◆死人が蠢く島から脱出!【ゾンビアイランド】

1 :ゾンビさん ◆BXsTc04jqdrh [sage]:2011/03/12(土) 15:21:50.89 0
ここは架空の人工島において発生した未曾有の生物的災害に大して
生き残りを図る人たちになりきるスレです

ルール
 1.基本sage進行でお願いします
 2. 参加キャラクターは既存のキャラクターの模倣ではなく独自のものであること
 3. 参加する場合テンプレを用いて自己紹介を行ってください
 4.一定期間で状況が変化して行くフェイズ式進行を採用しています(後述)
 5. 単発系の質問やネタは大歓迎です。
 6.過度なセク質、誹謗中傷などは華麗にスルーしてなかよく遊びましょう


テンプレ

名前:
性別:
年齢:
性格:
外見:
職業:
得意な事:
備考:持ち物等のリストもこちらへ

登場時市のどこの区(後述)に居るか指定しておいてください
2 :ゾンビさん ◆BXsTc04jqdrh :2011/03/12(土) 15:22:53.81 0
・活動する場所はある程度の発展を見せた架空の人工島 成南(セイナン)市 (人口60万程度)
 
・プレイヤーはその市で起きたゾンビ発生事件に巻き込まれた人間
 (地元民または来訪者、あくまで普通の社会に属する人たち)
 
・このスレにおけるプレイヤーに敵対するものとは
  何かが原因で動く死体 ゾンビ と それから派生した何か
 (動きは遅いが力は恐ろしく強い 元人間なのでいろんな場所に居る 噛まれる等で感染
  感染すると著しく衰弱して死に至る。死ぬとゾンビとして蘇る 
  一部記憶を持つ奴もいる 頭部か頚椎破壊で「止まる」)

・本格的な武器などは在るところには在りますが
 現状では簡単に手に入れることは難しいでしょう
3 :ゾンビさん ◆BXsTc04jqdrh :2011/03/12(土) 15:24:26.94 0
・市は東西南北中央の五つの区に分かれています
 
 東区は工業区 様々な工場やプラント、ごみ処理施設もかねた火力発電所や下水処理施設等があり 島唯一の港もある区域です
 
 西区は商業区 様々な企業がオフィスを構え 休日に人々が憩う繁華街やJRの駅外資系の遊園地ドリームランドがあります 
 
 北区は住宅街 建売一軒家からマンションまで様々な人々が住まう地区です 市立の小中高一貫教育の学校があります
 
 南区は高級住宅地 島に人工的に作られたビーチを囲むようにホテルやレストラン、贅沢な作りの邸宅や小さいながら動物園などもあります

 中央区は 都市の様々な重要機能が集められた区域です 市役所や中央警察所 消防 大型市立病院 市民のための公共施設や空港などがあります
  
 島は西区から唯一の道路と鉄道をかねた大橋(本州成南連絡橋)にて本州とつながっています 
 
  道路はキチンと整備されており快適なドライブが楽しめます
  中でも島を一周できる環状道路は来訪された方にとても人気です
  その他の交通手段は市営バスか各区にスムーズに着ける地下鉄が市民の足として愛用されています。

                  成南市のパンフレットより抜粋
4 :ゾンビさん ◆BXsTc04jqdrh :2011/03/12(土) 15:26:57.32 0
・フェイズについて
 変化する状況を章区切りにしさらに起承転結ごとに分け投下します(投下時ageます)
 
 起 今どのような状況であるか説明
 承 各自の行動に対する状況の変化
 転 必ず一度来る危険な状況(選択肢を出します。選択次第で死ぬ可能性があります)
 結 その回の状況まとめ 次回への引き
5 :名無しになりきれ[sage]:2011/03/12(土) 16:59:44.88 O
>>1が咬む人キャラハン逃げる人ってこと?
6 :裏方 ◆BXsTc04jqdrh :2011/03/12(土) 18:32:40.09 0
>>5さん
ああ、名前がちょっと紛らわしかったかもしれません
ちょっと変えてみよう
私は皆さんで作るお話の進行兼小道具係みたいなモンです
私が追い掛け回すわけではないですよ
ゾンビ役やりたい方がいるなら別ですケドね
7 :藤原 雅人 ◆YZ800LJRRE [sage]:2011/03/12(土) 19:22:55.43 0
>>1参加します)

名前:藤原 雅人(ふじわら まさと)
性別:男
年齢:27歳
性格:偉そう(ツンデレ?)、危険行動あり
外見:標準体型で黒髪(耳までの長さ)、白衣着用
職業:眼科医 (藤原眼科クリニック院長)
得意な事:車の運転、絵を描くこと
備考:南区の高級住宅地にある自宅1Fで「藤原眼科クリニック」の院長を務めている。
   異変を察知し、この現状の因果関係を調査しようと試みるが……。
   持ち物はカルテなどの資料、クレジットカード、現金、医療キットなど。
8 :裏方 ◆BXsTc04jqdrh :2011/03/12(土) 19:28:26.39 0
>>1おお、歓迎歓迎!では先に序章でも貼っておきましょう)



【序章】 起 「悪意の侵食」

  「お池にハスがありました。ハスは一日で2ばいにふえます
   今日でハスの数はお池の半分くらいになりました…。
   お池が全部ハスで埋まるのは後どれくらいかかるでしょう?」

 
 八月十日 
  夏は始まったばかり、成南の学生達は長期休暇に浮かれ 社会人は暑さにやっと慣れ始めた頃
  市内で夏風邪が結構な規模で流行しだした。なんだか鳥だか豚だかインフルらしいとうわさがたつも
  症状は軽く、ちょっと病院で薬を貰った程度で症状は治まったので あまり気にするものは居なかった。
  人々はその年の夏もいつも通り過ごせると思っていた。
 
  あの日が来るまでは
 
  (キャラクターの市における日常を描写してみましょう)
9 :名無しになりきれ[sage]:2011/03/12(土) 19:53:58.04 0
どれくらいのペースで話が進むのか
(参加キャラハンはどれくらいのペースで書きに来る必要があるか)
が分からないと参入しづらい人もいるかもですです☆
10 :裏方 ◆BXsTc04jqdrh [sage]:2011/03/12(土) 20:08:11.39 0
>>9 参考になります
大体3-4日書き込み待ち→次の場面へといった所でしょうか
実際勢いがどのようになるかは未知数なので
細かいトコは後々調整したいです(遅いかもしれませんね)

待つ間は参加者に合わせて細かい合いの手みたいなものも入れるつもりです。
特に今回は出来立てで参加者待ち状態なのでゆったり待つつもりです
11 :藤原 雅人 ◆YZ800LJRRE [sage]:2011/03/12(土) 20:26:08.92 0
【南区 藤原家宅一階 藤原眼科クリニック】

平日は13時から開院しているクリニックの待合室には人っ子一人いず、
窓から差し込む夏の日差しが、室内を明るくしていた。
藤原は私服の上にネームタグのついた白衣を羽織ると、診察室に入り
アナログ時計の針を確認する。

時刻は12時37分──昼食をさっさと済ませ開院の準備をする時間。
もう少し待てば、看護師たちが何人かやってくるが、今回は何故か
いつもより遅いようだ。何か特別な用事でもあるのだろう。
ウチで雇っている看護師全員が20代の若者ばかりで、
自分としてはしっかりやってくれるのだろうかと、いつもハラハラさせられる。

特にこのクリニックは去年できたばかりで、院長である自分だって心配だった。
実家が裕福だったから、今こんな暮らしをさせてもらっているが、そうでなかったら
どうなっていたのか考えるだけでも嫌になる。
だからといって自分が藪医者であるとは思っていない。今までだって仕事はこなしてきた。

【ガチャ】

するとドアの開く音がした。ウチで雇っている看護師の一人が申し訳無さそうな表情をして
診察室に入ってきたのだ。自分はとっさに彼女に不快な表情を見せると「遅い!」と言った。
そのすぐあと看護師は、「すみません。実は妹が風邪をこじらせていて…それで…」
「風邪?最近流行っている……。君は大丈夫なのか?他の人は?…それにそうだったら先に連絡しろ」
「ごめんなさい、慌てていたから。他の人は……分かりません。連絡はなかったんですか?」
「──無かった。他のやつもまさか夏風邪関係か?」

藤原はそのとき起こり始めている何かに気づいていなかった。いや、きっと他の者たちだって。
12 :藤原 雅人 ◆YZ800LJRRE [sage]:2011/03/13(日) 21:42:10.07 0
「そこまではちょっと…でもそんなに酷い感染症では無いみたいですし、大丈夫なんじゃないですか?」
その看護師はニコニコとしながら、もっぷをつかんで床を掃き始めた。
「…だとすれば、患者の数は市立病院か内科の個人病院に集中していくだろう。
 今日は少し暇になるかもしれない…。」
窓の外を見つめながら藤原が看護師に言うと、付け足すように
「君も気をつけろ…妹が風邪なんだろ?」
藤原にしては優しい言葉に、看護師が少し戸惑ったのか
もっぷで掃く手をいったん止め、間を置き彼女は「はい」と応えた。

藤原は未だ12時をささない時計の針に内心イライラしながら、
棚の上にあるアンティークなデザインのティーカップに手を伸ばすと
その中にティーパックをいれてお湯を注いだ。
お湯の勢いで踊るようにティーパックがゆれるとそれと同時に
紅色が全体に広がっていく。薄い紅茶が好きな彼は、色が濃くなる前に
ティーパックを取り出し、すぐそこのゴミ箱に捨てた。

ティーカップのふちを静かに口元に寄せると、ストレートの甘くないお茶を
口の中に注ぎ込んだ。一般的にはコーヒーを飲むものが多いが、藤原の場合
コーヒーはあまり好きではなかったため、勤務中はいつもノンシュガーの紅茶なのである。
一口だけ飲んだあと、カップを口から遠ざけると看護師のほうに向き直り
思い出したように、おかしな夢を見たと言うのだ。
看護師はまたもやきょとんとした顔をしながら、「どんな夢だったんですか?」と質問した。
藤原はもう一口紅茶を飲むと、こう続けたのである───
13 :藤原 雅人 ◆YZ800LJRRE [sage]:2011/03/14(月) 20:17:42.02 0
「私はこの街にそっくりな街の中を歩いていた。
 他にも何人か人がいて……私はその一人に話しかけてみたんだ。
 だけど応答が無い。まるで魂が抜けたかのような表情をしていた。
 そして、私はふと店のガラス窓を見たとき……
 そこには人なんて何処にも映っていなかった。見えるのは自分だけ…。」
藤原はそのとき少し間を置き紅茶を二口飲み、また話を続けた。
「しかもガラス窓の向こうで私は異界を見た気がした……。
 ガラス窓の向こうには人間の変わりに、異形な化け物が徘徊していた。」
かなり怖い夢だったのだろう。さすがの彼もその表情にすがすがしさはうかがえない。
看護師は心配するような口調で、「怖い夢ですね。きっと疲れているんですよ」と言った。
いつもの藤原なら、大きなお世話だと応えるはずが今回は違っていた。
何となく看護師の言葉に安心するように「そうだな…ただの夢だ」と応えたのだ。
「あの夢…なかなか忘れることが出来なくて…やっと忘れたかと思ったらまた鮮明になり始めている。
 何かを暗示しているのかもしれない……以前もリアルな夢を見てよくないことが起こったんだ。
 偶然だと信じたいんだけどね。気味が悪い。」
14 :名無しになりきれ[sage]:2011/03/22(火) 01:21:42.45 0
このスレTRPG?
15 :名無しになりきれ:2011/03/25(金) 00:10:19.69 O
スレ主規制されたのか出て来ないけど
ルール見る限りそうだろな
16 :桜井 優希 ◆HhvZCoaCLc [sage]:2011/03/28(月) 16:19:45.50 0
TRPGなら中々面白そうだし、進行が止まっているなら今のうちに参加してしまえの精神。
まぁスレ主が、今回の事件でちょっとどたばたしている可能性はありますが。

名前: 桜井 優希
性別: 男
年齢: 17
性格: 怖がりだが、好奇心旺盛
外見: 小柄な体、色白な肌
職業: 学生
得意な事: 足が速い 細かい作業が得意。
備考:北区にある成南市立高校に通う2年生。住居も北区にある。
趣味は日曜大工から、自作PCまでいろんなものを作ること。
クロスカントリー部に所属しており、
夏休みは学校近くの山へ友達と合宿がてらキャンプへ来ていた……
[持ち物;ロープや軍手などのキャンプ用品、筆記用具、水筒]
17 :桜井 優希 ◆HhvZCoaCLc [sage]:2011/03/28(月) 16:34:38.81 0
[8月10日 北区 桜井家 午前6;30]
朝、母さんが風邪を引いた。最近流行の夏風邪らしい。
今日、俺が北区の山へキャンプへ出かけた後中央区の病院へ行くそうだ。
父も仕事で家にいないし一人残すのはいささか気が引けるが前々から友達と約束していたのだ
噂では症状も軽いと聞いていたのでそのまま出かけることにした
「それじゃあ、行ってくるよ母さん」
「ええ、気をつけて行ってらっしゃい」
いつもの挨拶を交わし俺は山へと向かう

[北区 成南山 午前8;50]
大きなリュックサックを背負ってクロスカントリー部の仲間達と合流。
今日はクロスカントリー部の皆と3泊4日で合宿兼キャンプだ。
まぁ結局きたのは俺と友達と部長の3人。だけど俺たちは仲は良いし楽しくやれそうだ。
18 :桜井 優希 ◆HhvZCoaCLc [sage]:2011/03/28(月) 16:55:37.04 0
[同日 成南山 午前11;40]
荷物を置き、テントを作り、荷物を置き、早速山の中を走り出す。
テントを作っている途中、部長がハンマーで指を打つという古典的な笑いを取り
走るのが少し遅れてしまったが。
コースも中盤まで来ただろうか、今日は調子が良く思って少し飛ばしてしまった。
すると、目の前の風景がパッと開き、池が見える。俺たちはここを中盤の印としている。
「すこし、ここで皆を待とうかな……」
元々自分はクロスカントリー部の中ではかなり速いほうである。
大分二人を突き放してしまったようだ。休むと後が辛いが、折角の合宿である、皆と走らないと楽しくない。
と、池のほうを見ると、ちょっとした異変に気が付いた
「あれ?ハスが……多いな?どうしたんだろう?」
8月の頭に一度このコースを走っていたのだが、その時はこんなにたくさんハスは無かったはずである。
今はどうであろう、池の半分を多い隠さんばかりである
「……?あれ、この水、少し……匂う?」
「おーい! はぁはぁ、優希!早いって!」
「これなら来年の我が部は安泰だなぁハハハッ」
「部長は……!力抜いて……!走っている……!ぜぇぜぇ……だけでしょ!」
二人が追いついてきたようだ。
とりあえず、友人のほうが限界っぽいのでこの辺で休むことにする。

「部長」
「ん?どうした、優希」
「ここの池、どうも水が変なんです。変なにおいしますし、ハスも多いですし」
「ん〜、暑さで水が痛んだか? いざって時に飲み水として使おうと思ったが……やめておくか」
「えっ!? これ、のんじゃだめなんですか!?もう飲んじゃいましたよ!」
友人がすでに飲んだようだ
「……腹壊しても知らないぞ?」

[同日 北区 成南山キャンプ地 午後12;30]
持ってきたお弁当を食べ、しばらく自由時間へ。
友人はどうやらまだ腹を痛めていないらしい。杞憂だったのだろうか?
自分は少々浮かれすぎていたのか早速少し疲れがでたので休むことに。
ちょっとしたお昼寝である。 先輩たちに後で起こしてもらう予定だ。
19 :桜井 優希 ◆HhvZCoaCLc [sage]:2011/03/28(月) 17:10:24.40 0
[?月?日 ??? ??? ??;??]
俺は走っている。何がなんだか分からない。
俺はキャンプをしていたはずだ、何故こんなに走っている?
「来るな!!」
俺は叫んでいる。どうやら合宿とは違うようだ、恐怖に怯えている
そういえば喧嘩を売られたり、かつあげされそうになってよく逃げてたなぁ……
「一体どうしたっていうんだよぉ!!?」
逃げる逃げる逃げる逃げる逃げる逃げる。
得体の知れない恐怖感。こみ上げてくる嘔吐感。
……嘔吐感? 不良に絡まれたって嘔吐感なんて感じたこと無い。
「目を覚ましてくれよぉぉ」
涙声で叫ぶ叫ぶ叫ぶ叫ぶ叫ぶ叫ぶ。声が枯れかける
「なんで、こんな……!!!」
俺の目に映るのは、さっきまで一緒に走っていた二人と、俺の両親。
なんで、逃げているんだろう?ただ、なぜか怖かった
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
「あ……あ"アアアアアアアアああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!???」

[8月10日 北区 成南山キャンプ地 午後1;10]
「あ”アアアアアアアアああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!????」
「うおっ!!?びっくりした!!」
「えっ……あれ?」
目が覚めると友人が目の前にいた。
「どうしたよ?随分とうなされてたぜ?」
夢……か、よく分からない夢だった。何で俺がこいつらから逃げなくちゃいけないんだ
「いや……なんか、何かに追いまわされる夢だった。けどもう忘れた」
「な〜んじゃそりゃ」
「はははっ、ゆめなんてそんなもんだろ?」
じっとりと湿った背中や顔に付いた嫌な汗を拭き空を見上げる
「おっカラスだ。随分大きいな」
「ほ〜、そういえば、カラスって悪霊とかそういう系の場所に集まって、
追っ払ってくれるいい鳥なんだってよ、知ってた?」
「……へぇ〜」
「なんだよ、付き合い悪いなぁ〜まっ寝起きだから仕方ないか。
つまりだ、もしかしたら今日出るかもしれないぜ〜♪」
「肝試しでもやるのか?」
「ははっ、そいつはいいや、やってみようぜ。懐中電灯もあるし♪」

大きなカラスは俺をじっと見つめていた
20 :藤原 雅人 ◆YZ800LJRRE [sage]:2011/03/29(火) 13:27:05.07 0
>>16よろしくお願いいたします!)

あれから時計の短針は動いていき、ついには患者は一人も来なかった。
もう気づけばクリニックを閉める時間である。
「誰も連絡がありませんでしたね。」看護師が帰りのしたくをしながらボソッと言う。
「ああ…ちょっと職員の様子も気になってきた。別に個人的に心配だと思っているわけじゃない。
 無断欠勤をするようなことは私としても黙っておくわけには行かないから。」
看護師とは全く目を合わせないまま、白衣を脱ぎ言うと、看護師は後ろでくすくす笑いながら言った
「先生は素直じゃないんですね。」
一瞬イラッときたが、そこで怒っても仕方がないと思い、そこは沈黙のまま流すことにした。
逆にそれで気まずいと感じたのだろう、看護師はその後は何も言わないままクリニックを後にした。

その出て行く姿を見送り、ため息をつくと車の鍵を手に取り、自分も外へ出て行く。
太陽は西に傾き、午後の日差しはどこか懐かしさを思い起こさせた。
「…さっき…悪いことしたかな……。」
曲がったネクタイを正し、漆黒の車体の自家用車に乗り込むと、そのまま発進し欠勤した
看護師達の家の一つへ向かった。南区にある住宅は、広い庭と大きな家を持つ、
いわゆる高所得者が住んでいる家がほとんどである。いつも静かで近所のものを見ることも少ないが、
今日は特別静かなような気がした。最近流行っている「夏風邪」と関係しているのだろうか?
「…だとしたらかなりのものだ…看護師の家に行くのも用心しないと……。」
21 :名無しになりきれ[sage]:2011/03/30(水) 01:12:19.27 0
(参加者の方のテンプレ、ここにまとめさせてもらいました)
http://www43.atwiki.jp/narikiriitatrpg/pages/444.html
22 :名無しになりきれ[sage]:2011/03/30(水) 14:02:58.49 0
近頃なりきり板の治安情勢が悪化しています
今こそ荒らし、自演絶滅のためなりきり板にID制を導入し
馴れ合い、素出し、越境、エロネタを根絶し版権なりきりの規模を縮小化しましょう
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1294567885/
自治スレでの賛成署名をお願いします
23 :桜井優希 ◆HhvZCoaCLc [sage]:2011/03/31(木) 13:19:13.42 0
(全力で起のSS投下したからネタが浮かばず、どのくらい日数を進めていいか分からず、
投稿できなくて困っている中の人です)

>>20
(こちらこそよろしくおねがいします、死んだら別キャラかなぁww)

>>21
乙です!ただ、現状だとあまり必要ないかも(汗
いざとなったら代行として話を進めることも考えないといけないかも……
規制だとしたら、WIKIに避難所的な掲示板なども必要かもしれませんね。
この板だと叩かれる可能性もありますが。
24 :名無しになりきれ[sage]:2011/03/31(木) 18:15:26.74 0
>>23
TRPG用代理投稿スレはここの掲示板にありますよー
http://yy44.60.kg/figtree/
Wikiのトップページにもリンク貼ってます
25 :名無しになりきれ[sage]:2011/04/02(土) 14:02:59.43 0
危険深度だからあげとくぜ
26 :名無しになりきれ:2011/04/02(土) 18:15:26.68 0
agatteneew
27 :藤原 雅人 ◆YZ800LJRRE [sage]:2011/04/02(土) 21:26:37.28 0
>>21ありがとうございます。分かりやすくまとめられていて便利ですね!

>>23避難所はTRPGの場合必須ですからね〜

>>24こんなところがあったとは!助かりますね。

>>25保守ありがとうございます。 >>26上げありがとうございます。
28 :藤原 雅人 ◆YZ800LJRRE [sage]:2011/04/02(土) 21:48:23.20 0
【北区 アパート二階201号室 看護師A宅】

藤原が運転する車は、北区にあるアパートの前で止まった。
彼は車から降りると、そのアパートの階段をあがって、看護師が暮らしている
201号室へと向かう。二階しかない新築のアパートはまだ入居者が少なく、
生活観が漂っている感じはしなかった。

201号室のドアの前までいくと、インターホンを躊躇なく押した。
ピンポーンと、響き渡る。だが、しばらくしても応答がない。
留守なのだろうか?彼はそう思いながらも部屋のドアを開けようとドアノブを
まわそうとした。すると、ドアは簡単に開き、暗い室内をあらわにした。

中からもわーっとした空気が漂い、特異集が鼻を刺した。
真っ暗な部屋───
それは自分がはいるのを拒んでいるかのようだった。
その向こうにあるものを隠しているからなのだろうか?
そんな違和感を抱きながらも、彼は看護師の名前を言いながら家の中に入る。
そうすることで、部屋の中に入ることを心が許してくれたのだ。
29 :名無しになりきれ[sage]:2011/04/02(土) 22:44:31.81 0
新規ってまだ間に合うかのぅ?
30 :桜井優希 ◆HhvZCoaCLc [sage]:2011/04/03(日) 19:12:35.44 0
(スレ主は生きているのだろうか、生きてるのなら生存報告が欲しいところ。
いないのなら、GM的な人を出さないといけないが人も少ない。考えなければ)
それと、自分はTRPG系初心者であることをCO。普通のなりきりと違って場面が違うので多少戸惑い気味。
申し訳ないのですが、藤原さんに極力時間軸を合わせていこうと思います
>>24 代理投稿スレはあったんですか、感謝です。
>>25 保守感謝です
>>29 スレ主が来てませんからね、まだまだいけるのでは?
もしかしたら人が来るまで静観なのかもしれませんがねw
31 :桜井優希 ◆HhvZCoaCLc [sage]:2011/04/03(日) 19:13:58.44 0
[8月10日 北区 成南山の池付近 午後5;30]
「釣れねぇなぁ」
「・・・」
「前釣りに来た時はつれたよなぁ?優希」
「・・・」
「優希?」
「あっ、いや、そうだな、やはり水が腐っているんじゃないかな……?」
先ほどの夢からどうも落ち着かない。あれは夢だろうに。
そういえば、なぜ俺は皆におわれていたのだろう……?いや、考えても無駄か。
あれは夢だ、それよりも今日の夕食として食べるつもりの魚が釣れないのが問題だ
この池は数年前に友人と共につりをした経験がある。
しかし、2時ごろから釣りを始めたが、まったくつれていない。
「しかし、そんなにこの臭い強いか?確かに違和感は感じるけど」
「先輩も強いって言ってたぞ。お前の鼻がおかしいんだ」
肩をすくめ、空を見上げる。大分暗くなってきた。そろそろ戻るか、まだあのカラスは……
そのとき竿に反応があった
「おっきたっ!手伝って!!」
「よしきた!」
まぁまぁのが一匹釣れたが、結局収穫はこの一匹だけだった
32 :桜井優希 ◆HhvZCoaCLc [sage]:2011/04/03(日) 19:16:59.01 0
[同日 同区 成南山キャンプ地 午後6;00]
先輩は火を炊いて待っていた。俺たちを見かけると釣れたか?と笑顔で尋ねてくる
苦笑いをしながら、一匹しか釣れませんでした、といい、じゃあ3人で分けるかといった
だが、俺は先ほどの夢が未だに尾を引いており食欲がわかなかった。
先輩や友人に明日の行動に影響が出るから食えといわれたが、
あの水にいた魚ですよ?と笑って辞退した。先輩も笑って友人と二人で魚を分けていた。
「ん〜あの水にいたからか確かにちょっとこの魚苦いな」
「そうすかね?俺が思うにこの魚、味が薄いと思います」
「マジか……?」
「お前、鼻だけじゃなくて味覚もやられたんじゃないか?」
「皆酷い!俺傷ついたぞ!」
ハハッと笑いながら食事の時間は過ぎていく。
明日は町に行って食料調達かなとか、次の大会の話とか、
部長のまったく進まない大学勉強の話とか、後で行う肝試しとか、楽しみだった

[同日 同区 成南山 午後7;30]
先輩に火の元を任せて(また俺は留守番か、楽しんで思いで作って来いよ。と笑っていた)
「やっぱり自然の夜ってこええよなぁ!」
「そそそ、そうじゃな」
「……わり、忘れてた。こういうの苦手だっけか」
「いやややや、た、楽しそうって乗ったのは俺だししし」
震えて言葉がおかしくなっている。懐中電灯の灯りだけだと何とも心もとない。
    バサササッ!!
「・・・!!!???」
「鳥だよ、優希、落ち着けって」
「し、心臓に悪い・・・」
別にコースは特別決めていなかった。ただ、漠然と夜の探索ということだったが、
迷うといけないので結局行き着く場所は先ほどの池であった。
この辺りは月明かりなどで若干明るいのでやっと一息つけた

「……見ろよ、夜空が綺麗だ、俺も部長と一緒に空を見てた方がよかったかなぁ」
「お前恐がりだもんなぁ……あぁ、確かに綺麗だ。悪いな、いい思い出になりそうに無くて」
「いや、楽しかった。あんなに恐い体験もめったに無いだろうしな」
夢然り、肝試し然り
しかし、綺麗だ、月明かりに照らされたカラスがあんなに綺麗だとは。
「おお、月も綺麗なもんだ、ん〜ミステリアス?」
「何言ってんだか……」
苦笑しながら、ふと疑問に思う、確かに月は綺麗だが、カラスに気づいていない?
……いや俺も話題に載せて無いし、怖がるといけないからと思ってあいつなりに気遣ってくれているのかもしれない。
「・・・戻るか!」
「そうだな、先輩も一人じゃ寂しいだろうしな!」
今度は腹から笑ってやり、池を後にする。
あのカラスはまだこちらをみていた
33 :藤原 雅人 ◆YZ800LJRRE [sage]:2011/04/03(日) 23:48:01.53 0
室内には何故か誰もいなかった。
しかもかなり荒れている。何かトラブルでも起きたのだろうか?
いろいろな状況を考えると、ぞくっとした感覚が背筋を走る。
「いったい、何処に…?」

「ああ、そこの人なら今朝早くに運ばれていったよ。」
開けっ放しにした部屋のドアの向こうに、年老いた女性が一人立っていた。
さっきから自分を見ていたのだろうか?
いきなり話しかけられて、びくっとすると、「怪しいものではございませんよ」
という表情をしながら、軽くお辞儀をした。

「運ばれた?どこに…?連絡もありませんでしたし。」
「救急車にさ。てかアンタ誰なの?勝手に他人の家なんかにはいって」
「あ、いいえ。私は彼女と一緒の職場のもので、藤原といいます。」
「……藤原?ここいらじゃ見ない顔だけどね…。」

「それは住んでいる区が違いますから。あの、運ばれた病院って中央区の…」
「ああ。突然の出来事で詳しいことは知らないけどさ。行ってみれば分かるよ」
「分かりました。…どうもありがとうございます…。何かここあらされているみたいですが」
「ああ…昨日の夜にお客がここの娘のところに来て、何かわいわい騒いでたよ。…女だった。」

「…女?」藤原が不思議な表情で問い返す。
「ああ。何か体調悪そうな顔してたけどね…ありゃあ、風邪なんじゃないかしら?すぐに帰って行ったけどね」
「もしかして近頃流行っている、夏風邪でしょうか?」
「かもしれないね。だけど何で風邪なのに外へ何か行くのか。深い事情でもあったのかしら」
藤原を見ていた視線を別にやった女性の目は中央区のほうを見つめている。
「事情……は…それでは失礼します。」我に返ったようにそういった後、
藤原はもう一度女性にお辞儀をすると、すぐさまその部屋から出て行った。

そして車に乗り込むと少し気にかかったことをもう一度考えてみる。
──看護師Aが何故救急車に運ばれるような事態になったのか?
──そして彼女の家に訪問した夏風邪の女は何なのか。
根拠はないが、その二つには何かしらのつながりがあると思った。
34 :名無しになりきれ[sage]:2011/04/04(月) 16:03:30.52 0
よかったら入ってもいいですか?
35 : ◆YZ800LJRRE [sage]:2011/04/04(月) 23:11:38.70 0
>>34私は大歓迎です。スレ主さんはいませんが全然OKなんじゃありませんか?
  参加者が私と桜井さんしかいませんし。
36 :名無しになりきれ[sage]:2011/04/08(金) 15:03:53.03 0
携帯はろくでもない内容が多いのでまともな内容で無い限り携帯レスは極力無視しましょう
また避難所の振興発展にご協力お願いします
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1301763499/1
37 :藤原 雅人 ◆YZ800LJRRE [sage]:2011/04/10(日) 16:08:37.48 0
【中央区 成南市立病院 駐車場】

藤原はさっそく中央区の私立病院へ向かい、詳しい話を看護師Aから聞こうと思った。
友人であろう夏風邪の女のことも何か知っているかもしれない。
それに、何だか看護師が心配でもあった。
藤原は車を私立病院の駐車場に止めると、エンジンを切ってしばらく車内にいた。
病院内に入る前に、なるべく頭の中を整頓しておきたかったのだ。

「夏風邪で救急車で運ばれることは普通ではありえない…。
 子供やお年寄りがインフルエンザで死にいたるケースはあるが──。」
彼はインフルエンザの例を挙げながら、自分の頭の中で考えてみた。
看護師Aは、インフルエンザには強いほうであったし、最後に見た日まで健康そうに見えた。
インフルエンザに強いかどうかは、その人個人の遺伝子によるもので、
髪の色、目の色と同様、「形質」である。だが、感染する病原体によって色々と変わる。
彼女が「夏風邪」で救急車に運ばれたという事は、新種のウイルス、または
今まで感染したことのないウイルスに違いない。

詳細なら、市立病院のほうで詳しい検査が行われている。なら、何なのか分かるはずだ。
それが本当にただの「夏風邪」なのかが───。
そしてふと何かを思い出した。その何かとは鳥や豚がインフルエンザと疑われた事件だ。
だが症状は軽い。薬さえ投与すればすぐに治ってしまうものだ。
現在蔓延している病気は、それとは関連しないのか?それともこの短い間にインフルエンザウイルスが
急激な進化を遂げたのか?どちらにせよ。この島でそんな異常事態が起こっているとすれば
大変なことだ。看護師Aのような人間が出てくるとは限らない。
藤原は、少しため息をすると、車から降りて病院の出入り口へ向かった。
38 :藤原 雅人 ◆YZ800LJRRE [sage]:2011/04/10(日) 16:12:14.62 0
訂正:>>37
・私立病院→市立病院

