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小説.PLANETARIUM
1
小説.PLANETARIUM
投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月14日(月)00時00分16秒
昔、誰かが言ってた。
「星は全ての人の生き方を知っているんだ。
その人の人生にどんな迷路があっても、
ちゃんと、その人の行きつく先を知っているんだよ」
―――――じゃあ、あたし達の行きつく先も知っていたのかな……?
あんなにバカみたいに笑って、あんなに声が枯れるほど泣いて、
あんなに苦しいぐらいに傷ついて、あんなに大声で叫ぶほど嬉しくて……。
やっと、やっと、辿りついたのがココだったよ。
……あたし達の生き方は星の通りだったかな?
……そうじゃないのかもしれない。
でも、それでもいいんだよね。
晴れた夜空の日、誰かが大声で言う。
「あ! アレ見て!!」
そしてあたし達は声を揃えて叫ぶ。
『流れ星だ!!!!』
2投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月14日(月)00時01分32秒
初めまして
ここでの小説は初になります^^
前に書いていた小説ですが良かったら見てください
CAST
一木有海 木村遼希 日向滉一 細川藍 他
3投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月14日(月)00時02分25秒
いつもの朝が始まる。
「ほら、早く起きろよッ!有海!!」
有海は、重い瞼を開けた。
その瞬間、1人の人物が視界に入る。
遼希だ。
遼希とは、小さい頃から、この青空園で一緒に生活している。
青空園とは、親がいない子や、訳あって親と離れている子が、生活している所。
まぁ、いわゆる「孤児院」だ。
有海と遼希も、この青空園で生活していた。
有海は4歳から、遼希は2歳の頃から、ココで生活している。
他にも、15人の子がいるが、今では、青空園の中で最年長だ。
遼希とは、高校も同じで、クラスも一緒だ。
いいかげんウンザリする、といいたいけど、まぁいいかと思う。
4投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月14日(月)00時07分21秒
遼希は、明るくて、ちょっといいかげんなとこがあるけれど、頼りにはなる。
実際、この12年間数え切れないほど、遼希には助けてもらった。
「……遼希……。おはよう……」
「おはようじゃねぇよ!!お前もう8時だぞ!?」
急いで起き上がり、枕元の目覚まし時計を見る。
針は確かに8時を差していた。
「うわぁぁあ!!!ちょっ……待って!スグ準備するからー!!」
遼希をドアの外に出し、急いで着替える。
私達の高校の制服は、ブレザーだ。
チェックのスカートが可愛いと、評判の制服だ。
まぁ、制服で選んだ訳じゃないけどね。
「ごめん!! 準備出来た!! 行こう!」
遼希の手を引っ張る。
朝ごはんよりも、今は学校だ。
5投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月14日(月)00時08分35秒
「いってらっしゃい」
そう言って1人の女性が出てきた。
口元には笑みを浮かべている。
この女性は、山川恵里佳さん。
青空園の園長で、みんなのお母さん的存在。
優しくて、みんなからはおばあちゃんって呼ばれてる。
「おばーちゃん!行ってくるね!!」
「よし、行くぞ有海!!」
遼希の自転車の後ろに飛び乗る。
遼希が最速で自転車をこぐ。
朝の風は冷たくて心地よい。
鳥の鳴き声が聞こえる。
何故か笑みが零れる。
「よーし遼希!もっと早くこげぇ!!」
「てめぇ、無茶言ってんじゃねぇよ!これでも飛ばしてんだよ!!」
アハハッと声を出して笑う。
6投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月14日(月)00時09分12秒
有海たちが通う、「白熊高校」は、駅前から徒歩10分という、意外と近い所にある。
ただ、青空園は駅前から遠く離れた田舎町の方にあるので、高校までは自転車で30分かかる。
自転車じゃなくて、バスでいいじゃないという人もいるだろうが、
田舎でバスも通ってない所に青空園はあるのだ。
まぁ、そんな問題、遼希の自転車にかかればどーってことないんだ!!
「よーしついたぞ!!」
自転車の後ろから飛び降りる。
校門を開けようとしたとき、ヌウッと1人の男の人が現れた。
「お前らはまーた遅刻か?え゛?木村に一木」
生徒指導の角田信朗だ。
筋肉がヤバい生徒指導。
女子には優しいけど、なんかあたしだけ優しくないんだよねぇ……。
何故?
7投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月14日(月)00時09分59秒
「いえ! 俺は5時半に起きたんですけど、どうもコイツが起きなくて……」
遼希はそう言いながら有海を指差した。
「ちょっと何それ!!」
「本当だろ。お前目覚ましやっても全然起きないじゃん」
「あ゛〜はいはい。もー分かったから。さっさと教室いけ!!
お前らの言い訳聞いてると頭痛くなる」
「「はーい」」
見事にハマる。
でもこれも日常茶飯事。
もちろん怒られるのもね。
クスクス……。
小さな笑い声が聞こえる。
声の方を見ると、1人の少女が笑って立っていた。
有海の視線に気づくと、女の子は笑うのをやめた。
8投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月14日(月)00時10分25秒
「あ……。ごめんなさい……。面白くてつい……」
そう言って女の子は何処かに走っていってしまった。
「何あの子……」
可愛いかったけど、あの子何処かで―――――――。
「あ、あの子って……」
遼希が何か思い出したように呟いた。
「え?知ってるの?」
「あの子って確か―――――――――」
9投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月14日(月)00時11分34秒
時間が時間なので今日はこれで。
11投稿者:
おもしろそう
投稿日:2011年02月14日(月)00時23分45秒
今までとは違った見方の高1キャストのストーリーに期待
12投稿者:
川島海荷いいですよね
投稿日:2011年02月14日(月)12時45分36秒
私は9nineを応援しています。
14投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月14日(月)21時26分27秒
こんばんはぁ!
暖かくなったと思ったらまた寒さ逆戻りですね><
こういう日こそ猫になってコタツの中で一日過ごしたい…--;
にゃぁにゃぁ〜♪猫はコタツで丸くなるぅ〜♪ww
>10さん
あげありがとうございます
私も「あげ」って書くのが面倒で「あ」って省略しちゃう時あります!笑
>11さん
面白そうなんて、ありがとうございます*^^*
王道の方々には敵いませんが、私は私なりに想いが伝わればいいなぁなんて…
あまりいい印象を持ってもらえないの承知で、頑張りたいと思います!
有海×遼希はラテンダンスの私の一番好きなカップリングです
15投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月14日(月)21時27分11秒
>12さん
海荷ちゃん可愛いですよね^^
私はブラッディ・マンデイで見て一目惚れでした
9nineに入ってる事もその後に知って、時々youtubeで聞いてます!
まだ高校生なのにこんな大人っぽいんですから驚きですよね〜?-o-;
>13さん
あげありがとうございます
16投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月14日(月)21時29分26秒
「確か6組の細川藍だよ。うわぁ、実物可愛いー」
「あー!あの子がアノ細川さんかー。確かに可愛いね。
って、6組ってあたしらの隣の隣のクラスじゃん!!」
有海と遼希は1年4組。
細川さんは、よく可愛い子として噂になっていた。
だけど、実際に見たのはこれが初めてだ。
「細川さんって彼氏いるの?」
「今はいないんじゃね?
前は確か……同じクラスの日向滉一っつー奴と付き合っていたみたいだけど……」
「……何でそんなに詳しいの?も……もしかして遼希、細川さんのこと―――」
「違ぇよ!!……ほら、さっさと教室行くぞ」
有海は笑って遼希の後について行った。
――ガラッ
教室のドアを開ける。
17投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月14日(月)21時30分23秒
「おはよー!!」
そう言った瞬間、教室から声が返ってくる。
「おはよー!じゃないでしょ!!もー1時間目終わったから!!」
「え?マジで?うわーラッキー!!」
有海はそう言って伸びをした。
遼希も嬉しそうに笑っている。
「もーラッキーじゃないでしょ!!」
「「だって生物なんだもん」」
……またまた見事にハモる。
「まったく……2人は似た者同士だねー」
「まぁ、小さいころから一緒に生活してたから、兄妹同然だけどね」
遼希がそう言ってニカッと笑う。
18投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月14日(月)21時31分10秒
「おーい、早く席着け―!って、おぉ、木村に一木、来てたのか」
このむさ苦しいオッサンは1年4組の担任、愛称ゴリ先生。
ちなみに数学担当。
有海と遼希が一番嫌いな教科。
まぁ、頭が固い親父なんかより断然いいんだけどね!!
それにしても、細川さんかー……。
やっぱ可愛かったなぁ……。
ふと、遼希が言ってた言葉が頭の中で蘇る。
『日向滉一っつー奴と付き合っていたみたいだけど……』
日向……滉一くんかぁ……。
もったいない、あんな可愛い子と別れちゃうなんて……。
でも、同じクラスって言ってたし……。
やっぱ今でも仲は良いんだろうなぁ……。
19投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月14日(月)21時31分50秒
いや、気まずいのか?
ってか、別れたって言ったってまだ入学してから1ヶ月だよ?
早過ぎないかなぁ……。
それだけ気持ちが冷めたって言う事?
でもいくらなんでも早過ぎの様な……。
あ!もしかして中学の時からとか?
うーん……でもなぁ……。
「一木!!」
いきなり名前を呼ばれる。
「はっ、はひぃ!!?」
黒板の前でゴリ先生がニッコリと笑っている。
その笑顔が恐ろしいと感じた。
20投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月14日(月)21時32分41秒
「はい、ここの問題解いてみろー」
「えっ、えーとですね……。この問題は……」
ヤベェ、まったくわかんねぇよ!!?
遼希、助けてよー!!
適当に答えを書く。
「あ……当たってますかぁ……?」
「うん、違う。一木ぃ!お前授業聞いてなかったのかー!!?
解き方さっき説明したばかりだろー!!?」
ゴリ先生の雷が落ちた。
「ス……スミマセンでした――――!!!!」
みんなで笑って、はしゃいで、バカやった。
そんな日々が、いとも簡単に壊れてしまった。
突然。
どこであたし達は間違えてしまったのだろうか?
21投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月14日(月)21時38分16秒
また明日、失礼しますm(_ _)mオヤスミナサイ
22投稿者:
age
投稿日:2011年02月14日(月)21時41分20秒
あげ
23投稿者:
川島海荷は大人っぽくはないね
投稿日:2011年02月14日(月)22時08分16秒
むしろ高校2年なのに中学生に見えてしまうw
俺だけか?
25投稿者:
>23
投稿日:2011年02月15日(火)20時15分49秒
いや自分もだよw
多分自分の高校は大人っぽい子が多いからだと思うけど
川島海荷は志田なみに幼い。顔も声も
28投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月15日(火)22時20分28秒
こんばんわぁっ!
あめぞうの皆さん、花粉症は大丈夫ですか?
何だか今年は「4倍」かなりキツイとか^^;
元々、そんな症状が今まで出た事がない私でさえ目がピンチ!
そんなに花粉撒き散らしたいならどっか他所でやっとくれって感じです-"v-
>22さん
あげありがとうございます。しかもわざわざ2度も書いて下さり!m(_ _)m
>23さん
えぇっ!大人っぽくないですか!?
私が餓鬼だからですかね^^;
あぁ、私の理想がぁーっ...笑
29投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月15日(火)22時21分29秒
>24さん
あげありがとうございます
>25さん
まさかの25さんもですかっ?
やっぱり周りにどんな方が居るかによって変わるんですね
なるほど!私の周り常に子供だからきっとそれでっ!ww
志田未来ちゃんもまた大人っぽい役が多いのでその印象がまだ頭に><
>26さん
童顔って言葉よく耳にするんですがどういう意味なんですか!?
童顔=幼い顔であってるんでしょうか?
>27さん
あげありがとうございます
30投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月15日(火)22時22分59秒
学校からの帰り道。
遼希は居残り授業なんたらかんたらで、有海は先に帰ることに。
「どーしよ……。どーやって帰ろう……」
自転車は遼希のだし……。
バスは通ってないからダメだし……。
そんな事を考えてると、制服の裾が引っ張られた。
「ねーねーおねぇちゃん!あのね、僕と遊んで?」
3才ぐらいの、まだ小さい男の子だ。
有海は、腰を下ろした。
そして笑みを浮かべる。
「……いいよ。何して遊ぶ?」
「んーとねー……「大和くん!!」」
突然、そう声がした。
31投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月15日(火)22時26分04秒
声がした方を見てみると、1人の男の子が立っていた。
有海と同じ年か、年上だ。
180ぐらいありそうな身長に、茶色の髪。
「あー! 滉一にいちゃん!!」
大和くんと、呼ばれた男の子は、滉一にいちゃんと呼ばれる男の子のトコへ走って行った。
あれ?
滉一……ってどこかで聞いたような名前……。
「滉一にいちゃん」が有海の方を向いた。
「すみません、この子保育園を抜け出しちゃって……。
ほら大和くん、ひよこ保育園に帰るよ?」
そう言って、大和くんは手をひかれたが、バタバタと足を動かした。
「イヤ!僕おねえちゃんと遊ぶんだもん!!」
それを見て「滉一にいちゃん」は溜め息をついた。
32投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月15日(火)22時27分30秒
あちゃー……。
だだこねてるし……。
「ごめんなさい、もし時間とかありましたら一緒に保育園まで来てくれませんか?
大和くん、一度言うとやるまで諦めないので……」
「あ、はい! 別にいいですよ!!」
青空園の門限は夜9時。
夜遊びをしてもいいけど、必ず誰かに言う事。
泊まりの時も同じ。
律儀にこんな規則がある。
今は6時だから大丈夫だよね……。
有海は、「滉一にいちゃん」に案内されて、「ひよこ保育園」まで来た。
ひよこ保育園は、真新しそうな所だった。
33投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月15日(火)22時28分50秒
「みんなー大和くん、連れて帰ってきたよー」
そう言った途端、ちっちゃい子がワッと駆け寄ってくる。
男の子も、女の子も。
「滉一にいちゃんお帰り―!」
「大和!さっそくゴメンライダーごっこしよう!!」
大和くんは男の子に言われて何処かへ走り去ってしまった。
「じゃあ今飲み物をご用意するので、少し待ってて下さい」
「あ、はい」
言われたとおりにする。
「こーんにちわっ!!大和くんと、遊んでくれたんだって?」
ヒョコッと1人の女性が顔を覗かせた。
20代後半ぐらいだろうか。
「あ、あたしひよこ保育園で働いている保育士の、山口美沙。
どうぞよろしくっ!!」
……なんだかテンションが高い人だなぁ……。
34投稿者:
童顔=幼い顔_だよ
投稿日:2011年02月15日(火)22時28分51秒
代表:川島海荷
ハン・スンヨン(KARA)
35投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月15日(火)22時29分57秒
「んでーあなた滉一くんのカノジョ?」
ズッこけそうになる。
何であたしがっ!!?
「違いますっ!!てゆーか、あたしあの人の事知りません!!」
「え だって同じ高校でしょ?あなた、白熊高校でしょ?」
「あ、はい」
「だって、滉一くん、白熊高校の1年6組って言ってたわよ?」
何―――――――!!!?
「え、滉一くんって、もしや[日向 滉一]!?」
「うん」
あっさりと肯定の言葉が返ってくる。
じゃあ遼希が朝ゆってた「日向 滉一」って……。
ウソ――――!!?
全然気がつかなかった……。
でも……あの人が細川さんの元カレかー……。
36投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月15日(火)22時30分53秒
「あれ?じゃあ何でここで働いているんですか?」
「あー違う違う!!滉一くんは手伝いをしてくれているの!!
何か将来は保育士になりたいとかゆって……。
子供達の面倒もちゃんと見てくれるいい子よー」
「そうなんですか……」
……偉い人だなー……。
この年で将来の夢持ってるなんて……。
「はい、オレンジジュースしかなかったけどいいですか?」
「あ、はい!!」
ジュースが手渡される。
冷えてて美味しい。
「お家どこにあるんですか?」
「あ、あたし親いないんで青空園ってゆー孤児院で生活してるんです!!」
「青空園……?」
滉一くんが眼を閉じる。
この人……意外にカッコいいんじゃないかと有海は思った。
そこまででもないけど、なんか「雰囲気」を持ってる人だ……。
37投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月15日(火)22時32分13秒
「あの……名前は?」
「えと、一木有海です」
有海がそう言った瞬間、滉一くんがオレンジジュースを噴き出した。
肩が小刻みに震えている。
笑うのをこらえているみたいだ。
「そっか……。どこかで見たことあると思ったらアノ一木さんか……。
知ってるよ。入学してから毎日遅刻だって有名だもん」
……そんなので有名になっても嬉しくないんですけど……。
「あれ?じゃあいつも一緒に行動してる男の子は……?」
「今日は居残り授業で遅くなるって言うんで先帰ってきたんです」
滉一くんは、また何かを考えている感じになった。
「―――じゃあ送るよ?」
「え!? 別にいいですっ!!」
「でも女の子がこんな遅い時間に1人で帰るのは危険でしょ?
それに青空園まで遠いし」
38投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月15日(火)22時33分56秒
確かに時計の針は7時を過ぎていた。
もう、遼希も帰っているよね……。
「……。じゃあ……お言葉に甘えて……」
「うん! じゃあ俺も帰る準備するから外で待っててくれる!?」
言われたとおりに外に出る。
外に出るとき、「滉一にいちゃんもう帰るのー?」という声が聞こえた。
本当に人気者なんだなぁ……。
「ごめん、じゃあ後ろ乗って!!」
「でもあたし重いし……「いいから!!」」
そっと乗る。
遼希の時は、勢いよく乗っていたけど、滉一くんの場合はそれが出来なかった。
自転車をこぐ。
遼希の時と同じぐらい、気持ちいい。
39投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月15日(火)22時35分07秒
「いくらヘタレでも女の子1人ぐらいは後ろに乗せられるようにしないとね!!」
その言葉可笑しいって……。
ふいに大声を出して笑いたくなる。
背中に、そっと手をのせる。
まるで、夢のような時だった。
「じゃあ、これで」
気が付くと、もう青空園の前だった。
自転車を降り、再び滉一くんを見ると、もう背を向け、自転車をこぎ始めていた。
「あ! 滉一くん!!」
滉一がこぐのをやめ、振り返る。
「そのっ……。
……送ってくれてありがとっ……!!」
滉一は笑って手を振って帰って行った。
青空園のドアを開ける。
「ただいまー!!」
――――お母さん、今日とってもいい事があったよ。
41投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月15日(火)22時45分28秒
ひゃあひゃあひゃあひゃあ!!!
圭ちゃんイケメン過ぎますよぅ>3<
アップとかほんと私を殺す気ですかぃ?
>34さん
幼い顔で合ってたんですね、良かったぁっ^^*
教えていただいてありがとうございます
落ちます
44投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月17日(木)19時44分17秒
こんばんわぁっ^^
皆さんいかがお過ごしですかー?
私はいつもならまだ眠くなるはずのない時間にもかかわらずもう眠たいですz..Z..
昨日遅くまでパソコンをやっていたせいだと分かってても辞められない!
パソコン依存症って言葉、そのうち出来そうですね...笑
>40さん
あげありがとうございます
>42さん
あげありがとうございます
>43さん
あげありがとうございます
46投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月17日(木)19時45分23秒
「あー!有海遅ぇよ!!ったくドコほっつき歩いてんだよ!」
ドアを開けた瞬間、遼気の大声がした。
耳を塞ぎたくなる。
「有海ちゃん、お帰り。随分遅かったわね」
おばあちゃんが中から出てきてそう言った。
「有海ねーちゃん!! 有海ねーちゃんの晩ご飯もう出来てるよー!!」
小さい子も出てきた。
「うん、ごめんね。ひよこ保育園にちょっと行ってて……」
「……そう。なら良かった。ほら、晩ご飯出来てますよ。食べましょ」
靴を脱ぐとき、何故かチラッと滉一の顔が浮かんだ。
47投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月17日(木)19時46分14秒
―翌日―
雲1つない青空の土曜の日。
今日は学校は休み!!
何して遊ぼうかな……。
「有海―――――!!!」
大声を出して遼希が部屋に入ってくる。
部屋は本当は1部屋2人で使うのだが、
遼希と有海の場合は、1人で1つの部屋とおめでたいのだ。
「……何?もーそんな大声出して……」
「あ……ぁぁあ……細川さんがぁぁあ……。ココに来てるんだけどぉぉぉ……!!!」
「へ!?細川さんが!!?」
遼希がコクコクと頷く。
「な、な、何でぇぇ!!?」
「知らねーよ!とにかくこっち来て!!」
遼希の後についていく。
49投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月17日(木)19時47分54秒
「……細川さんっ!!?」
玄関には、細川さんが笑顔で立っていた。
「えへへ……。来てしまいました……。
初めまして!!遼希くん、有海ちゃん!!」
有海は、いま何が起こっているのかよく分からなかった。
何故、細川さんがココに!!?
「あのー……細川さんは何故ココに……?」
遼希が驚愕したような顔でそう尋ねた。
「……あたし、前からココに来てみたかったんだ。
いつも遅刻の遼希くんたちが暮らしてる所ってどんなトコかなーってね。
あと、名前で呼んでっ!『さん』なんてつけないでねっ!!」
はははー……。
悪い意味で名前覚えられてるなぁー……。
てか、いい子だなー。
『さん』つけないでとか……。
50投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月17日(木)19時48分34秒
「え……と藍……ちゃん?」
有海は恐る恐る聞いてみた。
「うん、それでオッケー!!遼希くんは?」
「……細川……???」
「うん、それでいーよー!これからヨロシクねっ!!」
ヤベェ、あたし女なのに藍ちゃんの笑顔にキューンとしてしまう。
「ねーこのおねーちゃんだぁれー?有海ねーちゃんと、遼希にーちゃんの友達ー?」
1人の男の子がそう聞いた。
「うん、友達だよ。とーっても大好きな友達!!」
有海が笑顔でそう答える。
心からそう思っているような感じだった。優しい子……。
―――――今でも時々思う。
あたし達が「友達」のままだったら。
「友達」以上にならなかったら。
あんなに苦しい想いをしなくても良かったのかな?
51投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月17日(木)19時52分50秒
>45さん
あげありがとうございます
>48さん
あげありがとうございます
さて、では寝ましょう。
寝る子は育つ、本当に育つといいなぁ〜*>u<Y
…なぁんてねっ!笑
54投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月19日(土)22時23分32秒
こんばんはぁっ^^
私は今とってもご機嫌ですっ!
何故かと言うと、良いことがあったから*>v<*
嬉しい事あるとテンション上がっちゃいますよねぇーっ↑笑
>52さん
あげありがとうございます
>53さん
あげありがとうございます
55投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月19日(土)22時24分43秒
お昼。
それは、勉強に疲れた生徒たちには至福の時間。
「あー昼メシだぁー!!」
有海は伸びをした。
「……女の子が『昼メシ』なんてゆーなよ……」
遼希が呆れ顔でそう言う。
「こんにちわー」
そう言ってヒョコッと顔を出したのは―――――。
「藍ちゃんっ!!」
そこには、笑顔の藍ちゃんと……滉一くん……。
「何で滉一くんも!?」
「あのね、有海ちゃん、遼希くん、一緒にお昼ご飯食べない……?」
教室がザワめく。
そりゃそうだ。
学年1の美少女、藍ちゃんと、その元カレの滉一くん。
56投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月19日(土)22時25分25秒
「え……じゃ、じゃあ俺はいいけど……。有海は?」
有海も頷く。
とりあえず、先生に見つからなければいいだろう。
「じゃあレッッゴ〜!!」
藍ちゃんがそう言って、教室を飛び出す。
「藍ちゃん、何処行くの!?」
「えっとねー屋上!!」
「え、でも屋上って鍵ないと開かないんじゃ……」
「滉一に盗んできてもらう様頼みましたっ!!」
藍ちゃんがニッコリと笑う。
藍ちゃん……意外と大胆な事やるんだなぁ……。
つか……それって微妙に犯罪じゃね……?
