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小説●○かくれんぼ○●
1小説●○かくれんぼ○● 投稿者:悠衣  投稿日:2006年01月28日(土)20時24分30秒
■注意書き■

まず、このスレを開いてくださった皆様、
少しでもこのスレに興味を持っていただきありがとうございます。
以前、「存在理由」と「不器用なワルツ」と「リセットボタン」を書いていた悠衣です。
(希望があれば、アドレス貼るので、言ってくださいね)
また書かせていただこうと思います。
この小説を読んでもらう前に、注意事項があります。
このスレで書く小説は短編3作です。
今までに書いた小説の番外編を短編小説として書きます。
よって、過去の作品を読んだことがない方は、少々分かりづらい小説となっています。
良ければ過去の作品をごらんになってから、読んでいただければと思います。
(次のレスに続きます)
2投稿者:悠衣  投稿日:2006年01月28日(土)20時26分53秒
そして、短編を書くのは初めてのため、相当内容がぐちゃぐちゃになるかと思います。
まず、話しに何の盛り上がりもオチもなく終わる可能性が高く、
良く分からないまま終了するという可能性も大いに考えられます。
大目に見てあげられると思えない方は、読まないほうがいいかもしれません。
そして、勿論、小説が嫌いな方や、どうしてもCASTが嫌な方なども、
読まないでくださいね。
また、アドバイス・感想等は受け付けますが、
小説の内容に関しての苦情は一切受け付けませんので、ご了承ください。

でわ、更新が遅くなるかもしれませんが、よければお付き合い願います。
3投稿者:悠衣  投稿日:2006年01月28日(土)20時28分16秒

―――物語が1つだと 誰が決めたの?


■目次■(変更有)

第1話
存在理由〜真実かくれんぼ〜
−ド・ランクザン望−

第2話
不器用なワルツ〜記憶かくれんぼ〜
−村田ちひろ−

第3話
リセットボタン〜未来かくれんぼ〜
−岩井七世−
4投稿者:悠衣  投稿日:2006年01月28日(土)20時34分15秒
第1話〜真実かくれんぼ〜


小さいころから、俺はどこか冷めている奴だった。
玩具を強請ることもなかったし、騒ぎ遊ぶこともなかった。

多分、そういう性分なんだと思う。

そして、そんな俺は、共働きの親にとって、それは都合のいいことだった。


けれど、幼稚園になっても、小学生になっても。
俺にとって、友達と呼べるような奴はいなかった。
俺は、いわゆる、?一匹狼?と呼ばれるような存在だったのだ。
5投稿者:悠衣  投稿日:2006年01月28日(土)20時37分17秒
訂正。
初っ端からですよ……;
大変申し訳ないです。
4のレスの、下から三行目は、

「けれど、幼稚園になっても、小学生になっても。」
ではなく、
「けれど、幼稚園児になっても、小学生になっても。」
の間違いです。
本当に申し訳ありません;
6投稿者:悠衣  投稿日:2006年01月28日(土)20時39分41秒



そして、俺もそれを好んだ。



そのほうが、楽だったからだ。
誰かに合わせたりするのがとてつもなく嫌いだったのだ。
我侭で、自己中心的な俺にとって、
自分以外の誰かに合わせるのはとてつもなく面倒くさいことなのだ。
7投稿者:悠衣  投稿日:2006年01月28日(土)20時40分24秒
それは、幼いころから、今現在まで変わらない。

俺は、全ての裏側を知りすぎたのだ。
しかも、きっかけなんてなく。




―――いつの間にか、知っていたのだ。




8投稿者:悠衣  投稿日:2006年01月28日(土)20時41分46秒
「ねえ、飯田。アンタさあ、いじめられたいの?
 何、コレ。私ら1万持って来いって言ったじゃん。
 何で5千円しかないわけ?」

屋上のいつもの特等席。
物陰になって、近くまで来るか俺が立ち上がるかしなければ、
俺の存在には気づかない場所で、居眠りをしているところだった。

誰かの顔が聞こえ、そっと顔をあげてみると、4人の女子がもめている。

と言っても、一方的に3人が1人を追い詰めているのは、
猿でも分かるだろう。


そういや、どっかのクラスの飯田ってのがいじめられてるんだっけ?
確か、前田と井出っていう最強幼馴染のせいで。

まあ、俺には関係ないことだけれど。
9投稿者:悠衣  投稿日:2006年01月28日(土)20時42分24秒
それから、俺はまた眠りにつき、
次に起きたのは、前田の怒鳴り声でだった。


「里穂がおまえに何したってんだ?
 言ってみろよ!」


何?
仕返し?

