1 名前:ソル ◆sBYghzSQ5o [sage] 投稿日:2008/12/25(木) 21:50:54 0
内容:
・GM……無し。NPCは誰が操作してもOK。
・名無し参加……有り。
・決定リール・変換受け……有り。
・レス順番……無し。
・版権キャラ……有り。
・異世界出身のキャラ……有り。
・舞台……よくある西洋中〜近世系ファンタジーをベースにしつつ
細かい制限を排除した異世界。
・基本コンセプト…… 明るめの冒険活劇。
笑いも涙も何でもアリだけどあまりに救いの無い展開は自重。

2 名前:ソル ◆sBYghzSQ5o [sage] 投稿日:2008/12/25(木) 21:52:19 0
□舞台
地球とは別の時間軸に存在するガイアという世界。
ガイアとは、生命を司る星の女神の名である。
世界の始まりの時より、星の女神に組する光の眷属と
不死の王である死霊皇帝に組する闇の眷属が抗争を繰り返している。
常に光の眷属が勝利し、死霊皇帝は封印され続けている。
そのような世界の、歴史上何度目かの死霊皇帝復活の危機に瀕した時代が舞台である。

□種族
人間 地球の人間とほとんど同じだが、練習すれば魔法が使えたりする。
   基本的には光の眷属側につく。

アンデッド 生命ではなく不死の力で動く者たち。
自然に発生することと闇の眷属が人為的に発生させることがある。
基本的には闇の眷属の手駒となる。

フェアリー 妖精族の一つで、光の眷属。女性〜中性的な子どものような姿をしている。
星の女神の力を借りた強力な魔法を使う。

魔族 人間とほぼ同じ外見をした、高い戦闘能力をもつ闇の眷属。

魔法生物 魔法によって作り出された擬似生物。ゴーレムなど。

この他の種族を作成しても良いが、説明を忘れずに。

3 名前:ソル ◆sBYghzSQ5o [sage] 投稿日:2008/12/25(木) 21:53:24 0
□歴史
・古代には高度な魔法文明があった。
その時代にアースランド・オーシア・ヘヴンスという三大都市が作られた。
・昔ドラゴン戦役という大規模な戦争があった。

□地理
ゴンドラ村 ドラゴン伝説が残る小さな村。第一章の舞台。

王都アースランド アスランディア王国の都。古代文明三大都市の一つとされている。
         第二章と第三章の舞台。

アクグルト海 王都アースランドと海洋都市オーシアの間にある海。第四章の舞台。

海洋都市オーシア 島自体が町になっている一大都市。
古代文明三大都市の一つとされている。魔法学校がある。

4 名前:ソル ◆sBYghzSQ5o [sage] 投稿日:2008/12/25(木) 21:58:09 0
【キャラクター作成用テンプレ】

名前:
職業:
種族:
性別:
年齢:
身長/体重:
容姿特徴:
性格特徴:
技能/魔法:
装備:
所持品:
キャラ解説:

キャラ作成、中の人同士の連絡などはこちらの避難所をご利用下さい。
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1223106569/

前スレはこちらです。
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1214993854/

5 名前:ソル ◆sBYghzSQ5o [sage] 投稿日:2008/12/25(木) 21:59:24 0
はじめて参加する人でも前のストーリーがわかるダイジェスト

第一章『エセドラゴンクエスト』ダイジェスト
ガイア、魔法が当たり前のように存在し、ドラゴンや妖精が実在する異世界。
そこでは、遥か昔に封印されし闇が目覚めの時を迎えようとしていた。
今まさに侵攻を始めようとしている闇の眷属の王の名は死霊皇帝。
妖精族のテイルは、勇者を集め死霊皇帝に対抗する命を受け、人間界に赴く。
とりあえず近くの町にいくものの突然モンスターが出現。
その騒ぎで集結した人の中には、故郷の村の呪いを解くたびに旅をする青年リアンがいた。
そこにその村の村長が現れ、ドラゴンを倒してほしいという衝撃の依頼をもちかける。
テイルは呪いの原因もドラゴンにあると推測。話の流れで断るわけにもいかず
どさくさに紛れて集まった勇者候補達はドラゴンを倒しに村に向かう。
村に着き、情報収集をする一行。
村に伝わるドラゴン伝承などを聞く一方、事件の不可解な点が次第に明らかになる。
妻で魔女であるリズの様子を見に行くリアンだったがその帰りに謎の化け物に襲われる。
村の人々を襲っていたのは、ドラゴンに擬態した闇の眷属、イミテーターだったのだ。
一行は満身創痍で村長の家にたどり着いたリアンを治療。
ところがその直後、イミテーターが村長宅に襲撃をかける。
激しい戦闘の末、リズと本物のドラゴンが助けに入りイミテーターを撃破。
以前食べられた村人たちは助かり、イミテーターは欠片として転生し
アスカのペットとして新たな人生を歩み始めた。
こうして、小さな村で起こった一大事件は解決したのであった。

6 名前:ソル ◆sBYghzSQ5o [sage] 投稿日:2008/12/25(木) 22:00:15 0
第二章『獄炎のチャレンジャー』ダイジェスト
 伝説の槍ドラゴボルグを探しに王都アースランドにやって来た一行。
運良く大貴族トリウス家の協力を得て、情報収集に町に繰り出す。
そこで、指名手配犯に間違えられた異世界からの来訪者“鴉”と
町に偵察に死霊皇帝の部下“獄炎のバルトール”が
城の衛兵と騒ぎを起こしている場面に遭遇する。
そうとは知らず、軽い気持ちで首を突っ込むアスカとテイル。
謎の人物“シャイニングマン”も乱入し、事態は混迷を極めた後に
バルトールとの戦闘に発展。
バルトールはかなりの強敵で危ない事態になるが
突如現れたアンデッドのアバドンによって、結果的に戦闘終了。
テイルとアスカは、戦闘に巻き込まれて服が汚れたアバドンを泉に連れて行くことに。
道中で誠一郎が仲間に加わる。
泉の前には、なんとドラゴボルグが落ちていた。
テイルがそれを拾った時、ドラゴボルグの持ち主であり、真の指名手配犯でもある
“黒鉄のバラグ”が現れてそれを取り返す。
戦闘に発展しかけるが、泉の精霊の助言もあり、バラグは実は平和主義者である事が判明。
また、乱入したシャイニングマンによってアバドンが負傷する。
一行は、アバドンを休ませるためとバラグの指名手配を取り消してもらうため
トリウス家にひきあげるのであった。

7 名前:ソル ◆sBYghzSQ5o [sage] 投稿日:2008/12/25(木) 22:01:00 0
第三章『とっても!スライム』ダイジェスト
テイル達は、伝説のアイテムを求めてトリウス家の地下迷宮に潜入する。
鴉はそれにスパイとして同行する。そこは、スライムが巣食う危険なダンジョンだった。
右往左往しながらも最初の試練をクリアー。
道中で、迷い込んだルドと、お宝狙いでついてきていたソルが合流する。
一方、同行せずに屋敷内に待機していたバラグのもとに
死霊皇帝軍の者が現れ、バラグを闇に染める。
バラグは屋敷内の者達を大量虐殺した後
アイテムを奪い取るべくダンジョンに侵入し、味方の振りをして同行する。
第二試練では二手に分かれ、右の通路では偽竜を撃破。
左の通路では怪物化していた木を解放する。
続いて第三試練をクリアーすると
トリウス家初代当主ハーメルの遺志が刻まれた巨大スライムが現れる。
彼は自分に勝ったら伝説のハープ“セレネストリングス”をあげると宣言。
激闘の末に一行に勇者の素質を認めたハーメルは、テイルにハープを渡す。
それと同時にバラグの足止めをし、他の者達を地上へ送り出した。
辺りの惨状に驚く一行の前にフェアリーの族長レジナが現れ、テイルに次の行き先を指示。
テイルは同行を希望する者達と共に、船に乗るべく港に向かう。
バラグは、ハーメルの足止めによって魔力を消耗したために
ハープを奪い取るのは見送ったものの勇者パーティーの監視の命を受け、暗躍を始める。
鴉はテイルやソルと喧嘩して勇者パーティーを追い出され、バラグと合流する。

8 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/12/26(金) 02:14:38 0
事実上の進行役氏と同一認定したくなるほど見事なダイジェスト乙w

9 名前:ソル ◆sBYghzSQ5o [sage] 投稿日:2008/12/26(金) 05:49:12 0
>>8
すみません、これは避難所から引っ張ってきたものなので
自分の作ったダイジェストではありません・・・;
恐らくこれを作ったのもあなたが言っている人と同じ人でしょう。

10 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/12/27(土) 01:58:59 0
そっか、ごめんごめん。
気にせず楽しく冒険してくれな。

11 名前:ソル ◆sBYghzSQ5o [sage] 投稿日:2008/12/31(水) 11:49:25 0
前スレ進行分の4章ダイジェストです。(作:自分w)

豪華客船にこっそり乗り込むことによって、次の大陸を目指すことになったテイル達。
船旅の途中でゴンドラ村でであったもょもと・トンヌラ・サマンサの三人組と再会し、
楽しくすごしていた。だが、闇の勢力が幽霊船に乗って攻め込んできた。
ソルが率先して魔法攻撃を行い迎撃するが、鴉やインペトゥスの集中攻撃により倒れてしまう。
しかし瀕死になることによってソルに隠されていた力が発動し、天使化し始めた。
それによって一気に攻めに転じるテイル達だったが、バラグの登場により
またまた相手に追い込まれてしまう。
一方、鴉はテイル達が幽霊船に乗り込んで無力化した豪華客船に忍び込む。
トンヌラ・サマンサが発見し、応戦するもすぐに倒されてしまうのであった。

12 名前:ソル ◆sBYghzSQ5o [sage] 投稿日:2008/12/31(水) 11:50:45 0
>>725-726
もょもとの攻撃もあまり効果がないまま倒されてしまった。
さらにバラグはテイルに衝撃波を放ち、海に投げ出されてしまった。
「テイ…!」
テイルを助けに行こうとしたその時、オレに向かって謎の球が飛んできた。
避けられない!そう思ったその時。
テイルのほうからも光の球が飛んできた。互いにぶつかり合い激しく爆発したが、
それによってなんとか攻撃を避けられた。

>>728
フードを被った人が鎖を操ってオレが投げた武器を回収していく。
>「そーれ、一本!」
>「二ィ本!」
>「三ン本!」
なんとか杖を使って弾くことによって直撃は避けた。
しかし休む暇もなく相手の蹴りが来る。
思いっきり当ってしまった。

「あっ…!」
大きく後ろに吹き飛ばされ、床に倒れこむ。
先ほどまで輝いていた羽もぐったりとして、光が失われつつある。
「今…倒れるわけには…いかないの!」
ふらふらと立ち上がり、弓を射るようなポーズをとり始める。
すると光の弓矢が現れた。
「とっととおウチに帰ってろ!」
無数の矢を相手に射る。闇の者には効果が強いはず。
そしてそれに生じた一瞬の隙をつく。

「風よ!【ストーム】!」
海に投げ出されたテイルの足元に風を発生させる。
この風で船に戻そうというのが狙いだ。
ずっと一人で戦っていてはそのうちやられてしまう。
大変だろうけど頑張ってもらわなくちゃ!

13 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/12/31(水) 19:44:34 0
爆発球が防がれたもののテイルは海に落ちたためチャンスだった。
そのチャンスを生かし攻撃をしようとしたが先に攻撃をされた。
ソルの放った攻撃を防ごうと自分とインペトゥスにバリアを掛けたが、
光の矢は、バリアを突き破り襲い掛かった。
光の矢は、鋼鉄で出来ているはずのバラグの体に簡単に刺さっていった。
さすが光、闇の弱点だけあるな、俺の体すら簡単に穴を開ける。
それに闇の魔力で作ったバリアでは光の攻撃を防ぐのは難しい、ならば。
「防げ無いのならば潰すまでだ。」
攻撃を病ませる為に横に居るアンデット達をソルに向い勢いよく投げつけ、
ドラゴボルグの衝撃波を3連続で打ち込み、爆発球を10個投げつけた。

14 名前:バラグ ◆o/oHY4BMj6 [sage] 投稿日:2008/12/31(水) 19:49:16 0
>>13


15 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/01/01(木) 00:21:17 0
>12-13
まさに着水しようとしたその時!
>「風よ!【ストーム】!」
優しい風に受け止められて水面スレスレで体勢を立て直す。
ソル君、よくやってくれた!
多分敵はボクが海ポチャしたと思ってる。またとない大技のチャンスだ!
「無限の海よ、生命の故郷よ、我の声聞き届けよ。
形を成し生命の仇討つ力となれ!」
自然の要素を使役する霊獣作成魔法。
それ自体高度なものなのにその中でもさらに高位! これに賭ける!
詠唱してる間にも敵の猛攻がソル君に襲い掛かる。
まだ残っていたウィスプを全て使って迎撃を行う。防ぎきれるか!?
もう少し……もう少しだからなんとか持ちこたえて!
「出でよ、水の上位霊獣……【クリエイト・ハイドラ】!」
ついに呪文が完成した。
最後のウィスプが弾けたのを合図にするように。
四方八方で重力を無視した水流があがり形を成していく。
戦場を取り囲むように姿を現したのは……総勢9の竜の首。
水の上位霊獣……9頭を持つ巨大水竜ハイドラ!
無尽蔵の材料がある海だからこそできる荒業だ。
中心の竜の首の上に立ったボクは、間髪いれずに号令をかけた。
「遠慮なくやっちゃって!! メッタメタのギッタギタに!!」
高圧の水は鋼鉄をも瞬時に切断するという。
それが9つの首から一斉に噴射され、敵二人に襲い掛かる!

16 名前:◆QfWWEz6wno [sage] 投稿日:2009/01/02(金) 16:40:10 0
「今…なんて言った」
流石に一撃では仕留められなかったらしい。
殴り飛ばした緑の勇者が立ち上がり此方を睨む
「脳味噌がトコロテンの愚か者は、魚のエサになったっていったんだよ」
顔に付着した血を拭き取りながら、そう返すと、緑は杖を振り上げ怒声と共に殴りかかってきた。
「キサマぁだけはゆるさねぇ!!!」
「あぁそうかい…じゃあ、許してくれなくていいよ」
杖を払いのけ、刹那、緑の頚動脈を断ち切る。

血を噴出しながら緑が倒れた瞬間、部屋の中は絶望の悲鳴が巻き起こる。
当然だ。用心棒としてやとった勇者が目の前で無残な姿で倒され、自分らの身がたった今危険にさらされたのだから
もちろん、俺はそんな真似はしない。理由は簡単だ面倒くさいから
「静かにしろ!!!…よし、俺はこう見えて慈悲深いんでな…お前らには手は出さない
 これは約束してやるよ。ただ、それが命の保障を約束するわけじゃない。ここが重要でな
 実はな、お前らの中に三人ほど俺の部下を忍ばせている」
その一言で、船客達にざわめきが起こる。
隣人を見る眼差しは、先ほど自分に向けられたソレと変わらないものだった。
そのことを確認し、俺は話を続ける。
「そうだな…つまり、そいつらはお前さん方をこんな目に合わせた裏切り者って訳だ
 そいつを見つけ、殺した奴だけ助けてやるよ。
 ただ、気をつけろよ…ただで殺されるような奴らだと思わないことだ。
 お前らを貶めるために、皆を騙したり、殺されまいと抵抗したり…自分の家族だからと言って信頼しないほうがいい
 もしかしたら、実は港にいるとき、目を放したとき、知らぬ間に入れ替わっているかも知れないんだからな」
ざわめきが一層、高まってきた…いいぞ、いい感じで出来あがっている。
「制限時間はそうだな大体20分ぐらいでいいかな
 俺がこの部屋を出てから20分、間に合わなかったら、その時点で全員アウト
 そんときは、甲板で待機している部下の昼飯になってもらう
 間違ってもこの部屋から出るなよ…誰か出た時点で全員アウトだ…じゃあ、また後で」
部屋を出た瞬間、後にした部屋からは先ほどよりも悲惨なうめき声が聞こえる。
「…ククク…汝、隣人を殺せよってか」
多分、この調子で行けば、誰も生き残らないだろう。
人の狂気ほど、恐ろしい物はない、一度檻から放たれれば、どんな成人でさえも忽ち己すら喰らい尽くす魔獣となり
その狂気を伝染させる。

船底は貨物室になっており、船客の荷物や、異国に送るための資材がつまれている。
「…ここからじゃ、あるかどうかわからねぇな」
明かりのろうそくを片手に部屋の中を覗くが目当てのものがあるかどうか分からない。
「まぁいいか、これぐらいあるんだ…当るだろ?」
そう言って、ろうそくを投げ捨て、火を放った。
油や火薬に引火すれば、手っ取り早いが、アテが外れたのならば、少々時間がかかるだろう
「…さて、やることは済んだしな…操舵室にでも行ってみるか」

17 名前: ◆o/oHY4BMj6 [sage] 投稿日:2009/01/02(金) 20:55:24 0
トンヌラは、死んだ。
そう死んだのだ。
その為トンヌラは、自走式棺桶に入り、何処かへと運ばれた。
ちなみに此処は海、船の上である。
治療可能な施設等に行ける筈も無い。
だがそんなもの自走式棺桶には関係が無いらしい。
自走式棺桶は、走る何処かへと。
何処に行くのかは、誰も解らない…。

サマンサは、頬に×の字型の切り傷を作り気絶している。
傷は、浅い為一週間ほどで治るだろう。


乗客達は、犯人探しをしたり「お前が犯人だ」と言い付けあったりしていた、その時。
一人の人が大声で喋り始めた。
「皆!これは、罠だ!。
俺達に殺し合いをさせる為の罠だ!。
嘘じゃない何故ならば…俺もこの手の事を遣った事があるからだ!!」
鴉と同じ事をした事が有る者が居たために、狂気なんてものは、起こらなかった。
乗客達は、嘘だと解った…いや、嘘と思うしかなかった、それに乗客達は縋るしか心を支える事が出来ないのだから。
乗客達は、一斉に部屋を出て一心不乱に鴉を探した。
その姿は、怒りに我を忘れた王蟲の様である。

狂気は伝染した。
彼らが部屋を飛び出た瞬間。
彼らの目は、人間の物ではなかった。
まるで獣のような目であった。
彼らは見つけた猫を。
鼠達を追い詰めた猫を。
猫は、操舵室に居た。
鼠は、猫を取り囲み………。

18 名前:バラグ ◆o/oHY4BMj6 [sage] 投稿日:2009/01/02(金) 20:56:04 0
何っ!攻撃が防がれた、術者は海に落ちたはずなのに…
そうか落ちて無かったという事か……クソッ!
「…お前から始末してやるよ。」
バラグは、船の端に向かいテイルを攻撃しようとしたその時、九頭の巨水龍が現れた、しかも上位の。
その瞬間、攻撃を防ぐ事も避ける事も出来ないと察知したバラグは、いま出来る最大限の事をした。
インペトゥスに向かい衝撃波を放った。
放たれた衝撃波は見事インペトゥスに命中、インペトゥスは、海へと放り出された。
その瞬間、水龍から放たれた高圧水流は、バラグを飲み込みフレイムウイング号に九つの大穴を開けた。
幽霊船から大きな軋む音がなり響き、5分もしない内に船は、海の藻屑と化した。

海の中から黒い物体が飛び出て客船の操舵室に墜落した。
その黒い物体は、両腕を無くし所々装甲が剥がれ体内の歯車やチューブ等が剥き出て
体中に穴が開き、ボロボロに壊れたバラグであった。
そのバラグの姿を見た乗客達は、正気になり一斉に其処から逃げ出した。
「グ…ガガガ……オレハ…強イ筈ナノニ…………ロク武神ノ筈ナノニ……
…何故ダァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
「その答え教えてやろう。」
バラグの叫びに答えるかのように何処からとも無く白い老人は、現れた。
「所詮お前は、量産型のテスト機だったという事だなのだよ、バラグ式量産型ゴーレム試作一号君。
つかの間の六武神気分同だったじゃったか?楽しかったであろう?
君のおかげでいい戦闘データが取れたよ、感謝するぞ。
…やはり感情コントロール機能が無いと駄目か、さて帰るかの…おっと忘れるところだった。
鴉、お前にこれを遣ろう、ワープステッキじゃ。
何処へでも好きなところへと3回だけ瞬間移動できる。
バルトールからのプレゼントじゃ受け取れ、それではさらばじゃ。」
白い老人は、鴉にワープステッキを渡し消えた。
「………」
バラグは、何も喋らない、もう彼は死んだ。
バラグの体内から大量の人間の魂が抜けていった。
その人間の魂は、バラグに記憶を見せていた者達でり、バラグを作るために犠牲となった者達である。

19 名前:バラグ ◆o/oHY4BMj6 [sage] 投稿日:2009/01/02(金) 20:59:44 0
訂正
これが一行目
ウィスプによりバラグの攻撃は防がれた。

20 名前:ソル ◆sBYghzSQ5o [sage] 投稿日:2009/01/03(土) 01:22:28 O
やっぱ闇には光か!
光の矢は見事敵に命中。

だけどテイルを助けた直後、バラグの衝撃波が来る。
テイルの球がなんとか防いでくれた。そしてテイルの上位精霊魔法が発動した!
「水でも被って反省しな!」
とまぁいっちょ前にかっこつけてみる。

敵を倒した(と思う)直後、
船がボロボロになって沈む。
「早く、戻ろう!」
もょもと(重いよ…)を持ちながら、ふらふらと客船に戻る。

そこにはバラバラになったバラグ(洒落ではなく。というか本当にバラグ?)があった。
「ねぇ、テイル。あともう少しで力は消えちゃいそうなんだけど、
頑張ればこいつ、転生させる事が出来るかも知れない…
どうしようか?」
闇の者ではあったが、今は死んで闇の力が失われている。
優しかったという元の姿に、戻せるかもしれない。

21 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/01/03(土) 20:59:27 0
>18 >20
高圧水流に飲み込まれる寸前、バラグが不思議な行動をとるのがみえた。
仲間のナイトメアを弾き飛ばす。
きっと、避けられないと悟ってとっさに仲間を守ったのだ。
もちろん闇の軍勢としての最善の策をとっただけだろう。
だけど、初めて会ったときの事が思い出してしまった。
爆発に巻き込まれたアバドンちゃんを抱きとめた時のこと……。
>「水でも被って反省しな!」
敵は二人とも姿が見えなくなり、あっという間に船には大穴が開いて沈み始めた。
「やった……!」
気を抜いた瞬間、魔法が解除され霊獣が元の海水に還っていく。
半ば放心状態で沈み行く船を見つめる。
正直発動できるかどうかも危ない賭けだったけど、明らかに前より魔力が強くなってる。
そういえば、フェアリーは年齢を重ねる以外に
闇を討つ事でもガイアとの同調率が上がるらしい。
喜ぶべき事なんだけど、なぜだろう、少しだけ怖いような気がする。
自分達が戦うために存在する種族だと改めて思い知らされるようで……。
>「早く、戻ろう!」
「う、うん!」
ソル君の声で我に返り、気絶中のもょもと君を連れて客船に戻る。

操舵室で乗客たちが大騒ぎしていたのでかけつけると
騒ぎの中心には黒い鉄の塊があった。
見るも無残な姿になった黒鉄のバラグ……バラグさんだ。
「あれぐらいでやられちゃって……何が六武神だ……」
他でもないボクがやったんだけど、言わずにはいられなかった。
>「ねぇ、テイル。あともう少しで力は消えちゃいそうなんだけど、
頑張ればこいつ、転生させる事が出来るかも知れない… どうしようか?」
願ってもない申し出。だけど本当に大丈夫だろうか……。
その時足の上に何かが乗った。
『ピキーッ!』
アスカちゃんから預かったペットが心配して来てくれたのだった。
それを見て答えは決まった。
「この子を見て! ゴンドラ村にいたイミテーターの欠片なんだ」
それは、可愛い目がついた小さな生き物。
見境無く村人を襲っていた闇の魔物の面影はもう無い。
「きっと……やり直せる。だからお願い!」

22 名前:ソル ◆sBYghzSQ5o [sage] 投稿日:2009/01/04(日) 00:13:25 0
>>21
テイルに問いかけた後、今まで聞いたことの無い声が聞こえた。
>「この子を見て! ゴンドラ村にいたイミテーターの欠片なんだ」
へぇ・・・欠片・・・かけ・・・ら・・・?
よくわからないけど、まぁ子供みたいなものだろう。
>「きっと……やり直せる。だからお願い!」
「わかった。ただ、前と同じ力・体そのままに戻すことはできないかもしれない。
でも・・・やってみる。」

「今!ソル・スターライトの名において奇跡の力を解き放つ!」
【ホーリー・ナイト】!

気が付くと、目の前に白いゴーレムが居た。
成功、したんだ。やった・・・!
「そういや、自己紹介もしてなかったな・・・オレはソル。・・・よろしくね?」
バラグに微笑みかけると、消えかかっていた羽がついに消え、
限界を超える力を使ったせいか、眠りに入ってしまった。
でも、テイルがいるんだ。きっと起きる頃には何事も片付いている・・・でしょう。
最後の最後で寝ちゃうなんてオレ・・・馬鹿だなぁ。

23 名前:バラグ ◆o/oHY4BMj6 [sage] 投稿日:2009/01/04(日) 02:31:23 0
目の前が真っ暗だ…。
何も見えない、何も聞こえない、何も感じない。
いや、…少し感じるものがある。
体から力が抜ける感じが少し、ほんの少しだけ感じる。
俺は、このままこの闇の中に居るのだろう。
魂の無い意思だけの俺には、天国どころか地獄すらない。
体が完全に朽ち果てた瞬間、俺は消えるだろう。
この世界に居た形跡を何も残さずに…。
あの時…闇に勝てたなら…俺は消えずに済んだのだろうか…。
何だ!?こんな所に光が!!
光が俺を包む、これは一体?

目が覚めた。
目の前に世界が広がっている。
見える、聞こえる、感じるこの世界が。
テイルとソルが目の前に居る。
俺を助けてくれたのか、この俺を。
>「そういや、自己紹介もしてなかったな・・・オレはソル。・・・よろしくね?」
「ああ、よろしく。」
ふらりと倒れるソルを抱かかえた。
「…すまない。」

24 名前:インペトゥス ◆jH6qejmC7g [sage] 投稿日:2009/01/04(日) 22:02:10 0
「ばっ・・・か、な。」
蹴りをくらった優男が放った光の矢が幾本も体に突き立つ。
それによって動きを止めた瞬間を狙って大魔法が発動する。
いきなり海から巨大な竜が立ち上がった途端、横から体がぶっとばされる。

そのまま海にインペトゥスの姿は消えた・・・・・・。


そして客船――――――

半壊となったバラグがソルの魔法によって復活。
新たな光の眷属の仲間の誕生に船上の空気が弛緩しかけた時・・・

―アーッハッハッハッハッハッハァ!ヒーッハハハハハ!!!――

操縦室から見える甲板の先、船の先端に立つ人影は先ほど海に消えたはずの神官!
だが、最初の余裕綽々の姿ではない。光の矢によって貫かれたマント等はぼろぼろで、フードも今にも千切れそうだ。

「クックックックッ、アハハハハハハハッ!あー、おかしいったらありゃしないぜ。
 まさか闇と無から生まれた申し子が光に転生しちまうなんて、こりゃ涙と座布団の大盤振る舞いだな。」
哄笑は尚も止まない。まるで嘲るように、憤るような笑い。
それが、しん・・・と途切れる。

「―――だがな・・・、希望なんぞ束の間だ。オレがお前達の希望をいずれ叩き潰してやるよ。
 光の矢を受けても尚オレが無事な理由を見せてやる。」

船の上をふきつける海風がフードをとうとう引きちぎる。
そこに現れたのはアンデッドでもなければ魔族でもなくれっきとした人族の顔。
本来ガイアに祝福されて生まれるべき者がそこにいた。彼の真紅の両瞳には赤々と殺意と憎しみと敵意が煮えている。

「例えどれほどの奇跡と奇麗事を引っさげようと、オレの魂の傷がお前ら光の眷属を許さねぇ。
 ガイアもろとも皆殺しだ。・・・ま、今回はあまりにも笑いすぎて腹痛ぇから帰るけどな。ッハッハハハハ」
船を再び突風が吹きつける。見ればそこに現れたのはインペトゥスのワイバーン。
ワイバーンは邪魔とばかりに船の帆を適当に翼で引き裂いてから、インペトゥスを背中に乗せて海の彼方へ飛び去っていった。

25 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/01/05(月) 00:53:24 0
背景ではもょもと君が目を覚ましてサマンサちゃんを揺り起こす。
「サマンサ! 無事か!?」
「私はなんとか……きゃー! トンヌラがまた死んでる!」
「後で教会に行って蘇生させよう!」
船上を迷走していた棺桶は二人の後ろに収まった。
程なくして乗客たちがにわかに歓声を上げはじめる。
「見ろ、幽霊船が沈むぞー!」
「私たち……助かったのね!?」
「やったー!」
乗客たちは勇者三人組(棺桶含む)を取り囲んで胴上げを始めた。
「勇者様方、ありがとうございます!」
「いやあ、それほどでもー。そこの二人にも少し手伝ってもらいましたから!」

>22-23
>「今!ソル・スターライトの名において奇跡の力を解き放つ!」
【ホーリー・ナイト】!
文字通りの奇跡を目の当たりにした。族長だってここまでできるかどうか。
それもそのはず。
大地を揺らし海を割るのが妖精の魔法なら、天使が扱う魔法は光や生命そのもの。
現れた白いゴーレムが、力を使い果たして眠りについたソル君を抱きとめる。
最初に会った時と同じ。本当に、本当にバラグさんなんだ!
>「…すまない。」
「ううん、ボクの方こそゴメンね。でも……また会えたね……お帰りなさい!」
満面の笑みでバラグさんの肩に座る。
「……天使様に感謝しなきゃ!」
ソル君の顔を覗き込んで軽く衝撃を受けた。
やり遂げたような顔で眠っている寝顔はまさに天使様。
いつも生意気に減らず口を叩いているようには見えない。
突如として顔に落書きをしたい衝動に駆られ、落書き用ペンを取り出す。
「こやつめハハハ! よくできました〜!」
ソル君の顔にでっかい花丸を書こうとしたその時!

26 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/01/05(月) 00:55:26 0
>24
>―アーッハッハッハッハッハッハァ!ヒーッハハハハハ!!!――
「なんだあれはー!?」
「「ぎゃー!!」」
乗客たちが驚いて手を離したので
哀れ、胴上げされていた三人(棺桶含む)は床に激突してしまった。
甲板の先で狂ったような哄笑をあげていたのは、さっきソル君と戦っていた相手。
「……生きていたのか!」
弾かれるように操縦室から飛び出す。
あんなのを野放しにしたら危険この上ない。口上してる間にしとめてやる!
>「―――だがな・・・、希望なんぞ束の間だ。オレがお前達の希望をいずれ叩き潰してやるよ。
 光の矢を受けても尚オレが無事な理由を見せてやる。」
思った通り、やっぱりナイトメアだ! まごう事なき人間の顔。だがッ!
「そんなの関係ねー! 【ライトニング】!!」
強烈な電撃が相手に襲い掛かる……はずだった。しかし 何も 起こらなかった!
「しまっ……!」
フェアリーの魔力は常にガイアから供給されるから実質無尽蔵。
でもさっきほどの大技の直後だと話は別!
>「例えどれほどの奇跡と奇麗事を引っさげようと、オレの魂の傷がお前ら光の眷属を許さねぇ。
 ガイアもろとも皆殺しだ。・・・ま、今回はあまりにも笑いすぎて腹痛ぇから帰るけどな。ッハッハハハハ」
今は魔法が使えない以上文字通り成す術もなく
ワイバーンに乗って去っていく姿を呆然と見送るしかなかった。
一度見たら忘れない、憎しみに染まった真紅の瞳……。
そんなの関係ねー!はウソ。本当は関係大有り。魔族よりも色んな意味で厄介な相手だ。
長く付き合う羽目になったら、あの瞳の奥にある人間の心を垣間見てしまうかもしれない。
そうしたら倒せなくなってしまうだろう。だからこそ……
「安心しなよ、ボク達の女神様は寛大だ! 次に会った時……ガイアに還してやる!」

27 名前:◆QfWWEz6wno [sage] 投稿日:2009/01/05(月) 03:55:05 O
操舵室に行ってみたはいいが、どうやら計器類のかってが違うみたいだ。
通信機器でデマ流すつもりがアテが外れたみたいだ
「そんじゃ、さっさとおさらばしますか」
いつ沈んでもおかしくない船だ。ちゃっちゃとボートを盗んで逃げるか
とそう思った矢先、先ほどの乗客共が押し寄せてきた
「…とんだ計算違いだ…小市民どもにゃちと刺激が強すぎたらしいな」
どうやら軽口を叩く暇は無さそうだ
流石にこの人数を相手にするには骨が折れるな

とその時、思わぬ乱入が割って入った
スクラップになりかけのバラグであった
様子からいってもって後少しか
その時である。どこからともなく老人が現れバラグに諭す
「どうりで…あん時俺に話を聞いた訳か…」
所詮こいつも捨て駒だったって訳か
なんというか…つくづく救えねぇ話だ
線香替わりに足元に吸っていた煙草を置き物を受け取る
旦那からのプレゼントを仕舞おうと思ったが、どうやら、すぐに使わなければならないらしい

さて、どうするかな
どこでも…か、駄目元でやってみるか
「…俺の事務所…」
どっかに落っこちるんじゃねぇだろうか

28 名前: ◆sBYghzSQ5o [sage] 投稿日:2009/01/06(火) 04:06:47 0
名前: レオ・テンペスト(今のところNPC)
職業: 格闘先生
種族: 人間
性別: 男
年齢: 23
身長/体重:174/少し重い
容姿特徴: 肌はやや黒め、短めのしっぽ髪、金髪、赤目、
      体格はそこそこガッシリ(ガチムチとかいう部類ではない)
      ヘソ出し。半袖短パン。
性格特徴: お兄さん系。生徒思いの優しい性格。
      ちょっとアホ。
技能/魔法: 格闘術をメインに戦う。
      魔法は回復や補助系の呪文に秀でており
      (自分の強化等が目的)
      攻撃魔法はあまりうまくない。
      といっても魔法学校の先生であるために
      普通の人以上には使える。
装備: グローブ、ゴーグル(かけてはいない)、ペンダント
所持品: 先生としての道具全般・料理道具
キャラ解説:ソルの通う魔法学校の先生。まだ先生になりたてなのに、
      ソルが勉強できないため、苦労しているようだ。
      つきっきりで指導をしているためか、仲がいい。趣味は料理。

29 名前:ソル ◆sBYghzSQ5o [sage] 投稿日:2009/01/06(火) 04:19:08 0
「だから、そこはもっと集中してやらないと失敗するだろ!」
「うるさいなぁ、わかってるって!」
・・・懐かしいなぁ、学校の夢を見るなんて久しぶりだ。

「おい!いつまで寝てんだよ!」
あぁ、よく居眠りしてたっけな・・・
「起きろ!折角来てやったんだから」
は?迎えに?

目が覚めて辺りを見回すと、どうやら魔法都市についたらしい。
随分眠ってたんだな・・・もょもと達とお別れの挨拶もしてないよ・・・。
一通りあたりを見終わり、視線を戻すと自分と同じ金髪の青年が立っていた。
「うわっ!」
「気付くの遅すぎ・・・」
「先生、迎えに来てくれたんですか!?」
「たまたまだ・・・海の方がやたら光ってたんで、気になって来たんだよ。」
そっか・・・やっぱさっき力をたくさん使ったから遠くまで光が届いたのか・・・

「で、こいつらは?」
テイルとバラグさんを見て先生が不思議そうに言う。
まぁ、そうだよね。妖精さんにゴーレムさんだもん。
「テイルとバラグさん。一緒に旅してるんだよ!」
「良かったなーお前にもやっと友達が出来たか!」
レオがソルの頭を撫でる。

「俺はレオ。ここの魔法学校の先生やってる。
 ここは観光にはあまり向いていないと思うけど、ゆっくりしていけよな?」
自己紹介を早々に終わらせると、オーシアがどんなところか軽く説明した。

30 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/01/07(水) 00:05:41 0
>27
もょもと「あれ?こんな所に煙草が落ちてる」
サマンサ「ポイ捨てかしら。やーねー」
この煙草……見覚えがあるような。念の為に聞いてみる。
「サマンサちゃん、侵入してきた敵ってどんな奴だった?」
サマンサ「どうもこうも……見るからに極悪非道な化け物だったわよ!
女の子の顔を傷つけるなんて最悪ッ! 今度会ったらぶっとばしてやるっ!」
うん、やっぱり気のせいだ。
船員「船長〜帆が修復できません!」
船長「タダ乗りの妖精小僧! 海流起こすぐらい余裕なんだろ?」
「はいはい、やりゃーいいんでしょ。なら魔法の聖水持ってきて!」
なんとなくナレーションを入れてみた。
「こうして、勇者様御一行は幽霊船を見事撃破し、海洋都市オーシアに到着したのであった!」
もょもと「誰に向かって言ってるんだ!?」

第五章開始ッ!!

>29
もょもと君とサマンサちゃん(+棺桶)は、到着するなり教会に向かって去っていった。
そして謎のヘソ出し短パン青年が現れた。
ソル君は先生って言ってる。……素潜りのコーチだろうか。
>「俺はレオ。ここの魔法学校の先生やってる。
 ここは観光にはあまり向いていないと思うけど、ゆっくりしていけよな?」
短パン青年はいきなり爆弾発現を放った!
一般的な高位魔術師のイメージが音を立てて崩れていく。
「ちょっと待て、魔法学校の先生ってことは……導師級の魔法使い!?」
短パン青年改めレオ君は歯を光らせながら爽やかに答えた。
「ああ、ソルの担任やってる。
卒業試験として冒険に出してるんだがちゃんとやってるか?」
「そりゃあもう超優秀! 卒業試験なんて余裕で合格だよ!」
もちろん本心である。むしろてっきり正規の魔術師かと思ってたけど。
「ハハハ、冗談はよせよガール! 手に負えないおちこぼれだぞ〜」
「ハハハ、そっちこそご冗談を!」

さて、早速街の中央公園にやって来た。
族長が言うところの飛空艇らしきものは滑り台やジャングルジムが取り付けられ
もはやアスレチックと化している……。
その上無邪気に子供たちが遊んでいたりする。
そんなの関係ねーとばかりにおもむろにセレネストリングスを取り出してテキトーに弾く。

しかし 何も 起こらなかった! 

いや、無駄に注目だけは集まってしまった。
「……ですよねー!」
とりあえず笑って気まずさをごまかしてみた。

31 名前:バラグ ◆o/oHY4BMj6 [sage] 投稿日:2009/01/07(水) 02:23:27 0
この煙草は…
地面に落ちている煙草の意味を理解し、それを踏み潰した。
「鴉…」

少し経つと大きな島が見えてきた。
アレが海洋都市オーシアか、何かが起こる兆候など一切見せない平和な所だな。
島に上陸後、ソルの先生との雑談をして街の中央公園に来た。
テイルは何かを確認しハープを弾いが俺には、何をしているのか解らない。
しかも今ので子供たちが集まってきた。
「綺麗な音ー、もう一度出してー♪」
子供たちはテイルを囲み、もう一度ハープを弾くようにせがんだ。

「何がしたいのか俺に教えれくれないか?
もしかしたら何か手伝えるかも知れなしいし。」
テイルは、子供に囲まれて近づく事が出来ないので
ソルに今何をするのか目的を聞いた。

32 名前:ソル ◆sBYghzSQ5o [sage] 投稿日:2009/01/07(水) 06:23:39 0
>>30
先生と合流したところで、中央公園に向かうことにした。
別にわざわざ付いてくることないのになぁ…
公園を一通り見回りした後、テイルがセレネストリングスで演奏を始めた。
演奏中に、先生がこんなことを聞いてきた。
「もしかして…お前本当の姿に戻ったのか?」
「うん、羽が生えてきた。」
「そっか…黙っててごめんな?」
「別に先生のせいじゃないよ」
先生も天使のことを知っていたようだ。
みんな、黙ってたのか…まぁ、簡単に教えちゃいけないことだし仕方ないよね

演奏が終わったが、何も変化なし。
どうしてだろう…?
>>31
>「何がしたいのか俺に教えれくれないか?
もしかしたら何か手伝えるかも知れなしいし。」
バラグさんが疑問に思って聞いてきた。
まぁ、その場に居なかったから何をしてるか知らないなんて当然だよね。
「この街の中央であのハープを弾くことによって、
 封印されている飛空挺が動き出すらしいんだよね…
 情報不足なんでちょっとわからないんだけど。」
テイルが一番知ってるはずなんだけど、
子供が集まっていて会話できそうにないなぁ。

33 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/01/08(木) 00:08:36 0
>「綺麗な音ー、もう一度出してー♪」
子ども達が目をキラキラさせながら寄ってきた。
意外と好評だったみたい。森にいる時は暇なので時々楽器を演奏して遊んでいたのだ。
気をよくしたボクは族長から教え込まれた十八番を披露することにした。
「寄ってらっしゃい見てらっしゃい!
これより歌うは遥か古に世界を救いし英雄達の伝承歌……」
♪光と闇のロンド
「おおっ、かっこえー! “光の勇者の伝説”が元ネタでしょ!」
「よく知ってるね。光の勇者の中で誰が一番好き?」
「だって最近週刊誌で連載してるもん。
好きなのはー……妖精の魔法使いで8頭身美女のレジナ様!」
8頭身の族長を想像して吹き出しそうになった。
「あと獄炎のバルトール超カッコいいんだよ!」
「あははははは。そいつは敵!」
笑えねーーーーー!

>「この街の中央であのハープを弾くことによって、
 封印されている飛空挺が動き出すらしいんだよね…
 情報不足なんでちょっとわからないんだけど。」
テイルが調子に乗って演奏会をしている最中、レオが思い出話を始めた。
「そういえば……16、7年前になるかなあ、この公園が出来た頃。
あの船を遊具に改造しようって事になったときに
台座にはまってる意味ありげな不思議な石が見つかって
秘密裏にうちの学校がひきとったとかいう噂が一時期流れたよ。
でもそんな物を保管してるって話は最近聞かないし……よくある都市伝説だな!」

34 名前:◆QfWWEz6wno [sage] 投稿日:2009/01/08(木) 19:48:47 O
煙草と硝煙、そして微かに残る血の匂い。
久しく嗅いでないがこれは俺の事務所の匂いだ。
目を開くとそこは確かに俺の事務所だった。
ボロいソファー、ボロい机、そして、ところどころに隠してある武器
この世界に来る前のまま、それが目の前にある
「…まさかな」
俺は恐る恐る窓を開け、外の景色を確認する
本当に帰ってこれたのなら、目まぐるしく行き交う人や車や見下したようにそびえるビル群があるはずだ。

「確かにどこへでも行けるとは言ったが、次元を超えることは現段階じゃ無理なんでな
 ここへ来るようにしておいた」
呆然としている俺の背後から、あの白い老人が現れ話す。
窓から見た風景は、まるでどこかの避暑地にある別荘から見た風景のように鬱蒼とした森が広がっていた
「この部屋はどうしたんだ?」
薄々感づいていた為か俺が思っているほどショックは無かった。
「お前が寝ている隙に、夢魔を使って頭の中を調べさせて、再現した
 だが、再現したとはいえ所詮見た目だけだ。そこにある箱や、魔導銃紛いは只の飾りだ」
俺は深く溜め息をついた後、ソファーに腰をかける。
あぁ本当だ、座り心地が全然違うというかこっちの方が断然いい
「まぁ大体そんな事だろうと思ってたがよ
 で、他に何かあんのか」
「近い内に六武神の1人が訪ねてくる
 そこから先はソイツから聞けばいいだろ?
 それまでは休んでおけと言伝を頼まれただけかな」
そう言い残し、白い老人は姿を消した。
そうだな。見せかけとはいえ、帰ってきたんだ、少しばかり眠るとしよう。
俺はソファーの上で横になり、瞼を閉じた

35 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/01/09(金) 15:28:21 O
集え猛者!第253回オーシア格闘大会

優勝者にはこの世で2つとない魔石「飛行石」と拳型宝具「フィスト・オブ・キング」を賞金10000000Gと共に授与

36 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/01/09(金) 18:19:20 O
>>35
パオペイ…?
チェイサーズ混じってね?

37 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/01/09(金) 18:23:26 O
>>36
具と貝の見分けもつかないのか?

38 名前: ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/01/09(金) 23:18:27 0
>35
――ちょっと前、魔法学校にて
教頭「今年の格闘大会の景品何にしましょう?」
校長「飛空石にしましょうそうしましょう」
教頭「ちょ、おま! バカですか? バカなのですか!? あれは門外不出ですよ!
あることすらバラしちゃいけないって自分で言ってたじゃないですか!」
校長「時は満ちました。今年の格闘大会に必ずや勇者は現れる……」

39 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/01/09(金) 23:39:38 0
>35
横の通りを大量のビラを持った三人組が歩いてきた。
魔法学校の生徒だろうか。
風が吹いてそのうちの一人のビラが散らばる。
「うわあ!」
「ロンったら、何やってるのよ〜」
一枚が目の前に飛んできた。
「ふーん、格闘大会ねえ……」
戦いが嫌いな平和主義者のボクには無縁のものだが何気なく拾ってみる。
「飛行石……!? これだ!」
ほぼ同時に、レオ君もビラを見てなぜか驚いていた。
「何だと!? 都市伝説じゃなかったのか!」
3人のうちのメガネをかけた生徒が言った。
「さっき刷り上ったばっかりで街中に配ってくるように頼まれて……。
良かったらもらっといてください」
三人組は散らばったビラを拾って慌しく去っていった。

40 名前: ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/01/10(土) 00:23:59 0
海洋都市オーシアから数十キロ離れた、鳥も通わぬ小島の中の隠された基地内部にて。
死霊皇帝軍の作戦会議が開かれていた。
偉そうな人「ちょっとぉ、光のドラゴン逃がしたってどういうこと?」
下っ端A「申し訳ありません! 妖精の森に逃げ込まれてしまいまして……」
偉そうな人「あーあ、あそこは流石に手が出せないんだよね。
バルトールのフレイムウィングも沈没したらしいしぃ。気合入れていかなきゃ」
下っ端B「はい、次こそ成功させましょう! 次の作戦は?」
偉そうな人「次のターゲットは……海洋都市オーシアの魔法学校。
飛行石を奪ってついでにぶっつぶせればさらによし!
こっちの軍勢潰すための人材育成してんのバレバレなんだよ!」
下っ端C「えぇ!? 海洋都市オーシアって近いけど
昔からうるさい歌歌う一族が牛耳ってて難攻不落ですよね!?
後回しの方がよくないですか!?」
偉そうな人「そうそう、そのウザい鳥人間共が魔法学校なんてフザけたものやってんの。
どうも今年は格闘大会をかなり大々的にやるらしいからさ
その時を狙ってどさくさに紛れれば……」

41 名前:インペトゥス ◆jH6qejmC7g [sage] 投稿日:2009/01/11(日) 21:11:01 0
>40
その秘密基地よりも更に遥か北方、『竜帝山脈』を越えたさらに向こうの『静謐の氷原』
そこに、城が一つ存在する。壮麗な外観は吹雪に煙る為にそうそう把握させない。

その城のとある一室―――――
その客間にしつらえてある椅子にオレは腰掛けていた。
手元にあるのは>35の情報の記した一枚の紙。
「で?オレにとってこいって?」

向かい合うのは青い豪奢なドレスを着た麗人。
だが、その美しさをも上回るおぞましさを纏う闇の魔人でもある。
〈そう、お前に命じてある勇者達の実力の調査と妨害に加えて、な・・・・・・
 FoK(Fist of King)・・・古代の神具であるFoG(Fist of God)をモチーフにしたレプリカではあるが
 そのレプリカの装着者を大量に装備した部隊は『FoKs』(フォックス)と呼ばれ闇の眷属に被害を与えた。〉

「どうせ、また偏屈じーさんが武器の参考にしたいからとってこいって言ったんだろ?
 六武神が一人、『静謐のベアトリーチェ』ともあろうアンタが根負けか。」
〈そうとも言うな。ついでに勇者どもに飛行船を持たせない為でもある。
 それと今回任務にあたって協力してもらう相手がいる。例の船にいた人間だ。
 それについては私からバルトールへ要請をしておくから向こうで合流を。〉

「まぁそこらへんの細かい策はどうでもいいわ、んじゃ、行ってくるぜ。」
〈頼んだぞ。あぁ、それとお前の仇についての情報だが、未だ入っていない。〉
扉に向かって歩き出したオレに背後からそんな声がかけられる。
極力、平静を装った声で返した。

「仇の情報は、入ったらでいい。何度もオレにそれを思い出させんな。」

――――――――――――――――――――
城から一体のワイバーンが、背中に人影を乗せて飛び立つ。
〈行ったか・・・。さて、バルトールにも伝えておくとしよう。
 インペトゥス・・・裏切った時の保険は、かけておかねばな。〉

そう呟いて麗人・・・・・・ベアトリーチェは背筋も凍るような笑みを浮かべた。

42 名前:ソル ◆sBYghzSQ5o [sage] 投稿日:2009/01/12(月) 03:40:10 0
>>39
公園で子供に誉められてハープを弾き続けているテイルの所に、
一枚の紙が飛んでくる。

>集え猛者!第253回オーシア格闘大会

>優勝者にはこの世で2つとない魔石「飛行石」と拳型宝具「フィスト・オブ・キング」を賞金10000000Gと共に授与

>「さっき刷り上ったばっかりで街中に配ってくるように頼まれて……。
良かったらもらっといてください」

額に謎の傷を残したメガネの少年はそういい残すなり、さっていった。
アルバイトか何かなのだろうか?
―そんなことより、今年の賞品、なんかおかしくないか?
>「飛行石……!? これだ!」
>「何だと!? 都市伝説じゃなかったのか!」
飛行石っていうと・・・あの天空の城に行ったりする石ですかね?
いきなりスケールでかいなぁ・・・

と、適当にビラを読んでいたとき。
「賞金もバカ高いじゃん!今年は絶対でなきゃ!」
「まぁ、今までがショボかったからな・・・鉛筆一ダースとか、500G分の図書券とか…」
先生、いくらなんでもそこまで低くなかったでしょ。
でもショボかったのは同意!
「オレ、これ出てみるよ!絶対10000000G手に入れて見せるから!あ、飛行石も。」
「俺は毎年出ろって言われてるから、出なきゃいけないな。
 テイル、お前はどうする?興味ないなら観戦だけでも良いが…」
先生とオレは出ることに決定。早速受け付けすることにした。

(賞品のことはもちろんだけど…本当の狙いはそうじゃない。本当の狙いは…)
「この大会で優勝して、手柄を立てて学校を卒業するッ!」
いい加減一人前の魔法使いになりたいしね。

43 名前:バラグ ◆o/oHY4BMj6 [sage] 投稿日:2009/01/12(月) 13:18:47 0
聞いた話からすると恐らく、公園の台座に飛行石をはめてハープを弾くと飛空挺の封印が解けるようだ。
だとするならば先ず飛行石を手に入れなくては。
飛行石は、格闘大会に優勝すると手に入るようだが、何故格闘大会の優勝商品に成っているのだろうか?
一般人には都市伝説としか思われていなく魔法学校が保管しているような物なのに。
…何か光側による裏が在りそうだな。
まあ光側の遣る事だから余り問題なさそうだが…問題は、闇側か。
飛空挺を動かすのに必要な物を格闘大会の優勝商品なんかにして死霊軍の耳に入らない訳が無い。
何かが起こる嫌な予感……と言うか絶対に何か起こるなこの格闘大会。

それにしてもこの体、前の体に比べて動きにくいな。
無理に動くとギシギシと軋むしな…修理が必要かな?
今のこの体の性能を確かめる為に格闘大会に出ておこう。
「俺も大会に出る、今の体の性能を確かめたいからな。」
「いやいや、ゴーレムは大会に出れないから。」
レオの口からゴーレムが大会に出れないと告げられた。
まあ、当然だろうな。
ゴーレムは、技術が有れば簡単に強化できるから努力や苦労が無い。
そんな者が大会に出て努力人を意図も簡単に潰してしまえばとても残酷だな。
大会に出れないなら特に何もしないでいるか。
「じゃあこの辺りの魔法使い達の実力でも見させて貰いますか。」

44 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/01/13(火) 00:14:41 0
>42-43
「そういえば忙しいんだった。またね」
そうだ、演奏会をしてる場合じゃないのだ! 子ども達に手を振って走り去る。
子どものうちの一人が聞いてきた。どこか不思議な雰囲気をまとっている。
「お姉ちゃん、名前は?」
振り向き様に答える。
「テイルだよ!」
んー? あの子、ちょっと人間とは違うような……。まーいっか。

テイルの名前を聞いた子どもは、他の子ども達から少し離れた場所で呟く。
「間違いなく伝説のセレネストリングス……こうしちゃいられない!」
物陰に隠れて、意味もなくくるりと一回転したと思うと、真の姿を現した。
翼と鳥の下半身を持つ光の眷族セイレーン、それが彼女の正体。
平和な時代は人に紛れて生活している、オーシアを古来より守護する光の眷属。
彼女は姿を消すと、魔法学校に向かって飛び立った。

>「オレ、これ出てみるよ!絶対10000000G手に入れて見せるから!あ、飛行石も。」
>「俺は毎年出ろって言われてるから、出なきゃいけないな。
 テイル、お前はどうする?興味ないなら観戦だけでも良いが…」
10000000G……それだけあれば歴代光の勇者初の最新兵器大量動員に
デコトラ一杯の魔晶石を携えてのお大臣アタックも夢じゃない!
といっても人間相手に戦うのは苦手なんだよなあ。
>「俺も大会に出る、今の体の性能を確かめたいからな。」
>「いやいや、ゴーレムは大会に出れないから。」
バラグさんも出られないのね。と、いう訳で。
ぽんっとソル君の肩を叩く。
「……任せた!」
どこまでも他力本願であった。
だってソル君が天使モード発動すれば優勝間違いなしだよ!

そんなこんなで魔法学校に受付にやってきた。
>「この大会で優勝して、手柄を立てて学校を卒業するッ!」
「ガンバレ、超応援する! レオ君にいい所魅せてやれ!」
そのレオ君がちょいちょいと肩をつついてきた。
「おい、応援してる場合じゃないぞ」
「何?」
「お前、なぜか出る事になってる」
名簿を見ると、確かに名前が書いてあった。
何か壮大かつものすごく単純な陰謀を感じる……!
「……他力本願はダメですかそうですか」
おかげで出るっきゃない気分になってしまった。
幸いにも、というか陰謀だったら当然のごとくソル君とは別のブロックになっていた。
「大会は一週間後だ、しっかり鍛えとくよーに!」
レオ君、鍛えるって言われましても……とりあえず魔法の聖水買い込んどこう。

45 名前:ソル ◆sBYghzSQ5o [sage] 投稿日:2009/01/14(水) 00:22:09 0
>>43
バラグさんは大会に出られないみたい。
なぁんだ・・・バラグさんが出れば優勝確実なんだけどな・・・
「先生、どうしてもだめ?」
「だーめだ。悪い魔女に声と引き換えに
人間の姿に変えてもらうとかでもしねぇと無理だな!」
人魚姫かよ!…本当に人間の姿に変えてしまうような
魔女さんはこんな都会にいないと思う…

>>44
>「……任せた!」
テイルに任せられてしまった。
パーティの中では唯一人間(人間…?)であるオレしか出られそうにないみたいだ。
オレしか参加できないとなると、ちょっと不安だなぁ。
そんなことを考えていると、先生がテイルとなにやら話している。
「ん…どうしたの?えっ!」
驚いた。なんとテイルの名前が手続きせずとも登録されていたのだ。
「VIP待遇ってやつですか、これ?なんにせよすごいじゃん!」
思わず喜んでしまった。これで2人、参加できるようになった。
>「大会は一週間後だ、しっかり鍛えとくよーに!」
一週間もあるのかぁ。まずは何をしようかな…

―大会まで残り一週間!―

【一日目】
テイルは魔法の聖水をたくさん買っている。
何かの儀式に使うのだろうか?
オレはとりあえず、一人旅でやりくりしてきたお金を
たくさん使うことにしよう。
しばらくまともにお買い物できなかったしね♪
「チョコと、アメと、ガムとー♪」
どっさりと手持ちのサックにお菓子が買い込まれていく。
…何故かお菓子の量り売りに行ってほぼ一日費やしてしまった。
「皆も食べる?一応魔力回復効果もあるよ。」
魔法都市だけあって、お菓子にもさまざまな回復効果がついているみたいだ。
その中でオレは、魔力を回復するものを中心に買っておいた。
「疲れたら食べるんだ。明日から頑張るぞー!」

【二日目】
とりあえず戦闘訓練をすることにした。
学校内の空いたグラウンドで、先生に教わった格闘術を復習する。
格闘大会なんだから、魔法に頼ってばかりもいられないしね。
…無駄に一週間すごしそうな気がするけどいいや…。

46 名前: ◆sBYghzSQ5o [sage] 投稿日:2009/01/14(水) 00:36:40 0
第253回オーシア格闘大会
第一回戦の詳細だよ!

第一回戦は48人の参加者がAブロック・Bブロックに別れ、
広いステージで戦ってもらいます。
場外に出るか、気絶すればその人は脱落!
ブロック内の人で協力しあってもよし、一人で大量の参加者を倒すもよし!
基本ルールは以下の通り。よく読んでね!

・人を殺しちゃだめだよ。その時点で失格、牢屋行き☆
・武器はオッケー。でも相手の腕をスパーンとか、心臓グサリとか、
 取り返しのつかないレベルまでやっちゃってもペナルティ♪
 魔法学校主催なのだから杖などの刃物以で
 殴るのが安全かつ魔法学校っぽいよね!
・それぞれのブロックで12人ずつまで減ったらその時点で終了です。
・もちろんただの試合じゃないよ。大会主催組から一人ずつ、
 強敵が出現するのだ!味方につけちゃえば有利かも!?
・観客席には特殊な結界がはってあるので、どんな魔法でも大丈夫♪
 ただ進んで破壊しようとすると校長が黙ってないかも・・・。

では、格闘大会までもう少し、待っててね!

作:魔法学校報道部☆

トンヌラ「ねぇ、こんなんでよかったのかな?」
サマンサ「いいのよいいのよ、楽しそうに書ければいいって校長さんも言ってたでしょ。」
もょもと「俺は参加者側で出たいんだが…」
サマンサ「何言ってるの!教会でトンヌラを生き返らせたからお金がなくて、
     そのためにバイトしてるんでしょ!働きなさいよ!」
魔法学校の報道部(バイト)三人は部員達に出来上がったビラを渡し、
早速次の仕事にとりかかるのだった。

47 名前:ルーチカ ◆hATMxiE/qY [sage] 投稿日:2009/01/14(水) 02:10:52 0
格闘大会・・・魔法学校の生徒にとっては、実力テストを意味する。
ルーチカも欠席にされないよう毎年出場し、中くらいの成績を残しているのだが、
今年の彼女には、参加賞のサイコロキャラメル以外にも欲しいものがあった。

それは、しばらく前に散歩の途中で拾った子猫−−今や中型犬並みのサイズと
いやに立派な尻尾、細かい白黒のぶちもようを誇る−−の餌代。

そんな訳で受付に来たルーチカは
「どっちのブロックにしようかな・・・」
60cmステンレス定規を記入名簿に立て、手を放した。
・・・ぱたん。
「・・・じゃあ、Aで」
戦士やら姫やら妖精やらに混じって自分の名前を書き込むと、
(今年は学外からのエントリー、多いな・・・)
子猫に残飯を分けて貰うため学食へ向かった。

48 名前:ルーチカ ◆hATMxiE/qY [sage] 投稿日:2009/01/14(水) 22:31:17 0
こちらのスレに書くの忘れてました。
ストーリーに合わない部分があったら随時修正します。
よろしくお願いします。

名前:ルーチカ
職業:魔法学校の生徒
種族:人間
性別:女
年齢:10代半ば
身長/体重:中肉中背
容姿特徴:平凡
性格特徴:マイペース
技能/魔法:呪歌、魔法学校で教わった技能(初級)
装備:制服、60cmステンレス定規
所持品:カバン(学用品一式入り)
キャラ解説:
魔法学校の生徒。特徴に乏しく、何をやらせても成績は中の中。
唯一の例外が音楽で、成績は同じ中の中でもその中身は、
学年トップクラスの歌唱力と皆無な楽器演奏力のコンボ。
先祖にセイレーンの血が混じっているとかいないとかの、
この島では珍しくもない噂がある家系。


49 名前: ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/01/15(木) 00:16:28 0
>>34
ソイツは、あまりにもさりげなく現れた。
窓も開いていないのに一陣の風が吹きぬける。
次の瞬間、隣にはバンダナを巻いた青年が立っていた。
まるでずっと前からそこにいたかのように自然に。
赤銅色の髪とこんがり日焼けしたような褐色の肌に端正な顔立ち。
異種族特有の尖った耳が長い年月を生きている事を伺わせる。
「変わったところに住んでたんだなあ。魔導銃……?」
興味深げに銃器類のレプリカを手にとって眺め回しながら
鴉に人懐っこい笑みを投げかける。
「アハハ、悪い悪い。自己紹介がまだだったな。
俺は死霊皇帝軍六武神が一人、疾風のアルベル! 以後よろしく!」
ばんっと椅子に片足を乗せて微妙なポーズを決める。
「あー! 今ウソつけって思ったろ。
ネームプレートだってちゃんと持ってるんだからな!」
どこからともなく取り出した六武神証明鉄板を見せ付ける。
何物にも捕らわれていないかのような風のように飄々とした雰囲気。
コロコロ変わる表情は、六武神どころか闇の眷属にすら見えないだろう。
「今日はバルトールの代わりに新しい任務を持ってきたんだ。
といっても大層なもんじゃないから心配すんなよ。
要は独立工作班が一人で大変そうだから手伝ってやってほしいってこと。
この前幽霊船で会ったんじゃないかな? フードを被った神官だよ。
インペトゥスっていうんだけど。……それから」
ハイテンションだった声が一気にトーンダウンする。
「ここから先は……無いとは思うがもしもの話。本人には言うんじゃないぞ?
もし死霊皇帝軍を裏切るような素振りを見せたら止めて欲しい……抹殺してでも」
当然のごとく、なぜ魔族が裏切ったら抹殺しろなどという任務が
人間に任せられるのかという疑問が浮上するだろう。
ガイアの常識的に考えると人間の方が余程裏切りそうだ。
その疑問に応えるかのように、アルベルは静かに語りだす。
「どうして俺達と光の奴らが争っているか分かるか?
理由は簡単、互いに相容れない存在だからだ。
恨みや憎しみなんて感情は無い、あるのは敵意だけ……」
同じ顔のはずなのに、先ほどまでの無邪気さは跡形もなく影を潜め
身を切り裂く風のようなもう一つの顔が露になっていく。
「でもアイツは違う。アイツを突き動かしているのは憎しみだ……。
おそらく、嫉妬や羨望や叶わない愛から来る憎しみ。
確かに最も強い行動原理だが、何かの拍子に裏返りかねない危険な感情」
どうして分かるかって?」
唐突に頭に手をやり、バンダナを静かに取った。
「俺もアイツと同じだからだよ」
掻き分けた髪の間からは、ニ本の角がのぞいていた。
「ナイトメアって聞いたことあるか?
……この世に生を受ける前に闇に魅入られた忌み子。
アイツは魔族じゃない、人間として生まれるはずだったのさ」
バンダナを元の様に巻きつつ続ける。
「それで俺はダークエルフと見せかけてエルフのナイトメアってわけ。
生粋の光の眷属が生まれる前に闇にスカウトされちまうとは……最高に笑えるだろ?
ククク……アハハハハハハ!!」
ひとしきり笑って鴉の顔を見て一言。
「……もしかしてバーコードハゲ期待した!? 期待はずれでゴメン!」
すっかり最初のノリに戻っていた。

50 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/01/15(木) 00:46:37 0
>>45
>【一日目】
「“魔法の聖水”は魔力回復でこっちの“ポーション”は体力回復……ん?」
>「皆も食べる?一応魔力回復効果もあるよ。」
妖精だから霞食って生きてる……じゃなくてガイアから
マナを自動供給してもらってるため、食べ物にはあまり詳しくない。
一個貰って食べてみた。多分こんな時はこう言うんだろう。
「お……美味しい!」

>【二日目】
ソル君が格闘訓練をしている横でうらうらと風を感じながら日向ぼっこ……
じゃなくてガイアの力を取り込む。断じてさぼっているわけではナイノダ!
レオ「テイルもやるか?」
「だが断る!」
レオ君よ、究極の魔法特化種族に向かって何を言う。

【三日目】
>46
第一回戦の詳細によると、武器はOKらしい。
そこで、ガーデニング屋に行って植物の鉢植えを購入。
誰が何といおうと武器である。

51 名前:◆QfWWEz6wno [sage] 投稿日:2009/01/15(木) 14:10:46 O
「……ナイトメアがなんだとかはあんまりわかんねぇけどよ
 結局はあの妖精の連中らがなんだかんだいってお前さん方を迫害してるわけで
 あんたもインペトゥスも元々あっち側なのにも関わらず
 たまたま先天的『悪い病気』にかかっただけで迫害され
 それであいつらを憎んでいるが、いつその『感染源』に怒りの矛先が向くかわからないと
 とまぁ、俺はこう解釈してるが問題ねぇのか」
そうアルベルに返すと煙草に火をつけ、一服し、改めて考える。
結局、あいつらは『汚物』が存在するのが嫌で堪らない『潔癖症』なだけの連中なんだろう
「正義の反対は悪ではなく、別の正義であり、正義もまた悪である」
「あんた面白いこと言うね」
「俺が今まで生きてきて理解出来た世界の心理さ
 俺もあんたらの気持ちはわからなくもない…もしかしたら、あんたの心配は杞憂かも知れないが…
 それ込みでやらせてもらうことにするさ」
その後、俺は仕事の詳細を説明された。
どうやら、飛行艇を動かすのに必要な鍵が格闘大会の賞品になっているそうだ。
早速、俺は適当な荷物を手に取りオーシアへ飛んだ

オーシアへ着くなり、近くにいた烏達に宿で待つと伝言し、足早に宿へ向かった

52 名前:ソル ◆sBYghzSQ5o [sage] 投稿日:2009/01/16(金) 01:54:16 0
【三日目】
大会詳細が決定された。
24人×2にわかれて、さらに半分ずつになるまで減らしあいか・・・
先生はどっちのブロックにいるんだろうか?
テイルに着いていって鉢植えを買ったけど、
何に使うんだろう?鈍器・・・?
自分はとりあえず見て回るだけで一日終了。

【四日目】
大会まで残り半分を切った。
どんな人が参加しているか改めて確認にいってみる。
Aブロック…ルーチカって人が追加されている。
どんな人だろう…一通り学内の有名人物の名前は把握しているが、
こんな名前は聞いたことが無い。
「もしかしてすっごい魔法使いさんだったりとかするのかな…?」

【五日目】
先生のもとで魔法の勉強。
戦闘訓練もいいけど一応、勉強もしなきゃ。
途中で寝ちゃったけど、新しい魔法も習得できたから良し。
「大会まであとちょっとだけど…テイルは訓練とかしないの?」
妖精は日光浴とか月光浴とかで魔力を高めるっていうけど、
オレから見たらただボーっとしているようにしか見えないや…

53 名前:ルーチカ ◆hATMxiE/qY [sage] 投稿日:2009/01/16(金) 01:59:41 0
格闘大会まで1週間、とはいえ、
ルーチカの場合は、いつも通り学校で授業を受け、合間に会場設営にかり出され、
放課後は他の生徒たちと一緒に格闘大会出場に備えて薬の作りだめをし、
帰りには学食や馴染みの店に寄って子猫の餌をなんとか安価に調達しようと腐心する毎日。

(餌代、欲しいなあ・・・とはいえ、実力じゃ優勝とか絶対無理だし)
学校の成績で中の中なのだから、学外から強そうな人が沢山参加する気配の今回、
それより低い結果にしかならないのは明らかだ。
(うーん、大会関連のバイトで普段より少しは稼げるけど・・・
 ・優勝しそうな人に協力して賞金をちょっぴり分けてもらう
 ・ネズミで困ってる家とかウサギで困ってる畑とか知らないか学外の参加者に聞いてみる
 とか・・・どうも冴えないなあ・・・)

考え込んであやうく産業廃棄物Aを調合しそうになりながら
(ま、情報くらい集めて損はないよね)
暇を見つけて学外の参加者がいそうな辺りを歩き回ってみる事にした。

54 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/01/16(金) 10:41:58 0
>52
>【五日目】
>「大会まであとちょっとだけど…テイルは訓練とかしないの?」
「いやあ、してるよ」
蔓で簀巻きにした机を持ち上げながら答えた。
すでに教室の後ろ半分は
鉢植えから伸びた物理的に有り得ない量の蔓(しかも極太)が蠢いている。
教室の惨状に気付いたレオ君が叫ぶ。
「き、貴様ッ、神聖なる教室を野生の王国にする気か!?」
「大丈夫だって」
魔法を解くと一瞬で元通りになった。鉢植えに声をかける。
「オッケーイ、本番よろしくね!」

>51 >53
話は変わってイミテーターの欠片。
アスカちゃんにたまねぎ君と呼ばれていたのでオニオンと呼ぶ事にした。
それがレベルアップしたみたいで小動物に変身できるようになった。
子猫の姿にして肩に乗せて街を歩いていた時。
いきなり何かに脅えたように走り出した。といっても特に何も無い。
あえて言うならこの辺りでは珍しく烏がいたぐらいか。
「ちょっと、何!?」
少し追いかけた時に調度いい方向から魔法学校の生徒っぽい少女が歩いてきた。
「その子捕まえてーーー!」

55 名前:ルーチカ ◆hATMxiE/qY [sage] 投稿日:2009/01/17(土) 13:36:16 0
魔法学校の敷地の一部が参加者に解放されているのでキャンプやトレーニングする人で賑やかだ。
生徒達だって似たようなものだけれど、学外の人は特にバリエーションに富んでいる。
「今日はこのくらいで勘弁して下さい、姫」
盾を構えて泣き言を言う神官と、スパーリングを続ける姫。かなりの力がありそう。
他にも、大きな荷物を背負って商売してるおじさん、そして、
エキゾチックかつ男子生徒が大興奮な服装の良く似た二人は姉妹なのかな?
この人達、格闘大会での技が読めない。困ったな。

>54
もちろん参加者の中には学校の中じゃなく普通に街に滞在してる人もいるから
街に出てそれっぽい人を探しながら歩いていたら
「その子捕まえてーーー!」
声と共に子猫がこっちに走って来た。
(ちょ、子猫の機動力って半端じゃない・・・)
案の定、かがんで手を広げた少し手前で子猫は横に跳んで急ブレーキ。
びくびくと今にも走り出しそうなので、とっておきの猫なで声を出す。
「こっちにおいでー♪」
言葉は短いけど呪歌みたいなものなので、かなり用心深い相手でも逃げ出しはしなくなる筈。

56 名前:◆QfWWEz6wno [sage] 投稿日:2009/01/17(土) 17:49:46 O
しばらく、部屋で待っていたが一向に奴が来る気配はない
聞くところによると神出鬼没で有名な奴だ。そうホイホイと来るわけもないか
まぁ、いざとなったらステッキで飛べばいい訳だし
こんな所でじっとしている訳にもいかない
とりあえず、大会に参加しなけりゃ始まらないし、それ用に用意したコイツ(逆刃刀)にも慣れなきゃいかん

[ちょっとそこらへんをぶらついて来る]
[待ってるか、何か伝えたいことがあるなら残してけ]

とメモを残し、出かける準備を始める
「まさか、コイツがこんな風に変わっちまうなんてな」
とこの世界のものよりも攻撃的で奇抜なデザインの兜を装着する。
これは昔、懸賞で当たった物で部屋に飾っていた者で、元々はプラスチック製だったのが、鋼になっていたのだ。
「よし!変装完了っと」
一見すると変な兜に下はスーツ姿の変人に見えるがこれはご愛嬌
少なからず、顔は見えない以上追いかけられまい。
「まずは、登録しにいくか」
逆刃刀片手に鴉は部屋を後にした

57 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/01/17(土) 19:20:34 0
>55
一見何の変哲もない少女だが、声はそうではなかった。
>「こっちにおいでー♪」
……優勝候補だ! 少女の声を聞いた瞬間、そう思った。
オニオンはすっかり大人しくなって少女に擦り寄っていく。
「ありがとう!」
オニオンを引き取って元通り肩に乗せる。
でかした、オニオン。優勝候補者と引き合わせてくれるとは!
短い言葉で目に見える効果を発揮するとは只者ではない。
この少女、間違いなく高位の呪歌士だ。
せっかく会えたんだから慎重を期して手を組んでおくのが得策だ!
「すごいよ! キミって呪歌歌ったらかなりのもんでしょ。優勝できるかも!」
少女が格闘大会に出場するのが前提で話しているのは
魔法学校の生徒でこれだけの実力があれば出ないはずがないと思ったからである。
物は試しでさりげなく交渉を持ちかけてみる。
「ボクはフェアリー=テイル。
とある事情があって飛空石が欲しくて格闘大会に出るんだ」
一瞬だけ妖精の翼を可視化して真の姿をチラ見せする。
「キミがよければでいいんだけど……手を組んでみない?
もしキミが優勝したら飛空石をちょうだい。
その代わりボクが優勝したら賞金の中から1000000Gあげる。なーんてどうかな?」

58 名前:バラグ ◆o/oHY4BMj6 [sage] 投稿日:2009/01/18(日) 03:50:36 0
どうやらゴーレムでも魔法で人間の姿に生れば格闘大会に出れるようだが…やめておこう。
人間化には、嫌な思い出がある。またあの姿になるのは嫌だな。
何時の間にかテイルが大会に参加登録されていた、どうやら光側の工作で強制的に出る事に成った様だ。
ならば自分も参加登録…されてない。
いくら光側に居てもやはりゴーレムは、大会に出せないようだな、残念だ。

【一日目】
自分には、殆ど関係が無いが大会まであと一週間。
魔法学校が有る都市だけあってゴーレム職人も居るらしい。
体の整備点検のため職人の所まで行って体の中身を調べて貰った所、
「体の中身はボロボロで激しい運動をすると手足が取れますよ」と言われた。
直してくれと言ったが自分の体は、最新の高等技術で作られているらしく、普通のゴーレム職人には直せないらしい。
自分を直せるのは、自分の設計者位だと言われ、簡単な整備だけ受けた。

帰り道にて黒い凶悪モンスターの指名手配書が剥がされるのを見た。
恐らく船での一件で凶悪モンスターが死んだ事に成ったんだろう。
これで自由に動ける様になった奴が居るな。
…鴉、見つけたら潰すか…。

【二日目〜】
中央図書館にて魔法、歴史、モンスター等これからの冒険に必要な知識を勉強中



――死霊皇帝軍の第三開発室―――
白い老人ワイズは、人型の大きな黒い物体を前に不適に微笑んだ。
「もう直ぐ本物の鉄の称号を持つ最後の六武神が誕生する。
……ククク、クフハハハハハハハハハハハハ。」

59 名前:インペトゥス ◆jH6qejmC7g [sage] 投稿日:2009/01/18(日) 09:46:44 0
オーシア・ライダーズギルド

オーシアの郊外にある広い牧草地帯の建物である。
その敷地に、一体のワイバーンが降り立った。
でてくる係員に対して腰に下げてある意匠を見せると、係員は心得たように
ワイバーンの足に輪をはめた。

「さて・・・オーシアの格闘大会ねぇ・・・。」
ちょうど町へ向かおうとしたときに肩に烏が止まった。
なぜか自分の髪をついばんで引っ張ろうとする。
「な、なんだなんだ?ついてこいってのか?」
>56
と・・・鴉がでかけたのとほぼ入れ違いに、インペトゥスは部屋へとやってきた。
「ま、いないみたいだしオレもとっとと登録してくるかな。」

入ってものの数分でまた部屋を出る。
で、大会登録へ足を運んだ・・・。

60 名前:ルーチカ ◆hATMxiE/qY [sage] 投稿日:2009/01/18(日) 13:31:03 0
>57
寄って来てくれた子猫を抱き上げて追いかけてきた人に渡す。見かけない感じの小柄な人だ。
「可愛いですねー。でも猫ってすぐ大きくなっちゃうんですよね、
ウチにもいるんですけど、もう食べる量がすごくて、どこかにネズミ取り放題の家とか・・・」

>「キミがよければでいいんだけど……手を組んでみない?