滉一くんが鍵でドアを開ける。
風が髪を靡かせる。
光が眼を射る。
57投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月19日(土)22時26分10秒
「うわぁー!! すっごーい!!」
今まで見た事の無い風景が、目の前に広がっていた。
「ささっ、食べよー!」
藍ちゃんがそう声をかける。
有海は、藍の隣に座った。
「え……と……日向…だよな……」
遼希は、「日向滉一」に声をかけた。
「そうだけど……。えっと、木村……でいいんだよね?」
「あ、あぁ……」
しばしの沈黙が続く。
「あのっ……。お前に聞きたい事があるんだけど……」
「何?何でも言ってよ」
「何で細川と別れたんだ……?」
58投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月19日(土)22時26分48秒
「――――――――」
口を噤む。
「それは……教えられないから」
「なっ……!!」
「遼希、滉一くん!早く食べよーよ!!」
有海の声がする。
遼希は、有海の隣りに腰を下ろした。
その隣りに、滉一が座る。
有海が声をかける。
「じゃあせーの」
「「「「いただきます!!!!」」」」
―――思えば、この時からあたし達は誰かに対して「好き」の気持ちがあったんだと思う。
59投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月19日(土)22時27分42秒
夜になり、有海はベットに入った。
「ふあぁぁあ……。眠い……」
窓から、空を見上げる。
「うわぁ、キレイな星空だ……」
星空……。
星……。
記憶がかすかに揺れる。
――あ。
そうだ、あの時……の事を思い出したんだ。
何年前だろう。
あの男の子に会ったのは。
そうだ、あれはあたしが青空園に来たばかりの頃―――――。
60投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月19日(土)22時28分24秒
慣れない環境に戸惑って、夜中、こっそり園を抜け出した。
向かったのは―――――。
お父さんと、お母さんのお墓。
お墓は、園から徒歩1分ぐらいの所にあって、何度か行ったので場所は覚えていた。
夜のお墓は不気味で怖くて泣きたくて。
それでも、かすかな感覚を頼りにお母さん達のお墓の前にきた。
あたしは、小さいながらに「死ぬ」の意味を分かっていて、
ただただ、泣きじゃくるだけだったっけ。
「何で泣いてるの?」
声がして振り向くと1人の男の子がいた。
どんな顔だったか、どんな服装だったかは覚えていない。
ただ覚えているのは、その男の子の声が優しかったことだけだった。
61投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月19日(土)22時28分45秒
「おとうさんと、おかあさんがしっ……死んじゃった……」
「―――君のおかあさんと、おとうさんはお星様になったんだね」
「おほしさまぁ……?」
あたしは男の子に問い返した。
「うん。よーく聞いて。
君のおかあさんはお星様になって君の事いつでも見守っているんだよ。
だから、心配しないで。泣かないで。
だって、おかあさんたちはいつも君の傍にいるんだよ。
見えないけど、感じないけど、君の手を握ってくれているんだよ」
「……ほんとうに?」
いつの間にか、涙は止まっていた。
男の子は笑って頷いた。
「ねぇ、何でそんなコト知ってるの?」
「……僕のおばあちゃんも、お星様になったんだ。
お星様になる前に、おばあちゃんが教えてくれたんだ」
「そうなんだぁ……」
もしかしてこの子も、あたしと同じなのかなぁ……?
62投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月19日(土)22時30分02秒
「あ、そーいえばおばあちゃんこーゆーことも言ってたぁ!!えっとね……。
『星は全ての人の生き方を知っているんだ。
その人の人生にどんな迷路があっても、ちゃんと、その人の行きつく先を知っているんだよ』
って!!」
「……?よく分からないやぁ……」
「うん!僕も分かんない!!
……それでね、その後におばあちゃんまた言ったんだ。
『この言葉の意味が分かったなら、それは星が示した自分の生き先に気付いた時なんだよ』
って!!」
「うーん……。全然分かんないよ……」
このコトバの意味に、自分が気づく時ってあるのかなぁ……?
「僕も分かんないよ!!だからねっ……
一緒に見つけよ?
おばあちゃんのコトバの意味!!」
63投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月19日(土)22時30分37秒
そう言って、男の子は手を差し出した。
あたしも、男の子の手を握った。
そして―――――笑った。
おかあさんたちがいなくなってから初めて心から笑えた時だった。
「じゃあ僕そろそろ帰らないと……」
「あ!あたしも抜け出してきたんだ!!
えっと……ありがとね!バイバイ!!」
「うん、ばいばい!!」
あたしは男の子に手を振った後、急いで青空園に戻った。
『一緒に見つけよ? おばあちゃんのコトバの意味!!」
頭に、男の子との言葉がよみがえる。
男の子との出来事を思い出して、また微笑む。
あたしは、夜空に向かって大きくジャンプした。
64投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月19日(土)22時31分05秒
―――――そうだ。
思い出した。
でも、あの男の子は一体だれだったんだろう……?
この事は、遼希にも話したことがない。
誰にも……邪魔されたくない思い出だ。
あたしと……あの男の子との……思い出。
65投稿者:
satuna
投稿日:2011年02月19日(土)22時32分33秒
それでは!
おやすみなさぁいz..Z..
68投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月20日(日)21時48分10秒
こんばんわぁっ^^*
えっと、satunaこと刹那です!
うっかりローマ字にしてしまったのに気付かなかった刹那ですっ!笑
>66さん
省略あげありがとうございます
>67さん
あげありがとうございます
69投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月20日(日)21時48分53秒
季節は梅雨を迎え、みんなもそれぞれの生活に慣れてきたころ――――――。
有海、遼希、藍、滉一の仲もよりいっそう深まっていた。
クラスの友達よりも、仲が良かった。
みんなお互いの事を思いあって、一緒に笑った。
――――――とても、とても大切な人達。
この存在を無くすことなんて考えられなかった。
「有海!遼希!お昼食べよー!!」
藍が顔を覗かせる。
このころには、藍は「有海」と、呼び捨てするようになっていた。
「うん、今行く!!」
教室を飛び出す。
もう、先生たちにはバレていたけど、先生たちは何も言わないでいてくれた。
あたし達が向かう場所、それはもう決まっている。
そこは……。
――――屋上。
70投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月20日(日)21時49分24秒
あたし達が初めて笑って、初めて一緒に食べた、大切な場所。
思い出の場所。
多分、一生忘れることが出来ない場所。
「ねねっ、食べよー!!」
藍が声をかける。
「「「「いただきます!!!!」」」」
あたし達の、お決まりの言葉。
考えれば、全てはココから始まったんだよね。
何とも言えない気持ちになる。
ふと、遼希が視界に入る。
「!!」
目が合って、視線を思いきり逸らした。
71投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月20日(日)21時50分09秒
おかしい……。
最近、何故か遼希が視界に入るコトが多い。
前はこんなのなかったのに…………。
胸に手を当てる。
心臓が、ドッコドッコといっているのが分かる。
頬に触ってみる。
少し熱く感じる。
……とうの昔に忘れた感覚が戻ってくる。
この感じ……。
この想いって……。
あたしは―――――――――――――――
遼 希 が 好 き な ん で す か ?
72投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月20日(日)22時01分02秒
兄弟愛っていいですね〜
全く、私の姉弟も少しは見習えってんだいっ-"v-
おやすみなさぁい
74投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月22日(火)22時12分36秒
こんばんわぁ★三
昨日は3年振りにダンゼン未来を見て泣いちゃいました;ヘ;
感動ドラマとかは全然泣かないくせに、変な所には涙脆くて...
>73さん
あげありがとうございます
75投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月22日(火)22時13分40秒
―藍視点―
いつものお昼。
食べるのは、有海、遼希くん、滉一。
「「「「いただきます!!!!」」」」
元気な声がして、みんな食べ始める。
―――みんな、みんな、優しくて、とっても大好きな友達。
有海も、遼希くんも、滉一も……。
待って。
滉一も……なの……?
……そうじゃん。
滉一はあたしとはもう、なんの関係もないんだよ?
今はただの……クラスメイトじゃん……。
確かに、澪は別れた後も何も変わらないであたしに接してくれるけど……。
76投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月22日(火)22時14分30秒
昔の記憶が蘇る。
鮮明に覚えているのは 痛み だけ……。
あのコトだけは、今も鮮やかな色で脳に焼き付いている。
そして 涙 ……。
悲しい涙や、嬉しい涙じゃない。
そんな綺麗な涙じゃない。
……あたしと、滉一が流した涙は。
灰色の世界に、落とした涙――――――――――――。
……時々、有海や、滉一くんを見ているとそんなコトを忘れてしまう。
誰かを想って、笑っている2人が羨ましい。
……そんな風に、自分もなりたい……。
滉一はそんな昔のコト、忘れちゃったかな……。
77投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月22日(火)22時15分27秒
滉一のほうを見ると、遼希と笑いながら喋っていた。
……変わっていないのは、自分だけか……。
そして、有海を見る。
有海は遼希を見ていた。
思わず、笑いそうになる。
有海、バレバレだって……。
可愛いなぁ……。
もう1回、遼希を見る。
その瞬間、何とも言えない気持ちが体を巡る。
……この気持ちってなんてゆうんだっけ……。
――――――そうだ、思い出した。
「好き」の気持ちだ。
……あたしは、滉一が好きみたいです。
78投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月22日(火)22時17分07秒
「あ゛〜だるい゛ー……」
有海は、眼を閉じて机の上で眠ろうとした。
「俺だってだりぃんだよ!!有海、てめぇもなんか言ってないで早く日誌終わらせろ!!」
遼希が大声で怒鳴る。
そんな大声で怒鳴んなくてもいいじゃん……。
でも、そんなコトを言われても、なんだかんだで嬉しい。
だって、好きな人と一緒にいられる。
喋れる。
……それだけで充分幸せなことじゃん。
別に、遼希のことが好きと気づいただけで、何も変わったことはない。
……気持ちは、進んでるみたいだけどね。
「あの……さ……。遼希……」
ただ、喋りたくて、何か喋りたくて。
声をかける。
「なに?」
遼希の黒い眼が有海を捉える。
79投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月22日(火)22時17分54秒
「えっと……。その……。
……す……す……す……」
どうしても、「好き」の言葉が言えない。
「……何だよ? 早く言えよ」
「……すす………す……」
バカ!!
ここで言えなきゃもう言えないのに!!
言うんだ。
言うんだ―――――――――………………。
「……す「失礼しまーす!!」」
そこには、藍と滉一がいた。
80投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月22日(火)22時18分45秒
「有海、遼希くん、日誌終わったぁ?」
「……ナイスタイミングだね」
精一杯の皮肉をこめて言う。
「え?何が?あっ!それより、お菓子買ってきたんだ!!休憩しよッ!!」
藍が、笑顔で言う。
むりやり、作り笑顔をする。
「そっかぁー! じゃあ休憩すっか!!」
遼希が笑って叫ぶ。
人の気も知らないで……。
「あ゛ー!! どうしよう!! コレ溶けてた!」
藍が叫ぶ。
「え、マジで!!?」
「どーしよー!! 手べっちょべちょ〜……。うわぁ……」
藍の手には、バニラだろうか。
白いモノが、ついていた。
「水道で洗おう! 藍、こっちだよっ!!」
有海は、藍を連れて教室を飛び出した。
81投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月22日(火)22時19分07秒
「はぁ――――――…………」
遼希は、有海が出て行ったあと、大きな溜め息をついた。
「どしたの?」
滉一が声をかける。
このころには、2人も、お互いの事を呼び捨てしていた。
「やべぇ……。俺抑えられないかも……」
「は?何が?」
「どーしよー!!滉一どーしよー!!」
遼希は滉一に縋りついた。
「だから何がっ!!?」
「俺…………
有海のこと、好きなんだわ。
ずっと、ずっと前から――――――――………………」
82投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月22日(火)22時20分39秒
―滉一視点―
「滉一くん!! ちょっといい?」
一木に言われて、俺は廊下に出た。
「なに?」
黒い眼が俺をしっかりと見据える。
「えっとね……はい、これ。委員会の資料」
白い紙が手渡される。
そこには、小さい字でいろいろなことが書かれていた。
ちなみに、俺と一木は同じ委員会だ。
遼希と藍は違う委員会。
「あ……この資料、ココ間違ってるよ」
間違っている部分を指差し、一木に見せる。
「あ! ホントだ!!滉一くん、教えてくれてありがと!!」
一木が笑顔を見せる。
見ている人がホッとするような笑顔だ。
83投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月22日(火)22時21分04秒
―――――――俺は、こんな風に笑えているだろうか……?
今、こんな風に笑えているのだろうか。
……今……。
イマ、ワラエテイルノカ?
……昔みたいに、笑う事さえ忘れてしまって……涙を流した。
俺……と……藍……は……。
――――――大丈夫か。
藍には、一木がついている。
一木の隣なら、藍は笑えるだろう。
84投稿者:
satuna
投稿日:2011年02月22日(火)22時21分23秒
「一木……」
「はい?」
「藍を……頼みます……」
頭を下げる。
とたんに、一木が慌てる。
「ななっ、何!!?頭下げないでよ!!」
……今は……今だ。
昔じゃない。
「今」なんだ。
俺たちが生きるのは。
――――絶対、笑えるようにするから。
「……滉一くんって、藍の事心配なんだね!!」
一木がニカッと笑う。
その瞬間、何かが身体を通り抜けた。
85投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月22日(火)22時22分01秒
何かが。
何とも言えない。
そんな気持ち。
恋でもなければ、尊敬でもない。
何なのだろう?
「じゃあ!!」
一木が廊下を駆けていく。
その後ろ姿に、あの日の記憶が重なる。
……まさか一木って……。
あの……。
いや、まさかな。
変な事を思った自分を戒めるように、
滉一は廊下の向こうから来た遼希に向って大きく手を振った。
86投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月22日(火)22時27分58秒
訂正
75最終行 澪→滉一
でゎまたぁ^^ノシ
88投稿者:
おもしろい
投稿日:2011年02月23日(水)19時25分48秒
ガンバ
89投稿者:
パクリ決定
投稿日:2011年02月23日(水)19時45分19秒
戦士の名前間違える時点で
92投稿者:
おもしろい!!!
投稿日:2011年02月23日(水)21時00分45秒
93投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月23日(水)22時01分28秒
こんばんわぁ^^
今日もいつも通り更新っ、と言いたい所なんですが、
体調が優れないためお休みさせて下さいm(_ _)m
あっ、体調って言っても風邪とかじゃないですよ?
笑顔と元気がとりえの私が体調壊すわけないじゃないですかぁ...笑
中学時代、保険の先生のせいで皆勤賞台無しにされましたけどっ#-3-
今ちょっと治療中の歯が大変な事になってしまい痛くて痛くて!
どうも歯茎?に菌が入り膿んでしまったようです
そのせいで歯は痛いわ物は食べれないわで大変なんです><;
月曜日にもう1度見せに行くのでそれまでは痛み止め飲んで我慢我慢
と言う訳で、私情事ながら今日はノー更新です
コメ返しだけして失礼します
94投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月23日(水)22時06分50秒
>87さん
あげありがとうございます
>88さん
うわうわうわぁ〜0w0;
面白いなんてお言葉、ありがとうございますっっ!
うひゃぁ、テンション↑っすね...ww
>89さん
75&86の事をおっしゃってるんですよね?
すいません、私が間違えてしまったばかりにORZ...
これは私が前に書いた小説を写しているのでパクリじゃないですよっ
>90さん
スワン子さんって言う方が居たんですか?
そしてその方も私と同じように...?
う〜ん、きっとその方も他で書いてたんじゃないでしょうかね!
最近そういう方多いみたいですし^^
なんて偉そうに語ってる場合じゃないんでしたっ
95投稿者:
媛椎
投稿日:2011年02月23日(水)22時07分26秒
こんばんわぁ^^
書晩もいつも宥り厚仟っ、と冱いたい侭なんですが、
悶ユ{が?れないためお俚みさせて和さいm(_ _)m
あっ、悶ユ{って冱っても?舒とかじゃないですよ?
丶?と圷圈C?箸蠅┐遼修?縟{演「垢錣韻覆い犬磴覆い任垢?。...丶
嶄僥瓶旗、隠齠の枠伏のせいで峻輩ルp岬殪しにされましたけどっ#-3-
書ちょっと嵶ッ泝ホの嗜が寄俄「癖造砲覆辰討靴泙ね瓦?突瓦?藤。
どうも嗜哨?に醸が秘りト唐?ナしまったようです
そのせいで嗜は祐いわ麗は奮べれないわで寄俄「覆鵑任ケ><;
埖袗晩にもう1業メ鰍ケに佩くのでそれまでは祐み峭め?んで厘蛸厘蛸
と冱うヤUで、暴秤並ながら書晩はノゥ`厚仟です
コメ卦しだけして払撰します
96投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月23日(水)22時10分02秒
>91さん
あげありがとうございます
>92さん
ここにも面白いって方がぁぁぁぁ!
テンション↑↑っす!
これで痛みも吹っ飛んじゃいそうですっ♪
本当にそうなってくれたら倍嬉しいですっ♪ww
でわでわ
明日は痛み止めの効き次第になるかもですm(_ _)m
97投稿者:
>94
投稿日:2011年02月23日(水)22時10分06秒
スワン子はマジでただのパクリ魔だよw
99投稿者:
プラネタリウム
投稿日:2011年02月24日(木)16時23分45秒
http://aurasoul.mb2.jp/_sst/7262.html
100投稿者:
てか最初に「前に書いてた小説ですが」って
投稿日:2011年02月24日(木)16時27分46秒
言ってるしパクリじゃなだろ
101投稿者:
これ見てみろよ
投稿日:2011年02月24日(木)16時46分33秒
http://livedoor.2.blogimg.jp/news4wide/imgs/c/e/ce0aab4a.png
102投稿者:
おお
投稿日:2011年02月24日(木)17時03分50秒
これはすごいwいろんな意味でな↑
104投稿者:
すげぇよ!
投稿日:2011年02月24日(木)19時47分03秒
とか言ってみるw
105投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月24日(木)20時03分08秒
こんばんわぁ!
今日も更新をお休みさせて下さいm(_ _)m
今日の朝、改めて見てみたら昨日の倍に膨らんでましたっ0w0;
母いわく普通に顔、特に鼻の下辺りを見ただけで分かるとか...
このまま月曜日まで待つと後悔する事になりそうなので、
明日行きつけの歯医者に電話して緊急で行こうと思います!
yahooで調べたら歯根嚢胞という病気?の可能性も
症状がほとんど当てはまってるんです!
場合によっては骨を削ったりしなきゃいけないとか><
どうしよどうしよどうしよぉぉぉぉ〜
こういう時に病院が休みなんて...バカヤロォ!!
膿抜いて終わり!になってくれる事を祈ります
106投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月24日(木)20時09分21秒
>95さん
どっ、どうやったんですかっ?
平仮名が残ってるって事は半角カタカナ入力じゃないですよねっ?
ぇぇぇぇぇ?謎、謎過ぎるっ0w0!
謎めくあなたの愛を 手に入れたとき 世界は生まれ変わる〜♪笑
>97さん
そうなんですか...
他で書いたのを載せてるのかなと思ったんですけど違うんですね^^;
>98さん
あげありがとうございます
>99さん
バレちゃいましたかっノ"^v^
はいっ!その小説を書いていた刹那ですっ★三
あぁ〜でも、このアドレスが出てしまったって事は...ネタバレ?
更新しなくても見れば話の内容が分かっちゃいますね!ww
108投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月24日(木)20時14分04秒
>100さん
キリ板おめでとうございますっ*^_^*
本当はもっと可愛い絵文字にしたかったんですが思いつきませんでしたORZ...
そうです、100さんのおっしゃる通り私が昔書いた物です
代弁ありがとうございますm(_ _)m
>101さん、102さん、103さん、104さん
本当にグロ画じゃなくて良かった!
「また変なのクリックしてぇっ!」なんて両親に言われる所でした-3-
と言う訳で私も...「これは凄いっ」
皆さんも一緒に、どぉですか?笑
では今日もこれで失礼します
110投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月25日(金)22時05分56秒
こんばんわぁ!
予告通り歯医者へ行ってきましたっ^^
残念ながら、膿を抜いて終わりっ...という訳にはいきませんでした
その膿が出来た近くの歯もかなりダメージを受けているとか>A<
ただ幸いにも昨日の更新後、大量の出血とともに膿も出てくれたおかげで
歯医者へ行く頃にはだいぶ楽な状態になっててくれてましたっ*^v^*
お騒がせしてすいませんm(_ _)m
111投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月25日(金)22時21分18秒
>107さん
本当ですかぁ?
♪へ(^o^ヘ)(ノ^o^)ノ♪
嬉しく過ぎて躍られずにわ...笑
ありがとうございますっ★
>109さん
あげありがとうございます
112投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月25日(金)22時22分47秒
今日も晴れの青空園。
遼希部屋。
いかにも、「男の子」って感じの部屋。
服は脱ぎっぱなし。
散らかっている。
机の上で、ノートのページがヒラリと風で開いている。
やがて、ノートは一番最初のページを開いた。
まだ、5才ぐらいに書いた時のモノだろうか。
そこには、下手な字でこう書かれていた。
113投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月25日(金)22時23分32秒
しがつじゅうににち くもり
きょうは、イヤなゆめをみた。
ママが、ぼくのてをはなしたゆめ。
そして、「アンタなんかうまなきゃよかった」っていった。
とても、とても、かなしかった。
ママは、そのあとぼくがしらないおにいちゃんとどこかへいっちゃった。
ママはどこへいっちゃったんだろう……?
あれからママ、ぜんぜんぼくのことむかえにこないよ……?
ママ……ぼくもういちど、ママにあいたい。
ママ、そうしたらぼくのこと、だっこしてくれる?
ぼく……まってるよ。
ずーっとまってるからね!!
……だからママもはやくぼくのことむかえにきて……。
114投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月25日(金)22時23分59秒
今度は有海の部屋。
有海の部屋は、キチンと整理されている。
有海のベットの上で、ノートのページが開いていた。
ページは、一番最初のページだった。
6歳ぐらいの時のだろうか。
そこには遼希の日記と同じように、下手な字で書かれていた。
115投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月25日(金)22時24分49秒
きょうはあめ。
いやなてんきだなぁ。
あめの日だと、あのことをおもいだしちゃう。
おかあさんと、おとうさんがいなくなった日のことを……。
みんな、ふるえててこわかった。
おかあさんは、あみのてをにぎっててくれた。
「だいじょうぶだよ。もうすこしでおわるからね」っていってくれた。
おとうさんは、あみのあたまにてをのせて、こういったよ。
「あみはいいこだよ。なかないで。みんな、たすかるよ」
でも、おとうさんがそういったとき……あしもとがゆれて……。
みんなかたむいて、たってられなくなって……。
そして……われたんだよ。
……まっぷたつに……。
116投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月25日(金)22時25分20秒
おかあさん、おとうさん、これね、しせつのせんせいがいったんだけど……。
【おかあさんと、おとうさんは、おそらにいったんだ】
それに……なまえをしらないおとこのこがこういったの。
『ほしはすべてのひとのいきかたをしているんだ。
そのひとのじんせいにどんなめいろがあっても、
ちゃんと、そのひとのいきつくさきをしっているんだよ』
だからね……きっとおかあさんと、おとうさんのいきつくさきはココだったんだね。
よくわかんないけど……。
でも、あみはもうだいじょうぶ!!
だってね、もうわらえるもん!!
……あのおとこのこに、おれい、いいたいなぁ……。
もういちど……あってみたい……。
―――――おかあさん、おとうさん、だいすき!!!
117投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月25日(金)22時35分43秒
有海と遼希の過去が今明らかになりましたね!
それでも強く生き続ける2人を私は尊敬しますっ^A^*
落ちます
118投稿者:
どうなるのか(どうなったのか)分からないけど
投稿日:2011年02月25日(金)22時40分31秒
最終的に遼希と有海がくっついてほしい
122投稿者:
おもしろい!!!がんばって!!
投稿日:2011年02月26日(土)19時40分01秒
最終的に有海と遼希くっつけてくださいね!!!
123投稿者:
最後は
投稿日:2011年02月26日(土)20時15分47秒
滉一×有海 遼希×藍 になる
124投稿者:
えー
投稿日:2011年02月26日(土)20時18分48秒
残念
125投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月26日(土)23時41分39秒
今日も元気に『こんばんわぁ〜★』
みなさん、いかがお過ごしでしょうか?
私は特にやる事がなかったのでぐ〜たらぐ〜たらしてました
本当は雛人形出す予定だったんですが1週間しか飾れないと分かり断念><
来年こそちゃぁんと出すからそれまで我慢してお休みしててねっ♪笑
>118さん
一体どうなってくるんでしょう〜?
このまま有海と遼希がくっつくのか、それとも...
まだまだ色々な展開もあるので楽しく読んで貰えると嬉しいです^^
>119さん
あげありがとうございます
126投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月26日(土)23時53分29秒
>120さん
あげありがとうございます
>121さん
あげありがとうございます
>122さん
応援ありがとうございます^o^ノ"
この先どうなるか楽しみにしてて下さいね!
>125さん、126さん
ん〜、よしっ!ここは一つ何も見ていないという事でっ>v<;
何もかも忘れて新鮮な気持ちでもう一度読むという形で宜しいでしょうか?
誰と誰がどうくっつくんでしょうっ...笑
127投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月26日(土)23時54分27秒
「有海、じゃあねー!!」
「遼希、じゃーなー!!」
藍と滉一が手を振って帰っていく。
2人は、同じ方向らしい。
「バイバーイ!!」
有海も、遼希の自転車に飛び乗る。
「もう梅雨も終わりだなー」
遼希がどことなく言う。
「……そだね」
遼希の肩に乗せている自分の手を見て、ふと思う。
128投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月26日(土)23時56分19秒
……あたしは、あの時から成長したのかな……。
あの男の子に会った日から……成長しているのだろうか……。
別にあの男の子が初恋とか、そんなんじゃない。
……じゃあ、何でこんなにも気にしているのだろう……?
――――――――あたしに、あのコトバを教えてくれたから。
あのコトバで、あたしは立ち直れた。
「今」という、現実を見る事が出来た。
だから……あたしにとっては少し「特別」なんだ……。
……遼希の背中、ずいぶん大きくなったなぁ……。
ガッチリしてて、広くて、「男の子」って感じの背中。
背だって、中1まではあたしの方が高かったのにいつのまにか抜かされている。
129投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月26日(土)23時57分15秒
……もし、遼希があの男の子だったら……。
遼希じゃないかもしれない。
だけど、遼希じゃないという証拠はない。
でも……遼希ならありえる話だよ……。
夜中に墓場にいたのだって、あたしの後をつけたからかもしれない。
あたしが青空園に来たとき、遼希はもうそこで暮らしていた。
まだ小さかったし、青空園に来て少しだったから、顔を覚えていないのも無理はない。
……そうなの?
あの男の子は、遼希なの……?
あたしは、そうだといいの……?
