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◆◇小説◇◆オサナナジミ…
1◆◇小説◇◆オサナナジミ… 投稿者:  投稿日:2006年04月14日(金)18時03分46秒
私の場合の幼馴染って、近い様で凄く遠い存在なんだ。

周りが思ってる様な仲良しじゃない、「アイツ」だけは……



◆CAST◇

◆篠原 愛実◇

◆前田 公輝◇

◆永島 謙二郎◇(篠原 謙二郎)

◆木内 江莉◇(前田 江莉)

その他てれび戦士…

2投稿者: 投稿日:2006年04月14日(金)18時04分59秒
「新入生入場! 皆様、拍手でお迎え下さい。」

パチパチパチ……

一瞬にして静かだった体育館、拍手の音が響き渡る。

そう、今日は中学の入学式。
私は3年生だから直接関係ないけど、弟と義理の妹?がこの学校へ入学してくる。

私は体育館の真ん中を歩って来る新入生達を見て、
新入生緊張してるなぁ、あっ江莉と謙二郎、何組なんだろ。
とか思ってた。
3投稿者: 投稿日:2006年04月14日(金)18時05分14秒
ふと気がつくと、私は教室に1人取り残されていた。

「篠原!!早く帰りなさいって言っただろ。」

って事は今日の学校は終わりって事ですか。
私が何かを考えていた途中に入学式も学活も終わってたみたい。
「はいはーい」と言い、私は教室を出て行った。

まだ見慣れないし使い慣れない、3年生の下駄箱。
それの目の前に立って靴を履き始めた。

他の人達でいっぱいの玄関……
喋り声で五月蝿い、いいから早く外に出て!って感じ。
この学校には何かとうんざりしていた。
まぁ、いいや、どうせあと1年しか此処に居ないんだし。
心の中でブツブツと独り言を言って玄関を出て行った。
4投稿者: 投稿日:2006年04月14日(金)18時05分29秒
「つーぐみさんっ、じゃーねー!!」

元気の良い声の元は甜歌だった。だけどなんか返す気がなかった。
そのまま甜歌は他の友達の方に走っていって帰った。

はっきり言って、この学校には親友と呼べるような友達が居なかった。
「今更作ろうとも思わないし」それを言うたんび、冷めてるねって言われる。
あっ、ちょっと前まで居たけど、また裏切られたって感じかな。
ちなみにさっきの人だけどさ。
私にとってはいつもの事、これの繰り返しなんだよね。

そんなわけで、いつも私は学校に行くのも帰るのも1人。
1人が慣れてる、別に1人が好きってわけじゃないよ??
5投稿者: 投稿日:2006年04月14日(金)18時05分43秒
今日も1人、帰る途中に1年生の下駄箱で足を止めた。

「そっか、江莉居るかも…」

ちょっと期待しながら下駄箱に行ってみた。
見ると下駄箱に入ってるのは全部上履き。
靴がないってことは帰っちゃったんだ。

「せっかく帰れると思ったのになぁー…」

空を見上げながら、ゆっくりと足を進め、帰りの道を歩く。

そう、さっき言ってた江莉は私の幼馴染。
私の妹みたいな子。
江莉も私の事を「お姉ちゃんみたい」って言ってくれてるから。
もちろん、ちゃんとした弟は居るよ、謙二郎って言って、江莉とタメ。
この2人は男と女??ってくらい仲が良い。
6投稿者: 投稿日:2006年04月14日(金)18時05分56秒
私達と江莉が幼馴染なのは、幼稚園に通う前に行ってた幼児教室で出会ったから。
謙二郎と江莉なんか、生まれてすぐ出会ったって感じで、いつも一緒に居た。

だけど、実はもう1人、幼馴染が居る。全然会わないし、仲良くもないけど。
ソイツは江莉の兄貴なんだけどね、公輝って奴で私とタメ。
大の女嫌いで、もちろん会っても話さない。
ここ最近もずーっと見てないっけな、そういえば。

幼稚園・小学校は一緒だったんだけど、中学は別々。
まぁ、居たからって何にもならないけどさ。
冷やかされるだけだし。
7投稿者: 投稿日:2006年04月14日(金)18時06分10秒
「愛実って前田と幼馴染って本当??」

「どこで聞いたの?うん、一様ね……」

そう言われるといつもこう答えた。
いずれ色んな所に広がり、友達からとかしょっちゅう冷やかされたっけ。
小学校での嫌な思い出なんだよなぁ。

「痛ててっ…ったくもう!!」

そんな事考えてたらマンションの階段でコケた。
1人でキレてる、馬鹿みたい。
独り言をブツブツ言いながら、私の住んでる階まで上ってく。
意外と疲れるこの階段、上り切ったところで目の前に謙二郎が居た。
8投稿者: 投稿日:2006年04月14日(金)18時06分25秒
「うわっ、びっくりしたぁ、誰かと思ったし。何で家入らないの?」

「何だよ、悪かったな!!入りたくても入れなかったんですー!!鍵忘れた。」

「そんな事で威張られてもねぇ…本当、ドジってか馬鹿??でしょ、アンタ。」

そのあとも謙二郎は何か言ってたけど、そんな事はシカトして家の鍵を開けた。

家に入ってすぐに、リビングに向かった。そしてテーブルの上のお母さんが残したメモを見る。
これが家に帰って始めにする事。大体は私に関係ある事だから。

「謙二郎、入学おめでとう。そして入学式に行けなくてごめんなさい。
 今度、3人でご飯食べに行きましょう。
 それから愛実、今日の昼ご飯はホットドックでも作ってください。
 夜ご飯はお金置いておくから、買っても良いし、外食でも良いです。
 お願いします。 お母さんより。」
9投稿者: 投稿日:2006年04月14日(金)18時06分38秒
お母さんは働いてて、今日は出張で明日までみたい。
お父さんは離婚してるから居ない。
ってわけで私に家事を任せられてる。

「へぇー、今日ホットドックか。俺も一緒に作って良い??」

「えぇ、アンタ邪魔になるからなぁ、まっ良いか。」

「よっしゃー、サンキュ愛実!!」

喜びながら謙二郎は自分の部屋に着替えに行った。
そう、謙二郎は私の事を「姉貴」とか「姉ちゃん」じゃなくて、名前で呼ぶ。

メモを読み終わって、私も自分の部屋に着替えに行った。
この作業が一番めんどくさい。
と私は思うんだよね。
10投稿者: 投稿日:2006年04月14日(金)18時06分53秒
さっさと着替え終えて、リビングに戻った。
謙二郎はまだ自分の部屋に居るみたい。

「着替えるの遅っ。男のくせして。」
また独り言を言って、昼ご飯の支度を始めた。

いつものくせで、結局自分で全部作っちゃった。

「ってか謙二郎が出てこないからいけないんだっての。何してんだろ。」

謙二郎の部屋の前でノックをしてみた。
…けど応答なし。

「入っちゃうからね!!」

そう言って、部屋に入ってみた。

「なんだよ、寝てるじゃん。」

時間を見ると、多分30分くらいは寝てる。
11投稿者: 投稿日:2006年04月14日(金)18時07分05秒
「ちょっと謙二郎!?アンタ起きないからホットドック作っちゃったからね?」

寝ている謙二郎の体を揺さぶりながら声をかける。

「…んーっ…、ふぅぁー。。ねみーな…ホットドック作っちゃったのかよ??」

まだ眠そうに欠伸とか目を擦りながら喋っている。

「当ったり前でしょ、だって起きないのがいけないんじゃーん。」

「ちっくしょー、作りたかったのによ!!…バーカッ。」

そう言って、私にクッションを投げてきた。
あぁ、また始まった…ケンカ。

「はぁ??なんで私がいけないの!?アンタが起きないのがいけないのっ!!」

私もそのクッションを投げ返す。
いつもこんな感じでケンカが始まる。
結局最後は仲良く喋っちゃってんだけどね。
12投稿者: 投稿日:2006年04月14日(金)18時07分20秒
やっと、この日の蹴り合いが終わった。

「もう、リビング来ないでよね!!顔も見たくない…ムカつく!!」

そう怒鳴って、私は謙二郎の部屋のドアを乱暴に閉めてリビングに戻った。

「あぁー、ったく本当にムカつくし。あの馬鹿男!!」

グチグチ独り言を言いながらも、ホットドックを食べた。
その後もずっと1人文句を言いながら、ホットドックを食べ終えた。

――― pi pi pi pi pi―――

リラックスしている所で、家の電話が鳴った。
最近電話が多い、しかもあの馬鹿宛てにってのが一番。
とりあえず電話に出てみた。
13投稿者: 投稿日:2006年04月14日(金)18時07分34秒
「はい、もしもし…??」

「あっ、つぐちゃん??江莉だけど…」

今日は珍しく、ケータイじゃなくて家の電話に江莉がかけてきた。
いつもは私か謙二郎のケータイにメールなのに。

「ん、どうしたの??家電って珍しいね。」

「謙二郎居る??さっきメールも電話もしたのに出ないから何かあったのかと思って…」

なんだ、やっぱり謙二郎宛の電話。

「あぁー…アイツ寝てるからだと思う。起こしてくるから、またかけ直させるね!!」

そう言って電話を切った。
14投稿者: 投稿日:2006年04月14日(金)18時08分18秒
「アンタ、ケータイくらい見てよ!!江莉から電話かかってきたんだから。」

今度はノックなしに部屋に入っていった。

「……あっマジだ。全然気づいてなかったし。」

「早く江莉に電話かけてあげなよ、馬鹿。」

「馬鹿は余計だし。」

なんか自分でやってて母親みたいで嫌。
やっと、謙二郎が電話をかけ始めた。

「今日もやる事なしか…つまんないな。」

「はぁー」とかため息をつきながら、謙二郎と江莉の会話を聞いていた。
って言うか、耳に入ってきた。
15投稿者: 投稿日:2006年04月14日(金)18時08分48秒
「じゃ、後で。」と言って謙二郎は電話を切った。
いきなり支度を始めだした。
話からして、遊びに行くみたい。
「江莉と遊びに行ってくるから。」

「わかってるってそんなの、いつもの時間に帰ってきてよね??」

「はいはーい。」そう言って家を出て行った。

更にする事がなくなった私。
机に伏せて時間を潰す……
1時間は経ったんじゃないの??って思うくらい伏せてたのに時計を見たらまだ10分しか経ってなかった。
なんか私って孤独な奴、ってか寂しい奴なんだと思う。

「って、何で私もついて行かなかったんだろ…」

幼馴染に遠慮なんかいらないはずなのになぁ。
なのに、いつもついて行かない。
16投稿者: 投稿日:2006年04月14日(金)18時09分58秒
寂しい事を考えながら、写真の入った引き出しを漁ってみた。
昔のアルバムとかを見るのが好き。
って言っても、ほとんど私・江莉・謙二郎の3人しか写ってないけど。
まれにもう1人、不機嫌たまに笑顔の公輝が写ってたりもする。


そんな時に私と公輝の2ショットを見つけた。

「こんなの珍しすぎ!!ってかレアだよコレ。」

公輝はカメラが大嫌い。
写ってる事だって珍しいのに、笑顔でしっかり写ってる。
なんか嬉しくなってみたりする。

「ははっ、この時私よりも背ちっちゃいじゃん。」

最近は全然見てないからどうなったんだろ。
謙二郎くらいしか会ってないみたいだし。
話では相当身長が伸びて大人っぽくなったみたいだけど。
17投稿者: 投稿日:2006年04月14日(金)18時10分18秒
「見てみたいけど、見たくない…かも。ってか無理だろうね。」

いざ、あの人の前に立つと緊張する。ってか怖い。
シカトされそうで……それが一番怖い。

あの異常な程冷たすぎる態度、目つき。
見てるだけで、空しさを感じる。

なんだかんだ言って、多分あの人が初恋だったんだと思う。
まぁ、叶うはずないけど。
でも今は一番会いたくない奴になってる。
嫌な事されたわけでも、気まずいわけでもなく。
ただなんとなく、もう絶対に。
18投稿者: 投稿日:2006年04月14日(金)18時11分02秒
ちっちゃい時は仲良かったから一様幼馴染。
幼馴染、江莉の兄と言うすっごく近いはずの存在なのにね…
遠すぎて手が届かない、まるで別世界に住んでる感じだよ。

―――幼馴染なんだから
           もっと仲良くしたかったな―――

こんな思いも伝わるはずもなく、たまに思う事。
江莉と謙二郎みたいにさ。
前にほんの数日間だけ、そんな関係だった時もあったけ。

でも次の日にもなれば元通りだった。
19投稿者: 投稿日:2006年04月14日(金)18時23分42秒
2年前の5月のある日、私達は中学1年生。

今日は待ちに待った前田家とのバーベキュー。

「今行くから待ってって言ってんでしょ!!」

半ギレ状態で私は家を出た。
いつもの階段を下りた先には、見慣れた前田家の車。

「つぐちゃーん!!早く早く!!」

そう車の窓から急かす江莉。
その隣にゲームに夢中になってる謙二郎。
そのまた隣に窓の外を見ている前田が居た。

私は急いで車に、江莉の隣に座った。

「おはよっ!!」

江莉の元気な挨拶から始まった。
20投稿者: 投稿日:2006年04月14日(金)18時35分01秒
「もう、朝早いから眠い…」

そう言って私は、車に乗ってすぐに寝た。


「…んー。。眩しい…」

気がつくと車の中には私1人だった。

「あー…もう着いたんだ、ってか寝てる間に置いてかれたってことですかー。。」

大きな欠伸や背伸びをして、再び前のイスにもたれ掛かった。
ちょうど、頭の所にあるヤツの所に腕を巻いた。
22投稿者: 投稿日:2006年04月14日(金)18時38分58秒
……!? 今何か触った…ような??

「ってーな、俺乗ってんだから、よく見ろよ。」

突然の事にびっくりした。

「あーっ、ごめんなさいっ!!誰も居ないと思って、だから…」

「そんなの良いから早く行くぞ。」

私の声をさえぎり、その人は車を出て行った。
それに続き、私も。

外に出て深呼吸。
寝ぼけてた私はやっと眠気が覚めた。

「いつんなったら起きんのかと思った、待っててやったんだからな。」

今になってやっと気がついた。
この声の持ち主。
23投稿者:リンゴ  投稿日:2006年04月14日(金)19時06分45秒
前の奴も読んでいました
これからも頑張ってください!
24投稿者:あげぇ!!  投稿日:2006年04月16日(日)19時18分35秒
書いて!気になる!!
25投稿者:rthhtr  投稿日:2006年04月16日(日)19時19分03秒
trh
26投稿者:前のって  投稿日:2006年04月16日(日)19時21分26秒
なんですか?載せてください!
27投稿者:  投稿日:2006年04月16日(日)21時08分59秒
そうでしたか!!それは嬉しいです、ありがとうございます。
頑張りますので^^>リンゴさん

あげどうもです。>24さん

前のって言うのは、これと同じ小説書いてたんですけど、それがこないだの事で、
過去ログにいってしまったんです。それのことだと思います。>26さん
28投稿者: 投稿日:2006年04月16日(日)21時28分28秒
「えっ…、なんで前田なの…??」

「俺だって本当ならこんな所で待ってたくなかったんだよ。ジャンケンで負けたから俺なだけ。」

いつもの冷たい口調・表情で言い、スタスタと歩ってゆく前田。

そのあとを焦ってついてゆく私。

もう5分近く歩いたと思う。
あれからも沈黙は続き、スタスタとただただ歩く。

ふと、白い物が目に入ってきた。
それは前田の腕に巻かれた包帯。
特に気にならなかったし、聞いてもシカトされそうだったから何も言わなかったけど。

やっと長い道を抜け、みんなの居場所に到着した。
29投稿者:えqf  投稿日:2006年04月16日(日)21時30分32秒
くぇf
30投稿者:26です!  投稿日:2006年04月16日(日)21時31分29秒
そうでしたか!!ぢゃぁ、これはがんばってください!!
最後まで見ますんで!!がんばって!
31投稿者:うぇfgrh  投稿日:2006年04月16日(日)21時31分30秒
rthy
32投稿者:えrg  投稿日:2006年04月16日(日)21時31分57秒
ふぇtg
33投稿者:愛実  投稿日:2006年04月16日(日)21時39分58秒
「あぁー、やっと来た!!」

江莉と謙二郎は同時に声を発した。
2人は顔を見合わせ笑っていた。

前田は飲み物を口にして、釣り道具を持って川付近に行った。
私は江莉と謙二郎の居る所に走っていった。

「ごめん、ごめんねー。ついつい寝ちゃってさー…」

「つぐちゃんいつになったら起きるのかわかんないんだもん!!」

「俺らなんかここまで重い荷物運ばされたのに…のん気だよな!!」

「江莉ごめんねー、昨日楽しみで寝れなくてさ!!
 アンタは男でしょ?それくらい運びなさいよ。」

私は謙二郎に指を指してきっぱり言った。
34投稿者:  投稿日:2006年04月16日(日)21時44分09秒
ありがたいお言葉、ありがとうございます。
最後までお付き合いお願いします。>26さん
35投稿者: 投稿日:2006年04月16日(日)21時55分29秒
「あっ、そうそう、これから焼き始めるみたいだけど、つぐちゃんどうする?
江莉たちは公園行って遊んでくるけど。」

まだ少し眠いから、体を動かす気にはなれなかった。

「あぁー…それじゃ私はこっち手伝ってるね!!気をつけていってらっしゃい。」

私は手を振り、2人を送った。

適当に置いてある物を網の上に乗っけて焼き始めた。
すると、もう1人の白い手が見えた。

「それ、もうちょっとそっちに置いてよ。」

釣りから帰ってきた前田だった。どうやら釣れなかったらしい。

「あっ、ごめん。…その包帯、油はねてるよ。」

言われた通りに肉を移動させ、包帯を指差した。
36投稿者:  投稿日:2006年04月16日(日)22時07分40秒
「マジだ、やっべー…まぁしょうがねぇか。」

「相変わらずどうでも良い性格なんだね。」

「…別に。」

私が余計なこと言うとまた機嫌が悪くなった。
っぽかった。
けど、いつもこんな感じだから、何なんだか全然わかんない。

2人とも無言で焼き続ける。
普通バーベキューって盛り上がるのに、全然盛り上がらない。
だけど、何か話を作ろうとも思わなかった。
37投稿者:あげぇ!  投稿日:2006年04月17日(月)06時22分12秒
 
38投稿者:かいて  投稿日:2006年04月17日(月)20時20分18秒
 
39投稿者:  投稿日:2006年04月17日(月)22時20分32秒
37さん 38さん どうもありがとうございます!!
40投稿者: 投稿日:2006年04月17日(月)22時33分54秒
私は川の方を見ながら黙々と、否、ボーっとしながら作業をしていた。

「手…危ねぇよ??」

突然声を掛けられ、はっと我に戻る。
自分の手を見ると、網すれすれの所にあった。
このままだったら、きっと火傷してたんだと思う。

「あっ…ごめん、ありがと。って、前田も手…」

「危ね…自分で言っておきながら。」

と、冷たく笑う君。
もうちょっと上手く笑えないのかって思う。

「わりぃ、そこのペットボトル取ってくんね?」

「はーい…どうぞ。」

そう言ってペットボトルを手渡した。
41投稿者:あげ  投稿日:2006年04月17日(月)22時36分13秒

42投稿者:trjr  投稿日:2006年04月17日(月)22時41分37秒
えhr
43投稿者:あげぇ!  投稿日:2006年04月18日(火)15時01分50秒
 
44投稿者:あげ  投稿日:2006年04月19日(水)18時25分56秒
 
45投稿者:かいて!  投稿日:2006年04月20日(木)16時06分00秒
 
46投稿者:  投稿日:2006年04月20日(木)16時24分33秒
どうもありがとうございます。>41さん 43さん 44さん 45さん
47投稿者: 投稿日:2006年04月20日(木)16時50分44秒
ペットボトルから手を離そうとした瞬間、2人の手が触れた。

「ごめん。」

私はすぐに手を離した。
相当、前田は嫌がると思う。そしてまた不機嫌な君に。

「こんなあったけー日なのに、手冷たいな。」

「そうだね、いつもだけどね。冷え性でもないのに。」

一瞬焦った。いきなり話しかけるから。
嫌がるだろうって思ってたのに、答えは意外と違かった。

「知ってるか?手が暖かい奴は心が冷たいんだとよ。手が冷たいのは心が暖かいらしい。」

「へぇー、そうなんだ?初耳。」

今日は珍しく、前田の言葉は長かった。
そして、いつもの冷たい顔ではなくて、優しい顔に見えた。
48投稿者: 投稿日:2006年04月20日(木)17時06分16秒
「公輝!ちょっと近くのコンビニに買い物行って来てくれる?」

「自分で行けよー。まぁ良いや、行って来っから。」

前田ママと前田の会話を網の上で野菜を焼きながら聞く。
そして、お金を渡され、前田は買い物に行く所だった。

「ついでに、みんなのアイスも買ってきなさい。愛実ちゃんも一緒についてってくれる?」

いきなり会話は私に向けられる。

「うーん…じゃあ私も行くね!」

私は少しためらい、答えを出した。
49投稿者: 投稿日:2006年04月20日(木)17時25分23秒
「ちょうど良かった、俺買い物下手だから。」

「ふぅーん。そういえば、さっき魚釣れた?」

「相変わらず興味無さそうな返事だな。釣れてねーよ。」

コンビニへの道を2人で変な会話しながら歩く。
2人とも少し慣れたらしく、段々会話が長くなってく。

コンビニでの買い物も終え、また来た道を戻る。

「今日、野球なんじゃないの?それとも中止?」

「いつも通りにあるけど、この腕じゃどう見ても試合も練習も無理だろ。」

と言って前田は包帯の巻かれた腕を見せた。

「それもそうだね。骨折?」

「ここに来てるのも怪我って理由で来てんだよ。あぁ、一様な。」
50投稿者: 投稿日:2006年04月20日(木)17時33分47秒
やっと自分の中の変な謎が解けた。
なんで今日は野球のはずなのに来てるのか、わからなかった。
そう、前田は野球少年で部活も毎日あるらしい。
小学校の時も地域のチームに入ってて、キャプテンだった事もあったんだって。

「じゃ、バレたらヤバいって事??」

「そんな感じ。人に言うなよ…って知ってる奴居るわけねーか。」

「言う人も居ないしね。」

ようやく、私たちの居た所に戻ってきた。
51投稿者: 投稿日:2006年04月20日(木)19時45分06秒
戻ってきたら、みんな焼いた物を食べ始めてた。

「お帰り!あれ…兄ちゃんとどっか言ったの??」

江莉が私にも聞こえないようなくらいな声で言った。

「うん、買い物頼まれたからね。でも珍しいよね??」

私も小声で言う。

「ってかこれ美味しいね!!さすがつぐちゃんだよ!」

「あっ、美味しい!?ありがとう、でも私だけじゃないからさ。」

「そうだよ、愛実じゃなくて公ちゃんのおかげだって。愛実何もできねーもん。」

謙二郎が焼肉をほお張りながら言う。

しばらくこんな会話が続いて、昼ご飯は終了。
52投稿者:あげぇ!  投稿日:2006年04月20日(木)20時00分20秒
書いて!
53投稿者:かいて  投稿日:2006年04月20日(木)20時05分41秒
 
54投稿者: 投稿日:2006年04月20日(木)20時11分03秒
食べ終わってすぐに、走って江莉と謙二郎は遊びに行った。
また私は1人取り残されて…

あれから時間は経ったのに手がまだ冷たい。
初夏も近いこの季節には合わないけど、手を合わせて擦り合わせたりしてみた。
手は冷たいけど、やっぱり暑い。半袖じゃないから余計に。
目の前には川がある……私はスニーカーと靴下を脱いで、走って川の中に足だけ入る。

「やっぱり川は気持ちー!!最高!」

独り言を言いながら川の中をじっと見る。
55投稿者:あげ??  投稿日:2006年04月20日(木)20時15分03秒
 
56投稿者:  投稿日:2006年04月20日(木)20時17分09秒
「篠原ー、ちょっと釣りの手伝いしてくんねぇ??」

ハッと振り返ると前田が居た。

「ちょうど暇だったから良いよ、やってあげる!!」

私は裸足のまま、前田について行った。

「暇そうにしてたから誘った。釣り久しぶりだろ??」

前田は釣り道具を用意しながら言っていた。しかも笑ってる。

「ってかさー、前田喋れるじゃん、しかも笑えるじゃん??」

「何だよ急に、人間なんだから喋るし笑う!!」

今度はさっきみたいに冷たい笑顔じゃなかった。
57投稿者:良い感じだねぇ!  投稿日:2006年04月20日(木)20時18分37秒
二人大好き!
58投稿者: 投稿日:2006年04月20日(木)20時23分43秒
「前田は、こうやって慣れると喋るよね、いつも違うのに。」

「まぁ、いつもの事だろ。」

「なんか別人みたい、冷たかったり、優し…あっ、何にもない。」

優しかったりと言いたかったけど、何故かやめた。

「俺はこーゆー性格なんだよ、前から知ってんだろ??」

前からって言うのが嬉しかった、これって幼馴染の特典??

