このページは、@wiki で 2019年02月10日 03:49:34 GMT に保存された http://web.archive.org/web/20050420062857/http://ame.x0.com/tentele/050322162320.html キャッシュです。
ユーザがarchive機能を用いた際、@wikiが対象サイトのrobots.txt,meta情報を考慮し、ページを保存したものです。
そのため、このページの最新版でない場合があります。 こちらから 最新のページを参照してください。
このキャッシュ ページにはすでに参照不可能な画像が使用されている可能性があります。
@wikiのarchve機能についてはこちらを参照ください

@wikiはこのページまたはページ内のコンテンツとは関連ありません。

このページをキャッシュしたwikiに戻る

小説―Don'throwaway―
1小説―Don'throwaway― 投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年03月22日(火)16時23分20秒


 Don't  hrow away―――希望を捨てないで

 いつも君が言っていたよね

 まるで口癖の様だった

 そう言っている君の瞳は吸い込まれそうでしっかりとしていた

 でも僕にとっての希望は君だったんだよ―――――……?


2投稿者:めろんさいだー@ごあいさつ  投稿日:2005年03月22日(火)16時29分55秒
はぃ♪
先程まで、「小説 ―**桜雨**―」を書いていた『めろんさいだー』と申しマス。
えー、初小説で何かと至らない点もあったと思いますが、時々暖かい声援を頂き、
何とか完結する事が出来ました。
一応アドレスを貼っておくので、良ければまた御覧ください。
http://ame.x0.com/tentele/050204192911.html
この小説についてですが、主役はOB、OGです。
小説のジャンル的には前回と変わらず恋愛小説です。
それで、以下の事に当てはまる方はこの小説を読むのを遠慮して頂きたいです。
○死にネタ系は嫌だ
○めろんさいだーが嫌だ
○小説が嫌だ
○現役戦士じゃないのは嫌だ

それでは、今回もよろしくお願いします。
3投稿者:めろんさいだー@今回キャストゎ書きません  投稿日:2005年03月22日(火)16時37分38秒

「北海道から来ました。よろしくお願いします」

そう笑顔で言った君に僕は“ヒトメボレ”をしたんだ。
雪の様な白い肌。長く綺麗な黒髪。
見ているとこっちまで笑顔になれそうなその笑顔。
吸い込まれそうなその瞳。
全てがカンペキな君を見て落ちない男は居ないだろう。

そんな君が僕の隣に来て見せたあの笑顔。
今でも忘れない。

「よろしくね」

そう言ってあの笑顔を向ける。
僕はカーッと顔を赤らめたの覚えてる?
4投稿者:めろんさいだー@もう1個!  投稿日:2005年03月22日(火)16時39分14秒
忘れてましたっ!
えっと、私は卒業しましたヶど、まだ一応小学生でこの物語は中学生のお話なので
4月6日までは中学の中の時間割とか変な感じかもしれませんがそこら辺はご了承
下さい。
5投稿者:めろんさいだー@こっから“俺”になってマス  投稿日:2005年03月22日(火)16時44分45秒

そんな俺を見て君はクスクスと笑った。
僕が初めてかな?君が本当に笑った顔を見たのは。

「えっと…熊木君だよね?」

俺の名札をを見てそう言った君。

「あ、あぁ。熊ちゃんって呼んでな」

俺は何とか普通に喋る様に口を動かしたけれども、上手に喋れ無かった。
でも、君は今度は笑わず普通の笑顔でまた喋ってくれた。

「うん、分かった。私の事はゆっこって呼んでね」

そう言って君は黒板を見て授業に集中していた。
6投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年03月22日(火)16時50分52秒

授業が終わった後、ゆっこの周りにはたくさんの女子が集まって来て色々と喋って
いた。
男子はその光景を見ながらヒソヒソと話している。
俺もゆっこの笑顔を見ていた。

すぐにゆっこは人気者になって男子からも好評だった。
俺には到底届くはずの無い人に君は1日でなってしまったんだ。
でも、ゆっこは帰り道俺の所に走って来てくれた。

「熊ちゃん!学校案内してくれない?」

そう首を傾げて聞くゆっこ。
そんな顔で聞かれて断る事なんて到底無理だ。

「いいよ」

周りの男子が少しずつ俺とゆっこの元へ歩み寄って来た。
7投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年03月22日(火)16時57分37秒

「俵さん、俺が案内してあげるよ。コイツ寄ってくトコあるし。なあ、熊ちゃん」

そう嫌らしく俺を指差して言った奴、前田公輝。
まあ結構モテてるんだけど少々女たらしの所がある。

「あ、そうなの?」

ゆっこが潤んだ瞳が聞く。

「あ、まあ一応」

これはホント。
大事な所に行かなくちゃいけない。
でもこんなに早くなくてもいいけど。

「な?俺なら用無いし」

そう言った公輝の顔を1度見てからゆっこはもう1度こちらを向いた。
8投稿者:おぉ!熊有希!いいな  投稿日:2005年03月22日(火)16時57分46秒
あげ
9投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年03月22日(火)17時00分31秒
8さん>>ぃぃですヵ?ぁりがとぅござぃマス!最初は勇気くん&有沙ちゃんで書こ
     うヵな?って思ったんですヶどちょっとありがちぽかったんでそれに合
     う珍しい戦士コンビを選びましたw
10投稿者:熊ちゃんにゆっこ!  投稿日:2005年03月22日(火)17時03分38秒
懐かしいですね〜!更新がんばってください♪応援しとります^^
11投稿者:めろんさいだーさんって  投稿日:2005年03月22日(火)17時04分52秒
何でこんなに私の好きな組み合わせで書いてくださるのだろうw(たまたま)
頑張って下さい
12投稿者:めろんさいだー@ちょい落ち  投稿日:2005年03月22日(火)17時17分05秒

「それって今すぐ行かなきゃいけない?」
「いや、そんな事は無いけど…」
「だったら、案内してよっ!ね?」

そう言ってゆっこは俺の腕を引っ張った。
ちょっと意外。
大人しくてお嬢様っぽいゆっこが何か普通の女の子に見えた。

「うん」

俺はコクリと頷いた。
すると、ゆっこは今までに見た事無いぐらい明るい笑顔で微笑んだ。
その光景を見ていた公輝はつまらなさそうに帰って行った。
そりゃそうだろう。
今まで公輝の手で落ちなかった女は居なかったのだから。

「…で、ここが3年生の教室。これで全部案内したよね?」
13投稿者:めろんさいだー@返事して落ちます  投稿日:2005年03月22日(火)17時18分50秒
10さん>>確かに懐かしぃですねw応援ぁりがとぅござぃマス☆
11さん>>好きな組み合わせですヵ?ょヵったデスwぅちも前回、今回と好きな組
      み合わせなんですょ♪
14投稿者:めろんさいだー@戻りま?♪  投稿日:2005年03月22日(火)18時52分29秒

ゆっこは俺が案内した所、教室お手洗いでもジーッと興味深そうに見つめていた。

「まだ案内して無いトコあるでしょ?」

そう言ってゆっこは不思議そうな顔で俺の顔を覗き込む。

「え?職員室…準備室…図書室…」

俺が案内した所を1通り説明しようとした時、ゆっこが初めて思いっきり声をあげ
て笑った。

「アハハハッー!!」

その笑った顔を見ると、俺はゆっこがもっと近い存在に感じた。
もっともっと、身近な普通の女の子に見えた。

「もしかして、熊ちゃんってサボリとかした事ない?」

ゆっこは笑いすぎて目に涙を貯めながらもう1度俺の顔を覗き込んだ。
15投稿者:めろんさいだー@感想とヵ待ってマスw  投稿日:2005年03月22日(火)19時03分28秒

ゆっこの言っている事は大正解。
俺は入学して以来1度も“サボリ”なんてした事は無い。
でもゆっこもした事無いんじゃないの?

「一応した事無いけど…。ゆっこはした事あるの?」
「え?もっちろん!たーっくさんね!」

そう言ってまた笑顔を向けた。
いつもいつもゆっこは笑っていた。

「へー以外。」
「やっぱ?よく言われるー!」

この子はマイペースなんだろうか?
何か俺のペースまで狂いそうだ。

「ゆっこってよく笑うよね」
「うん!私はいつも笑ってなきゃね!」
16投稿者: 投稿日:2005年03月22日(火)19時05分51秒
すごいです。頑張ってください。いろ?参考にさせてもらってます。
17投稿者:10です  投稿日:2005年03月22日(火)19時09分31秒
熊ちゃんもゆっこもすごくカワイイです〜>w<vv続きが楽しみです!
18投稿者:梨架  投稿日:2005年03月22日(火)19時12分26秒
来たょぉーww
ゃっぱり上手いねぇー**♪
ぁっそぅ?小説のリクぁりがとぅ**♪
公輝×愛美になったょぉーww
19投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年03月22日(火)19時12分51秒

そう言ってゆっこは屋上へと続く階段をゆっくりと上って行った。
俺もその後に付いて階段を上っていった。
そして屋上のドアが見えるとゆっこは階段を急いで駆け上がって行った。
そして思いっきりドアを開けるとひんやりとした風が飛び出てきた。
その風を浴びてゆっこは屋上に飛び出して行った。
俺もその後をゆっくりと追う。
俺が屋上に入った頃にはゆっこは屋上で寝っころがっていた。

「ほら、熊ちゃんも追いでよ。気持ち良いよ」

ちょっと付き合うか…。
時間まだ大丈夫かな?
俺は腕に付けている腕時計で時間を見る。
それを見ていたゆっこが上半身だけ起こして、俺の方を不思議そうに見ている。
20投稿者:めろんさいだー@お返事w  投稿日:2005年03月22日(火)19時18分23秒
16さん>>すみません。感じが読めなかったので・・・。何て読むんでしょう?
       こんなんを参考にしてもらってぁりがたぃデス!
10さん>>確かに本物も可愛ぃですょねw続き、楽しみにしてて?さぃ♪
梨架>>ぃゃ?!梨架の方が上手ぃょ☆今ヵらもっヵぃ行くね♪

えっと、ココで今回の小説の目標を発表します(しなくていいよ)
ぇっと今回ゎミナサンに感動してもらえる小説を書ける様に頑張りますw
21投稿者:めろんさいだー@更新w  投稿日:2005年03月22日(火)19時24分55秒

「あ、何か用事あったんだよね?大丈夫?」
「ん、あまぁもうちょっとだけなら」
「良かった。じゃあここ、ここ!」

そう言ってゆっこは隣の空いているスペースの床をポンポンと叩いた。
俺は制服のズボンのポケットに手を突っ込みながらそこまで歩いて、そこに横にな
った。
すると視界にはどこまでも澄み渡る青空が広がっていた。
そよ風が俺とゆっこの髪を撫でる。

「ね?気持ち良いでしょ?」

そう言いながらゆっこは俺の方を向いた。

「あぁ」

それから、少し俺達は何も喋らずただ空だけを見ていた。
22投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年03月22日(火)19時37分16秒