ねぇ、教えてよ、遼希――――――――………………。
130投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月26日(土)23時57分54秒
―滉一視点―
「有海と遼希くんって、見てて羨ましいよね……」
藍がそう言う。
「まぁ、あの2人は見てて心が落ち着くけどね……」
俺は軽く返事をした。
だけど、今言ったことは本当に思っていることだ。
遼希と一木を見ていると心が安らぐ。
『ココにいてもいいんだよ』
そう……言われている気がする。
131投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月26日(土)23時59分15秒
昔、居場所がなかった俺と藍。
傷ついて、泣いた記憶しか残っていない。
そんな俺と藍に、一木と遼希の存在はとても大きくなった。
あの2人の様に互いを想いあって、一緒に傷ついて、泣いて、笑いたい。
そんな存在が羨ましい。
そういう風になったら、俺と藍はどんなに幸せなんだろう……。
……ダメだ。
俺と藍は、幸せになっちゃ……いけないんだよ……。
でも……せめて……藍だけは、幸せにしたい……。
あの人達から、藍を逃げさせてあげたい……。
そう想うのは、ダメなのだろうか……。
そんな事を考えていたら突然、藍が口を開いた。
132投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月27日(日)00時00分36秒
「……もし、あたし達が中学の時に有海や、遼希くんと逢っていたら……。
こんな風にはならなかったのかな……?
あの2人に逢っていたら、傷ついたり、泣いたりすることは……無かったかな……」
「…………」
俺は、何も言えなかった。
藍の眼からは涙が零れ落ちていた。
……藍の声が、とても愛しい……。
ホントは、あの時から今までずっと、ずっと、藍を想っていた。
本当は、今すぐ藍を抱きしめて涙を拭いたいのに……。
半分伸ばした手を引っ込める。
ギュッ……と力任せに拳を握る。
……俺は、最低だな……。
今、目の前で大好きな人が泣いているのに……何もできない……。
手を差し伸べることも、涙をぬぐう事も、優しい言葉をかけることも、何1つ出来ない。
……俺は大バカ野郎だ……。
133投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月27日(日)00時01分26秒
おやすみなさぁいz...Z...
138投稿者:
頑張って
投稿日:2011年02月28日(月)19時57分31秒
四天王以外は刹那サンしか居ない件
139投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月28日(月)22時40分54秒
こんばんわぁ^^
最近、歯医者へ行くと事ばかり考えてしまう刹那ですっ!
口に手を入れられるとつい噛み付きたくなる本能が...笑
>134さん
省略あげありがとうございます
>135さん
あげありがとうごさいます
>136さん
あげありがとうございます
>137さん
昨日は更新出来なくてすいませんでしたっ><;
眠たさと寒さにはどうも弱くて...
>138さん
四天王の皆さん凄いですもんねぇΣ0w0
四天王以外枠に居られるように頑張りますっ!笑
140投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月28日(月)22時42分22秒
「ねねっ、このお祭り行かないっ?」
そんな言葉が藍の口から出た。
「それっていつー?」
有海は、下敷きで煽ぎながら藍に聞いた。
季節は7月。
ミーンミンと蝉の威勢のいい鳴き声が聞こえる。
「えっとねー7月30日!!」
7月30日か……。
確か、何もないよねぇ……?
「俺お祭りとか好きー!!」
滉一が笑顔でこたえる。
「その話乗ったー!!」
遼希が大声で叫んだ。
藍は両手を上げて喜んでいる。
……まぁ、いいか……。
141投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月28日(月)22時42分46秒
――――キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴る。
「あ! もうクラス戻らないと!!」
藍と滉一が帰っていく。
有海と遼希も席に着いた。
ドアが開いて、ゴリ先生が入ってくる。
「じゃあ授業を始めるぞー。
あ、そーだ。誰か夏休み先生の手伝いをしてくれる奴はいないかー?」
えぇー!!という声が教室のあちこちで聞こえる。
「なぁに、たった1日だ!!誰かおらんかー?
いないなら先生が決めっぞー!」
また不満そうな声が聞こえる。
142投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月28日(月)22時43分19秒
1日でも嫌だっつーの!!
つーか勝手に決めんじゃねぇよ!!
ゴリ先生と目が合う。
急いで逸らしたが……もう、遅かった……。
「じゃあ一木!お前だ!!」
クラスでイェーイ!という声が聞こえる。
ったく、どいつもこいつも……。
……でも、みんな笑顔だ。
よーし、やってやるかぁ!!
143投稿者:
刹那
投稿日:2011年02月28日(月)22時44分21秒
少ないですが今日はこれで失礼しますっ
おやすみなさぁいz..Z..
146投稿者:
>刹那s
投稿日:2011年02月28日(月)23時27分03秒
歳はいくつ?
148投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月02日(水)20時25分42秒
今日は楽しいひな祭り〜...の前日ぅ〜
修学旅行早く見たい!録画が溜まってるっ!
誰か私に時間をおくれい´A`
>144さん
あげありがとうございます
>145さん
あげありがとうございます
>146さん
今15歳です!
ピッカピカの 高校 いちねんせぇい♪になる奴ですっ^^笑
>147さん
あげありがとうございます
149投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月02日(水)20時29分19秒
「つーかさー、有海もバカだよなぁ。ゴリ先生と目ぇ合うなんて」
遼希が大笑いをしてそう言った。
学校からの帰り道。
いつもの様に自転車に乗り、青空園へ向かっていた。
「うるさいっ!! 遼希、あんたも手伝ってよ!!
「え゛――……」
遼希のだるそうな声が聞こえる。
……おもえば、あたしはかなりの幸せ者なのだろうか……。
とても大切な友達もでき、好きな人の自転車にこうやって乗れる。
普通に恋をしている女の子は、まずこんなことは無いのかなぁ……。
好きな人と普通に話せて、笑うコトが出来る。
……このコトだけで、「幸せ」と感じる。
150投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月02日(水)20時29分58秒
大きな「幸せ」じゃなくたっていい。
小さくてもいい。
ただ、遼希と喋ったりできればいい。
それだけで、心が温まる。
自然と、笑顔になる。
こーゆーのが、「恋」なんだよね?
151投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月02日(水)20時30分15秒
「遼希……ありがとね……」
いろんな意味を含めて言う。
「え? あ、あぁ夏休みの手伝いのことね」
……違うよ。
確かに、それもあるけど……。
こんな素敵な気持ちを、教えてくれてありがとう。
そして……。
―――――「好き」にさせてくれてありがとう。
“遼希 大好きだよ”
152投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月02日(水)20時30分58秒
真夏の暑い日。
夜だというのに、「涼しさ」がちっともわからない。
浴衣も慣れないから変だし……。
そう、今日は待ちに待った夏祭り!!
あたしは、おばーちゃんに言って、浴衣を着させてもらった。
自分で着れないことが悔しいけど……。
藍も同じく浴衣だ。
遼希と滉一くんはいつも通りの服。
……でも、今日はもっと大きなコトがあるんだ!!
あたしは今日、遼希に告白する!!
153投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月02日(水)20時32分12秒
藍には前もって言って、途中で滉一くんと一緒にはぐれるコトになっている。
「いいよ! あたしもその日、一大事的なコトあるからっっ!!」
そう笑顔で言ってくれた。
……意味が分からないけど。
でも、お互いなにか大切な日なんだよね、きっと!!
ただ、藍の目の下が少し腫れてたような……。
気のせいかな?
「なー最初になに行くー?」
遼希が明るい声で言う。
自分の指先が細かく震えていた。
音楽のテストでみんなの前で歌うたうより緊張するなぁ……。
154投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月02日(水)20時33分05秒
「あ、あのわなげいかね?」
そう言って遼希がわなげの方に走っていく。
あたしは後ろにいる藍ちゃんと滉一くんを見た。
何も言葉は発さなかったけど、藍ちゃんはきっと……
“がんばれ”
そう言っている。
藍が滉一くんの手を引っ張ったのを見て、あたしは走り出した。
「お、有海!滉一と細川はー?」
今、世界で1番大好きな人に聞いてほしいコトがある。
「遼希、あのね――――――――――……」
155投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月02日(水)20時33分51秒
でゎまたぁ★
163投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月05日(土)22時25分48秒
こんばんわぁ*>v<*
皆さんいかがお過ごしでしょうか?
私は今日友達とカラオケへ行って来ました
そこでセカイカラー★LOVEをSONGsongソォ〜ング♪
早口部分が言えずグダグダになり友達と大笑いしてましたっ...笑
>156さん
あげありがとうございます
>157さん
省略あげありがとうございます
164投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月05日(土)22時27分16秒
>158さん
あげありがとうございます
>159さん
あげありがとうございます
>160さん
省略あげありがとうございます
>161さん、162さん
ぇぇっΣ0w0
改めて変人だなんて...お褒めのお言葉ありがとうございますっ!笑
(誰も褒めてねぇし変人とも言ってねぇよ)
165投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月05日(土)22時28分48秒
「あのね―――――――――――――――」
上手く言葉が出ない。
どうしてこういうときだけ、口が動かないんだろう
自分のつま先をジッと見つめる事しか出来ない。
遼希は、きっと「なんだろ?」と思っていると有海は思った。
「有海、コッチ来て」
突然、遼希に手招きされ追いかける。
人ごみの中、遼希だけを見て、見失わないように追いかける。
……違う。
遼希だけ、他の人と違って見える。
気づけば、有海と遼希はお祭りから少し離れた所に来ていた。
166投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月05日(土)22時29分09秒
遼希も息が荒い。
汗が首から流れ落ちる。
「歩……一体どうしたの……?」
ハァハァと息をつきながらも、有海は遼希に問いかけた。
「お前に言いたいことあんだわ……」
遼希の顔はいつにもなく真面目で、心臓がドコドコと静かに、でも激しく脈打っていた。
「俺、ずっと前からお前のことが
――――――――――好きでした」
167投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月05日(土)22時29分31秒
「……え?」
恥ずかしくて、顔を逸らす。
……何とも言えない感情が、心の中で渦巻いている。
嬉しさ?
喜び?
愛しさ?
……こういう時、なんて返事をすればいいのだろう。
自分の好きな人が、自分を好きでいてくれる。
こんなに、幸せなことはないと思う。
よく漫画では、「あたしも好きだったの」って言うけど。
今、自分が体験して思うのは、よくあんなに冷静に答えられるかという事。
現実では、やっぱり違うんだなぁ……。
168投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月05日(土)22時29分55秒
熱い想いが渦巻いていて、返事をしたくて。
喋りたくて。
「あたしもだよ」
ただ、その一言を言いたくて。
なのに、声が出ない。
視界がぼやける。
涙が、流れ落ちる。
悲しい涙じゃない。
コレは……嬉し涙だよ。
好きな人が、自分を好きでいてくれる世界って、こんなにも嬉しくて涙を流せる世界なんだね。
169投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月05日(土)22時30分18秒
「ごめん……。そんなに俺のこと……嫌いだった?」
遼希が悲しそうに言う。
そんな風に言わないでよ。
あたしまで……悲しくなっちゃうじゃん。
「違う……そうじゃなくて……」
なんで涙が止まらないんだろう。
「あたしは、アンタのことが好きなのっ!!」
……言った。
もうちょっと、可愛く言えたらなぁ……。
遼希は、ポカンとまぬけな顔をしていた。
170投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月05日(土)22時30分40秒
「え……? じゃ、じゃあ、付き合って下さい」
頷く。
次の瞬間あたしは走り出した。
理由は分からない。
今の感情は、今までの人生で一番素敵で、綺麗な気持ちだった。
澄んでいて、濁りなんかなくて、ただただ透明だった。
祭りの人ごみの中に戻っても、あたしは走り続けた。
行く先も分からぬまま、本能の赴くまま、走る。
おかあさん、おとうさん、あたし幸せだよ?
幸せになったよ?
171投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月05日(土)22時31分23秒
ここでちょうどキリがいいので^^
おやすみなさいz..Z..
175投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月06日(日)22時16分12秒
こんばんわぁ〜
どのドラマも急展開なこの時期いかがお過ごしでしょうか?
いよいよラスト!ドッキドキ万歳っ^^笑
>172さん
あ...っ、あっ、汗だくですか?
そそそそんな、私にはそんな設定とてもとても^^;
何しろ未経kn←
ちよみさん素晴らしいですよね、尊敬しますっ!
...違う意味だったらごめんなさいっっ><;
>173さん
あげありがとうございます
>174さん
あげありがとうございます
176投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月06日(日)22時19分49秒
―藍視点―
有海と目があった瞬間、あたしは滉一の手を引いて走り始めた。
滉一が何か言ったけど、そんなの気にしない。
有海……がんばれ。
ただ、そう願う。
相手への想いを懐に偲ばせながら、藍は息を吸った。
想いというモノは不思議だ。
それは綺麗で、明るくて、みんなが笑顔になるのに、同時に、暗闇を落とす。
あたしは……暗闇の方だったかな。
177投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月06日(日)22時20分54秒
「なぁ、藍どうしたんだよ?」
滉一の声が聞こえる。
声を聞くだけで、こんなにも近くにいるのに愛しくなる。
「え……っとね……ちょっとコッチだったら花火見えるかなー……って」
もちろんそんなの嘘。
有海と遼希くんを2人っきりにしたかっただけ。
「なんだ、そっか。俺ビックリしちゃったじゃん。
でも……遼希や一木と離れちゃったよ」
滉一、嘘なのに気付かないなんて……。
笑いを必死にこらえる。
……そうだ。
あたしは、やらなきゃいけない事があったんだ。
あたしも滉一に告白しなきゃ。
まだ言える状況じゃないのに、心臓が脈打つ。
178投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月06日(日)22時22分29秒
「ねねっ、滉一!学校 行かないっ?」
「は?学校?なんで?」
?マークばっかりの滉一に、あたしは声をかける。
「いいから!ねっ!!」
半ば無理やりだったけど、あたしは滉一の手を引っ張って走り出す。
途中、何度も人にぶつかりそうになったけど、何とか避けて走る。
滉一の手を掴んでいる部分だけ、温かく感じる。
コレは、あたしの錯覚かな?
もう走れないってぐらい走って。
5分ぐらいだろうか。
学校にやっとのことで着いた。
「藍、まさかと思うけど校舎の中に入ったりしないよな?」
「えへへ……もちろんそのまさか!!」
あたしは照れるような感じでそう言った。
179投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月06日(日)22時22分53秒
「だけどまだ先生残ってるし、それにセキュリティーとか……」
心配そうな滉一にあたしはチッチッと答える。
「だいじょーぶ!! 任せて!!!」
前にも一回家族が寝静まった頃、夜の学校に忍び込んだことがある。
その時、あたしはセキュリティーがテキトーな道を見つけたのだ。
だから大丈夫!!
それに……滉一がいるから!!!
180投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月06日(日)22時23分15秒
―滉一視点―
「滉一、コッチだよ」
藍がそう言って手を差し出す。
俺はその手に捕まった。
藍の手は白くて、小さかった。
「このまま、教室行くの?」
「うん、4組行こーよ」
藍がニカッと笑う。
俺はこの笑顔に何回、助けられてきたんだろ……。
夜の校舎は暗くて、いかにもおばけが出そうだった。
俺怖がりだから、1人だったらココへは来れないと思う。
だけど……時々……。
ホントに時々だけど、窓から月の光が差し込んで……。
藍の、淡いピンクの浴衣に映えるんだ。
それはとてもきれいで、俺は自分がいま何を想っていたのかも忘れそうなぐらいだった。
181投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月06日(日)22時24分33秒
「ハイ、とーちゃーく!!!」
藍が両手を広げる。
確かにそこは1−4だった。
やっぱり藍はある意味スゴイと骨の髄まで知れ渡る。
藍が窓に駆け寄る。
「ねねっ、滉一!ほら見て!花火!!」
藍の指さす方には、確かに花火があって。
それは何色も重なり、打ち上げられ、そして……すぐに消えてしまう。
とても、儚く感じる。
だから俺は、花火があまり好きじゃなかった。
でも、この時だけは何故だか花火が……好きになったんだ。
182投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月06日(日)22時25分14秒
「キレー……」
藍がどことなくそう呟く。
俺の感情は一気に藍を想う愛しさで一杯になった。
「滉一……。あたし達……
―――――――もう一度やり直さない……?」
俺は突然、藍がそんな事を言ったのが信じられなくて、ただ呆然としていた。
「……ダメ……かなぁ……?」
違う。
そうじゃないけど……でも……。
「藍はともかく……俺は、幸せになっちゃいけないんだよ……」
それが精一杯だった。
そう言えば、諦めてくれると思った。
なのに――――――――――――――。
183投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月06日(日)22時26分15秒
「そんな……そんな悲しいこと……言わないで。滉一は……笑ってよ……」
……やっぱりダメなんだなぁ、俺は。
どうしてこう、藍ばかり……。
「ねぇ、滉一……。
あたし達が生きるのは【今】なんだよ……?
【過去】……じゃないんだよ?」
ギュッとこぶしを握る。
「たしかに……あたし達が中学の時だったら……ダメかもしれないけど……
今なら……平気だよ?」
藍の言葉が温かい。
俺はしずかに頭を下げ「よろしくお願いします」と言った。
俺がそう言った後の藍の笑顔を、忘れちゃダメだと思った。
今度こそ、離れない。
そう……誓った。
184投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月06日(日)22時30分17秒
今日はこれで失礼します
おやすみなさいp.-
186投稿者:
刹那@4月からハンチョウ始まるぜぇ^^♪
投稿日:2011年03月07日(月)20時58分00秒
こんばんは!
4月から新たにハンチョウ4が始まると聞いて気分上昇中↑↑の刹那です*^Y^*
ぐふ、ぐふふ...笑
もう口が、ニヤって、ニヤって、なっちゃうよぉぉぉぉぉ>w<ノ"
>185さん
あげありがとうございます
187投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月07日(月)21時01分03秒
『プラネタリウム』
あたしの行きつく先はドコなのだろうか?
遼希でいいんだよね……?
ううん、遼希だって信じよう。
あの男の子が言った言葉。
『星は全ての人の生き方を知っているんだ。
その人の人生に、どんな迷路があっても、ちゃんと、その人の行きつく先を知っているんだよ』
そして……。
『この言葉の意味が分かったなら、
それは星が示した自分の行き先に気付いた時なんだよ』
あたしは……分かるのだろうか。
分かって……いるのだろうか?
188投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月07日(月)21時03分37秒
日曜日。
よく晴れたこの日。
あたし達、4人は水族館にいた。
まぁ、いわゆるWデートってヤツ?
今、イルカショーが終わって、水族館の展示室の中に戻るとこだった。
「ねーねーあのイルカのジャンプすごくなかった!?」
藍が子供みたいにはしゃぎながら言う。
「なー!俺もビックリした!!イルカってスゲーよな」
遼希が驚愕の表情を浮かべて言う。
遼希は、水族館に行ったことがないのだ。
多分、行ったとしても覚えてないだろう。
189投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月07日(月)21時05分40秒
あたしは、1回だけ、行ったような気がする。
記憶がおぼろで、何一つ覚えてないけど、
イルカがジャンプした時の、あの……大きな歓声は耳に残っているんだ。
記憶というモノは不思議だ。
藍と滉一が、並んで楽しそうに喋ってる。
2人が、ヨリを戻したって聞いた時はビックリしたけど……。
藍が幸せになったんだし、いいよね?
「なぁーそろそろ水族館出ねぇ?」
遼希が声をかける。
ハーイと返事をして、扉の外に出た。
その瞬間、熱い太陽の光が襲い掛かってくる。
八月に入り、真夏日と呼ばれる日がやってきた。
ためてしまった宿題と戦いながら。
190投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月07日(月)21時06分52秒
「次どっか行く―?」
有海は、3人に声をかけた。
「とりあえず、ブラブラしよっ!!」
藍がそう言ったので、あたし達は散歩を始めた。
ミーンミンと蝉の鳴き声が聞こえる。
そういえば蝉って1週間しか生きられないんだっけと、くだらない事を考えながら足を進める。
あたしと、遼希の手が少しふれて、その触れたとこはあつい熱を持つ。
思わず、笑みがこぼれる。
「あ、アレなにー?」
藍が指さす方向には、大きな建物があった。
全体的に丸い建物だ。
「ねー入ってみない?」
藍のそんなむじゃきな笑顔を見たら、「入りたくない」なんて言えない。
そんなわけで、あたし達はその「?」な建物に入ることにした。
191投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月07日(月)21時07分37秒
その建物の中に人はいなかった。
長い、長い、廊下が続く。
「ねぇ……コレって進んでいいの……?」
有海は、藍に声をかけた。
藍も、悩んでいるようだった。
「いって……みよっか……?」
あたし達はそうして、長い廊下を進んでいく。
廊下は、永遠に続きそうだった。
「アレ……この部屋……」
そう言って遼希が指さす方向には、1つのドアがあった。
「ねぇ……行く……?」
藍が声をかける。
さすがにそれはヤバイと有海は思った。
192投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月07日(月)21時10分20秒
「それはヤバイだろ!?だって俺らフツーに人様の家っぽいトコ入ってんだぞ!?」
滉一がそう言って止める。
「……じゃあ……ちょこっと……覗く……だけ……ね」
あたし達は静かにドアを少し開け、隙間から中を覗いた。
あれ……真っ暗……。
灯りは一つもなく、暗闇が広がっていた。
そんな中、藍が声を上げた。
「あ!上見て!!」
上を見上げるとそこには……。
「うわぁ――――!! 星空だ!!」
満天の星空があった。
193投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月07日(月)21時12分37秒
どれも輝いて、光って、お互いを灯しあっていた。
そう……それは……
――――――プラネタリウム。
みんなに夢を、希望を、願いを運ぶモノ。
あたし達は子供に戻ったみたいに、はしゃいだ。
そんなことをしていたら、灯りがついて、星空が消えた。
「あれ……君たち……?」
30代後半ぐらいの男の子の人が有海たちを見ていた。
ヤバイ……怒られる……。
どーみたってあたし達、不法侵入だよね……。
「綺麗だろ?このプラネタリウム」
思いがけない言葉が返ってきて、あたし達は一瞬、驚いた。
194投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月07日(月)21時13分21秒
でも、スグに我にかえって頷く。
それを見て、男の人は笑みを浮かべる。
「とても、人の手のモノだとは思えない。人工的なものを……感じさせないんだ」
あたしも、そう思う。
「ああ、紹介が遅れたね。僕の名前は川田広樹。
これは僕のっていうか……。別荘みたいなモノ。
僕が好きな、プラネタリウムをつくったんだ。ごめん、ただの自慢に聞こえるね」
こんなモノ作るなんてお金持ちなんだな……。
「スゴイお金持ってるんですね、川田さんは」
いやいやと川田さんが首を振る。
「いつもは普通のどこにでもいるようなサラリーマンです。
コレも……借金をして作ったモノなんです」
有海はあることを不思議に思い、聞いてみた。
195投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月07日(月)21時15分27秒
「何で……そんなコトしてまで……つくったんですか?」
川田さんは笑顔で答えた。
「んー、星が好きだから……かな?!!」
そんな言葉は、あたし達の心に深く、深く、残った。
「あ、これからも、もしヒマだったらココきなよ。
僕がいない時もあるけど……。でも、君達ならいい気がするんだ」
頷く。
川田さんがポケットをゴソゴソと探った。
「はい。これ、もらって」
四つのキーホルダーが渡される。
星のキーホルダーだった。
ガラスのようなもので、作られている。
196投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月07日(月)21時17分01秒
「僕のおばあちゃんがつくったんだ。それね、太陽にあてると色が変わるんだ」
「ありがとうございます」
そう言って、それを受け取る。
そして、あたし達は頭を下げ、外に出て行こうとした。
ドアノブに手をかけた瞬間、川田さんの声が聞こえた。
「そのキーホルダーの効果は“友情”だからね――!!」
あたしは、キーホルダーを手に取り、願った。
″あたし達がいつまでも一緒に笑っていられますように″
197投稿者:
来ていただけないでしょうか?
投稿日:2011年03月07日(月)21時18分06秒
http://ame.x0.com/tentele/101001185326.htlm
198投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月07日(月)21時18分31秒
それでわ...
落ちます
199投稿者:
安価ミスorz
投稿日:2011年03月07日(月)21時19分28秒
http://ame.x0.com/101001185326.html
200投稿者:
安価ミス(ニ度目)orz
投稿日:2011年03月07日(月)21時20分42秒
http://ame.x0.com/tentele/101001185326.html
201投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月08日(火)20時57分01秒
こんばんわ〜
今日は...今日は...今日はぁっっ...´д`;
今までこんなに泣いた事あったっけ?ってくらい超泣いたぁぁぁぁぁぁぁ!
やっぱ辛いよ、今まで仲良かった友達と離れるなんて、悲しいよ
大好きな先生や後輩と別れるなんて...まだまだ一緒に笑ってたかったよ
離れてもずっと友達だからねっ★三
うは、悲しい雰囲気丸出しだわ><;
サーターアンダギー「卒業」歌いたかった!
>197さん、199さん、200さん
お誘いありがとうございます
丁寧にURLまで貼って頂いてm(_ _)m
私みたいなので良ければ是非お邪魔させて下さいっ
王道の方々のお邪魔にならないようにしますので><;
202投稿者:
刹那@後で訂正がありますm(__)m
投稿日:2011年03月08日(火)21時06分03秒
―遼希視点―
九月十八日。
今年も、この日がやってくる。
俺が、一番大嫌いな日。
力任せに拳を握る。
「今年も……あるわけねぇだろ……」
1人呟く。
「遼希、行くよー!!」
ドアの外から有海の声がする。
今日は珍しく、有海の方が早く起きた。
何でだろ……いつもは絶対俺の方が早いのに……。
203投稿者:
satuna
投稿日:2011年03月08日(火)21時06分27秒
……あの日に、近付いているから?