また、少し顔をあげる。


10投稿者:悠衣  投稿日:2006年01月28日(土)20時42分48秒
あれ、橋本じゃないの?

確か、最近引っ越してきた転校生だろ、あれ。
俺、こないだこの子が飯田たちの前、黙って通り過ぎるの見てたもん。

何だ、一方的な前田と井出の勘違いかよ。



―――転向早々嫌なやつに目つけられたよね、あの子も。



関係ない。
そう思って、俺はまた、眠りについたのだ。
ただ1つ、浮かび上がった思考を停止するために。
11投稿者:悠衣  投稿日:2006年01月28日(土)20時43分05秒





「あれ、君…あ、噂の転校生!」
「…アンタ誰よ」
「俺?俺はね―、ド・ランクザン望。望って呼んでね―」

「で、君の名前は?」
「篠原」
「下の名前を聞いてんの」
「愛実よ。篠原愛実。これで満足?」
「愛実ちゃんね―。うん、凄く満足」





12投稿者:悠衣  投稿日:2006年01月28日(土)20時43分37秒
あの日から、もう1週間も経ったか経たないか。
何の運命かは知らないけれど、俺と愛実ちゃんは知り合った。

愛実ちゃんの話しを聞き、学校中に流れ廻る噂を聞くたびに思う。



―――真実は、いつだって1つとは限らない。



13投稿者:悠衣  投稿日:2006年01月28日(土)20時45分57秒
個人個人、人によって真実とはときに全く別のものに変わるのだ。
その証拠がこの有様だ。

傍観者なのに加害者呼ばわりの愛実ちゃん。
被害者を助けるために加害者になった前田と飯田。
加害者なのに傍観者となりすます橋本。

ぐるぐるぐるぐる、ぐるぐるぐるぐる。
真実が入り混じる。





―――真実がかくれんぼする。





14投稿者:悠衣  投稿日:2006年01月28日(土)20時46分37秒
それは、いつの時代も、どこの国でも変わらない。
この世界の掟。

物語に終わりはないのかもしれない。

そう思っていたときだった。
飯田の突発的な行動により、この問題の全ては解決された。


屋上に来なくなった愛実ちゃんと、それ以来話すことはなかったけれど、
俺は、ずっと知っていたんだ。

そう、初めて君がこの屋上に来たときに、強制停止した1つの思考。

彼女の存在は、俺の存在の裏側だということを。
ほら、今日も、真実がかくれんぼする。



――第1話 完――
15投稿者:悠衣  投稿日:2006年01月28日(土)20時47分32秒
今日はこれで落ちますっっ。
よければ、感想、アドバイス等いただければうれしいです。
では。
16投稿者:あげ  投稿日:2006年01月28日(土)20時52分19秒
あげ
17投稿者:age  投稿日:2006年01月28日(土)20時57分30秒
age
18投稿者:age  投稿日:2006年01月28日(土)21時06分08秒

19投稿者:すごいです  投稿日:2006年01月28日(土)21時14分58秒
もうその一言につきるというか、それしか言えないというか。
人の心の奥深い所を突いてきますね。
なんというか、いろいろ考えさせられるような感じです。
20投稿者:悠衣さんお帰りなさい!  投稿日:2006年01月28日(土)21時27分36秒
さすがですね!
残りの2話も楽しみにしています!
21投稿者:あげ  投稿日:2006年01月28日(土)22時34分10秒
あげ
22投稿者:age  投稿日:2006年01月29日(日)00時21分53秒
23投稿者:あげ  投稿日:2006年01月29日(日)01時49分50秒
24投稿者:あげr  投稿日:2006年01月29日(日)12時52分39秒
あげ
25投稿者:afe  投稿日:2006年01月29日(日)23時00分53秒
26投稿者:ganba  投稿日:2006年01月30日(月)00時03分39秒
27投稿者:age  投稿日:2006年01月30日(月)17時32分52秒
28投稿者:age  投稿日:2006年01月30日(月)19時27分58秒
あげるぜ!
29投稿者:悠衣  投稿日:2006年01月30日(月)22時17分47秒
あげてくださった皆様>あげてくださって有難うございます。
感想をくださった皆様>貴重なご意見有難うございます。
30投稿者:悠衣  投稿日:2006年01月30日(月)22時18分03秒
第2話 不器用なワルツ〜記憶かくれんぼ〜


