自分が子供の面倒を見たい所だが、今はフンバルトが守っている。
ならば今は自分が攻める!そう考えたマックスは、バルザイに向かって駆けだした。
「食らえぇっ!変態野郎ッ!!」
大きく跳躍……そう、普通の人間では不可能な高さの跳躍から、バルザイの顔目掛けて蹴りを放つ。
「必殺!飛翔脚ッ!!」

253 名前: ◆HiYxvIsaZg [sage] 投稿日:2005/10/01(土) 16:09:19
さきほどFALCONとエヴァンスが強敵を倒した後に会合した部屋に一人の若々しい青年が訪れていた。
手にした水晶玉には騎士たちとバルザイとのやりとりを映っていて、それを寡黙に眺めている。
「ほう……知っている騎士は古参のFALCONのみか。まあよい――何年ぶりか、考える気にもならないが。
まあ、久しいことには変わりない。歓迎しよう騎士たちよ」
微塵の誠意も浮かばない言葉だが、目を細めてまるで生き甲斐を見つけたように低く笑った。

「しかし、屍食教典儀の物質化にレプリカの賢者の石と…私の復活か。
あまつさえ、魔王までも復活させようというのだから。まったく末恐ろしい集団だ」

―――刹那。
青年の左手にあった水晶に、紅蓮が生まれ、焼いて、消した。
なんの詠唱もなく。
なんの動作も無く。
気に入らない、とだけ消えるように呟くと。
ぎし、と。どこから現れたのか背後のソファーを軋ませて腰を浮かし、腕を組み顎をのせる。
「だが、これも盟約。よかろう。貴様等と私の業をもて、地上に地獄を打ちたてよう」
そうして、青年は笑う。
自らを破滅へと導く、その狂気の闇に身を浸しながら。

254 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/10/01(土) 16:34:35
                   l.\
                   .|| .\             _
                   ..| | .\           / /
                    | |. \        / /    _
                    .| |  ..\   .||\/  /    /../
              .___,,--‐‐‐‐_‐ヽx,__ / /  _/   /´ /
          _.イ'.´ ̄ ) `) ̄.`''糞スレ爆撃機 ̄ ̄\./´ /
     _ . -‐ ''´`'ーー+ーーー'´_,, ----''´ ̄=  ___´ ̄/´   /
   <´   j     i   ヽ二,,,,二二____,..-' \`二二二/
    ``''ー‐───┴──ヽl‐‐-----(;;;;;;;\\..  \ー\\`\
         攻撃命令マダー!?       `\\. .\ `\\\
                            `\\  .\  `.\.\
                              `\\. \    ̄
                                `\\ .\
                                  `\\.\
                                    `\\\
                                       ̄ ̄

255 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/10/01(土) 20:44:49
            ∧_∧
     ∧_∧  (<_`   ) 兄者、目つぶって。
     ( ´_ゝ`) /   ⌒i
    /   \     | |
    /    / ̄ ̄ ̄ ̄/ |      …何だ、いきなり。
  __(__ニつ/  FMV  / .| .|____
      \/____/ (u ⊃

            ∧_∧
     ∧_∧  (<_`   ) いいから、つぶって。
     (  ´_ゝ) /   ⌒i
    /   \     | |
    /    / ̄ ̄ ̄ ̄/ |      …こうか?
  __(__ニつ/  FMV  / .| .|____
      \/____/ (u ⊃


          
     ∧_∧_∧   
     (  ´(      )    
    /  /⌒    ⌒i
    /   // ̄ ̄ ̄ ̄/ |      んっ……
  __(__ニつ/  FMV  / .|____
      \/____/

256 名前:エヴァンス ◆SgWfYeW0n6 [sage] 投稿日:2005/10/01(土) 23:45:18
>236 >241
突如として、大柄な影が地下牢の扉を打ち破って現れた。
不意の侵入者の正体は二人乗りの騎馬で、一人は馬上で声を張り上げ、一人は壁に体を強く打ち付けて床へ崩れ落ちる。
二撃目へと構えつつあった左腕を下ろして一旦身を引いて傍観している内に、
新参者の手で振り抜かれる刃の紫電が闇を拭い、敵の姿が先にも増して露わとなった。
エヴァンスは大蛇の姿に然程興味の無さそうな素振りで、壁側へ向くと、
「ん――」
刃に貫かれた左目へ、右の手を延ばす。突き立てられたままの刃に指先が触れ、その峰に沿って眼球を捉える。
と、刃の幅一杯に分断された眼球へ爪を食い込ませると、強引に眼窩から引きずり出す。
「コイツはもう駄目になっちまったな」
眼球を抉り出し、続く神経を爪で切り離してしまうと、空洞となった眼窩からは温い血が止め処無く溢れ出し、首筋へ伝う。

>244 >251
その場に銃を捨て置き、壁に突き刺さったまま放置されていた騎槍を強引に引き抜いた。
壁の一部が崩れて、大量の埃が舞い散る。真っ赤になった手を口に当てて、少しの間咳き込む。

「脱がずに解呪したいんだろ? 正直、残念だけど」
槍を片手に、服を脱ぐ脱がないで騎士とやり取りしていたセシリアの脇へ出る。
足下に置かれた大剣の柄を掴み、刀身を横にして持ち上げると、刃峰でセシリアの頭をばしばしと数回叩いた。
「眼にも効くかい、これって」

>252
倒れていた筈の男がいつの間にやら立ち上がり、バルザイと名乗る翼蛇に対峙する。

>「食らえぇっ!変態野郎ッ!!」
>大きく跳躍……そう、普通の人間では不可能な高さの跳躍から、バルザイの顔目掛けて蹴りを放つ。

飛び蹴りを放つ男の背中に被せるようにバルザイへ狙いを付け、身に余るサイズの騎槍を片手に大きく振りかぶる。
「命中したら御慰み」
全身を使ったモーションで投げられたミスリル製のランスが、風に唸りを上げた。

257 名前: ◆II9gtEAuSw [sage] 投稿日:2005/10/02(日) 01:16:33
>243>244
>その体が水で出来ているためだ。蛇はバルザイに追いすがる。
水の蛇がバルザイの身体にまとわりつき、セシリアの思惑通り、大蛇の行動が阻害された。
同時に、フンバルトを巻きつき攻撃で仕留めることを諦めたらしい。
「そのような姿になろうと、まだそこまでの力が残っておるか。
 ええい、面倒だ、まとめて吹き飛ばしてくれる!」
>セシリアに背を向け、愛剣と盾を持ち身構えバルザイに備えて身構える。
ここで、締め付けることを諦めたバルザイは、今度は翼を大きく広げて空中へと舞い上がり、聞いたこともない呪文を唱え始めた。
高さのことを考えなければ、挑発的なまでに隙だらけだが、逆に自らの呪文の効果に絶対的な自信を持っているようにも見える。

>252
バルザイが呪文を唱えていると、
>大きく跳躍……そう、普通の人間では不可能な高さの跳躍から、バルザイの顔目掛けて蹴りを放つ。
見事に顔面に命中したが、凄まじいまでの呪文に対する集中力で、
頭部から血液と思しき緑色の液体が生々しく流れ出ていていようと、変態野郎などと罵られようと、詠唱を辞めることはなかった。

>256
>全身を使ったモーションで投げられたミスリル製のランスが、風に唸りを上げた。
丁度、翼の辺りに命中して深い傷を負わせた。
翼に傷を負ったことにより、バルザイが空中から落ちてきたが、彼の方は全く意に解することもなく、未だ呪文の詠唱を続けている。
ただし、息継ぎの間隔が狭くなっており、急激に体力を消耗していることがわかる。
呪文を完成させるのが先か、それとも力尽きるのが先か。

258 名前:名無しになりきれ[sage テンプレはまた後で] 投稿日:2005/10/02(日) 02:50:31
騎士達が死闘を繰り広げている神殿、その神殿の目の前に立つ一人の青年がいた。
「ここに集まりし無数の邪気…今回の全ての元凶はここだな」
神殿を包む邪気を確認するように全体を見渡しながら少し考えるような素振りを見せた後、神殿へと入ってゆく。
敵に自分の存在を察知されないように呪文を唱える。青年の身体を薄い布のような光が包む。
これによって、遠距離から監視するような魔法には察知されなくなるのだ。
だが、この魔法は自分にしか使えないので、大人数での行動時には意味が無いのが欠点だ。

入ってすぐに広い部屋に出たが、誰も居ない。
だが、壁の所々に最近出来たような傷跡が見受けられる点から、ここで戦闘が発生したのは間違いないだろう。
今はここに留まる理由も無いので、小走りで周りの状況を確認するだけだ。
そこから直ぐ次の部屋に出る。前の部屋と似たような構造だったが根本的に違う点があった、それは扉が3つある事である。
(…ここは邪気が強すぎて、この扉の先の気も感知出来ない…
 確か、人間は未知の場所を進むときは左へ行く確立が圧倒的に高いらしいから、左には罠がありそうだな
 …いや、だが、それを敵が逆手に取って左の扉が正解の可能性も否定できない…また3択に戻ったか。)
深く考え込んでしまう青年。
考え込んだ挙句、剣を立てて倒れた方向へ進むという幼稚な方法に決定した。
その方法を試した結果…剣が後ろに倒れた。
「これは…いや、帰ったらマズいだろ。」
結局、剣の倒れた方向からの微妙な相対誤差を求めるという、自分でもよく分からない計算式の結果、真ん中の道に決定した。
進んでいくにつれ、壁の傷跡も深く大きくなっていく。戦いが更に激しくなりつつある証拠だ。
しかし、ここにも誰もいない。騎士たちが勝ち進んでいる証拠だろう。傷つきすぎて歩きにくい場所もあったが、跳躍力でカバーしながら進む。

更に進むと、広い部屋へ出た。
複数の扉が存在している点から考えて、3つに分かれた道の合流点なのだろう。
この部屋には、2つの通路が伸びている。おそらく、これのどちらかが先へ進むべき道なのだろう。
(…今度こそ2分の1は間違った道だろう。よし、暫らくの間、誰かが引き返してくるのを待つぞ。
 進むのは、誰も来なかったらでもいいだろう。)
そう決心すると、青年はその場に座り込んで目をつぶる。
ここまでの道を進んだだけでも、かなりの邪気を感じている。それによって乱れた心を瞑想によって正しているのだ。

259 名前:258 ◆SXCV.2heRo [sage スレ汚しすまん] 投稿日:2005/10/02(日) 02:51:32
トリップ忘れてた

260 名前:258 ◆9PjIQiWfDs [sage] 投稿日:2005/10/03(月) 22:51:34
やっぱこっちに。

261 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/10/03(月) 22:52:10
鳥よりテンプレだろ
って言うか今誰待ち?

262 名前:258 ◆9PjIQiWfDs [sage] 投稿日:2005/10/03(月) 23:20:40
>261
テンプレは誰かと絡んでから出そうと思ってるんだ。


>って言うか今誰待ち?

全員が行動しないといけないから、誰を待っているのかは性格には分からない。
ちなみに、俺は時が来れば勝手に行動するし、いつ絡んでもいいよ。

263 名前:フンバルト・ヘーデルホッヘ ◆UFpXZL11xw [sage] 投稿日:2005/10/04(火) 22:06:20
>251>252
背後のセシリアの苦悩などまるで知る由もなく、フンバルトは死守の構えでバルザイを睨みつけていた。
そこにマックスの跳び蹴りを放つ姿が映る。
「まったく、あやつめ何時までも下品な戦いをしおって・・・
しかーーーし!この誉ある戦いの為、目をつぶってやるわい!いいぞ!流石マックスウェルぢゃ!」
バルザイの顔面にヒットする蹴りに歓声を上げた。

>256
>「眼にも効くかい、これって」
後ろで声がしたと思うとランスを投げるエヴァンスの姿に気付いた。
「ぬをぉ・・・ブレード「ヒチシ」の効力は呪い、祝福の区別なく切りつけ露のあたったものの魔法力を完全無効化
することにある・・
魔法効果自体は消せても魔法効果による傷や通常の傷には何の効力もない・・・のぢゃ・・」
血を噴出すためだけの穴と化した眼窩を以ってしても平然とするエヴァンスに驚きながらも何とか説明をした。
台詞が終わる頃には背後で気配が変化する事を感じた。セシリアの呪が解け元に戻ったのだろう。
(・・・これならばもう良かろう・・・)

>257
いまだ呪文を唱え続けるバルザイ。だが見た目にも既に瀕死の重症である事がわかる。
「ふん、たかが爬虫類の分際でよくぞ戦った!敬意を表して儂がとどめを・・・をぉ・・こ、これは!?」
剣をかかげバルザイに近寄ろうとするフンバルトが突然よろめき、両膝両手をついて地に伏せる。
「い、イカン・・・こんなときにギックリ腰とリューマチを併発しおった・・・スマン、後を頼みもうしたぞ・・」
全身をくまなく覆うスーツアーマーからくぐもった声を漏らしてノロノロと地を這いずるのが精一杯なフンバルトであった。

264 名前:セシリア ◆TI6/2FuWqw [sage] 投稿日:2005/10/05(水) 01:48:10
>252>256-257>263
背後から何かが崩れ落ちる音と咳き込む声が聞こえる。振り向くとエヴァンスが騎槍を引きずって傍らに立っていた。
>「脱がずに解呪したいんだろ? 正直、残念だけど」
言いながら今のセシリアでは全力を以っても持ち上げることが出来なかった剣を、片手で無造作に掴む。
次の瞬間、セシリアの頭上に影が落ちた。さらにその次の瞬間。ごん、と鈍く小さい音がする。
「あうっ」
思わず額を押さえるが、その手の上からさらに二、三度剣で小突かれた。
「…もう少しやりようというものが…!」
わずかに涙の浮いた目でエヴァンスを恨めしげに見上げる。セシリアを見下ろすその顔がだんだんと近づいてきた。
体格が元に戻ってきているのだ。さてここで一つ問題が発生した。ベルトを戻していない。
つまり、もともと細いセシリアの腰がさらに絞り上げられてしまっているわけだ。
(こ、こんなもの、舞踏会で着けたコルセットに比べれば…)
実際コルセットの締め付けはこれよりもさらにきつかったのだが、それほどまでに締め上げられたところで
胸も尻も小さいセシリアにはあまり意味はなかったはずだ。
(ミストさんなら似合ったのかなぁ…)
場違いなことを考えながらベルトを緩める。

大きな羽音があたりの空気を揺らす。
振り返るとフンバルトの盾の陰からバルザイの姿が見えた。天井付近を飛びながら何か唸っている。
これも呪文の詠唱だろうか。セシリアがそれを止めようと飛び出しかけたその時、
短髪の青年がバルザイに飛び掛り、蹴りを打ち込む。バルザイは血を流しながらも未だ飛びながら詠唱を続けている。
そこへエヴァンスが呟きながら投げた槍が飛来し、翼を貫いた。これには流石に姿勢を維持できず、
床へとその身を横たえた。それでもなお詠唱は続く。盾を構えまるで砦のようにどっしりと構えていたフンバルトが
剣を掲げ走り出す。止めをさすつもりだ。だが数歩も行かぬうちに両手両膝を突いて崩れ落ちた。
>「い、イカン・・・こんなときにギックリ腰とリューマチを併発しおった・・・スマン、後を頼みもうしたぞ・・」
(それだったらもう少しあったかい格好してた方が…)
全身を覆った鉄鎧はさぞかし冷え冷えとしているだろう。健康には気を使いたいものだ。

「……フンバルト殿、御免!!」
言いながら走り出したセシリアはフンバルトの肩のあたりを踏み越えて最短距離でバルザイへ向かい、
下顎から上顎にかけて縫い止めるように剣を突き入れようとする。
これで無事に貫き通せれば後は剣身に熱を送るだけ。羽根蛇のローストの出来上がりだ。
問題はは詠唱が終わる前にそれを出来るかどうか、だ。

265 名前: ◆II9gtEAuSw [sage] 投稿日:2005/10/07(金) 23:32:42
バルザイと名乗る大蛇は、傷付きながらも呪文の詠唱をやめようとしなかった。
その集中力の強さのあまり、周囲が一切見えていないようだ。
老騎士が腰を痛めて悶絶している間にも、無慈悲にも呪文の詠唱は完成へと近付いてゆく。
と、そこに、

>264
>下顎から上顎にかけて縫い止めるように剣を突き入れようとする。
セシリアの放った剣が、大蛇の喉を貫いた。
喉の辺りに攻撃を受けると、流石に呪文の詠唱をやめざるを得ない、と言うよりも詠唱が不可能な状況になった。
>これで無事に貫き通せれば後は剣身に熱を送るだけ。羽根蛇のローストの出来上がりだ。
剣身に送られた熱は全身を焼くほどの威力は無かったものの、蛇の頭部が灰と化し、その命を断った。
バルザイの巨大な死体は、得体の知れない黒いものに包まれてシルエットとなり、それがしぼむようにして大きさと形を変えた。
するうち、大蛇の死体は、ボロ布を纏った人間の白骨死体と化した。
この白骨死体は、セシリアが以前読んだ書物に記されていた『神の姿を見た賢者』のものなのだろうか?

セシリアが喉を突き刺したのとほぼ同時に、バルザイの呪文が完成していたようだ。
あの大蛇の最後の呪文の効果は、上から無数の針が降り注ぎ、それが床や敵に突き刺さった瞬間、そこに雷が落ちるというものだった。
バルザイの息の根は既に止まっているので、これさえかわせば、次の攻撃は無い。

266 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/10/07(金) 23:35:00
おせーよ

267 名前:FALCON ◆uKCFwmtCP6 [sage] 投稿日:2005/10/08(土) 12:41:03
「師匠……新気功砲は止めてくれ!!」
FALCONがこんなことを突然叫んだのは理由がある。
FALCONは師匠が大切に保管している星の紋様が入ったオレンジ色の宝玉を、何を考えていたのか刀で叩き斬ったのだ。
そのため、師匠はFALCONを大木に縄で縛り、罰として新気功砲を放とうとしたのだ。
勿論、夢の中での出来事だが。
何故、FALCONが夢を見ていたのかと言うと、
先程の闇の中で、敵の気配を探ろうと感覚を研ぎ澄ました時、右足に痛みが生じると共に、不意に眠気が襲ってくる。
そして、眠気に打ち勝つことが出来ず、立ったまま夢の世界に旅立ってしまったのだ。

叫びと共に目を覚ましたFALCONの視界に最初に入ったのは、見知らぬ二人の人物。
敵かと思い、まだ少し眠気の残る体に気を込めて超化をし、気を溜めた右手を見知らぬ二人の人物に向ける。
そして、気功波を発射しようとした瞬間、肩全体に何か刺さったような鋭い痛みと体に電撃を喰らったような感覚が。
肩をを触ってみると、針が刺さっている。恐らく、肩全体に何十本も刺さっているのだろう。
「最近の針治療は凄いな…眠気と溜めていた気が完全に吹っ飛びやがった…
だが、もうちょっと痛みを和らげることは出来ないのか?普通の人間だったら死んでたぞ…」
今の針治療のせいで、FALCONの超化は解け、右手に溜めていた気も暴発し、狙っていた標的とは見当違いの方向に飛んで行った。

268 名前:フンバルト・ヘーデルホッヘ ◆UFpXZL11xw [sage] 投稿日:2005/10/08(土) 20:47:56
>264>265
>「……フンバルト殿、御免!!」
両手両膝をつき、四つんばいになっていると後ろから声が聞こえた。
フルフェイス型のヘルメットを被っているので視界が制限され、後ろを見る事はできない。だが、その声と足音、そして
今の状況を鑑みると何が起ころうとしているか、手にとるように判った。
衝撃に備え四肢に力を入れる。
次の瞬間、肩あたりに衝撃を受けヘルメットの内側からバルザイに剣を突き立てるセシリアの後姿が見えた。
「よぉおおし!見事ぢゃ、セシリア殿!!」
(やれやれ、わしが踏み台にされるとは・・・若い頃なら決闘を申し込んでおったが丸くなったもんじゃ・・・)
複雑な胸中だったが、剣がバルザイの喉に突き刺さるのを見て、フンバルトは立ち上がって喝采を上げる。
ギックリ腰やリューマチの持病は確かにあるのだが、今のフンバルトに支障を与えるものではなくなっているのだ。
宮廷魔術師からの依頼を受け、それを請けたその日から・・・
それでもあえて倒れたのは大勢が決したのを見て、後は若い者達に任せる為だ。
何より、自分のエネルギー消費を抑えるためだ。果たすべき使命の為に無駄なエネルギーは使えない。

その後、バルザイの頭部が灰と化し、その姿を人間の白骨死体に化すのを見て戦いの勝利を確信した。
だが、勝利の余韻に浸っている時間は極僅かだった。
上にただならぬ気配を感じて見やると、無数の針が虚空に顕われ形づくってきている。
「逃げよスレイプニードル!!ふせげん者は我が下にこい!この大盾と鉄の鎧が針を通さぬ城壁となるわい!」
部屋の隅を背に大盾を上に掲げ堅守の構えで針に備えた。

269 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/10/08(土) 20:55:17
動くと思ってました

270 名前:エヴァンス ◆SgWfYeW0n6 [sage] 投稿日:2005/10/08(土) 22:40:37
>265
セシリアの剣が翼蛇の喉元を貫き、頭部を焼かれた敵の姿は黒い力場と共に収縮する。
銃を拾い、周囲を見回すと
「フレゼリア城からの増援か? 私も別個に、術式の準備を頼んでおいた筈だが。
城内・城下中から適当な魔導師百人を徴集しておいて欲しいと。それと、敵方が放った召喚獣を回収する様に……
ディナーに間に合うと良いんだがね。あんた方は何時に出た?」
床に膝を付く重装の騎士へ、声を掛けた。城を出て直ぐ彼が送った、信号弾の話だ。

戦闘の終了を悟ってか、エヴァンスは何ら構えもせずバルザイの白骨死体へと近付いていくと、
骸骨が纏った古衣を無造作に掴み、引き剥がそうとした。
「潰した左目の分、使える物は使わせて戴こうか」
薄汚く茶けた布の端々が解れていき、血塗れた右手に糸屑が張り付く。

>セシリアが喉を突き刺したのとほぼ同時に、バルザイの呪文が完成していたようだ。
>あの大蛇の最後の呪文の効果は、上から無数の針が降り注ぎ、それが床や敵に突き刺さった瞬間、そこに雷が落ちるというものだった。

エヴァンスの頭上に、丁度彼の身体を守る分だけの規模で障壁が展開された。
雨の様に降り注ぐ魔法の刃は虹色の魔方陣に受け止められ、続け様の落雷が障壁を撃ち砕く。
「おっと」
咄嗟にコートを翻し、再び落下を始めた刃を防ぐ。魔法術式の完了を見て取り、溜め息混じりの声を漏らした。
「対物理障壁ってのは、見てくればかりのハッタリだから……
新しい防壁を組み直さにゃならんな」

271 名前: ◆ZoLzACj4.Q [] 投稿日:2005/10/09(日) 19:40:09
闇の奥から現れた不気味な双眸が騎士達を捉えた。その視線から放たれる鬼気は騎士達全員の動き
を封じてしまいそうな程鋭く冷たかった。
「オーガス騎士…!」
蒼き雷がその声の主を貫くも、さほど問題も無さそうに歩を進める。その雷光に照らされた銀色の
美しき体毛は正に高貴としか言いようが無い。この時騎士達の脳裏に最強の獣人、銀狼の名が
浮かんだ。
「偉そうな口を叩く割には大した事の無い奴め…」
既に変わり果てた妖蛇の姿を見下す様に眺め、横を通る。その刹那、閃いた銀光が妖蛇の体を
音もなく四つに分断した。崩れゆく巨体に神殿が揺れる。その間も雷はなおも彼を貫くが、
彼の素晴らしき銀毛の美しさを引き立てる照明に過ぎなかった。

272 名前:神の戦士ヤムヤム[] 投稿日:2005/10/09(日) 19:51:47
「オレ、神ノ戦士。絶対ニ負ケナイ!」
>271をあの世へ強制送還した

273 名前:マックス ◆BsGlQvuzhQ [sage] 投稿日:2005/10/10(月) 02:26:12
>256-257>263-265>268
マックスは蹴りを叩き込み、バルザイの頭部へそのまま乗った。
この手応え(?)は確実に決まった!彼はそう確信した。
実際、緑色の液体が。恐らく、バルザイの血液であろうものが流れ出したいた。
「ッ!?」
いや、さっきの感触なら骨まで砕けていてもおかしくはない、なのに。
「……まだ倒れないのか?」
ハルバートによる頭部への追撃を仕掛けようとした、その時だった。
エヴァンスの放った槍がバルザイの翼を貫いた。流石にバランスを維持できなくなったバルザイは、
空中から転落し、頭部に乗っていたマックスも共に落下した。
「おっととと、いてっ!」
落下した先は先程の跳躍で自分が踏み抜き砕いた床だった。
受け身を取ろうとしたが、当然、上手く取れずにのたうち回っている。
「ぐぁ〜っ!いったぁ〜っ!だっ、だが!」
これで敵も詠唱を止めただろ!しかし、そのマックスの期待を裏切るかの様に、
バルザイの詠唱は続いていた。
「畜生〜ッ!なんてしつこい野郎なんだ!そうだ、フンバルトさん!」
体を素速く起こし、フンバルトの方へ向き直った。その目に入ったのは子供を守る老騎士では無く、
何とも情けなく腰を抑える老騎士と若く美しい女性だった。
「……あれ?」
その女性はフンバルトの肩を踏み台に、呆気に取られるマックスの頭上を飛び越え、
バルザイの喉を剣で貫いた。その剣技の力か。瞬く間にバルザイの巨大な頭部が燃え尽き、
暫くするとそれは人の白骨死体へと姿を変えた。
「やーれやれ、手こずらせやがって。この変……。」
そう言ってマックスは口を噤んだ。その見るも哀れな死体に対し、
変態野郎と罵るのは余りにも情けないと思ったからである。

一つの闘いの終わりに軽く安堵する青年の頭上の空間に、無数の針が形作られていた。
だが針が放つただならぬ魔力によって、皮肉にもマックスはその存在を察知する。
「げっ!」
絶体絶命。そんな言葉が彼の胸をよぎった、その時。
大盾を上に構えるフンバルトの頼もしい声が彼の耳に響いたのである。
「そっか、あの盾なら!」
馬鹿みたいな大声で叫びながら、フンバルトの構える大盾の下へと滑り込んだ。

274 名前:セシリア ◆TI6/2FuWqw [sage] 投稿日:2005/10/11(火) 03:29:04
>265>267-268>270>273
バルザイは抗うそぶりも見せずに顎を貫かれた。唸っていた声が止まる。
セシリアはそのまま剣の精霊へ命じ、熱を発生させる。程なくしてバルザイの頭部は灰となって崩れ落ちた。
ほぼ同時に、残った長大な胴体が黒いもやのような何かに包まれた。その「何か」は見る間に大きさと形を変えていく。
そして、最後にそこに残ったものは、ぼろ布を巻きつけた骸骨だった。いたって普通の人間のもののようだ。
これがかつて賢者と呼ばれたバルザイの正体ということだろうか。
エヴァンスがバルザイの骨へ歩み寄り、衣を剥ごうとする。セシリアはそれを訝しげに見ていたが、
フンバルトと共に現れた青年の叫びに頭上を振り仰ぐ。無数の針が今まさに落ちかかろうとしているところだった。
首元に手をやり、マントの留め金を外す。そのまま腕を大きく振り回し、落ちてきた針をマントで打ち落とした。
が、タイミングが早すぎたのか針の数が多すぎるのか、打ち振るったマントの向こうからさらに針が降って来る。
思わず目をつぶり、体を捻りながらもう一度マントを振ろうとする。
しかし、恐らく間に合わないだろう。あれだけの時間をかけた詠唱で、ただの針を降らせるだけとは考え辛い。
針が突き立てばその後に何らかの効果を及ぼすはずだ。それが致命的なものであることも容易に予想できる。

ここで終わるのか、と考えたセシリアのすぐ横で小規模な爆発が起きる。
爆風は針を跳ね飛ばし、結果、セシリアは事なきを得た。
体制が崩れかけたところを爆風で煽られたために、床に倒れこんだセシリアは、周囲を見回しながら起き上がる。
皆無事のようだ。FALCONに目をやると、肩に手を当てて針を抜いている。
先ほどの爆発は彼が放った気弾によるものだろうか。
(……狙ってやったんじゃないんだろうなぁ。それにしても避けて無事、じゃなくて食らって無事なんだ……)
さすがに元は外部の人間でありながら騎士団の一軍を任される戦士だ、と半ば呆れながら考えた。
バルザイの呪文が不完全な形で発動していた可能性もないわけではないのだが、
FALCONが異様に頑丈と考えるほうが自然に思える。
セシリアは改めてマントを振り、いくつか刺さっていた針を振り落とす。
「しかし……随分と足止めを食らってしまいましたな。行くとしましょう」
それを羽織りながら一同に声をかけた。

275 名前:フンバルト・ヘーデルホッヘ ◆UFpXZL11xw [sage] 投稿日:2005/10/11(火) 20:08:32
>265>273
マックスがフンバルトの下に滑り込んできた直後、豪雨の如き勢いで無数の針が降り注いだ。
盾を振りかざすも全てを止められず、身体にも数限りない針が降り注ぐ。
分厚い大盾と身体を完全に覆う鋼鉄のスーツアーマーを針は貫く事はできず、ほんの僅か穿っただけで弾かれ、
床に落ちてしまう。
だが、バルザイの最後の呪文はほんの僅か穿つだけで十分効果があるものであった。
盾や鎧に突き立った瞬間、そこに針と同じ数の雷が落ち鉄鎧を舐め回すように電撃が走る。
「ぬごおおおぉ!!!」
針の刺突攻撃を完璧に防ぎきったフンバルトの大盾と鎧であったが、電撃の前では無力であった。
数秒間フンバルトは叫び声と共に全身光り輝き、ようやく元の静寂へと戻った。
「・・・ぐふはぁ・・・神経痛治療に丁度いい電流じゃったわい。」
全身スーツアーマーでくまなく包み、顔もフルフェイス型のヘルメットの為その表情を窺う事はできないが、声を聞く
限りでは大きなダメージを負ったようには聞こえない。
しかし、鎧の関節部分やヘルメットの覗き穴からは白い煙が肉の焼け爛れる臭いと共に漂っていた。

>270>274
まだ薄い煙を纏ったままブレード『ヒチシ』を背に担ぎ、エヴァンスの元へと歩み寄る。
「先程の話だが・・・儂はこのブレード『ヒチシ』探索の為に随分前に出たのでな、城の方の動きはわからん。
じゃが、宮廷魔術師殿は若くしてそつのない方だからの。おそらく手筈通りに事は運んでおるじゃろう。
・・・それにしても・・・バルザイ・・・お主も闇に身を堕とした者の末路くらいわかっておったろうに・・・
人というものは皆、愚かしいものだな・・儂も含めて・・な・・・」
バルザイとは面識はない。だが、バルザイの白骨死体を睥睨しながら静かに礼を執る。
>「しかし……随分と足止めを食らってしまいましたな。行くとしましょう」
セシリアに声をかけられ、勢いよく振り向く。
「うむ、そうですな!それにしても流石はセシリア殿、見事な一撃ぢゃった!
それに比べてマックスウエル!お前はなんぢゃい、蹴足なぞ騎士の戦い方ではないぞ!
いかなる時も騎士道精神を忘れず優雅に戦う!勝てばいいなどという傭兵の戦い方しておってはいつまで経っても
フレゼリア騎士団を任せられんぞい。」
相変わらずの小言をブツブツいいながらセシリアの後に続くのであった。

276 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/10/13(木) 20:19:43
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

277 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/10/13(木) 20:20:54
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

278 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/10/13(木) 21:10:41
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

279 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/10/13(木) 21:20:27
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

280 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/10/13(木) 21:22:23
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

281 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/10/13(木) 21:26:03
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

282 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/10/13(木) 21:26:35
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

283 名前:マックス ◆BsGlQvuzhQ [sage] 投稿日:2005/10/16(日) 15:54:44
>274-275
無数に降り注ぐ針がフンバルトを襲うも、全身鎧のフンバルトには大して効果が無い様だ。
だが次の瞬間、激しい雷撃と光がフンバルトの身体をを包みこんで居た。マックスはとっさに目閉じ、身体を丸める。
暫しの静寂……。ゆっくりと目を開けたマックスの耳に、フンバルトの不敵な声が聞こえた。
「無事だったんですね!流石はフンバルトさんだ!」
だが良く見るとフンバルトの鎧の間接部から白い煙が漏れていて、肉の焼け焦げた様な臭いもする。
「(俺達の士気を下げない為にやせ我慢してるのか……男だぜ。)」
コートを着た男の方へと向かうフンバルトの後ろ姿を眺める彼の目は、子が偉大な父親の背を見るかの様な眼差しだった。

先程止めを指した女性騎士の声が聞こえ、マックスはそちらの方へ向いた。
「そう言えば……。」
女性の顔はフンバルトに渡された巻物に載っていた顔と同じである。
「セシリアさんか。で、あちらがエヴァンスさんか。それと、ふぁ、ふぁるこんさん……?後は……。」
マックスは一人でぶつぶつ呟きながらも顔と名前を合わせると、セシリアの後へ歩いて行こうとした。
が、フンバルトに小言を言われて足止めを食らう。
平民の傭兵であるマックスの我流戦法は、熟練の騎士であるフンバルトから見ればやはり色々と目に付く様だ。
「出きる限り気をつけます……。」
そう言って、歩きだしたフンバルトの後ろをついて歩き始める。

更に先にいるセシリアの後ろ姿を見て、先程の戦闘でセシリアが自分の上を飛び越えて行った事を思い出し、
顔を真っ赤にして自分の頭をボカボカと殴り始めた。

284 名前:エヴァンス ◆SgWfYeW0n6 [sage] 投稿日:2005/10/16(日) 21:16:46
>275
「ああ、そいつはどうも」
エヴァンスは老騎士の「おそらく」という言葉に微笑む。
左目の出血は一応ながら止まったらしく、コートを翻すと乾き始めた血の割れる音がした。
老騎士が死体から離れた隙に古衣を剥ぎ、丸めて懐へ収めると銃を抱え、歩き始める一同の後を追う。
「城で準備が出来ていれば、まとめて神殿の後始末も出来るって寸法なんでね……」

>283
何やら自身の頭を叩く男の肩に、そっと手を置く。
「あの蹴りは戴けなかったがな、得てして実戦なんてのはあんなもんさ。
貴族御仕着せの騎士道じゃ、生き残れるのは宮廷の中でだけだ。
殺しに無用なルールを課すな。必要最低限の力で、必要最低限の仕事をしろ」
そこまで言うと、珍しく外見に相応な、あどけない表情で笑い、肩をすくめる。
「無論、趣味ってのもあるけど、な」

285 名前:FALCON ◆uKCFwmtCP6 [sage] 投稿日:2005/10/17(月) 01:53:04
(どうやらあの二人は味方らしいな…)
他の仲間達が自分の見知らぬ二人と会話をしてる所を見ると、敵ではなくヴォルフを倒す為の救援者と言ったところだろう。
肩に刺さった針を全部抜き取り、先を進み始めたセシリアや老騎士の後に追いて行く。

>283-284
隊列の最後尾を歩いていると、何故かもう一人の見知らぬ男が頭を叩き始める。
エヴァンスがその男の元にやって来て、励ましている所を見ると、先程の戦いで何か失態でもしでかしたのだろう。
(そういえば…俺はあいつらの名前すらも知らないな…)
FALCONは見知らぬ男の後ろから声を掛け、
「おい、お前は何者だ。俺達と同じ目的を持った者か?それと、あの騎士はお前の仲間なのか?」
セシリアの後ろを歩いている騎士を指差す。

286 名前:??? ◆REvWWW5ais [sage] 投稿日:2005/10/18(火) 11:23:14
「ヴォルフ様、今こそ我々四天王の出番ですね」

287 名前:??? ◆5JfBuh0hdc [sage] 投稿日:2005/10/18(火) 11:38:27
「お待ちくださいヴォルフ様…。
ここは我ら五虎将にお任せをば…」

288 名前:??? ◆ZoLzACj4.Q [sage] 投稿日:2005/10/18(火) 11:41:45
「良かろう…五虎将に任せる。」

289 名前:??? ◆pJPZlxfda6 [sage] 投稿日:2005/10/18(火) 11:42:36
「お主らは引っ込んでおるがいい
ワシら八部衆が奴らを消し去ってくれるワ!!」

290 名前:??? ◆ZoLzACj4.Q [sage] 投稿日:2005/10/18(火) 11:45:07
「四天王と八部衆は待機しておれ…良いな。」

291 名前:??? ◆5JfBuh0hdc [sage] 投稿日:2005/10/18(火) 11:45:19
>288
「ははっ!有り難き幸せ!
必ずや奴らを仕留めてごらんに入れましょう!」
五つの邪悪な影がその場から散る。

292 名前:??? ◆REvWWW5ais [sage] 投稿日:2005/10/18(火) 11:48:38
>290
「は…ははっ!(くっ、あの様な野蛮な輩共に手柄を…)」

293 名前:??? ◆0eeuixsIhY [sage] 投稿日:2005/10/18(火) 11:54:43
>292
四天王よ
命令された事しかできぬのは無能というもの
貴様等にその気があれば我ら十二神将、手助けするぞ?
四天王にそっと囁く十二の影があらわれる

294 名前:??? ◆REvWWW5ais [sage] 投稿日:2005/10/18(火) 11:59:23
>293
「我々より無能な五虎将を助けた方が良いのでは無いか?」

295 名前:??? ◆PAk.huZ/vI [sage] 投稿日:2005/10/18(火) 12:05:49
無能どもが群れおって、見苦しいぞ

そういって現われたのは三十三天が筆頭、帝釈天であった

296 名前:??? ◆8LUyZvJKeI [sage] 投稿日:2005/10/18(火) 13:05:47
「どうでもいい、我は一人で別行動させてもらう。」
そう言うと、劇団ひとりは立ち上がった

297 名前:??? ◆viSyL8HUgc [sage] 投稿日:2005/10/18(火) 13:21:35
まったくだ、弱い奴ほど群れたがる

百鬼夜行の百匹の鬼達が口々にそういい嘲笑う

298 名前:魔人ブウ ◆AphbKpLgRo [sage] 投稿日:2005/10/18(火) 13:22:20
>286-296
「お前ら弱すぎ」
魔人ブウのかめはめ波で全員死んでしまった。

299 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/10/18(火) 13:46:12
神龍、今日のブゥ矢ヴォルフの部下候補の書き込みをなかったことにしてくれ

300 名前:神龍[sage] 投稿日:2005/10/18(火) 13:57:50
お前の書き込みを無かった事にする

301 名前:セシリア ◆TI6/2FuWqw [sage] 投稿日:2005/10/19(水) 01:40:07
>275>283
セシリアは鎧を回収し、着用する。簡素な構成なのは実にありがたい。
鎧の上から改めてマントを羽織り、所在なさげに突っ立っていた槍を手に出口へ向かう。
フンバルトの傍によると、肉の焼ける匂いが鼻を付いた。先ほどの雷撃のせいだろう。
セシリアはすれ違いざまに囁きかける。
「…あまり、ご無理をなさいますな」
本来なら即座に後送するところだが、フンバルトにそう言ったところで聞き入れる可能性がないどころか、
逆に説教の一つ二つも聞かされるなどということになりそうだ。
また、立ち居振る舞いを見る分には見た目ほどの深刻なダメージはなさそうに見えたので、声をかけるだけに留める。
そのまま牢獄の出口へ向かう。途中、前を向いたまま、もう一度フンバルトに小声で話しかけた。
「若輩の私が言うことではありませんが…良い若者だと思います。あまり苛めては可哀想ですよ」
言うまでもなくマックスウェルと呼ばれた青年のことだ。
もっとも、フンバルトの方では見込みがあると思っているからこそ、ああいう態度に出ているのだろうが。

ネレウスと戦った部屋の前を通り過ぎ、奥へ進む。
少し進むと、今までと同じような大きな扉の前に出た。
セシリアは扉に手をかけ、押す。大きさの割には軽く、しかしゆっくりと扉が開いていった。

302 名前:五虎将 ◆AGMqMmzmcY [sage] 投稿日:2005/10/19(水) 16:58:04
セシリアが開けた扉の先には五つの影が有った
「あのバルザイを倒すとは・・・・・やるじゃあないか?」
影の一つが言い終わるか終わらないか、周りの四つの影が散った
「我らは五虎将、貴様らを倒す者だ・・・・」
散った四つの影がセシリアを囲む

303 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/10/19(水) 16:58:55
鳥違うけど?