……今年は大丈夫だろうか。
有海がいるから……大丈夫かな。
大丈夫。
まだ、約二週間もあるんだ。
大丈夫、という言葉を何回も繰り返しながら遼希はドアを開けた。
「行こっか!有海!!」
204投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月08日(火)21時07分07秒
青空園に向かう学校からの帰り道。
有海は、細川と遊んでから帰るとか言って、遼希は1人で自転車をこいでいた。
「はぁ……」
何故か溜め息が零れる。
有海とせっかく付き合う事になったのに、最近、気分がブルーだ。
有海といると楽しい。
実際、両想いだった知った時は泣きそうになるぐらい嬉しかった。
細川も、滉一も、みんないい人ばっかで良くしてくれるのに……。
もう、これ以上望むものなど無い……。
……そういえば、嘘になるのか……?
ホントは、俺は心の奥では――――――望んでいるんだ。
青空園の入り口にある郵便受けに、俺宛の手紙が入っていることを。
そしてその差出人は――――――――――――。
205投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月08日(火)21時07分42秒
「ねーおかあさん、アイス買ってー!!」
見ると小さい男の子が、母親と思われる女の人の手をとっていた。
「だーめ。さっきお菓子食べたでしょ?」
母親が優しい声で言う。
俺は、なにかに、抉られるような気分を感じた。
それは、気持ちのいいものではなかった。
「いやだぁ!アイス食べたいー!!」
男の子が駄々をこねている。
206投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月08日(火)21時08分14秒
「じゃあ、これから病院行って、先生に注射してもらうでしょ?
注射、泣かないでガマンできたら食べようね」
男の子の顔にパアッと笑顔が広がる。
「うん、分かった!僕泣かないよ!」
そう言うと母親と男の子はどこかへ行ってしまった。
「…………」
何だろう、この気持ち。
暗くて、重い気持ち。
俺のなかに……あんな記憶は……ない。
207投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月08日(火)21時08分53秒
空を見上げると、透き通っていて、群青色で。
それは俺の狭い心をギュゥッと締め付けるようだった。
何でこんなに……。
いつのまに、俺はここまで……。
「遼希?」
声がして振り向くと、滉一が立っていた。
「なんだ、やっぱり遼希だ。どしたの?こんな所で」
「……なぁ、滉一、お前の家って母親いる?」
「え、いるけど……。それがどうかしたの?」
滉一は首をかしげながら答えた。
「お前の中で、一番の母親との思い出って何?」
「うーん……。運動会とかかな?
ビリだった俺のコト、一生懸命応援してくれたし。遼希は?」
「俺は――――――」
208投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月08日(火)21時09分46秒
何で俺、答えられないんだろう。
なにか、なにかあるハズだろ?
母親との思い出が……。
「……遼希、ごめん。遼希は……母親の記憶、ないんだよね」
滉一が申し訳なさそうに言う。
母親との思い出を言えない自分に、腹が無償に立った。
「……あるよ。1つだけ、母親の記憶があるよ……」
「え?どんな記憶?」
滉一が優しい顔を浮かべる。
「……母親が、俺を置いて行った記憶。
それだけ、俺は覚えているんだ。ハッキリ、鮮明に」
滉一が下を向いて黙る。
209投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月08日(火)21時10分02秒
「なぁ、滉一。聞いてくれる?
俺、誰かに言わないと心がダメになりそうで……。
俺の唯一の記憶、聞いてくれる?」
滉一は静かにうなずいた。
俺は滉一の隣りに腰を下ろした。
同じように滉一も腰を下ろす。
俺は拳を握り、話し始めた。
俺の母親の記憶を。
210投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月08日(火)21時11分01秒
訂正
166 3行目 歩→遼希
でわ落ちます
215投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月10日(木)20時17分06秒
こんばんわぁ^^
皆さんいかがお過ごしですか?
今日は遼希の過去編
どうぞお楽しみ下さいっ=^x^=
216投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月10日(木)20時19分19秒
>211さん
あげありがとうございます
>212さん
あげありがとうございます
>213さん
あげありがとうございます
>214さん
あげありがとうございます
217投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月10日(木)20時23分48秒
―13年前 青空園―
「じゃあ……この子をよろしくお願いします……」
黒髪の20代後半の女性はそう言って頭を下げた。
「はい、分かりました」
昔の、かなり若い「おばーちゃん」が頭を下げる。
「じゃあ遼希くん、行こうか」
そう言ってまだ幼い俺の手を引く。
この時、俺はまだ2歳という幼さで、思考とかもハッキリしてなかったけど、
この記憶だけは鮮明に、色褪せる事なく残っている。
おばーちゃんの仕草も、俺の母親の会話も。
全て、全て、残っている。
それは、はたして喜ぶべきものなのか、俺には分からないが。
218投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月10日(木)20時24分51秒
「ママは……?」
俺が心配そうに尋ねると、おばーちゃんは笑顔でこう答えた。
「お母さんは大丈夫よ」
この時、もっと俺が大きくて、頭でモノ考えられるようだったら、あんなコトにはならなかったんだ。
″大丈夫″って何だよ?
一体何が大丈夫なんだよ。
俺が、あの時気づいていればよかったんだ。
その、「大丈夫」の意味を。
俺は、おばーちゃんに連れられて、1つの部屋にきた。
「ジュース持ってくるから待っててね」
そう言っておばーちゃんは俺を椅子に座らせた。
俺は、何も言葉を発せずに、ただ、窓の向こうに広がる世界を見ていた。
窓には、手をかけられるほどの短い距離。
219投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月10日(木)20時25分58秒
「!!」
虫が、窓の隙間から入ってきた。
俺は、頑張って虫を捕まえようとした。
虫は、忍び寄る俺の手に気付いたのか、また窓の隙間から出て行ってしまった。
俺は待ってとでも言うように、窓枠に手をかけた。
その時だった。
俺がその光景を見たのは。
「……ママ?」
確かに、それは俺の母親だった。
知らない男と、肩をならべて歩いていく姿。
その足は、確実に青空園の門へと向かっていた。
220投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月10日(木)20時26分17秒
「……ママ! ママ!!」
「ママ」しか言えない俺。
なぜか分からないけど、涙が出て、あふれて止まらなかった
「ママ!……ママぁ……!!」
母親が、俺の方を見て……笑った。
何で笑うんだよ?
俺のこと……そんなに嫌いだったんだな、“母さん”は。
そして、また背を向け、歩き始めた。
その背中はさっきまでの笑顔なんかじゃなくて、ただ、前を向く姿だけだった。
その時から、俺は1人だった。
心の隙間を誰にも埋めてもらえず、頼れる人がいない状況で、
俺はいったい……誰にこの想いを埋めてもらえればいいのだろうか。
そう想うと、また生暖かいモノが眼から流れ落ちた。
俺は、それが 涙 と気づくまでに、かなりの時間がかかった。
221投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月10日(木)20時39分12秒
児童虐待や乳児放棄...いつになったらなくなるんでしょう#-3-
私なら即忘れてやりますよ、そんな女←
でゎ落ちますっ
222投稿者:
w
投稿日:2011年03月11日(金)04時23分36秒
事故:衝突、3人死亡2人重体
トラックと衝突して大破した軽乗用車=山口県美祢市美東町真名で井川加菜美撮影 26日午後3時55分ごろ、山口県美祢(みね)市美東(みとう)町真名(まな)の県道で、中型トラック(4トン)と軽乗用車が正面衝突した。軽乗用車を運転していた同県防府市田島、池田要三さん(70)ら親子3人が死亡し、池田さんの孫の小学生2人が意識不明の重体。
県警美祢署はトラックの宮里貴幸運転手(31)=同県宇部市明神町2=を自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕したが、宮里運転手も頭を打って入院したため釈放した。
同署によると、死亡したのは池田さんと妻サダ子さん(66)、次女の純子さん(34)。小学生は純子さんの姉(37)の長女で防府市新田、小学4年、池田明優(あゆ)さん(10)と長男の小学2年、怜央(れお)君(8)。
同署によると宮里運転手が「中央線を越えたようだ」と話していることなどから、同署はトラックが中央線を越えて衝突したとみている。
現場は軽乗用車からみて、ゆるやかな右カーブの下り坂。
223投稿者:
w
投稿日:2011年03月11日(金)04時23分38秒
事故:衝突、3人死亡2人重体
トラックと衝突して大破した軽乗用車=山口県美祢市美東町真名で井川加菜美撮影 26日午後3時55分ごろ、山口県美祢(みね)市美東(みとう)町真名(まな)の県道で、中型トラック(4トン)と軽乗用車が正面衝突した。軽乗用車を運転していた同県防府市田島、池田要三さん(70)ら親子3人が死亡し、池田さんの孫の小学生2人が意識不明の重体。
県警美祢署はトラックの宮里貴幸運転手(31)=同県宇部市明神町2=を自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕したが、宮里運転手も頭を打って入院したため釈放した。
同署によると、死亡したのは池田さんと妻サダ子さん(66)、次女の純子さん(34)。小学生は純子さんの姉(37)の長女で防府市新田、小学4年、池田明優(あゆ)さん(10)と長男の小学2年、怜央(れお)君(8)。
同署によると宮里運転手が「中央線を越えたようだ」と話していることなどから、同署はトラックが中央線を越えて衝突したとみている。
現場は軽乗用車からみて、ゆるやかな右カーブの下り坂。
224投稿者:
w
投稿日:2011年03月11日(金)04時23分39秒
事故:衝突、3人死亡2人重体
トラックと衝突して大破した軽乗用車=山口県美祢市美東町真名で井川加菜美撮影 26日午後3時55分ごろ、山口県美祢(みね)市美東(みとう)町真名(まな)の県道で、中型トラック(4トン)と軽乗用車が正面衝突した。軽乗用車を運転していた同県防府市田島、池田要三さん(70)ら親子3人が死亡し、池田さんの孫の小学生2人が意識不明の重体。
県警美祢署はトラックの宮里貴幸運転手(31)=同県宇部市明神町2=を自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕したが、宮里運転手も頭を打って入院したため釈放した。
同署によると、死亡したのは池田さんと妻サダ子さん(66)、次女の純子さん(34)。小学生は純子さんの姉(37)の長女で防府市新田、小学4年、池田明優(あゆ)さん(10)と長男の小学2年、怜央(れお)君(8)。
同署によると宮里運転手が「中央線を越えたようだ」と話していることなどから、同署はトラックが中央線を越えて衝突したとみている。
現場は軽乗用車からみて、ゆるやかな右カーブの下り坂。
225投稿者:
w
投稿日:2011年03月11日(金)04時23分41秒
事故:衝突、3人死亡2人重体
トラックと衝突して大破した軽乗用車=山口県美祢市美東町真名で井川加菜美撮影 26日午後3時55分ごろ、山口県美祢(みね)市美東(みとう)町真名(まな)の県道で、中型トラック(4トン)と軽乗用車が正面衝突した。軽乗用車を運転していた同県防府市田島、池田要三さん(70)ら親子3人が死亡し、池田さんの孫の小学生2人が意識不明の重体。
県警美祢署はトラックの宮里貴幸運転手(31)=同県宇部市明神町2=を自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕したが、宮里運転手も頭を打って入院したため釈放した。
同署によると、死亡したのは池田さんと妻サダ子さん(66)、次女の純子さん(34)。小学生は純子さんの姉(37)の長女で防府市新田、小学4年、池田明優(あゆ)さん(10)と長男の小学2年、怜央(れお)君(8)。
同署によると宮里運転手が「中央線を越えたようだ」と話していることなどから、同署はトラックが中央線を越えて衝突したとみている。
現場は軽乗用車からみて、ゆるやかな右カーブの下り坂。
226投稿者:
w
投稿日:2011年03月11日(金)04時23分42秒
事故:衝突、3人死亡2人重体
トラックと衝突して大破した軽乗用車=山口県美祢市美東町真名で井川加菜美撮影 26日午後3時55分ごろ、山口県美祢(みね)市美東(みとう)町真名(まな)の県道で、中型トラック(4トン)と軽乗用車が正面衝突した。軽乗用車を運転していた同県防府市田島、池田要三さん(70)ら親子3人が死亡し、池田さんの孫の小学生2人が意識不明の重体。
県警美祢署はトラックの宮里貴幸運転手(31)=同県宇部市明神町2=を自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕したが、宮里運転手も頭を打って入院したため釈放した。
同署によると、死亡したのは池田さんと妻サダ子さん(66)、次女の純子さん(34)。小学生は純子さんの姉(37)の長女で防府市新田、小学4年、池田明優(あゆ)さん(10)と長男の小学2年、怜央(れお)君(8)。
同署によると宮里運転手が「中央線を越えたようだ」と話していることなどから、同署はトラックが中央線を越えて衝突したとみている。
現場は軽乗用車からみて、ゆるやかな右カーブの下り坂。
227投稿者:
w
投稿日:2011年03月11日(金)04時23分43秒
事故:衝突、3人死亡2人重体
トラックと衝突して大破した軽乗用車=山口県美祢市美東町真名で井川加菜美撮影 26日午後3時55分ごろ、山口県美祢(みね)市美東(みとう)町真名(まな)の県道で、中型トラック(4トン)と軽乗用車が正面衝突した。軽乗用車を運転していた同県防府市田島、池田要三さん(70)ら親子3人が死亡し、池田さんの孫の小学生2人が意識不明の重体。
県警美祢署はトラックの宮里貴幸運転手(31)=同県宇部市明神町2=を自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕したが、宮里運転手も頭を打って入院したため釈放した。
同署によると、死亡したのは池田さんと妻サダ子さん(66)、次女の純子さん(34)。小学生は純子さんの姉(37)の長女で防府市新田、小学4年、池田明優(あゆ)さん(10)と長男の小学2年、怜央(れお)君(8)。
同署によると宮里運転手が「中央線を越えたようだ」と話していることなどから、同署はトラックが中央線を越えて衝突したとみている。
現場は軽乗用車からみて、ゆるやかな右カーブの下り坂。
228投稿者:
w
投稿日:2011年03月11日(金)04時23分44秒
事故:衝突、3人死亡2人重体
トラックと衝突して大破した軽乗用車=山口県美祢市美東町真名で井川加菜美撮影 26日午後3時55分ごろ、山口県美祢(みね)市美東(みとう)町真名(まな)の県道で、中型トラック(4トン)と軽乗用車が正面衝突した。軽乗用車を運転していた同県防府市田島、池田要三さん(70)ら親子3人が死亡し、池田さんの孫の小学生2人が意識不明の重体。
県警美祢署はトラックの宮里貴幸運転手(31)=同県宇部市明神町2=を自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕したが、宮里運転手も頭を打って入院したため釈放した。
同署によると、死亡したのは池田さんと妻サダ子さん(66)、次女の純子さん(34)。小学生は純子さんの姉(37)の長女で防府市新田、小学4年、池田明優(あゆ)さん(10)と長男の小学2年、怜央(れお)君(8)。
同署によると宮里運転手が「中央線を越えたようだ」と話していることなどから、同署はトラックが中央線を越えて衝突したとみている。
現場は軽乗用車からみて、ゆるやかな右カーブの下り坂。
229投稿者:
w
投稿日:2011年03月11日(金)04時23分45秒
事故:衝突、3人死亡2人重体
トラックと衝突して大破した軽乗用車=山口県美祢市美東町真名で井川加菜美撮影 26日午後3時55分ごろ、山口県美祢(みね)市美東(みとう)町真名(まな)の県道で、中型トラック(4トン)と軽乗用車が正面衝突した。軽乗用車を運転していた同県防府市田島、池田要三さん(70)ら親子3人が死亡し、池田さんの孫の小学生2人が意識不明の重体。
県警美祢署はトラックの宮里貴幸運転手(31)=同県宇部市明神町2=を自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕したが、宮里運転手も頭を打って入院したため釈放した。
同署によると、死亡したのは池田さんと妻サダ子さん(66)、次女の純子さん(34)。小学生は純子さんの姉(37)の長女で防府市新田、小学4年、池田明優(あゆ)さん(10)と長男の小学2年、怜央(れお)君(8)。
同署によると宮里運転手が「中央線を越えたようだ」と話していることなどから、同署はトラックが中央線を越えて衝突したとみている。
現場は軽乗用車からみて、ゆるやかな右カーブの下り坂。
230投稿者:
w
投稿日:2011年03月11日(金)04時23分46秒
事故:衝突、3人死亡2人重体
トラックと衝突して大破した軽乗用車=山口県美祢市美東町真名で井川加菜美撮影 26日午後3時55分ごろ、山口県美祢(みね)市美東(みとう)町真名(まな)の県道で、中型トラック(4トン)と軽乗用車が正面衝突した。軽乗用車を運転していた同県防府市田島、池田要三さん(70)ら親子3人が死亡し、池田さんの孫の小学生2人が意識不明の重体。
県警美祢署はトラックの宮里貴幸運転手(31)=同県宇部市明神町2=を自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕したが、宮里運転手も頭を打って入院したため釈放した。
同署によると、死亡したのは池田さんと妻サダ子さん(66)、次女の純子さん(34)。小学生は純子さんの姉(37)の長女で防府市新田、小学4年、池田明優(あゆ)さん(10)と長男の小学2年、怜央(れお)君(8)。
同署によると宮里運転手が「中央線を越えたようだ」と話していることなどから、同署はトラックが中央線を越えて衝突したとみている。
現場は軽乗用車からみて、ゆるやかな右カーブの下り坂。
231投稿者:
w
投稿日:2011年03月11日(金)04時23分47秒
事故:衝突、3人死亡2人重体
トラックと衝突して大破した軽乗用車=山口県美祢市美東町真名で井川加菜美撮影 26日午後3時55分ごろ、山口県美祢(みね)市美東(みとう)町真名(まな)の県道で、中型トラック(4トン)と軽乗用車が正面衝突した。軽乗用車を運転していた同県防府市田島、池田要三さん(70)ら親子3人が死亡し、池田さんの孫の小学生2人が意識不明の重体。
県警美祢署はトラックの宮里貴幸運転手(31)=同県宇部市明神町2=を自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕したが、宮里運転手も頭を打って入院したため釈放した。
同署によると、死亡したのは池田さんと妻サダ子さん(66)、次女の純子さん(34)。小学生は純子さんの姉(37)の長女で防府市新田、小学4年、池田明優(あゆ)さん(10)と長男の小学2年、怜央(れお)君(8)。
同署によると宮里運転手が「中央線を越えたようだ」と話していることなどから、同署はトラックが中央線を越えて衝突したとみている。
現場は軽乗用車からみて、ゆるやかな右カーブの下り坂。
232投稿者:
w
投稿日:2011年03月11日(金)04時23分47秒
事故:衝突、3人死亡2人重体
トラックと衝突して大破した軽乗用車=山口県美祢市美東町真名で井川加菜美撮影 26日午後3時55分ごろ、山口県美祢(みね)市美東(みとう)町真名(まな)の県道で、中型トラック(4トン)と軽乗用車が正面衝突した。軽乗用車を運転していた同県防府市田島、池田要三さん(70)ら親子3人が死亡し、池田さんの孫の小学生2人が意識不明の重体。
県警美祢署はトラックの宮里貴幸運転手(31)=同県宇部市明神町2=を自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕したが、宮里運転手も頭を打って入院したため釈放した。
同署による%8
233投稿者:
w
投稿日:2011年03月11日(金)04時23分49秒
事故:衝突、3人死亡2人重体
トラックと衝突して大破した軽乗用車=山口県美祢市美東町真名で井川加菜美撮影 26日午後3時55分ごろ、山口県美祢(みね)市美東(みとう)町真名(まな)の県道で、中型トラック(4トン)と軽乗用車が正面衝突した。軽乗用車を運転していた同県防府市田島、池田要三さん(70)ら親子3人が死亡し、池田さんの孫の小学生2人が意識不明の重体。
県警美祢署はトラックの宮里貴幸運転手(31)=同県宇部市明神町2=を自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕したが、宮里運転手も頭を打って入院したため釈放した。
同署によると、死亡したのは池田さんと妻サダ子さん(66)、次女の純子さん(34)。小学生は純子さんの姉(37)の長女で防府市新田、小学4年、池田明優(あゆ)さん(10)と長男の小学2年、怜央(れお)君(8)。
同署によると宮里運転手が「中央線を越えたようだ」と話していることなどから、同署はトラックが中央線を越えて衝突したとみている。
現場は軽乗用車からみて、ゆるやかな右カーブの下り坂。
234投稿者:
w
投稿日:2011年03月11日(金)04時23分51秒
事故:衝突、3人死亡2人重体
トラックと衝突して大破した軽乗用車=山口県美祢市美東町真名で井川加菜美撮影 26日午後3時55分ごろ、山口県美祢(みね)市美東(みとう)町真名(まな)の県道で、中型トラック(4トン)と軽乗用車が正面衝突した。軽乗用車を運転していた同県防府市田島、池田要三さん(70)ら親子3人が死亡し、池田さんの孫の小学生2人が意識不明の重体。
県警美祢署はトラックの宮里貴幸運転手(31)=同県宇部市明神町2=を自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕したが、宮里運転手も頭を打って入院したため釈放した。
同署によると、死亡したのは池田さんと妻サダ子さん(66)、次女の純子さん(34)。小学生は純子さんの姉(37)の長女で防府市新田、小学4年、池田明優(あゆ)さん(10)と長男の小学2年、怜央(れお)君(8)。
同署によると宮里運転手が「中央線を越えたようだ」と話していることなどから、同署はトラックが中央線を越えて衝突したとみている。
現場は軽乗用車からみて、ゆるやかな右カーブの下り坂。
235投稿者:
w
投稿日:2011年03月11日(金)04時23分52秒
事故:衝突、3人死亡2人重体
トラックと衝突して大破した軽乗用車=山口県美祢市美東町真名で井川加菜美撮影 26日午後3時55分ごろ、山口県美祢(みね)市美東(みとう)町真名(まな)の県道で、中型トラック(4トン)と軽乗用車が正面衝突した。軽乗用車を運転していた同県防府市田島、池田要三さん(70)ら親子3人が死亡し、池田さんの孫の小学生2人が意識不明の重体。
県警美祢署はトラックの宮里貴幸運転手(31)=同県宇部市明神町2=を自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕したが、宮里運転手も頭を打って入院したため釈放した。
同署によると、死亡したのは池田さんと妻サダ子さん(66)、次女の純子さん(34)。小学生は純子さんの姉(37)の長女で防府市新田、小学4年、池田明優(あゆ)さん(10)と長男の小学2年、怜央(れお)君(8)。
同署によると宮里運転手が「中央線を越えたようだ」と話していることなどから、同署はトラックが中央線を越えて衝突したとみている。
現場は軽乗用車からみて、ゆるやかな右カーブの下り坂。
236投稿者:
w
投稿日:2011年03月11日(金)04時23分53秒
事故:衝突、3人死亡2人重体
トラックと衝突して大破した軽乗用車=山口県美祢市美東町真名で井川加菜美撮影 26日午後3時55分ごろ、山口県美祢(みね)市美東(みとう)町真名(まな)の県道で、中型トラック(4トン)と軽乗用車が正面衝突した。軽乗用車を運転していた同県防府市田島、池田要三さん(70)ら親子3人が死亡し、池田さんの孫の小学生2人が意識不明の重体。
県警美祢署はトラックの宮里貴幸運転手(31)=同県宇部市明神町2=を自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕したが、宮里運転手も頭を打って入院したため釈放した。
同署によると、死亡したのは池田さんと妻サダ子さん(66)、次女の純子さん(34)。小学生は純子さんの姉(37)の長女で防府市新田、小学4年、池田明優(あゆ)さん(10)と長男の小学2年、怜央(れお)君(8)。
同署によると宮里運転手が「中央線を越えたようだ」と話していることなどから、同署はトラックが中央線を越えて衝突したとみている。
現場は軽乗用車からみて、ゆるやかな右カーブの下り坂。
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投稿日:2011年03月11日(金)04時23分54秒
事故:衝突、3人死亡2人重体
トラックと衝突して大破した軽乗用車=山口県美祢市美東町真名で井川加菜美撮影 26日午後3時55分ごろ、山口県美祢(みね)市美東(みとう)町真名(まな)の県道で、中型トラック(4トン)と軽乗用車が正面衝突した。軽乗用車を運転していた同県防府市田島、池田要三さん(70)ら親子3人が死亡し、池田さんの孫の小学生2人が意識不明の重体。
県警美祢署はトラックの宮里貴幸運転手(31)=同県宇部市明神町2=を自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕したが、宮里運転手も頭を打って入院したため釈放した。
同署によると、死亡したのは池田さんと妻サダ子さん(66)、次女の純子さん(34)。小学生は純子さんの姉(37)の長女で防府市新田、小学4年、池田明優(あゆ)さん(10)と長男の小学2年、怜央(れお)君(8)。
同署によると宮里運転手が「中央線を越えたようだ」と話していることなどから、同署はトラックが中央線を越えて衝突したとみている。
現場は軽乗用車からみて、ゆるやかな右カーブの下り坂。
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投稿日:2011年03月11日(金)04時23分55秒
事故:衝突、3人死亡2人重体
トラックと衝突して大破した軽乗用車=山口県美祢市美東町真名で井川加菜美撮影 26日午後3時55分ごろ、山口県美祢(みね)市美東(みとう)町真名(まな)の県道で、中型トラック(4トン)と軽乗用車が正面衝突した。軽乗用車を運転していた同県防府市田島、池田要三さん(70)ら親子3人が死亡し、池田さんの孫の小学生2人が意識不明の重体。
県警美祢署はトラックの宮里貴幸運転手(31)=同県宇部市明神町2=を自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕したが、宮里運転手も頭を打って入院したため釈放した。
同署によると、死亡したのは池田さんと妻サダ子さん(66)、次女の純子さん(34)。小学生は純子さんの姉(37)の長女で防府市新田、小学4年、池田明優(あゆ)さん(10)と長男の小学2年、怜央(れお)君(8)。
同署によると宮里運転手が「中央線を越えたようだ」と話していることなどから、同署はトラックが中央線を越えて衝突したとみている。
現場は軽乗用車からみて、ゆるやかな右カーブの下り坂。
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投稿日:2011年03月11日(金)04時23分56秒
事故:衝突、3人死亡2人重体