それからもう1度ゆっこがこちらを向いた。

「私の事、遠い人だと思わないでね」

その声はさっきとは大分違うすごく悲しそうな声だった。

「どういう事?」

俺は一応意味が分かっていたけど思わず聞き返してしまった。
ゆっこはもう1度上を向いてそのまま口を開いた。

「私、熊ちゃん達と同じだから。よくお嬢様みたいって特別扱いされるけど、同じ
 だから」

俺は少し黙ってから口を開いた。

「分かってる」

そう言って俺も空を見上げた。
23投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年03月22日(火)19時48分46秒

そして俺は立ち上がった。
そろそろ行かないとな。

「俺、そろそろ行くから」
「あ、うん。待って!」

ゆっこも急いで立ち上がって俺の後を付いて走ってきた。
俺、何かゆっこに“ヒトメボレ”したって感じがしない。
帰り道ゆっこは休む事無くお喋りをしていた。
教室ではあんなに静かだったのに。

「ねえねえ!聞いてる?」
「あ、うん聞いてる」

正直言うと全然聞いてない。
女の子の話って聞いててもよく分かんないし。
悪いとは思ったけどやっぱ聞く気になれない。
24投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年03月22日(火)19時58分31秒

「ねえねえ熊ちゃん!これからどこ行くの?」
「あ?病院」

俺は一言そう答えた。

「病院?どっか悪いの?」
「違うよ。妹が入院してんの」

それを聞いたゆっこの顔はすごく悲しそうだった。
何かイケナイ事した時みたいな顔。

俺の妹は小さい頃原因不明の病気で倒れて今も入院してる。
ずっと入院してるから友達だって居ないから、俺が毎日学校帰りに病院によって
る。

「私も入っていい?」
「は?」
25投稿者:めろんさいだー@更新遅くてすみません!  投稿日:2005年03月22日(火)20時07分51秒
訂正です!
「私も入っていい?」は「私も行っていい?」です!

ゆっこの顔はすごく真剣でまた目が潤んでいた。
ウッ……そんな顔で見られたら断れないじゃんか。

「いいよ」
「やったー!」

そう言うとそれから病院に着くまでずっと跳ねて喜んでいた。
あの目は一種の作戦だったのか?
病院までの距離は以外に長く、最後の方になると、少し弱弱しかったけどもまだ喜
んでいた。
妹の病室の扉のドアの前に立つと俺はゆっこに注意ごとを言った。
気とつけないとゆっこは迷惑な事をしそうだったから…。

「いいか?病室では絶対に騒がない事!良い?」
「うん!」
26投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年03月22日(火)20時16分55秒

そうゆっこの返事を聞いてから俺は病室のドアを開けた。
そして一番窓際の所に向かった。
ふと後ろを振り返るとゆっこがキョロキョロと辺りを見回している。
俺は目で合図を送るとすぐにやめてまた歩き出した。

「七世、来たよ」
「お兄ちゃん!」

俺の妹、七世はとても嬉しそうな笑顔を見せて体を起こした。

「あれ?そちらの人は?」

七世が不思議そうにゆっこを見ながら言った。

「俵有希子です。今日転校して来ました。それで今日は熊ちゃん…いや、お兄さん
 に学校の案内をしてもらってて…ここにも無理して連れて来てもらったんで
 す。」

その言葉を聞いて七世はニコッとゆっこに笑いかけると、喋りだした。
27投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年03月22日(火)20時21分48秒

「私の事は七世って呼んで下さい。これからもお兄ちゃんを宜しくお願いしま
 す。」

そう言って七世はペコリと頭下げた。
ごく普通の人ならここで“こら!”って感じで怒る。
でも俺は怒らない。本当にお世話になると思うし。
その時七世が俺の方に向かって笑いながら手招きをしていたから、俺は七世の方へ
近づいていった。
すると今度は“耳、耳”と言うから耳を貸すと小さく“あんな綺麗な人が彼女だっ
たら良いのにねー”と嫌らしく言った。
だけど俺は顔を赤らめて何も言わなかった。
ここで下手に何か言ったらバレそうだったから。

「熊ちゃん、ちょっと私と七世2人きりにしてくれない?」

ゆっこが聞いてきた。

「別にいいよ」
28投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年03月22日(火)20時33分39秒

そう言って俺は病室の外に出る身振りをして隣のおじさんの元へ隠れこんだ。

「じゃあ、七世って呼ばせてもらうね。私の事もゆっこって呼んでね」
「分かった」

そう言う話し声が聞こえた後、しばらく沈黙が続いていた。

「あのね、七世」
「ん?」
「七世は病気らしいけど希望だけは捨てないでね」

その後、七世からの答えは無かった。
多分下を向いて色々考えてると思う。
ゆっこは返事を聞かずにそのまま話を続けた。

「私、昔ガンだったの」
「え?」
29投稿者:ε  投稿日:2005年03月22日(火)20時33分56秒
  
30投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年03月22日(火)20時36分08秒
29さん>>ぁげ、ぁりがとぅござぃます!

俺も七世と同じ気持ちだった。
あんなに元気良かったゆっこが昔ガンだった?
ちょっと信じれない…。

「後、半年しか持たないって言われた時、私諦めなかった。諦めないで希望を捨て
 ないで出来る事全部やった。そしたら完治して今こんなに元気。だから七世にも
 希望だけは捨てて欲しくない」

俺はただ、七世の返事をゆっこと共に待っていた。

「分かった。希望だけは捨てない。約束!」

そして2人の笑い声が聞こえた。
そして俺は場を見計らってまた病室の外から入ってきた様な身振りで七世の所へ行った。
31投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年03月22日(火)21時01分39秒

「あ、熊ちゃん。そろそろ私行くね」
「じゃあまた明日な」

ゆっこは笑顔で手をブンブン振りながら病室を出て行った。

「お兄ちゃん、ありがと」

七世がいきなりそう言って来たので俺は意味が分からなかった。

「何が?」
「ゆっこを連れて来てくれて。あの人すっごい楽しい!」

そう言った七世の笑顔は今までに見た事無いくらい輝いていた。
俺もその笑顔を見て自然に笑顔になれた。

「どう致しまして。また連れて来るよ」
32投稿者:めろんさいだー@落ち。感想とヵめっちゃ待ってマス♪  投稿日:2005年03月22日(火)21時03分50秒

それから、俺は七世の夕食の準備をして片付けをし、家に帰った。
家に帰るともう時計は8時を指していた。
いつもこんな生活だからこの時間は当たり前。
まあ、今日はゆっこと色々してたからちょっと遅いけど。

台所に入って母さんが作ってくれた夕食をチンする。
俺の父さんは居ない。小さい頃に離婚したから。
その為、母さんはとても大きな会社に入って毎日朝から晩まで働いている。
だから、俺は毎日母さんの手作りのご飯を食べれているだけでも感謝しなきゃいけ
ない。

夕食を終えると宿題を終え、風呂に入り、部屋で携帯を開けた。
中2で携帯は校則違反だが、ほとんどみんな携帯を持っている。
メールの送り主は…見た事無いアドレス…。
33投稿者:めろんさいだー@こんにちゎw  投稿日:2005年03月23日(水)11時03分13秒

【From】[email protected]
【Title】こんばんゎ♪
 熊ちゃん、こんばんゎーwゆっこだょ☆公輝くんからメルアド教えてもらったの
♪♪私のはこれだからしっかり登録しといてねw
でゎ、また明日ーw

…。
なーんか不陰気違うんだよねー…。朝と。
朝は何か俺より大人びてるって言うかしっかりしてるって感じだったのに
今はすっごいやんちゃって言うか…。ねえ。

そう思いながらも俺はアドレス帳に“俵有希子”と言う名前を追加した。

―*―*―*―

「おっはよ熊ちゃん!」

俺が歩きながら漫画を読んでるといきなり前に現れたゆっこ。
だが、朝からそんなテンションが高くない俺は
34投稿者:めろんさいだー@更新w  投稿日:2005年03月23日(水)11時09分17秒

「はよ」

と言いながら大きな欠伸をした。
それを見てゆっこは俺と何か話したいのか俺の漫画を横から覗き始めた。

「何?」

俺が眠そうに聞くとゆっこはクスッと笑って、俺の髪の毛を触った。

「熊ちゃん、寝癖たってる」

そう言って俺の寝癖をツンツンと触り始めた。
コイツはかまって欲しいのか?
んー…謎だ…。
35投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年03月23日(水)11時13分37秒

そんな事を考えながらも相変わらず真剣に漫画を読み続ける俺。
隣でウキウキと歩いているゆっこ。
周りから見たら何か変な感じなんだろうな。

だけど、だんだんと学校に近づくとゆっこは大人しくなり、昨日の朝の様にお嬢様
っぽくなった。
それが気になった俺は漫画を鞄にしまい、ゆっこに耳打ちをした。

「どうして、そんな変わるの?」
「んー…あんまはしゃいでるとウザイって思われそうだから」

じゃあ、俺にはウザイって思われてもいいんですかい。
俺はまたツカツカと早足で歩き始めるとゆっこも少し小走りで後を付いてくる。
アナタはピクミンですか?と聞きたくなるくらい。
36投稿者:めろんさいだ@ちょいご飯落ちです;  投稿日:2005年03月23日(水)11時18分44秒

教室のドアを開けると公輝が真っ先にゆっこの所に走ってきた。
公輝がゆっこに挨拶するとゆっこも得意のプリンセススマイルで返した。

「お前ってもしかして多重人格?」

俺が準備をしながら聞くと、ゆっこは何か気づいた様な顔をしてから、準備をし始
めた。

「よく言われるー!授業参観の後とかお父さんに!」

そう人差し指を立てて大きな声で喋るゆっこはホントにちっちゃい子供みたいだっ
た。
授業の時間は真剣になって勉強するくせに、休み時間になると何かと口を動かす。
でも、俺以外の生徒にはお嬢様っぽく。
よくこんなに色んな事が出来るなとある意味関心。
37投稿者:マコ☆  投稿日:2005年03月23日(水)15時29分03秒
新しい小説ですね!
今回も頑張って下さい!
38投稿者:ハッピー  投稿日:2005年03月23日(水)17時02分07秒
新しい小説?じゃぁ前のは終わったんだ。今から見に行くよ!!
でも・・・死ねた?それじゃぁ私はえんりょうしようかな・・・?ごめん!!
死ねたは嫌かも?!でもレスはしに来るよ。チョットだけ読んだりもできたらする(耐えられる限り)
39投稿者: 投稿日:2005年03月23日(水)17時32分38秒
こんにちわww
めろんさいだーサンの小説は上手いですね。

第一作目の愛美ちゃんには、頑張って新しい人を見つけてほしいです(^^\)

第二作目のゆっこちゃんは可愛らしいですネ、なんかお似合いカップルって感じです…。

とにかく、めろんさいだーサンの小説はとても面白いので、頑張ってくださいねっ!
40投稿者:めろんさいだー@ぉ返事w  投稿日:2005年03月23日(水)19時13分36秒
マコ☆さん>>はぃ!頑張りマスwカキコぁりがとぅござぃマス☆
ハッピーさん>>ぅん、前のは終ゎったょw結局恋ゎ実らなヵったヶド・・・。
         んー死にネタってのゎバトロワみたぃな感じの死にネタじゃなぃヵ
         らハッピーさんでも大丈夫だと思ぅょ
39さん>>また?、漢字読めなくて数字でゴメンナサィ。確ヵに見つけて欲しぃデスネ
       w(あんたがやったんでしょ
       本物も可愛いですヵらネーwぁんまィメージ壊さなぃ様に頑張りマス☆
       カキコぁりがとぅござぃました!
41投稿者:めろんさいだー@ちょぃと更新w  投稿日:2005年03月23日(水)19時18分56秒