「まぁね、付き合い長いし。あっ、何かかかった…」

私の持っていた釣竿が動き始めた。

「かかった!?それは1人じゃ無理だろ…」

「えっ…!?」

私の手元を見ると、確かに前田の手に握られていた。
59投稿者:きになる!  投稿日:2006年04月20日(木)20時28分14秒
 
60投稿者:  投稿日:2006年04月20日(木)20時34分00秒
「良いから、もうちょっと引っ張れ!!」

必死に引き上げようとする前田、それに少し見惚れている私。
横顔がいつもと違う、真剣でかっこいい…
あぁ、ダメダメ、現実に戻らなきゃ。

やっとの思いで釣り上げた、今日1匹目の魚。

「これ…フナじゃん??なんかデカイし…ちょっとショック。」

「まぁ良いだろ??とりあえず釣れ事だしよ。ってかこんなデカイのビックリ。写真撮るか…」

そんな事よりも、さっきの前田の行動に私はビックリだった。
そう言って、前田はカメラを持ってきた。

「私撮ってあげるから、フナ持ってなよ?」

その声に反応した前田は、フナを持ち上げ
61投稿者: 投稿日:2006年04月20日(木)20時35分49秒
二人いいですよね!57です!
62投稿者: 投稿日:2006年04月20日(木)20時39分59秒
「結構重い…これ、2人で釣ったんだから2人写ってないと意味ねーし?」

気がつくと、カメラを持った前田ママが目の前に立っていた。

「はーい撮るよ!はいチーズ!!」

この時の写真は、前田は滅多に見せない笑顔、私はビックリした笑顔で写っていた。

何がなんだかわからなくなった。

「おーい、ボーっとしてるけど平気か?」

「あっ、ごめん。ついつい…」

前田の声で我に返った。

周りを見渡すと、夕日が沈みかけていた。
63投稿者:  投稿日:2006年04月20日(木)20時44分29秒
「さっき釣りあげる時…まだ篠原の手、冷たかった。」

「はっ、はい??だからなんでだかわからないって。」

「だから心が暖かいって事なんじゃねぇの…」

ちょっと照れくさそうに君は言う。

「…だと良いけどね。そろそろお開きの時間なのかな。」

私がそう言うと、少し前田は寂しそうな顔を見せた。

「今日は楽しかった…色々あったけどな、野球行けないけど、来て良かった。」

楽しかった1日も終わりに近い。
今日は珍しく、ほとんどの時間が前田と居た。

「また行けると良いね。」

私はそう言って、お母さんの方に戻った。
64投稿者:いい!!  投稿日:2006年04月20日(木)20時48分26秒
最高っす!
65投稿者:  投稿日:2006年04月20日(木)22時38分03秒
後ろを振り返ると、前田はさっきの場所に1人で居た。
後ろから見ても、何か寂しさを感じる。
でも、こんなに仲良く?なれたのに、1日限り…

君は何を思ってるんだろう。
私と居る時、どんな気持ちなのかな。

そんな事も考えてみる。

帰りの車の中では、大人たちは前で話してて、こっちが何を話そうと聞こえてなさそうだった。
そんでもって、江莉と謙二郎は2人仲良く肩を寄せて寝ていた。
相当遊び疲れたみたい。

「そういえば、さっきのフナどうしたの??」

「あぁ、食えるわけでもねぇから、そのまま逃がした。写真には残るから良いんじゃね?」

「あっ、そっか。私、多分ひどい顔してるよ!ビックリしすぎて!」

大爆笑しながら私は言った。
66投稿者: 投稿日:2006年04月20日(木)22時49分15秒
「俺は、自然に喜びすぎて、どうなってかわかんねーな。」

「まぁ、いつもみたいにムスッとしてないと思うよ??」

「俺、写真嫌いだからそうなんの。今日は特別!!」

そんな話が続いて、もう少しで家に着く頃。

いきなり前田は私の手を不器用に握った。

「また!何してんの!?」

あまりにビックリしすぎて、つい大声を出した。

「しっ!大声出すなよ。…まだ手冷たいかなって思ってよ。」

「まだそれ考えてたの??」

ちょっと笑いながら言う。
67投稿者:  投稿日:2006年04月20日(木)22時51分38秒
「今日1日中、手冷たかったな。」

私も手を握り返して

「前田は…朝暖かかったけど、今は冷たいよ。心がコロコロ変わってるんじゃない?」

「…そうなのかも…な。でも…」

私は冗談で言ったつもりだった。
前田が言いかけた言葉の続きが気になってしょうがなかった。

「…やっぱり何にもねぇ。またいつか話すかな。」

「じゃあ、待ってるよ。その時が来るまで…。」

お互い、何故か意味深な事を言っているような気がする。
68投稿者:最高!!  投稿日:2006年04月21日(金)06時03分36秒
とってもうまいです!
がんばってかいてください!
69投稿者:  投稿日:2006年04月21日(金)20時08分22秒
まだまだ力不足なんです。。
でも、ありがとうございます!とても励みになるので^^>68さん
70投稿者: 投稿日:2006年04月21日(金)20時22分10秒
でもきっと?その時?って言うのはもう来ないんだろうなって思った。

私の住んでるマンションの前で車が止まった。
私は荷物をまとめて、1人で先に車を出て家に帰ろうとした。
お母さんは謙二郎を起こしてて、まだ来そうにない。

「お邪魔しましたー。前田ママ、江莉に明日12時に行くって言っておいて!」

私は江莉への伝言を伝え、車を降りた。
前田は窓の外をボーっと見ている。

「それじゃあ、また!!お休みなさい…」

前田ママに手を振って、行こうとした瞬間、何かに呼ばれた気がした。
声とかじゃなくて…なんとなく、そんな感じがした。
後ろを振り向く、前田が車の中からこっちを見ている。

少し、寂しそうな笑顔。だけど冷たさはなく、優しく暖かい。
すごく、心が温かかった。
その笑顔が、私の心を揺さぶる。
71投稿者:あげぇ!  投稿日:2006年04月21日(金)20時35分09秒
かいて!
72投稿者:あげ??  投稿日:2006年04月21日(金)20時40分32秒
 
73投稿者: 投稿日:2006年04月21日(金)20時48分02秒
―――じゃあ、待ってるよ。その時が来るまで―――

この言葉は2年前。
今更だけど恥ずかしい事言っちゃったなぁ。

結局、あのバーベキューの次の日に江莉の家に遊びに行った。
そこに前田は居たけど、やっぱり昨日とは違ってまた冷たい顔をしていた。
「昨日、疲れたでしょ?」と私が前田に聞いてみる。
反応なし…結果シカト。

今思えば、あの時までは恋してたんじゃないかな。
自分の中で?否定?してるのに、何故か?そばに居たい?と言う気持ちが勝っていた。

―――あの時の心は純粋―――

だけど、今はドロドロでボロボロな心。
真っ赤なハートがどす黒くて…
あの時は、嘘付くのも悪いことは絶対にしない。
裏切ることもしなかった。
74投稿者:続き  投稿日:2006年04月21日(金)20時53分18秒
きになる!
75投稿者:  投稿日:2006年04月21日(金)20時54分46秒
でも今じゃ違う。
人には平気で嘘を付く、そこから裏切りに変わってしまう。
もしかすると、嘘を付いて生きていく人間なのかもしれない。

私は何を考えてるかわからない人間なんだ。
もし、友達に私みたいな子が居たら恐ろしすぎる。

「あー…考えすぎは良くないってば。お散歩でも行こうかな。」

今日は晴天。風も心地よい。
私にとってはお散歩日和だった。

お気に入りのグリーンのパーカーを羽織って、外へと出た。
ぐーっと背伸びをして階段を下りる。
自転車で行くか、歩きで行くか迷ったけど、結局歩きで行くことにした。

いつもの私だけのお散歩ルートを1人で歩く。
こんな気持ち良いこと、中々ないから。
76投稿者:  投稿日:2006年04月21日(金)21時09分25秒
そして、ルートにはいつも緊張する場所が一ヶ所ある。
そこの前を今、私は通ろうとしている。
そこは、前田の住んでるマンションの前。
いつ前田が出てくるか、わからないから。

今日もこの道を、何事もなく通り過ぎる事ができた。
そして、コンビニに向かう。
最近、私のプチブームのアセロラジュースとコンビニでしか売ってないヨーグルトを買うため。

「いらっしゃいませ。」

店員さんの声と同時に入った。
デザートが置いてある場所にすぐさま向かう。

「アセロラ、アセロラ…っと、あった。ヨーグルトもー…」

私は独り言を小声で言いながら探し、レジへと持っていく。
バーコードを読み取る奴のピッピッと音をさせながら、慣れた手つきでレジを使う店員さん。
77投稿者: 投稿日:2006年04月21日(金)21時15分33秒
「君、いつもこの2つ買ってくよね。好きなの?」

そういえば、いつもこの店員さんだった。
でも声を掛けられたのは初めて。
多分、高校生くらいで男の人。
背は高いとは言えない、まぁ普通…よりちょい下?
でも私にとっては高いと思う。

「あっ、はい。私のプチブームなんですよ。」

「へぇ、誰にでもブームはあることだしね。はい、300円です。」

そう言われ、店員さんにお金をぴったり渡した。

「ありがとうございました。またどうぞ。」

最後に、その店員さんの名前のバッジを見た。
井出さんって言うんだ。
その井出さんは、最後まで私に笑顔で接してくれた。
78投稿者:  投稿日:2006年04月21日(金)21時21分16秒
コンビニを出て、すぐに誰かが声を掛けてきた。

「何してんのー!おつかい?」

「あっ、甜歌かぁ。ううん、お散歩中。」

元気よく声を掛けてきたのはジャージ姿の甜歌だった。

「へぇー!!お散歩?そっかぁ、あっ、これから部活だからまた明日ね!」

「部活頑張ってこーい!!」

お互いに大きく手を振りながら別れた。

今度は帰りのルートを歩き始める。
79投稿者:  投稿日:2006年04月22日(土)10時10分53秒
帰りのルートは前田に会う心配もなし。
あのマンションの近くの大きい横断歩道は通るけど、大丈夫。だと思う。

横断歩道の前でケータイが鳴った。
そこで立ち止まり、慌ててケータイに出た。

「はい、もしもし?…多分間違いだと思います。あっ、では…」

ケータイを切る寸前に信号待ちの人を見渡していた。
こんな事しなきゃよかった……

反対側で待っているのは、明らかに前田だった。
焦って見るのを止めた。
でも、別人…までいかないけど、かなりあの時から変わってる。
謙二郎が言ってたのは本当だったんだ。

この横断歩道は広いし、人がいっぱい居るからこっちはきっと気づかれてない。
そーっともう一度見てみる。

前田は制服で、ちょっと微笑んでいた。
隣を見ると、女の子が居た。
80投稿者:  投稿日:2006年04月22日(土)10時25分49秒
信号が青に変わり、前田たちはこっちに渡り始めるところだった。
見ると、2人の手はしっかり繋がれている。

なんかショックだった。
?女嫌い?の前田に彼女が居る。
しかも、その子にも暖かい笑顔を見せていた。

でも、幼馴染である以上、幼馴染の関係は崩れない。
だから見守ろう。

「っていうか、アイツも女つくる気あったんだね。」

「そりゃ、誰だってあるだろ、男なら?」

独り言のつもりが、誰かが返してきた。
前田たちを目で追っていたのを一旦止め、ゆっくり後ろを振り返る。
81投稿者:あげぇ!  投稿日:2006年04月22日(土)17時17分54秒
 
82投稿者:あげぇ!  投稿日:2006年04月22日(土)17時18分31秒
 気になります!書いてくだい!
83投稿者:あgw  投稿日:2006年04月22日(土)19時42分17秒
 
84投稿者:かいて!!  投稿日:2006年04月22日(土)20時15分58秒
 
85投稿者:  投稿日:2006年04月22日(土)20時24分40秒
ありがとうございます^^>81さん 82さん 83さん 84さん
86投稿者: 投稿日:2006年04月22日(土)20時33分59秒
「勇気!?いきなり来たから誰かと思った…」

見ると後ろには自転車にまたがった勇気が居た。

「俺じゃ悪い?ってかさっき、誰見てそんな事言ってた?男?」

「ううん、暇してたしちょうど良かった。あー…別に誰でもない。」

「愛実に会えて良かった!!ふぅーん、ってか誰でもつくる気はあるっしょ?」

勇気は元気な笑顔で言う。
それにつられて私も笑顔…けど、ちゃんと笑えてるのかな?
87投稿者:あげ  投稿日:2006年04月22日(土)21時53分10秒
88投稿者:あげぇ!!  投稿日:2006年04月23日(日)10時43分27秒
かいてぇ!!
89投稿者:あげ  投稿日:2006年04月23日(日)11時31分56秒
 
90投稿者:かいて!  投稿日:2006年04月23日(日)18時01分18秒
 
91投稿者:かいて!  投稿日:2006年04月23日(日)20時11分56秒
  
92投稿者:あげ  投稿日:2006年04月24日(月)06時16分16秒
 
93投稿者:age  投稿日:2006年04月24日(月)07時16分06秒
94投稿者:あげ  投稿日:2006年04月24日(月)18時12分23秒
 
95投稿者:あげ  投稿日:2006年04月24日(月)20時31分15秒
  
96投稿者:あげ  投稿日:2006年04月24日(月)22時41分07秒
 
97投稿者: 投稿日:2006年04月25日(火)15時56分45秒
あげてくださった皆さん、どうもありがとうございます!!
こんなヘボ小説なのに目を通してくれてるなんて嬉しいです^^

ちょっと久しぶり?の更新です
98投稿者: 投稿日:2006年04月25日(火)16時20分19秒
前田たちは何処に行ったんだろう?
そう思い、さっきの場所を見た。
けどそこにはもう居なかった。
見失っちゃったんだ。

「誰でも?そうなんだ。」

「他人には興味ないの?そうっしょ。ってか愛実だってそうだろ?」

さっきの場所を見つめる、なんか変な気持ち。

「ないって言ったらないかな。へっ?あぁー…」

「だって、つくる気なかったら俺となんか付き合ってる?」

「あっ、そっか。そりゃそうだね!」

そっか、私この人と付き合ってるんだ。
時々そんな事を思ったりもする。
今もそうだったけど。
99投稿者: 投稿日:2006年04月25日(火)16時39分52秒
立ち話もなんだから、結局勇気は私のお散歩についてくる事になった。

私たちは、小学校は一緒だったけどクラスが違かったから、関わりなかった。
中学に入ってクラスが一緒で仲が良くなったのがきっかけで、勇気から言われてもう1年付き合ってる。

「俺、親にテスト見つかって家に監禁されるところだった…」

「大げさだなぁー、んで順位は?」

「愛実に会えなくなったら困るし。えっ、順位…58…ヤバくね?」

勇気はいつも私の事を想ってくれてるみたいで、嬉しい。
けど、私がいつも何も言ってあげられない。
軽く流しちゃう…みたいな?最低だ…私。
100投稿者: 投稿日:2006年04月25日(火)16時48分29秒
「そりゃありがとさん♪私は18だよ、変わってない。だって勇気バカじゃん!?」

「本当困るんだよ!ってか愛実頭良すぎ。まぁ愛実にバカって言われても良いか。」

「そう言ってくれて嬉しいよ!私は普通だよ?何もしてないもん。」

勇気と話してたら気が紛れると思ったのに、何故かさっきの場面が頭に浮かぶ。

「だって俺は…愛実好きなんだし。彼氏なんだから当たり前だろ?」

そう言って勇気は手を繋いでくれた。

私も今は勇気以外は考えられないくらい勇気が好き。
このあと何を言えば良いのか考えた。
勇気を出して好きと言うか…いつものように逃げて流すか。。

…言っちゃえば良いじゃん。
101投稿者: 投稿日:2006年04月25日(火)17時02分30秒
「勇気…今まで一回もちゃんと言えてなかったよね?好き…だから。」

そう言うと、勇気は優しく微笑んだ。
そんな勇気はいつもと違って凄くかっこ良くて。

「その言葉、ずっと待ってた。俺…心配だったんだ、俺の事好きじゃないのかと思ってて。」

「バカ、そんなわけないじゃん…私、恋愛って苦手で、中々勇気出なかったんだ。」

「でも良かった、本当の気持ち知れて。ってか手…冷たすぎ。」

そう言うと、手を温めるようにギュッと握ってくれた。
その手は凄く温かかった。

102投稿者: 投稿日:2006年04月25日(火)17時02分40秒
「前から冷たいんだ。ごめんね…」

「こうしてれば、温まるじゃん?」

付き合って1年、やっとここまで進んだ。
ゆっくりだったけど、確かに。
手を繋ぐ以上はこれからも長そうだけど。

前田…今でも私の手は冷たいってさ。

また頭に前田が出てきた。
勇気に悪い気がしてたまらなかった。
でも今は勇気だよ、勇気…きっと。。
103投稿者:あげぇ!  投稿日:2006年04月25日(火)18時28分09秒
 
104投稿者:?仔ゞ(?U?)ノシ  投稿日:2006年04月25日(火)20時41分08秒
ぁげぁげMAX
105投稿者:かいて  投稿日:2006年04月25日(火)21時11分31秒
 
106投稿者: 投稿日:2006年04月25日(火)21時49分36秒
ありがとうございます^^>103さん 104さん

今書きますね!>105さん
107投稿者: 投稿日:2006年04月25日(火)22時18分25秒
久しぶりに本当の?愛?と言うものを感じた。
私は愛されているんだ…勇気に。

最近、正直冷めていた。
けど、今、完全に戻った。そう思った。

こんな私が愛されて良いのかな?
勇気はこんな私で良いのかな。
凄く罪悪感があった。
何かが重く圧し掛かる……

「俺、もう愛実が振り向いてくれないかもって思った。」

「大丈夫、もうずっと傍に居るからね。ごめん。」

勇気がそう思うのも当たり前。
勇気が一方的で、私は愛情表現なんて何もしなかったから。
出来なかったからなんだ。
愛し方を知らなかったのかも。
108投稿者: 投稿日:2006年04月25日(火)22時28分12秒
「ずっと…好きだから…愛してても良い?」

「私も…だから、愛して??」

―――愛してても良い?―――

その言葉が頭でコダマする。

私の中では、?好き?よりも?愛してる?の方がずっと上。
最上級だと思う。

気がつくと、私は勇気の腕の中に居た。
初めて、人に?抱く?と言う行為をしてもらった。
これは友達からも親からもされた事がなかった。

「いきなり抱きたくなっちったまった…」

「ありがとう…幸せだよ。。」

この時の2人の顔は凄く幸せな顔をしていたと思う。
109投稿者: 投稿日:2006年04月25日(火)22時35分55秒
「もう暗くなってきたし帰るか。」

「そうだね、もうこんな時間…」

時間は7:00を回っていた。

「じゃ、送るから、帰りは後ろ乗ってけよ?」

「わかった、ありがとう!!」

私は満面の笑みで答え、自転車の二台に乗った。

そのあと、家に着くまでは学校であった事をお互い話した。

「それじゃ、また明日な!」

「うん!交通事故には気をつけて!!」

笑いながら手を振り、家に入った。
110投稿者:  投稿日:2006年04月25日(火)22時37分16秒

111投稿者:  投稿日:2006年04月26日(水)17時18分30秒
「ただいまー!」

「お帰り、遅いから腹減ったし。」

「じゃあ自分で作れば良いでしょ?たまにくらい遊んでも良いじゃん。」

帰って来てすぐにキッチンに向かわされ、夜ご飯を作らされた。
なのに謙二郎は漫画ばっかり読んで、手伝おうともしない。
ってか手伝わなくても良いけど。

「あっ、言ったっけ?俺また江莉と違うクラスだったんだけど。」

「縁がないね、本当。幼稚園も小学校も中学校も一緒なのに、未だにクラス違うってね。」

「ってか、俺…学校では江莉と仲良くすんの止める。からかわれたら江莉、可哀想だし。」

久しぶりにまともな事を言った謙二郎。
だけど、本当に仲良くしない事なんて出来る??
包丁をトントンしながら思った。

112投稿者: 投稿日:2006年04月26日(水)17時28分10秒
江莉と謙二郎は幼 小 中って一緒の所に行ってるのに、一回も同じクラスになった事がない。
だから余計、遊ぶんだと思う。

「えぇー、そんな事出来るの?」

「やるしかないっしょ。でも、普通の時は仲良くするけど?」

「まぁやるって言うなら良いけどね。はい、出来た。」

そう言って、皿うどんの乗ったお皿を謙二郎の前に持っていった。

「腹減ってたから旨そう!いただきます…」

「いただきまーす。」

私も同時に食べ始めた。
私の家ではご飯を食べる時、ほとんど喋らない。
今日も沈黙の夜ご飯。
113投稿者: 投稿日:2006年04月26日(水)17時38分42秒
「ごちそうさま。旨かった。」

あれから10分くらいで謙二郎は食べ終わった。
そう言って、自分の部屋に入っていった。

私はテレビを見ながら食べたから、結構時間がかかった。
食べ終わった後は、すぐに食器洗い。
すべての家事が終わった所で、私も部屋に戻った。
時計は8:30を指している。

「今日も1日長かったー…」

ふぅーっとため息をついて、自分の部屋の窓際に座った。
今日は入学式があったり、前田が女を連れているのを見たり、勇気と会ったり。
あと、甜歌と会ったり、コンビニの店員さんと喋ったり。