トラックと衝突して大破した軽乗用車=山口県美祢市美東町真名で井川加菜美撮影 26日午後3時55分ごろ、山口県美祢(みね)市美東(みとう)町真名(まな)の県道で、中型トラック(4トン)と軽乗用車が正面衝突した。軽乗用車を運転していた同県防府市田島、池田要三さん(70)ら親子3人が死亡し、池田さんの孫の小学生2人が意識不明の重体。
県警美祢署はトラックの宮里貴幸運転手(31)=同県宇部市明神町2=を自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕したが、宮里運転手も頭を打って入院したため釈放した。
同署によると、死亡したのは池田さんと妻サダ子さん(66)、次女の純子さん(34)。小学生は純子さんの姉(37)の長女で防府市新田、小学4年、池田明優(あゆ)さん(10)と長男の小学2年、怜央(れお)君(8)。
同署によると宮里運転手が「中央線を越えたようだ」と話していることなどから、同署はトラックが中央線を越えて衝突したとみている。
現場は軽乗用車からみて、ゆるやかな右カーブの下り坂。
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投稿日:2011年03月11日(金)04時23分57秒
事故:衝突、3人死亡2人重体
トラックと衝突して大破した軽乗用車=山口県美祢市美東町真名で井川加菜美撮影 26日午後3時55分ごろ、山口県美祢(みね)市美東(みとう)町真名(まな)の県道で、中型トラック(4トン)と軽乗用車が正面衝突した。軽乗用車を運転していた同県防府市田島、池田要三さん(70)ら親子3人が死亡し、池田さんの孫の小学生2人が意識不明の重体。
県警美祢署はトラックの宮里貴幸運転手(31)=同県宇部市明神町2=を自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕したが、宮里運転手も頭を打って入院したため釈放した。
同署によると、死亡したのは池田さんと妻サダ子さん(66)、次女の純子さん(34)。小学生は純子さんの姉(37)の長女で防府市新田、小学4年、池田明優(あゆ)さん(10)と長男の小学2年、怜央(れお)君(8)。
同署によると宮里運転手が「中央線を越えたようだ」と話していることなどから、同署はトラックが中央線を越えて衝突したとみている。
現場は軽乗用車からみて、ゆるやかな右カーブの下り坂。
241投稿者:
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投稿日:2011年03月11日(金)04時23分58秒
事故:衝突、3人死亡2人重体
トラックと衝突して大破した軽乗用車=山口県美祢市美東町真名で井川加菜美撮影 26日午後3時55分ごろ、山口県美祢(みね)市美東(みとう)町真名(まな)の県道で、中型トラック(4トン)と軽乗用車が正面衝突した。軽乗用車を運転していた同県防府市田島、池田要三さん(70)ら親子3人が死亡し、池田さんの孫の小学生2人が意識不明の重体。
県警美祢署はトラックの宮里貴幸運転手(31)=同県宇部市明神町2=を自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕したが、宮里運転手も頭を打って入院したため釈放した。
同署によると、死亡したのは池田さんと妻サダ子さん(66)、次女の純子さん(34)。小学生は純子さんの姉(37)の長女で防府市新田、小学4年、池田明優(あゆ)さん(10)と長男の小学2年、怜央(れお)君(8)。
同署によると宮里運転手が「中央線を越えたようだ」と話していることなどから、同署はトラックが中央線を越えて衝突したとみている。
現場は軽乗用車からみて、ゆるやかな右カーブの下り坂。
242投稿者:
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投稿日:2011年03月11日(金)04時23分59秒
事故:衝突、3人死亡2人重体
トラックと衝突して大破した軽乗用車=山口県美祢市美東町真名で井川加菜美撮影 26日午後3時55分ごろ、山口県美祢(みね)市美東(みとう)町真名(まな)の県道で、中型トラック(4トン)と軽乗用車が正面衝突した。軽乗用車を運転していた同県防府市田島、池田要三さん(70)ら親子3人が死亡し、池田さんの孫の小学生2人が意識不明の重体。
県警美祢署はトラックの宮里貴幸運転手(31)=同県宇部市明神町2=を自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕したが、宮里運転手も頭を打って入院したため釈放した。
同署によると、死亡したのは池田さんと妻サダ子さん(66)、次女の純子さん(34)。小学生は純子さんの姉(37)の長女で防府市新田、小学4年、池田明優(あゆ)さん(10)と長男の小学2年、怜央(れお)君(8)。
同署によると宮里運転手が「中央線を越えたようだ」と話していることなどから、同署はトラックが中央線を越えて衝突したとみている。
現場は軽乗用車からみて、ゆるやかな右カーブの下り坂。
243投稿者:
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投稿日:2011年03月11日(金)04時24分00秒
事故:衝突、3人死亡2人重体
トラックと衝突して大破した軽乗用車=山口県美祢市美東町真名で井川加菜美撮影 26日午後3時55分ごろ、山口県美祢(みね)市美東(みとう)町真名(まな)の県道で、中型トラック(4トン)と軽乗用車が正面衝突した。軽乗用車を運転していた同県防府市田島、池田要三さん(70)ら親子3人が死亡し、池田さんの孫の小学生2人が意識不明の重体。
県警美祢署はトラックの宮里貴幸運転手(31)=同県宇部市明神町2=を自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕したが、宮里運転手も頭を打って入院したため釈放した。
同署によると、死亡したのは池田さんと妻サダ子さん(66)、次女の純子さん(34)。小学生は純子さんの姉(37)の長女で防府市新田、小学4年、池田明優(あゆ)さん(10)と長男の小学2年、怜央(れお)君(8)。
同署によると宮里運転手が「中央線を越えたようだ」と話していることなどから、同署はトラックが中央線を越えて衝突したとみている。
現場は軽乗用車からみて、ゆるやかな右カーブの下り坂。
244投稿者:
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投稿日:2011年03月11日(金)04時24分02秒
事故:衝突、3人死亡2人重体
トラックと衝突して大破した軽乗用車=山口県美祢市美東町真名で井川加菜美撮影 26日午後3時55分ごろ、山口県美祢(みね)市美東(みとう)町真名(まな)の県道で、中型トラック(4トン)と軽乗用車が正面衝突した。軽乗用車を運転していた同県防府市田島、池田要三さん(70)ら親子3人が死亡し、池田さんの孫の小学生2人が意識不明の重体。
県警美祢署はトラックの宮里貴幸運転手(31)=同県宇部市明神町2=を自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕したが、宮里運転手も頭を打って入院したため釈放した。
同署によると、死亡したのは池田さんと妻サダ子さん(66)、次女の純子さん(34)。小学生は純子さんの姉(37)の長女で防府市新田、小学4年、池田明優(あゆ)さん(10)と長男の小学2年、怜央(れお)君(8)。
同署によると宮里運転手が「中央線を越えたようだ」と話していることなどから、同署はトラックが中央線を越えて衝突したとみている。
現場は軽乗用車からみて、ゆるやかな右カーブの下り坂。
245投稿者:
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投稿日:2011年03月11日(金)04時24分03秒
事故:衝突、3人死亡2人重体
トラックと衝突して大破した軽乗用車=山口県美祢市美東町真名で井川加菜美撮影 26日午後3時55分ごろ、山口県美祢(みね)市美東(みとう)町真名(まな)の県道で、中型トラック(4トン)と軽乗用車が正面衝突した。軽乗用車を運転していた同県防府市田島、池田要三さん(70)ら親子3人が死亡し、池田さんの孫の小学生2人が意識不明の重体。
県警美祢署はトラックの宮里貴幸運転手(31)=同県宇部市明神町2=を自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕したが、宮里運転手も頭を打って入院したため釈放した。
同署によると、死亡したのは池田さんと妻サダ子さん(66)、次女の純子さん(34)。小学生は純子さんの姉(37)の長女で防府市新田、小学4年、池田明優(あゆ)さん(10)と長男の小学2年、怜央(れお)君(8)。
同署によると宮里運転手が「中央線を越えたようだ」と話していることなどから、同署はトラックが中央線を越えて衝突したとみている。
現場は軽乗用車からみて、ゆるやかな右カーブの下り坂。
246投稿者:
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投稿日:2011年03月11日(金)04時24分04秒
事故:衝突、3人死亡2人重体
トラックと衝突して大破した軽乗用車=山口県美祢市美東町真名で井川加菜美撮影 26日午後3時55分ごろ、山口県美祢(みね)市美東(みとう)町真名(まな)の県道で、中型トラック(4トン)と軽乗用車が正面衝突した。軽乗用車を運転していた同県防府市田島、池田要三さん(70)ら親子3人が死亡し、池田さんの孫の小学生2人が意識不明の重体。
県警美祢署はトラックの宮里貴幸運転手(31)=同県宇部市明神町2=を自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕したが、宮里運転手も頭を打って入院したため釈放した。
同署によると、死亡したのは池田さんと妻サダ子さん(66)、次女の純子さん(34)。小学生は純子さんの姉(37)の長女で防府市新田、小学4年、池田明優(あゆ)さん(10)と長男の小学2年、怜央(れお)君(8)。
同署によると宮里運転手が「中央線を越えたようだ」と話していることなどから、同署はトラックが中央線を越えて衝突したとみている。
現場は軽乗用車からみて、ゆるやかな右カーブの下り坂。
247投稿者:
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投稿日:2011年03月11日(金)04時24分06秒
事故:衝突、3人死亡2人重体
トラックと衝突して大破した軽乗用車=山口県美祢市美東町真名で井川加菜美撮影 26日午後3時55分ごろ、山口県美祢(みね)市美東(みとう)町真名(まな)の県道で、中型トラック(4トン)と軽乗用車が正面衝突した。軽乗用車を運転していた同県防府市田島、池田要三さん(70)ら親子3人が死亡し、池田さんの孫の小学生2人が意識不明の重体。
県警美祢署はトラックの宮里貴幸運転手(31)=同県宇部市明神町2=を自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕したが、宮里運転手も頭を打って入院したため釈放した。
同署によると、死亡したのは池田さんと妻サダ子さん(66)、次女の純子さん(34)。小学生は純子さんの姉(37)の長女で防府市新田、小学4年、池田明優(あゆ)さん(10)と長男の小学2年、怜央(れお)君(8)。
同署によると宮里運転手が「中央線を越えたようだ」と話していることなどから、同署はトラックが中央線を越えて衝突したとみている。
現場は軽乗用車からみて、ゆるやかな右カーブの下り坂。
248投稿者:
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投稿日:2011年03月11日(金)04時24分07秒
事故:衝突、3人死亡2人重体
トラックと衝突して大破した軽乗用車=山口県美祢市美東町真名で井川加菜美撮影 26日午後3時55分ごろ、山口県美祢(みね)市美東(みとう)町真名(まな)の県道で、中型トラック(4トン)と軽乗用車が正面衝突した。軽乗用車を運転していた同県防府市田島、池田要三さん(70)ら親子3人が死亡し、池田さんの孫の小学生2人が意識不明の重体。
県警美祢署はトラックの宮里貴幸運転手(31)=同県宇部市明神町2=を自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕したが、宮里運転手も頭を打って入院したため釈放した。
同署によると、死亡したのは池田さんと妻サダ子さん(66)、次女の純子さん(34)。小学生は純子さんの姉(37)の長女で防府市新田、小学4年、池田明優(あゆ)さん(10)と長男の小学2年、怜央(れお)君(8)。
同署によると宮里運転手が「中央線を越えたようだ」と話していることなどから、同署はトラックが中央線を越えて衝突したとみている。
現場は軽乗用車からみて、ゆるやかな右カーブの下り坂。
250投稿者:
TTKニュース
投稿日:2011年03月11日(金)15時26分56秒
太平洋沿岸に大津波警報・津波警報がでました。
岩手・宮城・福島には大津波が来襲します。
早めに高い所に避難してください。
岩手県 3m 11日14時50分
宮城県 6m 11日15時0分
福島県 3m 11日15時10分
北海道太平洋沿岸中部 1m 11日15時30分
青森県太平洋沿岸 1m 11日15時30分
茨城県 2m 11日15時30分
千葉県九十九里・外房 2m 11日15時20分
伊豆諸島 1m 11日15時20分
251投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月11日(金)18時19分18秒
こんばんわぁ!
皆さん、地震大丈夫でしたかっ?
私のところは2度揺れたものの、どちらもあまり強くなく...
ただ1度目かなり長かった;>A<;
地震ほど怖いものありませんからねぇ...
今ニュースで横浜市の映像見て運がいいなと思いましたっ^^;
あめぞうの皆さんがご無事でありますように
今日は更新お休みしますm(_ _)m
でわまた!
252投稿者:
児童虐待、EMIさんや相対性理論さんが
投稿日:2011年03月11日(金)20時00分04秒
テーマにしてきたものだね
なかでも性的虐待は一番酷い。信頼してきた大人から裏切られて心を閉ざしてしまう
本当に早くなくなって、これ以上苦しむ子供達がでないでほしい
256投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月12日(土)22時32分51秒
こんばんわ!
全チャンネルが地震ニュース、早く平和が来て欲しいっ
少しでも被害者が減ってくれる事を祈るばかりですね
小説家の方々の無事が少しずつ確認できてるようで...
まだまだホッとは出来ませんが良かった>x<
>249さん
あげありがとうございます
>250さん
津波も地震以上に恐ろしいですもんね((;--
実際その波に呑みこまれて亡くなってる方も居るようですし...
私の家は近くに川があるものの、塀があり更に坂もあるので
絶対に川や海に近づかないで!としか言えないのが残念ですORZ
258投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月12日(土)22時38分47秒
>252さん
そうですね...
性的虐待なんて許されない行為っ!
子供は大人を頼る事しか出来ないのに...って思います
大人の勝手な行動で純粋な子供を傷付けるなんて許せませんね-"-#
中にはそれがトラウマになって「自分は汚い」って思う方も居ますから
児童虐待、児童放棄、性的虐待ate...子供は大人の玩具じゃないっっっ!!
>253さん
あげありがとうございます
>254さん
あげありがとうございます
>255さん
ありがとうございます
255さんもご無事で...良かったです^o^
259投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月12日(土)22時39分16秒
滉一は、何も言わなかった。
黙って俺の眼から流れる涙を見ている。
俺は、何も言わない滉一に感謝した。
滉一は、きっと分かっているんだ。
今、ココで何を言っても、俺にとっては戯言でしかないんだと。
その口から出る言葉は、相手の首を絞める事だと。
分かっているから、滉一は何も言わなかったんだ。
俺はそんな滉一に、心の中で「ありがと」と呟いた。
「じゃあ俺、帰るわ。澪、話聞いてくれて……ありがとな」
俺はそう言って腰を浮かせた。
その時だった、滉一の声がしたのは。
260投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月12日(土)22時39分58秒
「遼希、お前の誕生日って……!!」
「……二月一日だけど……」
滉一がその答えを聞いて笑顔になる。
「じゃあお祝い、みんなでしよっか!!」
お祝い?
お祝いって……。
「俺と、藍と、一木でお前の誕生日パーティーしよっか!!」
俺の……誕生日パーティー?
そっか……。
滉一は滉一なりに……。
「……ありがとな。ちゃんとプレゼント用意しとけよ!!」
滉一も、俺の言葉の意味が分かったみたいで、笑顔でうなずいた。
俺は自転車をこぎながら思った。
今年は、一人じゃない……と。
261投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月12日(土)22時44分42秒
訂正
259 9行目 澪=滉一
前にも同じ事したような、してないような...笑
でゎまた
262投稿者:
age
投稿日:2011年03月12日(土)22時51分25秒
あげ
263投稿者:
子供は大人の玩具じゃないっっっ!!
投稿日:2011年03月12日(土)23時04分38秒
心にグッと響いた
川島さんの名言よりもいい言葉だ
264投稿者:
川島さんの名言
投稿日:2011年03月13日(日)02時59分50秒
もっとかわいいアナウンサーとか出してくれたら嬉しいのですが出ているのは安藤裕子さんと鶴丸さんだけ。
266投稿者:
>64
投稿日:2011年03月13日(日)19時01分20秒
もう許してやれってw
267投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月13日(日)22時15分47秒
こんばんわ!
まだまだ気が許せない今、いかがお過ごしですか?
「こういう時こそ 笑顔 が大事」
私達が笑顔であればきっと被害者の方へ想いが届くはずっ!
何も出来ないんじゃない、きっと何か力になれる事がある
有名人の方々って凄いですね!
ブログ読んで涙出そうになりました>n<;
ただ「被害者が減りますように」と祈るだけの私とは大違いだわっ
269投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月13日(日)22時35分26秒
>257さん
昨日コメント返し忘れてしまい、すいませんでしたm(_ _)m
改めてあげありがとうございます
>262さん
あげあげありがとうございます
>263さん
えぇぇぇぇぇΣ0w0
わっ...私の言葉に感動されたですとっ?
いやいやいや((--;
世の中にはもっと感動する言葉いっぱいありますよぉ
ただ思いをぶつけただけの言葉なんてだたの小さい小さい石っころ、砂利です←
>264さん
川島さんがそんな事を言ってらしたんですか?
失言なんて誰にだってありますよ!この私にだって山ほどありますし...笑
大丈夫ですよ、うんっ(何が?
270投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月13日(日)22時36分22秒
>265さん
あげありがとうございます
>266さん
きっと川島さんが見たら喜ぶと思います^^*
>268さん
あげありがとうございます
ちょっとしたハプニングがありまして文章を変更させている所があります
ご了承下さいm(_ _)m
271投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月13日(日)22時37分33秒
誕生日まで、あと一日。
今年は、違う。
そう思える。
友達や、好きな人に囲まれて過ごすパーティーは、どれだけ幸せなのだろう。
そう想い、自然と笑顔になる。
コンコン、とドアを叩く音がした。
「はい?」
「遼希くん、いい?」
おばーちゃんの声だ。
俺はドアを開けた。
272投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月13日(日)22時38分13秒
「どしたの? 何かあった?」
俺の笑顔とはうらはらに、おばーちゃんの顔は曇っている。
「……おばーちゃん?」
「……あ……。
ううん、何でもないわ……。おやすみなさい、遼希くん」
何でもないわけがない。
だけど、俺はその時、おばーちゃんに聞き返す勇気がなかった。
この時……俺が聞き返していれば、あんな事にはならなかったのかもしれない。
273投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月13日(日)22時38分38秒
「遼希ーっ!!誕生日おめでとーっっ!!!」
有海がそう言い、クラッカーを鳴らす。
パンパンと音がして、たくさんの色とりどりのヒモが出てくる。
俺は下を向いて、笑った。
滉一や、藍も、ワーイ!!と拍手をしている。
「ありがと」
短い言葉だけど、精一杯の想いを込めて言う。
「じゃあ、ケーキ食べようか!」
有海が箱を開ける。
ケーキの上に乗っかっているプレートには、「遼希、誕生日オメデトウ」と書いてあった。
涙が出そうになる。
幸せな時だった。
おばーちゃんが来るまでは。
274投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月13日(日)22時39分03秒
「遼希くんっっ!!!」
そう叫んで突然、おばーちゃんは部屋に入ってきた。
「どーしたの?」
おばーちゃんはハァハァと息を切らしながらも叫んだ。
「遼希くんの……お母さんがッ……!!!」
276投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月13日(日)22時39分28秒
俺の……母さんが……?
予想外の展開に、有海たちも驚いている。
「お母さんが……ッ……」
おばーちゃんの声は震えていて、肩が上下に動いていた。
「どしたの?ちゃんと説明して」
俺はおばーちゃんの背中をさすりながら言った。
「コレ……」
そう言ったおばーちゃんの手に握られていたのは……手紙……?
俺はそれを受け取り、急いで裏を見た。
277投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月13日(日)22時39分55秒
そこに書かれていた名前は――――――――――
俺の母さんの名前。
昔、俺の事を捨てた……女の名前。
「おばーちゃん、これ……」
声が上手く出ない。
震えてしまう。
「今、ポスト見たら……入ってて……」
俺はその言葉が終わる前に、手紙を開けた。
そこには――――――――――――。
278投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月13日(日)22時40分50秒
遼希へ
あなたに、届かない手紙を書こうと思います。
きっと、届かないと思います。
それは、遼希への場所という事ではなくて、あなたの心に、届かないかもという事です。
遼希は、今年で16歳ですね。あなたが、どんな姿になっているか、私には分かりません。
あなたの眼に、私はどんな姿で写っているのでしょうか?酷い母親ですか?
もしかしたら、私の事など、覚えていないのかもしれません。
遼希は、私の事憎んでいると思います。
あなたが覚えているかは分からないけど、私は遼希を捨てて、男性の方に走った憎い母親です。
今、私がその時の事を何か言っても、あなたには言い訳にしか聞こえませんよね。
279投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月13日(日)22時41分21秒
それからも、私はあなたの事を、迎えに来ていません。
それには、色々な訳があるのですが、ココでは話さないことにします。
あの時、私があなたを捨てて青空園を出てく時、あなたが流した涙は今でも覚えています。
その時から、私は後悔の毎日です。
悔やんで、悔やんでも、悔やみきれない、夢で時々出てきます。
人はいつでも、後悔ばかりです。
だから、遼希、あなたもそんな何気ない毎日の1秒1秒を大事にして下さい。
私が言える事じゃありません。だから、遼希にはそうなってほしいんです。
280投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月13日(日)22時41分49秒
実は、私は今、青空園からほど近い、桜木市に住んでいます。
でも、仕事の都合で、今日、大阪に行くことになりました。
ただ、それを伝えたくて、あなたにこの手紙を書きました。
そして……誕生日を祝うために、書きました。
……遼希は、どんな子に育っているかな……。
明るい子?騒がしい子?優しい子?意地っ張りな子?わがままな子?
どんな子でも、私はイイと思う。だって、遼希は、遼希なんだから。
この世界で、1人しか、いないのだから。
遼希、ごめんね。そして、ありがとう。
生まれてきてくれて本当にありがとう。
281投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月13日(日)22時42分09秒
最後に書かれた、文字。
「生まれてきてくれて本当にありがとう」
何回も消して、書きなおしたと思われるような、黒い跡。
何で。
何で。
何で。
『生まれてきてくれて 本当に ありがとう』
どんな言葉よりも、嬉しい言葉。
何でそんな言葉を……。
282投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月13日(日)22時42分47秒
暖かいモノが、一筋流れ落ちる。
何で……俺、泣いて……。
いつもなら、いつもの俺なら、「バカみたい」
そんな風に思うのに、こんなに嬉しくて、涙が出るんだろう。
俺、どうかしちゃったかな……。
その時、俺の心に、今まで想ったこともなかった言葉が出てきた。
逢いたい。
母さんに、逢いたい。
逢って、話して、母さんの口から「生まれてきてくれて本当にありがとう」って言われたい。
逢いたい……ッ……!!!
283投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月13日(日)22時43分51秒
>275さん
あげありがとうございます
でゎ今日はこの辺で失礼します^^ノ"ノ
290投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月15日(火)18時42分41秒
こんばんは^^
花粉症を甘く見ちゃいけない...と改めて感じた今日いかがお過ごしですか?
まっかなお鼻の〜刹那さんわぁ〜♪
続きは皆さんにお任せしまぁす...笑
291投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月15日(火)19時05分14秒
更新はまた後で、時間があればしたいと思いますm(_ _)m
今はとりあえずコメ返しだけして失礼しますねっ
>284さん
あげありがとうございます
>285さん
あげありがとうございます
>286さん
あげありがとうございます
292投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月15日(火)19時06分50秒
>287さん
いやいやいやいやいやいやいやいやいやいや((- -;
北海道といえば、新鮮な魚介類と雪っ!
羨ましいですよねぇ...でも寒さ苦手な私には遠い夢のお話>x<;
>288さん
中東ですか^^;
>289さん
あげありがとうございます
でゎ...
295投稿者:
刹那@希さんに期待中っ★
投稿日:2011年03月16日(水)23時15分40秒
こんばんわ!
世界仰天ニュースとベストハウス見てたらこんな時間になっちゃいました^^;
眠たいのに寝れない...ORZ
>293さん
あげありがとうございます
>294さん
省略あげありがとうございます!笑
296投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月16日(水)23時17分05秒
逢いたいという、衝動。
熱く重なる空気。
落ちてくる、温かい涙。
全部、全部、今までとは違うものに思えてきて。
心の中は暖かくて、何かに抱かれてるような気がした。
「おばーちゃん!!俺ッ……」
おばーちゃんは何も言わなかった。
でも、静かな声で言った
「いってらっしゃい、遼希くん」
俺は部屋を飛び出した。
逢って、何をすればいいのかなんて分からないけど、ただ逢いたい。
そう想うのは、いけないことなのか?