その人は、薄い羽根を生やし、少しだけ宙に浮いてみせながらそんな事を言った。

・・・この人、参加者。フェアリー。絶対敵わない。・・・ええっ?
「ああ、テイルさん、私はルーチカです」
話がすぐに飲み込めなくて、返事が外国語の教科書みたいになってしまった。

「あの、でも、私優勝なんて絶対できませんよ。学校の成績はいつも真ん中くらいだし。
テイルさんが優勝するのを手伝っていくらかお金がもらえたら猫の餌買えて嬉しいけど、
けどでも、私の力はその0の数の半分もないです」
別に謙遜じゃない。歌だけは得意でも、本格的な呪歌に必要な楽器演奏が全くできないから。
「それでもよければ、手伝いさせて下さい。お金は、もし貰えたら、働けた分だけ」
だって、話が旨過ぎる。期待され過ぎて失望されて処刑とかは嫌。

61 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/01/18(日) 20:54:17 0
>60
>「可愛いですねー。でも猫ってすぐ大きくなっちゃうんですよね、
ウチにもいるんですけど、もう食べる量がすごくて、どこかにネズミ取り放題の家とか・・・」
なるほど、猫のエサ代に困ってるんだな。
困っている人を見ると助けずにはいられない、それが勇者クオリティ。
>「ああ、テイルさん、私はルーチカです」
「ルーチカちゃんかー確かAブロックだよね? 名簿に書いてあったの見たよ」
ソル君がすごい魔法使いかもしれないって言ったから印象に残っていた。
ソル君の予想は当たったわけだ!
>「あの、でも、私優勝なんて絶対できませんよ。学校の成績はいつも真ん中くらいだし。
テイルさんが優勝するのを手伝っていくらかお金がもらえたら猫の餌買えて嬉しいけど、
けどでも、私の力はその0の数の半分もないです」
「そうなの? 学校の成績なんて当てにならないよ。
友達もボクから見たらすっごい魔法使いなんだけど
先生には落ちこぼれって言われてるんだ」
魔法使いの実力を見抜く目は自信がある。
だけど、ポテンシャルとしての力と普段表に出ている力は必ずしも比例しないのだ。
>「それでもよければ、手伝いさせて下さい。お金は、もし貰えたら、働けた分だけ」
「やったあ! 一緒に優勝しよう!」

早速第一回戦の作戦会議開始。
さっきの話から察するに、ルーチカちゃんは楽器演奏が足を引っ張っていて
せっかくの素質を発揮できていないとしか考えられない。
そこでセレネストリングスの出番である。
伝説の楽器補正で下手な人がひいてもそれなりに綺麗に聞こえてしまうのだ。
「これ貸すから使ってみてよ! ボクも友達も呪歌は管轄外だから使わないの」
そう言ってルーチカちゃんにセレネストリングスを渡す。
「ボクはBブロックだからさっきみたいな呪歌にならない程度の声で応援して!
あと友達がAブロックにいるから協力すればいいと思うんだ。
今からその友達のところに行くけど一緒に来る?」

所変わってソル君と合流。
「ソール君、“すっごい魔法使いさん”味方につけちゃった」
先ほどの経緯を手短に話す。
「キミもとりあえず第一回戦協力してみない?」

62 名前:ソル ◆sBYghzSQ5o [sage] 投稿日:2009/01/19(月) 02:34:27 0
【六日目】
今日は明日に備えてゆっくり休む…はずだった。
テイルに会いたいといわれたのでテイルの元へ向かうことに。
先生は大会準備、バラグさんは勉強中とのことで、一人で行った。

>>61
>「ソール君、“すっごい魔法使いさん”味方につけちゃった」
>「キミもとりあえず第一回戦協力してみない?」
見てみると学校の生徒らしき女子がいた。
…この子のどこらへんがすごいのだろうか?
オレにはよくわからないや。
「オレは別にいいけど…。じゃ、よろしくね?」
仲間は多いほうがいいし、見た目で決めちゃいけないよね、うん。

【大会一日目】
「それじゃ、大会会場へ行くよ〜!
 目指せ、一回戦突破!」

63 名前:マスク・ド・クロウ ◆QfWWEz6wno [sage] 投稿日:2009/01/19(月) 21:11:04 0
道中、何遍か道を尋ねるはめになったが、何とか受付まで来ることが出来た。
「あのさ…ここって格闘大会の受付であってるんだよな」
「え…あ、はい参加ご希望ですか」
受付の対応がいささかぎこちない、流石に派手すぎたか?
それとも、やっぱり変人に見えちまったか?
「参加希望なんだけどさ…参加者の名簿とか見せてくんないの?」
「か…構いませんが…その…顔を確認させて欲しいのですが」
様子から見るに好奇心じゃなさそうだが、流石に素顔をここまでさらす訳にはいかない
「別にかまわねぇがよ。あんまお勧めしないぜ?
 なんせ、ガキの頃に顔に大火傷しちまってな、顔の皮膚はドロドロ、目蓋に唇すらねぇからよ」
そうデタラメを並べると、受付係は露骨に嫌そうな顔を見せた。
ちょろいな、こういうのはちょっとした思い話とB級ホラーばりの演出でどうとでもなる。
「まぁ、見せろってんならしょうがねぇな…夢に出てきても責任とらねぇぜ」
「けkっけ結構です。これにお名前とこれが現段階での参加者名簿です」
先に名簿を受け取り、適当に流し観る。
なんか聞き覚えのある名前があったが、探しているのはこれではない。
「…なるほどな、そういう手で来るか」
てっきり同じブロックに固まってくると思ったが好都合だ。
というか、あのクソ妖精とは別にしておくべきか、現段階でアイツの姿が確認できない以上
もしかしたら、俺にとって最弱にして最大の敵は奴であることは間違いないだろう。
「と…なると俺はコッチだな」
とAブロックに俺は名前を書き込もうとしたが…しまった鴉は使えないんだったな
確か、この兜はマスク・ド・ジャッジメントだったか…なら、そっから使うか
仮面の鴉…マスク・ド・クロウだ
そう書き込むと俺は名前の後ろに逆さ十字を書き足す。
インペトゥスが登録する際、何かの合図になればと書き足したが…まぁ同じブロックでも違うのでも関係ないか

参加登録をし終え,帰路に着く際、俺は何者かに呼び止められる
「おい!そこの鳥頭!貴様今参加登録をしたな、いや、絶対した」
振り向くとそこには世紀末をイメージしてしまいそうな兜をつけた柄の悪い男とその取り巻きが4、5名ほどいる。
雰囲気的に『正々堂々と戦おう』と手を伸ばすような輩ではない
「俺は東北神官拳伝承者シャギ!おいしい話があるんだが…ちょっとそこまで来い」
…なるほどな、ライバルは速めに潰すって魂胆か…オモシれぇ

数十分後、路地裏には風船のように顔が赤く膨れ上がったシャギと愉快な仲間たちが地に伏せていた。
「アイディアはまぁまぁだがよ…やっぱ三流だな」
「ひぃ…ひいぇぇぇ…命だけは命だけはご勘弁をぉぉ」
「殺しゃしねぇよ…せっかく隠してんだ汚したくねぇんだよ
 それにあんたらのお陰でコイツの勘も掴めたみたいだしな…助けてやるよ」
シャギに背を向け、帰ろうとした瞬間
「詰めが甘いな!勝ちゃいいんだよ勝てばよ!喰らえ西南聖人拳奥…ギッ」
背を向けた隙を狙い、シャギが放った突きを躊躇なく腕を叩き折り払った。
「…たった腕一本で命が買えたんだ!儲けもんだろ」
さて、帰ってシャワーでも浴びるか
…そう思い足取り軽く宿へ向かうが、この兜が原因でインペトゥスと揉め事になったのはまた別の話

64 名前:マスク・ド・クロウ ◆QfWWEz6wno [sage] 投稿日:2009/01/19(月) 21:28:47 0
【大会一日目】
「まぁ…作戦に関しちゃそっちに任せる。こっちはこっちで柔軟に対応させてもらうから気にするな」
早目に起床し、部屋で朝食をとりながら作戦を確認する。
「とにかく、現段階の目標としては優勝しかねぇな。
 金も欲しいってのはあるが、最大の問題として今あるのは
 第三者が優勝した場合だ。せっかく、勇者共を負かしても、もしそうなっちまったら
 あのこずるい妖精のことだ。もっともらしいことを並べて石を得るだろうな・・・それだけはなんとしても避けたい」
とりあえず、俺としてはやれるべきことはやったし、それなりに仕事も進めているつもりだ。
しばらく行動を共にしていたが、疾風の奴が心配している素振りは現段階で無い
「それより、お前…その角は隠さないのか?フードだけじゃ心もとないんじゃないか?」
あの兜を被りながら、部屋にあった変装セットレベル1〜レベル5まで投げ渡す

65 名前:インペトゥス ◆jH6qejmC7g [sage] 投稿日:2009/01/19(月) 22:04:22 0
>63
またも運命のいたずらか入れ違いに登録受付にやってきたインペトゥス。
「ここだな、受付。登録したいんでよろしく。」
受「え・・・あぁ、はい。インペトゥス・グラディウスさんですね。
  受付参加枠が埋まっているのでBブロックでの参加になりますがよろしいですか?」
「ん?埋まってんのか・・・おっけー。」
受「なんでも、もょもとという勇者の方がBブロックにいるそうで、敵わないからAを選ぶ方が多いらしいですよ。」
「ふぅん・・・そんなもんかねぇ。あ、ところで騎乗生物にのっての出場は」
受「ダメです。」
「どうしても?」
受「どうしてもです。」
「・・・わかった。」

若干がっかりしながら登録受付所を後にするのだった・・・。
偶然にも登録ブロックが分かれたのはいいが、鴉のいる部屋に向かった後で
「アッハッハッハッハ・・・クックックック・・・ギャハハハ、なんだそのマスク!下の服とミスマッチで・・・おかしいったら・・・」
などと迂闊な事を言って揉めたとか揉めないとか。

【大会初日】
>64
>「まぁ…作戦に関しちゃそっちに任せる。こっちはこっちで柔軟に対応させてもらうから気にするな」
「作戦つーか、適当にぶっとばせばいーんじゃないか?こっちとそっちで目的も若干違うしな。
 どっかで対戦になったらお互いその後の試合に差し支えない程度に本気でヤればいいだろ。」

>「それより、お前…その角は隠さないのか?フードだけじゃ心もとないんじゃないか?」
「うん?問題ないぜ、別に角がバレてもな。ナイトメアだからって闇につくやつは小数なんだよ。
 だから角がバレてもだからどうした、で済ませられるし万が一勇者連中が攻撃仕掛けてきたら
 一般人にいきなり攻撃ぶっぱなしたような扱いになるだろうしな。」
そうなれば連中の勇者としての信頼度は地に落ちる。こっちには仮死状態になる呪文もあるから
結構社会的なダメージになることまで説明しておく。

「さて・・・軽く蹴散らすとすっか!」

66 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/01/19(月) 22:28:13 0
>62
>「それじゃ、大会会場へ行くよ〜!
 目指せ、一回戦突破!」
「ファイトーおうッ!!」
ある事を思い出してソル君に言う。
「そうそう、昨日寝てる間におでこに“肉”って書いといたから!
もう消えちゃったけど」
おでこに肉とは妖精族に古来より伝わるおまじないなのだ。
時間経過で消える素材のペンしか持ってなかったのが悔やまれるところである。

試合会場には続々と選手達が集まっていた。
噂に聞く日剣の上級格闘クラス“相撲取り”のような人が木に百烈張り手してたり
ボンテージファッションのお姉さんが鞭を振り回してたりする……のはまだ普通。

メイド服を着たマッチョ:
「この格好をしているとアタシ達って勇者だな〜って感じるの。そう思わない?弟者」
フンドシ一丁のマッチョ:
「俺もそう思ってたんだよ兄者!」

変な1、5頭身の精霊:
「今年はいつになく面白そうだぜ! ハジケまくるぞ!」
謎の触角を付けたエルフ:
「おう相棒! まあどんな奴がきても僕達が本気出せば敵じゃないけどね!」

予想以上に物凄い強敵揃いだ……!

67 名前:バラグ ◆o/oHY4BMj6 [] 投稿日:2009/01/19(月) 22:52:50 0
【大会一日目】
自分には、さほど関係の無いことだが今日から格闘大会が始まる。
参加できないが応援位は、出来るから大会会場に来て見た。
会場には、様々な人が居た。
そして本人達は、気付かれていないと思っているだろう、
テイル達は気付かないだろう者が二人居た。
本来ならば直ぐに潰しに掛かる筈なのだが…何故かその気になれない。
何か自分の中にもう一つの、人格とまでは行かないが別の性格のような感情のようなものを感じる。
戦おうとする光の意思と見逃そうとする闇の意思みたいなものが自分の中で渦巻く。
これは一体…。
とりあえず此処で騒ぎを起こしても意味が無い為二人は、見逃そう。
それにしても仮面を被っただけとフードを着ただけとは…
ばれずに大会参加する気があるのか?

68 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/01/19(月) 22:53:35 0
 

69 名前:ルーチカ ◆hATMxiE/qY [sage] 投稿日:2009/01/20(火) 02:04:49 0
>61
>「これ貸すから使ってみてよ! ボクも友達も呪歌は管轄外だから使わないの」

テイルさんがハープを取り出した。“セレネストリングス”というらしい。
・・・伝説アイテム!目の前のそれが本物なのを直感し、思わず叫ぶ。

叫んだら、セレネストリングスがわずかに鳴った。ような気がした。
受け取って恐る恐る弾いてみる。けど、鳴らない。
まあ、今まで、どんな楽器を触っても音自体出せた事が無いので驚く事じゃない。けど。
(うーん、もしかして)
半信半疑でセレネストリングスを目の前に置き、そっと歌いかける。
伝説のハープは、今度は答えてくれた。
大分類、共鳴能力ってやつだろう。にしても、流石伝説アイテム、凄い性能。

「お借りします」
テイルさんに頭を下げた。

>62
>「オレは別にいいけど…。じゃ、よろしくね?」
ソルさん。同じ学校の生徒だから、なんとなくだけど見覚えくらいはある。
この一週間、格闘、魔法とトレーニングを続けてたらしい。
本当は私の協力なんか無くても充分なのかも。
「よろしくお願いします」
頭を下げた。仲間は多いほうがいい、っていうのは本当だ。

70 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/01/21(水) 00:21:17 0
>69
会場に歌姫がご到着。
昨日試しに歌ってもらったら予想以上にセレネストリングスの威力を引き出してくれた。
「ルーチカちゃーん! こっちこっち!」

「そんな所にいたのかメルディ先生! 校長が呼んでる」
レオ君が来て触角エルフを引っ張っていった。
今確かに先生と言った……あれも先生!? この学校って一体……。

――――――――――――――――――――――――――

校長が神妙な面持ちで教師二人に言付ける。
「二人とも……生徒たちのこと、くれぐれも頼みます」
「まっかせっなさーい!」
メルディは棒つきアメをしゃぶりつつ
お気に入りの精霊“首領パッチ”を肩の上に乗せて組体操しつつ答えた。
「校長……やっぱこいつに任せてはいけません! バカだし! 
いっつも変なペット連れてるし! 頭に変な物体つけてるし!」
レオが校長に詰め寄ると、すかさず首領パッチの訂正が入る。
「オレはペットじゃない、竜帝山脈の清浄なる水の精霊だ」
「どーでもいーよ!」
校長は動じなかった。
「私の目に狂いはありません。教師の中で最も信頼できる二人を選んだまでです」
レオ「校長―――――! 正気に戻ってください!」
校長「私はいつでも正気です」
メルディ「そうだよ。校長先生に向かって失礼だぞ!」
レオ「お前にいわれたく無いわッ!」

71 名前:ルーチカ ◆hATMxiE/qY [sage] 投稿日:2009/01/21(水) 02:18:50 0
いよいよ大会。
作っておいた何種類かの薬(格安だけど効果がちょっと不安定)を制服のポケットに入れ、
セレネストリングスをそっとカバンにしまい、会場に向かった。
魔法学校の指定カバンは、ある程度までの衝撃から中身を守ってくれる優れもの。
たまに、一見入らなそうな大きさの物が入ったりもする。

今回は本当に外部参加者が多い。学校からの参加はレオ先生とメルディ先生みたいだ。
テイルさんに呼ばれ、ソルさんと3人でステージを見に行く。
セレネストリングスを置いて使う都合上、乱闘のど真ん中には入りたくない。
早々に、目立たない所でひっそりと、呪歌でソルさんと自分の能力補助をしたいところ。
もしかしたら伝説アイテムの性能で同時にテイルさんにも届くかもしれないし。

72 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/01/22(木) 00:32:55 0
>71
強力な結界が張られたバカでかいステージ二つを見ていると、放送がかかった。
『選手の皆さんは入場魔法陣のところへ集まってください』
「二人とも、気をつけて……また後でね!」
二人に手を振ってBブロックの入場魔法陣へ向かう。

そこではもょもと君が一般生徒達に自己紹介をしまくっていた。
もょもと「聞いて驚け、俺がかの有名な勇者もょもとだ!」
一般生徒A「マジであのもょもと!? 絶対勝てねーーー!」
一般生徒B「サインください!」
トンヌラ「あ、テイル!」
「ああ、無事に生き返れたんだ! もうこんなのに出て大丈夫なの?」
サマンサ「もょもとが出たいって言って聞かなかったのよ。
そしたら一緒に出るしかないじゃない?」
トンヌラ「そうそう、僕達って基本もょもとの後ろを歩くことになってるもんねー」

司会A『大変長らくお待たせしました、第253回オーシア格闘大会のはじまりはじまり〜!』
司会B『第一回戦の今日は、毎年恒例、弱肉強食バトルロワイヤル!』
司会A『そしてそして今年の教師参加者は……』
スクリーンにレオ君が大画面で映し出される。
『Aブロックは……若くして導師になった期待の新人ッ!
拳と魔法を自在に操る挌闘先生レオ・テンペスト!』
続いて映し出されたのは、触角エルフと1、5頭身の精霊。
『Bブロックは……勤続ピーッ年のベテラン、学園隋一の名(迷)物教師!
メルディ・ミストグローブと愉快な精霊達!』

司会B『それでは開始です。
開始と同時にステージ内のどこかにランダムに転送されます! 3、2、1……』
かくして、入場魔法陣のスイッチは押された。
司会A『バトルスタートッ!!』

73 名前:マスク・ド・クロウ ◆QfWWEz6wno [sage] 投稿日:2009/01/22(木) 03:32:43 O
「そういうことね」
少し残念そうに変装セットをまとめる
「…1つ思ったんだが、じゃあ、なんでお前はそんな稀なことをしているんだ?
 その〜ナイトメアってのは、俺の解釈なんだが、生まれつき性質悪い病気に掛かった連中な訳だろ
 やっぱ、迫害された逆恨みなのか?
 …まぁ言いたくなきゃイイが」
自分から聞いた癖にアレだが
相当間抜けな真似をしてしまった

【大会会場】
人混みを掻き分けながら魔法陣に向かう最中、背後に鋭い視線を感じた
振り向きたいのは山々ではあるが、この人混みでは見つかる訳もないだろう
ただ、今更になって銃を携帯しなかったことを後悔する
「面倒なことにならなきゃいいが…おっとここでお別れみたいだな
 じゃあ、後でな」
インペトゥスにそう告げ、俺はAの魔法陣へと向かった

74 名前:バラグ ◆o/oHY4BMj6 [sage] 投稿日:2009/01/22(木) 23:08:17 0
会場の外は、屋台が立ち並び沢山の人が集まるお祭りに成っていた。
これが祭りだと言うのなら差し詰め大会は、神輿と言った所か。
今までの賞金がしょぼかったと言ってもかなりの名物行事の様だ。
会場の観客席に着き、暫くしたら放送が入り大会が始まった。
ステージ内に転送された大会出場者達は、魔法を使ったり殴る蹴る等をして戦っていた。
出場者の中には、人間以外の種族も居たが、人型を成していない者は参加していなかった。
大会参加最低条件は、人の姿をしている事の様だ。
その理由は、種族の力の差と言うものが有るからである様だ。

75 名前:インペトゥス ◆jH6qejmC7g [sage] 投稿日:2009/01/22(木) 23:48:50 0
>73
>「…1つ思ったんだが、じゃあ、なんでお前はそんな稀なことをしているんだ?」
魔方陣へ向かう道すがら唐突にそんな事を聞かれた。
「・・・例えばだ、少女というのすら憚られるような少女が狂い死ぬような扱いってどんなのを想像できる?
 それが自分の妹だとしたら?そして・・・その血肉の【味】を知る羽目になったとしたら?要はそういうことさ。」

> じゃあ、後でな」
「おう、またな。」

Bへ向かう魔法陣には人だかりができていた。船で見た・・・もょもととか言ったか?その連中だ。
フードを被っておいて、とりあえず無関係な振りをしておく。メインはこれからなのだから。


魔方陣B―――――――――
>『バトルスタートッ!!』
足元の魔法陣が起動し、ランダムでステージへと飛ばされる。
自分の周囲の連中はあまり戦う経験もないのか、飛ばされる前に狙った相手がいない事に一瞬足が止まっている。

一方のオレは一気に動いた。手近な所に、変な迷彩柄の服の男がしゃがんでいる。
〈・・・・・・性欲を持て余す。〉
とりあえずこいつだな、と狙いをつけて鎖を伸ばす。
しゃがんでいる男の全身に鎖が巻きついた所で理解したらしい、頭の上に【!】マークが浮かんでいる。
〈むっ・・・CQCを・・・!!〉
「鎖の間接技なら抜け出せねぇだろう?終わりだ、『チェーン・ストリッパー』!」

掲げた腕を振り下ろす事によって迷彩男の全身に絡んだ鎖が耳障りな音を立てて動き出す。
ナイトメアの腕力と鎖の摩擦力+硬度によって、男の身に着けたナイフや弾帯が砕かれる。
勢いは止まらず、男の衣服が鎖で引き裂かれてぼろぼろになってゆく。男は全身擦過傷だらけだろう。
「仕上げだァ!」

腕力をフル活用して思いっきり男を別の手近な人間(トンヌラ)へ投げつけた。
鎖を引き戻しながら様子を見れば、頭と頭でご挨拶しちまったらしい。
「さぁて・・・次にやられたいのはどいつだ?」
オレを警戒しだした周りの参加者を威圧するように、オレは獰猛な笑みを浮かべた。

76 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/01/23(金) 01:20:17 0
【Bブロック】
「【バインディング】!」
始まるなり植木鉢に魔法をかける。
その辺にいる人を蔓で簀巻きにして場外に丁重に運搬。
一般生徒A「ちょ!そんな趣味はないぞ!」
一般生徒B「うわなにするやめアッー!」

触角エルフと1、5頭身は会場の隅に座って茶を飲んでいた。
「始まったねえ、ばあさんや」
「そうだねえ、じいさんや」
見事な見物人オーラを醸し出し、どの参加者にも何となくスルーされている。

>75
司会『Bブロック、早くも一般生徒A一般生徒B、トンヌラ選手スネーク選手脱落〜!
解説のテリーマンさんいかがですか?』
テリーマン『あれは“THE☆エキストラ”という見物人になりきることによって
戦わずにして生き残る恐ろしい技……! 習得するには100年かかるぞ!』
司会『分かりやすい解説ありがとうございました……おや?
メルディ先生が立ち上がりました。見物人をやめるのか!?』

ボクは相変わらず近づいてきた人を簀巻きにして運搬の作業を続ける。
運動神経がいいのが相手だとなかなかうまくいくとは限らないんだな、これが。
なんか向こうの方で派手に大暴れしてるひとがいるみたい。出切れば近寄らないようにしよう。
と、触角エルフが唐突に立ち上がった。
「ところ天の助! キミに決めた!」
新たな精霊が姿を現す。
どう見ても人型にカットされたところてんです。本当にありがとうございました。
>「さぁて・・・次にやられたいのはどいつだ?」
「てめー、よくもトンヌラを……ぐぎゃ!」
「オレだああああああ!!」
果敢にも立ち向かおうとしたもょもと君だったが、しゃしゃり出てきたところてんに押しのけられた!
なぜか自らに醤油をかけながらソイツの前に立ちはだかる!
「さあ食え!」

77 名前:インペトゥス ◆jH6qejmC7g [sage] 投稿日:2009/01/23(金) 21:59:03 0
早くもBブロックは阿鼻叫喚の事態に陥っていた。
巨大植物がわさわさと暴れるさまはとてもシュール。

オレが周囲を威嚇していたら、いきなり変なゼリーが突っ込んできた。
で、オレの目の前で立ち止まったと思ったらいきなり醤油を自分に振り掛けだした。
醤油をかける為に目を瞑った隙をついて背後へと回りこむ。
>「さあ食え!」

などと啖呵を切るソイツの肩関節・股関節・首に鎖が絡みつく。
「ばらばらにぶっ千切る前に二つ、言っておく事がある。
 一つ、食われたければ麺状になって出直して来い。
 二つ、オレは黒蜜きなこ派だ。」
ぐい、と腕を振ることで鎖がところてんの体をばらばらにしてしまう。

「とんだ雑魚もあったもんだな。」
サマンサ「よくもトンヌラを!メラミ!」
で、オレがところてんをばらした所を隙を狙って火球がすっ飛んでくる。
思わず手甲で弾き返したら、なんと触覚エルフとオレンジ色のウニが和んでいたちゃぶ台を燃やしてしまう。
とんだ仕返しになっちまった・・・。
「雑魚だらけで歯応えがねぇなぁ、マシなのはいないのか?!」

78 名前:ルーチカ ◆hATMxiE/qY [sage] 投稿日:2009/01/23(金) 22:51:40 0
>司会B『それでは開始です。
>開始と同時にステージ内のどこかにランダムに転送されます! 3、2、1……』

共闘するからには近くに転送された方がいいが、まる分かりでマークされるのもちょっと損。
そんなわけで転送直前のタイミングでソルさんの服をさりげなくつかむ。
お互い魔法学校の生徒、説明するまでも無い。

>司会A『バトルスタートッ!!』

転送された位置から、即座に(といっても所詮十人並みの早さだ)なるべく人の少ない端寄りへ移動。
ソルさんの陰で、セレネストリングスを目の前の床に立てる。
いつまでもソルさんを盾にする訳にいかないので急いで60cmステンレス定規を構え、
防御力強化の短いレチタティーヴォを歌う。安全第一、そして効力よりも即効性重視だ。
恐そうな刀を持った怪しい兜の人とか、こないだ見かけた姫様とか、物理的に強そうな人が多いので
まともに当たったら一撃で決着付けられてしまう状態は急いで回避しておかないと。
「・・・大気よ、我等を守りたまえ・・・」
歌に呼応して、セレネストリングスが低く鳴る。
既に始まっているバトルの騒ぎに紛れてそう目立たないと期待しよう。

続けては、今回Bブロックに参加しているメルディ先生に教わった卑怯技(?)
“THE☆エキストラ”の縮小呪歌バージョン、通称「石ころ帽子の歌」だ。
正式な名前は「あうとおぶROI」だと先生は言ってたけど、本当だろうか。
他人の注意をひきにくくなる効果があるので、歌唱に時間がかかるバードが混戦に参加するには必須。
でも、直接闘ったり射線の見える魔法を使うと気付かれ易くなってしまうので
ソルさんには恩恵が少ないかも。ごめんなさい。

私程度の力では、ここまでの下準備が決まってくれないと、まともに闘いに入る事すらできない。
効果が発現するまで自分もセレネストリングスも殴られずに済むよう祈りつつ、
その性質上地味な歌を淡々と歌う。

79 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/01/23(金) 23:50:27 0
>77
なるほど、黒蜜きなこ派か……ダークな雰囲気の割に意外と甘党なんだな。
などとしょーもない事を思いながらソイツの顔をまじまじと観察する。
どこかで見覚えがある……って、この前大爆笑してた敵じゃん!
二重の意味で腰を抜かしそうになった。
一つはそれ自体、もう一つはなぜにわざわざ格闘大会に出てるかってこと。
だって闇の軍勢なら問答無用で襲撃して強奪が常識だろ!
はっきり言って一対一で勝てる自信は無い、ならここで潰しておくが吉!
でもみんなすっかり脅えきってる。そこで。
「【ウィンドボイス】」
風に声を乗せて、出場者の中の強そうな人を選抜して魂のメッセージを届ける。
《諦めちゃダメ! 一人じゃ勝てないかもしれない。
でも力を合わせれば……どんな強敵にだって勝てるんだよ!!》
決して“優勝したいなら強敵は今のうちに一致団結して潰すべし。皆の衆、かかれかかれ!”
などとは言っていないので注意。

>「雑魚だらけで歯応えがねぇなぁ、マシなのはいないのか?!」
僕の魂のメッセージは確かに届いた。“みんなで叩けば怖くない!”
出場者達の瞳にあからさま過ぎるほどに勇気の炎が燃え上がる!
「アタシ達が相手よ! いくわよ、弟者!」
メイドマッチョが魔法のダンスを踊り始めた。

テリーマン『おおーっと、メイドマッチョ選手が“破滅の萌え萌えダンス”を発動!
古代の呪われし踊りによって対称に絶大な精神的ダメージを与える恐るべき技だ!』

「任せろ兄者!!」
続いてふんどしマッチョが見る見るうちに分裂増殖してヤツを取り囲み
両手に持ったバチで一斉に襲い掛かる!
「「「燃える友情!!漢祭!!」」」

テリーマン『出たあ、燃える友情漢祭!
フンドシ一丁の漢達が取り囲んでバチで友情を叩き込む美しき儀式!』

その間ボクは何をしているかと言うと
ここにいると怪我しそうな一般生徒達を場外に搬出中。

80 名前:メルディ(NPC) ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/01/24(土) 00:13:41 0
>77
メルディは感じていた。校長が恐れていた事が起こってしまったのではないかと。
バカとはいえやはり光の眷属なのだ。
「ああっ、天の助!!」
「ギャハハハハ!! またやられてやんの!」
ところてん瞬殺にメルディは悲鳴をあげ、首領パッチは大爆笑。
メルディの疑念は確信に変わった。
食物連鎖はガイアの生命の循環システム。
食べ物を粗末にする輩、それすなわちガイアの理に仇なす悪!
悪すなわち死霊皇帝軍に組する者!
ちなみに、ところてんが賞味期限切れということは頭からすっぽり抜け落ちている。
「……首領パッチ、合体だ!」
「え〜〜、面白いしもう少し見とこうぜ」
合体とは精霊を憑依させることを指している。
精霊と心を一つにしなければいけないのが精霊憑依術の難しいところ。
「僕はこのままじゃ3段の跳び箱も飛べないんだよ! 君の力が必要なんだ……!」
そこに火の玉が飛んできてちゃぶ台が燃え上がる!
つられて1、5頭身首領パッチの闘志も燃え上がる!
かくして、精霊憑依の条件は整った。
「許さん……! 今すぐ合体するぞ!」
「来いッ!」
首領パッチはあめ玉のような大きさになり、メルディの口の中に飛び込んだ!
ズギューン!! とかいう効果音と共に光の波動が辺りを駆け抜ける。

テリーマン『おおっと、メルディ先生が本気を出したあああああああああッ!!
精霊憑依……精霊との魂のシンクロにより人知を超えた存在へと飛翔する禁じ手!
まともな人間の感覚を捨て去った上位精霊術師のみが使える究極の技だッ!!』

「愛と勇気の美少女戦士……メルパッチ見参!!」
波動が収まった時、無駄にダサカッコ可愛いコスチュームになってポーズを決めていた。
「ドンパッチソード召喚!」
軽く腕を振ると、手の中に長ネギの外見をした聖なる剣が現れる!
そして漢祭の次を狙ってとりあえず待機。

81 名前:ソル ◆sBYghzSQ5o [sage] 投稿日:2009/01/24(土) 20:01:17 0
>司会B『それでは開始です。
>開始と同時にステージ内のどこかにランダムに転送されます! 3、2、1……』
>司会A『バトルスタートッ!!』

ステージ内に飛ばされる。飛ばされる瞬間にルーチカが服をつかんでいたみたいで、
離れ離れにはならずにすんだようだ。
まだ皆混乱している。今のうちだ・・・。

早速ルーチカが歌を歌い始める。
力が沸いてきたりしてはいないから、魔力増幅ではないのかな。
きっと他の面でサポートしてくれるのだろう。
早速近くにいるロングヘアーの少女ふたり組を狙うことにした。
「光よ!【ルナライト】!」いつもの初級魔法を放つ。
あまり大きなのを使うとめだっちゃうしね。
パイナップル髪の少女「イーグレット。手を!」
白い服の少女「うん!精霊の光よ…!」
テリーマン『お、Aブロックのあれは花鳥風月の花のキュアブルームと
鳥のキュアイーグレットではないですか!
伝説の戦士といわれたふたり組の戦士・プリキュアです!
精霊の力でバリアをはり、見事魔法を防御しました!」

そのままイーグレットとブルームがこちらに飛び蹴りをしてくる。やばい!
咄嗟に防御するが、精霊の力だろうか、ものすごいパワーだ。
まずい、やられる!
お姫様「そこのふたり組!覚悟ーっ!!」
そう思ったとき、突然試合前に目立っていたお姫様が飛んでくる。
オレ達とプリキュアは、距離をとって避ける。
お姫様のパンチがステージの床を破壊する!
よく見たら、お姫様の後ろに倒れている女性の参加者が3人程いた。
なんなんだこの大会、あきらかおかしいだろ!
お姫様「ヒロインはあたしだけで十分なのーっ!」

これはチャンスかも知れない。卑怯だが、今なら三人をまとめて倒せそうだ…
「ルーチカ、サポートお願い。行くよ…【シャイニングウィンド】!」
光と風の合体魔法。名前がどこかで聞いたことがある気がするけど気にしない。

82 名前:レオ(NPC) ◆sBYghzSQ5o [sage] 投稿日:2009/01/24(土) 20:17:29 0
さて、始まったみたいだし誰から倒していこうか。
あたりを見回してみるが、ソルは遠くの方に行ったみたいで、姿が見えないな。
とりあえず向かってきた奴を倒すことにしよう。
一応教員だから、本気だしちゃったら大会終わっちまうしな?

活発な女性「ミネア、あの人魔法はあまり使えそうな感じがしないわ。」
ミネア「そうねマーニャ姉さん、遠くからやってしまえばこちらのものよ。」
マーニャ「いくわ!【ベギラゴン】!」
おっと、最初の挑戦者は綺麗なお姉さん方か。いきなり上位呪文とはやっかいだな。
踊り子かと思っていたが魔法使いなのか・・・
とっさに反射壁をはる。「【リフレクション!】」
ミネア「そんな!【マホカンタ】だなんて!」
マホカンタ…?多分あいつらの使う反射魔法は「マホカンタ」と言うのだろう。
反射された魔法であっけなくやられてしまった。悪いな。
テリーマン「あー!『モンバーバラの姉妹』ことマーニャ、ミネア選手早くも脱落!
レオ先生、さすがです!防御魔法の専門家なだけはあります!」

弱気な少年「わー!こないでー!【ファイラ】!」
今にも泣きそうな少年がこちらへ逃げてくる。急に光に包まれたかと思うと、
黒魔法を使う「黒魔道士」の姿へと変わった。なんだこいつ…。
追いかけてきた一般生徒…恐らく他のクラスのものだ。
瞬時に黒こげにされてしまった。

弱気な少年「あ、あのっ!先生、でしたよね?よかったら助けてください!
皆『こいつ弱そうだ』って襲い掛かってきて…」
「あ、あぁ、良いぜ。名前は?ここの学校のものじゃないよな?」
アルクゥ「ボクはアルクゥといいます。クリスタルタワーで三時間程迷っていたら
いつのまにかここに飛ばされて…」
どうやら異世界の人らしい。協力してやるか。
アルクゥ「ボクは『ジョブチェンジ』で色々な職業の力を使うことができます。
なんでもお任せください。」
こうして、最強(?)のコンビが結成された。

【Aブロック:一般生徒あ・い・う・え、マーニャ、ミネア脱落/あと6名脱落で一回戦終了】

83 名前:◆QfWWEz6wno [sage] 投稿日:2009/01/26(月) 01:03:34 O
周りの連中は積極的に攻めてるみたいだが、俺に言わせりゃ馬鹿がやることだ。
進んで戦うということは、その分体力を消耗し、手の内を晒すことになる。
無戦無敗でも、生き残りゃ勝ちだ
だから、俺は気配を消し、ひたすら逃げるつもりだった。

「ど〜しても俺からじゃないと駄目なのか?」
天をつくほどの大男の侍は口を開き、チャーミングなスマイルで返事を返す。
本当…チャーミングすぎて泣けてくる
「殺生は禁じられております故、手前の得物はお粗末な物でお相手する事をお許し下され」
と取り出したるは、馬鹿でかい木刀
「ちょ…待て普通に人を殺せるから!」
「ここは漫談をする所ではござらん」
それを軽々と振り回す侍
寸での所で何とか交わし、距離を取る

テリーマン「あれは…!」
侍の動きを目の当たりにしたテリーマンは表情を一変する
司会A「あの侍がどうかなさいましたか」
テリーマン「あの構えは虎眼流の…まさかこんな所で目にするとは」
司会A「虎眼流とは一体!?」
テリーマン「日剣で最強とうたわれている剣術の1つで、実践的な剣法で有名です。仮面の彼に勝ち目は無いでしょう」

「酷い言われようですな。」
「るせぇ、こっから本気出すんだ。」
テンパりすぎて、気の利いた皮肉も思いつかない。
「成る程…ならば、此方も本気を出さねばなりませんな」
そう言って水平に木刀を構え直し、力を込めている
凍りつく空気、そして、異様な膨らみ形をする筋肉
次の瞬間、神速で放たれた木刀は兜を狙う
だが、マスク・ド・クロウの姿は無い
「奇っ怪な…物の怪にでも化かされたのか」
だが、侍は己の得物を見て驚嘆する
「正直ヤバかったぜ…だが、こうなっちまったらもうこっちのもんだ」
なんと木刀の上にそいつが立っているのだ
侍が木刀を振り上げるよりも早く、体重を乗せ蹴り上げる
巨体はおおよそ1m吹っ飛んだ後、闘技場に沈んだ
「クソッ本気なんて出すつもりじゃなかったんだ」
腐る俺とは裏腹に会場は大騒ぎだ。
テリーマン「まさか…まさか…」
司会A「来た来た来たぁぁぁぁぁぁ!
   まさかのダークホース!大番狂わせ!優勝候補の一角がたった今堕ちましたぁ!」
<脱落者:牛股 残り脱落者5名>

84 名前:ルーチカ ◆hATMxiE/qY [sage] 投稿日:2009/01/26(月) 02:08:57 0
>81
「石ころ帽子の歌」が終わるのを待っていたかのように、
ソルさんが近くにいる派手な衣装の2人組に魔法で仕掛け
・・・た筈が、いつのまにか、
>「ヒロインはあたしだけで十分なのーっ!」
2人組は、鉄の爪をつけた姫様とにらみ合っていた。
ソルさんが思い切り蚊帳の外なのは、呪歌の効果じゃない気がする。
美人って大変だ。

>「ルーチカ、サポートお願い。行くよ…【シャイニングウィンド】!」
感心してたらソルさんが容赦なく攻撃魔法を放った。
(ちょ、そのスピードで撃たれたらサポートなんか・・・)

姫様がステージを蹴って2人組に突っ込んだ直後、渦巻く空気が3人を飲み込んだ。

「彼らに安息を与えたまえ!」
回避力低下も防御力低下もソルさんの魔法の着弾には間に合わない。
だから「ピース」で戦意喪失させて、続くであろう反撃を阻もうとした、筈が、
焦り過ぎて、口から出たのは「レクイエム」の詞だった。
アンデッドでない相手には、効果があってもすばやさを少し下げるだけ。
いわゆる気が重くなるって奴。


85 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/01/26(月) 22:50:45 0
>84
【Bブロック】
「はーい、ニ丁上がり!」
一般生徒を二人場外に搬出しようという時だった。
>「彼らに安息を与えたまえ!」
遠くから微かに聞こえるレクイエムの詩。
テリーマン『Aブロック、ルーチカ選手が歌っているのはレクイエムです!
アンデッドには効果抜群だが人間相手にはあんまり意味はありません!』
目の前で、一般生徒だと思っていたうちの一人が砂となって風化していく。
「は……!?」
司会『なんと! Bブロックにザコアンデッドが紛れ込んでいたようです!』
司会B『今年の格闘大会は波乱のヨカーン! オラワクワクしてきたぜ!』

【Bブロック 一般生徒C脱落 ザコアンデッド一体消滅 あと6人脱落で終了】

86 名前:ルーチカ ◆hATMxiE/qY [sage] 投稿日:2009/01/27(火) 00:55:06 0
「・・・やーなかーんじーーーっ」
ステージ上空で星?が光った。

アルクゥを背後から巨大な虫取り網?で襲おうとした、胸の「R」の文字が目立つ二人組が、
気付いたレオ先生に虫取り網を白刃取りされ、
「愛と真実の悪を貫く」「ラブリーチャーミーな敵役」
とか名乗ってる間に、ローブ姿に変わったアルクゥの振り回した分厚い本に飛ばされた事、
見物席で、額に小判を付けた二足歩行の猫?がそれを見て
「やっーぱりだめだったに゛ゃ」
と呟いていた事などルーチカには知る由もなかったが。

【Aブロック:ムサシ、コジロウ脱落/あと3名脱落で一回戦終了】

一方、闘気と風と光の渦が去った後の女性3名は、倒れて動かなくなった、ように見えたが
数秒の後に、それぞれ腕や脚をかばいながらどうにか立ち上がり
「決勝で私に倒される前に負けたら承知しないからっ」「そっちこそ」
・・・すっかり“好敵手と書いて親友”になっていた。
髪型を少し崩し、全身の衣装に見苦しくない程度のダメージを受けるテクニックは流石だ。
ソルさんの風は結構効いたみたいだけれど、
清く正しいヒロイン達だから、光の力はあまり効かなかったのかも。
ソルさん、サポートできなくてごめんなさい。
・・・レクイエム、自分にかかったかもしれない。


87 名前:インペトゥス ◆jH6qejmC7g [sage] 投稿日:2009/01/27(火) 21:55:50 0
どうやら風向きが変わったらしい、周りの連中の萎縮した空気が闘志に変わる。

>「アタシ達が相手よ! いくわよ、弟者!」
くねくねとマッチョが踊りだす。確かに吐き気とか殺意とかを催す光景だが・・・
狂気を司る神官に精神的ダメージが効く訳もなく。

>「「「燃える友情!!漢祭!!」」」
オレのまわりをマッチョが取り囲む。
オレよりも頭一つ大きい姿に周囲からは姿が見えなくなる。
そして轟音。

ややあって、周囲のマッチョが倒れ伏す。
マッチョの輪の中でオレは奇妙な構えを取った状態のまま立っていた。
全身に絡みついた鎖がマッチョ達のバチを受け、またその力が別のマッチョを襲っていたのだ。
「悪くない技だけど同一人物だけに攻撃タイミングがまったく同じだったのがまずかったな。」

その視線の先でメイドマッチョがぷるぷると震える・・・
>「よくも・・・よォくも弟者をォォォォォォォォ!!」
凄まじい速度で襲い掛かるマッチョ兄の腹部へカウンターを撃ち込む。
こうしてマッチョ兄弟は共に倒れた。

>「無念・・・・・・」
の言葉と共に倒れたマッチョの向こうに、更に奇怪なナマモノがいた。
しかし、そいつから感じる力は本物だ。思わず笑みがこぼれる。

「次はお前・・・かッ!」
倒れたマッチョ兄を腕力でメルディへ向けて投げる!
そして投げたオレはというと、マッチョ兄の体を盾にするようにメルディへ向けて走りこんでいる。

マッチョ兄がぶつかる手前でオレは体を捻って肩をマッチョの背中に合わせる。
その瞬間踏み込んだ右足が石畳の床を粉砕し、轟音を立てる。
「徹 山 功」
マッチョの体を通して弾けたエネルギーがメルディへと解放される!

「・・・さすがにこの一撃を受けたら終わったか?」
もうもうと立ち込める砂煙。風によって吹き払われたその間には・・・・・・


88 名前:メルディ(NPC) ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/01/28(水) 00:02:17 0
>87
テリーマン『たった今マッチョ兄弟が倒れました!
フードの彼、もはや人を超越しているッ!!』
人を超越しているとはよく言ったもの。
人間離れした身体能力と怪力から、突然変異種だとすぐ想像が付いた。
なぜなら僕の知り合いにもそんな人がいるからだ。

>「次はお前・・・かッ!」
投げたメイドマッチョを盾に突っ込んでくる!
「マッチョを盾に使うなあッ!」
あいにくメイドマッチョと抱き合う趣味は無い。
後ろに飛び退りつつ瞬時に4本の長ネギじゃなくて首領パッチソードを召喚。
床の4点に突き立てる!
首領パッチソード同士の間で魔力がハジけ、超強力な防御フィールドを展開する技だ!
>「徹 山 功」
衝撃波が放たれるとほぼ同時、防御フィールドが完成。
エネルギーとエネルギーが激しくぶつかり合う!

>「・・・さすがにこの一撃を受けたら終わったか?」
僕は悠然と立っていた。防御フィールドの中で。
はたから見ると巨大な逆さまにしたダンボール箱が砂煙の中から現れたように見えるだろう。
テリーマン『メルディ先生、パクリ技まで出して必死です!
教師がここまで本気を出す事になろうとは誰が予想したでしょうかッ!!』
「パクリじゃなくてインスパイアーだあ!」
僕は段ボール箱を投げ飛ばしつつ意を決した。
これだけはやりたくなかったんだけど……ガイア様、校長先生、お許しくださいッ。
飛行石を闇の軍勢に渡すわけにはいかない、どんな手を使ってでも落とす!
「いでよ! サービスマン!」
僕の声に応え、頭から布をかぶった変な生き物の姿をした精霊が姿を現す。
いついかなる時でもサービスする事を信条とするサービスの精霊だ。
サービスマンは大きくジャンプし、ベストな位置で自らの被っている布を捲り上げた!
禁断の恐るべき破滅の力が、今、封印を破り解放される!
「サ―――――――ビスッ!!」
同時に、右腕を一閃。無数のドンパッチニードルを投擲する!
ドンパッチニードルとは、見た目はただの赤いトゲだが
少しかすっただけでも漏れなくドンパッチエキスが注入される。
注入されても害は無い、ただしばらく思考回路が僕のようになるだけだ!

89 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/01/28(水) 00:19:25 0
>87
例の敵と触角エルフが激しいバトルを繰り広げ始めた!
方向性は違えど頭がプッツンいっている者同士、当然ながら戦いも普通じゃない。
そんな中、背景でいちゃついている二人組がいた。
「勇者様……怖い!」
「大丈夫、オレがついてるさ!」
「うん、勇者様と一緒なら頑張れる!」
少年が魔法剣を作り出し、少女が床に魔法陣を書き始めた時だった。
非情にもサービスマンのサービスが炸裂した!
「「ぎゃあああああああああああ!!」」
二人は気を失った。
テリーマン『ニケ選手とククリ選手、二人は異世界で魔王を倒したらしい伝説の勇者!
優勝候補がとばっちりであっけなく脱落です!』
はっきり言って触角エルフは強い。放っておいても負けはしないだろう。
だけどこの調子じゃ触角エルフがアイツを落とす前に
とばっちり脱落者が出て終わってしまう!
そこで本日初の攻撃魔法で加勢する事にした。
アイツのバカ力のおかげで石畳が砕けている所があるのが目に付いた。
しめたとばかり地属性魔法を放つ!
「【ストーンブラスト】!」
弾け飛ぶ無数の礫が襲い掛かる!

【マッチョ兄弟、ニケ、ククリ脱落 あと二名脱落で一回戦終了】

90 名前:ソル ◆sBYghzSQ5o [sage] 投稿日:2009/01/29(木) 07:25:57 O
>>84
こちらの発動が早かったのか、ルーチカの歌が間に合わなかったようだ。
>【呪歌発動・レクイエム】
良くわからないけど、ルーチカが遅れて歌を発動させる。
安息を与えたまえ〜とか、
まさかこの会場にアンデッドでもいるのだろうか?


>>86
やっぱり三人にはあまりダメージが通らなかった。
ルーチカごめん、焦りすぎた。
傷付きながらも服はわりと
綺麗なあたりヒロインの法則が適用されているみたいだ。
起き上がり三人は見つめ合い、
何かを話し合った後、友情が芽生えたみたいだ。
「ブルーム、ごめんね。ちょっと疲れちゃった」
「じゃあ休憩しようか。」
「あ、あたしもー!」
しかもステージの隅に行っちゃったし!
しかたない、あの子達を狙うのは諦めよう。


ということで標的を変える。
ステージの真ん中でボーッと突っ立っているあかずきんの…うさぎ?に
攻撃をしかける。なんか杖見たいなの持ってるし、魔法のうち合いになると不便。
接近戦に持ち掛ける。
「【ライトニング・】!」…正確にはそれを拳にため、雷をまとったパンチを繰り出す。
「や〜ん!」
うさぎさんが間一髪で避ける。こいつ…!
「ママぁ助けてぇ。【メロディマーク・ばっちりにっこりすっきり♪】」
何やら謎の呪文を唱えはじめると、
うさぎと俺の間にもう一匹うさぎが現れる。
…召喚術の使い手…なのかな?
「マイメロ、大丈夫?。…全く、女の子に殴り掛かるなんて男として最低ね。」
現れるなり説教により精神攻撃をかましてきた!
ただの説教ならいいが、聞くとなんとなく気分が沈む。
まずい、早くなんとかしないとやられる…っ

91 名前:レオ(NPC) ◆sBYghzSQ5o [sage] 投稿日:2009/01/29(木) 07:42:52 O
仮面の男が活躍しているようだ。
今回は本当にレベル高いな。こっちも頑張らないとな。


「ねぇアイツ、先生…だっけ?と組んじゃって、強いのかしら?」
「ってことは捕まえてボスに送り届ければ…」
「良いかんじ!」
背後から気配を感じた俺は、なんとか振り返り武器を受け止める

「その格好は見るからに怪しい人だな…何者だお前ら!」
見るからに悪の組織っぽかったので言ってみた。
「なんだかんだと聞かれたら」
「答えてあげるが世の情け」
「世界の破壊を防ぐため」
「世界の平和を守るため」
「愛と真実の悪を貫く」
「ラブリーチャーミーな敵役」
…長いな。
「ムサシ!」「コジロウ!」
「銀河を翔けるロケット団の二人には」
「ホワイトホール、白い明日が待ってるぜ!」
「あ、これ以外にも名乗りは2パターンあるの」
「これは一番古いやつだ。新しい奴もやってやろうか?」
…長いっての!もういい。
そんなやりとりをしている間にアルクゥが学者の衣装(にしか見えないが魔法使いなのかもしれない)
に着替え、本でふたりを吹き飛ばす。
「ごめんなさい、怖かったので吹っ飛ばしちゃいました。」
「いや…良いんだ。」
うるさいのが減ったし。

92 名前:たから  ◆mijZZc3EqM [sage] 投稿日:2009/01/29(木) 17:52:37 O
 (うっわ、危な!!)
 案外速い動きで向かって来る植物のツタをギリギリでかわしながら
叫びそうになるのをこらえる。
幸いまだ誰も、アタシ個人を狙い打ちしてくる様子は無い。
後4・5人脱落でここ――Bグループの会場――は
けりが着きそうなのだ。

 (アタシは攻撃に使える魔法無いんだし
格闘とかだって上には上がいるわけだし
一回戦から目立って手の内見せる訳にはいかないし)

 とりあえずメルディ先生とフードのヒトの方には
近づかない方がよさそうな感じがする。
散発的に飛んで来る流れ弾やツタを寸前でかわし
あるいは、こっそり空間を歪めて数cm程逸らす。
アタシがそんなことをしている間にも
メルディ先生の精霊の誤爆でフードの近くの
"二人のセカイ"状態なバンダナ少年とみつあみ少女の
いちゃらぶカップルが戦闘不能に陥った。
……あの二人、元の世界で見た事ある気がするんだけど。

>「【ストーンブラスト】!」
 
 その時いつの間にか直ぐ近くに来ていた植物使いの幼女が
フードに向けて魔法を使う。
会場の壊れた石畳の鋭い破片がフードへと襲い掛かる!

 「ロリータつよっ!?」

 思わず口に出してしまい幼女と目があった。
ちょっと中性的な可愛らしい顔立ち。
幼女らしいつるぺったんな体型。
くるん、としたつぶらな瞳がアタシを見つめている。
 「…かっ………
かあいぃよおっ!!このコお持ち帰りしてもいいよねっ!?
答えは聞かないけどっ!!」

 その瞬間、ここが何処で今どんな状況かすらわすれさって
アタシはその幼女に抱きついていた。

93 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/01/30(金) 00:21:13 0
>92
一般生徒と見せかけて意外と強いメガネっ娘がいた。
最初の頃こそ狙ってみたものの捕まらないのでターゲットから外した。
結構すばしっこい上に、空間魔法の使い手のようだ。

とにかく今は黒蜜きなこ派の敵が落ちるまで誰も脱落しないように祈るばかりである。
ストーンブラストを放ったときだった。
> 「ロリータつよっ!?」
まだ一回戦なので不必要に警戒されないために、今は人間の姿をとっている。
黒蜜きなこ派がボクに気付いてないっぽいのはそのためだろう。
なんとなくメガネっ娘と目が合う。この辺では珍しい黒髪黒目。
アスカちゃんや鴉さんと一緒だ。
日剣人かもしれないのに、つい異世界から来た勇者だなんて思ってしまう。
そういえば……ちょっと前にもこんな風に見つめられた事があった。
> 「…かっ………」
そうだ、ソル君と最初に会った時。“かっ……”の次が何なのか結局分からないままだった。
メガネっ娘はその答えを見事に教えてくれた。
>「かあいぃよおっ!!このコお持ち帰りしてもいいよねっ!?
答えは聞かないけどっ!!」
次の瞬間、素晴らしい瞬発力で抱きつかれていた!
「な、なんだってー!?」
つまりボクは可愛いのか!?
忘れがちだが、ボク達は闇と戦うことを宿命づけられた星の守護者。
断じてマスコットではない。が、可愛いと言われて悪い気はしない。
いや、むしろ超アリだ……! と、予想外の事態に思考があらぬ方向へ展開。

94 名前:ルーチカ ◆hATMxiE/qY [sage] 投稿日:2009/01/30(金) 03:06:22 0
>90
ソルさんはヒロイン候補3人を諦めたみたいだ。ほんとごめんなさい・・・
そして、次のターゲットに定めたのは・・・非常識にもタイトな赤ずきんを纏ったうさぎ。
うさぎ。うちの子猫に喰わ・・・むにゃむにゃ。
危険思想を追い払ってる間に、ソルさんの拳がライトニングを撃ち、そして、うさぎが増えていた。
(・・・ステージの上にはうさぎがひとつ、ステージを叩くとうさぎがふたつ♪)
アホな事を口ずさんでいたら、後から増えた方の、もっと変なずきんのうさぎが何か言い始めた。
>「ry)男として最低ね」
その言葉にソルさんがゆっくりと膝を折り、手を付き、項垂れる。
これは・・・古き時代のものだけが使える特殊技能、性差別説教攻撃。ソルさんが危ない。
(ま、まずは落ち着け、自分)
さっきみたいな失敗を繰り返さないよう、うさぎ達に向け、呼吸を整える。

「・・・まあまあ、お茶でも飲んでマターリしようよ♪」
ピッチを合わせ、まずソルさんに降り注ぐ説教音波の効果を打ち消す。
そしてマターリが効いて説教が止んだところで【ノスタルジィ】に切り替える作戦だ。
(ねぐらへお帰り、うさぎたち・・・恐い子猫が来る前に・・・)

95 名前:インペトゥス ◆jH6qejmC7g [sage] 投稿日:2009/01/30(金) 22:00:31 0
>88
オレの一撃をあっさりかわした変態教師(仮)は、精霊らしきナニカを召喚。
そいつはオレに向かって無数の針を飛ばしてくる。
両腕・両足の武器に鎖までつかって弾いてゆくが、さすがに間に合わない。
一本、二本と針がオレに突き立ち・・・

>89
さらに横合いからとんできた石礫が思いっきりオレの体を弾き飛ばす。
そのまま無様にごろごろと転がりながらステージの端近くまで飛ばされた。
懸命に立ち上がろうとするが、全身の力が抜け、片膝をつく体勢になる。

傍から見たオレの姿は、全身ハリネズミの状態で右手を胸に当て
俯いたままぶつぶつと何事かを呟いている危ない奴に見えるだろう。
はたして針が効いているのかいないのか。

96 名前: ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/01/30(金) 23:57:09 0
>92
サービス炸裂に、教頭は顔真っ赤にして怒っていた。
「メルディ先生ときたら!
公序良俗に反する精霊は使うなとあれほど……後で叱っておきます!」
しかし校長は神妙な面持ちで教頭を制した。
「その必要はありません。何かを感じ取ったのでしょう」
複雑な表情で試合を見守っていた校長が奇声を発する。
「ぴぎゃあああああ」
「校長!? 今奇声発しませんでしたか?」
校長は奇声疑惑をきっぱりと否定し、厳かに言った。
「気のせいです。それよりあれを見るのです」
校長の視線の先では、たからがテイルに抱きついていた。
「ガイアに選ばれし光の勇者は、運命に導かれて引かれあい、同じ道を歩み始める……」
「いくらなんでも引かれあい過ぎです!!」
校長はすっかり自分の世界に入っていた。
「旅立ちの時は来た……」
「校長ーーーーーッ! 最近勇者とか連発するしワケ分かりません!」
教頭のツッコミがむなしく響く。

97 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/01/31(土) 23:39:01 0
>95
触角エルフの怒涛の変態攻撃の前に悪は屈した。
「フフフ……正義は勝つのだ!」
この場合勝てば官軍のほうが適切な気がするのは気のせいである。
メガネっ娘に抱きつかれながらも黒蜜きなこ派に蔓を巻きつける。
穢れなき光の寵児だけができる無邪気かつ残酷な笑みを浮かべて。
「残念でした、ゲームオーバーだよーん♪」
テリーマン『なな、なんと!
Bブロック最強と思われたフードの人物が幼女の触手攻めの餌食に!
学園随一の変態教師に目を付けられたのが運のつきです!』
解説もそこはかとなく変態っぽくなっている。
メルディ「変態じゃなくて変人だ!」

その頃、隅のほうでひっそりと相撲取りVSボンテージの対決が行われていた。
ボンテージが意味もなく鞭を振り回しながら音波攻撃を放つ。
「アーーーーーーーーーーー!!」
対する相撲取り、意味もなく背景に青龍のオーラを浮かび上がらせながら防御技を発動。
「秘儀! 腹肉ガ――ド!!」
しかし二人は気付いていなかった。
先程弾かれて飛んできたドンパッチニードルが突き刺さっていることに!
効果は突然現れた。
「ハラヒレホヨーン♪」
「イエラサッサ☆」
二人は奇声を発しながら仲良く手を繋いでステージから飛び降りた。

まさに黒蜜きなこ派を場外に搬出しようとした時だった。
テリーマン『モーニングブルードラゴン選手とすみおかにしこ選手
バカになってステージから飛び降りました! 2人脱落という事は……』
司会A『Bブロック、一回戦終了〜!!』
司会B『フードの彼は危機一髪で命拾いしましたね〜』
「「そ……そんなバナナー!!」」
見事に触角エルフと声が被ってしまった。

【Bブロック モーニングブルードラゴン、すみおかにしこ脱落 一回戦終了】

98 名前:マスク・ド・クロウ ◆QfWWEz6wno [sage] 投稿日:2009/02/01(日) 19:19:23 O
さて、どうするか…どうやらあっちのほうは終わったようだな
あいつは残ってるだろうか

辺りを見回しながら物思いに耽っていたその瞬間だった
火の玉が目の前を通り過ぎた

すぐさま、火の玉が飛んできた方へ目を向けると大きな本を携えた少年とその隣に別の方を向いている男がいる
俺が顔を向けた瞬間、少年は慌てて男の影に隠れる
「あぁ…そういうことかよ」
火の玉を飛ばしてきたのは、多分、少年のほうだ
仮定だが火の玉はこっちに注意を向けるための伏線、目的は…あの男とぶつける為か
こっちはあと二人落ちたら終わるから、援護といいながら、二人一片に片すつもりだろう
「上等だ!!やってやるよ」
先ほどの侍が持っていた馬鹿でかい木刀を持ち上げ、ハンマー投げの容量でそれをアルクゥのほうへブン投げた
それと同時に、一気に間合いを詰める。

99 名前:ルーチカ ◆hATMxiE/qY [sage] 投稿日:2009/02/02(月) 02:01:59 0
>司会A『Bブロック、一回戦終了〜!!』
あっちは終わったみたいだ。けど、そんな事より・・・

うさぎの前のソルさんがまだ膝をついたまま動かない。
現在進行形の説教音波はこちらの歌でさりげなく打ち消しているのだけれど、
最初の説教が効いてるみたい。何とかしないと。
ねぐらに帰りたくなる【ノスタルジィ】の呪歌の強化に入る。
が、その分気付かれやすくもなる諸刃の剣。うまく効くといいんだけど・・・
「・・・そろそろお茶の時間でしょ♪」
セレネストリングスは置いたまま鳴るに任せて、うさぎ達の方へゆっくり近付く。
「・・・食事の支度もしなくちゃね♪」
「・・・今日の特売はブロッコリーとにんじん♪」
呪歌に挟み込んだメッセージを、赤ずきんの方はぽやんと聞いている。
が、説教うさぎがおもむろにこっちを向いた。

「何かしら?」
・・・穏やかな笑顔と声が、確かに、恐い。

「・・・実力テストなんです」
答えたので必然的に歌が止まる。見破られちゃった以上、続けても仕方なくもある。
「だから・・・」
作戦変更。まだちょっとぽやんとしている赤ずきんをそっと抱き上げる。
「こんな真ん中にいたら危ないよ?」
ステージを横切る火球を避けながら、赤ずきんが握っているパラソルを広げる。
「ほら、あそこでお茶を」
ヒロイン候補3人組が休憩中のコーナーへ、パラソル付き赤ずきんを紙飛行機の要領で軽く投げ
・・・たつもりだったが、赤ずきんはステージの先の気持ち良さそうな芝生に軟着地し
瞬時に周囲へお茶セットを展開、湯気立ち上るカップを握りしめ満足そうに目を閉じた。

【Aブロック:マイメロ脱落/あと2名脱落で一回戦終了】

100 名前:ルーチカ ◆hATMxiE/qY [sage] 投稿日:2009/02/02(月) 03:07:46 0
「見た目通り、何をやっても並な人なのね」
・・・説教うさぎにまで断言された。
「勇者はちゃんと選ばないと、後で後悔するのは自分自身よ」
更によくわからない事を言って、説教うさぎは出ていった。

「ソルさん・・・?」
側に寄って声をかけたら、ようやく立ち上がった。まだ冷や汗を浮かべてる。
清く正しくない行為を指摘される事がこんなにダメージになるんじゃ
勇者ご一行様も大変だ。

火球の飛ぶ中央を避け、ソルさんを引っ張ってセレネストリングスを置いた場所まで戻る。
ソルさんのポケットに回復効果のありそうなお菓子が入っているのが見えた。
「それ、食べてみたらどうですか?」
言いつつ自分も手製の薬−−飴玉みたいな奴だ−−を取り出す。
立て続けにいろいろ歌ったのでちょっと休憩したいところ。

101 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2009/02/02(月) 14:53:47 0
101

102 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/02/02(月) 22:48:00 0
触角エルフとどちらからともなく目線を交し合う。
惜しかったね、君変態(あるいは卑怯)だけど強いな
次もよろしくという暗黙の意思疎通が成立したと思われる。
何事もなかったように元通りになった植木鉢を抱え、メガネっ娘に声をかける。
「まだAブロックが終わってないみたい。見に行こうよ」

>99-100
いたいた、まだ残ってた。
「二人ともがんばれ〜!」
って、約一名ヘタレてませんか? 何やら召喚獣らしきうさぎがいる。
あのうさぎは……可愛い姿をした白い悪魔だ!
すかさず【ウィンドボイス】で魂のメッセージを届ける。
〈そいつは可愛い顔した悪魔だ! 惑わされないで!
ボクがスカウトするのはガイアに愛された心ただしき者だけ!
だから大丈夫、信じる道を突き進め!〉
そこの君、可愛い顔した悪魔はお前だなんて言ってはいけない。
決して“勇者は正義、キミは勇者、よってキミのやることすなわち全部正義!”
などとは言っていないのでくれぐれも注意。

103 名前:インペトゥス ◆jH6qejmC7g [sage] 投稿日:2009/02/02(月) 23:32:24 0
>97>102
しゃがんだ体勢でいたところへツタに巻かれたが、ゴング。
予選は無事に(?)終了した。

>「まだAブロックが終わってないみたい。見に行こうよ」
巨大植物をただの植木鉢に戻して、新たな仲間(?)に声をかけるテイルの後ろからこんな声がかかった。
「へぇー、まだ終わってねぇのか。ずいぶん苦戦してんだなァ?」

テイルの真後ろにいたのは誰か言うまでもなくもちろんオレだ。
ちなみにオレのはるか後方ではサービスされた二人がまだコサックダンスをキメてやがる。
なんでオレが平気なのか?それはいまのとこ秘密だ。

「お互い手の内ほとんど明かして無ぇからな、本戦が楽しみだ。」
笑ってそう告げると、自分も別方向からA会場への観戦席へ向かう。

>98
しかしあの変装はどうなんだろう?と思いながら眺める。
案外肉弾戦もいけるクチのようだな・・・とか考えながら
ポップコーン(キャラメル味)を片手に観戦を続ける。

104 名前:ソル ◆sBYghzSQ5o [sage] 投稿日:2009/02/03(火) 02:53:47 O
説教攻撃によって何も出来なくなってしまった。
このままだとルーチカが危ない。早くなんとかしないと…

>>102
>〈そいつは可愛い顔した悪魔だ! 惑わされないで!
ボクがスカウトするのはガイアに愛された心ただしき者だけ!
だから大丈夫、信じる道を突き進め!〉
などと応援が来る。悪魔…なの?
邪気とかは感じられないけど…性格的な意味ですか?

>>99
ルーチカが歌で説得にかかる。
うさぎは無表情でそれを聞いている。
お、効いてるぞ!頑張れ…
しかし上手く声にならない。
「ぅ…あ…」
周りの参加者も何事だと遠くからじっと見ている。
一通り説得が終わったのか、ルーチカが先程のヒロイン3人組のほうへ
優しく放り投げてあげた。…はずが。
「や、や〜ん!」
風に乗ってそのまま場外に着地してしまった。
しかしうさぎ、全く気にしてないようだ。

>>100
術者が消えた事によって体の自由がきくようになった。
「ごめん、全然役に立てなかった。」

>「それ、食べてみたらどうですか?」
「あ、そうだね。じゃ食べようか。一時休憩!」
まずはチョコを食べ始めた。
次に飴やクッキー。
大会に出ているという事を忘れている気がしないでもない。
参加者は他の参加者と戦っているためゆっくり食べることができた。
残り2名のようだ。頑張らなくては。

105 名前:レオ(NPC) ◆sBYghzSQ5o [sage] 投稿日:2009/02/03(火) 03:14:10 O
>>98
次の挑戦者は誰かな〜?と辺りを見回していると、
後方にいたアルクゥが魔法をしかける。
「先生、あの人やっちゃいましょう!」
あの人…ってのはあの仮面の男か?
「了解!」
なんか企んでる気がするが…気のせいか?

等と考えているうちに仮面男がアルクゥ目掛けて突撃してきた。
アルクゥ「キャッ!」
咄嗟に防御魔法を使おうとしたが、早い。自分を守るので精一杯だった。
アルクゥ「先生ごめんなさぁい!」
おもいっきり攻撃を受け吹っ飛んでいった。
なんか泣きそうになってるし!
こいつ大丈夫か…?