・出てくるとは→出てこないとも
39 :名無しになりきれ[sage]:2011/04/13(水) 18:55:49.99 0
チャカは良コテ

      _,ノ⌒i                       r‐-、            
   ∠二_  _ノ                       |  {             
 ,___|  |__,rへ                   |  .|     ._      
.く____   ___ノ     ._,         l ̄ ̄ ̄   . ̄ ̄ ̄ |      
       |  |         .l゙^|,,,―ー。,     ヽ-----、  r‐―ーi  |      
       |  |        ィ''" ,,-ッ 丿   .        l  |    |  |      
      / . /        ゙‐'| | ,i´,i´           /  !    |  |      
     / _ノ          .| | ゙"      .     /  /    |  l     
      ̄            .| 亅  .          /  /     │  |     
                  ‘゙`           /  /   |゙'''"  ノ    
                              \,/    ヽ--‐'′     
40 :名無しになりきれ[sage]:2011/04/19(火) 23:53:44.46 O
消灯
41 :名無しになりきれ:2011/04/20(水) 12:01:21.89 0
点火!
42 :名無しになりきれ[期待あげ☆]:2011/04/22(金) 05:45:54.50 O
ズンビーがきたょ
43 :名無しになりきれ:2011/04/22(金) 08:52:20.21 0
ずんびはぷかぷかわらったよ
44 :藤原 雅人 ◆YZ800LJRRE [sage]:2011/04/28(木) 22:17:17.89 0
【中央区 成南市立病院 エントランス/待合室】

エントランスにはかなり大勢の人間が、椅子に腰掛け呼び出されるのを待っていた。
小さい子供や若者、大人、高齢者など、見るといろんな人がいる。
皆同じ病気なのだろうか、大きなマスクをつけて、顔を真っ赤にさせていた。
熱を出しているのだ。しかも高熱の…。

「インフルエンザか…」藤原はそう呟くと、病人の溢れかえる場所を進みながら、
「受付」と書かれたほうへと歩いていった。
受付の看護師も同じく大きなマスクをしているが、話によると少しでも感染を
防ぐためだと言う。ウイルス相手でマスクは意味の無いものかもしれないが、
ないよりはましだ。

「はい。205号室にいらっしゃいますよ。今はだいぶ落ち着いているので心配はいりません」
看護師はそういったあと、行きかたを少し説明した。
藤原は軽くお辞儀をして礼を言うと、看護師の説明したとおりの道を進んでいく。
途中で見かける医師や看護師は忙しさのために、かなり疲れきった表情をしていた。
今日の自分とは正反対だ。今日は患者が全く来なかったのだ。

202、203、204、205……
廊下を歩きながら部屋の番号を追っていくと、探していた数字が目に入った。
「ここか………」
彼はドアをゆっくりと開くと、数センチほど開けた隙間から中を覗き、
そのあとさらに開いて今度は自分が病室に入った。やけに静かだった。

「眠っているのか?」看護師Aが眠っているベットに近づき、その寝顔を
こっそりと覗く。だが相手は自分に気づいたのか、目を半開きにしてこちらを見つめていた。
「藤原先生……きてくれたんですか?」看護師が少し嬉しそうにそういうと、
その微笑んだ顔に藤原は「別にお見舞いなんかに来たわけじゃない。聞きたいことがあったんだ」
と、ツンデレな性格を全開にしながら言った。
45 :名無しになりきれ[期待あげ]:2011/05/02(月) 20:57:30.82 O
「藤原は、わしが育てた」
46 :ハイドリヒ神父 ◆EDU0lkMQj6 [sage]:2011/05/05(木) 12:41:45.85 0
参加します

名前:ヘルベルト・ハイドリヒ

性別:男性

年齢:不明(見た目では40代後半)

性格:カトリックには温厚で優しい暖かい人だが、カトリック以外には冷たい性格、特にプロテスタントには厳しくあたる

外見:黒いカトリックの神父の服を着ている、顔はごつく、髭がある、頬に大きな傷

職業:キリスト教カトリックの神父(武装神父隊 隊長)

得意な事:祝福儀礼、力仕事、人とは思えない程の走る速度

備考:中央区にある教会で寝泊まりしている。
ヴァチカンから派遣された神父、その素顔はカトリックに仇なす悪魔・異端者・化物・異教徒をせんめつする為極秘に立ち上がった武装神父隊の隊長、
常に祝福儀礼を施した銃剣を身に忍ばせている

【持ち物:銃剣数十本、ロザリオ、聖書、白手袋、カードキー、ほうじ茶】
47 :ハイドリヒ神父 ◆EDU0lkMQj6 [sage]:2011/05/05(木) 13:10:35.85 0
【中央区 ヘルベルトの教会】

もうすでに辺りは暗かった、
私は自分の寝室で手アカにまみれた聖書ひたすら読んでいた
唐突にノックがし、扉が開けられた

「神父、少し気になる事がありまして…」

とあるシスターがやってきた

「おやシスター、どうされました?」

私はシスターにそう聞いた

「実は、明日のミサに出席するはずだった人たちが皆風邪でこれないというのです…」

「なんと…どういう事でしょうか、これは神からのメッセージでしょうか、何か悪い予感がします」

私はそう言った、するとシスターは、

「皆さん中央区の市立病院で診察されに行きました」

「行かなければ…」

私はコートをはおい、帽子を手に取った

「どこに行くのです?」

シスターが困った顔をしてそう聞いた

「どこって病院ですよ、私が行って皆を元気付けなくては…」

「いけません神父、風邪が移ったらどうするのですか、それに病院の方の邪魔になるだけでしょう、それよりも明日に備えてお早くお眠りください」

「そうですね、わかりました、では寝る前にお祈りを…Amen」

「Amen」

その後私はすぐ床に付き眠りについた
48 :藤原 雅人 ◆YZ800LJRRE [sage]:2011/05/05(木) 23:46:16.32 0
>>46さん、よろしくお願いします)
【中央区 成南市立病院 病室/205号室】

「聞きたい…ことですか?」
看護師は少し疲れた口調でそういうと、やつれた顔を藤原に向けた。
「あの夜、君の部屋にきた女のことだ。その女…病気だったんだろう?」
「ああ…私の妹です。」

「──妹?」
「ええ。妹はおかしな病気にかかって…病院に行けばいいのにっていうんだけど
 嫌って言うものだから少し困って…………。それがひどかったんです…」
疲れきった看護師の表情にどこか深刻そうなものが漂っているのが感じられた。
いったい彼女の妹に何が起こったのか、聞かないではいられなくなり
「ひどかったって…?」と詳細をたずねようとすると、
看護師は深刻そうな表情から、今度は恐怖を表した表情に変わった。

「………体のあちらこちらが壊疽していて……………そして…」
「そしてどうしたと言うんだ!?」
「…そして、私急いで救急車に連絡しようと……だけど妹は止めようとしたんです!」
「…止めようと?何か理由でもあったのか?」
「分かりません。それで少し争って……。そのあとです。私の体調が悪くなったのは」

「病人なのに争うなんて…かなりやばいことを隠しているようだな。
 しかも、今起こっているインフルエンザと深い関係を持っている。
 君の妹は、いつもとは違うことはしていなかったか?」

「私は妹とはあまり会わないので分かりませんが……
 彼女は特別でした。天才と言ってもいいほどに。だからこそ、危険だった。
 あの子は科学を崇拝しているんです……」
「科学を崇拝している…そういえば君の妹は科学者だと聞いていたけど。
 …まさか、ヤバイ研究に携わったりでもしていたのか?」

「そうじゃないことを祈りますが…だけど、それしか考えられない。」
「…となると、極秘の研究……。私が何とかしてみせる。
 今ならまだ間に合うかもしれないんだ!」
「何をなさるつもりなんですか?」

「この病院で患者の血液を保管しているはずだ…それを持ち出して
 色々と調べてみたいと思う。出来たら設備が整っているこの病院がありがたいが」
「藤原先生!」
「・・・・・・?」
「私も協力します。……夜中なら…誰も居ませんし。先生を信じます…。」
「私を…信じる……か───。」
49 :名無しになりきれ[age]:2011/05/14(土) 21:41:37.00 0
主は何処だろうか
50 :名無しになりきれ:2011/06/20(月) 11:10:11.76 O
あの世
51 :喜多川しほり ◆8JnLWTbnyA [sage]:2011/06/23(木) 11:04:41.41 O
成南市 北区住宅街

喜多川しほりは28歳の家事手伝い
独身で彼氏もいない
今日は市民センターの一室で瞑想会に参加している

目を閉じる

意識の深淵へ落ちる

いのちとはなんぞ。考えた。考えてしまった

出口のない螺旋階段を下ってゆくというイメージが浮かび上がる
深みへ降りてゆくことで、下りが上りを意味するような狂った仕掛け
悲しいかな終わりがないのだ
その中でばらばらなになりそうな自己を繋ぎ止めるために、失われてゆくものをかき集める
しかしそこには、死に対する敬意があり、まだ存在すらしない存在への倫理がある

暗いことを考えてしまい気分がわるくなった。喜多川しほりは目を開け現実へと戻る
しばらくすると瞑想が終わり、瞑想会の胡散臭いインド人講師が拙い日本語で何やら語りはじめる

「あなたはいつか死ぬものだから人生を苦しむというのは間違いだ
あなたはいつか死ぬものだからこそ生きなければならない
魂への配慮を怠った生はそれは本当の死ではない
あなたはあなたの魂が不正や放埒や悪徳や不摂生に支配されないように死ぬことで許された
誕生から逃れる事は簡単だが、魂が不健全な何かに陥ってしまう事から逃れる事こそを、あなたは気にかけて歩まなければならない」


喜多川はすっかり暗い気持ちになって帰路についた
自宅までは徒歩である。まっすぐ帰れば20分程度で帰宅できる
空はまだ明るかったが蝙蝠が数匹飛んでいた

名前:喜多川 しほり
性別:女
年齢:28
性格:引っ込み思案
外見:黒髪ロングヘア。しまむらで買った黒のロングスカート
職業:家事手伝い
得意な事:剣道
備考:大きな体のことを気にしている

【よろしくお願いします】
52 :藤原 雅人 ◆YZ800LJRRE :2011/07/09(土) 20:54:05.23 0
>>51 始めまして、よろしくお願いします】

やがて外から聞こえる足音はすくなくなり、
最終的には完全に聞こえなくなった。
気がつけば、時計の二つの針は深夜を指している。

「この時間帯になれば、看護師がナースステーションにいるだけでしょう」
彼女は横目で藤原を見ながらそういった。
病でやつれた顔が、藤原に何か嫌な感覚を与える。

「ああ…」
いつものような不機嫌な返事。
だがそのときは緊張と苛立ちで更に不機嫌な感じに聞こえただろう。
内心、彼女が自分を信じると言ってくれたことを喜ぶものの、
やはりそれに対して喜んでいる自分に対してもイライラして
結局は素直になれなかった。

「じゃあ…行ってくる。」
藤原は出口であるドアのほうまで行くと、当然のことながら
外に人がいないかどうか確認し、そのあと廊下に出た。
そのとき罪悪感を覚えている自分に、彼は何度も
「自分は悪いことをしているんじゃない」と言い聞かせた。
53 :名無しになりきれ[sage]:2011/07/10(日) 15:56:26.40 0
27歳と17歳の♂のペニスアイランドだったのが魅力だったんだけどなぁ
54 :名無しになりきれ[sage]:2011/07/11(月) 16:08:54.57 0
>>53
あと40代後半くらいの神父とかね
55 :喜多川しほり ◆8JnLWTbnyA [sage]:2011/07/12(火) 05:18:03.96 O
>>52こちらこそよろしくお願いします】

《午後六時》
「あ!スカイツリー!」
山根コウタは喜多川しほりの背の高さを馬鹿にした
彼は17歳。喜多川よりも背は低い。高校は一年で中退したらしく、いつも独りこの公園でバスケットボールで遊んでいた
「口の聞き方に気をつけなさいよ。チェリーボーイ」
喜多川はこの少年だけには遠慮しない。正直、人として見ていない
ノラネコみたいなものとして扱う
(だって、ばかなんだもの)

「ほらほらスリーポイントしてみなさいよ!三井ひさし!」
「簡単に言うんじゃねぇよ!いくら俺が天才だからってさ!」
山根は不格好なシュートを見せる。バスケットボールは遥かゴールを飛び越えて壁に当たり
誰もいない公園の奥へとバウンドしてゆく
「あらら、男性ホルモンが溜まりすぎてて力が有り余ってんじゃないの〜
へったくそ。…それじゃまたね、私、門限があるから」
喜多川は笑顔で手をふり公園をあとにした

《深夜》
喜多川は弟のことをふと思う。
生れつき心臓の弱い弟は今も病院のベットの上。
喜多川にはただ祈ることしか出来ない。それが歯痒い
そして濡れた目を閉じれば、まどろみのなかに響く微かな音
視線を移せば、夢か現か?開いている窓から何かが這って来る
「誰!?」
喜多川は枕元にある木刀に手をかけた
56 :藤原 雅人 ◆YZ800LJRRE [sage]:2011/07/17(日) 22:16:11.32 0

暗い廊下を懐中電灯で進みながら、
看護師から渡された病院の地図を確認する。

どこからともなく聞こえてくる足音は
巡回をしている、ここのナースのものだろう。
見つかってしまえばそこで終わりだ。
その所為もあったのか、その足音が恐ろしくも感じられたのは本当だった。

藤原は曲がり角までいくと必ずや、誰かいないかを確認した。
突然懐中電灯の光が向こうから見えたときには、さすがに焦ったが、
そこは近くの部屋に隠れて何とかやり過ごした。

そんな風にしていく内に、やっと目的地の部屋の前までたどり着く。
鍵のかかったドアの鍵穴に針金を差し込むと、
何度か繰り返して中で針金を動かした。

しばらくしてガチャリといういい音がしたかと思うと、
ドアのロックははずされて中に入ることに成功した。
「……ここだな」
57 :喜多川しほり ◆8JnLWTbnyA [sage]:2011/07/21(木) 21:16:33.56 O
電気をつけたら猿がとびかかってきた
喜多川が木刀で叩いたら猿は逃げ出した

「なぜ猿が…?」

訝しげな顔で窓を閉めテレビをつけてニュースをみる
猿が逃げたことなど報道にはなかった

「なんなの…」

喜多川はしばらく起きてテレビを見続けた
58 :もしAKBの人気アイドルがボイルの「 28週後...」に生きたら:2011/07/23(土) 03:59:05.49 0





もしAKBの人気アイドルがボイルの「 28週後...」に生きたら





あくまでも下記は、登場予定の ≪ 単なる同姓同名 ≫ なのだが、
仮タイトルを 『 48週後... 』とする。

前田敦子  : シナリオの軸となる少女
大島優子  : 政府組織(未定)の実戦派隊長
柏木由紀  : 現役看護婦
篠田麻里子 : 合気道で感染者を翻弄できる腕前の少女
渡辺麻友  : 
小嶋陽菜  : 
高橋みなみ : 
板野友美  : 
指原莉乃  : 
松井玲奈  :
宮澤佐江  :
高城亜樹  :
北原里英  :
松井珠理奈 :
峯岸みなみ : 
河西智美  : 
秋元才加  :
佐藤亜美菜 :





【ゾンビ】 28日後.../ 28週後...【アンデッド】01

http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1311077747/



59 :喜多川しほり ◆8JnLWTbnyA [sage]:2011/07/24(日) 18:37:48.51 O
チャンネルを変えたらテレビではゾンビ映画をやっていた
地獄から溢れ出した死者が現世の生者を襲うという設定だった
頭に噛り付き、脳を食べるゾンビたち。喜多川は夜食のプリンを食べながら震えている

「なにこれこわい」

チャンネルを変えれば「朝まで生てれびくん」
くだらないバラエティー番組だ
お笑い芸人が生きた芋虫を噛みちぎり、アイドルが騒いでいる

「これ…誰が笑うの?」

喜多川のザッピングは続く
60 :並野 人史(ナミノ ヒトシ) ◆JwKmRx0RHU :2011/07/28(木) 11:25:17.12 0
http://yuzuru.2ch.net/charaneta2/

【ゾンビ】 28日後.../ 28週後...【アンデッド】02

次スレ新テンプレ :

日本で RAGE(レイジ:凶暴性)ウイルス感染が公表されて28日後。 どうする?

【ゾンビ】 28日後.../ 28週後...【アンデッド】01
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1311077747/

28日後... http://www.foxjapan.com/movies/28dayslater/
28週後... http://movies.foxjapan.com/28weekslater/

RAGEウィルス感染者   ※ 原作を補足([改変])して定義を絞り込んだ。
http://www.youtube.com/results?search_query=28+Weeks+Later%3A&aq=f
・ 食欲を持つが感情や生産能力が無く、動物の生肉がなければ感染後05週以内に餓死する。
・ 特定の体質に免疫が確認されている(感染しながらも発症せず)。
・ 感染の時差などにより、05週を経過しても局所的に出没する。
・ 脳を損傷すると、思考および活動を停止して腐敗が進み、やがて白骨になる。
・ 血液循環と脳に損傷がなければ走れるが、道具を持ったり肩よりも高い場所によじ登るほどの知能はない。
・ 走るタイプも泳がないが、無呼吸で水底を緩慢に移動する(ふやけて魚に食われてしまう)。[改変]
・ 全ての感染者細胞が粘菌のように感覚と呼吸を司り、血液循環がなくても緩慢に活動する。[改変]
・ 全ての感染者細胞にスタンガンなどの電撃が有効に作用する。[改変]
61 :並野 人史(ナミノ ヒトシ) ◆JwKmRx0RHU :2011/07/28(木) 11:46:05.35 0

28 DAYS LATER - THE RAGE - EPISODE 3
http://www.youtube.com/watch?v=91NzWOu71F8&feature=related
62 :山田春男 ◆IRtrynq/4. [sage]:2011/07/31(日) 13:01:56.71 0
名前:山田春男
性別:男
年齢:34歳
性格:根暗、オタク
外見:ロングヘアーにメガネ、チェックのシャツに綿パン
職業:フリーター
得意な事:ゲーム全般、オタク知識の披露
備考:日常に飽き飽きしていた何の変哲も無いおたくの兄ちゃん。
    全てが劇的に変化することを望んでいる。
持ち物:金属バット、エアガン、リュックサック、食料数日分一式
63 :名無しになりきれ:2011/08/03(水) 12:16:56.33 0
名前:ウィルヘラード・シュトレルヒ
性別:男
年齢:43歳
性格:現実主義 冷徹
外見:ドイツ系 短く刈り上げた髪 軍服
職業:某国外人部隊 大尉
特技:セスナの免許 柔道五段 カポイラー フェイシング クレー射撃 サッカー
備考:無口 残酷
持ち物:G36(カスタム) ワルサーP36 ナイフ 手榴弾
64 :藤原 雅人 ◆YZ800LJRRE [sage]:2011/08/04(木) 00:06:49.11 0
>>62-63よろしくお願いします)

「案外簡単に開くものなんだな」
感心したように針金を見つめそういうと、
ドアをゆっくり閉める。

中は真っ暗だ。
しかし、電気をつけてしまえば窓から気づかれるだろう。

藤原は持っていた懐中電灯で
かろうじて見える範囲を一歩一歩進んでいった。

「患者の血液は冷凍保管庫の中―――」
懐中電灯を左右に向けてそれを探し始める。

しかし懐中電灯の灯とはいえ、夜の暗い病院では悟られると思ったのだろう、
がむしゃらにライトを振って向けるのはやめて
今度は慎重に足元を中心に照らすようにした。

「――これか?」
懐中電灯を向けた先に浮かび上がるように見えているソレ。
藤原はソレを見るなり動かす手をピタッと止めた。

彼はまっすぐソレ、冷凍保管庫へ近づくと
緊張した震える手でノブを掴む。
無意識に震えている手を止めようと試みるも
それは自分では止めることが出来なかった。

仕方なく、そのまま自分のほうへ引っ張る。
開けたとたんに冷気がもれ、一瞬にして手元が涼しくなった。
そのおかげか緊張が和らぎ、そのときには震えもおさまる。

――だが、ここからだ。
65 :名無しになりきれ[sage]:2011/08/04(木) 12:25:04.07 0
名前:ニコライ=マカロフ・オリヴェア
性別:男
年齢:28歳
性格:勇敢 単純
外見:ウクライナ系ロシア人
職業:某国外人部隊 一等兵
特技:護身術 キックボクシング 情報解析
持ち物:AK47 ナイフ
よろしくです。しばらくしたら投下します。     
66 :並野 人史(ナミノ ヒトシ) ◆JwKmRx0RHU :2011/08/05(金) 11:28:44.83 0
新プロジェクト『アイドル・オブ・ザ・デッド』

次スレ立てマダァ-?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン

http://toki.2ch.net/test/read.cgi/movie/1312022869/160
67 :並野 人史 ◆JwKmRx0RHU :2011/08/05(金) 13:43:31.75 0
次スレ立てマダァ-?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン

http://yuzuru.2ch.net/charaneta2/

【ゾンビ】 28日後.../ 28週後...【アンデッド】03

(次スレのテンプレはこんな感じでw)
 ↓

日本で RAGE(レイジ:凶暴性)ウイルス感染が公表されて28日後。 どうする?

【ゾンビ】 28日後.../ 28週後...【アンデッド】02
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1311856227/

28日後... http://www.foxjapan.com/movies/28dayslater/
28週後... http://movies.foxjapan.com/28weekslater/

RAGEウィルス感染者   ※ 原作を補足([改変])して定義を絞り込んだ。
http://www.youtube.com/watch?v=91NzWOu71F8&feature=related
・ 食欲を持つが感情や生産能力が無く、動物の生肉がなければ感染後05週以内に餓死する。
・ 特定の体質に免疫が確認されている(感染しながらも発症せず)。
・ 感染の時差などにより、05週を経過しても局所的に出没する。
・ 脳を損傷すると、思考および活動を停止して腐敗が進み、やがて白骨になる。
・ 血液循環と脳に損傷がなければ走れるが、道具を持ったり肩よりも高い場所によじ登るほどの知能はない。
・ 走るタイプも泳がないが、無呼吸で水底を緩慢に移動する(ふやけて魚に食われてしまう)。[改変]
・ 全ての感染者細胞が粘菌のように感覚と呼吸を司り、血液循環がなくても緩慢に活動する。[改変]
・ 全ての感染者細胞にスタンガンなどの電撃が有効に作用する。[改変]
68 :名無しになりきれ:2011/08/05(金) 17:13:28.08 0
今まで普通だったのに、お前のせいで異常になる。
モリタポ買って自分で立てろカス。
お願いだから、邪魔しないでくれ。
69 :並野 人史 ◆JwKmRx0RHU :2011/08/05(金) 18:47:27.83 0
そこまで歓迎されると>>67スレ立つまで是が非でもここで頑張りたくなった乙www(ニヤニヤ
70 :風戸雄一郎 ◆fitbTTLMJM [sage]:2011/08/05(金) 20:51:46.09 0
>>1
参加します

名前:風戸 雄一郎
性別:男
年齢:23歳
性格:漫然
外見:ミディアムぐらいの無造作ヘアー、黒のスリーブレスシャツ、ジーンズ
職業:無職(元陸上自衛官)
得意な事:自衛隊格闘術 英会話
持ち物:携帯電話、ウエストポーチ(財布、充電器)
備考:陸上自衛隊を任期満了退職後、成南市に移り住む。しかし民間企業への再就職を拒否したため定職には就いておらず中央区をぶらつく日々を送っている。
71 :並野 人史 ◆JwKmRx0RHU :2011/08/05(金) 20:53:03.38 0
次スレ立てマダァ-?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン

http://yuzuru.2ch.net/charaneta2/

【ゾンビ】 28日後.../ 28週後...【アンデッド】03

(次スレのテンプレはこんな感じでw)
 ↓

日本で RAGE(レイジ:凶暴性)ウイルス感染が公表されて28日後。 どうする?

【ゾンビ】 28日後.../ 28週後...【アンデッド】02
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1311856227/

28日後... http://www.foxjapan.com/movies/28dayslater/
28週後... http://movies.foxjapan.com/28weekslater/

RAGEウィルス感染者   ※ 原作を補足([改変])して定義を絞り込んだ。
http://www.youtube.com/watch?v=91NzWOu71F8&feature=related
・ 食欲を持つが感情や生産能力が無く、動物の生肉がなければ感染後05週以内に餓死する。
・ 特定の体質に免疫が確認されている(感染しながらも発症せず)。
・ 感染の時差などにより、05週を経過しても局所的に出没する。
・ 脳を損傷すると、思考および活動を停止して腐敗が進み、やがて白骨になる。
・ 血液循環と脳に損傷がなければ走れるが、道具を持ったり肩よりも高い場所によじ登るほどの知能はない。
・ 走るタイプも泳がないが、無呼吸で水底を緩慢に移動する(ふやけて魚に食われてしまう)。[改変]
・ 全ての感染者細胞が粘菌のように感覚と呼吸を司り、血液循環がなくても緩慢に活動する。[改変]
・ 全ての感染者細胞にスタンガンなどの電撃が有効に作用する。[改変]
72 :風戸雄一郎 ◆fitbTTLMJM [sage]:2011/08/05(金) 22:48:06.00 0
【中央区 コンビニ】


すっかり暗くなった空。
その中でひときわ明るいコンビニへふらふらと誘われるように入っていく男。
元自衛官の風戸雄一郎。
彼は本棚へ向かうと右端に置かれていた『世界の軍隊』というサブカルチャー的な本を読み始めた。
とはいえ文はほとんど読まず画像で紹介されている兵器や装備を見ているだけだ。

軍隊か…入隊前は憧れたものだ。
とにかく迷彩服を着たかったし銃を撃ちたかった。
とにかく、自衛官になりたかった。
入隊試験の結果を携帯電話で見た時は授業中で合格とわかった瞬間一人で大騒ぎして教師に大目玉をくらったか。
毎日友達や担任、親に軍事の話をして呆れさせ、入隊したら立派な自衛官になるって言って、決まって「お前みたいなやつが立派な自衛官になれるわけない」って笑ながら返されたっけ。

職種適性は衛生科だったらしく、数年間衛生兵として働いた。
自衛隊での生活は楽しかったが…理想と現実の差からかそのうち迷彩服を着ること、銃を持ち撃つことに何も…誇りすらも感じなくなり…退職した。

もう自衛官でいたくなかった
73 :風戸雄一郎 ◆fitbTTLMJM [sage]:2011/08/05(金) 22:50:51.85 0
…とはいえやっぱ就職はした方がよかったかなあ…
あの時はとにかく無気力で早く離れたかったから先の事なんか全く考えてなかったし。
今は親の仕送りと退職金でなに不自由なく暮らしているがそのうちそうでもなくなってくる…とにかく金を稼がないと。

いつの間にか焦りからか読まずに力強くめくっていた本は風戸の手を離れ床に落ちる。
(そういや考え事ばっかでほとんど読んでないな…)
そう思いながら風戸は本を拾い上げ元にあったスペースへそれを戻す。
(どっかで飯食って帰ろ)
ガラス越しに見える仕事帰りの人達を見て店内を出る準備をする。
どうやら今年の夏は風邪がかなり流行っているらしい。
見る人みんなマスクをしている。
自分もそのうちかかるのだろうかと思いながら店を出る直前、外の人と同じようにマスクをしている店員が咳き込んだ。

その瞬間小さな疑問が風戸の頭に浮かんできた。

なんだ…?今の咳の仕方は
74 :並野 人史 ◆JwKmRx0RHU :2011/08/05(金) 23:41:33.50 0
24時12分
勇者ヨシヒコと魔王の城
「オイッス村」
山田孝之 沢村一樹
75 :並野 人史 ◆JwKmRx0RHU :2011/08/06(土) 01:22:03.67 0
 
諸君、次スレが立ったのでオイトマさせていただくよ。  ( ̄ー ̄) フッ


【ゾンビ】 28日後.../ 28週後...【アンデッド】03
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1312549696/15
76 :名無しになりきれ[sage]:2011/08/07(日) 01:30:13.10 0
文章が下手かもしれませんが参加してもよろしいでしょうか?
77 :風戸雄一郎 ◆fitbTTLMJM [sage]:2011/08/07(日) 22:34:14.36 0
>>76
お願いします。
78 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/08/08(月) 16:30:50.06 0
>>1参加します

聞こえる。
意識の遠くの方で声が聞こえる。

「……そうだ。アレは見つけられなかった。
……ハァ!?ちゃんと探したって!…そうだよポケットの中も。
あぁ?奴か?あー、大丈夫だ。起きたら全部忘れてるだろうよ。
…おう、あぁ。んじゃ、後で合流する。」

若い男の人の声…
こっちに近づいてくる足音が聞こえる。
「…これであんたは無事解放ってところだ。起きたらさっさと逃げるこったな。まぁ覚えてるわけないか。」

その男は私のポケットに何か入れて、
「それはプレゼントだ。取っておけ。…じゃあな。」
その男はそのままどこかへ行ってしまった。
後は静寂が辺りを包む…それだけだった。

【8月10日午後10時 西区】

「ふぁ……?」
あれ?ここ、何処だろう…?
なんでここで寝てるんだろう。
辺りを見渡す。
どうやらアパートの駐車場の端の人目につかないところで寝ていたらしい。

え?何この状況。
あれ?昨日、一昨日何かしたっけ…?
おかしい。自分は誰で、何処にいたのかすら思い出せない。嘘だ。
記憶喪失……!?
ふと、ポケットの違和感に気づく。
入っていたのは、金色のライター。
よく見ると何か刻まれている。
街灯に照らしてみる。
「Yu…kari…Mi…dori…sawa…?名前かな…?」
名前…やっぱり思い出せない。
ライターを開けてみると中から紙が落ちた。
『よぉ同志。これは俺からのプレゼントだ。せっかくだからお前の名前を入れてもらった。
大事に使ってくれよ。』
……誰だろう?
でも助かった。無知よりも忘却のほうが死ぬほど辛い。なんていい人だろうか。
どんな人かを想像しながら、
私は暗い道を行くあてもなく歩いていった。
名前:緑沢 由佳利(みどりさわ ゆかり)
性別:女
年齢:不明(見た目20歳前後)
性格:とにかく陽気で面倒くさがり
外見:茶色がかった黒髪のポニーテール 明るい水色のTシャツに黒のジャケット 下は黒っぽいジーンズ
職業:不明(ほぼ無職)
得意な事:手先が器用
持ち物:ライター 栄養剤
備考:何らかの影響で名前以外記憶を完全に失っている。

【よろしくお願い致します。】
79 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/08/08(月) 17:05:53.13 0
しばらく歩いていると突然めまいがして、しゃがむと一瞬だけなにかが頭をよぎった。

私はこの道を知ってる…。
ここを右に曲がって、そうだあのマンション。
おもむろに駆け出してマンションのエレベータの前に立つ。
「何階だっけ……?」
あぁもうじれったい!
一階一階部屋の表札を隅々まで調べて回った。
7階、エレベータより二つ目の部屋に「緑沢」の表札を見つけた。
まだまだ暑さが残っていることもあって見つけた時にはもう体はクタクタだった。
恐る恐るドアに手をかけた。
「カギ…かかってないでよ…。」

祈りは通じた。間違えてたら警察に捕まっちゃうけど、この際どうでもいい。
とにかく食べ物と寝るとこだよね。
中には誰もいなくて、電気を付けてみたら部屋はかなり荒れていた。
性格のせいか…いやいや泥棒…?
というか自分が泥棒同然かもしれないのでカギをかけて1時間ほど誰も来ないか見張ってみたが誰も来なかった。
普通、真夜中に家を空ける人もそうそういないか。
とりあえず安心して、冷蔵庫を漁ってでてきたレトルトカレーを食べて、部屋のことも気にせずシャワーまで浴びてベッドに横になった。
疲れてるからか何も怖くはなかった。
記憶なんてその内戻るし、今は考えないでおこうと思えた。

その記憶が二度と思い出したくないものだったとしても。
80 :風戸雄一郎 ◆fitbTTLMJM [sage]:2011/08/08(月) 23:54:45.45 0
【中央区 成南市立病院前】

人が少ないのは気のせい…なのか?
それとこの人達の咳き込み方は何なんだ?
普段ならこんな事気にしないんだけどな。

風戸は携帯電話を取り出し、この夏風邪について調べてみるが、大した答えは出てこない。
特に気にすることもないということか。
いや、でもどうだろう。
こういう時というのは、とりあえず医官…いや、医者に聞くのがいいのかも。
すぐそばには病院がある。
おそらく風邪患者はかなりの数来ているはずだ。

「あ」

病院を見た途端突然何かを思い出すように声を出す風戸。
歩く方向が病院へと変わる。
本当に聞くつもりなのか…

ガチャッ

「そうそう、この近くの駐輪場に自転車置きっぱだったんだよね」

(まあ自分も風邪ひいたときにいろいろ聞けばいいや)
81 :並野 人史 ◆JwKmRx0RHU :2011/08/09(火) 02:42:13.59 0
 
次スレ立てマダァ-?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン

http://yuzuru.2ch.net/charaneta2/

【ゾンビ】 28日後.../ 28週後...【アンデッド】04

(テンプレこれでw)
 ↓

日本で RAGE(レイジ:凶暴性)ウイルス感染が公表されて28日後。 どうする?