297投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月16日(水)23時17分54秒
桜木市……。
分からなかった。
母さんが隣の市の桜木市に住んでいただなんて。
でも、今日大阪に行くっていってた。
桜木市から大阪へ一番スムーズに行けるのって……。
桜木駅。
あそこから、新幹線で行けば……。
半ば信じられない考えだけど、俺はそれに賭けることにした。
もし、行って母さんがいなかったら俺は深い絶望に襲われるだろう。
でも、いたら……。
いたら、俺はどんな反応をするのだろう。
母さんは笑うだろうか。
あの時……みたいに。
298投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月16日(水)23時18分21秒
俺はブルブルと頭を振った。
今、ココで考えても仕方ない。
それは、その時に分かることなんだ。
俺は、手を上げてタクシーを待った。
やがて、タクシーが立ち止まると、俺は急いで乗り込み、「桜木駅」と答えた。
タクシーは出発した。
俺の複雑な想いを載せながら。
299投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月16日(水)23時19分04秒
タクシーに乗っている時間はとても長く感じた。
もっと、もっと、もっと、早く。
間に合わない。
追いつかない。
その背中に、手が届かない。
待って。
待って。
待って。
待てよ……!!!
300投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月16日(水)23時20分23秒
……どれぐらい、時間がたったのだろう。
気がつけば、そこは桜木駅で。
「……あ……ッ……」
上手く、声が出ない。
「お客さん、お金」
現実に戻り、お金を渡す。
「ありがとうございました」
運転手さんの声が聞こえる。
俺はドアを開けた。
勢いよく飛び出す。
心、体、頭、全てが俺を急かして、脚がふらついいても、必死に走った。
逢いたい。
逢いたい。
逢いたい。
ただそう想う。
そして、願うんだ。
301投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月16日(水)23時20分59秒
「はぁッ……!!はぁっ……」
息が切れる。
辺りを見回すと、隣の人と喋ってる人、新聞を読んでいる人と様々な人がいた。
母さん……らしき人はいない。
13年も逢っていないのだから分かるわけないだろう。
けれど、それは俺の心に大きくて重い鎖を落とした。
「……やっぱ……間に合わなかったか……」
自分を落ち着けるように冷静に言ったつもりだった。
自分に、そう言い聞かせてた。
でも……!!!!
「……ッ……うッ……かはッッ……ウッ……」
声にならないモノが口から溢れ出てきて。
302投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月16日(水)23時21分23秒
泣きたくて。
泣きたくて。
ううん……違う。
本当は、泣きたくなかったんだ。
だけど、気がつけば泣いていて。
大粒の涙をこぼしていて。
周りの人に、変な眼で見られているのが分かっても、俺の涙は止まらない。
もう、泣くならいっそもっと、もっと、もっと。
一生の涙を流したい。
枯れるほど、泣きたい。
嫌だ。
悲しい。
苦しい。
303投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月16日(水)23時28分13秒
眠さ限界です
おやすみなさいz..Z..
308投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月19日(土)02時51分56秒
おはようございます!ww
今起きた訳じゃないですよ...今から寝るんです←
ネコ型ロボットならぬ夜型人間になってます
ここ最近お休みが多くて本当に申し訳ありませんm(_ _)m
家庭の事情によりしばらくの間更新できなくなりそうです
来れても恐らくコメ返すか少し更新するくらいになると思いますORZ...
本当にすいませんっっ
まだ予定が分からないので何とも言えませんが終わり次第いつも通りに戻りますので!
では今日もコメ返して失礼します
309投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月19日(土)02時52分52秒
>303さん
あげありがとうございます
>304さん
あげありがとうございます
>305さん
あげありがとうございます
>306さん
あげありがとうございます
>307さん
あげありがとうございます
315投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月21日(月)22時15分12秒
こんばんわぁ^^
大分暖かくなった今いかがお過ごしですか?
まだまだ続く地震に原発に...花粉症
3ヶ月もの間にこれだけ問題ばかり起こるのなら、その後はきっと良い事がある!
ではコメ返と少し更新して失礼させて頂きますm(_ _)m
>310さん
あげありがとうございます
>311さん
あげありがとうございます
>312さん
あげありがとうございます
317投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月21日(月)22時17分35秒
>313さん
普段他の方の小説を読まない私が思わず読み入ってしまう作品を描く希さん...
一体何者なんでしょうか?
あんな素晴らしい方に凡人の私が勝てるなんてそんな罰当たりな事;>A<;
私は私なりに頑張れば、成り行きで何とかなると思ってますからっ!笑
>314さん
あげありがとうございます
318投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月21日(月)22時18分46秒
「あの……どうかしましたか?」
顔を上げると、40代の女性の顔があった。
優しい笑みを浮かべている。
俺は涙を袖で拭った。
カッコ悪い。
なに泣き顔とか見られてんだよ。
「ハイ、ハンカチ。これで、拭いてください」
白いハンカチが手渡される。
俺はポンポンと軽く涙を拭いた。
「ありがとうございます……。すみません、ホントに……」
「いいのよ。泣きたい時は泣いて。私だって今すごく泣きたい気分だから」
悲しそうな顔だ。
319投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月21日(月)22時20分20秒
「なんで……泣きたいんですか……?」
「私、昔とっても大事な人にとっても悪いことしたの。
それで、今日ひさしぶりにその人に手紙書いて、逢いたいなって想ったの。
でも、その人……来なかったわ。
私、来ると勝手に期待して、いくつもの新幹線を見送ったの。
バカでしょ?呆れちゃうでしょ?
そういう自分に泣きたいの。そして、大事な人に逢えなくて……だから、泣きたいの」
「そ……ですか……」
大事な人に逢えなくて……。
俺と一緒だ。
俺も、逢えなかった。
「あ、コレ本当にありがとうございます」
ハンカチを渡す。
320投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月21日(月)22時20分58秒
その時、フワッといい匂いがした。
甘い花の様な、とても優しい匂い。
あれ……この匂い何処かで……?
記憶を手繰る。
過去へ過去へと戻っていく。
その時、現れた記憶は――――――――――――――。
「―――母さん……」
321投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月21日(月)22時22分21秒
>316さん
あげありがとうございます
では今日はこれで...
329投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月27日(日)14時01分58秒
こんにちは
今まで更新できなかったのは色々理由がT^T
実は先週から身体の調子が悪く熱が9度近く出てしまい...
医者に行ったり布団で大人しくしてなきゃいけなかったり...
パソコン所か携帯さえ弄る余裕がありませんでしたっ;x;
今は点滴や薬のおかげで大分調子がいいので
今日の夜辺りから更新再開できればいいなぁ〜って思ってます!
でゎまた^^ノ"
331投稿者:
お大事に
投稿日:2011年03月27日(日)17時23分50秒
332投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月27日(日)20時00分48秒
こんばんわぁ*^v^*
お昼の予告通り少し更新したいと思いますっ★"
>322さん
あげありがとうございます
>323さん
あげありがとうございます
>324さん
お母さんと再会しちゃいましたねぇーっ^^
会いたかった気持ちと捨てられた悲しみ...きっと複雑な気持ちなんだろうなぁ...
って私がしんみりしてどうするって話ですね!笑
続き楽しみにして下さってありがとうございますm(_ _)m
>325さん
あげありがとうございます
333投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月27日(日)20時29分47秒
>326さん
あげありがとうございます
>327さん
あげありがとうございます
>328さん
省略あげありがとうございます
>330さん
あげありがとうございます
>331さん
すすすすす...すいませんm(_ _)m
その優しい言葉が私の一番の薬、これでどんどん元通りになると!
さすが私の事を分かってらっしゃいますね〜笑/ォィ
ありがとうございます^o^
334投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月27日(日)20時30分24秒
「母さん……」
その一言が口から漏れた。
他には、何も発せなかった。
母さんは瞬きを数回繰り返し、その後静かな声で言った。
「……遼希……遼希なのね?」
俺は静かにうなずいた。
奇跡だ。
母親と再会だなんて。
「遼希…!ごめん、今まで……ッ……!!」
母さんが俺の腕を掴んで言う。
俺は腕を掴まれてる手を瞬時に離してしまった。
あれ……何で俺……。
335投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月27日(日)20時31分44秒
「は、るき……?」
母さんの眼には涙が浮かんでいる。
「意味分かんねぇよ!!何でいまさらッ……。
俺がこの13年間どんな想いで暮らしてきたのかアンタには分かるかよ!!」
違う。
本当はこんな事、言いたくないんだ。
『逢いたかった、ありがとう』
そう言いたいのに、口からは罵声の様な声が飛び出してくる。
何で、何で。
違う、違うよ母さん。
なのに、頭で想っていることと、反対のことを言ってしまうんだろう。
336投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月27日(日)20時33分05秒
「ごめん……。ごめんね……遼希……」
母親の眼からは涙が絶えることなく流れ落ちていく。
「ごめんで済まされるかよ……!!!」
俺は駅を飛び出した。
体も、想い通りに動かない。
逃げたくない。
話したい。
向き合いたい。
なのに何で俺は、逃げているのだろう……。
脚が勝手に動く。
気がつけばタクシーの中にいて、青空園へと向かっていた。
「……ッ。ごめんッ……。ごめん母さん……」
母親の涙を思い出し、自分の眼からも涙が流れ落ちる。
ごめんな、母さん。
337投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月27日(日)20時35分03秒
ちょうどキリがいいので短いですが今日はこの辺で
お風呂入って寝ます、おやすみなさいz..Z...
341投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月30日(水)23時11分24秒
こんばんわ^^
やけに目がショボショボする今日いかがお過ごしですか?
体調はおかげさまで大分...いやもう完全復活と言っていいはず!
ただ普段ツンツンな弟やガミガミうるさい母親が病気の間ずっと優しくて...
それがまたしばらく見れないんだと思うとちょっぴり寂しかったりします>v<笑
このままずっと病気なら今みたいな苦労しなくて済んだんでしょうかねっ
にしても最近体調崩す事多すぎる;o;
体調管理だけは本当に気をつけて下さいm(_ _)m
342投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月30日(水)23時13分28秒
>338さん
あげありがとうございます
>339さん
あげありがとうございます
>340さん
あげありがとうございます
でゎ更新します
343投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月30日(水)23時15分16秒
「遼希っ、おかえり!!」
ドアを開けると有海の笑顔があった。
「お、おぉ。……ただいま。滉一と細川は?」
「もう帰っちゃった……。2人とも、明日は色々と忙しいんだって」
「そっか……」
靴を脱ぎ、上がる。
「……お母さんと逢えた?」
「……うん」
有海の顔を見ないで答える。
きっと、顔を見たら俺は何も話せなくなってしまう。
「ホント!?良かったぁ……。お母さん何か言ってた?」
「……何も。話さなかった。……俺、逃げちまったんだ」
え、と有海が小さくつぶやいたのが聞こえる。
344投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月30日(水)23時15分45秒
あーあ……。
俺はなにバカな事してんだろうなぁ……。
せっかく逢えたのに、せっかく話せたのに、自分からそれを蹴ってしまった。
「そんな簡単に、想いは届かないよ。
でも……さ、遼希にとっては、大切なお母さんなんだよ?
母親とかうざいって思うかもしれないけど……。
……あたしは、どんなに望んでも親に逢えないから遼希がすごく羨ましいんだ。
遼希は、声聞くことも、姿を見ることも出来るじゃん……?
だから、そういうの…大事にしようよ……」
あ、そっか……。
有海みたいに、親に逢えない子もいるんだ……。
それに比べたら、俺はどんなに幸せなんだろう……。
「分かってたんだよ……。そんなの、分かってたのにッ……俺……」
透明な粒が涙から零れ落ちる。
345投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月30日(水)23時16分18秒
バカだ、俺。
分かってたんなら、分かってたんなら……。
何でッ……!!!
後悔ばかりが、頭をよぎる。
有海は、何も言わなかった。
背中を丸め、涙をこぼす俺を見ていた。
そして、ゆっくり、優しく、俺の背中をさすってくれた。
346投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月30日(水)23時16分43秒
それから、何日経ったのかも分からない。
ただ、気がつけば時間が過ぎていって、俺一人取り残されていく感じがした。
……全ては、俺のせいなんだ。
俺のせいで……!!
いろんな人に迷惑をかけてしまった。
それを俺は、他人のせいにしているんだ。
俺は最低だ……。
347投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月30日(水)23時17分13秒
「遼希」
有海に名前を呼ばれる。
確か、母親にも名前を呼ばれた。
ただ、「遼希」と言っているのに、母親の時とは違う感じがする。
何故だろう……。
母親……だからか……な……。
「何?有海」
無理して笑顔を作る。
心が痛い。
深い傷を負ってしまったんだ、自分のせいで。
「……無理して、笑わなくていいんだよ……。ね、遼希……」
有海の優しさに触れ、思わずこの手で抱きしめたくなる。
だが、その一歩前で俺は心を制止した。
ここで、有海に甘えたら、俺は確実にダメになる……。
348投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月30日(水)23時17分56秒
「……ありがとう」
少し明るい声で言う。
トントンと、ドアを叩く音がして、おばーちゃんが入ってきた。
「何?」
「あのね、遼希くん……。あなたに、逢いたい人が来たの……」
「……誰?」
背筋が張り付く。
凍ったように、手が動かない。
そこに現れたのは――――――――
349投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月30日(水)23時18分24秒
ドアの奥から、一人の女性が出てきた。
「か……あさん……」
喉の奥から、声が出ない。
母親は、静かに部屋の中に入った。
「有海ちゃん……よね?
ごめんなさい、遼希と二人きりにしてくれる……?」
有海は、何も言わずに、部屋から出ていった。
そして、ドアを閉めた。
部屋のなかには、俺と、母さんだけになった。
350投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月30日(水)23時18分41秒
気まずい空気が流れる。
重いモノだ。
「な……んで、母さんは、俺のコト…迎えに来なかったんだよ」
気がつけば、そんな言葉が口から出ていた。
何で言ったんだろう。
途端に、激しく後悔する。
「……本当は、あなたが十歳になったら、迎えに行こうと思ってたの……。
でも、病気になっちゃって……」
『病気』
そんな言葉が母親の口から出て、俺は驚いた。
351投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月30日(水)23時19分12秒
「…その後も、ずっと入退院を繰り返して……。
癌だったの……。再発とかもして……。やっと、一ヶ月前に退院できたの」
ギュッと拳を握る。
深呼吸をした。
「じゃあ……俺を捨てたときに、一緒にいた男の人は…誰……なんだよ……」
「…………新しく、再婚した人よ……。
私は、あなたを捨てて、あの人の方に行ったの……。ごめんね……」
俺は立ち上がった。
何でかわからないけど、立ち上がった。
「何でッ……。俺よりそっちの男の方が大事だったのかよ……!!!」
「違うわ」
母親は静かに首を振った。
352投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月30日(水)23時19分37秒
「あなたは、とても、とても大事だったわ……。
ねぇ、遼希。さっきの有海ちゃん……あなたの、彼女なんでしょ…?
遼希にとって、有海ちゃんはとても大事な存在よね……。
でも、そんなとき、親友と、彼女、どっちかを選べと言われたらどうする……?」
「――――――――」
答えに詰まる。
有海と、滉一と細川。
俺は、どっちも捨てたくない。
どっちも大事にしたいのに、どちらかを選ぶなんて……。
そんなコトを、母親はいっぱい悩んで、出した結論が、好きな人、だったんだ……。
353投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月30日(水)23時20分09秒
「……じゃあ……最後に……何で、俺を見て笑ったの……?」
「……泣き顔なんか、見せられなかったから……。
【遼希、頑張って、お母さんも頑張るから……本当にごめんね】
そういう……意味だったの……。
泣いて出発するより、笑った方がいいじゃない……」
いつの間にか、心のどこかで痞えていたモノが、一瞬でなくなった。
心が、暖かくなった。
いつの間にか、また涙があふれ始めた。
俺は何回、泣いているんだろう……。
でも、こういう事で泣くのは、きっと母親の事を想っているからだよな、きっと。
母さんは、俺の頭に手を置いた。
小さいけど、優しくて、温かい手。
母さんは、満面の笑顔で優しく、温かく言った。
355投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月30日(水)23時23分26秒
遼希の過去はこれで終わりです
次回から今度は有海の過去について描いていきます
でゎ今日はこれで...
360投稿者:
刹那@ロンブー亮さぁぁぁぁぁん(ハァト
投稿日:2011年03月31日(木)21時43分24秒
こんばんわ
アメトークを結局最後まで見てしまった今日いかがお過ごしですか?
いやぁ〜活舌悪い芸人がこんなに面白いとは思いもしませんでした^^*
特に最後の「踊る大捜査線」続編希望っっ!
私ああゆうの大好きですwwアホっぽいの大好きですww絶対見ますww
>356さん
あげありがとうございます
>357さん
あげありがとうございます
>358さん
あげありがとうございます
>359さん
あげありがとうございます
361投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月31日(木)21時48分34秒
―有海視点―
遼希とお母さんも、無事、絆が深まり、それから約二週間経った。
遼希は、あれから、お母さんと電話やメールでよく話すそうだ。
いいなぁ……。
羨ましい……。
そんな事を、心の片隅で想う。
あたしは、どんなに望んでも、親に逢えないから――――――――――。
ふぅ、と小さなため息をつく。
ふと眼をやると、廊下の端の方で、遼希と滉一くんが喋っていた。
「おー……ぃ……」
何故だが、声をかけることを躊躇ってしまった。
なんか、そう感じたんだ。
あたしはこの時、2人の会話を聞かなければよかったのだろうか……。
362投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月31日(木)21時49分05秒
「そーいえばさ、遼希。俺、不思議な人に会ったことあるんだ」
「不思議な人? 何ソレ」
遼希が軽く笑う。
「いつだっけ?確か……俺が五歳ぐらいの時。
眠れなかったから、家出て、近くにある墓場に行ったんだ。
そこでさ……なんか、俺と同じ年ぐらいの女の子が泣いててさ……」
ドクン、と心臓が脈打つ。
息が苦しい。
でも、聞かなきゃ。
その女の子って……。
「なんか、その子泣きやまなかったから、いろいろ言ったんだよね」
「いろいろって何だよ?」
心臓の音が激しくなる。
363投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月31日(木)21時49分37秒
「えっと……
『星は全ての人の生き方を知っているんだ。
その人の人生にどんな迷路があっても、ちゃんと、その人の行きつく先を知っているんだよ』
俺のばーちゃんが、死ぬ前俺に言ってくれた言葉なんだよね」
眩暈がする。
どんどん、暗闇に引きずり込まれる気がした。
ウソ……。
じゃああの男の子は……滉一くん……。
364投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月31日(木)21時50分20秒
「へー、いい言葉だな」
「うん、それでさ、またばーちゃん言ったんだ。
『この言葉の意味が分かったなら、
それは星が示した自分の生き先に気付いた時なんだよ』
ってさ」
あたしは駆けだした。
これ以上、滉一くんの顔は見れないと思った。
ねぇ、何でただの人違いだったのに、こんなに動揺するの?
誰か教えてよ――――――――――――――――。
365投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月31日(木)21時51分02秒
駆けた、どこまでも。
人にぶつかって、それでも、脚は止まらない。
「はぁ……はぁ……」
やっと停まり、息を吸う。
――――ズキッ……。
「うッ……」
突然、ひどい頭痛が襲う。
痛い。
頭が痛い。
今まで感じた事のない痛みだ。
<――――――――あ……あみ……>
366投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月31日(木)21時51分24秒
……誰?
どうしてあたしの名前を知っているの?
あなたは誰?
<ご……めん……ね……。ごめ…………ん……>
嫌だ。
嫌だ。
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!!!
入ってこないで。
思い出させないで。
嫌……。
367投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月31日(木)21時52分16秒
「有海?大丈夫?」
誰の声?
あぁ……藍ちゃんか……。
良かった……。
やっと、悪夢から逃れられる……。
そう想った瞬間、体の力が抜ける。
有海は、ゆっくり、まるでスローモーションの様に倒れていった。
368投稿者:
EMIのスレでは
投稿日:2011年03月31日(木)21時55分01秒
アメトークの話題で結構盛り上がるのに
同じ話題出して何故ここはそんなに盛り上がらないんだろう
369投稿者:
刹那
投稿日:2011年03月31日(木)21時55分55秒
次の更新で有海の過去が明らかになります
遼希とはまた違う、重い過去を背負う有海
それは一体何なのか...
でゎおやすみなさいz...Z...
374投稿者:
有海の過去気になる・・・
投稿日:2011年04月02日(土)02時28分36秒
最初にもあったこの言葉
「星は全ての人の生き方を知っているんだ。
その人の人生にどんな迷路があっても、
ちゃんと、その人の行きつく先を知っているんだよ」
いい言葉だ
377投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月02日(土)22時19分41秒
こんばんは
「ごくせん THE MOVIE」を見て泣きかけた刹那です!
私もヤンクミみたいな熱くて真っ直ぐな先生が良かったなぁ...
・・・やさぐれてる訳じゃないですよ?
とっても素直な生徒ですからねっ?ww
378投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月02日(土)22時20分29秒
>368さん
そ、それゎ...
EMIさんのトークがとっても上手だからですよっ!
丁寧で面白くて一人一人ちゃんとコメ返してて...
私と大違いですもんね^^;
それにFANの方々の数だって比べ物になりませんし
希さんもEMIさんだったと聞いて「やっぱり」と思ったくらいですからっ>A<;
さすが...凄いですよねぇ〜
>370さん
続きが気になる
私には何よりその言葉がいっっっちばん嬉しいです★三
もちろん感想もあげも、もう感謝しきれないくらい嬉しいですが...
やっぱり次を楽しみにして下さるのは「描いてて良かった」って思わせてくれるんですよね!
ありがとうございます^^
>371さん
あげありがとうございます
379投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月02日(土)22時21分46秒
>372さん
省略あげありがとうございます
>373さん
あげありがとうございます
>374さん
続き楽しみにして下さってありがとうございます
370さんにも言いましたが本当にその言葉が素直に一番嬉しいです!
一見難しそうな言葉に見えて実は深い意味があったり...
私もこの言葉は凄くお気に入りです^^
何か悩み事とかあった時とかこの言葉聞かされたらきっと涙止まらないと思います
ただでさえ涙腺ゆるゆるなのでっ笑
>375さん
あげありがとうございます
380投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月02日(土)22時22分16秒
>376さん(刹那さん)←
あげありがとうございます 笑
自分で上げました、ハイ。
では更新します
381投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月02日(土)22時22分45秒
十二年前―
「ねぇ、おかあさん見て!!海が見えるよ!!」
幼い有海は、飛行機の窓から海を指差した。
「ほんとね。キレイだね」
母親はニッコリ微笑んでいった。
「ほら、あなた。海が見えるわよ」
「おとうさんも見て見て!!!」
父親は、窓を覗いた。
「コッチからは、海は見えないぞ」
通路をはさんで、一人で座っている父親は、有海と反対方向なので見えないのだ。
「おとうさん可哀想!!海ね、とっっても綺麗だよ!!」
有海はそう言って笑った。
四歳の夏。
家族三人で、沖縄へ旅行に行った、帰りだった。
382投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月02日(土)22時23分12秒
「おかあさん、海、赤ちゃんも見てるかなぁ?」
「ええ、見てるわ、きっと。絶対喜んでいるよ」
そういう母親のおなかは大きく膨らんでいた。
生後五か月の赤ちゃんを宿していたのだ。
「有海も、お姉ちゃんになるんだなぁ」
父親がどことなくいう。
その眼は、とても優しかった。
「あみね、赤ちゃんが生まれたら、赤ちゃんの事抱っこしたい!!」
そう言って、母親のお腹を撫でる。
「いいわよ。たくさん抱っこして。赤ちゃんも喜ぶわ」
母親はそう言って、微笑むのだった。
383投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月02日(土)22時23分36秒
「ねーおかあさん、あとどのくらいでお家着くの?」
「そうねぇ……。あと四十分もすれば着くんじゃないかしら」
長いなぁと有海は思い、椅子に座りなおした。
「有海。アメ食べるかい?」
父親が掌にピンクの包み紙にくるまれたアメをのせた。
「ありがとう!!」
包み紙を取り、口に運ぶ。
いちごみるくの味がした。
「あまい……」
あたしは、このアメの味を、一生忘れることが出来ない。
これからも、ずっと。
甘くて、美味しくて、優しくて、温かい味。
ただのいちごみるくの味なのに、何で……。
なんだか有海は急に泣きたい衝動に駆られた。
384投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月02日(土)22時23分57秒
そう想っていたら、急に機体が揺れた。
左右に、上下に。
大きく、激しく、停まることなく。
みんな蒼白な顔をして、互いを見て、何事だと言っていた。
「おかあさん……。なにコレ……」
母親は有海の手をしっかり握りしめた。
「……大丈夫よ。気圧のせいよ。すぐ終わるわ……」
“すぐ終わる”
そう言ったから、あたしはそれを信じた。
でも、揺れは止まらない。
一層激しさを増している。
誰かが、なにか叫んだ。
その瞬間、機内がパニックになる。
みんななにかにとりつかれたような顔して、激しく叫んで、泣きわめいて……。
385投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月02日(土)22時24分28秒
「有海、大丈夫だ。おかあさんの手をしっかりと握っているんだよ」
父親が言った。
その言葉に、眼に涙をためながら、あたしは頷いた。
おかしい。
もう揺れてから、五分以上たっている。
なんで、揺れがやまないのだろう……。
もう、乗ってるみんなも、何かを感じ取っているようだ。
気圧なんかじゃない。
なにか……あったんじゃないかって。
でも、そう言うことを知らせる放送みたいなのはされていなかったし、みんな半信半疑だった。
386投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月02日(土)22時24分52秒
「……有海、お家帰ったら、何して遊びたい?」
父親が明るい声で聞いてくる。
「うんとね……肩車してもらいたい!」
「肩車かぁ……。有海が喜ぶまでおとうさん何回もやるからな」
うん、と頷いた。
「赤ちゃんの事も、肩車したい!」
いいわよ、たくさんしなさいと母親が優しい声で云う。
「うん!!!おとうさんおかあさん大好き!」
そう言って、
有海が笑った瞬間――――。
激しい閃光が機内を埋め尽くした。
なにか、聞いたこともないなにかとなにかがぶつかりあって擦れるような激しい音。
……そして
――――――――――――――地上に落ちた。
387投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月02日(土)22時25分20秒
それから、どのくらい時間がたったのかは分からない。
有海は、ゆっくりと眼を開けた。
少し膝の方から血が出ているが、他は目だった外傷は見られない。
長くて柔らかい草の上に運良く落ちたからだ。
……落ちた?