吹っ飛んでいく途中、一般生徒が戦っていたみたいで
アルクゥはその生徒を道連れにしていった。
アルクゥ「みんなひどいよ…」
アルクゥ、間に合わなくてごめんな?
司会A「おっとアルクゥ選手、道連れ作戦により
一般生徒とともに場外へ飛んで行きました!」
司会B「と、言う事は…」
司会二人「Aブロックも試合終了です!」

お、終わったのか。この仮面男、ちょっと戦ってみたかったのにな…
「と、いうわけだ。
二回戦で戦えるのを楽しみにしてるぜ?」
…まぁ、二回戦で必ず戦えるとも限らないが。

【アルクゥ・一般生徒脱落/Aブロック終了】

106 名前:たから  ◆mijZZc3EqM [sage] 投稿日:2009/02/03(火) 18:18:16 O
>>96-
>司会A『Bブロック、一回戦終了〜!!』
>司会B『フードの彼は危機一髪で命拾いしましたね〜』

 ……気が付くと試合は終了していた。
このコに抱きついてトリップしている間に終わっていたらしい。
辺りを見回すとフードがツタから解放されているところで
どうやらギリギリで勝ち残った様だ。

 (あんな強そうなヤツ、やられてくれてれば良かったのに。)

 頭の隅でちらりとそんなことを思ったけれども、
考えても仕方ないことだ。直接あたらないことを祈るしかあるまい。

>「まだAブロックが終わってないみたい。見に行こうよ」

 さてどうしようかと思っていたところ、
先程まで抱き締めていた幼女からお誘いをうけた。
自分にいきなり抱きついて……と言うか
飛びかかってきた相手を躊躇なく誘うあたり警戒心が無いのか、
割と自信があるからなのか。

「いーよ、一緒に行こっか」

 せっかく誘ってもらって断る理由も無い。
こんな可愛いコをはべらせていられる(違う)ならなおさらだ。
 隣の会場に向かいながら自己紹介でもしようとした時
>「へぇー、まだ終わってねぇのか。ずいぶん苦戦してんだなァ?」

 後ろから声をかけられた。アタシというより彼女にだろう。
相手はギリギリのところで一回戦突破していたフードである。

>「お互い手の内ほとんど明かして無ぇからな、本戦が楽しみだ。」

 などと言っているところを見ると、
実はあの状況も抜け出せなくはなかったのだろう。
しかし、アタシも含めて楽しみにしているとしたら
大きな間違いだと思わざるをえない。
背を向けて去っていく後ろ姿に心の中だけでそう呟いた。

107 名前:たから  ◆mijZZc3EqM [sage] 投稿日:2009/02/03(火) 18:21:27 O
 観戦席に着いてみるとこちらも
そろそろ決着がつきそうな人数だ。


>「二人ともがんばれ〜!」

 隣で応援している方をみると少女とうちひしがれた様子の少年。
彼らがこのコの友達か仲間らしい。
それに対するように二足歩行のうさぎが二羽。
……うさぎ?
格闘大会にうさぎ!?
この世界に来て結構いろんな事になれたつもりでいたけど
さすがに少しびっくりだよ、これは。
 アタシがカルチャーショックをうけている間にも試合は進み
少女が赤いずきん(?)のうさぎを抱き上げて軽く放ると
風に乗って予想以上に飛ばされ、場外に落ちてしまい
諦めたのか、お茶の時間にしたようだ。
もう一羽のうさぎも少女に声をかけて去り
それを見てか少年も立ち直った。
 そこまで見てから会場全体を見渡すと
仮面をつけた男がレオ先生に向かっていくところだった。
黒ずくめとはいえ普通の服装に仮面だけが浮いている。
そして速い。師匠―アタシのトンファーの先生―程ではないが。
レオ先生は防御したものの隣の男の子が
後ろにいた他の選手(おそらく生徒)を巻き込み
場外へ吹き飛ばされAブロックも試合終了となった。

 (フードといい仮面といいやっかいそうなのが残ったな〜。
強いだけならともかく、なんか質の悪そうな……)

 そう思いながらも隣を向き声をかける。

 「友達も一回戦突破したみたいで良かったね、えっと……」

 そこまで言ってやっと気が付いた。
結局まだ自己紹介もしていないし名前も聞いていないことに。

108 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/02/03(火) 23:46:44 0
>103 >106
>「いーよ、一緒に行こっか」
メガネっ娘と観戦に行こうとしたとき。
アイツがまるで友達のようなノリで後ろから声をかけてきた。
>「へぇー、まだ終わってねぇのか。ずいぶん苦戦してんだなァ?」
なんじゃそら!? なんのつもりだ!? 振り返らずに一言だけ返す。
「……気付いてたのか」
人間形になっても顔と体型はほぼ一緒だから当然といえば当然なんだけど。
気付いてるならどうして攻撃してこなかった!?
それになぜもうピンピンしてる!? まさか……追い詰められてたのは演技!?
卑怯技で変態に総攻撃させてたのも気付かれてたのか!? 様々な疑念が渦巻く。
>「お互い手の内ほとんど明かして無ぇからな、本戦が楽しみだ。」
「こっちこそ。棄権するなら今だよ!」
得体の知れない恐怖を悟られないように不敵に笑い返す。
おそらくアイツの目的は優勝して波風立てずに飛空石を入手することだ。
厄介な事になってしまった。
Aブロックが終わったらレオ君を捕まえて大会主催者に会わせてもらって……
と裏工作(?)の算段をする。

>105 >107
メガネっ娘を誘った理由は
今となってはなりふり構わず一人でも多くの共謀者、もとい、仲間が必要だからだ。
向こうから抱きついてきたのだから協力してくれる可能性は高い。
メガネっ娘ターゲット、勇者スカウターロックオン。
回避力高し。空間魔法習得済み。よって戦闘能力、やや高い。
元気で人懐っこい直情型の一直線。よって勇者適性値、やや高い。
スカウトパターンはA`でいこう。そうしている間にAブロックも一回戦終了。
> 「友達も一回戦突破したみたいで良かったね、えっと……」
調度いいタイミング。心もち芝居がかった口調で答えながら、一瞬だけ真の姿を見せる。
「……フェアリー・テイル。
妖精女王の命を受け世界を救うべく旅をする勇者の導き手だ。
今この世界には闇の王死霊皇帝の魔の手が迫っている……」
ここで口調を元に戻す。
「な〜んてね。まあ近頃よくある勇者様御一行という名の冒険者みたいなもの。
あそこの二人は俗にいうパーティーメンバー。
レギュラーのソル君とゲスト枠のルーチカちゃん。
それで今回は飛空石を手に入れたいんだけど……敵軍が刺客を送り込んできたみたい。
さっきのフードのヤツ! いっそ途中で暴れだしてくれればまだいい。
でもきっと最後まで普通の人間の振りをして優勝商品をかっさらっていく気だ!
そしたら多分すごーくヤバいことになる!
直接攻撃しなくていいからボク達を手助けしてくれたら嬉しいな〜なんて」

Aブロックの人達がステージから降りてきた。
「二人ともお疲れ様! レオくーん、ちょっと相談があるから来て!」

109 名前:ルーチカ ◆hATMxiE/qY [sage] 投稿日:2009/02/04(水) 02:10:38 0
薬を口の中で転がし、ちょっと甘みが足りないかな・・・などと反省しつつ、
ソルさんのお菓子さばきに感心してたら

>司会二人「Aブロックも試合終了です!」

幸運にも試合が終わってくれた。

こうなるとお茶も欲しいなー、と、さっきお茶セットを展開していた赤ずきんを見ると、
芝生の上で黒い尖ったずきんのうさぎと取っ組み合ってじゃれている。
・・・うさぎ、また増えた。ほんと、うちの子猫に以下自粛。

>「二人ともお疲れ様! レオくーん、ちょっと相談があるから来て!」

あ、テイルさん、見に来てくれてたんだ。
ソルさんと一緒にステージから降りかけて、テイルさんが誰か連れてるのに気付いた。
身なりは魔法学校の生徒だけど、容姿はこの辺ではあまり見ない感じ。
二人の方へ歩きながら、頭上に「?」を浮かべてみせる。

110 名前:マスク・ド・クロウ ◆QfWWEz6wno [sage] 投稿日:2009/02/05(木) 22:31:16 0
間合いを詰め、逆刃刀に手をかけたその時、避けられると踏んでいた木刀がクリティカルヒットしたらしく
アルクゥはそのまま吹っ飛ばされ、あれよあれよという間に一回戦が終わってしまった。

「…」
言葉が出ない…あまりのあっけなさにその場に硬直するしかなかった。
それとは裏腹にレオは平然と声をかける。
「人の気もしらないで呑気だな…あんた俺が仕掛けなかったらアイツに嵌められてたんだぜ?」
皮肉を漏らしながら、ステージを降りてくると、少女がこちらに駆けてくる。
どうやら、俺ではなく目の前に居るコイツ…ハァ!?
「ハァァァ!?」
あまりの衝撃に目を疑った…コイツあのクサレ妖精だよな!?つーことはアレか遂に俺の頭もオカしくなっちまったのか
落ち着け…そのことよりに俺の注目が集まってやがる。
「アーッ…ゴホンゴホン…取り乱してすまないね。
 てっきりワンパクなキッズ達が私の命の次に大切なマスクを奪いに襲い掛かってきたかと勘違いしてしまったのでね
 HAHAHA!ほら!サインくれてやろう!では、君たち後でまた『 小 細  工 抜 き 』で『 正 々 堂 々 』と戦ろうではないか!アディオス!」
ダンディーな声と陽気なキャラを作り、なんとかその場を誤魔化し、逃げた。
ついでに、あの外道妖精に釘を刺しておいたが…効果は皆無だろうな
とりあえず、人気の無いところで一服してぇところだ。
全力で走りながら俺は選手控え室に向かった。

111 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/02/06(金) 00:20:36 0
>109-110
>「ハァァァ!?」
なにやら仮面の変人が驚いている。結構強かった人だ。
仮面をかぶっている人は必ずといっていいほど正体が衝撃的と相場が決まっている。
例えばどっかの国の失踪中の王子様とか死んだと思われてる伝説の英雄とか!
襲い掛かって仮面をはぎとりたい衝動に駆られた!
>「アーッ…ゴホンゴホン…取り乱してすまないね。
 てっきりワンパクなキッズ達が私の命の次に大切なマスクを奪いに襲い掛かってきたかと勘違いしてしまったのでね
 HAHAHA!ほら!サインくれてやろう!では、君たち後でまた『 小 細  工 抜 き 』で『 正 々 堂 々 』と戦ろうではないか!アディオス!」
身の危険を察知したのか、仮面の変人はそそくさと去っていった。
言葉の強調されている所からしてきっとさぞ清く正しいスポーツマンシップに溢れた人なのだろう。
こっちは正々堂々としてる場合じゃなくなってしまいました。残念!
我ながら旅に出てからというものどんどんセコくなってきたような気がする。
それもこれも極悪非道な闇の軍勢に対抗するためだ。いと悲しきことかな。
などとしょーもない事を思っているとレオ君が口を開く。
「たからとテイル、やっぱり一回戦勝ち残ったみたいだな!
お前達知り合いだったのか?」
レオ君の横ではルーチカちゃんが頭上に?マークを浮かべている。
「なんというか試合中に仲良くなったっていうか」
さらに深まったであろう謎に、レオ君が分かりやすい解説を加える。
「さては……たからの事だから試合中に抱きついたんだな!
それでテイルが勇者ゲットとばかりにパーティーにスカウトしたんだろ。
可愛い子を見つけてもいきなり抱きつくなっていつも言ってるんだが。
テイルもいくらいい格闘センスしてるからって無理矢理さそっちゃダメだぞ?」
的確すぎる解説をありがとうございました。
「正解でーす。マジな話なんだけど……ちょっとみんな集まって」
ちょいちょいと手招きしてみんなを近くに来させ、小声で言う。
「驚かないで聞いて、単刀直入に言うね。闇の軍勢が紛れ込んでる!
見た目は人間だけどついこの前ソル君をボコボコにしてたヤツだから間違いない!」

112 名前:ソル ◆WkFBS9tq9M [sage] 投稿日:2009/02/06(金) 06:25:01 0
なんとか第一回戦は終了したみたいだ。
あまり力は使わなくてすんだみたいだし、良かった良かった。
とりあえず、ステージから降りることに。
>「二人ともお疲れ様! レオくーん、ちょっと相談があるから来て!」
あ、テイルはもう終わってたのか・・・。終わってすぐに作戦会議なんて、頑張るなぁ…。

>>107
先生が知っているあたり、最近入ってきた生徒なのかな?
こちらを見て自己紹介しようとしている。
「オレは、ソル。お前も優勝狙いなの…?とりあえず、よろしく。」
こないだまで男の人ばっかりだったパーティがオレと
バラグさん以外女の子になって、なんだか怖いなぁ…色々と。

>「驚かないで聞いて、単刀直入に言うね。闇の軍勢が紛れ込んでる!
見た目は人間だけどついこの前ソル君をボコボコにしてたヤツだから間違いない!」
まぁ、あれだけピンチになっておきながらも勝てたのは強運だったよな〜。
そいつが紛れてるってことは…危ないんじゃないの?
「なんでこんな所にまで来てるんだよ。石が目当てなのかな?
 こりゃ、第二回戦の内容変えないとね、先生?」
「あぁ、そうしたいけど…もう決まってるんだよ。」
「はぁ!?」
「今のところテイル軍はテイル、ソル、タカラ、ルーチカ、俺の五人か。
 相手がそいつ以外にもいるかもしれない以上、
 これからは全員で協力し合って行かないとキツいかもな…
 メルディ先生も、一応…呼んどくか?」

113 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/02/07(土) 00:56:47 0
>112
> 「メルディ先生も、一応…呼んどくか?」
「その必要はなさそう」
レオ君の後ろでは、変な精霊たちによる変なコントが繰り広げられていた。
首領パッチと、田楽を持った2頭身のもう一体の精霊が
葬式風額縁に入ったところてんの写真を持って泣いている。
「うっうっ……いい奴だったのに!」
「天の助のうらみはらさでおくものかあ!」
後ろでところてんが必死に生存をアピールしているのはガン無視である。
「いやいやいや、死んでないから! てか精霊って死ぬのか!?」
変な気配を感じて振り返ろうとしたレオ君に触角エルフが目隠しする。
「だーれだ!」
「お前しかいないっつーの!」
「さっすがレオ君! 僕の生徒だけのことはある!」
「誰がお前の生徒だッ! 精霊なんて……精霊なんて大っ嫌いだー!」
完全に触角エルフのペースに乗せられている。
どうやらレオ君には精霊術をやりかけて挫折した過去があるようだ。
その時放送がかかった。
♪ピーンポーンパーンポーン 緊急会議を開きます。導師の皆様は至急職員室にお集まりください。
「ほらいくよ」
触角エルフがレオ君をうながす。
「そっか。じゃあ後で」
二人を見送ろうとすると、触角エルフが意外な事を言った。
「キミ達も一緒に行くの! 校長先生に連れてくるように言われたんだ」
「どういうことだ?」
不思議そうな顔をするレオ君に、触角エルフが意味深に微笑む。
「行けば分かる。この学校の真実、見せてあげるよ」

「愛と勇気」「正義は勝つ」「命大事に」「かけがえのないガイア」
などといういかにも立派な標語が貼ってある職員室を通り抜け
その奥にある隠し部屋に通される。
そこは「権謀術数」「勝てば官軍」「ガンガンいこうぜ」「打倒!死霊皇帝」
などという実も蓋もない標語が貼ってある部屋だった。
入り口の横には下手糞な字で「死霊皇帝軍対策会議室」と書いてある。
最後の方の字がスペースがなくなって小さくなっているのはもはやお約束。
すでに他の導師たちは席について会議が始まるのを待っている。
正面には校長とおぼしき美しい女性が座っていた。
「ノダメ様、連れてまいりました」
「ありがとうございます、メルディ嬢」
触角エルフ改めメルディちゃんが恭しく一礼し、校長がねぎらう。
「な……なんだこりゃあ!? 」
あまりの展開にうろたえるばかりのレオ君に、メルディちゃんが説明する。
「この学校はセイレーンの族長ノダメ様が創立した闇の軍勢に対抗するための拠点なんだ。
レオ君はまだ導師になりたてだから知らされてなかったってわけ」
続いて、校長が透き通った声で話しかけてきた。
「始めまして。わたくしはこのオーシア魔法学校の校長にして
セイレーンの族長ノダメ=カンタービレです。
貴方がたのことはフェアリー=レジナ様から聞いていました。
適当にレベル上げしてやってくれ
あまりにヘッポコならもょもと率いる人間三人組勇者にでもあげてくれと言われたので
失礼ながら実力のほどを試させてもらおうと思ったんです」
何と言っていいかわからないのでとりあえずこう答えておいた。
「それでVIP待遇だったわけですね、分かります」

114 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/02/07(土) 23:54:01 0
メルディ「普通ならこのまま放っておけばキミ達が優勝するから何の問題もなかった」
校長「しかし闇の軍勢が紛れ込んでいた事が発覚したのでこうしてお呼びしたわけです」
メルディ「インペトゥス・グラディウス……っていっても分かんないか。
フードの黒蜜きなこ派、死霊皇帝軍で間違いないよね?」
「ここに来る途中で戦ったんだけど……相当危なかった」
導師A「……そーいや受付の時に騎乗生物に乗りたいってダダこねてました」
校長「あろうことかアンデッドも紛れ込んでいましたし……
レクイエムを歌ったルーチカさんはお手柄でした。
他にも闇の軍勢がいると思って間違いないでしょう。」

その後しばらく悪の組織のような不穏な会議が繰り広げられた!
導師B「魔族なら一斉に取り囲んで正体暴いてボコればすむ話なのですが……
死霊皇帝軍も考えましたね」
導師C「いっそ中止にしては」
校長「それも考えましたが今中止にしてイロモノ達が暴動を起こしたら甚大な被害が出ます。
何とかして奴らの優勝を阻止しなければ……。これが本戦の内容です。」

・各自鍵をひとつずつ持って迷路内に転送。
・迷路内にはそれぞれの鍵に適合する箱が設置してある。
・自分の鍵と適合する箱を見つけて開ける。
・中身を持って脱出すれば優勝

「怪しい人にはどの箱にも合わない鍵を持たせとくっていうのは?」
教頭「ハハハこの外道め!
大変名案ですが鍵と箱はきっかり24セットしか作ってないので調達が間に合いません」
校長「もはや頼みの綱は貴方達しかいません! なんとしてでも優勝してください!」
「ンな無責任な!」

「受付の時にいかにも怪しそうだった人がいたら教えて!」
むしろ怪しくない人の方が珍しいので多分意味はないと思いつつ
机の上に置いてある参加者名簿を導師達に回してみる。

115 名前:ルーチカ ◆hATMxiE/qY [sage] 投稿日:2009/02/08(日) 19:24:57 0
なんか大変な事になってきた。
魔法学校の裏の顔、それ自体は、トイレのゴーストや理科室のスケルトンと同じくらい有名な噂だ。
けど、私達まで呼んだ上、その裏の顔をはっきり前面に出しての対策会議。

>ry)お手柄でした(ry
・・・え?
話が見えなかったが、テイルさんによると「かくかくしかじか」だったらしい。
狙ってもいない隣のステージのアンデッドを崩した「お手柄」は
セレネストリングスなんだけど。

さて。
情報収集と分析は流石だけど「なんとしてでも優勝してください!」じゃなくて
迷宮の情報くれるとか特殊アイテム貸してくれるとかが「対策」なんじゃ
・・・などと一般生徒に言える筈もなく、
とりあえず名簿を確認するテイルさんを黙って見ていた。
この人達に勝ってもらわなきゃいけない。子猫の餌代レベルの話でなく。

116 名前:インペトゥス ◆jH6qejmC7g [sage] 投稿日:2009/02/08(日) 23:19:52 0
>113
挑発も呆気なく受け流されたところでAブロックも終了。
会場全体ががやがやと昼のインターバルに向けてざわめきだしたところで、チャイムが鳴る。

>♪ピーンポーンパーンポーン 緊急会議を開きます。導師の皆様は至急職員室にお集まりください。
チャイムが響いたところで口元に笑みが浮かぶ。もう動き出したか。
「さーて、と・・・腹ごしらえ含めて野暮用を片付けるとするか・・・。」
そうしてオレの姿は人ごみにまぎれていく。


――――――――――――――学園内、重要試料保管室
緊急会議と、昼のインターバルでざわめく学園。
その状況でここは警備も薄くなっている。
そう、表向き以外にオレにとっての野暮用はこっちにもある。
警備員も一人しかいない。

〈・・・ここは学園の関係者以外立入禁止ですよ。〉
「そうカタいこと言うなって。」
〈アンタ一体何・・・を・・・?! そ、その後ろの【ソレ】は・・・・・・〉
「大人しくしてなよ、何も命まで取ろうってつもりはないんだ。ちょっと中に 野 暮 用 が あ る だ け だ・・・・・」
〈あ・・・あ、あ、あ、あああああああああああああああああ?!!!!!〉

――――――――さて、最終的に事態が露見するのは格闘大会後くらいかね・・・?
まぁ、オレがやった証拠などありはしないけど、な。
証 言 者 も い な い し な・・・・・・・・・・・・

117 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/02/10(火) 00:56:35 0
>115
生徒達は取り乱すかと思いきや意外と落ち着いている。
この学校の裏の顔は俗に言うところの公然の秘密だったようだ。
なし崩し的に巻き込まれてしまったルーチカちゃんが心配そうにこっちを見ている。
「こんなハズじゃなかったんだけど……おおごとに巻き込んじゃってゴメンね」
たからちゃんは……まあ自らボクに抱きついたのが運の尽きということで。

名簿を回しながら導師達が名(迷?)推理を披露する。
導師D「プリキュアとかアリーナみたいなあからさまな正義の味方は容疑者から外すとして……」
導師E「怪しい人といえば……予選中ずっと左手の甲を押さえて
“我を怒らせるな、眼が暴走する”って言い続けて勝ち抜いた人いませんでしたっけ?」
導師F「それは今流行のダークヒーロー路線だから大丈夫ですよ。厨二病とも言います」
導師G「受付の時に何やかんや言って仮面取らなかった人いました」
導師H「かなり怪しいですね」

校長「もちろんできる限りの手は尽くさせてもらいます。
まず、あなたたちの箱は出口近く、怪しい人の箱は奥の方に設置。
それから……メルディ嬢、あの二人はまだですか?」
メルディ「もうすぐ来ると……」

銀髪男「待たせたね、可愛い子猫たち!」
会議室に二人組みが入ってきた。長い銀髪の美形男と茶髪にメガネの美形男だ。
メルディ「2号と3号! 持ってきてくれたね?」
二人は、布がかかった何かを荷台に乗せて引いてきたようだ。
メガネ男「フフフ……我ら校長直属の精鋭部隊“バミューダ・トライアングル”が
共同開発した最新兵器を満を持して投入する!」
銀髪男「闇の者達は地獄の業火に焼かれる事になるだろう……美しき饗宴の始まりだ!」
銀髪男が一気に布を引き剥がす。
そこには、顔つきのアンパンに胴体が付いたような物体があった。
なぜか学ランを身にまとい、背中には“愛と勇気だけが友達☆夜露死苦!”と書いてあり
手には釘バットを持っている。
メルディ「給食で余ったアンパンから作った究極のエコロジー魔道兵器!
名付けて……アンパンマソ! 邪悪な心を見分ける機能を搭載する事に成功した!」
メガネ男「私の愛しいガイア様に仇なす邪悪な奴には
アンパンチと叫びながら釘バットでボコって愛と勇気を叩き込むぞ!」
銀髪男「もはや闇の奴らに勝ち目は無い! ククククッアーッハッハッハッハ!」
自分の世界に入っている美形男二人の横で、メルディちゃんがとどめの一言を放つ。
メルディ「これをお邪魔モンスターと称して迷路内に大量に投入ッ!」
それを大量生産してしまったのかー! 数秒の沈黙の後。
教頭「……貴方達の仲間にゴーレムいましたよね? 今から探しにいってみます」
教頭がそう言いつつ部屋を出て行くのであった。

118 名前:◆QfWWEz6wno [sage] 投稿日:2009/02/10(火) 19:56:19 O
俺は選手控え室に駆け込むや否や、仮面を脱ぎ、煙草に火をつけた
この間おおよそ1、2秒、そして、肺一杯に煙を流し込み
大きく溜め息をしながら、それを吐き出した
「あ゛〜やってらんねぇ」
試合場では言わなかったが、正直なところ、周りが化け物すぎて勝てる自信がなかった
「まるでジェロニモ対アシュラマンだな」
頭の中で幾つか浮かんだ喩えの中で一番いいのを選んだつもりだが、これでも辛かったりする

その時だった。あの時のように風が頬を撫でたのは
「一回戦突破おめでとう」
六武神の1人、疾風のアルベルがそこにはいた
「来てたのかよ」
うんざりした顔で俺は愚痴をこぼす
「まぁそういうなって…どうやら、こっちは順調みたいだが…」
アルベルは誰かを探す素振りを見せる
「あいつならいねぇよ
 とりあえず、暫く行動を共にしてたが、そういう素振りも無いし、なんか敵討ちの為にこっち側についてるって感じだったからな
 別行動をとってるのはちょっとした事故とどちらかがこっち側だってバレた場合、芋引かないように」
報告を終え、もう一服しようとした瞬間
手に持っていた煙草が真っ二つに切られた
「だったら、それでいいが、もしそうじゃなかった場合は死ぬだけで終わると思うなよ」
「おいおい怖ぇな…仮に騙されてたとしても、そんときゃ尻尾出した瞬間に殺っちまえばいいんだろ」
一瞬、殺伐とした空気が流れたが
「じゃあそれでいいけどさ…いやさ、同情とかそういうので手を抜いていたのかと思って
 それなら、それでいいさ…じゃあな」
そして、アルベルはまた風のように去っていった
「なんだったんだ…そろそろ次の試合だな」
俺は仮面をかぶり、試合場へ向かった

119 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/02/11(水) 15:39:07 0
作戦会議は変態導師によるアンパンマソのお披露目会と化し、よく分からないうちに終了。

♪間もなく本戦を開始します。出場者の皆さんは転送魔法陣にお集まりください。
いろいろと不安を残しつつも転送魔法陣にむかう。
「メルディちゃん、アンパンマソ……間違えてボクに殴りかかったりしないよね?」
と尋ねて、さっきまで隣を歩いていたメルディちゃんがいないことに気付いた。

――――――――――――――――――
「ねえ、そこにいるんでしょ?」
メルディは静かに語りかけた。
傍から見ると虚空に向かって話しているように見えるだろう。
だが、瞳には普段見せることのない強い意志が顕わになっていた。
「これだけは覚えといて。必ずキミを光の下へ連れ戻す」
吹きぬける風に髪が揺れる。
「うん、言ってもムダだって分かってるよ。だから……死霊皇帝を倒すって決めたんだ」
風が吹いていったほうに向かって微笑むと、転送魔法陣に向かって駆けていった。

120 名前:インペトゥス ◆jH6qejmC7g [sage] 投稿日:2009/02/12(木) 23:14:30 0
そろそろ本戦が開始される頃になって、オレは魔方陣へ向かう参加者の波の中にいた。
「ふーん・・・鍵と宝、ねぇ。」

もぐもぐ、と口の中の食べ物を咀嚼する。
オレの左手には紙袋。食い物屋である【殺ちゃんの食べ物屋】で買ってきたものだ。(さっちゃんに非ず)
この食べ物屋、何でも食えるしとても美味いのだが、なにぶん行列が長い。
注文をしようとして失神してしまう人間も出てしまう恐怖の屋台。

なんでそうなるのか?簡単に言えば
一息に注文する料理の料理過程をできるだけ残酷っぽく描写しながら言わないといけないからだ。
ちなみにオレの注文したのはコロッケ。四文字で済む注文がえらい長くなった。
左手の紙袋には40個ぐらい入っている。

また一つ取り出して一口食べると、口の中で肉の脂とが裏漉しされた芋に染みてて美味い。

>119
電波を発する触覚エルフを横目にオレも魔方陣に並んだ。

121 名前: ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/02/12(木) 23:32:59 0
第253回オーシア格闘大会
本戦の詳細だよ!

本戦の舞台は巨大迷路! 中には24の箱が配置されている!
24人の参加者はそれぞれの鍵を持って対になる箱を捜し求める!
箱の中身を持って脱出すれば優勝だよ!
基本ルールは以下の通り。よく読んでね!

・人を殺しちゃだめだよ。その時点で失格、牢屋行き☆
・武器はオッケー。でも相手の腕をスパーンとか、心臓グサリとか、
 取り返しのつかないレベルまでやっちゃってもペナルティ♪
 魔法学校主催なのだから杖などの刃物以で
 殴るのが安全かつ魔法学校っぽいよね!
・迷路内は観客席の巨大スクリーンに筒抜け!
・棄権する場合は「ドラえも〜ん!!」と叫ぼう! 外に転送されるはず。
・お邪魔モンスターが投入されてるよ! どんなものかは見てのお楽しみ!

果たして優勝の栄冠は誰の手に!?

作:魔法学校報道部☆

122 名前:ルーチカ ◆hATMxiE/qY [sage] 投稿日:2009/02/13(金) 01:14:50 0
>♪間もなく本戦を開始します。出場者の皆さんは転送魔法陣にお集まりください。

(・・・えーと、結局?)
大量のアンパンに蹂躙された会議の記憶から状況を整理しようと呻くルーチカ。
受付でも仮面取らなかった、のは、Aブロックにいたあの怪しい仮面ヒーロー?だろう。
フードの黒蜜きなこ派、は知らないけど、Bブロックだったらしい。
他に、見た目の時点で怪しい参加者の報告はなかったから、
とりあえず、素顔を晒してないのは怪しい、しかも物理的にかなり強い人。
当たったら即敗退確定、だから。
(・・・自分の勝負は捨てて、テイルさん達を支援、だよね)
方針は否応無しに決まっている。
(待っててね・・・この大会が終わったら、使い魔の儀式をお願いしてみるから)
子猫の姿を思い浮かべ、魔法陣に並ぶ出場者の後の方にそっと付いた。

123 名前:バラグ ◆o/oHY4BMj6 [sage] 投稿日:2009/02/13(金) 19:19:47 0
先程まで観客席に居た。
そして今は、巨大迷路の中に居る。
何故、大会参加ができない筈のゴーレムが格闘大会のフィールドに居るかと言うと今から数分前。
オーシア魔法学校の教頭だと名乗る偉そうな人に、闇の軍勢が大会に紛れ込んでいる。
お邪魔モンスターが頼りない、だから手伝ってほしい。
と言われ、それを承諾して今に至る。
闇の軍勢の邪魔をしてテイル達を助けてほしいと言われたが、
観客たちに見られている以上そういった行動は、余り出来ないだろう。
もしもテイル達と出くわしたら、不本意ながら戦わなくてはならないだろう。
本来ならばこんな事断るのだが……。
「もしも断るのなら、貴方が手伝わなかった事によって飛行石等賞品が
闇の軍勢に渡り世界が闇に支配されてしまうかもしれませんが…良いのですね?」
教頭の言葉を思い出し心の中でため息を付いた。

124 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/02/14(土) 00:21:27 0
>120 >122
本戦の舞台は巨大迷路。
普段は魔法学校の授業で使っている施設で、中を様々なフィールドに変化させられるとか。
転送魔法陣につくと、黒蜜きなこ派改めインペトゥスがのん気にコロッケ食べながら来た。
今関わってもろくな事がない。他人の振り他人の振り……。
が、一回戦でバラバラにされたのをもう忘れたらしいところてんが啖呵を切る!
「オラア! ところてん主食にしろや!」
「刺激するなバカ―――ッ!」
少し遅れて飼い主のメルディちゃんが走ってきた。
「メルディちゃん、こいつ引っ込めて!」
「ごめんごめん、天の助ったら目立ちたがり屋で」
ヘラヘラ笑いながらところてんの具現化を解除するメルディちゃん。
手には「箱集めてます☆夜露死苦」と書いた大きな袋を持っている。
色んな意味で殺されても死にそうに無い彼女は
奥の方の箱を片っ端から集めて敵を引き付ける重要なポジションを担当するのだ。
ルーチカちゃんは出口付近に潜んで支援に徹する予定。
そしてボクは優勝を狙う担当のうちの一人である。
司会『お待たせいたしました、いよいよ本戦の開始です! 3、2、1……GO!!』
開始の合図とともに転送魔法陣が発動し、迷路内へ送り込まれた!

125 名前:ソル ◆WkFBS9tq9M [sage] 投稿日:2009/02/14(土) 07:40:09 0
試合が終わったと思ったら、今度は会議…
こういうの無理なんだって。とりあえず、聞いてはいたものの途中で寝てしまった。
要約すれば、優勝しろ!って事なんだろう。頑張る。
バラグさんも参加できるようになったみたいだし、これで全員参加!かな?

司会の合図で迷路内に放り込まれる。皆とはバラバラに飛ばされるみたいで、
周りを確認しても特に人はいないみたいだ・・・
シーフの技量の見せ所ですかね!とりあえず進んでいく道の途中に
トラップを仕掛けつつ進む。箱を持った子が居たら奪い取る。こんなところかな?

急に横からパンチが飛んでくる。間一髪で避けたけど、危なかった…
「もらったぁ!」
どんどん攻撃してくるのをかわして行く。
「おーい、ジンガ、それくらいにしとけ」
「あっ、アニキ…悪い。」
ジンガと呼ばれた少年の後ろから出てきたのは…先生だった。
「ソル、ごめんな?こいつ暴れ足りないみたいでさ…」
「俺っちはジンガ。参加者に片っ端から勝負を挑んでたら、
 アニキに負けてさ…それで手伝ってるわけ。」
なるほど…熱血馬鹿か。

「じゃあ、オレもう行きま…」
「おいおい、折角光側が集まったんだから一緒に行動しようぜ?」
…そうですね。じゃあ、行きましょうか…
箱って、どの辺りにあるんだろう?

126 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/02/14(土) 22:57:58 0
気がつくと迷路内。
しばらくは単独行動になりそうだ。まずは護衛の作成から始めるとしようか。
取り出したるは、3個の石と三枚の葉っぱ。
「【芸術的なストーンサーヴァント】!」
呪文を唱えると、無駄に芸術的な石像が3体現れた。
通常のストーンサーヴァントに少しアレンジを加えた強化バージョンである。
石像の額には「だう゛ぃで」という文字が刻まれてあり葉っぱを装備している。
葉っぱは不思議な力によってくっついているのではがれて落ちる心配は無用である。
ボクは某触覚エルフのような変態ではないのだ。
「オッケイ、成功!」
あとは自然の風の気配がするほうに向かっていけばいいだろう。
歩きだそうとすると、鉄のツメを装備したお姫様が現れた!
「覚悟ッ……ん?」
目をぱちくりして一瞬固まる。
「い、いやあああああああ!!」
まだ何もしてないのに、お姫様は回れ右して逃げていった。
「そんなに怖がることないじゃん! 葉っぱ装備してるんだから!」
と言いつつも内心喜んでいたりする。
争いを好まない平和主義者としてはみんな逃げてくれればそれに越した事は無い。
だう゛ぃで1号〜3号をはべらせて意気揚々と闊歩する。
程なくしてアンパンマソが現れた! でも恐れる必要はない。
あれが襲い掛かるのは邪悪な心を持つ者だけ!
邪悪な心なんてガイアの申し子たるボクには無縁のものだ!
「来るなよ? 絶対来るなよ?」

127 名前:ルーチカ ◆hATMxiE/qY [sage] 投稿日:2009/02/14(土) 23:43:34 0
不気味な石像を見て、思わず回れ右して走り出したアリーナだが、
少し行った先で、目の前は通路の幅ぴったりの堅そうな木の板でふさがれていた。
「あ」
勢い余って板壁に体当たりするアリーナ。すると・・・

なんと たからばこを みつけた!

アリーナにとっては見慣れた、金色の金具が付いた赤っぽい箱である。
「・・・これが目的の箱?」
手をかけた時、箱が内側にずらりと生えた牙をカチカチ言わせながら襲いかかってきた!
「ミミック!」
殆ど条件反射で加えた鉄の爪の一撃で、箱は見事に粉砕されたが、
同時に箱の金具やミミックの溜め込んだガラクタにより派手な金属音が通路に響き渡った。
「これがお邪魔モンスターなのかな・・・」

128 名前:ルーチカ ◆hATMxiE/qY [sage] 投稿日:2009/02/15(日) 00:25:35 0
ルーチカが転送されたのは、人気のない石壁の通路の端だった。
今回は全員をバラバラに特定のポイントへ転送するシステムみたいだ。
気配を殺して曲がり角の手前まで慎重に進む。
・・・と、遠くから金属音が聞こえた。
(あれはミミック・・・壁3枚くらい先の通路に誰かいる)
伊達にミミック飼育当番のある学校に通ってないルーチカである。
(たまたま箱が見つかっても、触らない方がいいな)
とにかく早く出口付近に着かないと。
ルーチカは慎重に先の様子をうかがい、次の通路に出た。

129 名前:マスク・ド・クロウ ◆QfWWEz6wno [sage] 投稿日:2009/02/15(日) 10:38:36 O
珍しいことにどうやら俺にツキがまわってきたらしい
さっきのように何も無い舞台より、死角の多い迷宮のほうが俺には有利だ
勿論、迷路が得意とかそういうのじゃなく、暗殺者よりの何でも屋であるからこそ
その死角を無駄なく使えるからだ
それに加え、ルール説明の際、俺はこの戦いにおいて、負ける確率を抑える妙案を考えついた
ルールには鍵を奪う行為について何もふれてはいなかった
つまり、気絶なりなんなりして鍵を奪っても問題ないということだ
せっせと宝箱を集めるよりも、こっちのほうが狙われる率は低い
その代わり、毎回戦わないといけない訳だから、それなりのリスクは負うのはしょうがないこと
だが、それにやっきになって…というのもある以上、固執はしない
見敵必殺の心構えで行くべきだろう

そう悶々と考え事をしながら、迷宮を進む
勿論、なるべく足音や気配を抑え、色々と警戒しつつ慎重に進む
その時だった。
金具を落としたような音が遠くから聞こえた
「……近くじゃねぇが、あっちにゃ行かねぇほうがいいな」
同じ考えのハイエナと鉢合わせというのもあるし、待ち伏せの場合もある。
迂闊には近づけないだろう
なるたけ、音が聞こえたほうへ近づかないよう道を選んでいくと何者かの足音が聞こえる
人のにしてはやけに重く、金属音が強い
何かやな予感がしたので物陰にかくれ、ナイフを取り出し、手鏡の容量で曲がり角の先を確認した
「…な…なんだと」
一瞬、俺は目を疑った
ナイフに写ったのは、あの時、死んだはずのバラグ姿だった

130 名前:インペトゥス ◆jH6qejmC7g [sage] 投稿日:2009/02/15(日) 20:18:42 0
>122
なんかどっかで見覚えのあるのがつっかかってきやがる。
>「オラア! ところてん主食にしろや!」
「消費期限切れのところてんは生ごみへカエレ。」
ズバっと一言。多分MPに6000のダメージぐらいだろう。
なおもうめくところてんを放置して、開始の合図を待つ。

>司会『お待たせいたしました、いよいよ本戦の開始です! 3、2、1……GO!!』
ランダムにオレがとばされたのは、かなり出口に近い位置のようだ。
とはいっても箱を探し出さなくては話にもならない。
ここは迷宮、つまり罠があってもおかしくない。なんかモンスターもいるらしいし。

「じゃ、打つ手は一つだな。・・・全部 ブ ッ 飛 ば す !」
ぎゃりり、と鎖が蠢いて壁を螺旋状に走る。
刃のように壁を、床を、天井をがりがりと削りながら走る鎖と共に歩き出す。
鎖の渦ではあるので一応前方は見えるが視界が悪い。
まぁ、参加者が巻き込まれてもどうにかするだろうという気持ちで適当に迷宮の奥へ向かった。

131 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/02/15(日) 23:42:39 0
だがしかし。
「汝ハ邪悪ナリ」
アンパンマソは釘バットを振りかざして襲い掛かってきた!
なんてこった、ボクは邪悪なのか!? なんて思わない。
間違いなく大量生産による不良品だ! 不良品は破壊だー!
間髪いれずにだう゛ぃで1号〜3号に号令を出す。
「皆の衆、かかれかかれ!」
が、だう゛ぃで1号~3号はサッとボクの後ろに隠れ
三体で身を寄せ合ってガクブル震えだした!
「ちょ! おまえら!」
「アンパーンチ!」
あまりの事態にテンパっている間にアンパンが容赦なく
釘バットを上段に構えて跳躍する!
「きっ貴様、ボクを誰だと……うわなにするやめあぁあああああああああ!!」
次の瞬間!
「大丈夫か妖精!」
救いの手は差し伸べられた。二本の高圧の水流が鮮やかにアンパンを打ち抜く!
顔に二つ節穴が開いたアンパンは活動を停止した。
そこには、二丁の魔導銃を構えたどっちかというと敵役っぽい服装の人がいた。
とりあえずお礼を言う。
「ありがとう、助かったよ」
すると、魔導銃の人はとんでもない事を言い出した。
「礼には及ばない。この格闘大会には禍々しい闇の組織の陰謀が渦巻いている。
清き星の御使いに力を貸すのは当然の事だ」
その事は一部の関係者しか知らないはずだ。
それに、ボクが妖精だって一目で見抜いてる。只者じゃない!
「なんで知ってるの!?」
「我が世界を救うためのとある組織に作られた人造人間で
真実を見抜く第三の目“聖気眼”を持っているからだ」
なんとなく事情が飲み込めてきた。
頭がかわいそう……じゃなくて並外れて想像力が豊かな人らしい。
ボクの正体を見抜いたのは常軌を逸してバカ、もとい心が綺麗だからだ。
「と、いう訳で共に行こうではないか! 我のことはシュヴァルツと呼んでくれ」
答えをいう間もなく、自称聖気眼持ちが強制的に仲間に加わった!
といっても断るつもりもなかったけど。
バ……じゃなくて心が綺麗な人は裏切る心配がないから大歓迎だ。
MP回復用にアンパンマソの顔からアンパンをむしりとり、二人で歩き出す。
相変わらず3体のだうぃで゛をはべらせて。
「こいつら失敗作だったかも……」
「さっきこの者たちは“だって釘バットを持ったアンパンって不気味なんだもん!”
と言っていたようだ。アンパン相手意外なら大丈夫だろう」

>130
遠くからガリガリ音が聞こえてくる。シュヴァルツちゃんが左手の甲を抑えて呻きだした。
「くっ、聖気眼が疼く……禍々しい邪気を感じるぞ!」
「近づかないようにしようそうしよう」
邪気云々はともかく、出くわしたら危険なのは間違いない。
といってもどっちに行ったら近づかないようにできるのかは分からないのだが。

132 名前:メルディ(NPC) ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/02/16(月) 00:21:44 0
迷路内に送り込まれるなり、サービスマン以外のありったけの精霊を具現化して指示を出す。
「みんな、箱を見つけたら持ってきてね!」
「「「はい、ご主人様!」」」
ビシッと敬礼のポーズをする精霊達。多分ここは少なくとも出口近くではない。
奥に向かいながら箱を集めればまず間違いはないだろう。
ほどなくして、絶叫が響き渡る。
「ぎゃああああああああ!!」
見ると、天の助がミミックに噛まれていた!
「でもいいか、たとえミミックでも食べてくれるんなら……」
天の助はすでに諦めの境地で呟いている。ヤバイ!
僕が駆け寄るより先に、田楽マンが救出作戦に出る。
「そんな事を言うんじゃないのら!
誰も食べてくれなくたってメルちゃんは食べてくれるのら!
ミミックには田楽を食わせるのらー!」
田楽マンが田楽を投げると、ミミックは天の助を解放して田楽に食らい付いた。
が、天の助は少し複雑な表情をしている。
「ガーン! オレは田楽以下なのか……!?」
天の助をバラバラにならない程度に加減して抱きしめる。
「負けたっていい、能力が全てじゃないんだから!
僕は……強いから君と契約してるわけじゃないんだよ!」
「うぅ……メルちゃん……やっぱアンタ最高の教師だよ!」
隣では田楽マンが一緒に感動してくれている。
「イイハナシダナー!」

さて、感動シーンもそこそこで切り上げて箱探しを再開。
「ミミックかもしれないから見つけてもすぐ触らないよーに!」
「「「かしこまりました、ご主人様!」」」

133 名前:バラグ ◆o/oHY4BMj6 [sage] 投稿日:2009/02/16(月) 20:21:38 0
選手ではなくお邪魔モンスターの仲間として参加しているのはとても複雑な気分である。
何故ならば数分前目撃した頭が顔の書かれたパンで、
体が学ランを着た姿の不気味な物体の仲間だと言うことだからだ。
大会はもう開始されている筈なのだが、選手の誰にも会わない。
もしかするとこの迷路は、大き過ぎるのではないか複雑過ぎるのではないか、
など考えながら歩いていると前方の通路に人が出てきて、後ろの方に何者かの気配を感じた。
あくまでも格闘大会なので本気で戦うわけでもないから取り合えず前方と後方に、
強い爆風を巻き起こすだけで殺傷能力の無い【爆風球】をそれぞれ一つづつ前後に飛ばした。
前方の爆風球は、人に命中。後方の爆風球は、曲がり角にぶつかった。
前後で爆風が巻き起こった。

134 名前:メルディ(NPC) ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/02/17(火) 23:56:17 0
「♪ある〜ひ(んけつ)森のな〜か(んちょう)くまさんに(んにく)〜」
適当にその辺をつつき回って箱を探しつつ
精霊達とよく分からない歌を合唱しながら練り歩く。
その上、時々ミミックを粉砕するので騒がしい事この上ない。
僕の役目は敵の気を引くことだから静かにする必要なんてないのだ。
そうしていると、曲がり角から二人が出てきた。
「だあああああ! うるさい少しは静かにしろ!」
「……もょもと! これってあの変態導師じゃない、敵に回すんじゃないわよ!」
向かってこようとする青い服の剣士を赤紫の頭巾の魔法使いが引き止める。
かの有名な勇者三人組のうちの二人、たしかもょもととサマンサだっけ。
サマンサちゃんがわざとらしく目をキラキラさせながら訴えてきた。
「一回戦の戦いをみてファンになりました! 是非協力させてください!」
「うぉい! さっき変態って言ったよね? 変態じゃなくて変人!
分かったなら協力させてあげる、トンヌラ君を葬った悪い奴を一緒にやっつけよう!」
二人は期待以上の反応に少し驚いたような表情をした。
「あ、ありがとうござます……メルディ先生!」
「ただの変態かと思いきや……話が分かるな」
「誰が変態だ!」
もょもととサマンサが仲間に加わった! 騒がしさが通常の三倍になった!」

135 名前:ソル ◆WkFBS9tq9M [sage] 投稿日:2009/02/18(水) 00:32:49 0
あちこちで金属音やら悲鳴やらが響く中、オレ達は
誰にも会わないまま進んでいった。
そして曲がり角を曲がったとき。

「あなたは…!」
恐らく一回戦のときに居た魔法格闘少女ふたり組…の変身前だろう。
運がよかったのかふたりでないと戦えないせいか、ふたりとも一緒のようだ。
「ゲオ先生!」
「 レ オ だよ!」
「咲、ゲオなんてこの世界の人たちにはわからないと思う…。」
会うなり漫才をはじめる先生とプリキュア。

「と、とにかく、逃げるしかないよね!デュアルスピリチュアルパワー!」
一回戦とはちょっと違う姿に変身したふたりは、すごい速さで逃げていった。
「あ、ちょっとまてお前らー!!」
あわててジンガがおっかける。…あれ、逃げてるようにみえてあのふたり…
「【プリキュア・スパイラルスター…スプラーッシュ!!】」
急に立ち止まり、力をためると同時に魔法を出し始めた。
「まずい!【鬼神斬】!」
ジンガもなんか唱えだした…!なんなんだこいつら、格闘も魔法もやるなんて…

すごい爆発がおこる。先生が魔法で防御してくれたおかげでオレと先生は大丈夫だったけど…
ジンガ、プリキュアは相打ちになってしまったみたいだ。
「でも、これで元の世界に戻れるなら良いの…皆、絶対に闇の奴らに負けないでね!」
そういってふたりは消えていった。元の世界(?)とやらに帰っていったのだろう。
「アニキ…あとは任せた!」
「おう、優勝するから楽しみにしてろよ!」
そしてジンガも戦闘不能になってしまった。
はぁ、箱一つも見つけてないのにどうしよう…
とりあえず、三人の鍵を貰っておくことにした。
【ジンガ・キュアブライト・キュアウィンディ脱落/残り参加者21名】

>>128
また次の通路を曲がったところで、人とぶつかる。
「痛っ!」
あっちゃー、よく見てなかったからぶつかっちゃったよ。
誰かわからないけどあやまっておこう。
「ごめん、痛かったよね?…ってルーチカ?!」

136 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/02/18(水) 00:38:12 0
小さい段差を降りた時、前方を歩かせているだう゛ぃで1号がすっころんだ。
「罠!?」
段差の下には黄色い物体があった。シュヴァルツちゃんが解説する。
「こっこれは……バナナの皮……! 材料が安価で設置が極めて簡易。
足元に置くことにより滑らせて転倒させる恐るべきトラップだ!」
「罠が仕掛けてあるなんて聞いてないよ」
「おそらく参加者の誰かが仕掛けているだろう」
「バナナ食べながら歩いてポイ捨てしたんじゃ……」
「究極の罠はそれが罠ということすら気付かせないもの!
おそらく犯人は高位のシーフだ……!」
と、しょーもない議論をしている間ににわかにガリガリ音が近づいてきたではないか。
「ヤバイ、多分すぐそこだ」
多分前で合流してる道から来てる。
真っ直ぐ行ってくれればいいけどこっちに曲がられたらまずい。
こっちに来るなよ? 絶対来るなよ? そこで名案を思いついた。
道が合流するところにだう゛ぃで1号〜3号を
ダンジョン据付の置物っぽく道幅いっぱいに並ばせる。
「これでよし!」
「うむ、まさかこっちに道があるとは思わないだろうな」
ボクの素晴らしい手腕にシュヴァルツちゃんも感心しているようだ。

137 名前:マスク・ド・クロウ ◆QfWWEz6wno [sage] 投稿日:2009/02/18(水) 08:57:42 O
「……死人は土の下で寝てるもんだぜ」
巻き起こる爆風の中からバラグの前に姿を現す。
「おろ…あれ?おかしいな」
バラグの前に姿を現したはずだった。
しかし、そこにいたのはバラグではない謎の鎧
となると、見間違いか、気の迷いだったのか
「悪い悪い人違いだ。いや、機械違いか
 そこはおいといて…見逃し…訳ねぇよなじゃあな!!」
すぐさま回れ右をし、俺は逃げ出した

138 名前:インペトゥス ◆jH6qejmC7g [sage] 投稿日:2009/02/18(水) 10:23:33 0
>136
ちょうどだう゛ぃで達がばたばと整列し終わったところ・・・
あたりは物音一つしなくなっている。さきほどから続いた破壊音がなくなっているのだ。

「オイ!そこに隠れてる奴!いるのはわかってんだよ・・・でてこい。」
そう、オレは何者かの気配を感じてそう声をかけた・・・。

それに応えるようにだう゛ぃでが並ぶ通路より先の曲がり角からのっそりと影があらわれた。
学ラン姿に丸い顔、右の手には釘バット・・・アンパンマソだ。
〈ヨク分カッタナ・・・・・・、ジャスティスサーチ!!〉
ぎらーん、と目が光ると思ったら俺の周囲を観察しだす。
〈清ク正シE正義ノ勇者ナラバ、すとーんさーう゛ぁんとヤ壁床破壊ナド使ワナE!
 ナンG ハ 邪悪 ナリ !!〉

問答無用とばかりにアンパンマソが釘バットを振り下ろす!
オレは両手のガントレットで受け止める。
「てめぇがお邪魔モンスターって奴か・・・ぶっ壊す!」

【インペトゥス&アンパンマソ 戦闘開始!】

139 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/02/19(木) 00:25:16 0
>138
>「オイ!そこに隠れてる奴!いるのはわかってんだよ・・・でてこい。」
完璧な偽装が見破られた!? 
しかもこの声、他でもない今回の騒ぎの元凶じゃん、なんてこった!
>〈ヨク分カッタナ・・・・・・、ジャスティスサーチ!!〉
>〈清ク正シE正義ノ勇者ナラバ、すとーんさーう゛ぁんとヤ壁床破壊ナド使ワナE!
 ナンG ハ 邪悪 ナリ !!〉
>「てめぇがお邪魔モンスターって奴か・・・ぶっ壊す!」
運のいい事に現れたアンパンマソと戦闘を開始してくれた。
アンパンマソ超GJ! がんばれボクらのアンパンマソ!
ただ、ストーンサーヴァントを連れてると邪悪と判断されるという事実が判明。
人畜無害なストーンサーヴァントと壁床破壊が同じ扱いなのは気に食わないが
変態導師3人組の製作物だから仕方がない。
アンパンマソに狙われないようにだう゛ぃで達を手放すことにした。
ただ手放すのもつまんないしインペトゥス君にプレゼントしてやろう!
「ボクがいなくなったらアイツの3メートルほど後方をつけて歩いてね。それじゃ!」
目的はなにかって? お茶目な悪戯、それ以上でも以下でもない。
少し戻って別の道をさがそーっと。
シュヴァルツちゃんと共にもと来た道を引き返す。

140 名前:ルーチカ ◆hATMxiE/qY [sage] 投稿日:2009/02/19(木) 02:38:12 0
>135
「っ!」
慎重に慎重に、音や気配がないのを確認してから踏み出した筈の通路で
思い切り誰かにぶつかってしまった。
自分の感知能力を呪いつつ急いで間合いを取り、60cmステンレス定規を構える。

>「ごめん、痛かったよね?…ってルーチカ?!」

すまなそうに声をかけてきたのは、なんとソルさん。後から、レオ先生も現れた。
・・・よかった、敵じゃない。
2人共、別に怪我している様子もないが、箱は持っていないし開けた様子もない。
(えーと・・・)
急いで考えをまとめ、2人に近寄って小声で話しかける。

「私は運良く箱を開けても他人に狙われたらまず勝てないので
このまま出口近くに向かい、箱を開けた方の支援をするつもりです。
ソルさんとレオ先生は当然箱探しですよね?
一緒に行ければ私は心強いですけど、逆に、一緒に居たら支援できないですから
ソルさんかレオ先生が箱を見つけたら、即、離れます・・・いいですね?」

一方的に言い切って、2人の後に付いて歩き出した。
魔法学校の生徒と先生なので、施設自体に多少の馴染みがある。
出口に繋がる通路の見当も、そう派手に外しはしないだろう。

141 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/02/20(金) 18:44:14 O
「あぁん?だらしねぇな」
マスク・ド・クロウの前に突如、マッチョマンが現れ退路を塞ぐ

142 名前:バラグ ◆o/oHY4BMj6 [sage] 投稿日:2009/02/20(金) 23:08:22 0
爆風が収まると後ろの気配の主が自分の前に出てきた。
目の前に現れたのは、仮面を被った鴉だった。
>「おろ…あれ?おかしいな」
意気揚々と現れた鴉だがバラグの姿を見た瞬間様子が変わる。
その様子は、まるで人違いをしたような少し気まずい感じである。
>「悪い悪い人違いだ。いや、機械違いか
 そこはおいといて…見逃し…訳ねぇよなじゃあな!!」
そして鴉は、逃げた。
迷路内何処に居てもわかる様に、逃げる鴉に解らない様に追跡魔法を掛け、
【爆風球】を一つ投げつけた。
恐らくは、人違いではないのだろうな……。

「いきなり攻撃してくるとは、流石は暗黒帝国の一員だな。
だが甘いぞ貴様!!その程度の攻撃では、この俺は倒せん!!」
横から突然大声で話しかけられた。しかも内容は意味不明だ。
声のした方向を向くと其処には、白髪で虹彩異色症で十字架の刺繍が入った白い服を着た、
余り関わらない方がいいタイプの人が居た。
「受けよ我が聖なる邪気眼の力を!!!」
聖と邪の矛盾を叫びながら少年は、右腕に暗黒の力を集めだした。
戦いたくなくても敵意むき出しの人が相手ならば戦わなければ成らない。
そう思い、相手とどう戦うか考えたら、体の整備点検をしてくれたゴーレム職人の言葉を思い出し、
【○○○○○○○】が出来ないか考え実行してみた。
バラグは、右腕を回転させた。
最初はゆっくり、そして段々早く回転させていき、急に腕を止めた。
「我が殺がじゅ……。」
鋼鉄の拳は、少年の顔面にクリーンヒットした。
少年は、カッコ悪く鼻血を噴出させながら倒れ気絶した。
バラグは、一歩も動いていない。
だが、肘から先の右腕は高速で動いた。しかも空中を。
少年に近づき自分の腕を回収したバラグは、腕の中を見た。
其処には、複雑に絡み合ったボロボロの歯車やチューブが有った。
腕をくっ付けて元に戻し、自分のボロさを実感し呟いた。
「【ロケットパンチ】」

その後、人が居るであろう出口へと向い、少年が何故攻撃してきたのかが解った。
後ろに居た鴉に攻撃をすると一緒に攻撃を前方に居る人にした時。
その前方に居た人が先程戦った少年だったのだ。


【殺牙凶気 脱落/残り参加者20名】

143 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/02/21(土) 00:41:14 0
だう゛ぃでを手放したので罠や戦闘回避手段を他に考えることにする。
一個一個懇切丁寧に罠を解除しながら慎重に進むという選択肢は最初から存在しない。
すぐにある魔法を思いつく。
「【ミサイルプロテクション】!」
強風の防護壁を辺りに展開する。本来の用法は飛び道具を防ぐ魔法。
バナナの皮程度なら余裕で吹っ飛ばせるし、ヒョロい人なら飛んでいく。
魔法は本来の用法容量を守り正しく使う必要はナイノダ!
「固定観念の枷から解き放たれた見事な発想だな……む!?」
突如としてシュヴァルツちゃんが何かを感じ取った、ような素振りを見せた。
面白いから乗ってみる。
「どうしたの?」
「……対なる存在が堕ちたようだ」
「対なる存在?」
「そうだ。共に作られし半身、魂の片割れともいうべき存在。
我が左手の聖気眼は彼の者の右手の邪気眼と対になり真の力を発揮する……」
スラスラと出てくる妄想設定に感心しつつ歩いていると、上から宝箱が落ちてきた!
天井には、宝箱が乗っていたっぽい場所がある。たなからぼたもちとはこの事だ。
「強風で落ちてきたんだ、やった!」
二人で開くか試してみたけど、どっちも違うみたい。
箱を持って歩き出そうとした時。現れるなりこっちを指差し高らかに宣言する者がいた。
「汝は邪悪なり!」
吹きすさぶ強風をものともせずに仁王立ちしているのはアンパンマソではなく
堂々たるプレートメイルに身を包み
人間が扱えるとは思えない巨大なグレートソードを振りかざした神官戦士。
そのくせ顔を見るとうら若き少女ときた!
「魔法を本来の用途以外に使うとは言語道断! ファリス様の名の下に成敗します!」
ファリスの名を聞いた瞬間、顔が引きつる。
ファリスの神官と来たら真性悪役とトリックスターの区別も付かない堅物なのだ!
「おお落ち着いて! これはその冒険の知恵というもので……【スリープクラウド】〜!」
妖精たるもの、守るべき存在である人間を攻撃魔法でぶっ飛ばすことはできない。
効く事を願いつつ眠りの魔法をかける。だが、願いは通じなかった。
「フフフ……ヒース兄さんのおかげでその魔法になら耐性があります! 問・答・無・用!」
グレートソードをぶん回しながら襲い掛かってきた!
シュヴァルツちゃんがボクに鍵を渡して、颯爽と魔導銃を抜き放つ!
「ここは我に任せてくれ! 箱を持って早く逃げろ!」
怪力神官戦士の重量級グレートソードVS妄想娘の水鉄砲。
どう考えても死亡フラグだけど、ボクはここで脱落するわけにはいかない。
「シュヴァルツちゃん……キミのことは忘れないよ!」
箱と形見(?)の鍵を持って猛ダッシュで走り去る。
少したってから、微かに「ドラえも〜ん!」と叫ぶ声が聞こえた気がした。

【シュヴァルツ 脱落 残り参加者19名】

144 名前:ソル ◆WkFBS9tq9M [sage] 投稿日:2009/02/23(月) 02:37:56 0
>>140
>「私は運良く箱を開けても他人に狙われたらまず勝てないので
このまま出口近くに向かい、箱を開けた方の支援をするつもりです。
ソルさんとレオ先生は当然箱探しですよね?
一緒に行ければ私は心強いですけど、逆に、一緒に居たら支援できないですから
ソルさんかレオ先生が箱を見つけたら、即、離れます・・・いいですね?」

再開するなり今後の行動方針について説明される。
もちろん、止めるつもりはない。他の参加者が闇の連中に襲われたら大変だし。

「わかった。でも…無理はしないでね?」
そしてまた迷路内を進みだす。

行き止まりに、何か小さなものを見つけた。
「…あ、あそこにあるのってもしかして…」
「箱だな。」
やった!箱を見つけることに成功した。
…けど、何だこれ。箱まで数十メートル、溝がある。
落とし穴と違って視認できるから良心的ではあるけど、
普通あんなとこまで飛び移れるわけないって。
「えっと…取ってくる。ちょっとびっくりすると思うけど、
 怖がったりしないでね?…っ。」
自力で発動できるかが不安だったけど、天使化に成功。
羽があれば、あっちまで飛べるもんね。
「戻ってくるまでそこにいてね!」
決して一人になるのが怖いとかそういうのではない…。
この姿のまま一人になったら闇の連中に見つかって、
袋叩きにされてしまいそうで嫌なのだ。

145 名前:メルディ(NPC) ◆yQMR3Gdnzo [sage] 投稿日:2009/02/24(火) 01:11:18 0
「トンヌラっていっつもすぐ死んじゃうのよ〜」
「ザオリク持ってても自分が死んだら意味ないっつーの!」
「そうなんだ〜ハハハ!」
すっかり二人が語るトンヌラ君トークで盛り上がり、箱集めは遅々として進まず。
サマンサちゃんが何かに気付いた。
「あら? とかげがいる」
嫌な予感を抱きつつ彼女が示すものを見ると、予想通りだった。
学園で飼育している、朱色のトカゲによく似た危険生物。
「まずい、ケベスサラマンダーだ……」
顔から血の気が引くのが分かる。
厳重に管理されているはずなのになんでこんなところに!?
まさかわざと入れられたわけはない……いや、レザードあたりなら十分有り得る……。
「これの何がまずいんだ?」
もょもと君が不思議そうに尋ねる。
それもそのはず、今の姿では危ない生物には見えない。あくまでも今の姿では。
僕は掠れる声で恐ろしい事実を告げた。
「……ひとたびエッチな刺激を与えると巨大化して無敵の火炎龍になる!」
例えばクジャとか一回戦にいたふんどし一丁のマッチョとか現れたら即アウトだ!
そこに商人っぽい太ったおじさんが通りすがる。
「ぼちぼちですか?」
などとのん気に話しかけてくる彼、なんと鎧はステテコパンツだった!
「あ……あ……」
気付いた時にはすでに遅し、ケベスサラマンダーは無敵の火炎龍と化しつつあった!
「あれ? なんですかこれ?」
「いいから……逃げろおおお!!」
ケベスサラマンダーは凄まじい咆哮をあげつつ襲い掛かってきた!
「「「うわぁあああああああああああ!!」」」
決死の逃走劇が幕を開けた!

146 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/02/24(火) 01:12:18 0
箱に【インビジブリティ】をかけて姿を消して持ち歩く。
なぜ自分にかけないかというと人外魔境が闊歩する中で姿消しの魔法を使っても
すぐにバレてしまうからだ。
逆に箱だけ消しとけば意外と盲点ってわけ。
遠くで龍の咆哮のようなものが聞こえた。何だろう……。

147 名前:インペトゥス ◆jH6qejmC7g [sage] 投稿日:2009/02/25(水) 23:44:43 0
―――アタシの名前はだう゛ぃで(長男)。なぜかご主人に見放されて心に傷を負った愛されさーヴぁんと♪
弟達がいてもやっぱり見張りは退屈。だからちょっと一人で見張る対象に声をかけようと思った。
がんばった自分へのご褒美ってやつ?ほかの兄弟との個性差の演出とも言うかな♪

「ふざけてんのかこのアンパン・・・!」
チラっと私は彼の顔を覗き込んだ。
<・・・!!>
違うっ、他の人間とは明らかに違う!スピリチュアルな感覚に全身が総毛立つ(岩だけど)。
彼はナイトメアだった。アンパンマソごとタコ殴りにされた。
<キャーやめて!>ベアハッグをキメられた。
ガッシ!ボカッ!!アタシ達は壊された(笑) スイーツ(死)


―――――――――
「・・・なんか色々おかしな情景描写があった気がするが気のせいだな、多分。」
見ればさっきの石像をぶっ壊した時の衝撃で砕けた壁から箱が出てきた・・・が
「鍵があわねぇ・・・。仕方ない、なんかの材料にはなるだろ。」
箱の側面についたリングに指をひっかけてずりずりと引きずるようにダンジョンを歩き出した・・・。

148 名前:たから  ◆mijZZc3EqM [sage] 投稿日:2009/02/26(木) 00:03:47 O
ふーむ。どうしたものか。
格闘大会会場……と言っても、初戦の会場とは違う。
割と広いはずのダンジョン。
そのどこかでアタシは座り込んでいた。

(何か……誰もこっちに向かって来て無い?)

それなりに近くから金属音。そこより遠くから爆発音?
時折音が聞こえるばかりでみんなねらったかの様に
この場所を避けて通っているようで。
誰かが来るまで待ちの姿勢のつもりだったアタシも
さすがに少しは自分から行動すべきかと思い始めていた。

(まさかこうも見事にスルーされるとは思わないよなー。
空気の流れが全くといって良いほど無いから
多分ダンジョンの中でも中央近いはずなのに。
十分は余裕でたってる気がするのに
どーして誰も来ないんだよ〜!?)


待つことを選んだのにも一応は理由がある。
ここが、"おそらくは中央付近である"というのも
その理由の一つである。

参加者がどこに飛ばされたとしても
ダンジョン中を探索してまわる以上中央は通るはず。
ルートが複数に分かれるにしろ何人かはここに来る。
下手に動きまわるより、体力を温存出来るし
相手により早く気付けるであろうと考えたのだ。



(テイルちゃんにたしか……ソルくんとルーチカちゃん
どうしてるだろうなぁ)


初戦の後の自己紹介で真の姿をみせた妖精美幼女テイル
そしてその仲間だと言う
可愛くてカッコいいってカンジのソル
おっとりした地味系美少女のルーチカ
3人のことそして、その時話され協力を頼まれたことを
アタシはなんとなく思い反していた。

149 名前:ルーチカ ◆hATMxiE/qY [sage] 投稿日:2009/02/26(木) 01:15:16 0
>144
魔法学校で培った経験を生かして出口と思われる方を目指していたら

>「箱だな。」

それは、いかにもイベントが用意してありそうな行き止まりの奥。
少し近寄ってみたら、案の定、途中に深そうで長い溝があった。
手持ちのロープや、そこらへんで調達できそうな棒きれ板きれ等じゃ、当然届かない。
と、ソルさんが何やら言い訳し・・・なんと、天使の姿に変身した!
流石、正義の勇者パーティーメンバー、とても特徴的だ。
特徴のない私の場合だと、あの子猫を使い魔にできてようやく少し、かな・・・
ていうか、どうして天使が魔法学校の生徒なんだろう。
割とどうでもいい事ばかり考えつつ翼の生えた姿を凝視していたら、
ソルさんが溝の向こうの箱に向かって飛び立ち、そして、思い出した。
あ、じゃルーチカここでお別れで・・・

>「戻ってくるまでそこにいてね!」

頼まれちゃった。
まあ、箱が開くと決まった訳でもなく、今すぐ敵が現れるとも限らず、
自分が隠れれば有効な支援ができる確たる自信がある訳でもなく。
レオ先生に、というよりは自分に言い訳しながら、溝の縁から底の方を覗き込む。

>143>145
底は見えなかった。施設の制約と過去の出題傾向を考えると、
魔法で隠されているか、迷路内の他の空間に繋がっているかだろう。
−−がしょん、がしょん−−
底の方から何か重い金属のような音がした。わずかに何かの咆哮も伝わる。
・・・他に繋がっているに一票。

150 名前:バラグ ◆o/oHY4BMj6 [sage] 投稿日:2009/02/26(木) 21:42:04 0
出口へ向う途中で宝箱を三個拾い体内にしまった。
選手ではないため鍵を持っていないのが残念だ。
拾った宝箱を仲間に会ったら渡そうと考えていた時、遠くから龍の咆哮が聞こえた。
大会会場に龍を放つ馬鹿が居るとは思ってもいなかった。
龍なんかが居たら死者が出る可能性がある。
そんな事に成らせない為、咆哮が聞こえた方へと急いで向った。
途中曲がり角を行った所で眼鏡を掛けた女の子と出会った。
確かテイルと一緒に居た人のような気がしたが……
人と会ったからには、戦わなければいけない。
お邪魔モンスターの宿命だ。
逃げてくれと思いつつ【爆風球】を一つ投げつけた。

151 名前:メルディ(NPC) ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/02/27(金) 00:46:34 0
「「「うわああああああああああああああああああ!!」」」
無敵の火炎竜から逃げつつ、飛空の魔法を唱える。
この先に他の場所とつながっている溝があるのだ。
飛んで溝を飛び越えた瞬間
溝があるなんて知らないトンヌラ君とサマンサちゃんとステテコパンツのおじさんは
勢い余って溝に真逆さまに落ちていった。
一人になったところで火炎竜に向き直る。
「さあ来い……お前の相手は僕だけで充分だ!」
そして……天の助を食べる! 
「ああ、オレを食べてくれるのはメルちゃんだけだ!」
微妙に会話が噛み合っていないが放置して食べる。食べる時の光景は想像してはいけない。
首領パッチはすでに憑依させている。つまり、これから行なうは精霊二体憑依!
それはまさに限界を超えた存在への飛翔!