でもほとんどが、前田と勇気の事だったかな。

――― pi pi pi pi pi―――

そんな時、誰かからメールが届いた。
114投稿者:頑張ってください♪  投稿日:2006年04月26日(水)17時46分18秒
 
115投稿者:あげぇ  投稿日:2006年04月26日(水)18時49分25秒
 
116投稿者:あげぇ  投稿日:2006年04月27日(木)18時05分20秒
かいてよ 
117投稿者:  投稿日:2006年04月27日(木)20時25分16秒
ありがとうございます^^>114さん 115さん

あげどうもです。今書きますね!>116さん

この小説、結構な長編小説になってしまいそうです;
118投稿者: 投稿日:2006年04月27日(木)20時38分12秒
―――受信メール 一件あり 【勇気】―――

ケータイの画面を見るとそう書いてあった。

「あっ、もうそんな時間かぁ。」

いつも決まった時間に必ず勇気からのメールが届く。
今日は何だろう、ちょっとワクワクしながらメールを開いてみたりして。

「――本文―― おっす、飯食った?明日の持ち物教えてくんねぇ?ごめん。」

「ってまた持ち物かよ!!私に聞いてばっかじゃん、まぁ日課だから良いけどね。」

独り言を言って、笑いながらメールを返した。
ちょっとボーっとしてたらすぐに返ってきた。

「――本文―― サンキュー^^いつもゴメンな!そういえば、伊倉が学校来るの明日だよな?」

勇気の言う?伊倉?ってのは、私のただ1人の親友の伊倉愛美の事。
119投稿者: 投稿日:2006年04月27日(木)20時50分45秒
またメールを返した。ちょっと親指が疲れた。

そう、愛美は今までしばらく病院に入院してたから、3ヶ月くらい学校に来てなかった。
今日やっと退院で、明日から学校に来るみたい。

「良かったー、学校に戻ってこれて。」

明日からは孤独な生活から、また前のようなバカやってる生活に戻れる。
愛美の入院してた病院は遠く、面会も出来なかった、だから全然会ってなくて。

ケータイを手にとって電話をかけようとした。
けど喋るのも会うのも、全部明日のお楽しみにとっておく事にした。
そしてまたメールが来る。

「――本文―― イクラちゃん、戻ってきて良かったな!!」

勇気は愛美にちょっかいをしょっちゅう出してた。
それで、イクラちゃんと言うふうに呼ばれてた。

そう、私ら3人の始まりはあの時…
120投稿者: 投稿日:2006年04月27日(木)21時05分45秒
「うん!それじゃーまたね!!」

今日は1年生の交流遠足、まだ中学に入ってきたばっかりの1年生の交流を深めるための遠足。
そして学校に戻ってきて、いつものように愛美と別れた。
愛美とは家の方向がまったく逆。
1人で帰ろうと思って校門を出た。

「なぁ…あのさぁ、さっき篠原が球技やってんの見て上手いなーって思って…
 だからちょっと戦ってくれない?」

と誘ってきたのは勇気だった。レイシーと高橋も一緒だった。
確かに私は球技が得意。と言うかスポーツ全般が得意で、さっきも愛美達と遊んでた。

「えっ…あっ、じゃあちょっとなら…」

今もそうだけど、その時、男が苦手だった。
けど、男子なら手加減なしで球技が出来ると思ったからokをした。

「じゃ、一緒に帰ろう!!」

そう言われ、勇気の家まで一緒について行った。
121投稿者:あげぇ!  投稿日:2006年04月27日(木)21時47分00秒
かいて!
122投稿者:あげる!!!  投稿日:2006年04月27日(木)22時40分12秒
          
123投稿者:  投稿日:2006年04月28日(金)13時59分09秒
ありがとうございます!>121さん 122さん
124投稿者:あげぇ!  投稿日:2006年04月28日(金)14時07分40秒
 
125投稿者: 投稿日:2006年04月28日(金)14時11分48秒
「すっげ…マジ強ぇ。」

息を切らしながら高橋が言う。

「こんなもん、まだまだ大した事ないよ?」

ここに来てから2時間くらい経った。
サッカー、バスケ、バレー、野球…そして今は短距離で競い合ってる。

「ここまで出来るの居んのかよー、ここまで強いと思わなかったし。」

勇気は水筒に入ったお茶を飲みながら言ってきた。

「やっぱり聞いてた通りだったな。勇気でさえ、負けたもんな!」

「うっせ!洸太なんか見てるだけなのに何も言うな!」

「はいはい。」

軽く流してるのがちょっとウケた。
126投稿者: 投稿日:2006年04月28日(金)14時16分05秒
「あっ、雨…」

ぽつっと私の頭の天辺に雨粒が落ちてきた。
空を見上げると、真っ青な空と白い雲、それと真っ黒な雲があってなんだか気味悪い。

「雷鳴りそうだな…コレ。」

勇気が空を見上げていた。

「ごめん、雨降ってきたから先帰るね!!それじゃまた!」

私はかばんを持って、走って家に帰った。

「ただいま…」

さすがに、遠足とさっき遊んだのと帰ってくるときのダッシュでかなり体力を使った。
疲れのせいで、そのまま玄関に倒れこんだ。

「お帰り、濡れてるんだから拭くくらいしろって。」

謙二郎が来て、私にタオルを投げた。
127投稿者:あげぇ  投稿日:2006年04月28日(金)17時15分51秒
かいて!
128投稿者:かいて  投稿日:2006年04月28日(金)19時24分57秒
 
129投稿者:あげ!!  投稿日:2006年04月28日(金)22時43分57秒
           
130投稿者:かいて  投稿日:2006年04月29日(土)17時37分17秒
 
131投稿者:age  投稿日:2006年04月29日(土)23時06分38秒
       
132投稿者:かいて  投稿日:2006年04月30日(日)08時25分33秒
 
133投稿者:かいて  投稿日:2006年04月30日(日)19時34分29秒
  
134投稿者:  投稿日:2006年04月30日(日)21時13分50秒
あげてくださった方々、本当にありがとうございます!!
135投稿者:あげ!!  投稿日:2006年04月30日(日)21時14分04秒
               
136投稿者: 投稿日:2006年04月30日(日)21時23分09秒
確かその後、そのままベットに向かって、横になった。
そしたらいつの間にか朝になってた。
起き上がって、歩こうとしたら頭に激痛が走った。

「いった……でも学校行かなきゃ。」

リビングに向かおうと、ゆっくりと足を進める。
体がフラついて、中々前進できないでいた。

「愛実おはよ…って顔真っ赤!」

「おはよ、どうってことない…」

と言ったものの、実際は平気なわけがない。
私はその場に倒れこんだ。

「たいした事あるじゃねーかよ、ね…体温計…学校…どーすん…だ」

謙二郎は駆け寄ってきて、何か言ってるけど、最後の方は聞き取れなかった。
137投稿者:あげぇ!  投稿日:2006年04月30日(日)21時24分54秒
 
138投稿者:かいて  投稿日:2006年04月30日(日)21時37分18秒
 
139投稿者:jgh  投稿日:2006年04月30日(日)21時37分46秒
hjg
140投稿者:hgf  投稿日:2006年04月30日(日)21時40分08秒
hgf
141投稿者:rtr  投稿日:2006年04月30日(日)21時40分48秒
tれ
142投稿者:  投稿日:2006年04月30日(日)21時44分29秒
――― pi pi pi pi pi―――

ハッと気がつくと、私はベットの中だった。
今の私にとっては迷惑な、メールの受信音で起きた。
時計を見ると5:00を回っていた。
そっか、昨日の雨のせいで風邪を引いたんだと思う。
結局、学校は知らないうちに休んでいる。

風邪独特のダルさと戦いながら、メールを開く。
見知らぬアドレスからのメールだった。

「――本文―― よう!○中の勇気だけど、わかる?そっちは●中だよな?
 元気してる?俺は変わらず元気^^学校違うけど、これからも宜しくな!」

バーンズ勇気からのメールだった。
間違いメールにしても程がありすぎる。
間違いメールだとしても、同じ中学なのに、これって…
とか変な気持ちになりながらも、1人笑っていた。
143投稿者: 投稿日:2006年04月30日(日)21時49分09秒
次の朝、体温を測ってみると、平熱に戻っていた。
ダルさも消えて、学校に十分行ける体に戻った。

「おはよ、元気になった?」

「おはよー、うん、元気!昨日ありがとね。」

「だったら良かったけど。」

リビングに行くと、朝ごはんを用意してる謙二郎の姿があった。
この日も確か、お母さんは出張で居なかった。

「朝ごはんまで用意してくれて、助かった!」

「いつも愛実の作ってるの見てたからどうにかな。」

2人で「いただきます。」と言って食べ始めた。
144投稿者: 投稿日:2006年04月30日(日)21時55分26秒
その後、学校に走って行き、遅刻にはならなかった。
そして、この日も何もなく学校は終わった。
家までの帰り道、歩いていると後ろから誰かが来た。

「昨日、風邪引いたんだってな?平気?」

振り向くと、バーンズ勇気が居た。

「あっ、知ってたんだ。うん、もう平気だよ。」

「なんか居ないと思って、聞き出したから。」

なんでわざわざ聞き出す?って思ったけど、口にはしなかった。

「へぇ。それよりさ、昨日メール送ってきたでしょ?ってかアドレスなんで知ってたの?」

「あぁ、あれ間違い。ごめんな?アドレスも聞き出した!」

笑いながら言ってくる。
個人情報保護法もないな、と思った。
145投稿者:あげぇ  投稿日:2006年04月30日(日)22時04分13秒
 
146投稿者: 投稿日:2006年04月30日(日)22時04分19秒
それからと言うもの、毎日のようにメールを送ってきた。
大体は時間割・持ち物・それと遊びの誘いのメールだった。

遊びの時は、いつも女1人って言うのが嫌だったから、いつも愛美も誘っていた。
愛美も遊びに誘われると、喜んでた。
だから3人で遊ぶ事が多かった。

私らの住んでる地域では、毎年、夏休み前になると夏祭りが開催される。
その日も愛美と行くつもりをしてた。

「今日の祭り、行くのか?」

隣の席のバーンズが聞いてくる。
147投稿者:あげ  投稿日:2006年04月30日(日)22時06分43秒
 
148投稿者:  投稿日:2006年04月30日(日)22時07分39秒
ありがとうございます!>145さん 147さん
149投稿者:  投稿日:2006年05月01日(月)14時52分21秒
「うん、あったりまえでしょ?愛美と行くつもり!」

「へぇー、じゃあ俺たちと一緒に行かない?」

この人の言う?俺たち?とは、バーンズ・レイシー・高橋のメンバーだった。

「良いよ!大勢の方が楽しいし、きっと愛美も喜ぶからさ!」

愛美はバーンズと遊んでるとき、凄く楽しそうな顔をしてる。
よくその姿を見て、きっと好きなんだろうなぁって思う。

「じゃあ、決まり!今日部活あるから、6:30に現地集合な!」

そう言い残して、手を振って部活に行ってしまった。
150投稿者: 投稿日:2006年05月01日(月)14時54分54秒
「愛実ー!今の聞いたよ!今日はまた楽しくなりそうだね!」

眩しいくらいの笑顔で愛美が話しかけてきた。

「うん!それじゃ、また後でね!」

私も家に帰ることにした。

この日は、真夏日で死ぬほど暑かった。
シャワーを浴びて、汗を流して、ベットに横になった。

ちょうど良い時間に起きた。
リビングに行くと、話し声が聞こえた。

謙二郎と江莉の声だった。
楽しそうに話している。たぶん今日も、一緒にお祭りに行くんだと思う。
151投稿者: 投稿日:2006年05月01日(月)15時44分18秒
「今日、お祭り行くの?私らは行くんだけどさ。」

「あっ、つぐちゃん!うん、2人で行って来るんだ。」

やっぱり江莉は楽しそうだった。
江莉は謙二郎の事が好きなのかな?謙二郎も江莉の事好きなのかな?
とか口には出したことないけど、思ってみる。

「そっか!気をつけてね?なんかあったら謙二郎に助けてもらって!」

ちょっとふざけながら言ってみた。

「大丈夫、俺が居るからご安心。ってかまた勇気くんと行くのか?」

「えっ、うん。そうだけど?」

いつもバーンズとかと遊んでたから、そこら辺はもうわかってるみたいだった。
152投稿者: 投稿日:2006年05月01日(月)15時46分20秒
「ふぅーん、まぁ良いけど、そんじゃ。」

「ちゃんと時間には戻ってきてよね?帰りは江莉を送ってくること!」

「つぐちゃんも気をつけてねー!!」

江莉に手を振り返して、家を出た。

自転車に乗って、会場の方にペダルを進める。
近づいていくほど、浴衣を着た人達が多くなってきた。

「浴衣かぁ、そういえば全然着てないっけ。着たくもないけど。」

独り言を言いながらも、集合場所に着いた。
けど、そこにはまだ誰も居なかった。
153投稿者:あげぇ  投稿日:2006年05月01日(月)17時40分22秒
 
154投稿者:かいて!!  投稿日:2006年05月01日(月)20時02分35秒
まってまざす!
155投稿者:  投稿日:2006年05月01日(月)20時20分40秒
ありがとうございます!!>153さん 154さん
156投稿者: 投稿日:2006年05月01日(月)20時25分57秒
「ってさすがに10分前は居るわけないか…1人…」

ケータイの時間を見て独り言。

「1人じゃないよ、篠原。」

ふと横を見るとそこには、カキ氷を持ったバーンズが居た。
色んな色のシロップがかかっていて美味しそうだった。
何故かそのカキ氷にはストローみたいなスプーンが2つ突き刺さっていた。

「10分前なのに来てたの?早いね?」

「って篠原もじゃん?だっていつも篠原って早く来るじゃん?」

「行動パターン読まれてた??」

笑いながら話かける。
何故かバーンズは男なのに抵抗なく話しかけられる。
157投稿者: 投稿日:2006年05月01日(月)20時32分56秒
「読めるに決まってんだろ?はい、コレ食べる?」

そう言って、バーンズはストロースプーンを1本、私に渡した。
どうやら一緒に食べて良いみたいだった。

「うん、じゃっいただきっ!!」

でもなんか不思議でしょうがなかった。
友達だからこんな事ができるのかな?
スプーンの先に口をつけたら、間接キスになっちゃいそうで悪いから、
空中から落とすようにしてカキ氷を口に入れた。

「なんか篠原、ここ来ても何も買わなさそうだったから。」

「正解。よくわかったね?」

この人の言う通り、屋台で買うのは高いから、買うのはやめようと思っていた。
158投稿者: 投稿日:2006年05月01日(月)20時36分21秒
それから集合時刻になって、やっと食べ終わった。

「ごちそうさまでした。ありがとね!」

「いえいえ、このくらい。」

そう話しているところで他の人たちが集まってきた。

全員集まったところで行動しはじめた。
みんなが食べ物を買っても、ゲームで遊んでいても私はそれを見ているだけ。

「つぐ何もしないの??」

「うん、だって高いじゃん?他の事にお金貯めとこうかなって。雰囲気だけ味わう!」
159投稿者: 投稿日:2006年05月01日(月)20時41分37秒
「計画性あるんだな、意外と。」

と口を出してきたのは高橋だった。

「まぁね。」

軽く流して終わらせた。

「なんかムカつくし。」

高橋の方がムカつくっての!!

そんなこんなで、もう8:30。

「そろそろ帰らなきゃね、時間が。」

愛美が水飴片手に言った。
160投稿者:kjh  投稿日:2006年05月01日(月)20時41分44秒
jh
161投稿者: 投稿日:2006年05月01日(月)20時41分49秒
「だな、帰るか。洸太と郁哉、イクラちゃんの家まで送ってけよ?」

「そうだな、どうせ俺らそっちの方向だしな。」

文句なしに高橋が言う。

「じゃあ勇気は篠原送ってけよ。家近いんだし。」

「あぁ、そうする。それじゃ、またな!!」

「愛美気をつけてー!!」

ふざけながら手を振って自転車に乗った。
162投稿者: 投稿日:2006年05月01日(月)20時49分34秒
人ごみの中からやっと抜けて、静かな道路へと自転車を走らせた。

「ほんっと、人多くて凄かったね。でも楽しかったし!」

「俺、人ごみとか苦手だけど一緒に居れたから楽しかった。」

その時は全然意味がわからなかった。

「ふぅーん?愛美大丈夫かな…」

「わかんねーよ?襲われてるかも…な?」

「冗談でもやめてよ、それ!」

笑いながら返した。
ちょうど私の住んでるマンションの前に着いた。

「それじゃまた月曜日!」

手を振って家に入った。
163投稿者: 投稿日:2006年05月01日(月)20時53分44秒
家に入ると、謙二郎は帰ってきてたけどベットにバックを持ったまんま寝ていた。

私も今日は疲れたからすぐに寝ることにした。
愛美とやってる交換ノートを書いてからベットに入った。

疲れているはずなのに、中々寝付けない。

「明日…暇だなぁ、また…。」

明日の予定を立てるに立てられなかった。
明日になれば、きっと何かあるはず。そう思って考えるのは止めた。

そうしているうちにやっと寝付けることができた。
明日、1日が衝撃的な日になるとは知らずに……
164投稿者:あげcぇ!  投稿日:2006年05月02日(火)06時34分35秒
 
165投稿者:  投稿日:2006年05月02日(火)16時22分09秒
ありがとうございます^^>164さん
166投稿者: 投稿日:2006年05月02日(火)16時27分58秒
次の日、朝起きたのは11:30だった。
朝じゃなくてもう昼になるけど。

謙二郎は遊びに行ってもう居なかった。
私は1人取り残されて、何もする事がなく、ただひたすら外で1人キャッチボールを始めた。

休日はいつもコレ。
誰かと遊ぶにも誘えないし、親は仕事、しかも今なんか出張だし。
勉強もする気がない。
だからひたすら運動する事しか出来なかった。

ようやく空も暗くなってきて、月の光が綺麗になった頃、謙二郎が帰ってきた。

「もしかしてずっとそこで遊んでた?」

「うん、する事なかったし。」

「本当、暇人だな。」

否定する事は出来なかった。
167投稿者: 投稿日:2006年05月02日(火)16時37分24秒
弟にこんな事言われて、情けないってか悔しい。
でもしょうがない。私は遊び方の知らない人間だから。

夕飯も食べ終わって、窓際の勉強机でボーっとしていた。

――― pi pi pi pi pi―――

いきなり鳴ったから凄くビクッとした。
多分、バーンズなんじゃないかなと思った。

「――本文―― 昨日楽しかったな!親に怒られなかった?」

やっぱりそうだ。
昨日は親なんか居なかったから、そんな事気にせずにいた。

「――本文―― マジ?居なかったんだ?俺なんかスゲー怒られた!」

バーンズの親って意外と怖いみたい。
でも、叱ってくれる親がいつもすぐ傍に居るなんて羨ましかった。
168投稿者: 投稿日:2006年05月02日(火)16時42分08秒
「――本文―― ん?俺の親?スッゲー怖ぇーよ!あっ、話変わるけど、愛実って好きな人居んの?」

いつも?篠原?と呼ばれているのに?愛実?と呼んだのがなんか気になった。

?好きな人?…否、居ないと思う。
特に最近、気になる人は居ないし。
なんかバーンズが聞いてくるってのも不思議だった。
多分、他の女子に聞いて来い!とでも言われたんじゃないの?
と、誰かから好きな人を聞かれるときはいつもそう思ってた。

「――本文―― へぇー、居ないんだ?別に誰かから聞いて来いって言われたわけじゃないんだ。
 えっ、俺?居るけど。」

へぇー、居るんだ。何気に女子の事気にしてたとか意外だった。
私なんか全然男子気にしてなかったし。寧ろ嫌いだし。
バーンズは友達だから特別だけどさ。
169投稿者: 投稿日:2006年05月02日(火)16時48分40秒
何故かその時に私は

「居たんだ!?じゃあその人に告らないの?」

とか聞いてしまった。

「――本文―― それでさー、俺その人に告るかで迷ってんだよ。告ったほうが良いかな?」

まともに恋愛の相談受けたのは初めて。
とりあえず、「告ったほうが良いよ!まぁ頑張ってねー♪」
凄く人事のように返した。

それから30分経った。
きっと今頃告って、返事でも貰ってる頃じゃないかな。
そんな告白する勇気は、私なら絶対ないけど。

やっとケータイが鳴った。
多分、報告メール。
その前に、バーンズの好きな人って誰だったんだろ?
まぁ関係ないか。
そう思いながらメールを開いた。
170投稿者:あげえ!  投稿日:2006年05月02日(火)17時12分45秒
 気になる!!
171投稿者:あげぇ  投稿日:2006年05月02日(火)20時04分08秒
 
172投稿者:あげ!  投稿日:2006年05月02日(火)22時48分50秒
                  
173投稿者:あげ!  投稿日:2006年05月03日(水)15時27分51秒
最高!
174投稿者:あげあげあげあげあげあげ  投稿日:2006年05月03日(水)15時42分14秒
 
175投稿者:age  投稿日:2006年05月04日(木)09時31分58秒
176投稿者:あげ  投稿日:2006年05月04日(木)14時24分36秒
頑張れ
177投稿者:かいて!  投稿日:2006年05月05日(金)13時28分00秒
 
178投稿者:あげ  投稿日:2006年05月05日(金)20時09分18秒
 
179投稿者:かいてよ  投稿日:2006年05月06日(土)13時56分51秒
 
180投稿者:あげ!!  投稿日:2006年05月06日(土)23時42分28秒
  
181投稿者:あげる!!!  投稿日:2006年05月07日(日)16時25分54秒
             
182投稿者:  投稿日:2006年05月07日(日)18時04分40秒
あげて下さった方々、本当ありがとうございます!!
まさかこんなにあげて貰えるとは思っていなかったので。
今はとりあえず感謝の言葉だけ言いに来ました。
また夜にでも来て更新したいと思います。
183投稿者: 投稿日:2006年05月07日(日)18時25分29秒
184投稿者:かいて!  投稿日:2006年05月07日(日)19時16分07秒
 
185投稿者:age  投稿日:2006年05月07日(日)21時34分41秒
早く!!
186投稿者: 投稿日:2006年05月07日(日)22時01分19秒
遅くなりましたが更新です。
あげて下さった方、ありがとうございます。
187投稿者:あげあげ  投稿日:2006年05月07日(日)22時06分49秒
上げあげあげあげあげあげあげあげあげ
188投稿者: 投稿日:2006年05月07日(日)22時08分29秒
あのメールを開いて10分後…
静かな部屋に響き渡る自分の心臓の音。
なんだか耳が熱い。

呆然としすぎて、メールを返せていない。
何度も何度も、あのメールを見返してみる。

「――本文―― 好きだよ。」

?好きだよ?たったこれだけしか書いていないのに。
生まれて初めて、愛の告白を受けた私。
まさか恋心を持たれていたなんて…

やっとケータイを握ってメールを返した。
返事は?ありがとう、嬉しいよ^^私なんかで良ければ、よろしく。?
友達以上の付き合いも良いんじゃないかなと思ったから。
189投稿者:  投稿日:2006年05月07日(日)22時16分49秒
晴れて?カップル?と言うものになった私たち。
だけど、向こうから1つ条件があった。

?付き合ってる事は絶対に誰にも言わないで?

