1 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2010/05/12(水) 22:30:27 0
【当選のお知らせ】

この度は、新型寝台特急「サザンクロス」試運転会にご応募いただき、誠にありがとうございました。
さて、今回の厳正なる抽選の結果、お客様が試運転会に当選いたしました。
つきましては同封いたしました同意書にサインの上、チケットと共に、試運転会当日停車いたします最寄の駅までお持ちください。

なおお客様の持ち物や「サザンクロス」の設備につきましては、同封いたしましたパンプレットをご参照のほど、よろしくお願い申し上げます。

【車内の設備のご案内】
「サザンクロス」は全室個室制となっております。
騒音やプライバシーが心配なお客様も、安心して快適な旅をお楽しみいただける事を保証いたします。

以下の設備、備品は全個室共通のものとなっております。
設備:ベッド(枕、毛布)、コンセント、テレビ、BGM装置、時計、照明、空調、ルームキー
備品:浴衣、スリッパ、ハンガー

⊂SS⊃⊂S⊃⊂S⊃⊂Aシングル⊃⊂Aシングル⊃⊂ロビー車⊃⊂シャワー車⊃⊂食堂車⊃⊂Bツイン⊃⊂Bツイン⊃⊂Cコンバート⊃⊂展望車⊃

・SS(スペシャルスイート)……1両まるごとをお客様の為だけにお部屋にいたしました。一流ホテルのサービスでおもてなしいたします。
・S(スイート)……一歩先の贅沢を味わいたいお客様へ。
・Aシングル……お一人様用の個室となっております。プライベートを大切に過ごしたいお客様へお勧めいたします。
(上記設備のほかに、テーブル、クローク、電話、お手洗い、洗面台をご用意しています)

・Bツイン……お二人様用の個室となっております。ご友人同士のご旅行にどうぞ。
・Cコンバート……リーズナブルに個室を楽しみたいお客様に。
・ロビー車……フリースペースとなっております。ご歓談をお楽しみください。自動販売機や窓口も此方にございます。
・シャワー車……カード式となっております。お求めはロビー車にてどうぞ。石鹸類の備品もご用意しております。
・食堂車……四季折々、和洋折衷のお料理でおもてなし致します。今回の試運転会では、夕食はフランス料理のフルコース、朝食は日本食をご用意しております。
・展望車……全面窓から日中夜問わない大パノラマをお楽しみください。

2 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/12(水) 22:34:53 0
……そんな手紙を受け取った人々が、今日、その「サザンクロス」へと乗り込んだ。
あんな、大惨事に巻き込まれるとも知らずに……

(以下メタ的な補足)
SS、Sはちょっと豪華なホテル、Aはそこそこ、Bはビジネス、Cはカプセルホテル、のイメージです。
乗車中、夕食後の歓談、そして地震……のような流れで行きたいです。個人的に。

3 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/12(水) 22:42:14 0
自己紹介テンプレート
名前:
職業:
見た目:
性格:
好きなもの:
嫌いなもの:
備考:

なおこのTRPGでは
・版権キャラOK
・特殊能力なし
でお願いします

4 名前:杉下右京 ◆0NfeAvRda6 [sage] 投稿日:2010/05/12(水) 23:00:47 0
自己紹介テンプレート
名前: 杉下右京
職業: 警視庁特命係
見た目:背広に眼鏡、身長は170cm前後
性格:冷静沈着
好きなもの:紅茶
嫌いなもの:コーヒー
備考:陸の孤島”“人材の墓場”と呼ばれるこの窓際部署、警視庁特命係に
所属する刑事。階級は警部。細かい事が気になるのが悪い癖らしい。

5 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/12(水) 23:07:52 0
なお導入文を書いていただけるとありがたいです
ある程度出揃ったら、話(というか場)を発展させようと思うので

6 名前:杉下右京 ◆0NfeAvRda6 [sage] 投稿日:2010/05/12(水) 23:09:40 0
>>5
了解しました。明日くらいには書き込みますので少々お待ちを。

7 名前:御剣怜侍 ◆7h7z5ETgh6 [sage] 投稿日:2010/05/12(水) 23:27:19 0
自己紹介テンプレート
名前:御剣怜侍
職業:地方検事局所属上級検事
見た目:赤いスーツにヒラヒラのクラバット(スカーフのようなもの)、真ん中で分けた髪、全体的に薄い色素、身長178cm、比較的筋肉質
性格:クールでキザ、犯罪者を許さずどこまでも有罪と真実を追究する、シリアスな性格。反面、天然ボケな所もある。
好きなもの:仕事、紅茶(実はトノサマン(特撮モノ))
嫌いな(というより苦手な)もの:地震とエレベータ(幼い頃巻き込まれた事件のトラウマ)指先の器用さが要求される事(折鶴など)、世間話
備考:“検察局始まって以来の天才検事”と呼ばれる男。嘗ては証言や証拠のでっち上げなど黒い疑惑が付きまとっていた。
が、紆余曲折の末、現在は真実を追究するスタンスへと変わっている。

8 名前:間木奉人 ◆5bFJiScLsY [sage] 投稿日:2010/05/13(木) 00:24:43 O
名前:間木奉人(まぎ・ともひと)
職業:売れない作家
見た目:棒人間のように細い体をコートでごまかしている
性格:周りが見えていない・眼中にない=協調性がない
好きなもの: 娘と亡くなった妻、ウィザードリィ
嫌いなもの: 暴力
備考:何かにつけてウィザードリィに例える悪い癖があり、極めてうっとうしい
暇があればノートパソコンでウィザードリィをプレイしている
誰にも頼らないのが彼のジャスティス


9 名前:山田奈緒子 ◆oOWEk44fpA [sage] 投稿日:2010/05/13(木) 01:05:20 0
名前: 山田奈緒子
職業: 自称売れっ子マジシャン(実際は全然売れない)
見た目: 長い黒髪 やや長身で細身
性格: 負けず嫌いで、インチキ超能力者を見ると見破りたい性分
好きなもの:お金 時代劇
嫌いなもの: インチキ超能力
備考:いつもお金に困っている
シャーマンの家系で書道家の母がいる
超常現象の類は全く信じないが幽霊・宇宙人の類は信じている
貧乳がコンプレックスで豊胸パッドを愛用している

10 名前:糸井緋芽子 ◆0mZJc5qfZk [sage] 投稿日:2010/05/13(木) 01:38:05 0
名前:糸井緋芽子
職業:主婦
見た目:小太りのババア
性格:お節介で押しが強い
好きなもの:節約
嫌いなもの:無駄遣い
備考:転勤族の夫の都合で全国各地の社宅を渡り歩いている
社宅では必ず自治会長を引き受けさせられる

11 名前:杉下右京 ◆0NfeAvRda6 [sage] 投稿日:2010/05/13(木) 12:05:11 0
―警視庁 特命係の一室

「右京さん、当選したんですけど…僕は生憎時間がなくて。
もし良かったらどうぞ。」

1枚の招待状を取り出し、神戸尊が嫌味な笑みを浮かべる。
その様子を平然とした顔で見つめるのは、銀縁の眼鏡をかけた紳士。
彼の名前を杉下右京という。

「寝台特急サザンクロス…ですか。確か聞いたことがありますねぇ。
全室個室制のサザンクロスは騒音やプライバシーが心配なお客様も、安心して快適な旅をお楽しみいただける事を保証いたします。
とか何とか。まぁ、最近は休暇も取ってませんでしたし、丁度いいかもしれませんねぇ。」

そう言うと神戸の手元から招待状を取り上げる。
唖然とする神戸を余所に紅茶を飲みだす右京。
その時、突然1人の男がドアを開けて現われた。
「暇か?」
「暇…ですかねぇ?右京さん。」

「はい?」

いつものやり取りを終え、角田が話し始めた。
「寝台特急サザンクロスかぁ……いや、さ。最近俺も
旅行行ってないからなぁ。で、行くのか?」

「ええ、まぁ旅というのは悪くないですからねぇ。
その先で何が起こるのか、何が待っているのか。
分からないことが楽しみでもあります。
こういうことを言っていた人がいますよ。
何でもいいから一日に1つ、新しい事をしなさいと。
そうすれば、1年で365個、貴方は人より前に進んでいるんですと。
私もたまには旅に出てみましょうかねぇ。」

「はぁ……」

神戸と角田が相槌を打つ中、右京は紅茶のカップをゆっくりと置いた。



12 名前:山田奈緒子 ◆oOWEk44fpA [sage] 投稿日:2010/05/13(木) 17:49:45 0
「はいっ、ハートのエースでした〜」
まばらな観客の前でマジックを披露する人物。お情け程度の小銭が投げられる。

「おっ、今日は500円玉があるじゃないか。大漁大漁!」
彼女が向かう先は……橋の下。彼女の名は山田奈緒子。
自称売れっ子マジシャンであるにもかかわらず、なぜかあまりの貧乏のため現在橋の下暮らしを余儀なくされている。
「山田さーん、郵便でーす」
そこに郵便屋さんが通りかかる。

「なんじゃこりゃ」
便箋をビリビリ破り、中身を取り出す。
つ【>1
「寝台特急サザンクロス……当選のお知らせ……!?
そういえば前にそんなんに応募して忘れてたぞ!」
暫し呆然とし、何が起こったのかを認識すると同時にバンザイして飛び跳ねる。
「ひゃっほーーい!! 三食昼寝付きの旅ー!」
ゴンッ! 嬉しさのあまり飛び跳ねすぎて橋の下に頭を打ち付けた。
「いてっ!」

「ママー、あの人何?」
「あの人は今きっととっても幸せなのよ。そっとしといてあげましょう」
そう、この千載一遇の幸運が大惨事の始まりになろうとは、この時はまだ誰も知る由が無かった!

13 名前:糸井緋芽子 ◆0mZJc5qfZk [sage] 投稿日:2010/05/13(木) 20:37:07 0
とある社宅のありふれた食卓――

「もぅ〜お母さん!!今日のおかずメンチカツって言ってたのに〜!中身おからじゃないの〜!」
不平を述べる高校生の娘。

「贅沢言うんじゃないの!!ソースをかければ味同じ!
お隣の人事部長の奥さんが急に入院してお見舞い代の臨時出費があったんだから食費を切り詰めるしかないでしょうが。
夢のマイホームに向けて節約!節約よ!!」

大口を開けておからコロッケを頬張りながら開き直る糸井緋芽子。
この社宅の自治会長である。

――ピンポーン――
「糸井さーん書留でーす。サインお願いしまーす」

「なによ!誰も通販なんて頼んでないわよね?…なになに?『寝台特急サザンクロス 試運転会当選のお知らせ』?
あっ!そういえば切手の要らないアンケート用ハガキから応募してたんだったわ!」


「お母さん!ずるい!一人で行く気なの〜?!」

「しょうがないでしょ?ご招待はおひとり様なんだから!
あんたは学校!お父さんは会社!…いけるのはお母さんだけなんだから
それにこれは節約の神様からのいつも頑張るお母さんへのご褒美なのよ!
たまには出費を気にせず贅沢して節約の英気を養いなさいという啓示にちがいない…ありがたやありがたや…
節約大明神様おありがとうございま〜す!!」

緋芽子は神棚に飾られた毛筆書きの『節約大名人』に向かって拍手打ち頭を下げた。

14 名前:間木奉人 ◆5bFJiScLsY [sage] 投稿日:2010/05/13(木) 22:14:10 O
人を殺してしまった。
殺してしまった、と言うのに世の中は平和だ。外からは公園で遊ぶ子供達の声が聞こえる。売れない雑誌の事務
所は、だだ広い住宅地の中心にぽつねんと据えられていた。事実は事実に過ぎないのか。それとも、テーブルの
上で爛々と輝くモニタに表示されているとあるゲームが俺の心を折り続けた結果なのか。なぜだかひどく現実味
がない。

「編集長は死んでしまったのか」

撲殺である。メイスもといガラスの灰皿での一撃。うっとうしい猫を追い払う位の気持ちで放った灰皿は美しく
孤を描き、編集長の頭に直撃した。大体編集長が悪いのだ、勝手にパソコンの電源を切ろうとして、殺されたっ
て文句は言えないはずだ。

「クソ、この程度で死ぬとは弱すぎるだろう。毒にでもかかっていたのか?」

それにしては編集長は酒も飲まないしタバコも吸わない大人しい男だった。何にせよ、早くこの場から逃げなけ
れば。まてまて逃げてどうする?いくら編集長に親族がいないと言っても、このまま放っておくわけにもいかな
い。
何か、何か方法が……。

「ささやき――
いのり――
詠唱――
念じろ」

編集長は灰になった。嘘である。元気にもならなかった所を見ると現実と言うゲームはバグっているらしい。
万事休すか。ソファーに崩れ落ちる。絶望がじわじわと染み込んでくる。まだWIZXのクリアもしていないのに!!
そう言えばRIVENも積みゲーと化していた。デモンズソウル、イース、怒首領蜂大往生……数々の自宅の書斎に
積まれたゲームが思い起こされる。まだだ、まだこんな所では終われない。

>>1

ふと、テーブルに置かれたパンフレットを手に取った。編集長が申し込んだのだろう。いや、まてよ、これは……。

「これだ、これしかない」

そうと決まれば、自宅に帰ってゲームを取ってこなければ。死体も一緒に運ばなければならない。大きなトラン
クが必要だ。

「何としてでも、捕まる前に積みゲーを消化してやる!!」

たやすいことではない。だがやらなければ。
俺は事務所を飛び出した。

15 名前:御剣怜侍 ◆7h7z5ETgh6 [sage] 投稿日:2010/05/13(木) 23:07:46 0
某月某日 某時刻 地方検事局 上級検事執務室1202号

「み、御剣検事……ッ、これ、ど、どうぞッス……!」

その日、紅茶を飲んで休憩していた御剣は、えらく強張った表情の部下から、1通の手紙を受け取った。
見るとそれは、自分宛の封書だった。何故か封が開いていた為、手紙を取り出し、内容に目を通す。
「なんだこれは……《新型寝台特急「サザンクロス」》……?」
「そッス。超豪華寝台車ッス」
「“当選のお知らせ”とあるが……」
勿論、御剣はそんな抽選に応募した覚えはない。まさかと思って、部下の方に目を遣ると、
「す、すすすすスイマセンッス!! 一緒に行けたらいいなと思ってつい自分と御剣検事の名前をぉぉぉッ!!!」
……まあ、そんなことだろうとは、思った。
「コレはきっとナニカの運命ッス、サダメッス、二人分出して両方外れるならまだしも御剣検事だけが当たるのも運命ぽいッス!」
……ぽい、と、決め付けられても。
御剣はため息を一つつくと、カップをソーサーに置いた。
「……君が行けばいいだろう。私にそのような時間は」
「いやあ、それが丁度出発する日に急な仕事が入った次第で……御剣検事はその日オヤスミッスよね?
せっかくだから、羽伸ばしてきてほしいッスよ!」
脳内のスケジュール帳を確認する……なるほど。確かに、その日は休日だった。
「勝手に名前使っちゃったのもアレッスし、御剣検事に譲るッス。是非、楽しんできて欲しいッス!!」
と、日々貧窮に喘ぐ部下に敬礼までされては、流石の御剣も無下に扱うわけにはいかなかった。

「……解った。せっかくの当選だ。君の言葉に甘えるとしよう」

御剣はそう答え、カップの紅茶を飲み干した。


そう。それは、ある種運命だった。
密閉された空間、そして地震――
彼が最も苦手とする場所に足を踏み入れた事を、このときの御剣では、知るよしもなかった――

16 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/13(木) 23:23:39 0
16時30分、上野駅――
ミッドナイトブルーの車体ににみなみじゅうじ座の模様が煌く「サザンクロス」がホームに入ってきた。
やがてドアが開き、同じ色の制服とエンブレムを身に着けた車掌がホームに降り立った。
車掌はマイク片手に、そこで待っていた面々に名を名乗ると、頭を下げた。
「大変お待たせいたしました。ただいまより『サザンクロス』試運転会を開始いたします。
お近くの客室乗務員に同意書とチケットをお見せいただき、ルームキーを受け取り次第、順次お進みください」
その言葉に、待っていた人々は、客室乗務員に殺到した。
「お客様、どうぞ慌てないでお進みください!」

各々が個室に納まると、やがてドアが閉まり、「サザンクロス」は流星のように発車した。

この先に、何が待ち構えているか、乗客たちは誰も知らなかった。

「ご乗車ありがとうございます。どうぞ『サザンクロス』での旅をお楽しみください。
なお、夕食の試食会は7時からとなっております。ルームキーをご持参の上、8号車、食堂車にお集まりくださいませ――」


さて、貴方はどの個室のキーを受け取ったのだろうか……?
そして食事までの時間を、どのように過ごすだろうか……?

17 名前:ブラック・ジャック ◆30x1FnLhYA [sage] 投稿日:2010/05/13(木) 23:25:37 0
自己紹介テンプレート
名前:ブラックジャック 本名:間 黒男(はざま くろお)
職業: 医師(無免許)
見た目:体中に傷があり、顔にも大きな傷がある。髪は半分白髪で、黒を基調としたコートやスーツを着ている。また、常に医療器具の入ったバッグを携帯している
性格:表面上は冷たく厳しく、捻くれている
好きなもの:お茶漬け・ボムカレー・ラーメン・すし
嫌いなもの:格式、家柄、肩書き
備考:天才無免許医師であり、世間ではブラック・ジャックと呼ばれている。
  様々な怪我や難病を治療する腕を持つが、法外な料金を要求する

18 名前:杉下右京 ◆0NfeAvRda6 [sage] 投稿日:2010/05/13(木) 23:50:26 0
「それじゃ、杉下警部。良い旅を。」

神戸の言葉に小さく会釈を返すと、微笑を浮かべ汽車へ乗り込んでいく。
>「大変お待たせいたしました。ただいまより『サザンクロス』試運転会を開始いたします。
>お近くの客室乗務員に同意書とチケットをお見せいただき、ルームキーを受け取り次第、順次お進みください」
>その言葉に、待っていた人々は、客室乗務員に殺到した。

「おやおや、随分と皆さんお急ぎですねぇ。そんなに急がれなくても、
大丈夫なんですがねぇ。…おっと、これは失礼。お怪我はありませんか?」

黒髪のロングストレートの女性が右京の肩にぶつかるが、平然とそれを受け止める。
女性の無事を確認し、右京はようやく汽車へと乗り込んでいった。

「私が荷物を持ちましょう。…どれどれ、これは奇遇ですねぇ。
私の部屋の近くです。そこまで運んで差し上げますよ。」

部屋のキーを確認し、右京は女性の荷物を運んでいく。
旅行カバンの裾から見える万国旗を見つけ、右京はにこやかな笑みを浮かべた。
「これはこれは……もし間違いであれば申し訳ないですが、貴方はもしかして
マジシャンではありませんか?あ、いえ。別に深い意味はないんですよ。
細かい事に気になるのが私の悪い癖でしてねぇ……ここが貴女の部屋のようですねぇ。
では、荷物はここで。」

女性の荷物を置き、ようやく右京は自室へと歩き出した。
その横を携帯電話片手に擦り抜ける男に、思わず右京は声を上げた。

「亀山君……ですか?いや、人違いですかねぇ…」


――「お父さん、お土産お願いね!」

「分かってるよ。男、加茂伸之助に二言はないって。
パパを信じろよ!」


「亀山君は海外にいたんでしたね。どうやら、私の思い過ごしのようです。」

右京はよく似た他人を見つめながら食堂車へ向かうべく自室に荷物を置いた。




19 名前:ブラック・ジャック ◆30x1FnLhYA [sage] 投稿日:2010/05/13(木) 23:59:04 0
人里離れた崖の上の古い一軒家――――

「ちぇんちぇい、お手紙がきてるわのよ!」

立て付けの悪いドアを勢い良く開き、小さな少女が手に持った手紙を突き出す。
その手紙を突き出された黒いマントを羽織った男……世間でブラックジャックと呼ばれる無免許医は

少女の方を見、ついで少女が勢い良く開けたせいで上部の蝶番が外れたドアを見て、
大きな傷のあるその顔をしかめた。

「……ピノコ。ドアはもう少し静かに開けなさい」
「ちょんなことより、ちょれ何の手紙なのよさ?
 もち“うわき”の手紙なら、ピノコおくたんとしてゆるちゃないわのよ!」

聞き入れられそうにない自身の諭しに対してため息をつくと、
ブラックジャックはぞんざいにその手紙の封を切った。

「……寝台特急サザンクロス? 私はこんな物に応募した覚えはないんだがな」
「? ちぇんちぇい、封筒の中かや他にも何か落ちたわのよ……あ!これ、ちぇんちぇいが
 この間しゅうつちた人の名前なのよさ! あれ?れもこの人……」

訝しげな表情でそのチケットを眺めていたブラックジャックに、ピノコが封筒に同封されていた
らしき落ちた紙を拾い、差し出した。
見ればそこには確かに、ブラックジャックが先日手術をした患者の名前が書かれていた。
内容は、自身を手術して貰ったお礼に抽選で当たったチケットを差し上げたい。と。
それを呼んだブラックジャックは、口元に皮肉げな笑みを湛える。

「ふふ……まさか、死人からの手紙とはな」

そう、死人。手紙に名前が書かれている患者は、先日ブラックジャックが手術したものの、
その後「諸事情」で自殺した患者だったのである。

「――――ピノコ。暫くの間、私は留守にする。後の事は頼んだ」
「むー……わかったのよさ……」

不満げな顔をしたピノコに背を向け、黒い医者は鞄を手にし、マントを翻す。
自身の患者を語る相手の顔を見る為に。そこで何かが起こる予感を覚えながらも。

20 名前:御剣怜侍 ◆7h7z5ETgh6 [sage] 投稿日:2010/05/15(土) 00:12:59 0
某月某日 午後4時57分 「サザンクロス」 12号車 展望車

ゆったりと、夕日が沈んでいく。広い窓から差し込む光は紅、空は茜から藍色へと移り変わりつつあった。
その壮大な景色に、裏腹なまでに黄色い声が、きゃあきゃあと展望車に響く。
女性客達がその景色に口々に感想を言い合う声だ。
そんな中、一人だけしかめ面を浮かべ、黙々とキーボードを打ち込む男がいた。
言うまでもなく御剣怜侍その人である。
休暇といっても筋金入りのワーカーホリック、人生の半分以上を仕事とその準備に費やしてきた御剣にとっては、
このような場でも仕事をした方が落ち着いた。
……というよりも、気を落ち着かせるために仕事をしている、と言った方が正しいだろうか。

約30分前。御剣は、あてがわれた個室の前で立ち尽くしていた。
Cコンバート……リーズナブルに個室を楽しみたいお客様に。 そう書かれてはあった。
事実、確かに“リーズナブル”な“個室”だった。“カプセルホテル”の眠るスペースを、“部屋”と呼ぶことが出来るのならば、だが。
確かにいわゆる開放型……ベッドとカーテンのみ……に比べれば、はるかに“個室”ではある。が、しかし。
その思った以上に狭い“部屋”に入ることは、いささか躊躇われた。

狭い空間――密室。そして、この、振動。

脳を掠めるチリチリとした痛みを堪えるように、御剣は荷物を預けると、パソコンだけを抱え、テーブルのあるであろう展望車に移動したのであった。

21 名前:山田奈緒子 ◆oOWEk44fpA [sage] 投稿日:2010/05/15(土) 01:05:51 0
>16 >18
>「大変お待たせいたしました。ただいまより『サザンクロス』試運転会を開始いたします。
お近くの客室乗務員に同意書とチケットをお見せいただき、ルームキーを受け取り次第、順次お進みください」
ドドドドドドド!
>「お客様、どうぞ慌てないでお進みください!」
「んごごごご。お前ら私を通せー!」
どう見ても思いっきり乗務員に殺到する大勢の人々のうちの一人です。本当にありがとうございました。

>「おやおや、随分と皆さんお急ぎですねぇ。そんなに急がれなくても、
大丈夫なんですがねぇ。…おっと、これは失礼。お怪我はありませんか?」
「す、すいません! 大丈夫ですよ」
>「私が荷物を持ちましょう。…どれどれ、これは奇遇ですねぇ。
私の部屋の近くです。そこまで運んで差し上げますよ。」
と、荷物を運んでくれるナイス☆ミドル。
もう少し(かなり)若ければフラグが立っていたところだが……惜しい!
さて、貧乏であまり荷物も無いはずなのにこの荷物は何なのか。
答えは簡単。様々なマジック道具が詰め込んであるのだ。
なんとなく使う事になるかもしれないという気がしたからで、深い意味は無い。
彼女はシャーマンの力を受け継いでいてたまに未来予知っぽい能力が発動するとかいう説もあるが信じてはいけない。
虫の知らせは誰にでもあるものである。この物語の辞書に特殊能力という言葉は存在しないのだ!