【ゾンビ】 28日後.../ 28週後...【アンデッド】03
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1312549696/

28日後... http://www.foxjapan.com/movies/28dayslater/
28週後... http://movies.foxjapan.com/28weekslater/

RAGEウィルス感染者
http://www.youtube.com/watch?v=91NzWOu71F8&feature=related
・ 食欲を持つが感情や生産能力が無く、動物の生肉がなければ感染後05週以内に餓死する。
・ 特定の体質に免疫が確認されている(感染しながらも発症せず)。
・ 感染の時差などにより、05週を経過しても局所的に出没する。
・ 脳を損傷すると、思考および活動を停止して腐敗が進み、やがて白骨になる。
・ 血液循環と脳に損傷がなければ走れるが、道具を持ったり肩よりも高い場所によじ登るほどの知能はない。
・ 走るタイプも泳がないが、無呼吸で水底を緩慢に移動する(ふやけて魚に食われてしまう)。
・ 全ての感染者細胞が粘菌のように感覚と呼吸を司り、血液循環がなくても緩慢に活動する。
・ 全ての感染者細胞にスタンガンなどの電撃が有効に作用する。
82 :名無しになりきれ[sage]:2011/08/09(火) 02:44:43.19 0
並野スレ立て禁止にご協力ください
83 :並野 人史 ◆JwKmRx0RHU :2011/08/09(火) 09:26:27.68 0
>>81のスレが立てられるまで此処で遊ぶゎ
84 :名無しになりきれ[sage]:2011/08/09(火) 09:35:44.55 0
「ゔぁ…あぁ…」

顔面の皮が剥がれ落ち、腹から内臓が飛び出している人間(?)がうろうろしている。
生きた人間を見つけると、そちらの方へよろよろと歩きだした。
85 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/08/09(火) 10:11:12.31 0
<深夜>

眠れない。

「・・・よく考えたらさっきまで寝てたんだよね・・・。」

体が疲れてるのに眠れないとは・・・。
ベッドから降りる。
「うぁ、あっつ・・・なんか飲み物飲みたい。」
髪をまとめていたヘアゴムをほどいて投げ捨て、冷蔵庫にはいっていた麦茶を全部飲み干し、一息ついた。

部屋が散らかっているのもイヤだし、眠ることもできないので、
部屋の片づけを真夜中から開始することにした。
私の記憶の手がかりがあればいいなぁ・・・
なんて淡い希望を持ってみる。
電気をつけてゴタゴタしている室内を見つめ、記憶をなくす前の自分を呪いながら、服をまとめ始める。

うわぁ・・・服の種類がバラバラだ。夏服と冬服一緒くたに仕舞ってある・・・。
まぁ気づいたけど分けなかった。面倒だし。
服を全部タンスに押し込み、床のゴミを拾い集め・・・あれ?
部屋狭いのにゴミ箱3つ?

次は机の上。本で築かれた山を少しずつ切り崩すと、割れてしまった写真立てが。
見にくいので写真を取り出すと、私と・・・母親らしき人が写っていた。

また一瞬何かがよぎる。
母親らしき人の後ろ姿。男の人と言い争っている。
うまく聞き取れない・・・。だが間違いない。お母さんとお父さんだ。

今度は本の山を引っかき回す。
見つけた、アルバム。
鏡を見ながら多分自分の幼い頃の写真を探す。・・・できるだけ家族と写っているのを。

だが、見つからない。これも、これも、これも違うっ!!
お母さんとしか写ってない・・・

「あなたは私の影武者なのよ。」「私のために働くの。」
え・・・?
聞き覚えがあるようなそんな声が頭に響いた。
誰かが言ったわけでもない。
反響し続けるその声。
私は耳を塞いでも聞こえ続ける声に必死に叫んだ。

「もう、止めて!!!!」
86 :並野 人史 ◆JwKmRx0RHU :2011/08/09(火) 13:32:54.28 0
諸君、次スレが立ったのでオイトマさせていただくよ。  ( ̄ー ̄) フッ

【ゾンビ】 28日後.../ 28週後...【アンデッド】04
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1312858272/14

『 アイドル・オブ・ザ・デッド 』
87 : ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/08/09(火) 14:40:22.05 0
こんなこと言ったら煽りになってしまうかもしれないし、絶対無視主義に反するんだけど……。

なんで次スレ立っちゃうの!?
88 :名無しになりきれ[sage]:2011/08/09(火) 14:43:46.58 0
いいからスルーしろ
89 :名無しになりきれ[sage]:2011/08/09(火) 15:22:32.97 0
裏方、東北の事件以来全く顔出してないじゃないか。避難したのか?

荒らしも問題だが、人が増えてきたな。
90 :並野 人史(ナミノ ヒトシ) ◆JwKmRx0RHU :2011/08/09(火) 23:09:57.10 0
決まってんぢゃんwww
スレ速度が圧倒的だろwww
人気スレだからょぅwww(ニヤニヤ


>>82
m9(^Д^)プギャー(ザマぁw
91 :名無しになりきれ[sage]:2011/08/09(火) 23:40:11.18 O
>>90よりチャカの自演の方が面白いよ
92 : ◆JwKmRx0RHU :2011/08/10(水) 00:39:24.95 0
>>91
どのスレ?
93 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/08/10(水) 08:53:28.95 0
「ハァ...ハァ...。」
声が...止んだ...?
幻聴...だったのかな...?

ドンドン

ノック......。こんな真夜中に...?
少し怯えながらもドアノブに手をかける。

ガチャ

半開きのドアのむこう側で待っていたのは、50代前半くらいのおばさんだった。
「ちょっと?夜中なのに大きな声を出さないでよ。」
「あ、す、すみません!ちょっと悪い夢を見まして...。」
「そう?ならいいけどね。」
そう言うとおばさんは何回か咳をした。
「今度は気をつけてね、一人暮らしは何かと大変なんだから、心配なことがあったらいつでも相談にのってあげるから。」
「はい、ありがとうございます。ところで、風邪ですか?」
「う〜ん、夏風邪かしらねぇ。最近流行ってるのよ。あなたも気をつけなさいよ。それじゃあおやすみ。」
「はい、お大事に。おやすみなさい。」

どうやら隣の人だったようだ。表札には「渡辺」との文字があった。
覚えておこう。

今の話し方からすると、私はここに越してきたばかりのようだ。
記憶もなくしているし、これは都合がいいかも。

「......夏風邪か。気をつけないと。」
94 :金城鼎 ◆wS7fZTvKNk [sage]:2011/08/10(水) 10:31:57.40 0
名前:金城 鼎(こんじょう かなえ)
性別:女
年齢:19
性格:何処か淡々とした言動で、無言実行型。
外見:褐色がかったショートヘアー。藍色の上下ツナギ。普段は見えないが、右腕の火傷を包帯で覆っている。
職業:機械修理工
得意な事:機械の扱い・狭い場所に入り込む
備考:
 東区の小さな工場で工業機械を扱っている。元々実家の関係上、金属に触れる機会が多かったためらしい。
 何時ものように、倉庫で鉄材の選別をしていたところ……?
 持ち物はモンキーレンチ、ドライバー、ライター。 

【中央区・神岡工業】

「……また錆びてる」

最低限の蛍光灯で確保された明かりの下、私は何時ものように鉄柱の束の前で帳簿を取っていた。
ここの所、仕入れの鉄材の質が良くない。取引先に何か不手際でもあったのだろうか?
工場長を呼ぼうとして、すぐに止めた。
今日は別件で留守だったし、私も仕事を任されているのだ。中央区の某社に代金の徴収に向かわなくては。
私の専門は本来工業機械の修理及び整備だが、残念ながら人手不足ゆえ兼任するしかない。

「それにしても…今日は風邪でも流行ってるの?」
95 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/08/10(水) 23:46:45.65 0
気絶して起きたら記憶がなくなった、ついでに嫌な記憶を思い出した、隣人に怒られた、たった2〜3時間でこんなひどい目に遭うとは思いもしなかった。

片付け、やめようかなぁ。
でも、怒られたばっかで寝れる訳ないし……。

次に探し始めたのは、自分の人格だった。
免許証、携帯電話、パソコン、手紙……
携帯電話はどこを探してもなかった。
「携帯なくてどうすんのよぉ…。」
どうでもいいけど、携帯電話が無ければ生きていけない気分は抜け落ちてなかった。
これが人間の本質か。…なんだそれ。
パソコンは部屋にない時点で諦めている。
手紙……うーんダメだ、場所が思い出せない。
免許証はこのマンションには何故か駐車場がないみたいなので探す気も失せた。
財布は……机の本の山の一部だった。引っ張り出して、中身を見てみる。
「……え゙、たった2000円!?あ、小さい声だよね…小さい声…。もう何なのよ全く…。」
カードも一枚も入っていない。

…あれ?ここ二重だ。
ベリベリ
「んっ…く……よし、取れた。」
二重構造の奥には、小さめのUSBメモリーが入っていた。
「……パソコン…無いのに調べようがないじゃん…。」
自分の考えてることは案外自分でも分からない時があるっけ。
とりあえず、ネットカフェでも明日…もう今日かなぁ…。時計もないのか…。
まぁとにかく探すしかないか。

「ここまで隠すんだから何かあるんだよね。」
前の、私。
96 :風戸雄一郎 ◆fitbTTLMJM [sage]:2011/08/11(木) 01:18:12.73 0
【中央区】

夏ならではのぬるい風を受けながら自転車を漕ぐ。
自宅までの距離はそうないが、帰っても特にすることもないし周辺を回ってみよう。

そういえば、入隊して始めての休暇で実家に帰った時自転車の乗り方を忘れてて転びかけたことがあったっけ。
入隊した頃なんかとにかく毎日忙しくて大変だった。
とにかく時間、清掃、服装、髪型、態度に厳しかった。
そして誰かがヘマをやらかすと全員で腕立て伏せ(後半はもう慣れてしまったが)
今思うとよくあんな無茶な教育を無事に終えれたものだ。

あの地獄の教育期間はおそらく一生忘れることができない。
なぜならあれより肉体的、精神的に追い詰められ、辛くなるような事がまだ起きていないから。
多分、明日への絶望を感じながら寝ることなんかもうない。

もう…
97 :藤原 雅人 ◆YZ800LJRRE [sage]:2011/08/11(木) 15:07:20.96 0

彼の目の先には、カプセルに入った血液。
どれもこの病院の患者のものらしく、
冷凍保管庫の扉に張ってある名簿の患者の人数、及び
氏名の横にそれぞれ記入された数字。それらが
カプセルにふられた数字とそれぞれ同じ数、同じ数字になっていた。

その中には勿論、自分のクリニックで働く看護師のものもあった。

「少し貰うからな…」
藤原はそう呟くと、使われていないカプセルの中に少量
患者の保管された血液を採取し、懐中電灯の灯頼りにいれ始めた。
再びの緊張の所為で手元は震えているが、何とかなりそうだ。

彼はまるで準備されたかのようなケースに全く疑いもなく
血液サンプルをしまっていくと、この部屋を後にした。

「誰?」

そのときだった。懐中電灯の光が自分のほうを照らしたかと思うと
その向こうに人影が見えた。ここを巡回していた看護師だろう。
藤原は一瞬焦るが、「いえ。ちょっとお手洗いに」といってやり過ごそうとした。

「そうですか。気をつけて…」
相手が安心したように、いや、呆れたようにかもしれないが
そういって彼に背中を向け、再び歩き出し始めた。
彼女も疲れているのか、追求してこなかったことが幸いだ。
藤原は胸をなでおろし、彼女とは反対の方向、入院している看護師のいる
部屋へと歩いていった。
98 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/08/11(木) 23:48:18.36 0
「ふー……。もうダメっ。限界。疲れたぁ。」

床に足を投げ出し、少しは片付けられた部屋を見て、ため息を漏らした。
おもむろにベッドの下を見ると、目覚まし時計発見。
針は2時を示そうとしていた。
2時かぁ…よし、よく頑張った。私。

うん。さすがに眠くなってきた。
電気を消して、ベッドに横になると、目を閉じて考えてみた。

明日、やることがいっぱいだ。
記憶喪失について病院で調べる。
USBの中身を見る。
あと、お金を手に入れなくちゃ。
仕事…雇ってくれるとこあるかなぁ…。
もちろん記憶も取り戻さないと。
まずはここがどこなのか、よね。
それと…お母さんを……。

そのぐらいまで考えた辺りで眠った。

私は気づくのが遅かった…いや、
遅すぎたのかもしれない。

「それ」は確実な死へのカウントダウンを静かに告げていた。
99 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/08/13(土) 23:38:31.69 0
【夢の中】

「はい、今日の仕事。よろしくね。」
「よろしくって…この人たちを?」
「簡単でしょう?あなたの部屋に色々揃えといたから。確か…成南市だったわね。島にバカンスなんていいご身分ね。」
「ま、待って!引っ越したのどうしてわかるの!?まだ誰にも……。」
「あなたの行動は全て私の手の中よ。どこに逃げたって、あなたは私の元から離れられない。分かったら私のために働くことね。」
「………はい。」
今のは母親の…記憶?
渡された紙に何が書いてあるか分からないが、ボヤっとした顔写真…人の情報?
うろ覚えのような記憶の残留の中を廻る。

今度は夜の町を必死で走っている映像。
「ハァ…ハァ…」

前から数人こっちに来る。
後ろを振り返ると、このチームのリーダーのような男がこちらも数人引き連れてやってきた。
「チェックメイトだ。あんたの持っている情報。全部返してもらう。」
銃を構え、私を脅す男と数人。
逃げ出すのはあまりに無理だった。
「知らないわよ。悪いけどあなたたちから撃ってきたから逃げたのよ?他に理由なんか…うあっ!」
突然蹴られ、仰向けに倒された。
頭を打ってしまい、衝撃で意識が朦朧とする。
「フン…よし、こいつは俺が調べて処分する。お前らは部屋に行ってアレを探してくれ。」
「了解。行くぞ。」

「くっ……あぅ…」
「まだ起きてたか。……報告は後にしておくか。」
「話が……違…う…よ……」
「悪い。あの時はそうするしかなかった。だがこれで終わるなら安いもんだと思うけどな。今はゆっくり眠れ。」

そこで記憶は途切れる。

私のお母さんは……何者…?
記憶は完璧に消えることはなかったみたいだけど、忘れたことは私に何かメリットがあったのだろうか……。
100 : ◆JwKmRx0RHU :2011/08/14(日) 14:27:51.61 0
新スレのご案内w

【ゾンビ】 28日後.../ 28週後...【アンデッド】05

http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1313288869/
101 :名無しになりきれ[sage]:2011/08/14(日) 21:58:09.76 0
みんな死んだka
102 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/08/14(日) 22:13:41.30 0
「あー………進めたい……。」
などと、随分自分勝手なことを考えている中の人間です。

時間配分って難しいですね…。

さりげなく言ってしまいましたが、
改めて、皆さん宜しくお願い致します。
103 :名無しになりきれ[sage]:2011/08/14(日) 23:49:07.87 0
では進めます。ぴぴぴぴぴー
はい!3日経ちました
104 :ぞんびこの電波[sage]:2011/08/16(火) 19:03:24.25 0
もしかしてエルフにいたこ?
105 :名無しになりきれ:2011/08/26(金) 14:59:49.21 0
age
106 : ◆JwKmRx0RHU :2011/09/02(金) 23:55:11.56 0
今夜24時12分放送
「勇者ヨシヒコと魔王の城」
http://hayabusa.2ch.net/livetx/subback.html
今夜も「腐った死体」登場するといいなぁ〜^^
107 :名無しになりきれ[sage]:2011/09/03(土) 00:33:14.37 0
マルチか
108 :名無しになりきれ:2011/09/09(金) 20:27:52.36 0
誰か、このスレの時間を進める有志求む
109 :名無しになりきれ[sage]:2011/09/10(土) 12:57:04.10 0
では進めます。ぴぴぴぴぴー
はい!3日経ちました
110 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/10(土) 23:59:52.88 0
>名前:藍原 聖
>性別:♀
>年齢:18歳
>性格:穏やかで優しい
>外見:髪は黒いストレート、ちっちゃくてかわいい
>職業:高校3年生
>得意な事:まわりを癒す、日本刀のプロ
>備考:周りを癒してくれるキャラで、ほんわりしているが、武器類(特に日本刀)を使わせると一流でクールになる。
111 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/11(日) 00:00:33.74 0
参加します!
よろしくお願いします
112 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/11(日) 00:10:40.87 0
-----9:08
自宅の机の前で頭を掻いている。
「あ〜ダメだ!全然終わらない!」
平日のこんな時間になぜ自宅にいるかと
いうと、明日期限の課題が終わらずに、
最近流行りの風邪と仮病をつかって学校を欠席したのだ。
「やっぱ行った方がよかったかな?
でも、これ以上成績下げるとヤバイし...」
「ちょっと気分転換して.......寝よ♪」

ベットに飛び込んでそのまま寝てしまった

113 :名無しになりきれ[sage]:2011/09/11(日) 01:42:21.43 0

名前: ゾンビ君
性別: 男
年齢: 28歳(死後3時間)
性格: 超クール
外見: 身長175体重65モデル体型
職業: ゾンビ
得意な事: ハイパワー!走れる!
備考:美女ゾンビに耳たぶをあまがみされて、方耳しかない。

登場: 西区のドリームランド
114 :名無しになりきれ[sage]:2011/09/11(日) 03:29:39.52 0
僕ゾンビ。
生前、ドリームランドまでバイトの面接に来て早々、いりなりゾンビになっちゃったの。

ゾンビになってから一つ気づいたんだけどさ、お腹減ったね。自他共に認める草食系男子な僕でも、こんな時はガッツリお肉を食べたいわけよ。

お洒落なカフェのモーニングセットじゃ少々物足りない。て事で売店直行!鶏の唐揚げGET!お店のお姉さん可愛かったなー。食べちゃいたい位だったよ。

もぐもぐもぐ…もぐもぐもぐ…もぐもぐもぐもぐもぐ…。お!い!し!い!

肉美味し!コレじゃ足りない!もっと肉食べる!
また売店に到着♪肉肉鶏肉ぅ〜♪
『おね…にぐにぐ…』《訳:お姉さん、とても綺麗な瞳ですね。僕、今超アゲぽよなんで、鶏肉の唐アゲぽよー♪》
アレ?何か、声が…遅れて…るどころじゃねーぞ!バッキャロー(`⇔´)

『さん…とりーぐっ…』《お姉さん、僕一気にサゲぽよですよ。鶏肉食べたいのに!》
姉さん『か、唐揚げですか?』

おお!分かってくれたか!やっぱり僕ら心で繋がってるんだね!
僕は親指を立てて《グッジョブ!》と囁いた。
姉さん『あ、あの、顔色が優れない様ですけど、大丈夫ですか?』

さすがの僕でもサゲぽよな時は顔色悪くなるよ。今度は笑顔で両手の親指を立て、ダブルグッジョブを伝え店を後にした。

ここで皆さんに唐揚げの魅力について解説しよう。
唐揚げとは、鶏肉の(中略)である。


満腹になった僕は、面接の事なんて忘れて僕を誘惑した美女を探す事にした。
《きっとドリームランド内にいるはず…》
しかしなかなか見つからない。広いなぁ。チョッと休憩しよっと。
115 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/11(日) 14:02:04.72 0
------19:46
悪い夢にうなされて起きた。

「やめてーー?.........はっ?夢か.....よかった。」

ふと時計に目をやる.....

「えっ、やだ!もうこんな時間!
夕飯の買い出しにいかなきゃ!」

聖の両親は既に事故で死に、今は1人でものさみしく暮らしているため、家事から奈にまで全て自分でしなければならないのだ。
急いで上着をきて、家を飛び出す。
-----ここは成南市西区のはずれにある小さな一軒家。生前、両親が残してくれたものだ。
ちょっとした商店街もあり、生活にはほとんど困らない。聖は、その商店街にある、
肉屋さんに行くつもりなのだ。

商業区という事もあり、さまざまな企業の
オフィスビルが立ち並んでいる。
いつものようにガラス張りのビルの角を曲がると、いくつものお店が並ぶ商店街が見えた。一番手前の肉屋までいくと、いつもと何か違うことに気がついた。
客も店員も、人っ子一人いないのだ。
普段は溢れるくらいいたおばさんたちまでいない。
本能的にいやな予感がした私は、急ぎ足で家に帰った。
116 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/12(月) 08:25:29.61 0
これもう皆で動かしませんか?
117 :名無しになりきれ[sage]:2011/09/12(月) 12:15:03.12 0
そうだな、主は逃亡しやがったけど
残りの人たちで作ってる話は面白いからな
118 :名無しになりきれ[sage]:2011/09/12(月) 12:17:29.48 0
>>117
主は逃走したんじゃなくて津波で死んだだけ。
そのうち蠢いてくるよ。
119 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/12(月) 12:25:58.12 0
【序章】 承 「生き残り」

「お池のハスはあと少しで水面を覆います。
水中では、日の光を失ったメダカが水面に浮いていきます。
全てのメダカが浮いていくのは後どれくらいかかるでしょう?」
120 :ゾンビ君[sage]:2011/09/12(月) 13:23:58.89 0
あー、よく寝た。寝たね。少し休憩するだけのつもりがタップリ寝たよ。
腕時計で時間を確認するとお昼の12時。
やっべー!ランチタイムじゃん!こりゃ美女どころの騒ぎじゃない。何か食べないとね。
しっかしお腹減った。お腹が減るんだよ!
ガッツリお肉食べたい!アレ?変だな…朝あんなに唐揚げ食べたのに、またお肉が食べたいぞ?いいのか?ビタミン的な観点からするとダメだ。全くダメ。

て事で、カフェでカツサンドセット(野菜多目コーヒー付き)を注文。
ここの店のウエイトレスの女の子もイケてるねぇ〜。何より制服が可愛い!征服してやりたい位カーワーイーイー♪

早速カツサンドセット(野菜多目コーヒー付き)が来た。ウエイトレスの女の子と一緒に来た。
エッチな太股を見ながら一口パクリ。
んー美味し!パサパサのパンの中に、古い油で揚げたであろう固いカツが、パンを押し退け自己主張をしている。
一見仲の悪そうなパンとカツを、萎びたレタスとキュウリがコンビを組んで羽交い締めにしてる感じがとってもデスマッチ!

何とかこいつらを仕留め終わり、勝者が優雅にコーヒーを飲んでいると…!

なんと!
121 :ゾンビ君[sage]:2011/09/12(月) 17:52:02.63 0
そんな感じで昼食を終え、また遊園地をプラプラしてたら一人の老人に声をかけられた。
『う…がもぅぐしゃああああ』《訳:これ、そこの若いの。ワシの話を聞きんしゃい》
『ペプシッ』《訳:僕のクシャミ》

老人は僕の背中を押してベンチに座らせた。
『ろおぉぉぁいあいあいあー』《訳:ワシは自称、ゾンビ界のマスターと呼ばれたい男じゃ。》
『ペプシッ』《訳:僕のクシャミ》
『むろぉが…が…えんぎゃんぎゃん』《訳:お主がゾンビ化してからしばらく行動を見させてもろぉたが…テンプレから少々逸脱しちょるのぉフォッフォッフォッ》
『ペプシッ』《訳:ちょっとコーラ買ってきていいですか?》
『たわけっ!』《訳:たわけ!》

いきなり怒鳴られたのでビクゥーッ!てなった僕は、おとなしく老人の話を聞くことにした。こういうのも一つの善行だしね。負け惜しみとかじゃなく。

老人が言うには、ゾンビというのは人間を食うらしい。で、コーラは飲まないらしい。
そしてゾンビに襲われた人はゾンビにならなきゃいけないらしい。
僕は美女に甘噛みされたんでゾンビ化したもんね。もしかして…美女をゾンビ化させたのはコノジジイか!
『ごるあぁぁぁぁ!ジジイ!』《訳:ごるあぁぁぁぁ!ジジイ!》
『は、はわわわわ!』《訳:ちょっ!まっ!待ちんしゃい!ワシもあの娘もウイルス性ゾンビじゃ!》

一気に形勢逆転したな。草食系男子を舐めんじゃねぇよ。僕はコーラ片手に話を聞く事にした。

爺さんや美女さんは僕とは違い、感染源の主を持たないタイプらしい。それで自称マスターとか言ってたんだな。


すると!
122 :ゾンビ君[sage]:2011/09/12(月) 18:43:46.66 0
面倒なんで《》がゾンビ語として、読んでください。

逆から読んだらアラ不思議

《そこで相談と言うか提案があるんじゃ》

《何?》

《ワシは歯が無いでのぉ。人間を食う事ができんのじゃわ》

《柔らかハンバーグ食えばいいじゃんか》

《問題はそこじゃないのじゃ若いのぅフォッフォッフォッ》

イラッ《じゃあ何!ハッキリ言えよじじい!》

《いや、あの、ほら、ワシってマスターなのに人襲えないじゃん?だから若いのがワシの弟子にならんかなぁー…ナンテネ♪どう?悪くないっしょ?主を持たない若者と、弟子を持たないマスターだょ?自然と…ほら…ね?》

頬を赤らめて上目使いで僕を見つめる爺さんに…思わず…
か、可愛い…。

なんて思うワケもなく
《悪いなマスターヨーダ。僕は美女を探す!そして二人でシエスタするんだ。》

そうして僕の生まれ故郷であるドリームランドを後にした。

門をくぐるとき、どこからともなく
『芳一……芳一……』
と囁き声が聞こえた気がした。
123 :名無しになりきれ[sage]:2011/09/12(月) 21:10:09.87 0
皆どこ行ったんだお(´・_・`)
124 :名無しになりきれ[sage]:2011/09/12(月) 21:11:03.10 0
誰か参加してぽぉ(´・_・`)
125 :名無しになりきれ[age]:2011/09/12(月) 21:11:22.66 0
頼む
126 :ゾンビ君[sage]:2011/09/12(月) 21:16:18.86 0
参加してるじゃん!
127 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/12(月) 21:24:17.12 0
ゾンビ君はナイス!
でも人間いないよ〜
かけ持ちしよう?
128 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/12(月) 22:06:36.56 0
家に帰り、テレビをつける。-------唖然とした。どのチャンネルもニュースしかやっていない。しかも、内容は全て同じ。
[人が人を襲う?逃げ惑う人々]
テレビ画面に映し出された中継では、
まるで映画「ゾンビ」のように人が人を襲っていた。しかも、襲われた人もまた、
内臓がないまま歩き出し、人を襲う。

129 :名無しになりきれ[sage]:2011/09/12(月) 22:08:44.26 0
誰もが目を疑い固まるはずの状況。
しかし、聖の動きは速かった。
二階から持ってきた登校用のリュックの中身をひっくり返して、棚や冷蔵庫から非常用の保存食と水をあるだけリュックに詰めた。それから、ライト、ラジオ、iPhone、服一式丸めて少し大きめの腰掛けポーチに入れ、台所の包丁一丁と、両親の都合で行かされたアメリカの民兵学校
で教わった日本刀を腰に差した。
家で籠城しても.....と考え、人通りの少ない=ゾンビが少ない所へいくことにした
130 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/12(月) 22:09:41.09 0
>>129
私です。ゴメンなさい
131 :藤原 雅人 ◆YZ800LJRRE [sage]:2011/09/12(月) 22:28:33.77 0

《ぴぴぴぴぴ…》

……ん?もう朝か………
今日は何か懐かしい夢を見たな。

私は重たい目蓋を無理やり開けると、
枕元で鳴り響く目覚まし時計のアラームを手を伸ばして止めた。

先ほど言った「懐かしい夢」
それは、私が学生だったころの夢…。
父母がいて兄弟がいて、また家政婦がいて。

与えられた環境を、当たり前のように感じていた
愚かで幸せだったあのとき。

今では、あの日が遠くにある。
いつか自分の目の前から
消えてしまうのではないかと思わせるくらいに。

そしてその時間は、これからの出来事によって
完全に虚しいものと化してしまうのだ。
あまりにも残酷で、嘘のような「現実」によって―――。
132 :石田 龍 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/12(月) 22:36:12.41 0
>>131おかえり

133 :石田 龍 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/12(月) 22:45:39.81 0
参加します。

名前:石田 龍
性別:男
年齢:16
容姿:フツメン
その他:ゾンビに引っかかれたものの、抵抗があり、何もないはずだったが......
134 :名無しになりきれ:2011/09/13(火) 04:55:52.69 0
ゾンビ君に期待w
ツッコミ所満載過ぎてレスせずにはいられないぞwww
何あの顔文字w (`⇔´) ピャーとか言うの?
あのカツサンドは美味くねぇだろ。デスマッチってなんだよw
ジジイとのやりとりキモ過ぎwヨーダで我慢できずに吹いたわw
他にもツッコミたいけどキリがないから止めとく。
とにかく期待w
135 :名無しになりきれ[sage]:2011/09/13(火) 06:28:05.08 O
避難所も作ろうぜ!
136 :名無しになりきれ[age]:2011/09/13(火) 06:46:03.54 0
しかし、誰かやらないか
137 :名無しになりきれ:2011/09/13(火) 11:19:45.67 0
現在の参加者はゾンビ一体と人間四人か。
軍人の参加者が欲しいとこだな。
138 :石田 龍 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/13(火) 13:12:39.26 0
数時間前―――

学校からの帰り道、西区のとある商店街で
それは起こった。いつもの様にトンネルを通り、商店街の中を経由して家に行くつもりだった。それが間違いだった。

商店街へ入り、中頃まですすむと突然、
女性の悲鳴が聞こえた。何かと思って集まる人々の1人の足に、その女性が噛み付いた。女性を止める何人かの男たちにも不意をつき、噛み付く女性。唖然としていると、今度は先ほど噛まれた男性が周りの人に噛み付く。それを目のあたりにした人々は、叫びながら逃げていった。
俺は.......と言うと、体が動かなかった。
当然のことながら逃げ遅れた。と、1人のゾンビが近寄って来た。突然我にかえり、もうだめだと諦めかけたそのとき、後ろから男性が料理用の包丁を投げてきた。近寄ってきたゾンビは倒れた。その空きに、
出来るだけ逃げて、逃げて、逃げた。
商店街から離れ、建物の陰に隠れた。
139 :徳川 武勇 ◆mpTnZ2E2Ekf6 [sage]:2011/09/13(火) 13:32:00.80 0
参加します
こういうの初めてですが、お手柔らかにどうぞ。

名前:徳川 武勇
性別:男性
年齢:23
性格:内気・冷静・真面目(?)
外見:イケメンだが性格のせいでモテない、服装がダサい
職業:無職
得意な事:標的射撃(クレー射撃)、オリンピックを目指している

備考:散弾銃の"ベレッタ 682ゴールドEトラップ"を所持している
    実包(100発)も自宅にあるため、撃とうと思えば撃てる
    (これは違法行為を助長する為ではありません、猟銃は正しく使いましょう。念のため)
140 :徳川 武勇 ◆mpTnZ2E2Ekf6 [sage]:2011/09/13(火) 13:35:14.37 0
僕の名前は徳川 武勇。良い名前でしょう?