小さいころから、竜ちゃんとはずっと一緒だった。
そう、いわゆる、幼馴染っていうやつ。

「竜ちゃん!待ってよ―!!」
「早くしろよ!ほら!」

いつも、そういって手を引いて一緒に走ってくれた竜ちゃん。


そんな竜ちゃんが大好きだった。


31投稿者:悠衣  投稿日:2006年01月30日(月)22時20分44秒
小学生になっても、中学生になっても、
竜ちゃんは変わらず、私と仲良くしてくれた。

廊下ですれ違えば、よ、と一声かけてくれる。
時間があえば、一緒に帰ってくれる。
周りの友達の男女の幼馴染達は、みんなちょっとずつ離れていく中、
私と竜ちゃんだけは、ずっと仲良しだった。


―――そんな自分に、いつしか自信を持っていた。

心の中では、竜ちゃんも私のことが好きなんじゃないかって、思っていた。


32投稿者:悠衣  投稿日:2006年01月30日(月)22時22分05秒
それが自惚れだと、思い知らされたのがあの日。
部活がないと言っていたのを思い出して、
一緒に帰ろうと思って、3組の教室に竜ちゃんを迎えに行ったときだった。

「竜ちゃん!一緒に帰ろうっ!」
「あ、悪い。無理だ」
「あ、そうなの?誰かと先約?」
「ああ。俺、彼女できたから」

「え…?」

「だから、か―の―じょ。何ボケっとしてんの?ちひろ」

サラッと彼女がいることを告げた竜ちゃんは、
そういって、プッと軽く笑った。
33投稿者:悠衣  投稿日:2006年01月30日(月)22時23分23秒



いつもなら、カッコイイと思うその姿も、
目に映らないほど、ショックだったんだよ。



「へ、へえー!そうなんだ!誰?」
「小百合。あ、確か同じクラスじゃなかったっけ?」
「…俵さん?」
「そ。じゃあ、俺小百合のところ行くから」

竜ちゃんは、そういって、私の傍から離れて、私がいた教室に向かった。
もう、竜ちゃんは戻ってこない。


―――怖かった。


34投稿者:悠衣  投稿日:2006年01月30日(月)22時26分02秒
自分でも、ひどいことしてるなって、思ってた。
でも、俵さんに対する嫉妬は止まらなくて、見せ付けたくて。
ほら、こんなに私と竜ちゃんは仲良しなんだよって、
みんなに言いふらして周りたいぐらい、悔しくて、悲しくて、寂しくて。

それ以来、竜ちゃんと2人でいるときは、いつも、俵さんの話しを聞かされた。

『小百合の奴さ、あれで結構もてるんだよ。
 ほら、4組に前田っているじゃん?アイツも狙ってるっぽいんだよね』

そう言って、拗ねる竜ちゃん。
35投稿者:悠衣  投稿日:2006年01月30日(月)22時26分20秒
そういう竜ちゃんは、私にこんなに、好かれてるんだよ?



ねえ、何で気づいてくれないの?



私は、竜ちゃんしか見てないんだよ。
ずっと、ずっと。
俵さんが竜ちゃんを好きになる、ずっとずっと前から、
竜ちゃんだけを見てきたんだよ。
36投稿者:悠衣  投稿日:2006年01月30日(月)22時27分46秒
「え…?おばさん…倒れたの?」
「うん……あ、でも、過労だから、心配はないって!」

俵さんの誕生日だということは、このとき知らなかった。

母が過労で倒れたのだ。
そのことを竜ちゃんに告げたのは、偶然だった。
母の病院からの帰り、いつもより少し気合の入った服を着て、
似合わない可愛い小さな紙袋を持っている竜ちゃんと、家の近くの公園で会ったのだ。

「……そっか…。なんか、最近パート頑張ってたみたいだもんな」
「うん……お母さん、いっつも張り切りすぎちゃうから」
「…あんま落ち込むなよ……。
 俺、お袋に言っとくからさ。ご飯とか、弟と一緒に、いつでも食べに来ていいし。
 おじさん単身赴任中なんだし、おばさん退院するまで大変だろ?」
37投稿者:悠衣  投稿日:2006年01月30日(月)22時29分38秒
優しすぎるよ、竜ちゃんは。
それでも、彼女持ちっていうぐらい。