>「これはこれは……もし間違いであれば申し訳ないですが、貴方はもしかして
マジシャンではありませんか?あ、いえ。別に深い意味はないんですよ。
細かい事に気になるのが私の悪い癖でしてねぇ……ここが貴女の部屋のようですねぇ。
では、荷物はここで。」
「はい、花屋敷でマジックやってました。見てくれたんですね!」
いいように解釈してしまったが、そう思わせといたままでも特に問題はないだろう。

右京が去ってから、部屋を眺めまわしてガッツポーズをする。
「よっしゃ! 高級ホテルー」
ちなみに部屋はA。別に高級ホテルではなく普通の個室である。
あまりの貧乏暮しのために普通の部屋が高級ホテルに見える幸せな体質になってしまったようだ。

22 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/15(土) 08:23:51 0 ?
鉄道が好きなのでお邪魔します。
マジレスをしますと、寝台特急カシオペア号の
スウィートルームの切符って、なかなか購入できませんよね。

私はキハ40系気動車の寝台特急が好きで、DMF15HSAエンジンが
ガーガー唸る環境でも眠れます。

23 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/15(土) 08:28:55 0 ?
あ、申し遅れました。私はこういう者です。
デュラララ!!の世界からやってきた池袋の闇医者の岸谷 新羅です。

両毛線、日光線、烏山線、水戸線、真岡線、茨城交通湊線、
只見線、米坂線などのローカル線を愛好する鉄道ファンです。

電車よりも、ディーゼルエンジンで走る気動車の砲が好きです。

24 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/15(土) 08:56:55 0 ?
気動車特急はキハ181系気動車とキハ187系気動車くらい。

普通列車用のキハ40/47/48系気動車はキハ20系列の
置き換え用として量産されましたが、自重36.6〜37tとヘビー級の割には、
220馬力という非力なDMF15HSAのため、電車と比較して足並みが
合わず、ダイヤ改正の大きな障害となり、後年、エンジン換装などの
複雑な経路を味わう事になりました。

キハ40系は加減速の多い仕業や勾配線区での運転には明らかに不向きです。
平坦で、駅間距離が比較的長く、一定の速度で走れる路線向きです。

しかし、JR東日本の烏山線のキハ40 1000番台、只見線の
キハ40などでは、現在もオリジナルの原型エンジンで走っています。

キハ40系のDW10液体変速機は変速1段、直結1段で、中高速域での
引張力を確保するとともにエネルギー損失を抑制した1段3要素型で、
起動直後の特性では、車重増大と相まって、非常に不利で、少し
動き始めたときの特性では、急激に加速がよくなると言った、特急用の
変速機を流用したが故の特性が現れています。

25 名前:杉下右京 ◆0NfeAvRda6 [sage] 投稿日:2010/05/15(土) 18:25:54 0
「これは…少し、私の部屋にしては広過ぎますねぇ。
この部屋はどれになるのでしょうか。」
先程勝手に取ってきたパンフレットを開き、客室を確認する。

>・S(スイート)……一歩先の贅沢を味わいたいお客様へ。

「神戸君も強運ですねぇ。しかし、彼が止まるにしても
いささか分不相応といいますか……」

客室上部に設置された小振りのシャンデリアを見つめながら右京は
マイポッドを取り出した。
紅茶をカップに注ぎながら周囲の様子を眺める。
これといって異常はない。だが、何か妙だ。
右京の勘がそう告げている。

「……虫の知らせでしょうかねぇ。これから楽しい旅だというのに、
やけに気が乗れません。そうですね、食事にしましょうか。」

客室を後にし、右京は食堂車へと向かった。

――杉下右京 8号食堂車へ…

26 名前:ブラック・ジャック ◆30x1FnLhYA [sage] 投稿日:2010/05/15(土) 22:11:22 0

「まあ、すごい傷」
「ありゃあ、名の知れたヤクザに違いない」

食堂車を前方から見た時の左奥。
その座席に、無免許医師ブラックジャックは座っていた。
机の上にはコーヒーを、大きな鞄を床に置き、空調が効いているにも関わらず、
黒いマントを羽織っている。その為、ただでさえ傷だらけで目立つ容姿が更に目を引く結果と
なっているが、ブラックジャックには時折通りかかる乗客達が彼に向ける奇異の視線を
気に留める様子というのは全く無い。

「……まったく、悪趣味な列車だ」

半分ほどコーヒーを飲んだ所で、ブラックジャックは窓の外を見て呟いた。
この食堂車にくる20分程前、彼は自身に宛がわれた部屋――S(スイート)の個室を見てきたが、
そこには、ベッド(枕、毛布)、コンセント、テレビ、BGM装置、時計、照明、空調……といった
具合に、ホテル並の設備が整っていた。
世間ではエコだのなんだのと騒いではいるが、どうやら金さえ払えばそういった問題は
見てみぬふりをされるらしい。

>>25
……と、そこで再びドアが開く音がした。
どうやらまた誰かが来たらしい。夕食の前であることや、出発してさほど時間が
経っていない事から人がおらず、今の食堂車は誰かが通れば直ぐに判る様になっている。
音は正面から……とすれば、Sの車両に乗っている乗客である可能性が高いだろう。
だが、ブラックジャックはやってきた人物を見る様子もなく、窓の外を眺める。

27 名前:糸井緋芽子 ◆0mZJc5qfZk [sage] 投稿日:2010/05/15(土) 22:58:58 0
「火曜日のゴミ置き場の掃除忘れないでね!自治会長が当番サボったんじゃ示しがつかないんだから!!
それと章太郎さん!アタシがいないからってお酒の本数増やしちゃダメよ!
ビールはご法度!発泡酒一日一本!これ健康と倹約の秘訣!!」

ホームで見送りの家族に留守中念押しをする小太りのおばさん、糸井緋芽子である。
「現日本一のテキトー男」に良く似た夫は眠そうな目で頷いている。

「じゃあくれぐれもよろしくね!アッアーーーーアアア!!!ちょっと手続きは一列に並んで!!ホラ!」
勝手に仕切り始める緋芽子だが誰も聞いていない。
ようやく手続きを済ませ列車に乗り込み自分の部屋を探していると
通路で一人鉄道談義をしている若者がいるではないか。

>22-24
「ちょっと!ガイドよろしく説明してくれんのはいいけど通路で長話されたら迷惑なのよ!!
カシオペアだからエチオピアだかキハだかコパだか知らないけどさっさとどきなさいよ!」

両肩に大きな荷物を下げた糸井緋芽子は通路で自慢げに語りを披露する鉄ヲタ青年を肘でつつき
無理やり通路に割り込んだ。

「えーっとアタシの部屋はここかしらね?A?
まあまあの部屋じゃないの!タダで泊まれりゃ万々歳だわ
これも神様仏様、倹約大明神様のおかげです!」

部屋の扉を開け入り口から中を見渡して品定めをする緋芽子。

>>26
一つ向こうの車両はSランク、黒尽くめの服に一部白髪の筋をつけた髪の男が部屋に入るところを目撃。
男は荷物だけ置くと直ぐに出て行った。

「あら?あっちの車両の部屋の方が広そうね、扉もこっちよりゴージャスな作りじゃないの
上には上があるもんね〜っ。こっちと備品も違うのかしらね?」

緋芽子は男の怪しさより部屋の間取りや備品を気にしている。

28 名前:山田奈緒子 ◆oOWEk44fpA [sage] 投稿日:2010/05/16(日) 00:38:37 0
>26-27
「ちょっと早いけど飯行くか―!」
一通り部屋を見終わって食堂車に向かう。豪華な食事ができるという事でルンルンである。
途中、丁度緋芽子とすれ違う。
>「あら?あっちの車両の部屋の方が広そうね、扉もこっちよりゴージャスな作りじゃないの
上には上があるもんね〜っ。こっちと備品も違うのかしらね?」
「どうもー。あっちはすごいですねー。VIPルーム!?
ところでさっき出て行ったあの人何かの漫画のキャラっぽくないですかね?
きっとレイヤーってやつですよ!」
ブラック・ジャックの怪しさには気付いたものの、違う方向に解釈してしまったようだ。

「おじゃましまーっす」
食う気満々で食堂車に入室。

29 名前:斉藤せいじ ◆eImjSJ1Yo2 [age] 投稿日:2010/05/17(月) 15:39:04 0
某月某日 「サザンクロス」 10号車 Bツイン

車室内でタバコをプカプカとふかして苛々している男がいた。

「なんで・・・二人ようの個室で一人やねん・・・」

男の名前は『斉藤せいじ』売れない芸人だった。
斉藤はテーブルに置かれたチケットを見つめながらタバコをもみ消すと食堂車に向かった。

「はあ〜腹へったわ〜」
食堂車の静寂を打ち壊すかのような大声を出して斉藤は車両中央のテーブルにドカリと座ると
辺りをキョロキョロと見回す。正直、暇だった。こう見えてもお笑い芸人の端くれ。
近年、人見知りをする芸人も多い中、斉藤は根っからのおしゃべり好きだったのだ。

食堂車の中央の席から片っ端に乗客に話かける斉藤。

>>26(ブラック・ジャック)
ふと見れば左奥のテーブルに黒ずくめの男が座っている。
入室時には気づかずに通り過ぎてしまったようだ。

「おい!おい!おーいっ!!」
斉藤はブラック・ジャックを大声で呼んでみた。

「何食うてますの!?わしこんなん初めてやからわかりまへんねんっ!!へへへ・・・」

>>25(杉下右京)
後ろでドアの開く音がして男が入ってくる。

「よっ大将!いらっしゃい!!なんにいたしやしょう!?」
赤の他人に平気で話しかける斉藤だったが勿論、酔っているわけではない。

>>28(山田奈緒子)

>「おじゃましまーっす」

「おう!ねーちゃんこっちやこっち!ぺっぴんさんやの〜」
手招きをしている斉藤。

>>27(糸井緋芽子)
斉藤は山田奈緒子の美しい姿を見て、
乗車時にすれ違った名も知らぬ糸井緋芽子の小太りな姿を思い出した。
この娘も将来てきにはあんな風になってしまうのだろうか。
しかし、それはそれでいいものだと糸井の尻を思い浮かべにんまりと笑った。

30 名前:斉藤せいじ ◆eImjSJ1Yo2 [sage] 投稿日:2010/05/17(月) 15:53:19 0
自己紹介テンプレート
名前: 斉藤せいじ
職業: お笑い芸人
見た目: 頬骨とエラの張った長身で細身の不細工
性格: がさつで物怖じしない
好きなもの: お笑い
嫌いなもの: すべること
備考: ○本工業所属のお笑い芸人。
もともとは鉄道マニアの嫁が抽選会に応募したのだが試運転会の数日前に
離婚してしまったため手元にはチケットだけが残ってしまった。
本人は嫁の思い出とともに傷心旅行のつもり。

【みなさんよろしくお願いします】

31 名前:杉下右京 ◆0NfeAvRda6 [sage] 投稿日:2010/05/17(月) 21:25:23 0
>>26
食堂車に入ると、すぐ横に1人の男が座っていた。
通路を挟んで反対側の席へ座る前に、小さく会釈をする。
右京は男の容姿に聊かも侮蔑するような素振りもなく、ただ顔の傷をじっくりと眺めた。

「これはこれは、貴方も1人旅ですか?生憎、私もでしてねぇ。
しかし誰にも振り回されることなく、1人のほうが気楽でいいのかもしれませんね。」

次々に食堂車に客人が入り、場が賑やかにになっていく。
先程出会った若い女性、そして小太りの主婦。他にも数人の姿が見える。

>>29
>「よっ大将!いらっしゃい!!なんにいたしやしょう!?」

「…はい?」

男の陽気な声を、右京は努めて冷静に答える。
そしてその大きな声と仕草から1つの推測を立てた。
男の目の前で人差し指を立てて顔をぐいと近付ける。

「1つ、宜しいですか?もし、間違っていたらすみませんがねぇ…
貴方はもしかして舞台役者か芸人さんではありませんか?
発声方法が、舞台役者や芸人のそれに近かったものですから。
あと、貴方のリアクションです。その動きが嫌にわざとらしい。」

ニヤリと笑い、男の襟元を正す。

「あ、それと。貴方の服は随分とよれてますねぇ。
1人身ですか?奥さんがいればアイロンくらいはかけてくれるはずですからね…
おっと。随分と詮索してしまいました。私の悪い癖です。」

やがてウェイトレスが現われメニューを持ってきた。
それを眺め、右京はオーダーを言う。

「では、チキンのコースを。あと、飲み物は紅茶をお願いします。
ミルクたっぷりのアッサムでね。」

【右京:客人の詮索をしてしまいながらも、注文を行う】

32 名前:糸井緋芽子 ◆0mZJc5qfZk [sage] 投稿日:2010/05/17(月) 22:22:11 0
>>28
隣の車両の部屋を好奇心満々の目で見つめていると髪の長い細身の女子が話しかけてきた。
ほっそりしてるけどメリハリのない体つきの女だ。

>「どうもー。あっちはすごいですねー。VIPルーム!?
ところでさっき出て行ったあの人何かの漫画のキャラっぽくないですかね?
きっとレイヤーってやつですよ!」

「レイヤー?そんなものアタシわかんないわ!
それよりアンタみたいな若い子は知らないかもしれないけど昔、○山雄三があんな格好したドラマがあったのよ
タイトルなんだったか…『ブラック若大将』だったかしらねー?」

糸井緋芽子の古すぎる話題についていけなかったのか逆メリハリボディーの女子は早々に話を切り上げ食堂車の方向に行ってしまった。
緋芽子も部屋に荷物を置き備品のチェックを済ませると食堂車に行くことにした。


>>29
食堂車に入ると直ぐ目に付いたせわしない男。
やたら回りの人間に話しかけているその男に緋芽子は見覚えがあった。
うるさい男は銀縁メガネをかけた気取り屋風の男と話しているが緋芽子は無遠慮に割り込んだ。

「あらっ!!アンタ見たことあるわね!
せいじ…だかこうじ…だかそんな名前だったでしょ!
芸能人といえばアタシよく『渡る世間は人ばかり』の泉○ン子に似てるって言われるのよね!
最近ワイドショーで見たわよぉ〜アンタ離婚したらしいね!
まー人生いろいろ!頑張んなさいよ!
ちょっと記念に写メとらせて!アラこれどうやんの?」

糸井緋芽子は慣れない携帯の操作にあたふたしている。

33 名前:山田奈緒子 ◇oOWEk44fpA[sage] 投稿日:2010/05/19(水) 07:37:07 0
29
>「おう!ねーちゃんこっちやこっち!ぺっぴんさんやの〜」
「やだ〜、べっぴんさんだなんてー。
あれ、あなたは芸人さんですよね!? 会えて光栄ですー」
べっぴんと言われてあからさまに機嫌を良くしたようだ。

>31
直感派の山田さんにとっては右京さんの推理能力は理解を超えていた!
「……超能力者!?」
いえいえ、この世界に特殊能力なんて無いですってば。
まごうこと無き論理的な推理能力なのです。

>32
>「まー人生いろいろ!頑張んなさいよ!
ちょっと記念に写メとらせて!アラこれどうやんの?」
「こうするんですよ、はいチーズ!」

「チーズ……そうだ、注文注文!
ビーフ定食大盛りー。何? 大盛りはできない?」
これから起こるサバイバルを予感してたくさん食べておこう……
と思っている訳ではなく多分普段からこうである。


34 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/19(水) 18:05:00 0 ?
岸谷 新羅
「私は寝台特急サザンクロス号を追いかけて、借金を取り返す。ただそれだけだ。」

-蜃気楼というナイトメアフレームでサザンクロス号の後を追う。
当然、蜃気楼は栃木県小山市から僅か数時間でモンゴルまで飛べるという
性能を持っており、時速100キロ以下で走っている寝台特急まではすぐだ。-

35 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/19(水) 18:10:11 0 ?
岸谷 新羅
「その前に借金を取り返してもらいましょう。」

ブラックジャック
「岸谷さん!何故ここに?」

岸谷 新羅
「ブラックジャックさんの行動パターンは私のギアス能力でお見通しだと言っただろ。」

ブラックジャック
「ボーナスは渡さない!」

岸谷 新羅
「ここは寝台特急サザンクロス号の車内です!逃げ場はありません!観念しろ!」

36 名前:糸井緋芽子 ◆0mZJc5qfZk [sage] 投稿日:2010/05/20(木) 01:29:54 0
>33
「あらっ?このボタンじゃないの?なんか真っ暗になっちゃったわ!」

>「こうするんですよ、はいチーズ!」

ワイドショーで見たことある離婚芸人の写メール撮ろうとあたふたしていると
同じ車両にいた逆メリハリボディーの女子がササッと携帯を取り上げ
緋芽子と芸人のツーショット写真を撮ってくれた。

糸井緋芽子が景色の良く見えるテーブルを物色していると通路をふさぐように立っている若者がいる。
そのオタ臭い若者は顔に傷のある黒ずくめの男を気色悪いほど見つめながら何やら独りで呟いている。
鉄ヲタだけでなくアニヲタでもあるのだろうか。
一般人から見るともはや扮装レベルと言える黒ずくめ男の格好が彼の嗜好のツボにでも入ったのだろうか。


>34-35
「ちょっとアンタ!なーにブツブツ言ってんのよ!
狭い食堂車の通路でボサッと突っ立ってたらジャマじゃないの!!
さっさとどっかのテーブル座んなさいよ!
また何かのガイドやってんのならもうちょっと大きな声でジャマにならないそこら辺の角に立ってやんなさいよ!
ほらジャマジャマ!!」

鉄ヲタもアニヲタもよく分からない糸井緋芽子は無遠慮にオタ男を押しのけて近くのテーブル席についた。
注文をとる前に周囲を見渡し視線の有無を確認すると
テーブルの備品であるナプキンやおしぼりを数個だけ残して全部ピンクの手提げ袋に突っ込んだ。
アメちゃんやら十得ナイフやらみかんやらが入っているおばちゃんの必需品の便利袋である。

37 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/20(木) 03:03:07 0 ?
忌避されていると判断したため、私は別の列車に乗り換えます。
-停車駅に停車した後、私はサザンクロス号から降りて、その駅で、
特急券、寝台券を払い戻して、以後は普通列車へ乗り換える。-

※忌避されているのなら、別の手段という考慮を取るのは当然。
これ以上嫌われたくないし。

38 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/20(木) 04:26:36 0 ?
忌避されていると判断し、変なネタを語った罰として、ゆっくりと立ち上がると、
列車の洗面所に行き、そこで…。♪テレレレ〜テ〜レレテ〜レレテ〜レ〜♪

-洗面所で、医療用メスを使って自分の手首を切った。-

39 名前:斉藤せいじ ◆eImjSJ1Yo2 [sage] 投稿日:2010/05/20(木) 15:41:51 0
>31
杉下右京にすべてを言い当てられてしまった斉藤せいじは驚愕して低い声で独りごちる。

「・・・なんやねん、おっさん・・・」
「気持ちわる・・・」と言葉のあとに続けたかったのだが、そこは我慢した。
杉下右京のただならぬ雰囲気が斉藤せいじの気勢を削いでいたのだ。

>「では、チキンのコースを。あと、飲み物は紅茶をお願いします。
ミルクたっぷりのアッサムでね。」
慣れた感じで悠然とウェイトレスに注文を語る杉下。

「お、おう!わしも、わしもじゃ!わしもおなじやつ!」
杉下の注文を受け厨房に向かおうとしていたウェイトレスを強引に引き止め、重ねて注文を頼む斉藤。

>32>33
すると糸井緋芽子が会話に割り込んできた。

>「あらっ!!アンタ見たことあるわね!
>せいじ…だかこうじ…だかそんな名前だったでしょ!
>芸能人といえばアタシよく『渡る世間は人ばかり』の泉○ン子に似てるって言われるのよね!
>最近ワイドショーで見たわよぉ〜アンタ離婚したらしいね!
>まー人生いろいろ!頑張んなさいよ!
>ちょっと記念に写メとらせて!アラこれどうやんの?」

糸井緋芽子が慣れない携帯の操作にあたふたしていると斉藤に呼ばれてのこのこと近づいてきた山田奈緒子が、
にへらにへらしながら言葉を返してきた。

>「やだ〜、べっぴんさんだなんてー。 あれ、あなたは芸人さんですよね!? 会えて光栄ですー」

「なんや?わしのこと知っとるんか?わしもまだまだ捨てたモンじゃないのう」

>「あらっ?このボタンじゃないの?なんか真っ暗になっちゃったわ!」
依然、糸井緋芽子は携帯の操作に四苦八苦している。

「ん?なんや?おばはん。真っ暗って・・・やめてくれへん?縁起悪いわ〜。人生お先真っ暗みたいな・・。
どれ。写メとりたいやろ?わしに借してみ・・・」

>「こうするんですよ、はいチーズ!」
山田がそう言うやいなや緋芽子と斉藤のツーショット写真を撮ってくれた。

「お、ねーちゃん気がきくのう。どや?男前に写っとるやろ?」
携帯の画面にはブスなおっさんとおばはんが満面の笑みで写っていた。ある意味魔除けにでもなりそうだった。

>「チーズ……そうだ、注文注文!
>ビーフ定食大盛りー。何? 大盛りはできない?」
注文する山田

「あ!ウェイトレスのねーちゃん、わしもビーフ定食大盛りや!
は?フランス料理?ほんならフランスのビーフ定食大盛りや!!」
斉藤は山田奈緒子が注文を頼んでいるウェイトレスに再び注文を重ねた。

辺りを見回せば、みななんとなく席についているようだった。
斉藤は料理を待ちながらそわそわと他人の会話に聞き耳をたてる。
話かけられれば話すし何か興味のある話には積極的に首を突っ込むつもりでいた。

【食堂車の中央付近で料理を待つ斉藤】

40 名前:斉藤せいじ ◆eImjSJ1Yo2 [sage] 投稿日:2010/05/20(木) 16:18:45 0
>34-36
斉藤せいじはブラックジャックに絡んでいる岸谷新羅に注意するべきか迷っていた。
いちおうブラウン管の中では正義感の強い関西のアニキ的なキャラだったので
まわりの客の目が「注意しないのかよ?」と言っているかのようだった。

斉藤も人の子である。離婚してから数日しかたっていない。
嫁はいいとこのお嬢様で子供の親権さえあれば慰謝料もなにもいらないと家具や何やらすべてを置いて
子供と出て行ってしまっていたのだ。

「・・・わしはいったいなんやねん・・・」
斉藤の頭はフワーっとしていた。
空気清浄機のようにスーーっと何かを静かに吸い込んでいくようなたたずまいで斉藤は立ち上がる。
手にガラスの灰皿か何かを持っていれば人の頭にガーン!とやってしまいそうな雰囲気だった。

>「ちょっとアンタ!なーにブツブツ言ってんのよ!
>狭い食堂車の通路でボサッと突っ立ってたらジャマじゃないの!!
>さっさとどっかのテーブル座んなさいよ!
>また何かのガイドやってんのならもうちょっと大きな声でジャマにならないそこら辺の角に立ってやんなさいよ!
>ほらジャマジャマ!!」

糸井緋芽子の声で我に帰る斉藤。ブラックジャックと会話していた男はどうやら立ち去ったようだ。

「わし・・・なにしとったんや?」

すっと席に座る斉藤は別次元から帰ってきたような感覚に襲われていた。

【食堂車の中央付近で放心状態で料理を待つ斉藤】

41 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/20(木) 18:44:28 0 ?
発言の形で、広島弁と読めました。
なるほど、はだしのゲンの政二さんの生まれ変わりと推定。

一応、このスレのウォッチだけは、ウルトラモバイルPCとFOMA端末にて、
Jane Styleを使って、監視だけはしているぞ。

※寝台特急サザンクロス号から降りて、普通列車に乗って、
このスレの様子を見ているからな。変な書き込みがあったら、
レスを返すぞ。

42 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/20(木) 18:52:34 0 ?
ふふふふ、見破られたのなら仕方がありません。

私は北朝鮮からやってきた、TRPGのスパイなのです。
TRPGの事をチェックして、モペキチ(堰澤 映)さんに報告するのが目的ニダ!

43 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/20(木) 19:01:24 0
岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA はスルー推奨

44 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/20(木) 19:02:36 0 ?
いい加減にしないと、本当にモペキチに報告しますよ。

45 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/20(木) 19:07:44 0 ?
モペキチの恐ろしさを教えてやる。

★:Samba突破の埋め立てでスレが潰される。
★:そいつを怒らせるとマジで怖い。
★:特殊なプロキシを使い、誰かのトリップを盗んだ経歴あり。
★:外部板にて、不正アクセス禁止法に違反するような方法で荒らした経歴あり。

これらの事から、モペキチはただの荒らしではない事は分かります。

46 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/20(木) 19:12:34 0 ?
モペキチについては、以下のまとめサイトのアドレスから。
http://www28.atwiki.jp/mopekiti/

47 名前:MOBS ◆wRQwHnp5OOVI [sage] 投稿日:2010/05/20(木) 19:20:40 0
「やあ御機嫌よう。突然ですが、貴方は何処のクラスのお部屋ですかな?
 何? S? A? なぁるほど……まあ悪くはないのでしょうが……実は私はSSの部屋が当たりましてね。
 やはり私のような高貴な人間となると、相応の幸運が付いて回るんでしょうなあ」

夕食会に集まった面々を手当たり次第に回ってはそれとなく
――あくまで本人はそのつもりで自慢して回る男がいた。
恰幅のいいと言うよりは、肥満気味の薄毛な中年と表した方が適切だろう。
彼は先程から名も名乗らず、また相手方の名を尋ねる事もなく、ひたすら自慢話を飛ばしていた。

「……んだぁアノ野郎! 畜生、こんな列車の中じゃブン殴ってやるってのによお!
 オイ、酒があるだろ! ドギツイ奴をボトルで寄越しやがれ! あぁ!? 早くしろってんだよ!」

肥満中年の自慢を受けた面々は誰も良い顔はしなかったが、その中でも一等難色を示す人間がいた。
彼は食堂車の隅にある簡易バーで、荒れに荒れている。
俗に言うヤクザの末端であるチンピラである彼は、ガサついた金の長髪を振り、怒気を余さず横溢している。
けれども根の部分ではそれなりの知性を備えているのか、当たるのはバーテンダーのみとしているようだった。
無論、この手の手合いには慣れているとは言え、バーテンダーはそれなりに困った様子ではいたが。



――夕食が終り、乗客同士での歓談が始まる。
先程の肥満中年は旧態依然と自慢話ばかりで疎まれ、
金髪チンピラは群れるのを忌避しているのか、先と変わらず酒に浸っていた。
ともあれ乗客達は、各位各様に夕食後の休憩時間を過ごしているようだった。

しかし突如として、列車が横合いから殴り付けられたように揺れる。
否、揺動しているのは列車だけでは無かった。
周囲の大地も、丁度差し掛かっていたトンネルも、轟き震えている。
暫し轟音が続き――不意に、殊更に大きな激音が響いた。
列車の外から聞こえてきたそれは、何が起きたかは分からないまでも明らかに不吉の音律を含有していた。


【参加します。よろしくお願いします。地震に関してはそれなりに先の出来事として起こしました。
 夕食と歓談時間は好きなように過ごして下さいです】

48 名前:MOBS ◆wRQwHnp5OOVI [sage] 投稿日:2010/05/20(木) 19:21:42 0
自己紹介テンプレート
名前: MOBS(モブズ)
職業: 各位各様
見た目: 同上
性格: 同上
好きなもの: 同上
嫌いなもの: 同上
備考: 災害に巻き込まれた大勢の内の誰か、として参加します
   彼らはあくまでもモブ達に過ぎません
   使い捨てで二度と登場しない事も有り得ますが、絡まれたりした場合は継続して動きます

49 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/20(木) 19:27:10 0
>岸谷さん
決して忌避してはいませんよ。
ただここはTRPGスレなので参加するのであれば>>3のテンプレに対応したキャラクターの準備をお願いします。
版権OKのスレなので越境もOKかもしれません。
越境OKならば岸谷さんのキャラクターのまま参加可能かもしれません。
そこはスレ主さんに聞いてみないと判りませんが。

それにTRPGの一般的なルールとして他人のキャラクターを勝手に動かすのはNGです。
例えば>>35のようにブラックジャックさんに勝手に台詞を喋らせたりしてはいけないことになっています。

もし続けて参加ご希望の場合こちらのスレを参考にしてみてくださいね。
http://verger.sakura.ne.jp/

50 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/20(木) 19:34:00 0 ?
ふっ!一度モペキチに報告しておく。

後は好き勝手にしろ。いいな。

51 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/20(木) 21:21:45 0 ?
わいわいKakikoにこの外部板を登録していたのね。スレ主さんは…。

以下のアドレスを載せます。
http://yy44.kakiko.com/figtree/

この掲示板のキャップ持ちは「无花果 ★」。
続きは、最悪板で叩いてきます。ここでの叩きやアンチはアウトなので。

52 名前:御剣怜侍 ◇7h7z5ETgh6 [sage] 投稿日:2010/05/20(木) 23:57:29 0
御剣はノートパソコンのディスプレイを閉じ、ため息をついた。
結局、碌に仕事をする事が出来なかった。やはり騒がしい中で仕事をするのには無理があった。色々な意味で。
仕方がない、と御剣はノートパソコンを抱え、食堂車に歩き出した。
じき夕食の時間だ。どうせ食堂も騒がしいだろうが、仕事をした後そのまま食事が出来る方が効率的だと思ったのだ。

かくして、食堂車にたどり着いた御剣は、まず周りに目を遣った。
今まで色々と“濃い”証人や被告人を相手にしてきたが、今回乗り合わせた面々も、第一印象からしてなかなかに“濃い”人物が多いように思う。
例えば、品のない声で捲くし立てる男性や、よく喋る主婦のような女性……どこかで似たような証人に会った事があったかもしれないが、記憶から抹消した。
あるいは、白黒の髪にコート姿の男性。顔には細かい傷痕があり、彼が生きてきた道筋を感じた。少なくとも、カタギの人間ではないだろう。
一番尋問しやすそうなのは、長い髪の女性だ。素直な性根なのが透けて見える。
反面、遣りにくそうだ、と感じたのは……銀縁メガネの男だった。
どことなく、父親を思い出す男だった。……父よりも、なお理知的な、冷たく鋭い印象を受けたが。

ひとまず御剣は、空いている席に座った。

53 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/21(金) 04:32:31 0 ?
>>52
死ね。

54 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/21(金) 04:38:57 0 ?
キハ54系気動車でドッガン!と。

55 名前:杉下右京 ◆0NfeAvRda6 [sage] 投稿日:2010/05/21(金) 07:51:53 0
>>52
せいじとの会話を終え、食事を待つ右京の前方の席に、1人の男性が座る。
見たところ、身長は170代後半か。
精悍な顔つきが相手に若干威圧的な印象を与える。
何かに気付いたような表情で御剣を見つめると、そちらの方へ歩き出した。

「どうも。素敵なスーツですねぇ。黒のウェストコートにワインレッドの
スーツですか。中々、上品な着こなしでつい声を掛けてしまいました。
ご無礼をご了承ください。
貴方の着こなしがある人によく似ていたものですからねぇ。
あぁ、そうです。彼ですよ。」

