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゜*小説*゜
1゜*小説*゜ 投稿者:幸@?ユキ?と読みます。  投稿日:2008年03月26日(水)21時39分01秒
初めまして、幸です!!
頑張って皆さんが読みやすい小説を書こうと思います^^
どうか温かく見守ってやって下さい。

※キャストが嫌い・作者が嫌い・ストーリーが嫌い・小説が嫌い、という方は読む事をお勧め出来ません。
※初めての投稿なので、色々と不満な点があると思いますが、荒らし・ナリ・中傷などは止めて下さい。
※皆さんが持っている戦士の皆のイメージが崩れてしまう恐れが有ります。嫌な方は読む事をお勧め出来ません。
2投稿者: 投稿日:2008年03月26日(水)21時45分46秒
【CAST】

木村遼希

渡邉聖斗

日向滉一
藤本七海
前田公輝
野久保直樹
田中直樹

小島よしお(特別出演)

温水洋一
3投稿者: 投稿日:2008年03月26日(水)21時46分18秒


どんな人間にも、必ず光と闇の二つが存在する。


その二つを上手くコントロール出来なければ、


その人間は心を失うだろう。


今回のお話が、その一例である―…

4投稿者:幸@2はナリさんです;  投稿日:2008年03月26日(水)21時47分26秒
゜*小さな願いと大きな闇*゜

―Cast―

村田ちひろ
山元竜一
岩井七世
熊木翔

飯田里穂

篠原愛実

村上東奈

中村有沙

山川恵里佳

5投稿者: 投稿日:2008年03月26日(水)21時47分34秒
俵有希子
橋本甜歌
バーンズ勇気
伊倉愛美

前田公輝


※この小説は殺人物です。が、殺人が起こるのは1シーンのみであり、バトロワ系の小説では有りません。
6投稿者: 投稿日:2008年03月26日(水)21時55分34秒
*プロローグ*
青い空、白い雲。
こんなに美しい景色を見られる私は、どんなに幸せだろうか。
「…なのに、何でこの世には?勉強?っていう邪魔な存在があるのよ。」
「やっぱり此処に居たー……ちーちゃん!もう授業始まるよ?」
「はいはい。」

私、村田ちひろ。こう見えても高校二年生という、青春真っ盛り中の
女子高生。私はクラスでも大の勉強嫌い。
テスト前はしっかり頑張るけど、普段は全て曖昧な出来。

「ちーちゃんってば、またいつもの?」
「うん、だって気持ち良いじゃん!!」
空が青く澄んだ日は、毎朝屋上に出て空を見上げる。此れが私の日課。

さっきから私の隣でクスクスと笑っているのは七世。
私のクラスメイト。

7投稿者:  投稿日:2008年03月26日(水)21時58分52秒
「お、やっとリーダーのお出まし?」
「また屋上行ってたの?」
「そ、だって私の日課だもん。」

教室に入るなりからかってきたのは、仲良しコンビの山ちゃんと熊ちゃん。

私達は皆部活に入ってなくて、四人で勝手にある活動をしている。
放課後は誰かの家へ行き、過去に学校で起きた時間などについて
研究をしている、警察気取りのサークル。先生達に隠れてこんな事を
しているのは、勿論特定の人達意外誰も知らない。

大の勉強嫌いのこの私が、?探偵?をやっている事もね―…

8投稿者: 投稿日:2008年03月26日(水)22時04分20秒
【CAST】

木村遼希

渡邉聖斗

日向滉一
藤本七海
前田公輝
野久保直樹
田中直樹

小島よしお(特別出演)

温水洋一
9投稿者:  投稿日:2008年03月26日(水)22時18分55秒
*File1*
「ふぁぁ…」

「あれ?今日も寝不足ですか?探偵さんっ」
「うるっさいなぁ…!!学校ではその呼び方は止めてって言ってるでしょ?」
「大体さ、勉強嫌いのちーちゃんが、何で探偵始めた訳?」
「あ、それ私も聞きたーい!」
山ちゃんが呆れ顔でそう言うと、七世が目を輝かせて食いついて来た。
最初はどうしようか迷ったけど、結局話してあげる事にした。

私が探偵を目指し始めたのは、今からちょうど十年前―…

「十年前の誕生日?」

毎年誕生日会は、親戚の家でやっていた。
私を囲んで皆は歌を歌ったりしてくれていて、
よくある幸せな光景が広がっていた。

10投稿者: 投稿日:2008年03月26日(水)22時19分21秒

それなのにその幸せな時間は、一瞬にして闇に葬られたのだった―。

私が従姉妹達と楽しそうに遊んでいると、急に何処からか悲鳴が聞こえた。
当時私はまだ七歳。
当然理解不能で、とにかく皆の後を追う事しか出来なかった。

「ちひろ!来ちゃ駄目!!」
そしたら、急にお母さんが怒鳴ってきたんだ。
だけど、その声が届いたのは、既に驚くべき光景が目に入った時だった。
部屋の真ん中辺りで、祖父が倒れていたのだった。

腹部を血で真っ赤に染めて―…
11投稿者: 投稿日:2008年03月26日(水)22時19分39秒
青い空、白い雲。
こんなに美しい景色を見られる私は、どんなに幸せだろうか。
「…なのに、何でこの世には?勉強?っていう邪魔な存在があるのよ。」
「やっぱり此処に居たー……ちーちゃん!もう授業始まるよ?」
「はいはい。」

私、村田ちひろ。こう見えても高校二年生という、青春真っ盛り中の
女子高生。私はクラスでも大の勉強嫌い。
テスト前はしっかり頑張るけど、普段は全て曖昧な出来。

「ちーちゃんってば、またいつもの?」
「うん、だって気持ち良いじゃん!!」
空が青く澄んだ日は、毎朝屋上に出て空を見上げる。此れが私の日課。

さっきから私の隣でクスクスと笑っているのは七世。
私のクラスメイト
12投稿者: 投稿日:2008年03月26日(水)22時24分25秒
今日は此処で更新を終わります;

早速シリアスなシーンですみません;
主役はちーちゃん、準主役は山ちゃん、熊ちゃん、七世です。
キャストは私の好きな2002年度〜2004年度の戦士から選びました。
その中でもちーちゃんと山ちゃんのコンビ、
そして熊ちゃん・七世が本当に大好きです^^
今回は推理物ですが、皆さん楽しく読んでくれればと思います。

では、これから宜しくお願いします!お休みなさい^^
13投稿者:幸@最後に  投稿日:2008年03月26日(水)22時25分09秒
8・11はナリさんです;
14投稿者:ナリとかいい加減にしろっつの。  投稿日:2008年03月26日(水)22時26分30秒
ちゃんと1読めよ。
15投稿者: 投稿日:2008年03月26日(水)22時27分59秒

それなのにその幸せな時間は、一瞬にして闇に葬られたのだった―。

私が従姉妹達と楽しそうに遊んでいると、急に何処からか悲鳴が聞こえた。
当時私はまだ七歳。
当然理解不能で、とにかく皆の後を追う事しか出来なかった。

「ちひろ!来ちゃ駄目!!」
そしたら、急にお母さんが怒鳴ってきたんだ。
だけど、その声が届いたのは、既に驚くべき光景が目に入った時だった。
部屋の真ん中辺りで、祖父が倒れていたのだった。

腹部を血で真っ赤に染めて―…
16投稿者: 投稿日:2008年03月26日(水)22時29分52秒
「ふぁぁ…」

「あれ?今日も寝不足ですか?探偵さんっ」
「うるっさいなぁ…!!学校ではその呼び方は止めてって言ってるでしょ?」
「大体さ、勉強嫌いのちーちゃんが、何で探偵始めた訳?」
「あ、それ私も聞きたーい!」
山ちゃんが呆れ顔でそう言うと、七世が目を輝かせて食いついて来た。
最初はどうしようか迷ったけど、結局話してあげる事にした。

私が探偵を目指し始めたのは、今からちょうど十年前―…

「十年前の誕生日?」

毎年誕生日会は、親戚の家でやっていた。
私を囲んで皆は歌を歌ったりしてくれていて、
よくある幸せな光景が広がっていた。
17投稿者:ありあ  投稿日:2008年03月26日(水)23時02分15秒
ナリ止めてあげて下さい。
頑張っているのに本当に可哀想です。
18投稿者:age  投稿日:2008年03月27日(木)01時52分06秒

19投稿者:あげ  投稿日:2008年03月27日(木)05時57分00秒
            
20投稿者:あげ  投稿日:2008年03月28日(金)09時19分19秒
        
21投稿者:  投稿日:2008年03月28日(金)22時40分37秒
14さん・ありあさん
有難うございます;
私も荒らしに負けないように頑張りますね。

18さん・19さん・20さん
あげ有難うございます!!
22投稿者: 投稿日:2008年03月28日(金)23時41分20秒

23投稿者:あげ  投稿日:2008年03月29日(土)08時27分56秒
         
24投稿者: 投稿日:2008年03月29日(土)21時30分08秒
22さん
書き込み有難うございます。

23さん
あげ有難うございます。


※ストーリーは3・4・5・6・7・9・10という流れになっています。
25投稿者:赤坂  投稿日:2008年03月29日(土)21時38分02秒
サカス
26投稿者: 投稿日:2008年03月29日(土)21時39分23秒
「それってまさか…」
「そう、無差別殺人。それは七歳の私にとって、あまりにも
残酷な光景だった。結局その犯人は逮捕されたけど……
私の心には酷い怒りが残ったわ。それで私は探偵になって、
色んな事件を解きたいと思ったの……犠牲になった人達の為に。」

私が黄昏混じりにそう言うと、皆は暫く黙っていた。
あの時の光景は今でも脳裏に焼きついていて、
その都度、私の心は怒りで掻き立てられるのである。

「ちーひろー!!」
私達の周りに暗い空気が漂っている中、誰かが後ろから抱き着いてきた。
その犯人は東奈。私の幼馴染で軽音部所属。
「はるちゃん、止めてあげなよー……ちーちゃん困ってるじゃない。」
いつまで経っても離れない東奈の後ろから、
クスクスと可愛らしい笑い声が聞こえた。
この子は里穂、東奈と同じ軽音部所属。
東奈はドラム担当でうるさいおてんば娘、里穂はベース担当で大人しい子。
27投稿者:幸**25さん  投稿日:2008年03月29日(土)21時44分56秒
「ったくー……東奈は相変わらずなんだから!
少しは里穂を見習いなさいよ!!」
「そんな怒んなくても良いじゃないよー…」
「お前等揃うと、うるささ倍増だな。」

「み、皆……大変だぁー!!」

突然廊下から男子生徒の叫び声と、バタバタと騒がしい足音が聞こえた。
皆が一気に動揺し始める中、私はある臭いが漂っている事に気付く。
私の頭を刺激するこの臭いは―…

「…血の臭いがする。」
「え?血って……どういう事?」
「とにかく行ってみよう!!」
私達は一斉に教室から飛び出した。すると廊下の一番端にある教室の前で、
生徒や先生達が大勢突っ立っているのが目に入った。
先生が「見るな」と止める手を無理矢理払いのけて、
私達は教室に足を踏み入れた。
28投稿者:ああ  投稿日:2008年03月29日(土)21時47分02秒
げげ
29投稿者: 投稿日:2008年03月29日(土)21時53分03秒
「…嘘でしょ?こんなの……」
「ちーちゃん…?」
七年前と全く同じ光景だった。
今度は女子生徒が、仰向けになって倒れていた。
顔が青白く、既に生気は感じられない。腹部にはナイフが刺さっていた。
更に黒板には、メッセージ付きのメモが一枚貼り付けてった。

?皆、今まで御免なさい。やっぱり私は死ぬべきです?