笑っちゃうぐらい。
泣いちゃうぐらい。

優しすぎるよ。


「……あ、雨じゃん。げ、結構降ってきた!おい、走るぞ!」
「え、ちょ……!」
38投稿者:悠衣  投稿日:2006年01月30日(月)22時30分06秒
手を引く竜ちゃんは自分の家に逆戻り。
私は、その手に引かれるままに、走った。

「……誰かと…どこか行くんじゃないの?」
「あ、……ああ。ちょっと、用あったけど…電話、入れとくからいいよ。
 ほら、風呂入って来いよ。服、姉貴の持ってきてやっからさ」

そういって、自分はタオルで頭を拭きながら言う竜ちゃんは、
多分、誰よりもカッコイイよ。
39投稿者:悠衣  投稿日:2006年01月30日(月)22時31分21秒
次の日、一緒にお母さんの病院に行った帰りだった。
傍に喫茶店で、こっちを見る、俵さんと岩井さんを見つけた。



汚い自分が、大嫌い。

醜い自分が、大嫌い。



でも、見せびらかしたくて、その喫茶店に2人で入った。
40投稿者:悠衣  投稿日:2006年01月30日(月)22時31分57秒





「岩井さん!俵さん!」
「村田さんこんにちは―」
「こんにちは!2人で買い物?」
「うん。昨日、小百合の誕生日だったからさ」

「そういや、小百合。昨日は悪りぃ」
「あ、いいよ―別に。気にしてないもん」
「そっか。あ、これ。一応プレゼント」





41投稿者:悠衣  投稿日:2006年01月30日(月)22時34分57秒
そうだったんだ。
昨日は、俵さんの誕生日だったんだ。

きっと、約束してたんだよね。
あの綺麗に包まれた小包の包装紙の模様は、
昨日見た、小さな紙袋の模様と同じ絵柄だった。


―――柄にもなく、あんな可愛いものを持っていたのは、俵さんのためなんだね。


「あ、じゃあ竜ちゃん!そろそろ出よう!」
「あ、うん。じゃあな」

そう思うと、急に怖くなって、急いで竜ちゃんと一緒に喫茶店を出た。
42投稿者:悠衣  投稿日:2006年01月30日(月)22時36分42秒
そして、私の中での事件が起こったのは、その翌日だった。
朝、たまたま俵さんと登校中に会ったのだ。
何か話しかけなきゃって、必死になって、昨日の話題を出した。

少し切なそうに、それでも笑う俵さんが、とてつもなく綺麗で。



私なんか絶対かなわないんだよ、って言われてる気分になって、
自分の汚い気持ちを、そのまま吐き出した。
43投稿者:悠衣  投稿日:2006年01月30日(月)22時37分00秒





「っ私から竜ちゃんを取らないで!」





44投稿者:悠衣  投稿日:2006年01月30日(月)22時37分21秒
その後のやり場に困って、私はそのまま階段を駆け上った。
困り果てる、俵さんを置き去りのまま。

本当に綺麗で、竜ちゃんと話すときはほんのり頬をピンクに染めていて、
それでいて、優しくて、純粋で、穢れも知らない。



―――俵さんは、竜ちゃんの隣が似合いすぎるよ。



『ちひろ、悪りぃけど、俺、これでもコイツの彼氏だから』
こんなカッコイイ振り方、きっと竜ちゃんにしか出来ないよ。
45投稿者:悠衣  投稿日:2006年01月30日(月)22時38分13秒



「次の理科、実験するから第二理科室だって!」
「あ、そうなの?」
「うん!私、理科係だから、さっき先生に皆にも伝えてこいって言われたの」
「大変だね―」
「うん。じゃあ」