警察手帳を取り出し人差し指を立ててみせる。

「伝説的な検事、狩魔豪に似ていたものですからねぇ。
貴方も、ついそちらの方面の方かと思いまして。
彼が担当した事件はよく閲覧してたものですから。
かなり強引な方法で捜査をしたと聞いてますしねぇ。
…おや、すいません。私としたと事が。
他人のことになるとついいらない事でも言ってしまいます。」

会話を終えると料理が運ばれ、右京は食事を始める。


56 名前:斉藤せいじ ◆eImjSJ1Yo2 [sage] 投稿日:2010/05/21(金) 16:29:24 0
食堂車内では色々な人間ドラマが展開しているようだ。
隅にある簡易バーでは荒れに荒れている男もいる。

杉下はなにやら若い男と会話をしていた。男は色白で端整な顔立ちをしている。

「ありゃ二丁目じゃ、もてもてやな」
くくっと顔を隠しながら斉藤は笑った。

「頑固アサリのスパゲティでございます」
ウェイトレスが料理を運んでくる。

「頑固アサリってなんやねん。口、閉じとるんか?」
斉藤はすかさずつっこんだ。

「ウソでございます」
ウェイトレスは微笑む。

「なんやとこら!素人のそういうボケが一番疲れんねん!!」
怒ったあとにニコニコと微笑み返す斉藤。

なにはともあれ「うんまっ!」と連呼しながらフランス料理の
フルコースを堪能している斉藤せいじだった。

57 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/21(金) 19:42:51 0 ?
TC2/DF115
3段6要素型。ストールトルク比は大きい。変速使用域は狭い。シフトアップ目安は50km/h。

DW9/DW10
1段3要素型。ストールトルク比は小さい。変速使用域は広い。シフトアップ目安は60km/h。

混在連結時
混在。混在。狭いほうに合わせる。シフトアップ目安は50km/h。

キハ40系の1段型トルクコンバータは高回転型で、ストールトルク比は小さいが、変速運転で
高速域まで引っ張れる性格を持つことと、キハ20系の3段型トルクコンバータは低速トルクが
大きいものの速度と伴に急激にトルクが低下する特性があり、頭打ちが速いことによるものですね。

58 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/21(金) 19:49:17 0 ?
運転士はサザンクロス号の機関車を運転している時…。

「あっ!停止合図だ!!」

あわてた運転士は非常停止手配をとるも…。

「ああーっ!!ぶつかる!!」
ドガシャーン!!!!←サザンクロスとキハ52系が側面衝突する時の衝撃音。

59 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/21(金) 19:56:23 0 ?
岸谷 新羅
「あれ?また非常ブレーキが動作したぞ。何だろう?今の音は?」

運転士は機関車の床下から聞こえたあの異音のことが気になる。
まさかそこが分岐点の割り出しであることに気づくまで時間がかかる。

岸谷 新羅
「まさか、冒進したのではないかな?まずい!とりあえず、後退しよう。」

この場合、何とかしたいと、誤った方向に意識が傾き、誤った運転操作を行った結果…。

2両目の客車が分岐点で、異線進入し、泣き別れとなって脱線。不通となった。

60 名前:ブラック・ジャック ◆30x1FnLhYA [sage] 投稿日:2010/05/21(金) 22:29:40 0
>>29
>>31

「……」

話しかけてきた三人の男性に対し、ブラックジャックは一瞥しただけで
何も答える事は無かった。他人と関わる事にそれほど積極的で無いのだろう。
ただし、コーヒーを飲みながら三人に対し思考はしていた。

(声のでかい男はともかく、年齢に対する筋肉の付き方から見て壮年の男は一般人じゃあないね。
 最後の一人は……わたしァ精神科は専門じゃあ無いが、恐らくは本物の精神病患者じゃあない。
 単に精神病患者の真似をしているって所だろうな)

そうして食事の時間となり、食堂車が歓談の雰囲気となっても、
ブラックジャックはだれかと歓談に耽るという様な事は無く、ただ一人黙々と食事を採った。
そうして、乗客達が食事を終えるのよりも早く席を立ち、歩き出す。
向かう先は、最後尾にある展望車。

(……さて、私の患者を名乗る奴ァはどう動くかね。
 私が一人になったら出てくる単純な相手なら、やりやすいんだが)

ブラックジャックはマントの下のメスに手を触れた状態で、列車の通路を進む。

61 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/21(金) 22:34:50 0 ?
今、ウォッカを飲んで、酔いが回ってきており、見境がつきにくくなりました…。
線路の継ぎ目を通過するときの音がエコーがかかったように聞こえるのも、
酒に酔っ払ったせいだ。

62 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/21(金) 22:37:52 0 ?
あ、言い忘れました。Microsoft Windows 7 Home Premiumのパソコンへ代替完了。
専ブラはJane Styleです。

63 名前:御剣怜侍 ◆7h7z5ETgh6 [sage] 投稿日:2010/05/21(金) 23:45:07 0
どのみちこの騒がしい中で仕事をするのは、やはり難しいだろう。御剣はそう結論付けた。
時計を見ればもうすぐ7時、パンフレットに記されていた夕食の時間だった。
そのパンフレットいわく、フランス料理の好きなコースを選んで注文出来るらしい。
御剣はパソコンを座席に置くと、代わりにメニューを手に取った。
ワーカーホリックではあるが、かといって食事や休息の時間を疎かにするほど、御剣は娯楽を遠ざけているわけではなかった。

さて、何を注文しようか、と思った、その時。

>「どうも。素敵なスーツですねぇ。」

そう、声をかけてきた人間がいた。
御剣は思わず頭を上げ、声の主を見た。――あの、銀縁メガネの紳士だ。

>「黒のウェストコートにワインレッドの
スーツですか。中々、上品な着こなしでつい声を掛けてしまいました。
ご無礼をご了承ください。 」

「ム。いえ……ありがとう、ございます」
いきなり話しかけられたせいで、思わず小学生のような返答をしてしまった。
二十歳の時、あの女性に服装や口調を爆笑されたのを思い出し、御剣は内心唇を噛んだ。
しかし、今目の前にいるのは、父親に……否、他の誰かにも似た、鋭い目線を湛えた男だった。
この目線には、覚えがあった。まるで人の奥底を覗き込むような、その中の真実を暴くような――

>「貴方の着こなしがある人によく似ていたものですからねぇ。
あぁ、そうです。彼ですよ。」

彼がそう言いながら証を取り出した瞬間、御剣は納得した。
やはり、刑事。――警部。それも、只者ではない。キャリアなのは当然だ。
だがそれ以上に、もっと、こう――
そして、そんな人間が、自分の着こなしを見て思い出す《彼》といえば、もう答えは決まっている。

>「伝説的な検事、狩魔豪に似ていたものですからねぇ。
貴方も、ついそちらの方面の方かと思いまして。
彼が担当した事件はよく閲覧してたものですから。
かなり強引な方法で捜査をしたと聞いてますしねぇ。
…おや、すいません。私としたと事が。
他人のことになるとついいらない事でも言ってしまいます。」

――ああ、やはり、か。
ここで《彼》の……自分の師匠の名を聞くことになるとは、思わなかった。
恐らく、目の前の刑事は、自分の事も知っているのだろう。だからこそ、こんな会話を持ちかけたのだ。

会話を終え、男は一人食事を始め、御剣は再びメニューに目を落とした。
しかし、内容は頭に入ってこなかった。代わりに、ある人物の名を、思い出していた。
以前、話に聞いた事がある。若い頃、初めて大きな事件を担当した際に担当した捜査官が話していたのだ。

「すっごいアタマがキレるヒトがいるんだけどねー。キレすぎちゃって、ネジも一緒にトンじゃってるカンジなんだよね」

アタマがキレてネジもトンでいるその捜査官がそう表現した男こそ、杉下右京という銀縁メガネの男だったのだ。

64 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2010/05/22(土) 02:09:24 0
http://twitter.com/i85sshinra

65 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2010/05/22(土) 02:14:36 0
http://yy72.60.kg/siberia40plus/

66 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/22(土) 04:34:12 0 ?
勝手に私の外部板を紹介するなよ。
あ、TwitterのIDはこのトリップなので、目立つ存在ですし、
都道府県が栃木県なので、栃木県民なのは確かです。

67 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2010/05/22(土) 06:23:14 0
相手にされるまで荒らし続けます

68 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/22(土) 06:41:28 0 ?
以前の蟲師スレの二の舞か?
このままでは、スレッドとして機能を失ってしまいます。

なので、私は様子見とします。
変なレスがあったら何かレスを返します。

69 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/22(土) 13:59:24 0 ?
私って、酒に酔っ払うと、つい我を忘れて、リミッターが外れてしまい、
スレッドの趣旨など関係なく変な書き込みをしてしまう…。
後に読むと、後悔するような反論レスを書いてしまうとは…。絶望した…。

自分で絶望するような事を書いて、落ち込むとはやはり私は馬鹿だ。

※私が来るスレは、やはり、スレッドとして機能していないようなスレになる事が多い。
キャラサロン板のめだかボックススレだってそうだろ。私が電波を発信したせいで、
あっという間にスレッドとして機能しなくなってしまいました。

私はどこでもかまわず、電波を飛ばすので、電波系スレが許されている雑談板以外は不向き。

70 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/22(土) 14:27:20 0 ?
さてと、次は何の話をして、どんな電波を飛ばそうかな。

実は、キハ40でさえも、出だし時の曲線は一時的にサザンクロス号を上回っていると言えます。
それは何故なら、高回転で回るディーゼル機関のトルクが液体変速機を通じてかかるためです。
しかし、動き始めると、急激にトルクが下がり、曲線はサザンクロス号と比較して下回る事になります。
※3段6要素型トルクコンバータを備えているキハ35系なら、それよりももっと上の方に曲線があります。
しかし、少し動き出したときの落ちではキハ40より激しく、急激に加速力が落ちる事になります。
キハ40は、最初の起動時にはトルクコンバータの滑り損失と重すぎる車体と相まって、
起動直後の特性では非常に不利ですが、少し動き出したときの特性では、
私の経験では急激に加速が良くなる感じと、中高速域での効率を重視した特性です。

よく言われている「気動車の起動加速度は電車を上回る」は、まさにそれです。
高回転で回るエンジンのトルクが一気に伝わるために起きた現象です。
だが、回転数が乗ると、トルクコンバータのトルクの効率は急激に下がる。
このため、今の気動車では、別途に歯車式変速機を設けて、直結多段化で、
より大きな減速比を取るように工夫されている。

昔の気動車では、変速1段、直結1段と、1対1のギア運転しかありませんでしたので、
直結段用の減速歯車は備えられていませんでした。※キハ40系では、逆転機を
変速機に内蔵しているため、逆転機用の歯車と湿式多板クラッチ機構があります。

71 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 14:30:55 0
>>70
Yo 基地外 NO1

ここはテメェの居場所じゃねぇんだぜ 肥溜めクソダメてめぇーは超ダメ

社会で居場所のねぇ基地外 いや 耳も聞こえねー 声も聞こえねー 単なる聾唖

てめぇのろうそく もう消息不明 つんぼもここまでくりゃ どつんぼだ HA

ようはてめぇーがしねばいい 肥溜めに顔うずめてしにゃーいい てめぇの存在なんて肥以下 

72 名前:糸井緋芽子 ◆0mZJc5qfZk [sage] 投稿日:2010/05/22(土) 14:51:35 0
>>33 >>60

糸井緋芽子は急ピッチで食事を済ませた。
本来ならば食べたことも無いフランス料理のフルコースにいちいち感嘆の声を上げながら
じっくりたっぷりゆっくり食べるところだが車両から出て行く黒服の男が気になって仕方なかったからだ。
もちろん食べ残しは持参のタッパーに入れて持ち帰る。

通路沿いの席に写メを撮ってくれた逆メリハリ女子を見かけた。
追加注文をとりながら食事にガッついている。

「さっきはありがとね!それにしてもアンタよく食べるわねぇ〜!彼氏いないでしょ?」
彼氏持ちがいくら懸賞に当たったとはいえこんな退屈な一人旅に来るわけが無い。
すれ違いぎわに女子にお礼(のつもり)を述べるとそのまま食堂車を出た。


探している黒服の男は最後尾の展望車にいた。緋芽子は黒服の男に話しかけた。

「さっきは災難だったわね!食事中変なのに絡まれて。
列車の旅なんて食事くらいしか楽しみないのにね!
あれが最近増えてるっていう困った若者なのかねえ?
彼は悪気は無いんでしょうよ。
自己顕示欲だけ一丁前で人との話し方がわかんないのよね、きっと。
ああいうのの話に付き合うのもアタシたち大人の仕事かもしれないね。

ところでアンタひょっとしてお医者さんかなんか?
いや、薬の匂いがしたからね。医者だとしたら開業医でしょ?
その格好…!開業医っていわば自由業だから変わった人が多いからね…アラ変なこと言って悪いわね
アタシも悪気はないのよ!」

独り言の多い若者のことをとやかく言いながら自分自身も暴言を吐いている糸井緋芽子なのであった。

73 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 17:05:42 0
>>70
此処を荒らす理由を3行でまとめろ

74 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2010/05/22(土) 17:07:38 0
http://twitter.com/i85sshinra
http://yy72.60.kg/siberia40plus/

75 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 17:09:43 0
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1273671027/68
>68 :岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/22(土) 06:41:28 0 BE:2732227586-2BP(601)
>以前の蟲師スレの二の舞か?
>このままでは、スレッドとして機能を失ってしまいます。
>
>なので、私は様子見とします。
>変なレスがあったら何かレスを返します。

訳:相手にされるまで私は荒らし続けます

76 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/22(土) 19:22:18 0 ?
批判厨房のやつ!私の事をチョン扱いにしやがって!頭に来た!
苦労して立ち直らせるのももう無理だ!もうおしまいだ!私はTRPG系から退散する!

77 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/22(土) 19:25:03 0 ?
NECのパソコンのリコールの事で緻密な計算をして、非常に
頭に来ているときに、がたがた抜かすと、私は本当に怒るぞ!!

78 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2010/05/22(土) 19:41:14 0
ブログでやれ

79 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 19:42:29 0
何ここ怖い

80 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/22(土) 19:45:45 0 ?
80キロほどの速度で走るキハ40系はまさに爆走気動車。
※キハ40で80キロは平坦な路線で、高速区間ならがんばって出し切っている件。
とはいっても、加速が鈍重なので、そこまで出し切るのは時間がかかるけれど…。

81 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 19:48:19 0
このスレは岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRAの日記帳になりました
削除依頼はこちらへどうぞ
http://qb5.2ch.net/saku/index.html

82 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/22(土) 19:51:55 0 ?
あ、う、え、お…。

絶望した!このスレは私の固定ハンドルの専用スレと化してしまい、
もはや、本当の意味でスレッドとして機能しなくなった事に絶望した!

向こうの批判が止まない限り、遠慮無くレスをし続けます。

83 名前:ブラック・ジャック ◆30x1FnLhYA [sage] 投稿日:2010/05/22(土) 22:05:09 0
>>72
ブラックジャックが振り返ると、そこには中年の女性がいた。
女の手には料理の入ったタッパー。いかにもなオバサンといった様子である
どう見ても手紙の出し主ではなさそうなその風貌を見て、
ブラックジャックはマントの下のメスから手を離すと、女の方を鬱陶しそうな視線を向ける

「大人の仕事、ね。生憎、私ァ金にもならないのにキチガイの狂言に付き合う暇はないね。
 それに、私からすりゃあ私の見た目に引っ張られてわざわざここまで付けて来る
 おまえさんも、さっきの男と似たようなもんだと思うがね」

辛辣な言葉を吐くと、ブラックジャックは自販機でお茶を買い、
展望車の座席に腰掛け女に背を向ける。

「興味本位で後を付け回されるのも迷惑だから答えてやるが、おまえさんの思った通り、
 私は医者だ――――無免許のモグリだがね。」

右手で茶を運ぶ口元に浮かぶのは皮肉げな笑み。
勘の良い人間なら、少なくともその言葉が嘘ではないと理解できるだろう。
そして、もし女がゴシップ誌のような物を定期的に読んでいるのなら、気付けるかもしれない。
目の前の男が、無免許医ブラックジャックであるという事に。


84 名前:斉藤せいじ ◆eImjSJ1Yo2 [sage] 投稿日:2010/05/22(土) 23:06:46 0
>>33
みなそれぞれ談笑を始めていたようなので斉藤せいじは山田奈緒子のいるテーブルに移動して話しかけてみた。

「ねーちゃん、あれやろ?芸能関係者ちゃうんか?声優さんか、舞台女優さんか…Aぶぃ…まさかそれはないな…。
勘やけど芸事やってそうな気がするわ。普通のOLさんには見えへんのう。どや?まるっとお見通しやろ?」

山田に指をさしニヤリと笑うと斉藤は食事をすませて自室に戻った。

「よっしゃ!シャワーでもあびよか!」

ロビーでカードをもらいシャワー車でシャワーを浴びる斉藤せいじ。

「さみしいのう…しょせんはみんな他人なんやな…」

温水と涙が一緒に排水口に流れていく。
妻子のことを思い出しながら号泣する斉藤だった。

85 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/23(日) 02:04:59 0
>>82
向こうってどこだ?
こっちで批判されたらどこに行くんだ?

86 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/23(日) 03:14:55 0 ?
ううう、さっ!

折原!戻ってくるんじゃないぞ!
葛飾に戻ってくると、サザンクロス号は爆破されるぞ!!

87 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/23(日) 03:21:08 0 ?
爆弾を搭載したサザンクロス号は晴海通りを南下中!

岸谷 新羅
「火花が…。いかん、摩擦熱で爆発するぞ!!
折原さん!このままでは本当に爆発するぞ!いったいどうするつもりだ?
ばかもの、「何とかする」と言ったのはお前じゃないか?

勝鬨橋を開けろ?いったい何のつもりだ?
よし!分かったぞ!折原さんの言うとおりにするぞ!」

88 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/23(日) 03:26:20 0 ?
サザンクロス号には、重さが約40トンの高性能爆弾が搭載されています。
拠って、決して近づかないようにお願いいたします。

爆弾を仕掛けたのは、私のギアス能力での推測によると、やはり
シナトラ商会の弁天小僧の仕業です。

89 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/23(日) 06:07:53 0
このスレ便所の落書きか?

90 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/23(日) 16:48:45 0
>>82
>向こうの批判が止まない限り、遠慮無くレスをし続けます。
向こうってどこよ?
お前の脳内だろ?
気持ち悪いぞ

91 名前:山田奈緒子 ◇oOWEk44fpA の代理[sage] 投稿日:2010/05/23(日) 22:23:46 0
>72
>「さっきはありがとね!それにしてもアンタよく食べるわねぇ〜!彼氏いないでしょ?」
「う、ううううるさい! つきまとってくる変な男ならいるぞ!」
もちろん苦し紛れの言い訳を聞くはずもなくさっさと出て行く緋芽子。

>84
>「ねーちゃん、あれやろ?芸能関係者ちゃうんか?声優さんか、舞台女優さんか…Aぶぃ…まさかそれはないな…。
勘やけど芸事やってそうな気がするわ。普通のOLさんには見えへんのう。どや?まるっとお見通しやろ?」
「分かります? 売れっ子マジシャンなんですよー!
良ければ後でお見せしましょうか。そうですねー、展望車あたりで」

自室に戻りマジック道具一式を引いて展望車へ向かう。

>72-83
展望車にはブラックジャックと緋芽子がすでに来ていた。
「どうも、私のマジックショー見に来てくださるなんて光栄……うわ!」
言葉を言い終わらないうちに突如として大きな横揺れが来て弾き飛ばされるように転んだ。

【間延びしてもいけないので山田さんの時間軸は地震まで進めときました】

92 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/23(日) 23:25:19 0
>>47
皆が食事やその後の歓談を楽しむ中――突然、それは起こった。

不意に乗客たちは、小刻みな振動を感じた。
初めは走行時のブレかと思われたそれは、一瞬にして、まるで弾け飛ぶような衝撃へと変わった。
鼓膜を押し割るような轟音が車体ごと全身を貫き、視界が揺れる。
まるで巨大な何かで突然車体全部をぶち抜かれたような衝撃が、乗客全員を襲った。

どうやら揺れは外から襲ってきたものである、と、殊更冷静な乗客なら気づく事が出来たかもしれない。
トンネルに入った直後、地震に襲われたのだ、と。

地震そのものの揺れと、緊急停止装置のブレーキの揺れが重なる。
まるでミキサーでシェイクされるような車内。歪む枠に割れるガラス、いくつかの家具は軋みながら転倒し、元の場所から遠くへと放り出された。


――やがて、揺れは収まった。

観察眼のある乗客なら、気づいたかもしれない。
巨大な瓦礫が、運転室を綺麗に押しつぶしてしまっている事に。

頭を失った列車は、崩れたトンネル内に、閉じ込められてしまっていた。


【急で申し訳ありませんが、>>91の意見もありますし、地震を起こすことにしました】

93 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/24(月) 03:16:53 0 ?
>>92
新潟中越地震を思い出すからやめてくださいよ。
あのときの光景を鮮明に思い出します。

94 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/24(月) 03:18:37 0 ?
これは不味い!列車防護無線を!

※私は鉄道の設備の事を十分に理解しています。
新羅は防護無線のボタンを押し、ブザー音の最中、助けを待つ事に。

95 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/24(月) 03:22:44 0 ?
救援列車となる列車は、このキハ95系気動車でしかありませんが…。
重さが64トンの割には360馬力のSulzer社製の非力なエンジンを積んだ
標準軌用のディーゼルカーです。

96 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/24(月) 03:29:56 0 ?
それともう一つ。
DMH17Hを積んだキハ58系のジョイフルトレインのアルカディア号の
トンネル内での火災とか、極端な話なら、昔のキハ08系の
ガソリンカーの脱線事故の火災も鮮明に思い出します。

97 名前:斉藤せいじ ◆eImjSJ1Yo2 [sage] 投稿日:2010/05/24(月) 15:43:47 0
>91>92
トンネル内を走行する新型寝台特急「サザンクロス」に巨大な衝撃が襲いかかる。

「なんやねーーーーーーんっ!!!!!!」

シャワールームのせいじは悲鳴をあげた。
急ブレーキがかかったために斉藤は全裸で壁に押し付けられると急停止した瞬間反対側の壁に吹っ飛ぶ。

ゴツン!と頭を壁に強打する斉藤。

「うがああああ!!!」

斉藤が痛みで蹲るとシャワールームの電源が落ち室内は真っ暗になった。
他の車両はどうなっているのかわからないが予備電源も作動する様子もない。
痛む頭に手をやるとぬるりとした感触があった。

「頭・・・割れとるんか?いったいなんやねん?今年は大殺界なんか・・・?」

手探りで上着を探すとライターを取り出して火をつける斉藤。
服を着ると頭にタオルを巻き、タバコに火をつけ一服する。

「事故か?窓から星も見えへんし。ここはトンネルの中か?ほんま最低やな」

斉藤はふと他の乗客のことを思い出した。

>「分かります? 売れっ子マジシャンなんですよー!
良ければ後でお見せしましょうか。そうですねー、展望車あたりで」

「生きとるかのう・・・ねーちゃん・・・展望車やったら落石でもくろたらもろペッシャンコやろな」

勝手な想像をして人の命の儚さに涙する斉藤だった。

「もしも普通のトンネル事故やったらしばらくしたら自衛隊が救出しにくるやろ。
日本列島が沈没するような規模の地震でもないかぎりのう。
それかトンネルやったら何個か緊急避難用の階段とか設置されとるはずや。昔、番組で昇ったことあるわ」

斉藤はそう楽観的に考えていたのだが、ふと違う考えも頭をよぎった。

「・・・この地震。まさか人口的に起こされたとかいうことはないやろな?
誰かわしをドッキリに陥れとるんちゃうんか?最近のドッキリは手がこんどるからのう。
いっそのこと離婚もどっきりやったらええんやけど」

斉藤せいじは現状を確認するためにロビーに向かった。

【ちなみに他の車両はどうなっているかわかりません。シャワールームの電気ケーブルだけ切れているのかも知れません】

98 名前:杉下右京 ◆0NfeAvRda6 [sage] 投稿日:2010/05/24(月) 17:05:21 0
>>63
「やはり、そうでしたか。」

笑みを浮かべ、御剣の所作を見つめ席へ戻る。
右京も気付いていた。彼が検察局始まって以来の天才検事、御剣怜侍である事を。
1時間ほど食事を愉しんだ右京は、客人たちに会釈をしながらその場を去っていく。
「嫌に、赤い月ですねぇ……」

車窓から眺める月は、血のように赤かった。
右京は怪訝な表情を見せながらも足元に落ちていた書類を見つける。
「……これは。」

―人工地震による被害と実存について

―SL 9号事件について

「おや……誰かが落としたのでしょうかねぇ。2つともまったく
違う内容のものですが……」

書類を拾い上げ、そのまま自室へと戻ろうとした右京を突然の揺れが襲う。
地鳴りのような音と共に、右京は通路の反対側へ吹き飛ばされた。
何とか客室のドアを掴み、体勢を保とうとするが揺れがそれを許さない。

―やがて揺れは収まり、右京はしばらく呆然としながらも立ち上がった。

「……まったく、僕もついてませんねぇ。小野田さんの時もそうでしたが、
僕はどうやら誰かの代わりに嫌な目に会う運命のようです。」

今頃、特命の部屋で呑気に水でも飲んでいるであろう神戸の事を思い浮かべ
右京は苦笑した。
幸い、擦り傷程度で済んでいるようだ。
骨が折れていないかどうか、頭に外傷や気分が優れない点があるかどうかも
確認する。
周囲の散乱した様子を見るに、かなりの震度の地震だろう。
右京は生存者、そして怪我人を助ける為に歩き出した。

「誰か、いませんか!?いたら返事をしてください!」

【救助をする為に行動開始

現在の持ち物:警察手帳、携帯電話、何かの論文(地震、SL9号事件)】

99 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/24(月) 17:39:08 0 ?
こりゃ、どう見ても不謹慎なネタですぜ。一応批判のコメントを入れておきます。
阪神淡路大震災、新潟中越地震を経験した人の事を考えた事がありますか?