304 名前:セシリア ◆BXQ9C19LTA [sage] 投稿日:2005/10/19(水) 17:28:29
>302
セシリアは鎧を外し、衣服まで脱ぎ捨て一糸纏わぬ姿となった。
汚れ一つない裸身を惜しげもなくさらし、五虎将達を手招きする。
「いいだろう…。足腰立たなくなるまで相手してやる。
五人で私を満足させてみろ!」
艶然とした笑みを浮かべてそう叫んだ。
多対一で乱交する場合、精神的に押されない事が第一だと考えたのだ。
初手の機会を逃さず、影の一人の股間へと手を伸ばした。

305 名前:五虎将 ◆AGMqMmzmcY [sage] 投稿日:2005/10/19(水) 17:28:56
四つの影から声が響く
「我が名はジョーンズ」
「ペイズィー」
「ブランド」
「ナムボーン」
四つの声の後、影から何本もの細い管が現れセシリアに伸びる
「血管針攻撃!!」

306 名前:セシリア ◆BXQ9C19LTA [sage] 投稿日:2005/10/19(水) 17:49:01
>305
>四つの声の後、影から何本もの細い管が現れセシリアに伸びる
>「血管針攻撃!!」

防御の基本を考えるなら二本の針を両手、残りは下半身の二穴で受け止めるべきだろう。
だが…。
(それでは持たない…!
これを耐えるには波紋を一点に集中させる必要がある…!)
セシリアは血管針の動きを誘うように身をよじり、その狙いが集中する一点を作り出した。
そこを見い出すと、股間の秘所で一度に受け止める。
一夜で幾人もの男を相手に出来る、セシリアならではの技であった。
「ぐうっ……あっ、いい…!」
快感と痛みに意識が真っ白になる。
だがセシリアは秘所を思いきり締め上げると、そこから波紋を集中的に流した。
「ふるえるぞハート!燃え尽きるほどヒート!」
流れた波紋は同時に彼らへの攻撃となる。
だが、それと共にセシリアもまた絶頂を迎えていた。
「ああんっ……ダメぇ…。体が……
んうっっっ!!」
びくっ!びくっ!
自分でも抑えきれない快感に身を震わせ、一瞬の法悦を貪る。
残る一人の相手に大きな隙を作ってしまっただろう。

307 名前:フンバルト・ヘーデルホッヘ ◆UFpXZL11xw [sage扱い悪くてすいません、マックスさん] 投稿日:2005/10/19(水) 21:49:49
>301
「ふはははは!武のみならず品よく気配りもできるとわ。儂がもう五年も若ければ求婚しておるところだわい。」
小声でセシリアから話しかけられ、上機嫌に笑い声を上げる。
笑いが収まったところで言われた事を反芻し、しばし黙考。

>283>285
後ろの方でFALCONとマックスウエルがなにやら話しているのを察知して、そちらに向き直る。
「儂は先々代フレゼリア騎士団に所属しておったフンバルト・ヘーデルホッヘぢゃ。
先代フレゼリア王の幼少期には剣術指南も勤めておったのぢゃぞ?
FALCON殿ぢゃな。いくさ場ゆえ面も取らぬ無礼を許されよ。
目的はそなた等と同じ、というか助力を頼んでおいてフレゼリアの者が何もせんのは義に悖るでの。
微力ながらこのヒヨッこと老いぼれで二人で一人前よ、かっかっかっか。」
マックスへの問いかけを代わりに勝手に応え、FALCONに笑いかける。
とは言ってもヘルメットの面を取っていないのでその声色だけなのだが・・・
「マックスウェル、年寄りを労わらんかい。これはお前がもっとれ。老体には重い荷物ぢゃ。」
マックスウエルに背に掛けたブレード「ヒチシ」を渡しながらトーンを下げて言葉を続ける。
「・・・このブレード「ヒチシ」、彼の神官めらを滅するこちらの切り札と同時に城を守る絶対防御魔法すら霧散させる
諸刃の剣ぢゃ・・・心して持つのじゃぞ?」
言い終わると背を向け歩を進めた。


308 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/10/20(木) 22:54:32
532:10/20(木) 22:45 [sage]
・皇帝無限切り

  我らがオーガスが誇る必殺技、回転皇帝無限切りや皇帝究極無限切りなど幾つものバリエーションが確認できる。
 飛び上がってからの落下速度との比重で攻撃力が変化し、高く飛び上がれば威力が上がるが隙も大きくなる。
 主にザコを倒すときに多様されるが、ボスクラスの敵にもよく使われる。つまりいつでも使っているのだ。
 ちなみにオーガスはこの技を好んでいるらしく、これ以外はあまり使っていない。それほど信頼の置かれている技だ。
 腰痛になりやすいオーガスには飛び上がるのは苦行であろうが、それを克服してこの技を放つのは感動にも値する。
 技名に『皇帝』と入っている点から考え、皇帝の地位に冠してから考え付いた技なのであろう。
 今日も、オーガスはこの技で戦って行く。君も、今こそ立ち上がれ!!
上等じゃねえか
荒らすなら荒らし返してやる

309 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/10/20(木) 22:55:23
532:10/20(木) 22:45 [sage]
・皇帝無限切り

  我らがオーガスが誇る必殺技、回転皇帝無限切りや皇帝究極無限切りなど幾つものバリエーションが確認できる。
 飛び上がってからの落下速度との比重で攻撃力が変化し、高く飛び上がれば威力が上がるが隙も大きくなる。
 主にザコを倒すときに多様されるが、ボスクラスの敵にもよく使われる。つまりいつでも使っているのだ。
 ちなみにオーガスはこの技を好んでいるらしく、これ以外はあまり使っていない。それほど信頼の置かれている技だ。
 腰痛になりやすいオーガスには飛び上がるのは苦行であろうが、それを克服してこの技を放つのは感動にも値する。
 技名に『皇帝』と入っている点から考え、皇帝の地位に冠してから考え付いた技なのであろう。
 今日も、オーガスはこの技で戦って行く。君も、今こそ立ち上がれ!!
上等じゃねえか
荒らすなら荒らし返してやる

310 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/10/20(木) 22:57:07
532:10/20(木) 22:45 [sage]
・皇帝無限切り

  我らがオーガスが誇る必殺技、回転皇帝無限切りや皇帝究極無限切りなど幾つものバリエーションが確認できる。
 飛び上がってからの落下速度との比重で攻撃力が変化し、高く飛び上がれば威力が上がるが隙も大きくなる。
 主にザコを倒すときに多様されるが、ボスクラスの敵にもよく使われる。つまりいつでも使っているのだ。
 ちなみにオーガスはこの技を好んでいるらしく、これ以外はあまり使っていない。それほど信頼の置かれている技だ。
 腰痛になりやすいオーガスには飛び上がるのは苦行であろうが、それを克服してこの技を放つのは感動にも値する。
 技名に『皇帝』と入っている点から考え、皇帝の地位に冠してから考え付いた技なのであろう。
 今日も、オーガスはこの技で戦って行く。君も、今こそ立ち上がれ!!
上等じゃねえか
荒らすなら荒らし返してやる

311 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/10/20(木) 22:58:04
532:10/20(木) 22:45 [sage]
・皇帝無限切り

  我らがオーガスが誇る必殺技、回転皇帝無限切りや皇帝究極無限切りなど幾つものバリエーションが確認できる。
 飛び上がってからの落下速度との比重で攻撃力が変化し、高く飛び上がれば威力が上がるが隙も大きくなる。
 主にザコを倒すときに多様されるが、ボスクラスの敵にもよく使われる。つまりいつでも使っているのだ。
 ちなみにオーガスはこの技を好んでいるらしく、これ以外はあまり使っていない。それほど信頼の置かれている技だ。
 腰痛になりやすいオーガスには飛び上がるのは苦行であろうが、それを克服してこの技を放つのは感動にも値する。
 技名に『皇帝』と入っている点から考え、皇帝の地位に冠してから考え付いた技なのであろう。
 今日も、オーガスはこの技で戦って行く。君も、今こそ立ち上がれ!!
532:10/20(木) 22:45 [sage]
・皇帝無限切り

  我らがオーガスが誇る必殺技、回転皇帝無限切りや皇帝究極無限切りなど幾つものバリエーションが確認できる。
 飛び上がってからの落下速度との比重で攻撃力が変化し、高く飛び上がれば威力が上がるが隙も大きくなる。
 主にザコを倒すときに多様されるが、ボスクラスの敵にもよく使われる。つまりいつでも使っているのだ。
 ちなみにオーガスはこの技を好んでいるらしく、これ以外はあまり使っていない。それほど信頼の置かれている技だ。
 腰痛になりやすいオーガスには飛び上がるのは苦行であろうが、それを克服してこの技を放つのは感動にも値する。
 技名に『皇帝』と入っている点から考え、皇帝の地位に冠してから考え付いた技なのであろう。
 今日も、オーガスはこの技で戦って行く。君も、今こそ立ち上がれ!!
532:10/20(木) 22:45 [sage]
・皇帝無限切り

  我らがオーガスが誇る必殺技、回転皇帝無限切りや皇帝究極無限切りなど幾つものバリエーションが確認できる。
 飛び上がってからの落下速度との比重で攻撃力が変化し、高く飛び上がれば威力が上がるが隙も大きくなる。
 主にザコを倒すときに多様されるが、ボスクラスの敵にもよく使われる。つまりいつでも使っているのだ。
 ちなみにオーガスはこの技を好んでいるらしく、これ以外はあまり使っていない。それほど信頼の置かれている技だ。
 腰痛になりやすいオーガスには飛び上がるのは苦行であろうが、それを克服してこの技を放つ

312 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/10/20(木) 22:58:50
532:10/20(木) 22:45 [sage]
・皇帝無限切り

  我らがオーガスが誇る必殺技、回転皇帝無限切りや皇帝究極無限切りなど幾つものバリエーションが確認できる。
 飛び上がってからの落下速度との比重で攻撃力が変化し、高く飛び上がれば威力が上がるが隙も大きくなる。
 主にザコを倒すときに多様されるが、ボスクラスの敵にもよく使われる。つまりいつでも使っているのだ。
 ちなみにオーガスはこの技を好んでいるらしく、これ以外はあまり使っていない。それほど信頼の置かれている技だ。
 腰痛になりやすいオーガスには飛び上がるのは苦行であろうが、それを克服してこの技を放つのは感動にも値する。
 技名に『皇帝』と入っている点から考え、皇帝の地位に冠してから考え付いた技なのであろう。
 今日も、オーガスはこの技で戦って行く。君も、今こそ立ち上がれ!!
532:10/20(木) 22:45 [sage]
・皇帝無限切り

  我らがオーガスが誇る必殺技、回転皇帝無限切りや皇帝究極無限切りなど幾つものバリエーションが確認できる。
 飛び上がってからの落下速度との比重で攻撃力が変化し、高く飛び上がれば威力が上がるが隙も大きくなる。
 主にザコを倒すときに多様されるが、ボスクラスの敵にもよく使われる。つまりいつでも使っているのだ。
 ちなみにオーガスはこの技を好んでいるらしく、これ以外はあまり使っていない。それほど信頼の置かれている技だ。
 腰痛になりやすいオーガスには飛び上がるのは苦行であろうが、それを克服してこの技を放つのは感動にも値する。
 技名に『皇帝』と入っている点から考え、皇帝の地位に冠してから考え付いた技なのであろう。
 今日も、オーガスはこの技で戦って行く。君も、今こそ立ち上がれ!!
532:10/20(木) 22:45 [sage]
・皇帝無限切り

  我らがオーガスが誇る必殺技、回転皇帝無限切りや皇帝究極無限切りなど幾つものバリエーションが確認できる。
 飛び上がってからの落下速度との比重で攻撃力が変化し、高く飛び上がれば威力が上がるが隙も大きくなる。
 主にザコを倒すときに多様されるが、ボスクラスの敵にもよく使われる。つまりいつでも使っているのだ。
 ちなみにオーガスはこの技を好んでいるらしく、これ以外はあまり使っていない。それほど信頼の置かれている技だ。
 腰痛になりやすいオーガスには飛び上がるのは苦行であろうが、それを克服してこの技を放つ

313 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/10/20(木) 23:00:02
532:10/20(木) 22:45 [sage]
・皇帝無限切り

  我らがオーガスが誇る必殺技、回転皇帝無限切りや皇帝究極無限切りなど幾つものバリエーションが確認できる。
 飛び上がってからの落下速度との比重で攻撃力が変化し、高く飛び上がれば威力が上がるが隙も大きくなる。
 主にザコを倒すときに多様されるが、ボスクラスの敵にもよく使われる。つまりいつでも使っているのだ。
 ちなみにオーガスはこの技を好んでいるらしく、これ以外はあまり使っていない。それほど信頼の置かれている技だ。
 腰痛になりやすいオーガスには飛び上がるのは苦行であろうが、それを克服してこの技を放つのは感動にも値する。
 技名に『皇帝』と入っている点から考え、皇帝の地位に冠してから考え付いた技なのであろう。
 今日も、オーガスはこの技で戦って行く。君も、今こそ立ち上がれ!!
532:10/20(木) 22:45 [sage]
・皇帝無限切り

  我らがオーガスが誇る必殺技、回転皇帝無限切りや皇帝究極無限切りなど幾つものバリエーションが確認できる。
 飛び上がってからの落下速度との比重で攻撃力が変化し、高く飛び上がれば威力が上がるが隙も大きくなる。
 主にザコを倒すときに多様されるが、ボスクラスの敵にもよく使われる。つまりいつでも使っているのだ。
 ちなみにオーガスはこの技を好んでいるらしく、これ以外はあまり使っていない。それほど信頼の置かれている技だ。
 腰痛になりやすいオーガスには飛び上がるのは苦行であろうが、それを克服してこの技を放つのは感動にも値する。
 技名に『皇帝』と入っている点から考え、皇帝の地位に冠してから考え付いた技なのであろう。
 今日も、オーガスはこの技で戦って行く。君も、今こそ立ち上がれ!!
532:10/20(木) 22:45 [sage]
・皇帝無限切り

  我らがオーガスが誇る必殺技、回転皇帝無限切りや皇帝究極無限切りなど幾つものバリエーションが確認できる。
 飛び上がってからの落下速度との比重で攻撃力が変化し、高く飛び上がれば威力が上がるが隙も大きくなる。
 主にザコを倒すときに多様されるが、ボスクラスの敵にもよく使われる。つまりいつでも使っているのだ。
 ちなみにオーガスはこの技を好んでいるらしく、これ以外はあまり使っていない。それほど信頼の置かれている技だ。
 腰痛になりやすいオーガスには飛び上がるのは苦行であろうが、それを克服してこの技を放つ

314 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/10/20(木) 23:03:08
532:10/20(木) 22:45 [sage]
・皇帝無限切り

  我らがオーガスが誇る必殺技、回転皇帝無限切りや皇帝究極無限切りなど幾つものバリエーションが確認できる。
 飛び上がってからの落下速度との比重で攻撃力が変化し、高く飛び上がれば威力が上がるが隙も大きくなる。
 主にザコを倒すときに多様されるが、ボスクラスの敵にもよく使われる。つまりいつでも使っているのだ。
 ちなみにオーガスはこの技を好んでいるらしく、これ以外はあまり使っていない。それほど信頼の置かれている技だ。
 腰痛になりやすいオーガスには飛び上がるのは苦行であろうが、それを克服してこの技を放つのは感動にも値する。
 技名に『皇帝』と入っている点から考え、皇帝の地位に冠してから考え付いた技なのであろう。
 今日も、オーガスはこの技で戦って行く。君も、今こそ立ち上がれ!!
532:10/20(木) 22:45 [sage]
・皇帝無限切り

  我らがオーガスが誇る必殺技、回転皇帝無限切りや皇帝究極無限切りなど幾つものバリエーションが確認できる。
 飛び上がってからの落下速度との比重で攻撃力が変化し、高く飛び上がれば威力が上がるが隙も大きくなる。
 主にザコを倒すときに多様されるが、ボスクラスの敵にもよく使われる。つまりいつでも使っているのだ。
 ちなみにオーガスはこの技を好んでいるらしく、これ以外はあまり使っていない。それほど信頼の置かれている技だ。
 腰痛になりやすいオーガスには飛び上がるのは苦行であろうが、それを克服してこの技を放つのは感動にも値する。
 技名に『皇帝』と入っている点から考え、皇帝の地位に冠してから考え付いた技なのであろう。
 今日も、オーガスはこの技で戦って行く。君も、今こそ立ち上がれ!!
532:10/20(木) 22:45 [sage]
・皇帝無限切り

  我らがオーガスが誇る必殺技、回転皇帝無限切りや皇帝究極無限切りなど幾つものバリエーションが確認できる。
 飛び上がってからの落下速度との比重で攻撃力が変化し、高く飛び上がれば威力が上がるが隙も大きくなる。
 主にザコを倒すときに多様されるが、ボスクラスの敵にもよく使われる。つまりいつでも使っているのだ。
 ちなみにオーガスはこの技を好んでいるらしく、これ以外はあまり使っていない。それほど信頼の置かれている技だ。
 腰痛になりやすいオーガスには飛び上がるのは苦行であろうが、それを克服してこの技を放つ

315 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/10/20(木) 23:04:05
532:10/20(木) 22:45 [sage]
・皇帝無限切り

  我らがオーガスが誇る必殺技、回転皇帝無限切りや皇帝究極無限切りなど幾つものバリエーションが確認できる。
 飛び上がってからの落下速度との比重で攻撃力が変化し、高く飛び上がれば威力が上がるが隙も大きくなる。
 主にザコを倒すときに多様されるが、ボスクラスの敵にもよく使われる。つまりいつでも使っているのだ。
 ちなみにオーガスはこの技を好んでいるらしく、これ以外はあまり使っていない。それほど信頼の置かれている技だ。
 腰痛になりやすいオーガスには飛び上がるのは苦行であろうが、それを克服してこの技を放つのは感動にも値する。
 技名に『皇帝』と入っている点から考え、皇帝の地位に冠してから考え付いた技なのであろう。
 今日も、オーガスはこの技で戦って行く。君も、今こそ立ち上がれ!!
532:10/20(木) 22:45 [sage]
・皇帝無限切り

  我らがオーガスが誇る必殺技、回転皇帝無限切りや皇帝究極無限切りなど幾つものバリエーションが確認できる。
 飛び上がってからの落下速度との比重で攻撃力が変化し、高く飛び上がれば威力が上がるが隙も大きくなる。
 主にザコを倒すときに多様されるが、ボスクラスの敵にもよく使われる。つまりいつでも使っているのだ。
 ちなみにオーガスはこの技を好んでいるらしく、これ以外はあまり使っていない。それほど信頼の置かれている技だ。
 腰痛になりやすいオーガスには飛び上がるのは苦行であろうが、それを克服してこの技を放つのは感動にも値する。
 技名に『皇帝』と入っている点から考え、皇帝の地位に冠してから考え付いた技なのであろう。
 今日も、オーガスはこの技で戦って行く。君も、今こそ立ち上がれ!!
532:10/20(木) 22:45 [sage]
・皇帝無限切り

  我らがオーガスが誇る必殺技、回転皇帝無限切りや皇帝究極無限切りなど幾つものバリエーションが確認できる。
 飛び上がってからの落下速度との比重で攻撃力が変化し、高く飛び上がれば威力が上がるが隙も大きくなる。
 主にザコを倒すときに多様されるが、ボスクラスの敵にもよく使われる。つまりいつでも使っているのだ。
 ちなみにオーガスはこの技を好んでいるらしく、これ以外はあまり使っていない。それほど信頼の置かれている技だ。
 腰痛になりやすいオーガスには飛び上がるのは苦行であろうが、それを克服してこの技を放つ532:10/20(木) 22:45 [sage]
・皇帝無限切り

  我らがオーガスが誇る必殺技、回転皇帝無限切りや皇帝究極無限切りなど幾つものバリエーションが確認できる。
 飛び上がってからの落下速度との比重で攻撃力が変化し、高く飛び上がれば威力が上がるが隙も大きくなる。
 主にザコを倒すときに多様されるが、ボスクラスの敵にもよく使われる。つまりいつでも使っているのだ。

316 名前:避難所を荒らした奴あやまればやめてやる[] 投稿日:2005/10/20(木) 23:05:13
532:10/20(木) 22:45 [sage]
・皇帝無限切り

  我らがオーガスが誇る必殺技、回転皇帝無限切りや皇帝究極無限切りなど幾つものバリエーションが確認できる。
 飛び上がってからの落下速度との比重で攻撃力が変化し、高く飛び上がれば威力が上がるが隙も大きくなる。
 主にザコを倒すときに多様されるが、ボスクラスの敵にもよく使われる。つまりいつでも使っているのだ。
 ちなみにオーガスはこの技を好んでいるらしく、これ以外はあまり使っていない。それほど信頼の置かれている技だ。
 腰痛になりやすいオーガスには飛び上がるのは苦行であろうが、それを克服してこの技を放つのは感動にも値する。
 技名に『皇帝』と入っている点から考え、皇帝の地位に冠してから考え付いた技なのであろう。
 今日も、オーガスはこの技で戦って行く。君も、今こそ立ち上がれ!!
532:10/20(木) 22:45 [sage]
・皇帝無限切り

  我らがオーガスが誇る必殺技、回転皇帝無限切りや皇帝究極無限切りなど幾つものバリエーションが確認できる。
 飛び上がってからの落下速度との比重で攻撃力が変化し、高く飛び上がれば威力が上がるが隙も大きくなる。
 主にザコを倒すときに多様されるが、ボスクラスの敵にもよく使われる。つまりいつでも使っているのだ。
 ちなみにオーガスはこの技を好んでいるらしく、これ以外はあまり使っていない。それほど信頼の置かれている技だ。
 腰痛になりやすいオーガスには飛び上がるのは苦行であろうが、それを克服してこの技を放つのは感動にも値する。
 技名に『皇帝』と入っている点から考え、皇帝の地位に冠してから考え付いた技なのであろう。
 今日も、オーガスはこの技で戦って行く。君も、今こそ立ち上がれ!!
532:10/20(木) 22:45 [sage]
・皇帝無限切り

  我らがオーガスが誇る必殺技、回転皇帝無限切りや皇帝究極無限切りなど幾つものバリエーションが確認できる。
 飛び上がってからの落下速度との比重で攻撃力が変化し、高く飛び上がれば威力が上がるが隙も大きくなる。
 主にザコを倒すときに多様されるが、ボスクラスの敵にもよく使われる。つまりいつでも使っているのだ。
 ちなみにオーガスはこの技を好んでいるらしく、これ以外はあまり使っていない。それほど信頼の置かれている技だ。
 腰痛になりやすいオーガスには飛び上がるのは苦行であろうが、それを克服してこの技を放つ532:10/20(木) 22:45 [sage]
・皇帝無限切り

  我らがオーガスが誇る必殺技、回転皇帝無限切りや皇帝究極無限切りなど幾つものバリエーションが確認できる。
 飛び上がってからの落下速度との比重で攻撃力が変化し、高く飛び上がれば威力が上がるが隙も大きくなる。
 主にザコを倒すときに多様されるが、ボスクラスの

317 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/10/20(木) 23:06:18
532:10/20(木) 22:45 [sage]
・皇帝無限切り

  我らがオーガスが誇る必殺技、回転皇帝無限切りや皇帝究極無限切りなど幾つものバリエーションが確認できる。
 飛び上がってからの落下速度との比重で攻撃力が変化し、高く飛び上がれば威力が上がるが隙も大きくなる。
 主にザコを倒すときに多様されるが、ボスクラスの敵にもよく使われる。つまりいつでも使っているのだ。
 ちなみにオーガスはこの技を好んでいるらしく、これ以外はあまり使っていない。それほど信頼の置かれている技だ。
 腰痛になりやすいオーガスには飛び上がるのは苦行であろうが、それを克服してこの技を放つのは感動にも値する。
 技名に『皇帝』と入っている点から考え、皇帝の地位に冠してから考え付いた技なのであろう。
 今日も、オーガスはこの技で戦って行く。君も、今こそ立ち上がれ!!
532:10/20(木) 22:45 [sage]
・皇帝無限切り

  我らがオーガスが誇る必殺技、回転皇帝無限切りや皇帝究極無限切りなど幾つものバリエーションが確認できる。
 飛び上がってからの落下速度との比重で攻撃力が変化し、高く飛び上がれば威力が上がるが隙も大きくなる。
 主にザコを倒すときに多様されるが、ボスクラスの敵にもよく使われる。つまりいつでも使っているのだ。
 ちなみにオーガスはこの技を好んでいるらしく、これ以外はあまり使っていない。それほど信頼の置かれている技だ。
 腰痛になりやすいオーガスには飛び上がるのは苦行であろうが、それを克服してこの技を放つのは感動にも値する。
 技名に『皇帝』と入っている点から考え、皇帝の地位に冠してから考え付いた技なのであろう。
 今日も、オーガスはこの技で戦って行く。君も、今こそ立ち上がれ!!
532:10/20(木) 22:45 [sage]
・皇帝無限切り

  我らがオーガスが誇る必殺技、回転皇帝無限切りや皇帝究極無限切りなど幾つものバリエーションが確認できる。
 飛び上がってからの落下速度との比重で攻撃力が変化し、高く飛び上がれば威力が上がるが隙も大きくなる。
 主にザコを倒すときに多様されるが、ボスクラスの敵にもよく使われる。つまりいつでも使っているのだ。
 ちなみにオーガスはこの技を好んでいるらしく、これ以外はあまり使っていない。それほど信頼の置かれている技だ。
 腰痛になりやすいオーガスには飛び上がるのは苦行であろうが、それを克服してこの技を放つ

318 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/10/20(木) 23:07:06
532:10/20(木) 22:45 [sage]
・皇帝無限切り

  我らがオーガスが誇る必殺技、回転皇帝無限切りや皇帝究極無限切りなど幾つものバリエーションが確認できる。
 飛び上がってからの落下速度との比重で攻撃力が変化し、高く飛び上がれば威力が上がるが隙も大きくなる。
 主にザコを倒すときに多様されるが、ボスクラスの敵にもよく使われる。つまりいつでも使っているのだ。
 ちなみにオーガスはこの技を好んでいるらしく、これ以外はあまり使っていない。それほど信頼の置かれている技だ。
 腰痛になりやすいオーガスには飛び上がるのは苦行であろうが、それを克服してこの技を放つのは感動にも値する。
 技名に『皇帝』と入っている点から考え、皇帝の地位に冠してから考え付いた技なのであろう。
 今日も、オーガスはこの技で戦って行く。君も、今こそ立ち上がれ!!
532:10/20(木) 22:45 [sage]
・皇帝無限切り

  我らがオーガスが誇る必殺技、回転皇帝無限切りや皇帝究極無限切りなど幾つものバリエーションが確認できる。
 飛び上がってからの落下速度との比重で攻撃力が変化し、高く飛び上がれば威力が上がるが隙も大きくなる。
 主にザコを倒すときに多様されるが、ボスクラスの敵にもよく使われる。つまりいつでも使っているのだ。
 ちなみにオーガスはこの技を好んでいるらしく、これ以外はあまり使っていない。それほど信頼の置かれている技だ。
 腰痛になりやすいオーガスには飛び上がるのは苦行であろうが、それを克服してこの技を放つのは感動にも値する。
 技名に『皇帝』と入っている点から考え、皇帝の地位に冠してから考え付いた技なのであろう。
 今日も、オーガスはこの技で戦って行く。君も、今こそ立ち上がれ!!
532:10/20(木) 22:45 [sage]
・皇帝無限切り

  我らがオーガスが誇る必殺技、回転皇帝無限切りや皇帝究極無限切りなど幾つものバリエーションが確認できる。
 飛び上がってからの落下速度との比重で攻撃力が変化し、高く飛び上がれば威力が上がるが隙も大きくなる。
 主にザコを倒すときに多様されるが、ボスクラスの敵にもよく使われる。つまりいつでも使っているのだ。
 ちなみにオーガスはこの技を好んでいるらしく、これ以外はあまり使っていない。それほど信頼の置かれている技だ。
 腰痛になりやすいオーガスには飛び上がるのは苦行であろうが、それを克服してこの技を放つ

319 名前:避難所を荒らした報いだ[] 投稿日:2005/10/20(木) 23:07:57
532:10/20(木) 22:45 [sage]
・皇帝無限切り

  我らがオーガスが誇る必殺技、回転皇帝無限切りや皇帝究極無限切りなど幾つものバリエーションが確認できる。
 飛び上がってからの落下速度との比重で攻撃力が変化し、高く飛び上がれば威力が上がるが隙も大きくなる。
 主にザコを倒すときに多様されるが、ボスクラスの敵にもよく使われる。つまりいつでも使っているのだ。
 ちなみにオーガスはこの技を好んでいるらしく、これ以外はあまり使っていない。それほど信頼の置かれている技だ。
 腰痛になりやすいオーガスには飛び上がるのは苦行であろうが、それを克服してこの技を放つのは感動にも値する。
 技名に『皇帝』と入っている点から考え、皇帝の地位に冠してから考え付いた技なのであろう。
 今日も、オーガスはこの技で戦って行く。君も、今こそ立ち上がれ!!
532:10/20(木) 22:45 [sage]
・皇帝無限切り

  我らがオーガスが誇る必殺技、回転皇帝無限切りや皇帝究極無限切りなど幾つものバリエーションが確認できる。
 飛び上がってからの落下速度との比重で攻撃力が変化し、高く飛び上がれば威力が上がるが隙も大きくなる。
 主にザコを倒すときに多様されるが、ボスクラスの敵にもよく使われる。つまりいつでも使っているのだ。
 ちなみにオーガスはこの技を好んでいるらしく、これ以外はあまり使っていない。それほど信頼の置かれている技だ。
 腰痛になりやすいオーガスには飛び上がるのは苦行であろうが、それを克服してこの技を放つのは感動にも値する。
 技名に『皇帝』と入っている点から考え、皇帝の地位に冠してから考え付いた技なのであろう。
 今日も、オーガスはこの技で戦って行く。君も、今こそ立ち上がれ!!
532:10/20(木) 22:45 [sage]
・皇帝無限切り

  我らがオーガスが誇る必殺技、回転皇帝無限切りや皇帝究極無限切りなど幾つものバリエーションが確認できる。
 飛び上がってからの落下速度との比重で攻撃力が変化し、高く飛び上がれば威力が上がるが隙も大きくなる。
 主にザコを倒すときに多様されるが、ボスクラスの敵にもよく使われる。つまりいつでも使っているのだ。
 ちなみにオーガスはこの技を好んでいるらしく、これ以外はあまり使っていない。それほど信頼の置かれている技だ。
 腰痛になりやすいオーガスには飛び上がるのは苦行であろうが、それを克服してこの技を放つ532:10/20(木) 22:45 [sage]
・皇帝無限切り

  我らがオーガスが誇る必殺技、回転皇帝無限切りや皇帝究極無限切りなど幾つものバリエーションが確認できる。
 飛び上がってからの落下速度との比重で攻撃力が変化し、高く飛び上がれば威力が上がるが隙も大きくなる。
 主にザコを倒すときに多様されるが、ボスクラスの

320 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/10/20(木) 23:09:07
532:10/20(木) 22:45 [sage]
・皇帝無限切り

  我らがオーガスが誇る必殺技、回転皇帝無限切りや皇帝究極無限切りなど幾つものバリエーションが確認できる。
 飛び上がってからの落下速度との比重で攻撃力が変化し、高く飛び上がれば威力が上がるが隙も大きくなる。
 主にザコを倒すときに多様されるが、ボスクラスの敵にもよく使われる。つまりいつでも使っているのだ。
 ちなみにオーガスはこの技を好んでいるらしく、これ以外はあまり使っていない。それほど信頼の置かれている技だ。
 腰痛になりやすいオーガスには飛び上がるのは苦行であろうが、それを克服してこの技を放つのは感動にも値する。
 技名に『皇帝』と入っている点から考え、皇帝の地位に冠してから考え付いた技なのであろう。
 今日も、オーガスはこの技で戦って行く。君も、今こそ立ち上がれ!!
532:10/20(木) 22:45 [sage]
・皇帝無限切り

  我らがオーガスが誇る必殺技、回転皇帝無限切りや皇帝究極無限切りなど幾つものバリエーションが確認できる。
 飛び上がってからの落下速度との比重で攻撃力が変化し、高く飛び上がれば威力が上がるが隙も大きくなる。
 主にザコを倒すときに多様されるが、ボスクラスの敵にもよく使われる。つまりいつでも使っているのだ。
 ちなみにオーガスはこの技を好んでいるらしく、これ以外はあまり使っていない。それほど信頼の置かれている技だ。
 腰痛になりやすいオーガスには飛び上がるのは苦行であろうが、それを克服してこの技を放つのは感動にも値する。
 技名に『皇帝』と入っている点から考え、皇帝の地位に冠してから考え付いた技なのであろう。
 今日も、オーガスはこの技で戦って行く。君も、今こそ立ち上がれ!!
532:10/20(木) 22:45 [sage]
・皇帝無限切り

  我らがオーガスが誇る必殺技、回転皇帝無限切りや皇帝究極無限切りなど幾つものバリエーションが確認できる。
 飛び上がってからの落下速度との比重で攻撃力が変化し、高く飛び上がれば威力が上がるが隙も大きくなる。
 主にザコを倒すときに多様されるが、ボスクラスの敵にもよく使われる。つまりいつでも使っているのだ。
 ちなみにオーガスはこの技を好んでいるらしく、これ以外はあまり使っていない。それほど信頼の置かれている技だ。
 腰痛になりやすいオーガスには飛び上がるのは苦行であろうが、それを克服してこの技を放つ532:10/20(木) 22:45 [sage]
・皇帝無限切り

  我らがオーガスが誇る必殺技、回転皇帝無限切りや皇帝究極無限切りなど幾つものバリエーションが確認できる。
 飛び上がってからの落下速度との比重で攻撃力が変化し、高く飛び上がれば威力が上がるが隙も大きくなる。
 主にザコを倒すときに多様されるが、ボスクラスのも使っているのだ。
 ちなみにオーガスはこの技を好んでいるらしく、これ以外はあまり使っていない。それほど信頼の置かれ

321 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/10/20(木) 23:10:01
532:10/20(木) 22:45 [sage]
・皇帝無限切り

  我らがオーガスが誇る必殺技、回転皇帝無限切りや皇帝究極無限切りなど幾つものバリエーションが確認できる。
 飛び上がってからの落下速度との比重で攻撃力が変化し、高く飛び上がれば威力が上がるが隙も大きくなる。
 主にザコを倒すときに多様されるが、ボスクラスの敵にもよく使われる。つまりいつでも使っているのだ。
 ちなみにオーガスはこの技を好んでいるらしく、これ以外はあまり使っていない。それほど信頼の置かれている技だ。
 腰痛になりやすいオーガスには飛び上がるのは苦行であろうが、それを克服してこの技を放つのは感動にも値する。
 技名に『皇帝』と入っている点から考え、皇帝の地位に冠してから考え付いた技なのであろう。
 今日も、オーガスはこの技で戦って行く。君も、今こそ立ち上がれ!!
532:10/20(木) 22:45 [sage]
・皇帝無限切り

  我らがオーガスが誇る必殺技、回転皇帝無限切りや皇帝究極無限切りなど幾つものバリエーションが確認できる。
 飛び上がってからの落下速度との比重で攻撃力が変化し、高く飛び上がれば威力が上がるが隙も大きくなる。
 主にザコを倒すときに多様されるが、ボスクラスの敵にもよく使われる。つまりいつでも使っているのだ。
 ちなみにオーガスはこの技を好んでいるらしく、これ以外はあまり使っていない。それほど信頼の置かれている技だ。
 腰痛になりやすいオーガスには飛び上がるのは苦行であろうが、それを克服してこの技を放つのは感動にも値する。
 技名に『皇帝』と入っている点から考え、皇帝の地位に冠してから考え付いた技なのであろう。
 今日も、オーガスはこの技で戦って行く。君も、今こそ立ち上がれ!!
532:10/20(木) 22:45 [sage]
・皇帝無限切り

  我らがオーガスが誇る必殺技、回転皇帝無限切りや皇帝究極無限切りなど幾つものバリエーションが確認できる。
 飛び上がってからの落下速度との比重で攻撃力が変化し、高く飛び上がれば威力が上がるが隙も大きくなる。
 主にザコを倒すときに多様されるが、ボスクラスの敵にもよく使われる。つまりいつでも使っているのだ。
 ちなみにオーガスはこの技を好んでいるらしく、これ以外はあまり使っていない。それほど信頼の置かれている技だ。
 腰痛になりやすいオーガスには飛び上がるのは苦行であろうが、それを克服してこの技を放つ

322 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/10/20(木) 23:11:54
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

323 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/10/20(木) 23:23:20
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉


324 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/10/21(金) 15:03:17
ちんこすれ

325 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/10/21(金) 15:23:11
おまえがちんこだよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

326 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/10/21(金) 17:25:49
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

327 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/10/22(土) 05:23:42
うんこっこすれ

328 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/10/22(土) 21:23:22
名前:****Lv**HP****、MP**
腕力:**、体力:**、器用さ:**、素早さ:**
知力:**、精神:**、愛:**、魅力:**
<<技>>

<<術>>

<<備考>>

『攻略法』

(*備考:Lvは0〜100まで、HPは1から9999まで、MPは0から999まで。
その他能力値は0〜255の範囲。)

記入頼むわ

329 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/10/22(土) 23:18:33
くーきよめよー

330 名前:マックス ◆BsGlQvuzhQ [sage] 投稿日:2005/10/23(日) 03:33:23
>284
「くそっ(何やってんだ俺……落ち着け落ち着け!)」
焦りへの戒めとして、今まで以上に拳を固め、勢い良く額を殴る。それと同時に肩に置かれる手。
「エヴァンス……?」
先程の戦闘や、巻物の表情からは想像の出来ない行動だった。
エヴァンスの励ましの言葉を、真剣な面持ちで聞いていたマックスは、頬をパンッと叩き気合いを見せる。
「ジジ……フンバルトさんの言ってた事も、エヴァンスの言ってる事も解るからさ」
そう言って言葉を切り、エヴァンスの微笑みに笑い返した−やんちゃな少年の様な爽やかな笑顔で。
「もう大丈夫だ。ありがとな」

>285>307
エヴァンスの後ろに居たFALCONから、何者かと聞かれた。
「ふぁるこんだっけ?そういや自己紹介がまだだったな〜」
FALCONの部分が微妙な発音だが、口調は普段のお調子者口調である。
「俺は!フレゼリアに雇われている一流の傭兵マック……」
と、言いかけた所で後ろのフンバルトの大声にかき消されてしまった。
いじけた様に屈み込むマックスに、フンバルトが背にかけていたブレードを手渡した。
「これは?」
立ち上がりそれを手に持つと、これがヒチシという名である事、そしてその恐るべき効果を聞く。
効果の程も気になったが、説明する時のフンバルトの口調の変化に対して程では無かった。
「余程大事な物だとはいえ……それとも何か有るのか?」
マックスは暫くヒチシの刀身と、後ろを向いたフンバルトの背を交互に眺めていたが、
メックハルバードを掛けていた背のベルトに、ヒチシを掛けて歩き始めた。
その表情に若干の不安の色が有ったことに、他の誰が気付いただろうか。

331 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/10/23(日) 10:48:31
最強

332 名前:タレンテエル ◆95asrTwR0w [sage] 投稿日:2005/10/23(日) 17:22:04
一行が部屋に入ると同時に扉が勢い良く閉まり、天井と床から石壁が迫り出してきた。
石壁が閉まる重い音が室内に響くと、真っ暗闇となってしまった。
「ようこそ。騎士諸君」
深淵から響くような声が響いた後、壁に掲げられていた無数の松明に火が灯り、頼り無い明かりに周囲の
光景が浮かび上がる。
「私の名前はタレンテエル・グリューン。見ての通り、カメレオンの獣人だ」
タレンテエルと名乗った黒い鱗のカメレオン獣人は天井に逆さまになって張り付いていた。
天井から離れると、タレンテエルはふわりと外見に似合わぬ優美さで床の上に降り立った。
尻尾を含めれば全長は6mぐらいに達するのだろうか。
猫背ながらも身長は軽く2mを越えている。恐らく、直立すればかなりの高身長だろう。
軽装鎧に覆われた体は獣人らしく、しなやかにして強靭な筋肉に覆われている。
バイザーの閉じていない兜からはカメレオンの顔が覗いている。
左右の白と黒の瞳が独立して動き、忙しなく此方の様子を窺っているようだ。
「諸君等が察する通り、私やその他の者達を倒さぬ限り、諸君等が目的としているヴォルフには会えんよ」
バイザーを閉じ、無数の剣が装着された蛇腹状の装甲に覆われた尻尾を蛇の様にしならせる。
「私は裏の世界ではちょっとした有名人でね。
快楽殺人、異常性欲、死体愛好、呼び名は様々だけど、共通して言えるのは…」
すぅっと徐々に景色と同化する様に消えていく。程無くして、姿は完全に消えてしまった。
いや、姿だけではない。匂い、音、気配、殺気、肉体の存在、魂魄の存在さえも掻き消えてしまったかのようだ。
タレンテエルという存在自体が消えてしまう、即ち完全な姿隠しといえるだろう。
「取り敢えず危険な奴って事ですよ」
何処からか響くタレンテエルの声と同時に、彼の尾が一行に向って水平に薙ぎ払われる。勿論、彼の尾も見えない。

333 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/10/23(日) 19:06:44
おつかれ
でももういいんだよ

334 名前:FALCON ◆uKCFwmtCP6 [sage] 投稿日:2005/10/23(日) 19:37:56
>307>330
「どっちもフレゼリアの人間か…」
老騎士の方も嘘を突いている様子は見られない。本当のことなのだろう。

>332
全員が部屋に入った途端に退路は断たれ辺りを暗闇が包んでいく。
どこからか声が聞こえ、無数の松明にいっせいに灯りが着くと、獣人らしき者が天井に張り付いていた。

>「私の名前はタレンテエル・グリューン。見ての通り、カメレオンの獣人だ」
(タレンテエル…?昔、仙人様が何か言っていたような…)
鶴仙人の言っていたことを深く思い出す。
しかし、その作業は途中で途絶えられてしまった。
何故ならタレンテエルの尾がFALCONの脇腹に直撃し、吹き飛ばされてしまったからである。
だが、そのショックで思い出すことが出来た。
(くそ…油断した…奴の特技を仙人様から教わったはずなのに…)
尻尾が当たった脇腹は少し痛むが、戦いに支障が出るものではない。
精神を集中させ、相手の気を読む。
気を極限まで下げて0近くにすることは出来ても、気を完全なる0にすることはどんな達人にも出来ない。
何故なら完全なる0になる時、それは死んだ時だけだからなのだ。
「そこだ!!」
タレンテエルがいるはずの場所に間合いを詰め、懐から取り出した刀による斬撃を繰り出す。

335 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/10/23(日) 20:00:39
どうせ荒らされて終了

336 名前:フンバルト・ヘーデルホッヘ ◆UFpXZL11xw [sage] 投稿日:2005/10/23(日) 22:36:51
>332
部屋に入ると一行は閉じ込められ、カメレオンの獣人が現れた。
タンデルと名乗ったその獣人は甲冑を身につけ、姿を徐々に掻き消しながら言葉を続ける。
>「私は裏の世界ではちょっとした有名人でね。
>快楽殺人、異常性欲、死体愛好、呼び名は様々だけど、共通して言えるのは…」
>「取り敢えず危険な奴って事ですよ」
そういって完全に姿が消えてしまう。いや、姿だけでなくその気配すらも。
「ふん、色々と言葉で飾りおって。一言、【下衆】と言えば済む事を・・・!」
毒づきながらもフンバルトは立ち位置を部屋の角に移し、防御姿勢をとる。
ここなら前面に集中でき、攻撃を受けた瞬間に反撃をする事が出来るからだ。

>334
何時来るかと神経を集中させていたが、次の瞬間前にいたはずのFALCONが姿を消した。
否、吹き飛ばされたのだ。
だが、それ程ダメージを受けた用でもなく、何もない空間に斬撃を繰り出している。
FALCONには見えているのだろうか?それは判らないが、今は見えぬ敵に警戒をする他なかった。
そう、敵は一人とは限らないのだから。

337 名前:スカーレッド ◆REvWWW5ais [sage] 投稿日:2005/10/23(日) 22:54:48
>332
「せっかち」
暗闇の中に一人佇む赤いローブを着た人物が口を開き小さく呟く
その声色は成人の女性の様な感じでは有るが、それ特有の甘さは全く感じられない
「まあ、いい。私はヴォルフ様に仇為す愚か者さえ滅ぼせればいいのだ」
その姿が部屋に灯った明かりに照らされてもその赤いローブの人物は動かない
目深にかぶったフードから見えるのは、瑞々しく、だが歪んでいる口元のみだ
手にした赤い金属製の杖にはめ込まれた桃色の宝玉は、何処か艶めかしい光沢を発している
「紹介が遅れたな、私の名はスカーレッド。ヴォルフ様の最強の側近だ…おや、それ所では無いか」
タレンテエルの尾が騎士達に襲いかかる瞬間であった。スカーレッドの声など聞こえては居まい
スカーレッドは艶めかしく輝く宝玉の部分で下唇を撫でながら、暫く騎士達の方を眺めていた
「…あの剣、危険だな」
マックスの持っている『ヒチシ』を眺めながらぼそりと呟くと、何のつもりか後ろを向いてしまった

338 名前:ワド ◆37W/yJCj6c [sage] 投稿日:2005/10/24(月) 00:02:43
>332>337
「宴の始まりですか。では私は潔癖なので例によって目を瞑っておくとしましょう。」
暗闇の中で不自然に目立つ物理的にありえない白い陰、そこからぼそりと一声する。
そこに立つ白装束の真っ白な顔をもつ男はそう言うとローブを目深に被った。
「やれやれ、酷い色です。」
辺り全体に火が灯ると、不満そうにぽろりと零した。
と自分と対なす四天王のスカーレッドの発言する。尻目に続けざまに言った。
「その通り、今回のお勤めはヴォルフ様の命による幾度とも無い重大な大役。
こういった場所が好きでない私ですらも駆出されて、ええ。少々いきり立っております。早々に終らないものか、と。」
律儀な丁寧語で話す口調は何所となく穏かであるがそこに秘めた静かな怒りは彼の立ち込める白きオーラによってわかる。
「手を汚す事の嫌いなこの私ホ・ワイト・ワドがこのような場にいるとはこれは余程の事…さも致し方ありません。
しかし雑念の多い事多い事。混ざり合う下品な色に続き、虚無こそないこの場は遺憾ながらも吐き気を催すもので…」
ワドと言う男が聞こえる様一人で喋る刹那、一瞬だけ一人の女の騎士に目が止まり、動かしていた口が止まる。
「あら。」
白をこよなく愛する彼の目に映るのは白き女騎士、セシリアの姿だった。
「ここで諦めれば懸念する事間違いなし。不毛の枯渇の大部屋に、
荒野に咲く天然の一輪の姫百合。これは是非とも良い私色に…見込みがありそうです。」
ローブを目深に被り表情すらわからないが肩で微笑しているのがわかる。
自分の白いステッキを手で廻しながら、彼女と自分が対決する番を待った。

339 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/10/24(月) 07:30:29
しかしそのチンコはもうビンビンであった

340 名前:アスタレス ◆7aNpKXr6z. [sage] 投稿日:2005/10/24(月) 11:14:42
>332>337-338
「痴れ者が……仕るの一声も無く牙を向けるなど、畜生と変わらぬわ…」
タレンテエルが姿を消し、襲いかかったのに気付き、嘆かわしげに首を振る男が部屋の隅に
寄りかかるようにして立っていた。
位置的に言えば、フンバルトの立つ角の対角線上である。
「まあ、いい。如何に直撃を受けようと、一撃で命を落とすようであれば戦う価値も無し」

未だ腰に下げられた剣に手もかけず、一行の姿を眺める。
どれほどの猛者揃いかと思いきや、女までもが混じっているとは予想外だった。
いや、それはいい。性別など、闘争においての影響はほとんどないものと見れる。
「………まずは手並みを拝見させて貰うとしよう」
自分が惚れ込むほどの相手がいるかは、まだ始まったばかり故わからない……だが、全員が全員、
並の相手ではないこと程度なら雰囲気でわかる。今にも戦闘への衝動が抑えきれなくなりそうだ。

だが、タレンテエルとあの者たちの闘争は既に始まっている。
闘争というのは当事者以外の立ち入りを許さぬ至上のコミュニケーション。無粋に立ち入るべきではない。
自分の戦いに対する姿勢が、それを許さぬ。それが自らの内面に存在する、絶対的なルール。
今は自らの番を待つ以外には無し。それがアスタレスが出した結論だった。

341 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/10/24(月) 21:15:09
そして待ち時間が暇なのでチンポの余った皮をいじくる事にした

342 名前:五虎将 ◆uY629.2yjQ [適当にブチ殺せ] 投稿日:2005/10/25(火) 01:44:35
闇から現れた五つの人影の十の眼が光る
「「「「「ヴォルフ様の命を受けた我ら五虎将を差し置いて・・・死ぬが良いわ!」」」」」
青龍刀、ヌンチャク、槍、鉤爪を装備した虎の獣人達が、
それぞれタレンテエル、スカーレッド、アスタレス、ワドに襲いかかる!
残りの一人は誰かを探しているようで周りをキョロキョロ見回しながら斧を構えている

343 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/10/25(火) 16:42:52
と見せかけて実はトイレを探していたのだった。

344 名前: ◆BsGlQvuzhQ [sage] 投稿日:2005/10/27(木) 23:51:35
>332
セシリアが開いた扉の奥へと入っていった一行を待ち受けていたのは、深い闇。
そして、背後から響く巨大で重い扉の閉まる低く大きな音と振動だった。
「(暗いな……)」
幼い頃から狩りで鍛えたマックスは、傭兵としては兎も角、狩人としては間違いなく一流である。
そんな彼にも先は良く見えない。周りからは何かが動く様な音がしているが、何が起こっているか解らない。
だが、その音が止んでから暫くして闇から声が響いた。
その直後、まるでその声の主が灯したたかのように、松明によって辺りが照らされ、
天井に張り付く一つの人ならぬ者の姿が眼に入る。
「人喰いカメリィーオ……じゃねぇ!?」
人喰いカメリィーオとは、森に住む巨大なカメレオンに似た生き物で、
肉はミンチにして焼くと旨い(マックス談)。
天井から降りて自己紹介をするカメレオンの獣人に、驚きを隠せないマックスはただ一言呟いた。
「また、変態野郎か!!」
いや、それはさっきの奴に失礼だよな。等と一人納得しながら、その姿をずぅっと見つめていた彼の表情に、
驚愕の色が表れた。消えたのだ。その獣人、タレンテエルの存在全てが消えてしまったかの様に。
「ちっくしょ、全く解ら……どわぁっ!」
見えない何か。−恐らくはタレンテエルの体の一部だろう。にマックスは軽々と吹き飛ばされた。
受け身を取ろうとしたが、壁に叩き付けられてはそうもいかず、転げてから立ち上がり胸の違和感に気付く。
弾力性と耐久性に富み、着用者への苦痛と衝撃を、完全というレベルまでに和らげるブロッキングメイルが、
「へこんでやがる……。畜生!上等だ変態野郎が!!」
ブロッキングメイルを外し、肩を回しながら元居た位置の辺りを睨みつける。
「俺はどんなに強かろうと、獣狩りに鎧は付けないタチだ!来い!」

>337
と、怒りを露わに吼えるマックスは近くに気配を感じる。
その気配の方向に後ろを向いた赤いローブを着た人物が居た。
「敵か……?」
ベルトを付け直し、預かり物のヒチシを背に括り付け、ハルバートを構えて珍しく警戒するかの様に待つ。
そんな彼の額には、汗がうっすらと浮かび上がっている。

345 名前:セシリア ◆TI6/2FuWqw [sage] 投稿日:2005/10/28(金) 02:41:23
>332>334>336>337-338>340
部屋に踏み込むと同時に石壁がせり出し、扉がふさがれた。
一条の光も差さない闇に何者かの声が響き、同時に壁の松明がいっせいに灯る。
闇を払いきるには程遠い明かりの中に浮かび上がったのは、黒曜石のような鱗をしたカメレオンの獣人だった。
タレンテエルと名乗ったその獣人は一つ言葉を紡ぐごとにその姿を「薄めて」いき、最後には完全に見えなくなった。
いや、見えなくなっただけではない。その存在そのものを感じることができなくなった。
フンバルトは速やかに攻撃の方向を特定しやすい角へと下がる。
セシリアはフンバルトとは逆へ飛びのいた。次の瞬間、FALCONとマックスが吹き飛ばされる。
ダメージ自体ははあまりないようだ。FALCONは呼吸や鼓動などから生じる、
本当にごく僅かな気配ですら捉える持ち前の能力でもって、すぐ反撃に転じた。
(下手に手を出しても邪魔になる…。後は任せたほうがいいのかな)
セシリアがそう考えた瞬間、背後に複数の気配を察知した。

