;四日目シーン4 桃香帰宅 ;SEチャイム(ロングVer) チャイムがなった。気付けばもう終業の時間だ。 明「もうこんな時間か」 一樹「あっという間だね」 文化祭準備日として丸一日授業が無かったのでいつもの終業時刻という感覚がない。 教室の雰囲気も、全く下校の気配が無い。 一名を除いて、は。 桃香「……。」 ;(扉の音) 赤坂さんは黙ったまま帰宅してしまった。 女子生徒A「赤坂さんまた帰っちゃった。付き合い悪いよね」 男子生徒C「なんか用事あるって言ってたけどさぁ、まるっきり何もしないのってどうなのって思うよなぁ?」 取り巻きA「お前!姐さんは理由もなしにこんなことする人じゃねえ!」 取り巻きB「やめろよ……。」 男子生徒C「そうは言ってもなーーんにも話してくれないんじゃなぁ。悪い方にしか考えられなくない?」 男子生徒C「赤坂さんやる気ないんじゃねぇの」 男子生徒C「それとも年下の坊ちゃんお嬢ちゃんとは慣れ合えねぇよってことだったり……なぁ高西?」 取り巻きA「てめぇ!」 取り巻きB「待てって」 (選択肢) 1.なにか事情があるのかも…… 2.さぁ? (選択1) 一樹「なにか事情があるのかもしれないよ、人に言いづらいような事情が」 一樹「赤坂さん、根はまじめな人だから……。」 取り巻きA「そ、そうだそうだ」 予想外に僕が赤坂さんのフォローをしたせいか、C君はそれ以上何も言わなくなった。 しかしこの雰囲気は嫌な感じだ。 赤坂さんへの不満は明らかに募っている。頑張って積極的に準備してくれている人ほど……。 (以下合流) (選択2) 一樹「さぁ?そういうのは本人にしかわからないし考えても仕方ないんじゃない?」 一樹「とりあえず手伝えないみたいだし、準備作業は赤坂さん抜きで考えるしかないんじゃないかな」 取り巻きA&B「……。」 だよなぁとC君も諦めた表情で作業に戻った。 取り巻きAさんは僕のほうをキッと睨んでいる。 仕方ないじゃないか、僕にどうにかできるものじゃないんだから……。 (以下合流) (合流後) 明「……。」 いつもの明なら、静まり返ったクラスの雰囲気を変える冗談のひとつでも言いそうなものだが、何か考え事をして黙ったままだった。 (画面切り替え) その後ぽつぽつと作業を再開したみんなは、19時を過ぎて先生に注意されるまで、誰一人帰ることなく居残ったのだった。 --- 四日目終了