その地震を経験した人が読んだらどう思いますか?
あのときのトラウマを思い出してしまい、嫌な気持ちになります。

100 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/24(月) 17:43:25 0 ?
スレ主さん、戦争を賛美するような事はやめてください。
太平洋戦争のあの痛ましさは耐えられません。

戦争のばかたれ!!原爆のばかたれ!!
そろそろ、戦争に関する話題も増えます。
毎年の夏は戦争に関する話題をしますからね。

それと同じで、災害をおもしろがるのはどう考えたって不謹慎だと思います。

101 名前:MOBS ◆wRQwHnp5OOVI [sage] 投稿日:2010/05/24(月) 17:51:37 0
>>98

運転室から上半身だけを覗かせて、一人の男が倒れていた。
彼はこの列車の車掌であり、彼の下半身は落石によって見るも無惨に
――いや、形を認める事すら出来ない程に潰され、完全に瓦礫に埋れていた。

>「誰か、いませんか!?いたら返事をしてください!」

失血によって意識は朦朧とし、視界も暗んでいた彼は、
しかし誰かの声に反応して辛うじて手を震わせる。
そうして片手は床に付き、満身の力を振り絞ってもう片腕を上げ、そのまま重力の力を借りて床を叩き大きな音を立てた。
同じ行動を、出来るだけ等間隔に彼は何度も繰り返す。
最早声を振り絞る力は残されていない――否、あと一度しか振り絞れないと、彼は本能で自覚していたのだ。
誰かが自分の傍へと駆け寄ったのを感じ取ると、彼は最早光を認める事は能わない目を、それでも誰かの元へと向ける。
力強く、意識を、命を手放すまいとするように誰かのズボンの裾、
或いは袖――最早彼にはそれすら分からない――を掴むと、彼はたった一度だけ許された声を振り絞る。

「……無線機と、非常用のマスターキーを探せ……運転席にあったものは……無線も鍵も……両方潰れてしまっているだろう……。
 どちらも……期限に間に合わせる為煩雑な積載作業だったが……それでも何処かにある……筈だ……。
 無線は救助要請に……マスターキーは……反対側の運転席が無事なら……それで電車を動かせる……。
 トンネルが塞がっていても……上手くやれば……瓦礫をどかす位は……出来るだろう……。
 ここはもう……駅に近い筈だ……。救助を呼ぶか瓦礫を何とかすれば……君達は助かるぞ……!」

全てを言い終えると彼は掴んでいた物を離し、息絶えた。





102 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/24(月) 18:15:04 0 ?
>>101
現実的に考えると、脱線などをしていたら、列車を動かせませんよ。
ここは電化区間であれば、あの地震で停電しているため、仮に
脱線していなくても、電気機関車は動かせません。

仮定で考えてみましょう。
ディーゼル機関車でさえも、がれきをどかすなんて、現実的に考えてみますと、
もっとも危険な運転方法ですよ。下手をすれば、ディーゼル機関車が脱線します。
ラッセル車ならがれきをぶっ飛ばせるかもしれませんが…。

マスターキーか。
あれは運転席という事から、正確にはマスコンキーと呼ばれます。とマジレス。
キハ40系のエンジンの始動方法は変直切替レバーを使って行います。

103 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/24(月) 18:27:22 0 ?
大糸線にて、キハ52系が最近まで活躍していた理由を述べます。
今は試行錯誤を重ねつつ、キハ120系に置き換えられましたが…。

急勾配のアップダウンを繰り返すような山岳路線。
おまけに、豪雪地帯。
さらに、利用客が少ない。

実は、JR西日本は大糸線のキハ52系をキハ40系に置き換える計画を立て、
本選で走行試験を行いましたが、出力不足なのと、空転多発でダイヤ通りの
運転には耐えられず、結局計画が白紙となった事例があります。

キハ52系はDMH17Hが2台付いている気動車ですよね。
1台のエンジンが壊れたとしても、もう1台のエンジンで暖房の確保が出来ます。
雪崩に遭難して立ち往生した場合を想定して長く2エンジン車で活躍していたのですね。

キハ40系はDMF15HSAが1台の気動車です。それに、40トン近くの重量に、
220馬力という非力なエンジンなのと、特急用の変速機を踏襲した変速機特性のため、
加減速の多い仕業や勾配線区での運転には明らかに不向きです。

104 名前:MOBS ◆wRQwHnp5OOVI [sage] 投稿日:2010/05/24(月) 20:01:49 0
あぁ、そう言えば電気機関車とは何処にも書いてませんでしたね
あくまでこれは寝台特急でした。電車→列車に訂正しておきます
ついでに、瓦礫がどかせれば歩いて駅まで行けますよってこってす

105 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/25(火) 02:30:20 0 ?
>>104
寝台特急はくつる号では交直流電車列車の車両もありますよね。
あの列車の寝台はシンプルで、設備も何もありません。その分、
寝台券は安く済みます。

中でもゴロンとシートは格安で済みますが、長時間の乗車は苦痛となります。

106 名前:御剣怜侍 ◆7h7z5ETgh6 [sage] 投稿日:2010/05/25(火) 06:34:08 0
地震直後。崩れた壁の埃が舞う食堂車。
御剣怜侍は、その隅、机の下で、うずくまって震えていた。
身体を丸め、頭を抱え。目の焦点は合わず、ともすれば過呼吸を引き起こしそうな程に荒い息を吐いていた。

そこには、検事局始まって以来の天才、などと呼ばれた面影は、全くなかった。
ただ子供のように、内に秘めたトラウマに怯える事しか出来ない男が、いるだけだった。

――地震と、エレベータ。
御剣はその二つを、大の苦手としていた。
幼い頃に巻き込まれた事件の傷痕が、今も心に根深く残っている。
かつては毎晩、その事件の悪夢に苦しんだ事もあったが、今は悪夢の方は落ち着いていた。
しかし。こうして突発的な強い揺れに襲われると、その悪夢が再び蘇ってしまう。
時にはそのまま気を失ってしまう事もあるが、今回は意識を断つ事はなかった。

意識を断つ事なく、悪夢の残滓に震えつづけるしか、なかった。

【食堂車にて、トラウマモード中】

107 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/25(火) 06:56:02 0 ?
冷房は効かないし、連結は外れるし、車内は変なにおいがするし、
モーター音はうるさいし、大変だなあ。JR東日本の107系電車。

108 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/25(火) 07:14:34 0 ?
「新羅さん、エレベータに閉じ込められる」の巻。

いつものように宇都宮駅の隣にあるロビンソンのエレベータに乗った新羅さん。
いつものようにヨドバシカメラマルチメディア宇都宮店にて、研究所で使っている
レーザープリンタのトナーカートリッジを買うためと、Windows 7対応の
パーティション拡張ソフトを買うためだ。

円滑にエレベータが動き出したがここでアクシデント。エレベータが止まってしまったのだ。
「ああ、私としていけない事が起きた!実は私は閉所恐怖症なのです。」と、
がくがくしながら閉所恐怖症の怖さを体感する新羅さん。エレベータは故障のため、
30分ほど停止。ようやく動き出したとき、もう少しでちびりそうな状況で、やっと7階に
降り立ち、そのままトイレに駆け込んだ新羅さんは…。♪テレレレ〜テ〜レレテ〜レレテ〜レ〜♪

109 名前:MOBS ◆wRQwHnp5OOVI [sage] 投稿日:2010/05/25(火) 08:43:36 0
>>106

「だぁあ畜生重てえ! オイそこのヒラヒラワインレッド! 手ェ貸せ!」

食堂車の隅に置かれていたタンスの下敷きにされた金髪チンピラは、御剣を怒鳴りつける。
けれども彼は何の反応も示さず、旧態依然とテーブルの下で震えていた。

「クソッタレ、ビビってんじゃねえよ! 誰でもいいから手を貸しやがれ!
 つーか何でこんな所にタンスがあんだよクソが! っざけやがって!」

タンスは異様に重く、また引き出しの面が下になっている為、
持ち上げれば内容物が金髪に降り注ぐ事もあり得るだろう。
そうなれば彼は勿論、彼の激昂を買った君達も危険に違いない。
小さく持ち上げて彼を引きずり出すくらいなら、大丈夫かもしれない。

とは言え先述の通りタンスは重い。
それなりに力のある男性ならともかく、女性や非力な部類に含まれる男性では持ち上げられない事もあり得る。
周りには運良く割れなかったワインボトルが二本と、丈夫そうな椅子が幾つも転がっている。
何とか彼を助けられないものか。

【頭のいい、回転の早い方、どうにか彼を助けてあげてください
 助けて良い事があるかと言うと微妙かもしれませんが、災害と言えばモブお助けイベントかなあと】

110 名前:斉藤せいじ ◆eImjSJ1Yo2 [sage] 投稿日:2010/05/25(火) 14:20:32 0
ロビー車では室内灯が不気味に点滅を繰り返していた。

「おーい!フロント!誰かおらんか!?どないなっとんねん!」

ロビー車に飛び込んだ斉藤は驚愕する。複数の人間が床に倒れこんでいたのだ。

「だいじょうぶか!?おっさん!!」

斉藤は近くでうつ伏せになっている白髪の老紳士を助け起こすと再び驚愕することになる。

「うわ!」

なんと蒼白の老紳士の顔面は黒い斑点で覆い埋め尽くされていたのだ。

「びょ・・病気か!?おっさん!?」

「けはあっ・・・はあ・・・逃げ・・ろ・・・ウィ・・ルス・・・ぐふ!!」

老紳士は呻き声をあげると痙攣して動かなくなった。

「おっさーーん!!しっかりし〜〜!」

「がああああああああああ!!!!」

突然叫び声をあげると老紳士は獣のように口を開き斉藤に噛み付こうと襲い掛かってくる。
目は赤く充血して血の涙を流していた。

「なんやねん!!」

斉藤は老紳士を拳骨で殴りつけた。倒れると床で陸に揚げられた魚のように痙攣している老紳士。

ふと周りを見回せば倒れていた人間たちもゆっくり起き上がって斉藤に向かってふらふらと歩いてくる。
うろたえて後ずさりする斉藤。

ガチャン・・・

足で試験管を踏み潰す。それは感染者をつくりあげた物の残骸だった。

地震に感染者。なにかの陰謀に巻き込まれたのか?
斉藤は非常用に入り口などに設置されている懐中電灯を引っ手繰る様に取り外すと
列車の窓ガラスを割り外に逃げ出した。

「悪夢や!こりゃ悪夢や!」

トンネル内を走る斉藤は展望車の辺りまで逃げた。
斉藤は展望車に向かった山田のことを気にかけ窓の外から覗いてみると
糸井、山田、ブラックジャックの三人がいた。

「お!お!ゾンビや!ゾンビがおるぞ!逃げろ!」
叫んだが聞こえていないようだ。斉藤はドアを開けてくれとジェスチャーしてドアをドンドン叩いた。

ロビー車方向のトンネルの暗闇から「うああああ〜」と感染者たちの呻き声が近づいてくる。

「おーい!誰か開けてくれ!!手動でなんか開けるやつあるはずや!!」

(どうせあれだからこんな展開にしてみました)

111 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/25(火) 14:38:01 0
ゾンビってwwおまっwww
馬鹿が一人いるだけなんだし投げやりになっても仕方なかろう
まあ医者もいるし周りが良ければ良いかもだけどね
不味かったら錯乱状態の幻覚だったとか出来るし

112 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/25(火) 14:43:12 0
ゾンビはないだろ…バイオと同じになるぞ

113 名前:MOBS ◆wRQwHnp5OOVI [sage] 投稿日:2010/05/25(火) 15:45:15 0
「オイ……オイアンタ、起きろよ。しっかりしろって、人の鼻っ柱ぶん殴った挙句ゾンビ呼ばわりはひどいぜ? こんな良い男捕まえといてよお」

壁にもたれ掛かり気絶している斉藤を軽く小刻みにはたき、男は呼び掛ける。
周りの状況を見るに、斉藤はロビー車のドアを開けた拍子に落ちてきた天井で頭を打ったようだ。
普通の列車ならともかく、ホテル風の趣きを醸す為の天井である為、何かの建材で上塗りされた部分が崩れたのだろう。
見上げてみれば、剥き出しの天井が一部姿を除かせていた。

男は彫りが深く精悍な顔立ちに甘くも苦い笑みを浮かべていた。
ブロンドのオールバックと言う髪型も相まって、彼は欧米人風の印象を思わせる。

「なんか良く知らないが、アンタお笑い芸人なんだって? 知り合いに一人えらいファンがいてね。
 そろそろネタの物真似が鬱陶しいから引っ叩こうと思ってたんだが……
 まさか本物をはたく事になるとは思わなかったよ。まあぶん殴られるとも思っちゃ無かったけどな」

彼はフロントの傍に転がっていたティッシュペーパーを丸めて突っ込んだ鼻を撫でる。
寝ぼけた斉藤がやらかした事に言及しているが、口振りに嫌味の気配はなく、あくまでジョークのようだ。

「しっかりしてくれよ? 芸人のアンタがへこたれてどうすんだ。
 ……まあ、知人を見る限りじゃ、アンタのネタが笑えるかどうかは怪しい所だが……」

何気なく手厳しい言葉を、彼はやはり冗談の音色で吐き出す。
どうやら悪意はないが、皮肉屋の気はあるようだ。
或いは悪気や気遣いと言うものを無視出来るのかもしれない。

「さて……どうする? ここを探してみるか、それとも一旦食堂車まで帰ってみるか。
 勿論野郎と一緒に過ごす趣味はねえって言うなら……そりゃ俺だってないからな。好きにさせてもらうさ」

114 名前:MOBS ◆wRQwHnp5OOVI [sage] 投稿日:2010/05/25(火) 15:51:11 0
【一応夢オチって事にしておきました
 何か自分がバイオっぽい事やっちまいましたが、
 自分の中でミステリーな要素はバイオや逆転裁判が限界なのであしからず】

115 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/25(火) 19:02:17 0 ?
気が変わった。このスレ、しばらく様子を見ます。

116 名前:杉下右京 ◆0NfeAvRda6 [sage] 投稿日:2010/05/25(火) 21:28:06 0
>>101
>失血によって意識は朦朧とし、視界も暗んでいた彼は、
>しかし誰かの声に反応して辛うじて手を震わせる。

「……あれは。大丈夫ですかっ!?」

顔を強張らせ、右京は足元が覚束ない車内を駆ける。

>誰かが自分の傍へと駆け寄ったのを感じ取ると、彼は最早光を認める事は能わない目を、それでも誰かの元へと向ける。
>力強く、意識を、命を手放すまいとするように誰かのズボンの裾、
>或いは袖――最早彼にはそれすら分からない――を掴むと、彼はたった一度だけ許された声を振り絞る。

「しっかりしなさい!」
しかし返事は無い。ただ、男は何かを伝える為だろうか。
消えそうな声で語り始めた。

>「……無線機と、非常用のマスターキーを探せ……運転席にあったものは……無線も鍵も……両方潰れてしまっているだろう……。
>どちらも……期限に間に合わせる為煩雑な積載作業だったが……それでも何処かにある……筈だ……。

「……分かりましたよ。マスターキーですね。携帯が通じない以上、
無線機も必要でしょう……」

> 無線は救助要請に……マスターキーは……反対側の運転席が無事なら……それで電車を動かせる……。
>トンネルが塞がっていても……上手くやれば……瓦礫をどかす位は……出来るだろう……。
>ここはもう……駅に近い筈だ……。救助を呼ぶか瓦礫を何とかすれば……君達は助かるぞ……!」

「……君。しっかりしなさぁい!!……くっ。」
右京は顔を強張らせ、溜息を吐く。目の前に救える筈の人がいながら
何も出来ない自分に苛立ちを覚えながらも、彼はすぐに冷徹な仮面をその顔に戻す。

「……貴方の言葉、無駄にはしませんよ。必ず、売られた喧嘩は勝ちます。
そして、必ず……脱出してみせます。」

右京は静かに、そして力強く言うと男の顔にハンカチをかけ歩き出した。

【マスターキー、無線機を探す為に食堂車方面へ―>】





117 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/26(水) 01:39:25 0 ?
> しねよ雪んことアテナww

おっと、聖闘士星矢関連の掲示板へ電波が飛んだか。
※雪んことは、その掲示板の管理人の一人です。きちんとキャップを持っています。

雪んこを叩いて、キャップ剥奪へ追い込みましょう。

118 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/26(水) 01:49:27 0 ?
北白河 ちゆり ◆kANAVDTx0cも叩き相手として追加。

ならば、君達、事実を教える!
シンラ・キシタニ・ヴィ・ブリタニアが命じる!
北白河 ちゆり ◆kANAVDTx0cは死ね!!

119 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/26(水) 13:46:46 0
>>118
参加したいなら
きちんと自己紹介して参加してください

120 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/26(水) 13:56:02 0
>>岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA
お前は何と戦ってるんだ?

121 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/26(水) 13:59:18 0
>>115
様子見るじゃなく
参加表明して参加すりゃいいじゃん

122 名前:糸井緋芽子 ◆0mZJc5qfZk [sage] 投稿日:2010/05/26(水) 15:30:11 0
>83 >91 >92
「あっはっは!そりゃそうね。
アンタも男の次はおばさんに付きまとわれてツイてなかったわね!
だけど医者ならちょうどいいわ。なんかあった時真っ先に診察してもらえるよう予約しとくから!」

男の皮肉も意に介さずに豪快な笑い声を立てる糸井緋芽子。
黒衣の医者はこれ以上会話に付き合う気は無いという風情で緋芽子に背を向け展望車の座席に座りお茶を飲んでいる。

話が続かず手持ち無沙汰になった糸井緋芽子が自室に引き上げようとしていると
突然大荷物のトランクを引いた逆メリハリ女子が明るい声をあげて乱入して来る。

>「どうも、私のマジックショー見に来てくださるなんて光栄……うわ!」

途端轟音が鳴り響き展望車は大きく傾いた。
小太り体型の緋芽子は床をバウンドするように転がり展望車の入り口の扉にぶち当たった。
幸い列車最後尾の展望車の破損具合はそれほど酷くない。


「何?何がおこったのよ?アンタたち無事?
アラ真っ暗じゃないの〜?事故?停電?」

糸井緋芽子はぶつけた肩や腰をさすりながら顔だけ上げて声を出した。

123 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/26(水) 18:02:41 0 ?
それなら仕方がない。トーキング・ヘッド ◆JOJO/AxYxIを呼んでくる。

124 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/26(水) 18:05:00 0
>>123
参加するなら宣言してください
これ以上荒らすなら通報します

125 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/26(水) 18:06:46 0
参加したところでまともなレスが出来る訳ないだろ
さっさと通報した方がスレの為
スレ主なのかただの阿呆なのか知らんが、真摯さってのは使う相手を選ぶべきなんだぜ

126 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/26(水) 18:09:59 0 ?
この状況の最中、トーキング・ヘッド ◆JOJO/AxYxIと紅蓮と流星と、
ソディアックとが加わり^^。

岸谷 新羅
「寝台特急サザンクロス号の部品はすべて北朝鮮に売却して、
利益を得れば、岸谷組の完成ニダ。
これからは、ニダ化ボルボッ糞グループから岸谷組に変わる。」

127 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/26(水) 18:14:16 0 ?
>>124
批判厨房!よくも私を怒らせてくれましたね!!
無効が邪魔するからますます荒らすじゃないか!!

と、大いにファビョて逆ギレ。

128 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/26(水) 18:17:09 0 ?
削除対象アドレス:
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1273671027/

削除理由・詳細・その他:

ガイドライン3:固定ハンドル(叩き)

129 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/26(水) 18:35:13 0
>>125
同意。ぶっちゃけた話、問題の阿呆は2ch全域で暴れてる基地外板荒らしだしな。
そもそもあんたの言う通り、まともなレスは無理。そいつは他人との意思疎通が出来る知能レベルじゃないから。
端的に言うなら、コピペの代わりに電波文垂れ流して荒らすトゲピー真也ってトコ。

130 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/26(水) 18:37:12 0
http://twitter.com/i85sshinra
http://yy72.60.kg/siberia40plus/

http://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1273671027/68
>68 :岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/22(土) 06:41:28 0 BE:2732227586-2BP(601)
>以前の蟲師スレの二の舞か?
>このままでは、スレッドとして機能を失ってしまいます。
>
>なので、私は様子見とします。
>変なレスがあったら何かレスを返します。

訳:相手にされるまで私は荒らし続けます

131 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/26(水) 18:38:26 0
自己満足の荒らしもここまで来たらただの精神病患者だな

132 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/26(水) 18:40:03 0
よく考えたら精神病患者に失礼だったな
岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRAはゴミ以下だったわ

133 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/26(水) 18:41:29 0
そもそもまとめサイトの参加者一覧でその池沼の名前が出てない事自体が答え。
ついでに言うならスレの参加者は誰もこいつ相手にしてないし。

134 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/26(水) 18:42:11 0
岸谷 新羅▲†ゐ√ΔψΔψ ◆i85SSHINRAの愚痴★。
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/yume/1269340235/

自分専用スレとか立てるアホに未来はない

135 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/26(水) 18:43:49 0
親切にトリップまで付けてNG入れてくださいって言ってるようなもんだから
普通にNG入れてスルーすればいいだけなのにね
反応する奴は専ブラ使ってない素人か

136 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/26(水) 18:45:16 0 ?
もう駄目だ…。こいつ、何とかしないと…。
以前の化物語スレの二の舞のように批判文章で埋める気ですか?

137 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/26(水) 18:46:05 0 ?
>>135
いいえ。Jane Styleを5年間、ヘビーに使用しています。

138 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/26(水) 18:50:27 0 ?
批判厨房や叩きさんに相手にしたりするのは、まさに、火に油を注ぐようなものです。
それは分かっていても、こう叩かれてはついつい相手にしてしまい、どんどん荒れる悪循環です。

もう死にたい。

139 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/26(水) 18:55:05 0 ?
ならば、炎上は何なのか?を説明します。

炎上とは、まあ、このスレの批判のように、自分に対するコメントでどんどんあふれかえる事です。
トーキング・ヘッド ◆JOJO/AxYxIとか、炎上するような発言をしたから、どんどん炎上してしまいます。

※トーキング・ヘッド ◆JOJO/AxYxIは週刊少年漫画板にて、めだかボックスとか、週刊少年ジャンプの
漫画スレを激烈に埋め立てで荒らし、P2が2アカウント焼かれた前歴のある荒らし固定ハンドルさんです。

140 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/26(水) 19:09:55 0
>>139
あんたのせいで荒れてるんだよ
とっとと消えてくれ

141 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/26(水) 19:14:03 0 ?
分かりました。数時間様子見とします。
何か、批判のレスがあったら何かレスをしますので。

142 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/26(水) 19:17:47 0
>>141
様子見とかしなくていいから
もう書き込まないでくださいお願いします

143 名前:山田奈緒子 ◆oOWEk44fpA [sage] 投稿日:2010/05/26(水) 22:25:15 0
>92 >122
列車が大きく傾きずざーっと座席に突っ込む。
ガラスの破片が降ってくるが幸いぐさっと突き刺さるような事は無かったようだ。
「あいたたた……」

>「何?何がおこったのよ?アンタたち無事?
アラ真っ暗じゃないの〜?事故?停電?」

「なんとか! どこだ私の四次元トランク……あった!」
一緒に吹っ飛ばされてきたトランクを手繰り寄せる。
「とりあえず明かり……! あれでもない、これでもない」
某猫型ロボットのようにトランクの中を手さぐりで探す。
取りいだしたるは懐中電灯の形をした何か、と見せかけて種も仕掛けも無いただの懐中電灯。
マジックに使う演出用ライトの代わりである。
「レ○―ラ!」
最近のRPGは洞窟内でもなぜか明るいために死語になった呪文を唱えると、明かりがついた!
本日初のマジックである。何の事はない、ただ懐中電灯のスイッチを入れただけ。

「なんだこれは……」
明かりをつけてみると、車内はぐちゃぐちゃ。
そして窓の外はトンネルが崩落したらしく瓦礫で埋まっていた!

144 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/27(木) 02:37:49 0 ?
キハ20系の最終減速比:2.976
キハ40系の最終減速比:2.995

145 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/27(木) 02:44:54 0 ?
甘楽本線 下野白川駅〜甘楽古倉駅

最初のトンネルを抜けた後、甘楽山地をガタンゴトンと走り抜けます。
真冬は豪雪地帯となる地帯なのと、山の中なので、トンネルや鉄橋も多いです。

途中、キハ40系はDMF15HSAエンジンをグイーンと吹かしながら、急坂を登ります。
途中、長ーい甘楽トンネルを渡ります。甘楽トンネルは、全長8,400mの長大トンネルです。
甘楽トンネルを抜けると、甘楽古倉駅に着きます。あの駅は冬季は通過扱いとなる臨時駅です。

甘楽古倉ダムが見えます。スノーシェードに覆われた臨時駅です。

146 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/27(木) 02:49:05 0 ?
蓬莱本線 下野古市駅〜太丸駅

発車後、60km/hほどまで力行して、しばらく惰行走行を行った後に再度力行。
90km/hほどまで加速。40系気動車ならではの重たいジョイント音が聞けます。

147 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/27(木) 03:09:17 0 ?
甘楽本線 キハ40系の鉄路の子守歌。因幡新羅駅〜帝人駅間。

発車後、緩い登り勾配をごとごと走ります。途中、帝人トンネルを抜けます。
帝人トンネルを抜けますと、エンジンを吹かしながら加速し、ゆっくり速度が上がり、
時速60キロ付近まで加速。

トンネルを抜ける。踏切を渡る。その後に鉄橋を渡り、再び踏切を渡ると、
ノッチオフしてあとはひたすら惰行走行。途中、レールの継目が交互継目に
なっている区間があり、忙しないジョイント音が聞こえます。

♪鉄道唱歌のオルゴール♪
「ご乗車ありがとうございました。まもなく、帝人、帝人です。1番線に入りまして、降り口は
左側です。お降りの際には車内にお忘れ物、落とし物なさいませんようにご注意ください。」

148 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2010/05/27(木) 04:11:56 0
>>岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA
お前は>>142が読めないのか?
ここはお前のブログじゃないぞ
twitterやってるならそっちでやってくれ

149 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/27(木) 04:18:32 0 ?
とりあえず、医療用メスで手首を1本いっとく?

150 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/27(木) 04:20:44 0 ?
>>148
寝台特急サザンクロス号は欠陥車なので、廃車にする事は絶対決定ですが…。

私がギアス能力で分析した結果、列車の作りが非常に粗末で、
とんだ手抜き工事をしていたと推定。これでは姉氏設計と一緒です。

姉氏設計姉氏設計姉氏設計姉氏設計姉氏設計姉氏設計姉氏設計。

151 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2010/05/27(木) 04:20:55 0
>>149
日本語が解らないのか?

>142 :名無しになりきれ :2010/05/26(水) 19:17:47 0
>>>141
>様子見とかしなくていいから
>もう書き込まないでくださいお願いします

これ読めるか?
お前に言ってるんだぞ

152 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2010/05/27(木) 04:21:56 0
安価ミス
>>150>>151宛な

153 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/27(木) 04:23:52 0
岸谷はもう手遅れだからスルーしようぜ
と言うかスルーできない奴多すぎだろ
専ブラ使ってNG入れりゃいいんだぜ

154 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/27(木) 04:24:54 0
そりゃ中国人に日本語読めって言っても読めないだろ

155 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/27(木) 04:28:36 0
http://twitter.com/i85sshinra
http://yy72.60.kg/siberia40plus/

岸谷 新羅▲†ゐ√ΔψΔψ ◆i85SSHINRAの愚痴★。
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/yume/1269340235/

http://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1273671027/68
>68 :岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/22(土) 06:41:28 0 BE:2732227586-2BP(601)
>以前の蟲師スレの二の舞か?
>このままでは、スレッドとして機能を失ってしまいます。
>
>なので、私は様子見とします。
>変なレスがあったら何かレスを返します。

訳:相手にされるまで私は荒らし続けます

156 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/27(木) 04:29:44 0 ?
向こうががーっと言い出すから私も我慢できず、激烈に反論しちゃうじゃないか?

寝台特急サザンクロス号はろくに設計もしないで作った姉氏設計の列車です。
そのことだけは絶対に忘れるな!

私のスレと、私が書いているスレはどうして、こういう風に荒れるのでしょうか?
元と言えば、原因を作っているのは私です。

いつも親や会社の人に、「このような失敗の原因を作っているのは新羅だよ。」と
言われているのと同じ事です。

157 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/27(木) 04:41:23 0
『デュラララ!!』の岸谷 新羅を性的に愛するスレ。
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/erochara/1269776084/

158 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/27(木) 06:19:04 0 ?
ピーッ!
「こちらは運行指令、こちらは運行指令です。応答どうぞ。」

岸谷 新羅
「えー、ただいま置き石がありましたので停車しました。
置き石の様子を調べます。どうぞ。」

159 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/27(木) 07:08:20 0
>>156
スレッドの趣旨から外れた事をやっているからだろ
気付いたのなら早く消えろ
わかってやっているのならもう何も言わん
ただお前を消す

160 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/27(木) 07:32:59 0 ?
叩き第一弾なら、お笑い小咄板の「バカな夜神 月はこんなミスをする」スレ。

第二弾は、なな板に自分で立てた「化物語の阿良々木 暦だ。」スレや化物語スレ。
第三弾はキャラサロンの「めだかボックス」スレ。

そして、第四弾はこのスレです。
やっぱり、私って叩かれっぱなしなのね…。

161 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/27(木) 14:58:44 0
>>160
自分のやってることを冷静に考えてみろ
的外れなことやってるから荒らし扱いされてることに気付け
大人なんだからそれぐらいは出来るだろ?

