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【【【小説】】】
1【【【小説】】】 投稿者:葉琉  投稿日:2004年05月30日(日)21時39分02秒
【君の居場所 僕の居場所】

1.プロローグ

人間、物事が全て思い通りにいったら、それほど簡単なことはない。
だけど、どうしたら、人間は滅びるであろう。
そして、地球も滅びるであろう。

人は、何かを思い通りにするために、
何かを守らなければならない。

それは、人間界の掟なのかもしれない…。
2投稿者:葉琉  投稿日:2004年05月30日(日)21時39分41秒
CAST

主演:ド・ランクザン望
出演:てれび戦士
3投稿者:葉琉  投稿日:2004年05月30日(日)21時43分08秒
君の居場所が僕の居場所であり、
僕の居場所が君の居場所であったら、
僕らはいつだって、寄り添えた。
いつだってそばで笑いあえ、励ましあえただろう。

だけど、それは、無理な願いだった。

君には君の道があり、僕には僕の道があった。
時には、それが正反対になることだってある。

だけど、きっと僕らが辿りつくであろう、ゴールは一緒であってほしかった。

「望っ!今日一緒に帰れる?」
「もちろん!」
「じゃ、着替え終わったら、私、NHKの前で待ってるね!」
「うん。」

僕と有沙は喧嘩だってしたけれど、いつでも一緒だった。
周りからもうらやましがられ、認定カップルだった。
4投稿者:葉琉  投稿日:2004年05月30日(日)21時46分41秒
「有ちゃん待たせてるんだろっ!早く着替えろよ!!」
「分かってるってば!公輝だってどうせ里穂待たせてるんだろ〜!」
「残念!今日は里穂、次の仕事があるから、マネージャーともう帰りました〜」
「そりゃあ、お気の毒で。」

僕と公輝もいつだって一緒だった。
もちろん、喧嘩だっていろいろしたけど、
一番、近くにいて、俺を見ていてくれる最高の友達だった。
5投稿者:葉琉  投稿日:2004年05月30日(日)21時52分17秒
「ごめん!待った?」

息を切らしてNHKの玄関前に走ると、
有沙は笑顔で僕を迎えてくれる。

「ううん!あんまり待ってないから!!さ、帰ろう!!」
「ん。」

彼女は僕にとって最高のパートナーだと思った。

「それでね、里穂ったらねー!」
「マジで〜!?」

彼女は僕の心のオアシスだ。
6投稿者:葉琉  投稿日:2004年05月30日(日)21時52分26秒
仕事で嫌なことがあっても。
学校で先生に怒られても。
テストで悪い点取っても。
彼女に会えば全て忘れて、笑顔に戻れた。

悔し涙に顔をぬらしても。
怒りをものにぶつけても。
くだらないジョークを言っても。
彼女は僕のソバにいてくれた。
7投稿者:綾乃  投稿日:2004年05月30日(日)21時53分30秒
頑張ってね^^
8投稿者:葉琉  投稿日:2004年05月30日(日)21時59分31秒
そんな幸せな毎日が、一気に崩れ落ちたのは。
それは、まるで、少女漫画やドラマのワンシーンのようで。
まるで、全てが崩れ落ちるような……
そんな感覚だった。

「じゃあねっ!望!送ってくれてありがとう!」
「オトコとして、彼女を家まで送り届けるのは、常識でございます。」

そう言って少しかっこつけてみる。
まるで王子様のようなポーズを取って。
上目遣いで彼女を見る。

「今宵も甘いキスをいただきたいものですな。」
「バカっ!」

そういって顔を真っ赤にさせるけれど、
その後、彼女と僕は、いつも甘いキスをして、別れを惜しむ。
少し背伸びする彼女と足を縮める僕。
この微妙な身長加減が、僕は好きだった。
9投稿者:葉琉  投稿日:2004年05月30日(日)22時00分17秒
綾乃さん>ありがとうございます!
10投稿者:真希  投稿日:2004年05月31日(月)11時48分20秒
早く続きが読みたーい
11投稿者:age  投稿日:2004年06月01日(火)10時27分38秒
12投稿者:がんばれ!!!!  投稿日:2004年06月01日(火)17時19分39秒
たのしそう!
続きが読みたいです
13投稿者:葉琉  投稿日:2004年06月01日(火)18時32分31秒
真希さん>ありがとうございます。
12さん>ありがとうございます。
14投稿者:葉琉  投稿日:2004年06月01日(火)18時42分33秒
きっかなどというものはどうにでもなるものだ。
人が好きになるのには、これといった理由などないもの。
ただ、ふと、気がつけば目で追っていたりする。

人を嫌いになるのだって、これといった理由などない。
僕がマイケルのことを嫌いなのに、これと言った理由がないように。
直感的に、うざかった。
直感的に、むかついた。
ただ、それだけのことで、僕はマイケルが嫌いだった。
15投稿者:望が  投稿日:2004年06月01日(火)19時22分40秒
出てるか見たんですけど、面白いですね
頑張ってください!!
16投稿者:葉琉  投稿日:2004年06月01日(火)20時47分37秒
15さん>ありがとうございます。
17投稿者:葉琉  投稿日:2004年06月01日(火)20時52分52秒
「望、今日から一緒のロケだね!よろしくね!」