授業が始まると、俺になんか一言も喋りかけてこないでゆっこの目は黒板とノート
を往復していた。
1時間目が終わるとゆっこは俺の制服の袖をクイクイと引っ張って、俺を呼んだ。

「何?」

俺がちょっと眠そうに答えるとニヤッと笑って俺に耳打ちをして来た。
俺もちょっと耳をかたむける。

「次の時間さ、サボらない?」

そしてゆっこは俺の耳から口を離してまたニヤッと笑う。
それに対して俺は無表情で

「ヤダ」

と即答した。
正直言って俺の成績は良くも無く悪くも無くって言う感じ。
だからサボりなんかしたらもちろん、成績はダメだ。
42投稿者:ハッピー  投稿日:2005年03月23日(水)19時22分18秒
了解!!じゃぁ今から全部読みます!!(ぅわ〜大変やわぁ)
43投稿者:めろんさいだー@何かゆっこ可愛いw  投稿日:2005年03月23日(水)19時28分04秒

でもそんな事で諦める奴じゃない。
その言葉を聞くと少し口を尖らしてまた制服の袖えをクイクイと引っ張って、気を
引いていた。
そして、何かひらめいたようでまた笑った。

「だったら、今日七世んとこ行ってあげないよ」

そう言って嫌らしい笑みを浮かべるゆっこ。
まるで勝ち誇った様な顔をしている。
でも、七世ゆっこ連れてかないと落ち込むだろうな。

「わーったよ」
「よし!偉い偉い!」

そう言ってゆっこは俺の寝癖が立っている髪をまた撫でた。
俺はそれを止めようともせず、完全無視した。
ゆっこは少し悲しそうだったけどすぐにまた元気よく立ち上がって俺の手をつかん
で廊下に出た。
44投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年03月23日(水)19時35分28秒
ハッピーさん>>ぁりがとぅ!無理して読まなくてぃぃヵらねw

「ちょっ!」

そう言って俺はゆっこの手を振り払った。
この光景を誰かに見られて勘違いされたら困る。

「あ、ゴメンゴメン!」

ゆっこは一度驚いた顔をしてから、手を見て気づいた様で急いで手を離した。
そこで俺はある事を思い出した。
俺は付き合ってやるんだからちょっとぐらい得点が無いとな。

「ちょっと待った」

ゆっこは進めようとしていた右足を止めて俺の方に向き直った。

「何?」
「あんさー、行くとこ俺が決めていい?」
「全然オッケー!ともかく学校内から出ようよ」
45投稿者:w  投稿日:2005年03月23日(水)19時36分03秒
w
46投稿者:z  投稿日:2005年03月23日(水)19時37分24秒
z
47投稿者: 投稿日:2005年03月23日(水)19時38分06秒
48投稿者:めろんさいだー@45さん&46さんぁげどぅもw  投稿日:2005年03月23日(水)19時43分42秒

そう言ってゆっこは今度は俺の手を握らずまた走り出した。
俺も走らずに早足でその後を追う。
校門に行くともうゆっこはしゃがんで手招きをして待っていた。

「どしたんだよ?しゃがんじゃって」

俺がそう聞くと、ゆっこは口に人差し指を当てて、“シーっ”と口で言っていた。
俺は何なのかと思い、周りを見渡していると校長と教頭が煙草を吸いながら何か話
していた。
どうせ、俺達生徒のくだらん話でもしてるんだろ?それともパチンコか。

「熊ちゃん、走るよ!」

そう言ってゆっこが走り出した。

「お、ちょい待てよ!」

俺もその後を今度も追いながら走るとゆっこが後ろ向きに走っていた。
すると、ゆっこの後ろには1人の男子生徒が居て…
49投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年03月23日(水)19時55分53秒
何かカキコできない・・・
50投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年03月23日(水)19時58分56秒
ゎー普通のコメはできるのに・・・
何故小説だヶがっ!?
51投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年03月23日(水)20時01分42秒

ドンッ

やっぱりぶつかった。
それに気づいた校長と教頭がこっちに向かって走ってくる。
ヤバイ!
そう思った俺は思わずゆっこに手を差し伸べた。

「え?」
「ほら、早く!」

そう言うとゆっこは俺の手をしっかりと握り締めて立ち上がった。
校長と教頭はかなり老いているからまだまだ追いつかない。
俺達は全速力で学校から離れた所まで走った。
52投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年03月23日(水)20時05分48秒
何か、1回は出来たんですけどまた出来なくなっちゃたんで今日ゎもう落ちます・
・・。
また明日たくさん更新するので!
53投稿者:age....  投稿日:2005年03月24日(木)11時32分59秒
54投稿者:ハッピー  投稿日:2005年03月24日(木)13時35分27秒
読んでみました。
55投稿者:ε  投稿日:2005年03月24日(木)13時37分01秒
  
56投稿者:めろんさいだー@お返事w  投稿日:2005年03月25日(金)16時42分42秒
53さん&55さん>>ぁげ、ぁりがとぅござぃマス☆
ハッピーさん>>ゎー、ぁんな駄作を!?ぁりがとぅござぃマス。めっちゃ嬉しぃデス!
恋愛物書くつもりだったんですヶど、友情物みたぃになっちゃ
         ってましたね((汗
57投稿者:めろんさいだー@更新w  投稿日:2005年03月25日(金)17時00分28秒

「はぁはぁ…」

俺らは学校からかなり遠く離れた所まで全速力で走ってきた。
後から校長達が追ってくる気配も無い。

俺は横で息をきらす、ゆっこをただ見ていた。
俺、体育だけは得意なんだよなぁ。
だからこれくらいで息切れはし無い。

「ありがと」

そう息を整えながらゆっこが言った。

「何が?」

俺は何の事か分かっていたけど、ちょっとからかい半分でそう聞いてみた。
すると、ゆっこはクスッと笑ってから喋った。

「これ」
58投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年03月25日(金)17時12分26秒

そう言いながらゆっこは俺と繋いでいる左手を挙げた。
俺はニコッと笑うとその手を離した。
いつまでもやってると恥ずかしい。

それを見たゆっこは“あ”と言う顔をしてから自分の靴紐を結び始めた。
そして勢い良く立ち上がった。

「よし!行こう!」

そう言ってゆっこはもう1度俺の手を握った。
俺はそれはそれをさっきの様に振り払った。

「いいじゃん?変な意味は無しで。じゃないと…」
59投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年03月25日(金)17時17分38秒

俺はゆっこが喋り終わる前に返事を返した。

「へいへい」
「よし!」

そう言ってゆっこは俺の冷えた手を温める様にギュッと握った。
俺もそれに答える様にギュッと握り返した。
するとゆっこは俺の顔を1度見てニコッと笑った。

「じゃあ、行こう?」
「うん」

そうして俺は足を進めた。
歩いている間ゆっこはニコニコしていて、その笑顔がまた可愛かったりもする。

「ホントにお前ってよく笑うよな」
「うん!だから前にも言ったじゃん?私はいつも笑ってなきゃって!」
60投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年03月25日(金)17時35分27秒

ホントにゆっこが泣いた時の顔って想像つかない。
いくら考えたって笑ってる顔しか出てこなくて…

「ねえ、どこに行くの?」

そうゆっこに聞かれた俺はゆっこに負けないぐらいの笑顔でニコッとした。

「青空の○○」

ゆっこはそれを聞くとムーっとした顔をした。
○○の内容を知りたいらしい。
俺が本当に言おうとした事。
“青空の丘”
まあ、正式には森を入っていた崖の用な所なんだけど。
とっても、楽しい思い出がたくさん詰まってる。
61投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年03月25日(金)17時42分26秒

「○○って何よー!」
「○○は○○」

そう俺は即答で返す。
嫌らしい笑みを浮かべながら。
今度は俺が勝ち誇った様な笑みを見せてやった。

「お楽しみ!」

そう言って俺は少し歩く足を速めた。
あの森に行くにはかなり時間がかかる。
今日1日授業をサボるのは覚悟の上だ。
だが、早く行かないと、帰るまでに日が暮れてしまう。

「っつーかさ、うちら結構歩いてんのに全然着く気配無いんですけど」

そう少し起こり気味で前を向きながら喋るゆっこ。
62投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年03月25日(金)17時59分49秒

その顔を見ると少し噴出しそうになる。

「ゆっこがサボるって言ったんじゃん?」

俺も決してゆっこの顔を見ずに前だけを見て足を進めた。
それからゆっこは返事をせずにひたすら足を進めた。
まだ今は春だが、これだけ歩くと暑い。
ゆっこと握っている手も汗ばんできて離したくなる。
だけど、俺は空いている手で額の汗をぬぐいながら、その手だけは離さなかった。
離したくなかった。

そうして学校では3限目が始まるであろう頃にあの森が見えてきた。

63投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年03月25日(金)18時05分49秒

森からは冷たい空気が流れてきた。
その風が俺の額から流れる汗を冷やす。

「ここ?」

そう初めてゆっこが俺の方を向いて言った。
俺も今度はゆっこの顔を見て答えた。

「そう、ここ。でも、まだこっから歩くよ」

それを聞いたゆっこは少し残念そうな顔をした。
そして無くなりそうなツバをゴクリと飲み込んでお互い、足を進めた。
ここは一応東京。
でも以外に森はある。
東京は普通ならかなり暑いが、森の中はまるでクーラーがかかっている様に寒い。
だが、今の俺らには丁度良くていつのまにか額の汗も消えていた。

少し歩くと暗い森の中から一筋の光が見えてきた。
64投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年03月25日(金)18時12分34秒

それを見て俺もゆっこも自然に進める足が軽くなる。
どんどんと進むと。
光がパァッと俺らの顔に当たった。

「ここ?」

今度はさっきよりも元気良くゆっこが聞いた。
俺も笑顔で

「そう、ここ!」

俺はそう言うと目の前に広がる青空を見つめた。
もちろん下は街だけども、ここから見る空は何か違う。
思い出も…あるし。

横を見るとゆっこも俺と同じ様な事をしていた。
そしてゆっこの瞳には綺麗な青空が写っていた。
65投稿者:めろんさいだー@一旦落ち  投稿日:2005年03月25日(金)18時20分26秒

もちろんその顔は笑顔で…。
どこか見た事ある顔で…。
昨日も一緒に居たから見た事あるのは当たり前なんだけど、もっと…
もっと前から見たことある様な顔。

そうだ。
ここ、青空の丘に初めて来た時だ…。

それは、7年前…。
俺は幼稚園の年長だった。
その時から俺はどこか大人しくてあまりみんなと喋らなかった。
だから、“イジメ”をされてた。
そんな時、俺は昼休みにコッソリ幼稚園を抜け出して色々とさまよっていた。
そしてその時、初めてこの森に入った。
少し不安もあったけど、何か引かれる物があって。
少しずつ身長に足を進めると、今日の様に一筋の光が見えた。
そして、俺は走って走ってその光に近づいた。
66投稿者:ハッピー  投稿日:2005年03月26日(土)10時18分37秒
がんばれ!
67投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年03月27日(日)20時40分59秒
ハッピーさん>>はぃ!頑張りマス♪ハッピーさんも頑張って!