162 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/27(木) 15:07:15 0
コテのキャラになりきってないのも問題だな

163 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/27(木) 15:10:04 0
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1273671027/37
>37 :岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/20(木) 03:03:07 0 BE:910743528-2BP(601)
>忌避されていると判断したため、私は別の列車に乗り換えます。
>-停車駅に停車した後、私はサザンクロス号から降りて、その駅で、
>特急券、寝台券を払い戻して、以後は普通列車へ乗り換える。-
>
>※忌避されているのなら、別の手段という考慮を取るのは当然。
>これ以上嫌われたくないし。

嫌われたくないんだろ?
今やってることは嫌われない行為か?
その辺のこときちんと考え直せ

164 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/27(木) 16:40:43 0
もっともらしい事言ってるけどさ、お前さんも荒らしだろ
何を言っても聞かないと分かってる奴に延々語りかけて反応呼んでるだけじゃねえか
ほっとくんだよ、こんな精神異常者は。それが出来なきゃお前も馬鹿を煽ってる荒らしと同じだ

165 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/27(木) 17:34:29 0
岸谷は放っておいたら日記帳にするから無意味だけどな
透明NGに入れとけば気にならないだろ

166 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/27(木) 17:52:53 0 ?
>>164
トーキング・ヘッド ◆JOJO/AxYxIの自演甲種。

167 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/27(木) 18:24:07 0 ?
あほ倍のせいで、デュラララ!!なりきりスレが攻撃されて仕方がありません。
表示されている50件中にまともなレスが数件しかない参上で、このままですと、
このスレッドで、スレッドごとの削除依頼(固定ハンドル叩きと見なしたためと、
寝台特急サザンクロス号は姉氏設計で大きな欠陥が見つかって廃車とするため)も
やむを得ないのは確実です。

それに、スレッドとして殆ど機能しなくなりました。削除依頼のテンプレートでも。

削除対象アドレス:
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1274555134/

削除理由・詳細・その他:
GL3:固定ハンドルについて(叩き)

固定ハンドル「岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA」に対する叩きがひどく、
スレッドとして全く機能していません。削除をよろしくお願いいたします。

168 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/27(木) 18:41:31 0 ?
平和島 静雄
「俺の品に問題がある。」

折原 臨也
「俺の台詞だよ。」

平和島 静雄
「そんなの、誰もほしがるものか。そう思ってさ。
俺の新曲のテープを持ってきた!」

カチッ!ホゲェ〜〜〜〜ッ!!!!ジャンジャンジャン!!

折原 臨也
「静雄!止めてよ!もうおしまいだぁ〜っ!!」

平和島 静雄
「新羅よ、俺と思いっきり先公にしかられようぜ…。」

岸谷 新羅
「静雄さん!あんな馬鹿力で抱きつかれたら痛い!痛いって!
ちょっと、悪いのですけれどね…。」

平和島 静雄
「なに!?観察日記!?新羅の、裏切り者〜っ!!!!」

岸谷 新羅
「あたいたいたーっ!?ひどいよ!静雄さんったら!?
何もぶん殴らなくてもいいじゃないですか?」

ギンコ
「一体どこに行っていたんだ?」

岸谷 新羅
「静雄さんにひどい目に遭っていたのです。」

ギンコ
「そんな事よりも、創世セットの中身を見てごらんよ。」

169 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/27(木) 18:49:46 0
いい病院紹介するから入院しときなよ

170 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/27(木) 19:00:03 0
http://browser2ch.web.fc2.com/
専ブラ入れろカスども

171 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/27(木) 19:01:35 0 ?
叩きに注意。

叩かれても平気なように、ガスター10をウィスキーやウォッカと一緒に飲んでおきます。

172 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/27(木) 19:04:06 0 ?
実は、今日の車の運転は叩かれて腹が立っているためか、
アクセルをめいっぱいベタ踏みして、気がついたら、一般道路で、時速80キロも出ていました。
郊外道路では、最高で時速130キロも出していた…。危ない運転だなあ。

あと一歩で事故をやるところでしたよ。事故を起こしたらネタではすみませんから。

173 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/29(土) 05:33:48 0 ?
この種の地震ネタって、いかのアニメの場面に類似している事を確認。
マルチポストになりますが、いったん転載。

http://hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/train/1254715743/223-224
> 223 :名無しでGO!:2010/05/29(土) 02:59:47 ID:suKJgn/M0 (PC)
> この世界の金沢は石川線と浅野川線が地下線で結ばれてるんだろうか?
>
> ttp://areya.tv/up/201005/28/12/100529-0232000587.jpg
> ttp://areya.tv/up/201005/28/12/100529-0234380837.jpg
> ttp://areya.tv/up/201005/28/12/100529-0234510549.jpg
> ttp://areya.tv/up/201005/28/12/100529-0243520569.jpg
>
> 224 :岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/29(土) 05:28:40 ID:DNRlfwyp0 (PC) ?2BP(601)
> >>223
> ようやくなな板のサバイバルTRPG寝台特急スレの、
> 地震ネタの空気がこのアニメの場面に直結している事が分かった。

174 名前:杉下右京 ◆0NfeAvRda6 [sage] 投稿日:2010/05/29(土) 16:49:07 0
>>106>>109
様々な物が散乱した車内通路を抜け、杉下右京は食堂車へと戻ってきた。
部屋の中は凄まじい荒れっぷりで今にも崩れそうな箪笥が見える。
そして部屋の隅で、震える人影を見つける。
ワインレッドの服がちらりと見える。先程の検事だろうか?

「無事でしたか。安心しました……しかし。
まだ、他も乗客の方々の安否を確認できていません。
先程も、残念ながら1人……」

御剣に声をかけようと歩み寄るが、後方から怒鳴り声にも近いものが飛び込んできた。
右京は努めて冷静な顔でそちらの方へ振り向く。

>「クソッタレ、ビビってんじゃねえよ! 誰でもいいから手を貸しやがれ!
>つーか何でこんな所にタンスがあんだよクソが! っざけやがって!」


周囲を見渡す。箪笥に若干の隙間が見え、同時に金髪の男の顔が確認できた。
どうやら地震の際に箪笥にはさまれ身動きが出来なくなってしまったらしい。
「失礼ですが、人に助けを乞うにも言い方というものが在ると思いますがね。
いや、失礼。一言多いのが僕の悪い癖です……」
慇懃無礼な対応に、慇懃無礼で返す。それは非常時でも変わる事はないようだ。

>丈夫そうな椅子が幾つも転がっている。

「君、そこの君です。」

御剣に声をかけ、同時に椅子を手にする。
椅子の足を箪笥の隙間に押入れ、持ち上げるような仕草を見せた。

「御剣検事、反対側から彼を助け出してください。貴方のその様子から察するに
ショックを起こしているのは分かりますがねぇ……今は、負傷者を助けるのが優先ですよ。
さぁ、御剣検事……早く!」

【右京:食堂車に到着、金髪MOBを救出を開始&御剣に協力を要請】

175 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/29(土) 18:00:08 0 ?
岸谷 新羅
「ルルーシュ様、大変です!シナトラワールドのロケットが地下に崩れ落ちました!
重さが2トンの高性能爆弾があと4時間で爆発してしまうのです!」

176 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/29(土) 18:03:11 0 ?
ルルーシュ
「時間がかかりすぎている。
早くしないと、失敗しても戻ってくる時間はないぞ。」

岸谷 新羅
「これ以上は危険です。
平和島さん、折原さん、爆弾処理は中止です。
直ちに現場を離れるようにしてください。

折原 臨也さん、あなたまでどうしたのですか?
危険だというのが分からないのですか?」

ルルーシュ
「もう戻ってくる時間はない。もしも、時限装置が止められなかったら…。」

177 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/29(土) 18:50:06 0 ?
甘楽本線でレールぐったり。氷で冷やす。

8月の猛暑の最中、因幡新羅駅にて、レールがゆがんでいるのを発見。
最大で約4cmもゆがんでおり、これを氷で冷やしてゆがみを直した。
原因としては、あの猛暑で、レールが伸びすぎて、継目の隙間が
無くなった事が最大の原因として調べている。

この事態で4本の列車が運休。1500人の乗客の足に影響が出た。

178 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/29(土) 18:58:01 0 ?
これまでの旧型電車は、電動機を台車枠と、車軸とで支える、吊り掛け式が主流であった。
この方式では、電動機が直接振動を受けるため、傷みやすく、また、電動機を頑丈に作ると、
逆にレールを傷める事になる。

吊り掛け式は、低回転&高トルクの電動機を使うためと、目の粗い歯車を使っているため、
走行時には吊り掛け式特有の激しいモーター音を発する。

私が経験した吊り掛け式は、東武鉄道の5000系電車くらい。
あのモーターの音は非常にすごかったですよ。

179 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/29(土) 19:08:22 0 ?
両毛線の思川橋梁がプレートガーダー橋の時代の方が良かったな。
よく栃木県の地名を多用してしまいますが、気にしないでください。

今回は逆行鉄橋の思川で、115系電車の走行音ですが…。
叩かれても平気なように、酒を飲んで脳髄を麻痺させてきました。

思川駅を発車後、80キロほどまで加速。途中、カーブがあるため、
大幅に減速。カーブを抜けると、再度力行して、思川橋梁をガァーッと通過。
その後、ガタン、ガタン、ガタン、スタタタンといったジョイント音を響かせながら走っていく。

もちろん、小山ゆうえんち(現小山ゆうえんハーヴェストウォーク)を横切っていくのが分かります。

180 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/29(土) 19:17:20 0 ?
ユニクロの標準的なエレクター(棚板)の長さは180センチ。

181 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/29(土) 19:18:16 0 ?
キハ181系気動車は永遠不滅だ。

182 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2010/05/30(日) 15:09:24 0
http://twitter.com/i85sshinra
http://yy72.60.kg/siberia40plus/

岸谷 新羅▲†ゐ√ΔψΔψ ◆i85SSHINRAの愚痴★。
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/yume/1269340235/

http://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1273671027/68
>68 :岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/05/22(土) 06:41:28 0 BE:2732227586-2BP(601)
>以前の蟲師スレの二の舞か?
>このままでは、スレッドとして機能を失ってしまいます。
>
>なので、私は様子見とします。
>変なレスがあったら何かレスを返します。

訳:相手にされるまで私は荒らし続けます

183 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/05/30(日) 16:11:26 0 ?
Angel Beatsのスレを見て、意外に唖然したわ…。

だって、このスレの地震ネタ、どう見ても、Angel Beatsの
トンネルの落盤のシーンに類似していますし…。

184 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2010/05/30(日) 22:37:03 0
以後「岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRAの日記帳」にスレ名変更

185 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/30(日) 22:54:48 0
だが断る

186 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/30(日) 23:54:34 O
>>184
自演乙

187 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/31(月) 04:37:13 0
>>185
自演乙

188 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/05/31(月) 20:02:27 0
その時だった。とっさに振り向いた彼等の眼に映ったのは------
ブルーハワイ!!!!!

189 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/06/01(火) 01:14:59 0
食堂車の奥にある厨房からひときわ騒がしいざわめきが聞こえ出す。
数人はいる様ではっきりと聞きとることは難しいがどうやらかなり険悪な雰囲気のようだ。
金属製の調理器具らしきものをひっくり返したらしいけたたましい音。人が転倒したらしき音と悲鳴。
やがてひとりの男が食堂車へとかけてくる。振り乱した髪に血走った目、ボタンが飛んだのか襟元が大きくはだけたシャツ。明らかに尋常な様子ではない。

「テメー!待やがれ!」
後ろから響く怒号。追って出てきた中年の恰幅の良いがらの悪そうな、一言で言えばヤクザ風な男の左腕からは血が流れている。
状況からして、逃げる男が脇に抱えている小ぶりなダンボールの中身は厨房から持ち出したすぐに食べれそうな食材だろうか?
どうやら厨房で食料を奪い合いになった挙句の乱闘騒ぎのようにみえる。しかしまだ事故直後で食事の心配など時期尚早と言える。
ましてやそれで暴力沙汰に発展するなどとても常識的とは言い難い。
最初は小さないがみ合いがささいなことから大きくなり、大の男たちが厨房で喧嘩騒ぎを起こしたのだろうか?
そして厄介なことにこのくだらない諍いの勝者は片手に包丁を握っていて、興奮し切っている…!

食堂車の騒ぎを気にもとめず次の車両へと逃げ込み、その端の扉から車外へと脱出を図ろうとしたとき何者かが立ちふさがった。
いや…ただそこにいたといった方がいいだろうか。その人物―岸谷新羅―は何も気にもとめずぶつぶつとひとりごとをつぶやき続けていた。

「テメェ!そこをどけ!どきやがれ!おいっ、これがみえねぇのか!?もう一人刺してるんだ!おどしじゃねぇぞ?」
「……キハ……系は……絶望…吊…」
「くっ!ざぁけやがってぇえぇぇぇ!!死にやがれぇぇえええ!!!!」
「」

ドスゥぅぅぅぅ!!グリィ…!ズシュ…ドサッ…

「はっ、はぁ!ざ、ザマァみやがれ。俺はどけっていったぜ?糞野郎が!」
倒れた岸谷の周囲にみるみる赤い血溜まりが広がってゆく。傷口は正確には伺いしれないが心臓のあたりと思われる。
刺された岸谷はピクリとも動かず、その上を踏みつけて男は車外へ続く扉に手をかけ…

「な、なんで?チクショウ!開きやがらねえ!?衝突で歪みやがったのか?」
「ゴルァァァァァ!!!テメー!よくも上等な真似してくれたなぁ?!」
「チッ、クソッタレがぁぁぁ!!!」

数分後。そこには岸谷を含めた三人の男の屍とダンボールが転がっていた。
いくら異常事態とはいえ平気ではモノを振り回した彼らが何者だったのか?どのような人間関係だったのか?本当にタダの食料をめぐった喧嘩だったのか?
今となっては誰も知る由もない……。




190 名前:杉下右京 ◆0NfeAvRda6 [sage] 投稿日:2010/06/02(水) 21:47:20 0
「御剣検事……!?」

おびえ切っている検事に反応はない。
右京は思わず顔を震わせ叫ぼうとした。

「何やってんすか!?お、けが人じゃねぇかよ!!
おい、おっさん!ちゃんと支えててくれよ……っと!!」

突然右京の隣に、大柄の男性が並び立つ。
右京は思わず目の前の男に叫ぼうとした。
「亀山……君ではありませんねぇ。」

男は数時間前にこの列車の中ですれ違った男だった。
携帯でなにやら娘らしき者と会話している様子だったのを覚えている。
男は金髪の青年を救出すると右京に向けて、警察手帳を見せた。

「あ、俺はこういうもんです。加茂伸之助っていいます。」

男は警察官だった。亀山によく似たこの男を右京は間近で食い入るように
見つめる。

「似てますねぇ……いや、失礼。知り合いによく似た人間がいたものですから。」

加茂は不思議そうな顔で見つめ返す。そして右京が取り出した警察手帳に
目を丸くした。

「お、おっさんも刑事!?まじかよ……」

「加茂刑事。おっさんとは失礼ですねぇ……私はあなたよりも階級が
上です。もう少し年上を敬う心をお持ちになったらどうでしょうか?」

真顔で呟く右京に、加茂はやや顔を歪めて苦笑いをするしかなかった。


191 名前:御剣怜侍 ◆7h7z5ETgh6 [sage] 投稿日:2010/06/03(木) 23:07:51 0
あれから、どれほどの時が流れたのだろう。
といっても地震自体は数十秒、それから数分も経っていないのだが、御剣には那由他の時に感じられた。
地震そのものの衝撃は勿論の事、引き出された過去の記憶が脳裏を蹂躙し続け、ショックが尾を引いていたのだ。

御剣は、漸く顔をあげた。悪夢の隙間から、誰かが自分を呼ぶ声が聞こえた気がしたのだ。
まだ少し頭がぼうっとする。指の先が痺れている気がする。それでも、先ほどよりはずっと正常な精神状態に近づいていた。

自分を呼んだのは、二人。
一人は、先ほどから大声で喚き散らしていた金髪のチンピラだった。タンスの下敷きになってしまっている。
そして、もう一人。先ほど会った、銀縁メガネの男……杉下右京その人であった。

「ム……あ、あぁ。うム……大丈夫、だ……」

御剣は掠れた声でそう答えると、テーブルの下から這い出し、ズボンの埃を払った。

見ると右京の隣には、屈強な印象の男が立っている。話の流れを聞くに、どうやら彼も刑事のようだった。
御剣はポケットから検事バッジを取り出すと、自身の身柄を明らかにし、
「……一先ず、そこにいる男性を助けたい……と思うのですが。力を、貸していただけますか」
そう言って、下敷きにされているチンピラを指した。

192 名前:MOBS ◆wRQwHnp5OOVI [sage] 投稿日:2010/06/05(土) 11:38:31 0
>>190>>191

「おっせーんだよヒラヒラ! ……つーかテメエら揃いも揃って親方日の丸かよ」

タンスから這い出すや否や金髪は我鳴る。
だがすぐに気難しそうに顔を顰め、暫し沈黙。

「……とは言え、助けてもらった事にゃ礼を言うぜ。助けようとした事にもな。ありがとよ。
 こう見えても職業柄義理は固えんだ。嘘じゃねえ。面倒くせーから職種も明かしとくがよ、まあヤクザって奴だな。
 ……この状況でポリがどうだのヤクザがどうだの言やしねえよな?」

頭は下げないものの謝辞を述べつつ、金髪は彼らから顔を背ける。
人に礼を言い慣れていないが故に、無性に気恥ずかしいのだ。
泳ぐ視線の行先を求め、彼はふと足元のタンスに目をやった。

「しっかしまあ、何だってこんなトコにタンスがあんだよ、マジで。
 しかもやたらとクソ重てえと来たもんだ。……あぁ?」

タンスを軽く蹴った金髪は、ふと食堂車の奥の食堂へと視線を推移させる。
誰かがこそこそと、物陰に隠れるようにして動いていた。
却ってその行為が彼を目立たせていたのだが、そのような事には気付く由もない。

「……ひっ!」

岩の裏に這う虫の如く動いていた男は、先の自慢話を繰り広げていた小太り中年だった。

「……おい、お前今何か隠したよな。何隠した」

小太り中年に、金髪が歩み寄った。
小太り中年は必死にお茶を濁そうとしていたが、金髪が一声吼えると途端に隠していたものを曝け出す。
たくし上げた服に乗せて彼が運んでいたものは、食料だった。

「オイ……テメエこりゃどう言うこった?」

「わ……私はSSルームを引き当てたんだ! だからそれだけ贅沢をする権利があった! この食料はその……!」

小太り中年が全てを言い終えるのを待たずして、金髪は跪いていた彼の顔面を蹴飛ばす。
吹っ飛んだ彼に歩み寄り更に胸ぐらを掴み上げ、彼は鬼の形相を浮かべた。

「おう、さっきはクソウゼエ自慢話ありがとうよ。あん時よっぽどテメエをぶん殴ってやろうと思ってたんだがな。
 何で抑えてたか分かるか? この列車から摘み出されたくなかったからだ。
 けど俺は今、その気になりゃお前をしこたまぶん殴れる。分かるか? もう部屋割りがどうだとか関係ねーんだよ!」

言い切ると共に小太り中年を突き飛ばして、金髪は身を翻した。
苛立ちの篭った溜息を吐くと、壁にもたれかかって右京達を見遣る。

「……で、これからどうすんだ? 皆さんよ。何か方針みてーのはあるのか?
 いつまでもここにいる訳にゃいかねえだろ。ってか、乗務員達は何してやがるんだ畜生が」


【金髪はとりあえず協力的。助けたので食料パクってSSルームに閉じこもろうとしてた小太り中年を阻止
 彼の剣幕が牽制となって暫くは食料に無断で手を出すような連中もいなくなるかも
 NPC助けたらお約束の好転イベントですね。まあ全てのモブがそうなるとは限らんと思いますが
 そしてこれから何をするかを尋ねました】

193 名前:山田奈緒子 ◆oOWEk44fpA [sage] 投稿日:2010/06/06(日) 18:43:51 0
見れば、展望室の最後尾に運転席がある。スチャっと座ってレバーを適当に引く。
「出発進行―」
しかし何も起こらなかった。当たり前だ!

「他はどうなってるんだ?」
様子を見るために前方の車両へ移動。
「これはひどい……」
前方に行くほど被害が大きくなっている模様。

>190-192
3人のいる辺りが懐中電灯で照らされる。
「あ、またお会いしましたね。
後方の方が比較的被害が小さいみたいで展望室側の運転席が無事ですよ。
誰か動かせないですかねー」

194 名前:杉下右京 ◆0NfeAvRda6 [sage] 投稿日:2010/06/07(月) 14:01:34 0
>>191
>「……一先ず、そこにいる男性を助けたい……と思うのですが。力を、貸していただけますか」

「ええ、頼みますよ。加茂刑事、そちらをお願いします。
御剣検事は向こう側を支えてください。」

椅子の足を使い、3人かがりで金髪の男性を助け出す。
幸い、怪我は無さそうだ。

>>「……とは言え、助けてもらった事にゃ礼を言うぜ。助けようとした事にもな。ありがとよ。
 こう見えても職業柄義理は固えんだ。嘘じゃねえ。面倒くせーから職種も明かしとくがよ、まあヤクザって奴だな。
 ……この状況でポリがどうだのヤクザがどうだの言やしねえよな?」

「この際、貴方の職業をとやかく言うつもりはありませんよ。
ただし、私も刑事ですからねぇ。何かあれば、こういうことも有り得ますが。」

警察手帳を見せて、穏やかに微笑んでみせる。

>「オイ……テメエこりゃどう言うこった?」

>「わ……私はSSルームを引き当てたんだ! だからそれだけ贅沢をする権利があった! この食料はその……!」

小太りの客人に歩み寄り、食料を取り上げる。
そして、金髪の男に会釈をしてそれを1人ずつに分けていく。

「貴方は中々鋭い洞察力をお持ちのようですねぇ。
この非常時ですから、独り占めはよくありませんねぇ。
さぁ、皆さんで分けましょう。貴方も、どうぞ。」

>>193
奥から現われた女性にも食料を渡す。
どうやら、運転席のほうが無事らしい。

>>192
>「……で、これからどうすんだ? 皆さんよ。何か方針みてーのはあるのか?
>いつまでもここにいる訳にゃいかねえだろ。ってか、乗務員達は何してやがるんだ畜生が」


「残念ですが、乗務員の方は……」

右京は、先程の経緯を語り始める(>>116
「残念ですが、携帯は圏外。通信手段もありません。
運転席が被害が少ないという事は、まだ無線機などがある
可能性もあります。それにマスターキーも……」

加茂は反対側の通路へ向かいながら右京達へ向け叫ぶ。
「俺は向こう側の人達を探しに行くから、運転席を頼む!
そんじゃ、またな!」

右京は加茂に会釈しながら、御剣達へ向き直る。
「さぁ、行きますよ。御剣君。」

【運転席へ移動】


195 名前:糸井緋芽子 ◆0mZJc5qfZk [sage] 投稿日:2010/06/07(月) 22:23:01 0
>>194
「あらっあららら〜周り岩だらけ!完全にトンネルが埋まっちゃってるわね〜
まったく何てことなのよ!一回夕食食べただけで節約の骨休め旅行が中断なんてね!
あんな贅沢なもん食べ残したから節約大明神のお怒りをかっちゃったのかねえ」

列車最後尾の展望車の中で何故かおばちゃんグッズ入れの手提げ袋に入っていた仏壇用ろうそくを灯している糸井緋芽子。


「あらあらあら!やっと戻ってきた!
こんな暗いトコにおばちゃんだけ残して!心細いじゃないのよ
列車の前の方はどうなってんの
復旧までに大分かかりそう?まさかこのツアーこれで中止なんてことになんないわよね!勿体無い!」

様子を見に行った逆メリハリ女子が戻ってきたのかと思いきや
現れたのは銀縁メガネと首にヒラヒラのネクタイをつけた若い色男だった。

「あらっ?あんた食堂車にいた人!あの詮索好きの…あらごめん
何だか真っ暗なんだけど停電?前の車両はどーなってんの?」

196 名前:MOBS ◆wRQwHnp5OOVI [sage] 投稿日:2010/06/09(水) 18:58:51 0
>>193

「……マスターキーと無線機ねえ。このドデケえ列車の中から鍵一本を見つけ出すたあ、ドエラいこったぜ?
 無線機にしたってそんな大きなモンでもねェだろうしよお」

金髪は表情を顰めながら、頭を掻き毟る。
それから諦観の温度を孕んだ、溜息を一つ。
非常用の明りや蝋燭の頼りない火が、不穏な空気を示唆するように、揺れる。

「とは言え、手当たり次第行くしかねェか。他に手もねえしなあ。
 オイテメェら、動ける奴は探しに出やがれ。出たくねえってなら……まあ別に強制したりはしねーけどよ。
 食い扶持ががっつり減るくれーは覚悟しろよ。働かざる者、だ」

周囲を見回し、金髪は入念に脅しの言葉を振り撒く。
曲りなりにもヤクザである彼は、政治の大切さを認識しているのだ。
無法の集団であるからこそ、『圧制』する『圧政』が必要なのだと。

彼の言葉に、立ち上がる者は居なかった。
動く事の出来るだけの体力と、気概を持ち合わせた者は、既にこの場にいないと言うのが、道理か。

「……そうかよ。まあ別に構いやしねえが。これだけは覚えとけよ。
 働きもしねえのに勝手に飯を持ち出したり、食い散らした奴は……食ったモン全部吐き出して
 血ヘド吐くまでボコってやるから覚悟しとけ。飯の分配は……あのポリ共が出しゃばるだろ」

無法を無法で抑圧し、封殺するのは、彼が担う。
その土壌の上に法を敷くのは、より適任がいるが故に、彼が出張る必要は無い。
言葉に皮肉を交えるのが随分と得手のようであった眼鏡の刑事は、
探索から帰ってくれば、自分の敷いた圧政に対して、人道と正道を介して諫言を零すだろう。
金髪は、そう踏んでいた。
際しては、自分は適度に食い下がった後に、引こうとも、定めていた。
そうする事で、あの刑事の肩に『圧政を敷く暴君を退けた識者』の銘を、刻む事が出来る。
その後は小奇麗な法では防げない――強引に対処しようものなら刑事の肩書きに瑕疵を付けかねない――
暴挙や理不尽の対応を、適時金髪が担えばいい。

一通りの展望を、壁で揺らぐ自分の影に見出していた彼は、しかしふと、
視界の端に歴とした人影を認めた。自分以外の殆ど

「……何だ、ねーちゃん。アンタはやる気あんのか? だったら、あの刑事共とは反対方向を頼むぜ。
 勿論従う必要はねえし、力仕事が必要だってなら付いてってやる。
 ……やましい腹積もりなんかはねえが、信用ならねえってなら、まあそりゃ当然だ。無理にゃ言わねえさ」


197 名前:MOBS ◆wRQwHnp5OOVI [sage] 投稿日:2010/06/09(水) 20:54:12 0
>>194-195

「よぉ紳士諸君と……豊かそうなご婦人。ダンスパーティの会場はどちらの予定だ?
 ……運転席、か。残念ながらライトもミュージックも俺達に愛想を尽かしたようでだんまりだ。
 少なくとも血と瓦礫のコントラストで一見さんお断りとは書いてなかったがな。彼女達のご機嫌を直すには素敵なキャンディが必要だろう」

白いシャツと黒のベストを緩く着崩し、オールバックの髪型も軽く乱して、俺はさ迷う。
バーテンダーにあるまじき格好だが、これぐらいは許されたっていいだろう。
こうでもしないと、俺の周りを取り巻く空気は淀んでいて、重々しく、当分禁煙には困らなそうだ。

事の経緯を尋ねるに、この紳士二名はお国関係の人間らしい。刑事と……検事だったか?
どちらの連中とも関わり合いを持った事はないが、とりあえずグラスで快音打ち鳴らす中にはなれそうにないのだけは分かった。
思わず距離を取ろうと靴底が上等な絨毯を踏み躙るが、この状況ではそうも言っていられない。
ぐっと堪えて、俺はベストのポケットから先程見付けたばかりのブツを引っ張り出す。