振り返る。赤い影と白い影。さらにその向こう、闇がわだかまって良く見えないが、何者かが居るのを感じる。
手前の影と見えたものは両方ともローブを着こんでフードを目深に被った人間だ。
もっとも見た目が人間というだけでローブの中身は知れたものではないが。
「あのトカゲは貴公らのペットかな?いささか躾が行き届いていないように思われるが…」
セシリアは軽く足を開いて槍を構える。タレンテエルだけでも難物だ。
この上さらに複数の敵に攻撃されては反撃もままならない。
ならばいくらかでも時を稼がなくてはならない。だが、果たして自分一人でどこまで持つだろうか。
手の内の槍の重みが急に増したようにセシリアには感じられた。

346 名前:エヴァンス ◆SgWfYeW0n6 [sage] 投稿日:2005/10/28(金) 14:29:09
>332-345
せり上がる石壁が扉から洩れていた微かな光さえも遮り、周囲は完全な暗闇に包まれた。
先の地下牢を襲った魔法の闇の、紛い物の黒単色とは違い、
視覚の暗順応と共に粘度を失う空気の流れは、獲物を待ち受け息を潜める古代の怪物のそれに似た、凶暴な拍動を孕む。

漠然とした殺意の源流は次第に存在の確固たる何者かの気配に取って代わり、やがては
一斉に灯された松明の、仄かな明かりに浮かび上がるグロテスクな影へと帰着した。
タイトな全身装甲で細くしなやかな肢体を覆い、剣竜の尾を持つ爬虫類人はタレンテエルと名乗り、
天井から降り立つと、周囲の闇と揺らぐ火影とに紛れ、その姿を消してしまった。

「魔導式熱光学迷彩か? わざわざ自己紹介とは、前口上の割に律儀な奴だがね」
不意打ちを喰らって吹き飛ばされるFALCON・マックスを避け、マスケット銃に曳光弾を込める。
FALCONは起き上がって反撃し、散開する他の仲間は一瞬その動きを止めた。
敵はカメレオン人間の他に複数らしい。部屋の奥へ狙いを付けて、引き金を絞る。
緩い上向きの斜角で銃口から放たれた弾丸は、マグネシウムの白色の閃光を棚引かせ
弾道に沿う一帯を煌々と照らし出した。

続けてエヴァンスは、右手の人差し指を口元に遣ると犬歯で皮膚を噛み切り、
同時に空中に展開させた魔法障壁へ血の五?星を書き付ける。
「FALCON、例のブレンテル流がどうこうってのは、こんな技を使いやしなかったか?」
血の星から紫紺の雷光を伴い、黒雲が噴き上がる。
「紛い物の手品だから、こっちは鳩みたいなもんさ――ヒュッケバイン!」

ガス体は翼を撃ち広げる猛禽のシルエットを模ると、魔法障壁から飛び立った。
飛翔する凶鳥の翼が室内を縦横し、魔力の刃で石畳を切り裂き、粉砕する。
相変わらずの目くら滅法で、更に立て続けに二発の榴弾を転がし、自らは部屋の隅へ退いた。

347 名前:タレンテエル ◆95asrTwR0w [sage] 投稿日:2005/10/28(金) 15:59:13
>334
「ほう…案外、やりますね」
何も無い空間でFALCONの刀が、金属のぶつかり合う音共に制止する。
直後、すぅっとその場にFALCONの刀を装甲化された手で掴むタレンテエルの姿が浮かび上がる。
「どうやら、姿を消しても貴方にだけは私の正確な居場所が解るようですね…」
困った困った、と大して困っていなさそうに呟く。
そして掴んでいた刀を離し、石畳の床を蹴り砕く勢いで後方へと飛び退く。
「ならばこうしましょうか…」
すぅっと再度姿を掻き消すが、どうせ彼には自分の居場所は知れているのだ。
ならば彼以外に攻撃をすれば良い。そうすれば、攪乱も出来るだろう。
(どうせ攻撃するならば、女性の方が宜しいでしょうかね…)
地面を蹴って天井に張り付き、四肢で音も無くセシリアの頭上まで移動する。
多分、彼女が気がついていないだろう。愉悦を堪えつつ、鋭く尖った尻尾をセシリアへ突き出した。

348 名前:フェンリル ◆HiYxvIsaZg [sage] 投稿日:2005/10/28(金) 19:29:23
>334
「乗り遅れたか……。」

部屋中に男の澄んだ声が響いた。
セシリアたちが入ってきた扉とは逆方向の扉の前に黒い渦が現れると、中からローブに包まれた男が出てくる。
渦から抜け出すと、それに手をかざして一呼吸。渦は霧のように辺りに散りながら消えていった。
くるりと反転し、今度は騎士たちに向けて評価をするように視線を巡らす。

「FALCONか…なつかしいな。覚えているか?この私を。」

昔を懐かしむように遠い目をし、数年前に死闘を演じた仇に問う。

「貴様の一撃が致命傷になったところを女が封印を施し、眠らされたことは今でも忘れんぞ。」

恨みはあるが怒りはない。そんな風に微笑みながら、なじみの友人に語りかけるように話す青年の名前をフェンリルという。
かつて、『皇帝騎士 オーガス』とオーガス率いる騎士たちと死闘を繰り広げた末に、封印された北欧神話の神である。
しかし、その体から感じられる力は弱く、数年前の圧倒的なものとは比べ物にならないほどに劣っていた。

「再会を祝して秘蔵のワインでも振舞いたいところだが。
―――あいにく、今は私用では動けないのでね。望まれない客人には力で答えるとしよう。」

349 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/10/28(金) 20:29:17
>340
部屋の隅で構えていると、対角線上に一人の男の姿を確認した。
松明の明かりにはかえって影を深く落として見えにくくしていたが、エヴァンスの閃光弾によってその顔が鮮明に闇に
浮かび上がる。
見えずとも滲み出るその闘気で察してはいたが、はっきりと見えたその姿にフンバルトはわなわなと震えだす。

「30年前・・・世に天才剣士が現れたと耳にした・・・。雷を纏いし剣士・・・その名をアスタレス・グラーディンと言う!」

姿の見えぬタレンテエルや他の二人の魔術師風の影、そして黒い渦から現れたフェンリルがまるで目には言っていない
かのように一直線にアステレスに向かい歩きだす。
剣を横一線に振うと、その軌道上に空間が断裂したかのような白い線を残しながら歩と共に言葉を続ける。

「20年前、戦場にて遠目にではあるがその姿を初めて見た!
その姿は気炎万丈にして武をよく御する。天賦の才と鍛錬に鍛錬を重ね上げたそれは見事な武人であったわ!
そして今!我が目の前にいるのはその頃のと寸分も変わらぬ姿!そして変わらぬ気炎!」

上段から振り下ろすように切先をアステレスに突きつけた。
その踏み込みの衝撃で足元の石畳は陥没し、ひびがアステレスの足元まで到達する。

「貴様ほどの武人が何故人であることに耐えられなんだか!情けなや!!
我が名はフンバルト・ヘーデルホッヘ!!フレゼリアの騎士である!!
抜け、アスタレス!武人のせめてもの情けぢゃ。一騎打ちにて引導を渡してくれるわ!!!」

部屋中の空気が震動するような怒号をもってアスタレスに一騎打ちを申し込んだ。

350 名前:フンバルト・ヘーデルホッヘ ◆UFpXZL11xw [sage] 投稿日:2005/10/28(金) 20:29:56
すいません、名前入力忘れしました。
>349は私です。

351 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/10/28(金) 21:39:38
いえいえ私です

352 名前:FALCON ◆uKCFwmtCP6 [sage] 投稿日:2005/10/29(土) 00:34:18
>346-348
放った斬撃は見えざる何かに止められた。
タレンテエルが姿を現すと、それは硬質化した彼の手だと分かった。
タレンテエルが再び姿を消すと、FALCONも再び気を探知する為に精神を集中させる。
FALCONはタレンテエルを探すことが出来なかった。
とある気の方に気が向いてしまったからだ。

>「FALCON、例のブレンテル流がどうこうってのは、こんな技を使いやしなかったか?」
エヴァンスは魔力から猛禽の類の様なものを作り出し、飛翔させる。
その姿は確かに二年前に見たブレンテル流の技を彷彿とするものだった。
「確かに似ているな。二年前の戦いを思い出すよ…そして、この嫌な気もな…」
先程感じた気の方を向くと、青年がいた。

>「FALCONか…なつかしいな。覚えているか?この私を。」
「あぁ…覚えているさ…フェンリルさんよぉ…」
姿形や気の大きさは違えど、この嫌な気の質は二年前に戦ったフェンリルに他ならない。
「出て来たところで悪いが…俺は二年前の姿になれないとはいえ、修行をして強くなった。
今度は封印はしない…完全に消し去ってみせる!!!」
刀を懐に収め、黄金のオーラに激しいスパークが巻き起こる。
FALCONは超サイヤ人2となり気を高め始めた。

353 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/10/29(土) 02:47:09
ついでに屁も漏れた

354 名前:スカーレッド ◆REvWWW5ais [sage] 投稿日:2005/10/29(土) 03:20:58
>348
「遅かったな…誰よりもこの時を待っていた様に見えたが」
彼の過去の因縁についてはヴォルフから聞いている
無論、そんな話には興味は無いのだが、フェンリルの能力は見てみたい
以前程の力は無くとも、元々の力の強大さから考えれば、彼女の興味は十分に注がれるだろう


>344>346
「随分と派手…いや、それだけじゃないみたいだな」
奴も危険か、とチラリと少年の方へ顔を向けて呟いてから、後ろの青年に顔を向けた
「年下好きという訳では無いが、なかなか魅力的ではあるな。二人同時というのも悪くないが…」それでは一人余る。等と呟きながら軽く首を横に振り、杖をマックスに向かって翳し口を開いた
「状況次第で相手が変わろうと問題は無い、まずは貴様からだ」
またマックスの背に掛かった『ヒチシ』に眼をやると、口元の笑みが微妙に消えた
杖の末端に付けられた鋭利な針で、マックスの心臓を貫かんと走り出す
しかしそのスピードは何とも…遅かった

355 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/10/29(土) 04:48:34
ゴキブリに追い抜かれるほどに

356 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/10/29(土) 17:32:39
特権階級気取りの豚の臭いがしますね…

豚は豚小屋に帰れ

357 名前:ワド ◆37W/yJCj6c [sage] 投稿日:2005/10/29(土) 17:43:45
>347
タレンテエルの尻尾の一撃をワドはセシリアを庇うように抱擁をしようとし、そのまま尻尾の攻撃はワドの背中を貫いた。
白い返り血がワドやその周辺に飛び散る。
「申し訳御座いませんが、私はこの貴嬢の方とお話がしたい。タレンテエル、ここは一つ御引取り願えないでしょうか。」
ローブのから顔が出ると、真っ白な顔が露わになる。
「御美しい女性だ。その白き肌に私を惹きつける何かが、ある。それは…。」
ワドが喋るごとに彼の口から白色の血が唇を伝って下へと流れていく。
「私の集める厳選された12の"白"製コレクション。貴方はまさにわた…ええ、ゲホッ 失礼。わたっ わたっ」
淡々と表情も緩やかに話していたやいなや、喋り方もおかしくなり、やがて目から血が流れてきた。
「わっわっわつ!あ!!!あ!!!ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!」
呂律が廻らなくなったところで突然態度は一変し、狂いだした。
「申し訳御座いませんがもう我慢なりません!では早速貴方の全てを頂きましょう!さあさあ!
白き閃光導く狂喜の円舞曲を貴方と共に!!!!!!!死ぬまで狂い踊るとしましょうか!!!!!」
そう言うとステッキを天にかざす。
「天よりの白き光よ!」
ワドの身辺が激しく輝く。するとタレンテエルによって負った大きな傷が一瞬で完治する。そして
「ひゃーあははははははははははははははははははああ!!!!」
とローブをセシリアに向って乱暴に一振りすると振った場所から真っ白衝撃波が拡がって辺りを凍らせていった。


>348
渦渦しく登場するフェンリルを見るや刹那、あはははは!!!と手で頭を掻きながら高らかに笑う
「さぁ、面子は揃いました!!!!!!願わくば、私が貴方がた全員を"白"製にさせて頂き!!!!!
其の至極の芸術に酔いしれながら、大貴腐なる白ワインで祝杯をあげましょうか!!!!!!!!!」


358 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/10/30(日) 02:02:32
しかしその希望が叶う事は無かった。

359 名前:セシリア ◆TI6/2FuWqw [sage] 投稿日:2005/10/30(日) 03:01:59
>347>354>357
エヴァンスが放った曳光弾の白々とした光の中、
槍の先に居た白衣と紅衣の人物―ワドとスカーレッド―が動いた。
スカーレッドはそのままセシリアの脇を駆け抜けようとする。
が、遅い。子供の駆け比べでも、これより早く走る子は居るだろう。
一瞬誘いの手かと思ったが、考えている間にワドに詰め寄られ思考を中断せざるを得なくなる。
ワドは重ね着たローブをばさりと広げ、セシリアを抱きすくめるような動きを見せた。
一瞬ワドの体が揺れる。どうやら背後から一撃されたようだが…。
>「申し訳御座いませんが、私はこの貴嬢の方とお話がしたい。タレンテエル、ここは一つ御引取り願えないでしょうか。」
(私を庇った?……どうせろくな理由じゃなさそうね)

フードからワドの顔がのぞく。眼前でそれを見たセシリアは思わず息を呑んだ。
肌や髪はおろか、唇や瞳までもが白い。口から滴っている白い液体はまさか血だろうか。
ワドはそれから何やらよくわからない事を喋り始めたが、喋っているうちに興奮してきたらしい。
目からは血だか涙だかが溢れる。どもりが酷く呂律も回っていない。ついには狂ったように笑い始めた。
そして叫びながらステッキをかざす。光がワドを包み、背に負った傷が癒える。
ついでローブを大きく打ち振るった。大きく飛びのくセシリアを追って、白い輝きが広がってゆく。
空気中の水分が凍結しているのだと気づいた時にはスカートが凍り始めていた。
「このっ!」
セシリアは逆手で剣を抜き、そのまま振る。剣先からほとばしった炎が壁となり、凍結を食い止めた。

>「さぁ、面子は揃いました!!!!!!願わくば、私が貴方がた全員を"白"製にさせて頂き!!!!!
>其の至極の芸術に酔いしれながら、大貴腐なる白ワインで祝杯をあげましょうか!!!!!!!!!」
「悪いが酒は飲らん」
すばやく剣を収めながら言い捨て、槍を繰り出す。
槍から放たれたつむじ風に、凍った革が軋む音が混じった。

360 名前:アスタレス ◆7aNpKXr6z. [sage] 投稿日:2005/10/30(日) 17:42:14
>349
響く銃声や突然現れた鳥にも動じず、瞑目していたアスタレスの顔が上がり、近づく老人を捉えた。
剣を突きつけ一騎打ちを申し込む老人の名を聞いたときに、眉だけがピクリと動く。
「……フンバルト・ヘーデルホッヘ。成る程、フレゼリア前剣術指南役殿か」
突きつけられた剣など無いかのように呟くが、その声には抑えられぬ歓喜が滲んでいる。
そして轟音と共にアスタレスの姿がかき消えた。
刹那の間に数メートル離れた場所に腕を組み、立つその体の周りに細かな紫電が舞い踊る。
轟音の正体は稲妻が空気を破る際に生じる雷鳴。自らの肉体を雷と化し、移動したのだ。
「訂正しよう、以前のように雷を纏うわけではない。今では神の力の片鱗とも言われる雷は私自身」
愛剣、雷の担い手レグルードを引き抜き、切っ先でフンバルトを指す。
「そして人であることに耐えられなかった訳ではない、私が耐えられなかったのは……御老体、
 貴君のような老いよ。如何に技を磨き、体を磨こうとも逃れられぬ、その老い。貴君も
 解るであろう?日に日に老い、力を失う自らの肉体……その武人の誇りという陳腐な
 代物が!強者への道を確実に阻む!ならばいっそのこと捨て去るまで!私が目指したのは
 武人に非ず、絶対の強者!見よ、かつての力を失った肉体を!確かに技は磨けよう、
 しかしだ!体は確実に精彩を欠く……全盛の肉体と技を両立するのにこれ以外の道があるか?
 それにだ……まだ見ぬ強者が私が死した後にも生まれようというのに、見逃せるものでは
 ないわ。情けないのは戦いのために人と陳腐な誇りを捨て切れぬ貴君よ」
フンバルトの老いた姿に嘲笑を浴びせ、静かに剣を構え直す。

「問答はここまでだ、後は刃と血風を以て語ろうぞ。出来るならば全盛の貴君と刃を
 交えたかったが……不足分は後の世に生まれ出る新たな強者どもで取り返せよう。
 他の者も始めているようだ……我らも楽しもうではないか、フンバルト・ヘーデルホッヘ!」
言うが早いか、アスタレスは剣を振りかざしながらフンバルトへ向かい、駆けた。

361 名前:フンバルト・ヘーデルホッヘ ◆UFpXZL11xw [sage] 投稿日:2005/10/30(日) 21:45:29
>360
アスタレスは一瞬で姿を移し、紫電と共に現れる。
その口から雷は自分自身だという事実を告げられると共に、アスタレスの強さへの渇望、そしてその方法がとつとつと語られた。
静かに語るその口調とは裏腹にその身から立ち上る闘気は爆発的に激しさを増していく。
>「問答はここまでだ、後は刃と血風を以て語ろうぞ。出来るならば全盛の貴君と刃を
> 交えたかったが……不足分は後の世に生まれ出る新たな強者どもで取り返せよう。
> 他の者も始めているようだ……我らも楽しもうではないか、フンバルト・ヘーデルホッヘ!」
そう語ると剣を振りかざしながらかけてくるその姿にフンバルトはヘルメットの中で憐憫の視線を見せる。
「愚かなり・・・そして脆弱なりアスタレス!
誰もがぶつかるその程度の疑問の答えを間違えおったか!!!!
お主は何も判っておらん、いやさわかっていながらそこから目を背けておるその弱さが・・・!」
アスタレスの言葉に自身を重ね合わせて悲しみと怒りをぶちまける。
「こいや小僧がぁ!見誤るでないぞ!このフンバルト・ヘーデルホッヘ、我は今!全盛期を超える力を持っておる!!!」
フンバルトもアスタレスにあわせるように剣を振りかざし駆ける。
武人同士の戦い、一合切り結べば百万語を語るより語り合える。その初撃を盾で防ぐ気はなかった。


362 名前:フェンリル ◆HiYxvIsaZg [sage] 投稿日:2005/10/30(日) 22:21:58
>352
>「出て来たところで悪いが…俺は二年前の姿になれないとはいえ、修行をして強くなった。
>今度は封印はしない…完全に消し去ってみせる!!!」

「偉くなったな小僧。私に冗談を言える貫禄をどこで拾った?」
血気盛んに黄金をなびく布のように纏い、威容が増し戦闘状態になるFALCON。
途上に棲む狼たちはおとなしく道を譲りはしない。まして、彼は神に属する者。
そうやすやすと消されてしまってはとんだ笑い種だ。対峙する宿敵に呼応するように黒い邪気を覆い始める。
「偉丈夫に変わりはないが、顔つきが和らいだな。貴様、ここ最近強敵と剣を交えていないだろう?」
クク、と含み笑いももらし小馬鹿にするような口調で眼を紅く輝かせる。

「――悪巫山戯けもこれくらいにしておくか。」
身に纏う魔力や表情も特に変化はない。が、圧倒的なまでに重い威圧がFALCONに向けられる。
両手にりんごより少し大きいぐらいの火炎弾が数個発生する。
それらは手から離れ空中を浮遊すると、弾かれたように勢いよく辺りに散弾してFALCON目掛けて一斉に襲い掛かる。

363 名前:FALCON ◆uKCFwmtCP6 [sage] 投稿日:2005/10/30(日) 22:51:56
>362
>「偉丈夫に変わりはないが、顔つきが和らいだな。貴様、ここ最近強敵と剣を交えていないだろう?」
「正解だ…確かに前大戦からの二年間は本物の死闘などしていない…
だが…貴様のような敗残兵はこの鈍った体で十分だと思うがな…」

重い威圧と共に放たれる数個の火炎弾。
少しの間、宙に浮かんでいたそれらは勢いよく辺りに散らばり、ばらばらにFALCONに襲い掛る。
FALCONは火炎弾の動きを見極め、手刀で弾き返す。
一つだけ弾き返せずに下腹部に当たるがダメージは少ない。
おそらくフェンリルもまだ様子見程度の力しか出してないのだろう。
FALCONはフェンリルに向かい走り、得意技をフェンリルの数m手前で放つ。
「鶴仙流奥技が一つ!!太陽拳!!!!」
松明の灯りしかない薄暗い部屋に、あたかも太陽が現れたかのような明るさが広がる。

364 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/10/31(月) 01:22:07
明るすぎて全員失明した

365 名前:マックス ◆BsGlQvuzhQ [sage] 投稿日:2005/11/01(火) 08:13:38
>354
紅いローブの人物はターゲットをマックスに絞り、杖の先端の針での一撃を狙うかの様に走り出した。
だがそのスピードは鈍い。魔術師の様な見掛けに違わず、素速い動きは苦手なのだろうか。
マックスは突き出された杖を左手で掴み、杖を受け止める。
「驚いたよ。自称アホ神官の最強の側近が……アンタみたいな足の鈍い女だとはなっ!」
女性、子供、老人には特に優しいマックスの性格上、言っていて心が痛む台詞だった。
それが完全な挑発、だとはいえ。
「で、アンタの名前……何だったっけ!?」
そのまま放る様に手を離して、スカーレッドとの距離を無理矢理開け、ハルバートを構えて走り出す。
性格上女性に手を上げるのは言語道断なマックスの苦肉の策。
それはハルバートで攻撃する様に見せかけた、左拳での鳩尾への一撃。気絶させるつもりである。

366 名前:ワド ◆37W/yJCj6c [sage] 投稿日:2005/11/01(火) 16:28:35
>359
ワドの放った氷の魔法はセシリアを襲う。が、彼女は携えていた剣の力によって氷の衝撃波は炎に熔ける。
「ははははっはははははははあああ!!!!なかなかお早い!」
と、言っている間にもセシリアは槍を構え、ワドの腹部の辺りを突いた。
「ひゃっはははhっははははははっはははははははははははははははっははは!!!!!!!」
血が飛び散る、腹部からもであるが口から大いに血を吐いた。
「見えます!!!!!天の白き世が!!!!!白き世界!!!!!!!」
ギリギリと歯を噛み締め、思い切り槍を引き抜く。そしてその間ワドは浮き、後ろへ行き距離をとった。
「天よりの白き光よ!!!」
そうまたステッキを掲げながら言うと身体が閃光のように輝く。するとまた槍の傷は治っていた。
「私はこう見えても純粋な生身の人間なのです。そう、神官ネレウスのような人外では…そうですね。」
直立に立ち尽くしステッキを小刻みに振りながら口を開く。狂うのを必死で抑えているようだ。
「故人神官ネレウスは何故亡くなったのでしょう。それは。
外の色。情の色、現世の取り取りの色。そう、全ての色を意識し執着し過ぎた故に彼の無地なる白き光に滅せられたのです。
外見など、外のみの模様でしかない。虹色の塗料を剥がせばそこにある物ははりぼてた醜き暗色。
それだけなのです。くぁはははは…!!!!魅せ過ぎた舞踏!!!!!脆き内心!!!!全ては白のまま、統一されよ!!!
私は望む!!!世界に野望を!!!交わる事なき白き世界を!!!!あああああああああ!!!!!!!くっくっくっ!!
そう!!!!その時も貴方は白き御仁!!!!よって私は貴方に心酔しましょう!!!!私の聖母!!!耶蘇を産むのです!!!
ひゃひゃはははははははああああ!!!」
やはり感情は抑えきれなく、狂う。少々自分の世界に入ったように長話をし終わると左手の掌を上に向ける。
「出でよ悠久の純炎!!!!太陽の炎よ!!!!我が身をも焦がせし白き光を纏え!!!」
掌から小さな白色の炎が現われるするとそのまま腕を振り上げ、その炎を地面へと叩きつけた。
炎は地を辿って拡散するように広がる。
「太陽の炎は布一触れでも触ればすぐさま身体に伝って焦げの瞬間をも見せずに微塵になって消えてしまうですよ!!!
お逃げください!!!!!私も逃げます!!!!ひゃあはっはははははああ!!!!!」
ワドは言うと着重ねた四枚のローブが靡き、瞬く間に彼はこの炎が届かない所まで宙に浮いていた。
ローブからは白い血が地に滴り落ちている。

>363
「白き色!!!!…良い色です。ああ。力がみなぎってくる…。」
FALCONが放つ明るい光にワドは瞬きせずに見る。


367 名前:フェンリル ◆HiYxvIsaZg [sage] 投稿日:2005/11/01(火) 20:25:52
>363
フェンリルの放った複数の火炎弾を素手のみで次々とさばいていく。
泡のように消えていく火炎弾だが、途中のひとつだけ手刀を掻い潜り下腹部に着弾するも火傷ひとつ負わせられなかった。
それを驚きもなく、ただ静観するのみのフェンリル。
対して、スピードを急激に速めて間合いを詰めてゆくFALCON。
宿命という名を借りた喜劇が今、幕を開く。

>「鶴仙流奥技が一つ!!太陽拳!!!!」
少ない明かりで薄暗い場所で大げさなほどの眩しさが部屋を包む。
「ほう」と少しは関心したような呟きを口から漏らすと、表情は威圧するような怜悧な笑顔のまま再び数個の火炎弾を宙に浮かす。
「せわしいな。今の貴様らでは奥の神官どころかこの部屋を通るのも危うい。」
火炎弾は円を描くようにフェンリルの周りで回りだすと、術者を守るように回転を速めた。

368 名前:FALCON ◆uKCFwmtCP6 [sage] 投稿日:2005/11/01(火) 23:54:49
太陽拳は放たれ、普通なら一時的に視力が失われているはずだが、フェンリルは薄い笑みを漏らし火炎弾を再び出す。
(まさか…効いてないのか…)

>「せわしいな。今の貴様らでは奥の神官どころかこの部屋を通るのも危うい。」
「そんなことは…やってみないと分からないだろ!!!」
フェンリルは先程出した火炎弾を自分の盾となるように浮遊させ、周囲を回転させる。
FALCONはフェンリルの右側に跳び、フェンリルの上方に数発の気弾を放つ。
今度はフェンリルの後ろに数発、そしてまたフェンリルの前方に数発放つ。
今、フェンリルの周囲には無数の気弾が浮いていることだろう。
「喰らいやがれっ!!魔空包囲弾!!!」
FALCONが気弾を射つために広げていた両手を交差させるのを合図に、無数の気弾がフェンリルを襲う。

369 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/11/02(水) 15:48:29
FALCONよ立ち上がれ!!!

370 名前:アスタレス ◆7aNpKXr6z. [sage] 投稿日:2005/11/02(水) 18:57:34
>361
「目を背ける? ハッ、何から目を背けるというのだ。私は私の道を往く迄。
 他人の心配よりは、私の期待を裏切ることにならないよう気を引き締めるがいい!」
そう叫ぶと疾駆しながら頭上で剣を一度だけ回転させる。
刀身と空気との摩擦により起きる静電気が、雷剣「雷の担い手レグルード」により
爆発的な増幅を受け、白光を迸らせた。
それを剣に纏わせ、落雷に匹敵する電流を携えながらさらに加速。
共に間合いを詰めようという動きをしているため、一瞬で双方の距離は零となる。
「先ずは小手調べといかせてもらおうか……参る!」

間合いに入った瞬間に両手で捧げ持つように構えられた剣が、叩きつけるように撃ち込まれた。
剣を振り下ろすと同時に、追随していた雷光が共に迫り、刀身がますます輝きを強める。
大上段からの弧を描く一閃が、空気を焦がしながらフンバルトに迫った。

371 名前: ◆HiYxvIsaZg [sage] 投稿日:2005/11/03(木) 17:09:25
>368
>「そんなことは…やってみないと分からないだろ!!!」
部屋中に響く怒声。フェンリルの周りで回転しながら浮遊する炎がゆらめく。
>「喰らいやがれっ!!魔空包囲弾!!!」
四方に十数個の気弾を放ち、FALCONが両手をクロスさせるとともに逃げ場のない集中砲火。
フェンリルを襲おうと迫る気弾だが、そのうち前方と上方のすべては火炎弾によって迎撃された。
しかしまだ背後から来る数個はまだ残っており、今まさに後ろに直撃しようかという刹那。
純白の何かが流れるようにすべての気弾を横に人薙ぎし、数センチ前でポンと音をたてて消えた。
ローブの隙間から出てきたのは、まるで生き物のようにしなやかに動く尻尾。
外見軟弱に思わせるこの尾が、背後から迫るすべての気弾を蹴散らしたのである。
これらの戦闘中、フェンリルが動いた数はわずか一回。尾で捌いたときのみだった。

「早くも手詰まりか?駄法螺の大将よ。次はこちらからゆくから覚悟せい。」
事の後。反撃とばかりにとうとうフェンリルが動く。
ハヤブサの如く機動力をもってFALCONへと詰め寄ると己の武器、即ち爪をデタラメにたたきつけるように振るう。

372 名前:フンバルト・ヘーデルホッヘ ◆UFpXZL11xw [sage] 投稿日:2005/11/03(木) 22:16:04
>370
狭まる間合い、迫る激突の時に対面し、フンバルトの集中力は研ぎ澄まされていった。
もはやワドの白光の炎もFALCONの眩い光も目に入らない。
ただ迫り来るアスタレスとその切先だけがフンバルトの感じる世界の全てであった。
「はぁああああああ!!!」
ただ気合の怒号だけが響き、言葉は発せられない。
雷を纏った剣が大上段から振り下ろされるのに併せる様に、フンバルトもまた大上段から剣を振り下ろす。
その踏み込みは先ほどの踏み込みの更に上を行き、石畳は粉々に砕け下の地面に足がめり込む。
そして激突。激しい金属音が響き渡る。

激突の瞬間、間延びした刹那の中でフンバルトは剣を通してアスタレスに意識を叩きつける。
『成る程、それが【雷の担い手】と称されるレグルートか。だが我が愛剣スターホーンはいうなれば【星の担い手】ぞ!』
愛剣スターホーン。【星の担い手】などと言ってはいるが、材料に隕鉄が使われているというだけで魔剣の類ではない。
だが、名工によって鍛えられた業物が達人によって振るわれる時、それは魔剣をも越えるものとなる。
『アスタレスよ、貴様、本当に絶対的強者などになれるとでも思っておるのか?
ならば何故人の形を保ち、剣を交え、相対的強さを求める!それは武人の矜持を未だ持っておるからであろう!
そしてその強者になる為の雷の身体、どうやって恵んでもらった?』
剣撃を通して意思を通わせ、剣だけでなく精神の戦いも同時に挑んでいるのだ。

間延びした刹那が終わった時、二人は彫像のように鍔迫り合いの体制で停止していた。
だが、レグルートが纏う雷は剣では止まらずそのままフンバルトへと襲い掛かる。
雷は鉄の鎧を滑るように駆け巡り、地中に埋まった足がアースの役目を果たして地面に散っていった。
「手の内を明かしすぎぢゃ。雷とわかっておればいくらでも対処のしようはある!
貴様自身も雷であったな。身体諸共大地に拡散して果てるか?武人なら天地自然を捻じ曲げた魔法なぞの小細工に頼らず
己の肉体と剣技でのみでこんかい!!」
一瞬力を抜き体を交わすと、足の位置はそのままに回転してアスタレスの腹を両断せんと横薙ぎの一撃を繰り出した。


373 名前:セシリア ◆TI6/2FuWqw [sage] 投稿日:2005/11/05(土) 03:23:01
>366
突き出した槍はワドの腹へ吸い込まれる。白色の血がぼたぼたと垂れ落ちた。
ワドが腹に刺さった槍を掴む。セシリアは抜かせまいと抑えるが、押し切られた。
ふわりと後退し、先ほどと同じようにステッキをかざすと、これもまた先ほどと同じように傷が瞬時に癒える。
そのままステッキを小刻みに揺らしながら、とうとうと喋りだした。
喋っているうちにまた興奮が抑えられなくなってきたらしい。
『狂ったように』ではなく、完全に狂った笑いを漏らしながら、なおしゃべり続け、
「耶蘇を産め」などととんでもないことを口走る。どこまで本気かはセシリアにはわからないが。
一通りしゃべり終えると、次は掌をかざす。そこに生まれた白い炎を床にたたきつけた。
そしてすぐさま宙に飛び上がる。

「逃げるか…行け!」
セシリアは槍を放り投げると同時に自らもそれを追って飛ぶ。白炎はその足元を通り過ぎていった。
(攻撃が単調なのは気になるけど…様子見だっていうなら、今のうちに!)
相手が二の手、三の手を放つ前に片をつける。
そう考えたセシリアが飛びながら抜き放った剣はすでに赤熱していた。
「はっ!」
セシリアは短い気合と共に、左腕を振る。腕輪から風を放ち、
その勢いで回転しながら、ステッキを持ったワドの腕を狙って斬りかかる。
横手からは、僅かにタイミングをずらして槍が飛翔してきた。

374 名前:FALCON ◆uKCFwmtCP6 [sage] 投稿日:2005/11/08(火) 13:04:11
>371
魔空包囲弾はフェンリルの火炎弾で迎撃され、尾で薙ぎ払われ、全くのダメージを与えられずに終わる。

>「早くも手詰まりか?駄法螺の大将よ。次はこちらからゆくから覚悟せい。」
フェンリルが疾風のような素早さで詰め寄り、自前の爪を叩き付けてくる。
FALCONは右腕で受け止めて防御するが、その威力の強さに吹き飛ばされる。
受けた部分は、防御力が高い特別性のコートごと引き裂かれ血が滴り落ちる。

「やっぱ…腐ってもフェンリルって奴か…舐めすぎてた…俺も本気を出すよ」
前に戦った時は、当時の最強の変身でも苦戦する強さだった。
だが、今のフェンリルならこの超サイヤ人を少し超えたこの変身で勝てると思っていた。
それは甘かったようだ。
なら、二年前と同様に最強の変身で戦いを挑むだけ。
「はあぁぁぁ!!!」
変身が始まった。
髪は金から銀に変わり、肩からは黒い翼がコートを突き破って現れる。
纏う気は黄金から黒色に変わり、気の質もどこか禍々しい邪気に変わる。
ただこれだけの変わりようで、強さは超サイヤ人2とは比較にならないくらい強い。
その強さは別種の超サイヤ人3と言っても良いぐらいの強さだ。

「変身は終わった。どこからでも掛って来いよ…前の時みたいにぶっ倒してやるからよぉ…」

375 名前:ワド ◆37W/yJCj6c [sage] 投稿日:2005/11/08(火) 20:24:07
>373
「素晴らしい身体能力です!!!!!!!!!!流石は最強を誇る騎士団の精鋭!!!!!!」
セシリアが高く駆け飛び、そのまん前まで来るが、尚も甲高く笑うワド。
「ははははははははははははああああああ!!!!!!!!!!!!」
セシリアの凄まじい斬撃によってワドの腕はまた多量の血飛沫をあげながらローブごと腕が綺麗に取れ、
転げ落ちる。さらにローブに炎が着火、更に槍の一撃で丁度心臓の辺りに突き刺さる。
彼の血は炎に引火し、火の粉を飛び散らせていった。
「ああ!!!!!!!境地が見える!!!!!!!!!
光の炎!!!!!!!身をも焦がさずに!!!!!!!!!!あああああああああ!!!!」
叫びをあげながら地面の自分の放った炎の海にまっ逆さまに落ちていく。すると、僅か火に触れた瞬間
瞬く間も無い内にワドの体が灰も残さずに燃え尽きた。
またやがて、徐々に一帯を白く覆っていた炎が鎮火していった。

ワドは完全に消滅したと思われる、だが、何所からともなく笑い声が聞こえてきた。
「私の魔法の手法は多彩なのです。そう、大魔術師としての ね。」
その声は何所か、というよりも直接耳に語りかけるようなものだった。
「是程でよろしいでしょうね。お気づきでしょうが、ご自分のお体をご確認ください。
どうです?私めの白き血をその身体に塗りたくられてはおりませんか?
ふふふ。普通の血ではありません。貴方に呪をかけておきました!!!あーはははは!!!!!」
セシリアの足元から白い影が伸びてくる。そして彼の語る口は更に凄みを増し、
やがて声は鼓膜が破れそうなほど大きい声になっていた。
「耳で聞く権利、目で見る権利、手や足を動かす権利、喋る権利、脳で考える権利…
順々に貴方を『白く侵食していく呪い』で支配してゆく。そしてそれらの権利を委ねるのは
私ホ・ワイト・ワド!!!!!やがては貴方を操り、私の白き"白"製となって頂くのです!!
ああああああ!!!あはははははははははは!!!!!!!!!!!!!!
これぞ最高の状態で種を保存する画期的な方法なのですよ!!!!!!!!!!!」
白い腕付きの落ちたステッキが地面とカツンカツンと音をたてる。まるでケタケタと笑うように。
「まずは耳が聴こえなくなっている筈です。ご自分でご確認ください。
さぁ、私は此処で見ております。侵食の様をもっと良く見せていただきたいものです。ええ。」


376 名前:フェンリル ◆HiYxvIsaZg [sage] 投稿日:2005/11/09(水) 20:46:30
>374
猛獣の如く振るわれた爪はコートを引き裂き、確実にダメージを与えられた。
ダメージを受け。FALCONは飛ばされ二人の距離は広がるが、さすがは歴戦の騎士。
すぐに持ち直し、フェンリルへと向き直る。
>「やっぱ…腐ってもフェンリルって奴か…舐めすぎてた…俺も本気を出すよ」
「我誉めが過ぎるぞ小僧。そんな慢心しておってはいつ死んでもおかしくない。」
騎士の咆哮。それにより彼の容貌は大きく変貌を遂げる。
髪質は金から銀。堕ちた天使のように漆黒の翼。
見るからにを遂げていくFALCONだが、一番の変化は気配だった。
今までのそれとはまるで違う。彼の周りだけ温度が低く、纏っている気もうねるように禍々しい。
>「変身は終わった。どこからでも掛って来いよ…前の時みたいにぶっ倒してやるからよぉ…」
「やりおるではないか。この成長振りは思いのほかだ。――だが、まだ及ばない。」
変身を終えたFALCONを初見では、多少なりとも驚きを見せたもののまだ未熟者だと切って捨てた。
フェンリルは片腕を振り上げ周囲に火炎弾を4つ出現させ、止める間もなくすべてFALCONめがけて放ち、
続けて黒い風のような闇の魔力波が音を部屋中に轟かせて、火炎弾の後ろに続く形でFALCONへ迫る。

377 名前:FALCON ◆uKCFwmtCP6 [sage] 投稿日:2005/11/10(木) 10:55:49
>376
>「やりおるではないか。この成長振りは思いのほかだ。――だが、まだ及ばない。」
「及ぶか及ばないかは…やってみなくては分からないと思うがな…」
フェンリルが生み出した四つの火炎弾。それが全てFALCONに襲い掛る。
火炎弾の後ろ、風のような闇の魔力波が轟音と共に続く。
FALCONはその火炎弾を、気とは違う力、魔力による黒い闇の様な壁を作り出して防ぐ。
火炎弾の後方の闇の魔力波。これは先程の闇の様な壁が魔力波のエネルギーを吸収した。

「そういえば言ってなかったか?俺はこの姿になれば魔法と言われるものを使うことが出来るって…
そういえば魔法って便利だよな…防御用の魔法でも攻撃に変換することが出来る。こんな風にな!!!」
先程の黒い壁が砕け散り大小様々な破片に分かれる。
その破片は全て宙に浮き、FALCONが手をフェンリルの方に向けると、その破片が全てフェンリルの方に猛スピードで飛んで行った。

378 名前:セシリア ◆TI6/2FuWqw [sage] 投稿日:2005/11/12(土) 02:35:33
>375
セシリアの斬撃は見事にワドの腕を落とし、槍は胸を貫き通した。
床に落ちてゆくワドを尻目に、手元に戻ってきた槍を掴み、剣を収める。
次の瞬間、自ら放った白い炎に触れて、ワドは文字通り焼失した。

セシリアはワドが落ちたところへ下りた。そこに何かがあったという痕跡は全くない。
切り飛ばされた腕が近くに転がっているだけだ。周囲では仲間が他の敵と戦っている。
そちらへ加勢しようと向き直るセシリアの耳に、声が届く。
>「私の魔法の手法は多彩なのです。そう、大魔術師としての ね。」
瞬時に槍を構え周囲に目をやるセシリアだが、その目には何も映らない。
すると、ワドの癇に障る声がまた聞こえてきた。呪いをかけたと言っている。
その声はだんだんと大きくなり、頭を割らんばかりに響くが、
視界の端でこつこつと床を叩いているはずのステッキの音は全く聞こえない。
「べらべらとよく喋ることだな。目の前で聞かされて口臭など嗅がされずにすむ分、このほうがマシだが…」
ワドへ向けての悪態も、最も近いはずの自分の耳には届かなかった。

(この気持ちわるい血が触媒だって言うなら…)
セシリアは鎧の胸元の石に軽く触れ、霧を呼んだ。周囲に濃密に立ち込めた霧が血を流していく。
これで呪いは解けないまでも、進行は遅れさせることができるかもしれないが、
よしんば解呪できたところでワドの姿が見えない以上すぐに反撃に転じることはできないだろう。

379 名前:アスタレス ◆7aNpKXr6z. [sage] 投稿日:2005/11/12(土) 17:10:36
>372
叩きつけられた意識を察知し、こちらからも嘲笑混じりの意識を叩きつける。
刃を交わせば言葉などいらぬ。数ある死闘の中で、何度となく繰り返したことだ。
鍔迫り合いを続けている最中に濁流のように流れ込んでくる相手の意思。
『どのような姿であろうと関係はない、この姿では強くなれぬと思えば、
 何時だろうとこのような物は捨ててくれる。私は私の道を往くのだ、老いぼれが
 口を挟むことではないわ。相対的であろうが絶対的であろうが、
 我が道はこの道のみ。武人の矜持とやらもとうに捨てたわ』
力を込められた筋肉が隆起し、そのまま力で切り下げようとしながらも、精神は問いに答える。
『恵んでもらった?勘違いも甚だしい。これは我が力、私が掴んだ極意、我が剣の力の片鱗。
 望んだのは若さのみ。低く見られたものだな、この私も!』

その意思を叩きつけた次の瞬間、満身の力で押し込んでいた刃からフッ、と手応えが消えた。
その一瞬、微かに態勢がブレる。
その隙を逃さずに繰り出されるフンバルトの刃、それを見つめアスタレスは口端を吊り上げた。
やはり、戦いはこうでなければならない。
回転しながら繰り出される剣の腹を左手で殴って軌道を僅かに乱れさせる、それで十分。
トン、と床を軽く蹴って後方へと飛び、紙一重で刃を避ける。
服が切り裂かれたようだが、その肌に傷はない。

そして間合いの外へと着地。失望したかのように首を軽く振り、軽蔑の視線を向けた。
「小細工に頼らないなどと、死闘の最中にそのようなことを気にするとは……失望したぞ。
 どのような形であろうと、自らの力と技のみで戦う……自らの全てを以て闘い、倒す。
 それこそが正しき形。全身全霊を以て殺し合う、その最中に策を……
 貴君にとっては小細工か。それを使って何が悪い?例えばこのような」
次の瞬間、バネで弾かれたかのように間合いを詰めようとアスタレスは飛び込んで行く。
そして間合いに立ち入る寸前、自分が羽織っていたマントを強引に毟り取り片手で振った。

広がるマントが視界を遮るように膨らみ、アスタレスの体を覆い隠しながら迫る。

380 名前:ワド ◆37W/yJCj6c [sage] 投稿日:2005/11/14(月) 10:55:58
>378
ワドの落ちた腕は高笑いするように盛んに震え、セシリアの白い影もうごめく。
「口臭とはなかなか人間的な表現です。生理的嫌悪とは月並みの衆が偏見を持ちて定義づけた
我々他の者との干渉を拒む者とは違う『単なる凡愚の判断』に過ぎず、私共のような達観性長けた
何者にも縛られない者共とには理解は難しいのでしょう。ですが!!!!今こそ私の元に来れば理解ができる!!!!!
そして私もそれを望んでいるのです!!!!!!貴方にはそういった物言いは相応しくない!!!!!そう!!
よって私と共に育んでいただくことによって理解するのです!!!!そうすれば、貴方も、私も救われる・・・と、今貴方は耳が聞こえませんでしたね。残念です。」
とセシリアは何か動作をすると、彼女の周りから霧がたちこめ、ワドの塗った血を洗い落としていく。
流れた血はセシリアの白い影に吸い込まれるようにして消えていった。それを見てワドは
「残念です。貴方のそぐわない色のついた目がすべて真っ白になる様を直ぐに見たかった。まぁ血を洗い流したところで侵食の速度が抑制されたのみで
進行は変わらない。時間の問題でしょう。時は金なりなども言いますが金は醜き色です。いつまでも待つ事にしましょう。」
残念がるワドの声は次第にテンションが下がり声に元気がなくなってくる。するとワドはうーんとうなり声を上げると、彼は思ったことを淡々と喋りあげる。
「・・・そうですね。それまでの間。私の声は聞こえていないでしょうが、いやいやそれ故に。なのでヒントを差し上げましょう。
『白昼の陽光晒されるならば短き私 闇夜の小さき塔の威光照らされるならば長き私 私は貴方と共にいる白瓜の人』そこに私はいるのです。
とは言っても、そのような事は耳に入っていないのでしょうから、無意味ですがね。」

381 名前:フェンリル ◆HiYxvIsaZg [sage] 投稿日:2005/11/14(月) 20:23:13
>377
複数飛び放たれた火炎弾は得意とする気ではなく、魔力による壁が防いだ。
共に放たれた魔力波も篭る魔力をすべて吸い尽くされ消えていった。