―この事件が、私達を襲う悲劇の始まりだったのかもしれない―
30投稿者:あげ  投稿日:2008年03月29日(土)21時56分41秒

31投稿者:幸**28さん  投稿日:2008年03月29日(土)21時57分46秒
*File1*終了です。
ついに事件が起きてしまいました……。
次回の*File2*では、更に鍵を握る登場人物が出てきます。
是非是非お楽しみに!

では、今日はこれで落ちます。
32投稿者:おもろい  投稿日:2008年03月29日(土)21時58分25秒

33投稿者:あげ  投稿日:2008年03月30日(日)05時54分13秒
       
34投稿者: 投稿日:2008年03月30日(日)21時53分30秒
今日も夜遅くの更新ですー…;

30さん・33さん
あげ有難うございます。

32さん
そう言って下さって本当に嬉しいです。
有難うございます。
35投稿者: 投稿日:2008年03月30日(日)21時58分04秒
*File2*
「被害者の名前は篠原愛実、この学校の一年生。死因は大量出血。
死亡推定時刻は昨夜、そして黒板には遺書らしきメッセージ有り。
……こりゃあ自殺の可能性が高いわね…」
数十分後、警察が駆けつけた。
学校は一瞬にして殺人現場と化し、私達生徒は教室で監禁状態だった。
彼女が死亡していた教室では、一人の刑事がメモを取っていた。
あの刑事、何処かで見たような…

「……山川さん!?」
「あれ?ちひろちゃん?この学校の生徒だったの…」
私はその女刑事にニッコリと笑顔を向けた。
山川さん、本名?山川恵里佳?
山川さんには私が探偵を目指してから、凄くお世話になっている。
いつも私が事件に深入りするのを注意するけど、
結局は協力してくれる優しい女刑事さん。
36投稿者: 投稿日:2008年03月30日(日)22時03分55秒
「今回の事件は…」
「多分自殺で片付けられるでしょうね。こんなメッセージがあると…」
「そうですか、なら私の出番は有りませんね。」
少し安心した口調で言うと、山川さんは「まぁね」と苦笑した。

「でも、何か引っかかるんです。
どうして此処で死ななければならなかったんでしょう?」
「え、此処が彼女の教室だからじゃないの?」
「山川さん、此処は進路学習室!彼女の居る二組では有りません。」

そう、この教室は三年生の先輩方の進学の為に使われる
資料が保管されている、進路学習室。
「それは確かに引っかかるけど……
とにかく今日は此れで帰らせてもらうわ。何か分かったら連絡するね。」
「はい。」
そう言い残して、山川さん達は学校から去っていった。
37投稿者: 投稿日:2008年03月30日(日)22時12分16秒
私は再度教室に入り、細かい所まで目を配ってみた。
「ちーちゃん、どう?」
「何か見つかった?」
「うーん……特に決定的な証拠とかは無いけれど、
妙におかしい感じがするのよね。」
「おかしい感じ?何だそりゃ?」
山ちゃんと熊ちゃんはお互いに首を傾げていた。

熊ちゃんはサークルの中では一番仲間思いの優しい奴。
山ちゃんは七世と同じく勉強が出来る、更にスポーツ万能で俊足の持ち主。
私達四人は、喧嘩は一度もした事は無い。
けど、そこまで団結した事も無い。

このサークルの長年の継続の理由は、一体何なのだろう…

38投稿者: 投稿日:2008年03月30日(日)22時13分03秒
「まず、教室全体をよく見てよ!!机とか、酷く荒れているでしょ?
自殺の為に此処まで暴れるかな?」
「確かにそうかも…」
「でも、被害者が精神的にヤバかったって可能性は?」
「ヤバかったら、落ち着いて手紙なんてかけるかしら?
それに、服も少しだけ乱れていた。誰かと争った形跡が有るとしか…」

「って事は…」

七世が呟いたその言葉に、私はスッと立ち上がり、皆の方を向いた。

「これは、列記とした殺人事件だ!!」
39投稿者:幸**落ちます;  投稿日:2008年03月30日(日)22時22分32秒
*File2*終了です。
多分此れからは一回の更新に*File*一つ分書いていくと思います。

今回の被害者は愛実という事になってしまいました;
愛実ファンの皆さんすみません。
そして刑事役は山川恵里佳さんです。
最初は美沙さんと迷ったの思ったのですが、
何となく山川さんの方が、私にはしっくり来ましたね。
次回はちーちゃんと山ちゃん、熊ちゃん、七世の間に
ちょっとした事件が起きてしまいます。お楽しみに。
40投稿者: 投稿日:2008年03月30日(日)23時46分28秒

41投稿者:あげ  投稿日:2008年03月31日(月)08時44分42秒
   
42投稿者:あげ  投稿日:2008年04月01日(火)07時34分21秒
    
43投稿者: 投稿日:2008年04月01日(火)13時46分48秒
40さん
書き込み有難うございます。

41さん・42さん
あげ有難うございます。
44投稿者:あげ  投稿日:2008年04月01日(火)14時07分47秒

45投稿者: 投稿日:2008年04月01日(火)14時13分26秒
*File3*
「ねー……私達いつになったら帰れるの?」
「俺等関係無くね?」
皆の我慢が、段々と限界に近づいてきていた。
副担任はすっかり困り果てながら皆を説得している間、
私はずっと事件の事を考えていた。さっきはドラマみたいに自信満々で
言い切っちゃったけど、本当は自信無いんだよね。

「ちーちゃん、あんな風に言い切っちゃって……大丈夫なの?」
私が珍しく弱気になっていると、突然山ちゃんがそう聞いてきた。
「うん…」と私が自信無さげに首を縦に振ると、
山ちゃんは呆れ果てたように大きく溜息を吐いた。
普段は見下した言い方をしていても、
実際山ちゃんはいつも気にかけてくれている。

「今更、前言撤回なんて出来ないもの……つきとめるしかないじゃない。」
「まぁ、それが探偵の心得みたいなものだからねー…」
「たった少ない確立でも、真相をつきとめる。それが私の仕事!」
今度は自信満々の笑顔で応えた。
すると山ちゃんも釣られるように、ニッコリ微笑んでくれた。
46投稿者:幸**44さん  投稿日:2008年04月01日(火)14時23分42秒
暫く山ちゃんと話をしていたら、担任が暗い顔をして入って来た。
担任の姿が目に入ると、クラスの皆はすかさず担任に質問攻めをしていた。だけど、どんなに大勢の人が騒いでも、結局出てくる質問はただ一つ。
「私達、いつになったら帰れるの?」
その質問だけだった。
担任はただ応答に困っているだけで、何も言い出してはくれなかった。

結局、皆他人事なんだよね―…

「先生、もう帰らせても良いんじゃないでしょうか?
この子達は関係無いようですし…」
「そ、そうですね……此れ以上居させたら、切羽詰るだろうし…」
いかにも気弱な顔をしていた副担任の問いかけに、担任は渋々承諾した。

「解散」

その言葉を聞くと、皆は嬉しそうな顔をして教室を飛び出して行った。
一瞬にして誰も居ない教室となりかけたが、
私達四人は席を離れずに座ったまま。
47投稿者: 投稿日:2008年04月01日(火)14時33分58秒
「何しているの?あなた達も帰りなさ―」
「先生はそれで良いんですか?」
担任が全部言い切ってしまうまでに言い返してやった。
そのとぼけた笑顔と事件を人事のように思う事に、凄く腹が立ったから。
「皆が事件を他人事のように思う事に、少しは怒ったらどうなんですか?」
「だって、此れは一年生の問題でしょ??二年生には何の関係も無いわ。」
「もし此れが殺人事件だとしたら、容疑者の可能性があるのは
この学校に居る全員です!!なのに…!」

「高校生が首を突っ込んで良い事じゃないでしょ!?良いから帰りなさい!!」
カッと先生の目が大きくなった。
そんな担任の顔も、怒鳴り声も初めてだったから、
私は反射的に教室を飛び出してしまった。
48投稿者: 投稿日:2008年04月01日(火)14時39分16秒
悔しい…悔しい……悔しい―!!
高校生だからって馬鹿にされるのが、

自分の言った事に責任を持てない自分が、

人間は自分に被害が及ばなければ、全て?他人事?と受け取る事が…

「ちょっと待てよ!!」

パシッ―

さすが山ちゃん。
自慢のその足で、すぐ私の手を掴んで足止めした。

七世も熊ちゃんもやっとの事で追いついて、暫く呼吸を整えていた。
私は振り向きたくなかった……振り向けなかった。
49投稿者:うま  投稿日:2008年04月01日(火)14時40分57秒

50投稿者:幸**落ちます;  投稿日:2008年04月01日(火)14時41分06秒

私の頬に、一粒の雫が流れ落ちていたから―…

「…離して……」
「ちーちゃ―」
「離してよ!!」
無理矢理山ちゃんの手を振り払い、再びそのまま走り出した。
三人が私を呼ぶ声が何度も聞こえた。

けど、

私は絶対に止まろうとしなかった―…
51投稿者:あげ  投稿日:2008年04月02日(水)00時19分16秒
   
52投稿者:あげ  投稿日:2008年04月02日(水)00時19分21秒
     
53投稿者: 投稿日:2008年04月02日(水)02時39分16秒

54投稿者:あげ  投稿日:2008年04月03日(木)08時54分51秒
  
55投稿者: 投稿日:2008年04月03日(木)19時28分45秒
49さん
上手いと言ってくれたのでしょうか…?
有難うございます。

51さん・52さん・54さん
あげ有難うございます。

53さん
書き込み有難うございます。
56投稿者: 投稿日:2008年04月03日(木)19時35分54秒
*File4*
『離してよ!!』
あの時、口から勝手に出た言葉。
あんな事1回も言った事無かったし、言いたくも無かった。
御免ね、皆。私、本当に最低な奴だよね―…

昨日はあんな事件が起きたのにも関わらず、今日はいつも通り授業だった。
私は本当に来たくなかったが、親が色々とうるさい所為で、
結局登校する羽目になってしまった。
三人に会ったら、一体どんな顔をしろと言うのだろう。

「ちひろー!おはよう!!」
「え…?あ…何だ、東奈かぁ……」
「何だとは何だよー…ところで、今日は一人なんだ?七世達は?」
「あ、うん。今日はちょっと…ね。」

?色々あって?