今ヵらちょぃとダヶ更新シマス☆★
68投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年03月27日(日)20時55分44秒

そして、俺の目の前に広がった光景は眩しい太陽。
目が離せなくなる様な青空。
まるで、違う世界に行った様だった。

俺はともかくスゴイって思って、崖の落ちる寸前の所まで近づいた。
そこから、少しだけ下を見て大きく空気を吸い込んだ。

その時、後ろでガサガサって音が鳴って。
俺は思わず振り返った。
後ろには青々とした草が揺れていた。
俺は臆病で怖くなって、地面にペタンと腰を落とした。
そしてその草を見ていると、1人の女の子が出てきた。

その女の子は、秋なのにキャミソールとショートパンツの髪をバサッと下に下ろし
た女の子だった。
その子は寝ていた様で大きな欠伸をしてから、伸びをしていた。
そして、俺に気づいた様で興味深そうに四足で近づいて来た。
69投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年03月27日(日)21時17分05秒

俺は、手を使って少しずつ少しずつ後ろに下がる。
でもそんな事御構い無しに、その子は近づいて来る。
嬉しそうな笑顔で。

でも、俺があまりにも嫌そうな泣きそうな顔をしたためか、その子は一回俺と同じ
様にペタンと座った。
そして頬をふくらまして見せた。

「どうして逃げるの?」

その子は一度空を見上げてからもう1度俺を見た。
その顔は少しスネている様な顔だった。
70投稿者:めろんさいだー@  投稿日:2005年03月27日(日)21時23分48秒

俺は何も答える事が出来なくてただ、怯えていた。
その、様子を見ていたその子はもう1度俺の方を向いた。

「まっ、いいや!あなた、名前は?」
「くっ熊木翔」

俺はその子の事を注意深く見ながらもそう恐々答えた。

「ふーん」

そう言ってその子はゴロンと草の上に横になった。
俺は正座までとはいかないが、キチンと座ってただその子を見ていた。

「どうしたの?熊ちゃん」

その子はそう俺の方を向いて不思議そうに言った。
熊…ちゃん?
71投稿者:めろんさいだー@落ちます  投稿日:2005年03月27日(日)21時29分41秒

「熊ちゃん?」
「そっ!熊木翔だから、熊ちゃん!」

そう、その子は眩しい太陽に負けないくらいの明るい笑顔でそう言った。
熊ちゃんか…。

「ねえ、私の名前は聞いてくれないの?」

そういってその子は体を起こした。

「あ、うん。君は何ていう名前なの?」
「教えてあげなーい!」

そう言うとその子はニコッとしてまた、草の上に横になった。
何だよ。
だったら聞かなきゃよかった。
それを見ていたその子はもう1度体を起こして、俺のすぐ傍に座った。
72投稿者:ε  投稿日:2005年03月27日(日)21時30分04秒
  
73投稿者:ハッピー  投稿日:2005年03月28日(月)20時18分45秒
最近来てない?カナ?ごめんね
74投稿者:めろんさいだー@来ましたーw  投稿日:2005年03月29日(火)17時42分32秒
最近ぁんまり来れなくてスミマセン!
色々とぁって・・・

72さん>>ぃっつもぁげて下さってくれてる方ですヵ?ぁげぁりがとぅござぃマス
        ☆★
ハッピーさん>>ぃぇぃぇ!いつも来てくれてぁりがとぅ♪
75投稿者:めろんさいだー@更新します♪♪  投稿日:2005年03月29日(火)18時02分43秒

俺も、今度は逃げなかった。
何か大丈夫かなって気がしたから。

「希望」
「は?」

その子は一言そう言った。
“希望”って。

「私、希望って言葉大好きなの!」

そう言って、その子は勢い良く立ち上がった。
そして、1回深呼吸をしてから、長い髪を靡かせながらこっちを上から見下した。
76投稿者:ハッピー  投稿日:2005年03月29日(火)18時09分45秒
来てるカナ?まぁよくパソコンするしね。読んでる小説はほとんどカキコするんだ。
77投稿者:めろんさいだー@感想とヵ待ってます★  投稿日:2005年03月29日(火)18時11分55秒

「希望って書いてひかりって読めるんだよーっ!!」

そう言いながら、その子は近くに咲いていた小さなピンク色の花近づいた。
俺はただ何も言わずにその子を見ていた。
何て言ったら良いのかよく分かんなかったから。

「だから、私の事はひかりって呼んでよ!」

その子はそう言ってその花を摘んでそう言った。

ひかり…ねぇ。
俺はそう思いながらも“分かった”と返事をした。

「ねー、またここに来てくれる?」

ひかりは、クルクルとその花を回しながらスネた様に言った。
78投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年03月29日(火)18時20分10秒
ハッピーさん>>来てますょーwぅちゎ、読んでてもカキコしなぃ小説とヵ結構ぁ
         るなぁー・・・
         これヵらゎ、カキコしょー♪

俺は黙っていた。
またここに来るかどうかなんか分からない。
幼稚園抜け出して来たの今日が初めてだし、ここに来るまでの道のりなんか覚えて
無いし。

「ねえ、来てくれるの?」

そう顔を近づけたひかり。

ドキッ――――……

俺、何か変な感情ひかりに持ってる?
79投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年03月29日(火)18時38分15秒

俺は赤らめた顔をひかりに見られないように、少しだけ顔をそむけてポツリと返事
を返した。

「分かった」

そう言って俺は少し顔をひかりに向けて様子を伺った。
ひかりは俺が少し顔を向けた瞬間に俺の方に両手を乗せて俺を揺らした。

「やったー!じゃあ、明日も来てね!待ってるから!」

そう言ってひかりは右手を思いっきり振って帰っていった。

一体何なんだろう?
“ひかり”とは何なんだろう?
俺にとって“ひかり”とは何なんだろう?

俺は青々とした草の上に寝っころがりながら、そんな幼稚園児らしく無い事を考え
ていた。
80投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年03月29日(火)18時51分38秒

それから、毎日俺はあそこに向かった。
俺が行くといつもひかりはもう居た。
いつも、あそこに行くと2人で大きな木に登って空を見ていた。
その木から見る空はまた格別で。
また、ひかりと見るととっても楽しくて。
この時間が一番好きだった。

「ねー、熊ちゃん?」
「何?」
「2人で、何か思い出作らない?」
「思い出?」

俺がそう答えると、ひかりは木から勢い良く飛び降りた。
そして下から俺を眩しそうに見上げながら、手まねきをした。
俺は、恐々ゆっくりと木を降りた。
その様子をひかりはおもしろそうに見ていた。
81投稿者:めろんさいだー@落ち  投稿日:2005年03月29日(火)19時00分33秒

俺がやっとの事から木から降りると、ひかりは俺の手を引っ張って崖から落ちそう
な寸前の所まで連れて行った。

「そっ!思い出!」

ひかりは得意の笑顔で俺にそう言った
ちょっと…おもしろそうかな?

「じゃあさ、ここに名前とか付けない?」

俺が人差し指を立ててそうひかりに聞くと、ひかりはパァッと顔を輝かせた。

「それ、私も思ってたー!大賛成!」
「じゃあ、何にする?」

俺がそう言うと、ひかりは辺りをキョロキョロと見渡して、最後に空を見つめた。
俺は、その時“青空の丘”なんて良いなーって思ってたけど、言わなかった。
昔から自分の意見を出すのは苦手だったから。
82投稿者:比奈  投稿日:2005年03月30日(水)17時30分02秒
あげます。
83投稿者:めろんさいだー@ちょぃ更新♪  投稿日:2005年03月30日(水)19時36分35秒
比奈さん>>ぁげ、ぁりがとぅござぃます!!

俺は口を開かずにひかりの方を見ていた。
ひかりはかなり真剣に考えていた様で顎のしたに拳をつけて、長い時間黙ってい
た。
その、間暖かい春風が吹く音が聞こえる程静かだった。
いつも、ひかりは何か喋っていたからこんなにシーンとしているのは初めてかもし
れない。
暫くたって、ひかりが拳を開いてさっきの俺の様に人差し指を立ててこちらを向い
た。

「青空の丘ってどうよ?」
「え?」

ひかりが俺と同じ事を思ってるなんて…。
何かスゴイかも。
84投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年03月30日(水)19時45分15秒

俺は、少しだけ嬉しくてニコッとした。

「賛成!」
「よし、じゃあ青空の丘に決定ー!!」

そう言って、その日はいつもより長く青空の丘に居た。
何かちょっぴり、俺が偉くなったみたいで嬉しかった。

その日、家に帰るとお母さんに花火大会の事を聞いた。
普通花火大会と言うと夏のイメージがあるけど、決して春にやってはいけないと言
う事は無い。
それに、この地域では毎年春の桜が散る頃になると、花火大会をする。
何故かは知らないけど。
85投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年03月30日(水)19時58分32秒

花火大会…か。
ひかり…誘ってみようかな?
青空の丘からなら、特等席並に花火がよく見えるし。
よし、決めた!
その翌日、俺はひかりよりも先にそこに青空の丘に着いてようと、いつもより30
分ぐらい早く家を出て、いつもより早足で青空の丘に向かった。
でも、息を切らしてたどり着いた場所にはもうひかりが木の上に居た。
コイツ…毎日いつからいるんだ?

「あ、熊ちゃーん!今日は早いじゃん!!」

そう言って、ひかりはよっっと木の上から飛び降りて俺の元へ駆け寄ってきた。
俺は、そのひかりのの横をすりぬける様にして、俺は木に向かった。
俺は木の降りるのが遅ければ、登るのも遅い。
早めに上っておかないと、ひかりに笑われる。
まぁ、俺が少し先に登りだしただけで、ひかりはすぐに追いつくけど。
86投稿者:めろんさいだー@回想長ぃなぁー・・・  投稿日:2005年03月30日(水)20時05分30秒

俺がもう少しで登り終わるっと言う所でひかりに追い越されてしまった。
俺は力なくそこから登りきると、ひかりの横に座った。

「で、早い理由は?」

ひかりが細い白い腕を組んで俺に聞いた。

「ひかり…、花火大会見ない?」
「え?」

ひかりは一瞬驚いて嬉しそう様な顔をしてから、すぐに曇った顔になった。
やっぱ…俺とは嫌なのか?