「お前ら四六時中人の悪意と謎とにらめっこしてるんだろう? だったらコイツをくれてやる」

拾い物の手帳が安っぽいビニール生地の表紙を羽ばたかせる。


『×月××日
 畜生、もう三日も寝てねえ。こんな日記を書いてる暇があったら寝ろよと我ながら思うが、習慣とは恐ろしいものだ。
 それにしても、こんな日程無茶に決まってる。告知した日時に間に合わないからって、糞みてえな突貫作業を強制しやがって。
 
 ×月○○日
 何だってこの列車はこんな広いんだ。ただでさえ馬鹿デカい上に二階建車両だってんだから馬鹿げてやがる。
 
 ×月○×日
 搬入の手間を省く為だからって、調度品と一緒に大事な物を運び込むなってんだ。
 結局ロビー車の鍵が見つからなくて列車の外を大回りする羽目になったじゃねえか。
 後日客室タンスの中から見つかったが、他にもこんな物があるのか? 冗談じゃないぞ

 ×月×○日
 うっかり列車起動用のマスターキーを持ち出しちまってえらくどやされた。
 ふざけやがって、何だってマスターキーが錠前用と列車起動用と二本もあるんだ。
 デザインもそっくりで分かりにくいったらありゃしねえ。タグでも付けとけと思うもんだが、格調とやらが下がるから却下らしい。重ね重ねふざけた話だ

 ×月◇◇日
 いよいよ奴らやりやがった。作業用の道具を調度品や客室にまとめて運び込んだから適時確認して使えだあ?
 結局手間は増えてんじゃねえか。他の作業員達がちゃんと元の場所に戻すかも怪しいもんだ。
 
 ……それどころか、誰かがメモを無くしやがった!いや、慌ただしい作業中に剥がれ落ちたのかもしれないが、それはどっちでもいい。
 暇がある奴にロビーを探させねえと。多分カウンターとか、どっかの下に落ちてるだろう。……暇のある奴がいないのが問題なんだが。
 とりあえず、列車の随所に各々どの道具を最後に何処で見たか。またその日時を記したメモを残すように皆に呼びかけた。
 お陰で手帳が一気に減っちまった。
 
 ×月◆◆日
 随分前から見つからなかった俺の工具箱の行方が分かった。客室のタンスの内のどれかの中だそうだ。
 ふざけてんのか畜生。俺の私物をタンスの朝食代わりにするんじゃねえ。忙しくて細々した私物も無くしてるからそれも見つけねえと。

 そう言えば、この列車は通常の規格とはかけ離れているから当然専用の線路やトンネルが必要らしいが、そちらの作業も酷い突貫工事らしい。
 パイプが詰まるのを避ける為にコンクリの粘性を下げるだなんて、完全に水増しじゃないか。本当に大丈夫なのか?
 まあ最初の運行さえ済ませてしまってからちゃんとやり直すつもりなんだろうが……』



「……少なくとも俺には、こんな婉曲な文章を書く奴からは悪意しか感じられないんでな。
 最後には手帳も無くしましたと素敵な落ちを付けているのには大したもんだと感心するが。素直に芸人にでも転職すればいい」

【列車について勝手に掘り下げてみた。気にくわないようだったら、実は去年の手帳で他の列車の作業についてだったとでもしておいてくれ】

198 名前:山田奈緒子 ◆oOWEk44fpA [sage] 投稿日:2010/06/13(日) 01:30:16 0
>196
ヤクザ屋さんのような人が場をしきっている。
>「……何だ、ねーちゃん。アンタはやる気あんのか? だったら、あの刑事共とは反対方向を頼むぜ。
 勿論従う必要はねえし、力仕事が必要だってなら付いてってやる。
 ……やましい腹積もりなんかはねえが、信用ならねえってなら、まあそりゃ当然だ。無理にゃ言わねえさ」
「脱出するにはやるしかないでしょう。さあ行きましょう!
へ、変な事考えないで下さいね!
……あれ? この机何だか怪しいですねー」
テーブルクロスを取っ払うが、特に何もない。
強いて言うならボロい紙切れがあるだけである。なんとなく拾って読んでみる。
「非常食 SSルーム……。何じゃこりゃ」

――シャワー車
またマジシャン的勘で何かに気付いたのか、はたと足を止める。
「はっ。この辺に抜け道が……」
掃除道具入れ内のバケツを移動させるが、また紙切れがあるだけである。
「工具 コンバート……?」

――ロビー車
またまた何かに気付いたのか、はたと足を止める。
「むっ!? この辺に地下道への入口が……よっ」
ロビー車のカーペットをめくる。当然抜け道なんて無い。
「なーんてある訳無いよなあ。……ん?」
例によって紙切れが落ちていた。それに書かれている事を読み上げる。
「マスターキー 隠し部屋。隠し部屋……ってなんだ?」

出てきた紙切れを並べてミステリーっぽく考察する。
「これだけたくさん出てくるって事は……多分物がある場所のメモだな。
でもどうして積載物が幾つもの車両に散らばっている?
その上その場所のメモが一枚ずつ散らばっているんだろう……。
ツッコミ所満載だけどまずは隠し部屋を見つけよう」

199 名前:MOBS ◆wRQwHnp5OOVI [sage] 投稿日:2010/06/14(月) 21:38:48 0
>>198

「……オメェさん、ワッケ分かんねえ勘してんだな」

次から次へと矢継ぎ早に、メモ用紙を発見していく奈緒子に呆れた視線を注ぎつつ、
金髪ヤクザは自分の手の内で徐々に厚みを増長させていくメモの束を眼前に運ぶ。
トンネルに列車は仄かに冷冽な二重の牢獄と化け、遍く自然光を妨げ、彼と奈緒子の周囲に欠損なき暗闇を取り巻かせていた。
だが彼の手中に収められたメモは、列車内に溜まった冥夜に呑み込まれる事なく、姿と刻まれた文字を晒す。
食堂車にいた、一人の男から無理矢理手渡された、蝋燭の曖昧に揺らぐ灯火によって。
その男は様々な理屈を捏ねて、金髪ヤクザに蝋燭を持っていかせたが、
その内容は、本音を述べるならば薄気味が悪いものであった為、彼は意図して想起する事を放棄した。

「……ともあれ、だ。このメモ、同じ物で幾つか被ってんのがありやがる。
 ご丁寧に日時も書いてあるから、最新の奴以外は捨てちまうぞ。構わねェな」

確認を取り、しかし回答を待つ事はなく、金髪は邪魔な物を見繕い纏めて握り締め、捨て去った。

「とりあえず、このメモに書いてあるのは大体有用なモンばっかだな。客室にある奴に関しちゃ、
 後で食堂車に帰って名乗り出させりゃいい。しらばっくれたり、話も聞かねえような奴がいそうなのは、面倒だがな。
 特にあの糞気に食わねえメタボ野郎だ。非常食があるだなんて知ったら、今度こそ引き篭って、出てこねえぞ」

朧気な輪郭の灯りが、金髪ヤクザの苦々しい表情を暗がりの中から、浮き彫りにさせる。

「隠し部屋ってのも気になるが、そもそもどう言った経緯で、列車の中に隠し部屋があんのかが分からねェ。
 見取り図とか……ここの何処かにねェもんか。それと適時照らし合わせていきゃ、見つけられるかもな。
 ……ともあれ、今はまだ探せねえだろうがな。目の前の事から、潰していくぜ」

差し当たり、彼はロビー車のスタッフルームのドアに、手を掛ける。
ドアは金属同士が噛み合う手応えで、堅固な絆を主張し、
力ずくでは到底引き剥がせぬ態を示していた。

「それに……場合によっちゃ、くたばった奴がドアの鍵を持ってる事も、あり得るだろうな。
 死体漁りは、出来ればしたくねえんだが。……オイ、アンタ。三歩先だ。踏んでやるんじゃねえぞ。足元も照らすな」

何があるかを、彼は明言しない。
言うまでもなく、一体どんな『物』があるのかなど、この暗闇の中でも明白だと言うのに、それでもだ。

「……後で、起きねえ連中もどうにかしねえとな。事が長引く事も、十分あり得るんだ。
 地下道への入り口でもありゃ、そこに突っ込めるんだが。あるわきゃねえよな。
 どっかの部屋に……その内臭い出しちまうか。列車の外にでも放り出して、焼いちまうのが一番だな」

足でやや大きく半円を描き、何かを踏み越え、金髪ヤクザは顔を横に向け尻目で、背後を振り返る。
蝋燭の灯りは、彼自身の身体によって阻まれ、足元に沈殿した闇を払う事は、無かった。

「さて、どうするよ? この先は運の良い奴が引き当てて、今現在最高に運の悪い連中達の部屋が続くぜ。
 一旦帰って刑事共と情報の共有をするか。それとも進むか、だ。まあ鍵が無けりゃ殆どの部屋にゃ入れねえだろうがよ。
 一応、ドアがいい具合にひん曲がってたりすりゃ、俺が蹴りをかましてやってもいいぜ。勿論、それで開くかは分かんねえけどな」

【食堂車からSSルーム方向へ向かってる。って事で良いんだよな?
 熱血警官はこちらを先行していて、刑事さん検事さん方はBツイン〜展望車へ。
 こちら側の運転席は全壊で、下半身のない死体が転がってると
 違うようなら……まあ脳内修正を頼む】

200 名前:MOBS ◆wRQwHnp5OOVI [sage] 投稿日:2010/06/14(月) 21:39:28 0
食堂車を照らす光源は、恰幅の些か良過ぎるんじゃないかと糾弾したくなる
オバサンの置いていった蝋燭が数本のみだった。
アザラシみたいな体系のオバサンだったけど、海の豹と書いて海豹とは甚だ詐欺な気がするのは僕だけだろうか。
早速だけど話が逸れた。閑話休題。

蝋燭の灯火は頼りなく、別段風も嘶いてはいないと言うのに揺らいでいる。
辺りを見回してみると、誰も彼もが膝を抱えて座りながらもぎらついた上目遣いで踊る火を凝視していた。
まるで、と言うか見たまんま怪しげな儀式に勤しむ狂信者の方々みたいだけれども、
彼らがこの非常時下で宗教活動が敢行出来る程に敬虔だとは余り思えない。
日本人だしね、無宗教無神論万歳だね。その割に困った時の神頼みとか言っちゃう辺り素敵な根性が丸出しだけど。
ともあれ僕は立ち上がると、足の無事だったテーブルに立てられた蝋燭を引っ掴み、
ものの見事にマルヤの自由業に身を置いてそうな金髪さんに差し出した。
俄かに部屋の隅で丸まってた面々が立ち上がり抗議の声を上げるけど、マルヤさんがいるせいか今一歩の迫力しか出せずにいるらしい。

「……知ってますか? 人って、本当は火が怖いんですよ。そしてこの暗闇では、蝋燭の火はとても浮き彫りになる」

特に蝋燭の灯りは白と赤のコントラストが絶妙で、その事が余計に恐怖心を煽る。
赤い炎が、段々と白を呑み込んでいく。心の臓が気味悪く高鳴り、
その音が時間は留まる事無く刻まれている事を否応なしに告げてくれる。
分かった所で何の意味も無い情報に、彼らは根ざす所のない切迫感を覚えるんだ。
何よりも蝋燭が燃えて尽きていく様は、『有』が『無』へと果てていく様子を
これ以上ないくらいに示唆して彼らに見せつける。
不規則に揺動して動揺を誘うあの灯火を睥睨し続けて、それが潰える時、
果たして彼らは正気を保っていられるのだろうか?

「さっきまでの自分達が一体どんな顔をして蝋燭を見つめていたか。
 今どんな顔をしているか、鏡でもあればいいんですけどね。
 あ、携帯がありましたっけ。お望みとあれば写メってあげますよ。圏外だけど赤外線通信は出来ますし」

意図的にズレた事を語り騙って、僕は彼らの意識を、敵意と気概を掻き乱す。
ささくれだらけになった心は、砕けた時周りに棘を撒き散らす。
だったら僕は先んじて彼らの心を手折って、ぐちゃぐちゃに溶かしておこう。
死んでしまった時、間違っても僕達に破片が飛び散ったりしないように。
ただ何処かに流れるなり蒸発するなりで、いつの間にか静かな枯渇を迎えるように。
僕達の為に、自分の為に、僕は彼らの心に死に至る毒を仕込もう。
誰もが抗議の姿勢を取り止め再び床に座り込んでから、僕はマルヤさんに蝋燭を手渡した。
そうして元来た道を引き返して、待たせていた女の子の傍に座り込む。

「ごめんまーちゃん、待たせちゃったね」

帰還するや否やまーちゃんは壁に背を預けた僕に、
椅子代わりだと言わんばかりに跨って圧し掛かる。
まーちゃん成分を過分に含有した香気が僕の鼻腔から全身を巡り、
これだけで僕はさっき貰った分の食料を蝋燭代わりに燃やして
足元が見えないなあとかほざいても生きていける位だ。

まあ、嘘だけど。多分周りの皆様方に撲殺されるんじゃないかな。

さてさて、ともあれこの状況とまーちゃんは混ぜるな危険と
厳重にラベルを貼ってもおいても良い位の状況なんだけどね。
一応彼らが妙な気を起こさないようにと立ち振る舞ってはみたけど、
効果の程はまーちゃんが呼び寄せる悪意の前には川底の小石くらいの物だろう。
何と言っても、まーちゃんは人の悪意と両思いなのだから。

畢竟、僕もこの列車の探検に加わらなきゃいけないのかも知れない。
差し当たって、まずはまーちゃんの説得から始めないと。
幸いさっき貰った食料があるから、多分何とかなるだろうけど……今度は一体どうなるやら。

【パニックイベントとかそれっぽいモノの類の種を蒔いてみたり。今現在は『僕』の言葉が牽制となってますけど、
 時間や状況の膠着、悪化で多分パーになる人が出てくるんじゃないでしょうかね。逆に希望のある発言や振る舞いは抑止力になる、みたいな】

201 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2010/06/15(火) 00:03:02 0
 

202 名前:杉下右京 ◆0NfeAvRda6 [sage] 投稿日:2010/06/15(火) 01:04:52 0
>>196
>「とは言え、手当たり次第行くしかねェか。他に手もねえしなあ。
 
「ええ、脱出の手筈を整えるのが最優先ですねぇ。
まだ、車内で救助を待っている方がいる可能性もあります。」

金髪の男性の言葉を聞きながら、右京はゆっくりと相槌を打つ。

> オイテメェら、動ける奴は探しに出やがれ。出たくねえってなら……まあ別に強制したりはしねーけどよ。
>食い扶持ががっつり減るくれーは覚悟しろよ。働かざる者、だ」

男の言葉に耳を傾けながら、彼なりにこの状況を整える為の言動である事を
右京は理解した。
この状況で、無理やりにでも力を合わせなければ1人や2人程度では
どうにもならない。
怪我の無い者、軽傷の者ならば人手は多い方がいい。

>……運転席、か。残念ながらライトもミュージックも俺達に愛想を尽かしたようでだんまりだ。
>少なくとも血と瓦礫のコントラストで一見さんお断りとは書いてなかったがな。彼女達のご機嫌を直すには素敵なキャンディが必要だろう

「随分と詩的な言葉を語る方ですねぇ。とても、あちらの方面の方とは思えませんねぇ。
いや、これは失礼。最近はあちらの方も知的な方が多いとは聞いてはいますね。」

右京は眼鏡の奥で男の表情をつぶさに観察しながら、取り出した手帳を見つめる。

>「お前ら四六時中人の悪意と謎とにらめっこしてるんだろう? だったらコイツをくれてやる」

「なるほど……興味深いですねぇ。で、これを何処で?
先程の地震から少ししか経っていませんしねぇ……もしや、貴方は
この手帳の中身について何か心当たりでも?いや、無いのでしたら
杞憂ですが。」

【金髪の男に質問】

203 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2010/06/15(火) 01:17:26 0
1

204 名前:MOBS ◆wRQwHnp5OOVI [sage] 投稿日:2010/06/15(火) 07:42:49 0
【む、俺の杞憂ならいいんだが、金髪ヤクザとバーテンダーは別の人間だぜ
 と言うか、これに関しちゃ完全に俺のミスだな。次からは名前欄に個別の名称を刻んでいこう
 本当なら名前を付けろって話なんだろうが、それはこいつらがあくまでモブでしかないと言う
 俺の意に反する為勘弁してくれ。ついでに俺が今手元に抱えているのは

 金髪ヤクザ:奈緒子と探索中
 バーテンダー:刑事殿達と接触
         感覚としては彼らが運転席に向かう途中で、既に運転席からの帰り道に出くわした
         って所だ。マズいようなら良いように補完してしまってくれ
 小太り中年:食堂車でブルっている
     『僕』:蝋燭を金髪に渡して、パニックを危惧している
茶髪の皮肉屋:芸人と接触。だが彼は一人で旅立たれたようだし現状フリーだな

と、こんな所だ。それじゃ



 ―――Good Luck.(楽しくやろうぜ)】

205 名前:バーテンダー ◆wRQwHnp5OOVI [sage] 投稿日:2010/06/15(火) 19:01:21 0
> 「随分と詩的な言葉を語る方ですねぇ。とても、あちらの方面の方とは思えませんねぇ。
> いや、これは失礼。最近はあちらの方も知的な方が多いとは聞いてはいますね。」

「詩人になる手っ取り早い方法を知ってるか? 今すぐ食堂車に引き返して
 転がってるボトルに片っ端からキスしてやればいい。俺の恋人達は奥の厨房の冷蔵庫に
 監禁されちまったから、浮気はバレやしないだろう」

それにしてもあの倒れちまった冷蔵庫、一体誰が起こすんだろうな。
俺はエライジャクレイグのボトルを抱きながらじゃないと寝れないんだ。
中の酒や食料が駄目になる前にどなたさんかにお願いしたいモンだ。

崩し過ぎて視界の上で踊っている前髪を横に逸らす。
ただでさえ暗いんだ。これ以上の暗幕は必要ないぜ。
肩を寄せ合う女性もここにはいない事だしな。

代わりにさっき、瓦礫に蹴躓いて床と熱烈なキスをしちまった。
余りにも情熱的過ぎて、思春期の少年よろしく鼻血が出ちまうくらいだったな。
まったく俺と彼女の仲を取り持ってくれるとは、あの瓦礫はとことん憎らしい奴だ。
思わず親愛と感謝の情を込めて蹴りをぶち込んでやったが、爪先が死ぬほど痛んだだけで終わった。

それにしても「あちらの方面」か。
一体この紳士――いや、刑事は何処まで知ってる?
いや、単に俺の格好から表の職種を察しただけか。

> 「なるほど……興味深いですねぇ。で、これを何処で?
> 先程の地震から少ししか経っていませんしねぇ……もしや、貴方は
> この手帳の中身について何か心当たりでも?いや、無いのでしたら
> 杞憂ですが。」

「見つけたのは運転席の隅だ。打ち捨てられて啜り泣いてたって訳じゃないが、見つけたのは偶然だな。
 作業員達とはバーの内装について幾つか言葉を交わしたが、それだけだ。
 ……いや、愚痴が喧しかったんで黙らせる為に何度か酒を振る舞いはしたか。愚痴の内容ってのが、丁度その手帳の中身と被るな」

多少後付けらしい言葉が肺の奥から勝手に飛び出ていったが、まあ問題ないだろう。
そんな怪しまれるような『ムジュン』なんて物は、無い筈だ。
胸の奥で煙草の紫煙のように渦巻く不安を溶かすように、俺は隠し持っていた酒を嚥下する。

【まあお約束だが、「ムジュン」があるって事でよろしく頼む
 ITEM『作業員の手帳』:愚痴が多いが、かなり細やかに記されている日記帳だ
 GET:右京、御剣、糸井】

206 名前:御剣怜侍 ◆7h7z5ETgh6 [sage] 投稿日:2010/06/15(火) 20:02:08 0
御剣は、他の人間と共に歩いていた。
廊下のあちらこちらには、壊れた家具や割れたガラスの残骸が落ち、踏みしめるたびにぱりぱりと音を立てた。
その音を聞きながら、御剣は思考を巡らせた。
否――正確には、”めぐらせようとしていた”というべきか。
地震直後より幾分思考はクリアになっていたが、どうもショックから抜け切れていない。
こんな状況だ。冷静な思考能力、とりわけ普段の自分が持っているロジック思考こそ、大きな武器になる。
しかし内心に凝る原初体験的な恐怖が、そこから御剣の思考を遮っていた。

(――怯えるな、冷静になれ、こんな時に過去の傷痕などどうでもいいだろう!)

御剣は自分を心のうちで叱責しながら、バーテンダーが持っていた、手帳に目をやった。
どうやらこの列車は、随分な突貫工事で作られたもののようだった。
見た目の豪奢さとは裏腹に、その内部の腐敗は相当らしい。
その内容を一瞥し、ふと、疑問に思った事があった。

「……この手帳の、中身なのだが」
と、御剣は話を切り出した。
「×月○○日に、こう記述されているな。《二階建車両》……と。
しかし、私の見た限り、この列車に二階建てになっている部分はなかったと思うのだが……」


207 名前:バーテンダー ◆wRQwHnp5OOVI [sage] 投稿日:2010/06/16(水) 01:12:20 0
> 「……この手帳の、中身なのだが」

「何だ? 悪いが男に突きつけられた文章なんざ見る気はないぜ。一度バーの客の手紙を受け取ったら三日三晩追い回されてな」

これ見よがしに大仰な動きでボトルを傾け、暗闇に紛れる検事の面をボトルと指の隙間から垣間見る。
少なくとも青ひげで筋肉質のデカブツよりかは、一緒にいても精神衛生に優しそうだ。
だが何よりも幸いなのは、万一の事があっても殴り倒せそうって事だな。
鉄パイプと酒瓶でしこたま殴ってやらなきゃ黙らない、なんて事はないだろう。

> 「×月○○日に、こう記述されているな。《二階建車両》……と。
> しかし、私の見た限り、この列車に二階建てになっている部分はなかったと思うのだが……」

細めた視界を広げ、安酒のボトルを下ろす。
成る程、これはつまりアレか。
この検事殿は俺を疑っていると見て間違いないようだ。

でなけりゃその疑問を俺の顔面に引っ掛ける理由がない。
俺のベストから作業用オイルの臭いが漂ってるってならとにかく、だ。
生憎バーの酒棚にそんな奴を招いた覚えはないな。

「……あぁ、外からじゃ分からないだろうがな。実はスタッフが過ごしたり物置代わりになっていたり、言わば楽屋裏としての二階があるのさ。
 何なら、後で確認しに行ってみればいい。階段ならロビーの奥、スタッフルーム入ってすぐ右だ。
 手帳の内容を疑うなら、俺に尋ねるまでもなく自分の足で確かめた方が手っ取り早いと思うぞ、『色男さん』よ。勿論手帳の持ち主を探してもいいが、余りオススメはしないな」

口元が微かに釣り上がる衝動を隠すべく、俺はもう一度ボトルを傾けた。
流石の俺も確認しようのある事で嘘を吐く程、酔っ払っちゃいない。
そんな事を言っているようじゃ、呼び名は色男の方が良さそうだな。

【新たな情報は出たが、「ムジュン」では無かったって所だな。
 酔っぱらいとの問答に時間を掛けるのも何だからな、>>197の手帳と>>205のバーテンダーの口振りを照らし合わせてくれればいい。
 書いてない事が見つかるだろう。それでも分かり難いって言うなら……その時は俺が悪かった。稚拙ながら解を述べさせてもらうとするさ】

208 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2010/06/16(水) 01:23:02 0
e

209 名前: ◆0ZRb1KkMsw [sage] 投稿日:2010/06/16(水) 01:27:28 0
アインから放られた羊皮紙を諸手で受け取り、順を追って目を通して行く。
彼の提示した『神戒円環』の草案とは、つまるところ『自壊円環』の真逆をなぞる理論である。

『自壊円環』が土地を強引に重ね、融合させることで『無限の有』を構築する術式であるならば、
『神戒円環』は空間を強引に裂き、分離させることで『極限の無』を生み出す術式。
その性質は正しく世界の"掛け算"と"割り算"。故に、術式そのもののシステムは同じものを共有できる。

(なるほど『異端』……正道を進むならば到底至り得ない発想。これが、『持たざる者』の極致――!)

内心で舌を巻く。アインが一連の事件の過程で『自壊円環』の内容を知ったとするならば、彼はたった半日でこれほどの理論を組み上げたことになる。
術式学を修めたセシリアですら、ルキフェルによってもたらされた発想の種を術式として纏め上げるのにたっぷり半月はかかったというのに。

読み進める。羊皮紙に記されているのは、『神戒円環』の暴発を押さえ込む為の制御方法案。
魔術、聖術、錬金術、果ては道術や遁術、呪術といった古今東西の魔法技術的見地から見た制御術式の数々。
それらは、一つ一つの記述こそ『自壊円環』の制御を研究する段階でセシリアが調べ尽くしたのと同じ内容であったが、
術式同士の組み合わせや呪法特性などによって最大限の効果を発揮できるよう巧みに構築されている。

「うん、これなら範囲を極限まで狭めた術式の暴走を『封殺』する形で抑え込められそうだね――――」

紙面を見つめる視界の隅に、ふと不穏な文字列を見かける。瞬きを繰り返して、もう一度筆記を追う。
アインの言う『制御』は言わば術式の内容に干渉するのではなく起こした現象そのものを別の統御術で押さえ込むという、言わば『力技』。
それを成立させるには、必然莫大な『力』を用意する必要がある。一介の術者では到底調達できないような、甚大な魔力が。

『魔力』はごく一部の例外を除いてこの世界のあらゆる人類が平等にその身に宿す力である。膂力や体力と同列と言って良い。
後者二つとの決定的な差異は、『媒体間で力のやりとりができる点』と、『あらゆる力に代替できる点』。
すなわち、他者と受け渡しのできる万能エネルギー、それが魔力なのだが。

(この制御術式が要求する魔力は、個人が運用できる規模じゃない。『命』を全て薪とし炉にくべてようやく捻出される水準!)

それ故に、『生贄』。各方面の術式に関して熟達した腕をもつ者を三人犠牲にすれば、この術式は抑え込める。
単純に、純粋に、純然に、『魔力が足りないから』というただそれだけの理由で、人死になしに『神戒円環』は発動しない。
なるほど、まさしく『神を戒める』術式である。古来から、人は単価の低い人の命を消耗品にしながら神と渡り合ってきたのだから。

安い犠牲だ、と思う。ルキフェルの脅威は最早一国を傾かせるレベルである。
そんな戦略級の、純正の魔族相手に人がたった三人死ぬだけで対抗できるのだから、命を足し引きするならば大黒字だ。
ここで止めねば、もっと多くの人が死ぬ。慈悲なき天秤の上では、ルキフェルにつり合う重さをもつ命など皆無なのだから。

「魔術に関しても当てはいるよ。それと、場合によっては――錬金術も。内輪の人脈でどうにかなりはしそうだね」

セシリアは死生観まで常識と靴先を揃える必要はないと断じている。人を殺すための兵器を開発する身だ。
倫理や道徳とは一線を引いた心の高台に立たねば、いずれ罪悪の水嵩が増して息ができなくなる。
それを人に強要するつもりはないし、そうある自分に一種の矜持めいたものを持っているが、今回に限っては自己の内だけでは処理できない。
人の命は平等だ。平等に『価値がない』。社会にとって価値を有するのは人命ではなく、人が生み出す副産物だ。
『命の値打ち』とは、命を削って為した功績の級。だからこそ、人命を湯水のように消費する戦争が許容される。

(だから、私は躊躇しない。それが例え他人の命でも――業を背負う覚悟がある)

アイン=セルピエロは生贄の必要性を苦々しく吐き捨てたが、セシリアはむしろその事実を歓迎してさえいた。
最後の手段にしておきたいということは、手を選ばなければ今すぐにでも実行できるということなのだから。
不意に部屋の隅から声を投げかけられ、臓腑が浮くのを感じる。不穏な気配に、背筋が総毛立った。
腰に下げていた魔導杖を声のした方向へ向け、精査術式を紡ごうとしたところで、機先を制された。
    
(一体どこから――!! 研究院は技術流出の防止の為に隠蔽検知と悪意封殺の結界が張ってあるのに……!)