それしか説明の私用が無かった。
?喧嘩した?なんて言ったら誤解するだろうし…
そしてお互い黙り込んだまま、予鈴のチャイムが鳴り響いた。
57投稿者:  投稿日:2008年04月03日(木)19時40分41秒
東奈は不思議そうに私の横を通り過ぎ、自分の教室へ向かって行った。
しん、とした静けさを痛いくらい感じ、私は暫くそこから動けなかった。
やっと動けたのかと思ったら、私の足は教室とは全く別の場所へと動いた。

向かったのは、いつものあの場所―…

「やっぱり、此処が一番落ち着くなぁ……ちょっと寒いけど。」
私が一番落ち着ける場所って言ったら、やっぱり屋上だよね。
事件の事で少し苛々してもいたし、
私は気分転換のつもりでその場に足を伸ばして座った。

「此処まで追い詰められちゃうんなら、探偵なんてやらなきゃ良かった…」

なんて、柄に合わない弱音を吐いていると、
制服のポケットに眠っていた携帯が鳴り出す。
58投稿者:あげ  投稿日:2008年04月05日(土)05時49分09秒
   
59投稿者:あげ  投稿日:2008年04月06日(日)08時49分38秒
     
60投稿者: 投稿日:2008年04月06日(日)15時25分57秒
58さん・59さん
あげ有難うございます。
61投稿者: 投稿日:2008年04月06日(日)15時31分47秒
『あ、ちひろちゃん?』
「広瀬さん…?どうしたんです?」
『昨日の事件の事で話があるの!!今から近くの公園に来てくれない?』

「今からですか…?分かりました!!」
広瀬さんからの電話が切れた直後、私は屋上から一回まで全速力で
走りぬけた。何人かのクラスメイトとすれ違った気がしたけど、
それが誰だったかははっきりと覚えてなかった。

ただその中に、七世達が居なかった事だけを祈った。

62投稿者:さの  投稿日:2008年04月06日(日)15時46分43秒
おもしろいです!
これからも頑張って!!
63投稿者:あげ  投稿日:2008年04月06日(日)15時48分24秒
って荒らしっだし
64投稿者: 投稿日:2008年04月06日(日)15時51分12秒
すみません;

「広瀬さん」は「山川さん」の間違いです;
あらかじめ書いてある物を書いているので、間違えてしまいました;
65投稿者:幸**さのさん  投稿日:2008年04月06日(日)15時57分38秒
「山川さん!!」
「急に呼び出したりして御免なさいね。実は昨日、証拠品について
色々調べてみたの。そしたら、あの事件が殺人事件である可能性が
高くなったのよ!それで、此れを渡しておきたくて…」
そう言って山川さんが差し出したのは、A4サイズの茶封筒。
「此の写真で調べてみた所、彼女の服の乱れ・現場の形跡から
殺人の可能性が出て来たの。もし自殺なのだとしたら、
ナイフに指紋があるはずなんだけど…」

「そのあるべき指紋が、無かったって事ですね…?」
そう言って、私はニッと笑った。
最初は山川さんと一緒に笑顔を浮かべていられたけど、
次第にその笑顔が不安の表情に変わっていったのが自分でも分かった。
66投稿者:幸**63さん  投稿日:2008年04月06日(日)16時33分50秒
「…どうしたの?」

私が急に表情を変えてしまったものだから、山川さんは慌てつつも優しく
そう問いかけて来た。山川さんの優しい笑顔を見ると、涙が出そうだった。

「私、今回の事件を解決する事が出来るのか、凄く不安なんです。
昨日、その事で七世達ともめちゃって……
自分で自分の親友を傷つけてしまうなんて…」

「私は……
この事件を解く事が出来るのは、ちひろちゃんしか居ないと思うけどな?」

「えっ―?」
山川さんのその言葉は、決して綺麗事なんかじゃなった。
あえて何も飾らず、あえて声も張らず、
広瀬さんは優しい笑顔のままそう言っていた。
その優しい瞳と言葉が、不思議と私を元気付けてくれていた。
67投稿者:  投稿日:2008年04月06日(日)16時35分53秒

私にしか出来ない事……この事件を解いて、皆を安心させる事なんだ―…

「山川さん、有難う!私、絶対解いてみせるから!!」
「うん、期待してるよ!頑張って!!」

その後、私は学校へ、山川さんは署へと戻っていった。

「この事件は、絶対私が解いてみせる―…」
68投稿者:あげ  投稿日:2008年04月06日(日)16時54分04秒
頑張って!!

あとまた広瀬ってなってる場所あったよ!
69投稿者:あげ  投稿日:2008年04月07日(月)05時56分16秒
    
70投稿者:あげ  投稿日:2008年04月08日(火)08時23分44秒
   
71投稿者:弟子  投稿日:2008年04月08日(火)21時28分39秒
面白いです あげ
楽しみです
72投稿者:あげ  投稿日:2008年04月09日(水)08時03分28秒
   
73投稿者:あげ  投稿日:2008年04月10日(木)10時10分11秒
    
74投稿者: 投稿日:2008年04月10日(木)19時19分05秒
68さん
あげ有難うございます。
ぎゃーーーーー!!笑
すみません!ご指摘有難うございます。

69さん・70さん・72さん・73さん
あげ有難うございます。

弟子さん
有難うございます。とっても嬉しいです!!

75投稿者: 投稿日:2008年04月10日(木)19時27分58秒
*File5*

「馬鹿野郎!!今まで何やってたんだ!!」

山川さんはどうなったかは知らないけど、私は先生達に
こっぴどく叱られた。「忘れ物をした」って事で、
何とかその場を切り抜け、一まず罰則を受けるような事は逃れた。

「だからって学校を飛び出すなんて……ちーちゃんらしい!」

「うるさいわね!咄嗟に体が動いたのよ!!」

「御免御免…でも、何を忘れたの?帰らなきゃいけないような大事な物?」
目をクリクリさせて、私の前に立っている里穂はそう聞いてきた。
里穂がそれを聞いてくるなんて……私は予想外の質問に言葉を詰まらせた。
?どうしよう、何て答えよう?頭の中はその言葉で一杯になっていた。
筆箱は持って来てるし、教科書なんていつもの事だし……。

「私から借りた本、忘れただけなんだってさ!」
76投稿者: 投稿日:2008年04月10日(木)19時33分49秒
……この声、私が一番聞きたかった声だ。
私は今にも溢れ出しそうな涙をぐっと堪えて振り向いた。
すると七世が、私が借りた覚えなんて無い本を片手に笑っていた。
「何それ〜?本当にちーちゃんらしい……あ、次教室移動だった。またね!」
「あ、うん。」
里穂は急いで教室を出て行き、東奈達の後を追った。
何とかピンチは乗り切れたらしい。
「全く、ちーちゃんは本当に冷や冷やさせるんだからー…感謝してよね?」
そう言って、七世は笑いながら私の頬を突いた。

何で?何でいつも通りに話しかけてくれるの?
私の事、怒ってないの??あんなに酷い事したのに―…悪いのは私なのに。

「昨日一人で大丈夫だった?朝も。」
「えっ?」
「いや、昨日大丈夫だった?って聞いたんだけど…」
77投稿者: 投稿日:2008年04月10日(木)19時43分52秒
ケロッとした七世の笑顔が、段々と涙でぼやけていくのが分かった。
私が急に涙を流すものだから、七世は今まで以上の焦りを見せていた。
「七世、ありがと……あと、御免ね。」
「私は別に大丈夫だよ!それよりも、山ちゃんに謝ってあげて?
相当気にしてたみたいだから。」
そりゃそうでしょ……山ちゃんは、誰よりも心配してくれていたもんね。
すると微妙なタイミングで、二時限目開始のチャイムが鳴り響いた。

私の隣の席は、運悪く山ちゃんの席―…

78投稿者: 投稿日:2008年04月10日(木)19時46分01秒
今日は此れで落ちます;

皆さんご進級・ご入学おめでとうございます!!
私は無事高校二年生になる事が出来ました。
今日から授業開始で、もうめちゃくちゃ眠かったですっ…
これから部活等で中々来られない日があると思いますが、
どうか応援宜しくお願いします!