あれから、俵さんとは、少しだけ関係がよくなった気がする。

竜ちゃんのことを完全に諦めることが出来たわけじゃないけれど、
あのあと十分泣きはらしたし、あとは、新しい恋が訪れるのを待つだけ。

それでも、目を閉じると、今でも蘇る。
46投稿者:悠衣  投稿日:2006年01月30日(月)22時38分31秒


「竜ちゃん!待ってよ―!!」
「早くしろよ!ほら!」


私の頭の中で、ほら。
未だに記憶がかくれんぼする。


「私、竜ちゃんのお嫁さんになる―!」
「え―…まだ分かんないじゃん」


あはは、私、振られたの2回目だね。
記憶の中で竜ちゃんに微笑みかける私は、まだ、穢れを知らなかった。



――第2話 完――
47投稿者:悠衣  投稿日:2006年01月30日(月)22時38分58秒
今日はこれで落ちますね。
よければ、感想、アドバイス等いただければうれしいです。
では。
48投稿者:あげ  投稿日:2006年01月30日(月)22時40分40秒
お疲れさまー!
49投稿者:age  投稿日:2006年01月30日(月)22時44分26秒
age
50投稿者:あげ  投稿日:2006年01月30日(月)23時32分13秒
 
51投稿者:過去の小説  投稿日:2006年01月31日(火)18時02分18秒
貼って欲しいです!
52投稿者:あげ  投稿日:2006年01月31日(火)21時50分23秒
あげ
53投稿者:a  投稿日:2006年01月31日(火)23時39分48秒
54投稿者: 投稿日:2006年02月01日(水)16時45分09秒
 
55投稿者:aghr  投稿日:2006年02月01日(水)21時18分29秒
age
56投稿者:あげ  投稿日:2006年02月01日(水)22時47分59秒

57投稿者:age  投稿日:2006年02月02日(木)16時52分54秒
age
58投稿者:あげ  投稿日:2006年02月03日(金)19時45分45秒
 
59投稿者:あげ  投稿日:2006年02月04日(土)13時41分28秒
あげ
60投稿者:悠衣  投稿日:2006年02月05日(日)21時07分25秒
なかなか更新できなくてすいません;;
軽くスランプになっているみたいで、話しがまとまらなくて;
もう、2,3日待っていただいてもいいでしょうか?

ここまであげてくださった皆様>あげ、本当にありがとうございます!
51さん>どうぞ!
小説●○存在理由○●
http://ame.dip.jp/log/tentele/050401131901.html
小説●○不器用なワルツ○●
http://ame.dip.jp/log/tentele/050404211352.html
小説●○リセットボタン○●
http://ame.dip.jp/log/tentele/051230165433.html
以上が、以前書かせていただいた作品です。
61投稿者:不器用なワルツの  投稿日:2006年02月05日(日)23時50分25秒
ちひろがかわいそうなんだけど…
でもうまい。山ちゃんのキャラがいい
62投稿者:age  投稿日:2006年02月06日(月)16時50分33秒
あげて待ってまーす
63投稿者:あg  投稿日:2006年02月06日(月)22時15分32秒
 
64投稿者:悠衣  投稿日:2006年02月08日(水)23時29分20秒
61さん>貴重なご意見有難うございます!
62さん、63さん>あげてくださって有難うございます!

長い間かけなくてすいません;;
今日中には必ず終わらすので!
65投稿者:悠衣  投稿日:2006年02月08日(水)23時30分53秒
第3話〜未来かくれんぼ〜


昔から、自分が大嫌いだった。
多分、小学校3年生ぐらいからだと思う。

自分の全てが大嫌いだった。

私が背負う紅いランドセルも、私が使うキャラクターの筆箱も、鉛筆も、消しゴムも。
七世っていう、私の名前も。

私のものだということだけで、全部が大嫌いだった。
66投稿者:悠衣  投稿日:2006年02月08日(水)23時31分37秒



―――きっかけは、多分なかった。



ただ、突然だった。
ある日、朝起きたら、全てが嫌になっていた。

そして、望との出会いが、そんな私の全てを変えた。

出会いは、図書館。
無意識のうちに、私は、嘘の?七世?から本当の?七世?になってしまっているみたい。
勿論、それで失敗したことなんて、今までこれっぽっちもないけどね。
67投稿者:悠衣  投稿日:2006年02月08日(水)23時32分00秒
本能が分かってるんだと思う。
あ、今ならちょっとぐらい本物を見せても大丈夫だよって。
私の中の赤信号が、一瞬だけ青信号になる瞬間があるんだと思う。

絵本のコーナーをじっと見つめる私を、じっと見つめる望。
その整った顔立ちよりも、その瞳に。
私は、一瞬見ただけの望に少し惹かれた。

それからも、スーパーや本屋の帰り道で、
何度か望とは遭遇していた。
まさか、相手も気づいてるなんて、思ってもなかったけどね。
68投稿者:悠衣  投稿日:2006年02月08日(水)23時32分13秒