152 名前: ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/02/27(金) 00:51:02 0
――導師観戦席
暴れまわるケベスサラマンダーに観客大興奮の中、校長の奇声が響き渡る。
「うきゃああああ!! 誰ですか!? ケベスサラマンダーを入れたのは!?」
レザードは血相を変えてクジャにつかみかかった。
「クジャ! ケベスサラマンダーを入れるなんてどういうつもりだ?」
しかしクジャは芝居がかった動作で首を横に振る。
「人聞きの悪い、僕がそんな非常識なことをすると思うかい?
それに不可能だ……あの子は僕の美しい姿を見た瞬間に竜になってしまうだろう」
前の一文は全く持って同意しかねるものの、後ろの一文には激しく同意するレザード。
「……確かにそうだな。とにかく大会は中止だ! 全員外に転送する!」
レザードは魔導装置を操作する。しかし なにも おこらなかった!
「フッ、どうやら装置が壊れたようです」
「フフフ……これぞ地獄の火炎が彩る熱き饗宴!」
盛り上がる変態二人に教頭がツッコミを入れる。
「いやいや! 盛り上がってる場合じゃないから!」

――観客席
「キャハハハハ! 追いかけられてやんの!」
阿鼻叫喚の事態を、無邪気に笑いながら見ている幼い少女がいた。
否、少女といっていいのかは分からない。
少年のようにも見え、それでいてあまりに妖艶。
「あのなあ……島流しは大人しく島にこもっとけ」
なぜか隣で、疾風のアルベルが呟く。
「そんなに怒らなくてもぉ。さてはお姉ちゃんが心配とかぁ!?」
「な……バカ言うな、変な触角つけたエルフなんて知らねーよ!
そうじゃなくて! 勇者が食われてくれりゃいいがこっち側が喰われたらどーすんだよ」
「別にいいしぃ。代わりを調達すればすむことじゃん」
独特のデザインの黒いワンピースを翻しあくまでも無邪気に笑う
彼(女)の名は幻妖のリム。フルネームはグリムメルヘェン。
その正体は強大な魔力を操る妖魔、先代の戦を経験した古参の六武神の一人である。

153 名前:ルーチカ ◆hATMxiE/qY [sage] 投稿日:2009/02/27(金) 22:50:58 0
今更だけど基本に戻って、溝のやや手前で通路の壁を背に、
飛んでいったソルさんと来た通路の両方を横目で見られる位置に立ってみた。
(・・・ん?)
正面、ちょうど向かい側の壁に、何か書いてある。

”あなたのアイを”

「レオ先生、あれ・・・」
「お?どうやら内部生へのサービス問題だな。やってごらん」
「はい」
通路を横切り、文字が書かれた壁の前に立つ。
右手を上げ、片足を軽く横に踏み出しながら上げた手を正面に振り下ろす。
「アイスストーム!」
魔法の才能に乏しい私だから冷気としての威力はほとんどなかったけれど、
それでも目の前の壁が消えて、代わりにちょうど通路幅四方の小部屋が現れた。
学内では過去問として有名、なのに繰り返し出され続けるのでも有名なリドル。
更に、必要な技は魔法学校で習う初歩の初歩というありがたさ。

ガツンッ!痛いよう・・・

小部屋に一歩踏み込むと、頭の上に箱が落ちてきた。
やや涙目で箱を抱えて通路に戻り、レオ先生の前に置く。
これは2人に持って行ってもらい、ルーチカはここでお別れで・・・

「おいルーチカ、自分の箱だっていう可能性は!」
「・・・そうだとしても開いたら即死フラグなんで無意味です」
「まあ落ち着け。それなら俺達と一緒に出口まで行って、そこで試せばいいよな?
少なくともソルが戻ってくるまでは待ってろ」
・・・そうだった。
「すみません」
最初の壁際に戻り、ソルさんと来た通路を交互に見ながら待つ事にした。

154 名前:メルパッチの助(NPC) ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/02/28(土) 00:29:30 0
精霊憑依の波動が収まった時……
そこにいたのは、赤銅色の無駄に長い髪をなびかせて
無駄にダサカッコイイ装備に身を固めた美青年、というか男だった。
もはや別人だが、触角のような髪飾りは残っている。
「メルパッチの助 見・参!
この姿でいられるのは3時間だけだ……ソッコーでケリをつけるぜ!
貴様の弱点は分かっている!」
手に持った長ネギを自在に操り空中に複雑な印を結ぶ!
「必殺! 竜帝山脈の美味しい水 召・喚!!」
ゴゴゴゴゴ……!
ケベスサラマンダーの頭上に
“竜帝山脈の美味しい水”と書かれた2リットルペットボトルが現れ
ケベスサラマンダーに容赦なく注がれる!
だがしかし、というか当然のごとくケベスサラマンダーは涼しい顔をしている。
「な!? 2リットルじゃ足りないというのか!?」
ケベスサラマンダーは問いに答える代わりに尻尾を横薙ぎに一振り。
「あぁあああああああれぇえええええええええ!!」
凄まじい勢いで吹っ飛ばされて、壁を突き破る!

155 名前:インペトゥス ◆jH6qejmC7g [sage] 投稿日:2009/03/01(日) 20:22:24 0
>154
>ゴゴゴゴゴ……!
ん?・・・なんかうるせぇ。
・・・と思ったら何かが壁をぶちやぶってきたっ?!
とっさに踏ん張ってぶっとんできたソレを受け止めると・・・

「ん?いつかの変態じゃねぇか・・・何やってんだ?」
壁は現在瓦礫の山になっていて向こう側が見えない。
今ならトドメをさせるが・・・刺す訳にもいかないしなぁ。
とりあえずいきなり攻撃されんように鎖でぐるぐると縛ってみた。

156 名前:ハリー(NPC) ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/03/01(日) 23:49:36 0
メルパッチの助が吹っ飛ばされたところに魔法学校の生徒ハリーが通りかかる。
「ケベスサラマンダー!? あのメルディ先生がやられるなんて……大変だ!」
大焦りで右往左往しつつ呪文を唱える。
「守護霊よ来たれ! え〜っと……【なんとかかんとかパトローナム】!」
いささか不安な詠唱だったが、幸か不幸か、清浄なる光と共に守護霊は現れた。
額にだう゛ぃで、葉っぱを装備した守護霊が三体。
「ぎゃああああ! 変なの来たあああああ!」
守護霊たちはモデルようなポーズを決めながら自己紹介。
「アタシはだう゛ぃで長男!」「同じく次男!」「三男!」
「三人合わせてモテカワ愛されさーヴぁんつ“スイーツだう゛ぃで”!
頑張った自分へのご褒美に亡霊になって再登場よ〜ん!」
愕然とするハリーの目の前には、さらに巨大化して大興奮のケベスサラマンダーがいた。
炎のブレスでスイーツだう゛ぃで達を消し飛ばし
壁を縦横無尽に破壊しながらの大暴走を開始した!

157 名前:メルディ(NPC) ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/03/01(日) 23:56:23 0
>155
>「ん?いつかの変態じゃねぇか・・・何やってんだ?」
「僕が誰だか分かるのか……さすがだ! だが残念だったな。
今は見ての通り賞味期限切れのところてんを食べた副作用で男になっている。
迷宮のラブロマンスはお預けだ……な!?」
メルパッチの助は訳がわからない事を言っている間に鎖で縛られていた。
そしてうにょーっという効果音とともにところてんの助が分離する。
分離する事によって一回り小さくなって鎖から抜け出す作戦である。

気がつくと、目の前には敵のフード君。反射的に縛られかけている鎖から抜け出す。
ケベスサラマンダーと戦っていたはずが一体全体どうしてこんな状況になったのか。
メルパッチの助になっている時はいつも記憶が飛ぶのだ。
記憶はないが、瓦礫の山と化した壁が奴の凶暴性を物語っている。
今はこいつと争っている場合ではない。
むしろ犠牲者を出さないためには手伝ってもらうっきゃない!
「何者かによって危険生物が放たれたみたいだ……
このままじゃキミの仲間もやられるよ!」
そこまで言った時だった。
瓦礫の山を突き崩し、さっきよりも明らかに巨大化したケベスサラマンダーが突進してきた!

158 名前:バラグ ◆o/oHY4BMj6 [sage] 投稿日:2009/03/02(月) 02:57:55 0
爆風が収まると逃げたのかどうか解らないが人が消えていた。
急いで目的の場所にむかい、たどり着いた。
其処には、巨大な火龍がメルディ(司会者がそう呼んでいた)に突進していた。
咄嗟にメルディの前に出て突進してくる火龍を両腕で掴み受け止めた。
受け止めたはいいが火龍の熱で全身が燃え上がる様に赤くなった。
自分がゴーレムであって良かったと思うが、いくら鉄の体でもそう長くと耐えられる訳ではない。
何とかしたいが火龍の力は強く押さえ込むので精一杯。
魔法を使うどころか横に投げる事すらできない。
「このままだと持たない。何とかしてくれ。」
メルディがきっと何とかしてくれる、と思い話しかけた。
もしもどうにも出来ないのならば、体の力を抜き突き飛ばされるしかない。
そんな事にならなければ良いが。

159 名前:テイル ◇6nXELe5RK6の代理投稿[sage] 投稿日:2009/03/03(火) 01:22:11 0
>158
【メルディ(NPC)】
「お願い田楽マン!」
田楽マンを実体化。田楽マンは田楽を放り投げる。
「田楽を食わせるのらー!」
田楽マンが投げる田楽の美味しそうさは尋常ではない。
狙い通り、ケベスサラマンダーは向きを変えて田楽を追いかけて突進していった。
そしてまた壁に突っ込む!

【テイル】
壁の向こうでは尋常ではない騒ぎが繰り広げられているようだ。くわばらくわばら。
壁がある限り対岸の火事、のん気なものである。だがしかし。
ドガシャアン!!
轟音と共に壁が一瞬にして崩れ去って瓦礫の山になった。
「のわ―――――ッ!?」
対岸の火事の渦中に巻き込まれるなんて誰が思うだろうか。
壁を突き破って現れたのは、巨大な火炎竜。
噂に名高い危険生物の一つ……ケベスサラマンダー!


160 名前:ソル ◆sBYghzSQ5o [sage] 投稿日:2009/03/03(火) 05:13:03 0
よし・・・っ。箱ゲット!
特に罠が仕掛けてあるわけでもなく、無事に箱の入手に成功。
急いで先生とルーチカのところに戻る。
ルーチカ、待たせちゃいけないし。

>>153
戻ってくるとなんか言い合ってるみたいだ。
とりあえず、終わったのを確認してから近づく。
「箱、取ってきたよ!」
「よし、出口まで戻って開けよう。」

>>159
出口までの道の間…何があったのかわからないけど、
皆混乱しているようだ。
あちこちで悲鳴やら雄叫びやら色々と聞こえてくる。
でもって、壁が崩れた後がある。
「ひどい、誰がこんなことを…」
とにかく、騒ぎの中には入りたくないので、避けて進みたい。
「もし皆がいたなら悪いけど…ここは箱を優先しよう!」
オレとルーチカの箱のどちらかがあたりだったなら、
大会は終わり、騒ぎも収まるはず…。

161 名前:テイル(代理) ◇6nXELe5RK6[sage 代理投稿gt;gt;439] 投稿日:2009/03/04(水) 02:15:26 0
まさかお邪魔モンスターとしてこんな危険生物をいれるはずはない。
おそらく闇の奴らの差し金か!
「みんな……優勝は頼んだよ。ボクはこいつを止める!」
もうなりふり構っていられない。持っていた箱を放り投げてロッドを構える。
ガイアの海のような瞳と虹色に輝く羽、真の姿を顕し、呪文を唱える。
「【ウォータースクリーン】!」
火炎竜の周囲を水の衣が覆う。
本来は防御魔法なんだけど、これならお堅いファリスだって許してくれるはずだ!
トカゲにもどらないまでもちょっとは大人しくなってくれれば……。
と思いきや逆に怒って暴れだした!
暴走するケベスサラマンダーを慌てて追いかける。
その先にいた、金髪フードが目に飛び込んでくる。毎度御馴染みのインペトゥス君。
ニコちゃんロッドを突きつけて言い放つ。
「貴様の魂胆はお見通しだ!
こいつを操って全員葬ろうって気だな! そうはさせない……」
口上の途中で、ケベスサラマンダーが普通にインペトゥス君に襲い掛かる。
「あれ? キミの仕業じゃないの!? ですよね〜ハハハ!」
気まずいのでとりあえず笑ってごまかしながら傍観。



162 名前:ルーチカ ◆hATMxiE/qY [sage] 投稿日:2009/03/04(水) 02:22:21 0
どごーん。がしゃーん。
尋常でない破壊音とともに迷路が振動する中、ソルさんとレオ先生と3人で出口を目指す。
因みにルーチカが見つけた箱はレオ先生に持たせたままだ。
所々に壁が壊れてできていたショートカットと魔法学校関係者特有の知識をフル活用して、
しばらくすると、石壁に、思わせぶりなくぼみのある石扉が一面に並んだ広い空間に出た。
(あっ、ここ・・・)(・・・ですよね?)(おそらくな・・・)
なんとなく出口なのを察知して顔を見合わせる魔法学校関係者達。
が。
「グギュグバァ!」
背後の壊れた壁の連なる先から、咆哮、砂塵、煙、アンパンの焼けるいい香りが近付いてくる。
(あれは・・・間違いない・・・でも・・・)
「けべらん!どうして!?」
カバンを開け、手早く防災マントで目の周り以外の全身を覆う。
ただでさえ容姿平凡なので、こうするとケベスサラマンダーを刺激する余地が全くない。
伊達にケベスサラマンダー飼育当番のある学校に通ってないルーチカである。
続いて(マントをかぶってしまったので、いささかもそもそと)セレネストリングスを取り出し、
辺りをちょっと見回して反響の良さそうな石壁の一角を見定めて設置。
「早く開けて終わらせて下さい!」
ソルさんに向かって自分の鍵を投げ・・・るにはマントが邪魔なので、近くに落としていく。
「いや他人の鍵は使えない仕様だから!」
突っ込みは聞かなかった事にして、ケベスサラマンダーを待ち受ける。

163 名前:インペトゥス ◆jH6qejmC7g [sage] 投稿日:2009/03/04(水) 22:38:33 0
>161
しばらく対峙していると、サラマンダーがオレに向かって腕を振り下ろしてきやがった!
>「あれ? キミの仕業じゃないの!? ですよね〜ハハハ!」
「あん?むしろお前らのとこの仕業じゃないのか?
 暴走と見せかけて都合よく選んだ相手を始末させるなんてよくある話だからな。」

だくだくと額から血が流れてゆく。それにあわせてだんだんと怒りがこみ上げてきた。
「ぶ っ 殺 す !」
はね上げたフードから顔全体があらわになる。
髪の間に隠れた角や、口元の歯がめきめきと伸びてゆく。
目の下には切れ込みか血管のように青い線が入る。
これがナイトメアの異貌。本気の状態だ。

全身に薄紫のオーラを纏って、ゆっくりとサラマンダーに近づいてゆく。
その姿が霞むと、反対側のどてっぱらに向けて痛烈な拳を打ち込んだ。

164 名前:テイル(代理) ◇6nXELe5RK6[sage 代理投稿gt;gt;441] 投稿日:2009/03/05(木) 00:41:35 0
>163
>「あん?むしろお前らのとこの仕業じゃないのか?
 暴走と見せかけて都合よく選んだ相手を始末させるなんてよくある話だからな。」
「無理だよ。ケベランは調教できるほどかしこくないからね!」
近くにいたメルディちゃんが答える。
インペトゥス君、ケベスサラマンダーに殴られておでこから大量出血。
そしてキレた!
>「ぶ っ 殺 す !」
凄まじい殺気を放ちながら鋭い角と牙を持つ異形に変貌していく。
その姿を見た瞬間、背筋を冷たいものが走った。
こっちに襲い掛かってきたらどうしよう、という次元ではなく
生粋の闇の眷属相手には決して感じないであろう根源的な恐怖。
硬直している間に、拳撃が炸裂。
壁を2〜3枚突き破って飛んでいくケベランを見て我に帰る。
「殺すなんて言っちゃダメ! けべらんだって生きてるんだから!」
メルディちゃんが長ネギを片手に平然と説教を垂れている。
死霊皇帝軍相手に命の大切さを説く教師がどこにいるだろうか。
半ば呆れ半ば感心しつつ後ろから服をつかんで提案。
「メルディちゃん、このまま二人でやりあわせといたほうが……」
「ダメだよ! 放っといてけべらんに食われちゃったらどうするの!?」
ガイアに仇なす者には容赦しない、それが光の眷属。
が、メルディちゃんと来たら当然と言わんばかりに敵の心配をしている!ダメだこりゃ!
「メルディちゃん……本当にエルフ!?」
仕方なくメルディちゃんの後を追う。
>162
追っていった先には、セレネストリングスを構えたルーチカちゃんがいた。

165 名前:ルーチカ ◆hATMxiE/qY [sage] 投稿日:2009/03/06(金) 01:35:55 0
再び、破壊音。
ぶち破ったいろんな物と一緒に、けべらんが通路の先に飛び込んできた。
・・・いや、もう一人、何と、けべらんと渡り合っているというか、仕掛けている人が一緒。
角のある独特の容貌・・・ナイトメア。当然学校で習いはするけれど、
これはなかなか生ではお目にかかれない貴重な姿。失礼だけどラッキー。
見覚えのない人だけど、顔を隠していないから敵ではない、のかな。

と、ナイトメアさんの打撃を受けて怒ったけべらんが火炎をまき散らした。
ナイトメアさんは素早く動いて火炎の軌跡から外れるが、
遅れてけべらん達を追ってきたらしい何人かがちょうど射線に入ってしまう。

(早く止めなくちゃ・・・こんなに巨大化したけべらんも、こんなに近いのも初めてだけど)
恐いので、乱闘ですっかり広くなった元通路の壁の残骸に身を隠しながら、少しだけ近付く。
(ノスタルジィ魔法学校特別バージョン・下校の音楽ヴォーカリーズ!
学校で飼育されているけべらんにとっては、下校時間=寝る時間、
従って条件反射でララバイに相当!多分!)
背後のセレネストリングスと石壁が計算通りの効果を上げれば、
なんちゃってウインドボイスとして音の出所を誤認させるオマケ付き。
乱闘の物音にまぎらせてそっと歌い始める。
(多少でも効いてくれますように・・・そして、見つかりませんように・・・)

166 名前:テイル(代理) ◇6nXELe5RK6[sage 代理投稿gt;gt;444] 投稿日:2009/03/07(土) 00:29:23 0
>165
けべらんがまき散らした火炎が襲いかかる! なんてこった!
「ソード形状変化!」
凛とした声とともに清廉なる輝きが一閃して炎を払う。
メルディちゃんの手には長ネギではなく水の魔力剣が握られていた。
どさくさに紛れて服装も通常に戻ってるし。
「長ネギは!?」
「長ネギは気のせい! ルーチカちゃんが歌ってるのは下校のテーマなんだ!
まどろんだ隙を狙って水を浴びせてやって! 中途半端じゃいけない、大量に!」
「でも……!」
周囲に水がないこの場所で大量の水を調達するには大魔法並みの詠唱が必要だ。
メルディちゃんはボクの心中を読んだように言った。
「大丈夫、詠唱の間持ちこたえるぐらい朝飯前!」
水の剣を手にけべらんに対峙するメルディちゃんの背を見ながら詠唱をはじめる。
「――青く澄みし根源 かのもとにつどえ 汝がもとにいだけ……」
選んだ魔法は【アクアプリズン】。標的を水の中に閉じ込める技だ。

167 名前:インペトゥス ◆jH6qejmC7g [sage] 投稿日:2009/03/07(土) 09:51:33 0
>164-166
メルディによって水の檻が形成されて尚、その檻の内側でオレと
サラマンダーは殴り合いを繰り広げていた。
尾で薙ぎ払いをくらえばそれを左腕で受け止めてカウンターに右手を相手の右後ろ脚に撃ち込む。

たがいをそぎ落とすようにがりがりと格闘戦を繰り広げている。
手間取る内に光の連中も寄ってきたし、こちらは全部手の内を明かすつもりもない以上
奴らに決めてもらう外ないだろう。

鎖を天井と床に打ち込んで空中から足場を組む。
顔面を殴りつけると見せかけてサラマンダーの真上へ飛んで足場に着地。
そこからサラマンダーの背中に左肩を合わせ、予選でも行った技を使う。
「貫け、徹 山 功!」
足場への踏み込みと肩に集中した魔力がサラマンダーの背中を抜いて地面へ向けて叩き伏せる。

体力を削られて疲れ果てたサラマンダーが下校のメロディーに反応しているらしい。
ここが決め手への布石になるだろうか。

168 名前:バラグ(代理) ◇YNudSAn/js[sage 代理投稿gt;gt;449] 投稿日:2009/03/07(土) 16:01:31 0
田楽を追いかけて壁に突撃した火竜は、インペトゥスと殴り合いを初め、
テイルがその隙に水の檻でインペトゥスごと火竜を閉じ込めた。
そして何かの音楽が流れ出した。
今すぐテイルの所に駆け寄りたいが、熱せられた自分の体は思うように動かない。
だが自分にもできることはある、それは魔法だ。
様子から言って火竜を倒すには大量の水が必要なようだ。
闇魔法だが今此処で大量の水を生み出す魔法はある。
自分はそれを発動させた。

「我が下に闇よ集いて命の根源を生み出さん【ダークウォーター】」
溝の中にある影が闇の力となって集まった。
そして闇は大量の水になって、水の檻を破壊して火竜のに襲い掛かった。
大量の水を浴びた火竜は、体から煙を出しながら縮んでトカゲになった。
「え?」
バラグは、竜がトカゲになったと言う、目の前で起きたことが理解できなかった。

動き難い体でそのトカゲの所に向おうと一歩踏み出しそしてバラグは倒れ、
脇の装甲が外れて体内に仕舞っておいた宝箱を地面に落とした。
自分の身に何が起きたのかは直ぐに理解できた。
魔力切れである。
ゴーレムは、生物や精霊のように魔力を自分で作り出すことができない。
その為ゴーレムは、動き続けるの為に魔力を何処からか補給し続ける必要がある。
バラグが最後に魔力補給をしたのは、トリウス家での一軒が終わった後である。
その後戦闘で魔力を消費してそのままだった為、魔力切れになるのは当たり前である。
バラグは、残りの魔力残量をうっかり忘れて、
闇から水を生み出すと言う大量に魔力を消費する魔法を使ってしまったのだ。
バラグは、動けず心の中でため息を付いた



169 名前:テイル ◇6nXELe5RK6 [sage 代理投稿gt;459] 投稿日:2009/03/08(日) 00:07:20 0
>167-168
>「貫け、徹 山 功!」
インペトゥス君がけべらんの巨体を地面に叩き伏せる。
敵ながらやるじゃん!と思ってしまい複雑な気分。
>「我が下に闇よ集いて命の根源を生み出さん【ダークウォーター】」
バラグさんが唱えたのは、あらゆる属性の魔法を操る妖精が唯一使えない闇属性の魔法。
これまた複雑な気分だけど今はそんな事を言っている場合ではない。
けべらんは大量の水をかぶりトカゲの姿となった。
下校の歌の効果で今まさに眠りにつこうとしている。
そしてバラグさんが唐突に倒れた。
「どうしたの!?」
駆け寄ってみて魔力が切れていることに気づいた。
「捕獲ッ!」
バラグさんに代わり、メルディちゃんがすっかり大人しくなったトカゲを手で包み込む。
これにてけべらん騒動は一件落着。
「校舎に行って魔力補充してもらおう……」
と言いつつ格闘大会中だったことを思い出す。
「早く箱開けなきゃ!」
皆が格闘大会に戻ろうとしたその時!
目の前の空間が歪み、二人の人物が現れた。一人は黒いワンピースをまとった少女。
この気配、人間ではあり得ない。天地開闢以来の妖精の天敵……妖魔!
直感で分かった。けべらん騒動の犯人だと。
「貴様の差し金か!」
「ピンポ〜ン、大正解! そんなに怖い顔しちゃイヤぁ。
正直食われちゃえと思ってたけどぉ
おかげで独立工作班が勇者サマと共闘なんて面白いものがみれちゃったぁ!
お礼にもうしばらく生かしといてアゲルからもっともっとリムを楽しませてね〜ん」
そしてもう一人は、一見ダークエルフのような青年。
どうやらリムに引っ張られて転移してきた様子。
「アル……アルだよね!?」
なぜかメルディちゃんが尋常ではない様子で駆け寄る。
「来るなッ!」
メルディちゃんは凄まじい突風に弾き飛ばされて倒れ伏した。
「ほぉら、やっぱり殺さないんだぁ。
アルベルちゃんはそれだからいつまでたっても信用してもらえないんだよぉ」
心底楽しそうに笑うリムを、アルベルは身も凍るような眼で睨みつける。
「てめえサイテーだな……」
そんな事は意にも介さず、リムは続ける。
「イイコト教えてあげる。
扉は外から開かないようにしといたからどっちかが優勝するまで終わらないよぉ!
それじゃあどっちも頑張ってね〜ん!」
そう言い残し、リムはアルベルと共にかき消えた。


170 名前:ソル ◆sBYghzSQ5o [sage] 投稿日:2009/03/09(月) 02:32:07 0
ルーチカも、騒ぎの中につっこんでいってしまった。
原因は、けべらん?とかいうモンスターらしい。
この格好のまま人の多そうな場所に行くのは気が引けるので、
落としてもらった鍵を拾い、さっさと出口に行く。

「先生…行かなくて良かったんですか?」
「あそこからメルディ先生の魔力を感じ取れたし、
 俺達が行くまでもないだろ。それ、早く開けちまえ。」
言われたとおり、箱を開けることに。終わらせてしまえば、
騒ぎが起きていようと問題ない。

とりあえず、まずは自分の箱を開けてみることに。
鍵を差込み、ちょいちょいっといじくる。
自分の鍵と対応していたようで、箱は簡単に開いた。どうやらあいたのだが。
「ひっ…!」
開けたと同時に箱の中から打ち上げ花火が飛び出す。
びっくりして尻餅をついてしまった。
花火が一通り終わった後、そっと箱の中を確認する。
「『おめでとう!今回の大会優勝者は君だ!箱の中に入っている腕輪を
 持ち帰れば学校からのすばらしいプレゼントが待っているぞ!』か…」
「おい、早く出ないとまずいんじゃないのか?
 今の音で気づかれたかもしれないし…」
先生の忠告どおり、さっさと箱をしまい、出口を目指す。

この後開けてみたルーチカの箱の中には、
『がんばったで賞』と書かれた紙のメダルが入っていた。

171 名前:テイル(代理) ◇6nXELe5RK6[sage 代理投稿gt;gt;466] 投稿日:2009/03/09(月) 23:33:15 0
「待って……!」
メルディちゃんの悲痛な声が響く。
リムという名は聞いたことがあった。魔を司る六武神、幻妖のリム。
噂通りの厄介な相手であることは間違いない。
それより気になるのはもう一人のほう。メルディちゃんとは知り合いみたいだけど。
聞くのをためらっているうちに、メルディちゃんが自分から呟いた。
「疾風のアルベル……僕の弟だ」
自分の耳を疑った。混乱のあまり関係のないことを尋ねてしまう。
「怪我してない!?」
「だいじょうぶ。怪我しないように飛ばしてくれた。
アル、本当はすごく優しいんだ。あっちにいちゃいけない……」
>170
あまり離れていない場所で打ち上げ花火が上がる。誰かが箱を開けたみたい。
味方なら援護、敵なら妨害しなければ!
「メルディちゃん、バラグさんをよろしく!」
色々聞きたいけどそれは格闘大会が終わった後だ。
急いで花火が上がったほうへ向かう。

172 名前:ルーチカ ◆hATMxiE/qY [sage] 投稿日:2009/03/10(火) 02:37:22 0
ここまで飛び出してきちゃったのは、ちょっと軽卒だったかな・・・
セレネストリングスの響きを背後に少し遠く感じながら、けべらんが静まる事を祈って歌い続ける。
効けば当然他の人の帰宅意欲も刺激するんだけど、それはそれで大会が早く決着する筈だから悪くはない。
>166
魔法の水が檻となって暴れるけべらんを閉じ込める。あれは、メルディ先生?テイルさん?
砕けた瓦礫が時々こっちまで飛んできてて、防災マント越しとはいえ痛かったので助かる。
>167
今になって気付いた。ナイトメアさんが殴り続けてたら、けべらん、寝ない・・・
でも、殴るの止めてと言って聞いてもらえる状況でもない・・・
が、ついにナイトメアさんの上からの一撃で、けべらんが“伏せ”のポーズに。
双方とも是非そのままの姿勢をお願い
>168,169
・・・という間もなく、あたりの床を波のように影が走り、けべらんを取り囲み大量の水となって降り注ぐ。
火竜の身体に触れた水は、大量の白煙となって通路に充満しこちらに流れてくる。
そして白煙で全く見えなくなってしまった向こうで、何かの物音や、言い争う何人も声が。何・・・?
>170
と、背後で花火らしき音。もしかして、ソルさん達当たりを引いた?
でも、けべらんの様子が全く分からない今、歌を止めてソルさん達のいる部屋へ戻る訳にはいかない。
次から次へと何かが起こってるみたいなのに、身動きとれないなあ・・・いわゆる戦術ミスかも。
>171
白煙が薄れた時、そこにけべらんの巨体はなかった。大人しくなってくれた、かな・・・
止め際がわからないから歌い続けたまま、そろそろと水の檻があったあたりに移動を開始する。
反対に、テイルさんが花火の音のした方へと駆け抜けていった。

173 名前:ルーチカ ◆hATMxiE/qY [sage] 投稿日:2009/03/10(火) 02:51:20 0
とりあえず人が集まっているところに到達。歌いながら人前に出て行くのって、結構恥ずかしい・・・
(けべらんは?)
きょろきょろ見回すと(歌いながらきょろきょろ見回すのも結構恥ずかしい・・・)
メルディ先生のポケットから尻尾が出ていた。
近寄って確かめようとしたら(歌いながら近寄って(ry)
先生がスカーフに包まれているけべらんを見せてくれた。
「大丈夫。こうやって暗くしたからもう本当に眠っているよ」

・・・・・・。

「はあーっ。やっと喋れる・・・」
聞くべき事話すべき事は沢山あった筈なのに、それだけ言ったら後が続かなくなってしまった。

174 名前:バラグ ◆o/oHY4BMj6 [sage] 投稿日:2009/03/10(火) 13:47:56 0
倒れているバラグ横にある外れた脇の装甲を見たメルディは何かに気付く。
「設計者のサインかな?L・R…って、ええ!!」
外れたバラグの脇の装甲には、「L・R」と刻まれていた。
そのサインがただのゴーレム職人のサインならば誰も驚くことはない。
だがそのサインが誰しもが知るものならばどうだろうか?
メルディの見たサインは、伝説の先代勇者の一人、魔導師ロランド・ランズのものだった。
何故にそのサインがその者のものだとメルディが判断したかと言うと、
そのサインは、魔法学校の教科書に載っている写真のロランドのサインと全く同じ形なのだ。
メルディは、謎多きゴーレムの前で驚きを隠せずただただ立ち尽くすのであった。

175 名前:インペトゥス ◆jH6qejmC7g [sage] 投稿日:2009/03/11(水) 00:07:47 0
どうにかスケb・・・もといケベスサラマンダーとやらの暴走は止まったらしい。
と、思ったら空間を割って二人の人影が現れる。
・・・六武神のうちお二人の登場かよ。ずいぶんまた豪華なもんだ。
と、憮然としていたらあっさりスルーされながら勝手に退場していった。

要するに釘を刺したっつー事なんだろうな。
・・・まぁ、いいか。

遠くで花火の破裂音がする。同時にフェアリーが走り出す。
オレは気取られないように、ゆっくりと吟遊詩人の少女の背後に回り
頭部に向けて手をかざす。あわよくば頭を鷲掴みにしてやる。

「そこで止まれ妖精族!そこの変態エルフも同様だ。
 もっとも、お友達の命が惜しくないっていうなら話は別だけどな。」
オレはまだ異貌も解除していないのに警戒を解いたのが運の尽きだ。
この距離なら神官程度の攻撃呪文でも致命傷になるだろう。

「異貌状態のナイトメアが魔法の発動に際して詠唱や所作を省略できるのは、
 この学生の小娘や、そこの教師やってるエルフならわかるだろう?
 とりあえずお前ら全員ここで足止めだ。」

176 名前:テイル(代理) ◇6nXELe5RK6[sage 代理投稿gt;gt;471] 投稿日:2009/03/12(木) 01:19:30 0
>175
>「そこで止まれ妖精族!そこの変態エルフも同様だ」
へへ〜ん、誰が止まるか。
>「もっとも、お友達の命が惜しくないっていうなら話は別だけどな。」
ぴたっと止まってゆっくりと振り向く。
しまった! ルーチカちゃん……コイツが敵だって知らなかったんだ!
両手をバンザイして降参のポーズをしつつ
メルディちゃんに助けを求めるような目線を送る。
「あわわわわ! そんなゴムタイヤじゃなくてご無体な!」
が、頼みの綱のメルディちゃんはあわてふためいている! なんてこった!
>「異貌状態のナイトメアが魔法の発動に際して詠唱や所作を省略できるのは、
 この学生の小娘や、そこの教師やってるエルフならわかるだろう?
 とりあえずお前ら全員ここで足止めだ。」
「分ったよ。でもこんなとこで油売ってていいの? 
箱を開けたのはこっちの仲間かもしれないよ?」
と、言いつつあることに気づいた。
一瞬、メルディちゃんに憑依している精霊の姿がうっすらと浮かび上がって見えたのだ。
メルディちゃん……慌ててる振りをしながら何か企んでる!?
魔法使いなら、力を発動しようとしている精霊が時々見えるのは珍しいことではない。
問題はそれが1、5等身のトゲトゲではなく、美しい少年の姿だったこと。

【メルディ(NPC)】
>174-175
ゴーレムの装甲に気を取られてる間にルーチカちゃんが人質になってしまった。
ナイトメアの特性を知っていたのは幸いというべきか。
彼らは怒ったときとかに異貌状態になる。
つまりどうにかして戦意喪失させれば解除される!
奴が一つだけ見落としているとすれば精霊も魔法を使うのに詠唱がいらないこと。
というより精霊は存在自体が魔法のようなものと言ったほうが正しいだろうか。
慌てふためいてる振りをしながら憑依している精霊に語りかける。
彼は変幻自在に姿を変えるゆえにとらえどころがなく時に人を惑わし幻にひきこむ。
だけどその本質はなにものとも争わない調和。
(コイツを幻に引きずり込んで! パワー全開で!)
(パワー全開でいったら正体がバレるかもしれないよ?)
(もうバレてもいいや!
そうだな……一番幸せだった時の記憶を嫌というほど見せてやって!)
(……分かった!)
僕があわてふためいている裏で静かに幻術を仕掛け始める
彼の本名は水の精霊アクエリア。
1,5等身のトゲトゲは世を忍ぶ仮の姿、要は気のせいである。

【レオ(NPC)】
>170
出口を目指すソルとレオ。
あと少しというところで、一般参加者のような2人が襲いかかってきた!
間一髪でレオの回し蹴りが2人を弾き飛ばす。
そして身体能力強化魔法を詠唱。
「【フィジカルエンチャント】!」
のそのそと起き上がってくる一般参加者もどき。
それと対峙しながらソルに声をかける。
「こいつらアンデッドだ……! ここは俺に任せて早く出ろ!」

177 名前:ルーチカ ◆hATMxiE/qY [sage] 投稿日:2009/03/12(木) 02:17:30 0
破壊された壁。そして、所々水が残る床に、何故か人型の金属部品が散乱して・・・

>「 ry)とりあえずお前ら全員ここで足止めだ。」

いつのまにか背後に回っていたナイトメアさんに、防災マントごと頭を掴まれた。
「ご、ごめんなさい今から真剣に大会参加し直しますっ他人に頼ったりしないでっ」
マントの中で身体を少しだけずらすようにして、ナイトメアさんを見上げる。
目の下の皮膚に走る筋。牙。角。これがナイトメアの異貌かあ・・・あれ?
「額・・・怪我、大丈夫ですか?」
身体ごと振り返ろうとしたのがいけなかったか、
ナイトメアさんが掴んだ頭をすごい力で押さえ締めつける。

「嫌あああああああああああああっ・・・」

思わず絶叫した、筈が、本気の悲鳴過ぎて音にならなかった。
というか可聴領域をはみ出したらしい。
一呼吸置いて、テイルさんが走り去った通路の、まだ比較的無事だった部分の両脇の壁が
次々に崩れてきて瓦礫の山を築く。
こちら側と、テイルさんや向こうの部屋との間に、ちょっとした障害物が設置された感じだ。
(・・・まさか、これもセレネストリングスの共鳴、なの?)
しかし、強力に頭を締めつけられて、だんだん意識が飛びそうになってくる。
(餌代、貰えないな・・・ごめんね・・・港で何か貰って帰るよ・・・)
不満げに鳴く子猫の顔が浮かんだ。

178 名前:ソル ◆sBYghzSQ5o [sage] 投稿日:2009/03/12(木) 14:37:32 0
>>176
もう少しでゴールできる、というところで邪魔が入る。
やっぱ、何事もないまま優勝なんてさせてもらえないよね!
「じゃあ、お願いします!すぐ終わらせて来るんで!」

あれくらいのアンデッドなら大した時間もかけずに
倒せそうだけど…問題は闇の連中がその間に来てしまったら、という事だ。
低空飛行で出せる限りのスピードを出し、出口に行く。

「おめでとうございます!!!」
中から出たとたんに、校長先生やらお偉いさん方が一斉に
クラッカーやらを鳴らし始める。うるさっ…。
「ソルさん、あなたが優勝者です!
 さぁ、表彰式の用意を始めますよ!」
「ちょ、ちょっと待ってください!」
中で色々と大変な事になっていたのを思い出す。
…行かないと。優勝が決まったのを喜びたいのも山々だけど、
まだ闇の連中達も中にいる。
何をやらかすかわかんない…。
「中で大変な事になっているんです。表彰は後でかまいません、
 行ってきます!」
「…黙っておこうと思ったんですが、気づいていたようですね。
 わかりました、私たちも後から追います。
 どうか、無理はなさらず。」
それに元気よく返事をし、転送してもらう。

「ここが騒ぎの元凶か…うわ、何だこれ?」
ついた先は、壁やらなんやらがボロボロになっていた。
テイルと先生がいるようだけど、ルーチカは?
「大会、終わったよ!こっちも早く終わらせて、帰ろう!」

179 名前:インペトゥス ◆jH6qejmC7g [sage] 投稿日:2009/03/12(木) 19:26:45 0
>176-178
とりあえず膠着状態は作り出せた。

>「分ったよ。でもこんなとこで油売ってていいの?箱を開けたのはこっちの仲間かもしれないよ?」
「ん?あぁ、あの破裂音は箱を開けた合図か。
 てっきり銃撃でもしたのかと思ったが・・・そうなると、賭けだな。」

と言っていると、手元の頭が動こうとした。なので軽く力をこめてやる。
「嫌あああああああああああああっ・・・」
きいいいいいいいんッ!と頭も割れよという絶叫に思わず左手で耳を押さえるが
そもそも両方押さえないと意味がない。どうやら命を握られた恐怖で錯乱もしてるらしい。

「ッ・・・<<鎮静>>Sanity!」
主に精神を安定させる為に使われる神官魔法を手元の少女に放つ。
とりあえず落ち着かせるしかない・・・更に右手も軽く頭に載せる程度までにとどめる。

で、軽く妖精の方を睨んでおく。こいつが何をするかが分からない。
「まさか、セレネストリングスが所有者として認めずとも力を貸すとはな・・・。
 そしてそれを使えるバードを仲間に加えてるとは思わなかったぜ。」
そう話かけたところで乱入者だ。しかも前に戦った天使だ。
その登場にオレのまわりの紫のオーラが背中で人の形をとろうと集束してゆくが・・・

>「大会、終わったよ!こっちも早く終わらせて、帰ろう!」
賭けは・・・負けか。これ以上戦っていても仕方ない。
オーラは霧散。頭を鷲掴みにしていた少女を手放す。
「やれやれ、こっちの負け、か・・・・・・。」


180 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/03/12(木) 23:52:54 0
>177-179
>「額・・・怪我、大丈夫ですか?」
ルーチカちゃんときたら、この期におよんで敵の心配をしている!
「バカーッ! そいつの心配しなくていい!」
>「嫌あああああああああああああっ・・・」
よくもルーチカちゃんを!
ナイトメアのバカ力じゃたとえ軽くつかんだとしても痛いんだよ!
でもただの悲鳴じゃない。そう、彼女の声には魔力が宿る!
共鳴現象で壁が次々と崩れていく。
>「ッ・・・<<鎮静>>Sanity!」
しかも高周波で苦しんでる!
人間には聞こえない音まで聞こえる身体能力が裏目に出たようだ。
闇神官がサニティ使うなんて珍しいものを見た。
>「まさか、セレネストリングスが所有者として認めずとも力を貸すとはな・・・。
 そしてそれを使えるバードを仲間に加えてるとは思わなかったぜ。
「違うよ。きっと所有者として認めたから力を貸したんだ」
そこにソル君が転送されてきた。
>「ここが騒ぎの元凶か…うわ、何だこれ?」
インペトゥスの背後で収束して人型になっていく紫のオーラ。
まだ隠し玉があるというのか!?
「何……? 精霊!?」
「多分違う……来るよ!」
メルディちゃん共々身構える。
>「大会、終わったよ!こっちも早く終わらせて、帰ろう!」
それを聞いて堪忍したのか、ルーチカちゃんを解放した。
>「やれやれ、こっちの負け、か・・・・・・。」
急いでルーチカちゃんに駆け寄る。
「ゴメン、ボクがこんなことに引き込んだから……。でも……キミは勝ったんだよ!」

その時! 校長先生やら変態導師やらがわらわらとなだれ込んできた。
「運命に見放されたか……闇の使徒よ! 悪の華も散る時が来たようだね!」
銀髪の変態導師は意味不明な事を言っているが要するに殺る気満々だ!
それをメガネの変態導師がひきとめる。
「待て! 誰も殺してない以上一応格闘大会の範囲内だ……。
表向きは何もしていないのにやったらまずい!」
「明らかに敵だと分かってるのにみすみす逃がすのか!? いますぐ始末するべきだ!」 
「そんなことをしたら全国の勇者の皆さんが
人の家に上がりこんでタンスを開ける権利がなくなってしまうぞ!」
大人の事情な言い争いをはじめる変態導師二人。
不思議な鍵盤楽器を片手に抱えた校長が苦渋の決断を下した。
「仕方がありません……今回は逃がしましょう」


181 名前:ルーチカ ◆hATMxiE/qY [sage] 投稿日:2009/03/13(金) 03:11:28 0
>「ッ・・・<<鎮静>>Sanity!」

頭を締めつける力が緩み、代わりにモチツケと言わんばかりの魔力が流れてくる。
(通常変身の3倍サイズのけべらんと拳で語れる上に、魔法も・・・
そりゃ、ルーチカなんか狙われた時点で終わりですね・・・)
ブラックアウトしかけていた視界が徐々に戻り、
自分が典型的な足手まといポジションなのが分かってくる。
(ドラえもーんの呪文、この状態でも効くのかなあ
・・・っ!)
抵抗もしくは自爆の可能性を検討していたら、ナイトメアさんのまわりが紫色にゆらぎ、
頭を掴まれた状態で否応無くその紫色に触れてしまったルーチカの全身に衝撃が走る。
(・・・一瞬、何か見えた・・・気がする・・・)

>「大会、終わったよ!こっちも早く終わらせて、帰ろう!」

ソルさんの声をどこか遠いもののように聞きながら、
掴まれていた頭を離されたルーチカは
防災マント姿の見た目通り、布切れのようにそのまま床に崩れ落ちた。
(セレネ・・・回収・・・て・・・返さなきゃ・・・)

182 名前:インペトゥス ◆jH6qejmC7g [sage] 投稿日:2009/03/14(土) 10:31:40 0
>180-181
>(・・・一瞬、何か見えた・・・気がする・・・)
倒れる寸前のルーチカに流れ込んできた感情は憤怒と悲哀、そしてその中に浮かぶ
インペトゥスとよく似たナイトメアの少女の姿だった。

大会の終了が確定したことで学園の教師共がわらわらとやってきた。
目の前陰険そうな眼鏡男と鳥頭の黒パンツが言い争っている。
で、そこに鶴の一声だ。
>「仕方がありません……今回は逃がしましょう」

駆け寄ってきた妖精に襟首をつかんだ少女を渡すと、腕を組んで妖精を見下ろす。
「一つ、教えてやる。セレネストリングスの本来の能力はこの程度じゃないはずだ。
 ストリングス自身が共鳴するものじゃない。まわりの物体一切を共鳴させる、と聞くがな。」

学園の連中の間に割ってはいるように出口へ向けて歩いていく。
今回の任務は終了だ。
「敵だなんだと忙しい限りだな。自分達の中ですら裏切り者がいるっていうのにご苦労な話だ。
 そしてお前らは気づいていないらしい、こっちの目的はもう果たした。後でそれを知って歯噛みするといい」
悪意をたっぷりと込めた笑みを送って、とっととこの場からおさらばする事にした。
大会の終了式にも興味はない訳だからな。

183 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/03/14(土) 23:58:30 0
>181-182
気を失ったルーチカちゃんにレビテーションをかけて抱える。なんとか怪我はないみたい。
>「一つ、教えてやる。セレネストリングスの本来の能力はこの程度じゃないはずだ。
 ストリングス自身が共鳴するものじゃない。まわりの物体一切を共鳴させる、と聞くがな。」
「ご親切にどうも」
>「敵だなんだと忙しい限りだな。自分達の中ですら裏切り者がいるっていうのにご苦労な話だ。
 そしてお前らは気づいていないらしい、こっちの目的はもう果たした。後でそれを知って歯噛みするといい」
「ウソばっかり!」
「おぼえとけー!」
皆が口々にお見送りの言葉をかける。そしてメルディちゃんはどこかずれている。
まるで生徒を叱るような感じだ。
「本気で焦ったんだから! あんまり乱暴なことしないで!
でも怪我しないように加減してくれたんでしょ? アルによろしく」
「よろしく、じゃない!」
校長はじめとする他の導師たちはメルディちゃんの爆弾発言に誰もツッコミを入れない。
六武神の姉は公然の秘密みたいだ。
とにもかくにも波乱続きの格闘大会はなんとか終了。校長がてきぱきと指示を出す。
「皆さん、表彰式の準備を!
メルディ嬢、バラグ殿を校舎に運んで魔力補充してください。
テイルさんはルーチカさんをそのまま医務室までお願いできますか?」

医務室に向かう道中の会話。
「裏切り者って思われても仕方ないのにみんな信じてくれてるんだ」
「そりゃあキミがエルフ……光に愛された種だから」
「そうなんだよね……」
当然のことをいうと、メルディちゃんはどこか悲しそう。
一瞬、疑うべくもない世界の理がとても残酷なものに思えて
足元が崩れていくような恐怖を感じた。
「医務室そこ。あれ、顔色悪いよ? ついでに診てもらう?」
「な、何でもない!」
逃げるようにルーチカちゃんを医務室に運びこんだ。

184 名前:ソル ◆sBYghzSQ5o [sage] 投稿日:2009/03/16(月) 01:32:52 0
駆けつけたものの、すでに戦闘は終わっている模様。
後から校長先生達と一緒にレオ先生もやってくる。
これで、逃げ場なし、かな?

>「敵だなんだと忙しい限りだな。自分達の中ですら裏切り者がいるっていうのにご苦労な話だ。
 そしてお前らは気づいていないらしい、こっちの目的はもう果たした。後でそれを知って歯噛みするといい」

「何、その自信は?なんかすっごい兵器でも手に入れたような言い方じゃん?
 そんなの使わないで正々堂々とかかってくればいいじゃん。
 まぁ…闇の連中が正攻法で来るなんてありえないだろうけど。」
前回ひどくやられたのもあって、逃げられたのはひっじょーうにムカツク。
とりあえず言うだけ言っておいた。

それよりもルーチカが不安だ。
治療とかしてあげたほうが、良いのかな…
テイルがルーチカを運ぶようなので
(…重くないのか?いや、体重とかじゃなくて、妖精が人間サイズのものを…
 いや、気にしたら負けか。)
簡単に治療しておく事に。【ヒールウィンド】で他の参加者達の疲れも取った。

「…あー、あー。…えーっと…
 『大会第二回戦はソル・スターライト選手の優勝に決まりました。
 表彰式を行うため係員が各自転送に行きます。
 参加者はその場で待機していて下さい。』
 …こんな感じか?」
特に指示を出されていなかった為、
レオ先生が放送を行う事になった。
はじめてのようで、緊張している。なんか面白い…。
「うん、おっけ。それじゃ、皆戻り次第さっさと式、始めちゃおう。」
あいつの言っていたこと、気になるな…でも、どこに行ったかわかんないし、
今は大会に集中しよう。

185 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/03/17(火) 00:08:04 0
「あら〜、いらっしゃ〜い!」
医務室では謎の水着ギャルがくつろいでいた。
「魔法医さんはどこにいったか知ってる?」
「こ・こv」
水着ギャルはビキニの上から平然と白衣を着る。もう何も突っ込まないことにしよう。
「ルーチカさんじゃない。もしかして例の闇の軍勢にやられたの!?」
「はい。怪我はないみたいだけど突然気を失って……」
そう言って寝台の上に寝かせる。
「まずいわ! 性質の悪い呪いかも……」
魔法医さんはルーチカちゃんに険しい顔で手をかざして診察をはじめた。
固唾をのんで見守っていると、程なくして魔法医さんの表情が和らぐ。
「一安心よ。おそらく何かの思念が流れ込んできたショックで気を失ったんでしょう。
じきに目を覚ますわ」
「良かった〜」
流れ込んできた思念って……状況から考えてやっぱアイツか?
ンなドロドロしたものを聖女のごとく心優しいルーチカちゃんが垣間見たら気絶するのも無理はない。
「しっかし……アイツ相当焦ってたよ。キミはそれどころじゃなかっただろうけどさ」
ルーチカちゃんに笑いかけて枕元に「がんばったで賞」の紙のメダルを置く。
>184
>「…あー、あー。…えーっと…
 『大会第二回戦はソル・スターライト選手の優勝に決まりました。
 表彰式を行うため係員が各自転送に行きます。
 参加者はその場で待機していて下さい。』
 …こんな感じか?」
「んもう、レオ先生ったら〜全部流れてる!
ルーチカさんは私がみておくからお友達の晴れ姿を見ていらっしゃい」
魔法医さんに促されて表彰式を見に行くことにした。

一方、表彰式の準備は大騒ぎとなっていた。
厳重に警備していた賞金が何者かによってごっそり持っていかれていたのだ。
否、いかに死霊皇帝軍が人外魔境揃いといえど、魔法学校の導師達による
厳重警備をやすやすとかいくぐるイリュージョンマジックをやってのけるのはただ一人。
「10000000Gが……100000Gしか残ってません! それに変な書置きが!」
――9900000G頂きぃ♪ 100000Gは可哀想だから残しといてア・ゲ・ル♪
「ふっざけんなあああああああっ!」「ヤ・ラ・レ・タ!」

186 名前:インペトゥス ◆jH6qejmC7g [sage] 投稿日:2009/03/17(火) 00:32:33 0
>183-185
ダンジョンからの立ち去り際、後ろから様々な声がかけられた。
>「何、その自信は?なんかすっごい兵器でも手に入れたような言い方じゃん?
>そんなの使わないで正々堂々とかかってくればいいじゃん。
>まぁ…闇の連中が正攻法で来るなんてありえないだろうけど。」
くっ、と苦笑を浮かべてオレは皮肉で返してやる事にした。
「そのセリフ、こっちからそっくりそのまま返すぜ。」

>「本気で焦ったんだから! あんまり乱暴なことしないで!
>でも怪我しないように加減してくれたんでしょ? アルによろしく」
つづく触覚エルフのセリフは聞き流して会場を後にする。
ついでに控え室から、コロッケの紙袋も回収して、だ。
鴉は・・・まぁ、自分でどうにかできるだろう。

背にした会場のざわめきが一層高まる。
そろそろ表彰と閉会式か。

―――――――――――――――郊外。
街を出てライダーズギルドを目指して歩く途中。
休憩がてらに近くの木の根元に腰を下ろす。
だいぶ軽くなったコロッケの紙袋の奥を探ると、そこから出てきたのは小さな皮袋。
その中には丸い水晶の珠と台座。

「まさか、こんなとこに隠すとは思ってもみなかっただろうな。
 『変ぜよ、封を解き放て』」
水晶を前にキーワードを唱えると、水晶自身が淡い輝きを放ち
ぺっ、と先ほどよりも大きな袋を吐き出す。
その中には、銀色の砂時計、不可思議な色をした生物の体毛を収めたケース
その他何らかの魔術的な素材がいくつも収められていた。

「さて、こいつを持ち帰れば任務完了、だな。いずれまたあの勇者共と遭遇するんじゃなきゃいいが。」
袋を担ぎ、また歩き出す。
道の先ではオレの相棒が待っている。

187 名前:ルーチカ ◆hATMxiE/qY [sage] 投稿日:2009/03/17(火) 01:29:54 0
角ある少女を追わなければいけない気がして薄暗いどこかを漂っていたら、
不意に暖かい陽光が射してきて、そして、子猫に襟首くわえられて運ばれる夢を見た・・・
ような気がした。

「目が覚めた?みんなは表彰式よ。これ、妖精さんから」
先生が「がんばったで賞」の紙のメダルを渡してくれる。
「皆さんの足引っ張った上、事故で気絶ですから・・・」
自分の平凡さは自分が一番良く知っているし、今まではそのことを何とも思っていなかった。
(足手まといになるって、ずいぶん気まずいものなんだな・・・あ)
思い出した。
「セレネストリングス、お返ししなきゃ。迷路に置いたまま・・・」
慌ててベッドから降りようとしたけど
「琴なら校長が持って行ったみたいよ。次巻のカバー絵にするとか言って」
ビジュアルがあまりにリアルに想像できて、再びベッドに座り込んでしまった。

188 名前:バラグ ◆o/oHY4BMj6 [sage] 投稿日:2009/03/17(火) 02:40:38 0
魔力が切れて動けない。
目の前では六武神が現れたり、女の子が人質に取らわれるなどの
大変なことが起きている。だけど動けない。
「……」
魔力が完全に切れた。
何も聞こえなく成り、何も見えなくなった。
そして何も感じなくなった。
また、目の前に空虚な闇が広がった。
『ありゃ死んだな、あの小娘。』
自分以外の誰かの声がする。
「…誰だ?」
『お前があの時周りのこと気にせず悪夢族を殺してればよかったのに…。
あ〜あ可哀相な小娘ちゃん。』
「…誰だと聞いている。」
『あの時、悪夢族を殺しちゃっても周りに狂った
ゴーレムの振りをしてやり過ごしたり出来たのにな。
お前ってもっとこう頭を使おうと思わないか?』
無視しながらの陽気な喋り声にイラ付いて大声で怒鳴った。
「誰だと聞いている!!」
『お〜怖い怖い、誰だって俺が誰かって?俺は……お前だよ…。』
暗闇の中、自分以外に声を出す者が姿を現した。
その姿は、自分と同じ姿をした黒いゴーレムだった。

「魔力補充完了、コレヨリ起動シマス。」
魔道具技術室に響く人外の声。
そしてバラグは、目覚めた。
バラグは周りを見渡すと恐らく魔法学校の職員であろう男が一人居た。
職員が言う。
「やあ、おはよう。いや、こんにちわかな?
まあ取り合えず調子はどうだい?」
バラグは、自分の魔力残量と体を調べて言った。
「魔力満タン、だけど体がな…。
調子は、まあまあかな?」
そしてバラグは、さっきのことを思い出し思った。
あの黒いゴーレムは、大会開始前に感じた意思のようなものの正体なのではないかと。

その後その職員と共に会場に行った。
其処では、慌しく何か騒ぎが起きていた。

189 名前:ソル ◆sBYghzSQ5o [sage] 投稿日:2009/03/17(火) 23:44:56 0
>>185

それにしても…賞金ごっそり持って行くなんて…許せない。
何の為に戦ってきたと思ってるんだ!
…まぁ、いいや。我慢する。10万もありゃあ、かなり楽できるし。

「それでは、優勝者ソルに飛行石、フィストオブキング、賞金を渡し、
 またこの学校の卒業試験に合格したものとみなします。
 …おめでとう。」
校長先生に色々と貰う。すっげー嬉しい。飛行石も手に入ったし、一件落着!
合格不可能に近い課題を出されていたのに優勝で合格!
これでこの学校ともさよなら!…そういや、父さん達に会いに行ってなかったなぁ。
見てるだろうから、いっか。
「優勝できて、本当に嬉しいです。協力してくれた皆さんにも
 感謝です。これで僕は魔導師として認められたことになります。
 生徒の皆さんも、頑張れば絶対にいつか一人前になれます。
 自分を信じて、頑張ってください。」
…ちょっと緊張…。

テイルが見に来ていた。ルーチカ、バラグさんはまだ出られないか。
「これで、飛行船が動くんだよね?これで空の旅も始められるね!
 次はどんなお宝に会えるのかな〜楽しみ!」
死霊皇帝がどこに居るか、わからないけど絶対に倒す!
今回のことで、相手が本気で世界を侵略し始めてるのがわかった以上、
引き下がるわけには行かない。
「じゃ、ルーチカ達に会いに行こうよ。」

190 名前:メルディ(NPC) ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/03/18(水) 00:27:32 0
バラグさんを担当の人に預けてケベランはねぐらに返した。
表彰式に向かう途中で重要試料室の前を通りかかってはたと足が止まる。
護衛が倒れている。最悪の予感が頭をよぎる。
「ちょっと! だいじょうぶ!?」
慌てて駆け寄ったものの、いびきかいて寝てるし。がくがくゆすって起こす。
「……あれ? メルディさん、おはようございます!」
「おはようございますじゃなくて! 
寝てるのが教頭にでも見つかったら大変……あーー!」
試料室の扉が少し開いている。案の定、鍵が力づくで壊された侵入の形跡が!
中に入ってあちこちの戸棚を開けて回る。
「なんてこったー! あーんなものやこーんなものがない!」
外に飛び出して護衛をがくがくゆすりながら尋ねる。
「犯人見てない!?」
「見てません! 何も覚えてません! だって寝てたんだもん!」

191 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/03/18(水) 00:40:41 0
>189
「おめでとーーー!」
表彰台のソル君に手を振る。
>「これで、飛行船が動くんだよね?これで空の旅も始められるね!
 次はどんなお宝に会えるのかな〜楽しみ!」
ソル君本当にうれしそう。レオ君と顔を見合わせてニヤニヤする。
>「じゃ、ルーチカ達に会いに行こうよ」
「まあ待て。もう一つ渡すものがある」
レオ君の目配せを受けて後ろ手に持っていた紙をひろげる。
「せーの!」
「「卒業証書。ソル・スターライト殿。
右の者はオーシア魔法学校の全過程を修了したことを証明する!
ノダメ・カンタービレ レオ・テンペスト フェアリー=テイル」」
読み終えた時に会場からもう一度一斉に拍手が沸き起こる。
証書にボクの名前が書かれたのは校長先生たっての希望。
「いつかこの日が来ることは分かっていました。
レオ先生、本当によくやってくださいました。
テイルさん、最後の仕上げをしてくださってありがとうございました」
校長先生が深々と頭を下げる。
「またまた〜、本当に何もしてないから!」
校舎のほうに向かいながら、校長先生が手に持ったセレネストリングスをかかげて言った。
「実は呪歌の導師なんです。飛空艇の起動は私がやらせていただきますね。
その代わりと言ってはなんですが魔導カメラで撮らせてもらいました。
次刊の表紙にさせてもらいます」
「光の勇者の伝説って……魔法学校で出版してしてたんかい!」
「はい、資金集め……じゃなくて正しき心を世に伝えるために!
文芸部と漫画部の皆さんが頑張ってくれています。“Lファンタジー”好評発売中」
>188
あっ、バラグさんみっけ!
「ルーチカちゃんの所に行こう!」
そこにメルディちゃんが息を切らして走ってきた。
「校長先生――――! 大変です!」
「先に行っておいてください。後から伺います」
気になるけどルーチカちゃんも心配だからお言葉に甘えて先に行こう。

192 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/03/19(木) 00:02:22 0
>187
医務室につくと、ルーチカちゃんが目を覚ましていて一安心。
「ゴメン……怖い夢見たんでしょ。
でもソル君がえさ代ゲットしてくれたよ!」

193 名前:バラグ ◆o/oHY4BMj6 [sage] 投稿日:2009/03/19(木) 03:13:53 0
テイルと会い、新しい仲間?のルーチカの所に行こうとしたその時。
血相を掻いてメルディが遣ってきた。
何か問題があったようだ。
メルディは校長と共に何処かへ向った。
ルーチカの事よりも"何かの問題"の方が気になりテイルに一言言ってメルディの後について行った。
「何が起きたのか気になるから行ってくる。だから先に行っててくれ。」

着いたその場所は、資料室。
其処は、荒らされた形跡がありあちらこちらの戸棚が開いていた。
「荒されたと言うことは一目瞭然だな。
何せ戸棚が全部開けられてるからな。」
自分の言葉を聞きいてメルディが言う。
「すみません、戸棚を全部開けたの自分です…。」
「……。」
気を取り直して皆で犯人の手掛かりとかを捜してみる。
そして闇の気配を感じた。
居るはずが無いのに、まるで闇の眷属が直ぐ近くに居るような感覚。
その感覚は、もやもやとした雲のようでハッキリしない。
これが何なのかはよく解らない。
だがその感じた闇の気配は、今までに感じたことのあるものとわかる。
この闇の気配の持ち主は、インペトゥスだ。
犯人が分かったがその犯人を追うことは出来ないだろう。
何故なら今頃その犯人は、自分たちの手の届かない所に逃げたのだろうからな。


194 名前:バラグ ◆o/oHY4BMj6 [sage] 投稿日:2009/03/19(木) 03:14:26 0
犯人を校長に伝えた。
そしてもう自分には出来ることが無いためテイル達の所に行こうとしたその時。
校長に呼び止められた。
「待って下さい、貴方に話があります。」
足を止め校長の話を聞いた。
「貴方は、黒い魔導師を知っていますか?
彼について何か知っているのなら教えてください。」
校長の口から出たのは話と言うか質問だった。
「俺が知っている黒い魔導師なら答えられるがいいか?」
「どうぞ。」
「善悪問わず魔道具やそれの設計図を売り渡す完全中立者。
普段は、名を言わず黒い魔導師と名乗っている。
彼の正体を知るものは数少なく、彼と親しくなる者はみな闇の眷属である。
彼の名は、ロランド・ランズ。」
「やはりそう言うことでしたか。」
「ええーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
校長の冷静な声がメルディの驚きの声にかき消される。
「何故そんなに驚くんだ?ロランド・ランズは、驚くほど有名なのか?」
自分の質問に冷静に校長は答えてくれた。
「先ずは、黒い魔導師について話しましょう。
黒い魔導師は、我々光の眷属の敵である死霊皇帝軍に技術提供を行う。
戦争中の国々に戦闘用魔道兵器を売りつけ戦火を広げる。
禁止された魔術の開発研究を魔導師協会の許可無く行なう。
これ以外にも様々な悪行を行なう、魔導師協会のブラックリストに入る人物です。
次は、ロランド・ランズについて話しましょう。
ロランドは、我が魔法学校の教科書に載るほど有名な人です。
何故なら彼は、先代の光の勇者の一人なのですから。」
メルディの驚きの理由、光の抱える問題が解った。
「先代の勇者がいまだに生きていると言うことはたいした問題じゃない。
敵である筈の死霊皇帝に手を貸し悪行を重ねていると言うことに問題があると言うことだな。
しかも本人は、完全中立を言い張っている為に迂闊に手が出せない。
そういったところか。」
「ええ、そういうことです。」
「話はもう無いな?」
「はい。」
聞きたい事を聞き納得した様子の校長とメルディの居る資料室を後にしてテイル達の所に行った。

テイル達の居る医務室に着いた。
「遅れてすまん、色々と話してて。」

195 名前: ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/03/20(金) 00:34:13 0
ノダメは通信機を取り出して合言葉を言う。
「ひかり・ひろがる・ひびきあう。妖精の森に接続せよ!」
すると、通信機からレジナの声が聞こえてきた。
「もしもし。ノダメです」
《おお、ノダメか。あやつらは優勝したか?》
「はい、それはもういろいろありましたがなんとか優勝しました」
《いろいろあったか、終わりよければそれでよし。では次はどこにいかせるかのう》
いろいろの内容をあえて聞かないのがレジナクオリティである。
「それが……銀の砂時計が盗まれてしまって……」
《何!? それはまずいぞ! 
連中は間違いなく黒い魔導師のもとにもちこむ、そこを叩くしかあるまい!》
「……それしかないですよね。
それと黒い魔導師の正体ですが……やはりロランド・ランズだそうです」
《やはり……か。どこから確証を得たのだ?》
「テイルさんたちのパーティーにいたゴーレムさんからです。
彼、元死霊皇帝軍だったようでロランド・ランズの設計だったんです」
その言葉に、レジナがしばしの沈黙の後驚きを露わにする。
《まさか……あのゴーレムを仲間にできたのか!?》
「はい、どうやらソルが天使の力を使ってやったみたいです」
《あの金髪小僧、天使の末裔だったか》
「ガイアの導き……ですよ」
《そうじゃのう》
通信機を切ったノダメにメルディが話しかける。
「問題は神出鬼没な黒い魔導師をどうやって捕まえるか……ですね」
「そうですねぇ……」

196 名前:ルーチカ ◆hATMxiE/qY [sage] 投稿日:2009/03/20(金) 15:32:17 0
表彰式が終わったみたいで、テイルさん達が医務室まで来てくれた。
「優勝とアイテムゲット、おめでとうございます、皆さん。
すみませんでした・・・足、引っ張って」
やっぱり足手まといは後味が悪い。

>「ゴメン……怖い夢見たんでしょ。
>でもソル君がえさ代ゲットしてくれたよ!

(夢・・・そんなにはっきりしてないけど・・・怖いより、悲しい、だったかな・・・)
「いえ、大丈夫です。それより、いいんですか?」
本来、分け前にあずかれる立場じゃないんだけど、子猫の餌は個人的には結構深刻な問題だ。
なので、勇者特有のおおらかさに甘えることにして、少しだけ、ありがたく頂くことにした。
「役に立てなかったのに、ありがとうございます。本当に助かります。
校長が飛空艇を起動する時、子猫連れて見に行きますね」

>「遅れてすまん、色々と話してて。」

勇者ご一行様のゴーレムさんがやってきた。
迷路では部品を散乱させてた筈だけど、動けるようになったらしい。
そして、テイルさん達と、試料とか何とか難しい話を始めた。
(もう次の事件なのかな・・・勇者って、やっぱり大変なんだな・・・)
ルーチカは、貰ったお金で子猫に何を食べさせるか考え始めた。

197 名前:乱堂武 ◆hfVPYZmGRI [sage] 投稿日:2009/03/21(土) 03:22:42 0
名前: 乱堂武(らんどうたける)
職業: 退魔僧
種族: 人間
性別: 男
年齢:23歳
身長/体重: 171/61
容姿特徴: 大男、ボロボロの僧服、体中傷だらけ、童顔
性格特徴: 熱血漢、有言実行
技能/魔法: 武術、法術、心眼
装備: 錫杖(伸縮自在)、ヴァジュラ(霊力を込めると刃が発生)、不動明王剣(どんな邪悪も一刀両断する大剣)
所持品:数珠(不思議な力を持つ)、経典(法術の書など)、お札(法術用)、収納箱
キャラ解説: 妖魔が跋扈(ばっこ)する世界からやってきたお坊さん。
圧倒的強さとすぐに突っ込んで行くため「弾丸坊主」と呼ばれる。
子供にはやさしく、女の人がちょっと苦手。
理解力はあるほうで、あまり悪さをしない妖怪はには手は出さない。



198 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/03/21(土) 14:22:56 0
>196
>「優勝とアイテムゲット、おめでとうございます、皆さん。
すみませんでした・・・足、引っ張って」
「全然! 足引っ張ったなんてとんでもない!」
首を横に振る。

>「役に立てなかったのに、ありがとうございます。本当に助かります。
校長が飛空艇を起動する時、子猫連れて見に行きますね」
そういえば校長先生はまだかな。と思っているとバラグさんが来た。
>「遅れてすまん、色々と話してて。」
銀の砂時計はじめとする重要試料がいろいろと盗まれていたらしい。
インペトゥスの去り際の捨て台詞が脳裏をよぎる。
「アイツの目的って……それだったんだ!」
しばらくして校長先生とメルディちゃんが来た。
「早速だけど依頼したいことがあるんだ」
「聞いたよ。銀の砂時計でしょ?」
「取り返すのは実質不可能。だから持ち込まれる先を叩くしかない!」
「今まで手を出せずにいましたが……今回ばかりはそうはいかないようです」
校長先生から、死霊皇帝軍に手を貸している黒い魔導師というのがいること。
その正体は伝説の先代勇者ロランド・ランズだということを聞いた。
そして目撃情報らしきものとか“森の中に怪しげな館が!”とかいう
眉唾な情報盛りだくさんのデータ集をもらうのであった。

199 名前:インペトゥス ◆jH6qejmC7g [sage] 投稿日:2009/03/21(土) 19:07:38 0
>198
どこか弛緩した空気の漂う医務室に、急報が飛び込んできた。
いきなり扉を開けて入ってきたのは警備責任者の壮年の導師だ。
「大変です校長!!先ほど詳細を聞いていた警備のバーニー(仮名)が!」

ノダメ「落ち着きなさい。それで、バーニー(仮名)がどうしたのです。」
「それが・・・」


導師メルディによって発見された後、事の詳細を思い出させる為に
魔法により聞き出そうとしたところで・・・

バーニー「あqwせdrftgyふじこlp;◎▼Яж」
と発狂した後に昏倒してしまったのです。
どうやら精神的なブロックがかけられていたようで・・・

ノダメ「回復は時間がかかる、ということですね。」
「えぇ、やはり忌まわしき闇についた男ですな。人の命も歯牙にかけないとは・・・」
ノダメ「と言う訳で、勇者のみなさんに追加でお願いです。
    あのインペトゥスという男を捕縛して、バーニー(仮)を治す術を聞き出してください。
    まぁただの警備員ですし時間かければ治るようなのでぶちのめしてもかまいませんが。」
最後までぶっちゃける校長である。

200 名前:インペトゥス ◆jH6qejmC7g [sage] 投稿日:2009/03/21(土) 19:19:05 0
一方大空の最中でオレはこの任務を受ける際の言伝を思い出していた。
それは静謐の氷原の城にてベアトリーチェから任務を受けた際のこと。

――――――――――――――――――――――――――――
「・・・呪われた絶海都市?」

〈そう、現在ロランドはそこにいるそうです。そこは我々にとって都合のいい地。
 次にどこへ向かうとも知れないので任務終了次第そこへ向かうように。〉

「どうしてそこが都合がいいんだ?」

〈彼の地は何らかの理由があって光の側の社会に馴染めない者達が集まった都市。
 となれば当然光を煙たがる者達が多いのは当然だろう?〉

「・・・・・・なーんだってそんなとこにいるんだかな。」

〈さて、な。あの男の考えなど理解の外だ。〉
――――――――――――――――――――――――――――

事前に教えられた場所を頼りにワイバーンの向きを変える。
向かうべきは絶海都市『オーストラフ』
はぐれ者のつどう穢れた街へ。

201 名前:ソル ◆sBYghzSQ5o [sage] 投稿日:2009/03/21(土) 21:36:37 0
ルーチカの所にて会議開始。やっぱこういうの嫌いだ…。
めんど…勇者様ごっこなんてやめときゃよかったな。
森の中に怪しげな館…ていうと
ゴミ箱に毒消しが入っていたり食堂でおじいちゃんがスーッと動いたり
森の羊羹なんていう変な名前のお菓子が置いてあったりするんですかね?
もうオバケとか嫌だよ…幽霊船といい…。

でもって、校長にバーニーを治してくださいと頼まれる。
いまどきこんなにお使い頼まれる勇者様ご一行ってのもめずらしいよな…ようやるわ。

話が一段落した後、皆で飛行船に行くことに。
ルーチカとはもうお別れかぁ…これまで何度もパーティが入れ替わりしたけど、
一番長い付き合いだったから悲しいな…。
「これ…賞金の半分。オレ達のはなんとかできるし、思う存分使っちゃって。
 それとこれは、オレの家の場所。友達が困った時はここを頼るといいよ。」
もちろん友達ってのは子猫ちゃん達のこと。
うち、馬鹿みたいに優しいからなんとかしてくれるしょ。
「また旅が終わったら戻ってくるからね!」

「んじゃ、行きますか!」「おうよ!」
って…
「なんで先生方も着いてくるんですか!?」
校長先生はともかく、レオ先生、メルディ先生までついてきてる。
「まぁ地理には俺ら教員の方が詳しいだろうし…
 お前らご飯作れるのか?」
う…
「僕はきなこ(インペトゥス)を捕まえたら
 ここまで連れてきたほうが良いだろうから
 着いてきた方がいいのかなって…」
ま、まぁ楽しい旅になるだろう。

202 名前: ◆o/oHY4BMj6 [sage] 投稿日:2009/03/22(日) 04:49:14 0
光り側に馴染む事が出来ない者が集まる異端の地『絶海都市オーストラフ』
其処の端にある、ゴーレムに警備されたとても深き森。
その奥にまるで森に同化しようとしているようにツタ覆われた館ある。
館の中で黒い魔導師が通信用の水晶越しに話しをしていた。
『もう直ぐ銀の砂時計を我が部下が持っていく。
だから部下がお前の森へと入れるようにしたまえよ。』
水晶からの老人の言葉に黒い魔導師は返事を返した
「わざわざ部下が来ると知らせると言うことは、六武神じゃないな。
しかも俺のゴーレムに勝つ自身が無いくらいの強さの奴か。
何故そんな奴を送り込む?もしも銀の砂時計が奪われたら如何する?」
『安心せい、奴はお前の考えているほど弱い男ではない。』
「だったら良いけどな。それで話はもう終わりか?」
『いや、もう一つ言うことがある。
皇帝様は、もう直ぐ完全復活する。
そして今度こそは、世界を闇のものにするぞ。』
老人の言葉の後、少しの沈黙が流れて黒い魔導師は言う。
「……そうだな…今度こそ世界を闇に。
そして俺は、目的を果たす。」

203 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/03/22(日) 22:23:59 0
>199 >201
>「と言う訳で、勇者のみなさんに追加でお願いです。
    あのインペトゥスという男を捕縛して、バーニー(仮)を治す術を聞き出してください。
    まぁただの警備員ですし時間かければ治るようなのでぶちのめしてもかまいませんが。」
追加依頼が舞い込んできた。
記憶喪失になった警備の人が発狂して昏倒ときたか……。
「きなこってさ、名も無き狂気の神の神官かもね。
でもさ、一番確実な口封じはその場でばっさりやっちゃうことなのに生かしといてくれた。
……本当に悪い奴なのかな?」
聞くところによると弟くんの疾風のアルベルがナイトメアらしく
ナイトメアにはとことん甘いメルちゃんであった。
それにしてもきなこが定着してますが。

皆で飛行船に向かう。
レオ君は料理道具一式をたずさえ、メルちゃんは愛用のちゃぶ台を背負って準備万端だ。
「二人とも……学校留守にしていいの?」
校長がすかさずフォロー。
「レオ先生はソル君が卒業して今のところ持ち生徒無し。
メルディ先生は表の組織図ではもとから窓際教師なので問題ありません。
出張扱いにして給料は“愛と信頼のシルバー銀行”に振り込みますね」
愛と信頼のシルバー銀行とは、色んな町にチェーン店で出ていて
どこで振り込んでもどこからでも引き出せる便利な銀行の事である。
ただし引き出す時に担当のお年寄りの長い話を聞かなければならないのがネックだとか……。

そんなこんなで飛空艇が置いてある中央公園についた。
「良い子のみんな、飛空艇復活させるよ〜ん。半径3メートル以内立ち入り禁止〜!」
遊んでいる子供達に退去していただく。
「今日は本当にありがとう! 暇になったら遊びに来るからね!」
ルーチカちゃんと握手。
会ったばっかりのはずなのに、もうずっと一緒だったような気がする。
オニオンがルーチカちゃんが途中で家に寄って連れてきた子猫に手を振る。
「ピキーッ」
「この子ね、実はイミテーターなんだ。今度遊ぼうねって言ってる。
そして子猫を見ていてある事に気づいた。特徴的なぶち模様と微かに感じる光のオーラ。
多分幻獣ケット・シーの血を引いてる。
ルーチカちゃんの頼りになる使い魔になる日はそう遠くはないだろう。
「今度会う時までに猫ちゃんに名前つけてあげてね!」
言わないのかって? それはその時のお楽しみさ!