79投稿者:あげ  投稿日:2008年04月11日(金)05時52分34秒
   
80投稿者:あげ  投稿日:2008年04月12日(土)08時37分51秒
     
81投稿者:あげ  投稿日:2008年04月13日(日)08時36分54秒
         
82投稿者:あげ  投稿日:2008年04月14日(月)05時41分19秒
   
83投稿者:あげ  投稿日:2008年04月15日(火)08時29分08秒
    
84投稿者:あげ  投稿日:2008年04月16日(水)09時36分15秒
   
85投稿者:弟子  投稿日:2008年04月16日(水)18時59分18秒
高校が忙しいんですか?
時間があるときでいいんで無理しないでくださいね
86投稿者:あげ  投稿日:2008年04月17日(木)08時12分34秒
    
87投稿者:あげ  投稿日:2008年04月18日(金)06時41分57秒
       
88投稿者:あげ  投稿日:2008年04月19日(土)05時52分33秒
          
89投稿者:あげ  投稿日:2008年04月20日(日)08時20分40秒
   
90投稿者:あげ  投稿日:2008年04月21日(月)08時56分00秒
         
91投稿者:あげ  投稿日:2008年04月22日(火)08時47分06秒
        
92投稿者:あげ  投稿日:2008年04月23日(水)08時15分41秒
          
93投稿者:あげ  投稿日:2008年04月24日(木)09時13分52秒
         
94投稿者:あげ  投稿日:2008年04月25日(金)05時48分05秒
   
95投稿者:あげ  投稿日:2008年04月26日(土)08時03分21秒
            
96投稿者: 投稿日:2008年04月26日(土)23時25分09秒
79さん・80さん・81さん・82さん・83さん・84さん・86さん・87さん・
88さん・89さん・90さん・91さん・92さん・93さん・94さん・95さん
あげ有難うございます!

弟子さん
そうです;もう部活と勉強の両立が難しくて……(苦笑)
中々パソコンを開く余裕が作れませんでした;
有難うございます!頑張りますね^^
97投稿者: 投稿日:2008年04月26日(土)23時36分51秒
私は誤魔化すように山川さんに貰った茶封筒の中を再び覗き、
その中から一枚の写真を取り出した。
その写真とは、篠原さんの遺書だといわれている証拠品。

何処かおかしいのよね、この写真……何だろう?

「…それ、あの刑事に貰った奴?」
「え…うん、さっき抜け出したのは、此れを貰う為!!
……でも、何か引っかかるのよね。」
「一つ聞いても良い?そいつって、左利き?」
「えっ!?どういう事!?」

知らない内に、私は山ちゃんとその遺書について話し合っていた。
98投稿者: 投稿日:2008年04月26日(土)23時40分45秒
山ちゃんが言うには、字形は篠原さん本人のものかは分からないけど、
字が右に擦れているらしい。本来、右利きの人が字を書いて、
まずこんな事は起きない。という事は、左利きの証拠。
「そっか……これで篠原さんが右利きなら、
立派な殺人の証拠になる!有難う、山ちゃん!!」
「いえいえ、あのさ……昨日…」
「あ…、大丈夫だったよ!私が悪かったんだし……御免、ね…?」

此れが、私が今山ちゃんにすべき事なんだろう……そう思えた。

山ちゃんは少し驚いてたけど、次第に笑顔を取り戻していった。
私は思う。

例え少ない人数だとしても、

やっぱり?仲間?というものは大切な存在なのだ、と―…

「愛実ちゃん?愛実ちゃんはー…右利きだったかな?」
「え?それ本当!?」
99投稿者: 投稿日:2008年04月26日(土)23時43分05秒
早速私は、放課後部室で軽やかにドラムを操っていた東奈に聞いてみた。
同じ部活仲間の東奈が言うのだから、右利きって言うのは本当なのかも…。
私は「有難う」とあっさり言い放ち、部室から立ち去った。
三人は、いつもの様に廊下で待っていてくれた。
「お、来た来た。どうだった?」
「ビンゴ、やっぱり篠原さんは右利きみたい。」
「じゃあ、このメッセージを書いたのは…」
「…ちーちゃん!!」

「事件の犯人だと思う―…」

100投稿者:幸**落ちます;  投稿日:2008年04月26日(土)23時44分39秒
ようやく*File5*終了です!
皆さん、更新が遅れて本当にすみません。
これからもまだまだ未熟な幸を宜しくお願いします。

101投稿者:あげ  投稿日:2008年04月27日(日)05時47分42秒
   
102投稿者:あげ  投稿日:2008年04月28日(月)08時43分13秒
     
103投稿者:あげ  投稿日:2008年04月29日(火)08時55分01秒
   
104投稿者:弟子  投稿日:2008年04月29日(火)15時45分54秒
あげ
この調子で頑張ってください
105投稿者:さげ  投稿日:2008年04月29日(火)18時33分53秒

106投稿者:あげ  投稿日:2008年04月29日(火)18時48分44秒

107投稿者: 投稿日:2008年04月29日(火)20時54分42秒
幸さん初めまして。 ウチもこの小説大好きです。これからも頑張って下さい。?応援します。
108投稿者:あげ  投稿日:2008年04月30日(水)08時33分15秒
   
109投稿者: 投稿日:2008年04月30日(水)21時18分59秒
101さん・102さん・103さん・106さん・108さん
あげ有難うございます。

弟子さん
有難うございます。頑張りますよー!笑

105さん
え……すみません。さげないで下さい;

桟さん
初めまして。
本当ですか?嬉しいです^^応援に応えられるよう頑張りますね。
110投稿者: 投稿日:2008年04月30日(水)21時29分58秒
*File6*
その日の放課後、久々に我が探偵サークルは活動した。
「という事は、犯人は左利きって所まで絞られたね…」
「俺達の周りに、左利きなんて居たか?」
「うーん……いくら左利きと言っても、たくさん居るからね。
また聞き込みするしかないわよ。」

「なら、早速行動開始だね。」

七世は二年生、熊ちゃんと山ちゃんは三年生、
そして私は、彼女にとって一番身近な一年生と軽音部を担当した。
111投稿者: 投稿日:2008年04月30日(水)21時33分13秒
「左利きの人?しかも、愛実ちゃんに恨みのある人!?あのねぇ…」
「お願い!!度々で悪いけど、教えてくれない?頼むよー…東奈!!」
という訳で、私は再び軽音部へと訪れた。
相変わらず巧みにドラムを操る東奈の隣で、神様に拝むかのように、
私は頼み込んだ。東奈は暫く考えていてくれてたけど、
結局心当たりのある人は居なかった。
「やっぱり駄目かぁ…」


「……あの、つぐちゃんを恨んでいる方は、結構居ると思いますけど。」


「え?あ、貴方は…?」
「私、つぐちゃんと同じクラスの、中村有沙です。
先輩が、つぐちゃんの事で色々と聞き込みをしてると聞いたので…」
中村さんはおどおどした表情で、私を椅子に座らせ、色々と話してくれた。
112投稿者: 投稿日:2008年04月30日(水)21時42分05秒
彼女の話によると、篠原さんは高飛車な性格の成果、
学年でも軽音部の中でも評判が悪く、
篠原さんに恨みを抱いている人は数え切れないほど居るらしい。

「つぐちゃんは高飛車な性格のせいか、自分よりも弱い人を
蹴落とすかのように嘲笑い、何人もの人を傷つけていました。
私達の間でも、ほとんど悪い噂しか……」
「そう、そこまで範囲が広いとなると、まだまだ奥が深そうね。」

「そうかもしれませんね。でも、この軽音部の中で唯一の左利きで、
つぐちゃんに恨みを持っている人、居ると思いますけど…?」

中村さんがポツリと言った一言に、私は思わず全ての動きを
止めてしまった。今までドラムに専念していた東奈も、
不意にスティックを落としてしまっていた。

113投稿者:  投稿日:2008年04月30日(水)21時42分27秒

もしも、犯人が親しい人だったら……大切な仲間だったら―…

急に不安に押し寄せられ、次第に気分が悪くなって来た。


……でも、私は真実を知らなきゃ―。



114投稿者:あげ  投稿日:2008年05月01日(木)05時48分50秒
   
115投稿者:あげ  投稿日:2008年05月02日(金)08時43分36秒
    
116投稿者:あげ  投稿日:2008年05月03日(土)08時06分31秒
       
117投稿者:あげ  投稿日:2008年05月04日(日)08時37分19秒
        
118投稿者: 投稿日:2008年05月04日(日)10時59分07秒
一対犯人は誰か超気になります。 幸さんは何歳ですか?突然スイマセン?私は今年で16歳です。
119投稿者:あげ  投稿日:2008年05月05日(月)08時30分54秒
   
120投稿者:弟子  投稿日:2008年05月05日(月)19時32分34秒
なんか観ないうちに更新されてる
犯人が誰かすごく気になります
121投稿者:あげ  投稿日:2008年05月06日(火)07時52分19秒
        
122投稿者:あげ  投稿日:2008年05月07日(水)09時44分52秒
      
123投稿者:上げ  投稿日:2008年05月11日(日)05時42分57秒
   
124投稿者: 投稿日:2008年05月18日(日)19時00分45秒
114さん・115さん・116さん・117さん・119さん・121さん・122さん・123さん
あげ有難うございます!!

桟さん
またまた有難うございます^^
全然良いですよ!!私は今年で17です。

弟子さん
いつも有難うございます^^
またまた更新が遅れてすみません;
125投稿者: 投稿日:2008年05月18日(日)19時06分24秒
「…誰?」
「あいにく、私はバレー部と掛け持ちしている生徒。
あまり此処には来られないので、名前はよく知らないのですが、
確か……村上先輩と同じバンドで、ベースと弾いている方です。」
そうきっぱりと言った中村さん。
私は悪魔に心臓を槍で突かれた感覚に陥った。

126投稿者: 投稿日:2008年05月18日(日)19時06分37秒
冗談でしょ…?

東奈のバンドで、ベースを弾いている人って言ったら―


「…里穂?」

上手く言葉を発する事が出来なかった私の代わりに、
桜子がその名前を呟いた。
里穂が犯人…?まさか、冗談だよね。
あんなに優しく笑っていてくれた里穂が、人を殺すはずないよね。

お願い、誰か嘘だって言ってよ。熊ちゃん、七世…


……山ちゃん。
127投稿者: 投稿日:2008年05月18日(日)19時33分20秒
*File7*

今回の事件の犯人が、本当に萌だったら、私はどんなに悲しむだろう。

「あ、ちーちゃん!犯人の可能性がある人居たよ!!
でも、案外少ないみたい。」
「俺と山ちゃんが調べた三年生では、被害者の従姉妹と俵有希子先輩。」
「こっちも一人しか出なかったんだけど、倉内さんと同じ塾に通っていた
伊倉愛美さん。私達からは以上だけど、ちーちゃんは?