特に言うつもりはなかったから、守りますけど。

この日から1ヶ月。
もう夏休みに入っていた。
カレンダーを見て予定を書くつもりだった。

「あっ、ちょうど1ヶ月…」

何かを書き入れようとしたけど手を止めた。
そんな時、窓の外から聞きなれた自転車のベルの音が聞こえた。

「来るの早いなぁー本当。」

そう言って家を出て行った。
190投稿者:  投稿日:2006年05月07日(日)22時17分23秒

191投稿者:age  投稿日:2006年05月07日(日)22時18分47秒
 
192投稿者:あげっぇ!  投稿日:2006年05月07日(日)22時51分52秒
 
193投稿者:  投稿日:2006年05月08日(月)23時41分29秒
ありがとうございます。>191さん 192さん
194投稿者: 投稿日:2006年05月08日(月)23時50分13秒
「今日も来ると思ってなかったからさぁー、バーンズって意外と暇?」

「夏休みっつったら遊ぶしかないだろ?俺はデートのつもりだけど。
 めっちゃ暇でしょーがねぇよ。ってかバーンズじゃなくて勇気で呼べって。」

未だに彼を?バーンズ?と苗字で呼ぶ私。

「あっ、やっぱり?なんかバーンズって呼ぶの不自然で困ってた!」

「遠慮なく呼べって!俺だって愛実って呼んでるしさ。」

私はこの日から?勇気?と呼ぶようになった。
そしていつものように、私は自転車を漕ぐ勇気の後ろで笑っていた。

「さっきさー、カレンダー見てみたら気づいたんだけど、もうあれから1ヶ月経ったんだね!?」

「気づいてくれてた?忘れてるんじゃねぇかって心配してたし…」

「忘れるわけないでしょ!!」

自分で言っておきながら少し恥ずかしかったけど、言えてよかった。
195投稿者: 投稿日:2006年05月08日(月)23時59分40秒
「イクラちゃーん、お邪魔するからなー…」

いつもこの言葉を言って愛美の家に入っていく勇気。
そう、さっきの愛美の家までに来る道まではデート。
ここに来たら普通の友達関係??に戻る。

「私もお邪魔しまーす。」

「まだ準備してないのにー早すぎだよ…」

愛美はお昼ご飯のお蕎麦を食べながら言う。

「ごめんね!!バーンズが早く来るもんだから…」

「って俺のせい!?確かにちょっと早く来すぎたけどな。」

「まぁいいよ!!愛実は許す♪バーンズはね…」

お蕎麦を急いで片付けた愛美が勇気にちょっかいを出す。
196投稿者: 投稿日:2006年05月09日(火)00時06分01秒
「おっ、おい!!痛ぇって…マジ…!!」

「問答無用ー♪」

いつもこの風景をちょっと笑いながら見る私。
毎日のことだ。
でも本当はちょっと嫌。勇気は愛美と居たほうが楽しそうな気がしちゃって…
これって嫉妬!?

「篠原ぁー…助けて…死ぬかも…」

「あははっ…ごめん、助けらんない。」

見ると愛美は勇気の上に馬乗りになっていた。
なんか見ているのが辛かった。
でも愛美は私たちが付き合ってるのは知らないから…
いつもの顔では見られない、裏の愛美がこれ。
197投稿者: 投稿日:2006年05月09日(火)00時10分16秒
「愛実もやるー?ストレス解消だよ!」

「うっ、ううん、可哀想だから止めとくよ…」

「愛実ったら優しいんだからー♪」

ひたすら勇気虐めを続ける愛美。

あれから何分経っただろう。
私は勇気と愛美の叫び声を聞きながら冷房の効いた部屋で快適に寝転がる。

「ってぇー…マジ疲れた、体力使いすぎたし…」

ぐったりして勇気が私の横に来て寝転がる。

「ちょっと、大丈夫?」

「うん、大丈夫。」

私の方に顔を向けてにっこりしていた。
198投稿者:あげぇ!  投稿日:2006年05月09日(火)07時06分36秒
かけて!
199投稿者:かいて  投稿日:2006年05月11日(木)16時53分33秒
 
200投稿者:かいてよ!  投稿日:2006年05月13日(土)17時45分45秒
 
201投稿者:あげ  投稿日:2006年05月14日(日)07時30分53秒
 
202投稿者:あげ  投稿日:2006年05月15日(月)19時48分26秒
 かいて
203投稿者:age  投稿日:2006年05月15日(月)22時54分41秒
 
204投稿者:  投稿日:2006年05月17日(水)15時31分36秒
あげてくださった方々、本当ありがとうございます^^

今日は長めに更新?予定ですので。
205投稿者: 投稿日:2006年05月17日(水)16時09分00秒
その笑顔にドキッと来てしまう私。
私は付き合い初めの頃、ただなんとなく付き合っているだけだった。
恋人のように意識して好きとかでもなくて、でも友達って感じでもなくて。
でも今みたいになったってことは勇気のことを好きになった。だと思う。

気がつくと、いつの間にか勇気と愛美はゲームで遊んでいた。
と言うか、私が寝てたらしい。

「なんか…寒い。」

「やっと起きた?」

冷房の効き過ぎで、なんだか頭がガンガンする中で勇気が顔を覗き込んできた。

「ねぇー聞いてよ愛実!この人ずっと愛実起きないかなぁって待ってたんだよ!」

「だってせっかく遊んでんだから、遊ばなきゃもったいねぇじゃん。
 無理に起こすのも気持ちよさそうに寝てたし…」

少し言葉に戸惑って勇気が言う。
206投稿者: 投稿日:2006年05月17日(水)16時09分23秒
「そりゃ、ゆ…じゃなくてバーンズの気遣いに感謝だね?ありがとう。」

「まぁ、愛実が良いって言うなら良いけどさぁ!!」

危ない…勇気と呼んでしまうところだった。

勇気は何故かケータイをいじり出していた。
その間に愛美と二人でお菓子を食べ出す。

しばらくお菓子の話題で盛り上がったところで、自分が食べる分は食べ終わった。
残りのお菓子は勇気の。

「篠原ー、ちょっとこれ見てみ!」

「えっ、あっ…何?」

そう言ってケータイを覗いた。
スケジュール画面になっていて、でもそれが何を言いたいのかわからなかった。
207投稿者: 投稿日:2006年05月17日(水)16時09分49秒
「これ、注目。」

3月10日を指された。
そこを開いてみると…

【3月10日 愛実の誕生日】

「あれっ、知ってたんだ?」

ちょっとびっくりしながらも顔がほころんだ。

「そりゃ当たり前。」

「何々ー?私にも見せてよ!」

愛美が横から入ってきそうになって慌てて画面を消した。

「愛美のは入ってるの?」

勇気に聞いてみる、すると横に首を振った。
208投稿者: 投稿日:2006年05月17日(水)16時10分07秒
「じゃあ何で私のは入ってるの…?」

「見せて!」と騒ぐ愛美に聞こえないように小声で聞く。

口パクで何か言っている。
口では言えないことなのかな?
よくよくその口の動きを見た…

?彼女だから?

確かに口パクだけど、そう言っていた。

「ダメに決まってんだろ?愛美見たら絶対怒るし。」

「見せてもらわなくても怒る!!」

また騒ぎが始まった。
でも嬉しくてそんなことはどこかに行ってしまったような感じだった。
209投稿者: 投稿日:2006年05月17日(水)16時12分43秒
度々…否、毎日繰り返されたこの騒ぎは本当見ているのが嫌で嫌で。
勇気を愛美に取られちゃうんじゃないかって、凄く心配…悲しかった。

愛美にだけは、勇気とのことを言って良いかなとかも思った。
けど、愛美は明らかに勇気のことが好きなんだと思う。
今更言っても、可哀想なだけだ。
だから言わずにずっと…
210投稿者:  投稿日:2006年05月17日(水)16時28分42秒
その?ずっと?があれから1年後の今でも続いていた。
何と言うか…無理に切り出す必要もなくなった。
愛美はここずっと入院中だったし、その前だって勇気が遊びに来る日以外、私とも遊ばなくなった。
愛美とは確かに仲が良いと思ったけど…
実際はどう思われてるかなんてわからないし、まだ愛美には謎ばっかりだし。
だから学校に?親友?と呼べるような子は居ない。

「…何だかよくわからないなぁ。」

独り言をポツリと漏らし。
部屋の電気を消して寝ることにした。
211投稿者:あげぇ!  投稿日:2006年05月17日(水)18時57分39秒
 
212投稿者:いつ  投稿日:2006年05月17日(水)19時01分52秒
また公輝出てくるの??楽しみにしてる!
213投稿者:あげ  投稿日:2006年05月18日(木)06時00分15秒
 
214投稿者:あげ  投稿日:2006年05月18日(木)15時58分48秒
  
215投稿者:あげ  投稿日:2006年05月18日(木)19時24分55秒
 
216投稿者:  投稿日:2006年05月19日(金)17時45分17秒
ありがとうございます^^>211さん 213さん 214さん 215さん

まだわからないですね;今日の更新予定では少しだけ出てくるかもです。
ありがとうございます。>212さん
217投稿者: 投稿日:2006年05月19日(金)17時45分36秒
次の日、教室の前の廊下で愛美を待った。

「やっぱりこんな時間になったらもう来ないかぁ…。」

教室の時計を見るともう本鈴の鳴る時間。
本鈴前に自分の席に着かないと、自分まで本鈴遅刻扱いにされる。
って愛美に悪いけど席に着いて、机に顔を伏せた。

新学期が始まって三日。
まだ三日なんだ。

一昨日は中学校最後のクラス発表。
愛美と勇気とは一緒だった。
けど、多分愛美はこの三人が一緒と言うことは知らないと思う。
218投稿者:あげ  投稿日:2006年05月19日(金)17時45分43秒
219投稿者: 投稿日:2006年05月19日(金)17時45分57秒
本鈴も鳴ったけど、結局愛美はこの時点では来てない。
この学校の生徒の三分の一は不真面目生徒。
だからこのクラスにも不真面目生徒が何人かいる。
言っちゃえば勇気もその一人。
授業中だって平気で喋るし、しょっちゅう注意も受ける。
そんでもって、ぶっちゃけ馬鹿。
不良じゃないから付き合えるけどね。

また一人、私の傍に不真面目生徒が来た。
その女子は私の前の席の甜歌に用事があるみたいで、私の机にドカっと手を置いて喋っていた。
その衝撃で机はガタガタ揺れる。
寝ている私にとっては物凄く迷惑。
休み時間とか、先生の居ないHRは唯一の睡眠補給時間。
220投稿者: 投稿日:2006年05月19日(金)17時46分28秒
「ってそんなわけだから。それじゃ。」

そう言って不真面目少女は勇気の隣の自分の席に帰って楽しく勇気とお喋り。
一様、彼女である私なんかよりもずっと長く。

「勇気は誰に対しても優しいから、しょうがないか…」

心の中で呟く。

その?不真面目少女?が私の隣を通ると誰だかがすぐにわかる。
香水の香りがきつく漂うから。
スカートの丈なんかも短い、髪も毎年夏休みに染めているらしい。
色白で結構美人。家がお金持ちで良い塾にも通ってるらしいけど、ほとんどサボり状態。
更に言うとまたまた馬鹿。
221投稿者:  投稿日:2006年05月19日(金)17時47分14秒
私がほぼ夢に浸かっている時に、前の甜歌に元気な声で起こされた。

「ねぇねぇ!!有沙と勇気って絶対付き合ってると思わない?」

「うんうん…そうかもね。」

また甜歌の恋バナが始まった。
寝ぼけた声で私は答える。
と言うか?付き合ってると思わない??の一言にドキッとした。

そう、あの不真面目少女は?中村有沙?
どうしても好きになれない性格、だけどたまにだけ話す。

「何々ー、そう言うの興味持とうよ?だって絶対お互い好きだって。」

「いいよ、他人は関係ないの。」

冷たい言葉を吐き捨てる。
222投稿者: 投稿日:2006年05月19日(金)17時47分55秒
確かに、あの二人はどこに行ってもそう噂されてる。
私から見ても実際そうだから。
なんかそう思ってくると自分が馬鹿らしい。
本当に私が好きなのか?
それとも、本当は掛け持ちをしているとか。

昨日は凄く?好き?と言う気持ちが高かったのに、今ではかなり下がった。

結局、この日一日、勇気と有沙はずっと楽しそうに話していた。
勇気とは一言も会話せずに。
そして肝心の愛美も来なかった。

次の日、HRで久しぶりにこのクラスの担任の松本が来た。
先生が来たって事は多分、重要な事でもあったんだと思う。

「えーとですね、はい。昨日、やっと復帰予定だった伊倉さんが再入院したそうです。
 残念だけど退院はまだ決まってないみたいですから、長くなりそうです。」

さらーっと表情も変えずに他人事のように言っててムカついた。
223投稿者: 投稿日:2006年05月19日(金)17時48分16秒
「だから、良ければお見舞いにでも行ってあげてください。病院は…」

病院名をしっかりメモった。
少し遠いけど、行ってあげなきゃ。

「うっそー!!まだ愛美帰ってこないんだ?なんか寂しいね、なんてね。」

甜歌はそれを本気で言ってるのか冗談なんだかわからない。
けど、いつも愛美はイジられキャラで愛美とか有沙によくやられてる。
あっ、その中に勇気もかな、一様。

「ってか伊倉って誰だよ。」

「あの動物好きの不思議な子でしょ。」

周りがそんな話題でざわつく。
もう、クラスの人が全員悪く見えてきた。

私の前で絵を描いて楽しむ甜歌も、有沙と馬鹿笑いしてる勇気でさえ…
224投稿者: 投稿日:2006年05月19日(金)17時48分39秒
「それじゃあ、連絡は以上。何かある人は早めに言いに来なさい。」

もう何が何だか、頭の中がごちゃごちゃになった私は手段を考えた。

このままわけのわからないまま、授業に参加して聞き流す。

それとも…

仮病で保健室に行って休む、それか病人演技で早退か。

「先生…ちょっと具合悪いんですけど…」

ダルそうな声と顔で先生に言う。

「確かに少しダルそうだな、まだ一時間目始まってないけど保健室行くか?」

「あっ、はい…お願いします。」

そう言うと、先生は健康カードを書き始め、私に渡して「行ってきなさい」と言った。
225投稿者: 投稿日:2006年05月19日(金)17時48分58秒
少し教室から離れた所でふぅーっとため息をついた。

「馬鹿な奴、また騙されてるし…」

心の中で言ってやった。嘲笑いながら。

保健室に着いて、保健の先生の机の前に行った。
でもそこには先生が居なくて、置手紙が置いてあった。

【ちょっと出張で出かけています。
 カードを持ってきた生徒で具合の悪い方に当てはまる生徒はベットで寝ていてください。】

危なかった、作戦失敗かと思った。
思いっきり当てはまるからベットに横たわってカーテンを閉めた。
この日一番最初の病人。
さすがに朝だから私以外、誰も居ない。
226投稿者: 投稿日:2006年05月19日(金)17時50分27秒
「私って考え過ぎなのかな。」

私はすぐに考える、深く深く。
勇気が他の人と付き合ってるかもとか。

ふと気がつくと、何故か昨日の前田が頭に浮かんでいた。

春の風漂う季節の昨日、大人になった君を見た。
背は高いし、顔もずいぶん変わった。
嬉しいような、そんな成長が悲しいような。
そして何より、昔と変わってしまった事が悲しい。
何よりも女が嫌いだった君には?彼女?と言う存在も居た。

手を繋いで、その後は少し抱き合っていた気もした。
あれはどう見ても?カップル?
227投稿者: 投稿日:2006年05月19日(金)17時50分42秒
君は私に気づいたのかな、やっぱり気づいてないかな。
でも気づいていないで欲しい。

やっぱり、どうしても前田が出てくる。昨日の事が何故か気になって。
でも無理もないかも、今の状況じゃ。

どちらにせよショック。
気持ちも弾むわけがない。

そういえば、昨日の彼女の子…何処かで見たことあった気もした。
ちょっと思い出さなきゃ…
そう考えてるうちに、深い眠りについた。
228投稿者:あげぇ!  投稿日:2006年05月19日(金)18時13分18秒
 
229投稿者:あげ!  投稿日:2006年05月20日(土)13時54分00秒
 
230投稿者:  投稿日:2006年05月20日(土)23時21分41秒
ちょっと前と同じ風景の所に気がつくと私は居た。
二人のやりとりを横断歩道から離れた所でで一人突っ立っている。

「ねぇねぇ、公輝ってば!歩くの早いよ。。」

困り顔で公輝のうしろについて行く少女。

「お前が歩くの遅いんだよ。」

「そっかぁ…ごめんね。」

そう言って、公輝は少女に手を差し伸べた。
恥ずかしそうにする二人。
手をしっかりと握って歩く。
231投稿者: 投稿日:2006年05月20日(土)23時22分06秒
凄く公輝の隣に居る女の子が気になる。
もう見えなくなりそうな所で少女はこちらに振り向いた。

飯田…里穂…??

声を出しているつもりでも、出ない。
確かにあれは里穂ちゃんだ。
私は苦しくなって視界がぼやけてきた。
232投稿者: 投稿日:2006年05月20日(土)23時22分44秒
「里穂ちゃん…!!」

気がつくとベットから起き上がり、名前を叫んでいた。
夢で呼んだはずなのに、遅かったみたい。

「夢……かぁ。」

でも夢で出てきた里穂ちゃんと、昨日の女の子は顔が一致した。
そのまま、またベットに倒れるように寝転んだ。

そっか、公輝は里穂ちゃんと同じ学校だったんだっけ。
里穂ちゃんは幼稚園が一緒で、クラスも私と一緒になったことがあった。
233投稿者:あげぇ”  投稿日:2006年05月21日(日)09時23分21秒
 
234投稿者:あげぇっちょん  投稿日:2006年05月21日(日)12時00分35秒
 
235投稿者:あげぇw!  投稿日:2006年05月21日(日)17時20分11秒
 
236投稿者:あげ?  投稿日:2006年05月22日(月)18時26分00秒

237投稿者:あげ  投稿日:2006年05月22日(月)18時33分43秒
238投稿者:あげ  投稿日:2006年05月22日(月)19時54分29秒
 
239投稿者:あげ  投稿日:2006年05月23日(火)21時39分01秒
  
240投稿者:age  投稿日:2006年05月24日(水)20時14分26秒

241投稿者:あげ  投稿日:2006年05月25日(木)20時59分23秒
 
242投稿者:age  投稿日:2006年05月26日(金)19時22分09秒

243投稿者:  投稿日:2006年05月26日(金)20時09分43秒
こんばんわ。

あげて下さった方々、本当有難うございます!!
244投稿者: 投稿日:2006年05月26日(金)20時10分38秒
「ってかもう下校時間とっくに過ぎてる…早くかばん取りに行かなきゃ…」

急いで保健室を出て行こうとした…

「ストップ!!病人なんだから走っちゃだめだよ?」

?ストップ?の所が凄く英語に聞こえた。
保健室の扉の前に立っていたのは私のかばんを持った勇気だった。

「何でここに居るの?この時間まで…」

「そろそろ起きるんじゃないかって思ったから、かばん持って迎えに来た。調子は?」

「それじゃあナイスタイミング!かばんまで持ってきてもらって…あっ、よくなったよ!」

そう言葉を返して、かばんを勇気の手から取ろうと思ったのに、中々かばんを離してくれない。
245投稿者: 投稿日:2006年05月26日(金)20時11分05秒
「そりゃ彼女の事だから当たり前。ってかこれくらい俺が持ってくし。」

普段、部活にも入ってないからこの時間まで学校に居ることは初めてだった。
とっくに部活も終わってる。
ほぼ誰も居ない学校、月明かりの下で二人寄り添って歩く。

いつの間にか話は途切れていて、地面に映った影を見ると手が一つに。

「なぁ、愛実……」

「んっ、何??」

沈黙を破ったのは勇気。
246投稿者: 投稿日:2006年05月26日(金)20時11分28秒
するといきなり、私をぐっと引き寄せて腕の中に居た。

「いきなりごめん…愛してる…」

「私も…愛してる。今日、迎えに来てくれて嬉しかったんだよ?」

「愛実が思っている以上に俺はマジ嬉しい…」

ぎゅっと抱き寄せられた私。
影は二つから一つへ。

ほのかに香る、背伸びをしたような香水。
ふわっと漂って酔いしいれる。
247投稿者: 投稿日:2006年05月26日(金)20時11分53秒
月の明かりに照らされて、勇気の目と髪の毛の元々の茶色は透き通るように…

唇と唇が触れそうになった、このまま重なりたいよ…

重なる寸前で、勇気は私の顔を見てピタッと止まった。

「ごめん、俺このまま触れたかった…けど…」

「けど……??」

私は少し、切ない顔で言った。

「何か違う事考えてなかった??もちろん、俺の事考えてくれたのはわかってたけど…」

「えっ、考えてない…ってば。」
248投稿者: 投稿日:2006年05月26日(金)20時12分13秒
少し戸惑った。
確かに勇気の言った事は当たってる。
100%のうち、99%は勇気の事。
残りのわずかな1%は前田の事考えてた。

「嘘。俺にはわかるんだから?」

「…ごめん。」

「良いの良いの。焦らずゆっくりな。」

ぽんぽんっと頭を撫でてくれた。

そして、別れ道の所に来てしまった。
もっとずっと居たかったのに…

「あっ、最後にこれ。」

そう言ってかばんの中を探り始めた。
249投稿者: 投稿日:2006年05月26日(金)20時12分35秒
何だろうと考えつつ見ていたら、何やら黒い紙袋がでてきた。
その袋の中から何かを取り出している。
そして私の手を取った。

「良ければこれ、貰って?」

「えっ…こんなの貰って良いの?」

私の指にはキラキラで私の好きなモチーフの指輪がはまっていた。
私にとっては凄く高そうだった。

「もちろん。ごめんな、遅くなったけど、誕生日とホワイトデーのプレゼントだと思って貰って。」

そっか、あの時期はちょうど冷めてた時だったからかな。

私は見惚れて声が出なかった。
250投稿者: 投稿日:2006年05月26日(金)20時13分00秒
「ごめん…嫌だった?」

「ううん!!違くて、びっくりしちゃったって言うか、嬉しくて…。ありがとう!」

必死に横に首を振って言った。

ふと、勇気の指を見ると、私と同じ指輪がはまっていた。

「あっ、俺のも見た?これペアリングなんだぜ!この時のためにずっと金貯めてた。」

「凄い凄い!!もしかして、それで結構前からずっと遊べなかったの??」

「愛実さん、大正解。今まで遊べなくてごめんな??」

もう嬉しくて嬉しくて、急に抱きつきたくなって…気がついたら抱きついていた。

今日の帰りは遅くなったけど、一人になってからも指輪に見惚れながらゆっくりと歩いた。
251投稿者: 投稿日:2006年05月26日(金)20時13分29秒
「つーぐーみー。おーそーいー…」

「うるっさいな!!学校で残されて遅くなったの。」

家に帰ってきての第一声。
もちろん言ったことは嘘。

「嘘つけ、今日ずっと保健室で寝てたの知ってんだよ、バーカ。」

「……何で知ってんのよ。あぁー!!バーカって私に使うんじゃない!もう、ご飯抜き。」

嘘もバレバレ。さすが弟、私の事は親よりもよくわかってる。
252投稿者: 投稿日:2006年05月26日(金)20時14分00秒
「えぇー、嫌だー俺作りたくないーちょっ、どうしてそうなるのー」