「んー…」
「イヤ?」

ひかりが何か悩んでる顔をしている時に俺は更に追い討ちをかける。
スゴク気になったから。
87投稿者:めろんさいだー@ぁー今年も天てれ終わりヵ・・・  投稿日:2005年03月30日(水)20時12分16秒

「良いよ!」

そう言ってひかりは笑顔で言ってくれた。
でもどこか…どこかその笑顔は今までの太陽の様な笑顔では無くて、雨雲の様な笑
顔だった。
今にも雨が降りそうな…。

「じゃあ、花火大会の時この木で待ってる!」

そう言ってまた笑った。
俺も、それにつられる様に笑ったけどひかりがあんな笑顔だったら、俺だっていい
笑顔は出来なかった。
88投稿者:めろんさいだー@落ちます・・・  投稿日:2005年03月30日(水)20時18分00秒

そして花火大会当日

俺は、別にお祭りに行く訳じゃないから普通の服装で青空の丘に向かった。
だけど、その日だったんだ…。
七世が倒れたのは。
俺は、お母さんやお父さんと一緒に救急車に乗り込んだ。
病院に行くと、意識がもうろうとした七世が俺を呼んだ。

「お兄ちゃん…行ってよ…」
「え?」

ひかりと俺の関係を知ってるのは七世だけだった。
七世は誰にも教えないで秘密にしていてくれた。
だから今七世が“行ってよ”って言っている意味はひかりの所に行ってあげてよっ
て事なんだと思う。
でも、七世がこんな状態なのに…。
お母さんやお父さんは涙を流しながらも俺の事を不思議そうに見ている。
89投稿者:めろんさいだー@何か幼稚園児っぽくない・・・  投稿日:2005年04月01日(金)16時01分29秒

俺は、もう1度視線を七世に戻すと七世は少しだけ微笑んでいた。
額は汗でビッショリなりながらも、必死に“私は大丈夫”って言いかける様に…。
俺は、七世の願いを無視していいのだろうか?
七世は俺の瞳を見て、コクリと頷いた。
俺は、お母さんやお父さんの止める声を無視して病院を飛び出した。

時計は持ってないから、今何時かは分からないがだいぶ約束の時間に遅れてる。
早くしないと花火大会が終わってしまう。
俺は、山に入ってからも必死に汗を流して走った。
青空の丘には…ひかりの姿は無かった。

「遅かったのか…」

俺は、仕方なく1人で木に登った1番最初ここに登る時よりは大分早く登れる様に
なった。
枝を背もたれの様にして、花火を見ようとすると背中にクシャッとした物が当たっ
た。
90投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月01日(金)16時24分56秒

俺はすぐさま、体を起こして後ろの枝を見た。
枝を見ると、ピンク色で可愛くたたんであるメモ用紙が、貼り付けてあった。
今にも、はがれ落ちそうなそれを俺は落とさない様に慎重に枝から取り外した。
中は…ひかりからの手紙だった。
***
熊ちゃんへ
ゴメンネ
今日 実は私違う街に行くの
今 私にはお母さんもお父さんも居ないから
小学校からおばさんとこに行くんだ
でも きっと戻ってくるから 約束
後 私熊ちゃんの事
大好きだよ
              ひかりより
***
91投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月01日(金)16時39分32秒

“大好きだよ”
俺だって………!!!

俺はそのピンクのメモ用紙をクシャッと握り締めて、ポケットに入れた。
そして木を飛び降りた。
ちょっと待てよ…
俺飛び降りれたじゃんかよっ!!
俺は下で木を見てニコッと笑ってから、木に向かって手を大きく振った。

ひかりの家を知っているワケでは無い。
どこに行ったら良いか分かっているワケでも無い。
だけど、走った。
何故かひかりが居る所を知っている様に…。

俺の足が連れて行ってくれた場所は、とある高級住宅街。
今は夜だから電気がポツポツと付いているだけで、外に出ている人は警備員意外居
ない。
俺は警備員に見つからないように、ポストの裏やゴミ捨て場に隠れながらも進ん
だ。
92投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月01日(金)16時59分18秒

幼稚園児で小さいし、更に小柄な俺は警備員に1度も気づかれる事も無く進んだ。
ひかりの苗字を知っているワケでは無かったが、引越し車が止まっている所が、
1つ以上もあるワケが無い。
この、高級住宅街はこの地域ではかなり有名な大きな住宅街で入り口から出口まで
がかなり長い。
俺が進んでも進んでも引越し車がなかなか見つからない。
少し出口が見えて来ても中々見つからなかったから、少し後ろを振り返りながらも
進んだ。
すると、1番出口に近い家に1つの大きな引越し車を見つけた。

その、家の前には少し年配の女性と男性、薄手の長袖と長ズボンを履いた髪の長い
女の子が居た。
多分…あれがひかりだと思う。
いつもは、キャミソールにショートパンツだが容姿が何故か同じに見える。
俺は、その一家が高級車乗り込もうとしていた時に物陰から飛び出した。

「ひかり!!」
93投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月01日(金)17時14分58秒

そう叫びながら女の子の元へ駆け寄ると、その子は振り返った。
やっぱりその子はひかりだった。

「くっ熊ちゃん!!??」

その様子を見ていた、2人の大人が俺をギロッと睨みつけて来た。

「あなたね?この子をこんな目に合わせたのはッ!!!!近寄らないで!!」

そう言ってその女性は俺の頬をバシッと叩きつけた。
こんな目って俺…ひかりに何かしたのか…?
俺は赤く腫れ上がった頬を右手で抑えながらももう1度ひかりを見た。

「この子はアンタのせいでこの子は病気になったんだからッ!!!」
「え?」

俺がその1文字を言い終わるか終わらないぐらいにその女性はひかりを高級車に、
押し込んだ。
94投稿者:ハッピー  投稿日:2005年04月01日(金)17時22分44秒
来たよ!!あげっち
95投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月01日(金)17時31分13秒
ハッピーさん>>ぁげ、ぁりがとー☆★

俺が車に駆け寄ると、車は勢い良く出口に向かって走り出した。
嫌だ…離れたくない……!!!
俺は車に向かって全速力で走った。
車の窓が開き、ひかりがこっちを向いた。

「熊ちゃん!!私熊ちゃんの事大好きだからッ!!」
「俺も!!!」
「それと、私の本当の名前……」

その続きは聞こえなかった。
俺がどれだけ走っても車はどんどん前に進んで離れていってしまった。
96投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月01日(金)17時48分07秒

これが、俺がここで作った大事な重い大きな思い出…。

「熊ちゃんってば!!」
「んあ?」

俺は気づくと、オレンジ色の空を見つめる様に草の上に寝っころがっていた。
隣には、不思議そうに俺の方を見ているゆっこが居た。

「熊ちゃんってば、ここに来てからずーっと寝てるんだもん!つまんないじゃ
 ん?」
「わりぃわりぃ」

どうやら、俺はサボリにココに来てそれからずーっと寝ていたみたいだ。
そのおかげで、ゆっこは退屈していたらしい。
膨れっ面をしている。

「ま、いいやっ!コレ見てーッ!!」

そう言ってゆっこが両手で持ってきたものは、花で作った冠の様な物だった。
97投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月01日(金)18時10分01秒

「へー作ったの?」

俺が少し手で触りながら聞く。

「うん!熊ちゃん長い時間見てたから、いっぱい作った!!」

そう言ってゆっこは自分の後ろから10個ぐらいの花冠を両手で抱えた。
よくこんなにも作る気になったもんだ……。

「はい!熊ちゃんにもあげるッ!!」

そう言ってゆっこはその中で1つをつかむと俺の頭の上に乗せた。
98投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月01日(金)18時19分29秒
ちょぃと落ちます・・・
99投稿者:あげちゃいますw  投稿日:2005年04月01日(金)23時11分21秒
熊有希好きw
100投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月02日(土)10時45分14秒
99さん>>ぁげ、ぁりがとぅござぃます!!
       熊ちゃんとゆっこ2人共ヵゎぃぃですょね♪
101投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月02日(土)10時55分03秒

「ちょ、やめろよっ!おいっ!!」

そう言って俺は頭に乗せられた花冠を払いのけた。
それを、見ていたゆっこはちょっぴり寂しそうにその花冠を拾った。

「ってかさ、今日は七ちゃんとこ行かないの?」
「七ちゃん?」
「そっ!七世だから、七ちゃん!」

ふーん。
ってか、ヤバ!!
もう、夕方じゃん!?
早く行かねえと、間に合わねえよ!

「おい、ゆっこ行くぞ!!」
「は、へ、え?あ、ちょい待ってよ!!」
102投稿者:ハッピー  投稿日:2005年04月02日(土)10時56分20秒
昨日来てくれてありがとね☆返事するの忘れてた!!ごめんね
103投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月02日(土)11時12分19秒
ハッピーさん>>全然良いですょ!!ぅちもぁんま行ってなヵったし・・・

ゆっこは花冠を腕にすべて通すとスカートに付いた草を払いながらこっちに走って
来た。
走っている間にもどんどんと日は暮れていって、もうすぐで、日が沈み終わるぐら
いの時に病院についた。
病院では走っては駄目だから、ゆっくりとでも早く、七世が居る病室に向かった。

「七世、遅くなって悪かったな」

俺達が七世の所の行くと、七世はベットの上に横になりながら窓の外を見ていた。
そして、俺がそれをこばむように窓の前に立つ。

「七ちゃん、コレ、プレゼント!!」

そう言ってゆっこが差し出したのは、さっきまで腕に通していた花冠。
七世はそれを懐かしそうに見つめていた。
七世も元気だった頃は暇があると作ってたな…。
104投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月02日(土)11時21分57秒

「有難う!コレ…、何処に置こっか?」
「あ、私看護士さんに大きいお皿みたいなの貰って来るね!」

そういってゆっこはパタパタと足音を立てて、病室を出て行った。
七世もそれを見える範囲まで、首を伸ばして笑顔で見ていた。

「今日はどうしたの?何かいつもより大分遅かったけど」

七世が、長い黒髪を整えながら俺に聞いた。
何か本当の事言うと、七世スゴイ驚きそうだな。
俺がサボったなんて…。

「青空の丘に行ったんだ」

七世は、髪を整えていた手を止めてゆっくりと下に降ろした。

「え?学校終わってから?」
「いや、授業サボった。1日」
105投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月02日(土)11時39分49秒

七世は血相を変えてすごく真面目な顔になった。
まあ、元から真面目でおしとやかな感じなんだけどね、七世は。

「え……、ホント?」
「ホント」

俺が1言そう恥ずかしそうに答えると、七世はニコーッと嫌味そうに笑った。

「やったじゃん!これでお兄ちゃんも中学生っぽくなった!」

そう言って七世はポンッと思いっきり俺の肩を叩いた。
サボりしないと中学生じゃないんですかい。
俺は、その叩かれた肩を痛そうにさすりながら、チラッと七世の方を見ると、七世
はまるで自分の事の様に嬉しがっていた。
106投稿者:さゆりん♪  投稿日:2005年04月02日(土)11時41分36秒
めろんさいだー>>2作目もいい調子ですねぇ↑
ぅちのの小説も応援してもらったので…めろんさいだーの、
小説も応援します↑頑張って下さい☆
107投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月02日(土)11時50分45秒
さゆりん♪>>ゎービビットビックリですww
        来てくれてぁりがとぅ!!さゆりん♪も5作目最後までぃぃ感じ
        で終わったじゃん♪♪
        また6作目も見にくねーww
108投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月02日(土)11時58分22秒