……ちーちゃん?」

128投稿者: 投稿日:2008年05月18日(日)19時33分28秒
七世の呼びかけにも応えられず、
私はただ下を向いてボーっとしているだけだった。
「ちーちゃん?おーい……ちーちゃん!!どうした?」
その次の山ちゃんの声で、私はようやく我に返った。
パッと前を向きなおすと、山ちゃんだけじゃなく、
熊ちゃんと七世も心配そうな顔をしていた。
「あ、御免。」
「大丈夫か?何かあったのか?」
「……うん。さっき、軽音部の中村さんって子から、
犯人の可能性がある人を聞いたの。」
「うん。で、誰だったの?」
何も知らない山ちゃんは、淡々と話を進めてしまいそうだった。
最後の最後まで言うのを躊躇ったけど、結局言わなきゃいけない事。

思い切った私は口を開いた。


「里穂」
129投稿者: 投稿日:2008年05月18日(日)19時44分33秒
その名を口にするのに、私は心臓が飛び出るくらい緊張していた。
三人共「は?」と言いたげな表情で私を見つめ、暫くそのまま時が流れた。

このまま時が止まってくれたら良いのに―……私はそう思った。

「でも、犯人が飯田とは限らないだろ?
?容疑者の可能性がある三人の中の一人?唯それだけだ。」
山ちゃんの笑い声は、微かに震えていた。
その言葉に続くように、二人も励ましてくれた。
私は一度だけ頷いて、私は三人の顔を見回した。
「此処からが、私たち探偵サークルの腕の見せ所だからね?」
「まずは、皆が被害者にどんな恨みを持っていたか、だね?」

探偵サークル、再び聞き込み開始―…

130投稿者: 投稿日:2008年05月18日(日)19時47分28秒
今日はこれで落ちます;

大分間が空いてしまってすみません。
実は試験3日前でして……;今日やっと時間が出来たんです。
また来週辺りまで更新出来ませんが、これからも宜しくお願いします^^
さて、新しいキャストとして、ゆっこと愛美が登場しました。
二人が愛実にどのような恨みを持っているのか、お楽しみに!!(?)
131投稿者:ガンバ  投稿日:2008年05月18日(日)20時31分08秒

132投稿者:あげ  投稿日:2008年05月19日(月)05時54分15秒
   
133投稿者:あげ  投稿日:2008年05月19日(月)16時39分29秒


134投稿者:弟子  投稿日:2008年05月19日(月)19時23分45秒
試験三日前って・・・よく時間できましたね
試験のほう終わったら結果教えてくださいね

面白くなってきましたね
ほんとに、犯人が気になる
135投稿者:あげ  投稿日:2008年05月20日(火)05時50分44秒
   
136投稿者: 投稿日:2008年05月20日(火)17時31分35秒

137投稿者: 投稿日:2008年05月20日(火)17時33分38秒

138投稿者:あげ  投稿日:2008年05月21日(水)08時37分18秒
   
139投稿者:あげ  投稿日:2008年05月22日(木)08時32分31秒
     
140投稿者: 投稿日:2008年05月22日(木)14時21分20秒
勇気って出て来るのぉ?
141投稿者:あげ  投稿日:2008年05月23日(金)05時54分31秒
   
142投稿者: 投稿日:2008年05月25日(日)17時07分48秒
131さん
有難うございます!!
応援に応えられる様、頑張ります。

132さん・133さん・135さん・136さん・137さん・138さん・139さん・141さん
あげ有難うございます!

弟子さん
何か早く勉強が終わってしまって……書いてしまいました^^;笑
有難うございます。

烏さん
勇気はちょっとしか出ないのですが、回想の所で出ますよ^^
143投稿者: 投稿日:2008年05月25日(日)17時18分48秒
全ての聞き込みを終えるのに、一体どれだけの時間が掛かっただろうか。
まずは被害者に一番身近な人からって事で、
彼女の従姉妹である有希子先輩から聞き込みを始めた。

「愛実が最初に苛めた人、甜歌ちゃんって言うんだけど、
私の一番の後輩だったの……」

その話をしている時の有希子先輩は、少し涙ぐんでいた。
篠原さん達が中学二年生になり、
同じクラスになったことが全ての始まりだった。
初め全く話そうとしなかった二人だが、
時が経つのにつれて、次第に交流を深めていった。

ある日、篠原さんは彼女に?好きな人が出来た?と報告した。
144投稿者: 投稿日:2008年05月25日(日)17時33分39秒
「えー!?愛実って勇気が好きなの!?」
「ちょっ…声大きいって!……でも、勇気を見てるとドキドキするんだ…。
勇気と話してると、本当に落ち着くし…」
「そっかー…それ、完璧恋じゃん!!頑張ってね!」
その時の彼女は、嬉しそうに笑って、篠原さんを応援する事を決めた。

「ねぇ甜歌、今日はちゃんと話せたよ!!」
「本当?良かったじゃん!」
その彼と事ある度に、篠原さんは彼女にいつも報告していた。
篠原さんの嬉しそうに話す姿に、彼女も嬉しそうに笑っていた。
145投稿者: 投稿日:2008年05月25日(日)17時38分27秒
だが次第に彼女は、篠原さんとの距離を置くようになり、
その彼と一緒によく居るようになった。
篠原さん自信はあまり気にしていなかったのだが、
他の女子は黙って言うわけが無い。

「いい加減したら?親友の好きな人、奪うつもり?」
「というか、結構前からムカついてたんですけど。」

「別に……、愛実から勇気を奪うつもりはないわ。
何か勘違いしてるんじゃない?…僻まないでくれる?」

146投稿者: 投稿日:2008年05月25日(日)17時39分49秒
女子達を見下したかのように鼻で笑い、彼女はそう言い放った。
あまりの言動の冷たさに、女子達は身動き一つ出来なかったらしい。
物陰からこっそり聞いていた篠原さんも、さすがに驚きを隠せなかった。

一ヶ月程の月日が流れ、遂に篠原さんは彼への告白を決意した。
勇気を振り絞って、篠原さんにとって生まれて初めての告白…

でも、彼の答えは―…

「俺、甜歌と付き合ってるんだ。」
「…え?」
「だから、御免。」
不意に篠原さんの目からは涙が零れ落ちていた。
自分の親友が、時分の好きな人とこそこそ付き合っていたなんて、
一番知りたくなかった事実。暫く篠原さんは、その場から動けなかった。
147投稿者: 投稿日:2008年05月25日(日)17時52分26秒
「あ、愛―」
「話しかけないで、裏切り者。」
彼女が何度話しかけても、篠原さんは淡々とそう返すだけだった。
それが、有希子先輩の言う、?苛め?の序章だった…。
無視から始まった苛めは、徐々に酷くなっていき、
最終的には大人数での暴力にまで進んでしまっていた。

そしてある日、彼女から有希子先輩に一本の電話が入った。
「先輩……私、もう限界です。」
「え?ちょっと…甜歌ちゃん?」

「今まで有難うございました。」

それが、彼女の最後の言葉だった―…
148投稿者: 投稿日:2008年05月25日(日)18時00分34秒
*File7*終了です^^
今回はゆっこの動機の話でした。
このお話の甜歌と愛実を見ていると……女子ってやっぱり怖いですね;(笑)
明日から気をつけようと改めて思いました。

では、今日はこれで落ちますね^^
149投稿者: 投稿日:2008年05月25日(日)18時32分05秒
すみません;
今読み返してみたら、間違いがあったので…。

(127より)

「俺と山ちゃんが調べた三年生では、被害者の従姉妹と俵有希子先輩。」
→「俺と山ちゃんが調べた三年生では、被害者の従姉妹の俵有希子先輩。」

「倉内さんと同じ塾に通っていた伊倉愛美さん。」
→「篠原さんと同じ塾に通っていた伊倉愛美さん。」

間違いは以上です。すみませんでした;
150投稿者:あげ  投稿日:2008年05月26日(月)08時38分10秒
   
151投稿者:あげ  投稿日:2008年05月27日(火)05時54分21秒
           
152投稿者:あげ  投稿日:2008年05月28日(水)08時13分58秒
   
153投稿者:弟子  投稿日:2008年05月28日(水)18時45分04秒
ほんとほんと
女子って怖いですよね・・・
俺も改めて感じました
154投稿者:あげ  投稿日:2008年05月28日(水)18時54分01秒

155投稿者:あげ  投稿日:2008年05月29日(木)10時28分46秒
            
156投稿者:あげ  投稿日:2008年05月30日(金)08時43分53秒
              
157投稿者:あげ  投稿日:2008年05月31日(土)08時02分49秒
           
158投稿者:あげ  投稿日:2008年06月01日(日)10時33分14秒
   
159投稿者:あげ  投稿日:2008年06月03日(火)07時37分44秒
     
160投稿者:あげ  投稿日:2008年06月05日(木)08時32分49秒
   
161投稿者:あげ  投稿日:2008年06月06日(金)10時24分04秒
     
162投稿者:弟子  投稿日:2008年06月06日(金)20時41分13秒
テストでもあるんですか?
あったなら頑張ってください
163投稿者:あげ  投稿日:2008年06月06日(金)20時46分52秒

164投稿者: 投稿日:2008年06月11日(水)19時14分13秒
154さん・155さん・156さん・157さん・158さん・
159さん・160さん・161さん・163さん
あげ有難うございます!!

弟子さん
女子って少しもめただけで怖いですもんね…;
でも男子も結構大変みたいです…。
あと、中々更新しなくてすみませんでした;
部活と勉強に追われまして……全然時間が作れませんでした。
いつも応援有難うございます^^
165投稿者:あげ  投稿日:2008年06月11日(水)19時18分14秒
   
166投稿者: 投稿日:2008年06月11日(水)19時19分34秒
*File8*
次に聞き込みに行ったのは、篠原さんの塾のクラスメイトだった伊倉さん。
伊倉さんと篠原さんとの関係は、
有希子先輩に比べたら全く浅いものだったが、
彼女にとっては、とても辛い事だったみたい。

伊倉さんは塾でも学校でも、常に成績がトップクラスだった。
しかし篠原さんが入ってきてから、彼女の名前がトップ欄に
載る事は無かった。

篠原さんに、トップの座を奪われたのである。

いくらトップの座を奪われたからといって、
彼女は篠原さんを恨むなんて事はしなかった。
?成績が落ちたのは自分のせい?と、
いつも前向きな彼女ならそう思ったに違いない。

そう、篠原さんのあの言葉を聞くまでは―…
167投稿者:幸**165さん  投稿日:2008年06月11日(水)19時23分20秒
ある日、彼女は篠原さんと他の生徒達との会話を聞いてしまった。
「全く、お前もやる事汚いよな。」
「この愛実のトップが偽りの成績だって知ったら、愛美どうするかしら?」
「そんなの別にどうだって良いわよ。
私が皆の答案コピーしたって証拠、有る訳無いし。
それに、最近学校で成績が良いからって、ちょっと調子に乗ってたのよ?