仕事の面接に行けば「凄い名前だね」と言われ、
学生時代も名前"だけ"は注目の的だった。

親は地主で、お金持ち。
父さんや母さんは「働け」とも「出てけ」とも言わない。
だから、僕は、親の金を使って好きなように過ごしてきた。
僕は遊んで暮らしている。


「あー、やっぱ二次元最高だわ、三次元とか考えられん」
「今日は早苗さんで行くか…いや、今日は気分を変えて…」
今日も僕はPCの前でダラダラ過ごしていた。

「…………はぁ、つまんね」
それもそのはず、こんな生活を何年も続けてきたんだ。
日に殆ど当たらないので、肌は真っ白になっている。
外に出る時は、島外の射撃場に行く時ぐらいだ。
141 :徳川 武勇 ◆mpTnZ2E2Ekf6 [sage]:2011/09/13(火) 18:22:27.74 0
「そういえば今日は射撃練習に行く日だな…暇だし、行こうかな」
今日に限らず、いつも暇なのだが。
厳重に保管された散弾銃を取りだし、専用の銃ケースに入れる。
「…施錠、よし」
ブツブツと独り言を呟きながら、銃ケースを背負うと自室から出る。


『ギああアェェ゙アァアァァア゙あああ!!』
玄関で靴を履いていると、近所から叫び声が聞こえた。
「チッ…うるせえな…また隣の鈴木さんが暴れだしたのか?」
またブツブツ独り言を呟きながら、玄関を出て駐車場へ向かう。

「あ、鍵忘れたわ…」
駐車場まで来ると、車のキーを忘れた事に気づく。
自宅に戻ろうと振り返ると、自宅玄関の前に誰かが立っているのが見えた。知らない女性だ。
「あの、何か用ですかー?」
呼びかけても返事がない。僕の声が低いせいで聞こえてないのだろうか。
仕方ないので傍まで近づいて再度声をかける。
「あの。すみません?」
142 :名無しになりきれ[sage]:2011/09/13(火) 18:41:19.04 O
まんま英雄じゃねーかw
143 :徳川 武勇 ◆mpTnZ2E2Ekf6 [sage]:2011/09/13(火) 18:50:44.65 0
>>142
「おお!君、あの漫画読んでるの?面白いよね、あれ。僕大ファンなんだよ。
 あの漫画に影響されて猟銃持ち始めたんだよね、僕。
 おかげでクレー射撃の面白さに目覚めたんだ」

そう言って自慢げに散弾銃(のケース)を見せつける。
「引き籠り生活で何も趣味とか無かったからね、感謝してるよあの漫画には」


『ヴ…ヴ…』
「?」
呼びかけると、何やら呻き声をあげはじめた。
何か言いたそうだが。

「あの、大丈夫ですか?」
心配になりそう呼びかけて、顔を窺おうとした……と、次の瞬間!
その女性が飛びかかってきたのだ。
そのまま押し倒される形になり、馬乗りにされてしまう。
「ちょ!!やめ、誰かー!!」
助けを呼ぶ声が住宅街に、空しく響いた。
144 :石田 龍 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/13(火) 21:51:35.06 0
1人自然と涙を流す。この涙は、恐怖からでも、悲しいからでもなかった。ただ一つ
の不安からだった。石田は腕に入った二本の傷を見る。さっきのゾンビが倒れるときに、血のついた爪が引っかかったのだ。
自分もゾンビになる---
しぬ---死ぬ---------死??

そう考えると、不安でしかたがなかった。

145 :石田 龍 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/13(火) 22:01:53.76 0
突然、カラスが近くの電柱から勢いよく飛び立った。

神経がハリハリだった石田は、驚いて一歩後退した。

----辺りに缶の潰れる音がこだまする-----

石田は、恐怖にゆがんだ顔で足元を見る。
一歩下がった左足の下には、たった今潰れたばかりの空き缶があった。

音に反応してゾンビたちが集まってくる。
1人の男性ゾンビが1m前まで迫ってきた。

「や....だ。嫌だ。死ぬなんて嫌だ!」

分かっていた。誰も助けてくれない。
ここへは来ない。俺は死ぬ。
だが、叫ばずにはいられなかった。

「誰か助けてくれ------」
146 :石田 龍 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/13(火) 22:25:28.13 0
男性ゾンビが飛びかかってくる。

「助けて!」
とはいいつつも、覚悟をして目をつむっていた。

---------何も感じない。
死んだのか?死というものはこんななのか?じゃあ、ここは天国?

そんなはずはなかった。
ゾンビの「ヴガー」と言うような声で目覚める。

一瞬、目を疑った。ゾンビが、それも商店街のゾンビ全員が、俺の周りで突っ立っているのだ。

商店街にゾンビは一体もいなかった。全て
自分の周りに集まったのだ。さっきまで、
襲おうとしていたゾンビは大人しくしている。
そして、決定的なある確信を持つ事になる---


147 :石田 龍 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/13(火) 22:39:48.60 0
ゾンビは相変わらず、突っ立っている。
なにもして来ない。

と、猫が俺の横の塀から飛び降りてきた。
あまり気にしないでいると、次の瞬間、
俺は目を見張った。ゾンビが俺の近くにいた猫を捕まえたのだ。

-----あれ、どうしたんだろう?

今度は、別の猫が塀に登る。
そのとき、コンクリートの破片が後ろ足に
蹴られ、俺の方に飛んでくる。
すると1人のゾンビが、なんと俺の前に立ちふさがり、破片に自ら当たりにいったのだ。.......俺を、守った?いや、「助けた」
んだ!!

そう、ゾンビたちは、石田の出した命令
「助けてくれ!」にしたがっていたのだ。

そう確信した石田は、試しに1人のゾンビに命令してみた。
「ジャンプしろ。」
ジャンプした。起死回生、石田は少しの
ウイルスを摂取したことで、ゾンビを操れるようになったのだ。

そして現在に至る。


148 :徳川 武勇 ◆mpTnZ2E2Ekf6 [sage]:2011/09/13(火) 22:59:43.55 0
女性の顔をよく見ると血まみれで、とても言葉にできないような恐ろしい顔だった。
「うわああああぁぁぁっ!!!」
その顔を見た瞬間に恐怖が膨れ上がった。
痴女か何かと思って、ちょっとだけ期待したのが間違いだった。

突き飛ばして引き離そうとするが、とても敵わない。女性なのにとんでもない力だ。
不意に、女性に胸元を大きく引き裂かれた。爪でひっかかれた。
激痛が走る。
「あああぁぁっ!?」

激痛に怯んだ隙に、また頬をひっかかれた。
(こ、殺される!!)

必死の抵抗もむなしく、腕をひっかかれ、また胸をひっかかれ。
僕はどんどん血塗れになっていった。
この女性のように、血塗れに。

助けを呼んでも、誰も来ない。
だから、死ぬのは、僕のせいじゃない。
助けに来なかった奴のせいだ。
でも、叫ばずにはいられなかった。
「死にたくなーい!!!」
149 :名無しになりきれ:2011/09/14(水) 00:30:01.91 0
>>147
チート過ぎるぞ
150 :石田 龍 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/14(水) 06:51:33.60 0
大丈夫。
151 :石田 龍 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/14(水) 07:12:03.20 0
ゾンビを操る練習をしていると、商店街に
一人の少女が現れた。

藍原先輩?
藍原先輩だ!何してるんだ?
いって見ようとするが、たくさんのゾンビを連れている。もし僕が離れたら、暴れるかもしれない。そう思い、隠れていた。

少女はさっていく------

「ゾンビたち、ここの護衛をたのむ。」

ゾンビにそう言い残し、あとを追った。
152 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/14(水) 07:21:01.65 0
私は今、大きな門の前にいる。

------ドリームランドの門の前に。

小さいころはここでよく遊んでいた。
当時、大きいな〜と思っていたその門は、
年齢を重ねた今でも大きかった。
.......身長のせいか

153 :石田 龍 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/14(水) 07:36:49.70 0
先輩を追っている。
そのせいで、全てが終わるとも知らずに
----

先輩は家へ向かっているようだ。
それに気付いた時から、これから俺のいかなければならない目的地が変わるであろうことは分かっていた.........

先輩の家にいく途中、ある一軒家が見えた。-----俺の家だ。
154 :石田 龍 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/14(水) 07:50:26.35 0
家の中に入ると、腐敗臭がしていた。
まさか.....



リビングでは、両親がゾンビとなって徘徊していた。

ありえない!あ、ありえ...

まだ若い少年には、両親の急な死は重すぎた。

...........包丁を手にとった




数分後、石田 龍はゾンビと化した。
155 :徳川 武勇 ◆mpTnZ2E2Ekf6 [sage]:2011/09/14(水) 14:15:36.90 0
叫んだ瞬間。
女性は立ちあがると、フラフラとどこかへ導かれるように去って行った。
「……た、助…かった……?」

全身が痛む、我慢して立ちあがる。
「そうだ…早く、警察と救急車呼ばないと…」
あんな危険人物を近所に放置するわけにもいかない。
早くしないと、また被害者が出るかもしれない。

ヨロヨロと玄関に入り、土足でリビングまで向かうと、受話器を取り警察へ電話をかける。

――ピポピ……プルルルル……プルルルル……プルルルル……

出ない。
おかし、警察はすぐに出る筈なのに。
消防も同じく電話に出なかった。

仕方なく棚から救急箱を取りだし、ひっかき傷に応急処置を施す。
よく消毒し、腕と胴体には包帯を巻き、頬にはガーゼ。
(小さい頃母さんから応急処置の方法教わっててよかった)
治療後、鏡で確認すると、酷い事故にあったかのような姿になっていた。
「…酷い格好になっちまったな…まあいいか」
元々おしゃれに興味ないしな。
156 :徳川 武勇 ◆mpTnZ2E2Ekf6 [sage]:2011/09/14(水) 14:45:51.43 0
その後も僕は警察へ電話をかけ続けた。
しかし、電話に出る事はなかった。
「チッ…こうなったら中央区の警察署まで行くしかないか」

中央区へ向かうため、自宅を出て少し歩くと、異変に気づく。
遠くの空から黒煙が幾つもあがっているのだ。
(火事か?そういえば、今朝はやけにパトカーが多かったような…)
なにか、底知れぬ恐怖を感じていた。

そして近所から叫び声が幾つもあがり始めたが、全て無視した。
なんとなく、逃げなければいけない気がしたからだ。
中央区に近づくにつれ、衝突音や爆発音が耳に入るようになった。
それでも気にせず走り続けた。

『あ゙あ゙あ゙あ゙ァァ!!!』
ついに道端で、一番見たくないものを見てしまった。
人が、人を喰らっているのだ。
なんとなく、予感はしていたのだが。
『あ゙あ…助ゲって…!!』
僕はグッと目を瞑って、できるだけ見ないようにして走り去った。

〜Pandemic〜
157 :ゾンビ君[sage]:2011/09/14(水) 16:00:35.47 0
謎の老人ゾンビと別れドリームランドを後にした僕は、美女がどこに居るか推理してみた。

ヤッパ美女って言えばリゾート地じゃね?カクテル飲みながら水着で誘惑されるのって最高じゃん!

いや、誰も居ない会議室でのオフィスラブも捨てがたいな。

いやいや、音楽室でピアノの上で…

推理はただの妄想でしかなかった。
気が付けば、口からヨダレを垂らして『あーぅームッハー』とか呟きながら歩いてる自分の姿が、大きなウインドウに映っていた。

やべっ!超ダサい!オサレな感じがしない。都会に出てきたばっかりのゾンビみたいじゃん!

誰にも見られてなかったか周りを見渡してみると、一人の中年男がこっちを見てニヤニヤしている。

ヤバッ、見られてた。
男は僕の方に近寄ると声を掛けてきた。

《君、ゾンビだね。人間だと思って来たのに残念だよ。》

ムッ《そう言うアナタこそゾンビじゃないですか!》

《いやゴメンよ。悪気があったわけじゃない。人間達が避難を始めたんで、なかなか捕まらなくてさ。》

《人狩りしてるんですか?》

《ああ。でもゾンビ側もかなり被害が出てる。君も警察や軍隊には気を付けなよ。それに一般人の中にもヤバイのが居る。》

そう言って男は僕に脇腹を見せた。
男の脇腹は大きくえぐられる様に欠けていた。
《散弾銃さ。私は命からがら逃げ出せたが、多分仲間は殺られたと思う。》

《ま、マジッすか!今ゾンビはどこに集結してます?》

《ああ、皆散り散りさ。成南市全域に散らばってると思うよ。》

ヤバイ!美女が武装人間に殺されちゃうかも知れない! 僕は焦った。
《バッキャロー!!》
バチコーン!!
僕は中年男の頭を思いっきり叩き、警察署等のある中央区へ向かい走り出した。

後ろから声が聞こえる
《中央区は一番ヤバイぞー!》

やっぱり南区に行く事にした。
158 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/14(水) 17:43:54.40 0
緑沢さん、金城さんたちはきてないですが-----転にいっちゃってもいいですか?
159 :名無しになりきれ[sage]:2011/09/14(水) 18:15:02.35 0
【序章】 転 「危機と回避」

「お池のメダカはもう数えるほどしかいません。今日もまた一匹浮きました。
残ったメダカは、安全な日の光が差し込む岩陰に隠れました。この岩陰ももうすぐ
ハスが覆います。
さて、いったいどうなるのでしょう?」

>>4より
選択肢は出しません。章で一度来る危機的状況を書いてみましょう。
160 :徳川 武勇 ◆mpTnZ2E2Ekf6 [sage]:2011/09/14(水) 18:53:00.50 0
人間は自分によってのみ救われる、自分によって、そして自分のうちで。

―― フランツォース


【序章】 転 「危機と回避」

結局、どこも同じ惨状だった。
信じ難いが、人が人を喰らう感染症…か、どうかはわからないが、
あいつらに殺されると、殺された人間も人を喰らうようになる。
ここまででわかったのは、それだけ。


「もうすぐ中央区だ……だけど……これは」

道路に炎上した車が幾つも放置されている。
ところどころ、血痕も見えるが…死体は、無い。

思わず銃ケースを持つ力が強くなる。
「……?……あ、そうだった」
散弾銃を持っていたのを、忘れていた。衝動的にケースを開けようとする。
「緊急事態だし、使っても………いやいや、やっぱり駄目だろ。
 講習会であれだけ誓ったじゃないか、取消処分になっちまうよ」

そうこうしているうちに、炎上する車から何かが這い出てくる。
『ヴ…ヴ…ァ゙……』
「……来た……!」
感染者だ、周りに何か使えそうな物がないか探す。
あった、鉄パイプだ。

化物でも、元人間だ。人間の形をした奴を殴るのも、気が引けるが…
「悪く思わないでくれ…」
感染者の頭部を鉄パイプで渾身の力を込めて殴った。バコン、と音が鳴る。
だが少し怯んだだけで効果はあまり無かったようだ。

この程度じゃ効果が無いと悟り、鉄パイプを捨てて逃げようとする。
しかし、道路の先に沢山の何かが蠢いているのが見えた。
「……あれは……」
感染者の群だ。ざっと50くらいは居るだろうか。
161 : 忍法帖【Lv=9,xxxP】 [age]:2011/09/14(水) 19:36:31.20 0
>>159
ageってないので、あげときます
162 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/14(水) 19:59:32.69 0
ドリームランド内に入ると、平日だったおかげもあり、ゾンビはそんなに多くなかった。これが聖の狙いだった。

日本刀を構えつつ、これからの寝床と食べ物を探しにいく。流石に持ってきた物だけじゃ、せいぜい一週間ともたないだろう。

園内の全体像としては、4つのエリアがあり、それぞれが丸い円をつくるように道で
繋がっている。そして、このテーマパークの目玉である巨大観覧車が、4エリアに囲まれて中央にそびえ立っている。

とりあえず、右回りに一つ目のエリア、
【ハピナスシティ】を巡ることにした。

ちなみに、今の説明はパンフレットを見ていない。何故こんなに詳しいのかというと、さっきも言った通り、何度もここにきた事があるからだ。

受け付けを素通りしようとしたが、料金
収集機に目が止まった------
いやいや、こんな世界でお金の価値なんて皆無だ。そう思い直し、再び足を動かす。

今思えば、私の中の何かが行くのを引き止めたのかもしれない。

そう、これから起こることに巻き込ませない為に-----------


163 :ゾンビ君[sage]:2011/09/15(木) 05:53:29.50 0
街の様子がだんだん悪化していくのが良く分かる。
なんか皆大変そうだな。そこまでして人間食べたいの?弟子が欲しいの?
最初は大勢のゾンビ達が人間を襲い、噛みつき、喰らっている姿に怯えていた僕だが、自分には危険は及ばないってのが分かってからは気楽に待ちを散策出来る。

それでも人間側の抵抗もかなりのもの。銃で撃たれたり、バットで頭飛ばされたりしたゾンビも見た。

《南区…結構遠いな…》
徒歩でトボトボ歩いてると、急に後ろから突き飛ばされた。
ドン
『うげっ!』《痛!》
僕を突き飛ばしたのは中学生位の若い男だった。
『ぞ、ゾンビ来てる!早く逃げないと!コッチ来て!』

振り返ると恐ろしい形相の連中が迫ってきている!マジ怖い!やばい!捕まったら100%死ぬ。殺される。

僕は中学生についていった。
狭い路地に入ったり、階段を昇ったり屋根から飛び降りたり、この子は凄い身体能力だなぁと思いつつ、自分の身体能力の高さにも少しウットリした。
そしてたどり着いた一軒の建物の裏口。
ゾンビ的観点からすると、この裏口は見つけられないな。
ロボ的に言えば ココハ アンゼンダ。

しかし重大な問題が発生した。鍵が無い。
鉄の扉で頑丈なのは良いが、入れなきゃ意味が無い。
『く、チクショウ…』
落ち込むもう中学生。
僕は落ち込むもう中学生に親指を立て
『グゥジョ…ブ』《俺に任せな坊や》
と言うや否や、早速自慢の怪力でドアをこじ開けようと頑張った。
うん。頑張った。
でもね?努力が必ず実るなんて事は無いんだよね。
3分ほど頑張ってみてダメだったから諦めた。
クソガキはショックでヘタリこんでる。

164 :ゾンビ君[sage]:2011/09/15(木) 05:53:42.09 0
よし、鍵探してやるか!
僕は建物の表に回ってみた。ゾンビの僕なら安全だもんね。
看板には【櫻井商店】と書かれている。
入り口を開けるとコンビニと金物屋の絶妙なハーモニーを演出している、近所の高齢者向けっぽい店内が現れた。

僕はとりあえずコーラを一缶飲み干すと鍵の捜作を始めた。
鍵棚がレジの下にあり、そこに通用口と書かれた鍵を発見。
後はバイクの鍵が一つぶら下がっている。
《さてと》
視線を上げた時、2人の悪そうなゾンビが入店してきた。
《あ、いらっしゃいませ。》

《何だ。お前ゾンビかよ。》
《兄貴、こいつ追い出してここで人間待ち伏せしようぜ!》

《えっ?こ、困ります!》

《兄貴、やっぱり人間来るまでこいつ解体して遊ぼうぜ!》

《あ、ぼ、僕出て行きますから!》
そう言った瞬間、兄ゾンビが店のシャッターを下ろし鍵をかけた。

ヤバイ!これって噂のぜったい絶命ってやつ?
ティラノザウルス×2に睨まれた蛙状態。

弟ゾンビはニヤニヤ笑いながらタバコを吸って様子を見ている。
兄ゾンビはポケットから取り出したサバイバルナイフをチラつかせ、レジに近寄ってきた。

僕ピンチ!
165 :名無しになりきれ[sage]:2011/09/15(木) 10:46:00.80 0
http://beebee2see.appspot.com/i/azuYic_QBAw.jpg

描いてみた。下手だけど\(//∇//)\
166 :名無しになりきれ[sage]:2011/09/15(木) 12:35:35.07 0
なにこれスッゲー下手だしキモイ
絵も汚いけど字が汚い。
どうせ書くならノートの端じゃなく真ん中に書け。
いや、もう書くな。帰れ。二度と来るな。
167 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/15(木) 14:19:52.35 0
この遊園地と私は約13年間も一緒に生きてきた。

1998年、冬

私が5歳の時だ。
国際薬物研究所で働いていた父は、私が生まれた年にすぐ交通事故にあって他界していた。
私は、冬休みに入った姉と母に連れられ、
ドリームランドに遊びにきた。
一日中乗り物を乗り回し、そろそろ帰ろうとした夕方どきだった。
急に母の姿が見えなくなったのだ。
オロオロとしながら姉にしがみつく私の手を姉がとり、遊園地の中央に連れていった。

「もう!なんなの?」
母のこともあり、感情が高ぶっていたのだろう。理由も告げずに引っ張ってきた姉に
声を張り上げた。

姉は、暗い表情のまま、観覧車の上の方を
指さした。
「あそこ..........お母さんがいるよ。」

姉の指の先には、観覧車の一番高いところにある鉄の柱があった。
「お......か.....あ....さん?」

柱の上には、母が両手を広げて立っていた。

姉は無表情だった。が、一瞬姉の目尻が
痙攣した。その直後、姉を見ていた私の後ろでドスンと鈍い音がした。
168 :名無しになりきれ[sage]:2011/09/15(木) 15:32:25.01 0
>>165
注射器みたいな物は何だ?
169 :徳川 武勇 ◆mpTnZ2E2Ekf6 [sage]:2011/09/15(木) 17:20:03.81 0
この道路を通り、先へ行けば、最短で中央区へ向かう事が出来る。
しかし、大量のゾンビ(50匹ほど)を避けて通るのは困難だろう。

回り道すれば、あのゾンビの群を回避する事ができる。
だが、回り道をすれば中央区へ向かうのに相当の時間がかかってしまう。
どちらもリスクが高い。


ちょうど、無傷の車が目に入る。
窓ガラスは割られているから、無傷とはいえないのかもしれないが。
「…この車を使って正面突破、それしかない」
運転席に乗り込む。
「よし、キーは付いてるぞ」
キーを回してエンジンを掛けようとする。
しかし、エンジンは掛からない。

「クソ!!故障してるのか!?」
車から降りて、ボンネットを開け、エンジンルームを確認する。
「…原因はエンジンじゃない、バッテリーが上がってるのか…」
今度は車の後部に周り、トランクを開け、ブースターケーブルを見つける。
「よし、これがあれば充電できるぞ」
いや、待てよ?周りは事故車だらけで、動かせそうな車なんて無いじゃないか。
「駄目かぁ。」
そうこうしているうちに、ゾンビの群がこちらへ迫ってきていた。
あと1kmも無いかもしれない。

(やばい、逃げないと)
数歩後退りしたのち、気がつけば逃げ出していた。
僕は、中央区とは逆の北区へと向かった。いや、戻った。
ゾンビの群は回避出来たのかもしれないけど、中央区へたどり着くのはいつになるのだろうか。
果たして僕は、生きて、中央区へたどり着けるだろうか?
170 :徳川 武勇 ◆mpTnZ2E2Ekf6 [sage]:2011/09/15(木) 17:32:01.55 0
>>165
「僕には絵心とかいうものが無いからなんて言えばいいかわからないっすけど、
 可愛らしい柔らかな絵だと思いますよ。日本刀の後ろのは、観覧車ですか?
 ドリームランドにあるやつっすよね、僕も子供の頃はよく乗りましたよ、ええ。」
しみじみと思い出話しを呟き始めた。
「今どうなってるのかな、中学卒業してから遊園地なんて行ってないしなぁ…
 …やっぱり、酷い事になってるんですかね」

>>168
「たぶん日本刀じゃないか?
 僕知ってるよ、剣術を習おうとしてた時期があったからさ。
 いやあ日本刀はかっこいいよ、猟銃ほどじゃないけどな。
 にしてもなんで黒くなってんだろう?血?」
171 :ゾンビ君[sage]:2011/09/15(木) 18:28:16.31 0
日本刀じゃなくなくない?
真ん中にブラックパックマンが付いてるし、先っちょが段々になってるよ。
これはきっとパックマンを段々棒で刺して丸焼きにした物体だと思う。
なかなか良く出来た作品だ。
後ろの観覧車はイイネ!あの小ささがナイス。一周1分ほどで終わりそうだから、時間の無い人にオススメ。
ゾンビ感激〜。
172 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/15(木) 20:46:27.33 0
私は何が起こったのか分かっていた。
それゆえに、振り返らずとも涙がこぼれた。

「あ......あーーーああああうあぁうああ!?」

まだ後ろを見ないうちに10分ほど姉の
胸で泣いていた。本来ならば、もっと泣いていたであろうが、後ろから誰かに抱き寄せられたのだ。

「お母さん?」
パッと顔が明るくなった。なんだ、私の思い過ごしだったんだ--------------

そう現実は甘くない。私の体を持ち上げ、
ハンカチで口をふさがれた。甘い香りだなと思っていると、徐々に意識が朦朧としてきた。

意識が飛ぶ寸前、姉が黒い服の男に抱き抱えられるのがみえた。

覚えているのはここまでだ。

その後、気づくと私は病院で寝ていた。
叔母から、お母さんは転落事故、姉は心臓発作で死んだと聞かされた。まだ幼かった私は、叔母の家に住まわせてもらい、その話を信じていたが、小学生高学年になり、
あの時あったことなどを考えると、とても事故には思えなかった。それから中学生になり、叔母が出してくれたお金で一人暮らしを始めた。学校は、保護者がいない私を
思ってか、皆の半分(主に給食費)に内密でしてくれ、今まで生きて来られた。
高校生になってからは、バイトや、たまにくる叔母からの仕送りでうまくやっていたと思ったら今回の騒動が起こったのだった。
173 :名無しになりきれ[sage]:2011/09/15(木) 21:02:23.29 0
>>172
なんじゃそら
174 :ゾンビ君[sage]:2011/09/15(木) 21:39:07.67 0
そんなこんなで文字数の制限があり、僕は兄弟ゾンビをなんとか倒す事が出来た。
《フッ…他愛もない奴等だぜ。》

兄ゾンビのおかげで商店のシャッターは閉じられ、施錠もしてある。まさに安全地帯。
美女とここで暮らしちゃおうかな〜なんて妄想をニヤケ顔で妄想してると、裏口から物音が聞こえた。
泥棒か!僕は恐る恐る裏口の鍵を開け、そっと確認してみた。

すると!

なんかどっかで見た顔の中学生男子が居た。

『よかったー。無事だったんですね!』
ズカズカと僕の城に入り込む中学生に少しムッとしたが、まぁいい。仲間は多い方が心強い。
『うわ…店がグチャグチャ…結構暴れてたみたいだし、仕方ないか。あ、助けてくれてありがとう。僕は櫻井翔……』
そう言って少年は僕の顔を見た。

『……う、ウワァー!!』
少年は態度を一変させ、店内のフライパンを両手に持ち、僕に凄み出した。

『ウガァ…ナバガァー』《うわー、無いわー。それって酷いやん?下克上やん?》

『く、来るなー!来るなー!』
明智光秀はフライパンをブンブン振り回している。当たれば痛いぞソレ。

しょうがない。僕は店内にあったブロック肉みたいなハムとコーラを持ち、裏口から出ていった。少し切なくなった。
175 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/15(木) 22:29:51.02 0
>>173ごめんなさい。回想を上手に入れようと思ってたんですけど、あまりにも下手でしたね\(//∇//)\
あと、回想が終わったので、次は遊園地
に戻ります。まあ、エリア捜索中の間の暇つぶしってことで、どですか?
176 :名無しになりきれ[sage]:2011/09/15(木) 23:08:01.77 0
>>174
そんなこんなじゃねえよw
ちゃんと書け!はしょるなwwww
177 :名無しになりきれ[sage]:2011/09/15(木) 23:37:19.19 0
書かない事でピンチを脱するとは新しい発想だな。
死ねよ。
178 :ゾンビ君[sage]:2011/09/16(金) 01:43:55.97 0
予想通りお叱りを受けたので書きます。

ヤバい!僕はレジ回りの使えそうな物を探した。 あ、あった!コレだよコレ!
僕が手にしたのは殺虫剤。ゴキでもイチコロなんだからゾンビなんて舜殺っしょ。僕は兄ゾンビ目掛け、シュー!
(--)/占==3
(--)/占==3
(--)/占==3

フフフッ。思った通りだ!全く効かないね。
次に取り出したのは除菌用アルコール。
ヤッパコレ最強。菌が一瞬で死滅するんだから、ゾンビなんて消滅っしょ!
僕はテンパッてビンごと投げ付けた!

ガシャーン!
兄ゾンビはナイフで瓶を粉砕した!
飛んでくる瓶を正確に砕いちゃうなんて兄者強すぎっしょ!

《アルコールかぁ?俺を酔わすつも》
兄が言い終わる前に弟ゾンビが騒ぎ出した
《うわーっ!燃えるっ!お兄ちゃん!助け!うわーっ!燃え!うわー》

兄が瓶を割ったせいで、タバコを吸っていた弟が炎上した。
正に狙い通り!
《弟ー!》
兄が弟の元に駆け寄る!僕もつられて駆け寄る!
《しょ、しょ、消火器!》
僕は商品棚のスプレータイプの消火器を取り、弟にかける。
《もっと持ってこい!!》
兄が僕から消火器を取り上げ弟の火を消そうと頑張っている。

チャンス!今なら当たる!

何かの広告だろうか。


僕はまた商品棚からスプレー2本を取り出すと弟に向け噴射した?したの?僕が?僕のせいなの?

弟ゾンビは激しく燃えだした。勢い余って兄まで燃えてる。
ヤバイ。ティラノザウルス改め、ファイヤードラゴンだわこの兄弟。全くもって勝てる気がしない。

僕はもう…諦めた。

スプレー缶を兄弟の方に投げ渡し、死を覚悟した。

すると!
ボン!ボボン!ズボン!
兄弟が怒りMAXで爆発を始めたと思ったら、アッサリと眠りについた。

スプレーの取り扱い説明文によると、眠りの成分は無いようだ。それに火に投げ込んではダメだって書いてある。爆発で死ぬらしい。

コレは!!
僕WIN!!

ドラゴンを倒した。
179 :ゾンビ君[sage]:2011/09/16(金) 02:24:08.34 0
>>165みたいに画像貼るのはどうやるの?
俺も書いてみたんで張り付けたい。
180 :名無しになりきれ:2011/09/16(金) 03:03:29.41 0
普通にbb2cでいいんじゃね?
てかさ、ぞんび君お前って
















面白いなw
181 :名無しになりきれ:2011/09/16(金) 05:15:31.21 0
チャンス!今なら当たる。
危機迫ってるのにキャンペーンに興味示してるゾンビ君にワロタw
俺も参加したくなってきたなw
182 :名無しになりきれ:2011/09/16(金) 11:30:04.65 0
皆さん乙!
183 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/16(金) 11:48:34.47 0
【ハピナスシティ】には、余りゾンビはいなかった(といっても、流石に隠れながらの移動だったが)。また、アイスクリームや、ジュースが売られていた。アイスは既に溶けておりガッカリさせられたが、タピオカジュースはまだ美味しそうだったで、現在進行形で食している。

「プファ〜。おいぴ〜!」

至福の時を過ごしながら次のエリアへ歩いた。

にぎやかなキャラクターが描かれた道の先に、白亜紀のものに似た植物が生い茂る
エリアが見えてきた。
「そういえば此処って..........」
爬虫類の巣窟、
【ジュラシック・ワールド】だ。



184 :売店の人:2011/09/16(金) 13:57:43.90 0
ゾンビがいるのに随分と余裕ですねw
もうすぐ閉館なんで、職員は皆帰りますよ。残っているのはゾンビと貴女だけなので気を付けて。
では私はこれで失礼しますよ。
聖に告げると背後のゾンビに食べられた。
185 :名無しになりきれ:2011/09/16(金) 14:39:24.05 0
おもしろいなこれ
186 :ゾンピーちゃん[sage]:2011/09/16(金) 18:10:45.07 0
>>180
ググったけどワケわからん。

アップローダーで検索しても意味不明。
ゾンビにでも分かる様に教えてヤラないか?ウホッ
187 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/16(金) 19:23:39.47 0
>>184
「えっ.......」
1人食べられて行く女性を眺め、後ろにいたゾンビの頭に包丁を落とし、彼女の頭も
一蹴した。

【ジュラシック・ワールド】。
昔から苦手なエリアだ。
エリア内は、白亜紀をモチーフにした
デザインになっており、恐竜関連のアトラクションが多くある。もう一つの特徴は、
あちこちにある檻(柵がしてあるだけ)の中に、蛙や蛇などの爬虫類を置いており、
たまに抜け出してくるのだ。

ゾンビが発生したため、晩御飯を食べていなかったので、聖のおなかは余りかわいいとは言えない音を立ててご飯を催促した。
そういえば此処では骨つきチキンを売っていたな。------目的が一つ増えた。
「絶対にチキンを食べてやる!」

ギュルル〜ギュルルギュル〜
188 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/16(金) 19:31:25.16 0
アンケート

1.ドリームランドのエリアの名前をあと二つ募集します!