「たっだいまー!!」

そう言ってゆっこは花冠が丁度入るぐらいのお皿に水を入れて持ってきた。
走ってきたので、今にもその皿を落としそうだった。

「おい、借り物なんだから大事に扱えよ」
「あーゴメン」

そう言ってゆっこは七世の隣にある机の空いている所にそのお皿を置いた。
そして、その中に花冠を浮かべた。

「ねえ、こうすると綺麗でしょ?」

そう言ってゆっこはふわふわと浮かんで少し揺れている花冠をじーっと見ていた。
七世も、時々ゆっこを見ながらも花冠を見ていた。
俺は、そんなに見る気になれなかったけど。
109投稿者:おれんじ  投稿日:2005年04月02日(土)12時01分31秒
わ―w初めて読んだんですけどw
熊ゆっこちゃんはなんか久しぶりって感じでいいですねえw
2人とも可愛いwてかwこれからもひそかに応援してますので、頑張って下さいませw
110投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月02日(土)12時04分16秒
ゎー読まれちゃいました♪
最初ゎ勇気くん、有沙ちゃんで書こうヵなーって思ったんですヶど、何か在り来た
りっぽかったんで・・・
応援ぁりがとぅござぃますー☆
頑張りますぜーww
111投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月02日(土)12時10分01秒

「ねえ、お兄ちゃんそろそろ帰らないとヤバイんじゃないの?お嬢さん連れてるん
 だから」

そう言って七世はゆっこをチラッと見てから、微笑んだ。
あー、確かにヤバイかもね。
もう7時ぐらいだし。俺はいいけどさ。

「じゃあ、もうそろそろ行くよ。じゃな」
「バイバーイ!!」

そうゆっこが大きく手を振ると七世は笑顔で小さく手を振っていた。
病院を出ると、歩きながらゆっこが鞄の中をゴソゴソとあさっていた。
112投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月02日(土)12時17分46秒

俺が、ポケットの手を突っ込みながら振り返って興味深そうに見ても、無視するか
の様に中を探り続ける。

「何探してんの?」
「え、あ、んとねー……あったー!!」

そう言ってゆっこは鞄の中からピンク色の折りたたみ携帯を取り出した。
なんだ、携帯かよ。
それから、ゆっこは電話をかけて相手に何かペチャクチャと喋ってから電話をまた
しまった。
俺は、それからツカツカと歩いていこうとしたらゆっこが呼び止めた。

「あ、待って熊ちゃん!」
「何だよ、遅れるよ」
「大丈夫、ここで待ってりゃ遅れないから」

そう言ってゆっこはニコッと意味ありげに笑った。
ここで待ってりゃ遅れないって何を待つんだよ。
113投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月02日(土)12時31分02秒

俺は仕方なくゆっこの隣に立った。
珍しく、ゆっこは静かでその何かを待っている間1言も会話は無かった。
15分ぐらいすると、何処かで見覚えのある様な黒い車が見えた。
あれは…ひかりが引越しの時に使った車だ…。
もしかして…ゆっこがひかり……?

「どうしたの?熊ちゃん。早く乗りなよ」
「あ、あぁ。お前んとこって金持ちだな」

そう言っておれは車に乗り込んだ。
車の中は丁度いい温度に設定してあって、椅子もふんわりとしていた。

「お前って昔…ここら辺に住んだ事って無いよな?」
「え?分かんない。私、昔病気で…その症状の1種みたいな感じで、小学校から前
 の記憶無いんだ…」
「あ、そう…なんだ」

それから、車内の空気は一気に重くなり、誰も1言も口にしなかった。
114投稿者:めろんさいだー@何か100突破してるーw  投稿日:2005年04月02日(土)12時44分23秒

病気…?
本当にゆっこはひかりなのかもしれない。

「熊ちゃん、着いたよ」
「ありがと。じゃ、また明日な」

そう言うとゆっこは笑顔で車の中から手を振っていた。
俺も、笑顔では無いが手を振替した。

家の中に入ると前と同じ様にまた、母さんが作ってくれた夜ご飯を食べて自分の部
屋に戻った。
こうして、飯を食ってベットに横になっている時間はかなり楽。
115投稿者:めろんさいだー@落ち  投稿日:2005年04月02日(土)13時04分09秒

***

次の日、俺が学校への道をまた漫画を歩きながら読んでいると、ゆっこが横から、
ヒョコッと現れる事は無かった。
楽だったけど、少し…寂しかったかな。

教室に行くとゆっこが走って来た。
今日は、早かったんだ。

「くーまちゃん!おっはよ!!」

そう言ってゆっこは満面の笑みで挨拶をした。
116投稿者:あげ  投稿日:2005年04月03日(日)16時11分10秒
 
117投稿者:更新しないの?  投稿日:2005年04月03日(日)19時51分10秒
 
118投稿者:あげ  投稿日:2005年04月04日(月)18時10分56秒
 
119投稿者:めろんさいだー@ぉ久しブリデス♪  投稿日:2005年04月05日(火)10時23分26秒
116さん&118さん>>ぁげ、ぁりがとぅござぃます!!
117さん>>更新遅くてすみません!!

新天てれ始まりましたねーww
ぅちゎ、ちょぃとぁんま好きになれそぅぢゃなぃデス・・・((汗
まぁ、でも天てれゎ応援シマスョ♪♪
でも、MTKが短ぃのゎヤダなー・・・
また、新人サンのキャラが分かって来たら、小説出したり、次回作の主役にしてみたぃと
思ぃマス。
出して欲しい戦士がぃたら、言って下さぃねw
OBでもぃぃので。
120投稿者:めろんさいだー@更新w  投稿日:2005年04月05日(火)10時36分59秒

「おはよ」

そう言って俺はまた冷たく接してしまった。
少しチラチラと気にしながら、ゆっこを見ていたがあまり気にしていない様だ。

「よっ、おはよ!」

そう言って俺の肩を思いっきり叩いた男はド・ランクザン望。
自分の事をモテてるって思ってるらしいが、別にモテていない。
いわゆる、ナルシスト。
でも、本当の事を言うと本気で悲しむから言わないでいる。

「これ、掲示板に貼っといてくんない?」

そう、望が俺に渡した紙は部員募集とマネージャー募集の紙の束。
俺らが入っている部活はサッカー部。
普通に考えれば、結構部員が居そうな部だが、俺らの学校は違う。
男子のほとんどが野球部に入っている。
121投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月05日(火)10時51分43秒

その理由。
それは、学校一モテる部活だからだ。
野球部には、モテる男子の2トップが居る。
1人は、前にも言ったが女たらしの前田公輝。
もう1人は、学校一モテる男、井出卓也。
勉強は学年トップ、スポーツも学年トップ、ルックスは学校トップ。
全てがカンペキな彼にはファンクラブも出来ている。
ちなみに、俺の妹七世と付き合っている。

七世は病院生活を送っているが、1年に6回程学校に行って交流会を行っている。
どうやら、1回目の交流会の時に井出が七世に人目惚れしたそうだ。

「熊ちゃん、コレ何?」
「あぁ、部員とマネージャー募集の紙」
「マネージャーか…」

そう言って何か考えているゆっこ。
少し嫌な予感がする。
122投稿者:vsfdv  投稿日:2005年04月05日(火)10時52分58秒
―――――――――――――――――ss――――――――――
123投稿者:めろんさいだー@122さん、ぁげどぅも♪  投稿日:2005年04月05日(火)11時00分09秒

「私やるっ!」

やっぱり……。

「お前、本気?」
「本気本気ッ!」

そう言ってガッツポーズを上下に揺らすゆっこ。
まあ一応望に相談してみないとな。
俺は、教室の端っこで女子を口説いている望を呼んだ。

「おい、望」
「んあ?」

女子の所から後ろめたそうにこっちに望が歩いてきた。
124投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月05日(火)11時06分00秒

「何だよ熊ちゃーん。せっかく、レディを誘ってたのにー」
「ゆっ…いや、俵がマネージャーやるってさ」

駄目って言ってくれ…!
俺が、そう心の中で祈りながら望を見る。

「俵さんがっ!?もちろん、大歓迎!」

そう言って望は愕然としている俺をよそに、ゆっこの元へ歩いていった。

「これから、よろしく頼みますよ。マドモワーゼル」

そう言ってゆっこの下に跪くとうっこの右手を取ってキスをした。
望は周りの男子に睨まれている事に気づくと、そそくさとまた女子の元へ戻って行
った。
125投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月07日(木)14時48分22秒
ゎー、この前ゎ勝手に落ちてすみませんでしたっ!!
ホント、出して欲しい戦士が居たら言って下さいなww
しつこいですが・・・・
コメゎると嬉しぃんですょ♪♪
新人ゎまだ出せなぃヵもしれませんヶど、その他ならokです☆★
もちろん新人でもぃぃですょww
でゎ、更新しますww
126投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月07日(木)14時58分54秒

ゆっこは望がこちらを見なくなるまでは、プリンセススマイルで望の顔を見てい
た。
そして、望がこちらを見なくなると、急いでこっちに走ってきた。

「わー、どうしよう熊ちゃん!!ランクザンにキスされちゃったよー!!!」

そう言って、ゆっこはスゴク嫌そうな顔をしながら、右手を俺の前でちらつかせ
た。

「あのな、せめて“ランクザン”って呼び方はやめろよ」
「あー、じゃあ望くんで良い?」
「俺に聞かれてもなぁ」

そう、まだ準備もしてない間にゆっこと喋っていたら、チャイムが鳴ってしまっ
た。
俺は、先生が来るまでにそそくさとノートを提出して準備をし、席に付いた。
ゆっこを見ると、未だ嫌そうに見つめながらもそのままにしていた。
まぁ、拭く程嫌じゃないだろうし。
127投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月07日(木)15時08分29秒
ゴメンナサイ!!
ちょっとしか更新してませんけど、中学の新入生テストの勉強しなきゃいけないん
で落ちます・・・
128投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月08日(金)17時08分02秒
来ましたww
コメ待ってます♪♪

そして、放課後。
1年が居る、北館から小柄な少年が俺ら2、3年が居る本館に走って来たらしい。
廊下では女子のキャーキャーとした声がガンガンと俺の耳に響く。

「ねー、あれー誰ー?」

そう少し語尾を延ばして聞くゆっこに俺は少し腹が立ってしまった。
何でも、さっさと片付けようとする俺は、のんびりが大の苦手だ。

「その、わざとやめろよ」
「あ、バレた?でさ、誰な訳よ?」
129投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月08日(金)17時25分33秒

ゆっこが、リュックサックを背負い、俺の机に両手をつけて聞く。

「学校のプリンス」

そう言って俺は、荷物がどっぷりと入った鞄をよっと背負った。
今日は、授業が長かった為、教科書も多い。

「プリンス……ねぇ」

そう言ってゆっこは、教室を足早に去ろうとする俺の後ろを追った。
だけど、俺が出ようとする丁度その時、その小柄な少年。
が、俺の前に立ちはだかった。

「熊木先輩。俺、今日部活が長引きそうで七世んとこ行けないと思うんで、コレ、
 渡しといてくれませんか?」
130投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月08日(金)17時54分50秒