>「そういえば言ってなかったか?俺はこの姿になれば魔法と言われるものを使うことが出来るって…
>そういえば魔法って便利だよな…防御用の魔法でも攻撃に変換することが出来る。こんな風にな!!!」
フェンリルの攻撃を防ぐために展開された黒い壁。それが自然に壊れ、散開。
防御用の壁を本来の役割に留めるだけでなく、散弾銃のように前方広範囲に向けて攻撃する。
厳しい面持ちになりローブを脱ぎ、前方へと投げると砕かれた黒い障壁と衝突し布製のローブは引き裂かれる。
まだ多数勢いを失わずにフェンリルに襲い掛かるところを尻尾を前方に大きく振り大多数を払う。
だが、ごく少数。顔の頬をかすめ、所々を小さな傷を負わせながら後方の壁へめり込み。停止した。

頬の傷からは少量の紅い血がしたたり、それを舌で舐めとると尾を大きく振りかぶる。
凄まじい爆風が尾から発生し、変化して衝撃波となりFALCONを襲う。それを依然、厳しい面持ちで見つめる。
「やはり接近戦でなくては決着はつかんか…。」
フェンリルとてこれ以上地味な遠距離戦を続けても勝敗などつかないことは承知している。
次の衝突に備えてフェンリルは、態勢を低くし猛獣がする特有の構えをとる。

382 名前:セシリア ◆TI6/2FuWqw [sage] 投稿日:2005/11/16(水) 02:19:34
>380
血はすっかり洗い流され、白く塗りこめられていた髪も黒々と濡れ光っている。
しかし、それ以外の変化はセシリアに現れなかった。音はすでに何一つ聞こえない。
先ほどまで疎ましく聞こえたワドの声も、こうなるとあったほうがましに思えた。
刃を打ち合わせる音や爆風が振動となって肌を撫でる。周囲の戦いも激化しつつあるようだ。
流れ弾や余波が及ぶ可能性は高いが、この状態でどこまでそれをかわせるだろうか。
ワドが手を出してくることは恐らくないだろう。向こうはただ待っていれば目的を達せるのだから。
依然消えたままのワドの姿を求めて視線を巡らせると、FALCONの方から何か黒い破片が飛んできたのが見えた。
飛び退り、避け切れなかった分は槍で叩き落とす。そこで足に何か当たったので視線を下に向けると、
切り落とされたワドの腕がいまだ嘲笑するようにステッキを振り回していた。
セシリアは腹立ち紛れにそれを蹴り飛ばし、下唇を噛みながら槍を構える。

そこで、違和感を感じた。一度上げた視線を下へ戻す。
影が松明の明かりに揺れている。影といえば当然黒いものだ。薄くなることはあっても白くなることはない。
しかし、今揺れている影は純白だ。ちょうど先ほど見たワドのそれのように。
(…)
セシリアは剣を抜いた。意思を送れば剣は即座に赤熱する。
この短い間にだいぶ意思の疎通がはかれるようになってきたものだ。
「えい」
切っ先をおもむろに下へ向け、影へ突き刺した。

383 名前:フンバルト・ヘーデルホッヘ ◆UFpXZL11xw [sage] 投稿日:2005/11/16(水) 22:39:31
>379
叩きつけられる剣の腹を殴る・・・。
単純でありながら至難の技をあっさりと決められ切先が僅かにぶれた。
その僅かなぶれでもアスタレスにとっては十分すぎる猶予なのだろう。
床を蹴り、一刀一足の間合いから距離をとられてしまう。

じりじりと音がしそうな緊張感と共に一言二言言葉を交わしすとアスタレスがバネで弾かれたように間合いを詰めてくる。
間合いに入る瞬間、アスタレスはマントを振るい、フンバルトの視界からその姿が完全に隠れてしまった。
『何が掴んだ極意か!剣に喰われ、偽りの若さを恵まれただけであろう!
彼の神官の機嫌一つで朽ちる肉体を持って何が強者か!!』
フンバルトはアスタレスが間合いに入るのに併せて、再度意思を込めながら剣を振り下ろす。
その振り下ろしにより身体の軸が動く事もなく重心も変わらない。完全な手振りの一撃であった。
だが、その速度は凄まじく剣筋は消え、ただ衝撃波が石畳を吹き飛ばしながら一直線に走りそれによって生じた真空刃が
周囲に渦を巻いた。


384 名前:ワド ◆37W/yJCj6c [sage] 投稿日:2005/11/16(水) 23:16:16
>382
「―――――――――――――!!!!!!!!」
セシリアが剣を自身の影に突き刺すと、声にならない叫びがその影から轟く。
すると影から白い人型が彼女の剣を弾かんとする程に勢い良く飛び出る。
そしてその固体はセシリアに距離を置き、前かがみになり痙攣をしながら蹲る。
「ひっ、ひひひひひひひひひ...ば、ば、ば、ば、ばれてしまいましたねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ...」
ローブを目深に被ったワド。体の痛みやら自分を見つけられた動揺やらで混乱しているようだ。
口元からは白い血反吐を、しかし少し赤色が混じった血が流れていた。
「…嗚呼、真の痛みというのはまた素晴らしい感覚に襲われます。白く総てを見据える瞬間がまた良く
長引く…この世界。そう。。。この世界を貴方に見せたい…。」
そう言うとローブを目深にかける。そしてクックックと肩で笑う。
「貴方はやがて目が見えなくなる。そう、今この時。鈍くも蝕んでいく呪いで。白目の貴方に見えるのは
白のみの世界。そう!!!!!!!!!境地を見るのですよ!!!!!!!!」
腕を天に掲げると大声で叫ぶ。そしてセシリアを見て
「呪いをかけた術者を殺さねば貴方にかかった呪いは解けることはありません。私をお倒しなさい。
と、いやはや、耳が聞こえないのでしたね、不便なものです。」
指をくいと上げると床にほっぽり出されていたステッキが宙に浮き、ワドの手元に戻る。
「さて、よりよい状態で貴方を手に入れると言いましたが、予定の時まで随分と長引いてしまった。
ならば少々手荒に参りましょう。体は最高の状態で残しますがね。」
そう言うと左手で願をかけながら不思議な呪文を唱えるワド。すると恐らくセシリアには見えていないだろうが
辺り一帯が白く染まる。とワドは地面にしゃがみ、その白くなった大地に触れ鷲掴みにすると大地は、一本の
細長い帯のように剥けた。その帯のようなものは鞭のようにしなる。
「この白の帯は肉体でなく、精神に直接ダメージを与えるものです。精神を崩壊なされた際の恍惚なお顔は私としては
不潔故に好みません。なのでできれば使いたくはなかったのですがいたし方ありません。ああ!!!
仕方のない事なのです!!!!!!しぶとき貴方!!!!!!私は!!!!!甲虫!!!!」
赤い血の混じった朱色の血はやがて乾き、ワドのろれつを回らなくしていった。
彼は白い帯を鞭のようにしならせると、セシリアの腹部に向かって振り下ろした。

385 名前:マックス ◆BsGlQvuzhQ [sage] 投稿日:2005/11/19(土) 13:34:40
マックスの拳はスカーレッドの鳩尾に綺麗に叩き込まれた……かの様に見えた。
だがマックスの拳は、手応えの無さを感じながら、勢い良く空を切った。
「き、消えた!?」
振り向いた彼の眼に映ったのは、十人の、だが紛れもないスカーレッドの姿だった。
「!? こりゃあ、どういう……まさか、分身の術か?どうやら、やるっきゃねぇみてぇだな!」
マックスの手にハルバートが握られ、気合いの声と共にその身体駆け始めた。
スカーレッド達の内の一人目掛けて、ハルバートの裏の部分を叩きつける。
またもや手応えは無く、力強いその一撃がスカーレッドの居た床を叩き割った。
「外れたか。だが、後九人!全員倒せば何てこたぁねぇ!体力には自信が有るからな!」
そう怒鳴るように叫びながら、次々にスカーレッドを凪払っていく。
八、七、六、五……半分を倒した……いや、正確には分身を消した所で、マックスの動きが止まる。
「くっ、何のつもりだ!何で攻撃してこねぇんだ!」
彼女達の冷たい笑い声が聞こえてくる。それぞれの分身が笑っている様だ。
「どんなに上手く隠れていたってよ、叩けば必ず尻尾は出すもんだぜ!」
更に次々と幻に一撃を叩き込み、遂に残り一体となった。倒せば倒す程数は減っていったのだ、
本物に当たる確率は増えていく筈だ。それでも外れる可能性は完全に消えた訳では無い……。
「だが、1/1ならハズレは無い!」
ハズレが無いと解ったからには、流石に加減をして、槍の束で肩を狙って突きを放った。
その突きはスカーレッドの姿を残した何もない場所を貫き、マックスは後頭部に衝撃を感じた。
「ぐっ……。」
頭がくらくらとし、視界が歪み足が震える。よろめきながら振り向いた先には、
口元から笑みの消えたスカーレッドの姿が映っていた。恐らく杖で一撃されたのだろう。
「くそっ……全部ハズレじゃ……1/1もくそも……ありゃあしないぜ。な?」
マックスはふらふらと立ち上がると、そのままスカーレッドを睨めつけた。
一方、スカーレッドの方は動かない……彼女のその表情は、失望に近いものがあった。

386 名前:FALCON ◆uKCFwmtCP6 [sage] 投稿日:2005/11/21(月) 10:53:59
>381
FALCONの放った黒い壁の破片による攻撃、この戦いにおいて初めてフェンリルに傷を付けることができた。
(この姿ならやっぱりフェンリルに通じるようだな…)
フェンリルの尾から爆風が放たれて衝撃波となって襲い掛ってくる。
FALCONは右手で人指し指と中指を勢いよく『クンッ』と突き出す。
その動作だけでFALCONの周囲に衝撃波が発生し、フェンリルの放った衝撃波を相殺する。

>「やはり接近戦でなくては決着がつかんか…。」
フェンリルは肉弾戦を希望する模様、現にその体勢を取って次の衝突に備えている。
「肉弾戦か…上等!!!」
FALCONも猛々しい黒い気を全開で放ち、フェンリルに向け走る。
フェンリルから数mまで迫ったその時、FALCONは叫ぶ。
「排球拳!!!いくわよ〜!!!!は〜〜い!!!」
恐怖の排球拳の始まりだ。


387 名前:セシリア ◆TI6/2FuWqw [sage] 投稿日:2005/11/24(木) 03:11:16
>384
影が盛り上がり、突き立てた剣を押し返した。白い影はそのままセシリアから距離を離す。
ワドだ。やはり影の中に潜んでいたらしい。
ダメージはあったようで、白い血反吐の中に赤いものが混じっているが、しかし致命傷ではないらしい。
(何やってるのよ…出し惜しんでる場合じゃないでしょう)
セシリアは一撃で片をつけにいかなかった自分を責める。
ワドは先ほどから変わらぬ大袈裟な身振り手振りで何か喋り続けている。
その姿がだんだん白くかすんできた。あわてて目をこする、などということはしない。
呪いが進行しているためだとわかりきっているからだ。
残る感覚は触覚、嗅覚、味覚。セシリアは体の周囲に風を起こした。
この気流の中に何か、誰かが入ってくれば、その乱れを肌で感じることが出来る。
もちろん目で見、耳で聞くより感知できる範囲は狭くなるが。

息をゆっくりと吸い、細く吐く。
肌に風の乱れを感じた。大きく跳び下がる。間髪入れずにマントを投げ、次いで腕輪も投げる。
初撃をかわすのはそう難しいことではなかったが、自分の位置が大きく動き、
当然周囲の風の状況も変わる。追撃をかわすのは困難だろう。これで決めるしかない。
マントと腕輪はそれぞれとセシリアの持つ槍とを頂点とした、正三角形よりやや細い形を作り、
最後に確認したワドの位置を囲むようにその場に静止した。槍を眼前に構えセシリアは叫ぶ。
「汝ら風の姉妹よ!我に仇成す者に死の抱擁を!」
同時に槍、腕輪、マントの留め金にはめ込まれた石が光る。
そして、完全に破壊のためのみに生み出された風が、三角形の内側でお互いを増幅しあい、吹き荒れる。

388 名前:ワド ◆37W/yJCj6c [sage] 投稿日:2005/11/24(木) 16:03:41
>387
鞭のように撓る白い大地はセシリアへめがけ襲い来るが、また彼女はひらりと避けようとする。
「おのれ!!!!!!!!何故ですか!!!!!生への執着にこだわるのですか!!!!!!!!!!」
二撃目を繰り出そうとする時間はさほど長くはなかったが、その前にセシリアは何かをしようとしていた。
(装備品を四方に捨てて何をするおつもりでしょうか。私には全く理解が…ああ、ヒヒヒヒヒヒ!!!そういうことですか!!)
方陣。しかし気づいた時にはその形はできており、彼の周りにはセシリアの放った持ち物と本人がちょうど三角形の陣営を描いていた。
セシリアの風の魔法がワドに炸裂する。
「騎士が魔法使いに魔法で対抗するなど愚の骨頂!!!!!!!!!!!」
と、言うがセシリアの魔力は思っていた以上に強かった。
「!!!!!!!何だと!!!!!あああ!!!!あぎゃあああああああ!!!!!!!!!!」
ワドの体から激痛が走るが、我慢しながらも彼は詠唱を唱えた。
「我は思う!何人も追い越せぬ螺旋巻く光の風を!!!嵐取り込みて見せよ!!!!!あすこの虹の逆行を!!!!!!!!!!」
右手を上げて叫ぶとワドから旋風が巻き起こり、セシリアのとは逆巻きの竜巻となった。
それによって風同士が抵抗され、やがてセシリアの風が弱まると、それを見逃さずすかさず竜巻から跳び出た。
その時初めてワドは気づいた。腕が、自分の本当の左腕が自分の体についていない事を。先ほどの風で飛ばされてしまったようだ。
「解呪。」
ワドは一言つぶやくと、セシリアの呪いを解いた。彼女に纏わりつく白い瘴気は消える。これでセシリアは目も耳も聞こえることだろう。
「貴方はこの話をご存知でしょうか。とある一つの街全てを白く染めた魔法使いのお話を。」
と唐突に言うと、ワドは白くなった床んに吸い込まれていく。
「その魔法使いは幼少の頃から不治の病に悩まされていたのですよ。」
彼の体が体半分まで床に浸かる。彼はどことなく苦笑いを浮かべているようだった。
「彼は死期を悟りました。そしてある晩、母親からこんな事を聞かされたのです。『自分が死んだら天国に行く。天国はとても楽しいところで、
その世界は白を強調され、白い花の園、白い羽の天使などがありとても住みよい所である』と。彼は天国の色…白色に魅入られていきました。」
淡々と昔話の裏話を語る。
「そして時は経ちおよそ数十年、彼は死ぬことはなかったのです。彼は悲しみました。天国へいけない悔しさが押さえきれなかったのです。
その思いを秘めつつ、いつしか彼は魔法使いになった。そしていつの間にか、彼は人を殺すようになっていた。」
ワドの体はもはや床に首まで浸かっている。さらに彼は残念な表情を見せる。
「そして彼は思う。『確か天国という所へ行くには人を殺めてはいけなく。それをやってしまうと地獄へ行くことになる。』
彼…私は悩んだ。そしてこう考えるようになった『天国に行けない宿命ならば、自分から天国へ行けばいい』と。
私は自分の育った故郷の住民を全て白く殺し、その街の中心に塔を立てた。この塔は私を空のかなた、天国へ逝かせる物だと。」
完全に床に消えていったワド、だが彼の声は明るかった。
「塔を建てる資金を集めるために私は神官ヴォルフの元で働いた。だが…その間にもまた、私は罪を重ねすぎるほど重ねてしまった。
もはや悔い改められる罪ではない。仮に天国へ行けたとしても追い返されてしまうかもしれない…。」
その瞬間、彼のいた床の底が円形状に盛り上がり、巨大な塔が現れた。ワドはその天辺に居て、ローブは上半身から脱がれ腰のほうへ、
下半身をその塔と同化させていた。そして塔は長さを増しつつ、滑らかにとぐろを巻いた。
「私も余裕などをしていたお陰で腕が一本紛失してしまいました。故に貴方はお強い。私は決めました。
この戦いで私は強き者と戦い、真意を見極めることを!!!!!!!!!」
ワドは声を上げると気合を入れると同時に、真っ白で巨大な輪っかが彼の背後に現れる。そしてその輪っかは強大な炎と雷を湛えた。
「正々堂々と勝負をいたしましょう。今度は捕獲など戯言は言わずに。貴方が勝てば私はこの世には居ず、恐らく地獄へ落とされる事でしょう。
逆に私が勝てば、私は罪を重ね、この世の罪のない人間を全て殺してでも天国へ向かう事でしょう。」
「聖剣・エクスキャリバー」
ワドは高く天へ伸び上がると途端に急降下。眩い白い炎と雷の光を纏いつつ彼女目掛けて剣を構えながら突進してきた。

389 名前:フンバルト・ヘーデルホッヘ ◆UFpXZL11xw [sage] 投稿日:2005/12/01(木) 19:29:04
フンバルトの放った一撃は衝撃波と真空刃を発生させ、アスタレスのマントをバラバラに引き裂き突き抜けていった。
だが、アスタレスの姿はそこにはなかった。
フンバルトの右後ろに僅かな紫電が発生した瞬間、アスタレスが半ば雷のまま首を跳ねようと横薙ぎの一撃を繰り
出した。
文字通り電光石火の一撃。振り向く間すら与えぬ速さだ。

アスタレスがマントを広げた瞬間移動している事はわかっていた。
故に重心も軸も動かさぬ一撃を放ったのだが、それでもフンバルトに許された動作は僅かに身体を沈めるという事だ
けだった。
だが、それで十分なのだ。
アスタレスの放った一撃は兜の丸みを帯びた部分に当たり、その力をそがれ斜角に沿って滑っていく。
フンバルトの頭部はその勢いで傾き、雷剣レグルートの放つ電撃とその勢いで火花を散らしながら。
『ほう、まさかこのような防ぎ方をするとはな・・・』
アスタレスの意識が剣撃と共に流れ込む。
『ふん、左に大盾があるからこちらからくるのはわかっておったわい。
先ほど後に現る強者に穴埋めを期待するなどといったな・・・
そこまで辿り着いていながら・・・定命の者に老いなどない!ただ無限に続く連鎖があり、誰しもその鎖の一つだと
何故判らぬ!
そして連鎖する為になら鎖はいくらでも強くなれる!このようにな!
連鎖を否定し、唯一つの鉄環となった貴様には辿り着けぬ境地よ!!』
流れ込む意識に応えるようにフンバルトも意識を流し返す。
アスタレスの雷剣レグルートが兜から離れた瞬間、フンバルトは手に持つ愛剣スターホーンを大きく振りかぶると足元に
突きつけた。
三分の一ほど床に突き刺さるとその衝撃は剣を中心に地面に反射し、波紋のように衝撃波が広がる。
弾け飛ぶ石畳と広がる衝撃波が広がりアスタレスも飲み込んでいくが、それを喰らうほど遅くはなかった。
電撃音を残し消え、衝撃波が通り過ぎた後また姿をあらわす。

「なかなかやるな。もっと楽しませてもらおう!」
フンバルトの正面に現れたアスタレスは重く早い斬撃を繰り出す。それに応戦するフンバルト。
互いの一撃一撃が衝撃波を生み、あたりの石畳や壁に無数の傷を付けていく。
アスタレスは圧倒的な速度で斬撃を繰り出すが、フンバルトの盾と剣そしてそれを掻い潜って身体に届く攻撃も鎧の
分厚い部分や丸みを帯びた部分で受けられ傷をつけることはできないでいた。
十合以上切り結び、ようやくフンバルトの一撃がアスタレスの身体を捕らえる。
だが、雷となったアスタレスの身体は斬撃によりダメージを負うことはない。
それどころかアスタレスの身体に触れる事により電撃がフンバルトを襲うのだ。

ダメージは負わぬが一撃入れられたことによりアスタレスが一旦距離をとる。
「貴殿を見くびっておった。老いぼれと。まさか我が身体に一撃を入れられるとは思っていなかった。
このまま戦い電撃で身を焼き、衝撃で骨を砕くのも構わぬが・・・その力に敬意を表して全力で行かせて貰おう。」
アスタレスの言葉どおり、フンバルトは切り傷自体は負ってはいないが鎧の隙間からはぶすぶすという肉の焼ける音と
共に煙が出ている。
剣を鞘に戻して片膝をつき、居合いの体制になる。
「貴殿の信念、我と合間見えることはないといえど誠に見事。その信念が貴殿を動かしておるのだろう。
ならば、信念ごとその首切って落とす!
もはやこれが最後の言葉となろう。強者よ、存分に楽しませてもらったぞ。礼を言う!」
それを聞いたフンバルトが盾を捨て、剣を両手に持って正眼に構える。
「貴様の最強の剣というのならばパウリング(盾による受け流し)もできまい。ならば儂もこの剣で受けて立とうぞ。」

390 名前:フンバルト・ヘーデルホッヘ ◆UFpXZL11xw [sage] 投稿日:2005/12/01(木) 19:30:50
両者必殺の間合いでの刹那の睨みあい。空気が歪むほどの緊張感の中、二人は同時に動いた。
フンバルトは一歩踏み出し神速を以って剣を突きつける。
だが、アスタレスの抜刀はそれの更に上を行った。
踏み込んだフンバルトの首の装甲を紙のように何の抵抗もなく切り裂き、その首を切り裂いていく。
その感触が伝わった瞬間アスタレスに驚愕の表情が浮かぶ。フンバルトの首を斬る感触は炭を斬るそれと同じだったのだ。
フンバルトの身体は度重なる電撃により殆ど炭化していたのだ。
完全に切り落とした時、アスタレスは全てを悟った。
「な、なんと!散々人の道を説いておりながら・・・!」
「わっはっはっはっ!この老骨で若いものに混じって戦うのには少々つらいのでな、二つほど反則技を使わせてもらったぞ!」
宙を舞うフンバルトの首が豪快に笑う。

フンバルトは宮廷魔術師に今回の剣を依頼されたとき、二つの禁呪をその身にかけてもらっていた。
その一つが生きたままゾンビとなる事。
ただのネクロマンシーの術ではない。東方より伝わった僵尸の呪法である。
僵尸はゾンビとは違い、生前や死後の筋・骨・内臓に関わらず怪力を有する事が特徴なのだ。

胴体は首を切り落とされたにも拘らず動きを止めずそのままアスタレスの右胸あたりを突いた。
「身体が雷である我に刺突攻撃も意味を成さぬと・・・!?」
雷の身体を持つアスタレスに刺突も意味を成さない。だが、異変はすぐに起こった。
剣からフンバルトの意識が流れ込んでくる。
『言ったであろう、我が愛剣スターホーンは星の担い手だと。
主材料に隕鉄が使われておる。地上で最も比重の高い黄金が19.3であるが、我が剣に使われておる隕鉄の比重は50を越える!
それを超密度超高圧で名工が鍛え今の儂が命を賭して振るえばこの通り・・・!』
超密度の超重量剣が神速で動くと空間に歪みが生じ、擬似ブラックホールができるのだ。
アスタレスの右胸を中心に1mほどの黒い球体が現れている。
この1m内は光すら逃れられぬ空間の歪みなのだ。
「お、おのれ小賢しいいい!!この程度でええ!!たかが数秒であろうがぁ!」
半身が擬似ブラックホールに飲み込まれ、更にその引力に引かれるように身体が歪むアスタレスだが渾身の力を振り絞り
その場に踏みとどまっている。

首のないフンバルトの身体は力なく倒れゆくが、その首からは光の粒子が吹き出ていた。
「勿論じゃて。貴様のような強き者が数秒しか存在しないブラックホールに飲み込まれるとは思ってはおらん。
数秒足止めできれば良いのじゃよ。」
光の粒子はブラックホールの引力に引き摺られるようにアスタレスへと纏わりつく。
「フレゼリアの宮廷魔術師殿は優秀な方での、彼の神官めがどうして王に取り付いたのか研究しておった。
それが判らねば倒す方法も判らぬのでそれは最重要課題だったのじゃよ。
そして研究の結果が儂という事じゃ。つまり儂は儂の身体に取り付いて追ったのよ。
ブレード「ヒチシ」の影響を受けぬよう扱いに注意をし、スーツアーマーを着苦労したわい。
じゃが、完全には術のトレースはできなくての、鎧の外に出れば崩壊してしまうのぢゃよ。
さて、貴様とのお喋りはここまでじゃ。
もはや我らの時代は過ぎ去った。共に人間を辞めたもの同士、続きは地獄にて戦おうぞ。」

フンバルトにかけられたもう一つの禁呪。それはヴォルフと同じ呪法であった。
光の粒子はアスタレスの電光と交じり合っていく。
ブラックホールが消えた時、アスタレスとフンバルトであった巨大な光の柱は徐々にその姿を散らし消えていった。

391 名前:フンバルト・ヘーデルホッヘ ◆UFpXZL11xw [sage] 投稿日:2005/12/01(木) 19:31:43
宙を舞ったフンバルトの首はマックスの足元へと落ち、兜が真っ二つに割れる。
兜の内側にはびっしりと細かい魔法陣が刻み込まれていた。
電撃に焼けた誰、半ば炭化したフンバルトの首はマックスを見つめ穏やかに話しだす。

「マックス。随分と苦戦しておるの。まあ、儂はこの様じゃ。
儂もバルザイやアスタレスと同様、人でいることに耐えられなかった弱き者よ。
じゃが、奴らと違い儂は幸せ者よ。お前のように後を託せる者がいるからのぉ・・
儂が半生かけた騎士道も人道もかなぐり捨て人を辞めてもそれを思えば何の苦もなかった。
唯一つ、心残りなのはお前の叙勲式に出られぬということよ。
お前の事は息子のように思っておった・・・フレゼリアの未来を、頼むぞ・・・
託したブレードヒチシ、握って念づれば刀身に水滴が浮く。その状態で振るえばあらゆる魔法力を霧散させる祭器じゃ。
あの程度の相手それで蹴散らせい。
そして王に死の救済を・・・王の肉体を破壊すれば実態のない思念体となって神官らは新たなる肉体を求めよう。
そこをブレードヒチシにて討ち果たすのじゃ・・・頼むぞ・・・」
そこまで話すとフンバルトの首は砂のように形を崩し消えてる。

後に残るのは空になった鎧とスターホーン、そして静寂だった。

392 名前:フェンリル ◆HiYxvIsaZg [sage] 投稿日:2005/12/01(木) 19:35:27
>386
フェンリルの尻尾を振り上げることによって生じた衝撃波は同じ衝撃波によって衝突させられた。
二つの力は数秒ぶつかり合いをした後に、消滅していった。
態勢低く構えるフェンリルは小動物ならば殺せるのではないだろうか、というほどの殺気を対峙している者に向ける。
人間に化けた狼の前に立つ男は、紛れもなく騎士の中ではダントツに強かった。
だが、この男でさえもあの魔王の前ではなす術もなく殺されるに違いないと狼は悟った。

狼の張り詰めた声が響く。相手は喋らず、ただ間合いを詰めてくることで返答した。
攻め入る途中、黒の気が強みを帯びて色を濃くし、力が強くなっていくことを感じた。
尻尾が届くまでの間合いまで接近してきたとき、相手は突然声を張り上げた。
>「排球拳!!!いくわよ〜!!!!は〜〜い!!!」
「強さを知り。尚、最強を求めるのならば倒してみせい!」
口の端を大きく歪め、笑うように嘯くとすぐに迎撃態勢に移るとともに、次の一手を思考する。
相手は軽快な声で技名を叫び、何かをする模様。眼を細くし構えた時に出現した爪を光らせて、対峙する騎士の動きを伺う。

393 名前:セシリア ◆TI6/2FuWqw [sage] 投稿日:2005/12/05(月) 03:07:22
>388
共鳴を起こし暴走しようとする槍を指が白くなるほど強く握る。腕輪やマントのほうは意志の力で押さえ込んだ。
そのセシリアの視界が突如開けた。唸る風の音もはっきりと聞き取れる。
顔を上げると、風陣の外にワドがいた。セシリアはマントと腕輪を手元に戻す。
>「貴方はこの話をご存知でしょうか。とある一つの街全てを白く染めた魔法使いのお話を。」
言うと同時に床へ沈んでゆく。そのまま昔語りを続ける。最初は「彼」、それから「私」と言葉を変えながら。
自分のした事を淡々と話し、そして完全にその姿を埋没させた。

数瞬後、ワドが沈んだ箇所の床が急速に盛り上がり、何かが聳え立つ。話に出てきた「塔」はこれのことだろうか。
見上げると下半身をとぐろを巻く塔と同化させたワドがいた。塔はなお長さを増す。
>「私も余裕などをしていたお陰で腕が一本紛失してしまいました。故に貴方はお強い。私は決めました。
>この戦いで私は強き者と戦い、真意を見極めることを!!!!!!!!!」
叫ぶと同時にその背後に輪が出現した。輪は白炎と白雷を迸らせる。
セシリアは眩さにマントで顔の半ばを覆い、数歩退いた。
>「正々堂々と勝負をいたしましょう。今度は捕獲など戯言は言わずに。貴方が勝てば私はこの世には居ず、
>恐らく地獄へ落とされる事でしょう。逆に私が勝てば、私は罪を重ね、この世の罪のない人間を全て殺してでも天国へ向かう事でしょう。」
そう言い放ち、ワドはその体を大きく伸ばす。セシリアは小さく呟いた。
「水牢」
体の周囲を球状に水が覆う。次の瞬間、ワドが鎌首をもたげたヘビの様に襲い掛かってきた。

セシリアは破壊的な圧力と共に打ち下ろされた剣を、斜めに立てた槍で受ける。水球が弾けた。
槍に沿って滑った剣は雪に火掻き棒を当てたように、床をほとんど崩すことなく吸い込まれる。
それと同時にちょうど胸元の高さに降りてきたワドの頭に向けて、セシリアは蹴りを放った。
が、打ち込みをいなして体勢が崩れた上で繰り出したものがそう当たるはずもなく、
側頭部を掠める程度で足が振りぬかれた。蹴り足をそのまま床に突き、間合いを離すために跳び退る。
足を大きく開いて槍を構えた。両手は今にも槍を取り落としそうなほど酷く痺れている。
「押しかけたとて、血に塗れた手で門は開くまいよ。結局は地獄へ行くのだ。――お前も、私も」
言い終わると同時に走る。手から離れた槍はワドの顔に向かって飛び、
セシリア自身は長く伸びる胴へ向けて抜きざまに斬りかかった。


394 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/12/07(水) 21:53:08


395 名前:ワド ◆37W/yJCj6c [sage] 投稿日:2005/12/08(木) 00:29:23
セシリアは何か一言呟くと、彼女の周りに水の壁が現れる。ワドは気にも留めず、突進してゆく。
白く光る剣の切っ先は確実にセシリアを捕らえていた。落ちる剣。しかし彼女は構えた槍でその軌道を
いとも簡単に変えられてしまう。水は其れを狙っていたというのか。ワドはそう考えながら
剣の地に吸い込まれるように勢いを失いつつ、刃が地面に突き刺さる様を見ていた
眩い剣の光は剣の大地の割れ目から溢れんばかりの輝きを出し、天に届くかのように
あたり一帯を真っ白に染めた。ワドはとっさに上を見つめる。セシリアの足の攻撃。側頭部に当たった。
と、とっさに彼女は跳び退いてワドから距離をとった。ワドの外見は威圧に満ちている。
さらに彼の顔はとても顰めた形相で彼女を睨んでいる。が、既にワドの心中には戦意は無く
ふと、足蹴にされた頬を力なく触れ、指のひらを見る。黒い。どす黒い土のような汚れがついていた。
「…。フフフ…そうですか。やはり…。」
ワドはその汚れを見るなり顔が徐々に砕け、最終的には声を出しながら大いに笑っていた。
セシリアは機を見て、槍を顔のほうへ投げる。
「我は天道充ちし白き光の教皇 我彼の子呼び捧げしは愚かなる羊共の囲い。全てを喰らいつくしたまえ。
全てを塵灰とも残らず世を浄化したまえ。」
槍が迫り眼前、がワドはものともせず呪文を唱え続けていた。槍はやがて頭を貫通し、刺さる。
だが彼はその事が無かったように全く微動だにしない。
さらにセシリアはワドの長い長い蛇のようにしなる塔…体に斬撃を浴びせる。
塔は思ったよりも脆く、セシリアの放った一撃によってその場所から徐々に崩れていった。
そしてバランスを崩し、まっ逆さまに落ちてもはや戻る術の無いワド。
「――――――――――――――――――!!!!!!!!」
顔から落ち、その衝撃で、体の全てが建造物が倒壊するように粉々になってしまった。
顔が崩れ、もはや声も出ないだろう。だが、どこからか尚も声がする。
さらに未だその呪文の澄んだ響きは衰えることは無い。
「さあ。さあ!!!!!来たれり彼の拍動たる同道共に逝く光の使徒!!
我の名の下に彼の世界全てを白き世に―――――――――――――――!!!」
呪文を唱え終わると。ワドの元いた場所から爆発的に白い景色が広がった。その白い色は色あるもの全てを
造作なく塗り潰し、そして文字通り『潰』していく。皮膚を潰され舞う血は全て白に。黒目を潰され見える全ては
どこを見ても白、白、白一色。心や脳も全ては空白と色あった過去を塗り潰し、それらは全て『白』という
無に帰した。するとまたどこからか声が聞こえる。
「…私の夢は、叶ったのでしょうか?」
一瞬の出来事だった。一瞬暖かな光が全てを照らしたと思うと、全ては元に戻っていた。
全てに色は戻り、辺りは元の暗がりの広間となった。皮膚のただれや痛みはとうに消え、目の光は戻り
脳は元のように明快に過去の色を映し出した。カラカラン。セシリアの足元に顔右半分の破片が落ちる。
「今のが私の世界…一瞬の、望んでいた世界…。願いが実現した今、私は喜ぶべきでしょうがもう
どうでも良い事なのです。貴方のお言葉。『行き着く先は皆同じ』私は心を打たれました。」
ワドの普段のしっかりした声はやがて徐々に淡い声となってこの空間へ消えてゆく。
「ヴォルフに仕える事によってあの私の故郷から遠ざかっていた。私はあそこにあったもの
全てを拒絶していたのですね。特に塔を。いつからか分かっていました。
私はそう、白の色を嫌っていたのかもしれませんね。」
しばらく黙るワドの破片。思いつめたような口元を見せるとまた話を切り出す。
「…貴方のお名前を聞いておりませんでしたね。騎士としての貴方には殺した数知れずの者の名など
覚えていられる筈はありませんが。私はこの一人の者によって死に逝く。
私の今生のわがままですが、…良かったら貴方のお名前をお聞かせください。」
言うと少しため息をついたような声が聞こえる。
「今思えば力押しなど博識なる魔術師である私にあるまじき行為でした。
しかしこれが天命というものなのでしょう。ならば私も受け入れるべきなのかもしれませんね…。
ああ…お迎えが見えます…その色は…白とも黒とも…いえ……最早…どう…で…も…」
破片は白い灰となった、さらさらとそして無風の空間からどこからか風が吹き、空へ飛ばされ消えていった。


396 名前:名無しになりきれ[age] 投稿日:2005/12/13(火) 01:47:18
保守

397 名前:その後[] 投稿日:2005/12/27(火) 15:15:10
フエンリルとの戦いで覚醒したFALCONが魔神スーパーサイヤ人6になってヴォルフと相討ち
だがサタンは復活してしまった
圧倒的な力で騎士達を追い詰めるがそこにあらわれたカイザー、オーガスの合体奥義でサタンを倒してめでたしめでたし

398 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/12/28(水) 20:36:33
サタンが復活した

399 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/12/28(水) 21:57:40
圧倒的な力で騎士達を追い詰めるがそこにあらわれたカイザー、オーガスの合体奥義でサタンを倒してめでたしめでたし


400 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/12/28(水) 22:02:49
しかし復活したサタンはスーパーサタン人堕天使9へと進化した。

401 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/12/28(水) 22:09:39
圧倒的な力で騎士達を追い詰めるがそこにあらわれたカイザー、オーガスの合体奥義でサタンを倒してめでたしめでたし


402 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/12/29(木) 01:01:29
そして100年後・・・

403 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/12/29(木) 02:32:22
カイザー「ふう、疲れたな」
オーガス「まったくじゃわい、100年も我輩達は戦いっぱなしじゃったわい」
FALCON「でも、お陰で戦闘力が5倍に膨れ上がりましたよ」
デュラン「レイチェルー結婚してくれーーー」
レイチェル「結婚資金5000億円くださったらいつでも」
剣崎「オンドゥルギッタンディスカー」
デュラハン「いや、裏切ってないですよ」
ユメモチ「私…いつまで子供のままなんでしょうか?」
レナス「良い場面は何処だー!?」
ジェノ「光魔法はやめてくれーーー」
ランドール「皆様、変わらずお疲れ様です(´∀`)」


―――――HAPPY END――――――



TO BE CONTINUED?
        ⇒YES
          NO

404 名前:謹賀新年[sage] 投稿日:2005/12/29(木) 05:23:39
スレ主様、住人の皆様、スレ汚し失礼します。
2005年も残すところあと僅かになってしまいましたね。
1月1日と言えば年賀状でわくわくした記憶はありませんか?
大好きなキャラハンに年賀状は無理でも新年の挨拶をいただきましょう!
いつも来てくれるスレ住人に新年の挨拶をしましょう!

キャラハン新年の挨拶
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1135791565/

では、失礼しました。

405 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/12/29(木) 11:55:34
終わった・・・

406 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/12/29(木) 19:38:20
結局懐古しかできないか

407 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/12/29(木) 22:11:58
>406
うるせー死ね

408 名前:マックス ◆BsGlQvuzhQ [sage] 投稿日:2005/12/30(金) 02:32:27
「……」
マックスは後頭部を空いた左手でさすりつつ、朱衣の魔術師を睨む様に見つめた。
力任せでは駄目だ、もっと何か別の方法は……そう思った刹那、勢い良く足元に飛んでくるものがあった。
「じょ、冗談だろ……?」
それはマックスが父親の様に尊敬していた、とある老騎士の兜だった。
それは地に叩き付けられたと同時に縦二つに割れ、守られていた首から上の部分が露わになった。
炭化しかけている首から下がどうなったのか、周りを見る余裕など無かった。
ただ、目の前の光景が信じられず、呆然としているばかりである。
「!?」
マックスが驚愕の表情で飛び上がったのと、老騎士の口が開いたのは同時だった。

如何なる時も厳しかった老騎士の穏やかな声。それは、マックスの心に優しく響いた。
彼の口から全てが語られると、その首は砂の様に消えていった。

「フンバルトさん……俺も貴方を親父の様に思い、尊敬していました……。」
使い慣れたハルバートを背にしまい、ヒチシを手に取り構える。
「俺は貴方の様に気高く、且つ勇猛に闘うなんて器用な真似は出来ません。
ですがその遺志を受け継ぎ、必ずやヴォルフのクソ馬鹿野郎をブッ飛ばしてきます!」
フンバルトが生きていたら、小言を言われていたことであろう野蛮な、だが、彼らしい言葉だった。
次の瞬間、マックスがフレゼリア騎士様式の敬礼を、残った鎧に向かって行っていた事に、彼自身気付いて居ただろうか。

マックスが朱衣の魔術師の居た方を見ると、既にその姿は消えていた。
誰かにやられた訳では無い……となれば、撤退したと考えるのが自然だろう。
「……」
マックスはヒチシを構えると、また周りを見回し始めた。

409 名前:ヴォルフ ◆gL5YHuyobs [sage] 投稿日:2005/12/30(金) 20:06:35
「使えぬ奴等よ・・・やはり我が怨敵は我が手で潰さねばならぬか・・・」

410 名前:FALCON ◆uKCFwmtCP6 [sage] 投稿日:2005/12/30(金) 21:15:14
>392
>「強さを知り。尚、最強を求めるのならば倒してみせい!」
「うるせぇ!!なら、黙って俺の排球拳を喰らいやがれ!!」
(排球拳と言ったものの…これは相手が宙に浮かさなきゃいけねえよな…
手堅く遠距離から新気功砲にしておけば良かった…)
後悔してもどうにもならない。
FALCONはフェンリルの手前で急ブレーキ。
そして背中の翼を羽ばたかせて突風を生み出す。
この突風でフェンリルを浮かして排球拳に繋ごうとする。
「ぶっ飛びやがれ!!!」
こうは言ったものの、ホントにぶっ飛んだら排球拳ができなくなるのであった。

411 名前:ヴォルフ ◆gL5YHuyobs [sage] 投稿日:2005/12/31(土) 02:21:38
魔性の心により人の型を保てなくなった三人の人間

彼らは一つとなって膨大な魔力を手に入れた

その魔力は全てを焼き付くす程冷たく

全てを呑み込む程に目映かった

全てを無に帰す為だけに

彼ら・・・いやヴォルフは今またその力を開放しようとしていた

412 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2006/01/02(月) 00:58:33
  騎士たちの奮闘空しくサタンの復活は成された
  魔王の率いる魔軍の攻勢にフレゼリアはおろかオーガスを含む周辺国すら陥落した

  一年後…

  旧オーガス皇国を中心に周辺の数カ国を領土として足場を固めた魔王軍
  それを囲むように周辺各国に結成された、動乱を生き延びた戦士たちを中心とした抵抗組織

  ――抗魔統一戦線同盟

  通称『同盟軍』の中にひときわ功績を挙げる戦士たちの姿があった
  ある者は黒衣黒髪の拳士
  ある者はいささか頭髪を気にしている、明朗快活な壮年の騎士
  ある者は精霊を操り万軍を薙ぎ
  またある者は闘気によって闇を払う
  そして……身の丈を超える七支の大剣を背負い戦場を駆ける者の姿もその中に在った

  かつて皇国と呼ばれた国の都、その玉座に座る魔王へ向け、彼らは刃を振るう
  あるいは汚名をそそぐため
  あるいは仇を討つため
  あるいはただ褒賞のため
  そして――――

  人の世の滅びを免れるために


413 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2006/01/02(月) 00:59:14
サタンの邪悪な野望を阻止するため、再び平和な世界を取り戻すため、
勇気ある騎士よ、今こそ立ち上がれ!!さあ、まずは自己紹介の紙に記入だ!!