2.これから登場させる爬虫類もゾンビにした方が良いか?

3.その他(私的には、もう少しユーモアがあってもいいと思う)
189 :名無しになりきれ[sage]:2011/09/16(金) 20:11:18.11 0
ユーモア部門は十分に足りてるぞ
これ以上増やしたらギャグ漫画並みの内容にしかならんと思う
ゾンビ君はもう少し自重してもいいと思う
エリア名はウォーターワールドっぽいのと、子供向けメルヘンゾーンでどうだ
190 :名無しになりきれ[sage]:2011/09/16(金) 20:14:37.45 0
は虫類もゾンビになるなら虫や魚もゾンビになるのか?
生き残れないな。蚊ゾンビとかゴキブリゾンビなんて最悪
191 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/16(金) 21:06:41.25 0
>>189
ありがとうございます!
ユーモアはこのままいきます。(まあ、たまにほんわかキャラが勃発しそうですが( T_T))

爬虫類は、ウイルスのせいで興奮していることにします。
192 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/16(金) 23:32:36.21 0
前にきた時よりも動物たちがやけに騒がしい。と、3mさきくらいに、大きな蛇がいた。こっちに向かってきている。

包丁ではリーチが短いため、すぐに武装解除させられてしまうだろう。
あまり汚したくなかったのだが、日本刀を
体の前に構えた。

…蛇の様子は、明らかにおかしい。
鱗が所々取れているし、目が赤い。
ゾンビか……
クソッ!
193 :名無しになりきれ[sage]:2011/09/17(土) 02:20:06.39 0
>>191
ユーモアのセンスに自信があるならバンパン出していけ!
参加者が楽しんでないと見てるほうもつまらん。
194 :名無しになりきれ[sage]:2011/09/17(土) 03:23:06.35 0
徳川の活躍に期待。
195 :名無しになりきれ[sage]:2011/09/17(土) 05:09:52.88 0
タラハシーはどこ?
196 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/17(土) 07:01:40.22 0
日本刀が宙に放物線を描く。
蛇は体を切り裂かれ痛みに悶えている。
「あれ?ゾンビって痛覚がないんじゃ.....」

しばらくすると、蛇は動かなくなった。
ここには余り長く滞在しないほうがいい。
骨つきタンドリーチキンを頂いてそそくさと逃げることにした。
197 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/17(土) 14:47:26.11 0
聖は、まだ働いているミストがでる機械のまえでタンドリーチキンを食している。

最後の肉を食べ終わり、残った骨を近くの
湖という設定の水溜に投げ捨てる。

今いるエリアは、私の大好きな
【ウォーター・ワールド】だ。
198 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/17(土) 18:11:23.62 0
湖には、途中で止まったらしきスプラッシュコースターが浮いていた。
コースターのなかには、逃げ出した客のものであろう鞄などが置き去りにされていた。
今から起こることも、元はと言えば、客がこんな物を私の手のとどく所に置いていたから悪いんだ。私物は自分で管理しろっつうの!

(おっと、未来予知してしまった。
口が滑った。読者の皆さんすみません。)

私の物に対する欲は相当なもので、
ショップが有るのにも関わらず、鞄の中身が無性に欲しくなった。
「泳げるかな?」

誰もいないというのに、周りの目を気にしてキョロキョロとしながら、コースターの所まで泳いでいく。

「何だ、特にめぼしいもの入ってないじゃんか。」

ガッカリして戻ろうとしたその時、
水の中から男性ゾンビが飛び出してきた。
「不意打ちとは....卑.....怯だぞ!」
一気に押し沈める。
それを合図にして、四方八方から大量のゾンビが顔をだした。

「......ピーンチ(^^;;」
199 :名無しになりきれ[sage]:2011/09/18(日) 02:10:12.65 0
動きナシか。
200 :名無しになりきれ[sage]:2011/09/18(日) 02:14:36.87 0
で、タラハシーは?
201 :名無しになりきれ[sage]:2011/09/18(日) 03:30:40.29 0
ゾンビ君は?
202 :ゾンビちゃん[sage]:2011/09/18(日) 09:04:00.50 0
わたしゾンビちゃん。ことしで7歳
びょうきで顔色が悪いから、学校のみんなにゾンビちゃんって呼ばれてるの
おとといぐあいがわるくなって病院に行ったの
そしてさっきおきたの。だけど起きたら誰もいないの
かんごふさんを呼ぶボタンを押しても
おかあさんのなまえをよんでも
だれもいないの
さがしにいこうかな?
203 :藤原 雅人 ◆YZ800LJRRE [sage]:2011/09/18(日) 20:24:13.16 0

――そういえば、血液検査の結果が出ているころだ…

あの夜、病院から手に入れた患者の血液。
私はあれを気になって自宅で検査をしてみたのだ。

あらゆる条件、薬品……
そこに現れる結果は、どんなものなのか
自分では分かっているつもりだった。

インフルエンザか何かだろうと―――

だが検査結果を見たとき
私は目を疑った。

《何なんだ……コレは……………》

…血球数が異常に多い。
これはどういうことだ?

どういう病気なのかも、何故そんな体細胞の異常増殖が起こったのかも
私には全く理解不能だった。
ウイルス感染によるものであるとしても、
その増殖力は他とは桁外れなものだっただろう。

その数値は、どの血液も同じだった。
全て細胞に関与するものに異常が現れているのだ。

《まさか》

私は一人の患者の血液を顕微鏡で覗くと
またもや息を呑んでしまった。
204 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/18(日) 23:45:52.94 0
周りを見渡す。
はい、前門のゾンビ後門のゾンビです。
本当にありがとうございました。

「逃げ道ないよ〜!どうしよう?」

とりあえず、一番近くのゾンビを沈めて
現状維持。

もう一度周りを見渡す。すると、右の方に
ちっちゃな足場があることに気づいた。

2メートル離れているが、聖は迷わず
跳んだ。

ギリギリ足がとどいた。よし!
跳んだ勢いに任せてまた先にある足場へ
どんどん移っていく。

4,5回で道路に着いた。
一息付きつつ、湖の中のゾンビはどうなっただろうと後ろを振り向くと、なんと
全員が柵を越えてこちらに向かっていた。

「しつこい!何十人も水のなかにいたなんておかしいでしょ!」

愚痴をこぼしながら次なるエリア、
【メルヘンゾーン】へ走っていった。

205 :名無しになりきれ[sag]:2011/09/19(月) 00:05:40.19 0
ゾンビ君を出せよこの野郎!
206 :名無しになりきれ[sage]:2011/09/19(月) 00:16:13.27 i
てか、ゾンビ君は、人間の味方なの?敵なの?
207 :名無しになりきれ:2011/09/19(月) 01:07:01.54 I
味方だろうな。桜井翔を助けてたし
208 :名無しになりきれ:2011/09/19(月) 13:17:18.93 0
石田、徳川…ここは武士のための戦国時代スレ。

藤原は公家で、離れてるけどw
209 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/19(月) 15:11:09.57 0
【メルヘンゾーン】は、小さい子供からおじいちゃんおばあちゃんまで楽しむことが出来る、最近できたエリアだ。
1年前にきた時は、子連れの親子や、
ドリームランドのキャラクターである
[ドリー]ファミリーに会うため(園内でこのエリアでしか会えない)にペンやら色紙やらを持っている女性たちでにぎわっていたが----------やっぱり、女性や子供たちのゾンビが多い。
また、[モリー](ドリーの妹)のお腹が食いちぎられ、中の人の内臓が飛び出しているのに顔だけは笑っているのは、シュール
以外の何物でもなかった。

このエリアは今言った通り人気があり、
それゆえに観覧車の乗り場もここにある。

見たところ、観覧車のなかには誰もおらず、ゾンビも周りにはいなかった。

「いざとなったらあそこに一時非難ね。」
幸い、電力は切れてなく、観覧車は動き続けている。観覧車で寝るのも悪くないかもしれない。

そんな感じで悠長に考えていると、いつのまにかさっきのゾンビと、女子供のゾンビが集まってきていた。
「やば.........」

流石にこれだけのゾンビを相手にしてたら
こっちの身が持たない。
それに、なんだか走っているような気がする。本格的にやばい。

ランドの入り口目指して走る。
「少ないと思って来たのに〜!」

入口まであと数十メートルというところで、悪夢をみた。


210 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/09/19(月) 17:01:08.80 0
忘れてました!
すみません!
こんなに進んでるとは……。
と言うかトリップも合ってるかなぐらいのうろ覚え……。
211 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/09/19(月) 17:02:57.53 0
トリップ……間違いないですね。

皆さん進んでる……。
一人時間軸が変わりますけど、
ついてくために継続していいですか?
212 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/19(月) 17:52:05.45 0
>>211
お願いします!復活おめでと〜ございます

なんか、時間軸ちがいますけど、もともと
危機からの始まりでしたし、今の時間に
強引に入ったらどうでしょう?
戻ってきてくれて本当に嬉しいです!
213 :徳川 武勇 ◆mpTnZ2E2Ekf6 [sage]:2011/09/19(月) 20:13:55.97 0
>>208
「現代に復活した戦国武将たちか、僕はそんな大層な事はできねえな。
 あの徳川家康の子孫とは思えないほど情けないだろ?僕って。
 引き籠りのキモヲタだからね、僕は… きっと徳川家康が見たら泣いて江戸城から飛び降りるな」
猟銃を入れたケースからコトンと音がする。
「…自慢できるのは、この散弾銃くらいだな。
 火縄銃より、優れた銃…… 撃つ気はないけどな」


「ところで『結』への進行はいつになるのかな?」
疑問を投げかけて首を傾げる。
214 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/19(月) 20:22:48.05 0
>>213
危機ありましたか?
215 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/19(月) 21:02:35.22 0
入口ゲートから、大量のゾンビがなだれ込んで来たのだ。挟まれた。園内から逃げる手段がなくなってしまった。
「え....やばい。」

とりあえず、唯一生存の可能性がある、観覧車の方へ走る。
ゾンビはもう1メートル後ろに来ている。

ゾンビの手が触れる寸前で、ちょうど回って来た透明観覧車に転がり込んでドアを閉めた。しばらく2,3人ぶら下がっていたが、すぐに落ちて下のゾンビを道連れにして潰れた。
「どうしよう.....もう......私.....」
逃げ場のない状況で、流石の聖も涙がこぼれた。

終わった。短くも、他の人よりも濃い人生だった。いろいろな不幸があったな...
大地震やハリケーン、火事など、自然界嫌われてるんじゃないかってほどの災害にあって来た。もちろん1人で。
そんな私がもうすぐ死ぬ。.......泣いていて気が付いた。
...私はそんな困難に立ち向かい、今まで生きている。
そうだ、そうなんだ。
-----こんな時に思い出していたはずの母の言葉があったな......
(あなたは強い。自分を信じて生きなさい)
心に再び響く。母が死ぬ前の日に言ったことばだ。

ふと気づくと、観覧車のてっぺんに来ていた。------聖の頭にあの日のことが鮮明に蘇る。

「ここ.....お母さんが立ってた.........」
夕陽が沈もうとしていた。
13年前の母が最後に見ていた風景を今、
私が見ている。いつに間にか涙が止まっていた。
下のゾンビたちを見下ろす

「生きなきゃ。彼らのために、母のために。
......そして、何よりも自分のために!」
216 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/09/19(月) 21:05:02.75 0
>>212
ごめん、
承の話色々考えてたんです。
一応、自分で自分の首を絞める役柄にしちゃったから。
時間かかるかもしれないですが、
転までの自分のストーリーが終わるまでソロで突っ切ります。
217 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/19(月) 21:11:38.05 0
お頑張りくださいませ(^^;;
218 :ゾンビ君[sage]:2011/09/19(月) 21:28:43.17 0
>>216
皆ソロだよ。合流なんてしてないし、自分のペースでヤッチャッて問題無いんじゃないかなー(^v^) 始まったばっかだし。

盛り上がるといいねー。

219 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/19(月) 21:36:00.74 0
>>216
私と徳川さん終わりましたけど、結まで行ったらやばいですか??
220 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/19(月) 21:45:45.35 0
>>218
結では、みんなが集まろうと思うんですが、はやいかな?どう思う、ゾンビ君?
221 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/09/19(月) 22:08:59.46 0
【9:12 自宅】
目が覚めた。
眠い。
暑い。
……眠れない。
仕方がないので着替える。
荒れ放題の髪を結わえて、ポニーテール。
うん、動きやすい。スッキリする。
さぁて、記憶のことについて病院で診てもらわなきゃね。

突然、玄関のドアを叩く音が聞こえた。
誰だろう、午前中に……。
まぁ誰が来ても分かんないけどね。
「ヴォォァァ…」
!?
何、今の!?
獣のような低く、尖った声だった。
私はとっさに台所にある果物ナイフを手に構えた。
【果物ナイフを手に入れた】

ついにドアが悲鳴をあげて歪み始めた。
怖い、怖くて息ができない!

ドアが吹き飛んだ。
そこにいたのは、
身体中壊死して、目は赤く、殺意で光っていて、髪の毛もほとんどなくなってしまっていた。
一瞬で気持ち悪くなった。
これじゃあまるでゾンビみたい…。
何でもいい。そのゾンビは、私を殺そうとしている、そんな気がする。
いいわ、やってやろうじゃない。
私は助走をつけて体全体でタックルをぶつけた。
ゾンビは軽く吹っ飛び、マンションの廊下のてすりにぶつかって動かなくなった。
222 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/09/19(月) 22:17:58.36 0
【9:30 マンション7階】
エレベータを待つ時間がこんなに長く感じたのは初めてだった。
後ろからは物音に気付いてやって来た、ゾンビたちがやって来る。
あと少し、あと少し……来たっ!
「ちょっと……そんなのって……!」
先客が居た。
みんな目が死んでる。
エレベータは諦めた。
階段を全速力でかけ降りる。
このマンションはセキュリティが不十分で、階段で降りきればそこはもう外だ。
幸い、外にゾンビがたむろしている訳でもなく、楽に出ることが出来た。

さて、これからどうしよう……。
とにかく…生きなきゃ。
記憶も取り戻して、本当の目的を見つけ出す。
記憶を取り戻せずに鬱なエンドは迎えたくないからね。
223 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/09/19(月) 22:36:08.34 0
ゾンビは町中の人がなっているみたいで、断続的に見かけた。
とにかく逃げ回ってると、人影を見つけた。
足取りは軽く、ゾンビじゃなさそう。
「待って、そこの人!」
男性だ。

「お、あんたか、久しぶりだな。生きてるとは思わなかったぜ。」

え?
何この人、私を知ってるの?

「私はあなたを知りません。記憶喪失なんです。」

「だろうな。知ってるよ。」

「えっ!?じゃあどうして私はこうなったのか知ってるんですか!?」

「あぁ、知ってる。とりあえずその話はまたあとな。お前が大声を出したせいで集まってきちまった。」
その男性は何の前触れもなく銃を構えて的確なヘッドショットを決めた。
「それ……どこで…?」

「お前がくれたんだ。丁度いい。返すよ、お前に。」
半ば強引に銃を押し付けられた。
【ハンドガン(13)を手に入れた】
「話が分かりません。」

「だったら自分で理解しろ。お前、本当に俺が分からないのか?」

思わず口をつぐんだ。
この人確か……夢の中で私を殴った……んだっけ?多分そんな感じの人によく似ている。
「お、心当たりあるな。動きながら話してやるぜ。ついてこい。」
224 :ゾンビ君[sage]:2011/09/20(火) 05:29:12.38 0
ちょっとギャグ過ぎた事を反省し、自重します。

深夜1時

せっかく築き上げた城を追い出された僕は、当初の目的地である南区に着いた。

《いいねー。海。》
波の音しか聞こえない海岸線をプラプラ歩く。この辺りには誰も居ない様だ。暗くてよく分からないけど…たぶん。

《ヤッパ夜の海は肌寒いね。》

水平線よりかなり高い位置で僕を見下ろす月に、そっと呟いてみた。

《夜の海は…悲しいね。》

月が喋った?僕は回りをキョロキョロ見渡すと、声の主が居た。
パラソルの下にあるビーチベットの脇にうっすらと人影が見える。

《あ、美女さん?超捜したよ。》

《…ゾン…ビ君…?》

僕は美女さんの隣に座り、月明かりに浮かぶ美女さんを眺めた。
やっぱり綺麗な人だな。追い掛けてきて正解だ。
《あの、僕とシエスタしませんか?》

《ごめんね。》
美女さんはうつ向き、小さな声で謝罪した。
(´⇔`)カーン! 僕ショック!鐘1つ。

《あなたをゾンビにして、ごめん。食欲が止まらなくて、我慢出来なかったの》

なんだ、そんな事気にしなくて良いのに。
《良いよ。ホラ、片耳だけだしさ。それより再開を祝してハム食べない?コーラもあるよ。》

《あなた、それで満足なの?》
《ん?ハム美味しいよ。嫌い?》
美女さんは少し微笑んだ。か、か、カワイイー!
《あなたは特別ね。》

確かに僕はスペシャルだけど、それを自慢する程バカな男ではない。
《否定はしないけどさー、あの、君も、ほら、スペシャルだよ。》

《私はダメ。特別じゃないの。ホラ。》
そう言って足元の砂を掻き分けると、犬、猫、そして大量のネズミを食い散らかした跡が現れた。
《人を襲いたくないの。命を奪う度に心が壊れていく様で。》
225 :ゾンビ君[sage]:2011/09/20(火) 05:30:38.05 0
何これ悲しい。人の死体を見るより悲しい。我慢し切れない食欲を、ネズミを食べて紛らわせてたの?ずっと一人でここに座ってたの?

《ここで待ってたら弟に逢える様な気がして。それまでは正気でいたい。》

《弟さんはゾンビなの?》

《わからない。もし、ゾンビになってたら私が殺してあげるつもり。》

《なんで?》

《心まで死んだ怪物にならないで欲しいから。それに、自分じゃ死ねないの。もう死んでるものね。当たり前かもしれない。》

《そっかー。じゃ、生きてたら?》

《私がゾンビになった事を弟に知られる前に、誰かに私を殺してもらいに街に戻るわ。》

《えっ?なんで?僕と一緒に居てよ!》

《ダメなの。もう長く正気を保てないと思う。人を…食べたくて。それに悲しくても涙すら流せない。心が悪に支配されていくみたいで恐い》
ネズミの命を奪う事でも心をすり減らしちゃってる。
きっと生前も優しい人だったんだろうな。

《美女さん!僕が弟探してあげるよ!もし、弟が生きてたら君も頑張って生きて!実は僕、隠れ家をもってるんだよね。まずは一緒にそこへ移動してから先を考えよう。決まりね!さあ、祝宴だー!》僕はパンッ!と手を叩きコーラを一口飲みハムにかぶり付いた。
美女さんはネズミの死体から砂を払い、ゆっくりと口に運ぶ。

《ゾンビ君、隠れ家は遠いの?北区?》

《西区だよ、それでも結構距離あるよー。大変な道程になるかも。でも、ほら、僕が守っちゃうし。超守るし。》

美女さん、少し笑ってる。嬉しいな。

《西区なら私の家があるわ。たぶんもう荒らされちゃってるだろうけどね。私の家、商店やってたから。》

《奇遇だね。僕の隠れ家も商店だよ。櫻井商店っていうんだ。品物は充実してるし守りも完璧でやらせてもらってますよー。美女さんとこの近所かもね。》

《家は…思い出せないや。》
記憶まで衰退してくのか。それでも僕は美女さんが少しでも心を残している間は共に歩む!











226 :ゾンビ君[sage]:2011/09/20(火) 05:34:30.02 0
《僕の隠れ家、今ちょっと人に貸してるんだよね。てか、元々そこの住人なんだと思うけど。》
《必ず奪い返してやるぞー!櫻井翔ー!ウォォォォォー!》
僕は立ち上がり、握りしめた両拳を天に突き出した。
少し酔っちゃったみたいだ。

《はっ!翔…櫻井、翔》
《私は、櫻井…淳子》
《ゾンビ君!翔は、翔はもう…ゾンビなの?》

まさか!嘘!ラッキーじゃん!三人で生活しちゃう?まさか僕に弟が出来るなんて夢の様だな。そういやアイツ、なかなか可愛い奴だったもんな。

《生きてるよ。その、人間だよ。》

《良かった…》
美女さんは涙を流した。少し心が人間に戻ったかな?
《私を殺して!》

《………え?》
《翔が生きてるなら、もう思い残す事はないの。》

《でもほら、翔がゾンビになっちゃったら?》

《私の心はそんなに長く持たないと思う。今生きていてくれたなら、もうそれでいい。人間は強い。必ずゾンビを全滅してくれるはず。それまで生きてくれる事を夢見て私は死にたい。》
美女さんは僕のコーラを飲み、ハムにかぶりついた。
《美味しい。私、今、人間だよ。》
そう言い、笑顔で涙を流す。

《私を、怪物にしないで。人間のまま死なせて欲しい…》

美女さんは僕に抱きついた。
僕も美女さんを包む様に抱き締め、そしてキスをした。

《お願い…あなたしか居ないの。私を、自由にして。》

僕の頬に涙が伝う。悲しいよ。つらいよ。残念だよ。さっきまでの幸せな気持ちはどこ?

そうか。幸せな気持ち、今は美女さんの中だね。そうか。そうだよね。

《安心して。美女さんの心は僕が守るよ。》

僕は美女さんを強く抱き締めた。強く。強く。強く。
バキッ!ゴキッ!
背骨、そして首の骨が折れたのだろう。
美女さんの体から心が消えた。

とても悲しいよ。僕の涙はいつの間にか消えていた。
コーラは?もういらないや。
ハムは?もういらない。
お腹へったな。中央区か、人多いのかな?
『グァァァァー!』
僕は中央区を目指した。
227 :元ゾンビ君[sage]:2011/09/20(火) 05:46:38.08 0
ゾンビ君は一般ゾンビになりました。

お土産として、片耳のゾンビ君には櫻井商店の鍵を持たせています。

櫻井商店へは裏口からしか入れません。

物資の補給は翔君を説得するか、倒すかしてください。
228 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/09/20(火) 07:27:01.26 0
【9:45 北区 住宅街】
「あの……そろそろ教えてもらっていいですか…?」
「はぁ……お前、銃の使い方すら忘れたのか…。」
「一体…私は元々何をしてたんですか?」
銃を使う仕事なんて警察官しかしらないなぁ…。
「お前は、お前の母親の人形だった。」
夢の中の出来事がよみがえる。

「お母さんは一体何者なんです?」
「はぁ……そこからかよ…。まぁ仕方ないよな。」
「お前の母親は、東区の中でも最大級の遺伝子技術の会社、『ココナッツ』の幹部だ。」
全く覚えていないので驚けない。
「それって……凄い事なんですか?」
「凄いも何も、遺伝子の組み換えから、薬の開発まで、人間の生活を支える中枢だぞ?その拠点がここにあるから、この島は凄まじい勢いで発展していったんだ。」
彼は一息ついてから、
「だが、やってることは酷いものだった。」
「……一体…何を?」
「そうだな、それが本題だ。お前が母親の事をどう思ってるかは知らんが、あの頃のお前はひどくうんざりしていたぞ。」
229 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/20(火) 08:23:32.11 0
【序章】 結 「仲間」

「生き残ったメダカは、他のメダカを見つけました。一匹は仲間を集い、また一匹は
小さなメダカを食べ、中には一匹で逃げ続けるものもいました。さて、彼らはどこまで生きるのでしょう?」

230 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/20(火) 13:18:27.18 0
観覧車の上によじ登って逃げる策を考える。え?何故って、中にいてもなんにもならないじゃない。

観覧車の周りには、園内から集まったゾンビたちがひしめいている。避けて逃げるのはまず無理だろう。
ゾンビたちのすぐそばに、観覧車を制御している機械が立っている。あれを破壊出来れば、観覧車は私をゾンビから遠ざけたままにしてくれるだろう。しかし、食料がもたないし、第一銃器でも無ければ不可能だろう。
それに、大きな音をたてれば、より多くのゾンビが集まってくるだろう。

....ん?音? ポクポクポク....チーン

そうだ!音をたててゾンビの意識をこっちから引かせればいいんだ!
一瞬でも隙があれば、攻撃するチャンスは
ある。
「何か遠くに投げられて、音が出そうな物は.......」

鞄の中を探ると、ウォークマンがあった。
さっき、ジェットコースターからとって来たものだ。
「ナイス!最大音量で.........」
{グオオォォォォオン!!!!!}

「うおっ!危な!」

下を見てみると、ゾンビさんたちが
一斉に顔を上げてこちらをみていた。
..........効果は抜群だ。

231 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/09/20(火) 16:40:00.95 0
……上手くはぐらかされたけど…聞きたいのは私のお母さんのことじゃなくてあなたの方なのに……。

「さて、まず、あの女、緑沢晶子がおこなっていたのは、人間の死体から遺伝子を取り出して様々な動物と掛け合わせていることだ。だが、それは全部失敗作。部下の俺たちも処分に追われた。」
「……。」
黙って話を聞いているが、意味がさっぱりだ。
なんていうか…この…凄い事をしている……のはなんとなく分かるけど…。

「やはりあの女は幹部の職に飽きて、上を目指していた。そのためには、ライバル会社や、自分の目障りになるものを排除しなくてはならない。……緑沢晶子はそんな人間だ。…覚えてるか?」
「いえ……全然…。皮肉めいた性格だったのは多少覚えていますけど……。」
そう言って、私は首を振った。
「そうか……。話を続ける。まぁ邪魔者を排除するって言った方がいいな。その排除する人間に選ばれたのが、あの女の娘。……つまりお前だ。」
「まさか……排除って……!?」

彼は少しためらってから、

「……殺すことだ。」
232 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/09/20(火) 17:13:11.15 0
「そんな……。どうして私は断らなかったんですか!?」
「お前は既に、父親をあの女の手で殺されていたからだ!」
「なっ……!?」
「父親の残虐死をきっかけにあの女はお前を脅したんだ。内容は知らんが、ひどく怯えてたんだ。だからお前は従うしかなかったんだ。」

あの夢の出来事がよみがえる。

認めたくない。私が人を殺していただなんて……。
233 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/09/20(火) 17:25:58.48 0
「そんなある日、お前は見てしまった。」
「何を……ですか…?」
「あの女がついに生きた人間を研究材料として手を出し始めたことだ。お前は組織から抜け出すことを考え始めた。俺もお前の話を聞いたときに同じことを考えた。」
「……それで…?」
「初めは二人で計画を考えていった。でも、俺たちの考えに賛同する者が一人、また一人と増えていって、ついに11人集まった。俺らは自らを『ブレイカーイレブン』と呼称し、脱出の計画を時間をかけて立てていったんだ。」

とりあえず、緊迫した状況下で名前決めてる私たちのバカさ加減が露呈した所までは理解できた。
234 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/09/20(火) 17:42:13.30 0
「そして実行に移された。
 まずお前はあの女が隙を見せた瞬間に、研究データを盗み出す。
 気付かれる事は予定済みなので、残った俺たち10人がお前を見つけ出す。
 そして、俺の作った一週間は眠れる麻酔を使って眠らせる。
 その薬の副作用として、記憶障害が起こる可能性が高かったので、俺はお前に頼まれて記憶を戻しに来てやったのさ。
 どうだ?とりあえずここまで理解したか?」
「はぁ……まぁ…。」
「よし、ただ、俺たちが予想していなかったのは、あの女が最後の足掻きとして、島中に“これ”をばらまいた事だ。」
そう言って、男は紫色のドロドロした液体の入ったカプセルを取り出した。

「何ですか…それ?」
「人間の死体と生物をかけあわせた化け物の血だ。
 この血に入っている細菌が空気に触れると分散、吸い込んだ者の体を内側から壊死させ、脳を破壊する。
 言わば、ゾンビになるんだ。」
235 :徳川 武勇 ◆mpTnZ2E2Ekf6 [sage]:2011/09/20(火) 17:46:52.06 0
恋愛は人を強くすると同時に弱くする。 友情は人を強くするばかりである。

―― ボナール



【序章】 結 「仲間」


「もう真っ暗だ…」

辺りはもう闇に包まれていた。
頼れる光は月明かりだけで、電灯はついていない

ぼんやりと光る月を眺める。

「どこかで、僕と同じ様に月を眺めてる人もいるのかな」

公園のベンチで一人、月を眺める僕。


散弾銃が入ったケースを、ギュっと抱きしめた。

「たぶん…引き籠ってたおかげで、僕はゾンビにならなかった…」

「本当に…皆馬鹿だよな…馬鹿ばっかで困る…」

「だから…馬鹿じゃない僕は…情強の僕は生き残った…」

「まぁ…僕は友達も彼女も居ないから…デュフフ…ざまあ…本当に…」


……………

僕の自宅は北区の住宅街だ。

そこから中央区へ向かうため、南下。

しかし途中、ゾンビの群に出会ったので、回り道をする事にした。

東から回り道するか、西から回り道するか、選ばなくてはならない。
どちらにしようか?お前らどっちがいいと思う?
236 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/09/20(火) 17:51:16.24 0
「よし、ここまでで俺の話は終わりだが、何か感想はあるか?」
「記憶が、戻ってません。」
「おいおい、さっき言ったのはただの気休めさ。
 正直記憶が戻る正確な時間は分からない。
 起きてるときには戻ってるかもしれないし、……う〜ん少なくとも2週間はかかると思うぜ。」
「そう……ですか…。」

「俺は清水宏樹だ。今度は忘れるなよ。」
「あなたの薬が悪いんじゃないですか!まぁ……よろしくお願いします……。」
237 :名無しになりきれ[sage]:2011/09/20(火) 17:52:38.55 0
中央区へ向かう
238 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/09/20(火) 18:11:47.33 0
やっと「転」に入れる……。
自分なりに頑張りすぎてる…。

【序章】転「危機と回避」

「さてと、長話・立ち話で疲れちまった。行くぞ、隠れ家があるんだ。」
「何処にあるんですか?」
「東区のあの女の研究所近くと……」
「ま、待って!?そんなのすぐに気づかれるじゃないですか!」
「へぇ……あんた、灯台下暗しって知ってるか?」
「……でも……。」
「大丈夫だ、あの女は遠くを見すぎて近くを見失っている。
 俺たちを必死に探そうとして、こっちに見られているのに気づかないのさ。」
「はぁ……。」
「それと、西区のドラッグストア、蝶の看板がついているところだ。
 そこの地下にある。それと……。」
言い出して、清水さんは言葉を飲んだ。
私も清水さんの見ている方へ目をやる。

そこには……。
見たこともない人型の巨大な化け物が立って、
こちらを見つめていた……!
239 :名無しになりきれ:2011/09/20(火) 18:18:45.48 0
ゾンビ君は終わり?
240 :名無しになりきれ:2011/09/20(火) 18:32:36.02 0
徳川と緑沢は読んでて面白いが、藍原のは支離滅裂でワケわからんな。本人は面白いつもりか?
241 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/20(火) 20:17:48.16 0
>>240すみませんでした。
こういうの書くの初めてで、はっきり言って自分でも下手だと思います。
指摘してくださった所は努力いたしますので、どうぞ暖かい目で見守ってください。

なんか、想像が膨らみすぎて次に次にと進みたい気持ちがありました。
わからない所があったら、まとめますので、リクエストしてください。
242 :緑沢 晶子 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/09/20(火) 22:18:39.69 0
「……見つけた。」
冷徹に監視モニターを見つめる目。
その目にはゾンビの様な殺意がただ一点に由佳利へと注がれていた…。
「あなただけは逃がさない。どこへ居ても追っていくわ……。あなたは私の人形だから……フフッフフフ……。」
幾つかキーを押す。
『ターゲット:緑沢 由佳利
 危険因子 :排除
 警戒レベル:最高    』
「さぁ…足掻きなさい。私の手のひらの上で…。」

ピッ
243 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/09/20(火) 22:32:38.84 0
ピーピーピー
突然、清水さんから音が鳴る。
ピッ
「どうしたっ!?悪いが今、取り込み中なんだ!……何!?
 ……今…目の前のがそうだろう……。いや、いい。少ない方が逃げ切りやすい。
 よし、なんとかする。」
ピッ

「誰なんですか?」
「悪いが、こいつの処理が先だ!それの使い方は分かるな!」
そう言って、私の銃にあごをしゃくってみせた。
「……なんとか…!」
「……よし、行くぞ!」
清水さんはもう一丁の銃を出して構えた。私も同じように構える。

さて、化け物の方だが…。
突然辺りを見回すようにして……。
あ、目があった。
『ターゲット補足。戦闘モード発動。』

次の瞬間、巨体とは思えないスピードでこっちに猛突進…

カン…

銃が衝撃で手から落ちた。
「く……ぁ……。」
気づいた時には激痛と、恐怖が襲ってきた。
私は何も分からないまま吹き飛び、ブロック塀にヒビが入るぐらいの勢いで当たって、

…意識を失った。
244 :清水 宏樹 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/09/20(火) 22:53:42.98 0
ピーピーピー
突然、ポケットの無線機から音が鳴る。
「どうしたっ!?悪いが今、取り込み中なんだ!」
『水沢晶子に動きあり。盗聴機では多分…何かを動かし始めた可能性は高いです。
 由佳利さんが、危ない!』
「……何!?……今…目の前のがそうだろう……。」
『西区、応援いつでも行けます!!』
「いや、いい。少ない方が逃げやすい。よし、なんとかする。」
ピッ

「誰なんですか?」
全くお前も天然かよ!
「悪いがこいつの処理が先だ!それの使い方は分かるな!」
「……なんとか…!」
「……よし、行くぞ!」
右のホルスターから銃をとりだす。

……なんだ、あの化け物……。
さっきから周りを見てばっかで…。
ん?今、由佳利と目が…。
『ターゲット補足。戦闘モード発動。』
その瞬間、由佳利に向かって凄まじい勢いで化け物が走る!
……速い!!
くっそぉ!
……綺麗に間に合わなかった。
化け物のボディブローは華奢な由佳利の体に重く入り、由佳利は吹っ飛んだ。
「く……てめぇ!!」
バンッバンッ
効いてるのか!?
こいつの着ているコート、防弾か!!
さすがに一人は無理か……!?
『危険度:中 危険因子として登録します。使用武器:ガトリング 残弾数:3000』
背中から、ガトリングが……!
デカブツめ、気づかなかった…!
片手で構えたので、塀の出っ張りに隠れる。
危機一髪、隠れた瞬間に集中砲火だよ、全く!
245 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/20(火) 22:57:28.84 0
どうやれば怒られませんか?
緑沢さん。
246 :名無しになりきれ:2011/09/20(火) 23:42:40.82 0
徳川殿!私を家臣にしてくださいっ!!
247 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/09/21(水) 06:07:23.20 0
>>245
分かりませんよ……。
こっちは追い付くために何も考えず、突っ走ってますから…。
248 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/09/21(水) 06:10:40.72 0
…もしかしたら、
これ迷惑かもしれないですね。
突っ切ってボス出したら、
他の人にも危害が加わっちゃうのか…。

ボスが迷惑なら言ってください。
賛同してくれるなら、一緒に戦えませんか?
249 :清水 宏樹 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/09/21(水) 06:20:07.58 0
>>244
『危険因子消失。ターゲット再度補足。』
「…くっ…何だと!?俺が隠れればこんどはあいつが……!」
塀の影から出る。奴は由佳利しか狙っていない!