そう言って、俺に1通のシンプルな手紙を渡したのは、学校のプリンス、
“井出卓也”
今だに、教室から女子が顔を除かせたり、井出を指指してニヤけていたりする。

「分かった。相変わらず、スゴイ人気だな」
「あ、はぁ、まぁ…。熊木先輩には負けますけどね。では、俺はここで」

熊木先輩には負けますけどねって俺1人もファン居ないぞ。
井出は、周りに居る女子を気にする事も無く、小走りでそそくさと北館に戻って行
った。

「それで、彼方はプリンスのお友達でいらっしゃって?」

そう、ゆっこが元から高い声を更に高くして、まるでお金持ちの奥様の様な身振り
素振りで俺の横にやって来た。
俺はそれを無視して、スタスタと校庭のサッカーゴールへ向かった。
131投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月08日(金)18時05分05秒

俺がサッカーゴールに向かってもゆっこは俺の後ろに付いてくる。

「おい、どうして付いてくるんだ?俺、今から部活なんだけど」
「だって、私マネージャーだよ?」

あっちゃー。
まじで、やる気だよ、この人は。
俺は、肩を落としながら、トボトボとサッカーゴールに向かった。

コートに入ると、数少ないメンバーが俺の元…では無く、ゆっこの元へ勢い良く、
笑顔で走って来た。

「俵さんが、マネージャーなんて嬉しいなー」
「よろしく頼むよ」

等の声が次々とゆっこの元へ飛び交う。
132投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月08日(金)18時14分27秒

俺は、ゆっこの方を見ようともしなかったが、多分またプリンセススマイルで返し
ている。
部活中、ゆっこはコーチから色々と説明を受けていた。
メンバーが少ないとはいえ、準備はそれなりに大変だろう。
それに、多分学校のプリンセスのゆっこがこのサッカー部のマネージャーになった
と言う事を聞きつけば、少なくとも数名の男子はサッカー部に所属する。

「熊ちゃん、久しぶりに一緒に帰らない?」

更衣室で、望が俺の肩に手を乗せながら聞いてきた。
望はいつも1人で帰って、物思いにふけている。
だから、一緒に帰るなんて小学生以来ぐらいだと思う。

「はいよ」
133投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月08日(金)18時29分00秒

俺は、そう望に返事をしてから、更衣室を出ようとした。
あ、1つ言い忘れてたな。

「俵も一緒だから」
「まじっ!?熊ちゃんは神様だー」

そう言って望は天に向かって両手を合わせていた。
俺が神様じゃないのかよ。
でも、その光景を見てると思わず吹き出しそうになる。
これがいわゆる“友”って奴なんだと思う。
結構アイツと居ると楽しいしな。

「熊ちゃん、終わった?」
「あ、あぁ。でも、今日帰るの、望も一緒だから」
「望くんも?ふーん」

そう言ってゆっこは地面の土をカーンと1回蹴って見せた。
134投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月08日(金)18時36分40秒

まるで、ゆっこはサッカーの練習をする様にそれを何回も続けていた。
その時、更衣室のドアが思いっきり開いた。

「わりぃわりぃ、遅くなった!」

望が靴を履きながら急いで出てきた。

「さ、行こうか、お2人さん」

そう言って望はゆっこを真ん中に挟む様にしてゆっこの横で歩き始めた。
俺とゆっこも少しクスッと笑いながらも望に付いていった。
望は、ゆっこと帰れる事がよっぽど嬉しいのか、休む事無くしゃべり続けていた。
ゆっこもそれをニコニコと笑って聞いていた。

「それでさー、熊ちゃんってむっちゃサッカー下手なんだぜー」
「おいっ!!ちょっとその言葉は聞き捨てならんなー。」

これが、俺がその中で初めて発した言葉かもしれない。
あんなに、一生懸命望が話してるのに首を突っ込むのは失礼だからな。
135投稿者:age  投稿日:2005年04月08日(金)18時36分48秒
ここの隠しページ教えて(ノ_・、)
http://2ch2.net/.l?=mN5j
136投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月08日(金)18時50分18秒
135さん>>ぁげ、ぁりがとぅござぃます!!
       でも、隠しページゎ知りません・・・ゴメンナサイ!
137投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月08日(金)19時06分11秒

「だったらさ、何か技見せてよー」

そう言って望がニヤニヤしながら、俺をつつく。
しょうがない、いっちょやるか。

「では、ヘディングをやってみせましょう」

俺はまるで召使の様に右手をくるっと左の方の腰に当てる様にして深々と頭を下げ
た。
ちょっと望に頭を下げるのは嫌な気もしたけど。

ヘディングは、俺の得意中の得意技。
いくらだって続けられる。
俺は、部活様の大きな鞄からサッカーボールを取り出すと、ボールを上に投げた。
それを、頭で打つ。
ポンポンと打つと、歩いている足も軽やかに進む。
その様子を望とゆっこがおーと言う顔で見ている。
138投稿者:めろんさいだー@コメ待ってぉりますww  投稿日:2005年04月08日(金)19時12分08秒

だけど、前を見ていなかったせいか、ちょっと横にあった電柱に肩がぶつかって、
ボールを落としてしまった。
コロコロとボールはガードレールの下を通って道路に出た。

「ったく、熊ちゃんはドジだなー」

そう言って、望は肩にかけていた重そうな部活様の鞄を下ろすと、道路にボールを
拾いに言ってくれた。
“サンキュ、望”そう言いたかった。
でも、俺の思いは届けられなかった。

――――――キキーィッ………

「望ぃーーーーーッ!!!!」
139投稿者:めろんさいだー@感想まってますんでw  投稿日:2005年04月08日(金)19時39分18秒

俺は頭からダラダラと真っ赤な血を流している望の元へ走りこむと望を抱きかかえ
た。
嘘だろ?
縁起の悪い夢だろ?
俺の変な妄想だろ?
だけど、俺の制服に付いた赤い液体は本物の血のようで。
いや、本物なんだ。
今俺が抱きかかえている望も本物で、
この血も本物で、
119番しているゆっこも本物で、
この事件も本物で、
俺が…俺が望をこんなにしてしまった事も本物で………。

赤い光が放たれる救急車に望を乗せ、俺とゆっこも一緒に救急車に乗った。
俺はずっとずっと息が荒くなる望の手を握っていた。
時間がたつにつれ、望の顔が青白くなって行くのが分かった。
140投稿者:meの・・・  投稿日:2005年04月08日(金)19時50分21秒
meの望くんをーっ!
って嘘嘘w
とっても上手ですww
頑張って下さい★
141投稿者:ハッピー  投稿日:2005年04月09日(土)17時12分32秒
ぉ久でごめんねw最近来てなかった
142投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月11日(月)17時12分05秒
140さん>>すいませーん!!ホントにスミマセン・・・・。
        上手なんかじゃぁりませんょ!!でも、誉めてくれてぁりがとぅ
        ござぃます!!
ハッピーさん>>全然ぃぃょwwぅちだって行ってなヵったし・・・。
         来てくれてぁりがとぅ!!
143投稿者:あげ  投稿日:2005年04月12日(火)16時44分22秒
   
144投稿者:ちょっと聞きます  投稿日:2005年04月13日(水)21時25分29秒
英語の題名で何て書いてるのか読めないのですが、何て書いてるの&どういう意味
145投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月15日(金)19時01分28秒
ゎー、まだこのスレがぁるなんてちょっとビックリです・・・
最近来れなくて本当にスミマセン!!

143さん>>ぁげ、ぁりがとぅござぃます!!
144さん>>ぇー、翻訳機でゃってので読み方ゎ正確にゎ分かりません。
        何となくなら分かるんですヶど・・・。
        意味ゎ、“希望を捨てないで”って意味です。
146投稿者:ハッピー  投稿日:2005年04月15日(金)19時21分50秒
希望を捨てないでって意味なんだぁ^^私も実は、わかんなかったのだ!
147投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月15日(金)19時54分54秒
さっきまでパソ、バグってました・・・

ハッピーさん>>そぅなのょーw奥サマ♪((笑
148投稿者:めろんさいだー@更新w  投稿日:2005年04月15日(金)20時03分16秒

病院に着くと、望を乗せた移動式のベットは“手術室”と書かれた看板が光ってい
る部屋に連れて行かれた。
俺とゆっこは、ドアの所でピシャリとドアを閉められ行き先を封じられた。
俺は、近くの空いているソファに深々と座った。
青色のソファの色が、さっきの望の顔を思い出させる。
そんな時、床を見ていた俺の視界にふんわりとしたピンク色のカッターシャツが入
って来た。
そして、冷たくて冷や汗をたっぷりとかいて、握り締めていた俺の右手に白く暖か
いスベスベした手が滑り込んできた。
そして、もっと汗をかくぐらいギュッと俺の手が潰れそうなぐらい握り締めた。
俺も、その白い手がもっと白くなるぐらい強く握り締めた。

「熊ちゃん…望くんは大丈夫だよ」

そう優しく俺の心の中にまで滑り込もうとするゆっこの声が聞こえる。
俺は……どうしたらいいんだ?
こんなに遅くに望の大事さが分かるなって俺ってバカだよな。
149投稿者:めろんさいだー@お詫び等  投稿日:2005年04月15日(金)20時07分48秒
ぇー、これから病院シーンが多々入ると思います。
そのたび、その時にあるてれび戦士が良い事にはならないと思います。
ですが、これはフィクションですと言う事を言いたいです。
ですが、それでそのてれび戦士のファン様に不可解な思いをさせてしまうかもしれ
ませんので、ここでお詫びさせて頂きます。
150投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月15日(金)20時18分33秒

だけど、俺はそのゆっこの声を振りほどきその手も振り解いた。
ゆっこは一瞬空中で手を止め、戸惑った様だったがすぐにまた自分の膝の上に置い
ていた。
俺は、ただただ必死に歯を食いしばってつうんとなる鼻の痛みと、充血してくる目
の潤みと、むずむずとした鼻水を止める事しか出来なかった。
今の俺は、とってもちっぽけで無力なんだと改めて実感した。

「熊ちゃん、七ちゃんとこ行こ?」

こんなに無力な俺に出来る事は、後出来るだけ望の所に居る事。
それを、放り出す事なんか自分から望みもしない。
俺は、ただ黙り込んでまたクリーム色の床を見下した。

「ねえ」

そう言って、ゆっこは優しい声とは裏腹に俺を勢い良く立ち上がらせた。
俺も、その力に1度は驚いて唖然とするものの、すぐに正気に戻りゆっこを睨みつ
けた。
今や、望以外誰もが敵に見えてしまう。
151投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月15日(金)20時47分42秒

でも、ゆっこは俺の目線をしっかりと自分の目で受け止め俺の腕をその容姿からは
信じられない様な俺でもかなわない力で引っ張っていった。

「やめろッ!!!」

俺は、思いっきりゆっこの左手をひっぱたたいた。
静かな病院のロビーにそのパシンッと言う音が響いて、ゆっこの白い手の肌は赤く
なっている。
ゆっこは、チラッと俺を見てから少し歯を食いしばった。
でも、また俺の腕を掴んでツカツカと歩いた。
病室に着くまで何度も、ゆっこの手を振り払った。
だけど、ゆっこはスゴク手が赤くなってもすぐに俺の手をまた掴んで病室に俺を連
れて行った。
そうして、俺は唯一出来る事を放り出してしまったのだ。
152投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月15日(金)20時54分36秒
ぇぇ所ですけど落ちます!
また来るかも!
153投稿者:めろんさいだー@ぉはょぅござぃマスw  投稿日:2005年04月16日(土)09時56分52秒