【年齢】
【性別】
【職業】
【魔法・特技】
【装備・持ち物】
【身長・体重】
【容姿の特徴、風貌】
【性格】
【趣味】
【人生のモットー】
【自分の恋愛観】
【一言・その他】

※サタン側に参加する人も記入願います。


414 名前:アステラ・リオーヌ ◆r7kOcOEpyM [sage] 投稿日:2006/01/02(月) 11:54:03
【年齢】 15歳
【性別】 男
【種族】 人間
【職業】 剣士
【魔法・特技】 抜刀術、限定的具現化魔法(とでも言えばいいのか?)
【装備・持ち物】 打刀、手甲、具足
【身長・体重】 162、58(装備込みで90)
【容姿の特徴、風貌】 黒髪青眼、女顔
【性格】 無口、無愛想、後ろ向き、怒りっぽい
【趣味】 鍛錬、刀磨き
【人生のモットー】 ・・・
【自分の恋愛観】 ・・・
【一言・その他】 ・・・
幼少の頃から騎士になるべく鍛錬を続けてきたが、5年前に体を失った異界の悪魔に
とり憑かれ、湧きあがる力を制御できず守る者も故郷も失った。今は自分と融合した悪魔を
殺す手段を探して復讐の為だけに力を磨きつつ旅をしている。

『空間すら断ち斬る抜刀攻撃を得意とし、巨漢の一撃も手甲で弾き隙を作る。
 瞬間移動じみた高速移動で距離を離したり背後や相手の上を取る事ができ、
 魔力を光弾や剣の形に固定し、様々な角度から攻撃する。』

『』内の能力と装備品は全て悪魔がアステラに仮に与えている物で、
現時点でのアステラ自身の力は常人よりは上回っているものの、歴戦の勇士達に及ぶ物ではない。
また悪魔はアステラの成長と、自身の力の復活に合わせてかつての戦い方を思い出し与える。
現時点では『』内が限界だと言う事だ。また、何らかの理由で悪魔自身がコントロールを得ると姿が悪魔のそれに変わり、
強大な戦闘能力を発揮出来るようになるが、その状態で戦える時間は最長でも5分。
それ以上はアステラの体が耐えられない上、悪魔自身の衰弱も激しくなるからだ。

415 名前:グレゴリウス・ロナウジーニョ ◆QL2yDTT6cQ [] 投稿日:2006/01/03(火) 03:00:33
【年齢】30
【性別】男
【職業】魔法使い
【魔法・特技】二次元魔法、白の「世界」
【装備・持ち物】少女の顔が描かれた衣服、安物のズボン、荷物袋、巻物、魔術書、銀の円盤、音の箱、人形
【身長・体重】176cm・50kg
【容姿の特徴、風貌】ボサボサの伸びきった髪に無精髭。荷物袋を背負い、そこからは二本の長い巻物が姿を見せている。
【性格】調子に乗りやすい
【趣味】絵、音楽、人形鑑賞
【人生のモットー】三次元はグロ
【自分の恋愛観】脳内は現実よりも堅実
【一言・その他】
絵や音楽や人形を鑑賞するのが趣味で、ついこの間30歳になるまでは、親の稼ぎで飯を食らう無職だった
しかし30歳になったとたんに魔法に目覚め、魔法使いとして金を稼いでいる
白の「世界」は彼の感情が最大まで高ぶった時に放てる魔法で、これを食らって死ななかった者は居ない
だが、一発放つと疲労感が生まれる、連続で放て無い、休まないと段々と威力が下がっていくという弱点がある

416 名前:ヤム飯 ◆8C7c6RyG2o [sage] 投稿日:2006/01/04(水) 00:02:41
【年齢】11才
【性別】男
【職業】重騎士
【魔法・特技】気功技、槍技
【装備・持ち物】鋼の槍、重騎士の鎧
【身長・体重】190cm、70kg
【容姿の特徴、風貌】黒髪で三つ目の成人男性
【性格】ヘタレ
【趣味】槍の手入れ
【人生のモットー】まずは足下を固めよ
【自分の恋愛観】心優しき女性なら誰でも
【一言・その他】よろしくお願いします


417 名前:カイザー ◆OrJKdYNK3U [sage] 投稿日:2006/01/04(水) 01:12:36
【勢力】同盟軍
【年齢】21歳
【性別】男
【職業】天聖騎士
【魔法・特技】ブレンテル流の剣技と魔法
【装備・持ち物】聖剣、白銀の鎧、青きマント、輝くペンダント
【身長・体重】175cm、71kg
【容姿の特徴、風貌】黒い髪、髪の毛は長いが強い直毛であまり長く感じない。黒い瞳。
【性格】普段は冷静だが、胸の内には熱き心を秘めている。
【趣味】散歩
【人生のモットー】案ずるよりも生むが易し
【自分の恋愛観】愛した人は護る、それだけだ。
【一言・その他】
 この大陸に渡る少し前、聖騎士の上位職である天聖騎士として認定される。
 3年前のフェンリルやガストラ帝国との決戦時にはオーガス軍の聖騎士として所属していた。
 その後は祖国へ帰ったが、サタンの復活を知り再びこの大陸へ足を踏み入れる。


勢力を入れたが、こんな感じでOKか?よろしく頼む。

418 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2006/01/04(水) 01:23:58
>417
自スレもろくに来ない奴が他スレに来るなよ

419 名前:マックス ◆BsGlQvuzhQ [sage] 投稿日:2006/01/04(水) 03:27:45
マックスウェル
【年齢】20
【性別】男
【職業】傭兵
【魔法】使えない上に苦手
【特技・特殊能力】我流体・剣・槍・斧・棒・弓術、馬鹿力、狩人の勘
【装備・持ち物】ヒチシ、ケレンファ、コンポジットボウ、自作の鎧、薄汚れたお守り、数種の薬草丸
【身長・体重】181cm 86kg
【容姿の特徴、風貌】
細身だが逞しく、肌は微妙に日に焼けている
髪は黒い髪で短めで不揃い、香料油で髪を立てているが微妙に倒れている
顔は整ってはいるが、戦闘中は厳しい顔が多いので解らない
【性格】
お調子者であり熱血漢であり単純。褒められては浮かれ、挑発されては怒る
冷静に物を考えるよりは、怒り等の勢いに任せて行動する方が得意だが、馬鹿な訳では無い
性格や外見、口調から野蛮人に見られがちだが、意外に面倒見が良く、弱い者に優しい
【趣味】子供達の面倒
【人生のモットー】未来の為に今この瞬間を精一杯生き抜く
【自分の恋愛観】綺麗な心を持った人が好みらしい
【経歴】
孤児院出身の逞しい青年
幼少の頃、強盗に孤児院が襲われた時に、フレゼリアの騎士達に助けられた
それから、騎士に憧れる様になり、フレゼリアの傭兵として出稼ぎをしていた
神官討伐の後発隊として出撃するも討伐に失敗し、撤退した後修行を積み今に至る
【一言・その他】「サタン!そしてヴォルフ!テメェらは纏めて俺が叩き潰してやる!」
【簡単なキャラ解説】
孤児院出の青年で、傭兵をしながら一人の女性と一緒に、孤児院の子供達を家族として養っている
だが、オーガスとフレゼリアの陥落後、何人かは迎え入れる事は出来たものの、
食糧の不足等の問題から未だに廃墟に残された戦災孤児も多い
「これ以上、家や家族を失う人を増えさせてたまるかよ……!」
マックスは再び武器を手に取り、今度こそ魔族を倒す為に同盟軍に加わった

小さい頃から力仕事や狩りをしていただけあって力は強く、その力は今も成長を続けている
撤退後、フンバルトから受け継いだヒチシを扱う為に剣術を磨き、狩り等に使用していた斧・弓術も実戦に取り入れ、
如何なる状況でも戦える戦法を組み立てた。本人曰く、多彩な武器の利用から幅広い戦法が出来る様になったらしい
が、実のところ剣術の方は余り上達しておらず、ここぞという時以外は(矛)槍を使う事にしている

「肉弾戦は強いけど、魔法と色気には滅法弱いよ」(傭兵仲間談)

420 名前:FALCON ◆uKCFwmtCP6 [sage] 投稿日:2006/01/04(水) 10:56:10
【勢力】同盟軍
【年齢】21
【性別】男
【職業】武道家
【魔法・特技】気功術、戦闘補助魔法、召喚魔法
【装備・持ち物】魔刀黒爪、不思議な繊維で織られたコート
【身長・体重】170cm、70kg
【容姿の特徴、風貌】銀色の髪に紅い瞳、服装は黒いコートの下に武道着を着ている。
【性格】好戦的
【趣味】読書、戦闘、食事
【人生のモットー】細く長く
【自分の恋愛観】自分の愛している人を愛し続けていたい
【一言・その他】
三年前のフェンリルやガストラ帝との戦いや、一年前のヴォルフとの戦いに参加してきた戦闘民族だった男。
一年前の戦いの後、魔界の自宅に帰った時に戦闘民族としての力を失い、完璧な魔族となった。
魔界にいる魔王となった堕天使の子供であるが、サタンの味方にはならずに同盟軍として戦う。
本気を出すと背中からコートを突き破って翼が生えてくる。

421 名前:エヴァンス ◆SgWfYeW0n6 [sage] 投稿日:2006/01/04(水) 16:27:19
【勢力】サタン側
【年齢】不詳
【性別】男
【職業】元オーガス国所属・職業軍人  現在は魔王軍傘下、人型魔族の騎兵師団長
【魔法・特技】闇魔術 乗馬 銃剣術 錬金術 死霊術 魔法兵器に関する技術等
        身体は人間のそれだが、失われた左腕に起因した再生能力を有する。進行は緩慢。
【装備・持ち物】ボルト・アクション式魔法小銃『Burning Chrome』
        武装各種 魔導式機動装甲服(外見は軍用コート) 錬金術に使用する薬品
        アタッチメント式義手(魔力機関『Calverinia-U』内蔵) 修理工具
【身長・体重】160cm 45s
【容姿の特徴、風貌】十代前半の少年。ショートの黒髪、瞳は青、人相悪め、色白
          紫色の軍用コートに肩章、軍靴 左腕は人骨を模した外形の義手
【性格】凶暴・ロリコン・ウォーモンガー 
【趣味】武器コレクション
【人生のモットー】エンジョイ&エキサイティング
【自分の恋愛観】「恋愛」そのものには興味無し
【一言・その他】出身地その他経歴不明。一〜三年前はオーガス国軍所属、「大佐」の二つ名を持つ。
オーガス国軍・騎士団内部で「鬼子」と呼ばれ忌み嫌われていた男だが、一年前のヴォルフ討伐に参加、以後行方不明。
サタン復活に乗じた対フレゼリア攻勢より傭兵として魔王軍に参加。後、その戦績を認められ魔王軍の騎兵師団長の座に就く。

かつての得物であった改造マスケット銃は捨て、カスタムされた魔法小銃を装備。
又、左腕の義手には、閉塞空間における魔力暴走の原理を応用した魔導機関『Calverinia-U』試験型を内蔵。
着たきり雀の軍用コートは熱光学迷彩、装甲化に加え、オプション装備で対魔法反射装甲も用意(恐ろしくゴツイので普段は非所持)。

現在は師団ごと同盟軍掃討に向けて占領地域の外縁へ転属。しかし当人は、敵掃討とは別な目的で部下を動かしてもいるらしい。
他、普段から将官の命令を無視した作戦行動が目立ち、非配備兵装を大量所持・使用してしばしば戦線から突出。

422 名前:シズネ・ラ・ファウスティナ ◆Li6V5.OMz6 [sage] 投稿日:2006/01/04(水) 22:05:09
【名前】シズネ・ラ・ファウスティナ
【勢力】魔王軍
【年齢】23歳
【性別】女
【職業】はた織職人
【魔法・特技】符術 布術 糸術
【装備・持ち物】旗(蚩尤旗・誘脈旗・制流旗・護法招来旗)・符方録・筆・糸・布・番傘
【身長・体重】166・58
【容姿の特徴、風貌】着崩しはだけた着物姿・黒髪を結い上げて簪を数本さしている。
【性格】少し職人気質
【趣味】刺繍 あやとり
【人生のモットー】嘆きの答えは生きて探せ
【自分の恋愛観】美しきものに幸あれ
【一言・その他】
呪的はたおり職人。
元々符術師だったが、符より立体的に呪を編みこめる旗の符術の研究にのめりこむ余り本業としてしまった。
特殊な布を織ることで生計を立てていたが、サタン復活により住んでいる村がその支配下になる。
特に目立った産業もない寒村である為、税の免除を条件に兵役を申し出る。

「お偉い様が人間だろうが魔界のサタンだろうが私ら下々の者には関係ないことさね。
それどころかフレゼリア・オーガス・ガストラが統一されて関税がなくなって喜んでいる商人が多いっての知ってるかい?
私にとってはあんたら同盟軍と魔王軍どっちにも正義のない単なる国取り合戦にしか過ぎないんだよ。
どんな旗掲げて戦っているかは知らないけど、こっちは生きていくのでせいいっぱだね。」

旗は普段、簪状になっている。
蚩尤旗・赤い霧を発生させ、方向感覚、距離感覚、平衡感覚などあらゆる感覚を狂わせる。(敵戦闘力-30%)
誘脈旗・地脈を誘い味方に力を注ぐ。(味方戦闘力+30%)、地脈操作による地震、水脈操作による放水も可能
制流旗・正面から来るものののベクトルをずらして受け流す事が出来る。
護法招来旗・旗に刺繍された兵や獣を具現化する。


423 名前:セシリア ◆TI6/2FuWqw [sage] 投稿日:2006/01/04(水) 22:44:42
【名前】セシリア・ミディアリオ
【勢力】同盟軍
【年齢】22
【性別】女
【職業】(元)騎士
【魔法】発火程度の簡単なものなら使える(野営のときくらいしか使ったことは無い)
【特技】槍術、剣術、精霊使役
【装備・持ち物】スピア、ショートソード、鎧、兜、マント、装身具
【身長・体重】173cm 50kg
【容姿の特徴、風貌】
腰までの漆黒の髪を一つに括り、翼の付いた兜をかぶっている
瞳は黒、肌と装備は白 若干たれ目 全体的に細い
【性格】真面目 でも少しやさぐれた
【趣味】読書、楽器の演奏、適当に空を飛ぶこと
【人生のモットー】幸運の女神には前髪だけしかない
【自分の恋愛観】ともに自分を高めてゆける人を伴侶にしたい
【一言・その他】
「恥はそそぐ……必ず!     …多分」
代々続く騎士の家系の出だが、国がなくなった今では家の歴史に意味があるのかどうか。
1年前オーガスから落ち延びる際、家に伝わる魔石を全部持ち出したものの
そこらに置いておくわけにもいかず、仕方なく全部装身具に加工して身につけているが
なんだか趣味の悪い成金みたいで内心嫌だと思っている。
ヴォルフ討伐に失敗した元騎士ということと、半年ほど前の戦闘で魔石を発動させた際に制御に失敗、
(死者は出なかったものの)味方ごと敵を全滅させたことで周りから微妙に距離を置かれている。

424 名前:セシリア ◆TI6/2FuWqw [sage] 投稿日:2006/01/04(水) 23:16:20
目に飛び込むのは土ぼこりと槍光、耳に届くのは蹄の音と怒号。実にありふれた戦場の光景だ。
相手が魔族なのはいささか珍しいところだが、この一年ならむしろ人間だけで構成された隊の方が少ない。
戦況は先に仕掛けることが出来た分、こちらに有利と言うところだろうか。
もっともどちらも小勢なので、ほんの少しの要因で逆転は起こり得る。
それを起こさせないためにセシリアは馬上から部下に号令をかけ続ける。
「長弓、左翼だ!放てっ!騎馬隊は二射後に突撃!このまま押し通る!」
号令に従って部下が動き、敵の包囲を削ってゆく。

「深追いはするな!こんな小競り合いで命を落とすのは馬鹿らしいぞ!」
ここは同盟軍の勢力圏内。が、ほんの二時間も行けば旧フレゼリアとオーガスの国境付近、魔王軍の勢力圏だ。
下手に追い回して藪から蛇を出すことも無い。それに相手は魔族だ。
傀儡や屍操の術に長ける者は多く、雑兵ならほぼ無尽蔵と言ってもいいだろう。
ひきかえこちらは人だ。家に帰ればよき夫、よき息子、よき父親であろう人の集まりだ。
(やっぱり一人で来ればよかったかなー、味方いなけりゃふっ飛ばして終わりなんだけどなー。……やっちゃおうか)
さすがに二回も味方を巻き込んだら内通者だと思われかねない。
セシリアは何とかこらえて、自身も馬の腹に拍車を入れて切り込んでいった。

425 名前:グレゴリー ◆QL2yDTT6cQ [sage] 投稿日:2006/01/05(木) 02:09:49
(♪世界はそれを愛と呼ぶんだぜ)

我輩は同盟軍の書庫で年に二回だけとある聖域で行われる祭典でのみ売られる貴重な魔術書を読んでいた

「やっぱり乙女はツンデレに限る」

う、ついつい独り言を言ってしまった
周りの目が非常に痛い・・・だが、こいつらにツンデレという高等な言葉が通じる訳が無いよ
それにしても我輩とは毛色の違う輩ばっかだな・・・ゴテゴテに着飾らなきゃ勝てないんだろうな

「ワロス」

周りの視線がまた我輩に集まる ついつい本当の事を言ってしまったよ ハハハ
というかワロスなんて高等な言葉がこいつらに理解出来たのかねぇ?
あ、そういえばあの強そうな連中は何処に行ったのかな?
あの連中がこの軍の幹部なんだと思うんだけどな・・・あんまし姿見せないな
まあ魔術書を読みながら暫く待つとしますかー

426 名前:カイザー ◆OrJKdYNK3U [sage] 投稿日:2006/01/05(木) 03:18:50
「さてと、入隊手続きはこれで終了だな」
記入した契約書を受付の人物に渡し、ペンをカウンターに置く。
カイザーは歩きながら、周りを眺めた。
(かなり頑丈そうな建物だな。イメージだと、でかいテントみたいに思っていたんだが…)
イメージとは違い、この建物は簡易な城にも見える。


カイザーは昨日の事を思い出した――――
サタンの復活を知ったカイザーは海を渡り、この大陸へと足を踏み入れた。
…そこで彼が見たのは荒れ果てた大地、そこで聞いたのはオーガス城は崩壊したという人々の話。
カイザーはその事実に絶望したが、その後、商人から『抗魔統一戦線同盟』という組織の存在を聞く。
国が滅ぼされても、まだ人々はサタンに屈していない。…それを知り、自身も抗魔統一戦線同盟に加わろうと歩み出す。
(……抗魔統一戦線同盟ってどこにあるんだ?)
その1日中カイザーは迷い、結局、たどり着いたのはついさっきであった。
――――そして今しがた入隊手続きを終え、正式な同盟軍の一員となる。


(指示があるまではやる事が無いな。
 それにしても…一晩中歩き続けていると流石に眠いな…少し寝るか。)
同盟軍の建物から出て、近くの平原まで歩いてゆく。
周りに誰も居ないのを確認し、その場に寝転がり目をつぶった。
同盟軍の本部が近い為、魔物はほとんどおらず、かなり安全な地域になっている。
燦々と降り付ける日差しをベット、両手を枕にして、カイザーは眠りへと付くのであった。

427 名前:FALCON ◆uKCFwmtCP6 [sage] 投稿日:2006/01/05(木) 03:20:14
同盟軍内の食堂にて、FALCONは一人の女性と食事をしていた。
その女性の名はイル。FALCONの妻である。

「同盟軍の食事は不味いな…食事はやっぱり魔界かオーガス皇国のラーメン屋に限るな…」
FALCONが食べているのはラーメン。具に新鮮味がなく、スープもどこか脂っこくて不味い。
それでもその不味いラーメンを十杯以上完食しているのは、さすが元戦闘民族と言うべきか。

「だから言ったでしょ、ここの食堂はラーメンじゃなくてカレーが美味しいって」
イルが食べているのはここのラーメンとは違い、実に美味しそうなカツカレーである。
因みに彼女はまだ一皿目を半分位食べたところだ。



「そういえばFALCONは何でサタン様側に付かなかったの?」
イルがカレーを綺麗に食べ終えて聞く。
何故こんなことを聞くかというと、実はこの二人は魔族だったのだ。
正確にはFALCONは魔族と人のハーフだが。

「そういえば言ってなかったな。俺はオーガスの国に恩が有ってな、俺はあの国のおかげで本当の俺に目覚めることが出来たんだ。
まぁ、恩返しってやつだ」

「ふーん、私はただ戦いだけかと思ってた」

「おいおい、俺ってそこまでの戦闘狂なのかよ。
それにしても…戦いがないのって暇だな…」

「暇だね…」

二人は食堂でのんびりと暇な時間を過ごしていた。

428 名前:アステラ・リオーヌ ◆r7kOcOEpyM [sage] 投稿日:2006/01/05(木) 07:11:06
「・・・」

見た目からはおよそ想像も出来ぬほど達筆な筆捌きで契約書にサインを済ませた
アステラは、これから(意にそぐわぬとは言え)身を置く同盟軍の事を知るために
建物の中をうろついていた。途中気安く話しかけてくる男が何人かいたが、仲良く
伸びている。理由は、自分を女や小僧扱いしたからだ。アステラにとって、
女子供扱いされる事はバカにされている事以外の何物でもないのだから。

「ちっ・・・失敗だったか。」

苦い顔で独り言を呟き、拠点内を歩いていく。仮にも魔王を名乗るサタンを倒そうと各地から集った
同盟軍ならば、今もこの身に潜む悪魔を追い出す、或いは殺す事の出来る人物がいるかと思って
入軍してみたものの、そんな事が出来そうな奴は一向に見つからない。早々に脱走しようかと考えていた時だった。

>427
外に出ていく一人の男の姿が目に入った。今までの有象無象と違って、少しは出来そうな奴だ。
何をしに行くのかと後を尾けてみれば、草原に寝に来ただけらしい。淡い期待を抱いた自分を
こき下ろしながらも、こんな思いをさせたこいつを痛い目に遭わせないと気が済まなくなり・・・
熟睡しているように見えるカイザーの足めがけて、音もなく刀を抜き放ち、突き立てた。

429 名前:エヴァンス ◆SgWfYeW0n6 [sage] 投稿日:2006/01/05(木) 14:02:35
>424
暇を潰しに遠乗りついでの哨戒作戦、もとい見物と洒落込んで、数人の近しい部下と連れ立って
フレゼリア・オーガス間の国境線沿い、敵軍領地を散策中の事だった。
一人が「戦の気配を感じた」と言い出し、導かれるまま敵領地側へ騎馬を駆ると程無くして、小規模の戦闘に遭遇する。

敵は友軍縦隊から十一時の方向に展開しており、
両軍共に騎、歩、弓兵ら通常兵科による構成、ともすれば一隊くらいは魔術師を抱えているやも判らない。
「小競り合いだよ、詰まらないね」
「低級魔族は獣じみていて……格好ばかり兵隊らしくあっても、人間の戦には使えませぬな」
「割合面白そうな騎馬でも、探してみましょうか」

部下たちは皆、上級魔族の亜人種だ。
着込んだ鉄鎧は、間接部の最低限だけ残して他全ての部位を覆い包む重装備だが、
彼等にしてみればまるで紙細工に過ぎない。程度こそ人間相手には充分なシロモノなので、半ば普段着となっている。
各々が佐官らしく派手な装飾を甲冑に施し、着飾ってはいたが、鎧はどれも皆暗闇のように深い黒で仕上げられており、
加えてフルフェイスの兜から、羊の太く捩れた白い角を突き出していた。
鐙に携えた巨大な翼槍、斧槍、鎌、斬馬刀。騎兵銃を背負い、腰には大型回転式拳銃。

唯一人、比較的軽装の大将首が先頭に立つ。鮮やかなライラック色に染め抜かれた軍用コート、下は皮鎧らしい。
角は無く、フードを目深に被り、頬は青白い。武器は黒塗りのボルト・アクション式ライフルとサーベルを下げたのみ。
「大佐、手出しは無用です。犬の喧嘩ですよ」
「心配してるのか?」
「お望みとあらば我々のみで、二、三分。刈り取ってお見せしましょうか」
「いや、要らん。言う通り、まるで弱い者苛めだ……割り込むような野暮は無しで済ませる」
傍観者に徹すると決め込んで、必要以上の接近は止しておいた。

430 名前:カイザー ◆OrJKdYNK3U [sage] 投稿日:2006/01/05(木) 20:53:07
目を瞑っている間、夢か現かカイザーはこの大陸の事を思い出していた。
苦戦した強敵、共に戦った仲間、……そして、魔物によって滅ぼされ乗っ取られた数々の国の事を…


>428
>熟睡しているように見えるカイザーの足めがけて、音もなく刀を抜き放ち、突き立てた。

刀がカイザーの足に突き刺さろうとした寸前、カイザーが寝返りを打つように足の位置をずらして刀を避ける。
依然変わらず、カイザーは目を瞑ったままである。
「おいおい…普通の人間なら大惨事だったぞ」
言葉を発し、カイザーは目を開ける。

ムクリと上半身を起こして周りを見回し、アステラの姿を確認して立ち上がった。
「……こんな場所にサタンの軍勢が来るのはまだ早いし…同盟軍式の手荒い挨拶か?」

背中まで伸びた長髪に付いた草を払い、馴れ馴れしそうにアステラの顔をジロジロと眺める。
「ふむ、見たところ少年のようだが…単なる普通の少年ではなさそうだ。
 それはともかく…元気なのは良い事だが、それをぶつける相手を間違えてるだろ。」

アステラに向けて、右手を前に出す。
「俺は聖騎士…と、今は天聖騎士か。
 天聖騎士のカイザーだ、よろしく頼むぜ。…それで少年、お前の名前はなんだ?」

すっかり目が覚めた表情で、カイザーは相手の少年の名を質問した。

431 名前:アステラ・リオーヌ ◆r7kOcOEpyM [sage] 投稿日:2006/01/05(木) 22:11:37
>430
>刀がカイザーの足に突き刺さろうとした寸前、カイザーが寝返りを打つように
>足の位置をずらして刀を避ける。 依然変わらず、カイザーは目を瞑ったままである。
>「おいおい…普通の人間なら大惨事だったぞ」
無言で地面に刺さった刀を抜いて鞘に収める。そこまではまだよかった。

>背中まで伸びた長髪に付いた草を払い、馴れ馴れしそうにアステラの顔をジロジロと眺める。
しかし初対面の人間に対してこうも馴れ馴れしい視線をぶつける。
一撃を避けた実力はともかく、その態度が気に食わなかった。しかも、

>「ふむ、見たところ少年のようだが…単なる普通の少年ではなさそうだ。
> それはともかく…元気なのは良い事だが、それをぶつける相手を間違えてるだろ。」
こいつも人の事を子供扱いする。やっぱり同盟軍なんぞろくな連中が揃っていない。
アステラの視線は否応無しに怒気を帯びた物になっていく。止めがこれだ。

>アステラに向けて、右手を前に出す。
>「俺は聖騎士…と、今は天聖騎士か。
> 天聖騎士のカイザーだ、よろしく頼むぜ。…それで少年、お前の名前はなんだ?」
「・・・ふざけるな!」
左手の甲でカイザーの右手を払い、そのまま刀に手をかける。
どこまでも人の事をバカにする上に、この非常時にのんきに握手ときたもんだ。
少しはマシかと思ったが、人を見かけで判断すると痛い目に遭う例だったようだな!
・・・だがここで刃傷沙汰を起こしては後が面倒だ。よくある実力確認で済む話じゃない。
抜きかけた刀を、幼いなりに培ってきた理性で辛うじて収め、ぶっきらぼうに名乗る。
「・・・アステラだ。覚えなくていい・・・明日には、敵になってるかも知れないからな。」
そこまで言ってからもう一回睨んで、踵を返して部隊へと帰っていった。

432 名前:レオナルド=ウォーベック ◆AS0RzMrA7E [sage] 投稿日:2006/01/05(木) 23:21:51
【勢力】魔王軍
【年齢】46歳
【性別】男
【職業】大魔導師
【魔法・特技】呪いのトゲやモンスター召喚などの黒魔術、ワープ移動やバリアーなどの汎用魔術
【装備・持ち物】リボルバー、高そうな紳士服、赤いマント、魔除けの水晶の指輪、片眼鏡
【身長・体重】177p68s
【容姿の特徴、風貌】不気味な赤い眼と尖り気味の耳が悪魔っぽい。口髭がダンディだ。
【性格】温厚な人物を装っているが、その本性は悪意と狂気が主成分な異常者
【趣味】人攫い、拷問、殺人、人身御供など
【人生のモットー】力こそ全て
【自分の恋愛観】自分の妻や娘でさえ生贄としか思っていないような異常者なので、聞くだけ無駄
【一言・その他】
表向きは出版社を経営する企業家で、骨董品集めが趣味の温厚な人物として知られる。
しかしその正体は、社会の裏側で暗躍し、おぞましい儀式や暗殺などを行う邪悪な魔導師である。
彼は己の魔力を高めるために人身御供を伴う儀式を行い、そのために誘拐を繰り返す。
己の欲望のために妻と娘をもその手にかけた彼には、もはや人間らしい感情など残ってはいないだろう。
かつては高名な魔導師に師事していたが、その邪悪な本性を見抜かれ、いろいろ難癖をつけられて破門された。
現在は密かに魔王サタンの下で働いているが、あわよくばサタンの強大な力を自らのものにしようと企んでいる。

433 名前:シズネ・ラ・ファウスティナ ◆Li6V5.OMz6 [sage] 投稿日:2006/01/05(木) 23:27:22
>424
響く怒声と怒号にうんざりしながら部隊の後方で煙管を吹かしていたんだけど、そうのんびりとしていられる状況でも
なくなってきたようね。
足元に矢が届くようになってきている。
矢の一斉掃射をされて味方の部隊は隊列を崩し始めちゃってまあ・・・
唾を飛ばしながら喚く部隊長は当然のように人間ではない。オークやトロールの混成部隊の部隊長だからそれに毛の
生えた程度の低級魔族なのよね。
まあ、人間だろうが間族だろうがかまやしないけど、臭いのと頭の悪いのは何とかして欲しいもんだよ。まったく。

「ハイハイ。仕事はちゃんとするよ?でもねえ、部隊長さん?私の転属願いはいつになったら叶うんでしょうかねぇ。
私のスキルを考えればこういった紹介や強行偵察より拠点防衛の方が向いてるってわかるだろう?」
ポン、と煙管の火玉を落として懐にしまって、おもむろに簪を一本引き抜く。
一振りすれば簪は大きくなってもとの姿、2m程の棒に旗が靡く誘脈旗が現れる。
「馬脚を止めるから一気に畳んでおくれよぅ!?」
私は舞うように誘脈旗を振り地面に突き刺し力を入れた。
術の効果は即座に現れ突撃してくる敵騎兵部隊の足元が不規則に揺れ、出鱈目に隆起や陥没を起こす。
地脈水脈を操る誘脈旗を使えば局地的な地震や地面の崩壊などはわけない事だ。
さらに地脈の力が流れ込み味方部隊の力も増しただろう。

効果を継続させるために突き立てた旗を握り印を結び続けなければいけない以上もう他に出番はないだろね。
まったく、ここまで制圧したなら跡は外交戦略で統一もできるだろうに、敵も味方もご苦労な事で・・・
小さくため息をつきながら戦況を見守った。


434 名前:マックス ◆BsGlQvuzhQ [sage] 投稿日:2006/01/06(金) 04:06:40
名簿登録を済ませたマックスは、珍しく考え事をしながら歩いていた。
「(いくら一年前の戦いの参加者とは言え……俺なんかがリーダーで良いんかな?)」
名簿登録をしていた時、とある兵士にリーダーになって欲しいと頼まれたのだ。
戦場の主役と自称する様なお調子者では有るが、その責任の重大さ等を考えると流石に簡単には引き受けられない。
結局、マックスは他の人が誰もやらない様なら引き受けると言ってしまったのだ。
「(何でハッキリと断らなかったんだ俺は……まあまだ俺がやるとは限らないんだし、
あんまし悩まんでも仕方ないし、飯でも食いに行こう……)」
マックスは食堂に入るとメニューを見ていたが、急に俯くとそのまま寝息を立て始めてしまった。

435 名前:辻斬り ◆mN/RwaMSjw [sage] 投稿日:2006/01/07(土) 02:18:50
【勢力】魔王軍
【年齢】不明
【性別】男
【職業】魔王軍直属特攻隊隊長
【魔法・特技】
怪力・亜流の抜刀術
なお再生能力を持つが即効性は無く効果は微々たる物なので、あまり意味は無い。
【装備・持ち物】武者の鎧一式(武者の兜、手甲、鎧)・妖刀『陣刃交』・左指に仕込んだ火筒や鉤爪
【身長・体重】230cm 140kg
【容姿の特徴、風貌】
巨漢、黒塗りの鎧武者、角の生えた鬼の骨に兜を装備、長い手を持つ。
左腕にはカラクリが仕込まれ、その指には火筒と鉤爪が装備されている。
【性格】過度なまでの戦闘狂、しかしどこか陽気でユーモアがあったりなかったり読めない性格。
【趣味】辻斬り・暴力・賭博
【人生のモットー】『人生楽しんだモンは勝ち組、悩んだモンは負け組』
【自分の恋愛観】愛するほど大切ならこの手で切り捨てる。
【一言・その他】
『アカンなァ……体が疼イテ来おった……』
魔界より出し『元』低級アンデットソルジャー。
身内の者だろうと気に入らなければ刃を向け、いつも血生臭い問題児。
元はサタンや人間だの関係なく『略奪』と『殺し』を生業としてた名無しの低級魔族だったが
その無骨さ凶暴さ故、数年前特攻隊長として抜擢される。
しかし性格が災いし、味方、敵の区別無く屍の山を作り上げてしまう。
そのため上から厳重処分を受けると言う醜態を晒すはめに…
今は単騎での敵領地偵察、および集落襲撃任務に就いていて多少昔の影を潜めている。

団体として軍を率いるよりも少人数や単独で敵陣に突撃したりゲリラ的に襲撃する事を好み
戦場でも最前線に立つ為、付いた二つ名は『辻斬り』『鉄砲玉』
当時名無しだった彼にとってこれが本名となる。

指揮官としての実力は皆無(出来たとしても敵陣の後方から突撃するだけ。)
しかし個人としての実力は多人数戦、サシの決闘だろうと自慢の愛刀、怪力で鬼のような強さを見せるが、
アンデットの性、聖属性または回復術で撤退する事もしばしば…

なお、当人の行動理念等は一切謎である。
戦争の行方もどこ吹く風らしい…[部下談]

436 名前:カイザー ◆OrJKdYNK3U [sage] 投稿日:2006/01/07(土) 02:47:21
>431
>「・・・ふざけるな!」
>左手の甲でカイザーの右手を払い、そのまま刀に手をかける。

「………?」
カイザーは払われた右手を左手でさする。
相手の激怒の理由が自分だとは知らず、ただ意味不明と言わんばかりの表情を浮かべていた。
(もう昼時だし、腹でも空かしてカリカリしてるのか?)
現在の状況が今一掴めていないカイザーは、とりあえず警戒しつつアステラの様子を見る事にした。

>「・・・アステラだ。覚えなくていい・・・明日には、敵になってるかも知れないからな。」
>そこまで言ってからもう一回睨んで、踵を返して部隊へと帰っていった。
去ってゆくアステラの背中が段々と小さくなってゆくのを見届け、
「……若いな」
遠い過去を思い浮かべる様に、そっと呟いた。
そして、アステラの姿はすっかり見えなくなり、カイザーは平原にただ一人残された。
(目が覚めたら、腹が減ったな。)
アステラに続くように、同盟軍の建物へ向けて歩き出した。

437 名前:セシリア ◆TI6/2FuWqw [sage] 投稿日:2006/01/07(土) 02:57:01
>433
よく訓練された騎馬の四肢が、丈の短い草が方々に生え揃った地面を力強く蹴りつけ、
背後の弓隊から放たれた矢を追い立てるように敵へ迫ってゆく。
あと二完歩で、そろえた槍先が相手の前衛を務める亜人の胸元に届こうと言うところで、それは起こった。
先頭を行く数騎が急に立ち上がる。バランスを崩して倒れる者もいる。後続も同じような状態だ。
セシリアは手綱を絞る。急な扶助にセシリアの馬も棹立ちになるが、こちらは転倒することはなく姿勢を戻した。
馬を落ち着けたセシリアほか十騎ほどの目の前で、地面が文字通り脈動している。
あちらが跳ね上がればこちらが沈み、右がひび割れ左が隆起する。
これでは突撃は不可能だが、敵も足を取られているので(それでも騎馬よりは数倍もしっかりした足取りなのだが)
今のところ被害はほとんどないようだ。
「精霊術か……ならば、『岩食み』!」
左の拳を地面に向け、叫ぶ。小指にはめられた指輪の石が薄黄色い光を放ち、
大地の脈動が収まってゆく。だが完全に静まることはなかった。
(向こうの方が強い……)

足元が大分しっかりしたので、改めて突撃を再開する。
しかし十分な加速が得られない騎槍の一撃では相手を跳ね飛ばすのがせいぜいだった。
まともに突かれた敵も、血を流しながらもすぐに起き上がってくる。
蹴散らした相手の後方に一旒の旗が翻っているのが見える。軍旗にしてはいささか変わっているな、とセシリアは思ったが、
そちらへは向かわずに相手の陣形の中を横断するような形で走り抜けた。
既に位置を変えていた長弓隊、その護衛の槍隊と合流する。
「退くぞ!殿は私と直下の騎兵で務める!」
叫ぶと同時に指輪への意識を切る。大地が再び大きく脈動を始め、敵部隊の一部を足止めした。
その隙にセシリアの隊は退く。時折小競り合いを繰り返しながらも、順調に敵を振り切った。

>425
最近は哨戒中に魔王軍と遭遇することが多くなった。向こうも何か動きを起こそうとしていると言うことだろうか。
セシリアはそんなことを考えながら砦へ帰還した。馬丁に馬を預ける。
哨戒の報告を済ませ、自室で武具の汚れを拭う。これでしばらくすることが無くなった。
セシリアはさて何をしようかと考え、本でも読もうと帷子の上からサーコートだけを着て書庫へ向かう。
扉を開けると、インクと古びた紙の匂いが乾いた空気と共に鼻をくすぐる。数名いた先客がこちらをちらりと見たが、
すぐにページへと視線を戻していった。奥からは時折不可解な男の声が聞こえてくる。
ずいぶんとマナーの悪い者もいたものだ。棚の影にいるらしい男に歩み寄りながら声をかけた。
「すまないが、もう少し静かにしてはもらえまいか?」

438 名前:アステラ・リオーヌ ◆r7kOcOEpyM [sage] 投稿日:2006/01/07(土) 03:11:47
>436
思い出しても腹が立つ。どうしてどいつもこいつも人をバカにする事しか出来ないのか!
声にこそ出さないが、カイザーに対してあらん限りの罵倒を心の中で繰り返している。
憤懣やるかたない表情のまま、同盟軍の建物へと歩を進めていく。

>425>437
ふと思い立って書庫へ向かう。あまり期待はしていないが、
もしかしたら手掛かりになるような書物があるかも知れないと。
書庫に入って悪魔関連の書物を片っ端から目を通していく、が
書かれている事と言えば悪魔の外見的特徴だとか共通する能力・習性だとか
召喚・制御の方法だとか、実用的な内容に終始していた。
(もっともアステラにとっては役に立つかどうかはともかく、どうでもいい内容でしかない。)
望んだ物が見つからなかったせいか、その顔には落胆の色が濃く出ていた。

そんな時、近くから声が聞こえてきた。ページをめくる音と足音ぐらいしか
聞こえてこない書庫の中で、人の声は恐ろしく響く。内容はわけの分からない事を
気持ち悪い声で呟くものと、それを諌めているのだろうと言う内容だった。
訝しげに眉を寄せ、そちらの方へ歩いていく。

439 名前:グレゴリー ◆QL2yDTT6cQ [sage] 投稿日:2006/01/07(土) 11:28:30
うーん 退屈って訳じゃないけど何か物足りないや 何か刺激が欲しいなあ・・・ん?

>437>438
こりゃたまげた こんな所に女が居るとは・・・ 三次元の女にしちゃあ美人だね
独り言を注意しに来たのか・・・まあ余り褒められた事じゃないしね
「悪いね、ついつい癖で」
取りあえず謝っておくよ 三次元の女はネチっこいからね・・・
「誠意込めたって伝わらないんだ 適当に謝ったって問題ないだろ」
ぐわっ 余計な事を口にしてしまった・・・

我輩は女騎士から慌てて目を逸らすと こちらに向かって美少女・・・(だよな?あれ)が歩いてくる
「どうやら今日は女性に縁のある日みたいだねぇ」
我輩は立ち上がって見下す様に二人を見た・・・何だ?何だこの感覚!?まさか・・・
「我輩が三次元女共に萌えている!?馬鹿な、やらせはせん!やらせはせんぞぉ!!」
確かに例の祭典で見かけたコスプレイヤーとは比較にならん!
だが・・・相手は三次元だぞ?リアル女だぞ!?それにさっき女性を見た時はここまでの感情は・・・
「そうか!微妙にやさぐれていそうな女騎士と無愛想そうな少女剣士という属性のコンビネーションか!
そうだ、属性と組み合わせに萌えているんだ!三次元女に萌える訳が無い!三次元はグロだぁ!!」
半ば嘲笑気味に叫んでしまったが・・・しまった 流石に言い過ぎた・・・
女騎士はさっきの事も有るし 殺されるかもしれない・・・ここは



「ごめ 話せば解る」

そう言いつつ我輩は後ろに隠した左手で睡眠魔法「スリプル(仮)」の印を描いた
もしこの二人に袋叩きにされそうになった時は・・・
「ほんの5秒でも寝て貰おう」

440 名前:ラック ◆UcRg1Bh7EI [sage] 投稿日:2006/01/07(土) 14:32:09
【名前】ラック・ラック
【勢力】魔王軍
【年齢】17歳
【性別】男
【職業】剣士
【魔法・特技】各種雷系の魔法、武器に電気を帯電させて攻撃する
【装備・持ち物】トールハンマー、デルタブレード
【身長・体重】170cm、62kg
【容姿の特徴、風貌】逆立った金髪、黒眼、大きなハンマーをいつも背中に背負っている、猫背
【性格】ノるのも早いが諦めも早い。どこか達観気味
【趣味】あやとり
【人生のモットー】為しても成らんもんな成らん
【自分の恋愛観】無理
【一言・その他】
故郷の村で雷神の生け贄として生まれ、3歳の頃、高い木に括りつけられ落雷を浴びた。
しかし一命を取り留めるどころか全くのダメージがなく、「呪われた子」として村から捨てられる。
しかしその雷はいつまでもラックの体に残り、自在に雷を操ることができるようになるにも時間はかからなかった。
また、体に残った電気の働きにより筋肉が刺激されたのか、常人を遙かに越えた力や敏捷性も持つ。
大の大人でも扱いきれぬと言われる巨大なトールハンマーを軽々と扱えるのもこのため。
しかし、いつでも帯電しているため触るだけで感電し、人に直に触れることも、触れられることもできない。
20歳まで生きられないと言われており、「長くないんだから権力持ってみたいよ」という理由で魔王軍に身を投じた。

441 名前:エヴァンス ◆SgWfYeW0n6 [sage] 投稿日:2006/01/07(土) 17:47:00
>433
双方騎馬が入り乱れる最中、激しく立ち込める土埃に、見慣れぬ紋様を掲げた旗が立つ。
旗を突き立てるは、隊長格の亜人の騎馬に寄り添う和装の女。部下が指差す方向に、大将騎馬の少年も目を向けた。
「変わった風体の術師だ。人間でしょうか?」
戦場では敵方の地面が俄かに不定形の土壌となり、足を取られて転倒する騎馬が出始めた。
一方味方前衛も足場の揺れに途惑い、反撃へと移るべき隙を逃しつつある。術は優秀だが連携は不完全。
急ごしらえの人妖混合部隊は得てしてバランスに欠き、会話の不自由から前後の別を失いがちだ。
少年は左手を眼下の戦場へかざし、魔力の潮汐から、例の女術師の気配を探り当てようとする。
「旗を使った……何だろうな、呪符みたいなものか? 本人は、見る限り純正の人間らしいが」

>437
敵方の術を受け、地面の上下振動が振れ幅を収めた。
同盟軍の騎馬隊は先の足踏みで突進力を失いつつも魔王軍陣営を押し切り、歩兵部隊に合流、撤退を開始した。
白ずくめの敵隊長が怒号を発する。魔王軍の隊は今度は味方の術が仇となり、追撃もままならない。

「懐かしいな」
軍用コートの少年の呟きに、部下の一人が振り返る。
「大佐殿にも、人の世に未練がお在りで?」
「兵隊連中じゃない。敵大将の、あの女騎士だ。知り合いに似てる。精霊術の使い手だ、オーガス騎士……」
不意に少年の騎馬が踵を返し、元来た道を戻り始めた。佐官たちも少年へ追従し、戦場の友軍に気付かれぬよう、そっと馬を回した。
帰途に着く間に、少年は言う。
「雑兵など物の数ではない、オーガス騎士の生き残りだけが厄介だ。
先の首都戦で殺害・捕縛が確認されなかった奴が問題でな。貴様ら『ブレンゲン』のみでは、いずれ敵わぬ男よ。
『第九天』が不在の今、私が手すきの内に奴等と相対するための戦力が必要だ――

――ジェミニ隊を再編成する。ヘンリーを呼び戻せ。現存部隊か基地内部で構わんから、腕の立つ兵隊を探して来い。
さっきのあの女術師とか、な。なるべく荒っぽい奴が良い。エリート部隊は必要無い。『ブレンゲン』とは対の、独立愚連隊が欲しいんだ」

442 名前:シズネ・ラ・ファウスティナ ◆Li6V5.OMz6 [sage] 投稿日:2006/01/08(日) 00:13:28
>437>441
この感覚・・・抗呪されている?
旗から伝わる抵抗感に眉が歪むのが自分でも判るよ。
驚いたわいねぇ、平面に呪を込め使い捨ての紙の符術とは違い、立体的に呪を編みこめる旗の符術は集団による儀式魔法に匹敵する
力があるって言うのに。
「こちらも対抗して出力上げるか否か・・・さりとてこんな偶発的な遭遇戦でわざわざそこまでするのも野暮だってもんだわね・・・」
呟きながら考えていると敵部隊は見事な用兵術で味方隊列を蹂躙して離れていくじゃないの。
あの白尽くめの騎士が指揮官だわね、やるじゃないかえ。今日のところは貸しとしておくかねぇ。

それに引き換え・・・
部隊長が臭い唾を飛ばしながら文句を付けてくるもんだから、敵指揮官との差にちょっと苛ついちまったよ。
「冗談じゃないよ!あたしゃ自分の仕事はきっちりこなしたさね。怒鳴るんだったらせっかく馬脚を止めたってのに馬と同じように転がるあの
ウド共に言いなよ!
追撃戦?空をご覧よぅ。今にも雨が降ってきそうな曇天じゃないか。濡れ鼠になって追撃戦だなんてあたしゃゴメンだね!やりたきゃ勝手に
やりな。あたしゃは帰るからね!」
敵の足を止めて味方のパワーアップまでしたのに仕留められなかった相手に追撃して何ができるってのか、そのくらいも判らないほど間抜け
とは救いようがないってもんさね。
パワーアップして兵の地力が地力だからどうしようもない。更に移動しながらじゃ地面に突き立てる必要のある誘脈旗も使えない。

啖呵を切ってすっきりしたところで、追撃を始める味方部隊の怒声を背に帰り支度を始める。
「敵ながら気持ちのいい見事な戦いっぷりだったねえ。こんな時に宿地符使って一気に町まで帰るのも味気ない。歩いていこうかねぃ。」
足元に寝かせていた番傘を広げ煙管を吹かしながらゆらりゆらりと三枚場下駄を鳴らして街へと向かう事にした。

443 名前:レオナルド=ウォーベック ◆AS0RzMrA7E [sage] 投稿日:2006/01/08(日) 00:41:55
「素晴しい」
戦場で戦う兵士たちの姿を水晶球を通して見て、思わず感想を口に出してしまった。
両軍の兵士とも、予想以上の強さだ。
彼等の力を全て我が物にすれば、私の悲願も達成できよう。
そのためには、戦場を丸ごと包み込むほどの大きな魔法陣を描かねばならない。
計画が露見すれば、もともと敵対している同盟軍だけでなく、魔王軍さえも敵に回すことになるだろう。
「フフ……一世一代の大博打も悪くない」
若い頃は、よく賭け事をしたものだ。
昔のことを思い出して感傷に浸ろうとしたが、思い出したくもないかつての師のことが頭に浮かびそうになったのでやめた。
「さて、そろそろ仕事に出るか。敵将の首でもとって、サタンの機嫌をとらねばな」
私は社長の椅子に身代わりの使い魔を置き、戦場に出かけた。

>438
「ほう、これは」
始末しやすい手頃な敵将を探すべく、水晶球を用いて戦場の様子を眺めていると、面白いものを見つけた。
少年だ。少しやさぐれたところがあるが、健康な肉体を持ち、強い精神力も備えていそうだ。
そして何より、強い闇の力を持っている。
「まずは前菜―――いや、食前酒といったところか。フルコースに備えて、腹の調子を整えておかねばな」
まずは彼の力を吸収すべく、私はテレポートで彼の居る書庫へと移動した。

444 名前:辻斬り ◆mN/RwaMSjw [sage] 投稿日:2006/01/08(日) 02:05:06
>441
場所は同盟軍勢力圏内にある小さな農村、いつもなら人々の笑顔が絶えぬであろう穏やかな場所。
そこに今日は誰の声もしない、性格には声はするのだが
それは人の声とは思えぬほどに悲痛な金切り声。豚の鳴声と思えるような醜い呻き声であった

「サテと、コイツでェこの村はシマいや。」

ブンッと何かを振り下ろす音、直後響いてきた叫び声、何かが飛び散る音。

それから村は本当の静寂に包まれた。
--------------------------------------------------------
周囲には自分を除いて6人の同胞、その全員がオークで自分だけ鎧武者と言う異色の部隊である。

「今日の『成績』は36人……『収穫』は食料、酒その他諸々。まァこの地域にシテは上々やナ。」
その『収穫』とやらを部下の荷車に乗せ終わり帰路の途中で小さく呟く。
今は、これ位の任務しかやる事が無い。まあ楽しみながら『仕事』が出来て不満など一切無いが…
敵陣襲撃許可が降りないのが唯一の不満である。

まあ中々許可が降りないのは、お上もワシの危険性を薄々感じたのだろうと自分をなだめてみる。
それに敵方の位置把握もよく解明されてないので、迂闊に襲撃出来ないのも事実である。
「せやケン……」
それでも我慢が出来ない、やはり純粋な欲求には万物は逆らえない様に出来ているのだ
「ワシャ『鉄砲玉』ジャ。はよ『玉』使わンと錆付いてシマウデ…。
 それにィ体が疼くンジャ、『はよ骨のアル美味いモンを斬らセロ』となァ。」
思わず空を仰ぐ、今にも雨が降りそうでとてもじゃないが快晴とは言いがたい。
しかし、どこか不吉で不気味な雰囲気をかもし出している天を見ていると気分がよくなって来た。