いい気味だわ!!」

彼女は耳を疑った。
あの成績が嘘だったなんて、皆で手を組んでカンニングしていたなんて…。

?いい気味?
その言葉が、暫く彼女に耳から離れなかった。
そして、次第に彼女の心は怒りで一杯になっていった。
168投稿者:  投稿日:2008年06月11日(水)19時35分21秒
「伊倉さんも、相当辛かったみたいね。」
「あの苦しそうな顔見るとな。後は飯田だけだけど、どうする?」
「うん……里穂にはまだ話さないでおくっていうのは、駄目かしら?
もしも犯人が里穂って決まったら、ちゃんと話そうと思う。」
私がそう言うと、三人は「任せるよ」と笑顔で承諾してくれた。
今の状態で里穂にちゃんと話せるかって聞かれたら、正直自信無い。
やっと調査が一段楽したちょうどその時、私の携帯が鳴り出した。
発信者は、山川さん。
私が電話に出た途端、山川さんは焦った口ぶりで話し始めた。

『今学校の事務室に居るんだけど、犯行時刻と推定された時間帯、
つまり昨夜の監視カメラに、犯人らしき女子生徒の姿が映っていたの!!
すぐに来て!!』
169投稿者:あげ  投稿日:2008年06月11日(水)19時38分17秒
  
170投稿者:あげ  投稿日:2008年06月12日(木)05時50分14秒
   
171投稿者:あげ  投稿日:2008年06月12日(木)16時25分59秒
あげ
172投稿者:弟子  投稿日:2008年06月12日(木)18時56分57秒
愛実って以外に悪ですね
しかもみんなと手を組むって
よくできたなぁー
って感心するかも

そういえば部活って何やってるんですか?
173投稿者:あげ  投稿日:2008年06月13日(金)05時54分49秒
   
174投稿者:あげ  投稿日:2008年06月14日(土)10時29分43秒
     
175投稿者: 投稿日:2008年06月14日(土)16時50分04秒

176投稿者: 投稿日:2008年06月15日(日)11時18分47秒

177投稿者:あげ  投稿日:2008年06月16日(月)09時43分33秒
  
178投稿者: 投稿日:2008年06月16日(月)13時28分40秒

179投稿者:あげ  投稿日:2008年06月18日(水)15時09分40秒
age
180投稿者:あげ  投稿日:2008年06月19日(木)10時37分41秒
  
181投稿者:あげ  投稿日:2008年06月20日(金)10時29分59秒
   
182投稿者:あげ  投稿日:2008年06月25日(水)08時24分43秒
    
183投稿者: 投稿日:2008年06月26日(木)19時25分17秒
169さん・170さん・171さん・173さん・174さん・
177さん・179さん・180さん・181さん・182さん
あげ有難うございます!!

弟子さん
はい……小説中の愛実は怖いですが…
実際、私は好きですよ^^もうすっごく可愛いです!(笑)
部活は一応合気道部に所属しています。

175さん・176さん・178さん
書き込み有難うございます。
184投稿者:  投稿日:2008年06月26日(木)19時28分58秒
全然更新してなくてすみませんでした。
実は今度は期末試験が近づいて来まして……また暫くは更新出来ません。
いつも応援して下さっている方、更新を楽しみにして下さっている方、
本当にすみません;

その代わり、テスト頑張りますんで……(苦笑)
また更新した時は宜しくお願いします^^
185投稿者:あげ  投稿日:2008年06月27日(金)05時43分32秒
   
186投稿者:弟子  投稿日:2008年06月27日(金)20時06分09秒
合気道の部活なんてあるんですか?
初めて聞きました
合気道って何をやるんですか?
言葉しか聞いたことが無いもので・・・
教えてください

テスト頑張ってください
187投稿者:あげ  投稿日:2008年06月27日(金)20時13分25秒

188投稿者:がんば  投稿日:2008年06月27日(金)20時21分50秒

189投稿者: 投稿日:2008年06月27日(金)20時25分21秒

190投稿者:あげ  投稿日:2008年06月28日(土)08時31分58秒
   
191投稿者:あげ  投稿日:2008年07月01日(火)09時16分17秒
            
192投稿者:あげ  投稿日:2008年07月03日(木)05時48分38秒
         
193投稿者:あげ  投稿日:2008年07月03日(木)16時09分29秒
あげ
194投稿者:  投稿日:2008年07月04日(金)19時31分18秒
185さん・187さん・190さん・191さん・192さん・193さん
あげ有難うございます!!

弟子さん
あるんですねー、私の高校には^^笑
えっと……簡単に言うなら護身術ですね。
相手の力を利用して、攻撃をかわす様に技をかけるんです。
有難うございます^^赤点取らないよう頑張ります;笑

188さん・189さん
応援有難うございます^^
195投稿者:うんこのこのこっここ  投稿日:2008年07月04日(金)19時33分21秒
うんこのこ
196投稿者:あげ  投稿日:2008年07月07日(月)08時07分45秒
          
197投稿者:あげ  投稿日:2008年07月09日(水)05時55分54秒
            
198投稿者:あげ  投稿日:2008年07月10日(木)10時48分33秒
      
199投稿者:Clover  投稿日:2008年07月11日(金)21時24分01秒
195さん
そういう書き込みは控えて下さい。

196さん・197さん・198さん
あげ有難うございます。
200投稿者:Clover  投稿日:2008年07月11日(金)21時29分44秒
山川さんが少々乱暴に電話を切った後、私達はすぐに事務室に足を運んだ。
息を切らせながら辿り着くと、事務室には管理人さんと山川さんの
二人の姿があった。早速そのカメラの映像を見てみると、
現場前の廊下の立っている、女子生徒の後姿が目に入った。
「間違いない、犯人だわ…」
「普通、こんな時間帯に来ないもんな。」
「でも、誰って確定は出来ないね、制服は勿論皆同じ訳だし…」

「もしかしたら他校の生徒っていう可能性もあるからね……ん?」
「どうしたの?」

「これ……何?」
201投稿者:Clover  投稿日:2008年07月11日(金)21時32分48秒
映像をよく見てみると、その人の手首の部分にきらりと光るものがあった。
微妙に震えた手でそれを指差してみると、七世は急に顔色を変えた。

いつも落ち着きのある七世がこんなに取り乱すなんて…

「七世、どうかした?」

「…ちーちゃん、このブレスレット見て、何とも思わないの?」

「え?何が…」

「このブレスレット、


里穂がいつもしていた物じゃない。」


202投稿者:Clover  投稿日:2008年07月11日(金)21時38分15秒
七世の発言に、私は言葉を失った。
そして、軽く笑い声を上げた。

「何言ってるの?
同じブレスレットしている人が居るかもしれないじゃない!」

「でもこのブレスレット、大分前の物だって、里穂言ってなかったっけ?」

嘘、嘘だ、そんなの。
このブレスレットが里穂の物って事は、犯人は本当に―…

「決まったな。」
そう言うなり、山ちゃんは立ち上がって事務室から出て行こうとした。
それに続いて私達も廊下に出たが、私は放心状態だった。
203投稿者:Clover  投稿日:2008年07月11日(金)21時46分13秒
「ちーちゃん、これからどうしよう…」
「……ちーちゃん?」

珍しく弱々しい七世の声も、
いつも以上に心配そうな熊ちゃんの声も、私の耳には届かなかった。

犯人が里穂なんて、絶対信じたくない、信じたくないけど……

?どんなに信じたくない事が事実でも、
          それを受け止めるのが、探偵の心得ではないのかね??

小さい頃出会った探偵のおじさんの言葉が、急に頭に響いて来た。
でも、受け止めろって言ったって、受け止められないよ―…

私 、 ど う す れ ば 良 い の ?

204投稿者:Clover  投稿日:2008年07月11日(金)21時49分38秒
お待たせしてすみませんでした;
*Life8*終了です。
さて……ついに犯人が明らかになってしまいましたね…
里穂ファンの皆様本当に申し訳ありません;
いよいよ、このお話もクライマックスです。
皆様最後まで宜しくお願いします^^
205投稿者: 投稿日:2008年07月11日(金)22時29分52秒

206投稿者:弟子  投稿日:2008年07月13日(日)08時24分59秒
犯人わかっちゃいましたねー
理穂が犯人だったとは・・・
びっくりしました

合気道って護身術なんだー
初めて知った
テストは終わりましたか?
207投稿者:あげ  投稿日:2008年07月14日(月)07時33分46秒
  
208投稿者:あげ  投稿日:2008年07月16日(水)08時03分09秒
           
209投稿者:あげ  投稿日:2008年07月17日(木)09時05分37秒
            
210投稿者: 投稿日:2008年07月17日(木)12時20分48秒
あわあわ…;いつの間にか名前をCloverと間違えてしまいました…。
すみません。でも、ナリさんではないので…(笑)
まぁ、気付いてしまった方は気付いてしまったのでしょうかね…^^;
ミスばっかりで本当にすみません。

205さん
書き込み有難うございます!

弟子さん
分かっちゃいました…^^;
これから里穂の過去(?)などが明らかになっていきます。
テストはもう終わりましたよ!