「行きますよー! 千年に一度のスペクタクルご照覧あれ!」
管制室に飛行石をはめてきた校長が真の姿を現し
上空でセレネストリングスを片手に歌い始める。美しく切ない不思議な歌。

知られざる古都にて 燐光は舞い旅人に告げる
遠い記憶の果ての 輪廻の物語
巡りくる魂 移ろいゆく永遠
咲き誇る命も 儚く散る花も
すべては星の導き 女神の理のままに

歌に共鳴し、飛空艇が変形し始めた。ギャラリー達から歓声があがる。

204 名前:ルーチカ ◆hATMxiE/qY [sage] 投稿日:2009/03/23(月) 02:38:14 0
難しい話の結果、テイルさん達は慌ただしく出発の準備を始めた。
合間に、ソルさんが賞金を−−ありえないくらい沢山−−分けてくれた上、家の場所まで教えてくれる。
(役立たずの一般生徒なのに、こんなに親切にしてもらって・・・
いつか可能な日がきたら、全力で恩返ししますね・・・)

急いで子猫を連れに戻ったら、子猫の足元で何かがバタバタもがいていた。
(・・・あ、トカゲ)
すかさず60cmステンレス定規を取り出し、尻尾の中ほどに振り下ろす。
幸いな事に、一度で白く光る尻尾の先がうまく切り取れ、トカゲ本体は逃げていった。
切り取られて光を増した尻尾をそっとハンカチに包んでカバンに入れ、子猫と共に公園へと走る。
途中、自分に「ヘイスト」をかけようとして失敗したのは内緒。

公園で子猫を勇者ご一行様に挨拶させる。
「皆さんに、お前の餌代を頂いたの。お礼を言いなさい」
中型犬並みのサイズといやに立派な尻尾、細かい白黒のぶちもよう・・・
「それ、子猫じゃない!」
レオ先生からいささか冷淡な突っ込みが入ったが、
残念ながら顔つきは子猫そのもので礼など言いそうにない。
仕方が無いので、子猫の首をおさえて無理矢理頭を下げさせた。

校長が飛空艇の起動準備をしている間に、ソルさんに光る尻尾を渡す。
「これ、さっき子猫が捕まえました。餌代頂いたせめてものお礼に、使って下さい」
腕力が少し上がる効果があるので、勇者の旅にあって困るものではない筈だ。

>「今度会う時までに猫ちゃんに名前つけてあげてね!」

テイルさんの肩で、オニオンちゃんが子猫をじっと見ている。
イミテーターだというから、きっと姿形を覚えようとしてるんだろう。
(考えてはあるんですよ、名前・・・)
でも、いつかまた会えるその時のために・・・そう思って、それは口には出さなかった。
「はい。今度!」

そして、校長が歌い始める。
ルーチカは急いでメモを取ろうとしたが、
弦と声とが何重にも重なり絡み響き合うそれはとても全部を書き取れるものではなく、
飛空艇からの共鳴が加わってからは、圧倒されただ立ち尽すだけだった。

205 名前:乱堂武 ◆hfVPYZmGRI [sage] 投稿日:2009/03/23(月) 03:10:53 0
旅の疲れが溜まり眠っているとなにやら大きな音が聞こえてきた。
「なんか騒がしいでござるなぁ…」
なにやらガヤガヤうるさいので起きて見ると、
美しい歌が聞こえるではないか。
「なんと美しい歌じゃ、誰が歌っているのでござるかな」
歌っている者の方向を見ようとしたしたその時、
飛行艇が変形し始め、衝撃で転んでしまった。
「いてて、いきなりなんでござるか……あれ?なんか変わっておるぞ」
さっき眠っていた場所がなくなり、訳のわからない場所に来ていた
「ここはどこでござるか?」
見たこと無い場所にポカンとするしかなかった。

206 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/03/23(月) 23:20:34 0
>204
長かったような気も短かったような気もする歌が終わったとき
変形終了して本来の姿を取り戻した飛空艇があった。
微妙に遊具が残っているような気がするのはご愛嬌。
「じゃあ……行くね!」
乗り込むボク達に校長が見送りの言葉をかける。
「レオ先生、メルディ先生、よろしくお願いします。
ソルさん、オーシア魔法学校の卒業生代表としてしっかり頑張るのですよ!
テイルさん、たからさんに課外授業を頼みます!」
校長によるとたからちゃんは噂の異世界地球から飛ばされてきた人らしく
元の世界に戻る方法探しも兼ねてついてくる事になった。

メルちゃんが気合120パーセントで発進パネルを押す。
「天下無敵号・発・進!」
「天下無敵号はやめれ!」
レオ君のツッコミを入る中、そんな事はお構いなく飛空艇は浮上を始めた。
「やった……うまくいった! では行ってきます!」
ルーチカちゃんに見えなくなるまで手を振り続けていたことは言うまでもない。

【第六章開始】

207 名前:ルーチカ ◆hATMxiE/qY [sage] 投稿日:2009/03/24(火) 00:24:09 0
そして、みんなを乗せた飛空艇は無事飛び立った。

船影が見えなくなった頃、子猫が飛空艇のあった跡地から何かくわえてきた。
受け取って見ると、鈴のようなものを数個連ねた形をしている。
子猫の首に付けるとちょうどいいくらいの大きさで、飾り物なのか、振っても音はしない。

「帰ろう、カランダーシュ。リボンと、何かおいしいもの買ってあげる」
ルーチカはもう一度だけ飛空艇が消えていった方の空を振り返り、子猫と公園を後にした。

208 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/03/25(水) 01:09:19 0
飛空艇は自動操縦機能により安定した飛行を見せていた。
しかし問題が一つある。レオ君がぽつりとつぶやく。
「本当にこんなので間に合うのか?」
「だよね〜」
信憑性の無い情報が多すぎてどれから手をつけていいやら分からないので
その中で一番近いところに目的地をセットしてあるのだ。
メルちゃんは早速、さっきまで1,5等身のトゲトゲの振りをしていた
美少年精霊と一緒にちゃぶ台で和んでいる。
校長からもらったLファンタジーを読んでいて衝撃の事実に気づき、メルちゃんに尋ねる。
「その美少年精霊って先代勇者ティアが従えてた水の精霊アクエリアだよね!? 
どうやって手に入れたの?」
先代勇者メルティアベル、通称ティアは地水火風の精霊を従えていた大精霊術士にして
現エルフの族長である。
「時が来るまで素性を明かしたらいけないって言われてたんだけどもういいよね!
精霊術士になった時におばあちゃんから……そうだ、おばあちゃんに聞いてみよう!」
「え? メルティアベル……メルディ……えー!?」
ボクの驚きをよそに、メルちゃんは飛空艇据え付けの通信機を起動。
「ひかり・ひろがる・ひびきあう! メルティアベルに接続!」
しかも通信機はハイテクで画面までついていた。
画面にメルちゃんと似た、だけど赤銅色の髪のエルフの女性が映し出される。
「おばあちゃーん、僕僕」
「僕僕サギかい! しかもその若さじゃ全然ボケてなさそうだよ!」
レオ君のツッコミが炸裂する。が、ティア様はいきなりボケをかました。
《おお、アルベルや》
「やだなー。アルはもうずっとグレてるじゃん!
僕ね、勇者様御一行のお付きに任命されたから! すごいでしょ!
先代勇者のロランド・ランズってどこにいるか知ってる?」
《ロランド・ランズ、はて誰じゃったかのう。年くって思い出せんわ。
一応占ってみるかのう、ほいさー!》
ボケている振りをしながら後ろに張ってある世界地図に向かってダーツを投げた。
ダーツは大陸から遠く離れた島に突きささる。
ティア様はいきなり血相を変えてついでに口調も変えて忠告する。
多分こっちの口調が素で今までのはボケている振りをしていただけだろう。
《こっこれは……絶海都市オーストラフ……には絶対行ってはいけませんよ!
光の眷属を嫌う悪い人達にボコられますからね!》
「ありがとう!」
メルちゃんはぷちっと通信を切るなり言い切った。
「あれはダーツの旅というエルフの森に古くから伝わる占いだ!
目的地は絶海都市オーストラフに決定!」
「行ってはいけないと言われたら行く法則ですね、分かります」
データ集を一通り調べると、怪しげな館の情報がそこのものだった。
他に手がかりもないしエルフの族長の占いだしまず当たっているのだろう。
自動操縦の目的地を変更する。
絶海都市というだけあって到着までしばらく時間がかかりそうだ。
「厄介なところに住んでくれたなあ……」
今度ばかりはいつものノリが通用しない場所。
いい手はないかと思案しながら船内を散策する。
>205
何個目かの扉を開けた時。変わった服を着た知らない人がいた。
「あ、どうも」
そのまま扉を閉めかけてはたと気付く。なんで知らない人が乗ってるんだ!?
「って……いつの間に乗ったの!?」

209 名前:ソル ◆sBYghzSQ5o [sage] 投稿日:2009/03/25(水) 23:26:48 0
飛行船発進!
なんかナイトメアのあいつがきなこって呼ばれ方で定着してるし…
ちょっと可愛そうな気もするけど仕方ないか。きなこ派なんだから!

そして続々と明かされるメルディ先生のトンデモ設定。
占いをしてくれた先代勇者様、先生のおばあさまらしい。
さすがバミューダトライアングル…。
テイルが船内を散策し始めたようなので、
こちらも賞金で買ってきた物の整理を始める。
>>208
>「って……いつの間に乗ったの!?」
なにやら奥の部屋が騒がしい。
レオ先生は昼食を作っているし、
メルディ先生は恋愛小説なんてものを読みながら「スイーツ(笑)」等と呟いている。
とりあえず自分だけ近づくことに。

知らない人が乗ってるじゃないか。しかもボロボロになってる。
誰かに追われて命からがら逃げてきた、とか?
「ちょっ、お兄さん大丈夫ですか?」
一応距離を取りつつも相手を気遣う。

210 名前:乱堂武 ◆hfVPYZmGRI [sage] 投稿日:2009/03/26(木) 02:16:14 0
>>208
ぽやんとしてるといきなりドアが開く
>「あ、どうも」
こちらも挨拶しかけたがドアが閉まりかけ
はっ、と気づく
「ちょっと待って欲しいでござる!」
大急ぎでドアに足を挟みこむ
「ここはどこでござる?」
>>209
16、7ぐらいの一人の男の子がなにやら声を掛けてきた
>「ちょっ、お兄さん大丈夫ですか?」
どうやらこの衣装を見て誰かに襲われたとおもわれているようだが
これは様々な妖魔と戦ってきた証であって決して怪我をしているわけではない
だが、この青年に心配はさせたくないので
「大丈夫でござるよ、これは昔からでござる」
この気遣ってくれる青年に笑顔で向い合い、頭を撫でる

211 名前:バラグ ◆o/oHY4BMj6 [sage] 投稿日:2009/03/26(木) 03:24:42 0
校長の歌が終わると同時に飛空艇の変形が終了した。
そして飛空艇に乗り込み空の旅が始まった。

しかし肝心の目的基地である、ロランドの居場所が解らずにいたが。
メルディがお婆さんのメルティアベルに、通信でロランドの居場所を占いで特定してもらった。
そして今其処に向かっている。

さっきの高度な通信機能を見て飛空艇のシステムが気になり、色々と弄繰り回していた時だった。
テイルが何かを見つけたよでソルと一緒に何か騒いでいる。
気に成って向ってみると其処には、独特の雰囲気を醸し出す人が居た。
>「ここはどこでござる?」
この此処は何処状態は、前に見たことのあるもの。
経緯は、わからないがこの船に運悪く?迷い込んでしまったのだろう。
「此処は、空飛ぶ船“飛空艇”の中だ。」
此処が何処なのか簡単に答えた。

212 名前:リウ ◆wloTUzYWbw [sage] 投稿日:2009/03/26(木) 20:42:43 0
さて……なんとか無事に潜入できたが……まさか飛ぶとは思ってもいなかったな。
クライアントの事前情報がなければ素で叫んでいたかもしれないな……これは。
まっ、あのメンツもなかなかの技量も持ち主だ。下手に挑むよりは仲良し子好しといきますか……
にしてもクライアントの依頼『飛行船に乗り込み以後その中にいる者達と共に旅をしろ』……意味が分からないな
報酬が目を疑う様な額だったから思わず了承したが……失敗だったか?


とりあえず……

>>211
あの騒ぎに便乗するか。
ボロボロの服を着た男性……コイツもなかなかの実力者だ。できれば戦いたくない。
後は16位の少年……他人を心配できるなんて子供らしいな。大人になったらそんなもの直ぐに無くなるというのに……
最後に妖精……本来なら俺と対立する存在。まぁ、半分だけだが。

音も無く俺は彼等に近寄る。
そしてさも驚いているように俺は周りをきょろきょろ見始める。

「……これが飛行船か。初めて乗ったな……」

突然の乱入者に驚く彼等を無視して俺は今彼らに気づいたように足を止め自己紹介をする。
こういうのは勢いだ、下手に理由を作った方が怪しまれる。

「あぁ、俺の名前はリウ・ディスティニア。リウと呼んでくれても構わん」

さて、依頼の開始だな。
……ただ同行するだけだから特に気張る必要はなさそうだけどな。
仮に戦うとしても適当な理由を付けて弱い奴と以外戦わないようにすればいいだけだ。

213 名前:ソル ◆sBYghzSQ5o [sage] 投稿日:2009/03/26(木) 23:09:26 0
>>210
>「大丈夫でござるよ、これは昔からでござる」
なんか、すごい人が乗ってしまったような…
しかもここがどこだかよくわかっていない様子。
頭を撫でてもらった。こういうの嫌ではないけど、
子供に見られている気がする…
いや、まだ子供なんだろうけど、
もう一人前になったんだし、うーん…

>>211
>「此処は、空飛ぶ船“飛空艇”の中だ。」
「あ、バラグさんナイス。今はオートパイロット…
 自動操縦ともいいますね。で、進行中です。
 もしおろして欲しかったら遠慮なく行ってくださいね。」
横文字で伝わるかどうかわからないから、一応違う呼び名も言ってみる。
こちらも軽く説明。おろして欲しかったら〜っていうのは、
向かっている場所が向かっている場所なだけに
後で問題になったらどうしようとか、そんな考え。

>>212
>「……これが飛行船か。初めて乗ったな……」
びっくりした。このお兄さんだけでなくこの人も乗っていたみたいだ。
>「あぁ、俺の名前はリウ・ディスティニア。リウと呼んでくれても構わん」
誰も聞いてないし…!でも、自己紹介をするってことは悪い人ではなさそう。
「あ、オレはソル・スターライトって言います。
 あなたも道に迷ってここに来たんですか?」
みんなが皆迷子なわけではないけど、公園の一部だったし
最初から飛ぶものだとわかって乗る人は少ないと思う。

214 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/03/26(木) 23:26:50 0
>209-213
>「ここはどこでござる?」
「あっちゃー、なんてこった! なんというかどこかの上空といいますか……」
思えばさっきまで公園の遊具だったのが空を飛んでるわけで
最初から乗っているのに気付かずに出発してしまったんだろう。
ソル君が来て声をかける。
>「ちょっ、お兄さん大丈夫ですか?」
>「大丈夫でござるよ、これは昔からでござる」
>「此処は、空飛ぶ船“飛空艇”の中だ。」
>「あ、バラグさんナイス。今はオートパイロット…
 自動操縦ともいいますね。で、進行中です。
 もしおろして欲しかったら遠慮なく行ってくださいね。」
といってもよく分からないところで降ろされても困りそうな気がする。
その時。音もなく忍び寄る気配を感じた。近くにガイアの理にまつろわぬ者がいる……!
魂に刻まれた星の守護者としての力が警鐘を鳴らし
ロッドに手を伸ばしつつとっさに振り向く。
>「……これが飛行船か。初めて乗ったな……」
>「あ、オレはソル・スターライトって言います。
 あなたも道に迷ってここに来たんですか?」
慌てて何事もなかったように装う。そこにいたのは人間だった。
一瞬確かに魔族みたいな感じがしたんだけど……気のせいだったかな。
多分ござる口調の人と似たような感じで乗ってきてしまったと思われる。
>「あぁ、俺の名前はリウ・ディスティニア。リウと呼んでくれても構わん」
二人に向かって言う。
「ゴメンね〜。まさか公園の遊具が飛ぶなんて思わないよね。
ボクはフェアリー=テイル、この一団は今流行りの勇者やってるんだ」
今さら戻るわけにもいかないし無茶振り承知で誘うか!?
いや、いつもならともかく次の目的地はかなり危ない所だし……。
そこに騒ぎを聞きつけたのか
ボクの勇者募集中の看板をさりげなく見えるように持ったメルちゃんが登場。
状況を把握するとレオ君のほうに向かって叫ぶ。
「飯炊きレオくーん! 二人増えたけど大丈夫だよね!」
「飯炊き言うな! ……って増えたってどういうことだ!?」
レオくんのツッコミはスルーで二人に向かってメルちゃんが力説する。
「ちなみにレオ君の料理はかなりうまい!
そして僕のちゃぶ台は囲むとつい和んでしまう年代物の癒し系マジックアイテムだ!」
「こんなところにいても何だし……とりあえずお詫びにお昼ご飯でも」
メルちゃんの言いたい事を翻訳し、ちゃぶ台スペースに向かう。

215 名前:乱堂武 ◆hfVPYZmGRI [sage] 投稿日:2009/03/27(金) 01:48:13 0
>>211
>「此処は、空飛ぶ船“飛空艇”の中だ。」
ひ飛行艇ぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?
どうなっているのか
答えは簡単だ
止まっていた建物が飛行艇であって
それに乗って寝ていたのである
>>213
撫で終えるとふと怪訝な視線に気づく
なんだか変な間があるので
口を開く
「拙者は乱堂武と申すとりあえずお見知りおきを」
>>212
どうやら自分以外にも乱入者が居ることに気づく
だが微かに妖魔に似た気を感じるが
悪い人間には見えないのでとりあえず黙っておくことにした
>>214
>「あっちゃー、なんてこった! なんというかどこかの上空といいますか……」
なんかとんでもないことをを聞いてしまった
ふざけているのかと本気で思ったが
嘘をついているようには見えなかったので
おそらく本当だろう
「なぜ公園の遊具が空を飛ぶのでござるか…?」
この世界に来てからあまりろくな目に合ってない
「でもそれだけ人々を笑顔に出来たので良かったのでござる」
ギュルル…
腹の音に気づいたのか
>「こんなところにいても何だし……とりあえずお詫びにお昼ご飯でも」
腹は減っていたのでとりあえず断る理由もない
だからその言葉に甘えることにした。

216 名前:たから  ◆mijZZc3EqM [sage] 投稿日:2009/03/27(金) 02:24:02 O
 ルーチカちゃんと(巨大)子猫に見送られながら
飛行機……じゃなくて飛行艇が飛び立った
元々飛行機にも乗ったことが無いアタシはすっかりwktkなカンジ
テイルちゃん達が探検に行ってからもずっと窓に張り付いていた
一年近く居た街が、小さくなっていく
ほとんど話も出来なかったけど、ルーチカちゃんいい娘だったな
日本に帰る前に、また此処に戻って来れればいい……
 そんな風に感傷に浸っていたらテイルちゃんが向かった方が
何か騒がしいと言うか、ざわざわしている
皆集まっている様なので、アタシも顔を出してみた

「なんかあったの、って」
 …………………え?あれ?
「……ドチラサマデスカ?」

 なにやら見覚えの無い人が二人ほど、艇に乗り合わせていたらしい。

217 名前:リウ ◆wloTUzYWbw [sage] 投稿日:2009/03/27(金) 04:29:07 0
>>213
>「あ、俺はソル・スターライトって言います。あなたも道に迷ってここに来たんですか?」
返事をしてきた少年に対して俺は少し迷うが、ここは迷ったことにしておこうと決めた。

「まぁ、恥ずかしながらな……」

実際は違うが、本当の事を言う必要など無いだろう。
あくまで同行するだけだ、自分の事情を話す必要など無い。

愛想笑いができないけどな……偽りの笑顔ほど俺にとってのきついものは無い。

>>214
さすがに妖精は言わなくても感づくか。
依頼内容に妖精がいるとは聞いてなかったからな。終わったら追加請求するか。

>「こんなところにいても何だし……とりあえずお詫びにお昼ご飯でも」

どうやら昼食をくれるようだが……罠って可能性も否定できない。

「悪い、今は腹が減っていなくてな。済まないが食事の誘いはまた今度と言う事で頼む」

目の前の妖精……テイルだったか。とにかくテイルに対して俺は怪しまれない様に当たり障りない返事をする。

これであのボロボロ服をきた奴が倒れたら罠って事だ。倒れなければ次からは俺も食べればいいだけだ。
……コレを知ったらあのボロボロの服を着た奴……間違いなくキレるだろうな。気づかれないようにしよう。

にしても罠って事を考えないのか? あのボロボロの服を着た奴。

>>215
勘が鋭いな、コイツは。
怪しまれたら元も子もないし適当なところで俺がハーフだって事を教えるか……。
後ろからザクッは御免だからな。

>「拙者は乱堂武と申すとりあえずお見知りおきを」
ランドゥ・タケル……タケルってファミリーネームなのか……それとも違うのか。いや気にしたら負けだ。
とにかく名前ぽいタケルっと呼ぶとしよう。うん、それがいい。

>>216
この世界に馴染み無い気配を感じ俺は後ろを向いた。
そこには一人の女性がいた……あぁ、少女ってのが正しいのか。
とにかくなんか世界に馴染んでいるような馴染んでいないような奴が一人いた

>「……ドチラサマデスカ?」
当然の反応をする少女……まぁ、自己紹介をしよう。
俺は握手しようと俺は手をさし伸ばせた。握手を求めれば応じるのが光の眷族だ。もう少し警戒しろよと思うのは俺だけなのだろうか?

「俺の名前はリウ・ディスティニア。リウって呼んでくれお嬢さん」

218 名前:バラグ ◆o/oHY4BMj6 [sage] 投稿日:2009/03/27(金) 16:00:54 0
多少ごだごだしたこの状況を纏めると。
見た目からして日剣か異世界から来た人と、
半分闇の気配を背負った人が迷子になって迷い込んできたと言うところか。
今までの感じからして前者は怪しむ点が無いが、後者がどうも怪しいな。
昼時なのに食事を取らないし、迷ってきたのならろくに食事を取れてない筈なのに。
死霊皇帝軍のスパイという可能性があるが、今真相を確かにしようとすると、
このごだごだが更に酷くなる可能性もあるため確かめるのは後でにしよう。

皆が落ち着いて集まった所で、今の状況が理解できてない人のために状況説明を開始した。
「何故お二人が此処に迷い込んでしまったのかと言うと、
この船は、ついさっきまでは公園で、とある場所に行くために本来の姿の飛行艇にに戻したんだ。
そうとは知らずに公園で休んでいた人は…、もう解っているよな?
そして今この勇者パーティは、盗まれた重要な物を追って、
噂では危険だと言う場所に向っているんだ。」
説明が終わり、これで状況が理解できてると思う…多分。

そういえばまだ自己紹介していない事に気付いた
「…ああ、それとまだ自己紹介してなかったな。
俺の名前は、バラグ。見た目ではただの鎧を着た大男だが…。」
右腕を外して中の歯車やらを見せた。
「一般的なものとは少し…いや、かなり違うがゴーレムだ。」
今必要なことは、話したし他の事は皆が食事をした後でいいか。


219 名前:ソル ◆sBYghzSQ5o [sage] 投稿日:2009/03/27(金) 19:46:08 0
>>214
>「ゴメンね〜。まさか公園の遊具が飛ぶなんて思わないよね。
ボクはフェアリー=テイル、この一団は今流行りの勇者やってるんだ」
「…とまぁ言っているけど、勇者様気分なのは多分この人だけでーす。」
オレは別に勇者様とかって思ってないし、
あんまり勇者様勇者様言うのは好きじゃない。

えっと…たからもやってきて段々とカオスな空間になってきた。
「なんか皆集まっちゃったね。広いのに狭く感じる」
何人もの人が一つの部屋に集まっていると、いくら広い船内でも、窮屈に感じた。
そしてふたりが自己紹介を終えた。
しかしふたりとも、怪しさ全開ですって!
あまりみかけない(前に、一人こういう格好の人はいたけど)格好の人、
迷ってきたっていうけどあまり困ってなさそうな人。
うーん…とりあえずは様子見だな。
食事を断ったので軽く会釈した後、食堂(のような部屋)に行く。

「まだ少し乗りそうだなー。ゆっくり食べても大丈夫そうだね♪」
先生の作った豪華な料理郡を少しづつ平らげ、デザートに手を出した時。
>>218
>「…ああ、それとまだ自己紹介してなかったな。
俺の名前は、バラグ。見た目ではただの鎧を着た大男だが…。」
>「一般的なものとは少し…いや、かなり違うがゴーレムだ。」
「そう、バラグさんは色々あって普通のゴーレムとは違うんだよね。
 基本的に普通のゴーレムと変わりないから、心配しないでね」
(一応光側に戻したから、おかしいところは無いと思うんだけど、
 まだ良くわからないな。ロランドって奴に会えばわかるかな?)

220 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/03/28(土) 00:30:34 0
>215-219
>「…とまぁ言っているけど、勇者様気分なのは多分この人だけでーす。」
やっぱり勇者は気に入らないか。冒険者パーティーの種別の定番なんだけど。
確かにこのご時世勇者はありがちすぎるし
他の冒険者パーティーとは違う個性を演出したくなってきたところ。スイーツ。
>「悪い、今は腹が減っていなくてな。済まないが食事の誘いはまた今度と言う事で頼む」
>「俺の名前はリウ・ディスティニア。リウって呼んでくれお嬢さん」
人数が多いのでちゃぶ台は却下。テーブルには異様に豪華な料理が並んでいた。
「レオ君……召喚魔法でも使った!?」
本当は窓際で光合成してればいいんだけど少しだけもらっちゃおう。
リウ君、妖精も食べたくなるような豪華な料理に反応しないなんてやっぱり怪しいぞ。
もしかして人間とは別の物を食べるんじゃないか!?
魔族が何を食ってるのか知ったこっちゃないけど。
かといっていくら観察しても黒い翼とか無いし人間に化けてる感じもしないし……。
>「まだ少し乗りそうだなー。ゆっくり食べても大丈夫そうだね♪」
ボクの疑念をよそにすっかりご機嫌のソルくん。
分からない事を考えてても仕方がないし次の目的地に降り立つ準備を始めますか!
「ごちそうさまでした!」
さっき見つけた、先代が使ったらしい装備品の山が置いてある部屋にいく。
この服装のままでは見るからに妖精。
存在自体がウフフアハハな妖精を見ればあの町の住人はイラッとする事間違いなし。
そこで正体を隠すために極力ダークなファッションをする必要がある。
「仕方がない、全てはガイア様のため……!」
あれでもない、これでもないと装備品を品定め。
夜露死苦と書いた学ランを着て鏡を見る。そして名案が思いつく。
死霊皇帝軍って意外と窓際部署が多そうだし死霊皇帝軍珍走班って名乗って
黒い魔導師の警備をかいくぐるのはどうだろう。
「さすがにバレるっつーの!」
学ランを脱ぎながら自分でツッコミを入れる。
でもなかなかいい線いってるのではないかと思う。珍走……そうだ、賊という手があった!
上には鋲が入った革ジャン、腰にはクロスチェーンを装着して鏡を見る。
「お!? 意外とカッコイイかも!?」
それもただの賊じゃない。飛空艇に乗ってるからお宝を求めて世界を飛び回る空賊団!
その名も……ミラクル☆ブレイブじゃ正体がバレバレだから魅羅狂☆無礼部だ!
次の町に行くための偽装のみならず
他の冒険者パーティーとは違う個性の演出も出来て一石二鳥!

「じゃじゃーん!」
革ジャンクロスチェーン、頭には“魅羅狂☆無礼部”と書いたハチマキを巻いてノリノリで食堂に登場。
レオ君が頭を抱えて叫ぶ。
「こいつはヤバイ! 早くなんとかしないと大変な事になる!」
そんな事はお構いなく大量生産した“魅羅狂☆無礼部”のハチマキをみんなに配る。
「次に行く町は光の世界に馴染まない者が集まる場所……一筋縄ではいかない。
そこで……空賊団“魅羅狂☆無礼部”を名乗ることにした!」
「シャレが効いてナイスネーミング!」
「空賊かあ、かっこいいなあ……って誰が巻くか!
みんなくれぐれも相手にしないように!」
いそいそと巻くメルちゃんと、巻くふりをして投げ捨てるというノリツッコミを披露するレオ君。
「しかもその二人はまだ一緒に行くと決まったわけじゃないし」
レオ君に言われ、窓の外を見て衝撃の事実に気づいた。
「あれ、もう陸は離れちゃったみたい……。
もはや選択肢は二つ、一緒に行くか海にダイブかしかない!」
わざとじゃないかって? ご想像にお任せします。

221 名前:乱堂武 ◆hfVPYZmGRI [sage] 投稿日:2009/03/28(土) 02:33:18 0
>>216
>「……ドチラサマデスカ?」
とても可愛らしい女の子だが
突然見知らぬ者が居るのだから当然の反応。
なので簡単に自己紹介をしておく
>>217
なにやら様子がおかしい
まぁおそらくは今思ったのが顔に出ていたのだろう
自分は改めて顔に出やすいのだと
出会った先々の人に言われていた。
「まぁいいでござるか」
わっはっはっと笑い飛ばした
>>218
> 「何故お二人が此処に迷い込んでしまったのかと言うと、
この船は、ついさっきまでは公園で、とある場所に行くために本来の姿の飛行艇にに戻したんだ。
そうとは知らずに公園で休んでいた人は…、もう解っているよな?
そして今この勇者パーティは、盗まれた重要な物を追って、
噂では危険だと言う場所に向っているんだ。」
現在の状況を説明されるが、どうも嘘を言っているようには見えない。
それになぜかこれは偶然じゃないと直感していた
そして説明し終わると自己紹介を始める
>「…ああ、それとまだ自己紹介してなかったな。
俺の名前は、バラグ。見た目ではただの鎧を着た大男だが…。」
>「一般的なものとは少し…いや、かなり違うがゴーレムだ。」
ごぅれむ?聞いたことがある西方の魔導師が使う秘術、あるいは
式神みたいなものだと
>>220
二日ぶりに食べ物にありつけたため、
恐ろしい勢いで平らげる。
「美味い!うまいでござるぞ!!」
十回はお代わりをしたところで腹がいっぱいになる。
「ふー、犠牲になってくれてありがとうでござる」
ちゃんと摂取した食べ物に対して最大の感謝をする。

その間に食後の運動の武術の型を取ろうとするとハチマキを
配られる。
「これは…ハチマキでござるか?」
するとなにやら妖精のテイルが言い始める
>「あれ、もう陸は離れちゃったみたい……。
もはや選択肢は二つ、一緒に行くか海にダイブかしかない!」
なんとぉ!!もう陸を離れたでござるか…
いやこれも運命だと思い腕にハチマキを巻き、決意する
「もちろん付いていくでござる」
自分のやるべき事が見つかったでござる



222 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/03/28(土) 04:03:08 O
100金

223 名前:リウ ◆wloTUzYWbw [sage] 投稿日:2009/03/28(土) 20:56:37 0
>>218
バラグ……ねぇ、どこかで聞いたことがあるが気にしないでおくか。
そんなことをおれが考えているとバラグは己の腕を外していた。
腕の中には歯車などの部品が…ゴーレムってやつか?
>「一般的なものとは少し…いや、かなり違うがゴーレムだ」
なるほどな…まぁ、聞かないでおこう。

>>219
…ずいぶん警戒心が高い奴だな。
まぁ、無理もないか。一人ならまだしも二人……だからな。
かといってもうどうしようもないけどな。
>「まだ少し乗りそうだなー。ゆっくり食べても大丈夫そうだね♪」
デザートを食べているアイツ等を見ながら俺は今後について考えることにした。
いや、なんたっていやな予感以外しないからな。今となってのこの依頼を受けたことに後悔を覚えている。

>>220
…いくらなんでも警戒しすぎだろ。居心地が悪いのだが……いや、言わないでおくか。
>「ごちそうさまでした!」
「あぁ…というか早いな」
俺の言葉に気付かないのかテイルはそのままどこかへと行く。
元気いいな。まぁ、妖精だからガイアの加護が強いってことにしておこう。

しばらくすると部屋に戻ったはずのテイルが戻ってきた。手には鉢巻を握っている。
>「次に行く町は光の世界に馴染まない者が集まる場所……一筋縄ではいかない。
そこで……空賊団“魅羅狂☆無礼部”を名乗ることにした!」
……ネーミングセンスが…おまけにファッションセンスいくらなんでもおかしいぞ。それは。
ちなみに向こうでは受け取ったソルが鉢巻を投げ捨てていた。さすがに付ける勇気とボケはアイツにはないようだ。
むろん俺にも装着する勇気などあるわけがないので鉢巻は丁寧にテイルに返すことにした。
そして一言。主に俺の今後の任務を安全に過ごすためのアドバイスをいうことにした。
「力説はいいがその恰好。俺やタケルなどの大人ならまだしも……お前の姿だと無理して大人になろうとしている子供にしか見えなくてむしろ目立つ」
なんか「えぇっ!?」とか聞こえたが無視だ。というか実際に目立つからな。最低でも170はないとあぁいう服装は似合わない。
本当によくあったな、あの服装のSかMサイズ。
>「あれ、もう陸は離れちゃったみたい……。
もはや選択肢は二つ、一緒に行くか海にダイブかしかない!」
レオがいうにはここから先には危険らしいが。依頼を完遂させるためにはついていかなければならないので俺は残るつもりだ。
だが、そうでなかったらテイルは殺人を犯すことになる…いや、俺には魔族の血が流れているが……それでも部類的には光の眷族のはずなんだが。
どちらにしても…すべてが終わったら依頼主に契約金増加を求めるか。それもたんまりとな。
「あぁ、構わん。俺がいたほうがいい気がするしな。これでも傭兵だ、敵地の侵入はお手の物……ってやつだ」
実力はまだ隠しておこう。それよりも少し聞きたいことがあるしな
「さて、俺のほうから質問だ。アンタ達が今から向かう場所。そこはどこだ?」
知っている場所ならある程度のフォローはできる、そちらのほうが俺を信頼してくれるだろう。
裏切るつもりはないが、裏切られることを前提として行動されると任務に支障が出るだろうからな。
そんな俺の思惑に気付いたのか気づいてないのか……テイルが選んだ答えは……。

>>221
>「まぁいいでござるか」
わっはっはっと笑い出してきたタケル。
いや、いいで済むのか? 無論そちらのほうがこちらとしても助かるが……。
とりあえず握手するか。どうやらテイルよりは話の融通が聞く奴のようだ。
>「美味い!ウマイでござるぞ!」
そうか、毒はないようだから次からはおれも頂くとするか。
毒見役感謝する。
そう俺は言えるわけない感謝を心の中で呟いた。いや、言ったら間違いなく乱闘確定だしな。
あと、タケル。それ(鉢巻)を身につけるとはある意味すごいな。
俺はこの通り辞退させてもらったからな。

224 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/03/29(日) 00:41:39 0
>223
>「力説はいいがその恰好。俺やタケルなどの大人ならまだしも……
お前の姿だと無理して大人になろうとしている子供にしか見えなくてむしろ目立つ」
「えぇっ!?」
ハチマキを返すのはまだいいとして。
……ダメだダメだ、冷静に常識的なアドバイスを繰り出すなんてノリが悪すぎる!
それに次に行く場所ははぐれ者の集まる場所だってさっき言ったじゃん。
ファッションチェックのお返しに闇の強敵と戦うための冒険の心得を伝授することにした。
「大人って……キミやっとこさ20過ぎてるか微妙なとこでしょ!
君が見た目通りの年齢ならこっちは君の2倍はかるく生きてるんだからね!
それはどうでもいいとして……ツッコミするならレオ君みたいにキレよく!
ボケるなら全身全霊でボケる! 誰かがボケたら面白くなくてもとりあえず笑う!
そんな真面目な暗い顔してたら闇に負けちゃうよ!」

>221
リウ君とは対照的に、タケル君はノリノリでハチマチを巻いて同行を宣言した。
パリーン! 勇者スカウターがブレイクする音が聞こえた気がした。
こんな逸材に会ったのは旅に出てから初めてだ。タケル君の手を握ってぶんぶん振る。
「今日から仲間だ! 一緒に冒険しよう!」

>223
>「あぁ、構わん。俺がいたほうがいい気がするしな。
これでも傭兵だ、敵地の侵入はお手の物……ってやつだ」
リウ君、それはいいんだけど本当にダイブと同行を天秤にかけてません?
なんとなくだけど冗談通じてないような気がする。
>「さて、俺のほうから質問だ。アンタ達が今から向かう場所。そこはどこだ?」
「まだ言ってなかったっけ。
盗まれた重要試料の悪用を阻止するために黒い魔導師のところへむかう。
奴がいるのは絶海都市オーストラフ。光の世界に馴染まない者が集まる場所……」
この人、やっぱり人間じゃない。まるで人間と魔族のハーフのような……。
光の世界に馴染まない者という言葉につられて頭に浮かんだ恐ろしい考えを慌てて振りはらう。
そんなこと……あってはならないしそもそも不可能だ!
奴らはガイアの祝福から外れた死霊皇帝に仕える者達。人の血脈と交じり合うなんてありえない!

225 名前:乱堂武 ◆hfVPYZmGRI [sage] 投稿日:2009/03/29(日) 04:36:31 0
>>223
笑い飛ばしていると手を差し出してきた
たしかリウ殿と言ったかな?
せっかく仲良くなれるチャンス
逃しはしない!!
「よろしくでござる!」
握手した腕を元気よく振るのであった
なにやら警戒してるようだ
こんなに美味いのに…

>>224
>「今日から仲間だ! 一緒に冒険しよう!」
手を握り振られながらも笑顔で返していた。
これでしばらくは食べ物には困らないであろう
言っておくが食べ物に困らないから付いていくと決めたわけではない
彼らとの巡り合わせは天命であると判断したからだ
そして奴に会えるとなぜか感じたのだ
さまざまな世界に介入する大邪神の使い、ないあらとほてっぷ
そして不敬にも僧の格好をした土蜘蛛、銀
光と敵対する者―――弱者を蹂躙し、食い物にする者達
それを許すわけにはいかない
そう思うと無意識に歯を食いしばっていた。


226 名前:ソル ◆sBYghzSQ5o [sage] 投稿日:2009/03/29(日) 15:34:56 0
食事が終わるとテイルがなんか怪しい格好をしてやってきた。
みらくる・ぶれいぶ・・・?
名前はともかく、その文字、ちょっとセンス悪いよ…。
これも作戦のうちなのかな?

ハチマキを渡された。ハチマキを無言で見つめるオレ。
「ごめん、ちょっと待っててね」
その場を離れ、少し考え込む。
船内にたくさんある部屋から、とりあえず空室に入る。
「悪いけど…無理。」
そこらへんの床に置いておこうかと思ったけど、とりあえずサックにしまう。
「賞金を何に使ったかわかってなかったか、あいつらは…。」
軽く着替える。これからは色々なところに旅をするから、
目立つ格好じゃまずい時があったら、の為に違う服を一式揃えていた。
「ただ遊びに使ったりしたわけじゃないんだよ。」
等とボソボソと呟く。前に言ったかもしれないけど、
ああいうかいぞくごっこ!みたいな子供っぽいことは嫌い。

>>224
着替え終わり戻ってくるとテイルが説教していた。
確かにちょっと態度の大きい人だったけど、
本当は無関係の人なんだからそこまで構わなくても…
>「大人って……キミやっとこさ20過ぎてるか微妙なとこでしょ!
君が見た目通りの年齢ならこっちは君の2倍はかるく生きてるんだからね!
それはどうでもいいとして……ツッコミするならレオ君みたいにキレよく!
ボケるなら全身全霊でボケる! 誰かがボケたら面白くなくてもとりあえず笑う!
そんな真面目な暗い顔してたら闇に負けちゃうよ!」
「はいはいそこまで!」
テイルの頭を軽く叩く。
「テイルも2倍近く生きてるんだったらもう少し年上っぽく大人しくする!」
わけのわからないことを言ってしまった。ガイア語でOK。
「あ…ごめんなさい。とにかく、皆仲良くしましょう。ね?」
どうしたんだろうオレ。なんか今日変だ…。

227 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/03/29(日) 16:21:22 0
大陸から遠く離れた細長い島。
切り立ったバカ高い崖に周囲を完璧に囲まれ、
強力な翼か魔法を持たない限り海からは登れず、
逆に生きたまま海に降りる事もできないその島に、
絶海都市オーストラフはあった。

光の眷属を嫌う悪い人達、光り側に馴染む事が出来ない者が集まる異端の地、
大陸ではそんな事が言われているが、大部分は一般住民である。
・・・ちょっとだけ闇色肌や角を持つ率が高いかもしれないが。

「だって気軽にお惣菜も買えないような街じゃ、ゆっくり研究とかできないし」
「生活必需品に種族は関係ないもんねえ」
「欲しい物がある度にいちいち魔法や乗騎で大陸まで行ってたらコストかかるし」
「そもそも庶民には魔法も乗騎も縁のない話だし」

魔導師が住み着いた南端の森と北部の市街地の間は、
今では一般住民が部品加工等を魔導師から下請けする高精度工房地帯となり、
独自の技術研究さえ行われるようになっていた。

228 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/03/29(日) 16:35:35 0
「ところでさー、なんか変なのが近付いてるよね」
「ああ、機械で飛ぶ奴は珍しいね」
「あの機械、どんな構造か見てみたいね」
「うん、一度分解してみたい!」

・・・いつの世も技術者は無邪気である。

229 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/03/30(月) 00:40:39 0
>226
>「ごめん、ちょっと待っててね」
あまり乗り気ではない様子。
あれ、空賊団もアウト? ソル君お宝好きだからてっきり乗ってくると思った。

少しして再登場。今まで魔導師風だったのがすっかりシーフ風になっている。
何年も勉強してせっかく正規の魔導師になったのにやっぱりシーフがいいのかな?
昨日は卒業できてあんなに喜んでたのに……。
>「はいはいそこまで!」
>「テイルも2倍近く生きてるんだったらもう少し年上っぽく大人しくする!」
いつものように言い返そうとするがソル君が急に気まずそうな顔をしているのを見てやめる。
>「あ…ごめんなさい。とにかく、皆仲良くしましょう。ね?」
ソル君……なんかいつもと違う。
そっか、いきなり世界の命運をかけた戦いに放り込まれたら変にならないほうが異常だよね。

結局、敵地に飛びこむにあたっての偽装と不安を和らげるためのウケ狙いを兼ねた
渾身の作戦は、パーティーを変なハチマキを巻く組と巻かない組に
プチ分裂させるという結果を招いてしまった。プチショック。
「テイルくーん」
メルちゃんに手招きされてちゃぶ台ルームに連れて行かれる。
「気にするな少年! 
人間は言うならば闇に限りなく近い光……僕たちほどバカ単純じゃないんだ。
先代勇者でさえ闇に堕ちてしまうんだから」
言いたいことは分かるけどその表現は他の人に聞かれたらマズイ!
ある疑問が浮かんだので言ってみる。
「でも族長……たしか人間界に行って勇者を集めろって言ってた。
それならなんでエルフとかセイレーンばっかり集めちゃいけないんだろう」
「んー、それじゃあボケばっかりでツッコミがいなくて話が進まないからじゃない?」
「アハハハハ! いえてる!」
立ち直り早すぎだって? 
ふざけて笑ってばっかりで落ち込むのも悲しむのも一瞬だけ、それが妖精。
魔法のちゃぶ台の効果も手伝ってかすっかり元気になってみんなに声をかける。
「到着まで休んどいてね。ついたらまず黒い魔導師の居場所の調査だよ!」
リウ君が裏切るんじゃないかなんて考えるのももうやめだ!
移ろいゆく光の世に確かなものなんて何一つない、だから今を信じぬくしかない!
これ光の眷属の心得。そして闇に堕ちた伝説の魔導師に思いをはせる。
最悪の場合は倒さなきゃいけないわけだけど……願わくば、その心が救われますように。

そんなプチ騒動をよそに
飛空艇は順調に飛行を続け、やがて断崖絶壁に囲まれた絶海都市が見えてきた。

230 名前:バラグ ◆o/oHY4BMj6 [sage] 投稿日:2009/03/30(月) 21:57:42 0
皆が食事やら何やらしている時自分は、飛行艇の装置を弄繰り回していた。
そうしていると徐々に断崖絶壁の島が見えてきた。
「近いな、もう直ぐ着くが何処に着陸するんだ?」
来たのは良いが、何処に着陸すれば良いのか考えていると通信が入ってきた。
通信を開くと魔導師の服を着た、若い男の顔がモニターに移った。
『こちらオーストラフ守衛組織の者です。
貴方達は、こちらの領域を犯しています。
攻撃されたくなければ直ちに去りなさい。』
どうやら彼らは、こちらが害をなす存在、
さしずめ光りの眷属がよこした手下どもと思っているのだろう。
「我々は、そちらに害を成すつもりはありません。
ただ少し用があるので其方に行きたいのですが、許可を頂けませんか?」
『その少しの用とは、なんだ?』
「少し休養を取りたいのですが…。私達は、空賊でしてね。」
『……そう言うことか、良いだろう。
この島の北部に飛行物体が着陸できるように用意された場所がある、其処に行け。』
「有難う御座います。」
通信を切り、自動操縦機能に北部の用意された場所に着陸するように設定した。
そしてレオに言われた。
「お前なに勝手なことしてんだ?」
「いや、何と言うか…、何となく。」
「おいおい。」

それから数分して指定された場所に着陸した。
出迎えは無く、後は自由に好き勝手してろという、そういう感じだった。

231 名前:リウ ◆wloTUzYWbw [sage] 投稿日:2009/03/30(月) 23:00:52 0
>>224
>「大人って……キミやっとこさ20過ぎてるか微妙なとこでしょ!
君が見た目通りの年齢ならこっちは君の2倍はかるく生きてるんだからね!
それはどうでもいいとして……ツッコミするならレオ君みたいにキレよく!
ボケるなら全身全霊でボケる! 誰かがボケたら面白くなくてもとりあえず笑う!
そんな真面目な暗い顔してたら闇に負けちゃうよ!」
「あぁ、わかったから。それに今のは生きている月日は関係ない。「どれだけ危険な日々を過ごしてきたか」これだ。
理由としては危険な日々を過ごしてきたほうが闇の眷族が支配している場所ではいろいろと便利だからな
あと真面目のはどうしようもない。諦メロン……じゃなくて諦めろ」

そう言い俺は抜いた剣をしまい、軽く笑う。微妙に怪しい笑みな気がするがここは無視だ。

それにしても……明るければ闇に負けない、目の前の妖精は真顔でそう言ってきた。
……笑いさえすれば闇にも勝てる? 笑わせるな。それなら俺の父さんと母さんはどうして笑い合っていたのに闇の眷族ではない人間に殺された?
どうしていつも笑っていた俺はこうして闇に落ちるか落ちないかの瀬戸際にいる?

……そんなのは本当の闇の世界を知らない世間知らずが言える言葉だ。
そう言いたかったが……ここで空気を乱すわけにもいかないので自重することにした。

それにもう過去の事だ。今更復讐なんて考えてもいない。人間共も怖かったんだろう。
だが、俺が本当の意味で笑うことはない。悪魔が笑えば誰かが死ぬ。そう襲いかかってきた奴らが言ってきたからな。

>「まだ言ってなかったっけ。
盗まれた重要試料の悪用を阻止するために黒い魔導師のところへむかう。
奴がいるのは絶海都市オーストラフ。光の世界に馴染まない者が集まる場所……」
「オーストラフか……あそこは比較的安全な場所だ。いかにも妖精あるいは光の眷族っていう姿をしていなければ変なちょっかいを掛けてくるやつはいないな」

一度行ったことがあるし何より俺の武器の一つ魔導銃もあの街製だ。
あそこならいろいろ情報も得られるだろう。
黒い魔導師についてはアイツ等が勝手にことを終えるだろうがから俺は付いていくだけだ。

>>225
タケルはやはり目の前の料理をすごくおいしそうに食べていた……くそ、今になって腹が……
と思っていたらクゥっとおなかが鳴る音が俺の腹から聞こえた。

……誰も聞いてないよな?

>226
さすがにのる気ではなかったのかソルは部屋を後にした。
だが、のる気でもないにしろ少し変な様子だったような……気にしないでおくか。

そして俺がテイルに説教的な物をくらっている時、帰ってきた。なんか盗賊風味になって。
……手当たり次第に盗むようなことはしないでもらいたい。いや、そんな奴ではないことは見ればわかるがな。
>「はいはいそこまで!」
>「テイルも2倍近く生きてるんだったらもう少し年上っぽく大人しくする!」
年上でも大人しい奴と違う奴と結構バラバラなのだが……というか錯乱してないか? ソル。
言い回しが幾らなんでもおかしすぎるぞ。
……まぁ、フォロー程度はしておくか。
「まっ、妖精だからな。これくらい子供のぽいほうが普通だ」
別に嘘ではない。なんか馬鹿にしてるようにも聞こえるが馬鹿にするつもりは…たぶんない。

>230
ズゥンっという音が船に響いた。
どうやら着陸したようだ。さて、あの研究馬鹿共達がこれをばらさない様に手回しでもするべきかね、これは。

232 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/03/31(火) 00:12:07 0
>231
>理由としては危険な日々を過ごしてきたほうが闇の眷族が支配している場所ではいろいろと便利だからな
あと真面目のはどうしようもない。諦メロン……じゃなくて諦めろ」
う、半世紀のんべんだらりとしてたこと見抜かれてる!?
でもね、自分でも最近まで気付かなかったけど
妖精は発生したその時からギラギラ光る闇を刈る刃を持つんだよ。
それはそうとして……真面目な顔して意外と面白い事言うじゃん!

>「オーストラフか……あそこは比較的安全な場所だ。
いかにも妖精あるいは光の眷族っていう姿をしていなければ変なちょっかいを掛けてくるやつはいないな」
そうなの!? どんな魔境かと想像してたからちょっと意外。

>230
どうなる事かと思いきや空賊であっさり許可された! 
満更ハズレ作戦でもなかったのね、さすがボク。そしてバラグさんGJ!
そんなこんなで島の北部に着陸。
周囲は市街地のようで“愛と信頼のシルバー銀行”やら
“よろず屋 エイトゥレルブ”やらの看板が見える。
なんじゃこら、普通の町じゃん!
「出撃するぞ皆の衆!」
「いってらっさーい! くれぐれも正体出さないようにねー!」
レオ君とメルちゃんに見送られていよいよ外に繰り出す。

233 名前:乱堂武 ◆hfVPYZmGRI [sage] 投稿日:2009/03/31(火) 00:30:43 0
>>230
一通りの武術の型をこなし、札に霊力を込めて文字を書いていると、
なにか大きい音が鳴り、少し揺れた。
「なんでござるか?」
窓を見ると、どうやら飛行艇は目的地に着いたらしかった。
「ちょっと外に出てみるでござるか」
気分転換に飛行艇の外に出てみることにした。
>>231
誰かの腹の音が聞こえた。
もちろん小さいので耳を済ませていないと聞こえない。
その音の持ち主はリウ殿だとわかり、
自分の隣を示した。
「一緒に食べないでござるか?」
おいしいものは皆で分かち合い食べるものである。


234 名前:浮橋 儚 ◆HFrHaINso. [sage] 投稿日:2009/03/31(火) 00:41:45 O
一行が飛行艇を降り始めた、まさにその時だった。
背後───海のほうから爆音と夥しい黒煙をあげて、謎の飛行物体が一直線にこちらに向かってくるのが見えた。…否、高速で一直線に落下している。
直後、至近距離での爆発と衝撃…どうやらそのまま墜落し、見事に爆発四散したらしい。
───これ程の轟音だ、もしかしたらオーストラフまで届いたかも知れないが…。

…と、その飛行物体を追うように、赤いパラシュートがふらふらと飛んで来て…近くの木立に引っ掛かった。
よく見るとヘルメットを目深にかぶった人間らしきものがぶら下がっているが、どうやら目を回して完全に気絶しているらしい。プラプラと人形のように揺れている。

235 名前:ソル ◆sBYghzSQ5o [sage] 投稿日:2009/03/31(火) 07:40:45 0
>>231
>「まっ、妖精だからな。これくらい子供のぽいほうが普通だ」
「はぁ?妖精ってみんな子供なの!?…ってごめん、なんか今日のオレ変だね」
今更何を言ってるんだか。どうもここに乗り始めてから落ち着かない。
とりあえずここらへんで黙っておく。後でもう一回空室借りよう。
色々と我慢出来ない。これ以上無理してたら皆怪しいって思うだろうし。

昨日大会で優勝したばかりだけど、また魔法使い方面は暫くやめよう。
大会中にわかったことだけど、魔法を使おうとしたら羽が出そうになる。
というより、気持ちが高ぶったら、羽が出そうになる。
大会の時はなんとか抑えることが出来てたんだけどな…
遅れてきた成長期かよ!とにかく、初対面の人とかにむやみに羽見せたくないし、
光ったら現地の人に怪しまれるし…。

この服も、結構気に入ってるし。暫く、我慢。
と思いながら、空室内を思いっきり飛び回った。

なんとか空賊という肩書きで上陸に成功したみたいだ。
これは楽しくなりそうな予感……あまり喜んでもいられないが。
>>234
ものすごい爆音が聞こえる。びっくりして耳を塞ぎつつ音のするほうへ向く。
人が。空から人が振ってきた。傘のようなものを出してゆっくりと。
「ここの人って…あぁいう事して楽しんでるの?それとも自殺志願者?」
どちらもはずれだろうけど、思いつく限り言ってみた。

236 名前:ガレス ◆kPx3irLDOc [sage] 投稿日:2009/03/31(火) 20:29:50 0
絶海都市オーストラフ――その名の通り、絶壁と荒波によって
守られた、いや、閉鎖された都市。異端の地、闇の聖地など、
大陸からはずいぶんと恐怖を大きくさせる形で語られたりもする都市である。
だが実際はそんなことはない。暗き底も見えぬ穴蔵のような想像をしていると
思わぬ活気と普通と言える人々に唖然としてしまうだろう。

「なぁるほどなぁ。聞いてた様子と大分違うわなこりゃあ」
ここにもその想像との違いに驚きながら呟く男が一人。
キョロキョロと立ち並ぶ露店や店に興味の目を巡らせている。
「観光名所になりつつあると聞いて飛んできてよかったぜ」
よろず屋エイトゥレルブの中の商品を見て少年のように目を輝かせている。
この男が魔族などとだれが思うのだろう。そう、実はこの男、立派な魔族だ。
名はガレス。六武神にまで昇りつめたこともある実力者である。
「よーしよし、色々と土産も買ったし次はどこに行くかな」
だが見て分かる通り今は訳あって放浪する身。
観光という言葉に偽りなくオーストラフにきたのもいつものきまぐれのはずだった。

だがそんなとき、ポシェットに入れていた小さい水晶玉が震えて光る。
「おいおい…マジかよ。せっかくこの後うまいもんでも食おうって思ってたのにそりゃあないぜ!」
なんてこった、と頭の上に手を乗せたあと、しぶしぶ人どおりの少ない路地裏にいき水晶玉を取り出す。
振動と発光が収まると同時に水晶玉にひとが映し出される。
「久しぶりだなガレス。どうだ調子は、相変わらずぶらぶら暇してるのか?」
映し出された顔はスーツを着た初老の男、獄炎のバルトールその人だった。
「バルトールの旦那、そういう言い方はないぜ?」
「だが事実だ。まあいい、ところでお前にやってもらいたい事があるのだが…」
しかし全て言う前に水晶に向かってストップと手を前に出す。
「最初に言っておくぜ。俺様はオーストラフに観光中だ。
 知っての通り、出ていくのも来るのも面倒な場所でよ。
 そういうわけだから、場合によっては断らせてもらっちゃうぜ」
これは事実であるし確かに出ていくのにも入るのに難儀な都市がオーストラフだ。
だが、オーストラフの名を出したとたん、バルトールが大声で笑い始める。
水晶越しとはいえそんなバルトールを見て自分の言葉が逆に首を絞めたと理解し思わず苦笑いするガレス
「オーストラフか、ならばお前にぴったりだな」
「マジかよ、ついてねぇ……俺っちただ観光ライフを楽しみに来ただけなのに……」
容赦なく任務の内容を伝えるバルトールにただただがっくりと肩を落とすガレスでだった。

>234
「だいたいさ、俺は任務とか仕事とか向いてないんだよ。
 すぐ忘れちまうんだしよ。」
ぐちぐちと文句を言っているガレス。観光気分を害されたのせいで
相当ご機嫌が斜めになっているようだ。しかし、そんな状態でも
遠くから響いてきた爆発音は聞き逃さなかった。このあたりは流石魔族とでも言うべきなのだろうか。
「爆発…?さっき見たことない飛行船が飛んでたし…。行ってみるか、面白そうだと俺様の勘が告げているぜ!」
さっきまでの様子はどこ吹く風、さっそく任務など忘れ己が興味に向かってガレスは走りはじめた。

>235
つくとどうやら自分と同じように気が付いた人間がいるのに気がつく。
>「ここの人って…あぁいう事して楽しんでるの?それとも自殺志願者?」
「さあ、どうだろうなぁ。俺の旅したとこじゃあ高いところから命綱つけて身を投げて楽しむ奴らもいたぜ」
 なーんてな、まあとりあえず降ろしてやるとしようぜ。気絶してるみたいだし」
いつの間にかソルの横まで移動してたガレスは疑問に対し軽く答え、木に登り始める。
木立に引っ掛かってる気絶者を胸元ぐらいまで持ち上げると、ガレスはとんでもない行動にでた。
「よっしゃ、んじゃ受け取れよ?いくぜ〜!あらよっと!!」
いきなり下にいるソルめがけて気絶者を落としたのだ。
このまま何もしなかったらおそらくソルは加速のついた気絶者の重みに耐えきれず下敷きになるだろう。

237 名前:乱堂武 ◆o6eikQZ.Io [sage] 投稿日:2009/03/31(火) 21:01:50 0
>>234
外に出てみると活気があり、賑わっている。
「ふー、まずはどうするでござろうか…」
これからなにをするか悩んでいると突然爆音が聞こえる。
「な、何でござる!?」
音が鳴る方向を見るとなにやら女子が飛んでいるように見えた。
その女子は木立に引っかかりそうである。
女子は少し苦手であるがしょうがない。
「今、助けるでござるよ!」
全速力で木立まで駆け抜けた。
助けるために


238 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/03/31(火) 22:29:12 0
>234-237
>「ここの人って…あぁいう事して楽しんでるの?それとも自殺志願者?」
「いや、多分事故でしょ!」
どっちにしろ大変だ! 
助けに行こうと思わず羽を出しかけてここがどこだったか思い出す。
その間にタケル君が猛ダッシュ。
「今、助けるでござるよ!」
>「さあ、どうだろうなぁ。
俺の旅したとこじゃあ高いところから命綱つけて身を投げて楽しむ奴らもいたぜ」
 なーんてな、まあとりあえず降ろしてやるとしようぜ。気絶してるみたいだし」
知らん人が何か言ってるけど放っとこう。……て、もう木に登ってる!?
>「よっしゃ、んじゃ受け取れよ?いくぜ〜!あらよっと!!」
あろうことかソル君めがけて気絶者を放り投げた! 
気絶者に対して何たる扱い、その上気絶者を二人に増やすつもりか!?
「うわなにするやめ【レビテーション】!」
間一髪で浮遊の魔法が間に会った。
ふわふわと下降してくる気絶者を受け止める。見たところ髪の長い若い女の子だ。
助けに走ったもののあまりの展開に硬直していたタケル君に声をかける。
「タケルくん、診てあげて!」
回復は僧侶や神官の得意分野。
タケル君は僧侶だといっていたからボクが診るよりいいかもしれない。

239 名前:リウ ◆wloTUzYWbw [sage] 投稿日:2009/03/31(火) 23:01:16 0
>>233
>「一緒に食べないでござるか?」
そう言いタケルは隣を示してくれたが……さすがに言った手前で飯を食べるのは俺のプライドが許せなかったからやんわりと断った。
それにオーストラフに着けば飯屋の一つか二つはある、適当なことを言って単独行動を取らせてもらってから飯屋に行けばいい。
>>235
>「はぁ? 妖精ってみんな子供なの!?…ってごめん、なんか今日のオレ変だね」
いきなり驚かれた。むしろコッチが驚いたんだが……なにをそう声あげるのやら……
そう思いながらも俺はフォローする事にした。
「あくまで子供ぽいだ。実際に子供というわけでもないって。後……俺は今日ソルに初めて会ったからな。普段のお前がどんな奴か俺は知らない」
まぁ、見た感じ好少年って感じだな。
……それにしてもテイル以上にソルの傍にいると自然と警戒心が強くなるのはどうしてだ?

>>232
図星だったのか気まずそうにするテイル。まぁ、妖精なのだから俺のような日々を送っているわけがなかった。
「そんな風にするな、そこまで気張らなくても危険はそうそう無い場所だ。気楽に行けるところは気楽にいくとしようじゃないか」

>「出撃するぞ皆の衆!」
「どこのショウグゥンって奴だ。テイル」
やれやれ、とあきれながら俺は前を見る。
やはり変わらない。いつものオートラフだ。
……情報屋をまだアイツがやっていればいいんだが……微妙なところか。もう一年も前だ。

>>234-238
ゴォンっと爆発する音が聞こえた。
なんだ? と思って振り向くとフラフラと何かが飛んできた……いや、あれは……人間か?
もしかして飛行術でうている最中に気絶でも……と思っているとその人間はガサリっと近くの木にぶつかった。
……さて、無視するのも手だが……

そんなことを考えているとブランっと木にぶら下がっているソレをみてソルはポソリとつぶやいた。
>「ここの人って…あぁいう事して楽しんでるの?それとも自殺志願者?」
「少なくとも俺がしっているオーストラフなら前者は実験場じゃない限りありえん。後者の場合は普通もう少し人気がない場所でやらないか?」
とりあえず俺がしっているオーストラフではありえない現象だということを説明することにした。

木にぶら下がっている彼女を見て驚くタケル。
いや、誰でも驚くだろうけどな。俺でも驚いた。
>「今、助けるでござるよ!」
早、第一感想はそれだった。というかその服装でよくもそこまで……。
素直に感心する、他人のための全力が出せるお前にな。

だが、タケルよりも早く彼女へとたどり着いたものがいた。
突然現れたソレ。否『俺よりも闇に属する奴』……俺が奴が表れるのに時間がかかったところをみるとかなりの実力者のようだ。
ソイツはいきなりぶら下がっている少女を掴むとソルへと投げつけてきた。
……っち、俺の距離じゃ間に合わない。だからと言ってソルの体格で突拍子もなく投げられたそれを受け止めきれるとも思えない。

だが、俺が考えているよりも先にテイルが助けてくれた。
くそ、気楽に旅ってどう見ても無理じゃねぇか、これは。

「タケルっ! 見てやってくれ」
そう言い俺は鞘のロックをすべて解除。すると鈍く輝く大剣がその姿を現した。
「斬るための大剣」それが俺の武器だ。
大剣を肩当て俺はソイツを睨み付ける。
「いきなりなんだ? 見たところ魔族のようだが……俺が知っているオーストラフじゃこんなバカけた事をするやつはいないわけだが……なんだ、お前は」
加減は無論する。いきなりこんなことをしてきたのだまずは事情を聞こうじゃないか。
……どう見ても貧乏くじ引いてるな、俺。
そう思うと少し泣きそうになる俺だった。

240 名前:浮橋 儚 ◆HFrHaINso. [sage] 投稿日:2009/04/01(水) 00:10:24 O
>>236>>238
「…ぅ…あれ…?」
誰かに掴み上げられた衝撃と、続いて訪れた奇妙な浮遊感に戸惑いながら意識を取り戻す。

…そうだ、航行実験中に突然の機体トラブルで(おそらくは実験前にこぼしたコーヒーで…報告書には書けない内容だわ…)目的地の座標をロストして…なぜか見知らぬ洋上に出たんだ。
慌てて通常飛行に切り替えたけどそっちもショートして機体は墜落、おそらく回収は不可能…うん、記憶は完璧。体のほうも…よし、無事みたい。それとコーヒー飲みたい。
なら、次にすべきは状況の確認……え?

周囲を見渡すと、自分を囲む奇妙ななりをした若者と子供と…お坊さん?木の上にも誰かいるようだ。

「…やっぱり頭を打ったのかしら…。」呟く。

おそらくは視覚が正常でない。…ふと、助手のヨウに連れ回された怪しげなイベントを思い出す。まさかこの人達もその類いか?
とりあえず状況的に救助されたらしい。まずはお礼を言わなくては。

「…あの、ありがとうございます…。わたくしは大丈夫ですから。」

ふらりと立ち上がり、ヘルメットを外す。…コーヒー飲みたい。

241 名前:乱堂武 ◆hfVPYZmGRI [sage] 投稿日:2009/04/01(水) 00:41:46 0
>>238
女子のところまでもう一歩だったものの、上っていたもう一人の男が
先に辿り着き、こともあろうに
テイル殿の元に放り投げられてしまう。
「まずいでござる!」
もう間に合わないと思った時に
>「うわなにするやめ【レビテーション】!」
そう言ってなにやら唱えると
ふわりと止まる。
どうやらテイル殿が魔法を使ったらしい。
あまりの展開に呆然としていると、
>「タケルくん、診てあげて!」
その声でハッとする。
「了解でござる」
収納箱から怪我などの治療用のお札を取り出す。
自分の傷が大部分で、他人の怪我を治すのはあまり無いのだがこの際致し方ない。
が、どうやら彼女は意識を取り戻したらしい。
>>239
誘ってみたのだが、断られてしまった。
「そうでござるか…食事でもしながらお互いの話をしようと思ったのでござるが」
やはり無理に誘うのは良くないと思い、
「わかったでござる無理に誘って悪かったでござるよ」
笑顔で返し、再び食事を始める
>>240
手当てをしようとお札を取り出すも女子は目を覚ました。
どうやら身なりを見る限りはどこか遠い国あるいは
この世界ではありえない場所から来たようだった。
>「…あの、ありがとうございます…。わたくしは大丈夫ですから。」
「ほんとうに大丈夫でござるか?」
そうは言っているもののやはり心配である。


242 名前:バラグ ◆o/oHY4BMj6 [sage] 投稿日:2009/04/01(水) 05:24:37 0
爆発音が響き渡り空から人が落ちてきた。
その人は、気絶しているのだろうか木に落ちて動かない。
それを見たソルと武は、木の側に駆けつけた。
二人が助けるだろうと思っていたら、突然現れた男によって木に落ちた人は、
再び地面に向って落ちることになった。
その行動に一瞬ひやりとさせられたが、
テイルの魔法によってゆっくりと安全にその人は、地面に落ちた。
その後、武が落ちた人の怪我の手当てを始めた。
そして落ちた人は、意識を取り戻したようだ。
何があったのか聞こうとした時、この場に相応しくないものを感じた。
それは殺気である。

殺気のする方向を向くと其処には、大剣を手にしたリウがいた。
すぐさまリウに近づき大剣を強く掴み抑えた。
「やめろ、これ以上の騒ぎを起こすとこれからやろうとしている人探しがし難くなる。
行動は、もっとよく考えてからしろ。」
大剣を無理やり仕舞わせて、リウが殺気を向けていた人物を見た。
その人は、さっき落ちた人を木から落とした人だ。
何故リウが殺気を向けたのかと不思議に思ったとき、
木の上の男からリウからも感じ取れる闇の力を感じ取った。
この感じ取れる闇の力は、何を意味するのか今の自分には解らないが、
取り合えずこの場は、これ以上の騒ぎを起こすべきではないだろうと思い、
リウと木の上の男に言った。
「お前たちに何の関わりがあるか知らないが、今此処で戦ったりしてこれ以上騒ぎを起こさないでほしい。
もしも、如何しても殺し合いでも喧嘩でもしたいのなら、ここから遠く離れた場所でやれ。」
言い終えると共にソル達の所に行こうとしたが、
自分の言葉を無視してこの場で闘うこともあるかも知れないからその場に立ち止まった。

243 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/04/01(水) 10:46:02 0
>239-242
>「いきなりなんだ? 俺が知っているオーストラフじゃこんなバカけた事をするやつはいないんだが……
ただただの旅人にしちゃ……変な感じもある……か」
いきなりリウ君が大剣を出した。
「ちょっと! すぐ物騒な物出しちゃダメー!」
止めに行こうとしたとき、気絶していた人が目を覚ます。
>「…あの、ありがとうございます…。わたくしは大丈夫ですから。」
>「ほんとうに大丈夫でござるか?」
ヘルメットを脱いで、知性的な落ち着いた顔とそれでいてどこか少年のような瞳が現れる。
もっとも、今はその瞳に戸惑いが顕わになっているが。
それにどこか変わった雰囲気をしている。それを見てピンとくるものがあった。
確かたからちゃんも空から落ちてきたって言ってなかったっけ。
「もしかして……地球ってとこから来た?」
表情に驚きの色がうかんだようにみえて、肯定とうけとってさらに続ける。
「信じられないだろうけどここはヲタク系イベントじゃないんだ。
ガイアっていうRPGみたいな剣と魔法の世界。
どうしていいか分かんないだろうし……キミさえよければ力になるよ」
力になるっていっても地球に帰す方法なんて分かんないし
レオ君にご飯を一人分多く作ってもらうぐらいしかできないんだけど。
“ヲタク系イベント”や“RPGみたいな剣と魔法の世界”っていう表現はたからちゃんからの受け売り。
そうしている間に、バラグさんがリウ君の剣を強制的にしまわせていた。
さすがバラグさん、やっぱり頼りになる。
>「お前たちに何の関わりがあるか知らないが、今此処で戦ったりしてこれ以上騒ぎを起こさないでほしい。
もしも、如何しても殺し合いでも喧嘩でもしたいのなら、ここから遠く離れた場所でやれ。」
リウ君は、よく分からないが相手が敵の類だと思っているようで納得がいかない様子。
でもあのお兄さんが悪い人じゃないのは目を見れば確信できる。
多分物事を深く考えていないだけの観光客だろう。
そうだ、飛行艇の中で見つけた便利アイテムの実験も兼ねて疑いを晴らしてあげよう!
「まあまあ、みんなそんなに怖い顔しないで! ドキドキ魔族裁判開幕〜!」
ポシェットから取りい出したるは一枚の巻物。それを勢いよく開きながら解説する。
「これから行うはその昔日剣でも行われたという由緒正しき悪の判別方法!
その名も“踏み絵”!」
広げた巻物をお兄さんの足元に置いた。
「さあさあ、疑いを晴らしたければ踏んじゃって!」
巻物にはこう書いてある。
死霊皇帝→ 【ヒゲはえたうさんくさいオッサンの絵】
魔族はじめとする闇に与するものなら
死霊皇帝の絵を踏むなんて死んでもできないはずだからすぐ分かるってワケ!