「風ガァ…濁ッテ来とる?、ゲヒャッハ!こりャ近々何かドデカイ戦が事が起こるやロウなァ。
 はよ本部に帰ェらな乗り遅レルでェ野郎共ォ!!」

ケタケタと歯を鳴らしながら狂ったように笑う鎧武者の怒声と、周囲のオークの同調した雄たけびが周囲に響き渡ると
一団はサタン軍の領地、そして自らの『巣』特攻隊兵舎へと歩を進めた。

445 名前:ラック ◆UcRg1Bh7EI [sage] 投稿日:2006/01/08(日) 03:10:54
『クイックイッ』
さっきの小競り合い、それがよく見える小高い丘。そこに腰を下ろしていても、目は手の付近を凝視。
『クイックイッ』
一本の輪になった紐と十本の指で、数々の形を作り出して…また壊して。しかし手は止めない。
『クイックイッ』
梯子、塔、箒…時に絡まったりもしながら、しかしただ一心不乱に指を動かしてゆく。
『ブチッ』
酷使すると、紐は切れる。

「ふぅ〜っ」
切れた紐を乱雑にその辺りに投げ捨て、立ち上がって一度大きく伸びをすると、すぐに背中を丸める。
些細ではあるが両軍の激突をじっくり観察するはずだったというのに、手持ち無沙汰に始めたあやとりについ夢中に。
気がつけばもう同盟軍は撤退していて、よく見えるようわざわざ来たのが徒労に終わってしまった。
「しかしあの女騎士、綺麗だったよな…。やっぱり同盟軍の方がよかったかなぁ、他にも可愛い子いるだろうし」
『どっちでもよかった』というニュアンスが見受けられる呟き。実際、そうだったのだろう。
もって三年という短い残りの人生、何かするには短すぎ、何もしないには長すぎる。だから、戦いを選んだ。
戦えばそれに相応した賃金がある。報酬がある。名誉がある。名声がある。栄光がある。権力がある。
どちらに付こうとそれは変わらない。ならばどっちでもいい。魔王軍を選んだのも、所詮はなんとなくだったのだろう。

>442
「さて、これからどうしよっかなぁ」
ラックは魔王軍に籍してはいるものの、これといった部隊にも役職にも就いてはいない。宙ぶらりんの存在だ。
たかが人間の、しかもまだ十代の少年に何が出来るのか、何も出来やしない、と思われているのだろう。
「とりあえず帰ろっかなぁ。おや…あれは」
軍から離れ、街への道を行こうとする一人の和服姿の女性を見かけると、丘から駆け下り、追いつく。
「やぁやぁ姐さん、お帰りですか?しかしまだまだ危ない、街への用心棒でも、どうです?」
ずいぶん馴れ馴れしく話しかけてはみたものの、この女性との面識はない。顔は見たことある、ぐらいで。
しかし見る度に(なんか「姐さん」って感じだなぁ)と思っており、ついついそのまま話しかけてしまったという。

446 名前:マリス ◆MJk/w/YBy6 [sage] 投稿日:2006/01/08(日) 13:37:43
入隊届け
【名前】マリス・ガーナ
【年齢】15歳
【性別】女
【職業】見習い聖騎士
【魔法・特技】聖光魔法&神聖魔法全般
【装備・持ち物】装備…ミスリル銀製のレイピア&胸当て&肘当て&腕輪&白い布地のマント&白い靴
持ち物…聖水×二瓶、白いハンカチ、手鏡
【身長・体重】151cm 43kg
【容姿の特徴、風貌】胸当ての下は膝下ミニスカートの白いワンピース
髪は栗色、前髪は真ん中分けで後ろ髪は肩までの長さにストレート。
両横髪は胸にかかるくらいの長さに伸ばして一つに束ね、ワンポイントに白いリボンを付けている。
瞳の色は黒でややつり目
【性格】口調は丁寧で優しいが、腹に一物あり。
【趣味】白いアクセサリー収集
【人生のモットー】我が道を行く
【自分の恋愛観】礼節を弁えた男性とのお付き合いを希望
【一言・その他】由緒ある貴族の出なのでやや自分勝手
さらに装備している物はみんな白一色という変なお嬢様(装備の素材はミスリル銀なので軽い)

見習いの聖騎士ではあるが剣術はやや苦手。…だが魔法に才ありなので有望視されている

得意な聖光魔法は光の力で攻撃をする魔法
神聖魔法は傷を治す癒しの魔法


447 名前:エヴァンス ◆SgWfYeW0n6 [sage] 投稿日:2006/01/08(日) 15:40:44
厩にそそくさと騎馬を放り込むと、佐官たちは魔王軍陸軍基地の兵舎へ戻るなり早速仕事へ駆り出された。
鎧が普段着と言う連中だけあって、連絡等の所用にも重装備を解く事は無い。
流石にかさ張る騎槍や大剣のみ置き去りにして、「大佐」の言うままに基地中の方々へ散る。

「まずは特攻隊だ。基地随一の気狂いをな……ああ、隊ごと引き抜け。
詰まらん兵科の名も無き雑兵とは言え、隊長のご機嫌取りには慣れてるだろうからな。
せせこましい狩りにいい加減燻っているだろうから、移動に関しちゃ文句は言わん筈だ。

次は女術師。隊の紋章を本部で確認して、向こうの隊長と『交渉』しろ。何、所詮一兵卒だよ。消えても構わん。
構わんから、女だけは必ず連れて来い。彼女の術には興味がある。

後は難物、の……術師をもう一人だ。こいつだけは私が直々に交渉せねばな。
本部を通して出頭願い、出しとけ。髭の男だ。

兵隊? 基地に残っているだけのジェミニ隊を招集して……そうだな。
派手な煽り文句を付けて、限定事項無しでひとまず入隊希望を募れ。人間にも、少しは使える奴が居るもんだ。
狂戦士や人間の兵隊を持て余してる隊は沢山ある。望まなくとも蹴り出されるのが山ほど、だ。
そいつら入隊希望者から400人『以下』。引き絞れ、やり方は任せる。
いっそまとめて、妖魔の檻に投げ込むのもアリかも知れん。実力の無い者まで囲ってやる義理は無い。

騎兵師団付きの特殊部隊、オーガス騎士残党の殲滅を目的とした――。それは書かんで良い。
『特殊』とか『実力者求む』とか入団テストとか、色付けとけば勝手に集まる。
ん? 隊名? そりゃ『ジェミニ』ではバツが悪いな、私兵部隊を大っぴらには出来ん。今はお茶を濁しておこうか」

>魔王軍参加キャラ
特攻隊兵舎>444へは『ブレンゲン』佐官が直接伝令へ。
「女術師」>442へは隊を通して移動通知。レオナルド>443へは本部通しの出頭要請。
他、入隊希望者募集の通知を各部隊へ。「希望者は○○時より第○騎兵師団兵舎に集合」との事。

448 名前:セシリア ◆TI6/2FuWqw [sage] 投稿日:2006/01/08(日) 20:48:51
>438>439
棚を回りこんで目にしたものに思わず足が止まる。
パンパンに膨らんだ背嚢を背負った……悪く言えば物乞いのような、
良く言っても「3年間幽閉されていました」的風貌の男が食い入るように書物を読んでいた。
>「悪いね、ついつい癖で」
>「誠意込めたって伝わらないんだ 適当に謝ったって問題ないだろ」
セシリアの方をちらりと見ると、投げやりにもほどがある謝罪をする。
とはいえ、言葉だけで気持ちを伝えることの難しさはセシリアも知っているし、
言っては悪いが男の風体ではなおさらだろう。最初の一目で内面がわかる人間などそうはいない。
後半は内心を思わず口にしてしまったようで、男はばつが悪そうに視線を逸らした。

男が顔を背けた方から誰か歩み寄ってきた。
女の子……に見えるが、中世的な顔立ちの少年とも取れる。
>「どうやら今日は女性に縁のある日みたいだねぇ」
先ほどの男が立ち上がる。背はセシリアよりやや高い。
見下ろすその目にだんだんと狼狽の色が浮かんでくる。
>「我輩が三次元女共に萌えている!?馬鹿な、やらせはせん!やらせはせんぞぉ!!」
言っていることの意味が全くわからない。横の(多分)少年もおそらく同じだろう。
困惑するこちらをよそに男は一人で何かをまくし立てている。
>「そうか!微妙にやさぐれていそうな女騎士と無愛想そうな少女剣士という属性のコンビネーションか!
>そうだ、属性と組み合わせに萌えているんだ!三次元女に萌える訳が無い!三次元はグロだぁ!!」

思わず腰に手が伸びかけたが、さすがに踏みとどまる。刃傷沙汰がまずいとか言うことではなく、
単に拭いたばかりの剣が汚れるのが嫌だったから。「私闘を禁ず」と言う軍規があるが、
そんなものは当然頭から消し飛んでいる。男はまたもや口が過ぎたと思ったのか、あわてて言葉を放った。
>「ごめ 話せば解る」
そのあと小さく呟いた、
>「ほんの5秒でも寝て貰おう」
と言う言葉もセシリアは聞き逃さない。
セシリアは小さく微笑むと、男に歩み寄って、その体に腕を回した。
自分とほぼ同じくらいの細い腰を、しっかりと抱き寄せる。そして、男の耳元に口を寄せ、囁いた。




「貴様、これだけ挑発しておいて無事に済むとは思っていまいな?」
言うと同時に男を抱えたまま、下背筋の限界を試すかのような勢いで反り返った。

449 名前:おっさん騎士[sage決定リールすまんよ] 投稿日:2006/01/08(日) 21:13:09
>427>434
「う〜い、今日も沢山働いたぜぃ!!」
食堂にあらわれるは、年季の入ったおっさん騎士。
髭面で禿げていて小太りの見苦しい中年だ。
このおっさんはどうやらシラフのようだ。

「食堂で寝てるんじゃねえ!!」
テーブルにうつ伏せて寝ているマックスに、ズボン?
いや…パンツの中に直接入れていた一升瓶の一つ(ちん○に触れていた)を叩き付ける。
瓶はおもいきり砕け、マックスの頭は酒に濡れる。

「魔族の癖に同盟軍にいるのは目障りじゃあ!!!」
同じくパンツの中に入れていた一升瓶を一つ、女の魔族めがけて投げる。
一升瓶は女の魔族に当たり、嫌な音が鳴り響いた。

「ああ、ええことした!!」
男は自分の運命を知らずにその場で笑っている。


(このおやじを決定リールでも使ってみんなでどうにかしちゃってください)

450 名前:シズネ・ラ・ファウスティナ ◆Li6V5.OMz6 [sage] 投稿日:2006/01/08(日) 22:07:42
>445
町まではまだまだ距離はあるけれど、気分がいいから苦にもならないねえ。
雨にもなんだかんだ降られずにもすみそうだし、なんて歩いていたら岡から男が一人、駆け下りてくるじゃないかい。
随分と馴れ馴れしく話しかけてきたと思ったら、用心棒を買って出るときたもんだ。

ナンパかい?まあ悪い気はしないけど、大きなハンマーを背負ったその顔はまだ幼さが残る坊やじゃないかえ。
どこかで見たような気がしないでもないが・・・まあ気のせいだろうね。
若いツバメも悪くはないんだろうけど、この坊やには気に入らないところがあるのよねえ・・・
「おやまぁ、ありがたいねえ。用心棒を買って出てくれるって?だけどね・・・あたしと並んで歩くのなら背中丸めてないで、しゃきっと
背筋を伸ばしなよ!胸をはって堂々とし・・・だぁ!?」
坊やの胸を手の甲ではたいてやろうと振りぬいたら、突然痛みが走って手があさっての方向に弾き飛ばされたよ。
ついでに叫び声をあげたもんだから煙管も飛ばしちまって、みっともないったらありゃしないよ。
痛みと痺れで勝手に震える右手を見ていたら脳内回路が繋がったね。
「あいたぁー。でも思い出したよ。その金髪の逆毛、どでかいハンマー、そして帯電体質。あんたが噂の鬼子だね。名前は確か
ラック、だったねぇ。
酒場じゃちょっとした噂になってたんだ。すっかり忘れてたよ。」
右手は暫く痺れて使えそうにないから落ちた煙管をラックに拾わせて、一緒に街へ戻る事にした。

道中、自己紹介などをしつつ、話を聞いていると特にどの部隊にも属していないという。
人手の足りないところに潜り込む傭兵のようなもんなんだねえ。
「そうなのかい。まあ厄介な身体だし、専属部隊配属ってのも難しいかもしれないねえ。
だけど、あんたぁそれじゃあ給金の方も苦しかろうに。出番も限られちまうしねえ。そろそろ身の振り方を考えておいた方がいいんじゃ
ないかえ?」
鬼子だとか噂されているけど、実際に見てみればまだ幼さの残る顔立ち。鬼子ラックって言うより、ラック坊やって感じなもんだから
ついつい説教じみた言葉が出ちまうよ。わたしも歳かねえ、やだやだ。
「さて、街についたこったし、あたしゃ自分の部屋に戻るよ。その煙管は次回まで預けとく。縁があったらまた会うだろうからねぇ。」
返して貰いたくても、また痺れちまったら敵わないからね、次ぎ会う時までに絶縁体の手袋でも作っておくことにしたよ。
ようやく感覚の戻った手を振りながら、ラック坊やに別れを告げた。

>447
あれから数日後、部隊長に呼び出されたと思ったら転属の辞令を渡されたよ。
催促してものらりくらりと仕事しない部隊長が今日はやたらと動きがいいじゃないかい。
愛想がいいって言うか、怯えているのかねえ。
何があったのかは知らないがいいってことさ。最強の敵より怖いのは無能な上司だってもんだ。どこに行こうと今以下にはなるまいて。
さてさて、行き先は・・・

451 名前:冴波 氷渡 ◆QCuhq9l.Ig [sage] 投稿日:2006/01/08(日) 22:45:47
【名前】冴波 氷渡(サエナミ ヒワタリ)
【勢力】魔王軍
【年齢】19(自称)
【性別】女性
【職業】不明
【魔法・特技】剣技、水・氷に関する術
【装備・持ち物】直刃の大剣、ロングコート(灰)、安全靴(防音仕様)
【身長・体重】173cm 51kg
【容姿の特徴、風貌】やや青っぽい深い黒色の長髪、男物と思われるロングコートを着ている。
顔はやや中性的、瞳は黒瞳。
【性格】淡々としているが、己の知りたい事には執着する。
【趣味】水芸、氷の彫刻
【人生のモットー】我田引水、川が枯れたら滝から引こう。
【自分の恋愛観】傷つくような恋は欝陶しい
【一言・その他】「戯れに問いたい、《人の生きる意味とは何》だ?」
ふらりと現れ、魔王軍への仕官を申し出てきた。やや時代の離れたような服装をしているが、詳細には答えなかった。
女性にしては長身で、さらにそれを上回る約2mの大剣を鞘もつけず、布を巻いて持っている。
水の術を使うというが、その原理も通常の魔法とは違うらしい・・・・・・。

452 名前:冴波 氷渡 ◆QCuhq9l.Ig [sage] 投稿日:2006/01/08(日) 23:38:45
>447
魔王軍の精鋭達がたむろする中を、一人の女性が歩いていく。
一見した所は人間である、だが戦場においての風体としては些か奇妙でもあった。
左手には白い布でぐるぐると巻かれた棒状の物を先端を宙に向けるようにして持ちつつ、
灰色のロングコートを颯爽と靡かせて歩く様は、後営で炊き出しを行う風ではない。女戦士だろうか。
女戦士なぞ珍しくも無い筈なのだがここは魔王軍である。女性よりも遥かに屈強な魔族はいくらでもいるのだ。
にもかかわらず、彼女が女戦士としているのは『志願兵』であるからだった。

だが、所謂『性差別』が多分に存在する魔王軍に少々うんざりしていた。
そんな時に、『ある部隊の募集』が目についた。ここにはいろいろな戦士が集まるだろう。
きっと、ここなら夜な夜な体を狙ってくるコボルトだのゴブリンだのを撃退する手間もなく前線へ行ける。
そんな思いを抱きつつ集合地点へと向かう。足取りは軽くも無く重くも無く。
「どんな連中が集まるのやら・・・。」

453 名前:マリス ◆MJk/w/YBy6 [sage] 投稿日:2006/01/08(日) 23:59:30
「…入隊届けの記入はこれで良いんですの?…」
そう言いながら必要事項を記入した書類を受け付けの人間に渡す少女
その書類を受け取った人間は頷き、中に入るよう指示をする
それを見た少女は軽く会釈し、正式に建物に入る
「…」
無言で物珍しそうに辺りを見回しつつ建物内を歩いていたが
「初めての体験ですわ」
赤の他人が突然聞いたら誤解するであろう言葉を平気で言い放った。
実際その言葉を聞いた兵士の何人かがマリスを見るが、そんな事はお構いなしに先へ進んでいく

>437>438>439>445
「ここは書庫…でしょうか?」
どの位歩いただろう?マリスの興味をひく一区画に辿り着く
「…少し見ていく事にしましょう」
本を見るのが好きな少女は迷わず選択をする。

「…魔法に関する書物は無いでしょうか…?」
誰に聞くでもない独り言を呟きながら本を探していくが、探している途中に何やら声が聞こえた
「…?」
首を傾げるも、好奇心が先走って声が聞こえた方向に足を向ける
「あ…」
ついた少女の視線の先にあるモノ。それは3人の人であった
あまり綺麗ではない服を身につけた男の人
男とも女とも分からない顔立ちの人
そして、長身で細身(であると思う)の女の人…

「何をしているのでしょう?」
何やら男が喋っているらしいが、距離が遠いので詳しくは聞き取れない
しかしマリスは当初の目的―本を見る―を忘れて、その3人を食い入るように見つめる…が、突然女の人が男に抱きつく
「???」
貴族の箱入り娘は、訳も分からずにその様子を眺めていた

454 名前:レオナルド=ウォーベック ◆AS0RzMrA7E [sage] 投稿日:2006/01/09(月) 00:20:31
この転移魔法は、送り先に出現する際に強い光をともなう。
得物にバレてしまうかもしれないが、どんな状況であれ、一対一の戦闘なら負ける気はしない。

>448
>言うと同時に男を抱えたまま、下背筋の限界を試すかのような勢いで反り返った。
私が強い光と共に出現したのは、まさにこの出来事とほぼ同時だった。
……私の考えは相当に浅はかだったらしい。
いざ転移して来てみると、敵らしき者が目に見えるだけで三人は居る。
上質な闇の力だけに眼をつけて、反射的に飛びついたのがマズかった。
昔、師に『君は視野が狭くてせっかちだから、もう少し余裕を持ちなさい』と言われたのを思い出す。
しかし、敵が気付くか気付かないかの間に、私はこうも考えた。
(この二人は何をやっているのだろう)

455 名前:カイザー ◆OrJKdYNK3U [sage] 投稿日:2006/01/09(月) 00:45:40
カイザーは同盟軍の建物に入った。目指している場所はただ一つ、食堂だ。

彼は昨日の昼から何も食べていない、今までは我慢していたようだが限界が近くなってきたようだ。
(食堂は…こっちか)
慣れていない同盟軍の建物を、入隊のときに貰った地図を使って器用に進んでゆく。
そして、食堂のドアを見つけ、それを開き中に入る。


>427>434>449
すると、食堂の中では酔っ払った中年の男性が暴れていた。
「…あの元気こそ、他にぶつける場所があるだろうが……」
カイザーが呆れ果てていると、
酔っ払いの男は寝ている兵士を一升瓶で殴り、更に一升瓶を女性に投げつけると言う暴挙に出た。
(ったく、あれを見逃すわけにはいかないな)
腰に帯刀していた剣に手を掛ける。
(ん…待てよ、あれは……イルか?)

酔っ払いの被害者の女性はカイザーの見覚えのある人物だった、以前のガストラとの戦いからの知り合いだ。
そして、その女性のすぐ近くに佇んでいる人物を見やる。
(…って事は、あの銀髪がFALCONか、面影がある。)
カイザーは剣から手を離す。
(わざわざ俺が手を貸すまでも無いな。さて、何を食べるかな)

メニューをさっと見渡し、カウンターの店員らしき人物に話し掛ける。
「昆布おにぎりと梅おにぎりを1つずつ頼む。あ、トレイはいらない」
頼んだ食べ物はすぐに渡され、カイザーは騒動が見渡しやすい位置へ移動して壁に寄りかかり、おにぎりを食べ始める。

(この昆布のタレは辛すぎるな、もう少し砂糖を加えるべきだ…うん、この梅はちゃんと漬けてあって美味しい。)
特に詳しくない味の批評を心の中で始めつつ、食堂の状況を見守っている。

456 名前:FALCON ◆uKCFwmtCP6 [sage] 投稿日:2006/01/09(月) 01:04:17
>449
二人で過ごす暇な一時を妨害する者が現れる。
それはしがないおっさん。
おっさんはいきなり叫びながら、どこからか取り出した一升瓶をマックスに叩き付け、食堂の安暖とした雰囲気を乱す。

「本当に最低」
おっさんのあまりの傍若無人な行動にイルが呟く。
FALCONが席を立っておっさんを殴りにいこうとした時。

>「魔族の癖に同盟軍にいるのは目障りじゃあ!!!」
おっさんが戯言を吠えながら、またもやどこからか取り出した一升瓶を投げつける。
「こんなものが俺に当たるとでも思っているのか?」
投げつけられた一升瓶を華麗な体捌きで避けるFALCON。
ゴンっと後ろから嫌な音がした。
振り返ると額から血を流しているイルがいる。
「大丈夫か!!!」
イルに近付き、血をコートの内ポケットから出したピンク色のうさぎの刺繍の入ったハンカチで拭いてあげる。
血は上級魔族の高い治癒能力により止まったようだ。
「この位なら大丈夫…大丈夫だから…ちょっと気を抑えてよ」
イルが傷つけられたことにより、興奮しすぎて無意識的に体に黒い濃密な負のオーラを纏ってしまったようだ。
「ゆるさねぇ…」
イルが言ったことを意に介さずに気を高めていく。
もうFALCONにあのおっさんを殴る気はない。跡形もなく消し飛ばすつもりだ。
右の人指し指と中指に気を集中させて放たれようとするFALCONが得意とする、神より習得せし技。
「喰らいやがれ!!!魔か…「へい、お待ち」」
神より習得せし技は放たれることなく、FALCONはおっさんのことなどすっかり頭から離れ、食堂のおっさんが持ってきたカツカレーを美味しそうに食べている。
このカツカレーを注文し、FALCONによる被害を防いだのはイル。
三年も一緒にいるため、すっかり彼の扱いが分かったらしい。
代わりに立ち上がるはイル。
先程のおっさんに近寄り、おっさんと目を合わせる。
イルが再び席に戻る、同時におっさんは笑いながら服を脱いで走り去っていった。
「やっぱり悪い人にはお仕置きをしないとね、FALCON」
イルが可愛いらしく微笑みながら言う。
「なんのことだよ…いきなり…」
ホントにFALCONは先程のおっさんことを忘れていた。

457 名前:ラック ◆UcRg1Bh7EI [sage] 投稿日:2006/01/09(月) 02:46:32
>450
「格好と人格や口調が、ものの見事に一致した人だったなぁ」
遠くなってゆく女性、シズネの背中をぼんやりと眺めながらそんな感想を呟いてみたりする。
「右手大丈夫なのかなぁ。モロに食らってたみたいだけど」
ラックが身につけている軽鎧には、電気を通さない効果はない。日常には不便だが、有事には役立つ。
日常的に身につけている絶縁体といえばせいぜいゴム手袋だが、それも日々の暮らしにのみ。今回は付けてはいない。

「俺のこと知ってるみたいだったけど…何が噂になってたんだろ?」
ラックは今のところ戦いの場において活躍したことはない。まだ新人で、戦いへの参加も少ないのだから。
「俺に喧嘩売ってきた奴を病院送りにしたことかな?それかストレス解消に雷を木に落としたのを誰かに見られたか」
無名の若年者が突然活躍するなんてのも格好よかっただろうに、とラックは少しだけ落胆する。
噂になっているのに上から何の音沙汰もないということは、上層部にはラックの話は伝わっていないということか。
「ま、じきに厭でも伝わらせてやるけどね」
自分が戦場で活躍する姿を思い描き悦に入りながら、ラック自身も人混みの喧騒へと溶け込んでいった。
「そういえば、このキセルどうしよう?」

>447
時間も場面も変わり。相変わらず暇を持て余していたラックの耳に、人づてに届いた知らせ。
「特殊部隊か…いいじゃんいいじゃん、戦えそう」
何の部隊にも所属していないラックにとっては渡りに舟。うまく活躍できればダンボール暮らしから解放される。
「こりゃもう、行くっきゃないよなぁ」
集合場所だけ聞いて、すぐにその場に走り出す。集合時間にはまだ早すぎることとは露知らず。
懐にはシズネから預かった煙管が。「いつか会うかも」ということで持ち歩いてはいるのだが、まだ再会はしていない。
(売ったら金になるんじゃないの?『謎の女術士の使用済みキセル』とかって)
そんなことを考えたこともある。実際にやりはしないが。

「ここか」
瞬く間に集合場所に到着。ラックには「少し急いだ」ぐらいでも、常人の全速力より速い。体を巡る電気が、そうさせる。
「…どうして誰もいないんだよ」
集合時間より早すぎるからだ。しかしそんなことをラックが知る由もなく、やや苛々しながら誰か来るのを待つ。

458 名前:マックス ◆BsGlQvuzhQ [sage] 投稿日:2006/01/09(月) 04:09:21
「マックスお兄ちゃん、13歳のお誕生日おめでとう!」「おめでとー!」
「そして、マリー孤児院にようこそ! エミリー!」「ようこそー!」
可愛らしい子供達の声が響き渡る、質素だが小綺麗な部屋の中。
決して大きくも綺麗でも無いテーブルに獣肉や野菜の料理が並び、
それを囲む様に数名の子供と一人の女性が座っている。
祝われているのは一際逞しい年長らしき少年と、恥ずかしそうにはにかむ少女。
新たに孤児院に来たエミリーと、13歳になったマックスの合同パーティーであった。
しかし、当のマックスは自分の誕生日よりも、新たな家族が増えた事を喜んでいた。

そんな光景を上から眺めている存在あった―「現在」のマックスである。
『また、この夢か……』
一年前、神殿から撤退した時から見る回数の増えた「あの日」の夢。この夢にはある謎があった。
それは夢のある部分だけ見えないのである。とある事柄の後の数分が省かれているのだ。
『あの日の事を忘れる訳が無いんだ。今日こそ空白の時間の謎を解いてや……あれ!?』

>449
「痛冷たっ」
痛みと冷たさに眼を開いたマックスは、ゆっくりと顔を上げると、寝ぼけ眼を擦りながら欠伸をした。
「何が起こった……むっ!?」
マックスは何やら邪悪とも取れる気配を感じ、背から矛槍ケレンファを取り立ち上がると、ギョッとする。
「あれはFALCON……!? まさかここを吹き飛ばすつもりじゃないだろうな!?」
何人かは既に避難を始めていたが、少し離れた場所で若い騎士が暢気におにぎりを食べていた。
「おい! アンタも早く逃げろよ! だぁああ! ……畜生っ、何とかして止めなきゃ!」
騎士に避難を促すと、その邪悪な気配が既に消えていた事にマックスはやっと気付いた。
可愛らしい女性が中年男に近付いて目を合わせると、その男は笑いながら全裸で食堂から出ていってしまった。
一方、FALCONは先程とは打って変わって嬉しそうにカツカレーを食べている。
マックスは溜息を付きながらFALCONの方に歩を進めて口を開いた。
「おい、あんな騒ぎ起こして……一体何が有ったんだ? それにこの女(ひと)は?」
頭から血が流れ始めている事にも気付かず、真面目な顔でFALCONに質問をする。

459 名前:アステラ・リオーヌ ◆r7kOcOEpyM [sage] 投稿日:2006/01/09(月) 11:29:02
>439>443>448>453-454
薄汚い物乞いのような男が何か訳の分からない事を喚いている。
さっきうるさいから静かにしろと言われたのも忘れたのか、こいつは。
・・・聞いてれば、このルンペンも自分の事を女扱いしている。
カイザーとの一件で頭の血が引ききっていなかったこともあり、腰の刀に
手をかけた・・・が、隣の女騎士もまったく同じタイミングで腕が動いたため
自分も踏みとどまる。どうするか、女騎士が動いてからでも遅くはないと自分を宥め。
すると女騎士はルンペンを投げ飛ばした。あまりにも意外な行動に呆れてものも言えなくなり
次の瞬間にはバカバカしさが込み上げて来て、その場を離れようとした・・・瞬間。

限定的に与えられた悪魔由来の魔的感覚が空間跳躍の波動を感知する。
大きな力を持った、禍々しい存在がこちら側に来ることを悟ったアステラは
反射的に臨戦態勢に入り、周囲を警戒する。そうこうする内に今いる場所の少し先が光り、
そこから魔導師が姿を現した。何も知らない騎士らしき少女がやってきたのはちょうどその時だった。

>マリスへ「来るな!死にたいのか!」

反射的に叫んでしまった。どう見ても実戦経験に乏しい。
そんな奴がのこのこ前に出ても邪魔、足手まとい、無駄死にするだけだからだ。
そうでなくても目の前に現れた魔導師は、ざっと量っただけでもこの建物を吹き飛ばすぐらいは
容易にやってのけるほどの魔力を備えていた。勿論詠唱に入った瞬間斬り捨てるつもりではいるが、
魔導能力で防御されては打ち抜ける自信は無かった。悪魔の力を解放すれば出来るだろうが、
そんなつもりは更々ない、ならば消耗戦に持ち込んだ方がはるかにマシだ。

460 名前:辻斬り ◆mN/RwaMSjw [sage] 投稿日:2006/01/09(月) 22:29:05
>447
場所はこの気狂い達の『巣』、すなわち特攻隊兵舎。
その造り自体は他の兵舎と代わり映えはしないが、しかしここは他の兵舎に比べ酷く汚い。
ゴミは散乱し、床の模様は血で染められた赤…『事故』で出た死体は兵舎裏に埋められる事無く山済み。

考えれば低級魔族ご用達の住処そして軍きっての『気狂い』が仕切るのである、当然掃除とかそう言った懸念は無い。
住人達も『仕事』の時意外は、好き勝手に【食って】は【寝て】【遊び】そして【また明日】。
『仕事』以外考える必要の無い生活。例えるなら【惰性】と【狂気】その物
その空間に怒声が響き渡った

「……何で黙るん?あぁ?コラぁ…」

『つ…辻斬りの親父……こ、コイツが俺の獲物にとグゥ!!?』
その言葉は鎧武者に遮られてしまう。部下であるオークの頭を片手で押さえつけたのだ。
せめてもの抵抗かオークは鎧武者の腕を必死で押さえ、もがくが。
「質問ノォ内容はぁ……それヤないやろぉ?。」
握る力を上げていくと、オークの頭からミシミシと脆い音が聞こえてくる。

「このォ……ド阿呆ゥがァ!!」
そのままオークの頭を壁に叩きつけた。
酷く鈍い音、ヒビ割れる壁。噴出す血抹消。

「あーア・・・やッテしモウたわ。…オイ、このォ仏サン裏に積んどいてくヤ。」
『へ、ヘイ!承知しやした辻切りの親父。』
『事故』の始まりはいつも些細なこと。しかしそれで命を落とすこれが彼等の日常でもある。
はたから見れば狂気の巣窟に、今日は珍しく来訪者が現れた。
綺麗に手入れをされた鉄鎧、オークにも引けを取らぬ巨体。上級魔族の亜人種である。
「誰ヤ?挨拶もなしにエエ度胸やのォ……どこの隊のモンじャワレェ?」

鎧で身を固めた上級魔族はここの主に会釈すると、兵舎に入り大声で告げた。
『失礼する。突然の来訪申し訳ない…本日は我が将エヴァンス様の伝言を預かって参った。』
「ホゥ?エヴァンスちゅータラ、魔王軍傘下の騎兵師団長ヤないカァ?…そないなエリート共がワシ等低級魔族に何の用ジャ?」
『簡潔に申し上げます。我が将が貴公等の力を求めております。』
そしてエヴァンスの佐官は本件のうぬを伝え始めると
最初は冗談半分で聞いていた、特攻隊面子もその話を信じ始めてきた。
約一名を除いて…。

「ホォ……マあ具体的な話は伝わッタワ。…でも質問ヤ。」
理解したのかしてないのか、やや投げやり気味で返す『巣』の主。
今の生活は本当に歯ごたえが無いのが、悪い訳ではない。
しかし一つ…たった一つあればそれだけでワシ等は動く、
その求める条件はただ一つ。……確認するようにゆっくりと問いかける。
「ようは、ワシ等は戦場ニ戻ってまたコロシが出来るッチュー事やろ?
 ならァそれだけでェ十分ヤ。魔王の親父にハ、ワシから直接移動ヲ伝えルさかい。

 アト……アンタの大将ニ伝えてくれや。今日ノ説明で分からん部分ガあるんや…
 後日収集の際に質問しとォ事もアルわな。時間の方作っトイテくんなはれ、となァほな頼むデ。」
そう呟いた主の声はとても無邪気、まるで子供みたいだったと部下は語る。

461 名前:グレゴリー ◆QL2yDTT6cQ [sage] 投稿日:2006/01/10(火) 01:11:33
>448
女騎士が我輩に近寄ってくる・・・何のつもりだろ?警告のつもりで最後の台詞を言ったというのに・・・
「ああ そんなに寝たいのかい?なら5秒と言わずに・・・え?」
我輩が喋っている内に接近されてしまった!ちょ 何・・・抱きついて・・・ん?女騎士が耳元で何かを囁いている様な
「あれ?天井が近付いてくるウボァー」
痛い・・・な 何が起こったというのだ!? 頭の上に有るのは天井では無く床で・・・
「今 目の前に有るのは女騎士の顔・・・ああ 何だろうこの二次元的な展開・・・
まさか三次元でこの様な事が起こるとは・・・まさか投げられるなんて・・・不覚にも萌え・・・ガクッ」

ああ・・・時が見える・・・


>454>459
どうやら我輩はコンマ二秒気絶していた様だ もし敵地なら二回は殺されていた・・・不覚なり!
おや 女騎士は既に我輩を離して今立とうとしている
しかし美しき女騎士と美少女剣士の視線は一体何に・・・な、なんだこの変態コスプレ野郎は!
「フッ 外の世界は広い・・・ネットの中だけでは見られない物が沢山ある様だよ
我輩は早速素晴らしいものを見つけたぞ!」
この身体から溢れる闘気は・・・
聖都アキバハラを歩いていた時に偉大なるなのはタンの人形を見つけた時や
年二回行われる祭典で偉大なるなのはタンの大人向けの魔術書を見つけた時の様な強大な闘気・・・
いつだってそうだった 素晴らしいものを見つけた時 我輩は強くなるんだ
金目当てで因縁付けて来た連中を何人叩き潰した事か・・・(普段は渡しちゃうけど)
「貴様の目当てはこの美少女剣士タンだろう?貴様は我輩の友達(ロリコン)に雰囲気が似ているからな 間違いない
フッ 図星で何も言えまい・・・だが残念だったな!貴様の様なロリコンコスプレキモヲタ野郎には渡さないぜ!
この二人は我輩のものだ!萌える三次元というレアなキャラを渡しはしない!」
萌えている我輩は強いぜ こいつの魔力が恐ろしく強大な事は解るが・・・二人の為にも負けはしない!
「行くぜ!」
後ろで美少女剣士が誰かを制するかの様な声をあげたのと同時に我輩は跳んだ
手にはもう100回は魔術研究の燃料に使ったであろう 某不人気キャラの魔術書を持って
そしてロリコンコス(ryの懐に飛び込むと魔術書をロリコ(ryの胸に突きつけた
「これでどうかお引き取り下さい・・・」
我輩は後ろの二人には見えぬ様に聞こえぬ様に説得を試みた!

462 名前:FALCON ◆uKCFwmtCP6 [sage] 投稿日:2006/01/10(火) 01:17:51
>458
カツカレーを食し続けて、三皿目のカレーを完食した時声をかけられる。マックスだ。

>「おい、あんな騒ぎ起こして……一体何が有ったんだ? それにこの女(ひと)は?」
マックスは何が起きたのか気付いてないらしく、何故かFALCONもマックスが頭から血を流している理由を分かっていない。
正確にはおっさんの件をカレーという食事のことで、頭の中から吹き飛ばされたのだが。
「あんな騒ぎっていうのは俺は覚えてないが、こっちにいるのは俺の妻だ」
「初めまして、蠅の王の娘にしてFALCONの妻のイルと申します」
イルはマックスに軽く一礼する。
彼女は蠅の王の娘だが蠅の姿ではない。
青い艶のある髪、宝石のような紅い瞳を持つ、人間の年齢にして15歳程に見える可愛らしい少女だ。
ここにはFALCONの手伝いのため、非戦闘員として同盟軍に所属している。

「マックス、頭から血が出てるぞ」
四皿目のカレーを食べ終わり、コートからピンク色の真ん中に仔猫の刺繍の入ったハンカチを取り出してマックスに渡した。
「俺は戦いがなくて暇なんだよな、何か面白いことはないのか?」

463 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2006/01/10(火) 01:18:18
461:グレゴリー◆QL2yDTT6cQ :2006/01/10(火) 01:11:33 [sage]
>448
女騎士が我輩に近寄ってくる・・・何のつもりだろ?警告のつもりで最後の台詞を言ったというのに・・・
「ああ そんなに寝たいのかい?なら5秒と言わずに・・・え?」
我輩が喋っている内に接近されてしまった!ちょ 何・・・抱きついて・・・ん?女騎士が耳元で何かを囁いている様な
「あれ?天井が近付いてくるウボァー」
痛い・・・な 何が起こったというのだ!? 頭の上に有るのは天井では無く床で・・・
「今 目の前に有るのは女騎士の顔・・・ああ 何だろうこの二次元的な展開・・・
まさか三次元でこの様な事が起こるとは・・・まさか投げられるなんて・・・不覚にも萌え・・・ガクッ」

ああ・・・時が見える・・・


>454>459
どうやら我輩はコンマ二秒気絶していた様だ もし敵地なら二回は殺されていた・・・不覚なり!
おや 女騎士は既に我輩を離して今立とうとしている
しかし美しき女騎士と美少女剣士の視線は一体何に・・・な、なんだこの変態コスプレ野郎は!
「フッ 外の世界は広い・・・ネットの中だけでは見られない物が沢山ある様だよ
我輩は早速素晴らしいものを見つけたぞ!」
この身体から溢れる闘気は・・・
聖都アキバハラを歩いていた時に偉大なるなのはタンの人形を見つけた時や
年二回行われる祭典で偉大なるなのはタンの大人向けの魔術書を見つけた時の様な強大な闘気・・・
いつだってそうだった 素晴らしいものを見つけた時 我輩は強くなるんだ
金目当てで因縁付けて来た連中を何人叩き潰した事か・・・(普段は渡しちゃうけど)
「貴様の目当てはこの美少女剣士タンだろう?貴様は我輩の友達(ロリコン)に雰囲気が似ているからな 間違いない
フッ 図星で何も言えまい・・・だが残念だったな!貴様の様なロリコンコスプレキモヲタ野郎には渡さないぜ!
この二人は我輩のものだ!萌える三次元というレアなキャラを渡しはしない!」
萌えている我輩は強いぜ こいつの魔力が恐ろしく強大な事は解るが・・・二人の為にも負けはしない!
「行くぜ!」
後ろで美少女剣士が誰かを制するかの様な声をあげたのと同時に我輩は跳んだ
手にはもう100回は魔術研

464 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2006/01/10(火) 01:19:48
461:グ卯"リー◆QL2yDTT6cQ :2006/01/10(火) 01:11:33 [sage]
>448
女騎士が我輩に近寄ってくる・・・何のつもりだろ?警告のつもりで最後の台詞を言ったというのに・・・
「ああ そんなに寝たいのかい?なら5秒と言わずに・・・え?」
我輩が喋っている内に接近されてしまった!ちょ 何・・・抱きついて・・・ん?女騎士が耳元で何かを囁いている様な
「あれ?天井が近付いてくるウボァー」
痛い・・・な 何が起こったというのだ!? 頭の上に有るのは天井では無く床で・・・
「今 目の前に有るのは女騎士の顔・・・ああ 何だろうこの二次元的な展開・・・
まさか三次元でこの様な事が起こるとは・・・まさか投げられるなんて・・・不覚にも萌え・・・ガクッ」

ああ・・・時が見える・・・


>454>459
どうやら我輩はコンマ二秒気絶していた様だ もし敵地なら二回は殺されていた・・・不覚なり!
おや 女騎士は既に我輩を離して今立とうとしている
しかし美しき女騎士と美少女剣士の視線は一体何に・・・な、なんだこの変態コスプレ野郎は!
「フッ 外の世界は広い・・・ネットの中だけでは見られない物が沢山ある様だよ
我輩は早速素晴らしいものを見つけたぞ!」
この身体から溢れる闘気は・・・
聖都アキバハラを歩いていた時に偉大なるなのはタンの人形を見つけた時や
年二回行われる祭典で偉大なるなのはタンの大人向けの魔術書を見つけた時の様な強大な闘気・・・
いつだってそうだった 素晴らしいものを見つけた時 我輩は強くなるんだ
金目当てで因縁付けて来た連中を何人叩き潰した事か・・・(普段は渡しちゃうけど)
「貴様の目当てはこの美少女剣士タンだろう?貴様は我輩の友達(ロリコン)に雰囲気が似ているからな 間違いない
フッ 図星で何も言えまい・・・だが残念だったな!貴様の様なロリコンコスプレキモヲタ野郎には渡さないぜ!
この二人は我輩のものだ!萌える三次元というレアなキャラを渡しはしない!」
萌えている我輩は強いぜ こいつの魔力が恐ろしく強大な事は解るが・・・二人の為にも負けはしない!
「行くぜ!」
後ろで美少女剣士が誰かを制するかの様な声をあげたのと同時に我輩は跳んだ
手にはもう100回は魔術研県パッ喧々パッ

465 名前: ◆J.LuHxV1AI [] 投稿日:2006/01/10(火) 01:21:31
紫ね。俺市ね
とことん市ね。スレ埋め立てるくらい氏ね
そうだな。詞ね俺
461:グレゴリー◆QL2yDTT6cQ :2006/01/10(火) 01:11:33 [sage]
>448
女騎士が我輩に近寄ってくる・・・何のつもりだろ?警告のつもりで最後の台詞を言ったというのに・・・
「ああ そんなに寝たいのかい?なら5秒と言わずに・・・え?」
我輩が喋っている内に接近されてしまった!ちょ 何・・・抱きついて・・・ん?女騎士が耳元で何かを囁いている様な
「あれ?天井が近付いてくるウボァー」
痛い・・・な 何が起こったというのだ!? 頭の上に有るのは天井では無く床で・・・
「今 目の前に有るのは女騎士の顔・・・ああ 何だろうこの二次元的な展開・・・
まさか三次元でこの様な事が起こるとは・・・まさか投げられるなんて・・・不覚にも萌え・・・ガクッ」

ああ・・・時が見える・・・


>454>459
どうやら我輩はコンマ二秒気絶していた様だ もし敵地なら二回は殺されていた・・・不覚なり!
おや 女騎士は既に我輩を離して今立とうとしている
しかし美しき女騎士と美少女剣士の視線は一体何に・・・な、なんだこの変態コスプレ野郎は!
「フッ 外の世界は広い・・・ネットの中だけでは見られない物が沢山ある様だよ
我輩は早速素晴らしいものを見つけたぞ!」
この身体から溢れる闘気は・・・
聖都アキバハラを歩いていた時に偉大なるなのはタンの人形を見つけた時や
年二回行われる祭典で偉大なるなのはタンの大人向けの魔術書を見つけた時の様な強大な闘気・・・
いつだってそうだった 素晴らしいものを見つけた時 我輩は強くなるんだ
金目当てで因縁付けて来た連中を何人叩き潰した事か・・・(普段は渡しちゃうけど)
「貴様の目当てはこの美少女剣士タンだろう?貴様は我輩の友達(ロリコン)に雰囲気が似ているからな 間違いない
フッ 図星で何も言えまい・・・だが残念だったな!貴様の様なロリコンコスプレキモヲタ野郎には渡さないぜ!
この二人は我輩のものだ!萌える三次元というレアなキャラを渡しはしない!」
萌えている我輩は強いぜ こいつの魔力が恐ろしく強大な事は解るが・・・二人の為にも負けはしない!
「行くぜ!」
後ろで美少女剣士が誰かを制するかの様な声をあげたのと同時に我輩は跳んだ
手にはもう100回は魔術研

466 名前: ◆tIF1wg8Qr6 [] 投稿日:2006/01/10(火) 01:23:27
アナルは男は前律線があるから感じる
じゃあ女は?