そんな風に笑顔で言われたくない。
うざい。
むかつく。

「あ、そうだね。」

それだけ、言って、僕は卓也の方へ行った。
卓也もまた、一緒にロケに行く。
18投稿者:葉琉  投稿日:2004年06月01日(火)20時55分42秒
「卓也、一緒にスタジオ行こう!」
「おうっ!!行ってやろうではないか〜!」
「ナニソレ?なんでそんなえらそうなわけ〜!」

卓也とだと、会話も冗談交じりで楽しくできる。
だけど、マイケルとは、こんな会話すら、したいとも思わない。
自分でも、マイケルの何処が嫌いなのかは、知らないけれど、
うざい。
むかつく。

もちろん、マイケルが悪い奴だとは思ってはいない。
だけど、なぜだろう?
あいつといて、良い気分になれたことはない。
マイケルと仲の良い、ブライアンとは仲良く話せるのに。
19投稿者:あげ  投稿日:2004年06月03日(木)08時57分28秒
ガンバ!
20投稿者:葉琉  投稿日:2004年06月03日(木)22時16分23秒
19さん>ありがとうございます。
21投稿者:がんばれぇ!  投稿日:2004年06月03日(木)22時19分32秒
応援してます!
22投稿者:葉琉  投稿日:2004年06月03日(木)22時20分34秒
はっきり言って、不愉快だった。
あいつといるときの空間。
あいつの発言。
あいつといるときの僕。
そして、あいつ自身も。

全てをひっくるめて、僕はマイケルが嫌い。

たったひろい、本当に、今年で卒業してほしいと思う人。
他の戦士は、いつまでも、みんなトモダチでいたいと思う。
それは、もちろん、男子だけではなく、女子もだ。

僕は、そのことを、公に出したことはない。
だけど、みんなは、そのことに気がついていたらしい。
23投稿者:葉琉  投稿日:2004年06月03日(木)22時20分52秒
21さん>ありがとうございます。
24投稿者:葉琉  投稿日:2004年06月03日(木)22時24分25秒
聞いてしまったから、いけなかったのではない。
言わせてしまったから、いけなかったのだ。

『望ってさぁ〜マイケルのこと、すっごいキラってるよねぇー』
『そぉそぉ。ちょっと望の方がムカツクんですけどっ?』
『里穂とか公輝といるときと、うちらといるときと、マイケルといるときと、
 なんか明らかに態度違いすぎじゃない?』
『あ、それ分かる〜!心の中で思ってくれてるのは別に良いんだけどさー、
 ああやって、態度で出されるとムカツクー』

忘れ物をとりに、楽屋に帰ろうとしたときだった。
聞いてしまった。
言わせてしまった。
七世と小百合に。
25投稿者:え〜!?  投稿日:2004年06月03日(木)22時57分38秒
どうなっちゃうんだろう…?
続きが気になる!!
26投稿者:あげ  投稿日:2004年06月04日(金)13時30分02秒
 
27投稿者:真希  投稿日:2004年06月04日(金)16時32分32秒
葉琉さん>10の書きこみはナリです。では改めて葉琉さん頑張って下さい。
28投稿者:葉琉  投稿日:2004年06月04日(金)21時48分40秒
25さん>ありがとうございます。
真希さん>了解です。改めて、ありがとうございます。
29投稿者:葉琉  投稿日:2004年06月04日(金)21時53分13秒
そのころからぐらいだった。
僕は、まわりで独り浮くときがあった。
もちろん、有沙、里穂、公輝、幸生など、仲の良い奴はそうでもなかった。
だけど、ある日、それは…突然だった。

いつもの帰り。
有沙が、話がある、と小さな公園によった。

「何〜?改まっちゃって。」
「あのね、真面目な話だから…」
「ごめん。」
30投稿者:葉琉  投稿日:2004年06月04日(金)21時54分56秒
数秒の沈黙の後、有沙は大きくため息をついて、
真剣な眼差しで僕を見た。
そして、ゆっくりと、重々しい口を開いた…。

「別れよう、望。」
「え…」

冗談だと思った。
嘘だと思った。
夢だと思った。

こんな、現実があってたまるか、と。
31投稿者:葉琉  投稿日:2004年06月04日(金)21時59分07秒
「な、なんで?そんな急に……
 冗談だろ?」
「冗談なんかじゃないの。私は本気なの。」
「どうしてっ!理由はっ!?」
「私ね、人によって態度変える人ってニガテなの。
 私や公輝、里穂、幸生には、優しくしてくれる。
 だけど、なんでマイケルにはあんなに冷たいの?
 私、望のこともちろん大好きだけど、
 マイケルだって良いトモダチと思ってるの。
 自分の大切なトモダチにそんなことされたら、誰だって嫌よ。」

僕のマイケルへの言動や行動が、ここまで、周りを動かすものとは思わなかった。
だけど、有沙の場合は考えれたのかもしれない。
有沙は人一倍、他人への思いやりがある。
僕はどうだろう?
今思えば、僕と有沙は不釣合いだったのかもしれない。
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