244 名前:浮橋 儚 ◆HFrHaINso. [sage] 投稿日:2009/04/01(水) 17:09:06 O
>>241
>「ほんとうに大丈夫でござるか?」
起き上がったところで、お坊さん?に気遣われる。
念のためチェック…外傷はないようだ。ただしコーヒーが足りない。
さらに腰のポーチに収納してあるPCを取り出して…
「…バイタル異常なし。ええ、お気遣いありがとうございます。」
「申し遅れました、わたくし浮橋儚と申します。大統合全一学研究所で研究員を勤めている者です。以後お見知り置きを。」
一応、と胸のIDを提示する。


>>242
挨拶を交わしたら少し落ち着いた。そこで辺りを見渡し…再び目を疑う。
着ぐるみではあり得ないシルエット、足音から察せられる重量感、それでいてなめらか過ぎる動き…。これまで研究所で腐る程見てきたどのロボットとも全く違う存在だ。
驚きのあまり思わず駆け寄ろうとするも、続いて飛び込んできた光景に足を止める。
殺気を隠す事もせず、大剣を構えた男…いくら何でも物騒過ぎる。
よく見ると取り押さえられているようだが…状況がわからない以上近寄るべきではない。ここは静観している事にしよう。


>>243
>「もしかして……地球ってとこから来た?」
…今地球って言った?まさか…。
>「信じられないだろうけどここは…」
…なんて迂濶、現在座標の確認を忘れていた。
慌てて計測…明らかに地球上の数値じゃない。それにしても…
「お気遣いありがとうございます。確かに、ここが地球でないのは間違いないですね。…では、落ち着くまで少しご一緒してもよろしいですか?」
荒唐無稽な話に聞こえるが、今はひとまず信用しよう。
魔法…という言葉が引っ掛かったが、単に定義の問題だろう…あえて突っ込まない。

見ているうちに何か騒ぎ始めた。
今のうちに…と転送装置を通信モードで起動する。うまく繋がると良いが…。

葉『わっびっくり!…儚さんなんですかっ!?幽霊じゃなくてっ?』
「死んでません。それよりヨウちゃん、よく聞いて下さい。」
状況を簡単に説明する。面白い事になりそうだから、しばらく室長への報告も不要と添えて。

245 名前:リウ ◆wloTUzYWbw [sage] 投稿日:2009/04/01(水) 19:31:34 0
>>242
>「お前たちに何の関わりがあるか知らないが、今此処で戦ったりしてこれ以上騒ぎを起こさないでほしい。
もしも、如何しても殺し合いでも喧嘩でもしたいのなら、ここから遠く離れた場所でやれ。」
そう言われたところでハッと俺は気づいた。何を剣を抜いているんだ俺はッ! いくら闇に属する気配を感じたからと言ってすぐに剣を抜くなんておかしいだろ……糞。
「それも一理ある……か、悪いな。思わず剣を抜いちまった」
そうして俺は木の上にいる奴に向けて頭を下げる。
が、本当に謝るつもりはない。
そもそも、コイツは……普通じゃない。明らかに俺と同じあるいは俺以上に闇に属しているやつだ
「で、なんであの女性を投げつけてきた? 仮に投げるにしてもタケルがあのなかで最も近い場所にいたはずだが?」
不満を隠し俺はソイツを見上げる、我ながら殺気のONとOFFの切り替えがうまいな。うん
……にしてもアイツと同じイラつく気を持っているな……気を付けとかないと思わず斬りかかってそうだ。

>>243
女性が目を覚まし周りに困惑しているとテイルがここがどこか話そうしていた。
>「信じられないだろうけどここはヲタク系イベントじゃないんだ。
ガイアっていうRPGみたいな剣と魔法の世界。
どうしていいか分かんないだろうし……キミさえよければ力になるよ」
OK、何が言いたいのかわからん。とりあえず唯一わかる単語RPGについて聞いてみるか。
「どうでもいいがテイル、RPGって何だ? 以前異世界から来たっていう奴が使ってた『戦車擲弾発射筒』の略か?」
とりあえずあのアホみたいな火力は悪夢でしかなかった。
依頼でソイツと戦った時は死ぬかと思ったな、紙一重で避けてなかったら今頃俺はここにいないだろう。

>「まあまあ、みんなそんなに怖い顔しないで! ドキドキ魔族裁判開幕〜!」
そんな事を言ってテイルは一枚の紙を取り出した……なんだあのヒゲが生えた変な中年男性の絵は。
……死霊皇帝と書かれていた。アレが? どう見ても無理がある。
話を聞く限りではあれは踏み絵という奴らしく昔では異教徒を調べる際に使われたとされている物らしい……普通に骨董品だな。
>「さあさあ、疑いを晴らしたければ踏んじゃって!」
「なぁ、テイル。お前は死霊皇帝をなんだと思っているんだ……?」
頭痛がした、当然だ。いくらなんでもこれは舐めすぎている。もしキレて襲いかかってきたらどうするつもりだ?
まぁ、そっちのほうが俺としてはうれしいわけだが。
だいたい考える奴なら普通に踏むと思うが……まぁ、言わないでおこう。

>>244
起き上った女性は俺を見て硬直していた。
そういえば剣を握ったままだったな、とりあえず仕舞うとしよう。

クォンっと片手で俺は大剣を背中に当てる。すると鞘が反応し大剣を包み込む。
ちなみにこれ。実は盗んだ代物だ。だから俺は名前を知らない。
まぁ、そんなことよりもまずは自己紹介だな。
「見苦しいところを見せて悪かったな。俺の名前はリウ・ディスティニア。傭兵で現在は何の因果かこのPTの一人だ」
とにかく笑顔で挨拶することにした。見た感じ事故でここにきたわけだからそう警戒しなくても問題ないだろう。
仮に何か目的があってきたにしても変な動きを見せなたら切ればいいだけだ。物騒だがそれが一番確実だろうからな。

246 名前:ガレス ◆kPx3irLDOc [sage] 投稿日:2009/04/01(水) 20:02:16 0
>239>242

突然投げつけられた気絶者に必至になって焦る下の人達を見て
「あらま」と驚いているガレス。おそらく軽く受け止められると踏んでいたのだろう。
だが間一髪、浮遊の魔法でふわふわと下降する気絶者を見るとホッと一息つく。
「いやぁ悪い悪い。受け止められると思った……」
弁解の言葉を口にしようとしたとき、大剣を構えるリウから殺気が放たれているのを感じ顔を向ける
>「いきなりなんだ? 俺が知っているオーストラフじゃこんなバカけた事をするやつはいないんだが……
>ただただの旅人にしちゃ……変な感じもある……か」
リウの言葉に一瞬、冷徹とも言える表情を浮かべるガレス。バカげた事をするという事に対してじゃない。
ただの旅人にしては変な感じがあるというリウを警戒したのだ。
だがすぐにしかめた顔から不敵な笑いへと表情を変えやけに芝居がかった笑い声をあげる。
「よく分かったな。そう、俺様はただの旅人じゃねえ……」
そして小枝の上に仁王立ちし指でリウを指し高らかに宣言する
「ある時は町を闊歩する遊び人。またある時は闘技場に現れた期待の新星!
 その名をガレス・フェルナドゥ・アルフォル。自由戦士ガレスとはこの俺様のことよ!!!」
顎の下に手を当てて「決まった…果てしなく……」とつぶやいているガレス。
正に自分に酔っているガレスを引き戻したのはゴーレムだった。
>「お前たちに何の関わりがあるか知らないが、今此処で戦ったりしてこれ以上騒ぎを起こさないでほしい。
>もしも、如何しても殺し合いでも喧嘩でもしたいのなら、ここから遠く離れた場所でやれ。」
「おいおい、殺し合いだなんて物騒なこと言っちゃダメだぜ。お兄さんとの約束だ!」
そう釘を指すバラグに対しても自分には関係ないとでも思っているのか、
枝の上で寝転がりながら相変わらず飄々とした態度を続けている。
>「で、なんであの女性を投げつけてきた? 仮に投げるにしてもタケルがあのなかで最も近い場所にいたはずだが?」
「なんでって…別に投げつけたわけじゃないぜ。俺は一刻もレディを救おうと四苦八苦してただけだぜ!
 タケル君がどちらさんか知らんけどとりあえず目についたそこの少年に渡しただけってわけ
 まあ確かに余計なことだったのは認めるぜ。だけど昔から騒ぎがあるとちょっかい出したくてよ」
そして木の上から降りて馴れ馴れしくリウの肩に手を回す。
「悪かったよ、だからそんなに殺気だつんじゃないって。さっきから凄いぜブラザー
 ほらほら、それだよそれ。そんな今にも斬りかかりそうな面してたら誰も近づかないぜ?」

247 名前:ガレス ◆kPx3irLDOc [sage] 投稿日:2009/04/01(水) 20:04:43 0
>243
>「まあまあ、みんなそんなに怖い顔しないで! ドキドキ魔族裁判開幕〜!」
「そうそう、この子の言うようにドキドキ魔族裁判で盛り上がろう……ってそれ何!?」
いきなり出てきた予想外の単語に驚くガレス。
本人が魔族なので余計に気になる。まさにドキドキという奴だ。
>「これから行うはその昔日剣でも行われたという由緒正しき悪の判別方法!
>その名も“踏み絵”!」
そういってガレスの前に広がったのは一枚の巻物、
そこには死霊皇帝と名が振ってあるどうにもうさんくさいオッサンの絵が描かれていた。
>「さあさあ、疑いを晴らしたければ踏んじゃって!」
いくら死霊皇帝に関係があるのかさっぱりなうさんくさい親父が描かれていようとも、
一応のことガレスは死霊皇帝軍の一員なのである。さすがにこれを踏みつけるなど…
「うおりゃあああああああ!!!」
 躊 躇 ど こ ろ か ノ リ ノ リ で あ る
 
しかもやりすぎと言わんばかりに死霊皇帝(仮)を踏みつけるガレス。
おかげでうさんくさいオッサンは土まみれになりただの汚いオッサンと化してしまった。
「俺様、こういうおっさんみるとついやっちゃうんだ☆」
テイルにそうウィンクするガレス。悪びれた様子すらない。
というかガレスはこのうさんくさいおっさんを仮にも死霊皇帝と認識しているだろうか。

>245
>「見苦しいところを見せて悪かったな。俺の名前はリウ・ディスティニア。傭兵で現在は何の因果かこのPTの一人だ」
「いや、申し訳ない本当にリウがお見苦しい真似を、昔からかは知らないけどこいつすぐ剣を抜く癖があるみたいで
 さっきだって俺に殺気バリバリだったからねぇ。酷い目に合わせられるかと肝を冷やしたぜ」
そういいリウの横から顔を出すガレス。先ほどあったばかりだと言うのにこの態度。
リウを煽っているのか、それとも素なのか。それは分からないがともかくガレスは、
自分の好きな風に動いているだけだということを言っておこう。
「あ、自己紹介がまだだった、オホンッ!!……俺の名前はガレス・フェルナドゥ・アルフォル、
 まあガレスって呼んでくれ。より親密な仲になりたいならフェル君。
 もう一歩踏み込みたいならアルちゃんでも可だぜ。」

248 名前:乱堂武 ◆hfVPYZmGRI [sage] 投稿日:2009/04/01(水) 21:37:15 0
>>244
>「…バイタル異常なし。ええ、お気遣いありがとうございます。」
ばいたるとやらなにを指すのかがわからなかったものの、
とりあえず大丈夫そうだった。
>「申し遅れました、わたくし浮橋儚と申します。大統合全一学研究所で研究員を勤めている者です。以後お見知り置きを。」
胸の所にある名札みたいな所にそう書いてあった。
相手が名乗ったのに自分も名乗らないのも失礼なので、
「拙者は乱堂武、退魔僧をやっているでござる」
ともかく無事だったので微笑んだ。

>>242
同じく殺気を感じ、振り向くとリウ殿が剣を抜いていた。
相手もどんな手段を取ってくるかわからないため止めようとすると、
バラグ殿がその腕を掴む。
>「やめろ、これ以上の騒ぎを起こすとこれからやろうとしている人探しがし難くなる。
行動は、もっとよく考えてからしろ。」
最もな言い分にリウ殿は頭を冷やしたようだった。

>>246
とりあえず安全を確認をすると、投げた相手を見る
どんなものにも加減というものはある。
一言言ってやろうと思った。
だが、何やら違和感を感じる。
彼自体は普通なのだが、何かが違う。
それは奇妙な感覚だった。
例えば妖魔が極限までいや完全にその気配を消しているような。
だがそんな妖魔はこれまで戦ってきた中では極端に少ない。
普通の僧なら気づくことはほぼ不可能に近い。戦うことに特化した退魔僧ゆえの勘である。
そんなことを思っているうちにテイル殿があるものを取り出す。
死霊皇帝とやらの絵であった。それを地面に置き、
> 「さあさあ、疑いを晴らしたければ踏んじゃって!」
そして彼はなんの躊躇いも無く踏む。それを見て
「ふーむ…やはり気のせいでござるかな」
違和感を払拭することは出来なかったが、とりあえずそう思うことにする。
見た限りでは悪い人間ではなさそうだからだ。





249 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/04/01(水) 22:47:49 0
>244
>「申し遅れました、わたくし浮橋儚と申します。
大統合全一学研究所で研究員を勤めている者です。以後お見知り置きを。」
研究所の研究員……ってことは魔導師かな? でも地球に魔法はないんだっけ。
>「お気遣いありがとうございます。確かに、ここが地球でないのは間違いないですね。
…では、落ち着くまで少しご一緒してもよろしいですか?」
錯乱してもおかしくない状況なのにあまりに冷静な態度に逆にこっちが驚きつつ応える。
「う、うん! ボクはフェアリ=テイルっていうの。よろしくね」

>248
タケル君も木の上にいるお兄さんを怪しんでいる様子。
「どうしたの? ボクは何も感じないよ。ただの観光客っしょ」

>245 >247
>「どうでもいいがテイル、RPGって何だ? 
以前異世界から来たっていう奴が使ってた『戦車擲弾発射筒』の略か?」
「たからちゃんに聞いてみなよ。詳しく教えてくれるよ!」

>「なぁ、テイル。お前は死霊皇帝をなんだと思っているんだ……?」
「だって誰も見たこと無いんだから想像で描くしかないでしょ」
もちろんボクだってこれが死霊皇帝だと本気で思っているわけではない。
だって世界を股にかけた愛と勇気の大冒険のラスボスが
ヒゲはえたうさんくさいおっさんだったら果てしなく萎えるじゃないか。
>「うおりゃあああああああ!!!」
このお兄さんが魔族だなんてもとより思っていない。
が、それにしても期待以上に全力で踏みつけた!
>「俺様、こういうおっさんみるとついやっちゃうんだ☆」
「ククク……キャハハハハ!! 同感!」
仮とはいえ小気味いいまでに土まみれになった死霊皇帝を見て笑いが止まらない。

>「いや、申し訳ない本当にリウがお見苦しい真似を、昔からかは知らないけどこいつすぐ剣を抜く癖があるみたいで
 さっきだって俺に殺気バリバリだったからねぇ。酷い目に合わせられるかと肝を冷やしたぜ」
「ゴメンね〜、どうしてもPTに入りたいって自ら志願して入ってくれたから
悪い人じゃないんだけどちょっと気難しくて」
>「あ、自己紹介がまだだった、オホンッ!!……俺の名前はガレス・フェルナドゥ・アルフォル、
 まあガレスって呼んでくれ。より親密な仲になりたいならフェル君。
 もう一歩踏み込みたいならアルちゃんでも可だぜ。」
「それじゃあボク、フェアリ=テイルからアルちゃんへお近づきの印をプレゼント。
呼び捨て、ちゃん付け、君付け、お好きにどうぞ。
あとフェアリーっていうのはこの街では秘密だよ!」
自己紹介しながら、さっきリウ君に返された魅羅狂無礼部のハチマキをアルちゃんへ渡す。
>248
>「ふーむ…やはり気のせいでござるかな」
「気のせいだよ。妖精のボクが言うんだから間違いない。
だいたいこんなに明るくて綺麗な目をした魔族なんているわけないじゃん!」

騒動がひと段落したところで本来の目的を思い出す。
「さて! 黒い魔導師の調査に行こっか。
アルちゃんは観光中? またあとで会えるといいね!」
そう言って周囲を見回してPTがいつの間にか大所帯になったなあと今さらながら認識。
一時なんてソル君と二人っきりだったのに。さすがにこの人数で全員で動くと目立つか。
「全員だと目立つから……ボクと一緒に来る人こっち〜♪」
そう言いながら歩き始める。
ん? 背中にいわゆる“仲間になりたそうな熱視線”を感じる……ような気がする!

250 名前:ソル ◆sBYghzSQ5o [sage] 投稿日:2009/04/02(木) 01:56:15 0
>>236
>「さあ、どうだろうなぁ。俺の旅したとこじゃあ高いところから命綱つけて身を投げて楽しむ奴らもいたぜ」
 なーんてな、まあとりあえず降ろしてやるとしようぜ。気絶してるみたいだし」
ひっ!いつの間にか横に人が居た。なんだこいつ…気味悪い!
>「よっしゃ、んじゃ受け取れよ?いくぜ〜!あらよっと!!」
オレ目掛けて先ほどの女の人を投げ落とす。
ちょっと…何やってるんだよ!危ない…というか普通あんな高いところから
落としたら受け取れるわけな…
>「うわなにするやめ【レビテーション】!」
>「タケルっ! 見てやってくれ」
>「了解でござる。今、助けるでござるよ!」
などと皆がそれぞれフォローに回ってくれた。
なんというか、感動…。ここまで沢山いると心強い。

降ってきた女の人は儚、という人らしい。
名前がちょっと変な感じがするけど、きっとたからとか、アスカとかの世界の人なんだろう。
そしてガレス、という怪しい感じ全開な人はあっさりと踏み絵をやってのけた。
(…まぁ、あれで踏めません!と言うのは無理があるよな…)
怪しい感じ全開、というのはああいうヘラヘラした感じの男の人は
実は裏で何かやってて…とかってパターンが多い。
学校の歴史の教科書なんかにそういう例が良く載ってた。
「よろしくお願いします。ふたりとも。
 オレはソルって言います。」
簡潔に自己紹介。儚さんはともかく、ガレスはあまり近づきたくない。
気配を消して横にやってきていきなり話しかけるなんてただもんじゃないし。

>>245
>「どうでもいいがテイル、RPGって何だ? 
以前異世界から来たっていう奴が使ってた『戦車擲弾発射筒』の略か?」
「RPG…ロールプレイングゲーム…なりきりあそび。
 遊ぶ人は主人公等になりきって特定の目標を達成させる…だよね?」
リウさんがRPGについて質問していた。テイルはたからに聞けばわかると
言っていたけど…一応、自分なりに考えた答えを言ってみる。

>>249
なんで見ず知らずの相手に妖精さんでーすとかばらすんだよ…
何の為の空賊なんだか…
>「さて! 黒い魔導師の調査に行こっか。
アルちゃんは観光中? またあとで会えるといいね!」
>「全員だと目立つから……ボクと一緒に来る人こっち〜♪」
あ、自由行動…というか、手分け?
この人数じゃ怪しまれるからかな?
とりあえず…どこか休めそうな場所を探そう。
先生達のところに戻ってもいいんだけど、
またここまで戻ってこなきゃいけないのは時間の浪費につながる。
「それじゃあ、オレは別行動にする。色々とやりたいこともあるし…。
 あとテイル、ちょっと話があるんだけどいいかな?」
といいつつ、自分から勝手に近づく。
「…悪いけど、君と一緒だったらいつ死ぬかわからなそうだし…
 妖精と天使がふたりだったら、敏感な人にはわかっちゃうだろうし…
 最後に、あのガレスって奴が…ちょっと怖い。ごめんね。こんな変な理由で。」
一つ目は、この明るさで所構わず声を掛けていたら殺気だった人には殺されかねないし、
二つ目は、言ったとおり。三つ目は…前から散々言ってるけど怖い。
そして、テイルと反対方向に歩き出す。
そういえばリウさんと会ったときも、少し変な感じがした…良い人みたいだけど。

251 名前:浮橋 儚 ◆HFrHaINso. [sage] 投稿日:2009/04/02(木) 02:41:01 O
>>245-247
どうやら一悶着あったらしい…が、収束方向に向かっているように見える。
介入の必要はないと判断し、それを横目で見ながら通信を続行する。
『ファンタジーワールドだなんて…羨まし過ぎですよ儚さん!』
「完全に他人事ですねヨウちゃん…、とにかく、通信は入れっぱなしにしておきますから。バックアップお願いします。」
…長距離転送、しかも異世界ともなると、せいぜい小型物資くらいしかやりとり出来ない。帰り道を作るには相当の時間を要するだろう。
故に計画変更、フィールドワークと洒落込もう。先程の人型機械も気になった事だし。
見るに、彼らの服装は初めて見るものだが、どうやら旅装のようだ。同行して損はないだろう。

ふと、大剣の彼が口にした言葉が耳に入る。
>「どうでもいいがテイル、RPGって何だ? 以前異世界から来たっていう奴が使ってた『戦車擲弾発射筒』の略か?」
…驚いた。地球から来た人間は他にもいるらしい。
『恐らくRPG-7、旧ソ連の開発した歩兵携行用ロケット弾発射器ですね。安価でお手軽なんで、そこら辺の紛争でも良く使われてるベストセラーです。ニュース映像で見た事ないですか?』
…解説ありがとう。どうしてこの人、うちの部署にいるのだろう…。

と、先程対峙していた二人から自己紹介を受けた。
仲が良い…訳ではなさそうだ。リウと名乗った男が不快そうに見える。
「浮橋儚と申します(中略)以後お見知り置きを。リウさん、ガレスさん」
二人の人間関係も親密云々な呼び方も笑顔でスルー。
しかしこの二人…あからさまな武装に、片方は傭兵と言うし、しかも先程の対峙の様子と言い……この世界では生命のやり取りは普通の事なのだろうか。
用心に越した事はない。なぜかヨウに持たされた『熾天』…いざという時は使う覚悟を決めた方がいいかも知れない。


>>248
>「拙者は乱堂武、退魔僧をやっているでござる」
半ば反射的に微笑み返す…大麻草?否、服装から判断するに退魔僧か…所謂拝み屋の事だろう。
気遣いの様子から、少しは医療の心得がある事は見てとれたし、それに笑顔からしても先程の二人よりずっと無害な人物だと判断する。

252 名前:浮橋 儚 ◆HFrHaINso. [sage] 投稿日:2009/04/02(木) 02:43:10 O
>>249
>「う、うん! ボクはフェアリ=テイルっていうの。よろしくね」
「ええ、こちらこそよろしくお願いしますね。テイルさん」
挨拶を交わす。…これで今のところ微妙な雰囲気の二人に退魔僧の人にあと確かもう一人…5人か(もちろんあの人型機械はノーカウント)。もしかしたら、いかにも年少な彼が一番まともなのでは…少し頭痛がした。
今のところ、他に人の姿は見えない。すぐ近くの建造物?の中にはまだ人がいるのだろうか。…いる事を願いたい。

>「たからちゃんに聞いてみなよ。詳しく教えてくれるよ!」
知らない人物の名。…会話の内容から、くだんの地球人である事を推察する。
質問は山程あったが、この件は保留しても問題ないと感じた。…きっと、そのうち会えるだろう。

>「ゴメンね〜、どうしてもPTに入りたいって自ら志願して入ってくれたから 悪い人じゃないんだけどちょっと気難しくて」
…傭兵なのに志願って…、突っ込み入れていい場所なのだろうか。…あえて沈黙を守る事にする。
それにしても…この一行、形容し難い顔ぶれだがどういう目的で動いているのだろう?
誰にともなく口を開く。
「…あなた方は、見たところ旅をしているようですが、どういった方々なのですか?
助けて頂いたお礼もありますし、出来る事ならわたくしも同行してお手伝いしたいのですが…」
助けて云々は嘘ではないが…そこまで思っている訳でもない。
…しかし、興味が湧いた。とにかく理由を付けて同行してみよう。

>「さて! 黒い魔導師の調査に行こっか。
>「全員だと目立つから……ボクと一緒に来る人こっち〜♪」
どうやら移動するようだ。
リーダー役は…彼と、ソルという青年か。とりあえずテイルの隣に立つ。


>>250
>「よろしくお願いします。ふたりとも。  オレはソルって言います。」
挨拶を交わし、その名を記憶に留める。
いまいち落ち着きのない仕草が気になるが、見たところ危険な人物には見えない。

>「RPG…ロールプレイングゲーム…なりきりあそび。
 遊ぶ人は主人公等になりきって特定の目標を達成させる…だよね?」
確かそんな内容だったか、よくは知らない。
通信機からまたしてもヨウの蘊蓄が聞こえて来たが(骨伝導システム採用)全力でスルー。彼女の話は半分聞き流してちょうどなのだ。

253 名前:バラグ ◆o/oHY4BMj6 [sage] 投稿日:2009/04/02(木) 18:25:16 0
そいて木の上にいた男は、なれなれしい態度で自己紹介をし始めた。
この男ガレスは、表面上では、テイルの言うとおり悪い人には見えない。
だがさっきよりも今、近くに居てよりガレスからは、闇の力を感じ取ることができる。
そして自分の中の闇が言う、奴は“仲間”だと。
この“仲間”が指す意味は、闇にとっての仲間であり光りにとっては…。
いや、今この事を考えるのは止めて黒い魔導師のことに集中しよう。
自分の中の光りもそうした方が良いと言っている。
何故ならもしガレスが敵だとしても、テイルが感じ取れない程に闇を抑えることが、
出来る者を今のこのボロボロの体の俺が倒せるはずが無いからだ。

変な視線を感じた。
この視線は前にも感じたことがある(主にワイズから感じた)
視線の先には、空から落ちてきたあの女性が居た。
女性の丁寧な挨拶とその内容、そして服装からその視線の意味が解った。
儚は、異世界から来た研究員だからゴーレム(自分)に興味がわいたのだろう。
つまり何でも全て知ろうとするワイズとほぼ同類と言うことか。
隙を見せたら分解されそうで、今ここに居る人の中では一番怖いな。

新たに現れた二人に、親切に自己紹介をしてもらったので自分も自己紹介をした。
「遅れたが、初めまして俺の名前は、バラグ。
一般的なものとは違うがゴーレムだよろしく。」
リウの時よりも軽い自己紹介をした。
しかもゴーレムと言ったが、それを証明するために行う腕外しは遣らなかった。
何故なら中の構造とか見て、興味を持って解体しようとすると思う人が一人居るからだ。

取り合えず今の状態に収拾がつき、皆落ち着いたところでようやく黒い魔導師探しが始まった。
人数が多いため手分けして探すことに成ったようだ。
自分は、少し回りの様子を見てから行動を開始することを決めた。

254 名前:インペトゥス ◆jH6qejmC7g [sage] 投稿日:2009/04/02(木) 20:42:51 0
光の勇者達が上陸している一方・・・・・・・・・・・・

「・・・・・・ここか。」
目の前に広がるのは暗い森。
その入り口は飲み込む者を返さないかのようだ。

「なーんて、考えてみても仕方ねぇ。行くか。
 死霊皇帝軍独立工作班、インペトゥス・グラディウス。まかり通るってな。」
肩に奪取してきた試料の入った袋をかつぎ、オレは森の中へ飲み込まれていった。


255 名前:ガレス ◆kPx3irLDOc [sage] 投稿日:2009/04/02(木) 22:32:08 0
>251>251>253
>「浮橋儚と申します(中略)以後お見知り置きを。リウさん、ガレスさん」
「ありゃりゃ、さんづけかぁ。ガード固いねえ儚ちゃん」
さんと他人行儀な感じで呼ばれたのを不満そうにするガレス。
>「よろしくお願いします。ふたりとも。
>オレはソルって言います。」
>「遅れたが、初めまして俺の名前は、バラグ。
>一般的なものとは違うがゴーレムだよろしく。」
「……おう、よろしく頼むぜ二人とも。さっきはいろいろと悪かったな!
 ま、小さいことは便所に流して、俺のことは気軽に流離いの自由戦士と呼んでくれ!」
そう笑っていつもどおり調子のいい言葉で二人の自己紹介を聞く
ガレス、だが、気付いただろうか、一瞬…本当に一瞬だが、
まるで闇がその姿をのぞかせたようなゾッとする表情をガレスが浮かべたのを。
どんな形であれ二人が自分の正体に疑問を持っている。それをガレスも感じ取ったのだ。

>249
>「それじゃあボク、フェアリ=テイルからアルちゃんへお近づきの印をプレゼント。
>呼び捨て、ちゃん付け、君付け、お好きにどうぞ。
儚は釣れなかったがその代わりに妖精が釣れたらしい。
一歩踏み込んだ呼び方でガレスを呼びお近づきの印にハチマキをプレゼントする。
「おろっ、俺にくれるの?ありがとさんっ!!こういうのをもらうのも旅の醍醐味ってね♪
 どうだい、似合うだろテイルちゃん、俺って男前だからなんでも似合っちまうんだよなぁ。」
早速もらったハチマキを頭につけてポーズをとるガレス。
この姿からはとても先ほどの冷酷な表情など浮かべるようには思えない。
>あとフェアリーっていうのはこの街では秘密だよ!」
「分かってるってマイスイート。俺様が秘密を簡単に喋っちゃうような軽い男に見えるかい?」
ポーズを取り茶化すガレス。

>「さて! 黒い魔導師の調査に行こっか。
>アルちゃんは観光中? またあとで会えるといいね!」
黒い魔導師、その名前を聞き眉を動かすガレス。
>「全員だと目立つから……ボクと一緒に来る人こっち〜♪」
そういって歩き始めるテイルにごく自然についていくガレス。
その視線に気づいたのか振り向いたテイルにウインクする。
「俺も行かせてもらうぜテイルちゃん!面白そうだし。もう俺達はダチだろ?
 それに一人でぶらぶら歩くより両手に花の方が断然お得ってな!」
そして半ば強引にテイルと儚の間に割って入りそれぞれ二人の手を取るガレス
「それでは行きましょうかお二人とも、このガレスの体は弱きものを守るためにあるんでね♪」

256 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/04/02(木) 23:45:05 0
>250
>「…悪いけど、君と一緒だったらいつ死ぬかわからなそうだし…
 妖精と天使がふたりだったら、敏感な人にはわかっちゃうだろうし…
 最後に、あのガレスって奴が…ちょっと怖い。ごめんね。こんな変な理由で。」
今更何を、一緒に何度も危機を乗り越えてきた仲じゃないか!
それにアルちゃんのどこが怖いんだろう。どっちかというとリウ君のほうが怖いけどな。
とはいえ妖精と天使が一緒にいないほうがいいのは事実。
「分かった、じゃあまたあとでね」
>252
>「…あなた方は、見たところ旅をしているようですが、どういった方々なのですか?
助けて頂いたお礼もありますし、出来る事ならわたくしも同行してお手伝いしたいのですが…」
「いいの? ありがとう!」
>255
アルちゃんは躊躇なくハチマキを巻いた!
>「「おろっ、俺にくれるの?ありがとさんっ!!こういうのをもらうのも旅の醍醐味ってね♪
 どうだい、似合うだろテイルちゃん、俺って男前だからなんでも似合っちまうんだよなぁ。」」
「うんうん、超似合う!ボクとおそろいだよ!」

ハカナちゃんと一緒に行こうとした時。
>「俺も行かせてもらうぜテイルちゃん!面白そうだし。もう俺達はダチだろ?
 それに一人でぶらぶら歩くより両手に花の方が断然お得ってな!」
真ん中に入ってきていきなり手を取るアルちゃん。
当然だけど温かい、それになんだろう、不思議な感覚。
>「それでは行きましょうかお二人とも、このガレスの体は弱きものを守るためにあるんでね♪」
ボク達は女神ガイアの忠実なる僕。命持つ者を守り闇を刈るハンター。
守られる必要なんてない。だけど手を握り返してウィンクし返す。
「それじゃあ頼りにしちゃうよ!」
アルちゃんが近くにいると胸がドキドキして何でも出来そうな勇気が湧いてくるような感じがする。
これはもしかして……ト・キ・メ・キ!? ウソだドンドコドーン!

歩きながらさっきのハカナちゃんの質問に小声で答える。
「今この世界は死霊皇帝という大いなる災いの復活の危機に瀕しているんだ。
それで現在世界を救う冒険をするのが大流行。ボク達も例に漏れずその中の一つってわけ。
そんで今回は黒い魔導師ってやつを攻略しにきたの」
そう解説しながらも頭のなかはどうやってアルちゃんに
PTに入ってもらおうかということでいっぱい。
「と、いうわけでアルちゃんに頼みがあるんだけど……ボクと一緒に……」
ダメだ、一緒に冒険しようなんて陳腐なセリフじゃいけない!
「ボクのPTに入れば脅威的な飯炊き係がいて毎日フルコースが食べれるよ〜みたいな!」
しどろもどろになっている時に総菜の袋をさげて店から出てきた下級魔族を目撃。
って、えーーーーー!? 思わずつぶやく。
「ま、魔族が総菜買ってる……」

257 名前:乱堂武 ◆QKQr.EQA.g [sage] 投稿日:2009/04/03(金) 00:51:10 0
>>249
>「気のせいだよ。妖精のボクが言うんだから間違いない。
だいたいこんなに明るくて綺麗な目をした魔族なんているわけないじゃん!」
目が綺麗かはわからないが、とりあえず表では同意しておく。
まだ確証は無いのだし、だったとしても見極めたいと思う。
どんな人物なのかをその時にどうすればいいか決めればいい。
>>251
こっちが微笑むとあちらの女子も返してくれた。
彼女も悪い人間ではあるまい。
ちょっと見たこと無い格好をしているが。
「立ち上がれるでござるか?立てないなら背中を貸すでござる」
しゃがんで背中を向ける。
>>253
>「遅れたが、初めまして俺の名前は、バラグ。
一般的なものとは違うがゴーレムだよろしく。」
バラグ殿も彼に対して自己紹介をしたので、自分もしなければ失礼だ。
「拙者は乱堂武と申すよろしく頼むでござる」
とりあえず一旦落ち着いて黒い魔導師とやら調査を開始する。
といってもこの場所についてはあまり知らない。
なのでどこから調べようとしてもわからない事が多すぎる。
「どうするでござるか…」
でも悩んでいてもしょうがないのでとりあえず聞き込みから
始めようと思った。


258 名前:浮橋 儚 ◆HFrHaINso. [sage] 投稿日:2009/04/03(金) 01:26:24 O
>>257
>「立ち上がれるでござるか?立てないなら背中を貸すでござる」
大げさな人だ、笑って言葉をかえす。
「本当に大丈夫ですよ。少しは鍛えてますから、こう見えて体は丈夫なんです」
なんとなく拳を挙げてアピール。こういう親切は、不思議と不快に感じない。


>>253
>「遅れたが、初めまして俺の名前は、バラグ。 一般的なものとは違うがゴーレムだよろしく。」
挨拶を受けて、そのゴーレム…バラグの姿を見上げる。
微かな機械音、知らない種類の機械油の匂い、そして…
『やっぱり儚さんも気付きました?このゴーレム、メンテナンス悪いみたいですねー』眼鏡に内蔵されたカメラからデータ分析をしていたヨウも、同じ結論に達していたようだ。
…部品に過負荷がかかり磨耗し、機械油を焦がす特有の匂いと、わずかにバランスの悪い動き。それだけ材料があれば十分だ、伊達で主任研究員をやってはいない。
「よろしくお願いします。あの…差し出がましいのは重々承知してはいるのですが…、お身体、大丈夫なのですか?」
訊くまでもない事だし相手も把握しているだろう。快い返事は最初から期待していないが、一応アピールとして尋ねておく。


>>255-256
>「いいの? ありがとう!」
すんなり受け入れられてしまった、むしろ逆にこちらが気恥ずかしいくらいに。

>「俺も行かせてもらうぜテイルちゃん!面白そうだし。もう俺達はダチだろ?
 それに一人でぶらぶら歩くより両手に花の方が断然お得ってな!」
そのままテイルと連れ立って歩こうとしたその時、突然後ろから手を取られる。
…思わずビクッと反応してしまった、実は異性と手を繋いだ事など15年ぶりの事だ。
顔は意識的に笑顔のまま…さりげなく、手にしたPCを操作するふりをして逃れる。

歩きながら、時折相づちを打ちつつテイルの説明を聞く。
なんだか凄まじい話だが、なるほど確かにRPGだと納得する。
このテイルという少年…(ヨウの分析によると、微妙な相違点があるらしい)…も、世界を救うという使命を背負っていると言う事か…と嘆息していると、突然彼が足を止めた。
既に街中へと進入している。どうやら目の前の店先に目を奪われているようだ。
>「ま、魔族が総菜買ってる……」
…あれが…魔族。瞬時に肉体的な特徴を頭に叩き込む。
「ええと…よく見るとあちこちにいるみたいですけど、そんなに珍しい光景なんですか?」
街の雑踏に紛れて、同じような特徴を持つ者がちらほらと見える。中には店主らしく働いている者も見掛けられた。

「ところで…ひとつ大切な質問があるのですが、よろしいですか?」
歩みを止めないまま、そう口にする。さすがにこれだけは確認しておかなくては。

「この世界にはコーヒーという飲み物は存在しますか?
もし無いのなら…せめて沸かした飲料水がどうしても欲しいのですが」

259 名前:ソル ◆sBYghzSQ5o [sage] 投稿日:2009/04/03(金) 01:44:24 0
良かった…のかはわからないけど、
テイルとガレスと儚さんが組むようで、
ガレスからは脱出。一安心。
他の人は、まだ様子見か。
一人のほうが都合が良いこともあるし、とりあえずはここから離れる。
「テイル達、頑張って下さい。何か情報があったらすぐに知らせてくださいね?」
…とは言ったが、どこに集まるんだろう?集合場所を決め忘れているような気がする。
連絡手段を何も持ってこなかったのは失敗だったかな。

とりあえず宿屋を探してみる。
「すみません、オレは空賊のものですが、どこか泊めてくれる場所を知りませんか?」
…とりあえず教えてもらえた。まずは部屋の確保に行こう。

260 名前:リウ ◆wloTUzYWbw [sage] 投稿日:2009/04/03(金) 03:43:41 0
>>246
……なんだろうか、こいつは。
いま目の前にいる奴は自己紹介をした、自由戦士ガレス。
なぜだろうか、馬のロボに乗っている奴と十枚羽の光を打ちまくる天使を想像してしまった。後金ぴかの銃に変形するゴーレム。

が、コイツから放たれた普通では考えられない冷徹な顔……わけがわからん。
いや、コイツに似たような奴と組んだこともあるから本心で言っているのだろう。ただそれがコロコロと変わったら厄介。それだけだ。
>「悪かったよ、だからそんなに殺気だつんじゃないって。さっきから凄いぜブラザー
 ほらほら、それだよそれ。そんな今にも斬りかかりそうな面してたら誰も近づかないぜ?」
「触るな、鬱陶しい」
とりあえずなれなれしく肩に回ってきたガレスの手を叩く。だからこういう奴は嫌いな部類に入るんだよな……たく。

目の前に置かれた踏み絵、だがガレスはためらいもなく全力でそれを踏みつぶした。
いくらなんでも躊躇がなさすぎだろあれ。
>「俺様、こういうおっさんみるとついやっちゃうんだ☆」
「それにしてもこのガレス…ノリノリだな」
躊躇どころかノリノリだった、というかおまえはどこの黄色い服を着た白い肌のピエロだ? あれか、ハンバーガー四個分か?

そしてまた馴れ馴れしくしてきたので今度は頭を叩くことにした……わけがわからないからこういう奴は嫌いだ苦手だ……テイルは好きそうだがな。

>>249
どうやらテイルは全く気にならないようだ。ということは光に近ければ近いほど気づかなくなるスキルでもつかっているのだろう。
むしろ俺のほうが警戒されてるしな、半魔はこういうところで厄介だ。
>「だって誰も見たこと無いんだから想像で描くしかないでしょ」
「だろうな……」
突っ込みどころ満載の絵はどうやら想像図らしい。まぁ、さすがに世界を手に入れる奴がこんな何処にでもいる怪しい中年男性だったらテイルですら萎えるだろう。
というか笑いすぎじゃないか? 妖精はドイツもこんな感じなのか? ……ダークエルフのほうがまだ大人だな、冗談抜きで。
ちなみに気難しい奴と言われた、言われ慣れているからあまり気にならなかったけどな……あぁ、気にならなかったさ。

>「それじゃあボク、フェアリ=テイルからアルちゃんへお近づきの印をプレゼント。
呼び捨て、ちゃん付け、君付け、お好きにどうぞ。
あとフェアリーっていうのはこの街では秘密だよ!」
それを教えたら意味がないだろ、何のために空賊のふりまでしてここに来たんだ……。
まぁ、それくらい本人が知っているだろうから俺は聞かないことにしておいた。

>「全員だと目立つから……ボクと一緒に来る人こっち〜♪」
「なら俺は途中まではテイル達と同行するか。途中で悪いが一人か二人ほど俺についてきてくれ。情報屋に向かいたいからな」
テイルはそこに含まれない。理由としてはリーダー役がついて言ったら意味がないだろ。と適当に理由をつけた。
本当はその情報屋が魔族だから騒動を起こされたらかなわないからだけどな。
ちなみに一人か二人ほど付いてきてほしいのはもしもの時のサポーター役で付いてきてほしかったからだ。

「というか、合流時間などはどうする? 夕方に集合。とかはっきり決めておかないと最悪すれ違いが起きるぞ?」
ふと、過去の経験を思い出し俺はテイルに訪ねた。

>>250
>「RPG…ロールプレイングゲーム…なりきりあそび。
 遊ぶ人は主人公等になりきって特定の目標を達成させる…だよね?」
「そうなのか、案外博学なんだな。俺が知らないことを知っているとは恐れ入った」
少し大袈裟に俺は驚いてみた。当然初めて聞いたことには変わりないけどな。

ふと、ソルが別行動をしたのに気がついた。追いかけようと思ったが……ガレスが気になるのもまたあるので追いかけるのをやめておいた。
「別行動をしているけど……いいのか? テイル」
まぁ、何も言わないあたり了承されているのだろうけど一応俺はテイルに聞いておくことにした。

>>251
>「浮橋儚と申します(中略)以後お見知り置きを。リウさん、ガレスさん」
やや警戒したようにも思えるが……まぁ、大剣を握っている奴がいれば誰で警戒するか。
と、馴れ馴れしくしてきたガレスの頭を叩こうと手を振り落としながら俺は苦笑した。

にしても見た事もない服……どうやら俺が出会ったチキュウと呼ばれる星よりも高度な文明からの来訪者らしい……いや、驚くだけだ本当に。

261 名前:リウ ◆wloTUzYWbw [sage] 投稿日:2009/04/03(金) 03:49:43 0
>>255
テンションが相変わらず高かった、どこから来るのかこの元気は。
>「おろっ、俺にくれるの?ありがとさんっ!!こういうのをもらうのも旅の醍醐味ってね♪
 どうだい、似合うだろテイルちゃん、俺って男前だからなんでも似合っちまうんだよなぁ。」
しかもノリノリであの鉢巻を装着した。いろいろとすごいぞお前。なんか尊敬したくなったからな悪い意味で。

>「俺も行かせてもらうぜテイルちゃん!面白そうだし。もう俺達はダチだろ?
 それに一人でぶらぶら歩くより両手に花の方が断然お得ってな!」
「両手に花って……テイルは男じゃ? 体系的にも少年期男性が近い」
妖精がどんな奴か見たこともないが……違うのか?
「あ、いや……間違っているなら悪い……」
とりあえず謝ることにしておいた。

>256
鉢巻をつけたガレスをみてテイルは限りなくうれしそうだった、なんだか見ているこっちも微笑ましく思えるくらいだ。
……傭兵稼業していてもやっぱり他人の笑顔はうれしいものだ、俺に向けられなくても別にいいしな。
それを見れるだけでうれしく思える。こればかりは生まれてからずっと変わっていないな。
>「それじゃあ頼りにしちゃうよ!」
笑顔でガレスに頷くテイルを見てふと俺は悪戯を思いついた。
「一応俺もお前達を守るためについてきてるんだがな……」
こういう空間を邪魔するのがなぜか楽しい、KYと呼ばれようがこれも変わらない。
しかし笑みが零れるのも事実だ。

俺達は歩きながら探索を続けている。
ハカナに説明をするテイル、まぁ典型的な説明だ。わかりやすいから俺は特に何も言わない。
その時、テイルが驚いて声を上げた。
「ど、どうし……た?」
そこには魔族の一人がオカズの具材を買っている光景があった。
オーストラフをはじめこの大陸ではごく普通の光景だ。
>「ま、魔族が総菜買ってる……」
軽いカルチャーショックを受けているテイルがいた……お前驚くところはそこなのか。
「魔族だって飯はちゃんと食うからな。どこぞの吸血鬼じゃあるまいし人の叫び声とか血とかで満足できるわけないだろ
むしろ血とかを餌にするやつが希少存在で中級魔族は普通に人間と同じ食事をとる奴が多いからな」
さすが妖精、と思い思わず俺は笑っていた。……いかんなこいつ等といると表情がすぐに柔らかくなる。

……あくまでこいつ等といるのは依頼だからだ、俺は傍観を続けてたまに情報を与えて信頼させればそれでいい。
すべてが完遂したらおさらば……これまで通りだ。気がつけば……俺は手を強く握りしめていた。

>>258
ガレスに手を握られた時、ハカナはビクっと反応し誤魔化すように笑顔で手にした変な板……どうやら通信道具か何かを操作していた。
「いきなり女性の手を握ってやるな。そういうのに慣れてない奴だっている、むしろ異性の手に触れたこともない箱入り娘だってこの世界にはいるんだぞ?」
とりあえずいきなりハカナの手を握ったガレスを注意する。

>「ええと…よく見るとあちこちにいるみたいですけど、そんなに珍しい光景なんですか?」
テイルが驚いたのを見てハカナは周りを見た、そしてあちこちに魔族がいることに気がついてテイルが驚くのがよくわからなかったらしい。
別の世界から来たって話は本当のようだな。普通ならテイルと同じくらいには驚く奴が大半だって言うのに驚かないどころかよく観察もしているしな。とりあえず事情説明するか。
「あぁ、テイルがいた大陸とは違ってこっちはどちらかというと魔族が主に住んでいる大陸。そしてテイルは魔族=死霊皇帝の手先。って判断していたらしくってな
人間と同じように生活する魔族を見て俗いうカルチャーショックって奴だ。」
俺からしてみれば魔族をそう判断していたテイルに驚きを隠せないけどな……。

>「ところで…ひとつ大切な質問があるのですが、よろしいですか?」
「なんだ? 元の世界に戻す方法……とかなら分からないぞ?」
神妙な顔をするハカナを見て先に俺は言っておいたが……質問は全然違った。
>「この世界にはコーヒーという飲み物は存在しますか?
もし無いのなら…せめて沸かした飲料水がどうしても欲しいのですが」
「コーヒーか、確かオーストラフでも売っていたはずだ。後で案内するから今はこの町の雰囲気に慣れてくれ」
コーヒー……眠気覚ましにはいいがあれは苦い。できれば飲みたくない飲み物ナンバー1だ、そして動くことは今後ない。断言できる。
まぁ、飲まないといけないときは飲むけどな、心を殺して。

262 名前: ◆o/oHY4BMj6 [sage] 投稿日:2009/04/03(金) 04:19:12 0
飛空艇が着陸する少し前。
黒い魔導師は、ゆったりと寛ぎながらコーヒーを口にした。
そんなリラックスした雰囲気をぶち壊すかのように水晶から男の声が出された。
『魔導師様!死霊皇帝軍からの連絡通り空飛ぶ船がやって来ました。
もちろん撃墜して解体と研究をしますよね?』
「そだね、あの船の構造昔から気になってたんだよねぇ、
だからその意見には賛成だぁ!!…って誰が言うかアホー!!
そんな事したら俺の目的が達成できなくなるだろ!!」
黒い魔導師のノリツッコミの中に、水晶の先にいる男は疑問点を見つけ出し指摘した。
『あれ?魔導師様の目的って世界を闇にして姉妹喧嘩に決着を着けさせて世界を平和にする事ですよね?
連絡によると空飛ぶ船の中には、本物の光りの眷属が率いる勇者パーティーが乗っているとの事だから、
撃墜した方が良いような気がするのですけど……。』
「細かい事は、気にするな。それわかちこわかちこーーー……。」
『魔導師様?』
「何も言うな……、昔の故郷だったら受けたんだぜこれ……。
取り合えずそいつ等は、島の中に入れろ。」
『…はい。』
水晶から男の声が消えて行場の無い虚しさだけがその場に残った。
受けない昔のギャグなんかするのが悪い。自業自得である。

闇が広がる森の中でには、標識や道というものが存在せず、
ただ中には何者おもを飲み込み、奥へと引き寄せようとしているようである。
その森の奥の洋館にて黒い魔導師は、銀の砂時計が来るのを欠伸をしながら待っていた。

263 名前:バラグ ◆o/oHY4BMj6 [sage] 投稿日:2009/04/03(金) 04:20:57 0
また感じるあの視線。
やはり視線の先に居るのは、儚だった。
そして儚は、何かを確認したかのような行動をした後言った。
>「よろしくお願いします。あの…差し出がましいのは重々承知してはいるのですが…、お身体、大丈夫なのですか?」
流石研究員だ、直接体の中身を見ず故障していることを見破いた。
しかし儚は、とんでもない勘違いをしている。
たとえどんなに優れた技術を持っていても、魔の力と知識を持たぬものには自分は直せない。
何故なら自分を構成しているのは、魔法機械だからだ。
見たところ儚が持っている物からは、魔力が感じ取れない。
つまりは、儚の世界の技術は、魔法機械の技術に似ているが違うというところか。
たぶん儚に修理を頼んだところで見た目では、
治せそうだったものの途中で技術が違うと気付いて修理できずに終了だろうな。
この事は、今後の事のために儚に言っておこう。
「残念ながら儚には、俺を直す事はできない。
何故ならば俺の体は、魔法機械で構成されている為、魔法が使えないと直せないんだ。
見たところ儚が持っているのは、魔道具でも魔法機械でもない。
見た目では技術が似ているが、似ているだけ別の技術というわけだ。
だから儚の気持ちは嬉しいのだが、俺お直す事はできない。残念だ。」

言う事を終えるとテイルとは、別行動をはじめた。
一人で黒い魔導師の居場所を特定できる自信が自分にはあった。
その自信の根拠は、自分が黒い魔導師によって設計されたゴーレムだからということだ。
行動を起こす前の準備に取り掛かった。
まず飛行船に戻り、倉庫の中にあった瞬間乾燥の黒いペンキを自分の全身に塗った。
そして全身から禍々しい闇のオーラを出した。
これで準備完了だ。
あとおまけに、黒い魔導師に会ったとき、何か渡した方が言いと思い、なんとなくキッチンに行った。
そしてレオと鉢合わせした。
自分の姿を見たレオは、強く拳を握り締めて言う。
「校長先生から聞いている。
君が前に敵に渡ったと、闇に染まり敵になったと!
また成ってしまうなんて…、今俺の手で元に戻してやる!
オリャーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
「いっいや、ちょっとまて、おい!!」
その後キッチンに散乱する金属音が響き渡った。

264 名前:乱堂武 ◆hfVPYZmGRI [sage] 投稿日:2009/04/03(金) 23:30:58 0
>>258
が、女子には断られた。
>「本当に大丈夫ですよ。少しは鍛えてますから、こう見えて体は丈夫なんです」
無理をしているとは思わないので自分で歩けるのならそれでそれでいい。
「わかったでござるよ、でも無理はしちゃいけないでござる」
そう言い聞かす。

>「全員だと目立つから……ボクと一緒に来る人こっち〜♪」
確かに一理ある。別々の角度から聞いていけば情報はそれだけ多く手に入る。
「拙者はテイル殿達が行く場所とは別の方向から聞いてみるでござるよ」
テイル殿にそう告げて飛び出したものの、
黒い魔導師について町中聞きまわっても当然のことながら何の音沙汰もない。
「ふーむやっぱり人探しは難しいでござる」
改めて黒い魔導師探しは困難を極めたが簡単には諦める事が出来ない。
「もう少し続けるでござる」
根気よく聞き込みを続けた。

265 名前: ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/04/03(金) 23:34:42 0
>262
黒い魔導師の後ろの壁には美しく壮麗な槍がかざってある。
遥か昔、ドラゴン戦役を平定した天才軍師にして
先代の勇者でもある伝説の竜騎士が使っていた、龍を統べる聖なる槍
ドラゴボルグの正真正銘のオリジナルだ。
黒い魔導師は誰に言うでもなく呟いた。
「もうすぐだよ……ノウェ……もうすぐ目的が達成される……」

266 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/04/04(土) 00:36:43 0
>259 >260
>「テイル達、頑張って下さい。何か情報があったらすぐに知らせてくださいね?」
>「というか、合流時間などはどうする? 
夕方に集合。とかはっきり決めておかないと最悪すれ違いが起きるぞ?」
それもそうだ。周囲を見回すと、都合よく街の地図が描いた看板が立っていた。
最近観光客が増えているのだろうか。適当な宿屋を示す。
「じゃあ……ここの“特急INN”前で夕方に集合!」

>258 >261
>「両手に花って……テイルは男じゃ? 体系的にも少年期男性が近い」
妖精や妖魔に他の種族のような性別は存在しない。
あるように見えるかもしれないが髪型や服装で判断されているだけである。
少なくとも男じゃないんだな〜。だからといって女かっていうと微妙なとこなんだけど。
>「あ、いや……間違っているなら悪い……」
気まずそうな顔をするリウ君に悪戯っぽく笑って言う。
「いいよん、今度一緒にお風呂入ろっか♪」

>「一応俺もお前達を守るためについてきてるんだがな……」
リウ君、楽しそうに笑ってる。もしかして意外とお茶目さんだったり?
「じゃあこうしよう!」
アルちゃんとつないでないほうの手をリウ君の手とつなぐ。

>「魔族だって飯はちゃんと食うからな。
どこぞの吸血鬼じゃあるまいし人の叫び声とか血とかで満足できるわけないだろ
むしろ血とかを餌にするやつが希少存在で中級魔族は普通に人間と同じ食事をとる奴が多いからな」
な、なんだってー!?
>「ええと…よく見るとあちこちにいるみたいですけど、そんなに珍しい光景なんですか?」
>「あぁ、テイルがいた大陸とは違ってこっちはどちらかというと魔族が主に住んでいる大陸。そしてテイルは魔族=死霊皇帝の手先。って判断していたらしくってな
人間と同じように生活する魔族を見て俗いうカルチャーショックって奴だ。」
確かにカルチャーショック。
今までに見た魔族は命を何とも思ってない死霊皇帝の手先ばっかりだった。
それにかなり混乱。食物連鎖はガイアの生命の循環システムじゃなかったっけ?

変わった光景が目に飛び込んできた。一つの物置の周囲に人だかりができている。
人だかりのうちの数人が解説してくれた。
「独自の技術で作られた100人乗っても大丈夫なイナヴァ物置の実験です。
観光客の方、よかったら見ていってください!」
「すごいでしょー。魔導師から下請けしてるうちに独自の技術が発展したんだよねー!」
魔導師から下請け……!? 聞きこみのチャンスだ!
と思いつつ、物置の上にわんさかダークエルフが乗っているのに目が釘付けになってしまった。
そして彼らが声をそろえて言う。
「「「やっぱりイナヴァ! 100人乗っても……あぁあああああああ!!」」」
言ってる途中で物置が砂上の楼閣のように崩れ、なだれ落ちるダークエルフ達。
でもどこかみんな楽しそう。
ここの魔族やダークエルフたちはとっても穏やかな顔をしている。
この平穏を壊さないためにも正体は隠していよう、そう思った。

267 名前:浮橋 儚 ◆HFrHaINso. [sage] 投稿日:2009/04/04(土) 00:58:47 O
>>259>>263-264
ソルとバラグ、それに乱堂はどうやらそれぞれ別行動に出たようだ。
こちらだけこんな大所帯で良いものか…とも思ったが今更仕方ない。それに、彼らにもきっとそれぞれ目的があるのだろう。

>「残念ながら儚には、俺を直す事はできない。
何故ならば俺の体は、魔法機械で構成されている為、魔法が使えないと直せないんだ。
見たところ儚が持っているのは、魔道具でも魔法機械でもない。
見た目では技術が似ているが、似ているだけ別の技術というわけだ。
だから儚の気持ちは嬉しいのだが、俺お直す事はできない。残念だ。」
「あ、いえ…最初から直すなんてわたくしには無理だってわかってますから…。わたくし、ロボット工学は専攻してませんし…。
ただ、どうしても気になったというか…とにかく、かなりの負荷がかかっているようですし、直せる人間がいないのであればなおのこと無理はいけませんよ?」
…気遣いのつもりだったが、逆に迷惑だったようだ。…少し反省。
しかし…魔法、か。どうやらこの世界には地球と全く異なる物理法則が存在するらしい。
あの身体を間近で見ておいて、構造が半分も理解出来ない訳だ。さっきはああ言ったが、普段なら自動車でも機械式の時計でも、形と動きを一目見れば設計図を引ける自信がある。
魔法…何にせよああして機械と融合出来る技術であるなら、科学的見地から研究は可能だろう。
理解出来ない事は科学者として我慢出来ない。研究対象として追加しておく事にした。

>「わかったでござるよ、でも無理はしちゃいけないでござる」
先程の言葉を思い出す。今のところ無理はしていないが…一応胸に刻んでおこう。
『そーですよ、儚さん無茶ばかりするんですから。今回のパイロットだってわざわざ自分から引き受けて、挙げ句遭難しちゃってますし』
「言われなくてもわかっています。一応気をつけますよ」
…そんなに無茶してるのだろうか?

>>260>>266
>「両手に花って……テイルは男じゃ? 体系的にも少年期男性が近い」
「えっ…わたくしも言葉遣いで男の子だとばかり…。」
確かによく見るとどちらにも見える。
……穴が空くほど見つめたが、全然わからなかった。
>「いいよん、今度一緒にお風呂入ろっか♪」
…思わず絶句…最近の子供って怖い!
「…テイルさん、例えどちらでも、それは大胆過ぎですって…。リウさんがすごい顔しちゃってますよ?」

268 名前:浮橋 儚 ◆HFrHaINso. [sage] 投稿日:2009/04/04(土) 01:00:17 O
>「なら俺は途中まではテイル達と同行するか。途中で悪いが一人か二人ほど俺についてきてくれ。情報屋に向かいたいからな」
「情報屋…ですか、でしたらわたくしが付いて行ってはご迷惑でしょう。しばらくはテイルさんに同行していますね。」
少しだけ興味が湧いた…が、情報屋という言葉から何かしらの話合いが想定される。そこに何も知らない自分がいても邪魔になりかねないと判断した。
それに…
「テイルさんのような方を街中で一人にしては、迷子と思われてしまいますよ?」
単純に、小さな子供を一人にしておけないという義務感が勝ったからだ。

>「あぁ、テイルがいた大陸とは違ってこっちはどちらかというと魔族が主に住んでいる大陸。そしてテイルは魔族=死霊皇帝の手先。って判断していたらしくってな
人間と同じように生活する魔族を見て俗いうカルチャーショックって奴だ。」
よほどショックだったのか、テイルがあたふたしている…ちょっとかわいい。
「そうだったんですか。という事は、この世界では人間と魔族の間に敵対関係はあれど、あくまで文化的なものという事ですね?」
種族的に…さながらハブとマングースのように対立されてはかなわないなと思いつつ確認する。
個人的に争いは好まない。もし話し合いで済むのならそれに越した事はないだろう。
…それに、昔からいじめっ子相手に「お話聞いて?」と諭すのは得意なのだ。…多少の武力行使は伴うけれど。

>「なんだ? 元の世界に戻す方法……とかなら分からないぞ?」
「ああ、帰り道でしたらお気遣いなく。この調子なら一日もあれば算出できますよ。
機材の輸送が、ちょっとだけ厄介ですけど。」
先程から研究室で処理された情報が、手元に次々と送信されている。それを片手で捌きながら答えた。
>「コーヒーか、確かオーストラフでも売っていたはずだ。後で案内するから今はこの町の雰囲気に慣れてくれ」
「…良かった♪わたくし、コーヒーのない世界で生きていくのはさすがには耐えられないので…。
え……あとで、ですか?どうしてもあとで?…いえ、それくらいなら問題ありません…問題ありませんとも(´・ω・`)」

道をゆくうちに、人だかりに遭遇した。…なんだか見覚えのある光景な気もする…。
…魔導師から下請け?うちの研究室も部品の外注はよくするので、似たようなものなのかも知れない。
「テイルさん、聞いてまわるならこの業者の人…できれば経営者が良いでしょうね。」
取引があるのなら、依頼人の情報を持っているはずだろう。
…と、見ている目の前であっけなく潰れる物置。強度計算もしないのかこの連中は。っていうか乗る意味がわからない。
…思わずため息が出た。

269 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/04/04(土) 01:45:32 0
いつからか、島の南の森の奥深くに高度なものづくりの技術を持つ魔導師が住みついた。
彼は絶海の孤島での生活を安定させるため、人々に島の暮らしに役立つものづくりを教えた。
やがて優秀な何人か−−人でも魔や闇に属する者でも関係なかった−−が
彼が時々どこかから受ける「仕事」の下請けをするようになり、
後にある者は弟子となって魔導師と共に森の奥に姿を消し、
ある者は下請けで学んだ技術と自らの工夫でものづくりを行い伝えた。
魔導師は今では滅多に姿を見せなくなったが、森の近くに立ち並ぶ工房は愉快な発展を続けている。

絶海の孤島にも関わらず安定した生活を可能とした恩人であり、
ゆえに伝説のメカニック「シド」にも例えられる彼が
島の外で「黒い魔導師」と呼ばれている事は、この島では殆ど知られていない。

270 名前:ソル ◆sBYghzSQ5o [sage] 投稿日:2009/04/04(土) 07:00:47 0
特急INN、という名前の宿屋にて、荷物を整理し終えたオレは、
とりあえず情報収集ということで、宿屋の人に聞き込みを開始した。
「あの…黒い魔導師と呼ばれる人を知りませんか?」
「あぁ…あの人ね。確か、100人もの人を集めて何かするって言ってたような…」
居場所は聞き出せなかったが、実験計画のようなものの情報を掴んだ。
「夕方くらいかな…ここに戻ってこよう。」
この人たちが来たら同じ部屋に案内してください、とテイル達の名前を伝え、
宿屋を後にする。
どこら辺に聞き込みをすればいいのかな?
とりあえず、人の多そうなところを歩いてみよう。

271 名前:インペトゥス ◆jH6qejmC7g [sage] 投稿日:2009/04/04(土) 16:29:21 0
前略中略――――――――・・・・・・オレは黒の魔導師の館にいた。

館の窓の向こうではちょうど何かが墜落している・・・(>234)が、特に気にしない。

「で、コイツがご注文の品全部だ。」
黒「ふぅん、しかしナイトメアを寄越すとは珍しい。」
「それは今回の注文にも関係のある話でな。」

そう述べてからオレは手甲をはずして導師の机の上に置く。
「こいつをその銀の砂時計で強化し、オレの全力を引き出せるようにしてもらいたい。」
黒「銀の砂時計を使って・・・?一体・・・」
「あんたなら、いや。あんたしかできない。黒の魔導師・・・否、『刻の(クロノ)魔導師』にしかな。」
黒「・・・・・・・・・・・・いいだろう、力にはそれなりの代価がいることは覚悟しろよ?
  まぁ完成まで、護衛ゴーレムのかわりでもしててもらおうか。」

というわけで館の外で護衛をする羽目に・・・。
「もうすぐ、敵がとれる・・・はずだ。」

272 名前:ガレス ◆kPx3irLDOc [sage] 投稿日:2009/04/05(日) 02:02:46 0
>256>261
>「それじゃあ頼りにしちゃうよ!」
「おうよ、ばりばり頼ってくれちゃっていいぜ。
 こう見えても闘いに関してはちょいとばかし自信があってね。
 伊達に今まで生き残ってるわけじゃあねえぜ!」
手を握り返しウインクを返すテイルに自信満々に胸を張る。
>「一応俺もお前達を守るためについてきてるんだがな……」
そんな風に鼻で笑って悪態をつくリウを見て、ガレスが答える。
「馬鹿だねぇお前。んなこと言わなくても二人とも分かってるっての」
だがその顔はどことなく嬉しそうだ。

>「今この世界は死霊皇帝という大いなる災いの復活の危機に瀕しているんだ。
>それで現在世界を救う冒険をするのが大流行。ボク達も例に漏れずその中の一つってわけ。
>そんで今回は黒い魔導師ってやつを攻略しにきたの」
「おっ!あそこの店面白そうなもの売ってるぜ!でも金あんまりないんだよねぇ
 そうだリウ!買ってくれよ!!いやぁ持つべきものは親友だねぇ」
どうやらガレスは小さい声でテイルが儚に説明していることなど耳に入ってないようで、
歩く先々で見つけた色んな土産品やらが目につくたびにリウに強請り断られている。
>「と、いうわけでアルちゃんに頼みがあるんだけど……ボクと一緒に……」
「んー?一緒になんだ?一緒に風呂なら歓迎するぜ!だけどリウも一緒は勘弁な!!
 たくましい男とご一緒するなんて俺のポリシーって奴に反する!」
勝手なことを言っているガレスの横でテイルは何やら考えている。
そして口を開いたとおもったらなんだかしどろもどろで喋りはじめる。
>「ボクのPTに入れば脅威的な飯炊き係がいて毎日フルコースが食べれるよ〜みたいな!」
「マジかよ!毎日フルコースとか夢のような生活じゃねえか!!
 いやぁ羨ましいねぇー、俺様なんて根なし草だから食えない日もあったりしちゃったりするからな」
テイルの言葉に素直な反応を示し、羨ましいとまで言い始めるガレス。
適当にはぐらかしているのかそれとも鈍いのか、テイルが自分をPTに入れたいなど露にも思ってないようだ。

その時、何か気付いたようでテイルが大声を上げる。
思わずテイルの方を見たのはガレスだけではなかったようで、
リウなどはテイルにどうしたのかと聞いている。
>「ま、魔族が総菜買ってる……」
テイルが相当ショックが強かったのかキツネにつままれたような顔をしている。
そんなテイルを見て笑い始めるガレス。
「おいおいテイルちゃんテイルちゃん。
 魔族だから惣菜買っちゃいけないわけじゃないでしょ?」
しかし、今のいままで魔族にそんな生活的な部分があると知らずにきたのだ。
テイルの混乱というのもあって当たり前なのだろう。

>268
>「そうだったんですか。という事は、この世界では人間と魔族の間に敵対関係はあれど、あくまで文化的なものという事ですね?」
「ま、そういうことになるな。だけどそんな簡単なものじゃあないぜ。」
さっきまで笑っていたガレスの表情が暗くなる。
「人間は魔族は狂暴で残忍といわれながら育てられるし、
 魔族にとっても同じようなもんさ。お互い悪いだなんて思わない。
 どっちにとっても十分恐れるべき存在なんだろうな。」

273 名前:ガレス ◆kPx3irLDOc [sage] 投稿日:2009/04/05(日) 02:03:39 0
>266
その後も手掛かりを求めて歩いていくうちに、何やら人だかりに遭遇する。
「魔導師から盗んだノウハウでねぇ…」
キャッチコピーの通り、100人ものダークエルフを乗せる物置を見ながら
独自の技術とやらに関心しているガレス。しかし次の瞬間崩れ落ちた物置を見て、
思わず苦笑いを浮かべる。
「ありゃりゃりゃ……最近のダークエルフって肉付きがいいのかね?
 テイルちゃんも儚ちゃんも自分の体重には気をつけた方がいいぜー」
そうさりげなくセクハラもいったところで、業者の人の所に歩いていく。
「いやぁー!!残念だったねぇ!もしかしたら99人だったらいけたかもしれない。
 いや、むしろ100人分の体重にあれだけ耐えられたのは凄い!快挙だよ快挙!!」
その言葉に顔を上げる業者、その隙をガレスは見逃さなかった。
「いやぁ、気ままな遊客をしていて色んなところを旅してきたけど。
 これほどの技術力は見たことない!あんた達のその技術の発達のきっかけになった
 その魔導師って奴はさぞ凄いやつなんだろうなぁ……是が非でも会ってみたいものだねぇ」
だが、業者の人間は魔導師は最近めっきり姿を現さなくなり。当時の住み家である場所は既に屋敷はなくなっているらしい。
>「森にいるとは思うんですが、相当深くまで入ったのか探しても見つからないんですよ。
>それと他の弟子たちの多くもあの人が連れて行ってしまいましたし。何かをする気なんでしょうか
「だってさ、とりあえず森にいるかもしれないってことだけは分かったぜ!
 まあほとんど情報なんてなかったようなもんだけどな!」
 

274 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/04/05(日) 17:27:08 0
ダークエルフA「あちゃー、潰れちゃったよ」
ダークエルフB「そりゃ、設計の強度が元々約50人分だからなー」
ダークエルフC「交代でデクリーズ・ウエイトかける手筈だったのに」
ダークエルフD「引継タイミングをミスっちゃったのかもね」
ダークエルフE「次回のデモはデクリーズ・ウエイトの安全係数もうすこし乗せとけよ」
ダークエルフF「今回はバレない事を最重視してギリギリの人数にしましたからねえ」
ダークエルフG「まあまあ、早く片付けて打ち上げしよーぜ」

275 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/04/05(日) 23:51:55 0
>272
>「マジかよ!毎日フルコースとか夢のような生活じゃねえか!!
 いやぁ羨ましいねぇー、俺様なんて根なし草だから食えない日もあったりしちゃったりするからな」
人間の身でそれは大変。それはそうと肝心の意図は伝わっていないようだ。
もっとはっきり言わなきゃダメか!