467 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2006/01/10(火) 01:29:33
>>1>>2>>3>>4>>5>>6>>7>>8>>9>>10


468 名前:カイザー ◆OrJKdYNK3U [sage] 投稿日:2006/01/10(火) 02:35:34
>456>458
おにぎりを食べつつ眺めていると、FALCONが必殺技の体制に入った。
傍目から見てるだけでも威力の高い技だと分かり、人々は逃げ惑っていた。
(FALCONの奴、かなりマジになってるな。
 おっさん、もう少し相手を見て喧嘩を売るべきだったな。…まあ、イルが何か行動してるみたいだし、死ぬ事は無いだろ。)
おにぎりを味わいながら食堂の光景眺めていると、先ほど殴られていたマックスがカイザーに向けて叫んだ。
>「おい! アンタも早く逃げろよ! だぁああ! ……畜生っ、何とかして止めなきゃ!」
「ん、俺の事はお気遣い無く。」
カイザーは左手を軽く上げて、やる気の無い対処をしていた。
騒動はイルの活躍で幕を閉じ、おっさんの服以外には被害を出さずに事態は収拾した。
そして、その一連の流れでカイザーは、おにぎりを食い尽くしただけであった。

>462
>「あんな騒ぎっていうのは俺は覚えてないが、こっちにいるのは俺の妻だ」
>「初めまして、蠅の王の娘にしてFALCONの妻のイルと申します」

(あの二人、結婚までしてるのか…時が流れるのは早いものだ。)
端から3人の会話を聞いて腕を組み、3年の月日の早さをしみじみとした表情で思い出していた。
そして、先程のFALCONの暴走ぶりを見てからずっとレジの下に隠れていた店員に話しかける。
「追加注文、オレンジジュースを頼む。」
カイザーは口直しをする為に更に注文をしていた。

>「俺は戦いがなくて暇なんだよな、何か面白いことはないのか?」

「…面白い事なら図書室で起きてるっぽいぜ。」
FALCONの隣のテーブルに地図を広げ、ジュースの入ったカップを片手に図書室の場所を指差す。
「さっき、この部屋の方角から強い魔力を感じた。…普通なら、本を読む為の場所で魔力なんて必要ないよな?」
と、同意を求めるかの様に周りを伺い、続けて言葉を発する。
「それはともかく…久しぶりだな、FALCON、イル。二人とも仲睦ましく生活してるみたいだな。」
二人を交互に見渡し、一瞬だけ、口元を少し動かすだけの笑みを浮かべた。

「そして、お前とは始めましてだな。」
カイザーはマックスの方を見る。
「俺は天聖騎士のカイザーだ、3年前はオーガスの国に所属していたんだ。
 今日から俺も同盟軍に入ったから、これからは宜しく頼むぜ、マックス…だったかな?」
マックスに向けて右手を差し出す、握手のつもりだろう。

469 名前:マックス ◆BsGlQvuzhQ [sage] 投稿日:2006/01/10(火) 07:58:38
>462
何時の間にかカレーを三杯も食べ終えたFALCONは、騒ぎの事を覚えていないと言った。
「騒ぎの事を覚えてないって? だって、さっき俺や一般人ですら解るようなヤバいオーラを……」
マックスがそう言いかけた時、FALCONから先程の女性がイルといい、
FALCONの妻にあたる事を紹介された。
「傭兵のマックスウェルだ、よろしくな(そうか、だから普通にあの場に居られたのか。
ん? まてよ、蠅の王って事は魔族の王様の一人、っつう事はお姫様か!?)まさかFALCONも……」
お偉いさんの息子か?と聞こうとした所で頭から血が出ている事を指摘された。
マックスは手渡されたハンカチを良く解らないまま受け取りつつ、反対の手で頭を触る。
「げっ、何時の間に?」
マックスは先程の痛みはこれか、と勝手に一人納得しつつ急いで頭の血をハンカチで拭った。
FALCONは本当に騒ぎの事を忘れている様で、何か楽しい事は無いのか等と言っている。

>468
ジュースを片手に裏から現れたのは先程の若い騎士だった。
「あんたはさっきの……(この騎士、俺とは歳は離れてなさそうだが相当強いな。多分俺より……)」
マックスはそう呟きながら、地図を広げながら説明する若い騎士の言葉を聞いていた。
若い騎士の言葉に無言で頷きつつマックスは、若い騎士とFALCONが再会を懐かしんでいるのを横目で見ていた。
「(FALCONの知り合いか。この騎士も魔力とかが有るのか……俺って有る意味貴重な存在なのか?)」
珍しく心の中で自虐するマックスに、若い騎士が自己紹介をする。
そして、若い騎士カイザーは右手をマックスの方に差し出した。
「ああ、そうだ。フレゼリア傭兵のマックスウェルだ。宜しくな!カイザー!!」
マックスはカイザーの手をゆっくりと握ると、人懐っこい笑顔で手を上下に軽く揺らした。

「で、皆は行くのか?」

470 名前:マリス ◆MJk/w/YBy6 [sage] 投稿日:2006/01/10(火) 08:59:23
>448 >454 >459 >461

「あ…」
少女がいる場所から少し先で男が投げ飛ばされる様がまるで、スローモーションの如く展開され
刹那、男の頭が床に叩きつけられ女の人は男から離れる

「…痛そうですわ…」
のんきに感想を述べ、話の経緯が分からぬ少女は男を少し気の毒に思い、介抱しようと近づこうとするが
突如光と共に目の前に高級そうな服を着た人間が現われる

「!?」
何故突然目の前に出てきたのか…?と、のんびり考えようとした刹那

>「来るな!死にたいのか!」
男女判別不可の人間に怒鳴られる

人に怒鳴られた事などない箱入り娘は一瞬驚く…と同時に目の前に現われた者の魔力の強大さ、自分の何倍もあるような強さに気付く

幸いこの男は自分の方を向いていない。と言う事は目的はあの3人の内の誰かと言うことになる
「…」
だが、もし戦いを挑まれでもしたら勝ち目は無い。
踵を返し、その場から逃げ出そうと書庫の出口を目指し走り出す…

471 名前:FALCON ◆uKCFwmtCP6 [sage] 投稿日:2006/01/10(火) 11:23:40
>468>469
>「…面白い事なら図書室で起きてるっぽいぜ。」
横から声をかけてきた男は、隣のテーブルに地図を広げ、図書室を指す。

>「さっき、この部屋の方角から強い魔力を感じた。…普通なら、本を読む為の場所で魔力なんて必要ないよな?」
「確かに普通なら魔力を放つ必要はありませんからね」
「ということは…魔導書なんかを読んで実験したら失敗して大事になったって感じか?」

>「それはともかく…久しぶりだな、FALCON、イル。二人とも仲睦ましく生活してるみたいだな。」
「お久しぶりです、カイザーさん」
「三年ぶりだったか?まぁ、何にせよこっちの方は色々あったが、元気にやってるぞ」
久しぶりに会った同じ騎士団に所属していた旧友に、思わず二人共笑みが溢れる。
カイザーはマックスに自己紹介をし、握手を交している中。
「店員さ〜ん!!カレーをもう一皿頼むぞ!!」
六皿目のカレーを注文するFALCON。
イルが呆れ果てて見ているが、FALCONは気にしない。

>「で、皆は行くのか?」
「そうだな…暇だしな。俺は行くぞ」
六皿目を軽々と完食し、席から立ち上がる。
「じゃあ、お代はここに置いておくからな、店員さん。
それじゃ、みんな行こうぜ!!」
テーブルの上に食べた分だけの銀貨を置き、イルと共に図書室に向かって行った。

472 名前:セシリア ◆TI6/2FuWqw [sage] 投稿日:2006/01/10(火) 14:03:01
>454>459>461>470
セシリアの爪先と男の脳天を支点とした美しいブリッジが描き出された瞬間、周囲が光に包まれた。
投げた反動を利用してそのまま一回転、立ち上がる。振り向いた先には赤いマントをまといモノクルをつけた紳士。
温和そうな顔立ちの裏にやや焦燥の色が見える。その少し横にいた女の子にセシリアの目が向いた瞬間、
少年がこちらへ来るなと怒鳴る。正しい判断だろう。少女は振り向いて駆け出した。セシリアはそれを呼び止める。
「そこな娘、ちと待ってくれ」
(全く、何でこう面倒なことが次々に……)
言いながら本棚を蹴りつけた。倒れた本棚に満載されていた本が一気に零れ落ちる。
「見てのとおり粗相をしてしまってな。悪いが人を呼んできてはもらえぬかな?」

次いでモノクルの男に振り返る。身だしなみの悪い男が何やら話しかけているが、それにかぶせる様にセシリアも話しかけた。
「さて、何処の何方かは寡聞にして存じ上げませぬが、
 ごらんのとおり取り込み中にございますれば、ひとまずはお引取り願えまいか?」
言葉を発しながら二歩ほど近づいて鯉口を切った。右足を半歩踏み出す。剣の柄にこそ手を添えてはいないが、
抜打ちの体勢であることは見ればわかるはずだ。実際に抜くつもりがあることも。
つまるところ「とっとと帰らんと人も来るし最悪斬り倒されるぞ」と言うことを言葉以外の方法で伝えているわけだ。
もっとも、相手の実力がこちらの態度ほど低いとは限らないのだが、戦の基本はまず相手を呑むこと、その上で驕らないことだ。
それ以前にもしかしたら味方と言う可能性も無いではないが、座標の指定を間違ったにしては、
さして広いともいえない本棚の間に見事に跳んできているのだから、狙ってここにきた可能性が高い。
わざわざこんなところに転移してくるのは、何かしら裏があると見て差し支えないだろう。

473 名前:エヴァンス ◆SgWfYeW0n6 [sage] 投稿日:2006/01/10(火) 16:24:32
所定の時刻には早かったが、数人の入隊希望者たちが既に兵舎前へ集まり始めていた。
「大佐」こそ姿を見せていないものの、五人のブレンゲンは演説台の下に揃い踏み、気の早い入隊希望者たちを監視する。
ブレンゲン以外にも制式装備の騎兵隊員が立つのは、集まるのは皆血の気の多い者ばかりだろうから、との本部からの配慮だ。

「奴等の自由時間を、無意味な返上させるなよ。第三大隊と貴様等を除けばお仕着せの軍隊だからな。
好き好んでウチの新設部隊に志願するような類のは押さえ切れないだろうに、人数からして」
「本部命令ですから」
机に立て掛けられた鏡台へ向かい、歯の欠けた櫛で髪を梳かしつつ少年は、残った一人のブレンゲンにぼやく。
しかしながら、元より真っ直ぐ下ろした癖の無い髪質で櫛など当てる必要の無い頭であったから、彼の行為は殆ど暇潰しに近い。
「普段はロクに顔も合わせん連中だから良いが今日は珍しく説教せにゃならん。俺が悪役になる」

「大佐は普段から悪役でありますが、これ以上何か問題が?」
部屋は大量のガラクタに埋め尽くされて、文字通り立つ瀬の無い佐官はドア前の僅かな空間で上官の支度を待っていた。
壁際にうず高く積まれた工具箱と魔道具の資料によって、折角の南向きの窓も全くと言って良い程機能していない。
尤も日暮れ近くの低い日差しは兵舎中庭まで届かず、窓の有無に関わらず四、五時くらいには灯りを点けなければ手元も見えない部屋でもある。
黴臭く埃臭い、上等な絨毯は役立たず、万年床のベッドだけが満足に身動きの取れるスペースを確保している。
「最低限の士気だけは確保しておきたい。督戦隊の真似事は、俺は好かんよ」
黒髪にしばらく櫛を当てていた少年だが、途中で飽きたらしく櫛を両手でへし折って床へ捨ててしまった。

椅子を引いて立ち上がり、歯を剥いて鏡で確かめると
「『クローム』を取ってくれ、そろそろ出よう。コートも洗っておけば良かったかな?」
大股でドア前へ踏み出す少年へ、ブレンゲンが黒塗りのライフル銃を取って手渡す。
全金属製のボルトアクション式カービン(騎兵銃)で、折り畳みのミスリル銃剣が備え付けられている。
艶の無い真黒な銃だが、「Burning Chrome」の刻印と銃床のルーン文字だけが銀色に輝く。
「演説は好きだが、いいトシして文才が無い。歌でも歌うか――『安息無き魂よ、若さを享受せよ』ってな」
「新部隊結成の手筈を円滑に済ませたいのであれば、下手な演説よりは短い演説が効果的でしょうね」
「短い演説、手荒い歓迎。『歓迎』の方は任せた」
ブレンゲンの肩を叩き、ライフル片手に自室を出た。

元はオーガス皇国軍の騎士団兵舎として使われていた建物だけあって贅を凝らした内装で、長い長い赤絨毯をひとしきり歩き終えると階段へ。
第○騎兵師団は魔族の内、比較的体格の小さい亜人種で構成されているため兵舎の改装は概観を損なわないまでの軽度だ。
「オーガス皇国の印章や、国旗を撤去していない箇所もあります。例え金目当ての傭兵であっても、この国の人間であれば複雑な心境でしょう」
「知った事か」

474 名前:エヴァンス ◆SgWfYeW0n6 [sage] 投稿日:2006/01/10(火) 16:25:09
>450>452>457>460
兵舎中庭に集う入隊希望者の数は定刻近くで約五、六百人程へと膨れ上がり、いよいよ壇上へ紫の軍用コートが姿を見せた。
女術師と特攻隊長も呼びに遣って、この場へ来ている筈だ。中庭を囲う松明の灯りは淡く、燈台に添って長槍の歩兵が群集をねめつけて回る。
喋り声や野次の止むのを待ち、少年はおもむろに喋り出す。

「第○騎兵師団団長のジャック・エヴァンスだ。本日は――
――ああ……晴天なり……違う……何だっけ……ん……えー誠に、誠に……ああ分からん、止めた!

本題に入る。今回の兵員募集は、新規編成される事となった第○騎兵師団付・特殊作戦科独立大隊隊員、
軽・中・重騎馬、砲、歩、魔法兵を任命・配属を目的とする。
特殊作戦科独立大隊の主な任務は、陸軍通常兵科では撃滅困難と判断される強固な敵一部勢力を限定対象とした
哨戒、策敵、強行偵察、奇襲、強襲、及び構成員の暗殺。
又、基本として攻性の部隊だが必要最低限の汎用性を保持し、緊急時においては第○騎兵師団と共に通常任務への配備も考慮されている。

事前公募では部隊規模を「約360〜400」としたがこれは変更だ。
特戦科大隊は騎・歩・砲・魔、特殊兵科計560人として、五個中隊より構成する。
小隊以下の細分は正式な部隊発足を待て。あー後、何か喋る事あるか? 説教は欲しくない? じゃ終わりだ」

約二分で仕事を済ませ、満足気に壇上から去るジャック・エヴァンス大佐。代わって一人のブレンゲンが立ち、
「希望者は、身体検査をパスした者から登録。手近な佐官の指示に従い、整列して所定の兵舎へ入れ。
登録を終えた後、各中隊の指揮官を選出する。立候補は登録後、壇の前に並ぶ事。
ああ、シズネ・ラ・ファウスティナ、『辻斬り』の両名は、直ちに壇の前へ出なさい」
入隊希望者たちはブレンゲンに連れられて、列を成してぞろぞろと歩き出した。
エヴァンスと佐官一人は壇の傍に立って、シズネ、「辻斬り」を待つ。

【通常の入隊希望者は身体検査及び登録を行う事。
 中隊長選出への参加希望者は、登録後演説台に集合】

475 名前:ラック ◆UcRg1Bh7EI [sage] 投稿日:2006/01/10(火) 20:48:40
>474
ゾロゾロいる入隊希望者を(ちょっと鬱陶しいな)なんて思いながら、集団から少し離れた場所で話を聞いていた。
周りの人間を感電させないような配慮、と言うと聞こえはいいが、実際は単に厄介事をおこしたくなかっただけ。

エヴァンスの話、ラックはあまり聞いてはいなかった。離れすぎていて聞き取りづらかったこともあるが。
(要は言われたことをこなしてりゃいいんだろ?)
とりあえずラックが欲しかったのは戦いの場。そして活躍の場。それさえあれば、それだけで十分だ。
「それにしても、あの団長さん見た感じ俺より若くね?」
やっぱり魔王軍を選んでよかったかな、とも思う。あの若さで団長など、かなりの実力が備わっているということ。
でも同盟軍ではこうはいかないのではないか。人間には「経験」だの「キャリア」だのに固執するのが多すぎる。
歴とした実力だけで格差がつく、それが、残り短いラックでも上り詰めることができる数少ない階級制度なのだから。
「さて、身体検査か」
適当な、数が少なそうな列についていく。できるだけ距離を空けつつ。

ラックの身体検査は滞りなく終わった──とはとても言い難い。ラック独特の帯電体質は、やはり不便だった。
検査官の悲鳴を何度聞いたことか。救いは検査官が人格者だったことだろう。ちゃんと最後まで検査をしてくれた。
「で…中隊長の立候補者は壇に並べとかだったっけなぁ」
兵舎の窓から中庭を覗いてみると、既に壇の前には人影がちらほら。
「よし、行こう」
即決。少しでも上に行けるチャンスがあるならただただ貪欲に。出世欲の塊だと蔑まれても罵られてもいい。
「やっぱりなるなら歩兵の中隊長かな…」
選出って何をやるんだ?などいろいろと考えたりしながら、壇の前へとゆっくりめの歩調で進んでいく。

「そういやさっき姐さんが壇の前に呼ばれてなかったっけ?まだ居るかな?居るならキセル返そっと」
服の上から煙管の存在を確かめつつ、壇の前に到着した。

476 名前:シズネ・ラ・ファウスティナ ◆Li6V5.OMz6 [sage] 投稿日:2006/01/10(火) 22:26:45
>474
異動辞令を受けて師団兵舎前に行ったんだけど、その人の多さに驚いたねえ。
話を聞くと『志願』の人間ばかりって云うじゃないかえ。呼んでおいて志願しろってのも随分と人を舐めた話じゃないのさ。
なんて思いながら煙管をふかして待つこと数分。師団長の本当に短い挨拶が終わって名前を呼ばれたんだけど・・・
頭が痛くなったよ・・・。
理由は二つ。
壇の前に来いって事は中隊長任命って事だろう?
それから・・・あの悪名名高き『辻斬り』と一緒に呼ばれた事だよ!
魔王軍に入って今はじめて前の部隊がマシに思えてきたね、ホントに。あの敵味方も区別できないような奴と一緒とは・・・
「はぁぁ・・・・」
大きなため息が出るのも仕方がないこったよねえ。
だがこれも村の課税免除と魔界令律特化地区指定(村は絶対安全よって言う事)を条件に軍属になったからには文句も言えまいて。
村を守る為。なんていうガラじゃないけど、一宿一飯の義理が重く肩に圧し掛かるよ。

「はいはい、ちょいとゴメンよぅ。通しておくれよ。」
身体検査でごった返す人波を番傘で掻き分けながら進むんだけれど、こういった部隊に志願する連中だから当然のようにごねて因縁
つける馬鹿もいるもんだ。
人間の女風情がって言うような感じでねえ。
「ぐだぐだ言ってんじゃないよ、このトウヘンボクが!こっちゃあ呼ばれてんだから黙って道ぃ開けな!」
くわっと怒鳴りつけて煙管で殴ってやるんだけど、そこは相手も腕っこきの魔族。煙管がこめかみに当たる寸前に指一本で止めやがる。
でもね、世の中には慣性の法則ってのがあるのさね。煙管はピタリと止まったが、勢いの止まならい火球がトウヘンボクのこめかみに
ジュワッという良い音立てながらくっついたから良い気味だってもんだ。
着任の挨拶に煙管を咥えたままでってのも失礼なこったし、丁度よかったよ。
煙管を袖にしまいながら熱さに転げまわるそいつを蹴飛ばして、ようやく壇の前についた。

>475
壇の前につくとラック坊やがいるじゃないかい。中隊長に志願とはやるねぇ。
知らぬ顔でもないし、声の一つでもかけてやりたいところだが仕事中にそういうわけにもいくまいて。
ラック坊やには通りすがりざまに目配せ一つして、師団長の前に立ち恭しく一礼。
「シズネ・ラ・ファウスティナ、辞令拝命してまいりました。よろしくお願いします。」
顔をあげて近くで見る師団長はラック坊やより若く見える。けどとても坊やとは呼べやしないね。その醸し出される雰囲気が、ね。
魔王軍にあってたまにいる、『見た目と実齢が一致しない』って奴だろうねえ。
「それにしても、よくぞまあこれだけはみ出し者の有象無象を集められて・・・。正に百鬼夜行(デビル・ラン)というところですねぇ。
予めお断りしますが、あたしは人を指図して引っ張っていくような器量でもありませんし、補佐官がいいところですよ。中隊長任命なら辞退
申し上げたく存知ます。」
どんな理由で呼ばれたかは知らないが、とりあえず言う事は言っておかないとね。

477 名前:冴波 氷渡 ◆QCuhq9l.Ig [sage] 投稿日:2006/01/10(火) 22:48:12
>474-476
「・・・特殊作戦科独立大隊、ね。」
大仰なところだが・・・まさかこの大佐、『私兵』を目論んでいるんじゃないか?
心の中で勘繰りながらも身体検査の列に並ぶ。

・・・・・・・・・・・・ややあって、自分の身体検査が終了した。
部下の教育がなっているのか、自分のいた所が劣悪なのか、いわゆる『セクハラ』の憂き目には遭わなかった。
遭ったとしたらそいつが氷の彫像になっているだけだが。
「さて・・・中隊長選出か。面倒だけど・・・やるべきなのかな。」

>「やっぱりなるなら歩兵の中隊長かな…」
「ん?歩兵・・・席が埋まるかな。じゃあ・・・。」
傍にいた少年の声を聞いて、なんとなく壇へと進む。
部隊を率いるというのも面倒だけれど、無能な上司に当たるのも面倒だと思ったからだ。
そして、やるなら普通の部隊では面白くない。

「特殊兵科での中隊長を希望することにしよう。」
と、心の中で決めて壇の前に着いた。

478 名前:レオナルド=ウォーベック ◆AS0RzMrA7E [sage] 投稿日:2006/01/10(火) 23:30:24
>459>461>470
まじまじと少年の全身を見て、直にその闇の力の強さを量ろうとしていると、何やら怒鳴り声のようなものが聞こえた。
>「貴様の目当てはこの(ry
「……」
どうやら、酷い勘違いをされているようだ―――いや、実際のところ、彼等のうちの一人を狙ってはいるので、当たってはいるが。
私はロリコンではないぞ、と反論したかったが、あまりにも熱く語っているので、敢えて水をささないようにした。
鬱陶しいので、エナジードレインで手っ取り早く力を奪ってミイラにしてやろうと思って、思い留まった。
武器を持っていないことと、そもそも肉弾戦向けの体格をしていないことから察するに、こいつは魔術師だろうと推測する。
そして、相手がどのような術を使うかを知らない以上、不用意に戦ってはならぬ。
>「来るな!死にたいのか!」
流石だ。一瞬にして私が敵であることを理解し、また最も実戦経験の乏しそうな少女を真っ先に遠ざけようとするとは、なかなか良い判断だ。
それと同時に、魔導書を持ってさっきの奴が突進してくる。
一瞬身構えたが、
>「これでどうかお引き取り下さい・・・」
「こんな状況だから、無論そのつもりだが……ああ、それは要らないから」
いつもならくれると言うものは遠慮せず貰うのだが、やはり要らないものは要らないので、受け取りを拒否しておいた。

>470
>踵を返し、その場から逃げ出そうと書庫の出口を目指し走り出す…
思うに、少女は仲間を呼びに行ったのかもしれない。
となると、応援が来る前にここを退いた方が良いだろう。
そうでなくとも、ここに残った三人は油断のならない強敵に違いない。私は逃げる準備を始めることにした。

>472
>ごらんのとおり取り込み中にございますれば、ひとまずはお引取り願えまいか?
「今日はそちらの少年にだけ用があったのだが……なるほど、忙しいようだ。
 わかった、今日のところは引き上げよう。ああそれと」
長距離を移動するための魔法を使うには、少なくとも私の場合は魔法陣を描く必要がある。
魔法陣を描いている間に斬り殺されてしまうかもしれないので、時間稼ぎの為に召喚魔法を使うことにした。
とは言っても、あまり強い魔物を呼ぼうとすると、どうしても時間がかかってしまうので、すぐに呼べるようなものでなければならない。
パチンと指を鳴らし、短い呪文を呟いて、腕を横に振った。
すると、全身真っ黒の人間もどきが10人ほど出てきた。
『イー!』
『イーイー!』
呼び出されたのは、何てことはない最下級魔族だ。知能も戦闘能力も低いが、これだけの数が居れば時間稼ぎくらいにはなるのではないかと期待する。
「土産くらいは置いていっても良いだろう。遠慮せず受け取ってくれ」
そう言ってから、彼等が魔物と戦っている間に、指先から熱の光線を出して床に焦げ目を入れて魔法陣を描くことにした。

479 名前:辻斬り ◆mN/RwaMSjw [sage] 投稿日:2006/01/10(火) 23:39:26
>474
「おウおウ、エラァ団体サンやないカ。」
他の入隊希望者が前でせめぎ会うのを遠目にポツリとこぼす。
自分等『元』特攻隊は兵舎の壁際の一部を陣取り、くつろいでいた。
時節相手の歩兵が見回りに来るが、ワシの姿を確認するや否や踵を返してしまうのだ。
そう言えばと、兵舎から持ってきた2つのサイコロで部下達と賭博をしながら
思い出したように近くにいる部下に問いかけた。

「さッキ、ちらァ〜ッと募集要項見さセテもろウタけどなァ…エリートちゅう名が付くト、
 こない阿呆ゥ見たイニ人が集まるモンなのかのォ。」
「ええ、それに給金も中々高いですし…それに、この集団内で高い地位にでも就けば名声も付いてきます。
 大部分そういうのがお目当て何でしょう。あとこの気に便乗して【宿無し】(無所属)の奴等も駆けつけてます。」
「ハァーん…そう言ウ事かい。」
くだらない、実にくだらない理由だ。地位も名誉も金も戦場に行って己を守る訳ではないのだ。
それなのに周りのモンはそう言うのにやたら執着する。
まあ少なくとも自分にとっては理解できない問題である…『人生とは楽しんだモン勝ち。』
ずっと昔から自分の中で途絶えぬ信念である。

「ワシャなぁ、ンなケッタイなモンイランわ。ンなモンに目ェ眩むンなら…多分今のワシャおらンな。」
「ハハそう言うと思いましたぜ。辻斬りの親父」 

>いよいよ壇上へ紫の軍用コートが姿を見せた。
「……ん?どウやら大将サンのお出まシ見たイやな。」
サイコロを振る手を止めて相手さんを見る。どうやらこちらには気付いていないみたいだ。
「オうオう…話にャ聞いとッタが、エラァ小ッこいのォ。」
だが…どこか底知れぬ力を感じる存在でもある。
まあ元は何であれ、一応これから世話ンなる人や、サイコロを懐にしまい。とりあえず敬意を表した
すると2人の名前が呼ばれる。
ほほぅ自分は特別待遇やなと思っていたが、
『シズネ』?…聞いた事の無い名も呼ばれに少し頭を捻る。
「まア、行ってミリャぁ分かルやろゥ。…ソレジャぁオメェ等また後でな。」
と部下に挨拶をして壇上前を目指した。

途中にいた者達は自分の姿を見ると一斉に退く者、中には殺意を持った視線で睨み付ける者。
有名人はつらいなぁ…なんも苦も無く壇上前への道が出来る。

>475>476>477
壇上前には数名の先客がいたが。ドイツもコイツも何処かで見たような顔
まあ実際は誰も知らん訳だから、適当に記憶を繋ぎ合せているだけだ。
だが気になったのは『人間の女』と『青年』が混じっている事だった。

「ほホォ…ガキも女モおるンか。もう何でモありヤナァ。……エラァベッピンさんやなイカ!ゲヒャッハハ
 まア精々『コマ』されンよう注意しとクンじゃノォ。ここァ女男人間魔族の集マリやからのォ…ゲヒャハ」

骨をカチカチと鳴らしながら下品な大笑いを浮かべ前に向き直る、失礼この上ない。
周りの視線が自分に集まって行くのを感じた。
ケッ…御高く止まったヤロウドモが、気に食わンなァ…。その言葉は胸にしまった
さすがに殺傷沙汰まで持って行く程の問題でもなかろう。

「あ〜、デ……お偉いさんワシに何のようで?
 軍持ちの件デッか?ワシャ軍引っ張るンが苦手ヤさかい。仏サン大量に出す事になるデ?。」
ああっといい忘れてた、一瞬間を起き再び話始める。

「ソレでも構わンならワシャぁ一向に構わンし、それに…ワシが味方を『殺す』かモ知れんシなぁ。』

480 名前:マリス ◆MJk/w/YBy6 [sage] 投稿日:2006/01/11(水) 08:00:44
>472 >478
踵を返し走り始めた刹那

>「そこな娘、ちと待ってくれ」

急に呼び止められたため反応が遅れるも、自分の体に慣性とは逆の力をかけて急ブレーキをかけ、一瞬遅れて振り返る

「…?」
振り返った先には本棚が倒れており、満載されていた本が零れ落ちていた

>「見てのとおり粗相をしてしまってな。悪いが人を呼んできてはもらえぬかな?」
どうやら先程の女の人が自分に話し掛けている。なかなか良い声だ
いや、そうではなくて先刻まで本棚は倒れていなかったはず…
この人がやったのだろうか?それとも突然出現した紳士風の男が…?そんな疑問も頭に浮かんだが、少女は
「わかりましたわ」
一言そう言うと、他の者には目もくれずに再度踵を返して走りだし出口から書庫を出る

「誰か人は…」
言われた事を実現すべく、出たその場で辺りを見回し人を探す
ここで探すのは効率が悪いかもしれないが、慣れない建物内を歩き回って迷子になったら人も呼べないかもしれない

とりあえず、少女はこう叫ぶ

>468 >469 >471
「申し訳ありません。どなたか書庫に来てください!緊急事態ですわ!」
人を集めるのには十分な言葉だったが…
生来の間の抜けた声故に、緊張感は無かった

481 名前:アステラ・リオーヌ ◆r7kOcOEpyM [sage] 投稿日:2006/01/11(水) 17:36:34
>461>470>472>478>480
>貴様の目当てはこの(中略)試みた!
黙って聞いていれば、訳の分からない事を言いたい放題・・・!
相変わらず人の事は女扱いするわ、臭いわ、声が気持ち悪いわで不快極まりない。
転移してきた魔導師諸共斬り捨ててやりたい衝動に駆られる。
男の行動、言動は命乞いをしている様にも見えなくはない。
やってしまおうか、そう考えた時だった。

>見てのとおり粗相をしてしまってな(中略)差し支えないだろう
男を投げ飛ばした女騎士が本棚を倒した。
大きな音ともう一人の女騎士への伝言で仲間を呼ぶつもりだと言う事に気づく。
しかし、この狭い書庫で魔導師相手に物量戦を挑むのは不利じゃないのか?
犠牲を考えなければ確実な方法だが、事後処理につき合わされるのはゴメンだ。
などと考えている内に女騎士が前に進み出る。気配から、中々の使い手だと察する。
頭も切れる方の様で、同盟軍で初めてまともな奴を見た気がした。

>男女判別不可の(中略)書庫を出る
一瞬驚いたような顔を見せたが、次には言われたとおりに動いた。
女騎士の意図にも気づいたようで、パッと見の印象よりも鈍くはないと、
内心少しだけ見直した。正直、状況を飲み込めず棒立ちになると思っていた。
そうなると面倒が増える・・・血を見て卒倒しそうでもあったし。
いなくなってくれたお陰でそんな心配をせずに済む・・・心置きなく、斬れる。

>今日はそちらの(中略)遠慮せず受け取ってくれ
間合いを計っていると、転移してきた魔導師が女騎士の恫喝に応えて喋りだす。
どうやら自分に用があったらしい・・・いや、恐らくは自分の中の『悪魔』にだろう。
そして、魔導師は短い呪文を唱えて下級魔族を召喚した。数だけが頼みの、
典型的な雑魚だ。それでも10体を一度に呼び出すと言うのは簡単な事じゃない。
名も無い雑魚が獲物を求めてにじり寄ってくる・・・俺は構えを解いて、雑魚の方に歩き出した。

482 名前:エヴァンス ◆SgWfYeW0n6 [sage] 投稿日:2006/01/11(水) 18:09:21
>476
和装の女術師が人込みから姿を現す。呪術を込めた旗を操る「シズネ・ラ・ファウスティナ」。
慇懃な挨拶の後、不機嫌そうな口振りで苦言を漏らす。

>「それにしても、よくぞまあこれだけはみ出し者の有象無象を集められて・・・。正に百鬼夜行(デビル・ラン)というところですねぇ。
>予めお断りしますが、あたしは人を指図して引っ張っていくような器量でもありませんし、補佐官がいいところですよ。
>中隊長任命なら辞退申し上げたく存知ます。」

「先日、貴様の部隊の戦闘を見学させて貰った。面白い術を使うので興味を持ってな。
私とて、元より百鬼夜行を所望の事だ。力を貸して欲しい。
で、中隊長の件が心配か? 謙遜は美徳だが、最低限は仕事して貰わねば引き抜いた意味が無い。
能力如何で、然るべきポストに就いて貰う。まあ、考えてはおくが」
エヴァンスは相も変わらずのポーカーフェイス、「考えておく」という言葉も何の気無しだ。

>479
黒ずくめの豪壮な鎧武者。体躯のみならず、低く響く声は聞く者に得も知れぬ重圧感を与える。「辻斬り」。

>「あ〜、デ……お偉いさんワシに何のようで?
> 軍持ちの件デッか?ワシャ軍引っ張るンが苦手ヤさかい。仏サン大量に出す事になるデ?。」

>「ソレでも構わンならワシャぁ一向に構わンし、それに…ワシが味方を『殺す』かモ知れんシなぁ。』

「貴様も同じ事だ。そう複雑な注文を与えるつもりは無いが、毎度単騎駆けばかりされては私とて少々困る。
無理はさせん、しかし最低限の要求には従え。今更雑兵をやりたくもあるまい、『狩り』が楽しみなのなら。

……それとだ、『味方』は知らんが『仲間』は殺すな。
無能な味方は敵と同義だ、邪魔なら潰して構わん。だが仲間殺しは私は好かん。
以前のシケた狩場に戻りたくなければ、それだけは肝に銘じておけ。或いは、二度目の死を恐れるならば」

>475>477
話終えた所で入隊手続きを済ませた十数人が壇の周りに集まり、中隊長選出の説明を待つ。
屈強の男から少年、女性まで様々だが、皆一様に不敵な表情を浮かべている。エヴァンスは一人一人の顔を確認しつつ、再び口を開く。
「中隊長選出への立候補はこれで全部か? よし、やれ」
ブレンゲンへ、片手を挙げて合図する。
すると佐官たちが他の入隊希望者を中庭の端に誘導し始め、試験に必要なスペースを確保する。
「貴様等は、なるたけ中の方に行って固まってろ。
勿論、自分の得物は持っているだろうが……生憎と準備はさせん。そら行け。
シズネ、『辻斬り』! 貴様等も同じだ。一応、腕前を確認させておきたいからな。未来の部下への示しもある」

483 名前:エヴァンス ◆SgWfYeW0n6 [sage] 投稿日:2006/01/11(水) 18:10:10
十六人の立候補者たちが広場の中心に向かって歩き、準備を待つ。
中には武器を持たずのままで突然の試験開始にうろたえる者もいたが、容赦無く試験開始が告げられた。

「戦技実演だ。味方同士で斬り合わせる訳にはいかんから、貴様等の相手には機械兵を用意した」
ブレンゲンに連れられて、十体のマシン・ゴーレムが中庭の隅から現れる。
身長180センチほどの華奢な人間タイプで全身完全装甲、内蔵武器の大半を非殺傷に換装済みの訓練用機械兵士だ。
黄色い装甲板にモノアイ、得物無しの丸腰。
エヴァンスがさっと左腕を振りかざすと、中庭の中心から巨大な魔方陣が展開され、即席のリングとなる。

「ルールは簡単。貴様等全員で協力して、機械兵士十台を破壊しろ。生き残った奴が中隊長に任命される。
魔方陣からの離脱は戦闘放棄と見なし、十六人全員が戦闘不能若しくは戦闘を放棄した場合、試験は中断される。
つまり全員不合格だ。又、生き残りが規定の五人を越した場合は各員の戦闘への貢献度によって評価する。

敵は一部の非殺傷武器を除いて丸腰。一体……そこの一体だけ、赤くて角付きのヤツ。
私が直接操作するそのリーダー機以外は自律回路だ。
魔方陣は外部への防壁も兼ねているから、多少派手にやっても構わんぞ。よし……始め!」

エヴァンスが手を叩いたが早いか、他の十五人の誰よりも先に飛び出すオークの戦士が一人。
敵は丸腰とみて気が逸り、曲刀を振りかざして機械兵へ切り掛かった。
が、前衛の機械兵が腕部から撃ち出したゴム弾を顔面に受け、オークはその場に倒れ伏す。
「早いな、一人脱落か」

倒れたオークが起き上がろうとする一瞬に機械兵は間合いを詰め、頑強な拳を相手の背中へ打ち下ろす。
ごきり、と背骨の折れる音がして、オークは途端に一切の動きを止めるとそれきり起き上がろうともしない。
「機械兵の自律回路はデス・マッチ仕様だ、相手が動かなくなるまで攻撃する」
他の機械兵たちも一斉に前進、残り十五人へ向けてゴム弾を射出する。

484 名前:冴波 氷渡 ◆QCuhq9l.Ig [sage] 投稿日:2006/01/11(水) 18:26:43
>451
テンプレートを微訂正します。剣の部分と服装。

【名前】冴波 氷渡(サエナミ ヒワタリ)
【勢力】魔王軍
【年齢】19(自称)
【性別】女性
【職業】不明
【魔法・特技】剣技、水・氷に関する術
【装備・持ち物】直刃と鋸刃の大剣、ロングコート(灰)、安全靴(防音仕様)、中はシャツにデニムのパンツ(抗呪、対刃仕様)。
【身長・体重】173cm 51kg
【容姿の特徴、風貌】やや青っぽい深い黒色の長髪、男物と思われるロングコートを着ている。
顔はやや中性的、瞳は黒瞳。
【性格】淡々としているが、己の知りたい事には執着する。
【趣味】水芸、氷の彫刻
【人生のモットー】我田引水、川が枯れたら滝から引こう。
【自分の恋愛観】傷つくような恋は欝陶しい
【一言・その他】「戯れに問いたい、《人の生きる意味とは何》だ?」
ふらりと現れ、魔王軍への仕官を申し出てきた。やや時代の離れたような服装をしているが、詳細には答えなかった。
女性にしては長身で、さらにそれを上回る約2mの大剣を鞘もつけず、布を巻いて持っている。
水の術を使うというが、その原理も通常の魔法とは違うらしい・・・・・・。
大剣は一方が直刃、もう一方が鋸刃という奇妙な構造をしている。

485 名前:冴波 氷渡 ◆QCuhq9l.Ig [sage] 投稿日:2006/01/11(水) 18:43:01
>483
「状況開始、だな。」
言うが早いか右手を目の前にかざす。
「(氷結晶作成。『盾』展開。)」

冴波の周囲に極低温によって作られた『氷の盾』が現れ、ゴム弾をはじく。
衝撃によって盾は砕かれたが、冴波はもう動き出していた。

「(再利用。『氷弾』)」
砕かれた氷の破片がそのまま弾丸のような速度で正面の機械兵へと突き刺さる。
甲高い金属音と共に、破片が刺さったがそれを気にする素振りも見せずゴム弾を撃ってくる。

「遅い。」
既に解いた布を前面に広げて、機械兵の視界を覆い頭部に蹴りを放つ。
グシャリ、と嫌な音が聞こえたがまだ冴波は止まらない。
そこから飛び上がり、背中側から大剣を振り下ろす。

頭頂部分から剣が機械兵の体を引き裂く・・・・・・が、それが腰の部分で止まってしまう。
「・・・なら。(リミットを解除。)」
一瞬、冴波の腕が膨れ上がったと思う間も無く機械兵を剣が刺さった状態から先ほどのリーダー機へと投げ飛ばす!
もちろん、投げ飛ばす時には剣を抉るようにして引き抜くことも忘れない。

「次は・・・?」
自身の周囲に氷の盾を作り出しながら、今まで表情を見せなかった冴波が初めて、
唇の端を吊り上げて笑った。

486 名前:ラック ◆UcRg1Bh7EI [sage] 投稿日:2006/01/11(水) 18:46:28
>476-477>479
(やっぱり中隊長になりたいって奴は少なくないよなぁ)
壇の前には既に何人かいたし、ラックが着いた後にも何人かやってくる。とりあえず目に付いたのは三人。

(まぁ姐さんは呼び出されていたしね)
やはりひときわ目立つ異装。ラックの方へと視線を投げかけられたのでこちらには気づいているのだろう。
その視線にはとりあえず会釈だけしておいて、さっと懐から煙管を取り出し左手に持つが。
(…こんな雰囲気だしなぁ)
シズネはさっきの団長になにやら話しかけているようで、安易に渡せるような状況下ではない。
(後でいっか)
またしまい込む。

次に目に付くのは、中には武器が入っているのだろう、大きな布の塊。それを持ち歩く、青年。──だと思ったのだが。
(女、か?)
その身長や得物から男だと思ったのだが、顔を見ると。あまりまじまじ見ても失礼にあたるのでチラリと見ただけだが。
(ほっせーなぁ。あんなの振り回せるんかな?)
ついつい布の塊を見上げていて口がポカンと、しまりがなくなっていたことに気づき我に返る。
(ま、興味ないな)

そして、もう一人。異様なまでの存在感を示すのは。決していい意味ではない有名、まさに悪名高き。
(へぇ、あれが辻斬り…)
その名は魔王軍に参加してまだ日が浅いラックですら知っているほど。しかし特別な恐ろしさを抱きはしない。
いきなり吐かれた暴言(ラックは「ガキ」というのが自分のことだと気づくのに時間がかかったが)も特に気にしない。
(別にいいんじゃないの?強けりゃさ)
強いなら関係ない。実力があるなら構わない。当人の本質がどうであれ、強さがあれば、戦場では十分だ。
(だけど配下とかはついていけんのかなぁ?)
荒くれが集う特攻隊ならいざ知らず、普通の感覚がある者ならついていけないのではないだろうか。
(俺だってあいつの下は嫌だもんなぁ)
頑張って中隊長になろう、とまた決心しつつ。

>482-483
「いきなりかぁ…」
なんだか見世物になっているようで少しの恥ずかしさもあるが、何より自分の実力を誇示できるのがとても嬉しい。
(実力も、申し分なさそうだ)
ややもすればもう戦えないかもしれないオークの末路を見ながら、ふと口元に笑みが零れる。
(いかんいかん、集中だ集中)
自分の両頬をピシャリと叩いて、口元に真剣味を取り戻す。だが、未だ胸の躍動感は止まらない。

>他の機械兵たちも一斉に前進、残り十五人へ向けてゴム弾を射出する。
「速い…!けど」
さっきオークに射出したのを見ていたのでどこから放たれるか、初速はどんなものか、は見当がついている。
それだけ解っていれば──
「よっ」
避けることは容易い。

「機械ってのは雷に弱いって相場が決まってんだよ!」
右手を腰の近くにまで引き、力を込める。そこに、直径20cmほどの光る球体ができる。電気エネルギーの、塊が。
「スパークしちまいな!雷砲『レシュフ』!」
右手を押し出すとともに、塊は一直線に飛んでゆく。速度はさほどでもないが…前衛の、機械兵士の元へ。
大袈裟な音とともにそれが命中した機械兵は、一瞬行動を停止する。その一瞬で、ラックはハンマーを取り出し、跳躍。
「だらっしゃぁぁ!!」
飛び降りながらハンマーを振り下ろす。レシュフを直撃させた機械兵のもとへ。そして。

「一匹目ぇ!」
へしゃげて潰れ、スクラップと化した機械兵を一瞥し、吼える。
「まだまだ!」
トールハンマーをブンブン振り回しながら、機械兵士の群の中へ突撃してゆく。

487 名前:シズネ・ラ・ファウスティナ ◆Li6V5.OMz6 [sage] 投稿日:2006/01/11(水) 20:46:14
>482
お断りをしたんだけど、この師団長さんは聞き入れるつもりはなさそうだねえ。
『未来への部下への示し』なんて試験を受けさせられるって事は既にポストは揺るがないって事じゃないかえ。
まあ、聞き入れられる事の方が珍しい世の中でこちらとしてもどうしても、って事でもないから良いけど。
「ようござんしょ。わざわざ引き抜いていただいたからにはただ他の候補者と同じようにテストを受けるだけ、というのも
芸がありませんしねい。試験のお手伝いも一緒にさせていただきますえ。」
それでもちょいと癪だったんで悪戯してやる事にしたよ。
意味深な笑みを一つ師団長さんに投げかけてから向き直ると、機械兵士が十体。

>485>486
オークが動かなくなったのを見て、師団長さんの「無能な味方は殺して良いが仲間は殺すな」っていう辻斬りへの言葉が
よく判ったよ。
それとこちらの方針も決まったってもんだわいね。
まずはいきなり一斉掃射されたゴム弾の始末、付けさせてもらいましょうか。
簪を一本抜いて、制流旗に戻して候補者達の前に出て一振り。
飛んでくるゴム弾のベクトルは微妙にずれてあたしの身体は避けるように、でも後ろにいる候補者たちの事までは『知ら
ない』ね。
「防御と最初の篩いは完了、っと。」
二、三叫び声がしたようだけど、この程度を避けられないのであればさっさと消してやるのが人情ってもんだ。
候補者は全員後ろにいると思っていたけど、動く奴は動くねえ。ラック坊やもやるじゃないか。それに、あの大剣を持つ女剣士、
氷も扱うなんて今からの戦いに相性が良いかもしれないね。

左手で制流旗を持ったまま、右手で簪をもう一本引き抜く。
お次は誘脈旗だ。話によると前回これを使って敵を逃がした間抜けなところを見られているようだからね。挽回のためにも
もう一度御披露目さ。
誘脈旗を地面に突き刺して念を込める。範囲はリング内全域。
地脈と水脈両方に働きかければ・・・ほら、あっという間に液状化現象さ。
機械兵士は自重でズルズルと沈んでいくし、まともに動くこともできまいて。
師団長さんの動かす機械兵士も動けずに、飛んでくる残骸にぶち当たって壊れるのなら笑っちまうけどね。
「敵の機動を封ずれば勝利の八割は決する!ほら、相手の足は止めたよ。沈んじまう前に片っ端からぶち壊しな!足場は
ちゃんと残してあるから落ちるんじゃないよ。」
とりあえず味方の足元は硬い地面のままさ。他の状態としては深さ10mの沼にランダムに何本か杭が打ってあるような状態だわね。
沼に覆われた足場を見極められないようなメクラも中隊長は務まらないだろうから棒立ちのままにでもなっているこった。
ただ、あの氷使いの女剣士にはこの状況も試験にゃならんだろうねえ。自前で足場作れちまうだろうからさ。それからラック坊や
にも有利にしちまったかな?電気もよく走る事だろうしね。
ま、ともあれ試験管ごっこも十分。後は他の連中の御手並み拝見としゃれ込もうかねえ。

488 名前:カイザー ◆OrJKdYNK3U [sage] 投稿日:2006/01/11(水) 20:48:49
>469>471
>「で、皆は行くのか?」
>「そうだな…暇だしな。俺は行くぞ」

マックスの問い掛けにFALCONがそう答え、食堂から出て行った。
「ま、他にやることも無いしな。退屈しのぎにはなるだろ」
そう呟き、先に進んでいった二人の後を追って歩く。

>480
>「申し訳ありません。どなたか書庫に来てください!緊急事態ですわ!」
廊下を進んでいると、一人の少女が平和そうな声質で叫んでいた。
「俺達が行くから他の奴は近づけさせるな!人数が多いと返って邪魔になる!」
カイザーは少女にそう声を掛け、図書室へ向けて走り出した。
(…火事だったら俺には対処出来ないけどな。)
その可能性も有り得るので、カイザーは少し後悔気味に走り続ける。