こうなったら…!
俺はすぐに気絶した由佳利を引っ張り上げ、背負うと、
西区に走り出した。
『ターゲット逃走。追跡モードに移行。』

まるであいつはガ○ダムかよ!?
というロケットブーストみたいなダッシュをして、
追ってきやがった…!
250 :名無しになりきれ:2011/09/21(水) 07:26:25.18 0
藍原サンにアドバイス
>>115からやり直す事をオススメします。
それとトンデモ展開と下らないギャグ要素には正直イラッとします。
支離滅裂と言われていたのは、行動に目的や意味が無く、ただ駄文を垂れ流しているせいだと思われます。
そしてキャラの個性を全く活かしていない点も残念です。
傭兵学校(笑)に通っていた特性を活かし、危険察知をしっかり出来るキャラ作りを目指しましょう。
251 :清水 宏樹 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/09/21(水) 07:40:09.06 0
くそっ、くそっ!
何なんだアイツは!?
全てが常識を逸脱してやがる…!
「おい、起きろ!!……ダメか…。」
さっきからピクリとも動かないな……もしかして…死ん……いや…まさか…。

とにかく逃げ切ることが最優先だ!
だが、こいつを抱えてじゃあ多少無理がある…。

どこか休める場所か…隠れる場所を…。
よし、そこを右、奴は追ってくるか…?
……チッ、来やがった!

………!
良いもの見つけたっ!!

俺は電柱の上にある変電機に何発か撃ち込んだ。
変電機はショートしながら落ちて…
奴に当たった。
『……電磁系統に異常発生。強制回復モードに移行。』
………ゆっくり、奴は倒れた。
252 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/21(水) 08:33:31.21 0
>>250
やり直しって、そのまま>>115の状態
から書いてもいいですか?
253 :清水 宏樹 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/09/21(水) 14:45:13.01 0
「はぁ……はぁ…なんとか…なったか…?」

つ、疲れた…。
何だったんだよ…意外とデリケートな機械じゃねぇか…。
ハハッ…笑えてくるぜ…。

俺は由佳利を地面に降ろし、由佳利の銃を拾い忘れた事に気がついた。
……もういいか。
とりあえず、コイツを起こさなきゃな。
「おーい、起きろー。また死にたいかー?」
揺さぶってみる。
………あれ、こいつはまずくないか?
不思議に思って、体を調べる。
息……してない…!!

またかよ!!くそったれ!!
心臓マッサージと………。
人口……呼吸……。

若干23歳、童貞まっしぐらな俺が…。
……マジか、マジなのかよっっ……!!
254 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/09/21(水) 14:58:49.93 0
「…………あれ…私、何を…?」
目が覚めた。
この5秒間、私は何が起きたのかすら分からなくなる。

フラッシュバック。
「…!私、あの化け物に殴られて……!」
「心配停止だよ、全く……。」
隣には、色々と出来上がっている清水さんがいた。

「化け物はなんとか撃退した。でも回復して襲って来るかもしれない……。
 行くぞ…。」

清水さんが立ち上がって、倒れた化け物を指差した。
それから私に手を貸して、起き上がらせてくれた。
「あ、ありがとうございます…。」
「記憶を無くしたから強制はしないけども、俺にはそんな他人行儀でなくていいぜ。
 『宏樹』って呼んでくれよ。」
「はぁ…まぁなんとか…努力します…。」
「敬語も堅苦しいからパスな。」
「……はい。」

バシィ

「いだっ!」
「敬語言うなって。」
「あ、あぁ……はい…。」
凄い形相で見つめられた。
「あ、うんうん!分かった、分かったってばっ!」
「それでよし。さぁ、西区の隠れ家に行くぞ。」

私と宏樹はゆっくりと西区に向かって歩いていった。
255 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/09/21(水) 17:02:38.71 0
>>254
誤字だ…。
心配停止

心肺停止

他にもありそうだなぁ……。
必死すぎて…。
とりあえず「転」まで終わった…。
256 :元ゾンビ君[sage]:2011/09/21(水) 17:43:57.17 0
>>252
やり直すもいいけど、皆さん先に進んじゃってるよ。
注意されたからってやり直してたらキリが無いんじゃね?
>>250のアドバイスを取り入れたいなら今の状態から軌道修正したらどう?
257 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/21(水) 18:02:19.27 0
>>256
ありがとうございます。
でもぶっちゃけ内容薄いんで、最初からやってもすぐに追いつかせる自信あるから、頑張ってみます。内容も内容だし....
設定は、なるべく変えないようにするので、よろしくお願いします。

あと、またハチャメチャになってきたら、注意してくれたらうれしい。
258 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/21(水) 18:05:22.85 0
すみませんでした。今までのことは忘れてください。
..時間軸は、良さそうなときに戻ります。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

急いで家へ向かう。
水も食料も、携帯さえも持ってない今、
私の向かう所は家しかなかった。

家には、私が日頃お守りがわりにしている
日本刀がある。昔、母の仕事の都合でアメリカに住んでいた際に、無理矢理入れられた民兵学校で習ったときの物だ。
あれを持っていると心が落ち着くのだ。

------家に着き、鍵を開けて中にはいる。

荷物をほっぽり出して寝室まで走って行く。
...あった。私の日本刀だ。
軽く構えてみると、さっきまでの不安感は
なくなった。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

みたいな感じでどうでしょうか?
259 :元ゾンビ君[sage]:2011/09/21(水) 18:08:46.75 0
>>257
内容薄いままだと、また注意人の逆鱗に触れるんじゃね?やり直す意味無くね?

ハチャメチャにならない様にするのは本人がやらなきゃダメなんじゃね?

まぁハチャメチャやってた俺が人に言える立場でも無いんだけど。
260 :元ゾンビ君[sage]:2011/09/21(水) 18:12:13.70 0
1レス毎に確認入れるの?
自分の動かしたい様に動かせばいいじゃん。
261 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/21(水) 18:32:15.15 0
元ゾンビ君.....ありがとう。
優しい。
262 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/21(水) 18:48:03.68 0
>>259
じゃ、時間軸一瞬無視して、結から参戦させてもらう。
急いで、かつ薄くならないようにするので、他はご容赦。
263 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/09/21(水) 22:08:18.43 0
>>262
頑張って。
こっちもやっと追い付けたから
余裕ができた…。
264 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/09/21(水) 22:40:43.94 0
【序章】結「仲間」

【11:15 西区商店街外れ通路】
『ダメージ:軽傷』

「よし、ここだ。」
「……。」
「どうした、少しぐらい喜んだらどうだよ。」
「…いや、なんか守ってもらって申し訳ない気持ちでいっぱいなんだけど…。」
「いやいや、元々守りきれずに、銃まで忘れる始末なんだから。俺が悪いよ。」
「でも……!」
「いいんだ。あんたは俺たちの唯一の希望なんだからな。」
「どういう事?」
「とりあえず今、ここで立ち話するのは嫌なんだ。行くぞ。」
「あ、うん……。」

何の変哲もない、ただの店だった。
「よし、ここだここ。」
床を指差し、手で探る。
手が引っ掛かったら蓋を上げる。
「ほら、レディファーストだ。行け。」

短めの梯子の下は地下が見えた。
何だろう…温かさを感じる。
物理的な意味ではなくて、人がいるっていうことの温かさだ。

カンカンカン…

「おぉ、由佳利さんが帰ってきたぞ!ついでにエスコートもやってきやがったな?」
声を張り上げたのは、30代後半辺りの男性。
「おいおい、俺を邪魔者扱いか?こいつ、一度死にかけたんだぜ?」
「……あ、あのぅ…。」
「はぁ!?てめえ由佳利さんを守れてねぇじゃねえか!」
「ハン…どうだか、意味の裏を読んでみろよ。心臓と肺が止まったんだぜ?
 どうすんだよ?変態のおっさん?」
「…………なっ!?何……だと……!?」

あ…ああああ!!
「な、ちょ、待ってよ!?まさか、心肺停止だから……。」
「まぁ、心臓マッサージと、人工呼吸だろうな。」
おじさんは床に座り込んだ。
「嘘だろ……。くそったれ……何て事だ……。」
「私も……信じられません……。」

ベシッ

「ふぐっ!?」
「敬語!」
「う……あんたが悪いのに……。」

最悪だ……まさか、よくも知らない人間と……く、口が……。
「水道…無いですか…?」
おじさんは奥を指して、
「あっちだ…。」
と、言いも終わらないうちに私は飛び込んだ。
265 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/21(水) 23:13:17.17 0
>>263ありがとう。


266 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/22(木) 00:14:01.25 0
ガシャン!

台所から何かが割れる音がした。
「えっ?何?」
日本刀を構えたまま、忍足で台所に行ってみると、大柄な「ヤ」のつきそうな顔の男性が冷蔵庫の中を物色している最中だった。
「何をしているの!」
男は私に気づき、慌ててポケットからナイフを取ろうとするが、私の方が早かった。
日本刀を彼の首元にかけ、足で手を蹴りナイフを落とした。
「ヒッ........ま、まいりました。」
男は手を自ら頭の後ろにやり、降参を宣言した。
「あなた...泥棒ね?どうしてうちに入ったの?」
私が日本刀をしまうと、男は床に伏せた。
「あんたニュース見てないのか?
今、島中で殺人がされているんだぞ?
皆はそれぞれ逃げて行った。それに便乗して、今なら、どの家に入っても大丈夫だと思ったんだが...まさか、まだ人がいるなんて.......」
殺人......
さっき商店街に誰もいなかったのもこのせいなのか.....私....寝てたもんな。
「さっき、商店街に行ってきたら誰もいなかったんだけど、その事件があったからなのね?じゃ、あなたも逃げないと。こんなトコにいたら、危ないんじゃない?殺人鬼が来るかもしれないんでしょ?」
男は、顔を上げて言った。
「殺人鬼?そんな甘っちょろいもんじゃねーよ。奴らは、人を喰らうんだ。
ゾンビだな、ありゃ。」
私は、目を見開いた。
「ゾンビ?ゾンビなんているわけ.....」
途中で男に遮られた。
「ニュースを見てみろ。それが一番手っ取り早い。もっとも、まだ映っていればのはなしだが....」

私はニュースをつけて、唖然とした。
地獄絵図だった。ほとんどのチャンネルはカメラが横に倒れたままだったり、砂嵐だったりしたが、あるチャンネルだけはしっかりとまだ映していた。

(見てください。阿鼻叫喚の地獄絵図です。今日未明、突如として始まったゾンビ騒動は、次第に勢いを増やし続けています。部屋の鍵を.......はい、速報です。
ゾンビとなった人々の急所は、脳などの
中枢神経だそうです。どうかお気をつけください。)
中継では、ゾンビらしき人々が街を闊歩し、生存者を襲っていた。

「何なの、これ?」
男が答える。
「だから、さっきの説明そのままだ。
あと、プラスするなら、ここから逃げるのが賢明な判断だ。あいつらに感づかれる

267 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/22(木) 00:29:28.65 0
>>266続き

「あいつらに感づかれるまえに、早く逃げたほうがいい。
さっさとめぼしいものを取っていくのも
いいかな?と思っていたんだが.....」

「じゃ、今から逃げるのね?」

「そうだ。お前、気をつけろよ。」
歩きながら後ろを振り返って言う男に
言った。
「ねぇ、泥棒しといて1人でソソクサと逃げるつもり?私と一緒にいかない?
2人の方が助け合えるし。
私は、藍原 聖。あなたは?」
私にしきられて男が不満そうに答える。
「俺は..... 近藤 治だ。よろしく」

268 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/09/22(木) 06:07:13.30 0
「……そこまで嫌がるか…?」
宏樹は寂しそうに聞いてきた。
「もちろんそうしなければ、私は助からなかったと思うから…。
 仕方ないけども…。何でだろう、反射?」
「ハハハッ、そうだお前、由佳利が記憶がなくなる前から嫌われてたもんな。」
おじさんは嘲笑った。
「記憶は無くしても、本能に焼き付いたってことかよ…。」
「おっとそうだ、由佳利にはまだ名前を言ってなかった。…思い出せて無いんだろ?」
私は首を軽く縦に振って、
「……はい…まだ、ほとんどは…。」
「だろうな、俺の名前は峰 隆司。
 あんたは隆司兄さんって呼んでたぜ。」

バシッ

「何すんだてめぇ!」
「勝手にあだ名作んな!由佳利、好きなように呼んでいいぞ。」
「はぁ……じゃあ隆司さん…で。」
「前と変わらなかったじゃねえか!」
「ハハ、本能的に覚えてるんだろうな。」

この隠れ家には隆司さん以外に6人居た。
私の立場も含めると、
私    :創立・発案
宏樹   :作戦立案(脱出などに作戦を立てたらしい)
隆司さん :リーダー(屈強な体と最年長だったため)
笠原 俊平(男):攻撃班(マシンガンで当たって砕けろ作戦らしい。死亡フラグ立ちすぎ)
稲実 優(男):狙撃班
兼田 琉加(女):狙撃班
金城 勇也(男):攻撃班(ショットガン)
如月 史朗(男):攻撃班リーダー(重火器全部)
岸本 愛(女):医療班
になる。
どうも私は一番位が高いようだ。
勝手に決められていたので文句も付けられない。なにしろ出来すぎてるんだもの。
269 :近藤 治 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/22(木) 07:20:42.94 0
>名前:近藤 治(こんどう おさむ)
>性別:男
>年齢:22
>性格:見かけによらず優しい
>外見:「ヤ」の付きそうな顔で、大柄な 体型
>職業:老人ホームのボランティア
>得意な事:力技

270 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/22(木) 21:24:57.17 0
外見から、この男を誘うのは少し手こずる
だろうなと思っていたが、案外あっさりと
承諾してくれた。
仲間は増えて困ることはないし、彼は力が
相当あると推測される。こちらに不利益に
なることは確実にないだろう。
「そうと決まれば、生き残るためにいろいろ準備しなきゃならないわね。
近藤さん、冷蔵庫の中にペットボトルが
入ってるから全部これに詰めて。」
近藤の足元にリュックサックを投げて言った。
「私は、食料と役に立ちそうなものを
持っていくから。」

水は近藤に任せて、食品棚から缶詰などの保存食を鞄に詰め始めた。パソコンや携帯などの情報端末なども忘れずにいれる。

だいたいいいかな?と思ったところで身仕度にはいった。長いストレートの黒髪は
動き易いようにポニーテールに結び、
服はジーパンを脱いでTシャツとジャージに変えた。ついでに着替えも一着もっていくことにした。
日本刀を腰に差し、台所の出刃包丁を近藤に渡した。
「はい、これ。武器くらいもっといた方が
いいでしょ。」
近藤は不思議そうな目で私を見る。
「まだ会って数十分しかたってない上に
泥棒にはいった男に武器を持たせるのか?」
私の人を見る目は昔から正確なのだ。
この近藤という男は絶対に悪い奴じゃない。
「それがなにか問題?仲間が死んじゃったら私の生存率が減るだけだもん。」

「でも、俺があんたを殺すかもしれないぞ。」
近藤の目を覗き込んでいった。
「殺したいの?」
私から目をそらすと、鞄を担いで言った。
「すまない。ちょっと不思議だったんだ。
今まで....誰にも信用されたことがなかったから...........」
照れくさそうに言いながら、包丁の鞘をベルトにかけた。
「さあ、行くぞ!早くしないとゾンビどもの餌食になっちまう。」
早足で家を出て行く近藤。
私も後を追った。
「フンッ。面白くなりそうね。」

271 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/09/22(木) 22:43:19.72 0
【12:30 西区『ブレイカーイレブン』隠れ家】

「ふぅ……これで、よしっと。」
愛さんは私の腕や、お腹をさすって確認した。
「もう、じりじりくる痛みがない…。」
「でしょ?私は医療専門学校を首席で卒業した……」
そこに、コーヒーのカップを二つ持った如月さんがやってきて、
「それ、今日何回言うんだよ。由佳利さんも困ってるだろうが。ほら、由佳利さん。」
と、カップを私に一つくれた。
「うっさいわねぇ!いいじゃない自慢したって!あの頃は本当につまんなかったわ。
 こういうのも悪くなくていいわね…。ところで、私の分は?」
如月さんは愛さんに顔を近づけて、
「そんな憎まれ口を叩く余裕がある人間にはやらねえよ。」
「な、なにぃ!?」
ちょっと火花みたいのが見えたので、
「まぁまぁ…。私のあげます…じゃ、なかった。あげるから……。」
如月さんはそれを聞いて、
「ハハハ、それ、宏樹の入れ知恵でしょう?僕たちは前から由佳利さんの後輩なんで、
 変わらないは変わらないんですけどね。」
「そうそう、宏樹っていつも由佳利姉さんに付きまとうから…。」
「お前もいつ姉さん呼ばわりするようになったんだ?」
「いいじゃない、私の勝手よ。」
「よくない!」
「いいの!」
……もうそろそろやめてください……。
272 :徳川 武勇 ◆mpTnZ2E2Ekf6 [sage]:2011/09/23(金) 12:49:53.03 0
>>237

「これからどうしようか…」
自分に問いかける。
すると神の声が聞こえた、気がした。


"中央区へ向かう"


「あのさぁ…正面突破は無理だから、中央区にゾンビがたくさん集まってるんだよ」

「さっき見ただろ?あんなところ進めるわけがない」

いや待てよ?自宅に戻れば僕の車がある。
それに乗って行けば、突破可能かもしれない。

「いや駄目だろ…中央道路は事故った車が多すぎて…まともに進めるかどうか」

まあいいや自宅は近いし、車のが楽だしな。
環境に悪いから歩けだって?そんなものクソくらえだ。
一回自宅に帰って車で行くか。

>>246
「え?僕に言ってんの?」
恥ずかしそうに周りを確認する。
「悪いんだけどさ、僕は徳川家康でも徳川秀忠でもないんだよ。
 徳川武勇、名前だけはいいかもしれないが…僕は駄目人間だ。
 ニートだしキモオタだし、とにかくいろいろやべえんだ…」

「というか、今そんな事言ってる場合じゃないでしょーが。
 家臣になっても死んだら意味が無い、まず生き残る事を考えないと。
 とりあえず本州を目指してみたらどう?西区からなら徒歩でも行ける」

ふと、空を見上げる。
どこからかプロペラが回る音がする。
「…ヘリコプター?」
273 :徳川 武勇 ◆mpTnZ2E2Ekf6 [sage]:2011/09/23(金) 15:41:52.70 0
ヘリの音は中央区の方面、南へ飛んで行った…気がした。

「尚更、中央区へ行く理由が出来たな」

……………。

5分ほど歩いて自宅に到着。
気配を感じつつも、ゾンビに出会う事はなかった。

「ただいま」
誰もいないのに、ただいまを言う癖は今も治らない。

「さーてと、適当に缶詰とかラーメンとか詰めてっと…」
相変わらず食生活は悪い。
殆ど冷凍食品かカップ麺で生きている。
なので栄養のある飯は無かったが、保存は効く物は多い。
現状では有利だ。通常の実生活で考えれば、不健康なだけだが。

「やっぱ引き籠りは、こういう時有利になるんだな… すげえよ…」
引き籠りなら1年中家に立て籠ってても平気だ、食料さえあれば。

「よし、食料OK!」
ついでにミクと幽香のフィギュアも持った。

「さて、ボチボチ行くか」
食料と銃弾、フィギュアが入ったリュックを背負うと、玄関扉を開けた。
274 :徳川 武勇 ◆mpTnZ2E2Ekf6 [sage]:2011/09/23(金) 16:00:26.50 0
玄関扉を開けた。

目の前にゾンビが立っていた。
こいつは頬を食い千切られたのか、歯茎が見えていた。

「ょあああぁあぁああぁぁあっ!!」
僕は驚いて奇声をあげてしまう。
「ぅ゛う゛う゛え゛え゛ぇ゛!!」
なぜか、ゾンビも釣られて奇声をあげる。

傍に置いてあるデッキブラシを手に取り、僕は応戦体制に入る。
「く、く、来るなら来い!その醜い顔をふっ飛ばしてやる!」
しかしゾンビは襲ってこなかった。
「……う゛あ……」
「…どうした、ゾンビのくせに怖気づいたのか!ああ?」
弱気なゾンビ相手に調子に乗った僕は高圧的な態度を取る。
「あ゛う゛う゛」
怯えて僕から離れるゾンビ。

「………」
僕はこのゾンビを素通りして駐車場へ向かおうとした。
しかし、ゾンビが僕の肩を掴んできた。
「ゔぇええええぇぇええぇええ!!触んな!!」
「……あう゛う……」

何か訴えているようにも見えるが、わからない。
気色悪いし、出来れば関わりたくない。どうしよう?
275 :名無しになりきれ[sage]:2011/09/23(金) 16:11:30.03 0
フィギュアをプレゼント
276 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/23(金) 17:22:47.71 0
家から出た私達は、近藤に連れられ一時間もオフィス街を歩いていた。

「ちょっと、ここって、区内で一番人口密度が高いのよ?全然安全なところとは思えないんだけど!どこ行くつもりなの?」

ツカツカと歩いて行く近藤に向かって叫ぶ
と、一枚の写真をポケットから出して渡してきた。
「俺の彼女だ。そいつを探しに行く。」

一瞬、私の中の何かが切れた。
「はぁぁ?あんたね、今の私達の状況かって言ってるの?生きてるかどうかもわからない人の心配してる暇なんてないの!
あぁ、なんで先に言わないの?こんな安全とはほど遠い所で無駄なリスクなんて負うつもりなかったのに....」

近藤は、私の手から写真を奪い取って文句を言う私を遮って言った。
「じゃあ、あんたの行きたい所に行けよ。
俺は彼女を探す。彼女は絶対に行きている。」

そのときの彼の目は、有無を言わせない
迫力があった。
「っ......わ、分かったわよ。一緒に探すわ。」
彼は誰に何と言われようと彼女を助けるつもりだ。私に抵抗しなかったのもしかり、
彼は根っからの"いい人"なんだろう。
それがいい方に転べばいいんだが....
277 :近藤 治 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/23(金) 17:47:51.99 0
彼女がいるであろうビルは分かっている。
『ココナッツ』という遺伝子技術を扱っている会社が展開している枝会社の末端である、製薬会社だ。

「何処にいるの?その彼女。」
あれから30分も歩き続けているため、藍原が不満を漏らしだした。

「あのビルを少しいった所だ。もう少しだぞ。」
2つ先のビルを指差して言った。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
数分後

ビルを見上げて藍原に言う。
「ここだ。ここのビルの7階にいるはずなんだが.....」

「ここ、嫌な予感しかしないわよ。ここまで全くゾンビに会わなかった分、しわ寄せが来なけりゃいいけど。」
同じくビルを見上げて言う藍原。

「さあ、入るぞ。あんたの言う通りかもしれない。警戒は怠るなよ。」
278 :名無しになりきれ:2011/09/23(金) 20:05:40.62 0
>>275
同意
279 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/09/23(金) 23:30:01.44 0

【14:00 西区『ブレイカーイレブン』隠れ家】

「さて、これから作戦会議を始めたいと思う。」
……まず、この重厚感の無さをどうにかできないかな……。

「あの、作戦って一体?」
「この島から脱出する、これが最大で最低限の目標だ。…分かるな?」
そこに、如月さんが割って入り、
「しかし、俺たちは少なからず細菌に体を冒されている。
 本土に戻ってもそっちでアウトブレイク……だぞ?」
「そこが問題だが、あの細菌はワクチンが作りやすく、
 細菌の構造とそれなりの設備があれば簡単だ。」
今度は琉加が口を開く。
ちなみに琉加は私と同い年。
呼び捨てで呼んでいた(らしい)。
「その細菌の構造なんて誰も知らないわよ。知ってるのはあの女ぐらいじゃない?」

……私の母親、緑沢晶子はこの人たちにとって「あの女」…と呼ばれている。
どうやら相当の嫌われもの……。

「だったら……いっそのこと乗り込んじまえばいいんじゃねえのか?」
そういったのは笠原さん。
そして、
「おいおい、あの…研究所にか?冗談だろ…?
 あそこはあの女のホームグラウンド、そんなとこに入っていくなんて自殺行為だ。」
と反論したのは隆司さん。

確かにこのままじゃ、いつかこの隠れ家にもゾンビや、
………あの化け物が来るかもしれない…。
「私は…笠原さんの意見が良いと思うんですけど……。」
「由佳利ぃ……。お前もかよ…みすみす死ににいくようなもんなのに……。」
そこに宏樹が、
「でもなぁ…考えてみろよ。あの女の研究所から研究データや証拠を押さえれば、
 この事件をもっと国は重く見るんじゃないのか…?
 そしてその内の一つ、データを由佳利が持っている……筈なんだが……。」
「これ……かな…?」
そう言って、私はあのUSBを取り出す。
「調べてみる価値はあるんじゃないか?」
その宏樹の言葉で全員の興味はそのUSBに注がれた。
280 :桜井 優希 ◆HhvZCoaCLc [sage]:2011/09/24(土) 17:09:04.55 O
ま、まさかこのスレがここまで発展してるとは……
今からでも復帰間に合うかな……?
(あと酉がうろ覚えなので間違ってるかも)
281 :徳川 武勇 ◆mpTnZ2E2Ekf6 [sage]:2011/09/24(土) 17:12:47.02 0
>>275>>278

"フィギュアをプレゼント"

「そうだ、フィギュアをプレゼントしてみるか」
リュックを降ろしてチャックを開ける。
ゾンビは不思議そうに首を傾げている。
僕はリュックからミクのフィギュアを取りだすと…
「これ、あげるよ」
「……あう゛が……う゛」

(あれ?なんで僕プレゼントしたんだ?)
ミクのフィギュア、15万円。

「ごめん、やっぱ返して」
「やう゛」
「返せよ」
「やう゛」
返してくれないらしい。

…………。

結局駐車場までゾンビはついてきた。
「なぁ…いつまで一緒に居る気だ?隙を見て襲う気じゃねえだろうな?」
「…う゛う゛ん」
首を横に振るゾンビ。

「まあいいか、僕は中央区へ避難するから…じゃあの」
僕は車に乗り込んで、キーを差し込むとエンジンをかけた。
「あ゛ーう゛ー!」
するとゾンビが無理矢理助手席に乗り込んできた。
「うぇあああぁぁーー!!入ってくんなああぁあーー!!」

静まり返った深夜の北区に、僕の声が響いた。
282 :名無しになりきれ:2011/09/24(土) 17:26:30.65 0
>>280
間に合うよー。始まったばっかりだから気軽に参加してね。
283 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/09/24(土) 18:56:07.12 0
>>280
おかえりなさいっ!
私と同じなんですね……w

私はなんとか追い付きましたよ。
284 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/24(土) 20:34:51.67 0
ビルのロビーは、意外にもシーンと静まり返っている。日本刀を構えつつ、受付だったらしきカウンターに近寄って行く。
「製薬会社カラキ.....おっ、ビル内の地図があるぞ。」
カウンターに掘ってある会社名に目を向けつつ、束になって置いてあったパンフレットを手に取る。

「あいつは、7階の第二事務で働いていた。どこから行くのが近い?」
と、地図を覗き込んでくる近藤。
このビルには、3つの階段と2つのエレベーターが設置されているため、ゾンビに会うリスクを減らすために、移動ルートは
よく考えなければならない。
第二事務は西側の端にあり、エレベーター
が最も近くにあるのだが、この状況で機械に頼るのは安全とはいいがたい。少し離れた階段で行く方が無難だろう。

私の考えを近藤に伝えると、
「...そうだな。ゾンビの街でエレベーター
ってのも、フラグの塊みたいなもんだから
な。」
幸い、今は西側にいるため、目的の階段は
すぐ横にある。受付から鍵の束を取り、階段に向かおうとした時、ロビーの奥から
ゾンビのうめき声が聞こえた。
「?ぅが?〜うぅ」
285 :桜井 優希 ◆HhvZCoaCLc [sage]:2011/09/24(土) 21:40:08.47 0
うー久々だから上手くかけるかなあぁ
……あと、俺みんなみたいに特別な能力持ってないんだよな、どうしよう……