>「人間は魔族は狂暴で残忍といわれながら育てられるし、
 魔族にとっても同じようなもんさ。お互い悪いだなんて思わない。
 どっちにとっても十分恐れるべき存在なんだろうな。」
多分間違ってはいないけど、もっと恐ろしい別の何かがある。
世界の始まりの時から連綿と続く、光と闇の闘争。魂に刻まれた、決して相容れない宿命。
ここの闇の眷属たちは強度の光の眷属から隔離されている間に攻撃性が薄れたというところだろう。

>268>273
>「ありゃりゃりゃ……最近のダークエルフって肉付きがいいのかね?
 テイルちゃんも儚ちゃんも自分の体重には気をつけた方がいいぜー」
「儚ちゃんがこれ以上やせたらどうすんの! それにボクは太らないんだなー」
妖精は発生した時の姿のまま悠久ともいえる時を生き続けるのだ。
食べなくても寝なくても死なないし、他の種族とは違って女神ガイアより直々に実体を授かる。
最も女神に愛されている何よりの証拠。星の守護者としてそれに応えるのは当然のことだ。

>「テイルさん、聞いてまわるならこの業者の人…できれば経営者が良いでしょうね。」
アルちゃんが業者の人をつかまえて話を聞いてくれた。

>「だってさ、とりあえず森にいるかもしれないってことだけは分かったぜ!
 まあほとんど情報なんてなかったようなもんだけどな!」
それにしてもこの人達の話に出てくる魔導師は、街の恩人みたいに言われている。
なんかイメージと違うような……。他の人なのかな。

>274
すれちがいざまに聞いてはいけない事を聞いてしまった気がする。
ダークエルフ達は一人一言ずつ勝手にしゃべり始めた。
ダークエルフA「……は! いい事教えてあげるからこのことは黙っといてね」
ダークエルフB「シドさんに会うのは命が惜しかったらあきらめた方がいいよ」
ダークエルフC「森の奥に行ったらワケわかんないゴーレムに攻撃されるの」
ダークエルフD「昔肝試しに行ったら超重装甲戦車ピロ式とかいうのに襲われてさ」
ダークエルフE「アツアツのピロシキ自動生成して打ち出してくんだぜ」
ダークエルフF「さっき一人入っていくのを見かけたから止めたんだけど聞かなくてな」
ダークエルフG「目深に被ったフードからのぞくルビーのような憂いを秘めた瞳が
印象的な金髪色白の美少年だったな」
「大変だ! 一刻も早く見つけて早まるなと言わなければ!」
と言いながら森に入って行った薄幸の美少年を想像する。
「……うぇええええええええ!?」
なんてこった、毎度お馴染の黒蜜きなこです。本当にありがとうございました。
そして森に住んでいるのは黒い魔導師で間違いない事が確定。
早急にみんなを集めて突撃するべし!
「みんな! 特急INNに超特急!」

276 名前:バラグ ◆o/oHY4BMj6 [sage] 投稿日:2009/04/06(月) 01:15:56 0
レオに襲い掛かられて数十分後。
両手両足を殴り飛ばされながらもようやく説得するとが出来た。
そしてレオは、笑って事を誤魔化しながら俺の取れた両腕両足を元に戻した。
「あははは、すまないすまない。
闇のオーラを纏ってたもんで敵に成ったのかと思ったよ。
勘違いして、それに気付くまでこんなにしちまってごめんな。」
「誰にだって間違えはあるさ。
それにあんな紛らわしい状態で船内を歩いていた俺も悪いしな。」
少々問題が起きて時間を食ってしまったものの、
キッチンにておいしそうなコーシー豆を入手しようやく出発。
と思ったその時、横から物を落とす音がした。
音の先には、驚いた表情をしたメルディが……。
更に数十分後、メルディの誤解を解きようやく出発。
だいぶ時間を失ってしまった、少し急いで行動を開始しようとして外に出た。

早歩きで歩いていると沢山の人盛りを見つけた。
何か潰れた物のところにダークエルフと野次馬が集まっている。
何事かと思い近づいたら、そこにいたテイル達と鉢合せしてしまった。
この状態でテイル達とは会いたくないと思っていたのだが…。
取り合えずすぐに誤解が解けるようにと願いつつ言った。
「お願いだから誤解しないでくれ!この状態には深い理由があるんだ。」

277 名前: ◆HFrHaINso. [sage] 投稿日:2009/04/06(月) 01:27:46 O
>>272>>275
>「人間は魔族は狂暴で残忍といわれながら育てられるし、
 魔族にとっても同じようなもんさ。お互い悪いだなんて思わない。
 どっちにとっても十分恐れるべき存在なんだろうな。」
ガレスの放ったその言葉と、テイルの言い知れぬ表情から、この世界で続く種族間の争いが如何に根深く…そして凄惨であるかが伺い知れた。
ふと、思いを馳せる。
異世界人である自身も、人間という種族である以上この世界では光の眷属であると認識されるはず。しかし、果たしてそれは正しい認識なのだろうか?
光と闇は表裏一体、闇がなければまた光も存在し得ない。人間と相反する存在のいない世界に生まれた自分は、それでも光と呼べるのだろうか。

>「ありゃりゃりゃ……最近のダークエルフって肉付きがいいのかね?
 テイルちゃんも儚ちゃんも自分の体重には気をつけた方がいいぜー」
「うっ…!?て、適正体重である事は毎週確認しています!
健康のため道場にも通っていますし、サプリメントも服用して……確かに先月の健康診断で、コーヒーの摂り過ぎが指摘されてしまいましたが…。」
思わず後半は必要のない事まで口走ってしまった…。これでもダイエットを企ててはいたのだ。コーヒーは譲れないけれど。

>「みんな! 特急INNに超特急!」
ダークエルフ達からの情報を得て、ひとまず3人は特急INNにて他のメンバーとの合流を待つ事にした。
どうやら宿にはソルから話はつけてあったらしく、案内された部屋で待機する事となった。

………いい加減、我慢出来ない。
宿に着いてすぐ、宿の人に頼みお湯をやかんごともらってきた。
急いで部屋に引き返すと予め密閉個装しておいたコーヒー豆を取り出し、同じく持参してきた手動ミル(やっぱり手動じゃないと)で丁寧に挽く。
フィルターをセットして…と、ここでようやく気付いた。
「お二人もいかがですか?とっても美味しいですよ♪」

「ふふ…♪」
日中3時間以上コーヒーを口にしなかったなんて何年ぶりだろう…。と、暫し至福の時を楽しんだ後に、状況を確認しようと口を開いた。
「しかし、結局黒い魔導師は森のどこにいるのかまでは把握できませんでしたね。
…森と言うからには、かなり広く深いはず。仮に街からそう離れていない場所に居を構えていたとしても、探すのは困難かも知れません。」
と言っても、この問題は大した事はない。例えば派手に立ち回り護衛の注意を引けば、自ずと場所も分かるというもの。
問題は…
「しかも、護衛にゴーレムまでいるとの話でした。…なんだかふざけた話が混じってた気もしますけど。
とにかく…どのような形での決着を望まれているのか、わたくしは存じ上げませんが……勝算は、あるのですか?」

278 名前:浮橋儚 ◆HFrHaINso. [sage] 投稿日:2009/04/06(月) 01:30:02 O
↑名前書き忘れました…。

279 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/04/06(月) 23:54:47 0
>276
真っ黒なバラグさんをみて身が凍りつく心地がした。
思えばここはバラグさんの設計者の黒い魔導師のお膝元。
勝手に作りかえられた制作物を設計者が元通りに修正しにきても何の不思議もない。
ボクとしたことがなんてバカなんだ!
>「お願いだから誤解しないでくれ!この状態には深い理由があるんだ。」
そう言われてみれば、そのまま黒く塗っただけに見える。
あの時は4メートルあったはず。恐る恐る近づいて装甲をまじまじと観察する。
微妙な塗り斑があるのを見てほっと胸をなでおろす。
「なんだ、ペンキかあ。びっくりさせないでよ」
そして冗談めかして念を押しておく。
「一人で片をつけようなんて思わないでね。
もしまた敵になったら今度は勝てる自信ないからさ!」
黒くなったのは居場所を特定するための手段だったみたい。

>277
>「お二人もいかがですか?とっても美味しいですよ♪」
「ではいただきます♪」
美味しい、けどきっとソル君だったらたくさん砂糖を入れたがるだろうな。
そういえばソル君はアルちゃんのことを怖がっていた。
誘うならソル君が帰っていない今しかない!
「アルちゃん……お願いがあるんだけど、というか嫌なら全然いいんだけど」
意を決してアルちゃんの顔をじっと見つめる。
いつもダメもとの精神で見境なくやっているじゃないか、何を緊張してるんだ。
それにアルちゃんのようなタイプにはストレートに言うのが一番。
いつものようにストレートに普通に言おう。
「付き合ってほしいです!!」
いつもと言い回しは違うがもちろん冒険に付き合って欲しいということだ。
それぐらい言わなくても状況から分かるだろう。

>「ふふ…♪」
ハカナちゃんは本当にコーヒーが好きみたい。
それにしても地球ってところはガイアと共通のものが多いみたいだ。
>「しかも、護衛にゴーレムまでいるとの話でした。…なんだかふざけた話が混じってた気もしますけど。
とにかく…どのような形での決着を望まれているのか、わたくしは存じ上げませんが……勝算は、あるのですか?」
「居場所は特定できると思う。バラグさんは件の魔導師が設計したゴーレムなんだ。
護衛ゴーレムが襲ってきたら応戦するまで! 
そして家に押しかけて脅迫泣き落とし袖の下などのあらゆる手段を動員して
平和的な解決に全力を尽くす!」
とはいえ最悪にして最も可能性の高い決着は……抹殺。
いくら街の恩人であろうと忌まわしき死霊皇帝軍に手を貸していることは事実。
野放しにしておくわけにはいかない。
でもそんな事を言ったらハカナちゃんはびっくりするだろうから口には出さない。
代わりに、ハカナちゃんに浮上しているであろうボクに関するいくつかの疑問のネタばらしだ。
「そうそう、ボクはただの子供じゃないんだよ? 街の中では見せられなかったけどほら!」
虹色に輝く羽を可視化して妖精の姿を現す。

280 名前:乱堂武 ◆hfVPYZmGRI [sage] 投稿日:2009/04/07(火) 01:10:05 0
「はぁ…結局なにもなかったでござる」
あれから夕暮れまで聞き込みを続けたが結局なにも情報は得られなかった。
「どうするでござるか…」
途方に暮れていたが、ある事を思い出す。
>「じゃあ……ここの“特急INN”前で夕方に集合!」
「しょうがない…特急INNに戻るでござる」

トボトボと宿に戻り始めた。


281 名前:リウ ◆wloTUzYWbw [sage] 投稿日:2009/04/07(火) 01:27:15 0
>>266-268>>272-273
集合場所が決まり後は目的地まである程度は同行しそのあと別れるだけとなった俺だが……気のせいかいじられてる気がするぞ。
>「いいよん、今度一緒にお風呂入ろっか♪」
すごい小悪魔的な笑顔で言ってきましたよこの妖精。自尊心とかないのか本気で。
「い、いや。遠慮する、一人で入る主義だからな」
とりあえず遠慮しておいた。さすがにそこまで気になるわけでもないからな。
すごい引きついた顔を直さなくちゃいけないのもあるしな……ふぅ。
ところでハカナ。何が大胆なんだ……?

>「じゃあこうしよう!」
冗談交じりで笑っていた俺の手を掴みガレスとつないでいる手とは違う方向の手で俺の手を握ってきた。
突然の出来事で唖然としていたが、たまにはいいかと判断し手を払うこともしないでおいた。
>「馬鹿だねぇお前。んなこと言わなくても二人とも分かってるっての」
俺の少しばかり不満げな声を聞いたのかガレスは楽しそうに笑いフォローしてきた。
……これがこいつの本当の笑顔なのだろうか。だとしたら普段からそうしてもらいたいそっちのほうがやりやすい。
「フォローありがとうな。まっ、気楽にいくだけだ。どう……」
>「おっ!あそこの店面白そうなもの売ってるぜ!でも金あんまりないんだよねぇ
 そうだリウ!買ってくれよ!!いやぁ持つべきものは親友だねぇ」
前言撤回、コイツは最悪だ。悪い意味120%な意味で。感心した俺がバカだった。
取り合えず全て断る。というか自分で変え大人がっ!

ちなみにテイルの決死の告白(?)はもの見事にスルーされていた。あれはワザとか? それとも素なのか?
まぁ、気にしないでおくことにしよう。
>「人間は魔族は狂暴で残忍といわれながら育てられるし、
 魔族にとっても同じようなもんさ。お互い悪いだなんて思わない。
 どっちにとっても十分恐れるべき存在なんだろうな。」
「結局のところ大元の元凶は原初の争いだからな。それからずっとここまで対立しあっていた。今更戻ることは不可能だろうな……例外はあるだろうけど二、三件程度は」
頷き俺もつぶやく。というかその例外の結果生まれたのが俺だしな。

コーヒーという飲み物がこの世界にもあると伝えるとハカナは先ほどとはうって違いすごい笑顔だったのだが……
>「…良かった♪わたくし、コーヒーのない世界で生きていくのはさすがには耐えられないので…。
え……あとで、ですか?どうしてもあとで?…いえ、それくらいなら問題ありません…問題ありませんとも(´・ω・`)」
今すぐには無理というとすごい凹まれた。見ているこっちが申し訳ないくらいだ。後で二つほどコーヒーを買っておくか。

ある程度進み、まぁ当然と言えば当然で俺は一人で情報屋に入った。
……寂しくはないぞ?
寂れた酒場。だがそこに目当ての魔族の老人がいた。老人だと思うなかれ最高位に当たる情報屋ギルドの上位幹部だ。
どうやらまだ現役だったらしい、退役するべきだと思うのはおれだけかもな。
「いらっしゃい」
「よぉ、悪いが『コイン3枚』でいいか?」
合言葉をつぶやく、するとマスターは誰かが聞き耳を立ててないから調べ始めた。
来る途中常に人知れず警戒していたいないとは思うが……頑固じいさんなので口に出さないでおこう。
「で、内容は大方『シド』大陸でいう『黒の魔導師』だね?」
「あぁ、金なら払う。ってなんだこの紙は」
言おうとしたときいきなり束ねれた数枚の紙を渡された、一枚は屋敷の見取り図だが、めくろうと手を伸ばすと止められた。
「悪いがそれをめくるなら仲間と一緒に宿屋でめくってくれ、こっちに被害が着たら止まったものじゃないからな。ちなみに値段は1万だ」
「高いな、もう少し……」
「無理だ、払えないなら返してもらうだけさ」
値切りは駄目だった、仕方がないから小切手を取り出しそこに1万と記入する。
「これでどうだ?」
「確かに……あの銀行か。話が長いから嫌なんだが……貰える物は貰えるんだありがたく受け取っておくよ」
「それじゃ、そろそろ戻るとする」
またな、とマスターの声を聞きながら俺は寂れた酒場を後にした。
そして帰る途中にコーヒー豆が売ってあったので適当に2種類を購入。

>「「「……人乗っても……あぁああああああ!!」」」
そんな変な騒動を横目で見ながら俺は宿屋である特急INNに戻ることにした。

282 名前:リウ ◆wloTUzYWbw [sage] 投稿日:2009/04/07(火) 01:27:58 0
>>279
そして宿屋に戻りテイル達がいる部屋を聞き部屋へ向かいドアを手に掛ける
>「付き合ってほしいです!!」
すっ転んだ、ドアを押し倒す形でもの見事にすっ転んだ。
ちなみにこのとき購入したコーヒー豆の袋のうち一つが破けて地面に豆を転がしていた。
が、それを気にするほど今の俺には余裕がなかった。
「……OK、事情を聞こう。なにがあった」
転びながら俺はテイルたちを見た。

>>278

>「護衛にゴーレムまでいるとの話でした。…なんだかふざけた話が混じってた気もしますけど。
とにかく…どのような形での決着を望まれているのか、わたくしは存じ上げませんが……勝算は、あるのですか?」

俺の突然の来訪が起きる前にハカナはそう言っていた。ならそれについて俺が出せる意見を出すべきだな。
現状から回復するためにもなっ!

「ひとまず和解できるなら和解。無理なら闘って事情を聴く。それも無理なら倒すしか方法がないな……」
ゆっくりと立ちながら俺は現状でできる行動を説明し、テイルに先ほど受け取った紙の束を渡す。
「あとそれを情報屋からもらった、1枚は屋敷の見取り図らしい。後はここで開けろとの頼みでな」
そう言い俺は近くのベットに座り込む。

>>279

>「居場所は特定できると思う。バラグさんは件の魔導師が設計したゴーレムなんだ。
護衛ゴーレムが襲ってきたら応戦するまで! 
そして家に押しかけて脅迫泣き落とし袖の下などのあらゆる手段を動員して
平和的な解決に全力を尽くす!」
「ひとつ言っていいか? 最初からどう見ても平和的という枠をぶち貫いているぞ」
というかそうなったらさらに増援が着て大変なことになる。
よし、ここは俺が簡易的にしろ作戦を立てるべきだな。
「テイル、お前がいいなら俺が作戦を立ててもいいぞ? 一応プランがあることにはあるからな」

>「そうそう、ボクはただの子供じゃないんだよ? 街の中では見せられなかったけどほら!」
「…………鮮やかだな」
まぁ、光側なんて慣れているので今更妖精の羽を見ようが魔族としての血がうずくわけがなかった。
……なぜだろうか少し残念な気がする。

283 名前:ソル ◆sBYghzSQ5o [sage] 投稿日:2009/04/07(火) 12:19:33 O
次に得られた情報は、護衛が居るとか、そういったものだった。
まぁ、護衛がいない方がおかしいよな。
とりあえず、時間的にも帰った方が良さそうだ。

「ソルさんですね。先に連れの方が入ってます」
「ありがとうございます」
軽くカウンターで確認し、部屋に入る。
「ただいまー。そっちはどうだった…か…な?」
部屋の中で優雅にコーヒータイムが行われていた。
「あ…ご、ごめん邪魔しちゃったかな?」
皆緊張感なさすぎ!

284 名前:バラグ ◆o/oHY4BMj6 [sage] 投稿日:2009/04/07(火) 15:47:11 0
テイルに誤解されずに済み何事も起きずにすんだが、
様子から見て少し不安を覚えさせてしまったようだ。
今度このような行動をする時は一言言ってからやろう。
それとこの島じゃ白いゴーレムは、目立つだろうから
このままの真っ黒い姿のままでいよう。
おまけに闇のオーラもこのままにしよう、何となく落ち着くから…。

集合場所の宿に入ると皆が話し合いを始めた。
話の内容としては、護衛ゴーレムをどうするか。
どうやって黒い魔導師の所に行くか。
黒い魔導師に会った後如何するか、どう解決するか。
というもので、これらの解決策は一応話されていた。
解決策.1適当に黒い魔導師の所にレッツゴー
解決策.2黒い魔導師に会ったら和解、出来なければ戦う!
纏めればこんなものか。
現状では、その位の策しか練られないだろう。
というか策と言う程の物じゃないなこれは。

リウがテイルに渡した資料が気になり見させてもらった。
資料をテーブルの上に置いて読んだ。
最初の数枚の内容は、黒い魔導師がこの島に来てからの歴史。
そして次の数枚は、魔力についての研究資料。
更に次の数枚は、二体のゴーレムについて。
片方のゴーレムは、闇の力を持ったメタルゴーレム。
もう片方は、光の力を持ったメタルゴーレム。
その他にも様々な事が書かれた資料がある。
黒い魔導師は、一体何をする気なのだろうか?
二体のゴーレムの内一体は、自分のこと…バラグ式ゴーレムのことだし。
もう片方のゴーレムは何なのだろうか?
資料を見ても謎は深まるばかり。
考えても如何にも成らないな、直接会って確かめるしかない。

「いい策が思い浮かばないのなら皆が集まったら、とっとと黒い魔導師の所に行こう。
余りゆっくりしていても居られない、夜になったら森に入ることは出来ないからな。
何故なら、分かる人は分かるが夜の森は危険だ。
それに敵地で護衛ゴーレムが居るなら更に危険だ。
明日の朝に行くなら別にゆっくり話し合いや、策を練っても大丈夫だけど……。」

285 名前:ガレス ◆kPx3irLDOc [sage] 投稿日:2009/04/07(火) 23:23:35 0
>275>277
>「みんな! 特急INNに超特急!」
「おう!!良く分からんけど腹も減ってきたし宿に戻るか!」

宿屋につくと儚がそわそわしながら宿の人間にお湯をもらい。
急いで部屋に引き返すとコーヒー豆を取り出し挽き始める。
「へぇ〜、随分と本格的なのねぇ……」
いそいそとコーヒーの準備に取り掛かっている儚を覗き込んで
関心しているガレス。その目の奥からは「飲んでみたい」といった感情が読み取れる。
>「お二人もいかがですか?とっても美味しいですよ♪」
「おっ、マジで?んじゃお言葉に甘えていただくぜっ!!」
差し出されたコップを受け取り、口にする。「うまい!」と一回言ったが、
好みではなかったのか少し首をかしげ大量に砂糖を持って来て入れている。
>「アルちゃん……お願いがあるんだけど、というか嫌なら全然いいんだけど」
「おいおい、そんな堅苦しく言わなくてもいいぜテイルちゃん」
今度は満足したのかコーヒーを飲みながら幸せそうにしているガレス。
テイルにじっと見つめられても特に意識することなくウインクで返す。
>「付き合ってほしいです!!」
「ブハッ!!ゴホゴホッ!!」
そのためか予想外の言葉に思わず咽てしまう。更にそこにドアを押し倒す形で
リウが入ってくる、おそらく聞いててしまったのだろう。
>「……OK、事情を聞こう。なにがあった」
「い、いやぁ……聞いた通りだぜ。つまりテイルが俺様の魅力にメロメロで
 アイラヴューでフォーリンラヴってわけだ……」
ふざけた言葉を使っているがガレスの顔は真剣そのものだ。
というよりまるで覚悟を決める男のようなそんな決意に満ちた顔だ。
「よっしゃテイル!!新婚旅行はどこがいい?お前の好きなところに俺が連れて行ってやるぜ?」
何とも馬鹿で男らしい事を言い始める。どうやら先ほどの顔は結婚すら覚悟した顔だったようだ。
「あ、ちなみに俺は絶対に旅はやめないから。ちゃんとついてくるんだぜマイスゥイート☆」
横の儚の疑問など全く聞かずに話を進めるガレス、一直線もここまで行くとただの厄介。

>230
>「あ…ご、ごめん邪魔しちゃったかな?」
「おっとソルいいところにきたぜ!」
そういってまるで閃光のようにソルの後ろに回り込み肩に手を回す。
「実は俺とテイルちゃん実はこのたび正式にカップリング成立しちゃいまして。
 ぜひ結婚の時は仲人役買って出てくれないかねぇ?ダメ?」
もはや黒い魔導師のことなどどうでもよいらしくソルにすら絡み始める。

286 名前:インペトゥス ◆jH6qejmC7g [sage] 投稿日:2009/04/07(火) 23:38:44 0
しばらく屋敷の外でぼーっと待っていると、黒の魔導師が現れた。
「もう完成したのか?!早いな。」
黒「当然、俺を誰だと思っているんだ?」

その手に持つのは大分改造された俺の手甲。
手の甲にあたる部分には目のようなものが彫り込まれており、今にも動きそうだ。
オレは自分の両手首についた鎖型のタトゥーをさすりながら続きを促す。
黒「じきに、自称光の勇者連中がくるだろうからテストしてみることだな。
  ただ、こいつを着ける時はまず少しはなれた泉でやってくれ。暴れられたら困るんでな。」
「暴れる?なんだってオレが暴れるんだ?」
黒「それは着けてみれば分かる。ただひとつ、絶大な精神的苦痛を味わうから覚悟しとけよ。」
「・・・わかった。」

――――――――――――――――――――――――
こうしてオレは館から離れた泉にまでやってきた。
まわりには小動物もいない静かな空間。手には改造された手甲。
「これで・・・これでオレは奴らに復讐する力を得る・・・!」
意を決して両手共を手甲に通した瞬間、腕が灼熱する!
例えるなら、両刃且つ鋸刃の極細の針が爪の先から血管神経を削りながら這い上がるような苦痛!
オーシアでバードの少女が放ったのとは質が違う、獣の絶叫をあげる。

その瞬間、森のある一点から起きた振動は遠くオーストラフにまで微震となって伝わった。

手甲をはめた瞬間オレの脳を焼いたのは幼き日の苦痛の記憶。
オレの残された唯一の肉親が無残に死んだその時の情景だった。
否!だった等と過去形では表せない。その情景が今もオレの中で再生され続ける。
これが、力の為の代償なのだろうか。

今まで以上に自分の狂気を抑えるのに手を焼く。
引きちぎられる神経の痛みに耐えながら、なんとか泉の表面に自分を映す。
そこに映ったのは、よく見る自分自身の顔。
唯一これまでと違うのは、髪。金髪の大半が銀のような白髪へ変っている事だ。

・・・耳障りな笑い声が聞こえる。
誰かが笑っているのではなく、これは自分の笑い声だろうか?
「さぁ、来い。勇者ども、愉快な旅はここらで終止符だ・・・!!」
オレは幽鬼のような足取りで館へと戻る。勇者を待ち受ける為に。

287 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/04/08(水) 01:36:38 0
>282 >285
>「ブハッ!!ゴホゴホッ!!」
余程衝撃を受けたのかむせ返るアルちゃん。
そして帰ってきたリウくんがものすごい勢いでずっこける!
>「……OK、事情を聞こう。なにがあった」
何があったとこっちが聞きたいぐらいである。
>「い、いやぁ……聞いた通りだぜ。つまりテイルが俺様の魅力にメロメロで
 アイラヴューでフォーリンラヴってわけだ……」
しまった! そういえばあれは人間にとっては告白の常套句だったかとここに至り気付く。
「いやいやいや、誤解だよ! ただ旅に付き合ってくれたら心強いなあと!」
が、アルちゃんはさらにとんでもない事を言い出した。
>「よっしゃテイル!!新婚旅行はどこがいい?お前の好きなところに俺が連れて行ってやるぜ?」
もはや付き合うの域を通り越している!
「これでも妖精の女王の命を受けて世界を救う旅をしてるの! 新婚旅行行ってる場合じゃないっしょ!」
行ってる場合じゃないとかそういう問題じゃない気がするが。
>「あ、ちなみに俺は絶対に旅はやめないから。ちゃんとついてくるんだぜマイスゥイート☆」
「だから逆逆! ボクがついてってどうすんの!」
困った、どうしよう。と思いつつも一方で少しうれしい気がするのはなぜだろう!?

>「ひとつ言っていいか? 最初からどう見ても平和的という枠をぶち貫いているぞ」
「うーん、やっぱり?」
>「テイル、お前がいいなら俺が作戦を立ててもいいぞ? 一応プランがあることにはあるからな」
「本当!? じゃあお願いしちゃおっかな」

>「…………鮮やかだな」
「でしょ〜。でも天使の真っ白な翼もすごく綺麗だよ。
ソル君がそのうち見せてくれるんじゃないかな」
虹色の光まとう羽が星の生命の躍動の象徴なら、純白に輝く翼は穢れ無き清廉さの象徴。
女神ガイアは光の眷属の双璧たる妖精と天使に異なる役割を与えたという。
妖精は自然の神秘の体現者にして文化の活性を担う悪戯っ子。
一方の天使は清く正しい秩序の守護者。
長きにわたって、時々喧嘩しつつも仲良く光の世を守ってきたそうだが
現在天使はどこへ消えたのかは専ら謎である。

>280 >283-284
ソル君とタケル君も帰ってきた。
>「あ…ご、ごめん邪魔しちゃったかな?」
>「おっとソルいいところにきたぜ!」
アルちゃんがソル君にすごい速さで接近。
自分が怖がられてる事なんて全然気づいてないみたい。
>「実は俺とテイルちゃん実はこのたび正式にカップリング成立しちゃいまして。
 ぜひ結婚の時は仲人役買って出てくれないかねぇ?ダメ?」
なんてこった、まだそのネタ引っ張ってたのか!
「ダメにきまってるでしょ! それ以前に成立してないから!」

>284
広げられた資料は何とも不可思議な内容だった。
>「いい策が思い浮かばないのなら皆が集まったら、とっとと黒い魔導師の所に行こう。
余りゆっくりしていても居られない、夜になったら森に入ることは出来ないからな。
何故なら、分かる人は分かるが夜の森は危険だ。
それに敵地で護衛ゴーレムが居るなら更に危険だ。
明日の朝に行くなら別にゆっくり話し合いや、策を練っても大丈夫だけど……。」
「インペトゥスが森に入っていくのを見た人がいたんだ。早く行った方がいい!」

288 名前:浮橋 儚 ◆HFrHaINso. [sage] 投稿日:2009/04/08(水) 23:26:06 O
>>276
宿に急ぎ向かおうとしたその時、一体の黒いゴーレムと鉢合わせた。
確か…バラグと言ったか。先程までなかった雑な塗装が施されているが…この目に狂いがない限り、見間違えようもないだろう。
しかし…他のメンバーは明らかに動揺している様子…何故だろう。
とりあえず、何らかの誤解はすぐに溶けたようだ。…きっと、気にするような事でもないのだろう。
さして気にも留めず、連れ立って宿へ入った。

宿でコーヒーを飲んでいると突然
>「付き合ってほしいです!!」
思わず噎せた。
この世界にTPOはないのか!?…しかもガレスもまんざらではない様子…むしろノリノリだ。
同時に情報屋から帰ってきたリウも、文字通り転がり込んで来て、更に場は混乱し……あまりのカオスさと込み上げる漠然とした不安に、再び頭痛を覚えた。
この状況で自分に出来る事は…一つだけあった。
とりあえず全ての喧騒を無視して席を立つと、リウが落とした豆を拾い集め、ハンカチで一粒づつ丁寧に拭う。
「コーヒーを粗末に扱っては駄目ですよ、リウさん。
───処分、されたいんですか?」

>>279
>「居場所は特定できると思う。バラグさんは件の魔導師が設計したゴーレムなんだ。
護衛ゴーレムが襲ってきたら応戦するまで! 
そして家に押しかけて脅迫泣き落とし袖の下などのあらゆる手段を動員して
平和的な解決に全力を尽くす!」
「なるほど、それは心強いですね。
それにしても…平和的解決ですか、意外と穏便な手段を望むのですね。良い事です。
…わたくしはてっきり、抹殺が目的かと思っていましたが。」
話によるとかなり高い技術力を保有する人物らしい…ならば戦争においては存在そのものが危険である筈なのに…と思う。
とはいえ、個人的に人殺しに加担したくはなかった。そういう話なら心おきなく参戦出来る、と胸を撫で下ろす。

と、テイルがその美しい羽を見せてくれた。
「すごい…本当に綺麗ですね…」
思わず感嘆の言葉が漏れた。
妖精、という種族なのだそうだ。…性別もなく、純粋に星から産み落とされた、まさに生命の権化とも言える存在。
『つまり悪と戦う勇者のナビゲーターって訳ですね! うんうんっ、妖精ならこうでなくちゃ!』
…通信、切っておけば良かったと少し後悔。

289 名前:浮橋 儚 ◆HFrHaINso. [sage] 投稿日:2009/04/08(水) 23:28:09 O
>「でしょ〜。でも天使の真っ白な翼もすごく綺麗だよ。
ソル君がそのうち見せてくれるんじゃないかな」
「天使って…ソルさんが、ですか?
まさか本物の天使が見れるなんて…なんて誤算…いえ、何でもないです。
機会があれば、是非一度見てみたいですね」
…以前、冗談半分で作った兵器のデザインを決める際に、ヨウの描いた天使のイメージを採用した事があった…。
(最初は映画で見たス○イダーマンに登場した敵科学者のデザインをまるごと流用しようとするも、ヨウに本気で止められた経緯がある)
その時は架空の存在だからと、かなりいい加減に作ったものだが…実物を参考に出来るなら話は別だ。いい加減は好きではない。…恥ずかしいから、この事は黙っていよう。

>>284
リウが情報屋から入手した資料を借り、ざっと目を通す。
まず屋敷の見取り図…どうやら、屋敷というのは外観だけの話で、中身はほとんど工房…普段よく目にする研究施設によく似ていた。
とりあえず目につく限りでも、壁を抜き天井を高く、床の強度を上げて出入口を大きく取ってあるという特徴が見られる。各所に滑車や、炉のようなものも配置されているようだ。
次に、魔力やゴーレムの設計に関する資料のようだ。
……なるほど、概ね理解出来た。詳しい事は解析が必要だが、これで魔力を動力とする魔導機械の基本構造は把握。しかし…
「黒の魔導師という方…すごいですね。地球でも長年の研究の末に発見された理論のうちいくつかを、この方は易々と解き明かしている…。
…いっそ、師事したいくらいです…。」
しかし今は資料ばかりを気にかけてはいられないようだ。とりあえずヨウにデータ化を依頼し、すぐに資料を返した。

>「インペトゥスが森に入っていくのを見た人がいたんだ。早く行った方がいい!」
「先程ダークエルフの話にでてきた方ですね?やはりお知り合いでしたか…敵、ですか?」
話を聞きながらコーヒーを水筒(常備品)にたっぷり詰め、身支度は完了。念のため、ヨウに転送用の空コンテナをいつでもこちらに送れるよう出来るよう支持しておく。
すぐに出発可能だ。

290 名前:乱堂武 ◆hfVPYZmGRI [sage] 投稿日:2009/04/09(木) 00:44:36 0
>>287
特急INNに戻ってみると案の定みんな揃っていた。
「ただいまでござる」
なにやらガレス殿とテイル殿がなにやら言い合っているが、とりあえず椅子に座る。
そして自分が行った聞き込みの報告をし、まったくの収穫なしに頭を下げる。
「済まぬテイル殿、拙者の不甲斐無さゆえ収穫がまったくなかったでござる」
そして、懐から短刀を取り出し腹に突き刺す準備をする。
「故に腹を掻っ捌いてお詫びするほかござらん!!」
本気で突き刺そうと振りかざすも全員に止められてしまった。



291 名前:ソル ◆sBYghzSQ5o [sage] 投稿日:2009/04/09(木) 12:28:27 O
>>285
>「おっとソルいいところにきたぜ!」
何が良いところなのか良くわからない。
リウさんは転んでるし、儚さんはコーヒーに夢中だし。
>「実は俺とテイルちゃん実はこのたび正式にカップリング成立しちゃいまして。
 ぜひ結婚の時は仲人役買って出てくれないかねぇ?ダメ?」
「…断る。結婚式なんて面倒なもの出たくないし。」
何故この短期間で結婚まで行くのだろう。
白雪姫とかのお伽話じゃあるまいし。


「で、作戦も決まってすぐに行くみたいだし…ちょっとテイルまた話があるんだけど」
半ば強引だけどテイルを部屋の外に連れていく。
この流れは以前オレが体験したような気がするがまあいい。
「オレが天使だって事…話してませんよね?」
とりあえず室内の人に怪しまれない様にっこりと、優しく話す。
「テイル君はともかく、オレはバレたら殺されかねないわけ。この街にいる限りね。」
「いつ誰が聞いてるかもわからないし…ね。とにかく。あまりオレの事ペラペラ話さないで下さい。
時が来たら自分で話せます。」
相手の返事もろくに聞かないまま
一方的に話し、室内へ戻った。


「ごめんなさい、ちょっと情報交換してました。
それじゃ、早く行きましょうか?」
とりあえず…武さんのハラキリは軽くスルーしておく。
さすがにこんなことじゃ死なないでしょ。

292 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/04/09(木) 17:00:17 0
>288
>「コーヒーを粗末に扱っては駄目ですよ、リウさん。 ───処分、されたいんですか?」
>「なるほど、それは心強いですね。
それにしても…平和的解決ですか、意外と穏便な手段を望むのですね。良い事です。
…わたくしはてっきり、抹殺が目的かと思っていましたが。」
地球の日本っていう国は基本平和だから武器持ち歩いただけでも捕まって
戦闘能力なんて無い人がほとんどって聞いたけど……気のせいだったかな?
危険承知で一緒に来る気満々みたいだし。

>289
>「黒の魔導師という方…すごいですね。地球でも長年の研究の末に発見された理論のうちいくつかを、この方は易々と解き明かしている…。
…いっそ、師事したいくらいです…。」
「それはやめといたほうがいいよ!
地球人もこっちの世界に来ると魔法が使えるようになるみたいだけどね」
地球とは食べ物だけじゃなくて技術も共通の部分があるのか。

>「先程ダークエルフの話にでてきた方ですね?やはりお知り合いでしたか…敵、ですか?」
「うん、敵だよ……。それもとびきり厄介な」
敵、というときに何か引っかかる。
生粋の闇として生まれながら穏やかに暮らす者達を見た今となっては尚更。
それが厄介たる所以。
敵なら敵らしく死霊皇帝様万歳って言っといてくれればいいのに……。

293 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/04/09(木) 17:02:08 0
>291
>「で、作戦も決まってすぐに行くみたいだし…ちょっとテイルまた話があるんだけど」
>「オレが天使だって事…話してませんよね?」
……怖ッ! そして皮肉なことに笑顔から悲しいほどに天使の血脈を感じる。
長きにわたってその笑顔一つで妖精の悪ノリをぴたりと止めてきた歴史を感じる。
それはまさしく高潔なる秩序の守護者の有無を言わさぬ気迫の微笑。
丁寧な語尾が逆に怖さを増幅させている。当然話したなんて言えるはずも無く。
>「テイル君はともかく、オレはバレたら殺されかねないわけ。この街にいる限りね。」
「ちょっと待ってよ! ボクと違ってソル君は先祖に一人いたってだけでしょ!?」
>「いつ誰が聞いてるかもわからないし…ね。とにかく。
あまりオレの事ペラペラ話さないで下さい。 時が来たら自分で話せます。」
「時が来たらって……もしかしたら今から本気で戦うことになるかもしれないんだから!
ねえ、なんか変だよ。一体どうしちゃったの?」
問いかけもスルーして部屋に帰っていく。
明らかにおかしい。今のソル君はバラグさんを転生させてくれた時と同じ人とは思えない。
多少気分のむらは激しいけど、ここまでつれない子じゃなかったはず。

>290
>「済まぬテイル殿、拙者の不甲斐無さゆえ収穫がまったくなかったでござる」
「そんなの全然いいよ。こっちは面白い物を見ちゃってさ〜タケル君も一緒に来れば良かっ……何してんの!?」
あろうことか短刀を自分に突き刺そうとしている!
>「故に腹を掻っ捌いてお詫びするほかござらん!!」
「うわなにするやめ【エアリアルスラッシュ】!」
風の刃が短刃をベストタイミングで弾き飛ばした。床に落ちた短刀を拾う。
「確かに笑いをとるのは大歓迎とは言ったけど……
体を張ってウケ狙うのは感心できないな! 本当に刺さったらどうすんの!
これって噂に聞く日剣名物のハラキリ☆ソード? こんなの持ってたらダメダメ!」
自殺用の剣など存在自体がけしからんものである。
勢い余ってゴミ箱にポーイしようと思ったが、物を粗末にするのもいただけないし
サイズ的に自分がチャンバラするのに調度いいことに気づいた。
「よって没収!」
>「それじゃ、早く行きましょうか?」
ハラキリスルーかよ!
>286
そのときだった。地面が揺れるのを感じた。
ただの地震ならいいけど、とてつもなく嫌な予感がする。
「急ごう!」
何かに突き動かされるように森に向かって走り始めた。

294 名前:バラグ ◆o/oHY4BMj6 [sage] 投稿日:2009/04/09(木) 21:13:47 0
微かに地揺れがするのを感じ取った。
テイルもそれを感じたようだが何か様子が変だ。
突然森に向かって走り始めている。
慌ててテイルを追いかけ森に向かった。

森の在る南に向かっていると徐々に町の様ではなくなり工場が目立ってきた。
そしてとても大きな木々が並ぶ森に着いた。
其処には、策のように森を囲う大量の看板が並んでいた。
『この先、私有地により許可が無い限り、進入を禁止する。
不法侵入した者は、此処の者でも攻撃する。それに因り不法侵入者の命は保障出来ない。
なお、死霊皇帝軍の者は、現在○○日より進入を許可する。』
全ての看板に大きくそう書かれている。
と言ってもこんな看板ごときで諦める訳も泣く、看板を退かして森の中に入った。

黒い魔導師の居場所は、何となくだが大体わかる。
森の中を一直線へと突き進んでいくと、横から何かが飛んできた。
飛んできた物を左腕で受け止めると、それは爆発した。
爆発の御陰で全身の黒い塗装が落ちて、元の白い姿に戻った。
「侵入者ヲ発見 目標ヲ殲滅スル。」
物が飛んできた方向から6メートル程の大きさの巨大なゴーレムが出てきた。
もう護衛ゴーレムに発見されたようだ。
「さて、他のゴーレムに囲まれて逃げれなくなる可能性があるから、戦うか。
それとも護衛ゴーレムの増援が来て苦戦する可能性があるから、逃げるか。如何する?」

295 名前:乱堂武 ◆hfVPYZmGRI [sage] 投稿日:2009/04/09(木) 21:20:22 0
>>291>>293
若干一部にスルーされていたものの、気にすらなっていなかった。
本気の目で短刀を突き立てる。
「これにて御免被る、本当にすまないでござる!!」
力いっぱい振りかざすも、
>「うわなにするやめ【エアリアルスラッシュ】!」
テイル殿の風の魔法で短刀を突き飛ばされる。そしてズカズカとこっちにやってくる
>「確かに笑いをとるのは大歓迎とは言ったけど……
体を張ってウケ狙うのは感心できないな! 本当に刺さったらどうすんの!
これって噂に聞く日剣名物のハラキリ☆ソード? こんなの持ってたらダメダメ!」
「いや拙者は…」
本気だったと言いたかったが有無を言わせぬ気迫に押し黙る。
短刀を没収されてしまったが、別にそこまで執着するほどの物でもない。
しょんぼりしていると突然地面が揺れてる気がした。自分の気のせいかも知れないと思ったが
みんなも気づいているようだ。
>「急ごう!」
テイル殿はどこかに走っていくので後に続いて付いて行った。


296 名前:ガレス ◆kPx3irLDOc [sage] 投稿日:2009/04/09(木) 22:25:53 0
>287>291
>「ダメにきまってるでしょ! それ以前に成立してないから!」
「んなこと言われたってなぁ。大声で付き合えって言われたら勘違いもするでしょ」
>「…断る。結婚式なんて面倒なもの出たくないし。」
「連れないねえ……機嫌でも悪いのかい?」
どことなく不機嫌そうなソルを煽かのような言葉を発するガレス。
ソルがガレスを警戒…というより嫌っているのを分かってないわけでもないのに。

>292
ソルの機嫌も悪いので黒い魔導師の資料を眺めはじめるガレス。
書いてある様々な資料を真剣に読んでいる。
特に相反する二つのことについてずいぶんと熱心に研究している。
他にもこの町の技術が発展していく様子や魔力についての理論的思考から見た考察など、
様々なことについて書かれている。
(研究そのものに一貫性はないが…無駄なことをやっているわけじゃないな…何か目的があるってわけか?)
次の瞬間、地面が揺れ大気が震えるのを感じ顔を上げる。
かすかに、だが確かに自分と同じ強大とも言える闇の力を感じ取った。
>「急ごう!」
「了解だぜ大将♪」
本人としてもこれほどの力を持つものの正体が気になるのかガレスもテイルの後を追っかける。

>294
工場を駆け抜け木々が立ち並ぶ森にたどり着く。
昼間だというのに大木達によって光を遮られ闇に包まれている。
>『この先、私有地により許可が無い限り、進入を禁止する。
>不法侵入した者は、此処の者でも攻撃する。それに因り不法侵入者の命は保障出来ない。
>なお、死霊皇帝軍の者は、現在○○日より進入を許可する。』
「ふぅ〜ん、なら俺は顔パスってわけね……」
誰に言うでもなくポツリとつぶやくガレス。バラグが看板をどかすのを見届けると同じく森に入っていく。
そのあとはバラグの後ろをついていく。バラグが黒い魔術師の位置を何となく
探知できるのをさっきの資料での憶測で知っていたからだ。しかし、
当然ながらそれと同時になぜ闇のゴーレムがこうやって光と行動を共にしているのか疑問がわき始める。
だが今は黒い魔術師のテリトリーの中、雑念を振り払いひたすら一直線に森を進み続ける。
>森の中を一直線へと突き進んでいくと、横から何かが飛んできた。
>飛んできた物を左腕で受け止めると、それは爆発した。
「おっとぉ!!やっこさんきやがったぜ!」
6メートルぐらいはするだろうか巨大なゴーレムを視界にとらえて
どことなく嬉しそうにしているガレス、魔族の闘争本能がささやくのだろうか。
>「さて、他のゴーレムに囲まれて逃げれなくなる可能性があるから、戦うか。
>それとも護衛ゴーレムの増援が来て苦戦する可能性があるから、逃げるか。如何する?」
その言葉に端から決まっていると言うかのように口の端を上げて笑うガレス。
流派なのか不思議な構えを見せ集中している。
「チッチッチッチ、わかってねえなぁ、こういう時は逃げるが勝ちってね!」
次の瞬間敵へと一直線に向かい鋭く走っていき、スライディングで股の間をくぐりぬけるガレス。
護衛用ゴーレムが必至に追おうとするがそれこそが狙い。
「ほらほら、どうしたどうした!捕まえてみな!」
そうしている間にガレスを追うばかりに護衛ゴーレムの背中がテイル達に丸見えだ。
今ならば向こうが気付かない間に攻撃を加えられるかもしれない。

297 名前:ゴーレム’s ◆jH6qejmC7g [sage] 投稿日:2009/04/09(木) 23:46:27 0
>296
股下をすり抜けられたゴーレム。間抜けに腕を振り上げているが・・・
「ギ・・・ギギ・・・ぎ?」
ガレスの方向を振り向いたゴーレム。右腕を高く掲げ・・・・

追いかけると見せて目からビームっ!!
「ミエルゾ、ララァ!!」

298 名前:乱堂武 ◆hfVPYZmGRI [sage] 投稿日:2009/04/10(金) 00:32:12 0
>>294
テイル殿の後を付いていくとなんだか鉄だかなんだかの不愉快な臭いを吐き出す屋敷を抜けると
大きな木が立ち並ぶ森に、お触書みたいなものが沢山貼ってあった。
>『この先、私有地により許可が無い限り、進入を禁止する。
不法侵入した者は、此処の者でも攻撃する。それに因り不法侵入者の命は保障出来ない。
なお、死霊皇帝軍の者は、現在○○日より進入を許可する。』
「?なんでござ…」
どこからか爆発音が聞こえ、その方向を見るとバラグ殿がどうやら攻撃を食らったようだ。
そしてそれから遠方には大きなごぅれむとやらがいた。
>「さて、他のゴーレムに囲まれて逃げれなくなる可能性があるから、戦うか。
それとも護衛ゴーレムの増援が来て苦戦する可能性があるから、逃げるか。如何する?」
「見つかったか、ならば戦うのみ!」
片手に霊符、もう片手にヴァジュラを持ち武術の型で身体能力と霊力を高めごぅれむに向かって
飛び上がった。


299 名前:浮橋 儚 ◆HFrHaINso. [sage] 投稿日:2009/04/10(金) 22:29:41 O
>>290
>「故に腹を掻っ捌いてお詫びするほかござらん!!」
帰って早々、乱堂が理解出来ない理屈で短刀を振り上げた。
突然の事に身動きひとつ取れない、が…何のギャグだろうと心の中で突っ込む。
それにこの人お坊さんだから武士道とか関係ないんじゃ…?
などと思ってるうちに呆気なく鎮圧されてしまったようだ。
…この人、もう少し警戒しようと心に決めた。

>>292
抹殺、などという言葉を口にしたせいか、テイルに怪訝な顔をさせてしまった。…少々、ドライに過ぎたか。
正直、異世界というものにまだ馴染めていない。故に見聞きするもの全てを是として受け止め、割り切って捉えようと努めていたのだが…かえって頑なになっていたらしい。
例え異世界でも、人の心まではそう変わらないのだろう。

>「それはやめといたほうがいいよ!
地球人もこっちの世界に来ると魔法が使えるようになるみたいだけどね」
「え…魔法、わたくしも身に付けられるのですか!?
魔導機械に興味が湧いたところなので…それは好都合です」
先程の資料を見て気付いたのだが、いくら魔法で構造が強化されていても、やはり工学的に甘いのだ。
あれでは、少し関節が脆い上に無駄に重い。
…研究者の血が騒いだ。
『あと10歳若ければ魔法少女を名乗れたんですけどねー?』
「…興味ありません」

>「急ごう!」
ごく小さな揺れを感じた直後、テイルが慌てたように飛び出した。急いで後を追い走る。
走りながら、あの研究資料の事を考える。
…研究項目は、魔力の概念からその役割に至るまでの考察、闇と光の属性、更にそれに基づくゴーレムの設計など…。一見バラバラな内容だったが、俯瞰して見ると一つの共通項が浮かび上がってきた。
──あれはまるで、光と闇によって成り立つこの世界そのものを根底から──。

>>294
その時、爆発音に驚き顔を上げた。どうやら先頭を走るバラグが攻撃を受けたようだ。
目の前には体長6m程のゴーレムが一体、おそらくは見張り役だろう。ならば…

「──架空兵装『熾天』展開!」
コマンドワードを唱え、既に準備起動させておいた熾天を展開する。…これもヨウの趣味だ、自分は何も悪くない…。
微かな唸りを上げて、背中から生えるように翼を模した6枚の装甲が出現する。同時に胸の前にも輪が浮かび上がった。戦闘に備え、2枚を腕に纏わせる。
空間転送と同じ原理で、空間の歪みから生み出し形成した、存在しない翼…それは羽根のように軽く、同時に鋼より強靭な盾となる。

>>296
「チッチッチッチ、わかってねえなぁ、こういう時は逃げるが勝ちってね!」
その声と共にゴーレムに向かって駆け出すガレス。
囮のつもりか、足元を抜けゴーレムを翻弄しているが…確か幾つかの飛び道具を保有していた筈。──危険だ!
咄嗟に背中の4枚を最大出力に入れる。同じく飛び掛かった乱堂より一瞬早く、轟音を上げてゴーレムに突進、勢いのままその膝裏を肘で打つ!
次の瞬間後ろに跳ね離脱…膝を付いた。
「これ、常識はずれの機動力が出せるのはいいんですけど…勢いで目が回るんですよね…。」

300 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/04/10(金) 23:28:22 0
>296
>「了解だぜ大将♪」
「頼んだぞ忠臣!」
アルちゃんが一緒に来てくれることに心底勇気づけられている自分に気づく。
さっきは慌ててカップル成立を否定したものの……まさか他の種族で言うところの恋!?
……って“ヲタク”の一部類を喜ばせてどうすんだ!
いや、でもボク達って一応女神ガイアの娘ってことになってるし……。

なんてアホな事を考えている場合ではない。
森に近づくほどなんともいえない不安にさいなまれる。
>「ふぅ〜ん、なら俺は顔パスってわけね……」
「うまい! 座布団一枚」
冗談を言う余裕を見せるアルちゃん。
一番長く一緒のソル君はオーシアを発ってからやたらそっけないし……本当に来てくれてよかった。

>296-299
>「おっとぉ!!やっこさんきやがったぜ!」
どことなく嬉しそうな様子も今は心強い。
>「チッチッチッチ、わかってねえなぁ、こういう時は逃げるが勝ちってね!」
どう見ても戦う気満々だ! 意を汲み取って呪文の詠唱を始める。
今回は頼れる仲間がたくさんいるから詠唱時間が長くても出来る限り強力な物を。
機械系の弱点属性は……雷撃だ!
「審判の雷よ……」
>「ほらほら、どうしたどうした!捕まえてみな!」
>「ミエルゾ、ララァ!!」
>「──架空兵装『熾天』展開!」
ゴーレムがビームを放とうとした瞬間。
限りなく魔導具に近い何かを身に付けたハカナちゃんがゴーレムにタックル!
ビームは狙いを外して近くの木に直撃。
木が真っ二つになって倒れる横で、タケル君が霊符をゴーレムに張り付ける。
霊符の魔力によってゴーレムの動きが止まった。おそらく呪縛の魔法。
>「これ、常識はずれの機動力が出せるのはいいんですけど…勢いで目が回るんですよね…。」
そしてハカナちゃんが目を回している横で呪文が完成。
「【ライトニングストライク】!」
目もくらむような雷撃がゴーレムを撃つ!

301 名前:バラグ ◆o/oHY4BMj6 [sage] 投稿日:2009/04/11(土) 02:27:58 0
ガレスが護衛ゴーレムの股の下を潜り抜けて翻弄し
儚が光線を撃とうとしたゴーレムを攻撃して光線を外させ
武が魔法?によりゴーレムの動きを止めてテイルが止めを刺した。
「ゴオオォォォォォォォォォォォォォ………。」
雷撃を受けたゴーレムは、ゴーレム独特の声を上げて倒れて動かなくなった。
とても良いコンビネージョンだ。
会ったばかりの人の集まりとは、思えない。

敵の増援が来るかも知れないため、急いでその場から離れた。
もう少し先に進むと森が開けて泉に着いた。
森に泉…つい最近の事なのに昔の様に感じる、テイル達と会ったあの時を。
此処にいると何か思い出しそうだが…何も思い出せない。
テイル達といると何かを忘れている気がする。
何か重要なこと…とても忘れてはいけない様な事、この世界にかかわる何か。
考えても思い出せないものは、思い出せないと踏ん切りをつけ
泉のから続いている道があるから其処を通っていった。

木々に囲まれた整備された道を進んで行くと、再び森が開けた。
その先には、目的の場所黒い魔導師の館が在った。
そして其処には、敵もいた。
その敵は、ゴーレムではなく、人間の身でありながら
ガイヤに祝福されずに闇の力を持って生まれた種族の者。
その者インペトゥスの髪色は、前に会った時と違って白くなっていた。
「如何した?老けたか?」

302 名前:リウ ◆wloTUzYWbw [sage] 投稿日:2009/04/11(土) 06:41:10 0
>>287
>「本当!? じゃあお願いしよっかな」
「あぁ、とりあえずまずは向かわないとな。森を抜けて屋敷に入る前にプランを説明してやる……まずは急がないとな」
魔族としての血が警戒を促す『危険』だと、自分と同族に近い気配を感じると。
……最悪鎧を呼ばないとだめかもしれない。

>>288
コーヒーの豆を拾い集めながらハカナはすごい笑顔で
>「コーヒーを粗末に扱ってはだめですよ、りうさん。
―――処分、されたいですか?」
そう言ってきた、怖いってLVを明らかに超越していたぞあれ。
「……俺が悪かった」
とりあえず謝っておいた、生きるためにも。

そしてタケルが自殺をしようとしていたが皆が止めていた、まぁ当然だが。

>>296>>300
相手のすきを作るガレス、その隙を狙い飛び上がりさらに大きな隙を作るタケル。
そしてそれに止めをさすハカナにテイル。
俺の出番いらないな、これ。

……まっ、俺が出なくていいならそれに越したことはないしな。

>>301
そうこうしていると一人の青年に俺たちは遭遇した。後ろには目的地の館が見える。
……あぁ、正直言おう。
思わず体が震えた、そいつの深すぎる闇はそれほどまでだった。
「……コイツは……断言していいか? お前ただの魔族でもないな」
理解する、こいつは魔族だが魔族でない。
かといってハーフあるいはクォーター等でもない、むしろ……無理やり魔族としての部分が混ざっている、そう感じた。
「まぁ、お前の事情などは知らないが……」
大剣を抜く、そしてテイル達の前に立つ。気がつけば立っていた、コイツとは戦う以外に方法がない、そう感じたからだ。
「邪魔をするなら斬る、いやなら失せろ」
……コイツには鎧を装着しても勝てるか分からない。だが切り札は最後まで取っておくべきだ。
だから俺は生身のままそいつへと対峙する。
「それも嫌なら……かかってきな」
鋭い眼光で俺はそいつを睨み付ける。

303 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/04/11(土) 23:12:15 0
>301-302
白銀の髪のインペトゥスを見て恐怖では言い表せない何かを感じた。
以前とは段違いの殺気と威圧感。限界を超えて強制的に引き出されたような闇の力。
上から来ていた変装用の服一式を脱ぎすて、光輝く羽を広げる。
アルちゃんとおそろいの鉢巻はなんとなくそのままにしているが細かい事は気にしない。
少し宙に浮かび上がって上から見下ろす構図を作る。
「さしずめ黒い魔導師に改造されたってとこか……」
闇に魅入られた者の気持ちなんて光の寵児に分かるはずがない、同情なんてするはずがない。
胸が苦しいのは、きっと気の迷い。
その証拠に、魚も住めない湖のような無慈悲に澄みきった目つきになるのが自分でも分かる。
生命の守護者の裏返し、決して普通の人間には向けられる事の無い、冷酷な魔殺しとしての顔。
数の上では圧倒的にこっちが有利だけど、数でどうにかなる相手じゃない。
それは前に進み出たリウ君も感じている様子。
だからいつも以上に不敵な笑みを作って問いかける。
「わざわざ待っててくれるとは感謝感激。
早速答えてもらおうか。発狂した護衛はどうすれば直る?」

304 名前:インペトゥス ◆jH6qejmC7g [sage] 投稿日:2009/04/11(土) 23:50:25 0
>301-303
一向がさらに森を進むと、少し視界が開けて館が見える。
その門の前に佇む人影・・・。それは明らかに因縁の敵のものだ。

3人がそれぞれに語りかけ、刃を向けると
それに気おされるように、うつむいていた人影がゆっくりと・・・・・・倒れ伏し・・・・・・
どさり、と地にはフード付のマントだけが残された。

・・・ならば人影はどこへ?答えはすぐ後ろから来た。
「流石に辿り着くのが早かったなァ。そうすぐさまとんがるなって。」
余裕の姿勢を見せて三歩、距離を取る。

「新顔も何人かいるようだから改めて名乗ろうか。死霊皇帝軍独立工作班 インペトゥス、
                                                      インペトゥス=グラディウスだ。」
名乗りの瞬間に一瞬姿を消したかと思えばまた門の前にいる。
超スピードで移動でもしているかのように。

「オレはただのナイトメアなんだがな・・・、さてそういえば、警備員を治す方法か・・・
 ひとつおさらいでもしようか。今のオレの状態を状態1とするならば・・・」
意識の集中にしたがって頭部の角と牙が伸びる。
「これが状態2、本来ナイトメアの本気ってのはここまでだが・・・オレにはこの先がある。
 発狂したくなければオレの後ろのヤツと目を合わせるなよ?精神力によっぽど自信があるなら別だけどな!」

足元から紫色の煙が立ち昇る・・・それは霞となって背後で凝集して人型を取る。
顔立ちはインペトゥスとよく似ているが、女性のもの。長い髪に貫頭衣まで霞が再現し、背中には紫色の翼。
「強いて言えば状態3・・・オレはこいつを精霊の逆として虚霊(ヴァニティ)と呼んでる。
 で、発狂を直したいんだろ?なら、その原因を排除すればいい。簡単な話だ。」
オレは館の門を背に構えを取る、紫のオーラが両手、両足と虚霊をつなぐ。

光の勇者一行の上空からバサバサと豪快な羽ばたきとともに一頭のワイバーンが降り立つ。
ちょうど一行をオレとワイバーンとで挟み撃ちにする形だ。
「それじゃあ・・・始めるか?」

305 名前:乱堂武 ◆hfVPYZmGRI [sage] 投稿日:2009/04/12(日) 04:39:42 0
>>300>>301
飛び上がった直後、霊符をごぅれむに貼り付ける。
おそらくは魔力で動いているのだろうならば、それらを吸い取りその力を利用して爆発させる。
「符道 呪爆禁!!」
張り付いた霊符は全て爆発し、ダメ押しでヴァジュラを使い雷撃を浴びせる
「インドラ様お力をお貸してください!!雷帝の裁き!」
ヴァジュラを振りかざし、天からの雷撃と同時にテイル殿の雷撃が放たれる
>「【ライトニングストライク】!」
そして見事にごぅれむは倒れる。なかなかのものだなテイル殿。

バラグ殿の後を付いていくと、そこに白髪の男がいた。
バラグ殿やテイル殿達とはどうやら顔見知りらしい。
しかも異常なほどの殺気と威圧感である。この男かなりできるな。
ここまでの闇の力がある妖魔とは戦ったことがあるが、こっちもかなりの深手を負ってようやく勝った。
その時の記憶が頭に過ぎるがすぐに振り払う。
「ここまでとは…だが拙者は光も闇も関係ない弱者の味方なり!!」
錫杖に持ち替え、そして複雑な印を結び幾度も修羅場をくぐり抜けた戦友を呼び出す。
「来たれ我が戦友ガルダよ!」
突然空からキィーという泣き声と同時に突風が沸き起こるとそこには
翼が赤く全身は美しい黄金色に輝く巨大な神鳥がいた。




306 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2009/04/12(日) 09:01:28 0
侍・・・・だと

307 名前:浮橋 儚 ◆HFrHaINso. [sage] 投稿日:2009/04/12(日) 20:01:35 O
>>300
膝をついたまま、ゴーレムが倒れる様を見届ける。
テイルの放った雷撃が仕留めたようだ…あれでは魔導回路が焼き切れて、簡単には動けないだろう。
…タイミングを読んでくれるだろうと予想し咄嗟に前に出たが…思った以上の成果が上げられたようだ。
それにしても…とテイルの横顔を眺める。乱堂の跳躍にも驚かされたが、先程の雷撃は特に凄まじかった。

ため息をついて立ち上がる。急激な加速に一瞬ふらついたが、この程度は準備運動、大した事はない。
展開した翼はそのままに、跳ねるように屋敷へと急ぐ。
──まさか、熾天の性能確認で他部署から借りた戦闘シミュレーションが役に立つなんて。
あの時は某国陸軍データの一個小隊を潰すのに何秒掛かったっけ?

>>304
森を進み泉の横を抜けるとすぐに館が見えた。
その門の前には、待ち受ける人影が一つ…聞いていたのと少し違うが、あれがインペトゥスか…。
皆より一歩下がり、構えを取って対峙する。だが、その声は後ろから聞こえた。
>「流石に辿り着くのが早かったなァ。そうすぐさまとんがるなって。」
驚いて振り返るも、名乗りながらまるで嘲るように正面に姿を現す。
「…ヨウちゃん、今の追えましたか…?」
『いえ…、しかし音声の方角は正確です。何らかの映像の可能性は低いです…。』
そう話しているうちに、彼の様子が変化した。あれは…角?
>「これが状態2、本来ナイトメアの本気ってのはここまでだが・・・オレにはこの先がある。
 発狂したくなければオレの後ろのヤツと目を合わせるなよ?精神力によっぽど自信があるなら別だけどな!」
彼の背後に浮かび上がる新たな人影…否、人ではない…何か別の禍々しい何かだと直感が告げる。

「────くっ!?」
見極めようとして、思わず目が合った。途端、意識に流れ込んでくる圧倒的な狂気!
全身が強ばり、押し寄せる狂気に意識が呑まれ、理性が悲鳴を上げる。…しかし
「ぐっ───こんな、もの…認めません!」
軽く頭を振って、ソレを拒絶する。
顔を上げて、落ちそうになっていた膝を気力で押し戻した。

その時、同時に上空から聞こえる羽音。…大きなトカゲ?
『えーと、いわゆる竜…ワイバーンとか呼ばれる種類だと思います。
きっと口から色々出すんじゃないですか?気をつけて下さい。』
…またいい加減な…だが、おそらくそういう生き物なのだろう。
ワイバーンに向き直り、改めて構えをとる。さっきの男は前を進んでいた3人に任せよう。
展開していた翼のうちさらに2枚を足に纏わせ、地を蹴って加速する。2枚の翼では満足な三次元駆動は期待出来ないが、駆け上がるくらいは出来る。
木を足場に何度か軌道を変えて、間合いを取りつつ背後に回り込みながら、途中で鋭い刃となっている輪を、その頭目掛け投げ付ける。
正直効果は期待出来ない、すぐに新しい輪を再構成する。

308 名前:ガレス ◆kPx3irLDOc [sage] 投稿日:2009/04/12(日) 21:18:45 0
>297-301
予想外の行動、ゴーレムは追うように見せかけビームを放つ体勢に入る。
>「ミエルゾ、ララァ!!」
だが意外にもガレスは驚く様子もなく、計算通りといった笑いを見せる。
「おいおいダメだなぁ、そんなに余所見してちゃあ……」
次の瞬間、ゴーレムに衝撃が奔り体勢が崩れ。
ビームは木をなぎ倒して見当違いの方向に飛んでいく。
見るとゴーレムの近くに機械天使といったような面持の兵器を身にまとっている儚の姿があった。
「フッ……これで終わりだ!」
そういってポーズをガレスが取った瞬間、霊符によって身動きできなくなった
ゴーレムの回路全てをショートさせるほどの雷撃が落ちる。
火花を飛ばしながらゴーレムは動きを止め、盛大に倒れ込む。
「まっ、俺達にかかればこんな木偶の坊なんて敵じゃあないってことだぜ!」
そういいながら勝利を盛大に掻き立てるガレス。これは言わば彼なりの士気向上方法なのかもしれない。

>301-307
勢いにのり森を進む一向、泉を抜けたころに件の黒魔術師の館が見える。
乗り込もうと歩を進めるとすぐに門に人影があるのが分かる。
あれこそがテイル達が話していたインペトゥスと呼ばれる男なのだろう。
宿敵ともいえる人物との遭遇にテイル達は緊張を隠せないようだ。
ガレスはというと、空気を読んだのか腕を組んで木のもたれかかり黙っている。
だがマイペースなガレスと言えど次の瞬間、マントを残しまるで影に吸い込まれるようにして消え去った
インペトゥスに対してはそれなりの警戒を持たざる負えなかったようだ。
>「流石に辿り着くのが早かったなァ。そうすぐさまとんがるなって。」
すぐさま姿勢を起こしインペトゥスのいる後ろを振り向く。
.「新顔も何人かいるようだから改めて名乗ろうか。死霊皇帝軍独立工作班 インペトゥス、
またもや一瞬で門の前に移動するインペトゥス。
それを見たガレスは相手を賞賛するように一回口笛を吹く。
「俺はガレス・フェルナドゥ・アルフォル。まあ適当に旅してる風来坊だ。
 まあすぐ闘うことになるんだろうけどとりあえず仲良くしてくれよな?」
相変わらずの態度を取り続けているように見えるガレスだが、
良く見るとまたとないほど集中しているのが分かる。ウインクも今回はなしだ。

>「これが状態2、本来ナイトメアの本気ってのはここまでだが・・・オレにはこの先がある。
>発狂したくなければオレの後ろのヤツと目を合わせるなよ?精神力によっぽど自信があるなら別だけどな!」 
そしてインペトゥスの背後に浮かびあがる人影、見た瞬間に分かるだろう、これは危険なものであると。
>「ぐっ───こんな、もの…認めません!」
「大丈夫かい?無理はすんなよ。やばそうだったら逃げた方がいいぜ」
そう言って儚を励ますガレス。どうやら魔族であることから耐性があるのか、
それとも精神力があるのかあの後ろの影を見ようとガレスは大丈夫のようだ。
(でもこんなの話しに聞いてないぜ旦那……この姿じゃあちょい分が悪いぜ)
心の中でやれやれと愚痴るガレス。

そうしている間にも相手は待ってはくれない。ワイバーンを呼び寄せ
こちら側を挟み撃ちにするつもりだ。儚は熾天、タケルはガルダによって
ワイバーンを攻撃するようだ。ワイバーンの注意がタケルと行っている間に
ガレスは木を恐ろしい運動神経で駆け昇り、そのまま木を撓らせワイバーン目がけて飛ぶ。
「魔物使いデビューはたしてみせるぜ!!」
そう叫びそのままワイバーンの上に着地する。暴れまわるワイバーンを抑えようとしている。
「ちくしょう全然言うこと聞かねえ!!」
だがタケルと儚にとってはまたとない攻撃のチャンスである。
                                    

309 名前:バラグ ◆o/oHY4BMj6 [sage] 投稿日:2009/04/12(日) 22:54:09 0
今、目の前にいるインペトゥスからは、
とても強力な闇の力を感じる。
それは、他の皆も感じているようだ。
リウは大剣を構え、テイルは妖精の姿を現した。
それと同時にインペトゥスは後ろに現れ再び前に現れた。
その行動はまるで此方をなめている様だ。

その後インペトゥスはぶつぶつと語りだし背中に何かを召喚した。
それは、人の形をしていて闇の力を纏っている。
インペトゥスの言葉によるとそれの名は、虚霊と言うようだ。
虚霊と目が合いその目からは、精神を圧迫しようとする、
狂気が感じ取れたが自分には意味が無い。
何故ならばゴーレムの持つ自我や感情は人工的な物で、
狂気のように心理学的に必要の無い物は排除されているのだ。

空からインペトゥスのワイバーンが後ろに降り立った。
如何やら挟み撃ちにする作戦の様だ。
武と儚とガレスは、ワイバーンに向かって行った。

それを見て自分は、インペトゥスに攻撃を開始した。
「【爆発球】」
地上から5メートル程離れた上空に百個ほどの爆発球を作り出し、
それをインペトゥス目掛けて降り注がせた。

310 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/04/12(日) 23:23:13 0
>304-309
>「新顔も何人かいるようだから改めて名乗ろうか。死霊皇帝軍独立工作班 インペトゥス=グラディウスだ。」
まさか、もう銀の砂時計を使ったのか!?
瞬間移動を見て最悪の予感を抱きながら、もう一つ他の事を考えていた。
格闘大会の時の登録名、やっぱり本名だったんだ。
でも、死霊皇帝軍でありながら苗字まで名乗っているのはなんでだろう。
苗字とはいわば、先祖代々受け継がれた命の繋がりの証らしい。
普通なら人間として光の側に生きていた時の苗字は捨てるはずだ。
特にコイツの場合、光の眷属に対する敵意は尋常ではないというのに。

>「────くっ!?」
「ハカナちゃん……見るな!」
あれは人間が見てはいけないもの。
ボク達から見たら、人間の精神は複雑であるがゆえにガラスのように壊れやすい。
光の極である妖精の精神は壊れるにはあまりに単純。発狂しようがないのだ。
おそらく、闇の極に位置する者もまた然り。

>「強いて言えば状態3・・・オレはこいつを精霊の逆として虚霊(ヴァニティ)と呼んでる。
 で、発狂を直したいんだろ?なら、その原因を排除すればいい。簡単な話だ。」
「ふふっ、そりゃ生け捕りにする手間がはぶけて好都合!」
ハカナちゃんがなんとか持ち直したのを見て胸をなでおろす。
長い髪の女性の姿をしたそれが
確かにインペトゥスと似た顔立ちをしているのを見て、ある考えが浮かぶ。
「そうか、目的は……復讐?」
あれは母親か姉、もしくは妹?
でもナイトメアである彼自身じゃなくてなぜ肉親が光の眷属にやられる?
ワイバーンが羽ばたく音が聞こえ、無意味な思考を絶ち切る。そんなのどうだっていい。
>「それじゃあ・・・始めるか?」
その言葉が終わる前に詠唱を始める。格闘大会で使ったバインディングの上位魔法。
「緑なす木々よ、我が声に応え躍動せよ!【コントロールプラント】!」
周囲の木々がざわめきだし、根を地面から引き抜いて動き出す。
「この前とは違うよ……今日こそガイアに還してやる!」
バラグさんが爆発球を降り注がせるのと同時。
やわらかい蔦とは違う、木の硬質にして自在に蠢く枝が一斉に絞め殺さんとインペトゥスに襲いかかる!

311 名前:乱堂武 ◆hfVPYZmGRI [sage] 投稿日:2009/04/13(月) 02:15:57 0
>>308>>309
ガルダの背中に乗ると、同時に儚殿も熾天を軌道を変えながら輪を放つ。
「いくぞガルダ!!」
突風を発生させ、キィーという声で再び飛び上がる。
【どうする気だタケル?】
ガルダは話しかけながらワイバーンの攻撃を華麗に避けつつ、炎弾を浴びせる
儚殿の輪の攻撃はワイバーンにあまり効いていないように見えた。
こちらも炎弾と突風を浴びせるが相手も避けるため一筋縄に行かない。
「くっ…せめて隙が出来れば…」
その時、ガレス殿が気を利用してワイバーンに飛び上がり着地するやはり只者ではないようだ。
>「魔物使いデビューはたしてみせるぜ!!」
「なにを…あっ!!」
ワイバーンは攻撃をやめ、足掻こうとして暴れている。
「隙が出来た、ガルダよ迦楼羅飛翔斬をやるぞ!!」
【心得た、舌を噛むなよ】
ガルダは急降下を始め戦闘機もびっくりな速度でワイバーンに向かう。
背中に背負ってある不動明王剣に持ち替えて構えて目を瞑る。
「明けない夜はないそして晴れぬ闇は己で晴らすもの」
不動明王剣に業火が纏わりはじめると同時に目を開ける。
「【迦楼羅飛翔斬!!】」
すれ違うと同時に振り上げ斬りかかる。

312 名前:ソル ◆sBYghzSQ5o [sage] 投稿日:2009/04/13(月) 11:04:20 0
後ろから見守っているだけで護衛のゴーレムはあっさりと倒れていった。
何も参加しないって、お姫様ポジションだよね…戦わないと。

そしてやってきましたインペトゥスさま。
状態2とかなんとか言ってます…
『私はまだあと三回変身を残していますよオホホホ』
と、言いたいのだろう。
しかし、時間がかかるのでどうせなら最初から最終形態に変身して欲しいものだ。
…最終形態までの戦闘で体力を削るのが目的なんだろうけど。

ワイバーンを武さんたちが相手してくれているうちに、
自分はインペトゥスのほうに専念することにした。
「よっしゃ、行くぜっ!」
「ヴィント!トロンベ!そして…シュトゥルム!」
風属性を付加したダガーを3本相手に投げつける。
かすっても風による斬撃は免れないはず!