「いいね、君は。自由に泳げるんだね」
「……君は、俺を知ってる?」

「望、望って言うんだ」
「私はね、七世」

「……いいよね、魚は。ううん、魚だけじゃないの。
 鳥の猫も犬も、蝶々もトンボも。
 昔夢見てた、絵本の世界に、戻りたいな」





69投稿者:悠衣  投稿日:2006年02月08日(水)23時32分46秒
望といると、不思議な感覚に陥るの。
凄く、温かくて、少しこそばい感じ。
それが、凄く心地よかったり、寒気がしたりする。


「七世、数学の宿題、難しかったよね―」
「そうだね。でも、井出君は頭いいじゃない」
「そんなことないよ。俺は普通!山元とかは賢いけどさあ」

最近、やたらと塾で話しかけてくる子がいる。
彼の名前は、井出卓也君。

望と同じ学校で、表では望と大親友。
それでね、この前のデートで望に聞いたんだけどね、
彼、私のことが好きなんだって。
70投稿者:悠衣  投稿日:2006年02月08日(水)23時33分41秒



―――でも、そんなこと言ったって、結局は離れていくんでしょう?



望はまだ分からないけれど。
井出君だって、きっとそうに違いない。

みんな、私を捨てていく。

最初は同情心とか、そういうので近づいてきてくれるの。
でも、みんな、私を捨てていく。
71投稿者:悠衣  投稿日:2006年02月08日(水)23時33分56秒



美咲も。
井出君も。

私自身も。



72投稿者:悠衣  投稿日:2006年02月08日(水)23時34分18秒
「あ、七ちゃん!」
「……ちーちゃん?」
「わ―!久しぶりだね!元気?」
「うん!ちーちゃんも元気そうだね」

たまたま、近所のブティックで会ったのは、ピアノ教室が一緒にちーちゃん。

そうだ。
ちーちゃんも、私のこと、いつかは捨てるんだよね。

「あ、そういえば、この前ね、東奈ちゃんに会ったの!
 そしたらさあ、彼氏できたんだって―!良いなあ……。
 私、恋すらしてないもん!出会いがないの!あ、七ちゃんも、彼氏いる?」
「彼氏?いるよ。
 ド・ランクザン望君って言うんだけど、凄く良い人なんだ!」
73投稿者:悠衣  投稿日:2006年02月08日(水)23時34分55秒
そういって私が笑ったとき、一瞬だけちーちゃんの表情が曇った気がした。
そういえば、ちーちゃんの学校も、望と一緒だ。

もしかして、ちーちゃん、望のこと好きなの?
あ、違うかな。
さっき、恋してないって言ってたから……。

じゃあ、……何で、そんな曇った顔をしているのかな?

あんまり、問い詰めることはしなかった。
興味がわかなかったから。
74投稿者:悠衣  投稿日:2006年02月08日(水)23時35分18秒
「七世っ!……ちょっとさ、話したいことがあるんだけど……いい?」
「井出君…?いいよ、どうしたの?」
「あの……俺…」

誰も居ない、授業が終わった塾の教室。
最後まで、先生に別室で質問していた私が教室に戻ると、
井出君だけが、まだ残っていた。

「……俺…七世のこと……好きだ」
「……」
「いきなり、ごめん。……でも…考えて欲しいんだ……」

「嫌」

「え……?」

あまりにもその姿が正々堂々として見えたから、
きっぱりはっきりと、言ってやった。
75投稿者:悠衣  投稿日:2006年02月08日(水)23時35分47秒

ねえ、傷ついた?
ねえ、その歪んだ顔が、うれしいよ。

「私、望と付き合ってるの」
「望って……もしかして…ド・ランクザン望……?」
「そうよ。あなたのクラスメイトの望とね」

彼は、またうつむいた。
そして、一瞬悲しそうな顔を見せた後、なぜだか、顔をあげて微笑んだ。



―――どうして?



76投稿者:悠衣  投稿日:2006年02月08日(水)23時36分06秒

「そっか、……望は、良い奴だからさ、ずっと俺に気を遣ってくれてたんだな」

どうして?
どうしてよ?
何で、望のこと嫌いにならないの?