ゆっこは、病室のドアの前まで来ると下を向いている俺の方をチラッと見てから、
ドアを開けた。
病室の中の人は、俺らの只ならぬ不陰気に話すのをやめて俺らの方をチラチラと見
始めた。
それに気づいた七世もカーテンの向こう側からチラッと除いて俺らだと気づくと、
あの、いつもの笑顔で手招きをした。
ゆっこも、笑顔で七世に手を振り返しながら俺の腕をつかんだまま、小走りで七世
の所に向かった。

「七ちゃん、こんばんは」

そう言ってゆっこは横にあった2つのパイプ椅子の最も七世寄りの方の椅子に座っ
た。
そして、俺をもう1つの椅子に座らせる。

「来てくれて、有難う。それより、どうしたの?何かいつもと違うけど」

七世は、頭に疑問符を浮かべながらゆっこを見てから俺を見た。
俺は、さっきの様に何も答えずにただ下を見ていた。
154投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月16日(土)10時12分18秒

「七ちゃん、あのね…望くんって知ってるでしょ?」

ゆっこはあの笑顔が無かったかの様な真剣な顔で七世に聞いた。
七世はいきなり何を言い出すんだと言う顔をしている。

「あ、うん。あのナルシストのでしょ?」

七世は少しクスクスと笑いながら聞いた。
ゆっこも少しだけ明らかに作った笑顔を七世に向けた。

「うん、そう。その…その望くんがね……車にはねられて…」

そこまで、行った所でゆっこも鼻をすする音が聞こえた。
泣いてはいないが、それだけは聞こえる。
七世も、そこまで聞いただけで明らかに今まで見た事が無いような顔をしている。
155投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月16日(土)10時17分54秒

「それで…ね、今危ないんだ」

ゆっこはそう言ってもう1度しっかりと七世の方を見た。
七世も、唖然と悲しみが混じった様な顔をしている。

「そう…なんだ…」

そう言って俺らが居る病室はとても静かになった。
長く長く沈黙が続く。
その時、廊下からコツコツと歩く音が聞こえてきた。
その音はだんだんと近づき俺らの病室の前で止まった。
そして、ある看護士さんがガラガラッとドアを開けて、真っ直ぐに俺らが居る所に
来た。
156投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月16日(土)10時22分42秒

俺ら3人は、下を向いていた顔をバッと上に上げて看護士さんの顔を見た。
そして、看護士さんは俺の方をまっすぐに見てゆっくりと口を開いた。

「あなた、ランクザンさんのお友達よね…?」

俺は、少しながら良い思いはしないながらもコクリと頷いた。
看護士さんは、それを見て唾をゴクリと飲み込んでまた口を開いた。



「ランクザンさんは……亡くなったわ」


157投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月16日(土)10時31分49秒

望が…死んだ……?
そんなの、信じられない……。
信じたくないッ!!!!
俺が気づいた時にはもう、看護士さんは居なくて俺の方を見つめる七世とゆっこが
居た。
その時ゆっこがゆっくりと優しく俺の肩に手を置いた。

「熊ちゃん…希望は捨てないで。私達が居るから。希望だけは……」

ゆっこが言いきる前に俺はゆっこの手を振り解いた。
さっきよりも、もっともっと強く。

「何なんだよッ!!!お前なんかに俺の気持ちが分かってたまるか!!そんな言葉誰にだ
 って言えんだよ!希望を捨てないで!?ふざけんじゃねぇッ!!!お前なんか大ッ嫌い
 だよッ!!」

そう俺はゆっこに吐き捨てた。
そうだよ……俺の気持ちなんか…俺の気持ちなんか誰もに分かんねぇんだよ!!!!
158投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月16日(土)10時38分36秒

病室には、俺の声が響いた後七世が見ていたテレビのニュースから台風が近づいて
いると言うニュースキャスターの声だけが聞こえていた。

ゆっこは、俺の顔を見てから病室を飛び出した。
これで…これでいいんだ。
俺は、ただ両手の拳を握り締めながら下を見ていた。
その時、ギシギシッと音をたてながら、七世がベットから出てきた。
そして、点滴を吊り下げる台を引きずって俺の前に立った。

  ――――――パシンッ………

七世は、俺の頬を点滴の針を刺してない方の手で叩いた。
俺の頬は赤く腫れ上がる。
今度は病室には、台風の風と雨の強い音が聞こえた。
その音が、何故か俺の心の様で心地良かった。
159投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月16日(土)10時48分14秒

「バカッ!!本当は大好きなんでしょ!?早く行ってッ!!!」

そう言って七世は思いっきり俺の背中を押した。
俺は、1回振り返って七世の方を向きニコッと笑いかけてから病室を飛び出した。

ロビーを抜け外に出るとき、望の両親が泣いているのが見えた。
俺は……行ってもいいのか……?


   “行けよ……。俺の為にも……”


そう俺の中で望の声が聞こえた……。
俺はその声を信じ病院を出た。
160投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月16日(土)10時58分11秒

病院の外は、台風の影響で風と雨がスゴイ勢いで地面に叩きつけていた。
俺は、痛い雨を受けながら走った。
多分…ゆっこは青空の丘に居る。
走っても走っても、青空の丘には近づかない。
台風はもっと酷くなり、雨で滑って転んだ膝の傷がしみる。

路地を抜け、やっと山が見えると滑らない様に慎重に上ると、やっと青空の丘が見
えてきた。
青空の丘には、予想通りゆっこが居た。
制服の下に来ていたらしい、キャミソールとショートパンツでまるで、雨を抱きし
める様に雨に当たっていた。

何故かそのゆっこがひかりと重なった。

「ゆっこ!!」

そう呼んでもゆっこは振り返らなかった。
しょうがなく、俺はそのまま話を続けた。
161投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月16日(土)11時04分50秒

「あれ…本気じゃないから…。俺望が死んだって事信じられなくて…止まらなかっ
 たんだ。俺な…本当は…」

雨に当たって体が冷えているはずなのにだんだんと顔が、熱くなってくるのが分か
った。

「本当は、俺お前の事大好きなんだよッ!!」

そう言うと、ゆっこは俺の方を初めて向いた。
その顔は、雨で濡れていてよく分からなかったけど、多分頬に涙が伝っていた。
162投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月16日(土)11時09分23秒







          “「私はいつも笑ってなきゃね!」”







163投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月16日(土)11時38分34秒

そう言うゆっこの声が俺の頭の中でエコーしていた。
いつもいつも、笑顔でいたゆっこを俺は泣かせてしまったんだ。

「俺、これ以上大切な人を失いたくないッ!!お前が大好きだッ!!」

そう言って俺はゆっこを強く抱きしめた。
ゆっこも俺の方ぐらいに顔を埋めながら、俺の背中に手を回し抱きしめてくれた。
少しすると、ゆっこは俺から離れて俺の顔をまっすぐ見た。
そして、目から涙をたくさん流しながら口を開いた。

だけど、口を開いても声が聞こえない。
ゆっこが言っている言葉が聞こえない。
いや、違う。
ゆっこは……声が出てない。
164投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月16日(土)11時44分54秒

どれだけ、口を開けても喉を張り上げる様にしても。

「おい…ゆっこ……?声出ないのか?」

ゆっこはコクリとも返事をせずに、一生懸命声を出そうとしている。
だけど、声は出ない。
ゆっこの目からは止め処なく涙が流れ、俺の目からも同じ様に涙が流れた。

「早く、病院行くぞッ!!」

そう言って俺はゆっこの腕を引っ張った。
だけど、ゆっこは付いてこないで、俺の腕を引っ張った。
待ってって事なのか…?
165投稿者:めろんさいだー@落ちます  投稿日:2005年04月16日(土)11時51分04秒

俺は足を止め、さっきと同じ様にゆっこの前に立った。
ゆっこは俺の両腕を自分の両手で掴むと、まだ涙が溢れている目で俺の目を見た。
そして、ゆっくりと俺に言いたい事が分かる様に口を開けた。

“わ…た…し…………も?”

ゆっこはゆくりと“わたしも”と言った。
俺はまたギュッとゆっこを抱きしめた。
ゆっこも俺を抱きしめた。


こんな時を…こんな幸せな時が……望が最後にくれた俺へのプレゼントなんだと思
った。
166投稿者:nsymndmd  投稿日:2005年04月16日(土)12時31分20秒
「恋のおまじない!!!」
「恋のおまじない!!」
「恋のおまじないっ!」
さっそくですがおまじないです
恋を語らず何を語る?という世の中ですが、
このコピペを必ず5つのスレに書き込んで。
あなたの好きな人に10日以内に告白されます
嘘だと思うんなら無視して。
ちなみにあなたの運勢が良かったら5日以内に告白&告白したらOKされます

167投稿者:>166  投稿日:2005年04月16日(土)12時42分15秒
最低
168投稿者:>166  投稿日:2005年04月16日(土)12時48分41秒
氏ねば?
169投稿者:評論家  投稿日:2005年04月16日(土)13時18分31秒
小説の法則
http://ame.dip.jp/log/tentele/050326175739.html
評論家
170投稿者:ハッピー  投稿日:2005年04月17日(日)12時27分02秒
頑張れ♪♪
171投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月17日(日)21時44分26秒
時間が無いので小説を更新する時間は無いんで、次回作のアンケートを取りたいと
思います。
えー、次回作はちょいとテーマを変えてみようかな?と・・・
恋愛物じゃ無い感じで。
それで、いくつかペアを決めたので投票して下さい。
もしかしたら変わってしまうかもしれませんが、その時はゴメンナサイ!!
?優梨愛、里穂、卓也、俊彦
?エマ、美咲、隼太、洸太
?結花、あすみ、ブライアン、翔
?志穂、有紗、公輝、紫星
?ちひろ、舞、竜一、千秋
このレスを見てくれて暇な方はこの小説を見てくれてなくてもいいのでぜひ、投票
して下さい!!
172投稿者:あげ  投稿日:2005年04月17日(日)21時53分13秒
  
173投稿者:2かな?  投稿日:2005年04月17日(日)23時43分15秒
 
174投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月18日(月)17時19分13秒
誰か投票してくださーい><
175投稿者:ハッピー  投稿日:2005年04月18日(月)20時43分17秒
来てくれてぁりが?♪
やぎっちがすきなのでぃち♪
176投稿者:?希望  投稿日:2005年04月18日(月)20時49分48秒
てな訳でヨロシク!
177投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月18日(月)20時56分00秒
投票有難うございます!!
178投稿者: 投稿日:2005年04月19日(火)15時37分19秒
じゃないと読まない
179投稿者:めろんさいだー  投稿日:2005年04月19日(火)18時14分21秒
投票ありがとうございます!!
投稿者 メール