207さん・208さん・209さん
あげ有難うございます!!
211投稿者: 投稿日:2008年07月17日(木)12時26分22秒
*File9*

「…―ちゃん………ちーちゃん!!」

「大丈夫か?さっきからボーっとしてるけど…」
「あ、うん……大丈夫。」
「大丈夫じゃないみたいだな。」
いつもの呆れ顔で、山ちゃんはそう言った。

大丈夫な訳無いでしょ。

大切な親友が、自分が解いた殺人事件の犯人として
警察に連れて行かれたら、どんなに辛い事か―…
私だったら、死にたいと思うくらい辛いと思う。

なのに、何故涙が出てこないのだろう、

何故ここまで強く耐えていられるのだろう。

212投稿者: 投稿日:2008年07月17日(木)12時35分20秒
里穂が事件の犯人っていう事実も恐ろしいけど、

その事実に、涙一つ流さない私が居るという真実の方が恐ろしい。

「でも、犯人が飯田なら、何で殺したんだろう…」
「そんな事、私に聞かれてもわかんないわよ…」

四人の周りに漂った黒い空気。その中で私は、怒りで拳を握りしめていた。
さっきの里穂への感嘆は消え、逆に怒りが込み上げて来たのである。

―例エ大切ナ親友ダトシテモ、同情ナドハシナイ、

 殺人ハ殺人、許サレナイ事ナノダカラ―

悪魔の囁きなのか、天子の囁きなのかわからないその言葉が、
延々と頭の中を駆け巡っていた。それは私が自分で分かっているはず
なのに、里穂を警察へ送り出す時を想像すると、心の中で「探偵としての」私の奥に潜んでいる「親友としての」私がせき止めてしまう。

今の私に出来ることは何なのか、それすら分からない―…
213投稿者:  投稿日:2008年07月17日(木)12時40分20秒

「ほ……えぇ…!?」

極端に裏返った声が出た。
フワッと山ちゃんの大きな手が、突然私の頭に乗っかって来たからである。
そして、山ちゃんは私の頭を撫でた……
撫でられたというか、髪をグシャグシャにされた感覚だった。

「な、何するのよ!!髪崩れちゃったじゃない!!」
「良かった、いつものちーちゃんだ。」
「え…?」
「急に暗くなっちゃったからさ、おかしくなってないかなぁ?って思って。」
「……何よ…何よ!人を変人みたいに言っちゃってさ!!」

頬を膨らませながら、私は軽く山ちゃんの腕を叩いた。
咄嗟に怒っちゃったけど、本当は凄く安心した。

私がどんなに悲しい顔をしていても、三人はずっと笑ってくれていたから。

214投稿者:  投稿日:2008年07月17日(木)12時46分13秒
そういえば里穂、私に会いに来ては、色々聞いてたっけ。
証拠品の事とか被害者の事とか、犯人の見当はついたのかとか…
他にももっと沢山ある、もう思い出したくないくらい。

もしかしたら、もう私は分かっていたのかもしれない。
里穂が犯人だって事。

唯、気付きたくなかっただけなのかもしれない―…

「そういえば里穂、何処と無く寂しそうな顔してたっけ…」
「あいつには、まだまだ謎がありそうだな。」
「そんな事どうだって良い…!!

早く、早く里穂を楽にしてあげなきゃ…」

私自身、この胸が締め付けられるような気持ちを、

早く消し去ってしまいたいから―…
215投稿者:あげ  投稿日:2008年07月18日(金)05時59分43秒
          
216投稿者:あげ  投稿日:2008年07月19日(土)06時02分42秒
           
217投稿者: 投稿日:2008年07月19日(土)16時49分44秒

218投稿者:あげ  投稿日:2008年07月21日(月)07時30分45秒
   
219投稿者: 投稿日:2008年07月21日(月)16時25分03秒

220投稿者:あげ  投稿日:2008年07月22日(火)05時43分39秒
       
221投稿者:あげ  投稿日:2008年07月24日(木)07時39分11秒
         
222投稿者:あげ  投稿日:2008年07月25日(金)07時54分11秒
        
223投稿者:あげ  投稿日:2008年07月26日(土)08時31分05秒
          
224投稿者: 投稿日:2008年07月27日(日)20時02分43秒
すみません;今日はコメントだけです。

215さん・216さん・218さん・220さん・221さん・222さん・223さん
あげ有難うございます!!

217さん・219さん
書き込み有難うございます!
225投稿者:あげ  投稿日:2008年07月28日(月)10時42分32秒
   
226投稿者: 投稿日:2008年07月30日(水)18時22分46秒
225さん
あげ有難うございます!!
227投稿者: 投稿日:2008年07月30日(水)18時34分12秒
*File10*

『もうちーちゃんったらー……また怒られたの?』

『私、ちーちゃん達と居ると、凄く安心する。』

とにかく私達は校舎内を走り回った。
何処に行けばいいかなんて分からないけど、
どうしても里穂を見つけたかった。

どうせ?最後?なら、ちゃんと会って話がしたかった。

そんな事を考えていたら、里穂との思い出みたいなのが
急にフラッシュバックしてきた。
こんな風によく笑っていたな。と、色々思い出しながら走っていると、
次第に廊下がぼやけて見えてきた。
228投稿者: 投稿日:2008年07月30日(水)18時37分11秒

「あれ?何でこんな時に……」

握りこぶしで目を擦ると、はっきりとした視界の中に、
誰かの姿が入ったのに気付く。
どうやら、私は一人である階の廊下まで来てしまったらしい。

その人物が立っている場所は、進路学習室の前。

以前山川さんに聞いた事がある。
「?犯人は、必ず一度現場に戻ってくる?……まさか…」

私は一歩ずつ、その人物に近づいた。一歩、また一歩……

「里穂」

229投稿者: 投稿日:2008年07月30日(水)18時40分59秒
里穂だという確信は持てなかった。
けど、無意識に出た一言がそれだった。
その人物は、少しだけ肩を震わせ、ゆっくりと私の方へ振り向いた。
その瞬間、私は生気を全て奪われたかのように、力が抜けていった。

かろうじて倒れるなんて事は無かったが、
不意に後ろへ後ずさりしてしまった。

嘘だと思いたかった。今自分の目の前に立っている人物が―

「里穂…?」
「バレちゃったの?」
「やっぱりあんただったんだ。倉内さんを殺したの…」
「…そう、私が殺したのよ、あの醜い心の持ち主をね…!!」

フッと鼻で笑ったかと思うと、
里穂が声のトーンを1オクターブ下げてそう言った。
230投稿者:幸*訂正です;  投稿日:2008年07月30日(水)18時46分31秒
「でも、よく分かったね、あれだけ証拠を少なくしたのに。」

「確かに証拠はほとんど無かった。でも、篠原さんが殺された時間帯、
監視カメラにあんたの姿が映っていたのよ。
さすがに顔までは見えなかったけど、
あんたのそのブレスレットは、ちゃんと映っていた。
それにあの遺書の字、あんたは字形がバレないように定規か何か
使ったのかもしれないけど、字が右に擦れていたのよ。
あれは左利きの証拠……だけど、篠原さんは右利きだったの!!」

やっぱりこんな話を親友にするのは、
さすがの私も辛くて、少し涙声のまま続けた。
動機以外の事を話し終えて里穂を見てみると、
里穂は私の目を見ず、唯窓の外を見つめるだけだった。
231投稿者:あげ  投稿日:2008年07月30日(水)18時49分02秒
 
232投稿者: 投稿日:2008年07月30日(水)18時51分07秒
「何で?何でよ里穂……どうして殺人なんて…」
「あんたに何が分かるの?あんたみたいな偽善者に、何が分かるのよ!!」
「分かりたくなんかないよ!!殺人者の気持ちなんて…
故意に殺人を犯す人の事なんて!!」

私達は校舎中に響き渡るくらいの大声で口論した。
必死に涙を堪えている私を見ると、
里穂は私を見下したように、また鼻で笑った。

「だからいつまで経っても、あんたは変わらないままなのよ。」

凄く冷たい言葉だった。里穂がここまで変わってしまったのはどうして…

「どういう意味よ?」

「そんなのどうせ綺麗事でしょ?私だって、本当は殺したくなかったわよ。
でも、あいつが悪いのよ、あいつが何もかも奪ったりするから…!!」
233投稿者:  投稿日:2008年07月30日(水)18時54分52秒
231さん
あげ有難うございます^^

*File10*終了です^^
さて、ついにちーちゃんと里穂の一騎打ち(?)が始まりました。
果たして里穂の動機とは何だったのか?次回はそのお話です。

そしてこの物語も、あと残り3Fileとなってしまいました…;
ここまで来れたのも、応援してくださっている皆さんのお陰です。
本当にありがとうございます。

これからも不束な幸を宜しくお願いします^^
234投稿者:あげ  投稿日:2008年08月01日(金)10時33分20秒
   
235投稿者:あげ  投稿日:2008年08月02日(土)07時24分52秒
           
236投稿者: 投稿日:2008年08月02日(土)09時38分47秒

237投稿者:あげ  投稿日:2008年08月03日(日)00時37分33秒
        
238投稿者:あげ  投稿日:2008年08月04日(月)10時33分14秒
   
239投稿者:あげ  投稿日:2008年08月05日(火)08時44分39秒
            
240投稿者:あげ  投稿日:2008年08月06日(水)05時46分26秒
   
241投稿者: 投稿日:2008年08月06日(水)12時54分41秒

242投稿者:あげ  投稿日:2008年08月06日(水)14時14分51秒

243投稿者:あげ  投稿日:2008年08月08日(金)10時18分47秒
   
244投稿者:あげ  投稿日:2008年08月11日(月)08時31分08秒
  
245投稿者:あげ  投稿日:2008年08月13日(水)13時04分48秒
   
246投稿者: 投稿日:2008年08月16日(土)22時27分51秒
更新遅れてすみませんでした…;

234さん・235さん・237さん・238さん・239さん・
240さん・242さん・243さん・244さん・245さん
あげ有難うございます^^

236さん・241さん
書き込み有難うございます!
247投稿者: 投稿日:2008年08月16日(土)22時33分45秒
*File11*
里穂の話によると、里穂が篠原さんを殺そうと思ったのは、
およそ3ヶ月前だったらしい―…。


私には、好きな人が居たの。
公輝っていう、優しくて笑顔が素敵で、皆の人気者。
私は誰にも言わないで、自分だけの秘密にしておこうって思ってたのに…

ある日、愛実ちゃんにその事がバレたのよ。

『先輩って、公輝先輩が好きだったんですね。』
『お願い、誰にも言わないで、お願い…!!』
248投稿者: 投稿日:2008年08月16日(土)22時39分47秒
『良いんですけどー……
公輝先輩は止めた方が良いですよ?彼女居ますから。』