急に怖くなった。

やっぱり、私と望は住む世界が違うんだよって、言われてる気分になった。

怖くて怖くて、呼吸さえ苦しくなった。


だから、全部吐いてやった。
77投稿者:悠衣  投稿日:2006年02月08日(水)23時36分30秒
「……バッカじゃないの?」
「…え?」
「……望はね、アンタのこと友達ともなんとも思ってないのよ」
「お、おい……冗談きついぞ?」

井出君の顔が、また歪みだす。
さっきまでの微笑みはどこにもない。



うれしいはずなのに、少しの罪悪感。



78投稿者:悠衣  投稿日:2006年02月08日(水)23時36分50秒
「冗談じゃないわよ、本当よ、真実。
 望ね、いつも私に愚痴をこぼしてたわ。
 卓也が付きまとってきてウザイってね。
 どう?嘘みたい?……でもね、本当なんだよ」
「っでも!望は…!」
「本当だってばっ!!」

私がそういうと、井出君はすとんとその場に崩れ落ちて、
そっと肩を震わせて泣いた。


ねえ、どうして?
何で?
何で泣いてるの?
79投稿者:悠衣  投稿日:2006年02月08日(水)23時37分27秒



―――そんなに望が大切なの?



望、望は幸せものじゃない。
こうやって、望のために泣いてくれる人がいるんだよ?

私とは、違うじゃない。

私の未来は、また消えた。
望こそ、私の光だって思ってたのにね。
やっぱり、違う。
80投稿者:悠衣  投稿日:2006年02月08日(水)23時37分50秒

望は私とは違う。

見えたかと思えば、また消えてしまう。


ほら、私の未来が。
かくれんぼする。


誰か、助けてよ。
81投稿者:悠衣  投稿日:2006年02月08日(水)23時38分10秒





「離れないよ……俺は、絶対に離れない。
 だって、七世は俺の希望だから……」
「嘘なんていらないわよ!同情しないで!惨めになりたくないの!
 望なんて、嫌い!嫌いよ!勝手にどっか行っちゃえばいいじゃないっ!」

「七世が、好きなんだ……」
「……望なんか…嫌いよ」
「嘘でしょ。……あんなに綺麗に笑ってたもん、七世は」





82投稿者:悠衣  投稿日:2006年02月08日(水)23時38分46秒
望はやっぱり、私の光だ。
消えたかと思った未来は、また出てきた。

『見―つけたっ!』
『あ―あ、見つかっちゃった!』

ずっとずっと前の幼いころの記憶が、少しだけよみがえった。



――第3話 完――
83投稿者:あげ・  投稿日:2006年02月08日(水)23時46分30秒
オツ。
84投稿者:悠衣  投稿日:2006年02月08日(水)23時47分58秒
あとがき


まずはじめに。
この出来損ないの小説を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
とりあえず、最後まで完結できて一安心です。

今回は初の短編小説ということで、戸惑いが大きかったです。
短く伝えたい全てを伝えるということは、
無駄なト書きや台詞を消していかなければならなくて、
中篇をメインで書いている私にとっては難しかったです。

存在理由については、個人的に一番気に入っています。
あめぞうで書いたはじめての小説ということもあり、
思い入れもある小説だったし、望というキャラクターは、
私のとってとても書きやすいものでした。
85投稿者:悠衣  投稿日:2006年02月08日(水)23時48分30秒
不器用なワルツについては、本編で、少し悪役っぽくなってしまった、
ちーちゃん視点で話を進めていこう、ということろまではすぐに決まったのですが、
それから、どうやったら小百合とは違った切ないちーちゃんの心を表せれるのか分からず、
結局、中途半端な表し方になってしまいましたね;;

リセットボタンについては、まず、誰の視点で話を書くか、
それを決めるのにも一苦労だったため、話しを書くのも苦労しました。
七世の気持ちを、どうやって言葉にしたらいいのか分からず、
良く分からないままの終わりになってしまい、
やっぱり、一番雑な小説だな、と読み返しても思います;
86投稿者:悠衣  投稿日:2006年02月08日(水)23時48分48秒
次の作品については、あまり考えていません。
書いたとしても、また、期間をあけて書くことになるかな、と思います。
何かご意見のある方は、お気軽にレスしてくださいね。
ついでに、この小説の感想なんかもちょこちょこっと書いてもらえれば嬉しいです。
ここはこうした方が良かった、なんていうアドバイスも大歓迎です!