急いで周りを見回す。
そして、息をのんだ。
なにコレ……。
どこかの、山のなかに、落ちたのだろうか。
有海のように立って動いたり、眼を開けているものはほとんどいなかった。
みんな、血を流しながら横たわっていた。
有海は、すぐ傍にいた、おばあさんの体に触れてみた。
389投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月02日(土)22時25分50秒
「!!!」
冷たい。
氷のように、血が通ってないモノみたいに、冷たい。
有海は、それが【死】を表す事を知っていた。
おばあさんの顔は、優しくて、天使みたいで、なのに……冷たい。
他の人は、苦しみながら死んだのだろうと思える人もいた。
有海は、ゴオォッッという音を聞いた。
急いで、音のした方を見る。
飛行機が……燃えていた。
真っぷたつになり、大きな炎にくるまれていた。
炎は夕焼けの空に届きそうだった。
泣き叫ぶ。
空に届くぐらいに、大きく、泣いて、叫ぶ。
390投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月02日(土)22時26分18秒
「あ……あみ……?」
懐かしい声がする。
弱々しいけど、この声は――――。
「お、かあさん……?」
そこには、血を流しながら、母親が横たわっていた。
「よか…った……。有海が……ぶ…じで……」
か細くて、ようやく聞こえるような小さな声。
それは、母親の命が後わずかだということを、示していた。
「おとうさんは……?」
「わから…ない……。で、も…おとうさんはきっと……生き…てるわ……よ……」
涙が後から後から流れ落ちる。
止まることなく、永遠に。
「おかあ…「有海」」
母親が有海の手を握る。
有海は、その手が温かさを失っていくのが分かった。
391投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月02日(土)22時26分42秒
「ご……めん……ね……。ごめ…………ん……」
握っていた手が、離れる。
「おかあさん……?」
どんなに揺すっても、声をかけても、動かない。微動もしない。
「おかあさあぁぁあん!!!!!!!!!」
透明で、温かい涙を多くこぼした。
空はこんなにきれいなのに、
空はこんなに明るいのに、
空はこんなに暖かいのに、
なんで…………!!!!
392投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月02日(土)22時27分07秒
「おーい!!生存者がいたぞー!!!」
振り向くと、明るいライトの光が顔に当たる。
救急隊員みたいな人達が何人か来た。
「君、大丈夫か?ケガはしていないか?」
頷く。
「さぁ、こっちにおいで」
腕を掴まれる。
あたしは、首をフルフルと振った。
「おかあさんが……冷たくなって……でも、ココにいるの……」
隊員は憐れむような眼を向けた。
「もう、ダメだよ。さぁ行こう。おかあさんはあとで会えるよ」
それ以上、なにを言ってもダメだった。
あたしは、ヘリに乗せられた。
ヘリに乗っていて、生き残ったと思われる人は自分も含め、四人。
あんなに大勢いたのに……たったの四人……。
393投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月02日(土)22時27分36秒
おかあさん、置いてってごめんね。
寒いよね。
冷たいよね。
ごめんね、あみ、おかあさんと赤ちゃん守れなかった……。
赤ちゃんも、死んじゃったんだよね……?
あみ、りっぱなお姉ちゃんになれなくてごめんね。
おとうさん、どこにいるの?
あみは、おとうさんの顔見ていない。
おとうさんも、死んじゃったのかな……。
そうだよね……きっと。
おとうさん、おとうさんがくれたアメ、とっても美味しかったよ。
あみ、このアメ大好きだよ?
394投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月02日(土)22時28分41秒
赤ちゃん、ごめんね。
あみはお姉ちゃんになれなかった。
だから、だっこも、肩車もできなくなっちゃった。ごめんね。
あみね、赤ちゃんの事大好きだったよ。
かお見れなかったけど、あそんであげれなかったけど。
あみは、赤ちゃんが死んでも、ずっと赤ちゃんのお姉ちゃんだよ。
おかあさん、おとうさん、赤ちゃん……。
みんな、守れなくてごめんね……。
……大好きだよ。
396投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月02日(土)22時33分52秒
>388さん
あげありがとうございます
ざっとですが有海の過去はこんな感じです
飛行機墜落事故で母親の命、そして父親も...
それでも強く生きてる有海に心打たれます;n;
でわ落ちます
402投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月06日(水)21時50分16秒
こんばんわ!
世界仰天ニュース見ながら更新します^^
>395さん
あげありがとうございます
>397さん
丁寧にありがとうございますっ^^*
>398さん
あげありがとうございます
>399さん
あげありがとうございます
403投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月06日(水)21時51分49秒
>400さん
キリ番おめでとうございますっ★=
景品ゎ...残念ながらありません!笑
次、次はちゃんと用意します...多分?
>401さん
あげありがとうございます
404投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月06日(水)21時58分37秒
目を開ける。
白い天井が映った。
此処は……。
「起きた?一木」
「……滉一くん……」
横を見ると安心した表情で見つめる滉一の顔があった。
「保健室だよ。一木が倒れたところを、藍が保健室まで連れてきたんだ」
「藍は……?」
「今、一木のために飲み物買いに行ってる」
そっか、と言い有海は溜め息をついた。
あとで藍にお礼を言おう。
そう想った。
405投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月06日(水)22時01分25秒
「……大丈夫?ずいぶん魘されてたよ」
夢……のせいか……。
また溜め息をつく。
「滉一くん……。
あたしの両親ってさ、飛行機事故で死んだんだよね」
何故、自分がそんな話をするのかも分からなかった。
でも、聞いてほしかった。
「十二年前、飛行機事故があったの覚えてる?」
滉一は静かに首を振った。
406投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月06日(水)22時02分56秒
「覚えてるわけないよね。幼かったんだし。
でも……あたしの両親はその飛行機事故で死んだの。
あたしは、運良く膝のかすり傷だけで済んだ。
でも……お母さんは死んだ……。最後に、ごめんね、って言って……。
その時、おかあさんのお腹に、五か月の赤ちゃんがいたの。
その赤ちゃんも……死んじゃった……。
お父さんは、遺体が発見されてないの。でも、死んだんだよ……」
いつの間に戻ってきたのか、藍も真剣な顔で聞いている。
407投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月06日(水)22時04分40秒
「コレ……見て」
有海は自分のバックから、古い新聞記事を見せた。
飛行機墜落、炎上!!!
生存者はたったの四名!!
原因は、気圧・老朽化・破損の可能性が高い。
そう書かれていた。
「原因は、気圧・老朽化・破損だってさ。
あんなに大勢の命が奪われたのに、その原因がコレだよ?
破損とかさ、もっと、どんなに小さいのでも見逃さず見れば、あんなコトにはなんなかったのになぁ……。
あとね、他に生き残った三名って誰だかわかる?
一人は乗客だけど、後の二人は……操縦士なんだ……。
何で、放送もしないで助けを呼ばなかった奴らが、生きなきゃいけないの?
あの人達のほかに、生きなきゃいけない人いっぱいいたッ……。なのに……」
天井を見上げる。
そうでもしないと、涙が零れ落ちそうだった。
408投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月06日(水)22時05分29秒
「あたしさ、それからは、感情なくなったんだよね。
笑う事も、泣くことも、怒ることもできなくなっちゃった……」
「でも……矢田は今、笑ったりするよな?どうして……出来るようになったんだ?」
「遼希と……」
あの男の子。
あたしに、あの言葉を教えてくれた男の子。
そう言いたかったけど、やめた。
だってその男の子は……滉一くんだから。
「遼希と誰?」
「あとはみんなだよ!おばーちゃんも、藍も滉一くんも!!」
そう言って、笑う。
笑顔を作るのは、難しそうに思えて、意外と簡単なのかと思った。
409投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月06日(水)22時06分52秒
日曜日。
良く晴れたこの日。
有海は一つの墓の前で立ち止まっていた。
そこは、有海の母親と父親のお墓。
有海は腰を下ろし、手を合わせた。
こんな風に、ここに来るのは何年ぶりだろう。
ザワザワと胸が騒ぐ。
「お母さん、お父さん元気ですか?あたしは元気です。
あのね、またあの飛行機事故の事、思い出したんだ。
何で楽しいこと何かいっぱい忘れていくのに……。
こんな思い出は、ずっと残ったままなんだろうね……」
410投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月06日(水)22時07分17秒
あの時から、いつも思っていた。
この記憶を消したい。
あの事件を忘れたい。
だけど、そう想えば想うほど、鮮明に残ってしまう。
よけいに、思い出してしまう。
いつの日か、遼希に言われた時がある。
かなり昔だった。
そうやって、その事故から眼を遠ざけようとするあたしに、遼希はいった。
「有海は、逃げているだけなんだよ。
自分の両親の事故から、逃げているだけなんだよ」
言われた瞬間
ああ、そっかと思った。
411投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月06日(水)22時08分24秒
『逃げている』
遼希はそう言った。
でもね、あたしだって逃げたくて逃げてるわけじゃないんだよ……?
確かに嫌な思い出だし、夢に出て魘されることもある。
でも、逃げようとしてまであたしは【死】から逃げたくない……。
これまで、数多くの人の死を見てきた。
それは、気分のいいものじゃない。
でも、自分だっていつかはああなるんだ。
あの死んだ人たちだって、自分たちの様な時代はあったんだ。
そう思ったら、自然に涙が出てきた。
412投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月06日(水)22時09分10秒
それは、死への恐怖ではない。
自分の存在が、忘れられていくのが怖いのだ。
もし、自分が死んだら、遼希は、藍は、滉一くんは。
最初は悲しむかもしれないけど、何十年もたてば忘れてしまう。
人の記憶は、それほどまでに脆いのだ。
413投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月06日(水)22時09分34秒
父親の遺体は、発見されていない。
だから、父親の骨も、灰も、何もかもないのだ。
それを知った時、呆然とした。
何で、何で、何で…………。
あの事件の時以来、あたしは神さまを恨んだ。
お母さんを、お父さんを、赤ちゃんを死なせた神様を。
そして、一緒にあたしを連れていかなかった、神様を。
恨んで、恨んで、心はどんどん濁ってきて、息が詰まって苦しくなった。
誰かのことばかりを恨んでいたら、それはとても苦しいのだ。
どうせなら、笑って、誰かの事を想って、尊敬して……。
そんな風に思いたいのだ。
414投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月06日(水)22時10分26秒
でも今は、神様に感謝している。
あたしを、「今」に生きさせてくれたから。
そのおかげであたしは、遼希、藍、滉一くんと出会う事が出来た。
あの飛行機事故は、一生忘れない。
大人になって、おばあちゃんになっても忘れない。
そして、空を飛ぶ飛行機を見ては思うんだ。
「みんな元気ですか?」
そう、空に向かって言うよ――――――――――――――――。
415投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月06日(水)22時16分04秒
落ちます
おやすみなさぁいz..Z..
420投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月09日(土)19時46分09秒
こんばんわ
オールスター感謝祭なかなか面白い今日いかがお過ごしですか?
地震いつになったら終わるんだい-Y-#
>416さん
あげありがとうございます
>417さん
あげありがとうございます
>418さん
あげありがとうございます
>419さん
あげありがとうございます
421投稿者:
がんばりー
投稿日:2011年04月09日(土)19時46分50秒
422投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月09日(土)19時52分49秒
滉一視点――
自分の気持ちなんて、スグに変わってしまう。
誰かを好きだと思っても、また、別の人を好きになる。
特に、「好き」なんて気持ちはあっという間に、変わるのだから。
なぁ、変わってもいいか?
なんだか最近、変なんだよ俺。
アイツよりも、アイツの方がいて楽しい。
だから、アイツに逢うと、スゴイ罪悪感でいっぱいになるんだ。
何でだろうな?
最悪だよな、俺。
彼女がいるのに、俺が本当に好きな人はアイツなのに。
気がつけば、いつもアイツを見ていて。
お前が笑顔で何見てんの?って言ったから、俺気がついたんだよ。
俺は、アイツが好きなんだって。
423投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月09日(土)19時53分59秒
なぜだろう。
あんなにお前と両想いになれてうれしかったのに、アイツの方に行くのか分からない。
アイツの過去を聞いたからか?
……違う。
そうじゃない。
俺はあの時から、アイツの事が好きだったんだ。
でも、アイツには彼氏がいる。
俺の大切な友達が。
ソイツを裏切れねぇ。
何があっても。
でも、それ以上にアイツへの気持ちは強くて、抑えきれなくて。
424投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月09日(土)19時54分58秒
あぁ……ごめんな、遼希。
お前の彼女、好きになったっぽいんだ……。
ごめんな、藍……。
あの時は藍だけを愛しいと思っていたのに……。
いつの間にか、アイツに変わっているんだ。
一木、ごめんな、お前を苦しめると思う。
俺は最低だよな。
でも、好きなんだ――――――――――――――。
425投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月09日(土)20時09分21秒
>421さん
応援ありがとうございます^^*
あと半分くらいなので最後まで気合入れて頑張りますっ★
でゎ落ちます
428投稿者:
あ。
投稿日:2011年04月09日(土)22時12分37秒
433投稿者:
あ
投稿日:2011年04月11日(月)17時59分10秒
1362投稿者:いやいやwww 投稿日:2011年04月11日(月)16時58分51秒
今はEMIくらいしか凄いのいないww
マジでww
436投稿者:
あ
投稿日:2011年04月12日(火)06時06分18秒
この文を3〜10ヵ所貼り付け、回して下さいw
これをやった貴方は、夢や学校一のモテ子になりますw
やんなかったら不幸が突撃します
もうここまで読んでしまった人は最低3ヵ所は回さないと絶対不幸が100%突撃して死亡
するでしょうこれをやった人は実際に
両思いになれたり、
学校一のモテ子になれたり、
夢が叶ったり
欲しい物が手に入ったり
キスされたり
告られたり
一気に幸せが手に入ります
だから移せば移すほどお得!
その他にもたくさん叶った人がいます
だから回してね失敗した人なんていません
439投稿者:
応援あげ
投稿日:2011年04月12日(火)21時17分34秒
444投稿者:
あ
投稿日:2011年04月16日(土)09時11分00秒
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E3%81%AE%E6%80%AA%E8%AB%87%E4%B8%80%E8%A6%A7
447投稿者:
地震で大変なのかな?
投稿日:2011年04月18日(月)19時58分04秒
最後まで頑張って書いてね!
452投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月22日(金)22時22分06秒
こんばんわ!
しばらく放置してしまってすいませんでしたm(_ _)m
理由は色々で...察してくれると嬉しいです
今まで更新できなかった分、一気に更新します
その前に溜まったコメ返しますね
>426さん
あげありがとうございます
>427さん
あげありがとうございます
>428さん
省略あげありがとうございます
おまけに。まで...笑
453投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月22日(金)22時36分55秒
>429さん
藤本七海ちゃん好きですよ*^U^*
パッツンが似合ってて可愛かったですね
最近見かけないのが残念ですORZ
>430さん
あげありがとうございます
>431さん
あげありがとうございます
>432さん
あげありがとうございます
454投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月22日(金)22時42分24秒
>433さん
本当にEMIさんは素晴らしい方だと思います
他にも尊敬する方は沢山いらっしゃいますが...w
雑談から小説から何から何までもう上手すぎるとしか言えないです
せめて雑談力だけでも私に分けry
>434さん
あげありがとうございます
>435さん
あげありがとうございます
>437さん
応援ありがとうございます^^
期待に答えられるよう頑張りますっ!
>438さん
あげありがとうございます
455投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月22日(金)22時51分35秒
>439さん
応援ありがとうございます
頑張ります!
>440さん
あげありがとうございます
>441さん
倖田來未ちゃんと益若つばさちゃんなら...?
その続きは何ですかぁー笑
肝心な所を教えて下さいっ^^
>442さん
あげありがとうございます
456投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月22日(金)22時51分51秒
>443さん
あげありがとうございます
>444さん
キリ番おめでとうございます*^^v
ただ、今回も景品わありません
チラっと見たら夜見てはいけなさそうな物だったので...
また今度、明るくて人が居る時に改めて見ますね!笑
すいません。
お風呂入らなきゃいけなくなったのでまた後で続きのコメと更新しますORZ...
457投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月22日(金)23時49分06秒
>445さん
あげありがとうございます
>446さん
あげありがとうございます
>447さん
大丈夫です^^
心配して下さりありがとうございます★=
幸い私の所は被害が少なかったので...
ただまだ色々と油断できない日が続いてますが>n<;
この小説は必ず完成させます、約束します
なのでこれからも応援宜しくお願いしますm(_ _)m
458投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月22日(金)23時56分17秒
>448さん
あげありがとうございます
>449さん
あげありがとうございます
>450さん
あげありがとうございます
>451さん
あげありがとうございます
更新します
459投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月23日(土)00時05分33秒
いつからだろう。
一木の事を、意識するようになったのは。
あの女の子の話を、遼希にしたあたりからだろうか。
俺は、あのコトバを教えた少女は、なんとなく一木だと思っていた。
証拠があるわけでもないが、直感的に、そう感じた。
雰囲気が、何処となく似てる。
そう感じた。
心の片隅に、小さく閉まっていたいた想いが、表面に出始めて。
俺でさえ気づかなかった想いが、どうして今、気づくんだ。
初めて好きになった人が、あの女の子だった。
幼い、一木だった。
あれから、何回も墓場に行って、でも、逢うことはなかった。
でも、高校で一木を一目見て思ったんだ。
460投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月23日(土)00時07分08秒
アイツだ。
アイツに逢えた。
それから、静かだった想いは、だんだんと大きくなった。
あの時、藍と付き合った時、俺は自分が藍を好きだと思っていた。
やりなおそうと言われてとても嬉しかったし、藍が愛しかった。
でも……今はそんな気持ちが……ない……。
何でだろう。
藍と眼が合うたび、話すたび、どんどん疲れてきて、罪悪感が巡って、とても苦しい。
ああ……俺がずっと、藍を好きだったら良かったのに……。
そうしたら、これから先、誰も傷つかなくて済むのに……。
出来るだけ全ての傷は俺が背負うから。
俺は、一木を好きになってもいいですか?
461投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月23日(土)00時08分46秒
『恋は一方通行じゃなくて、途中で曲がったり、立ち止まったりするんだ』
そう、一木が言ってた記憶がある。
その時は、気にも留めなかった。
ただ、いい事言ってるな、ぐらいの気持ちだった。
でも、今ならその意味が分かる。
だって俺は、今立ち止まっている。
曲がろうとしている。
それが正しい事なのかは分からない。
今のままでいれば、誰も傷つけなくて済む。
でも……駄目なんだよ。
おさえらんねぇんだよ。
462投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月23日(土)00時10分02秒
俺が一木に気持ちを伝えたら、傷つく人がいる。
一木、遼希、そして……藍。
みんな傷つけたくない。
そして、自分も傷つきたくない。
それは自分の勝手なエゴだが、そう想いたい。
「こういちーッ」
ああ……藍の声がする。
遼希は振り返った。
「何?藍」
藍のこの笑顔を見るだけで心に鉛があるように重い。
「ねぇ、滉一ってキーホルダーどうしてる?」
「キーホルダー?」
意味が分からず、聞き返す。
463投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月23日(土)00時11分53秒
「ほら、あのプラネタリウムの川田さんにもらった星のキーホルダーだよ!」
川田さん……。
ああ、あの人か……。
「家に置いてあるよ」
「えー!!ダメだよちゃんとつけなきゃ!!」
藍が少し笑う。
胸がチクン、と痛む。
「藍はどうしてんの?」
「えっとね……ちょっと分解して首にかけてるよ!!」
「分解ってなんだよ」
アハハ、と藍は笑い、何処かに走って行った。
464投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月23日(土)00時13分50秒
「失礼します」
それと同時に後ろから声がする。
この声は…………。
「一木」
心が一気に軽くなる。
「あ、滉一くん。委員会のことなんだけど……」
一木の話なんて聞いてるようで聞いてない。
愛しい人が、目の前にいる。
その笑った顔も、ちょっとしたしぐさも、何もかも俺の心を明るくして。
「なぁ、一木」
「ん?」
一木が顔を上げる。
眼をそらしそうになった。
「遼希は、一木にとってどんな存在?」
465投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月23日(土)00時14分24秒
何でこんなことを聞いたのか、自分でも分からない。
「……えっとね……大切な……存在……?」
少し顔を赤らめていう一木に、俺はまた鉛を背負った。
やっぱり一木は、遼希が好きなんだよな……。
そうだよな。
その壁は、俺には壊せないよな。
だって、その前に藍もいる。
……神様、どうすれば大切な人を諦められますか?
466投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月23日(土)00時15分00秒
好きな人への想いが届かないというのは、とても辛いことだ。
苦しい。
怖い。
暗闇の中、独りぼっち。
光は、ない。
でも、思ったんだ。
“諦めきれない”
諦めきれない。
それがどんなにつらくて、苦しい恋だったとしても。
俺は諦めきれない。
ごめんな。
一木、遼希、藍……。
467投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月23日(土)00時15分20秒
俺はみんなを自分のエゴで傷つけてしまう。
分かってるなら、何で……止められないんだろうな……。
でも、藍には、自分の気持ちを伝えなきゃ。
伝えないでいるのは、なんだか、すごくズルイことの様な気がする。
だから、伝えるんだ。
俺も重い。
伝えることは苦しい。
でも、分かってくれ、藍――――――――――。
468投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月23日(土)00時16分18秒
「藍」
藍がコッチに駆け寄ってくる。
俺は手招きをして、歩き始めた。
あの呼ばれた時の藍の顔。
優しくて、明るい顔をしていた。
俺はこの後、どれだけ藍の顔を寂しくさせるのだろう……。
「何?どしたの」
俺と藍は、立ち入り禁止と書かれた階段にいた。
拳を握る。
ごめんな、藍。
「あのさ……藍、
――――――――――別れてほしい」
469投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月23日(土)00時17分00秒
「……え……?」
藍が、信じられないというような顔をする。
「……ごめん、別れてほしい」
頭を下げて言う。
頭を上げて藍を見ると、必死に下唇を噛んでいた。
涙を、堪えているのだろうか……?
「……あたし、何かしたかなぁ……?」
ああ、この藍の顔。
涙を必死にこらえている顔。
俺は藍がこんな顔をすることが分かっていて、言ったんだよな……。
「ごめん」
ごめん。
ただそれしか俺には言えない。
470投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月23日(土)00時17分40秒
頭を下げるくらいなら、ごめんというぐらいなら。
もっと他に言うことあるんじゃないのか?
俺は結局、逃げているだけなんだ……。
ただ、「ごめん」で済まそうとしている。
傷つくことを恐れているんだ。
「滉一……が謝らない…でよ……。
あたしが……悪いんだからさ……」
藍の眼からは限りなく透明な粒が零れ落ちていて。
重い。
気持ちとは、とても重いのだ。
たった一言で相手を傷つける。
暗闇に落とす。
絶望の淵へたたきこむ。
471投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月23日(土)00時18分48秒
「藍、俺…「滉一」」
俺の言葉を藍がさえぎる。
藍の涙は止まらない。
「今まで……ありがとね。楽し……かった……。滉一といれて……」
藍。
そう声をかけたいのに、声が出ない。
俺は藍へ手を伸ばす。
その手を藍は振り払った。
「バイバイ……」
そう言って藍は俺をひとり残した。
472投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月23日(土)00時20分18秒
‖ バイバイ ‖
藍が、涙を流しながら、笑顔で言った言葉。
涙を流しながら笑顔なんて、きっと無理して笑っているんだろうけど。
俺には、藍を止める権利がない。
ズルズルと床に座り込む。
両手で顔を覆う。
“ 滉一 ”
“ あたし達……もう一度やり直さない……? ”
“ こういちっ!! ”
‖ 楽し……かった……。滉一といれて…… ‖
‖ バイバイ…… ‖
473投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月23日(土)00時21分06秒
「ごめん……ッ。ごめん……藍……」
藍との出来事を思い出せば涙があふれてきて。
ああ……俺はこんなに藍を想っていたんだなって……気づけたんだ。
「ごめんな、藍……」
別れの涙は、止まることない。
永遠に。
474投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月23日(土)00時23分03秒
滉一視点 終了!