謙二郎は、駄々をこねた子供のようにジタバタしている。

「なんちゃってー。作らなかったらアンタ五月蝿いでしょ。はいはい、作りますよ。」

「なんちゃってーって俺のパクるな!!」

ほぼいつも二人の中学生だけの家庭。
中々、大変だけど結構楽しい。

……最近幸せだなぁー。
253投稿者:  投稿日:2006年05月26日(金)20時25分38秒
やっとここまで経ってご挨拶。
いつも見て下さっている方々、あげて下さる方々、感謝です。
この話は恋愛に鈍い?苦手?な愛実とその他の人たちが色々と…(笑)
あっ、別に最初のキャストの所に書いてある人だけがメインってわけではないので。

とりあえず、序盤終了?
愛実も幸せな所で終わりましたが、次は……!?(笑)

やっとワンプロセス終わったような気もします。
ってこれじゃ遅いので、もっとスピードアップして書いていきます!
これからもどうぞ、よろしくお願いします。
254投稿者:  投稿日:2006年05月27日(土)13時29分27秒
あれから二週間。
やっとこのクラスにも慣れた。
だけど、相変わらず愛美はまだ入院中。

今日も孤立…机に伏せて寝ようとした。

「愛実ー、起きてる?」

「…一様起きてる。」

優しく起こすのは有沙だった。
何故かその隣に勇気も居る。

最近、有沙とはまぁまぁ仲が良いけどやっぱり……
話だけ聞いてる感じ。
255投稿者: 投稿日:2006年05月27日(土)13時29分45秒
「ねぇねぇ、雑誌買った?愛実が好きって言ってたお店載ってたの見た!?」

「へぇー、載ってたんだ?見てないやー…」

「ずいぶん眠そうな声で。」

ちょっと呆れ顔をされた。
そんな事言ったらこっちだって呆れたくなるのは山ほどあるってば。

「呆れないでよー…ってかスカート。それと勇気もネクタイずれてる。」

「はいはい、今直すよ…。って何で黙ってるの??」

「あっ、マジだ…。別に黙っててもよくね??気にすんなよ。」

私は先生たちのある取り組みによって、服装などを注意しなきゃならなくなった。
256投稿者: 投稿日:2006年05月27日(土)13時30分04秒
勇気が最近また私に飽きてきたらしく、私が居ると明るくならない。
今もつまらなそうだ。何でここに来たのかわからない。

「あのさー…」

と有沙が言った瞬間にチャイムが鳴り出した。

「あっ、やっぱり授業中に手紙回すから待ってて。それじゃ!」

「じゃあな。」

有沙と勇気は席に戻っていった。

言いかけた事は何だったんだろう。
凄く気になった。
257投稿者: 投稿日:2006年05月27日(土)13時32分49秒
授業中に有沙たちの方を見てみると、また話しながら手紙を書いていた。
回ってくるのを今か今かと待っている私。
ペンをくるくる回して。

「ねぇー愛実、これわかる?」

「これただこうすれば良いだけじゃん。」

「愛実は甜歌よりやっぱ天才だわ!!」

甜歌が問題がわかったところでにこにこしていた。

有沙が先生にバレないように隣の人へ手紙を回している。
やっと私に回ってきた。
手紙を読んでみる……
258投稿者: 投稿日:2006年05月27日(土)13時33分38秒
「手紙回したの早かったかな?ってか勇気が手紙見てこようとすんだけど(笑)
 ウザっ…女の子だけの秘密なんだから見るなって感じ。
 それよりも聞いてよ、昨日告られたんだけど…
 しかも隣の人にだよ(笑)どうしよう…一緒に考えてくれない??」

?隣の人?…勇気しか居ないじゃん。
やっぱそうだったんだ…有沙が好きだったんだ。
でも、もう一度それは勇気なのか確かめたい。
もう、早くこの時間が終わってほしくてしょうがなかった。
259投稿者:あげあげ  投稿日:2006年05月27日(土)13時35分44秒
260投稿者:age  投稿日:2006年05月28日(日)06時23分24秒
261投稿者:あげ!!  投稿日:2006年05月28日(日)15時33分50秒

262投稿者:あげぇ!  投稿日:2006年05月29日(月)17時37分47秒
 
263投稿者:とってもぃぃ!!!!!  投稿日:2006年05月29日(月)18時52分47秒
ぉもしろぃです♪
でも、『一様』じゃなくて『一応』じゃなぃですか??
264投稿者:あげ!  投稿日:2006年05月30日(火)10時19分13秒
 
265投稿者:age  投稿日:2006年06月01日(木)17時47分01秒

266投稿者:あげ  投稿日:2006年06月01日(木)18時31分38秒

267投稿者:あげ?  投稿日:2006年06月02日(金)20時43分33秒

268投稿者:あげ  投稿日:2006年06月02日(金)21時05分56秒
 
269投稿者:  投稿日:2006年06月02日(金)23時19分52秒
あげて下さっている方々、いつも感謝です!!

ありがとうございます^^
あっ、本当ですよね(汗)ご指摘ありがとうございます!!>263さん
270投稿者: 投稿日:2006年06月02日(金)23時22分39秒
もしも…否、隣の人って言ったら勇気しか居ない。
って私は見捨てられた??自然消滅??
いくら何でもそれはないでしょ…冗談じゃない

勇気を出して、休み時間に聞いてみる事にした。

「はぁー、何言ってんの??こんな奴のわけないじゃん。」

「だって隣の人って書いてあったよ?」

「あっ、それ私のミス。塾の席で隣の人って書こうと思ったんだよ!」

一瞬で緊張の糸が切れた。
今までの気持ちは何だったんだろ、馬鹿みたい。
271投稿者: 投稿日:2006年06月02日(金)23時23分01秒
「そんな塾の人の事で相談されても困る。甜歌にでも相談したら?」

「嫌だよ、甜歌話したらとまらないじゃん。大体、勇気なんかと付き合うと思う??」

「だって噂は凄いよ?実際、私も付き合ってると思ってたしねー♪」

嘘、勇気と付き合ってるのは多分まだ私。
有沙はそんな事、当然知るわけないだろうけど。

この日もいつもの帰り道を一人で歩いた。
校門を出てすぐに、貰った指輪をはめる。
これがここ二週間、毎日している事。
272投稿者: 投稿日:2006年06月02日(金)23時23分26秒
この道は通っても勇気くらいしか通らない、甜歌なんかは部活だし。
だから誰かに見つかる心配もない。
…別に見つかっても何?って感じだけど、何故かそれを気にしていた。

マンションの階段を駆け上がって、息を切らして自分の家の階に辿り着いた。

「お帰りー。」

「ただいま、ってまたアンタ鍵忘れたの…」

言い始めは下を向いていたから気づかなかった。
言い終わってから気づいた、家のドアの前に立っているのは勇気だった。

「弟と間違えた??」

「あっ、ごめん。つい癖で…顔見えなかったし。」

「そんな癖あんのかよ!何か今日、冷たくね??」

私の顔を伺ってきた。
って、冷たいのはそっちでしょ。とか思った。
273投稿者: 投稿日:2006年06月02日(金)23時23分45秒
「別に、いつもと一緒だよ!とりあえず、あがってく?」

「愛実が良いって言うならあがらせてもらう。お邪魔します!」

私の部屋に入って色々と話した。

「そんでよー、郁哉がマジでウケるんだわ!!先生の言ってること聞いてねぇし!」

「ふぅーん。それは勇気も同じでしょ!」

「まぁ、俺は…関係ない!!」

もう受験生なんだから自覚持ってよ…
関係ない!!じゃないよ、のん気だなぁーこの人は。
一瞬、勇気の指を見るとまだ指輪がはめられていた。
274投稿者: 投稿日:2006年06月02日(金)23時24分05秒
「高校とかどうすんの??そろそろ真面目にしてた方が良いよ?」

そう言った瞬間、私の後ろにある、部屋のドアの開く音がした。
…気づいたときには遅かったけど。
そこに居た私は頭に思いっきりドアの角があたった。

「いったーい…ちょっと気をつけて開けてよ!!」

「……。」

謙二郎は黙って私たちの方をじっと見る。

「よっ!!弟か!」

「あっ、どーも…」

愛想悪く謙二郎は部屋を出て行った。
275投稿者: 投稿日:2006年06月02日(金)23時24分29秒
「勝手に部屋入ってきてなんなのよ…アイツ。」

「あっ、悪いそろそろ時間だから帰るな。楽しかった!」

「そっか、もうこんな時間だもんね…下まで送ってくよ!」

部屋のカーテンを開けると、外は真っ暗。

「危ないから良いって!!じゃーな!」

手を振りながら家を後にした。

人気のなくなった部屋を片付けて、リビングにとぼとぼ歩く。

「なぁ…飯。」

「わかったよ…今作るよ。アンタは良いね、お坊ちゃんみたい。」

謙二郎が何かためらった気もするけど、何だったんだろう。

しばらく沈黙が続いて、ご飯を食べていた。
276投稿者: 投稿日:2006年06月02日(金)23時24分54秒
「あっ、あのさ…」

「へっ、何??」

「…今日も勇気くん、家に連れてきただろ。」

いきなり何を言い出すかと思ったらそんな事だった。

「うん、遊んでただけだもん。それが何?」

当たり前のように返す私。

「ってかなぁ…部屋のドア閉めきるなよ。」

「はぁっ!?何言っちゃってんの。」

「だから…別に…ってそれくらい自分で考えろよ、バカ!!」
277投稿者: 投稿日:2006年06月02日(金)23時26分40秒
「バカって何よ!!そんな事は考えなくても…」

「男は危ねぇんだよ!わかんねーの、そんな事も。狼って言うだろ。」

謙二郎が言いたい事はなんとなくわかった。
この人は付き合ってる事を知ってて言ってるのか。
それとも男だから言ってるのか…

「五月蝿いな、別に大丈夫だから。ただの友達だし。」

「あっ、そーかよ!!」

何故だか怒って部屋に入っていった。

「…意味わかんない。」

私もムッとしながら部屋に戻った。
278投稿者:age  投稿日:2006年06月03日(土)18時53分32秒

279投稿者:あげぇ!  投稿日:2006年06月03日(土)19時42分10秒
 
280投稿者:  投稿日:2006年06月03日(土)19時42分34秒
ありがとうございます。>278さん
281投稿者: 投稿日:2006年06月03日(土)19時48分19秒
教えてもいない事を勝手に知っていく。
まぁ、お年頃の男の子ってそんなもんか。

「あっ、言っとくけど俺風呂入ってくるから。」

「ったくー…早くしてよね。」

「さぁね、わかんねぇ。」

バスタオルとか色々持っていって風呂場に入っていった。

「そうだ、暇だからデザート買ってこようかな…」

思い立ったら即実行。
鍵を閉めてコンビニへと向かった。
282投稿者:  投稿日:2006年06月03日(土)19時50分53秒
この時間に行くのは久しぶりで、夜道をお散歩しながらコンビニで買い物。

「もう桜も散っちゃったしなぁー…」

地面を見ると、桜の花びらがほんの数枚、茶色っぽくなって散っている。

「どれだけ綺麗でも最後には散る…か。」

物事には必ず始まりと終わりがある。なんて事は誰でも知っている事で。
私たちもいずれはこうなる…嫌でも必ず終わる時が来るんだ。

そんな事を思いながら歩っていると、いつものコンビニに着いた。

「いらっしゃいませー。」

井出さんはいつもの様に迎えてくれた。
私は軽く頭を下げる。
283投稿者: 投稿日:2006年06月03日(土)19時51分32秒
「今日はこれで。」

私は前から気になっていた杏仁豆腐を井出さんの前に出した。

「ありがとうございます、210円です。今日は遅いんだね、夜道は危ないよ?」

「はい、ぴったり210円。なんとなく暇になってデザートが欲しくなっちゃって。」

私はお金を手渡し、少し話す事にした。

「最近のコンビ二スイーツは美味しいからね、結構売れるよ。それ、俺のオススメスイーツ!」

私の持っている袋を指差した。
284投稿者: 投稿日:2006年06月03日(土)19時51分52秒
「これ美味しいんですか!?よかった、前から気になってて食べたかったんですよ。」

「俺も甘いの好きだから、結構買っちゃうんだよ。高校生の男が何やってんだかって感じだけど。」

「それじゃあ気が合うかもしれませんね!!あっ、やっぱり高校生…」

あんまり話したことない人に気が合うかもしれませんって…
変な事言っちゃったかも。
285投稿者: 投稿日:2006年06月03日(土)19時52分08秒
「はは、そうかもね?俺が中学生にでも見えた?」

「いえ、そう言うわけじゃないんですけど…」

「って中学生はバイトできねぇし。まだ高校入ったばっかだから俺自身、高校生って実感ねぇんだ。」

レジの打ち込み作業みたいなのをしながら言っている。

「あっ、高校1年生ですか…受験お疲れ様です。」

「ありがとう。君は今、中3でしょ?違う?」

ちょっと自信有り気な顔で。
何で私が中3だって事がわかったんだろう。
286投稿者: 投稿日:2006年06月03日(土)19時52分31秒
「そうです!よくわかりましたね?」

「やっぱり?何となく、ってか勘だから!」

「勘…ですか。」

ちょっと苦笑してしまった。
そんな元気良く言われて何故か面白くて。

「えっ、俺変な事言った?なんか、もう一人ここに来る中3の奴と似た感じだったから。」

「変じゃなくて、面白かったんです!!似た子…女の子ですか?」

「でも笑ってくれて良かった。そいつは男で俺の後輩なんだけど…まぁ学校違うだろうから知らないと思う。」

笑ってくれて良かったって今までそんな悲しい顔ばっかしてたとか?
井出さんの後輩…あっ、中学の時のかぁ。
287投稿者: 投稿日:2006年06月03日(土)19時53分38秒
「へぇ、そうなんですか。」

「最近は夕方頃によく来てるから、夕方来れば会えるかもね。」

「機会があれば見てみたいですね、私と似てる人。」

私は帰り際に振り返って言った。
別に会いたいわけじゃないけど、なんとなく気になる。

「ありがとうございました、気をつけて帰ってね。」

またあの優しい笑顔で送ってくれた。

あの笑顔にドキッと…きちゃいそうな人は大勢居ると思う。
288投稿者:age  投稿日:2006年06月04日(日)13時09分50秒

289投稿者:あげぇ!  投稿日:2006年06月04日(日)16時53分17秒
 
290投稿者:あげ  投稿日:2006年06月04日(日)22時59分45秒
 
291投稿者:ぁげ  投稿日:2006年06月04日(日)23時45分00秒
  
292投稿者:あげ?  投稿日:2006年06月05日(月)19時09分46秒

293投稿者:age  投稿日:2006年06月06日(火)18時48分09秒

294投稿者:あげ  投稿日:2006年06月08日(木)06時11分34秒
 
295投稿者:  投稿日:2006年06月09日(金)21時20分19秒
あげありがとうございます!!>あげて下さった皆さん

ちょっと更新がスローペースですみません;
296投稿者: 投稿日:2006年06月09日(金)21時20分46秒
家に帰る途中に、誰も通らないようなこんな道に誰かが見えた。
最近は目が悪くなってきてあんまり見えないけど、江莉って言うのはわかった。

「江莉ー??」

とりあえず遠くから呼んでみた。
すると江莉らしき人は気づかなかったみたいだけど、隣に居る人が気づいたみたいで私の方を見てきた。
そのあと、江莉らしき人の肩をたたいて私の方に振り向かせる。

「あっ、つぐちゃーん!!」

やっぱり江莉だ。
そう言ってこっちに向かって走ってきた。
297投稿者: 投稿日:2006年06月09日(金)21時21分09秒
「別にここまで来なくても良かったのに…」

「だって久しぶりにつぐちゃんに会ったんだから!!学校じゃ中々会えないもんねー。」

「せっかく同じ学校なのに意味ないよね…江莉がそう言ってくれると嬉しいよ!!」

私たちが楽しそうに話していると、さっき江莉の隣に居た人がこっちに向かって歩ってきた。
暗くて顔が見えないから誰かわからない。

「ねぇねぇ、面白いんだよ謙二郎!!」

「アイツに面白い事なんかあった??」

「だってね、学校で幼馴染なの隠してるからって、廊下ですれ違ってもボーっとこっち見てるだけなんだよ!!」

江莉が思い出し笑いをしながら話した。
298投稿者: 投稿日:2006年06月09日(金)21時22分04秒
「ー…ってボーっと見てるってことは…」

ちょっと悪戯っぽく言ってみた。
江莉は結構鈍感だから気づかないのかな、やっぱり。
謙二郎は口では絶対に言わないけど、江莉の事が好きなんだよ、きっと。

「えっ、見てるって事は…??」

「アイツきっと江莉の事好きだよ。」

「そんなわけないじゃーん!!つぐちゃんってば何言ってんの!」

やっぱり気づかないかぁ…まぁ二人の事には関係あるけど関係ないし…

「江莉、いつまで話してんだよ。俺先に帰るぞ?」

聞き覚えのある声…
299投稿者: 投稿日:2006年06月09日(金)21時22分31秒
「あっ、先帰ってても良いよ。」

いきなり江莉が冷たくその人に言った。
江莉の顔から視線を変えて、その人の顔をよーく見てみた…

「えっ!?」

あまりにもびっくりし過ぎて、声を出してしまった。

前田…じゃん。

前で腕を組んで、何気にこっちを見ているから緊張した。
300投稿者: 投稿日:2006年06月09日(金)21時22分49秒
「あっ…でも江莉、危ないから一緒に帰った方が良いよ??」

ちょっと焦って早口で言った。

「そうだね、じゃあ今度つぐちゃんの家言ったらいっぱい話そうね!!」

「うんうん、いつでも来て良いからね!!またねー、おやすみ。」

手を振って別れた。
別れ際にちらっと後ろを見る。
…まだ前田がこっちを見てる。
私が振り返った瞬間、目を逸らされた。
何なんだろう…
301投稿者:あげぇ!  投稿日:2006年06月10日(土)18時29分56秒
 
302投稿者:あげ  投稿日:2006年06月10日(土)21時31分08秒
303投稿者:  投稿日:2006年06月11日(日)00時47分04秒
ありがとうございます^^>301さん 302さん
304投稿者: 投稿日:2006年06月11日(日)00時48分35秒
あれから大分時間も経って、私と勇気の仲は一向に悪くなるばかり。
悪くなるって言うか、話さないし前ほど遊ばなくもなった。
私なんかと居るよりも他の人と居るときの方が楽しそうだし。
私はもうなげやりになった。

「もうゴールデンウィークかぁ…」

「そうだよー!甜歌りんは部活休みだから超嬉しいー♪」

ここは甜歌の家。
今居るメンバーは私と甜歌、レイシーに…勇気だ。

「へぇー、そっか。私は部活やってないから変わりないけど、親居ないから何処も行かないんだよね。」

「つぐもつぐで大変だよね!!甜歌りんは何処連れてってもらおうかな…」
305投稿者: 投稿日:2006年06月11日(日)00時48分53秒
親が仕事で居ないのはラッキーなのかもしれない。
けど、他の人の家にちょっと憧れる。
最近は何処にも出かけないし、家族って私と謙二郎くらいだもん。

「あっ、そういえば勇気と洸太は何処か行く予定あるの?ゴールデンウィーク!!」

また思い出したように甜歌は喋り始めた。
甜歌は遠慮なしに誰の事も呼び捨てで呼ぶ。

「僕は塾だからきっと何処も行けないかな。もしかしたら田舎に帰るかもしれないけど。」

レイシーって頭が良さそう…に見えて意外と出来ない所もあるらしい。

「やっぱり!?塾って感じするもーん!!勇気は?」

今度は退屈そうにしてる勇気に振られた。
306投稿者: 投稿日:2006年06月11日(日)00時49分15秒
「…わかんね。家で勉強させられるか、旅行でも行くか、どっちかだな。」

「それじゃあ出かけないのはつぐだけかぁ。あっ、連休中に遊ぼうね!!」

「えっ?あっ…うん。良いよ!」

ちょっと作り笑顔で甜歌に言った。
本当は甜歌となんか遊びたくないのに。

「ってか、お菓子でも買いに行かねぇ??俺が今日は奢るから。」

いきなり勇気が話題を変えた。
何でお菓子…??