>461>472>478>481
図書室のドアを開き、中に入り込んだ。
―――その刹那、闇の塊が牙を剥き、カイザーへ襲い掛かった。
「…くっ!」
その攻撃はカイザーの頬を霞め、頬に出来た赤い一筋の線から血がジワっと滲み出す。
続けて攻撃が加えられるが、カイザーは紙一重で避けつつ、敵の動きを観察する。
「暗い部屋に入り、視界が一瞬だけ暗転した隙を狙われたか。」
敵は明らかに殺意を持って攻撃を加えているが、カイザーはそれを上半身の動きだけで往なしている。
「突然の登場で驚いたが…なるほど、ここら辺の地域では見掛けない魔物だな。
 不意さえ突かれなければ強さは大した事は無い、これは何者かに大量召喚されたと見て間違い無さそうだ。…さて」
魔物は攻撃が当たらず、半ばヤケになって突撃してきた。
その頭を踏み、青きマントを翻しながら図書室の中央部へ跳ぶ。
頭を踏まれた魔物はそのまま勢い余って壁に頭をぶつけて気絶したようだ。
そして、カイザーは周りを見回す。

(騎士達の反応を見る限り、同盟軍の誰かが誤って呼び出したのでは無さそうだな。
 …という事は、これを呼び出したのはサタンの一味の誰かだろうな)
図書室内には様々な人間が居たが、皆初めて見る人物ばかりである。
(さっき感じた魔力は奴の発した力だろうが…嫌な感じのする魔力だな、アイツなのか?
 …奴だとしたら厄介だな、奴の周り囲む様に重点的に魔物がうろついているからな。)
レオナルドが怪しいとは思っているが、同盟軍に入ったばかりでは敵か味方かの区別すらつかない。

(…この出来事の始終を見ていた奴ならば分かる筈だ……というか、俺が知ってる奴は一人しかいないか。)
この部屋の中で唯一知っている人物、それはアステラであった。
数メートル離れている場所にいるアステラに声をかける。
「アステラ!そこの魔物に注意をしたまま返事をしてくれ、この魔物達を呼び出した奴は誰だ!?」

489 名前:辻斬り ◆mN/RwaMSjw [sage] 投稿日:2006/01/11(水) 22:45:07
>482
単騎掛けはワシの得意科目なんやけどなぁ…思わず苦笑。
別に屍骸を出したって困るのは其方、自分にゃあ関係は無いのだが、今更つまらん『仕事』に戻るには惜しすぎる。
「フンッ……まア、エエですわ。アンさン側の要求飲ませテ貰ォうワ。
 ケッタイな仕事ヲせズニ、人斬れリャ万々歳ヤからノォ!」
さすがにコレだけの軍を纏める者、早々に意見を曲げてはくれないか…
(せやケン…その分の器にャ十分ヤ)
小さい体なのに底知れぬ力を感じる目の前の存在。
ゴタゴタを起こすのも面倒なので、ここは引くとする。

「ケケッ……まア、わザわザ御呼ばレして頂イたンや。このまま帰ェるのも性ニ合わンですわ。
 ちト肩慣らシ程度にャァなるやロう。試験ノ方受けさせテ貰いマす、さかい。」
そして後ろを振り返りにやけながら喋る
「でモ『事故』にャあ、ご注意しテおくんなハレ。……他の皆サン。」
>483
目の前にゴム弾が飛んでくるが避けずに手で軽くキャッチする。
手に振動が来たがこんなもん振動の内には入らんよ。
愛刀を片手にスゥッと腰を上げる。
次の瞬間である。巨体とは思えぬスピードで間を詰めた
「単騎掛けァ特攻の華!、遅れァ取らンでェ若ェノ!!」
目の前には2体の機械兵士。しかし次の瞬間、轟音と共に一体の機械兵士が頭から真っ二つに割れる。
手には鞘から抜いていない長刀が握られていた。
「硬ェモンは『斬ル』よか『潰ス』方が簡単なンやでェ?【鞘】デやらせて貰ゥたでェ」
残ったもう一体が慌てたように拳を振り上げる。
「アマアマやァ!!。」
刀を引き抜き禍々しい刀身で右拳と左腕を叩き斬った。
ガシャンガシャンと音を立てて崩れる機械兵士の腕、そして機会兵士の頭を掴むと持ち前の怪力で持ち上げる
「ヘヘッ、『ダルマ』やなァ?…どなイしよか?ソヤ!ええ事思イ付いタでェ。」

>486
【協力?】、エヴァンスは確かそんな事云々を言っていたな…ならば。
「ほれェガキィ!キャッチボールやァ。打ち返してみぃヤァ!」
単身突入していくラック目掛けて機械兵士を投げ飛ばす。
(マぁ…潰れてモ知らンがナァ。)あくまで無責任ではあるが、これも一応連携である。
>487
急に足元が滑り機械兵士が沈んでいく
「な…なンやァ?」
>敵の機動を封ずれば勝利の八割は決する(略)
自分にとってはハッキリ言って邪魔なことこの上ない。これじゃいつもの『狩り』と大差ない。
「ケッタイなマネしよルはあのアマァ……。ワシャ戦いニ気とルンやデェ?」
せっかく暖まった熱が冷め切ってしまった、チャンスといっても狩る気にゃなれん。
「後ァボチボチと『狩り』ニ戻るかのォ。」
愛刀を鞘に戻し【足場】をぐるぐると周りを徘徊。【味方の出方】【敵の行動】を観察し始める。

490 名前:エヴァンス ◆SgWfYeW0n6 [sage] 投稿日:2006/01/12(木) 00:24:26
>485
大剣の女が投げ飛ばした半裂きの機械兵を、リーダー機が受け止める。
そして屑鉄と化した仲間を抱えたまま、液状化した地面の僅かな足場へ飛び移った。
足場に居た人間の戦士が避ける間も無く踏みしだかれ、
リーダー機はスクラップを盾に再度跳躍し、ロングコートの女剣士へ空中から襲い掛かった。

>486>487>489
三機が泥濘に転げて動きを封じ込められるが、別二機は仲間の残骸を踏んで空いた足場に逃げた。
泥沼を脱出し自由な二機の標的はシズネ。又も動けない仲間を飛び石に、シズネへ接近する。

埋まりかけの機械兵は手近な足場を目指して這いずり、「辻斬り」の足元へ近寄ると両腕からゴム弾を連射する。
狙いは「辻斬り」ではなく彼の足元の泥だ。ゴム弾で激しく散る泥に塗れ、三機が列を成してにじり寄っていく。

491 名前:ラック ◆UcRg1Bh7EI [sage] 投稿日:2006/01/12(木) 01:17:00
>489
>「ほれェガキィ!キャッチボールやァ。打ち返してみぃヤァ!」
そんな声とともに、猛スピードでラックに向かってくる豪速球…ならぬ豪速機械兵。それは避けるには大きすぎて。
「だらぁっ!」
手に持っていたトールハンマーで殴りつける。クリーンヒットしたそれは、他候補者を数人巻き込みながら転がる。
「うぜーなちくしょー!それにキャッチさせたいのか打ち返させたいのかはっきりしろよ!」
気勢を削がれた気分になり思わず叫ぶ。巻き込まれて戦闘不能になったろう候補者については気にしないことに。

>487
機械兵が沈んでいくのに思わず目を丸くするが、すぐに振り返って状況を整理。こんなことが出来そうなのは…、
「姐さんか」
その横にさっきはなかったはずの旗が立っている。ほぼ間違いはないだろう。喜ぶべきことなのかもしれないが。
>「敵の機動を封ずれば勝利の八割は決する!ほら、相手の足は止めたよ。沈んじまう前に片っ端からぶち壊しな!足場は
>ちゃんと残してあるから落ちるんじゃないよ。」
「…ま、いいさ」
多少のモチベーションの低下は否めないが、仕方ない。この「地の利」をどう活かすか。それも腕の見せ所なのだろう。
正直なところ、活かす気などさらさらないのだが。

>490
残りは六体。リーダー機はあの女が相手しているようだし、地に沈み込んでいる三体はわざわざ相手にすることもない。
「なら、あの二体だな。姐さん狙ってるみたいだけど」
まだ用心棒の契約は切れてないのかな、なんて思いながら、数少ない足場を踏みしめ、飛び上がり。
シズネに接近する機械兵のうち一機に、後ろから抱きつく。ハンマーはまだ手に持ったままだが。
「放電」
ラックの周りに肉眼で見えるほどの稲光が浮かび上がり、機械兵の中からは「バチバチ」という音。そして、破裂音。
倒れ込んだ機械兵に駄目押しにとハンマーの一撃を食らわせると、ふと思い立ったように上を見る。

そこにあった一層の雲に、ラックは再び笑みを零す。

492 名前:マックス ◆BsGlQvuzhQ [sage] 投稿日:2006/01/12(木) 04:03:15
>471>488
FALCONはイルと食堂を出、カイザーもそれを追うように出ていった。
「(魔力は無ぇけど、足手まといにはならねぇ……)うぉっ……」
歩き始めたマックスの足がふらついた。
撤退から一年間という短い期間、彼の特訓は凄まじいものがあった。
小さい頃から負けず嫌いで、自分より強い奴が現れる度に、
意地と根性と気合と馬鹿力で、その差を埋め合わせてきた。
そんな彼が敗北感や罪悪感、劣等感に後押しされた状態で特訓すれば、当然ともいえる結果だろう。
とは言え、今ふらついている理由は、ただ睡眠不足が続いているせいなだけなのだが。
「(折角、間に合わせたんだ……やるぞ!)」
ふらつく足に渇を入れる様に、地面を思い切り踏むと床に細かい亀裂が広がった。
目を瞑り一呼吸してから目を開けると、食堂を勢い良く飛び出し書庫を目指して駆け始めた。

>480
遅れて出たマックスの耳に、何処と無く緊張感の無い声が聞こえてきた。声の主は可愛らしい少女であった。
質の良さげな装備をしている所を見ると同盟軍の騎士の様だが、実戦経験は皆無にも見えた。
「俺から余り離れない様に着いてきな。」
マックスは彼女が、カイザーから人を遠ざける様に言われていた事を知らない。
通路からは敵らしき気配は感じないが、基地にいきなり侵入してくる様な相手の事、
どう出てくるか解らない。万が一を警戒し、近くに居る様に少女に言ったのだった。
マックスはゆっくりと書庫の入口に近付くと、何かが近寄る様な気配を感じる。
次の瞬間に飛び出して来た黒い影の攻撃を、マックスは後ろに小さく飛んで回避した。
「いきなり何しやがるんだ馬鹿野郎……!」
何も持ってない左手を堅く握り、思い切り影の顔を殴り飛ばした。
殴った音に加えて鈍い音がしたが、相手はどう見ても人では無い。これで終わるとは思えない。
「化け物共、入り口からは一歩もださせねえぞ」
小声で呟き、ケレンファを構えて入口を塞ぐ様に立つと、中の様子を確認する。
本棚の位置関係的に、他に気配は有るものの姿は見えない。だが、
「……!」
入ってすぐの所に、仲間らしき男が倒れている。どうやら魔物にやられて気絶している様だ。
急いで外に担ぎ出し、マックスは男の傷を見る。傷は案外に深いが、今治療をすれば助かるだろう。
だが、今行けば入口から正体不明の魔物が通路へ出ていってしまうかもしれない。
「くそっ、どうすりゃいいんだよ……!」

493 名前:セシリア ◆TI6/2FuWqw [sage] 投稿日:2006/01/12(木) 07:52:18
>478>488
>「今日はそちらの少年にだけ用があったのだが……なるほど、忙しいようだ。
> わかった、今日のところは引き上げよう。ああそれと」
セシリアはすぐそばの少年を見た。モノクルの男にとって、この少年にどんな価値があるのか。いや、それよりも……
(やっぱり『少年』なんだよね)
少し胸の支えが取れたような気がした。
男は指を一つ鳴らして腕を振る。口元が小さく動いているのは詠唱だろう。
たったそれだけで10体ほどの使い魔を一度に召喚する。思いのほか長けた術者のようだ。
見た目は黒い全身タイツを着込んだ男性そのもので、戦闘力自体はそれほど高そうではない。

>「土産くらいは置いていっても良いだろう。遠慮せず受け取ってくれ」
「名も知らぬような方から、土産を頂くいわれはありませんな。それにずいぶんな粗品だ」
実際、剣に宿る火の精霊を開放して一振り、それで終わる数だ。ただしここでそれをやると、多分火に巻かれて自分も死ぬ。
それはいやなので、まず向かってきた一体に踏み込みながら逆袈裟に切り上げた。そのまま左の肩で相手の体を押し込み、
後ろにいた別の一体にぶつけ、まとめて刺し貫く。剣を逆手に握り替えて、踏み出した足を軸にソバットを放ち、剣を引き抜いた。
さらにその後ろにいた敵が、倒れ掛かった仲間の体をブラインドにして、魔力塊を放つ。すぐ脇の倒れた本棚の上に飛び乗り、
それをかわした。やはりこの状況はやりづらい。飛び道具を連射されては近づくのが困難だ。
こちらが近づけないでいるうちに、モノクルの男は床におそらく転移用だと思われる魔法陣を描いている。
セシリアは横手からそこに仕掛けようと本棚の間を走る。

>「アステラ!そこの魔物に注意をしたまま返事をしてくれ、この魔物達を呼び出した奴は誰だ!?」
後ろから聞こえた声に、走りながら肩越しに振り向く。本棚の隙間から声の主が見えた。思わず足が止まる。
「カイザー殿!?」
オーガスの民であれば知らぬ者なき英雄、聖騎士カイザーその人であった。
ヴォルフ討伐の大分前にこの大陸を離れていたはずだが、オーガスの急を聞いて戻ってきたのだろうか。
カイザーは少年に向けて声をかけたようだ。となるとアステラと言うのは彼の名前だろう。
セシリアがそちらに気をとられている隙に、使い魔が攻撃を仕掛けてくる。
体勢を低くしてそれをかわし、飛び退いて別の列へ駆け込み、改めてモノクルの男めがけて走った。

494 名前:アステラ・リオーヌ ◆r7kOcOEpyM [sage] 投稿日:2006/01/12(木) 11:08:01
>488>492-493
>この部屋の中で(中略)呼び出した奴は誰だ!?
あの女騎士の呼びかけに応えたのだろう、書庫の外に何人かの気配を
感じた。その内の一つが、急に中央部へと跳躍してきた。聞こえてきた声、
それはさっき会ったばかりの男、カイザーだった。
問いかけに答えようとした矢先、取り囲む魔族が飛び掛ってくる。
正面左右、三匹。その後ろに二匹の合わせて五匹だ。

右の奴の胸部を左手で持った刀の柄で突き、回転して左の奴の顔面に裏拳をぶち込む。
その隙に正面から攻撃を仕掛けてきた奴を振り向きざまの斬り上げで縦に両断した時、
殴った奴らとは別の、後ろに控えていた二匹が左右から来る。頭は悪いようだが、
戦う事に関してはその限りではないようだが・・・新たに右から来た奴の足を鞘で殴る。
足をすくわれ、空中で反転して無防備になった胴を横薙ぎ。
更に背中から襲い掛かる奴の顔面を右手の刀の柄で殴って怯ませ、斬り下ろしで一刀両断し、刀を収める。

吹っ飛ばされた奴らは仲間があっという間にやられたのを見て怯えている様だった。
そんな状態でも交戦するつもりなのだから、その無駄な律儀さには頭が下がる。下げるつもりはないが。
距離を取って魔力で形成した球体を放ってきたが、既に真面目に相手をする気が失せているので、
刀を抜いて体の前で高速回転させる。刀に触れた魔力球は威力を殺されて次々と霧散していく。
今となっては唯一の攻撃手段すら無効化されて完全に戦意を失った様で、何もしてこなくなった。
警戒するそぶりを見せるだけのそいつらを睨みつけるように一瞥すると、魔導師の方へと歩みつつ
顎をしゃくって召喚者をカイザーに教えてやる。見えているかどうかまでは知った事じゃない。

>いきなり何しやがるんだ馬鹿野郎……!
入り口の方から声が聞こえる。魔族の一、二体が外に出ようとしているのだろう。
召喚者の命令が無いとは言え、意図の一つも読めないほど頭が悪いらしい。
頭も能力も並以下の者を召喚して、足止めが出来ると本当に思ったのか?
帰る前に問い質してやろうと、どうでもいい事を考えつつ近づいていくと・・・

>すぐそばの少年を(中略)男めがけて走った
近くの女騎士がこっちを見た。変な顔をしている、無性に腹が立った。
女騎士を一睨みして、歩き出したのだった。
その女騎士は魔導師を討つべく入り組んだ本棚を伝って別ルートで向かっているようだ。
だが、遠回りしているようにしか見えない。その上待ち伏せされていたようで、
些か梃子摺っている様だった。仕方無しに女騎士に無視された魔族に魔力で形成した
剣を放ってやる。当たろうが交わされようが悪い結果にはならないだろう。

495 名前:FALCON ◆uKCFwmtCP6 [sage] 投稿日:2006/01/12(木) 11:29:36
>480>488>492
>「申し訳ありません。どなたか書庫に来てください!緊急事態ですわ!」
こんな時に不謹慎ながらFALCONはにやりと笑う。本当に面白そうなことが起きていたからだ。

図書室に先に入ったのはカイザーとマックス。
入った瞬間に何者かに襲われたようで、二人ともその何者かと戦ってるそぶりが見える。
「はぁっ!!!」
FALCONが気合いを入れて身体中に濃密な黒いオーラを纏い、さらにその黒いオーラの周りに黒い小さなスパークを走らせる。
図書室に入ろうとしたが、マックスが入り口を塞いでいる。
「マックス…どいてくれないと俺が入れないぜ…」
そう言ってマックスの後ろに立ち、両手を重ねて歪な四角を作る。
「消し飛べ!!!気こウボァ-!!!」
後ろからの衝撃により技は不発。
後ろを振り向くと、ミスリル銀製の大金槌を持ったイルがにこやかに殺気を放ちながら立っていた。
「FALCON、何をするつもりだったのか教えてくれない?」
「すみませんでした。調子に乗ってました。自分でも何考えていたのかさっぱりです」
やはり、久しぶりの戦いなのでテンションが上がってしまっていたのだろう。
FALCONはとりあえずマックスの後ろでイルに謝り続けていた。

496 名前:冴波 氷渡 ◆QCuhq9l.Ig [sage 本体は先頭。] 投稿日:2006/01/12(木) 18:12:49
>487,490
投げ飛ばした途端にいきなり足場が泥沼と化した。
見れば、幡のようなものを地面に突き刺して女性が叱咤していた。
>「敵の機動を封ずれば勝利の八割は決する!ほら、相手の足は止めたよ。
>沈んじまう前に片っ端からぶち壊しな!足場はちゃんと残してあるから落ちるんじゃないよ。」
「相性がいい。特に、『泥』なら特にいい。」

ふと、視界が暗転する。
>リーダー機はスクラップを盾に再度跳躍し、ロングコートの女剣士へ空中から襲い掛かった。
が、視界を遮られた瞬間に自分の後方に大きな直径4m程の氷の盾を展開。
同時に前方へ跳躍することでリーダー機を回避する。

「これはこれは、丁重にお相手しよう。(能力展開、『人形』)」
おそらく氷の盾を粉砕して着地しただろうリーダー機。そして、その前方に冴波の姿が・・・『8人』いる。
いずれも容姿は違わず、全てが『水の剣』を二振り手にもっている。大剣は・・・その後方で氷の台に突き刺さり宙に浮いていた。

「「「「「「「「さて、私達の剣舞を存分にご堪能あれ。」」」」」」」」
八人分の声がすると同時に八人全員がリーダー機へと突撃する。
「(『水剣』、回転開始。)」
よく見る者がいればわかるだろう。彼女達の持っている剣の刃がすさまじい速度で剣の刀身を回転している。
柄にたどり着いた刃は柄に潜り、反対側から出現することで各々の剣はすさまじい回転を見せていた。
これならば、如何に『水の剣』であっても鋼鉄をも寸断するだろう。

「「「「「「「「覚悟。」」」」」」」」
その声と共に八人が突撃する。それも僅か0.1秒の誤差を持って順にリーダー機に向かって剣を繰り出す。
突き、袈裟、逆袈裟等の斬撃がリーダー機に襲い掛かる。

497 名前:マリス ◆MJk/w/YBy6 [sage] 投稿日:2006/01/12(木) 18:46:20
>488 >492 >495
「申し訳ありません。どなたか書庫に来てください!緊急事態ですわ!」
もう少し詳しく言ったほうが良かったでしょうか…?
叫んでから思ったその時

>「俺達が行くから他の奴は近づけさせるな!人数が多いと返って邪魔になる!」
一人の男が少女にそう声を掛け、図書室へ向けて走っていった

頭の回転が早い人らしい。自分の言葉少なな呼び掛けで何が起きているのかを察知したのだろう
そんな勘違いをしつつ、はいと返事をしようとしたその時、後から来たもう一人の男が

>「俺から余り離れない様に着いてきな。」

先程の男とは違う事を言っている
一瞬混乱しそうになったものの、ここにいても仕方ないように感じたので小さく頷き
少し後ろからついていく事にしたのだが、後ろから二人の男女が走ってきたのでその後ろから遅れて男の後を追う

男がゆっくりと書庫の入口に近付いていくのを遠目に見ながら走っていたが次の瞬間、突然黒い影が入り口から飛び出してきて男に攻撃。
男は後ろに小さく飛んで回避し、左拳で思い切り影の顔を殴り飛ばす。
…黒い者は動かなくなった

「…」
一部始終を見ていた少女は黒い者を気の毒と思いながらも歩を進める

続いて男が槍を構えて入口を塞ぐ様に立った…その後ろに先程自分の前を行った二人がいたのだが、男の方が何やら構え叫ぶ
「消し飛べ!!!気こウボァ-!!!」
その叫びの最中、女の人が男の人を大金槌で打っ叩く

「FALCON、何をするつもりだったのか教えてくれない?」
「すみませんでした。調子に乗ってました。自分でも何考えていたのかさっぱりです」
…仲間割れなのかな…?
よく分からない少女は声もかけれないでいたが
そうこうしてる間に入り口の男は何かを見つけたらしく書庫内に入ると、中から一人の男を運んできた

「…!」
魔物にやられたようで傷を負っているようだった

男は今運んできた男の傷を見ながら
「くそっ、どうすりゃいいんだよ……!」
その言葉の意図はわからないが、この男の傷は治せない傷でもない
一歩進み出て跪き
「私にお任せください」
そう言うと目を閉じる

「神よ…御意志に逆らう事をお許しください。」
言いながら両手を傷男に向けてかざす。すると両手と傷男が光に包まれ、傷が塞がっていく…
「…これで大丈夫ですわ」
仕事を終えた少女は、柔らかく微笑みながら立ち上がる

498 名前:カイザー ◆OrJKdYNK3U [sage] 投稿日:2006/01/12(木) 20:10:44
>493
アステラの返事を聞く前に、他の方向から声が発せられた。
>「カイザー殿!?」
カイザーはその声に反応し振り向く、声の主は女騎士のようだ。
(彼女は俺を知っている様だな。…という事は、オーガス軍に所属していた者か?)
その女騎士は隙を突いて攻撃してきた魔物を避け、魔方陣を描いている男に向かって走った。

>494
女騎士が走り出した直後、アステラの方を振り向く。
彼は魔物を容赦無く仕留めた後、顎で相手を示した。
(…アステラの奴、態度が悪いな。)
そんな事を密かに思いつつも示された方向に振り向き、顎の延長線上を辿ると魔方陣を描いている男が該当された。
やはり貴様か、と言った表情でカイザーは男を睨み付けた。

>492>495>497
カイザーの位置からでは見えないが、入り口付近からも幾つかの声が聞こえる。
(魔物が外へ出たのか?…だが今は、あの程度の敵に構っている暇は無い。)
魔物を召喚した本人に向けて、歩き出す。
と、外から声が飛び込んできた。
>「FALCON、何をするつもりだったのか教えてくれない?」
>「すみませんでした。調子に乗ってました。自分でも何考えていたのかさっぱりです」
(…あいつら、あんな関係だったか?)
やっぱり3年って長いな…と思いつつも、魔方陣を描いている男からは目を離さない。


魔方陣を描いている男に向けて、声を掛ける。
「何の魔方陣を描いてるのか知らんが、折角図書室に入ったんだ。本を読まないと来た意味が無いぜ。」
足元に散らばっている本の中から、百科事典ほどの厚さのある本を拾う。
「…魔方陣を描いてて忙しそうだから、俺が渡してやるよ。」
カイザーがそう言うと、手に持たれた本は電気が発しているかの様な激しい光に包まれる。
そして、光は暴走を起こす寸前を象徴する多数の放電が発生し、図書室全体を照らす。
「全力で投げるから、ちゃんと取れよ。取れなきゃ本は壁を突き抜けてしまうからな。」
狙いを定め、振り被る。
「行くぞ……喰らえ!!」
踏み込みと共に右手から投げられた本は弾丸の様な速さで一直線に孤を描いて進み、
その光の軌跡を残しながら、魔方陣を描いている男の胴体に向けての突撃を開始する。

499 名前:カイザー ◆OrJKdYNK3U [sage] 投稿日:2006/01/12(木) 20:45:42
訂正
踏み込みと共に右手から投げられた本は弾丸の様な速さで一直線に孤を描いて進み、



踏み込みと共に右手から投げられた本は弾丸の様な速さで一直線に進み、

500 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2006/01/12(木) 21:19:22
騎士よ、今こそ立ち上がれ!〜サタン復活編〜
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1137064700/l50

新スレに続く――――



※これからは新スレに書き込みをお願いします。

501 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2006/01/12(木) 22:16:20
>500は無効です。
新スレはこのスレを使いきってから移動してください。

502 名前:シズネ・ラ・ファウスティナ ◆Li6V5.OMz6 [sage祈願・誤字脱字減少] 投稿日:2006/01/12(木) 22:47:24
>489
やれやれ、悪名高きと言えども誰もが知るその『武』故に存在が許されている辻斬りともあろう者が、こんな木偶相手に随分と
大人気ない事だねい。
足元が沼になって動きを止めてくれたよ。
あの調子で暴れられたんじゃぁ機械兵の十体くらい、あれ一人で片付けちまうんだったんだろからさ。
よっぽど欲求不満だったのかは知らないが、他の奴らにも平等にチャンスをあげないとね。

天地自然の法則を捻じ曲げて液状化現象を起こすのは誘脈旗の力だが、できちまった沼は自然のものだ。もはや旗は不要。
と言う事で二本とも簪に戻して代わりに番傘を広げたよ。
辻斬りが止まったのを見て自分の力をアピールしようと動き出した間抜けがそこかしこで沼に落ちて飛沫を上げやがるからねえ。
この身が泥にまみれるのはかまやしないが、符方録が濡れるのは困る。発動するまでは所詮は紙。書いた呪式や呪文が滲んじ
まったら目も当てられないってもんだ。
雷の塊みたいなラック坊やと同じ空間で足元を沼にしちまったんだし、免雷符を四枚書いて結界完了。あたしの囲うように四枚の
符が淡く光りながら浮いている。
他の奴らにもくれてやらないでもないが、協力と言ってもておんぶに抱っこってのも試験になるまいて。自力でどうにかしてもらう
とするよ。

>490>491
のんびり見物を決め込むつもりだったがそうもいかないようだね。二体も迫ってきちゃって。
ふぅ・・・、これだけいて、まともに動けている奴は数人・・・中隊長に立候補する奴がこの程度じゃ練兵には時間がかかりそうだねえ。
一体はラック坊やが放電で片付けてくれたがもう一体・・・
「・・・結界張っておいてよかったよ。あたしまで丸焦げになるところじゃないかえ。
さてさて、こっちもラック坊やに任せても良いが、このままじゃ未来の部下に旗を振るだけの女と舐められそうだね。一つパフォーマンス
でもしておこうか。」
殴りかかってくる機械兵の拳を後方に飛んで避ける。ふわりと宙を舞う羽のように。
宙を舞いながら番傘を手放し六枚の符を符方録から取り出す。
「因果律を狂わして焼き尽くす黒炎符だよ!」
波紋を一つだけ作って柔らかく着地したと同時に五枚の符は黒い炎で形作られた五匹の龍に成り変わり一直線に機械兵を貫いた。
熱で燃やすのではなく因果律を狂わせて存在自体を消す黒い炎は貫通力は抜群だが、抜群すぎて穴を開けるだけの代物なん
だよねえ。
まあ、直径30センチの穴が五つも開けば大概の奴は死ぬんだけどね。ただ、パフォーマンスとしては派手さが足るまいて。
「という訳でおまけの起爆符だよ。はじけな。」
黒炎符の一瞬後に発動した起爆符が穴だらけで動けなくなった機械兵の額に張り付いた途端に爆発。綺麗さっぱり木っ端微塵
って寸法さ。

>496
「よっと。試験も大詰め・・・にしても機械兵にやられるより味方の余波で潰れる奴の方の多い事・・・情けない・・・
残りそうなのはラック坊やに辻斬り、あの大剣の女剣士に私で四人・・・あと一人は一番最初にのびたオークかねえ、貢献度で
いえば、さ。」
辻斬りに三体向かっているがあの辻斬り相手に機械兵ごときに何ができるってなもんだよねえ。
ゆっくり舞い降りてくる番傘をキャッチしてそれぞれの動向を見守る事にしたよ。


符方録:符を束ねて収納しておくもの。既に書かれた符を収納するものと白紙の符を収納するものの二冊ある。
結界:この場合は対象を中心に雷属性の攻撃のみに特化した結界を張った。対象を中心としているので対象と共に結界も移動可能。

503 名前:辻斬り ◆mN/RwaMSjw [sage] 投稿日:2006/01/12(木) 23:23:54
>491
投げつけた機械兵は予想通り青年のハンマーにより粉々になる。
>「うぜーなちくしょー!それにキャッチさせたいのか打ち返させたいのかはっきりしろよ!」
「ヒッハッハァ!言葉のアヤッちュー奴じャ!悪ゥ思わンとイてヤ。」
投げつけた相手の抗議を軽く聞き流し、至極愉快そうに笑いながら話しかける。
巻き込まれた参加者は…自分がやった訳じゃ無いし別にいいか。

味方を監視していたが、特別に目を引いたのは3人。しかもどれもいけ好かない人間共である。
まずは先程、機械兵を打ち返した雷の力を使う青年。
猫背で、とてもじゃないが体格はそこまで大きくは無い。簡潔に言えば普通の人間であった。
しかし目を引いたのは体格ではなく、その武器である。巨大なトールハンマー、
(こないに華奢な体のどこに、そんな力があるンじャ?)
魔族である自分達なら兎も角、振り回しているのは普通の人間である。心にどこかそんな疑問を持ったが…
(マぁ、そないケッタイな事ァどうでもエエわ。)
すぐ考えるのをやめる。【そこに実在する】それだけで納得しよう、考えるだけ無駄だ。

続いて目に付いたのは女だが男だが分からん。大剣を担いだ奴
特攻隊の自分を差し置き一番最初に敵陣に突っ込んだ奴でもある。
氷の盾やら分身やら対術と魔術の応用複合術を使う模様。
属性は【氷】か【水】か体捌き、力、どれを見ても中々だが
(『小手先』だけジャァ戦ニゃ勝てンのォ。『小手先』じャ無いンなら別ニええガな。)

最後に自分の気分をここまで失せさせた張本人。
黒い髪に着崩しはだけた着物。ちょっと遠くから見れば中々のベッピンさん。
しかし、使用する術、これは魔術の類ではなく『妖術』に近いものだろう。
彼女の周りを見ると旗が立ってる辺り、恐らく媒体はあの旗か。
「ケッ!……御大将ノお気に入りや無ウたラ。即『晒し首』ニしとる所ジャノォ。」
わざと相手に聞こえるように悪態を付く。

>490
そうこうしてる内に相手が動き出した。目標は2体があの着物女、そして残りの3体が。
>近寄ると両腕からゴム弾を連射する。狙いは「辻斬り」ではなく彼の足元の泥だ
「ほォ!!感心やナァ、サシじャァワシに勝てンと判断しおッたか?」
ゴム弾がめり込む毎にボロボロと崩れる足場。
「せやケン…。そなイなチマチマしタ事ァ、ワシャぁ嫌イなんンじャ。」
最早崩れる寸前の足場で冷い言葉が響く、そしてゆっくりと刀を抜いた。
鞘は錆付き、柄は酷いほつれを起こした長刀。
その刀身だけは薄らと紫色を帯び、何かが取り憑いたように気を醸し出していた。
「カラクリやロウと関係無いワ。久しュうに、ワシの技ァ見セたる…失せロォ!。」
刀を構え機械兵たちに向かい思い切り振り下ろす。
『シロクの丁ォォ!』
振り下ろされた衝撃で目前の沼が天高く大飛沫を立て機械兵を巻き込む。…そして大飛沫が収まった時には、
機械兵達は3体とも元が何なのか分からない位に、バラバラになって浮いていた。
「ゲヒャハハ!ア〜、スッキリしたデェ、サてご機嫌ヤさかい。後の獲物ァ他の奴ニくれたル。」
そう機嫌がよさそうに刀を鞘に戻すとリーダー機と対峙してる剣士を見据えた。

504 名前:ラック ◆UcRg1Bh7EI [sage] 投稿日:2006/01/13(金) 02:08:05
>502
「やるなぁ」
一体残したのは別に手を抜いた訳ではない。シズネの実力が見たい、という純粋な好奇心から。
結果は、想像以上。援護しか出来ないとさえ思いつつもあったが、前衛でも十分活躍出来るのではないか。
「因果律が何とかって言ってたなぁ」
だが村を出てからずっと旅していたラックには学がないため、因果律と言われても何のことやら全くわからない。
解るのは、あの術が、かなり強力なものであること。
「敵じゃなくて、よかったなぁ」

>503
(それは奴にも言えるなぁ)
チラリと辻斬りを見やる。その周りには、バラバラになった機械兵だと思われる…残骸。
(あれ?待てよ…確かリーダー機を除いてもあと三体は残っていたはずだけど…)
その三体は地に埋まっていたから、ラックは無視した。辻斬りに向かっていった気がする。そしてあの残骸。
それ以上は考える迄もない。たとえ沼という状態で有利だったとしても、あの短時間で三体もの機械兵を。
(さすが、だな)
つくづく思う。敵でなくてよかったな、と。

「さて」
もうリーダー機しか残っていない。そのリーダー機はあの女が相手しているし、横取りするような野暮な真似はしない。
シズネも、辻斬りでさえも、物見遊山といった構え。他の候補者も、同じく。皆同じような考えなのだろうか。
(だけど選ばれるのは五人なんだろ?どう考えても四人だよな…残りは物の役にも立ちゃしないよなぁ)
しかし、このままでは何もやってない候補者からも誰か一人が選ばれることとなるはず。それは避けたいところだ。
(その一人に足引っ張られるとか嫌だよなぁ)
脱落させておくべきだ、と思ってからの行動は早かった。

さっき見せた雷の球、『レシュフ』。それによく似た電気の塊を、空に放る。高々と舞い上がり、やがて雲の中へと。
「これでいい」
雲の様子が変わる。中で電気が発達していることが手に取るように解る。準備は整った。人為的なる、神の裁きの。
「──落雷、『イリャパ』」
右手を振り上げ、そして勢いよく振り下ろすとともに、雲の中から一閃の稲光が、垂直に、魔法陣の中央に。
ほぼ泥と化しているその地面に、電気が瞬く間に浸透してゆく。悲鳴が聞こえる。倒れる音も聞こえる。
「さて、何人が立っていられるかな」
この『イリャパ』は、ラックの雷術の中でも威力だけならトップクラスである。
それでも、あの氷使いの女、シズネ、辻斬りは立っているだろう。そんな根拠のない期待、しかし揺るがない未来を。
脳裏に、浮かべながら。

「やべ、普通に戦いの邪魔じゃん」
そういえばリーダー機と女は未だ交戦中だった。

505 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2006/01/13(金) 13:01:19
 同盟軍訓練所内、この場所で黒騎士デュランの姿を模した者が稽古している。
 彼の名は肥・満。
 自由自在に姿を変える、同盟軍の破壊神的存在。
 彼の手に掛れば大多数の敵をバラバラにしてヤル気を無くさせるだろう。
 現についこないだもオスタリアという学園を活動不能状態に陥れた。
 彼の手口は姿を変えて、重要な役職につき、最強を欲しいままにし、吸血鬼や人狼などに化け、暴れるだけ暴れて突然消える。
 まさに最強の破壊者。
因みに魔王軍にもこの肥・満が潜んでいるという。
 そんな彼の最近の趣味は、セシリアのストーキング。あのやさぐれた雰囲気が好みらしい。
 彼の夢は彼女をベッドに寝かせ、自分の脂肪で彼女を吸収し、彼女になりすますことだ。
「はぁ・・・セシリアたん。あなたの麗しき肉体をぼくちんの脂肪で埋めたいでごわすよ。ハァハァ」
 因みに吸収した肉体は彼の体内に発生されている固有結界により、女性は性奴隷に、男性は体脂肪に変えられる。
 正に破壊神。
 肥・満は姿を女性、レミオールに姿を変えるとセシリアをひっかけに訓練所を出た。
 彼、いや彼女はセシリアのいるところならどこにいても解る。
 肥・満は昔、事故を装ってセシリアの髪に己の精液を塗り付けていたのだ。
「ハァハァ・・・ウッ!!」
 肥・満は妄想しながら同盟軍の洋式便器な頭から突っ込んで「アングロアングロ、セシリアさーん待っててねぇ〜!!」と叫んだ。
 この声は書庫にいるセシリアにも聞こえるはずだ。

506 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2006/01/13(金) 13:35:42
俺はヤム飯、人類最強の男というコピーに引かれ
人類最強になるためにはどうすればよいのか考えた
人類最強なのだからどんなこともできる
手始めに全裸で年上の女騎士の部屋にアンゲロ、アンゲロとつぶやきながら飛び込む
タンスをこじ開けブラジャーを腰に巻きパンティーを頭にかぶる
年上の女騎士が呆然としながら見てくるが人類最強なので気にしない
年上の女騎士のベッドに潜りこみ「幸せだから!幸せだから!」と絶叫
年上の女騎士は無言で部屋から立ち去る
だがまだ最強には不十分
次は救護室にムッシュムッシュと叫びながら飛び込む
医者は傷ついた兵士の治療をしている最中だったが人類最強なので無視
半裸で逆立ちをしながら
「俺に充電しろ!!俺に充電しろ!!」と絶叫
兵士は大泣きで退散
確実に人類最強に近づく
開脚後転でトイレに飛び込み便座を外し首に掛ける
ゾンビの真似をしながら肥・満の部屋に突撃
扉を開けると便器発見
肥・満が便器に顔を突っ込んでるの発見
俺は死刑になった




次スレかなスレ汚しすまない

507 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2006/01/13(金) 14:09:38
汚すしかできねえカスだな

508 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2006/01/13(金) 14:09:57
「おい、知っているか?」
「何のことでしょうか?」
ここは同盟軍の憩いの場、カフェテラス。食堂の外の花畑内に作られている。
話しかけたのは青い髪の槍兵、特徴的な朱い槍を持つ陽気な男だ。
話しかけられるは金髪の美少女騎士、不可視の剣を持つ大食いの少女だ。
彼らは先程のおっさん騒動の時に逃げ出した人達でもある。

「聞いて驚くなよ、なんとあの聖騎士カイザーが同盟軍に参加しにきたらしいぜ!」
「あのカイザーがですかっ?!それではサタンの軍勢との決戦も、近い内にはじまると言っているようなものではないですか!!」
「あぁ、特別部隊が作られてサタンを倒しに行くって噂だぜ。俺もその部隊に参加してえな」
「あなたでは無理です。あの時、先頭に立って食堂から逃げたのはあなただったはずです」
「やっぱ俺じゃ無理なのか」
「私でも無理ですよ」

先程からこの様な噂が同盟軍のいたる所でされているらしい。

509 名前:エヴァンス ◆SgWfYeW0n6 [sage] 投稿日:2006/01/13(金) 21:17:59
>496>504
リーダー機は着地の寸前出現した氷塊にスクラップの機械兵を叩き付け、打ち壊した。
衝撃でとうとう腕一本残すのみの仲間の残骸を棍棒代わりに、透き通る水流の剣を携えた、八人の女剣士と対峙する。
「中々どうして小器用な女だ。出来れば試験官として、ここいらで一矢報いたいという所だが……」
エヴァンスは演説台に胡坐をかき、左の掌を魔方陣内の機械兵へ向けて瞼を閉じる。

>「「「「「「「「さて、私達の剣舞を存分にご堪能あれ。」」」」」」」」
>八人分の声がすると同時に八人全員がリーダー機へと突撃する。

魔法の傀儡、肉眼視においては実物に寸分違わない剣捌きを見せる。
しかし純粋に魔力の流れだけを追って打ち合う事が出来るのならば
幻影を形作るエーテル体の余波から動作予測、実体を伴う武器部分の特定、術者の発見は容易い。
防護壁越しとは言え比較的至近距離からの魔力感応、敵の動きを読み取り矢継ぎ早の操作で、機械の機動限界まで振り切るのみ。

鋭い切り返しで次々に繰り出される水の刃を掻い潜り、極限の見切りに赤い装甲板が削れる事を厭わず反撃に移る。
装甲を失いフレーム剥き出しになった四肢を自在に操って、右へ左へかわすと同時に棍棒を振り立てた。
目一杯伸ばした腕が瞬間的な間接の逆曲がりで攻撃から逃れて、バネのように跳ねて二の太刀を払う。

幻影の一団の攻勢に僅かな隙を抉じ開けたと見て、エヴァンスはすかさず機械兵を氷の台へ走らせた。
本人は激しい殺陣に湧く歓声も何処吹く風か、相変わらず瞼を閉じ、左手を差し出したまま微動だにしない。
首尾良く女剣士の大剣を奪うと跳躍、別の足場へ退避する。

>右手を振り上げ、そして勢いよく振り下ろすとともに、雲の中から一閃の稲光が、垂直に、魔法陣の中央に。
>ほぼ泥と化しているその地面に、電気が瞬く間に浸透してゆく。悲鳴が聞こえる。倒れる音も聞こえる。

着地時泥を伝っての電流を受け、機械兵が足場に転げた。
剥き出しのフレームが災いして電気系統を全壊してしまった、倒れたまま動かない。
「使えんな、ポンコツめが。ガストラが負けた訳だ。魔導人形でないからいよいよ駄目かも分からん」
エヴァンスがおもむろに、左手の白い手袋を外した。
露わになる義手の指、手の平。一年前の義手とは違い、細く尖った指は骨格標本のよう。
白いセラミックの外板に覆われ、板の隙間からは淡い紫の光条が覗く。
機械兵は大剣を持ってよたよたと立ち上がり、女剣士の元へ跳んだ。落下と同時の攻撃は行わず、泥濘を駆けて脇へ回る。
見えない糸に曳かれるような不自然な挙動だが、動作は素早い。幻影から本物を探り当て、剣を振り上げて切りかかった。
「さあ、始末を付けてみろ!」

510 名前:冴波 氷渡 ◆QCuhq9l.Ig [sage 誤字や決定リールになりませんように。] 投稿日:2006/01/13(金) 23:06:30
>502,503,504,509
「剣は奪われたが・・・『問題ない』。手は揃った。」

>さっき見せた雷の球、『レシュフ』。それによく似た電気の塊を、空に放る。高々と舞い上がり、やがて雲の中へと。
「<意思感知。種類:雷撃。自動防御『水鎧』発動。>」
先ほどの液状化の際に引き寄せられた水脈から水を汲み上げ身に纏う。

>右手を振り上げ、そして勢いよく振り下ろすとともに、雲の中から一閃の稲光が、垂直に、魔法陣の中央に。
>ほぼ泥と化しているその地面に、電気が瞬く間に浸透してゆく。悲鳴が聞こえる。倒れる音も聞こえる。
轟音と共に雷撃が襲うが、そこにいるのは何の変化も無い冴波の姿だった。
あえて変化しているといえば『水』の量が少し減ったことぐらいだろう。

「電気を通さない水もある。と、そういうことだ。電気分解はされたが。」

と、視線を感じた。大柄な鎧武者からの視線だ。
その様子からなんとなく嘲弄されているような印象を受けた。

「(いいだろう・・・ただの『小技』だけではないところを見せてやる。)」

右手をリーダー機のいる方向へかざす。
「<アイシクル・ジェイル展開用意。>」
冴波の周囲の地面から大量の水が沼を突き破り、巨大な『水塊』を作り出す。
球形のそれは直径で8m以上に達しているだろう。その『塊』の中にはキラキラと光る破片がある。氷だ。
そして、ソレは傍目に見ても分かる程に『捩れて』いた。中身がすさまじい勢いで回転しているのだ。

>見えない糸に曳かれるような不自然な挙動だが、動作は素早い。幻影から本物を探り当て、剣を振り上げて切りかかった。
対応して、冴波は『水塊』をリーダー機へと差し向ける。一旦、入れば全身を鋭い氷の嵐で切り刻まれるだろう。
そして、さらに横合いに位置する7体の『人形』が変化を見せる。
「『アイシクル・ジェイル』派生、『クリスタル・メイデン(水晶の処女)』」
冴波の声に応えるように『人形』達の像が揺らいだ。
次の瞬間、恐らく『アイシクル・ジェイル』に飲まれたであろうリーダー機へ向けて左右から計7本、冴波の足元から6本もの極太のつららが突き進む!
「13の罪を刻んで堕ちるがいい。」

511 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2006/01/13(金) 23:08:07
阿鼻叫喚。地獄絵図。
そんな比喩が似合う戦場に現れしは、天使か悪魔か。

信頼。希望。勝利。生。
不信。絶望。敗北。死。
愛憎入り交じる戦いにおいて、最後まで残るのは。
同盟軍か、魔王軍か。

例えどちらになろうとも、血は流れることは避けられぬ。
それでも。
それでも、行くというのか、戦場へ。

ある者は汚名の返上のために。
ある者は自分の正義のために。
ある者は自身の欲望のために。
ある者は地位や名誉のために。
ある者は守るべき者のために。

それでよい。戦いを、選んだというのなら。

さぁ、行くぞ、皆の衆。
天国と言う名の地獄へと──。

http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1137064700/

騎士よ、今こそ立ち上がれ!!!α

( 新着 : 511 件 / 総件数 : 511 件 )