318 名前:黒騎士 ◆KopEZimtGs 投稿日:2006/05/28(日) 20:55
ヒューア殿、そしてリッツ君
君達の戦いに差し込んで申し訳ない。そして設定投下だ。
この設定は以降、私のシーン内で描写されるものをまとめたものだ。
今日から1日1レスずつ投下予定です。皆様と合流するのは当分先の話になるだろうかと。

・龍人と龍と竜
古き民と呼ばれる種族。外見は人間とほとんど変わらず、少し大柄な体躯を持つ。
人間よりも優れた肉体能力と魔力を持ち、個体の戦闘力は非常に高い。
そして、最大の特徴は身体のどこかに1枚の鱗を持つ事である。
鱗の位置は個体差があり、一定ではない。
龍人は古き龍の眷属で、新しき神々に龍が地上を追われた時に地上に取り残された者達の末裔である。
新しき神々の祝福を受けた者は人間となり、新しき民と呼ばれる。
人間と龍人は互いに対立し合い、これまでに幾度となく争いが繰り返された。
人間と龍人は身体の構造的にほとんど変わらず、互いに子を作る事もできる。しかし大抵の場合、子は処刑される。
今や龍は伝説の中だけの存在と言われるが、それは違う。龍は空より高い天の『星界』にて暮らしている。
夜空に流れる、流星こそが今の龍達の姿なのである。
龍人の持つ鱗の色は6種類に別けられる。それぞれの色が、象徴する龍とその根源を表す。
白:白星龍ラハツェン:光、生命
黒:黒星龍レプツェン:闇、精神
青:蒼星龍ウルヴァン:水、氷
赤:紅星龍イルヴァン:炎、幻
緑:翠星龍オルホーン:土、樹
紫:紫星龍モグホーン:雷、風
龍人は生まれた時の鱗の色と、同じ色の龍の祝福を受ける。これにより龍の力の一部を授かる。
《ブレス》と呼ばれるその力は人間の使う《操術》の原型となった魔法で、《操術》より汎用性は低いが効果は高い。
《操術》は基礎を学べば全ての属性を操作できるが、《ブレス》は自分の象徴龍の属性しか操作できない。
また、龍人と同じく地上に残されたもう一つの眷属が存在する。
それが竜である。
姿形こそ龍に近いがその力の差は大きく、劣等種と言わざるを得ない。だが人間にとって恐るべき脅威には違いない。
竜は龍に比べて知性も低く、獰猛な性格で自分のテリトリーに侵入する者を容赦無く襲う。
体色や《ブレス》は龍人と同じ法則が適用される。
例えば赤い竜ならばイルヴァンの祝福を受けて、炎の《ブレス》を持つという具合である。


龍人の社会は実にシンプルだ。『力を持つ者が上に立つ』ただそれだけなのである。
侵略派御三家のレーゼンバッハ家、アイゼンボルグ家、パルプザル家を中心に攻撃的思想の
 一大勢力が動き出し、公国は現在公王不在の中で完全なる侵略型軍事国家へと変貌したのである。


龍人4大種族
種族名:ブレス種類:発動形式:ブレス系統制限
◆龍鱗種(スクリス):全種類:能動:無し
世界の龍人で最も多いのが、身体のどこかに1枚の鱗を持つこの種族だ。
バランスのとれた能力を有し、世間一般で龍人と言えばこの龍鱗種である。

◆龍眼種(オプキス):全種類:能動:有/攻撃系のみ
片方の目が象徴龍の色と縦長の瞳孔である龍眼を持つ種族で、龍鱗種と同じく一般的。
龍鱗種と比べ肉体能力は劣るが、ブレスの威力は4大種族の中でも最大の破壊力を誇る。

◆龍角種(コルネス):紅蒼緑:能動:有/攻撃系のみ
額に角を持つ種族で、龍鱗種に比べ肉体能力が優れる代わりにブレスの威力はやや劣る。
龍角種は数が少なく、滅多にいない。また、ブレスは紅蒼緑の3種類のみとなる。
これは紅蒼緑の星龍しか角を持たない事に由来する。

◆龍翼種(メルブス):白紅紫:常動:有/補助系のみ
背中に象徴龍の色の翼を持つ種族で、非常に個体数が少なく、絶滅説も囁かれた。
主に東方大陸に住む種族だったが、獣人の大陸制覇と同時にゼアド大陸へ移住した。
龍鱗種と同じく能力的にはバランス型だが、ブレスの効果が常に発動状態なのが特徴。
また龍翼で飛行する事も可能。ブレスについては龍角種と同じ理由で制限がある。

象徴色:龍人は産まれた時にいずれかの龍より祝福を承ける。
これは基本的にランダムで、両親が黒だったから子も黒とは限らない。
白と紅の子が緑だったとか、ごく普通の事なのだ。
これは異種交配にも適用され、鱗と翼の子が角だったりする事もある。
産まれる確率は…鱗4、眼3、角2、翼1の割合と言われているが、定かとは言い切れない。

祖龍、アンティノラ
6星龍の母であり、全ての龍の眷属がやがて還る生命の根源。
遥か古の闘争に於いて獣人の平和を、繁栄を、一夜にして焼き払った源初の龍。
其はここに在った。
幾星霜の眠りに入り、再び目覚める時を待っているのだ。
獣人が聖地と称し、禁忌とする封印の地で。
セフィラの央であり果てであり、“世界樹の主(リーヴ・スラシル)”へと至る門の向こうで。

唯々、待っているのだ。
愚かしい我が子らを再び焼き払うその時を。
その為に祝福を与えたのだ。
天を司り、地を統べる“力”を。今一度の破壊と再生を齎す、大いなる祝福を…


金色の龍鱗。伝説や神話にしか出てこない《祖龍》の証。

…《祖龍》が眠る封印の地、王都ナバル地下333mのジオフロント
中原からナバルまでの630km



否、其は《世界》であった。
其は《真理》であった。
其は《摂理》であった。

其の名は《祖龍アンティノラ》、幾星霜の古にてこの《世界》で《創世の果実》を喰らいし…


《原罪の魔物》


祖龍が何故に結界へと封印されていたのか、その理由は“新しい世界樹”になるからです。
今の世界樹の主は、それを認めないから封印したのです。