「そうだねぇ、それ賛成ー♪奢ってくれんの!?超ラッキー!!やったね、つぐ!」

「甜歌はお菓子大好きだもんねー…」

私はお菓子なんかどうでも良いのに。とか一人で思ってた。
307投稿者: 投稿日:2006年06月11日(日)00時49分47秒
「そんじゃ、誰か一緒に行こうぜ??」

勇気が誰かについて来いと言っている。
けど、当然私はついて行く気がなかった。

「甜歌りんは行くよー♪」

「僕がついてくよ。」

二人が同時に言った。
なんだ、私一人かぁ。

「つぐ行かないならお留守番頼むねー!!」

甜歌がいち早く玄関を出て行った。

「じゃあ僕も先行ってるから、勇気早く来いよ。」

そのあとを追いかけるように今度はレイシーが出て行った。
308投稿者: 投稿日:2006年06月11日(日)00時50分08秒
「何なんだよ橋本。アイツお菓子には目がないんだな??」

「ははっ……」

私は苦笑して、少し冷たく言った。

「一人で良いのか??」

「別に良いよ。慣れてるし…」

「じゃあ、すぐ戻るから、待ってろよ。」

甜歌の家に居るのは私一人になった。
ソファーに勝手に寝転んだ。

「何かもう嫌だ…」

天井相手に喋りかける。
当然、返事が返ってくるわけもない。
でも、相談相手が居るわけでもない。
309投稿者: 投稿日:2006年06月11日(日)00時50分47秒
「ゴールデンウィーク…かぁ。」

何をしたら良いんだろう。
一人旅…出来るわけがない。
謙二郎でも連れて何処かに行けば良いかな。

そのままテレビを眺めたまま、時間だけが過ぎてゆく。

「ただいまーっ!!」

元気よく甜歌たちが帰ってきた。

「うわぁー、色々買ってきたね?」

四人分とは言えないほどのお菓子の多さ。
310投稿者: 投稿日:2006年06月11日(日)00時51分12秒
「だって橋本があれもこれもってカゴに入れてくるんだよ!!」

「へぇー…そうだったんだ。」

勇気に対しての凄く冷たい私。
最低だよ…

「そんなの良いから、早く食べようよ!!」

甜歌が急いで袋を次々と開けていった。

いきなりここに居るのが嫌になった。
このまま居ても、冷たくしか接してあげられないだろうし…

「あっ、ごめん!!今、弟から連絡あってすぐ帰らなきゃいけないから…」

「せっかくお菓子だったのに残念。。雨降ってるから気をつけて帰ってね!!」

私は嘘をついて家に帰る事にした。
311投稿者: 投稿日:2006年06月11日(日)00時51分32秒
「お邪魔しました。」

はぁ…
一気に重たい空気から開放された。

甜歌の家のあるマンションの12階から階段で下に降りていく事になった。
今日はエレベーター工事だから使えないらしい。
ただでさえ、降りるのに大変なのに雨が強いから余計に大変。

「愛実ー…!!」

私の事を誰かが呼んでいる。
きっと勇気だ。
でも今は会いたくないから、聞こえないふりをして階段を下る。

徐々に声は近づいてきて、階段を駆け下りる音がしてきた。
もう近くに居る…
逃げ場のなくなった私はそこで立ち止まった。
312投稿者: 投稿日:2006年06月11日(日)00時53分57秒
「あっ、居た…」

「どうかしたの??」

今まで気づかなかったふりをする。

「えっ、いや…ってかビショ濡れじゃん…」

「忘れ物でもしたっけ、私。これくらいどうって事ないよ。」

言われてみればそうだった。
屋根のある階段とは言っても、傘も差さないでゆっくり階段を降りてきたから。
夕立だし、これだけ雨足も強ければ濡れるのが当たり前。
313投稿者: 投稿日:2006年06月11日(日)00時54分16秒
「違う…。」

「じゃあ何?」

「…すげぇ心配なんだよ。何かあったなら、言ってくれれば良いのに…」

私は俯いた。
もう自分が嫌だ…

「自分でもわからないの。何か単純だけど複雑なんだよね…」

今の自分は、本当は勇気が好き。
なのに無理矢理好きな気持ちを抑えて、何事もなかったようにしようとしてる。

それに、今のこんな冷たくて性格の悪い私なんかは勇気を好きで居たらダメなんだ。
絶対に傷つけるだけだから…
私なんかよりも、愛美の方が良いに決まってる。
314投稿者: 投稿日:2006年06月11日(日)00時54分34秒
「それは俺に話せない事?もう愛実の辛そうに笑う所は見たくないんだよ…」

「…もうちょっと落ち着いたらいつか話すね。ごめん、どうしても辛い事がね。」

心が痛いよ…辛いよ…

「あぁ…。俺はずっと愛実が好きだから…絶対守ってやるから。」

「うん…ありがとう。」

私は久しぶりに涙を流した。
でも雨に濡れながらだから、きっと気づかないと思う。
また勇気は私を腕の中へと迎えてくれた。

「ごめんね…」

私は聞こえないくらいの声でそっと呟いた。
315投稿者: 投稿日:2006年06月11日(日)00時54分59秒
本当は勇気が他の子に優しくしてるのを見るのは辛いよ。
勇気が誰に対しても凄く優しいのはわかってる。

けど、やっぱり私の事だけを見ててほしいの。
わがままで恥ずかしがり屋で口は言えないけど…

ごめんね…
迷惑だけどもう少し勇気を好きで居させて…

やっぱり、なげやりになっちゃう自分自身に納得がいかないの。
もう少しではっきりさせるから…そしたら全て話すから…

それまでは好きで居させて…
316投稿者:age  投稿日:2006年06月11日(日)01時05分08秒
頑張れ!
317投稿者:age  投稿日:2006年06月11日(日)16時30分29秒

318投稿者:あげぇ!  投稿日:2006年06月11日(日)19時04分35秒
 
319投稿者:かいて!  投稿日:2006年06月12日(月)21時21分17秒
  
320投稿者:age  投稿日:2006年06月13日(火)19時47分49秒

321投稿者:  投稿日:2006年06月16日(金)20時31分12秒
あげてくださった方々、いつもありがとうございます^^
322投稿者: 投稿日:2006年06月16日(金)20時32分07秒

あれからと言うもの、学校に行ってもどこに居ても元気がなかった私。
周りからは「大丈夫?」と毎日言われるくらい。
もうどうしたら良いのか途方に暮れていた。

「ねぇ!!つぐってば聞いてる?」

甜歌の甲高い声で我に戻った。

「あっ、ごめんごめん、ボーっとしちゃってた…」

「まだ休みは始まったばっかなんだから元気良くスタートしなきゃ!!」

「うっ、うん…で、さっき何の話したんだっけ?」
323投稿者: 投稿日:2006年06月16日(金)20時32分29秒
ついにゴールデンウィークがやってきた。
長い連休、出国ラッシュや帰省ラッシュなんかで騒がれる。
けど私にはそんなのこれっぽっちも関係なくて。
今はそんな事を考えていれる私じゃない。
ひたすら答えを求めて…

「今度は聞いててよねー!!だから、退屈だから誰かに悪戯でもしない??」

「悪戯…?」

甜歌はニヤッとと笑って軽く言った。
これが小悪魔ってやつ…?

「たとえばねぇー…あっ!イタ告とかどうよ?」

「はぁっ?…イタ告!?」

「そうだよ!誰が良いかなぁー♪」
324投稿者: 投稿日:2006年06月16日(金)20時32分55秒
もうすでにやる気の甜歌。
甜歌は学年の男子ほとんどと仲が良いから誰に当たるかわからないけど…

「それは可哀想っしょ!!やめようよ?」

「ってか大丈夫だって!誰も本気にする奴なんか居ないよ。
 だってまず?嘘でしょ??とかって聞くじゃん、そしたら?嘘に決まってるじゃーん?で悪戯終わり!」

「えぇー…どうなっても私は知らないからね?」

結局止められなかった。
はっきり言って、今は他の人の心配してる余裕なんかない…
甜歌は鼻歌を歌いながら誰かにメールを打ち始めた。

「よーし、イタ告メール送信終了♪」

パタッとケータイを閉じた。
325投稿者: 投稿日:2006年06月16日(金)20時33分20秒
「…結局誰に送ったの?」

興味なんかないものの、聞いてみる。

「ターゲットは…バーンズ勇気くんになっちゃいました!!」

「へぇー…」

甜歌の前では平然を保ってるけど…
私の中では何かが猛スピードで動いてる。
焦りと不安…そして勇気がどんな行動を取るか。
傷ついてしまわないかどうか…
326投稿者: 投稿日:2006年06月16日(金)20時33分42秒
そんな時に甜歌のケータイが鳴った。

「あっ、来た来た…♪」

でもこれはある意味で試せる機会なのかもしれない。
本当に勇気は私の事が好きなのか…ってそんな私って最低な女。
口だけじゃないんだろうか。
きっと甜歌への答えは「NO」
そうとしか思いたくなかった。

「やっ…ヤバいよつぐー!!どうしよ、これ…作戦失敗。」

甜歌が不味いと言う顔をしながらそのメールを私に見せてきた。
327投稿者: 投稿日:2006年06月16日(金)20時34分20秒
?マジで??どうしよっかなー…?

その答えが凄くショックだった。

「まっ、でも大丈夫だよね?もうちょっと悪戯させてもらいますよー、バーンズくん♪」

私が呆然としている時に甜歌がまたメールを送った。

「?でもうちは勇気の事がめちゃくちゃ好きなの…?なーんて送っちゃったけど、どうにかなるでしょ。」

私は甜歌の話を聞きながら、ソファーにうずくまってメールを待った。
328投稿者: 投稿日:2006年06月16日(金)20時34分39秒
次のメールも待ってみた。

?そうかそうか…じゃあ休み明けまで考えさせて?絶対答え出すから!!?

やっぱり良い答えじゃなかった。

「ごめん、私具合悪いから帰るね…」

「OK−!お大事に。結果お知らせするからね!」

甜歌はまったく悪気もないように私を見送った。

やっぱり他の子に優しくしてたのって、私なんかどうでも良かったからなのかな。
329投稿者:あげぇ!  投稿日:2006年06月17日(土)09時07分15秒
 
330投稿者:あげ  投稿日:2006年06月17日(土)18時00分46秒
頑張ってぇぇぇ
331投稿者:あげ!!  投稿日:2006年06月19日(月)23時11分24秒
332投稿者:あげ!!!  投稿日:2006年06月22日(木)20時49分53秒
 
333投稿者:あげ  投稿日:2006年06月24日(土)09時02分15秒
 
334投稿者:  投稿日:2006年06月24日(土)20時18分57秒
テスト期間で中々書けませんでした;;
すみません。。
あげて下さった方々、本当にありがとうございます!
335投稿者: 投稿日:2006年06月24日(土)20時19分19秒
沈んだ気持ちで家までの道を歩った。
今は何時なのかケータイを開いてみた。

―――メール一通―――

「あれ、いつ来たんだろ、気づかなかった…」

そう思いながらもメールを開く。

「――本文―― なぁ、聞いてよ、俺さぁ…橋本に告られたんだけど!」

これじゃあ、ただの自慢にしかなってないじゃん。

「ふぅーん、モテモテだね。」

呆れながらも冷たく返した。
336投稿者: 投稿日:2006年06月24日(土)20時19分41秒
「――本文―― じゃなくて…俺、どうすりゃ良いと思う?」

それくらい自分で考えてよ。
もうだんだん嫌になってきた。

「じゃあ今回のことは、私が手を引くことにする。それで良いと思うよ?」

きっとこの案は通されないだろうと思って返す。

「――本文―― そんなのダメに決まってんだろ?
じゃあ…両方と付き合っちゃダメ?もちろん俺は愛実が一番!」

思った通りだった。その案は却下された。
最後まで甜歌を振ることは考えなかったんだね。
一番って思うなら、何故一人を選ばないの?
337投稿者: 投稿日:2006年06月24日(土)20時20分05秒
…もうそろそろ潮時なんだね

「じゃあわかった。それなら良いよ!勇気のこと、大好きだから^^」

もちろん、普通ならこの案を?良いよ!?なんて返すはずなんてない。
もしもこのまま付き合うとしたら、私は必死にその案を却下したと思う。

?大好きだから?

これは私なりの最後の挨拶。
そんなのん気な君となんかもうやっていける自信はないよ。
それに、いつか君は私が最低な人間だってことにも気づくから。
君はこれが最後だなんて気づくわけないだろうね。
338投稿者: 投稿日:2006年06月24日(土)20時20分41秒
甜歌の?イタズラ?によって壊された恋。
止められなかった私も最低。そして一応共犯。
否、この方が案外良かったのかもしれないね…
お互いにとってもね。

私はケータイをたたんだ。
これで全部終わり。
もう悔いだって、これから悩むことなんてきっとないんだ。
最後に…

「こんな私を今まで愛してくれてありがとう…」

ポツリと独り言をこぼして、またゆっくりと歩き始めた。
339投稿者:あげぇ!  投稿日:2006年06月26日(月)20時08分37秒
 
340投稿者:あげ!!  投稿日:2006年06月28日(水)18時03分37秒
   
341投稿者:かいて!  投稿日:2006年07月02日(日)15時28分48秒
かかないの!?
342投稿者:  投稿日:2006年07月02日(日)21時08分54秒
「でさぁでさぁー…結局OKされちゃったわけよ。どうする??」

「どうするって…甜歌が始めたことじゃん?それでどうかなったら自業自得ってやつ。」

「えぇー…あっ、でも勇気優しいしー顔も良いと思うからいっその事付き合っちゃおっかな♪」

長かったゴールデンウィークもやっと終わった。
そしてあれからずっと甜歌はどう嘘を切り出そうかで困っていた。

「甜歌が良いならそれもアリなんじゃん。」

何故かふて腐れ気味に。
343投稿者: 投稿日:2006年07月02日(日)21時09分11秒
「でもどうしよー…」

「でもさぁ、自分が仕掛けた悪戯で相手が傷つくのに自分は何もないっておかしいよ。」

涼しい顔をして言い放った。

「だってそうなると思ってなかったんだもん…」

「だーかーら、それは甜歌の考えが甘かったって事。自分の作った問題なんだから解決しなよ?」

そう言ってその場から離れた。
が、すぐに後ろから追ってきた。

「ねぇ、決めた!!?ごめん、この事はなかったことにして?って言うよ!!」

ぱっとひらめいたように笑顔で。
344投稿者: 投稿日:2006年07月02日(日)21時09分38秒
「…今日?」

「…一週間後!!」

「…まぁそれでダメージ少ないなら言わないよりもマシだね。それくらいなら協力してあげる。」

これでやっと納得のいった私。
って何ボランティアしちゃってるんだろう、関係なんかないのに。
345投稿者: 投稿日:2006年07月02日(日)21時09分56秒
「バーンズにイタ告!?…でも甜歌ならやっちゃいそうだもんね。」

「おかげでこっちまで巻添えくらったよ!ほんっと改めて甜歌が嫌な奴だってわかった。」

愛美のベットの隣で花の水を取り替えながら愚痴をこぼした。

「あの人、人格変わるよね…私の前でなんか虐めキャラだけど愛実の前じゃへらへらしてるもん。」

「自己チューはほっとこ。あっ、でもこの事解決するのに協力しちゃったんだ…」

「えっ、何で愛実が??」

私はやっと愛美の病室の掃除を終わらしてパイプ椅子に座った。
そろそろ愛美に言わなきゃいけない時が来たんだね。
ってもう終わっちゃったことなんだけどさ。
346投稿者: 投稿日:2006年07月02日(日)21時10分15秒
「それがさぁ…バーンズと付き合ってたんだよ私。」

「そうだったんだ!?なんか気づかなかった…。過去系??」

「もうとっくに気づかれてると思ってた。うん、過去かな、少し前に勝手に自分で過去にしただけだけど。」

ついに言っちゃったけど、愛美の反応は薄くて良かった。
もっと気にしちゃうかと思ったから…

「それって甜歌とのことが原因で?」

「そうだね、何て言うか…幻滅した?やっぱ男はこういうモノなんだみたいな。もうやっていく自信なくした。」

「…さっき話してくれたのと照らし合わせると浮気っぽい感じってよくわかるね。優しさにも程があるよね…」

愛美はよくわかってくれてる。
本当だよまったく。
347投稿者: 投稿日:2006年07月02日(日)21時10分36秒
「でも向こうはまだ何を想ってるかわからないし、自分で勝手に終わらしたからさ…」

「あっ、まだ好きかもってこと?かもじゃなくて好きそうだけど…?」

「うん、だから最後の最後に傷つかないように手助けしてあげようと思ったの。
 甜歌一人に解決させようとしたら、物事悪くなる一方だから…この事を自然に流そうと思ってね。」

って手助けになんてなるわけないのに…
でも自分で決めた事。もう終わらせたんだから。

「今度、バーンズお見舞いに来てくれるみたいなんだけど…ちょっと私いくつか聞いてあげるよ。」

「えっ、本当!?」

こくんと頷いた。
348投稿者: 投稿日:2006年07月02日(日)21時10分51秒
「私も手助けしてあげる。あのね、これを言うともっと複雑かもしれないけど…」

「…ありがとう!巻き込んでごめんね。えっ、何々?大丈夫だから言ってごらん?」

「…私もバーンズ好きだったんだよね。でもさ、もう終わっちゃったことだから気にしないでね!」

愛美は窓の外を見ながら言っていた。
窓に反射して見える愛美はすごくにこにこしていた。
何故かそれは輝いていて。
349投稿者: 投稿日:2006年07月02日(日)21時11分09秒
「やっぱそうだったんだ…ずっとそうなんじゃないかって思ってたけどね。あっ、私は終わってるから愛美チャンスだよ!!」

「鋭いなぁ、愛実は。はは、私だってもう終わったから良いってば!」

「とにかく、今度来たら頼むね?それじゃ、お大事に。」

そう言って私は病室から出て行った。
350投稿者: 投稿日:2006年07月02日(日)21時11分28秒
「って事になっちゃったんですよ。」

「複雑って言うか、その子も嫌な奴だなー。俺そう言う子大嫌い、人に迷惑かけてさ。」

「もう振り回されてばっかりで…」

最近、一週間に2・3回、いつものコンビニに通ってる。
買い物のためだけじゃなくて、井出さんと話す?相談とかするために。
一年教育課程が違うだけで、こんなに違うものなの?
凄く大人だ。
351投稿者: 投稿日:2006年07月02日(日)21時11分44秒
「でもさ、その彼氏くん?もしかして寂しかったんじゃないのかな?」

「寂しかった?」

「あんまり愛実ちゃんから?好き?とか愛情表現してあげられなかったんでしょ?」

「まぁ…そうでしたけど…」

言われてみればそうだったのかもしれない。
それらしい事を自分からは何もしてあげられなかった。
そうか…それは寂しくなっちゃうかもしれない。
やっぱり異性の気持ちは異性にしかわかりにくい。
352投稿者: 投稿日:2006年07月02日(日)21時12分04秒
「まぁね、愛情表現が全てじゃないけどさ、少しは勇気を出して言ってみれば良かったなーとか後悔してない?」

「…正直後悔してます。逃げなかったらって…。」

「あのさ…それってまだ好きなんじゃないの?」

井出さんの言うことは驚くほど当たってる。
勇気の事、本当はまだ好き。
でもその気持ちを抑えてる。
だってこのまま私なんかと居たら…
353投稿者: 投稿日:2006年07月02日(日)21時12分23秒
「…そうなのかも。でもそろそろ引き際だったんです。」

「そっか、愛実ちゃんなりの考えなんだよね、それは。俺はそこまでどうこう言わないから、今後しっかり考えて。」

「はい!!いつもありがとうございます!話聞いてもらって良かった…」

「またいつでもおいでね、どんな話でも聞くから!それじゃあ、気をつけて。」

井出さんスマイルで送り出された。
良かった、私の周りに相談できる人が居て。
354投稿者: 投稿日:2006年07月02日(日)21時14分16秒
大変お待たせしました、更新遅くなってすみません;
そしてあげてくださった方々ありがとうございます。
テストも終わったのでどんどん更新していきたいと思います。
355投稿者:あげ  投稿日:2006年07月02日(日)21時22分16秒
 
356投稿者:あげ!!  投稿日:2006年07月05日(水)22時20分41秒
                           
357投稿者:あげ!!  投稿日:2006年07月08日(土)15時23分07秒
 
358投稿者:あげ  投稿日:2006年07月09日(日)00時10分07秒
 
359投稿者:  投稿日:2006年07月09日(日)12時57分15秒
いつもあげてくださってありがとうございます!!
360投稿者: 投稿日:2006年07月09日(日)12時58分21秒
数日後、愛美の病室を訪れた時に勇気が何て答えたかを知った。

…ショックだった。
ショックと思ってしまうのはやっぱり諦めきれてないって事なのかな。

愛美が勇気に聞いた質問は?好きな人いる??
自分相手じゃ正直、答えてくれなさそうだと愛美自身心配だったみたいだった。
けど、その時だけは少し笑いながらこう答えたらしい…

「こないだ告られたけど、橋本かな。ってお前になんでこんな事言ってるんだろ。」
361投稿者: 投稿日:2006年07月09日(日)12時59分23秒
もう良いじゃんそんな答えでも、私には関係ないんだから。
ずるずる引きずるな!
終わりにするって決めたの自分じゃん…
恋ってそう簡単に諦められるものじゃないの…?

「明日から顔見るの嫌だな…」

自分の部屋のベットに寝転んだ。
そして廊下から聞こえてくるドタドタと言う雑音にまたイラついていた。

――ドタドタドタ…――

何分続いているんだろう。
この音は絶対謙二郎だ。
と言うか謙二郎と私しか家には居ないのだから。
いい加減止めてほしいと思い部屋のドアをバタンッ!と物凄い音を立てて開けた。
362投稿者: 投稿日:2006年07月09日(日)12時59分51秒
「いい加減にしろー!! 五月蝿い!わかんないの?」

いきなりのドアの音と私の声に謙二郎はビクッとして顔を強張らせた。

「だっ、大丈夫。今日は下の家の人居ないみたいだし…」

「その問題じゃないでしょ!?私も迷惑してるんだよ!!アンタ何してるわけ?」

「何って…部活の練習。」

「外でやれ!!」

そう言って外に追い出した。

何て言うか、謙二郎ってどこか抜けてるんだよ。
天然…それは違うかな。
363投稿者: 投稿日:2006年07月09日(日)13時00分24秒
嫌々そうな顔をして外に出て行った割にはちゃんと外で練習してる。
気がつけば部屋の窓から練習風景を見ている。

謙二郎は中学に来て陸上部に入った。
元々、私の家は全体的に運動神経が良い。
けど、謙二郎だけは何故かあまり出来なかった、前までは。
それがいつの間にか運動神経良くなってるし。

「部活なんかやってて一応アイツも偉いなぁ。」
364投稿者: 投稿日:2006年07月09日(日)13時00分44秒
もちろん、私だって運動神経は結構良い方。
部活やってる子なんかよりも短距離も長距離も早い。
陸上も球技も得意。
だから毎年甜歌には

「部活やってないつぐには絶対負けないから大丈夫!」

とか言われながらも一回も甜歌に負けたことがない。
色んな部活からスカウトも来たけど全部断ってきた。
特にしたい部活もないから。

「愛実ー、飯用意しといてー。」

下から声が聞こえてくる。

「はいはい、先にお風呂入っててよ。」

私は部屋を出てキッチンに向かった。
お母さんいつ帰ってくるんだろ…
365投稿者: 投稿日:2006年07月09日(日)13時01分06秒
ご飯を作り終わったところで風呂場から声が聞こえた。
多分、「タオル忘れたから持ってきて」だと思う。
渋々、タオルを持って洗面所のドアを開けてみた。

「いやー、見ないでー!!」

「…バーカ。」

そう言って謙二郎にタオルを投げた。
「最悪、バーカ」とか独り言を言い続けたところでやっと謙二郎が出てきた。

「うわ、美味そう!いただきまーす。」

オムライスを見ると急に子供に戻ったみたいに喜ぶ謙二郎。
変なの…。
366投稿者: 投稿日:2006年07月09日(日)13時01分26秒
「あっ、そういえば江莉って何部だっけ?」

「テニス。誰だっけ…愛実が嫌ってる先輩…あっ、甜歌さん。」

「甜歌さんって。甜歌と同じかー、だったらキツいだろうなぁ。」

謙二郎はケチャップ片手に喋り続ける。
367投稿者: 投稿日:2006年07月09日(日)13時01分45秒
「特に甜歌さんが厳しいとか言ってた。俺の所、上下関係なさすぎだからなー。」

「あの甜歌だからね。へぇー…」

「あっ…ケチャップ空じゃん…」

謙二郎が気づかずに押していたケチャップは空。
調味料の貯めてある所を見てみても生憎新しいケチャップはなかった。

「…ジャーンケーン…」

二人同時に手を出した。
368投稿者: 投稿日:2006年07月09日(日)13時02分10秒
「はぁー…何でこんなときに限って負けてるんだろ。」

いつものコンビニへの道を走る。
結局負けたのは私でケチャップを買いに出された。

コンビニに入って真っ先に調味料売り場に向かった。
赤いパッケージが目立ってすぐにそれを取った。

「はぁ…はぁ…これお願いします。」

息を切らしながら井出さんの居るレジに出した。

「走った?120円です。」

「あっ、はい。」

お金を出すとすぐにケチャップを渡してくれた。
369投稿者: 投稿日:2006年07月09日(日)13時02分31秒
「お使いご苦労様。そういえば…」

「ありがとうございます…はい?」

「あの雑誌の所に居る制服の奴居るでしょ?」

そう井出さんが言うとその人に向かって指差した。

「アイツだよ、前に言ってた愛実ちゃんに似た感じの俺の後輩!!」

「へぇー、そうなんですか?ふぅーん…」

どこかで見たことのあるような姿。
370投稿者: 投稿日:2006年07月09日(日)13時03分00秒
「よっし、呼んでみるか…公輝ー!」

…ごっ、公輝!?
まさか…

井出さんが呼ぶとその人はこっちを振り向き、本を置いてこっちに来た。

「よっ、卓也!って今日卓也居たんだ?」

間違いなく公輝だ。
この二人は先輩と後輩なのになんでこんなに仲良いの?と思ってしまう。

「俺がそんなにチビって言いたいか?このやろー!」

「俺そんな事一言も言ってねぇし!…あっ」

前田はようやく私の存在に気がついたらしい。
目が合って目を逸らせない状態だった。
371投稿者:続き気になる!!  投稿日:2006年07月09日(日)13時44分13秒
かいて!!かいて!
372投稿者:あげ  投稿日:2006年07月09日(日)14時20分44秒
ぅちもめっちゃ気になる!
373投稿者:あげぇ””  投稿日:2006年07月09日(日)16時12分54秒
 
374投稿者:かいて!  投稿日:2006年07月09日(日)19時21分26秒
 
375投稿者:あげぇ!  投稿日:2006年07月09日(日)21時06分37秒
 
376投稿者:  投稿日:2006年07月09日(日)22時43分28秒
あげありがとうございます^^

今日はもう少し更新してみようと思います
377投稿者: 投稿日:2006年07月09日(日)22時44分18秒
「あっ、この子?愛実ちゃんってお前とタメ。」

井出さんは私を前田に紹介した。
どんな反応するんだろう…

「ってか知ってるから。」

やっと私から目を逸らし、今度は井出さんの方を見た。

「…何でだよ?」

「…別に何でも良いだろ!」

私は二人の会話をただただ聞いているしかなかった。
378投稿者: 投稿日:2006年07月09日(日)22時44分40秒
「じゃあ…愛実ちゃん、コイツの事知ってた?」

「あっ、はい。まぁ…」

「マジで!?」

見たことのないような驚いた顔で井出さんは私と前田の顔を交互に見ていた。
意外と世界は狭いよね。

「マジだって。」

「…どう言う関係?お前、俺には全部話すって言ったよな?」

井出さんがニヤニヤしながら前田に言った。
すると前田は困りながらも
379投稿者: 投稿日:2006年07月09日(日)22時45分37秒
「…わかったよ、コイツとは幼馴染。」

私もびっくりした。
まさか前田がそんな事を口にするとは思わなかったから。
今まで前田自身が?幼馴染?なんて言う事も一回たりともなかった。
そんな事も話してしまう前田は井出さんとどんな関係?
普通に仲が良いってわけでもなさそう。
何か特別な…
380投稿者: 投稿日:2006年07月09日(日)22時46分30秒
「おっ、幼馴染!?公輝そんな事一回も言ったことなかったよな?」

「あぁ、だって言ってねぇもん。あっ、思い出した、俺もケチャップ買わなきゃいけねぇんだった。」

前田は私の持ってるケチャップを見て調味料売り場に行った。

「仲…良いんですね?」

「まぁね!部活一緒だったからさ、一人っ子の俺は公輝を弟みたいに思ってたんだ。変でしょ?」

「へぇー、そうだったんですか。変なんかじゃないですよ!」

「ほら、アイツ結構シャイだしさ、機嫌悪くしたりもするから俺が面倒見てやらないとなぁって。」

井出さんは良く前田の事わかってる。
本当シャイでとても扱いにくい。
381投稿者: 投稿日:2006年07月09日(日)22時46分55秒
「ははっ、そうなんですか…あっ、そろそろ弟待ってるんで帰ります!」

私はようやくコンビニを出た。
…謙二郎待たせすぎた。
早く帰らなきゃ。

行きに走りつかれたから帰りは早歩き。

「し……は…」

ん?
今遠くからなんか聞こえた?