[同日 同区 成南山キャンプ場 午後9;00]
やはり夜のキャンプ場はよく冷える。
いつもの俺たちならば学生らしく夜までおしゃべりをして、朝起きて……といった
修学旅行みたいなノリでもっと遅くまで起きているのだが、実は友人の顔色が少し悪い。
……まぁ十中八九池の水にあたったんだろうが、放っておくわけにもいかない

「いやいや俺は大丈夫ですって。それよりせっかくの合宿ですよ? 帰っちゃうのはもったいないっすよ!」
「そうはいったって、そんな体じゃ練習もままならないだろ?」
「そうだ。いいか? 練習なんてのはいつでも出来るんだ。だがな、体は一つしかないんだ。
ちゃんと休めなきゃダメだぞ」
ということで、明日の朝早く下山して、中央区にある病院に行くことにした。
確か中央までのバスが出ていたはずだ。俺たちも家からここまでバスできていたので問題ない。

「……」
とはいえ、あんな悪夢(>19参照)寝れるわけもなく、俺は懐中電灯片手にまた池まで来ていた。
「……やっぱりハス、増えてるよな?」
水は濁っている様子はないのにハスは増えており、相変わらず異臭がする。
そして……
「お前も、いつまでここにいるんだい?」
『……』
「ま、答えてくれるはずもないよね」
相変わらず月に照らされたこの大きなカラスが美しかった。

『カァ!』
    ガサガサっ
「ひっ!?」
音がして、何かが茂みの奥で光ったような気がした。慌てて懐中電灯でそこを照らしてみる。
何かいる。何かいる気配がする
「だ、だれか……いいいい、いるのでございましょうか?」
胸が大きく鳴っている。カラスが鳴いている。 茂みの奥の気配が俺を見ている気がする

「…………」
どれくらいたったのだろうか。 いやもしかしたら本当は全く時間は過ぎていないのかもしれない。
ただ体感時間としては1時間や2時間は過ぎている気がした。
  ガサリ
「ヒュウ!?」
変な声が出た。 だが、茂みの奥の気配は少しずつ消えていった。
カラスの鳴き声が止んだ。また大きな体を木の上に乗っけてこちらから見ていた。
俺の胸は鳴き止む気がしない。
286 :桜井 優希 ◆HhvZCoaCLc [sage]:2011/09/24(土) 22:13:10.84 0
[翌日 同区 同場所 午前5;15]
朝だ。太陽の光が眩しい。
俺は気づいたら寝ていたみたいだ。いわゆる寝落ちというやつだ。
とはいえ、皆より一番早く起きたみたいだから目覚まし変わりにちょっと走ってきた。
昨日の場所で、昨日何か居た場所を、何が居たのだろうかと、太陽の日差しを味方に付けて少し見てみた。

「うわっ、こりゃグロいな」
そこにあったのは腸を食われたイタチのようだった。
「猫……だったのかな…… ん?」
近くに何か落ちている、小さな瓶のようだ。
「うわっ、酷い臭いだ、あっ、蓋あるじゃん」
俺は近くに落ちていた蓋でしっかりと栓をして、お弁当を入れてきたタッパーに突っ込んだ。(お弁当の箱はみんなのゴミ袋に突っ込んである)
森の自然は大事にしなくちゃいけない。 気づいたら気づいた人がしっかり捨てなくては
「猫? それとも浮浪者でもいたのかな? なんにしても、驚かせやがって……」

「あっ、今日もいる」
戻ろうと思ったとき、またあのカラスがいた。昨日のお昼の残り(オニギリの鮭)を持ってきて
カラスに投げてみた。
   パクッ
「おお」
曲芸か、といったかんじでクチバシでナイスキャッチ。美味しそうに食べている。
「さて、さっさと戻ろう。そろそろ二人を起こして病院に行かなくっちゃ」


[同日 同区 成南山バス停前 午前8;00]

 おかしい。
いつまでたってもバスがこない。時刻表を見ても少なくとももう5台は来ているはずなのだ。
「おい、大丈夫か?」
「ん、なんか、ぼーっとする……」
「ほれみろ、やっぱりあたったんだよ」
今朝になると友人の顔もさらに悪くなっていった。
あんまりのんびりしている暇はない。 こうなったら、仕方ない
「なあ、こっからだったら俺の家が近い。母さんに車を出してもらおう。
何があったかはわからないけど、何かあってからじゃ遅い」
「そうだな、優希の言うとおりだ。 大丈夫か」
「う、うっす、わりぃな優希」
「1時間くらい歩くが、頑張ってくれ」
道中友人は腹が減ったと言っていたが、俺も腹は減っている。
むしろ、当たっただろう本人が腹減っているということで、この食いしん坊! と部長がからかい
多少場は和み、じゃあなんで体調崩したんだろうな? とか言いながら歩いていった
 バス停の上にカラスが止まっているのをなぜ誰も話に挙げなかったのだろうか……?
287 :桜井 優希 ◆HhvZCoaCLc [sage]:2011/09/24(土) 22:30:03.34 0
[同日 同区(北区) 桜井家 午前10;10]
すこし家に着くまでに時間が掛かってしまった。おしゃべりしたり、途中で休憩を挟んだからだろう。
……しかし、それを抜いてもやけに静かな気がしたのはなぜだろうか?

母さんたちには明後日に帰ると言っていたので驚かれるかもしれないが、
まぁそれどころじゃない。 携帯電話も登山には不要なものとして持ってきていなかったのだ
「ただいまー!」
「「おじゃまします」」
「……あれ? 母さーん?」
おかしいな、鍵も空いてたしいると思うんだけど……車もあったし……
「まいったな、母さんいないのか……」
「うぅ……」
「優希、こいつを少し休ませてやっていいか?」
「ええ、俺は何か飯がないか探してきます」

 家に入ったとたん異臭がしたのは、気のせいだろうか。 気のせいだと思いたい。気のせいだと思う。

[同日 同区 桜井家 午前11;40]

とりあえず冷蔵庫を探ってみる。 驚いた。何もない、
しかも、なぜか荒らされたようなあとがある
「えっ、泥棒? いやでも家は荒らされてなかったし……?えっ?」
仕方ないので、保存食の大量の缶を(部屋に置いてくるのを忘れた)バックに
大量に詰め込んで、あと水も突っ込んだ
なんせ食べ盛り3人だ。たくさんあって困ることはない。

          クチャッ

何か聞こえた   奥から、 嫌な音が   聞こえた。
          グチャッ
何か聞こえた   奥から、 不快な音が  聞こえた。
          ガリュッ
何か聞こえた   奥から、 痛々しい音が 聞こえた。
          ギロリッ
何かが見た    奥から、 俺のことを、 知っている顔が、
                     知らない顔が、
                     真っ赤な顔が。

     人 の よ う な も の を  貪 っ て い た
             ・ ・ ・
「な、なにやってるの…… 母 さ ん」
288 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/09/25(日) 06:52:15.69 0
カチャ

「繋がった。………つーか暑苦しいんだが!」
パソコンを持ってきていた稲実さんにまとわりついて、みんなひしめきあっていた。
「ちょっと待て、今プロジェクターで映すから…。」
稲実さんは金城さんとプロジェクターを用意した。

「よし、いくぞ。」
そこに映し出されたのは、
様々な生物兵器や、それに殺されていく研究員。
その映像が……流れた。

口火を切ったのは宏樹。
「これは……!?」
「生物兵器だな……あいつ…陽気にビデオ録ってやがった……。」
「平気で人を殺せる狂った奴にしかできないような事だな。」

私は見ていられなくなった。
「おい、由佳利、大丈夫か?」
「あぁ…うん…。少し、気持ち悪くなっただけ……くっ!!」
「おいっ!どうした!」
「何かが、頭の中に……!」


………そうだ。
私は見ていた。
あの図式。
絶対に忘れまいと心に誓ったのに、
綺麗さっぱり忘れていた自分を呪う。

「何か、書くものを…。」
「お、おぅ…紙やペンはあるが…大丈夫なのか?」
「うん。ありがとう。」


「え、その図式って…!?」
愛は驚いて目を見張っている。
「岸本、何かあるのか?」
宏樹には分からないか。
「これ、私の母が書いた、ものです。」
そういって、私は紙を見せた。
「じゃあもしかして…これが?」

「えぇ、………あの細菌の構造。」
289 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/25(日) 07:57:57.14 0
奥から大量のゾンビが流れ混んでくる。
「クソッ!今まで何処に....」
近藤が包丁を構えた。が、大量のゾンビに包丁では間に合わないと悟り、カウンターの奥にあったさすまたを手に取った。

「さすまたじゃ殺せないわよ?どうすんの?」

近藤は、迷いなく答えた。
「足止めでいい。あいつを見つければなんとかなる。」

「えっ....彼女さん、何もの?」
近藤を見上げる。

「ゾンビがここまでくるのも時間の問題だ。急ぐぞ!」
2人は階段に向かって走っていく。
「お前から登れ!俺はこいつでゾンビを
止める。」
さすまたを構え、あとから登ってくる
近藤。

「7階....着くまでに何もなければいいけど。」
彼女がいるであろう7階まで全力で駆けた。

290 :名無しになりきれ[sage]:2011/09/26(月) 09:44:20.45 0
http://beebee2see.appspot.com/i/azuYqbfkBAw.jpg
291 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/26(月) 09:44:51.20 0
ありがとうございます。(。-_-。)
292 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/09/26(月) 16:50:54.10 0
さすがにみんな黙ってしまった。

「これで、ワクチンが作れる…と思う。どう?笠原さん。」
「ふーん…記憶が途切れ途切れでくるんだな。驚いちまった。…岸本。」
「………はい。」
愛はその図式を手に取り、自分の部屋へと入っていった。

「よし、突入決定だな。」
宏樹は明るくはない声で言った。
「私…何かマズイ事を…?」
「いや、由佳利は大手柄だ。……だが、みすみす死にに行くような場所には行きたくないんだよ。みんな。」
「そうだろうな……。」
「私は…一人でも行く。自分の母親がしたことだもの。
 私が怖じ気づいてちゃいけない。」
「使命感はそこまでだ。あんたは最初に言ったように、唯一の希望なんだ。
 そんな簡単に言わないでくれ。俺たちもいく覚悟くらいできている。」
「宏樹…その…「唯一の希望」って?」
一瞬宏樹が口をつぐんだ。
そこに隆司さんが、
「由佳利。お前はあの女の娘だ。たった一人の。」
そこに宏樹が、
「おい、やめろ。今はまだ早い。」
「宏樹!…どうせ分かることさ。」
「………。」
「あの女は殆どの生物兵器に自分の血を混ぜている。何度か貧血で倒れる事もあったぐらいだ。
 理由は分からないが、それは無敵の化け物共の唯一付け入る隙なんだよ。」
「それって、つまり…?」
「お前の血を培養にして、武器を作る。」
宏樹が頭を抱えたのが分かった。
「悪い…由佳利。希望なんて言うべきじゃなかった。
 初めはからかうつもりで付けたあだ名なんだ。
 それが…本当になるとは……。」
そういって、宏樹は自分の部屋に入っていった。

「……あくまで可能性の話だ。もし、同じような組織の血を外側から打ち込んだとしよう。
 そうすると、今度は由佳利が奴等を使えるかもしれない…。そういうことだ。」
「そんな……まさか…。」
「俺たちも100%信じた訳じゃない。それでも…全滅するよりマシだと思ったんだ。」

みんな…自分勝手すぎるよ…。
私も人のことは言えない。
でも…人間の常識を超越している…。
293 :名無しになりきれ[sage]:2011/09/28(水) 15:27:35.06 0
http://uproda.2ch-library.com/4339918xV/lib433991.jpg
294 :徳川 武勇 ◆mpTnZ2E2Ekf6 [sage]:2011/09/28(水) 18:00:38.11 0
こうなるとは予想していたが…今、僕はゾンビと一緒にドライブしてる。
道路上に放置された自動車やトラックやバスを避けつつ走行してる。
或いは、回り道をして中央区を目指す。

「あの…さ… お前、理性があるのか?」
運転しつつ助手席に座るゾンビに話しかける。
どうもこいつ、見た目はゾンビなのにかなり理性的だ。
「んが…?ぞう、だけど…」
「ぞう?」
喉に何か詰まっているかのようなガラガラした声で答えた。
「な、なんだ…あんた喋る事ができたのか?」
「ん゛、グるじいがら、しゃべりだくない゛」
…感染が止まってるのだろうか?免疫でもあるのだろうか。
「なるほど」
そんなに驚く顔もせず、僕は運転を続けた。
このゾンビちゃんについて、今はまだ興味が湧かなかった。


大通りを20分ほど走っただろうか、数時間前ゾンビの群に遭遇した辺りはとっくに通過している。
「ちくしょう!」
ハンドルを強く叩く。
大型トラックや大型バスが横転していて、通れなくなっているのだ。
「ここからは歩きか…仕方ないな」
後部座席から銃ケースにリュックを取り出し、車から降りる。
深夜の大通りに、バタンと自動車のドアを閉める音が響く。

「さて、行くか」
「んが」
「いや、お前は来なくてもいいと思うんだけどな?というか、僕のミクを返せ」
295 :藍原 聖 ◆ha7D0jT5xM [sage]:2011/09/28(水) 18:12:15.24 0
.5階......6階....

あと一階だ。今までの倍の速度で走っていく。と、突然近藤が私の口を手で塞いだ。
「ん...んん!ん〜!」

「しっ!あそこ、いるぞ。」
と言って手を離す。
「えっ?どこに?」
近藤の指差す方向を見ると、6階と7階の間にある踊り場で、3人のゾンビが徘徊していた。私としたことが、一般人に注意されるなんて。
何か分からない、もやもやした気分を払いのけるため、思いっきり刀をふるった。

数秒後、3つの....死体?ができあがった。が、少し時間ロスしたため、後ろのゾンビたちがもうすぐそこまできていた。
近藤がさすまたで先頭のゾンビを押すと、
見事にドミノ式で落ちて行った。
「やるな....」



296 :徳川 武勇 ◆mpTnZ2E2Ekf6 [sage]:2011/09/28(水) 18:15:38.45 0
歩く事、さらに数十分。
車が多く放置されている大通りを抜けると、ようやくビルや中央病院が見え始める。
「相変わらずデカイ病院だ」



大型市立中央病院、約90階建、約350mの超高層ビルだ。

その近くにあるのが市役所、中央警察署、その他雑多なビルが立ち並んでいる。

どのビルもところどころの階から光が漏れている、
しかし人が居るかどうかはわからない。

そして耳を澄ませば…

遠くから鉄砲を撃つ音や爆発音が聞こえてくる。
きっと、まだ生き残っている人が居る。
皆戦っているのだ。

「まるで世紀末だな… 夢ならどれだけ助かる事か」
297 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/09/28(水) 18:34:46.33 0
>>293
これは……何ですか…?
え…私か……?
298 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/09/30(金) 06:07:41.52 0
「嫌ならいいんだ。この事は忘れる。」
「そうじゃないの……。それには絶対に効果が出るの?」
「さっきも言ったように100%……。」
もどかしい気持ちが高まって、大きな声を出してしまった。
「補償が無ければやらない方が私には得なの!
 あなたたちが計画したんでしょ?だったら私を納得させなさいよ!」
「………分かった。効果は補償する。」
「本当に…?」
今度の隆司さんは自信を持って言った。
「………もちろんだ。」

私にはそれだけで十分だった。
こんな状況、記憶喪失、私には頼れる人がここ以外にいないのだ。
私は、頷いた。
「それで、みんなを護れるなら、ぜひ。」
「…そうか。じゃあ今すぐやってしまおう。」
「………え?」
隆司さんは太い注射器を持ってきた。
背筋に悪寒が走った。
「…そこまで怯えなくてもいいだろ…。」

その後の事は覚えていない。
涙を流しながら短い悲鳴を上げていた…そうだ。
終わった頃にはぐったりしてすぐに眠ったらしい。

【8月11日 22:30】
目が覚めた。
まだ頭がグラグラする。
部屋から出ると、みんな集まっていた。
「どうしたの…?みんな?」
まず答えたのは宏樹。
「由佳利……起きたのか…。体は大丈夫か?」
私はなんとか元気に振る舞おうと、笑顔で答えた。
「うん、大丈夫。」
「すまない、こっちは緊急事態だ。…東区の隠れ家の仲間たちと、
 連絡が取れなくなった……!」
無線機にはノイズがなり響き、私は最悪の想像をした。

この時間から、私の悪夢は始まった……。
299 :名無しになりきれ[sage]:2011/09/30(金) 07:17:14.54 0
【第二章】 起 「Second Nightmare」

「本当の恐怖はこれからです。
ハスの侵食はお池を超えて、大海の方に進んで行きました。お池のメダカは大海へは逃げられなくなりました。さて、どうするのでしょう?」

300 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/09/30(金) 23:16:07.81 0
皆さん追い付いて無さそうですけど…
話、進めます。

【第二章】起「Second Nightmare」

「………行かなきゃ。」
静寂の中に兼田さんの声が響いた。
隆司さんは冷静だった。
「待て、まだ何かあったと決まった訳じゃない。」
兼田さんは武器を取ろうとした手を止め、
「一体他に何があるのよ!向こうが危険な状態以外に!」
「どちらにしろ、一人で行こうとするな……!」
兼田さんはみんなの方へ向き直り、
「じゃあ、助けにいく、もしくはここに残っている、のどっちが良いの!?」
みんなは…黙ってしまった。
その中で一人、口を開けるのは宏樹だけだった。
「……俺は向こうに行こうと思う。他のみんなは?」
少しざわついた。
その中の誰一人として反対する者はいなかった。
「……よし、隆司さん。決まりだな。」
そう宏樹が問い掛けると、隆司さんは、
「……仲間思いのバカばかりだな…。」
と、笑った。

「今回の作戦は死人が出るかもな…。」
宏樹はそう呟いた。

………なぜ言葉に出す…?
301 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/09/30(金) 23:38:16.21 0
「よーし、みんな、装備を確認してくれ。
 由佳利、お前はここから好きなのを取っていってくれ。
 俺からの罪滅ぼしだ。」
「………うん。」
そこに愛がやって来た。
「姉さん♪これ、持っていってください。」
「……この……重たい銃は?」
そこに隆司さんが割り込んできた。
「一応俺は、銃の改造が趣味なんでな。
 昼にもらった由佳利の血を化け物共にぶち込む銃だ。
 女の力で持てるギリギリにしてある。ただし、装弾数2発!効くかどうかも未知数!
 俺は信じてるがな!」
【血液銃(2)を手に入れた。】

「あとこれ、傷口に直接塗り付けると鎮痛作用がある薬です。」
【回復薬(5)を手に入れた。】

そのあと、とりあえず使えそうな武器をいくつか選んだ。
【サブマシンガン(30)と弾(5)を手に入れた。】
【ハンドガン(15)と弾(10)を手に入れた。】
【サウンドボム(3)を手に入れた。】
「この、ボールみたいなのは?」
私が聞くと、宏樹は
「それに衝撃を与えると、凄まじい音と閃光を放つ。
 ゾンビ共は音と光に反応するような習性が見られたんでな。
 それでゾンビを誘き寄せたり、仲間に位置を知らせたりできる。
 あんまり近くで使うと、鼓膜と目がやられるから気を付けろよ。」
「……危なっかしい……。」
「………意外と率直な意見、感謝するぜ。」
302 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/09/30(金) 23:56:42.94 0
「終わったな?次は班に別れてくれ。全員一気に移動すると、
 突然の強敵に全滅させられる危険性がある。
 個人よりチームを優先することになってしまうが……。」
「構わないさ、死ぬ覚悟ならとうの昔に出来てる。」
隆司さんが独り言のように、捨て台詞を吐いたのでつい、
「隆司さん、それ死亡フラグ…!」
と小声で囁いた。
「………マジか…!」

よもや記憶を無くす前の私は…身ではなくて心が腐ってた……
何てことはないよね……?

私と宏樹、
隆司さんと琉加、
笠原さんと稲実さん、
金城さんと如月くんと愛、
の4チームに別れた。

「では、まず、東区に入るための手続きだな。
 役所に行って、研究員証と指紋の認証。
 それで東区に入れる…って寸法だ。
 まぁ元々機械なんて壊しちまえばいいんだが、
 警報を出されると迷惑なんでね。
 まずは中央区の役所に分散して行くぞ。
 じゃあ、作戦開始!」
宏樹は自分の手を叩いて合図をした。

さぁ…闇が私を呼んでいる。
そう考えているのは、私だけだろうか……。
303 :名無しになりきれ[sage]:2011/10/12(水) 16:31:06.92 0
がおー¬(゜ロ゜)
304 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/10/14(金) 22:43:41.95 0
【8月11日 23:00 西区表通り】

宏樹は用心深く私の前を歩いている。
私は無理矢理詰め込んだ武器たちが重く、足取りも重く……。
「由佳利…もう少し早くしてくれ。」
「わ、分かってるってば!」
…こんな調子で3回目なのだ。
「……ったく…無線ぐらいどっかにありゃいいんだがな…。」
そう文句をいいながら、車が一台も通ることのない交差点を、
宏樹の出す小さな明かり目当てに進んだ。

………?
「なに…?今の声…。」
遠くの方で声が聞こえた。
悲鳴より酷い、言葉に出来ない声が。
「……そうだ。俺達はゾンビ達の対策をとってあるから大丈夫だったが、
 一般人の事を考えていなかった。
 俺達みたいに運のいいやつもいる。
 もし会えたとしたら、助けてやろう………ハァ…。
 由佳利、遅い。」
「………っ!だから分かってるってば!」
「……くそったれ、団体さんのご到着だ。」
「ぅあぁぁぅ…」
「何それ。私に手荒い歓迎でもしろと言いたいの?」
「……本気で返すなよ…惨めになる…。」
305 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/10/14(金) 23:04:07.84 0
【8月11日 23:15 西区噴水広場】

「さっきは全然いなかったのに…!」
「弾の無駄だ、行くぞ!…くぉの!!」
宏樹は体ごとゾンビにぶつかり、
そのまま何体か押し倒して道を作った。
「うっわぁ…。」
「おいっ!早く来い!」

しばらく走った。
すると、カギのかかった3階建てのビルを見つけた。
「この中ならゾンビ達もいないかも!」
「よし、蹴破るぞ!1、2の3っ!!」
カギが南京錠だったため、軽く壊れた。
すぐに中に入り、ドアをバリケードで固めた。これでしばらくは…。
「ここ…勝手に入って良かったのかな…。」
私の問いかけに宏樹は部屋にある机の書類を見ながら、
「うーん…これを見る限り…ここは新聞社だろう。
 南京錠は外側から掛かってたし、中に人も居なさそうだ。」
「そう…。」
「…お、冷蔵庫に栄養ドリンク発見♪」
「こんな状況で……よくそんな事が…!」
「由佳利も飲めよ。隠れ家に戻るまでに食えないかもしれないぞ?」
そう言って、宏樹は1本を私に差し出す。
「………分かったわよ…。」
ほぼ同時にキャップが開く爽快な音が鳴った。
306 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/10/15(土) 00:37:46.23 0
【8月11日 23:30 成南新聞社】

「ゾンビ達……多くなってきたな…。」
窓の外に徘徊している奴、窓を叩く奴…。
数えきれないほどいた。
「そういえば、何処から脱出するの?」
私は薄暗い階段を見つめてから、宏樹を見つめ直した。
「確かに、そろそろここもダメか…。
 早いとこ、市役所まで行かないといけないしな。
 上に上がってみるか。」

コツ…コツ…
私と宏樹の足音が階段に反響して大きく聞こえる。

そこに、静寂を突き破る音。

「ヘリ…コプター……!?」
「屋上に上がれ!」
無心になって階段を上りきり、
錆びたドアをこじ開けると、
ヘリコプターが辺りを旋回しているのが目に入った。
「一体…誰が……?」
宏樹が何か考えている。
「宏樹?どうしたの?」
「………!そうか、これで繋がったぞ!」
ヘリコプターは噴水広場の上空で止まり、人影が何人か降りていって、
ヘリコプターはそのままゲートの方へ……。
「ゲートに…明かりが……。」
「やっぱりな。もしかしたら無線が繋がらなかった理由はこれかもしれない。」
「どういうこと?」
じれったい。宏樹はそんな人だった。
そんな事を覚えているような、でもないような…。
「軍だ…。国が動き出したんだよ…!
 俺達生存者を救出に…!無線の妨害も軍がやったならつじつまが合う。
 あっちの無線が誰かに妨害されるのがマズイからな。
 ………くそっ、チーム分けなんかするんじゃなかったぜ…。」
「じゃあ、東区の隠れ家へは…。」
「もちろん行く!あっちの仲間と合流して、緑沢晶子を見つけ、皆で脱出!
 これが俺たち、ブレイカーイレブンの最終目標だ!」
宏樹はそう言ってから、私に笑いかけた。
何故だか私も彼に笑い返した。
今だけはほっとする時間なのだから…。
307 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl :2011/10/19(水) 22:33:34.22 0
みんな来ない…と思ったら危険深度だった……。
308 :名無しになりきれ[sage]:2011/10/22(土) 06:56:11.73 0
【第二章】承「外界からの侵入」

「ハスは大海に届きそうなほど覆い尽くされてしまいました。
 それを外から見ている者はついにハスを掻き分け始めました。
 残っているメダカを殺すために。」
309 :名無しになりきれ:2011/10/30(日) 01:58:03.59 O
310 :名無しになりきれ[sage]:2011/10/30(日) 02:03:18.56 0
>>308
恥ずかしいw
311 :藍原 聖 ◆NBk1M6ntXc [sage]:2011/10/31(月) 13:04:53.87 0
忘れてた。
いま誰がいる?
312 :名無しになりきれ[sage]:2011/10/31(月) 16:48:21.37 0
>>311
恥ずかしい張本人来たw
313 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/10/31(月) 22:39:09.34 0
>>311
います……。
けど、どうしたらいいか分からず、
放置してました……。
続けたらさすがにマズイですよね……。
314 :名無しになりきれ[sage]:2011/10/31(月) 23:49:14.64 0
続けていいんじゃね?
315 :藍原 聖 ◆NBk1M6ntXc [sage]:2011/11/01(火) 06:37:34.18 0
新しいスレ立てて人をよびこむとか
316 :名無しになりきれ[sage]:2011/11/01(火) 10:00:04.51 0
>>315
お前そんなんばっかアチコチでやってんじゃねーよカス
317 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/11/01(火) 22:56:31.50 0
>>314
人が少ないので、他の人や新参さんの足並みが揃うまで待つ方が良くないでしょうか?
身勝手ですか……?

>>315
このスレが廃墟になることは避けたいです。
ageて新参を募集します。
もしこのシステム(ストーリー形式)が入るのを難しくさせてしまっているのなら、
新しいスレもいいかもしれないですが……。
318 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl :2011/11/01(火) 22:57:53.45 0
では、ageてみます。
どうなんでしょうか…?
319 :リキッド:2011/11/03(木) 17:31:16.65 0
なにがや
320 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/11/10(木) 22:18:01.93 0
【続けます。もう自己満足でも構わないや。】

【第二章】承「外界からの侵入」

【8月11日 23:45 成南新聞社2階】
2階は小さなオフィス。
そのわりにはなんだか豪華な設備が揃ってる気がしないでもない。

「ほう……何か綺麗なとこだな。」
同じ様な考えの人間が隣にいて、微妙な気分になる。
「はいはい。で、どうやって脱出するのよ。」
机の上にある家族らしき写真が入った写真立てを見て、なんだか寂しい気分になった。
宏樹は窓から外を眺め、窓を指差し一言、
「ここから。」
………え、そんなの無理…!
「ちょ……!さすがにそれは……!」
「いや、大丈夫だ。下、見てみろよ。」
と、窓を指した指を下に向けた。
そこには、大量のゴミやガラクタが山積みにされていて、大きなクッションができていた。
「だからって…。」
パリーン
ガシャンガシャン
「うぉぁぁああ……」
ガラスが何枚か割れる音と、ゾンビ達の声が聞こえた…。
時間が無くなってしまった。
「時間がない。急ぐぞ!」
宏樹は窓に体当たりして、落ちた。
綺麗に窓は割れ、脱出口ができたが…。
………高い所…さっき屋上に上がったときは上しか見てなかったし……。
改めて見下ろす。
景色が歪む、う…やっぱダメだよ……。でも、もう………くぅ……。
覚悟を決めなきゃ。こんなとこで挫けてたまるか。
「………はぁ……ガラクタまみれ決定ね。」
ゴミの山は案外柔らかかった。
一生にあるかないかの感触を味わった………。
321 :名無しになりきれ[sage]:2011/11/12(土) 03:01:35.07 0
>>320
乙。小説にしちまえw
322 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/11/14(月) 16:03:49.05 0
「……ほら、大丈夫か?」
先に立ち上がった宏樹が手をさしのべてきた。
「………だから、あんたのせいでしょうがっ。」
宏樹の手を一度はたいて掴み取った。
「先に逃げるような人はパートナーに向いてないでーす。」
落ち着いた私にはおどける余裕ができた。
ゴミ山から降り、髪の毛にくっついたネジを取りながら、
「でも、このまま中央区に向かうと、またおんなじ目に遭いそう。」
と言った。
宏樹は特にそういう事について考えてなかったようで(実際私も考えていないが)、
「知るかよ。役所に向かえればそれでいいじゃないか。」
「言い訳ないでしょ…。」
「またそういう事があっても、こんな風に回避できるって。」
「………はぁ…。」
楽観的過ぎるのは場数を踏んでいるからなのだと信じたい。

さて、新聞社から半ば映画並みの脱出シーンで逃げてみたものの、
出てきた場所は殆どさっきと変わらず、
結局また噴水広場に戻ってきてしまった。
「案外避けやすいな、こいつら。弾の無駄遣いは控えたいし、これはいいぞ。」
と、宏樹は軽い身のこなしで、後ろを走っている。
私はそんなアスリートにはなれないので、前を夢中で走っている。
もうさっきの余裕はどこかに飛んでいってしまった。
あとに残るのは私の荒い息と、宏樹の楽しそうな笑い声だった。
323 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/11/14(月) 16:19:08.66 0
【8月12日 0:00 西区中央通り】
「……ハァ…ハァ…もう、あんたチートじゃない……。」
ゾンビ達を遊び道具のようにあしらって楽しそうに付いてきた張本人は、
「自分の動きが滑稽過ぎて笑いが止まらなかったぜ。すまん、すまん。」
と半ニヤケで答えた。
ここは中央区に繋がる大きな道だ。
宏樹の提案で敵を避けやすい大通りの道を選んだ。
イマイチ信じがたいが。
大通りは事故車が炎を上げあちこちに転がっていて、歩きでギリギリ進めるほどに危険だった。
もうこの島はまともにドライブすらできない状況なのだ。
まぁ、ドライブしようとか考える人がいるほうがおかしいが。
この大通りは島最大の大きさを誇る成南中央公園まで続いている。
公園まで行けば市役所まですぐだ。

日が明けるまでに東区まで行けるといいが……。
324 :名無しになりきれ[sage]:2011/11/15(火) 13:16:07.24 O
このスレざっと読んだが、なぜみんなキャラを別な場所に点在させたまま絡もうとしないんだろう
導入部のソロとかならともかくさ
地理的、時間軸的なキャラの孤立ってTRPGじゃ全力で避けるべき状態だぜ
325 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/11/15(火) 20:01:56.75 0
>>324
今誰も来てないですからね……。
私の方はいつ来ても構わないんですけど…。
まだまだストーリーが長いのかと…。
326 :名無しになりきれ[sage]:2011/11/17(木) 02:40:24.47 0
ゾンビの香りがしたので

***********
8月12日深夜零時
――西区テレビ局屋上

自衛隊の人員搬送用のヘリとそれに押し寄せる人たち

「押さないで!簡単な検査後に女性、子供、老人、怪我人から優先して…」
「何を悠長なことを言ってるんだ!早く出してくれ!奴らが…!」
「おい、乗せろ!早く、早く飛ばしてくれ!食われたくねぇ…っ」

《ガゴンッ!ゴン…っ!!ゴ…バキィィンン…》
屋内へと続くそれなりの厚さを持った金属製の扉が内側からの圧力でみるみる変形し破壊され
懸命にそれを押さえていた数人の人間を弾き飛ばす
なだれ込むゾンビの群れ。悲鳴、怒声、断末魔。

「うわぁぁっ!!娘が…っ!おい、あんたら武器持ってんだろ!?娘を助けてくれ!」
「…は、発砲許可は出ていない!それにこの混乱状態ではとても銃など…」
「…おい、何やってんだ!こっちに来やがったぞ!はやく…!早く飛うわあああああああああ」
「乗せろ!」 「どけぇ!!」 「死にたくねぇ…!」

「くそ、やむを得ん。離陸しろ…っ」
「了解!な、なんだ?バランスが…定員オーバーか!?」
「くそったれ!離れろ、ゾンビ共がぁ!!」
「む、無理だ!コントロール不能!だ、脱出を…」

パニックを起こして押し寄せた群衆と、それを追うゾンビとを制しきれずバランスを失い局屋上から墜落炎上するヘリ
しかしその騒ぎに気づいてもそこに救助に向かう人間は最早いなかった

***********

この時点で軍を動かしたのは、保守的で腰の重い政府の判断としては異例の決断だったかもしれない
そこに権力者たちの「果断な強い指導者の姿」を見せたいというプロパガンダ目的があったとしても
しかし専守防衛を旨とし、また現地につくまで情報の把握が十分ではなかった彼らには武力行使によるゾンビの排除も辞さないという意識は薄かった
もちろん中には独断で思いきった行動に出たものや、差し迫った自身の危機から身を守るために引き金を引いたものもいたかもしれない
だが全体としての統率がとれた動きは望めず、救出チームの第一陣は思うような成果をなかなか挙げられずにいた…
327 :名無しになりきれ:2011/11/17(木) 02:41:37.50 0
現状
8月12日零時
>>1より2日経過
成南島全域でゾンビの大量発生とそれに伴う被害多数
自衛隊の作戦行動により無線の使用不可
携帯の使用の成否は不明
事故多発により市街地の道路状況悪化、環状線は未確認

直近でロールしていた緑沢さんの動向
※特殊チームの一員?戦闘経験のある武装した人間と同行
※彼女の血液は対ゾンビに効果がある様子
※ゾンビの発生事件の元凶は緑沢さんの母?東区に研究所がある模様
※東区の研究所の扉を開けるための鍵を取りに中央区の市役所へ 現在地は西区中央通り
西→中央市役所→東区研究施設の予定らしい

新しい人とかゾンビとかが初日から時間軸遡ってロールしなくても参加しやすいように簡単にまとめてみた
復帰する人も適当に端折ってみんなに追いつくのもありだと思う
間違えてる箇所があったら訂正おながいします
ではよいゾンビライフをノシ
328 :徳川 武勇 ◆mpTnZ2E2Ekf6 [sage]:2011/11/17(木) 03:33:07.43 0
8月13日 朝 中央区 市立中央病院の隣のビル屋上


このビルに立て籠り初めてどのくらい経ったのか?
日が昇る度に、壁に印をつけているから日にちがわからなくなる事はあり得ないが…
壁の×印を確認して病気のように何度も確認する。
もうあれから3日経った。3日?3日だけ?本当に…?