時間遅くなっちゃったので今日はこれで失礼しますm(_ _)m
480投稿者:
人気なさすぎw
投稿日:2011年04月24日(日)18時31分32秒
誰も読んでない小説ナンバーワン!!
481投稿者:
頑張れ
投稿日:2011年04月24日(日)18時32分24秒
483投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月25日(月)18時42分22秒
こんばんわ
地震がまだ続いてますが、皆さん大丈夫でしょうか?
「日本の力を信じてる」
頑張れ日本!頑張れ日本!頑張れ日本!
地震なんかに負けるな!
日本は永遠不滅だ`A´ノ"
484投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月25日(月)18時46分41秒
今はコメだけ返して更新はまた後で...^^
>475さん
あげありがとうございます
>476さん
あげありがとうございます
>477さん
あげありがとうございます
>478さん
あげありがとうございます
>479さん
あげありがとうございます
485投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月25日(月)19時06分12秒
>480さん
他の小説描きさん方が上手過ぎるんですよ...
まぁ、元々人気が欲しくて描いてる訳じゃないですしね
この小説を読んで少数の方でも楽しんで貰えれば私はそれで^^
本当に誰も読んでなかったらそれはそれで悲しいですがw
>481さん
応援ありがとうございます
気合入れて頑張ります^^
>482さん
あげありがとうございます
486投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月25日(月)19時15分15秒
一旦これで落ちます。
487投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月25日(月)20時57分00秒
再びこんばんわ!
本郷奏多くんカッコイイですよね^v^
悪い噂が絶えないみたいですが、そんなの関係ねぇっ!(小島よしお風w
では少し更新します
488投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月25日(月)21時04分25秒
藍視点―
あたしは走り出す。
滉一の顔、見れない。
泣き顔なんて、見られたくない。
「……ッ……」
力が抜け、床に座り込む。
なんで……。
なんで?
滉一は、さっきまであたしといたのに、あたしと喋っていたのに。
なんで……いきなり……。
489投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月25日(月)21時04分50秒
『……ごめん、別れてほしい』
何でいきなり……
そういう風になっちゃったんだろう……。
嫌だ。
苦しい。
悲しい。
辛い。
重い。
淋しい。
いろんな想いが頭の中で交差して……。
でも、本当は分かっているんだ。
心では違うと思っても、頭は、分かっているんだ。
あたしは、滉一と別れたんだって……。
振られたんだって……。
490投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月25日(月)21時05分17秒
嫌だな……。
ただ、目の前の現実から逃げようとしているだけじゃん……。
でもね……とっても辛いんだよ。
逃げたいんだよ。
夢だって、思いたい。
嘘だって言われたい。
あたしだって分かるよ。
さっきの滉一の顔は、本気の顔なんだ……って。
分かるから、こんなにも苦しいんだよ。
491投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月25日(月)21時06分09秒
『バイバイ……』
あたしが滉一に向け言った、最後の言葉。
分かった、っていう意味の言葉。
嫌だ、なんて言わない。
滉一の前で、弱い自分は見せたくない。
バイバイ……。
滉一、あたしはその言葉を、笑って言えましたか?
涙を流しながらも、笑顔で言えましたか?
終わりだけは綺麗にしたい。
そうすれば、少し忘れられるかななんて想ったりするよ……。
涙は、止まらない。
永遠に流れ続ける。
この、別れの涙は。
492投稿者:
刹那
投稿日:2011年04月25日(月)21時06分19秒
落ちます
501投稿者:
孤立しがちな人のパターン
投稿日:2011年05月04日(水)18時08分09秒
大抵、表面的にはいい人を気取っている割に、
実は面倒なことやリスクから逃げて、自分が必死になりたくないだけで、
限界や実力が露呈することを恐れて、自分を取り繕うことだけを考えている。
自分から女に話しかけたり誘いをかけるわけでもなく、待っているだけの態度で、
同性にすら自分が仏頂面をしていても優しく扱われることを一人で期待していて、
グループ行動ができず、かといって一匹狼でもなく、群れからはぐれた羊。
自分から企画をしたり、決断をするわけでもなく、すべて人に任せるだけで、
問題が起きれば自分は関係ない顔をして逃げたり、迷惑そうないやな顔をするだけで、
当然ながら仲間からの信頼はゼロ、そういう評判に敏感な女からも敬遠される。
当事者として経験を積むことがなく、年齢の割には顔つきが非常に幼く、
そのくせろくな運動や食事をしていないので、肌や体つきがかなり老けていて、
そのアンバランスさが全体的にエイリアンぽく、童貞の匂いがプンプンしている。
会話の内容がテレビやネットを通じた他人の話ばかりで行動力のなさが窺え、
知識自慢で相手を退屈させ、相手の話には必ず否定的な説教をして自分を偉く見せ、
話を膨らませるより遮断させることが得意で、ネガティブなオーラがますます顔を暗くする。
502投稿者:
刹那
投稿日:2011年05月04日(水)21時51分52秒
しばらく放置してしまいすいませんでしたm(_ _)m
気付いたら1週間近くも経ってたんですね...
理由言い出したら長々と語っちゃいそうなので手短に
勉強についていけません←
学校始まったのが遅くなったのもあって授業の進むスピードが半端ないんです>o<;
それゆえ馬鹿なので余計...特に数学なんてサッパリ...笑
という訳で(どんな理由だ!)このGWの間に出来る限り更新したいと思います。
503投稿者:
刹那
投稿日:2011年05月04日(水)21時55分48秒
>493さん
あげありがとうございます
>494さん
あげありがとうございます
>495さん
あげありがとうございます
>496さん
あげありがとうございます
>497さん
あげありがとうございます
>498さん
あげありがとうございます
504投稿者:
刹那
投稿日:2011年05月04日(水)22時07分10秒
>499さん
あげありがとうございます
>500さん
キリ番おめでとうございます^^∠☆~~PAN!
500さんで記念すべき3人目!
いい加減何かプレゼントしてあげたい所ですが今回も...
何も用意していないので残念ながらお祝いコメントのみでm(_ _)m
あげありがとうございます
>501さん
一言で言うと...凄い
二言で言うと...観察力があるんですね!
相当、人のこと観察しないとここまで分からないですよね^^;
人間観察が好きな方なんでしょうか?
にしてもこんな長く具体的に書ける人、尊敬します。笑
しかも私に当てはまる...w
あっ、まさかこの言葉私の事だったりして?OwO
505投稿者:
刹那
投稿日:2011年05月04日(水)22時08分02秒
遼希視点―
プルルルル〜♪
携帯が鳴る。
急いでポケットから携帯を取り出し、名前を見る。
滉一からだった。
「何だよ?」
「あのさ……俺……」
携帯のせいだろうか。
上手く、聴き取れない。
「何だっつってるだろ?」
俺は、その時までは何も感じてなかった。
506投稿者:
刹那
投稿日:2011年05月04日(水)22時08分30秒
「俺さ……藍と別れた…んだ……」
言葉を失う。
あんなに仲が良かった2人がどうして……。
「なんで?何でだよ?」
「…………」
滉一は、何も答えなかった。
静かな、呼吸がわずかに聞こえるだけだった。
「滉一!!」
ブツッと電話が切れる。
507投稿者:
刹那
投稿日:2011年05月04日(水)22時08分57秒
何なんだよ……アイツ。
なんで……。
分からない。
なんでだ?
遼希は、携帯を握りしめた。
508投稿者:
刹那
投稿日:2011年05月04日(水)22時09分39秒
有海視点―
ブブブブ…
携帯が鳴る。
あ、マナーモードにしてたんだっけ。
藍からのメールだった。
有海……あたし、滉一と別れた……。
振られちゃったんだぁ……。
しょうがないよね……。
滉一の事諦めきれるように精いっぱい努力してみるよ。
ねぇ、有海……。有海だったらどうした?いきなり別れようって言われたら……。
有海だったらどうしたのかな?嫌だ、って言っとけば良かったのかなあ……?
「え……」
509投稿者:
刹那
投稿日:2011年05月04日(水)22時10分03秒
呆然とする。
なんであの二人が……。
『諦めきれるよう精一杯努力する』
藍の言葉。
藍の想い。
バカだよ、藍は……。
「……諦めきれるわけないじゃんッ……」
藍だって分かってるハズなのに……。
短い返信を送ってから、携帯を握りしめる。
―――滉一くんに会いに行こう。
そう思った。
510投稿者:
刹那
投稿日:2011年05月04日(水)22時10分21秒
校舎を駆け巡った。
滉一くんを、探して。
何を話すとか、会ってどうするかとか、細かいことは考えない。
なんで藍を振ったのか。
その理由が知りたい。
知りたいから。
藍に涙を流させた、滉一くんがここまで決心した訳を知りたいから。
あたしは走る。
511投稿者:
刹那
投稿日:2011年05月04日(水)22時10分37秒
あ……!!!
滉一くん…だ……。
廊下の奥を歩く、1人の人がいた。
その後ろ姿が、滉一くんだった。
「……滉一くん!!!」
滉一くんが、ゆっくりと振り向く。
有海に気付いたようで、走って駆け寄ってくる。
「……なに?」
滉一くんの眼は、いつもみたいに優しくない。
512投稿者:
刹那
投稿日:2011年05月04日(水)22時10分53秒
「……なんで、藍を振ったの?」
滉一くんの眼が、大きく開く。
「……言えない」
「…何で?」
しばし沈黙が訪れる。
「言ったら、みんなが傷つく……」
滉一くんの眼は泣きそうで。
これ以上、言わない方がいいと思った。
「……じゃあ……最後に、一つだけ聞いてもいい?」
滉一くんが静かにうなずく。
513投稿者:
刹那
投稿日:2011年05月04日(水)22時11分14秒
「星は全ての人の生き方を知っているんだ。
その人の人生にどんな迷路があっても、ちゃんと、その人の行きつく先を知っているんだよ」
「一木……お前……」
「……この言葉を、幼いあたしに言ってくれた男の子は、滉一くんなの?」
ずっと、聞きたかった、知りたかった真実。
あたしを、今に生きさせてくれた言葉。
くじけそうになったあたしに、手を差し伸べてくれた言葉。
「…………そうだよ」
静かに、言う。
「……ありがとね」
そう言い残して、滉一くんのもとを去る。
514投稿者:
刹那
投稿日:2011年05月04日(水)22時11分27秒
ありがとね。
いろんな意味のありがとうがつまっている。
でもね、滉一くん……。
なんで藍を、振ったんですか……?
515投稿者:
刹那
投稿日:2011年05月04日(水)22時11分49秒
落ちます。
518投稿者:
羅蘭
投稿日:2011年05月05日(木)21時05分01秒
早く続き書いて☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
519投稿者:
刹那
投稿日:2011年05月05日(木)22時00分31秒
こんばんわ^^
皆さん連休いかがお過ごしですか?
私は今日、友達とカラオケ&買い物へ行って来ました!
思いっきり息抜きしたったでぇ〜♪笑
天てれの曲は歌いませんでしたが...結構盛り上がって楽しかったです*^Q^*
その後、イトーヨーカドーに行って友達とオソロイでお財布買っちゃいました★=
めちゃくちゃ可愛くてお気に入り!使うのが勿体なくて...まだ袋に眠ってます
私語はこれくらいにして更新します
521投稿者:
刹那
投稿日:2011年05月05日(木)22時08分51秒
>516さん
あげありがとうございます
>517さん
あげありがとうございます
>518さん
うわぁぁぁぁ〜^∀^*ノ"
私が一番嬉しいと思う言葉を...ありがとうございます!
しかも可愛い顔文字まで>A<*
今からこの続きを更新するので是非読んで下さいね
522投稿者:
刹那
投稿日:2011年05月05日(木)22時10分50秒
滉一視点――
「滉一くん!!!」
有海に名前を呼ばれる。
ああ……心に、明かりが灯る。
俺は駆け寄る。
愛しい人のもとへ。
「……なに?」
さっきの、藍との出来事を思い出した。
「……なんで、藍を振ったの?」
一木の一言で心が重くなる。
523投稿者:
刹那
投稿日:2011年05月05日(木)22時11分16秒
「なんで」
人は皆、そう言う。
なんで?
そんなの……。
「……言えない」
「…何で?」
何でと言われても……それは……。
「言ったらみんなが傷つく……」
思わず、泣きそうになる。
藍の泣き顔を思い出してしまった。
525投稿者:
刹那
投稿日:2011年05月05日(木)22時12分57秒
「……じゃあ……最後に、一つだけ聞いてもいい?」
頷く。
「星は全ての人の生き方を知っているんだ。
その人の人生にどんな迷路があっても、ちゃんと、その人の行きつく先を知っているんだよ」
この言葉は……。
「一木……お前……」
言葉を失う。
この言葉は――――――――。
「……この言葉を、幼いあたしに言ってくれた男の子は、滉一くんなの?」
忘れもしない。
あの記憶。
526投稿者:
刹那
投稿日:2011年05月05日(木)22時13分24秒
「…………そうだよ」
静かに言う。
あの女の子は、一木だったのか……。
安堵と、驚きが混じる。
「……ありがとね」
そう言って、一木は離れていった。
ああ……誰かが、傷つく。
誰かが、泣く。
そんな恋愛は、したくないんだよ……ッ……!!!
527投稿者:
刹那
投稿日:2011年05月05日(木)22時13分55秒
口から流れ出るのは、溜め息だけだった。
分からない。
言ってしまった。
藍に別れの言葉を。
それはもう取り返せない。
戻せない。
それはいいのだ。
自分で決めた事は、貫き通したい。
でも、誰かが傷つくのは嫌だった。
誰かが泣くのは嫌だった。
一木……遼希…藍……。
俺はどうすればいいですか?
誰か、教えてくれ――――――――――――。
528投稿者:
刹那
投稿日:2011年05月05日(木)22時14分19秒
「一木」
声に出してみる。
一木に気持ち伝えるって……。
ブルブルと頭を振る。
何考えてんだよ。
それじゃ一木が傷つく。
遼希も、藍も。
そして、自分自身も。
……でも……傷ついたままだったらなんも出来ないよな……。
俺が一木に好きだと言ったら、傷つく人はいる。
でも、俺はそれを乗り越えてでも、一木に気持ちを伝えたい。
好きだと言いたい。
……変態かもな、俺。
529投稿者:
刹那
投稿日:2011年05月05日(木)22時14分37秒
叶わないのは分かってる。
でも、伝えればきっと何かが変わる。
そう思った。
みんな、本当にごめん。
きっと、これが俺の最後のわがままだから――――――――――――――。
震える手で一木にメールを送る。
『好きです』
ただ、その一言を。
530投稿者:
刹那
投稿日:2011年05月05日(木)22時15分34秒
有海視点―
〜♪〜♪
携帯が鳴る。
誰だろ?
メールは滉一くんからだった。
滉一くんからメールが来るなんてそうそうない。
もしかして、藍ちゃんの事かな?
そう思い、本文を見る。
『好きです』
そこに書かれていた、短い一言。
531投稿者:
刹那
投稿日:2011年05月05日(木)22時15分56秒
「…ぇ……」
なに、コレ……。
此処での「好き」の意味って……。
友達とかじゃなくて、異性としてって……事……なの……?
滉一くんが好きなのはあたし?
あたしが好きだから藍を振ったの?
分からないことだらけだ。
真相を確かめるべく、滉一くんに勇気を出して電話する。
「もしもし……」
「…あ、滉一くんあたし……有海です」
電話の向こうで、息を吸う音がした。
532投稿者:
刹那
投稿日:2011年05月05日(木)22時16分11秒
「あのメール……間違って送ったんだよね…?」
そうだといいと想い、聞く。
お願い。
間違ったと言って。
「……違うよ。
……一木に、送ったんだよ……」
息が泊まる。
一番、望んでいない答えだった。
嫌だよ……。
そんなの……。
533投稿者:
刹那
投稿日:2011年05月05日(木)22時16分46秒
「……俺……返事もらおうと思ってやったわけじゃないから…。
一木の気持ちは分かるし……。ただ……自分の気持ち伝えたかっただけ。
ごめんな、一木。傷つけて。みんなの事も傷つける。ホントごめんな……」
どれだけあなたは、切実に乞うのですか?
それだけ言うと電話は切れた。
分からない。
分からない。
あたしのなかで、何かが変わり始めた――――――――――――――。
534投稿者:
刹那
投稿日:2011年05月05日(木)22時19分04秒
>520さん
あげありがとうございます
>524さん
あげありがとうございます
マウスパットが反抗期中みたいです
さっきから言う事聞いてくれません
でわ、これで失礼しますm(_ _)m
535投稿者:
お大事に。
投稿日:2011年05月05日(木)22時24分27秒
536投稿者:
この曲好きです
投稿日:2011年05月05日(木)22時44分10秒
http://www.nicovideo.jp/watch/sm13781474
539投稿者:
刹那
投稿日:2011年05月07日(土)23時37分04秒
こんにちわ^^
皆さんいかがお過ごしですか?
連休も明日で終わり...って思うと何だか気分下がりますね>A<
このままずーっと連休だったらいいのに......
>535さん
ご丁寧にありがとうございます^^
マウス&マウスパットに...笑
525でマウスと言った後、マウスパット(下に引いてあるやつ?)が原因だと気付いたんですが
534で訂正入れるの忘れてそのまま書いてしまったので「どっちだよ!」って思われたんじゃないかと^^;
ずっと使い続けてる古い物なんでマウスを動かすたびに一緒に動いてしまい...
なかなか思う場所に矢印が合わなくてやりずらい=反抗期中
と言いたかったのです。
言葉足りずすいませんでしたm(_ _)m
540投稿者:
刹那
投稿日:2011年05月07日(土)23時40分49秒
>536さん
アドレスUPありがとうございます。
ただ、今開いてみた所、曲名は分かったのですが肝心の曲が聴けませんORZ...
もし良ければその曲が聴けるサイトをもう一度お願いします。
せっかく紹介受けたので是非聞いてみたいです!
それに曲名が少し気になるので...w
>538さん
あげありがとうございます
541投稿者:
刹那
投稿日:2011年05月07日(土)23時41分54秒
有海視点――
滉一くんからメールをもらって二日が過ぎた。
返事は、送ってない。
送らなくてもいいという様な事を言われたせいもあるが、他にも、何かあるような気がした。
でも、その「何か」が分からなくて、ずっとずっと悩んでいた。
土日の間、悩んでいた。
分かんないよ……。
どうしてこんなに、悲しくて……。
でも、暖かいのだろう……。
「分かんないって……」
どうして、こんな風にもどかしさでいっぱいになるのだろうか。
どうして自分の心なのに、気持ちが分からないのだろうか。
542投稿者:
刹那
投稿日:2011年05月07日(土)23時42分18秒
〜♪〜♪
遼希からだ。
そういえば、遼希は今日学校に行っているんだと思いだす。
少し気分が重くなる。
「もしもし、遼希どしたの?」
「あ、有海?今さ、学校で遊んでたらさ、滉一に逢ったんだ」
―――滉一。
その言葉に、心が動揺する。
「それでさ、三人で遊ばね?」
「……藍は?」
受話器越しに、僅かな沈黙があった。
543投稿者:
刹那
投稿日:2011年05月07日(土)23時42分40秒
「…有海、お前も知ってるだろ。滉一と細川が別れた事……。
だから、今2人を合わせるのは少し…気が進まねぇんだよ」
そうか。
そうだよね。
「…うーん……。ごめん、あたしはいいや。
なんか疲れてるからさ…。遼希は、滉一くんと遊んできなよ」
疲れてるなんて嘘。
滉一くんと会いたくないだけ。
顔を見たくないだけ。
喋りたくないだけ。
そっか、と遼希は言い、電話が切れた。
544投稿者:
刹那
投稿日:2011年05月07日(土)23時51分32秒
>537さん
ごめんなさい!本当にごめんなさい、すいませんでしたっm(_ _)m
せっかくコメント下さったのに完全見落としてました_ORZ...
「マウス空気読め」
その言葉直接聞かせてやりたいですね-3-笑
545投稿者:
刹那
投稿日:2011年05月07日(土)23時52分24秒
なんか……疲れたなぁ……。
「滉一」
たった2文字のこの言葉を聞いて動揺してしまったのは、何故だろうか?
好きだ、って言われたから?
違う……。
それだけじゃ、ないような気がする……。
ねぇ、どうしてですか……。
546投稿者:
刹那
投稿日:2011年05月07日(土)23時53分00秒
分からない。
分からないから、人は悩む。
悩んで、悩んで、自分にとって一番ベストな答えを導き出す。
でも、今のあたしはそれが出来ない……。
放課後、教室の隅で一人、うずくまっていた。
遼希は、先に帰ってしまった。
自分の、本当の想いをだしたい。
「…あれ?一木?」
「……ゴリ先生……」
それはまぎれもなく、有海の担任のゴリ先生だった。
547投稿者:
刹那
投稿日:2011年05月07日(土)23時53分37秒
「どうしたんだ?」
「……ゴリ先生ってさ、奥さんいるよね」
ああ、いるよ、とゴリ先生は穏やかな笑顔で答えた。
「子供もいるぞ」
聞いてもいないことを、ニカッと笑って答える。
「そっか……。
その、奥さんと結婚するまでに、なにか大変なことってあった……?」
「…あったぞ。いろいろ、あったさ……」
今年39になるというゴリ先生は、苦笑いをする。
548投稿者:
刹那
投稿日:2011年05月07日(土)23時53分53秒
「それって、何?」
黒い毛で覆われた腕を組みをして考える。
その数秒後、有海に真正面に向き合って言う。
「あれは、高一の時だったよ」
この後あたしは、ゴリ先生の恋を、聞くことになる。
549投稿者:
刹那
投稿日:2011年05月07日(土)23時54分49秒
「今の奥さんは……ホントは先生が高一の時の親友の彼女だったんだよ。
最初は、別に好きなんて思わなかったし、親友の恋を応援してたなぁ……」
ゴリ先生は、優しくて、温かい顔をしていた。
「一木、お前の年からしてみれば〈クサイ恋愛〉だろ。
でもな、あの頃の先生にとっては、本気の恋だったんだよ。
……笑うなよ?一木だって、いつかはこういう事あるんだからな」
ゴリ先生、今あたし、その恋してるよ?
だから、バカになんてしない。
もしこの恋をしてなかったら、バカじゃんって思うけど、今はそんな事思わない。
「……だけどな、先生はその親友の彼女の事を好きになっちまってな……。
あの時は本当に悩んださ。先生もその時彼女がいてなぁ、自分を責め立てたよ。
それで、本当の気持ちを隠していた」
ドクン……。
あたしと、一緒……。
550投稿者:
刹那
投稿日:2011年05月07日(土)23時55分21秒
「じゃあゴリ先生は…どうしたの……?」
「悩んで、悩んで、結局、気持ちを伝えたよ。でも、スグには返事はもらえなかった。
それが当たり前なんだけどな。でも…それでみんなが傷ついたのは凄く嫌だったよ」
【みんなが傷つく】
あたしが恐れているのは、この事なんじゃないの……?
「……で、最後は、どうなったの…?」
「その一年後に返事が来てな。
……OKだったよ。あの時は…本当に嬉しかったな……。
でもそのせいで先生は、たくさんの人を傷つけた。
今はそれで…良かったと…思ってるよ……」
ゴリ先生の恋の話は、あたしに、とても大事な事を教えてくれた。
あたし、そうだ。
あたしは――――――――――――――――――――――――――――――。
551投稿者:
刹那
投稿日:2011年05月07日(土)23時56分07秒
もし、あそこで、あたしは、自分の想いに気付かない方が、良かったのかな……。
気づかなければ、嘘でも、ずっと笑っていられたのかな……。
ごめんね、みんな。
傷つけるよ。
泣かせるよ。
怒らせるよ。
でもね、それを乗り越えたいぐらいに、好きになったんだ、滉一くんの事……。
遼希だったのに。
遼希だけしか見えなかったのに。
なんでいまさら……こんな風に、なっちゃうのだろう……。
552投稿者:
刹那
投稿日:2011年05月07日(土)23時56分41秒
「もう……無理だよ……」
滉一くんに、この気持ちを、伝えよう。
簡単に「はいそうですか」と事が進むわけないって分かってる。
だから最初は……友達から、はじめてもいいかな……。
好きなんだよ。
大好きなんだよ。
でも、遼希も、藍もあたしは失いたくない。
勝手なワガママ、聞いてくれる?
『滉一くん、逢いたい……』
あたしは、駆けだした――――――――。
553投稿者:
刹那
投稿日:2011年05月07日(土)23時58分32秒
落ちます
558投稿者:
新入り
投稿日:2011年05月12日(木)22時21分23秒
早く続き書いて☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
560投稿者:
四天王制度について
投稿日:2011年05月13日(金)21時20分50秒
客観的な意見をお願いします
579投稿者:
新入り(*☻-☻*)
投稿日:2011年06月08日(水)07時21分27秒
なんで一ヶ月もほったらかしにしてるの?
だから、読者が減って、嫌われるんだよ
590投稿者:
おもしろいっ!
投稿日:2011年06月22日(水)21時54分45秒
だけど有海には遼希とくっついてほしかったな…
692投稿者:
あげ
投稿日:2012年09月12日(水)07時28分46秒
696投稿者:
あげ
投稿日:2012年10月13日(土)08時27分53秒
711投稿者:
モンクレゥ`ル
投稿日:2013年01月12日(土)13時13分32秒
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モンクレゥ`ル
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738投稿者:
ああ
投稿日:2013年03月13日(水)21時12分35秒
754投稿者:
あげ
投稿日:2013年04月11日(木)07時51分42秒
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