313 名前:インペトゥス ◆jH6qejmC7g [sage] 投稿日:2009/04/13(月) 21:32:00 0
>306-308>309-312
ワイバーンは、襲い掛かる武と儚に対して、大きな体を生かして戦っていた。
頭を狙う光輪は首をかしげて避け、ガルダの火弾にはこちらも火弾で応戦している。
しかし、ガレスに組み付かれた事でただやっきになって振り落とそうと隙だらけの姿を見せる。

一方、オレの方には元六武神に勇者を率いる妖精・・・それに天使か。
頭上から無数の爆裂球と木の枝・・・お互いに触れ合って相殺しあいながら襲い掛かってくる。
これは避けるのには骨が折れそうだ・・・が。
「噴けッ!!」

オレの声に答えたワイバーンが頭上のガルダ目掛けて三発の火弾を噴く!

そう大声で指示した直後に爆裂球が着弾!
そこに無数の木の枝が襲い掛かりあたり一面の砂埃で視界が覆われる。
直後に届いた三本のナイフが砂埃を風で切り裂いていくが・・・そこにオレの姿はない。

オレはワイバーンの頭上、火弾の斜線上で両腕を振りかぶっている。
両手に集中した紫のオーラが膨らみ、それを火弾の一発へとたたきつける!
強制的に打ち付けられた火弾は、ワイバーンの背中のガレスへ一直線に落ちてゆく!
同時に、その視界の中でワイバーンは武の一閃によって尻尾を半ばから切り落とされた。

「・・・すでに覚悟はしてたけどな。じゃあな、相棒・・・黄泉で会おう。」
既に武は地上のワイバーンに襲い掛かっている、自分より高い位置に敵はいない。
オレは両手を掲げて呪文を詠唱する。背後で虚霊も両手を掲げる。
その頭上には約80の紫色の球が現れる。

『来たれ!其の名は黒き陽の皇子!
 破壊と炎熱の嵐を以って
 汝の叛意を知らしめよ!・・・餓鬼炎炸禍嵐《ヒュペリオーン》!!』
頭上に展開された紫の球体一つ一つに単眼が現れ、その場の勇者たち一人一人に降り注ぐ!
それはワイバーンをもろともに、地上で破壊の嵐を巻き起こす!

314 名前:浮橋 儚 ◆HFrHaINso. [sage] 投稿日:2009/04/13(月) 22:27:34 O
…あんなものを相手にした事はないが、おそらく接近戦では勝ち目はないだろう。ならば砲撃で沈めるまでだ。
ワイバーンを迂回するように走り抜け、背後へと回り込みながら大きく距離を取る。
やはり、目眩ましがわりに投げた光輪は簡単に避けられてしまい効果が薄かったか…だが構わない。背後に回るには一瞬で十分。しかしチャージには…。
見ると、ガレスがワイバーンの頭に乗っている。…確かに効果的だが、無鉄砲にも程がある…大丈夫なんだろうかあの人…色んな意味で。
同時に乱堂も怪鳥?を召喚し立ち向かっていた。…これなら時間は十分だ。あの二人なら撃ってもなんとなく大丈夫そうだし。

移動しつつ胸の前で再構成していた光輪に手を添え、砲身用に切り替える。
「──『アンゲロス』…スタンバイ。」
天使の輪を模したそれが、鮮やかに光りながら回転を始める。同時に1m程手間にも、同じ輪が浮かび上がって砲身を形成する。
──距離は問題ではない、必要なのは時間だけ。輪の内側で加速していくエネルギーは、時間に応じ際限なく上昇してゆく。
心の中で10数えながら、暴れるワイバーンに狙いを定めるも…突然標的の頭上に出現したインペトゥスに驚き目を見開いた。
彼は出現と同時に腕を振り上げ火弾を叩き落とす。
狙いは眼下のガレス…しかもあの距離では反応出来まい。
「ッ───Fire!」
瞬時に狙いを火弾の落下予測地点、ガレスの1m頭上に定め発射する。
音速を遥かに超える速度で発射された弾丸は、閃光と共一直線に飛来し火弾に命中…そのまま貫通して消えた。

しかし…
『まだです、何か来ます!』
ヨウの声に驚き顔を上げると、インペトゥスが何事か唱えている。…あの位置から何かするとしたら…まさか広域攻撃!?
身に纏わせた翼、熾天は打撃や衝撃波には強いが、全方位からの爆発ともなるとどうしても隙が出来る。
例え盾を全展開しても少々の被害は免れないと判断し、逆に全ての防御を解除。
背中に戻した6枚の翼を大きく広げると、高速飛翔用に形を整える。
>『来たれ!其の名は黒き陽の皇子!
 破壊と炎熱の嵐を以って
 汝の叛意を知らしめよ!・・・餓鬼炎炸禍嵐《ヒュペリオーン》!!』
その声と同時に、凄まじい加速度に耐えつつ飛び立つ。
飛来する紫の球体を軽く避けながら一気に上昇し、爆発より早く上空に踊り出た。

315 名前:リウ ◆wloTUzYWbw [sage] 投稿日:2009/04/13(月) 22:44:46 0
>>304
>「新顔も何人かいるようだから改めて名乗ろうか。死霊皇帝軍独立工作班 インペトゥス、
                                                      インペトゥス=グラディウスだ。」
早い、だがこれはこいつだけの能力ではない……っち、伝説系統のアイテムかっ!
というか姿を見るみる変えていく。
これはあれか最後は無駄にスマートな姿になって「許さんぞ虫けらどもっ!」とか言うのか。そして最後はテイルのバカヤローでハイになったと思いきやサイボーグになってて
未来から来たタケルの息子とかに一刀両断に……んなこと考えている必要ないか。

>>309>>313

武達の見事な連携でワイバーンはその尾を斬るだが……

>『来たれ!其の名は黒き陽の皇子!
 破壊と炎熱の嵐を以って
 汝の叛意を知らしめよ!・・・餓鬼炎炸禍嵐《ヒュペリオーン》!!』

まさか、相棒である奴(ワイバーン)に向かって普通打つのかっ!?
そんな事を考えながら俺は術式を解放していく。

『来たれ、名も無き鎧よ。その存在の意味はなくともただ我を護りそして力貸す存在として今……我が体と重なれッ!』

……呼びたくないのはこの術式がめんどくさいからだ、後戻すのも手間がかかる。

『接続(アクセス)! 来たれ我が鎧!(コール・アーマー)!』

術式を言い終えると同時に俺の周りの空間がゆがむ。
それは徐々に姿を作り気がつけば俺は青い鎧に血のような赤い翼を象ったマントを羽織る。
手に持っていた大剣はその姿を変え無骨な姿からその刃をまばゆく輝かせる。

「さぁて、そっちがその気ならこっちもその気だっ!」

>>314
ハカナが紫色の魔力の塊を避けながら爆発よりも早く上空に躍り出た。
そして俺のところにも向かってくるが……この程度なら避ける必要などないっ!

「はぁっ!」

一撃、その一撃で迫りかかってきた魔力の塊を斬り裂く。
そのまま爆発を背に向け俺はインペトゥスへと飛びかかるっ!!

「光の血が混ざってるなら俺らに襲い掛かるのは無意味だろうがぁぁぁぁぁっ!!」

代替テメェがそんな事をしているのに何で俺はここにいる、不条理だろっ!?

そんな思いを込めて大剣をインペトゥスへと振り下ろしたっ!!

316 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/04/13(月) 23:28:36 0
>312-313
あのアルちゃんですら緊張してるみたいなのにソル君ときたら
これ程の敵を前にしても表情一つ変えずに超然としている。
やはりそうさせるのは天使の血脈? 普段オバケ怖いって言ってる時とは別人みたい。
>「ヴィント!トロンベ!そして…シュトゥルム!」
これ以上は無い正確無比な狙い。
しかし、操っている枝が空振りする感覚。当然、ダガーも虚空を切っただけだった。
今度はどこに消えた? ダガーを枝で受け止めてソル君に返しながら周囲を見回す。

>「・・・すでに覚悟はしてたけどな。じゃあな、相棒・・・黄泉で会おう。」
「ええ!? マジで撃つの!?」
そんなことをされるとついうっかり生命の守護者としての表の顔が出るじゃないか。
どうしてくれる。だって見たところ構成人員一人の独立工作班の唯一の相棒でしょ!?
じゃなくてまずい、頭上からの一網打尽を狙ってる!
『来たれ!其の名は黒き陽の皇子!
 破壊と炎熱の嵐を以って
 汝の叛意を知らしめよ!・・・餓鬼炎炸禍嵐《ヒュペリオーン》!!』
植物を支配下に置いているのが幸いだった。攻撃から防御へと指令を切り替える
「緑なす木々よ、我が声に応え鉄壁の盾となれ、【プラントシェル】!」
もちろん逃げ遅れそうな味方にも一緒にかけておく。
自分は詠唱しながら倒れるように素早く地面に伏せる。
その上を覆うように魔力付与された植物の枝や葉が絡み合い無敵の防御壁を作り上げる。
そして鳴り響く爆音。すでに地面は倒木や落ち葉や枝切れだらけだろう。
上空から見るとぱっと見誰もいないように見えるはず。
いつぞやの船上バトルの時に偶然編み出された戦法だ。
やられたように見せかけてチャンスを狙う!

317 名前:バラグ ◆o/oHY4BMj6 [sage] 投稿日:2009/04/14(火) 00:19:19 0
自分とテイルの攻撃で砂埃が舞い、ソルの魔法付のナイフ投げで砂埃は消えた。
インペトゥスは、其処にいた筈のだが、何時の間にか上空にいた。
そしてインペトゥスは、尾の消えた己のワイバーンごと自分達に攻撃を仕掛けた。

敵の攻撃の型は、爆発球と同じような物か、低威力で大量の攻撃魔法。
防御魔法で防げるし、運動能力が多少高ければ避けれる。
数が多いが余り問題が無い。

しかし己のワイバーンごと攻撃するとは…まあ当然と言えば当然か。
尾の無いワイバーンは、飛行中でバランスが取れない為空を飛ぶことが出来ない。
すなわち、このワイバーンはもう使い物には成らないのだが…。

「このワイバーンは、まだ死ぬべきではない!!
俺が言えた事では無いかも知れないが、簡単に生き物の命を奪うな!!
黒き壁にて全て通さぬ不通のものよ守りし者の前に出でよ【ブラックバリヤ】!」
闇の魔力で出来た黒いバリヤでワイバーンを包んだ。
ワイバーンに降り注ぐ攻撃は全てブラックバリヤに防がれた。

因みに肝心な自分自身には、防御魔法を掛けている暇が無かったため
テイルの動かす木々に守ってもらった。
そして木々の下で攻撃を凌ぎながら長い詠唱を始めた。
その詠唱は、強力な一撃をインペトゥスに食らわせる為のものだ。

318 名前:乱堂武 ◆hfVPYZmGRI [sage] 投稿日:2009/04/14(火) 00:58:31 0
>>313
なんだか業火に身体中が燃えてるような感覚が残り、なぜかそんな感覚も心地よかった。
「南無三!」
ワイバーンの命を奪ってしまったことのせめてもの手向けとして手を合わせると
尻尾が切り落とされると同時に儚殿の閃光がワイバーンに直撃し、光で姿が見えなくなる。
「すごいでござるな…」
だがそれを眺めているどころではすぐになくなる。
【タケルよまだだ!上にいるぞ!!】
インペトゥスと名乗った白い髪の男がなにやらワイバーンに悲しそうになにかを言っていた。
>「・・・すでに覚悟はしてたけどな。じゃあな、相棒・・・黄泉で会おう。」
まさか…ワイバーンごと葬り去るつもりかそんなことは断じてさせるわけに行かない。

>『来たれ!其の名は黒き陽の皇子!
 破壊と炎熱の嵐を以って
 汝の叛意を知らしめよ!・・・餓鬼炎炸禍嵐《ヒュペリオーン》!!』
東西南北の四神の力を借り受けるべく、超高速で法術の印を結ぶ
「四神、青竜・白虎・朱雀・玄武よ我に力を貸せ、四神守護結界ッ!」
その結界は四神が周囲を固め、絶対に外に漏らさない帝都を守っているのと同等の結界を張る。
「まだまだだ!!神行法!!」
足に霊符を貼り付けると一日で二百メートルを軽々と走破する速度で駆け出す。
煙に紛れ、関節が分かれる伸縮自在の錫杖を振り上げ、
「往生せいやぁぁぁ不動拳!!!」
全身全霊を賭けた業火を纏った拳を振り上げる。


319 名前:ソル ◆sBYghzSQ5o [sage] 投稿日:2009/04/14(火) 02:13:42 0
オレの攻撃はどうやら空振りに終わったようだ。
バラグさんたちによる攻撃で砂埃が舞い、
それをオレの攻撃が払った。
投げた武器をテイルに返してもらい、体勢を立て直す。

>>313
>『来たれ!其の名は黒き陽の皇子!
 破壊と炎熱の嵐を以って
 汝の叛意を知らしめよ!・・・餓鬼炎炸禍嵐《ヒュペリオーン》!!』
無数の球体が襲い掛かる。
咄嗟に持っていたダガーをしまい、杖に持ち替える。
「おわっ何するんだ!」
数個は避けられた。しかし避けてばかりでは駄目だ。反撃に転じる。
「…よ!【テクニカル…スマアアッシュ!】」
杖を勢い良く振り上げ、飛んできた球体数個を相手に打ち返す。
「おまけ!【プチメテオ】!」
杖の先端から小さい星屑を発射する。

320 名前:ガレス ◆kPx3irLDOc [sage] 投稿日:2009/04/14(火) 22:51:46 0
>311 >313
>「隙が出来た、ガルダよ迦楼羅飛翔斬をやるぞ!!」
「おいおい!もしかしたら大人しくさせられるかもしれないんだぜ!!」
攻撃しようとするタケルにそう叫ぶガレスの顔は険しい。
>「噴けッ!!」
だがその声に反応しガルダに火弾を放つワイバーン。
どう見てもガレスの手に負えるとは思えない。
「お前も分かんないやつだねぇ…この人数差じゃあ死んじまうぜ?」
ガレスが何を言おうとワイバーンは主人であるインペトゥスに忠実のようで、
そんなワイバーンにガレスが頭を抱えていると、ほんの少し前まで地面に居た
インペトゥスの姿がなくなっていることに気付く。
「……上かよ。ワイバーンちゃん、マジでまずいから言うこと聞いてくれよ〜」
瞬時に顔を上げるガレス、だがそれと同時にタケルの斬撃がワイバーンの尾を叩き切り。
自分の足場となっているワイバーンのバランスが崩れたことに気付く。
それはつまり、敵の攻撃が避けられないことに気づいてしまったということである。
(あーあーやっちまった……今から離れようにもちぃと無理っぽいし……)
あと一瞬、一瞬だけ早ければまだ回避行動がとれたかもしれない。
だがすでにインペトゥスが火弾をこちらに向けて叩きつけているところだった。
迫りくる火弾を自らの運命と言わんばかりに目をそらさずに見つめているガレス。
>「ッ───Fire!」
だが、声が響くと同時に眼前の火弾を撃ち抜き、火弾はまるで酸素が回りにないかのように立ち消える。
「おおーっと!女神に愛されてる俺はまだまだ死ねる運命にないらしいぜ!」
だが決して楽観できるような状況ではなかった。なぜなら未だバランスを欠いたワイバーンの上に乗り。
そして上ではさらに終わりを告げるように紫の球体が幾十にも重ねられている。
>『来たれ!其の名は黒き陽の皇子!
>破壊と炎熱の嵐を以って
>汝の叛意を知らしめよ!・・・餓鬼炎炸禍嵐《ヒュペリオーン》!!』
しかしガレスに焦るような様子はない。そしてワイバーンに穏やかな声でささやく。
「なあ…ここで終わっちまっていいのかい?お前はまだ飛べるだろう?」
その言葉にバランスを崩し尚ガレスを振り落とそうともがいているワイバーンが大人しくなる。
「さあ見せてくれよ自由に飛ぶ姿を……」
その言葉に呼応するようにワイバーンは落ちてくる紫の球体を自在に掻い潜っていく。
途中何度かぶつかりそうにもなったが、バラグのブラックバリヤによって全て防がれる。
結果としてガレスとワイバーンは無事インペトゥスの攻撃を掻い潜り
なお且つ尾が切れた状態で滑空に成功してみせたのだ。そしてそのままゆっくりと地面に降り立つ。
「よーしよし、お前もできる子じゃないか。おーい皆。とりあえずワイバーンはこっちの言うこと聞いてくれたみたいだぜ!!」
実際尾が切られた時点で戦力外ではあるのだが妙にうれしそうに話しているガレス。

321 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/04/14(火) 23:17:30 0
>317-319
>「四神、青竜・白虎・朱雀・玄武よ我に力を貸せ、四神守護結界ッ!」
タケル君が広域防御魔法を展開。
全てとはいかないまでも地上に降り注ぐ球体の量は大幅に軽減したか?
>「…よ!【テクニカル…スマアアッシュ!】」
ソル君、ナイスバッティングで撃ち返してるよ……さすが!
バラグさんは大丈夫かな、と思いきやあまりに予想外の言動をしてくれていた。
>「このワイバーンは、まだ死ぬべきではない!!
俺が言えた事では無いかも知れないが、簡単に生き物の命を奪うな!!
黒き壁にて全て通さぬ不通のものよ守りし者の前に出でよ【ブラックバリヤ】!」
……敵のペット構ってる暇があったら自分の事気にしてよ!
それに死霊皇帝軍相手に命の尊さを説いても無駄っしょ! 
もしかして……まだ闇が残ってるの? はたまたバグった?
半分あきれ半分心配しながら自分と同様に植物で防御する。
なんだか奴がワイバーンを葬り去ろうとした時に一瞬戸惑ったのを痛いほど突き付けられた気分だ。

>315 >318-319
木の隙間から様子を窺う。
>「光の血が混ざってるなら俺らに襲い掛かるのは無意味だろうがぁぁぁぁぁっ!!」
>「往生せいやぁぁぁ不動拳!!!」
>「おまけ!【プチメテオ】!」
怒涛の連続攻撃。普通の相手なら見事にフルボッコ確実である。
だけど全員真正面からの特攻。楽観的に考えて一発当たればいいほうか……。

>320
>「よーしよし、お前もできる子じゃないか。
おーい皆。とりあえずワイバーンはこっちの言うこと聞いてくれたみたいだぜ!!」
爆撃の嵐が去ったころ、魔物使いデビューしたアルちゃんが嬉しそうに地面に降り立った。
しっかしワイバーン……あの流血じゃあ放っといたら死ぬな。死なせとけばいい。
生き物と言えば聞こえはいいけど、死霊皇帝軍に加担してた闇の魔獣じゃないか。
ガイアの理に反逆する闇の魔獣なんて生き物じゃない。
と、思いながら木の下から這い出していた。
「いやいや、超流血してるから!【ヒーリング】!」
気付けばワイバーンに回復魔法をかけていた。
ああ女神さま、一体ボクはどうしてしまったんだ。

322 名前:浮橋 儚 ◆HFrHaINso. [sage] 投稿日:2009/04/15(水) 01:32:49 O
一際高い位置から、眼下を静かに眺める。
…いけない、つい勢い余って飛び過ぎたらしい。推定高度200m強…ヘリじゃないんだから。
眼下では爆発も止み、土煙も静まった様子。いくらか木々が薙ぎ倒されてはいるものの、結界の影響か思ったより被害は少ないようだ。
これなら一行の身を案ずる事もないか…しかし、屋敷のすぐ目の前であの爆発だ。もしかしたら援軍を出す可能性もある…注意しないと。

…さて、これからどうしよう…。
ノリで戦闘に参加してはいるが、本来なら無用な殺生は避けたいところ。
しかし、インペトゥスのあの様子では…むしろテイルも同じか…あれではこの場を収める事は難しいだろう。
…確か目的はそこの屋敷の主、黒い魔導師の行動を封じる事。ならば…

「ヨウちゃん、屋敷のMAPをこちらに。先に侵入路を作ってしまいます。」
『ちょっ、儚さんにはRPGの大原則がわからないんですか!?
目の前に中ボスっぽい人が立ち塞がったら倒して進むのが常識ですってば!
あとアンゲロスで撃ったら侵入路どころか…』
「だって、あの人を倒しても素直に迎え入れてくれるとは思えないですし。
黒い魔導師という方、あんな物騒な門番を立てるような思考の持ち主ですよ?」
『でも、あのインペトゥスっていう人はどうするんですか?』
「そうですね…屋敷を壊して、好き勝手暴れてくれてる門番さんが守りに意識を向けてくれるなら喜んで応戦しましょう。
でも…万が一それを無視してくれるなら…そのまま乗り込むだけです。
ただでさえ熾天は近距離砲撃戦では分が悪いんですから」
…それに、熾天ではインペトゥス目掛けて撃つ事は出来ない。この混戦だ、万が一がないとは限らないから…。

「──アンゲロス、バレル最大展開…フルチャージ!」
30cm弱の光輪が、一気に1mまで大きくなる。砲身の長さも5mに伸びた。
…実は実験許可が下りず、このモードでの射撃実験はやった事がなかったりする…わくわく♪
唸りを上げて回転する光輪は、莫大な量のエネルギーを溜め込み…そして
「─────Fire!!」

323 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/04/15(水) 02:33:39 0
「ピキーーッ!」
オニオンは尻尾が半分無いワイバーンの姿を覚えた!

一方、切り落とされ地上に落ちたワイバーンの尻尾、
その切断面から日曜園芸サイズの草刈り鎌が転がり出た。
小さな文字で説明が彫ってある。
「火事の時に草を刈れば完璧な防火帯ができます」

324 名前:インペトゥス ◆jH6qejmC7g [sage] 投稿日:2009/04/15(水) 22:15:30 0
>314-323
渾身とまではいかずとも会心の魔法はすべて防がれ、かわされたようだ。
その魔法発動後の間隙を突いて、鎧の戦士(>315)が切りかかってくる。
とっさに右手の篭手を掲げるが、それをも押し切りながら刃が体に食い込む!

ぎりぎりで押しとどめてはいるが刃がじわじわと体を切り裂かんと重圧をのせてくる。
その戦士の一声を発した直後、一瞬だけ周囲の空間が静寂に包まれる。
その後にリウに吹き付けてきたのは寒気と痛みを覚えるような怒気だった。

「無意味・・・だと・・・無意味だと言うのかてめぇッッ!!」
何も知らず知ろうともせずに発された一言がオレの中の箍を弾き飛ばす。
体に食い込んだ刃を握る手に更なる力がこめられ、片手だというのにそれを僅かに押し返す。

>「往生せいやぁぁぁ不動拳!!!」
>「おまけ!【プチメテオ】!」
下から来る殺気に、つい剣を握ったままの右手を向ける。
つまり、リウを反撃への盾とする形になる。が、当然自分の放った魔法も返ってくる・・・大爆発!

爆煙が吹き払われて見えるオレの姿はずいぶんとぼろぼろになっているだろう。
寸前まで剣をつかんでいた右手は肘から先が吹き飛んでいる。その上全身が焦げている。
それでも尚、白煙をあげながら全身は少しずつ修復してゆく。
そして、眼下に出てきた妖精に目を向ける。

「さっき、目的は復讐か?と聞いたな妖精。だったら答えてやるよ。
 確かにオレの妹を奪ったやつらへの報復も目的の一つだ。
 貴様ら人間の不老不死になりたいなんていう下らない欲望の為に魂すら生贄にされた妹の復讐だ!
 そして・・・もうこれ以上虐げられる者と虐げる者が生まれないように、光の眷属を全て殺すのがオレの目的だ。
 人間も、エルフもドワーフもナイトメアも全て殺す!殺してガイアが生み出したこの社会全てを消し去ってやる!」

そして、ガレスを背に乗せたワイバーンにも目を向ける。
「やはり、人間を憎みきれないか。・・・ならそれもいい。だが、かつての相棒を殺すのにもオレは躊躇しない。」
無造作に左手を掲げ、鎖を伸ばす。それは遥か上空の儚へと向けられ・・・

>322
屋敷を破壊しようとする儚の後ろ下方から鎖が伸びる!
それはエネルギーチャージ中の熾天の一翼に絡み付こうと動く。
チャージしようと停止している翼をつかんだ瞬間に、強烈に引っ張って無理やりに向きを変えるつもりだ。
運が悪ければ、オーストラフの街や仲間に向けて発射することになる!

325 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/04/16(木) 01:45:17 0
>323
オニオンがワイバーンの姿をラーニングしたようだ。
今までの最大がルーチカちゃんの巨大子猫だったから
ワイバーン級の大きさだと大幅なレベルアップじゃないだろうか。
尻尾が半分ないのが悔やまれるところである。完全体を見せてやらなければ。
ちょっとトカゲっぽいし尻尾ひっついて元通りになったりしないかな? 
べっべつにワイバーンのためじゃないんだからね! って切断面から何か出てる……?

>324
また瞬間移動でもされると思いきや意外や意外、えらくボロボロになっていた。
ワイバーン騒動で緊張が切れてしまったし今日は黒い魔導師で忙しい。
ガイアに還るのは今度でいいから今日はもう帰ってくれたらいいんだけど。
が、帰ってくれそうにはなかった。
>「さっき、目的は復讐か?と聞いたな妖精。だったら答えてやるよ。
 確かにオレの妹を奪ったやつらへの報復も目的の一つだ。
 貴様ら人間の不老不死になりたいなんていう下らない欲望の為に魂すら生贄にされた妹の復讐だ!
 そして・・・もうこれ以上虐げられる者と虐げる者が生まれないように、光の眷属を全て殺すのがオレの目的だ。
 人間も、エルフもドワーフもナイトメアも全て殺す!殺してガイアが生み出したこの社会全てを消し去ってやる!」
人は時に変わらない永遠を望む。決して手に入らない物へ抱く憧憬。
でも光の世では永遠は移ろいゆく中にしか存在しない。
それに気付かず、望む以上をしてはいけない禁忌に手を伸ばしてしまった人間の過ち……。
「そう……だったんだね……」
いや、こんな身の上話にいちいち動揺していては星の守護者の名がすたる!
……だから死霊皇帝様万歳じゃないややこしい敵はいやなんだ!
ワイバーン変化したオニオンに掴んでもらって一気に上空に舞い上がる。
同じ目線までいったところで子猫に戻って肩の定位置におさまる。
「……なんて言うか!
あいにく女神様はおおらかすぎて監督不行き届きなんだ。思う存分恨めばいい! 
でも光の世を消し去ったら残るのは漆黒の闇の世界だ……。キミは永遠不変の闇の世界を望むの!?
そんなの……キミの妹を奪った奴らと一緒じゃないか!
キミはボク達への恨みを死霊皇帝に利用されてるだけなんだよ!それでもいいなら仕方ない!
でもボクは……何億年も続いてきた世界が、光の世が紡いだ歴史が間違いだったなんて認めない!」
ボクが敵に説教だと!? 倒す相手に説教なんてありえない! 
やっぱりどうかしたみたいだ。
>「やはり、人間を憎みきれないか。・・・ならそれもいい。だが、かつての相棒を殺すのにもオレは躊躇しない。」
そう言って上空に鎖を伸ばしていく。
>322
>「──アンゲロス、バレル最大展開…フルチャージ!」
上空では、今まさにハカナちゃんが屋敷に向かって最大出力の砲撃を放とうとしていた。
「させるかッ!」
考えている暇はない、横から鎖に飛びつきながら詠唱の短い魔法を詠唱!
「【ライトニング】!!」
魔法の詠唱時間と威力はほぼ比例する。だから直接触れて電撃の全てを鎖に注ぎ込む!

326 名前:バラグ ◆o/oHY4BMj6 [sage] 投稿日:2009/04/16(木) 16:41:20 0
ワイバーンを助けた自分を見てテイルが少し呆れた様な顔をしている。
さしずめ敵の生き物を助けるという行為が理解できないと言う感じだろう。
だが自分は、敵の者だろうが見捨てられると言う者が我慢できなかった。
何故ならそれは…自分も同じく見捨てられた者だからだ。

ガレスは如何にしたのか分からないが、ワイバーンに言う事を聞かせて空を飛んだ。
しかし尾が無いため、やや飛行が不安定そうな感じがする。
しかも尾の切れ口から大量の血が出ている。
見てて痛々しかったが、テイルが魔法をかけ傷を治した。
そのテイルの行動を見て、人に呆れた顔なんか出来ないだろと思った。

インペトゥスは、攻撃をしのぐ為自爆してボロボロになったが回復していっている。
そして館に攻撃しようとしている儚に鎖を投げたが、届く前に儚は攻撃を放った。

儚の放った攻撃は、真直ぐ屋敷に向かい、途中張られていた防御魔法に衝突したが、
いとも容易く貫通して屋敷に大穴を開けた。
そして直ぐに屋敷の中から大穴と同じ位の巨大な赤い玉が放たれた。
その攻撃を止めるべく詠唱中の魔法を未完成ながら発動させた。
それにより赤い玉は、儚に届く前に爆発して消えた。

この位置からでは、さっきの攻撃が護衛ゴーレムの物かそれとも
黒い魔導師の物か分からなかったが、直ぐに誰も攻撃か理解できた。
屋敷の穴から全身黒尽くめの人物が出て来た。そう、攻撃の主は黒い魔導師だ。

儚へと伸びる鎖は、見えない何かに止められ、テイルの電撃もそれによって消された。
そして黒い魔導師は、静かにインペトゥスに言った。
「もう十分だ戦いは終わりだ。……まだやり足りないか?」

327 名前:乱堂武 ◆hfVPYZmGRI [sage] 投稿日:2009/04/16(木) 21:10:17 0
>>323
「これは…なんでござろうか?」
とりあえず拾ってみる。

>>324
「殺生はしたくないでござるが…」
向かってくる以上、それは避けては通れぬ道だった。
だが手加減はした。命を奪うということは全てを奪うということだ。
爆煙が晴れるとボロボロの姿のまま、生きていた。
片腕の肘から先がなく全身焦げていながらも立ち続け、いまだに殺気を纏い続けていた。
どうやら回復しているようだがその姿は酷く痛々しい。
「なかなか…手強いでござるなぁ…」
錫杖を強く握りなおす。だがインペトゥスが上空の儚殿に鎖を向ける。
鎖は儚殿に向かって伸びていく。
「ま、まずいでござる!!」
テイル殿が電撃を鎖に放つが突然、見えない何かに鎖を止められる。
「?止められた…誰に…」
どこからか全身黒尽くめの奴が現れた。
「何者でござるか?答えによっては…」
錫杖を黒尽くめの奴に向けると同時に霊符を取り出す。


328 名前:ガレス ◆kPx3irLDOc [sage] 投稿日:2009/04/16(木) 23:35:22 0
>321->324
>「いやいや、超流血してるから!【ヒーリング】!」
その行動に一瞬呆気にとられるガレス。
妖精だと聞いた時、そしてインペトゥスとの態度から
こんな行動に出るとは思っていなかったのだろう。そのため呆気にとられたのだ。
だが、すぐにその顔はほころびテイルに微笑みかける。
「テイル……こいつを救ってくれてありがとよ」
そして立ち上がると強い怒りをあらわにしながらインペトゥスを見上げる。
>「やはり、人間を憎みきれないか。・・・ならそれもいい。だが、かつての相棒を殺すのにもオレは躊躇しない。」
「勝手にお前をこいつに押し付けるんじゃねえ。相棒だったら生きろぐらい言ってやれなかったのか?」
とガレスは言うが、すでにそんなことを言っても無駄なことなど分かっている。
案の上闘いを止める気はないらしく、無造作に左手を掲げ、そして鎖を伸ばすインペトゥス。
鎖が遥か上空の儚に巻きつけるつもりのようだ。鎖はエネルギーチャージ中の熾天に絡み付き、
屋根を破壊し強引に突入しようとしていた儚の照準をずらそうと引っ張っている。
>「させるかッ!」
「だめだ!間に合わねえ!!」
しかし、その時見えない何かに鎖は止められテイルの電撃もかき消される。
屋敷を見ると全身黒づくめの人物が立っている。
>「何者でござるか?答えによっては…」
「タケルちゃん、すぐにそうやって構えるのは頂けねえな。
 ……それに、誰なのかは見たらすぐに分かるだろ。黒い魔術師…だよな?」
だれが見ても分かる格好を見ながらクスリと笑うガレス。
「んで?あんたもインペトゥスって奴が暴れているのには反対なのかい?」

329 名前:ソル ◆sBYghzSQ5o [sage] 投稿日:2009/04/17(金) 01:52:28 0
>>324
>「さっき、目的は復讐か?と聞いたな妖精。だったら答えてやるよ。
 確かにオレの妹を奪ったやつらへの報復も目的の一つだ。
 貴様ら人間の不老不死になりたいなんていう下らない欲望の為に魂すら生贄にされた妹の復讐だ!
 そして・・・もうこれ以上虐げられる者と虐げる者が生まれないように、光の眷属を全て殺すのがオレの目的だ。
 人間も、エルフもドワーフもナイトメアも全て殺す!殺してガイアが生み出したこの社会全てを消し去ってやる!」

あ〜あ…完全に自分の世界に入っちゃってる。
なんでこの世界の人達ってシリアスモードになると我を忘れて「コ・ロ・ス!」な
状態になるんだろう…テイルも微妙に違うとはいえ「闇は残さずコ・ロ・ス♪」だから…。
「可愛そうに…と、言っておく。
 でもそれなら…
 これからは妹の分まで沢山の人に愛されようと努力するのが普通でしょ?
 何の為にここまで生きてきたの?」
普通でしょ?と聞いておいてあれだが…
闇の人達とは考え方が違うだろうから意味ないかな…
「と言うことで…これからはオレらであんたを愛してやる。
 そうすれば全て殺すなんて事、言えないはずだ!というか…言わせない」
厳しく勉強させられつつもぬくぬくと育ってきたアホが言うのも変だけどね。
「ごめんちょっとキモかった。前言撤回」
テイルでもないのに説教じみた事を長々と喋ってしまった。

>>326
>「もう十分だ戦いは終わりだ。……まだやり足りないか?」
黒の魔導師が出てきた。何故今まで止めに入ってくれなかった…というのはやめておこう。
「助けてくれてどーも。あ…『別に貴様等の為ではないわ』とか言うの禁止な」
こんなシーンでツンデレかまされても笑えない。
「わざわざ出向いてきたってことは…何かあるんだろ?」

330 名前:リウ ◆wloTUzYWbw [sage] 投稿日:2009/04/17(金) 03:19:22 0
>>324
刃があっさりと受け止められた、だが俺はそんなことに驚愕していない。
驚愕したのはこいつの本心からの叫びだった。

>「無意味・・・だと・・・無意味だと言うのかてめぇッッ!!」
それはこの男、インペトゥスの本心なのだろう。
つまりそれほどに復讐したい相手がいる。
だが……だからと言って……っ!!

「関係ない人間まで……巻きこんだりするなっ!」

迫りくるソル達の攻撃から逃げるため剣を一度放し距離をとり……
轟音が響くさなか剣がクルクルと吹き飛んできたため回収する。

さすがに死んだかと思ったが大したことがないのか再生を始めていた。
……本当の意味で人間やめてないかコイツ。

>「さっき、目的は復讐か?と聞いたな妖精。だったら答えてやるよ。
 確かにオレの妹を奪ったやつらへの報復も目的の一つだ。
 貴様ら人間の不老不死になりたいなんていう下らない欲望の為に魂すら生贄にされた妹の復讐だ!
 そして・・・もうこれ以上虐げられる者と虐げる者が生まれないように、光の眷属を全て殺すのがオレの目的だ。
 人間も、エルフもドワーフもナイトメアも全て殺す!殺してガイアが生み出したこの社会全てを消し去ってやる!」
テイルを見下ろしながらインペトゥスはそう宣言した。
なるほど、一理ある。俺だって両親を殺した奴を復讐したいと思う。というか実行済みであと二人か三人しか生き残ってないはずだしな。
だけど、ついさっきも言ったはずだ。関係ない奴まで殺すのは無意味だろうが。
「テメェだけが被害者面してんじゃねぇぞ、悲劇のヒーロー気取りが」
気がつけばそう呟いていた。

>>325
>「……なんて言うか!
あいにく女神様はおおらかすぎて監督不行き届きなんだ。思う存分恨めばいい! 
でも光の世を消し去ったら残るのは漆黒の闇の世界だ……。キミは永遠不変の闇の世界を望むの!?
そんなの……キミの妹を奪った奴らと一緒じゃないか!
キミはボク達への恨みを死霊皇帝に利用されてるだけなんだよ!それでもいいなら仕方ない!
でもボクは……何億年も続いてきた世界が、光の世が紡いだ歴史が間違いだったなんて認めない!」
「……」
自分が信仰している奴を恨んでもいいというテイルに驚くが、それよりも驚いたのは。
『妖精が闇の眷属に説得をしていた』という事だった。
俺が知っている限りでは妖精は光の女神。つまりガイアが生み出した『自分に従わない危険な存在を排除』するための存在だ。
ちなみに知ったのは少し前まで死霊皇帝の資料館でちょい本を読んでいたからだ。ガーゴイルとかキメラとかに追いかけられた時は死ぬかと思った。

とにかく、もしかしたら妖精にも予めそう言った暗示があるのかもしれない。だとするなら……いや。
「ここで考えることじゃ……ないか」
そう言い俺は思考を切り替え目の前の再生がほぼ終わろうとしているインペトゥスを見上げた。

>>326
さすがに騒ぎすぎたってところか。
>「もう十分だ戦いは終わりだ。……まだやり足りないか?」
そこにいるのは黒い魔道師。俺らの目標だった。
「……親玉がいきなり登場……お約束をぶっちぎりで貫いてるな」
さすがに家に大きな穴を開けられたら家主が飛び出てくるのは当然かもしれないがな。
「さて、もう戦うつもりはないが……そこのアンタの番人がどう出るかで俺も対応を変えざる得ないわけだが?」
そう言い俺はインペトゥスを見上げた。

331 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/04/17(金) 16:41:45 0
>328
>「テイル……こいつを救ってくれてありがとよ」
救ったのは間違いじゃなかったんだ、根拠は無いけどそう確信させてくれた。
たとえガイアの意思に反することであったとしても……。

>326
「もう十分だ戦いは終わりだ。……まだやり足りないか?」
家主のお出ましによって最悪の事態は回避された。
そりゃ家を破壊されたら止めに来るよね。
あの格好、飛びかかって黒ずくめをはぎとりたい衝動に駆られる……!

>329
>「と言うことで…これからはオレらであんたを愛してやる。
 そうすれば全て殺すなんて事、言えないはずだ!というか…言わせない」
……なんてこったドンドコドーン!
愛してやるが告白の常套句だってことぐらい妖精だって知ってるぞ!
まじまじと二人を交互に見る。二人が手を取り合って花畑をくるくる回る図を想像する。
意外と悪くない……いやむしろ超絵になる!
その意味不明な破壊力によって自分の中の一角が
ガラガラと音を立ててくずれていくどころか爆破されるのを感じた。
発想のコペルニクス的転換が起こった瞬間である。
>「ごめんちょっとキモかった。前言撤回」
ソル君の言葉が終わらないうちに、インペトゥス君に告白じゃなくてスカウトを始めていた。
それも吹っ切れたような爽やかな笑顔で。
「いや、超アリだ……そっちさえ良ければいつでもOKだから!
それまで君の相棒はちゃんと預かっとくよ!」
執拗なまでに無慈悲にしとめようとしたのは葛藤の裏返し。
倒したくないなら改心する可能性に賭けてみたっていいじゃないか!
そう、ついにボクは頭が可哀想な妖精になってしまったのだ! 
元から可哀想というツッコミは禁止だ。

332 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 20:12:58 0
森の傍、魔導師との付き合いも古くそれだけ技術も高い者だけが工房を置くことを許された
その一角で、親方達が誰からともなく集まり夕闇迫る森の方を見つめていた。

「誰か来やがったみたいだな」
「久しぶりに派手な音がしてるねえ、楽しみだ」
「ああ、俺も今度屋敷を直すことがあったら提案したい設計があってね」
「俺も使ってみて欲しい装置のアイディアがあるんだよ」

森に遮られ、それでも閃光>322と火球>326の応酬は
親方達の目にもただならぬ物として映った。

「こうしちゃいられない、今から図面引くぜ!」

333 名前:乱堂武 ◆hfVPYZmGRI [sage] 投稿日:2009/04/17(金) 20:52:42 0
>「さっき、目的は復讐か?と聞いたな妖精。だったら答えてやるよ。
 確かにオレの妹を奪ったやつらへの報復も目的の一つだ。
 貴様ら人間の不老不死になりたいなんていう下らない欲望の為に魂すら生贄にされた妹の復讐だ!
 そして・・・もうこれ以上虐げられる者と虐げる者が生まれないように、光の眷属を全て殺すのがオレの目的だ。
 人間も、エルフもドワーフもナイトメアも全て殺す!殺してガイアが生み出したこの社会全てを消し去ってやる!」

この言葉に自分を抑えられなくなった。
「そうか…確かに人間には愚かな者もいるだがそれは全てじゃない」
怒りで声を震わせながらも拳を握り締める。
「だがそれを何の罪もない人達に向けるのは間違っているでござる!!」
そして拳を天に突き出す。
「拙者は闇も光も関係なく弱者の味方なり。それを虐げる者は…」
憤怒の表情で目をカッ、と見開く
「神すらも倒す!!この身に変えてもな!」

>>328
>「タケルちゃん、すぐにそうやって構えるのは頂けねえな。
 ……それに、誰なのかは見たらすぐに分かるだろ。黒い魔術師…だよな?」
ガレス殿はそう言うがしかし、この力只者じゃない。
「し、しかし…こやつが黒い魔術師…」
どうやら家主の登場のようだ…ここはどうするべきか…

334 名前:インペトゥス ◆jH6qejmC7g [sage] 投稿日:2009/04/17(金) 21:17:52 0
どうやら黒の魔導師の登場で、この場はお開きとしたほうがよさそうだ。
「あぁ、ここらで今回は幕引きだな。」

愛だの被害者面だの何だのと・・・
聞くほど苛立ちが募っていくのをぎりぎりでこらえ、連中に背を向ける。
「黒の魔導師・・・あんたには感謝してるよ。ようやく復讐のための力が手に入ったからな。
 あんたを守るってのは任務範囲外らしいから、後はどうとでもしてくれ。」

>328
「それこそ何も知らずに吐く台詞じゃあないな。」

>331
「そこの妖精。お前はこれまでの歴史を肯定するというが・・・だったらオレはそれを否定する。
 100人の為に一人が犠牲になり、それを耐えろという世界など全て否定する。」

>332
>「拙者は闇も光も関係なく弱者の味方なり。それを虐げる者は…」
「ならば死んだ者をどう救う?救われず、味方もされなかった者の魂はどこへ行く?
 所詮、目に映らぬ者を救えはしないだろうが!」

ようやく右手が修復できたようだ。修復につれて手甲が直っているのは深く自分と一体化したせいか・・・。
両手を肩幅まで掲げる。その手甲に刻まれた両の目がうごめく。
「じゃあな、相棒。そして勇者候補御一行。99人を守るために・・・向かってくるがいいさ。
 また会うことになるだろうな。・・・・・・時よ!」
手甲の目が輝き・・・勇者達が気づいた時にはオレの姿は既にいない。
残されたのは、戦いの爪痕と黒の魔導師だ。

335 名前:浮橋 儚 ◆HFrHaINso. [sage] 投稿日:2009/04/17(金) 23:47:34 O
>>324-325
熾天によるアンゲロス最大砲撃をまさに放とうと唇を開いた瞬間、眼下でボロボロになっていたインペトゥスからの妨害…あれは鎖?…が迫る。
だが…もう遅い!鎖を視界の端に捉えつつ、発射キーを口にした。

直後、鎖が背中の翼に絡まるが…
「…熾天、全装翼解除」
そう呟くだけで、背に輝いていた翼は全て消えてしまった。…この翼には最初から実体などない…故に、解除も構築も容易い。
空中で熾天を解除してしまえば、当然のように落下する。
だが、自由落下に身を任せるのはほんの一瞬…すぐにくるりと空中で身を翻し、再構成した翼で再び舞い上がった。

>326
放たれた弾丸…いや、砲弾と言うべきか…は大気を貫いて屋敷に迫る。
しかし…屋敷を覆う障壁によって阻まれ、若干減速したようだ。
それでも狙い通りに命中し、正門付近の塀と外壁の一部、更にいくつかの内壁を吹き飛ばした。
…予定の40%の威力、でも結果は上々という所か。そもそも炸薬弾頭でもなし、どんなに強く当てても貫く事しか出来ないし。
一応、重要な柱や階段などは避けたから、崩壊の心配はないはず。

しかし、瓦礫の巻き上げる土煙が消えるより早く、屋敷に開いた大穴から赤い球体が放たれる。
幸いバラグの援護で直撃は免れたが、爆発の余波がここまで襲いかかる。
…それを左腕の防御翼で防ぎつつ、微笑みながら呟いた。
「…予測より早い反撃…、さすがですね」
こうでなくては面白くない!すぐに身体を反転、頭から真逆さまに落下…否、それよりもずっと速く垂直に地上を目指す。
時おりジグザグな軌道を描きながら落ちると、地上ギリギリで勢いのまま水平飛行へ。一気に門まで飛び、そして止まった。

見渡してみても、そこにインペトゥスの姿はなかった。…入れ違いだったようだ。
目の前には一行と傷付いたワイバーン、そして屋敷から現れた黒い人影…黒の魔導師と呼ばれる人物。
4枚の翼を広げ僅かに浮いたまま、警戒程度に軽く構えを取り、対峙する。
「あなたが黒の魔導師ですね、お目にかかれて光栄です。
屋敷の風通しは如何ですか?必要なら、通気孔のもう20や30…増やしますが」

336 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/04/18(土) 00:14:22 0
>334
胸に刻んでおこう。
光の世が鮮やかな美しさの裏に内包する残酷さとその犠牲となった者の神に反逆する悲壮なまでの決意。
永遠の輪廻を心から信じられるのはボクが女神の御許で戯れる光の寵児だから。
人間にとって死は全ての終わりでしかない……。
だからせめて、目の前にいる誰かは救いたいと思うんだ。

>「じゃあな、相棒。そして勇者候補御一行。99人を守るために・・・向かってくるがいいさ。
 また会うことになるだろうな。・・・・・・時よ!」
他の奴らにやられて死んだりしないで! そう言う代わりに。
「妖精にも名前はあるんだよ。覚えて帰って!ボクはテイル……この“物語”の語り手さ!」
あっという間に消えてしまった。ちゃんと聞こえたかな?
ワイバーンの名前聞くのを忘れた事に気づいたけど
アイツのことだから最初からつけてないかと思いなおす。

>335
>「あなたが黒の魔導師ですね、お目にかかれて光栄です。
屋敷の風通しは如何ですか?必要なら、通気孔のもう20や30…増やしますが」
ハカナちゃんからそこはかとなくボクと同類の香りがする……。
黒の魔導師は気押されることなく予想外の答えを返した。
「風通しは十分だ。こんな所まで御苦労だったね。
血気盛んなのが勝手に暴れてくれてすまなかった。
立ち話も何だから入ってくれ。調度美味しいコーヒーがあるんだ」
平然と穴のあいた屋敷に入っていく黒の魔導師……。罠か? 罠なのか!?

337 名前:浮橋儚 ◆HFrHaINso. [sage] 投稿日:2009/04/18(土) 15:17:38 O
>>336
>「風通しは十分だ。こんな所まで御苦労だったね。
血気盛んなのが勝手に暴れてくれてすまなかった。
立ち話も何だから入ってくれ。調度美味しいコーヒーがあるんだ」

…ヤバい、超いい人だった。
例えどんな殺人鬼だろうと、コーヒーでもてなしてくれる人に悪人はいない。(←結論
熾天を切り、屋敷の穴から平然と入っていく魔導師の背を追う。…あとで死ぬ気で謝ろう。

ふと、ワイバーンに目を向ける。傷付いてはいるが、命に別状はないだろう。
いつの間にか庭先に入り、羽を休めている。…その目は、遠く森の向こうを見つめていた。

半ば崩壊した玄関ホールから、瓦礫の山と化した応接間を抜けて、書斎に招かれる。
室内は意外とシンプルで生活感がなく、机の上に置かれた水晶玉と、飾り棚に並べられたいくつかの奇妙な物体が目を惹いた程度。
とりあえず差し示されたソファーに軽く腰かけて、膝上でPCを開いた。
会議などでは、こうしてメモを取らないと落ち着かない。画面の隅で助手が手を振っているがもちろんスルー。

338 名前:バラグ ◆o/oHY4BMj6 [sage] 投稿日:2009/04/18(土) 17:51:33 0
に入り書斎らしき部屋に招かれた。
そしてコーヒーを出された。
黒い魔導師は、仮面越しにコーヒーを飲んでいる……どうやっているんだ?
「質問をどうぞ。」
黒い魔導師は、やはり静かに言う。
言葉に甘えて質問する。
「お前の目的は何だ?」
余りにも直接的な質問だった為か、暫く無言になる黒い魔導師。
そしてまたも仮面越しにコーヒーを飲んでから言い出した。
「いいのか?そんな質問して、長い話になるぞ。」
「いいから言えよ。」
またも無言になる黒い魔導師。
如何やら長く話をするのがいやなようだ。
またコーヒーを飲んでからようやく語りだした。
「今から千年程前、死の帝王と人間の戦い、今で言う光と闇の戦いがあった。
不死である死霊皇帝を倒すことは出来ない、だから封印することになった。
そして封印は成功したものの、尊い一人の犠牲を出し、
死霊皇帝により、その場にいた数人に呪いがかかった。
人間たちは、己の存在を脅かす存在の死霊皇帝を封印したのだから
自分たちを助けてくれと、人間たちが信仰する神ガイヤに要求したが。
ガイヤは、自分を助けるのがさも当たり前のように振る舞い、人間達の要求を無視した。
それから世界は、平和であり続けたが、その平和を作り出した人間たちの一部
呪いをかけられた者数人は、死ぬまで苦しみを味わい続けた。
呪いをかけられし者の一人の魔導師つまり俺は、死霊皇帝とガイヤ、
両方に復讐をすること誓い、罪に手を染めてでもひたすら力と知識を求め続けた。
そして復讐する手段を見つけた、この世界にある特殊な力の源、魔力を破壊すること。
たとえ神と言われし存在でも、己の持つ魔力を完全に破壊されれば、普通の人と同然だ。
そして俺は、今度また光と闇の戦いが起きれば全てが終わるように計画を立てた。
その計画は、魔力を破壊する能力を持った、光と闇のゴーレムを作り
それぞれの勢力に持たせ、お互いの頭のガイヤと死霊皇帝を倒させ共倒れにすること。
しかし実際に事が始まると問題が起きた、製作中の闇のゴーレムが暴走して行方不明に。
仕方なくそのゴーレムを試作として新たに作り直そうとしたが
材料がなかなか手に入らなくて計画が崩壊した。
さらには製作途中の光のゴーレムが死霊皇帝軍に見つかり、契約上仕方なく売る事になり
もう全て終わりになったという所だね。
此の侭ほって置けばガイヤが負けて全て終わりになっちまうなーと思っていたら
闇のゴーレムが生きててしかも光側に付いてると知ってね。
取り合えず世界を闇にすることは、元光の勇者としては許せなかったから君たちをこの島に招きいれたのさ。
そんで今の目的は、闇と光の共倒れではなく、光側に勝たせようとのことだ。
まあ、魔力破壊能力つきのゴーレムがいるから今のこの状態で勝ったほうが永遠の勝ちだろうし。
そうすれば俺の呪いも解けるだろうしな。」

確かに長い話だった。
こういう話に興味がないか、長い話に耐性のない人ならば寝ているだろうな。
「ほかに質問は?」
黒い魔導師は、まだ質問はないかと皆に言った。


339 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/04/18(土) 18:16:19 0
「古代フォーセリアでいうところの魔力の塔破壊ですねわかります」
画面の隅で助手が文庫本をめくりながら相槌を打っていた。

340 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2009/04/18(土) 18:44:58 0
なるなる

341 名前:ガレス ◆kPx3irLDOc [sage] 投稿日:2009/04/18(土) 19:10:03 0
>334>337
>「あぁ、ここらで今回は幕引きだな。」
引き際を見誤らない奴は強いうえにしぶとい。
「そうしてくれると助かるぜ。」
復讐心で満たされ無謀に向かってくるかと思っていた
ガレスはインペトゥスに対しての認識を改めた。
>「それこそ何も知らずに吐く台詞じゃあないな。」
「だったら教えてくれてもいいじゃない?話してくれたら理解できるかもしれないぜ?」
そうはいってもおそらくインペトゥスが何かを背負っているとは思えないガレスに
話すことなど何もないだろう。そのままテイルやタケルといくつかの言葉を交わし、
両手を肩幅まで広げる。
>「じゃあな、相棒。そして勇者候補御一行。99人を守るために・・・向かってくるがいいさ。
>また会うことになるだろうな。・・・・・・時よ!」
「まあ相棒はこっちで面倒見るからよ、そんな尖るなって。
 …まあいいや。また会うって意見には賛成だ。じゃあな」
手甲の目が輝いた時、インペトゥスはガレスの視界からは消えていた。
もはやこの近くにはいないだろう。だがガレスは驚くことなく。
やっぱりといった様子で笑いながら頭を掻く。
(やれやれ…最後のご披露はサービスなのかね。
 あれじゃあ今度会ったら知覚外からの攻撃をしろって言ってるようなもんだぜ)
ガレスはワイバーンの頭をなでて外で待っているように言ってから
黒の魔術師の屋敷に上がり込む。

応接間が瓦礫の山を見て「こりゃあすげぇ」とつぶやき口笛を吹く。
といっても目についたのはそれぐらいだった。なぜか、それは部屋の質素感のせいだ、
オーストラフの救世主と言われていることから豪華で絢爛な生活を想像をしていたのだ。
ガレスは期待を裏切られたような気分なのだろう。その後も目を凝らしたのは机の上におかれた水晶玉ぐらいだ。
といっても自分の持っている連絡用のと似ていたからだ。

後は見ていても理解できないものばかりだったため、
すぐにソファーに足を組んで座り、欠伸をして退屈そうにしている。
「おっ!それってなんなの儚ちゃん!」
挙句には黒い魔術師など無視して儚が開いたノートパーソナルコンピューターに興味深々のようだ。

342 名前:ガレス ◆kPx3irLDOc [sage] 投稿日:2009/04/18(土) 19:11:00 0
>「質問をどうぞ。」
黒い魔術師の静かな言葉にようやく注目を移すガレス。
だが特に質問することなくいつもと同じように笑みを浮かべながら
黒い魔術師を見ている、だがそれは角度を変えると観察してるようにも思えた。
>「お前の目的は何だ?」
>「いいのか?そんな質問して、長い話になるぞ。」
>「いいから言えよ。」
黒い魔術師から語られる目的。誰もが注目して黒い魔術師の方に意識を傾けた瞬間。
ガレスの腕がポーチの中に伸びる。いや、伸びるとはいっても、
おそらく、誰もガレスがポーチの中に手を入れたなど気がつかなかっただろう
「あー悪いんだけど。長い話なら退屈だし俺は寝てるぜ〜考えるの苦手なんだよね♪」
ダルそうに首をすくめると、そこらに落ちている本をつかみ、
顔の上にかぶせ両手を頭の上で組み黙るガレス。

その後の黒い魔術師の計画と目的、
そして予想外の出来事によりだんだんと目的が変わっていることに対しても
ただ沈黙し続けるガレス。だが本の中では眼をしっかり見開き
一字一句も逃さぬように聞き入っている。
そして、ガレスのポーチの中では連絡用水晶が光輝いていた………
(だ、そうだぜ旦那……まあ、どっちにしろ黒い魔術師の話が終わって
 テイル達がこの屋敷を抜けるまで待ってくれ……)
そして話しが終わった後、「ふぁ〜」と欠伸をして本を顔から取り上げる。
「あり?もう話しは終わったのかい?いやぁどうにも長話は
 厳しかった爺ちゃんを思い出してダメなんだわ……」
他に質問は?と聞いている黒い魔術師に肩コリをほぐしながら答えるガレス。
まるで寝起きのような浮かない顔を浮かべながら、テイル達を見回す。
「質問ねぇ……ま、俺はただの旅人でたまたま居合わせただけだかんねぇ。
 テイルちゃんとかないのかい?あとは儚ちゃんとか職業上の癖って奴で
 いろいろと質問が多いんじゃないか?せっかく答えてくれるっていってんだし訊いてみたら?」
あくまで大事には興味のない根なし草を演じるガレスはテイルと儚に質問はないのか促す。
おそらくテイルと儚を使って更に黒い魔術師から情報を聞き出そうとしているのだろう。

343 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/04/18(土) 19:51:56 0
>337
ハカナちゃんがコーヒーにつられて行っちゃった――ッ!
そのままなし崩し的に一緒に入る事に。

>341
>「おっ!それってなんなの儚ちゃん!」
のぞいてみると、画面の隅では茶髪の女の子が手を振っている。
「それ……前行った貴族の家にも似たようなものがあったよ!」

>338 >342
>「あー悪いんだけど。長い話なら退屈だし俺は寝てるぜ〜考えるの苦手なんだよね♪」
アルちゃん……キミもソル君と同じクチか!

もちろんボクは一字一句もらさず聞いていた。
族長にティア様の婆さん連中……ボケてる振りしてとんでもない事を隠してたな!
でもそれ以上にこの人滅茶苦茶だ、常軌を逸している。
共倒れにしたら漆黒の闇どころか何にも存在しなくなるじゃないか。
いっそ闇の世界のほうがまだましだ! と一瞬思ってしまった事は秘密。
ある意味死霊皇帝軍よりもぶっ飛んだ危険因子であることは間違いないけれど
計画頓挫した以上は利害は一致しているし、今戦って勝てる相手でもないのは確実だ。
ならば……とことん利用させてもらうっきゃない!

>「質問ねぇ……ま、俺はただの旅人でたまたま居合わせただけだかんねぇ。
 テイルちゃんとかないのかい?あとは儚ちゃんとか職業上の癖って奴で
 いろいろと質問が多いんじゃないか?せっかく答えてくれるっていってんだし訊いてみたら?」
「今の目的は光側に勝たせること、信じていいんだよね?」
一瞬だけ、冷厳な星の守護者の目をして見せて念押しする。
それからすぐに、いつものノリで質問というより要求をたたみかける。
「それなら……ひとーつ! バラグさんの修理を頼めるかな?
ふたーつ! 無理にとは言わないけど後ろの槍をもらえたら嬉しいな。
みっつ! 光を勝たせたいのにインペトゥス君にあんなチート能力あげちゃってどうすんの。
あげちゃったものは仕方ないから対処方法を教えて」

344 名前:乱堂武 ◆QKQr.EQA.g [sage] 投稿日:2009/04/18(土) 21:13:27 0
>>334
生者が死者に出来ることはちゃんと墓を作りお経を唱えることしか出来ないだろう。
いやそれは自己満足かもしれない。死者がそれを望んでいるのかがわからないからだ。
だが味方されなかった魂を鎮め、それを背負っていくのも拙者達僧の役目でもある。
目に見えないものは救えないかもしれない。だが気持ちだけでもなんとかしようと思うことが大切ではないのだろうか。
「ならその救われぬ魂、拙者が背負おう我が生涯を賭けて墓まで持っていく」
それが拙者の役割だからでもなく心の底から思ったことである。
>「じゃあな、相棒。そして勇者候補御一行。99人を守るために・・・向かってくるがいいさ。
 また会うことになるだろうな。・・・・・・時よ!」
そう言うとまるで居なかったのように消えてしまった。
まるで性質の悪い台風のようだった。だがきっとまた会うだろう。
その時も確実に戦うだろうが、その時はその時だ。
「……できれば戦いたくないでござるがこれも致し方ないか…」


>>338
警戒しながらとりあえず屋敷の中に入り黒い魔導師の話を聞く。
まぁさっきの戦いでいろんなところがボロボロになっていたがあえてなにも言わない。
書斎に着くとこーひーとやらが出される。なにやら黒い液体だった。
儚殿が言ってた奴だろうか?好奇心が勝ち飲んでみようとすると
黒い魔道師が口を開く。
「質問をどうぞ。」
そういわてもなにがなんだかさっぱりというか聞きたいことが多すぎたが
早速バラグ殿が黒い魔道師に質問をする。
>「お前の目的は何だ?」
しばらく黙っていたが、黒い魔道師は口を開く。
長い話になると聞いていたがさっきの戦闘の疲れにより何度も眠りかけたが、
重要な話なので一字一句なんとか聞いていた。

呪いを受けた黒い魔道師は苦しみから逃れるために計画とそのための行動をしていたのだろう。
この世界を守り戦ったものに対してこの仕打ちはないだろうと思う。
ガイアという神はおそらく倒すべき敵になるかもしれん。自分を守るために弱き者を犠牲にする可能性があるからだ。
そうは思ったもののまだ仮定の話なのでわからないがそんな気がしていた。
しかしこの男が売ったゴーレムによって罪もない人達が犠牲になっていたことも考えられる。
いや、自分が知らないだけでなっているかもしれなかった…






345 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/04/19(日) 19:52:29 0
てすと

346 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/04/19(日) 19:53:22 0
次スレ
ttp://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1240064698/

347 名前:ソル ◆sBYghzSQ5o [sage] 投稿日:2009/04/20(月) 02:45:26 0
>>334
>「じゃあな、相棒。そして勇者候補御一行。99人を守るために・・・向かってくるがいいさ。
 また会うことになるだろうな。・・・・・・時よ!」
「兄さん…どうして………と、言ってみる。」
もうこうなったら仲良くなろうとするしかないよな…。
テイルも冗談のつもりが乗ってきちゃったし…

>>342
黒い魔導師に連れられるなり早速寝てしまっている。
なんというか、緊張感が無いというか…

>>337
そしてこっちでは機械でよくわからないことをしている。
「機械の中に人が居るっす!?」
などと古典的なボケをかましてみた。

>>338
説明していることがどこかで聞いたことのあるようなことだった。
魔力を破壊すれば普通の人間同然だとか、
自分が一番みたいに考えているガイアだとか…。
実は神のような存在だったものが、自分のわがままで世界を消して
作り直そうと考えていて、それを止める為に魔力供給炉を破壊して…そんな感じのお話。
もう誰が悪いとかわからなくなって来た…。

>「ほかに質問は?」
テイルが3つも質問した後で聞くのもあれだけど…
「ちょっと話がずれますが…そこにいる儚さんのような、
 地球人は…いつ頃からこちらに来るようになったのですか?」
もし地球との関係がわかれば、
地球の技術者と協力することが出来るかもしれない。
「あと…あいつ」
そういってオレはガレスのほうを指差す。
「かなり疲れているようなので…ここに置いていっても良いですか?」
途中で寝てしまうくらいだし、さっきの戦闘の疲れが来てる…のかな?
ぶっちゃけ帰りも安全とは限らないし、休めるときに休ませてあげたほうが良い気がする。

348 名前:テイル ◆6nXELe5RK6 [sage] 投稿日:2009/04/20(月) 13:27:45 0
>347
ボクの質問に、黒い魔導師はいきなり人が変わったようになった。
「や、槍!? 君達の御一行竜騎士いないだろ? どうしよっかな〜。
女性竜騎士がいたら貸すんだけどな〜。ただし美人限定」
「美人限定!?」
しどろもどろしているうちにソル君が次の質問。
>「ちょっと話がずれますが…そこにいる儚さんのような、
 地球人は…いつ頃からこちらに来るようになったのですか?」
って、ソル君が起きてる! 変態アンパン会議でも寝てた猛者が……成長したな。
見たところハカナちゃんの機械では地球と通信ができるようだ。となると……。
「そっか。協力できればいいかも!
あ、でも極端な話地球人にとってはガイアがどうなっても他人事だからねえ。
それこそ自分が放り込まれでもしない限り。都合よく協力してくれるかどうか……」
「そいつはどうかな?」
黒い魔導師が解説を始めた。
「君達も知っている通り地球という異世界とは多くの点で共通点が見られる。
そこで単なる並行世界以上の関係があるのではないかと考えている。
仮説その1、地球の膨大な時を隔てた未来のうちの可能性の一つ。
仮説その2、地球人の心を映し出すと同時に司る、表裏一体の世界。
仮説その3、地球人が情報を操る技術によって意図的に作った世界」
やっぱりこの人ぶっとんでる。でもよく考えるとどれもありそうなのが怖いところ。
1だったら自分には直接関係ないとはいえ未来の世界が滅びるのはなんとなく嫌だろうし。
2だったらガイアが滅びたら地球も共倒れ。協力せざるを得ない。
3だったら放置されるかもしれないけど協力してくれるかもしれない。
「なるほど……試してみる価値はあるってことだね!」
そして黒い魔導師がソル君の質問に答える。
「それでキミの質問だが、定かではないが20年ぐらい前にはもう来てたようだよ」

349 名前:バラグ ◆o/oHY4BMj6 [sage] 投稿日:2009/04/20(月) 17:11:05 0
>「かなり疲れているようなので…ここに置いていっても良いですか?」
「……別に良いよ。」
黒い魔導師は、ソルの言葉に静かに答えた。

「一先ずこれで質問タイムは終わりだ。
取り合えずそのゴーレムの修理を始めるよ。
大丈夫直ぐ終わるからその間ゆっくりと珈琲を飲んで
ほかの質問でも考えていてくれ。」
黒い魔導師は、バラグをつれて書斎を出ようとして一旦立ち止まった。
「ああそうだ、後二つの仮説が有った。
仮説その4、何らかの原因により一つだった星が分離して出来た世界。
仮説その5、実は何の関わりの無い似たような姿の別の星。
まあこれは、あくまでも仮説だからな余り深く考えないほうが良いぞ。」
そして黒い魔導師は、書斎を出て行った。

魔道具制作室に着いた後黒い魔導師は、バラグの機能を一時停止させた。
そして全装甲を剥がしてバラグを黒い素体の状態にして言った。
「これは酷い、物質と魔法の分離現象が起きてる。
もう少し来るのが遅ければ自重で動けなくなって崩壊してたな。」
黒い魔導師は、ボロボロのゴーレムを直しながら文句をたれ続けた。

黒い魔導師が書斎を出てから数十分。
言葉通りに直ぐにバラグの修理(改良)が終了した。
黒い魔導師は、黒い重鎧形のゴーレムとなったバラグをつれて書斎に戻ってきた。

350 名前:乱堂武 ◆hfVPYZmGRI [sage] 投稿日:2009/04/20(月) 20:46:09 0
>>347>>348>>349
本格的にウトウトしてきた時、ソル殿が質問する。
>「ちょっと話がずれますが…そこにいる儚さんのような、
 地球人は…いつ頃からこちらに来るようになったのですか?」
拙者にはなにを言ってるのか理解はできなかったが、儚殿にまつわる質問には興味があった。
おそらく拙者と違う世界からやってきたのだろうから。
>>「君達も知っている通り地球という異世界とは多くの点で共通点が見られる。
そこで単なる並行世界以上の関係があるのではないかと考えている。
仮説その1、地球の膨大な時を隔てた未来のうちの可能性の一つ。
仮説その2、地球人の心を映し出すと同時に司る、表裏一体の世界。
仮説その3、地球人が情報を操る技術によって意図的に作った世界」
やはりなにを言っているのかがわからない。ここは素直に経典でも読んでいるほうが良さそうだ。
元の世界にも帰りたいが、そんなことを言っている状態ではなさそうだ。
最後に黒い魔道師は立ち上がり、
>>「一先ずこれで質問タイムは終わりだ。
取り合えずそのゴーレムの修理を始めるよ。
大丈夫直ぐ終わるからその間ゆっくりと珈琲を飲んで
ほかの質問でも考えていてくれ。」
出て行こうとしたが途中で止まり
>>「ああそうだ、後二つの仮説が有った。
仮説その4、何らかの原因により一つだった星が分離して出来た世界。
仮説その5、実は何の関わりの無い似たような姿の別の星。
まあこれは、あくまでも仮説だからな余り深く考えないほうが良いぞ。」
とことこと書斎を出て行った。

「なにを言っているのかさっぱりでござるなぁ…」
経典を読み始めて数十分後、なにか違和感がしてしょうがなかった。
なにかが我々を見ているような…そんな感じがしていた。


351 名前:浮橋 儚 ◆HFrHaINso. [sage] 本日のレス 投稿日:2009/04/21(火) 00:17:34 O
───とりあえず、コーヒーが非常に美味しい。
きっと高い豆を仕入れているのだろう。少し酸味が強めで風味豊か、鮮度も淹れ方も及第点だ。
……と、危うく我を忘れる所だった。
半ば無意識に片手でメモしていて良かったが、正直注意していなかった。
改めて顔を上げた瞬間、周囲の視線に気付く。……あ、このPCか。
「えっと、通信の道具…みたいなものです。一応地球と繋がってます。
原理は魔法とは違いますけど…あ、今映ってるのはわたくしの助手、藤浦葉ちゃんです」
「はいはーい!やっと紹介してくれましたね儚さん、遅いですよー?
只今絶賛遭難中の儚さんの通信サポート兼雑用係のヨウちゃんです!勇者の皆さんよろしくッ♪」
「…と、喧しい人なんで忘れて下さい。」

>>339
「いや…例えの話でしょうけど全く分かりません…。
でも、復讐としては失敗するリスクの大きい作戦ですね…伏兵というアイディアは評価できますが、現にこうして失敗してる訳ですし」
『ですねー、どうせなら第三勢力としてガツンと出てくれたらトレカとか作れるのに』
「………」

>>347-349
突然地球の話題が出たので少し驚いた。そうか…長い時を生きるこの人物なら何か知ってる可能性もある。
そのまま、いくつかの仮説を聞いてから口を開く。
「そうですね。何らかの関係があるのは確かでしょう。
この世界は、地球で創作された物語の世界に酷似しています。
この世界が創作に影響されたのか、あるいはその逆なのかは定かではありませんが…。
加えて言えば、地球の人間はガイアにも死霊皇帝にも関わりのない…つまり光でも闇でもない存在です。
あるいは…何らかの活路を見い出す材料になるかも知れませんね」
…そう、地球の生命は何かの庇護の下で培われてきた訳ではない。
様々な偶然と淘汰、生存競争を勝ち抜いた強靭な意志に育まれた世界だ。
この世界も…例え魔法がなくとも、ガイアや死霊皇帝の存在がなくとも…。

と、どうやらテイルと魔導師が槍の事でもめている様子だ。
ふとヨウがにやりと笑い、わざわざスピーカーから声を掛ける。
「儚さんって槍術も修得してましたよね?ほら、それに今のPT唯一の女性ですし?美人ですしー?」
「ょ、ヨウちゃん!確かに一応武芸百般は抑えてませけど…竜騎士なんかじゃないですし、美人って…」
…思わずしどろもどろになる。

バラクさんの修理が終わったのを見届け魔導師に声を掛ける。
「あの…質問って訳ではないですが…ここ、二階に資料室がありましたよね?
一晩で事は済みます。お借りできますか?」
「構わないが…ここの蔵書は多い。一晩で大丈夫なのか?
研究資料も置いてあるから、好きに見てくれ」
快く了承を得られた。
これ程の技術を持つ人物の蔵書なら、必要な情報は全て得られるはず。

一緒に冒険しよう!ライトファンタジーTRPGスレ2☆

( 新着 : 0 件 / 総件数 : 351 件 )