後ろをクルっと振り返る。

「篠原…」

もう気がつけば真後ろに居た。
382投稿者: 投稿日:2006年07月09日(日)22時47分42秒
「まっ…前田?」

そこには息を切らした前田が

「はぁ……これ…」

そう言ってケチャップを渡された。

「あっ…ごめん、ケチャップ忘れてたんだ…私。」

「…自分で買った物、また置いてきてどうするんだよ。」

「わざわざ、どうもね?それじゃあ…」

「ちょっとまっ…」

歩き出そうとした私を呼び止めた。
無言で止まって前田を見た。
383投稿者: 投稿日:2006年07月09日(日)22時48分01秒
「…やっぱ何もねぇ。呼び止めてわりぃ…気をつけて帰れよ。」

また前田は自分の家の方向に走り去っていった。

…何なの?
384投稿者: 投稿日:2006年07月09日(日)22時48分41秒
「遅いー」

「ちょっとトラブルあってね。ごめんごめん。」

謙二郎の目の前にケチャップを置いた。

「やっぱオムライスはケチャップだよなー。」

「ケチャップのないオムライスはオムライスじゃないからね。」

「愛実なんてかけ過ぎなくらいかけてるし。」

謙二郎はオムライスにケチャップで何やら書いている。
385投稿者: 投稿日:2006年07月09日(日)22時48分59秒
「よし、できた。篠原オムライス完成!」

そう言ってオムライスの?篠原?の文字を見せてきた。

「下手だなぁ、こう書くんだよ…あっ、かけ過ぎた。」

「人の事言えないじゃん!」

「…うるさいっ、失敗は誰にでもあるの!」

ケチャップまみれになった二つのオムライス。
それを食べ始めた。
386投稿者:  投稿日:2006年07月09日(日)23時04分02秒
「俺さぁ、もうすぐ遠足なんだよ。」

「って事はお弁当??そんなの嫌だよ、ちょっと勘弁…」

私は嫌そうな顔をして言った。

「じゃなくて、向こうでカレー作るらしいから何もいらないんだってさ。」

「あっ、そっか。一年の遠足はカレー作りだったっけ。」

お弁当を作らないで良い事になった私はホッとした。
お弁当を作らなきゃいけないって事は朝早く起きなきゃいけないから嫌だ。

「まぁとりあえず楽しんでくるから。」

「自慢だけ?」

「…そうかも。」

「じゃ、寝る」と言って謙二郎は部屋に入って行った。
私もベットに横になっていたらいつの間にか寝ていた。
387投稿者:age  投稿日:2006年07月09日(日)23時41分09秒
頑張れ!!
388投稿者:きになります!1  投稿日:2006年07月10日(月)20時23分10秒
愛実と公輝を書いてくださ い!
389投稿者:あげ  投稿日:2006年07月11日(火)18時31分17秒
 
390投稿者:a  投稿日:2006年07月11日(火)19時00分30秒
http://support.trafficgate.net/cgi-bin/m/i1866.cgi?TG=5/1866/74719/
http://cart1.fc2.com/cart/southbird/
http://cart1.fc2.com/cart/southbird/?ca=5
391投稿者:がんば  投稿日:2006年07月11日(火)20時29分58秒
 
392投稿者:あげる!!!  投稿日:2006年07月11日(火)23時04分05秒
早く〜!
393投稿者:  投稿日:2006年07月11日(火)23時17分17秒
あげて下さってありがとうございます!
そして励ましの言葉にも感謝です^^
なるべく更新ペースをあげるように頑張ります。

これからこの2人って所も結構あると思うので、楽しみに?待っていてくださいね!>388さん

この先、微エロ要素が含まれる予定なのでご注意ください。
明日には更新予定です。
394投稿者:あげぇ!  投稿日:2006年07月12日(水)06時09分54秒
がんばってぇ!!楽しみに待ってます!
395投稿者:あげぇ  投稿日:2006年07月12日(水)18時42分29秒
 
396投稿者:待ってます!!  投稿日:2006年07月12日(水)21時12分13秒
 
397投稿者:  投稿日:2006年07月12日(水)21時55分04秒
あげて下さった方々、ありがとうございます^^
凄く励みになります!
398投稿者: 投稿日:2006年07月12日(水)21時55分38秒
次の日も学校。
物凄い憂鬱。
普通の人は、青春真っ只中で楽しんでいるはずで、学校に行きたくてしょうがないくらいらしい。
私はそう思った事なんかないけど。

「でさぁーでさぁー、ちょっと勘違いしちゃっててさぁ、本当笑えるよね!」

甜歌の甲高くてうるさい声。
朝からイライラする。

「でも可哀想な気もするけどね、バーンズも。」

「まぁとりあえず、甜歌断れたからその事も一件落着ー♪」

コイツ…他の子にまで喋った。
399投稿者: 投稿日:2006年07月12日(水)21時56分06秒
「ちょっ、甜歌!!あんま広めないほうが良いよ?可哀想だから。」

「うん、そうだね。反省ー。」

反省とか言っておきながらも反省の色が見えない。

とりあえず今の流れから行くと、勇気にはちゃんと謝って断ったみたいだし。
どうにかなったみたい。
400投稿者: 投稿日:2006年07月12日(水)21時56分41秒
HRが始まるまで席でじっと待った。
するといきなり

「あのさ…俺のMD、お前の部屋に忘れてってない?」

「MD…?」

声を掛けてきたのは今一番関わりたくない人、勇気だった。

「もしかしたらって思ったんだけど…心中りないか?」

「…あっ、水色かなんかのじゃない?見たことないようなMDが置いてあった気がする。」

「多分それ!じゃあ、今日の帰り取りに行って良いか?」

そんな事で、今日の帰りは勇気が来る…
凄く気まずい。
401投稿者: 投稿日:2006年07月12日(水)21時57分03秒
「…」

案の定、帰りは無言。
と言うか、話しかけられても私は「うん」とか「そうだね」とか一言ばっかり。

「どうかしたか…?」

「ううん…」

勇気は一生懸命、私の顔を見ようとする。
けど、私は絶対に振り向こうとはしない。

「…俺さぁ、愛実の家行くの久しぶりだなって。」

「そういえばそうだったね。」

会話の弾まないところでやっとマンションまで着いた。
402投稿者: 投稿日:2006年07月12日(水)21時57分44秒
「俺、MDどこ行っちゃったのかって、思い出してみれば愛実の家だったか?みたいな。」

せっかく話しかけてもらってるのに全然返そうとしない。

「お邪魔します…」

玄関の鍵を開けて一緒に家に入った。
別に家まで来なくても良いんじゃないかって思うけど。

「これの事だよね?」

私のMDBOXの中に入れておいた水色のMDを取り出す。

「そそっ、これだよこれ。サンキューな!!」

「あっ、うん…」

「…なぁ、久しぶりだからもう少しあがってても良い?」
403投稿者: 投稿日:2006年07月12日(水)21時58分03秒
少しためらっている様子だった。
本当はこれ以上辛くさせたくない、私も諦めたんだから関わりたくない。
けど…

「良いよ。じゃあお茶持ってくるから…」

私は部屋を出て、お茶を取りに行った。
リビングには謙二郎が居た。

「アンタ帰ってきてたの?」

「今日部活なかったから。誰といんの?」

「別に誰だって良いでしょ。」

「…」

お茶を入れて部屋へと戻った。
404投稿者: 投稿日:2006年07月12日(水)21時58分55秒
「ごめんな、急で…」

「どうせ暇だったし、大丈夫。」

私は冷たくあしらった。
そこまでしているのに、勇気は嫌にならないのだろうか?

「ここ最近、やっぱ愛実が変わったって思うんだ…大丈夫か?」

「変わってないよ、何も…」

「…もし変わったとしても、愛実は愛実だから…俺は愛実が好きだ。」

急に顔が変わって、凄く真剣になった。
そんな事言われたって…もうダメなんだと思う。
これ以上私と居ないほうが絶対に良い。
405投稿者: 投稿日:2006年07月12日(水)21時59分16秒
「うん、そっか…ありがとう。」

「俺帰るな、気持ち伝えたかったんだ。ごめんな。」

「うん…じゃあそこまで送るね。」

玄関で靴を履いて、ドアを開けて外に出た。

すると何故か鈍い音がした。

「えっ…何この音?」

咄嗟に開けたドアをもう一度閉めた。

「今…鈍い音したよな?」

勇気の言葉に頷いて、もう一度開けてみる。
406投稿者: 投稿日:2006年07月12日(水)21時59分36秒
「ってぇー…こんな時に開くとか、タイミング良すぎだし…」

誰かが外でぶつぶつと言っている。

「ってか…公輝が何でここに居るんだ…?」

勇気の言葉に驚いてすぐそこに居る人を見た。
前田だった。

「あっ!!ごめん、私が開けた時に当たったんだ…」

「ったく…危ねぇな。ってか勇気、久しぶりじゃね?」

「あっ、あぁ…久しぶり…」

勇気は何が起こっているのか状況がわかっていないみたいで、呆然としていた。
407投稿者: 投稿日:2006年07月12日(水)22時00分00秒
「篠原、今謙二郎居るか?借り物返しに来た。」

「中に居るから…良いよあがっちゃって。」

「おう、サンキュー。」

私と前田の会話をただただ見ているだけの勇気。
私はなんだか、今の前田のほうが話しやすい。

下まで勇気を送っていって、別れ際に

「また…来ても良いか?」

「…うん。」

そう言うと、勇気は微笑んで帰っていった。
408投稿者: 投稿日:2006年07月12日(水)22時00分24秒
「お邪魔しました。」

後ろから前田の声が聞こえて振り向いた。

「あっ、いえいえ…」

「勇気と仲良いの?」

「まぁ…」

「もしかして彼氏とかだったりするわけ?」

ドキッとして体が震えた。
いきなり言われても…
409投稿者: 投稿日:2006年07月12日(水)22時00分43秒
「ははは、図星かよ。久しぶりにお前面白れぇ。」

「…まぁでも終わったから。ってか前田こそ里穂ちゃんと付き合ってるんじゃないの?」

「別れた?そりゃ、残念。…はぁっ?」

残念って…相変わらず冷たい奴。

「前に手繋いで歩ってるところ見た。これでお互い様?」

「うっせ…この年なんだからそうなっても当たり前なんだよ。」

「そうやって自分の良い方向に持っていくよね、いつも。」

二人して笑ってた。
久しぶりにこんなに笑った。
そしてこの人の笑顔も久しぶりに見た。
410投稿者: 投稿日:2006年07月12日(水)22時01分05秒
「背、高くなったね。前は私よりもちっちゃかったのに。」

「お前は田舎のおばちゃんかよ?ってか全然背伸びてねぇな。」

「うっ…うっさいな、伸びたいんだけど伸びないんだよ!!」

また前みたいに二人でバカみたいに話して、
笑い合って…
そんなバカやってられる時間が好きだった。
411投稿者: 投稿日:2006年07月12日(水)22時02分01秒
「俺、そろそろ帰るわ。」

「うん、また!」

「またコンビニで会ったときはよろしく!」

最後に中々見れないような笑顔で帰った行った。

思えば憂鬱な気持ちや悲しい気持ちを埋めてくれるのはいつも?幼馴染?だった。
江莉に限らず前田だって埋められる不思議な力がある。
?幼馴染?って関係がやっぱり好きだ。
近いようで遠くて、遠いようで近い存在…。
412投稿者:  投稿日:2006年07月12日(水)22時03分35秒
次の更新は明日か明後日の予定です。
413投稿者:マジさいこう!!  投稿日:2006年07月13日(木)17時44分31秒
気になる!
414投稿者:あげ!  投稿日:2006年07月13日(木)19時12分44秒
 
415投稿者:この小説  投稿日:2006年07月14日(金)16時07分49秒
すごく、いいです!!
416投稿者:あげ!  投稿日:2006年07月14日(金)17時21分43秒
       
417投稿者:あげ!!  投稿日:2006年07月14日(金)18時08分07秒
 
418投稿者:あげ  投稿日:2006年07月14日(金)18時08分53秒
   
419投稿者:あげ  投稿日:2006年07月14日(金)19時57分33秒
 
420投稿者:かいて  投稿日:2006年07月14日(金)21時42分42秒
 
421投稿者:あげ  投稿日:2006年07月14日(金)22時33分20秒
422投稿者:  投稿日:2006年07月14日(金)22時39分10秒
すごくあがってて自分でもびっくりしてます!!
あげて下さってありがとうございます。

最高ですか?本当嬉しいです、ありがとうございます^^
どんどん更新するので気になってください(笑)>413さん

そうですか?どうもありがとうございます!!
まだまだなのですが、これからも見守ってくださると嬉しいです。>415さん
423投稿者: 投稿日:2006年07月14日(金)22時39分30秒
「あっ…」

「また会ったな。」

夜、コンビニに入ろうとすると、横に前田が居た。
昨日の事もあったせいか、今度は近寄りやすい。

「いらっしゃいませー…って公輝に愛実ちゃん!!」

二人で店内に入った。
私は井出さんにペコッと頭を下げた。

「そこで会ったから、ちょっと来てみた。」

「さすが幼馴染だな!」

「うっせ…」

相変わらず少し照れくさそうに。
全然変わってないなぁ、性格は。
でも少し話しやすくなった?
424投稿者: 投稿日:2006年07月14日(金)22時39分49秒
前田はふらーっと雑誌の方へと歩いていった。

「あっ、愛実ちゃん!今日新作スイーツ届いたんだけど…どう?」

「もちろん欲しいです!!」

私は即答。
新しいデザートには目がない。

「俺もこう言うの好きだからなー…」

「おいしいですからね!!しかもキレイで!」

「だよね!愛実ちゃんは話がわかる!俺ちょっとパティシエとかにも憧れてたり…」

カップを見ながらそう言った。
この人ならなんでもできそうだなぁって思う。
425投稿者: 投稿日:2006年07月14日(金)22時40分23秒
「パティシエですか、似合ってますよ!!」

「マジ?ありがとう!!でも俺、夢いっぱいあるんだよなぁー。」

「井出さんならなんでもできます!!優しいし、やっぱり気持ちが大事なんです。」

すると井出さんは優しく微笑んでくれた。
426投稿者: 投稿日:2006年07月14日(金)22時40分43秒
「よし、帰るか…篠原どうする?」

「あっ、私もこれ買ったから帰るよ。」

もう帰る準備をしていた私。
ってか一緒に帰るの!?

「じゃあな、卓也。」

「お仕事、頑張ってくださいね!」

「あぁ、頑張るよ!ありがとう、気をつけて。」

そう言って、手を振ってお店を出た。
427投稿者: 投稿日:2006年07月14日(金)22時41分00秒
「寂しい?」

「はぁっ?」

いきなりの言葉にびっくりした。

「いや、彼氏と別れるのは。」

「…まぁね、意外と諦められないもんだよ。」

「振られた?」

「こっちが振ったようなもん。」

今までじゃ有りえないような会話。
気がつけば、前田のマンションの隣の公園に居た。
428投稿者: 投稿日:2006年07月14日(金)22時41分18秒
「てっきり振られたのかと思ったし。」

「何それ…どーせ、私に男が居る事自体おかしいですよ。」

「そりゃどうかな?」

私は真っ先にブランコに向かって走った。
けど、途中で意外な言葉が出てきてずっこけそうになった。

「…次はきっと凄い先だよ、誰かと付き合うのは。」

「それならそれで、良いんじゃね?」

「ってか、そっちはどうなわけ?」

前田の方を見ると、一瞬ビクッとなった気がした。
429投稿者: 投稿日:2006年07月14日(金)22時41分43秒
「…俺もはっきり言って、よくわかんねぇ。」

「結局さ、付き合ったらいつか別れる時が来ちゃうんだよね。」

「それがわかってるけど、最初のうちはそう思えない。」

「確かにね…」

前田がいきなり、私の方へと顔を向けた。
フッと笑い出した。

「なっ、何?」

「はは、お前とこんな話なんてすると思わなかったから。」

また二人して笑い出した。
確かにおかしい。
430投稿者: 投稿日:2006年07月14日(金)22時42分29秒
「じゃ、帰るね。」

「寂しいからって、変なことするなよ。」

「そんなわけないじゃん!!」

最後まで笑って私は帰って行った。
431投稿者: 投稿日:2006年07月14日(金)22時42分49秒

五月も下旬。
今頃みんなはワイワイうるさいくらいに騒いでるに違いない。
三年、中学校生活最後の修学旅行の真っ只中だと言うのに私は独り、家に居る。
退屈そうに。
でもあんな修学旅行には行きたくなかったのだから、結果良いとして。

ちょうど良い時期に私は足に少し深めの傷を負った。
もちろん、少しは痛い事もあるけど、あまり歩いている時は負担がない。
でも、細菌とかの問題で遠くに行くことは避けたほうが良いと言われて行かないことになった。

「…あんな修学旅行、誰が行くのよ。」

私は独り、鼻で笑った。
誰に言っているんだろう?
432投稿者: 投稿日:2006年07月14日(金)22時43分16秒
甜歌と同じ班だと言うのが一つ。
あのクラスだと言うのが一つ。
とにかくめんどくさいと言うのも一つ。

まぁ、良いじゃん。
もう参加してないんだから。

TVを付けるとちょうど12時だった。
するといきなり玄関から物音がした。
もう帰ってきたんだ、今日は謙二郎早いなぁ。

「愛実居る…?江莉が…」

謙二郎が江莉の手を引いて、家の中に入ってきた。
433投稿者: 投稿日:2006年07月14日(金)22時43分44秒
「江莉、どうかした?」

江莉は少し呼吸が乱れていて、整えようとしていた。
そんな江莉を見た謙二郎が代わりに話す。

「さっき猫が血だらけになって死んでるところ、江莉が見ちゃって…」

「あっ、そっか…江莉、血とかダメなんだもんね。江莉、落ち着くまでゆっくりしててね?」

江莉は昔から、血がダメで見ると呼吸を乱してしまう。
だから魚やお肉の血もダメ。

「あのさ、今日って江莉のご飯の分とかってない?」

「ちょうど今日は作りすぎちゃったし、江莉がよければ一緒に食べよっか。」

そう言うと、江莉は少し笑顔になってくれた。
そして謙二郎を見ると子供のように喜んでいる。
434投稿者:age  投稿日:2006年07月14日(金)22時53分42秒
435投稿者:あげ  投稿日:2006年07月14日(金)23時04分42秒
436投稿者:あげぇ!  投稿日:2006年07月15日(土)06時59分52秒
がんばって!
437投稿者:あげ  投稿日:2006年07月15日(土)10時28分04秒
   
438投稿者:あげ  投稿日:2006年07月15日(土)12時56分33秒
 
439投稿者:あげ!  投稿日:2006年07月15日(土)17時38分50秒
 
440投稿者:あげ  投稿日:2006年07月15日(土)19時03分38秒
 
441投稿者:かいて  投稿日:2006年07月15日(土)21時25分29秒
 
442投稿者:あげ!  投稿日:2006年07月15日(土)21時42分14秒
さいこーw
443投稿者:あげMAX  投稿日:2006年07月15日(土)23時08分44秒
 
444投稿者:age  投稿日:2006年07月16日(日)08時58分48秒
 
445投稿者:あげ  投稿日:2006年07月16日(日)12時44分31秒
 
446投稿者:age  投稿日:2006年07月16日(日)15時16分40秒

447投稿者:すごく面白いです!!  投稿日:2006年07月16日(日)17時16分49秒
続き頑張ってください!!
448投稿者:書いて!!  投稿日:2006年07月16日(日)19時00分01秒
 
449投稿者:  投稿日:2006年07月16日(日)19時10分32秒
いつもあげてくださってありがとうございます。

面白いですか!?どうもありがとうございます。
はい、みなさんの期待に答えられるように頑張ります^^>447さん

今は落ちてしまうので、更新はできませんが、今日中には更新しますので!
それまでお待ちくださいねw
450投稿者:あげ!  投稿日:2006年07月16日(日)19時41分43秒
待ってます!
451投稿者:あげMAX  投稿日:2006年07月16日(日)20時49分20秒
 
452投稿者:  投稿日:2006年07月16日(日)21時14分58秒
短時間なのに、あげてくださってありがとうございます^^
453投稿者: 投稿日:2006年07月16日(日)21時15分37秒
「ごちそう様でした。やっぱ、つぐちゃん料理上手いね!」