210 名前: ◆0ZRb1KkMsw [sage] 投稿日:2010/06/16(水) 01:31:31 0
落ち合う場所である"銀の杯亭"の酒場へと向かうオリン
気がついたときは、すでに約束の刻は間近だった
扉を開けると、多くの人々で賑わっていた。食事に来たと思しき若い男女。酒を豪快に呷る中年の男
忙しなくフロアを駆けるウェイトレス。厨房で引っ切り無しに来る注文と格闘している料理人
オリンは、ギルバート、フィオナの姿を視認すると、それらを掻き分けながらテーブルへと進んでいく
まだ卓上には何も置かれてなく、微妙な沈黙がこの場を支配していた
空いている椅子に腰掛ける。レクストは、まだ来ていない様だ
──入り口から豪快に扉が開く音がした
腕を剣に巻きつけたままの格好で、レクストが此方へと駆けて来る
軽口を叩いてはいるが、レクストは腕を折られている
気取られぬために明るく振舞っているのか、それとも素なのかは、よく分からないが
リフレクティア――。何故か、その名に既視感を覚える。しかし、いま思考すべき事ではない

「……俺はユスト=オリン。オリンで構わない。」

一瞬の間を置き、言葉を続ける

「……俺は、ある件を追っている。ギルドなどの仕事絡みでは無く、個人的にな。」

実際、今言えるのはこの程度の事だ昨日今日見知ったばかりの相手に、自身の記憶が無い事をベラベラと喋る必要は無いいつ敵対するとも分からない。それに、俺の目的に偽りはない

「……最近、立て続けに帝都近郊で"事"が発生している。ヴァフティア、メトロサウス、エストアリア。……これらの件は偶然では無い。そして、ある人物が関係していると、俺は推測している。」

ここで一旦、言葉を止めた相手がどう返すか、オリンは静かに待つことにした――

「任務に失敗した?」

一転、目を縫われた少年、皇帝の使者である彼は強く眉根を寄せながらそう言った。縫われた部分が引き連れ、
瞼が少し横に伸びる。ランプの作った陰影が、その動きを誇張する。

「ああ、」
「めくらだからって、嘘を言わないで下さい。あそこに―――」

少年は杖の先を床に転がされた濡れ鼠の死体に向けた。

「―――あそこに転がってる“息づかい”は、何ですか?人間のもののように思われますけど」
「あれは女だ」

女?それはどう言う。と言いかけて、少年ははたと沈黙した。直ぐに表情がいつもの通り、微笑を湛えたものに戻る。
感情を隠そうとしているのだ。そう推測する。してやられた、と内心では忌々しく思っている事だろう。

「晒し者にされている“男”は居なかった。任務は失敗した。
いや、そもそも成功は有り得なかったと言うべきか」

皇帝には、そう伝えておいてくれ。そう言ってランプに手を延ばし、灯りを消す為、蓋を横にずらす。待ってく
ださい、と少年がようやく声を出す。何か計略に孔を見付けたか、とひやりとしたが、少年の口から出てきたのは単なる足掻き、彼個人の言葉だった。

「何故このような事を?」

答えずに、ランプを消し、少年を外へ追いやる。扉を閉める寸前、久々に個人としての意識を見せた彼に敬意を表して、一言だけ言葉を返した。

「リフレクティアだ、ナイアル。それしか言えない」

それぞれが部屋に入ったあと、ギルバートはニヤリと笑みを浮かべ、自室でグラスにワインを注いでいた。
こうして一人っきりになれたのだから。オリンとレクストに水をかけたのは何も臭いを流す為だけではない。
腕を折っているとはいえ体力の高いレクストやまだ面識の殆どないオリンを自然にかつ強制的に湯に向かわせる為だ。
フィオナの負傷は重く、一番鼻の利きそうなマリルに押し付けた事によりこちらを探る余裕はなくなるだろう。ハスタはまだ帰ってきていないが、鉢合わせるとしたらオリンの部屋だ。
誰かが尋ねてくる可能性を排除してようやく、ギルバートは人狼の表情から本来の闇の住人に戻るのだった。グラスに満たされたワインは水鏡を応用した通信術式。そこで部下からの報告を聞く。この数時間で起こった事を。
神殿前広場で何が起こったのかはわからない。ただ結果として、生存者一人を残し、その場にいた者は全て死に絶えた、という事。
群集に紛れ込ましていた部下二人は、なんのメッセージを残す間もなく死んだのだ。そこから導き出される答えは…。ギルバートの眉間に深い皺がよる。

211 名前: ◆0ZRb1KkMsw [sage] 投稿日:2010/06/16(水) 01:35:21 0
更に報告は続く。唯一の生存者セシリアはアインとともに研究室に向かったこと。そして、継続した探査項目であった『門』の行方の中間報告。

「ふ〜〜〜〜〜・・・これで15人か。ごっそりと減ったものだ、な。」

報告を聞き終え、ワインを飲み干したギルバートの口からは自嘲めいた言葉が漏れ出した。ルキフェル、ティンダロスの猟犬、皇帝、そして…様々な意思が交錯し、事態は急転を迎えようとしている。
予断を許さぬ状況の中で次の一手をどう撃つか。手札は揃っているとは言い難い中で、切るカードの選択には慎重を要する。深い深い思考の渦の底に無数の選択肢がたゆたっている。
銀の酒場亭の済みのテーブルで身支度を整えた一行が揃う。腕が折れているというのに変らぬから周りを見せるレクストを見て小さくため息をつくと、オリンの言葉を聞く。
個人的に事件を追う身。そしてあの力量。上手くすれば良い駒になってくれるだろう。

「まあ、いろいろあったが生きて帰ってこれたんだ。つまりは『次』の戦いもある。まずは命の水を流し込んでからにしようじゃないか。」

給仕が持ってきたグラスをそれぞれに配り、一旦流れを切る。十分時間をかけ果実酒を半分ほど流し込んだあと、ゆっくりとオリンに向け言葉を紡ぐ。

「俺はギルバート。改めて礼を言うよ、オリン。俺達はヴァフティアから来た。」

ヴァフティアから来た。これだけでオリンには通じるものがあるだろう。自分と同じ事件を追っている、と。

「あんなとこ(下水道)まで降りてきたから大体の察しはついていたけどな。多分俺達はあんたの推測の一歩先。その『ある人物』を追っているんだ。
地下下水道で俺達が這い蹲っている間、その『ある人物』は地上で大暴れしていたらしい。まあ、間抜けな話しだな。逆に命拾いしたのかもしれんが……。
同じ目的なら協力体制を築けると思うが、まあ、ここで俺達の話を聞くだけでも有益だと思うぜ?さっきのメイドが持ってきた手紙、それ関係なんだろう?」

オリンへ話し終わると顎でフィオナを促した。

「あの……その……、マリルさん……ここまで手伝っていただかなくても大丈夫なのですが……。」

浴槽の湯船の中でフィオナは縮こまっていた。口まで浸かっているせいか抗議の声もぷくぷくと雑音混じりでいまいち要領を得ていない。
下水道から帰還し、銀の杯亭の扉をくぐったフィオナ達を待っていたのは亭主の刺す様な視線だった。
酒場兼飲食店兼宿屋を営む主にしてみれば、下水の臭いが染み付いた一同は営業妨害以外の何者でも無いのだから無理からぬことだろう。
流石に知らん振りをして話し合いを始める訳にもいかず、「先ず風呂に入れ」というギルバートの鶴の一声により各自部屋へ散って行った。
とりわけ重度の怪我を負っていた事もあり、マリルはフィオナの手助けとして一緒について来たのだった。浴室の中までも。

「うー……。」

元怪我人の遠慮など何処吹く風といった様子で聞き流すマリルに根負けし、フィオナは小さく呻く。メイドという職業だからか、それとも本人の資質によるものなのか、マリルの所作は浴室内でも際立っていた。
フィオナの抗議も不快から来たものではない、むしろ痒い所に手が届く程の凄まじく洗練された介護が無性に恥ずかしかったからなのだ。

「あ……ありがとう……ございました。」

一通りマリルに身体を洗われ、湯船の中に戻ったフィオナは再び膝を抱えて縮った。その体勢をとったことで自然と左腕が目に入る。噛み千切られた二の腕は"治癒"で復元してあるが傷跡は残っている。
元通りに治すことも出来たのだが敢えてそうしたのだ。戒め。弟を救えなかったこと。仲間を危険に晒したこと。その後悔を忘れないようにするための一種の呪い。

(ジェイド……)

師の手紙が本当ならば弟は既に人では無い。外法により二度目の生を植え付けられた不死者、ヴァフティアで会ったレクストの母親と同じ存在なのだ。
ならばどうする、見捨てるか――そんなことは出来はしない。護るための力を求めて出て行ったジェイドとは真逆、破壊の限りを尽くす魔へと変えられようとしているのだ。
救わなければならない、姉として弟の魂をだ。フィオナは俯いていた顔を上げると立ち上がり、マリルを見据える。

「マリルさん!ルキフェル達の行動で何か新しい情報は――」

そこまで言って、はたと我に返った。つうっと湯が身体を伝う感覚とマリルの視線。ざばんっ、と飛沫をあげてフィオナは再び湯船の中へ没した。
血塗れの神官衣は諦め、室内着に着替えたフィオナはマリルと一緒に一階の酒場へと降りて行く。賑わう店内を見回すと、隅のテーブルにギルバートが居るのを発見した。

212 名前: ◆0ZRb1KkMsw [sage] 投稿日:2010/06/16(水) 01:37:47 0
「お待たせしました。」

声をかけて椅子に座る。程なく下水で会った剣士の青年と合流し、それから少ししてレクストが駆け込んで来た。
折れた左腕大仰に振り回しながら来たせいか、席についた頃には額に脂汗が浮いているのが見てとれる。
青年――ユスト=オリンという名だ――へ軽口交じりの挨拶をするレクストに次いで、フィオナも自己紹介を済ませることにした。

「オリンさん、先程は危ないところをありがとうございました。私はフィオナ・アレリイ。見ての通りの――」

いつも通りの動作でルグス神殿の意匠を示そうとして無いのを思い出す。

「あっとと……。マリルさん、お手数ですがレクストさんの腕を掴んでいてもらえますか?」

聖句を唱えて"治癒"の奇跡を顕現し、「見ての通りの神殿騎士です」と定型文の自己紹介を終える。
下水道内では気づかなかったが、オリンは複数の魔剣を所持しているようだった。
その全てを自在に操れるのだとしたら剣士としての実力は相当のものだろう。

『俺はギルバート。改めて礼を言うよ、オリン。俺達はヴァフティアから来た。』

最後はギルバート。ヴァフティアから来た。という部分を強調して伝えている。
鋭い彼がこういう言い方をするからには、オリンが個人的に追っている件もヴァフティア事変、ひいてはルキフェル絡みなのだろう。
続けてギルバートが話した内容もそのことを裏付けていた。

『――同じ目的なら協力体制を築けると思うが、まあ、ここで俺達の話を聞くだけでも有益だと思うぜ?
さっきのメイドが持ってきた手紙、それ関係なんだろう?』
「ええ、その通りです。」

ギルバートに促され師の手紙をテーブルの上に広げる。
既に内容を知っているマリル以外の全員が目を通したのを確認して、フィオナはゆっくりと言葉を吐き出した。

「レクストさん、ギルバートさん。お二人はもう知っていたようですね……。ありがとうございました、ジェイドに代わり改めてお礼を言わせてください。ですが、この件に関しては相手の出方を待つほか無いと思いますので後にしましょう。」

手紙を読んだ二人の表情で真実なのだと悟った。だが今は停滞する時では無い。弟の魂を救ってみせると決意したばかりなのだから。

「……差出人の"マンモン"というのは修道院時代の恩師です。
 創生史に詳しく"最も敬虔な聖騎士"とか、"神との邂逅を果たした者"などと云われる方なのですが今はルキフェルの傍に居ます。
 額面通りならばルキフェルを倒すために近づいた、ということなのでしょうけれど……。
 それより気になるのは『ルキフェルを倒す事は出来ない。子が親を討てぬと同じ事だ。』の一文。
 『意味はいずれ分かる。』ともありますが……どなたか解りますか?」

>「魔術に関しても当てはいるよ。それと、場合によっては――錬金術も。内輪の人脈でどうにかなりはしそうだね」

澱みの無い口調で答えるセシリアに、アインは小さく相槌だけを返した。二人の反応の違いは、そのまま両者が学問の道へと身を投じた理由に直結しているのだろう。
兵器を作るべくして兵器を作るセシリアと、恩人を救う為の手段として求めた知が、結果として兵器を作る事に繋がったアインの。
無論アインとて査定を乗り越えるべく、皇帝に取り入るべく兵器の開発を行った事はある。だがそれでも、やはりセシリア程に達観する事は出来なかった。

>「成る程、流石は帝都における正道と異端の最高頭脳。」

眉尻を落としていたアインは、しかし突如虚空から発せられた声に忽ち、表情を驚愕に染める。だが、彼の動きはそれだけに留まった。何もしない、と言う訳ではない。
魔術であれ何であれ、魔力を一切持たない彼は日用品やSIPNですら魔力触媒を用いねば使用出来ず、当然隠遁術の類を用いた相手には完全に無力なのである。
詰まる所彼は、ただ硬直の態を晒す事しか出来なかったのだ。咄嗟に動いたセシリアさえただの一声で制止され、アインの面持ちに再び影が差す。
先程までの気後れの色ではなく、純然な戦慄の影を
  
> 「帝国には魔が蔓延り、衰退の兆しを見せ、世界は動こうとしております。
>  それとともにあなた方のような優秀な人材が散るのは実に惜しい。
>  事が成就した暁にはいっそのこと帝国を離れてはいかがですか?
>  まだ何処とはお互いの為に申せませんが、それは割符代わり…ご一考ください。」

だがどうやら相手方に、二人に対する害意はないようだ。
アインが畏怖した刃の閃きの代わりに放たれたのは二枚の銀貨と、それが机で跳ねて奏でる小気味いい金属音だった。

213 名前: ◆0ZRb1KkMsw [sage] 投稿日:2010/06/16(水) 01:39:44 0
「……一枚だけ、か。期待されてるんだか、されていないんだか分からんな」

セシリアが一枚を取り、残ったもう一枚の銀貨を見つめて、アインは呟く。
姿なき声は彼を『異端の最高頭脳』と称したが、アインはそれをタチの悪い皮肉としか捉えられなかった。
『異端の最高頭脳』は自分ではない。誰よりも早く『異端』を見出した人がいて、自分はその上に煩雑に物を積んでいるだけなのだ、と。
もしも姿なき声の主が『先生』の事を認識しているのならば、この銀貨は彼に向けられた物ではないのだろう。
彼が意気込み通り『先生』を治せば銀貨は彼女へと渡り、助けられなかったとしても銀貨はアインの手に残る。
またもしも彼が恩人を救えなかった事に絶望して、或いは単純にこの先起こる出来事で命を落としたとしても、それは元々そうなる道理であったに過ぎない。
どうあっても姿なき声の者達に、損は無いのだ。
つくづくタチが悪いと、アインは誰に対しての物か分からない嘲笑を零した。

> 「帝都の暗部がパトロンについてくれるみたいだよ。そして私もいいこと考えた。『門』を探そう。
>  この"銀貨"の人達の情報網なら『生きていると仮定して』、門の居場所の欠片ぐらいは掴んでると思うから」
>
> 「――こういうのにうってつけの人材を一人、知ってる。んー、この時間じゃちょっと早いかな……
>  夜を待ってから3番ハードルの『落陽庵』へ行こう。勤務明けの夜はいつも、あそこで酔いつぶれてるはずだから」
>
> 「今のうちに調べられるだけ調べておこうか。"銀貨"の人をこっちから呼び出す方法も知らないし。
>  まずは『ヴァフティア事変』――『門』が関わった中で最新の事件からいってみよう」

「……いいだろう。どうせ今後の事に関しては、お前の当てが頼りだ。僕に出来るのはそれくらいか」

ひとまずはアインも銀貨を手中に納め、

「――エクステリアさん! 貴族が急患として運び込まれてきました! 神殿じゃどうしようもない症状だそうです!」

不意にドアの外から、セシリアを呼び求める声が響いた。防音術式は基本内から外へのみの効果であるとは言え、十分に分厚い木製のドア越しにでも、切迫感の伝わる大音響で。

「……僕は構わんぞ。ヴァフティア事変の資料だけなら、全て掻き集めても高が知れているだろう。それ以前のカルティックな資料となれば一人では骨が折れるが、どうせそれらに『門』自体の足取りが書かれているとは思えん」

最後に資料索引のオーブを借りる旨を告げ、鞄から起動用の魔力媒体を取り出すと、彼は卓を離れ作業を始めた。

「――どうなってる! 魔族化が止まらないぞ! これはまるで『降魔』――!いや、あれよりタチが悪い! 聖水が効かないだなんて、どう言う事だ!」

搬入された貴族は浴びせられた聖水に、快方の気配どころか悲鳴を上げるばかりだった。叫び、のた打ち回る貴族を警備の従士が二人掛かりの捕縛術式で押さえ込み、術士が処置に当たる。
だが彼らは声を荒らげるばかりで、肝心の手は動かせずにいた。当然だ。魔族化に対して行える処置など本来、手遅れになる前に聖水をぶち撒けるくらいしかない。それどころか『降魔』以外の魔族化など、そもそも前例が皆無なのだ。

「何でだ! 何故聖水が効かない!?」

貴族は右の眼窩から血を横溢させている。そして彼の眼球の表面では、血よりも深い赤の何かが回転していた。
『赤眼』である。帝都より配られた『赤眼』が円環を描き、秘められた術式を発動しているのだ。
その術式とは、『培養』。そして術の『対象』は――  

「……駄目だ、俺らじゃ手に負えん! エクステリアさんを呼んでくる!従士さん方は最悪自分らの判断で仕留めてくれ! 責任はウチが持つ!」

そして術者の片割れは、部屋を飛び出てセシリアの研究室へと駆けていく。
何故、聖水が効かないのか。『降魔』ではない、全く新しい魔族化が起きているのか。
――『培養』の『対象』が、人間の中に微かに眠る『魔族の血』であるからだ。
『赤眼』に巧妙に隠蔽された錬金術の円陣が、『魔族の血』を段々と増大させているのだ。
眼窩から溢れる血は、内包し得る許容量を超えて排出される『人間の血』である。

人間に無理矢理『魔』を降ろすのではなく、人の身が元始の片親の姿を取り戻すだけ。
だからこそ、聖水は対処法ではなく単純に苦痛を与える物としかならない。
貴族の肩から右手に掛けての血管が不自然に膨れ上がり、
脈打ち、その度に腕は魔族のそれへと近付いていく。

セシリア・エクステリアならば、或いはこの現象に歯止めを掛けられるかもしれない。

214 名前:杉下右京 ◆0NfeAvRda6 [sage] 投稿日:2010/06/16(水) 01:40:29 0
【これは失礼、>>205さん。すぐに人を勘違いするのが僕の悪い癖。
こちらもそのように保管しておきます。】

>>211
最後に1つだけ宜しいですか?
僕の予想が正しければ、ですがもしかして貴方はダークファンタジーという
物語に書き込まれるおつもりだったのでは?
もし宜しければ、再度スレッドを見直すことをお勧めしますよ。
いや、気付いていらっしゃるのならば失礼。過ぎた親切心が、僕の悪い癖です。

215 名前:杉下右京 ◆0NfeAvRda6 [sage] 投稿日:2010/06/17(木) 22:49:58 0
>>205
>「詩人になる手っ取り早い方法を知ってるか? 今すぐ食堂車に引き返して
>転がってるボトルに片っ端からキスしてやればいい。俺の恋人達は奥の厨房の冷蔵に
>監禁されちまったから、浮気はバレやしないだろう」

「生憎、私は非常時に酒を嗜む趣味はありませんのでねぇ……遠慮させて頂きますよ。
あ、それと。先程の手帳の件ですが――」

懐から1枚の新聞の切り抜きを見せる。
「列車の整備員、立て続けに謎の失踪」。

「ご存知あったかもしれませんが、一応。私は刑事なもので、こういう
報道には逐次目を通していますのでね。ここ数週間の間に、数名の作業員が
原因不明の失踪をしているというわけです。
そして、この手帳。」

御剣から手帳を拾い上げ、最後のページのよこの名前欄を指差す。

「出雲太陽。これがこの手帳の持ち主でしょうねぇ……そして、
これが5日前の夕刊の社会面です。」

”30代男性 不審死”

「彼は鉄道会社の作業員としてここ半年以上はある巨大なプロジェクトに
関っていたそうですよ。彼の名前は、そう。
出雲太陽です。」

右京は微笑を浮かべると、バーテンダーと御剣の方を見た。

「この事故と、謎の失踪。そして手帳の持ち主の不審死。
繋がりが無いとは言い切れませんねぇ。
それに、御剣君の指摘した”2階”という記述も気になります。」

【手帳の持ち主について述べる、御剣の疑問を同じくバーテンダーに向ける】


216 名前:山田奈緒子 ◆oOWEk44fpA [sage] 投稿日:2010/06/18(金) 00:18:32 0
>>199
>「さて、どうするよ? この先は運の良い奴が引き当てて、今現在最高に運の悪い連中達の部屋が続くぜ。
 一旦帰って刑事共と情報の共有をするか。それとも進むか、だ。まあ鍵が無けりゃ殆どの部屋にゃ入れねえだろうがよ。
 一応、ドアがいい具合にひん曲がってたりすりゃ、俺が蹴りをかましてやってもいいぜ。勿論、それで開くかは分かんねえけどな」

暫し考え、結論を出す。
「あの凄い刑事さんならこれを見たら何か分かるかもしれない。
非常食は非常時……すでに非常時だけどもっといざという時に取っておいた方がいい。
こんな所に長く居ないでさっさと脱出しましょう!」
さっさと脱出しなければ大変なことになる。なぜなら山田さんの寝相は滅茶苦茶悪い。
もしも列車内缶詰状態が長引いて寝るような事になったら
寝ながら上半身を起こして貞子のように這いまわりパニックイベントの引き金を引いてしまう事は間違いない。

>>200
列車のほぼ中央にあたる食堂車まで戻ってくる。不安げな乗客達が待機している。
「ああ、大きい蝋燭を持ってたんだった。そっちの方がいいですよね」
食堂車の隅に置いておいたトランクを開き、普通よりでかい蝋燭と少し大き目の布を取り出す。
「崖の上のポ○ョの物真似しまーす。“ポ○ョ、これ大きくして!” “分かったそ○すけー”」

蝋燭を暫し布で隠してから外すと……
「おっきくなっちゃったー!」
どう見ても他のマジシャンのネタだが、とにもかくにも大きめの蝋燭が灯った。
残念ながらマジックの仕掛けはばらしてはいけないので詳細に書く事は出来ないが、種も仕掛けもあるのだ!
まあ火は何らかの手順で小さい蝋燭から移したのだろう。
ちなみに今は光源の確保が一番の目的なので元の小さい蝋燭も人が目を離した隙にさりげなーく置く。

「お待たせしました。あんなので少しでも気が紛れてくれればいいんですけどねえ……」
右京達と合流するべく展望車方面へ。

217 名前:糸井緋芽子 ◆0mZJc5qfZk [] 投稿日:2010/06/18(金) 22:47:32 0
>>206 >>207 >>215

手帳を取り出す気障な台詞回しのバーテン風男。
糸井緋芽子はこの酔いどれバーテンと銀縁メガネとひらひらネクタイのやり取りを興味津々で聞いていた。


「あらっ?アンタ刑事さんなの?やっぱりねぇ〜ズイブンずけずけ詮索好きなとこがあると思ってたのよ!」

銀縁メガネの男の職業を耳にした緋芽子は自分のことを棚に上げて無遠慮な感想を述べる。
しかも更に無遠慮に手帳を受け取った銀縁メガネの腕を掴み自分の方に捻じ曲げると手帳を覗き見ようとする。
銀縁メガネの刑事の腕にぶら下がるようにして手帳を読む緋芽子。

「アラアラ、あら〜っ謎の手帳に失踪事件に不審死?なんだか二時間ドラマみたいじゃないのよ。
この変な日記書いた奴が列車作ってたわけ?
ずいぶん突貫工事の手抜き作業みたいじゃないの。
アタシらこんな手抜き電車の試乗会に当選したっての?まったく世の中どうなってんだかねえ〜

そんなに気になるならその楽屋裏の二階に言ってみりゃいいじゃないのよ。
どうせ救助が来るまで暇なんだからこの際行ってみようじゃないの。」

「救助って言えば、かれこれ数時間経つってのに警察も救助隊もさっぱり来る気配ないねえ
そういえば何年か前大きな列車事故があったわね!トンネル内の火災事故!
あれのときワイドショーで言ってたんだけど
こういう電車って事故の時の緊急連絡用にトンネルの中でも通じる『列車無線』ってのがあるらしいね。
作業員や運転士はちゃんと連絡したのかねぇ〜?」


糸井緋芽子は救助が遅いことを不審に思っている。

218 名前:金髪ヤクザ ◆wRQwHnp5OOVI [sage] 投稿日:2010/06/19(土) 00:47:18 0
> 「あの凄い刑事さんならこれを見たら何か分かるかもしれない。
> 非常食は非常時……すでに非常時だけどもっといざという時に取っておいた方がいい。
> こんな所に長く居ないでさっさと脱出しましょう!」

「そうか、まあいよいよヤバいって時に非常食の話をチラつかせりゃ、希望の繋ぎにも、ならぁな。
 とは言え、何で今まで黙ってたって反感買う事も、あり得るだろうがよ
 存在だけは明かすか、あの刑事共だけにでも明かすか、誰しもに黙っとくか、考えとくんだな」

金髪ヤクザは言いながら、客室のドアを無造作に、蹴る。
鈍い音を響き暗闇を揺らがせ、それを幾度か繰り返すと、
既に鍵が傷んでいたと思しきドアは一際大きな音を床と合唱し、倒れ伏した。

「……そんな目で見んな。ここは元々俺の部屋だ。なけなしの財産を、回収するだけだ」

幾つかの私物を持ち出し、彼は使命の続行を為し得なくなったドアを踏み、部屋を出る。
しかして引き続き奈緒子に付いて、刑事達の元へと歩み始めた。
彼の懐の僅かな膨らみは、彼の体に纏わり付く宵闇の贋作に覆われ、誰にも見えなかった。

【非常食に関して、いつ、誰に、明かすかの選択肢を振っといた
 金髪ヤクザが勝手に明かすかも知れないが、奈緒子さんが自由に明かしても構わない】



219 名前:嘘つき ◆wRQwHnp5OOVI [sage] 投稿日:2010/06/19(土) 00:48:26 0

> 「ああ、大きい蝋燭を持ってたんだった。そっちの方がいいですよね」
> 「崖の上のポ○ョの物真似しまーす。“ポ○ョ、これ大きくして!” “分かったそ○すけー”」
> 蝋燭を暫し布で隠してから外すと……
> 「おっきくなっちゃったー!」

幾分の空回り感が否めない手品師然のお姉さんが小芝居と共に、幾本もの蝋燭を灯す。
忽ち僕らの周囲を満たしていた冥夜は蒸発して跡形もなく、物陰や部屋の隅に残留するだけとなった。
普通の人は暗闇の中の、ただ一つの炎に脅える。
だけどまーちゃんは暗黒を背景に揺れる炎にも純粋な無明にも、どうしようもなく心を乱す。
だから僕は今まで何とかまーちゃんが怖がらないように傍に居て、
役者不足と知りながらも気を紛らわせて宥め続ける事くらいしか出来なかった。
それが燃え盛る業火にバケツで消火活動を敢行する事にも似た焼け石に水、
崩落への歩みを僅かに遅らせるだけの行為でしか無いと分かっていながらも。
けれどもこれだけ明るければ周りの人達は勿論、まーちゃんもいい塩梅に微睡み眠ってくれるんじゃないだろうか。
と言うか既にうつらうつらと宇宙を宿したような瞳を潤ませて、稚児の如く僕に体重を委ねつつある。
ぶっちゃけちょっと重いけど、そんな事を言おうものなら
僕の長い友達が最低二桁単位で殉職する事請け合いなので奥歯で噛み殺して胸中へと飲み下しておこう。