最後になりましたが、この小説を書き終わるまで、
暖かい声援を送ってくださった皆様、
貴重なご意見をくださった皆様、
あげてくださった皆様、
本当にありがとうございました。


――作者より――
87投稿者:悠衣  投稿日:2006年02月08日(水)23時49分05秒
83さん>あげてくださって有難うございます!
88投稿者:お疲れさまでした!!!  投稿日:2006年02月09日(木)16時07分07秒
  
89投稿者:age  投稿日:2006年02月09日(木)18時40分04秒
age
90投稿者:本当にお疲れ様!!  投稿日:2006年02月09日(木)20時18分49秒
なんだか心にぐさっと突き刺さるものがありました。
91投稿者:あげ  投稿日:2006年02月10日(金)16時39分11秒
 
92投稿者:あげ  投稿日:2006年02月11日(土)18時25分49秒
age
93投稿者:age  投稿日:2006年02月12日(日)18時55分55秒
94投稿者:あげ  投稿日:2006年02月12日(日)18時57分04秒
あげ
95投稿者:aeg  投稿日:2006年02月13日(月)11時34分28秒
96投稿者:割り切り大歓迎♪  投稿日:2006年02月13日(月)12時05分54秒
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97投稿者:あげ  投稿日:2006年02月13日(月)22時51分50秒
あげ
98投稿者: 投稿日:2006年02月19日(日)22時00分25秒
 
99投稿者: 投稿日:2006年03月03日(金)00時41分55秒
 あ
100投稿者:age  投稿日:2006年03月04日(土)18時51分55秒
101投稿者:悠衣  投稿日:2006年03月21日(火)14時23分39秒
あれ、橋本じゃないの?

確か、最近引っ越してきた転校生だろ、あれ。
俺、こないだこの子が飯田たちの前、黙って通り過ぎるの見てたもん。

何だ、一方的な前田と井出の勘違いかよ。



―――転向早々嫌なやつに目つけられたよね、あの子も。



関係ない。
そう思って、俺はまた、眠りについたのだ。
ただ1つ、浮かび上がった思考を停止するために。
102投稿者:悠衣  投稿日:2006年03月21日(火)19時50分53秒
61さん>貴重なご意見有難うございます!
62さん、63さん>あげてくださって有難うございます!

長い間かけなくてすいません;;
今日中には必ず終わらすので!
103投稿者:あげ  投稿日:2006年03月22日(水)00時36分30秒
あげ
104投稿者:ナリやめろ  投稿日:2006年03月22日(水)01時07分51秒
 
105投稿者:あげr  投稿日:2006年03月22日(水)04時05分28秒
あげ
106投稿者:a  投稿日:2006年03月22日(水)07時26分48秒
107投稿者:悠衣  投稿日:2006年03月22日(水)11時00分24秒
その後のやり場に困って、私はそのまま階段を駆け上った。
困り果てる、俵さんを置き去りのまま。

本当に綺麗で、竜ちゃんと話すときはほんのり頬をピンクに染めていて、
それでいて、優しくて、純粋で、穢れも知らない。



―――俵さんは、竜ちゃんの隣が似合いすぎるよ。



『ちひろ、悪りぃけど、俺、これでもコイツの彼氏だから』
こんなカッコイイ振り方、きっと竜ちゃんにしか出来ないよ。
108投稿者:ganba  投稿日:2006年03月22日(水)16時03分35秒
109投稿者:不器用なワルツの  投稿日:2006年03月24日(金)14時23分57秒
ちひろがかわいそうなんだけど…
でもうまい。山ちゃんのキャラがいい
110投稿者:afe  投稿日:2006年03月28日(火)04時24分44秒
111投稿者:志穂  投稿日:2006年03月28日(火)11時25分51秒
ゴメンねぇ。。パソコンぉヵしくなっちゃって再起動したり、親呼んだりして
直してた??
竜一、もぅ居ないよねぇ。。マジごめんね。。
112投稿者:有海  投稿日:2006年03月30日(木)04時09分54秒
だって…((俯>ち―
113投稿者:ちひろ  投稿日:2006年03月30日(木)15時03分23秒
きゃーーーーーー!!*笑*
お世辞に決まってんじゃん♪♪>竜一
114投稿者:エマ  投稿日:2006年04月01日(土)17時06分24秒
ボクと言う時を楽しみにしてますw>竜一

そーします!!>望
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