汚い物置のような部屋から出る。
今日も風が強い。
それもそのはず。
7階建のビルの屋上だからだ。
このビルの1階は簡単に出入りできないようにバリケードが張ってある。
ゾンビが侵入できないようにしてあるのだ。
上の階へ続く道も同じく、階段は物で溢れかえっており侵入者を拒む。
そう、僕はビルを要塞化して助けが来るまで立て籠る事を選んだのだ。

「…さて」

バケツに溜まった水で顔を洗い、コンビニから盗んだヒゲ剃りで髭を剃る。
剃り終わるとヒゲ剃りをバケツの中に突っ込んで、冷蔵庫から牛乳パックを取り出す。
コップにミルクを注ぎながら、ラジオの電源をONにしてチャンネルを回す。ザーーーと空しい音が鳴るのみ。

「この牛乳もいつまで飲めるか…」

ミルクを飲みつつビルの下を眺める。
路上には点々と人影が見え隠れしている。
どれも目的もなくウロウロしているようにしか見えない。

「あああああああああアアアアァッーーー!!!いぎゃああああああぁぁぁぁっ!!」

人影に向かって意味もなく喚き散らす。

「はぁ…はぁ…ゾンビ野郎!腐って死んじまえっ!!」
329 :名無しになりきれ[sage]:2011/11/17(木) 17:39:58.57 0
ぬるぽ
330 :名無しになりきれ:2011/11/17(木) 18:56:43.14 O
ガッ
331 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/11/18(金) 00:06:40.72 0
>>326-327
完璧です!ありがとうございます!
332 :名無しになりきれ[sage]:2011/11/18(金) 13:23:30.29 0
>>329->>330
岸壁です。犯人を追い詰めました。
333 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/11/19(土) 00:22:59.80 0
【8月12日 0:15 西区中央通り】
……ここまでひたむきに歩いていたが、
さすがに足が痛みを覚えてきた。
しだいに歩く速さも遅くなる。
「……ハァ…ハァ……。」
息は荒くなり、熱帯夜で汗も止まらない。
それでも宏樹は涼しい顔をして前を歩いている。
………あれ?
さっきからゾンビが見えない……。
車がこんなに事故ってれば、運転手とかがゾンビに…。
「おい、もうすぐ公園に着く。何が来るか分からない。
 注意しろよ。」
宏樹はそう言い、ハンドガンを取りだし高く構えた。
広い道路のくせに事故車が邪魔で見通しが悪い。
不意打ちでもされたらと思うと怖くなってきた。

それでもゾンビ達は現れない。
あるのは、体が不完全の死体と血の海だけだった………。
334 :名無しになりきれ[sage]:2011/11/19(土) 11:59:58.44 0
いま電車内。
優先席で大音量で音楽聞きながら荷物広げてメイクするという
絵に描いたようなDQN女がいる…。

ガラガラの始発だからって何でもありじゃねーぞ
335 :叶岸 湊人[sage]:2011/11/20(日) 07:34:48.35 0
参加します

名前:叶岸 湊人(かなぎし みなと)
性別:男
年齢:16
性格:冷静
外見:るさはか、や
職業:高校1年
得意な事:
備考:持ち物等のリストもこちらへ
336 :叶岸 湊人[sage]:2011/11/20(日) 07:57:25.70 0
>>335
ミスりました
名前:叶岸 湊人(かなぎし みなと)
性別:男
年齢:16
性格:冷静
外見:そこそこな筋肉、顔はいい方
職業:高校1年
得意な事:国際陸上大会で優勝したほど足が速い。
備考:北区の成南市立高校の一年生で、
夏休みの補講中にゾンビパニックが起き、その冷静な判断力で工作室から武器を持ち出して一人で逃走した。
デパートに逃げ込み、安堵のため息を漏らすが、そこには先客がいた。

337 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/11/20(日) 08:14:19.27 0
>>336
よろしくお願いします。
面倒ならいいですけど、トリップもお願いしますね。
338 :叶岸 湊人 ◆IeradZxuvg [sage]:2011/11/20(日) 09:04:49.88 0
>>337すみません。気がつきませんでした。
よろしくお願いします
339 :叶岸 湊人 ◆IeradZxuvg [sage]:2011/11/20(日) 10:01:01.21 0
「それじゃあ叶岸君、自己紹介よろしくお願いします。」

集団をまとめている50代前半の男に自己紹介を促され、前に出ていく。
「えぇと...成南市立高校1年、叶岸 湊人です。ここまで何とか逃げ延びられたので
絶対に死にたくありません。よろしくお願いします。」
周りから誰からとなく自然に拍手が起こる。
「ありがとう、叶岸君。何か困ったことがあったら遠慮なく私たちに頼ってください。」
俺は満面の笑みで返事をした。

ここ北区にある唯一のデパート、「ラッシュ」には、俺が到着するより早くから近くの住民が立てこもり、バリケードを築いていた。
彼らは全部で12人程いて、そのほとんどが40、50代のサラリーマンとその妻だ。
デパートにある様々な武器になりそうな物を集めて、島田 頼宣--さっきの男だ。--を中心に動いている。

俺は、この大人だけの空間に自分が入ることを迷っていた。しかし、恥ずかしいからでもコミュ下手だからでもない。
彼らは全員がほぼ同世代であるが、一方で俺はただの高校生だ。それだけで、社会的な格差がなどと言うものが出てこないはずがない。さらには、これから発生する皆のストレスをぶつけられることは容易に予想できたからだ。
そこまで考えて、ここに居座るほど俺はバカではない。今夜は寝床確保の為に止まっていくが、明日にはここを出るつもりだった。

それから、デパートの生存者と特になにとない話をして、俺は事務所のソファで眠りについた。
340 :名無しになりきれ[sage]:2011/11/20(日) 11:52:04.58 0
         ,r'^⌒⌒ヽ,r''⌒`ヽ、
       /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;ゝ
      /;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノノ´`´`ヽ;;;;;;;;;;;;i
      !;;;;;;;;;;;;イ::. /   \ ヽ;;;ノ
      ゝ;;;;;;;|:::: (●) ,(●) |シ
      从从/: \  、_!  / ノ
       从从  i 'ー三-' i l            非常にすがすがしい気分です
        ノ从ヽ._!___!_/
           _,r〈;   ;ゝ、_     rっ_
        /: ̄        ̄ヽ  ( r- 三)
        {::: ノ    i   ヽ  }  / / ̄´
       .|: λ_c._人_c_,イ  } / /
       .|  | ト - ^^ ー- | | / /
        i: ;| ト=ニ   ニ= | ヽ_/
341 :風戸雄一郎 ◆26kQDsKpTw [sage]:2011/11/23(水) 18:38:56.29 0
久々。前のトリップ忘れた。
342 :風戸雄一郎 ◆26kQDsKpTw [sage]:2011/11/23(水) 20:58:16.66 0
【8月12日 00:00 中央区 市役所】

俺は今、市役所にいる。
2日前、帰宅途中に中央区の交差点で大規模な暴動を目の当たりにした俺は何故だか市役所に逃げ込んだ。
俺が逃げ込んだ時には警備員達がもうバリケードを構築している最中だった。
今のところ市役所に被害は無く、すぐそこで起きている惨劇に皆固唾を飲んで見守っている。
今いるのは俺と警備員数人・・・のはず。
343 :風戸雄一郎 ◆26kQDsKpTw [sage]:2011/11/23(水) 21:09:32.40 0
案外市役所は居心地がいいというか、自動販売機があるし、シャワーも浴びれる。
当直室でこうやってぐうたらしてるし、特に不自由はしていない。
・・・でもこんな快適な避難生活があと何日も続くとは思っていない。
何かが起きる前にここから出て行きたい。
自衛隊や警察はどう動いているんだろう?
俺が前居た部隊の人達、派遣されてたりして・・・
344 :風戸雄一郎 ◆26kQDsKpTw :2011/11/23(水) 22:08:06.84 0
あー、普段書き込まないから文字制限が・・・
345 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/11/23(水) 22:24:28.59 0
>>341
お久しぶりです。

【8月12日 0:30 市役所正門前】
宏樹は依然として構えのスタンスを変えない。
「なぁ……由佳利…。」
突然聞いてきたので体が跳ねるぐらい驚いてしまった。
「な、何よ……。」
多分宏樹には見えていない。
私が宏樹の後ろをついているだけなのだが。
宏樹は歩みを止め、点々と道路に落ちている、金属の塊を指差す。
「ここ、激しい戦闘があったようだ。ゾンビ達と、……さっきヘリから降りていた奴ら……。
 由佳利も見たろ?
 自衛隊辺りがいくつかの班に分かれて島に分散している…ってところか。」
金属の塊は銃弾だった。
「へぇ……あれだけでよくそこまで…。」
宏樹は少し焦ったようで、
「い、いや、別に。昔は自衛隊にいた事もあったからな。」
と言い、私が少しだけ皮肉を続けようかと思ったのを、
「ほ、ほら!着いたぞ!他の奴らは……まだいないみたいだな……。
 とりあえず中に入って様子を見るか。」
と、邪魔した。
「そういえば、人がいたらどうするつもりなの?」
宏樹の手が正門を半開きにしたまま止まった。

「……すまん、考えてなかった。」
346 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/11/23(水) 22:38:03.05 0
【0:35 市役所 正面玄関】

「よし……まず、正面から入って確認、そこからオフィスを探せばなんとかなるだろ。」
宏樹はそう言いながら玄関に手をかけた。

ガッ

「………ん?玄関が…開かない…!?」
いきなり予定が狂い、困惑する宏樹。
「やっぱり、人がいるんだ……。ま、そしたら普通は正面は塞ぐよね。」
私は辺りを見渡した。
視界に捉えたのは、裏口。
「宏樹、あそこからなら入れそうよ。」

宏樹はさっきから頭を抱えていたようだ。
なんでこんな大変な時に……。
私は後ろから自分を励ます宏樹の声を聞きながら、裏口のドアを開けた。

……ガチャ……
347 :風戸雄一郎 ◆26kQDsKpTw [sage]:2011/11/23(水) 23:32:48.89 0
>>346 どうもー

【0:35 市役所 当直室】

警備員はみんな寝てしまっている。
俺も寝ようかな。
>>346
ガッ
入り口で音がした?モニターを確認すると男女が正面の入り口に立っていた。
348 :風戸雄一郎 ◆26kQDsKpTw [sage]:2011/11/23(水) 23:37:00.81 0
「どうしよう・・・」
鍵を開けに行くべきか迷ったが、俺がすることではない。
とりあえず警備員を起こさないと・・・あれ?消えた?
>>346
……ガチャ……
裏口を開ける微かな音に風戸は気付かず、ただ正面玄関のモニターを眺めているだけだった。
349 :勇者[sage]:2011/11/24(木) 03:18:51.56 0
「メラ!」
ゾンビAを倒した。
ゾンビBの攻撃
勇者は5のダメージを受けた。
勇者の攻撃
「メラ!」
ゾンビBに19のダメージ。
戦士の攻撃
ゾンビBに800のダメージ
ゾンビBを倒した。

ゾンビの群れを倒した。
350 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/11/24(木) 17:04:57.17 0
【市役所裏口倉庫】
裏口には、ずいぶんホコリの積もった機械や机が無造作におかれていた。
「足の踏み場がないじゃない…。」
宏樹は手近にあった机をどかすと、
「こんなもん、どかせばいいだろ。」
と、力ずくで道を作り、ドアまで行ってしまった。

「……馬鹿力。」
「……!?なんか言ったか!?」
「なんでもないわよ!」
宏樹の舌打ちが聞こえた。
ちょっと言い過ぎたかな。

【裏口倉庫→1F裏庭】
「ちっ…数体いるな…。場所が悪い、一体ずつ倒そう。」
と、宏樹はゾンビの足を撃った。
ゾンビは仰向けに崩れ落ちた。
「ウォァアア……」
ゾンビの呻き声が聞こえる。
「あのさ…もっとかっこよく頭狙わないの?」
「バカ言え。頭に当てるのは結構苦労すんだぞ。
 レーザーサイトくらいあれば話は別だが。」
と、言いながら宏樹はその体勢のままその場にいたゾンビを一撃で行動不能にする。
「早くいくぞ。起き上がって来られたら今までの弾が無駄だ。」
「……はーい…。」
生返事で返す頃には宏樹は走り出していた。
「……もう走るのやだよ……。」
だが、置いてけぼりをくらう方が嫌なので、仕方なく走り出した。
351 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/11/24(木) 17:22:48.14 0
【1F裏庭→2F屋上に続く階段】

……カンカンカン……

金属の階段は軽快に音を鳴らす。
だが、ゾンビ達が向かってくる気配もない。

不意にヘリコプターの音。

「……!止まれ!」
宏樹の小さい声に従う。
ゆっくり屋上を見ると、
屋内に続くドアから一人……警備員だろうか……が、
手を振って合図をしている。
どうやら助けを呼んでいたようだ。
「おーい!!ここだー!!」
警備員の男性は大きく手を振り、叫んでいる。

「助けか……。由佳利、どうする……?」
「ここまま逃げれるかもしれないけど……。他の人が……。」
「だよな。仲間達を置いていく事はできない……。ん!?なんか様子が……おかしい!」
「……え?」
言われて屋上を向く。

ゾンビが屋内から何体か出てきた。
「うわぁ!!早く!早くしてくれ!」
だが……ヘリコプターには屋上は狭い。
それに、ゾンビ達のお陰でさらに狭くなり、
警備員はほんの数秒で……。
「や、やめろ!こっちにくる……ギャァァ!!や、ぐ……」
そのままゾンビに埋め尽くされてしまった。
352 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/11/24(木) 17:31:09.25 0
【裏庭 階段】

「……あ……う…!」
あまりにも酷い状況に口を押さえ吐き気を我慢する。
宏樹は黙って見ていた。

ヘリコプターはそのまま飛び去ってしまった。
備え付けてあったガトリングを餌に食らい付くゾンビ達にありったけ撃ち込んだあとに。
「……全滅……か……。」
宏樹は屋上に上がると、死体を見つめた。
宏樹の表情は雲っているように見えた……。
353 :名無しになりきれ[sage]:2011/11/25(金) 15:33:52.33 0
しかし、その瞬間!
354 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/11/25(金) 21:30:33.45 0
【2F 屋上】

少しの間、立ち尽くしてしまった。
「……そろそろ行こう…。ここに居ちゃあ死臭にまみれるだけだ…。」
「………うん…。」
正直進むのを躊躇った。
死ぬことを目の前で表現されれば誰だって…。
だが、立ち止まっても残されるのは死のみ。

私は宏樹を連れ、市役所の中に入った。
【2F 屋上→2F 外階段前通路】

少し薄暗い……。
廊下は二つに分かれている。
外階段に出れば1Fに行けるかもしれない…。
それとも先に進んでみる……。
どちらに行こう……?
355 :風戸雄一郎 ◆gWJ/DjZodo [sage]:2011/11/26(土) 12:27:11.19 0
>>354

繋がっていいですか?
ずっと一人で動くのもあれなんで
356 :名無しになりきれ[sage]:2011/11/26(土) 16:34:00.84 0
>>355
だめです。このスレのルールは【ずっと一人で】が基本です。
357 :叶岸 湊人 ◆IeradZxuvg [sage]:2011/11/26(土) 19:18:45.56 0
>>356でも、いつかは繋がらないと面白くないですよ
358 :叶岸 湊人 ◆IeradZxuvg [sage]:2011/11/26(土) 20:27:40.10 0
ガタンッ
「うわっ!いたたた......」
何が起きたのかよくわからないまま、打撲によるものであろう腰をさする。
身体の下には、暖かい茶色の絨毯が敷かれている。どうやらソファから落ちたようだ
。お陰でバッチリ目が覚めた。
タイミングを見計らったからのようにドアが激しく叩かれた。
「お・に・い・ちゃーん!起きなよーー!」
高いかつ大きな声に、耳をふさぐ。
これは......アレだ..
鍵を開けると、コンマ単位の速さでドアが開けられた。さっと避け、鼻をぶつけるのを阻止した。
勢い余ってソファまで突っ込みそうになる
彼女を片手で掴み、立たせる。

「おはよ!湊人お兄ちゃん!」
そう言ったのは、俺より8歳年下、小学二年生の皿丘 雫(さらおか しずく)だ。
昨日会ったばかりなのによくこんなに親しくできるものだ。
ちなみに、彼女以外子供はいず、彼女も母親と逃げてきたそうだ。

「お兄ちゃん、ご飯だよ!ママたちはフーロコートで待ってるって。」

フーロコート?あ、フードコートか。

「ああ、わかったよ。すぐに行くから。」
俺は、制服を着て事務所を出た。
359 :名無しになりきれ[sage]:2011/11/26(土) 20:38:29.03 0
TRPGが何なのかを理解してらっしゃらないんだろ?

じゃないと一人でやるとか言わんわな
360 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/11/27(日) 01:25:46.39 0
>風戸さん
はい、もちろんです!

>>356
【ずっと一人で】
ではなく、
【一人になっても】
です。
361 :名無しになりきれ[sage]:2011/11/27(日) 02:08:21.82 0
日村カエラ AV出演がν速民によって暴かれる
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/news/1322327149/
362 :名無しになりきれ[sage]:2011/11/27(日) 06:12:21.55 0
578 名前:名も無き冒険者[sage] 投稿日:2010/12/25(土) 07:24:33 ID:zKfC+EWy
>>554
昨日の夜で何人の女が妊娠したんだろうなw

579 名前:名も無き冒険者[sage] 投稿日:2010/12/25(土) 07:39:28 ID:zKfC+EWy
俺しか居ない予感

580 名前:名も無き冒険者[sage] 投稿日:2010/12/25(土) 07:42:48 ID:zKfC+EWy
さすがクリスマスw過疎りすぎワロタwww
リア充ぶってないで書き込みしろよwwwwwwwwww

581 名前:名も無き冒険者[sage] 投稿日:2010/12/25(土) 07:52:01 ID:zKfC+EWy
みんなー;;
363 :風戸雄一郎 ◆26kQDsKpTw [sage]:2011/11/30(水) 00:12:31.75 0
>>360
ありがとうございます!

【市役所 警備員室】

しばらくモニターを眺めた後だれるように机に突っ伏し目を閉じる。
その時遠くの方から徐々にこちらに近づいてくるプロペラ音に気付き目を覚ました。
ヘリがこっちに来ている!屋上に上がれば気付いてくれるかもしれない!
そういえば一時間程前に警備員の一人が外の様子を見てくると言って屋上に行ったはずだ。
プロペラの音はうるさいくらい大きく唸っている。
屋上に来ている!

嬉々として警備員室を出て屋上を目指し階段を上ろうとしたが、直後の発砲音で足が止まった。
364 :風戸雄一郎 ◆26kQDsKpTw [sage]:2011/11/30(水) 00:44:41.23 0
【市役所 待合室】

「え、え?」

機関銃のような、連続した凄まじい音が響く。
予期せぬ轟音に呆気にとられる風戸だが、離れていくプロペラ音を聞きはっとする。
辺りを見ると轟音に目を覚ました警備員達が何か話し合っている。
そして警備員達は互いに頷いた後どこかへ行ってしまった。

自動販売機の前に立ち、硬貨を入れる。
既に飲み飽きた缶ジュースを選び、取り出す。
そしてそのまま待合室の椅子に座る。

・・・ヘリは何かを攻撃していった。
人か?外で戦争でも起こっているのか?いやまさか・・・
でもどうしてヘリは攻撃した?
その攻撃した“何か”は一体なんだ?
365 :緑沢 晶子 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/11/30(水) 16:44:33.71 0
【8月12日 0:40 東区 研究所】

「………チッ……」
ピッピッ
晶子はモニターを食い入るように少し見たあと、
ボタンを押し、
また見たあとに押し、を繰り返していた。

「……ここにもいない……何処にいったの…?私には時間が……!」

不意に天井から地響きが伝わる。
「…!もう嗅ぎ付けて来たの!?」
同時にモニターのボタンを押す。映し出されたのは市役所。
「……ん?あれは……!」

晶子の背後にあるドアが開く。
開くと言うよりもドアは強引に突き破られた。
ドアには数人の武装した人間。ガスマスクをして、声はくぐもっている。
「晶子博士。例の兵器を渡してもらおうか。」
武装した人達はアサルトライフルを晶子に向ける。
「それで脅したつもり?
 悪いけど、それはできないわ。」
晶子はモニターの方へ少しずつ後ずさりをする。
「誰の命令かしら?私、敵が多くて大変なの。」
「とぼけるな!勝手にウィルスをばらまいて社長が黙っている訳がないだろう!」
「これは実験よ!このデータを採れば研究は遥かに進むわ!」
怒鳴り合いを繰り返しながら、晶子はパソコンのキーボードを押し続ける。

「ところで、その社長さんはどうしたの?」
「ふん。とっくに逃げている。博士の思惑など、薄々感づいていたのだろう。」
「おめでたいわね。新型植物兵器の視察よ。何も知らないのね、あなたたち。」
「……!このッ!!」
「やめろ!…博士、自分の立場が分かっていないようで。」
「いいえ、知ってるわよ。
 ………これ、欲しいんでしょ?」
366 :緑沢 晶子 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/11/30(水) 16:59:57.85 0
「……これはね…化け物の血…仮にαと呼ぶとすると、
 そのα-ウィルスに私が新しく開発したこの薬を使えば、
 さらに遺伝子の操作が容易になり、自我を失わずに活動できるのよ…。」

「そんなものを……いつの間に…!」
「私には時間が十分にあったのよ?何もしない訳ないでしょう。」
「それがあれば、また幹部に戻れると…。」
「あら?経費の問題なら大丈夫よ。
 私の最高傑作、私が使わないでどうするのよ。」
兵士達が一瞬身を引いた。
「博士……まさか……!」
晶子の指はキーボードのエンターを押した。
『行動パターン:市役所巡回
 変更完了。即座に実行します。』
機械のアナウンスが響いた。
「あなたたちは早く逃げたら?
 私にそんなおもちゃで勝てる自信があるならいいけど。」
そう言うと同時に、晶子の目が赤く光り、
次の瞬間、たくさんの悲鳴が研究所中に鳴り響いた…。
367 :緑沢 晶子 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/11/30(水) 17:05:02.63 0
「………あーあ…これじゃあ使い物にならないわ。」
血や、衝撃で部屋にあった機械はほとんど壊れている。
「ったく…来るのが早すぎるのよ……。」

晶子は血の海と化した部屋を、ハイヒールの音を響かせ出ていった。
368 : ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/11/30(水) 17:10:40.29 0
これより、市役所にネメシス的なあれが来ます。
物語時間1:00に到着します。
突然ですみません。
369 :叶岸 湊人 ◆IeradZxuvg [sage]:2011/12/02(金) 00:09:14.13 0
事務所を出て、すぐのところにフードコートがあり、館内にいる全員が集まっていた。
「すみません、遅れました。」

円テーブルがいくつか円状に並べてある。
俺は窓際のテーブルにつき、話に加わった。

「...だ。それで、今1番の問題は、やはり食料だ。あと数週間は持つだろうがそれから先には食料を手に入れる術がない。
何かいい案のあるものはいないか?」
Tシャツにジーパンという、ラフな格好の島田が司会進行をしているようだ。

この問題はいずれ必ず訪れる難関だろう。
食料がこのデパートからなくなれば、俺たちはゾンビ以上の危機に瀕する。
かと言って、この2日でデパートの周りには奴らが5000ほど集まっているため、行き帰りで襲われるのは確実であり、外に調達にもいけない。
-----ここを拠点としている限りは。

俺はゆっくりと手をあげた。
「あの、その問題は、ここを拠点としている間は解決不可能だと思います。」

皆の視線が集まる。続きを促すように島田が視線を合わせてきた。
「どういうことかね?」

「はい、皆さんご存知とは思いますがこの建物の周りには奴らがひしめいています。
この状況で食料を持って帰ることはまず無理です。植物を栽培するというのも、この人数では間に合わないと思うんです。他の手段も同じです。」

俺が話を進めていくうちに、皆の顔が曇って行くのが分かった。

「じゃあ、君はここを捨ててあるかもわからない安全で食料が手に入る所を探せと、そう言いたいのか?」
1人の男が立ち上がると、周りの人たちも
抗議を始めた。

島田が声を張り上げた。
「皆、座ってください!
このミーティングは喧嘩をするためのものじゃない。あくまで意見交換です。
叶岸君、ありがとう。他に意見のあるものは?」

−−−−−それから、10分ほどでミーティングは終了した。









370 :名無しになりきれ[sage]:2011/12/02(金) 00:39:22.86 0
その時!
371 :名無しになりきれ[sage]:2011/12/04(日) 13:30:53.07 0
http://i.imgur.com/dIfsv.jpg
372 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/12/08(木) 14:44:02.23 0
【外階段1F〜2F 0:45】

「ねぇ……。サブマシンガンとかいってたやつ……。かなり重たい……。」
「………お前が欲しいって言ったから……。」
階段を降りながら、私は宏樹と小競り合いをした。
言葉に何の気力も感じられず、一層疲れたような気がした。

【外階段→1F西側オフィス】
373 :名無しになりきれ[sage]:2011/12/08(木) 20:36:42.62 0
女性の性欲「35〜45歳の10年間がピーク」と婦人科医解説
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20110901/dms1109011113005-n1.htm
374 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/12/10(土) 17:33:28.19 0
【市役所 1F西側オフィス】

………部屋は乱雑に散らかされ、ファイルや小物が散乱している。
電気は薄暗く、静まりかえっている。
天井のプロペラみたいなのが回る音がかなり大きく感じる…。

ちなみに東区へは市役所のパソコンでの登録をすると行けるらしい。

よく見てもそれらしいパソコン…というかパソコン自体見つからない。
「……ここの部屋じゃなさそうだな…。」
宏樹はガッカリしている。
私はおもむろに近くにあった用紙を見てみた。
「市民運動……。市民課って書いてある…。」
宏樹も用紙を覗きこんできた。
「……ここは市民課のオフィスみたいだな…。………時間が惜しい、行くぞ。」
「……うん…。」
今度は少し大きめの扉を開けた。

【1F西側オフィス→1F西側職員通路】
375 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/12/10(土) 17:49:43.46 0
【0:48 1F西側職員通路】

今度はそれほど広くない廊下に出た。
廊下の真ん中に出たので、

ゾンビたちが左右に数体いる!

「今度は由佳利にも協力してもらわないと無理そうだ……!」
「う……うん…!」
左を任されたので、そっちを向くと、
…2体……。
なんとか撃てそうな距離でヨロヨロしている。

短い銃声が市役所全体に響いた……。

「こっちは終わった!……由佳利も終わったみたいだな……。」
「………はぁ……はぁ……。」

ハンドガンに入っている弾を全部使ってしまった……。
宏樹に仕方を習いながらリロードをした。
376 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/12/10(土) 18:26:40.30 0
【1F西側職員廊下→1Fホール】

今度は広い部屋に出た。
……!正面玄関がある…。鍵が開いていれば、ここに入れたようだ……。
……というか固く当て木で閉められている。
どちらにしろ入ることは無理だったようだ……。
「……おい!」
誰かの声が聞こえた。
とりあえずその声の方を見ると、警備員がこちらを見て驚いた顔をしていた。
………やった!人だ…!
「お前たち!そっちは危険だぞ!早くこっちへ!」
今度は宏樹が、
「俺たちは大丈夫だ!武器もある!」
警備員は少し立ち止まって、
「……そ、そうか……とにかく、市民は安全な所に居てくれ!」
と、私たちに近づき、半ば強引に連れた。

歩いている途中、宏樹に耳打ちされた。
(あんまり…人に会いたくなかったんだが……。)
(…どうして?)
(楽に行動できないだろ?仲間も探しに行けない。)
(……でも……。)
「おい、どうかしたか?ここらへんは他の奴と協力して安全は確保してある。
 心配はしなくていい。」
「………はい。」
今更どう思っても遅いみたいだ…。

【1Fホール→1F待合室】
377 :緑沢 由佳利 ◆5T8JqZhSc.wl [sage]:2011/12/10(土) 18:28:58.09 0
追加
待合室到着 0:50
378 :ジョニー:2011/12/10(土) 21:55:38.47 0
名前:ゾンビ
性別: ぐちゃぐちゃでよく解らない
年齢:恐らく30代
性格: クラスに一人はいたすっげーやさしい人と同じぐらいやさしい
外見: グチャグチャ☆
職業: ぶどう職人
得意な事:人間の臓器なら30秒でバラせるぜ!
備考:t−ウイルスに感染してますので早めに友達になって起きましょう
379 :ジョニー:2011/12/10(土) 22:08:09.24 0
オらのブどウガぁァァオらのブどウガぁァァオらのブどウガぁァァオらのブどウガぁァァ
あアどうスリャいイんダよぉ
380 :名無しになりきれ[sage]:2011/12/11(日) 17:31:33.18 0
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