> 「お待たせしました。あんなので少しでも気が紛れてくれればいいんですけどねえ……」

十分です。本当にありがとうございました、名も知らぬお姉さん。
あなたのお陰で僕とまーちゃんは救われました。
後は平成の名探偵と名高いこの僕が列車の隅から隅までを隈なく網羅して見事脱出へと誘うだけです。

まあ言うまでもなく嘘だけど。
そもそも仮に僕が名探偵だったとしても、瓦礫や歪曲して開かずのドアだらけであろう車内では役立たず丸出しなんだろうなあ。

「……まーちゃん? ……寝ちゃったね。よし、そこのお姉さん。これ、僕らの部屋の鍵です。
 探索で差し当たったら使って下さい。特に盗む物はありませんけど、物色もご随意に。まあ、鍵と錠のどちらか歪んでたらアウトなんですけどね」


【鍵を手渡しました。カードキーかアナログな鍵かは御自由にどうぞ。そちらに合わせますので
 あとまーちゃんは暗闇に長居すると発狂しちゃうんです。
 蝋燭が燃え尽きたりしたら、大変な事になるかもしれません。嘘だったら良かったのに】

【バーテンダーに関しては……色男さんの投下を待ってから投下するとしようか
 あまり頻繁にレスをした所で、無闇に混乱させるばかりだろうからな
 ただでさえ酔っぱらいの相手で大変だろう。のんびりやってくれ】

220 名前:茶髪ギャル ◆wRQwHnp5OOVI [sage] 投稿日:2010/06/19(土) 11:15:48 0
「あーもう、マジタルいんだけどぉ。一体どうなってるワケ? さっきのイケメン刑事さんとか何処行ったの?
 アレ、刑事だっけ? 検事だっけ? ま、どうでもいいけど」

マジあり得ない。チョーあり得ない。ぶっちゃけあり得ない。
何で私がこんな目に合わなきゃいけないワケ? あれ、遭うだっけ? 逢うだっけ? ま、どうでもいいけど。
折角豪華な列車の旅が当たったって言うのに、何この状況。
まあその内救助とか来るんだろうけど、って言うかそれは当然だとしても、旅とかどうなるワケ?
まさか中止とか言わないわよね。もしそうだったらマジ訴訟モノなんだけど。
帰ったらトモダチにも自慢してブログも更新しようと思ってたのに、マジ台無しじゃん。
ツイッターも携帯圏外だから呟けないし。

でも良く考えてみたら暇過ぎるだけで、ぶっちゃけこの状況でブログとかツイッターとかどうでも良かったわ。
震災被害者なうとか言っても笑えないし。
煙草とか吸いたいけど、ここで吸ったら間違いなくこの人ら怒るよね。
隣のオッサンとかマジ辛気臭いし。さっきからブツブツ言ってたりカサカサ動いてたり、ヤバくね?
勝手に怒っとけとか言ってやりたいけど、面倒事はゴメンだし?
とりまここから出てどっかで吸えばいっか。

「……痛っ! ちょ……マジ何なのこれぇ!?」

と思ったら、足首の辺りがあり得ないくらい痛んで、私は思わずコケちゃったじゃない。
チョーダサいんですけど。マジあり得ない。こっち見んなしお前ら。
触ってみたらポンポンに腫れてる上にちょっと撫でるだけでも痛かった。
ま、どうでも……いいワケねーし。マジざけんなって感じだし。

「……マジあり得ないんですけどぉ」

これじゃあどっこも行けないじゃん。どうしろってんのよマジで。いやマジで。
思い返したみたら部屋にも何故かタンスが無かったりとかワケ分かんないインテリアだったし、ホント私ってばツイてないんだけど。

「……はぁ、マジ最悪。さっきのイケメンさんとか、オジサンとか、帰ってきたら頼んでみよっかなぁ」


【ま、ぶっちゃけその内助かるでしょ程度の認識、みたいな?
 その分危機に直面したら速攻パニくりそうだけど?】

221 名前:冴えない中年 ◆wRQwHnp5OOVI [sage] 投稿日:2010/06/19(土) 11:26:20 0
嫌だ、もう嫌だ。何だって私がこんな災難に見舞われなきゃいけないんだ。
隣にいる若い女の子――本当なら女の子なんて可愛らしい代名詞は勿体無いくらいだが、
あくまで性別と年齢をある程度示唆する物として――はさっきから独り言がうるさいし。
お陰で、と全てを彼女のせいにする訳でもないが、もうずっと頭を掻く手が止まらない。
爪の間に溜まった脂が気持ち悪い。更にそれが接着剤となって
抜けた髪が挟まっている事は暗闇の中でも触覚で分かるけど、それでも止まらない。

「あぁもう、お願いだから……隣で大騒ぎをするのはよしてくれ……」

唇の薄く開かれた隙間から這い出る声は暗闇に溶けて、隣の彼女には届かない。
暗闇の向こうから矢尻のような視線が私の方へ照準を定められているかと思うと、
下腹部の奥が小刻みに揺らぎ、胸の内が何かに圧迫されて気分が悪くなる。
無論その視線が真に向けられているのは私では無いのだろうが、
それでもこう言うのは近くにいる者が往々にして巻き添えを食うものだ。

そう、巻き添え。私の人生こんなのばっかりだ。
小学生の自分を思い出す。同級生が万引きをして補導された際に、
私の名前を共犯者として挙げた為に私まで犯人扱いされてしまった。
思えばあれを皮切りとして、私の巻き込まれ人生が始まったのだ。
押しの強い学友に無理矢理引っ張られるように進学して、
大学で数合わせに呼び出された合コンで知り合った女性と、周りの囃し立てに流される形で結婚して。
私の人生の足跡を振り返っても、私の意図など何処にも見当たらない。

巷では巻き込まれ型とやらが流行っているらしいが、私に言わせればつくづく、
そんな物は望執に過ぎない。いや、案外私のような人間が書いているのかも知れないが。
そこまで考えてふと、皮肉と自嘲の吐息が湿り気を帯びて零れ落ちた。

不幸だ。どうしようもない位に、不幸だ。
鬱屈とした日常への気紛れと気休めに送ったとは言え、やっと私の意志が反映されたかと思ったこの列車も、
結局はこのような事件へと成り果て巻き込まれてしまった。

何気なく、先程手品ショーらしき芝居を披露していた女性の歩み去った道程を見遣る。
この状況下でも気丈に振る舞えた彼女に、私はどうしようもなく憧憬を抱いた。
悪質で悪辣な羨望、嫉妬心を。
彼女だけではない。
あの落ち着いた物腰の刑事も、華やかな人生を歩んできたらしい身なりの若い男も、
なまじ深い考えを持たず生きているような中年の女性も、他の動き回っている連中も。
誰もが私は妬ましい。

ふと私の心に、何かの本で読んだ陰陽太極図が心に浮上する。
この世の万物、森羅万象全て調和が取れている、だったか。
ならば彼らの気概を挫き幸せを奪えば、私はその分幸福になれるのだろうか。


もう何でもいい。とにかく、救いが欲しかった。

【暴走モード発症。立ち直るか突っ走るかは周り次第】

222 名前:杉下右京 ◆0NfeAvRda6 [sage] 投稿日:2010/06/21(月) 13:55:21 O
>>217
熱心に手帳を読む右京の腕を、物凄い力で掴んでくる主婦風の女性。
覗き込み、興味津々といった風だろうか。
右京はゆっくりと声のする方へ顔を向ける。
>「アラアラ、あら〜っ謎の手帳に失踪事件に不審死?なんだか二時間ドラマみたいじゃないのよ。
「はい?」
>この変な日記書いた奴が列車作ってたわけ?
「ええ、正確には作業員の1人です。それに、この工事に関った人物が
他にもいますがその方々も失踪されています。
彼の死と、何らかの関係があったと仮定しても不自然ではありませんねぇ。」
そうこうしている内に、黒髪の女性が帰ってきた。
先程のマジシャンだろう。
「これは、どうも。何か、手がかりになるようなものはありましたか?」
そこ横では、再び主婦が大きな声で喋り始めた。
それに合わせ、右京もやや高揚したような声で返し始める。
>救助って言えば、かれこれ数時間経つってのに警察も救助隊もさっぱり来る気配ないねえ
「ええ、私もそれは不自然に思っていました。もし、これが大規模の災害。
つまり、地域一体を襲った地震ならば何らかのコンタクトがあってもいいはずです。
現に、この列車は大々的にワイドショーなどで報道がされてましたからねぇ。」
>そういえば何年か前大きな列車事故があったわね!トンネル内の火災事故!
「あの時も、原因が不明でしたねぇ。あれもトンネル内での
事故でした。その時の証言を最近調べていましたが、気になることが1つ。
あの時は、生存者が2名しかいませんでした。乗客のほとんどが即死、または
煙を吸い込んだことによる一酸化炭素中毒。
唯一、正確に状況を知っていた生存者の少女が言っていたものが気になります。」
手帳から少女の証言を読み出す。
「大きな揺れが起こり、そして炎が上がった。……しかし、これを証言した少女は
まだ当時6歳でした。その少女の出身地は沖縄県黒門島。身寄りがなく、丁度施設へ向かう途中だったそうです。
このような証言は、あまり重要視されなかったようですねぇ。
現に、当時の資料によるとパニックになった少女の幻覚だと処理されています。
…しかし、気になるんですよ。似てませんか?
今回の状況と。」

【右京、事前に色々調べていた模様。理由は現時点では不明


223 名前:MOBS ◆wRQwHnp5OOVI [sage] 投稿日:2010/06/21(月) 18:04:34 0
【今日でバーテンダーから御剣検事へレスを送ってから5日となります
 このスレには明確な期間制限、所謂○日ルールなんて物はありませんが、
 だからと言ってそう長々と待つのは悪戯な中だるみを呼ぶだけだろうと思いまして
 なので今日中に投下、そうでなくても何かしら報告が無かったのなら
 勝手ながら色男さんの身柄をこちらで預かろうと思います
 勿論中の人間が帰ってくればすぐにでも操り糸を受け渡す事を前提にです
 まあ、現時点じゃたらればの話に過ぎませんし、仕切り屋ぶるつもりもありませんが、これで案外心配性でして
 気を悪くしたならすいませんと謝っておきましょう
 出しゃばりついでに、一応○日ルールを設ける事も提案しておきます
 どうするかは皆様の意見に従いますけども】

224 名前:御剣&バーテンダー ◆wRQwHnp5OOVI [sage] 投稿日:2010/06/23(水) 00:05:34 0
> 「何だ? 悪いが男に突きつけられた文章なんざ見る気はないぜ。一度バーの客の手紙を受け取ったら三日三晩追い回されてな」

「ふむ、安心したまえ。私とて酔いどれた詩人もどきに追い縋る程暇ではない。それより……」

> 「……あぁ、外からじゃ分からないだろうがな。実はスタッフが過ごしたり物置代わりになっていたり、言わば楽屋裏としての二階があるのさ。
>  何なら、後で確認しに行ってみればいい。階段ならロビーの奥、スタッフルーム入ってすぐ右だ。
>  手帳の内容を疑うなら、俺に尋ねるまでもなく自分の足で確かめた方が手っ取り早いと思うぞ、『色男さん』よ。勿論手帳の持ち主を探してもいいが、余りオススメはしないな」

答えを受けて御剣は目を瞑り、腕を組む。
バーテンダーの回答に、ムジュンはなかった。
嘘を吐いた所で簡単に確認のしようがあり、いずれ露呈してしまっては意味がない。
無論このような常識的な思考の裏を突いてくる証人もいるにはいるが、

(……まだ何か、違和感がある)

バーテンダーの言葉に、御剣は確かな違和――ムジュンの気配を感じていた。

「失礼、少々手帳を拝見したいのだが」

右京に断り、手帳を手にする。
そうして幾度かページを前後させ、視線を文面に滑らせる内に、彼は違和感の正体に気がついた。
ボトルを傾け、己を見下すバーテンダーへと、御剣は眼光の矛先を戻す。

「……もう一つ、よろしいかな」

「アンタの歌う囀りが酒のツマミになるってなら、大歓迎だ。
 だがもしも酒がマズくなるような酔っぱらいの戯言だったら……」

ボトルを下ろし、彼は懐からバーツールを取り出すと御剣へと突きつける。

「アンタの頭……このスクイーザーで絞ってやるから、覚悟しとくんだな」

「……ム。何やらよく分からんが、大変な事になると言う事だけは伝わった。善処しよう」

ちなみにスクイーザーとはレモンやライム等の果物を絞る為の器具である。
ともあれ、御剣は蝋燭の薄明かりでも見えるようバーテンダーへと手帳を突き付ける。

「この手帳は、随分とマメに書かれている。持ち主の几帳面さが透けて見えるようだ」

「それがどうした? 俺に因縁を付けると幸せな気分になれるとでも書いてあったか?
 幸せが欲しいなら、酒か女に溺れた方がよっぽど手っ取り早いぞ。
 丁度お誂え向きに一人、迷子の子猫ちゃんがやってきたようだしな」

「……残念ながら、私にはそのような事よりもやり甲斐のある仕事がある。
 そう、君のような『嘘つき』の嘘を、暴く事だ」

「そのような事、か。だそうだお嬢さん。……で、俺がいつ嘘を吐いたって?」

「つい先程の事だ。君は『作業員達に何度か酒を振舞った』と言ったが……この手帳にそのような事は記されていない。
 これ程マメに書かれた手帳で、それは些か不自然だろう。君が嘘を吐いたと判断する方が順当である程度には、な」

手帳を縦に揺らがせながら、彼は滔々と語った。
対してバーテンダーはただ一口、酒を煽る。

「……成る程、ただの色男って訳でもないみたいだな。差し詰め、伊達男って所か。
 逆に言えば、そこまでだな。アンタの肩書きも……追求もな」

嘘を暴かれたにも関わらず、バーテンダーは不敵な態度を崩さない。
御剣の眉が、微かに顰められる。

225 名前:バーテンダー ◆wRQwHnp5OOVI [sage] 投稿日:2010/06/23(水) 00:06:17 0
「確かに俺は嘘を吐いたが……それはちょっとした見栄を張っただけでな。別段、腹蔵があるようなモノでもないのさ。
 薄っぺらな嘘の裏には、ちっぽけな自尊心があった。酒の肴としては、上出来だろう?」

そう、彼の嘘を暴いた所で、何が分かるでもないのだ。
ただ分かる事は唯一、彼が『嘘を吐いた』と言う事だけ。
けれどもそれは、存外大きな意味を持っていた。
バーテンダーはこの状況下で、本来ならば吐く必要のない嘘を述べたのだ。
勘の鋭い右京や御剣ならば、『彼が何か穏当ならぬモノを抱えている』と気付くのは容易いだろう。

「さて……漫談はここいらでおしまいでいいだろう? 
 俺の見栄っ張りを突っつくより、建設的な話なら幾らでも出来る筈だしな」

それでも、彼は平静を装う。
これ以上の露呈を避けるべく。
取り繕いの意図が過分に含まれている為その軽口は、酷く精彩を欠いていたが。

「そうだな、差し当たり……『二階』について聞きたいんだったか?
 つっても資材や食材、従業員のスペースってだけなんだがな。
 ちなみに二階へ上がる階段はフロントの扉の奥だが、俺は鍵を持っちゃいないぜ。ちょっと彼女と逢引してたら野暮な奴に没収されちまった」

> 「出雲太陽。これがこの手帳の持ち主でしょうねぇ……そして、
> これが5日前の夕刊の社会面です。」
>
> ”30代男性 不審死”
>
> 「彼は鉄道会社の作業員としてここ半年以上はある巨大なプロジェクトに
> 関っていたそうですよ。彼の名前は、そう。
> 出雲太陽です。」

「あぁ、その事件なら俺も聞いてる。こう見えても職業柄、新聞は読んでいてな。
 どんな客にも話の合わせられるバーテンダーの必需品だ。……だが、ソイツの名前や身の上は知らんかったな。
 ただの作業員としか思っていなかったが、どうやら非日常に片足突っ込んでたって訳か?
 ……ところで話は変わるが、その情報は俺に明かしてもいいモンなのか?」

あくまで平静を装い、彼は続ける。


226 名前:バーテンダー ◆wRQwHnp5OOVI [sage] 投稿日:2010/06/23(水) 00:07:16 0
> 「ええ、私もそれは不自然に思っていました。もし、これが大規模の災害。
> つまり、地域一体を襲った地震ならば何らかのコンタクトがあってもいいはずです。
> 現に、この列車は大々的にワイドショーなどで報道がされてましたからねぇ。」
> 「あの時も、原因が不明でしたねぇ。あれもトンネル内での
> 事故でした。その時の証言を最近調べていましたが、気になることが1つ。
> あの時は、生存者が2名しかいませんでした。乗客のほとんどが即死、または
> 煙を吸い込んだことによる一酸化炭素中毒。
> 唯一、正確に状況を知っていた生存者の少女が言っていたものが気になります。」
> 「大きな揺れが起こり、そして炎が上がった。……しかし、これを証言した少女は
> まだ当時6歳でした。その少女の出身地は沖縄県黒門島。身寄りがなく、丁度施設へ向かう途中だったそうです。
> このような証言は、あまり重要視されなかったようですねぇ。
> 現に、当時の資料によるとパニックになった少女の幻覚だと処理されています。
> …しかし、気になるんですよ。似てませんか?
> 今回の状況と。」

「……アンタの言いたい事ってのはつまり、こう取って構わないのか?
 『トンネルでの地震は起きた。次に起こるのは火災だ』って。
 面白いな。ウチの店にも酔う度に世界の終わりを予言する自称神様がいるが、アンタならタメが張れそうだ」


【二階には物資やキーアイテム的な物があるかもな。ただし鍵は今の所見当たらない
 ついでに火災が起こるかも知れないな。乗客連中の不注意以外にも、何かがあってもおかしくないだろう
 謎解きとキャラの拝借については、すまなかった。こんな事を言えた口じゃないが、何か一報くれるととても助かる】

227 名前: ◆0ZRb1KkMsw [] 投稿日:2010/06/23(水) 00:17:00 0
いやよ・・・

228 名前:糸井緋芽子 ◆0mZJc5qfZk [sage] 投稿日:2010/06/26(土) 14:54:05 0
>>222
男達と話していると、逆メリハリボディのマジシャン女子が戻ってきた。
しつっこい口調の銀縁メガネ刑事と色男の若い検事、酔っ払いのバーテンに妙齢の女性におばはん。
妙な取り合わせの面子が会する展望室。
銀縁メガネの刑事は緋芽子の持ち出した数年前の列車火災の話に乗ってきた。

>「あの時も、原因が不明でしたねぇ。あれもトンネル内での
事故でした。その時の証言を最近調べていましたが、気になることが1つ。
あの時は、生存者が2名しかいませんでした。乗客のほとんどが即死、または
煙を吸い込んだことによる一酸化炭素中毒。
唯一、正確に状況を知っていた生存者の少女が言っていたものが気になります。」

>「大きな揺れが起こり、そして炎が上がった。……しかし、これを証言した少女は
まだ当時6歳でした。その少女の出身地は沖縄県黒門島。身寄りがなく、丁度施設へ向かう途中だったそうです。

「そうそう生存者がたったの2人!救助が遅れて悲惨なことになっちゃったのよねえ!
ワイドショーで自宅に向かっていた単身赴任の夫を亡くした主婦だの
一人旅に送り出した息子を亡くした夫婦のインタビューやってて泣けちゃったわ!
かわいそうにねぇ〜!
アラ?それにしてもおかしいわね?
ワイドショーでは生き残りの女の子がそんな可哀想な境遇だなんて言ってなかったよ?
揺れが起こり、炎があがった…ってあの時は地震なんかなかったじゃないの?
まあ、これれだけ大きい電車が事故起こしたら大きな揺れがあってもおかしくはないわね。」

刑事の不自然なまでの詳細な情報にワイドショーネタで対抗する糸井緋芽子。


>>224-225
酔っ払いバーテンと色男検事が手帳の内容について嘘をついた、つかないでモメている。
事故の話題に割り込んでくるバーテン。

>「……アンタの言いたい事ってのはつまり、こう取って構わないのか?
 『トンネルでの地震は起きた。次に起こるのは火災だ』って。
 面白いな。ウチの店にも酔う度に世界の終わりを予言する自称神様がいるが、アンタならタメが張れそうだ」

「次に起こるのは火災?!馬鹿なこと言うんじゃないの!
事故直後に火事がおこるならともかく何時間もたって燃え出すわけないじゃないの!
エンギでもないこと言うんじゃないよ!
戸締り用心、火の用心!おそまつ、ふしまつ火事のもと!
ろうそくが倒れて火事にならないよう気をつけなきゃね!
こんなトコでグダまいてても仕方ないし火の用心の身回りでもするかい?」

229 名前:山田奈緒子 ◆oOWEk44fpA [sage] 投稿日:2010/06/26(土) 23:41:47 0
【すいません、少しバタバタしてて遅れました】

>218
>「……そんな目で見んな。ここは元々俺の部屋だ。なけなしの財産を、回収するだけだ」
「いえいえ、頼もしいなと思っただけですよー。
どこかのドアを壊す必要がある時はまたお願いしますね」

>219
>「……まーちゃん? ……寝ちゃったね。よし、そこのお姉さん。これ、僕らの部屋の鍵です。
 探索で差し当たったら使って下さい。特に盗む物はありませんけど、物色もご随意に。まあ、鍵と錠のどちらか歪んでたらアウトなんですけどね」
「いいんですか!? ありがとうございます!」
【ツイン部屋の鍵を手に入れた!】
部屋のランクによって扉等の仕様は違うらしく、ツインルームの鍵は立派なカードキー方式になっている。

>222
>「これは、どうも。何か、手がかりになるようなものはありましたか?」
「これを見つけました」
それだけ言いながら、見つけて来きたメモを右京に渡す。
それ以上の説明をしなかったのは、メモを見ただけで必要な情報は分かるからだ。
・隠し部屋があるらしい
・SS室に非常食がある
……あるいは、信用ならない人物が紛れこんでいるのを直感で感じたからか。(>224)

>222 >228
>「大きな揺れが起こり、そして炎が上がった。……しかし、これを証言した少女は
まだ当時6歳でした。その少女の出身地は沖縄県黒門島。身寄りがなく、丁度施設へ向かう途中だったそうです。
このような証言は、あまり重要視されなかったようですねぇ。
現に、当時の資料によるとパニックになった少女の幻覚だと処理されています。
…しかし、気になるんですよ。似てませんか?
今回の状況と。」
「黒門島……!?」
黒門島は奈緒子の出身地であり、島のシャーマンに祭り上げられそうになって
えらい目に会ったこともあるいわくつきの島である。
「黒門島といえばつい最近まで昔ながらの独特の文化を受け継いできた島……らしいです。
シャーマンという存在がいて10年ほど前に代々受け継いできた家系の離反で廃止になったんですが
何代も遡った傍系の血筋を祭り上げようとする勢力もいたようで。
その白羽の矢がたった家は両親が謎の死を遂げ、残された娘は島の呪いから逃れるかのように島を出た……
という話を母から、いえいえ、風のうわさで聞いたことがあります
もしかしたらその子かも……」
もろオカルト的な話の上に収拾がつかなくなる可能性があるのでスルースキルを発揮するのが賢明である。
出来ない人は眉に唾をつけておこう。
「でもその話だとまさか今から火」

>228
と言いかけた台詞は緋芽子の大声にかき消された。
>「次に起こるのは火災?!馬鹿なこと言うんじゃないの!
事故直後に火事がおこるならともかく何時間もたって燃え出すわけないじゃないの!
エンギでもないこと言うんじゃないよ!
戸締り用心、火の用心!おそまつ、ふしまつ火事のもと!
ろうそくが倒れて火事にならないよう気をつけなきゃね!
こんなトコでグダまいてても仕方ないし火の用心の身回りでもするかい?」
「え、ええ、見回りましょう! さっきこんなの貰いましたし!」
ツインルームのカードキーを見せる。

>223
【普段は順番は気にせずにやって
話の流れとして次は是非この人の番!という時は1週間ぐらい目安でどうでしょう】

230 名前:MOBS ◆wRQwHnp5OOVI [sage] 投稿日:2010/06/30(水) 01:08:09 0
【バーテンダー】

>「次に起こるのは火災?!馬鹿なこと言うんじゃないの!
事故直後に火事がおこるならともかく何時間もたって燃え出すわけないじゃないの!
エンギでもないこと言うんじゃないよ!
戸締り用心、火の用心!おそまつ、ふしまつ火事のもと!
ろうそくが倒れて火事にならないよう気をつけなきゃね!
こんなトコでグダまいてても仕方ないし火の用心の身回りでもするかい?」

「それはどうだろうな。さっきの手帳にもあったがこの列車は作業に割ける時間が少なくてな。
 電線を引くような暇が無い事は前々から分かってた。そこにただでさえデカイ事も相まって、
 列車の動力は古めかしい燃料機関が使われているらしい。
 もう分かるな? もしもその機関部に不都合が起こっていたら、例えば冷却水などに関する部分に致命的な損傷があったとしたら」

俺は言葉を切り、ボトルを傾ける。
液体がボトルの内で跳ね踊る音が響く。
その音はより一層に、俺の言葉を紳士淑女諸君に染み込ませる助けとなるに違いない。

「事故から時間が経ってから火災が起こる事に、お前さん達が火事で焼け死ぬ事に、何ら不自然は無いんだぜ?」


【嘘つき】

>「え、ええ、見回りましょう! さっきこんなの貰いましたし!」
>ツインルームのカードキーを見せる。

「その事なんですけどね」

話の全貌が大体見えてきた所で、僕は暗闇の彼方から先程の女性へと歩み寄り声を掛ける。
何だか随分と驚かせてしまった気がするので大いに猛省。嘘だけど。
それにしてもあの酔いどれのオッサン、部屋の隅っこで暗闇に紛れていた筈の僕を
ずっと視線で追っていた気がするんだけど、気のせいかなあ。寧ろ気のせいであれ。
よし、気のせいだ。僕はそう思い込んだ。思い込んだと書いたのだから、思い込んだのだ。

「そのカードキー。今の状況で読み込まれるのかなって、よくよく考えたら疑問だったんで来ちゃいました。
 通電とかしてるんですかねえ今。もし駄目だったら何とか電気を確保するか、最悪ドアを壊すしかありませんよ」

ともあれ僕がここにやってきた一番の理由を、告げておこう。

231 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/07/01(木) 19:37:48 0 ?
蜃気楼の搭乗した状態で上空から調査。
※一度規制された為、下手に突っ込みはしないさ。
具体的なレスになるように注意します。
規制中、このスレの内容をしっかりROMっていました。

岸谷 新羅
「まず、崩壊したトンネルの部分をレーダーで調べてみます。
うーん、この崩壊状況は、蜃気楼では救援が困難と判断。

無理もありませんよ。今はこのように混乱した状況ですし…。
まあ、このスレに支障のない程度に語ってみます。」

232 名前:岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA [sage] 投稿日:2010/07/01(木) 19:42:04 0 ?
仕方ない。とりあえず、引き上げる。
後は、そのスレの熟練者に任せます。

〜新羅はそう言って、蜃気楼を岸谷研究所へ帰還させる。
※やっぱり、TRPGは興味はなかったのだ。下手に突撃しなければ良かった。
以降、TRPG系スレの突撃は絶対にやめます。規制されてこりごりですから。

サバイバルTRPG:寝台特急からの脱出

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