その一言が、私を悲しみのどん底に突き落とした。


一発で、人生が終わった気がした―…


それから数週間後、愛実ちゃんは最後の追い討ちでも
かけるように私を悲しませたの…。
『前田君ってさ、カッコいいよね〜』
『でも、彼女居るみたいじゃん?飯田さん知ってる?』
『……知らない。』
不意に出てきた会話。正直、公輝の事なんてどうでも良かった。
もう公輝は、私の中から消えた存在だから。

そう思っていたのは、
単なるマインドコントロールのせいだったのかもしれない―
249投稿者: 投稿日:2008年08月16日(土)22時40分10秒



『私知ってるよ!確かあのー…篠、篠……あ、一年の篠原愛実さんって人!!』



時が止まった気がしたー…


250投稿者: 投稿日:2008年08月16日(土)22時45分42秒
私の周りの空気だけが、ピタッと止まったようで…。
ボーっと立ち尽くす私を、皆は不思議そうに見つめながら、
自分の席に戻っていった。

『…で、結局バレちゃったんですね?私と公輝の事…』
『どうして言ってくれなかったの?もっと早く言ってくれたら、私…』

『だって、先輩の悲しそうな顔見てたら、
言いたくても言えなかったんですよ。楽しみが無くなっちゃうって感じで!
まぁ、私はあっちがしつこいから付き合ってあげてるだけですけど!!』

あの時のあいつの顔は忘れない。
私だけでなく、公輝まで馬鹿にしたあの笑顔だけは―!!
それからだった。あいつを殺したい、消したいって思ったのは……
251投稿者:  投稿日:2008年08月16日(土)22時50分34秒
約三ヵ月後、私はついにあいつを進路学習室に呼び出した。
その教室を選んだ理由は、あいつが公輝に告白された場所だったから―…

『何ですか?こんな時間に呼び出して―』

いつもの笑顔で振り向いたあいつは、一気にその笑顔を顔から消した。
無理も無いわ。
私が恨みを込めた眼差しで、両手にナイフを握っていたんだもの。

あいつはパニックを起こしてしばらく抵抗していたけど、
結局ナイフは、あいつの血で染められた。

「あ…」

それが恐怖なのか喜びなのかは分からないが、自然と体が震えた。
そしていつもの冷静さを取り戻した私は、ゆっくりとそこから立ち去った。

私は、あいつのせいで傷付いた皆の代わりに、
恨みを晴らしてやったのよ。
252投稿者:あげ  投稿日:2008年08月17日(日)08時37分24秒
   
253投稿者:あげ  投稿日:2008年08月18日(月)08時26分59秒
     
254投稿者:弟子  投稿日:2008年08月18日(月)17時28分26秒
最近書き込めなくてすみません
読んではいるんですけど
書き込めなくて・・・
すみませんでした

里穂すごいね・・・
ここまでとは・・・
255投稿者: 投稿日:2008年08月18日(月)17時42分43秒

256投稿者: 投稿日:2008年08月18日(月)17時48分45秒

257投稿者:あげ  投稿日:2008年08月18日(月)17時54分03秒

258投稿者:あげ  投稿日:2008年08月19日(火)10時50分25秒
       
259投稿者:あげ  投稿日:2008年08月21日(木)08時21分46秒
   
260投稿者:あげ  投稿日:2008年08月26日(火)08時06分54秒
  
261投稿者:あげ  投稿日:2008年08月30日(土)05時45分27秒
 
262投稿者:あげ  投稿日:2008年08月30日(土)16時34分03秒

263投稿者: 投稿日:2008年08月30日(土)16時55分22秒

264投稿者: 投稿日:2008年08月30日(土)18時19分34秒
252さん・253さん・255さん・256さん・257さん・
258さん・259さん・260さん・216さん・262さん
あげ有難うございます。

263さん
書き込み有難うございます。

弟子さん
いえいえ、こちらこそ長い間更新してなくてすみません;
読んで下さっていただけでも嬉しいです^^有難うございます。
里穂……怖くなっちゃいましたね…。(苦笑)

265投稿者: 投稿日:2008年08月30日(土)18時27分57秒

266投稿者:幸*265さん  投稿日:2008年08月30日(土)18時36分45秒
*File12*
「それで?そんな事の為に、倉内さんを殺したの?」
「そんな事…?そうね、あんたにとっては、?そんな事?なのかもね。
でも、私にとっては凄く悔しかった事なの……悲しかった事なの!!」

「だからって殺して良いと思ってるの!?
私は何があったとしても、大切な友達に、
殺人なんて犯してほしくなかった!!
里穂を殺人犯と認識するのは、里穂を恨む事になるから―…

だから―」


チャッ―


軽い金属音が耳に入った。
私は一瞬だけ硬直し、やっと動く事ができたかと思うと、
里穂がある物を私に向けているのが目に入った。
267投稿者: 投稿日:2008年08月30日(土)18時45分36秒
「これ、何だか分かる?あいつを刺した時のと同じ物よ。」
「そのナイフで、正義の塊の私を刺すって訳?やりたきゃやりなさい。
でもね里穂、これだけは覚えておいて。
私はあんたを信じていた、大好きだったって事…」

嘘なんかじゃない、本当だよ

数少ない私の仲間で居てくれて、有難う

私を殺したきゃ殺せば良い

それで里穂の気が済むのなら

もう一度、里穂が笑ってくれるのなら

268投稿者: 投稿日:2008年08月30日(土)18時54分05秒
「あ、ちーちゃん!!
居た居たー…丁度そこで会ったから、広瀬さんも連れてき―」

いつもの明るい声で、七世は駆け寄って来た。
後ろには山ちゃんと熊ちゃんも居たみたい。
私が虚ろな目で振り向くと、四人からは笑顔が消えていた。
「…ちーちゃん?どうしたの…!?」

「な、なせ……御免…」
「え?」

本当に御免ね―…

私がそう言おうとしたその瞬間、私はその場に倒れこんだ。
息は途切れ途切れになり、制服のシャツを染める腹部からの血は、
一向に止まってはくれなかった。不思議と、痛みは感じない。
269投稿者: 投稿日:2008年08月30日(土)18時54分50秒
「ちーちゃん!」
「ちひろちゃん…?嘘でしょ?」
「ちーちゃん!しっかりして!!」

皆の私を呼ぶ声が飛び交う中、私はゆっくりと目を閉じた。
皆、有難う。
最後まで私の勝手に付き合ってくれて。
皆に迷惑かけたまま、死んでいくなんて……



もっと、皆で声が枯れるまで笑い合って居たかった―



270投稿者: 投稿日:2008年08月30日(土)19時05分14秒
*File12*終了です。一気に書いてしまいましたー…^^;
なんと、里穂に刺されてしまったちーちゃん……
このシーンは自分でも書いてて辛かったです。
ファンの皆さん、イメージを壊してしまって本当にすみません。

この物語も、次の章で完結となります。
最後まで皆さん楽しみにしていて下さいね^^

では、今日はこれで落ちます。
271投稿者:あげ  投稿日:2008年09月01日(月)05時36分27秒
    
272投稿者:弟子  投稿日:2008年09月01日(月)20時37分01秒
うわぁー!!
ちひろが里穂刺されたー・・・
もうつらいとしかいえないねー
里穂も里穂でよく刺せたなー
273投稿者:あげ  投稿日:2008年09月01日(月)23時17分22秒
        
274投稿者:あげ  投稿日:2008年09月03日(水)05時53分38秒
   
275投稿者:あげ  投稿日:2008年09月04日(木)09時29分00秒
         
276投稿者:あげ  投稿日:2008年09月06日(土)06時40分24秒
          
277投稿者: 投稿日:2008年09月06日(土)12時06分56秒

278投稿者:あげ  投稿日:2008年09月06日(土)14時08分27秒
279投稿者:あげ  投稿日:2008年09月07日(日)21時33分55秒
280投稿者:あげ  投稿日:2008年09月08日(月)08時49分18秒
       
281投稿者:あげ  投稿日:2008年09月08日(月)13時58分51秒
282投稿者:上げ  投稿日:2008年09月09日(火)12時51分28秒
283投稿者:あげ  投稿日:2008年09月11日(木)19時09分56秒
  
284投稿者: 投稿日:2008年09月23日(火)20時09分52秒
271さん・273さん・274さん・275さん・276さん・278さん・
279さん・280さん・281さん・282さん・283さん
あげ有難うございます!

277さん
書き込み有難うございます。

弟子さん
刺されたー!(笑)
そうですねー…
私が里穂だったら、絶対に刺せませんね;
285投稿者: 投稿日:2008年09月23日(火)20時38分36秒
*エピローグ*

その後も相変わらず、時はゆっくりと流れていった。

「七世!待ち合わせしてるんでしょ?遅れるよ!!」
「だぁーっ!寝坊だよ!!また怒られるー…行って来ます!」
あれから二年、皆はそれぞれ志望の大学に合格し、今はもう大学二年生。
三人とも相変わらず元気で、毎日幸せだとか。
ちょくちょく連絡も取り合って、たまにあの頃の様に、

?四人?

で集まったりしている。

「御免、寝坊した!!」
「もう七世また?相変わらず寝坊癖は直らないのね―…」
「ちーちゃんには言われたくない!!」
私も相変わらずのお調子者。
あんな事があったにも関わらず、奇跡的に今を生きています。
286投稿者: 投稿日:2008年09月23日(火)20時52分05秒
里穂がどうなったのかは、私達は誰一人として知らない。

だって、もう私は探偵じゃなく、普通の女子大生なのだから。



小さな願いと大きな闇


例えその二つが交差したとしても


きっと、希望は見えて来るだろう―…



            −END−
287投稿者: 投稿日:2008年09月23日(火)21時14分34秒
皆さん、ご愛読有難うございました。
゜*小さな願いと大きな闇*゜完結です^^
見直すと、3月から書き続けていたんですかー…意外に長かったですね。
でもとても楽しかったです。
本当に皆さん応援有難うございました!
次回作も頑張るので、楽しみにしていて下さいね^^
288投稿者:お疲れ様でした!  投稿日:2008年09月24日(水)07時16分45秒
  
289投稿者:弟子  投稿日:2008年09月25日(木)19時35分17秒
お疲れ様でしたー
次回作も頑張ってください
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