「スパゲッティーなんて茹でるだけだもん、誰でもできるよ!」

あれだけの量のスパゲッティーも三人で食べればすぐになくなった。
やっぱり、一人増えただけでも雰囲気も変わる。
いつも凄く不思議に思う事。

「じゃ、これから江莉と部屋で遊ぶから、邪魔すんなよー。」

「はいはい、わかってます。いいよ、どーせ出かけるもん。」

ちょっとムスッとしながらも部屋に戻って出かける準備をした。
454投稿者: 投稿日:2006年07月16日(日)21時16分02秒
支度も終えて、私はそのまま家を出た。
本当は学校を休んでいるようなものだから、家に居なきゃいけないのだけど…

「おっ、来た来た。」

「ちょっと早く来たつもりだったんだけど…もしかして時間間違ってた?」

「13:00ジャスト。俺、人待たせるの嫌だから、いつも早めに来てんの。よっしゃ、行くか?」

13:00…

普通ならみんな学校へ行ってる時間。
学生なんてここら辺を歩いてるはずのない時間。
455投稿者: 投稿日:2006年07月16日(日)21時16分40秒
前田も私と同じ、修学旅行を休んでいる。
理由は部活の大会が近いから。

「それにしても、違う学校なのに同じ日からなんてね。」

「しかも二人して休みかよ。」

「休んだくせして二人して散歩とかのん気だよねー本当。」

何て言うか、こんな脱力系な話だったり、他の人に話してもわからない話が多い。

「こんな二人で暇だからって何散歩とかしてんだよって話だよな。」

「それが意外と楽しかったりするよ、うちは。…って今のスベった?」

「完全にスベったな。」

「うわー…」
456投稿者: 投稿日:2006年07月16日(日)21時17分29秒
少し沈黙が続いた。
けど私はきっと前田が何か考えてるんじゃないかと思う。
発言するまで待った。

「…ってのは嘘な。俺も何だかんだ言って面白れぇ、お前と話すの。」

「だしょ?」

「でしょの間違いじゃね?」

「間違ってないから…」

こうやってふざけあったりできるのは前田しかいない。
457投稿者: 投稿日:2006年07月16日(日)21時17分55秒
最近はよくこうやって散歩する事が多い。
そう、私は君に会うために…

いつしか私は前田を親友らしく扱うようになった。
何でも話せる、何でも出来る…
でもやっぱり親友とは違う。
?幼馴染?なんだ…

でも幼馴染の方が近いから良い。
前田も私をそう思っているらしい。
こないだそう言ってくれた。
458投稿者: 投稿日:2006年07月16日(日)21時18分24秒
「あっ、そういえば今日、江莉が家に来たよ。」

「帰って来ねぇと思ったら、そっちに居たか。アイツ、本当に謙二郎の事好きみたいだな。」

「そんな事言ったら、謙二郎だってそうだよ。」

どうやら両想いってヤツらしい。
弟のくせして…
459投稿者: 投稿日:2006年07月16日(日)21時18分53秒
「江莉なんか、しょっちゅう寝言で?謙二郎?って言ってるし。」

「ははは、江莉らしいね。謙二郎も江莉の話ばっかだもん。」

「残念、残るはお前だけ。」

「もう良いんだって、恋愛はこりごり。私には合ってないんだってよくわかった。」

少ししょぼくれてそう言う。
本当に私だけが取り残されたんだ。
やっと現実を知った。

「…とか言って、俺も正直、里穂とは合ってねぇんだよ。」

「…何でいきなり?」

今までしょっちゅう自慢をしていたのに急にそんな事を言い出した。
460投稿者: 投稿日:2006年07月16日(日)21時19分11秒
「見せかけって言うか…俺、本当は里穂が好きじゃなかったんだって気づいた。」

「あんなに言ってたのになの?」

「ああ、周りから推されて付き合ったもんだし。最初は良いなと思ったよ、でも…」

「でも…?」

こんなことを話すのも珍しいなぁと思いつつも、不思議そうな顔をして私は聞いた。
この道を立ち止まることもせずに…
461投稿者: 投稿日:2006年07月16日(日)21時19分45秒
「確かに可愛いし、優しいし完璧だと思うけどな…何か違うんだよ。俺が無理してる気がして。」

「それわかるかも。私は簡単に言っちゃうけど、無理してるなぁって思ったら別れちゃうな。」

「やっぱ、お前もそうする?俺もそう考えてたから、今度切り出してみるかな。」

下を俯いていた前田がやっと前を向いた。
なんかわかるよ、その気持ち。
迷うんだよね、辛いよね…
自分の気持ちだけじゃなくて、相手の事も考えなきゃいけないから荷が重いんだよね。
462投稿者: 投稿日:2006年07月16日(日)21時20分08秒
「でもさ、私みたいに後悔しないでよ?まぁ、その後悔もそろそろなくなってきたけどね。」

「…わかってる。未練残さないようにな。」

そう言って私に微笑んだ。

君が辛いとき、苦しいとき、悲しいとき…
どんなときでも、私はずっと君を見守るよ。
なれるのなら?幼馴染?として君の心の支えになりたい…
463投稿者: 投稿日:2006年07月16日(日)21時20分32秒
私も前田に微笑み返した。

「…何だよ。」

「別にー…」

「変なの。」

「うるさいなっ、野球バカに言われたくないよ!」

君の元気な姿が見たいから、君の笑顔が見たいから…
今なら何とでも言える気がするよ。
何を言っても笑い合える気がする…
464投稿者:  投稿日:2006年07月16日(日)21時25分19秒
えっと、この話も大分中盤を突き進んでいますが…

幼馴染なのにまったく心を開くこともなかったのに、
徐々に徐々に愛実と公輝の仲は接近していますw

さて、これからの話では前にも言ったように微エロ要素が入ってきますので、ご注意ください;
では、長ったらしいこの話ですが、よければ最後までお付き合い、お願いします。
465投稿者:  投稿日:2006年07月16日(日)21時26分32秒
そーっと家に戻ってきた。
玄関のドアも音を出さないように家に入った。
今日はお母さんが居る…そんな気がしたから。
時間も20:00。
お母さんが居たら確実に怒られるから。

玄関の靴を見た。
けど、そこにはお母さんの靴らしきものは置いてなかった。
家を出る前と同じ、キレイに揃えてある、謙二郎と江莉のスニーカーしか見当たらない。
それと私の数々のスニーカー。

「こんな時間なのに、まだ江莉居るんだ。」

少しご飯の心配をしていた私。
ってこれじゃあ完全に主婦じゃん。
466投稿者: 投稿日:2006年07月16日(日)21時27分01秒
静かにリビングに向かう。

「……」

何かが変だ。
リビングの奥の謙二郎の部屋からは何一つ物音がしない。
気味が悪いと思いつつもそこからは動けなかった。

キッチンの水道から垂れ落ちる滴の音。
耳鳴りと言うか、錯覚のように聞こえる電子音。

私にはそれしか聞こえない。
謙二郎と江莉が気になるけど、直接その部屋に行こうとはしなかった。
467投稿者: 投稿日:2006年07月16日(日)21時27分25秒
私は足を全く使われないお母さんの部屋へと進めた。
お母さんの部屋は謙二郎の部屋と一枚の横開き扉で繋がっている。
罪悪感を感じながらもその扉をほんの少しだけ開いて、謙二郎の部屋を覗いてみた…

「嘘…」

私は小声で言った後、必死に自分の息を殺した。

見てしまった、私はあの光景を…目にはしていけない…
絶対に見てはいけないのに。

静かにその扉を閉めた。
何故かショックだった。
目に焼きついている、忘れたくても忘れられない。
…この事は…前田に話しても良い事なの?
468投稿者: 投稿日:2006年07月16日(日)21時27分43秒
次の日も、同じ場所、同じ時間に前田に会いに行った。
決意した、昨日あった事を話してみようと。

「ねぇ…少し変な話しても良い?って言うか聞いてもらって良い?」

私は深刻そうな顔をして言ってみた。

「は?…ああ、別に構わねぇけど。」

「…聞いた事、後悔しないでよね?」

前田は相変わらず不思議そうな顔をしていた。
私は深呼吸をして、ゆっくりと話した。
469投稿者: 投稿日:2006年07月16日(日)21時28分42秒
私が昨日見た光景…

今でも鮮やかに目に焼きついている。
そして音や声までも…

今まで、まだ子供に見えた謙二郎と江莉はその時、大人に見えた。
と言うよりも、私なんかよりも遥かに大人。
470投稿者: 投稿日:2006年07月16日(日)21時29分02秒
「謙二郎…私、謙二郎が好きだよ…?」

「ああ、俺もだから…江莉、愛してるよ…」

そう言うと唇を重ねてみたり、体に触れ合っていたり…
時に、甘い声やベットの軋む音が部屋に響く。
深夜のドラマで見る光景だった。私はいつもすぐに消してしまうけど。
そんな光景の一部始終を目の当たりにした。
後悔した…

もう子供じゃないんだ、この二人は。
確かにこの夜、二人は甘い時間を過ごし、愛し合っていた。
471投稿者: 投稿日:2006年07月16日(日)21時29分24秒
「へぇ…」

「へぇ…って何?あんな事してて、前田は何とも思わないの!?」

顔色一つ変えずに前田。
それに必死に何かを求めようとする私。

「バカじゃん、お前。」

「…どう言う事、それ?」

まったく私は理解できなかった。
あんな事、中学生がするようなものじゃない。
間違ってる。
少なくとも私はそう思う。
472投稿者: 投稿日:2006年07月16日(日)21時29分56秒
「…だってよ、面白半分とかじゃなかったんだろ?本当に、アイツらは愛し合ってた、ただそれだけの事。」

「…」

「まだ納得いかねぇの?…もう、アイツらも中学生なんだよ、責任くらい取ってやった事。
 本当に愛し合ってたら、したくもなって当然なんだよ。俺はそう思う。」

けど、前田の考えは私と違った。
少し考えてみた…
前田の考えは間違ってない。
ただ、私はそう思った事がなかっただけなんだと思う。
私の考えはずっと子供だった。
473投稿者: 投稿日:2006年07月16日(日)21時30分18秒
「…ごめん、私間違ってたよ。けどね、凄く心配だったんだ。だから…」

「…バカ、お前は心配しすぎ。もう子供じゃねぇんだよ、放っておいてやろう?」

「しょうがないじゃん…うん、そうだね。ってか、二人って隠れていちゃいちゃしてたのかな?」

「じゃねぇの?」

すると、また鼻で笑われた。
私は少しムッとした顔をした。
474投稿者: 投稿日:2006年07月16日(日)21時30分43秒
「でもよ…そんなに愛せる奴が居るって少し羨ましいよな。」

「まぁね。」

私も鼻で笑い返した。
話して良かった。
凄く軽くなった気がする。

ねぇ、私が重い気持ちのとき、君が私の心の支えなんだよ。
そうなってほしい…無理なのはわかってるけど…

「俺、里穂に言った。」

「そっか…」

「言えて良かった、このままでもしょうがねぇと思ってたから。」

私と前田は石ころを蹴り進めながら話した。
すると、いきなり石ころを変な方向に進ませて、もう取りにいけないようにされた。
475投稿者:  投稿日:2006年07月16日(日)21時31分11秒
「お前のおかげかもしれねぇ……ありがとう。」

「う、うん。あっ、大会頑張ってよ。」

「ああ、もちろん。」

不器用な前田は言葉に詰まったけど、久しぶりに聞いたかもしれない。
口にすれば短い単語。
でも意味は物凄く詰まっている?ありがとう?
その言葉を聞けるだけで心が温かくなる。


ありがとうはこっちの方。
いつも感謝してるよ。
476投稿者:age!  投稿日:2006年07月16日(日)21時51分34秒
477投稿者:あげぇえ!!  投稿日:2006年07月17日(月)06時27分10秒
いい感じぢゃん!!公輝と愛実!!!
がんばって
478投稿者:あげ  投稿日:2006年07月17日(月)13時13分55秒
あげ
479投稿者:あげ  投稿日:2006年07月17日(月)18時51分29秒
 
480投稿者:あげ  投稿日:2006年07月17日(月)20時03分58秒
あたしこの小説今のところ1番好きです。
続き待ってますので
少しずつ仕上げて下さいね。
待ってます。
481投稿者:あげZ!Z!  投稿日:2006年07月18日(火)06時56分05秒
 
482投稿者:あげ  投稿日:2006年07月18日(火)11時09分29秒
  
483投稿者:あげ  投稿日:2006年07月18日(火)15時11分41秒
 
484投稿者:あげ  投稿日:2006年07月18日(火)16時01分05秒
 あげます
485投稿者:ここまで面白い小説は、  投稿日:2006年07月18日(火)17時00分20秒
初めてです!!
これからも頑張るってください!
486投稿者:あげ  投稿日:2006年07月18日(火)19時34分35秒
 
487投稿者:あげ  投稿日:2006年07月18日(火)19時55分32秒
  
488投稿者:  投稿日:2006年07月18日(火)20時11分50秒
たくさんのあげ、本当にありがとうございます^^

はい、良い感じでいってますw
ありがとうございます、頑張ります。>477さん

本当ですか!?有り難いお言葉、どうもありがとうございます。
はい、本当にローペースなのですが(汗)しっかり仕上げます。>480

面白いですか!?これまた有り難いお言葉、本当にありがとうございます。
まだまだだと思っているんですが、そう言ってもらえるとますます頑張れますw
これからも頑張りますので、お付き合いお願いします。>485さん
489投稿者:尚@謙二郎視点です  投稿日:2006年07月18日(火)20時12分49秒
「江莉…」

ふと気がつくと、いつも俺は彼女の名前を呼んでいた。
自分に少し呆れながらも、彼女の事を思い出すと照れる。

―――江莉…―――

俺のこの世で一番愛しい人の名前。
俺は君を愛しすぎた。
でも、これで良かったんだよな?
周りからは絶対に気づかれないように、ここまでやってきたつもりだ。
と言うか未だに誰も気づいていないと思う。
愛実ですら…
490投稿者: 投稿日:2006年07月18日(火)20時13分17秒
いつでも笑って俺の隣に居てくれる。
彼女の笑顔、小さくて温かい手…君のぬくもりは忘れる事はできない。
もう俺は江莉が傍に居てくれなきゃダメなんだ。

今日は昨日、日曜日にあった遠足の振り替え休日。
愛実もやっと修学旅行と言う連休から明けて、嫌々学校へと出かけていく。

「…ったく、アンタは良いよね!休みの日だからってぐうたらできて!」

「…」

「って、寝てる奴に言ってもしょうがないか…あー、余計腹立つ。」

ずかずかと部屋に入ってきて、足早に去っていった。
491投稿者: 投稿日:2006年07月18日(火)20時13分42秒
俺は寝たふり。
誰に起こされようが絶対に起きない。
本当は起きているけどわざと返事もせずに。

―――ガチャン…

玄関から愛実の出て行く音がした。
俺は心の中で「いってらっしゃい」と呟いた。

ここまではいつもと変わらず、これから俺の日課が始まるところだった。

「よし、今日も来たか…」

いつも愛実が家から出て行って数分すると、誰にも気づかれないようにとある一人の男が玄関の前に現れる。
しかも、いつも何の行動もとらずにただそこで悩んだ顔をして立ち尽くしているだけ。
492投稿者: 投稿日:2006年07月18日(火)20時14分03秒
俺は愛実よりも遅く学校に行くことがほとんどだから、この男が玄関の前に現れるのを見るのが日課。
相変わらずいつもと様子は変わりない。
そして諦めたかのように立ち去ってゆく。

その男とは…

―――バーンズ勇気―――

きっと愛実に用か何かがあるんだと思う。
それがどんな用事なのかわからないけど。
だけど俺の見たところ、一回も朝ここで二人が出会った事はない。

愛実はいつも否定したけど、この二人はきっと付き合ってる。
学校にも何の噂も流れないけど、俺にはわかる。
隠してるだけだ。

そんな日課も終えて、俺は再び眠りにつく。
493投稿者: 投稿日:2006年07月18日(火)20時14分38秒
待ちに待ったこの時間。

俺は?幼馴染?としてではなく?彼氏?として江莉に会いに行く。
いわゆる「デート」ってヤツ?
まぁ、俺にとってはデートじゃなくても江莉に会えるだけで嬉しい。

「ねぇって、謙二郎?聞いてる?」

「ごめんごめん、俺ちょっと江莉に横顔に見惚れてた…なーんちゃって!」

「なんか謙二郎らしくない、それ!」

「だから冗談だって、俺がちゃんと言えると思う?」
494投稿者: 投稿日:2006年07月18日(火)20時15分24秒
冗談と言ってるけど、実は本当。
江莉に見惚れて話が聞けてなかった。
…恥ずかしい、俺なんかが真面目にそんな事言えるはずないんだ。
冗談と言っておきながらも、言ってしまった事に少し後悔した。
でも気持ちは本当。

「だから、さっきの話は?」

「ごめん…もう一回話して?」

「甜歌先輩居るでしょ?あのつぐちゃんの友達?…じゃないけど。」

友達と言うのか言わないのか迷っているらしい。
まぁ、あれだけ愛実は嫌がってたから、きっと友達とは言わないと思う。
495投稿者: 投稿日:2006年07月18日(火)20時15分45秒
「ああ、悪いけどあの人友達じゃないと思うけどね。で、それがどうかしたの?」

「それがね、聞いちゃったんだけど…密かに謙二郎の事狙ってるらしいよ?」

俺はそれを聞いてため息をついた。

「それ間違いなんじゃない?俺なんかが狙われるわけないじゃん。」

「そう?謙二郎、結構人気あるじゃん。」

「…あのね、俺が狙われてようと、人気だろうと、関係ない。」

そう言って俺は繋いでいた江莉の手をぎゅっと握った。

なぁ、江莉はわかってないの?
俺には江莉だけしか居ないって。
496投稿者: 投稿日:2006年07月18日(火)20時16分09秒
「だよね…だって困るもん、謙二郎が私の傍から居なくなっちゃったら。」

「それは俺だって同じ。あっ、あのさ…」

江莉は黙って首を傾けた。

「俺ら、大きくなったら…結婚できると思う?」

「謙二郎、幼稚園の子が言うセリフみたい…私はできると思う、ずっと一緒に居たいから。」

「ははは、だよな…じゃ、覚えてたら俺と結婚しよーな?」

少し照れながら冗談っぽく笑った。

自分で思う。
俺らってバカップルってヤツ?
でも今が楽しいから、面白いから、幸せだからそれで良いさ。
497投稿者: 投稿日:2006年07月18日(火)20時18分24秒
信号を渡ろうとして、無理にでも赤信号直前でこの長い横断歩道を渡ろうとした。
俺らは二人とも足が結構速いほうだからどうにか間に合いそうだけど。
その時、江莉のカバンから小さなキーホルダーが落っこちた。

江莉はそれに気づかず、仕方なく俺がそれを拾ってやろうと思った。
今は車も来ていない…と思った。

何にもまったく気づかず、俺は必死にその小さなキーホルダーを取ろうと思った。
中々取れなくて焦る…

その途端、江莉の叫び声が聞こえた。
俺はハッとして江莉の方を向いてみる。
何故か近くに居た江莉が遠い…
498投稿者: 投稿日:2006年07月18日(火)20時18分50秒
気がつくと俺は変な感覚に陥っていた。
下にはアスファルトが見える…宙に浮いている?

「謙二郎ー……!!」

江莉がそう叫んだときにはもう遅かった。

空中から今度は思いっきりアスファルトに叩きつけられた。

俺はやっとわかった。
トラックにに跳ねられたんだ…と。
もう衝撃で何が何だかわからなく、声も出ないし体も動かない。
生暖かいものが頭の地肌を通っていくのがわかる…

目も見えなくなってきた。
意識が朦朧とする中、江莉の大の苦手な血を目の前にして俺を必死に呼んでいるのが微かにわかる。
499投稿者:  投稿日:2006年07月18日(火)20時19分11秒
俺は最後の力を振り絞って彼女の名前を呼んでみた。

「江莉…」

この声は君に届かなかったのかもしれない。
けど、俺は君を一人には絶対にしないから…
孤独の辛さを一番わかってる君を。

微かに開いていた瞳を閉じ、目の前が真っ暗になった。
俺はこのまま深い眠りについてしまうのか?
俺はもうダメなのか?…否、そんなはずない。

ごめん、江莉…俺、恥ずかしいところ見せて。
少しだけ待ってて、すぐにまた会いにゆくから…
500投稿者:事故ちゃった・・・  投稿日:2006年07月18日(火)20時21分41秒
 
501投稿者:あげ  投稿日:2006年07月18日(火)20時28分39秒
 
502投稿者:どうなるんだ!?  投稿日:2006年07月18日(火)20時31分09秒
謙二郎!!
503投稿者:気になる!  投稿日:2006年07月18日(火)20時36分57秒
 
504投稿者:こりゃあまた  投稿日:2006年07月18日(火)21時06分42秒
いいところで〜〜!!!
505投稿者:気になる!  投稿日:2006年07月18日(火)21時31分03秒
どうなるん!?
506投稿者:生きててほしいな!!  投稿日:2006年07月19日(水)01時44分50秒
507投稿者:あげ  投稿日:2006年07月19日(水)07時52分31秒
 
508投稿者:あげ  投稿日:2006年07月19日(水)14時21分44秒
 あげっで
509投稿者:age  投稿日:2006年07月19日(水)18時03分59秒
age
510投稿者:あげあげ  投稿日:2006年07月19日(水)19時54分07秒
あげぇ
511投稿者:あげ  投稿日:2006年07月19日(水)20時30分53秒
あげあげあげ
ログ入りはしないでぇ!!!
512投稿者:あげ  投稿日:2006年07月19日(水)23時16分13秒
 
513投稿者:age  投稿日:2006年07月20日(木)07時02分36秒
514投稿者:あげ  投稿日:2006年07月20日(木)13時08分08秒
 
515投稿者:age  投稿日:2006年07月20日(木)14時44分54秒
age
516投稿者:あげ  投稿日:2006年07月20日(木)18時24分40秒
あげーる
517投稿者:あげ!!  投稿日:2006年07月20日(木)19時15分56秒
518投稿者:あげ  投稿日:2006年07月20日(木)20時56分01秒
  
519投稿者:あげます!  投稿日:2006年07月20日(木)21時37分53秒
 
520投稿者:あげ  投稿日:2006年07月21日(金)08時04分23秒
 
521投稿者:かいて  投稿日:2006年07月21日(金)12時40分14秒
 
522投稿者:羅夢  投稿日:2006年07月21日(金)15時03分49秒
まぢで続き楽しみなので
尚さん頑張って下さい!!
523投稿者:かいて  投稿日:2006年07月21日(金)17時05分13秒
かいてかいいぇ
524投稿者:age  投稿日:2006年07月21日(金)18時33分26秒
525投稿者:あげ  投稿日:2006年07月22日(土)08時32分53秒
 
526投稿者:age  投稿日:2006年07月22日(土)10時16分11秒
かいて
527投稿者:age  投稿日:2006年07月22日(土)12時37分32秒
あげまんぼ  え
528投稿者: 投稿日:2006年07月22日(土)17時30分18秒
頑張って下さい
529投稿者:あげ  投稿日:2006年07月22日(土)18時21分00秒
あげ
530投稿者:あげ  投稿日:2006年07月22日(土)20時31分27秒
 
531投稿者:あげ  投稿日:2006年07月22日(土)21時43分40秒
あげ  
532投稿者:あげ  投稿日:2006年07月22日(土)22時19分42秒
謙二郎ー!!!
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